皆さんはパートナーの行動に頭を抱えたことはありますか? 今回は「勝手に娘の学資保険を解約した夫」を紹介します!イラスト:モナ・リザの戯言娘の学資保険夫と娘と暮らす主人公。娘の将来のために、学資保険に加入していました。ところがある日、学資保険の解約通知書が届いて…?夫を問い詰めると…出典:モナ・リザの戯言身に覚えのない解約通知に驚き、夫に「どういうこと!?」と聞く主人公。すると夫は「なんだよそれ?」ととぼけてきますが、解約されていた金額は100万円です。見過ごせる金額ではなく、一体何に使ったのかと厳しく問い詰めると…。夫は「部下たちに奢った」と言うのです。夫は長年気前のよい上司に可愛がられてきたので、自分の部下にも同じことをしただけだと主張。夫はどうやら上司の「部下は実の子も同然」という言葉を真に受けているようですが…。娘のためのお金で部下にお酒を奢る夫に呆れた主人公は、夫との離婚を決意するのでした。呆れてしまう娘のための保険を解約してまで部下にお酒を奢るとは…。夫の身勝手な行動に呆れてしまった主人公のエピソードでした。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年09月27日皆さんは夫との関係でお悩みはありますか? 今回は「100万円使い込んだ夫」を紹介します!イラスト:モナ・リザの戯言『100万円使い込んだ夫』夫と娘と3人暮らしをしている主人公。ある日、夫のとんでもない行動が発覚します。なんと夫は娘の学資保険である100万円を使い込み…。使い込んだ理由は…出典:モナ・リザの戯言夫は部下にお酒を奢るためにお金を使い込んだのです。夫の薄っぺらい見栄に呆れ果てた主人公は、離婚を突きつけますが、夫の「毎月お小遣いから返済する!」という言葉を信じ、様子を見ることにしたのでした。最初の数ヶ月はきっちり返済をしてくれていた夫。しかし再び、部下に奢るためにお金を使い込んだのです。激怒した主人公は夫を家から追い出すのでした…。家族を大切に見栄を張りたい気持ちはわかりますが、娘のお金を使い込んではいけませんね。部下より家族を大切にしてほしいものです。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年05月25日子どもが生まれると、ママやパパは「病気やけがをせず、元気に育ってほしい」とただただ願うばかり。子育ては怒濤の日々で、決して穏やかでないけれど、根底にはいつも「子どもをさまざまなリスクから守りたい」という気持ちがありますよね。子どもが元気に成長してくると、今度は「やりたいことを見つけて、夢を叶えてほしい」と期待がふくらむのも親心。▼真坂(まさか)家の子どもたちの夢は…もし夢のために、子どもがお金のかかる習い事や私立校への進学を希望したら、なんとかしたいと親は思うもの。そのために考えておきたいのが教育資金のこと。いまの時代、お金にゆとりがなければ、子どもの夢のサポートも大変になってしまいます。学費のほかにも意外とかかる! 子どもの“教育関連費”って?教育資金のなかでも学費については、ある程度意識して準備しているママやパパが多いかも。でも学費以外の教育関連費は意外に見逃されがちです。 一般的に塾や習い事の月謝は年齢と共に上がり、進学のタイミングともなれば思いがけない出費が次々と…。たとえば公立中学でも、夏&冬の制服に体操着、指定のクツやカバンが必要だったり、大学進学で一人暮らしを始めれば、引っ越し費用や家具家電で数十万円かかったり。弟や妹がいれば、教育費も2倍になり、家計への負担が重くのしかかります。 “教育資金のゆとり” は子どもが小さい頃からの準備がおすすめ!子どもの未来の選択肢を狭めないためには、教育資金のゆとりが大事。教育費がピークを迎える前、できるだけ子どもが小さいうちから準備するのがおすすめです。「わが家の教育資金は大丈夫?」と不安なママやパパをサポートしてくれるのが、こくみん共済の「こども保障・満期金付タイプ」です。ご担当者にお話を伺いました。「こども保障・満期金付タイプ」は、「こども保障タイプ」にプラスして加入できる保障です。教育資金のゆとりを、子どもが小さいうちから無理なく準備できます。早めに始めれば、月々の負担は少なくなりますよ。0歳から加入できる子どもの総合保障、こくみん共済「こども保障タイプ」は、月々の掛金は1,200円と手頃ながら手厚い保障が特長。入院・通院・手術の保障に加え、入院時の諸費用・骨折までサポ―トしてくれ、子育て中のママやパパを経済的にも精神的にも守ってくれます。さらに未来の安心をプラスできるのが、「こども保障タイプ」に満期金をプラスした「こども保障・満期金付タイプ」。教育資金としての満期金も同時に貯めることができます(※単独での加入はできません)。\こくみん共済「こども保障・満期金付タイプ」/3つのポイント1. コースは3種類【中学準備コース】【高校準備コース】【大学準備コース】の3つがあります。「高校準備コース + 大学準備コース」など、同時に複数のコースに加入することもできます。 2. 満期金は50万円または100万円受け取る満期金は50万円または100万円から選べます。複数のコースに加入する場合、高校入学準備には50万円、大学進学準備には100万円など、コースごとに金額を変えることもできます。3. 満期金を受け取る年齢を選択できる満期が入学直前だと、入学金の支払いなどに間に合わないことがあります。満了年齢を選べる「こども保障・満期金付タイプ」なら、必要なお金を早めに準備することができます。【中学準備コース】では、満11歳または満12歳【高校準備コース】では、満14歳または満15歳【大学準備コース】では、満17歳または満18歳 …を選べます。<月払掛金の一例>たとえば、0歳で高校準備コース(50万円型 ※満15歳満了)と大学準備コース(100万円型 ※満18歳満了)の2つのコースに加入した場合、月々の掛金合計は7,285円です。 高校(50万円):2,735円 + 大学(100万円型):4,550円=月々7,285円 「こども保障タイプ」1,200円にプラスして加入するので、月々の掛金の合計は8,485円になります。病気やけがの医療保障に加えて、教育資金を積み立てている安心感も得られる「こども保障・満期金付タイプ」は、0歳~満14歳の健康な方なら誰でも加入できます。子どもの年齢が低いほど月々の掛金の負担は軽くなるので、早めの加入がおすすめ。子どもの年齢や希望コースで 掛金が変わる ので、一度 シミュレーション してみては。 子どものいまを守り、「未来の夢の実現」を応援するために親は子どもの幸せを誰よりも強く願うもの。子どもの人生は子ども自身が切り拓いていくものですが、親にしかできないこともあります。その一つが、いま起こりうる病気やけがのリスクに備えること。そして、未来の夢のチャレンジをサポートできるお金を、できる範囲で用意しておくこと。万一の備えは、こくみん共済の子どもの総合保障「こども保障タイプ」でカバーしつつ、プラスで「こども保障・満期金付タイプ」に加入すれば、早いうちからゆとりある教育資金の準備が可能に。また、子どもが18歳になり、満了になっても、健康状態にかかわらず、大人向けの保障タイプへ移行加入することができるので、大人になってからもわが子をずっと守ってくれます。子どもが生まれた直後からママやパパに寄り添って、子どもをリスクから守り、未来を輝かせるためのお金のゆとりをつくってくれる「こども保障・満期金付タイプ」。ママやパパの愛情をかたちにした、大人へのパスポートのような、お守りのような保障なのです。 無理なく貯める教育資金こくみん共済「こども保障・満期金付タイプ」 パパとママの愛をかたちにできる「こども保障・満期金付タイプ」こくみん共済は、手頃な掛金で手厚い保障が特長です。子どもがいる家庭におすすめなのが、0歳から加入できて入院やけがなど万一に備えられる 「こども保障タイプ」 。これにプラスして「こども保障・満期金付タイプ」に加入すれば、中学・高校・大学入学のタイミングで、50万円または100万円の満期金を教育資金として受け取れます。 教育資金のゆとりは、親の安心と子どもの夢の実現につながっています。「こども保障・満期金付タイプ」はママやパパの愛情をかたちにした、いわばお守りのような保障。さらに月々200円プラスで万一の賠償リスクに備えられる 「個人賠償プラス」 もおすすめです。 \子どもたちの未来を守る/「こども保障・満期金付タイプ」 \子どものいまと未来をサポート/「こども相談室」(無料)「こども保障タイプ」に加入すると、「こども相談室」を無料で利用できます。子どもの素朴な “なぜ? なに?” や学習・進路相談には、大学講師や予備校講師がアドバイス。パパやママの育児に関する疑問には、保育士や看護師が回答。子育て世帯を広く長くサポートしてくれます。「こくみん共済」 ここが魅力!組合員のたすけあいの力をひとつにすることで、充実した保障を手頃な掛金で実現したのが「こくみん共済」です。年齢・性別にかかわらず、ムリなく加入することができます。また、医師の診断も不要なので加入手続きも簡単! 毎年5月末の決算で剰余が生じた場合、ご契約者さまには割り戻し金をお戻ししています。[PR] こくみん共済 coop
2022年05月31日今後かかる学費について不安に感じ、学資保険を利用して教育費に備えたいという方も多いでしょう。学資保険は教育費の積立方法として定番ですが、受取時は課税の対象となるため注意が必要です。本記事では、学資保険にかかる税金の種類と仕組み、計算方法について分かりやすく解説します。また、税金を節税できる契約方法も具体的に紹介します。今後学費の積立や学資保険の加入を検討されている方は必見です。子供1人あたりに必要な学費は945万円程度国税庁HP学資保険にかかる税金に関するまとめ学資保険は教育費を積立する仕組みとして有効です。一方で、契約の方法によっては受取時に課税対象になってしまう可能性があります。税制の基礎、税金の種類、課税方法の種類を理解したうえで契約の相談をしましょう。迷われるようでしたら、上記でも述べた通り、契約者と受取人を父母にして一括受け取りにするのが節税効果が高いためおすすめです。
2021年03月15日子どもの教育資金を準備するための手段である学資保険。ひと昔前は「子どもが生まれたら学資保険に加入するのが当たり前」といわれていましたが、昨今の低金利の時代では、学資保険の貯蓄性には期待が持てないという声も増えています。この記事では、学資保険の特徴やメリットを把握した上で、学資保険以外で教育資金を準備するための方法を解説します。それぞれの仕組みを正しく理解して、計画的な準備を進めましょう。学資保険の必要性とは?他の貯蓄方法との違い子どもの教育資金準備の代名詞ともいえる学資保険。その加入率は減少傾向にあるものの、いまだに多くの子育て世代から支持を得ています。ソニー生命が発表した、高校生までの親748名を対象とした調査によると、2019年の学資保険加入率は50.8%という結果でした。教育資金の準備に学資保険が選ばれる理由は、他の貯蓄方法にはない学資保険だけの特徴にあります。ここでは学資保険の特徴とメリットについて解説します。学資保険の特徴は、教育資金を貯めながら保障も備えられること学資保険とは、子どもの教育資金の準備を目的とした貯蓄型の生命保険の一種です。契約時に定めた保険料を一定期間払い込むことで、将来「祝い金」や「満期学資金」という形でまとまった返戻金を受け取ることができます。自分の子どもには、将来は子どもが希望する進路に進ませてあげたいと望むのが親の思いです。そのために教育資金を準備しておくのは、親の責任であり愛情であるともいえます。しかし、そんな親としての責任や愛情を果たす前に、親に万が一の事態が発生した場合、子どもに辛く悲しい思いとともに経済的なダメージを与えてしまうことになります。学資保険は教育資金を貯蓄するという目的以外に、以下のような機能を備えています。契約者(親)に万が一の事態が発生したとき、子どもが保障を受けられる契約者(親)に万が一の事態が発生したとき、その後の支払いが免除される被保険者(子ども)がケガや病気をしたとき、保障を受けられる加入後の万が一の事態に備えて、教育資金を貯めながら保障も備えることができる点が、学資保険の最大の特徴です。子どもの教育資金準備の必要性学資保険に加入するにしても、他の金融商品を選択するにしても、そもそも「子どもの教育資金はどの程度準備が必要なのか?」を知っておかなければ、目標を定めて貯蓄を進めていくことはできません。子どもの教育資金準備の目安、開始時期や予算の考え方について解説します。子ども1人あたりの教育費用は1,000万円以上文部科学省による「子どもの学習費調査(平成30年)」によると、小学校から高校までの12年間で必要な学習費の総額は以下の通りです。これらの費用を支払いながら、高校卒業後の進学に備えて貯蓄しておく必要があります。高校卒業後、大学や短大への進学に必要な費用は以下の通りです。小学校から高校・大学まで全て国公立であった場合でも、合計992.6万円の計算になります。その他諸費用を加味すれば、教育資金は最低でも1,000万円以上準備する必要があるといえます。スタートはできる限り早めに学資保険やその他の金融資金で準備する必要があるのは、特にまとまった支出が必要となる大学進学時期です。現時点で必要な教育費を支払いながら、同時に将来に向けて資金準備を行わなければいけません。よって教育資金の貯蓄は、他の負担が大きくなる前に、可能な限り早めに開始するのがおすすめです。子どもが生まれると、0歳から15歳までは自治体から児童手当が支給されるため、できる限り貯蓄に充てるようにしましょう。事情により教育資金の貯蓄開始が遅れ、短期間で準備しなければいけないという場合は、リスクと向き合いながら、より高い貯蓄性のある手段を選択する必要があります。支払いは早めに終えて、余力があればまとめて支払う子どもが大きくなればなるほど、進路の選択肢が広くなります。子ども自身の意思や受験の事情などにより、公立から私立へ進学するケースも考えられます。つまり、子どもが成長すればするほど予期せぬ支出増が発生する可能性があります。よって、教育資金の貯蓄は可能な限り早めに終わらせておくことが得策です。早めに支払いを終わらせることで、必要になる時期まで据え置いた資金は運用を継続し、元本をより多く増やすことができます。同様に、余力があればまとめて支払っておくことで、より長期間で運用の恩恵を受けることができます。子供の教育資金準備におすすめの3つの方法子どもの教育資金準備を目的とした貯蓄方法として、学資保険以外におすすめする3つの方法や、学資保険との違いについて解説します。将来に向けた積立は大事ですが、それが今の生活を圧迫してしまい、大きな負担となって継続ができなくなってしまえば意味がありません。それぞれの家庭のライフプランやリスク許容度に応じた貯蓄方法を選択しましょう。[adsense_middle]教育資金準備におすすめの貯蓄方法①預貯金お金を貯める上で、最も安全で定番なのは預貯金です。預け入れたお金は目に見える形で確実に積み立てられるので、将来の教育資金をコツコツと貯めていくことができます。子どものために堅実にお金を残してあげたいと考える人には、預貯金をおすすめします。預貯金のメリットは流動性があること預け入れたお金はいつでも自由に引き出すことができ、急な出費にも対応できます。学資保険の場合だと、急な出費でお金が必要になったとき、対応するためには契約自体を解約する以外に方法はありません。途中で契約を解約してしまうと、これまで支払ってきた元本を大きく下回ることになってしまいます。預貯金のデメリットは貯蓄性が低いこと昨今の低金利下において、銀行の預金金利は極めて低いため、預け入れたお金はほとんど増えることはありません。確実に元本を守ることはできても、増やすことには期待が持てないのが預貯金です。また、親に万が一の事態が発生しても支払った元本が戻るだけで、死亡保障が担保されないのも預貯金のデメリットといえます。預貯金が向いているのは貯蓄が得意な人預貯金が向いているのは、毎月の家計管理ができていて、自らの意思で決まった金額を確実に積立できる人です。毎月積み立てなくてもペナルティはないため、計画的に続けられない人では教育資金準備という目的を達成することができません。また自由に引き出せる分、万が一の出費が発生したときの余剰資金が不安な人は、預貯金で貯蓄した方が得策といえます。教育資金におすすめの方法②貯蓄型保険学資保険以外にも、貯蓄型保険を活用して貯蓄する方法があります。万が一の保障を確保しながら、将来の教育資金を準備することが可能です。自分にもしものことがあっても、子どもに不自由な思いをさせたくないと考える人は、貯蓄型の保険の活用がおすすめです。学資保険との違いは自由度の高い死亡保障学資保険と貯蓄型保険は、どちらも貯蓄と保障を両立できる点がメリットですが、その違いは保障の目的にあります。学資保険の目的が子どもの教育資金であるのに対し、それ以外の貯蓄型保険は遺族の生活保障がメインです。契約者(親)に万が一の事態が発生したとき、学資保険では教育資金は確保できますが、遺族のその後の生活保障は不十分です。一方、貯蓄型保険で死亡保障として受け取ったお金は、教育資金や生活保障など遺族が自由に使うことができます。貯蓄型保険が向いているのは強制的に貯蓄したい人貯蓄型保険が向いている人は、毎月決まった金額を貯蓄するのが苦手な人です。学資保険を含めた貯蓄型保険は、積み立てているお金を自由に使うことはできず、途中で解約すると元本割れが生じます。それが解約への抑止効果となり、途中でやめたらもったいないという心理によって強制的に貯蓄を継続することができます。終身保険外貨建て終身保険変額保険養老保険個人年金保険貯蓄型保険その1:終身保険加入している限り一生涯死亡保障が続く生命保険です。払い込んだ一部が積み立てに回り、保険会社による運用によって返戻金が貯まっていきます。一定期間を超えると返戻金が払い込んだ金額を上回り、解約することでその時点での返戻金を受け取ることができます。貯蓄型保険その2:外貨建て終身保険日本円よりも利率の高い外貨建てで運用する終身保険です。高い運用利率が期待でき、同じ保険料でも高い保障を確保することができます。ただし為替相場の影響を受けるため、払い込む際や解約する際には注意が必要です。貯蓄型保険その3:変額保険預かった保険料を株式や債券で運用する保険です。経済状況の影響を受けるため、高い運用効果が期待できる反面、損失が生じる可能性もあります。一生涯保障が続く終身型と、一定期間の保障を確保する有期型があります。貯蓄型保険その4:養老保険死亡保険金と満期保険金を同額に設定する保険です。一定期間の保障を確保し、その期間に死亡すれば死亡保険金が、死亡せず満期を迎えれば満期保険金が受け取れます。貯蓄型保険その5:個人年金保険払い込んだ保険料をもとに積立を行い、将来年金形式で受け取れる保険です。本来は老後資金の確保を目的として利用しますが、払込期間を短くすれば教育資金としても利用できます。教育資金におすすめの方法③投資国債や株式、投資信託など、保険以外の金融商品を購入してお金を貯める方法が投資です。国や企業の経済成長による恩恵を受けることができ、高い貯蓄効果が期待できる反面、景気次第では損失を生じる可能性もあります。多少のリスクがあっても、とにかく積極的に増やしたいと考える人には投資がおすすめです。投資のメリットは貯蓄性の高さ経済成長の恩恵が受けられる投資は、その資産運用次第では預貯金や貯蓄型保険と比較しても大きな増加が見込めます。また、運用次第では短期間での効果も見込めるため、教育資金準備に時間がない人でも準備を進めることが可能です。現在はiDeCoやNISAなど、政府でも国民に対して積極的な資産運用を促しており、節税の観点でも投資にはメリットがあります。投資が向いている人はリスク許容度が高い人高い貯蓄効果が見込まれる反面、運用次第では資産がマイナスになる可能性もあります。自己資産の運用責任は自身にあるため、多少のリスクは許容できる、リスクを負ってでも増やしたいという人には向いていますが、絶対に減らしたくないという人には不向きです。教育資金は子どもの進学時に確実に必要となる資金のため、その貯蓄方法には慎重になる必要があります。学資保険の代わりとなる教育資金準備方法のまとめ学資保険以外にも、将来の教育資金を準備するための方法はあります。それぞれの特徴を十分に理解し、「自分にはどんな方法が向いているのか?」を考え、自身のライフプランや必要額・準備期間に応じた手段を選択することが大事です。子どもの進路をも左右する大切な教育資金は、メリットだけに着目することなく、総合的に判断して計画的な準備を進めましょう。
2021年03月04日ベビーカレンダーをご覧の皆さま、こんにちは。 ファイナンシャルプランナー(FP)さんに保険の見直しを依頼したわが家。いろいろなプランを検討した結果、夫と私の最低限の医療保険と、夫に万が一のことがあった場合の収入保障保険に加入することにしました。 あとは生まれてくる赤ちゃんのための学資保険。大学入学の際にかかるお金を貯蓄するのが目的で(行くかわからないけど一応)、私たちが選んだのは18歳満期になると約200万円が支払われるものでした。結局、出産後まだ私が入院している間にもう一度来ていただき、学資保険の契約をしました。(17歳満期にするとか、何回かに分けてお金を受け取るプランにするとか、ドタバタしない方法はいくつかあったのですが、なんとなく18歳満期のプランにしたかったので)その後、家を建てたときと2人目が生まれたときにも保険の見直しをして、今に至ります。 ※最後に大事なことを付け加えておくと、この漫画は「保険には絶対入っておいたほうがいいよ!」という内容ではございません。ちゃんと貯蓄できる&資産がある場合や、逆に保険に入る余裕がない場合は、保険は必要ないと思います。「貯蓄目的で学資保険に入ろうとしたら、赤ちゃんが早生まれだったのでドタバタしちゃった!」というだけの内容です(汗)。同じように早生まれで学資保険を検討中の方のお役に立てれば幸いです。 著者:イラストレーター 和田フミ江姉妹の母。趣味はゲームと旅行と美味しいものを食べること。著書に「お母さんまであとすこし!」(ベネッセコーポレーション)、「おうちクエスト」(竹書房)など。
2020年02月15日お子さんが生まれると学資保険に加入しようと思っている方もいらっしゃると思います。しかし、2016年2月から始まったマイナス金利の影響で学資保険の返戻率(保険料の掛金合計に対して満期にいくら戻ってくる率)が下がったり、販売を取りやめたりと数年前とは学資保険に対する環境が変わってきています。 そのため学資保険を活用するかどうかも数年前とは異なりますので、学資保険の内容・目的と教育費の準備についてお伝えします。 学資保険とは貯蓄と保障を兼ねた保険学資保険(「こども保険」と呼ぶことも)は、お子さんの進学時期を満期に設定し、満期を迎えると学資金を受け取ることができます(貯蓄機能)。また、満期を迎える前に契約者(両親か祖父母のうち1人を設定)が亡くなった場合は、その後の保険料を支払わなくても満期保険金が受け取れることができます(保障機能)。なお、特約として死亡保険や医療保険を追加することができるものもあります。なお、2016年1月から始まったマイナス金利の影響を受け、市場の金利や国債の利回りが低下し、学資保険の返戻率も低下しています。3年以上前の学資保険より返戻率が下がり、過去には18年の保険期間で10%を超えるプラスになったもののありましたが、現在の学資保険は2~3%程度のプラスになるものが返戻率の上位となっています。そのため、数年前よりも学資保険に入る意味合いが薄れてきています。 お子さんの教育費の積立は必要学資保険は返戻率が下がり、加入する意味合いが薄れていますが、お子さんの教育資金を準備しなくても良いというわけではありません。最も安いとされている国立大学でも入学料と4年間の授業料だけでも約250万円かかります。私立大学などであればさらに学費がかかる可能性が高いです。 そのためにもできることであれば、お子さんが小さい頃から準備をしておく必要があります。利息を0とした場合、18年間で250万円を貯めるには、毎月11,574円の貯金が必要となります。現状の家計が赤字でなければ、まずは教育費の準備をすることを検討しましょう。 教育費の積立準備は学資保険以外の方法でも学資保険は貯蓄機能と保障機能を兼ね備えた保険ですが、貯蓄機能が低下している現状からすると優先順位が低くなるのは致し方ありません。また、加入している終身保険や収入保障保険などの死亡保険に必要な保険金があれば、保障機能を学資準備と合わせてする必要性が少ないと思われます。そのためにも、教育資金準備の方法は学資保険だけでなく、別の選択肢で教育資金を準備することを検討してみましょう。金利はほぼ0ですが、元本保証のある積立預金(積立定期預金など金融機関にとって名称が異なります)、金融庁が認定した投資信託で非課税での運用を行うつみたてNISA、アメリカドルなどの外貨で準備する外貨積立や外貨建て保険、その他、一般財形や個人向け国債などいくつかの方法があります。場合によっては複数の方法を組み合わせて、ご自身やご家族に合う方法で教育資金をするようにしましょう。 学資保険はかつてほど増えてくれる保険ではなくなりました。お子さんが生まれたら学資保険に加入すると単純に考えるのではなく、金額・年数・運用の経験などに基づいて、情報を収集した上で最適な準備方法を考えるきっかけにしていただければと思います。 監修者・著者:ファイナンシャルプランナー 大野高志1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®(日本FP協会認定)。独立系FP事務所・株式会社とし生活設計取締役。予備校チューター、地方公務員、金融機関勤務を経て2011年に独立。教育費・老後資金準備、税や社会保障、住宅ローンや保険の見直し、貯蓄・資産運用等 多角的にライフプランの個別相談を行うとともにセミナー講師として活動しています。
2020年02月10日こんにちは、婚活FP山本です。会社員なら税金のことは年末調整で済みますが、この時に学資保険がどうなるのか気になる方も多いと言えます。年末調整の経験がある方なら生命保険の申告経験もあることが多いですが、何となく学資保険は対象外にも思えますよね。でも、その感覚のままでは損に繋がってしまうかもしれません。そこで今回は、年末調整での学資保険の基本や申告書の書き方、注意点をお伝えします。あなたの人生に、お役立て下さいませ。年末調整では各種の控除を申告する年末調整とは、納税手続きを簡単にするための制度ですから、このように記入も簡単にできるように作られています。年末調整が初めての方でも、落ち着いて書き写しましょう。ちなみに生命保険料控除証明書は、おおよそ10月頃には手元に届くはずです。そして生命保険料控除証明書は、単に書き写すだけでなく、基本的に申告書と一緒に提出する必要もあります。届かなかったり、無くしてしまったりした場合は、早めに生命保険会社へ問い合わせましょう。証明書には2種類の数字がある?唯一、気を付けて頂きたい事として、一般的に「生命保険料控除証明書には2種類の数字が書いてある」点が挙げられます。一つは「証明書発送時点での支払い保険料総額」、もう一つは「年末まで保険料を支払った場合の総額」です。以下の見本で、ご確認下さいませ。基本的に年末調整で使うのは、年末まで保険料を支払う前提で後者のほうになります。初めて年末調整するという方は、しっかりと内容を読んで正しいほうの数字を書きましょう。[adsense_middle]加入時期による種別・区分の違いに注意ここからは、年末調整における学資保険の注意点についてお伝えします。まず、生命保険は「加入時期」によって、受けられる控除が違ってくる制度です。少しややこしいので、注意しましょう。具体的には、以下のような違いがあります。先ほどの年末調整の申告書や生命保険料控除証明書にも「新旧」の種別・区分がありましたが、このような理由があります。また他の2種類の生命保険料控除も同様の内容となっており、3つ合計で最大12万円の控除を受けることが可能です。なお、上記の通り一般の生命保険料控除は「最大で8万円超支払った場合の4万円」になります。たとえば別の死亡保険で枠を使い切っている場合は、学資保険は控除を受けられません。この点にも注意しておきましょう。保険期間5年未満だと控除対象外の可能性も基本的に学資保険は子供が小さいうちに入りますが、大きくなってから加入したような場合は注意が必要です。というのも、保険期間が5年未満の学資保険は、生命保険料控除の対象外になる可能性があります。念のため、自分の学資保険の内容を確認しておきましょう。また、このような一定の条件というのは、他の生命保険についても同様にあります。何となく不安な方は、加入中の生命保険会社に連絡して確認してみましょう。生命保険料の一時・一括払いだと一度だけ生命保険料の一括払い(一時払い)にも注意が必要です。基本的に生命保険の保険料は「毎月払い」ですが、他にも以下のような支払い方法があります。前納払い:生命保険会社にお金を預けているだけ。時期ごとに保険料に充てられる。一括払い:期間中の保険料全額を支払ったことになる。一括払いのほうが有利に保険加入できることもありますが、この支払い方法では生命保険料控除は「支払った年」しか使えません。このため、毎年の生命保険料控除と比べてどちらの方が得かをしっかり考えて選んだほうが無難です。強いて言えば、先ほども触れた通り生命保険料控除には「年間保険料8万円」という上限があります。このため、すでにこの上限を超えているなら控除は関係ありませんから、その時には一括払いするのもアリかもしれませんね。もし忘れたら確定申告するのも手年末調整で生命保険料控除の申告をうっかり忘れた場合は、少し面倒かもですが「確定申告をする」ことで対処できます。確定申告で、改めて生命保険料控除の申告をすれば良いわけです。確定申告の練習にもなりますし、一度やってみるのもアリかもしれませんね。なお、確定申告の時期が過ぎたあとで生命保険料控除が使えることが分かった場合は、「還付申告」することも可能です。還付申告とは、簡単に言えば「お金を還付してもらう(返してもらう)前提の確定申告」になります。還付申告なら、確定申告の時期に関係なく5年間できますから、この間に申告しましょう。[adsense_middle]学資保険に入っていれば大丈夫な時代ではない最後に、学資保険に付随する大切なことをお伝えします。一昔前なら、学資保険は「入っておけば大丈夫」と言われるほどのものでした。しかし今や時代は随分と変わり、一般的な学資保険は「大学費用の一部補助」程度にしかなりません。昨今の大学費用は、一人当たり約700万円も必要です。また「学資保険の利率」も、昔とは全然違います。昔は相応に増えるのが学資保険でしたが、最近の学資保険は微々たる程度にしか増えません。中には元本割れするような学資保険すらあります。このままで、十分な子供の教育費を準備できるでしょうか?もちろん、現代でも学資保険には生命保険料控除など一定のメリットもあります。しかし少なくとも、学資保険に入っていれば大丈夫な時代ではありません。もっと色んな準備方法を考えて実行することをおすすめします。子供の未来を少しでも明るいものに!従来の子供の教育費というのは、「絶対に不足してはいけないお金」でした。しかし現代は、半数程度の学生が奨学金を利用している時代です。それほど、準備が難しいお金とも言えます。また奨学金や教育ローンなどは、「単なる借金」ですから、利用するほどに家族の将来が苦しくなりかねません。あくまで学資保険も含めてですが、子供の未来を、そして家族の未来を少しでも明るいものにするために、たとえば資産運用など一定の方法を考えていきましょう。学資保険に入っているなら年末調整で申告を!学資保険に入っているなら、年末調整で申告することによって生命保険料控除を受けられ、その分だけ所得税が安くなります。少なくとも、加入しているのに申告しないのは「ただの損」です。決して年末調整は難しいものではありませんから、不慣れであっても挑戦してみましょう。
2019年11月01日みなさんは妊娠中に加入できる学資保険があることをご存知ですか? 私は妊娠中に、学資保険に加入しました。まだ赤ちゃんが生まれていないのに……と思う部分もありましたが、今では妊娠中に加入してよかったと感じています。その理由や学資保険で得られたメリットなどをお伝えします。 学資保険で得られるメリット学資保険は保険会社が販売する保険商品の1つ。高い金利が得られる、途中で解約をしない限り保障がついてくるなどの特徴があるようです。 契約者である親に万が一のことがあっても、保険料は免除され給付金は受け取れるシステムが学資保険にはあり、安心です。高校や大学入学前などにまとまったお金を受け取れるタイプもあり、確実に教育資金を貯めていくために利用したい商品だと思いました。 妊娠中、学資保険に加入した理由妊娠8カ月ごろ、私は学資保険に加入しました。契約者の親の年齢が若いほど、月々の保険料が安く抑えられると知ったからです。また、子どもの年齢も若いほど満期までの期間が長くなり、保険料が安くなると聞きました。払う期間は長くなりますが、月々の支払いだけでなく、トータルの払込保険料も安くなるものがあり、運用期間も長いので返戻金が増える可能性もあるようでした。 こういったメリットから、妊娠中に学資保険に加入しましたが、もう1つよかったと感じたことがあります。それは、産後は育児に追われ、学資保険を検討する余裕がなかったこと。自由のきく妊娠中に学資保険を検討してよかったです。 妊娠中に加入できる保険会社わが家が加入したのは「ソニー生命」。ほかにも「フコク生命」や「アフラック」「明治安田生命」など、妊娠中に加入できる保険会社も複数あるようです。ただ、妊娠何カ月目から加入できるなど、決まりもあると聞きます。ネット申し込みで保険の専門家が自宅まで訪問してくれる「保険の無料相談」も便利。どの学資保険にしようか迷う場合は、こうしたサービスを利用するのも1つの方法ですね。 妊娠中だからこそ、できることもあると思います。学資保険を検討するのはもちろん、ご家庭の保険を見直すにも良い機会ですね。著者:田中由惟一男一女の母。二人目の出産を機に食品会社を退職。現在は子育てのかたわら、記事執筆をおこなう。趣味はスポーツとピアノ、美味しいものを食べること。 ※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
2019年05月31日子どもが生まれると、教育資金として多くの人が学資保険への加入を検討するのではないでしょうか。しかし、学資保険と一口に言っても様々な保険会社の、様々なタイプの商品がありますよね。加入してから満期を迎えるまで月々の払込方法や期間の決め方、返戻金額には違いがあるのでしょうか?学資保険の基礎知識やメリット・デメリットを、分かりやすく解説します。学資保険ってどんな商品?知っておくべき基礎知識とはまず、子どもの教育資金はいくら必要なのでしょうか。幼稚園~大学まで公立に行かせるか私立に行かせるかでも金額は異なりますが、15年間の総額で540~1770万円かかるといわれています。学資保険は、この多額にかかる教育資金を補うために積み立てる、貯蓄型の保険です。学資保険に加入すると、契約者は毎月決まった保険料を保険会社に支払います。この支払った保険料が積み立てられ、満期を迎えた時点か、加入前に設定する祝い金をもらえるタイミングなどで、保険金が支払われる仕組みです。いつ、どんな学資保険に加入する?満期はいつになる?学資保険に加入する際には、契約者と被保険者、保険金の受取人を決めます。満期や祝い金の受け取りタイミングは、個人の好みにもよりますが、高校進学の15歳や、下宿の可能性も出てくる大学進学を控える18歳に設定する人が多いようです。加入は早いタイミングで手持ちがあるなら一括払いを保険会社の商品にもよりますが、一般的に学資保険は、長くかければかけるほど返戻金が増える性質を持っています。加入するつもりなら早めの段階(出生前であれば140日前から、つまり妊娠6ヶ月を迎えた月から加入することができます。)での加入がおすすめです。また、半年や年払い、もしくは一括払いに設定することで返戻金がアップする場合もあります。なるべく早く保険会社に保険料を支払えば、それだけ保険会社も利息を貯める原資を早く手にできるということ。その見返りとして、返戻金の受け取り率がアップするという仕組みです。 学資保険のメリットとデメリット学資保険をかけるなら、普通預金や定期預金で銀行に預けていた方がいいのでは?という意見もあります。しかし、保険を介した貯蓄には銀行での貯蓄にはない2つのメリットがあるのです。契約者に万一の事があっても保険金を受け取れる1つ目のメリットは、契約者に万が一のことがあった場合の救済制度があることです。契約者が死亡してしまった場合や、「高度機能障害」といって事故や病気などで重い障害をおって仕事はおろか日常生活を送ることすら困難な状態になった場合に、以後の保険料の支払いが免除されます。また、満期のタイミングになれば、保険金を予定どおり受け取ることができます。銀行貯蓄にはない税金の特別控除2つ目は、税金の特別控除が受けられる点です。定期預金でも普通預金でも、支払利息に対して20%の税金がかかります。貯蓄する金額が大きくなればなるほど、銀行に預けても手持ちが増える可能性が少なくなるのです。しかし、保険であれば、特別控除の50万円が差し引かれるので、税金の負担が軽くなります。場合によっては生命保険料控除も受けられる学資保険は生命保険料控除の対象です。「一般生命保険料控除」に該当し、所得税なら最大4万円、住民税なら最大2.8万円が所得から控除できます。※平成24年1月1日以降に契約した(新制度適用)保険契約の場合。生命保険料控除は1年間で生命保険料をいくら払っているかで決まります。例えば新制度適用の生命保険であれば、年間保険料が8万円を超えていると、一律で所得税で4万円、住民税で2.8万円の控除が適用されます。(複数の生命保険に加入している場合は合算して年間保険料を計算。)ただし個人年金保険料や介護医療保険料との合算で適用限度額が定められているので、確認が必要です。サラリーマンの方は12月の年末調整で、自営業の方であれば3月の確定申告で、しっかりと申請してくださいね。しっかりと把握しておきたい学資保険のデメリット銀行での貯蓄にも言えますが、保険会社も、倒産や大きな金融危機による影響は免れません。そのようなリスクがある事も頭の片隅に置いておきましょう。また、元本割れと言って支払った保険料に対して返戻率が下回ってしまう場合もあります。現在販売されている学資保険でそのようなケースは稀ですが、事前に作成してもらう設計書にて毎月いくらをいつまで続ければ返戻率がいくらになるのかきちんと把握してから始めましょう。銀行の定期預金と同じですが、学資保険も簡単に解約する事は出来ません。理由は前述の通り支払った保険料を引き出すのに途中解約してしまうと、元本割れを起こす可能性があるからです。学資保険を続けている間はそのお金は手元には戻らない計算で日々やり繰りしていく必要があります。 保険会社別の学資保険一覧それでは、有名どころの学資保険にはどのような商品があるのか見ていきましょう。各社の特徴を知って、加入時の比較検討材料にしてください。明治安田生命つみたて学資一括で保険料を前納できるのであれば、明治安田生命がおすすめです。月々保険料を支払うパターンの返戻金がおよそ104~105%なのに対して、一括で前納してしまえば返戻率が109%になります。ニッセイニッセイ学資保険ニッセイの学資保険は、祝い金の受け取りが一切なく18歳から毎年5年間保険金が受け取れるタイプの商品であれば、返戻率約104%。5歳・11歳・14歳の10ヶ月直後の2月1日にそれぞれ祝い金として20万が受け取れるタイプの商品であれば、返戻率は約102%です。また、24時間365日いつでも相談できる「育児のほっとライン」が付いています。フコク生命みらいのつばさコク生命は子どもの成長に合わせて、祝い金を受け取るタイミングを選択できるのが特長です。小学校や中学校、高校や大学などへ進学するたびに祝い金を受け取ったり、負担が大きな大学進学時にまとめて受け取ったりできます。また、兄弟姉妹がいる場合には2人目の保険料が割安になるので、兄弟姉妹がいて加入を考えている人にはメリットがあります。かんぽ生命はじめのかんぽ祝い金が小・中・高校・大学入学に備えて受け取れるコースを設定しているのが、他の保険会社との違いです。また、医療特約を数百円から付けられる点もお手軽なので、教育資金の準備以外に子どもの医療保険も兼ね備えた保険を考えている人にぴったりです。ソニー生命学資保険ソニー生命は、満期保険金と合わせて中学・高校・大学進学時に祝い金が貰えるⅠ型タイプ、大学進学時に一括で受け取るⅡ型・大学進学後に毎年満期保険金が受け取れるタイプのⅢ型の3種類があります。型によってそれぞれ返戻率が異なり、ゆっくり段階的に保険金を受け取る事で返戻率がアップする仕組みになっています。それぞれの型によって準備する資金額と受け取れるタイミングが違うので、子どもの進学先が明確にイメージできている人にとってはより具体的に学資金の準備がしやすい保険です。第一生命こども学資保険第一生命は、契約者の身にがんや心筋梗塞などの6つのリスクが起こった場合に、以後の保険料払い込みが免除になる商品があるのが大きな特徴です。シンプルに貯蓄だけをした場合の返戻率は約104%。契約者の保障を充実させた場合でも、返戻率は約101%です。一般的に、祝い金としてこまめに保険金が受け取れるタイプの学資保険は、返戻率が下がります。また、一括で保険料を前払いし、なおかつ保険金を受け取るタイミングを先に伸ばすほど、受け取れる保険金の返戻率は上がります。各社共通して言えるポイントなので、おさえておいてください。 学資保険は必ず加入時に見積もりを出してもらおう学資保険に関わらず、保険の利率はその時々で変わる場合があります。例えば、新しい商品が出てきたタイミングや、保険会社が新規の加入者を募っている場合に、利率の変動がよくみられます。これは、キャンペーンでより沢山の契約者を獲得するための施策です。新しく発売される商品の返戻率が、期間限定で高い場合がある一方で、現行の商品の利率が良すぎるために、募集を締め切る場合もあります。加入時にしっかりと設計見積書を作成してもらい、お得なキャンペーンがないかも確認しましょう。 子どもの教育費は大きな出費 早め早めの貯蓄計画を子どもを何人、どんな年の差で育てていくのかに加え、きちんと教育資金の計画を立てておくことは大切です。学資保険に関しては、細かく祝い金がもらえる商品の方が性に合っている家庭もあれば、しっかりと満期保険金がもらえるタイプの商品が合っている家庭もあります。学資保険は、より早い段階から貯蓄を始めることで満期の保険金が上がる性質があるので、加入する意思があるなら、決断も早めにしましょう。いくつかの保険会社から相見積もりを取ることも大事です。営業担当を介すると断りにくくなるという人は、保険の窓口のような、有人で複数の保険会社が比較できるような窓口を利用するのも1つの手ですよ。 参考:平成28年度子供の学習費調査の結果について「明治安田生命つみたて学資」|明治安田生命ニッセイ学資保険 返戻率と3つのポイント|日本生命保険相互会社学資保険みらいのつばさ/フコク生命 | フコク生命学資保険 はじめのかんぽ 大学入学時の学資金準備コース-かんぽ生命学資保険・学資プランのことなら学資金準備スクエア|ソニー生命保険お子さまの教育資金を「計画的」に準備する第一生命の学資保険|第一生命保険株式会社国税庁一時所得
2019年02月27日お子さんの将来の学費に備える学資保険。無理なく積み立てるには、満期払戻金はいくらくらいに設定すればよいでしょうか。お得な支払い方法である“年払い”も紹介しましょう。また、気になる2人目、3人目の学資保険の契約金額はいくらで加入するべき?など、学資保険の“金額”にまつわるお話です。学資保険って何?という方は、まず以下記事をご覧ください。学資保険の契約金額はいくらがベスト?平均相場は?「こどもの将来の学資にそなえるなら、学資保険よね!」と意気込んで契約しようとして、はて?と最初に悩むのが契約金額です。学資保険の契約は、「受取学資金総額」を決めて、この金額を貯めるには保険料がいくら必要で、満期返戻金の受取は子供の18歳にして・・・と決まっていきます。なにしろ初めてのお子さんの場合ですと、学資保険だって初めての契約。よそのご家庭がどんな契約をされているか参考にしたいですよね。そこで、学資保険人気ナンバーワンのソニー生命の学資保険を参考にしてみました(ソニー生命ホームページ、2018年1月ネットエイジア調べ)。受取学資金総額の1位は、200万円、2位が300万円、3位が100万円です。「あれっ?前に見た、かかる教育費とずいぶん差があるような・・・」本当に200万円で足りるのか問題そうなんです!文部科学省などの調査によると、お子さんの教育費は、幼稚園から大学まで全部公立に通った場合で約550万円、全部私立になると、約1,800万円(出典:平成28年度子供の学習費調査より)なので、学資保険だけで全ての学資をまかなえるわけではなさそうです。そうは言っても、学資保険に「入ってて良かった!」という声が多いのも事実です。というのも、大学入学前から入学時のまとまったお金が必要な際に、学資保険の満期金がどーんと入ると、とても安心です。この大学等の入学時辺りの教育費のピークを過ぎれば、通常の預金などで対応できるという側面があります。また、全体の半分以上の学生が利用している日本学生支援機構の奨学金は、入学後に支給が始まります。入学時の支払いには間に合わないのです。月々の通学費などは、奨学金を頼りにする計画もアリかもしれません。今は超絶低金利!運用期間が長い場合は、他の金融商品でも備えよう学資全てを学資保険で賄うのは途中解約してしまう可能性が高い学資保険の本来の目的の一つの「保護者に万一の場合でも学資に困らないように備える」と考えれば、学資保険で大学などの学資を全部まかなえる金額を契約するのが理想です。ところが、現在はとても金利が低いので、契約金額を大きく、例えば400万円などに設定すると、毎月の掛け金が数万円になることも。それでは、掛け金の負担が大きすぎて、途中解約してしまう可能性が出てきます。途中解約すると、“元本割れ”して掛け金より少ない金額しか返ってこないことになるかもしれません。損してしまっては、もったいないですね。金利上昇の期待も含めて「銀行預金や投資信託」を併用するのもおすすめもう20年以上続いている低金利ですが、いつ金利が上がってくるかは誰にも分かりません。これだけの低金利ですと、さらに金利が下がるよりは、上昇するのでは?という期待もあります。いざ金利が上昇してくると、学資保険など、契約時に低い金利で運用を固定した商品より、銀行預金や投資信託などで金利上昇の恩恵を受けられる商品の方が多くのリターンを生む可能性があります。そこで、一番現金が必要な入学時に備えて学資保険を200万円で契約、その他の毎年かかる授業料などは銀行預金や投資信託などでより高いリターンを狙ってつみたて投資で備える。そんなハイブリッド型が安心かもしれません。長期投資の場合、分散することでより高いリターンを得られる投資の世界では、「卵は一つのかごに盛るな」といいます。かごがひっくり返ると、全ての卵が割れてしまうからです。お子さんの学費を考える際には、学資保険だけでなく、銀行預金や投資信託などで“分散投資”を行いましょう。これまでのデータでも、長期投資の場合は、分散することでより高いリターンを得ているようです。投資優遇制度の「つみたてNISA」も活用しようまた、投資信託を積立できる投資優遇制度の「つみたてNISA」にすれば、値上がり益に税金がかからず、最長20年間積み立てておくことができます。1年間の積立額上限は40万円です。お子さんのお名前で契約できる、ジュニアNISAもあります。次項では、積立期間と保険料支払い額の関係をチェックしましょう。学資保険の保険料を安くするには、積立期間を短くするのがとっても有効って、知ってた?受取学資金総額は同じでも、支払う保険料を安く抑える方法があります。それは、積立期間を短くして、積み立てたお金の運用期間を長くするのです。そうすると、リターンが大きく育ち、払った保険料を上回る受取学資金をもらうことができます。保険会社は、お金が運用されている間に増えていくことが見込めるので、保険料を安く提供することができるのです。では、学資保険の保険料をどの位の積立期間に設定すれば、無理なく有利に積み立てられるのでしょうか。保険料の節約は、払い方次第!①一番有利なのは一括払い究極の短積立期間は、契約時に1度に払ってしまう一括払いです。また、積立期間の支払い回数を減らして年に一回だけ払う「年払い」も保険料を安くできます。「赤ちゃんの誕生祝い、親戚あちこちからもらって嬉しい!」などの場合は、生活費に回すより、学資保険をどーんと払ってしまいましょう。その後の安心感が全然違います。保険料の節約は、払い方次第!②先輩パパママに大人気!10年払込「1回で払うって、気前のいい親戚とかいれば払えるかもだけど・・・」というご家庭がほとんどと思います。地道に積み立てることが王道ですよ。とはいえ、少し保険料は高めになってしまいますが、10年などの短期で払込を終わらせると安心です。あとはじっくり運用してもらって、満期を待つだけです。保険料の節約は、払い方次第!③毎月払いで、コツコツ17年払込の期間を長くすると、支払う月々の保険料は安くできます。家計に無理のない金額でコツコツ貯めていくのが基本ですから、一番理にかなったつみたて方法です。一番避けたい途中解約の危険も低いことになります。長い期間積み立てるので、嬉しい“貯金習慣”がしっかりと身につくという利点もあります。2人目のお子さんの学資保険、いくらで契約するべき?兄弟は平等に?最初のお子さんが生まれた際は、なんの迷いもなく加入した学資保険も、2人目の誕生の際は加入しようか迷うご家庭が多いようです。毎日やりくりしていく中で、どうしても生活費や突発的な出費などが重なり、学資保険の支払いが「く、苦しい・・・」と思う場面があったかもしれません。現在の低金利では、学資保険は解約すると元本割れするかもしれない商品です。2人目誕生となると、ご両親も少し経験を積まれて、“ちょっと大変な時もあるかもしれないな”と予想がつくようになります。また、「本当に200万円で足りるのか」の項でお知らせしました通り、一家の家計全体から見て、学資保険にばかり資産が偏るのも考えものです。楽々保険料の支払いが可能なご家族は2人目も3人目も学資保険をバッチリかけても大丈夫ですが、「うちは上の子の時にちょっと苦しい時があったなぁ」というご家庭は、つみたてNISAや銀行預金等も検討してみてはいかがでしょうか。投資信託の成績が良くて、「学資保険の満期返戻金より多くなった!」なんて嬉しいサプライズがあるかもしれません。学資保険の金額に関するまとめ学資保険の契約の際のキーポイントである、受取学資金総額の金額や、積立期間の考え方、他の金融商品のオススメをご紹介しました。嬉しいお子さんの誕生に合わせ、ご一家のライフプランを考えてみるのも楽しいかもしれません。ライフプランに合わせて積立預金や学資保険を考えると、ご家族で目標を共有できる大きな助けになります。学資保険に関するこちらの記事もおすすめ
2019年01月12日せっかく加入した学資保険。できれば子供の成長と共に大きく育てて、満期で受け取りたいものです。そうは言っても、人生は山あり谷ありで、保険料の支払いが苦しくなることもあります。また、超低金利の影響で、学資保険の運用利率が下がり、多くの学資保険が解約すると、支払った保険料より払い戻し金が少なくなってしまう「元本割れ」の可能性があります。それでも解約したらどうなるのか、「元本割れ」を避ける方法、解約以外で保険料を減らす方法などを考えてみましょう。学資保険を解約したらどうなるの?お子さんの誕生で、喜びと希望にあふれ、お子さんの将来に備えようと加入したはずの学資保険ですが、毎月の保険料の支払いはなかなか大変ですね。特に今まで定期的な貯金の習慣がなかったご家族などは、毎月一定額が引き落とされていくのは、苦しく感じるかもしれません。また、世帯主のリストラや病気などで、家計の経済状況は大きな影響を受けます。学資保険に加入した当初と家計の状況が変わることもあるでしょう。学資保険は、家計の見直しの中でも「最後の砦」として手をつけづらい面があり、解約は最後の手段と考えるご家庭が多いようです。その最後の手段である、学資保険の解約をした際に、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか。確認してみましょう。学資保険解約のメリットとは?学資保険は保険契約なので、保険の解約をすれば、既に支払った払込保険料が戻ってきます。既に何年か積み立てを進めていれば、まとまった金額を入手できることになります。どうしてもお金が必要な際は、有効な手段かもしれません。また、保険会社各社は解約後にスピーディーに返戻金を入金してくれるようです。Webで申し込みが完了する生命保険会社もあり、利便性が高くなっている印象です。学資保険解約のデメリットとは?保険の契約である学資保険ですから、契約当初の返戻金は少なく設定されていることが多いようです。また、現在は超低金利なので、保険会社の保険金の運用も金利が低い債券などで行っています。保険会社は利回りを公表していませんので、返戻金から考えると、契約してから年数が短い場合には、払い戻しの際に掛け金総額より少ない金額しか戻ってこない可能性もあります。これを「元本割れ」といいます。次項で、元本割れ回避ポイントを確認してみましょう。どうしても解約しなければならないなら、「元本割れ」回避ポイントを見つけよう!お金が入り用になった場合、学資保険の解約を考えなければならないこともあるかもしれません。その際には、せっかく加入した学資保険で損をしてしまうことにならないように、できれば払った保険料より返戻金が少なくなる「元本割れ」は避けたいもの。どうしたら「元本割れ」を避けられのでしょうか。「元本割れ」の分かれ目は7歳?契約条件によって変わる元本割れポイント超低金利の影響で、積み立てをはじめて年数が少ない場合は、ほとんどが元本割れしてしまうのが現状です。少し前までは、7歳くらいが元本割れのポイントといわれていました。7年以上の積み立てがあれば、返戻金が積み立てた金額を上回る設定です。ところが、現在では超低金利の影響で、なかなか解約の際に元本割れが避けられない状況です。具体的な途中解約の際の解約返戻金の金額は、お手元にある保険証券や生命保険会社の「お客さまWebサービス」などで具体的な金額を確認することができます。元本割れして損するのは絶対イヤ!そんなあなたにオススメの4つの方法急な入院などでまとまったお金が必要になった場合。あなたならどうしますか?「まとまったお金が今すぐ必要なんだけど、損する元本割れはイヤ!」というあなた、耳寄りな方法が4つもあります。いきなり学資保険を解約する前に、ちょっと検討してみませんか?その方法を、順に紹介していきましょう。①一時的にお金が必要な際は、「契約者貸付金を借りる」学資保険を販売している生命保険会社は、契約者が急に資金が必要になった際のためのサービス「契約者貸付金制度」を準備しています。例えば、学資保険人気ナンバーワンのソニー生命では、1万円から千円単位で借りることができます。借りられる金額の上限は、契約している学資保険の解約払戻金の範囲です。返済できず解約した際には、解約払戻金から貸付金を差し引いて支払われます。ここで注意点を一つ。お金を借りるのですから、当然金利がついてきます。ソニー生命の場合は、平成25年4月2日以降の契約に対して、年率2.5%の貸付利率を採用しています。②毎月の保険料支払い額を減らす「契約の見直し」毎月やりくりしても、どうしても赤字になりがちな場合は、契約を見直して保険料の支払額を減らすことができます。この場合は、支払額が減るので、満期返戻金もそれにつれて減ってしまうことに。一方、生命保険としての保障は残るので、保護者に万が一の際の安心感はキープすることができますね。③「払い込み済み保険」にすれば、保険料の支払いは終了「毎月の保険料の支払いが、本当に大変。できればもう払わずに済ませたい」そんな願いを叶えるのが「払い込み済み保険」にする方法。契約からこれまで積み立てした金額(解約返戻金)の割合に合わせて満期金をもらうのが「払い込み済み保険」にする制度です。契約時の目標は200万円でも、払い込み済み保険にする時点で、例えば150万円貯まっていた場合は、この貯まった割合に合わせて将来学資金などを受け取ることができます。具体的には、契約した保険会社に相談してみましょう。商品によっては、利率が変わってしまう可能性もあります。まずは相談です。④元本割れを避けるためには、返戻金が100%を超えるまで待つ!「毎月保険料の支払いが苦しいけど、今月解約したいわけではない」そんな場合は、返戻金が100%を超えるタイミングを探しましょう。具体的には、契約した保険証券の記述やお客さまサービスなどで問い合わせをすると、100%を超えるタイミングを知らせてくれます。元本割れ以外の解約注意点は?元本割れと、元本割れを避ける4つの方法を確認しました。元本割れ以外に解約の注意点があるのでしょうか。学資保険を解約したけれど、もう一度学資保険に加入したい!「家計が持ち直してきたので、毎月の積み立てが再開できそう!」という場合は、再度学資保険の契約を考えるかもしれません。その際注意する点は、お子さん・契約する保護者の方の年齢です。お子さんが7~8歳だと、一部の保険会社の学資保険に加入することが難しくなります。また、契約者である保護者にも年齢制限があり、65歳位を上限としているところもあります。また、学資保険は保険契約のため、契約者の年齢が上がれば、それに連れて保険料も高くなってしまいます。この点にも注意が必要です。まとめ学資保険の保険料の支払いが苦しくなった際は、様々な方法で解約を回避することができることがわかりました。また、超低金利の影響で、学資保険の運用利率が下がり、多くの学資保険が解約すると、支払った保険料より払い戻し金が少なくなってしまう「元本割れ」の可能性があります。解約以外の支払う保険料を減らす4つの方法がありましたね。言うまでもないことかもしれませんが、学資保険はなるべく解約せずにやりくりしたいものです。
2018年12月31日お子さんの将来の学費に備える学資保険。保護者などの契約者に万が一の場合には、その後の保険料の納入が免除になる生命保険の一面があります。生命保険は掛け金の一部に対して、所得控除を受けることができます。「生命保険料控除」という制度で、その年に払った掛け金の一部が戻ってくるのです。いくらくらい戻ってくるのか、誰がもらえるのか、どうやってもらうのか、そんな疑問にお答えしましょう。他の貯蓄商品にない学資保険のメリットの一つ、「生命保険料控除」ってなに?お子さんの学資を貯めよう!という際は、学資保険の他に、さまざまな貯蓄方法がありました。銀行預金や投資信託、ジュニアNISA、変わったところで「教育資金の一括贈与(祖父母、父母などからの学資贈与)」など、元本保証も保障なしもあり、それぞれ一長一短です。学資を貯める商品の中で、学資保険は唯一生命保険の仕組みを利用している商品です。というわけで、学資保険だけが「生命保険料控除」を利用できることになります。「生命保険料控除」とは何か、次項で詳しく見て見ましょう。どうして生命保険料を払っていると、所得控除してもらえるの?「生命保険料控除」は、14種類ある所得控除の1つです。適用できると、その分税金の計算の元になる「所得(給与所得控除などを差し引いた金額)」から生命保険料控除分を減らすことができるので、所得税や住民税が安くなるのです。さらに、会社員の方は年末調整で、自営業の方は確定申告で申請すれば、多く払っている税金があれば返還してもらえます。ここで、「どうして生命保険料を払っていると、所得控除してもらえるの?」という疑問が湧きますね。所得控除してもらえる制度ができたのは、国が「国民の皆さん、世帯主などの主に家計を支える人の万が一の場合に備えてくれるのは、すごく良いと思う」と生命保険に入ることを応援しているからです。同じ理由で、医療保険や介護保険の掛け金にも所得控除があります。学資保険の「生命保険料控除」は、だれが受けられるの?学資保険は、生命保険の一種なので、契約した人=「生命保険料控除」の対象になります。学資保険を契約したら、ほぼ全員が「生命保険料控除」が使える!ということですね。ただし、保険期間が5年未満の契約のものは例外になり、対象から外れます。「生命保険料控除って、年末調整で証明書を出すやつですね!」という経験者の方もいらっしゃるかもしれません。会社員や公務員の方は、勤務先でまとめて「年末調整」をやってもらえるので、お馴染みの制度ですね。では、個人事業主など、「年末調整」に縁のない場合はどうなるのでしょうか。お勤めの場合と、個人事業主の場合に分けて確認してみましょう。学資保険の「生命保険料控除」~会社員や公務員の方の場合~会社員や公務員の方は、先ほどもお伝えしましたとおり、勤務先で「年末調整」をお願いします。具体的には、平成30年以降は「平成00年分給与所得の保険料控除等申告書」で申告します。必要な添付書類は、契約している保険会社から10月~12月くらいに送られてくる「生命保険料控除証明書」です。学資保険の「生命保険料控除」~自営業の方の場合~自営業の方は、確定申告の際に「生命保険料控除」の項目に記入し申告します。必要な添付書類は、会社員の方と同じ契約している保険会社から10月~12月くらいに送られてくる「生命保険料控除証明書」です。学資保険の「生命保険料控除」は、いくらくらい控除してくれるの?会社員でも自営業でも等しく受けられる「生命保険料控除」ですが、具体的な控除額が知りたくなってきますね。この項では、具体的な学資保険の年間掛け金からいくら控除してもらえるのか、計算してみましょう。その前提となるのが、学資保険の契約時期がいつかということです。保険契約を結んだ日が平成24年1月1日以降と、それ以前(平成23年12月31日以前)で生命保険料控除の取り扱いが少し違います。平成24年1月1日以降を新契約、それ以前を旧契約と呼んで区別しています。学資保険の契約日が、平成24年1月1日以降の「新契約」の場合の控除額年間の支払保険料から、控除額を計算する表を国税庁のデータから見てみましょう。学資保険の契約日が、平成23年12月31日以前の「旧契約」の場合の控除額「旧契約」も、同じく年間の支払保険料から、控除額を計算する表を国税庁のデータから見てみましょう。※医療保険や介護保険の保険料は、旧契約です。※支払保険料とは、その年に支払った保険料―余剰金―割戻金を言います。他の生命保険にも加入している場合は?学資保険以外の生命保険や医療保険などに加入していることもあるかもしれません。保険契約1件について全て同じ控除額が適用されると良いのですが、何件も加入する人と少ない加入の人の不公平感をなくすため、控除の上限が決められています。新契約のみ、旧契約のみの場合はそれぞれの当てはまる計算式を使い、新旧両方の契約がある際は、最高40,000円までの合計額が控除されます。また、学資保険や生命保険、個人年金保険、医療保険や介護保険の生命保険料控除額の上限は、合計で120,000円です。学資保険の「生命保険料控除額」を具体的に計算してみた!控除額の計算式が分かったところで、一度年間の支払い保険料から、「生命保険料控除額」を計算してみましょう。平成25年4月に学資保険を契約した田中さんの場合。毎月12,000円積み立てている田中さんの年間保険料は12,000円x12=144,000円です。平成25年4月の契約は「新契約」です。80,000円超は一律40,000円の控除のため、田中さんが受けられる控除は40,000円になります。こんな時はどうなるの?具体的かつありそうな国税庁の保険料控除の例「生命保険料控除額」の計算例はいかがでしたか?我が家の支払額から控除額を計算されましたでしょうか。次に、国税庁のホームページに紹介されている、ありそうで判断に困る例を見てみましょう。妻が契約者で、夫が学資保険料を払っている場合は、夫の生命保険料控除の対象となる?生命保険料控除の対象となる「生命保険契約等」とは、契約者が誰かという要件がありません。「保険金等の受取人の全てをその保険料の払込をする者(この場合、夫)またはその配偶者(この場合、妻)その他の親族とする者をいい・・・」と、規定されています。妻が契約者でも、保険料を払った夫の生命保険料控除の対象となります。離婚後の生命保険金の受取人を元の妻にしている場合の生命保険料控除は?離婚してしまうと、学資保険の受取人である元妻が「その保険の受取人の全てが、自己または自己の配偶者その他の親族である」という要件を満たさなくなってしまいます。保険料を支払った際の現況で生命保険料控除の対象となるかどうか判定されますので、離婚された際は、迅速に受取人を親族に変更すれば、生命保険料控除を受けられます。まとめ学資保険は生命保険の一種のため、「生命保険料控除」を受けられることが分かりました。また、保険料控除の具体的な金額は、平成24年1月1日以降を新契約、以前を旧契約と分けて計算する計算式を紹介しました。最後に、学資保険の受取人が親族でなくなった際は、急ぎ受取人の変更をするべきという情報を紹介させていただきました。学資を貯める際の学資保険の大きなメリットである「生命保険料控除」をしっかり活用しましょう。
2018年12月19日お子さんの将来の学資を貯める手段の一つ、学資保険。貯めるだけなら銀行預金もありますし、少し増やそうとすれば、投資信託などもお手軽です。「それでもやっぱり学資保険」をオススメするのは、いざという時の保障がついた“保険”だから。他の貯蓄商品と比べて、有利な点、不利な点を確認してみましょう。また、実際に保障を受けた生の声もお届けします。「子供の学資に備える貯蓄方法」って、何種類も方法があるの?あるんです!子供の学資に備える貯蓄方法は学資保険や銀行預金だけではなく、ジュニアNISAや投資信託、貯蓄ではありませんが、ちょっと変わったところで「教育資金の一括贈与(祖父母、父母などからの学資贈与)」などがあります。もちろん、お子さんの名義の預金通帳を作って定期預金も良いですね。定期預金一つとっても、ネット銀行とメガバンクでは金利が大違い!今生まれた赤ちゃんが大学生になる頃には大きな差が出てしまいます。それぞれの場合の仕組みやメリット、デメリットはどんなことがあるのでしょうか。次項から見てみましょう。一番身近な銀行預金は、ネット銀行がダンゼン有利!銀行口座に定期預金をすると、一定の期日までお金を動かさないことになるので、お子さんの学費に備えるには一つの方法かと思います。ところが、同じ定期預金でも、銀行が違うとそれぞれ金利が違うことをご存知ですか?時には10倍以上の差がつくこともあります。最近よく耳にするネット銀行。実は、一般のメガ銀行と言われている三大銀行よりも、実店舗を持たないネット銀行の方が、金利が高い傾向にあります。また、流通系と呼ばれるイオンやセブンイレブンなどのスーパー系が運営する銀行も、実店舗は少しありますが、高い金利を提示してくれます。同じ貯めるなら金利が高い方が多くのリターンを得られるので嬉しいですね。ネット銀行は、進化形セキュリティシステムで安心「でも、銀行なのにネットで申し込んで大丈夫?」という心配もあるでしょう。ネット銀行はその点に配慮して、安全に取引ができるようにセキュリティ方法をとても工夫しています。ワンタイムパスワードや、スマホを使った二重認証などを採用しています。ここはひとつ、試してみるつもりで新規に開設してみるのも一つの方法かもしれません。定期預金のメリット・デメリットはまた、ネット銀行ですと、口座の開設後に、目的別の口座を開くことができます。「太朗ちゃんの学資」という名前をつけた定期預金を作ったりすることもできます。 “子供の学資”と名前がついているだけで、なかなか解約ができないという声も聞きます。長い期間貯めておく手段としては良い方法かもしれません。万が一銀行が倒産しても、1000万円とその利息までは返済される制度があります。元本保証は、安心ですね。ただ、預入期間がそれほど長く設定できないことも。先ほどの金利が高めのイオン銀行では、定期預金の預け入れ期間は1カ月~最長で5年です。また、金利に20%の税金が掛かります。ジュニアNISAって何?投資信託の売却益が非課税になる方法に、「NISA」があります。投資信託を証券会社の「NISA」口座で買うと、値上がりして売却する際に通常であれば値上がり益の2割が税金として徴収されてしまいます。ところが、「NISA」口座で買った分については、税金がかかりません。つまり、普通の取引の時よりも売却益の20%の税金分が、利益として多く手に入るわけです。この「NISA」の子供版が「ジュニアNISA」です。大人のNISAとの違いは、本人がまだ小さいので、運用は保護者(両親・祖父母)が行ってもいいというところです。そして、運用期間がすぎても、 18歳の払い出し可能時期までは受け取り制限があるので、学費を貯めようという目的にかなった投資商品と言えるでしょう。この制度は2016年スタートで、2023年までの予定で(延長するかどうかは未定)年間80万円まで貯めることができます。投資対象商品は、株式・投資信託で、配当金や分配金、譲渡益が非課税になります。お子さんの成長と共に、投資商品が大きく値上がりする楽しみがあります。ジュニアNISAのメリット・デメリットジュニアNISAは、株式・投資信託を売却した際の非課税だけでなく、資金の段階でもメリットがあります。両親だけでなく、祖父母がお金を出して赤ちゃんのために口座をひらいてプレゼントすることもできるからです。NISAのお手本となったISAという制度はイギリスで生まれたものですが、赤ちゃんにプレゼントする制度も見習ったようです。おじいさんおばあさんに、直接「子供の学資を出して!」と頼みづらい場合でも、こんな制度があるんですよ、と紹介しておねだりすることも可能ですね。デメリットとしては、株式や投資信託は元本保証ではありません。金融市場の動向によっては、資金が思うように増えない可能性もあります。「確実に教育資金を貯めたい!」という場合は、他の手段と併用する方が確実でしょう。税金の特例制度の一つ、「教育資金の一括贈与」おじいさんやおばあさん、ご両親からお子さんへの教育資金の一括贈与が、“特例”として非課税扱いになる制度です。平成31年3月でいったん終了する予定の“特例”ですが、規模を縮小して継続する予定のようです。「教育資金の一括贈与」は、平成31年3月までは、1500万円までの教育資金が非課税で贈与できるというもの。もらう方のお子さんは、もらったお金を教育資金として30歳までに使い切る必要があります。「教育資金の一括贈与」のメリット・デメリットメリットは、大人の事情ですが、相続税などが心配な場合に、相続対象額を非課税で減らすことができます。また、「教育資金」の使い道の中には、塾代なども含まれます。大きな金額が対象なので、理系の大学院を狙うお子さんや、医薬系の学生さんには、ありがたい味方となるでしょう。デメリットとしては、30歳までに使い切れなかった場合は、残金は贈与と見なされて、「贈与税」を納めなければなりません。また、いったんお金を信託銀行などへ預けて、毎年領収書を提出するなど、使い勝手が今ひとつ。利用者が少ないので、制度の見直しの予定です。学資保険の必要性は?様々なお子さんの学資を貯める商品を見てきましたが、いかがですか?お子さんの「教育資金を貯めよう!」と思われた際に、重視するべき点はどんなことでしょうか。「高校3年生の学費が一番掛かる際に、確実に資金があって欲しい」という方は、元本保証の商品が確実です。そうなると銀行預金か、学資保険が有力候補です。この2つの差は以下の3点が上げられます。学資保険はより長い期間運用する契約なのに対して、銀行預金はあまり長い預け入れ期間が設定できない。学資保険には、契約した保護者に万が一の場合は、その後の積み立てが不要になり、契約した期日に払戻金を受け取ることができる保障がついている。学資保険の掛け金には生命保険料控除という税金の優遇措置があり、所得税控除が使えます。「学資保険に入っていたので、進学の時は本当に助かりました」実際に学資保険の保障を使った方の生の声をうかがってみましょう。お子さんが赤ちゃんの頃に学資保険に加入したTさん。契約したご主人が40歳台で病気で亡くなりました。気づいた時にはステージ4の進行がんだったそうです。全期間型の積み立て契約のため、ご主人亡き後、払込は不要となりました。「満期の払戻金で、高校3年生時の塾代や受験費用、入学金も払うことができました。安心して子供の応援に専念できましたよ」と話してくださいました。1990年代に郵便局で加入したTさん。ご主人の訃報を郵便局の窓口で手続きしなければならなくて、とても悲しかったそうです。今ならネットで申し込みができる学資保険がほとんど。万一の際も安心です。これを見れば一目で分かる!教育資金を貯める金融商品の比較表銀行預金から学資保険までさまざまな教育資金を貯める方法を見てきました。「教育資金の一括贈与」など、あまり聞き慣れないものもあったかもしれません。各商品のメリット・デメリットがそれぞれあるので、「読んでいるうちに、どっちが良さそうか分からなくなった・・・」という方もいらっしゃるかもしれません。そこで、一目で分かる比較表を作ってみました。それぞれのご家庭の事情にぴったりの商品を選んで、また、併用して、お子さんの学資を準備しましょう。子供の学資を貯めるための金融商品比較表まとめ学資保険は払戻金の多さに目が行きがちですが、こうした「万が一の場合」の保障もしっかりあることも、大きな安心材料です。お子さんの教育資金に備えるには、元本保証と、契約者の万が一の場合の保障がついている学資保険は、一考の価値があると言えるでしょう。
2018年12月11日お子さんの将来の学費に備える学資保険。契約しようとすると、必ず聞かれるのが「加入時期」「払い込み期間」「給付時期」です。契約なんていつでもいいよね、と思いがちですが、払戻金にかなり大きな違いが出てくるポイントです。学資保険契約の際に重要な“いつがお得か?”をバッチリ解説しましょう。学資保険って何という方は、まずこちらの記事をご覧ください。学資保険の「加入時期」は何が大切なの?7~9歳で入れなくなるってホント?私たちが加入する“人に対する保険”は、契約する人が若ければ若いほど、保険料が安く設定されています。学資保険も、契約者はお子さんの保護者の方で、被保険者はお子さんになりますので、「保護者が若い&お子さんが小さい」時期に加入するほど、有利な契約を結ぶことができます。どんな仕組みか、詳しく見てみましょう。妊娠中の加入もOK!思い立ったら早めの契約を学資保険の保険料を決める重要ポイントの一つが、「契約者(保護者)と被保険者(子供)の年齢」です。学資保険は、一般的にお子さんを被保険者に、保護者が契約します。それぞれの年齢が若いほど、保険料は安く設定されています。そうは言っても、「うちは結婚○十年で、やっと子宝に恵まれました!」という場合もあるでしょう。最近は、人生経験豊かなパパママも増えています。その際は、お子さん(被保険者)が小さいうちに契約すればするほど、保険料は有利になります。「早ければ良いといっても、生まれてからでしょう?」と思われるかもしれませんが、実は、妊娠中(出産の140日前)から加入OKです。一般的な妊娠期間は、40週間(約280日)とされていますので、安定期に入る妊娠6カ月目あたりから加入できることになります。じっくり検討できる妊娠中の加入で、まさかの際も学資を確保「妊娠中の加入って、そんなに急いで何が良いの?」という疑問も、ごもっとも。妊娠中加入のメリットをお伝えしましょう。お子さんが既にいらっしゃるベテランパパママは別として、初出産の際の妊娠期間は、準備でワクワクしますね。また、出産後に比べて、時間に余裕がある時期でもあります。出産後は、3~4時間おきの授乳があったり、寝不足になったりすることも。それなら、余裕がある妊娠中にじっくり検討して、学資保険に加入してしまうのは、とても良い選択になると言えるでしょう。また、保護者といえども、事故に遭ったりする可能性もあります。学資保険は、契約すると、その時点から保障が始まりますので、契約者(保護者)が死亡や高度障害状態になると、その後の保険料は免除され、契約した時期が来ると保険料を払ってもらうことができます。年齢制限に注意!お子さんが7~9歳、保護者が60歳代で契約範囲外に「ああ、うっかり学資保険入り損ねてるわ」というあなた、大丈夫です。お子さんが小学校入学前くらいまでなら、余裕で契約できるようですよ。保険会社によりますが、7〜9歳くらいになると契約期間外(契約できない)になる会社もありますので、気づいたら早めのアクションをお勧めします。また、契約者である、保護者の年齢も制限がある場合があります。ベテランパパさんや、おじいさまや、おばあさまなどが契約する際は、シュミレーションしてみるなどして、早めに契約できるかどうか確認しておきましょう。60歳代前半まではOKの場合が多いようです。払込期間は、早い時期に、短期で払う方がお得!契約時に気になるポイント2つ目は、「払込期間」です。「払込期間」とは、学資保険の保険料を払う期間のことです。契約時に、払込期間を選べるようになっています。大きく分けて、「短期型」と「全期間型」の2種類があります。お子さんの学資保険にぴったりなのはどちらか、次項で一緒に確認しましょう。有利な払戻金を狙うなら「短期型」で!学資保険は保険商品ですので、運用期間が長い方がより大きな払戻金を期待できます。超低金利の影響で一時ほどの利益は望めないのですが、短期型で集中して積立を行い、運用期間を長くすれば、それだけ高いリターンが期待できます。最近は、塾代などで教育費が増えてくる中学入学前の10歳くらいで積み立てを終わらせる学資保険が人気なようです。良いことずくめに思える短期型ですが、心配な点もあります。契約金額は一定で、短期で積立を行うので、毎月の積立額は全期間型に比べて高くなる傾向があります。契約の途中で払い込みが苦しくなり、万一解約する事態となりますと、元本割れする可能性もあります。毎月の収入と見合った積立額となっているか、ご家庭でしっかり検討されることをお勧めします。先輩パパママには、学資保険の加入に際して家計を見直し、ムダのカットに成功されている方も多くいらっしゃいます。良い機会と捉えられて、一度家計の見直しをされてみてはいかがでしょうか。コツコツ無理なく貯まる「全期間型」短期間積立型と比べると、少しリターンが寂しい「全期間型」。一方で、長い期間の積立となりますので、メリットもあります。契約者となる保護者様の若いうちに学資保険に加入するので、はじめは月々の積立が負担となることがあるかもしれません。ところが、長い年月の間に収入が増えると、一定金額で積み立てている学資保険料は、それほど負担に感じなくなるようです。コツコツと長い期間で学資に備えるのは、学資保険の王道と言えるかもしれません。究極の短期型「一括前納」お子さんの誕生で、「親戚からお祝いをもらった」「おじいさんが盛り上がって学資保険を払ってくれる気持ちになっている」そんなラッキーな場合は、「一括前納」はいかがでしょうか。払戻金を多くもらうには「短期型」が良い、とお伝えしましたが、「一括前納」は、究極の短期型。払戻金の有利さは、ダントツです。余裕資金は、ついつい使ってしまいがちですね。家族の「お祝いしたい」暖かいお気持ちを、保障付きの学資保険でお子さんの将来に備えるために一括前納にする。お祝いを下さった方も、皆さん喜んでくださるに違いありません。チャンスがありましたら、ぜひご検討ください。給付時期の設定はどうする?こまめに複数回もらうか、まとめて1度にもらうか学資保険の契約の際に、「給付時期はどうしますか?」という質問が出ます。「給付時期」とは、学資保険の積み立てたお金を受け取る時期のことです。高校も無償化が進んでいますので、多くのお子さんにとって、大学に入学する時が、一番大きな教育費が掛かる時期となるでしょう。その際に学資保険から入学準備の費用を受け取れると大助かりですね。祝い金が出るプランも!保険契約によっては、中学入学や、高校入学時に祝い金をもらえる契約もあります。この祝い金は、必要がなければ、そのまま「据え置き」にすることもできます。「据え置き」は、祝い金でもらうはずのお金をそのまま置いておくことです。据え置かれた祝い金は、保険会社が運用し、最終的に払戻金が有利になる可能性もあるようです。祝い金の出るタイミングは、中学進学や、高校進学時など、ライフプランに合わせて設定できます。また、「一度しかもらえないのは不安」「大学入学時から毎年もらいたい」など、複数回に設定することもできますので、他のご兄弟の進学状況などと合わせて、ご家庭で検討しましょう。まとめ学資保険にまつわる3つの“いつ”。「加入時期」「払い込み期間」「給付時期」の有利な決め方を見てきました。そうは言っても、ご家庭ごとに使い勝手の良い契約は違うはず。お子さんの将来を夢見て、ご家族で検討されることをオススメします。
2018年12月03日住宅費と同じくらいお金がかかるのが、子どもの教育費。中でも学資保険に加入している人は多くいると思います。子どもが生まれて忙しいし、ちょっと落ち着いてから……なんて考えていると、あっという間に月々の支払額は高額に。妊娠中から考えておきたい「学資保険」について、先輩ママたちに調査しました。Q. 学資保険、入ってる?1.加入している・加入する予定 67.2%2.加入していない・加入しない予定 30.1%3.わからない・どちらとも言えない 2.7%67.2%が学資保険に加入している・加入する予定という結果になりました。学資保険は生まれてすぐに入った方が、毎月の保険料も安くおさえられることが多いので妊娠中から考える人もいるようです。■学資保険なら強制的に貯められる学資保険のメリットはいろいろありますが、多く声があったのが「強制的に貯められるから」というもの。貯蓄に自身がない人や、ついつい使ってしまう人は学資保険の方が確実に貯められそうです。「4人ともかけています。でも、ものすごく家計にひびきます……。でもきちんと貯金できるタイプじゃないので、無理にでも取っていってもらえるとあとあといいのかな」(鳥取県 30代女性)「学資保険は契約者が万が一亡くなったりした場合は、保険料免除になり、保険はそのまま継続できると聞いたので、銀行に預けるより良いかなと思い、娘が0歳のときに入って今16年目。強制的に引かれてなんとか続けることができました!あと2年」(神奈川県 40代女性)「二人とも生まれたときに入りました。お金にあまり余裕はありませんが、貯金しようと思ってもなかなかできないので思い切って入りました。でも、学資保険だけの金額では大学に入れるのには足りないし、卒業まで学費を払い続けられるのか不安です」(千葉県 30代女性)■お金がなくて学資保険は入れなかった!学資保険に入らなかったという人の理由の多くが、お金がなくて入れなかったというものでした。途中で解約すると損をすることになってしまうので、別口座に少額でもいいので貯金をしていくのもいいですね。「余裕がなくて入っていません。お金のない人ほど入っておいた方がいいだろうに……」(神奈川県 40代女性)「お金があれば入ってたかも。将来のことより今が大事だった」(神奈川県 40代女性)「学資保険入りたかったけど、お金がなくて入れませんでした。やっと払えるようになって見積もりをもらったらとんでもない額でした。生まれてすぐに入らないと保険料が考えていた3倍!」(千葉県 40代女性)「入っていない代わりに通帳を作って貯金をしている。毎月子どもの生まれた日に」(千葉県 40代女性)■厳しいときこそ一括払いで確保一括払いという方法もあります。祖父母からの誕生祝いを全て一括で学資保険にしたという人もいました。確実に子どものために使えるように、家計が厳しいときや不安なときこそ確保しておくのも1つの方法です。「子どもが生後8ヶ月のときに母子家庭になり、この先お金もどうなるかわからなかったので、思い切って一括で入りました。そのお金だけでは全然足りないだろうけど、貯めようと思っても難しいので、少しでも足しになればと思っています」(茨城県 30代女性)Q.学資保険、入ってる?アンケート回答数:4933件 ウーマンエキサイト×まちcomi調べ
2016年12月21日質問:学資保険の申込時に、医師の診査や健康状態の申告は必要ですか?プランによって異なりますが、一般的に健康状態の申告が必要です。なぜ、健康状態の申告が必要なのか学資保険には「保険料の払込免除特則」や被保険者であるお子さま向けの「医療保障特約」が用意されています。これらの保障には、多くの生命保険のプラン同様、健康状態が良好でないと加入できません。そのため、加入時にはそれぞれの保障の対象となる方の健康状態について、申告することが必要になります。誰の健康状態を申告するのか■保険料の払込免除特則を付加する場合は「契約者」の健康状態の申告が必要です。学資保険の多くのプランには、保険料の払込免除特則が付加されています。保険料の払込免除特則とは、契約者の方が保険期間中に「死亡または所定の高度障害状態」に該当した場合、その後の保険料の支払いが免除された上、予定通りの「祝い金」「満期金」が受け取れる特則です。そのため、学資保険に加入する際には、契約者となる方の健康状態について申告する必要があります。健康状態が良好でない場合には、学資保険への加入ができない場合もありますが、保険料の払込免除特則を付加しない場合には、健康状態を申告する必要はありませんので、加入できることがあります。ただし、保険会社によっては、保険料の払込免除制度を取り外せない場合がありますので、あらかじめ確認しておくことが必要です。■お子さまの医療保障特約を付加する場合は、お子さまの健康状態の申告が必要です。学資保険にお子さまの医療保障特約を付加する場合には、お子さま自身の健康状態を申告する必要があります。保険料払込免除特則の場合と同様に、お子さまの健康状態が良好でない場合には、医療保障特約を付加することができないことがあります。健康状態の申告方法申告方法には「告知書扱い」と「診査医扱い」があります。■告知書扱いの場合学資保険のパンフレットに載っているようなモデルプランの場合は、「告知書」の質問表に契約者自身が記入する告知書扱いとなります。この場合は、告知書という健康状態に関する質問表に記入するだけでよく、保険会社の指定する医師の診査を受ける必要はありません。ただし、申告した健康状態によっては、後日「健康診断結果表」の提出や、医師の診査を受けるよう指示される場合もあります。<告知書の主な質問事項>職業、生年月日最近3カ月以内の受診歴過去5年以内の治療歴過去2年以内の健康診断の結果※保険会社により、内容が異なることがあります。■診査医扱いの場合学資保険でも、一定額以上のプランへの加入を希望する場合には、保険会社指定の医師の診査を受けなければならない場合があります。診査を受ける場合には、診査報状(「告知書」にあたる書類)と本人確認のできる顔写真付きの公的証明書類(運転免許証など)を保険会社指定の病院・診療所に持参します。診査を受けるための費用負担はありません。<主な診査内容>告知書扱い時の「主な質問事項」以外に、次の項目が追加になります。当日の身長、体重、血圧尿検査医師による問診※保険会社により、内容が異なることがあります。なお、保険会社やプランによっては、健康診断結果表を提出することで医師の診査を受けなくてもよい場合がありますが、基準は保険会社によってさまざまですので、該当の保険会社に事前に確認するようにしてください。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年09月23日質問:どの学資保険でも、契約者が死亡・高度障害状態などになった場合、その後の保険料は支払わなくてもよいのでしょうか?ご検討中の学資保険で、主契約の保障内容に保険料の払込免除があるプランや、「保険料払込免除」の特則・特約が付加されているプランであれば、ご契約者が死亡または高度障害状態になった場合、その後の保険料が免除されます。ただし、ご加入時に告知されるご契約者の健康状態によっては、ご希望の学資保険に加入できない場合や、保険料払込免除の特則・特約を付加できない場合がありますので、ご加入前に保険会社に確認されることをおすすめします。以下では、学資保険の「保険料払込免除」についてご説明します。保険料が免除されるケース保険会社によって内容は異なりますが、以下のような場合に、保険料の払い込みが免除されます。ご契約者が保険料払込期間中に死亡されたときご契約者が、責任開始日以後の疾病・傷害を直接の原因として、保険会社所定の高度障害状態になられたときご契約者が、責任開始日以後に発生した不慮の事故を直接の原因として、事故から180日以内に保険会社所定の身体障害状態になられたとき学資保険で保険料の「一時払い」や「全期前納」が可能な保険会社がありますが、「一時払い」の場合は、払込免除特約は適用されません。しかし、「全期前納」の場合は未経過分保険料として返還されます。保険料払込免除特則・特約を付加する際の注意点保険料払込免除の特則や特約の付加を選択できるプランへ加入される場合は、以下の点に注意が必要です。保険料払込免除特則・特約を付加すると保険料がアップする場合がある。保険料払込免除特則・特約を付加した場合、ご契約者の変更ができなくなる場合がある。保険料の払込免除となった場合、契約内容の変更ができなくなる場合がある。保険料払込免除特則・特約のみの解約はできない場合がある。上記は保険会社によって異なりますので、保険料払込免除特則・特約の付加を検討される場合は、保険会社へご確認ください。ご希望の学資保険に加入できない場合や、保険料払込免除の特則・特約が付加できない場合加入時のご契約者の健康状態などによって、ご希望の学資保険に加入できない場合や、保険料払込免除の特則や特約が付加できない場合があります。ただし、保険会社によって健康状態の告知事項が違っていたり、保険料払込免除の特則・特約なしのプランを選択できたりする場合がありますので、複数の保険会社の商品を取り扱っている総合代理店で相談されることをおすすめします。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年09月23日質問:もうすぐ子どもが産まれるので、学資保険への加入を考えています。学資保険に加入できるのは、子どもが何歳から何歳までですか?保険会社にもよりますが、出生前から最長15歳まで加入できるものがあります。学資保険は、「祝い金、満期金を受け取るタイミング」=「進学のタイミング」ですから、「残り期間が短い」=「お子さまの年齢が高い」と、積立と保険料運用の期間が短くなり、貯蓄メリットが低くなるため、加入時のお子さまの年齢にも制限があります。では、学資保険に入るタイミングはいつがいいのでしょうか。学資保険の仕組み学資保険は、「祝い金や満期金の目標額を、何年かけて積み立てるか」がポイントです。18歳満期の場合、0歳から18歳までの18年間かけて積み立てるより、小学校1年生の7歳から18歳までの11年間で積み立てるほうが、1カ月あたりの保険料は高くなります。保険会社もお支払いいただいた保険料を11年間だけ運用するより、18年間かけて運用した方が、より高い返戻率を確保しやすくなります。また、お子さまの成長とともに、ご契約者であるご両親の年齢もアップすることで、保険料は高くなり、支払った保険料総額に対する受取額の返戻率が下がることになります。「出生前加入特則」とは?まずは出生前での加入について考えてみたいと思います。すべての保険会社ではありませんが、出生前に加入できる「出生前加入特則」がある学資保険があります。多くの場合、出産予定日の140日前から加入することができます。万一、死産や流産となった場合は、契約は「無効」となり、支払い済みの保険料は全額返金されます。出産前加入の特徴学資保険を検討中のお客さまとの相談時に、「学資保険への加入は、子どもが生まれて落ち着いてからにしようかな……」というお声をよく耳にしますが、出産時の里帰りや、出産後の育児にとられる時間を考えると、出産後は落ち着いてご夫婦で話し合う時間がなかなかとりにくいものです。そのため、出産前こそ、ご夫婦でゆっくり相談できる「落ち着いた時期」ともいえます。この時期にじっくりご夫婦でお子さまの将来を考え、加入の手続きをされた方が、出産後に慌てて加入するという状況を防げるのではないでしょうか。しかし、出生前加入をされた場合、加入後にプランの見直しが必要になる場合があります。例えば、出産後、それまでお仕事をされていた奥さまが何らかの事情で働けなくなり、収入が減少したような場合、家計の負担とならない保険料のプランへ見直しが必要になる場合もあります。出産後加入の特徴次は出産後に加入する場合を考えてみましょう。お子さまの進学については、実際に誕生されてから検討される方も多いかと思います。早めに一般的なプランで学資保険をスタートすることもできますが、私立学校への進学を検討される場合、標準プランより大きな受取額のプランへの加入が必要になる場合もあります。出産後であれば、そうした事情も考慮して検討することができます。また、出産後のご家庭の収入、支出の状況に応じたプランの検討ができます。例えば、産休後、すぐに職場復帰する予定だったが、何らかの事情で職場復帰が難しい場合もあり得ます。お子さまが誕生された後であれば、ご家庭の経済状況の変化を踏まえながらプランの検討ができます。しかし、出産後加入の場合、タイミングによっては、ご契約者やお子さまの健康上の問題で、希望通りのプランに加入できない場合があります。多くの場合、学資保険に加入しようとしたときに、ご契約者の方の健康状態を申告することになります。その際、健康状態によっては、希望通りのプランに加入できないことがあります。また、お子さまの年齢が上がるほどプランの選択肢は少なくなり、一般的には、返戻率も下がるため、貯蓄効果が低くなります。前述したように、学資保険の返戻率は、保険会社が保険料を預かる期間(運用期間)が長いほど、返戻率が高くなる仕組みになっています。よって、各保険会社とも被保険者となるお子さまの加入可能年齢に制限を設けています。早い場合では5歳までや、小学校入学前の7歳までとしている商品が多くあります。小学校入学後に加入できる学資保険は少なく、0歳で加入した場合と比較し、返戻率も低くなります。妊娠がわかったら、できるだけ早く学資保険の検討を始めましょう。以上のように、学資保険への加入タイミングを遅らすことにメリットは多くありません。可能であれば、妊娠中に検討をスタートさせ、他の生命保険の見直しとともに、全般的な保障の検討を行ってみてください。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年09月15日質問:学資保険の契約者は、父親と母親のどちらにした方がよいですか?学資保険のご契約者は、「父親」「母親」という区別ではなく、「最も収入の多い方」がご契約者になられることをおすすめします。ご契約者に万一のことがあった場合、残されたご家族がその後の保険料の支払いに困らないようであれば、ご契約者の名義は「父親」「母親」のどちらでもよいと思いますが、一般的には「父親=契約者」とされるケースが多くなっています。父親が契約者になるメリットは?一般的なご家庭では、最も収入の多い方にあてはまるのが父親であることが多く、父親に万一のことがあった場合、その後の収入が大きく減少し、学資保険の保険料を支払い続けられなくなることが予想されます。そうしたリスクに対応するために、学資保険の特徴として、ご契約者に万一のことがあった場合、それ以降の保険料が免除される「保険料払込免除」があります。主契約に組み込まれているプランが多くなっていますが、保険料の「払込免除特則」や「特約」として付加することができるプランもあります。学資保険のご契約者を最も収入の多い父親にすることで、父親に万一のことがあった場合でも、学資保険の祝い金、満期金を予定通り受け取ることができます。※学資保険のプランによっては、「保険料の払込免除」が付加されていない場合もありますので、加入を検討される際には、保険設計書や重要事項説明書などでご確認ください。母親が契約者になった方がよいケースもでは、母親を契約者にした方がよいのは、どんな場合でしょうか。■「母親」の収入の方が多い場合最初に述べたように、「最も収入の多い方」が学資保険の契約者になるのが理想です。ご家庭によっては、母親の収入の方が多い場合もあるでしょう。■「父親」の健康状態により、学資保険に加入できない場合保険料払込免除の保障が付加されている学資保険の契約には、各保険会社所定の「告知書」を提出する必要があります。「告知書」には被保険者となるお子さまの健康状態の他、ご契約者の職業や健康状態等を記載する項目があり、ご契約者となる「父親」の健康状態によっては学資保険に加入できない場合があります。このような場合、「母親」をご契約者とすることを検討されるケースもあります。学資保険だけで判断せず、ご家族の保障の内容に基づき判断しましょう■「遺族保障」で学資保険の保険料が準備できている場合も一般的に、ご家族の生活を支えている父親は、何らかの生命保険に加入されている場合が多くあります。生命保険に加入される際に、家族構成や収入構成などをふまえた「必要保障額」に、学資保険も含めたプラン設計をされている場合もあります。■「母親」の保障は案外見落としがち多くの場合、父親に万一のことがあった際には、生命保険などからは保険金が支払われ、学資保険に加入されている場合は保険料が免除になり、その後の生活費の負担を軽減できる準備ができていると思います。一方で、母親に万一のことがあった場合はどうでしょう。父親に万一のことがあった場合ほど、生命保険の保険金が受け取れないケースが多いのではないでしょうか。学資保険の契約者を父親にされている場合、母親に万一のことがあっても、保険料は支払い続けなければなりません。また、共働きのご家庭の場合は、母親の収入が見込めなくなったうえ、男手ひとつで子育てと仕事をこなし、さらに学資保険の保険料も払い続けることになります。このような場合を考えると、母親名義の生命保険についても、しっかり考えておく必要があるのではないでしょうか。まずは、加入されている生命保険の内容が、現在のご家族構成にあった必要保障額になっているか、保険証券を確認してみましょう。もし、保険証券を見てもわからない場合は、無料で利用できる「必要保障額シミュレーション」などを活用しましょう。必要保障額が現在のご家族構成にふさわしい内容となっていない場合は、学資保険のご契約者を誰にするかを検討される際に、生命保険の見直しも併せて検討されることをおすすめします。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年09月15日質問:学資保険の返戻率とは何ですか?また、学資保険の契約内容によって返戻率は変わりますか?学資保険の返戻率とは、支払保険料総額に対して、受け取れる保険金(祝い金や満期保険金)総額の割合のことです。学資保険に限らず、貯蓄型の保険を検討する場合、多くの方が返戻率を一つの指標にされています。この返戻率は、保険料の支払期間や支払方法、「祝い金」や「満期保険金」の受取時期によっても変動しますので、パンフレットに記載されているモデルプランの返戻率だけでなく、希望条件にもとづいて作成された「保険設計書」で確認するようにしましょう。返戻率とは返戻率を算出すると、受け取れる予定の祝い金や満期保険金などの総額が、保険会社に支払った保険料に対して、どれくらいの割合で増える(または減る)のかを知ることができます。返戻率は以下の計算式で求めることができます。返戻率(%)=(祝い金+満期保険金)÷(支払保険料総額)×100この返戻率が高いほど、貯蓄性が高いといえます。契約内容によって変動する返戻率返戻率は学資保険の契約内容によって変動します。■「返戻率<100%」の場合いわゆる「元本割れ」という状態です。学資保険で「効率よくお金を貯める」ことを目的にされている場合は不向きなプランといえます。このタイプの学資保険は、祝い金や満期保険金などの貯蓄にあたる部分以外に、保障がセットされているのです。保障の代表的なものとしては、以下のようなものがあります。お子さまの医療保障:お子さまが入院や手術をした際に給付金が受け取れる。育英年金:契約者(保護者)が死亡または所定の高度障害の状態になった際に、祝い金や満期保険金以外に所定の「年金」が受け取れる。いずれも、お子さまをとりまくリスクに対応するものですので、学資保険で一元管理できる良さはあるでしょう。しかし、契約者の方がほかにも死亡保険に加入していたり、お子さまの入院時の備えが別にある場合には、保障が重複することになります。学資保険に保障機能があると、貯蓄性を損ないますので、総合的な判断が必要になります。■保障内容以外にも返戻率が変動する要素があります。<契約者の性別>多くの学資保険では、「保険料払込免除特則」が付加されています。これは、契約者が死亡または所定の高度障害状態になった場合に、それ以降の保険料の支払いが免除になった上、予定通りの祝い金や満期保険金が受け取れる特則です。死亡・高度障害状態に該当する確率は、性別や年齢によって変わりますので、契約者の性別・年齢により保険料が変動します。一般的には、同じ年齢の男女の場合、契約者が女性の場合の方が保険料は低く設定されています。返戻率は、支払保険料総額に対する祝い金・満期保険金総額の割合ですので、支払保険料総額が少なくなれば、返戻率はアップします。ただし、女性の方が保険料が低く設定されているからといって、父親が家計を支えている家庭なのに、母親を契約者にすると、父親に万一のことがあった場合、保険料払込免除が受けられず、保険料の支払いに困る事態になります。学資保険の加入を検討する際は、返戻率だけでなく、総合的に判断するようにしてください。<保険料の支払方法>学資保険のパンフレットなどで紹介されている保険料のほとんどが「月払い」での保険料ですが、「年払い」などの選択肢もあります。例えば年払いとは、保険料を毎月支払うのではなく、1年に1回まとめて支払う方法です。一般的に、年払保険料の方が月払いの12カ月分よりも低く設定されています。1年間では差はわずかでも、保険期間中の総額で比較すると差が大きくなり、先に述べたように、支払保険料総額が変わると返戻率も変わってきますので、月払いと年払いそれぞれの返戻率の試算を比較しておくことをおすすめします。また、「まとめて支払う」方法として、ほかに「一時払い」や「全期前納払い」などがあります。支払方法は、保険会社によって受付条件が異なります。詳細は保険会社や保険代理店にあらかじめご確認ください。<保険料の支払期間>学資保険のモデルプランの多くは、被保険者であるお子さまが高校3年生まで(17歳払済または18歳払済)保険料を支払う設定になっています。保険会社によっては、このモデルプラン以外にも、保険料の支払期間が選べる場合があります。その目的として、教育費の支出が増える高校生までに保険料の支払いを済ませてしまう。兄弟との年齢差を考え、教育費の増加する時期までに保険料の支払いを済ませてしまう。一般的に、支払保険料総額は、支払期間が短いほど少なくなるため、返戻率のアップが期待できる。などが挙げられます。保険会社によって支払期間の設定はさまざまですが、短いところで「5年間」、ほかには「10歳まで」「15歳まで」などの選択ができる場合があります。1回あたりの保険料は、高校3年生まで支払うタイプよりもアップしますが、一般的に支払保険料総額は支払期間が短いほど少なくなりますので、その分返戻率もアップします(注1)。ほかに、手持ち資金にゆとりがある場合は、保険会社によっては、一時払いや全期前納払いで保険料を契約時に全額納めてしまうプランもあります(注2)。ただし、いずれの支払期間を選択しても、祝い金や満期金の受け取りタイミングが早まるわけではありませんのでご注意ください。(注1)加入時のお子さまの年齢によって、支払期間の選択に制限がある場合がありますので、詳細は保険会社や保険代理店にご確認ください。(注2)一時払いについては、保険料払込免除特則が適用されない場合がありますので注意が必要です(全期前納払いの場合は同特則は適用されます)。返戻率だけにとらわれすぎないように。必要な時に必要なお金が使えることが大切です。返戻率の仕組みは、先に述べたように、支払保険料の総額に対する祝い金・満期保険金の総額の割合ですので、支払保険料の総額を少なくできれば、返戻率はアップします。返戻率は高いに越したことはありませんが、注意も必要です。お子さまの成長に伴い、予定外の急な出費が発生することは少なくありません。また、お子さまの進路選択によっては、中学や高校の間にまとまった資金が必要になる場合もあります。学資保険の加入に際しては、返戻率だけでプランを選ばずに、余裕をもった支払方法を踏まえた検討をするようにしましょう。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年09月15日質問:学資保険への加入を考えていますが、どんな商品を選べばよいですか?教育資金の用途として大学進学費用を重視するか、中学校・高校進学時にも資金を利用するかがポイントです。学資保険の検討の際には、まず次の2つの点を考えることが重要です。お子さまの進路選択のイメージを持つこと。男子・女子の差はほとんどなくなってきている■大学進学率は25年間で倍増お子さまの進路選択に大学進学を想定するかどうかで、教育費の総額は大きく変わります。文部科学省のデータによると、平成元年に24.7%だった大学への進学率が、平成21年には50%を超え、平成25年では49.9%となっています。■男女間の大学進学率の差も僅差に男女別に大学進学率を見た場合、平成元年には男子34.1%、女子14.7%と男女差がありましたが、平成25年には男子54%、女子45.6%と男女間の差は小さくなってきています。「自分は大学に行かなかったから、わが子も……」といった先入観は禁物です。お子さまが成長され進学を希望されるなら、それに応えてあげられるように準備をしておくのが理想ではないでしょうか。必要となるであろう教育費の目安を把握しておくこと国公立と私立の違いも教育費を左右する要素です。私立高校の学費が国公立大学の学費並みになるケースも見受けられます。■大学初年度費用は国立大学で817,800円、私立大学平均が1,311,644円国立大学の入学に際し必要な初年度費用は、学部や立地、キャンパスの広い狭いに関係なく、授業料は一律で535,800円、入学金が282,000円(注)の合計817,800円となっています。(注)公立大学の入学金は地域内、地域外で金額が変わる場合があります。■私立高校の初年度費用は全国平均715,644円、私立中学校の初年度費用はなんと平均777,431円一方、私立高校の初年度費用は全国平均で授業料383,598円、入学金161,580円、施設整備費等170,466円の合計715,644円となり、国公立大学の初年度費用と遜色がない状況です。平成26年以降、「高等学校等就学支援金制度」に基づき私立高校への進学者にも就学支援が行われるようになりましたが、支援金の支給額は最大で年間297,000円にとどまり、保護者の年収がおおむね910万円以上ある場合は支援制度が適用されません。中学から私立への進学を考える場合は、初年度費用で777,431円が必要となり、中学から大学まですべて私立に通った場合は、最低でも10年間の教育費は800万円以上かかると見ておく必要があります。学資保険「祝い金」の受け取りのタイミングの違いに注意最近の学資保険は、同じ保険会社の学資保険でも、プランによって祝い金や満期金の受け取りのタイミングはさまざまです。学資保険で積み立てた資金をどのタイミングで活用するか、あらかじめイメージしておくことが大切です。■大学4年間の費用重視型:大学進学後の学費準備を重視する方向けのプラン近年の学資保険のプランで増加してきたタイプです。お子さまが18歳になったあとの指定日以降、毎年祝い金を受け取れます。■大学初年度費用に重点を置いた一括受取型:教育費の中で、最も出費が多くなると考えられる大学入学時の費用を重視したプラン満期金を一括で受け取るため、使い道の自由度が高くなります。■進学タイミングに応じ受け取れるステップ型:幼稚園から大学まで進学時期にあわせた祝い金受け取りプラン「幼稚園」「保育園」から「大学卒業」まで、進学のタイミングごとに受け取れるプランです。進学時期にあわせて祝い金を受け取るため、入園・入学手続き時の対応はしやすくなりますが、その分、大学在学中の教育費に回せる資金は少なくなります。いくら条件がよくても、必要な時期に必要な金額が使えなければ「絵に描いた餅」お子さまの誕生時に、将来の進路選択をイメージしていても、実際にはそのとおりにいかない場合もありえます。学資保険だけでなく他の方法も含め、お子さまが選択される進路に応じた対応ができるように貯蓄計画を検討するようにしてください。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2016年09月15日妊娠7ヶ月の今月は、学資保険の検討を始めてみよう。 先月 、教育費の相場をみて、「うゎ~、大変!」と思った人もいるのでは? でも、大丈夫! 教育資金は、使う時期が大まかに見えているお金。その時期を目標に定めて、長いスパンをかけてコツコツと積立をすれば、思った以上にお金は貯まるものだ。 ポイント1:できるだけ早く積立をスタート!そのために大切なのは、できるだけ早く積立をスタートすること。積立時期が長ければ、長いほど、1回の積立金額は少なくて済む。今は、妊娠中から加入ができる学資保険も数多く出ている。私は長男の出産後、慣れない育児にバタバタしているうちに、1歳まで加入の時期を逃してしまった。私のような失敗をしないよう、妊婦のうちから学資保険のリサーチを始めておこう。ポイント2:年金払いタイプが人気!最近の学資保険のトレンドを知っておくことも大切。学資保険のトレンドのひとつは、人気商品のほとんどが年金払いでもらえるタイプの学資保険だということ。年払いだと、保険金が下記の表のように、分割してもらえる。以前は子どもが17歳~18歳になる満期時に、200万円~300万円という額をまとまってもらっていたが、子どもの年齢に合わせて、毎年もらえたほうが管理もしやすいし、預ける期間が長くなる分、学資保険のオトク度もアップする。ポイント3:短期払いが増えている最近の学資保険のもうひとつのトレンドは、「短期支払い」の商品が増えていること。今までの学資保険は子どもが17歳~18歳になる頃払い終えるものが多かったが、最近は、商品によって5年払い、10年払い、12年払い、15年払いなど、保険料を払い終える期間が選べるようになっている。たとえば私立小学校に入学させたい場合、5年払いで学資保険の支払いを終えておけば、私立小学校の学費支払い時期との重複を避けることができる。同様に10年払い(私立中学受験の塾通い開始年齢)、12年払い(私立中学入学年齢)など、教育プランを鑑みて、学資保険の払い込みを終えてしまうのは賢い選択だ。【学資保険について詳しい内容を知りたい人は、こちらもどうぞ】<本当に得する学資保険の選び方特集>・ 知らないと損! 大学4年間の子供の費用、いくらかかる? ・ 学資保険の「お得度」がわかる、ただ1つのポイントとは ・ 学資保険を選ぶ時、絶対にチェックしておくべきポイント<基礎編> ・ 学資保険を選ぶ時、絶対にチェックしておくべきポイント<応用編> ・ プロが勧める、おすすめ学資保険6つ ・ 学資保険代わりになる、低解約返戻金型終身保険って何? (監修:ファイナンシャルプランナー 畠中雅子/文:楢戸ひかる)
2016年04月04日学資保険の満期金にかかる税金についてご存じでしょうか?結構まとまった金額を受け取るので心配になりますね。満期金を一括で受け取る場合一般に学資保険というと、子どもが15歳や18歳になった頃に満期を迎え、まとまったお金が一括で支払われるイメージをお持ちではないかと思います。具体的にいうと、0歳ぐらいの時に加入して、18歳の頃に満期を迎え、例えば300万円などのまとまった満期金を受け取る、というものです。こういった場合、受け取った300万円に税金はかかるのでしょうか?金額が大きいだけに、心配になりますね。子どもの教育費のために加入した保険の満期金なのに、やはり税金はかかってしまうのでしょうか?その答えは、かかる場合もある、ということになります。少し堅苦しい話になりますが、満期金を一括で受け取った場合、税法上「一時所得」となります。一時所得は、「(総収入金額)-(収入を得るために支出した金額)-(特別控除額50万円)」で算出します。そのため、学資保険の場合、「(満期金)-(支払保険料総額)-50万円」で、算出した額が一時所得となります。この式をみると、満期金から支払保険料総額を引いた差額が50万円を下回ると、マイナスになってしまうことがわかります。つまり、支払った保険料を50万円以上上回る満期金を受け取らない限り、課税されないということです。特別控除額50万円があるおかげですね。ところで、支払保険料総額を50万円以上上回る満期金を受け取るためには、仮に返戻率※を110%という、現在の学資保険としてはかなりの好条件で計算しても、支払保険料総額が500万円を超えるような高額な契約になります。このように、満期金を一括で受け取る学資保険の場合、現在の返戻率では、課税されるのはかなり高額な契約が対象になります。そして、仮に50万円を超えて一時所得が発生した場合でも、課税の対象になるのはその金額の1/2です 。例えば、10万円の一時所得を得た場合、10万円×1/2=5万円と、5万円が課税の対象となります。※払い込んだ保険料総額に対して、受け取れる満期金の割合のこと。年金のように毎年「お祝い金」を受け取る場合ここまでで、満期金を一括で受け取る学資保険の場合、かなり高額な契約でなければ課税されないことがわかりました。しかし、例えば大学入学から4年間にわたって、毎年、年金のように「お祝い金(以下、学資年金)」を受け取るタイプの学資保険の場合はどうでしょうか?実は、このタイプには注意が必要です。特に、契約者が自営業をされている場合は少額でも課税されてしまいます。その仕組みをみていきましょう。毎年年金のようには受け取る「学資年金」は税法上、先ほどの一時所得ではなく「雑所得」になります。雑所得には一時所得のような特別控除額50万円がありません。このことが、満期金に税金がかかるか、かからないかに大きく影響します。具体的に計算をしてみましょう。総支給見込額(受け取れる学資年金合計):400万円払込保険料総額:360万円学資年金年額:100万円(大学入学時から毎年100万円、4年間受け取るものとする)といった学資保険があったとして、雑所得の計算をしてみましょう。さて、一時所得と違い、雑所得には特別控除額50万円はありませんので、10万円がそのまま課税対象金額となります。ところが、契約者が会社員など給与所得者の場合、このケースでは課税されません。それは、給与所得者は、給与所得と退職所得以外の金額が20万円までは非課税となるためです(なお他に合算する雑所得がない場合)。しかし、自営業者にはこの非課税枠がありませんので、10万円全額に課税されることになります。いくら課税されるかは、契約者の収入によりますが、仮に10%とすると1万円になります。さらに、所得税の対象となるものには住民税もかかりますので、住民税10%を加えますと、納める金額は2万円です。これを毎年(住民税は1年遅れで)納めることになります。合計すると、2万円×4(年)=8万円このように、8万円になりました。400万円の学資年金のうちの8万円というと、一見、それほどの金額でもないようにも思えます。しかし、この学資保険に加入することで、実際に増えたお金は40万円であることを考えますと、税金の負担は決して軽いとはいえないのではないでしょうか。さらに、給与所得者には非課税枠20万円があるだけに、自営業をされている方は、なおさら納得できない気持ちになられるかもしれませんね。仮に今回のケースで、学資年金を一括で、大学1年生のときに受け取ったとした場合、税金がどうなるか考えてみましょう。前述した通り、この場合は一時所得となります。つまりはじめに出てきた式、「(総収入金額)-(収入を得るために支出した金額)-(特別控除額50万円)」この式があてはまります。今回のケースでは、400万円-360万円-50万円=-10万円と、-10万円になりますので課税はされないことになります。もちろん、自営業、会社員の区別はありません。少なくともこのプランでは、自営業者の方は、学資年金を毎年受け取るプランよりも、一括で受け取った方が税金面で有利になることがわかりました。(なお、学資金を大学1年生のときに一括で受け取る場合と、4年間に4回に分けて受け取る場合とで、返戻率が同じということは現実にはありません。)ここまでをまとめますと、(1)満期金を一括で受け取るタイプの学資保険は、満期金は「一時所得」とみなされる。一時所得には特別控除額50万円がある。したがって満期金から支払った保険料の総額を差し引いた金額が50万円以上にならなければ、課税されない。(2)毎年学資年金を受け取るタイプの学資保険の場合、学資年金は、「雑所得」となる。雑所得には特別控除額がなく、また、自営業の方は会社員のような20万円まで非課税になる制度もないため、必ず課税されてしまう。このようになります。では、自営業をされている方は、毎年学資年金が出るタイプの学資保険は絶対に避けるべきなのかというと、必ずしもそうとはいえません。というのも、毎年学資年金が出るタイプの学資保険は、満期金を一括で支払うタイプよりも保険会社が資金を長く運用できるため、その分返戻率がよくなっていると考えられるからです。自営業の方が、毎年学資年金が出るタイプの学資保険を検討する際には、返戻率の高さと、学資年金に雑所得が課税されることで目減りする金額を考慮し、総合的に判断することが大切といえます。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年12月01日高2女子です。奨学金だけで大学へ進学できるか心配です。こんにちは。わたし、真由子といいます。高校2年生です。両親と大学生の姉と暮らしています。先日、両親と姉が、姉が20歳になったために納付しなければならなくなった国民年金の保険料を、どうやって工面するか話し合いをしているのを聞いてしまいました。日頃から、我が家の家計が苦しいのはわたしも知っているので、話し合いをしていることには別に驚かなかったけど、聞いているうちに、このままだと、お金が足りなくて妹のわたしは大学に行けない、なんてことになるんじゃないかと心配になってきました。両親は、わたしのために学資保険に入ってくれているんですが、わたしが高校に進学した時に、その学資保険から出た「お祝い金」を、姉の大学の入学金に流用した“前科”があって、このまま両親を当てにしていて本当に大丈夫なのか正直不安です。そこで、最悪、両親からの支援がなくても、自分の力だけで大学へ行くことってできるのかどうか、調べてみることにしました。自分の力だけで進学するとなると、まず思い浮かぶのは奨学金かなと思うので、とりあえず奨学金について調べて、わかったことを書いていこうと思います。はじめに、パソコンで「奨学金」を検索してみたら、学校や自治体、企業、それにいろいろな団体が独自の奨学金制度を運営していて、とても全部は把握できそうもありませんでした。例えば、ある有名大学で利用できる奨学金の数は250種類以上あるそうです。なので、とりあえず一番有名な、「独立行政法人 日本学生支援機構」が運営している奨学金貸付制度について調べていきます。日本学生支援機構の奨学金まず、「日本学生支援機構」、といっても、お父さんもお母さんも知りませんでした。両親が大学生だった頃は「日本育英会」という名前だったそうです。当時から、「奨学金」といえば日本育英会だったそうなので、相当歴史は古いみたいです。次に、「奨学金」は、勉学を奨励するお金、と読めるし、友達のなかには、返済しなくてよいお金、と思っている子もいます。確かに返済しなくてよい奨学金もあり、そういう奨学金のことを「給付型」と呼ぶそうですが、日本学生支援機構の奨学金は「貸与型」で、必ず返済しなければいけません。日本学生支援機構の奨学金には3つの種類があります。(1)第一種奨学金→利息がつかない。貸与金額は表2を見てください。(2)第二種奨学金→利息がつく(大学在学中は無利息)。(3)入学時特別増額貸与奨学金→利息がつく(大学在学中は無利息)。10万円、20万円、30万円、40万円、50万円から選択。このうち、(3)の「入学時特別増額貸与奨学金」だけを単独で申し込むことはできません。希望する人は、第一種、第二種奨学金とあわせて申し込むことになります。また、入学時特別増額貸与奨学金は、低所得などの理由で日本政策金融公庫の「国の教育ローン」を利用できない人を対象とした奨学金です。今回奨学金について調べているとき、よく比較されていたのが、今出てきた日本政策金融公庫の国の教育ローンだったので、日本学生支援機構の奨学金との違いがわかるように表にしてみました。今は、両親の支援なしに大学に行く方法を考えているので、保護者が対象の国の教育ローンは除外し、日本学生支援機構の奨学金についてのみ、もう少し調べます。「第一種奨学金(無利息)」だけでは志望大学に行けない日本学生支援機構の奨学金のうち「第一種奨学金」は利息がつかないのですが、この第一種奨学金で支給される金額は、国公立大学へ自宅から通う場合で月に4万5千円、自宅外から通学する場合で5万1千円、私立大学へ自宅から通う場合で5万4千円、自宅外から通学する場合で6万4千円と決められています。ほかに、国公立・私立、自宅・自宅外の区別なく、3万円を選択することもできます。わたしは、志望大学をまだはっきり決めていないんですが、自宅通学できる私立大学の理科系学部にする可能性が高いので、仮に第一種奨学金を借りたとすると、月に5万4千円、4年間で約259万円貸与されることになります。※1志望大学が決まっていないので、私立大学理科系学部の平均的な学費を、文部科学省が公表しているデータから算出してみると、入学金が必要な初年度が約150万円、2年生からは約123万円で、4年間で合計約519万円かかることがわかりました。※2この結果から、第一種奨学金だけで志望大学に行くことはできないことがわかります。不足額は、同じ文部科学省のデータから、私立大学理科系学部の平均的な入学金は26万5千595円だということがわかったので、入学時特別貸与奨学金を30万円利用すると、残りは230万円(519万円-259万円-30万円=230万円)となります。4年間で230万円必要ということは、月額では約4万8千円となり、これを第二種奨学金で借りればいいことになります。第二種奨学金は、月額3万円、5万円、8万円、10万円、12万円のいずれかから選択できるようになっているので、わたしの場合、5万円を選択すれば、あまり借りすぎたり、不足し過ぎたりせず、奨学金を利用できそうです。このように、第一種奨学金から月5万4千円、第二種奨学金から月5万円、それに入学時特別増額貸与奨学金30万円を受けることができれば、奨学金だけで志望大学へ進学することは可能だということがわかりました!よかった!ここまで調べた限りでは、奨学金を受けることができれば、両親の支援がなくても、なんとか自分の力だけで大学へ行けそうです!返済総額550万円、返済期間20年!次の問題は、月に10万4千円、入学時に30万円、合計529万2千円も借りて、果たして返済できるかどうかですよね、やっぱり。返済する時には利息が加算されますが、今回ネットでいろいろ調べた結果、日本学生支援機構の奨学金の利息は年利3%だと誤解している人が結構多いみたいでした。本当は、最大3%になる可能性がある、ということで、実際は、例えば今年(2015年)3月に卒業した人に適用される金利は、利率固定方式を選択した人で0.63%、利率見直し方式を選択した人で0.10%と、とても低い水準でした(入学時特別増額分についてはそれぞれ0.83%、0.30%)。仮に利率0.63%(入学時特別増額分は0.83%)として、日本学生支援機構のホームページで、わたしが借りる予定の529万2千円の返済方法をシミュレーションしてみると、毎月22,838円を20年間かけて返済するという結果になりました(最終月は22,907円)。ちなみに、返済総額548万1,189円のうち、利息分は18万9,189円でした。返済総額約550万円という金額がどのぐらいの値打ちなのか、高校生のわたしには正直ピンときません。家は買えないけど、車は買える、という感じでいいのかな。でも、返済が終わったら、自分は42歳か43歳になっているんだと思うと、やっぱり550万円という金額は、“ハンパじゃない!”ってことがわかります。月額22,838円という返済金額も、就職できれば返済可能な金額だとは感じるけど、結婚したり、子どもができたりするかもしれない20年という長い期間、無事に返し続けることができるのかは、自分でも全く予想がつかないです。仮に、返済ができなくなった場合どうなるかを調べてみると、連帯保証人に返済の請求が行われるほか、自分名義のクレジットカードが作れなくなったり、ローンが組めなくなったり、また、給与や財産が差し押さえられたりすることがあるそうです。ただ、病気や失業などの事情で返済がむずかしくなった場合は、日本学生支援機構に申し出ることにより、返済月額の減額や、返済期限を猶予してもらえる制度を利用できることがあるそうです。返済が困難になったときは、黙って延滞しないで、すぐに支援機構に相談することが大切なようでした。このように、万一のときのセーフティネットがあるとはいえ、とにかく、奨学金を受けるからには、卒業したら絶対就職する、という強い決意が必要だと思いました。入学金だけは事前の準備が必要今回調べてみて、少なくとも平均的な学費の私立大学理科系学部に自宅から通う場合、奨学金だけで大学へ行くことはできそうだということがわかったのですが、一つだけ奨学金では賄えない費用がありました。日本学生支援機構の「入学時特別増額貸与奨学金」は、貸与されるのは入学後になります。だから、たとえ貸与されることが決まっても、入学金の支払いには間に合いません。入学金だけは、奨学金が貸与されるまで両親に一時立て替えてもらうか、事前にバイトでもして貯めておく必要があります。両親が加入してくれているわたしの分の学資保険が、中途解約されて姉の学費に流用されたりせず、無事に満期になったら、ぜひ入学金に充てたいです!さて、奨学金を借りることができれば、自力で大学へ行けそうなことはわかったし、あとは合格するだけだな~っと!!※1 「第一種奨学金」「第二種奨学金」とも、奨学金を申し込む人の学力・家計等について、日本学生支援機構が基準に照らし、予算の範囲内で決定するため、希望すれば必ず受けられるわけではありません。※2 文部科学省「私立大学等の平成25年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」より。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年09月14日学資保険のはじまり学資保険(子供保険)とは、お子さまの入園・入学時や大学進学時に必要な教育資金を準備するための保険です。学資保険の歴史は意外と浅く、1971年に郵便局(現 株式会社かんぽ生命保険)が創設した「学資保険」がはじまりです。高度成長期や第二次ベビーブームの影響もあり一気に世に広まり、現在では、15社以上の保険会社がさまざまな商品を取り扱っています。その結果、下のグラフからわかるように、今や「教育資金づくり=学資保険」という考えが定着したといえます。子どもを大学等へ進学させるための教育資金を準備している、あるいは準備する予定の方法(複数回答)(調査対象:高校生以下の子どもの親/調査期間 :2013年12月6日~12月10日)資料:ソニー生命調べ「子どもの教育資金と学資保険に関する調査」をもとに執筆者作成しかし、なぜ学資保険はこんなにも需要があるのでしょうか?みんなが入っているから?知人の保険販売員さんに紹介されたから?また、貯蓄状況・お子さまの進路設定・家計を握る方の性格など、どれも各家庭で異なるはずなのに、一律に学資保険でいいのでしょうか?あなたの貯蓄スタイルはどのタイプ?学資保険の他にどんな貯蓄方法があるのか?も、気になるところですが、まずは、教育資金についての現状やご自身の貯蓄状況を把握することが大事です。近年における教育資金の相場は、お子さまが4年制の大学に進学する場合、入学料と4年間分の授業料等を合わせて、国立大学なら約243万円、私立文系なら約386万円かかります。この金額のうち、半分以上を入学時に準備できていることが理想だといわれています。それでは、現在、教育資金として準備できている貯蓄はいくらありますか?また、現在のお子さまの年齢は何歳ですか?貯蓄に対するご自身の特性と合わせて、下表のどのタイプになるかを選んでみてください。A~I、あなたはどのタイプでしたか?このタイプをもとに、大きく6つに分類した表2から最適な貯蓄方法を導き出してみましょう。学資保険以外にもこんなにも方法が!?さて、冒頭で学資保険の人気について述べましたが、他にも教育資金を貯める方法は、小さな額からコツコツ貯金~資産運用まで、いろいろな選択肢があります。では、表1であてはまったタイプの欄におすすみください。Aタイプに該当される方は、すでにきちんとした貯蓄の術をお持ちです。継続は力なり!ですので、引き続き「預貯金・定期預金」でコツコツ貯めていきましょう。Bタイプに該当される方は、お金の知識とまとまった資金を生かし、「ネット定期・個人向け国債・投資信託」で堅実に運用していくことで、今まで以上に貯蓄を殖やしていけそうです。ただし、リスクの高い商品もありますのでご注意ください。Cタイプに該当される方は、勤務先に「財形貯蓄」の制度があるなら、ぜひご活用ください。給与から天引きされるので、毎月確実に貯蓄ができます。また、解約に制限が設けられている場合が多いので、途中で引き出すことなく目標を達成しやすいでしょう。勤務先に財形貯蓄の制度がない方や自営業の方は、「自動積立定期」も口座から自動的に積立口座に振り替えられるので、毎月確実に貯蓄ができます。D・Fタイプに該当される方は、貯蓄に対する熱意は十分お持ちなので、確実性を重視する意味で「学資保険」が有効です。保険料として毎月決まった額が貯蓄できる上に、返戻率100%を超える商品もあり、支払った金額以上の満期金が受け取れます。加えて、ご契約者が万一のときには保険料の支払いが免除される保険料払込免除特則が付帯し、満期時にお祝い金も受け取れます。E・Gタイプに該当される方は、D・Fタイプに該当される方と同様ですが、「低解約返戻金型終身保険」という選択もあります。学資保険との違いは下記のとおりです。親が保障の対象である親が亡くなったときに死亡保険金が支払われる解約するタイミングを自由に決められるので、教育目的に使用しない場合は老後資金に活用も可能ただし、保険料払込期間が10年以上の商品がほとんどのため、すでにお子さまがいらっしゃる方が学費として使用する場合は、満期と入学の時期を合わせる必要があります。Hタイプに該当される方も、あきらめないで!お子さまが中学生以上の場合や貯蓄が難しい方は、「教育ローン」や「奨学金」を利用されるご家庭も少なくありません。さまざまな種類がありますので、進路に合った制度の情報収集をはじめましょう。Iタイプに該当される方は、かわいいお孫さんに目がないおじいちゃん・おばあちゃんに頼るのもいいと思います。親族一丸となって、お子さまの将来を応援しましょう。無償の愛だけでは進学できません!お子さまにたっぷりの愛情を注ぐことは言うまでもありませんが、経済的にもたっぷりと援助したいものです。「お金がないから、その学校はちょっと……」と言ってお子さまを悲しませないためにも、今すぐ、各ご家庭の貯蓄状況や傾向にあった貯蓄方法をみつけましょう。もちろん方法は1つに限りません。貯蓄+学資保険など、合わせ技を駆使すれば、より多くの貯蓄が期待できます。お子さまに、たくさんの選択肢から将来の夢をつかんでもらいたいと思うのが親心。その夢に少しでも近づくよう、お父さま・お母さまにもたくさんの情報の中から、最適な教育資金の準備方法をお選びいただきたいと思います。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年09月14日沙織さん(仮名)は子どもが私立幼稚園を卒園するのを機に、将来の教育資金準備を始めようと考えました。小学校は公立へ進学することになり、私立幼稚園ほど費用がかからなくなるため、その分を積み立てして、大学進学等の費用に備えようと考えたのです。学資保険加入、5歳からでは遅い?「教育資金積み立てなら学資保険」と考えた沙織さんは、さっそく何人かのママ友に、学資保険はどこがいいと思うかたずねてみました。ところが、ママ友のほとんどが、「今からだと加入できないかもしれないよ。」とか、「今から学資保険はもう遅いんじゃない?」などというのです。そんなことは考えてもみなかった沙織さんは驚きました。「夫も子どもも特に持病などはないのに、どうして入れないの?」沙織さんは、ママ友の一人、優子さん(仮名)に、つい詰め寄るように聞いてしまいました。優子さんは困ったように、「これからでも入れる学資保険は、探せばいくつもあると思うけど、」と前置きした上で、「学資保険は必要となる時期が決まっているでしょ?高校進学時とか、大学進学時とかだよね。だから、これから学資保険に入ると、0歳の時から加入している人より短期間で積み立てしないといけなくなるから、保険料が高くなったり、返戻率(※1)が悪くなったり、商品によっては全く加入できなかったりすることもあるのよ。」と話し出しました。これから加入して納得できるかがカギ「例えば、5年で100万円貯めるのと3年で100万円貯めるのだったら、月々の積立額は5年かけて貯める方が少なくてすむし、預金なら利息も普通は5年預けている方がたくさんつくでしょ。それと同じ。」優子さんは続けます。「だから、これから学資保険に入っても、0歳の時から入っている人と比べると、毎月の保険料は高くて支払いは大変なのに、満期になって戻ってくるお金は0歳で加入した人より少なくなってしまうので、せっかく加入しても何か“損”をしたような気持ちになってしまう可能性があるから、みんなはそれを心配して、おすすめしなかったんじゃないかな。」と、とりなしました。「そうだったのね、知らなかったわ。うかつだったのね、私……。」「それに、」と優子さんはさらに続けます。「毎月保険料を支払うたびに、“あ~あ、0歳の時に入っていればよかったな~”、と思ってしまうと、ストレスがたまりそうでしょ?その結果続ける気力がなくなって、途中でやめてしまったりしたら、学資保険の中途解約はほぼ元本割れしてしまうから……。」「せっかくの教育資金がマイナスになってしまうのね。確かにそういうこともあるかも。」がっかりする沙織さんを励ますように、「でも、」と優子さんは続けます。「学資保険には教育費の積み立てだけじゃなく、親(保護者)に何かあった時、その後の保険料支払いは免除され、満期金は確保されるという、保険としての機能(※2)があるから、今からでも学資保険に入る値打ちは十分あると思うよ。」さらに優子さんは、「それに、よく調べれば、これからでもそこそこ納得できる返戻率の学資保険もいくつかあると思うよ。」と、つけ足しました。「えっ、本当?」沙織さんの顔がぱっと明るくなります。優子さんはうなずきながら続けます。「確かに学資保険のなかには、5、6歳で加入すると、支払った保険料総額と、満期までに受け取れる返戻金総額がほとんど変わらない、つまり返戻率がほぼ100%に近いものもあるけれど、5歳の時に加入して、返戻率が105%ぐらいになる学資保険ならいくつかあったと思うよ(※3)。そりゃあもちろん、その学資保険に、0歳の時から加入するのと比べてしまうと見劣りはするけれど、105%ぐらいあれば定期預金に比べればだいぶいい(※3)し、いずれにしても何らかの方法で教育資金準備をはじめないといけないことを考えると、納得できる範囲の返戻率のような気がしない?」これからでも返戻率は上げられる?「なるほどね、確かにどっちにしても教育資金の準備は始めないといけないわね。それで、その学資保険はどこのだったか教えてくれる?」沙織さんは勢い込んでたずねます。「そこまでは覚えていないけど、インターネットで複数の学資保険を比較できるサイトがあるから、そこで調べればすぐわかると思うよ。沙織さんの場合は、0歳で加入した時の返戻率と、5歳で加入した時の返戻率とをシミュレーションで比較してみて、これなら今から加入しても納得できる、と思える学資保険を探してみればいいんじゃないかな。納得できれば、解約しないで続けられるんじゃない?」「確かにそうね!一度探してみることにするわ!」沙織さんの声ははずんでいます。優子さんもにっこりしてさらに続けました。「実は、これからでも返戻率をあげる方法はあるのよ。0歳の時に加入した場合の返戻率と同じにすることは無理かもしれないけど、保険料の支払方法を年払いにしたり、高校進学時等のお祝い金を受け取らずに据え置いたりすれば、返戻率は上げられるよ。ほかにも、保険料を払い込む期間を一時払い、全期前納払いや短期払い(※4)にする方法などもあるし、納得できそうな学資保険がみつかったら、一度、複数の保険を比較できる保険ショップで相談してみるのもいいと思うよ。返戻率のことだけじゃなくて、例えば、お祝い金の受け取り時期は商品によって微妙に違ったりするけれど、どれが自分にあった商品なのかなどのアドバイスをしてくれると思う。ほかに、もしクレジットカードで支払いができれば、カードによってはポイントがつく場合もあるわよ。」「なるほど!!」※1 返戻率とは、受け取れる満期金・お祝い金の総額を、支払った保険料総額で割ったもの。返戻率が高いほど、支払った保険料と比べてより多くの満期金、お祝い金が受け取れる。なお、返戻率100%未満はいわゆる元本割れの状態。※2 保険料支払免除が特則になっている学資保険もあります。※3 2015年7月7日現在。※4 短期払いとは、保険期間よりも短い期間で保険料を払い終えることをいいます。払込期間が短いほど保険料の払込総額は少なくなりますが、毎回支払う保険料は高くなります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年08月24日長女に届いた一通の手紙長女の大学の費用をやっとのことで準備したF家であったが、伏兵は思わぬところからやってきた。伏兵の名は、「国民年金」である。平成3年4月から、学生であっても20歳になった時から国民年金への加入が義務付けられたのであるが、当時すでに大学を卒業し、社会人になっていた両親はそのニュースに接することもなく、日本年金機構から長女あてに届いた「国民年金被保険者資格取得届書」を見て、初めてその事実を知ったのであった。1カ月15,590円(平成27年度)。これが、これから長女が毎月支払っていく国民年金の金額だった。長女の大学の費用をぎりぎり用意できたF家にとって、この金額は衝撃的であった。F家の台所事情は、長女の学資保険だけでは大学入学時の費用を賄うことができず、たまたま同時期に満期を迎えた次女の学資保険の高校入学祝い金を流用してしのいだことから、その切迫度がうかがえる。次女が公立高校を選んだことで、この「目的外使用」が可能となったわけであるが、今話題の祖父母等による「教育資金一括贈与」ではこのような目的外使用は許されない。使い道に制限のない学資保険だからこそできた「荒業」であった。いったいどうやって払うのか「どうしよう……。」ダイニングテーブルに置いた国民年金被保険者資格取得届書を前に、長女由里子(仮名)は途方に暮れてしまった。家計に余裕のないことは、由里子もよくわかっていた。「バイトを増やそうか?」由里子は力なくつぶやいた。実際は部活と授業のスケジュールがいっぱいで、いま以上にバイトに割ける時間はほとんどない。「でも、15,590円も稼ごうと思ったら、だいぶ働かないとだめなんじゃないの?」母も、由里子のスケジュールが過密であることはわかっていた。「時給900円だとして、約17時間働かないといけないわよ。」母が電卓で計算した数字を示しながら言う。「17時間か~、それは厳しいかも……。」由里子はため息をついた。「バイトのために勉強がおろそかになったりしたら、何のために大学に行ったのかわからなくなるぞ。」ここまで沈黙を守っていた父が突如として正論を吐いた。「学生納付猶予制度」とは「そんな本末転倒なことになっているはずがない。何か猶予制度のようなものがあるはずだ。どこかに書いていないか?」由里子は父のほうを見、日本年金機構からの書類を改めて見直した。確かに「学生納付猶予制度」という記述がある。「でもこれ、私も対象なの?」由里子は半信半疑な面持ちで書類を見直した。「よく読んでみなさい。大事なことなんだから。」父も横から書類をのぞきこんでいる。「<学生については、申請により在学中の保険料の納付が猶予される『学生納付特例制度』が設けられています。 本人の所得が一定以下の学生が対象となります。なお、家族の方の所得の多寡は問いません。>って書いてあるわ!もしかして、私も対象かも!」由里子ががぜん元気を取り戻し、はずんだ声で言う。「本当なの?」と母が心配そうに書類を手元にひっぱりよせながらつぶやく。「うまい話には必ず落とし穴があるものよ。よく読まないといけないわ。ここに書いてある、<老齢基礎年金を受け取るためには、原則として保険料の納付済期間等が25年以上必要ですが、学生納付特例制度の承認を受けた期間は、この25年以上という老齢基礎年金の受給資格期間に含まれることとなります。ただし、老齢基礎年金の額の計算の対象となる期間には含まれません。>このあたりがちょっと気になるわね。」由里子も母の手元から書類をひっぱり寄せながら、「どれどれ、そういえば……<将来、満額の老齢基礎年金を受け取るために、10年間のうちに保険料を納付(追納)することができる仕組みとなっています。>ここのところも気になるわ。大学を卒業した後、10年以内に大学時代に猶予された保険料を納めないといけないということ?」「それは違うと思う。『追納することができる』ということだから、義務ではないはずだよ。」父が由里子の手元の書類を見ながら言った。「じゃあ、この、『老齢基礎年金の受給資格期間に含まれるけど、老齢基礎年金の額の計算の対象となる期間には含まれない』というところは?」「老齢年金をもらうには、25年以上保険料を納めた実績が必要だけど、学生納付特例制度を使って保険料を納めなかった期間も、その実績に含めてくれる、でも、保険料を納めたことにはならないよ、という意味だろう。」「そういう意味か!お父さんすごい!」由里子が父を見て言った。「でもそれは、将来受け取る年金が少なくなるということでしょ?やっぱり無理をしても納めておかないと老後になって困るんじゃないの?」母はまだ浮かない顔をしたままだ。「保険料を後から追納できる制度だって、<保険料の後払い(追納)は、保険料が高くなることはあっても、安くなることはありません。>って書いてあるし、やっぱり由里子の将来のために何とかして納めておいたほうが安心なんじゃないかしら。」「……。」3人とも黙ってしまった。母が意を決したように、ややこわばった表情で話しだした。「今、本当に困ったときのための貯蓄が50万円あるの。そこから毎月半額の7,800円ほどを出して、それに、由里子が少しバイトを増やして、あとの半額を出して納める、というのは無理かしら?だって、老後は年金が頼りという人がとても多いらしいわよ。」「由里子が大学を卒業するまでの2年分は何とか賄えたとして、真由子(仮名・次女)の分はどうするんだ?」父が難しい顔をして言った。「そもそも由里子の大学入学のために、真由子の学資保険を使い込んでいる状態だろ?」借金してでも払うべき?「『教育ローン』は?!」由里子が突然思いついたように言った。「国の教育ローンを借りて、まとめて払ってしまうの。友達から、国の教育ローンの利率はかなり低いって聞いたことがあるわ。この書類に、国民年金は2年分前納すればおトクって書いてあるし、それに、後払いの場合保険料が高くなるんでしょ?教育ローンの利率によっては、借りてでも払った方が有利になるってこともあるんじゃない?」「確かに国の教育ローンは年2.15%の固定金利(※1) だから、利率はかなり低い。」父がいつの間にかノートパソコンを持ってきて、画面を見ながら言った。「仮に今、平成17年度の分を追納しようとすれば、保険料は約9.6%増し(下表参照)になるから、理屈の上では教育ローンを借りて、保険料を納めておいた方が有利だったかもしれない。平成17年の教育ローンの利率がわからないのではっきりしたことはいえないが。しかし、2年以内に追納すれば、追納による加算はないようだし、第一、お金を借りて保険料を払う、ということにお父さんは抵抗を感じるぞ。」母と由里子は顔を見合わせた。父が話を続ける。「もし、学生納付特例制度がないのだったら、お父さんも無理をしてでも払うことに賛成だ。しかし、せっかく特例制度があるのだから、ここは無理せず、この制度を利用したらどうだ?」父はさらに続ける。「この制度は、保険料を納めていない学生の間も保険料を払っていた期間と見なしてくれ、後から保険料の追納もでき、猶予期間中に万一重い障害を負った場合には、それまで保険料を納めたことがなくても障害年金が支給される、なかなかいい制度のようだぞ。それに、“保険料の追納は、保険料が高くなることはあっても、安くなることはない”、とはいっても、2年以内に追納した場合は、元の保険料のままで、高くなることはない。お母さんの言う50万円は、想定外のことが起こったときのために、手をつけるべきではないと思う。まだ真由子の進路も決まっていないこともあるし。お母さん、どう思う?」母も父の提案に納得した面持ちで、しみじみと言った。「真由子が進学するときは、もう少しゆとりのある資金計画にしたいわね。」父がため息をついて言った。「そうだな、やっぱり教育資金はぎりぎりではまずかったな。お父さんが大学生の頃は、学生は国民年金に入らなくてもよかったので、てっきり今もそうだと思い込んでいた。この国民年金の支払いがもし義務だったら、破綻していたかもしれない。本当に思いがけないところに死角があったな。」由里子が両親を励ますように、明るく言った。「真由子は優秀だから、きっと奨学金がもらえるよ!」父がたしなめるように言う。「由里子、奨学金だって借金なんだぞ!」「返済不要の給付型だってあるんだよーっ!」言い返す由里子。それを聞いた母が、「人のことを言っていないで、あなたももらえるように勉強しなさい!(※2)」「うわ、やぶへび、やぶへび!」由里子は部屋から逃げ出した。子どもの国民年金保険料を視野に入れた資金計画をこうして、F家の平穏を破る1通の手紙「国民年金被保険者資格取得届書」がもたらした波紋は収束した。猶予制度があるとはいえ、納付を希望する学生にとって国民年金の保険料は決して軽い負担ではない。親が代わって支払うとしても、1歳違いの兄弟が大学に進学した場合は、1年以上(※3)2人分の保険料を納付することになる。平成27年度なら月に31,180円となり、家計から捻出することが困難な家庭も少なくないのではないか。教育資金を準備するにあたっては、20歳からは学生であっても国民年金を納付する義務が生じることも視野に入れた計画になるよう、注意する必要がある。※1 2015年7月10日現在。※2 返済不要の給付型の奨学金は成績優秀者を対象にしていることが多い。※3 子どもの誕生月によって異なる。2人とも4月生まれなら2年間。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年08月24日出産を間近に控えた美和子さんは、高校時代の同級生で、先輩ママでもある優子さんをランチに誘い、出産を控えて心配なことを相談してみることにしました。現在妊娠中の美和子さん:ねえ、優子、優子は確か学資保険に入ってたよね?育児休業中の優子さん:うん、入っているよ。美和子さん:いつ頃入ったの?優子さん:出産後まもなくかな。美和子さん:出産後まもなくか。学資保険っていつ入るのがいいのかな?優子さん:そりゃ、“今でしょ!!”美和子さん:ふざけないで!まだ妊娠中よ!優子さん:ごめん!でも美和子はもう学資保険に入れるから、“今”って言ったんだよ。美和子さん:え!まだ赤ちゃんが生まれていないのに?優子さん:そう。出産予定日の140日前ぐらいから入れる学資保険が結構多いよ。※1美和子さん:そうなんだ。でも、わたしはやっぱり出産が無事済んでからにしたいな。優子さん:うん、やっぱりそうだよね。0歳のときに加入する人が一番多いみたいだよ。美和子さん:0歳で加入か~。出費がかさみそう。学資保険の魅力とは優子さん:確かにね。でも、子どもへの初めてのプレゼントになるよ。美和子さん:初めてのプレゼントか。優子さん:そうそう、わたしは“誕生の記念に”とか思って入ったよ。早く入る方が保険料も安いし。美和子さん:保険料は年をとるほど上がるよね。でも、ほら、うちは夫が若いから、優子の旦那さまと比べると給料も少ないし、もう少し先でもいいような気がするんだよね。優子さん:美和子は姉さん女房だからね。余裕ですか~?!美和子さん:そういうわけじゃないけど、あと5年ぐらい先でもまだ30歳だし。優子さん:でも5年先とかだと、学資保険の魅力が生かせないよ!美和子さん:そうなの?優子さん:そうだよ!学資保険の場合は契約者(親)の年齢が25歳と30歳なら、保険料は50円ぐらいしか変わらないことが多いから、親の年齢はあんまり気にしなくていいけど、子どもが5歳になると、保険料は3割から5割ぐらい高くなるよ。※2美和子さん:え~、そんなに?!優子さん:それだけじゃないよ。返戻率も下がってしまうよ。美和子さん:“へんれいりつ”って何それ?優子さん:払い込んだ保険料総額に対して、受け取れる満期金(+祝い金)の割合のことだよ。この返戻率が高いほど、払い込んだ保険料より受け取れる満期金(+祝い金)が多くなることになるの。ちなみに100%を割ると元本割れしているということだよ。美和子さん:え~、学資保険って元本割れするの?!優子さん:子どもの医療保障が手厚かったりする商品には、元本割れするものもあるよ。美和子さん:ちょっと聞くけど、優子はなんでそんなによく知っているの?優子さん:自分が加入する時に、複数の保険を比較できる保険ショップで教えてもらったんだ。美和子さん:へえ~、ちゃんと調べてたんだ!えらいなー。優子さん:それほどでも!実はわたしも美和子と同じことを考えて、お店の人にシミュレーションしてもらって、早く入る方がいいことがわかったの。美和子さん:早く入る方がいいってことがわかる、具体的な金額とか覚えてる?優子さん:正確には覚えていないけど、わたしがシミュレーションしてもらったときは、0歳のとき加入すれば、保険料を273万円から285万円ぐらい払い込んで、受取総額が300万円ぐらい、5歳で加入すれば293万円から296万円ぐらい払い込んで300万円ぐらい受け取れるようなイメージだったよ。美和子さん:同じ300万円を受け取るのに、必要な保険料が変わるということ?優子さん:その通り!だからやっぱり早めに入る方がいいと思ったんだ。美和子さん:なるほどね。優子さん:やっぱり“今でしょ”でしょ!美和子さん:はいはい!※1、2 商品によって違いがあります。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年07月24日学資保険の魅力とリスク学資保険は貯蓄性の高い保険ですが、貯蓄とは違います。どういうことかといいますと、預金や貯金の場合、元本割れすることはありませんが、学資保険では中途解約するとほぼ元本割れするということです。「貯蓄性」という言葉の持つイメージから、学資保険は中途解約しても元本は保証されると誤解される方がたまにおられますが、それは間違いです。せっかく子どもの教育費を、少しでも安全に増やしたいと考えて学資保険に加入したのに、元本より少なくなってしまっては、泣くに泣けません。「学資保険の中途解約はNG」と肝に銘じておきましょう。このように述べると、「そんなリスクがあるなら、学資保険より定期預金などの方がいいのでは」と、お考えになる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それもある意味で誤解です。学資保険は「保険」なのです。つまり、契約者(親)に万一のことがあった場合、以後の保険料の支払いは免除され、契約時に約束された満期金は全額支払われます※1。定期預金にはそんな機能はありません。親に万一のことがあった場合の保障もあり、しかも定期預金よりも有利な利回り※2で資金が増えていく、それが学資保険の魅力なのです。解約を避けるにはそれでは、絶対NGである解約を避けるためには、どのようなことに注意して学資保険に加入すればよいのでしょうか。まずは、無理のない金額ではじめることが第一です。具体的には、将来住宅を購入することになったり、次の子どもが誕生したりした場合でも、保険料の払い込みが続けられるような金額設定を考えましょう。また、学資保険は子どもの年齢が上がると保険料がかなり上がります。保険会社や商品によって異なりますので一概にはいえないのですが、満期金がおよそ300万円の学資保険に、30歳の父親を契約者にして加入すると仮定した場合、子どもが0歳のときに加入するのと5歳のときに加入するのとでは、5歳に加入したときの方が1カ月の保険料が5,000円以上高くなる場合が多いのです。月に5,000円以上ということは、年額にすると60,000円以上の差ですので、家計に与える影響は大きいでしょう。そのため、できるだけ子どもが小さいうちに加入して保険料を抑えることが、結果的に解約防止に効果があるといえるでしょう。具体的な資金計画さて、文部科学省の調査によると、国立大学の学費(入学金・授業料等含む)は4年間で約243万円、私立大学では文系学部で約386万円、理系学部(医歯系除く)で約519万円※3となっています。この金額を踏まえた上での、無理のない資金計画とはどのようなものが考えられるでしょうか。一例として、次のような計画はいかがでしょうか。子どもが誕生してから18歳の誕生日を迎えるまでは216カ月あります。この間、毎月1万円を積み立てしていけば216万円です。これに児童手当の1万円※4をプラスした2万円を、1カ月に貯める教育資金の目安とするのです。このうち、学資保険には、児童手当として支給される1万円から1万5千円を充てる形で加入すれば、解約のリスクはかなり抑えられるのではないでしょうか。そして、残りの5千円から1万円は、定期預金などで積み立てます。これは、定期預金は万一解約しなければならなくなったときに、目減りすることがないためです。教育資金を増やすということだけを考えますと、全額を学資保険で備える方が利回りは期待できるのですが、万一の解約リスクを考えるとすれば、このような定期預金と2本立てでの資金計画も、一考の余地があるのではないでしょうか。※1 商品によっては支払い免除が特則になっている学資保険もあります。※2 2015年6月15日現在。※3 文部科学省「平成22年度国立大学の授業料、入学料及び検定料の調査結果について」および「平成25年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」より。※4 児童手当の支給は中学3年までですが、3歳までは1万5千円支給されるので、総支給金額は約200万円になります。なお、所得制限限度額があるので注意しましょう。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年07月24日