俳優の新納慎也が、あす25日放送の読売テレビ・日本テレビ系『ダウンタウンDX』(毎週木曜後10:00)に出演する。今回は「知られざる苦労!芸能人の上京ストーリー!」と題し、ゲストが浜田雅功に対して自身の波乱万丈な上京ストーリーを披露していく。大阪芸術大学舞台芸術学科を中退して上京した新納は、現在は多彩な舞台や、大河ドラマ『真田丸』豊臣秀次役、『青天を衝け』島津斉彬役、『鎌倉殿の13人』阿野全成役など、テレビや映画でも活躍。大学を中退して上京した当時は、それがステータスだと感じていたというが、苦労したという。新納は「僕も中退して、東京の適当な劇団に入ったんですけど…。劇団の養成所で先生がやっていたことが50音に感情をつけて言うレッスンをやったんです。それも嫌だったんですけど、しまいには『今の“ぬ”じゃないね』とダメ出しを言い始めて」と憤る。浜田が「モメたの?」と聞けば、新納は「こんなことやっているより、公園で人間ウォッチングやってるほうがよっぽど芝居の勉強になりますわ!と言って辞めました」と上京後3週間で劇団を離れたと明かす。■出演ダウンタウン浜田雅功■ゲストアインシュタイン(稲田直樹、河井ゆずる)、大友花恋、菊地亜美、せいや(霜降り明星)、新納慎也、西川貴教、ビスケットブラザーズ(きん、原田泰雅)、松田迅(INI)、らぶおじさん
2024年04月24日今回のお悩み「学生時代に猶予してもらった国民年金の支払い、30歳までに追納すべき?」大学生の頃、国民年金は「学生納付特例制度」を利用して支払いの猶予を受けていました。しかし、猶予期間は10年で、それまでに追納しないと将来もらえる年金の額も減ってしまうことを知りました。20歳の時の分は30歳のうちに追納しないといけないのですが、支払った方がいいのでしょうか?(20代後半・技術職)■そもそも「学生納付特例制度」って何?20歳以上の方は、原則として毎月、国民年金保険料を納めることが義務となります。現時点(令和5年度)だと月に1万6,590円、年間で19万9,080円を支払う必要があるのです。ただし、働いていないもしくは前年の所得が一定以下の学生の方(家族の方の所得は問いません)の場合、学生の間は「学生納付特例制度」を申請することで、在学中の保険料の納付が猶予されます。学生納付特例の承認を受けた期間は年金の受給取得期間として扱われますが、年金額には反映されないため保険料を納付した場合より将来の老齢基礎年金額は少なくなります。そのため年金額を増やす手段として、猶予を受けてから10年以内であれば保険料を追納することができるのです。また、「学生納付特例制度」を利用せずに支払わないと、それは未納の扱いになります。受給取得期間としては認められません。そして、相談者さんのように「学生納付特例制度」を利用すると、大学卒業から10年以内の追納を促すハガキが毎年届くようになります。3年分の追納をする場合、金額はトータル55万円ほど。アラサーで収入も増えてきたので追納できないわけではないけれど、そもそも追納するべきなのか?追納しないとどうなるのか?追納せずにiDeCoやNISAなどで投資を始めたほうが得なのではないか?など悩んでしまいますよね。■10年以内に追納する・しないとどうなるの?◇10年以内に追納した場合追納は社会保険料控除の対象となり、所得税・住民税が軽減されます。年収が300万円の新卒時代に40万円追納をした場合、所得税・住民税が最大約8年軽減されますが、年収が600万円になった10年後に55万円まとめて追納すればさらに節税効果が高くなります。タイミングを見てもいいかもしれません。追納の注意事項としては、「学生納付特例制度」の承認を受けた期間の翌年度から数えて、3年度目以降に保険料を追納する場合は、承認を受けた当時の保険料額に経過期間に応じた加算額が上乗せされてしまうので気をつけましょう。◇10年以内に追納しなかった場合追納しないと、その分の老齢基礎年金部分の年金額が少なくなります。だいたいの人は20〜22歳までの3年間分だと思いますが、大学院に進学した方はさらに少なくなります。将来の基礎年金額を減らしたくないのであれば、追納した方がいいでしょう。■今、追納することが本当に得なのか?ハガキが届くと追納を催促されている気持ちになりますが、急ぐ必要はありません。昇給して年収が上がり、生活に余裕ができたらでもいいと思います。もちろん将来の年金額も大切ですが、まとまった金額を追納することで、家計が立ちいかなくなるのであれば、身も蓋もありませんので、その場合は今の生活を優先しましょう。年金を損得で考えるものではありませんが、追納しないからといって、罰則等があるわけではありません。あくまでも追納をすると基礎年金部分の減額部分がなくなるという話であって、それ以外にiDeCo(個人型確定拠出年金)で年金を自分で運用する方法もあります。iDeCoは全額所得控除ですので、所得税・住民税が軽減されるのもメリットと言えます。他にも運用益は非課税で再投資されるため利益が出やすいですし、年金受け取り時にも税制優遇を受けることができます。NISAは、NISA口座内で投資をして得た利益に対する税金が非課税となるので、長期・積立・分散投資に向いています。iDeCoとは違い、全額所得控除にはなりませんが、保有資産を売却することで、現金化が可能です。年齢的に若く年金に上乗せさせたいのであれば、iDeCoがおすすめです。ただし、iDeCoは、原則60歳まで資産を引き出すことができない点に注意しましょう。追納をすることは望ましいことですが、それだけが減額分の年金を補う方法というわけではありません。いろんな選択肢から選んでみましょう。令和のマネーハック93追納はタイミングやメリットを考えて。iDeCoなどいろんな選択肢を比較して、自分に合った将来資金設計をしよう(監修:丸山晴美、取材・文:高橋千里、イラスト:itabamoe)
2024年02月19日12月25日(月)、26日(火)に大阪:近鉄アート館にて、DRUM TAO結成30周年を締めくくる特別公演が決定!コシノジュンコがこれまでにデザインした1000点を超える衣装の魅力を対談形式で紹介するトークショーとその代表的な衣装を纏っての特別公演を行います。コシノジュンコ×DRUM TAO■コシノジュンコ×DRUM TAO2012年共通の友人による出会いから、一瞬の意気投合、その時からTAOの衣装はすべてコシノジュンコデザインに生まれ変わった。伝統を現代エンターテイメントへ昇華させ、「かっこいい日本を世界へ」を掲げて活動してきたTAOに、コシノジュンコの衣装はモードの風を吹き込んだのである。あれから10年の時を経て、今ではTAOにとってなくてならない表現の一部になった。二者の出会いは衣装デザインにとどまらず、ファッションとアートとして数々の共演を行い国内外で披露するなど、その可能性はまだまだとどまることがない。コシノジュンコ×DRUM TAO 演出フランコドラオ スペシャル対談■近鉄アート館だけの特別な舞台今年30周年を迎えたDRUM TAOが、周年記念に最後に選んだ特別公演は、DRUM TAOにとって欠かせない衣装を作り続けていただいたコシノジュンコとのコラボ。コシノジュンコと演出家フランコドラオによるトークショーと、その紹介された衣装を身にまとっての演奏。普段セリフのないショーを行っていますが、今回はトークショーの後に演奏するということもあり、通常とは違うメッセージがお届けできるのではと期待しています。1000点を超える衣装から、特に思い出深い代表的な衣装をご覧いただけます。【衣装:コシノジュンコ】コシノジュンコ様1978年パリコレクション初参加。北京、NY(メトロポリタン美術館)、ベトナム、キューバ、ポーランド、ミャンマー、スペインなど世界各地でショーを開催。国際的な文化交流に力を入れる。オペラ、ブロードウェイミュージカル「太平洋序曲」(トニー賞ノミネート)、スポーツユニフォーム、花火のデザイン等を手掛ける他、国内被災地への復興支援活動も行っている。VISIT JAPAN大使、2025年日本国際博覧会協会 シニアアドバイザー、文化庁「日本博」企画委員、文化功労者。2021年 フランス政府より「レジオン・ドヌール勲章シュヴァリエ」受章。2022年 秋の叙勲にて「旭日中綬章」受章。【出演:DRUM TAO】DRUM TAO プロフィール写真世界観客動員数1000万人に迫る!伝統楽器である和太鼓を中心に圧倒的なパフォーマンスで表現する「THE日本エンターテイメント」2016年ニューヨーク・オフブロードウェイでは全公演SOLD OUTし、Newsweek誌は「TAOは日本を世界へ売り込む『顔』になる!」と絶賛。また2017年から東京常設劇場「万華響」を年500公演行い、2020年から阿蘇くじゅう国立公園内に絶景の野外常設劇場「TAOの丘」がオープン。2022年よりNEWプロジェクト「CLUB TAO」が始動し、東京・大阪でのロングラン公演や有名クラブに出演。総務大臣表彰、観光庁長官表彰、大分県文化功労賞、竹田市文化創造賞などを受賞。2023年A組・K組・S組の3班で国内外年約600公演を実施。【公演概要】名称 : 「DRUM TAO 2023 ファイナル特別公演」期間 : 2023年12月25日(月)~26日(火)※全3公演公演時間 : [25日]17:30開場/18:00開演[26日]13:30開場/14:00開演 17:30開場/18:00開演※18:00公演にはコシノジュンコ×フランコドラオトークショーあり会場 : 近鉄アート館〒545-8545 大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43あべのハルカス近鉄本店ウイング館8階主催 : JUNKO KOSHINO株式会社/株式会社タオ・エンターテイメント出演 : トークショー:コシノジュンコ・フランコドラオ(DRUM TAO演出家)スペシャルライブ:DRUM TAO(ドラムタオ) 公式サイト: <チケット情報>販売期間 :2023年11月25日(土)より好評発売中料金 :全席指定 12,000円(税込み)※コシノジュンコ展示会「原点から現点」入場券付き販売チャネル:TAOオンライン 【お問い合せ先】■タオ・エンターテイメント事務局092-721-2015(平日10:00~19:00)■JUNKO KOSHINO株式会社03-3406-3360(平日10:00~17:00) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年12月07日舞台『ビロクシー・ブルース』の公開ゲネプロが3日に東京・日比谷シアタークリエにて行われ、濱田龍臣、宮崎秋人、松田凌、鳥越裕貴、新納慎也が取材に応じた。同作は喜劇作家ニール・サイモンの自伝的戯曲であり、青春グラフィティの傑作。第二次世界大戦中の新兵訓練所を舞台に若者たちが繰り広げる、笑いとエネルギー、そして少しのほろ苦さとたっぷりのユーモアに彩られた青春ドラマとなる。○■舞台『ビロクシー・ブルース』主人公のユジーンを演じる濱田は「自分のことを回顧録に記しているというところで、彼がノートを開いて振り返っていくところから始まるんですけど、作品全体がユジーンの主観で広がっていくような、すごく知的だけどかわいらしい部分があるようなキャラクターになっています」と表す。また軍曹役の新納は「“ニーロ・サイモン”としては、ニール・サイモンをしばきたくなるくらい長台詞のオンパレード」と周囲を笑わせる。「通してみると意外と出番が少ないんだなと思ったんですけど、出てくるととにかくしゃべる。ただね、これは役者のエゴなんですが、長台詞が多い役で『よくセリフを覚えたね』と言われるのが1番恥ずかしいんです。だから言われないように一生懸命稽古してたんですけど、稽古を重ねていくうちに『そんなにいっぱいしゃべってるように見えないよ』と言っていただいて、こんなに一生懸命覚えたのに」と苦笑。「役者としては狙ってたんですけど、一生懸命頑張って覚えたんです、というジレンマの今日を迎えております」と心境を吐露した。稽古について、濱田が「テンポ感は結構探りました。読み合わせの時から比べると、会話のテンポが上がったなというのは感じていて、言葉の持っているパワーというか表現力があるからこそだと感じられる。通しを始めてから、『ここか』みたいなところを見つけられたなと思いました」と振り返ると、キャスト陣も同意。新納は「僕は軍曹で、みんなは若い役なんです。で、実際、みんなはそんなに若くないんです。でも通し稽古を重ねるにつれ、会話のテンポで若さがなんとか出てきて、うまいこと誤魔化せてると思います」と、18〜19歳の役を演じるキャスト陣に太鼓判を押した。作品については、松田が「役割がはっきりしているかもしれないですね。時代であったり、ニール・サイモンさんが産んでくれた作品が立体化していくのを、稽古の中で感じていました」と明かす。また宮崎は「印象的だったのは新納さんが出てきてしゃべるシーンで、お客さんは新納さんが喋っている時の、僕らのリアクションを見てるだろうから、なんてコスパが悪い役なんだろうなと……」といじる。新納は「そうなんですよ。BGMでしょ。すごく悲しいです」と苦笑しつつ、「全部掻っ攫ってやるわ」と宣言し、松田は「さすがです」と感心。鳥越は「僕はほんまにあほやから、やりながら分かってくる感じやったんですけど、お客さんにも、僕みたいな人が絶対いる。何回観ても伏線がどこにもあるからず、まだ探りながら頑張ってます。お客さんが先に見つける可能性もあります」と語った。公演は東京・日比谷シアタークリエにて11月3日〜19日。
2023年11月03日大阪マリオット都ホテルから、展覧会「コシノジュンコ原点から現点」とのコラボレーションメニューが登場。2023年11月23日(木・祝)から2024年1月21日(日)まで、大阪マリオット都ホテル19階「ラウンジ プラス(LOUNGE PLUS)」ほかにて提供される。コシノジュンコのデザインコンセプト“対極の美”を表現した赤黒スイーツあべのハルカス美術館にて開催される展覧会「コシノジュンコ原点から現点」とのコラボレーションスイーツやカクテルでは、コシノジュンコのデザインコンセプトである“対極の美”を表現。展覧会とリンクする赤と黒のカラーを用いた「ア ラ モード(à la mode)」は、ベリーの赤とショコラの黒を組み合わせた1品に。球体の中に忍ばせたナッツやサブレ、アイスなど、味覚や食感においても“対極”を表している。赤&黒のカクテルもまた、19階の「バープラス(BAR PLUS)」では、カクテルを展開。赤のカクテル「真紅」は、丸みを帯びた赤のドレスとグラスの脚の部分には波紋を、黒のカクテル「琳」は、黒とゴールドのドレスを表現した。さらに、「ラウンジプラス(LOUNGE PLUS)」でのアフタヌーンティーや、ライブキッチン「クーカ(COOKA)」でのランチブッフェでは、鑑賞券付きプランも用意。レストランでの食事と鑑賞、どちらも楽しめる特別な機会となっている。【詳細】大阪マリオット都ホテル×展覧会「コシノジュンコ原点から現点」コラボレーションメニュー提供期間:2023年11月23日(木・祝)~2024年1月21日(日)住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43■ア ラ モード場所:19階「ラウンジ プラス」提供時間:13:00~17:00(営業時間 10:00~20:00)料金:単品 3,000円/ドリンク付き 3,500円※コーヒーまたは紅茶/鑑賞券付き 4,300円※ドリンクは含まない■カクテル場所:19階「バープラス」営業時間:平日 17:00~24:00、土日祝 13:00~24:00料金:真紅 2,200円、琳 2,000円■鑑賞券付きプラン・19階「ラウンジ プラス」アフタヌーンティー 7,800円・19階 ライブキッチン「クーカ」ランチブッフェ 6,500円※写真はイメージ※仕入れ状況により材料を変更する場合あり※表示料金には、サービス料(15%)を含む【予約・問い合わせ先】TEL:0120-611-147(受付時間10:00~20:00)※携帯電話からは06-6628-6187
2023年10月21日人生の先輩的女性をお招きし、お話を伺う「乙女談義」。6月のゲスト、デザイナー・コシノジュンコさんの4回目のお話は、日本文化の魅力と、それを伝えることのお話。その流れで、意外なテーマパークに夢中らしい…?!自分にしかできない、“使命”のような仕事をしたい。3年前の秋、伝統芸能の能とファッションを融合させたショーを開催しました。たまたまお招きいただいた能に私が夢中になったことがきっかけで、能とファッションという全く接点のないものを合体させ、互いに刺激をし合ったらどんな世界が生まれるのか…。ランウェイは能舞台にお囃子、モデルはウォーキングではなく足袋で摺り足。プロジェクションマッピングを使い、見たこともないショーを作り上げる。とても楽しい経験でした。私もこれまでたくさんの仕事をしてきましたが、この年齢になり、自分にしかできない“使命”のような仕事をしたいと、改めて強く思います。その一つが、日本文化を海外に発信すること。かつての日本は外国に憧れるのがあたりまえでしたが、改めて見つめ直すとこの国にも素敵な文化がたくさんある。羨望の眼差しで海の向こうを見る時代は過ぎ、今は自信を持って外に発信していく時期に来ているのではないでしょうか。「日光江戸村」の本気に、魅了されてしまいました。私には19歳の孫がいまして、彼の友達がよく遊びに来るんですが、若い人たち、おもしろいのよ。その中に一人「江戸時代に生まれたかった」と言う歌舞伎役者の卵がいて。それがきっかけで私も江戸時代に改めて興味が出まして、実は最近よく、日光江戸村に行ってるんですよ(笑)。正直、私も行くまでは「江戸っぽいテーマパークでしょ?行かなくても分かるわよ」って思っていたんですけれど、全然違った。実は私は、もともと忍者好きでもあるんですけれど、あそこは中にいる誰も彼もが全員本気で、全くチャラくない。忍者とか、すごいですよ。本当におもしろい。ちなみにその江戸好きの男の子に「江戸、あるわよ?」と誘ったんですが、「忙しい」とのことでした(笑)。いつかあの空間で、ファッションショーをやるのもいいなと思ってます。でもあちらは相当本気でやってますから、こちらも生半可な気持ちじゃダメ。頑張らないとね(笑)。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年7月5日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年07月01日年上の素敵なお姉様を迎え、お話を伺う「乙女談義」。デザイナー・コシノジュンコさんの第3回目は、ご自身の創作のコンセプトのお話です。なにやら妊娠した際のお腹の変化がきっかけだったとか。丸と四角。その対極関係が、創作のコンセプト。私の創作のコンセプトは、〈対極〉。例えば白と黒、東洋と西洋、そして丸と四角。私の中にこのコンセプトが生まれたのは、1980年に子どもを妊娠したときのことでした。’78年からパリコレに挑戦し始めて、本当にこれからというときに、お腹がまん丸くなってきて、そのときふと、「なんで丸?なんで四角じゃないの?」と思ったのが一番のきっかけです。そしてお腹の羊水、つまり水の中でなぜ子どもが生きていられるのか…。考えれば考えるほど、妊娠は不思議な経験でした。その前まで私は、世の中がどうとか、どこの国がかっこいいとか、創作のテーマを自分の外に求めていた。でも妊娠で丸と四角の概念に出合って以降は、私のものづくりのコンセプトはずっと〈対極〉。丸は完璧であり宇宙。一方四角は数字の世界。このコンセプトを持ったことで、クリエイションだけではなく、ブレない生き方をも手に入れられた気がしています。ポジティブ思考と好奇心が、人生を楽しくします。今年の3月、トレーニング中にアキレス腱を断裂してしまいました。手術をしたものの、しばらくは動けないし歩けない。でも、こういうときこそおしゃれをしようと思い、無理を言って真っ黒な車椅子を探してもらい(笑)、私らしい療養生活を送りました。断裂したその瞬間は、「なんで私がこんな目に?!」と思いましたが、根本的に私は物事をマイナーに考えないタイプ。実は私、救急車も入院も、この年で初めてだったんです。療養生活のおかげで、街に、人に、自分自身に、新しい気づきがたくさんあった。ネガティブになりそうなときこそ先入観にとらわれず、前向きに、好奇心を忘れないことが大事だと思います。ちなみにコロナ禍初期の外出禁止令が出ていた時期は、ここぞとばかりに絵をたくさん描きました。高校生のときの“画家になりたい”という夢が、今頃になって叶った!あの2か月は、これまでの人生の中で一番忙しく、精力的だったかもしれません(笑)。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年6月28日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年06月24日年上の素敵なお姉様を迎え、お話を伺う「乙女談義」。コシノジュンコさんの第2回目をお届けします。デザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」。この賞を、史上最年少、19歳で受賞したコシノジュンコさん。さてその後就職をするのですが、実は年齢を偽った?!21歳を22歳と言ってでも、やりたい仕事だったんです。卒業前、受賞作の写真や記事などを持参し、知人の紹介で銀座の「小松ストアー」というデパートに、売り込みに行ったんです。そうしたらなんと、「仕事をしましょう」と言っていただけた。でも実は私まだ学生で、21歳だと言っていなくて。年齢を言ったら、「そんな若造に、こんな高いギャラの仕事、任せられない!!」って断られちゃうんじゃないかと不安で、とっさに嘘をついちゃったんですよ、「22歳です」って。その後仕事が始まってからも、年を聞かれるたびに「ご想像にお任せします」と煙に巻いていました。私は年齢で人を判断するのは好きではなく、上でも下でも気にせず付き合う人間です。ただ当時の私は“かっこいい大人の服”を作りたかったので、年齢で舐められたくなかったし、大人にならないと信用してもらえないと思ってもいた。本当は「25歳」って言いたかったんだけど、さすがにその勇気がなかったのは、今思うとかわいいわよね(笑)。かっこいい友人が、素敵な出会いを招く。昔も今も、私が憧れるのはかっこよさを持っている人。かっこよさにはいろいろな種類があって、ブリジット・バルドーのような粋なかっこよさがあったり、私が大好きなダイアナ・ロスは、かっこよくてチャーミング。でも一番かっこよかったのは、私の自慢のお友達、加賀まりこさんと安井かずみさんだと思います。私たち、おしゃれにしても、ボーイフレンドのチョイスにしても、お互いにすごくかっこつけ合っていたの。その空気感がとっても楽しかったのを覚えています。二人を通じて知り合う人は、華やかな職業の人が多かった。しかもその多くが芸能系。つまり、みんな洋服が必要なんです(笑)。そういう人たちの衣装を作らせてもらえたのは、とてもいい経験でしたね。その後のブロードウェイ、最近ではDRUM TAOの公演の衣装づくりにその経験が生きています。自分とまったく異なる要素を持つ人との交流は、いろんなものをもたらしてくれると思います。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年6月21日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年06月17日年上の素敵なお姉様を迎え、お話を伺う「乙女談義」。今週から4回連続で登場するのは、ファッションデザイナーのコシノジュンコさん!!出で立ちからもう、素敵すぎます…。第1回目をお届けします。母や姉と同じデザイナーにはなりたくなかったのに…。ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、私の母・小篠綾子は洋服のデザイナーで、3歳年上の姉もデザイナーを目指すべく、高校卒業後に文化服装学院に進学しました。一方、私は絵が好きだったので画家になりたく、美大進学を目標にデッサンをする毎日。反抗期は、「母や姉と同じ道には絶対進まない!!」と頑なでした。そんなとき、私の油絵を見たある人が、「なぜお母さんと同じ道に進まないの?」と言ったんです。最初は全く聞く耳を持たなかったものの、徐々に心が軟化。最終的には私も、姉と同じ文化服装学院に入りデザイナーへの道を歩き始めました。でも実は高校時代は油絵のおかげで制服も絵具まみれ。今思うと、家が洋裁店だったせいか、逆に“おしゃれしたくない”という気持ちが強かったような…(笑)。東京に来て、母や姉の価値観から解き放たれ、そこからやっと、自分の世界が始まった。“コシノジュンコ”のスタートだったのだと思います。どんな髪型にしても、結局おかっぱに戻る。特に今は世界中の情報が簡単に手に入る時代ですから、流行やブームに乗るのが簡単です。でも波は終わるし流行は廃れます。なぜならば、流行は“情報”で作っていたものにすぎず、そこにはオリジナリティがない。人の心を打つ、そして残るのは、オリジナリティがありなおかつマイペースな人が作るもの。自分らしくありたい、と思うなら、情報に惑わされないことがとても大事だと思います。ちなみに私のおかっぱヘア、最初にこの髪型にしたのは中学生のときでした。その後は三つ編みにしたりパーマをかけたり、東京に出てからはヘアデザイナーの友達が多く、彼らが私の髪を「ああしたい、こうしたい」といろいろやってくれました。でも正直なところ、何をやっても、何をやってもらっても、似合わなくて結局この髪型に戻るんです(笑)。自分を持つと、まっすぐ進むことができる。みなさんも“自分らしさ”を見つけ、情報に惑わされずに進むことを意識してください。コシノジュンコデザイナー。大阪府出身。19歳でデザイナーの登竜門といわれる「装苑賞」を受賞し、1978年パリコレクション初参加。以降、世界的に活躍をする。近著にエッセイ集『コシノジュンコ 56の大丈夫』(世界文化社)が。※『anan』2023年6月14日号より。写真・内山めぐみヘア&メイク・上田美江子(by anan編集部)
2023年06月11日展覧会「コシノジュンコ『原点から現点』」が、大分県立美術館にて、2022年4月15日(金)から5月29日(日)まで開催される。創作の原点から現在まで、活動の全貌を紹介世界的なファッションデザイナーとして知られる、コシノジュンコ。新人デザイナーの登竜門とされる装苑賞を最年少の19歳で受賞したコシノは、東京を拠点に活動を開始。1978年から2000年まではパリコレクションに参加するほか、北京やニューヨークなど世界各地でショーを開催するばかりでなく、スポーツユニフォーム、オペラやブロードウェイ・ミュージカルなどの衣装を手がけるなど、多岐にわたる分野に携わってきた。近年では、ファッションのデザインにとどまらず、インテリアや食、花火のデザインから、ファッションや音楽、ダンスが競演するアーツライブのプロデュースに至るまで、その活動の領域を切り拓き続けている。「コシノジュンコ『原点から現点』」は、コシノジュンコの過去最大規模の展覧会。創作の原点でもある大阪・岸和田の高校時代に描いたデザイン画や装苑賞の受賞作から、60年代のブティックの風景、70年の大阪万博のユニフォーム、そして「対極」「宇宙」「合理」「永遠」などコシノがファッションを通じて生みだした世界観まで、その活動の全貌を一挙に紹介する。展覧会概要コシノジュンコ「原点から現点」会期:2022年4月15日(金)~5月29日(日) 休展日なし会場:大分県立美術館 1階 展示室A住所:大分県大分市寿町2-1開館時間:10:00~19:00(金・土曜日は20:00まで)※入場は閉館30分前まで観覧料:一般 1,400円(1,200円)、大学・高校生 1,000円(800円)、中学生以下 無料※( )内は前売および有料入場20名以上の団体料金※大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI無料(同伴者1名半額)、TAKASAGO無料、UME団体料金※障がい者手帳などの提示者とその付添者(1名)は無料※学生は入場の際、学生証を提示※コシノジュンコ「原点から現点」の会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料で観覧可【問い合わせ先】大分県立美術館TEL:097-533-4500
2022年02月10日【音楽通信】第81回目に登場するのは、EGO-WRAPPIN’(エゴラッピン)のボーカリストとしても活動しながら、今回6年ぶりのソロ作品を発表する、中納良恵(なかのよしえ)さん!ピアノが流れる家で育ちテレビの昭和歌謡を聴く【音楽通信】vol.81昭和歌謡やブルース、スカといった多彩なジャンルを昇華させたサウンドで、音楽シーンにおいて常に注目を集め続けている、中納良恵さん(Vo、作詞作曲)と森雅樹さん(G、作曲)によるユニット、EGO-WRAPPIN’。EGO-WRAPPIN’のボーカリストとして活動される中納さんが、2007年からソロ作品も発表しています。そんな中納さんが、2021年6月30日に、ピアノと歌で紡がれた3枚目のソロアルバム『あまい』をリリースされたということで、音楽的なルーツなどを含めてお話をうかがいました。ーーおさらいとして、まず中納さんが幼少時に音楽にふれたきっかけから教えてください。実家で母がピアノの音楽教室をやっていたので、初めて音楽にふれたきっかけは、おうちです。普段から、家にいるとピアノがずっと流れている環境のなかで成長しました。それ以外では、テレビで『ザ・ベストテン』(TBS系 1978年〜1989年放送)という歌番組が流行していた時代に観ていたので、昭和歌謡を聴いて育ちましたね。松田聖子さん、小泉今日子さん、松任谷由実さん、チェッカーズ……いま聴いてもすごくいい曲ばっかりだし、いい時代だったんじゃないかな。あの頃は、グループよりは、個人が目立っていて。中森明菜さんや山口百恵さんなど、いま聴いても、すごく歌が上手な人ばかりで、歌や曲のクオリティが高い時代だったと思います。あの時代からヒット作を出している有名な作曲家の筒美京平さんは、売れなかったら駄作という考えがあったみたいで、私には考えられない発想で頭が上がらないというか。私はそこのシーンにはいないんですけど、いまも商業的な視点で作曲していくシーンはあるかと思いますし、現代はインターネットの時代で歌っている人物がバーチャルアーティストだったり、あとはなんぼでもミックスして加工できたり。アニメもそうですが、いまの人はちょっと架空の存在に憧れを抱く感じがありますよね。いまはグループの方も多いですが、昔は個が強い時代のなか、幼少期から中学生までは、そんな感じで音楽にふれていましたね。ーーそんななかで、ご自身で歌うことになった理由は?聖子ちゃんの歌とかをまねて歌ったりしていたんですが、祖母がそれを聴いて喜んでくれたから、ちょっと快感を覚えたんです。私の歌を聴いて喜んでくれる人がいると、もっとやりたくなるというか。なので、ちっちゃいときから、歌を歌いたいなと思っていました。ーーEGO-WRAPPIN’は、1996年にギターの森さんとともに大阪で結成され、その後1998年に1stアルバム『BLUE SPEAKER』でデビューされましたが、今年で結成25年ですね。本当にもう、あっという間の25年です。でも、40年、50年とやってはる人もいるし、そう考えたら私らなんて、まだまだ。私らは、1年に1枚必ず作品を出すというような感じでカツカツに活動していないですし、私もソロ作品を出したりと、マイペースにやっています。それでも根強いファンの方がいてくれて、コンスタントにライブ活動をやってきたりしているのは、25年ずっと続けてこられた理由として強いかもしれないですね。6年ぶりのソロアルバム「あまい曲が多かった」ーー2021年6月30日に、前作『窓景』から6年ぶりとなる、3rdソロアルバム『あまい』をリリースされましたね。まずアルバムタイトルの意味から教えてください。今回は、あまい曲が多かったから。あとは25年やっていますが、まだまだ答えが見つからへんのが音楽で、そこが面白かったり、悔しかったり。そんな音楽に対して、まだまだ私はあまい、という気持ちを含めてのタイトルです。楽しいだけじゃない、音楽から、いろいろなことを教わるんですよね。ーー2007年に1stソロアルバム『ソレイユ』を発表されてからは、EGO-WRAPPIN’の活動と並行して、ソロ活動もされていますね。当初、ソロでアルバムを出すきっかけが何かあったんですか。なんていうか、ちょっと出しときたいなと(笑)。EGO-WRAPPIN’は森くんとふたりで作っていきますが、ソロは全部自分だけで成立しますよね。実は昨年からソロを出したいと思っていたんですが、ちょうどコロナ禍になってライブも全部飛んじゃったから、ひたすら曲を作って、いまに至っています。ーーコロナ禍での制作は大変でしたか。とくに大変ではなかったです。今回はできるだけ少人数で作りましたし、会う人もエンジニアの中村督くん、ドラムの菅沼雄太くん、何人かのゲストぐらい。基本は全部、家でひとりでピアノで作れますし、声も重ねられるしという感じ。この状況下では、世界中の人たちが内側に気持ちが向きがちで、これからのこととかをすごく考えた時間だったと思うんです。そのなかでも、やれることをみんな探したと思うんですが、私はラッキーなことに自分のやりたいことができたから、それを無駄にしたくないと思って。やりたいことをやれる環境で、聴いてくれる人たちに、ちょっとでも前向きな何かが浸透していったらいいなと思って作りました。ーー収録曲からいくつかうかがいます。4月にアルバムのリード曲として先行配信された4曲目「SA SO U」はスウィングしたくなるような楽曲ですね。昨年の緊急事態宣言中に作った曲なんですが、どこも行けないし、「どっか行こか」っていうことすら言えない雰囲気というか。歌詞にも「さぁ行こう」とありますが、歌いながら、気持ちを明るくしたいなと思って。アトラクション的な感じの歌なんですよ。ーー6曲目「待ち空 feat. 折坂悠太」は、月9ドラマ『監察医 朝顔』シリーズ(フジテレビ系)の主題歌を担当された、シンガーソングライターの折坂さんとのコラボレーション曲です。折坂さんの歌も曲も大好きで、ぜひ一緒にやらせてもらいたいとお願いして、参加してもらいました。ーー折坂さんは、ふくよかな歌声ですね。ふくよかですよね、ぴったりの言葉です。私の友だちは、折坂さんのことを「牧師みたいな人やな」って言っていました。折坂さんの歌は、聴く人の心のモヤモヤを洗い流すというか、折坂さん自身の曲は歌詞も独特です。どこか新鮮で、ハッとさせられる感じが、自分が忘れていた景色をもう一度見させられるような。ちょっと私は懐かしさも感じますし、牧歌的という感じがあります。キレイなだけのものって、つまらないと思うんですよ。汚いなかにも、ちょっとキラッと光るものに、惹かれるんです。折坂さんは歌も上手だし、すごく美しいんですけど、その美しさはすごく大きな闇を抱えているようにも、聴こえて。ちょっとパンクというか、ロックなところが彼にあると思っていて、そこが自分のひっかかるポイントだと思うんですよね。ーー8曲目「ポリフォニー」や9曲目「真ん中」ともに、とても曲の展開が面白くて、まるで映画を観ているような感覚で、聴いていて楽しかったです。いじわるなんですよ(笑)。ーーいじわるとは、どういうことでしょうか(笑)!?いじわるなんです、いろんな要素をぶった斬っているというか、あんまり聴く人のことを考えていない。「ポリフォニー」はとくに、自分が楽しんで作ったんですが、曲でいろいろ遊んでみたくなってしまって(笑)。ーーその楽しさは聴いていても伝わりました(笑)。では10曲目「おへそ」は、歌詞にも「ママ」というフレーズがありますが、どういうイメージで作られた曲なのでしょうか。これは代々授かってきた命、自分は選んでここに生まれてきて、それを伝えたいと。母に向けて作った曲ですね。ーーお母さまは曲を聴かれましたか?いやいや、全然聴いてないです(笑)。ーーあ、そうなんですね(笑)。いつもアルバムや楽曲などは聴いていらっしゃったり?母は聴いてないんじゃないんですかね(笑)。曲を聴くというよりも、活躍していることに喜んでくれていて、実家に帰ったら、玄関に私が出た新聞の切り抜きとかを貼ってくれていたりします。ーーすてきなお母さまですね。いえいえ。でも、親子ってわからないところもありますよね。自分が思っている以上に、すごく大きな目で子どもを見てくれていて、すごいなって。大人になったら甘えられないから、甘えられなくて何十年も過ごしてきたかと思うと、いまはすごく抱きしめたくもなります。ーーアルバムの初回生産限定盤には、映像が何曲かつくんですね。この映像、めっちゃいいから、ぜひananwebを読んではるたくさんの方々にも、観てほしいんです。桟橋のシーンとか、浜辺でピアノを運んで、弾き語りをしたりしています。ーージャケット写真のアートワークも凝ってらっしゃる印象ですが、今回のコンセプトは?深い意味はあんまりなくて(笑)。しいて言えば、タイトルに『あまい』とつけたので、あまい水に引き寄せられるホタルのような、そういうアルバムになったらいいなと。水のイメージがあったので、このジャケ写は、水の入ったペットボトルごしに撮った写真なんです。ーーペットボトルにカメラのレンズをあてて撮るなんて、すごい発想ですね。なんかもう、自分のアルバムやし、全部自分で好きに作ろうと思って、撮ったんです。ーーご自身で撮影されたんですか。セルフなんです。家です、寝る前です、これ(笑)。今回は、そういう気分でした。またいろいろな人と一緒にやろうというテンションになるときもあると思うんですが、今回は曲はもちろん、ジャケ写も全部自分で手がけたいなと。自分でといっても、完成するまでには、いろいろな人に手伝ってもらってやりました。ーー今後、ソロのライブツアーもあるのですか。9月、10月に予定をしていて、ひとりでピアノ弾き語りをする場所もありますし、主要都市はバンド編成の予定です。コロナ禍ではありますが、その頃にはちょっと落ち着いているといいですね。ライブに来てくれる人は、みなさん声を出さないとか真面目にルールを守ってはるのに、私はライブをやりながらつい忘れてしまって「イエーイッ!」とか叫んだりして「そうやった」って、いつもと状況が違うんやったと思い出すんです(笑)。だからか、なんか一方通行な感じもすると、ミュージシャンはみんな言ってます。でも、「心はつながってるから!」とかは、べつにMCで言わんでええなって(笑)。みんな「そんなことわかってるし」って思ったり。同じ空間にいるということが、お互いにとって、奇跡やなって。観に来てくれた人も、この状況下でライブに来たという気合いがこちらにも伝わってくるのもあって、前とは違うかたちで触れ合っていると思いますね。「自分で判断しながらずっと音楽がやれたら」ーーところで、いまはおうち時間をどのようにお過ごしですか、自粛期間にハマったものは?イチゴの生クリームサンドウィッチを作ることかな。イチゴの切れ目をどんだけいい感じで見えるようにできるかとか、そういう、ささいな喜びですね。それ以外だと、本を読んだりとか。あんまり小説は読まなくて、エッセイとか、気の本とか、体の本とか。いつも何冊も掛け持ちして読んでいます。ーーもともと読書がお好きなのですね。ハマっていく感じが好きですね。最近読んだなかでは、スマホがどれだけ脳によくないかっていう「スマホ脳」を読みました。けっこうスマホでYouTubeやインスタを見ることがあって疲れるから、誰かにすすめられたんですけど、ベストセラーみたいですね。ーー読書以外ですと、いまは外出する機会が少ないですが、リモートで会話するようなことはあるのでしょうか。1回、友達とズーム飲み会しましたけど、1回で終わりました(笑)。なんか画面越しなのがじれったいですし、自分も画面に見えてるじゃないですか、なんか不思議な感じで。たまたま会ったときは、やっぱり通じ合えるとうか、深い話もします。ーーいまおこもりする生活が長いですが、気持ちが下向きになる方もいるかもしれません。そんなとき、中納さんだったら、どんなふうに気持ちを立て直しますか。私も下向きになることはありますけど、やっぱり呼吸が大事ですね。最近寝れなくて、ヨガをやっている友だちに、「片方ずつ、鼻の深呼吸をやればいい」と言われて、それで寝れないのも軽減されましたね。まず座禅のポーズをして、口で息はせず、片方の鼻を指で抑えて、もう片方の鼻から息を吸って吐く。これを繰り返すとスッキリしました。落ち込んだりしたときは、心と身体は繋がっていると思っているので、肉体からアプローチしていきます。外側から、内側をなおすということですね。サウナやジムに行ったり、散歩したり、ストレッチしたりすると、血が巡って気持ちも楽になります。あとは、鉄分が不足するとイライラするらしくて、女性は鉄分が少ないから、鉄分を摂るのもいいみたいですね。ーー今日も青い髪がおしゃれな中納さんは、ファッションにおいてのこだわりはありますか。どんな格好をするのも好きで、あまりこだわりはなくて、そのときどきに自分が着たい服を着ています。気分ですね。服は大好きだし、おしゃれするのも好きです。青い髪の色も、ここまでブリーチしたのは20年ぶりぐらい。せっかくプロモーションが始まるので、気合いを入れてブリーチしました(笑)。ーーすごくお似合いです! では最後に、今後の抱負をお聞かせください。あまり先のことは考えてないんです。前はもうちょっと考えていましたが、コロナ禍になってから、先を考えすぎると自分に負荷をかけそうだから。でもまあ、ずっと音楽はやれたらいいなと思っています。そのためにも、いいものを見て、いいものを聴いて、自分でちゃんと判断できるようにしていたい。これからも、常にいい感じでいられるようにしたいと思っています。取材後記圧巻の世界観でわたしたちを魅了してやまないEGO-WRAPPIN’の中納良恵さん。ananwebの撮影の際は、中納さんの青い髪とオレンジのアイラインが美しく印象的なうえ、インタビューでも誠実にそしてとってもキュートな一面も垣間見えて、惹きつけられました。そんな中納さんのソロアルバムをみなさんも、ぜひチェックしてみてくださいね。写真・山本嵩取材、文・かわむらあみり中納良恵PROFILEEGO-WRAPPIN’ボーカリスト。1996年、中納良恵(Vo、作詞作曲)と森雅樹(G、作曲)に よってEGO-WRAPPIN’結成。多様なジャンルを消化し、独自の世界観を築きあげた「色彩のブルース」や「くちばしにチェリー」は、名曲として異例のロングヒットとなる。以後、作品ごとに魅せる斬新な音楽性において、常に日本の音楽シーンにおいて注目を集め続け、2021年に結成25周年を迎える。中納良恵名義によるソロアルバム『ソレイユ』(2007年)、『窓景』(2015年)の独創的な作品を2枚発表。2021年6月30日、通算3枚目のソロアルバム『あまい』リリース。7月からは個展を実施、秋にはソロライブツアーを開催。InformationNew Release『あまい』(収録曲)01.オムライス02.オリオン座03.Dear My Dear04.SA SO U05.同じ穴のムジナ06.待ち空 feat. 折坂悠太07.あなたを08.ポリフォニー09.真ん中10.おへそ2021年6月30日発売*収録曲は全形態共通。(通常盤)TFCC-86764(CD)¥3,300(初回生産限定盤)TFCC-86762〜TFCC-86763(CD+DVD)¥4,730[DVD内容]Yoshie Nakano Film Live -sweetrip-※動画がスマホなどで再生できるQRコード付。良恵のあま〜いフォトカード10枚封入。写真・山本嵩 取材、文・かわむらあみり
2021年07月09日Musical『HOPE』が、下北沢・本多劇場にて10月1日(金)~17日(日)に上演されることが決定。この度、演出の新納慎也、主演の高橋惠子のコメントが公開された。『HOPE』は、著名作家の遺稿の所有権をめぐって、実際にイスラエルで起こった裁判をモチーフに描いた法廷劇。韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に発表され、その完成度の高さから、2019年に初演されると大きな話題を呼び、第4回韓国ミュージカルアワードにて大賞、脚本賞など数多くの賞を受賞するなど高い評価を得た。さらに韓国で2020年にふたたび再演されるなど、注目度が高待っている。本舞台は、主人公ホープの過去と現在が交錯しながら、もうひとりの主人公で原稿の擬人化である「K」、クラインの才能を守ろうとするベルト、ホープの母でありベルトの恋人マリー、過去のホープ、戦争を逃れてきた難民カデル、そして男性アンサンブル4名で、ホープの数奇な運命を辿る。この日本初演版を演出するのは、個性派俳優として活躍する新納慎也。本作が演出家デビューとなり、さらに上演台本・訳詞にも取り組む。主人公のHOPEは、女優デビューから51年目にして初ミュージカル主演に挑む高橋が務め、共演には、永田崇人・小林亮太(K役/Wキャスト)、清水くるみ(過去のHOPE役)、白羽ゆり(マリー役)、中山昇、縄田晋、染谷洸太、木暮真一郎、そして上山竜治(カデル役)、大沢健(ベルト役)と、個性豊かなキャストが顔を揃えた。■新納慎也 コメント「あなたの宝物は?こだわりは?執着しているものは?囚われているものは?それを手放すことを考えたことがありますか?Musical『HOPE』は“存在意義”という心の藁に縋ってしまう人間の性を扱う、ひとりの老婆の物語……ミュージカル『HOPE』日本版の誕生です!実在の裁判をモチーフに創られた、この作品の舞台も裁判所。裁判とは時に残酷で無情で、また演劇的でもあります。ホープの裁判の傍聴人として、ホープと共に心の琴線に触れる人生の旅を送っていただけたらと思います。そんなホープを今回、ミュージカル初挑戦になる高橋惠子さんにお願いしました。高橋惠子さんの繊細でチャーミングなお人柄溢れるお芝居は、きっと魅力的なホープを生み出してくださると期待しています。かく言う僕も、初演出となります。学生の頃に芝居と同時に演出も学んで以来「いつか演出をしてみたい」という願望はあり、幾度となく「演出してみませんか?」というお誘いを頂いたりはしていたのですが実現には至らず、この度、満を持して初演出をさせていただくこととなりました。劇団やグループに属さず、ずっとプロデュース公演のみで舞台に立ち続けてきた僕は、お陰で様々な名だたる演出家の方の作品に出演させていただいてきました。その演出家の皆様のDNAと俳優としての経験、そして何より演劇を愛する心で新納慎也らしい演出が出来たらと思っております。心許ないひよっこ演出家ですが、素晴らしい才能のキャストの皆さんと信頼できるスタッフ陣のお力をお借りして、この作品の身を抉るようなヒリヒリする素敵なHOPEの世界をお客様にお伝えしたいと思います。ぜひ、劇場で様々な「初」が誕生する瞬間を御覧ください」■高橋惠子コメント「エヴァ・ホープを演じさせていただきます高橋惠子です。新納慎也さんの演出も楽しみです!老婆を演じます。この作品に出会えたことに感謝しています。私の歩んできた時間も重ねながら、HOPEの孤独と執着と最後の希望を演じたいと思います」Musical『HOPE』下北沢・本多劇場にて10月1日(金)~17日(日)上演チケット発売日 2021年8月7日(土)予定チケット料金 9,800円(全席指定・税込)公式サイト
2021年07月05日深田恭子主演「ルパンの娘」新シリーズの2話が10月22日にオンエア。今回は新納慎也がゲスト出演、瀬戸康史との共演に「仮面ライダーキバ」を思い出す視聴者が続出。さらに新納さんの衣装やラストシーンにも多くの反応が寄せられている。深田さんが代々泥棒一家である“Lの一族”の娘・三雲華役で主演する本作。深田さんはじめ、渡部篤郎、小沢真珠、栗原類、どんぐり、麿赤兒らが代々泥棒一家の“Lの一族”を演じ、瀬戸康史が華を想い続ける桜庭和馬に、また大貫勇輔が華の幼なじみ・円城寺輝に、橋本環奈が“Lの一族”への復讐に燃える名探偵一家の娘・北条美雲役で今シーズンから参加。信太昌之、マルシア、松尾諭らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。今回の2話では、華が和馬と別れを決意、授かった子供を一人で育てようとする。高校生になった美雲は“Lの一族”を追って東京に。Lの一族はジャンヌ・ダルクが纏ったと言われる幻のマントを狙うのだが、闇のオークションでマントを落札した男は、マッチングアプリで若い女性を誘い出し拉致する変態男だった…というストーリーが展開。今回、マントを落札し、若い女性を連続で拉致していた男を演じた新納さんは「仮面ライダーキバ」で瀬戸さんと共演。新納さんのTwitterには瀬戸さんとのツーショットもアップされ“キバ”コラボをアピール。#ルパンの娘そして、 #瀬戸康史 。キバって行くぜっ!! pic.twitter.com/vJoNAWXdIu— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) October 22, 2020視聴者からも「完全に、仮面ライダーキバじゃん!」「ルパンの娘に新納慎也さん出てて実質仮面ライダーキバ」「新納慎也さんと瀬戸氏はもうキバ」などの声が殺到しているほか、新納さんの衣装に「そうか!あの犯人の服装って「時計じかけのオレンジ」だ」「時計じかけのオレンジネタが出てきてめっちゃ面白い」などの反応も。さらに後半では大貫さん演じる円城寺のダンスとともに華の出産シーンが描かれ、こちらにも「こんな出産シーン初めて見たわ。円城寺さんの芸術的なダンスとイエス誕生を思わせる演出」「ベンハーのイエス誕生シーン思い出した」「ミュージカルに映画のパロディ…やりたい放題だなー、ルパンの娘 (笑)」などの感想が続々と寄せられている。(笠緒)
2020年10月23日カネコアヤノと中納良恵(EGO-WRAPPIN’)のツーマンショー『GREENS presents “芍薬”』が、11月5日(木)に大阪・オリックス劇場で開催される。「GREENS presents “芍薬”」チケット情報魅了する歌声、独特の世界観がオリックス劇場を包み込む!大阪限定一夜限りのショーをお見逃しなく。チケットは10月10日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、9月23日(水)23:59まで、チケットぴあにてオフィシャル抽選先行予約受付を実施。
2020年09月14日俳優として数々のドラマや映画で活躍している新納慎也(にいろ・しんや)さん。最近では大河ドラマや話題作に出演し、人気を獲得しています。そんな新納慎也さんが出演しているドラマやファンクラブ、女優・大和田美帆さんについて語ったことなど、さまざまな情報を紹介します!新納慎也は『M 愛すべき人がいて』や『知らなくていいコト』に出演!2020年4月から放送されているドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)に出演している新納慎也さん。本作では音楽プロデューサー・輝楽天明役を演じています。新納慎也さんはツイッターで「面白かった。自分でもひっくり返りました」と、自身が演じた輝楽天明はかなり濃いキャラであることをアピール。はぁぁぁぁ!面白かった(笑) #輝楽天明 に自分でもひっくり返りましたwたまに出てくるから油断しないでね。 #M愛すべき人がいて #なんか現実を一瞬忘れられた pic.twitter.com/7imItYrmvp — 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) April 18, 2020 すると、ファンの間では音楽プロデューサーの小室哲哉さんを「オマージュしたのでは?」と話題になり、さらに注目されるようになりました。また、新納慎也さんは2020年1月に放送されたドラマ『知らなくていいコト』(日本テレビ系)の第4話に出演。『ジーザス富岡』という有名予備校の人気講師の役を演じ、ゲスト出演ながら大きな存在感で見る人の目を引き付けました。来週OnAirの日テレドラマ『知らなくていいコト』の第4話にゲスト出演させていただきます。「ジーザス富岡」という名の予備校の人気講師の役ですw「ジーザスっ!」が流行って欲しいのです。僕としては。観てね。『 #知らなくていいコト 』1月29日(水) 22:00〜日本テレビ pic.twitter.com/7fIufKq4Dh — 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) January 22, 2020 新納慎也は『真田丸』で豊臣秀次役新納慎也さんは2016年に放送された大河ドラマ『真田丸』(NHK)に豊臣秀吉の甥・豊臣秀次役で出演。本作は三谷幸喜(みたに・こうき)さんが脚本を務めたこともあり、放送開始前から大きな話題に。キャストの息もピッタリで、撮影終了後も食事会を開催するほどの仲のよさを見せています。聖地? #気まぐれ にて #真田丸 の飲み会!!!「峯村リエさんを囲む会」だったらしいけど、会が終わる頃にそのタイトルを知った(笑)何にしてもこのメンバーでいまだに集まれることは素晴らしいっ!!楽しかったよぉぉぉぉっ!!! pic.twitter.com/xTW6SFZPKW — 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) April 28, 2019 そして2019年前期に放送された朝の連続テレビ小説『なつぞら』(NHK)には、草刈正雄さんや中原丈雄(なかはら・たけお)さんといった『真田丸』のキャストが多数出演し、再び大きな話題になりました。出演したキャストの中に新納慎也さんも入っているのかと期待されましたが、残念ながら出演は叶わなかったようです。新納慎也はファンクラブを自分でも管理新納慎也さんは自身で『ROUTE216』というファンクラブを立ち上げ、運営しています。2018年6月9日に投稿されたブログでは「スタッフに代わって作業することもある」と明かし、ファンを驚かせていました。基本的にはROUTE216は優秀なSTAFFが色んな作業をしてくれているので、僕はほとんど何も手を出すことなくFCは円滑に運営されているのですが、たまにこうやって僕自身が作業をしなければいけない事が出てきます。それは、僕が自分で立ち上げ代表となると決めた時から覚悟はしていて、メインシステムの変更や新企画立ち上げの際は代表である僕の判断で色んな事が動きます、だから僕自身が手を出して作業しないとどうにも動き出さない案件もあります。新納慎也オフィシャルブログーより引用そんな新納慎也さんのファンクラブでは、ライブチケットの先行優先予約販売や、直筆サイン入りバースデーカード・年賀状・クリスマスカードの発送、会員限定イベント、オリジナルグッズの販売、会員限定情報配信など豪華な特典が盛りだくさん!俳優本人が運営している珍しいファンクラブということもあって、人気を博しています。新納慎也、大和田美帆の母の死にショック2020年4月23日に新型コロナウイルス感染症による肺炎のため、63歳という若さで帰らぬ人となった女優の岡江久美子さん。その長女である大和田美帆さんと新納慎也さんは、舞台で共演して以来、親交が深かったといいます。そういった縁もあり、新納慎也さんは岡江久美子さんの早すぎる訃報に悲しみのコメントを発表しました。つらい…悲しい…とってもとっても大好きな岡江久美子さん。。いつも元気で明るくて、ぶっ飛んでて、最高の人。。獏さん、美帆…言葉がありません。お願い!皆さん、もっともっと緊張感持ってください。こんなに悲しい思い、したくない。。久美さん、、まださよならは言えないや。。— 新納慎也(Shinya NÎRO) (@ShinyaNIRO) April 23, 2020 新納慎也さんは大和田美帆さんがまだ20代だった頃から知っており、2010年には舞台『ガラスの仮面』で共演。以降は家族ぐるみで仲がよく、本物の妹のようにかわいがっていたといいます。そのため、新納慎也さんにとって岡江久美子さんは、第2の母親のような存在だったのでしょう。ツイッターでは新型コロナウイルス感染症への警戒を呼びかけ、「こんなに悲しい思いはしたくない」と悲痛な思いをつづっています。新納慎也は松下洸平となかよし優しい人柄で多くの人から親しまれている新納慎也さんは、俳優の松下洸平(まつした・こうへい)さんとも仲よし。2人は2011年の舞台『スリル・ミー』で共演して以来、親交を深め、インスタグラムでも仲のよさを見せています。 View this post on Instagram A post shared by 松下洸平 (@kouheimatsushita_official) on May 5, 2018 at 8:53pm PDTそして2014年には、松下洸平さんのライブにゲスト出演したことをブログで報告。『スリル・ミー』や『next to normal』で共演し、なんだか普段も結構頻繁に会ってしまう松下洸平。最近はドラマで大活躍なのですが、LIVEをするそうな。で、急きょ洸平のLIVEにゲスト出演することになりました!!!1,2曲歌うと思うのですが、もしかしたらデュエット??マジか・・・吹き出さないように気を付けよう。w新納慎也オフィシャルブログーより引用新納慎也さんの言葉から、2人の良好な関係性が伝わってきますね。そんな新納慎也さんの今後の活躍にも注目です!新納慎也 プロフィール生年月日:1975年4月21日出身地:兵庫県血液型:A型身長:1803所属事務所:ワタナベエンターテインメント16歳の時のスカウトがきっかけでモデルの仕事を始め、関西を中心にCMやイベント、雑誌などで活躍。その後、俳優を志し20歳で上京。1997年から教育番組『にこにこぷんがやってきた』(NHK-BS2)に『うたのおにいさん』としてレギュラー出演していた。以降はミュージカルを中心に活動し、2000年と2001年に上映された東宝ミュージカル『エリザベート』では圧倒的な人気を集める。近年ではNHK大河ドラマ『真田丸』やドラマ『知らなくていいコト』などに出演。2020年4月よりスタートしたドラマ『M 愛すべき人がいて』では、個性豊かな音楽プロデューサー役を演じ、注目されている。[文・構成/grape編集部]
2020年05月25日来年1月にシアターコクーンの新芸術監督に就任する松尾スズキが、1999年に自身の劇団「大人計画」で上演、2010年には再演もされた舞台「母を逃がす」の上演が決定。瀬戸康史、三吉彩花、稲葉友ら出演、新演出で上演される。自給自足の共同生活を営んでいる架空の農業コミューンを舞台に、そこに生きる人々の切実な日常生活を痛烈な笑いで描き、話題となった本作。1999年には第3回鶴屋南北戯曲賞にもノミネートされた。今回、集落の頭目代行で住民たちをまとめるリーダー的存在・雄介役を演じるのは、近年では「パーフェクトワールド」「ルパンの娘」が話題となった瀬戸康史。「お話をいただいた時、この世界には足を踏み入れてはいけないような気がして、何とも言えない感情になった」と語る瀬戸さんだが、「見たことのない世界って足を踏み入れたくなるものです」とコメント。また、雄介の妹リク役には『ダンスウィズミー』で注目を浴び、今回舞台初出演となる三吉彩花。「また新たなる『初めて』を経験させて頂くことになり、緊張と興奮で震えます」と心境を明かし、「年々流行や物事の流れが早くなっている今の時代に良い意味で刺さる、そしてブレない戯曲を上書きしていけるよう、先輩方に教わりながら精一杯演じさせていただきたいと思います」と意気込んでいる。さらに、流れ者の葉蔵役に稲葉友、雄介の婚約者蝶子役に山下リオ、集落の医者赤痢役にマキタスポーツ、集落の女警備長島森役に峯村リエ、雄介の母ハル子役に高田聖子、雄介の兄地介役に六角精児。そのほか、家納ジュンコ、もう中学生、湯川ひな、武居卓に加え、町田水城、山口航太も参加する。なお、今回演出を手掛けるのは、劇団はえぎわの主宰ノゾエ征爾。「このとんでもなくモンスターな本とどう取っ組み合おうかと、考えたところで分かりそうになかったので、ひとまず無邪気に取っ組みあってくれそうな方々を呼ばせていただきました。揃いました、素晴らしき珍獣たち」とキャストについてコメント。松尾さんは「芸術監督ともなれば、新しい演出家をコクーンに呼びこむというような仕事もあり、そうなると、真っ先に頭に浮かんだのが、ノゾエ征爾なのだった。彼が私の教え子であることを差し引いても、コクーンという劇場の空間を埋めるスペクタクル演出のできる数少ない若手演出家なのに、なぜ早くコクーンに出てこないのだと思ってすらいた」とノゾエさんについて語っている。<ストーリー>“自給自足自立自発の楽園”をスローガンに掲げた架空の農業集落「クマギリ第三農楽天」。病に倒れた父に代わり村をまとめる頭目代行の雄介(瀬戸康史)は、リーダーシップのなさに悩みながら頭目代行としての存在感を示すために、仮想敵国との対立を演じたり、死刑を復活させようとしたりしている。たった一つの存在価値のあかしは婚約者の蝶子(山下リオ)。いまは刑務所に入っている兄・地介(六角精児)の婚約者だったが妊娠せず、地介入所後、雄介の子どもを身ごもった。しかし、住人たちは頭目代行を全く頼りにせず、妹・リク(三吉彩花)は兄に反抗して彼が統治するこの土地を楽園だと認めようとしない。その上、女警備長の島森(峯村リエ)とよからぬ関係。ある夜、集落は謎の男の襲撃を受ける。翌朝の集会で人を集め、雄介は敵国からの攻撃対策の自警団設立を提案するが島森は難色を示す。そんなことをよそに、捨て子のトビラ(湯川ひな)は壊された合同テレビの修理をしてほしく、外部から来る保険手続き代行人の一本(町田水城)の来訪を待ちわびるばかり。事あるごとに自信を喪失する雄介。そんな息子を、母・ハル子(高田聖子)は心配する。ある日、集落に2人の流れ者がやって来て、仮想敵国・シカノバルからのスパイ容疑で雄介に捕まえられる。力持ちだが頭の弱い万蔵(もう中学生)と、切れ者の葉蔵(稲葉友)だ。2人はいとこ同士で、万蔵がシカノバルで起した事件のために逃げてきたという。そしてもう一人、監獄に入っていた地介が故郷に戻ってきて――。シアターコクーン・オンレパートリー2020「母を逃がす」は2020年5月7日(木)~25日(月)Bunkamura シアターコクーンにて上演。※2020年6月上旬、大阪にて上演予定。(cinemacafe.net)
2019年12月04日12月からスタートする松尾スズキ作・演出舞台「キレイ-神様と待ち合わせした女-」より、出演者8名の撮り下ろしビジュアルとメインビジュアルが公開された。本作は、「大人計画」主宰の松尾さんが2000年に初の本格的ミュージカルとして、Bunkamuraシアターコクーンにて初演し、2005年に再演、2014年に再再演。そして4度目となる今回は松尾さんは出演せず、演出に集中し、濃密で重層的な作品世界を構築する。松尾スズキ作品初出演の生田絵梨花を主人公・ケガレ役に迎えたほか、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、橋本じゅん、皆川猿時、阿部サダヲ、麻生久美子が出演。こちらに向ける眼差しが印象的なビジュアルも到着した。ほかにも、本作には「大人計画」の村杉蝉之介や荒川良々、伊勢志摩、猫背椿、宮崎吐夢、近藤公園に加え、乾直樹、香月彩里、伊藤ヨタロウ、片岡正二郎、家納ジュンコ、岩井秀人らも参加する。併せて公開されたメインビジュアルは、2005年の再演、2014年の再再演に引き続き、寺田克也が本作のために描き下ろしたイラストを使用している。なお、チケットは東京公演が10月5日(土)10時から、福岡公演は11月9日(土)10時から(※博多座チケット売り場は10日から)、大阪公演は10月27日(日)10時から発売スタートする。詳しい日程はぜひ公式サイトでチェックしてほしい。<あらすじ>三つの国に分かれ、100年もの間、民族紛争が続く“もう一つの日本”。その争いのさなか、民族解放軍を名乗るグループに誘拐され、監禁されていた少女が、10年ぶりにソトの世界に脱出する。全ての過去を忘れた少女(生田絵梨花)は自ら“ケガレ”と名乗り、ダイズでできている兵士“ダイズ兵”の死体回収業で生計を立てているキネコ(皆川猿時)、頭は弱いが枯れ木に花を咲かせる能力を持つ少年ハリコナ(神木隆之介)たち“カネコ組”と出会い仲間に加わる。回収されたダイズ兵を食用として加工するダイダイ食品の社長令嬢・カスミ(鈴木杏)と奇妙な友情で結ばれていくケガレ。戦場をうろつき、死体を拾って小銭を稼ぐ、そんな健気なケガレを見守るのは成人したケガレ=ミソギ(麻生久美子)だった。その後、ケガレはカスミの身代わりで背中に銃弾を受け5年間昏睡状態に陥っていたが、目覚めたと同時に、同じく頭に銃弾を受け、頭脳明晰なゲイに変貌した青年ハリコナ(小池徹平)と結婚する。死ぬことに憧れつつもなかなか死ねないダイズ兵のダイズ丸(橋本じゅん)、誘拐・監禁することでしか女性と一緒にいられないマジシャン(阿部サダヲ)らと出会い、過去、現在、未来が交錯する時間のなかで、ケガレは忘れたはずの忌まわしい過去と対決することになる。Bunkamura30周年記念シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画「キレイ-神様と待ち合わせした女-」は2019年12月4日(水)~Bunkamuraシアターコクーン(東京公演)、2020年1月13日(月・祝)~博多座(福岡公演)、2020年1月25日(土)~フェスティバルホール(大阪公演)にて上演。(cinemacafe.net)
2019年07月03日主演に生田絵梨花を迎え、神木隆之介、小池徹平、鈴木杏、皆川猿時、橋本じゅん、阿部サダヲ、麻生久美子など、豪華出演者が集結した松尾スズキ作・演出のミュージカル「キレイ―神様と待ち合わせした女―」の上演が12月に決定した。本作は、2000年に「大人計画」主宰である松尾さん初の本格的ミュージカルとして、Bunkamuraシアターコクーンにて初演。戦争・民族紛争・少女監禁といった独特な設定やストーリーを松尾さんならではの視点で描き、演劇界に大きな衝撃を与えた。その後、2005年に再演、2014年に再再演され、4度目となる今回はキャストを一新、Bunkamura30周年の掉尾を華々しく飾る。舞台となるのは、3つの民族が100年の長きにわたり紛争を続けている、“もうひとつの日本”。「生と死」「絶望と希望」「大人と子供」など真逆のキーワードが入り乱れる、まさにカオスな世界。誘拐・監禁をされ、地下室で育ったひとりの少女・ケガレが現実へと飛び出していく――。今回、松尾さんは作品の完成度をあげるべく、出演せず演出に集中し、そして初演から引き続き音楽は伊藤ヨタロウが担当。一度耳にするだけで心に刻み込まれるような印象深いメロディと作・演出の松尾さんが綴る歌詞とのコラボレーションによる20曲以上の楽曲が、「キレイ」の作品世界へ観客を誘う。主人公ケガレ役を演じるのは、ミュージカル「モーツァルト!」「ナターシャ・ピエール・アンド・ザ・グレート・コメット・オブ・1812」で第44回菊田一夫演劇賞を受賞し、ミュージカル作品に引っ張りだこの生田絵梨花。松尾スズキ作品には初出演となり、これまで出演してきた作品と一変した本作ではどのような表情を見せてくれるのか要注目。そして、頭は弱いが花を咲かせる異能力を持つ少年・ハリコナ役には映画『3月のライオン』『フォルトゥナの瞳』、主人公の声を務めた『君の名は。』など、これまで数々の作品に出演、満を持して舞台初出演となる神木隆之介。青年・ハリコナ役には再再演時に少年・ハリコナ役を演じ、近年はミュージカル「1789 -バスティーユの恋人たち-」「キンキーブーツ」などミュージカル作品でも活躍する小池徹平、食品会社の社長令嬢カスミ役にはKERA・MAP #008「修道女たち」や蜷川幸雄三回忌追悼公演「ムサシ」など舞台を中心に活躍する鈴木杏、特殊な機能を備えたダイズ兵のダイズ丸には本年、舞台「偽義経冥界歌」、ミュージカル「レ・ミゼラブル」と話題作に出演し、2005年の再演時に同役を演じた橋本じゅん、ダイズ兵回収業者のカネコキネコ役は、本年は大河ドラマ「いだてん」や「あなたの番です」でも存在感抜群の演技を見せつける「大人計画」の怪優・皆川猿時が再再演時から続投。また、その「いだてん」に主演し話題をさらう「大人計画」の看板俳優・阿部サダヲが、初演と再演では少年・ハリコナを、再再演ではダイズ丸を演じ、今回は主人公・ケガレを誘拐・監禁した主犯で物語のカギを握るマジシャン役として出演。そして舞台「クラッシャー女中」の好演が記憶に新しく、今作が初ミュージカル作品となる麻生久美子が成長したケガレであるミソギ役を演じる。さらに、「大人計画」の村杉蝉之介、荒川良々、伊勢志摩、猫背椿、宮崎吐夢、近藤公園に加え、乾直樹、香月彩里、伊藤ヨタロウ、片岡正二郎、家納ジュンコ、岩井秀人など一筋縄ではいかない個性的なキャストの出演も決定している。松尾さんは4度目の公演に「『ミュージカルを壊す』という当初の目論見よりも、『新しい日本発のミュージカル』を構築していこうという気持ちが強くなってきていたところ、Bunkamuraさんから再再再演の話をいただいた。力を合わせて、より、完成度の高い日本人によるエンタテインメント作りを目指そうと思っています」とコメント、「生田さんというミュージカル経験の多いスタアを主役のケガレ役とし、阿部が敵役のマジシャンを演じることで、ミュージカル的クオリティが高く、物語が深く、いっそうおもしろくなる。そう信じています」と力強く語っている。ケガレ/生田絵梨花※松尾スズキ作品初出演大人計画さんの舞台は何度か拝見しています。シアターコクーンで上演されたミュージカル「キレイ」は初演、再演をDVDで、再再演は実際観に行かせて頂き感銘を受けました。まさか自分がその作品にケガレ役として出演するとは思わず、とても驚いています。嬉しい気持ちと、未知の世界に飛び込むようなドキドキソワソワ感でいっぱいです。個性豊かな皆さんの下で沢山学ばせていただきながら、精一杯務めたいと思います。楽しみです!少年・ハリコナ役/神木隆之介※舞台初出演初めて舞台を踏ませて頂くことになりました。とても緊張しています。映像作品とは異なる事が多く、わからない事だらけですが、先輩方に教えて頂きながら頑張りたいです。何より、観に来て頂いたお客様に楽しんで頂けるよう、精一杯務めたいと思います。劇場でお待ちしております!青年・ハリコナ役/小池徹平2014年の「キレイ」は僕がミュージカルを始めるきっかけになったぐらい大切な作品なので、このお話をいただいたときは、とてもテンションが上がりました!今回は青年・ハリコナ役として皆さんにこの素敵な作品をお届けできたらなと思っています。新メンバーを迎え新たな風が入って、パワーアップした作品になると思いますので、是非劇場にお越しください!カスミ役/鈴木杏あの大好きな『キレイ』の世界に加わることが出来るなんて夢のようだ!と、胸ときめいては、「歌」という大きな課題で現実に引き戻される、そんな毎日です。きっと最後まで、そんな毎日です。松尾さんに頂いた大きなチャンス、しっかり答えたいと思います。頑張ります。カネコキネコ役/皆川猿時5年ぶりのキレイ! 5年ぶりのカネコキネコ! ええ。興奮しております。女とは何か? 母性とは何か? 愛とは何か? キレイとは何か? 誰が一番キレイなのか? えーと、あんまり難しく考えずに一生懸命がんばります(笑)。ダイズ丸役/橋本じゅんかつて客演で同じ演出家の方から3度(回)以上呼んで頂いた事が無く、今回の松尾さんからのオファーが2度目なので緊張しています。そして、その分?とても嬉しかったです。3度目に繋がるように頑張ろうと思っております。マジシャン役/阿部サダヲ初演から約20年! 4回目の『キレイ』です! 2000年の初演の時は自分がやるなんて全く考えてなかった…いや再演、再再演の時も全っ然考えた事なかった役に今回挑戦します! 新たなキャストの方々と新しい、ミュージカル色の濃い「キレイ」が出来上がりそうな予感がします。よろしくお願いします!ミソギ役/麻生久美子※ミュージカル初出演あの名作「キレイ」のお話を頂いたと聞いた時は、何度かマネージャーさんに聞き返してしまう程驚きを隠せず、頭の中にハテナと嬉しさが混在していたことを覚えています。ミュージカルなので、私に務まるのか正直とても不安ですが、せっかくいただいた大切な機会ですので、松尾さんの演出にしっかりとついていけたらと思います。私にとって初めてになる大人数の座組の舞台。素晴らしい役者の皆さんとのお芝居も今から楽しみです!Bunkamura30周年記念 シアターコクーン・オンレパートリー2019+大人計画「キレイ―神様と待ち合わせした女―」は12月4日(水)~12月29日(日)Bunkamuraシアターコクーンにて公演。※2020年1月より福岡、大阪にて公演(text:cinemacafe.net)
2019年05月21日ファッションデザイナーのコシノジュンコがパーソナリティーを務めるTBSラジオ『コシノジュンコ MASACA』(毎週日曜 17:00~)。16日の放送では、お笑い芸人・ブルゾンちえみがゲスト出演する。「一卵性の母と娘か」と言われるほど雰囲気が似ており、過去にはNTTドコモのCMでも共演を果たしている。実はブルゾンが「35億」ネタでブレイクする前から、コシノと出会っており、そのときにコシノがかけた言葉が明かされる。また、CMの裏話などについても語られる。
2018年12月11日三島由紀夫の小説を原作にした2018 PARCO PRODUCE 三島×MISHIMA 『命売ります』が東京・サンシャイン劇場にて12月9日(日)まで上演中だ。【チケット情報はこちら】開幕を迎え脚本・演出を手掛けるノゾエ征爾は「三島由紀夫の驚きのパンクな小説。を演劇化したらこんな風になったと、別に奇をてらったようなことは何もしていませんが、ともかく面白な原作に面白な役者が乗っかったらこんなんになりました」、主演の東啓介は「三島由紀夫でありながらノゾエさんの脚本・演出で、とてもエンターテイメントな作品に仕上がっていると思います。山田羽仁男という人物が愛されるよう、僕はひたむきに演じていきます。キャスト、スタッフ全員で作り上げてきましたので、是非劇場でご覧ください!」、上村海成は「『半分、青い。』等、最近やらせていただいた役とかなり違うタイプの役柄で、しかも初のストレートプレイなのでとてもドキドキしていますが精一杯演じます!お客様に観ていただくのがとても楽しみです!」とそれぞれコメントを寄せた。ある日ふと「死のう」と思い立ち「命売ります」という新聞広告を出した羽仁男(はにお)のもとに、訳ありの人々が次々と訪れる物語。原作が「週刊プレイボーイ」に連載されたエンターテインメント小説ということもあってか、羽仁男を取り巻く人物たちはキャラが濃く、それを上村や馬渕英里何、莉奈、樹里咲穂、家納ジュンコ、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエ、不破万作、温水洋一という個性的なキャスト達がより一層ポップに立ち上げる。そんな彼らに命を買われる羽仁男は、若く、“いい生活”をしている、いわゆるエリート。演じる東の抜群のルックスも相まって、登場人物がずらりと並ぶオープニングでも一人浮き上がって見え、そんな彼こそが自分の命を売っているのだという異常さが引き立つ。何度命を買われても生き残ってしまう羽仁男。生きたくないから命を売っているのに、その出会いや体験が彼を変えていくのを観ていると、なんとも言えない気持ちになる。オムニバスのように進んでいく物語は一つひとつが一癖ある展開なのだが、劇中でふと歌われる歌の歌詞がそれとは真逆のストレートさで、目の前の出来事の別の面を見せる。ポップで笑えて楽しい舞台だが、命とは、生きることとはなんだろうかということを考えずにはいられない、ちょっと不思議な感覚が味わえる作品だ。公演は、12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて、12月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川 實穗
2018年11月27日2018 PARCO PRODUCE “三島×MISHIMA”シリーズの第二弾『命売ります』が11月24日に開幕。原作は三島由紀夫が1968年に「週刊プレイボーイ」に連載したエンターテイメント小説で、ある日ふと「死のう」と思い立った27歳の羽仁男(はにお)が新聞に「命売ります」という広告を出す。すると訳ありげな人間たちが次々現れ――という物語。脚本・演出はノゾエ征爾。その通し稽古に潜入した。【チケット情報はこちら】東啓介が演じる主人公・羽仁男と関わる人々は、上村海成が演じる吸血鬼の母親のために羽仁男の命を買う高校生・薫や、馬渕英里何が演じる間貸しする女・玲子、莉奈が演じる謎の老人の妻・るり子、樹里咲穂が演じる吸血鬼の女、家納ジュンコが演じる図書の貸出係の女など、役柄を並べるだけでも面白そうな本作。さらに、最初に羽仁男に接触する謎の老人を温水洋一、るり子を愛人にしている男を不破万作が演じるほか、市川しんぺー、平田敦子、川上友里、町田水城、ノゾエがさまざまな役柄で登場する。組まれたセットは上下2段で等間隔に並んだ扉と、同じく床に等間隔に並んだ長方形の台で、スーパーマーケットの売り場のようにも見える。オープニングではそこにキャストたちが等間隔に並び、オリジナルの曲を全員で歌った。「妻といい仲になって、嫉妬した愛人から殺されてほしい」など、依頼内容はどれも個性的。羽仁男は毎回命を懸けて遂行するもなぜか生き残ってしまうため、オムニバスのように次々と出来事が描かれていく。命を買いに来る人たちはユーモラスでありながら切実で、依頼のひとつひとつに人間の欲望や業がカラフルに詰まっている。そして個性的なキャストたちの芝居により、そこに人間の持つおかしさや愛おしさ、そして残酷さが感じられた。そのなかで東は、死が迫り妙に生き生きしたり、死にたいのに死ねず苛立ったり、出会いと別れを繰り返すうちにある変化が訪れたりと、あらゆる依頼を渡り歩く姿が危うくセクシーだ。エンタテインメント小説と呼ばれる原作とノゾエによる演出の掛け算で、物語はポップに進んでいく。だからこそ浮き上がってくる三島由紀夫の死生観は、芝居に笑わされながらも心にグイグイと迫ってくるため、観終わった後には何とも言い難い気持ちになった。ぜひ劇場で味わってほしい。公演は12月9日(日)まで東京・サンシャイン劇場、12月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。取材・文:中川 實穗
2018年11月26日26日発売の写真週刊誌『FRIDAY』(講談社)で「横浜DeNA井納『嫁がブス』と書き込んだネット民を訴えた」と報じられたことを受け、横浜DeNA・井納翔一投手の妻が代理人弁護士を通じてコメントを発表した。『FRIDAY』が報じた内容によると、ネット上の匿名掲示板に井納の妻を中傷する書き込みがあり、井納側は通信会社に情報開示請求するなどして投稿者を特定。名誉を損害されたとして、書き込んだ20代女性に191万9,686円の損害賠償請求した。今回発表されたコメントによれば、ネット上での誹謗中傷が発覚したのは約3年前。当時1歳にも満たない子どもに対するものもあり、その後も繰り返されて現在に至ったという。「子供の将来のことを考えたとき、それらの誹謗中傷記事を無くし、投稿者に対しては、二度と人を誹謗中傷することをやめてもらいたい」という思いで申し立てをした。記事には投稿者の反省の弁と共に「通知に記載のあった井納の代理人弁護士に電話をしたが取り付く島もなかった」とあるが、「弁護士が門前払いしたこともありません。投稿者が弁護士からの連絡を無視し続けたために、やむを得ず裁判を申し立てることにしたものです」と主張。「今後、ネット上での心無い誹謗中傷記事が無くなることを願ってやみません」と結んだ。■コメント全文報道各位今回の件について、フライデーやニュースでは、事実と異なる内容が掲載・報道されている部分があったため、裁判に至った経緯も含めてご説明させていただきます。ある匿名掲示板で私が誹謗中傷されていたことが分かったのは、約3年前になります。それから、誹謗中傷が繰り返され現在に至りました。ある時、私や主人のみならず、私たちの子供(当時1歳にも満たない)に対する誹謗中傷記事が投稿されたことから、私たちは、弁護士に相談することにしました。その結果、私たちや子供に対する誹謗中傷記事は一旦は無くなったものの、平成29年7月頃から、再度誹謗中傷が繰り返されるようになりました。投稿の内容は、匿名をいいことに、事実とは異なるものばかりで、プライベートな内容の書き込みも多数ありました。私たちは、子供の将来のことを考えたとき、それらの誹謗中傷記事を無くし、投稿者に対しては、二度と人を誹謗中傷することをやめてもらいたいと思い、今回の申立をしました。しかし、私たちの思いとは裏腹に、投稿者の方はフライデーに記事を提供するなどしてしまいました。今回の件で、野球以外のことで何度も球団の名前がでてしまい、球団関係者やファンの皆様にご迷惑をおかけして申し訳ない気持ちでいっぱいです。裁判については、現在係争中のため内容に関するコメントは控えさせていただきますが、ニュースにあるように今回の投稿者が弁護士に名乗り出てきたことはありませんし、フライデーにあるように弁護士が門前払いしたこともありません。投稿者が弁護士からの連絡を無視し続けたために、やむを得ず裁判を申し立てることにしたものです。今後、ネット上での心無い誹謗中傷記事が無くなることを願ってやみません。平成30年1月30日
2018年01月31日西岡徳馬が新納慎也、音尾琢真(TEAM NACS)と対峙する傑作推理劇『スルース~探偵~』が11月25日に開幕した。西岡と新納、西岡と音尾という2バージョンで上演する本作。演出は深作健太が手掛ける。公演初日、ゲネプロ(新納出演)が公開された。舞台『スルース~探偵~』チケット情報本作は、1970年に初演され、71年にはトニー賞演劇作品賞とエドガー賞を受賞。72年、2007年に2度にわたり映画化され、日本では劇団四季が1973年に初演し、現在も再演されている傑作サスペンス。ピアノの音と雷の中、舞台上に突然西岡のシルエットが浮かび上がり、ゾクッとした瞬間に『スルース~探偵~』の世界へ連れていかれる。物語は著名なミステリー作家のアンドリュー・ワイク(西岡)が、妻の愛人であるマイロ・ティンドル(新納/音尾)を自宅に呼び出すところから始まる。アンドリューは「浪費家の妻にはほとほと困り果てていた」「私にも愛人がいる」と告白し、自宅の金庫から宝石を盗んでほしいと言い出す。それによりアンドリューは保険金と愛人を、マイロには宝石と妻を手に入れられるというのだ。マイロは考えた末、アンドリューの筋書きどおりに珍妙な手順で宝石を盗むが――。社会的地位も年齢も上のアンドリューは余裕の態度で、若いマイロはそこに取り込まれまいと虚勢を張る…ふたりはそんな力関係から始まる。しかし、騙し合いに次ぐ騙し合いで徐々にグラつき始めるそのバランス。ポーカーフェイスのふたりから吹きだす汗までもがなにかを語っているようだった。対峙とも競演ともいえる熱演は、西岡が本作を「ずっとやりたかった」と熱く語る姿を思い起こさせるものだ。しかし、そんな舞台上のやり取りをただ楽しむ、というわけにいかないのが本作。相手に見せる顔、見せない顔、すべてを観ることができるのは客席だけであり、無意識のうちにそこにある虚と実を見極めようとしている。西岡、新納、客席の間をグルグルと回る疑念がじっとりと劇場を包み込んでいく楽しさは、劇場でしか味わえないものだろう。一瞬たりとも気の抜けないむき出しともいえる芝居は、演じる人によって全く違うものになることは間違いない。公演前半の新納、後半の音尾出演の両バージョンをぜひ体験して!西岡VS新納の<探偵バージョン>は12月11日(日)まで、西岡VS音尾の<スルースバージョン>は12月17日(土)から28日(水)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。その後、<スルースバージョン>が福岡、愛知、宮城を巡演。取材・文・撮影:中川實穗
2016年11月28日西岡徳馬VS新納慎也、西岡VS音尾琢真(TEAM NACS)というWキャストで上演される『スルース~探偵~』が、11月25日(金)に開幕する。それに先がけ、西岡、新納、音尾と、演出を手掛ける深作健太の会見が開かれた。舞台『スルース~探偵~』チケット情報公演期間の前半を西岡VS新納の<探偵バージョン>、後半を西岡VS音尾の<スルースバージョン>で上演される本作。西岡は「芝居は相手役で全然違いますから、『同じもの!?』と思っていただけるようにがんばっていきたい。『どっちがオススメ?』とよく聞かれるのですが、両方です。両方観てください!」と挨拶。新納は「毎日『楽しい!楽しい!楽しい!』って叫びたいくらい楽しく稽古させていただいています。こういうお芝居がやりたかったんだなって細胞が生き生きしている」と喜びを語った。まだ稽古にほとんど入っていない音尾は「Wキャストは初めてで、しかも僕は稽古に参加するタイミングも遅い。すでに徳馬さんが新納さんと稽古しているところに僕が入るっていう…怖くてしょうがないです!」と不安顔を見せた。そんなWキャストについて深作は「新納さんも音尾さんも役へのアプローチが全然違いますし、それを受け止める徳馬さんが日々柔らかくどんどん役を育てていく。演劇の根源的なパワーを日々感じています。衣裳からキャラクターから、もしかしたら上演時間まで違う2バージョンになると思います」と話した。新納が役柄について「イタリアからイギリスに来た移民で、ユダヤ人の血も入っている。そういうマイノリティをずっと抱えて生きてきた青年」と語ると、音尾が「へ~、新納さんはそういうことを考えてるんですか」と対抗心を露わにし、西岡と新納も大笑い。音尾は「それぞれ深く考えてやっていますし、そこに僕と新納さんが生まれ育っていく中で見たもの聞いたものが投影され、最終的に違うマイロになっていく」と話した。ふたりを受け止める西岡は「寝てると頭の中で台詞が飛び交ってるんですよ。夢の中で作品が映像になってたりして。もう頭の中がずーっと『スルース』ですよ。こんなのは今までなかったな」と笑顔。「通したら汗びっちょりになっちゃって、久しぶりにこういう感じを思い出しました。体力が持つかは心配ですが、こんな幸せなときはないと思っています」と話した。<探偵バージョン>は11月25日(金)から12月11日(日)まで、<スルースバージョン>は12月17日(土)から28日(水)まで、東京・新国立劇場 小劇場にて。その後、<スルースバージョン>が福岡、愛知、宮城を巡演。取材・文:中川實穗
2016年11月22日注目のイットガールが登場する連載。今回のゲストは、モデルとして活躍し、次世代のファッションアイコンとしても注目を集める加藤ジュンコさんです。デビューのきっかけは、インスタグラム。「いま所属している事務所の人が目を留めてくれて。インスタを褒めていただくことが多いんですが、よく『会うとイメージが違うね』と言われます(笑)。喋りだすと止まらないタイプなので」。プライベートでは、歯学部に通う大学生。「この春6年生になりました。私、歯の矯正で人生変わったと思っていて。私も誰かの人生をよりよくできるような歯医者になりたいんです」◇かとう・じゅんこ『ELLE girl』や『NYLON JAPAN』等の雑誌や広告などで活躍。ハイセンスなインテリア&ファッションはインスタグラム(@_katojun_)でチェック!◇自分への誕生日プレゼントに。『セリーヌ』の財布は大きさと色が気に入り、見た瞬間購入を決めました。◇冷凍庫の中身はアイスだらけ!?『ハーゲンダッツ』のアイスをお仕事でいただいて、毎日食べています!◇インテリアには人一倍こだわりが。シンプル&モダンな空間が好き。照明は最近買った『トム・ディクソン』。※『anan』2016年6月15日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2016年06月11日11月21日からWOWOWでスタートする連続ドラマW『5人のジュンコ』(毎週土曜 22:00~ 全5話 ※第1話は無料放送)の完成披露試写会が16日、都内で行われ、松雪泰子、ミムラ、権野元監督が出席した。同ドラマは、人気作家・真梨幸子の作品を初めてドラマ化した作品。連続不審死事件の容疑者として逮捕された佐竹純子(小池栄子)、事件とは無関係の田辺絢子(松雪泰子)、篠田淳子(ミムラ)、福留順子(西田尚美)、守川諄子(麻生祐未)が、同じ"ジュンコ"という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻き込まれていく。松雪は「かなりズッシリと重たい感覚が残っていらっしゃると思いますが、本当に女性たちだけで綴るサスペンスは珍しい作品だとオファーを受けた時は感じましたし、権野監督のもと、女優陣と楽しく撮影できたと思います」と感想を。キャストがほとんど女優陣ばかりだった現場について「こんなに女優さんたちとお芝居するのは初めてだったので、非常に面白い撮影でした」と好印象で「回を追うごとに想像もできない展開になるので、最後の5話まで楽しんでいただけると思います」と作品の出来には自信を見せた。ミムラとの共演は約12年ぶりの松雪。「ミムラちゃんが一番最初にデビューした時のドラマ(フジテレビ系の『ビギナー』)で一緒でした。当時から彼女は表現に対してのロジックがありましたね。(今回は)さらに進化されていて素敵でしたね。一緒にやっていて怖かったですが、とても楽しい撮影でした」と感想を。一方のミムラは「デビュー前から松雪さんがすごく好きで、事務所に好きな女優さんを松雪さんと挙げたぐらいです。デビューの時は痴態をさらしましたが、この12年間はもう一度お芝居がしたいというモチベーションがありました。今回ガッツリ対面して2人芝居ができ、毎日幸せを感じて楽しかったです」と振り返っていた。
2015年11月17日人間の暗部をえぐり出す作風で定評がある作家・真梨幸子の小説を、松雪泰子、ミムラ、西田尚美、麻生祐未、小池栄子ら豪華キャストを迎えドラマ化する「5人のジュンコ」。この度、主演の松雪さんのコメントと共に本作の場面写真が解禁となった。5人の男が殺害されたとされる連続不審死事件は、世間を沸かせた。ジャーナリストの田辺絢子(松雪さん)は、事件の真相を探るため容疑者 佐竹純子(小池栄子)について取材を開始する。田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子(ミムラ)という女性が親友だったという情報を入手し会社を訪ねる。そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子(西田尚美)が田辺を訪ねてきた。田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかり。だがある時、佐竹の事件に関わる被害者のひとりではないかと思われる人物が浮上してくる。その人物はすでに亡くなっている守川諄子(麻生祐未)という女の息子だった…。原作は、人間の暗部をえぐり出す作風で定評がある作家・真梨さんの同名小説で、今回が真梨作品初のテレビドラマ化となる。人間の欲望を描いた「連続ドラマW悪貨」の監督・権野元と脚本・渡辺千穂のコンビが再登板し、各話毎にメインになる“ジュンコ”を中心に人間の深淵を描く衝撃ミステリーとなっている。同じ“ジュンコ”という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻込まれていく女たちを描く本作。その5人のジュンコたちの中で、主人公のジャーナリスト・田辺絢子を『at Home』、「Mother」などテレビや映画、CMなど幅広く活躍する女優である松雪さんが演じている。松雪さんは「すごく斬新な脚本展開で、約5時間という時間の中でどのように凝縮して撮影するのか楽しみでした。そして、初めて脚本を読ませていただいた時に、これは大変な撮影になるなと思いました」と台本を受け取った時の感想を語り、自信との共通点を聞かれると「“究極の自己犠牲”でしょうか。私が演じた田辺絢子は自己を犠牲にしてしまう極端な部分がある人物です。自己犠牲は一見エゴではないように思う反面、究極的なエゴでもあって…だからこそ恐ろしいなと思います。自己犠牲をしてしまう感覚が自分の中にも少しあるので、共通点ではないですが理解はできますね」と役どころを分析した。また、印象に残っているシーンについて問われると「ラストの方のシーンになるのですが、久保田芽依とシーンですね。私は脚本に書かれていた表現とは違うイメージをなんとなく考えていて、そのとき監督も同じイメージを考えていて、そこで脚本とは違う方向でやってみようということになりました。20年以上ぶりの共演で、真起ちゃんと演じるシーンは特別な感じがしました。ワンカットで撮影したのですが、その時のその空間に漂うお互いの熱量と息遣いと全てのエネルギーが高い撮影が出来たように感じます」と自信をみせた。松雪さんいわく、「女性特有の習性が非常に立体的に描かれ、リアリティがあり、だからこそ怖い」という本作。5人のジュンコがそれぞれどのようにストーリーに関わっていくのか、放送を楽しみに待ちたい。連続ドラマW「5人のジュンコ」は11月21日(土)よりWOWOWプライムにて22時~放送。(cinemacafe.net)
2015年11月13日人間の暗部をえぐり出す作風で定評を集める作家・真梨幸子の同名小説を、連続ドラマW「震える牛」「テミスの求刑」の権野元が映像化する「5人のジュンコ」。この度、本作の主演に松雪泰子が抜擢。初のジャーナリスト役に挑むことが判明した。連続不審死事件の容疑者、佐竹純子が逮捕された。5人もの男を殺害したとされる事件は連日テレビのワイドショーをにぎわせ、マスコミ報道が加熱する中、ジャーナリストの田辺絢子は事件の真相を探るため取材を開始する。田辺は佐竹の中学時代の同級生から篠田淳子という女性が親友だったという情報を入手し篠田の会社を訪ねる。そんな中、テレビ番組で田辺を見た昔の職場の同僚で、専業主婦の福留順子が田辺を訪ねてきた。田辺は取材協力の情報提供かと思ったが、福留の口から出てくるのは社宅のヒエラルキーへの悩みと雑談ばかりだった。気を取り直して事件の取材を続ける田辺だったが、あるとき、佐竹の事件に関わる被害者のひとりではないかと思われる人物が浮上してくる。その人物はすでに亡くなっている守川諄子という女の息子だった…。同じ“ジュンコ”という名前のもとに翻弄され、やがて悪意の渦へと巻き込まれていく女たちには、「連続ドラマW 地の塩」『at Home アットホーム』などに出演する松雪さん。連続不審死事件の容疑者とされている佐竹純子役には小池栄子、佐竹の親友・篠田淳子に女優として数々の作品に出演する傍らエッセイ集を発売するなど活躍の場を広げているミムラ、田辺の昔の職場の同僚・福留順子役に西田尚美、守川諄子・美香役には麻生祐未という演技派女優が集結している。今回映像化決定について原作者の真梨氏は、「私の作品は、映像化しにくいとずっと言われてきました。私自身も、“あえて”映像化不可能な小説を執筆してきました。小説でしか表現できないことに、拘りたかったんです。それなのに、なんと。映像化が実現してしまいました!デビュー10周年のこの年に。一人の視聴者として、これほど待ち遠しいドラマはありません。いまから楽しみ過ぎて、カレンダーに×印を書き込む勢いです。放送日よ、早く来い!」と興奮気味で語った。所属する社会が多いほど、悩みが増え、その悩みは嫉妬や悪意が生まれる温床になる…5人の「ジュンコ」を含め、仕事や結婚、子どもの有無などさまざまな境遇の女性に注目してみて。<以下、キャストコメント>■松雪泰子(田辺絢子役)女性達によるサスペンスという、今までに体験したことのない作品ですので、新しい感覚で挑めるのではないかと感じています。現在、撮影を進めながら見応えのある作品になる手応えを感じております。楽しんでいただけますと幸いです。■小池栄子(佐竹純子役)面白くてニヤニヤしながら台本を読みました。一癖も二癖もあるキャラクターが混じり合い、見応えのある作品ができるのだなと思い、ワクワクしました。女だらけの世界に身を置き、頭も感情も暴れ放題にして楽しみたいと思います。どうぞ楽しみにしていて下さい。■ミムラ(篠田淳子役)まずこのような興味そそられる題材の作品にお招き頂き、役者として幸せを感じております。そして、一観客としてもほかのジュンコさんのお芝居が楽しみでならず、ジュンコ同士でカメラ前に立つのがとても楽しみです。女性の群像サスペンスですが、私個人としては“5人”というより“五つの異なる生物”として、最後まで緊張感を孕んだ流動的なヒエラルキーを展開し、色濃く篠田淳子を演じたいと思います。■西田尚美(福留順子役)本を読み進めるうちに、もう止まらない。止められないという感じだったので、これは面白くなるなぁと思いました。どのジュンコが本当のことを言っているのか?虚言なのか、良い人なのか、性悪女なのか、だまされているのか、わからなくなるというか…。そして、ジュンコをとりまく人たちもなかなかの曲者揃いです。どうか、この5人のジュンコたちに翻弄されてください。■麻生祐未(守川諄子・美香役)今回の作品に携われること、「5人のジュンコ」の中のひとりに選ばれたことをうれしく思っています。ドラマのオリジナルな部分も演じつつ、守川諄子・美香母娘やその家庭内に流れるあやしい雰囲気を出していきたいと思っています。ストーリーは女性目線で展開していきますが、どなたにも共感していただける作品です。多くの女優陣との共演を楽しみに、そして、私も放送を楽しみにしています。連続ドラマW「5人のジュンコ」は11月21日(土)22:00よりスタート(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2015年09月17日松雪泰子主演の連続ドラマ『5人のジュンコ』がWOWOWで11月21日にスタートすることが16日、明らかになった。原作は真梨幸子の同名小説で、真梨作品初のドラマ化。物語は連続不審死事件の容疑者として1人の女性・佐竹純子が逮捕されることから始まる。事件とは無関係だが、彼女と同じ「ジュンコ」という名前を持つ4人の女性が運命に翻弄され、やがて悪意の渦へ巻き込まれていく。今回、松雪が演じるのは事件の真相を追うジャーナリスト・田辺絢子。松雪は「女性たちによるサスペンスという、今までに体験したことのない作品ですので新しい感覚で挑めるのではないかと感じています。私が演じる田辺絢子は非常に信念のある、洞察力の深い女性。彼女自身がジャーナリストになった経緯は過去のある経験によるもので、真実を追求する思いを強く持っています。静かな洞察の中に強い信念を表現したい。今回はストーリーテラー的な役割でもあるので、物語をしっかりと運んでいきたいです」と意気込みを語っている。ほか、佐竹純子役に小池栄子、佐竹の中学時代の同級生・篠田淳子役にミムラ、田辺の昔の職場の同僚・福留順子役に西田尚美、そして事件の関係者の一人である守川諄子役に麻生祐未。さまざまな境遇の女性の姿を通じ、現代社会が抱える問題が浮き彫りにされていくところも見どころだ。原作者の真梨氏も「私の作品は映像化しにくいとずっと言われてきました。私自身も小説でしか表現できないことにこだわりたく、あえて映像化不可能な小説を執筆してきました。それなのになんと映像化が実現してしまいました。デビュー10周年のこの年に。一人の視聴者としてこれほど待ち遠しいドラマはありません。今から楽しみ過ぎて、カレンダーに×印を書き込む勢いです。放送日よ、早く来い!」と大きな期待を寄せている。ドラマ『5人のジュンコ』はWOWOWプライムにて11月21日(毎週土曜 22:00~)スタート。全5話(第1話無料放送)。
2015年09月16日デザイナーのコシノジュンコが衣装を手掛け、宮本亜門が構成・演出を務める、全世界で650万人の動員を誇る和太鼓エンターテイメント集団「DRUM TAO」の新作舞台「百花繚乱 日本ドラム絵巻」の東京ロングラン公演(全16回)が、7月16日より天王洲 銀河劇場にて上演されることを記念して、同日、マスコミに向けた公開前舞台稽古が行われた。本作は「DRUM TAO」結成22年目の今年、宮本亜門という初めての演出家を招いての舞台。物語は、ある美しい国の小さな村に住むひとりの少年の成長譚だ。ある日、突如として起きた火山の噴火で少年は両親を失い、さらに天変地異をきっかけに隣部族との抗争が勃発、そんな少年を慈愛の心で見守る天女…時代を越え、語り継がれてきた神話が舞台上で紡がれる。しかし、語られるセリフというものは存在しない。会場に響くのは体の芯まで痺れるような和太鼓を始めとした和楽器の音と、役者たちの「セイヤッ!」「ハッ!」という掛け声のみ。感情は全て楽器の音色と演舞でのみ表現されるという圧巻の演出が本作の見所だ。小粋な祭り囃子から、全てを飲み込まんとする大自然の猛り、闘いの舞と共に響く激情、そして琴や三味線で表現される悲しみと葛藤。役者たちは時に和太鼓を抱えたまま舞い、巨大な太鼓を前にすれば一心不乱に打ち鳴らす。太鼓を打つというその所作と舞との間に切れ目はなく、体を目一杯駆使してそれぞれのキャラクターの想いは伝えられる。取材の最後には、「DRUM TAO」のメンバーである西亜里沙、江良拓哉、岸野央明に加え、コシノジュンコと宮本亜門もQ&Aに応じた。初参加となる宮本亜門は「今日、改めて見て感じたことはやっぱり素晴らしかったです。今の日本にすごく必要な人たちだし、このエネルギーと潔さと、氣を入れるというこの感じ。『DRUM TAO』見なきゃ、日本はダメなんじゃないかと思ってるくらいです(笑)」と自信のほどを窺わせる。衣装を手掛けるコシノジュンコは12年からタッグを組んでおり、今回で4年目。新作「百花繚乱」の衣装について、「最初に『DRUM TAO』を見た時、どんどん衣装を強烈にしていきたいと思いました。(劇中の)衣装といいながらも、やっぱり“魅せる”ということがすごく大切だと思っていて、『百花繚乱』というゴージャスで、江戸がすごく面白かった時代。あの時代の雰囲気を再現できないだろうかって夢をいつも持っているんです。だから今回、思い切りキッチュで、破裂しそうで、叫びだしそうな凄さ、なのに品があってカッコよくて…上手く言葉にできないですけど(笑)、そんなものを目指しました。とにかく見てもらいです」と独特の言葉で語っていた。また、本作は16年2月にニューヨークのオフブロードウェイで上演することが決定している。そして、宮本亜門とコシノジュンコは共に舞台の本場といわれる、ブロードウェイの経験者。そんな2人だからこそ、こんな本音が飛び出した。「ニューヨークは大変なところです。でも、僕が世界でも見たことないような、このドラムとドラマとアートでそこに挑戦できることがとても楽しみです。ニューヨークの人々は良い意味でちゃんと見ててくれます。実力のある人しかニューヨークは認めないんです。でも日本の場合は正直に言うと、実力がなくてもやっていける人がたくさんいます。僕はそういう人ともたくさん仕事してるから(苦笑)。オーラだったり、可愛げがあるだけだとニューヨークではバッサリ切られるんです。それでも、僕の感覚では(DRUM TAOは)絶対にウケるという確信があります。稽古場でも身を削って、血を流して作り上げてきた作品だから、世界に応えられるものになってると思います。そして、新たな旋風を巻き起こしてくれるだろうと信じてます」(宮本亜門)。「ブロードウェイは、はっきりと『良いものは良い、悪いものは悪い』という世界なのでとても怖いところです。少しでも欠けてるともうダメ。だから、来年までにもっと鍛えて、日本の楽しくて、優雅で、カッコいい所を届けて、日本が持つ感性をメッセージとして伝えられるようなものをやりたいと思っています。最高に楽しい仕事です。ブロードウェイというビジョンがしっかりした中でモノ作りができるという環境は素敵ですね」(コシノジュンコ)。その後も2人からは、「日本が世界に誇れるもの」「絶対に成功する」と自信のほどを感じさせるコメントがこぼれる。ブロードウェイでの挑戦も然りだが、新国立競技場の建設騒動で賛否を呼んでいる5年後の東京オリンピックも、世界へ日本のカルチャーを発信する場となるはず。これについて、東京オリンピックの文化委員を務めるコシノジュンコは「全てのことがオリンピックに繋がると思っているんですね。東京だけのものでは当然ないですし、オールジャパンで取り組んでいくことだと思っているんです。そういう意味では、日本という感性を持った『DRUM TAO』はまさにぴったりと思うんですね。伝統芸術とスポーツを掛け合わせたようなもので、これから日本が目指すコンセプトに当てはまると思っています。まだ、具体的に何ができるかは分からないですが、これから『DRUM TAO』は日本のあちこちを回っていくんですが、その時にオリンピックへと繋がるメッセージが届けられれば、もっと大きな意味を持ち始めるんじゃないかと思っています」。【公演詳細】「百花繚乱 日本ドラム絵巻」■東京公演日時:7月16日~7月26日(日) 計16回会場:天王洲 銀河劇場場所:品川区東品川2-3-16 シーフォートスクエア内2階料金:S席 7,500円(1階・2階)、A席 6,000円 (3階)■NY公演日時:2016年2月11日~2月14日(日) 計6回会場:Skirball Center for the Performing Arts
2015年07月17日