2月4日(日) 東京・らくごカフェにて『第8回 ぴあ寄席』が開催された。『ぴあ寄席』は、演芸写真家・橘蓮二が今、注目する新進気鋭の芸人を紹介するプログラムで、今回は、2023年11月に二ツ目に昇進したばかりの鈴々舎美馬が登場。古典と新作落語をそれぞれ1席ずつ披露した。冒頭、橘さんより紹介があった後、美馬さんが登場。マクラでは、学生時代からの憧れである蝶花楼桃花師匠との話を披露。人見知りが過ぎて、同じ落語家になってもなかなかお近づきになれなかったが、真打昇進のタイミングを見計らって桃花師匠のもとに教えを請いに行ったという。その時に教わったのが、この日高座にかけた廓噺の『お見立て』。『お見立て』は、吉原遊郭を舞台に、花魁の喜瀬川と田舎農民の客・杢兵衛との間に挟まれ右往左往する喜助の滑稽噺。喜瀬川を可愛いらしさ全開で演じる一方で、無理難題を突き付けられた喜助の慌てふためく様を、その小柄な体からは想像できないほどのダイナミックな動きで表現すると、会場は大きな笑いに包まれた。仲入りを挟んで、もう1席は新作落語。噺に入る前には、橘さんとの出会いのエピソードも。前座時代、新作落語を披露する機会に恵まれ、初めて創作することになった美馬さん。その時生まれたのが『エステサロン』という演目だったが、師匠方からはなかなか厳しい評価もあり悩んでいた。だが、反対に「面白かったよ」と声をかけてくれたのが橘さんで、その一言があったから、その後も新作落語を作ることができたと語る。その時のお礼も兼ねて、今の自分の全力を出し切りたいと披露したのは『魔法の腕時計』。主人公のハナちゃんが大人になってもっと遊びたいと、ぬいぐるみのピーちゃんとともに魔法の腕時計でタイムスリップするファンタジックな物語。ハナちゃんとピーちゃんのやり取りが、某猫型ロボットが活躍するアニメのようでおかしい。しかし、後半になるにつれてハナちゃんの家族構成や腕時計など伏線の回収がされ、いつしか人情噺へと変化。物語が大団円を迎えたところで、客席から拍手が巻き起こりそのまま公演を終えた。本編を終えると、トークコーナーへ。ガチガチに緊張していたことをバラされた美馬さんだったが、橘さんは噺に入った途端にスイッチが入るところが素晴らしいと語る。橘さん曰く、売れていく人が持ち合わせている大切な要素だという。また、『橘蓮二プロデュース 極vol.17 柳家喬太郎トリビュート「柳家の一族」』に出演することも発表された。美馬さんは、柳家喬太郎師匠の『午後の保健室』を口演する。ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント『ぴあ寄席』鈴々舎美馬サイン入りラミネートチラシを3名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>『橘蓮二プロデュース 極vol.17 柳家喬太郎トリビュート「柳家の一族」』『橘蓮二プロデュース 極vol.17 柳家喬太郎トリビュート「柳家の一族」』ビジュアル5月14日(火) 東京・なかのZERO小ホール開演 19:00■出演柳家喬太郎『お楽しみ』鈴々舎美馬『午後の保健室』柳家小太郎『銭湯の節』寒空はだか「漫談」■チケット発売日2月22日(木) 10:00~チケットはこちら:()
2024年02月07日『SkyシアターMBSオープニングシリーズ らくごのお時間 10周年落語会 噺家八景』が、4月29日(月・祝)にSkyシアターMBSで開催される。本公演は、MBSテレビで毎月1回第4日曜の午前5時30分から放送されている「らくごのお時間」が、昨年10月に番組10周年を迎えたことを記念する特別公演となっている。会場は、3月27日(水)に大阪の表玄関であるJR大阪駅前にオープンする1300人規模の新劇場「SkyシアターMBS」。今回の公演が新劇場での初めての落語会となる。『SkyシアターMBSオープニングシリーズ らくごのお時間 10周年落語会 噺家八景』 チケット情報公演名は、番組開始より案内役を務める福島暢啓MBSアナウンサーが、昼夜の2公演に出演する“素晴らしい噺家八人”にちなみ「噺家八景(はなしかはっけい)」と命名。番組が選んだ“いま一番聞いてほしい噺家”が、「新劇場で聞いてほしい渾身の一作」を披露する。昼席では笑福亭鶴光が「竹の水仙」、柳家花緑が「中村仲蔵」、月亭方正が「茗荷宿」、桂二葉が「つる」を。そして夜席では桂南光が「らくだ」、立川談春が「文七元結」、月亭八光が「住吉駕籠」、笑福亭たまが「源平盛衰記」を演じる。チケットは3月9日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、1月24日(水)23:59までオフィシャル先行(抽選)を受付中。
2024年01月15日株式会社TBSグロウディア(東京都港区、代表取締役:園田憲)は、第18回マムちゃん寄席の製作を担当し開催を決定しました。TBSラジオで50年以上続く名物番組「ミュージックプレゼント」のパーソナリティ、ご存じ「毒蝮三太夫」こと“マムちゃん”!半世紀以上に渡って中継に走り回り、なんと3月に88歳の米寿を迎えます。その“マムちゃん”が席亭をつとめ、各地で好評を博す「マムちゃん寄席」が、18回目の開催!再び皆さんに爆笑イベントをプレゼントします。マムちゃんと親交の深い落語家や芸人他の皆さんによる大爆笑の寄席です。出演 (順不同):立川志の輔(落語)、ナイツ(漫才)、松元ヒロ(漫談)、林家二楽(紙切り)桂文治(落語)、玉袋筋太郎(対談)ラッキィ池田(司会)、外山惠理(司会)、毒蝮三太夫(席亭)日時:2024年3月13日(水) 18:00開場18:30開演会場:銀座ブロッサム・中央会館チケット料金:6,600円(税込・全席指定)チケット発売:2024年1月13日(土) 10:00〜販売:ローソンチケットLコード:35230 備考:※未就学児童のご入場はできません。※公演中止の場合を除き、お客様のご都合や体調不良および新型コロナウィルス感染によるチケットの払い戻しは致しません。チケットご購入の際には、ご自身の体調や環境をふまえご判断下さいますようお願いします。※車いすスペースには限りがございます。満席の際はご利用が出来ません。予めご了承下さい。車いすスペースの空き状況については、事前にグロウディア事務局にお問い合わせください。※車いすスペースの空き状況をご確認の上、車いすでご来場されるお客様は、チケット購入後に①お越しになる方の氏名・人数②座席番号③付き添いの方(チケット必要)の有無を3月1日までに必ずグロウディア事務局までご連絡ください。※会場内ではなるべくマスクの着用にご協力ください。主催:TBSラジオ製作:TBSグロウディア協力:まむしプロダクション問合せ先:グロウディア事務局(090-7821-3056)株式会社TBSグロウディア概要本社所在地:〒107-6112 東京都港区赤坂5-2-20赤坂パークビル12階代表取締役社長:園田憲設立:2018年6月29日事業内容:デジタル技術、ITサービス、映像企画制作、コンテンツ販売、TVショッピング、EC、ショップ運営、ラジオ番組制作、イベント制作、文化事業 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月12日(公財)北区文化振興財団主催、『第35回きたくなるまち区民寄席』が2024年4月7日 (日)に北とぴあさくらホール(東京都北区王子1-11-1)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにて1月18日(木)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 「きたくなるまち区民寄席」北とぴあ開館の翌年から毎年開催し、今回で35回目を迎える区民に愛され続けている寄席です。毎年出演者の顔ぶれは変わり、古参の名人芸から旬な若手のフレッシュな高座、華やかな色物まで!その年だけしか観られない豪華メンバーでお贈りします。今年は明るく人情味にあふれた高座で魅せる林家たい平が登場!飄々とした語りが癖になる瀧川鯉昇、老若男女問わず楽しめるテツandトモ、各種メディアで活躍中の瀧川鯉斗までたっぷりお楽しみください。北とぴあ若手落語家競演会大賞の雷門音助も登場!公演概要『第35回きたくなるまち区民寄席』公演日:2024年4月7日 (日)17:30開場/18:00開演仲入り1回(20分)終演時刻20:30予定会場:北とぴあさくらホール(東京都北区王子1-11-1)■出演者林家たい平瀧川鯉昇テツandトモ瀧川鯉斗雷門音助(第34回北とぴあ若手落語家競演会 大賞受賞者)■チケット料金【一般】1階席3,800円2階席2,800円【25歳以下】1階席1,900円2階席1,400円(全席指定・税込)※未就学児入場不可※25歳以下券は入場時、生年月日が分かるもの(保険証、免許証等)を要提示 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2024年01月10日桂雀太、月亭太遊、桂二葉、柳亭小痴楽、立川吉笑、春風亭昇羊ら東西の人気落語家6名が1月に開催する『東西ラクフェス2024』の記者会見を開き、意気込みを語った。「東西ラクフェス2024」チケット情報『東西ラクフェス』は今年2月、「落語を身近に感じてもらいたい」をコンセプトに、桂雀太が中心となり大阪心斎橋PARCOにて初回開催。「イベンターやプロダクションが入るでもなく、完全に個人で準備をし開催した。その熱量が演者の皆さんやお客さんに伝わったのかとても盛り上がり、いい感じで東西交流もできました」と雀太。小痴楽も「これ(一回で終わらせるのは)絶対もったいない、どうにかならないかと、東京に帰ってすぐに(自身の所属する落語)芸術協会に昇羊さんが相談に行ってくれた」と、芸人主導で東京開催にこぎつけたことを明かす。太遊も「僕は前回は出ていないのですが、SNSなどで盛り上がっているのを知り、何とか自分も食い込めないかと」と評判を語り、昇羊も「2月の初回がめちゃくちゃ楽しく、強烈だった。これだけお客さんが楽しんでくれて我々も楽しかったんだという熱量は、今回も伝わると信じている」と話した。観客の評判のみならず演者側にもメリットは多かったようで、吉笑は「私は立川流に所属しており、普段は東京の中でもちょっと浮いたところにいる(笑)。こうやって仲間と一緒にやる機会があまりないので、前回は新鮮な経験ができた。上方の落語も知識としては持っているが、実際に同世代の方の高座を聞くと、自分と地続きのものとして上方落語が見えてくる。勉強になることも多い」と語る。小痴楽も「こういう繋がりでお互いの人となりを知り“気が合うね、一緒に会をやらないか”と広がっていく、それが東西交流会のいいところ」と話した。前回は「場所柄か若いお客さんも多く、落語を初めて聞くという方にもたくさん来てもらいました」(雀太)ということで、今回も広く落語初心者を呼び込みたい思い。二葉も「最近は『探偵!ナイトスクープ』などテレビに出させていただく機会が増え、それを見て落語を聞きに来てくれる若い方もいる。そういう方がこの会に来たら喜んでもらえるのでは。このメンバーだったらまた観に行きたいと思ってもらえるものになるはず」と自信をみせる。一方で落語ツウに向けても「僕らをすでにご存知の方は、僕らが足掻いている姿を見ていただけたら。このメンバーは余裕をかませる相手じゃないので。また番組(出演者の構成)は吉笑さんが中心に考えてくれましたが、お互いの芸を知った上で芸人が組むものは、イベンターさんが作るものとはまた違う熱がある。その熱さを感じていただけたら」(小痴楽)としっかりアピールをした。公演は2024年1月6日(土)から8日(月・祝)まで赤坂RED/THEATERにて。チケットは販売中。取材・文・撮影:平野祥恵
2023年12月28日『春蝶・一之輔の“春一番”』が、2024年3月9日(土)に神戸朝日ホールで開催される。「春蝶・一之輔の“春一番” 」 チケット情報上方落語から桂春蝶、江戸落語から春風亭一之輔という、東西で人気・実力ともに高いふたりが、「今、1番聴いてほしい」お薦めの噺家として、桂九ノ一と春風亭一花を招いて開催する4人の落語会となる。演目は、後日発表されるのでお楽しみに。チケットは、11月20日(月)23:59までオフィシャル先行(抽選)を受付中。桂春蝶コメント『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺』のスピンオフ企画として、僕と一之輔君、それぞれ推しの若手を紹介する会です。僕の推しの桂九ノ一くんは、間といい、声の出し方といい、本人の持つリズムといい、上方落語界でも「めっちゃいい!」と評判です。当日は、東と西の落語を交互に聞いてもらいます。東と西のコントラストをご堪能ください!春風亭一之輔コメント僕の推しの春風亭一花さんは妹弟子で、二ツ目ですが、性別を感じさせない落語をします。ボーイッシュでもなく、女性的な感じでもなく、一花さんを通して落語の登場人物が自然に会話をしているような、落語本来の面白みを感じさせてくれる若い噺家さんです。今回は4人全員がメインの四人会。寄席ならではの団体芸もお楽しみください。
2023年11月13日12月23日(土)から2024年2月25日(日)まで、大阪中之島美術館にて『決定版! 女性画家たちの大阪』が開催される。決定版!女性画家たちの大阪/【開幕記念「桂三扇・露の紫 女性噺家の落語会」】イベント参加券付きチケット情報約100年前の大阪では多くの女性日本画家が活躍した。大正元年(1912)に島成園(しま せいえん)が20歳で文展に入選すると、その成功に触発された木谷千種(きたに ちぐさ)や生田花朝(いくた かちょう)なども官展に入選を重ねる。また、美人画や歴史風俗画に加えて、江戸時代から大阪に興隆した南画(文人画)の分野においても、河邊青蘭(かわべ せいらん)や融紅鸞(とおる こうらん)などが実力を発揮。成功を収めた女性画家は、自らの画業を追求するにとどまらず、後進の女性を育成するため画塾を開く。門下生たちも師に続いて公募展や塾展に挑み、大阪の女性画家の裾野はさらに広がった。当時の美術界は、東京と京都がその中枢を担い、制作者は男性が大多数を占めていたが、女性日本画家の活躍において大阪は他都市と遜色なく、その存在は近代大阪の文化における大きな特色のひとつとなった。本展では、「島成園と浪華の女性画家」展(2006年)の開催を端緒とする調査研究に、近年の新たな成果を加えて、全国的にも注目を集めた50名を超える近代大阪の女性日本画家の活動を約150点の作品と関連資料で紹介する。開催初日の12月23日(土)、開幕記念として女流の噺家、桂三扇、露の紫による落語イベントが開催される。高座で個性を発揮する女性噺家を通じて、当時の女性画家たちの生き方にも思いを馳せてほしい。チケットは発売中。■桂三扇演目:「相部屋(桂三枝作)」<コメント>男性の多い職場では、女性同志の結束は固いです。未婚既婚上司同僚部下と立場は違えど、みんな寄ればかしましく…女の悩みなど笑い飛ばして乗り越えていきたい!働く女性にこの落語でエールをおくります。■露の紫演目:「転宅」<コメント>当時女性が一人で生き抜くのは大変で、正直、職も少なく男性に何らかで頼らざるを得なかったと思います。しかし、自分の意思もあったはず。可愛げがあって、でもこれは譲らないという強さを持った女性。そういうところを見て楽しんで頂きたいです。
2023年11月01日寄席演芸会をプロデュースする有限会社宮岡博英事務所(所在地:神奈川県横須賀市、代表:宮岡 博英)は、『究極のバレ噺6』を2024年1月20日に東京都台東区の浅草木馬亭で開催します。イベント詳細: 究極のバレ噺6 チラシ■究極のバレ噺6 開催の背景寄席の世界で艶笑ものを「バレ」と申しますが、これは「破礼」(礼を破る)に由来するとも言われております。艶笑落語=バレ噺をテーマに2019年1月に催しました第一回の「究極のバレ噺」は、この手の噺の愛好家は少なくないと見えまして、日本全国津々浦々からその世界の好事家が集い、熱気あふれる会場はお陰様で満員御礼となりました。もともと艶笑と言っても寄席で登場する噺は猥談やエロ噺からは程遠い粋で人間の偽らざる機微を扱った洒脱なものです。今回は紅灯の巷、廓噺特集です。■究極のバレ噺6について開口一番イントロダクションは故三遊亭圓楽師匠最後の弟子で、師匠没後は三遊亭萬橘門下に移った楽太さん。圓生を崇拝する若者で、将来が楽しみな存在。その次は、上方から桂八十八師匠をお招きします。前名の桂宗助の頃から師匠の桂米朝師匠の芸風をもっとも色濃く継承している名手。良い声、端正な佇まいはいわゆる安心して観ていられる芸です。米朝師匠が発掘した珍しいネタの『釜猫』を東京でご披露いただきます。立川龍志師匠には『付き馬』。吉原が舞台の江戸落語の典型的な廓噺です。自らに厳しい龍志師匠は「若い時分にやりましたが……」と躊躇われておりましたが、準備期間も十分ということで新たに磨きなおして久々に高座に掛けてくれることになりました。仲入りを挟みまして、活動弁士の鬼才坂本頼光先生。「サイレント映画で廓を描いたものって意外とないんだよなあ」とぼやかれましたが、必ずやあっと驚くものを見せてくれるでしょうと、そこまで信用しきっております。トリは三遊亭圓橘師匠。『木乃伊(ミイラ)取り』は三遊亭圓生十八番で吉原が舞台の廓噺。登場人物も多岐にわたり、人物の距離移動も多い難しいネタ。三遊亭の直系である圓橘師匠にとっては自家薬籠の作品です。ご期待ください。新年の艶笑いは是非当会へ、ところは吉原もほど近い浅草木馬亭でございます。お金を払って御来場のお客様だけがお楽しみいただける秘密の世界。ご期待下さい。ご来場をお待ちしております。三遊亭圓橘(主任)立川龍志桂八十八坂本頼光■開催概要イベント名: 究極のバレ噺6開催日時 : 2024年1月20日(土)午後1時開演、午後3時半終演予定会場 : 浅草木馬亭 (〒111-0032 東京都台東区浅草2-7-5)入場料 : 前売 3,500円(税込)、当日 4,000円(税込)定員 : 130名主催 : 有限会社宮岡博英事務所公式サイト: <お問い合わせとご予約>有限会社宮岡博英事務所 Tel : 046-876-9227email: hana-ni-awan@oct.email.ne.jp チケットぴあ:取扱い僅少《Pコード:522-915》 ■会社概要商号 : 有限会社宮岡博英事務所代表者 : 代表取締役 宮岡 博英所在地 : 〒238-0006 神奈川県横須賀市日の出町1-12-8A602設立 : 2002年8月事業内容: 演芸公演のプロデュースURL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】有限会社宮岡博英事務所Tel : 046-876-9227email: hana-ni-awan@oct.email.ne.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月27日2024年2月24日(土) 関内ホール 小ホールにて落語会『関内寄席 ここらの4人~真打への道~』が開催されることが決定した。本公演は、横浜市出身の二ツ目4人による落語会。初回拡大版は4人全員が揃う。出演するのは、春風亭昇羊、春風亭かけ橋、立川うぃん、三遊亭ごはんつぶ。さらに、ゲストとして神奈川県出身の2人、三遊亭伊織、古今亭佑輔を迎え、総勢6名でお披露目する。<公演情報>『関内寄席 ここらの4人~真打への道~』2024年2月24日(土) 関内ホール 小ホール■出演春風亭昇羊、立川うぃん、三遊亭ごはんつぶ、春風亭かけ橋(いずれも横浜市出身)ゲスト:三遊亭伊織(大和市出身)、古今亭佑輔(相模原市出身)■チケット料金(全席指定)前売:3,800円当日:4,500円ネット割引:3,500円※未就学児入場不可公式サイト:
2023年10月24日2023年10月2日(月)18:30、東京都北区王子の北とぴあつつじホールにて、『スペシャ寄席 其の四〜フラカン 全開の噺 編〜』が開催された。『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』配信チケット情報はこちら!()スペースシャワーTVによる落語と音楽のイベントで、今回で四度目の開催。出演はフラワーカンパニーズと桂雀太と笑福亭笑利。MCはFM802の樋口大喜が務めた。この『スペシャ寄席』が行われるのは、2021年7月19日大阪・umeda TRAD、2022年2月16日東京・北とぴあつつじホール、2022年8月28日『SWEET LOVE SHOWER 2022』GOOD VIBES エリア特設ステージに続き、これで4度目。樋口大喜これまでの3回は、弾き語りのアーティスト落語が共演する「語り×語り」のステージだったが、今回は初めてバンドの生演奏&生歌と落語の「語り」が共にステージに上がる、という企画になった。今回のスペシャ寄席にテーマがあるとするなら、「人間一生夢の如し」。人生というのは夢のように儚い、泥くさくて美しい、そういったテーマが今日はぴったりだと思う。この板の上一枚、泥くさく輝きを放つ、人間物語をぜひご堪能ください──樋口大喜は前説をそう締めくくり、トップの笑福亭笑利を呼び込んだ。笑福亭笑利フラカンの機材が並び、ミスター小西のドラムセットと竹安堅一のギターアンプの間に、赤い布で覆われた高座がしつらえられ、その右にはめくりが用意されたステージに、笑福亭笑利が登場。座布団一枚あればできる商売であるゆえに、とんでもないところで落語をやる羽目になることもある、たとえば──というマクラで、客席を「あっためる」を超えて「沸かせる」状態まで持っていってから、ネタに入る。演目は『いらち俥』。俥屋、つまり人力車で急いで大阪駅まで行きたいが、一台目はボロい上に俥屋が病弱で遅くて話にならず、次に拾った俥は、一度走り出したら止まらなくて、危なっかしくて往生する、という噺である。後半、その止まらない俥屋が、このまま行ったら市電に衝突する──というあたりで、フラカンの4人がそっとステージに現れ、鈴木圭介がハープでその市電の汽笛を表すと、竹安堅一がボトルネックでアコースティック・ギターを奏で始め、続いてグレートマエカワのベースとミスター小西のキックが加わり──「夢の列車」という曲のイントロと、笑利の噺が、じわじわとミックスされていく。噺がクライマックス→オチを迎えると、笑利が去り、本格的に曲が始まり、フラカンの時間がスタート。2曲目は最新アルバムから「行ってきまーす」、そして先頃リリースされたばかりのニューシングルの2曲=「気持ちいい顔でお願いします」と「セミ・ロング」。落語からシームレスに始まったこともあり、オーディエンスは座ったままだが、腕を振り上げたり、ハンドクラップをしたりして、4人の演奏に応えている。「フラカン、北区、初登場じゃない?」「噺家さんと一緒にやるのも初めて。今日、決め事がけっこうあったから、こんなに緊張する『夢の列車』は初めてだった」などと、最初のMCで言い合うグレートマエカワと鈴木圭介。高校の時、落語研究クラブに入っていて、1年の最後に一席やらないといけなくて、『時そば』をやった、と圭介。「あんなきついことはなかった、今までの舞台でいちばん厳しかったです」とのこと。そこから「履歴書」と「この胸の中だけ」と、圭介がアコースティック・ギターを弾きながら歌う2曲を経て、MCに入ると笑福亭笑利を呼びこみ、改めて紹介する。笑利は紙切り芸ができる、ということで、この場で披露することになるが、「普段はソデで、太鼓と三味線で音を鳴らしてもらったりするんですけど、せっかくなんで──」というリクエストで、フラカンの4人がアドリブでジャンプ・ブルース調のインストを奏で始める(圭介はハープ)。笑利、それに乗せて、しゃべりながら紙切りを始めるが、バンドの音がどんどん大きくなってその声をかき消し、「でかいでかいでかい!」と演奏を止める。というふうに、演奏が紙切りを妨げて、笑利がつっこんで音を止める──というコラボコントを、このあとさらに二回繰り返した。しかも毎回違う曲調で。客席、大笑い&拍手。三度目のトライで完成した、笑利による切り絵は、「グレートマエカワの似顔絵」。見事な出来栄えで、客席、また大拍手、グレート本人も「最高、すごい!」と称賛する。その切り絵は終演後、ロビーに飾られ、観客みんな、帰り際に写真を撮っていた。なお、このブロック、決め事ゼロの完全アドリブだったそうで、グレート「スリリングだった! でも息ぴったりだったもんな、さすがだよ!」と、また笑利を称賛した。そのコーナーの途中で笑利が「お客さん、後半は立って盛り上がっていただければ」と、呼びかけたこともあって、そこからはオーディエンスみんな、立ち上がってライブを楽しむ。後半ブロックは「右脳と左脳」「人は人」「NUDE CORE ROCK’N ROLL」「三十三年寝太郎BOP」の4曲。ラストの「三十三年寝太郎BOP」の、最後の一音が消えないうちに、桂雀太がスッと高座に上がり、噺が始まる。自分や樋口大喜や笑福亭笑利などで始めた『CLUBHOUSE寄席』が当たって、スペースシャワーTVからこのイベントの話が来て、いろいろあって、今日のこの日を迎えている──と、まず、このイベントの成り立ちを説明する。そして「免疫力を高めるナチュラルキラー細胞は、笑うと活性化する」という導入のマクラで、何度も客に笑い声を上げさせてから披露したのは、江戸落語では『芝浜』の名で知られる、東でも西でも多くの大物噺家が得意にしてきた大ネタ、『夢の革財布』。「おもしろい」「笑わせる」で留まらない、「鬼気迫る」とはまさにこのこと、と言いたくなる、聴く者を噺の世界にぐいぐい引き込む大熱演で、ここにいる皆をがっちりつかんだ。その『夢の革財布』の後半のヤマ場で、もとの噺にはない「生きていてよかった」というセリフが織り込まれる。そして、下げを迎え、大きな拍手の中、雀太が頭を下げて高座を下りると、登場したフラワーカンパニーズが噺を締めるように「深夜高速」を演奏し始めた。噺家とミュージシャンが、落語と歌が共演する、というだけでなく、それぞれの表現が有機的に絡み合って新しい何かになる、本来の意味での「コラボレーション」を生み出していく、ということが、この『スペシャ寄席』が目指すところなのだろう。バンド編成での演奏だったことや、噺家とバンドの呼吸の合いっぷりが見事だったことなどが、すべていい方向に出て、過去最高の化学反応を起こしていたのが、この夜だったのではないか。「深夜高速」のあと、最後に来場者への挨拶として、出演者全員でのトークの時間がちょっと設けられた。そこで桂雀太はこう言った。「全国回れるんちゃうか?」笑福亭笑利は、それにかぶせてフラカンに言った。「ほな、最近買ったハイエース、乗してもうていいですか?」この日のステージの模様は、10月6日(金)18:00から、PIA LIVE STREAMで配信される。Text:兵庫慎司<イベント情報>『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』10月2日(月) 北とぴあつつじホール【出演】フラワーカンパニーズ、桂 雀太、笑福亭 笑利MC:樋口大喜(FM802 DJ)【チケット料金】配信視聴チケット:2,500円(税込)※販売は10月13日(金) 21:00まで、配信は10月13日(金) 23:59までチケット情報:()
2023年10月06日寄席演芸会をプロデュースする有限会社宮岡博英事務所(所在地:神奈川県横須賀市、代表:宮岡博英)は、寄席演芸会『入船亭扇蔵 松本清張作品集』を2023年11月5日にお江戸日本橋亭(東京都中央区)で開催します。入船亭扇蔵 松本清張作品集チラシ表イベント詳細: ■開催の背景松本清張は後年の社会派推理小説が有名ですが、特に初期には時代小説を数多く著しています。その松本清張が芥川賞を受賞する前に発表した処女作品が『西郷札』。征韓論に敗れた西郷隆盛が故郷薩摩に戻り、政府に対抗して兵を挙げたのが西南戦争。西郷軍が資金に窮して発行した軍票が、俗に“西郷札”と呼ばれ、西郷軍敗北の後は賊軍の発行した不換紙幣と退けられましたが、時代が落ち着いてくると明治政府が買上げる可能性が出てきた……。その“西郷札”を巡る人々の騒擾を描いた傑作です。■『入船亭扇蔵 松本清張作品集』について若手落語家、入船亭扇蔵は学生時代より松本清張作品に心酔。既に清張作品から3作品を落語として上演しています。その第四弾が今回の『西郷札』の初演です。松本清張作品と寄席演芸とは無関係のようですが、昭和30年代には三代目桂三木助が『左の腕』を放送。さらに講談の二代目神田ろ山は多くの清張作品を講談として上演しています。二代目神田ろ山は清張先生に上演許可を貰いにいったところ、「私は不遇の人を応援しております」と言われてへこんだという逸話が残されています。今回の上演についても松本清張氏サイドの了解を得ています。さらに写真家林忠彦の撮影したポートレートを宣伝材料に使うことも許されています。入船亭扇蔵入船亭扇蔵が『西郷札』を初演する他、やはり清張作品の『左の腕』を再演。ゲストに林家正楽(紙切り)、坂本頼光(活動弁士)を迎えて豪華に開幕します。林家正楽坂本頼光【開催概要】イベント名: 入船亭扇蔵 松本清張作品集開催日時 : 2023年11月5日(日) 午後1時開演、午後3時半終演予定会場 : お江戸日本橋亭(〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-1-6 日本橋永谷ビル1F)アクセス : 地下鉄銀座線「三越前」駅 徒歩2分入場料 : 当日 3,500円(税込)、前売 4,000円(税込)定員 : 90名主催 : 有限会社宮岡博英事務所公式サイト: <お問合せとご予約>有限会社宮岡博英事務所( )Tel : 046-876-9227email: hana-ni-awan@oct.email.ne.jp チケットぴあ:取扱い僅少《Pコード:521-863》【会社概要】商号 : 有限会社宮岡博英事務所代表者 : 代表取締役 宮岡博英所在地 : 〒238-0006 神奈川県横須賀市日の出町1-12-8 A602設立 : 2002年8月事業内容: 演芸公演のプロデュース資本金 : 300万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】有限会社宮岡博英事務所Tel : 046-876-9227email: hana-ni-awan@oct.email.ne.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年09月22日オリジナル話芸である「鶴瓶噺」は、昨日の出来事さえもネタにするが、笑福亭鶴瓶の「落語」は違う。今回の落語会のトリを飾る予定である『芝浜』は、月日を重ねて練りあげ中だ。まずは、東京の大作を選んだ理由から話を聞いた。「『芝浜』は、(桂)南光兄さんが『鶴瓶ちゃん、絶対あうわ!』とすすめてくれて。上方落語では『夢の革財布』と改題されて、住吉の浜での物語となっているんですね。でも、僕は東京の『芝浜』がやりたかった。だから、大阪の立派な魚屋の息子が江戸の女性と恋に落ちるも親に勘当されて芝浜へ……という設定にして。魚屋って江戸っ子の中の江戸っ子でしょ?大阪の男はみんなにやりこめられたりして、酒を飲んでダメになる。でも、男には素晴らしい嫁さんがいた。そんな夫婦の情を大晦日の1日に凝縮させているのが、『芝浜』の魅力だと思うんです。自分なりにですけど、あの夜の一瞬を描きたくて」型のある古典落語でも自分流のアレンジを加える笑福亭鶴瓶。芸事におけるこだわりは、「自分で決めたい」ということ。笑いはそれぞれ。その勝ちや価値を誰かに決められたくない。視聴者としては大好きだが、もしいま若手だったとしても賞レースには「絶対出ない」と即答した。ではもし、決めるのは他者である〝人間国宝〟に選ばれたとしたのなら?「いやいやいや、なりたくないです。もし、それがきたとして……絶対こないよ。でも、もしきたとして、『もらいます』と言うのは僕じゃないですか。そんな返事をしたら、どれだけみんなに『なにを偉そうに!』と怒られるか。『お前、いままでなにしてきたと思ってるんだ?』って(笑)。偉そうで言えば、言葉もそういうところがあると思います。『“縁は努力”って名言ですね!』とか言われることがあるんですけど、たまたまある時にそう思って口にしただけですから。だからもし、最近のたまたまを口にするのなら“順番に順番に”かなぁ。やらなきゃいけないことがたくさんある時に横に並べてしまうとどうしていいかわからなくなる。でも、縦に並べるとひとつのことに集中できる。そのやり方は昔からなんですけど、最近は“順番に順番に”と言葉にすることで、より楽になれている気がします」順番に順番に。『妾馬』や『山名屋浦里』がかけられた笑福亭鶴瓶落語会で、今年の順番は『芝浜』がトリを飾る予定である。「自分で決めたい」男の心変わりがないのならば。取材・文:唐澤和也【公演情報】笑福亭鶴瓶落語会公演期間:10月20日(金)~12月12日(火)会場:京都・大阪・岡山・新潟・福岡・東京・沖縄公演一般発売:9月16日(土)10:00~より順次発売
2023年09月15日福岡で15年、東京で18年の活動を経て、コンビ結成33周年を迎えた博多華丸・大吉。芸能生活を支えてくれた全ての人々へ愛を込めて、彼らの地元・福岡PayPayドームに全国から人気芸人が集結し行われる大型イベント『華大どんたく』への意気込みを聞いた。「PayPayドームで33周年イベントをやると聞いて、『マジで?』と思いましたよ」と大吉。「もともと30周年をPayPayドームでやるつもりだったんですが、コロナ禍でNGに。それで今年吉本のイベント『LIVE STAND』をマリンメッセ福岡でやってみて、『やらなくて良かった!マリンメッセがお笑いの限界だ』と思っていたので特に」と苦笑。華丸も「未だに反対です(笑)」と言いつつも「マリンメッセでもう1回やってくれと言われたらそれは『LIVE STAND』のパート2になるから、その方が大変。ドームくらい大きいほうが振り切ってやれるか!と言って賛成ではない(笑)」。と、冗談か本気かわからないトークの後、「ドームでお笑いイベントをやれるなんて事は一生に一回あるかないかだと思うので、やる以上は精一杯やります!」と、熱く決意表明。お昼から夜まで、8時間以上の長丁場イベントとなりそうな『華大どんたく』。「皆さんが許してくださるなら2時間半で終わりたいですけれど(笑)。せっかくの機会ですし、ここはもう半日のんびり楽しめるイベントにしたいな、と」と大吉。華丸も「僕らの人脈でのキャスティングも楽しんでください。“愛と人脈の総力戦”なので!(笑)」と笑顔で意気込んだ。PayPayドームには建設中からよくロケに行っていたという2人。「社長室にロケで潜入した時、“ローリング・ストーンズ”とか“マイケル・ジャクソン”とか書かれた書類がありまして。そういう大物がやってくる場所だったので、まさか“ストーンズ・マイケル・華丸大吉”になる日が来るとは!」と大吉。華丸も「スポーツバーのステージへの出演も思い出。ついに下に降りる日が来るとは感慨深いですね」と笑顔で答える。「僕ら大学の友達だったんですけれども、コンビを続けている間にビジネスパートナーになって、最近はまた緩やかに大学の友達に戻ってきた感覚ですね」。そんなふたりが33年前に芸人としてスタートを切った福岡で開催する超豪華なお祭りに期待したい。公演は2024年2月10日(土)福岡PayPayドームにて。チケットは9月15日(金)11:00~24日(日)23:59まで先行抽選プレリザーブを受付中。
2023年09月15日事務所もキャラクターもばらばらな上方落語界の重鎮、桂文珍・桂南光・笑福亭鶴瓶が毎年行ってきた落語会『夢の三競演』。それぞれが渾身の噺を披露する会として、落語ファンはもとより落語との縁が薄かった人たちもチケットを買い求める、即日完売の大人気公演だ。「夢の三競演2023~三枚看板・大看板・金看板~」チケット情報コロナ禍で2020年は開催を見送り、2021、22年も大阪公演だけの開催となったが、今年は4年ぶりに東京公演が開催決定!東京公演は、12月20日(水)LINE CUBE SHIBUYA、大阪公演は、12月25日(月)梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて開催される。後日、ぴあ関西版WEBにて恒例のお三方インタビューを実施しますのでお楽しみに。大阪公演のチケットは一般発売に先駆け、9月14日(木)11:00まで最速抽選いち早プレリザーブ、9月19日(火)11:00まで先行抽選プレリザーブを受付中。
2023年09月08日10月2日(月) に北とぴあつつじホールで開催される『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』の模様が、10月6日(金) 18時より配信されることが決定した。『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』チケット情報はこちら!()『スペシャ寄席』は、落語と弾き語りを交互に披露する今までにない斬新なスタイルで開催されてきたイベント。4回目となる今回は、34年以上のキャリアを誇る不動のロックンロールバンド・フラワーカンパニーズ、コトバを巧みに操る噺家・桂 雀太、笑福亭 笑利の3組が出演。スペシャ寄席初の試みとなる、弾き語りではなく通常ライブセットと落語の異種格闘技戦が実現する。MCは、スペシャ寄席でお馴染みの樋口大喜(FM802 DJ)が務める。また、開催直前を記念して、『スペシャ寄席 其の二』より笑福亭笑利落語とヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)弾き語りによる「冷めない夢」がYouTubeで期間限定公開された。『スペシャ寄席 其の二』※期間限定公開<イベント情報>『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』10月2日(月) 北とぴあつつじホールOPEN 17:30 / START 18:30【出演】フラワーカンパニーズ、桂 雀太、笑福亭 笑利MC:樋口大喜(FM802 DJ)【チケット料金】座席指定:6,000円(税込)配信視聴チケット:2,500円(税込)※配信期間は10月6日(金) 18:00~10月13日(金) 23:59までとなります。チケット情報:()
2023年09月07日寄席演芸会をプロデュースする有限会社宮岡博英事務所(所在地:東京都中野区、代表:宮岡博英)は、寄席演芸会『演芸芝居小屋』を9月10日に東京都中央区のお江戸日本橋亭で行います。イベント詳細: 演芸芝居小屋チラシ表■『演芸芝居小屋』開催の背景寄席演芸において「芝居(歌舞伎)」を扱ったいわゆる「芝居噺」というジャンルは重要な位置を占めております。しかしながら現代では歌舞伎を庶民の娯楽として見なすことが難しい上に、もはや娯楽の中心でもありません。そうした時代環境故に現行上演される「芝居噺」はとかく本来の伝統芸から離れがちです。原点に立ち返るために、「芝居噺」に精通する、このジャンルの第一人者とも言える落語家、講釈師を招いて『演芸芝居小屋』と銘打って「芝居噺」を特集した会を催します。■『演芸芝居小屋』について「芝居(歌舞伎)」が娯楽の中心ではなくなってから久しい現代。多くの演者は工夫をして「芝居(歌舞伎)」を知らない人でもわかるように砕いて、崩して上演することが主流となっています。しかしそれだと「寄席芸人は芝居の素養もあって、それを演芸に取り入れて上演することができる」という本来の目的からそれていくばかりです。そのため今回は、数多くある芝居噺の中から敢えて珍しいもの、上演が難しいもの(鳴物や音曲が入る)を選んで公演を行います。主任(トリ)の桂文太師匠は全盲でありながら、所作、台詞、鳴物の要素が強い『本能寺』(明智光秀謀反の発端)を演じてくれます。大阪から盲導犬とともに楽屋入りです。東京の芝居噺の第一人者である林家正雀師匠も、師匠である八代目林家正蔵(彦六)直伝の『芝居風呂』を、これまた所作、鳴物をふんだんに入れて演じます。こうした芝居噺の上演にあたっては楽屋のチームワークが大切です。演者でありながら裏方に回る出演者一丸となった『演芸芝居小屋』をぜひともよろしくお願いします。桂文太林家正雀■開催概要イベント名:演芸芝居小屋開催日時 :9月10日(日) 正午開演、午後三時半終演予定会場 :お江戸日本橋亭〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-1-6アクセス :地下鉄銀座線「三越前」駅 徒歩2分入場料 :当日 4,300円(税込)、前売 3,800円(税込)定員 :90名主催 :有限会社宮岡博英事務所<お問い合わせとご予約>有限会社宮岡博英事務所URL : Tel : 046-876-9227Email : hana-ni-awan@oct.email.ne.jp チケットぴあ: 取扱い僅少《Pコード:520-418》公式サイト : ■会社概要商号 : 有限会社宮岡博英事務所代表者 : 代表取締役 宮岡博英所在地 : 〒238-0006 神奈川県横須賀市日の出町1-12-8A602設立 : 2002年8月事業内容: 演芸公演のプロデュース資本金 : 300万円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】有限会社宮岡博英事務所Tel : 046-876-9227Email: hana-ni-awan@oct.email.ne.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年08月14日落語と音楽ライブを交互に披露するという今までにない斬新なスタイルで開催されてきたスペシャ寄席。これまで2021年大阪、2022年東京、そしてSWEET LOVE SHOWERとのコラボレーションと3回も開催されてきた。今回は音楽ライブアクトに初のバンド編成としてフラワーカンパニーズが登場。噺家は桂雀太、そして落語以外の紙切りも期待される笑福亭 笑利が登場する事に。MCは発起人でもあるFM802DJの樋口大喜。開催を前に、フラカンから鈴木圭介・グレートマエカワ、そして桂 雀太と樋口による座談会を催して、今の想いを話してもらった。思わぬ共通点から、サブタイトル「全開の噺」にちなんだ全開の気持ちなど、4人に熱く語ってもらっている。落語を生で観た事がない人も、ロックを生で観た事がない人も、この座談会記事を読み、是非とも10月2日(月)東京・北とぴあ つつじホールへ足を運んでほしい。★座談会の模様を音声データでも公開中――まずは「スペシャ寄席」についてMCの樋口君から成り立ちを教えてもらえますか?樋口コロナ禍でクラブハウスというアプリが一世風靡しまして、僕も何もわからない状態から始めたのですが、そこで落語家さんと知り合いになれたんです。で、クラブハウスで寄席をやったらおもしろいのではと「クラブハウス寄席」を始めて、そこから実際に生のお客さんの前で「生クラブハウス寄席」を東京・大阪で開催して。その時に、スペースシャワーの方々に観に来てもらったんですね。そしたら、「音楽とやったらおもしろいのでは?」と言ってもらえて。確かに落語も音楽も演者の魂と生き様が乗っかっていて、だから一緒にやったら新しいエンターテイメントになるなと。スペシャの方からフラワーカンパニーズの名前が挙がっていて、じゃあフラカンと合う落語家さんと考えた時に、一番最初に閃いたのが桂 雀太さんでした。泥臭い部分、人情的な部分がフラカン楽曲と合うと思いましたね。樋口大喜――フラカンおふたりはお話を聞いた時に、どう思われましたか?鈴木おもしろそう!だけど、どうなるんだろうなと。マエカワ対バンやフェスという音楽だけのイベントも普段なかなか交わらないジャンルの人たちと一緒になることもあったりしてもちろん楽しいし、さらに違うエンターテイメントの方達と一緒にやるのはずっと興味があった。これまでもNGKでの(プラン9との)企画やオハラブレイクというフェスで演劇の方達とコラボしたこともあったりして、あと夏祭り的なものとか、いつも最高だったから、今回も新しい景色が見える気がしたかな。樋口構えたりしましたか?マエカワどう?鈴木NGKでやった時はガチガチだったかな。マエカワあの時はコントに僕らもちょっと参加させてもらって、台詞があったからね。鈴木びっくりするくらいに噛み噛みだったなぁ。あんなに噛んだのは今までない。マエカワ今回は鈴木が落語するとか、雀太さんが1曲歌うとかはないよね?!雀太それはアカンで!(笑)。僕も最初に聴いた時はおもしろそうと思いましたね。落語って喋りなんですけど、めちゃくちゃメロディー、リズム、テンポがいるんです。そのバランスのせめぎ合いをどうするかというのがあって、そういうスタイルで僕はやっているんです。ミュージシャンの方も語るように歌うと言いますし、だから歌うように喋る落語とだと、予測不能な化学反応が味わえるのではと思っていますね。桂 雀太樋口1回、雀太さんに落語の稽古をつけてもらった事があって、その時に「テンポとキーが大事」と言われた事を思い出しました、今の話を聞いていて。雀太低いキーでおもしろい事を言っても、あまり笑えないんですよ。お笑いのおもろい人って、ピッチを見たら、みんな高いんです。鈴木昔からですか?雀太ですね。師匠の誉め言葉に「上がりましたね」というのがあるんですけど、これはキーの事ですね。まぁ、腕とかかっているとは思いますけど。マエカワ「声が出ていた」とか言いますもんね。雀太がなるだけやなくて、声が通るという事ですね。「うるさい!」と言われるくらいで、ちょうどいいんですよ。師匠にもそれでいいと言われましたし、「100押せると100引ける」というんです。これ結構知らない噺家も多いですね。ウチの一門は理論的なんで。鈴木ちょっとした秘伝ですかね。雀太フラカンの1997年の野音ライブと2022年の野音ライブのBlu-ray(「二十五年後 〜フラカンの日比谷野音 2022と1997〜」)を観させてもらったんですけど、1997年の方がうるさかったんですよ。マエカワそうなんです!若い時は、とにかく大きな声で勝負と思っていて、でも今は若い子には声の大きさでは勝てないと思っているから。雀太キャリア、ステージ数がそうさせはったんかな。あれおいくつの時ですか?鈴木28歳とかですかね。雀太僕も師匠から「押せ!押せ!」と言われていたのは28歳くらいですね。鈴木今は抑えるというか、ギャアギャアうるさく押せなくなってきましたしね。鈴木圭介(フラワーカンパニーズ)雀太でも最初はギャアギャア言うために始めたとこないですか?僕もワーワー言ってウケたいと思っていたけど、いくら前に押してもウケないから、どうなってるのかなと思ってましたね。師匠には「とにかく押せ!」と言われていましたし、「必ず疲れてきて、自然に引くと。引こうと思って、引くもんじゃない」と言われました。今、僕が弟子にこの話をすると、力を抜く事に力を入れているんですね。師匠が言ってた事に、なるほどと思えました。これ以上押せない時に引けるんですよ。鈴木意識じゃなくて肉体的に引けるんですよね。マエカワ鈴木が言っている事と一緒かも。――フラカンおふたりは雀太さんの落語を生で観られたと聞きましたが、いかがでしたか?鈴木実は初めて寄席を観まして。前座さんとか入れると数名出られていたんですが、雀太さんの第一声の「うぉーい!」みたいな声を聞いた時に、ちょっとヤベェのが出てきたなって。目の座り方と声の出し方というか、いわゆるロックバンドで言うところの狂気というか……。マエカワひとりだけオーラが違って、出てき時の場の空気が「あっ……」となる感じというか……。ご一緒する時、覚悟してかからないとと思いましたね。出てきただけで場を変えられる人ってロックバンドでもなかなかいないですからね。グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)樋口圭介さん今、寄席を観た事がないと言っていましたが、学生時代に落語研究クラブに入っていたと聞きましたけど?!鈴木高校生の時クラブ活動が必須で、選ぶ時にシャレで第五希望に書いたら入る事になっちゃって。1年間、週1回落語のカセットテープを聴いて、最終的には一席やらないといけないということで、僕は「時そば」をやりました。何遍もカセットテープを聴いて、字起こししたりしまたね。雀太苦行でしたか?鈴木辛かったです(笑)。でも落語には興味があって、それからも好きな江戸の落語家のテープを聴いたり、文献とかも読んだりはしていたんですよ。でも、行きたいなと思う落語家の独演会チケットは人気が凄くて絶対取れないし、寄席で退屈な人を観て、今までの落語への思いがおじゃんになるのも嫌だなって。マエカワ鈴木っぽい考え方だよな(笑)。雀太上方の落語家はあまりテープも聴いた事ないですか?鈴木桂枝雀さんは何本か聴きましたね。枝雀さんもイメージは“ヤベェ奴”なんですよ!雀太ヤバいっすね、あの人は……。僕の師匠の師匠なんです。鈴木受け継いでいるんだ(笑)。雀太僕はお会いできていなんですけどね。後、江戸と上方の違いも今はますますなくなってきていますよ。江戸は武家社会でお偉いさんが退屈な時に、誰かおもしろい事をとなって、屋根あるとこでやっているんです。でも、上方は「俺、おもろいから聴いてや!」と屋根の無い神社の境内とかで歩いている人を止めてやっているんです。だから、よりキャッチ―事を言わないといけない。だから滑稽話ですよね。江戸は屋根のあるとこやったから、じっくり人情噺ができる。昔は江戸の若い人はおさまっている人が多かったけど、今は押せ押せの人が多いですね。今は江戸上方行き来していますし、ジャンルレスで壁はなくなってきています。マエカワそれは音楽も一緒で、さらに落語とか音楽とかのジャンルも関係なくなってきてるのかも。音楽フェスにアイドルや芸人さんたちがたくさん出ているのもそうだし、エンタテインメントすべてがいい意味で融合してきているように思いますね。鈴木僕ら名古屋で組んだ20代の時は、ライブハウスの人に「関ヶ原を超えられるんか?!」なんて言われたけどな。今は、もう違うよね。樋口雀太さんのさっきの話で言うと、上方は神社境内で始まったからダイナミックとも言われるけど、それはストリートカルチャーであって、だから、より泥臭い部分、人間臭い部分が出たんだと思うんです。その根性の感じはロックと繋がるかなって。雀太こないだ奈良の生駒のラッキーガーデンというスリランカ料理屋さんに客でいったら、レジのとこに「音楽や落語などライブ募集」と書いてあって、すぐ日を決めて、大きな木の下で羊や鶏や山羊がいるとこでやりましたけど、山やから声がこだまして、そこがめちゃくちゃウケるんですよ(笑)。もう色んな壁がなくなっていく時代なんでしょうね!マエカワ俺らもそこに行かないといけないかも!生駒は鈴木が生まれた場所だし(笑)。樋口(笑)。「スペシャ寄席」でミュージシャンにバンドセットで出てもらうのは初めてなんですけど、もう落語と音楽の壁は無いと思いますし、落語から音楽へも流れる様に観せれたらなと思いますね。雀太落語で枕からネタのジョイントをキレイに魅せるように、落語と音楽もブチっと切れない様にしたいですね。落語ファンも来てくれるでしょうし、音楽ファンと混じりあったら良いですね。マエカワ初めて落語を観る人、逆に初めてロックバンドを観る人もいるでしょうから、そこがどう渦巻くか、ですよね。鈴木僕みたいな落語の情報だけは持っているけど、生で寄席を観た事がない人は割といると思うからね。最初の一歩がなかなか踏み出せない人もいるから。雀太いつか行ってみたいという人はたくさんいますから。こういうきっかけは本当に良いんですよ。鈴木素人からすると寄席は敷居が高い感じがする。頑固親父の店に行く、みたいな知らないルールがいっぱいあると思っているから。僕ら10代の時のライブハウスもそういう感覚がありましたしね。雀太実際はないんですけどね。樋口落語初めて、ロック初めて、そういう人たちに観てほしい気持ちですね。寄席にもライブハウスにも足を運んでほしいですから。なので、今回は2組だけでは無くて、笑福亭 笑利さんに出て頂く事になりました。テーマは寄席なので、普段の寄席みたいに紙切りも観れるし、三味線も聴けるしみたいな感じにしたくて、笑利さんに紙切りをして頂きたくて。また、笑利さんは創作落語の達人でもあるので、今回もしていただけたらなと思っていますね。雀太僕は当日演目を何するか、まだ決めていませんが、僕の前にフラカンさんの演奏があるから、そこをどう受けていくかですね。――全開の噺編というサブタイトルも気になるので、そのあたりもお聞かせ願えますか?樋口今までサブタイトルは付けた事がなかったんです。今までは複数の方に出ていただいて、毎回終わる度に、樋口が出てくる感じだったんですが、今回はすべてを流れでいきたいので、何かテーマがあった方が良いかなと。フラカンの代表曲である「深夜高速」のラストの歌詞である〈全開の胸全開の声全開の素手で感じることだけが全て感じたことがが全て〉が印象的で、押せ押せじゃないですけど力強さを感じたし、そこが雀太さんと合っていると思えたんです。雀太いいと思います。パフォーマンスはもちろん全開でいきますけど、マインドもオープンマインドでぶつかっていけたらなと思っています。もうお互いにかっこつけて何かする歳とかじゃないでしょう?!マエカワいやかっこつけたいですけどね(笑)。雀太かっこつけていましたか?!鈴木かっこつけてアレです(笑)。あっ、この座談会が終わる段階で急に思い出したんですけど、寄席はこないだが初めてでしたけど、生の落語は上方落語で、それも外で観ていました!小学校4、5年の頃、父親の田舎がある四日市の納涼祭で、桂福団治さんでした。めちゃくちゃおもしろくて、そのイントネーションをまんまパクって、その年の生徒会選挙演説でやって当選したんですよ(笑)。雀太落語でおいしい目にあった事あったんですね!?鈴木そうですね。流石にパクった事は今まで言ってなかったかも(笑)。雀太いやいや、それもオープンマインドでいきましょう!全開でいきましょう。Text:鈴木淳史Photo:HayachiN<イベント情報>『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』10月2日(月) 北とぴあつつじホールOPEN17:30 / START18:30出演:フラワーカンパニーズ、桂 雀太、笑福亭 笑利MC:樋口大喜(FM802 DJ)【チケット料金】前売指定席:6,000円(税込)※配信視聴チケット販売あり、詳細は後日発表★ぴあアプリ先行(抽選):7月26日(水) 23:59まで受付中!詳細は こちら()フラワーカンパニーズ HP:
2023年07月17日寄席三味線そして女道楽では文化庁芸術祭大衆芸能部門で大賞を受賞した内海英華。9月9日(土)心斎橋パルコ SPACE14にて芸歴45周年公演を開催する。本公演は、昼の部・夜の部と2部制で開催。「内海英華四十五周年公演このほど、英華びより」チケット情報昼の部は、「女道楽」と「寄席三味線」にフォーカスした内容になっており、落語の裏側のお囃子はどのように行われているのかを芝居仕立てで内海英華が解説する。「女道楽」では、大ネタ「たぬき」を披露。そして特別ゲストとして桂米團治が出演する。夜の部は、落語・女道楽と内海英華のもうひとつの顔「ジャズ」を主軸に構成。特別ゲストはArrow Jazz Orchestraのリーダーサックス奏者の河田健を招いて本格的なジャズ演奏、そしてお囃子とジャズのコラボレーション「お囃子ジャズ」の演奏も楽しめる。内海英華の45年すべてを詰め込んだスペシャルな一日に是非ご来場ください。チケットは、7月7日(金)10:00より一般発売開始。【内海英華よりコメント】内海英華45周年記念公演「このほど、英華びより」この世界に入りまして45年。若い頃より色々な先輩方の芸や高座を舞台の袖で見せて頂いて参りました。そして女道楽で舞台を、お囃子で舞台の袖を経験した内海英華だからこそ出来る昼の部「御簾の内と外」楽器の説明やお囃子の紹介をコント風に!? イヤイヤそれでは色気がないので「芝居仕立」と銘打って解説させて頂きます。ハメモン入りの落語を出弾きで。そして寄席の色物として太神楽、トリに英華の女道楽を「たぬき」全入りでご覧頂きます。(お囃子紹介以外は陰囃子)特別ゲストに、内海英華とは同期と言うことで桂米團治さんにご出演をお願いしました。夜の部は、「落語とジャズと女道楽と。」というタイトルのように、それぞれ本芸にジャズの演奏。そして英華のライフワークでもある寄席のお囃子とジャズミュージシャンとのコラボレーション「お囃子ジャズ」で秋の夜をお楽しみ頂きます。内海英華with宗清洋と粋(スイ)~てすとさうんどのリーダー宗清洋さんが昨年他界されました。今回は追悼も込めましてバンド名もそのままでやらせて頂きます。ゲストプレーヤーにはArrowJazzOrchestraのリーダーSAXの河田健さんにご出演頂きます。スペシャルな一日に是非ご来場くださいませ。
2023年07月03日昨年9月に亡くなった、6代目三遊亭円楽最後のプロデュース『江戸東京落語まつり2023』が7月5日(水)まで東京・よみうり大手町ホール/日経ホールで開催している。6日間で、全18公演、総勢36名が高座にのぼる。「円楽師匠が命を懸けてやってきた祭りの一つが《江戸東京落語まつり》。落語のお膝元で1番大きな花火を打ち上げたいという思いを師匠から直接聞いていましたし、楽しそうにプログラムをつくっている師匠の姿を間近で見てきました。本当ならまだ師匠がいてくださるはずでしたが、あまりにも早く師匠が向こうへ逝ってしまって......。『あとは頼んだよ、たいちゃん』と言われた気がしたし、少しでもお役に立てれば」と林家たい平は話す。プログラムはあくまで「円楽師匠が全部お膳立てしてくれたもの」だというが、たい平は円楽の遺志を引き継ぎ、実質的にプロデューサーの役回りを担っている。出演者にはベテランも多いが、真打になりたての若手も積極的に起用。「落語界をぐっと押し上げてもらうためには、円楽師匠と同世代の師匠方のお力を借りながらも、やはり若い人たちにもまつりに参加してもらわないと。一緒に落語界を押し上げていくことが大切だと円楽師匠も常々仰っていました」とたい平は言う。「いろいろな落語家が次から次へと出てくるので、その打順の流れを楽しむのも一興。全くネタ出しはしていませんから、若い人たちもどういうネタで勝負しようか考えていると思います。それにお客さんも『若い人たちはこの中で何をやるんだろう?』と楽しみにされているのではないかな」。たい平にとって円楽は「落語小僧で、優しくて格好いい師匠でした。『たいちゃんこうした方がいいよ』『これはよくないよ』ということを言ってくれて、一門は違うけれど、円楽イズムをずっと享受させてもらっていました」と話す。観客に対しては「何の予習も要らないです。落語は特別なハレの日の演芸ではなく、日常の暮らしの中に寄り添った演芸。人気の公演からチケットが売れてしまうかもしれませんが、ぜひふらっと立ち寄ってみてほしいですね。思いがけない出会いがあるのも、この《まつり》ならではだと思うので!」とPRした。取材・文:五月女菜穂
2023年06月30日10月2日(月) 北とぴあつつじホールにて『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』が開催されることが決定した。『スペシャ寄席』は、落語と弾き語りを交互に披露する今までにない斬新なスタイルで開催されてきたイベントで、これまでに2021年大阪、2022年東京、SWEET LOVE SHOWERとのコラボレーションと3回開催。コトバとコトバのぶつかり合いは、伝統芸能と音楽の融合という新たなエンターテインメントの可能性を示した。4回目となる今回は、34年以上のキャリアを誇る不動のロックンロールバンド・フラワーカンパニーズ、コトバを巧みに操る噺家・桂 雀太、笑福亭 笑利の3組が出演。スペシャ寄席初の試みとなる、弾き語りではなく通常ライブセットと落語の異種格闘技戦が実現する。音楽ライブはもちろん、楽曲とリンクした古典落語や創作落語で落語ファンも音楽ファンも楽しめる、一夜限りのスペシャル企画となっている。MCは、スペシャ寄席でお馴染みの樋口大喜(FM802 DJ)が務める。■グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)コメントこのイベント、かなりワクワクしている。客席はどんな具合になるのだろうか?我々はいつもと同じような歌と演奏を行う事が出来るのだろうか?新しい試みはいつでも楽しみ。是非とも目撃しに来て下さい!■桂 雀太 コメント見たことのない落語の花が咲くかもしれません。咲かないことも考えられます。しかし、きっと咲くことになるでしょう。それをあなたに見てもらいたいのです。どれだけ予測しても予測しきれない化学反応のシャワーを浴びにきてください。待ってます!■笑福亭 笑利 コメントミュージシャンの方とやらせて頂くと、普段やってる落語よりさらにひとつ何かが乗るんです。それは普段の落語で手を抜いているって意味じゃなくて、ミュージシャンの方とやる時だけ出せる空気というか、その時だけ入るスイッチみたいなのが。魂が一つ乗るんです。そういう普段の落語と違うような空気感を楽しんで頂きたいですし、私自身とても楽しみであります。<イベント情報>『スペシャ寄席 其の四~フラカン 全開の噺 編~』10月2日(月) 北とぴあつつじホールOPEN 17:30 / START 18:30【出演】フラワーカンパニーズ、桂 雀太、笑福亭 笑利MC:樋口大喜(FM802 DJ)【チケット料金】前売指定席:6,000円(税込)※一人4枚まで購入可能※未就学児入場不可※配信視聴チケット販売あり、詳細は後日発表。■オフィシャル先行(抽選)6月29日(木) 12:00~7月9日(日) 23:59
2023年06月29日お笑いコンビ・レインボー(ジャンボたかお、池田直人)が28日、東京・渋谷のヨシモト∞ホールで行われたお笑いイベント「タップル寄席~笑いでつながる恋ネタライブ~ 」に出演した。「タップル寄席」は、マッチングアプリ「タップル」と吉本興業がコラボしたイベント。エレガント人生、スクールゾーン、鬼越トマホーク、レインボー、コットンが恋愛にちなんだネタを披露し、相席スタートの山添寛がMCを務めた。イベント後、ネタを披露した5組が取材に対応。イベントの中で、鬼越トマホークの坂井良多から、元相方であるおばたのお兄さんとの不仲についてイジられていた池田は、そのことについて触れられると「もともとコンビを3年ほどやっていて不仲で解散したので、1、2年はしゃべることなかったんですけど、ようやく最近、目と目を合わすことはできるようにはなりましたね」と話した。おばたのお兄さんの妻でフジテレビの山崎夕貴アナウンサーが現在妊娠中で夏に出産予定。その話題も振られると、池田は「ほんまにおめでとう」と祝福していた。
2023年05月28日東京オリンピック開会式クリエイティブチームのクリエイターとして参加し、その創作表現が話題になったパントマイム・アーティストのが~まるちょば、HIRO-PON。前回の大阪公演では半数以上の観客がその舞台を初めて体験した。新しいファンも増え、今回の新作公演『シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023』は大阪と姫路で開催する。セリフなしでドラマチックにストーリーを展開して約2時間、笑って泣けるパフォーマンスで観る人を引き込む。世界35か国以上で公演し、海外でも人気の高いが~まるちょばならではの舞台だ。今回の公演について、HIRO-PONが意気込みを語った。「が~まるちょば シネマティック・コメディー JAPAN TOUR 2023」チケット情報パントマイムは、例えば何もない空間にまるでそこに壁があるかのように表現するイリュージョン的なパフォーマンス。これまで広く知られたこのパントマイム表現を、が~まるちょばは魅力的なエンタテインメントに昇華させた。「今までは“サイレント・コメディー”と言っていましたが、ストーリーのあるパントマイムと知っていただくために“シネマティック・コメディー”と言っています」。舞台は2部構成。前半は“ショート・スケッチ”と呼ぶストーリー仕立ての短い作品集、後半に新作の長編1本という構成だ。作品は、コメディーにラブストーリー、サスペンスやSFなど、ジャンルは多彩。言葉も舞台セットもない空間で、たったひとりのパフォーマンスにもかかわらず、そこにほかの人物や部屋、登場人物の状況やその思いまでが立ち上がってくる。物理的にはないものを観客は自らの想像力でそこに作り上げ、登場人物に感情移入して笑い、泣き、感動するのだ。「想像の中で楽しむことのできる表現。観る人がそこに何を感じるかで、見えるものが変ってくる。だから、パントマイムの表現には言葉も舞台セットも必要ないんです。言葉以上のいろいろなものを感じ取って心が動くんだ、ということを知ってもらいたい。お客さんと劇場で一緒に空気を作って楽しむという、ライブならではのパフォーマンスなんです」。コロナ規制の緩和は「『待ってました!』という感じ」だけに、「大阪は特別」という観客とのコミュニケーションの復活も期待したい。「ぜひ、生で観てほしい。言葉を発さない舞台を文字や言葉で伝えるのはなかなか難しいので、百聞は一見にしかず、です。オリンピックやメディアで、が~まるちょばをご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、全然違うことをやりますので、それを楽しみにワクワクしながら舞台を観に来ていただけたらうれしいです」。関西公演は、6月17日(土)・18日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール、7月16日(日)アクリエ姫路中ホールにて。チケット発売中。取材・文:高橋晴代
2023年05月23日日芸OBの放送作家・高田文夫を中心に、豪華ゲストを迎えて行われる新感覚寄席『オール日芸寄席』初の地方公演となる山形公演が、7月18日(火) に開催されることが決定した。本イベントはこれまで東京で5回開催され、すべて完売したという人気コンテンツ。今回出演するのは、高田文夫、立川志らく、三遊亭白鳥、春風亭一之輔、そして山形出身のテツandトモ。それぞれの演目を楽しんだ後は、高田文夫を中心としたオールキャストによる門外不出のトークもあるとのこと。■高田文夫 コメント東京の会でもこれだけのメンバーは揃わないのに、よりによって幸せにも山形に集結とはびっくり仰天。一味は私と頼もしくも楽しくおバカで芸達者な日芸スピリッツが満載な連中です。楽しい時間は保証します。ちなみに私が知っている山形県人は、ビートきよしです……。あまり信用していません。<公演情報>山形放送開局70周年事業 『オール日芸寄席 in 山形』7月18日(火) 山形市民会館 大ホール開演 18:30 / 開場 17:30出演:高田文夫、立川志らく、三遊亭白鳥、春風亭一之輔、テツandトモ【チケット料金】前売:6,000円当日:6,500円※全席指定■一般発売5月22日(月) 10:00〜チケットはこちら:詳細はこちら:
2023年05月19日2022年度より本格的な活動をスタートした、松竹芸能所属の落語家、笑福亭鉄瓶、笑福亭喬介、笑福亭生寿、桂咲之輔、笑福亭呂好の5名で結成された落語家ユニット五楽笑人(ごらくしょうにん)。『五楽笑人~参上~』チケット情報昨年は関西を中心に大阪・心斎橋PARCOでの公演など関連イベント約40公演を行い、関西での知名度を着実に積み上げてきた。そして今年2023年7月1日(土)・2日(日)に5人揃って出演者もメンバー5人だけの初の東京単独公演を2日間開催する。会場は流行発信地の渋谷にある、渋谷ばぐちかというライブスペース。1日目は2部制で、第1部は五楽笑人の目標である「上方落語を全国に」というメンバーの思いから上方落語の古典演目に軸をおいた「古典落語編」。第2部は落語を聴いてみたいが少し敷居が高いと思われる方にピッタリな現代落語を軸ににした「新作落語編」。そして2日目は、落語の可能性を広げるために五楽笑人メンバーがオリジナルで考えた新ジャンル「ラクゴノソノゴ」を披露する「ラクゴノソノゴ編」。「ラクゴノソノゴ」とは古典落語のその後のストーリーを五楽笑人が創作し、音と映像を交えながら5人で物語をリレー形式で演じる新感覚の落語だ。また「ラクゴノソノゴ」だけではなく5人それぞれの古典・新作にしばられない自分のベストの落語5席も行う。2日間を通して落語の過去(古典落語)・現在(新作落語)・未来(ラクゴノソノゴ)を五楽笑人のフィルターを通して感じられるイベントとなるに違いない。今最も関西で勢いのある落語家ユニットをぜひ生でご覧いただきたい。チケットは発売中。
2023年05月19日2年に1度、フェスティバルホールで開催している『祝祭大狂言会』。6回目となる今回は、92歳の万作、57歳の萬斎、24歳の裕基という野村家三代がそろい、それぞれが発揮する年代に応じた芸の魅力を堪能できる演目が並ぶ。また、大ホールの空間を存分に生かし、観客参加の趣向もこらした萬斎ならではの大胆な演出で盛り上がる『博奕十王(ばくちじゅうおう)』も見もの。同ホールで“電光掲示狂言会”と銘打ち、2000年に上演して以来の関西登場で、狂言初心者から通まで幅広く楽しめる公演になっている。萬斎と、昨年『釣狐』を披(ひら)き一人前の狂言師として歩み始めた裕基の父子が意気込みを語った。「祝祭大狂言会2023」チケット情報いつも好評な萬斎の解説から始まり、まずはわかりやすいポピュラーな『棒縛(ぼうしばり)』から。「謡や舞が楽しく、狂言らしい笑いに満ちた曲」(萬斎)で、太郎冠者を演じるのが裕基。主人の外出中に酒を飲まないよう次郎冠者と共に両腕を棒に縛られたふたりが、なんとか酒を飲もうとする話だ。「ドタバタ劇的なストーリー展開が非常に魅力的だと思います。普段の能楽堂とは違った動きを意識したい」(裕基)。そして万作の至芸『奈須与市語(なすのよいちかたり)』。平家物語の奈須与市が弓で扇を射落とす話を、語りと動きで伝える。約15分、92歳の万作がたったひとりで上演する。「広い空間で素手で戦う、身1本、扇1本ですべてを表す究極の芸。父はこのような勇壮な語りの方が気合いが入り、まだまだ衰え知らずの『奈須の語り』です」と萬斎。裕基は「祖父の熟練した芸を間近で見ることができるのは三代公演ならでは」と、今回の公演を得るものが多い貴重な機会と話すが、それを観客も存分に味わえるぜいたくな番組。次に『能楽囃子』をはさみ、関西で23年ぶりの上演となる『博奕十王』。ばくち打ちが地獄に落ち、閻魔(えんま)大王や地獄の鬼たちとサイコロばくちを始めるという「狂言らしい荒唐無稽な世界」(萬斎)が繰り広げられる。多くの鬼がカラフルな出で立ちで登場し、照明も入ってゴージャスな地獄の舞台。さらに超特大のサイコロを転がし、重要な内容に関わるサイコロの目を観客も一緒に当てるという驚きの観客参加型だ。通常の能舞台では1本の橋掛かりを3本配置、萬斎が仕掛ける大ホール狂言でしか体験できない演出は狂言初心者にも観やすく非常に楽しい。「すべてはへこたれない人間を描くのが狂言の良さでもあります。生きる力に触れるような感覚で狂言をご覧いただき、元気になって免疫力を高めてお帰りいただきたいなと思う次第でございます」(萬斎)。取材・文:高橋晴代
2023年04月14日2023年の春も、鶴瓶噺の季節がやってくる。「日常で起こる本当の出来事が一番おもしろい」と語る男が、日々残しているメモからチョイスしていたのは285個の鶴瓶噺の素。2022年のエピソードからの厳選した数である。あらゆる出来事があっという間に過去になるスピード狂の時代に、笑福亭鶴瓶は焦らずゆったりと今日も自然体だ。2022年を振り返って、真っ先に思い浮かんだというキーワードも“らしい”ものだった。「2022年は……友達が増えました。『A-Studio+』とか『鶴瓶の家族に乾杯』といったテレビの仕事は、たくさんの人と出会うでしょ。すると、友達が増えていく。2022年はドラマや映画もあったから、そっちでもそうなんです。『しずかちゃんとパパ』というドラマでは、耳が聞こえない父親役で全編手話だったんですね。その現場では手話を教えてくれた人たちと仲よくなれてうれしかったんですけど、とにかく厳しかったんです、うちのマネージャーが。同時進行で映画の現場も入っていてヘトヘトなのに『手話、練習しましょう!』と。『いいけど、俺、死ぬよ』と小声で言いましたからね(笑)。じゃあ、映画の現場はどうだったかといえば、マイナス14℃で。極寒のなか、コートもなんもなしにタキシード1枚で逃げ惑うという役でした。自分でもよう生きてるなぁと思います(笑)」2022年を振り返って「友達が増えた」と真っ先に口にできる人生。そもそも、70歳をすぎて友達が増える人がいったいどれほどいるのか。漢字なら唯一無二、英語ではワン&オンリー。そんな芸人の冠番組ならぬ冠芸である鶴瓶噺に、弱点などあるのだろうか。「昔、落語のことを聞かれて『笑福亭鶴瓶<落語』と答えたことがあるんです。やっぱり、長い歴史と深い伝統がある落語という存在はとてつもなく大きい。でも、こっちは『笑福亭鶴瓶=鶴瓶噺』で完全にいっしょ。鶴瓶噺と僕はイコールなんです。だからこその強みもあるとは思うんですけど、落語と違って型がないでしょ?型のない芸って、続けないとダメなんです。仮に、型のない芸を無手勝流と呼ぶのならずっとやり続けているからこそ無手勝流であって、やめた途端に無手勝流とすら呼ばれなくなると思うんです。鶴瓶噺だって、今年が最後となったらその瞬間は笑ってもらえるかもですけど、すぐに色褪せてしまうはずですから」鶴瓶噺は、点ではなく線でこそ楽しみが増すのか。30年後の100歳での鶴瓶噺を想像しながらの2023年版は、必見にして必聴の予感がする。取材・文:唐澤和也
2023年03月24日2022年4月4日、『MBSらくごスペシャル 春蝶・吉弥と一之輔 三人噺』がシアタードラマシティで初開催された。出演は次代の落語界の担い手と嘱望される東西の実力派3人。上方落語家の桂春蝶、桂吉弥と、江戸落語の春風亭一之輔が、それぞれ渾身の一席で満員のドラマシティを沸かせた。『春蝶・吉弥と一之輔 三人噺 2023』チケット情報まずはトークコーナーからスタート。一之輔は「みんなありがとー!」とコンサートのような掛け声で盛り上げる。作り込まれた手描きの舞台美術にも「めちゃめちゃすごい」と吉弥は感激。春蝶も舞台美術に仕込まれた演出に感心している様子だ。トップバッターを務める吉弥は『愛宕山』を披露。「今日は2挺といって、三味線のお師匠さん二人に来てもらいました」と音曲効果の"はめもの”も豪華だと話す。マクラでは『愛宕山』の解説もし、桂吉朝に入門後、桂米朝の家に住みこみで修業していたころの芸者にまつわるエピソードなども明かした。本編では、春爛漫の京都・愛宕山の風情をたっぷり詰め込み、旦那や太鼓持ち、芸者たちなど登場人物を巧みに活写。にぎやかで華のある高座で盛り上げた。続いては春風亭一之輔が『青菜』を口演した。真夏のひと時を描いた『青菜』、一之輔のさっぱりした口調が暑さを吹き飛ばすようだ。優雅でずっしりとした存在感のある旦那に、やや品性が欠けるものの愛嬌たっぷりの植木屋、歯に衣着せぬ物言いで気風の良い植木屋の妻など、キャラクターを際立たせ、真夏の江戸の情景をシアタードラマシティに浮かび上がらせた。最後は春蝶で『浜野矩随』。事前の取材で春蝶は「(この噺には)自分がかつて二世として情けないと思ってきたことをオールインしてみた。そうすることによって、自分なりの『浜野矩随』になっていくのかなと思う」と話していたように、セリフの一つひとつに気を込める。亡くなった父を超えられない息子が苦悩を独白する場面では、子を思う母を切々と演じ、ぐっと引き込む。一方で、「私がこれをやりたいだけ」と好きな映画のオマージュも取り入れ、場を緩める。最後は、「母親の愛は深いものだと今は分かるような気がする。この一席だけはちょうどひと月前に亡くなった母に捧げたい」と締めくくった春蝶。大きな拍手に包まれて、幕を閉じた。第二回となる2023年は4月28日(金)、大阪市中央公会堂 大集会室にて。夜の部(18:00開演)が完売につき、追加公演として昼の部(13:45開演)の開催が決定した。さらに、昼の部の演目はそれぞれ、春蝶『二階ぞめき』、吉弥『親子酒』、一之輔『子別れ』に決定。夜の部は昼の部とは違う演目になるそうで、後日発表されるのでお楽しみに。追加公演のチケットは先行(抽選)受付中。取材・文/岩本
2023年02月28日“文春砲”でおなじみの出版社、文藝春秋が主催する落語会が「文春落語」だ。2020年、コロナ禍をものともせずスタートした。核となっているのは人気落語家の柳家喬太郎の独演会配信で、落語のほかに講談、浪曲、色物など多彩なゲストを迎えた企画ものも交えながら、オンライン落語会「文春落語オンライン」を毎月開催してきた。3年経った現在、配信の落語会は少なくなった。しかし「文春落語オンライン」はチケットが取りにくい喬太郎がお目当てのファンに支持され、時々ハイブリッド(有観客での配信)にするなどして継続中だ。定年のない演芸の世界では、もともと高齢の演者が頑張っていたが、ここ数年で人間国宝の柳家小三治、新作王の三遊亭円丈、六代目三遊亭円楽ら多くのベテランが亡くなった。彼らがいなくなり空いた“出番”には、桂宮治、柳亭小痴楽ら近年真打に昇進した若手が台頭し、寄席のレギュラーに定着しつつある。今年2月には、「笑点」の新レギュラーに春風亭一之輔を起用という明るい話題が生まれた。超売れっ子の一之輔の加入で、落語に興味を持ち、寄席に行ってみようという流れが確実に増えるだろう。今、寄席は「イキの良い落語」の聞きどきで、客席にも“新顔”が増えつつあるのだ。4月27日(木)に開催される「文春らくご動物園」も、その世代交代の流れを感じさせる顔ぶれで注目の公演。今春から「文春落語」は、毎月の喬太郎の配信と並行して、リアル公演を積極的に開催していくという。強力な助っ人として、演芸評論家の長井好弘がアドバイザーで参加し、「自分が聞いてみたいと思う番組」を練っていった。「文春らくご動物園」はその第一弾公演になる。落語会としては一風変わった「動物園」というタイトルも長井のアイデア。すべての演目に馬やネズミ、豚といった動物が登場し、彼らをめぐる悲喜交々の人間模様(?)が繰り広げられる。“演芸ビギナー”にも親しみやすいだろう。出演は昼夜入れ替わりで、いずれも寄席や落語会のレギュラーに定着しつつある世代。実力は申し分ないと長井も太鼓判を押す。まさに気鋭の若手中堅を聞きたい人にはうってつけで、コロナと共存する時代の試金石となりうる会だと確信している。■「文春らくご動物園」2023年4月27日(木)会場:伝承ホール
2023年02月27日2月25日(土)・26日(日)に東京・草月ホール、3月13日(月)・14日(火)に大阪・松下IMPホールで開催される、Aマッソのお笑いライブ『滑稽』。企画・演出をテレビ東京の大森時生プロデューサーが担当と、いつもの単独ライブとは少し毛色の違ったものになりそうだ。「滑稽」チケット情報大森Pとの出会いは、2021年末にBSテレ東で放送された『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』だった。「その後も大森さんが作っているものを見て、面白いなって。ご飯に行ったきっかけで“何かしませんか”と。私はテレビで企画を一緒にやるんかなと思っていたら、意外と大森さんが“僕、ライブをやったことがないので、ライブやりたいです”と。お互いにないものねだりという感じで、“じゃライブをやりましょう”となりました」と加納。村上も「ええんちゃう!?って思いました。ええやん!ええやん!何でもやってみよう!」いつもの単独は制作面の作業も多いが、今回はネタに集中できているという。キービジュアルなどのコンセプトも大森Pが担っている。「たくさんの人に携わってもらっているので、規模感も含めてすごく楽しみです。ライブも私が考えつかない部分もあるし、一緒に作っている感じはありますね。お笑いファンを長くやっている方は、もしかしたら、普段のお笑いライブを見に行った帰り道とは、読後感みたいなものが違うかもしれないです」と加納。続けざまに、それはどんな感覚だろうかと尋ねると、「お笑いだけでもないので、爽快感はないかもしれないです。湿度は高いですね。カラッとはしていない。大森さんの作るものがそもそも不穏なものが多いので、“ねっちょり”ですね」。この取材は、東京公演の約2週間前に行った。上記の加納のコメントを横で聞いていた村上は「そうなんや!」と初耳の様子だ。「私はまだねっちょりしてないですね。今は、カラッとしてます!」と屈託のない笑顔を見せた。単独ライブは最も心血を注げる場と加納。「言い訳できない場でもありますしね。劇場はドホームですから、絶対ウケなければいけないしっていうプレッシャーもありながら、好きなことをやるので楽しみでもあり。一番やりがいがある仕事です」。村上にとっては?「一番しゃべる日です」。ネタ作りは加納が一任。村上は来たる本番に向けてコンディションを整えている最中だという。「毎日、歩いたり、おいしいもん食べたり。たまにお酒も飲みます…すいませんっ!!」。公演は2月25日(土)・26日(日)に東京・草月ホール、3月13日(月)・14日(火)に大阪・松下IMPホールにて。チケット発売中。PIA LIVE STREAMでは、2月25日(土)18時公演を生配信。アーカイブ配信あり。取材・文:岩本
2023年02月20日WAHAHA(以下:ワハハ)本舗全体公演『シン・ワハハ』が、東京・なかのZERO 大ホールを皮切りに全国10会場を6〜8月にかけてツアーする。昨年末、構成・演出の喰始、キャストの柴田理恵、久本雅美、梅垣義明に構想中の想いを尋ねた。ワハハ本舗は2021年に、新型コロナウイルス感染症の影響で公演延期となった『王と花魁』のリベンジを果たした。彼らの持ち味といえば、客席に降りて「ろくでなし」を歌いながら鼻から豆を飛ばす梅垣の芸に代表される“過剰”な客席とのコミュニケーション。これを目当てに訪れる観客も多い中、コロナ禍では“濃厚接触”にあたる得意技を封じられた一同はどうやって笑いを届けたのだろうか──。答えはやはり“客席”にあった。応援団長に扮した久本と柴田が観客全員を立たせ、「独身者や現在のお相手と初婚の方は座って」と指示を出す。離婚歴のある人が目立つ方式だが、二人が「正直によく残った!」「それだけ真摯に向き合った証拠だ!」と褒め称えると、自然に拍手が生まれた。その調子で「尿漏れしてしまう人」「誕生日を誰からも祝ってもらえない人」を客席に立たせたまま残し、全力でエールを贈ることで笑いに変えていく。喰いわく「本人にとってはツラいことでも、他者に笑ってもらって救われることってあるじゃない?そう感じたお客さんの協力で成立したステージでしたね」。『王と花魁』の成功を受け、久本は「制限の中でも、まだやれることはある」と手応えを感じた。柴田も「コロナ前と同じように“参加できるじゃん!”と感じたお客さんの顔がどんどん明るくなってね」と喜び、梅垣も「袖から見ていると、お客さんの気持ちが解放されていることが伝わるの。だって俺、バツ3でエール受け取っていた方から記念写真を求められたよ?気分が上がっている証だよね」と続く。この勢いで生み出す『シン・ワハハ』で、梅垣は「シン・梅ちゃん」に昇華する喰のアイディアが明かされた。同時にオーディションで選ばれた新人3名を含む若手のパフォーマンスから「二代目・梅ちゃん」を観客の投票で決定する案も。加えて本作のコンセプトには「アート」が掲げられ、これまでの全体公演でも観客の評判がよいコンテンポラリーダンスに注力する考えが喰からもたらされた。「すぐ裸になってにぎやかな下ネタで盛り上げるイメージがワハハにはあるかもしれませんが、文学やオリンピックの種目を“踊り”で表現する演目もやっていて。この“バカバカしいのに、どこか知的”って側面も『シン・ワハハ』ではお見せして、何度いらしても楽しいテーマパークのような全体公演にできたら」と語り、インタビューを結んだ。取材・文:岡山朋代
2023年01月26日