寺島しのぶ、足立梨花、清原果耶、中村ゆり、倉科カナ、伊藤歩という原作キャラクターの再現性を重視した実力派女優たちが集う、「連続ドラマW 湊かなえ ポイズンドーター・ホーリーマザー」から特報映像とポスターが解禁となった。本作は人気作家・湊かなえが、人間の情念をえぐり取るように母と娘、姉と妹、友達、男と女の複雑な関係を描き、直木賞候補作となった短編集を連続ドラマ化。登場人物それぞれが犯してしまう過ちは、角度を変えれば成功あるいは幸福にも見えてくる。“人生も人間も、ある一面だけで判断することはできない”ことが、このドラマの最大のテーマとなっている。そんな本作のポスターが完成。寺島さんら6名の主演女優の写真に入っている“タイトル”と“役名”はそれぞれの直筆。“タイトル”には「ポイズンドーター」「ホーリーマザー」など、各話を象徴するキーワードともいえる気になる言葉が並んでいる。加えて、“ポイズンワールド”が垣間見られる特報映像も公開。映像中に流れるのは、子どものころに聞いたことのあるような、懐かしくも、どこか怖さと“中毒性”のあるメロディー。これはドラマオリジナルソングの「だいじな子」。本作の世界観を表現するためにエンディングテーマとして作曲され、ドラマ本編のエンディングでは、各話に登場する“毒(ポイズン)”を抱えた女性たち6名が歌いつなぐ仕掛けも。今回の特報でも、彼女たちの不穏な歌声を耳にすることができる。各話主演女優以外にも、話題性豊かなキャスト陣が並んだ本作。第1話「ポイズンドーター」には注目の若手女優・山田杏奈、「M-1グランプリ」2017年王者でもあるお笑い芸人・村田秀亮(とろサーモン)、ドラマ初出演の元NHKアナウンサーの登坂淳一らが出演。第3話「罪深き女」では、高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が殺人犯役で鮮烈な演技を見せるなど、全話でメインキャスト総勢37名という豪華競演が実現。さらに、ある物語の登場人物が、別の物語でも鍵を握る人物として登場するなど、この“ポイズンワールド”の中には様々な仕掛けが隠されているという。「連続ドラマW湊かなえポイズンドーター・ホーリーマザー」は7月6日22時より毎週土曜WOWOWプライムにて放送(全6話)。※第1話無料放送(text:cinemacafe.net)
2019年05月28日女優の寺島しのぶが、5日に放送されたトーク番組『密会レストラン』(NHK総合 23時~)で、昨年9月に亡くなった女優・樹木希林さんの言葉を振り返った。同番組は、寺島とKing & Princeの岸優太がゲストを招き、恋愛遍歴を聞くトークバラエティ。その中で、夏木マリと「歳を重ねた夫婦の愛の育み方」のテーマで対談するコーナーがあり、寺島は「結婚って難しい」と吐露しながら、樹木さんとのエピソードを語り始めた。2007年にフランス人と結婚した寺島。発表後に会った樹木さんは、「結婚したんだってね。異国の人だって?」と反応しながら、「しのぶちゃん。これだけは言っておくけど、誰と結婚しても一緒だから」「結婚したからにはその人を極めた方がいい」とアドバイスされたという。寺島は、「違うと思って結婚するのもあるけど、『結局自分は変わらないから一緒だと思うよ』と言ってくださって」と今でも支えとなっている樹木さんの言葉を思い出し、夏木も「名言ですね」と感激していた。
2019年05月06日「愛に生きる女」を情熱的に演じてきた女優・寺島しのぶと「King&Prince」の岸優太がMCを担当、豪華なゲストを迎え“愛”について学んでいくNHK総合「密会レストラン」が5月5日(日)に放送される。渋谷の某所にひっそりと佇むレストラン――「愛に生きる女」を情熱的に演じてきた女優・寺島さんが密かに営む「密会レストラン」。ここでのルールはただ一つ、「この店に来たら、恥ずかしがらずに、恋の話を楽しむ」こと。このレストランでギャルソンとして寺島さんを手伝いながら“愛”について学んでいくのが、いま一番熱いアイドル「King&Prince」の岸さん。岸さんに愛を教えるゲストとしてスガシカオ、土屋アンナ、夏木マリ、澤穂希、稲川淳二、武井壮、千原ジュニア、「怒髪天」増子直純、ミッツ・マングローブ、「平成ノブシコブシ」吉村崇らが出演。出演者全員の秘密の一面が明かされる“恋愛遍歴ラブヒストリー”を紹介。スガさんは「恋愛偏差値が低すぎた…」と若き日の失恋を告白、土屋さんは「上手な別れ方」を自身の経験を交じえ解説。千原さんは「マスコミに追いかけられる恋」の苦労を語り、女子サッカー元日本代表の澤さんも「夢と愛の間で揺れた過去」を明かすなど、ゲストたちの素の人生が浮かびあがっていく。さらにレストラン特製の密会部屋では夏木さんと寺島さんによる深すぎる大人のラブトークも展開。どんな至言・名言・迷言が炸裂するのか…目が離せない。ジャニーズJr.としての活動中に「仮面ティーチャー」で俳優デビュー、その後「近キョリ恋愛 ~Season Zero~」や「お兄ちゃん、ガチャ」などを経てドラマ、映画と展開した『黒崎くんの言いなりになんてならない』や『ニセコイ』などにも出演。俳優としても躍進中の岸さんだが、昨年デビューし大ヒットを連発中の「King&Prince」としての1stアルバム『King & Prince』が6月19日(水)に発売される。ゲストのスガさんは3年ぶりとなる『労働なんかしないで光合成だけで生きたい』が現在好評発売中。デビュー20周年を迎えたスガさんの魅力が詰まった1作になっている。「密会レストラン」は5月5日(日)23時~NHK総合で放送。(笠緒)
2019年05月05日湊かなえの第155回直木賞候補作となった短編集を連続ドラマ化する「ポイズンドーター・ホーリーマザー」。この度、先日発表された寺島しのぶに続き、各話の主演キャストが決定した。原作は、人気作家・湊かなえが、母と娘の関係を軸にしながら人間の情念を抉り取るように描き、第155回直木賞候補作ともなった同名短編集。母と娘、姉と妹、友だち、男と女…愛おしい愚か者たちが織りなす6つの物語には、“ポイズン(毒)”を抱えた女性たちが登場する。「自分は毒親なのか私は毒娘だったのか。今まで生きてきた自分の人生も振り返りつつ、今1人の息子を持つ母としてどういう感情がこの作品に投影できるのか、楽しみ」と語っていた寺島さん。第1話「ポイズンドーター」、そして第2話「ホーリーマザー」では、そんな寺島さん演じる過干渉な母・佳香と、足立梨花演じる逆らえない娘・弓香が2話を通して対峙する。そして、第3話「罪深き女」では清原果耶が全ては自分のせいだと信じ続ける少女・幸奈を、第4話「ベストフレンド」では中村ゆりがライバルに嫉妬心を燃やしながら脚本家を目指す涼香を、第5話「優しい人」では倉科カナが優しすぎて殺人を犯してしまう明日実を、第6話「マイディアレスト」では伊藤歩が奔放な妹と対照的に愛猫だけに心を開いて生きてきた淑子をそれぞれ演じ、原作のキャラクターの再現を重視したキャスティングが実現した。足立さんは「寺島さんの娘役、そして1、2話という大事な話数、表題のお話。不安で仕方ありませんが、頂いた弓香という役を自分なりにやり切ったと思います。寺島さんとのバトルにも注目してほしい」とプレッシャーを乗り越えて演じた役についてコメント。また清原さんは、「撮影中は異世界にのめり込んだような、そんな感覚でした」とふり返りながら役と向き合ったことを明かし、「ただ一つ言えるのは、きっと彼女もこの世界のどこかに存在していて生きているという事。リアリズムを常に掲げ、キャスト・スタッフの皆さんとぶつかり合いながら作り上げました」と手応えを覗かせる。湊氏の原作に「夢中になりました」と明かすのは、「ベストフレンド」のエピソードを担う中村さん。「ライバルに心を燃やす役を演じさせて頂き、誰もが何か頑張っているからこそ抱く、劣等感や不甲斐なさ、悔しい思いに素直に共感しました」とコメント。“優しすぎる”ゆえに殺人を犯してしまうという役に挑んだ倉科さんは、「役で居ることが辛かった」と吐露。「本当に毒々しいドラマだな…完璧に清い人なんているのだろうか? って私は思います。毒があるからこそ生々しい、寧ろ美しく、魅力的、この作品は私達の大好物の作品です」と語る。そして伊藤さんも「この作品の世界観が大好き」とコメント、「とても愛着のある役を演じることができて、とても幸せな時間を過ごすことができました。1話1話濃厚な作品が詰まっています。一瞬一瞬に想いを込めて演技をしているので、是非、皆さんに見て頂けたら」と期待を寄せている。それぞれの場所でそれぞれに生きる女性たちが抱く激しい情念や苦悩、そして冒してしまう過ち。だが、それは見る角度が異なれば成功であり幸福でもある。人生も人間も、ある一面だけで判断してはならない、それがこの作品集の最大のテーマとなっている。彼女たちが棲むある共通した場所、それは執念、恐怖、切迫、呆然、驚愕、爽快、感動、様々な感情が満ち溢れるいわば「ポイズンワールド」。そこに生きる彼女たちのほかにも、総勢数十名以上の実力派俳優たちが豪華競演を果たすという。1話「ポイズンドーター」&2話「ホーリーマザー」ストーリー女優・藤吉弓香(足立梨花)は、自分を思うようにコントロールしようとする母親・佳香(寺島しのぶ)の存在に小さいころから悩まされてきた。佳香は、弓香にとってまさに「毒親」。佳香に反発して上京した弓香だったが、束縛から逃れられていたわけではなかった。佳香が裏で動いたことで男と別れ、大切な仕事を失っていたと知った弓香はトーク番組で佳香を告発、それが大きな反響を呼ぶ。一方、佳香を知る周囲の人間たちから見れば佳香は、決して「毒親」などではなく子ども想いの良き母親だった。弓香の発言を聞いた佳香は、自分の人生をふり返ることになり、「子離れ」を決意するが…。「連続ドラマW湊かなえポイズンドーター・ホーリーマザー」は今夏、WOWOWプライムにて放送。(text:cinemacafe.net)
2019年04月16日新宿で40年以上、虎のお面を被ってド派手な格好をし、新聞配達をしている男を追ったドキュメンタリー『新宿タイガー』。この度、女優の寺島しのぶがナレーションを務める予告編がいち早くシネマカフェに到着した。その男は、人呼んで“新宿タイガー”。彼は一体何者か、そして、この新宿タイガーを受け入れる“新宿”とはどんな街なのか。本作は、その歴史的役割と魅力に迫ったドキュメンタリー。監督は、南カリフォルニア大学を卒業し、劇映画『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』(16)が釜山国際映画祭ニューカレンツ部門や大阪アジアン映画祭など国内外で絶賛された佐藤慶紀。また、予告編映像にも姿を見せる俳優・渋川清彦をはじめ、八嶋智人&宮下今日子夫妻、女優・文筆家の睡蓮みどり、井口昇監督など著名人のほか、長年彼を知る新聞販売店関係者や、1998年のオープン時と2012年のリニューアル時のポスターに彼を起用したTOWER RECORDS新宿店の関係者たちが登場、“新宿タイガー”を紐解いていく。■ご本人からコメント到着!「リアル以上のリアル」「自分のドキュメンタリー映画ができるなんて、夢みたいな話です。奇跡に等しいです」と新宿タイガーさん。「完成した作品を観て、感無量です。愛と夢と感動をありがとう。こういう素晴らしい映画には自分自身もめったにお目にかかれないです」と胸中を明かす。さらに「新宿の歴史の中に自分を入れてくれたから、生の迫力があります。リアル以上のリアルでした。新宿は大好きな街です。新宿でなかったらタイガーは生まれていなかった」と、“新宿”という街についても言及した。なお、本作は、3月8日(金)~17日(日)まで開催される第14回大阪アジアン映画祭のインディ・フォーラム部門に正式出品されることが決定。インディ・フォーラム部門は、気鋭監督による斬新で挑戦的な作品を上映する部門。本作がどんな反響を巻き起こすのか、期待が高まる。■ストーリー東京のエンターテインメントをリードする街・新宿。1960年代~70年代にかけ、新宿は社会運動の中心だった。2018年、この街には“新宿タイガー“と呼ばれる年配の男性がいる。彼はいつも虎のお面を被り、ド派手な格好をし、毎日新宿中を歩いている。彼は、彼が24歳だった1972年に、死ぬまでこの格好でタイガーとして生きることを決意した。1972年当時、何が彼をそう決意させたのか?彼が働く新聞販売店や、1998年のオープン時と2012年のリニューアル時のポスターにタイガーを起用したTOWER RECORDS新宿店の関係者、ゴールデン街の店主たちなど、様々な人へのインタビューを通じ、虎のお面の裏に隠された彼の意図と、一つのことを貫き通すことの素晴らしさ、そして新宿の街が担ってきた重要な役割に迫る。『新宿タイガー』は3月22日(金)よりテアトル新宿にてレイトショー公開ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2019年02月16日俳優の寺島進(54)が主演を務めるテレビ東京系連続ドラマ「駐在刑事」。10月19日放送の初回2時間スペシャルが平均視聴率10.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。同局で初回2桁を記録したのは、15年10月期「釣りバカ日誌~新入社員浜崎伝助~」初回の10.8%以来3年ぶり。元警視庁捜査1課の敏腕刑事だった江波敦史(寺島)が奥多摩署に左遷され、「駐在さん」と親しまれながらさまざまな事件を追う人気シリーズ。寺島にとって地上波の連ドラで初の主演となった。「寺島さんといえば11月末で現在の所属事務所・オフィス北野を退社し、篠原涼子さんらが所属するジャパン・ミュージックエンターテインメントに移籍する予定です。先日行われたドラマの制作発表では、『集中しているので、移籍とかそういうことは頭にない。セリフを入れ込むのに精いっぱい』と話していました。ビートたけしさんの独立騒動で、オフィス北野はスタッフが激減。寺島さんは今後のマネジメント体制に不安を募らせていていましたが、移籍は苦渋の決断だったようです」(芸能記者)同ドラマは、テレビ朝日の人気シリーズ「相棒」などの“ガチガチの刑事ドラマ”とは一線を画したテイスト。お茶の間でほのぼの視聴できる感じが好スタートの要因となったようだ。「安易に事務所移籍を決断せず、最後の仕事でお世話になった事務所に“恩返し”しようという姿勢が好評。移籍前に俳優としての株を大きく上げました。今回のドラマである程度の数字を取れれば、ほかの民放連ドラからの主演オファーもありそうです」(テレビ局関係者)今後、どこまで数字を伸ばすのかが注目されそうだ。
2018年10月22日女優の杉咲花(20)が、10月7日スタートのラジオ番組『杉咲花のFlower TOKYO』(TOKYO FM・毎週日曜9:00~9:30)で、自身初のレギュラーパーソナリティを務めることが23日、発表された。もともとラジオが大好きで、「ラジオ番組を持つことが夢だった」という杉咲。番組タイトル『Flower TOKYO』も自ら命名し、念願のラジオパーソナリティデビューを飾る。番組では、映画やドラマでの演技とは一味違う“素顔”のトークを展開し、自ら選曲したり、リスナーからのお悩み相談にも挑戦したりと、ラジオならではの様々な企画に挑戦する。今回の発表を受け、杉咲は「なんと、だいすきなラジオの冠番組を持たせていただくことになりました!」と喜びのコメント。「嬉しくて嬉しくて、にんまり顔が止まりません。これからの日曜日が、みなさんにとっての素敵な休日となるように頑張りますので、是非聴いてくださいね」と呼び掛けている。
2018年09月23日俳優の寺島進(54)が8月5日、都内で行われたトークイベントに登場。11月末で「オフィス北野」を退社し、12月から「ジャパン・ミュージック・エンターテインメント」に移籍すると公表したと各スポーツ紙が報じた。各紙によると、寺島はすでにビートたけし(71)に移籍を報告済み。「自分を引き上げてくれた育ての親で一生忘れてはならない恩師。親分ですよ」と感謝していたという。「たけしさんの独立騒動により、寺島さんはオフィス北野の看板俳優になりました。当初、寺島さんは森昌行社長への恩義から残留を表明。しかし社員が激減してマネジメントが滞ることもあったため、移籍先を探していたようです」(テレビ局関係者)看板俳優の離脱はオフィス北野にとってかなりの痛手となりそうだ。「『たけし軍団』のつまみ枝豆さんがオフィス北野の新社長就任を宣言していましたが、かなり微妙。もともと『たけし軍団』の面々はたけしさんの事務所に合流する方向で動いていましたからね。オフィス北野の経営は今後ますます厳しくなるので、事務所をたたんでしまう可能性もありそうです」(芸能記者)寺島の移籍は、オフィス北野の命運を左右することになりそうだ。
2018年08月06日フリーアナウンサーの古舘伊知郎がパーソナリティを務める『古舘伊知郎のオールナイトニッポンGOLD』(金曜・月1回 22:00~)。15日放送回に、女優の寺島しのぶがゲストとして登場することが決定した。寺島しのぶ2人は以前、テレビ番組で共演した際に映画の話など、様々な部分で意気投合した仲であり、古館も1度ラジオで寺島と話してみたかったという。番組ではリスナーからの質問も交えながら、古舘だからこそ引き出せる寺島の魅力を引き出していく。古館は「寺島さんで特に強く思うのは、舞台を見ていてやっぱり、役柄の女性の性格や魂とか何かが憑依しているように感じる」と分析する。"喋り手"である古館は、そんな寺島にかなり興味があるとのことで、「なんであんなになりきれるのだろう…演じているとき舞台上で実は別人になっている気分なのか、それともすごく脳が冷めているのか…」と様々な疑問があるようだ。また、「このあたりのことを根掘り葉掘り訊いてみたいな」と意気込んでいた。
2018年06月04日’17年のカンヌ国際映画祭を皮切りに海外映画祭を席巻。寺島しのぶ(45)主演の話題作『オー・ルーシー!』(4月28日よりロードショー)が、ついに日本のスクリーンに登場する。 「恋愛や冒険とは無縁だと思われていた人が、1人の男性との出会いをきっかけに思わぬ言動に走る。偶然が必然になるというか、人生、何が起きるかわからないというメッセージが込められています」(寺島・以下同) 寺島が演じるのは、東京に暮らす43歳の独身OL・川島節子。ひょんなことから通い始めた英会話教室でアメリカ人講師・ジョン(ジョシュ・ハートネット)に出会い、それまでの退屈な暮らしが一変する。 人生に行き詰まり、思い余って冒険してしまう40代の女性の心情を描いた物語。「人生に困惑することも大事」だと教えてくれる。 「節子は、人から敬遠されがちなタイプですし、自分の陰の部分を人にぶつけるので、演じながら『そこまでやらなくても』と何度となく思いました。でも、逆の視点から考えると愛おしいんですよ。人に見せたくないところで必死になるって、人間くさくていいなあ、と。人生の中で時には混乱することがあってもいいんじゃないかと思いました」 プライベートでは、5歳の一人息子の成長を楽しむ日々。 「子どもはいろいろなことを教えてくれるので本当に楽しい。どんどんできることが増えて、成長の早さに毎日驚きます。ただし、子育ては息抜きにはならないですね。気づけば眉間にシワが寄っているんだもの(笑)。そこで私が心がけていることは、毎朝必ず眉間に花を咲かせること。笑顔で一日を始められたらいいなあと思っています」 寺島はオフの日の過ごし方をこう語る。 「家族3人で千葉の九十九里に出かけ、日帰り温泉に。温泉の後には必ず、ハマグリ焼き屋さんに立ち寄るのがお決まりのコースです。また日常的には、軽いマッサージを受けて体の疲れを取るようにしています」
2018年05月07日オスカー女優も絶賛の寺島しのぶさん!【映画、ときどき私】 vol. 158これまでも国内外から高い評価をされている寺島さんですが、本作ではアメリカのインディペンデント・スピリット賞で主演女優賞にノミネート。並みいるハリウッド女優たちのなかで唯一の日本人としてノミネートされましたが、その際には今年のアカデミー賞主演女優賞を獲得したフランシス・マクドーマンドから賞賛されたほど。そこで、役づくりのことから現場の裏話、そして悩める女子へのアドバイスなどを語ってもらいました。今回、寺島さんが演じたのは、アラフォーで地味な独身OLの節子。淡々と毎日を過ごしていた彼女が、イケメンの英会話講師に恋をしたことで人生が急展開してしまう様子が描かれています。節子はこじらせ気味な女性なので共感しやすい役ではなかったと思いますが、どのような印象を受けましたか?寺島さん節子は、いそうでいなさそうなタイプ。なので、同世代の人たちは「痛すぎてわかる!」と共感してくれた人と、「ここまではちょっと……」という人に分かれていたみたいですね。でも、監督が「偶然は必然である」とよく言っていたんですけど、ふとした出会いからドラマが始まっていくというところに関しては普遍的なものだと思っています。監督は日本人ですけど、長年アメリカに住んでいるので、日本の感覚とは違うところから日本の会社に切り込んでいて、そういうバランスもおもしろいなと感じました。変に説明過多ではないから、もしかしたら万人受けする映画ではないかもしれないですけど、いろいろなことを考えたりもできるので、こういう映画もあっていいんじゃないかなと思っています。演じるうえで難しかったことはありましたか?寺島さん監督が人間のなかにある心のひだの部分をとても大事にしていたので、私の演技もわかりやすくしないでいいよと言ってくれていて、それはすごく助かりました。監督とも意思疎通がきちんとできていたので、撮影現場で困ったことはなかったですね。好きな男性を追いかけてアメリカまで行ってしまう節子ですが、そこで心境の変化はありましたか?寺島さん日本のシーンでは、グレーの地味なスーツを着て会社にいましたが、そうすると私自身も湿った気持ちになっていたんです。でも、いざロスに行くと空気は乾いているし、広いので、そこで気分が変わったんですよ。それに、日本だと人との距離があまりにも近いんですけど、アメリカではその距離感が一気に遠くなるので、それによって生まれた解放感は節子を演じていくうえで活かされた思いますし、それだけで表情も全然違うものになったんですよね。ギュッと縮こまっていた人がポンッとはじけるとこうなるんだろうなというのも感じましたし、ロスの太陽と広大な土地は人をあんなふうにオープンにさせてしまうんだとわかりました。今回、節子が恋に落ちるアメリカ人男性を演じたのは、ハリウッド俳優のジョシュ・ハートネット。以前はトップスターとして数々の主演作をこなしていましたが、私生活を優先するためにハリウッドからは一時期離れており、ここ数年で本格的にメジャー復帰を果たしたばかり。実際にジョシュと共演してみて、どういう印象でしたか?寺島さん気取ったところもまったくないし、とにかく普通にいい人なんですよ(笑)。「自分を見失ったから、一回ハリウッドを出ちゃおう」と思うような素朴で健康的な考えがある人なんだなとも感じました。それに、彼はこれまですごいキャリアを積んできたにも関わらず、新人監督である平栁監督の言うことでも真摯に受け取っていて、一生懸命がんばっていました。だから、一緒に仕事がしやすい人でしたね。あと、彼の演技を見て思ったのは、アメリカの役者はすごく訓練されているんだなということ。ちょっとした映り方もわかっていて、ハリウッドで活躍するためにはこういう技術も身につけないといけないんだなと思いました。現場では即興の演技もあったそうですが、役者同士で話し合ったことは?寺島さん今回は、監督とジョシュ、監督と私というようにそれぞれ別に話すようにしていました。というのも、私はどうやってジョシュの心を揺らがそうかという作戦を立てていたので、あえて話し合わないようにしていたんです。監督も私には抽象的なダメ出しで、ジョシュには具体的なダメ出しという感じで、人によって違う導き方をしていました。ジョシュは日本語も話さないといけなかったし、すごく苦労したと思いますよ。でも、そうやって迷っている顔もすごく魅力的でしたね(笑)。撮影の合間で印象に残っていることはありますか?寺島さん南果歩さんはジョシュにいろいろと話しかけてあげたりしてすごく優しかったけど、私はそんなに優しくなかったかも(笑)。というのも、私はいわゆるストーカーみたいなになってしまう役だったので、彼とは距離を置いて、遠くからじっとりと観察しているような感じでした。だから、ジョシュも私のことをちょっと気持ち悪いと思っていたかもしれないです(笑)。本作の節子はひとつのできごとで人生が大きく変わってしまいますが、ご自身もそういう経験はありますか?寺島さん私もけっこうありますよね。『赤目四十八瀧心中未遂』という映画では、本屋さんで偶然原作を手に取って、すごく感動して、作者に手紙を書いたことが出演したきっかけでした。そのほかにも『ヴァイブレータ』では、たまたまバーで飲んでいたときに、そこでオーディションをしていて、作者が「ああいう背中をしている女の人がいいんだよ」と私に言ったことで主演することになったんです。だから、私も監督と同じですべての偶然は必然だと思っています。そんなふうに、運命とかひらめきとか出会いとかタイミングとか、そういうものに逆らわずにここまできたので、細かいことの積み重ねだったりしますね。ひとめぼれで結婚する人もいるし、どこかのパーティで知り合った人がプロジェクトにつながることもありますよね?だから、そういうきっかけを私も逃したくないと思ってアンテナを張るようにはしています。人生は一度きりですからね。仕事や恋愛で悩んでいるananweb読者に向けてアドバイスはありますか?寺島さん私は日々環境が目まぐるしく変わっているので、「いろいろなことを考えないで、目の前に来た敵だけ倒す!」という感じなんですけど、ちゃんと研ぎ澄ましていたほうがいいかなとは思っています。もちろん疲れますけど、そのほうが得るものはあるのかなと。面倒くさいと言っちゃえばそれまでなんですけど、面倒くさいことをあえてやるときもたまにはあっていいんじゃないかなって思っています。私はそこでけっこういろいろなものを得てきたので、面倒くさくならないで欲しいなというのはありますね。あと、いまは室内でパソコンと一緒に生活をしている人が多いので、それだけで満足している人がいるかもしれないですけど、アナログな部分というのも捨てたもんじゃないなと私は思っています。つまり、実際に自分の足で赴いて確かめるとか、自分で食べてみて感じるとかですが、そういうことでほかのものが得られたりすることは意外とたくさんあると思いますよ。最後に、この作品を観る方にメッセージをお願いします!寺島さん若い人から見ると、「こんな40代になりたくない」と思うかもしれないですけど、人生において宝だなと思える瞬間というのは意外と転がっていると感じられる映画になっています。見方はみなさんそれぞれなので、そのなかで何かひっかかるものがあればいいかなとは思いますね。インタビューを終えてみて……。どんなに忙しくてもつねに明るく前を向いているイメージの寺島さんは、仕事も家庭も両立させており、働く女子にとっては目指したいところ。それだけに、面倒くさがってはいけないというアドバイスは身に沁みます。そんな寺島さんは、今回体当たりで節子を演じていますが、女子ならその姿からも多くのことを感じることができるはずです。混乱の先にこそ答えがある!ふとした出会いがきっかけとなって思いがけない方向へと進んでしまうときもあるけれど、それこそが人生のおもしろいところ。満たされない思いを日々抱えながらも、自分を変える勇気がないのなら、本作がその一歩を踏み出すきっかけとなるかも!?ストーリー会社員として東京で働く43歳の節子は、単調な毎日を過ごしていた。そんなある日、姪から突然連絡があり、前払いした英会話教室を代わりに受講して欲しいと頼まれる。仕方なく受講料を払って向かった先で出会ったのはアメリカ人講師のジョン。そこで、「ルーシー」という名前と金髪のカツラを与えられた節子は、自分のなかに眠っていた感情が解き放たれるのを感じるのだった。しかし、恋する幸せを味わったのもつかの間、ジョンは日本を去ってしまうことに。アメリカまで追いかけた節子が旅先で見つけたものとは?ハグしたくなる予告編はこちら!作品情報『オー・ルーシー!』4月28(土) ユーロスペース、テアトル新宿他にてロードショー配給:ファントム・フィルム© Oh Lucy,LLCヘアメイク:片桐直樹(EFFECTOR)スタイリスト:中井綾子(crepe)Tシャツ¥19,000、パンツ¥35,000(ミュラーオブヨシオクボ tel03-3794-4037)/ピアス¥41,500(1個ずつ売り)、リング¥150,000(カラットアー/アイワ tel03-5738-8351)声には出せなくても、誰のなかにもあるものといえば、愛し愛されたいという欲求。しかし、それを求めるあまり、周りから痛いと思われるような行動を取ってしまったという人もいるはず。そこで、そんな女子には反面教師としてもオススメしたい映画話題作『オー・ルーシー!』をご紹介します。今回は、痛いけど憎めない主人公を熱演したこちらの方に本作の魅力についてお話を聞いてきました。それは……。写真・水野昭子(寺島しのぶ)
2018年04月25日寺島しのぶがアカデミー賞前哨戦の1つであるインディペンデント・スピリット賞において主演女優賞にノミネートされた日米合作の話題作『オー・ルーシー!』。本作で、寺島しのぶ演じる節子の姪・美花を熱演する忽那汐里が、キュートなメイド姿を見せる場面写真がシネマカフェに到着した。今回解禁となった場面写真は、主人公の節子(寺島さん)がメイド喫茶でアルバイトをする美花(忽那さん)が「話があるの!」と突然呼び出される場面。独身の節子は、この姪っ子にめっぽう弱いのだ。■忽那汐里、メイド姿で「美味しくなぁれ、にゃんにゃんちゅっ」このたび到着した場面写真では、眩しいくらいにメイド服を着こなした忽那さんの貴重な姿や、少し照れながらも「それでは、お席までご案内します!」とノリノリで、節子の注文した紅茶に「美味しくなぁれ、美味しくなぁれ、にゃんにゃんちゅっ」とおまじないをかける、そんな可愛すぎる姿は必見!紅茶を飲んだ節子の顔もニヤニヤ緩み、慣れない場所に戸惑いながらも「美味しい…」と完全に美花のペースに持っていかれっぱなし。「で、話ってなに?」と切り出すと、「叔母ちゃんにお願いがあるの…実は私の代わりに英会話教室を取って欲しいの!」「どうしてもいま、お金が必要なの!」と、あの手この手ですり寄る美花に言われるがまま、節子は美花から貰った無料お試し券を持って英会話教室へと向かい…。これから待ち受ける人生を変える出来事が、この英会話教室から始まることも知らずに新たな扉を開いていく、寺島さん演じる節子。そんな叔母を翻弄する自由奔放で、天真爛漫な女性を演じる忽那さんは、いままでの優等生なイメージとはまた違った魅力を見せている。『デッドプール2』にも出演する、世界で活躍する若手女優の新たな一面をご覧あれ。『オー・ルーシー!』は4月28日(土)よりユーロスペース、テアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:オー・ルーシー! 2018年4月28日よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国にて順次公開© Luca Bigazzi
2018年04月15日女優の寺島しのぶの主演舞台『ヘッダ・ガブラー』が、7日に初日を迎えた。会場は東京・Bunkamuraシアターコクーンで、他、小日向文世、水野美紀、池田成志、段田安則らが出演している。『近代演劇の父』と称され、『人形の家』等の代表作でも知られるヘンリック・イプセンの戯曲『ヘッダ・ガブラー』。主人公のヘッダは、発表当時から「悪魔的、破滅的」と形容されてきたという。「将軍の娘」として恵まれた環境に育ち、自由で享楽的なようで、実は臆病で社会の規範から外れることを恐れている。常に何かを渇望しながら、それが何かが自分ではわからず、いつもフラストレーションを抱え、他人が何か「生きがい」や「目的」に目を輝かせるのは面白くなく徹底的に邪魔をする、という主役に寺島が挑む。ヘッダの夫・イェルゲンを小日向、ヘッダの元恋人で、最後には彼女の歪んだ美学に捕われる男・レェーヴボルクを池田、自立を期す女性・エルヴステード夫人を水野、衝撃の結末のカギを握る男・ブラック判事を段田が演じる。演出は栗山民也が務めた。公演は4月7日〜30日。
2018年04月08日中国の3都市を舞台に3つの短編で構成されるオムニバス映画『詩季織々』。新海誠監督作の『君の名は。』『秒速5センチメートル』で知られるコミックス・ウェーブ・フィルム(CWF)制作の最新作とあって注目を集めている本作だが、この度、本作初の映像となる特報映像と新ビジュアルが到着した。本作は、『陽だまりの朝食』『小さなファッションショー』『上海恋』と3つの短編で構成。失いたくない大切な思い出を胸に、大人になった若者たちの過去といまを紡いだ珠玉の青春アンソロジー。今回到着した映像は、「AnimeJapan 2018」のパブリックデイ(3月24日~3月25日)にCWFのブースにて上映が予定されている本作の特報映像。各物語の主人公にとって、失いたくない大切な思い出となる重要なシーンが登場。まず『陽だまりの朝食』では、監督の出身地・湖南省の美しい風景に、名物の三鮮米粉(さんせんビーフン)と祖母との思い出が描かれ、『小さなファッションショー』では、大都会・広州で、幼い頃の思い出を抱え懸命に生きる姉妹2人の姿が。そして『上海恋』では、監督の故郷である移りゆく上海の石庫門を舞台に、少年少女の瑞々しい青春模様が描かれている。そして、各作品のコンセプトとなる“衣食住”をモチーフにした新たなビジュアルも到着。“食”をテーマに監督自らの思い出をノスタルジーたっぷりに詩的に描く『陽だまりの朝食』(イシャオシン監督)。“衣”をテーマに広州の姉妹の物語を描く『小さなファッションショー』(竹内良貴監督)。“住”をテーマに描き、『秒速5センチメートル』のオマージュ作として注目を集める『上海恋』(リ・ハオリン監督)。それぞれ、切なくも心温まるストーリーを予感させるビジュアルとなっている。さらに、本作のムビチケカードが4月28日(土)に発売されることも決定。先着購入特典として、オリジナルミニクリアファイルがついてくる。『詩季織々』は2018年夏、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2018年03月22日大人の女性が語る“官能の本質”。さまざまな経験と卓越した感性を持つ女優の一人、寺島しのぶさんに“官能”について聞いてみました。想像することのいやらしさに、官能がある。官能とは、女性ホルモンを刺激するものだと思うんです。私にとっては、それをもたらしてくれるのが男性。つねに男性には興味を持っているし、私が「素敵だよねー」って話すのを、旦那さんはいつも何も言わずに黙って聞いてくれています。男性は、個人的な好みで言うとマッチョな人がタイプですし、筋骨隆々な背中に顔を埋めてみたいという願望もある(笑)。でも、それを実行に移すかといったら、それは少し違う。それじゃ単なる性欲を発散する行為になってしまって、情緒がないんですよね。私が男性に官能を感じるのは、女性とは決定的に異なっているからだと思うんです。私は男社会で育ってきて、メンタル面ではかなり中性的。女優という仕事も、男性目線で女性の見え方を考えて演じていたりしますし。ただ、どうあがいても自分の性は女で、男性には自分にはないものがある。でも持っていないものを持つ相手だからこそ興味が惹かれるし、わからない部分があるから想像を掻き立てるんです。だから私は女子会反対派。互いに慰め合うことはできても得るものはないと思っています。官能と似た意味の言葉に、エロティシズムがあると思うんですが、官能は淫靡なイメージ。エロティシズムは、肉体と直結して性欲を刺激する具体的なもので、もっとシンプルで単純な気がします。エロと官能の何が違うかといったら、官能はこの人と喋るのが楽しいとか、声を聴いているだけで嬉しいとか、仕草が美しいとか、性的なものとは直接的には結びつかないものが大事だということ。それが脳を通して心のひだに一枚一枚触れていって体が反応していく…ぞわぞわするような感覚。いやらしいことを頭で想像したり、妄想を掻き立てられたり。そっちの方が官能的だといえるんじゃないでしょうか。女優として作品のなかでエロティックなシーンを演じることがありますが、ヌードになることや、行為のシーンを演じることが官能を表現していると考えてはいないんです。これは完全に無意識でやっていたことですが、セクシーに見せる時に意識するのは、言葉を交わさない間の、相手に目線を送るタイミングだったり、ふっと触れるわずかな瞬間だったり。なかには、佇んでいるというだけの場面が、ものすごく色っぽく見えることもある。その時に大事にしているのは“間”。色気って間に宿るんです。逆に、セリフを喋っている時には、なかなか表現しづらかったりして。無言の間には、言葉以上にさまざまな感情が交錯していて、対峙する相手に、「一体何を考えているんだろう」って想像させる力がある。例えば、作品のなかで恋人同士を演じることがあります。その相手と実際に恋愛に至る方もいますが、私は、カットがかかったら現実に戻って、「じゃあ明日」と言ってそれぞれの家に帰る、その寸止め感が好き。その方が、演じている時の濃密度は増す気がします(笑)。それに、現実にしてしまうより、フィクションのなかに閉じ込めておく方が、想像を膨らませることができてよりエロティックな感じもしますし。自分のなかの官能を育てるには、想像力を広げること。それには、本を読むのがいいんじゃないでしょうか。いまって、調べればインターネットですぐに情報が得られる時代ですけれど、すぐに得られるものには想像の余地がないですよね。本はビジュアルがないぶん、いくらでも自由に想像を広げられます。そして本からいろんな人生や価値観を知ることで、想像力をさらに豊かにしていけるはずです。てらじま・しのぶ女優。4月7日より上演の舞台『ヘッダ・ガブラー』に主演。19世紀末、恵まれた環境に育ちながらも日々フラストレーションを抱える主人公・ヘッダを演じる。※『anan』2018年3月14日号より。文・望月リサ(C)Vladimir Vladimirov(by anan編集部)
2018年03月08日『秒速5センチメートル』『君の名は。』の新海誠監督作品などで知られるコミックス・ウェーブ・フィルム(以下:CWF)制作の最新作『詩季織々』が、2018年夏公開されることが決定。本作は中国の3都市を舞台に、失したくない大切な思い出を胸に大人になった若者たちの、過去といまを紡いだ3つの短編からなる珠玉の青春アンソロジーとなっている。本プロジェクトは、中国で数々のアニメーション作品を制作し、中国のアニメ業界をリードするブランドHaoliners(ハオライナーズ)の代表も務めるリ・ハオリン監督が、10年近く前に『秒速5センチメートル』を観て新海監督に憧れ、熱烈なオファーをCWFに送り続けたことにより始動。今作ではリ・ハオリンを総監督に、実写映画出身でアニメ初挑戦となるイシャオシン、CGチーフとして長年に渡り新海作品を支え続けてきた竹内良貴を監督に起用。監督全員が30代前半と、日本と中国の若き才能が集結した。今作で自らの思いを重ね合わせ描くのは、中国の暮らしの基となる“衣食住行”――。■「食」をテーマに描く『陽だまりの朝食』(イシャオシン監督)北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事…子ども時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る――。今作が初のアニメーション監督作品となるイシャオシン監督は、「原作は、私が6年前に書いた短文です。当時の私は田舎から北京に来たばかりで、頼れる人も、友も、仕事の目標もありませんでした。ある寒い冬の夜、あまりの寂しさから、故郷を想い、祖母や家族との懐かしの味とその思い出を物語にしました。その作品は共感を呼び、映画化の提案も多く頂きましたが、今回縁あってこの企画のお話をいただいたときに、この原作でアニメに初挑戦しようと決めました」と自身の思い出を込めたと明かしている。■「衣」をテーマに描く『小さなファッションショー』(竹内良貴監督)広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々なことがうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう…。劇場公開作品として初監督に挑む竹内監督は、「この作品を作るにあたり、中国の広州の街中を歩き回りました。近代的な真新しいビルが立ち並び、かと思えば昔ながらの町の風景もそこかしこに息づき、それらがものすごい速さで変化していくという、まさに時代の変化を絵に表したかのような光景がそこにはありました」と広州を表現。「この僕の作品は服をキーにして姉妹の関係性の変化を描いていますが、それを通して何か感じ取れるものが見終わった後に残ってくれれば幸いです」とメッセージを寄せている。■「住」をテーマに描く『上海恋』(リ・ハオリン監督)1990年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼なじみのシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、あることがきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。本作は、変わりゆく上海の街並みに思い馳せ、淡い初恋を瑞々しく繊細に描いた『秒速5センチメートル』のオマージュ作。リ・ハオリン監督は、「人の一生は一瞬で過ぎ去り、人は何かを忘れ、誰かと別れ、離れていってしまう。そんな儚く消えゆくものを、美しい映像としてずっと残したいと思いました」と今作制作のきっかけを語り、「舞台となる上海の石庫門は、1980年代に生まれた私たちの世代には“実家”のような存在です。狭い中で、家族の距離は近く、温かい。しかし、時代とともに、人がいなくなり、石庫門は徐々に取り壊されています。幼少期、いつまでもその家に家族一緒に暮らしていくと思っていたのに、いつしか離れ離れに、そして永遠に別れることになる。そんな”実家”への感情は”初恋”に似ていると思いました。『上海恋』ではアニメーションという言葉を通して、それらの感情を皆様にお届けできれば幸いです」とコメントしている。『詩季織々』は夏、テアトル新宿、シネ・リーブル池袋ほかにて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月27日寺島しのぶが主演し、すでにアメリカやフランスでの劇場公開も決定するなど、全世界から公開が熱望される平柳敦子長編初監督作品『オー・ルーシー!』が、4月28日(土)より日本で公開されることが決定。あわせてメインビジュアルが到着した。何事にも満たされない日々を過ごす43歳独り身の会社員・節子が、ふと立ち寄った英会話教室のアメリカ人講師に恋をし、東京とLAで大騒動を巻き起こす様を時に赤裸々に、時にユーモアたっぷりに描く本作。日本人監督作品として10年ぶりにカンヌ国際映画祭批評家週間に選出される快挙を成し遂げ、オスカーの前哨戦として注目されるインディペンデント・スピリット賞において、新人作品賞と主演女優賞にノミネートされた話題作だ。解禁されたビジュアルは、金髪のウィッグを付けた寺島さん演じる主人公・節子が口にピンポン玉を挟み、こちらを見つめるインパクトの強い一枚。実はこれ、劇中で節子が初めて英会話教室を訪れ、講師のジョン(ジョシュ・ハートネット)から“ルーシー”というアメリカンネームを与えられた直後のシーン。ジョンへの淡い恋心を抱くようになり、ビジュアルの節子の表情は、新しい自分に出会った驚きや喜び、戸惑いなど様々な感情を想起させるものとなっている。また、共演の南果歩、忽那汐里らの姿を写したカットも挿入されてる。寺島さん自身もこのビジュアルがお気に入りだそうで、「人生ふとしたきっかけと出会いで大きく変わることがあるのです。たとえ彼女が望んでいなかったとしても…。このピンポン球が彼女を大きく狂わせる。初めての日米合作映画は私にとってまた新たな領域への第一歩となりました。沢山の方に観て頂ければ幸いです」とコメントを寄せている。『オー・ルーシー!』は4月28日(土)よりユーロスペース、テアトル新宿ほかにて公開。(cinemacafe.net)
2018年02月19日グラビアアイドル、プロレスラーとして活躍したタレントの愛川ゆず季(34)が26日、自身のブログを更新し、第1子を妊娠したことを発表した。愛川ゆず季愛川は「私事ですが、待望の第一子を妊娠しました。現在6ヶ月です」と報告。「ただただ元気に産まれてきてくれるようベストを尽くしていきたいと思っています」とつづった。そして、「通っている病院の先生は、妊娠に安定期はないとおっしゃっていて私のイメージにはないかもしれませんが子供が大好きなのですごく嬉しいという喜びと同時に不安もあります」と心境を告白。さらに、「先日の検診で、今のところ男の子っぽいね~といわれました。どうなのでしょうわくわく」と続け、「これからもよろしくお願いいたします」と呼びかけた。愛川は昨年9月に一般男性と結婚した。
2018年01月26日《武井咲ちゃんのお腹がめっちゃ気になる悪阻とか大丈夫なのか》 9月1日に「EXILE」TAKAHIRO(33)との電撃婚&妊娠を発表した武井咲(23)。現在放送中の『今からあなたを脅迫します』(日本テレビ系)でヒロインを務めているが、妊娠6カ月とあって出番は少なめ。Twitterでも、視聴者からも心配の声が上がっている。 「ドラマ撮影も中盤に差し掛かったころから、お腹が目立つように。体調も安定しているときとそうじゃないときがあるようで、楽屋で横になっているときも。現場マネージャーも年の近い女性で、かなり神経を尖らせていました。でもディーン・フジオカさん(37)をはじめとする出演者全員が『彼女が動かなくていいようなシーンを多くしてください!』と監督に“直訴”したそうです」(ドラマ関係者) そんな周囲のサポートを受けて撮影に臨む武井は、頼りになるスタッフたちへ“ある相談”をしていた。 「ドラマスタッフには女性が多く、出産を経験した人もいます。そのため武井さんは『今の時期だと何を食べたらいいでしょうか?』とか『少し運動したほうがいいんですかね?』など“質問攻め”をしているそうです。撮影の合間で時間があるときはずっと、妊婦についての話をしていますよ」(前出・ドラマ関係者) 結婚と妊娠に伴って、来年以降予定されていた多くの仕事は白紙に。所属事務所としては、“看板女優”の彼女に1日も早く産後復帰してほしいところだろう。だが、当の武井自身はこんな“ママの夢”を膨らませているという。 「産後の予定についてはまだ決まっていませんが、所属事務所は『先輩の上戸彩(32)みたいに、産後もバリバリ働いてもらいたい』と願っています。そのため出産を終えた武井さんが比較的受けやすい、ママ系CMの仕事も模索しているそうです。ただ武井さんは『出産後は2~3年間休みたい!』と宣言しているそうですね」(芸能関係者) 女優業への早期復帰かママ業優先か。果たして、武井はどのような選択をするのだろうか。
2017年12月25日2018年1月2日(火)に放送されるTBSの新春ドラマスペシャルが、高嶋哲夫・原作の「都庁爆破!」に決定。長谷川博己に吉川晃司、リリー・フランキー、寺島しのぶ、渡部篤郎という超豪華キャストが競演する。原作は、2001年9月11日米同時多発テロの直後に発表された、「TSUNAMI 津波」「富士山噴火」などで知られる高嶋哲夫による「都庁爆破!」。世界中いたるところでテロが起きている現在。人々の日常を引き裂き、家族の絆を、愛する人たちを引き裂くテロ。もしも、東京で起きてしまったら…?大切な人が巻き込まれてしまったら…?本作ではクリスマスイブの日、都庁が突然火を噴き、展望台にいた客がテロリストたちに人質に取られる。都庁を爆破したテロ組織は日本政府に要求を突きつけるが、未曾有の事態にどう対応するのか、政府と東京都は対立。刻々と迫るタイムリミット…。家族を人質にされた1人の男・元自衛官の本郷裕二は妻と娘を助けるため、テロ組織に挑み、テロリストたちに立ち向かう!自分は家族をこの手で幸せにできるのか、自信をなくしていた本郷。しかし、テロによって家族の愛しさ、尊さを痛切に感じ、テロリストたちと戦う強さを得ていく。彼はテロリストに引き裂かれた家族の絆を取り戻すことができるのか?■長谷川博己、妻と娘を救うためテロリストに立ち向かう元自衛官で、爆弾処理隊の隊長だった本郷裕二を演じるのは、『シン・ゴジラ』でも主演を務めた長谷川さん。「人の命を守りたい」「国を守りたい」という強い思いで自衛官になったが退官し、人生に対し熱意がなくなり失意の中にいる自分が、妻と娘を幸せにできるのか、と悩んでいる、という役どころ。爆破された都庁に潜入する。「PKO活動中に起きた事故により心に傷を負い、本来の職務から離れた元自衛官の役です。虚無感に苛まれた本郷が、東京で起きたテロにより、家族や人、そして国家に対する思いがどの様に変化していくのか、役を通して私自身も体験していきたいと思います」と長谷川さん。「目を背けたくなる現実を前にしたとき、人々はどういう選択をするのか?決して他人事ではないこの悪夢は、視聴者の皆様にも問いかける作品になるのでは」と見どころを語り、「新年早々、過激で、息もつかせぬエンターテイメント作品をお見せできるようスタッフキャスト一丸となって努力したいと思います」とアピールする。■吉川晃司、頭脳明晰な米・国防総省情報次官吉川さん演じるケイン高村は、アメリカで生まれ育った日系三世で、米軍、CIAを経て、米国国防総省の担当情報次官。かつてイラク派遣時に本郷(長谷川さん)が彼の部下を助けて以来、友人関係にある。頭脳明晰。冷静沈着。今回、ある情報を得て日本を訪れ、友人である本郷と行動を共にする。長谷川さんとは共演はあるものの、がっつりと組むのは初という吉川さんは「彼の持っている色はちょっとアーティスティック。カッコイイヤツだなあと思ってたので、今回一緒にやれるのが楽しみ」という。「僕が演じるケインはちょっとねじれてた方がいいかなと思っています。日本で生まれ育ったわけじゃないので『和を以って貴しと為す』ようなところはないんじゃないかな」と自身のキャラクターについて言及し、「国の舵を取る方たちにぜひ見ていただきたいですね。こういう世の中ですから、みなさんがスカッとするようなドラマになるといいな」と期待を込めた。■寺島しのぶ、都民第一の都知事大池由紀子は総理に対する東京都知事。強い女性政治家像を打ち出し、圧倒的な支持率を武器に、常識にとらわれない政策を次々と打ち出している首都東京の顔。そんな強い女性リーダーを演じた寺島さんは、「性別に関係なくリーダーになるということは大変な責任があることなのだと実感しました」とコメント。「お正月から危機的なドラマですが、そこの裏にある人間それぞれの模様を視聴者の方に読み取っていただけると幸いです」と視聴者にメッセージを送る。■リリー・フランキー、テロ対策の主導権を握ろうとする総理政治家一族に生まれた内閣総理大臣を演じるのは、リリーさん。都民人気におされた都知事の強硬姿勢に辟易しており、テロ対策の主導権を自ら握ろうとするという気になる役どころだ。■渡部篤郎、国際的テロリストそして国際的なテロリスト集団「IF」の中心人物で、狂信的な支持者を集めるテロリストを演じるのは、渡部さん。カリスマ的な統率力を持ち、これまでにも数々の国際的なテロを企ててきたという危険な男に扮する。「日本ではあまり考えられない題材ですが、海外ではよく見かける題材だと思います。リアリティをどう見せるかが、出演者、スタッフの力の出しどころだと思います」と渡部さん。「実際にはあってはならないことですが、エンターテインメントとして、見ごたえのある作品にしたいと思います」と気合い十分。新春らしく超豪華キャストが顔を揃えた本作。テロが起きたとき、“大切な人を守る”とはどういうことなのか?“平和を守る”とは?さまざまな問題を親子愛、夫婦愛、友情が乗り越えていくエンターテインメントドラマとなりそうだ。新春ドラマスペシャル「都庁爆破!」は2018年1月2日(火)21時~TBS系にて放送。(text:cinemacafe.net)
2017年11月13日女優の相武紗季(32)が4日、自身のツイッターとインスタグラムを更新し、第1子を出産したことを報告した。相武は「先日、第一子が誕生しました」と報告。「出産の大変さは想像をはるかに超えていましたが母子ともに元気で、支えてくださった皆様に感謝でいっぱいです」と喜びをつづった。この報告に、ファンから「紗季ちゃんおめでとう!!」「ご出産おめでとうございます」「母子共に健康で何よりです」「元気ですくすくと育ちますように」「子育て、頑張ってください!!」などと祝福やエールが続々と寄せられている。相武は昨年5月3日に一般男性と結婚。今年5月9日に、ツイッターとインスタグラムで「この度、新しい命を授かることができました」と妊娠を発表していた。
2017年10月04日テレビ東京では、寺島進扮する“駐在さん”こと江波敦史が活躍する人気シリーズのスペシャルドラマ「駐在刑事スペシャル」を10月13日(金)に放送することを決定。今回はゲストに黒木瞳を迎え、人情味あふれる“駐在刑事”が傷ついた子どものために奮闘する物語を描くという。奥多摩・水根に駐在する警察官・江波敦史(寺島さん)は、かつて警視庁捜査一課の刑事として活躍していた。しかし担当事件の取調べ中、重要参考人の中瀬由紀子(杉本彩)が服毒自殺したことで左遷されることに。赴任してから4度目の夏。いまや地元では“駐在さん”と呼ばれ慕われている。ある夕方、江波は山岳ガイド・池原孝夫(鈴之助)に呼び出され、奥多摩山岳ガイドセンターへ。登山道具がなくなってしまったという。盗んだのは合宿に来ている少年山岳会の三田浩樹(小林喜日)だった。大人でも過酷な槍ヶ岳のクラシックルートを登りたくて持ち出したと江波に打ち明けるが、そこにはある理由が…。駐在所では、老舗旅館の女将・池原美也子(市毛良枝)と、アウトドア用品メーカーのサンレイ副社長・羽川雄一(飯田基祐)が、江波の帰りを待っていた。宿泊客の権藤則夫(大浦龍宇一)が森から帰ってこないという。サンレイでは、水根で “サンレイの森”というレジャースポットを作る大規模計画が進行中で、権藤はその計画責任者。だが早速森へ向かった3人が発見したのは、権藤の撲殺体だった――。今回ゲストとして出演する黒木さんが演じるのは、警視庁捜査二課理事官の緒方綾乃。冬山遭難事件、奥多摩で起きた殺人事件、そして森林開発に絡む贈収賄事件――。複雑に絡み合う3つの事件を、駐在・警視庁捜査一課・捜査二課、それぞれの立場の人間が対立しながら解決へ突き進んでいく。主演の寺島さんは、「江波という駐在所の警察官は庶民派で、自然を愛していて、お年寄りやこどもや女性に優しい人間。二枚目気取りしてない所も自然体で魅力なんじゃないかと思います」と自身の役柄について語り、「奥多摩の大自然の美しさと黒木瞳さんの吸い込まれるような美しさ!!もうこれが見どころでしょう!一緒に会話してて吸い込まれてセリフを忘れちゃうこともあるくらい」と見どころをアピール。一方、「刑事を演じるのはすごく久しぶり」と言う黒木さんは、「『刑事貴族』に出演したとき以来、久しぶりに拳銃も持たせていただきました。寺島さんとは前に夫婦役を演じたことがあり、気心は知れてるのでお芝居も阿吽の呼吸・勝手知ったる…という感じでとても安心して現場に入ることができました」と撮影は順調だったよう。また「私が演じる緒方綾乃は何かを思って水根に来た、ミステリアスな部分や正義感みたいなものを引き受けたキャラクターだと感じています。自然豊かなところで活躍する駐在さんを『ぎゃふん』と言わせる綾乃を是非みてください!」とコメントしている。ドラマ特別企画「駐在刑事スペシャル」は10月13日(金)20時~テレビ東京にて放送。(cinemacafe.net)
2017年09月22日グラビアアイドルで2013年まではプロレスラーとしても活動していた愛川ゆず季(34)が7日、ブログやツイッターなどを通じ、同日に一般男性と入籍したことを報告した。愛川は、サンケイスポーツの紙面を撮った画像を載せ、「記事にありますように本日、7日の大安の日に入籍させていただきました」と報告。「いつも応援ありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。これからも全てに全力で過ごしていきたいと思います!」と感謝の気持ちや意気込みをつづり、「これからもよろしくお願いいたします」と呼び掛けている。同紙のほかオリコンニュースが報じた内容によると、お相手は同い年の一般男性で、3年前に友人の紹介で知り合い、2年前から交際に発展したという。愛川はブログ、ツイッター、インスタグラムで入籍を報告し、ファンからは「ご結婚おめでとうございます」「今まで大変な思いもしたから、末長くお幸せにね」「こんなハッピーなニュースが聞けるとは」「これからも応援していく」など、祝福のメッセージが続々と寄せられている。
2017年09月07日浅野忠信と田中麗奈が夫婦役を務める、直木賞作家・重松清が1996年に発表した同名傑作小説を映画化した『幼な子われらに生まれ』。この度、浅野さんと寺島しのぶの演技力が光る、即興芝居で生まれた名シーンが映し出された本編映像がシネマカフェに到着した。今回公開されたのは、浅野さん演じる主人公・田中信と寺島さん演じる信の元妻・友佳の回想シーン。本作が絶賛される理由のひとつに、「エチュード手法で挑んだ役者たちの、見事な演技力」が挙げられるが、それが良く分かるのがこのシーンだ。映像は、当初夫婦だった2人の間に子どもができるも、キャリア志向の友佳は相談もなく勝手に子どもを堕ろしてしまい、それを信が知って揉めてしまうという内容。実はこのシーン、脚本では2行ほどしかないという渾身のアドリブシーン!突如喧嘩になるという、いきなりやろうとしたら普通は気持ちが入りづらく、リアルさに欠けてしまうところを、「ベッドルームに友佳のシステム手帳があって、そこに紙が挟まっている。信はいつも彼女の携帯を見てしまうタイプの男。信が友佳の手帳に挟んでいる紙を見たら、術後の諸注意が書いてある。2枚目に手術を許諾しますという書類があって、そこには信のサインが必要なのに、自分(信)が書いていないサインと判子が押してある」という状況から始めたら一体どんなことになるかを、きっかけだけを作って浅野さんと寺島さんが即興でお芝居。台本を重視しながらも、とにかくその場で作り上げていく空間を大切にした演出法だ。また例えば、脚本に「全部後悔すると思う」というセリフがあったのに対し、信をもっとカチンと来させたいと思ったときに、監督はそのセリフをもう少し強調させたいと寺島さんに伝えると、寺島さんは「全部全部全部後悔すると思う!」と叫び、音を立ててドアを閉めた。実際に使用するカットの前後で、カメラがまわっていない部分も芝居をして作り上げており、だからこそこの短いシーンでもリアリティが溢れ、緊迫したシーンになり、役者の凄みを見せつけるシーンに仕上がった。『幼な子われらに生まれ』は8月26日(土)テアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年08月28日織田梨沙、満島真之介、三浦貴大、吉岡里帆という今後の日本映画界を担う若手俳優陣と、寺島しのぶ、渡辺真起子、石橋蓮司、緑魔子という日本の映画界・演劇界を支えてきた名優たちが競演を果たす、日豪合作映画『STAR SAND ─星砂物語─』。このほど、織田さんら日本人キャスト陣と、本国オーストラリアやブロードウェイで活躍する俳優ブランドン・マクレランドの新たな場面写真とともに、寺島さんや渡辺さんらが本作について語るコメントがシネマカフェに到着した。ちょうど50年前、ベトナム戦争に徴兵される前に、人を殺すことを拒否し、アメリカを去ったロジャー・パルバース監督が、「“国に戦争に行けと言われても行かない。人を殺せと言われても殺さない”という勇気を知ってもらいたい」と、通常“卑怯者”とみなされる脱走兵をヒーローとして描いた本作。1945年の太平洋戦争の戦時中、戦うことを拒否した“卑怯者”の脱走兵である日本兵と米兵、そして彼らを見つめる少女が織りなす物語で、「非暴力」がテーマであるため、“反戦映画”ながら戦闘シーンなど残虐なシーンは映像化していないことも話題を呼んでいる。そんな本作から今回到着したのは、米国人脱走兵のボブ(ブランドン・マクレランド)と彼の世話を焼く洋海(織田梨沙)のロマンチックなシーンや、一転、日本人脱走兵・隆康(満島真之介)の兄であり、重傷を負って除隊した後も国への忠誠心を誓う一(はじめ/三浦貴大)と力強い瞳で対峙するシーンなどの場面写真。また、1945年の沖縄、爆撃で娘を失ったときの様子やその悲しみと憤りを、語りのみで観客に伝える儀間役の寺島さん、詮索好きに見えながら、実は洋海を心配し、気にかける隣人・吉上役の渡辺さんの姿も。さらに、2016年の現代の東京パートで、自分のやりたいことがわからず、何となく日々を送っている吉岡さん演じる女子大生・志保の真剣な眼差し、志保に成長のきっかけを与える教授役の石橋さんと老女役の緑さんの写真も到着。あわせて、寺島さんたちから本作へのコメントも寄せられている。■寺島しのぶとても重要な役どころだと思いました。織田さんはとても逞しく生きているこの役にぴったりな存在感があったように思います。■渡辺真起子沖縄の青い空と海が、ただそこにあり強く美しくあるように、織田さん演じる梅野洋海は汚れなく美しかった。この美しく悲しい物語が、未来の平和に繋がりますように。■石橋蓮司ロジャー(・パルバース監督)とは40年前からの友人で、常に彼の物の見方には賛同していましたが、今回は映画を通しての表現に参加できて、嬉しく思っています。彼の一貫した反戦思想に貫かれた、詩的な作品に仕上がったのではと思っています。■緑魔子STAR SAND…美しい響きと共に、恐い響きもする。この世で、一体どれだけの生と死が繰り返されてきたのだろう。全ての生き物は皆、1つ1つのいまを生きた。つながって現在、私たちはいまを生きている。吉岡里帆さん演じる美しくさわやかな、スマホ世代の若者の手に、洋海が集めたSTAR SANDのいっぱい詰まったビンを渡したとき、何故か一瞬時間が止まった様に静かな気持ちになった。雨あがりの小さな公園の樹木の葉っぱが、陽の光にゆれるのを永遠の様に感じた。パルバースさんありがとう。『STAR SAND ─星砂物語─』は8月4日(金)より東京・ユーロライブほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月23日「救急車を呼んで!」 寺島しのぶ(44)の声が劇場に響き渡った。7月6日に東京藝術劇場シアターウエストで初日を迎えた寺島主演の舞台『アザー・デザート・シティーズ』。事故が起きたのは、第1幕の終盤。娘役の寺島と大ゲンカのあと、父親役の中嶋しゅうさん(享年69)が言い負かされて立ち上がる場面で、意識を失って舞台から75センチ下の客席に落ちてしまったのだ。 突然の出来事に客席は騒然。反応がない中嶋さんの様子に、寺島は両腕でバツ印をつくり、中止を舞台監督に促した。 「お客さまのなかでお医者さまはいらっしゃいますか?」 偶然にも医師が見に来ていた。呼吸が止まっていたため、すぐさま人工呼吸と心臓マッサージが行われる。共演者やスタッフが中嶋さんのもとへ駆けより、「しゅうさん!」と呼びかけたが、意識が戻ることはなかった。 「目の前でしたから、しのぶさんは相当大きなショックを受けていました。中嶋さんはしのぶさんにとって、父親のような存在だったんです」(演劇関係者) 2人の初共演は約20年前に遡る。それ以来、中嶋さんを何かにつけ、頼るようになったという。 「13年前の『楡の木陰の欲望』の夫婦役で共演したとき、中嶋さんは事実婚を25年間も続けていた鷲尾真知子さん(68)と籍を入れたばかりでした。結婚理由を『生命保険の受取人に困るから』と説明していたのを、しのぶさんはニコニコして聞いていました。しのぶさんは物静かな中嶋さんには話しやすかったんでしょうね。しのぶさんの話を中嶋さんが『うん、うん』と聞いている姿をよく見ました。寺島さんは演技の相談だけではなく、『家族に迷惑かけない仕事をなるべくしていきたい』と人生相談までしていましたね」(前出・演劇関係者) 中嶋さんが倒れたとき、妻の鷲尾は舞台『ふるあめりかに袖はぬらさじ』の稽古が明治座で終わった直後だった。 「劇場からタクシーで直接病院に向かいましたが、死に目には間に合わなかったそうです。それでも翌日の初日の舞台に立たれた」(演劇関係者) 死因は急性大動脈解離。前出の演劇関係者がこう明かす。 「病院には共演者たちも詰めかけました。中嶋さんが亡くなったとわかったとき、しのぶさんは『どうして……』と号泣。『(親しい人が)もう死ぬのはいや』と涙ながらに漏らしたそうです。というのも2週間前にも交流のあった小林麻央さんが亡くなったばかり。麻央さんが最後に観た舞台は、しのぶさんが海老蔵さんと共演した『座頭市』だったそうです」 寺島が大女優になったことを心から喜んでいた中嶋さん。急逝を悼む声は止まないーー。
2017年07月13日女優の柴咲コウが4日、都内で行われたSHARPのスマートフォン『AQUOS R』新CM発表会に出席した。七夕も近いこともあり、柴咲は短冊に「柴咲農園を作る!!」と願い事を書き記した。「物を生み出すって本当に素晴らしいと思っている。一人の人間としてなくてはならないことは食べること」といい、「それを自分で作り出せたら心豊かになる。農業は難しいだろうから、まずは小さな家庭菜園から始めて、少しずつ大きくしておすそ分けができるまでになればいい。夏なので、夏野菜のトマトとかゴーヤとか、そのあたりからチャレンジしたい」と語った。2017年夏モデルとして導入される新機種『AQUOS R』はスピードIGZO液晶ディスプレイと高画質カメラを搭載。その映像美を表現する新CMでは、柴咲の背後から色彩豊かな大量の花びらが押し寄せるという演出を施している。撮影について柴咲は「たくさん練習はできなかったので、かなり早い段階で本番に臨んだ。一体どんな感じで花がやってくるのか分からず、音だけ聞こえてきて、カットがかかったらもう足元にたくさんの花びらが」と一瞬だったと明かした。柴咲は、スマホのカメラで飼っている白猫や手料理を撮ることが多いという。「白猫なので繊細な毛並みを映したい。でもAQUOSだとキレイに映るんだろうな。料理はできるだけ美味しそうに撮りたい。照りとか出来たての感じが伝わればいいと思って撮っていますね」と話した。柴咲が出演するCMは7月7日より全国で放送されるほか、東京・大阪など主要ターミナル駅などでも流れる予定となっている。
2017年07月04日女優・杉咲花(19)の勢いが止まらない。 杉咲といえば、昨年NHK朝ドラ『とと姉ちゃん』に出演。以降もドラマや映画の話題作に引っ張りだこだ。そして今月9日にも、人気漫画の映画化『パーフェクトワールド』に、三代目J Soul Brothersの岩田剛典(28)とW主演することが分かった。 その人気の裏には、こんな一面があるという。 「杉咲さんは、とにかく現場での評判がいいんです。ひとりひとりのスタッフの顔と名前をちゃんと覚えていて、テレビ局などで会うと自分から駆け寄って笑顔で挨拶。さらに筆まめなことでも知られていて、仕事でお世話になった人には直筆で手紙を書くのだとか。しかも、彼女がまだ小学生のころからですよ。現場のスタッフはみんな、彼女にメロメロです」(テレビ局関係者) 子役のころからお礼状を書くとは、大人顔負けの気遣い。そして、彼女を絶賛するのは現場スタッフだけではないという。 「共演者からも、彼女は一目置かれる存在。まだあどけない表情で、天然な性格ながらも仕事に対しては人一倍真面目なんです。映画『無限の住人』でも並外れた演技力と細やかな気遣いが評価され、大物共演者たちからも可愛がられていました。『とても19歳とは思えない』と、みなさん驚いていらっしゃいましたね」(映画関係者) そんな彼女の活躍は、今後も期待できそうだーー。
2017年06月12日5月3日に開幕した團菊祭で、寺島しのぶ(44)の長男・眞秀くん(4)が初お目見えを果たした。長男の華々しい梨園入り。それは寺島にとって母の野望が叶った瞬間だった――。 音羽屋の第一子に生まれたが、女性だから歌舞伎役者になれなかった寺島。跡継ぎは、弟・尾上菊之助(39)。“女を呪った”日々について、彼女はこう振り返っている。 《弟が6歳で初舞台を踏んだ時、「どうして年上の私が舞台に立てないの」と腹が立つやら悲しいやらで、それに男中心の梨園ですから、我が家は弟を中心に回っていて、私一人が取り残されていく気がして……》(『週刊現代』15年10月17日号) それから30年以上、母になった彼女は長男・眞秀くんの梨園入り実現に向けて動いてきた。15年2月に菊五郎が大量吐血し入院すると、寺島は「父の目が黒いうちに眞秀を後押ししてもらいたい」と本格的に“外堀”を埋め始めたという。 「彼女の夢の実現には、他の家元やお歴々への根回しが不可欠。それができるのは、父・菊五郎さんに他なりません。そのため寺島さんは菊五郎さんのもとに足しげく通うように。公演があるときは必ず眞秀くんを連れていくようにしていました」(歌舞伎関係者) 菊五郎との仲を深めていった結果、15年5月の團菊祭で驚きの“事件”が起きた。千穐楽の際、眞秀くんが菊五郎の腕に抱かれながら舞台初登場を果たしたのだ。 「寺島さんは、この團菊祭で海老蔵さんの楽屋にも眞秀くんを連れて行きました。そこで『眞秀があなたの大ファン。iPadの写真を見せると、いつもあなたのところで手が止まる』と伝えると、海老蔵さんは大喜びに。以来、家族ぐるみでも交流。眞秀くんは海老蔵さんの長男の勸玄くん(4)と同い年で、すぐ仲良しになったそうです」(前出・歌舞伎関係者) 菊五郎と海老蔵。梨園最強の後ろ盾を得たことで、眞秀くんの梨園入りは実現へと動いた。昨年4月に行われた取材会では、菊五郎が「(娘が眞秀を)どうしても歌舞伎役者にしたいっていうのでね。ならせるなら、ゆくゆくは梅幸を継がせるかね」と明言したのだ。 梅幸とは、もともと初代菊五郎の俳名。音羽屋の中で菊五郎に並ぶほど格式の高い名跡だ。父は、寺島の長男・眞秀くんにこの名跡を継がせる意向を示したことになる。菊之助の長男・和史くん(3)をさし置いてのこの発言は、“大逆転”として世間に伝えられた。 「もちろん音羽屋の本流は菊五郎を継ぐ和史くんです。ただ寺島さんの長男・眞秀くんは、音羽屋のなかでは女系。さらに父親が外国人という“不利”な条件下がそろっていました。そうした中での菊五郎さんの発言は、眞秀くんの将来に強力な“お墨付き”を与える意味を持つと思います」(前出・歌舞伎関係者) そして実現した、眞秀くんの初お目見え。寺島の胸には熱いものがこみあげたことだろう。 「眞秀くんがいま歌舞伎座の楽屋で使っている鏡台は、曾祖父にあたる亡き尾上梅幸さん(享年79)の使っていたものだといいます。それだけ眞秀くんの将来も嘱望されているということでしょう」(前出・歌舞伎関係者)
2017年05月13日「男の子ができたら歌舞伎役者にしたい」と結婚会見で語っていた寺島しのぶ(44)。その言葉が現実のものとなった。5月3日に開幕した團菊祭で長男の眞秀くん(4)が初お目見えを果たしたのだ。 『魚屋宗五郎』の丁稚役で眞秀くんが花道から登場すると、会場から「かわいい!」と歓声が。そんな姿を客席後方で見守っていた寺島とフランス人夫のローラン・グナシア氏(49)、そして祖母の富司純子(71)らは涙にむせんでいたという。 「ローランさんはアート・ディレクターとして海外で活動していましたが、日本を拠点にすることを決断。また寺島さんも眞秀くんが2歳のときから日舞を習わせるなど、早くから英才教育に乗り出しました。さらに夫妻は眞秀くんのために専用のシッターさんを雇っており、文字通り家族一丸となってデビューを支えてきたのです」(歌舞伎関係者) 長男の華々しい梨園入り。それは寺島にとって母の野望が叶った瞬間だった――。 音羽屋の第一子に生まれながらも、女性であるがゆえに歌舞伎役者にはなれなかった寺島。跡継ぎになれるのは、弟・尾上菊之助(39)だけ。“女を呪った”日々を、彼女はこう振り返っている。 《弟が6歳で初舞台を踏んだ時、「どうして年上の私が舞台に立てないの」と腹が立つやら悲しいやらで、それに男中心の梨園ですから、我が家は弟を中心に回っていて、私一人が取り残されていく気がして……》(『週刊現代』15年10月17日号) そのため人間国宝の父・尾上菊五郎(74)や女優の母・富司らに反発したこともあったという。そんななか、女優業に自らの居場所を見つけた寺島。下積みは長かったが、“芸への飢え”が彼女をトップ女優へと押し上げていった。 だが、彼女の梨園への憧れは消えなかった。07年にローラン氏と結婚すると、冒頭のように“息子を歌舞伎俳優にしたい”と発言。12年に眞秀くんが誕生すると、思いはより強くなった。 「ハーフの眞秀くんが梨園入りしようとすることに対して、陰口を叩く人も少なくありませんでした。それでも寺島さんは、めげなかった。まだ言葉も話せないうちから眞秀くんに父や弟の舞台映像を見せ続け、歌舞伎のイロハを叩きこんできた。その甲斐もあって、眞秀くんは才能の一端を見せ始めた。大人でも難しい文言が続く歌舞伎の『髪結新三』のDVDを、ずっと大人しく見ているんですよ。これには菊五郎さんも舌を巻いたといいます」(前出・歌舞伎関係者) また今でこそ眞秀くんの習い事は日舞だけだが、今後は義太夫や三味線や鼓の稽古も始めるつもりだという。 「習いごとだけで1週間埋まってしまうほどのハードスケジュールです。かかるお金も相当なものになるでしょうが、彼女はそれも覚悟の上だといいます。すべては、梨園関係者らに文句を言わせないため。自分が継げなかった音羽屋の名跡を、何としても息子に継がせたいのです」(前出・歌舞伎関係者) 寺島自身も2月に海老蔵からオファーを受け、六本木歌舞伎『座頭市』の舞台に立った。正調ではないが、海老蔵が新設したこの歌舞伎は女人禁制の梨園に大きく風穴をあけたことになる。40年を経て、寺島の闘いは報われようとしている――。
2017年05月13日