ママ小児科医の保田典子です。この4月に保育園の入園を迎えるお子さん、親御さんも多いのではないでしょうか。 今回は「やりがちだけど実はNGな親御さんの行動シリーズ」から、「保育園の入園前にやってはダメなこと」についてお話します。 NG1:入園直前に無理やり断乳すること保育園に入る前の断乳は、よく考えることですよね。「仕事中おっぱいが張るのが嫌」「夜ゆっくり寝たい」など理由は様々かと思います。 ですが、授乳と仕事は両立可能です。「みんな入園前に断乳しているからなんとなく」断乳するのは、小児科医的にはもったいないな、と思っています。 もともとおっぱいが大好きで、栄養としてだけではなく、精神的安定剤としてもおっぱいを飲んでいた子が、急におっぱいもなくなり、同時に保育園という新しい環境に入ってしまうと、ストレスコントロールができず不安定な状態が続いてしまうおそれも。完全母乳でおっぱいが大好き、ミルクを飲まない子は、ミルクを飲ませるために無理やり断乳するのは逆効果かもしれません。 生後半年以内の赤ちゃんならおっぱいを精神安定剤として飲んでいない割合が高いですが、1歳前後の赤ちゃんは周りのことが少しずつ理解できるようになってきている分、新しい環境に慣れるのにストレスがかかりやすい時期です。入園する直前に断乳して家でもグズグズで困るよりは、授乳を続けて夜のハッピータイムを作ったほうが精神的に安定することもあります。 断乳は、ママはもちろん、赤ちゃんにとってもつらく負担が大きいもの。急に思い立ってするのではなく、計画的に断乳をして、後悔のないようにしましょう。 NG2:離乳食が進んでいない0歳クラスだとそもそも月齢によって食べられるものが人それぞれなので、焦らなくても大丈夫ですが、1歳クラスで入る場合は、離乳食をしっかり進めておきましょう。 1歳クラスだとミルク栄養がほぼなくなっている園が多いので、食事で栄養をとることになります。食材の固さは1歳さんでもやわらかいものしか食べられない子も少数ながらいると思うのでいいのですが、アレルギーのあるなしをきちんと入園前に見つけるためにも、食べられる食材の数はある程度増やしておいた方がいいでしょう。 あまり食べない子でも、「何グラム食べないと次の食材に進めない!」と思わずに、ちょっとでも口をつけたら「次の食材トライしてみよう!」と進めてみてください。 お野菜やお肉はアレルギーも出にくいので、食べてOKな月齢や進み具合になったら、進めておきましょう。こうして食べたことのある食材を増やしておくことで、みんなと同じ給食を一緒に食べることができます。 詳しくは下記「離乳食の進め方」を参考にしてください。 NG3:洋服を園の説明がある前にたくさん買ってしまう保育園ではそれぞれの保育園の服装のルールがあります。1歳からロンパース禁止のところもあれば、1歳クラスはロンパース、というところもあります。フードは基本的に禁止のところが多いです。そのほかに、アップリケやレギンス付きスカートがNGなど園ごとのルールがあります。おしゃれに目覚めはじめた女の子だと、帰宅してからファッションショーが始まることもありますが、基本は園で着られないものは登園しない日しか着られません。きちんと園での服装規定を確認したうえで、おしゃれさよりも安全を第一に考えて、春以降の洋服を購入した方がいいでしょう。 ◇◇◇ 保育園では刺激がたくさんあり楽しくもありますが、ママの多くはお仕事との両立の開始、子どもは新しい環境への適応などちょっとした挑戦でもあります。どんな生活にしたいのかイメージをして生活リズムを整えたり、園の入り口まで行ってみたりなどして、保育園生活をスムーズに開始できるといいですね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年02月26日個人差はありますが、赤ちゃんは生後4~6か月で寝返りをし始めるといわれています。また、生後3か月で首が座り、6か月で起き上がってお座りができるようになるとも。「個人差は大きい」といわれても、上記の『一般的』とされる時期に寝返りやお座りができていないと、親は不安になるものです。生後8か月、一度も寝返りを打ったことがなく…?さがり富士子(@sagari_fu4)さんの娘さんは、生後8か月の頃、お座りや寝返りができていなかったそうです。そこで、小児科の先生に「まだ一度も寝返りをしないんです」と相談しました。すると先生は、真顔になり「診てみましょう」とひと言。※写真はイメージ筋肉の発達や反射などを一通り診断した結果、先生から結果がいい渡されました。先生「この子は、うつ伏せが嫌いなんだね。できないんじゃなくて、する気がない」さがり富士子さん「…する気がない」要するに、娘さんのやる気の問題だったのです!その後、身体的には問題がなかったため、10か月検診までは様子見となりました。寝返りを打たなかった娘が…?小児科で衝撃的な結果を伝えられた、さがり富士子さん。その15日後、喜ばしい光景を目にします。さがり富士子さんが、娘さんを寝かせていた寝室のふすまをそっと開けた時のこと。娘さんは、1人でハフハフいいながら、何度も寝返りをしていたのです!※写真はイメージその姿を呆然と見つめていた、さがり富士子さん。娘さんは、さがり富士子さんと目が合うと「ケケケ」と笑ったといいます。そんな娘さんに対し、さがり富士子さんはこのように気持ちを吐露しました。さがり富士子さん「できんのかい!!いつからや!!!」さがり富士子さんが経験した、一連の出来事には、祝福や安堵の声がたくさん寄せられています。・よかったー!赤の他人ですが、なんだかとても安堵しました。・やる気を出してくれてよかった!「ケケケ」って笑い方にめちゃくちゃ笑っちゃった。・赤ちゃんのやる気スイッチ、オン!・赤ちゃんの成長って、本当に『個性』のひと言だよね。心配する気持ちも分かるけど、必要以上に焦らなくていい!コメントには、「うちの子もそうだった」「ある日突然、いろいろなことができるようになった」という声もたくさん寄せられました。我が子の成長具合は、誰でも不安に感じるものでしょう。医師に相談した上で、身体的に問題がないようであれば、のんびりと見守るのも1つの手かもしれませんね。投稿全文はこちら実は我がエケチェンは間もなく8ヶ月になろうとするのに、数秒のお座りはおろか、寝返りが出来ない。先日突発性発疹になった時に小児科で「お母さん、他に気になる事は?」と優しく問われたので、軽い気持ちで「まだ一度も寝返りしないんです」と相談すると先生の表情が一瞬真顔になり、— さがり富士子 (@sagari_fu4) February 5, 2022 熱が下がったら一度診ましょう、という話に。急に不安になる母。そして解熱と同時に速攻で再診へ。筋肉の発達や反射を一通りみてもらった結果「この子はうつ伏せが嫌いなんだね。出来ないんじゃなくてする気がない」「…する気がない」— さがり富士子 (@sagari_fu4) February 5, 2022 身体的に問題がないので10ヶ月健診まで様子見という話になった。うつ伏せで遊ぶ時間は作ってるけど、烈火の如く怒るのでこれはかなり難易度高そう。ルンバの如くずり這いで移動する日はだいぶ遠い。— さがり富士子 (@sagari_fu4) February 5, 2022 8ヶ月になるエケチェンが未だ寝返りをしない事を小児科で相談し「ヤル気がないだけですね」と言われたツイを前にしたのだけど、さっき寝室の襖をそーっと開けたら…寝返りして寝返り返りして1人でハフハフ言いながら遊んでるエケチェンを発見しました。呆然として眺めてたら目があってケケケて笑ってた— さがり富士子 (@sagari_fu4) February 21, 2022 出来んのかい!!いつからや!!!— さがり富士子 (@sagari_fu4) February 21, 2022 [文・構成/grape編集部]
2022年02月22日息子が生後1カ月を過ぎたころ突然下痢と嘔吐が始まり、2カ所の小児科での受診を経て、3週間の母子分離での入院を経験しました。初めての育児で不安だった母子分離での入院と、息子が入院した原因についてお話しします。 突然の下痢と嘔吐冬生まれの息子は出生時から特に大きな病気もなく、すくすくと成長していました。生後1カ月を過ぎ外出するようになってきたころ、授乳中に突然の嘔吐……そして頻回の下痢をするようになり、慌てて小児科を受診しました。訪れた近所の小児科では熱もないからと整腸剤のみの処方をされ帰宅しました。 しかし、授乳も受け付けないほどぐったりとした息子の姿に不安が募り、翌日に総合病院を受診。体力も落ち、脱水症状を起こしていると診断され入院することになりました。 3週間の母子分離生活入院手続きを済ませてすぐに、医師から息子が発熱をしたと連絡をもらいました。生後1カ月での発熱は大きな病気が原因の可能性もあると説明を受け、検査を含めた入院生活を送ることになりました。その病院は母子分離での入院となり、面会時間は1日3時間程度。 産後の体力や精神面もまだ回復していなかった私にとって、息子と離れる生活に涙が止まらず、当時は面会の時間以外、弱音ばかりを吐いていました。息子がこうなってしまったのは自分のせいかもしれないと自らを責め、分泌が減ってしまった母乳や生理の再開などの体の変化にも落ち込む日々でした。 落ち込む私を支えてくれたのは…そんな私のことを支えてくれたのは、小児科病棟の看護師さんでした。搾乳の量が減ってしまったと話したときは、分泌を増やすマッサージなどをすすめてくれたり、息子と会えない時間の様子を手紙に書いてくれたりと「お母さんのせいじゃない! 息子くんもすごく頑張っているよ」と励ましてくれたのです。 幸いにも大きな病気は見つからず、下痢などの症状は胃腸炎と診断されました。3週間の母子分離での入院生活を終え、息子が退院。退院日は私の誕生日で、息子が元気に帰ってこられたことが最高の誕生日プレゼントでした。 初めての育児と子どもの異変、戸惑い不安になりながらも乗り越えることができた経験でした。一番つらかったのは息子だとわかっていても、自分の弱さを実感し、周りの支えで乗り越えることができたことへの感謝は一生かけても忘れないと思います。母親として自分自身もっと強くなろうと思えた体験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/まっふ著者:伊藤 美里3歳の男児の母。多忙な夫との3人家族で、ほぼワンオペ育児を楽しんでいる。料理と子どもが好きで、食に関する情報や自身の子育て経験を中心に執筆活動中。
2022年02月22日育園でいびきを指摘され、初めて異常だと気付いた咲花さん。注意して観察するようにしたところ、夜寝ているときのいびきが悪化したはるくん。そこで、いつもの小児科ではなく、初めて耳鼻科を受診しました。泣き叫ぶはるくんを羽交い締めし、鼻にスコープを入れて診てもらうと、鼻の道を塞ぐ、大きなアデノイドがありました。※アデノイドとはリンパ組織のかたまりのこと。鼻の一番奥の突き当たり、喉との間の部分である上咽頭にあります。 耳鼻科へ行くことに気付いたはるくんは…? 耳鼻科の先生からは「扁桃腺は大中小のうちの中、アデノイドは大です。まぁしばらく様子を見ましょう」「手術しないと治らないものですが、風邪などのときに悪化させないためにも毎週受診していただき、消毒などの処置をすることをおすすめします」と告げられました。 しかし、通い始めてしばらくすると…… 「じびかっ行かない!」まだ2歳と小さいはるくんは痛みや恐怖に耐えられず、耳鼻科へ行かない宣言! 「はるくん〜耳鼻科に行ってお鼻よくしてもらおう?」と咲花さんが諭しますが、「いやなのっ!」と、はるくんは断固拒否! しかし、行かないわけにもいかず、とりあえず車へ乗り込み……出発! はるくんへ何も言わずに着いた先はもちろん耳鼻科。 また大泣きして耳鼻科の受診を嫌がるはるくんなのでした……。 監修/助産師 松田玲子著者:マンガ家・イラストレーター 咲花
2022年02月17日つかまり立ちからつたい歩きに移行し、動くことが楽しくなってきた1歳ごろの娘。うまく進めず転んでしまうことを予測できたはずなのに、私は安全対策を完璧にできていませんでした。ある日、娘はテレビボードの角に向かって前から転倒してしまい、おでこがみるみる腫れあがってきて……。 つかまり立ちで手を滑らせ…娘が1歳になるころのことです。つたい歩きでリビングを盛んに動き回っていた娘。家具につかまっていた手が滑ってしりもちをついてしまったときは、泣くこともあればキャッキャと笑ってそれすらも楽しんでいる様子でした。 ある日、娘がいつものようにつたい歩きをしているのを、私は離れたところから家事をしながら見守っていました。しかし娘が手を滑らせてしまい、「あ、危ない!」と思ったのも遅く、娘はテレビボードの角めがけて前のめりに転倒! 以前は角の部分にクッション材をつけていたのですが、接着が弱くて娘が取ってはまた貼ってを繰り返し、面倒になり外れたままにしていたのです。そのことを私はひどく後悔しました。 腫れあがる娘のおでこ大泣きしている娘の姿を見て私は青ざめました。娘のおでこを確認すると、血は出ていないものの2cmほどの赤い傷ができています。出血していないので大丈夫かな?と思ったのも束の間、みるみる腫れ上がってきたのです。これは救急車を呼ぶべきか……私は悩みました。娘はその間も泣き続けていました。ひとまず氷水で傷の部分を冷やし、小児科の看護師である友人に電話で経緯を話すと、友人は傷を確認したいとのこと。私は一旦電話を切り、娘のおでこを写真に撮ってメールで送りました。 友人の神対応友人は傷を確認して、すぐに折り返し電話をくれました。救急車を呼ぶほどではないけれど、病院で診てもらったほうがいいとのこと。何科にいけばいいかわからなかったのですが、万が一縫うときのことを想定して外科と小児科のある病院をすすめてくれました。 すぐに娘を病院に連れて診察してもらい、幸い脳には影響なさそうだということがわかり、出血していないので縫うこともないと聞き、ホッとひと安心。娘は泣き疲れたようで、帰りの車ですぐに寝てしまいました。おでこの腫れは次第に引いていき、翌日には傷の赤みだけが残るような見た目になり、数日すると傷も目立たないほどよくなりました。 けがをしないようにずっと娘を近くで見張っているのは現実的に難しいです。それならば安全対策を徹底し、しっかりと対応するべきでした。娘には「ごめんね」という気持ちでいっぱいでした。救急車を呼ぶべきか、どこの診療科に行けばいいのかひとりでは判断できなかったので、すぐに対応してくれた友人に感謝しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 松田玲子イラストレーター/星田つまみ著者:樋山ゆり菜6歳男児、4歳女児の母。夫は不規則な勤務体制のためワンオペ育児多め。食べることが大好きで、地元・栃木県の食をメインとしたブログを運営しながら、飲食店にて接客のパートをしている。
2022年02月17日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は【ねんね・ぐずり編】です。 寝てくれない、泣きやんでくれない……。一生懸命お世話をしているのに、報われないこともたくさんありますよね。多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。今回はねんね・ぐずり編です! ここが大変① 寝かしつけに時間がかかってクタクタ むしろ一緒に寝てしまうほうがラク赤ちゃんが寝ている時間を、残った家事や息抜きに使いたいママも多いと思います。早く寝かしつけたい気持ちもわかりますが、その焦りを赤ちゃんが感じ取っているのかもしれません。寝かしつけは赤ちゃんと向き合う時間と割り切って集中することが大切です。いったん一緒に寝てしまうのも良いでしょう。少し眠ると体も回復してラクになります。 寝る前に避けたい遊びとは?早く寝かせたいならば「たかいたかい」などのダイナミックな遊びは避けたほうが良いでしょう。赤ちゃんが興奮して眠気も覚めてしまいます。眠気を誘いやすいのは、抱っこやバウンサーなどでゆっくり揺らす、やさしくトントン叩くといった規則正しい動きです。車に乗せると振動が心地良くて眠る赤ちゃんも多いですね。 ここが大変② 授乳しながらじゃないと寝ないから助けを借りられない 抱き方の工夫で授乳以外でも寝られるかも授乳して途中からパパにバトンタッチするなど、徐々に変わってもらう工夫をしていきましょう。誰が寝かしつける場合でも、抱っこや一緒のお布団でトントンする際にはなるべく体を密着させて包み込むように意識してみましょう。赤ちゃんも安心して寝つきやすくなると思います。どうしても授乳でなければ寝てくれないのならば、ママが寝かしつけている間に他の家事などを手伝ってもらうのも手です。 ここが大変③ なかなか泣きやまないとイライラしてしまう 泣かせっぱなしのときがあってもOKおむつを替えてほしい、体調が悪い、おなかがすいたなど、泣く原因を確認して対応しましょう。どうしても泣きやまない場合は、泣き疲れるまで泣かせてしまうのも良いと思います。赤ちゃんは泣くことが1つの感情表現。心臓や肺の病気など泣かせると危険な赤ちゃんでなければ、基本的にはたくさん泣いても大丈夫です。そのうち泣き疲れて寝てしまうこともあるでしょう。 まずはママが落ち着くことが大事ママと子どもは鏡のようなもので、ママがイライラするほど子どもはそれを感じ取り、ますます泣きやんでくれません。泣き声が精神的につらいときは、少しの間なら部屋を離れてもかまいません。でも、時々顔色を確認してくださいね。そしてゆっくり深呼吸して落ち着きましょう。そのあとに十分愛情を注いであげれば大丈夫です。 ここが大変④ 抱っこをしていないと泣くので何も手につかない 抱っこ以外で体を密着させる方法を試してみてずっと抱っこをしていると、ママも体力的に大変です。抱っこをしなくとも、体を密着させるだけで大丈夫な場合がないかを試してみましょう。例えば、一緒に横になればママも体を休められます、また、おんぶならば両手が空くので他の家事や用事もしやすくなります。 抱きグセの心配はいりません抱きグセがつくのでは?と心配される方もいますが、0歳児には関係ありません。抱っこできるのは今のうちだけなので、思う存分抱っこしてあげてください。でも、歩けるようになってもラクをしたいからという理由で抱っこばかりするのは考えものです。 まとめ子育ては頑張れば頑張るほど、うまくいかないとイライラしてしまいがちです。生まれたばかりの赤ちゃんなので予定通りいかないものです。同時にママも経験が浅いので完璧にできなくても大丈夫です。だんだんと経験しながら赤ちゃんの対処にも慣れていくものです。親子ともに、のんびり楽しく成長していってくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2022年02月15日完全に“赤ちゃんの首がすわった”って、何で判断すればいいの? 首がすわってきたことはわかるけれど、まだグラついているし……。私と同じように確信が持てないママもいるはず! モヤモヤした気持ちと、小児科の先生に聞いて納得した判断方法をお伝えします。 3~4カ月健診。首のすわりは9割生後4カ月になった娘を健診に連れていくと、先生から「首は9割すわっている」と言われました。そのため、あとの1割はすぐだろうと簡単に考えていました。ところが、それから何週間経っても変化がありません。 ある日、娘をお風呂に入れた際、背中を洗うためにうつ伏せ状態で抱っこすると、娘は一生懸命首を上げています。そして、少し左右に首を動かす仕草が見られました。これって、“首がすわった”ってことじゃないの!?と驚きました。“首がすわった”という判断の目安は何?!夫にお風呂の一件を話すと、「まだまだ。首がグラつくよ」と否定されました。たしかに首は安定していないように見えます。では、いつ赤ちゃんの首はすわるのでしょうか? 本を読んでもネットで調べても親に聞いても、首がすわったと判断するのは、「首がグラつかなくなったら」との回答。縦抱きにすると、大きくグラつくことはないものの、安定感はありません。いったい、いつになったら首がすわるの!?と、モヤモヤした気持ちが続きました。 先生があっさり判断。もうすわっていた!健診から1カ月後、予防接種のために病院を訪れました。兼ねてから気になっていた首のすわり具合を聞くと、「もう完全にすわっているよ」とあっさり回答。 「え? まだ少しグラつきますよ?」と驚く私に、「大人だってグラつくことはあるよ! グラつくのは当たり前。首を左右に動かしているでしょう? これは完全にすわっているからだよ」と言われました。たしかに! モヤモヤした気持ちが一気に晴れた瞬間でした。 拍子抜けするくらい、それは単純なことでした。初めての育児で解らないことだらけ。恥をかいてもいいからどんどん聞いて、ママとして成長していくのだな……と実感した経験でした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:永山たまこ1歳女児の母。3回の流産後、不育症の治療を経て高齢で娘を出産。現在は仕事と育児に奮闘中。愛犬と娘を連れて散歩に行くことが日課。
2022年02月11日0歳からすぐに役立つーー『新版赤ちゃんの発達障害に気づいて・育てる完全ガイド』発達障害の兆しは乳幼児から現れるともいわれています。また、発達障害の可能性がある場合、早期に適切な対応につなげることは望ましいとされています。この本は、2009年に発行した『赤ちゃんの発達障害に気づいて・育てる完全ガイド』を見直し、新しい情報を加えた新版です。困りごとの実例集や、具体的な対応方法がイラスト入りで分かりやすく解説されています。1歳6ヶ月児用、3歳児用の記入式を活かすことで子どもの傾向とその子に合った適切な接し方を知ることができます。専門家だけでなく、子育てに悩む保護者におすすめ。正しく専門家につながるために参考になる一冊です。怒りと仲良くなろうーー『子どものためのアンガーマネージメント・ワークブック:イライラ、ムカムカとうまくつきあう50のトレーニング』「アンガーマネジメント」を知っていますか? これは、1970年代にアメリカで始まった、「怒り(アンガー)」をコントロールする心理療法プログラムのことをいいます。「怒り」は、「うれしい」「悲しい」「こわい」と同じで誰もが抱く感情です。でも、その「怒り」のコントロールがむずかしくて困っているお子さんもいるかもしれません。この本は、アメリカでベストセラーになった子どものためのアンガーマネジメント・ワークブック。ワークブックにそって「怒りのなぞ」を紐解くことによって、「イライラ」「ムカムカ」と上手につきあうヒントを得られます。謎解きをするように楽しんでほしい!怒りを抱えて困っているお子さんにおすすめです。今日の気分でぬってみてーー『ガストンのきぶんをととのえるぬりえ』フランス発、子ども自身で感情をコントロールするメソッドを教える人気の絵本シリーズがぬりえになりました。主人公はユニコーンの子ども、ガストン。ガストンは「しあわせ」「おこってる」「こわい」「はずかしい」…などなど気分によってたてがみの色が変わります。「ガストンはいろいろなきぶんをもってる。それはきみとおなじだよ」ガストンのたてがみをあなたの気分の色にぬってみよう!ぬり終わったら、思わずにっこりしてしまうかも。記録文、説明文、感想文などさまざまな作文に対応ーー『これで書ける! サクサク作文サポート[小学校編]』発達障害の特性により「作文が苦手」というお子さんは少なくありません。その背景には、認知の特徴や、言語の問題があるのではないかといわれています。この本では、そのような作文が苦手な子どものサポート方法が具体的に解説されています。作文といっても、さまざまな様式があります。「記録する文」「説明する文」「感想を書く文」「物語」「紹介する文」「推薦する文」「報告する文」「提案する文」「意見を書く文」。この9つの様式それぞれの作文例、書き方のポイント、子どもにとって難しく感じるポイント、指導のコツをていねいに解説。支援者が活用しやすいだけでなく、家庭でのサポートにも役立つ一冊です。小児科医が描く発達障害のある女の子の物語ーー『ひまりのすてき時間割』主人公のひまりは、忘れ物一番、ケアレスミス一番、ケンカっぱやいの一番……困りごともたくさんあるけれど、周りを明るくするほどに元気いっぱいの女の子。ひまりが小学校6年生のとき、ある出来事が。その後、ひまりにADHDと自閉スペクトラム症があることが分かります。さまざまな出来事に落ち込むひまりでしたが、ある日幼馴染の真由に『ひまりのすてきな時間割』と書いたノートを手渡します。そのなかに書いてあったのは…?著者の井嶋敦子さんは、秋田市今村記念クリニックで小児科医として働く小児科医でもあります。医師ならではの専門的な知見と、著者が伝えたい想いが物語の中にたっぷり描かれています。主人公のひまりが「発達障害」とまっすぐに向き合う姿、友達との関わり合いに勇気をもらえることでしょう。子どもから大人まで読んでほしい一冊です。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年02月05日今回は車酔いの話です。子どもが車に酔いやすい、遠出すると吐いてしまう……そんな経験、ありませんか?わが家でも、車に乗ったときに気がついたら子どもが嘔吐していた、ということもありました……! 私もすぐ車酔いをします。今回はつらい車酔いを予防する方法など、車酔い対策についてお話ししたいと思います。こんにちは。3人の子どもを子育て中の小児科医、保田典子です。今回は車酔いの話です。子どもが車に酔いやすい、遠出すると吐いてしまう……そんな経験、ありませんか? わが家でも、車に乗ったときに気がついたら子どもが嘔吐していた、ということもありました……! 私もすぐ車酔いをします。今回はつらい車酔いを予防する方法など、車酔い対策についてお話ししたいと思います。 なぜ、車に酔うの?「車酔い」は、体のバランスをとる耳の奥の「三半規管」が、車の動きに刺激されて脳に信号を送り、脳が情報過多になって混乱を起こすことで自律神経が乱れ、冷や汗や気持ち悪さを起こし、吐いてしまったりします。三半規管が発達していない赤ちゃんや幼児期は少なく、3歳くらいから車酔いが起こるとされています。小学生では3割にわたる子が乗り物酔いをするとも言われており、女の子に多いです。大人になると脳の老化により刺激を感じなくなり、乗り物酔いは減っていきますが、まれに大人になっても乗り物酔いをする方もいます。 車酔い対策7つでは、子どもが車酔いをしないためにしてあげられることは何でしょうか。車酔い対策を7つご紹介します。 薬を使う車酔いをしやすいとわかっている子は、車に乗る30分くらい前に薬を使うのが一番効果的です。車酔いに対して処方できる薬はないので、市販の薬が使いやすく良いと思います。※必ず使用可能な年齢を確認し適切に使用しましょう 疲れをためない前日はしっかり睡眠をとるなど、体のコンディションを良くしておくと酔いにくいです。 車の換気をしっかりにおいの刺激も加わるとさらに酔いやすくなるので、快適な空気を保つようにしましょう。 空腹にしない、おなかいっぱいにしないおなかが減りすぎても、おなかがいっぱいでも車酔いしやすくなります。わが家では車に乗るとき、一口で食べられるお菓子やおにぎりを準備しておいて、こまめに食べるようにしていました(あまり食べすぎると吐いてしまったとき大変なので注意です)。誤嚥の心配がない年齢のお子さんであれば、飴なども効果的なことがあります。(誤嚥が心配な年齢では与えないでください) 楽しいことをする気持ちが「車に酔う」という方に向かないように、子どもが喜ぶことや楽しいことをして過ごすと車酔いしにくいです。音楽を聴いたり、おしゃべりをするのも良いですよ。 乗る場所に気をつける乗り物の中でも揺れの少ない場所を選びます。バスなら前から4-5列目、船なら真ん中に乗るようにすることで脳への刺激を減らしましょう。 体が動く遊びで鍛えましょう体が動くことに慣れると酔いにくくなるので、普段からブランコなどの乗り物に乗る遊びをしてみましょう。 もし車に酔ってしまったら…?ウエストのゴムなど体を締め付けているものをゆるめ、横になれそうなら横になりましょう。また、車酔いしてからでも効果のある市販薬もあるので、薬を飲むのもよいでしょう。車から降りれば、乗り物酔いは改善していきます。 子どもの特徴を知って、適切な対処を!私自身、40歳を過ぎてもすぐ車酔いしてしまいます。ブランコもダメです。車酔いがメンタルに影響しやすいとわかっていても、車酔いしやすい人は考えないようにしたりしても酔ってしまうものは酔ってしまいます。車酔いしやすい子は、事前にきちんと薬を使ってあげることで楽しいお出かけになるようにしましょう。また、もしものときのために市販薬を車に常備しておくと安心です。車酔いをしたことがない子は、しっかりコンディションを整えてあげることで、車酔い知らずで育つようにできたらいいですね。 作画/はたこ 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年01月29日こんにちは、3児のママ小児科医の保田典子です。生後半年をすぎると、赤ちゃんも活発に動くようになってきます。寝返り、ずりばい、ハイハイ、つたい歩き……じょうずに遊んで、赤ちゃんの発達を助けてあげられるといいですよね。今回は、ハイハイ時期のポイントをお伝えできたらと思います。ハイハイの良いところ一般的な発達の順番としては、首すわり→寝返り→ずりばい→ハイハイの順番で発達していきます。ずりばい、ハイハイの時期になると、手足を同時に使って動く、自分の体重を手足で支えるようになるなど運動能力や筋力が向上している必要があります。 ハイハイには①手で体重を支えて腕の筋力がアップする②手で地面をとらえるので手の感覚や握力の発達にも良い③両足を交互に動かすので、歩くための準備にもなる などいろいろな良いところがあります。また、ハイハイすることを含め、さまざまな運動をすることでケガの予防にもつながります。ずりばいやハイハイをするようになったら、ぜひたくさん運動をさせてあげたいですよね。 おすすめの遊びずりばいやハイハイをするようになったら、ぜひ広いところで遊ばせてどんどん動くようにしたいものです。公園で草の感覚を味あわせてあげるのもいいですし(晴れていて地面が乾いている場合)、児童館などで自由に動きつつ、他のお友だちを見せてあげるのもいいでしょう。 まだお友だちに興味を持つ、お友だちと遊ぶという時期ではありませんが、歩いているお友だちを見ると、歩きへの刺激にもなると思いますよ。 家でも、親が見ている間はケージを取りはらって、家の中を自由に探検させてあげるといいでしょう。赤ちゃんの後ろから声をかけてあげたり、ママやパパがいるところまで障害物(クッションなど)を置いてあげて、平地だけではない場所をハイハイさせてあげるのもいいでしょう。 気をつけるべき遊びは?ハイハイをし始める時期に使用を考えるのが、歩行器やベビージャンパーなどの育児グッズです。歩行器やベビージャンパーは喜ぶ赤ちゃんも多いため、ちょっと親の用事をしたいときなどすごく重宝するグッズです。 ただ、ハイハイの時期の赤ちゃんは、腰を曲げているのが自然な姿勢なのですが、歩行器などは赤ちゃんが立つ形になり、自然な体位よりは背骨がまっすぐになって、腰が反る形になります。そのため、この時期に無理に立った姿勢を長く続けることは、赤ちゃんの腰にも発達にも好ましくありません。「使ってはいけない」のではなく、長時間の使用は気をつけたほうがいいと思います。 ハイハイしなくても焦らないでハイハイをたくさんして、今後の運動能力向上につなげたいところですが、ハイハイをしない赤ちゃんもいます(私もハイハイをしなかったそうです!)。 ハイハイをしないで歩き始めてしまった赤ちゃんは、足腰がきちんと歩ける準備が整ったから歩けるようになったということなので、「歩くようになったけど、ハイハイをさせなければいけない」と思う必要はありません。 また、寝返りで動いちゃうのでハイハイしない、寝転んでばかりでハイハイしないという子も焦らなくて大丈夫です。心配であれば健診で発達の具合をみてもらいつつ、焦らずに楽しく動ける遊びをしていけたらいいのではないかと思います。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年01月21日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は【離乳食後編】です。 離乳食は5~6カ月ごろ(離乳食初期)〜1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)と分かれ、段階に合わせて気をつけるポイントもたくさん。うまく進まずに悩んでいるママも多いのではないでしょうか。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いてラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。今回は離乳食後編です!ここが大変① 他のお世話に手一杯で離乳食を始める余裕がない 遅れても挽回可能! ぜひベビーフードを活用して離乳食のスタートは生後5~6カ月ごろが目安。本来はこの時期に始めるのが理想ですが、もし余裕がなくてスタートが生後7カ月ごろに遅れてしまっても大丈夫です。離乳食は5~6カ月ごろ(離乳食初期)〜1歳~1歳6カ月ごろ(離乳食完了期)と分かれ、それぞれ月齢の目安が設定されています。遅れて始めても、月齢に応じて噛む力も強くなっているので、その時点の月齢相当の段階、または少し前の段階から始めれば大丈夫です。 例えば、生後7カ月から始める場合は、おかゆも5~6カ月ごろ(離乳食初期)向けのドロドロの状態から始めなくても、7~8カ月ごろ(離乳食中期)向けの舌でつぶせる固さから慣らしていきましょう。ただし、初めての食材は1日1回1さじ(赤ちゃん用スプーン1さじ)ずつです。様子を見ながら食べさせるようにしてください。じょうずにモグモグできないようであれば、5~6カ月ごろ(離乳食初期)向けのドロドロ状態のメニューから進めましょう。 とはいえ、離乳食を始めず母乳や育児用ミルクだけでは栄養が足りなくなり、体重が十分に増えなくなってしまいます。生後7カ月ごろまでには開始するようにしましょう。 離乳食は手作りしなければならないと思うママは多いかと思いますが、そんなママはぜひベビーフードを活用してみてください。2019年、12年ぶりに改訂された「授乳・離乳の支援ガイド」(厚生労働省発表)では、離乳食の手作りが負担に感じる場合には、ベビーフードの利用をすすめています。固さや味つけの目安も参考になりますよ。 ここが大変② レパートリーがなくて同じメニューばかりになってしまう1品だけ、味つけを変えるだけでOK毎回メニューをすべて変える必要はありませんが、さまざまな食材に挑戦して食べられる物を増やすのも離乳食では大切なことです。ベビーフードやフリージング(まとめて調理して冷凍した物)を活用しながら、1品だけでも変える工夫をしてみましょう。 同じ食材でも味噌やしょうゆなど味つけを変えるだけで、バリエーションも増えます。味噌やしょうゆはごく少量であれば、7~8カ月ごろ(離乳食中期)から与えることができます。 ここが大変③ おやつを準備するのが面倒 ヨーグルトなど市販品を活用決して手作りである必要はありませんが、気をつけたいのはおやつの内容です。おやつというとお菓子をイメージしがちですが、子どもにとってのおやつは「第4の食事」です。3度の食事だけでは必要な栄養をとりきれないため、補食(食事を補う)として大切なものです。市販の物であれば、ヨーグルトや果物、チーズなどがおすすめです。 大人用のお菓子は特別なときにお菓子ならば赤ちゃん用を選びましょう。大人用のお菓子は味が濃く脂肪分やカロリーも高く、赤ちゃんには向いていません。特に甘い物は血糖値が上がりやすいため、すぐにおなかがいっぱいになり必要な量を食べることができなくなります。また急激に血糖値が下がるため、次の食事時間より前におなかが空いてしまう場合があります。1歳~1歳6カ月(離乳食完了期)以降で、旅行やイベントなど特別なときに少量のみを与える程度にしておきましょう。 まとめ赤ちゃんのお世話や自分の生活もあるなかで、手間暇をかけて離乳食を準備するのは大変なことです。手作りだから離乳食がスムーズにいくわけでもありません。つらいときはベビーフードや市販のものを活用しつつ、ママがやりやすいように進めていきましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2022年01月17日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は【おでかけ・家事編】です。 赤ちゃんと過ごす時間も大事だけど、限られた時間で家事など他にやることもたくさん……。多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。今回はおでかけ・家事編です! ここが大変① 毎日お散歩に出かけるのが面倒大変な日は︎ベランダに出るだけで十分お散歩が必要なのは、外気に触れ刺激を受けること、日光を浴びることで免疫力を高め、骨を丈夫にするビタミンDを作るためです。それと同時に、ママの気分転換にもなります。ママの体調が悪い日や忙しい日など、逆におでかけがストレスになるようならば、ベランダで外気浴をすれば十分です。 お散歩は買い物のついでに行けばOK赤ちゃんが歩けるようになると運動量が増えるためお散歩が必要になりますが、歩き始める前ならお買い物のついでに15〜30分程度出かければOKです。日中のなるべく同じ時間に出かけると、赤ちゃんの生活リズムも整いやすくなります。 ※新型コロナウイルスの感染を避けるため、赤ちゃんを連れての買い物は感染対策を十分に講じた上で混雑時を避けていくようにしましょう。 ここが大変② 赤ちゃんが動き回るので家事ができない おんぶなら家事がはかどる&赤ちゃんもご機嫌!寝返りが始まると、途端に行動範囲が広がって目が離せなくなりますね。最近はおんぶをするママは少ないようですが、家事をするときはおんぶがおすすめです。両手が自由に使え、火や包丁を使う際も赤ちゃんの手が届きにくくなります。赤ちゃんもママと密着するので安心し、視野がいつもより広がるので喜んでくれるはずです。 まとめグズったり、寝る時間がズレたり、赤ちゃんとの生活は予定どおりにいかないものです。すべてのお世話や家事を完璧にこなせなくてもいいと割り切ることが大切。パパや家族を頼ったり、便利な家電、ネットスーパー、家事代行サービスを利用するのも手です。少しでもラクをできる方法を探してみてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2022年01月15日ウーマンエキサイト読者の皆さま、こんにちは。 前回 、予防接種に関しての心構えをするムスメに成長を感じた話を書きました。■前回のお話今年もインフルエンザ予防接種の予約を取りました。長女は特に注射が苦手なためどう伝えるか迷っていたのですが、本人が日程を知りたがったので教えることに。すると、自分なりに乗り切ろうとする姿に、母は成長を感じるのでした。今回は、当日の話です。当日までは、今までにないくらい平和に過ごせました。病院に着くまでも平和! 成長したな~!診察室に入る前にオコメが泣いたのは初めてでした。先が読めるようになったこそのことですよね! 成長!この病院では兄弟姉妹は上の子から打つ決まり。今回はムスメが自ら1人で座りに行きました。なんて頼もしい背中…! 成長…!(しつこい)ここまででも2人の成長に感動していましたが、その後も…?ムスメ、完璧! 泣きもせず逃げもせず、笑顔で終われたのは初めてかもしれません…! すごいムスメ! がんばった!一方オコメは…それでもなんとか打てました。うん、がんばった! ちょっと母は疲れたけども!そして待合室に戻ると…強がるムスメにほんわか。これから打つお友達も笑顔だったのですが…。大泣きのオコメの登場で、一気に緊張感溢れる待合室になってしまいました。うん! ごめんね!何はともあれ、成長した2人の頑張りを感じたました。来年も頑張ろうね!(気が早い)
2022年01月15日2017年生まれのつむちゃん、2019年生まれのいとちゃんの姉妹ママ、芸子さん。今回は小児科の待合室での子どもたちとの出来事です。あまりの豹変ぶりに驚かされるも、血を感じずにはいられない……?!小児科の待合室でつむちゃんの変貌ぶりに驚かされたエピソードをご紹介します。 無惨なパワハラ娘が豹変! 娘を通して自分の黒歴史を思い出す イケメンを前にして、一瞬で乙女な表情を作れるつむちゃんの女子力、すごいですね~!! そして、そのつむちゃんの女子力は、芸子さん譲りだったんですね♡ 著者:マンガ家・イラストレーター 芸子2017年、2019年生まれの姉妹ママ、芸子さん。Instagramでほっこり可愛い育児エピソードやあるあるネタを更新中!
2022年01月14日こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母です。今回は「野菜ジュース」について。離乳食が果汁からだった時代もありますが、今はなるべく子どもに果汁(ジュース)をあげないほうが良い、という時代になってきています。実は、野菜不足が心配でついつい飲ませてしまう(!?)野菜ジュースも同じです。なるべく飲ませないほうが良いと言われるようになってきています。なぜでしょうか?ジュースがダメな理由世界保健機構(WHO)などでは「幼児までの子どもには100%ジュースも糖分のとり過ぎになるとして飲ませないほうが良い」としています。糖分のとり過ぎは虫歯のリスクが高まったり、肥満のリスクが高くなるためです。一方、フルーツそのものに関しては、食べないほうが良いということはありません。フルーツそのものであれば、食物繊維など糖分以外の物も含まれるため、栄養素の吸収も変わってくるからです(もちろん摂取目安量はありますが、そこまで厳しくしなくても良いと私は考えています)。 そのため、現在、小児科では「そもそもジュースは子どもに与えるものではない」という指導をしています。 糖分の摂取目安WHOでは、「1日の遊離糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に抑えましょう、5%未満だとさらに良い」と言われています。 厚生労働省健康局から出ている「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】 」によると、「遊離糖類とは、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類等食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜、シロップ、果汁、濃縮果汁等に自然に存在する糖類のこと」を指します。※はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは絶対に与えないようにしてください 例えば、1〜2歳の推定エネルギー必要量は1,000kcal程度(厚生労働省資料より)なので、5%未満とすると遊離糖類摂取量は12.5g程度が望ましいということです。スポーツドリンク500mLだと約30g、100%ジュースでも200mLで20g、野菜ジュース720mLで約50gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。ジュースに食物繊維はほとんど含まれていないことを考えると、このうちの“ほとんどが糖質”ということになります。 糖質はジュースにだけ含まれているわけではないので、ジュースだけで糖質の必要量をとってしまうと、明らかに糖質のとり過ぎになってしまうのです。 野菜不足を野菜ジュースで補わないで野菜をあまり食べないことが多い子どもたち。ついつい野菜不足が心配で野菜ジュースを飲ませてしまうこともあると思います。もちろん、野菜はたくさん食べてほしいものですが、野菜の栄養素よりも余計なものをとってしまっては本末転倒です。 子どもが好きな味つけにしてみたり、食感に変えてみたりなど、子どもが食べやすいようひと工夫することで、食べてくれるようになることもあります。野菜不足はしっかり野菜で補い、水分は水や麦茶を飲ませるようにしたほうがいいと思います。 とはいえ、子どもが野菜を食べてくれないというご家庭も多いと思います。わが家では子どもたちが嫌いな野菜もありますが、好きな野菜を重点的に出すようにしています。 さまざまな野菜を食べてほしいので、いろいろ出すようにしますが、食べてくれないこともよくあります。それでもめげずに出し続けることと、ビタミンは他の食べ物からもとれるので、焦らず無理して食べさせないようにしています。好きな野菜も出してあげて「おいしいね」と食事を楽しむことが大切かなと考えています。 ジュースなどの甘くおいしい飲み物の味を一度覚えると、頻繁にジュースを欲しがるようになってしまいます。小さいうちから毎日ジュースを与えてしまい、水や麦茶を一切とらなくなってしまったというケースもあります。 子どもに野菜ジュースなどのジュースを与えないという選択は、子どもに水分をとらせることに苦労したり、虫歯治療に通うことになったりと、将来的に後悔しないために今できる「ラクになる育児」の1つです。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年01月11日高円寺こどもクリニックの院長で、私生活では3児のママでもある保田典子先生のコラム。今回は、発達の視点からイヤイヤ期の乗り越え方についてです。「イヤイヤ」の正体、イヤイヤを起こさせないための工夫や、早く卒業するためにできることなどについてマンガでわかりやすくお伝えします!こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母でもあります。わが家も例外なくイヤイヤ期が全員あり、1人目は1人目なりの、2人目は2人目なりの、末っ子は末っ子なりの大変さがありました。 今回は、発達の視点からイヤイヤ期の乗り越え方をお伝えしたいと思います。 “イヤイヤ期”の正体は…!?2-3歳のイヤイヤ期、思春期の反抗期、どちらもその正体は「自己決定したい年ごろのジレンマ」です。すべてにおいてお世話が必要で、親がいてくれれば幸せだった時期をすぎ、自分で考えて自分で決めたいけれど、まだうまく表現できない、まだうまく実行できない……そんな想いが子どもの中にうずまいています。そのことを親が理解してあげて、厄介なイヤイヤ期に付き合ってあげてください。 イヤイヤを起こさせない工夫3つ①子どもに選択肢を与えるイヤイヤの正体は「自己決定がしたい」なので、「イヤ!」を出さないために、子どもに「決定をしてもらう」という作戦があります。「靴を履いてお出かけしよう」だと「お出かけしない」になるので、「青と赤、どっちの靴を履く?」と聞いてみるのです。この声かけだと、お出かけをするかしないかはまったく会話に入らず、とりあえず履いたら出かけるとなり、お出かけしない、という選択肢をうやむやにできます。 ②見通しをきちんと伝えるスケジュールがよくわからないと誰でも不安です。まだ自我が目覚めたばかりの子どもだと、余計にさまざまなことが不安になります。また、目についたものにすぐ飛びついてしまったりします。今日のスケジュールをわかっている範囲で伝えてあげると落ちつくことがあります。そのとき、言葉で言うだけでなく、絵を使うと伝わりやすいです。お店に行ったときに「今日は、お菓子は買いません」と店に入る前に伝える、というのも見通しを伝えることです。 ③時間には余裕をもって!イヤイヤは突然発動します。子どものイヤイヤは早く対処しようとすればするほど泥沼になることが多いので、スケジュールは入れ過ぎず、時間に余裕をもって行動するようにしましょう。とはいえ、わが家は時間を持て余してしまうと大変だったりするので、「余裕と持て余すのをどちらも良い感じにする時間配分」をすごく気をつかって行動していました。 イヤイヤになってしまったら… ①答えを求めないイヤイヤしているときに、「結局どうしたいの?」と言っても興奮している子どもには逆効果です。おもちゃを選んでもらうときなども、イヤイヤしちゃっているときに「買ってあげるよ、どっちがいいの?」と言っても火に油なことがあります。 イヤイヤ発動しちゃったときはとりあえず「そっか、こう思っていたんだね」と気持ちを代弁してあげて(その代弁した気持ちが正解である必要はありません)、ぎゅっと抱きしめてあげてみてください。(ちなみに、ギュッとされると大人でも気持ちが落ちつく効果があるそうですよ) ②待つイヤイヤ発動したら、とりあえず落ちつくまで待つしかありません。 ③時間がないときは力技で!待つ時間がないときは、子どもに根気よく付き合うことなく、泣く子どもを抱えて帰宅したり、とりあえずベビーカーに乗せて移動しちゃうこともありました。ギャン泣きのまま人の目に晒されることにはなりますが、実はそんなに長い時間は続かないことが多いです。 イヤイヤを早く卒業するためにイヤイヤの正体は「自己決定したい」「うまく表現できない」ということが主体なので、表現ができるようになってくると落ち着いてきます。つまり、言葉をうまく使いこなせるようになると減る傾向にあるのです。 イヤイヤになってしまったら①で書いたように、「〇〇〇なんだね」「○〇〇って思ってたんだね」と声をかけたり、「ママは○〇〇されると悲しくなっちゃう」などママやパパ自身も気持ちや、やりたいことを表現してもらうことで、どんな場合にどんな表現をすればいいかを学びます。言葉のキャッチボールも大切ですが、会話ではなくオウム返しになるような言葉もどんどんかけてあげましょう。絵カードなどを使って気持ちややりたいことを表現できるようになるのもいいですね。 生活の主導権は親が握ろう!子どものイヤイヤがひどいと、なんとか早く終わらせたくなってしまって、子どものワガママの言いなりになってしまうことがあります。例えば、お店でお菓子を買ってあげてしまったり、見せる気のないタブレットを見せてあげてしまったり。 でも、そうすることで解決するのはほんの一瞬です。子どもは「こうすれば親は〇〇〇をしてくれる」と学ぶとどんどん要求がエスカレートして、のちのち大変になってしまうことがあります。ワガママを聞いてあげるとき、絶対に聞かないときを親できちんと決めて、「生活のコントロールしているのは親」であることをわかってもらうことは大切です。こうすることで、お菓子や娯楽ではなく、“自分で自分のご機嫌をとる”ことを覚えることができます。 ただ、本当に困ったときなどはお菓子などを使ってもいいと思っています。これも、できればその日のスケジュールを決めたときに「ここでイヤイヤ発動したらお菓子を使う」など、親の中で事前に使うタイミングを決めておくのがおすすめです。イヤイヤ期は大変な時期ですが、過ぎてしまうとめちゃくちゃかわいい時期でもあります。子どものしょうもない言動をちょっとでも楽しみながら乗り越えましょう! 作画/山口がたこ監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年01月06日微細運動とは、持つ・にぎるなど手指を使った動きで、身の回りのケアに必要な体の動き微細運動は手指のこまかい動きのことで、持つ・にぎるから始まり、道具を使う、操作をするといった動きのことです。立つ・歩くなどの体を移動させるための大きな動きである粗大運動に対して微細運動と呼びます。たとえばフォークを使って食べ物を刺し口元まで運ぶ動作、クレヨンを握って紙に何かを書く動作、さらに服のボタンのかけはずしや、靴を履くなど、自分の身の回りのケアに必要な動作でもあります。微細運動は、いつごろからどんなことができるようになる?目安は?Upload By 発達障害のキホン粗大運動は、脳に近い部分から体の末端に向かって順に発達していきます。一方、微細運動は背骨に近いところから指先に向かって発達していきます。新生児期にみられる原始反射に「把握反射」(はあくはんしゃ)という、手に触れたものをにぎるという動作がありますが、これは体の発達が進む間に見られなくなります。手のひらに何か触れると無条件に指関節が曲がって握るという動作は、人類の祖先が樹上生活をしていた際の、木の枝から落ちないための古い記憶からきているともいわれます。体の中心から末端に向けてだんだんにできるようになっていく微細運動は、どのような過程でできるようになっていくのでしょうか。いつごろ、どんな動きができるようになるのか目安を見てみましょう。●両手を合わせられるようになる(生後2ヶ月ごろから)赤ちゃんにとっていちばん身近にある目の前で動くものといえば、自分の手。肩関節から先を動かすことができるようになる2ヶ月ごろから、両方の手を合わせてさわることができるようになります。●手のひらを使って、にぎることができるようになる(生後5ヶ月ごろから)生後3ヶ月ごろから細い柄のついたもの(おもちゃのガラガラなど)を、手に近づけてあげればにぎっていられるようになります。ただ、このあと自分でさわろうとしたりするのは、興味があるものに手を伸ばすようになる3~4ヶ月ごろからです。また、肘関節が動かせるようになる4ヶ月ごろから、手のひらでものをにぎれるようになります。●手に持ったものを別の手に持ち替える(生後6~7ヶ月ごろから)手のひらでにぎったものを、もう一方の手に持ち替えることができるようになっていきます。また、生後8ヶ月ごろからは、両手につみきなどを持ち、持ったものをカチカチと打ち合わせたりすることができるようになっていきます。両方の手の動きを連携させることができるようになるのです。●親指と人差し指でものをつまむ(生後10ヶ月ごろから)自分の意思で動かせる範囲が、かなり末端まで広がっていきます。指の関節が動かせるようになり、こまかいものをつまむことができるようになります。手をなめるだけでなく、おやつのボーロを手指でつまみ上げて口まで運ぶという動作も可能になります。また、ボタンなどを押すのが面白くなってくるのもこのころです。●肩関節から指の関節までを組み合わせた動きが自在になる(1歳~1歳半ごろ以降)1歳を過ぎるころから、手に持ったものを、目的をもって動かす動作ができるようになっていきます。スプーンやフォークを握って、口がある場所に持っていき、道具の先端にある食べ物を口にこぼさずに入れるという一連の動作は、分解してみるとかなり複雑な動きであることが分かります。また「こうしたい」という心の発達もともなう動作でもあります。こうして体幹からだんだん末端へと、自在に動かせる範囲が広がります。道具を使う手指の動きには、筆記用具を使って「書く」という動作があります。この動きも体の中心に近いところから末端の手指の関節へと、運動神経が伝わっていくことで、こまかい動作ができるようになります。● 10ヶ月ごろ…点を打ち付けます。これは筆記用具をにぎり、肩関節を動かすだけでできます。● 1歳ごろ…線を書く、いわゆるなぐり書きです。肘関節を動かすことで、紙の上に筆記用具を滑らせて書きます。● 2~3歳ごろ…最終的にまるが描けるようになります。手首を動かすことによって、円を描きます。また、手の動きだけでなく、筆記用具の握り方も成長します。0~1歳の前半ごろは、いわゆる「にぎり持ち」、指を使わず手のひらを使って筆記用具をもちます。このころは、柄が太く短いクレヨンなど、手と一体になるようなデザインの筆記用具が使えます。だんだんに、柄が細く、握ったところから遠いペン先で書くようになっていきます。握り方も成長します。人差し指と親指で筆記用具を持ち、その他の指で支えるようになり、複雑な線を描けるようになっていきます。ほかにも、ビーズにひもを通す(1歳ごろ)、ハサミを使う(2歳ごろ)、ボタンをかける(3歳ごろ)、ふたを開ける(5歳ごろ)、ひもを結ぶ(6歳ごろ)などといった細かい動作がたくさんあります。なお、生活に必要な動きのみではなく、手芸や工作などさらに精密な動きをするようになっていくためには、「こういうものをつくりたい」という心の発達が必要であり、どんな人でもトレーニングが必要です。立つ、歩くといった粗大運動とは少し違い、自然にできるようになるものではありません。発達障害(神経発達症)がある場合に見られる微細運動の特徴(併存症として発達性協調運動症がある)それでは、発達障害(神経発達症)があった場合、微細運動の発達には何か影響があるのでしょうか。それはなぜなのでしょうか。●協調運動の課題発達障害(神経発達症)がある場合、神経伝達がうまく伝わらないことがあります。「皿の上にあるボーロを取って、口に運んで食べたい」と脳で思っても、そのとおりに体を動かせないために、ボーロをつまめない、つまめたとしても力が軽すぎて落としたり、逆に強すぎてつぶしてしまう、また、そのあと口元まで運ぶことがうまくできない、ということがあります。●感覚過敏があるため、物に触りたがらないもうひとつの発達障害(神経発達症)の特徴として、感覚過敏があります。そもそも違和感のあるものを触りたがらないために、微細運動の発達の遅れがみられる場合があります。物の温度・手触り・色・材質・形・におい・その物が発する音などについて、温度覚、触覚、視覚、嗅覚・聴覚等が関わってきます。そうしたものについて、いやな思いをしてしまうと、同じ色のものは触りたがらない、といった傾向もあらわれます。また、特に冬場の空気が乾燥しているときには静電気もあり、パチッという感覚を怖がって、物を触らないことがあります。これは、発達障害(神経発達症)がない子どもにも、あることです。こうして、発達障害(神経発達症)がある子どもの場合、微細運動の発達に遅れがみられることがあります。それぞれの動作ができるようになる時期の目安は前述の通りですが、たとえば1歳半を過ぎたころになっても、ものをつかむときに指を使わず手のひら全体でつかもうとしたり、フォークやスプーンがうまく使えなかったりといったことがあります。一般的にいわれる「不器用」というのは、感覚とこうした手指の動きがうまく連動できないということです。体の感覚統合がうまくいっていない場合に起こります。* 感覚統合とは人間の感覚には、既によく知られている五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)に加えて、固有受容覚(手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚)、前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)といった合計7つの感覚があります。(中略)次々と身体に入ってこようとするこの7つの感覚を整理したり分類したりするのが感覚統合です。このはたらきによって、その場その時に応じた感覚の調整や注意の向け方ができるようになり、自分の身体を把握する、道具を使いこなす、人とコミュニケーションをとるというような周囲の状況の把握とそれをふまえた行動ができるようになります。リハビリではOT(作業療法士)が感覚統合訓練を担当します。発達障害(神経発達症)がある子どもにとって一番いい療育は、感覚統合訓練が含まれている音楽療法と乗馬療法です。(「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめより)参考:音楽とこころ発達障害(神経発達症)がある子どもの微細運動の発達を促すためにできること微細運動がうまくできない状態は、脳からの神経伝達が体の細部にうまく伝わらず、自分が思ったように手指を動かせないということです。生活する中で身の回りのことを自分でできるようになるためにも、感覚統合を促すようなトレーニングが必要となります。ただ、子どもが興味を示さないようなトレーニングでは、長続きはしません。道具の選び方を工夫したり、遊びの中でチャレンジする機会を増やしたりしてみましょう。うまくできたら、ほめることも大切です。0歳代から遊べる、いわゆる「知育玩具」と呼ばれるおもちゃの中には、手指の動きをトレーニングできるものがあります。ボタンを押したり、ダイヤルを回したりすると音がしたり、形の合う穴に積み木を入れたり、遊びながら手指を使う練習ができます。ユニバーサルデザインの食器類を使うことで、フォークやスプーンが使いやすくなります。通常のスプーンは柄から先端までがまっすぐで、口に入れるためには手首の動きをこまかく調節して角度を変えなくてはなりません。はじめから角度がついているものなら、そのまま口元へもっていくだけで自然と口に先端が向くようになります。自分でうまく食べられたという成功体験を積むことで、いやがらずにトレーニングを進めていくことができます。筆記用具を使う練習は、柄の部分が太く丸いクレヨンなど、手のひらで握ることができるものからスタートします。だんだんと、柄の細い鉛筆やペンに慣れていきます。鉛筆の正しい握り方を伝えるときには、ただ握り方を見せてまねをさせるのではなく、こまかいプロセスに分解して教えることが必要です。親指と人差し指でペンをはさんで持たせてみて、そこに中指・薬指を添えて、小指を紙に接するようにさせて安定した持ち方を覚えます。手指のこまかい動きが必要な、服を着たり脱いだりと言う動作。特にボタンをかけるのは両手の人差し指・親指を使う複雑な動作となります。大きなボタンからトライして、だんだんに小さなボタンも開け閉めできるようにしていきます。靴を履くときには、手指の動きだけでなく、足の動きも連動します。足首をしっかり固定する靴のほうが、歩行の成長には望ましいですが、履き口が深い靴は脱ぎはきがむずかしいこともあります。最近は、ひものないマジックテープの靴(※)もあります。靴ひものある靴は、デザインはよいですが、履くのがとても大変です。特にひもを結ぶ「蝶結び」は、手指の動きの中でもかなり高度なテクニックが必要です。 子どもが自分で脱ぎ履きできるように工夫された靴を選びましょう。※自閉スペクトラム症のある子どもは、こだわりのためマジックテープの位置が気に入るまで何回もはがすことがありますこのほかに、穴にひもを通したり、ひもを結んだり、両手を連動させるより高度な微細運動にトライしていきます。自分の身の回りのことが一通りできる微細運動よりもさらに複雑な動きは、その子がつくりたいものや、やってみたいことに合わせてトライしてみるといいでしょう。いずれにしても、繰り返しトライすることでだんだんにコツがわかったり、腕や手指の可動域が広がったりして、できることが増えていきます。そして、何度もやってみるためには、できたときに「できたね!」とほめられて、成功体験となることも大切です。楽しく遊びながらトレーニングをしていきましょう。微細運動の発達が気になったら、どこに相談する?微細運動の発達が気になったら、まずは1歳6ヶ月健診や、3~4歳児健診などの健診の機会に相談してみましょう。問診の中で指摘されることもあります。また、かかりつけの小児科医に相談してみるのもよいでしょう。リハビリや作業の訓練などをしてくれる作業療法士につなげてくれることもあります。医師の診断のもと、体の動かし方、手指の動かし方をトレーニングしてくれます。個々の骨格や関節の動き方を見ながら、その子に合った動かし方を考えて指導します。トレーニングといっても、楽しく遊びながら自然とできるような方法を教えてくれるでしょう。作業療法士は、単独での判断でリハビリを行うことはできません。医師の診断が必要となります。ケガなどが原因で手指が動かしづらい場合には、整形外科での相談もありますが、発達障害(神経発達症)による感覚統合訓練の場合は、小児科医や児童精神科医との連携となるでしょう。まとめ微細運動の発達を促すのは、何度も繰り返し練習してみること。楽しく遊びながらでなければ続かないし、やらなくなってしまいます。また、「できた!」という成功体験も大切。「訓練しなくては」ではなく、「楽しみながらできるようになる」ことを目指しましょう。(監修:鈴木先生より)かつて、発達障害(神経発達症)は微細脳機能障害(MBD/Minimal Brain Dysfunction)と言われていました。周産期に何らかの微細な損傷が脳内に起こったために多動や不注意など今でいうADHD症状、こだわりや感覚過敏など今でいう自閉スペクトラム症の症状、手先が不器用で協調運動が拙劣など今でいう発達性協調運動症の症状があったと信じられていたのです。しばらくしてそれは否定され、ICDやDSMで「軽度発達障害」という概念が生まれてきたという歴史があります。いずれ、その「軽度」もなくなり、「発達障害」となり、今の「神経発達症」に至っています。今回のテーマである微細運動における障害は、発達障害(神経発達症)のお子さんには比較的多くみられ、「発達性協調運動症」と言われています。手先が不器用でヒモを結んだりボタンをかけたりすることが苦手で、体のバランスや手足の協調運動が悪く縄跳びや球技が苦手なお子さんがこれにあてはまることが多いです。定規を使って線を引くことや字を書くことが苦手なお子さんも多くいます。ただ、根底にADHDのあるお子さんはADHDを治療することによって発達性協調運動症を多少改善することが可能です。非薬物療法としては音楽療法や乗馬療法などもあります。公園やアスレチックなどでバランスを磨き、ブロックなどを使って指先を鍛えることも重要です。トレーニングとしては作業療法士が行う感覚統合訓練が有効です。病院や療育などで行われていますが、感覚統合の講習を受けその資格を持った作業療法士のもとで行うことが重要です。
2022年01月05日3児のママ小児科医・保田典子先生のコラム。今回は、入園してから慌てないために、今からしておきたいことを、保田先生の経験を交えてお話しいただきます。こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では子育て中の3児の母です。4月保育園入園を希望して書類を出された方も多いのではないでしょうか。4月入園ができた場合、入園できるまであと3カ月。入園してから慌てないために、今からしておきたいことを、私の経験を交えてお話ししたいと思います。 4月入園あるある4月はたくさんの0歳、1歳、2歳さんが保育園に進入園をして、(主に)ママが仕事復帰をする季節です。私も17年以上新入園児さんを小児科医として見てきて、3人の子どもを保育園にお願いしてきました。そのなかで保育園ならではの入園あるあるがあります。 0歳児さんあるある0歳前半だと、まだ人見知りもあまりないので、慣らし保育などは意外にすんなり乗り越えられたりします。ただ、まだ月齢が浅いので、保育園に入って風邪の洗礼を受けるとゼイゼイと呼吸が苦しくなりやすく、長期化することがあります。 0歳後半だと、人見知りが始まり、預けるときに大泣き!ということがよくあります。人見知りが強いとハンガーストライキ(飲まず食わずで主張をおこなうこと)を起こす子も。育児用ミルクを飲んでくれなくて予想外に慣らし保育が長くなることがあったりします。もちろん、園に入れば風邪を引きやすくもなります。 1歳児さんあるあるやっぱり0歳後半さんと同じで、人見知りで預けるときに大変になることが多いです。また、1歳になってくると周りを見ることができるようになり、保育園で予想以上に気を張って頑張る子が多いです。 そうやって気が張ってくると、4月後半から6月にかけて疲れがたまり、風邪からこじらせて肺炎になってしまって入院することになる……というケースもよくあります。(今年、私のところではなかったです)。 呼び出し時の対応を決めておこう!保育園に入れてみないとわからないことが多いのですが、風邪をひきやすい子もいれば、ひきにくい子もいます。ひきやすい子は本当に毎日のように、毎週のように呼び出しをされることがあります。 わが家はみんな平熱が高かったため、風邪でもないのに毎日電話が鳴っていた時期がかなり長期間ありました。保育園に入る前に“毎日呼び出されてもいいように”対策を練っておくことをおすすめします。 わが家は、私が外来の日などは絶対に休めないので、「○日午前はパパ当番、△日午後はママ当番、□日はどっちも無理だからシッターやファミリーサポートを使おう」など、毎日呼び出され当番を決めていました。使うにしても使わないにしても病児保育や病後児保育、シッターの登録などをしておくといいと思います。私も無料のところはとりあえず登録しておき、有料のところは困ったときに決めたりしていました。 冬の3カ月でしっかり充電を♪風邪対策だけではなく、0歳後半以降の子は預けるたびにギャン泣きされて、パパ・ママも子どももつらい数週間が待っているかもしれません。泣かれるのはつらいですが、それだけ親との信頼関係が強くできているという証拠でもあります。冬の3カ月でしっかりスキンシップをたくさんとって、親も子もメンタル的にも充電をたっぷりしておくといいですよ。入園準備や復帰準備で忙しい時期でもありますが、親子で楽しいことをたくさんしてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2021年12月31日不登校の中3娘、受験よりも心配なことは…うちの娘いっちゃん(ASD・中3)は、睡眠障害があり決まった時間に起きることができません。できれば進学したいという希望を持っているので、家庭での学習も(少しは)やりながら、絵の塾のようなところにも行っています。でも、テストより心配なのは「学校に受かったとして通えるか」ということなのです。Upload By 寺島ヒロ睡眠障害の改善のため服薬を実は全日制の高校に通う可能性も考えて、睡眠を朝方に安定させるべく、今年の4月ぐらいから投薬治療を始めていました。同い年の子と比べても小柄ないっちゃん、薬での治療は不安でしたが、「最近はいい薬が出てるので」と朗らかに言う医師の指導のもと、最初はロゼレム錠という自然な眠気を強化する薬を半錠飲み始めました。1ヶ月ほど飲み続けた後、医師と相談し1錠に増やしました。が、3ヶ月経ってもはっきりとし改善された様子は見られませんでした。さらに薬を増やしても改善せず…元々自然に眠くなる時間がずれているので、眠気のない時間に飲んでも眠れないのではないかと、再び医師と相談し、今度はデエビゴ錠というもう少し即効性がある薬を夜の10時ごろに重ねて飲むことにしました。これは飲むと20分ほどで眠くなるので、希望の時間に眠れるのは眠れるのですが、なんと起きる時間は「本人が本来起きるはずだった時間」になってしまうのです。Upload By 寺島ヒロ※薬の効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。10月ごろにはこれ以上は薬を増やしても、今は早急に結果が出ることはないだろう…という雰囲気が濃厚になってきました。医師も「まだ受験までには半年あるけど、どうしましょうかね…」と歯切れが悪くなってきました。いっちゃんの決断!薬は規定上はまだ増やすことはできるようでした。しかし、いっちゃんはこれを拒否。「薬を飲むと使える時間が減る!」と言うのです。Upload By 寺島ヒロ医師の先生の言うとおり、来年の春までにまだ時間はあります。まだ睡眠が改善する余地はあるのかもしれない…。でも…。来年の春からの学校生活も大事ですが、今も大事です。半年の間にいっちゃんが何枚の絵を描くことができ、どれだけの曲をつくれるのか…と考えると、14歳の半年間がとってももったいなく感じられてきました。結局、来年の春までになんとかというのはやめて、薬はデエビゴ錠のみにし「今日は用があるので絶対起きたい!」というときだけ、起きたい時間の9時間前に飲んでなんとかするというように方針を切り替えました。根本的な解決は見えていないけど…朝起きられるようにはならなかったけど、薬を飲むことでいっちゃんは自分の眠りのペースを掴むことができてきたようです。高校選びも、今までは「母さんがいいと思う学校でいいよ」と言っていたのですが、自分でネットで調べたりするようになりました。改めて通信制の学校をチョイス「ここ受けたい!」そんな娘が選んだのは、関東に本校がある高校のオンラインコース。一人でも勉強や創作に取り組むことができるいっちゃんには合っているかもしれません。ネットで調べたところ、定員に達したら募集終了になる可能性があるとのことだったので、娘から希望を聞いてすぐに願書を取り寄せ、提出しました。Upload By 寺島ヒロ結果は合格!選考基準が分からなかったので心配していましたが、なんとか進学の目処がつきました!余談ですが、結果発表は選考完了予定日の夕方5時ちょうどにメールで届きました。通信制の学校ということでネットを活用しているとは聞いていましたが、私が学生だった時代には学校まで掲示板を見にいってましたので(昭和っぽい?)、なんだかすごく便利になってびっくりしましたね!デジタル化が進むことで、学び方や学校のあり方も変わってくるのかもしれないなあと思いました。執筆/寺島ヒロ(監修:鈴木先生より)睡眠障害の場合、一般的に精神科医は睡眠薬を処方しますが、小児科医は初めから睡眠薬を処方することはほぼありません。まずは、早く起こして朝陽を浴びさせて体内時計をリセットし、日中の活動性を高めることから始めます。朝起きが不良の場合、小児科医ならまず起立性調節障害を疑います。ほかの症状として頭痛・車酔い・立ちくらみなどもあり、親からの遺伝性もみられます。15分ほどの起立テストで血圧・脈・心電図を測定することで大体分かります。治療としてはミドドリンというお薬で目覚めはよくなります。また、16歳未満の自閉スペクトラム症に伴う入眠困難の場合は、メラトベルというお薬を内服することで入眠時間を早めることもできます。
2021年12月16日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は、離乳食についてです。献立を考えたり、量や硬さに気をつけたり、何かと手間のかかる離乳食。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話の中で、「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生がご紹介します。 ここが大変① 朝は忙しくて離乳食を準備できない 調理いらずの食材を活用手間をかけなくても、パンやチーズ、果物といったそのまま食べられるメニューで十分です。大人の分から取り分けられる味噌汁やスープも便利です。また、ベビーフードを活用するのもおすすめ。硬さや味つけの目安の参考にもなります。 1〜2回食の時期ならば、朝は母乳や育児用ミルクにして、昼や夕方を離乳食にすると時間にゆとりができますね。 極端な偏食ではない限り、毎食ごとの栄養バランスはこまかく気にしなくても大丈夫です。離乳食の栄養素は2~3日単位で考えます。他の食事で補いながら、バランスをとるように心がけましょう。 ここが大変② 食べこぼしが多く、後片づけが疲れる エプロン&敷物で負担を軽減服や床を汚したり、皿をひっくり返したり……赤ちゃんの食事の片づけはひと苦労ですね。とはいえ、汚れるのが嫌だからといって、すべてお母さんが食べさせるのは避けましょう。赤ちゃんがスプーンなど道具を使う経験も必要です。 ポケット付きや大きめのお食事エプロンをしたり、床に新聞紙や敷物を敷くなどの対策をすると、着替えや後片づけの負担が軽くなります。 手づかみ食べは1品だけでもOK生後9カ月ごろになると見られる手づかみ食べも、触感を養ったり、自分で食べるための練習になるなど成長に必要なことです。食べる意欲が出てきた証拠と思い、パンやバナナなど汚されにくい1品だけでもさせてあげましょう。 ここが大変③ 好き嫌いが激しく苦手な食材を食べてくれない 赤ちゃんの好き嫌いは気にしなくてもOK好き嫌いのない子に育ってほしいという思いから、心配になる気持ちもわかります。しかし、赤ちゃんの味覚は未発達で、将来的な好き嫌いにはつながりません。味覚が形成されるのは3歳ごろになります。 嫌いな物はおかゆに混ぜたり、食感を変えてみたりと工夫をしながら、気長に様子を見ていきましょう。無理に食べさせなくても、ある日突然食べるようになったりもします。 離乳食の目安量はあくまで参考程度に考えて食べる量も月齢や離乳食の進み方の目安がありますが、大人もひとりひとりで食べる量が違うように、赤ちゃんもそれぞれ違います。基本は食べたいだけ食べさせて構いません。目安量に達しなくても、体重が順調に増えているならば、その子にとっての適量と思って見守りましょう。 まとめ離乳食で疲れないために大切なのは、「離乳食は手抜きで作る」ということです。ママが一生懸命作れば作るほど、食べてもらえなかったときの不満は、つい赤ちゃんに向かいがち。お母さんが怖い顔をしてスプーンを口に持ってきたら、赤ちゃんは食事が楽しくなくなってしまいます。笑顔で食事の時間を過ごせるように、肩の力を抜いて取り組んでいきましょう。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生 著者:ライター 大浦綾子
2021年12月13日アクサ損害保険株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長兼CEO:佐伯 美奈子、以下「アクサダイレクト」)は、地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある旭川市の旭川医科大学病院小児科と遠隔操作型分身ロボット「OriHime」(※)を使ったリモート交流会を2021年11月9日(火)に行いました。同プログラムは、闘病のため長期間の入院生活を余儀なくされている子どもたちへの楽しい時間の提供を目的に、昨年に続き実施するもので、旭川市のコンタクトセンターに勤務するアクサダイレクトの社員が、入院中の0歳、5歳、9歳、12歳の子どもたちと分身ロボットを活用したリモートでのコミュニケーションを行いました。■本プレスリリースのポイント・アクサダイレクトは、地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある旭川市の旭川医科大学病院小児科に入院中の4人の子どもたちやご家族とのリモート交流会を、分身ロボット「OriHime」を通じて開催。本企画は、9~10月にかけて実施した福井市のコンタクトセンターと福井大学医学部附属病院小児科の交流に続く、本年2か所目の開催。・入院中の子どもたちは新型コロナウイルス感染症拡大防止対策が続く医療機関で面会や立ち入りが制限され、ご家族との面会もままならない。子どもたちは、自分の分身となったロボットを病院から操作し、ご家族との団らんや学校の授業に参加したり、ご家族が入院中の我が子をロボットを通して見守るなど3週間にわたって体験。・体験期間最終日の11月9日(火)は、アクサダイレクト社員によるオリジナル絵本の読み聞かせと買い物体験などを通してコミュニケーションを深め、交流の後には絵本や社員のメッセージ入りカードをプレゼントした。子どもたちの分身となったロボットがご家族と団らん病院からロボットを操作し消防署見学に参加ロボットを通して見ている修学旅行先の動物園本企画は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策のため、ご家族やご友人との面会が制限されるなど、困難な状況下で病気と闘う子どもたちを励ましたいという想いから、分身ロボットを使った「外の世界の体験」をプレゼントするものです。4人の子どもたちとご家族に、まず3週間、分身ロボットを貸与し、そのロボットを通じて、学校の授業や社会科見学、修学旅行などへの参加や、家族での団らんなど、今まで制限されていたことを楽しんでもらうことが出来ました。また、乳児である我が子との面会の機会が限られていたご家族は、ロボットを病室に置き、自宅からiPadを操作することで、お子さんを見守りたいという願いを実現することができました。体験の最終日には、子どもたちやご家族の分身となったロボットをアクサダイレクトの旭川コンタクトセンターに招待し、交流会を開催しました。子どもたちからは「オリヒメをつかって、お父さんや弟とつなぐことができました。お父さんや弟と話せて、楽しかったです!」「修学旅行の様子を、オリヒメで見ることができて、本当にうれしかったです。みんなと同じように、修学旅行には行けなかったけれど、これはすごく特別な思い出になりました。」「ガチャガチャ楽しかったね」などの感想を聞くことができました。ご家族からは「在籍していた小学校(のお友だち)と交流できたのがとても良い思い出となりました。長い間会えていなかった友だちとオリヒメを通じて会話したり、入院中に進級したので、まだ行けていなかった新しい教室を見られたり、自席で授業にも参加することができました。」との感想をお寄せいただきました。旭川医科大学病院小児科 病棟看護師長からは「このような機会をあたえてくださりありがとうございました。みんな、とても楽しい時間を過ごせたようです。カプセルトイが届くのを楽しみにしていました。」との、コメントをいただきました。交流会では、社員が作成したオリジナル絵本『スマイルランドのミツバチとどうぶつたち~The bumble bee and the smiling animals~』の読み聞かせや、オフィスツアー、近隣のショッピングセンターへのお買い物体験を実施し、子どもたちに楽しいひと時を過ごしてもらうことができました。子どもたちの反応は、ロボットが手や首を振るモーションなどを通じて社員に伝わるため、まるですぐそこにいるかのようなコミュニケーションが可能となり、社員も子どもたちと一緒に交流会を楽しみました。交流会後には、子どもたちが選んだキャラクターのカプセルトイなどに加え、オリジナル絵本、絵本に登場するキャラクターをあしらったバンダナ、交流会に参加した社員が子どもたち一人ひとりに心を込めて書いたメッセージ入りのカードをプレゼントしました。当社は「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というアクサグループのパーパスのもと、今後も地域社会に根差し、人々に寄り添うCR(コーポレート・レスポンシビリティ=企業の社会的責任)活動に取り組んでまいります。オリジナル絵本の読み聞かせ病室から絵本の紙芝居を見る様子ショッピングセンターを散策お気に入りのキャラクターのカプセルトイを探してお買い物を体験■アクサダイレクト地域貢献プログラム「入院中の子どもたちと分身ロボット『OriHime』を通じた交流会 in 旭川」実施概要主催 :アクサダイレクト(アクサ損害保険)日時 :2021年10月20日~11月9日交流先:旭川医科大学病院小児科参加者:旭川医科大学病院小児科に入院中の4人の子どもたちとご家族(0歳、5歳、9歳、11歳)アクサダイレクト旭川センター社員 9人内容 :・10月20日~11月5日期間中ロボットを4人の子どもたちとご家族に1台ずつ貸与し、病院のサポートのもと、家族で一緒に過ごしたり、学校へ出席したり、病室のお子さんを見守ったりと、思い思いに分身としてコミュニケーションをご体験いただいた・11月9日最終日をアクサダイレクトとの交流日に設定し、ロボットを通して、アクサダイレクトの社員が絵本の読み聞かせ、オフィスツアー、近隣のショッピングセンターへのお出かけ、カプセルトイのお店で買い物をするなど、4人の子どもたちとご家族、そしてアクサダイレクトの社員皆で、交流を楽しんだ本年の1か所目、福井市のコンタクトセンターと福井大学医学部附属病院小児科が9~10月にかけて、実施した交流会の様子はこちらよりご覧いただけます。 ※遠隔操作型の分身ロボット“OriHime”株式会社オリィ研究所が開発している、育児や介護、身体障害などで通勤や出社が困難な方のテレワークや、病気で学校に通えない児童・学生の遠隔教育ツールとして全国で使われている分身ロボット。PCやタブレット、スマートフォンで手軽に操作でき、「OriHime」の設置や持ち運びが簡単なところが特徴。「移動の制約」を克服し、「その場にいる」ようなコミュニケーションを実現します。株式会社オリィ研究所 公式HP: ※「OriHime」「分身ロボットカフェ」は株式会社オリィ研究所の登録商標です。〔アクサダイレクトのCR(コーポレート・レスポンシビリティ)活動〕アクサダイレクトでは、「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というアクサグループのパーパス(存在意義)のもと、お客さまに寄り添い、お客さまから常に信頼されるパートナーとなることを目指して積極的にCR活動を推進しています。2018年より認定NPO法人「シャイン・オン!キッズ」とのパートナーシップを通じ、入院中の子どもたちを支えるファシリティドッグの支援活動を継続して行っています。また2020年には、闘病のため入院生活を余儀なくされている子どもたちへの支援を目的として、遠隔操作型分身ロボット「OriHime」を使ったリモート交流を各拠点にて行いました。今後も、企業文化の一部としてCRを浸透させていくことによって、「地域社会」、「お客さま」、「社員」、「株主」、「環境」、「サプライヤー」といった主要なステークホルダーに対して責任ある企業としての役割を果たすことを目指してまいります。■アクサ損害保険についてアクサ損害保険株式会社は、1998年に設立され、翌年7月より営業を開始し、現在は主に自動車・バイク保険、ペット保険を販売しているアクサのメンバーカンパニーです。個人のお客さまを対象とした「アクサダイレクト総合自動車保険」は好調な売上を続け、保有契約件数は110万件を超えています。URL: ■アクサグループについてアクサは世界54ヶ国で15万3千人の従業員を擁し、1億500万人のお客さまにサービスを提供する、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーです。国際会計基準に基づく2020年度通期の売上は1,032億ユーロ、アンダーライング・アーニングスは43億ユーロ、2020年12月31日時点における運用資産総額は10,320億ユーロにのぼります。アクサはユーロネクスト・パリのコンパートメントAに上場しており、アクサの米国預託株式はOTC QXプラットフォームで取引され、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)やFTSE4GOODなどの国際的な主要SRIインデックスの構成銘柄として採用されています。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「持続可能な保険原則」および「責任投資原則」に署名しています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月08日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は【お風呂・スキンケア編】です。服を脱がせて、風邪をひかせないように手早く洗って、服を着せて……。赤ちゃんのお世話でも特に大変なのがお風呂です。特にママひとりで入れるとなると負担も大きくなりますよね。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。今回はお風呂・スキンケア編です! ここが大変① 毎日お風呂に入れるのがひと苦労 赤ちゃんが眠ってしまった! 起こして入れるべき?ママの体調がすぐれないときや、赤ちゃんが眠ってしまったときなどお風呂に入れるのが大変な日もありますね。よほど汗や汚れが気にならなければ、毎日お風呂に入れなくても大丈夫です。ぬるま湯でしぼったタオルやガーゼで体を拭いてあげれば、さっぱりします。あせもやかぶれなど肌トラブルがある赤ちゃんは、できればサッとシャワーで流してあげるほうが良いですね。 洗浄料で洗わない日があってもOKお風呂に入ったときも、毎回洗浄料で全身を洗う必要はありません。首、わきの下、おしり、股、太ももなど汚れが溜まりやすい部位を洗えば、その他はお湯で流すだけでもある程度の汚れは落とせます。赤ちゃんの肌の状態やご機嫌に合わせて適度にラクをしましょう。 ここが大変② こまめに保湿をするのが大変 肌が乾燥していなければお休みしてもOK特にお肌が乾燥していなくて湿疹などのトラブルも起きていない赤ちゃんには、お休みする日があっても大丈夫です。冬は乾燥しやすいので、外気にさらされる顔部分はしておいたほうが良いでしょう。保湿とは、基本的に皮脂の足りない部分を補うものなので、やりすぎに注意しましょう。逆に夏に保湿をしすぎて、あせもができることもあります。特に生後3カ月までの赤ちゃんは皮脂の分泌が多く脂っぽいので、カサカサしている部位のみで大丈夫です。 お風呂での洗い過ぎが乾燥肌を招く!?赤ちゃんの肌が乾燥してしまう原因の1つが、お風呂での洗い過ぎです。汚れを落とそうとゴシゴシしすぎると、必要な皮脂まで流れてしまいます。洗浄料はたっぷりの泡で素手でやさしく洗うのが基本。冬など乾燥しやすい時期は、週に数回は洗浄料を使わない日をつくるのもおすすめです。 ここが大変③ 赤ちゃんの衣類を分けて洗うのが面倒大人の衣類と一緒に洗濯してOK肌がデリケートな赤ちゃんでない限り、生後0カ月から大人と同じ洗剤で洗っても問題ありません。大切なのは、洗剤が残らないように洗剤の適正量を守り、すすぎをしっかりすることです。 柔軟剤の選び方に注意むしろ気をつけてほしいのは、柔軟剤の選び方です。最近は香りが強く、持続しやすいタイプがトレンドですが、赤ちゃんへは刺激が強すぎる恐れもあります。使用を控えるか、無香・微香タイプを選ぶようにしましょう。 まとめお風呂やスキンケアは、お手入れをしすぎることで赤ちゃんのお肌に刺激を与えてしまう場合もあります。赤ちゃんの肌の状態が良さそうならば、1日くらいお休みしても大丈夫です。ママがゆったりした気持ちで毎日を送ることを大切にしてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2021年12月06日生後10日ほどで高熱を出してしまった息子。念のため総合病院で検査をすることになり、近くに住んでいる義母が付き添ってくれました。付き添ってくれたのはうれしかったのですが、そこで耳を疑うひと言を聞いたのです……。生後10日で高熱!第三子となる息子が生まれ、無事退院したのも束の間。39度近い高熱が出て、口内炎のようなものがたくさんできてしまい、哺乳もままならない状態に。かかりつけの小児科に行ったものの、まだ生まれて10日ほどしか経っていなかったため、念のため総合病院で検査してもらうよう言われました。3人目の子どもとはいえ、生後10日で高熱を出すことは初めてだったので、さすがに不安になりました。 義母が付き添ってくれることに…そのことを義母に話すと、心配だからと付き添ってくれることに。不安も募っていたため、付き添ってくれるのはとてもありがたいし、心強く感じました。そして総合病院の小児科で検査をするべく待合室に座って待っていると、診察の順番がきたことを知らせる画面に息子の名前が表示されました。 そのとき、義母が信じられないひと言を放ったのです。 それ、今言う必要ある!?画面に表示された息子の名前を見て義母が言い放ったのは、 「やっぱり、なんか格好悪い名前よね〜」 ……一瞬、何を言っているのか理解できないほど衝撃的なひと言でした。 診察を受けながら少しずつ怒りが込み上げてきて、「そう思っていたとしても、今この状況で言う必要ある!?」 と、心のなかでイライラが募りました。 検査は無事終わりましたがその日に結果は出ず、なんだかモヤモヤした1日でした。 その後、検査結果をひとりで聞きに行き、その後、息子の体調もよくなりました。 病院での一件以来も、義母はまったく悪びれた様子もなく接してきますし、孫のこともかわいがってくれています。義母の好みの名前ではないという本音が、とっさにポロっと出てしまったのでしょう。名付けたばかりでその名前を否定されるのは正直悲しいものがありましたが、状況的に私も少し気にしすぎてしまった部分があったと思います。今後はあまり細かい発言は気にせず、義母とは良い関係を保ちたいと思います。 著者:松本寛子結婚を機に地方へ引っ越し出産。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年12月02日生まれてからすくすくと成長してきた娘が、明日で生後3カ月をむかえようとしていた日に突然発熱し、インフルエンザA型と判明! 病院での対処や、入院してからの娘との付き添い生活の一部始終をお話ししたいと思います。 嵐の前の平和なひととき娘がまもなく生後3カ月をむかえようとしていたある日。まだ冬休みの最中で、小学5年の三男はゲームざんまい。夫の仕事も休みで朝から家族みんながゆったりとしていました。娘も穏やかで育児用ミルクの飲みも良く、お昼前にはねんねをしたので、私はその間に洗濯や昼食の準備をして過ごしていました。 家事は片付くし、娘はよく寝るし快適な1日だなあ!と喜んでいたところに、娘が起き出したのです。おむつを取り替えて育児用ミルクの準備をして改めて抱き上げたとき、不思議な呼吸をしていることに気づきました。肩で息をしている感じで、息づかいも「ふうっふうっ」と聞こえます。 なんだろう……これは?と考えながら、あれ? そういえば娘、熱いかもしれない!と気づき、慌てて体温計で測ると38.5度。赤ちゃんは生後半年くらいまでお母さんからの移行抗体で守られていると聞いたことがあるけど、なぜ?? 小児科受診、そして入院へ私はとても不安になり、急いで予防接種でお世話になっている小児科へ向かいました。先生は娘の胸の音を聞いて、おなかを丁寧に触診してから「胸の音は悪くないけど、この月齢の子が38.5度まで熱が上がるのは普通ではないからね。総合病院に紹介状を書くから、これからまっすぐ行きなさい」と、今度は総合病院を受診することに。 その間にも娘は相変わらず「ふうっふうっ」と肩で息をしていました。総合病院の先生は診察をしてから、「熱の原因を調べたいので、今流行している感染症の検査と採血をします。お母さんは待合室で待っていてください」と、15分ほど待つことになりました。 そして、インフルエンザA型が判明したのです。「生後3カ月くらいだとタミフルを飲ませるのは大変でしょうから、入院して抗インフルエンザ薬を点滴投与しましょう」と入院が決まりました。 赤ちゃんとの付き添い入院生活荷物の準備を夫に頼み、私が娘に付き添い慌ただしく入院生活がスタート。小学5年の三男のお世話を夫にお願いしました。すぐに抗インフルエンザ薬の「ラピアクタ」の投与が始まり、娘の熱は翌日には下がり安堵。そして、気になっていた「ふうっふうっ」という息づかいもなくなっていました。 先生によれば「熱が高くなり少し苦しかったんだと思います。でも、胸の音もきれいですし問題ないですよ」とのことで、娘は4日間で無事に退院することができました。 結局、娘のインフルエンザは私と三男にも感染しました。あとから知ったのですが、インフルエンザの予防接種は妊婦でも接種が可能だということ。私の予防接種ができていれば免疫が娘にも移行し苦しい思いをさせなくてよかったのかも……と、勉強不足を反省しています。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 作画/あんこママ監修/助産師 REIKO著者:優木 まり25歳になる長男を筆頭に4歳女児までの3男1女を育てるアラフィフママ。元美容部員のスキルを生かして美容記事を執筆するほか、子育て・出産関連についても執筆している。
2021年11月29日何の心配もなく、すくすく育った長男。気軽に受けた2歳児健診で、言葉の遅れを指摘されました。一歩を踏み出し、発達の専門医の診察を受けて、前向きに考えられるようになった私の体験談を紹介します。とても育てやすい、ママ思いのいい子初めての妊娠で育児の右も左もわからず、大きな不安を抱えたまま長男との生活が始まりました。ところがそんな頼りないママを思ってか、長男は何の問題もなく育ちました。 毎月の身体測定でも、成長曲線のド真ん中を走り続け、発育もまったく問題なし! 離乳食にもすぐに慣れ、よく食べてくれました。1歳児健診では、「順調です!」と先生のお墨付きをもらい、母子健康手帳にも「何も悩みはありません」と、自信を持って書いたことを覚えています。 かかりつけの小児科で2歳児健診を受けて…2歳を目前にして、かかりつけの小児科へ任意の2歳児健診を受けに行ったときのことです。これまで通り「順調です!」で、すぐに終わるものと思っていました。少し長い健診ののち、先生から「目は合うし、こちらが言うことはわかっているようだけど、もし2歳半になっても二語文が出なかったら、一度専門のところで診てもらいましょうね」と言われたのです。 言葉は交わさなくても、長男とのコミュニケーションはできていたので、先生からの言葉にとても驚かされました。 焦らず、温かく見守ること確かに同じ月齢の子どもに比べ、長男は言葉が出ていませんでした。2歳半になっても二語文がほとんど出なかったため、子どもの発達の専門機関である療育センターを受診しました。発達のテストの結果、発達障害と判断がつかないグレーゾーンの診断。 もうすぐ3歳になる長男は、その後も定期的に専門医のサポートを受けながら、マイペースに成長中です。最初は心配しましたが、専門医からアドバイスをもらい、安心して育児に向き合えています。 周りの子どもと比べたわけではありませんが、長男の発達状況を素直に受け止め、プロに相談したことはよい判断だったと思います。長男の特性をより理解できたことで、以前より楽しく育児ができるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 イラスト/(c)chicchimama監修/助産師REIKO著者:鍜治すみの生後6カ月と2歳、2男の母。長男妊娠時の切迫早産により、9年続けた製薬会社のMR職を退職。前職では主に産婦人科領域製剤を担当。培った知識をフルに活かし執筆活動や育児に奮闘中。
2021年11月29日粗大運動とは、座る・立つなど日常生活を送るために必要な体の動き「粗大運動」とは何でしょう。聞きなれない言葉かもしれません。定義としては、日常生活を送るために必要な、体を起こす、立つ、座る、姿勢を保つ、歩く、走るといった動作つまり、毎日の生活に必要な、土台となる体の動きのことです。リハビリでは粗大運動障害はPT(理学療法士)が担当します。一方、手で持ったり指でつまんだりする手指の動きや、食べたり飲んだりするために必要な機能を、微細運動といいます。リハビリでは微細運動障害はOT(作業療法士)が担当します。いつごろからどんな粗大運動ができるようになる?目安は?脳から伝わる運動神経は、頭から始まって上から下へ、中央から末端へという伝わり方をします。赤ちゃんが動かせるようになる順番も、頭→くび→腕→背中→腰→脚という順序です。この流れにそって、できる粗大運動も発達していきます。新生児のころは明らかな粗大運動はまだ見られず、モロー反射や掌握反射などの原始反射がメインとなります。新生児健診でのチェックは成長と、体が柔らかいか硬いかがポイントとなります。では、だんだんに成長していく粗大運動について、どんな動作がいつごろできるようになるかの目安を見てみましょう。●首がすわる生後3~4ヶ月ごろ首がすわるというのは、縦抱きにしたときに首がグラグラせずにまっすぐ立っている状態で、自分の意思で向きたい方へ首を動かせるようになることです。新生児のころから「引き起こし反射」と言って、仰向けに寝かせた状態から、両腕をもってやさしく引き起こすと、体とともに首も一緒に起こそうとしますが、これはまだ「首がすわった」状態ではありません。両手を引っ張って引き起こしたときに、首が後ろに倒れなくなれば、「首がすわった」ということになります。●寝返りする生後5~6ヶ月ごろ寝返りは、仰向けからうつ伏せに、うつ伏せから仰向けに、腰をひねって体の向きを変えること。うつ伏せから仰向けになるほうが難しい動きになります。寝返りが始まる以前には、足を上げて左右どちらかに腰をひねる様子が見られます。寝返りを始めたころは、うつ伏せから仰向け、どちらか一方向はできるけれど、反対にはうまく戻れないことも。仰向けからうつ伏せになっても、下になった腕がうまく抜けずに仰向けに戻ってしまうこともあります。だんだんと筋力がつき、体の動かし方も覚えて、自在に寝返りが打てるようになっていきます。●支えがあれば座る生後5~7ヶ月ごろ赤ちゃんを抱っこして床にお座りの姿勢にさせ、背もたれを支えにしたり、上半身を大人の手で支えたりすれば、座っていられる状態です。また、周りから支えられなくても、前のめりになって自分の腕で床を押さえるようにして、数秒間じっとしていられることもあります。お座りの完成の手前の状態で、背中から腰への神経がしっかりしてきて筋肉が発達することで、だんだんと座っていられる時間が長くなっていきます。このころはまだ、寝ている状態から自力で体を起こして座ることはできません。●支えなしに座る(座って両手が自由になる)生後6~8ヶ月ごろいわゆる「お座り」の完成形で、腰がすわるとも言います。支えがなくても、安定して数分間座っていられるようになり、さらに両手を床から放して座ることができます。微細運動にも関係しますが、両手を使っておもちゃを持つといったことも可能になります。●ずりばい~はいはい6~11ヶ月ごろ(平均して8ヶ月ごろ~/目安としてハイハイの「ハチカ月」と覚えます)いよいよ自力での移動が始まります。ずりばいは、うつ伏せの姿勢から上半身だけを起こして、腕の力で前後左右に移動することです。さらに手と足の両方の力を使って、四つん這いの姿勢で移動するようになるのがハイハイです。ずりばいとハイハイの違いは、お腹が床についているかどうか。腰から足にかけても動かせるようになってくると、おしりが上がり、お腹が床につかないハイハイになります。さらに、両ひざを床につけないで手のひらと足の裏だけを床につけた「高ばい」というスタイルもあります。ただ、床に物がたくさん置いてあって、つかまるところが多い環境では、ハイハイをしないでいきなりつかまり立ちする場合もあります。●つかまり立ち~伝い歩き生後8~11ヶ月ごろお座りの姿勢から、おしりを上げられるようになると、少し高いところにあるつかみやすいものに手をかけて腰を上げるようになります。これがつかまり立ちです。つかまり立ちが安定し、そのまま足を交互に動かすと移動ができるようになり、伝い歩きとなります。このころの赤ちゃんは、手の届くところならどこにでもつかまって立ちたがるので、不安定なものを身の周りに置くと危険なので気をつけましょう。●立つ生後9ヶ月~1歳1ヶ月ごろつかまり立ちがさらに安定して、片方の手で体を支えれば立っていられるようになり、やがて両方の手をどこにもつかまらなくても立てるようになります。はじめのうちは、一瞬立つだけで、すぐにしりもちをついてしまいますが、体のバランスのとり方をだんだんと覚え、足を踏ん張ることができるようになると、しっかり立っていられるようになります。初めはバランスをとるために両脚を広げて立ちます。頭部からスタートした運動神経が、足の裏まで届いたと言うことになります。●歩く1歳前後からいよいよ二足歩行の始まりです。歩くためには片方の足を一瞬浮かせ、左右どちらかに体重移動させなくてはなりません。左右交互に体重を移しながら足を前に出し、倒れないように進むのが「歩く」ということ。はじめのうちは、一歩が出ても、すぐにしりもちをつきますが、すぐに2歩、3歩と歩けるようになるでしょう。歩けるようになってしばらくは、体重のバランスをとるために両腕を上げたバンザイのポーズで歩くことが多いです。1歳前から一人で歩ける子もいれば1歳半でようやく歩ける子もいます。一般に、歩行開始年齢は個人差がかなりあります。●走る1歳半前後から歩くのが、1歩ずつ左右の足に体重を移動させることなら、走るのは、さらに両足が一瞬空中に浮く状態になります。左右どちらか後ろの足で地面を蹴り、前に出た足を着地させるというかなり複雑な一連の動作になります。筋肉や関節の動きも大切ですが、脳からの運動神経の指令が複雑に発達したからこそできる動作です。粗大運動の発達が遅れる場合に考えられること粗大運動は、体と心の両方が成長して発達していきます。発達障害(神経発達症)などがあることで、粗大運動の発達に遅れが見えるのは、どんなケースなのかを見ていきましょう。※最新のDSM-5では発達障害は「神経発達障害/神経発達症」と表記されていますが、一般的に「発達障害」と呼ばれることが多いため、以下「発達障害(神経発達症)」と記述します。赤ちゃんは寝返りでも移動はできますが、本格的に自力で移動できる最初の方法となるのが、ずりばいとハイハイです。生後8ヶ月ごろになっても、ハイハイをしようとする様子が見えない場合、どんな理由が考えられるでしょうか。まず体の面から考えてみましょう。腰がしっかりすわっていない場合は、ハイハイはまだこれから、ということになります。支えがなくても安定して座れるようになってから、ハイハイは始まります。また、ずりばいし初めのポーズとなるうつ伏せの姿勢が、そもそも苦手ということも考えられます。この場合は背泳ぎのような背ばいとなります。ハイハイするには筋力の成長が追いつかない場合や、股関節脱臼などの股関節に原因がある場合もあり、そのような場合にはハイハイの開始が遅くなることもあります。次に、心の面を見てみましょう。ハイハイをするのは、今自分がいるところから離れたところへ「動きたい」という意欲があるから。触りたいものや人、「あれはなんだろう」という好奇心があるから、自分が今できる動作で移動しようとするのです。好奇心があまりなければ、ハイハイする意欲は湧きません。あるいは、すぐに誰かが抱っこしてくれるなど、ほかの移動方法で満足していたり、部屋が狭かったり物が溢れていたりして、ハイハイしなくても興味のあるものにすぐ手が届くような環境の場合も、ハイハイをあまりしないことがあります。シャフリングとは、ハイハイをしないかわりに、お座りの姿勢でおしりを床につけたまま、上半身を上に跳ねさせて、その勢いで手を床につけずに前に進むこと。また、四つん這いのハイハイではなく、腰から下を地面につけたままのハイハイが一般的なシャフリングベビーです。かつては、シャフリングベビーは障害があることが多い、と言われましたが、研究が進み、一時期シャフリングしていても、その後立って歩けるようになれば、特に問題はないとされています。シャフリングしたがるかどうかは、遺伝的な要素が大きく関係するともいわれます。このように粗大運動の発達が遅かったり、特定の動作をしたがらなかったりする場合にはさまざまな理由があります。ただ、それだけでは何か心配なことが隠れているとは考えにくいものです。基本的には、どんなプロセスをたどっても、歩けるようになるころには問題がなくなっていることが多く、その場合は個人差の範疇と考えられ、脳の大きな障害はないでしょう。発達障害(神経発達症)でよく見られるのは、自己刺激としてつま先立ちで歩くこと(つま先歩行)です。体の感覚統合(*)がうまくいっていない場合にあらわれる体の使い方のひとつです。歩行器を使用している子どもの場合にも、つま先歩行は見られるので、いずれにしても自然に体幹が鍛えられるような遊びや働きかけが必要となります。遊びとしてはトランポリン、平均台、縄跳びなどがいいです。また、歩けるようになっても階段を降りるのが苦手な子どもは障害がある可能性があります。* 感覚統合とは人間の感覚には、既によく知られている五感(触覚、視覚、聴覚、味覚、嗅覚)に加えて、固有受容覚(手足の状態・筋肉の伸び縮みや関節の動きを感じる感覚)、前庭覚(身体の動きや傾き、スピードを感じる感覚)といった合計7つの感覚があります。(中略)次々と身体に入ってこようとするこの7つの感覚を整理したり分類したりするのが感覚統合です。このはたらきによって、その場その時に応じた感覚の調整や注意の向け方ができるようになり、自分の身体を把握する、道具を使いこなす、人とコミュニケーションをとるというような周囲の状況の把握とそれをふまえた行動ができるようになります。リハビリではOT(作業療法士)が感覚統合訓練を担当します。発達障害(神経発達症)がある子どもにとって一番いい療育は、感覚統合訓練が含まれている音楽療法と乗馬療法です。(「感覚統合」とは? 発達障害との関係、家庭や学校でできる手助けまとめ)参考:音楽とこころ発達障害(神経発達症)がある子どもの粗大運動の発達と、その背景にあるもの粗大運動の発達には、脳の働き、心の働き、体の働きが、それぞれ関係しています。発達障害がある子どもの場合、粗大運動の成長がなぜ遅れるのか、もう少し詳しく見ていきましょう。なお、ADHDのある子どもはハイハイのときに手指を屈曲している場合があります。この時期の動画を撮っておくと、後に診断の役にも立ちます。ハイハイを例にとって説明したように、粗大運動の発達は、運動神経の伝達や、体の発達だけによって起こるものではありません。「そこへ行きたい」「あれに触りたい」という好奇心がなければ、移動せずに座ったままという場合もあります。目標に向かってハイハイさせることが重要なのです。感覚が過敏だと、手足が何かに触れるたびに驚いてしまいます。だから、自分から手足を動かして、わざわざ周りのものに触れようとはしません。床に手をつくこともしないので、ハイハイもしないと言う場合もあります。好奇心によって起こす行動は、知らないことに挑むことです。発達障害(神経発達症)がある子どもにとって、予測ができないことは怖いことに繋がることが多く見られます。新しいことに挑戦したがらず、自分から移動して「見てみよう」「やってみよう」とならない場合があります。発達障害(神経発達症)以外にも、運動神経や体の機能の問題で、粗大運動の成長が遅れることがあります。●筋肉の低緊張フロッピーインファント(筋力が弱い病気がある子ども)の場合は、首座りの段階から、粗大運動の発達が遅くなります。ダウン症のある子どもの特徴として筋肉の低緊張があり、その場合は関節がやわらかいために粗大運動の発達に遅れが見られますが、それでもいずれは歩けるようになります。ただ、関節が硬くて低緊張の場合は、脳性まひや筋ジストロフィーの可能性があり、歩くことが困難な場合があります。老人のように膝に手をついて立ち上がるようなときは、筋ジストロフィー症のような筋肉疾患の可能性があります。●股関節の病気股関節脱臼や、大腿骨の末端の病気であるペルテス病などの場合は、痛みがあるために立ちたがらない、歩きたがらないということもあります。ほかにも、朝は歩けるけれど夕方になると歩きづらくなるような日内変動がある場合、若年性パーキンソンや遺伝性進行性ジストニア(瀬川病)の可能性もあります。いずれにしても、粗大運動の遅れだけでは、必ずしも発達障害(神経発達症)やなんらかの疾患があるとは言えません。それぞれ、そのほかの特徴的な傾向が見られるはずです。サインを見逃さずに早めに診断して理学療法・作業療法などのリハビリを始めることは大事ですが、自己判断で思い込んだりせず、必ず医療機関で相談しましょう。粗大運動の発達を促すにはどうしたら?粗大運動の発達を促すことは、感覚統合にもつながり、心の発達も促すことにつながります。粗大運動の発達が遅れている、とあきらめないで、できることからスタートしてみましょう。それは、難しいトレーニングではありません。楽しい遊びの中にあります。見る、聞く、触る、揺れを感じるといった感覚刺激を楽しく経験することによって、感覚の刺激を適切に処理できるようにしていくことができます。こうしたことから、公園やアスレチックにある固定遊具を使った遊びがおすすめです。たとえば滑り台。手足を動かして階段を上り、上半身が倒れないようにバランスをとりながら傾斜を滑り降ります。平均台では、足裏で立つ位置を感じながら、全身のバランスをとります。ボールプールは、体じゅうのあちこちにやわらかいボールが当たることで、感覚が刺激されます。ほかには先に述べたようにトランポリンや縄跳びも有効です。●お座りのころお座りがまだ不安定な時期は、両脇にクッションを置いたり、C字型の授乳クッションの中に座らせたりして、体を支えてあげましょう。手をつかずに座れるようになったら、積木などのおもちゃを手に持たせて、上半身のバランスをとりながら遊べるようにしてあげましょう。●ハイハイ人生で初めて交互のロコモーションができる時期です。左脳右脳の区別をしっかりとするために、できるだけ手足を交互に動かせるようにしてください。思い切りハイハイができるように、床にものを置かないなど、スペースの確保も必要です。また、赤ちゃんは床に落ちているものは何でも口に入れてしまいます。誤飲や窒息の可能性がある小さいものは、手の届くところに置きっぱなしにしないでください。「小さい」とは赤ちゃんが丸呑みできるサイズということ。目安としてトイレットペーパーの芯の中を通ってしまうものは危険です。そして、なるべく両手両ひざをついた四つん這いのハイハイをさせてあげましょう。ずり這いの姿勢のまま、なかなかおなかが床から離れないときは、丸めたタオルや小さなクッションをおなかの下にあててあげ、四つん這いの姿勢にさせてみることから始めましょう。●つかまり立ち赤ちゃんが体重をかけただけですぐに倒れるような軽い不安定なものは置かないようにします。テーブルの上には、誤飲するようなものを置かないように片づけましょう。大人の薬やタバコを誤飲するのもこの時期が多いのです。また、お風呂場はとても危険です。目を離したすきに浴室に入って浴槽をのぞき込み、頭が重い赤ちゃんはそのままお風呂に落ちて、おぼれてしまうことがあります。子どもが小さいうちは、残り湯は必ず捨ててください。そもそも浴室に入れないように鍵をかけるなどの工夫も必要です。●立つ・歩くかかとをつけて立っていれば脳性まひの疑いはないと言えるでしょう。一方で、自閉スペクトラム症のある子どもはつま先歩行をすることが多くあります。歩行器を使用している場合も、つま先歩行をする傾向があります。歩行器を使う場合は動かないタイプがいいでしょう。まずは、きちんとかかとを地面につけて立つ練習をしましょう。つま先歩行や足を交差するなどの歩行の異常が見られる場合、動画を撮って専門医に相談しましょう。膝が内側に入ってしまうX脚になりやすい場合は、なるべくあぐらをかかせてあげましょう。粗大運動の発達が気になったら、どこに相談する?もし、自分から移動しようとしない(好奇心があまりない)、体を動かそうとするけれどもうまくいかない様子など、粗大運動の成長で気になることがある場合は、自己判断せずに次のようなところで専門家に相談しましょう。1歳6ヶ月健診:まずは乳幼児健診で相談します。1歳6ヶ月健診は、粗大運動がひと通り完成して歩けるようになっている時期。心と体、両方をチェックする機会です。母子手帳には子育てに困難を感じるか否かを記入する項目がありますが、「いいえ」以外は発達に何らかの懸念があるととらえ、早めにかかりつけの小児科医に相談することをお勧めします。かかりつけの小児科医:普段からその子の様子をよく診ている先生は、その日の様子だけでなく、総合的に子どもの体の動きも見ています。遠慮なくかかりつけの小児科で相談してみましょう。やはり様子が気になるならば、専門医などを紹介してもらう、というプロセスで相談してみるのがいいでしょう。病院の小児科外来では「神経」を専門とした医師が粗大運動の発達を診ています。もし、粗大運動の発達と同時に発達障害(神経発達症)の診断を受ける場合でも、普段の行動についての観察は必要です。発達障害(神経発達症)の診断としての検査方法は、採血やレントゲンなどといった体への侵襲性のある検査や数値で表せるものではなく、行動についての問診や観察によるものが主だからです。ただ、さまざまな病気で発達障害(神経発達症)と同じような症状が現れることもありますので、病因検索として採血や脳CT/脳波などの検査をして、隠れているほかの病気を否定する必要性もあります。しかし、学会などで推奨されているものの、こうした検査がされていないという現実があります。また、子どもの場合、慣れない環境だと普段通りに動けないということもあります。一足飛びに専門医ということではなく、かかりつけの小児科医に相談しながら、成長の様子を見ていくことも大切です。まとめ粗大運動の発達段階「歩く」でも述べましたが、粗大運動の発達の早さには、個人差が大きく関係します。通常の発達の時期から大きく遅れる場合は、筋力や運動神経の問題だけでなく、好奇心などの心の発達も関係している場合があります。心と体の発達、両方をバランスよく促すためには、近くの公園やアスレチックなどを利用して体に適度な刺激を与える、体を動かす遊びが必要です。その子のペースで成長していけるように、遊びを通して子どもの粗大運動の発達を見守りましょう。※疾患名は一例です。気になる症状があったら、かかりつけの小児科などに相談をしてください。
2021年11月28日現在、2歳になる次女には、自身のおまたをしょっちゅう触るくせがありました。「保育園でも同じようなことをしていないだろうか……」「ばい菌がついて、炎症が起きたらどうしよう」などと葛藤した私が、どのように対処したかをお伝えします。次女のおまたいじりが気になった月齢とは次女がおまたをいじっているな、と私が自覚したのは次女が1歳8カ月ごろのこと。次女が通う保育園では布おむつを推奨しており、1歳になったころから園でトイトレを始めていたので、自分のおまたに興味を持つのも自然な流れなのかな?くらいの意識しかありませんでした。 次女のおまたいじりに拍車がかかり…しかし、次女のおまたいじりは次第に拍車がかかり、2歳になるころには、わざわざはいているおむつを脱いで、おまたをまじまじと見つめたり、おまたの間にティッシュを挟み込んで「恥ずかしい〜」とふざけたりしだしたのです。 これはさすがに対処をしなければと感じました。なぜならば、おまたにばい菌が入り込んで、炎症が起きてしまわないかと心配でしたし、保育園でも同様のことをしていたりしないかな?と心配になったからです。そこで、まずは保育園でそれとなく相談してみることにしました。 保育園に相談後、対処するが…園の先生に相談して返ってきた答えは、「保育園でも時々見かけるので、気をそらすように持っていく」とのことでした。自宅でも注意する、というよりは気をそらすのが良いのでは?とアドバイスされたので、次女がおまたを触るたびに、おもちゃや絵本などで気をそらせようと心がけてはいたのですが、あまり効果が見られず……。 そんななか、次女のおまたが赤く腫れているような気がして「このままではいけない」と感じ、小児科を受診することに。 医師から直接お話ししてもらった結果小児科の医師に見てもらう際に、ふと思いついた案がありました。医師から「おまたを触ることは、ばい菌がついてしまうリスクがあることなのだ」としっかりと次女に説明してもらえれば、まだ完璧に理解できなくとも、なんとなく危ないことをしているのだ、と気づいてもらえるのでは?と思ったのです。 そして、医師に経緯をお伝えし、次女に説明してもらいました。病院の帰りに、次女が「先生に(おまたを触ると)痛いよって言われた」と話していたので、ある程度の理解は得られた様子でした。 医師から、おまたを触るとばい菌がついて、痛い思いをするというお話をしてもらい、次女はそこから「手、汚い! 痛くなる〜」と言って、自らおまたに触ることを避けるようになりました。医師から伝えてもらうという滅多にない機会のおかげで、次女にとっては相当記憶に残ったようです。結果的に、おまたいじりも解決できたのでひと安心です。 監修/助産師REIKO著者:黒井夢乃二女の母。歯科衛生士資格あり。二女出産前まで歯科医院にて勤務。自身の体験をもとに、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆している。
2021年11月26日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは! PUKUTY(プクティ)です!今回は、前回の「次男の食物アレルギーが発覚した話(1)」の続きです。離乳食にだんだん慣れてきた次男。8カ月になったくらいで初めての食材に色々とチャンレジしてみたのですが…■チャレンジ食材(卵)離乳食もどんどんと順調に進み、来月には3回食も始めたいと思いました。そこで、ここまで避けていた、比較的アレルギーが出やすい食材にチャンレジすることに!まだ卵黄のみで、爪楊枝先に少しつく程度を試したのですが…とりあえず問題が無さそうで一安心。■チャレンジ食材(乳)一番心配だった卵をクリアしたことで安心したので、早速次は乳にチャレンジすることにしました!卵が大丈夫だったし、乳なんて全然大丈夫でしょう、と何にも根拠のない自信を持っていた私。そこまで気にもせず普通に家事をしていたのですが…■まさか次男に反応が…!?病院の待ち時間が近づくまで家で待機していたのですが、その間に次男の症状は無くなっていました。まさか自分の子がアレルギー!? と驚き困惑しつつ、旦那と病院へ向かうのですが…続きはまた次回~!※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2021年11月20日アクサ損害保険株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役社長兼CEO:佐伯 美奈子、以下「アクサダイレクト」)は、地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある福井市の福井大学医学部附属病院小児科と遠隔操作型分身ロボット「OriHime」(※)を使ったリモート交流会を2021年10月15日(金)に行いました。同プログラムは、闘病のため長期間の入院生活を余儀なくされている子どもたちへの楽しい時間の提供を目的に、昨年に続き実施するもので、2021年の一か所目として、福井市の拠点に勤務するアクサダイレクトの社員が、入院中の5歳、7歳、9歳の子どもたち3人と分身ロボットを活用したリモートでのコミュニケーションを行いました。■本プレスリリースのポイント・アクサダイレクトは、地域貢献プログラムの一環として、コンタクトセンターのある福井市の福井大学医学部附属病院小児科に入院中の3人の子どもたちとのリモート交流会を、昨年に続き分身ロボット「OriHime」を通じて開催。・入院中の子どもたちは新型コロナウイルス感染症対策が続く医療機関では面会や立ち入りが制限され、家族との交流もままならない。子どもたちは、自分の分身となったロボットを病院から操作し、家族とのお出かけや、学校への登校などを3週間にわたって体験。・体験期間最終日の10月15日(金)は、アクサダイレクト社員によるオリジナル絵本の読み聞かせと買い物体験などを通してコミュニケーションを深め、交流のあとには絵本や社員のメッセージ入りカードをプレゼントした。病室からロボットを操作してコミュニケーションを楽しむ分身となったロボットが授業に参加。友だちとの会話を楽しみ、体育を見学オリジナル絵本の読み聞かせお買い物体験新型コロナウイルス感染症対策の影響を受け、医療機関では面会や立ち入りが引き続き制限されるなど、入院中の子どもたちは家族との交流もままならない状況にあります。当社は、このような困難な状況下で病気と闘う子どもたちを励ましたいという想いから、分身ロボットを使った「外の世界の体験」のプレゼントを企画しました。ロボットには内蔵カメラとマイク・スピーカーが備わっているため、子どもたちは病院にいながら、景色を見たり、家族や友達と双方向で会話したりすることができます。子どもたちには、まず3週間ロボットを貸与し、自分の分身として自由にお出かけをしてもらいました。久しぶりに学校の行事に参加したり、ご家族と団らんしたりと、今まで制限されていたことをロボットを通じて体験してもらうことができました。体験の最終日には、子どもたちの分身となったロボットをアクサダイレクトの福井センターに招待し、交流会を開催しました。交流会では、社員が作成したオリジナル絵本『スマイルランドのミツバチとどうぶつたち~The bumble bee and the smiling animals~』の読み聞かせや、近隣の百貨店でのお買い物体験を実施し、子どもたちに楽しいひと時を過ごしてもらうことができました。子どもたちの反応は、ロボットの手や首を振るモーションなどを通じて社員に伝わるため、まるですぐそこにいるかのようなコミュニケーションが可能となり、社員も子どもたちと一緒に交流会を楽しみました。交流会後には、子どもたちが選んだおもちゃや本に加え、オリジナル絵本、絵本に登場するキャラクターをあしらったバンダナ、交流会に参加した社員が子どもたち一人ひとりに心を込めて書いたメッセージ入りのカードをプレゼントしました。本プログラムに参加いただいたご家族で、自宅にロボットを連れて行ったお母さまからは、「家にいる妹がお兄ちゃんの分身ロボットであるオリヒメが家に帰ってきてくれたことをとても喜んでいました。」との感想を伝えてくれました。また、買い物体験に参加した男の子に「どんな気持ち?」と聞くと「楽しくてとってもハッピーな気持ちだった。」との感想を教えてくれました。福井大学医学部附属病院小児科 鈴木 孝二先生からは「昨年に引き続きオリヒメ体験をさせていただく機会をいただきありがとうございました。長期入院はお子さんや親御さんにとっては病院生活が中心となり、家族や友人とコミュニケーションをとる機会が極端に減少してしまいます。特にコロナ禍においては病院での面会制限のために、通常以上に外部と接触する機会が減ってしまいます。周りの人たちからの気持ちを伝えてもらうことや、自分の気持ちを相手に伝えるといった通常では当たり前のことが、患者さんにとってはとても重要であり、闘病生活を支える上で大きな力になったと感じます。また、患者さんを待っている友達やきょうだいにとってもオリヒメから伝わってくる患者さんの様子を知ることはとても嬉しく、安心感を与えてくれたと思います。」と、コメントをいただきました。当社は「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というアクサグループのパーパスのもと、今後も地域社会に根差し、人々に寄り添うCR(コーポレート・レスポンシビリティ=企業の社会的責任)活動に取り組んでまいります。■アクサダイレクト地域貢献プログラム「入院中の子どもたちと分身ロボット『OriHime』を通じた交流会」実施概要主催 :アクサダイレクト(アクサ損害保険)日時 :2021年9月24日~10月15日交流先:福井大学医学部附属病院小児科参加者:福井大学医学部附属病院小児科に入院中の3人の子どもたち(5歳、7歳、9歳)アクサダイレクト福井センター社員 10人内容 :・9月24日~10月13日期間中ロボット3台を、3人の子どもたちに1台ずつ貸与し、病院のサポートのもと、家族と一緒に過ごしたり、学校へ出席するなど分身としてコミュニケーションを進めた・10月15日最終日をアクサダイレクトとの交流日に設定し、ロボットを通して、アクサダイレクトの社員が絵本の読み聞かせ、近隣の百貨店までのお散歩、店内のおもちゃ屋、書店、雑貨店でショッピングを楽しむ※遠隔操作型の分身ロボット「OriHime」株式会社オリィ研究所が開発している、育児や介護、身体障害などで通勤や出社が困難な方のテレワークや、病気で学校に通えない児童・学生の遠隔教育ツールとして全国で使われている分身ロボット。PCやタブレット、スマートフォンで手軽に操作でき、「OriHime」の設置や持ち運びが簡単なところが特徴。「移動の制約」を克服し、「その場にいる」ようなコミュニケーションを実現します。株式会社オリィ研究所 公式HP ※「OriHime」「分身ロボットカフェ」は株式会社オリィ研究所の登録商標です。〔アクサダイレクトのCR(コーポレート・レスポンシビリティ)活動〕アクサダイレクトでは、「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」というアクサグループのパーパス(存在意義)のもと、お客さまに寄り添い、お客さまから常に信頼されるパートナーとなることを目指して積極的にCR活動を推進しています。2018年より認定NPO法人「シャイン・オン!キッズ」とのパートナーシップを通じ、入院中の子どもたちを支えるファシリティドッグの支援活動を継続して行っています。また2020年には、闘病のため入院生活を余儀なくされている子どもたちへの支援を目的として、遠隔操作型分身ロボット「OriHime」を使ったリモート交流を各拠点にて行いました。今後も、企業文化の一部としてCRを浸透させていくことによって、「地域社会」、「お客さま」、「社員」、「株主」、「環境」、「サプライヤー」といった主要なステークホルダーに対して責任ある企業としての役割を果たすことを目指してまいります。■アクサ損害保険についてアクサ損害保険株式会社は、1998年に設立され、翌年7月より営業を開始し、現在は主に自動車・バイク保険、ペット保険を販売しているアクサのメンバーカンパニーです。個人のお客さまを対象とした「アクサダイレクト総合自動車保険」は好調な売上を続け、保有契約件数は110万件を超えています。URL: ■アクサグループについてアクサは世界54ヶ国で15万3千人の従業員を擁し、1億500万人のお客さまにサービスを提供する、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーです。国際会計基準に基づく2020年度通期の売上は1,032億ユーロ、アンダーライング・アーニングスは43億ユーロ、2020年12月31日時点における運用資産総額は10,320億ユーロにのぼります。アクサはユーロネクスト・パリのコンパートメントAに上場しており、アクサの米国預託株式はOTC QXプラットフォームで取引され、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)やFTSE4GOODなどの国際的な主要SRIインデックスの構成銘柄として採用されています。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「持続可能な保険原則」および「責任投資原則」に署名しています。*上記のアクサグループ数値は2020年度のもの 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年11月15日佐賀県を拠点に活動する一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーション(以下「hsi」 )は、自宅にいながら様々な専門家のサポートを受けることができる、妊娠期から子育て期までを切れ目なくサポートするオンラインサービスCHILWEL(チルウェル )を運営しています。このたび、CHILWEL上にどなたでも無料で視聴できる小児アレルギーに関する動画全7本を公開しました。さらに動画を視聴した人を対象に、2021年12月6日(日)から2022月3月6日(日)にかけて、全6回にわたってオンラインセミナーを開催します。セミナーでは、小児アレルギーの専門医などが、動画の内容に関して事前に寄せられた質問にお答えするほか、時間に余裕があれば当日もチャットでの質問にお答えします。 保護者はもちろん、園や学校の先生、子育て支援に携わる方、飲食業の方など、どなたでもご参加いただけます。今、何らかのアレルギー疾患をもっている子どもの割合は40%ほどアレルギー疾患を持つ子どもの割合は増加傾向にあると言われています。保護者や保育者、教師などは最新かつ確かな情報を必要としています。関係者が漠然とした不安を抱いたり、情報難民となりWEB等での不確かな情報に振り回されたりすることがないよう、疾患とその対処法について専門医や助産師、管理栄養士などのエキスパートから学ぶ機会を作り、子どもの健やかな育ちを支援していきます。動画・セミナーに関する詳細はこちらをご覧ください⇩お知らせ : 動画は全部で7種類(全て視聴無料)■基礎のお話■小児気管支ぜん息■アトピー性皮膚炎■産後すぐからの正しいスキンケア■食物アレルギー■アナフィラキシーとエピペン使用について■食物アレルギーの食事と栄養オンラインセミナーは12月〜3月に6回開催(全て参加無料)>>詳細・セミナーの申し込みはこちら : 室 英理子(高島病院小児科・医師)2021年12月5日(日)10時〜11時【テーマ:食物アレルギー】森田駿(唐津赤十字病院小児科・医師)佐藤珠美(佐賀大学医学部看護学科教授・助産師)2021年12月26日(日)10時〜11時【テーマ:アトピー性皮膚炎・スキンケア】上野佳代子(国立病院機構肥前精神医療センター栄養管理室長・小児アレルギーエデュケーター)2022年1月16日(日)10時〜11時【テーマ:食物アレルギーの食事と栄養】岩永晃(佐賀県医療センター好生館小児科・医師)伊東雅樹(医療法人いとう小児科・医師)2022年2月6日(日)10時〜11時【テーマ:気管支ぜん息と乳幼児のゼイゼイ】室 英理子(高島病院小児科・医師)2022年2月20日(日)10時〜11時【テーマ:食物アレルギー】溝口達弘(医療法人みぞぐち小児科医院・医師)伊東雅樹(医療法人いとう小児科・医師)2022年3月6日(日)10時〜11時【テーマ:幅広いテーマでフリートーク】主催/一般社団法人ヘルスサポーターズイノベーション学術サポーター/ふ~やクラブ後援/佐賀県応援団/日本生命保険相互会社*この活動は公益財団法人ニッポンハム食の未来財団の助成を受けています問い合わせ(担当:寺野)TEL0952-60-2152Mail info@chilwel.jp 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年11月04日