10月6日(金)公開の映画『アンダーカレント』のスペシャルポスター6点が公開された。あわせて[Alexandros]の川上洋平、宮沢氷魚、犬童一心監督ら各界の著名人からコメントが到着した。本作は、「漫画界のカンヌ映画祭」と呼ばれるフランス・アングレーム国際漫画祭でオフィシャルセレクションに選出されるなど、国内外で人気を誇る豊田徹也による同名漫画の実写化作品。監督は『愛がなんだ』『ちひろさん』などを手がけた今泉力哉が務め、音楽は細野晴臣が担当する。突然夫が失踪してしまった銭湯「月乃湯」の女主人・かなえを真木よう子、夫が失踪したかなえの前に「働きたい」と現れる謎の男・堀を井浦新、失踪したかなえの夫の行方を期間限定で探すことになる探偵・山崎をリリー・フランキー、突然失踪したかなえの夫・悟を永山瑛太、かなえと悟の同級生でかなえに探偵・山崎を紹介する菅野を江口のりこが演じる。この度公開されたスペシャルポスター6種は、「誰しも、人には言えない大切な<嘘>を秘めている。」「人をわかるって、どういうことですか?」「生きるための嘘は、罪ですか?」「それでも私はあなたを知りたい」「本当のことは、誰かを傷つけ、そしていつか救い出す。」「いなくなる、ってことはここにいた、ってこと。」という本作を象徴する言葉とともに、情感あふれる様々なシーンが切り取られている。さらにひと足先に本作を鑑賞した各界の著名人から絶賛の声が到着。ミュージシャン・[Alexandros]の川上洋平は、「ある程度の年齢になって疼き始める、伏在していた憂い。河口へと流し出せなかった主人公にいつのまにか自分を重ねていました。観てよかった」とコメント。今泉監督の『his』に出演していた俳優の宮沢氷魚は、「必ず真実が全ての人を幸せにするとは限らない。真実が他人を傷つけ、自分を苦しめてしまう時もある。 だから人は自分や大事な人を守るために幾度も嘘に逃げる。そして気がついたら嘘に取り憑かれ、本当の自分を見失ってしまう。でも、そんな自分と向き合い、自分の心には偽ってはいけないと思う。強く生きていく必要はない。自分に正直に生きたいと思わせてくれる作品です」と感想を語った。なお、各界の著名人からコメント全文は以下の通り。【コメント一覧】■映画監督・犬童一心今泉サスペンス、下腹に効く不意打ち。舌先で凍りついた言葉、人肌で溶かされ声となって聞こえてくる。施しようのない痛さ、そして、切なさ。■イラストエッセイスト・犬山紙子観る哲学だった。深く深く心の奥に潜る体験がこの映画にはある。人を知るってなんだろう、自分を知るってなんだろう。あまりに完成された、ファンにとって聖域のような原作を、映画化した今泉監督の覚悟が伝わってくる。細野晴臣氏の音楽もあまりに素晴らしい。アンダーカレントを映画で観られてよかった。■フリーアナウンサー・女優・宇垣美里水底に揺蕩うように、淡々とした日常から浮かび上がる、心の深いところの微細なゆらぎ。私たちはこれからも、わけのわからない自分と向き合い、わかるわけもない他人とともに、生きていくしかないのだ。なんだかそう身につまされて、心がぎゅっとなった。■マンガ家・イラストレーター・大白小蟹人間の身体の底の方に流れている、その人自身でさえも知覚するのが難しいような「本当のこと」について描いた原作の物語が、映画という形式で生身の肉体をもって新たに語り直されること。それはこの物語にとって、とても幸福なことなのではないか、と、食卓を挟んで向かい合うかなえと堀さんを観て思いました。■漫画家・大橋裕之水中に漂う無数の泡。アニメ『銀河鉄道の夜』のあるシーンを思い出したのは、どちらも音楽が細野さんだからなのかもしれない。原作との違いを意識しながら観てしまったけど、全キャストがハマってて、終わり方も凄く好きでした。■芸人・ハナコ 岡部大ハナコ岡部の奥にいる岡部大はどんな人間だったか、少し曖昧になるときがあります。そして岡部大自身も、大人になって色んな「ふり」をすることを覚えて、本当の自分を出さないことがあります。楽しいふりや平気なふり、忙しいふりや考えているふり。バス停でのサブ爺の言葉が、やけに心に刺さりました。大切な人と、自分自身と、改めてもっと向き合ってみよう、話をしようと思いました。■ミュージシャン・オカモトコウキ(OKAMOTO‘S)友達と少し連絡を取ってないだけだと思ってたのに、気付けばお互い随分と変わってたりする。全てがちょっとした事なんだろう。そんな時、この人はこうだと思ってた事はある種自分の思い込みもあると気づかされるのだ。自分の近くにいる人のこと、どこまでわかってるだろう?あなたは何に囚われて生きているのだろう?登場人物の些細な心の動きは、普段は忘れている疑問を呼び起こす。とても繊細で、大切な空気感を閉じ込めている作品。■アップリンク吉祥寺 支配人・小川賢人「人をわかるってどういうことですか」素直で勝手な人間模様が愛おしい。いろいろな水が銭湯にもある。自分の輪郭が曖昧になったとき、そっと包み込んでくれる水。 全てを過去として、洗い流してくれる水。目の前にいた筈の水面の月は遠く。<心の奥底>に触れたとき、うたかたの記憶が波紋する。“「ちゃんと好き」って、どういうこと? ” から10年経った今も問い続ける今泉監督の最新作、ぜひ劇場で。■芸人・かが屋 賀屋壮也お先に観させていただきましてすみません。ありがとうございます。美しい映像、美しい真木よう子さん、そしてもし自分の近くの人が…と少し怖い想像をしてしまう物語。隠してるのともまた違う心の底の底にあるもの、コントロールが難しいもの。自分にとってはなんだろうと考えるきっかけになりました。あと、カラオケのシーンがあるんですがそこがめっちゃ好きでした。観るのをオススメします!■ミュージシャン・川上洋平 [Alexandros]ある程度の年齢になって疼き始める、伏在していた憂い。河口へと流し出せなかった主人公にいつのまにか自分を重ねていました。観てよかった。数年前に読んだ原作の答え合わせのような映画でした。鑑賞後どじょうを食べたくなるかな、と思いましたがなりませんでした。■芸人・パンサー 菅良太郎この映画を人に勧める時、どんなジャンルと言えばいいのだろうとしばらく考えたが『なぜカテゴライズして勧めなければいけないんだろう』と根本から凝り固まった思考をマッサージされるような映画でした。 原作のコメディ感は抑え気味ながらも刺さるセリフはしっかりとそのままで。 是非カップルで観てほしい、鑑賞後の話し合いはいつもより濃厚になることでしょう。■フリーアナウンサー・久米宏私は真木よう子さんのファンです。この作品では抑えに抑えた演技、ほとんど何もしていないと言っていいぐらいです。それが、現実感と深みを与えています。 ますます彼女のファンになりました。■シンガー・ソングライター・崎山蒼志得てしてこの空白を、私は言い表せないでいる。折り重なっていく人間の、人生の模様。出会い、別れていく中で隠したままの、隠されたままの気持ち。知らずも、馴染みある美しく静謐な風景の中、紡がれる会話が、私の中に染み入って、時折胸のざわめきが押し寄せた。私は私のことすら、未だに分からないままでいる。そのままでいいとも思いつつ、アンダーカレントという言葉の意味を、改めて反芻している。■脚本家・高田亮誰にだって過去はある。嘘をついて過去から逃れ続けるか、いつかどこかで決着をつけるのか。生きるほど過去は大きくなっていき、決着のつけられない過去が積み上がっていく。やりくりできない過去とどう折り合いをつけていくのか。みんなぎりぎりのところで生きている。静かな物語が力のある画のなかで運ばれていく心地よさと居心地の悪さの快感が、深い余韻を残すラストに導いてくれる。今日もなんとかやりくりをして生きていこう。■YEBISU GARDEN CINEMA 支配人・田川尚史嘘をついた事のない人はこの世にいるのだろうか、嘘には2種類あり誰かを守る嘘と、自分を守る嘘。悟がついてきた嘘は自分を守るため、かなえの嘘も自分を守るため、堀の嘘はどうだろう。きっと誰かを守るため。ご飯を買ってきたのを黙った嘘、薪割を忘れた嘘。悟が嘘をつかなくても良い世界で生きて来たなら結末はどうなっただろうか―。映画を観た帰り道少しだけ考えてみてほしい、自分の生きている世界は嘘が必要な世界か…。■株式会社 arca CEO & Creative Director ・辻愛沙子普通に過ごして見えるあの人もこの人も、 誰にも見せない痛みを抱えて生きている。分かり合えないからこそ、人は寄り添い合えるのかも知れない。暗い川底を覗くかのようにそんな人の奥底を映し出す、心剥き出しの物語。■KBC シネマ1・2・八重尾知史心底。という表現があるように、本音や真実は心の奥底にある。それは言えずに居る内に沈殿し、やがて堆積する時間や嘘に覆い隠されていく。澄んだ水面を掻き回し濁すような出来事が泥を掘り起こすまでは。隣り合う人も、まして己すら掴み切れない心。それが触れ合い、すれ違う様の恐ろしさも愛おしさも余さず描き切れる稀有な作家、今泉力哉監督はその領域に到達したと思う。■新宿バルト9 支配人・花田尚謙信じている相手が本心を見せてくれているのかわからない。話してくれた事が本当の事なのかもわからない。場合によっては本当の事を知らない方が幸せなのかもしれない。色々な事を感じたり、考えさせられたりしながら映画を観てました。 人それぞれなのだと思いますが、あらためて他人との関係性や自分の在り方を考えさせられる作品でした。■センチュリーシネマ 支配人・藤野優言い知れない哀しみを抱えながらそれでも生きていく。 ゆっくりと哀しみを超える。とても生命力を感じた作品でした。今泉監督っぽい時折ユーモアあるシーンにほぐされましたが、より哀しみを深刻にも感じさせられました。いつもそばにいたって相手のことをすべて知り尽くすことはできない、、 そんな中で真木さんの演技から、それでもそばにいるよと言葉をかけてくれているような、救いの光が見られました。■俳優・藤原季節初めて特報の映像を見た瞬間から、主人公の瞳に引き込まれて、一番観たい映画だった。アンダーカレント。そこに流れる、風景も音も感情も、僕には心地よくて、ずっとそこに浸っていたい気持ちになった。しかしその場所は時折、静かに叫び出したくなるような息苦しい何処かに変わった。激流でもなく、濁流でもない、何処か。主人公の瞳を見つめながら、そこはもしかすると、とても深い場所なんじゃないかという気がした。アンダーカレント。undercurrent。ああ、もう一度、映画館で観たい。いま僕は、静かに叫び出したい気持ちだ。■映画監督・松本優作人の綺麗なところ、汚いところ、全てが入り混じった心の底流。 表面には決して表れない人々の感情に寄り添い、掬い取ろうとする今泉監督の演出に心を強く打たれました。 また、自分自身の生き方を改めて考え直すきっかけにもなりました。 人と人との関わりが薄くなりつつある今の時代に、是非観てほしい作品です。■マンガ解説者・南信長好きなマンガの映画化には期待より不安が上回る。『アンダーカレント』のように完成度の高い作品であればなおさらだ。が、それは杞憂だった。全編に人生の不条理と喪失感を漂わせながら淡々と描かれる原作の世界観が、見事に再現されて違和感がない。そこに生身の人間が演じるからこその動きや間、表情が新たな彩りを加える。20年近く前の作品が今映画化された奇縁にも驚く。マンガと映画の幸福な出会いがここにある。■俳優・宮沢氷魚必ず真実が全ての人を幸せにするとは限らない。真実が他人を傷つけ、自分を苦しめてしまう時もある。だから人は自分や大事な人を守るために幾度も嘘に逃げる。そして気がついたら嘘に取り憑かれ、本当の自分を見失ってしまう。でも、そんな自分と向き合い、自分の心には偽ってはいけないと思う。強く生きていく必要はない。自分に正直に生きたいと思わせてくれる作品です。■芸人・パンサー 向井慧TV ではいつも元気な人が実は楽屋ではおとなしかったり、髭でロン毛の無口そうな人が実は社交的だったり、口角が常に上がっているような笑顔の人が実は鬱屈としていたり。そして、それすらその人の一部に過ぎなかったり。他人の事が全てわかるなんて事はない。わからないからこそわかろうとする時間を手放してはいけない。「人をわかるってどういう事ですか?」この台詞が頭から離れなくなる映画でした。■漫画家・安田弘之手塩に掛けて野菜を育てた農家みたいな気持ちなんです。原作者って。 その野菜の味を見つけてくれる人がいて。 料理にしてくれる料理人がいて振舞ってくれるお店があって。 自著の『ちひろさん』に引き続きまたまた美味しい料理に仕上がっていた『アンダーカレント』を観てなんだか自分も誇らしかったです。 (…ね?今泉さんなら間違いないでしょ?)顔も知らない原作の豊田さんにドヤ顔の念を飛ばしました。 ラストに映画オリジナルの追加シーンがあります。 僕はこの追加シーンがとても好きです。■ゲームクリエイター/脚本家・山中拓也誰しも心の底には、他人に踏み込ませたくない何かがある。 それは透明度の低い底流(アンダーカレント)。 水面を眺めているだけでは見えない何か。 誰かの心を覗こうとすれば、最初に水面には映るのは自分の顔で。 誰かに踏み込むということは、自分を見つめることと同じで。 そんな営みの薄くまとわりつく不安と恐怖を、自然で美しい日常描写と共に描いてくれる丁寧で静謐な映画でした。この映画は、他人をわかりたくて、わかろうとして、わからないってことを、わかりあう。 物語を見届けたあとにわかるのは、そうやって見つけた「わからない」は最初の「わからない」よりもちょっとだけ優しくて、ちょっとだけ息がしやすい気がするってことでした。■センチュリーシネマ 副支配人・脇田直佳ヒロイン、かなえが水中を漂うシーンが印象に残る。 ただ沈んでいるのではなくて、かなえの心の奥底のイメージを表したかの様な透明感のある映像、 少し暗い水中に仄かに差し込む光は物語展開と共に自分にも馴染んでくるイメージに思えてくる。 落ち着いた季節、秋の鑑賞に相応しい、静かなヒューマンドラマ。 劇場のスクリーンで是非浸ってください。『アンダーカレント』10月6日(金)全国公開(C)豊田徹也/講談社 (C)2023「アンダーカレント」製作委員会
2023年08月24日宮沢りえ主演映画『月』の新たな場面写真が公開された。原作は、実際の障害者殺傷事件をモチーフにした辺見庸による『月』。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込むことに小説という形で挑戦した本作を、石井裕也が映画化。主演する宮沢のほか、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみといった俳優陣が揃った。今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢をはじめとしたキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢りえ)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリジョー)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂ふみ)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村勇斗)など、それぞれの思いが交錯する瞬間が写し出されている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の二人(宮沢・二階堂)がお互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られている。中でも注目したいのが、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う二人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を感じさせる印象的な1枚となっている。<作品情報>『月』10月13日(金) 公開原作:辺見庸『月』(角川文庫刊)監督・脚本:石井裕也音楽:岩代太郎■キャスト宮沢りえ磯村勇斗⻑井恵里、大塚ヒロタ、笠原秀幸板谷由夏、モロ師岡、鶴見辰吾、原日出子 / 高畑淳子二階堂ふみ / オダギリジョー公式HP:
2023年08月23日女優の宮沢りえが主演を務める映画『月』(10月13日公開)の場面写真が23日、公開された。○■宮沢りえ主演『月』場面写真7点公開同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった元・有名作家・堂島洋子(宮沢)は、彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年・さとくん(磯村勇斗)、そして入所者“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。今回公開されたのは、宮沢演じる主人公・洋子をはじめ、オダギリ、二階堂、磯村演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢)を収めた1枚や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリ)、不穏さを漂わせる陽子(二階堂)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。また、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢・二階堂)が互いの悩みを明かす場面、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンが切り取られているほか、夫婦である洋子と昌平が抱き合うカットは、希望と絶望の間で抱きしめ合う姿から、生きることへの希望と愛を感じさせる1枚に仕上がっている。
2023年08月23日宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督による映画『月』から、登場人物たちのキャラクターがうかがえ、壮大なドラマを予感させる場面写真が解禁された。今回公開されたのは、主人公を演じる宮沢さんをはじめ、オダギリジョー、二階堂ふみ、磯村勇斗が演じるキャラクターそれぞれに焦点を当てた7点の場面写真。生い茂る森の中で、空を見上げる洋子(宮沢さん)を捉えた様子や、憂いを帯びた表情で何かを見つめる昌平(オダギリさん)。不穏さを漂わせる陽子(二階堂さん)、優しき笑顔で入居者に紙芝居を読むさとくん(磯村さん)など、それぞれの思いが交錯する瞬間を捉えている。ほかにも、同じ「ヨウコ」という名前の2人(宮沢さん・二階堂さん)がお互いの悩みを明かす場面。また、4人のキャラクターが食事を共にする姿など印象的なシーンも。中でも注目は、夫婦である洋子と昌平が抱き合う場面。希望と絶望の間でしっかりと抱きしめ合う2人の姿は、壮大なドラマの展開を予感させ、生きることへの希望と、そこにある愛を想起させる印象的な1枚に仕上がっている。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年08月23日テアトル新宿では、9月8日(金)~21日(木)まで俳優・藤原季節の特集上映を実施することが決定した。今回上映するのは、2018年に撮影した未発表の主演作『東京ランドマーク』や、俳優たちが自主制作で行った配信舞台「たかが世界の終わり」の劇場初上映、今泉力哉監督の『his』、20年代の青春映画『佐々木、イン、マイマイン』など、長編短編厳選した10作品。今年デビュー10周年、そして30歳の記念の年を迎えた藤原さん。「テアトル新宿という憧れの映画館で、特集上映が開催されるなんて夢のようです」と今回の企画に喜び、「思い入れの強い作品ばかりです。特別、華やかな映画ではないかもしれません。ただ、華やかではない人間にも光が当たる映画があるんだということを、信じて歩んできた十年だったのかなと今は思います。一生懸命に生きるだけの、血の通った映画たちです」と作品への思いを語る。『東京ランドマーク』については、「実際の旧友である義山真司との行き詰まったふたりの関係を、監督の林知亜季が脚本に書き起こし、撮影された自主映画です。ヒロインにはオーディションで鈴木セイナさんが選ばれました。あの頃にしか撮れない、愛おしくて大切な映画になりました」と説明している。藤原季節 特集上映は9月8日(金)~21日(木)テアトル新宿にて開催。【上映作品】『東京ランドマーク』★劇場未公開作『たかが世界の終わり』★劇場未公開作『佐々木、イン、マイマイン』『his』『のさりの島』『ケンとカズ』『中村屋酒店の兄妹』『鼓動』MIRRORLIAR FILMS SEASON3『Good News,』DIVOC-12『よろこびのうた Ode to Joy』(シネマカフェ編集部)
2023年07月31日実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした辺見庸の小説を宮沢りえ主演、石井裕也脚本・監督で映画化した『月』。この度、特報映像と4種のティザービジュアルとともに、宮沢さん、オダギリジョー、磯村勇斗、二階堂ふみのコメントが到着した。今回解禁した特報映像は、穏やかなメロディーと共に重度障がい者施設の日常から始まる。働き始めたばかりで真摯に仕事と向き合う洋子(宮沢りえ)、慣れた手つきで髪を結う陽子(二階堂ふみ)、入居者と心通わせるさとくん(磯村勇斗)が映し出される。だが、「俺今夜さ、この国の平和のためにさ、障害者たちを殺すよ」とのセリフとともに映像は一変、人を傷つけることに対して否定する洋子に「人ってなんですか?」と問い正す、さとくん…。そしてついに、その日を迎えることになる…。主人公・洋子を演じる宮沢さんの鬼気迫る表情、洋子を支える夫を演じるオダギリさんの包容力とどことなく漂う諦め。施設で働く洋子の同僚を演じる二階堂さんは自我とプライドと闘い、そして“命”を裁こうとする“さとくん”に挑む磯村さん。本作は、「狂気」とひと言で裁くことのできない問いを突きつける。解禁されたティザービジュアルでは、登場人物1人1人の思いと倫理が交錯する一瞬の表情を捉えたものとなった。キャストコメント宮沢りえ私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある「何か」を掴みに行きたいです。磯村勇斗撮影期間中、「人」とは何か。「生きる」とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています。二階堂ふみこの作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました。オダギリジョー人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ。『月』は10月13日(金)より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:月 2023年10月13日より新宿バルト9、ユーロスペースほか全国にて公開(C)2023『月』製作委員会
2023年07月21日俳優の宮沢りえが主演を務める映画『月』(10月13日公開)の特報映像&ティザービジュアルが21日、公開された。同作は辺見庸氏による同名小説の実写化作。深い森の奥にある重度障害者施設で新しく働くことになった堂島洋子(宮沢りえ)は“書けなくなった”元・有名作家だ。彼女を「師匠」と呼ぶ夫の昌平(オダギリジョー)と、ふたりで慎ましい暮らしを営んでいる。施設職員の同僚であり作家を目指す陽子(二階堂ふみ)や、絵の好きな青年さとくん(磯村勇斗)、そして入所者、“きーちゃん”との出会い。洋子は他の職員による入所者への心ない扱いや暴力を目の当たりにし、そんな世の理不尽に誰よりも憤っているさとくんの中で増幅する正義感や使命感が、やがて怒りを伴う形で徐々に頭をもたげていく。事件を起こした個人を裁くのではなく、事件を生み出した社会的背景と人間存在の深部に切り込まなければならないと感じたという著者は、「語られたくない事実」の内部に潜ることに小説という形で挑戦した。この問題作を映画化したのは、コロナ禍を生きる親子を描いた『茜色に焼かれる』、新作『愛にイナズマ』など、常に新しい境地へ果敢に挑み続ける映画監督、石井裕也。十代の頃から辺見庸の作品に魅せられてきたという彼は、原作を独自に再構成して臨んだ。特報映像は、穏やかなメロディーと共に重度障害者施設の日常から始まる。働き始めたばかりで真摯に仕事と向き合う洋子(宮沢りえ)、慣れた手つきで髪を結う陽子(二階堂ふみ)、入居者と心通わせるさとくん(磯村勇斗)が映し出される。だが「俺今夜さ、この国の平和のためにさ、障害者たちを殺すよ」映像は一変し、人を傷つけることを否定する洋子に、さとくんは「人ってなんですか?」と問いかける。ティザービジュアルでは、主人公・洋子を演じる宮沢の鬼気迫る表情、洋子を支える夫を演じるオダギリの包容力とどことなく漂う諦め、施設の同僚役の二階堂は自我とプライドと闘い、そして「命」を裁こうとする“さとくん”を演じる磯村の「狂気」と一言で裁くことのできない問いといった、一人一人の想いと倫理が交錯する一瞬の表情を捉えている。○宮沢りえ コメント私が演じた洋子の心は、ずっと、今も私の中を旅しています。この映画を観てくださった方と、その旅の先にある「何か」を掴みに行きたいです。○磯村勇斗 コメント撮影期間中、「人」とは何か。「生きる」とは何か。ずっと考えていました。その答えを出すことに、恐れさえ抱いていました。でも、これは決して他人事ではなく、綺麗事を捨て、僕たちは向き合わねばならない。今はただ、この映画を観てもらいたい。対面して欲しい。そう思っています。○二階堂ふみ コメントこの作品について、ずっと答えを出せずにいます。そして、答えを出すべきではないとも思ってます。命に対して私たちは容易く傍観者になってしまう。しかしこの現実を真っ直ぐ見つめ、私たちの問題として考えたいと思い現場に参加させて頂きました。○オダギリジョー コメント人間は自分勝手で傲慢で、冷酷で残酷な生き物だ。ただ、この作品が描いているのは、そんな人間の温かみであり、思い遣りであり、何ミリかの可能性である。全ての人間に突き刺さる未来への希望だ。(C)2023『月』製作委員会
2023年07月21日女優の安野澄(あんの・ゆら/28)が、芸能プロダクション・レプロエンタテインメントとマネジメント契約したことが13日、事務所公式ツイッターと安野の公式インスタグラムを通じて発表された。安野は、1995年6月13日生まれの東京都出身。早稲田大学の建築学科を卒業後、武蔵野美術大学の大学院へ進学。当時、サロンモデルの写真をインスタグラムにアップしたところ、業界関係者の目に留まった。その後、女優業をスタート。Netflix『呪怨~呪いの家~』(2020)やアサヒスーパードライのWEB CM「ビールって、苦いだけじゃない。」シリーズなどに出演。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022)では、多田直美役を好演したことでも話題になった。レプロエンタテインメントには、羽田美智子、池内博之、真木よう子、中村蒼、内田理央、川島海荷、宮沢氷魚、藤間爽子、久間田琳加、南沙良といった第一線で活躍中の俳優が多数所属。異彩を放つ安野のさらなる活躍が期待される。■安野澄コメントいつも応援して下さる皆様、関係者の皆様へこの度、レプロエンタテインメントとマネジメント契約をさせていただくことになりました。今までのたくさんのご縁があったからこそ、今ここに立てています。これからの出会いを楽しみに、そしていつも感謝の気持ちを忘れずに精進していきます。俳優としても、人としても成長していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2023年06月13日宮沢氷魚を主演、小西桜子をヒロインに迎え、“映画をつくりたい人”を募集するプロジェクト「感動シネマアワード」(主催:レプロエンタテインメント)にて大賞を受賞した映画『はざまに生きる、春』。この度、2人が演じる画家・屋内透と編集者・小向春の距離が縮まっていく本編映像が解禁された。本作は、現在出版社で漫画編集者として働く葛里華(かつ・りか)監督による初のオリジナル長編作品。発達障がいの特性を持つ画家・屋内と、出版社に勤務する編集者・春の恋模様を描いている。今回解禁された本編映像は、宮沢さん演じる屋内と小西さん演じる春の水族館での初デートシーン。クラゲが泳ぐ水槽越しに春の写真を撮る屋内と、その屋内の姿を撮る春。お互いの写真を撮り合う2人の姿は、初々しく甘い空気が漂っている。また、水族館のウミガメや魚など、目の前のものに真っ直ぐに夢中になる屋内は春にとって魅力的で、屋内にどんどん惹かれていく春の様子が伝わってくる映像となっている。さらに、2人が手を繋いで眠りにつくシーンも解禁。屋内の家で寝ていた2人だったが、そこに春の恋人からの着信。「帰らないと…」と身体を起こす春に、指先でとんとんと引き止めるように春に触れる屋内。春も返事をするように屋内の手にとんとんと触れ、やがてそのまま手を握り、眠りに落ちる2人。急激に縮まる2人の距離感と、惹かれ合う気持ちが伝わるドキドキのシーンとなっている。『はざまに生きる、春』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はざまに生きる、春 2023年5月26日より公開©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年06月06日舞台『パラサイト』の合同取材会が4日、都内で行われ、古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子、台本・演出の鄭義信氏が出席した。第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール、第92回米アカデミー賞4部門受賞という快挙を成し遂げたソン・ガンホ主演の映画『パラサイト 半地下の家族』が日本で舞台化。6月5日~7月2日に東京・THEATER MILANO-Zaにて、7月7日~17日に大阪・新歌舞伎座にて上演される。日本版『パラサイト』の舞台となるのは90年代の関西。家内手工業の靴作りで生計を立て、地上にありながら地下のように一日中陽がささないトタン屋根の集落で細々と暮らす金田一家の主・金田文平を古田新太、文平の息子・純平を宮沢氷魚、純平の妹・美姫を伊藤沙莉、文平の妻・福子を江口のりこが演じる。舞台が関西ということで、千葉県出身の伊藤や東京都出身の宮沢らは、関西弁での演技に挑戦。伊藤は「マスターできているかわからないですけど、すぐに教えてくださる方々が近くにいたというのはすごく恵まれていたと思います」と述べ、関西弁での演技は楽しいか聞かれると「はい!」と笑顔で即答した。宮沢も「シーンが終わったあとに皆さん来てくれて、『ここはこう言ったほうがいいよ』とすぐアドバイスをいただけるのでありがたいですし、すごく皆さんに助けられました」と関西出身の共演者に感謝した。大阪府出身の山内は、伊藤や宮沢らの関西弁について「皆さんすごく上手ですよ。すごくクオリティが高いと思います」と太鼓判。兵庫県出身の古田も「(誰が関西出身じゃないか)ほぼバレないんじゃないかなと。みんなで見に来て『本物の関西人は誰だ』をやればいいと思う」と、関西出身とそうでない人と差がないくらいに仕上がっていると話していた。
2023年06月04日女優の川島鈴遥(かわしま・りりか / 21)が、芸能プロダクション・レプロエンタテインメントとマネジメント契約したことが30日、事務所公式ツイッターと川島の公式インスタグラムを通じて発表された。2002年3月17日生まれの栃木県出身で、幼い頃から女優として活動してきた川島。2019年に公開された映画『ある船頭の話』でヒロインを演じ、「第34回高崎映画祭」最優秀新人女優賞を受賞した。近年では、オダギリジョーが脚本・演出・編集を務めたドラマ『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』(NHK)や、2022年に公開された映画『ぜんぶ、ボクのせい』でヒロインを務めるなど、話題作にも数多く出演している。川島は今年4月30日、約11年にわたって所属していたスウィートパワーとの専属契約が終了。これまでの活動を支えた同事務所とファンへの感謝の言葉とともに、「もっともっと自分自身が成長し大きくなれるよう、これから新たな気持ちで頑張ってまいります」と意気込みを公式サイトなどでつづっていた。レプロエンタテインメントには、羽田美智子、池内博之、真木よう子、中村蒼、内田理央、川島海荷、宮沢氷魚、藤間爽子、久間田琳加、南沙良といった第一線で活躍中の俳優が多数所属しており、川島のさらなる活躍が期待される。
2023年05月30日発達障害がある彼に恋をして感じた「人は分かり合えるのか?」という思いを映画にLITALICO発達ナビ牟田暁子編集長(以下――)はじめに、発達障害がある主人公をテーマにした映画を撮ろうと思った理由を 教えてください。葛里華監督(以下、葛):実は私、発達障害がある方に恋をした経験があるんです。最初はその人に発達障害があるとは知らなかったのですが、「あれ?」と感じることが多くなってきて…。彼のことが好きだから、何か共通の話題を探そうと一生懸命で。それで「中学時代は何の部活だったの?」と尋ねたら「中学には行っていなかった」と、会話が続かなかったり…。そんなとき、彼が「障害者手帳」(※編集部注:精神障害者保健福祉手帳)を持っているという話をしてくれて、そこではじめて「発達障害」という言葉を知りました。そして彼と過ごす中で「人って分かり合えるのかな」、「言葉ってとても無力だな」、「人って変わることができるのかな」などと考えさせられることがありまして、そういったことをいつか映画にしたいなと思っていたのが、大きな理由ですね。Upload By 発達ナビ編集部――恋をされていた経験があるんですね!映画の冒頭では、透の障害名を聞いてインターネットで検索をする春の姿があります。ですが、物語が進むにつれ、透そのものをみつめ、知りたいと願う一途な姿が描かれていきます。監督が伝えようとしているのは、その人そのものを見つめ、知りたいと思い、関係性を築く――その大切さではないかと感じました。また、映画のタイトルにある「はざま」という言葉、これは「グレーゾーン」を意味しているのか、それとも彼と透の間で揺れる春を意味していたのでしょうか。葛:いろいろな揺らぎを表現したかったというのもあります。また、今回の映画を撮るにあたって、何名もの発達障害当事者の方々に取材をさせていただいたのですが、みなさんのお話を聞く中で、診断「基準」に達していなくても、生きづらさを抱えている方が多くいらっしゃると感じました。確かに、基準があるから診断が出て、(周囲の理解が得られたり、環境調整がされやすくなることなどにより)生きやすくなる部分もあるとは思うのですが、かえってその基準がいろいろな生きづらさを生んでしまっている可能性もあるなとも…。そういった「はざま」の生きづらさも表現できたらいいなと思って、このタイトルにしました。当事者を取材、勉強会を重ね「もっともっと知っていかなければ」と強くした思い――なるほど。今、お話に出たように、当事者への取材や発達障害について勉強会をされたとうかがったのですが、これによって新たに感じたことはありましたか?Upload By 発達ナビ編集部宮沢氷魚さん(以下、宮沢):僕の身近な人に、発達障害の当事者の方がいるんです。僕はその彼を赤ん坊のときから知っていて、子どものころ学校でうまくいかなかったときや、居場所を見つけて楽しくやっていたとき、成長して自分の感情と体がちょっとアンバランスになってうまくコントロールができない瞬間とか、いいところも悪いところも全部見てきたので、発達障害についてそれなりに理解があるつもりでました。でも、勉強会やたくさんの当事者の方にお会いする中で、僕が知っていた部分というのはとても限られたものであるということが分かりました。発達障害と一言でいってもさまざまな特性があって、本当にさまざまな方々がいるんです。全然知らなかった、もっともっと知っていかなければという思いがとても強くなりました。また、この映画は2年前に撮影したものなのですが、今回公開するにあたって改めて勉強会をしたんです。なかなか1つの役でここまで時間をかけて学ぶということがなかったのでとても新鮮ですし、みなさんから教えていただいたこと、自分が学んできたことを、発達障害をよく知らない人へ伝えていけたらいいなと思っています。葛:透くんの設定をより固めていくために、たくさんの当事者の方に好きなものは何か、どういうときに落ち着くか、不安になるかといった、それぞれのパーソナルの部分をかなり取材させていただいたのですが、みなさん自然や光るもの、月、星が好きとおっしゃっていました。おそらく、人間と違って自然は見たそのままの情報を心に取り入れられるものだから、そういう部分に安らぎを感じられるのかなと改めて思ったので、劇中ではより一層光を意識した撮影をしましたね。――そうしたシーンが、映画の中でも描かれていましたね。私の娘は、自閉スペクトラム症ではありませんが、重度の障害があります。娘も動物とか自然が大好きですね。おそらく、監督がおっしゃるように、見たまま、嘘偽りがないから好きなんだと思います。Upload By 発達ナビ編集部目の前にあるものに100%気持ちが乗る透のようにありたい――お二人にとって印象的だったシーンを教えていただけますか?宮沢:予告にもある、雨に打たれながら透くんが「雨だ!」ってはしゃいでいるシーンですね。透くんは、自分が好きなもの、木に対してもそうなんですが、楽しいと思ったことに対して、100%気持ちが乗る瞬間がたくさんあるんです。目の前にあるものをあれだけ純粋に楽しめて、それを春ちゃんに共有したいという思いが真っすぐで、自分もそうありたいなと思えたシーンでした。 僕は大人になってから、そういう感覚がどんどんなくなっていってしまって、外に出て雨が降っていたら、傘忘れたどうしようってネガティブになってしまうんですけど(笑)。でも、透くん は後先考えずにその雨という大好きな瞬間を楽しめて、それがとても魅力的だなと思いました。Upload By 発達ナビ編集部葛:私もこの雨のシーンは好きです。あと、劇中で透くんが春ちゃんに「あるもの」を渡すシーンがあるんですが、それがとても好きでこだわって撮りました。ありのままの透くんが好きだった春ちゃんに違う気持ちが芽生えてくるシーンなのですが、これは透くんと春のコミュニケーションの方法が違うからこそ生まれたシーンかもしれないと思います。このシーンの透くんの笑顔が、本当に最高なんです。――確かに最高の笑顔でした。この映画は、宮沢さん自身も審査員として参加された「感動シネマアワード」の大賞を受賞された作品で、最初から透くん役は宮沢さんというイメージで当て書きされたと伺っています。宮沢さんを主人公にと思われた理由を教えていただけますか?葛:私が恋をした方や、ほかに出会ってきた発達障害当事者の方々に共通していると感じているのは、みんなとても純粋でまっすぐだということです。宮沢さんは、とても澄み渡った演技されて、その雰囲気が画面越しにも伝わってくる方です。あと、クールでかっこいいのに笑うとクシャっとなって、無邪気なかわいらしい印象に変わります。透くんをそんな純粋で透明感のあるキャラクターにしたら、みなさんにその魅力が伝わるのではないかと思ったので、この宮沢さんのイメージからキャラクターをつくって、脚本を仕上げていきました。Upload By 発達ナビ編集部――本当に透くんは引き込まれる、魅力あふれるキャラクターでした。では、宮沢さんが審査員としてこちらの作品がいいなと思ったポイントはどちらですか?宮沢:本当にたくさんの作品をご応募いただいて、どの作品を映画化しても面白くなったと思うんですが、最終的に残った作品を改めて全部読ませていただいたとき、特別にいいなと思ったのが「はざまに生きる、春」でした。作品とキャラクターへ対する愛情がすごくて、この思いを絶対映画化すべきだと感じましたね。まだ葛さんにお会いする前でしたし、どういう方かも知らなかったのですが、この人の作品は信用できると確信できました。役者として、このように選ぶところから関わらせてもらっているので、僕にとっても思い入れが強い作品です。ストッパーをかけないと話し続けてしまうところは透くんと近いものがある――こちらの作品には透さん以外にも発達障害の当事者が登場します。また春自身も周りから理解されない“こだわり”を持っていました。障害のあるなしにかかわらず、みななにかしらのこだわりがあるのではないかと思うのですが、宮沢さんにもなにかこだわりはありますか?Upload By 発達ナビ編集部宮沢:ありますね。僕は川が好きで、大学の卒業論文のテーマが「東京都の川の環境変化」だったくらいなんです。川の話になると、自分で強制的にストッパーをかけないと話し続けてしまうので、そういうところは透くんと似ています。透くんはペットボトルも好きなんですが、その話をしているときもただ話しているのが楽しいわけではなくて、ペットボトルがすごい理由を伝えて、相手に分かってほしいという思いがおそらく強いと思うんです。「このすごさが分かりますか」という。僕もそうで、自分が話している時間は別にそんな好きではなく、話して相手に理解してもらえた瞬間に1番喜びを感じます。そういうところは、透くんと近い物を感じましたね。――川がお好きなんですね。どのような川が好きなんですか?渓流でしょうか?宮沢:もちろん、渓流釣りもするので山の方の綺麗な美しい川も大好きだし、それはそれで良さがあるんですけど、 より好きなのは、身近にある神田川とか隅田川とか、住宅街を流れている小さな川です。普段見ているけれど、あまりみんなが関心のない川が(笑)。理解することは先だったとしても、まずはみなさんに知ってもらいたい――最後に、LITALICO発達ナビの読者へ、メッセージをお願いします。Upload By 発達ナビ編集部宮沢:現在、発達障害の当事者の方々はマイノリティ、つまり少数派として分けられてしまっていると感じています。そんな今、僕は発達障害を知ろうとするだけでも、世界にとって前向きなことだと信じています。知らないというのは、1番怖いことです。たとえ理解することがまだ「その先」だったとしても、まずはみなさんに知ってもらいたいと思います。もしかしたら、この作品によって突然大きく何かが変わることはないかもしれないけれど、ちょっとでもみなさんの中に発達障害という言葉だけでも残ってもらえれば、この作品をつくった意義があると思っています。ぜひご覧いただいて、みなさんに感じていただきたいです。葛:宮沢さんが言ってくださったように、たくさんの人に届いて、その人たちの気持ちや考え方が少しでも変わるきっかけになったらうれしいですね。また、今悩んでいたり、困っている人がこの作品を見て、「こういう道もあるのかな」、「こういう形もあるのかも」と思って、心が少しでも明るい方へ変わっていってくだされば、1番いいなと思います。――ありがとうございました。「はざまに生きる、春」上映情報Upload By 発達ナビ編集部5月26日(金)より全国ロードショー仕事も恋もうまくいっていない雑誌編集者の小向春(小西桜子さん)は、取材で「青い絵しか描かない」こだわりをもつ画家・屋内透(宮沢氷魚さん)と出会い、純粋な透に強く惹かれていきます。この透の魅力は、自閉スペクトラム症の特性からくるものでもありました。空気ばかり読み続けてきた春は、嘘がつけない透へどんどん思いを募らせていくのですが、やがて「誰かの気持ちを汲み取る」ことが苦手な透に振り回されるようになり、思い悩むようになります。二人は分かり合うことができるのか、人と人とのはざまを飛び越え、春へと踏み出す姿を描く純愛物語です。監督・脚本:葛里華出演:宮沢氷魚、小西桜子配給:ラビットハウス※ボタンをクリックすると発達ナビのサイトから映画『はざまに生きる、春』公式サイトに遷移しますインタビュー:牟田暁子撮影/タムラケンジ
2023年05月26日宮沢氷魚と小西桜子が共演する『はざまに生きる、春』が5月26日(金)より公開。この度、宮沢さんが演じる“青色の絵”だけを描く画家、屋内透の描画シーンの本編映像とメイキング映像が解禁となった。本作は、現在、出版社で漫画編集者として働く葛里華(かつ・りか)監督による初のオリジナル長編作品。発達障がいの特性を持つ画家・屋内と、出版社に勤務する雑誌編集者・春の恋模様を描いている。今回解禁された本編映像は、屋内(宮沢さん)に「春さん大変です! 今すぐ来てください! 早く!」と電話で呼び出され走って向かう、春(小西さん)のシーンから始まる。春が駆けつけた先には、アパートの壁に青色の絵を描く屋内がいた。突然のことに戸惑う春に、屋内は手を絵の具で染めて無邪気に「この光が綺麗だから、閉じ込めたかった」と、建物に差し込む光を使った絵を完成させていく。人目を気にすることなく、光が差しているこの瞬間に絵を完成させたいと、一心に絵を描く屋内の姿と、その絵を見せるために春を急に呼び出したという事実に、戸惑いながらもどんどん屋内に惹かれていく春の気持ちが伝わるような映像となっている。また、併せてメイキング映像も解禁。本番で描く絵を事前に練習をする宮沢さんは、手に絵の具をつけて描いていくテンポなどを丁寧に確認しており、役への真摯な姿勢がうかがえる。雑誌編集者と取材を受ける画家としての2人の関係が、どんな時間を共有し、どう分かり合っていくのか。その展開が気になる映像となっている。『はざまに生きる、春』は5月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はざまに生きる、春 2023年5月26日より公開©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年05月24日メイクもボディケアも季節に合わせてシフトチェンジしたい。夏を待ちわびる今の気分にピッタリのアイテムを厳選してピックアップ。シンガーソングライター・藤原さくらさんが新商品をお試しします。シンガーソングライター・藤原さくらさんが新商品をお試し!1、Viseeネンマクフェイク ルージュ BR350粘膜みたいな血色感とむっちり感で魅せる新感覚のジューシーリップ。スタイリッシュでほんのり女っぽいブラウンレッド。「その名の通り、塗った瞬間、全然浮かずに唇にスッとなじんでビックリ。思わず『これ好き!』と声が出ました。マスクをつけても落ちにくいし“林檎の口づけ”という色名もかわいくてキュンです」。ネンマクフェイク ルージュ BR350¥1,540*編集部調べ 5/16発売(コーセー TEL:0120・526・311)2、LUNASOLデューイベアブラッシュ EX04オイルベースのアプリコットチークでフレッシュな濡れツヤ肌にスイッチ!ヘルシーな血色感と透明感をもたらすリクイドチークはこの夏のとっておき。「繊細なパールが本当にキレイでみずみずしくてかなりタイプ。シアーな発色だからほっぺが“ぽやん”と自然に赤みを帯びて、ジェンダーレスで使えそうなところもステキです」。デューイベアブラッシュ EX04¥3,300 5/19限定発売(カネボウ化粧品 TEL:0120・518・520)3、L’OCCITANEアーティチョーク マッサージクリーム香りとテクスチャーに癒されるマッサージタイムで魅せボディに!気になる部分にマッサージするようになじませることでリンパの流れや血行を促してセルライトにもアタック。「香りが爽やか。ベタつかずサラッとしたテクスチャーでお肌がもっちりうるうる。ナイトルーティンに追加します」。アーティチョーク マッサージクリーム 200ml¥7,480 限定発売(ロクシタンジャポン カスタマーサービス TEL:0570・66・6940)4、SUQQUシグニチャー カラー アイズ 125蓋を開いた瞬間にときめきが加速!洗練パレットで大人の遊び心を満喫。揺らめく偏光パールを詰め込んだ夏らしいカラーにマットなブラウンをセット。「見る角度によってニュアンスを変えてくれるから、友達がつけてたら絶対『そのアイシャドウどこの?』って聞いちゃう。全色おしゃれなのに肌なじみがよくていろんなシーンで楽しめそう」。シグニチャー カラー アイズ 125¥7,700 限定発売(SUQQU TEL:0120・090・022)ふじわら・さくらシンガーソングライター。New AL『AIRPORT』リリース。「ノーメイクでもテンションがアガるようにしたい派でメンテナンスが大切。先日のオフもまつげパーマと眉サロン、骨格矯正に行きました」※『anan』2023年5月24日号より。写真・田村昌裕(FREAKS)スタイリスト・荻野玲子取材、文・石橋里奈
2023年05月20日TBS系日曜劇場 「ラストマン ―全盲の捜査官―」とコラボイベント!”目を使わないからこそ、できる”を体感する『ラストマン・イン・ザ・ダーク』ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」にて6月30日(金)まで開催Upload By 発達ナビニュース福山雅治さんが全盲のFBI捜査官を演じ、刑事役の大泉洋さんと共に難事件を解決していく話題のドラマ「ラストマン―全盲の捜査官―」(TBS系:日曜21時~)と、一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティのコラボイベント『ラストマン・イン・ザ・ダーク』が、東京・竹芝のダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」にて4月23日(日)~6月30日(金)まで開催されています。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、純度100%の暗闇の中を視覚障害者のアテンドの案内のもと、音、匂い、温度、手触りなど視覚以外の感覚をフルに研ぎ澄ませながら、人と人との関わりや対話(ダイアログ)を楽しむ体験型のソーシャルエンターテイメントです。1988年にドイツの哲学博士 アンドレアス・ハイネッケ氏によって考案され、世界47か国以上900万人を超える人が体験。日本では1999年に初開催し、これまで24万人以上が体験しています。今回のスペシャルコラボイベントは、「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」がドラマの全盲所作指導として全面協力したことにより実現しました。「ラストマン―全盲の捜査官―」の世界を暗闇の中に一部再現。福山さん演じる皆実捜査官の過ごしている世界を実際に体験することができます。「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」は、真っ暗闇の中で見ること以外の感覚を使い、驚きに満ちた発見をしていくと共に、対話を通してほかの参加者と協力し合うことで生まれる楽しさを感じられることも魅力。ドラマの撮影が始まる前、役づくりのために福山さんも同施設を訪れ体験したそうです。皆実捜査官の「目を使わない世界」を体感することで、ドラマがより一層楽しめることはもちろん、日々の生活のなかでも視覚障害がある人への理解を深めるきっかけになるのではないでしょうか。<詳細>期間: 2023年4月23日(日)~6月30日(金)場所: ダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」東京都港区海岸1丁目10番45号アトレ竹芝シアター棟1F料金:大人3,850円(税込)/小学生1,650円(税込)※事前予約制(公式HPより予約)※体験は小学生以上が対象(保護者同伴が必須)※未就学の方は体験できませんチケット発売中所要時間・定員など:60分程度/1グループ8名様まで/1日最大24回開催(※日によって異なります)※クリックすると発達ナビのサイトから<ラストマン・イン・ザ・ダーク>のページに遷移します。宮沢氷魚さんが発達障害のある画家を演じる映画『はざまに生きる、春』5月26日(金)よりロードショーUpload By 発達ナビニュース宮沢氷魚さん主演、発達障害がある画家と女性編集者の恋の行方を描いた恋愛映画『はざまに生きる、春』が2023年5月26日(金)より全国の各劇場で順次公開されます。この映画は、出版社で編集者として働きながら自主映画を制作し高い評価を受けてきた葛里華 (かつ りか)監督による初のオリジナル長編作品。監督自身も過去に発達障害のある人に恋をした経験があったことが、この映画を撮るきっかけとなったそうです。宮沢氷魚さん演じる画家の透は、発達障害の特性から、自分の思ったことはそのまま言葉にし、感情を隠すことなく嘘をつけない。そんな真っすぐな透に惹かれていく小西桜子さん演じる編集者の女性・春。しかし、「誰かの気持ちを汲み取る」ということができない徹の言動に春は思い悩みます。「相手をもっと知りたい」と思う春の想いや、すれ違いを描くことで、人と人とのコミュニケーションの本質を問いかけてくる作品となっています。<劇場公開>2023年5月26日 (金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー※クリックすると発達ナビのサイトから<はざまに生きる、春>のページに遷移します。100個の質問で会話が弾む、おしゃべりOKの展覧会!『tupera tupera + 遠藤幹子 しつもんパーク in 彫刻の森美術館』2024年3月31日まで開催Upload By 発達ナビニュース箱根にある彫刻の森美術館では、絵本を中心に多彩な活動を続けるユニットtupera tupera(ツペラ ツペラ)さんと、NHK Eテレ『いないいないばあっ!』の空間デザインも担当する建築家の遠藤幹子さんが手掛ける『しつもんパーク』を2023年4月28日(金)から 2024年3月31日(日)まで開催しています。箱根の自然を活かし、国内で初めての野外美術館として1969年に開館した彫刻の森美術館。屋外展示には、近・現代を代表する彫刻家の名作約120 点が常設展⽰されています。また、ピカソ館をはじめとする室内展⽰場や、⼦どもたちが体験できる作品のほか、天然温泉の足湯もあり、年代を問わず憩いのひとときを過ごすことができる美術館です。この企画は、家族や友人、初めて会った人、みんなに聞いてみたい100の質問が書かれているワークブック『しつもんブック 100(tupera tupera著:青山出版)』をベースに、館内のさまざまな場所に設置されている“しつもん”に答えながら、彫刻の森美術館のアート鑑賞を楽しむことができる参加型展覧会です。メイン会場には、子どもたちが遊びを通して、色彩の美しさや造形の面白さを発見することを目的として遠藤幹子さんが設計した体験型アート作品を展示。また、tupera tupera(ツペラ ツペラ)さんの絵本の原画展示や、国内で出版した絵本を手に取り閲覧できるコーナーもあります。さらに、絵本やグッズが充実したショップのほか、カフェではオリジナルドリンクの販売も予定されています。たくさんのおしゃべりを通じて「人と人」、「人と場所」がつながることを目的とした楽しい展覧会。緑豊かなこの季節、箱根へこの機会にお出かけしてみてはいかがでしょうか。<詳細>日時:2023年4月28日(金) 〜 2024年3月31日(日)会場:彫刻の森美術館 (アートホール / ポケっと。 / 丸太広場キトキ / カフェ / 屋外展示場)開館時間:9:00 〜 17:00 (入館は閉館の30分前まで)休館日:なし (年中無休)料金:美術館入館料※美術館入館料についてはホームページをご覧ください※クリックすると発達ナビのサイトから<しつもんパーク>のページに遷移します。彫刻の森美術館ホームページベルリン国際映画祭金熊賞受賞!日仏共同製作のドキュメンタリー『アダマン号に乗って』4月28日より公開Upload By 発達ナビニュースドキュメンタリー映画の巨匠ニコラ・フィリベール監督最新作、第73回ベルリン国際映画祭コンペティション部門で最高賞の金熊賞を受賞した日仏共同製作『ON THE ADAMANT(英題)』が、『アダマン号に乗って』の邦題で4月28日より全国上映されています。「アダマン号」は、パリの中心地・セーヌ川に浮かぶ木造建築の船で、精神疾患がある人たちを無料で受け入れるユニークなデイケアセンター。そこには毎日、桟橋を渡っていろいろな人がやってきます。本作は、そんな「アダマン号」での日々をそっと見つめ、優しい眼差しでとらえたドキュメンタリー映画です。「アダマン号」では、絵画や音楽、ダンスなど数多くのワークショップが行われ、創造的な活動を通じて、患者同士の結びつきや社会と再びつながることをサポートしています。そして、そこで働く看護師や職員らは患者の自主性を尊重し寄り添い続け、患者もスタッフも区別なく、誰もがいきいきと表現豊かに過ごすことができる場所なのです。フィリベール監督は、2021年から22年の数ヶ月間、このアダマン号に足を運び、この施設に通う人々をカメラ越しに見つめてきました。『アダマン号に乗って』の日本公開は当初、2024年春を予定していましたが、フィリベール監督の「日本の観客にいち早く届けたい」という強い思いと、金熊賞受賞後の国内外のメディアや映画ファンから大きな反響を受け、2023年4月のフランス公開から日を開けず、4月28日(金)から公開されることになりました。この機会にぜひ、ご覧になってはいかがでしょうか。<劇場公開>2023年4月28日 (金)より上映中ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開中※クリックすると発達ナビのサイトから<アダマン号に乗って>のページに遷移します。当事者としての経験をいかしてーー立命館大学の学生が発達障害児者支援アプリを開発Upload By 発達ナビニュース発達障害がある子どもが自分の特性を深く理解し、必要な支援を求められる力や、自らの力で自分自身を支援するスキルを身につけられるアプリ『Focus on』を、立命館大学産業社会学部3回生(休学中)の森本陽加里さんが開発しました。森本さんが『Focus on』の開発を始めたのは高校在学中から。背景には、森本さん自身も発達障害の当事者であり、その特性から学校生活に悩み、小学2年生から2年間、再び中学2年生で2度の不登校に。その苦しんだ経験から「発達障害の子どもたちが救われる環境をつくりたい」と、支援アプリ『Focus on』を立案しました。大学進学後もアプリ開発を継続し、学生起業家の登竜門と呼ばれる「キャンパスベンチャーグランプリ」大阪大会で最優秀賞、全国大会で日刊工業新聞社賞を受賞。立命館・社会起業家支援の仕組みを活用し、2022年末に一般社団法人の設立を果たしました。森本さんが開発した『Focus on』は、発達障害の子どもと「疲れ」について着目したアプリです。アラート機能付きの疲労度測定機能と自己支援記録機能が搭載され、子どもたちが「頑張りすぎて、ポキっと折れてしまう」状態を防ぐことができます。本人が記入した疲れや困りごとを安心できる人のもとへ伝え、また、本人が頑張りすぎないように伴走してくれる、まるでバディのようなアプリとなっています。※クリックすると発達ナビのサイトから<Focus on>のページに遷移します。【子どもたちのアール・ブリュット2023】おかざき世界子ども美術博覧館にて2023年9月24日まで開催Upload By 発達ナビニュース愛知県のほぼ中央に位置し、徳川家康の出生地としても有名な岡崎市にある「おかざき世界子ども美術博物館」にて、『子どもたちのアール・ブリュット2023』が2023年4月1日(土)~9月24日(日)まで開催しています。アール・ブリュットとは「生(い)きの芸術」という意味のフランス語で、芸術の教育を受けていない人たちによって制作された独自の概念を指す言葉として1947年ごろから用いられています。伝統や流行、教育などに左右されず、自身の内側から湧き上がる衝動のままに表現した芸術を示し、おもに障がいのある人たちによる造形活動が活発に展開されています。おかざき世界子ども美術博物館では、2021年度から障がいのある子どもたちの作品の常設展「子どもたちのアール・ブリュット」を開催。現在開催中の2023年度前期展示では、岡崎市内の特別支援学級、愛知県立岡崎聾学校、愛知県立岡崎特別支援学校、愛知県立岡崎盲学校、愛知教育大学付属特別支援学校に通う子どもたちが制作した作品を紹介します。どこまでも自由で、あふれる創造力で表現された作品の数々。障がいのある子どもたちのひたむきな表現活動に触れることで、アールブリュットを身近に感じる機会になるのではないでしょうか。<詳細>日時:2023年4月1日(土)~9月24日(日)休館日:毎週 月曜(5月1日、7月17日、8月14日など※9月18日は開館)※祝日は開館し翌平日休館(詳しくはホームページをご確認ください )開館時間:9時00分 ~17時00分(入館は16時30分まで)料金:無料会場:おかざき世界子ども美術博物館2F第4展示室※クリックすると発達ナビのサイトから<おかざき世界子ども美術館>のページに遷移します。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!コラム内では、現在一般的に使用される障害名・疾患名で表記をしていますが、2013年に公開された米国精神医学会が作成する、精神疾患・精神障害の分類マニュアルDSM-5などをもとに、日本小児神経学会などでは「障害」という表記ではなく、「~症」と表現されるようになりました。現在は下記の表現になっています。神経発達症発達障害の名称で呼ばれていましたが、現在は神経発達症と呼ばれるようになりました。知的発達症(知的障害)、自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症、コミュニケーション症群、限局性学習症、チック症群、発達性協調運動症、常同運動症が含まれます。※発達障害者支援法において、発達障害の定義の中に知的発達症(知的能力障害)は含まれないため、神経発達症のほうが発達障害よりも広い概念になります。知的発達症知的障害の名称で呼ばれていましたが、現在は知的発達症と呼ばれるようになりました。論理的思考、問題解決、計画、抽象的思考、判断、などの知的能力の困難性、そのことによる生活面の適応困難によって特徴づけられます。程度に応じて軽度、中等度、重度に分類されます。ASD(自閉スペクトラム症)自閉症、高機能自閉症、広汎性発達障害、アスペルガー(Asperger)症候群などのいろいろな名称で呼ばれていたものがまとめて表現されるようになりました。ASDはAutism Spectrum Disorderの略。ADHD(注意欠如・多動症)注意欠陥・多動性障害の名称で呼ばれていましたが、現在はADHD、注意欠如・多動症と呼ばれるようになりました。ADHDはAttention-Deficit Hyperactivity Disorderの略。ADHDはさらに、不注意優勢に存在するADHD、多動・衝動性優勢に存在するADHD、混合に存在するADHDと呼ばれるようになりました。今までの「ADHD~型」という表現はなくなりましたが、一部では現在も使われています。SLD(限局性学習症)LD、学習障害、などの名称で呼ばれていましたが、現在はSLD、限局性学習症と呼ばれるようになりました。SLDはSpecific Learning Disorderの略。
2023年05月12日宮沢氷魚主演の純愛映画『はざまに生きる、春』より、恋の始まりを切り取ったドキドキの本編映像が公開された。宮沢さん演じる発達障がいの特性を持つ画家・屋内と、小西桜子が演じる出版社に勤務する編集者・春の恋模様を描いた本作。仕事も恋もうまくいかない日々を送っていた春は、ある日、取材で「青い絵しか描かない」ことで有名な画家・屋内と出会う。公開された映像は、そんな出会って間もない2人が、一緒に月を見ながら夜ご飯を食べるという、ロマンチックなシーン。残業をしていた春は、急に屋内に誘われ、屋内の自宅で月を見ることに。縁側で横並びになり、月を見ていたが、夜ご飯を食べていないという春に「確認です。ジブリは好きですか?」とラピュタパンを振る舞う。夢中で食べる可愛らしい屋内に、春の気持ちがどんどん揺れ動く様子が感じられる。また、春が連絡してきた理由を聞くと、屋内は「月が欠けていたので、春さんに伝えたいなと思ったんです」と答える。そんな話しながら見つめ合う2人の様子からは、恋の始まりを感じさせる。『はざまに生きる、春』は5月26日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:はざまに生きる、春 2023年5月26日より公開©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年05月05日直木賞受賞の同名小説を映画化した『銀河鉄道の父』より、原作者・門井慶喜氏および、宮沢賢治の親族からコメントが到着。宮沢賢治を演じた菅田将暉の演技を絶賛している。役所広司が宮沢賢治の父・政次郎を演じ、菅田将暉が宮沢賢治を、森七菜がその妹を演じる本作。作家・宮沢賢治を深い愛情で支えた家族の物語だ。この度、映画公開を前に、宮沢賢治の作品を広める活動をしている賢治の実弟・清六の孫・宮澤和樹と原作・門井慶喜のコメントが到着し、併せて新規スチールも解禁された。完成した映画を一足早く鑑賞した門井氏は「一観客として泣いちゃいました。三度目に見たときは二度目より泣きました」と語ると、宮澤氏も「伝記や史実としてではなくフィクションとして観ました。しかし賢治さんのユーモア、明るさ、誠実さを堪能し何度も笑い、泣きました」と、本作の物語を堪能した様子。これまで三上博史、松田龍平、鈴木亮平、中村倫也など錚々たる俳優たちが作家・宮沢賢治を演じてきたが、本作で賢治を演じた菅田さんは、家族を振り回すも純粋で必死に自分の生き方を模索し、作家として精細な一面を見せた賢治を見事に再現している。祖父・清六から賢治の人柄や作品世界について話を聴き、誰よりも賢治を熟知している宮澤氏は「賢治さんの一途さ、弱さ、強さを見事に表現していたと感じました。菅田将暉さんの賢治さんへの観察力、想像力には深さをかんじました」と菅田将暉版宮沢賢治に驚嘆。撮影で執筆するシーンでは宮沢賢治が実際に書いた原稿の文字を真似て撮影にも挑んだという。門井氏は「泣くほど感動するけれど、感動だけの話じゃないんです。笑いもあるし希望もある。私たちが家庭で味わうすべてがあります」と語り、宮澤氏は「学校の授業や今までのテレビ番組等でのイメージとは違う賢治さん、それを支えていた家族。どのような才能もそれを支える人や環境が無ければ後世には伝わらない。異質な才能でも評価し、残し、伝える。これは大変な事ですが誰かがやらねばならない。賢治さんの場合それが父であり家族だった。これは実に稀ですが本当に幸福なことです」とコメントし、映画公開の喜びを万感の思いで語った。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年05月04日俳優の宮沢氷魚が主演を務める、映画『はざまに生きる、春』(5月26日公開)の場面写真が30日、公開された。同作は現在出版社で漫画編集者として働く葛里華監督による初のオリジナル長編作品。発達障害の特性を持つ画家・屋内(宮沢)と、出版社に勤務する編集者・春(小西桜子)の恋模様を描いている。主演の宮沢は、同性愛者であることに葛藤する人物を演じた『his』(20年)で初主演を務め、同作で第12回TAMA映画賞最優秀新進男優賞などを受賞。また今年2月に公開された映画『エゴイスト』ではアジア全域版のアカデミー賞「第16回アジア・フィルム・アワード」で助演男優賞を受賞するなど、繊細でピュアな佇まいとその確かな表現力が賞賛されている。今作で演じるのは”青色の絵”だけを描く画家・屋内透で、感じたことをストレートに表現し、感情を隠せず嘘がつけない「発達障害」の特性を持つ役柄となる。。宮沢は今回の役柄に対し「僕も元々あまり(発達障害に関する)知識がなかったので、1から勉強させてもらいました。たくさんの映画やドキュメンタリーや本、また実際に当事者の方にお会いして(屋内のキャラクターの)ベースを築くことができました」と役作りに対して真摯に語っている。今回公開された場面写真は、春の担当する雑誌の取材を受ける屋内や、手のひらを青色の絵の具で染め生き生きとした表情の屋内、また青色が広がるキャンバスに真剣な面持ちで向かう姿など、天才的な感性を持つ画家である屋内のキャラクターが垣間見える写真となっている。誰もが経験する普遍的な感情に心が動き、“人を好きになる”ことへの希望が溢れる新しい恋愛映画に注目となっている。(C)2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年05月03日「宮沢さんは映画やドラマに引っ張りだこ。WOWOWの4月期のドラマ『ドラフトキング』の主要キャストに抜擢され、5月には主演映画『はざまに生きる、春』の公開を控えています。“今、最も勢いのある俳優の一人”といっても過言ではないでしょう」(映画関係者)4月24日、29歳の誕生日を迎えた宮沢氷魚。出演ラッシュが続く宮沢は、4月23日スタートのドラマ『ラストマン-全盲の捜査官』(TBS系)の第1話にもゲスト出演したばかり。万全の状態で30代に突入できそうだ。「宮沢さんのお父さんはTHE BOOMの宮沢和史さん(57)。和史さんのライブを観て、『何千人もの人が感動している』と誇らしく感じたことをきっかけに芸能界を志したといいます。そして’15年に『MEN’S NON-NO』の専属モデルとしてデビューを果たし、徐々に注目を集め、’17年10月にはドラマ『コウノドリ』(TBS系)で俳優に転身。以降、話題作への出演を重ねてきました」(芸能関係者)しかし、宮沢の歩んだ道のりは決して順風満帆だったわけではない。“2世”としての重圧に苛まれることもあったようだ。「真面目な性格の宮沢さんは2世ゆえに周囲の期待を感じ、ときには『失敗は許されない』と言い聞かせてしまうこともあったといいます。お父さんのお陰で仕事を貰っていると感じることもあったそうで、そのプレッシャーをモチベーションに変えられるよう自分なりに試行錯誤してきたといいます。公私ともに親しい杏さんが父である渡辺謙さんと仕事では距離を取りながらキャリアを築いたことにも影響を受けているようで、宮沢さんももし親子共演するなら『そういえば宮沢氷魚と宮沢和史は親子だった』と2世であることが忘れられるくらい自身が活躍した暁に共演したいと考えているそうです」(前出・映画関係者)2世の重圧を跳ねのけるように邁進し、俳優として開花した宮沢。映画『エゴイスト』では、今年3月に開催されたアジア全域版アカデミー賞ともいわれる「第16回アジア・フィルム・アワード」で最優秀助演男優賞を受賞するという快挙を成し遂げ、授賞式では英語で「このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思っています」と喜びを爆発させていた。そんな宮沢を支えるのが、’22年度前期の連続テレビ小説『ちむどんどん』(NHK総合)で夫婦役を演じ、プライベートでも恋人関係にある黒島結菜(26)だ。本誌は’22年11月、杏の自宅から2人が肩を並べて出てくるのを目撃。さらに今年3月のある晩、またもや杏の家を訪れていた2人は、その後、黒島の自宅マンションへと帰っていった。翌日、2人は朝10時にマンションを出ると黒島の2匹の愛犬とともに30分ほど散歩をしていた。それぞれが1匹ずつ連れていたが、黒島の愛犬たちも宮沢に懐いているようで、宮沢は手慣れた様子で犬と一緒に散歩していた。「杏さんは黒島さんのことも氷魚くんのことも『ピュアでいいコ』と気に入っているので、自分が好きな2人の交際に大喜びでしょうね。2人とも多忙ですが、仕事の合間を縫って会っていて、黒島さんの自宅で時間を過ごすことが多いといいます。氷魚くんも犬好きですから、黒島さんとのお散歩デートは束の間の癒しだったのでしょう」(前出・芸能関係者)4月18日、映画『はざまに生きる、春』の舞台挨拶で「掃除が好きで毎朝、掃除機をかけている」と明かし、司会が「一緒に暮らす方がいると苦労しますよ」と突っ込むと「そうなのかな?ハハハ」と笑っていた宮沢。黒島と共に暮らす日は、まだ遠い?
2023年04月24日連続ドラマW-30『ドラフトキング』のスタートを記念したスペシャルイラストが公開された。本作はプロ野球チームの凄腕スカウトを主人公とした物語で、ムロツヨシが主人公の郷原眼力(ごうはら・オーラ)を演じるほか、郷原とバディを組む新米スカウト・神木良輔役で宮沢氷魚が出演する。このたび公開されたのは原作者のクロマツテツロウが描き下ろしたイラストで、ムロと宮沢が描かれている。また今後のドラマチックな展開を予感させる新たな場面写真も公開された。<番組情報>連続ドラマW-30『ドラフトキング』WOWOWで放送・配信中特設サイト:クロマツテツロウ/集英社
2023年04月22日福山雅治主演の新ドラマ「ラストマン-全盲の捜査官-」第1話に、宮沢氷魚がゲスト出演することが分かった。本作は、アメリカから期間限定で交換留学生として来日したFBI特別捜査官・皆実広見(福山さん)と、警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗(大泉洋)、2人が凸凹バディを組んで難事件に挑んでいく、新時代の痛快なバディドラマ。すでに第1話には、筒井真理子、草川拓弥(超特急)、関町知弘(ライス)がゲスト登場することが分かっているが、今回さらなるゲストとして、宮沢さんの出演が決定。「コウノドリ」で俳優デビューし、「偽装不倫」、連続テレビ小説「ちむどんどん」などに出演。今回初の日曜劇場への出演となる宮沢さんが演じるのは、渋谷直子(筒井真理子)の息子・英輔で、第1話のキーパーソン。病気で働けなくなった母と暮らす英輔は、過去のある出来事をきっかけに鬱屈とした日々を送っている。マイノリティ(社会的少数者)である英輔は、そのことにフラストレーションを抱え、そんな中、英輔は皆実と出会う。宮沢さんは「大泉さんは以前映画で共演したことがあり、NHKでも大河ドラマと朝ドラで同じ時期に撮影していたので、よく廊下でお会いしていました。前に共演させていただいたときからずっと変わらず面白くて、今回もゲストの僕に居心地の良さをくださいました。福山さんは初共演だったんですが、圧倒的なオーラと貫禄がありました。初日は少し緊張していたのですが、福山さんから話しかけてくださり、色々とお話しさせていただきました。常に気にかけてくださり、楽しく現場に居られました」と福山さん・大泉さんとの共演について語る。そして「たくさんの人に感動を与えられる作品になっています。楽しみにしていただけるとうれしいです」と視聴者にメッセージを寄せている。「ラストマン-全盲の捜査官-」は4月23日より毎週日曜日21時~TBSにて放送(※初回25分拡大)。(cinemacafe.net)
2023年04月18日俳優の古田新太、宮沢氷魚が13日、東京・新宿で行われた「東急歌舞伎町タワー開業前日セレモニー」に出席した。14日に開業する同施設から隣接するシネシティ広場にかけて、歌舞伎町の文化に根ざす「水」をモチーフにした鮮やかなブルーカーペットを設置。そのブルーカーペットに同施設で予定されている公演に出演するゲストが登場した。古田と宮沢は、同施設にオープンする新劇場「THEATER MILANO-Za」で上演される舞台『パラサイト』に出演。ソン・ガンホが主演を務めた映画『パラサイト 半地下の家族』を日本で舞台化する本作で、物語の中心となる金田一家の主・金田文平を古田、身分を偽造し、高台の豪邸に住む永井家の家庭教師としてアルバイトを始める文平の息子・純平を宮沢が演じる。“日本のソン・ガンホ”と呼ばれている古田は「あいつのほうが1個下だからね。あいつが“韓国の古田新太”だから」と言って笑いを誘い、「舞台化されたらやりたいなと思っていた。日本には半地下の文化がないのでどうするのかなと思っていたけど、うまい具合にやっています」と話した。また、息子役の宮沢について「絶対、俺からこんなの生まれないから」と発言。文平の妻を江口のりこが務めるが、「俺と江口のりこからは絶対に生まれない」と強調し、宮沢は「突然変異というか、隔世遺伝とかもありますから」と笑っていた。セレモニーには、『舞台・エヴァンゲリオン ビヨンド』に出演する窪田正孝、石橋静河、「Zepp Shinjuku (TOKYO) OPENING SPECIAL 4DAYS!」に出演する渋谷龍太(SUPER BEAVER)、東京スカパラダイスオーケストラ、西川貴教、Little Glee Monsterも出席した。
2023年04月13日カンヌ国際映画祭パルム・ドール賞、米アカデミー賞作品賞を受賞するなど、世界的に高い評価を受けた映画『パラサイト 半地下の家族』が舞台化される。裕福な家庭に寄生してゆく親子を演じる古田新太さんと宮沢氷魚さんが、作品への期待を語る。――世界中で大ヒットした映画の舞台化となりますね。古田新太:映画は面白かったですけど、なんてせせこましい話なんだ、と(笑)。じつはその時から、狭い世界で展開される話だから舞台に向いてるなって思ってたんです。そしたら鄭(義信)さん演出で舞台化の話があって、「古田さん、ソン・ガンホの役やらないかな」と言ってると。鄭さんの舞台『焼肉ドラゴン』が大好きで、以前から一緒にやりたいと思いながらタイミングが合わずにいたんで、今回こそは何としても合わせようと。宮沢氷魚:映画が公開された当時、僕が世間的に盛り上がっているものに乗っかりたくないっていう時期で…(笑)。あえて観なかったんですよ、映画館で。でもちょっと時間が経ってから観たら面白かったです。衝撃的だし韓国の話ではあるけれど、なんかすごく近いものを感じて共感したんです。それはなぜなんだろうって考えたら、僕が生まれたアメリカ西海岸が似たような環境だったんですよね。サンフランシスコはシリコンバレーで儲けた裕福な方々が住んでいる地域なのに、そこから橋を渡ってすぐのオークランドは貧しい地域だったんです。たぶん映画が世界的にヒットしたのは、国は違えど、誰もが見てきた世界が、作品の中に描かれていたからだと思うんですよね。古田:韓国ではそれが半地下という場所に象徴されているんだけど、今回、物語の舞台を関西に移すにあたって、日本でこの半地下をどう表現するんだろうと思ったら、鄭さんがいい作戦を考えていて…。宮沢:あれは面白いですよね。古田:あと悲惨な話ではあるんだけど、ユーモアもある。鄭さんが笑いを大事にする演出家だし、キャストも、よくぞ集めたってくらい“オモシロ小劇場”が集まってるんで期待してる。宮沢:僕も楽しみで仕方がないです。僕はこれまで稽古前にしっかり準備して稽古初日に臨んでいたんですが、それが若干苦しくなってきていたところで…。今回のキャストのみなさんは、たぶんすごく自由に演じられるだろうから、そこに僕もうまくのっかって自由にやれたらと思っているんです。古田:今回、鄭さんが演出だし、(山内)圭哉とかみのすけみたいな意地の悪い(笑)先輩たちがいっぱいいるから面白いと思うよ。宮沢:(笑)。楽しみです。周りから「古田さんとの共演は楽しい」っていう話を聞いてましたから。古田:みんなオイラをピッチャータイプだと思ってるけど、じつはポジション的にはキャッチャーなんだよ。どんな球も全部拾うし、その作業が好き。だから安心して投げてください、と。宮沢:すごく心強いです。みなさん、どんな球でも応えてくださる方だろうから、僕はその時の感情に則った言葉を伝えられればと思うし、その逆もあるだろうから、そこを純粋に楽しみたいです。――演出の鄭さんは、映画化もされた『焼肉ドラゴン』を筆頭に、在日コリアン3世という出自をルーツにした作品を多く手がけています。おふたりは鄭作品の魅力をどこに感じていますか?古田:人間くさいんですよね。偏った人間のどうしようもなさをちゃんと見せてくれるっていうか。そこの作り方がうまいし、かっこいいなと思っています。宮沢:作品の中に、貧困問題のような社会的なテーマを織り交ぜながらも、鄭さんは重たくせずに、それすら笑いに変えていく。敢えて真逆な演出で見せることで、その問題なりテーマと真正面から向き合えるし、観劇後、「悲しい」じゃなく「面白かった」って、前向きに考えられる。今回の『パラサイト』もそうなると思います。古田:あと、鄭さんって“オモシロ”に対してしつこい演出家だって聞いていて。自分が信用している演出家たちは、幕が開いてからもつねにもっと面白くすることを考えていて、毎日のようにダメ出ししてくるような人たちばっかりだから、そこは信用できるな、と。宮沢:本番をやっていくうちにわかってくるものもありますしね。千秋楽に向けて、どんどん面白くしていけるのも楽しみです。――おふたりは堤防の下にある集落に住む貧困家庭の父親と長男という役柄。裕福な家族の娘の家庭教師になった長男が、家人の信頼を巧みに利用して、自分の家族をその家の使用人に送り込み、徐々に寄生してゆく物語です。ご自身の役はどう思われていますか?古田:うちの家族は、お兄ちゃんにしろ妹くん(伊藤沙莉)にしろお母さん(江口のりこ)にしろ、全員が我が強いというか、前に前にってタイプ。お父さん的には、みんなに振り回されて、ついていったらとんでもないことになっちゃったみたいな感じ。基本的にオイラは、周りの芝居に合わせるし、演出家の言うことにも素直に従うタイプなんで、そのスタンスでやります。周りに振り回されて流されて、悲惨な目に遭えば面白いんじゃないかと。宮沢:僕が演じる役は、とにかく戦略的で頭が良くて先が読めてる青年です。ただ、そこを意識しすぎると、僕自身も真面目に考えすぎてしまう可能性もあるんで、稽古場ではフラットでいたいです。THEATER MIRANO-Zaオープニングシリーズ COCOON PRODUCTION 2023『パラサイト』さまざまな映画賞を受賞し、世界を席巻した映画『パラサイト 半地下の家族』を、’90年代の関西に置き換えて舞台化。裕福な一家に入り込み、いつしか寄生していく家族の物語。6月5日(月)~7月2日(日)新宿・THEATER MILANO-Za(東急歌舞伎町タワー6F)原作/映画『パラサイト 半地下の家族』台本・演出/鄭義信出演/古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉、江口のりこ、キムラ緑子、みのすけ、山内圭哉、恒松祐里、真木よう子ほかS席1万2000円A席9500円Bunkamuraチケットセンター TEL:03・3477・9999(10:00~17:00)大阪公演あり。ふるた・あらた1965年12月3日生まれ、兵庫県出身。所属する劇団新感線のほか、野田秀樹などさまざまな演出家の舞台や映像作品で活躍。ドラマ『ケイジとケンジ、時々ハンジ。』(テレビ朝日系)に出演。シャツ¥16,280(VANSON LEATHERS)キャップ¥5,170(BETTY BOOP) 共にネバーマインド TEL:03・3829・2130Tシャツ¥4,400(ハードコアチョコレート TEL:03・3360・2020)その他はスタイリスト私物みやざわ・ひお1994年4月24日生まれ、アメリカ出身。モデルとして活動をスタートし2017年俳優デビュー。ドラマ『ドラフトキング』(WOWOW)に出演中。主演映画『はざまに生きる、春』は5月26日公開。シャツ¥35,200(ウィーウィル TEL:03・6264・4445)Tシャツ(2枚入り)¥19,800(A.P.C./A.P.C. CUSTOMER SERVICE TEL:0120・500・990)パンツはスタイリスト私物台本、演出・鄭 義信さんチョン・ウィシン兵庫県出身。舞台『ザ・寺山』の脚本で岸田國士戯曲賞、映画『愛を乞うひと』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。近作に舞台『てなもんや三文オペラ』などがある。※『anan』2023年4月19日号より。写真・森山将人(TRIVAL)スタイリスト・渡邉圭祐(古田さん)庄 将司(宮沢さん)ヘア&メイク・NATSUKI TANAKA(古田さん)Taro Yoshida(W/宮沢さん)インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年04月13日古田新太、宮沢氷魚、伊藤沙莉らが出演する舞台「パラサイト」よりスポット映像が解禁された。本作は、アカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』を90年代の関西を舞台に描く日本版「パラサイト」。物語の中心となる一家の父親を古田新太。身分を偽り、高台の豪邸で家庭教師としてアルバイトを始める息子を宮沢氷魚、その妹を伊藤沙莉、家政婦として雇われる妻を、江口のりこが務める。今回解禁されたスポット映像では、ビジュアル撮影時の様子もとらえ、メインキャストそれぞれのソロカットにクローズアップ。どこかノワール感も漂う雰囲気たっぷりの映像に仕上がっている。本スポット映像はBunkamura、レプロエンタテインメント公式Youtubeチャンネルなどで展開される予定だ。COCOON PRODUCTION 2023「パラサイト」は6月5日(月)~7月2日(日)THEATER MILANO-Za、7月7日(金)~17日(月・祝)大阪・新歌舞伎座にて上演。(text:cinemacafe.net)
2023年04月11日未来のスター選手獲得に奮闘するプロ球団の剛腕スカウトを主人公に、スポーツの裏側の熾烈な争いと濃厚な人間ドラマを描く、連続ドラマW-30『ドラフトキング』の放送・配信が4月8日よりWOWOWでスタートした。本作において、作中に登場するプロ野球チーム「横浜ベイゴールズ」が横浜DeNAベイスターズをモチーフにしている縁で、4月8日(土) に行われた横浜DeNAベイスターズ対中日ドラゴンズ『OPENING SERIES 2023』のゲストとして、横浜市出身のムロツヨシと宮沢氷魚が登場した。試合開始前にはセレモニアルピッチを実施。「ムロツヨシさんです!」という場内アナウンスの呼び込みとともに、ベイスターズのユニホームに身を包んだムロがグラウンドに登場すると観客は大歓声。「ようこそ、横浜スタジアムへ!横浜生まれ、横浜育ち、役者をやっております、ムロツヨシです!」とあいさつしたムロは、1塁側スタンド、3塁側スタンド、外野席と、すべての観客にアピールするように「ムロツヨシです!ムロツヨシです!ムロツヨシです!」と、まるで選挙演説のように名前を連呼。さらにはベイスターズの選手が行うパフォーマンスの「デスターシャ」も披露し、会場を大いに盛り上げた。その後はあらためて対戦相手である中日ドラゴンズのファンに向けてもあいさつ。「はじめまして、豊臣秀吉です」と大河ドラマで演じている役柄をふまえて切り出すと、「秀吉が今日、セレモニアルピッチをやらせていただきます。どうか皆さま、温かい目でよろしくお願いします」と呼びかけた。「皆さんにお伝えしたいことがあります。WOWOWで、ドラマ『ドラフトキング』がはじまります!実は今日はその宣伝でございます!」とぶっちゃけて会場を沸かせたムロは、「今日はもうひとり、サプライズゲストをお呼びさせていただきました。『ドラフトキング』で共演した宮沢氷魚くんです!」と観客に告げると、会場は大盛り上がり。ムロが率先して「今日は声出しオッケーですからね。氷魚!氷魚!」と促すと、客席が一体となって氷魚コール。そんな様子に「ムロさん、恥ずかしい!」と笑った宮沢だったが、大勢の観客を前に「うわぁ、すごい」と興奮した様子だった。その後はこの日のために描き下ろされた、原作者クロマツテツロウによるオリジナルイラストが大型ビジョンに映し出されると、会場からは「おお!」と感嘆の声が。宮沢も「すごいですね。漫画の世界に、ベイスターズを代表する選手が並んでいて。すごい感慨深いですね」と感激の表情。そんな実際の野球選手たちと一緒の空間に立ち、「夢のようですね」としみじみ語る2人だった。『ドラフトキング』原作者クロマツテツロウによるオリジナルイラストそして、「絶対にプレイボールの時間は遅らせてはいけないんです。しゃべりすぎるなと言われております。ムロツヨシです!」と語ったムロが、いよいよセレモニアルピッチを実施することに。今回はベイスターズの佐野選手がキャッチャーを、山崎選手がバッターを、そして宮沢が審判をそれぞれ務めることとなった。マウンドに立ったムロが客席に向かって「ムロコール」を要求すると、会場は大きな拍手とムロコールで応援。そんなファンの声援を一身に受けたムロが投げた球はノーバウンドでキャッチャーミットに。はじめてのセレモニアルピッチで見事、成功をおさめた。また、この日は二回裏終了時にイニング間イベントの「ズッバーン!NICE PITCHING」を実施し、宮沢も参加することに。ムロが氷魚コールで会場を盛り上げる中、外野グラウンドに登場するビッグなキャッチャーミットを目がけ、宮沢がピッチングを披露すると、3球ともキャッチャーミットにおさめ、チャレンジは大成功。さらに三回裏終了後には「三菱電機 presents ドッカーン!FLYCATCH」にも参加。選手がプレイするグラウンドでフライキャッチにチャレンジした宮沢は、一度目こそキャッチならずだったが、二度目のチャレンジで見事成功。会場からも喝采を浴びていた。<作品情報>連続ドラマ W-30『ドラフトキング』※毎週土曜日22:00 WOWOWにて放送・配信(全10話)原作:『ドラフトキング』クロマツテツロウ(集英社『グランドジャンプ』連載)監督:山本透(第1~2話、第5~10話)、吉川祐太(第3~4話)脚本:鈴木謙一音楽:櫻井美希【出演】ムロツヨシ、宮沢氷魚、平山祐介、藤間爽子、川久保拓司、阪田マサノブ/上地雄輔、伊武雅刀/でんでん■登場回順大鷹明良、生田俊平、増永樹/町田啓太、田中要次/高橋努、仙道敦子、中山翔貴、木戸大聖/きたろう、モロ師岡、須藤理彩、阿部亮平、兵頭功海、福松凜、八木将康、高品雄基特設サイト:
2023年04月09日今回、ご紹介するのは、『ドラフトキング』。未来のスター選手獲得に奮闘するプロ野球球団の剛腕スカウトを主人公に、スポーツの裏側の熾烈な争いと濃厚な人間ドラマを描いた作品です。主人公・郷原眼力(ごうはらオーラ)を演じたムロツヨシさんと、元プロ野球選手で新米スカウトの神木良輔を演じた宮沢氷魚さんにお話をうかがいました。「こういう視点のドラマが出てきたことを喜んでいただけると思います」左から、宮沢氷魚さん、ムロツヨシさん【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 136『ドラフトキング』の原作は、野球漫画の名手・クロマツテツロウ氏による同名漫画。プロ野球の剛腕スカウトを主人公とし、その年のNo.1選手となる“ドラフトキング”の獲得を目指すスカウトたちの熱き戦いに迫る物語です。プロ野球球団・横浜ベイゴールズのスカウト・郷原眼力は、並外れた“眼”を武器に全国から埋もれた原石を発掘。一見、独善的で毒舌家の郷原ですが、選手たちの人生に寄り添い、彼らの葛藤や苦悩を分かち合うなど、スカウト活動の裏側に潜む人間ドラマが展開されます。主人公・郷原役を務めるのは、ムロツヨシさん。特徴的な髪型や表情など細部にまでこだわった再現度で郷原役を演じています。共演は、宮沢氷魚さん、平山祐介さん、藤間爽子さん、川久保拓司さん、阪田マサノブさん、上地雄輔さん、伊武雅刀さん、でんでんさんら。厳しいオーディションで選ばれた、野球経験者の俳優たちによるスカウト対象となる選手役の、こだわり抜いた野球シーンも見どころです。ーー本作が初共演だと伺いました。お互いの第一印象について教えてください。ムロツヨシさん氷魚くんとお会いしたことはなかったのですが、もちろんビジュアルは見ていて。このビジュアルでひねくれていたら、最高だなと思っていたのですが、予想外の好青年で。野球経験を通しているからこそのしっかりとした礼儀正しさがあり、僕がいろんな話をしてもちゃんと聞いてくれ、さらに、僕の想像をはるかに超えていたのが、酒の強さでした。ーームロさんもお強いのでしょうか?ムロツヨシさん僕は好きなだけで、これまでにいろんな強い方と会ってきましたが、かなりトップクラスです。すっごい強いです(笑)。宮沢さんお酒は好きです(笑)。ムロツヨシさんこの酒の強さは信用できます。ーー飲んでも変わらないタイプですか?宮沢さんその場にいることが楽しくて仕方がないので、気がついたら止まらずに飲んでしまうんです。ただ、楽しくないお酒の場だとすぐ酔ってダメになります。ーームロさんと飲んで、いかがでしたか?宮沢さん僕は野球が大好きなので、世間一般ではあまり知られていないような野球の深い話をたくさんさせていただきました。撮影の前に、たくさんの方から“ムロさんとお仕事すると楽しいよ”“大先輩だけど、すぐに友達のような関係になれるよ”と聞いていて。何の心配もなくクランクインを迎えることができました。ーーこのドラマは、オフシーズンに本物の球場を借りたり、野球のオーディションでキャストを選んだりしたと聞きました。撮影中、スタッフの野球に対するこだわりを感じたところは?ムロツヨシさん選手役の方々は、野球経験者であるだけでなく、某チームのレギュラーだったり、高校時代にプロ入り寸前までいったような、ハイレベルな方々が集まっていたので、説得力が違いました。エキストラの方々まで本当に野球が上手で、このレベルで人数をそろえるのは大変だっただろうなと思いました。上地くんは本物ですからね。松坂大輔さんの球を受けていて、ケガがなければ、プロに行っているような方ですからね。宮沢さん僕は18年間野球をやっていたのですが、ちょっとブランクがあるとなかなか当時の野球のレベルに戻れないんです。今回、出演してくださった方々はギャップを一切感じないくらい、現役さながらのレベルで準備をされていました。球が本当に速くて変化球も切れていて。ムロツヨシさんあいつは速かったなぁ~。宮沢さん中山くん(人気タレント・中山秀征さんの長男で俳優の中山翔貴さん。青山学院大学硬式野球部出身)ですね。ムロツヨシさん中山くんのスライダーは本当にすごくて。“お前、本物じゃないかよ!”と思いました。ーー元プロ野球選手の里崎智也さんも出演されていましたね。ムロツヨシさん里崎さんとは控室で、ここで話せないような、プロ野球界の裏話をたくさんしました。宮沢さんちょうどそのとき、クライマックスシリーズの、横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース戦を見ていて。ムロツヨシさんそうだった、思い出しちゃった。宮沢さん僕らが予想していなかったエンディングを迎えて、その日の残りの撮影がちょっとグロッキーになりました(笑)。ムロツヨシさんびっくりしました。僕が撮影を終えたら、試合も終わっていましたからね。“あれ、さっきまで満塁だったじゃない、なんで!?”って。宮沢さん内野ゴロで終わるとは思わなかったな。ムロツヨシさん伊武さんに慰められました。ーー劇中、伊武さんはおふたりに対して、コワモテな演技を披露されていますが、優しい方なんですね。ムロツヨシさん素顔はめちゃめちゃかっこいい方なんです。ああなりたいなと思います。すごくおしゃれなんですよ。ーー撮影中、ムロさんはいろんなアイデアを出されたそうですね。ムロツヨシさん漫画からそぎ落としたものを復活させてほしいといったことをご提案させていただきました。漫画は残酷なもので、カット割りから何からすべて出来上がっているんです。僕らが映像化する意味、どう肉付けするかということが僕らに与えられている絶対条件だと思うんです。僕はこの漫画のファンなので、忘れてはいけない部分と敢えて漫画に近づけながらも映像化して良かったと思わせる何かをつける勝負をしたかったんです。監督は辟易したと思いますよ。“またあいつが原作本持って近づいてきた!”って(笑)。郷原と神木の出会いのシーンは当初は敬語だったんですが、氷魚くんとも相談して夢を見た青年のほうが良いと思って表現を変えました。ーー最後に、本作の見どころをお願いいたします。ムロツヨシさん野球ファンや野球経験者の皆さんが観たら、こういう視点のドラマが出てきたことを間違いなく喜んでいただけると思います。野球ファンではない方でも、夢を追いかける、夢をあきらめる、夢との距離感を置くといったところを描いているので、いろんな方に観ていただきたいですし、期待していただけたら嬉しいです。宮沢さん過去に、野球選手の視点からの物語はあったと思うのですが、裏方であるスカウトの目線から物語が繰り広げられる作品というのはおそらく初めてだと思うので、この作品を観ることによってまた違った野球の楽しみ方ができますし、スポットライトがあたる選手たちを支えるチームがあるということをぜひ知っていただきたいと思います。インタビューのこぼれ話おふたりとも相当な野球ファン。特にムロさんは横浜DeNAベイスターズの大ファン。「この作品に登場する球団のモチーフにもなっているところにも縁を感じます」(ムロツヨシさん)。劇中、凛々しいユニフォーム姿を披露している宮沢さん。「僕はこのお仕事を始めた頃から、野球に関わる作品に出演したいという大きな夢を持っていました。第一話では自分が野球をするシーンもあって、このタイミングでこの作品に出演できたことが本当に嬉しかったです」(宮沢さん)。Information連続ドラマW-30『ドラフトキング』4月8日(土)より、PLAY BALL!毎週土曜日午後10時放送・配信(全10話)原作:『ドラフトキング』クロマツテツロウ(集英社『グランドジャンプ』連載)監督:山本透(第1~2話、第5~10話)、吉川祐太(第3~4話)脚本:鈴木謙一音楽:櫻井美希出演:ムロツヨシ 宮沢氷魚 平山祐介 藤間爽子 川久保拓司 阪田マサノブ / 上地雄輔 伊武雅刀 / でんでん制作協力:ROBOT製作著作:WOWOWWOWOW公式YouTubeチャンネルにて第1話無料配信中!衣装提供:宮沢氷魚さんジャケット ¥55,000&Tシャツ ¥14,300(ともにエイチ ビューティ&ユース03-6438-5230)、ジーンズ ¥30,800(アンスクリア フォー エイチ ビューティ&ユース/エイチ ビューティ&ユース)、靴 ¥77,000(クロケット&ジョーンズ/グリフィンインターナショナル03-5754-3561)、ベルトはスタイリスト私物写真・幸喜ひかり文・田嶋真理 ヘアメイク・池田真希(ムロツヨシさん)、吉田太郎(W/宮沢氷魚さん)スタイリスト・森川雅代(ムロツヨシさん)、庄将司(宮沢氷魚さん)写真・幸喜ひかり 文・田嶋真理 ヘアメイク・池田真希(ムロツヨシさん)、吉田太郎(W/宮沢氷魚さん) スタイリスト・森川雅代(ムロツヨシさん)、庄将司(宮沢氷魚さん)
2023年04月07日WBCの優勝で日本中が湧いたが、煌びやかな舞台に立つことができる限られた選手たちも元を辿ればスカウトマンの“眼”に見出された存在である。クロマツテツロウによる漫画を原作として4月8日から放送・配信されるWOWOWの連続ドラマW-30『ドラフトキング』は、そんなスカウトマンにスポットを当てた作品だ。剛腕スカウトとして独自の視点で原石を見出す主人公・郷原眼力をムロツヨシが演じ、郷原に困惑しながらも成長していく新米スカウト・神木良輔を宮沢氷魚が演じる本作。選手役には野球経験のある役者たちが“野球オーディション”も経たうえで起用されただけあり、現場には若いエネルギーが満ち溢れていたという。郷原の考え方は、プロの役者である自分にも通じるものがある──ムロさんは原作の11巻まで読んだ次の日に本作のオファーの話を聞いたとのこと。本作に「“いっちょ噛み”したい」と思っていたとコメントされていましたが、原作を読んでいるときはどの役をイメージしていたのでしょうか?ムロ面白い作品に出会ったときって「どの役でもいいから絡みたい!この世界にいたい!」って思うんですよね。だから「特にこの役をやりたい」というのはなくて。でも、まさか主役のオファーをいただくとは思ってもいませんでした。「どこのチームの監督役だろう?楽しみだな~」ってね(笑)。──それほど原作に魅了された理由とは?ムロこれまで読んできた野球漫画には描かれていなかった“スカウトマンの視点”というのがとても新鮮でした。これだけ多くの野球漫画がある中で、「まさか40代になって初めて出会うような、新しいアプローチがあるんだ!」と驚きましたし、僕もそこに関わることができるのが嬉しかったです。──ムロさん演じる主人公の郷原眼力(ごうはら・おーら)は、並外れた“眼”で隠れた原石を見出す剛腕スカウトです。そんな彼を演じることになったときに感じた、郷原というキャラクターと役者・ムロツヨシの親和性は?ムロプロのスカウトマンとしての郷原の考え方は、プロの役者である自分にも通じるものがあるんじゃないかと思いました。プロの役者を目指し始めた頃の自分も「プロになるとはどういうことか」を考えましたし、これまでもプロとして自分なりの答えを見つけて試行錯誤を繰り返してきましたから……今回郷原を演じさせていただいたときに、そういった自分とも繋がっていることを感じて嬉しかったですし、一層やりがいが増しました。──宮沢さん演じる神木良輔は、高卒で横浜ベイゴールズ(郷原や神木がスカウトを務めるプロ野球球団)に入団するも通用せず、引退後に転身した新米スカウトマンです。宮沢さんご自身も野球をずっとやっていたとのことですが?宮沢大学までの18年間、大好きな野球をずっとやっていました。中学生くらいまでは本気でプロになりたかったんですが、怪我などもあって道が途絶えてしまったので……僕の中には神木とすごくリンクするところがありました。プロに入って夢をかなえたと思いきや、試合に出場できず結果を残すことなく引退する彼のもどかしさや、自分が思っているレベルまでパフォーマンスを上げられない、成し遂げたいことを成し遂げられないフラストレーションもよく分かります。──そんな神木が新米スカウトマンとしていろいろなことを新鮮に感じ取っていく姿も印象的でした。宮沢郷原をはじめ、先輩のスカウトマンたちにキツいことを言われて普通だったら心が折れてしまうかもしれないのに、彼はどんどん前向きに進んでいく。その姿を見て「神木は本当に野球が大好きなんだな」と思いましたし、僕自身も今は野球をやっていませんが、大好きな気持ちは変わらないので……神木が思っていることややりたいことが僕自身とリンクして、彼に対する理解がより深まりました。撮影初日のムロさんの言葉で気づきを得ることができた──今作のように漫画原作がある作品で役を演じる際に意識することとは何でしょうか?ムロすでに漫画で描かれているからこその“やりがい”と“プレッシャー”があります。大好きな原作で大好きなキャラクターですが……映像化するにあたってまったく同じようにやろうとすると塗り絵になってしまいます。原作で描かれている、例えば郷原の姿勢や指の使い方などは忠実に再現しつつも、「自分が演じる理由とは何だろう?」と考えながらプラスアルファの要素を加えていくことを意識しました。原作を真似するのではなく、自分が演じる意味を作っていく。一番気をつけたことですし、忘れてはいけないことだと思っています。宮沢僕が演じた神木は、漫画だともう少し表情や雰囲気がデフォルメされているんですよね。でも、映像化したときにそれをなぞってしまうと、ちょっと浮いてしまう可能性もあって。神木が生活している日常にリアリティを持たせるうえで、漫画のベースはおさえながらも周りから浮かないように。そのあたりの微調整は特に意識しました。ただ、神木の内面が垣間見える瞬間……例えば何か言われてイラっとする感じとかは、普段自分がやっているお芝居よりもオーバーに表現したつもりです。──神木は“心の声”で突っ込むことも多い役でしたね。宮沢そうなんです。これまで出演した作品の中で一番モノローグが多くて、かなり試行錯誤しました。モノローグで神木がコミカルに突っ込んだりするんですが、その度合いが難しくて……何パターンも録って、最終的に監督がいいと思ったものが採用されています。神木のモノローグは時にスパイスとなって物語に効いてくるので、とても重要な要素でもあるんですよね。あれだけの量のモノローグは初挑戦でしたが、自分なりに考えてバランスに気をつけながら収録しました。ムロ大変といえば、僕は髪型ですね(笑)。あのサイズとバランスに辿り着くまで、すごく時間がかかりました。原作の郷原みたいに面長じゃないので、ヘアメイクさんと相談しながらいろんなウィッグの毛量を調べて、地毛とのバランスを考えてフォルムを作り上げました。原作は平面だけど、実際は立体ですから、あらゆる角度から見ても違和感のないように。とてつもない時間をかけて辿り着いたことは、ぜひこの取材で言わせていただきたいです!(笑)──山本透監督のコメントに「ムロさんは現場で常にアイデアをくださった」とありますが、例えばどんなアイデアを出したのでしょうか?ムロ脚本家やプロデューサーのみなさんで作りあげてくださった台本をもちろん絶対的に信頼しているんですが、郷原を演じる人間として、また原作の1ファンとして、「原作のこのセリフは活かしたいです」といったことを相談させていただいたり、氷魚くんとふたりだけで話すシーンの距離感などをみんなで話し合いました。野球のスタンド席で話すシーンが何度かあって「この距離感って、実は人間ドラマとして今回大事になってくる部分だよね」とか……。きっと監督は僕が原作と台本を持って近づいてきたら逃げたかったと思います。「またアイツなにか言い出すぞ」って(笑)。宮沢撮影初日に郷原と神木が出会う第1話の冒頭シーンを撮ったんです。神木がまだ高校生で野球の練習をしているんですが、元々の台本だと郷原に敬語を使っていて。そのときにムロさんが、「ここはタメ口でちょっと強気に出た方が、神木のキャラクターが立つんじゃないか」とお話しされていたんですね。僕もなんとなくは思っていたんですが、台本もあがっているので「言っていいのかな?」と躊躇していた中、ムロさんが「やってみようよ!」とおっしゃってくださったのが印象的でした。「こうやって自分が思ったことや、こっちの方がいいんじゃないかと感じたことは積極的に言っていいんだ」と気づきを与えてくださいました。──おふたりは今回が初共演ということで、最初にお芝居を掛け合ったときにどんな印象を持ちましたか?ムロすごくナチュラルな部分を持っていらっしゃるなあという印象と、聞く耳をお持ちなんだなっていう……会話が成立するかどうかって、相手に自分の言葉がきちんと届くことが重要なんですよね。もちろんお芝居自体も大事ではありますが、相手の言葉をしっかりと聞くことが大事だという思いは、初めてお芝居を掛け合ったときから「一緒だな」と感じることができました。宮沢僕はもう、とにかく初日からすごく楽しかったです(笑)。ムロさんが到着された瞬間から現場がワッと明るくなる感じがあったので、その雰囲気の中で生き生きとお芝居することができました。──ちなみに、お会いするまでのお互いの印象は?ムロ僕らの世界ってきっと、どんどん印象を持たなくなるんですよね。会ってから印象が変わっちゃうのも嫌だし、あんまり決めつけていない気がします。でも、願望としては「頼むから好青年じゃないでいてくれ!」って思いました。ははは!(笑)だって、これで好青年だったら参っちゃいますから。でもやっぱり好青年だったし、一緒にお酒を飲んだらペースがまったく一緒で気が合いすぎるっていう(笑)。宮沢すっごく楽しい会でしたね。僕はお会いする前から「ムロさんはすごく楽しい人」と周りから聞いていて。ムロ全然違う(笑)。宮沢違いませんよ!「もう絶対楽しいだろう」と思って、何の不安もなく初日を迎えて。実際にお会いしたら、やっぱりすごく楽しかったんです。誰に対しても優しくフラットに接していらっしゃって、「そりゃあみんなムロさんのことを大好きになるよな」と思いました(笑)。ムロすべて計算です!宮沢ははは!(笑)ムロ僕の腹黒さですね(笑)。人の感想や評価を気にして出すお芝居は一番危ない──こうして取材していても息がぴったりのおふたりですが、バディものとしての良さを感じたところはどこでしょうか?ムロ神木の成長に対して冷たく接している郷原は、期待しているのか、期待しているようでしていないのか、よく分からない印象の繰り返しなんですよね。その中で変わっていく神木に対して、郷原が発言を促したりするやり取りは楽しかったです。そこに自分自身の役者としての経験も重ねて、氷魚くんに少し伝えたいことがあったりもしたし……まあ、郷原はずっと責め立ててたんですけど(笑)、氷魚くんとお芝居を重ねている時間は「いいなあ」と思っていました。宮沢郷原も神木も最初はお互いのことが分からずそれぞれで動いているんですが、どんどん距離が縮まっていって、神木も成長していく感じがまさにムロさんと僕の、役者同士の関係性とリンクしているなと感じていました。何よりも、撮影期間はほぼ毎日一緒にいたので。ここまで濃い密度で共演する役者さんとご一緒する現場ってなかったので……ムロさんのその日のコンディションがパッと見て全部分かるくらいになりました(笑)。ムロ前の日にちょっと飲みすぎちゃったのがバレちゃうくらいね(笑)。宮沢それくらい濃密な時間を過ごすことができました。ムロあと、バディもので今回苦労したのがふたりで並んだときのビジュアルですね。「氷魚くんとの身長差と顔の大きさのバランスがおかしい」って役者仲間から言われました(笑)。──ビジュアルのインパクトが大きい郷原ですが、「芸能人は歯が命、スカウトマンは眼が命だ」といった名言も印象的です。そういった名言を郷原として語る際に意識したことはありますか?ムロお芝居全般についてそうだと思うんですが、人の感想や評価を気にして出すものは一番危ないと思っているので……1回「麻痺させる」という言い方をしますが、忘れるんです。そうして自分を出しきることを意識します。「スカウトマンは眼が命」も印象的ですが、それ以上に僕は「裏金もってこい!」のくだりが原作を読んでいて響いたんです。だからぜひ、みなさんの感想を聞かせてほしいなあ。ポーズも原作を真似しつつ、自分の中に落とし込んで演じたつもりではいるので、すごくやりがいがありました。──本作を経て、新たに役者として手にしたものは何だったと思いますか?ムロ20代前半の方たちのお芝居に対する考えが刺激になりました。僕らの時代と変わらないものもあれば、新しい感覚も持っていらっしゃるので、役者としてそれらを取り入れられたことが大きかったと思います。「役者をこれからもやっていきたい」と思っている彼らと向き合って会話する中で、僕らができるのは「伝える」こと。今回それができていたかは分かりませんが、「彼らに何かを伝えられるような役者でありたいな」なんていう難しい目標がまたひとつできました。宮沢僕は今まで年上の方とお芝居する機会が多かったんですが、今回は先輩方だけでなく自分と歳が近かったり、もっと年下の役者さんもいて。一つひとつのセリフやお芝居に感情をすべて乗せている彼らの姿から、「何かを残すんだ!」という強い気持ちを感じることができました。そういった現場に立たせていただき、彼らのパワーに魅了されると同時に、「自分も負けないくらいエネルギーと気合を入れていかないといけないな」とあらためて感じることができました。ムロ本当にそういう感覚があったよね。その一方で、野球の話もたくさんできましたし。野球に対する思いにはジェネレーションギャップがありませんから、楽しかったですね。見てくださる方も……野球の経験者や野球ファンはもちろん、これまで野球に触れてこなかった方たちも「夢を抱く」とか「夢を諦める」といったことについて、たくさんの思いが詰まったドラマですから、ご自身に通ずるものもきっとあると思います。ぜひご覧いただき、感想を聞かせていただきたいと思います。宮沢普段テレビや球場で見ているプロ野球選手の第一歩をスタートさせるスカウトマンに注目が当たっている『ドラフトキング』は、過去にない作品になっていると思います。選手たちはもちろんですが、彼らを支えている裏方のみなさんがいるということを、ぜひ多くの方に知っていただきたいと思います。取材・文:とみたまい撮影:川野結李歌ヘアメイク:池田真希(ムロツヨシ)、吉田太郎(W)(宮沢氷魚)スタイリング:森川雅代(ムロツヨシ)、庄将司(宮沢氷魚)<番組情報>連続ドラマW-30『ドラフトキング』4月8日(土)より毎週土曜日午後10時放送・配信(全10話)第1話無料放送【WOWOWプライム/WOWOW 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2023年04月07日門井慶喜による同名小説を映画化、宮沢賢治の父・政次郎を役所広司が演じる『銀河鉄道の父』。この度、宮沢賢治を演じる菅田将暉が詩人、学生姿、チェロ演奏など様々なシーンを演じた場面写真が解禁された。菅田さんは「ミステリと言う勿れ」の原作主人公そっくりのアフロスタイルなど、出演作ごとに演じるキャラクターとビジュアルが度々話題になるが、本作でも短髪坊主姿のビジュアルが解禁されると大きな話題となった。菅田さんが演じる宮沢賢治は中学を卒業後、家業を継ぐことを断固拒否し、政次郎に頼み込んで進学するが、興味の対象がたびたび変わる青年。生活力もなく、父に金を無心するなど、いまでいう「ダメ息子」だが、病気になった妹・トシを励ますために童話を書くと、その文才に目覚めていく。この度解禁された場面写真では、少し幼さが残る着物姿やグレーの学生服、妹・トシのために一心不乱に童話を書きしたためるまさに“詩人・宮沢賢治”を象徴する1枚をはじめ、宗教に信仰した賢治が必死に法華経を唱えるカット、綺麗なスーツを身にまといチェロ演奏をするシーンなども写し出されている。勉学、人造宝石の商いや宗教、文学に農業に音楽、37年という短い生涯の中で様々なことに挑戦し、その青春と葛藤を宮沢賢治の7つの顔で表現する菅田さんの演技に心が揺さぶられる。花巻で宮沢賢治の親族にも会うことができたという菅田さんは、「話を聞いていると“やっぱり面白い人だったみたいで!”と話されていました。賢治が多面的なんでしょうね。(賢治の)色々な面のここがいいよねというところが、それぞれいっぱいあります」と宮沢賢治を演じた感想を語っている。『銀河鉄道の父』は5月5日(金・祝)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:銀河鉄道の父 2023年5月5日より全国にて公開©2022「銀河鉄道の父」製作委員会
2023年04月02日鈴木亮平と宮沢氷魚、さらに柄本明、阿川佐和子ら出演で高山真の自伝的小説を映画化した『エゴイスト』。先日、アジア全域版アカデミー賞である「第16回アジア・フィルム・アワード」(AFA)にて主演男優賞・助演男優賞・衣裳デザイン賞部門にノミネートされていた中、宮沢さんが助演男優賞を受賞したことを記念した凱旋舞台挨拶が3月27日にTOHOシネマズ 日本橋で開催。宮沢さんと松永大司監督、そしてサプライズの花束ゲストとして共演したドリアン・ロロブリジーダが出席した。アジア・フィルム・アワードを受賞した宮沢さんを直接、祝福できる機会とあって、この日のチケットは完売。ステージに宮沢さんらが登壇すると、満席の会場内からは「おめでとう!」の大合唱。その様子に「すごい!」と驚いた様子の宮沢さんは、「急きょではありましたが来てくださってうれしいです。映画公開から時間がたっていますが、またこういう形でこの映画にスポットライトが当たってくれることが嬉しくてしょうがありません」と感激の表情。実際のトロフィーを手にした宮沢さんは「見かけによらずこのトロフィーは重いんですよ。受賞した時のスピーチでも後半は手がプルプル震えちゃっていたくらいなんで」と笑顔。受賞の報があった際には祝福のメッセージが数多く届いたとのことで、「この賞は僕ひとりでとれたものではなく、この『エゴイスト』に関わってくれたすべての方と、今日みたいに『エゴイスト』を応援してくれた方のおかげでとれた賞だと思っています」と感謝を語った。松永監督は「僕らは自信をもってあそこにノミネートされたんで光栄だったんですけど、(宮沢さんの)名前を呼ばれた時は亮平と『本当にとった!本当にとった!』とずっと言い合っていて。夢見心地でした」とふり返る。そのスピーチの最中、鈴木さんが涙ぐんでいたそうで、「今日は上映前なので詳しくは言えないですが、氷魚演じる龍太がキーになるシーンがあって。そこのシーンで何テイクも重ねたんですが、あのシーンが撮れたことでこの映画がものすごく良くなった。だから(鈴木さんは)あの時の氷魚の努力を思い出して、涙したと言ってました」と明かした。また、家族の反応について質問された宮沢さんは「僕の両親と妹が家でYouTubeの配信を観ていたらしくて。受賞した最中に連絡をくれたんです。僕がそのメールをチェックできたのは次の日の朝だったんですけど、その文字からもとても伝わるものがあって。熱いものがありました」と述懐。さらに「父(宮沢和史)からもメールでひと言、おめでとうと言ってくれました。多くを語らない人なのですが、これからも頑張ってねと言ってくれました」そうで、「やはり親に感謝というか、こんなに喜んでくれる人がいるのはしあわせだなと思います」としみじみ語った。トニー・レオンに「『エゴイスト』をどうしたら観られるかなと言われて…」松永監督のもとにも多くの反響があったという。「もちろん日本のお客さんにも届いてほしいなという思いはあったんですが、僕らはみんな外国のお客さまにも届いてほしいなという思いがあった」と語る松永監督は、「僕が今までの映画人生で出会った海外の監督からも連絡があって。氷魚が英語でスピーチしてたのを見て、彼はなんであんなに英語が話せるんだというところから、すごいね、おめでとうと言ってくれた」という。「逆に言えば、それほど海外の映画人の知り合いたちも注目してくれていたということ。ノミネートされただけでもすごいけど、受賞したのはすごいことだなと思って。それはうれしいし、ありがたいことだなと思いました」としみじみ。そしてAFAのアフターパーティーの場では、AFAの主演男優賞を獲得した名優トニー・レオンとの対面も実現したという。「一生忘れられない機会になりましたね」とふり返った宮沢さんは、「会った瞬間におめでとうと言ってくれた。まだ『エゴイスト』を観ることができていないんだけど、どうしたら観られるかなと言われて。監督と一緒に観られるような環境を整えようという話をしたんですが」とコメント。さらに「トニー・レオンさんが観てくださるんだという喜びもあったし、まず目の前にいらっしゃるということが夢のようで。なんとも言えないオーラと、お話をするとものすごく物腰の柔らかい方で。僕たちの作品に興味を持ってくださることがうれしかったですね」と感激の表情を見せていた。「今日も龍太と浩輔に会いに行く」というコメントがうれしいこの日は、共演者のドリアン・ロロブリジーダが花束ゲストとしてサプライズで登場し、宮沢さんも思わずビックリ。花束を渡したドリアンは「氷魚さんがいなければ、日本だけでなく、世界で愛される作品にはならなかったと思っております」と切り出すと、「自分が少しでも関わらせていただいた作品の方がこうやって受賞するというのはこんなにもうれしいものなんだというのを初めて体感しました」と我が事のように感激した様子で、「宮沢さんは天使です!」とコメント。最後にあらためて、「AFAの時も話しましたが、『エゴイスト』の旅は始まったばかりで。まだまだいろんなところに羽ばたいていくと思っていましたが、日本でもまだまだこんなにたくさんの方に観ていただけるというのがうれしかった」と語った宮沢さんは、「Twitterを見ていると、今日も龍太と浩輔に会いに行くというコメントが多くて。そういう作品に僕が出られているということがうれしかったし、僕たちが演じたその作品世界の中にいる人物たちに会いに行ってくれるなんて、これ以上のしあわせはないなと思いました」としみじみ。その流れで、会場の観客に「これまで何回鑑賞したか?」という質問を投げると、複数回という人がほとんどで、中には43回鑑賞したという人も。それには宮沢さんも「43回はビックリですけどうれしいです」と笑顔を見せていた。『エゴイスト』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:エゴイスト(2023) 2023年2月10日より全国にて公開© 2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
2023年03月28日主演・宮沢氷魚、ヒロイン・小西桜子で贈る「感動シネマアワード」(主催:レプロエンタテインメント)にて大賞を受賞した映画『はざまに生きる、春』。この度、場面写真が一挙解禁となった。今回一挙解禁された場面写真は、春(小西桜子)の横顔を優しく見つめる屋内(宮沢氷魚)のカットを始め、月を見る約束をした2人が望遠鏡を前に語らう様子。そして、ガラスの花瓶を持って見つめ合うカットなど、恋の始まりのような柔らかく瑞々しい2人の様子が切り取られている。また、木の下で樹皮を手に取り夢中で見つめる屋内や、雑誌編集部で働く春が真剣な面持ちで編集長と会話する姿など2人のキャラクターが窺えるカットに加え、目に涙を浮かべる春や、真剣な面持ちで向き合う2人のカットなど、物語の展開にも期待が膨らむ場面写真となった。雑誌編集者と取材を受ける画家として出会った2人がどんな時間を共有し、どんな葛藤が生まれ、どう分かり合っていくのか。本作は、恋のすれ違いの切なさ、もどかしさ、好きな人と分かり合いたいとただ願う気持ちを描き、決して特殊ではない感情に心が動く、“人を好きになる”ことへの希望が溢れる新しい恋愛映画となっている。『はざまに生きる、春』は5月26日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:はざまに生きる、春 2023年5月26日より公開©2022「はざまに生きる、春」製作委員会
2023年03月24日