最近は習い事も多様化しています。ロボット教室、パズル道場、ミュージカル教室など、子どもの基礎学力の底上げや、将来的に能力を発揮するであろう後伸びを狙った“進化系の習い事”が注目です。今回はその中から「レゴスクール」を紹介します。レゴスクールってどんなところ?レゴスクールは子どもが大好きなレゴブロックを教材に取り入れ、楽しみながら理系脳を育てられる教室です。大井町教室のチーフインストラクター・山口幸子さんにスクールの特徴を聞きました。「レゴスクールでは必要以上に教えこまないようにしています。子どもたちに自主的にやらせ、考えさえ、やりたいと思っていることに自ら近づけるように指導しています」とのこと。レッスンはそれぞれの年齢に応じた年間カリキュラムにそって進みます。たとえば、年少さんでは「ごっこ遊び」を通して自分の感情や気持ちを表現することが目標。年中さんになると「ルールがある遊び」をしながら友達との関わり方、ゲームの得点から、加算・減点など数字を理解していきます。年中さんのレッスン「マイワールドディスカバリー」年中さんの年間目標は「友達と一緒に作業をしながらコミュニケーション能力を深める。物を観察し、比較・分類する。数学の基礎を学ぶ」というもの。「テックマシーン」と呼ばれるオリジナル教材を使い、生活の中で活躍する乗り物や機械を組み立てます。この日のテーマは「車輪の世界」。みんな真剣な顔で荷物を運ぶ車を組み立てていました。その後の集荷と宅配の疑似体験では「この荷物をおばあちゃんの家に運ぶんだ」など嬉しそう。レッスンの最後には自分が工夫したことをみんなの前で発表するプレゼンタイムがあります。スクール生のお母さんによると「人前で話すことに自信がついた様子。自分の考えを言葉でしっかり説明できるようになりました」とのこと。小学1年生のレッスン「マイワールドアドベンチャー」1年生の目標は「物理・数学・テクノロジーの基本概念を学ぶ。自分の考えを整理し作品で表現する」というもの。ギア、アクセル、レバーなどのパーツが入った「アーリーシンプルマシン」という教材を使用しています。「つかんでみよう」をテーマに、手の動き、親指の役割を学んでいました。ゴムの張力を利用して強度を増す、てこの原理(支点・力点・作用点)なども盛り込まれた高度なレッスン。「10秒で何個のボールをつかめるか」というゲームで子どもたちは大盛り上がり!2年生からはプログラミングのコースも選べるようになり、「それまで絶対やめない!将来はゲームを作る人になりたい」というお子さんも。空間認識・理系脳の他に自己肯定感も養われる?実は私の娘も小さい頃にレゴスクールに通っていました。今でも心に残っているのは「1本足の生き物を作ろう」というテーマ。1本足の生き物をブロックで作り、自分も一本足で立ってみる。「一本足だとバランスが悪い、動きづらい」と確認したあとで「好きなようにパーツを付け足して、安定した動きやすいものに作り変えてみよう」というレッスンでした。足を付け足す子、エンジンを取り付ける子とさまざま。娘は折り紙で羽を作り、セロテープで貼り付けていました。「歩きづらいから飛べば良い」という発想。先生にたくさんほめてもらって嬉しそうな娘を見て、私も誇らしい気持ちになりました。ブロックを使って想像力を膨らませながらそれぞれの回答に向かって工夫できるレゴスクール、気になる方は体験レッスンに参加してみてください。レゴスクール大井町スクールデータ住所〒140−0014品川区大井1−49−15アクセス大井町ビル1階電話(新規問い合わせ受付)03−6413−1360レッスン曜日火・水・木・金・土問い合わせ受付時間火〜土10:00〜18:00アクセスJR京浜東北線大井町徒歩1分高速鉄道りんかい線大井町駅徒歩2分東急大井町線大井町駅徒歩3分<文・写真:フリーランス記者森藤理絵>
2017年06月06日今や小学生も塾に通う時代。私立小学校に通う子の7割、公立小学校に通う子の4割が通っているというデータがあります。学校の授業だけでは足りないと感じる家庭が増えている中、自宅で本格的な学習ができるオンライン教育サービスが各社から提供されています。いつでもどこでも勉強ができ、塾や家庭教師より割安で利用できることが注目されている理由です。どんな利点やサービスがあるのでしょうか。ゲーム感覚や最新電子機器でやる気UP↑やる気を持たせ、継続させるための工夫が色々施されています。学研の「学研ゼミワンダードリル」では、教科(国語、算数・数学、社会、理科、英語)ごとに分かれる「国」を自分のアバターが冒険するという設定にし、クリアすると新しいステージに進むことができます。ゲーム感覚で子どもが続けやすい設定であり、月額500円という料金も魅力的です。ジャストシステムの「スマイルゼミ」は、今や大人だけではなく子どもにも身近な存在となっているタブレットを教材に使用しています。理科の実験を動画で体感できるなどして、理解度がより深まる仕組みになっています。主要5教科の他に、音楽、美術、技術・家庭、保健体育の配信もあるので、定期試験対策にも活用できます。紙のお勉強にプラスアルファで効果UP↑デジタルと紙のセットでより効果的な学習ができるのは、ベネッセコーポレーションの「進研ゼミプラス」です。記述式の添削以外にも、“赤ペンコーチ”とタブレット上でやりとりできる仕組みや、具体的な学習計画をアドバイスしてもらうこともできます。対象年齢が小4から高校生と高めの設定になっているのは、リクルート関連会社の「スタディサプリ」。大手予備校講師の動画が見放題になっていたり、志望校対策やセンター試験対策の授業動画を視聴したりすることができます。さらに参考書や問題集ごとに勉強した時間やページを記録することができる無料アプリもあり、自宅学習であっても勉強の進み具合を自分で管理することが可能です。オンライン教育を行なうときの注意点オンライン教育を継続するために何よりも必要なことは本人のやる気です。やる気を継続できるような工夫が施されているものは多くありますが、実際に勉強をしなければ意味がありません。時間やスケジュールの管理をしっかりと行い、学習意欲を持ってもらうための働きかけを親も行っていく必要があります。私の息子は園児なので宿題などはありませんが、幼児向けの通信教材が毎月自宅に届きます。年中になってから文字を書くプログラムが始まり、字を書くための教材もいくつか届きました。音が出たり光ったりするオモチャなのですが、ゲーム感覚でなぞるなどをしている内に字が書けるようになるというものです。自然と書き順も覚える仕組みになっています。幸い息子は楽しく取り組んでいるので、お陰で少しずつ字を書けるようになってきました。入り口はどうであれ、本人がやる気を持って取り組むことがとても大切だと思います。小中学生と年齢があがれば内容も難しくなり、やる気の継続は一番の課題となってきます。遊びの延長だから、と敬遠するのではなく、子どもに合ったものを見つけてあげてやる気を上げることは効果的だと思います。各社のサービスも異なるので、比較しながらより良いものを試してみてはいかがでしょうか。
2016年10月06日フジテレビ系大型バラエティ特番『FNS27時間テレビフェスティバル!』(23日18:30~24日21:24)で、フリー・同局系列の女子アナウンサーによる学力テストが行われることが決定した。今回は、24日朝10時ごろから、ネプチューンがMCリレーを担当して「林修先生からの挑戦状! ネプリーグ 真夏の女子アナ センター試験」を実施。アナウンサーの常識問題といえる日本語・漢字テストを、上田まりえ、岡副麻希、高橋真麻、馬場典子、本田朋子、丸岡いづみのフリーアナウンサー軍団に加え、事前テストで好成績をおさめたフジ系列27局の女性アナウンサー20人が挑み、"女性アナ界最強のインテリ=女性アナセンター"を決定する。フジテレビの小仲正重プロデューサーは「一体、誰が1位になるのか!? 生放送ならではの緊迫感のある戦いと、林先生が今回の『27時間テレビ』のために厳選したクイズ問題を楽しんでいただきたい」とコメントしている。
2016年07月12日日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は4月5日、半導体テスト向けテスト管理用ソフトウェア「TestStand Semiconductor Module」を発表した。同製品は半導体テストシステムの開発、実装、保守の最適化および迅速化を可能にするテストエグゼクティブで、半導体製造工場で使用する「NI半導体テストシステム(STS:Semiconductor Test System)」と同じプログラムパラダイムを使い、実験室での特性評価システムを開発することができる。同ソフトウェアはテスト管理用ソフトウェア「TestStand」のアドオンツールであり、PXIやTestStandと併用することでSTSが採用する従来型テストヘッドのアーキテクチャとは別のラック&スタック型の半導体テストシステムを独自に構築することも可能となっている。このほか、複数のテストサイトにわたってコードを再利用することが可能であったり、ピンのマッピングを直観的に行うことを可能にするエディタ機能、パラメトリックテストの結果を業界標準のSTDF(Standard Test Data Format)形式で記録可能であるなど、同ソフトを活用することで開発コストの削減と生産スループットの向上につなげることができる。
2016年04月05日「秋田県の子どもたちはなぜ学力が高いのか - ポイントは"生活習慣"にあった」と題した前編では、全国学力テストで好成績を残している同県の教育の特徴、生活習慣と学力の関連性についてお伝えした。後編では、子どもたちに家庭学習を身につけさせるための「家庭学習ノート」や、自ら課題を設定して学ぶ「探求型授業」など、教育の具体的な内容についてご紹介する。○子どもを机に向かわせる「家庭学習ノート」「家庭学習ノート」は、地域によっては「自学ノート」「自由学習ノート」などとも呼ばれ、児童・生徒が自分で内容を決めて毎日決まった分量や時間の学習を進めるノートのことだ。子どもたちは毎朝担任にこのノートを提出し、夕方までにコメントをもらって返してもらう。その日に習った計算や書き取りの復習をしたり、理科で習った法則を使って発展的な学習をしたりと内容は自由。ただし、毎日提出しなくてはならないので、必然的に毎日家庭で学習に取り組むようになる仕組みだ。何をしていいか迷う子どものために学校独自の手引書を作成したり、PTA集会などで優れたノートの展示会を行ったり、親にもコメントを書くよう求める場合もある。40年以上前から県内の一部の小中学校で行われていた取り組みだが、徐々に全県に浸透していったそうだ。○少人数学級で行う秋田流の探求型授業そして「規則正しい生活」、「家庭学習ノート」の活用を背景とした「家庭学習の習慣」に続き、秋田の教育の3つ目の特徴としてあげられるのが、「少人数学級で行われる探求型授業」だ。学校質問紙の結果によると、「児童生徒自ら学級やグループで課題を設定し、その解決に向けて話し合い、まとめ、表現するなどの学習活動を取り入れましたか(89.7%)」(+16.7)、「算数・数学の授業においてチームティーチングによる指導を行いましたか(81.8%)」(+17.1)、「将来就きたい仕事や夢について考えさせる指導を行いましたか(92.1%)」(+19.7)などで全国平均を大きく上回る回答があった(かっこ内の数字は小学6年生の全国データとの比較)。こうしたきめ細かい指導を可能にしているのが少人数学習だ。県は2001年度以降15年間で約92.1億円の事業費をかけ、これまでに小学校1~5年生と中学校1~3年生で33人程度の学級編成を実現。1クラスの授業を複数の教師で指導するチーム・ティーチング(TT)についても、小学校では国語、算数、理科、中学校では数学、理科、英語の3教科で体制を整えている。さらに、秋田県の探求型の授業スタイルは研究者らからも高い評価を受けている。毎回の授業の始めに教師と生徒が一緒に話し合って課題や目的を設定し、授業の最後に再び話し合ってまとめ・理解を深める。「今日はこういうことが分かればいいと、1人ひとりが自分の考えや見通しをもって授業に臨むというスタイルが全県的に確立されている」と県の担当者。県は平成27年度から、こうした秋田流の探求型授業を検証して発信する事業も進めている。規則正しい生活と家庭学習の習慣を身に付け、子ども自ら課題を設定して学ぶ姿勢を養う秋田流の教育。そんな”当たり前度の高い”秋田をヒントに、家庭で何かできることをとり入れてみてはいかがだろうか。※写真と本文は関係ありません
2016年02月15日2010年7月、文部科学省の幼稚園課が気になる調査結果を公表しました。「幼稚園卒の子どものほうが、保育園卒の子どもよりも、学力テストの成績が高い」というものです。本当でしょうか? 本当だとしたら、なぜでしょうか?この発表を受けて、発達心理学や保育学が専門の内田伸子先生が詳しい調査を行いました。親の経済格差が子どもの学力格差につながる?文部科学省の発表に対し、一部で「学力格差は経済格差を反映している。保育園に通わせる家庭は低所得者が多いため、学力も低いのではないか」という意見が出されました。そこで内田先生は、経済格差が子どもの発達や親子のコミュニケーションにどのような影響をもたらしているのか、日本、韓国、中国、ベトナム、モンゴルにて各国の3~5歳児3,000名を対象に調査しました。「日本では、世帯所得が700万円以上を高所得、700万円未満を低所得とし、子どもの『読み書き能力』を比較しました。その結果、文字を書く能力、読む能力のどちらにも、親の経済力による差はありませんでした」子どもの教育に配慮している家庭の子どもは、語彙が豊富「ただし、知能テストと相関が高い『絵画語彙検査』では、所得の高い家庭の子どものほうが成績が高いという結果になりました」「絵画語彙検査」とは、絵を見せ、その絵が示す言葉を知っているか尋ねるテストです。語彙の豊かさは知能と相関しているので、語彙の多い子ほど知能が高いと言われています。「所得が高い家庭は子どもに習い事をさせていることが多いので、それが影響しているのではないかと思い、調べました。すると、習い事をしている子のほうが、していない子より絵画語彙検査の得点が高いという結果がでました。ただし、運動系の習い事をしている子と、学習系の習い事をしている子の間に成績の差はありませんでした」ということは、習い事の内容が知能を高めているわけではないようです。習い事によって、友だちや先生などとコミュニケーションを取る機会が増えるため、語彙も増えるのではないかと推察されます。「自由保育」の幼稚園や保育園に通っている子どもは学力が高いさらに、保育形態によって子どもの語彙得点に大きな差があることがわかりました。「自由保育(※1)で、子ども中心の保育を行い、自由遊びの時間が長い幼稚園や保育園に通っている子どもの語彙得点が非常に高かったのです。反対に、一斉保育(※2)で、小学校一年生の授業を先取りして準備教育を行っている幼稚園や保育園に通っている子どもは得点が低い結果となりました。しかも、子どもの年齢が高くなるほどその差が開いていきました。幼稚園か保育園かは、まったく関係がありませんでした。韓国、ベトナム、モンゴルでの調査も同じ結果でした。唯一、中国は保育園での一斉保育しかないので、比較ができませんでした」 (※1) 自由保育とは:自由遊びの時間が長く、子どもが主体となって自発的にやりたいことに取り組む、子ども中心の保育形態のこと。放任とは違い、子どもの自主性を尊重しつつも、幼児期に学んでほしい目標や狙いを達成できるよう保育士が誘導する。国立大学附属幼稚園や公立幼稚園や私立幼稚園の一部、社会福祉法人の保育所では子ども中心の保育であり、子どもたちは好きな遊びに主体的に取り組み保育者は援助者として子どもの学びに寄り添い、子どもが困っているとき助けてあげる「わき役」である。(※2) 一斉保育とは:全員に同じこと(体育や音楽、お絵かきなど)をさせる、カリキュラム中心の保育形態のこと。小学1年生の準備教育や英会話などを取り入れ、体操選手をつくるということなどを教育目標にかかげる私立幼稚園や私立保育園の一部にみられる。園種より保育形態が語彙力と関連する(内田・浜野,2012より)「文部科学省の調査の対象となった国立大学付属幼稚園はすべて自由保育を行っています」つまり、子どもの学力格差は幼稚園と保育園の違いによるものではなく、自由保育か一斉保育かの違いによるものだったのです。保育形態の違いによって差が出てしまうのはなぜなのか、次回の記事で詳しくお伝えします。(佐々木月子)今回取材に協力してくださったのは内田 伸子先生十文字学園女子大学特任教授・お茶の水女子大学名誉教授・学術博士。専門は発達心理学、認知心理学、保育学。国立教育政策研究所「幼児の論理的思考の発達調査プロジェクト会議」(主査)、最高裁「裁判員制度の有識者会議」(委員)、文化庁国語審議会委員なども務めるほか、NHK Eテレの「おかあさんといっしょ」の番組開発やコメンテーター、ベネッセの子どもチャレンジの監修、しまじろうパペットの開発、創造力知育玩具「エポンテ」(シャチハタ)の開発なども担当。著書は、『発達心理学―ことばの獲得と教育』(岩波書店)、『よくわかる乳幼児心理学』(ミネルヴァ書房)、『 子育てに「もう遅い」はありません 』(冨山房インターナショナル)など多数。
2015年12月29日神戸大学(神戸大)は12月3日、国内大手企業の若手技術者の理数系の基礎学力が低下していることを調査で確認したと発表した。同成果は、同大学 社会科学系教育研究府 西村和雄 特命教授らの研究グループによるもので、12月2日に京都大学で行われた「科学教育in 京都2015」にて発表された。2014年度に行われた同調査では、東証1部上場の製造業9社の協力のもと、20代の若手技術者1226人が数学、物理、化学、電気の基礎問題11問を解答した。同大学によると「問題の多くは高校で習う初歩的な内容。中学入試でも出題され、優秀な小学生なら正答する」ものだったというが、100点満点中平均点は56.66点にとどまった。高校時代に数学III、物理を履修した人の平均得点が高く、入試制度別では一般入試、AO入試、推薦入試の順で平均得点が高かったという。西村教授は大学入試の多様化や入学後のカリキュラムに問題があると指摘し、「数学IIIや物理を学ばずに大学に入ってくる学生が増えている。機械工学の4大力学が必修でなくなるなど、大学のカリキュラムにも問題がある」と問題提起している。
2015年12月04日CA Technologiesは11月30日、テストデータとテストケース(テスト仕様)の作成・管理を自動化することでアプリケーションのテスト工程を効率化する「CA Test Data Manager」および「CA Test Case Optimizer」を発表し、即日提供を開始した。「CA Test Case Optimizer」は、要求の収集とテストケースの分析・設計ツール。アプリケーション開発の上流工程における曖昧な要求をビジュアルなフローチャートで表現することにより、開発チームが曖昧性を排除し、共通の認識を持ちながら要求の理解、テストケースの設計と分析を効率的に行うことを可能とする。また、フローチャート化された要求モデルから、自動テストの生成もでき、要求、テストケース、テストまでの流れが分断されることがなくなるため、テストの効率と品質を高めることが可能となる。一方の「CA Test Data Manager」は、アプリケーションのテスト工程で利用するテスト用のデータを生成・管理するツール。本番稼働中のデータを利用し、個人情報など機密性の高い情報を短時間でマスキングし、テストに必要となるより現実環境に近いデータを自動生成する。また、新規アプリケーションの開発や例外処理系のテストなど、既存データをカスタマイズしてテストデータを生成するだけでは不十分な局面において、テストマッチ機能により、テストすべき項目と現在保有中のテストデータの関係を分析し、テストに足りないデータを生成することが可能。これらの機能により、テストデータ生成に要する期間を短縮するだけではなく、アプリケーションの十分なテストを実施でき、アプリケーションの品質を高めることができる。なお同社は、これら2製品を日本市場に投入することで、アプリケーション開発における、テストからリリースの工程の自動化による開発期間の短縮と品質の向上をはかり、DevOpsの導入を促進させるソリューションを提供するとしているほか、企業におけるアプリケーションの生産性の向上に向けて、一層のアプリケーション・エコノミーの牽引を目指すとしている。
2015年11月30日オウチーノはこのほど、「『子どもの学力』に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査は6月18日~24日、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)在住で子どもがいる35~49歳の695人を対象にインターネット上で行われた。「あなたは、お子様の学力を気にしますか?」という質問を小学生の子どもを持つ親と、中学生の子どもを持つ親に別々に聞いた。子どもが小学生の場合、「非常に気にする」人は26.0%。「どちらかというと気にする」人が40.4%、「どちらかというと気にしない」人は23.5%、「全く気にしない」人は10.1%だった。子どもが中学生の場合は、「非常に気にする」人が39.3%、「どちらかというと気にする」人が39.8%、「どちらかというと気にしない」人が13.4%、「全く気にしない」人が7.5%となった。子どもの学力を気にする人は、子どもが小学生の場合は66.4%、中学生の場合は79.1%だった。小学生の子どもを持つ親は、「授業についていけるか心配だから」という理由が多く、「積極性に欠けるため、授業についていけているのか心配」(36歳)や、「学校の授業が楽しいと思えているか気になる」(38歳)などの意見が。中学生の場合、「受験、進学に関わるから」という理由が最も多かった。具体的には「希望の高校に進学してほしいから」(48歳)や「高校進学後の勉強姿勢につながる」(47歳)など。次に、「小学生・中学生のときの学力は、お子様の将来に影響を与えると思いますか?」と聞いたところ、「非常に影響を与える」と回答した人が34.6%、「どちらかというと影響を与える」と回答した人が50.4%いた。全体の85.0%の母親が「小学生・中学生のときの学力は子どもの将来に影響を与える」と考えていることが分かる。理由を聞くと、最も多かったのは「基礎が大事だから」。具体的には「生活する上での基本的な知識は小学校・中学校で学ぶから」(48歳)、「理解できる、できないによって勉強が好きか嫌いか分かれると思う」(49歳)などが挙がった。次いで多かった理由は、「進路、就職に関わるから」という理由で、「行く高校・大学にも影響するし、それによって出会える友だちなど人間関係や、就職までつながると思う」(38歳)という意見があった。他にも、「勉強に取り組む態度が将来役立つから」という声が聞かれた。「お子様の勉強を、ご自身で見たり教えたりしますか?」という質問では、小学生の場合、「自分で教える」が75.6%、「夫が教える」が22.2%、「塾に通わせる」が23.7%。一方、中学生の場合は「自分で教える」という人が33.8%、「夫が教える」が14.6%、「塾に通わせる」が45.8%だった。最後に、「テストの成績や勉強態度・姿勢を見て、叱ることはありますか?」という質問をした。テストの成績については、子どもが小学生の場合、「頻繁に叱る」という人は2.9%、「時々叱る」人は17.7%。中学生の場合、「頻繁に叱る」人は6.5%、「時々叱る」人は27.3%だった。また勉強態度・姿勢については、子どもが小学生の場合、「頻繁に叱る」人は7.5%、「時々叱る」人は38.5%。中学生の場合、「頻繁に叱る」人は9.2%、「時々叱る」人は37.7%、だった。テストの成績について「頻繁に叱る」「時々叱る」人は、小学生の場合が20.6%、中学生の場合が33.8%。勉強態度・姿勢について「頻繁に叱る」「時々叱る」人は、小学生の場合が46.0%、中学生の場合が46.9%だった。「成績よりも勉強態度・姿勢などの過程を重視する母親が多いようだ」と調査は分析した。
2015年07月10日大日本印刷(DNP)は2月5日、学校の授業で使用する紙の小テストを、タブレット端末用教材として活用できる「DNP学校向けデジタルテストシステム」を開発したと発表した。タブレット端末を導入済みか、導入予定の学校・自治体を中心に、3月より協力会社を通して「AnswerBoxCreator(アンサー・ボックス・クリエーター)」として販売を開始する。同システムは、福岡県の県立高校が採用したほか、全国10数校の公立小・中学校で具体的導入を想定した実証実験を3月に開始。実験用の教材は、教師が自作した小テストのほか、啓林館(啓林館DB)、数研出版、教育出版など複数の教材会社が、同システムに対応した小テスト教材を学校に提供する。また、自治体が保有する独自教材も実験に使用し、各自治体の児童や生徒の学力傾向も把握する計画だ。さらに、既存の小テストの多くは、教師がWordで作成しているため、日本マイクロソフトと連携し、Wordで作った小テストをタブレット端末用のデジタルテストに変換可能とした。システムは、教師がWordで自作した教材に自身の端末で配点や正答などの設定をすることでデジタルテストのコンテンツを作成。生徒のタブレット端末に校内のファイル転送環境を用いて、問題を配布する。生徒は手元のタブレット端末に配布されたテスト問題に直接解答できるほか、解答内容は解答までの記述プロセスを含めてWord形式で保存される。教師は、回収した解答を端末上で集計し、生徒ごとの合計点や問題ごとの正答率や解答時間をExcel形式で確認可能となる。システムの価格は、オープン価格(校内フリーライセンス)となるが、Windows、Office等のソフトウェアの料金は含まない。
2015年02月06日不動産サイト「オウチーノ」、「キャリルーノ」を運営するオウチーノ総研は、近畿圏の各沿線にある高校の学力偏差値を集計し「近畿圏沿線『学力偏差値』ランキングTOP10」を発表した。1位に輝いたのは千里ニュータウンの通勤・通学路線である「阪急千里線」。阪急千里線の沿線には、大規模ニュータウン開発の先駆けとなった「千里ニュータウン」がある。ニュータウン建設が推進される前は、当時としては先進的だった田園都市として開発されていた場所だ。開発に伴い高校・大学が移転、設立され街が成熟していく過程において、徐々に学力偏差値が上がっていったものと推測される。阪急電鉄はTOP10に3沿線がランクイン。ブランドイメージの高いベッドタウンが数多く点在している沿線だ。この他、北摂エリアを通る沿線も多くランクインする結果となった。北摂エリア内では吹田市、豊中市、箕面市の一部は環境保全のための規制も厳しいことから富裕層が多く人気の高いエリアとなっているという。首都圏では田園調布や松濤、横浜山手などの古くからある高級住宅街を通る沿線の偏差値が高い傾向があったが、近畿圏での高級住宅街である芦屋、西宮、夙川を通る阪急神戸線はランク外となる意外な結果となった。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月02日