オードリー・ヘップバーン主演映画でもよく知られる『マイ・フェア・レディ』。この作品は、日本人が初めて日本語で上演した、言わば“日本初”のブロードウェイ・ミュージカルでもある。その日本初演から50年、新たなヒロイン・イライザが誕生する。霧矢大夢(きりや ひろむ)と、真飛聖(まとぶ せい)。ともに宝塚のトップスターとして人気を博し、このたびWキャストでイライザに挑むふたりに話を訊いた。チケット情報はこちら物語は、下町訛り丸出しの花売り娘・イライザが、言語学者のヒギンズ教授により正しい言葉と淑女としてのマナーを教え込まれ、レディとして生まれ変わる、というもの。ふたりとも、幼い頃から映画はよく見ていたそうで、「音楽の楽しさと、ミュージカルの楽しさ、ビジュアル面の美しさ。あと、宝塚に入ってからは男役の勉強、という視点からも見ていました」と霧矢。真飛も「女性なら誰でも憧れるシンデレラ・ストーリー。これが“ミュージカル映画”だということすらわからない頃から、単純に『ヘップバーン、可愛い~』と見ていましたね」。イライザといえば、前回の公演(2010年)まで、宝塚の大先輩にあたる大地真央が20年の長きにわたり演じてきた役でもある。2012年に宝塚を退団し、これが退団後初ミュージカルとなる霧矢は「憧れていた役ですが、イライザは観る役だと思っていたので、いざ自分がやるとなるともちろんプレッシャーは感じます」と本心を明かす。「でも今までこうだったからという先入観は捨て、丁寧に丁寧に役に向き合って、自分らしく呼吸したい。今までの方もそうやって大切に作ってきたからこそ、50年も愛されてきた作品なんだと思います」と、意気込みを語った。一方2011年の退団後、ドラマなどにも活躍の場を広げている真飛は「オファーを頂いた時、本能で、出たい!と思いました(笑)。後から歴史の重みを考えて、怖いもの知らずだったかなとも思いましたが、私たちは新作として捉えていますし」ときっぱり。その言葉どおり、今回は、G2が翻訳、訳詞、演出を手がけ、セリフや歌詞、舞台美術から衣裳まですべてが一新されての上演となる。コメディなども多く手がけるG2だけに、どんな斬新な舞台になるのか気になるところだが「奇想天外なものにはなっていないですよ(笑)。わりと忠実です」(霧矢)、「でも、かなりオシャレに見えるんじゃないかなと思います」(真飛)。ひとつひとつの質問をじっくり考え、丁寧に答えていくふたりの言葉の端々から、作品へ愛情を持って向き合っていることがひしひしと伝わってくる。「“これが私たちにとっての『マイ・フェア・レディ』”と言えるようにしたい」と言う霧矢の言葉からも、自信と自負がチラリと垣間見えた。不朽の名作の新たな1ページは、ふたりのそんな真摯な姿から生まれるに違いない。共演は寺脇康文ら。公演は5月5日(日・祝)から28日(火)にかけ、東京・日生劇場にて上演される。チケットは発売中。その後、石川、福岡、愛知、大阪でも公演あり。
2013年04月24日ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の製作発表が2月21日、都内で行われ、霧矢大夢、真飛聖、寺脇康文、田山涼成、松尾貴史、江波杏子ら出演者が顔を揃えた。『マイ・フェア・レディ』本作はオードリー・ヘプバーン主演で映画化もされたブロードウェー・ミュージカルの名作。ロンドンの下町に住む花売り娘イライザが、言語学者ヒギンズ教授(寺脇)によって貴婦人に変貌を遂げるシンデレラストーリーで、元・宝塚歌劇トップスターのふたり、霧矢、真飛がWキャストでイライザを演じる。宝塚退団後初舞台となる霧矢は「出演のお話をいただいた時は、まだ宝塚でバリバリの男役を演じていたので、今ドレスを着てここにいるのが夢のよう。麗しいの“う”の字も私の辞書にはないのでこれから作り上げていきたい」。ひと足先に女優デビューを果たしている真飛も「男役の時は背中で哀愁を演じてきたのですが、その哀愁は取っ払いたいです」と笑わせた。今回の舞台は初演から50周年を数える記念公演。1963年に日本語で初めて上演されたブロードウェー・ミュージカルが今作だ。会見では当日出席できなかった演出のG2からのメッセージも読み上げられた。「オファーをいただいた際に「日本で初めて上演されたブロードウェイ作品として東宝ではこれからも大事にしていきたい」と伺い感銘を受け、ご指名いただいたことを光栄に、かつ意気に感じております。初演時はゴージャスな英国貴族の場面が当時の観客に憧れをもって迎えられた作品だったのではと想像します。2013年にニュー・ヴァージョンとして上演するにあたり、主人公・イライザをより「等身大」に描くことで、さらに現代の日本人の心情に訴える、より心に染みいる作品としてリメイクではなくリボーン(再誕生)させようと目論んでいます。今回、お許しを得て翻訳も新しく書かせて頂きました。十年前、ウエストエンドで本作を観て「なるほど英語だと直感的に分かり易い!」と感動した経験を生かし、イライザの言葉の特訓シーンに、ユニークな工夫を凝らしてあります。そのあたりもお楽しみ頂けるのではないかと自負しております」ストレートプレイからミュージカル、翻訳劇からオリジナル作品まで、幅広い活動に注目が集まる売れっ子劇作家・演出家のG2。その新演出版に期待が高まる。公演は5月5日(日・祝)から28日(火)まで、東京・日生劇場にて。その後、愛知、大阪、福岡でも公演。東京公演のチケット一般発売は2月23日(土)午前10時より。東京公演は2月22日(金)18:00まで先着先行プリセールを受付中。
2013年02月22日古田新太扮する大泥棒・石川五右衛門を主人公に据えた、劇団☆新感線の『五右衛門ロック』シリーズ。2008年の第1弾『五右衛門ロック』では南の島で大暴れ、2010年の第2弾『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』ではヨーロッパの大海を舞台に女海賊と渡り合った。そして第3弾『ZIPANG PUNK~五右衛門ロックⅢ』が12月にお目見えする。この冒険活劇で、新感線初参加を果たすのが三浦春馬だ。劇団☆新感線SHINKANSEN☆RX「ZIPANGPUNK~五右衛門ロックIII」 チケット情報「出演が決まってから『シレンとラギ』(新感線の2012年春興行)を観たんです。新感線の舞台には鳥肌が立ったり、圧倒される場面がいくつもあるんですけど、それを自分がお客さんに投げかけるんだって思うと、いつもとは違う、言葉では表せないような高揚感がありました」。これが三浦にとって3度目の舞台。過去2作は、所属事務所の先輩、岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット“地球ゴージャス”への参加だ。「僕はまだまだ自分のことしか考えられてないのかもしれないんですけど、本番が始まると毎日が全力、という感じ。どうしたって自分の本気が溢れてきて、いつも熱い、テンションの高い状態でいられるんです」。今年春に出演した『海盗セブン』の劇中、ダンスや歌を披露するソロパートでは、「ここはNYなんじゃないか?」という歓声に包まれたことも明かす。「すっごい気持ちよかった。(舞台)袖に引っ込んで、泣いたのか泣きそうになったのか自分でもわからないぐらい。毎回、かけがえのないものをお客さんからいただいていた気がします」。三浦にとって初めての客演。「ゴージャスで教えてもらったことを出して、一生懸命羽ばたきたい」と意欲をみせる。今回三浦が演じるのは、明智心九郎という京都所司代盗賊目付にして、五右衛門に対抗する名探偵的な役どころだ。「“ずっと味方だぜ!”みたいに五右衛門を慕う子分を想像してたので、年齢は下でも五右衛門と対等な役は意外でした。あと、蒼井優さん演じる女盗賊に恋される役らしいから、稽古場で優さんをげんなりさせないよう、言動には気をつけます」とはにかむ。「殺陣はすっごい楽しみ。事前に自主練習したいって劇団関係者に確認したら、“変なクセがついても困るからやらないで”って答えでした(笑)。とりあえず、やる気あります!ってことは伝えました」。今作を上演する東急シアターオーブは7月に東京・渋谷にオープンしたばかり。大阪の会場も4月にオリックス劇場へと生まれ変わった。東西大劇場の真新しい舞台に立つことに「めちゃくちゃ気持ちが上がりますよね!」と目を輝かせる。「僕、オープン前のシアターオーブの前まで行ったんですよ!エントランスのガラス張りの窓から渋谷の街が見渡せて、これはお客さんが入口から、異空間に連れていかれるんじゃないかな。舞台への期待感が大きくなる劇場だと思ったし、そこに立つのが待ち遠しいです」。公演は12月19日(水)から2013年1月27日(日)までシアターオーブにて、2月6日(水)から28日(木)までオリックス劇場にて上演される。
2012年09月21日台湾発の大迫力アクション・エンターテインメント『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』に主演するマーク・チャオと共演のDEAN FUJIOKA、ツァイ・ユエシュン監督が来日!8月22日(水)、都内劇場でジャパン・プレミアが開催され、日本語吹替え版のボイスキャストを務めた寺脇康文も登壇した。台湾で放送されて人気を博したドラマ「ブラック&ホワイト」を台湾映画では破格とも言える10億円という大金をかけて映画化。ハーバー・シティの新米刑事と犯罪組織の構成員がある陰謀のせいで追われる身となり、互いの立場を超えて協力し合いながら真相を追求していく姿を描く。大歓声に迎えられたマークは日本語で「みなさん、こんにちは。マーク・チャオです」と挨拶。主人公の熱血刑事・インションを演じたが、ドラマから映画化に至るまでの流れについて聞かれると「僕と監督の仲が良いからなのか、とても面白い経緯がありました」とニッコリ。「実は、監督からは映画のクランクインまでに『映画化するけど出ますか?』といった話は一度もされてなく、成り行きで撮影が始まってしまったんです」と明かす。さらに劇中で見せるスタントなしの激しいアクションについても「これについても面白いことに、監督からスタントが要るか要らないか?と聞かれたことは一度もありませんでした。これも僕らが仲良しだから成り行きで決まったのかもしれません(笑)。3階くらいの高さから飛んで、トラックに着地するシーンがあって、このシーンだけでも17、18テイクあったんですが、最後のテイクに臨んで『もう足がフラフラです』って言ったら、監督は『これくらいでもう疲れたの?』と言ってくれました。監督、ありがとうございました!」と皮肉たっぷりに語り、客席は笑いに包まれた。DEANは高校まで日本で育った生粋の日本人俳優だが、現在は中華圏で活躍。本作ではインションたちを追う情報局の捜査官を演じ、北京語や英語を駆使している。さらに、日本語吹替え版では何と自らの役に対して日本語で吹替えを行なっている。「自分の姿を見ながら自分で演じるというのは不思議な経験でした。初めての声優経験でしたが、まさか自分の声を当てることになるとは…」と笑顔でふり返った。“台湾のスピルバーグ”との異名もとるユエシュン監督は先ほどのお返しとばかり、自身がよく知る素顔のマークについて暴露?「撮影後のインタビューなどでは彼はいつも愚痴ばかり言うんです。でも現場では違っていて、僕が『これやって』と言うと『え?』と驚くんですが、その5秒後にはやってみせてくれる。ちなみに先ほど3階の高さからのアクションの話が出ましたが、一番高いのは7階からのもので、これも彼はスタントなしで飛んでくれましたよ」とその勇気を称賛した。寺脇さんはインションの“相棒”となる犯罪組織のどこか憎めないお調子者のダーフー(ホァン・ボー)の声を日本語で演じた。出てくるなり寺脇さんは「日本ノミナサン、コンバンハ!寺脇デス。コレ以上ハワカリマセン!」とたどたどしい日本語で挨拶し会場を笑いで包んだ。そんな寺脇さんに対しマークは「『相棒』は台湾でもオンエアされていてみんなが知ってます。重鎮ですね。光栄です」と最大限の賛辞を送った。寺脇さんは「最初に話が来たときはマークさんの役だと思って(『相棒』の)亀山に似た役だ!頑張ろう』って思ったら違ってた。年齢的にダメだったみたいです」と苦笑交じりに告白。自身が演じたちょっと情けないダーフーの甲高い悲鳴を実演し、客席はもちろん、マークらからも喝采を浴びていた。舞台挨拶の最後にマイクを手に取ったマークは改めて日本のファンに感謝。「日本のクルーと仕事ができる機会をいただければ、日本にもっと長く滞在できます。そうできる日を楽しみにしています」と日本のファンには何とも嬉しい約束の言葉を贈り、盛況のうちにプレミアは幕を閉じた。『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black&White Episode1』は9月8日(土)より全国にて公開。■関連作品:ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1 2012年9月8日より全国にて公開© 2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年08月22日台湾発のアクションエンターテイメント『ハーバー・クライシス<湾岸危機> Black&White Episode1』の主演コンビの日本語吹替を中尾明慶と寺脇康文が担当することが決定。7月10日(火)、都内スタジオでアフレコの模様がこうかいされた。熱血新米刑事・インション(マーク・チャオ/中尾さん)と人情に篤いヤクザの幹部・ダーフー(ホァン・ボー/寺脇さん)。正反対の立場にある2人が、ハーバー・シティの爆破計画が秘密裏に進められていることを知り、阻止すべく奔走する。この日は、2人が初めて出会い、車の中で言葉を交わすシーンに、敵の銃弾の嵐をかいくぐって車で逃げるシーンなどを公開。シーンごとに演出から心情や声の大きさやトーンなどについて細かい指示が出され、正義感あふれるインションとヤクザでありながらも弱気なダーフーという対照的な2人のキャラクターが垣間見える。カーアクションのシーンでは、中尾さんは映像に合わせてハンドルを切る動作をしながら声を出すなど熱のこもった演技を見せた。収録を終えて寺脇さんは「自分の芝居じゃないところにセリフを入れる難しさがある。自分でやり過ぎと思うくらいに(オーバーに)やった方がいいんだなとわかりました。あとは役者さんの素晴らしい演技を邪魔しないようにということを心がけました」とふり返る。一方、初挑戦となった中尾さんは「貴重な経験でしたが本当に難しくて…。10時間くらいで収録したんですが覚えてないです」と苦笑い。寺脇さんはそんな中尾さんの様子について「僕が遅れて入っていって『どう?』って聞いたら『はい……分かりません…』って感じだった(笑)」とその憔悴ぶりを証言。先輩から「真っ直ぐな熱血漢な感じが合ってる」とお墨付きをもらったが、中尾さんにとってはよっぽどつらい経験だったのか「サンダルを履いて行ったんですが、最後には裸足になってました。そのうち服も脱ぎ出すんじゃないかという脱力感で…。正直、もう二度とやりたくない」と本音をポツリ。寺脇さんから「だめだめ!また声が掛かるかもしれないから!」とたしなめられていた。あまりのアフレコの過酷さにガードが下がったのか、作品にちなんで「最近、プライベートで体験した危機は?」という問いに中尾さんは「少し前に付き合ってた彼女との別れ話ですかね」と失恋をあっさり告白。映画の主人公のように危機を回避することはできなかったようで、寺脇さんから「恋愛危機(笑)?」と突っ込まれていた。『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1』は9月8日(土)より公開。■関連作品:ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1 2012年9月8日より全国にて公開© 2012 Hero Pictures Corporation Limited. ALL RIGHTS RESERVED.
2012年07月10日今年3月、3年間レギュラーメンバーを務めた及川光博の卒業をもってシーズン10の最終回を迎えた人気刑事ドラマシリーズ「相棒」。2002年の連続ドラマ放送開始から10年目の一区切りを迎え、新たなる“相棒”、新たなる展開が期待される中、このほど劇場版最新作『相棒シリーズXDAY』が製作されることが決定した。水谷豊扮する特命係・杉下右京が“相棒”とのコンビで、あらゆる難事件を次々と解決していく物語と個性的なキャラクターたちが絶大な支持を集めてきた本シリーズ。初代“相棒”亀山薫役の寺脇康文のシーズン7での卒業後、及川さんが新たな相棒・神戸尊として加入。常に高い視聴率をマークし、シーズン9には20.3%という過去最高の視聴率を記録した。さらに、2008年と2010年の2回にわたり公開された映画版でも大ヒットを記録し、2009年にはレギュラー陣の魅力にスポットを当てたスピンオフ作品『鑑識・米沢守の事件簿』が公開されるなど、ファンの要望に応えるように幅広い展開を見せてきた。このほど発表された『相棒シリーズXDAY』では、刑事キャラクターの中でも高い人気を誇る“イタミン”こと、川原和久扮する警視庁捜査一課刑事・伊丹憲一と新たな相棒のドラマが展開。その新“相棒”とは、田中圭扮するサイバー犯罪対策課専門捜査官・岩月彬!伊丹とはまるで正反対のキャラクターだが、とある殺人事件の捜査を共に進めていくことになり、ある企業の機密漏洩にぶつかる…。さらに、事件のカギを握るゲスト俳優も明らかに。カギを握る女、東京明和銀行勤務・麻生美奈役に国仲涼子、同じく銀行員役に田口トモロヲ、衆議院議員役に別所哲也が扮する。もちろん、水谷さんや及川さんらおなじみの「相棒」メンバーも出演が決定している。進化し続ける「相棒」シリーズの新たなる章への突入に期待!『相棒シリーズXDAY』は2013年春、公開予定。■関連作品:相棒シリーズXDAY© 2013「相棒シリーズ X DAY」パートナーズ
2012年06月22日前回はヨーロッパ国際特急、その前はアメリカの大陸横断列車が登場する映画を紹介した。そこで今回は日本の豪華列車「カシオペア」が登場する作品を紹介する。といっても映画ではない。刑事ドラマの人気シリーズ『相棒』から、2008年に放映された正月スペシャルだ。密室で起きた殺人事件に、あの杉下右京と亀山薫のコンビが挑む。『相棒』といえば、もはや「国民的ドラマ」ともいえるシリーズ。亀山薫(寺脇康文)はすでに卒業し、後任の神戸尊(及川光博)も、先頃最終回を迎えた『相棒 season 10』で卒業。次回作の新”相棒”には成宮寛貴が決まったばかりだ。同作品は2007年10月~2008年3月に放送された『相棒 season 6』の第10回。年始特番として2008年1月1日に放送された。正式なサブタイトルは、『開局50周年記念元日スペシャル「寝台特急カシオペア殺人事件! 上野~札幌1200kmを走る豪華密室! 犯人はこの中にいる!!」』という長さ。もっとも、ファンサイトなどでは『寝台特急カシオペア殺人事件!』と省略されるようだ。警視庁特命係の杉下右京警部(水谷豊)と、その唯一の部下・亀山薫刑事(寺脇康文)は、上司から北海道の裁判の証人を護送せよと命じられる。特命係といっても、実態は使い走りのような存在なのだ。しかし、今回はふたりともすこしうれしそう。その理由は護送手段が寝台特急「カシオペア」だったから。ところが、その車内で殺人事件が発生する。死亡推定時刻は盛岡駅を発車した後。列車は函館駅まで停まらない。つまり、犯人はまだ列車内にいる。杉下たちは函館駅停車までの4時間で事件解決を試みる。まるで『オリエント急行殺人事件』をオマージュしたような、上質な密室ミステリー作品である。さらに日本の鉄道ミステリーで用いられる運転停車トリックもある。殺人事件が解決へ向かう中、護送する証人が関わる事件がふたつ同時進行していく。ひとつは東京で起きた爆弾事件。もうひとつは証人が目撃した暴力団による拳銃密売事件。「カシオペア」が札幌に到着した後、事件の焦点は2つ目、3つ目の事件に移る。しかし、1つ目の殺人事件の関係者も関わってきて……。シリーズ物のドラマ、しかも途中回となると、初めて観る人にとってはとっつきにくいかもしれない。しかし同作品は正月特番の意味もあるのか、序盤の数分で捜査一係と特命課、鑑識課との微妙な関係が一気に説明される。鉄道ファンで、まだ『相棒』を観ていない人にはぴったりの作品といえそうだ。『相棒』シリーズは劇場版が3つ制作されているけれど、スペシャルである同作品も伏線の回収が巧みで、機知に富み、感動的なラストが待っている。劇場用にリメイクしてほしいくらいだ。同作品はJR東日本とJR北海道の協力もあった様子。上野駅・青森駅・函館駅構内の場面は本物で、機関車交換もばっちり登場する。走行中の外観も、実際の列車を起用している。客車の場面では、スタジオセットと実物を巧みに組み合わせているようだ。「カシオペア」に使われるE26系客車は、検査のため10月下旬~12月上旬に運休となる。これは正月特番ドラマのスケジュールと合いやすい。静止した客車で撮影しつつ、窓から客室を覗くような場面や、客室内の窓はスモークを流し、カメラの揺れとともに走行する雰囲気を演出している。すべて本物の客車を使っているように見えるけれど、食堂車はスタジオセット。実際の食堂車は曲面ガラスだが、この場面に出てくる食堂車は平面ガラス。窓上の照明も違う。でも、この違い以外は非常に良くできている。テーブルの上の照明は本物を借りたか、同じ製品を調達したと思われる。食堂車の食事も懐石御膳を再現。スタッフの考証とこだわりはすごい。ちなみに、亀山が妻と携帯電話で話す場面は本物の食堂車。前述の窓の違いでわかる。本物は壁に運行経路図がないよな……と思ったら、謎解きの場面で杉下が使った。なるほど。食堂車は物語上で何度も登場するため、セットを作る必要があったのだろう。ところで、客室が本物かセットかは筆者にはわからなかった。筆者が実際に乗車したとき、利用したのはツインだけど、同作品の画面に登場する客室はグレードの高い展望室、スイート、デラックス。乗車経験のある方はぜひ見比べてみよう。筆者はこの作品が好きで、本放送、再放送、そしてレンタルDVDでも観た。この3回目で、「カシオペア」がストーリー上のキーワードとして効いていると気づいた。「カシオペア」という列車名にふさわしい伏線も仕掛けられていた。乗客のひとり、翻訳家の堂上公江(長山藍子)と杉下右京との会話で、「言葉が過ぎた女王様は出てこない」と出てくる。この「女王様」はギリシャ神話のカッシオペイアを指す。また、カシオペアが出てこないギリシャ神話として、「シシュポスの岩ですね」という発言も。日本では賽の河原に例えられる「終わりなき苦労」を指し、事件の背景を暗示しているようだ。また、ラストシーンで杉下右京が犯人に渡すあるものに、星座のカシオペアが関わっている。それに続く杉下の言葉、その奥の深さを知れば、さらに感動が深まるだろう。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年04月10日スタイリッシュな次元に期待!!テレビや劇場版アニメで多くのファンの心をつかんでいる『ルパン三世』。テレビを見ていて、「この俳優はルパン、この女優は不二子ちゃんに似ているな」なんて考えたことがありませんか。中でも渋くてミステリアスな次元は、誰に似ているか気になるところです。そこで女性547名に「たしかに似ているかも!?『ルパン三世』の次元大介になりきれそうな俳優」を聞いてみました。>>男性編も見るQ.たしかに似ているかも!?『ルパン三世』の次元大介になりきれそうな俳優は?(複数回答)1位オダギリジョー19.6%2位松田翔太15.9%3位浅野忠信14.8%4位永瀬正敏12.6%5位阿部寛11.2%※敬称略■オダギリジョーは次元に似ている!?・「ちょっとひねくれたような感じがいい。細身なスタイルも似ている」(26歳/機械・精密機器/機械・精密機器)・「ヒゲも雰囲気もぴったりだと思う」(29歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)・「顔の輪郭が似ているような気がするから」(25歳/学校・教育関連/専門職)・「ほどよく落ち着いていて、顔が細長いから」(22歳/小売店/販売職・サービス系)・「ちょっと変わった雰囲気が似ている」(25歳/商社・卸/販売職・サービス系)■松田翔太は次元に似ている!?・「見た目と内面にギャップがある役をうまく演じてくれそうだから」(29歳/金融・証券/事務系専門職)・「この人しか考えられない!!かっこいい現代版の次元になってくれそう」(27歳/マスコミ・広告/事務系専門職)・「ヒゲを伸ばせば、セクシーな雰囲気が似ていると思う」(22歳/生保・損保/事務系専門職)・「クールでスマートな感じがすてき」(27歳/医薬品・化粧品/事務系専門職)■浅野忠信は次元に似ている!?・「落ち着いているのにコミカルな雰囲気が出せそうだから」(31歳/金融・証券/販売職・サービス系)・「渋さの中にちょっとしたダメさ、面倒見のよさを兼ね備えていそう」(23歳/農林・水産/事務系専門職)・「優しい目をした俳優の方が合うと思う」(25歳/医療・福祉/専門職)■永瀬正敏は次元に似ている!?・「次元といえば、体は細身、顔はしょうゆ顔&ヒゲ。該当するのは永瀬さんです」(25歳/警備・メンテナンス/営業職)・「足の細さやもみあげの感じが似ている気がする」(28歳/商社・卸/事務系専門職)・「見た目の背格好と、渋い感じがぴったり」(27歳/通信/秘書・アシスタント職)■阿部寛は次元に似ている!?・「冷静でいて、かつルパンと一緒にむちゃやバカなこともできる人がいい」(21歳/建設・土木/技術職)・「クセのある役に定評があるというか、彼なりの次元を演じてくれそう」(28歳/機械・精密機器/営業職)・「多くを語らず寡黙でもOKで、ドジった姿も想像できるから」(27歳/生保・損保/事務系専門職)■番外編:この俳優は次元に似ている!?・大泉洋:「次元はクールな感じなのにルパンのむちゃぶりにもついていくので、陽気な部分もある人がいいと思う」(26歳/人材派遣・人材紹介/技術職)・寺脇康文:「ある程度の年齢が必要。ヒゲを生やしても抵抗がなく、少しふざけた部分も必要だから」(30歳/商社・卸/事務系専門職)・松山ケンイチ:「面白いけど、陰のあるところが似ている気がする」(25歳/運輸・倉庫/販売職・サービス系)・木村拓哉:「ヒゲを生やせば、ワイルドですっきりした顔が次元に合っていると思う」(30歳/金属・鉄鋼・化学/技術職)・伊勢谷友介:「クセのあるニヒルな笑い方が似合うと思うから」(26歳/医薬品・化粧品/専門職)総評ヒゲにロン毛、さらにハットをかぶったスーツ姿がまさに次元!!ということで、1位はオダギリジョーさんでした。身長178cmの次元と176cmのオダギリさんはスラッとしたスタイルも似ていますよね。また、一筋縄ではいかないルパン一味には「ちょっとひねくれたような感じ」も必要。ビジュアルだけでなく、雰囲気も似ていることから見事1位を獲得しました。「現代版の次元を演じるならこの人!!」という意見が出た松田翔太さんは2位にランクイン。クールでスマート、ときにおちゃめな『花より男子』の西門総二郎を演じた松田さんなら、次元になりきる演技も期待できそう。あまり見ることのないヒゲを生やした姿も見てみたいですね。渋い大人の色気が漂う浅野忠信さんは3位、永瀬正敏さんは4位。細身の2人ならスーツもばっちり着こなせそうです。容姿や雰囲気が似ているというより「彼なりの次元を演じてくれそう」なのは5位の阿部寛さん。低くて深みのある声も違和感なく受け入れられそうです。セクシー系、クール系、大人渋い系と、さまざまな次元のイメージを表現できそうな俳優がそろった今回のランキング。それぞれが次元を演じたら、どんな『ルパン三世』になるか、想像してみるのもオススメです。(文・飯塚雪/C-side)調査時期:2012年1月27日~2月1日調査対象:マイナビ ニュース会員調査数:女性547名調査方法:インターネットログイン式アンケート■関連リンク【ランキング女性編】ルパン三世を演じてほしい芸能人【ランキング女性編】『CITY HUNTER』の主人公、冴羽リョウを演じてほしい芸能人【ランキング女性編】『るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―』の主人公、緋村剣心を演じてほしい俳優完全版(画像などあり)を見る
2012年03月14日岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット・地球ゴージャスの新作舞台『海盗セブン』が3月8日(木)、東京・赤坂ACTシアターで開幕する。東京公演を皮切りに全国5か所を巡り12万人動員を図る超話題作には、大地真央、三浦春馬、森公美子らトップスターが集結。7つの海を盗んだ7人の“海盗”たちが繰り広げる、歌と踊りと笑いに満ちた大冒険活劇だ。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.12「海盗セブン」チケット情報開幕直前の7日、公開舞台稽古と記者会見が行われ、主要キャストがキャラクターの個性を表す艶やかな衣裳に身を包んで登場した。「遊園地のような舞台になっています。力いっぱい遊んで、また明日から頑張ろうと思えるように」と岸谷が挨拶すると、2度目の地球ゴージャス参加となる三浦は「いまだ見せたことのない三浦春馬を見せたい」と自信たっぷりに宣言した。そんな三浦について大地が「こんなに踊れる人なの!?ってくらいスゴイんです!」と絶賛し、森も「歌もスゴいの!」と太鼓判。女優陣の熱烈な後押しを受けた三浦は「メッチャ嬉しい!」と晴れやかな笑顔を見せていた。総勢37名によるステージは、スタイリッシュなダンスシーンで妖しげにスタート。謎の男フィクサー・ジョー(小野武彦)の招集により“海盗セブン”たちが続々と姿を現わしていくが……。登場人物の個々の魅力が存分に詰まったダンスナンバーやアクションシーンが次から次へと飛び出して、コミカル&スリリングな展開に目が離せない。三浦のキレのある動きは前評判以上に精度が高く、パワー全開のダンスとともに涼やかな歌声でも魅了する。大地の登場は舞台の妖しげな空気を一気に華やかに転換。キュートな笑顔とスターの貫禄が観る者に充足感を与えてくれる。“笑い”を主導する岸谷と寺脇も、いざダンスナンバーがかかれば鮮やかなステップで見事な身のこなしを見せていた。ほかにタップダンスやアクロバットなど見どころは満載。日本全国に元気を届けてくれる、ゴージャス&ダイナミックな夢のワンダーランドが誕生した。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.12『海盗セブン』は同劇場で4月22日(日)まで開催。その後、愛知、新潟、福岡、大阪と各地を回る。チケットは一部を除き発売中。大阪公演は4月21日(土)より一般発売する。取材・文:上野紀子
2012年03月08日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャスが、3月から5月にかけて全国5都市にて新作『海盗セブン』の公演を行う。本格的にスタートしたその稽古場に潜入し、キャストのひとりである三浦春馬にインタビューを行った。『海盗セブン』公演情報この日は台本の読み合わせが行われ、ロの字に並べられた長机には出演者が座っている。軽快なテンポでセリフの応酬が続くかと思えば、細かいニュアンスを時折指示していくのは演出を務める岸谷だ。「ちょっと自分だけでしゃべりすぎ。セリフをもっと大きく、外へ」という岸谷の言葉に、三浦春馬は「はい」とうなずく。また、セリフのイントネーションに苦労する俳優がいれば、淡々としたテンションのまま、さりげなくギャグを飛ばす岸谷。その言葉に空気が一気に和む。『海盗セブン』は、かつて7つの海を盗み出したと言われる7人の大怪盗の物語だ。その怪盗のひとりを演じる三浦にとって、地球ゴージャスへの参加は2度目。前回出演した『星の大地に降る涙』(2009年)では初舞台にして主人公という大きなプレッシャーを課せられたが、それを乗り越えてきた経験からか「地球ゴージャスというカンパニーに少しは慣れたつもりなので、稽古場でも最初からコミュニケーションもとれましたし、自信を持って稽古することができているかなと思います」と語る。彼にとって地球ゴージャスは、ダンス、殺陣など様々なジャンルの“プロが集まっている場”で、その中で揉まれるうれしさは一塩らしい。さらに今回は、大地真央、森公美子、小野武彦らそうそうたるベテラン俳優との共演となった。「一緒に稽古するだけで、先輩たちがたどってきた“山”を感じます。多分、必死に時間をかけて練りあげてきたものですよね。それを毎日実感してます」。読み合わせの後はダンスシーンの稽古に。地球ゴージャスには欠かせない大がかりな群舞、その振付が行われていく。そして稽古場の後ろでは、鏡の前でひとりでダンスを黙々と練習し続ける三浦春馬の姿があった。「前回はどストレートな役柄だったんですけど、今回はいろいろ試せる役柄。稽古場では、恥をかくことを恐れず、色々な演技パターンを試していきたいなと。今まで見せたことのない自分を見せたいですし、カッコ良く演じられたらうれしいです」。そう語った三浦だが、ダンスも歌も彼のスキルは相当なもの。映像では見られない、立ち姿、動き、表情、声の三浦に出会えることを期待したい。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.12『海盗セブン』は、3月8日(木)から4月22日(日)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演された後、名古屋、新潟、福岡、大阪にて公演を行う。取材・文:川口有紀
2012年02月06日感情のままに駆け回る熱血漢とそれを冷静にサポートする相方、似た者同士の夫婦、ダメ男としっかり者の彼女のカップルなどなど、タイプは様々なれど映画やドラマにおいて、名コンビが見せる掛け合いや、2人から醸し出される何とも言えない空気感は大きな見どころ。言葉を交わさずに見せる絶妙なコンビネーションが羨ましくなったり、時にぶつかりつつも互いを理解し支え合う姿に思わずジンとさせられたりすることも…。今年最後のシネマカフェのランキング企画“シネマカフェゴコロランキング5”では、あなたが考える「理想のコンビ」をテーマに投票を実施!栄誉あるベストコンビの称号を手にしたのは――?結果を大発表!第1位に輝いたのは、少し歳の離れたイケメンコンビ、「堤真一&岡田准一」の2人!連続ドラマ、そして2部作による映画も大ヒットした『SP』では上司と部下役で共演し、単にコンビで事件を追うというだけでない、これまでの映画やドラマにないコンビの概念を作り上げた。堤さんと岡田さんといえば、本作より前に『SP』の原案を担当した金城一城の原作および脚本による映画『フライ、ダディ、フライ』でも共演。血気盛んな高校生とサエないオッサンのコンビがなぜこんなに観る者を感動させるのか?と思わせる絶妙なコンビネーションを見せた。「ドラマ『SP』や映画『フライ、ダディ、フライ』の素晴らしさは2人の信頼関係の賜物だと思います。年齢は離れていますが、気が合うようでインタビュー記事などを見ていてもすごく楽しそう」(20代・女性)、「“動ける”俳優同士が見せたコンビぶり、ベッタリ一緒ではなく、立場が違う者同士の気遣いや葛藤を秘めたやりとりが素晴らしい。年齢差や身長差が生かされていました」(40代・女性)など2人のやり取りはもちろん、アクションや見た目、体格も含めて2人のコンビネーションに絶賛の声が寄せられた。2位にランクインしたのは、往年のファン、特に男性の票を多く集めた「柴田恭兵&舘ひろし」。言わずと知れた刑事ドラマ「あぶない刑事」で一世を風靡したが、TVを見ながら2人のセリフややり取りに憧れた人が多いよう。タカとユージ、あなたはどっち派?いまの時代に続く“刑事コンビ”の概念を広く世間に印象づけた名コンビのひとつと言えそうだ。続く第3位には打って変わってほのぼのとしたあの2人。人気ドラマ「ホタルノヒカリ」の“ぶちょお”と“アホ宮”の「藤木直人&綾瀬はるか」コンビが滑り込んだ。職場では大人の女を演じているが、私生活は干物女の雨宮とクールで仕事ができて面倒見がよい高野。バカバカしくも、2人のやり取りに思わずニヤリとさせられてしまう人多数。確かにカップルというよりもどこか“コンビ”という言葉が似合う2人かも?「お互いのほんわかした感じが、2人が一緒になることによってもっと引き出されて、すごく癒されて幸せな気持ちにさせてくれる」(40代・女性)など、2人一緒だからこそのあの空気感を気に入った多くの人がこの2人に票を投じた。第4位にはまたも刑事の2人。ドラマ「東京DOGS」で共演した若きイケメンの刑事コンビ「水嶋ヒロ&小栗旬」が入った。「バディものの中でもこれまでにない2人だった」(40代・女性)、「掛け合いが最高でした」(20代・女性)といった声が多く寄せられた。そして、現代の刑事ドラマの最強コンビ「相棒」の「水谷豊&及川光博」の2人は意外や5位に落ち着いた。ちなみに、一代前のコンビ「水谷豊&寺脇康文」は第7位。あまりに鉄板過ぎて票が伸びず?同率の5位には、映画『クローズZERO』シリーズや「荒川アンダー ザ ブリッジ」で共演し、プライベートでも仲良しの「小栗旬&山田孝之」がランクイン。何となくやる気がなさそうで(失礼!)、ベラベラと喋らないけど一緒にいるのが心地よさそうな2人。『クローズZERO』では覇権を争い壮絶な戦いを繰り広げた2人が、続編の『2』で見せたまた違った関係性に胸キュンさせられた女性ファンも多し!さらに、来年劇場版も公開される「荒川アンダー ザ ブリッジ」では、ほとんど素顔を見せずに村長と星で再びコンビを披露!作品ごとに見せるギャップを含め、今後もどんなコンビネーションを見せてくれるのか楽しみな2人と言えそうだ。小栗さんはベスト5の中で唯一の重複ランクイン。己の魅力を出しつつも相手の素晴らしさやかっこよさも引き出す“名パートナー”ぶりを発揮!また上位ランカー以外では、海外スターのコンビとして『シャーロック・ホームズ』の「ロバート・ダウニーJr.&ジュード・ロウ」のコンビに多くの票が寄せられたほか、ドラマ「篤姫」や『ツレがうつになりまして。』で夫婦を演じた「宮崎あおい&堺雅人」も高い支持を集めた。こうしてランキングを見ると、刑事からカップル、腐れ縁の2人までコンビと言っても関係性は様々。あなたが考えるベストコンビはどの2人?「理想の俳優コンビ」ベスト51位:堤真一&岡田准一2位:柴田恭兵&舘ひろし3位:藤木直人&綾瀬はるか4位:水嶋ヒロ&小栗旬5位:水谷豊&及川光博5位:小栗旬&山田孝之次回の「シネマカフェゴコロランキング5」のテーマは「あなたが憧れる“恋映画”は?」。こちらもぜひ、ご応募ください。「シネマカフェゴコロランキング5」■関連作品:ツレがうつになりまして。 2011年10月8日より公開© 2011「ツレがうつになりまして。」製作委員会シャーロック・ホームズシャドウ ゲーム 2012年3月10日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2011 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE 2012年2月4日より新宿ピカデリーほか全国にて公開© 中村光/スクウェアエニックス・AUTBパートナーズクローズZERO 2007年10月27日より全国東宝系にて公開© 2007高橋ヒロシ/「クローズZERO」製作委員会相棒−劇場版II− 2010年12月23日より全国にて公開© 2010「相棒-劇場版II-」パートナーズSP 革命篇 2011年3月12日より全国東宝系にて公開© 2011「SP」プロジェクトチーム■関連記事:永作博美「報知映画賞」主演女優賞を受賞し号泣「押しつぶされそうだった」もう一人の“天才”が現る!『シャーロック・ホームズ』予告編&ポスターが解禁ロバート・ダウニーJr.「ずっと作り続けたい」『シャーロック・ホームズ』3作目に意欲第36回報知映画賞、『八日目の蟬』が作品賞&主演女優賞の2冠!荒川だよ、全員集合!『荒川アンダー ザ ブリッジ』ポスター画像が解禁
2011年12月26日岸谷五朗と寺脇康文が主宰する演劇ユニット、地球ゴージャスの最新作『海盗セブン』の製作発表会見が11月24日都内で行われ、岸谷と寺脇と共に出演者の大地真央、三浦春馬、森公美子、施鐘泰(JONTE)、小野武彦が出席した。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.12「海盗セブン」のチケット情報本作は、作・演出を岸谷が担当。物語はかつて7つの海を盗み出した7人の大怪盗“海盗セブン”による大冒険活劇。生きる伝説となっていた海盗セブンのもとに、フィクサー・ジョーと呼ばれる謎の男からの招待状が届く。初めて一堂に会した海盗セブンだったが、ジョーからのとんでもない依頼より事態は思わぬ方向へ向かい……。会見は一般のファンも招き、シークレット・パーティのスタイルで行われた。司会進行役を岸谷が担当。シャツを着ずにネクタイを締めたファッションで登場した寺脇に対し「今日はワイシャツ忘れたんですか?」とつっこむと、間髪入れず「アイロンが間に合わなくてね、こら!チャボ頭」と反対に寺脇が岸谷の髪型を茶化すなど、ふたりの絶妙なやりとりで場内を湧かせていた。地球ゴージャスに初参加する大地は「ふたりの漫才みたいなノリが好きで楽しくて。どんな風になるのか、まだ台本ができていないのですが、私の力を全部出してゴージャス(な舞台)になるよう頑張りたい」と岸谷の執筆の遅れをやんわり指摘しながらも、リラックスした様子で抱負を語った。また、2009年に地球ゴージャスの『星の大地に降る涙』で初舞台を踏んだ三浦は「こんなに早くここ(地球ゴージャス)に戻って来られてすごく嬉しいです。前回はみなさんに支えてもらってましたが、噂によると今回はイジメてやると訊いているので。大先輩方とも一緒ですし、死ぬ気でやらないと輝けないなと思うので一生懸命やらせていただきます」と力強くコメント。前回の舞台ではまだ19歳だったが、今回は酒が呑める三浦に対し岸谷が「最近いろんな酒場で大暴れしてるでしょ?」と話を振ると「どこからの情報ですか?」と焦り、「春馬が酔っ払って、店の人に無理矢理きつねうどんを作らせて。30分くらい経ってからまたきつねうどんを頼んで。2杯もスナックで食べた男ですから」と暴露していた。またタイトルに因んで盗みたいものはという質問に三浦は「レバ刺し」と即答。横から森が「あたし知ってる店沢山ある」と囁くと、「一緒に連れて行ってください。レバ刺しだとついて行っちゃう」と若者らしい一面も見せていた。公演は来年3月8日(木)から東京・赤坂ACTシアターで開幕し、4月22日(日)まで上演。その後、名古屋、新潟、福岡、大阪と各地を回る。東京公演のチケットは11月26日(土)より発売する。
2011年11月25日「つけパン派」か「ひたパン派」かを視聴者が予想味の素では、昨年に引き続き、三浦春馬さんと北川景子さんをメインキャラクターにした「クノールカップスープ」の新CM「つけパン派」編、「ひたパン派」編を、9月30日よりオンエアー。2年目を迎えた今回は、三浦さんと北川さんがそれぞれ「つけパン好き」・「ひたパン」好きに「集まれ!」と呼びかける内容で、寺脇康文さんや武田修宏さんらが出演し、各々が「つけパン派」か「ひたパン派」かを視聴者が予想するという、消費者参加型WEBキャンペーン「あてパン」キャンペーンを実施中。イル・デ・バン島「豪華つけパンひたパン体験の旅」呼びかけを受けてたのは、寺脇康文さん、武田修宏さん、セルジオ越後さん、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」の5名、人気キャラクターの「あらいぐまラスカル」の合計9名。キャンペーンサイトでは「みんなの予想とヒントムービー」があり、予想の投票を受け付けている。投票期間は9月29日から11月18日(18:00)までで、9名がどちらを選んだかの結果は、11月末放送予定の次回CMで発表予定。キャンペーン参加全員および見事予想が的中した正解者に、それぞれプレミアグッズ等をプレゼントされ、ニューカレドニアイル・デ・バン島「豪華つけパンひたパン体験の旅」(5組10名)他が当たる。映画・ドラマ・CMにと、大活躍の北川景子さん。10月18日からは、フジテレビ系連続ドラマ「謎解きはディナーのあとで」(火曜夜9時主演:櫻井翔さん・北川景子さん)がスタートする。元の記事を読む
2011年09月30日「元々、犬は好きだったんですけど、飼ったことがなくて…」と笑顔で語る夏帆。映画を通じてめでたく、願望がひとつ叶ったわけだが、彼女が演じたのは単なる飼い主ではなく、見習いと言えど警察犬の訓練士。時に厳しく接することも求められる立場であり、演じる上で難しさもあっただろうが、「でも、苦労させられつつ、犬に癒されました」と満面の笑みを浮かべた。映画『きな子〜見習い警察犬の物語〜』は、見習い訓練士の少女・杏子(夏帆さん)とドジな見習い警察犬・きな子が少しずつ、絆を育んでいく姿を描いた作品。「動物映画にハズレなし」とはよく言ったもので、例に漏れず本作も、杏子ときな子の交流が温かい感動を呼ぶ。映画の公開を前に彼女に話を聞いた。まずは犬のきな子(※劇中に登場する犬も、実在のモデルと同じ“きな子”と名付けられ育てられた)との共演について。やはり、通常の撮影とは異なる難しさがあった模様。「まず、身近に犬がいた経験がこれまでなかったので、最初はきな子を目の前にしても、どう接していいのか?どうなでればいいのかも分からない状態でしたね。だから、とにかく撮影中はなるべく一緒にいる時間を作ることを心がけました。現場が全て犬を中心に回っていくというのももちろん初めての経験で、やはり難しさはありました。でも実際、1か月半の撮影の中できな子がどんどん変わっていくんですよ!最初はカメラの前で落ち着かなかったのに、だんだん動じなくなって、監督の声にも反応するようになる。そういう変化を目の当たりにして『すごいな!』って思いましたね。撮影後?やっぱり寂しかったです…(苦笑)。1か月半、毎日会ってたのに急に会わなくなったので」。特に大変だったと夏帆さんがふり返るのが、物語の後半、嵐の山の中のシーン。「あのシーンは1週間ほどずっと雨の中での撮影で、まず体力勝負でした!常に走っていたので筋肉痛が取れなくて…(笑)。きな子も同じように走ってばかりだったので、あのシーンの撮影が終わったら心なしかほっそりしたように見えて『あぁ、きな子も大変だったんだな』って思いました」。きな子の愛らしさはもちろんだが、時に挫折を味わいつつ、夢に向かって歩み続ける杏子の姿も観る者の心を打つ。杏子という女の子について、自身と重ね合わせながらこう語る。「杏子はとにかく一直線で、みんなから愛される子ですよね。演じる上では、映画をご覧になる方にも愛される杏子でありたい、と思ってました。私自身、新しい作品に挑むたびに毎回、壁にぶつかってます(苦笑)。でも、そこは自分なりに『やらなきゃ』という思いで頑張っています。杏子は小さい頃から犬の訓練士に憧れてましたが、私は…全然、何も考えてなかったですね(笑)。毎日、遊ぶことばかり考えてました…」。映画では寺脇康文さんが訓練所の所長を演じており、杏子にとっては父のような存在だが、実際の現場では…?「寺脇さんがいてくださると、現場がすごく明るくなるんです。撮影ってやっぱり夜になるにつれてスタッフさんも役者も疲れてきてしまうんですが、そういう中で面白いことを言ってくださったりして、現場を盛り上げてくださって。寺脇さんが来ると、現場の空気がリフレッシュされるようでした」。撮影が行われたのは香川。夏帆さん自身は東京出身だが「田舎出身の女の子の役が多いんです」と笑いつつ、今後についてこんな話も。「常に、自分のイメージとは違う役をやっていきたいという気持ちはあります。それってすごく難しいことでもあるんですが、頑張ってやりたいと思ってます」。さらに「大きな目標というよりは、いまは目の前の仕事を丁寧に、という感じです。日々、成長していきたいと強く感じています」とも。おっとりした、優しい口調ながら、そこには彼女の強い決意が垣間見えた。(photo:Ryusuke Suzuki)■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会■関連記事:うの愛犬と夫と過ごす時間比率は「半分半分」夏帆新宿駅で非行防止キャンペーン共演犬は大あくびのご愛嬌愛されキャラの夢の共演!『きな子』TVスポットに「豆しば」が登場感動の実話を映画化『きな子〜見習い警察犬の物語〜』試写会に合計1,200名様ご招待日本代表にもご利益?きな子、劇中コスプレ写真&日本代表バージョンも到着!
2010年08月13日映画『きな子〜見習い警察犬の物語〜』完成披露試写会が6月10日(木)、東京・有楽町の丸の内ピカデリー2で行われ、主演の夏帆が初共演した犬2匹と共に舞台挨拶に登場した。警察犬訓練士を目指す少女・杏子(夏帆さん)と、ドジだが愛嬌ある見習い警察犬・きな子の交流と成長を描く物語。この日は、成犬のきな子を演じたラブラドールリトリーバーと杏子の家の番犬・ロックを演じたジャックラッセルテリアが登場。動物との初共演をふり返り、夏帆さんは「撮影はすごく大変だったんです。どうしたらきな子に好いてもらえるか、そればかり考えていました。結果、エサでつるのが一番だったけど」と照れ笑い。2匹について来場したドックトレーナーの宮忠臣さんは「夏帆さんは素晴らしい助手でした。常に一緒にいて、意思疎通ができるように配慮していただいた。とても苦労されたと思うけど、素敵な作品になったと思います」とプロの目から太鼓判。夏帆は「宮さんにそう言っていただけるとすごく嬉しい」と素直に喜んだ。一方、本作のテーマ「夢に向かって決してあきらめない」繋がり(?)で、明日11日(金)に開幕するFIFAワールドカップに参戦する日本代表に、キャスト陣がエールを贈る一幕も。夏帆は「あきらめないで頑張って」。共演の寺脇康文は「国を背負うってのは大変なプレッシャーだと思いますが、それに負けずに本番に臨んでほしい」と南アフリカの日本代表へメッセージを送った。『きな子〜見習い警察犬の物語〜』は8月14日(土)より丸の内ピカデリーほか全国にて公開。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会■関連記事:山本裕典、大東俊介らが前宙、バク転…新体操演技を初披露夏帆、撮影地・香川県に「ああ、ただいま!」愛犬きな子と一緒に映画ヒット祈願夏帆主演、見習い警察犬の奮闘を描いた映画でレゲエシンガーMetisが初の映画主題歌
2010年06月11日2000年に土曜ワイド劇場の一作品としてスタートした「相棒」が、昨日6月3日(木)でちょうど10周年を迎えた。これまで、TVシリーズ化、劇場版にスピンオフ映画と製作されてきたが、10周年を記念し、待望の劇場版第2弾『相棒−劇場版II−』(仮題)が12月23日(木・祝)より全国にて公開されることがこのほど発表された。2008年に公開された『相棒−劇場版−絶体絶命!42.195km東京ビッグシティマラソン』は、興収44.4億円、観客動員数370万人、2008年上半期興行収入No.1という大ヒットを記録。翌年にはスピンオフムービー『鑑識・米沢守の事件簿』も公開されるなど、この10年間で名実ともに国内最高の刑事ドラマの地位を確立、幅広い年齢層から支持を集めてきた。東大法学部卒のキャリア組でありながらも、出世コースから外れ、警視庁の窓際部署である「特命係」に所属する警部・杉下右京(水谷豊)と彼の“相棒”の活躍が描かれてきたがTVシリーズの「相棒Season7」では長年のパートナー、亀山薫(寺脇康文)が辞職、神戸尊(及川光博)が新たな相棒となるという、長きにわたるシリーズならではと言えるサプライズも。相棒が代わってからもその人気が衰えることはなく、この10月からは「season9」が放送されることも決定している。水谷さんは「相棒が10年続いたのは、素晴らしいスタッフ、キャスト、ドラマを観てくれているみなさまのお陰以外の何物でもありません。そして目の前には劇場版IIとシーズン9…感慨に浸る間もないのが正直なところで、この10年にただただ感謝です」と感謝の意を述べると共に、“今後”のさらなる活躍を約束。本作で劇場版初参戦となる及川さんは「10年続いてるドラマってすごい!僕は昨年からの参加ですが、水谷さんとの“呼吸”を大切にして、シーズン9も精一杯演じたいと思います。しかも劇場版に出演できるなんて!」と喜びを語った。気になる劇場版の事件の舞台は…何と警視庁!日本の警察の総本山でとんでもない事件が起きるというが…一体、どんな事件が?『相棒−劇場版II−』(仮題)は12月23日(木・祝)より全国にて公開。
2010年06月04日香川県で生まれた、愛らしいズッコケ見習い警察犬“きな子”と訓練士を目指す女性の実話を基にした感動作『きな子〜見習い警察犬の物語〜』。夏の公開に向けて、3月28日(日)、物語の舞台である香川県にて、主演の夏帆と寺脇康文、小林義則監督が登壇しての舞台挨拶とヒット祈願イベントが行われた。香川県でのオールロケで撮影された本作。見習い訓練士・杏子を演じた夏帆さんは、撮影以来の訪問に「『ああ、ただいま!』と思わず言ってしまいたくなるような、本当に帰ってきたぞ〜と…そういう感じですね。まずはみなさんにお礼を言いたいです。ありがとうございます」と挨拶。「香川は本当に温かい人たちばかりで、大好きになりました。食べることがすごく好きなのですが、香川はおいしいものが多くて、うどんとかお魚とか…毎日楽しく撮影していました」と穏やかな日々をふり返った。杏子を厳しくも優しく見守る訓練所の所長役に扮した寺脇さんも、香川での撮影を満喫したようで「近所の居酒屋さんに入り浸ったり(笑)、お昼はみんなでうどん食べたり、美味しいものをいっぱいいただきました。気候と風土と同じように人が温かくて、おおらかさもあり、人間味あふれる街だなと思いました」とコメント。教え子役の夏帆さんとも息の合った様子を見せていた。ここで、本作のもう1人の“女優”きな子役のゴールデン・レトリバーのきな子が、名ドッグトレーナーの宮忠臣さんと共に登場!半年ぶりの夏帆さんとのご対面を喜んだ。夏帆さんも「きな子と再会して、撮影のときのことが蘇ってきました。撮影が終わってあれだけ一緒にいたので、寂しくて、半年ぶりに会ってすごく嬉しかったです」と満面の笑みで語った。その後、3人と1匹は香川の名所、金刀比羅宮で本作のヒット祈願。寺脇さんは「こちらはやるだけやったと思うので、後はみなさんにお任せという感じです。犬も人間も関係なく、信頼する気持ちが大切で…あと、色々な愛ですね、家族愛、犬と人間との愛、師弟愛、先輩後輩愛、色々な形の愛が詰まっている映画です」と誇らしげに作品をアピールした。イベントに駆けつけた三豊市の横山市長からは、撮影で使用された訓練場のセットを残して、犬と住民が遊べる「きな子パーク」を作りたいという申し出も。小林監督はこれに「ありがたい話です」と感謝を口にし「ヒットさせて、ここに凱旋したい」と決意の一言。きな子パークの“初代名誉園長”に任命することを勧められた夏帆さんは「私でいいのでしたら、ぜひ!」とノリノリ、一方「副園長で?」と振られた所長役の寺脇さんは、「そうですね!ってなんで下になるんですか!?所長じゃないですか(笑)」と軽妙な一人ノリツッコミを見せた。『きな子〜見習い警察犬の物語〜』は8月14日(土)より丸の内ピカデリーほかにて全国にて公開。■関連作品:きな子〜見習い警察犬の物語〜 2010年8月14日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開© 2010「きな子〜見習い警察犬の物語〜」製作委員会■関連記事:夏帆主演、見習い警察犬の奮闘を描いた映画でレゲエシンガーMetisが初の映画主題歌
2010年03月29日映画『キラー・ヴァージンロード』の初日舞台挨拶が9月12日(土)、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて行われ、初監督となった岸谷五朗とW主演の上野樹里と木村佳乃、共演の寺脇康文、小出恵介らがコミカルなトークを展開した。本作は、結婚式前日にアパートの大家を誤って殺害してしまったひろ子(上野さん)が、偶然知り合った自殺願望を抱く福子(木村さん)と共に逃避行を繰り広げるブラックコメディ。満場の観客に迎えられた岸谷監督は「ようやく産声をあげ、映画が幸せな思いをしています。今回、自分は出なかったんですが、役者ってすごいっていうことを改めて目の当たりにしました」と感慨深げ。だがキャスト陣について語り出すとトーンが一転し、「樹里と佳乃は振り切り過ぎ。振り切る女優の凄さを見せつけられました」とツッコミ口調に。すかさず木村さんは「振り切ったつもりはないです」、上野さんも「普通だよね」と切り返し。初共演の木村さんについて「現場では2人で行動していたんです。2人で成長した感じ。とにかくニヤニヤしているんですよ。あたしが普通にしていてもおかしいみたいで…」と天然キャラ全開で語る上野さんに、岸谷さんは「そりゃみんな、おかしいと思っているよ。なんか楽屋の会話みたいになっちゃってすみません」と主演女優のトークにやんわりダメ出ししてみせ、観客の笑いを誘った。さらに、小出さんが「監督から『物語のキーを握る役だから』と言われ、意気込んで行ったら撮影は1日だけでした」とトボケ気味に話すと、岸谷さんは「この小出のイメージが欲しかった」とニヤリ。岸谷さんと25年来の付き合いのある気心の知れた仲で、今回、カツラをかぶり怪演を見せている寺脇さんには「『相棒』で間違った(かっこいいイメージの)方向に行っていたので、それを修正しようと。本気で寺脇の凄さを表せるのは俺しかいない」といたずらっ気たっぷり。寺脇さんは「五朗の映画じゃなかったらここまでやらない。(岸谷さんの)愛情というより暴力です。出なきゃ殴られるって感じでした」と仲の良さ(?)をうかがわせた。一方、この日は岸谷さんらの所属事務所アミューズの新人タレントで、30日間かけて47都道府県を回る本作の宣伝行脚をしてきた福田彩乃も来場。ボロボロになったキャリーケースを引きながら「チケットを727枚売りました」と達成感から笑顔ながら大粒の涙をこぼす一幕も。その福田さんに対して岸谷さんは、本作のビジュアルがプリントされた新品キャリーケースをプレゼントし、苦労をねぎらうと思いきや「もう1回行っといで。そうしたらまた727枚ね、フフ」と鬼監督ぶりを発揮していた。『キラー・ヴァージンロード』は全国東宝系にて公開中。(photo/text:Yoko Saito)■関連作品:キラー・ヴァージンロード 2009年9月12日より全国東宝系にて公開© 2009 「キラー・ヴァージンロード」製作委員会■関連記事:岸谷五朗、上野樹里を「役の言葉で喋れる女優」仲良し寺脇は“脇役賞”?上野樹里、先輩・木村佳乃の結婚願望にツッコミ!「人並みにって何ですか?」
2009年09月12日“結婚したい女”と“死にたい女”の奇妙な逃亡劇を描いた、俳優・岸谷五朗の初監督作品『キラー・ヴァージンロード』。9月12日(土)の公開を控え、同1日(火)、本作の試写会が開催され、上映前に岸谷監督に主演の上野樹里、寺脇康文を交えて絶妙なトークが繰り広げられた。「あなたの街の宣伝マン募集!試写会」と銘打たれた、一風変わったこの試写会には、1,500人もの応募から選ばれた観客が、一般の宣伝マンとして集結。宣伝用の映画のポスターやパンフレットなどが配布され、さらに観客は配られたハチマキを巻いて上野さんら登壇者を迎えた。この光景に岸谷監督が「ほんの少し恥ずかしいです。一生懸命作ったので観て感動してください!」と言うと、上野さんは「観てないのに宣伝するなんてすごいです」、寺脇さんも「観てたら宣伝しようと思いませんよ」と割って入り、会場を笑いに包んだ。キャスティングに話が及ぶと、10代の頃から上野さんを知る岸谷監督は、「とてつもない魅力のある、がむしゃらな子で、たくさんの力をつけていい女優になって輝き出したので“今だ”と思った。役に乗り移る、役の言葉で喋れる女優」と大絶賛。これに対し、上野さんは監督の演出について「役者さんでもあるので、お芝居でやって演出してくれるので本番は一発で撮れました。“楽しくてしょうがない”という五朗ワールドを感じ取れると思います」と笑顔で返した。一方、カツラにメガネの変装姿で撮影に挑んだ寺脇さんは「この役で僕の役者人生は終わりました。ヅラ・オン・ヅラの特殊メイクは3時間もかかりました。僕のところだけディレクターズカットしてほしいです」と、25年もの付き合いになる岸谷さんの作品を一貫して否定。これに対し、監督は「康文くんは、『相棒』で随分かっこいい役をやってて世間が勘違いしてると思ったので、本当の寺脇康文のすごさを出そうと思いました。“脇役賞”を受賞しますね」と反撃を見せ、2人の絶妙な掛け合いに会場は沸いた。また、トークショーに続き、事前に観客から募った本作のおもしろ宣伝プランが披露され、その中からグッドアイディア賞2つが岸谷監督と上野さんから発表された。その内容とは、“ウェディングドレスを着てポスターを掲げ、街を歩く”と“ウェディングドレスを着てバイクに乗りながら、旗を立てて宣伝する”とのこと。実際にこの奇抜なアイディアを実行してもらうべく、考案者には映画ののぼりと本物のウェディングドレスがプレゼントされ、この太っ腹な贈り物に会場から歓声が起こった。なお現在、本作のプロモーション活動として、上野さん扮する、ウェディングドレス姿で逃亡する花嫁・沼尻ひろ子に因んで、タレントの福田彩乃がウェディングドレス姿で30日間、30万円で全国47都道府県を回る「どん尻ビリ子の30日間逃亡日記」を実施中。既に、映画鑑賞券500枚を売り健闘を見せており、9月12日(土)の公開初日にゴールインを予定している。『キラー・ヴァージンロード』は9月12日(土)より全国東宝系にて公開。■関連作品:キラー・ヴァージンロード 2009年9月12日より全国東宝系にて公開© 2009 「キラー・ヴァージンロード」製作委員会■関連記事:上野樹里、先輩・木村佳乃の結婚願望にツッコミ!「人並みにって何ですか?」
2009年09月02日