劇作家、演出家、歌人、映画監督、テレビディレクター……。ジャンルを超えて活躍し、今もなお人々に影響を与え続ける寺山修司。昨年没後40周年を迎えた彼を題材にした舞台『テラヤマキャバレー』が2月9日(金)、東京・日生劇場で幕を開けた。自身の団体「ゆうめい」の作品も注目を集める気鋭の劇作家、池田亮が脚本を担当し、世界的な演出家、デヴィッド・ルヴォーが演出を務める本作は、「もし寺山が今生きていたら、何を思い、何を表現したのか」に思いを馳せて作られた音楽劇。舞台は生と死が交錯するキャバレーで、寺山が詞を手掛けた昭和の名曲を織り交ぜて物語が展開していく。真紅の幕がかけられた舞台に、黒いトレンチコートに身を包んだ寺山修司(香取慎吾)が現れる。夢の中のキャバレーで劇団員たちに名前をつけた寺山は、芝居『手紙』のリハーサルを始める。そこにやってくるのは白いトレンチコートをまとった「死」(凪七瑠海)。自分を連れていこうとする「死」に寺山が抵抗すると、「死」は過去や未来に行くことができる3本のマッチを与え、日が昇るまでの時間を猶予として与える代わりに「感動する芝居を見せてくれ」と伝える。白粥(成河)、アパート(村川絵梨)、暴言(平間壮一)といった劇団員は寺山を深く慕っているものの、それぞれ自由に振る舞うため、限られた時間の中で行う必死のリハーサルもなかなかうまくいかない。キャバレーの下に住む「蚊」(伊礼彼方)は何かと寺山にまとわりつく。そんな中、寺山は与えられたマッチを擦って過去へと旅立つ。そこで出会ったのは曽根崎心中を上演しようとする近松門左衛門。さらに2本目のマッチを擦った寺山が向かったのは2024年の新宿・歌舞伎町。詩が必要とされず、電話だけを頼りにしている現代に衝撃を受ける寺山。時空を超えて言葉、肉体、生と死と向き合った寺山は、「死」を感動させる芝居を作ることができるのか。たくさんの時計がちりばめられた巨大な壁のようなセット。そのセットの中からバンドメンバーが奏でる生演奏にのせて、『ときには母のない子のように』『あしたのジョー』など数々のナンバーが歌い上げられる。寺山が駆け抜けた60〜70年代の空気を思い出させるような、猥雑で混沌としたビジュアルとキャラクターの劇団員たち。寺山作品に度々登場する母のモチーフ。そして寺山が紡いだ言葉が散りばめられたセリフ。寺山を構成する要素がぎっしりと込められた今作で、寺山が亡くなった年齢と同じ歳になった香取は、セリフの一言ひとことに体重をかけ、気持ちを乗せて発する。目まぐるしい展開の中で、香取演じる寺山が投げかける言葉が刺さる。劇中で歌われる「質問」という楽曲が、全体を貫くテーマに重なる。現実からしばし離れて心が空想の世界を浮遊する2時間40分。しかし幕が降りて現実に戻った私たちには、寺山の発した投げかけが残り続けているはずだ。取材・文:釣木文恵撮影:岡千里<公演情報>『テラヤマキャバレー』脚本:池田亮演出:デヴィッド・ルヴォー出演:香取慎吾成河伊礼彼方村川絵梨平間壮一花王おさむ福田えり横山賀三凪七瑠海(宝塚歌劇団)ほか【東京公演】2024年2月9日(金)〜2月29日(木)会場:日生劇場【大阪公演】2024年3月5日(火)〜3月10日(日)会場:梅田芸術メインホールチケット情報:()公式サイト:www.umegei.com/terayama_cabaret2024
2024年02月14日寺山の監督作品『草迷宮』で俳優デビューした三上博史が、寺山修司の没後40年を記念し『三上博史 歌劇-私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない-』を上演する。気になるその内容について、三上自身に語ってもらった。そもそものきっかけは、2008年から5月4日の命日に寺山修司記念館(青森県三沢市)で三上が続けている追悼ライブ。「当初は寺山さんが遺したテキストの朗読が中心だったんですが、近年では歌ったり、特に今年はバンドも入れたりして音楽が主体になっていたんです。で、これを三沢だけでやるのはもったいないね、と。そんな時、今回の製作会社さんからお声がけをいただいて。しかもせっかく紀伊國屋ホールでやれるなら、これまで大がかり過ぎて出来なかった演劇をやってみようということになったんです」寺山という異才をきっかけに誕生した俳優、三上博史。彼に寺山作品の魅力を訊くと、あるふたつのキーワードを挙げてくれた。「寺山って“下世話”と“崇高さ”、その両極を兼ね備えていると思うんです。下世話も突き詰めると崇高になるし、そうなったらもう臓腑まで掴めるというか(笑)。今回僕はそこまで行きたいですし、出来るだけ肉感的なことをやりたい。演劇実験室 万有引力という、肉体を持った人たちも手伝ってくれるわけですから。まぁ壮大な失敗になるかもしれませんけどね(笑)」現段階での構想については、このように明かす。「寺山のエッセンスみたいなものを、言葉を中心に抽出したいと思っています。それは『レミング』の影山影子や、僕もやらせてもらった『青ひげ公の城』の第二の妻、『さらば箱舟』のスエなど、そういったもので構成出来ないかなと。だから演劇とも言い切れないですし、朗読でも、コンサートでもない。蓋を開けてみないと本当にわからなくて。でも『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェルだって、ニューヨークで悶々としていた男の子が、やりたいことをやっちゃったらああいうものが出来たわけです。これもそういったものになりそうな気がしています」さらに三上は、若い人や演劇経験があまりない人に特に観てもらいたいと続ける。「今回は初体験みたいな感性を望んでいて。これを演劇的リテラシーで紐解いてしまうのはナンセンスですからね。だからなんかスコーン!と感じてもらいたいですし、まっさらな状態で来てもらえたらなと思います」公演は2024年1月9日(火)~2024年1月14日(日)まで。取材・文:野上瑠美子
2023年11月20日俳優たちがスポーツやゲームといった様々なジャンルでバトルを繰り広げる『ACTORS☆LEAGUE』とは一味も二味も違う『あくたーず☆りーぐ』。唐橋 充、髙木 俊、寺山武志がプロデューサー、総合演出は小林顕作が務め、俳優たちが絵画、音楽、ファッション、食など、アートの名のもとに集結。よみうりランド、HANA・ BIYORIの様々なエリアを貸し切って“アートの祭典”を展開する。開催まで1ヶ月程度となったタイミングで、プロデューサー3名に意気込みやプロジェクトの詳細を伺った。本家との違いもありつつ、変わらない楽しさや青春を届けたい――まずは意気込みをお願いします。寺山今年は本家『ACTORS☆LEAGUE』にも携わらせていただきましたが、やっぱり規模感やゴージャス感がすごいなと思いました。それとはまた違ったカラーで、同じように楽しかったと思ってもらえるように頑張りたいです。髙木他の『ACTORS☆LEAGUE』との違いは戦わないこと。本当に笑顔があふれるものにしたいと思っています。今回屋外エリアもあり、天候にも左右されます。当日はハプニングも起きると思いますが、そこも含めて楽しんでいただけるようなものにしたいです。唐橋本家は俳優たちが戦って、流れる汗や涙に大感動をいただけるイベント。分家のこちらは休息場というか。『ACTORS☆LEAGUE』って、とても懐かしさや青春を体感できるんです。ではその最たるもののひとつ、文化祭をやったらどうだろうかと。のんびりと勝敗のないところで。――それぞれがプロデュースする企画についてもう少し詳しく知りたいです。唐橋私は「HANA・BIYORI」という生花がたくさん展示されていて、時折花びらが落ちてくるような素晴らしい空間で、50名強の俳優の皆さんにご提供いただいた作品の展示を行います。さらに、4つの空間に粘土を置き、お客様にも作品を作っていただこうかなと。粘土を一個置くだけでも作品になる実感、みんなと時間や空間を共有できているという喜びを感じていただきたいという気持ちがあって参加型アートにしました。豪華ゲスト陣と作品を作るワークショップもあります。外では3人でアイデアを出した巨大オブジェが皆様をお迎えするのと、ミニステージでのライブペイントなども予定しています。髙木フードエリアはキッチンカーなどいろいろご用意して、1日目と2日目で内容も変える予定。色々な食事が楽しめるようなエリアにしたいと思っています。俳優とのコラボメニューがあったり、料理の仕上げを俳優が行ったりということも考えています。俳優さんたちの素の部分が見られるスペースになるかもしれません。寺山僕が担当しているイベントはかなり即興性が試されるものになると思います。各コーナーで俳優さんがあたふたしてしまう可能性もありますが、俳優だから表現できる直感を活かしたアートが生まれたら大いに盛り上がると思います。各エリアに見所が盛りだくさんのプロジェクト――特に楽しみにしている企画や注目ポイントを教えてください。唐橋まずは参加いただいている豪華俳優陣ですよね。とんでもない数のスーパースターが集まりました。アートを見た後でご飯に舌鼓を打ち、イベントを見て笑って外に出ると素晴らしいイルミネーションが見られます。みんなが集まるとこんなすごいことができるんだと感じています。髙木縁日エリアもあって、そこで色々楽しむと福引券をもらえるようになっています。その券をJU-JUエリアの抽選会場に持ってきていただくと参加賞から豪華景品まで色々当たります。サプライズ的な景品が当たる可能性もあり、かなり楽しいコーナーになると思います。寺山僕は他のおふたりが担当するエリアが気になりますね。打ち合わせを経てこんなふうにブラッシュアップしているんだ、さすがだなと思いますし、完成に向かう道のりと仕上がりがとても気になっています。――プロデューサーとして、お互いに期待することはありますか?寺山唐橋さんは知識量、「ここは絶対譲れない」というこだわりポイントに対する姿勢が素晴らしいです。「アート」というイベントの軸を担っていただいており、負担がかなり大きいと思いますが、本当に楽しみにしています。しゅんりーさん(髙木)は料理上手なことを知っているので、絶対成功間違いなし。細かい部分まできっちり仕上げる職人的なスキルが遺憾無く発揮されたエリアになると思います。コメディ俳優の先輩でもあるので、どんなエッセンスを入れてくるのか。心配になるくらい盛り上がるんじゃないかと思っています。髙木本人は認めてくれませんが、唐橋さんは僕らのリーダー。会議ですごく引っ張ってくれています。アートに対するこだわりが本当に強く、妥協しなきゃいけない部分があっても、その分新しいことを提案してくれる。その発想力にアーティストなんだなと感じましたね。唐橋さんのエリアは試行錯誤を重ねてすごく楽しい空間になると思います。寺山くんが担当するイベントエリアは、実は一番大変なんじゃないかと思うんですが、寺山くんっていい意味で馬鹿(笑)。面白いアイデアをどんどん提案してくれます。寺山くんとはコンビのような舞台をずっとやらせてもらっていて、そこでも助けられていました。イベントエリアは見たことのないような楽しい空間になると思います。唐橋僕は友達が少ないんですが、『あくたーず☆りーぐ』のプロデュースを通して友人ができた気がしています。僕はひとつのアイデアからなかなか離れられず、予備のプランのなさに落ち込むんです。でもふたりが窓口になったり翻訳家になったりしてくれて、3人寄れば文殊の知恵じゃありませんが、3人でよかったなと思いますね。それぞれ得意なこと、良さを出してくれるので打ち合わせが本当に楽しいです。のんびり楽しめる、いい意味でドキドキしないイベント――まだ1回目の準備段階ですが、今後も続くとしたらやってみたいことはありますか?寺山今回は「平和とアート」でしたが、チャンスがあるなら「平和と笑い」とかでやってみたいですね。普段はキラキラしているかっこいい俳優さんたちにコントや漫才をやってもらいたい。「高野洸の無限一発ギャグ百選」とか。唐橋いいねぇ(笑)。寺山絶対やってくれないだろうけど(笑)。この3人でまたやれるなら、「笑い」というテーマも楽しそうだと思います。髙木今回はよみうりランドという場所と絡んで色々考えていますが、次にやるならまた新しい場所でも面白いなと思いました。場所が変わるだけで無限に色々なものを生み出せそうな気がします。――最後に、楽しみにしている皆さんへのメッセージをお願いします。唐橋本家との決定的な違いは、戦わない・休息場ということ。共通点はその場限りということです。2日間ありますが、メニューやイベント登壇者は違いますから、ぜひ楽しみに来てください。髙木唐橋さんが「休息」というキーワードを出してくれましたが、本当にそうです。『ACTORS☆LEAGUE』は皆さんドキドキしながら観たと思います。でもこのイベント、いい意味で1個もドキドキしません!心臓に優しいです。自分のペースで、自分なりの楽しみ方を見つけてほしいです。寺山しゅんりーさんのおっしゃった通り、楽しみ方はお客様次第。多発的に色々な仕掛けと驚きを交えながら、アートを通して楽しめる場所を作れるように打ち合わせを重ねています。楽しもうという気持ちは持ちつつ、ハードルはあまり上げずに来てください(笑)。唐橋それ大事(笑)!取材・文:吉田沙奈<公演情報>『あくたーず☆りーぐ アートフェスタ in よみうりランド』プロデューサー:唐橋 充、髙木 俊、寺山武志2023年11月18日(土)・19 日(日)会場:よみうりランド / HANA・BIYORI(よみうりランド隣接チケット情報:公式サイト:
2023年11月13日俳優の香取慎吾が寺山修司役に初挑戦する主演舞台『テラヤマ・キャバレー』の新ビジュアルが1日、公開された。没後40年を迎え、その稀有な才能に再び注目が集まる寺山修司さん。もし寺山さんが今生きていたら、何を思い、何を表現したのか。虚実に満ちた寺山さんのパワフルな世界が、新進気鋭の作家・池田亮氏の脚本とデヴィッド・ルヴォーの演出、香取慎吾主演で立ち上がる。舞台は生と死が交錯するキャバレー。寺山さんの詞による多くの昭和の名曲を織り交ぜた、これまでにない驚きの音楽劇となる。このたび、同舞台の新ビジュアルとともに、あらすじも公開された。『テラヤマ・キャバレー』は、2024年2月9日~29日に東京・日生劇場、3月5日~10日に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。○■『テラヤマ・キャバレー』あらすじ1983年5月3日、寺山修司はまもなくその生涯を終えようとしていた。寺山の脳内では、彼を慕う劇団員がキャバレーに集まっている。寺山が戯曲『手紙』のリハーサルを劇団員と始めたところへ、死が彼のもとにやってきた。死ぬのはまだ早いと、リハーサルを続けようとする寺山。死は彼に日が昇るまでの時間と、過去や未来へと自由に飛べるマッチ3本を与える。その代わりに感動する芝居を見せてくれ、と。寺山は戯曲を書き続けるが、行き詰まってしまう。そこで、死はマッチを擦るようにすすめた。1本目、飛んだのは過去。近松門左衛門による人形浄瑠璃「曽根崎心中」の稽古場だ。近松の創作を目の当たりにしたことで、寺山の記憶が掻き立てられる。2本目は近未来、2024年のバレンタインデーの歌舞伎町へ。ことばを失くした家出女や黒蝶服、エセ寺山らがたむろするこの界隈。乱闘が始まり、その騒ぎはキャバレーにまで伝播。よりけたたましく、激しく肉体がぶつかり合う。寺山は知っている。今書いている戯曲が、死を感動させられそうもない、そして自身も満足できないことを。いまわの時まで残り時間。寺山は書き続けた原稿を捨て、最後のリハーサルへと向かう。
2023年11月01日2024年1月9日(火) から14日(日) にかけて紀伊國屋ホールにて、寺山修司没後40年記念公演『三上博史 歌劇 ―私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない―』が、上演されることが発表された。詩人・劇作家・脚本家・作詞家・評論家・小説家・エッセイスト・映画監督・写真家・劇団主宰など、あらゆる肩書きとともに時代を超えて今なお愛され、様々な人に影響を与え続けている寺山修司。出演は、その寺山によって“俳優”であり“表現者”という命を吹き込まれた三上博史。2015年に上演された『タンゴ・冬の終わりに』以来、実に約8年ぶりに『三上博史 歌劇』を上演する。本公演では、俳優業と併行して長年音楽活動も続け、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』をはじめとした演劇活動における芝居と音楽の融合を表現し続けてきた三上の魅力あふれる肉声に加えて、一流ミュージシャンたちが生演奏で素晴らしい楽曲や詩の数々をお届け。さらに、歌や詩の朗読のほか、演劇シーンもふんだんに盛り込み、伝説的舞台『レミング-壁抜け男』の影山影子役をはじめ、寺山作品の多種多様な登場人物を三上が早替わりで演じ分ける。共に作品を創り上げるのは、寺山修司没後20年記念公演として上演された『青ひげ公の城』で主演して以来約20年ぶりのタッグとなる、寺山主宰の演劇実験室天井桟敷の後継劇団=演劇実験室◉万有引力、そして演出に J・A・シーザー、上演台本に高田惠篤・寺山偏陸という生前の寺山と共に名作を生んできた盟友たちが顔を揃える。劇場は、寺山自身が生前最後に手掛けた天井桟敷の最終公演『レミング-壁抜け男』を上演した紀伊國屋ホールと、40周年に相応しい顔合わせが実現した。寺山修司撮影:有田泰而 提供:テラヤマ・ワールド三上博史は、高校1年生の時に寺山が監督を務めたフランス映画『草迷宮』のオーディションに合格し俳優デビュー。寺山との運命の出逢いから数年後には、紀伊國屋ホールで上演された天井桟敷の最終公演『レミング-壁抜け男』を座席からリアルタイムで観劇していた。寺山との出逢いが俳優として生きる道を決定づけ、以来本人が時に“呪縛”とさえ表現するほどの絶大な影響を受けてきた。寺山作品を演じ、歌い、後世に語り継いでゆくことが自身の使命という三上は、2008年から現在に至るまで毎年欠かさず、5月4日の命日に寺山の出身地である青森県三沢市の寺山修司記念館において追悼ライブを行っている。■三上博史 コメント寺山さんは僕が育っていくことのすべての種になっていた方です。その種は15歳で出会ったときに植え付けられていて、寺山さんの呪いがかかっているものでした。どんなことにチャレンジしても、どこかで寺山修司や天井桟敷に辿り着いてしまうんです。親離れする、乗り越えていくと思っても、やっぱり影響のある人に辿り着いてしまう。結局はお釈迦様の手のひらの上なんですよ。寺山さんの呪縛は一生ついて回るんでしょうかね、嫌だな(笑)。この舞台は、寺山修司記念館で続けてきたライブ、一方で地方の民話や古事記を朗読してきた僕自身の活動の流れの上にありますが、会場が、『レミング-壁抜け男』という天井桟敷が最後の公演をしたのが紀伊國屋ホールで、僕の中では大事な思い出の場所であり、敷居が高い劇場でもあります。そこで僕ができることを考えるとやっぱり演劇なのかなと思ったんです。でもライブは外せない。その合わせ技で『三上博史 歌劇』となりました。そして公演のサブタイトルは本当にいい寺山さんの言葉で、俳優として、一人の虚像として生きてきた僕にピッタリだと思っています。そんな僕の中の要素を総動員してお届けするものになるのは間違いありません。寺山さんのテキストで構成されることは決まっていて、誰も見たことのないものを目指します。比較されたり分析されても仕方のないものなので、肌感覚でガツンと楽しんでもらいたいですし、できるだけ先入観なく見てもらえたらと思っています。<公演情報>寺山修司没後40年記念公演『三上博史 歌劇 ―私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない―』2024年1月9日(火)~14日(日)会場:紀伊國屋ホール作:寺山修司演出・音楽・美術:J・A・シーザー共同演出:高田恵篤上演台本:高田恵篤、寺山偏陸音楽監督:横山英規■出演三上博史演劇実験室◉万有引力(髙田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、髙橋優太、今村博、山田桜子、三俣遙河、内山日奈加、曽田明宏)■演奏横山英規(Bass)エミ・エレオノーラ(Piano)近田潔人(Guitar)ASA-CHANG(Drums)■チケット発売日:11月予定公式サイト:
2023年10月24日俳優の香取慎吾が、来年2~3月に上演される舞台『テラヤマ・キャバレー』で主演を務め、今年没後40周年を迎えた劇作家・寺山修司さんを演じることが10日、発表された。演劇、映画、ラジオ、テレビ、詩といったおさまりきらないジャンルにおいて、人々を惹きつける数多くの作品、言葉は、今もなお輝き続け、当時の寺山さんを知らない若者の世代にも注目されている。この物語は、寺山さんが亡くなる前夜から始まる。47歳、死を迎えるその瞬間何を思ったのか? 自身の死をも劇化し人々に何かを残そうとした寺山さん。まだ残したい言葉がある、胸躍るようなスペクタクルが作りたい、人生という物語を完結させたくない、死を目前にしても、作品を創ることへの熱い思いは消えなかった。寺山さんの前に「死」という登場人物が現れ、「死」と寺山の間で取引が交わされる。「日が昇るまでに、私(死)を感動させられる作品を作る猶予をあげよう」。「死」を感動させるため、また寺山さん自身も満足するまで、寺山さん最後の作品を命がけで作ろうとする個性あふれる劇団員たちと共に作り上げた作品とは?演出には、さまざまな国で活躍してきたデヴィッド・ルヴォーを迎える。主演は、寺山修司役初挑戦となる香取慎吾に決定した。また共演者には、成河、伊礼彼方、村川絵梨、平間壮一、凪七瑠海(宝塚歌劇団)など、さまざまな舞台で活躍する役者がそろった。脚本は、新進気鋭の劇作家・池田亮氏が書き下ろし。そして、「あしたのジョー」他、寺山さん作詞の楽曲を数多く交えて、生演奏でオリジナル音楽劇として届ける。『テラヤマ・キャバレー』は、2024年2月9日~29日に東京・日生劇場、3月5日~10日に大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。デヴィッド・ルヴォーと香取慎吾のコメントは以下の通り。○■デヴィッド・ルヴォー「どんな鳥だって想像力より高く飛ぶことはできないだろう」- 寺山修司この作品は、寺山を「再現」することが目的ではありません。それは誰であれ、不可能な事だと思います。イギリスの演出家なら尚のこと、無理でしょう。寺山修司は社会的、または身体的な「のけ者たち」を作品の中心に据えていました。そんな彼は、今の世界をどう思うだろうか? 彼の眩しいほどの想像力の灯火は、嵐のような現代において、どれほど奇妙で、滑稽で、とんでもない美しさを我々に見せてくれるのだろうか? このプロジェクトが提案された時、自分にはやらないという選択肢はありませんでした。○■香取慎吾死を迎える寺山修司を演じます。デヴィッド・ルヴォーさんが奏でる寺山修司に、僕の今をぶつけます。熱いキャバレーになりそうです。心燃やして参加します。
2023年10月10日映画監督・寺山修司の没後40年記念として、「寺山修司映画祭2023」が、2023年5月18日(木)から5月21日(日)まで、渋谷・ユーロスペースにて開催される。映像の魔術師・寺山修司とは?寺山修司は、一瞬のうちに虜にされてしまう幻想的でカルトな映像作品を多く手掛けたことで知られ、映像の魔術師とも呼ばれる映画監督。1960年に製作された『猫学Catllogy』以来、寺山の実験映画のどれもが「映画は世界を網膜に炊きつけるのではなく、網膜から『世界を引きずり出す』」ことを目指したものであり、独特の危険な仕掛けに満ちていた。また、寺山は絶えずスクリーンの意味を問い続けた。たとえば、実験映画『審判』では、釘を打ち込むことを促された観客により、白いスクリーンは釘で埋め尽くされ、長編映画『書を捨てよ町に出よう』では、ラストで何も映っていない真っ白のフィルムを映写し、「続きの物語は観客である諸君らに作ってもらいたい」と投げかけられる。寺山が仕掛ける実験的な映像により、観客も一体となってスクリーンの意義について考えさせられるのだ。そんな寺山の映像作品は、カンヌ映画祭やベルリン映画祭、エジンバラ映画祭といった海外の主要映画祭で数々の賞を受賞。幻想とエロティシズムに満ちた映像作品や、虚構と現実の地平線に築き上げられた独特の世界観など、多くの魅力に溢れている。寺山修司による長編・中編・実験映画を一挙上映「寺山修司映画祭2023」では、長編作品の『田園に死す』『書を捨てよ町へ出よう』『さらば箱舟』、中編作品『草迷宮』、実験映画『ローラ』『審判』『迷宮譚』『ジャンケン戦争』など計19作品を上映。寺山修司によるシュールでアバンギャルドな作品の数々を楽しむことができる。【詳細】寺山修司没後40周年 寺山修司映画祭2023「映画監督・寺山修司」開催期間:2023年5月18日(木)~5月21日(日)会場:ユーロライブ住所:東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F内容:・寺山修司の長編、中編、実験映画上映・寺山修司と天井棧敷の関連グッズの販売<上映作品>・長編作品『書を捨てよ町へ出よう』『田園に死す』『さらば箱舟』『上海異人娼館』・中編作品『草迷宮』・実験映画『迷宮譚』『消しゴム』『一寸法師を記述する試み』『青少年のための映画入門』『疱瘡譚』『マルドロールの歌』『ローラ』『審判』『檻囚』『トマトケチャップ皇帝』『ジャンケン戦争』『蝶服記』『書見機』『二頭女−影の映画』
2023年04月15日映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』公開記念舞台挨拶が25日角川シネマ有楽町にて開催され、佐井大紀監督とタレントのフィフィが登壇した。本作は、56年前に作家である寺山修司さんが構成に携わった実験的テレビドキュメンタリー『日の丸』を、佐井監督が半世紀の時を経てリブートした映画。街行く人々に「あなたにとって日の丸とは?」という質問を矢継ぎ早に繰り返し、回答する人々から真実の顔を引き出そうとする。「TBSドキュメンタリー史上最大の問題作」と銘打たれた本作だが、作品を鑑賞したというフィフィは「この作品は日の丸について描いている作品ではないと思った」と感想を述べると「日の丸という話しづらい題材を使って、日本人の本質をどのように表に出すのかという手法が描かれている」と語る。フィフィさらにフィフィは、「日本人にとって日の丸ってとても議論しづらいテーマじゃないですか」と客席に呼びかけると「その答えづらい質問を使って、ずけずけと人の心をえぐってくる。私がインタビューされたらイラっとすると思う。日本人って相手に本心をぶつけるのが苦手な国民性。“日の丸”という題材を使って、心の奥底にある人の気持ちを引き出すというのは、とても面白い手法だなと思った」と笑う。佐井監督はTBSの新人研修で、寺山修司さんが携わったドキュメンタリーを観たというと「自分のなかに隠そうしているもの、話したくないものを突き動かされた。そんな思いを現代にも投げかけたいと思った」と映画制作の動機を語る。左井大紀監督寺山修司さんが手掛けたドキュメンタリーからは、50年以上の時が経過したが、フィフィは「50年前と今の人たちの日の丸に対する思いはほとんど変わっていないことに驚いた」と語ると「日本人は相手を受け入れる寛容さが美徳ではありますが、日本って何だろうということを発信していく力が弱い。そこがもっとうまくなれば。そういった“変わらなさ”を見せる映画なのかもしれません」と本質を突いていた。取材・文=磯部正和
2023年02月25日2月24日(金) より公開される『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』より、本編映像が公開された。劇作家の寺山修司が構成を担当し、TBSドキュメンタリー史上最大の問題作と呼ばれた『日の丸』を現代に蘇らせた本作。劇中では、ドラマ制作部所属で本作が初ドキュメンタリーとなる若干28歳の佐井大紀が、1967年と2022年の2つの時代を対比させることにより「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立つ。映像では「日の丸と言ったらまず何を思い浮かべますか?」「日の丸の赤は何を意味していますか?」「日の丸はどこに掲げたら美しいと思いますか?」「祖国と家庭、どちらを愛してますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」など、質問を浴びせかける場面が矢継ぎ早に流される。真摯に答える人、戸惑う人、いらだちを露わにする人など、インタビューされる人たちのどこかに真実の顔を覗かせる姿を映し出している。また、本作の公開を記念して、2月25日(土)・26日(日) に舞台挨拶の開催が決定した。本作のメガホンを取った佐井大紀監督のほか、フィフィ、安藤紘平、笹目浩之、コムアイ、松岡ひとみなど、スペシャルなゲストが登壇する。『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』本編映像<舞台挨拶情報>2月25日(土) 東京・角川シネマ有楽町時間:10:30の回(上映後)登壇:佐井大紀(監督)、フィフィ(タレント)■チケット発売オンライン:2月18日(土) より販売開始窓口販売:2月18日(土) 劇場オープン時間より販売開始TEL 03-6268-0015月25日(土) 東京・ユーロスペース時間:13: 20の回(上映後)登壇:佐井大紀(監督)、安藤紘平(映画作家)、笹目浩之(テラヤマ・ワールド代表)■チケット発売オンライン販売:2月22日(水) より販売開始窓口販売:2月22日(水) 劇場オープン時間より販売開始TEL 03-3461-0211月25日(土) 東京・アップリンク吉祥寺時間:16:00の回(上映後)ゲスト:佐井大紀(監督)、コムアイ(ミュージシャン)■チケット発売オンライン販売:2月17日(金) 12:00より販売開始窓口販売:2月17日(金) 劇場オープン時間より販売開始TEL 0422-66-5042月26日(日) 大阪・シネ・リーブル梅田時間:9:50の回(上映後)ゲスト:佐井大紀(監督)※以上予定■チケット発売オンライン販売:2月22日(水) 19:00販売開始窓口販売:2月23日(木) 劇場オープン時間より販売開始TEL 06-6440-5930月26日(日) 愛知・伏見ミリオン座時間:14:30の回(上映後)ゲスト:佐井大紀(監督)聞き手:松岡ひとみ(映画コメンテーター)※以上予定■チケット発売オンライン販売:2月17日(金) 12:00より販売開始窓口販売:2月24日(金) 劇場オープン時間より販売開始TEL 052-212-2437<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2月24日(金) 公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年02月21日TBSドキュメンタリー史上最大の問題作と呼ばれた作品を現代に蘇らせた『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が、2月24日(金) より公開される。このたび芸能界きっての読書家で劇作家・寺山修司の大ファンであるスピードワゴンの小沢一敬によるメッセージ映像が公開された。1967年に放送されたドキュメンタリー『日の丸』は、サブカルチャーの先駆者であり時代の寵児であった寺山が構成を担当。街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった挑発的な質問を次々とインタビューしたことから、長年タブーとされていた。だが、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」という思いから、今回初めてドキュメンタリーに携わる28歳の佐井大紀が、1967年と2022年の2つの時代を対比させることで“日本”や“日本人”の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立ち製作を行ったのが『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』だ。公開された映像では、普段から寺山の詩集を持ち歩くという小沢が本作を観た感想や作品から感じ取ったことを話す様子が収められている。小沢は「観終わってすぐは、何だったんだ?という感じ。僕がイメージしていた寺山修司さん、僕が今まで知っていた映画、そういうものではなかった。不思議な体験、いい刺激になりました」と初めて観た時の感想を話し、「気づきの映画ですよね」と評する。さらに「僕が思う寺山修司さんは、一番やわらかい、軟派な人。発想も、考え方も、足取りも、生き方も。飄々として、掴みどころがない」と言い、「それでいて、挑戦者であり、不思議な人。一言じゃいい表せない」と、寺山の魅力について語った。最後に「不思議な映画です。観終わった後、どんな感想になるか。10人いたら10人違うと思う。是非ご覧ください」とメッセージを締めくくった。『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』小沢一敬(スピードワゴン)メッセージ映像<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2月24日(金) 公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年02月17日さらに『なんでもエンタメ研究所』所長・荒牧慶彦をスーパーバイザーとして招聘! 唐橋 充、髙木 俊、寺山武志がプロデュースするアートフェスタ『あくたーず☆りーぐ』も開催発表!2月15日、『ACTORS☆LEAGUE 2023』の記者会見が行われ、高野洸、黒羽麻璃央、岡宮来夢が登壇した。“コロナ禍の今だからこそ、ライブエンターテインメントの楽しさを、興奮を、観客の皆様と分かち合いたい”という想いから、2021年7月に俳優・黒羽麻璃央が企画・プロデュースを担当し、【野球】×エンターテインメントの『ACTORS☆LEAGUE』第1弾を東京ドームで開催。総勢40名の俳優が東京ドームに集結し、熱戦を繰り広げ、多くのファンを楽しませた。2022年は黒羽の【野球】だけでなく、高野が【ゲーム】、岡宮が【バスケットボール】とエンターテインメントを融合させた新たな企画をプロデュースし、規模を広げて『ACTORS☆LEAGUE 2022』を開催した。そして2023年、第3弾となる『ACTORS☆LEAGUE 2023』の開催が決定した。6月19日(月)に高野洸プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Games 2023』を日本武道館で、7月3日(月)に黒羽麻璃央プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』を東京ドームで、10月11日(水)に岡宮来夢プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023』を東京体育館メインアリーナで開催する。競技が3種目に増えた昨年を振り返り、黒羽は「ゲームとバスケを外から見せてもらったことで、役者さんたちの普段とは全く違う姿、少年だった時の表情が見れて、尚且つお客さんも盛り上がってくれて、エンターテインメントって素晴らしいものだなって改めて実感しました。いい意味で、3つの競技がお互いに“負けないぞ”という気持ちがあって切磋琢磨しながら1年間素敵なACTORS☆LEAGUEイヤーを過ごすことができました」と一年を通して充実感があったと語った。続いて、それぞれが今年の目標(マニフェスト)を発表した。黒羽が掲げたのは「生」。「試合には台本がないので『生』(ライブ)だから生まれるものを大切にしたいですし、ACTORS☆LEAGUEって不思議なことにスターが生まれるんです。“今年はどんなスターが生まれるのか?”というのと“生まれ変わる”という意味を込めました」とその理由も明かした。その“生まれ変わる”が何かというと、「ユニフォームが生まれ変わります! そのへんも注目してください」と新情報を発表した。高野は「驚」を掲げ、「昨年、驚きの連続でした。今年もビックリさせられたらいいなと思っています。エンタメを詰めていって驚きを追求していきたいと思います」と理由を説明。さらに「僕も発表させてもらいます」と言って、「新しいチームができます」と新情報を明かした。岡宮が掲げたのは「祭!!」。「10月なのでまだ決まってません。でもやりたいことはたくさんあって、僕の頭の中で勝手にお祭りになっています。みんなで盛り上がって熱狂の渦にしたいですし、祭りは伝統的なものでもあるので、昨年のいいところは継続していきたい」と、いろんなアイデアが浮かんでいるということを匂わせた。ここで黒羽が「エンターテインメントの要素を強化するために、とある方にお声がけしました」と言って、スーパーバイザーとして招聘された【なんでもエンタメ研究所】所長・荒牧慶彦を呼び込んだ。「『ACTORS☆LEAGUE』も素晴らしいエンタメです。俳優がプロデューサーを務め、普段俳優としてしか知らない彼らの顔をスポーツを通して別の側面を見せる。素晴らしいエンタメだ! しかし成功は時に成長を妨げる一因になります。私は考えました。この『ACTORS☆LEAGUE』プロジェクトがより成長を遂げるために何が必要なのかを。切磋琢磨する仲間、いや! ライバルコンテンツが必要なのです」と言って、新たなプロジェクトをサプライズ発表した。それは、俳優・唐橋 充、髙木 俊、寺山武志による【アート】とエンターテインメントを融合させたLOVE&PEACEなプロジェクト『あくたーず☆りーぐ』、通称“ひらがな『あくたーず☆りーぐ』”だった。このプロジェクトの第1弾が、『あくたーず☆りーぐ アートフェスタ in よみうりランド』と題して、11月18日(土)・19日(日)の2日間にわたって東京・よみうりランドにて開催されることも決定。装を着た3人のプロデューサーが腕を組んで登場した。唐橋が「アートです」、髙木が「平和です」、寺山が「フェスです」と、“ひらがな『あくたーず☆りーぐ』”のテーマ3本柱をゆる〜く発表。公式ライバルということで、寺山が黒羽たちに「怖い?」と挑発するが、髙木は「本家(ACTORS☆LEAGUE)は戦ってるでしょ?こっちは戦いません。体力的にも戦えません」と平和主義だと主張。寺山も「戦うのが怖くなっちゃって。本家の方はバチバチじゃん。“そういうのやめよう!”って」と戦わないことをアピール。唐橋が「やりたいことがいっぱいあって精査中なので、『我こそは』という方を大募集しております」と俳優仲間に参加を呼びかけた。最後は、岡宮が「早速サプライズがあってビックリしてますが、今年もみんなで刺激をもらいながら素晴らしい1日を作れるように頑張ります」と、高野が「競技はナマモノなので去年と同じことをやっても違うものになると思いますが、新しいものも取り入れていきますので、ぜひ楽しみにしていてください」と、黒羽が「荒牧所長がいいサプライズを用意してくださいました。このACTORS☆LEAGUEがさらに幅広く、進化できるというのを僕自身確信しております。素敵なものをお届けできるようにこれからも頑張っていきます。二つのACTORS☆LEAGUEをこれからも応援していただけたらと思います」と、本家『ACTORS☆LEAGUE』のプロデューサー3人がメッセージを届け、黒羽と唐橋が握手をして、会見を締め括った。【プロデューサー&所長コメント】『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』 ★黒羽麻璃央 プロデューサー「今年も『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』を東京ドームで開催させて頂けることに、 プロデューサーであり、プレイヤーであり、野球人であり、『ACTORS☆LEAGUE』の 1ファンとして幸せな気持ちでいっぱいでございます。3年連続であの場所に立てることも誇りに感じてます。今回は、野球はもちろんですが、より皆様に楽しんでもらえるようエンターテイメントの 部分を強化してさらに、熱量の高い1日を過ごせるよう試行錯誤しながら作っていきたい と思っております。選手達もフレッシュなメンバーをさらに招集し(日本代表みたいな言い回しすいません) ベテランからフレッシュな面々、今年はこの日にどんなスターが生まれるのか僕自身も 楽しみです。WBCにも負けない盛り上がりを!皆様!是非お楽しみに!」『ACTORS☆LEAGUE in Games 2023』 ★高野 洸 プロデューサー「今年の『ACTORS☆LEAGUE in Games』は2回目の開催となりますが、 今回もゲームの楽しさをもっともっと広めたいです。そして前回とは違う面白さを目指して作っています。 また素晴らしいキャストの方々が揃っているので"驚き"もあるかと! 今年も奇跡が起きると思います。是非、会場で一緒に熱狂しましょう!」『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023』 ★岡宮来夢 プロデューサー「今年もプロデューサーを務めさせていただきます! 昨年たくさんの方に支えていただき、応援していただき、考えうる最高の1日になりました! 2023年はそれを踏まえて更にパワーアップしてお届けできるよう 練りに練っていきます! 今年もスポーツを通じて一緒に熱く盛り上がりましょう!!」『なんでもエンタメ研究所』 ★荒牧慶彦 所長「この度、「なんでもエンタメ研究所」の『荒牧所長』かつ 『スーパーバイザー』として招集されました荒牧慶彦です。大変光栄ではありますが僕自身に何が出来るかは分かりません。ですが持てるアイデア、コネクションを使い 2023年のイベントをより盛り上げるべく尽力致します。暖かく見守ってくださると嬉しいです。」『あくたーず☆りーぐ』★唐橋 充プロデューサー「髙木さん、寺山さんと共にひらがなの『あくたーず☆りーぐ』の準備をさせていただきます、唐橋と申します。人ゴミは苦手だけど喧騒のBGMには安心する、パーティーとかムリだけど祝うのは好き───そんな3人が集まり、こんな学園祭があったらいいな、と夢想いたしております。先日行われた数年振りの「対面」での打合せでは、「会う」って、本当にいいね…。と3人で、涙をこらえてしみじみいたしました。心温かな芸術祭にしたいと考えております」★髙木 俊プロデューサー「『ACTORS☆LEAGUE』とは別物のひらがなの『あくたーず☆りーぐ』がついに動きだします!今ある『ACTORS☆LEAGUE』は戦ってばっかりだ。僕たちは戦いません!平和がテーマです!もう見ててハラハラなんてさせません!なんかゆるーく幸せな気持ちになるだけの時間があってもいいじゃないですか。なんか分からないけど楽しかったね!って言われるようなイベントにしたい。アートという無限大の括りで、これからプロデューサー3人、そして、これから増えていくであろう沢山の協力者たちと楽しみます!つまり、仲間募集中です!」★寺山武志プロデューサー「『ACTORS☆LEAGUE』の御三方。まずは、ひらがな『あくたーず☆りーぐ』の公認お願いします!!決してご迷惑はおかけしません!!平和に楽しく笑顔で過ごす。そんな素敵な一日をプロデュースしたいだけなんです!あわよくばご出演お願いします!!皆様、最近心から笑えていますか?『あくたーず☆りーぐ』の世界へようこそ。そこの貴方、少し頑張りすぎてませんか?『あくたーず☆りーぐ』がお待ちしております」<開催概要>★高野 洸プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Games 2023』6月19日(月)日本武道館【公式HP】 ★黒羽麻璃央プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Baseball 2023』7月3日(月)東京ドーム【公式HP】 ★岡宮来夢プロデュース『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2023』10月11日(水)東京体育館メインアリーナ【公式HP】 ★唐橋 充・髙木 俊・寺山武志プロデュース『あくたーず☆りーぐアートフェスタinよみうりランド』11月18日(土)・19日(日)よみうりランド【公式HP】 ◆ACTORS☆LEAGUE 2023【公式HP】 ◆ACTORS☆LEAGUE【公式Twitter】 @Actors_League◆ACTORS☆LEAGUE 【公式YouTube】 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年02月16日『ACTORS☆LEAGUE 2023』の記者会見が15日に都内で行われ、黒羽麻璃央、高野洸、岡宮来夢、荒牧慶彦、唐橋充、高木俊(※高ははしごだか)、寺山武志が登場した。『ACTORS☆LEAGUE 2023』は、2021年より続く俳優によるイベントプロジェクト。高野プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Games』が6月19日に日本武道館、黒羽プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Baseball』が7月3日に東京ドーム、岡宮プロデュースの『ACTORS☆LEAGUE in Basketball』が10月11日に東京体育館、そしてアートをテーマとした『あくたーず☆りーぐ』が11月18日〜19日によみうりランドにて開催される。昨年に引き続き開催される野球、ゲーム、バスケについて、3人のプロデューサーはそれぞれテーマを発表。黒羽は「生。生まれる。試合には台本がないので、"生"でこそ生まれるものを大切にしていきたいですし、不思議なことにスターを生むんですよ。今年はどんなスターが生まれるのか。また生まれ変わるという意味を込めまして、この度ユニフォームが生まれ変わりますので注目していただきたい」と明かす。高野は「驚。本当に昨年も驚きの連続だったので、今回もびっくりさせられたら。ところどころにエンタメを詰めていって、驚きを追求したいなと思ってます」と掲げ、「新しいチームができます。ニューチームの予定です。スペシャルなチームになってるので楽しみにしていただきたいなと思います」と期待を煽る。岡宮は「祭。10月開催ですので、まだあまり決まっておりません。やりたいことは山ほどありまして、僕の頭の中で勝手にお祭りの状態になってるんです。フェスという意味でもありますし、とにかくみんなで盛り上がって熱狂の渦にしたいですし、文化祭みたいなテンションも好きなのでそういうものも入れたりだとか、お祭り騒ぎの熱狂的な感じにできたらと思っています」と表した。また「競技だけでなく、エンターテインメントの要素をより強化するため」として、黒羽からスカウトされた新たな人物として「なんでもエンタメ研究所」所長という設定の荒牧が現れる。荒牧は「アクターズリーグプロジェクトが成功しましたが、成功は時に成長を妨げる一因になってしまうんですよ。彼らにそれがあるとは言いませんが、奢りだったり油断だったり、そういうものは人間の心に誰しもが生まれてしまうものです。ですので、私は考えました。このアクターズリーグプロジェクトがより成長を遂げるためには何が必要なのか? 彼らには切磋琢磨できる仲間、いやライバルコンテンツが必要になるのではないか」と説明し、「君たちの公式ライバルと言っても過言ではないライバルコンテンツ」と、ひらがな『あくたーず☆りーぐ』の開催を発表する。『あくたーず☆りーぐ』プロデューサーである唐橋、高木、寺山はそろってレッドカーペットから登場。「アート」「平和」「フェス」の3本柱で行うことが発表され「本家は戦ってるでしょ? こっちは戦いませんし戦えません。体力的にも。平和なんです」(高木)、「怖くなっちゃって。丸くなっちゃって」(寺山)、「我こそはという方、大募集してます」(唐橋)と独特な空気を見せていた。
2023年02月15日TBSドキュメンタリー史上、最大の問題作と呼ばれた作品が半世紀の時を経て現代に蘇る『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の2月24日(金)公開を前に、太田光、LiLiCo、森達也監督、大島新監督ほか著名人11人からコメントが到着した。本作の基となったのは、1967年に放送され、放送直後から抗議が殺到、閣議でも偏向番組、日の丸への侮辱として問題視され、郵政省がTBSを調査するまでに至った『日の丸』。サブカルチャーの先駆者であり時代の寵児であった劇作家の寺山修司が構成を担当し、街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった挑発的な質問を投げかける。そんな長年タブーとされていた作品を、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」 という思いから、ドラマ制作部所属で、本作が初ドキュメンタリーとなる若干28歳の佐井大紀は、1967年と2022年の2つの時代を対比させることにより“日本”や“日本人”の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立った。そして、この度、本作を一足先に観た著名人11人からコメントが到着。テレビの限界に挑んだ本作について、爆笑問題の太田光は「テレビが変わろうとしていた時代のキッカケになったような番組で、その時代の事は凄く興味があるので、それを今やってみてどうなるかっていうのは、興味深くみましたね」とコメント。『i-新聞記者ドキュメント-』『FAKE』など自身も多くのドキュメンタリー作品を手掛ける森達也監督は「54年後の今、SNSなどの要素を加えながら新たに『日の丸』作品化を目指した佐井大紀の狙いは、決して成功とは言い難い。しかし佐井は、その失敗の過程を隠すことなく、ドキュメントとして提示する。見事な覚悟だ。失敗や肩透かしの要素に54年前の余白が重なり、またひとつ、時代の意味を問いかける作品が誕生した」と佐井監督へエールを送った。【著名人11人からのコメント全文】■太田 光(爆笑問題)テレビが変わろうとしていた時代のキッカケになったような番組で、その時代の事は凄く興味があるので、それを今やってみてどうなるかっていうのは、興味深くみましたね。寺山さんが考えていた問題定義とは、一体どこだったんだろう。実験としては面白いし、テレビ番組としても面白いなと思いましたね。■LiLiCo(映画コメンテーター)違う時代に同じ質問を日本人に投げかけて、どんな答えが出るのか。その答えから紐解く、昔と今の日本人の考え方。是非ご覧ください。■赤ペン瀧川 (映画プレゼンター)世にも珍しいドキュメンタリーのリブート作品!監督が繰り出す過激な路上インタビューが浮き彫りにする現代人のアイデンティティー。我々は幸せなのか?明るい未来が待っているのか?全観客に問う問題作!■大島新(ドキュメンタリー監督)作中で繰り返される問いに自らの答えを探し、その答えと作中で答える人の回答がまるで違うことに居心地の悪さを感じながら見続ける。「国家」と「個人」の関係とは何か。若き監督によるこの野心的で挑発的な企みを、大いに支持したい。ただし、タイトルに寺山修司の名を入れたのはいただけない。萩元晴彦のために言っておく。■森 達也(映画監督/作家)日の丸とは日本国の象徴。つまり日の丸とは何かとの設問は、あなたにとって日本とは何かとの設問と同義である。一言で答えられるはずがない。言いよどむ。目を逸らす。寺山修司と萩元晴彦の狙いはこの余白にあった。だからこそテレビなのだ。54年後の今、SNSなどの要素を加えながら新たに『日の丸』作品化を目指した佐井大紀の狙いは、決して成功とは言い難い。しかし佐井は、その失敗の過程を隠すことなく、ドキュメントとして提示する。見事な覚悟だ。失敗や肩透かしの要素に54年前の余白が重なり、またひとつ、時代の意味を問いかける作品が誕生した。■Licaxxx(DJ)寺山の作品に込められる質問は思考の鍵である。あなたはずるずると続く生ぬるい夢から、叩き起こされることになる。起きたはずなのに広がる悪夢が現実。私はみんなで、逃げたくなっても、その現実を直視したい。■小林知之(地図地理芸人)“日の丸”多くの人に愛されながら、こんなにも色の意味や歴史を知られていない国旗は他にないと思う。この映画を機にタブー視することない、ひらかれた日の丸でありますように。そして日の丸、国旗に興味を持ってくれたらうれしいです。■上出遼平(ディレクター)インタビュアーが記録用紙であればこそ、編集の主体が浮き上がる。情緒を制限すればこそ、漏れ出るそれが立ち上がる。石を投じられた静かな水面の波紋の奥に、佐井大紀の顔が浮かんで消える。■寺坂直毅(放送作家)テレビで放送されるドキュメンタリー。ほとんどを録画し、観終えたらハードディスクから消去するのですが、この『日の丸』だけは今もずっと消せないんです。取材する事への執念が、どれよりも強すぎるから……。■守安敏久(宇都宮大学教授・国文学者)寺山修司は「偉大な思想などにはならなくともいいから、偉大な質問になりたい」と語っていた(『歌集・田園に死す』跋)。寺山の危うい問いかけに果敢に挑んだ佐井大紀は、映画の荒野に自ら「旗を掲げた」といえる。■吹浦忠正(NPO法人世界の国旗・国歌研究協会共同代表)佐井大紀が寺山修司の作品と手法をまねた2番煎じかと、甘く考えてみてみましたが、短歌でいうなら「本歌取り」、二つの情緒と訴えるものを真面目に考えさせられました。「自分の旗を掲げよう!」「日の丸と対面しよう!」『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2月24日(金)公開
2023年02月14日ドキュメンタリー映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の公開記念イベントが2月9日(木)、都内で行われ、寺山修司の大ファンだという小沢一敬(スピードワゴン)と作品を手掛けた佐井大紀監督が出席した。時代の寵児・劇作家の寺山修司が構成を担当し、1967年2月の放送直後から抗議が殺到したTBSドキュメンタリーの問題作『日の丸』。当時、閣議でも偏向番組や日の丸への侮辱として問題視された同作を、佐井監督が街ゆく人たちに「日の丸の赤は何を意味していますか?」など、挑発的な質問を投げかけるスタイルを継承し、『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』として現代に蘇らせた。「僕が思う寺山修司さんという存在は、言い方が難しいですけど、軽やかな人。だからこそ、ヘビーな題材も、遊び心じゃないですけど、こういう視点で作られたのかなと」と語る小沢は、「メッセージ性というより、『世の中には、こんな見方もあるよね』っていう、視点を変えることの“気づき”をくれる。今はSNSもあるし、情報も多いから、答えを決めてしまいがちだけど」と作品の魅力を語った。小沢一敬(スピードワゴン)また、佐井監督が手掛けた『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』については、「寺山修司が実験、挑戦したように、監督も同じようにした。ひょっとしたら、40~50年後にこの作品をもとに、次の世代のクリエーターが実験してくれるかもしれない。ぜひどんなジャンルの映画なのか、劇場で確かめてほしい」とアピール。「ひとつだけ残念なことがあった」と切り出し、「今日の楽屋で用意してくださったのが、日の丸弁当かなと思っていたら、サンドイッチだった」と笑いを誘った。佐井監督も、小沢が指摘する寺山の“軽やかさ”に大きく同意し「おもちゃにするじゃないですけど、センシティブな題材をクリエイティブな方法で、人々の心に波風立たせている。大きなクエスチョン・マークになりたい、それが寺山修司さんのやりたいことでは」と魅力を分析。「1967年は東京オリンピックと大阪万博に挟まれた年でしたが、2022年もちょうど同じで。世の中変わったと言われますが、定点観測的に何が浮かび上がるのか、今やる意味があると思った」と『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の意義を強調していた。佐井大紀監督取材・文・撮影:内田涼<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2023年2月24日(金) 全国公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年02月09日TBSドキュメンタリー史上最大の問題作と呼ばれた作品を現代に蘇らせた『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が、2月24日(金) より公開される。このたび「TBSドキュメンタリー映画祭2023」のアンバサダーを務める映画コメンテーターのLiLiCoによるメッセージ映像が公開された。1967年に放送されたドキュメンタリー『日の丸』は、サブカルチャーの先駆者であり時代の寵児であった劇作家の寺山修司が構成を担当。街ゆく人々に「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった挑発的な質問を次々とインタビューしたことから、長年タブーとされていた。だが、「現代に同じ質問をしたら、果たして?」という思いから、今回初めてドキュメンタリーに携わる28歳の佐井大紀が、1967年と2022年の2つの時代を対比させることで“日本”や“日本人”の姿を浮かび上がらせようと、自ら街頭に立ち製作を行ったのが『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』だ。公開されたメッセージ映像では、LiLiCoが本作を観た感想や作品から感じ取ったことを話す様子が収められている。LiLiCoは「この映画を観てまずみんなが考えるのは、(同じ様な質問を)自分が聞かれたらなんて答えようかなってこと。だから自分を見つける旅だと思う」だと本作の観方を提示し、「いきなりああやってマイクを向けられると、自分の中のウィットな答えを引き出さないといけないという、答えよりも顔とか目を見るのが面白かったですね」と本作の面白かった点を挙げた。さらに「みんな、日本人は言いたいことを言わないっていうけど、私は全くそういう風に思っていない」と言い、「ドキュメンタリーって描いているものはリアルでこれですよって、でも自分がどうかみ砕くかは自由。この作品を見て自分に問いかけてみてほしいなと思う」と、ドキュメンタリーの魅力について語った。最後に「違う時代に同じ質問を日本人に投げかけて、どんな答えが出るのか。その答えから紐解く、昔と今の日本人の考え方。大きな劇場で見れますので、是非ご覧ください」とメッセージを締めくくった。『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』LiLiCoメッセージ映像<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2月24日(金) 全国公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年02月01日2月24日(金) より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほかで全国公開されるドキュメンタリー『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』より、TBS DOCSチェアマンである爆笑問題・太田光のメッセージ映像が公開された。1967年2月の放送直後から抗議が殺到し、閣議でも偏向番組や日の丸への侮辱として問題視され、郵政省がTBSを調査するに至ったTBSドキュメンタリー史上最大の問題作『日の丸』。本作は、時代の寵児・劇作家の寺山修司が構成を担当し、普段考えないような本質に迫る挑発的な質問を人々に投げかけた同ドキュメンタリーを、半世紀の時を経て『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』として現代に蘇らせた作品だ。公開されたメッセージ映像では、太田が本作を観た感想や作品から感じ取ったことを話す様子が収められ、映像の中で太田は「テレビが変わろうとしていた時代のキッカケになったような番組」だと『日の丸』のことを評論。「どう表現するかというのは、テレビマンとして色々考えていたんだろうと思うと、その時代の事は凄く興味があるので、それを今やってみてどうなるか」と、本作の面白かった点をあげ、さらに「とにかくアポなしで、(一般の人に)パッと質問を矢継ぎ早にぶつける映像を見るだけでも興味深い。寺山さんが考えていた問題定義とは、一体どこなんだろう」と寺山が『日の丸』に込めた本意について考えを巡らせた。そして、「日本人って、無関心である人が大半で、ふわっとしてるんだよね。国家とか祖国ってものに対して、強い思いをあまり持ってない。僕はそこが日本人のしたたかさであり、あやふやさで、外国からは非難されるけど、そこが日本人の良さだと思う」と、激動の時代を経てきた日本人について語った。最後は「あなたにとって日の丸とは何か?という質問を過去と未来の日本人に問い続け、そして日本人がどう変わったのか、あるいは変わってないのか、ということを感じさせてくれる映画となっております」とメッセージを締めくくった。TBS DOCSチェアマン太田光 メッセージ映像<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2023年2月24日(金) 全国公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年01月24日2月24日(金) より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国公開されるドキュメンタリー『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』の予告編が公開された。1967年2月の放送直後から抗議が殺到し、閣議でも偏向番組や日の丸への侮辱として問題視され、郵政省がTBSを調査するに至ったTBSドキュメンタリー史上最大の問題作『日の丸』。時代の寵児・劇作家の寺山修司が構成を担当し、普段考えないような本質に迫る挑発的な質問を人々に投げかけた作品が、半世紀の時を経て『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』として現代に蘇る。手掛けたのは、本作が初ドキュメンタリーとなる若干28歳の佐井大紀。「現代で同じ質問をしたら、果たして?」 という思いから自ら街頭に立ち、インタビューを敢行。1967年と2022年の2つの時代を対比させることにより「日本」や「日本人」の姿を浮かび上がらせる。予告編では「TBSドキュメンタリー史上最大の問題作が現代に蘇る」というセンセーショナルなナレーションとともに、街ゆく人に「日の丸の赤は何を意味しているか」や「祖国と家庭どちらを愛しているか」といった、挑発的で無機的なインタビューを矢継ぎ早に行う様子が切り取られる。真摯に答える人、いらだちを露わにする人など、映し出されるのは過去、そして現代の日本と日本人の姿。「国家」とは何かを追い続けていた寺山による「挑発」に込められた思惑や驚異のトリックが、当時を知る関係者から赤裸々に語られる。『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』60秒予告<作品情報>『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2023年2月24日(金) 全国公開監督:佐井大紀出演:高木史子/シュミット村木眞寿美/金子怜史/安藤紘平/今野勉語り:堀井美香/喜入友浩(TBSアナウンサー)公式サイト:
2023年01月11日前代未聞の映像実験ドキュメンタリー『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』が、2023年2月24日(金)より角川シネマ有楽町、ユーロスペース、アップリンク吉祥寺ほか全国公開されることが決定した。本作は、劇作家・寺山修司が構成を担当し、1967年に放送されたドキュメンタリーを基にリブートした作品。「日の丸の赤は何を意味していますか?」「あなたに外国人の友達はいますか?」「もし戦争になったらその人と戦えますか?」といった本質に迫る質問を、街行く人々に次々とインタビューしていくさまを映し出した本作は当時、放送直後から抗議が殺到し、閣議で問題視されるなど、TBSドキュメンタリー史上、最大の問題作とも呼ばれた。「現代に同じ質問をしたら、果たして?」 という思いから立ち上がったのは、本作で初めてドキュメンタリーを手がけることになった若干28歳の佐井大紀。自ら街頭に立ち、1967年と2022年のふたつの時代を対比させることにより、“日本”や“日本人”の姿を浮かび上がらせた。解禁された特報映像では、“日の丸”について矢継ぎ早に質問を繰り出す、2つの時代の街頭インタビューの様子が切り取られている。普段は考えることのないような、挑発的な質問に対するインタビュー対象者の生々しい表情と戸惑いが印象的だ。“国家”とは何かを追い続けていた寺山修司が、この“挑発”に込めた思想や本当の狙いとは?寺山修司没後40年となる2023年によみがえる、“むき出しのドキュメンタリー”に注目だ。映画『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』特報『日の丸~寺山修司40年目の挑発~』2023年2月24日(金)公開©TBSテレビ
2022年11月15日寺山修司命日に捧ぐ初期短歌や昭和精吾がよんだ弔辞の再現、遺稿の詩などマイクと生演奏で語る90分昭和精吾事務所(代表:こもだまり)主催、寺山修司命日公演詩劇『われに五月を2022』が2022年5月4日 (水・祝) ~2022年5月5日 (木・祝)に高円寺K’sスタジオ(東京都杉並区)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 公式ホームページ Twitter(@showa_terayama) 装置もなく語りだけで情景を鮮明に想起させる昭和精吾の技法による《言語の洪水》を浴びよ!マイクを使い、彼の詩や短歌をたたみかける。寺山修司命日、もっともソリッドな形式で送る詩の激流、『われに五月を』!マイクを用いて語る元 天井桟敷・昭和精吾の技法により、寺山修司の言葉の力を、その情景を鮮明に想起させる昭和精吾事務所。本公演のキャストはこもだまり、西邑卓哲、梶原航、常盤美妃と、オーディション通過者の上入佐 秀平。5日夜の回のみ特別ゲストとして演劇実験室◎万有引力に在籍20年となる森ようこが出演。また、初代代表である故・昭和精吾は映像で、こもだと長篇叙事詩『李庚順』を上演する。劇音楽アルバム「仮面劇・犬神」は今夏全国発売。音楽監督は西邑卓哲(ACM:::/FOXPILL CULT)。ゲストとして J・A・シーザーが 1 曲書き下ろし、吉田達也(ドラム)ほか、声の出演で新高けい子(元 演劇実験室◎天井桟敷)、小林桂太・森ようこ(共に演劇実験室◎万有引力)、 白永歩美(月蝕歌劇団)、紅日毬子(虚飾集団廻天百眼)ら現代のアングラ界の俳優が参加する。本公演にて、音源に収録される新高けい子の音声も一部公開される。※演劇実験室◎天井桟敷、万有引力の「◎」は中が●が正式表記過去公演より過去公演より【演目について】30分にわたって青森の母親殺しを語る『長編叙事詩 李庚順』は、こもだが昭和精吾映像とコラボで。詩人で寺山修司記念館館長・佐々木英明が構成した、初期短歌による『短歌掛け合い〜燃ゆる頬森番海の休暇』。1970年に寺山が主催した告別式で昭和精吾がよんだ弔辞『力石徹よ』と、その時歌われた『あるボクサーの死』の再現。寺山修司の遺稿と言われる詩『懐かしのわが家』などを、次々とマイクで語る。音楽は、昭和精吾が使ってきたJ・A・シーザー楽曲と、音楽監督・西邑卓哲による楽曲とアコギ生演奏で綴る90分。撮影:荒川れいこ[zoisite]/過去公演『氾濫原3』「曽根崎心中」舞台写真昭和精吾事務所1984 年設立。演劇実験室◎天井桟敷伝説のアジテーター[昭和精吾]の唯一無二の語りの 技術を継承する劇団。舞台装置もなく、語りだけで情景を鮮明に想起させる手法は「言語の洪水」と称され、中毒性を持つ。2015 年の昭和精吾の逝去を受け、現在は女優・演出家のこもだまりが二代目代表を務める。 昭和精吾と共に 17 年活動し、技法を継ぐこもだ、イッキ(アクロスエンタテインメント/ なめくじ劇場)に加え梶原 航(航跡)が新加入。音楽家で映像作家の西邑卓哲(ACM::: /FOXPILL CULT)が音楽監督を務める。 J・A・シーザーの楽曲による詩劇のほか、西邑卓哲の楽曲による映像音楽劇を製作。公演概要昭和精吾事務所寺山修司命日公演詩劇『われに五月を2022』公演期間:2022年5月4日 (水・祝) ~2022年5月5日 (木・祝)会場:高円寺K’sスタジオ(東京都杉並区梅里1-22-22パラシオン高円寺B1-100号)作:寺山修司音楽:J・A・シーザー/西邑卓哲構成・演出:こもだまり(昭和精吾事務所/ACM:::)音楽監督:西邑卓哲(昭和精吾事務所/ACM:::/FOXPILL CULT)■出演者こもだまり(昭和精吾事務所/ACM:::)西邑卓哲(昭和精吾事務所/ACM:::/FOXPILL CULT)梶原航(昭和事務所/航跡)常盤美妃(舞台芸術創造機関SAI)上入佐秀平【音声/映像出演】イッキ(昭和精吾事務所/なめくじ劇場/アクロスエンタテインメント)昭和精吾【特別ゲスト】(5日夜のみ)森ようこ(演劇実験室◎万有引力)[協力]テラヤマ・ワールド/寺山修司記念館/アクロスエンタテインメント/ACM:::/FOXPILL CULT/航跡/なめくじ劇場/舞台芸術創造機関SAI/演劇実験室◎万有引力■公演スケジュール5月4日(水祝) 19:005月5日(木祝) 15:00/19:00※開場は、開演の15分前■チケット料金一般前売:3,500円当日:4,000円24歳以下前売:2,500円当日:3,000円(全席自由・税込) 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月27日寺山修司といえば、昭和に人気を博した劇作家であり詩人で歌人。軽妙でリリカルな文体で描き出す世界は、どこか妖しく不可思議でありながら、人間くさくてユーモラスでもある。いまだ根強いファンを持つ作家の20代後期の作で未上演となっていた戯曲『海王星』が、山田裕貴さん主演で上演される。寺山修司が書き下ろした未上演の幻の音楽劇が初演。「これまで映画にも舞台にもなっていない戯曲を、みなさんの前でお披露目できるというのは、とても光栄なことです。ただ…めちゃくちゃ難しい。最近自分がお芝居をしていて、どういう気持ちでここにいるのかわからなくなることってなかったんです。でも今回の役に関しては、自分の中で気持ちがうまく繋がらなくて、その状態のままセリフを発するということに、すごく難しさを感じています」そして一拍おいてから「この人がどういう声で話すのか。どんな間で、それがどれくらいの音圧でしゃべるのか。今、呼吸はどうなっていて、心臓のバクバクはどれくらいなのか。そんなところから悩んじゃって…」とも。つまり普段、そこまで追求し演じているということなのだろう。「考えすぎなのかもしれないですけど、一回違うと思い始めると細かいところまで気になってきちゃうんです。共演のみなさんはまず動いてみるということができるのですが、映像の仕事が圧倒的に多い僕には、頭と体を切り離して動くということがなかなかできないんですよね」演じるのは、船の難破で父を亡くした青年・猛夫。ホテルを舞台に、父への想いと、父と再婚するはずだった魔子に惹かれていく自身の恋心との狭間で苦悩する姿が描かれる。「演出の眞鍋(卓嗣)さんから説明していただいたのは、登場人物はみな、追い求める理想像とは違う現在の自分に劣等感を抱いている人たちだということ。その劣等感やコンプレックスを隠すために、夜な夜な集まってドンチャン騒いで寂しさを紛らわしている。理想と現実という両極端のベクトルが反作用を起こして、気持ちの中でゴチャゴチャしてほしい、役としても俳優としても内側にカオスを持っていてほしいと言われました。だから今は、そのカオスを一生懸命やろうとしています」いつだってそうやって悩み考えて考えて、あのどこか生々しさを感じさせる役が生まれてくるのだ。「不器用だからめちゃくちゃ考えるんだと思います。そうしながらやっていくうちに、わからなかった感情に気づいたり、しゃべる声や動きがしっくりくる瞬間があるんです。ただ、しっくりきすぎるのもよくなくて。きれいに見えすぎてしまっていないかということも、疑ってみないといけない。…なんか嫌なんです、“お芝居です”と見えてしまうことが。誰かの人生をのぞいているような感覚で観てもらいたいんです」映画にドラマにと今年最も活躍した俳優のひとりと言っていいだろう。「僕はまだ、こんな作品をやりたいです、と自分から言えるような俳優ではないと思っています。ただ、熱量を持って僕にぜひと言ってくださるならば、できる限り応えたいと思っています。今回の舞台もそう。声をかけてくださった方たちもだし、僕が出てるからと観に来てくださる方々、みんながよかったと思えるものにできたらと思っています。今回くらいカオスを抱えた役を演じるのは、もしかしたら初めてかもしれない。今はまだどう表現したらいいかわからないけれど、だからこそ表現の仕方が見つかった瞬間、すごく気持ちがいいかもしれないです」PARCO PRODUCE 2021 音楽劇『海王星』戦艦の船底にあるホテル。父親が乗った船が難破し、悲しみに暮れる猛夫(山田)の前に、父の婚約者の魔子(松雪)が現れる。互いに惹かれ合うが、死んだはずの父(ユースケ)が生還し…。12月6日(月)~30日(木)渋谷・PARCO劇場作/寺山修司演出/眞鍋卓嗣音楽・音楽監督/志磨遼平(ドレスコーズ)出演/山田裕貴、松雪泰子、清水くるみ、伊原六花、大谷亮介、中尾ミエ、ユースケ・サンタマリアほか全席指定1万3000円ほかパルコステージ TEL:03・3477・5858大阪、富山、宮城、青森、名古屋公演あり。やまだ・ゆうき1990年9月18日生まれ。愛知県出身。最近の出演作に、映画『東京リベンジャーズ』『燃えよ剣』など。主演ドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(フジテレビ系)は今月放送予定。ジャケット¥91,300パンツ¥52,800(共にコモン スウェーデン/ジェムプロジェクター TEL:03・6418・7910)シューズ¥51,700(フェランテ/トゥモローランド TEL:0120・983・522)その他はスタイリスト私物※『anan』2021年12月8日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・森田晃嘉ヘア&メイク・小林純子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年12月06日寺山修司が「天井棧敷」結成前の1963年に書いた未上演の音楽劇『海王星』が12月6日より、東京・PARCO劇場で初演される。それに先立ち、フォトコールと記者会見が開催され、出演する山田裕貴、松雪泰子、ユースケ・サンタマリア、音楽・音楽監督を務める志磨遼平(ドレスコーズ)、演出の眞鍋卓嗣が出席した。出港しない船上ホテルで、主人公・猛夫(山田)と父の婚約者・魔子(松雪)が出会い、愛し合うが、そんな2人の前に、海で遭難死したと思われていた父・彌平(ユースケ)が生還し現れる。山田がPARCO劇場の舞台に立つのは初めて。松雪は『藪原検校』、ユースケは『タンゴ・冬の終わりに』以来のPARCO劇場出演となる。山田裕貴山田は「僕ら登場人物の感情の奥の奥、隅の隅まで伝えるには、どうしたら良いか。相当の技量と精神力が必要だなと思うし、集中力を切らさず演じなければいけない」と初日を迎えて緊張した面持ち。「感情がフラットでいられるシーンがないので、苦しいですよ(笑)」と役柄を語り、「若輩者で未熟者で、力不足を感じている日々ですけど、それがやりがいですし、日々進化していく舞台になれば」と闘志を燃やしていた。松雪泰子この言葉に、松雪も「私のバディである山田裕貴くんと一緒に、緊張感を途切れさせず、最後まで表現していくのが大きな役割。そこに集中したい」と共闘を誓い、「これまでの寺山作品とは、また違った印象を受け取っていただける豊かな作品になるよう頑張りたい」と抱負のコメント。ユースケも「もっと違う次元の、今まであまり見たことない感覚になるはず」と手応えを示した他、「眞鍋さんは僕らに優しく真摯に寄り添ってくれる。僕、ガミガミ怒る演出家、嫌いなんですよ!」と暴走する場面もあった。ユースケ・サンタマリア昨年、第55回紀伊國屋演劇賞 個人賞及び、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞した眞鍋氏が今回、PARCO劇場初進出を果たし「いよいよ来たかという感じ」と武者震い。「丁寧かつ大胆に練り上げ、作り上げてきた。フォトコールを見て、自分自身、鳥肌が立ち、ゾクゾクしている」と期待を寄せた。眞鍋卓嗣(演出)志磨遼平(音楽・音楽監督)かつて「毛皮のマリーズ」として活動し、寺山修司からの影響を大きく受けた志磨は「残されていた詩に曲をつけるわけで、恐れ多いですけど『作詞:寺山修司/作曲:志磨遼平』という共作ができるなんて、夢にも思わなかった」と感無量。作曲については「キャストの皆さんに当て書きした感覚」だと説明し、「実際にご本人に歌っていただけるのは光栄」と話していた。ドレスコーズによる生演奏も、本公演の大きな見せ場となる。取材・文・写真=内田涼【公演概要】PARCO PRODUCE2021音楽劇『海王星』作:寺山修司演出:眞鍋卓嗣音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)出演:山田裕貴松雪泰子清水くるみ伊原六花佐藤誓冨永竜山岸門人澤魁士眼鏡太郎野々山貴之内田慈坪井木の実白木原しのぶ小山雲母片桐美穂金井美樹島ゆいか吉井乃歌大谷亮介中尾ミエユースケ・サンタマリア2021年12月6日(月)~2021年12月30日(木)会場:PARCO劇場※大阪(森ノ宮ピロティホール)、富山(オーバード・ホール)、宮城(東京エレクトロンホール宮城)、青森(弘前市民会館 大ホール)、愛知(名古屋 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール)で公演予定公式WEBサイト
2021年12月06日寺山修司が「天井棧敷」結成前の1963年に書き下ろした『海王星』を、新生PARCO劇場にて初上演。主演の灰上猛夫を演じる山田裕貴に話を訊いた。舞台は嵐で立ち往生中の船上ホテル。亡くなった父・彌平の婚約者・魔子と恋に落ちた猛夫だが、そこに彌平が生きていたという知らせが入り……。脚本を読んだ感想を、山田はこう語る。「物語の描かれ方としては、人間の感情が入り乱れた愛憎劇、というかたちにはなっていると思います。でも僕が脚本を読んだ時にストレートに入ってきたのは、“愛ってなんだろう?”という感情。この世にはこんなにも愛情があふれていて、人を好きになるということは誰もが経験しているけれど、結局“愛ってなに?”と。なんか悩んでしまいましたね」さまざまな“愛”を寺山の美しい言葉の数々で紡ぎ出す本作。中でも山田に響いたというのがこのセリフだ。「魔子さんの『あなたを作ったのは、お父さんなんかじゃない。あなた自身なんだから』というのは、僕自身の人生でも感じたことがあります。父と子の関係というところで、小さいころからコンプレックスというか、普通ではない感覚があって。そこは猛夫とシンクロする部分ですし、この役を生きていくうえでプラスになるかなと。言葉には表せない細かな感情や発する声に滲み出るもの、振り向く時のスピードに至るまで、すべてに影響していくと思います」役が乗り移ったかのような、リアリティのある演技が魅力的な山田。猛夫という役に対する、現段階でのアプローチ方法を訊ねると……。「まず常に思っているのは、“魂まで変われ!”ということです。いつも“俺消えろ!”と思っていて、今回だったら灰上猛夫のことを徹底的に考えたり、彼の気持ちを知ろうとすることが、役づくりではないかなと。やっぱり役者って、人の気持ちがわからないと出来ない仕事なんです」ちなみに本作は音楽劇。ドレスコーズの志磨遼平が音楽を手がける。「今は一切行けていないですが、僕、とにかくカラオケが大好きなんです!だから歌えることへの喜びはとても大きいです。志磨さんの楽曲は、儚く、悲しい感じで、これを舞台上で歌ったらどんな世界になるんだろう?とすごく考えさせられるものばかり。次にこの音がくるんだ!?ここで間が入るんだ!?みたいな面白さもあって。猛夫としてこれをどのように表現していけばいいのか。日々研究していきたいと思います」公演は12月6日(月)開幕のPARCO劇場での東京公演を皮切りに、大阪、富山、宮城、青森、名古屋と各地を巡る。取材・文:野上瑠美子
2021年11月12日寺山修司が「天井棧敷」結成前の1963年に書いた未上演の音楽劇『海王星』が、東京・PARCO劇場で2021年12月に初演される。『中国の不思議な役人』(1977)、『青ひげ公の城』(1979)をPARCO劇場に書き下ろし、演出するなど同劇場ともゆかりの深い寺山修司。『海王星』は、出港しない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父と息子と父の婚約者の甘く哀しい祝祭劇で、寺山の詩的な音律が映える台詞と、想像力をかきたてる魅惑的で怪しい登場人物によって彩られる世界は、まさに「寺山ワールド」の原点といえる。主人公となる息子・猛夫を演じるのは大ヒット映画『東京リベンジャーズ』など注目度&人気爆発中の山田裕貴、父・彌平の婚約者・魔子をPARCO劇場『藪原検校』での好演も記憶に新しい松雪泰子、そして彌平を2015年の『タンゴ・冬の終わりに』以来のPARCO劇場出演となるユースケ・サンタマリアが演じる。演出を手がけるのは、昨年、第55回紀伊國屋演劇賞 個人賞及び、第28回読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞し今もっとも勢いにのる眞鍋卓嗣がPARCO劇場初進出。かつて「毛皮のマリーズ」として活動し、寺山修司からの影響を大きく受けた志磨遼平(ドレスコーズ)が作曲を手がける。今回はドレスコーズの生演奏による上演とのことで、そちらも見逃せない。以下、あらすじと演出の眞鍋卓嗣と山田裕貴、松雪泰子、ユースケ・サンタマリアのコメントを紹介。上段左より大谷亮介清水くるみ伊原六花中尾ミエ/下段左より松雪泰子山田裕貴ユースケ・サンタマリア【あらすじ】舞台は、戦艦の船底にある「北海岸ホテル」。嵐で船出を先延ばしにされた怪しげな人々が集まり、かりそめのパーティーに興じている。主人公・猛夫は一人落ち込んでいる。父、彌平の乗る船が嵐で難破し死んでしまったのだ。悲しむ猛夫のもとに、父と再婚し、義母となるはずだった魔子が現れる。彌平の思い出を語り合う内に惹かれ合う猛夫と魔子、しかし、死んだはずの彌平が、生還したことにより、悲恋へと舵を切る。恋仇となった仲の良い親子、さらに猛夫を慕う那美と悪魔的少女そばかすの存在が、3人の恋慕を悲劇的に加速させる。そして、魔子の心は揺れるまま、彌平との結婚式を迎える。物語は、この5人を軸に、ブルースを唄う老婆や昆虫採集の少女たちなど寺山修司的な登場人物が現れ、様々な心情を唄い踊り、物哀しい祝祭劇を彩っていく。【眞鍋卓嗣(演出)コメント】この戯曲をはじめて読んだ時、「天井棧敷」創立前の作品ということもあってか、確かに寺山修司だけれども寺山修司じゃないような、そんな感想を持ちました。本家寺山ワールドの偉大さを感じながらも、天井棧敷への道を辿らなかったかも知れないもうひとつのオルタナティブな道を模索するつもりです。山田裕貴さんはじめ魅力的なキャストの皆さん、志磨遼平さんの楽曲と共に現在の私たちのエンターテイメントを目指したいと思います。【山田裕貴コメント】舞台の出演が決まるたび、まだ舞台経験が少ないからでしょうか、独特の緊張感に包まれます。音楽劇ということで、歌もあり、そして、贅沢な生演奏の音に包まれる中で、その音の力を借りながら世界に没入したいです。灰上猛夫という男を生きるにはかなり心や魂をすり減らすことになるだろうなと。愛とはなんなのか、人間は生まれながらに愛情というもの追い求めて、生きていますが、愛を追い求める人間たちはどのように削られ、どのような人生を辿るのか、そんな物語をぜひご覧ください。このようなご時世ではありますが、ぜひ、愛の物語を生で感じていただきたいです。PARCO劇場でお待ちしています。【松雪泰子コメント】寺山修司さんが「天井棧敷」結成前に書き下ろされた幻の音楽劇『海王星』、このたび初演になります。今は、寺山ワールドを体験できる喜びにあふれています。半世紀以上を経た今、寺山さんが生きた時代とは、異なる時代を生きる我々が生み出す『海王星』がどんな世界に立ち上がるのか。キャストの一人として、今から楽しみでなりません。幻想的な世界観を劇場で体感していただく観客の皆様の五感に、いやそれ以上の感覚に届く作品になりますよう稽古に励みたいと思っております。この度、演出家の眞鍋さん、そして音楽を担当される志磨遼平(ドレスコーズ)さん、皆様とのコラボレーションも、とても楽しみにしております。2021年12月、PARCO劇場今年最後の上演になります。劇場にてお待ちしております。【ユースケ・サンタマリア コメント】寺山修司作品に飛び込むのは2度目です。一度目は映画でした。今でも強烈に覚えている。暑い熱い夏の日々でした。因みに山田裕貴君も出演しています。そして、今回2度目の寺山作品。それも舞台上で生身で演じ、歌う、、、勝手に不思議なご縁を感じて震えます。今回は飛び込むというより、浅瀬からゆっくり深く深く潜ってゆく、、、そんなイメージでいきます。是非、PARCO劇場でお待ちしていますね。ブーストを2段階 上げます。上演は2021年12月6日(月)から12月30日(木)まで、東京・PARCO劇場にて。チケット一般発売は10月上旬を予定している。【公演概要】PARCO PRODUCE2021音楽劇『海王星』作:寺山修司演出:眞鍋卓嗣音楽・音楽監督:志磨遼平(ドレスコーズ)出演:山田裕貴松雪泰子清水くるみ伊原六花佐藤誓冨永竜山岸門人澤魁士眼鏡太郎野々山貴之内田慈坪井木の実白木原しのぶ小山雲母片桐美穂金井美樹島ゆいか吉井乃歌大谷亮介中尾ミエユースケ・サンタマリア2021年12月6日(月)~12月30日(木)会場:PARCO劇場※大阪、富山、宮城、愛知ほかで地方公演予定公式WEBサイト
2021年08月12日戸田恵梨香&永野芽郁がバディを組む「ハコヅメ」の3話が7月21日放送。山田裕貴演じる武志の“諭し方”に「語り口メチャクチャよかった」「染みた」などの声が集まるとともに、三浦翔平演じる源の“人たらし”ぶりにも多くの反応が投稿されている。本作は戸田さんと永野さん演じる凸凹交番女子ペアを通じ、身近なようで意外と知らないお巡りさんの笑いあり涙ありのリアルな日常を描いていく交番エンターテインメント。警察学校を首席で卒業したほど優秀で、刑事課のエース刑事から町山交番勤務になり、新任の川合とペアを組み指導にあたる、藤聖子を戸田さんが、安定収入を求めてたまたま警察官になったが、交番勤務にやりがいを感じられず辞めようと思っていた時に、藤と出会う川合麻依を永野さんがそれぞれ演じるほか、いつものらりくらりしていて、とにかく楽に仕事をすることを第一優先に考えている「ハコ長」こと町山交番の交番所長、伊賀崎秀一にムロツヨシ。天性の人たらしで「取り調べの天才」として、被疑者を“落とす”能力は署内随一な源誠二に三浦さん。今は源とペアを組んでいるが、以前は藤ともペアを組んでいたことがある山田武志に山田さん。「仕事内容が新撰組に似ているから」という理由で警察官を目指した新撰組オタクの牧高美和に西野七瀬。平山祐介、千原せいじ、渕野右登らも共演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。刑事課から呼び出された川合が町山警察署へ向かうと、源と山田から「知らない男にへんなことをされた」という女子高校生に話を聞いてほしいと頼まれる。初めて一人で被害者に聴取することになる川合は、被害の状況を聞き出そうとするあまり、被害にあった女子高校生、彩菜(畑芽育)の気持ちに寄り添うことを疎かにしてしまい…というのが今回のストーリー。その後事件の目撃者が現れ、事件の状況を再現しながら話を聞いていくと、彩菜が当初証言していた以上の事をされていたと判明。藤にもっと覚悟を持って聴取に臨むべきだったとしっ責された川合を、山田は再現人形の補修を手伝ってほしいとその場から連れ出す。そして川合に「隙だらけの捜査じゃ、被害者も、被疑者の人権も守れない」と諭す。「川合さんに山田くんが諭す場面が厳しくも優しくて印象強かった」「説教というよりじっくり諭す感じでさ…大事な事が詰まってた」「諭すポジションの山田裕貴さんの語り口メチャクチャよかった」「山田さんの説諭が染みた。被害者も被疑者にもちゃんと向き合おうって優しく後輩に諭すのカッコ良かった」など、山田の“諭し方”に視聴者から絶賛の声が集まる。また今回のエピソードでは万引き犯が「源に来て欲しい」とリクエストするシーンも。取り調べのためだけに駆り出されたこともあるほどの彼の“人たらし”ぶりにも「人たらし特殊能力をおばあちゃんに発揮する源先輩かっこよかった~」などの感想が多数寄せられている。(笠緒)
2021年07月22日3月24日(水)本日深夜に最終回が放送される水ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘3」のクランクアップ写真が到着。さらに、本作の映画化が最終回直前スペシャルイベントにて発表された。本作は、和田雅成、高橋健介、高木俊、黒羽麻璃央、spi、立石俊樹、有澤樟太郎、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、小西詠斗、唐橋充が出演する、都会の片隅にひっそりと佇む一軒のアパート「サクセス荘」で、夢を叶えるべく奮闘する住人たちの姿を描いた作品。4月からは、「サクセス荘3 mini」として続くことが決定しているが、そんな中今回新たにこの冬、映画化されることが決定。出演者やストーリーは随時発表していくという。その発表が行われた「『サクセス荘3』最終回直前スペシャルイベント」のアーカイブが「ストリーミング+」にて3月27日(土)深夜1時まで配信中。チケット販売は24日(水)深夜1時までとなっている。そして今夜の最終回は、いつにもなく賑やかなサクセス荘で、紛失した虎次郎(spiさん)のマイクをみんなで探していたり、チャップ(定本さん)の作品のためにムーさん(玉城さん)やマカロン(立石さん)たちが撮影を手伝っていたり、各々がリビングで過ごしていると、サー(荒牧さん)が突然帰ってきて…というあらすじだ。水ドラ25「テレビ演劇 サクセス荘3」はテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知にて放送中。テレビ東京・テレビ大阪は毎週水曜深夜1時28分~、テレビ愛知は毎週水曜深夜1時35分~。「テレビ演劇 サクセス荘3 mini」は4月5日より毎週月曜日深夜3時20分~テレビ東京「あにレコTV」内のミニコーナーにて放送。※4月5日、12日、19日の放送は、5分遅れの深夜3時25分から。テレビ大阪、テレビ愛知、BSテレ東/BSテレ東4K放送でも放送予定。※高木俊の「高」は、正しくは「はしごだか」(cinemacafe.net)
2021年03月24日新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘3』に出演する、小西詠斗さんにお話を伺いました!1度のリハーサルで即本番。しかも一度スタートしたら最後まで止まれないノーカットの一発勝負。アドリブ力が問われる舞台に近いスリリングな状況をテレビの世界に持ち込んだ、新感覚ドラマ『テレビ演劇 サクセス荘』の第3期がスタート。「稽古はないしノーカットなんで、放送の尺にうまく合わせなきゃいけなくて、毎回、舞台とはレベルが違うパニックです(笑)。途中でお芝居をテンポアップさせたり延ばしたり、アドリブで調整していかなきゃいけなくて苦労しました」そう話すのは、第2期より参加の小西さん。前回は「必死すぎて何も考えられず、一瞬で終わってしまった」そう。新シリーズが始まっても「やっぱ慣れません」と苦笑い。「毎回、台本と違うことが普通に起こるんです。結構セリフを噛んじゃったりしたんですけど、共演のみなさん…とくにゴーちゃん役の和田雅成さんがツッコんだりしてくださるんで、失敗すると、ついゴーちゃんを見てしまいます。僕は予想外の展開が好きなんで、いろいろ起きてほしかったりするんですけど(笑)」演じるケニーは、マジシャンを夢見る青年。しかし時には超能力めいた不思議なパワーを発揮することも。「場の空気が読めない、ちょっと浮いたキャラクターです。相当変わっているようなので、この先、みなさんの予想を超えるようなお芝居も入れていけたらと思っています」サクセス荘は成功を夢見る若者たちが暮らすシェアハウス。小西さんにも、そんな頃があったのだろうか。「もともと俳優を目指していたわけじゃないんです。でも初めて小劇場の舞台に立った時、俳優としてやっていけたら幸せだなって思うようになりました。稽古が始まった当初は何もできなかったんですが、稽古が進むうち、台本を何度も読み込んで次はこういう言い回しにしてみようって考えるようになって。そうしたら、ちょっとですが評価されるようになり、嬉しかったんですよね。同じ台本でも演じる人によって違いますし、正解がないので、それをずっと考えられるのが面白いです」今後、「自分からアドリブを仕掛けられたら」との果敢な発言も。「見て、どこが台本でどこがアドリブか考えるのも楽しいですよね」『テレビ演劇 サクセス荘3』毎週水曜25:28~テレビ東京ほかにて放送中。脚本/徳尾浩司、川尻恵太(SUGARBOY)、ニシオカ・ト・ニール監督/川尻恵太出演/和田雅成、高橋健介、髙木俊、黒羽麻璃央、spi、立石俊樹、有澤樟太郎、定本楓馬、玉城裕規、寺山武志、小西詠斗、唐橋充(劇中部屋番号順)©「テレビ演劇 サクセス荘3」製作委員会こにし・えいと2000年1月21日生まれ、広島県出身。舞台『刀剣乱舞』堀川国広役で注目される。1月21日に初の写真集『瞬間』が発売されたばかり。春に上演予定のミュージカル『黒執事』への出演も控える。※『anan』2021年2月3日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2021年02月01日80年代ジャンプ黄金期のドタバタコメディ漫画・舞台化第3弾「舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪!修学旅行編~」が、11月18日(水)~11月23日(月・祝) 草月ホール(東京)で上演される。この度、一堂零役の平野良、 出瀬潔役のもう中学生、 大間仁役の高木晋哉(ジョイマン)の「奇面組」メンバーと、 熱血教師・事代作吾役のなだぎ武の、 舞台化第1弾から続投として出演となるメンバーに、俳優と芸人の融合だからこそできた爆笑の舞台の裏側を聞いた。公演: 発売日:発売中・公演視聴チケット¥3,500・【数量限定】会場限定パンフレット付チケット¥6,500内容:公演視聴+パンフレット・稽古場秘蔵映像付チケット¥8,000内容:公演視聴+公稽古場風景ダイジェスト映像・【数量限定】推しグッズ付チケット内容:公演視聴+パンフレット+アクリルキーホルダー京都ver.・お目当てキャストブロマイドセット付ブロマイドは平野、 和田は6枚(A&B)セット、 寺山、 井深、 もう中学生、 高木は3枚セットとなります。平野良、 和田まあや(乃木坂46)¥8,600寺山武志、 井深克彦、 もう中学生、 高木晋哉(ジョイマン)¥8,000※「推しグッズ付チケット」の内容に関しましては会場で販売される公演グッズと同じものとなります。<公演概要>舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪! 修学旅行編~2020年11月18日(水)~11月23日(月・祝)@草月ホール原作:新沢基栄(集英社文庫コミック版)脚本:田中大祐演出:なるせゆうせい(オフィスインベーダー)出演:平野 良、 寺山武志、 もう中学生、 高木晋哉(ジョイマン)、 井深克彦/和田まあや(乃木坂46)、 西田薫子/宮下雄也/なだぎ武 ほか公式サイト: チケット:
2020年11月11日‘80年代に連載され人気を博した学園ギャグマンガの金字塔の舞台化第三弾「舞台『ハイスクール!奇面組3』~危機一髪!修学旅行編~」が11月18日(水)に開幕する。ヒロイン・河川唯(かわゆい)を演じる和田まあや(乃木坂46)と、第一弾から演出を手掛けるなるせゆうせいに話を聞いた。‘17年、’18年に上演し、3作目となる今作を「ひとつ集大成的なものになると思う。終わるわけじゃないんですけど(笑)」と話すなるせ。今回もつくるのは「昭和の空気感のあるドタバタ劇」。「僕の中ではドリフです。小学生から大人まで楽しめる、あのドタバタな感じを今回もやっていきたい。今だからこそ、みんなが笑って楽しめるものがつくりたいです」そんな本作に初めて参加する和田は、コントライブの経験はあるが、芝居の舞台に立つことも初めて。「新しいことに挑戦したい気持ちは常にあるのですが、舞台には苦手意識があって、お話をいただいたときに『本気で頑張らないとできない』と思いました。だからこそ挑戦したいです」と意気込む。それに対しなるせは「和田さんは河川唯にぴったりですよ。河川唯ってその名の通りかわいいけど、どこか抜けている。ただの“かわいい子”ではないんです。和田さんにもそういう魅力がある。だから今回は、和田さんの良さをそのまま引き出せたらと思っています」と太鼓判を押す。今回は、主人公・一堂零と河川唯の恋も描かれるそうだが、和田は「ラブは初めてです(笑)。でも一堂零役が、以前コントライブでご一緒した平野良さんなので安心しています。そのとき、すっごく助けていただいたんですよ」と笑顔。今回の“修学旅行編”は、原作・新沢基栄の希望で生まれたオリジナル作品で、どのような展開になるのかは幕が開いての楽しみだ。今回も、和田や平野のほか、寺山武志、もう中学生、高木晋哉(ジョイマン)、井深克彦、なだぎ武らバラエティ豊かなキャストが出演。もう中学生や高木は劇中でネタを披露することもあるが「“役に近づく”というよりも“役を自分に近づける”イメージ。役者の肉体を通すから、そういうプラスアルファはあっていいし、こういう冒険は舞台ならではのものだと思ったから。だから河川唯にも、『和田まあや』が出てきてほしいです」(なるせ)。和田は「私のファンの方々は、私に舞台はできないんじゃないかと心配していると思う(笑)。そこをいい意味で裏切りたいです。がんばっている姿を観てもらえたら」と意気込んだ。公演は11月18日(水)から23日(月・祝)まで東京・草月ホールにて。文:中川實穂
2020年11月09日Rock Opera『R&J』の第1弾ビジュアル、及び新たな出演者・公演スケジュールが8日、公開された。同作は、"今まで誰も観たことがない“ロミオ&ジュリエット”として、ロミオ役・佐藤流司とジュリエット役・仲万美、ロレンス神父役の陣内孝則の出演が発表されていた。脚本・演出は鈴木勝秀が務める。第1段ビジュアルでは、佐藤と仲の2人がこれまでのロミオとジュリエット像を覆すような挑戦的な視線を向けている。また、藤田玲、諸星翔希、田淵累生、オレノグラフィティ、山岸門人、諸橋沙夏、平井琴望、寺山武志、冨田昌則、AKANE LIV、コング桑田と、脇を固める実力派俳優の出演が明らかに。東京公演は日本青年館ホールで6月14日〜23日、大阪公演は森ノ宮ピロティホールにて7月4日〜7日。
2019年03月08日9月5日(水)東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで本番を迎える『ギャグマンガ日和 向かい風100%』の稽古場へお邪魔した。稽古場の扉を開けた瞬間から、次々と笑顔で挨拶する出演者やスタッフたち。風通しの良い稽古場では、この日、通し稽古が行われた。【チケット情報はこちら】本シリーズは一話完結型のシュールなギャグ漫画の舞台化。第四弾となる今作は、漫画家を目指す青年の青春物語だ。主人公・夢野カケラ(谷佳樹)と受手マモル(上田悠介)は、甲子園を目指す黄金のバッテリー。そして「三上を甲子園に連れてって」とふたりを応援するヒロイン・三上ドブ子(多田愛佳)。3人は全身でギャグを繰り出し、全顔面で百面相をし続け、青春真っ盛りの15歳を演じる。意気揚々と高校生活をスタートさせた彼らだが、カケラが目指したのは野球の甲子園ではなく『マンガ甲子園』だった!さらに地球侵略に来た宇宙人まで現れ、3人の高校生活、そして恋模様はどうなるのか……。何も考えずに笑える力技の脱力系ギャグは健在だが、舞台オリジナルキャラクターを何人も登場させ、まさかの涙を誘うダイナミックな青春物語に。磯貝龍虎、寺山武志、宮下雄也、南米仁らが体力とキレのあるぶっ飛び系キャラクターで物語を掻き回し、市川刺身、いーま、鈴木そぼくらが脱力系キャラクターで物語をさらに掻き回す。全員が場の空気を読まないトンチンカンな行動をとり、物語の中心となる三人を翻弄する。カケルとマモルそれぞれの家族を演じる服部ひろとし、小野由香、あまりかなり、堀越せな(天音みほとWキャスト)は、3人を案じながらも、その過剰さが結果的にカケルらをピンチに追い込んでしまうことも。舞台上のそれぞれが、笑わせようと全力を尽くす。スタッフからは時折、我慢が吹き出すような笑い声が上がる。演出のなるせゆうせいも、真剣な顔で舞台の隅まで目を走らせながら、時々こみ上げる笑いに口元を震わせていた。原作では、見た目から笑いを誘うキャラクターたちが登場する。しかしこの日は通し稽古なので、衣装も美術もない。それでも俳優たちの勢いと次々と起こるトンデモ展開に笑わされる。気づいた時には、3人の青春の日々に手に汗握っている。まるでギャグとスポ根を詰め合わせた青春少年漫画。原作ファンなら進化した『ギャグ漫画日和』に出会え、苦手な方も原作を好きになってしまいそうな、ギャグと情熱たっぷりの舞台だ。公演は9月9日(日)まで。チケットは発売中。取材・文:河野桃子
2018年08月31日