「孤狼の血」「佐方貞人」「合理的にあり得ない」など数々のシリーズが映像化されている柚月裕子の小説「朽ちないサクラ」を主演・杉咲花にて実写映画化、6月21日(金)より公開決定。ティザービジュアル、杉咲さんらのコメントが到着した。本作は、柚月裕子の「サクラ」シリーズのはじまりとなる「朽ちないサクラ」(徳間文庫)が原作。本来捜査する立場にない県警の広報職員を主人公に、親友の変死事件の謎を独自に調査し、事件の真相と、次第に浮かび上がる“公安警察“の存在に迫っていく異色の警察小説。発行部数は続編の「月下のサクラ」と合わせて累計27万部を刊行する人気シリーズとなっている。主人公の県警・広報職員26歳の森口泉を演じるのは、『市子』『52ヘルツのクジラたち』『片思い世界』と映画での主演が続き、若手随一の実力派として絶大な信頼を集める杉咲花。単独主演作となる本作では、“事務職のお嬢ちゃん”と呼ばれている泉が自責と葛藤を繰り返しながら、強さを手に入れていく姿を繊細な演技で体現する。杉咲花杉咲さんは「この物語は、ひとりの人物の失敗から始まります。私はその出来事に温もりの眼差しを向けることはできないけれど、失敗に向き合い、責任を取ろうとする姿を見捨ててはいけないと思いました。“再生を見守る”という世の中のあるべき姿のひとつとして、この映画に関わる価値を感じ、緊張を抱きながら演じました」と語り、「いつの日か失敗してしまったことのある誰かにも、他者の失敗を許してあげられない誰かにも、この映画が届いてほしいです」とコメントを寄せる。また、メガホンをとる原廣利は、『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)の監督に抜擢された注目監督。WOWOWオリジナルドラマ「ウツボラ」(23)や撮影監督も務めた「日本ボロ宿紀行」(19年/テレビ東京)など多くのドラマ作品を演出し、長編映画は本作が第2作となる。警察ミステリー×サスペンスという王道のエンターテインメントに洗練されたノワールの味つけを施し、主人公が己の正義感に目覚めていく成長譚として描いた。「タイトルにある通り『サクラ』がキーワード」という監督は、「『正義』とは一体何か?それぞれの『正義』が交錯する時に、サクラを魅せることで物語の骨格を表現したい。スタッフ・キャストと共に考え、アイディアを出し合い、全力で撮影していきました」とふり返ってコメント。「森口泉を演じる杉咲花さんの真っ直ぐ真相を見つめる眼は、僕自身何度も鳥肌が止まりませんでした」と明かす。なお、原作の舞台は架空の土地だったが、映画では舞台を愛知県に設定、2023年3月~4月に蒲郡市を中心に県内でオールロケを敢行。本編で咲き誇っている美しい桜は全て本物。杉咲さん演じる泉が桜吹雪の中である決意を固め、前を向くラストシーンのカタルシスと映像美が、ジャンル映画の枠を打ち破るものとなっている。そして今回解禁となったティザービジュアルは、本作の重要なシーンが撮影された川に、真っ赤なワンピースを着た杉咲さん演じる泉が素足のまま凛と佇み、背景にはタイトルにもある「サクラ」がまさしく満開に咲き誇ったもの。その様子が水面に静かに映り込み、本作の主人公の美しさと儚さ、そして内に秘めた強さを合わせ持つ姿を印象的に表現したビジュアルが完成。2023年3月、ロケ地にて満開を迎えた本物の桜と晴天が広がる奇跡的なシチュエーションが重なり撮影が行われた。原作者の柚月裕子は、「この作品は、世の中の理不尽や不条理なことに、懸命に立ち向かっていく人間を書きたくて出来上がったもの」と語り、「主人公の森口泉は、親友の死をきっかけに事件の真相と社会の闇に迫っていきます。泉は、迷いながら、悩みながら、ときに諦めそうになりながらも、必死に前に進んでいきます。がんばる泉を、杉咲花さんがどのように演じてくださるのか、とても楽しみです。泉を、そして作品に登場する人々を応援しています」と映画化に際しコメントを寄せている。『朽ちないサクラ』は6月21日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)
2024年02月03日私は結婚を機に専業主婦になりました。夫は仕事が忙しく、育児はほぼ私ひとり。近くに頼れる親戚も友だちもおらず、「孤育て」状態。誰にも頼れない中、育児書を読んでそのとおりに頑張っていたところ、ある日限界を感じる瞬間が……! そんなときふと目に入った、ある物に救われたのです。これが、私の省エネ育児の始まりでした。 孤育て中、「離乳食は手作り」にこだわっていた私夫は仕事が忙しくて、育児はほぼ私ひとり。さらに周りには頼れる親戚や友だちもいないので、私は「孤育て」状態の毎日でした。そんな中、初めてのわが子に初めての離乳食をあげる日がやってきたのです。私は離乳食のレシピ本を読んだりレシピサイトを検索したりして、栄養が偏らないように、いろいろな食材を食べられるように、好き嫌いがないようにと毎日離乳食作りに奮闘していました。 しかし、息子が2歳のとき、第二子である娘が生まれてからのことです。今までひとりで子育てを頑張っていましたが、ふとそんな自分に疲れてしまう瞬間がやってきたのです。 私の省エネ育児はこうして始まった!娘が生後10カ月になると、娘の離乳食が3回になったことに加え、夜泣きをするようになり、私の疲労はMAXに。そのため離乳食作りがとても大変と感じるようになりました。 そんなとき買い物中にスーパーでふと目にしたのは、市販のベビーフード。これまで離乳食は手作りで頑張ってきましたが、このとき初めて市販のベビーフードを使ってみることに。すると……その便利さに感動! 種類にもよりますが、そのまま食べられるものが多く、栄養バランスも良くて、自分では使わない食材も入っている。こんな便利な物があったのか……!と、この便利さに気づいてからは積極的にベビーフードを利用するようになりました。これが私の省エネ育児の始まりでした。 ベビーフードを取り入れた結果…それから3年後、第三子である次男の離乳食では市販のベビーフードを積極的に活用するようになりました。 特に上の2人の子が夏休みなど、長期休暇の時期は毎日3食作るのが大変なのでベビーフードが大活躍です。ベビーフードのストックをいくつか買っておいて、「今日は疲れたな」というときに使用します。 ベビーフードをストックしておくことで、料理が苦手な夫にも休みの日に子どもたちを任せて出かけられるようになりましたし、自分の精神的、肉体的な負担が軽減されるようになりました。 私はベビーフードは赤ちゃんのためだけではなく、自分のためのものだと思っています。子どもたち3人を育てていく中で、頑張ることも大事だけれど、頑張らずに自分の負担をじょうずに減らして省エネすることも大事だと気づきました。私にとって市販のベビーフードは、手作りの負担を軽減してくれるだけでなく、自分自身の気持ちを安定させてくれる貴重な存在でした。 イラストレーター/ライコミ著者:小山田ちよえ2男1女の母、アラフォー主婦。夫の仕事が忙しく平日はワンオペ育児に奮闘中。チョコレートとパンが大好き。復職に向けて資格取得を目指している。
2023年01月27日母親の負担がまだまだ大きい現代の子育て。コロナ禍では親子だけで家の中で過ごすことが増え、より孤立感が高まると危惧されています。孤立する子育て「孤育て」の背景を支援団体や専門家に尋ねました。妊婦や子育て中の親を無償で訪問し、話をしながら一緒に家事や育児をするサービスサービス「ホームスタート」。NPO法人ホームスタート・ジャパンが中心となり、提携する全国の子育て支援団体などが地域でボランティア(ホームビジター)を派遣している。 NPO法人ホームスタート・ジャパン対象は妊婦、乳幼児(未就学児)がいる家庭 「すごいわよ!そんなに頑張らなくてもいいのよ」 ビジターのこの言葉に救われたのは、第一子を産んだあとにこのサービスを利用した30代の女性だ。コロナ禍の冬は、乳児を連れて外出する気にもなれず引きこもっていた。抱っこしていないと泣く状況が続き、初めての子育ては緊張感と隣り合わせの状況だった。「『赤ちゃんは泣くもんだし、大丈夫よ』と言い続けてもらえて。それが心の拠り所になりました。子どもを抱っこしてもらっている間、作りたい料理を作ることもできて、自分の気持ちに余裕ができるのを感じました。一緒におしゃべりすることも楽しみで、『一生懸命がんばってるね』と労ってくれると励みになりました」と、この女性は振り返る。 こうした利用者の声から、事務局長の山田幸恵さんはコロナ禍でも「そこにいること」の大切さを実感している。 「そこにいるから一緒に手を動かせる。上の子と手作りおもちゃで遊ぶこともできるし、離乳食を一緒に作ったり、味見したり、交代で抱っこしたり、買い物に行ったりできる。お母さんと一緒にいる支援の意味を改めて感じています」と話す。 共感だけでなく、一緒に手伝ってもらえるとより孤立感が解消「孤立感の解消には精神的なサポートと物理的なサポートがセットであることが重要」と語るのは家庭支援にくわしい明治大学文学部心理社会学科教授、加藤尚子先生だ。 「子育ての悩みを相談して『そうですよね、確かに大変ですよね』と共感的に話を聞いてもらうことも大事なのですが、それと同時にセットで子育てを手伝ってくれる物理的サポートがあることが、一番の子育て支援になるんです。そうすることで、より親の負担感も減りますし、孤立感の解消につながるのでメンタルヘルス的にも効果があります」 サービスを利用する気になれない人の支援が課題政府が目指す児童福祉法改正案では、支援対象者の家庭を訪問し、家事や育児を支援する訪問型支援サービスの新設が盛り込まれており、加藤先生はこれを「大きな前進」と評価する。 「これはまさにセットでの支援なので効果的です。児童福祉法改正案は前進といえるでしょう。しかも自分から申し込むサービスではないこともポイントです。世の中にはたくさんの子育てサービスがあります。都内の場合だと、母子健康手帳をもらうときにドサッとたくさんの資料やクーポン券をもらいます。それだけ子育て支援サービスはたくさんあるんです。 でも実際には自分から調べない人、利用する気にならない人が山ほどいる。そういう人ほど困っていることが多いんです。利用者からアクセスして探す方式ではなく、いかにサービス提供者からアクセスするアウトリーチ方式にしていくかというところが今後の課題です」 母親ひとりの子育て、人類の歴史上ではイレギュラーそもそも孤立感が問題になる現代の子育ては、長い人類の歴史から見ると「非常にイレギュラーな状態だ」と加藤先生は指摘する。 「家庭のなかでお母さんがひとりで子育てするという考え方は、決して普遍的なヒトの子育ての姿ではないんです。本来ヒトの子育ては複数の子どもを複数の手と目で育てるものです」 大きく変化したのは高度経済成長期だった。ホモサピエンスの10万年の歴史で考えるとつい最近のことだ。それまでの進化の歴史において、人びとは地縁や血縁など何らかのつながりがある集団のなかで、たくさんの手で複数の子どもを育てる形態が主流だった。そのほうがヒトにとって好都合だったからだ。ところが高度経済成長で急激に経済事情が変わり、核家族の母親がひとりで育てる形態が主流になり、子育ての孤立化が社会問題になっていった。 「心理学的に見ると、2〜3人の大人が3〜4人の子どもを育てるより、1人の大人が1人の子どもを育てるほうが不安や負担感は大きい。さらに働いている母親と専業主婦を比較調査した研究では、専業主婦のほうが圧倒的に母親としての自己効力感(※)が低いということが分かっています。いずれも『自分一人で子どものことを見なくてはいけない』というイレギュラーな状態だからこそ、しんどさが大きい。子育てを自分一人の問題にしないこと。まずはいろんな人に話を聞いてもらうことが大事です」と加藤先生はアドバイスする。(※)自己効力感:自分は目標を達成するために適切な行動をとり、遂行できる能力がある、と認知している状態。「自分ならできる」といった、自分の能力や可能性を信じる気持ちを指す。 子育てはみんなで担うもの。つい2〜3世代前までは、住み慣れた地域や大家族のもとで子育てをしてきた。誰かの手を借りることは当たり前。これを知っているだけで、サービスを利用しやすくなるかもしれない。ベビーカレンダーではいつでも無料で助産師などの専門家に個別相談ができる「専門家相談」を開設。ママ同士で相談し合える場もある。ちょっと手を伸ばせば届く支援をじょうずに活用してみては。 <取材協力>・NPO法人ホームスタート・ジャパン・明治大学文学部心理社会学科教授/臨床心理士/公認心理師加藤尚子(かとうしょうこ)先生大学院修士課程まで教育学を学んだ後、臨床心理学を専攻。臨床心理士として教育相談所、知的障害児施設のセラピストなどを経たあと、大学に職を移し現職。臨床心理学、コミュニティ心理学を専門とし、教育学、社会福祉学の学位を持つ。専門は、児童虐待を受けた子どもやさまざまな被害体験によるトラウマを受けた人の治療、子どもに関わる保育士、教師、施設職員などへの助言(コンサルテーション)など、アタッチメント・トラウマや養育に関わる臨床心理学。 著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2022年03月15日私が5年前に長女を出産したとき、実家に帰り、里帰り出産をしました。しかし産後1カ月で自分の家に戻りました。そこから、頼る人や友だちもほとんどいない土地での「孤育て」が始まったのです。毎日過ぎていく中身のない娘との毎日に不安を感じていました。 しかしある日、その不安は、夫のある言葉で一気に解消されたのです……。 現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 長いようで中身のない毎日生後1カ月の赤ちゃんと過ごす毎日は、本当に何もしていないのに終わってしまう感じがしていました。夫は朝早くに家を出て夜も遅くに帰ってくるので、日中はずっと娘と2人。家の掃除や洗濯を最低限やって、あとの時間はほとんど娘の隣にいました。まだほぼ寝ているだけの娘を眺めている日々。娘は本当に可愛くて愛おしかったけれど、毎日何もできていない、これでいいのかな……と思いながら過ごしていました。 娘が中心で、家事がおそろかにだんだんと娘が泣いていろんなことを訴えるようになり、生後半年頃になると寝返りもするので目が離せなくなりました。娘が寝ている時間は私も少しウトウトしてしまうことも増え、低月齢の頃にできていた、最低限の家事さえできなくなってしまいました。洗濯物がたまったり、食事が作れなかったりすることもしばしば。育児も家事もしっかりやりたいのにうまくできず、できない自分にイライラしてしまうことがありました。しかし、そんな時に夫がかけてくれた言葉でふと気持ちが軽くなったのです。 全部を全力は無理!「洗濯物はそんなにきちんとたたまなくても、さっとたためばいいよ。ごはんはかんたんでいいからさ」 その言葉を聞いて、全部を頑張らなくてもいいんだと思えました。 私は初めての子育てで、肩に力が入ってしまい、どれも頑張らなくてはと思いすぎていたようです。そのため、たまっていく洗濯ものや、思うように料理ができない自分にイライラしていましたが、その後は、家事も大事だけど、今しかない娘との時間を大切に過ごすことの方が重要だから、これでいいのだと思えるように。そう思えるようになってから精神的にかなりラクになりました。 初めての育児でいっぱいいっぱいになっていたのに、全部を頑張らなくてはと思っていた私は、自分で自分を苦しめていたようです。自分ができることを見極めて、肩肘張らずにやることが大切なんだとそのときに思いました。今では3人の娘の母親になりましたが、子どもたちと過ごす時間を大切にしつつ、そこそこ家事をこなせるようになってきています。 著者:北川なつみ5歳、3歳、1歳の3姉妹の子育て真っ最中のママ。保育士として約10年認可保育園に勤務し、現在は育休中。子どもたちと毎日たくさん笑って過ごしたいと、日々子育てに奮闘中。
2022年02月21日私は結婚を機に専業主婦になりました。夫は仕事が忙しく、育児はほぼ私ひとり。近くに頼れる親戚も友だちもおらず、「孤育て」状態。誰にも頼れない中、育児書を読んでそのとおりに頑張っていたところ、ある日限界を感じる瞬間が……! そんなときふと目に入った、ある物に救われたのです。これが、私の省エネ育児の始まりでした。 孤育て中、「離乳食は手作り」にこだわっていた私夫は仕事が忙しくて、育児はほぼ私ひとり。さらに周りには頼れる親戚や友だちもいないので、私は「孤育て」状態の毎日でした。そんな中、初めてのわが子に初めての離乳食をあげる日がやってきたのです。私は離乳食のレシピ本を読んだりレシピサイトを検索したりして、栄養が偏らないように、いろいろな食材を食べられるように、好き嫌いがないようにと毎日離乳食作りに奮闘していました。 しかし、息子が2歳のとき、第二子である娘が生まれてからのことです。今までひとりで子育てを頑張っていましたが、ふとそんな自分に疲れてしまう瞬間がやってきたのです。 私の省エネ育児はこうして始まった!娘が生後10カ月になると、娘の離乳食が3回になったことに加え、夜泣きをするようになり、私の疲労はMAXに。そのため離乳食作りがとても大変と感じるようになりました。 そんなとき買い物中にスーパーでふと目にしたのは、市販のベビーフード。これまで離乳食は手作りで頑張ってきましたが、このとき初めて市販のベビーフードを使ってみることに。すると……その便利さに感動! 種類にもよりますが、そのまま食べられるものが多く、栄養バランスも良くて、自分では使わない食材も入っている。こんな便利な物があったのか……!と、この便利さに気づいてからは積極的にベビーフードを利用するようになりました。これが私の省エネ育児の始まりでした。 ベビーフードを取り入れた結果…それから3年後、第三子である次男の離乳食では市販のベビーフードを積極的に活用するようになりました。 特に上の2人の子が夏休みなど、長期休暇の時期は毎日3食作るのが大変なのでベビーフードが大活躍です。ベビーフードのストックをいくつか買っておいて、「今日は疲れたな」というときに使用します。 ベビーフードをストックしておくことで、料理が苦手な夫にも休みの日に子どもたちを任せて出かけられるようになりましたし、自分の精神的、肉体的な負担が軽減されるようになりました。 私はベビーフードは赤ちゃんのためだけではなく、自分のためのものだと思っています。子どもたち3人を育てていく中で、頑張ることも大事だけれど、頑張らずに自分の負担をじょうずに減らして省エネすることも大事だと気づきました。私にとって市販のベビーフードは、手作りの負担を軽減してくれるだけでなく、自分自身の気持ちを安定させてくれる貴重な存在でした。 イラストレーター/ライコミ著者:小山田ちよえ2男1女の母、アラフォー主婦。夫の仕事が忙しく平日はワンオペ育児に奮闘中。チョコレートとパンが大好き。復職に向けて資格取得を目指している。
2021年12月31日長期化するコロナ禍で、孤独な子育て「孤育て」が社会問題化しています。この約2年間で、たくさんのママたちが孤独な出産や育児に向き合ってきました。コロナ禍で実家を頼れなくなった人もたくさんいます。 そして両親に会う機会が減り、LINEや電話でやり取りすることが多くなり、気持ちがうまく伝わらなかったり、お互いの状況が理解できなかったりすることが増えたと実感する人も少なくありません。そうしたコミュニケーション不足が、ママたちのストレスに拍車を掛けることも。コロナ禍だからこそ感じたもどかしさ、両親に会えないジレンマのリアルを取材しました。 現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 生まれた孫に会わせてあげたいけど…両親とのすれ違いから生まれた歪みコロナ禍で実家との交流の機会が減った人は多い。「感染の可能性を考えると、高齢の親が暮らす実家へ気軽に帰るわけにはいきませんでした」と語るのは30代の田中あき子さん(仮名)。感染者数が右肩上がりだった今年7月、里帰りせず第2子を出産した。医療現場は厳戒態勢が敷かれており、夫の面会すら許されない孤独な出産だった。「早く孫の顔を見せてあげたいな……」 出産で疲労と感動の中にいたあき子さんは、そんな気持ちを込めて病院のベッドから両親にLINEを送った。 「無事に出産しました」 通常であれば、あき子さんの両親も病院に駆け付けて、孫の顔を見に来るはずだった。しかしコロナ禍でそれは許されない。 「明日、面会に行きます」 と返事が来たので、夫ですら立ち会い出産も面会も許されていないことを伝えた。すると、 「ではいつなら可能なのか」 と返事が来た。あき子さんも、両親に会いに来てもらいたいのは山々だったが、その気持ちがLINEのやり取りでどれほど伝わっていたのかはわからない。気持ちがうまく伝わらない上、コロナ禍の病院の状況が理解できていなかったのかもしれない。 東京オリンピック直前の時期。いつから会えるのかなんて、誰にもわからなかった。感染拡大防止を考えると、地方に暮らす高齢の両親を気軽に自宅へ招くわけにもいかない。確実な約束ができないまま退院を迎えた。そんな最中、両親からLINEが来た。 「明日の午前中着で、差し入れのご飯を送ります」 この後、些細なすれ違いから誤解が生まれ、あき子さんと父との間に歪みが生まれた。気持ちを急かしたのは、「孫の顔が見られない」という両親のジレンマからだった。突然の電話で怒鳴り声!孫にも当たり散らして呆れ果て「受け取ったらまず電話!お礼だろ!そんな電話もできないのか!」 電話に出た途端、怒鳴り声が耳に響いた。父の声だった。 母がクール便で送ってくれた手料理を食べていた時だった。母が「会えない代わりに」と煮物や漬物、炊き込みご飯など、愛情たっぷりの手料理を送ってくれたのだ。産後のあき子さんにとって、最高のプレゼントだった。 しかし配送業者とのタイミングが合わず、午前着の荷物の受け取りが最終の夜8時に。大好きな「ばあばの手料理」を心待ちにしていた長女(3歳)はもう腹ペコ。届いた料理をすぐに温め、「たくさんあるね」「おいしいね」と家族で温かい食卓を囲んでいた矢先、父からの電話が鳴ったのだ。 謝っても父は聞く耳を持たなかった。 「さっき荷物を受け取って開けたばかりで。時間が遅いからまず食べようってことになって……」と説明しても、怒りは収まるどころか、孫にも飛び火した。「じいじ、ありがとう」と言った娘に、「ありがとうじゃねえ!」と語気を強めて言い放った。 「娘は『どうして?』と驚いた様子で、しゅんとなっていました。父は元々難しい人なんです。ちょっとしたことでへそを曲げるような。でもあそこまで頑固だとは。娘にまで怒るなんて初めてでした。普段はLINEでのやり取りだけだったので、久しぶりの電話でした。なのにいきなり怒鳴られて……とてもショックでした」とあき子さんは振り返る。壮絶な出産を経て退院、通院、子育て……置かれた現状をわかってくれないあき子さんの第2子出産は波乱万丈だった。予定日より数週間早く破水して緊急入院。そして入院先のトイレで産気づいて、個室の鍵が開けられず一人で出産した。 赤ちゃんは無事に産まれたものの、体重が思うように増えず、黄疸が出たため入院延長に。あき子さんがひと足先に退院し、すぐに母乳を届けるための通院が始まった。壮絶な出産を経ての退院、通院、そして上の子の世話にも追われる暮らし。不安と疲労が蓄積していた。 近くに頼れる親戚はおらず、コロナ禍で友人を頼るわけにもいかなかった。そんなあき子さんに向けられた父の怒鳴り声は、怒りというよりも失望感を湧き上がらせた。まるで孫に会えないことを責められているような感じがして、孤独感を助長した。せめて両親には労ってもらいたかったのに……。 「自分と両親の考え方の違いに、イライラを通り越して呆れてしまいました。正直、めんどくさいなと思っちゃいました。このタイミングでお礼を強要する?って。 もちろんうれしい気持ちを伝えることは大切ですけど、こっちのタイミングもあります。一方的に送ってきたものに対して、お礼がないと腹を立てるなんて。それどころではないことをわかってもらいたかったです」父と久しぶりに再会。オンラインでは気付かなかった両親の老い結局、緊急事態宣言もあり、しばらく両親とは会えぬまま、父とは冷戦状態が続いていた。でもこのままでは引きずると感じ、あき子さんから折れることにした。仲直りのきっかけを待っている父の気持ちが、なんとなくわかったからだ。 「会いに来てくれるのを待ってます」 コロナの感染状況が落ち着いたころ、孫たちの写真を添えて父のLINEに送った。 父からの返信はなかった。 でもその日のうちに母と会いに来た。少し年を重ねていた父は、孫を愛おしそうに抱いた。 「気難しい人はかわいいんです」とあき子さんは笑う。「自分からは素直に折れないくせに、きっかけを待っていたんですね。やっぱり会って直接話した方が、すんなりお互いの気持ちも伝わります。あの出来事も忘れて話せるのは親子だからですね」 両親との気持ちのすれ違いを通じて、あき子さんは直接会うことの大切さを再確認した。「オンラインでのメールや電話も便利ですけど、所詮オンラインはオンライン。直接会って話すのとは全然違います。家族だから会えば細かいニュアンスも伝わりますし、電話やメールで話しづらいことも話せます。 それから、画面越しだと感じなかったですけど、久しぶりに両親に会ったら老いを感じました。少し小さくなった姿にショックを感じましたが、やさしくなれる自分もいました。直接会うって大切ですね」 オンラインでは自分の気持ちや状況をすべて伝えることも、相手のすべてを理解することも難しい。会えない時間が続くと、家族でさえ縁や絆が薄れがちになる。産後、両親がすぐに孫に会えていたら、あんな感情をぶつけなかったかもしれない。 「これからどんな状況になるかわかりませんが、会えない時は大らかな気持ちで相手を労ろうと思います」 コロナによって生まれてしまった両親とのすれ違い。そして久しぶりに再会した両親の老いーー。 これらのことから多くの気づきを得たと彼女は言います。 どんな状況になっても相手をいたわり、助け合える世の中になることを願ってやみません。著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2021年12月17日初めての街で初めての育児。知り合いもいない、夫は激務で頼れない……。孤育てに苦しんでいたとき、1本の「大根」が私を救ってくれたのです。 孤育てに疲れていた私を救ってくれたのは… 誰も知らない街での孤育てに疲れ、すべてが嫌になりそうだったときの出来事でした。そんななかでも彼女のように助けてくれる人がいて、「人生って素敵なことがたくさんあるんだな」と思うことができました。 監修/助産師REIKO★♡★♡ベビカレ秋のマンガ祭り★♡★♡マンガ200連載突破を記念して『べビカレ秋のマンガ祭り』開催中!話題のマンガを毎日増量配信♪ぜひチェックしてくださいね!著者:みほ母7歳、4歳の男の子二人の母です! 子どもたちが大きくなってきて育児の寂しさや大切な想いを綴っています。
2021年11月23日長期化するコロナ禍において、妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが、孤独な子育て「孤育て」の中にいます。これまでに4回発令された緊急事態宣言下においては、ママ友や親と会うことすらままならない日々が続きました。 そして、感染爆発が起きてからは、ママ自身が新型コロナウイルスに感染したり、濃厚接触者となったりすることも、対岸の火事ではなくなりました。ただでさえ、孤独に陥りやすい現代の子育て。前代未聞の混乱の中、ママたちは子育てとどのように向き合ってきたのでしょうか。当事者のリアルを追います。 現在妊娠・出産・子育てをする多くのママたちが直面している「孤育て(孤独な子育て)」。ベビーカレンダーでは、新型コロナウイルス流行により人と関わることができず、各家庭だけで子どもと向き合う子育てを強いられ、閉塞感や孤独感を抱えながら子育てをしている、今の子育ての実態を特集でご紹介します。 「コロナ禍で孤独を感じることが増えた」と答えたママが7割超今、多くの親たちが戸惑いの中にいる。ただでさえ、子育ては不安に陥りやすいもの。育児不安にはさまざまな理由があるが、その一つが「孤独感」だ。長引くコロナ禍で、かつてないほどの孤独な子育てを強いられている。 ベビーカレンダーの調査によると「孤独だと感じることがある」と回答したママ(妊娠中・育児中)は、全体の約6割に上った。そのうち、新型コロナウイルス流行前と比べて「孤独を感じることが増えた」と答えたママは7割を超えた。 子育て支援施設やママ友、実家といった育児で不安を抱えるママたちに手を差し伸べる存在が、コロナ禍でことごとく遠のいた。オンライン相談、オンライン子育て広場などの支援活動も広がったが、画面越しのコミュニケーションには限界がある。 同居家族が新型コロナウイルスに感染し、家族中が濃厚接触者となった場合でも、子育ては待ってくれない。今年8月、千葉県の平野しょう子さん(仮名・30代)は、感染した夫の自宅療養を支えながら、濃厚接触者となった7歳の息子と5歳の娘と共に、自宅にこもった。 「ごめんなさい。陽性でした…」夫は自宅療養に2021年8月、30代の夫が新型コロナウイルスに感染した。最初は喉の痛みを訴え、すぐに発熱したが一旦解熱。PCR検査が受けられる病院が近くになかったため、薬局で抗原体の簡易キットを購入して調べた。陰性だった。 ほっとしたのも束の間、夫の嗅覚に異常が現れた。急いで自宅から離れた病院へ行き、PCR検査を受けた。 「ごめんなさい。陽性でした……」。電話口の夫は、沈んだ声で告げた。 2LDKのマンションに親子4人暮らし。夏休み中の2人の子どもたちへの感染リスクを考えると、ホテルでの療養が望ましかったが、8月は混み合っていて自宅療養しか選べなかった。 荷物部屋になっていた部屋を急いで片付け、そこに夫の布団を敷いて隔離した。できる限りの消毒と感染予防、換気も徹底した。しょう子さん親子は濃厚接触者と判定され、14日間外出を自粛することになった。 「もちろん夫ものことも心配でしたが、私や子どもたちにうつっちゃったらどうしよう!っていう恐怖も大きかったです。部屋を隔離しても、お風呂やトイレは一緒なので心配でした。でも私が感染したら誰がこの子たちのお世話するの?って思って。うつってたまるか!という使命を感じて過ごしていました」 「公園行きたい」とせがむも現実を受け止める子どもたち夫は一旦解熱したものの、39.5度まで熱が上がり、日に日に食欲も低下。夫の体が心配だったが、顔を見るのは食事を届ける時くらい。子どもたちはパパに会いたがったが、扉越しに会話をするだけに留めた。 テレビの向こうの世界は、東京オリンピックで盛り上がっていた。窓の向こうからは、真夏の太陽が照りつけた。こんなに晴れた夏休みなのに、こんなに元気なのに外で遊べないなんて……。 子どもたちは「公園行きたい!」とせがんだが、「コロナになっているかもしれないから、やめておこうね」と諭すと、意外にもすんなり聞き入れてくれた。 小さな心で、理不尽な現実を精一杯受け止めているようだった。誰にも会えないことを理解し、祖父母が玄関前に届けてくれたお菓子に大喜びした。 兄妹げんかは気が済むまで!イライラしたらママはトイレへ感染しているかもしれないという懸念から、ベランダでのプールもシャボン玉も控えた。有り余る時間と体力をどう消費すればいいかが問題だった。 ※イメージ写真 日中はDVDを見たり、以前使っていたおもちゃを引っ張り出して遊んだり、知育菓子を作ったりして過ごしたが、やはり兄妹げんかは多発した。 「そりゃストレスたまるよねって思いました。なのでけんかは気が済むまでやってって見守っていました。元気が有り余る子どもたちとのおこもり生活は、とても厳しく大変でつらかったです」としょう子さんは振り返る。 でもこんな時だからこそ、「ママ」はできるだけ穏やかな気持ちで過ごすよう心掛けたという。 「こんな時に怒ってもしょうがないって思ったんです。イライラしたらスマホを持ってトイレにこもりました。そのひとり時間がオアシスでした。あとは子どもたちに内緒で台所でチョコレート食べて、気分転換してました」 ついにマンションからクレーム。生活リズムも崩れる日々子どもは体を動かしたくなるもの。室内用ジャングルジムの上からジャンプしたり、家の中で走り回ったりすることもあった。 そしてある日、「マンションでは音に気を付けて過ごしましょう」などと書かれた管理会社のチラシが、ポストに入っていた。 それを手にしたしょう子さんは、近所の人が管理会社にクレームを入れたんだと気付いた。「あの時期はどのおうちもステイホームでしたから、みんな煮詰まっていたんだと思います」 それからは、子どもも音に注意を払うようになり、自分からクッションの上でジャンプするようになった。缶詰状態の上に、室内での動きも制限される日々。体力が余り、就寝が1時や2時になることも増えていった。 全員陰性に!子どもを感染から守り切った達成感その後、夫は無事に回復し、後遺症を抱えながらも仕事に復帰した。そしてママと子どもたちのPCR検査の結果は陰性だった。 「私、頑張った!子どもたちを守り切れた!って思いました。初めて自分で自分を褒めてあげたくなりました。学校や幼稚園が始まって、お友だちと会えてうれしそうなわが子を見ると、ほっとします」としょう子さんは晴れやかに話す。 そして、夫の自宅療養期間中の「孤育て」を子どもたちに助けられたとも感じている。もし夫と2人暮らしだったら。夫の感染でかなり落ち込んでいたかもしれない。子どもの世話は大変だったけれど、子どもの明るさに救われた場面も多かった。 「今まで以上に、家族の大切さを感じています」 秋になり、家族4人で海までドライブした。冷たい海水に足だけちゃぷちゃぷして遊んだ。何もできなかった夏を、少しだけ取り戻せた気がした。 <調査概要>孤育て実態調査調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方調査期間:2021年8月22日(日)~8月25日(水)調査件数:931件著者:ライター 大楽眞衣子社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
2021年10月26日コロナ禍にも関わらず、第42回日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした前作の興行収入8.0億円を超える成績が確実となった『孤狼の血 LEVEL2』より、続編の製作が決定したことが発表された。公開前から業界内で賞賛の嵐を受けていた本作は、公開後も前作からのファンに加えて、バイオレンス映画を観るのは初めてといった新しいファンをも取り込む盛り上がりを見せている。SNSやレビューサイトには「今の閉塞感をぶっ飛ばしてくれる映画!」「前作から遥かにレベルアップ!」「最高に興奮した!続編を早く観たい!」「夜勤明けの眠たさもぶっ飛ぶ140分!」「衝撃過ぎて体力奪われる」「同じ映画をこんなに何回も映画館で見たのは初めて」など絶賛の声。また、東映や白石監督のもとには「こういった作品を待っていた。東映として、ぜひこの作品のシリーズ化を心の底から熱望します」という本作や本シリーズへの熱い思いが込められた手紙が多数届いている。そうしたファンからの熱い声を受け、東映は『孤狼の血 LEVEL2』の続編製作を決定。『孤狼の血 LEVEL2』の企画・プロデュースを担当した紀伊宗之は、「LEVEL2は、コロナ禍での公開になり悔しい。めちゃ悔しい。平和になったその時にレベルアップさせた第3作目に期待して下さい!」とコメント。また本作プロデューサーの天野和人は「生き残った男たちの決着を、撮影中から皆で探していました。広島はまだまだ熱い!」とコメントを寄せ、東映株式会社代表取締役会長・多田憲之は「2度あることは3度ある。『孤狼の血 LEVEL2』は今の世の中の閉塞感を吹き飛ばす熱量をもった作品となりました。時代に風穴を開ける作品を作り続けることが東映の使命ですので、続編の決定を致します」とコメントしている。『孤狼の血 LEVEL2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会孤狼の血第3作目(仮)
2021年09月17日俳優の松坂桃李が8月21日、東京・有楽町の丸の内TOEIで行われた主演作『孤狼の血 LEVEL2』の公開記念舞台挨拶に登壇した。警察とやくざの攻防戦を過激に描く人気シリーズの最新作。前作からの続投に、当初は「圧倒的に不安だった」といい、「緊張感も高まり、足がガクガクしました」と振り返った。前作で役所広司が演じた大上刑事の遺志を継ぐ形で、主人公の刑事・日岡役を務めた松坂は「続編ってことは、僕が役所さんの立ち位置をやるってことで。前作までは大上におんぶにだっこでしたし」と本音を吐露。設定上も前作の公開からも、3年の歳月が流れており「その間に、日岡に何があり、どういう気持ちで過ごしたのか。漠然とオオカミに育てられた犬をイメージしていた」と役作りを明かした。クランクインすると「大上さんの立ち位置とか、そういう問題じゃなくて、日岡の前に、強烈な方々が嵐のように現れた」と語り、「その嵐に巻き込まれる中で、心強いスタッフとキャストの皆さんと一緒に、パート1を超えていくんだと思った」と現場で感じた熱気と意気込みを明かした。柚月裕子によるハードボイルド小説『孤狼の血』シリーズを基に、原作では描かれなかったオリジナルエピソードを映画化。3年前に殉職した、広島裏社会を取りまとめていた刑事・大上の遺志を継ぎ、裏社会に目を光らせる新人刑事の日岡(松坂)は、権力を使って、暴力組織をコントロールしていたが、上林組組長・上林が出所を果たしたことで、徐々に追い詰められていく。公開記念舞台挨拶には松坂をはじめ、共演する鈴木亮平、西野七瀬、音尾琢真、中村梅雀、小栗基裕、白石和彌監督が出席した。シリーズ最凶の宿敵・上林を演じた鈴木は「悪役ではあるんですけど、僕らの仕事は人間を演じること」とコメント。昨年の1度目の緊急事態宣言を振り返り「すべての仕事がなくなったとき、机の上にポツンと残ったのが『孤狼の血 LEVEL2』の台本。そこから撮影までの半年間、上林のことだけ考えた」と明かした。それだけに、役柄への思い入れは格別で「上林の目線から世界を見ると、正義と悪が入れ替わって、まったく違うものが見えてきた。周りが外道、自分だけがまじめに生きている。その迷いのなさに、戦慄してもらえるんじゃないかなと」とアピールしていた。取材・文・写真=内田涼『孤狼の血 LEVEL2』全国公開中
2021年08月21日暴力組織と警察の関わりを描き、大ヒットを記録した『孤狼の血』。柚月裕子の原作を白石和彌監督が映画化した前作から3年、オリジナルストーリーが描かれる『孤狼の血 LEVEL2』が公開される。今作からキャストに加わった村上虹郎が演じるのは、松坂桃李演じる刑事を兄のように慕い、とある報酬のためにスパイとして暴力組織に潜入する青年、チンタ。壮絶なバイオレンスとドラマに満ちた続編の舞台裏について聞いた。――前作の『孤狼の血』はご覧になっていましたか?村上公開されたときに劇場で観ていて、すごく面白かったです。映画は普段からよく観るんですけど、いわゆる任侠ものって『アウトレイジ』『GONIN』あたりは通っていても、日本の古いものやVシネマをがっつり観ていたわけではなかったんです。『孤狼の血』は『仁義なき戦い』へのオマージュもあるので、『仁義なき戦い』シリーズを観ているかどうかで、受け止め方も違うと思うんですね。そういう意味では、僕は前知識もあまりないまま観たのですごく新鮮でした。『孤狼の血』の楽しみ方としては、ひとつの正解だったかなと思います。――チンタ役のオファーがあったときの心境は?村上白石監督とは2、3年前くらいに東京国際映画祭でお会いしたんです。沖田修一監督と一緒にいらっしゃったので挨拶をしたら、この映画の話になって「出る?」とおっしゃって。そのときは僕の年齢で演じられる役ってあるのかなと思ったんですけど、「二十歳くらいのやつがリアルにゴロゴロいる世界だから」「じゃあ待ってます!」というやりとりをしたんです。その後、本当にチンタ役のオファーをいただいて、自分よりも若い設定だからできることもあるかもしれないと思いました。例えば高校生が高校生を演じるべきかというと難しいところで、自分が卒業してから数年経って俯瞰して演じることの意味もあると思うんです。原作にはいないという点も含めて、面白いキャラクターだと思いました。『孤狼の血 LEVEL2』――チンタは観客みんなが、どうにか幸せになってほしいと思ってしまうような、愛嬌と哀愁のあるキャラクターですよね。村上見ていると母性が湧いてくるようなキャラクターかもしれないですね。最初に台本を読んだときに感じたチンタ像と、実際に演じたチンタはそう遠くはないです。台本もスラスラ読めたし、自分にとっては思い描きやすいキャラクターでした。打ち合わせや衣装合わせをしていくうちに、チンタを演じるうえで彼の複雑な生い立ちは切り離せないものなので、自分としてはそこも大事にしたいと思いました。――チンタのキャラクターをつかめたのは、どのシーンですか?村上日岡との最初の留置場のシーンですね。日岡に「わしゃホンマの兄ちゃんじゃあ思って」って、すごく無邪気なんですよ。ストーリーが進むにつれてシリアスになっていくので、だんだんとチャーミングさは少なくなるのですが、前半はかわいいチンタが見られると思います。『孤狼の血 LEVEL2』鈴木亮平が演じた上林は、存在そのものが凶器――撮影に入る前にあらためてヤクザ映画をたくさんご覧になったそうですね。村上『仁義なき戦い』や『県警対組織暴力』、元々観ていた『シャブ極道』を観直したりもしました。チンタ自身はヤクザの世界についてそんなに理解していたわけじゃないですが、僕自身が演じるうえで理解したいなと思ったんです。ヤクザ映画だけではなくて、チンタの生い立ちを知るための映画もたくさん観ましたね。チンタはどんな暮らしや生き方をしてきて、どこに向かいたいのか。上林(鈴木亮平)との共通点は何なのか。自分にとっては、それを知ることがすごく大事でした。脚本家の池上純哉さんが、「“孤狼の血”っていうのは、つまり前作の大上さん(役所広司)から日岡に引き継がれた血であるし、チンタと上林は親子ではないけど、もっと違った意味の血があるんだ」と話してくださって。上林がなぜああいう人間になったのかにも関わることですし、これは今回の裏テーマでもあるのかなと思っていますね。――鈴木亮平さんが演じた組長の上林は、まさに“日本映画史に残る悪役”という感じの強烈なキャラクターでした。村上その肩書き、ずるいですよね。僕もそういうのが欲しかったです(笑)。どこか『太陽を盗んだ男』の菅原文太さんを思い起こさせる不死身キャラで、とにかく目の前にいたのは亮平さんじゃなかった。超越した何かがそこにそびえ立っている感じというか、存在そのものが凶器というか……。上林に目をつけられたら、もう終わりですよね。でもチンタがただ不運だったかといえばちょっと違うと僕は思っていて、お互いに惹かれあっているところもあったと思うんです。理解者であり、共鳴しているところもある。そこが面白いところですね。『孤狼の血 LEVEL2』――松坂桃李さんとはドラマ『この世界の片隅に』でも共演していますね。今回の現場ではどのようにコミュニケーションをとりましたか?村上桃李くんは「ここのシーンはこうしよう」みたいに自ら話し合いをする方ではなくて、「元気?」みたいな、現場では世間話しかしない感じです(笑)。信用してくれているからだと思うのですが、そこにすっといてくれる。共演経験があるのも大きいですし、今回も舞台が広島の呉だというご縁もありました。でもさすがに撮影の終わり頃に、桃李くんと全然しゃべってないな、と思いはじめて。“居酒屋 孤狼の血”という撮影期間中だけの白石組専用の憩いの場で、好きな漫画とかいろいろと聞きました。桃李くんってちょっとミステリアスなイメージがあるので、渥美清さんみたいにあまりプライベートを明かさないのかなと思っていたんです。――白石組の雰囲気はいかがでしたか?村上完全に出来上がっていて、「お前らが何をしても、どうとでも対応できるよ」っていう圧倒的な安定感がありました。朗らかな安心感じゃなくて熱くて怖い安心感なので、自分の100%じゃなくて200%以上を出さないと、そもそものラインに達することはできないんですけど。本来はすべての作品がそうあるべきなんですけど、白石組ではそれをより強く感じるというか。自分が持ってるものだけじゃダメな気がしました。――白石監督からの演出や言葉で印象的だったことは?村上撮影に入る前に脚本やチンタの役について何度かやりとりしましたが、詳しい内容は覚えていないんです。あとは衣装合わせをして、監督、プロデューサーと一緒に“ヤクザレクチャー”を受ける勉強会がありました。裏社会や東映の歴史について学んだり、組長の本を見せてもらったり、シャブのレクチャーもありました。『孤狼の血 LEVEL2』――この映画で描かれている世界は、若い世代の人たちの目にどのように映ると思いますか?村上裏社会について描いたものとしては、『闇金ウシジマくん』とか漫画で触れている人が多いかもしれないですよね。例えば北野武さんの『HANA−BI』は僕が生まれた年に製作された映画なのでリアルタイムで触れたものではないですし、最近の映画『ヤクザと家族 The Family』は暴対法によって変化していくヤクザの世界についての作品なので、『孤狼の血』とは描きたいことが全然違う。だからこそ僕も『孤狼の血』に新鮮な面白さを感じましたし、普段映画をあまり観ない人にとっては新しいものとして受け止められるような気がします。――今年は映画『るろうに剣心最終章 The Beginning』『燃えよ剣』が公開され、舞台『大パルコ人④マジロックオペラ「愛が世界を救います」(ただし屁が出ます)』に出演。連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』も始まりますね。村上コロナの影響で公開の時期がずれたりもして、今年の出演作が増えました。そういえばInstagramのフォロワー数もかなり増えたんです。Netflixの『今際の国のアリス』を海外でもたくさんの方が観てくださっていて、外国人の方が2/3くらい。ブラジル、タイ、フィリピンの方が多くて、調べないとDMの言葉が分からなかったりするんです。海外の方にも『孤狼の血 LEVEL2』を観ていただける機会があったらいいなと思っています。取材・文:細谷美香撮影:稲澤朝博ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント『孤狼の血 LEVEL2』インタビューに登場していただいた村上虹郎さんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!(C)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会『孤狼の血 LEVEL2』上映中
2021年08月20日俳優の役所広司が20日、松坂桃李主演の映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)へコメントを寄せた。同作は第69回日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい! 2016年版』国内編3位に輝いたベストセラー小説の実写映画化作。数々の映画賞を総なめにした、白石和彌監督の映画『孤狼の血』の続編となる。この度、前作の主演・役所広司からのコメントが到着。さらに、映画を一足早く見た朝倉海(総合格闘家/YouTuber)、もっちゃん(YouTuber)、丸山ゴンザレス(ジャーナリスト)、板垣巴留(『BEASTARS』 作者)、Ms.Ooja(シンガーソングライター)、糸井重里(「ほぼ日」代表)、おおのこうすけ(『極主夫道』 作者)、笠井信輔(フリーアナウンサー)、藤原ヒロシ(音楽プロデューサー)、ケンドーコバヤシ(お笑い芸人)、アイナ・ジ・エンドなど各界の著名人から興奮の声が届いた。○役所広司 コメント『孤狼の血』じゃけぇ、何をしてもええんじゃ!前作を遥かに凌ぐアクション・バイオレンス!呉原のカタギを守る松坂桃李と、呉原が生んだ怪物・鈴木亮平の対決が凄まじい!吉田鋼太郎、音尾琢真のユーモアが映画を盛り上げる!役者たちは皆、活気に溢れている。○朝倉海 コメント"松坂さん、鈴木さんをはじめ俳優の凄まじい演技、時には目を背けたくなるようなリアリティ、アクション、前作にも増して凄い迫力でした。終始興奮が止まらず、格闘技の試合で僕もスリルを感じていますが、そんな僕でも十分に衝撃を受けるようなスリルが感じられる。映画でテンションをあげたい、刺激を感じたい人はぜひ!○もっちゃん コメントヤクザ映画に苦手意識があった私がこんなにもハマってしまうとは…!おかえり日岡!と叫びたくなる冒頭、立ちはだかる悪魔のような敵、目を瞑ってしまうほどのバイオレンスの裏側には各々の正義。体の芯からゾクゾクするLEVEL UPしたエンターテイメントでした。○丸山ゴンザレス コメント警察、ヤクザ、どんな組織にも飼い慣らすことができない獣がいる。強烈な個性を放つ奴らに、どうしようもなく惹きつけられてしまうのだ。本作は複雑に絡み合いループするストーリー、正義なんてかき消してしまう圧倒的な展開で、魅せる悪の華をこれでもかと描いている。○Ms.Ooja コメント最高!! 衝撃でした。観終わった後にもう1回観たいと思える映画ってなかなかない。上林はひりひりするほどの殺気で、悪魔のように見えました。日岡の変化にも驚いたし、その振り切ったかっこよさに痺れました。危険な香りしかしないけど、その男臭さに惹かれる。そしてラスト、上林と日岡の死闘はずっと見ていたかった。いろいろな形の正義があり、何が正しいのか。コンプラなんて完全無視した、白石監督の潔さに感謝です。○糸井重里 コメントモンスター映画。ホラー映画。10,000カロリー!韓国映画よりバイオレンスがきつい。観てただけなのに疲れ果てた。誰にでもはおすすめしない映画(褒めてます)。怖かったす。最後に「この映画はフィクションです」の文字が出て、ちょっとうれしく感じたくらい(わしはこどもか?!)。メモみたいですが、観た直後に思ったことそのままです。○笠井信輔 コメントめちゃくちゃ面白かった。荒ぶる日岡の“優しさ”があだとなる松坂桃李の深い芝居。そして、日本映画史上最強最悪と思える鈴木亮平の怪演。その二人の壮絶な肉弾戦。何もかも期待を上回る仕上がりだった。エモーショナルな部分を担っている村上虹郎の芝居に心動かされ、前作で内偵者だった日岡が真相に気づく幕切れも鮮やか。早くも『LEVEL3』が楽しみな自分がいる。日岡ぁ! お前はこのままでは終われないはずだ。○藤原ヒロシ コメント縮みあがるほどバイオレンスな上林の恐怖政治。鈴木亮平のあまりの怪演に、1回目の鑑賞ではそれしか覚えていない(笑)。すべての恐怖が上林に詰め込まれていた。自分の生活圏にあんな人が生息していたら怖すぎる。前作の竹野内豊然り、ヤクザ役とは縁がなさそうな役者がいい具合に演じているのも面白い。○ケンドーコバヤシ コメント色々考えましたが、やはりほとぼりが冷めるまでは鈴木亮平に近づかないようにします…○アイナ・ジ・エンド コメント映像の破壊力が凄く、「久々にとんでもないものを観た」という感覚でした。スリル満点な場面の連続なのに、どこか人間の生々しさや暖かい部分が垣間見えて、目を離すことができませんでした。女性はキャラクターに母性を感じてしまうようなところもあると思うので、そういう観点から映画を観ても楽しいはずです。
2021年08月20日dTVが、白石和彌監督の最新作『孤狼の血 LEVEL2』が明日20日に公開されることを記念し、前作『孤狼の血』を配信開始した。広島の架空都市・呉原を舞台に描き「警察小説×『仁義なき戦い』」と評された、柚月裕子氏の同名小説を実写映画化した同作。ベテランのマル暴刑事・大上役を役所広司、若手のエリート刑事・日岡役を松坂桃李、尾谷組の若頭・一ノ瀬役を江口洋介が演じるほか、真木よう子、中村獅童、ピエール瀧、竹野内豊、石橋蓮司ら豪華キャスト陣が脇を固めている。同作は第42回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞、最優秀助演男優賞など優秀賞最多12部門を受賞。役所が圧巻の演技力で魅せる大上の極悪刑事ぶり、松坂演じる刑事・日岡がその影響を受けて変貌を遂げていくさまは見応え十分だ。
2021年08月19日2018年に公開され、その年の日本アカデミー賞では最多12部門の優秀賞を受賞した映画『孤狼の血』の続編『孤狼の血 LEVEL2』が、2021年8月20日に公開されます。主人公の日岡秀一演じる松坂桃李さんをはじめ、鈴木亮平さん、斎藤工さん、滝藤賢一さん、吉田剛太郎さん、西野七瀬さんら、新旧の豪華俳優陣が集結した『孤狼の血 LEVEL2』。中でも、ひと際異彩を放っているのが、チンタ役を演じる村上虹郎さんです。母親に、『情熱』や『甘い運命』などで知られる歌手のUAさん、父親にモデルで俳優の村上淳さんを持つ、村上さん。2014年に映画『2つ目の窓』で映画初出演を果たし、その中世的な容姿と、唯一無二の存在感で、じわじわと人気を獲得してきました。今回の『孤狼の血 LEVEL2』で、村上さんが演じるチンタは、主人公のスパイとしてヤクザの組に潜入するという緊張感ある役どころ。一方で、劇中ではひょうきんな表情を見せることもあり、シリアスとユーモアの両極端な面を演じ分け、観る人を引き込みます。村上さん演じるチンタはもちろん、豪華俳優陣の熱演にも注目です。(C)2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会[文・構成/grape編集部]
2021年08月12日ノワール映画好きの度肝を抜いた前作を超え、孤狼な男たちが再び帰ってきた。壮絶な物語の裏にあったのは、熱い思いと、互いへのリスペクトでした。『孤狼の血 LEVEL2』で共演した、松坂桃李さんと鈴木亮平さんによるクロストークをお届けします!なぜ人は悪を描くエンタメに惹かれるのか。二人が思う、人の心の奥底にある“何か”とは。――この作品への出演依頼が来たときどう思われましたか?松坂桃李:嬉しい気持ちと、“続編、本当にやるんだろうか…”という思いが半々でした(笑)。というのも、キーパーソンであった主人公の大上さんが前作で亡くなっているわけで、その役回りを日岡を通して僕がやるのかと思ったら、ぞっとしたんです。役所(広司)さんが担っていたことを、僕がやるのか、と…。鈴木亮平:役所さんは俳優界のチャンプみたいな存在ですから(笑)。松坂:そう、そうなんですよ。でもいざ現場に入ると、それこそ亮平さんをはじめとするキャストの皆さん、監督、スタッフが、「前作を上回るものを作るぞ」と意気込んでいて。その思いに触れ、自分は一人じゃないと実感することができ、プレッシャーから解き放たれました。鈴木:僕はお話をもらった段階では、正直できないと思いました。まず一般的に“続編”は、1作目を超えるのがすごく難しいので僕はかなり慎重になります。特に『孤狼の血』に関しては、前作がとにかく素晴らしすぎる。でも脚本を読ませていただいたら、それを凌ぐような強烈なキャラクターでのオファーで、この役を僕にと言ってくれているのかと思うと嬉しくて「やります」と即答。松坂:即答だったんですか(笑)。鈴木:そう(笑)。それで、やはり前作が持つリズムを自分に染み込ませたいと思い、再度『孤狼の血』を観たんです。そこで、改めて役所さんのとんでもなさに気がつきまして。松坂:観れば観るほど気がついちゃうんですよね。鈴木:さっき俳優界のチャンプって言いましたけど、例えばボクシングを始める前までは世界チャンプのすごさってわからないけれど、一歩足を踏み入れたら、とんでもない存在だって思い知らされるじゃないですか。役所さんは、そういう存在です。関わった全員が役所さんが演じた大上の影を背負いながら撮ったからこそ、この作品が生まれ、形になったのだと思います。松坂:日岡は大上さんの形見のライターを持っているんですが、実はそれ、前作のクランクアップのときに僕が役所さんから譲り受けて、3年間お守りのように持っていたものなんです。実際に使ったりもしていたんで、手のなじみはかなり良くなっていて。今回それをカメラの前で使えるのはすごく嬉しかった。――レベル2なだけあり、1作目を上回る悪と壮絶さ、エンタメ性もかなり高くなった印象が。鈴木:僕が演じた上林は、監督曰く「日本映画史に残る悪役」。でもその裏には、彼が感じてきた痛みや感情がある。ただそれを生々しく演じてしまうとエンタメにはならないんですよね。キャラクターづくりの段階から、どうエンタメに寄せていくかはすごく意識しましたね。松坂:亮平さんが上林をやるなら一筋縄ではいかないだろうなとは思っていたんですけれど…。まずビジュアルを見て、「もみあげが、ない!!」(笑)。鈴木:(笑)。クランクインの1年くらい前に準備稿を読んで、最初に浮かんだのがあの髪型だったんです。準備稿では、もはや人間じゃないくらいのキャラだったんですよ。でも最終稿では結構人間になってたのでやめようと思ったら、監督から「あれでいってください」と。松坂:白いスーツとサングラスも、最高に似合ってましたよ。「この人には勝てないな」って思わせる説得力があった。僕はちょっと遅れて現場に入ったんですが、すでに亮平さんのシーンは撮影が進んでいて、最初に白石さんに言われたのが、「早く上林を捕まえてくれ」(笑)。鈴木:確かに、コロナで久しぶりの撮影だったから、肩が温まってたんだよね(笑)。――白石監督の作品は今作も含め“悪”が大テーマです。悪を扱うエンターテインメントになぜ人は惹かれるのでしょうか?鈴木:僕は、こういうエンタメは自分が“善”であるための必要悪なんだと思うんです。たぶんみんな、善人でありたいと思いながらも、自分の中の凶暴性に怯えながら生きていて。フィクションの中で他者が悪を行使しているのを見ると、自分の中の悪が解放されて、安心して日常に戻れるんじゃないかな。松坂:もともと人は悪を持っていて、悪を使うことへの強い興味と欲求があるのが人間だと思う。それを理性で抑え込んでいるからこそ、悪に惹きつけられるのかな、と感じます。暴走する日岡や上林から目が離せないのは、そういう理由なのでは。鈴木:予測不可能さって、エンタメでは重要だしね。松坂:確かに。そういう意味でこの作品は、悪と物語性とエンタメ性のバランスが絶妙。常に何が起こるかわからない中で、驚いたり、その先に悲しみが待っていたり。マジックみたいな映画だなって思います。『孤狼の血 LEVEL2』狂気と暴力がはびこる広島の呉原。街の平和のために清濁併せ呑む日々を過ごす刑事・日岡の前に現れた、圧倒的“悪”の上林。暴力団抗争、警察組織の闇、嗅ぎ回るマスコミ…。血みどろの戦いが今始まる。8月20日より全国公開。まつざか・とおり(写真右)俳優。1988年10月17日生まれ、神奈川県出身。映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍中。2020年には映画『新聞記者』(’19)で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。『空白』が9月23日、『流浪の月』が来年公開予定。スーツ¥418,000シャツ¥110,000(共にエルメネジルドゼニア/ゼニアカスタマーサービス TEL:03・5114・5300)その他はスタイリスト私物すずき・りょうへい(写真左)俳優。1983年3月29日生まれ、兵庫県出身。主演を務めるドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』(TBS系、毎週日曜21:00~)が放送中。また、映画『燃えよ剣』が10月15日より公開予定。スーツ¥297,000(エトロ/エトロジャパン TEL:03・3406・2655)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・野呂知功(TRIVAL)スタイリスト・丸山 晃(松坂さん)徳永貴士(鈴木さん)ヘア&メイク・髙橋幸一(Nestation/松坂さん)宮田靖士(THYMON Inc./鈴木さん)(by anan編集部)
2021年08月07日警察とやくざの攻防戦を過激に描く人気シリーズ最新作『孤狼の血 LEVEL2』の完成披露イベントが7月20日、東京・新宿の日清食品POWER STATION [REBOOT]で行われ、主演の松坂桃李をはじめ、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、斎藤工、早乙女太一、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石和彌監督、原作者の柚月裕子が出席し、その模様が全国296の劇場に生配信された。柚月裕子によるハードボイルド小説『孤狼の血』シリーズを基に、原作では描かれなかったオリジナルエピソードを映画化。3年前に殉職した、広島裏社会を取りまとめていた刑事・大上の遺志を継ぎ、裏社会に目を光らせる新人刑事の日岡(松坂)は、権力を使って、暴力組織をコントロールしていたが、上林組組長・上林(鈴木)が出所を果たしたことで、徐々に追い詰められていく。大上を演じた役所広司のバトンを継ぎ、本作では堂々の主演を飾った松坂。「物語同様に、実際にも3年の歳月が経っているので、3年分たまった思いをぶつけたかった」と意気込みの強さを振り返り、「個人的にお守りにしていた」と役所から譲り受けたライターについても言及。役作りのために、過酷な減量に臨み「はいつくばる飢えた狂犬のような感じ。そこから生まれる復讐心やエネルギーも含めて表現したかった」とこだわりを明かした。新たな“悪”として参戦する鈴木は「桃李くん演じる日岡をどう追い詰めるか」を意識したといい、「ずっと攻めの芝居を続けるのは初めての経験。悪役の醍醐味を味わいました」と満足そうな表情。松坂が「一番大変だったのは、亮平くんとの格闘シーン。3日3晩かかって、体力的にも精神的にもヘロヘロだった」と明かすと、鈴木は「もう戦友ですよね。お互いに認め合った感が生まれた」と胸を張った。前作からメガホン続投の白石監督は、「前回は『もっともっと暴れてくれ』という思いでしたが、今回はみんなが勝手に暴れ倒して、『もう少し落ち着いてくれ』って(笑)。その分、熱量が画面に詰め込んである。近年まれに見るスーパーエンターテインメントが仕上がった」と手応えは十分。原作の柚月氏も「前作を見終わった後は、腰が抜けて放心状態だったんですが、今回は拳を握り締めて、叫びたくなった。監督、役者の皆さん、スタッフの皆さんの熱量が、体の中をかけめぐっていた」と興奮しながら、映画の出来栄えに太鼓判を押していた。取材・文・写真=内田涼『孤狼の血 LEVEL2』8月20日(金)公開
2021年07月20日日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした前作から3年後を、原作シリーズでは描かれていない完全オリジナルストーリーとして描く映画『孤狼の血 LEVEL2』。この度、声優・津田健次郎がナレーションを務めた2本のスポット映像が公開された。まず1本目、“日岡の闘い”と題された映像では、「大切なものを守るため、闘え」という津田さんのナレーションと共に、松坂桃李演じる刑事・日岡が、子どもたちや愛するものといった大切なものを守るべく、全てを敵に回して戦う様子が映し出される。また、“上林を止めろ”と題された2本目の映像は、日岡と鈴木亮平演じる最凶の悪・上林の激闘が収められている。暴れまわる上林の様子とともに、「このモンスターを止めろ」という津田さんの低音ボイスが映像とマッチし、ますます期待高まる映像となっている。『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2021年07月20日俳優の松坂桃李が主演を務める映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)の予告映像が20日、公開された。同作は第69回日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい! 2016年版』国内編3位に輝いたベストセラー小説の実写映画化作。数々の映画賞を総なめにした、白石和彌監督の映画『孤狼の血』の続編となる。今回公開になったのは、松坂桃李演じる刑事・日岡が子どもたちや愛するものといった"大切なもの"を守るべく、警察・ヤクザ・マスコミすべてを敵に回して戦う様子が映し出される映像と、日岡と鈴木亮平演じる上林が暴れまわる激闘の様子を収めた2本。人気声優・津田健次郎の低音ボイスなナレーションが、激闘への期待を盛り上げている。
2021年07月20日8月20日(金)に公開される『孤狼の血 LEVEL2』より、津田健次郎がナレーションを務める15秒のスポットが2本到着した。本作は、第42回日本アカデミー賞をはじめ数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』の続編。先日、公開が8月20日(金)に決定し、松坂桃李をはじめとするキャスト、そして作品の熱量に大きな期待が高まっている。本日20日(火)の18:00からは全国的な先行上映回である「孤狼祭 -コロフェス-」も開催される予定だ。公開された映像では、松坂桃李演じる刑事・日岡が子供たちや愛するものといった“大切なもの”を守るべく、警察・ヤクザ・マスコミすべてを敵に回して戦う様子が映し出される。またもうひとつの映像では、日岡と鈴木亮平演じる上林の激闘が描かれており、まさに最凶の敵として暴れまわる上林の姿が激しく描かれた。さらに津田の低音&激渋なナレーションが映像とマッチし、激闘への期待をますます盛り上げてくれている。『孤狼の血 LEVEL2』スポット映像(1) 日岡の闘い(2)上林を止めろ『孤狼の血 LEVEL2』8月20日(金)公開
2021年07月20日松坂桃李が主演を務める映画『孤狼の血 LEVEL2』が8月20日(金)より公開される。この度、公開を前にした7月20日(火)に全国先行上映会「孤狼祭 –コロフェス– 完成披露プレミア」の詳細が一部解禁となった。本作は、第42回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』の続編。前作から3年後の広島を舞台に、裏社会を収めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一が出所してきた、たったひとりの“悪魔”によって運命を狂わされていく姿を描く完全オリジナルストーリーとなっている。「孤狼祭 -コロフェス- 完成披露プレミア」の配信イベントでは、今回本作の出演者でもある小栗基裕がOguriとして所属する世界的ダンスグループのs**t kingzが、本作とコラボしたスペシャルダンスを披露する。アレンジした本作の楽曲と共に繰り広げられるダンスは、ここでしか見られない内容だ。またMCを務めるのは前作の大ファンであり、本作も試写会でその衝撃を一足先に体感したケンドーコバヤシ。豪華キャストとケンドーコバヤシの間で繰り広げられるトークに期待が高まる。さらに配信イベント内ではTwitterを通じ、リアルタイムで登壇キャストへの質問も募集される。質問方法は当日劇場で発表されるという。本イベントのチケットは7月15日~各実施劇場で順次発売。ひと晩限りの祭をお見逃しなく。■イベント情報「孤狼祭 –コロフェス– 完成披露プレミア」7月20日(火)18:00~の上映回(舞台挨拶中継後に本編上映)登壇者(予定):松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、早乙女太一、斎藤 工、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石和彌(監督)、柚月裕子(原作者)※登壇者は予告なく変更の可能性ありMC:ケンドーコバヤシスペシャルゲスト:s**t kingz<チケット発売情報>7月14日(水)24時より、各実施劇場にて順次販売予定。※詳しくは各劇場ホームページへ。チケット価格:通常料金(ムビチケ利用可 / 無料招待券利用不可)※本イベントにてご使用いただけるムビチケ前売券(オンライン)発売中!詳しくは下記URLをご確認ください。※既に購入済みのムビチケはご利用になれますが、当日(7/20)に購入されたムビチケカードはシステムの都合上、ご利用いただくことができません。予めご了承ください。<全国同時生中継について>7月20日(火)18時より行われる、「孤狼祭 -コロフェス- 完成披露プレミア」(上映開始前 舞台挨拶)の生中継となります。<生中継実施劇場一覧>※実施劇場一覧は随時更新いたします。※販売方法、販売開始日時などについては、各劇場名をクリックして詳細をご確認ください。※一部の窓口販売では、インターネット販売分と併せて完売となる場合もございます。<その他注意事項>※登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。※ご来場の際は、マスクの着用をはじめとする各映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願い致します。ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。※生中継実施劇場では、ゲストの登壇はございません。※衛星中継のため、気象条件等の影響により映像・音声が乱れる場合がございます。万が一、気象条件等の影響によるやむを得ない中断が発生しましても、チケットの払い戻しはいたしかねますので、予めご了承ください。※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断り致します。※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断り致します。
2021年07月14日松坂桃李が主演を務める映画『孤狼の血 LEVEL2』が8月20日(金)より公開される。この度、公開を前にした7月20日(火)に全国先行上映会「孤狼祭 –コロフェス– 完成披露プレミア」の実施が決定した。本作は、第42回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』の続編。前作から3年後の広島を舞台に、裏社会を収めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一が出所してきた、たったひとりの“悪魔”によって運命を狂わされていく姿を描く完全オリジナルストーリーとなっている。発表された「孤狼祭 –コロフェス– 完成披露プレミア」の本編上映前には『孤狼の血 LEVEL2』出演キャストの松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、早乙女太一、斎藤工、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎といった豪華キャストらが登壇するスペシャルイベントが生中継される予定だ。■イベント情報「孤狼祭 –コロフェス– 完成披露プレミア」詳細7月20日(火)18:00~の上映回(舞台挨拶中継後に本編上映)登壇者(予定):松坂桃李、鈴木亮平、村上虹郎、西野七瀬、早乙女太一、斎藤 工、滝藤賢一、中村獅童、吉田鋼太郎、白石和彌(監督)、柚月裕子(原作者)※登壇者は予告なく変更の可能性ありチケット価格:通常料金(ムビチケ利用可 / 無料招待券利用不可)<チケット発売情報>各実施劇場にて、順次販売予定。※詳しくは各劇場ホームページへ。※本イベントにてご使用いただけるムビチケ前売券(オンライン)発売中。詳しくは下記URLへ。※既に購入済みのムビチケはご利用になれますが、当日(7/20)に購入されたムビチケカードはシステムの都合上、ご利用いただくことができません。予めご了承ください。<全国同時生中継について>7月20日(火)18時より行われる、「孤狼祭 -コロフェス- 完成披露プレミア」(上映開始前 舞台挨拶)の生中継となります。<実施劇場一覧はこちら>※実施劇場一覧は随時更新いたします。※販売方法、販売開始日時などについては、各劇場名をクリックして詳細をご確認ください。※一部の窓口販売では、インターネット販売分と併せて完売となる場合もございます。<その他注意事項>※登壇者及び内容は、予告なしに変更する場合がございます。※ご来場の際は、マスクの着用をはじめとする各映画館の新型コロナウイルス感染症予防対策へのご協力をお願いいたします。ご協力いただけない場合には、ご鑑賞をお断りさせていただく場合がございます。※生中継実施劇場では、ゲストの登壇はございません。※衛星中継のため、気象条件等の影響により映像・音声が乱れる場合がございます。万が一、気象条件等の影響によるやむを得ない中断が発生いたしましても、チケットの払い戻しはいたしかねますので、予めご了承ください。※転売・転用を目的としたご購入は、固くお断りいたします。※いかなる事情が生じましても、ご購入・お引換後の鑑賞券の変更や払い戻しはできません。※場内でのカメラ(携帯電話を含む)・ビデオによる撮影・録画・録音等は、固くお断りいたします。
2021年07月01日俳優の松坂桃李が主演を務める映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)の予告映像が、このほど公開された。同作は第69回日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい! 2016年版』国内編3位に輝いたベストセラー小説の実写映画化作。数々の映画賞を総なめにした、白石和彌監督の映画『孤狼の血』の続編となる。今回公開されたのは、西野七瀬が演じる「スタンド華」のママ・近田真緒と、その弟である村上虹郎が演じる近田幸太(通称・チンタ)のキャラクター動画2本。チンタ編では、「ひーさんのことほんまの兄貴じゃあ思うとる」と無邪気な様子のチンタが、様々な状況に巻き込まれていく様子が描かれている。一方、真緒編では、厳しい言葉をかけつつも弟を常に心配する、面倒見のいい姉御肌の強い女性である真緒の姿が描かれている。
2021年06月29日松坂桃李や鈴木亮平ら熱量溢れるキャスト陣で贈る『孤狼の血 LEVEL2』と、アイナ・ジ・エンドが書き下ろしたインスパイアードソング「ロマンスの血」のコラボ動画が解禁。本作が様々な他ジャンルとコラボを行っていくプロジェクト「コロウノチVS(バーサス)」の第一弾となる。前作『孤狼の血』が熱狂的なファンを多く生み出してきたことから、今回、アーティストや漫画、現代アート、ファッション、Youtuber、ゲームアプリなど様々なジャンルとコラボをしていくプロジェクト「コロウノチVS」が始動。そのコラボ第一弾として、楽器をもたないパンクバンド「BiSH」の一員であり、ソロでも多数の楽曲を発表して絶大な支持を誇るアイナ・ジ・エンドとのタッグが決定。独自の路線を突き進み個性を発揮し続ける彼女は、前作『孤狼の血』も鑑賞し、「役所広司さんをはじめ男の色気を感じるかっこいい映画だと思っていました」と語るように作品のカッコよさ、そのインパクトに好感を抱いていたことから、今回のコラボが実現した。早速本作を鑑賞したという彼女は、「久々にとんでもないものを観た」が一番の感想と激白。「スリル満点な場面の連続なのに、どこか人間の生々しさや暖かい部分が垣間見えて、目を離すことができませんでした。映像の破壊力が凄かったので、音楽は映画に華を添えるような形でつくることを意識して、(鈴木亮平さん演じる)葛藤を抱える上林をはじめ色々なキャラクターにも共感することができて、スラスラと作詞作曲ができました」と刺激を受けたそうで、自ら楽曲を書き下ろし、亀田誠治がサウンドプロデュースを担当することで「ロマンスの血」というインスパイアードソングが誕生した。本楽曲は映画本編では流れないが、「自分が今まで歌ったことないような曲調にも挑戦しています。めちゃめちゃ張り上げるわけでもないのに悲鳴っぽく聞こえるというか。(鈴木亮平さん演じる)上林のように暴れたくても暴れられない、自分の中での葛藤を悲鳴のような形で歌い上げました」とアイナさん自身が語るように、登場するキャラクターに共感し、そこに自分の想いをのせた曲となった。この楽曲に、白石和彌監督も「孤狼から超カッコいい曲が生まれた!『ロマンスの血』を聞いたら、あのキャラクターやあの場面を膨らませて、スピンオフを作りたくなる!」と絶賛。さらに、その楽曲にのせて映画本編映像を使用したコラボ動画も、アイナさんの歌声とマッチした疾走感あふれる映像に仕上がっている。『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2021年06月23日松坂桃李が主演を務める映画『孤狼の血 LEVEL2』が8月20日(金)より公開される。この度、本作が他ジャンルとコラボするプロジェクト「コロウノチVS(バーサス)」の第1弾としてアイナ・ジ・エンドが書下ろした楽曲「ロマンスの血」と、そのコラボ動画が公開された。本作は、第42回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』の続編。前作から3年後の広島を舞台に、裏社会を収めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一が出所してきた、たったひとりの“悪魔”によって運命を狂わされていく姿を描く完全オリジナルストーリーとなっている。「コロウノチVS」は前作『孤狼の血』が熱狂的なファンを多く生み出してきたことから、アーティストや漫画、現代アート、ファッション、YouTuber、ゲームアプリなど様々なジャンルとコラボするプロジェクト。その第1弾として抜擢されたのが、楽器をもたないパンクバンドBiSHの一員でありながら、ソロでも多数の楽曲を発表するなど、若者から支持を誇るアイナ・ジ・エンドだ。独自の路線で個性を発揮し続ける彼女は、前作『孤狼の血』も鑑賞し「役所広司さんをはじめ男の色気を感じるかっこいい映画だと思っていました」と作品のカッコよさ、そのインパクトに好感を抱いており、今回のコラボが実現。コラボ映像は映画本編を使用したものとなっている。歌声とマッチした疾走感あふれる内容で映画本編への期待を更に高めてくれること間違いなし。まさかのコラボを果たしたアイナ・ジ・エンドとのインスパイアードソング「ロマンスの血」の衝撃、そして「コロウノチVS」が今後どのようなコラボを繰り広げていくのかに注目だ。アイナ・ジ・エンド:コメントこれまで映画を絡めての楽曲書下ろしというものがなかったので、インスパイアードソングのオファーをいただいてとてもびっくりしました。前作『孤狼の血』も観ていて、役所広司さんをはじめ男の色気を感じるかっこいい映画だと思っていましたが、今回『孤狼の血 LEVEL2』を観て、「久々にとんでもないものを観た」というのが1番の感想でした。スリル満点な場面の連続なのに、どこか人間の生々しさや暖かい部分が垣間見えて、目を離すことができませんでした。映像の破壊力が凄かったので、音楽は映画に華を添えるような形でつくることを意識して、(鈴木亮平さん演じる)葛藤を抱える上林をはじめ色々なキャラクターにも共感することができて、スラスラと作詞作曲ができました。また編曲を担当された亀田誠治さんもこういったジャンルの映画が好きだとおっしゃっていて、レコーディングもノリノリで楽しかったです。自分が今まで歌ったことないような曲調にも挑戦しています。めちゃめちゃ張り上げるわけでもないのに悲鳴っぽく聞こえるというか。上林のように暴れたくても暴れられない、自分の中での葛藤を悲鳴のような形で歌い上げました。人間としてこいつはどうしようもないなと、呆れてしまうシーンも多いですがなぜか憎めない。女性は母性を感じてしまうようなところもあると思うので、そういう観点から映画を観ても楽しいと思います。白石監督:コメント孤狼から超カッコいい曲が生まれた!『ロマンスの血』を聞いたら、あのキャラクターやあの場面を膨らませて、スピンオフを作りたくなる!そう、なんもかんもぶっ飛ばして生きなきゃ損!アイナさんありがとうございます!『孤狼の血 LEVEL2』8月20日(金)公開
2021年06月23日松坂桃李をはじめとする豪華キャスト陣が集結した『孤狼の血 LEVEL2』。この度、ドラマ「レンアイ漫画家」での変貌ぶりも注目された鈴木亮平が一転、“悪のカリスマ”ぶりを炸裂させるキャラ動画が公開された。今回解禁となったのは、日本映画史上最悪、冷徹にして残虐な上林組組長・上林成浩のキャラクター動画。冷たい目をした上林が暴虐の限りを尽くす衝撃的映像では、自らの目的のためには手段を選ばず、悪の限りを尽くすその姿から圧倒的な恐ろしさを感じさせる。鈴木さん演じる上林は本作でいかに暴れまわるのか、残虐非道な悪のカリスマの誕生から目が離せなくなりそうだ。『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2021年06月20日松坂桃李が主演を務める映画『孤狼の血 LEVEL2』が8月20日(金)より公開される。この度、本作より鈴木亮平が演じる上林のキャラクター動画が公開された。本作は、第42回日本アカデミー賞をはじめ、数々の映画賞を総なめにした映画『孤狼の血』の続編。前作から3年後の広島を舞台に、裏社会を収めていた伝説の刑事・大上亡き後、その遺志を受け継いだ若き刑事・日岡秀一が出所してきた、たったひとりの“悪魔”によって運命を狂わされていく姿を描く完全オリジナルストーリーとなっている。公開されたのは、冷たい目をした上林が暴虐の限りを尽くす衝撃的映像。自らの目的のためには手段を選ばず、悪の限りを尽くすその姿からは圧倒的な恐ろしさを感jじる。上林は映画でいかに暴れまわるのか、残虐非道な悪のカリスマの誕生から目が離せない。『孤狼の血 LEVEL2』8月20日(金)公開
2021年06月20日前作から3年後、原作シリーズでは描かれていない完全オリジナルストーリーで紡ぐ映画『孤狼の血 LEVEL2』より、レベルアップした本作にふさわしい、【死闘編】【陰謀編】と2パターンの予告編が同時公開された。まず1本目の【死闘編】は、前作で伝説の刑事・大上から引き継いだ狼のライターが映し出され始まる。そして、松坂桃李扮する一匹狼の刑事・日岡と、鈴木亮平扮する最凶の悪・上林との壮絶な激闘が鮮烈に描かれる。そして、もうひとつの【陰謀編】では、一つの猟奇殺人事件の裏で巻き起こる、暴力団組織、マスコミ、警察、それぞれの思惑が描かれ、想像を絶する展開を予感させる映像となっている。『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2021年06月17日俳優の松坂桃李が主演を務める、映画『孤狼の血 LEVEL2』(8月20日公開)の予告映像が17日に公開された。同作は第69回日本推理作家協会賞受賞、『このミステリーがすごい! 2016年版』国内編3位に輝いたベストセラー小説の実写映画化作。数々の映画賞を総なめにした、白石和彌監督の映画『孤狼の血』の続編となる。今回解禁となったのは、一匹狼の刑事・日岡(松坂)と最凶の悪・上林(鈴木亮平)との壮絶な激闘が鮮烈に描かれる【死闘編】、そして暴力団組織・マスコミ・警察、それぞれの思惑の果てに想像を絶する展開が待ち受ける【陰謀編】の2パターンの予告映像。LEVEL2というタイトルの通り、格段にレベルアップした本編の予告編となる。【死闘編】では、前作で伝説の刑事・大上から引き継いだ狼の描かれたライターからスタート。刑事・日岡に迫りくる暴力団組織、マスコミ、警察ら様々な男たち、そして日本映画史上に残る圧倒的にして最凶の悪・上林が繰り広げるアクション満載の死闘で、ド迫力の映像となっている。【陰謀編】では、一つの猟奇殺人事件の裏で巻き起こる、暴力団組織、マスコミ、警察、それぞれの思惑が描かれる。最凶の悪・上林に迫る刑事・日岡は全方位・敵のなか、真相に果たしてたどり着けるのか。「ここでは闘うヤツしか生きられない」という言葉の通り極限状態の男たちの激闘、「守りたいもののために闘い抜く」強烈すぎる映像の数々となっている。
2021年06月17日柚月裕子による3部作を原作に、警察と暴力団組織、マスコミらの壮絶なバトルロイヤルを描く『孤狼の血LEVEL2』。原作では描かれていない映画オリジナルストーリーが展開する本作で“覚醒”する、松坂桃李演じる刑事・日岡のキャラクター動画が解禁された。松坂さんをはじめとする豪華なキャスト陣の出演と、レベルアップした内容に期待が高まる本作。今回解禁されたのは、真面目な優等生キャリア組刑事から、目的のためには手段も選ばない孤高の刑事へと“レベルアップ”した日岡のキャラクター動画。前作『孤狼の血』の相棒だった伝説の刑事・大上に振り回されながら、もがく優等生刑事・日岡が、次第に広島・呉原の街の治安を背負う一匹狼の刑事へと覚醒していく様が描かれている。風貌も、凶暴さも全てがレベルアップ、己の信じる道のためには「戦争しよう思うちょるんじゃ」と言うほど振り切れた日岡の暴れっぷりに注目。日岡の中の狼が本作で目を醒ます!『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2021年06月12日柚月裕子の小説を原作とした松坂桃李主演映画『孤狼の血 LEVEL2』のポスタービジュアル2種が到着した。まず1枚目は、松坂さん演じる一匹狼の刑事・日岡や、鈴木亮平演じる最凶の悪、上林をはじめ、チンタ(村上虹郎)、真緒(西野七瀬)たちが、闘いに向かう覚悟を決めたような表情を浮かべたビジュアル。雨の中、こちらに迫りくるような、強烈な印象の1枚が完成。そして2枚目は、主要キャストの躍動感溢れる場面写真が散りばめられた、大暴れビジュアルだ。「このビジュアルにLEVEL2のすべてが凝縮されていると感じました」と絶賛した松坂さんは、「前作とは違う新しさを感じます」ともコメントしている。また併せて、6月18日(金)より発売される特典付き前売券の特典が、ここでしか見られないスペシャルバージョンの日岡や各キャラクターのビジュアルが描かれたポストカードに決定したことが明らかに。日岡ビジュアル(全2種)+ほかの主要キャラクターのビジュアル(全8種)という、2枚1セットとなっている(※種類は選べない)。『孤狼の血 LEVEL2』は8月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:孤狼の血 LEVEL2 2021年8月20日より全国にて公開©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
2021年06月10日