守田英正が28日自身のインスタグラムを投稿した。【画像】守田英正がご飯を誘った選手とは!?「旅行中って断られた」「Daddy scored yesterday and won」と綴り、最新ショットを投稿。父親としての姿とサッカー選手としての活躍が同時に伝わる、親しみやすい投稿である。 この投稿をInstagramで見る Hidemasa Morita / 守田英正(@mrt_510)がシェアした投稿 ファンからは「Sensei 」や「Craque 」とコメントが寄せられた。
2024年09月28日守田悠人初監督作『頭痛が痛い』が6月3日(金)から公開されることが決定した。あわせて本作のポスタービジュアルが公開。脚本も務めた守田監督からコメントも寄せられた。本作は第28回新人シナリオコンクールに『幸福なLINE』で佳作1位に入選した守田悠人が初監督を務めた作品で、映画監督の登竜門である、ぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した人間ドラマ。審査講評では、画家・平松麻に「守田監督はいつもいくと鳴海の横にいるように私には見えました。ひとのいたみを分かったつもりでやり過ごしてしまう危うさに守田監督は向き合っていたのだと思います」と評された。自傷行為や恋愛感情のないセックスを繰り返し、家庭に不和を抱える不登校気味の高校生・鳴海と、エゴだとわかりつつ、いつも人のことを考え、救急セットを持ち歩く同級生・いく。ふたりは、いくが鳴海のライブ配信を見るという一方通行の関係だったが、いくが梶井基次郎の『檸檬』のように、自分の遺書を赤の他人の家に投函するところを鳴海が目撃し、互いの心と傷の手当てをし、支え合う関係に発展していく。いく役を、本作で映画デビューの阿部百衣子、鳴海役をフリーランスのモデル・俳優のせとらえと、いくの遺書を読み、正義感に突き動かされるフリージャーナリスト・直樹役を、『JOINT』の鐘ヶ江佳太が演じる。ほかにも山本華世子、杉山宗賢、大友久志、ナツメが脇を固める。本作が6月3日(金)から全国公開されることが決定。あわせてポスタービジュアルが公開された。ポスターには”ぐっぱい憂鬱、またあとで”、”ぐっぱい憂鬱、えいえんに”と記されており、「憂鬱というものも一向に色褪せる気配がなく、折り合いをつけながら生きていくしかありません。しかし反面、折り合いをつけてたまるかとも思います。」という守田監督の想いが反映されたものになっている。<脚本・監督:守田悠人コメント全文>本作は2018年に製作したもので、オリンピックを控えた東京が舞台となっています。本作には「檸檬」(著・梶井基次郎)の引用が幾つか出てくるのですが「檸檬」の中には、憂鬱に対しての画期的なアプローチが内包されており、それは初版から約100年経った今でも色褪せていません。憂鬱というものも一向に色褪せる気配がなく、折り合いをつけながら生きていくしかありません。しかし反面、折り合いをつけてたまるかとも思います。コロナウイルス、ロシア政府によるウクライナ侵攻などによって、2018年に想像していた未来が大幅にキャンセルされていく中、東京五輪がいつの間にか素通りし、今を迎えています。たった4年の間に日常や映画という媒体の立ち位置が大きく書き換えられたように感じますが、劇場や、劇場に足を運んでくださる皆様の存在によって本作の居場所が生まれることを、心より嬉しく思います。『頭痛が痛い』6月3日(金)より全国公開
2022年03月11日敵は己にあり。韓国代表に3-0で完勝したSAMURAI BLUEが『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選』モンゴル戦に臨む。日本代表はここまで『アジア2次予選』4試合を終えて全勝、勝点12でグループF首位なのはもちろん、相手に1点たりとも許していない。対するモンゴルは1勝5敗で5位とグループ最下位に沈む。前回のホーム戦は2019年10月10日・埼玉スタジアム2002に消化。日本がボール保持率72%、シュート数41本、被シュート数0本と圧倒的な内容で6-0の大勝をマークした。韓国代表を寄せ付けなかった日本代表がモンゴル代表に苦戦するとは考えにくい。しかも試合が新型コロナウイルスの感染状況によりモンゴルでの開催が困難となり、無観客とは言えホームで行われるのであればなおさらだ。森保監督は格下と戦う際、モチベーションの源がどこにあるかが重要だと説いた。「対戦相手によって、自分たちのモチベーションを与えられるのではなく、我々はどういう目的・意義で戦っているか再確認して向かっていかないといけない。韓国戦は親善試合だが、モンゴル戦はW杯出場、その先の目標に向かって2次予選突破という目標の途中にある試合。我々が目標とすることを達成するには常に個人のレベルアップとチームのレベルアップが必要。それは対戦相手にレベルアップしてもらうことではない。自分たちがもっと強くなる、もっとうまくなるためには自分たちで高い志を持ってやることが重要。今コロナ禍や自然災害で困っている方々のために励ましのエールになるような試合をしたい。もう一度応援してくれている人々のために何をしなくてはならないかをという目的を確認して試合に臨みたい」また指揮官は今回のモンゴル戦ならではの難しさも口にした。「第1戦は6-0という結果を踏まえると格下相手と思われるかもしれないが、ここは絶対に勝たないといけない相手。勝って当たり前と思われるチームとの対戦ほど難しいことはない。自然とモチベーションが高まる韓国戦の後の難しさもある」韓国戦からある程度メンバーを入れ替えるのか問われると、森保監督はこう答えた。「大きく変えようとは今のところは思っていない。韓国戦で成果と課題を得て、どうやってレベルアップしていくか突き詰めていきたい。変えるポイントはコーチ陣と話し合っている。前回の結果を踏まえるとメンバーを大幅に変えて、選手たちを使っていきたいと思うが、軸をしっかり持って公式戦を勝ち抜いていくことを考えたい」システム変更についてはこう述べた。「基本的には韓国戦でやった形でスタートしたい。試合の中で変えた方がいいと思えば3バックに変えるかもしれない。じつはそこ迷っていると言うか。3バックをやるのもありかなと思っているし、選手をどう使えばいいか、いろいろな考えが巡り巡っている。前回は6-0で勝ったが、選手たちが試合の中で個々のやり方を100%発揮する、チームとしてもしっかり機能できるようにお互いが意思統一しながら戦う、選手たちが戦うインテンシティを相手に合わせるのではなく、内向きのモチベーションをもって、選手たちがピッチ上で戦ってくれた結果が6-0につながったと思う。今回も選手たちが内向きのモチベーションを発揮してくれることを望んでいる。そして応援してもらっている方々に、『じゃあ私も、じゃあ俺も明日からがんばろう』と思ってもらえるような試合にしたい」森保一監督(C)JFA監督と同様に選手たちにも油断はない。韓国戦の手応えを得た選手たちはモンゴル戦へ向けて気を引き染めた。「(トップ下か左サイドのどちらのポジションがやりやすいかとの質問に)どっちでもプレーできるが、トップ下が一番プレーしやすい。でもチームでも左でも右でもプレーしているし、どこでもチームに貢献したい。(遠藤航&守田英正のボランチについて)頼もしかった。航くんはボールを奪って攻撃をビルドアップしてくれる。守田もボールをさばきながら攻撃参加を積極的にやってくれた。ふたりの特徴が攻守で重要な存在になっていたと感じた。(鎌田大地とのコンビについて)僕はどっちかと言えば中でプレーしたいタイプなので、大地と被らないようにしたいと話していたし、互いにポジション気にしながらプレーした。割とうまくいった部分はあるかなと手応えを感じた。特に大地のポジションのところはこっちがカウンターする時、そこのスペースをうまく使って、ゴールにつながった部分はあった」(南野拓実)「(韓国戦での負傷について)今はもう大丈夫、休んだおかげで大丈夫。今はしっかり準備ができている。(引いて守る相手への攻撃について)日本が常にボールを支配してプレーできると思うので、前の選手が早く1点取ることによって楽に試合できると思う。早くゴールを取りたい。スペースがなくても近い距離でプレーできる選手ばかりなので、そんなに心配していない。(トップ下のプレーについて)トップ下は自分に合っているポジション、ゴールとかアシストは出続けるために必要。ただ自分が絶対という感じにはならない、パスしてチャンスになるならパスをするし、チームが勝てるようにやることが一番大事。トップ下ではなくても、自分のできることは最大限やる。そこまでの気負いはない。うまく回りの選手を使えて、うまく使われる側にもなれるというのが将来的な特徴になってくると思う。僕自身はもうひとつ下のポジションをしたいので、自分が将来的に上のクラブでやるために必要なことにトライしている。守備も運動量も必要だし、現代フットボールでは中盤はすべてできないといけない。ほかのトップ下と違って、そこまで多くゴール取る選手ではない。周りをうまく使って、ラストパスも出せる、そこまでゴールにこだわりすぎていないのも特徴」(鎌田大地)「(韓国戦の評価)ほかの選手とコミュニケーションが取れない中、チームとして高いパフォーマンスができたのは自信になったし、何よりも3-0で勝ててよかった。(柴崎岳について)岳くんには素晴らしいものがいろいろある。守備の部分では負けていないと思うが、攻撃のセンスや一本のパスで刺すというのはまだまだ僕に足りていない。勝ち負けはわからないが、岳君に負けないように攻撃の部分はもっともっと伸ばしていかないといけない。(遠藤について)僕と考えが似ている。守備では奪いに行くタイミングとか似ている。航くんに少し後ろを見てもらって、僕が前へ行くのはお互い共有できている。ビルドアップでも距離が離れたり近すぎることもなく、お互いの距離がすごくよかった。思い切って飛び出した時もカバーに入ってくれるので、不安がない。(モンゴル戦へ向けて)相手のレベル云々ではなく、親善試合ではなく、公式戦。やるサッカーが変わるわけではないが、結果へのこだわり、プレッシャーを楽しむことが必要。韓国戦でやったプレーをベースにして、僕のところでファールが多かったり、低いところで奪われたりすることがあったので、そこを修正していかないといけない」(守田英正)「(守田について)もともといい選手だし、前に代表でやった時から知っているし、守備でしっかり潰せるし、ボール動かすところ似ている。韓国戦ではお互いにいい距離感でプレーできたと思うし、攻守の面でもお互いのポジションを見ながら立ち位置を変えてやることができた。どっちがやりやすいとかはなく、岳でも守田でもフィーリングは悪くなかった。(モンゴル戦に向けて)今回のメンバーを見ても自分の年齢も上になったので、チームを引っ張っていく存在にならないとという認識はある。もう、結果がすべて。予選は勝ち進んで、本大会で結果を残すことにフォーカスしないといけない。明日、相手によって変わらずに、韓国戦と同じようにやれるのか。相手は気にせずに、どうすれば自分たちのパフォーマンスを高く出せるか意識していきたい」(遠藤)モンゴル戦に臨む日本代表メンバーは以下の通り。【GK】1西川周作(浦和)、12権田修一(清水)、23前川黛也(神戸)【DF】22吉田麻也(サンプドリア / イタリア)、19佐々木翔(広島)、2松原健(横浜FM)、13山根視来(川崎F)、4畠中槙之輔(横浜FM)、20中谷進之介(名古屋)、3小川諒也(F東京)、16冨安健洋(ボローニャ / イタリア)【MF】8稲垣祥(名古屋)、7江坂任(柏)、6遠藤航(シュツットガルト / ドイツ)、14伊東純也(ヘンク / ベルギー)、10南野拓実(サウサンプトン / イングランド)、11古橋亨梧(神戸)、5守田英正(サンタ・クララ / ポルトガル)、17脇坂泰斗(川崎F)、21川辺駿(広島)、9鎌田大地(フランクフルト / ドイツ)【FW】15大迫勇也(ブレーメン / ドイツ)、18浅野拓磨(パルチザン / セルビア)『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』日本代表×モンゴル代表は3月30日(火)にはフクダ電子アリーナにてキックオフ。仕様の模様はフジテレビ系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年03月30日SAMURAI BLUEが日本のピッチに1年4か月ぶりに立つ。国際Aマッチとしては2011年8月以来となる日韓戦が本日キックオフを迎えるのだ。十年一昔と言うが、日韓戦の雰囲気もかなり変わって来た。3月24日、オンラインでの前日会見に臨んだ森保一監督は韓国を「お互いを高め合えるライバル、そしてアジアを引っ張っていく仲間」と評すとともに、現役時代の日韓戦を「私はコンプレックスや特別な気持ちを持たずに戦えた」と振り返った。さらに「まず試合をするにあたって勝利を目指すための準備をしたい。相手が韓国だから勝利を目指すのではなく、日本代表として活動する以上勝利を目指す。勝利という結果をサポーターに届け喜んでもらえるように、笑顔になってもらいたい。今日コンディションを確認し、明日ベストメンバーを送り出したい」とコメントした。森保一監督 (c)JFA指揮官は韓国代表のイメージについて、次のように口にした。「ダイナミックに激しく厳しくアグレッシブに戦うのがベース。攻撃ではGKからビルドアップしてチャンスを作る。守備では前線からプレッシャーをかける時、オーガナイズして制限をかけてボールを奪い、組織的に戦うというところが今の監督になってチームとして成熟してきている」では、ダイナミックでアグレッシブな韓国に対して日本はどう戦うのか。「韓国がダイナミックかつアグレッシブに戦うチームなら、日本はダイナミックかつ組織的に戦えるチーム。我々としては球際を激しく厳しく戦う。スタートから勇敢にアグレッシブに戦う姿勢が大事だと思っている。局面での攻防はかなり激しくなると思うが、個々の局面で上回ってほしい。それに攻撃でのサポートと守備でのカバー、個の能力を最大限に発揮しながら、組織的に戦いたい」選手の大半は韓国代表に特別な感情を持っていない。「日韓戦のイメージはあまりない。(2013年7月『EAFF 東アジアカップ』では出場していないので)あまり覚えていない。韓国は強いチーム、激しく来るので面白い試合になるんじゃないかなと思う」(大迫勇也)「僕自身、特別な気持ちはない。ただ周りから言われる。相手どうこうではなく、全力でやるためにいい準備をするだけ」(浅野拓磨)「僕の中でも日本のライバルと言えば、韓国というイメージが小さい頃からある。でも世代代表でもやったことがないので」(鎌田大地)「正直そこまで意識していない。久しぶりの代表活動で、少しメンバーが代わった中、どういうサッカーができるか。また自分自身成長した姿を見せないといけないと思っている。対韓国と言うより自分たちにフォーカスしている」(遠藤航)「なかなかないチャンス。逆に貴重。自分たちの立ち位置がわかる試合」(西川周作)もう少し熱を帯びたコメントを発した選手もいる。「色々な意味で注目度の高い一戦だと思うし、どういう状況であれ日韓戦は非常に重要だと理解している。A代表では初、アンダー世代とは全然重みが違うと思うので、内容よりも結果が大事な試合だと理解している」(南野拓実)「日本でやれるのでしっかり勝ちたい。(2017年12月の)『E-1』の時に(1-4で)負けたのが印象に残っている。リベンジしたい気持ちはある」(伊東純也)吉田麻也 (c)JFAそんな中、キャプテンであり、フィールドプレイヤー最年長でもある吉田麻也のコメントは他の選手とは一線を画していた。吉田は「日本代表で戦う以上、最も大切な試合だと思う。どの試合も代表戦は大事だが、それだけ韓国代表と戦うことは大切なことで、絶対に勝たなければいけない試合。僕だけではなくて韓国代表もそう思っているはず」とキッパリ。さらに「10年ぶりということで、当時は僕や権田(修一)選手が一番若かった。練習からいかにこの対戦が日本代表にとって大切なものか伝えていかなければいけないし、何よりプレーで示していきたい。個人的には『ロンドン五輪』(3位決定戦で0-2)で負けた時は本当に悔しかった。2度と韓国に負けたくないと思った。(前回の日韓戦の)札幌でのゲームは(2得点した)香川(真司)選手に勝たしてもらったようなもの。この10年韓国とやるのを楽しみにしてきた」と続けた。日韓戦の重要性を若い選手たちに説く必要性を吉田は語った。「正直、長く韓国戦をやっていなかったし、僕もバチバチに予選で戦っていない。僕らが日韓戦がいかに重要か伝えられたギリギリの世代。10年空いてしまい、そこを伝えられていないことに若干の危惧がある。まずひとつは負けられない、絶対に勝たなければいけない試合だということ。今の時代にそぐわないかもしれないが、昔は『足が折れても』とか『身体が壊れてもぶつかっていかなければいけない』『勝たなければいけない』という表現をよくしていた。だから、僕よりも下の世代にそういう表現で伝えるのが合っているのかはわからないが、キャリアの中で一番大事になる試合というのは意識してほしい」選手たちの韓国戦のとらえ方はそれぞれだが、今回のコロナ禍での代表活動に対する感謝の念を同じだった。監督、選手たちは異口同音に「このような大変な状況でサッカーができることを感謝し、勝利を届けたい」と誓った。韓国戦、モンゴル戦に臨む日本代表メンバーは以下の通り。【GK】1西川周作(浦和)、12権田修一(清水)、23前川黛也(神戸)※【DF】22吉田麻也(サンプドリア / イタリア)、19佐々木翔(広島)、2松原健(横浜FM)、13山根視来(川崎F)※、4畠中槙之輔(横浜FM)、20中谷進之介(名古屋)※、3小川諒也(F東京)※、16冨安健洋(ボローニャ / イタリア)【MF】8稲垣祥(名古屋)※、7江坂任(柏)※、6遠藤航(シュツットガルト / ドイツ)、14伊東純也(ヘンク / ベルギー)、10南野拓実(サウサンプトン / イングランド)、11古橋亨梧(神戸)、5守田英正(サンタ・クララ / ポルトガル)、17脇坂泰斗(川崎F)※、21川辺駿(広島)※、9鎌田大地(フランクフルト / ドイツ)【FW】15大迫勇也(ブレーメン / ドイツ)、18浅野拓磨(パルチザン / セルビア)※=日本代表初選出、名前の前の数字は背番号。来日した韓国代表のメンバーは以下の通り。【GK】キム・スンギュ(柏)、キム・ジンヒョン(C大阪)、チョ・ヒョヌ(蔚山現代)【DF】キム・ヨングォン(G大阪)、キム・ヨンビン(江原)、キム・テファン(蔚山現代)、パク・チュホ(水原)、パク・ジス(水原)、ウォン・ドゥジェ(蔚山現代)、ユン・ジョンギュ(ソウル)、ホン・チョル(蔚山現代)【MF】ナ・サンホ(ソウル)、ナム・テヒ(アル・サッド / カタール)、ユン・ビッカラム(蔚山現代)、イ・ガンイン(バレンシア / スペイン)、イ・ドンジュン(蔚山現代)、チョン・ウヨン(アル・サッド / カタール)、チョン・ウヨン(フライブルク / ドイツ)、ファン・ヒチャン(RBライプツィヒ / ドイツ)、イ・ジンヒョン(大田)、キム・インソン(蔚山現代)【FW】イ・ジョンヒョプ(慶南)、チョ・ヨンウク(ソウル)、チョ・ジェイワン(江原)『国際親善試合』日本代表×韓国代表は3月25日(木)・日産スタジアムにてキックオフ。3月30日(火)にはフクダ電子アリーナにて『FIFAワールドカップカタール2022アジア2次予選兼AFCアジアカップ中国2023予選』日本代表×モンゴル代表を開催。日韓戦の模様は日本テレビ系列、モンゴル戦はフジテレビ系列にて生中継。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年03月25日蹴春シーズンの到来を告げる『FUJI XEROX SUPER CUP 2021』。ご存じのようにJリーグ開幕前週に『明治安田生命J1リーグ』王者と『天皇杯 JFA 全日本サッカー選手権大会』覇者が激突するシーズン最初の公式戦は1年を占う重要な試金石として有名だ。昨季は川崎フロンターレが『2020明治安田J1』と『第100回天皇杯』の2冠を達成。リーグ戦2位で『天皇杯』準優勝のガンバ大阪が繰り上げ出場となる。そう、G大阪は11月25日・等々力陸上競技場での『明治安田J1』第29節直接対決で川崎Fの史上最速優勝を許し、2021年1月1日・国立競技場での『天皇杯』決勝で返り討ちに遭ったのだ。G大阪の今度こその思いは並々ならぬものがある。レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ)(C)Jリーグ『2020明治安田J1』第29節のゲームは、川崎Fの大勝劇となった。22分、左SB登里享平のピンポイントクロスをCFレアンドロ・ダミアンがダイレクトで右足を合わせ、ゴールラッシュの幕開けとなった。前半終了間際にはコーナーキックを頭でダミアンがすらすと、3試合ぶりに先発に戻った右ウイング家長昭博が左足で押し込む。後半早々にはセンターラインから左ウイング三笘薫がドリブルで前進すると、ゴール前へ走った家長へ絶妙なパス。技巧派レフティはワントラップから右足で狙い澄ましたシュートを決めた。73分には登里、ダミアンとつないだパスから再び三笘が抜け出しラストパスを放つと、家長が今度はダイレクトに右足を当てて、ハットトリックを達成。家長昭博(川崎フロンターレ)(C)Jリーグさらに90分に途中出場の小林悠のパスから抜け出した同じく途中投入された旗手怜央がシュート、GKの弾いたボールを4分前にピッチへ入ってきた齋藤学が押し込んだ。川崎Fは5-0のワンサイドゲームで史上最速優勝を祝ったのだった。パトリック(ガンバ大阪)(C)Jリーグ約1か月後の再戦となった『天皇杯』決勝ではスコアは異なるものの、またもや川崎Fの強さが際立った。“元日・国立・決勝”で最初の決定機を迎えたのはG大阪だった。5分、宇佐美貴史のフリーキックをFWパトリックが頭で合わせ先制ゴールかと思いきやオフサイド。G大阪が立ち上がりのチャンスをつかみ損ねると、試合は完全な川崎Fペースとなる。三笘薫(川崎フロンターレ)(C)Jリーグ攻める川崎Fと守るG大阪の構図が続く中、ついにゴールが生まれる。55分、自陣でのパス回しからレアンドロ・ダミアンのラストパスで抜け出した三笘が殊勲のゴールを決めた。ここから川崎Fのゴールショーが始まりかと思いきや、GK東口順昭の好セーブで追加点を許さない。そして残り10分、G大阪の反撃がスタート。85分に宇佐美が、90分に途中出場の福田湧矢がゴールに迫るも、GKチョン・ソンリョンが見事に対応。鬼木達監督が延長になった場合の切り札としてラストマッチの中村憲剛を温存するヒリヒリした展開の中、川崎FがG大阪の猛攻をしのぎ切り『天皇杯』初優勝を手繰り寄せたのだった。リーグ戦では5-0で凄みを見せた川崎Fはこの日、1-0ながら勝負強さを見せ付けたのである。鬼木達監督(川崎フロンターレ)(C)Jリーグ2冠を達成した川崎Fは来るべきシーズンでリーグ戦と『AFCチャピオンズリーグ』の2冠をターゲットに定めた。ポルトガルに旅立ったアンカー守田英正に代わり、名古屋グランパスのジョアン・シミッチをピンポイント補強するとともにFW知念慶がレンタルバック。新体制発表の席で鬼木監督は「今年はリーグ連覇を軸に『ACL』制覇にチャレンジしたい。過去にJと『ACL』の同時優勝はないので難しいが、私たちはチャンピオン。川崎フロンターレなので、魅力あるサッカーをして目標に進んでいきたい。もちろん、『ルヴァンカップ』も『天皇杯』も狙えるタイトルはしっかり全力で取りにいく」とキッパリ。宮本恒靖監督(ガンバ大阪)(C)Jリーグ対照的にG大阪はタイトル奪還へ向けて攻撃陣を大型補強。昨季サンフレッチェ広島で15得点をマークしたレアンドロ・ペレイラ、韓国代表MFのチュ・セジョン、サガン鳥栖からチアゴ・アウベスが加入し、横浜FCから一美和成が復帰。ブラジル・フルミネンセのFWウェリントン・シウバも契約間近とのニュースも入って来た。新体制発表の際、宮本恒靖監督は「去年の戦いを繰り返してはいけない。質、量、頭の回転の速さもレベルアップしなければいけない。チーム力を上げてタイトルに挑戦できるようにやっていきたい。昨年作った守備のベースを生かしながら、もっと攻撃をしていきたい。去年はダイレクトにゴールを目指すサッカーを強調したが、今年は自分たちでボールを動かし、相手陣内に入っていく。そこで得点につなげていくというサッカーはやりたい」とさらなる進化を誓った。(写真左より)Jリーグ・村井満チェアマン、富士ゼロックス・玉井光一社長 (C)Jリーグ2月1日には『FUJI XEROX SUPER CUP 2021』開催概要発表記者会見が行われた。Jリーグ・村井満チェアマンは「今季もJリーグの開幕を告げる大会を開けることをうれしく思う。新型コロナウイルス対策をしっかりして、みなさんにエンターテインメントを届けたい。川崎フロンターレとガンバ大阪というビッグクラブ同士の対決、今から楽しみにしている。ファン・サポーターには安心・安全なスタジアム観戦を約束したい」とコメントした。また会見では同一企業の協賛で最も長く開催されたサッカースーパーカップの大会「Longest sponsorship of a football (soccer) super cup」としてギネス世界記録に認定され公式認定式も実施。ギネス世界記録認定を受けた富士ゼロックス・玉井光一社長は「コロナ禍でつらい状況が続くがサッカーで世の中を明るくしたい。この大会を協賛できることを誉に思う。(ギネス認定について)大変栄誉な認定をいただいた。長く続けることは大変なことではあるが、今後この記録をどんどん更新していきたい」と喜びを口にした。(写真左より)中村憲剛、本並健治 (C)Jリーグこの日は大会アンバサダーも発表。中村憲剛、本並健治という両クラブのOBが次のように大会の盛り上げを約束した。「選手としてお世話になった大会。アンバサダーとして貢献できることをうれしく思う。この大会はリーグ戦ともカップ戦とも違う独特の感じがあった。新シーズンへ向けて絶対に勝ちたい大会。ワクワク感しかなかった。(どこに注目するか問われて)去年あれだけの成績を収めたフロンターレが今年どれだけ上積みがあるか。去年まで在籍していてわかる部分もあるし、現役を退いてわからない部分もある。いちファンとして楽しみにしている」(中村)「タイトルのかかった重要な大会であり、1週間後の開幕へ向けて勢いを付ける大会であり、新戦力がどれだけフィットしているかはかる大会。選手としては勝って開幕を迎えたいし、監督としては新戦力がどれだけやれるか試したい。(どこに注目するか問われて) ガンバは去年、守備をベースに成績を上げて来た。今年は攻撃的な選手を補強し、キャンプでも攻撃面に時間を割いている。今季どれだけ攻撃面でレベルアップしているか楽しみ」(本並)宇佐美貴史(ガンバ大阪) (C)Jリーグ2月8日にはチケット販売方法決定のリリースが出された。埼玉県が対象とされている緊急事態宣言下において収容数は5000人に設定、全席指定で2月11日(木・祝)昼12時よりJリーグチケットでダイナミックプライシングにて販売を開始するとのこと。来場者全員に大会記念オリジナルブランケットをプレゼント。『FUJI XEROX SUPER CUP 2021』川崎F×G大阪は2月20日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。当日は『NEXT GENERATIOM MATCH』川崎フロンターレU-18×日本高校選抜も開催。試合の模様は日本テレビ系全国ネットにて生中継。今季のJリーグを占う一戦は見逃すわけにはいかない。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)
2021年02月10日