2023年9月11日、漫画家の寺沢武一さんが亡くなったことが分かりました。68歳でした。寺沢さんは雑誌『週刊少年ジャンプ』で1978年から漫画『コブラ』を連載開始し、同作はアニメ化やゲーム化を果たすなど、大ヒット。優れた身体能力と左腕に仕込んだサイコガンを使い、クールに敵を倒す主人公のコブラは、幅広い世代の人の心をつかみました。寺沢さんの逝去を明かした、株式会社寺沢プロダクションは、このようにコメントをしています。寺沢武一ファンのみなさまへ(訃報)漫画家・寺沢武一は2023年9月8日に永眠しました。3度の脳腫瘍の手術を経ても、コブラその人のような生命力で生き抜いてきた寺沢武一でしたが、今回は本人も不意打ちを食らってしまったのでしょう。心筋梗塞でした。…— ブイチギルド 【寺沢武一作品公式】 (@BuichiGuild) September 11, 2023 苦しい闘病生活と手術を乗り越え、生きるために闘っていたという寺沢さん。そんな彼の姿について、同社は「コブラのような生命力の持ち主だった」とつづっています。寺沢さんの逝去に対し、『コブラ』ファンを中心に、多くの人から「まだ若いのに、ショックです」「素敵な作品を本当にありがとう」といった声が上がりました。今後も寺沢さんの生み出した作品とキャラクターは、たくさんの人を笑顔にしていくのでしょう。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2023年09月12日【パパからのご相談】梅雨に入り、休日までお天気が優れない日が続いています。子どもは2歳の男の子です。毎日元気が有り余っている様子で、休みの日は外に遊びに連れて行ってあげたいのですが……なかなかお天気に恵まれずに困ってしまいます。おうち遊びのネタも尽きてきてしまいました。わたし自身も運動不足が悩みのタネで、子どもとの公園遊びは運動ができる唯一のチャンスでもあるのです。家の中でもできてあまりケガの心配がないような、運動の方法があれば教えてください。●A. おうち遊びの中に、親子で一緒にやって楽しい“運動”を取り入れてみて。ご相談ありがとうございます。ママライターのあしださきです。体を思いきり動かしての外遊びは、お子さんにとってもお父様にとっても素晴らしい休日の過ごし方ですね。それができない梅雨の季節はゆううつですし、しかもご自身の運動不足も気に掛かっていらっしゃるとのこと。では、今回はおうちでも簡単にできる運動プログラムを『幼児運動学』の専門家である柳澤秋孝氏の著書『からだ力がつく運動遊び』からご紹介したいと思います。しかしその前に、以下のような事実をお知らせしておかなくてはなりません。●“子どもの運動量が20年で半減”ってご存じでしたか?大人が年齢とともに運動量が減ってしまうというのはよくあることのようですが、実は子どもの運動量が1980年から2000年の20年の間に半減してしまった というショッキングなデータがあるのです。倉敷市立短期大学の前橋明教授(現・早稲田大学教授)が1980年からの20年間にわたって、子どもたちの保育園内での身体活動量を調査したデータです。午前9時から午後4時まで歩数計をつけて計測したものですが、園児たちの歩数は20年前には約12,000歩。しかし、20年後には約6,000歩に減少していたのです。このようになってしまった背景は、現代社会が抱えている問題と関係しているようです。具体的には、子どもたちが群れて遊ぶことが少なくなってしまったこと、そもそもの遊ぶ場所が減少していることなどが原因です。こうした現代社会では、われわれ親が意図的に子どもの運動を手助けしなくてはいけない状況 だということです。●運動遊びのススメそこで、前出の柳澤秋孝先生の考案した『柳澤運動プログラム』 というものをご紹介していきたいと思います。2歳というと、柳澤先生が分類した段階の「プレ運動遊び期」にあたります。著書によると**********『生後18ヶ月頃から、子どもの運動能力は飛躍的に発達します。五感や思考力も発達し、自分の意志で体を動かす能力が、本格的に備わってくる時期でもあります。いろいろな運動パターンを体験させましょう』**********とあります。具体的なおすすめの運動は、●(1)おさるさんの親子まず親が座って、子どもを前で抱きしめます。子どもの両手を親の首に回し、足は背中に巻きつけさせます。そのまま親がよつんばいになり、子どもが手を離さないように注意しながら、ゆっくりと歩き回りましょう。●(2)さかさトンネル子どもと背中合わせにしゃがみ両手を床につきます。そこからゆっくりおしりを上げていき、足の間からお互いの顔を見合います。子どもは上半身の力を養い、親は柔軟性を養うことができます。----------他にも「ハイハイ期」(4~8か月ころ)、「つかまり立ち期」(8〜12か月ころ)、「あんよ期」(11~18か月)の発達段階にあった親子でできる運動遊びも紹介されていますので、関心がおありの方は本を参考にしてみてください。また、親子でやるときに大切なのは、親自身が子どもの前でまず楽しむこと です。親子で一緒に遊んでいるうちに、「いつの間にかできちゃった!」という達成感を持たせることができれば、とにかく動くことが好きでたまらない、そんな子どもになってくれるはずです。そして、親子で一緒に過ごす時間が、子どものコミュニケーション能力の発達につながる ということも、付け加えておきたい内容です。●運動をすることで脳が育まれる?柳澤先生の考案した“遊び感覚の楽しい運動”が脳の発育にも好影響を与えるのではないかという期待のもとに、信州大学の寺沢宏次准教授と諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授がこのような検証を行ったのです。長野県内の10か所の保育所の園児751名に1年間にわたって『柳澤式プログラム』を指導し、従来の保育を行う園児と比較しました。すると、注意力や抑制力を判定するテストで、運動プログラムを実施した子どもたちが高い評価を得たのです。つまり、運動することで子どもの脳にも良い ということが証明されているということ。ぜひとも、梅雨時期のおうち遊びに取り入れてみてください。----------いかがでしたか?ご紹介した運動は、実際にやってみると親は非常につらい体勢なのですが、普段使わない筋肉が刺激されて結果的にはとても気持ちがいい ものでした。そしてなにより子どもがとても楽しそうでしたよ。お父さんと一緒におうちでこんな遊びができれば、雨降りの休日もお子さんにとってはステキな休日になることでしょう。【参考文献】・『からだ力がつく運動遊び』柳澤秋孝・著●ライター/あしださき(元モデル)
2016年07月04日