PARCO PRODUCE 2024舞台『オーランド』が、2024年6月から8月に埼玉・東京・愛知・兵庫・福岡で上演される。このたび主演を務める宮沢りえのオフィシャルインタビューが到着した。20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作『オーランド』を、演出家・栗山民也の原案、詩人・岩切正一郎の翻案で舞台化し、現代に蘇らせる本作。主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を探求する物語となっている。本作で宮沢が演じるのは、あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランド。2012年に上演された朗読『宮沢賢治が伝えること』以来、宮沢と栗山は本格的に初タッグを組む。また、オーランドが各時代で巡り合う共演者には、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一が名を連ねた。インタビューでは、今回初参加となる栗山の演出やオーランドの役柄について、そして演劇とは何かなどが語られた。──栗山民也さんの演出作品には、初めてのご出演となります。尊敬している栗山さんと初めてご一緒できること、そして、栗山さんから『オーランド』という作品をご提案いただいたことが嬉しくて、怖さもあったけれど、ここに飛び込んでみようと思いました。栗山さん演出の作品はいくつも拝見していますが、舞台の空間、光、人物のミザンス(配置)と動きなど、そのトータルによって芸術作品を立ち上げていらっしゃることに、いつも感動します。役者仲間で栗山さんの舞台に出演されている皆さんが「また一緒にやりたい」とよく仰っているので、栗山さんの演出は一度経験すると虜になるのでしょうね。ですから今回、この100年近く前に書かれた物語をどのように表現されるのか、また、私たち役者をどのように演出してくださるのかを、とても楽しみにしています。──ヴァージニア・ウルフの小説を岩切正一郎さんが翻案された今回の台本はいかがでしたか。16世紀から20世紀までの約350年を生き続ける人物を描くファンタジーではありますが、台本にはその時代時代が持つメッセージや文化、背景も反映されています。読みながら、それをいとも簡単にふわりふわりと飛躍していく〈オーランド〉を体現するには、どうすれば良いんだろう、きっと莫大な想像力が必要になるだろうなと。そういう想像力を搔き立てるような表現ができるのは舞台ならではですし、それを強く意識した戯曲だと思いました。それに、言葉が美しくて。読んでいると、心地の良い言葉の音とリズムが脳裏に響きました。〈オーランド〉は「《愛》とは、どういうものなのか」ということを深く長く追い求め続けるのですが、その大きなテーマを重々しくなく、身近に感じられるように描かれていることも魅力の一つだと思います。現代に生きる私たちにも響くシーンや台詞がたくさんありますので、楽しみにしていてください。──〈オーランド〉という役の印象、魅力を教えてください。男性と女性という二つのジェンダー(性)を演じることができるのは、役者冥利に尽きると思いました。舞台上で何役も演じ分けるという経験はあまりありませんので、〈オーランド〉というひとりのパーソナリティではありますが、時代をどんどん超越し、そして性別が変わるという役は本当に楽しみで、台本を読みながらイメージを膨らませています。ただ、男性から女性へと変化するときの飛躍力をどのように表現できるか……。舞台で男性を演じるのも、ひとつの作品の中で役が変化するのも初体験ですので、私にとっては未知の世界。ただ古来、日本でも外国でもジェンダーレスな方は多く存在していましたから、そういう歴史上の人物についても振り返ってみようと思っています。──共演者の皆さんの印象をお聞かせください。山崎一さんとは何度も共演を重ねられていますね。一さんは、とてもチャーミングな演劇少年で、穏やかで平和の塊みたいな方。普段は「アホ」「まぬけ」と言い合っているのですが(笑)、本当に劇曲を読み解く力をお持ちで、ここぞというときにはヒントやアドバイスをくださるので頼りにしています!本当に芝居のことを考えて歯に衣着せぬ意見をくださるので、とても有難いですし、刺激になります。河内(大和)さんとはNODA・MAP『MIWA』(2013年)でご一緒していますが、4人芝居の『THE BEE』などにも出演されていて、野田秀樹さんが信頼されている方という印象なので、心強いです。谷田(歩)さんとは大河ドラマ(2011年『江〜姫たちの戦国〜』)でご一緒しましたが、舞台でご一緒するのは初めて。栗山さんが演出された『ロスメルスホルム』(2023年)を拝見しましたが、谷田さんの肉体のパワーと響く声は印象に残りました。KERA CROSS『骨と軽蔑』で共演していた鈴木杏ちゃんが、「野生児で楽しい方だよ!」と仰っていたので楽しみです。ウエンツ(瑛士)さんはバラエティ番組でご一緒した際に、朗らかに明るくトークを引っ張ってくださる聡明な方という印象を持ちました。カメラが回っていないときにもいろいろと気を配ってくださる方ですから心強いですね。皆さんから、心の底からお芝居を大切にされているのが伝わってきて、一緒に創り上げたいという気持ちがより一層強くなりました。もちろん〈オーランド〉を演じる私が飛躍しないと作品としては成立しないのですが。皆さんもいろいろな役柄を担わなきゃいけなくて大変だと思いますが、真摯に挑戦される方ばかりなので安心感があります。──『オーランド』のお稽古に入られる前の意気込みをお聞かせください。時代を超え、そして性別をも超えていくという飛躍力が必要な役を演じることに大きなプレッシャーを感じていますが、栗山さんを信じていますし、不安や怖さはありません。その日その時間その一瞬のお芝居に対して熱意を持っている演劇オタクのような方たちと一緒に創り上げることができるので本当に心強いです。<公演情報>PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーランド』原作:ヴァージニア・ウルフ翻案:岩切正一郎演出:栗山民也出演:宮沢りえ、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一ヴァイオリン演奏:越川歩埼玉公演:2024年6月29日(土)・30日(日) 彩の国さいたま芸術劇場大ホール東京公演:2024年7月5日(金)~28日(日) PARCO劇場愛知公演:2024年8月1日(木)~4日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール兵庫公演:2024年8月8日(木)~11日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール福岡公演:2024年8月16日(金)~18日(日) キャナルシティ劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年04月19日演劇ユニットろりえ(主宰:奥山雄太)主催、『ろりえの復讐』が2024年4月18日 (木) ~2024年4月24日 (水)に新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ 演劇ユニットろりえX 演劇ユニットろりえの新作 本公演「ろりえの復讐」の上演がされる。 本作はろりえにとって新宿シアタートップスでの初めての公演となる。 主演は、AKB48の元メンバーで今は女優として活躍し、舞台「十五少女漂流記」や「魔法歌劇 アルマギア〜Episode.0〜」で主演を務めた太田奈緒。お馴染みのレギュラーメンバー、安藤理樹、小見美幸、鈴木研、仲美海、中嶋海央、松原一郎、山岸拓生の出演に加え、劇団かもめんたるやゴツプロ!などに出演し、自身も劇団ハイワイヤを主宰する高畑裕太、現役 のAV 女優として活躍し人気を博す架乃ゆら、七海ティナ、秋元康プロデュースの劇団 4 ドル 50 セントに仲美海と共に所属する宮嶋璃乃、中嶋海央と共に劇団柿喰う客に所属しながら YouTube チャンネル「ほんタメ」MC を勤め、文庫本の帯の推薦文に起用されるなど、演劇のみならず様々な場で活躍している齋藤明里、主宰の奥山とはかねてより交流のある落語家の三遊亭仁馬らが今回、ろりえ初の出演となる。あらすじ“すべての悪いおとなに捧げる青春復讐劇”ナヲは映画を恨んでいた。幼い頃、映画監督だった父親は悪しき【製作委員会】に騙され、潰され、腑抜けとなった。しかし、血なのか、歳を重ねるにつれナヲも映画を好きになり、今では新宿のピンク映画館でアルバイトをしている。そんなナヲの前に、あの悪しき【製作委員会】が姿を表す。ナオはピンク映画を武器に、【製作委員会】への復讐を誓う―――演劇ユニットろりえとは脚本家、演出家、俳優である奥山雄太が主宰を務める演劇ユニット。2007年結成。女の子に対する絶対的な憧れと、男の子であることへの開き直りを、様々な角度から描き出す。あと、たまに切ない。公演概要『ろりえの復讐』公演期間:2024年4月18日 (木) ~2024年4月24日 (水)会場:新宿シアタートップス(東京都新宿区新宿3丁目20-8TOPS HOUSE 4F)■出演者太田奈緒安藤理樹(PLAT-formance)小見美幸架乃ゆら齋藤明里(柿喰う客)三遊亭仁馬鈴木研高畑裕太(ハイワイヤ)中嶋海央(柿喰う客)仲美海(劇団 4 ドル 50 セント)七海ティナ松原一郎宮嶋璃乃(劇団4ドル50セント)山岸拓生(拙者ムニエル)■スタッフ舞台監督:岩狹舜・土居歩舞台美術:三井優子音響:田中亮大(Paddy Field)音響操作:深澤大青照明:阿久津未歩(LICHT-ER)衣装:今井由希振付:みづき宣伝美術:安藤理樹宣伝イラスト:あわい制作:横井佑輔(PlayPlan)■公演スケジュール4 月18 日(木) 19:00☆19 日(金) 19:00☆20 日(土)14:00 / 18:30★21 日(日)14:0022 日(月) 19:0023 日(火)14:00★ / 19:0024 日(水)18:00☆限定プレゼント付き18日(水)19:00の回・・・キャスト直筆メッセージシート19日(木)19:00の回・・・フルキャストブロマイド★アフタートークあり客席開場は 30 分前です。■チケット料金前売一般:5,500円当日一般:6,000円(全席指定・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年04月08日ピリングス(pillings)の2024-25年秋冬コレクションが、2024年3月18日(月)、東京・池袋の自由学園明日館にて発表された。宮沢賢治を出発点に隙間風の音がふとやむと、鐘の音が響き渡る。あたりがまばゆい光りに包まれると、ショーの幕が開けた。ピリングスの2024年秋冬コレクションの出発点となったのは、詩人であり童話作家の宮沢賢治。彼の作品や思考に見られるような、「わからないものをそのままに、不思議なものは不思議なまま楽しむ心」にヒントを得て、「創造することへのきっかけ」をコレクション内に落とし込んだ。“銀河のような柄”そんな今季のファーストルックに採用したのは、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』を彷彿とさせるような“銀河のような柄”。宮沢賢治のことをふと考えるきっかけとなった夜行バスでの記憶をもとに、夜行バスのシートが流れ星に見えたことから採用した柄だ。夜行バスが駆け抜けるように、コレクションの幕開けを知らせるルックとして、似たような絵柄をあしらったニットを立て続けに登場させた。“気付きを促す”モチーフさて、今季大切にしているのは、定義づけたモチーフを知らしめるのではなく、見た人が創造するきっかけになるモチーフ並びにルックを提示すること。「何かに見えるな」という気づきを与え、思考を促すのだ。たとえば、ニットカーディガンなどに散りばめられたエンジェルを模した装飾は、見る者の想像力を掻き立てる。まるでエンジェルたちが浮遊しながらニットを編んでいるようにも見えるし、宮沢賢治の作品に描写される天使を元にしているのだろうと思いを巡らせることができるなど、様々な解釈が可能だ。無論、ここで述べていることが正ではない。ふっくらと歪なシルエットシルエットにも言及したい。度々登場し目を引いたのは、ウエストに大きな膨らみを持たせたパンツだ。ドレープがもたらすその形状は、「どこか嫌な布のかたまり」を表現。おさまりの悪さやわだかまりを抱えているかのような、そんなネガティブな感情を表している。なおこれらのアイテムは、前シーズンの“自分をぎゅっと包み込むようなニット”に連動して考案されたシルエットになる。力強く重厚感溢れるレザーコートデザイナーの村上亮太にとって、レザーコートは念願であり満を持した新鮮な試みとなった。重厚感のあるブラウンのレザーには、宮沢賢治の『よだかの星』に登場する“実にみにくい鳥”を焼き印であしらった。強靭な翼と鋭い口ばしまでもが再現されたアートとなっており、コート全体で力強さを放っていた。
2024年03月21日7月よりPARCO劇場にて上演される舞台『オーランド』のメインビジュアルと公演詳細が公開された。『オーランド』は、20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作。主人公オーランドが、時代も国境もジェンダーも飛び越えて数奇な運命に立ち向かい、真実の「私」を探求する物語を、演出家・栗山民也の原案、詩人・岩切正一郎の翻案で舞台化する。あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランド役には、宮沢りえ。2012年朗読『宮沢賢治が伝えること』以来、栗山と本格的に初タッグを組む。オーランドが各時代で巡り合う共演者には、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一と、個性豊かなキャストたちが年代や性別の異なる複数の人物を演じ分ける。併せて、ティザームービーとキャストの動画コメントも公開された。『オーランド』teaser宮沢りえコメントウエンツ瑛士コメント河内大和コメント谷田歩コメント山崎一コメント<公演情報>PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーランド』原作:ヴァージニア・ウルフ翻案:岩切正一郎演出:栗山民也出演:宮沢りえ、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一【東京公演】7月5日(金)~28日(日) PARCO劇場■チケット料金マチネ:11,000円 ソワレ:10,000円ペアチケット=マチネ:21,000円 ソワレ:19,000円(枚数限定 / 一般発売日より先着販売 / 当日券取扱なし)U-18チケット:3,000円(観劇時18歳以下対象)U-35チケット:5,500円(観劇時35歳以下対象)一般発売:4月20日(土)埼玉公演:2024年6月29日(土)・30日(日) 彩の国さいたま芸術劇場大ホール愛知公演:2024年8月2日(金)~4日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール兵庫公演:2024年8月8日(木)~11日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール福岡公演:2024年8月16日(金)~18日(日) キャナルシティ劇場公式サイト:
2024年03月15日ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の過去戯曲を様々な演出家たちが新たに創り上げるシリーズ「KERA CROSS」。そのラストをKERA自身が新作を書き下ろして手掛ける。登場するのは女性7人のみ。そのひとりとなる宮沢りえにKERAとの創作について聞いた。KERAさんの作品には両極端なものを感じます──これまでKERAさんとは、『三人姉妹』(15年)、『ワーニャ伯父さん』(17年)、『桜の園』(20年/稽古のみで全公演中止)のチェーホフシリーズでご一緒されてきました。KERAさんの作品にはどんな印象をお持ちですか。演じても観ていても、両極端なものを感じます。痛いけれど笑っちゃう、笑っちゃうけど悲しいというようなところがあるなと。それを演じるのは大変ではありますけど。ある生々しさみたいなものも要求されますから。──気づきや刺激なども多い現場でしたか。広いイメージを私たちにくれることもあれば、具体的におっしゃることもありました。『三人姉妹』では、「空気をどんどん壊すような女でいてほしい」とおっしゃったり、「宮沢りえが出したことのない音で高笑いしてください」と言われたり。そうやって毎日くれる課題に応えていくことにワクワクしましたし、自分が出したアイデアを採用されるのも嬉しかったです。──今度の『骨と軽蔑』では、初めてKERAさんの新作に出演されることになります。現時点ではキャストだけが決まっていて、「手練れの女優7人と一緒に辛辣なコメディを作ってみたい。会話劇だ」とのコメントを寄せておられます。手練れのおひとりとして、今、どんな心持ちでいらっしゃいますか。私は全然ダメですけど(苦笑)、本当にいい役者さんが揃っているので、その個性の中で自分がいかに届くような芝居ができるかというのは、大きな課題だなと思っています。──宮沢さんご自身がいいな、素敵だなと思われるのはどんな役者さんですか。今回ご一緒する役者さんは皆さん、自分が担っているものを理解して、惜しまずやっていらっしゃるイメージが強くあります。その意味で破壊力しかない(笑)。それから私は、チェーホフシリーズですごく勉強になったことがあって。チェーホフの戯曲には喋らなくてもその空間にいる人物がいて、その話を聞いているだけの人を見ると物語がわかってくるんですね。その人がいい居方をしていると喋っている人も生きてくる。そんな“主”もできるし“脇”もできるという私の憧れるスタイルを持っていらっしゃるところも、今回の皆さんの強さだろうなと思っています。2024年は舞台の年になりそう──KERAさんの作品も、誰もが主で誰もが脇という印象があります。今回もそうなりそうな気がしますが、『骨と軽蔑』というタイトルからどんな想像をされていますか。私はこのタイトルを見たときに、「好き!」って思ったんです。骨というのは命が果てた後に剥き出てくるものなので、それがどんなふうに出てくるのか。きっと楽しい会話劇ではないだろうなと思いますけど(笑)。強さと弱さとか、美しさと醜さとか、怖さと面白さとか、さっきお話したような両極に振れる世界観なのかなとは思っています。──これが2024年の最初の舞台になります。ご自身に期待するのはどんなことでしょう。24年は舞台の年になりそうなんです。どれもすごく飛躍をしなければ成立しないような作品や役ばかりなので、常に今までの自分ではダメだと思っていますけど、それをより強く感じる1年になるのではないかなと。だから、できるだけ高いところに飛べる力を鍛えながら、誠実に一つひとつ乗り越えていけたらなと思っています。取材・文:大内弓子撮影:石阪大輔<公演情報>KERA CROSS第五弾『骨と軽蔑』作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ出演:宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子【東京公演】2024年2月23日(金・祝) 〜3月23日(土)会場:日比谷・シアタークリエほか、福岡・大阪公演ありチケット情報:()公式サイト:
2024年01月25日「1月16日に女優の黒島結菜さん(26)が宮沢氷魚さん(29)との間に、第1子を妊娠したと公表しました。黒島さんにとって“家族”といえる存在で、宮沢さんとも交流が深い女優の杏さん(37)は発表の前に伝えられていたことでしょう」(芸能関係者)’22年度前期の朝ドラ『ちむどんどん』で、共演したことをきっかけに交際がスタートした2人。宮沢は自身のファンクラブサイトに《お互いに入籍という形にはこだわっておらず、現時点では籍を入れる予定はありません》と綴り、未入籍での妊娠発表という選択に世間から驚きの声があがった。事実婚という選択には、フランスに住む杏が関係しているようだ。前出の芸能関係者が明かす。「黒島さんは、インスタグラムで、同居を始めたのは昨年の春だと明かしていました。実はその少し前に、2人でパリにある杏さんの自宅を訪れているのです。杏さんが’23年の8月にテレビ番組で、パリの自宅に黒島さんが『3週間ぐらい泊まっていた』と話していましたが、これは1月中旬から2月上旬にかけてのこと。宮沢さんもChanelのアンバサダーの仕事があって、1月下旬にパリを訪れていました」’23年4月に放送されたバラエティ番組『世界くらべてみたら』(TBS系)に宮沢がゲスト出演し、杏も同番組にパリからVTRで登場した際に、「(今年に入り)パリに行ったときは杏さんにも会って、自宅のほうにも遊びに行った」と、述べていた。杏と“ちむどん夫妻”はパリでどのような話をしていたのか。「同棲を始めるにあたって、将来的に婚姻届を出すかについて相談していたと聞いています。宮沢さんは30歳までには結婚したいという考えだったそうですが、一方の黒島さんは、決断しかねていたのだとか」(黒島の知人)杏も朝ドラ『ごちそうさん』で東出昌大(35)と出会って結婚。3人の子供をもうけたが、東出の不倫で、’20年に離婚している。悩む2人に自身の経験とフランスの結婚観を伝えたという。「不倫が発覚した当初、杏さんは周囲から関係を修復するように勧められましたが、即座に離婚を決断したといいます。東出さんの家族への裏切りに深く傷つき、芸能人夫婦の難しさを体感したのではないでしょうか。また杏さんの住むフランスでは、6割程度が婚姻していないカップルの子供だといわれます。杏さんのわかる範囲で2人の相談にのり、事実婚という選択肢もあることを伝えたのでしょう。そして結果的に、宮沢さんが黒島さんの思いを尊重し、今の形に落ち着いたのだとか。宮沢さんは発表時にも婚姻について『必要に応じて話し合って決めていきたい』と綴っていました」’23年9月に「シネマカフェネット」のインタビューで、《習慣や文化にとらわれすぎず、少しでもみんなが意識して自分の手で自分のやり方を選びやすい社会になったらいいと思います》と語っていた杏。黒島たちの“まさかやー”な決断の裏には、“家族”からの事実婚のススメがあったーー。
2024年01月22日俳優の宮沢氷魚が1月16日、自身の公式サイトにて「かねてよりお付き合いをさせて頂いていた黒島結菜さんとの間に新しい命を授かった」と報告。現時点で入籍の予定はないとしながらも、「生涯のパートナーとして、家族として」共に歩んでいくと発表した。2人は、2022年度前期のNHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で黒島さんがふるさと沖縄の料理に夢をかけるヒロイン・比嘉暢子を、宮沢さんがその幼なじみで東京で再会し、のちに夫婦となる青柳和彦を演じて話題に。黒島結菜「出会った時から自然と彼女に惹かれ、共に過ごす時間に豊かさを感じるようになりました」と初共演時から惹かれていたことを明かし、「昨年の春頃から一緒に生活を始め、次第に二人の間に子供がいる未来を想像するように」なったとコメント。さらに、「お互いに入籍という形にはこだわっておらず、現時点では籍を入れる予定はありませんが、今後に関して、必要に応じて話し合って決めていきたいと思います」と意思を綴り、その上で「生涯のパートナーとして、家族として、共に支え合って歩んで参ります」と宣言した。黒島さんはInstagramのストーリーズにて「宮沢氷魚さんとの子どもを授かりました」と報告。「交際を始めた当初から入籍することは考えておらず、私たちにとって必要なタイミングが来たら話し合って決めたい」と同様に双方の意思であることを綴り、今後については「体調のこと含めご相談させていただきながら、出来る限り努めてまいりたいと考えております。今後ともよろしくお願いいたします」とした。また、「最後になりますが」として、「このたびの能登半島地震により被害を受けられた皆様へ心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の1日も早い復興をお祈り申し上げます」と、2人揃って被災地への思いも寄せた。宮沢さんは「MEN'S NON-NO」のオーディションから専属モデルとしてデビューし、2017年に「コウノドリ」で俳優デビュー。ドラマ「偽装不倫」、映画『his』、連続テレビ小説「エール」などに出演し、映画『騙し絵の牙』で第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。昨年は鈴木亮平と共演した『エゴイスト』で第16回アジア・フィルム・アワード最優秀助演男優賞を受賞するなど好評を得た。また、黒島さんは2013年に俳優デビュー後、連続テレビ小説「マッサン」「スカーレット」、大河ドラマ「花燃ゆ」「いだてん ~東京オリムピック噺~」、映画『明け方の若者たち』など話題作に多数出演。『カツベン!』で第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2022年、沖縄の言葉で「心がワクワク、ドキドキする」という意味を持つ「ちむどんどん」でヒロインに抜擢された。(シネマカフェ編集部)
2024年01月16日2024年1月16日、俳優の宮沢氷魚(みやざわ・ひお)さんが、ウェブサイトを更新。同じく俳優で、交際中の黒島結菜さんが、第1子を妊娠したことを公表しました。ウェブサイトで公開された、宮沢さんのコメントは以下の通りです。このような世の中が大変な時期に私事で大変恐縮ではございますが、この度、かねてよりお付き合いをさせて頂いていた黒島結菜さんとの間に新しい命を授かったことをご報告させていただきます。出会った時から自然と彼女に惹かれ、共に過ごす時間に豊かさを感じるようになりました。彼女の優しさと、何事にも臆さず挑戦する姿にたくさん勇気を頂き、この先の私の人生において欠かせない存在だと気がつきました。そして、昨年の春頃から一緒に生活を始め、次第に二人の間に子供がいる未来を想像するようになり、この度、このようなご報告が出来ることを嬉しく思っております。また、お互いに入籍という形にはこだわっておらず、現時点では籍を入れる子定はありませんが、今後に関して、必要に応じて話し合って決めていきたいと思います。生涯のパートナーとして、家族として、共に支え合って歩んで参ります。いつも応援してくださっている皆様および、関係者の皆様には心から感謝申し上げます。今後も一生懸命仕事に励んで参りますので、引き続き温かく見守って頂けますと幸いです。最後になりますが、このたびの能登半島地震により被害を受けられた皆様へ心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地の1日も早い復興をお祈り申し上げます。宮沢氷魚 OFFICIAL SITEーより引用宮沢さんと黒島さんは、2022年4月から放送された連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK)で共演。夫婦役を演じたことで話題になりました。宮沢さんによると、黒島さんとは2023年の春頃から一緒に生活をしていたとのこと。「互いに入籍という形にはこだわっていないため、現時点で籍を入れる予定はない」とのことです。突然のおめでたいニュースに、ネット上では「ドラマが現実に…!?」「素晴らしいニュース」「え、すごい!」という祝福のコメントが寄せられました。互いに支え合いながら、俳優業にも懸命に取り組む2人の今後を、温かく見守りたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年01月16日PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーランド』が、2024年6月から8月に埼玉・東京・愛知・兵庫・福岡で上演されることが決定した。『オーランド』は、20世紀モダニズム文学の重鎮で最も有名な女流作家のひとりであるヴァージニア・ウルフの代表作。数奇な運命をたどるオーランドの人生を通じて、“真の運命の相手には時代も国も性別も関係なく巡り合えるはず!”という強いメッセージが、奇想天外なストーリーの中で力強く描かれている。今回は演出家・栗山民也の原案、詩人・岩切正一郎の翻案で舞台化される。あらゆる女性を虜にする美貌の青年貴族・オーランド役を宮沢りえが演じるほか、共演にはウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一が名を連ねている。■翻案:岩切正一郎 コメントオーランドの体には、英国における男性中心の社会から女性が自己表現者として鮮明に自立してゆく350年余りのプロセスが寓意的に折り畳まれています。それを劇として展開する翻案を任されました。ヴァージニア・ウルフが風刺的な物語の人物として創造したオーランドの体と意識は時を越えて広がり、今の日本や世界の状況を包み込んでいます。オーランドのプロットは演劇的なものを壊す要素でいっぱいです。それを逆手に取って、沈黙の襞の奥で響いているものを聴き出せるような台詞にできればと思っています。宮沢りえさんを始めとする素晴らしい俳優陣の演技と栗山さんの演出と一緒に、『オーランド』の中へ分け入ってゆく、秘境の探検隊の一員となったような気持ちで取り組んでいます。■演出:栗山民也 コメントもう30年も前のことになるが、パリで夜ごと劇場に通い、饒舌に語り合うフランス人のように友人たちとカフェで飲みながら、今観た舞台について何時間も語り合った。そんな時カルチェラタンにある劇場の前で一枚のポスターを見た。その闇のような色彩のポスターはロバート・ウイルソン演出の『ORLANDO』。ウイルソン独特の光と影の舞台は、いつものようにマジックのようで鮮やかだった。その時の記憶が深く体のどこかに残っていたのか、宮沢りえさん主演で何かをとプロデューサーから言われた時、『ORLANDO』の淡く深遠な風景がすぐ心に浮かんだ。この物語と出会った時、なんとも不可解な世界に迷い込んだことを覚えている。答えを見つけるのではなく、幾度も問うことが求められた。不変を象徴する「樫の木」が360年生きた主人公とともに、ただ移りゆく時代の表情をじっと見つめているような印象。そんな詩のような、永遠を描く舞台になればと思う。■宮沢りえ コメント初めて栗山さんとご一緒できる事がとても嬉しいです。そして台本を頂き、無限の怖さを感じ、震えてもいます。今までに無い大きな挑戦です。プレッシャーをエネルギーに変え、舞台の上では何者にでもなれるし、どこまででもいけるんだ!その飛躍力を信じ、ただただ突き進みたいと思います。■ウエンツ瑛士 コメントまずこの様に素晴らしい方々とご一緒出来る事が何より嬉しいです。台本を読んでもなかなか見えてこないシーンなどが、どの様に立ち上がっていくのか。興味をそそられると同時にしっかり食らいついていこうという決意で溢れています。考え尽くして、感じ尽くして、全身で表現をする。そして今までの自分に安住せず、不恰好でも曝け出してそこも皆様が楽しんでもらえる要因の一つになるように出来たらと思ってます。と半年前から気合いが入りまくってますが、暑い夏になる事間違いなしです。それまで日々をしっかり積み重ねて、皆様と劇場でお会い出来る日を楽しみにしています。■河内大和 コメント今から稽古も本番も本当に楽しみです!この壮大な自然と人間の物語が、今のこの時代に、どんなふうにPARCO劇場に立ち上がっていくのか!この戯曲は、オーランドーの人生の大風景画、ファンタジーでありながら刺すようにリアル、すべての言葉が煌めいて感じられます。演出の栗山さんとは今年の始めにご一緒させていただいたのですが、本当に演出が魔法のようで、見えない大きな力に導かれるように、いつの間にかとんでもない作品に仕上がっていきます。共演者の皆様も尊敬する素敵な方たちばかりなので、きっと演劇にしかできない想像力の愉しさと人間力に溢れた作品になるのではないかと、ものすごくワクワクしています。■谷田歩 コメントとにかく出突っ張りのオーランドが大変だろう。そしてそれと共にコロコロ変わる沢山の相手役を、たった4人の男が受け持つ。骨が折れる芝居になるなと、覚悟している。僕にとっては初めましての方も居れば、縁多い人も居る。詩的な台詞が多いこの美しい物語を、キャストと栗山さんでどの様に仕上げて行くのかとても楽しみ。苦労するのは間違いないけど、絶対に面白い作品になる事を今から確信しています。■山崎一 コメント『オーランド』という作品は不思議な作品です。男性として生まれ、そのあと女性に生まれ変わって数百年生きてる人の話ですからね。性別だとか、ものの価値観がひっくり返ってしまうような面白さがありますよね。時間と場所がどんどん変わって行く。だから作り手としては大変ですよね、多分(笑)。でも、だからこそ舞台でやる意味もまたあるんでしょうね、この作品は。いまからワクワク、ドキドキが止まりません。だってこれだけたくさんの人が出てくるのにわずか5人でやるのですから!あ、宮沢りえさんはオーランドだけなので、4人ですね!(笑)どうぞ皆様、お楽しみに!<公演情報>PARCO PRODUCE 2024 舞台『オーランド』原作:ヴァージニア・ウルフ翻案:岩切正一郎演出:栗山民也出演:宮沢りえ、ウエンツ瑛士、河内大和、谷田歩、山崎一埼玉公演:2024年6月29日(土)・30日(日) 彩の国さいたま芸術劇場大ホール東京公演:2024年7月5日(金)~28日(日) PARCO劇場愛知公演:2024年8月2日(金)~4日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT主ホール兵庫公演:2024年8月8日(木)~11日(日) 兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール福岡公演:2024年8月16日(金)~18日(日) キャナルシティ劇場公式サイト:
2024年01月11日俳優・宮沢氷魚のカレンダー「30th Anniversary Hio Miyazawa 2024 Calendar」の発売が決定した。1994年4月24日生まれの宮沢さんは、「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビューし、「偽装不倫」『騙し絵の牙』などに出演。今年は、『エゴイスト』にてアジア全域版アカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」助演男優賞を受賞。今後は、1月期日曜劇場「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」や、2025年放送予定の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」への出演も決定している。30歳を迎える2024年4月からスタートする今回のスペシャルなカレンダーは、レコードをモチーフにしたデザインになっており、時代に囚われることなく、翌年以降も飾り続けることのできるタイムレスなパッケージだ。ロケ地となったのは、神奈川県横須賀市。子どものころからゆかりがあり、何度か行ったことのある親しみのある土地だという。中でも、横須賀からフェリーに乗ってしか行くことのできない無人島・猿島は、宮沢さん自身も初上陸ということで、撮影前からかなり楽しみにしていたという。猿島の神秘的な世界観と、カメラマン・松岡一哲らしさのあるフィルムの色彩が印象的な写真の数々を撮影。今回公開されたメインカットもその1枚だ。さらに、美術館でのシックな写真や、ホテルの一室でのふとした瞬間、カラフルなプールサイドでの無邪気な姿など、様々なシチュエーションで撮影。自前の野球セットでスタッフと楽しんでいる、少年のようなカットも注目となっている。今作について宮沢さんは、「以前から大好きなカメラマンの松岡一哲さんに撮影して頂きました。ロケ地や自然光、スタイリングとヘアメイクにこだわり、素晴らしいカレンダーが完成します。少し大人になった自分の姿を皆さまに見て頂けたら幸いです」とコメントも寄せている。なお、春ごろにはお渡し会も開催予定だ。「30th Anniversary Hio Miyazawa 2024 Calendar」は12月27日(水)予約開始。(シネマカフェ編集部)
2023年12月27日俳優・宮沢氷魚が、「第17回アジア・フィルム・アワード」(以下、AFA)のYouth Ambassadorに決定した。「アジア・フィルム・アワード」は、2007年に創設されたアジア映画を対象とした映画賞。今回、Youth AmbassadorにAFA史上初めてアジアの国と地域から4人の若手俳優を迎えた。宮沢さんは、ドラマ「コウノドリ」第2シリーズで俳優デビューし、初主演映画『his』で新人賞を多数受賞、『ムーンライト・シャドウ』『レジェンド&バタフライ』などにも出演。『エゴイスト』では、第16回AFA最優秀助演男優賞を受賞している。今回、日本人としては初めて宮沢さんがYouth Ambassadorに就任するほか、リウ・グァンティン(台湾)、マリオ・マウラー(タイ)、ウィル・オー(香港)も就任し、授賞式に登壇するほか、関連イベントに参加し、ファンや映画好きとの交流を通じて彼らの作品やアジア映画への情熱について語る予定だという。宮沢氷魚コメントこの度AFAのYouth Ambassadorとして迎えられ、大変光栄で、また誇りに思います。日本の俳優として、これを機に日本映画の魅力をより多くの観客の皆さまに伝えたいと思います。(シネマカフェ編集部)
2023年12月25日西島秀俊が主演を務める1月放送スタートの新ドラマ「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」に宮沢氷魚、新木優子の出演が決定した。本作は、西島さんが演じる海外で活動し、数々の有名オーケストラと共演してきた才能あるマエストロ・夏目俊平が主人公。しかし、音楽以外の能力はゼロで家事は何一つできない、超マイペースかつ天然。5年前のある事件をきっかけに家族は俊平のもとを去り、俊平自身は音楽界から離れていたが、とある地方の廃団寸前の市民オーケストラの指揮をするために、数十年ぶりに帰国。そして、音楽を嫌い、音楽の無い人生を送っていた娘・響(芦田愛菜)は、父の突然の帰国により、気まずい同居生活を始めることに。父として、もう一度娘と向き合う中で、止まってしまっていた娘の人生を少しずつ動かしていく。さらに、廃団寸前の市民オーケストラに俊平がやってきたことで、個性豊かな団員たちの悩みを解決していくとともに、オーケストラとしてもう一度立ち上がっていこうとするサクセスストーリーでもある。宮沢さんと新木さんが演じるのは、俊平が指揮をとる廃団寸前の市民オーケストラ「晴見フィルハーモニー」に絡んでいく人物。「コウノドリ」で俳優デビューした宮沢さんが今作で演じるのは、スーパーポジティブなトランペッター・森大輝。小学生のころから吹奏楽部で活動し、練習も人一倍熱心だが、音程はすこぶる怪しく、感情がそのまま音に出てしまうため、晴見フィルの演奏を台無しにすることも。また、普段は市役所の観光課に勤務し、響とも職場仲間として関係を深めていく。「日々撮影をしている中で、音楽が持つ力や包容力に魅了されています」と語る宮沢さんは、「この作品をご覧になってくださった皆さんが、日曜日の夜に笑顔になっていただけたら幸いです」とコメント。現在、「単身花日」に出演中の新木さんは、オーケストラの和を乱すフルート奏者・倉科瑠李を演じる。プロのオーケストラで活躍する瑠李だが、恋愛絡みで事件を起こし、数多のオケをクビになってきた。狙った獲物は決して逃がさない、通称“カルメン”。俊平に出会い、彼の心を射止めようと燃える。「なんて素敵なストーリーなんだろう! と感動しました」と台本を読んだ印象を明かした新木さんは、「この作品が奏でるストーリーの一部になれることがとてもうれしいです。個人的に憧れていた楽器のフルート。精一杯頑張ります!」と意気込んでいる。「さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~」は2024年1月、毎週日曜日21時~TBSにて放送予定。(シネマカフェ編集部)
2023年12月05日「ずっと趣里ちゃんが震えながらリハーサルから泣いてらっしゃった。私は台本には明るく笑顔でお別れをするイメージだったし、気丈に振る舞っていたいなと最後まで思っていたんですけど、本番になるとどうしてもそれが抑えられなくて(涙が)あふれちゃった。こらえられなかった感じでした」11月24日、連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)でヒロイン・趣里(33)の母親・ツヤ役を演じた水川あさみ(40)が『あさイチ』(NHK)に生出演。ツヤが亡くなった涙のシーンの裏側を語った。NHK関係者は言う。「水川さんは大阪出身で実家もNHK大阪に近く、撮影終わりに実家に寄ることも多かったそうです。趣里さんとは7歳差ながら母親役を演じることに当初は戸惑いもあったとか。ただ、そんなことは微塵も感じさせない熱演で、朝ドラ前半戦を盛り上げてくれました」いまや演技派で知られる水川だが、10年前に女優として大きな転機があったという。「13歳で役者デビューした水川さんはキャリアを重ねるにつれ、周囲から演技のダメ出しを受けることがなくなり、閉塞感を覚えていたそうです。そのとき出会ったのが、大河ドラマ『江』(’11年)で共演した宮沢りえさん。姉妹役だったこともあり、宮沢さんの忌憚のない意見に水川さんは連日刺激を受けたそうです」(舞台関係者) 水川はかつて宮沢についてインタビューでこう語っていた。《1年間1つの役をやると、役を超えたところで感情が出ることがある。りえさん演じる茶々が亡くなるシーンでは、リハーサルからボロボロ泣いた。芝居でこんな気持ちになるんだと気付いて、意識が変わった。そんなとき、りえさんから『怖がることじゃないから、舞台をやってみなよ』と言われた》(デイリースポーツ’13年8月18日付)前出の舞台関係者は言う。「実は水川さんは22歳のとき、初めて舞台に出演し、“毎日同じセリフを言うと飽きる。私には向いてない”と思い込んでいたそうです。30歳となった’13年、尊敬する宮沢さんからの強い勧めで初主演舞台『激動』に挑戦。そこで、『稽古中にも裸で立たされてるみたいな感覚。自分にはこんなにも引き出しがない、何にもできない』と恐怖を感じ、いままでの演じ方を大変革。全身全霊で役に取り組むようになったと聞きました」水川は朝ドラのクランクアップ後、宮沢と食事会を開いていた。「水川さんは40歳、宮沢さんは50歳の節目にあたる年ということで合同誕生会を開いたそうです。来年2月からは舞台で共演もします。“宮沢さんから直接また指導を受けられる”と楽しみにしています」(前出・舞台関係者)“最愛の姉”宮沢からの助言で舞台であえて“裸”にされ、演じる恐怖と対峙した水川。宮沢との再共演で、さらに演技が進化しそうだ。
2023年12月01日「9月下旬に再婚を公表した貴乃花さんですが、順風満帆とはいかないようです。業務提携を結んでいた芸能プロダクションM社と、トラブルになっているのです」(スポーツ紙芸能担当デスク)’18年10月に元フジテレビアナウンサーの河野景子(58)と離婚した貴乃花光司(51)。それから5年後、1歳年上の女性・A子さん(52)と再婚したことを『週刊文春』(10月5日号)で明らかにしたのだ。「A子さんは、貴乃花さんが17歳のときに交際していた、いわば初恋の女性。30年以上たって結ばれたわけですが、再婚を機に貴乃花さんの“不義理”が暴露されてしまったのです。’18年に日本相撲協会に引退届を提出した彼は、タレント活動を行うために’19年2月にM社と業務提携を結びました。芸能界のことは詳しくない貴乃花さんがM社にサポートを依頼したのです。さらに’19年5月に彼が『一般社団法人貴乃花道場』を設立した際には、M社が多額の費用を立て替えていたとも報じられています」(前出・スポーツ紙芸能担当デスク)ところが再婚後、貴乃花は個人事務所を立ち上げ、A子さんの息子・F氏をトップに据えたという。「F氏は突然、M社の所属タレント欄から、貴乃花さんの名前や画像を削除するように要求したそうです。彼の一方的な契約解除要求に、M社は困惑しきりで、徹底抗戦の構えをとっています」(前出・スポーツ紙担当デスク)貴乃花の仕事関係者はため息をつく。「以前から彼には、相手の都合や気持ちを考えない傾向がありました。自分に困ったことがあると、M社のマネージャーや周囲の関係者に早朝から何度も電話をかけてきて『すぐになんとかしてくれ』と頼んだりしていたのです。それなのに提携解除に際しては、電話1本かけてこないそうです。タレント活動を始めたころ、真面目な顔で『宮沢りえちゃんと共演したいのですが、なんとかなりませんか』と、言いだしたので、周囲は困惑していました。当時、宮沢さんは森田剛さんとすでに再婚していたのです。それでも一目会いたかったのでしょうか……」『週刊新潮』は、M社が立て替えていた「貴乃花道場」の運営費用約1200万円を請求する構えを見せていると報じている。その件についてM社に取材すると「契約上の秘密保持条項のため、詳細をお話しすることはできません」と、担当者は回答した。家族や相撲関係者らと断絶を繰り返してきた貴乃花だが、トラブルとの縁は切れそうにない。
2023年11月08日KERA CROSS第5弾「骨と軽蔑」が来年2月23日(金)より日比谷・シアタークリエにて上演される。この度、本作のビジュアルが公開された。宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子が出演する本作。公開されたビジュアルは、7人がカラフルにドレスアップして大笑いしているが、その背景は墓地。本作は“辛辣なコメディ”になるということで、「コメディと言っても、苦味の強い笑いが占めるかも」という。また、足の裏が並ぶビジュアルは、公演チラシの表紙部分だそうで、こちらも印象的な一枚となっている。本公演は、12月23日(土)東京公演のチケット一般発売に先駆け、キューブ会員メルマガ「cubit club plus」にて、11月10日よりどこよりも早い最速先行を受付予定だ。その後は12月5日以降、東宝ナビザーブほか各プレイガイド先行を予定している。KERA CROSS(ケラクロス)は、劇作家・演出家ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創り上げる連続上演シリーズ。第4弾「SLAPSTICKS」は、2021年12月~2022年2月に上演されている。KERA CROSS第5弾「骨と軽蔑」は2024年2月23日(金)~日比谷・シアタークリエ、3月27日(水)~博多座、4月4日(木)サンケイホールブリーゼにて上演。(シネマカフェ編集部)
2023年10月31日主演の宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョーらキャスト4名と石井裕也監督が、映画『月』の公開記念舞台挨拶に登壇。実際の障害者殺傷事件をモチーフにしている本作に臨んだ覚悟や、第28回釜山国際映画祭ジソク部門にてワールドプレミア上映された感触などについても語った。10月14日(土)、新宿バルト9の客席は満員。その衝撃的な内容に、映画上映後もその余韻に浸っている様子の観客の前に立った宮沢さんは、「皆さまの映画を観た余韻を打ち消してしまうようで、申し訳ない気持ちもありますが。でも皆さまのとても貴重な時間をつかってこの作品を選んでくださって。本当にありがとうございます」と挨拶。石井監督も「一時は完成および、劇場公開さえ危ぶまれていましたので、今日ここに立っているのが特別な気持ちというか、いつもとは違うしあわせな気持ちと、誇らしい気持ちでいっぱいです」と初日を迎え、晴れやかな顔を見せた。本作は映画『新聞記者』などで知られる映画会社スターサンズの故・河村光庸プロデューサーが生前「もっとも挑戦したかった題材」と情熱を傾けていた1本。石井監督が「やっぱり怖かったですよね。ただ比喩でも誇張でもなく、人類全体の問題と僕は理解したので、これは逃げられないなと思いました」とその覚悟を語ると、重度障害者施設で働く主人公・洋子を演じた宮沢さんも「内容的には賛否両論ある作品になるだろうなと思いましたけど、ここから逃げたくないという気持ちが強く湧いたので参加しました」とコメント。「でも撮影中は河村さんという核がいなくなったので、やはりスタッフは混乱しましたが、その魂を引き継いで、絶対に作品にしたいという不思議な熱気に満ちていて。すごく背中を押されて演じることができたなと思っています」としみじみ。この日のキャスト、監督ともに、ただならぬ覚悟で参加したという熱い思いが口々に語られた。また、実際に完成した作品について宮沢さんは「監督が本当に真剣に向き合ってかかれた台本は、最初にスッと読んだだけですぐに理解できるようなものではなくて。(自身が演じる)洋子が持っている葛藤とか不安とか、そういうものを情緒を乱して演じてほしいと監督から現場では言われていたので、映画を観て、情緒をかき乱して演じた時の、本当にもがいていた自分を思い出しました」とふり返る。主人公・洋子の同僚で、正義感の強いさとくんを演じた磯村さんは「企画書をいただいて。直感的に参加しないと駄目だなという思いはあったんですけど、それだけではやれないというか。覚悟を持つまでに時間がかかりましたし、それだけのエネルギーがある作品でもあり、役柄でもあったので、そこは慎重に監督と話し合いながら決めました」と述懐。さらに完成した映画を観て「現場でつくっていくときには、キャスト陣もスタッフも同じ気持ちを持ちながら。この作品に対して責任を持ってつくったので。それは完成した作品に丁寧に映し出されていたのかなと思います」と語り、「どこか平和ボケしてしまう現代ですが、その平和というのは危険と紙一重なところで生活しているのかなと。そういうことも感じ取れたので……言葉があまり出ないですが、そういう作品になったかなと思います」とかみ締めるようにコメントした。同じく主人公・洋子の同僚で、作家を目指す陽子を演じた二階堂さんは、「わたしは事件が起こった当日のことを覚えていて。企画書をいただいたときに、社会的にも、その事件を受けたわれわれも昇華できていないものを作品にしていいのか、というのは正直すごく考えさせられたんですけど、みんなの関心が徐々に薄れてしまったり、考えるのをやめたりなってしまう時に、わたしたちは当事者として受け止めないといけないのではないかと思い、社会に生きる当事者としてこの作品に参加して考えたいなと思いました」と本作のオファーを受けた時のことをふり返って語る。映画の感想を問われると、「とにかく、いろんな方に観ていただいて、考え続けるしかないなとわたしは思いました」と語った。そして主人公・洋子のことを「師匠」と呼ぶ夫の昌平を演じたオダギリさんは「何より石井さんがこれに向き合ってつくろうという挑戦があるなら、そこにのらないわけにはいかないという気持ちで参加させていただきました」とコメント。映画を鑑賞したときを「観た後に誰かとこの作品について話し合いたいという気持ちになれなくて」と話し、「それだけ感情が先に立つというか。それだけ言語化するのが難しいし、受け止めるのに時間がかかったなという感想でした」と語った。本作は第28回釜山国際映画祭、ジソク部門(Jiseok部門)にてワールドプレミア上映されたばかり。映画祭に参加した石井監督は「いちばん驚いたのが若い女性がかなり反応していたということ。聞くところによると、韓国で#MeToo運動が高まった時に、弱者への目線の向け方が日本とはちょっと違うものがあって。特に障害者問題、福祉問題に対する関心がそもそも強いので、この作品に対してもまっすぐに向き合ってくれたなというのが印象に残りました」とふり返った。それぞれの登壇者たちが、本作に向き合う覚悟をもって、正面からその思いを語り続けたこの日の舞台挨拶。最後に「今日はすごくドキドキしていて。手に汗をかいてしまいました」と切り出した宮沢さんは、「日々生きていく中で、見たくないもの、聞きたくないもの、触れたくないものという箱が世の中にはゴロゴロとあって。そのふたを開けるのは勇気がいることだし、すごくエネルギーがいることだけど、そのふたを開けて向き合った時に、それはけっしてポジティブなものではないかもしれないですが、そういう中から考えるきっかけ、そのことについて話し合えるきっかけになるような映画であってほしいです」とコメント。「皆さんの記憶にべったりとこびりつく作品として広がってほしいなと思います」と期待を込めてメッセージを送る。そして石井監督も「とにかく皆さんの覚悟が違う」と切り出し、「出演者の覚悟、スタッフもひとりひとり、真摯にこの作品とテーマに向き合ってつくりあげた作品なので、熱気が違います。まったく誰も手を出してないところに踏み込んだので、新しい映画になったと自負しています。賛否いろんな意見が出てしかるべきですし、そうなってほしいんですけど、ものすごく強い、強烈な表現ができたとかみ締めております」と改めて語っていた。『月』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年10月15日映画『月』(10月13日公開)の公開記念舞台挨拶が14日に都内で行われ、宮沢りえ、磯村勇斗、二階堂ふみ、オダギリジョー、石井裕也監督が登場した。同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった元・有名作家・堂島洋子(宮沢)は、彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年・さとくん(磯村勇斗)、そして入所者“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。○映画『月』、韓国での反応に驚きも本作は映画『新聞記者』などで知られる映画会社スターサンズの故・河村光庸プロデューサーが生前「もっとも挑戦したかった題材」と情熱を傾けていた1本。石井監督が「やっぱり怖かったですよね。ただ比喩でも誇張でもなく、人類全体の問題と僕は理解したので、これは逃げられないなと思いました」とその覚悟を語ると、重度障害者施設で働く主人公・洋子を演じた宮沢も「内容的には賛否両論ある作品になるだろうなと思いましたけど、ここから逃げたくないという気持ちが強く湧いたので参加しました。でも撮影中は河村さんという核がいなくなったので、やはりスタッフは混乱しましたが、その魂を引き継いで、絶対に作品にしたいという不思議な熱気に満ちていて。すごく背中を押されて演じることができたなと思っています」としみじみ。この日のキャスト、監督ともに、ただならぬ覚悟で参加したという熱い思いが口々に語られた。主人公・洋子の同僚で、正義感の強いさとくんを演じた磯村は「企画書をいただいて。直感的に参加しないと駄目だなという思いはあったんですけど、それだけではやれないというか。覚悟を持つまでに時間がかかりましたし、それだけのエネルギーがある作品でもあり、役柄でもあったので、そこは慎重に監督と話し合いながら決めました」と述懐。さらに完成した映画を観て「現場でつくっていくときには、キャスト陣もスタッフも同じ気持ちを持ちながら。この作品に対して責任を持ってつくったので。それは完成した作品に丁寧に映し出されていたのかなと思います。どこか平和ボケしてしまう現代ですが、その平和というのは危険と紙一重なところで生活しているのかなと。そういうことも感じ取れたので……言葉があまり出ないですが、そういう作品になったかなと思います」とコメントした。本作は第28回釜山国際映画祭、ジソク部門(Jiseok 部門)にてワールドプレミア上映されたばかり。映画祭に参加した石井監督は「いちばん驚いたのが若い女性がかなり反応していたということ。聞くところによると、韓国で#MeToo運動が高まった時に、弱者への目線の向け方が日本とはちょっと違うものがあって。特に障害者問題、福祉問題に対する関心がそもそも強いので、この作品に対してもまっすぐに向き合ってくれたなというのが印象に残りました」と振り返った。最後に「今日はすごくドキドキしていて。手に汗をかいてしまいました」と切り出した宮沢が、「日々生きていく中で、見たくないもの、聞きたくないもの、触れたくないものという箱が世の中にはゴロゴロとあって。そのふたを開けるのは勇気がいることだし、すごくエネルギーがいることだけど、そのふたを開けて向き合った時に、それはけっしてポジティブなものではないかもしれないですが、そういう中から考えるきっかけ、そのことについて話し合えるきっかけになるような映画であってほしいですし、皆さんの記憶にべったりとこびりつく作品として広がってほしいなと思います」とメッセージ。そして石井監督も「とにかく皆さんの覚悟が違うので、こんな重苦しい舞台挨拶というのは初めてですし。それは観ていただければ一目瞭然だと思います。出演者の覚悟、スタッフもひとりひとり、真摯にこの作品とテーマに向き合ってつくりあげた作品なので、熱気が違います。まったく誰も手を出してないところに踏み込んだので、新しい映画になったと自負しています。賛否いろんな意見が出てしかるべきですし、そうなってほしいんですけど、ものすごく強い、強烈な表現ができたとかみ締めております。何か感じるところがあれば、友人、知人に薦めていただけたら」と観客に呼びかけた。
2023年10月15日映画『月』の主演・宮沢りえと石井裕也監督が10月4日、第28回釜山国際映画祭のオープニングイベントに参加。アジア最大規模の会場は5,000人のキャパシティを埋め尽くし、大盛況のオープニングとなった。コロナ明けからは2回目の開催となる今年の釜山国際映画祭は、日本からのゲストも多く来韓しており、宮沢さん、杉咲花、田中麗奈ほか華やかな出で立ちの俳優たちが参加。映画祭のナビゲーターとして韓国のスター、『パラサイト 半地下の家族』『ベイビー・ブローカー』のソン・ガンホが登壇し、レッドカーペット上では石井監督、宮沢さんらと握手も。そのほか、ファン・ビンビンやチョウ・ユンファら中国のスターたちも参加し、映画祭がスタート。初めて釜山国際映画祭に参加した宮沢さんは、レッドカーペットを歩く前に「まだホテルの周りしか見れておりませんが、空港からホテルに着くまで文化的な伝統ある風景と、近代的なビルが混在していてとてもエネルギッシュな街だと思いました。あと、参鶏湯が美味しかったです(笑)」と初の映画祭への期待を覗かせた。さらに、釜山映画祭は10年ぶりという石井監督は「釜山に来るときはいつも気分が高揚するので、今回も楽しみにしています」とコメントした。石井裕也監督「どうしても自分がやらなければならない映画」また、主人公を演じる上で宮沢さんは、「(自身が演じた)洋子が持っている様々な葛藤から逃げ出さずに、向き合い続けるということにとてもエネルギーが必要でしたし、時々逃げ出したくなることもありましたが、精神力を保つことが一番大変でした。でも監督のエネルギー、スタッフの誠実さ、そして頼もしいキャストの皆さんに支えられて逃げ出さずに来れたと思います」と作品に対する険しい道のりを語った。さらに、石井監督はこの題材を映画化することについて「チャレンジングな題材だということはわかっていたので、怖いという思いが先行しましたが、同時にこれはどうしても自分がやらなければならない映画だということは確信しました」と覚悟を持って作品に挑んだことを明かした。出演した俳優に関しても監督は、「名実ともにトップの俳優の方々が覚悟を持って集まってくださいましたし、その上この映画をやり遂げるという強い思いと覚悟を持って挑んでくださった」と明かし、「現場では幸せな思いをずっと持っていました」とふり返った。同作が出品されているジソク部門(Jiseok部門)は、2017年から設定されていた本映画祭プログラミング・ディレクターの故キム・ジソク氏にちなんだ賞を独立させ昨年新設された部門で、新人をのぞけば唯一のコンペティション部門となる。本年は10本の作品の中から最大2作品にキム・ジソク賞が送られる。これまで『羊の木』(吉田大八監督)、『義足のボクサー』(ブリランテ・メンドーサ監督)がキム・ジソク賞を受賞。授賞式は10月13日を予定している。映画『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。第28回釜山国際映画祭は10月13日まで開催。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年10月05日宮沢りえら、女優7名が出演するKERA CROSS 第五弾『骨と軽蔑』 が上演されることが28日、明らかになった。KERA CROSSは、劇作家で演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の戯曲の中から選りすぐりの名作を、才気溢れる演出家たちが異なる味わいで新たに創りあげる連続上演シリーズで、2019年の第一弾『フローズン・ビーチ』(演出:鈴木裕美)、2020年の第二弾『グッドバイ』(演出:生瀬勝久)、2021年4〜5月の第三弾『カメレオンズ・リップ』(演出:河原雅彦)、2021年12月〜2022年2月の第四弾『SLAPSTICKS』(演出:三浦直之)と、上演を重ねてきた。過去4作品とは異なり、シリーズラストとなる今回は“書き下ろしの新作”をケラリーノ・サンドロヴィッチ自ら演出し、宮沢りえ、鈴木杏、犬山イヌコ、堀内敬子、水川あさみ、峯村リエ、小池栄子と女優7名の豪華キャストで上演する。公演は東京・日比谷・シアタークリエにて2024年2月23日〜3月23日。○ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント女優のみが出演する舞台を書いて演出するのは、記憶が正しければ、これが3作目、23年ぶりのことだ。女優4人と創った一作目も、女優21人と作った二作目も、独自の香りを放つ特別な作品となった。今の時代、俳優は俳優であって、男優も女優もないと言う向きもあろうが、特別なものは特別なのだから仕方がない。ご期待頂きたい。
2023年09月28日主演に宮沢りえ、共演にオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみを迎えた石井裕也監督・脚本の映画『月』。10月4日より開催予定の第28回釜山国際映画祭ジソク部門(Jiseok部門)への出品も決定した本作から、衝撃の予告編映像が解禁された。作家・辺見庸が実際の障害者殺傷事件をモチーフに、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に小説という形で切り込んだ原作「月」を映画化した本作。コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』などで知られる石井監督は原作を独自に再構成した。解禁された予告編は、重度障害者施設の日常から始まり、40歳を超えて新たな命を宿した主人公・洋子(宮沢りえ)と、「二人で頑張ろう!」と胸を張る夫の昌平(オダギリジョー)の姿が映し出される。そして新生活が始まるや、「知ってる?施設は森の中にあるの。隠されているのよ。本当は誰も現実を見たくないからでしょ」という陽子(二階堂ふみ)の言葉から、不穏な空気が漂い始める。洋子が見た障害者施設の現実は、暴力と虐待。次第に疲弊していく洋子に声をかけたのは、さとくん(磯村勇斗)だった。「変えたほうがよくないですか?」と真っ直ぐに洋子を見つめ、衝撃的な行動に出るさとくんと、取り乱しながら「私はあなたを絶対に認めない」と否定する洋子。両者の「いのち」をめぐる戦いが展開していく。目を背けたくなるが目が離せない衝撃の描写から、最後に語られる洋子の「生きててよかった」というひと言が後を引く映像となっている。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年09月14日実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸原作の小説を宮沢りえ主演、石井裕也監督の映画『月』が、10月4日より開催予定の第28回釜山国際映画祭コンペティション部門に出品決定。映画祭プログラム・ディレクターから選出のコメントが到着した。本作がノミネートされたジソク部門(Jiseok部門)は、2017年から設定されていたキム・ジソク賞を独立させ昨年新設された部門で、新人をのぞけば唯一のコンペティション部門。本年は9本の作品の中から最大2作品にキム・ジソク賞が送られる。過去には『羊の木』(吉田大八監督)、『義足のボクサー』(フィリピン・日本合作/ブリランテ・メンドーサ監督)がキム・ジソク賞を受賞している。今回、本作からは石井監督の渡航が決定しており、授賞式は10月13日を予定している。この度、映画祭のプログラム・ディレクター、ナム・ドンチョルからも絶賛のコメントが到着、本作への期待値と評価の高さがうかがえる。<コメント>ナム・ドンチョル(釜山国際映画祭/プログラム・ディレクター)この映画は、私たちの"正常と異常の間の偏見"に疑問を投げかけている。それは強く勇敢な試みであり、特に宮沢りえの演技は私たちを見事に納得させた。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年08月30日宮沢りえ主演映画『月』の新たな場面写真が公開された。原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸による『月』。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込むことに小説という形で挑戦した本作を、石井裕也が映画化。主演する宮沢のほか、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった俳優陣が揃った。今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢をはじめとしたキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢りえ)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリジョー)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂ふみ)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村勇斗)など、それぞれの思いが交錯する瞬間が写し出されている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の二人(宮沢・二階堂)がお互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られている。中でも注目したいのが、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う二人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を感じさせる印象的な1枚となっている。<作品情報>『月』10月13日(金) 公開原作:辺見庸『月』(角川文庫刊)監督・脚本:石井裕也音楽:岩代太郎■キャスト宮沢りえ磯村勇斗⻑井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子 / 高畑淳子二階堂ふみ / オダギリジョー公式HP:
2023年08月23日女優の宮沢りえが主演を務める映画『月』(10月13日公開)の場面写真が23日、公開された。○■宮沢りえ主演『月』場面写真7点公開同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった元・有名作家・堂島洋子(宮沢)は、彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年・さとくん(磯村勇斗)、そして入所者“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。今回公開されたのは、宮沢演じる主人公・洋子をはじめ、オダギリ、二階堂、磯村演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢)を収めた1枚や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリ)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。また、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢・二階堂)が互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られているほか、夫婦である洋子と昌平が抱き合うカットは、希望と絶望の間で抱きしめ合う姿から、生きることへの希望と愛を感じさせる1枚に仕上がっている。
2023年08月23日宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督による映画『月』から、登場人物たちのキャラクターがうかがえ、壮大なドラマを予感させる場面写真が解禁された。今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢さんをはじめ、オダギリジョー、二階堂ふみ、磯村勇斗が演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢さん)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリさん)。不穏さを漂わせる陽子(二階堂さん)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村さん)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢さん・二階堂さん)がお互いの悩みを明かす場面。また、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンも。中でも注目は、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う2人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を想起させる印象的な1枚に仕上がっている。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年08月23日実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の小説を宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督で映画化した『月』。この度、特報映像と4種のティザービジュアルとともに、宮沢さん、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみのコメントが到着した。今回解禁した特報映像は、穏やかなメロディーと共に重度障がい者施設の日常から始まる。働き始めたばかりで真摯に仕事と向き合う洋子(宮沢りえ)、慣れた手つきで髪を結う陽子(二階堂ふみ)、入居者と心通わせるさとくん(磯村勇斗)が映し出される。だが、「俺今夜さ、この国の平和のためにさ、障害者たちを殺すよ」とのセリフとともに映像は一変、人を傷つけることに対して否定する洋子に「人ってなんですか?」と問い正す、さとくん…。そしてついに、その日を迎えることになる…。主人公・洋子を演じる宮沢さんの鬼気迫る表情、洋子を支える夫を演じるオダギリさんの包容力とどことなく漂う諦め。施設で働く洋子の同僚を演じる二階堂さんは自我とプライドと闘い、そして“命”を裁こうとする“さとくん”に挑む磯村さん。本作は、「狂気」とひと言で裁くことのできない問いを突きつける。解禁されたティザービジュアルでは、登場人物1人1人の思いと倫理が交錯する一瞬の表情を捉えたものとなった。キャストコメント宮沢りえ私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある「何か」を掴みに行きたいです。磯村勇斗撮影期間中、「人」とは何か。「生きる」とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています。二階堂ふみこの作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました。オダギリジョー人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年07月21日俳優の宮沢りえが主演を務める映画『月』(10月13日公開)の特報映像&ティザービジュアルが21日、公開された。同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)、そして入所者、“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、「語られたくない事実」の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。この問題作を映画化したのは、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』など、常に新しい境地へ果敢に挑み続ける映画監督、石井裕也。十代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成して臨んだ。特報映像は、穏やかなメロディーと共に重度障害者施設の日常から始まる。働き始めたばかりで真摯に仕事と向き合う洋子(宮沢りえ)、慣れた手つきで髪を結う陽子(二階堂ふみ)、入居者と心通わせるさとくん(磯村勇斗)が映し出される。だが「俺今夜さ、この国の平和のためにさ、障害者たちを殺すよ」映像は一変し、人を傷つけることを否定する洋子に、さとくんは「人ってなんですか?」と問いかける。ティザービジュアルでは、主人公・洋子を演じる宮沢の鬼気迫る表情、洋子を支える夫を演じるオダギリの包容力とどことなく漂う諦め、施設の同僚役の二階堂は自我とプライドと闘い、そして「命」を裁こうとする“さとくん”を演じる磯村の「狂気」と一言で裁くことのできない問いといった、一人一人の想いと倫理が交錯する一瞬の表情を捉えている。○宮沢りえ コメント私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある「何か」を掴みに行きたいです。○磯村勇斗 コメント撮影期間中、「人」とは何か。「生きる」とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています。○二階堂ふみ コメントこの作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました。○オダギリジョー コメント人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ。(C)2023『月』製作委員会
2023年07月21日主演に宮沢りえ、共演にはオダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみを迎え、辺見庸の小説「月」を石井裕也監督が映画化。『新聞記者』のスターサンズ、故・河村光庸が企画・エグゼクティブプロデューサーを務めた。辺見庸による原作小説「月」は、実際に起きた障害者殺傷事件がモチーフ。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、“語られたくない事実”の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。この問題作を映画化したのは、『舟を編む』以降も、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』など、常に新しい境地へ果敢に挑み続ける映画監督、石井裕也。10代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成して自ら脚本を執筆、渾身のパワーと生々しい血肉の通った表現としてスクリーンに叩きつける。本作は、スターサンズの故・河村光庸プロデューサーが最も挑戦したかった題材でもあったという。日本社会に長らく根づく、労働や福祉、生活の根底に流れるシステムへの問いであり、複眼的に人間の尊厳を描くことへの挑戦。オファーを受けた石井監督は、「撮らなければならない映画だと覚悟を決めた」と、このテーマに目を背けてはならないという信念のもと、キャスト・スタッフと共に作り上げる決意をした。宮沢りえそんな監督のもとに集った宮沢りえ、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった第一級の俳優陣たちもまた、ただならぬ覚悟で参加していたという。オダギリジョー公開決定とともに解禁された場面写真は、まるで何かを隠そうと生い茂る森に囲まれ、佇む宮沢さん演じる洋子。その表情からは、様々な悩みや不安を抱えていることが読み取れる1枚となっている。物語深い森の奥にある重度障害者施設。ここで新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚には作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)らがいた。そしてもうひとつの出会い――。洋子と生年月日が一緒の入所者、“きーちゃん”。光の届かない部屋で、ベッドに横たわったまま動かない“きーちゃん”のことを、洋子はどこか他人に思えず親身になっていく。しかしこの職場は決して楽園ではない。洋子はほかの職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにする。そんな世の理不尽に誰よりも憤っているのは、さとくんだ。彼の中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。そして、その日はついにやってくる――。「宮沢りえさんがとにかく凄まじい」監督・プロデューサーよりコメント到着監督・脚本:石井裕也この話をもらった時、震えました。怖かったですが、すぐに逃げられないと悟りました。撮らなければいけない映画だと覚悟を決めました。多くの人が目を背けようとする問題を扱っています。ですが、これは簡単に無視していい問題ではなく、他人事ではないどころか、むしろ私たちにとってとても大切な問題です。この映画を一緒に作ったのは、人の命や尊厳に真正面から向き合う覚悟を決めた最高の俳優とスタッフたちです。人の目が届かないところにある闇を描いたからこそ、誰も観たことがない類の映画になりました。異様な熱気に満ちています。宮沢りえさんがとにかく凄まじいです。プロデューサー:長井龍目の前の問題に蓋をするという行為が、この物語で描かれる環境に限らず、社会の至る所に潜んでいるのではないか、という問いが映画『月』には含まれています。障害福祉に従事されている方にも本作をご覧頂き「この映画を通して、障害者の置かれている世界を知ってもらいたい」という言葉も預かりました。本作を届けていく必要性を改めて噛み締めています。そして、映画製作を通して、この数年で障害福祉の環境が変わろうとしている現実も目の当たりにしました。そのこともまた、社会の持つ可能性のひとつだと信じています。磯村勇斗なお、本作をいち早く鑑賞した編集者・見城徹は「この社会に蔓延る[嘘と現実]、[善と悪]、[建前と本音]の判断を宙吊りにしたとてつもない映画だった」と語り、作家の高橋源一郎は「『月』は、あまりに強烈なテーマを扱っているので、もしかしたら観客は、そちらに視線を奪われるかもしれない。そうではない。もっとずっと繊細で、実はおぼろげなものが、そこにある。それは『生きる』ということなのかもしれない」とコメント。映画評論家・森直人は「石井裕也が命がけでぶん投げてきた灼熱の問題提起の豪球。我々にできるのは、火傷しながらも全身で受け止めること」と本作を評している。『月』は10月13日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年06月30日宮沢氷魚と小西桜子が共演する『はざまに生きる、春』が5月26日(金)より公開。この度、宮沢さんが演じる“青色の絵”だけを描く画家、屋内透の描画シーンの本編映像とメイキング映像が解禁となった。本作は、現在、出版社で漫画編集者として働く葛里華(かつ・りか)監督による初のオリジナル長編作品。発達障がいの特性を持つ画家・屋内と、出版社に勤務する雑誌編集者・春の恋模様を描いている。今回解禁された本編映像は、屋内(宮沢さん)に「春さん大変です! 今すぐ来てください! 早く!」と電話で呼び出され走って向かう、春(小西さん)のシーンから始まる。春が駆けつけた先には、アパートの壁に青色の絵を描く屋内がいた。突然のことに戸惑う春に、屋内は手を絵の具で染めて無邪気に「この光が綺麗だから、閉じ込めたかった」と、建物に差し込む光を使った絵を完成させていく。人目を気にすることなく、光が差しているこの瞬間に絵を完成させたいと、一心に絵を描く屋内の姿と、その絵を見せるために春を急に呼び出したという事実に、戸惑いながらもどんどん屋内に惹かれていく春の気持ちが伝わるような映像となっている。また、併せてメイキング映像も解禁。本番で描く絵を事前に練習をする宮沢さんは、手に絵の具をつけて描いていくテンポなどを丁寧に確認しており、役への真摯な姿勢がうかがえる。雑誌編集者と取材を受ける画家としての2人の関係が、どんな時間を共有し、どう分かり合っていくのか。その展開が気になる映像となっている。『はざまに生きる、春』は5月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はざまに生きる、春 2023年5月26日より公開©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年05月24日宮沢氷魚主演の純愛映画『はざまに生きる、春』より、恋の始まりを切り取ったドキドキの本編映像が公開された。宮沢さん演じる発達障がいの特性を持つ画家・屋内と、小西桜子が演じる出版社に勤務する編集者・春の恋模様を描いた本作。仕事も恋もうまくいかない日々を送っていた春は、ある日、取材で「青い絵しか描かない」ことで有名な画家・屋内と出会う。公開された映像は、そんな出会って間もない2人が、一緒に月を見ながら夜ご飯を食べるという、ロマンチックなシーン。残業をしていた春は、急に屋内に誘われ、屋内の自宅で月を見ることに。縁側で横並びになり、月を見ていたが、夜ご飯を食べていないという春に「確認です。ジブリは好きですか?」とラピュタパンを振る舞う。夢中で食べる可愛らしい屋内に、春の気持ちがどんどん揺れ動く様子が感じられる。また、春が連絡してきた理由を聞くと、屋内は「月が欠けていたので、春さんに伝えたいなと思ったんです」と答える。そんな話しながら見つめ合う2人の様子からは、恋の始まりを感じさせる。『はざまに生きる、春』は5月26日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:はざまに生きる、春 2023年5月26日より公開©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年05月05日直木賞受賞の同名小説を映画化した『銀河鉄道の父』より、原作者・門井慶喜氏および、宮沢賢治の親族からコメントが到着。宮沢賢治を演じた菅田将暉の演技を絶賛している。役所広司が宮沢賢治の父・政次郎を演じ、菅田将暉が宮沢賢治を、森七菜がその妹を演じる本作。作家・宮沢賢治を深い愛情で支えた家族の物語だ。この度、映画公開を前に、宮沢賢治の作品を広める活動をしている賢治の実弟・清六の孫・宮澤和樹と原作・門井慶喜のコメントが到着し、併せて新規スチールも解禁された。完成した映画を一足早く鑑賞した門井氏は「一観客として泣いちゃいました。三度目に見たときは二度目より泣きました」と語ると、宮澤氏も「伝記や史実としてではなくフィクションとして観ました。しかし賢治さんのユーモア、明るさ、誠実さを堪能し何度も笑い、泣きました」と、本作の物語を堪能した様子。これまで三上博史、松田龍平、鈴木亮平、中村倫也など錚々たる俳優たちが作家・宮沢賢治を演じてきたが、本作で賢治を演じた菅田さんは、家族を振り回すも純粋で必死に自分の生き方を模索し、作家として精細な一面を見せた賢治を見事に再現している。祖父・清六から賢治の人柄や作品世界について話を聴き、誰よりも賢治を熟知している宮澤氏は「賢治さんの一途さ、弱さ、強さを見事に表現していたと感じました。菅田将暉さんの賢治さんへの観察力、想像力には深さをかんじました」と菅田将暉版宮沢賢治に驚嘆。撮影で執筆するシーンでは宮沢賢治が実際に書いた原稿の文字を真似て撮影にも挑んだという。門井氏は「泣くほど感動するけれど、感動だけの話じゃないんです。笑いもあるし希望もある。私たちが家庭で味わうすべてがあります」と語り、宮澤氏は「学校の授業や今までのテレビ番組等でのイメージとは違う賢治さん、それを支えていた家族。どのような才能もそれを支える人や環境が無ければ後世には伝わらない。異質な才能でも評価し、残し、伝える。これは大変な事ですが誰かがやらねばならない。賢治さんの場合それが父であり家族だった。これは実に稀ですが本当に幸福なことです」とコメントし、映画公開の喜びを万感の思いで語った。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年05月04日