「仕事内容は変わらないのに、定年、再雇用後の給与が6割もカットされたのは不当だ」そう訴えた裁判が注目を集めている。名古屋高等裁判所の「定年前の6割を下回る給料は不合理」という判決を2023年7月最高裁判所が破棄し、審理を高等裁判所に差し戻したからだ。「再雇用後は“定年前の6割”が基準になると思っていましたが、もっと低くてもいいという風潮が広まりそうで怖いですね」そう話すのは人事コンサルタントで新経営サービス代表取締役社長の山口俊一さんだ。現在、従業員が希望すれば65歳まで働き続けられる。雇用確保は企業側の義務だ。なかには、定年制の廃止や定年年齢の引き上げに向かう企業もあるが、「60歳定年で再雇用」を行う企業が全体の7割に及ぶという。「定年後の給料がもっとも下がるのは、60歳定年、再雇用を行う企業です。世間では3割カットは当たり前、大企業に勤める方が7割カットされたなんて話もよく聞きます」(山口さん、以下同)公的年金の受給は原則65歳からだ。60歳で大黒柱の収入が減ると、家計へのダメージは大きい。「実は定年後の給料の下がり方は、業界によって特徴があります」そこで、労働政策研究・研修機構の調査結果を元に、定年後給与が激減する業界ランキングを作成した。■50代からの準備で給与減には対応できる給与激減ランキングの上位は、1位電気・ガスなど、2位金融・保険業、3位卸売・小売業と続く。60歳直前の給料を100としたとき、定年後61歳の年収水準が72前後とかなり厳しい。「これらは定年前の給料が高い業界です。採用力が高く人材も豊富なので、60代の人材が減っても困らないと考えているのでしょう」詳細な分析を見ると、5位自動車メーカーでは3人に1人が定年前より3割超も年収が減っている。2位金融・保険業も同様で、3割超の年収カットが3分の1に及ぶ。「大企業のほうが定年前の給料が高い分、定年後との落差が大きくなります。高収入に慣れた家計には、つらい状況でしょう」また、6位IT業界など、若い能力や感受性が戦力になる業界も定年後の減収が大きいという。反対に、給料が下がりづらいのは、14位建設業、15位運輸業、16位医療・福祉だ。「人手不足で人材の確保が難しい業界です。運輸業のたとえばタクシー業界は60代以降が主力ですし、建設業の現場では年長者の資格や熟練の技が必要です。若手の採用も難しく、60代に頼らざるをえない業界なのです」どの業界で働いていても、60代の給料は確実に減る。私たちは貯蓄に励むしかないのだろうか。「早めに対策をとれば、給料の減額幅を抑えることができます。50代の方は今すぐ始めましょう」今から始められる対策を聞いた。【現状把握と将来像のリサーチしよう】勤め先の定年制度などを確認しよう。定年後の給料水準は先輩に聞くなどしてリサーチを。「定年後の先輩方は幸せそうですか?明日はわが身、そうなりたいかを考えましょう」【60代以降の選択肢を広げる】60代以降も給料の減額が少なく、楽しく仕事が続けられそうなら、最後まで勤め上げるといいだろう。だが、幸せな60代が見えないなら、選択肢を広げよう。「激減ランキング上位の業界や大企業に勤めているなら、中小企業への転職も選択肢の1つです。大企業で定年を迎え給料は大幅減額のうえ窓際に追いやられるのと、中小企業でそれなりの給料と責任あるポジションのどちらがいいですか。やりがいのある職業人生を選ぶ手もあります」【お試し副業にチャレンジ】いきなり転職はリスクが大きい。まずは副業から始めてみよう。「副業OKの会社も増えていますし、プロジェクト単位での求人も多い。これまでと違う職種、やってみたかった仕事を試してみるのもおすすめです」【必要な資格は50代で取ろう】60代でも稼げる社会保険労務士や行政書士などの資格への挑戦も一案だ。2級の人が1級にトライするなど、50代のうちに仕事に直結する上位資格を取得しましょう。給料の減額幅を抑えられることも」【定年を待たず50代で転職も】「役職のある50代のほうが転職活動は有利です。大企業に勤めている人は、その経験を武器に、新しい環境に飛び込むのもアリだと思います」人生100年時代、定年後の人生は長く険しい。豊かな晩年の生き方を探るのは今しかない。
2024年03月20日憧れの定年退職をして、人生を再スタートさせた私。しかし自由が増える一方で、多くの問題が常に付きまとうように。定年退職後の時間の使い方、体力の低下、お金の悩みなどに関する私のお話です。定年退職後に待ち構えていた現実定年退職後、私は自由な生活が待っていると考えていました。しかし隣の芝生は青く見えると言われるように、理想と現実にはギャップがあったのです。隠居生活が始まって感じたことは、意外にもすぐに退屈を覚えてしまうことでした。仕事から解放されると時間的な余裕があるのですが、時間があり余っていると今度は時間の使い方が下手になってしまうのです。例えば、当初は日本全国を旅行しようと考えましたが、今しなくても来年でもできるなどと考えてしまい、結果的に先延ばしをするように。また、定年退職後はすでに若者時代のような体力はなく、趣味にしても娯楽にしても楽しめるメニューが限られていたのです。定年退職を機に山登りを始めようといざ挑戦しましたが、それまでずっと運動不足が続いていたこともあり、300m級の山を登るだけでも大変。すぐに息切れし、足腰にもきてしまいました。そのとき本当にやりたいことがあるのなら、なるべく若いうちに挑戦しておくべきだったと痛感したのです。年齢を重ねるほどお金の重要度が増していった仕事を辞めてから、よりお金の大切さを実感するようになりました。家でずっと過ごすようになると、暇な時間が増えるのでお菓子をよく食べるようになったのです。暇があれば何か食べている生活を送るようになると、出ていくお金が想像以上に大きくなります。家にいれば人付き合いもなく、出費などごくわずかだと考えていたのですが、どうやら甘かったようです。このままでは貯金が尽きる!?事実、年金だけでは収支がマイナスになり、貯金を切り崩すように。まとまった貯蓄があったにもかかわらず、このままだと10年ちょっとで貯金が尽きる計算になりました。サラリーマン時代はあまりお金について深く考えませんでしたが、定年退職をしてからお金を使うのは簡単だけど、貯めるのは難しいと痛感したのです。また、年齢とともに病気の発症リスクが高くなり、病院に行く頻度が増えました。お金がすべてではありませんが、お金が人生に多大な影響を与えるのは間違いありません。現在は投資を始めるべく、いろいろと勉強しているところです。まとめ年齢を重ねると体力面で不安が生じてきますし、時間に余裕があることから時間のありがたみを忘れてしまう側面があるように感じます。さらに年金生活に突入すると収入が減り、また貯蓄の心配も生じるなど、定年退職後には思わぬ落とし穴があることを実感しています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。文/鈴木一樹ウーマンカレンダー/シニアカレンダー編集室著者/ウーマンカレンダー編集室40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!
2024年02月29日今回は、物語をもとにしたクイズを紹介します!クイズの解答を考えてみてくださいね。※この物語はフィクションです。ストレスから勢いで…熟年離婚の実態定年退職を迎えた主人公の夫。今まで仕事一筋で生きてきたため趣味のない夫は、定年後、暇を持て余していました。一方、パートをしていた主人公は、友人たちとよく出かけています。生き生きと過ごす主人公が気に入らない夫は、顔を合わせるたびに文句を言うようになり…。喧嘩が絶えない夫婦出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】その日も「メシの支度はどうした!?専業主婦のくせに!」と夫が怒鳴ってきました。夫の罵倒にうんざりした主人公は反論を試みます。ここでクイズ専業主婦を罵倒する夫。妻の反論は?ヒント!夫は働いていませんが、主人公はパートをしています。主人公の反論出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】正解は…正解は「定年退職した貴方よりも稼いでいる」でした。「定年退職した貴方よりも稼いでいる」とキッパリと反論をした主人公。反論した主人公を夫はにらみ、主人公も負けじとにらみ返しました。夫婦仲が最悪になっていたある日、主人公はテレビで熟年離婚が増えていることを知ります。「え、熟年離婚って増えてるの…?」とつぶやいた主人公。最高の選択肢を見つけたと思い立ち、離婚を決意するのでした。イラスト:レイナの部屋【ブラックわーるど】※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2023年12月14日年齢に関わらず一人ひとりが挑戦・成長し、能力を発揮し活躍し続けられる環境の実現にむけてダイキン工業株式会社は、2024年4月1日より、定年年齢を60歳から65歳に引き上げます。また定年延長とあわせて人事・処遇制度の見直しを順次行い、年齢に関わらずあらゆる層一人ひとりが挑戦・成長し、能力を発揮してより活躍し続けられる環境の実現に取り組んでいきます。ダイキンは今後の事業拡大に向けて、カーボンニュートラルへの挑戦、ソリューション事業の推進、グローバルにおける5工場の同時立ち上げ等、多くの挑戦テーマが目白押しの状況であり、その担い手である人材が不足しています。そのような状況に対応するため、外部からのキャリア採用も拡大しておりますが、今、社内にいる人材の能力を従来以上に引き出し、活かしていくことが最も重要だと考えております。このような背景から、今回、定年延長を実施するとともに、若手からベテランまで一人ひとりの挑戦・成長を加速する人事・処遇制度の見直しを実施することとしました。具体的には、これまで56歳としていた管理職の役職定年を廃止するとともに、現在59歳以下に適用している資格等級・評価・賃金制度を新制度による定年65歳まで継続して運用します。賃金水準は65歳まで一貫性のある体系へと見直し、年齢で一律的に賃金が下がることのない仕組みへ変更します。当社では2001年から年齢給・勤続給といった一律的な賃金項目を廃止しておりますが、今回の制度見直しにより、一律的な年齢要素をさらに極小化し、一人ひとりの挑戦・成長を加速することを目指します。また、今後も「一人ひとりの挑戦・成長を加速する新たな施策」、「一人ひとりを支える支援制度(福利厚生)の再構築」等、あらゆる層を対象とする制度見直しを、順次検討・実施していきます。ダイキンの人事・処遇制度は「一人ひとりの成長の総和がグループの発展の基盤」との考えのもと、人の能力や成長に重点を置いています。今回の制度見直しを通して、従来以上に多様な人材が挑戦・成長し、成果を創出する風土へとつなげていきたいと考えています。<制度の概要・変更点>・新たな定年年齢65歳(現在は60歳)・実施時期2024年4月1日・主な変更点1.定年年齢:65歳に延長2.資格制度:56歳での役職定年を廃止、65歳まで資格等級制度を継続運用3.評価制度:60歳以降も、59歳以下と同じ評価制度を適用し、能力や成果に応じて60歳以降の昇格や昇給も可能4.賃金体系:65歳までの個人の賃金を年齢により一律的に下げることのない仕組みへと変更<ご参考>これまでの当社のベテラン層活躍に関する制度改訂1979年に定年退職の年齢を56歳から60歳に引き上げました。その後、1991年には再雇用制度を導入して希望者は定年退職後も63歳まで働くことができる仕組みを構築し、2001年には再雇用期間を65歳までに拡大しました。さらに2021年には70歳まで再雇用期間を拡大するなど、時代に先駆けた制度改訂を行い、ベテラン層が活躍できる環境づくりに尽力してきました。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月16日定年退職をした夫は、仕事一筋で生きてきたため趣味もなく、何もすることがない毎日を持て余していました。そんな彼の暇つぶしは妻の家事に文句を言うくらいだったのです。20年前に結婚した彼らには働くものと養われるものという明確な力関係が働いていて…。逆らうことのできない妻にストレスの発散をする夫。家のことをなんでもしてくれる妻に感謝することなく過ごしていた夫でしたが…。≪HPはこちら≫パワーバランスが変わった出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】妻が気に入らない出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】帰宅した妻に…出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】怒鳴る夫出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】一歩も引かない妻出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】ある日…出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】1人で暮らすのは…出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】最高の選択肢出典:レイナの部屋【ブラックわーるど】夫の定年退職で夫婦間のパワーバランスは変わりました。子育てを終えた妻はパートで働くようになり、夫の傍若な振る舞いに反抗するようになっていたのでした。イキイキと人生を楽しんでいる妻が気に入らない夫。昔からしていたように夫が文句を言っても妻はもう一歩も引くことはありません。そんなある日、妻は熟年離婚が増えていることを報じたテレビで年金分割という制度があることを知ったのでした。イラスト:レイナの部屋【ブラックわーるど】※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。(Grapps編集部)
2023年10月19日皆さんは、生活リズムの変化に困惑してしまったことはありますか?今回は「家庭内の生活リズムが変化したエピソード」を紹介します。仕事を定年延長昨年、夫が60歳になりましたが、定年延長で仕事を続けています。ただ給料が大幅に下がったことから仕事へのモチベーションが下がり、今年の春からほとんど残業をしなくなりました。以前は毎日20時以降に帰ってくるのが普通だったのですが、今は17時頃に帰ってくるようになりました。そのため、私が仕事から帰るとすでにテレビを見ながらビールを飲んでいることが多くなりました。私は仕事から帰ってから洗濯物をたたみ、食事の支度、後片付け、ペットの世話、洗濯…と寝るまでバタバタしています。その隣で遅くても20時には寝ている夫をうらやましく思います。余裕がない…以前は夫の帰りが遅かったので、私は仕事から帰ったあと、少しゆっくりしてから家事をしていました。しかし今は早く食事を作らないと夫が寝てしまうので、自分の生活に余裕がなくなりいつもモヤモヤしています。(50代/女性)生活リズムの変化仕事を定年延長した夫は、生活リズムが大きく変わった様子。一方、妻は夫の生活リズムの変化に合わせてバタバタと家事をこなす生活になってしまいました…。帰宅が早い方が家事を行うなど、夫婦で協力することが大切ですね。※こちらは実際に募集したエピソードをもとに記事化しています。(Grapps編集部)
2023年10月10日10歳上の夫が定年退職を迎える日がそんなに遠くはないと思い始めたのは、私が50歳を過ぎたころ。「早起きしてお弁当を作らなくてもいい」とうれしい半面、私が自宅でパン教室を開いていることから、1日中家にいる夫とうまく生活するにはどうすればいいのか課題を感じていました。夫が退職して1年過ぎた私の体験談を紹介します。★関連記事:「家事は全部私の仕事?」定年が近づく夫婦の危機、熟年離婚の解決策とは【体験談】家事が終わればひとりを満喫! 自由過ぎた私夫は現役時代、早朝出勤して夜は遅く帰宅するハードな生活を送っていました。夫には悪いけれど、その分私は自由の身でした。子どもたちが独立して家を出てから15年。夫婦だけの生活だったので、夫を仕事に送り出してしまえばもうこっちのもの! 家事さえ片付けてしまえば何をしようと誰にも文句は言われません。大好きな手芸に没頭したり、友だちとのランチ、映画やショッピングに出かけたり……。とにかく身軽で、自由過ぎた私。夫は教育的にも家事分担などを教わってこなかった世代で、現役のときはほとんど家事をしたことがありません。もともと夫は不器用なので、慣れない家事を一から教えて、手伝ってもらおうなんて思ったこともありません。期待もしていませんでしたから「もう少し家事をやってよ!」みたいなことを言って、もめることもなかったのです。自分でさっさと終わらせて、あとは自由を満喫していました。夫の定年後、私が外で働いたことが奏功したそして、ついに昨年、再任用も終わり夫が63歳で晴れて退職。いつでも夫婦2人、毎日が休日のような生活が始まったのです。しかし、私はまだアラフィフ! 老後なんてまだ早い! そこで以前から計画していたことを実行に移しました。それは、今度は私が外で働く!ということ。結婚以来、自宅で塾をしたり、パン作りを教えたり、ずっと仕事はしてきました。仕事の合間に家事ができるというメリットがある一方で、家族には仕事として認識されていなかったというマイナス面もありました。そこで、夫の退職を機に私も外で働いてみようと考えたのです。これは結果的に、夫が家事に目を向ける良いチャンスになりました。まずは洗濯物からマスター。次はごみの分別とごみ出しの日を覚えて、全部やってくれるようになりました。もう万々歳です!私はそのたびに少し大げさなくらいに喜ぶことにしています。「わぁ~助かるわ~」「すごいね! もうプロみたいだね」 「私よりじょうずだよね」 なんて言って調子にのせています。喜び方はオーバーですが本当に助かっています。今のところ、私の計画はすべて思い通りに進んでいるなと感じています。お願いじょうずが夫を育てる=夫婦円満の秘訣最近では、お昼にラーメンを作ってくれたり、食事が済んだらお皿を片付けてくれたり、だんだん家事にも慣れてきました。私はしなくていい家事が増えた上に自由時間も増えて、夫が仕事をしていたころとなんら変わらない自由さを感じています。ただ私が体を壊してしまい、外での仕事は辞めなくてはならなくなりました。また家での仕事だけに戻りましたが、それでも夫は相変わらず家事をしてくれています。私がこの1年で気付いたことは、「お願いじょうずが夫を育てる」ということ。これまでは頼むより自分でしたほうが早いし、面倒がないと考えていました。でも、今は「脱衣場の棚が欲しいなぁ~」とか「今日は布団を干さなきゃ」とか「換気扇を洗わなきゃ」などとつぶやくと、「僕がやるよ」というようになったのです。そのおかげで私の家事の負担がずいぶん軽減されました。自宅でのパン教室がない日は、午前10時から午後4時まで執筆活動にも専念できています。今では私のほうがちょっと家事を手抜きしているような気分になることさえあります。まとめ時には、夫がしてくれる家事にちょっとクレームを入れたくなることもあります。でも、そこは目をつぶっています。「これまでわがまま勝手にしてきたから、これからは君の喜ぶことをすると誓ったんだ」と言ってくれた夫の言葉や、苦手でも頑張ってくれていることがうれしいから。暮らしていく中で、お互い気に入らないこともあったりします。でも、お互いを思いやる気持ちが何より大切で、夫婦の絆を強くするのだと学ぶ日々です。そして、夫婦で過ごす時間とお互いの趣味を楽しむ時間をハッキリと区別しておくのも大切。私の場合は、夫が家事に参加してくれることで、趣味を楽しむ時間も増えました。こんな感じで、夫婦2人生活を楽しんでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/すうみ著者/よしこ(55歳)更年期真っただ中で若干不調。毎年の人間ドックの結果が怖くなり、この症状にはこの食べ物がいいとテレビの健康番組が言えば試してみるアラ還世代。料理大好き、パン職人、ライターのお仕事も楽しんでいます。
2023年07月05日夫が現役だったときは、「足りなくなった」と言われれば渡していたこづかい。だが、定年後、年金頼みの生活になるのなら夫のこづかいが大きな負担になるという。定年退職した夫のこづかいの平均月額は3万円前後(’21年・マイナビニュースの調査より)というデータもある。「3万円は高いですが、減らそうとすると夫からの抵抗にあうかもしれません。しかし、老後の生活費が足りなくなっては一大事」こう話すのは、実体験に基づくアドバイスに定評のあるファイナンシャルプランナーの畠中雅子さんだ。畠中さんが示す、年金月額20万円程度の家庭の支出内訳は次のとおり。内訳を見るとこづかいはかなりのウエイトを占めている。【年金月20万円生活の支出】食費:4万2000円住居関連費:1万円日用品費:8000円電気・ガス・水道代:2万5000円通信費:1万5000円教養娯楽費:1万円レジャー費:1万円被服費:5000円医療費:1万5000円こづかい:3万5000円交際費:1万円生命保険料・損害保険料:1万円雑費:5000円〈合計〉20万円「生活費は年金の範囲内でやりくりしなければ晩年が悲惨なことになります。蓄えがあったとしても、それは、冠婚葬祭や固定資産税、孫のお祝いなどの特別支出のための予算とし、手をつけないほうがいいでしょう。生活スタイルにもよりますが、平均すると、老後30年間で老後資金は1500万~2000万円必要です。老後資金を食いつぶさないためにも、工夫や交渉をして、おこづかいは減らしていきましょう」(畠中さん・以下同)今回は畠中さんとともに、夫のこづかいを減額する交渉術を考えていこう。夫婦が険悪ムードにならないためにはコツがあるという。「大事なことは『仲よし夫婦』と、『不仲夫婦』ではアプローチは変わってくるということです。仲よし夫婦の場合は夫婦ペアで行動し、懐ろ事情を買い物などの実体験で知ってもらう。一方、不仲夫婦なら『逆ギレ』されぬよう明確な数字を示し、具体的な助言をして納得してもらいましょう」■仲よし夫婦は共に行動を8つのノウハウを畠中さんは伝授してくれた。まず、夫婦仲がいい人へおすすめの策を紹介しよう。【1】夫をスーパーに連れていく「仲よし夫婦であれば、夫と一緒に行きつけのスーパーへ赴き、買い物をさせてみて、かかる費用を教えましょう。たとえば刺身は柵よりぶつ切り、牛肉ならブロックより細切れが断然おトク、というように物価を肌で実感してもらってみては」やりくりの大変さを知ってもらえば、減額に納得してくれるはず。【2】高齢者施設を夫婦で見学「高齢者施設への入居一時金は数十万円から数千万円まで。持っているお金で、入れる施設のグレードは変わります。おこづかいを毎月1万円減額できれば、20年で240万円捻出でき、施設の入居一時金に充当できるケースもあるのです。グレードの異なる施設をいくつか夫婦で見学し、おこづかいの減額によるメリットを体感しましょう」【3】水筒を2つプレゼント「現役時代、いつも1杯500円のコーヒーを飲んでいたとしても、それはクセのようなもの。家で入れてあげたり、コンビニの100円コーヒーを小型の素敵な水筒に入れ替えて持ち歩けば一日中おいしくいただけます。外出時に冷たい飲み物、温かい飲み物の2種類を持たせてあげるのもおすすめです」節約できるだけでなく、ほっこりした気持ちにもなりそう。【4】バケットリストを作成「バケットリスト(人生のやり残しリスト)を夫婦で作成。訪れてみたい旅先ややりたいことの期限と予算を記し、総額を出してみましょう」がんばって減額した分だけ念願がかなうということ。夫婦仲がいいのであれば、今後2人でやりたいことの計画を立てると節約のモチベーションになるはずだ。■定年後に収入を得ることも大事次に、あまり仲がよくない夫婦におすすめの方法だ。【5】ライフプラン表を見せる「老後30年間のライフプランを立てて夫と共有しましょう。まずは年金額から支出額合計を差し引いた赤字額の試算を。たとえば年間の支出が360万円で、年金額が250万円なら、110万円は赤字。その分を蓄えから補塡することになり、『80歳までに貯金は底をつくよ』と数字で示すとわかりやすいです。そうやって、不当におこづかいを減額しているのではないことを理詰めで理解してもらいましょう。表は手書きでOKです」妻が手書きで一生懸命書いた表を破ったりはしないはず。【6】余剰金を試算し、「一生分のボーナス」として渡す「おこづかいを減額したうえで、【5】のライフプラン表で試算した結果、老後資金から100万円でも余剰金が出たなら、夫婦で2分の1ずつ受け取るとお互いの自由度がアップして気分も上向きに。まとまったお金を渡せば、おこづかいをさらに月額1万円減額してもらいたいときも、交渉がスムーズに進むでしょう」運用するも、虎の子としてキープするのもそれぞれの裁量だ。【7】稼ぎの半分以上は還元「収入を得ることも大事です。定年後にシルバー人材センターに登録するもよし。稼ぎの半分以上は夫のおこづかいにしてあげると、仕事のやる気が上がります」仲がよくないのなら、夫が出かけてくれると妻も助かる。【8】限られたこづかいをスらないようアドバイスを「おこづかいの範囲でいかにやりくりさせるか。節約慣れしていない夫に、近所のおトクな喫茶店や飲み屋など、使える情報を教えてあげましょう」落ちぶれたのではなく、生活が変わっただけだと理解させること、と畠中さんは強調する。手渡しているこづかいで赤字にならないよう、見守ってあげることも大事だ。
2023年06月22日「今年の3月にお父さんが定年退職されたことで、羽生家の環境はガラリと変わったようです」そう話すのは、羽生結弦(28)が生活する仙台の地元関係者。6月2〜4日にはアイスショー『ファンタジー・オン・アイス』が仙台市の隣の利府町で開催。羽生も華麗な演技を披露したが……。「今年は2月の東京ドーム公演に始まって、毎月なんらかのショーに出演してきました。多忙だったはずですが、一部報道によれば、今春、家族で仙台市内の総額2億円程度の高級マンションに引っ越したといいます」(スポーツ紙記者)冒頭の地元関係者によると、「変化は引っ越しだけではありません。お父さんが定年によって時間ができたことで、以前よりも羽生さんのサポートに回ることができるようになり、お母さんとともに“マネージャー”のような立場になっていると聞きます」10代から羽生のそばには常に母親が控えて、体調管理や生活を支えてきた。プロ転向後も、その母子の関係性は変わっていない。「昨年7月のプロ転向後は、それまであったスケート連盟のサポートもなくなりました。羽生さんにはオファーも多く、契約規模も大きいため、大手のマネジメント会社に頼む選択肢もあったと思います。しかし、羽生さんは身近な信頼できる人に任せたかったのでしょう。ここまで、お母さんがマネージャー役を担っていましたが、手が回らなくてご苦労されたと思います」(フィギュア関係者)そんななか、父親が救世主として助け船をーー。「お父さんはもともと中学校の数学教師で、ここ数年は校長先生を務められていました。そんななかでも、深夜に練習する羽生さんをリンクに送り迎えしたり、契約などの場に立ち会ったりということをやられてきてはいたのです。今後、そういったサポート役にさらに専念できるようになったことで、羽生さんがかなえたい夢もよりスムーズに進められるでしょう」(前出・フィギュア関係者)羽生は5月に放送された『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際、こんな夢を語っている。「僕の練習のことも含めて、これからの世代の子たちが滑りたいなというときに滑れる環境であったり、フィギュアスケートが気持ちよくできるスケートリンクを、いつかは、つくるお手伝いをしたいなと思います」前出のフィギュア関係者は言う。「リンクづくりは数億円規模。多くの人が関わるプロジェクトですから、羽生さんの意図を理解し、伝えて間に立つ役割をお父さんがされるのではないでしょうか。羽生さんはいまは仙台でのリンク建設について協力を考えているようですが、ほかの地域のリンク不足も憂えています。ゆくゆくは、国内だけでなく世界各地でリンクをつくるプロジェクトに目を向ける可能性はあると思います」世界に“ゆづリンク”を。父という頼もしい援軍を得て、羽生はさらに大きくはばたくーー。
2023年06月08日皆さんは、面接でモヤッとした経験はありますか? 今回は「企業の面接で無茶な質問をされた話」と、その感想を紹介します。面接官の質問とある企業の面接を受けていた主人公。「定年までうちで働く気ある?」という質問をされた主人公は…。「与えられた仕事を全力で取り組む」と答えました。確約をせまる面接官出典:lamire確約できない内容の質問にかかわらず、面接官は「確約してくれないと」と言ってきます。すると主人公は「会社が定年まで存続する確証はあるのか」と逆質問をしたのです…。結局、面接官のその質問は打ち切られ、主人公はスッキリしたのでした。読者の感想そんな切り返しをするなんて、主人公は賢いなと思いました。約束をさせようとする会社は信用できないですし、私なら働きなくないですね…。(32歳/主婦)人の人生を1つの会社に縛り付けようとするような、面接官の質問にはびっくりしてしまいました。そんなことを言う会社があるなんて驚きですが…。面接官に対して、同じような質問をぶつけられた主人公がすごいと思いました!(匿名)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。イラスト:副島あすか
2023年06月06日日常で理不尽に感じたモヤモヤするような出来事はありませんか?そこで今回は「無茶ぶり面接官」を紹介します!(イラスト/副島あすか)無茶ぶり面接官とある企業の面接を受けていた投稿者さん。そこで「定年までうちで働く気ある?」という質問をされました。確約できない質問に、投稿者さんは与えられた仕事を全力で取り組むと答えました。すると、面接官は定年まで働いてくれる確証が欲しいと言い出したので…。確約?出典:lamire面接官の質問が、答えられるものではないことを説明した投稿者さん。結局、その質問は打ち切られたのでスッキリした投稿者さんなのでした。面接官の質問は…せっかく入社した新卒がすぐに辞めてしまったら…という思いが面接官に無茶な質問をさせてしまったのでしょうか…。こんな質問をしなくてはならない会社では、入社をするのが心配になってしまいます。※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。
2023年04月23日定年間近のサラリーマンのタケシ。妻と娘のために毎日仕事をしているものの、出世レースから外れて以来家族には冷たくされる日々。そんなある日、妻から退職金を渡すように言われて……。スカッと系人気YouTubeチャンネル「パニコレ」から、「定年まで家族のために必死に働いてきた夫を簡単に捨てた妻と娘に起きた悲劇とは!?」を紹介します。★関連記事:「立っているだけだろw?」女性警備員である私を笑う厄介上司。ある日不審者が侵入してきて!?窓際族と呼ばれているが高校を卒業してから今までずっと同じ会社で働いているタケシ。若いころは出世レースの対象となり、評価も上々。しかし、タケシを評価していた上司が部長の座を奪われてしまい、それに伴ってタケシの評価も下落……。今ではすっかり窓際族と呼ばれるポジションに。出世レースから外れてしまったことがきっかけで家族からも見放されてしまっていたタケシは、家にも会社にも居場所がありませんでした。もう何年も妻の手料理を口にしたこともなければ、タケシが帰宅するとあからさまに嫌な顔をされる始末。妻と娘が話しかけてくれるのは給料日の日だけ。それ以外はタケシがいてもいなくても変わらない様子でした。そんなタケシの憩いの場は徒歩10分の場所にあるカラオケスナック。スナックのママである明美は気さくな人で、常連客の優作とパニ子と一緒にお酒を飲んで歌うことが何よりの癒やしでした。タケシは歌がじょうずで、よくパニ子や優作からリクエストをされることもしばしば。「定年間際のおっさんがただ歌っているだけなのに……」とタケシは思っていましたが、不思議と悪い気はしませんでした。タケシは家族に必要とされていない中、ここでは誰かに必要とされている実感が持てて気持ちがラクになるのを感じていました。退職の日、まさかのプレゼントが定年退職の日、タケシは後輩社員から花束をもらい今までのことに思いをはせながら会社を後にしました。いろいろなことがあったけれど、家族には支えてもらったからということでケーキを買って帰ることに。今日くらいはやさしく「お疲れ様」と言ってくれるだろう、そう思いながらタケシは帰宅しました。しかし、タケシを待ち受けていたのは「ゲッ!! ママ、もうお父さんが帰ってきたよ!」という娘の辛辣(しんらつ)なひと言。一方で妻は「長いことお疲れ様でした」とタケシを労わる言葉を口にしました。それに加え、プレゼントがあるとのことでタケシは驚くばかりでした。そんな妻から渡されたプレゼントは……まさかの離婚届!1000万円の退職金の行き先はどういうことだと慌てるタケシを見て、「お父さんって本当に鈍感だよねwwそんなに鈍感だから、出世レースからも外されたんじゃない?」と娘はあざ笑っていました。妻も「本当、あなたは察しが悪いのねwwもうあなたは用済みだから離婚してってこと!」と言ったのです。先ほどとはまったく違う様子の2人に戸惑うばかりのタケシ。そして2人はタケシの退職金は自分たちがもらって行くと言いだしたのです。タケシは定年後の第2の人生について相談しようと思っていましたが、その必要はないと悟り、離婚届にサインをしました。家族のために何十年も働いてきたタケシにとっては耐え難い仕打ちでした。たしかに父親として、そして夫として至らない部分はあったかもしれないと思いながらも、2人を許せない気持ちでいっぱいでした。タケシは1000万円の退職金を手放し、妻と離婚。しかし、第2の人生を謳歌できる! と前向きに考えている部分もありました。順風満帆な第2の人生離婚から数カ月後、会社員時代よりも忙しい日々を過ごしていたタケシ。そんなタケシの元に、妻から1本の電話がかかってきました。内容はタケシに戻ってきて欲しい、家族は一緒にいたほうがいいというものでした。しかし、タケシには2人の魂胆がわかっていました。退職後、タケシはなんと歌手デビューをしていたのです! カラオケスナックの常連客であった優作とパニ子は夫婦で有名な音楽事務所を経営していました。優作夫婦はタケシの歌声に可能性を感じ、定年後は歌手として活動しないかと誘われていました。退職した日も、タケシは歌手として生きていくことを妻と娘に相談しようと思っていたのですが、それを告げる前に離婚届をたたきつけられてしまったのです。タケシの歌はSNSでも好評で、今や動画は100万回再生されるほどの人気歌手。つまり、お金もしっかりと稼いでいるということでした。妻と娘は退職後のタケシはお金を稼げないということで見捨てようと決めたのです。今度は自分が妻たちを見捨てて今回2人がタケシに連絡をしてきたのも、タケシからもらった1000万円を使い果たしてしまったからだったでした。2人がどんなつもりで連絡をしてきたのかわかっていたタケシですから「もうこれ以上、君たちに用はないし話すこともない」ときっぱりと言い、電話を切りました。その後、妻と娘が1000万円を使い果たし、持ち家も売却することになったと聞きました。ですが、タケシは2人を可哀想だとは思いません。むしろ自業自得だと思っているようでした。タケシは優作夫婦プロデュースの元、歌手として華々しく活動していくのでした。--------------第2の人生を自分らしく生きているタケシ。これまで妻と娘から受けてきた扱いを思えば、毎日がとても楽しいのではないでしょうか。自分らしく生きることは難しいですが、タケシのように好きなことをしながら生きられるといいですよね。★パニコレの記事をイッキ読みするならこちらから!著者/パニコレスカッと系YouTubeチャンネル【パニコレ!(=PANIC COLLECTION)】で投稿されたエピソードを紹介!
2023年04月14日アラフィフになって子どもが巣立つと、待っているのは夫と2人の生活。そして、近づいてくる夫の定年……。夫が定年になり、何もしないで家にいるとストレスがたまる妻が多く、心の病気になるケースもあると聞きます。最悪の場合は、熟年離婚の危機も。それを回避してより良い熟年夫婦になるためには、家事分担が不可欠だと思います!わが家も家事はほとんど私がしているので、ストレスがじわじわたまってきていて他人事とは思えません。だから、 どうやって夫と家事を分担し、ストレスを軽減するかを私なりに考えてみました。★関連記事:「ついに夫が定年退職」夫と2人の生活どうする? 家事をしたことがなかった夫は…【体験談】「名前のない家事」はエンドレス洗濯や掃除、料理など「家事」と聞いて誰でもすぐに思い浮かぶ家事は、「名前のある家事」。けれども、例えば「洗濯」とひと言で言っても、単純に干すだけではありません。裏返しになった洗濯物があれば元に戻し、乾いたら取り込んで、たたんで、家族それぞれの収納場所へ片付けるという作業工程があります。また「ごみ捨て」と言っても、ごみを捨てに行くだけではないんです。家中のごみを集めて分別したり、ごみ箱に新しい袋をセットしたりする作業があります。この「名前のある家事」に付随する無数の家事が「名前のない家事」。この名前のない家事、快適に暮らすためにきちんとしようとすればするほど増えていきます。お茶を沸かしていつでも飲める状態にしておいたり、ストックがなくなったとき家族が困らないように洗剤やシャンプーなどを買って常備したり……。夫が定年しても家事は全部私の仕事?結婚して子どもが生まれてからは、専業主婦だった私。ほとんどの家事は私がひとりでしていましたし、それが当たり前だと思っていました。子どもの手が離れたころからパートで働き出しました。やがてアラフィフになり、仕事を増やしていっても相変わらず家事はほぼ私の担当。なんだかモヤモヤした気持ちになってきました。今後、子どもが巣立って夫婦2人になっても、夫が定年して家にいるようになっても、家事は全部私の仕事なの? そう考えると次第にストレスがたまってきました。「このままではいけない。家事を分担してもらわないと、ストレスがたまってギスギスした夫婦関係になってしまう!」。でもいざ家事分担といっても、何をしてもらえば良いのでしょう。「う~ん。悩むなぁ」。だって家事には誰もがすぐに思いつく名前のある家事だけではなく、数え切れないほどの名前のない家事もあるのですから。家事分担の秘訣は夫との話し合い今まで家事をほとんどしてこなかった夫と家事を分担するにはどうしたら良いでしょう。そこで私は夫に相談することに。まず、家事分担をして欲しいこと、家事には名前のある家事と名前のない家事があることを具体的に話しました。そして、自分のできそうな家事は何かを聞きました。夫は洗濯物を干す、掃除機をかける、お風呂を洗うなど名前のある家事ならできるとのこと。初めのうちは忘れてしまって、「洗濯物干してくれた?」と声をかけないとしてくれませんでした。それでもしてもらったら感謝の言葉を伝えるのは忘れずに。そうすることで、少しずつ自主的にしてくれるようになってきました!今では出勤前に洗濯物を干し、休みの朝には掃除機をかけ、お風呂に入る前に風呂掃除をしてくれるように。まだまだ油断したら、何もせずにのんびりスマホをいじっていますが、すごい進歩です! あと、私も少しズボラになることにしました。裏返しの洗濯物は、裏返しのままタンスにしまっちゃうとか(笑)。まとめまだまだ私のほうが家事分担は多いです。でも、少しですが夫のできる家事が増えて、私のストレスは軽減されました。それがたとえ名前のある家事ばかりであっても。ストレスが減ると、名前のない家事は減りこそしませんが、前より気持ち良くできるようになりました。夫も家事に抵抗がなくなり、今度はどんな家事が分担できるか2人で話しています。間近に迫っている夫婦2人の生活。家事分担をすることで、より良い関係を保つことができたらいいなと思っています。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。イラスト/きびのあやとら著者/山川 結希子(50歳)大学生二人の母。閉経間近の更年期真っ只中! 心も体も不調を日々感じまくっていますが、人生100年を見据えて、ただいま生きがいを模索しています♪
2023年02月07日皆さんは、日常生活で何かトラブルに巻き込まれたことはありますか? 今回は「トラブルエピソード」を募集して作成した記事について、読者からの感想をまとめてみました!「無茶ぶり面接官」なんだか上から目線…そんな無茶な…質問返し!質問は打ち切られ…スッキリ!読者の感想返し方がうますぎて驚きました。面接官の“定年まで”という言葉は極端すぎるなぁとも思いましたが、辞められたら困るという気持ちからそう言ってしまったのかもしれませんね。とはいえ、こんな会社に就職したら苦労しそうです…。(30歳/主婦)投稿者さんは、すごい勇気がありますね。入社する気がないならともかく、なかなかこんなことを言える勇気は出ないと思います。面接官はかなり驚いたでしょうね。(44歳/パート)面接で約束したとしても辞めるときは辞めるでしょうし、無意味な質問をしてくる面接官に驚きました。こんな約束をさせるような面接官がいる会社では働きたくないなと思いました。(35歳/主婦)※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。(lamire編集部)(イラスト/副島あすか)"
2022年12月23日日常では何かと理不尽なことも多く、モヤモヤするような出来事はありませんか? 今回は実際に募集したそんなモヤモヤを吹き飛ばしてスカッとさせてくれるエピソードをご紹介します!面接官にスカッとした皮肉な質問返しとは?転職活動中、面接で「定年までうちで働く気がありますか?」という少し上から目線な質問をされました。私はひとまず「定年まで働くということを現状では約束できませんが、日々目の前の仕事を全力で取り組むことはお約束します」と回答。ただ企業側は、その回答では納得がいかなかったようで「いやいや、そうじゃなくて~定年まで働いてくれる確証がほしいんですよね」と反論してきて、少し問答が続きました。「そんな不確実な将来に対しての確証を今ここで無理やり話させて意味があるのか?」と、内心私も頭に来ていたので、最後にこう言ってやりました。「では、御社が私の定年になるまで存続する確証論を述べてください。仮に私が定年まで働こうと思ったとしても、先に会社がなくなってしまったら成立しない話ですよね。御社が今私にしているのは、そんな感じの質問ですよ?」面接官はハッとした表情をして、結局その質問は打ち切られたのでスッキリしました。(男性/会社員)あなたの周りでもこんなこと、ありませんか?人に対して嫌な態度を取る人は、放っておいて正解かもしれませんね。反面教師として、自分は周りの人に対して優しくありたいものですね。以上、スカッと体験談でした。次回の「スカッと体験談」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点のものになります。"
2022年11月14日「超高齢社会の日本は、年金財政が悪化の一途をたどっています。60歳定年で65歳まで再雇用するシステムの会社は多いのですが、『65歳以降も働き続けたい、働き続けなければいけない』と考える人は多いのではないでしょうか」こう語るのは、キャリア・アドバイザーの上田信一郎さん。人生100年時代、65歳以降の夫婦2人で暮らす歳月が「30年ある」ことを前提に生活設計する必要があるという。2019年の金融庁の報告書では、平均的な支出の夫婦だと、年金だけでは毎月約5万5千円の赤字となり、老後資金の不足は合計2千万円になると試算された。「老後を豊かで安心なものにするためには、夫婦ともに長く働くことが欠かせません。さらに、心身ともに健康であるために仕事を通じて社会と接点を持つことは重要です」(上田さん)仮に65歳から70歳まで働き、夫婦がそれぞれ月7万5千円、合計月15万円を得られたとしたら、老後資金を約1千万円増やし、不足金を半分にできるのだ。■高齢であることが“強み”になることも高齢者が仕事を見つけるには、どうすればよいのか?「まず、『ハローワーク(公共職業安定所)』の存在があります。窓口に行って希望を伝えれば、求人を紹介してくれますし、スマホやパソコンから、年齢や働きたい地域、職種、正社員やパートの区分などを入力して、希望の求人があるか検索できます」(上田さん)高齢の人に特化したサービスもある。「市区町村などが主に60歳以上を対象として『シルバー人材センター』を開設しています。地元の企業や団体などからの求人を受け付け、高齢者に仕事を紹介しているのです」(上田さん)民間でも、シニア人材を紹介するサービスが広がっている。2016年からシニアの転職を扱っているシニアジョブの中島康恵社長は語る。「企業側に『元気なシニアを求めている』という声が多くなっている一方、シニアの方からは『就職は難しい』という声が出ていました。そのマッチングを行うことにしたのです」同社へのシニア登録者数はこれまで延べ6万7千人で男女比はほぼ半々だという。「60歳で会社に再雇用されたものの、収入面などで条件が悪くなり、よりよい条件を求める方がいらっしゃいます。また『退職後の家計を考えると不安だ』という声も、よく聞くようになりました」2000年の創立で、シニア中心の人材派遣を請け負っている高齢社の村関不三夫社長はこう語る。「当社の創業者は東京ガスのOBです。定年後に目標を失った人が暇を持て余している様子を見ていたんですね。日本は65歳まではどこの会社も面倒を見ますが、その後どうするかは、男女問わず前もって準備しておかなければいけないんです」ユニークな社名からもわかるとおり、同社が派遣する人材は「高齢者」。「だからこその強みがあるんです」と村関社長。「たとえばレンタカー会社の受付け業務は朝が早く、6時前の出勤もあります。ふつうは敬遠されがちな“朝早い仕事”は高齢者にとって“得意な仕事”になるんです」この仕事の場合、5~11時まで6時間働いても、昼前には仕事が終わるのだ。高齢になってまで、朝から晩まで働きたくないという人も多いだろう。しかし、年金収入に加えて、生活を楽にするための収入が欲しいという人であれば、週に数日働くだけでよい。たとえば、時給1千円で、1日に6時間、週に3日働いた場合、月給は約7万5千円になる。「週3日勤務の方が、『出社して、若い人と過ごせるから健康でいられる。それが幸せです』とおっしゃっていました。仕事で収入があるから平日の午後に堂々とゴルフに行けるし、孫にお小遣いをあげられるというんです」■「定年したらそば店を開く」が失敗パターンもちろん、お金をもらって働くのだから、質の高い仕事が求められる。シニアジョブの中島社長は「自分の能力に対する過信は禁物」だと説明する。「いちばんよくないのは、『定年したらそば店を開く』といった未経験の業種を夢だけで目指すこと。過去にやってきた職種、業種に関連したものが、もっとも働きやすいことを忘れないでください。給与や条件に多少の不満があっても、1~2年は頑張ってみてください。そうして働いていれば、ご自身の持ち味や人間性が認めてもらえるはず。そのときが、ステップアップのチャンスです」高齢社の村関社長もこうアドバイスする。「以前は家族のために働いてきた人も、今後は自分が充実した時間を過ごすために働くという気持ちを持ってみましょう」豊かで不安のない老後を過ごすために、65歳以降も無理なく働いてみてほしい。【中編】保育施設に、コールセンター…実際に働く人が語る「シニアの仕事」へ続く
2022年06月08日会社員時代は年末調整で済ませていた税金の還付。年金生活になったら、確定申告をしないと、取り戻せないんです――!最近定年退職をした人は、確定申告によって大きく税金が戻る可能性があるという。土屋会計事務所の税理士・土屋裕昭さんに教えてもらった。「会社員時代には、給与から概算の所得税が源泉徴収されていました。年末調整では、各種控除を引いた課税所得にかかる本当の所得税が計算されて、概算との差額が返ってきます。しかし、年度末以外に退職した場合は年末調整を受けられず、払いすぎた税金がそのままに。もちろん、確定申告をすれば還付されます」【戻るケース1】年の途中(12月末以外)で退職し、年末調整をしていない場合サラリーマンの場合、毎月の給与から所得税が源泉徴収されているが、この徴収額は1年間の見込み収入をもとに徴収されている。年の途中で退職すると、実際の年収は見込みより少なくなるため、確定申告をすることで払いすぎた所得税が戻ってくる可能性がある。※所得税額について復興特別所得税は考慮せずたとえば、月収50万円(月々の社会保険料は8万円とする)で専業主婦の妻が1人いる会社員が10月に退職した場合、源泉徴収された所得税は年収が600万円である場合の金額。実際の年収は500万円なので、確定申告すると払いすぎた所得税5万4,900円が返ってくる。【戻るケース2】「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合さらに、もう一つ見落としてはいけないケースがあるという。それは、退職金を受け取った際に「退職所得の受給に関する申告書」を提出していない場合だ。申告書を提出をしていないと、退職金に対して一律 20.42%の所得税が源泉徴収されてしまう。しかし、提出さえすれば税金がかかる退職金の金額がぐんと低く。通常の定年退職をした場合は、会社が申告書を提出してくれる場合がほとんど。万が一、申告し忘れた場合は、確定申告でかならず還付を受けよう。金額によっては数百万円近い金額が還付されることもあるのだ。
2022年02月14日夫と10歳の年齢差がある私。ついに夫が定年退職を迎える…….。その日はもうそんなに遠くはないと思い始めたのは、私が50歳を過ぎたころからです。私の場合は、「あ~早起きしてお弁当作らなくてもいいのね~」とうれしい半面、自宅でパン教室をしていることから、家に一日中いる夫とどううまく生活していくのかが大きな課題でした。自分のペースを乱されないようにするにはどうしたらいいか、2人の時間が長くなることで心がけることはどんなことだろう。夫が退職して1年過ぎた私の体験談です。家事が終わればおひとり様を満喫! 自由過ぎた私夫は現役時代、早朝出勤して夜は遅く帰宅するハードな生活を送っていました。夫には悪いけれど、その分私は自由の身でした。子どもたちが独立して家を出てから15年。夫婦だけの生活だったので、夫を仕事に送り出してしまえばもうこっちのもの! 家事さえ片付けてしまえば何しようと誰にも文句は言われません。大好きな手芸に没頭したり、友だちとのランチ、映画やショッピングに出かけたり……。とにかく身軽で、自由過ぎた私。夫は教育的にも家事分担などを教わってこなかった世代で、現役のときはほとんど家事をしたことがありません。もともと夫は不器用なので、慣れない家事を一から教えて、手伝ってもらおうなんて思ったこともありません。期待もしていませんでしたから「もう少し家事をやってよ!」みたいなことを言って、もめることもなかったです。自分でさっさと終わらせて、あとは自由を満喫していました。夫の定年後、私が外で働いたことが奏功したそして、ついに昨年、再任用も終わり夫が63歳で晴れて退職。いつでも夫婦2人、毎日が休日のような生活が始まったのです。しかし、私はまだアラフィフ! 老後なんてまだ早い! そこで以前から計画していたことを実行に移しました。それは、今度は私が外で働く!ということ。結婚以来、自宅で塾をしたり、パン作りを教えたり、ずっと仕事はしてきました。仕事の合間に家事ができるというメリットがある一方で、家族には仕事として認識されていなかったというマイナス面もありました。そこで、夫の退職を機に私も外で働いてみようと考えたのです。これは結果的に、夫が家事に目を向ける良いチャンスになりました。まずは洗濯物からマスター。次はごみの分別とごみ出しの日を覚えて、全部やってくれるようになりました。もう万々歳です!私はそのたびに少し大げさなくらいに喜ぶことにしています。「わぁ~助かるわ~」「すごいね! もうプロみたいだね」 「私よりじょうずだよね」 なんて言って調子にのせています。喜び方はオーバーですが本当に助かっています。今のところ、私の計画はすべて思いどおりに進んでいるなと感じています。お願いじょうずが夫を育てる=夫婦円満の秘訣最近では、お昼にラーメンを作ってくれたり、食事が済んだらお皿を片付けてくれたり、だんだん家事にも慣れてきました。私はしなくていい家事が増えた上に自由時間も増えて、夫が仕事をしていたころとなんら変わらない自由さを感じています。実は体を壊してしまい、外での仕事は辞めなくてはならなくなりました。また家での仕事だけに戻りましたが、それでも夫は相変わらず家事をしてくれています。私がこの1年で気付いたことは、「お願いじょうずが夫を育てる」ということ。これまでは頼むより自分でしたほうが早いし、面倒がないと考えていました。でも、今は「脱衣場の棚が欲しいなぁ~」とか「今日は布団を干さなきゃ」とか「換気扇を洗わなきゃ」などとつぶやくと、「僕がやるよ」というようになったのです。そのおかげで私の家事の負担がずいぶん軽減されました。自宅でのパン教室がない日は、午前10時から午後4時まで執筆活動にも専念できています。今では私のほうがちょっと家事を手抜きしているような気分になることさえあります。まとめ時には、夫がしてくれる家事にちょっとクレームを入れたくなることもあります。でも、そこは目をつぶって。「これまでわがまま勝手にしてきたから、これからは君の喜ぶことをすると誓ったんだ」と言ってくれた夫の言葉や、苦手でも頑張ってくれていることがうれしいから。暮らしていくなかで、お互い気に入らないこともあったりします。でも、お互いを思いやる気持ちが何より大切で、夫婦の絆を強くするのだと学ぶ日々です。そして、夫婦で過ごす時間とお互いの趣味を楽しむ時間をハッキリと区別しておくのも大切。私の場合は、夫が家事に参加してくれることで、趣味を楽しむ時間も増えました。こんな感じで、夫婦2人生活を楽しんでいます。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。★関連記事:結婚12年目、夫が初めての単身赴任!離れてわかった夫婦のコミュニケーションに大切なもの★関連記事:「夫は定職に就くべきだった!?」ニート同士の結婚から離婚、私が結婚に失敗した理由は…【体験談】★関連記事:結婚25年。「価値観が違う!理解不能!」と思っていた夫のひと言に救われたこと【体験談】著者/よしこ(55歳)更年期真っただ中で若干不調。毎年の人間ドックの結果が怖くなり、この症状にはこの食べ物がいいとテレビの健康番組が言えば試してみるアラ還世代。料理大好き、パン職人、ライターのお仕事も楽しんでいます。
2022年01月01日定年退職後、再就職や再雇用の道を選ぶ人が増えている現代。時間を持て余しているからであったり、生活費を稼ぐためだったりと、再び手に職をつける理由はさまざまでしょう。しゆーち(@siyu_ti)さんは、創作漫画『定年した夫がスーツを着て話しかけてきた!』をTwitterに投稿。主人公の夫も、定年退職後、新たな職に就こうと決めていました。夫が選んだ職とは…。『定年した夫がスーツを着て話しかけてきた!』定年した夫がスーツを着て話しかけてきた! #仕事探しはスタンバイ pic.twitter.com/8X8REOZHep — しゆーち (@siyu_ti) April 27, 2021 離婚届と妻が思った紙は、履歴書。夫が選んだ再就職先は家事仕事に従事する『主夫』でした。「家事なんか」と口にする妻に対して、夫はこう返します。「なんか」じゃない。俺を支えてくれた、尊敬すべき仕事だ。世の中に、必要とされていない仕事は1つもありません。自分自身では「なんか」と口にする仕事であっても、気付かないだけであって、誰かを支えているはずです。夫婦の愛情、そして仕事に対する考えにハッとさせられる、しゆーちさんの漫画は反響を呼び「たった4枚の漫画なのに泣いた」と多くの人の涙を誘いました。今後、夫は妻とともに家事にいそしみ、素敵な『第二の人生』を送るのでしょう。笑顔を浮かべる2人の姿が目に浮かびますね。[文・構成/grape編集部]
2021年05月01日人生100年と言われる時代。定年を過ぎた後も長い時間を快適に過ごすためには、“定年前”の心構えがとっても大切。過度な楽観は禁物ですが、決して悲観しすぎることもありませんーー。夫が定年を迎えたら、そのときに入る退職金で海外旅行をしたい、ブランドもののバッグを買いたいなどと、使い道をあれこれ考えたことはないだろうか?「多くの人が、『退職金は長年働いた自分へのごほうび』と勘違いしていますが、あくまでも『給料の後払い』です。数千万円という単位で振り込まれた通帳を見ると、豪華な旅行に出かけてしまったり、投資をしてしまったりして、病気や介護が必要なときにお金がない、という話をよく聞きます。定年後にまつわる“勘違い”をなくして、“定年前”の今から夫婦で準備をすれば、安心した生活を送ることができますよ」そう語るのは経済コラムニストで、著書に『定年前、しなくていい5つのこと「定年の常識」にダマされるな!』(光文社)がある大江英樹さん。大江さんは、自身が大手証券会社に定年まで勤務した経験をもとに、資産運用やライフプランニングに関する講演や執筆活動を行っている。大江さんによれば、“定年前”の準備は定年のタイミングの5年前には着手しておくことが、快適な老後につながるという。定年を迎えた夫に、“地域デビュー”をすすめる妻もいる。「私の友人でも、災害の救援活動を始めたり、近所で小学生の登校の見守りに取り組んでいたりする人をよく見かけます。自分のやっていることが確実に誰かの役に立っていると生きがいを感じるボランティア活動は、充実した時間につながるでしょう」(大江さん・以下同)ところが、サラリーマンを定年退職後、謙虚になれないシニアが、“上から目線”で人に話しかけようとする傾向がある。夫にそんな“マウンティングおやじ”の傾向があれば、地域コミュニティへは参加させないほうが無難だ。「ほかに、無理をして同じ趣味をもとうとすると失敗してしまいがちです。一緒に何かを始めると、夫は妻にアドバイスや指図をしたり、しまいにはけんかに発展することも。『家でゴロゴロしてもらっては困る』という声をよく聞きますが、妻が外に出られるように立派な専業主夫になってもらうのもひとつの手段でしょう」そこで、定年前の「趣味」の準備について大江さんが解説してくれた。■やるべきこと【お金がかかる趣味の資金を準備する】趣味がないという人は、学校やカルチャー教室などで学ぶプランもある。「私は定年の1年前から、大人のジャズサックス教室に通い始めました。きちんと先生から教わることで独善的にならず、趣味がガンコ老人になるのを防ぐきっかけになってくれて一石二鳥です」少しお金のかかる趣味であれば、そのための資金を定年前にためておこう。【“遊びの計画”を立てる練習をする】スケジュール帳には、旅行やコンサートなど、遊びの計画を積極的に書き込もう。「『計画を立てたら達成しなければならない』と思うかもしれませんが、これは楽しい気持ちで過ごすためのもの。定年後にぼんやり過ごさないために習慣づけておくことが大事。達成できなくてもいいので、楽しいことを考える習慣をつけましょう」■やってはいけないこと【夫婦で共通の趣味を見つけておく】妻の趣味を夫も一緒に始めようとするときは注意が必要。「夫は“サラリーマン脳”が抜けきらないので、最初は妻の言うことを素直に聞いていても、そのうち夫のほうが上達が早かったりすると、命令口調で指図し始めてしまいます。趣味は夫婦別々のほうがうまくいくことが多いようです」【地域コミュニティには必ず参加する】夫に“マウンティングおやじ”の自覚がないまま、地域の行事などに参加させてしまうと、家族もろとも村八分になってしまう恐れも!「地域の人たちが困っていることや人手が足りないから手伝うというスタンスで地域の催しに参加して、少しずつ溶け込めるようならもちろんOKです。くれぐれも無理をさせないように」お互いを尊重するためにも、余暇活動についても考えておこう。老後は悲観的に考える必要はないが、いっぽうで“バラ色”というように楽観的すぎる考えを持つのは危険なことも。「老化の進み方は人によってさまざまですから、70歳、80歳になっても若者に交じって活発に行動するのはいいことです。ただし、無理は禁物。加齢にあらがうこと、アンチエイジングはしないほうがいい。楽観でも悲観でもなく、老後を淡々と受け入れる。私の造語ですが、“アクセプト(受け入れる)エイジング”という考え方が大切だと思います」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月03日人生100年と言われる時代。定年を過ぎた後も長い時間を快適に過ごすためには、“定年前”の心構えがとっても大切。過度な楽観は禁物ですが、決して悲観しすぎることもありませんーー。夫が定年を迎えたら、そのときに入る退職金で海外旅行をしたい、ブランドもののバッグを買いたいなどと、使い道をあれこれ考えたことはないだろうか?「多くの人が、『退職金は長年働いた自分へのごほうび』と勘違いしていますが、あくまでも『給料の後払い』です。数千万円という単位で振り込まれた通帳を見ると、豪華な旅行に出かけてしまったり、投資をしてしまったりして、病気や介護が必要なときにお金がない、という話をよく聞きます。定年後にまつわる“勘違い”をなくして、”定年前”の今から夫婦で準備をすれば、安心した生活を送ることができますよ」そう語るのは経済コラムニストで、著書に『定年前、しなくていい5つのこと「定年の常識」にダマされるな!』(光文社)がある大江英樹さん。大江さんは、自身が大手証券会社に定年まで勤務した経験をもとに、資産運用やライフプランニングに関する講演や執筆活動を行っている。大江さんによれば、“定年前”の準備は定年のタイミングの5年前には着手しておくことが、快適な老後につながるという。男性が家事をするシーンは昔に比べれば増えてはきたが、夫婦間で衝突が起こる原因にも。「妻が『もういい』と思うよくあるシーンは、夫が凝った料理を作りたがること。材料にお金をかけても、後片付けはしない人が多いので、『台所は触らないで』となってしまう。夫も単なる趣味としてではなく、妻の負担を減らすことを心掛けるべきでしょう」(大江さん・以下同)そこで、定年前の「家事」の準備について大江さんが解説してくれた。■やるべきこと【「お金で時間を買う」生活をやめる】料理をする時間がないときは、つい外食やスーパーのお総菜、弁当を買って食べていたが、定年後その生活を続けてしまうと、老後の家計をジワジワ圧迫する要因に。「時間があるからこそ、自炊をすると食費を減らせます。共働きで掃除などを家事代行に頼んでいたケースでも、自分たちでやるように切り替えましょう」【はじめのうちは夫の家事でのミスは割り切る】洗濯物のたたみ方やしまい方を間違うとつい「そうじゃない!」と文句を言いたくなり、妻は「自分がやったほうが早い」と思ってしまうが、それでは意味がない。「家事のやり方が違っていたら、違いを説明すると夫は理解します。夫ができることから少しずつ増やしていくと将来的に妻の負担が減るでしょう」■やってはいけないこと【家での食事は“三食妻が作る”ルールに】外食しようとすると「ごはんは?」と夫に聞かれてカチンときた経験がある人も多いはず。「妻が夫の食事を用意するのが当然という習慣は、定年までに撤廃しておきたいところです。最初は作り置きをしておく、『好きなものを食べて』とお金を渡すなどの工夫が必要ですが、このような定年前の準備が、快適な老後には欠かせません」【名もなき家事を無理強いする】「名もなき家事」は全部をやってもらうのは、衝突を生む原因にもなり、残念ながら無理。夫にはできるところから1つずつトライしてもらおう。まず「洋服は脱ぎっぱなしにするのではなく片付ける」、といったところからお願いしてもらってはどうか。「定年後、夫婦で過ごす時間は長いので、家事はできることからやってもらい分担しましょう」日常生活の中でちょっとした手間がかかる作業「名もなき家事」は、主に次のようなもの。・裏返しに脱いだ衣類、丸まったままの靴下をひっくり返す・玄関で脱ぎっぱなしの靴の片付け。下駄箱へ入れる/靴をそろえる・トイレットペーパーの補充/交換・脱ぎっぱなしを片付ける。クローゼットにかける/脱ぎ捨てた服を回収して洗濯カゴへ入れる・食事の献立を考えるごみの片付けひとつでも手順があり、夫はわからない。ごみ箱に袋をセットすることから始まり、ペットボトルはキャップとラベルを外し、中を洗って水を切る、といった手順があり、妻側はこれらを根気よく伝える努力が必要だ。「私も『名もなき家事』リストを見て、家事は料理、掃除、洗濯以外にもたくさんあるのだと気付き、食後の食器洗いと片付けから始めました。掃除は妻に任せがちですが、風呂やトイレの清掃は私がやっていますし、洗濯も私がやることが多いです」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月03日人生100年と言われる時代。定年を過ぎた後も長い時間を快適に過ごすためには、“定年前”の心構えがとっても大切。過度な楽観は禁物ですが、決して悲観しすぎることもありませんーー。夫が定年を迎えたら、そのときに入る退職金で海外旅行をしたい、ブランドもののバッグを買いたいなどと、使い道をあれこれ考えたことはないだろうか?「多くの人が、『退職金は長年働いた自分へのごほうび』と勘違いしていますが、あくまでも『給料の後払い』です。数千万円という単位で振り込まれた通帳を見ると、豪華な旅行に出かけてしまったり、投資をしてしまったりして、病気や介護が必要なときにお金がない、という話をよく聞きます。定年後にまつわる“勘違い”をなくして、“定年前”の今から夫婦で準備をすれば、安心した生活を送ることができますよ」そう語るのは経済コラムニストで、著書に『定年前、しなくていい5つのこと「定年の常識」にダマされるな!』(光文社)がある大江英樹さん。大江さんは、自身が大手証券会社に定年まで勤務した経験をもとに、資産運用やライフプランニングに関する講演や執筆活動を行っている。大江さんによれば、“定年前”の準備は定年のタイミングの5年前には着手しておくことが、快適な老後につながるという。夫には65歳まで再雇用で働いてもらいたいと妻たちは思うが、「再雇用で働くのはおすすめできません」と大江さんは言う。「私も半年間だけ再雇用で働きましたが“やる気”を維持するのがとても大変でした。定年後も現役時とさほど変わらないイメージで働けると思われがちですが、役職から外れ、責任と自分の裁量でできる仕事の範囲が狭くなることが多いのです。そのような環境で5年も過ごしたら、ストレスがかかり、心身に悪影響を及ぼすことも。転職や起業をしたいのであれば、60歳はひとつのタイミングです。夫がやりたいことをしてもらったほうが家庭円満にもつながります」(大江さん・以下同)そこで、定年前の「仕事」の準備について大江さんが解説してくれた。■やるべきこと【資格取得など、働き方を変える準備をする】厚生年金や企業年金を受け取れるサラリーマンは現役並みに稼ぐ必要はないという。「夫婦で月8万円ぐらい稼げれば十分でしょう。新しい仕事にチャレンジするための知識を得るなど、定年前から資格取得の勉強をしたり、人脈を築いたりするなど、定年後に向けて準備することが大事です」【70代でも働ける健康状態をキープする】働くことはお金のこと以外にも効果がある。「現役時代のようなストレスがたまる働き方ではなく、自分のペースで無理なく働く環境であれば、健康や精神面でもよい影響が出てきます。人と会うためには身だしなみを整えますし、外出するとかなり歩きますので、いい運動にもなります」そのためにも、健康な体を維持することは欠かせない。■やってはいけないこと【いまのポジションで70歳まで働けると想定する】70歳まで定年延長が可能になると、60歳以降も同じ職場で働けると思う人が増えているが注意が必要。「それまで管理職だった人は、平社員となって部下が上司になることもあります。給料も今までの半分ぐらい減額されることもあり、よい条件ではないことを覚悟したほうがいいでしょう」【定年後も絶対に働かなくては、と悲観する】70歳までは必ず働こうという風潮が強まりつつあるが、年金で生活費がまかなえるという選択肢も。「たとえば、シルバー人材センターに登録して週1〜2日、庭の剪定やふすま張りなど自分ができることで小遣い稼ぎする程度に働き、ほかの時間は趣味を楽しむ過ごし方もいいと思います」すべての再雇用がダメというわけではない。工場で技能職として働く人のように、現役時とほぼ同じ仕事を続けられるケースもある。「『何をやりたいのかわからない』という夫には、無理に転職や起業を勧めるのではなく、やりたいことをじっくり考えてもらうことが大事です。今まで取材で会った人の中には自分の趣味を仕事にしている人がたくさんいます」「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月03日人生100年と言われる時代。定年を過ぎた後も長い時間を快適に過ごすためには、“定年前”の心構えがとっても大切。過度な楽観は禁物ですが、決して悲観しすぎることもありませんーー。夫が定年を迎えたら、そのときに入る退職金で海外旅行をしたい、ブランドもののバッグを買いたいなどと、使い道をあれこれ考えたことはないだろうか?「多くの人が、『退職金は長年働いた自分へのごほうび』と勘違いしていますが、あくまでも『給料の後払い』です。数千万円という単位で振り込まれた通帳を見ると、豪華な旅行に出かけてしまったり、投資をしてしまったりして、病気や介護が必要なときにお金がない、という話をよく聞きます。定年後にまつわる“勘違い”をなくして、“定年前”の今から夫婦で準備をすれば、安心した生活を送ることができますよ」そう語るのは経済コラムニストで、著書に『定年前、しなくていい5つのこと「定年の常識」にダマされるな!』(光文社)がある大江英樹さん。大江さんは、自身が大手証券会社に定年まで勤務した経験をもとに、資産運用やライフプランニングに関する講演や執筆活動を行っている。大江さんによれば、“定年前”の準備は定年のタイミングの5年前には着手しておくことが、快適な老後につながるという。そこで、定年前の「お金」の準備について大江さんが解説してくれた。■やるべきこと【「加給年金」「振替加算」など受け取れる年金を忘れず確認】「ねんきん定期便」に載っていない「加給年金」を忘れないように。「加給年金は、夫が20年以上、厚生年金や共済年金保険料を納めていることが受け取るための条件。65歳に到達したとき、妻が65歳未満であれば22万4,900円もらうことができます。妻が65歳になったら『振替加算』として、妻の年金にプラスされます」【保険について細かく点検しておく】夫の死後、家族が生活に困らないように生命保険に加入している人もいるが、子どもが独立していれば不要な場合も。「一定の貯蓄があれば、生命保険や医療保険は必要ありません。ただし、すべての保険が不要というわけではなく、自動車保険、火災保険や地震保険など、“蓄えや公的保障ではまかなうことのできないリスク”に対する備えはしておきましょう」【住宅ローンは、定年後も働くことを考慮して返済する】退職時に住宅ローンが残っていると、退職金で一括返済したくなる。「1,000万円以上の残債を退職金で返済してしまうと、『一時出費』のためのお金が足りなくなることがあります。今は低金利なので、金利の低いローンに借り換える方法もあります。どちらがお得かシミュレーションしてみましょう」■やってはいけないこと【定年後の豪華海外旅行の計画を立てる】退職金も出るとあって、無計画に散財してしまう人が多いという。「割高なパッケージツアーに申し込むのではなく、宿や飛行機をネットで予約したほうが安く抑えられるケースはよくあります。夫は会社員時代に部下が全部用意してくれるのに慣れているので、自分たちで手配するクセをつけておいたほうが定年後の旅行で無駄な支出を避けることにつながります」【流行にのって、のんびり田舎暮らしへシフト】コロナ禍でリモートワークが定着したこともあり、地方に移住したいと考えている人が増えている。ただし、いちばん大切なのは「夫婦での同意」があること。「病院などの社会インフラが整っている都会の生活に慣れてしまうと、田舎暮らしはなにかと不安になります。それでもあこがれが強いのであれば、定年前に短期滞在などで試してみることをおすすめします」【退職金を充てて投資デビューの計画を立てる】退職者向けに、通常よりもかなり高い金利の付く金融商品が売り出されることもしばしば。「よく見ると、高い金利は当初3カ月ぐらいの期間のものがほとんどで、次に満期を迎えるときは手数料の高い投資信託をすすめられることも。メリットにすぐに飛びつかないで、中身をよく検討しましょう」「60歳以降、夫に再雇用で働いてもらうのか、それともリタイアしてのんびり暮らすのか、といったことを決めるより、定年後の収支をチェックしてお金の不安を解消することが先決です。まずは1カ月の収入と支出、残っているローンはあるのかどうかを含めて資産の確認からスタートしましょう」(大江さん・以下同)大江さんが提唱するのが、収入と支出の使い道をそれぞれ3つずつのカテゴリーに大きく分ける「お金の三分法」だ。老後の収入は〈1〉年金(公的年金、個人年金、企業年金など)、〈2〉働いて得る収入、〈3〉退職金や貯金、の3つに分ける。同時に支出も〈1〉月々の「日常生活費」(食費や水道光熱費、日用品代など)、〈2〉旅行や趣味など老後を楽しく暮らすための費用「自己実現費」および家のリフォームや家電の買い換えにかかる「一時出費」、〈3〉将来かかってくる医療や介護のお金など「医療・介護費」に分けて考える。日常生活費は年金でまかない、自己実現費は働いて得る、一時出費は退職金を充てる、というように、お金の入口と出口を分けると、必要な金額が見えてくる。「子どもや孫たちと旅行や食事に行きたいと思ったら『自己実現費』にあてはまるので『働いて得る収入』から捻出するようにしましょう。私が定年したときに現金は150万円程度しか持っていなかったので定年後も働くという選択をしました。そのとき、年金収入だけで1カ月の生活が成り立つように、家計のダウンサイジングに着手しました。食費は平日のランチ代や会社帰りの飲み代がなくなったので月額約3万7,000円減。洋服も外へ出る機会が減ったので月額で3万7,000円減。そのほか合わせて、1カ月の支出は34万円から22万円になりました」住宅ローンは完済しているので、退職金は将来、病気や介護になったときのために手をつけていないという。もらえる年金はいくらか、ローンの残債や加入している保険も含めて見直しをしよう。「女性自身」2021年3月9日号 掲載
2021年03月03日・泣ける…いいラスト。・ドラマCMみたいな素敵な作品。・細やかで繊細な描写が好き。グッときた。まるいがんも(@kenihare)さんがTwitterに投稿した創作漫画をご紹介します。物語に登場するのは、定年退職を迎えた男性。42年もの長い間、職場で経理を担当していた男性は、虚しさをにじませていました。『定年退職』定年退職 #コルクラボマンガ専科 #1Pマンガ pic.twitter.com/AsbC2Vpkwx — まるいがんも (@kenihare) August 30, 2020 終わりじゃないっすよ。スタートじゃないすか。これからなんでもできるんすよ。だから精をつけないと。店員のそんな言葉を聞いて、ハッとした男性は、笑顔で店を後にしました。店員にもらった栄養ドリンクを飲み、いつも利用しているであろうエスカレーターではなく、隣にある階段を登っていったのです。言葉こそ発していませんが、男性の和らいだ表情からは、「前向きに人生を歩んでいこう」という気持ちが伝わってきます。きっと男性は店員の言葉を胸に、『新たな人生』という階段を一歩いっぽ踏みしめていくのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年09月01日5月18日、検察庁法改正案を含む「国家公務員法等の一部を改正する法律案」の採決が今国会では見送られると報じられた。安倍晋三首相(65)は会見で「公務員の定年延長法案に批判があった」と発言したが、「話のすり替えだ」との指摘が相次いでいる。各メディアによると、安倍首相は会見で「公務員の定年延長法案や公務員制度の改革は、国民の声に耳を傾けていくことが不可欠。理解なくして前に進めることはできない」と語った。「どのように国民の理解を得るのか」という質問には「この法案については様々な批判があった」「公務員制度の改革について丁寧に説明していくことが大切なんだろうと思う」とコメント。そして「法解釈の変更が今回の見送りに影響を与えたのでは」との問いに、こう答えた。「今回の法案は公務員の定年延長の法案であり、公務員制度の改革でございます。その中でご説明してきたところでありますが、様々なご批判をいただく中で、先ほど申し上げましたように、大切なことは国民の皆様のご理解をいただきながら進めていくことが肝要と考えております」安倍首相は「公務員の定年延長法案に批判があった」と繰り返したが――。その認識は正しいだろうか?「国家公務員法等の一部を改正する法律案」が問題視されたのは公務員の定年延長に関する箇所ではなく、ともに束ねられた検察庁法改正案だった。その内容から「内閣によって恣意的な人事が可能となるのでは」「黒川検事長の定年延長を後から合法化するのか」といった声が上がり、Twitterデモ「#検察庁法改正案に抗議します」を筆頭に多くの人たちが異議を唱えた。日本弁護士連合会も4月6日に「検察官の政治的中立性や独立性が脅かされる危険がある」との声明を発表し、今月15日にはロッキード事件を担当した検察OBたちが「検察を弱体化して時の政権の意のままに動く組織にしようとしており看過できない」との意見書を法務省に提出している。つまり世論も法のスペシャリストたちも、公務員の定年延長法案を批判したわけではない。会見で最後まで、検察庁法改正案について触れることのなかった安倍首相。ネットでは「話のすり替えだ」として、こんな声が上がっている。《理解を得られず、多くの反対をいただいてるのは「検察庁改正案」なのに、また得意の論点すり替え》《何勝手に『公務員制度の改革』にすり替えてやがんだ。問題視されてたのは『検察官の定年延長における特例』だろうが!公務員の定年延長については誰も反対してねえよ》《検察庁法改正案にみんな反対してたのであって公務員の定年延長に反対してたわけじゃない。すでに事実のすり替えがはじまってる》検察庁法改正案は世論や法曹界のみならず、海外メディアからも批判されているが――。その声は、安倍首相の胸にどう響いているのだろうか?
2020年05月20日政府は1月31日、定年退官する予定だった東京高検・黒川弘務検事長(62)の定年を半年先にまで延長すると閣議決定した。検事長の定年延長は前例がない。日本経済新聞によると、同日の会見で菅義偉官房長官(71)は「検察庁の業務遂行上の必要性に基づいて、法務省から閣議要請の請議があり決定した」と述べたという。「極めて異例のケースであるにもかかわらず、政府側は今回の決定について『複雑な事件の捜査や公判に対応するため』と語るにとどめ、詳細を明らかにしていません。検察とは、政治的中立性が厳しく求められるもの。その人事に政権側が介入することを危険視する声が続々と上がっています。また、検察庁法や国家公務員法の観点から違法性を指摘する有識者もいます」(全国紙記者)同紙によると立憲民主党・枝野幸男党首(55)は2月2日、「検察まで安倍官邸が恣意的に動かすことは許されない」と厳しく非難したという。「一部では『黒川検事長を次期検事総長にするために定年を延ばしたのでは』との見方があります。というのも安倍首相の意向をくんだと思われるような判決が、黒川検事長時代になされてきたからです。そんななかで今回の決定が下されたわけですが、果たしてそれで国民の疑念を払拭できるのでしょうか」(前出・全国紙記者)各メディアによると安倍晋三首相(65)は3日の衆院予算委員会で「法務省で人事を決定し、我々は考え方を了としている」と述べたというが……。野党は黒川氏の人事に関して国会で追及するという。
2020年02月04日「同い年で58歳のご主人が、あと2年でいま勤めている会社を定年退職すると聞いています。そこで、いまから定年後のライフプランについて夫婦で話し合いを進めているそうです」(黒木の知人)昨年、映画『終わった人』で定年を迎えたサラリーマン夫を支える妻役を演じて話題になった、女優の黒木瞳(58)。私生活でも、まさに同じ境遇に立っているようだ。黒木は今年1月、雑誌のインタビューでこう語っている。《会社員が会社に行かなくなると、夫婦のあり方も変わってくるだろうなって》(『終活読本ソナエ』19年1月16日発売号)前出の知人はこう続ける。「定年後はカルチャーセンターなどで習い事をしたり2人で旅行に行ったりと夫婦共通の趣味を作ることが、かねてから黒木さんの夢だったそうです。ご主人は定年後のことをあまり考えていないそうで、黒木さんが『いまからちゃんと準備しておかないと!』と、促しているのだといいます」終活カウンセラー協会代表理事の武藤頼胡さんは、定年を控える夫婦についてこう語る。「多くの日本人男性は仕事一筋で、現役時代は趣味らしい趣味もなく、休日に会う友人もない。なので定年後に突然、毎日8~9時間の余暇ができても何をしていいか分からないんです。逆に女性の場合、とくに専業主婦なら習い事やランチ会など自分の生活スタイルを持っている人が多い。そこにいきなり旦那さんが入ってくることを邪魔だと感じ、それが熟年離婚に繋がってしまうことも。だからこそ定年前に夫婦で話し合うことが大事なんです」黒木は夫婦で話し合いを進めるなかで、自然と“終活”にも興味を持ち始めたという。「お葬式やお墓をどうするか、財産分与はどうなるのかというような基本的なことから少しずつ勉強しているといいます。自宅にある高価な衣装や宝石も何がどこにあるのかきちんと把握するため、整理をし始めたそうです」(前出・知人)2年後に夫が定年を迎えたタイミングで、黒木自身も仕事のスタイルを変えていくつもりだという。「黒木さんはここ数年で、いままで以上に家族の時間を大事にしたいという思いが増したといいます。女優業も監督業も、やりたいことはやり尽くした。ご主人の定年に合わせて、少しずつ仕事をセーブしていく予定だと聞いています」(映画関係者)夫婦で描く“第2の人生”は準備期間から始まっている――。
2019年02月27日「人生100年時代」とは、裏を返せば「生涯労働時代」。そこに拍車をかけるように政府から打ち出された「70歳定年制」案の裏には、さらに生活を苦しめる恐怖の未来が……。「生涯現役社会の実現に向け、継続雇用年齢を65歳以上に引き上げることの検討を開始する。安倍内閣最大のチャレンジである“全世代型社会保障”への改革を議論したい」安倍晋三首相は10月5日、自身が議長を務める「未来投資会議」のなかで、このように宣言した。定年を70歳へ引き上げるため、’20年の通常国会に関連法案を提出することを目指すという。さらに15日の臨時閣議では、消費税率を’19年10月1日から、予定どおり10%に引き上げることを表明した安倍首相。そこでも、「消費税増税による増収分は社会保障制度への転換に充てる」と、増税への国民の理解を求めた。この政策について、“からくりがある”と指摘するのは経済評論家の加谷珪一さんだ。「70歳に継続雇用年齢が引き上げられれば、5年ぶん現状より収入を多く得ることができるとも考えられます。しかし、裏を返せば、政府は『70歳まで年金は支給しない』という政策を掲げたも同然なんです」残業が多いときで月130時間を超えていた68歳男性警備員が、今年4月、夜勤中に亡くなり、遺族が労災申請を行ったという報道もあった。高齢労働者も“過労死”してしまうという以前では考えられなかった時代に突入したいま、仮に10年後に「70歳定年制」の関連法案が施行された場合、50~60代夫婦の生活環境はどのように変わるのだろうか。その未来と防衛策を加谷さんの解説で見ていこう。■年金は現在の「見込み額」から2割カットに「当初は60歳から年金支給でしたが、’18年度中に65歳支給へと移行するための最終段階がスタートします。移行が完了して間もなく、政府と財務省は、68歳に引き上げるでしょう。68歳支給に完全に移行した段階で、今度は70歳支給になるわけです。そのうえで、いまの50代が実際の受給年齢を迎えたときには、現在の見込み額よりも少なくなることを想定しなければなりません」65歳から受給した場合と、70歳から受給した場合の「厚生年金」「国民年金」受取額を加谷さんが比較したグラフを見ると、後者の額がかなり少ないことがわかる。「政府は68歳、70歳に支給年齢を引き上げた際には、月あたりの支給額を増やすと言っています。しかし、現在の年金財政や、将来の高齢者人口から見ても、そうなる可能性は非常に低い。受け取る年金は、2割ほど減額されるとみるべきです」増額措置が取られず、65歳時点での平均余命(男性84歳、女性89歳)まで生きた場合、年収400万円の夫と専業主婦の世帯であれば、65歳支給時と比べると、厚生年金ではおよそ1,200万円ほど減額される試算結果に――。「年金収入のみで生活費をまかなうことは難しいため、確定拠出年金(iDeCo)などの投資は貯金としてやっておくべきです。現行のiDeCoでは60歳以降は加入・運用できませんが、70歳に定年が引き上げられれば、加入できる年齢の上限も引き上げられる可能性があります。そうなればさらなる増額も見込めるでしょう」■住宅地の価格はダダ下がり……「持ち家」が損になる時代に「高度成長期やバブルまでのサラリーマン世帯の住まいは、圧倒的に『持ち家』志向が強かったといえます。しかしここ最近では、都心型を中心にマンションの価格が高騰していて、特に郊外の住宅地は逆に価格が下落、今後もその傾向は続きそうなんです」老後のマイホームのためといって、地方に一戸建てを購入することはリスクが高く、ローンの返済が苦しくなったときのために、いくらで売却できるかを慎重に考えるべき、と加谷さん。「高額な都心のマンションの購入もリスキーといえます。いくらで売却できるか、を想定しなければいけないことは一軒家と同じ。利便性がいい都心の賃貸マンションをついのすみかにすれば不動産での失敗はないのですから、そういったライフスタイルを目指したほうがよいかもしれません」
2018年10月31日こんにちは。コラムニストの鈴木かつよしです。筆者と妻は間もなく夫婦生活30年になります。自分がいわゆるサラリーマンではないので、“定年退職”というものはありませんが、体力的な理由からしても今後は仕事が“量”より“質”重視になっていくと考えられ、 リタイア男性同様、自宅にいる時間は増えてくることが予想されます。そんな夫が妻と良好な関係を続けていくうえでの鉄則とは何でしょうか?共通の趣味を持つことでしょうか?それも良いことですが、筆者は“妻の楽しみを理解すること”こそが第一であると思っています。実例を見ながら一緒に考えましょう。●妻には妻の育んできた世界がある30代の後半から50代の始めごろまで小さな個人企業を経営していた筆者は、収入面での浮き沈みがとても激しかったため、その谷間を埋めるために下の子が小学校に上がってからは妻が公的機関の職員となって働いてくれました。妻の仕事は江戸時代の文化や動植物に関する知識、造園技術や都市社会学への造詣が必要とされるため、妻は自らの楽しみのためにもそういった分野の勉強に積極的に励み、おかげで多くの知的な趣味を持つようになりました。能や狂言、浮世絵の鑑賞をはじめとして野鳥や植物の観察、市営農園での野菜づくりなど、妻は筆者があずかり知らない趣味の世界をたくさん持っています。そんな妻に、野球やラグビー観戦、国内外のフォークやロック音楽の鑑賞が趣味の筆者が「俺と一緒の趣味を楽しもうよ」などとしつこく迫ったら、彼女はうんざりしてしまう ことでしょう。妻には妻の育んできた世界があるのです。夫婦がたまたま共通の趣味に恵まれて一緒に楽しむことができればそれはそれで素晴らしいことではありますが、多くの場合、そううまくはいきません。そこで夫が肝に銘じておかなくてはならないことは、亭主風を吹かせて「共通の趣味を持とうぜ」などと主張することではなく、妻が妻の人生の中で培ってきた楽しみを“理解する”ということだろうと思います。●リタイア後に夫婦関係が「よくなった」と答えた男性には共通点がある朝日新聞、2017年4月9日付朝刊の『Reライフ』面の記事の中で、リタイア後に夫婦関係が「よくなった」と答えた男性には共通点があるように見えることを、具体的なインタビュー事例をあげて示唆しています。ざっと引用いたしますと、**********・時間ができ、余裕が生まれたのかよく話すようになった(神奈川県/65~69歳)・夫婦の会話が増え、お互いの考えを理解できるようになった(神奈川県/65~69歳)・接する時間が増えて、お互いをより理解できるようになった(青森県/65~69歳)・定年前より話をするようになった(東京都/60~64歳)・仕事最優先で生活していたが、定年後は妻にも配慮が出来るようになった(京都府/70~74歳)**********このようなかんじです。これを見ると、リタイア後に夫婦関係がよくなった男性には、“時間ができたことで妻と落ち着いて話すようになり、妻が大切にしているものや妻の楽しみなどが理解できるようになった” という共通点があることがわかるかと思います。●旅行はどんな夫婦にも共通の趣味になるので無理して共通の趣味を持とうとしないでいいまた同じ記事の中では、やはり“リタイア後に夫婦関係がよくなった”とする男性の体験談として、“旅行の効用”をあげたものも紹介しています。**********・(リタイア後は)一緒に旅行したり、手伝いではない家事をしたりできる(三重県/65~69歳)・自由な時間が出来た現在は、日常の夫婦間の会話のみならずお互いの趣味の自慢話が出来たり、旅行や車での近距離ドライブなどにお互いの貴重な時間を使えるようになれてとても関係が良くなった(千葉県/75~79歳)**********考えてみれば、肩肘張って「これからは夫婦共通の趣味を持つぞ」などと意気込まなくたって、旅行であればどんな夫婦にとっても共通の趣味になります よね。なぜなら、旅行はまず計画の段階で夫婦による話し合いや資料集めといった共同作業が必要となる。次に、列車やバス、船、飛行機といった乗り物に乗ることが、夫婦に日常では味わいにくい新鮮な風景と会話を提供してくれる。そして、住み慣れた家から遠く離れた旅館やホテル、民宿といった施設に一緒に宿泊することは、夫婦にこれまで歩いて来た道程を振り返る機会と「住み慣れた家へまた帰りたい。一緒に帰ろう」という気持ちを生じさせてくれるからです。旅行の効用を最大限に活用すれば、「無理をしてでも夫婦共通の趣味を持たなければ」といった精神的な焦りから解放されます。その分の気持ちの余裕を「妻の楽しみを理解する」「妻のライフスタイルを尊重する」という方向にもっていけばいいわけです。●“卒婚”のように大げさに考えなくても、妻の人格を尊重するだけでいいフリーライターの杉山由美子さんは、その著書である『卒婚のススメ 人生を変える新しい夫婦のカタチ』を通して、夫婦が結婚という形式は維持しながらもお互いに干渉しないという新しい夫婦のあり方を“卒婚”という造語を使って提唱されました。杉山さんの提案の中には、ご自身も実行された“別居婚”という形も“卒婚”の有力な一形態として入っていますが、筆者はそこまで大げさに考えなくても、わが国の一般的なリタイア後夫婦にとっては“卒婚”という概念の中にある「夫婦がお互いの人格を尊重する」という基本姿勢を再確認するだけで意義がある と思っています。とくに男性の場合、「なんだかんだ言ったって俺と一緒に過ごした方が女房も楽しいだろう」みたいな勘違いをしている人は相変わらず多いです。ただでさえ30年もこんな男と苦楽を共にしてくれたのですから、もう十分ではありませんか。奥様には奥様の世界があり、奥様には奥様の楽しみがあるのです。リタイア夫の鉄則とは“妻の楽しみを理解すること”です。そしてその態度は、“妻の人格を尊重する”だけで自然に養われてくるものだと思います。【参考文献】・『卒婚のススメ 人生を変える新しい夫婦のカタチ』杉山由美子・著●ライター/鈴木かつよし(エッセイスト)●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
2017年06月13日ゆこゆこは14日、「シニアの仕事」に関する調査の結果を発表した。対象は50代以上の同社サイト会員2,509名。期間は9月8日~9月17日。○定年・早期退職後、「会社勤め」は2割に「定年退職・早期退職の実施状況」について聞くと、46.1%で「どちらもしていない」が最多となった。次いで、「定年退職をした」(38.7%)、「早期退職をした」(15.2%)となった。「定年退職」「早期退職」をした人に対して「現在の就労状況」を聞いたところ、59.8%で「働いていない」が最多だった。次いで、「会社勤めをしている」(24.9%)、「起業して働いている(個人事業主を含む)」(8.0%)、「NPOやボランティア活動を行っている」(7.4%)となった。定年退職し、現在も働いている人に対して「定年退職後も働いて良かったと思うこと」を聞くと、1位は「社会とのつながりを維持できている」「健康を維持できている」(ともに61.9%)だった。次いで、「時間を有効に使えている」(52.8%)、「世の中の役に立っていると感じられる」(38.8%)となった。定年・早期退職後、1カ月当たりの「仕事による収入」はどれくらいかを聞いたところ、会社勤めをしている人は、47.4%が「10万円~20万円未満」となった。次いで、「10万未満」(24.4%)、「20万円~30万円未満」(16.7%)。起業した人は、38.0%が「10万円未満」だった。以降、「10万円~20万円未満」(29.6%)、「20万円~30万円未満」(14.8%)となった。
2016年01月15日