こんにちは、子育て研究所代表の佐藤理香です。2016年8月26日、女優の高畑淳子さんが、息子の高畑裕太容疑者の事件について謝罪会見を行いました。記者からの質問は辛辣なものが多く、中には育て方の悪さに言及するものもありました。高畑家では、思春期に大きな対立や葛藤があったということはご本人が話しています。この思春期は第2反抗期ともいわれ、だいたい10歳~18歳くらいに相当します。親子で激しく対立するケースも多く、「こんな子じゃなかったのに……」「育て方を間違えたかしら……」と、心配を募らせる親も多くなります。そこで今回は、思春期で反抗期を迎えた子どもとのコミュニケーションについてお伝えします。●反抗するのはなぜ?天使のようにかわいかったわが子。それが、あるときから突然、あるいは徐々に変わってしまうのが思春期です。思春期の子どもは思考力が育ち、ある程度、物事を自分で判断できるようになっています。自分だけでなく、親に対しても客観的に見るようになります。そのため、それまではよく言うことを聞く子だったとしても、親の言動に疑問を抱くようになる のです。また、多感な時期なので、「あの人のようになりたい!」「環境をよくしたい!」「新しく何かしたい!」などさまざまな欲求が芽生えます。ところが、解剖学的な理由から、思春期の脳はパニックになりやすく未完成である こともわかっていますし、そもそも人生経験が少なく、欲求を満たせる能力には乏しいのが実情です。このため、“何とかできないか”“何とかしてほしい”というストレスが発生します。ストレスを伝えることができる相手がいる場合は、その相手に打ち明けることになります。打ち明け方はいろいろで、キレるケースもあれば、泣きながらという情緒不安定なことも多いのです。●反抗しないのはラッキー?「うちの子、反抗しないわ」という方もいるかもしれません。手がかからない、心配も少なくて安心……と思いきや、ある日突然、大爆発するケースも耳にします。子どもが反抗しない場合は、“反抗を許してあげる状況 ”を作れているか、より注意してみましょう。本来、子どもは親に当たっても、トラブルを起こしても、親はわかってくれると根拠のない自信をもっているものです。どんな子どもでも、多かれ少なかれ親の顔色はうかがっています。ただ、顔色をうかがいすぎて言いたいことが言えない、親の忙しさや経済状況、時間の無さを目の当たりにして“迷惑や心配をかけたくない”と思いを吐き出せない子どももいます。現段階で内面を外に出せずに悩んでいる場合、将来も同じような悩みに直面するかもしれません。思春期という今、子どもが適切な時期で反抗できることは意味があるのです。●親の接し方は?「子どもと対話しましょう」。これは思春期の親子関係でよく言われるフレーズです。親子で対話できる状況なら、親の心配も半減するところです。ところが、この対話が成立しない家庭も多いのです。何か話せば、すぐ声を荒げる。「ウザい」「うるせえ」「死ね」と言われる。何かと八つ当たりされる。用事を伝えても無視される(聞いているのかわからない)……これらは多くの親が悩む問題です。子どもの成績や友人関係、素行など、親が気になることがあれば「どうだった?」「どうして?」と追及していませんか。子どものほうから用事で話しかけられた際に、スマホをいじりながら聞いていた、自分の意見を押し付けた、子どもの話を笑ったり叱ったりしたということはありませんか?親は大人なので、物事を善悪で判断しがちです。人生経験も豊富なので、行く末が想像できるだけに、手っ取り早い解決策を教えたくなってしまうものです。しかし、ここでちょっと我慢。まずは、子どもの反応を受け止めることが重要 です。子どもが言っていることを、そのまま全面的に素直に受け止めましょう。それが子どもの現実です。向かい合い、話を落ち着いて聞くだけで子どもは安心します。家族だからこそ、態度も言い方もすべてが不満に感じるかもしれません。ただ、思春期の子どもにとって“伝える相手”がいるのは大きな支えで、信頼関係があるからこそです。反抗的な態度になる場合もありますが、子どもの思いを“伝えることができる相手”が親であり、第三者に影響がなかった、子どものストレスを発散させてあげられるし、大事な子どものイライラを受け止めるのが私でラッキーだったと、思考を転換できるようになれば気持ちが軽くなります。“子どもの考えを素直に受け止める ”。頭でわかっていても、つい別の行動をとってしまう……。そんなこともたくさんあるでしょう。親だって、完璧にはなれません。子育ての悩みや葛藤、そんなところも思春期の子どもに率直に伝えてみるのもいいかもしれません。あと数年で子どもは巣立っていきます。きっと考え悩んだ子育てが懐かしくなるときがきますよ。【参考文献】・『10代の脳反抗期と思春期の子どもにどう対処するか』フランシス・ジェンセン、エイミー・エリスナット(著)●ライター/佐藤理香(株)
2016年09月08日強姦致傷容疑で逮捕された高畑裕太容疑者(22)の母で女優の高畑淳子さん(61)が、渋谷区代々木に建設中の豪邸を売却する可能性があることを、『日刊ゲンダイ』が報じています。裕太容疑者が事件を起こしたことにより、 24時間テレビのドラマが撮り直されたり、大河ドラマ『真田丸』で代役が立てられたりするなど、影響の大きさは計り知れません。これらの被害によって裕太容疑者に科せられる違約金は5億円とも言われており、今後仕事復帰することが困難となると、その負担は高畑さんにものしかかってくると言えるでしょう。高畑さんは現在、代々木にある40坪の土地に3階建ての豪邸を建設中とのことですが、これを息子の違約金のために売却するのではという見方が強いようです。CMの中止や出演番組での発言がカットされるなど、仕事での影響も出始めている高畑さん。事件の影響は、芸能活動への被害だけではおさまりそうにありません。●高畑淳子に対する同情の声はやみつつある?息子が起こした事件の違約金を負担するため家を売却するのではという話にネット上では、『ただただかわいそう。あんなバカ息子のために、頑張って貯めたお金を捨てることになるなんて』『違約金はもちろんだけど被害女性に慰謝料も払えよ』『間取りとかウキウキしながら考えてたんだろうけど、一瞬で失うのか。切ないな』『2億円の豪邸って…。金銭感覚が違うし、やっぱり一般人と比べるともともと感覚が違うとこがあるんだよ』『これでもまだ、息子を産んだことを後悔なんてしないんだろうな』『仕事は減る一方で出費は莫大。かわいそう』『息子はいまだに能天気にメシ食ってそう』『これ、近所に住む人にとっては朗報じゃないの?あんな男がいる家族が近くに引っ越してくるなんて怖くて耐えられないよ』『事件直後に舞台の降板しなかったけど、お金のためっていうこともあるんだろうね』『息子は社会復帰しても、芸能界はもちろん普通の仕事をするのも難しいはず。返すのは母親になるだろうね』など、裕太容疑者を批判する声に加え、莫大な違約金が母親の負担になってしまうことを同情する声もありました。来年に公開を予定していた裕太容疑者出演の映画がお蔵入りになるという話もあり、今後も事件の影響は広がっていくことが予想されます。果たして、高畑さんはいつまで息子のことを守り続けるのでしょうか。【画像出典元リンク】・高畑淳子オフィシャルブログ「Atsuko’s Tsureduregusa」/(文/パピマミ編集部)
2016年09月05日フリーアナウンサーの高橋真麻さん(34)が、騒動の渦中にある高畑淳子さん(61)に対して放った言葉が話題を呼んでいます。8月30日放送の『バイキング』(フジテレビ系)の中で、真麻さんは淳子さんの会見について『一生お母さんはお母さんだよと言ってあげられることに、優しすぎるなと。うちだったらあり得ない』とコメント。さらに、『芸能界は親が表に出る仕事なので、(何かを犯すと)より迷惑がかかる。その気持ちを持っていないといけないと、小さい頃からすりこみしていかないといけない』と発言しました。同月29日放送の『スッキリ!!』(日本テレビ系)では『親にも一部責任があるのかなと思いますけど』と、高畑裕太容疑者(22)への教育不足があったのではないかと指摘しています。この真麻さんの発言を受け、ネット上では賛同の声が多く上がっています。●高橋真麻の「うちならあり得ない」発言に賛同の声が続出『その通り。高畑淳子は甘すぎるよ。普通なら親子の縁を切るぐらいの罪でしょ』『高畑淳子を見てると、やっぱり教育が悪かったんだと思わざるを得ない。物事の善悪を十分に教えてあげられなかったんだろう』『真麻ちゃんは自分も同じ2世タレントだから、今回の件を誰よりも重く受け止めてる。母親の責任に言及したのはえらい』『成人したら親に責任ないとは言うけど……あの会見を見たら完全にそうとも言えない気がする』『普通あのタイミングの会見で、被害者への謝罪以外の言葉を口にしないでしょ。よりにもよって息子を擁護するような発言はあり得ない』『高橋真麻この発言で「お前が言うな」とか叩かれてるけど、同じ2世タレントとしてこの発言をしたのは相当覚悟あってのことだと思う』『ほんとにこれ。しつけは小さいうちからコツコツ積み重ねるもの。それをしなかったからこういうことになったんだよ』『同じ芸能界にいて、親に責任があるとは言いづらかっただろうけどよくぞ言ってくれた』などなど、ネット上では真麻さんの発言に賛同する人が続出しています。高畑裕太容疑者(22)と同様に、自身も同じ2世タレントである真麻さんですが、その分、今回の高畑容疑者の犯した罪の重さを誰よりも痛感しているのかもしれませんね。【画像出典元リンク】・高畑淳子オフィシャルブログ「Atsuko’s Tsureduregusa」Powered by Ameba/(文/パピマミ編集部)
2016年08月31日2016年8月28日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、お笑い芸人の松本人志さん(52)が高畑淳子さん(61)へ苦言を呈したことが話題となっています。同番組内で、強姦致傷容疑で逮捕された俳優の高畑裕太容疑者(22)の話題になった際、松本さんは母である淳子さんの謝罪会見に言及し、『息子にもうちょっと怒らないといけない』と発言しました。続けて、『そういう感じで今まで育ててきたのかな、今後もそうなのかな、と思ってしまう』と自論を展開。重大な事件を引き起こした高畑裕太容疑者への淳子さんの態度に苦言を呈しました。この松本さんの発言を受けて、ネット上では賛同の声が多く飛び交いました。●松本人志の“苦言”にネットでは賛同の声多数『その通り。お母さんがこんな感じで甘やかし続けたから今回の事件に繋がったんだよ。反省してほしい』『どんなに子煩悩でも、ダメなことはダメと突き放さないといけない。それができてなかったのでは?』『20歳越えたら親は関係ないけど……やっぱりこの親にしてこの子ありって感じがしてしまう』『会見で被害者よりも息子のことばっか話してておかしいと思ってた』『多少の軽い犯罪なら親子愛を語って世間の同情を買えるけど、強姦致傷は無理。思い切って絶縁するくらいじゃないと今後仕事なくなるよ』『少なくとも会見の場で息子を気遣う言葉は一切するべきじゃなかった』『甘い。甘すぎる。こんなことじゃまた同じこと繰り返すよ。引きこもりの親もそうだけど、なぜこういう親は子どもを突き放さないのだろうか』『「どんなことがあっても私はお母さんだから」って言ったらしいけど、これが甘やかしの原因だと思う。事件後初の面会でこの言葉は普通出てこない』『甘甘。褒める子育てだけでは子どもはまともに育たないってことが証明されたね』『あの会見では被害者よりも息子の方が可哀想って思ってるようにしか見えなかった』などなど、ネット上では淳子さんへの批判の声が多く聞かれました。今回の事件で淳子さんに直接罪はありませんが、今後しばらく世間からのバッシングは避けられないようです。【画像出典元リンク】・高畑淳子オフィシャルブログ「Atsuko’s Tsureduregusa」/(文/パピマミ編集部)
2016年08月29日お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、28日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、女優・高畑淳子(61)に苦言を呈した。23日に強姦致傷の疑いで俳優・高畑裕太容疑者(22)が逮捕された。テレビ各局をはじめ、周囲が対応に追われる中、母・淳子は26日、都内で開いた会見で涙ながらに謝罪。被害女性と関係各所に向けて詫びの気持ちを語り、「こんなことは不謹慎で言ってはいけないんでしょうけども」と前置きしながら、裕太容疑者との面会時に「私はどんなことがあってもお母さんだから」と伝えたことを明かした。この会見について松本は、「厳しめに言わせてもらうと、もうちょっと息子に怒らないといけないと思います」と指摘。「『一緒に乗り越えていこう』みたいな感じのコメントは……いやいや、お母さんとして息子に対してしっかりと怒りをもう少し出さないと。そういう感じで育ててたのか? この先もそうなのか? 僕はちょっと思ってしまいましたね」と正直な感想を口にしていた。
2016年08月28日若手俳優の高畑裕太容疑者(22)が強姦致傷容疑で逮捕されたことを受け、2016年8月26日、母親で女優の高畑淳子さん(61)が都内で会見を開き、一連の騒動について謝罪しました。前日の25日に裕太容疑者に面会した高畑さんですが、 裕太容疑者の様子について、「申し訳ないと繰り返し、震えて泣いていた」と明かしました。会見は、イスやテーブルは置かれずマイク1本という状況のなか行われましたが、高畑さんは時おり足元をふらつかせるなど憔悴しきった様子で、心配する声があがっています。自身の仕事にも影響が出始めているなか、疲労した様子が見られる会見となったようです。●成人してもなお母親に迷惑をかける息子に非難の声息子が起こした事件について会見した高畑さんに対しネット上では、『足元ふらふらなんだけど大丈夫?』『ここ数日で一気に痩せたんじゃない?疲労困憊って感じで心配になる』『見てるこっちが苦しくなる…。痛々しくて見てられないよ』『マスコミの質問が下品すぎて引くわ』『22歳にもなって母親に迷惑かけるとか最低息子だな!謝罪も母親じゃなくて息子にさせろ!』『とりあえず高畑さんを座らせてあげて…』『この会見を一番見るべきなのはバカ息子。これ見て反省しろ』『性犯罪は親の育て方が悪いとかっていう問題じゃないからね。ただただ気の毒としか言えない』『お母さんのCMも中止になって番組の出演シーンもカットされてるとか、どれだけ迷惑かければ気が済むんだよ』『擁護する気はないけど、これ見ると高畑さんも被害者って言いたくなる』など、憔悴しきった姿を心配する声とともに、母親へ迷惑をかける息子を非難する声がさらに高まりを見せているようです。今後の自身の活動については、「しっかりと仕事を務めることがしょく罪になる」と語った高畑さんですが、今回の件で悪影響を受けるのは間違いないと言えるでしょう。【画像出典元リンク】・高畑淳子オフィシャルブログ「Atsuko’s Tsureduregusa」/(文/パピマミ編集部)
2016年08月26日高畑淳子主演で9年ぶりに復活上演を行う、森光子が最も愛した喜劇『雪まろげ』。その製作発表記者会見が7月7日に行われ、高畑、榊原郁恵、的場浩司、青木さやか、脚本・演出の田村孝裕が登壇した。【チケット情報はこちら】本作は、1980年から2007年までにシリーズ通算471回上演回数を重ねた人気作。森の「嘘つき女を演じてみたい」というひと言から誕生したキャラクター・温泉芸者の夢子の小さなウソが、雪まろげ(=雪転がし)のようにどんどん次のウソを呼び、やがて温泉街を揺るがす大きなウソになってしまう喜劇だ。今回の登壇者のほか、柴田理恵、山崎静代(南海キャンディーズ)、湖月わたるら個性豊かなキャスト陣が演じる。会見は、高畑と榊原が艶やかな芸者姿、青木は芸者の見習い姿で登場。高畑は、「この『雪まろげ』は森さんのために書かれた本です。森さんと同じようにはどうしたってできませんので、“思わず調子に乗ってウソをついてしまう”というようなところを核にして、掘り下げてやってみたいと思います」と抱負を語った。また、高畑は「森さんとお芝居していると“お芝居の神様”とお芝居しているみたいで。『お芝居で一番なにを大事にしてらっしゃるんですか』って聞いたら、『和ね』って。みんなで作るってことだと私は思うんです」と、森との思い出を披露。榊原も「最後の2009年5月の『放浪記』も観に行きましたが、舞台で階段を手すりもなくダダダダッと上がられるあの姿、防波堤で見送られる後ろ姿がとても素敵で。人間ああやって立ち姿でその人の人となりとかが分かるんだなあって。姿で見せてもらいました」と笑顔を見せた。青木は高畑の印象を聞かれ「怖いって思ってました」と突然の告白。「そんなことないよ!」と驚く高畑にしどろもどろになりながら「よろしくお願いします!」と距離を詰めた。詩才あふれる新聞記者を演じる的場は、劇中に出てくる詩に共感し「思わずその台本を持って妻の前でその詩を読みました」と話し、女性陣を驚かせた。この日は七夕ということで、願い事を書いた短冊を披露。高畑は「『雪まろげ』生きて終われますように」、榊原は「愛らしい銀子ちゃんが12月まで務まりますように」、的場は「世界平和」、青木はかつて森がスクワットを150回やっていたことを受け「スクワット100回」。4人揃って笹に吊るした。『雪まろげ』は、9月24日(土)・25日(日)東京・シアター1010を皮切りに、全国16会場で上演。東京公演は7月9日(土)午前10時より一般発売開始。取材・文:中川實穗
2016年07月08日藤山直美と高畑淳子が初共演を果たす舞台『ええから加減』の製作発表が、6月4日に都内で行われた。『ええから加減』公演情報原作は第84回オール讀物新人賞を受賞した永田俊也の短編小説で、上方女漫才コンビの濱子(藤山)と宇多恵(高畑)を中心に物語は展開する。25年のキャリアがありながら、コンビの人気はそこそこといったところ。しかし、ボケ役の宇多恵が突然「上方演芸大賞を目指そう」と言い出したことから、状況は変わり始める。漫才は劇中で実際に披露される予定で、藤山は「イメージするコンビは、海原お浜・小浜師匠や、島田洋之介・今喜多代さん、内海桂子・好江師匠のように、どの年代でも楽しめる王道で古風なタイプ。一生懸命ふたりで練習して、役者による漫才にしてはようがんばったな、と思っていただきたい」と謙虚な姿勢をみせる。一方の高畑は、藤山との初共演が何よりうれしいようで、「短パン、スッピンでマーケットを走り回っているような私が、藤山さんとお芝居できるなんて。軽い“追っかけ”だったので、胸がいっぱいです。漫才のシーンは、読み合わせの段階からすごく面白くて、このまま出しても金になるぞ、と思ったほど。藤山さんは絶対かなわない人ですし、ただへばりついていくつもりです」とユーモラスに心境を語った。記者会見には原作者の永田、脚本・演出の田村孝裕、濱子の夫役を演じる赤井英和、漫才コンビの所属事務所の専務に扮する田山涼成も出席した。永田は「脚本を読んだらものすごくすばらしい内容だった。今から成功を確信しています」と期待を寄せ、田村は「“笑うとはどういうことか”が今回のテーマのひとつ。ぜひ笑っていただけるような舞台を作りたい」と意気込みを語った。公演は、東京・シアタークリエにて7月1日(日)から29日(日)まで。チケット発売中。
2012年06月04日高い演技力もさることながら、TVではバイタリティーあふれる発言で人気の女優、藤山直美と高畑淳子。このふたりが漫才コンビを演じる舞台『ええから加減』が7月に東京・シアタークリエで上演される。『ええから加減』チケット情報本作は、2004年のオール読物新人賞を受賞した永田俊也の同名小説をもとに、丁寧な人間描写に定評のある俊英・田村孝裕(劇団ONEOR8)が脚本と演出を手がけて舞台化するもの。大阪のお笑い芸人コンビ「海野濱子・宇多恵」の奮闘を、原作の味わいそのままに涙と笑いで描く。4月某日に行われたポスター撮影では、サザエさんのような髪型を提案するなど、並々ならぬ意気込みを見せる高畑に話を訊いた。劇中ではボケ役の宇多恵を演じる高畑。「台本を読んだら、最初と最後に漫才のシーンがあるんですよ!舞台に立って、お客様に“大したことないな”と思われることほど恥ずかしいものはない。だから稽古場ではたくさん恥をかいて、少しでも“おもろいやないか”と楽しんでいただけるようにお稽古したいですね」と話す。漫才の稽古も「先日あるパーティーでますだおかだの増田さんにお会いして、お友だちになってもらいました(笑)。早速“役者さんと芸人は立ち位置から違いますよ”なんて貴重なアドバイスをもらってます」と準備万端の様子。物語は中堅でそこそこ人気もある漫才コンビの濱・宇多を軸に展開する。若手芸人の人気に押されるようになったふたりが、一念発起して上方演芸大賞を目指すまでが描かれる。新ネタの打ち合わせやネタの練り直し、営業活動や審査員への根回しなど、お笑い界の裏側を綴るエピソードも見どころだ。「台本には濱子と宇多恵の女性の友情なんて、一切書かれてないんです。そこにあるのは、女の大事な時期をひとつの芸事だけにひたすら打ち込んできたふたりの関係。漫才が終わったらパッと帰る……みたいな仲なのに、芸のためには互いのことを思いやる、そこがなんとも魅力的だなって。私自身、芝居に身を削っているという気持ちもあるので、芸事に携わるものとして感じる部分がありました」。これと思ったら突き進む宇多恵と似た部分は、自身にも大いにあるとか。「女優をするって決めた時も、母が“この子は頑固だから”って諦めたくらい(笑)。いつも困難な道のほうを選んでしまうんですけどね」と笑う。ドラマにバラエティーにと忙しい今も、青年座に所属し、外部公演も含めてさまざまな舞台に立ち続ける高畑。「帝国劇場の楽屋口にある提灯に、歴代の名優の名前が書いてあるのを憧れの気持ちで見上げています。私ももっと頑張らないと!って」。そう語る高畑が全力で打ち込む舞台に期待したい。舞台『ええから加減』は7月1日(日)から29日(日)までシアタークリエにて上演。チケットは発売中。取材・文:佐藤さくら
2012年05月10日