子供が幼い頃は、体調を崩して小児科を受診することがよくあります。症状が重ければ、採血や点滴などの処置が必要になる場合もあるでしょう。子供が処置を受ける時、「診察室の外でお待ちください」といわれたことはありませんか。泣いている子供の声を、診察室の外で聞きながら待つ時間はつらいですよね…。実は、家族に診察室の外で待ってもらう理由は、単に医療者側が安全に処置をするためだけではないのです。新生児集中治療室の看護師として働く、ゆり(yuri_baby_nurse)さんのInstagramに、その理由が投稿されていたので紹介します。※画像は複数あります。左右にスライドしてご確認ください。 この投稿をInstagramで見る ゆり✩.*˚赤ちゃんの119番(@yuri_baby_nurse)がシェアした投稿 家族に診察室の外で待ってもらう一番の理由は、子供の味方でいてほしいから。痛い処置をしている時、暴れる子供を家族が一緒に押さえてしまうと、「どうして助けてくれないの」と子供が不信感を持ってしまう可能性があるそうです。小児科の「外で待ってて」の本当の理由には、さまざまなコメントが寄せられました。理由が分かってスッキリしました。理由は分かるが、部屋の隅でもいいので見守っていたいな…。そんな理由があるなんて…医療従事者のみなさんには感謝でいっぱいです。病院によって、付き添える処置の範囲が異なります。しかし、外で待ったほうがいい理由を知っているだけで、付き添う家族の気持ちは違うでしょう。処置が終わったら、「子供をたくさん褒めてあげてほしい」と伝える、ゆりさん。声かけの注意点として「かわいそうに…」や、処置の内容が分からない状態で安易に「痛くないよ」といわないでほしいともいいます。小児科の「外で待ってて」の本当の理由が、多くの子育て中の人たちに届いてほしいですね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2023年03月17日こんにちは、小児科医の保田典子です。私生活では3人の子どもを子育て中の母です。今回は「野菜ジュース」について。離乳食が果汁からだった時代もありますが、今はなるべく子どもに果汁(ジュース)をあげないほうが良い、という時代になってきています。実は、野菜不足が心配でついつい飲ませてしまう(!?)野菜ジュースも同じです。なるべく飲ませないほうが良いと言われるようになってきています。なぜでしょうか?ジュースがダメな理由世界保健機構(WHO)などでは「幼児までの子どもには100%ジュースも糖分のとり過ぎになるとして飲ませないほうが良い」としています。糖分のとり過ぎは虫歯のリスクが高まったり、肥満のリスクが高くなるためです。 一方、フルーツそのものに関しては、食べないほうが良いということはありません。フルーツそのものであれば、食物繊維など糖分以外の物も含まれるため、栄養素の吸収も変わってくるからです(もちろん摂取目安量はありますが、そこまで厳しくしなくても良いと私は考えています)。 そのため、現在、小児科では「そもそもジュースは子どもに与えるものではない」という指導をしています。 糖分の摂取目安WHOでは、「1日の遊離糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に抑えましょう、5%未満だとさらに良い」と言われています。 厚生労働省健康局から出ている「標準的な健診・保健指導プログラム【平成30年度版】 」によると、「遊離糖類とは、グルコースやフルクトース等の単糖類、スクロースや砂糖等の二糖類等食品や飲料の加工調理で加えられるもの、並びに蜂蜜、シロップ、果汁、濃縮果汁等に自然に存在する糖類のこと」を指します。※はちみつは乳児ボツリヌス症予防のため、満1歳までは絶対に与えないようにしてください。 例えば、1〜2歳の推定エネルギー必要量は1,000kcal程度(厚生労働省資料より)なので、5%未満とすると遊離糖類摂取量は12.5g程度が望ましいということです。 スポーツドリンク500mLだと約30g、100%ジュースでも200mLで20g、野菜ジュース720mLで約50gの炭水化物(糖質+食物繊維)が含まれています。ジュースに食物繊維はほとんど含まれていないことを考えると、このうちの“ほとんどが糖質”ということになります。 糖質はジュースにだけ含まれているわけではないので、ジュースだけで糖質の必要量をとってしまうと、明らかに糖質のとり過ぎになってしまうのです。 野菜不足を野菜ジュースで補わないで野菜をあまり食べないことが多い子どもたち。ついつい野菜不足が心配で野菜ジュースを飲ませてしまうこともあると思います。もちろん、野菜はたくさん食べてほしいものですが、野菜の栄養素よりも余計なものをとってしまっては本末転倒です。 子どもが好きな味つけにしてみたり、食感に変えてみたりなど、子どもが食べやすいようひと工夫することで、食べてくれるようになることもあります。野菜不足はしっかり野菜で補い、水分は水や麦茶を飲ませるようにしたほうがいいと思います。 とはいえ、子どもが野菜を食べてくれないというご家庭も多いと思います。わが家では子どもたちが嫌いな野菜もありますが、好きな野菜を重点的に出すようにしています。 さまざまな野菜を食べてほしいので、いろいろ出すようにしますが、食べてくれないこともよくあります。それでもめげずに出し続けることと、ビタミンは他の食べ物からもとれるので、焦らず無理して食べさせないようにしています。好きな野菜も出してあげて「おいしいね」と食事を楽しむことが大切かなと考えています。 ジュースなどの甘くおいしい飲み物の味を一度覚えると、頻繁にジュースを欲しがるようになってしまいます。小さいうちから毎日ジュースを与えてしまい、水や麦茶を一切とらなくなってしまったというケースもあります。 子どもに野菜ジュースなどのジュースを与えないという選択は、子どもに水分をとらせることに苦労したり、虫歯治療に通うことになったりと、将来的に後悔しないために今できる「ラクになる育児」の1つです。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2023年01月07日ある朝、なかきはらあきこさんが起きると、娘さんの顔が引きつっていました。しかし、顔の引きつり以外は元気な娘さん。なかきはらあきこさんは、ひとまず保育園に連れて行きました。その後、やはり不安になった、なかきはらあきこさんは娘さんを早退させて病院に行きました。病院では、さらに大きな病院をすすめられ、そのまま紹介された病院に行くことに。そして、医師からは、娘さんが「顔面麻痺」と診断されました。娘の顔面麻痺の原因コロナ禍で、私の風邪が治らない(PCR検査陰性)ということで、娘は個室に入院することになった。そこでは、お風呂以外は一歩も外に出ることができず、ストレスフルな入院院生活が始まった……。 娘を薬で眠らせて、MRI・聴力検査・顔の筋肉・動作の検査をおこなった。 そして、入院してから5日目。 医師からの説明では、娘の顔面麻痺の原因が「腫瘍」ではないことがわかった。 「じゃあ、原因は?」と医師に聞くと、「不明です」と衝撃の回答。 医師によると、娘のように原因がわからないケースも多々あるのだそう。 また炎症を抑える薬が効いて、娘に改善が見られるため、退院できることになった。 医師からの話では、完治まで4カ月〜半年かかるそう。 しかし、娘は脅威の回復力を見せ、なんと1カ月で完治した。 後遺症もなく、顔も元通り。 顔面麻痺は、後遺症を残さないために早めの処置が必要らしい。 今回の経験が、少しでも誰かのお役にたてれば幸いです。 監修/助産師 REIKO 顔面麻痺は早期治療が後遺症を残さないために重要なのことなのだそう。今回のなかきはらあきこさんの娘さんの「子どもの顔面麻痺」ような、あまり情報がない病気のマンガはとても参考になりますし、育児中のママにとっては心強くもありますよね。 著者:マンガ家・イラストレーター なかきはら あきこおっちょこちょいな1児の母であり、イラストレーター。マンガで日々のことを描いている。
2022年12月31日風邪がなかなか治らずにいた、なかきはらあきこさん。ある朝起きると、娘さんの顔が引きつっていました。しかし、顔の引きつり以外は元気な娘さん。なかきはらあきこさんは、ひとまず保育園に連れて行くことに。その後、不安になった、なかきはらあきこさんは娘さんを早退させて、近くの病院に行きました。限界を感じていた私は…訪れた病院では、大きな病院に行くことをすすめられた。そのまま紹介された病院に行くと、医師からは「顔面麻痺」と診断された。その後、娘は入院することになったのだが、何度か夫に娘の荷物を頼むと……。 夫の言葉についに堪忍袋の緒が切れた私は、夫に思っていたことをぶちまけた。 その後、私がコロナ禍に風邪をひいて(PCR検査陰性)、病室から出ることができなかったため、娘と一緒に廊下を見ていることにした。 しかし、看護師さんに「ドアの開けっ放しはしないようにお願いします」と言われ、ドアをピシャリと閉められた。 「廊下を眺めるぐらい、いいじゃん……」と思いながら歩いていると、通りすがりの人の電話の内容が聞こえた。 どうやら、PCR検査の結果待ちの人がいっぱいで個室が空いてないらしい。 わたしの風邪が治らないため、個室に入れていることを知った。 「もしかしたら、看護師さんは大部屋の人たちの不満を知っているからこそ、あんなふうに私たちに告げたのかもしれない」と少し反省した。 なかきはらあきこさんの風邪がなかなか治らず、娘さんは個室に入室することになりました。また、外に出られないことをストレスに感じていた、なかきはらあきこさん親子は、廊下を見ていようと思って病室のドアを開けていましたが、看護師さんに注意されてしまいましたね。 誰とも会えずに娘さんの入院の付き添いをして、ストレスを感じていた、なかきはらあきこさんと、新型コロナウイルス感染症を最小限に止めるため、気を引き締めながら働いて命を守ってくれる看護師さん。コロナ禍での入院は何かと、ストレスも溜まってしまいますね。 監修/助産師 REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター なかきはら あきこおっちょこちょいな1児の母であり、イラストレーター。マンガで日々のことを描いている。
2022年12月30日ある朝、なかきはらあきこさんが起きると、娘さんの顔が引きつっていました。しかし、顔の引きつり以外は元気な娘さん。なかきはらあきこさんは、ひとまず保育園の先生に相談することにしました。保育園の先生は「ちょっとひきつってますかね?」「様子をみますね!」と思ったより、深刻な雰囲気ではなく「心配しすぎたかな?」と思ったなかきはらあきこさん。しかし、顔面麻痺について調べると、子どもの顔面麻痺については出てこず、なかきはらあきこさんは、不安になりました。ストレスを感じる入院生活娘を早退させ、病院に行くと、大きな病院をすすめられた。そのまま紹介された病院に行くと、「顔面麻痺」と診断され……。 顔面麻痺の原因がわからず、医師に「原因はストレスですか?」と聞いてみた。 医師によると、ストレスが直接的な原因ではないそう。 ストレスが原因とは考えにくいと聞き、安心したが、医師が発した「腫瘍」という言葉が引っかかった。 医師は、顔面麻痺は腫瘍が原因の場合もあるため、その際は手術になるのだと言う。 とにかく入院して、炎症を抑える点滴をしつつ、原因を探ることになった。 私が風邪をひいていることもあり(PCR検査は陰性)個室に入ったのだが、部屋から出られず、なかなかストレスフルな入院生活が始まった。 娘も同様に限界が来ていたので、夫に「追加で家のおもちゃを持ってきてほしい」と電話すると、夫から出たのは「今日は残業があるから無理だよー」という言葉だった。 なかきはらあきこさんと娘さんの入院生活は、コロナ禍で面会などはまったくできず、荷物の受け渡しも看護師さんを通して行う形だったそうです。 ただでさえ、不安な入院生活。人に会えず、せまい部屋にずっといるのはつらいですよね。コロナ禍で出産されたママやご自身の入院、お子さんの入院の付き添いをされたママは共感できる部分があるのではないでしょうか。新型コロナウイルスが早く収束することを願うばかりですね。 監修/助産師 REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター なかきはら あきこおっちょこちょいな1児の母であり、イラストレーター。マンガで日々のことを描いている。
2022年12月29日ある朝、なかきはらあきこさんが起きると、娘さんの顔が引きつっていました。しかし、顔の引きつり以外は元気な娘さん。なかきはらあきこさんは、ひとまず保育園の先生に相談することに。保育園の先生は、「ちょっとひきつってますかね?」「様子をみますね!」と思ったより、深刻な雰囲気ではなく、「心配しすぎたかな?」と思った、なかきはらあきこさんでしたが……。娘のそばにいられるのは…子どもの顔面麻痺の情報がほとんど見つからず、不安になった。私は、娘を早退させ、病院に行くことにし……。 子どもの顔面麻痺について調べたところ、ほとんど出てこなかった。 大人の顔面麻痺(私調べ)では、早期に治療した場合、ほとんどが治ることを知った。 そのため、娘を早退させ、近くの病院へ。 娘を見てもらうと、医師からは「紹介状を書くので、大きな病院で診てもらってください」「多分、入院になると思います」と言われた。 さらにコロナ禍で、私の風邪が原因で病院探しに手間取るかもしれないため、「ご家族で他に付き添える方はいますか?」と聞かれた。 夫は仕事を休まないだろうし、フリーランスで在宅で仕事をしている私が付き添うことに。 1時間後、無事に診察してくれる大きな病院が見つかり、そのまま紹介された病院に向かうことに。 診察後、やはり「顔面麻痺」だったらしい。 もしかして原因は「ストレスなのかな……」と思い、医師に聞いてみると……。 突然の娘さんの入院に不安を感じた、なかきはらあきこさん。娘さんに何かあったときに、おうちで仕事をしているなかきはらあきこさんが、付き添えることはすぐに状況に対応できて安心ですよね。しかし、なかきはらあきこさん自身も初めてのことばかり。やはり相談できる相手がそばにいてくれるほうが安心しますよね。 監修/助産師 REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター なかきはら あきこおっちょこちょいな1児の母であり、イラストレーター。マンガで日々のことを描いている。
2022年12月28日ある朝、なかきはらあきこさんが起きると、娘さんの顔が引きつっていて……。1歳で顔面麻痺に…?なかなか風邪が治らずにいた、母。娘が布団の上に乗ってきたので、目を覚ますと……。 娘の行動で目が覚めた、母。 「おはよう」と娘に話しかけると、娘の顔がひきつっていた。 しかし、娘は顔のひきつり以外は元気だったので、保育園の先生に相談することに。 保育園の先生は娘の顔をみて「少しひきつってますかね?」「様子見てみますね!」と思ったより、深刻な雰囲気ではなく、「心配しすぎだったかな?」と思った。 しかし……。 以前、社会人になって久しぶりに大学時代の友人と集まった際。いじられキャラだった子が顔面麻痺になっていたことを思い出した。 彼の「顔面麻痺になっちゃってさ」「もう治らないみたい」という言葉を思い出し、「もし娘が顔面麻痺なら、まだ1歳なのに治らないのかな……」と心配になった。 娘ちゃんの突然の顔のひきつりを見た、なかきはらあきこさんは、娘さんの様子をみて「体は大丈夫そうだ」と判断し、ひとまず保育園の先生に相談しました。 いつ起こるかわからない子どもの体の異変。「どう行動していいのかわからない」と思ったときこそ、子どもの様子をしっかり観察して、いつでも症状を説明できるようにしておくことも大切かもしれませんね。 監修/助産師 REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター なかきはら あきこおっちょこちょいな1児の母であり、イラストレーター。マンガで日々のことを描いている。
2022年12月27日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。今回は【お風呂・スキンケア編】です。服を脱がせて、風邪をひかせないように手早く洗って、服を着せて……。赤ちゃんのお世話でも特に大変なのがお風呂です。特にママひとりで入れるとなると負担も大きくなりますよね。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。今回はお風呂・スキンケア編です! ここが大変① 毎日お風呂に入れるのがひと苦労 赤ちゃんが眠ってしまった! 起こして入れるべき?ママの体調がすぐれないときや、赤ちゃんが眠ってしまったときなどお風呂に入れるのが大変な日もありますね。よほど汗や汚れが気にならなければ、毎日お風呂に入れなくても大丈夫です。ぬるま湯でしぼったタオルやガーゼで体を拭いてあげれば、さっぱりします。あせもやかぶれなど肌トラブルがある赤ちゃんは、できればサッとシャワーで流してあげるほうが良いですね。 洗浄料で洗わない日があってもOKお風呂に入ったときも、毎回洗浄料で全身を洗う必要はありません。首、わきの下、おしり、股、太ももなど汚れが溜まりやすい部位を洗えば、その他はお湯で流すだけでもある程度の汚れは落とせます。赤ちゃんの肌の状態やご機嫌に合わせて適度にラクをしましょう。 ここが大変② こまめに保湿をするのが大変 肌が乾燥していなければお休みしてもOK特にお肌が乾燥していなくて湿疹などのトラブルも起きていない赤ちゃんには、お休みする日があっても大丈夫です。冬は乾燥しやすいので、外気にさらされる顔部分はしておいたほうが良いでしょう。保湿とは、基本的に皮脂の足りない部分を補うものなので、やりすぎに注意しましょう。逆に夏に保湿をしすぎて、あせもができることもあります。特に生後3カ月までの赤ちゃんは皮脂の分泌が多く脂っぽいので、カサカサしている部位のみで大丈夫です。 お風呂での洗い過ぎが乾燥肌を招く!?赤ちゃんの肌が乾燥してしまう原因の1つが、お風呂での洗い過ぎです。汚れを落とそうとゴシゴシしすぎると、必要な皮脂まで流れてしまいます。洗浄料はたっぷりの泡で素手でやさしく洗うのが基本。冬など乾燥しやすい時期は、週に数回は洗浄料を使わない日をつくるのもおすすめです。 ここが大変③ 赤ちゃんの衣類を分けて洗うのが面倒大人の衣類と一緒に洗濯してOK肌がデリケートな赤ちゃんでない限り、生後0カ月から大人と同じ洗剤で洗っても問題ありません。大切なのは、洗剤が残らないように洗剤の適正量を守り、すすぎをしっかりすることです。 柔軟剤の選び方に注意むしろ気をつけてほしいのは、柔軟剤の選び方です。最近は香りが強く、持続しやすいタイプがトレンドですが、赤ちゃんへは刺激が強すぎる恐れもあります。使用を控えるか、無香・微香タイプを選ぶようにしましょう。 まとめお風呂やスキンケアは、お手入れをしすぎることで赤ちゃんのお肌に刺激を与えてしまう場合もあります。赤ちゃんの肌の状態が良さそうならば、1日くらいお休みしても大丈夫です。ママがゆったりした気持ちで毎日を送ることを大切にしてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2022年12月06日トラくんは「小児顔面神経麻痺」の診断を受けるも原因は不明。引きつりが治らないまま退院し、自宅では顔のマッサージや目薬などをおこない様子を見ていました。しばらくしてトラくんの顔に変化が。回復の兆しが見え始め 11月に入り、トラくんの表情に変化が……! 11月下旬にはほぼ左右差がなくなって表情が戻ってきていることに感激するトマトさん。 そして12月。ついに医師から通院を終えてよい、と言われ、トラくんの顔面麻痺は約3カ月で回復したのでした。 治るまでに長く時間がかかると聞き、トマトさんにとって不安な日々が続きましたが、トラくんが無事に回復して本当によかったですね! ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん姉妹と夫と4人暮らし。アメブロ公式トップブロガー/イラストレーター。わが家のバタバタな日々やフォロワーさんの体験談マンガを描いています。
2022年11月15日病院でトラくんの「小児顔面神経麻痺」は原因不明だと医師から告げられたトマトさん。その後、約1週間後に退院。自宅に戻ってからの生活はというと……? 退院後のトラくんの生活は? その後、約1週間で退院したトラくん。自宅に戻ってからは、表情筋の血流を改善する1日2~3回のマッサージと目の乾きを防ぐため4時間起きの目薬。しばらく保育園もお休みすることになりました。トラくんが泣くと顔が引きつっている様子がよくわかり、トマトさんはまだまだ時間がかかりそうだと少し弱気にもなってしまうのでした。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 監修/助産師 REIKO 著者:マンガ家・イラストレーター ようみん姉妹と夫と4人暮らし。アメブロ公式トップブロガー/イラストレーター。わが家のバタバタな日々やフォロワーさんの体験談マンガを描いています。
2022年11月14日せっかくきれいに化粧をしたのに、すぐに汗で落ちてしまう。なんてことありませんか? 体は汗をかいていないのに顔にだけ汗をかいてしまう「顔面多汗症」。多汗症の一種だそうですが、「顔汗」との違いは何なのでしょうか。整形外科医であり、美容医療やエイジングケアにも詳しい中村光伸先生に教えていただきました。教えてくれたのは……監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長・医学博士)整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。★関連記事:ホットフラッシュじゃなかった!? びしょ濡れになるほど汗が吹き出る多汗症とは【医師監修】顔面多汗症と顔汗の違いとは?顔面多汗症は病気「顔面多汗症というのは局所多汗症の一種です。局所性多汗症というのは、汗腺が集中している脇の下や手のひら、足の裏などに発汗が多い病気のことです。多汗症は原因が不明なこともありますが、何らかの病気に合併して発症することもあります。それに対して顔汗というのは、暑いときや緊張したときに顔に汗をかいてしまうというように、汗をかく原因が明確な場合のことをいいます。いわゆる汗っかきというものです。最近では空調設備の整った室内にいることが増え、汗腺の機能が低下している人が多くいます。しかし、比較的心臓に近い顔や首周りの汗腺は活発なままで、顔やその周辺に汗が出てしまうのです。そのため、局所多汗症の中でも顔面多汗症になる人が増えています」(中村先生)思わぬことが原因に刺激物が多汗症の原因になることも多汗症の原因は自律神経の乱れやホルモン分泌の異常、不規則な生活習慣だといわれています。それ以外にも刺激物が交感神経を優位にしてしまい、汗が出てしまうそう……。「カフェインやカプサイシンなどの刺激物は交感神経を刺激し、発汗を促してしまうことがあります。そのため、コーヒーの飲み過ぎや辛い物の過剰摂取は控えましょう。しかし、ほっとひと一息をついたり、自分の好きなものを食べたいときもありますよね。制限し過ぎすぎることもストレスになってしまいますので、適度な範囲で自分の好きなものを飲んだり食べたりしてください。また、湯船につからずシャワーだけで済ませてしまうこともNGです。湯船につかることで汗をかき、全身の汗腺を活性化させることが大切です」(中村先生)顔面多汗症への治療は?まずは生活習慣の見直しから顔面多汗症への治療法は生活習慣を正すことから始まるそうです。「バランスの取れた食事や十分な睡眠の確保など、自律神経を整えることは汗腺を刺激する交感神経の働きに影響します。自律神経を整えるためには生活習慣を整えることが大切です。他にはお風呂で湯船のお湯にゆっくりと浸かる温浴や汗をかくような運動をおすすめします。今はコロナ禍なので屋外での運動は難しいかもしれませんが、筋トレやヨガなど屋内でも汗をかくことも顔だけから汗が出るということの予防になります。ほとんど汗をかかずにいる状態が続くと、心臓から遠い部分の汗腺の働きが鈍くなるので、全身の汗腺を活性化させることが大切です。薬は桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)や黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)という漢方薬を処方することが多いです。漢方については薬局で売っているものでも構いませんが、自分の体にあったものを飲むようにしてください」(中村先生)まとめ顔からの汗が多くて悩む方は多くいます。中には汗が目立って人前に出るのも恥ずかしい……という方もいるそう。日ごろから運動などで汗をかくようにするなどして、汗とじょうずに付き合えるといいですね。※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。取材・文/ウーマンカレンダー著者/監修/中村 光伸先生光伸メディカルクリニック院長。医学博士。整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』(アスコム)。
2022年10月12日現在6歳になる息子が2歳のときのことです。息子は内服が極端に苦手で、いろいろと試しても克服できずにいました。ある日、生まれたときからお世話になっている小児科医にそのことを説明したのですが、まさかの返答。今までの努力や本当につらい状況を理解してもらえず、悲しくなってしまった体験談です。内服がとにかく苦手な息子味覚がとても敏感な息子。大人にはわからないような変化にも反応します。完熟を少し過ぎたバナナや加熱しすぎたお肉などは口にしません。好き嫌いが多いというより、苦手な味付けがあるようです。 一番大変なのは内服。粉を練って小さくしても、アイスに混ぜてもだめです。「うぇっ」となってしまい、ひどいときには吐いてしまいます。風邪で薬を処方されたときは何とか飲ませようと必死に努力しましたが、どれも失敗。風邪の症状に加えて内服の苦痛が強く、息子がかわいそうでした。 小児科医のひと言が……ある日発熱があり、かかりつけの小児科を受診。風邪とのことでした。「解熱剤は坐薬でいただけないでしょうか? 薬を飲むのがどうしても苦手で……吐いてしまうこともあるので」とお願いすると、「アイスに混ぜたりしていますか? 2歳で飲めないというのは問題ですよ。ちゃんと練習しないと。お母さんがしっかりしないと、もっと重い病気になったときにお子さんが苦労することになりますよ」と先生。 今までさまざまな努力をしてきたこと、どうしてもうまく飲めないことを説明しましたが、理解してもらえませんでした。 息子や私が悪い? できないものはできない結局、粉薬が処方されました。先生の言うことは理解できますが、薬が飲めないのは甘えだと言われたようで、とても悲しい気持ちになりました。風邪で熱があって食欲もないなか、どうしても薬を飲んでくれない息子に飲ませる大変さを少しでもわかってほしかったです。 泣いて嫌がる息子の口を無理やり開けて薬を入れても、「うぇっ」と出してしまいます。ひどいときには食べ物も吐いてしまい、むしろ体力を奪っているのではないかとすら思う状態。練習しろと言われてもその方法がわかりませんでした。ただ途方に暮れながら家路につきました。 その後も息子が4歳になるまで、内服はとにかく大変でした。効果的な方法が見つからず、風邪を引くたびにとてもつらい日々を過ごしました。何とか乗り越えられたのは、年に2回ほどしか風邪を引かなかったからです。4歳を過ぎると少しずつ飲めるようになり、6歳の今では問題なく飲めるようになりました。 ※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。 ベビーカレンダーでは、赤ちゃん時代を卒業して自己主張を始めた2~5歳までの子どもの力を伸ばし、親子の生活がもっと楽しくなる【キッズライフ記事】を強化配信中。今よりもっと笑顔が増えてハッピーな毎日になりますように! 監修/助産師 松田玲子著者:更田未央子6歳と2歳の子を持つ母。看護師・保健師・養護教諭1種・FP3級の免許を取得。現在、高校生を対象とした学習塾の講師をしながら、FP2級を目指す。育児・教育・医療・金融・不動産について執筆中。
2022年10月02日こんにちは。3児の母で小児科医の保田典子です。今回は、小児科医的しつけ、イヤイヤ・グズグズ対応のNG行為について。NG行為と言いつつ、私自身もよくやってしまいます。反省も込めてお伝えしたいと思います。NG1:ぐずったら「とりあえず泣き止むもの」をすぐ与えてしまう子どもがクリニックで泣いてしまったら、とりあえずスマホの動画を見せてしまう、とりあえずお菓子をあげてしまう、という親御さんがよくいらっしゃいます。子どものイヤイヤ・グズグズに対して、スマホやお菓子に関わらずすぐ何か与えてしまったり、子どもの言いなりになってしまうのは、あまりしない方がいいでしょう。 子どもはそもそも泣くものです子どもはよく泣くものですし、よくグズグズします。特にクリニックは、お子さんにとって嫌なこともいっぱいしますし、予防接種などの注射は痛いので、機嫌が悪くなったり泣いてしまう子も多いですが、別にいいんです。 子どもが学びエスカレートする可能性も子どもは賢く、すぐ学びます。「こうやったら親はすぐに言うことを聞いてくれる」と学んだら、どんどん態度がエスカレートしていくことがあります。スマホやお菓子を与える「使いどき」を親御さんがきちんと決めて、生活の主導権を握れるようにすると、後々のしつけにも良い影響があります。 スマホは「ここぞというときにだけ」与えるようにするたとえば、電車や役所など、公共の場所で子どもがグズって本当に大変! というときに、「スマホは電車に乗るときのスペシャルね♡」という感じで、ここぞというときにだけ「とりあえず泣き止むもの」を使うようにすると、より効果的だと思います(とはいえ、親がスマホをずっと見ていてお子さんは無視は、もっと避けた方がいいかなと思います)。 NG2:イヤイヤ・グズグズしている子どもへ感情的に怒る子どもがイヤイヤ・グズグズしているときに、「だから何がしたいの!」「〇〇しちゃダメでしょ!」「しょうがないでしょ!」と怒ってしまう親御さんを、よく見かけます。突然しょうもないことでイヤイヤし始めると、ため息が出ちゃいますよね。 とはいえ、このように子どもと同じ土俵に立ってしまっては何も解決しないですし、火に油を注ぐことになってしまいます。親が感情的に怒ることで、子どもはさらに泣き叫び、親は困り果てる……ということになります。 親がイライラしなくていいように対処しておく子どものグズグズは本当にどうしようもありません。なので、突然イヤイヤが始まっても慌てなくていいように、事前に対処しておいたり、時間に余裕を持ったスケジュールで行動ができると良いですね。 例えば、電車の中でかんしゃくを起こしてしまっても、時間に余裕があれば次の駅で降りることができます。時間ギリギリだと「下車すると間に合わないのに!」とますますイライラしてしまうかもしれませんね。また、ぐずりやすい時間を外して移動したり、子どもが眠くなりやすい時間に移動をすれば、外でイヤイヤの対応をしなくて済むかもしれません。子どもがグズグズしやすいポイントを把握したうえで、グズグズしないスケジューリングをすることも大事ですよ。 ぐずったら共感して抱きしめてみてぐずったときの良い対処としては、「〇〇したかったんだね」と共感して、ギュッと抱きしめてあげましょう。そのあとは落ち着くまでそうっとしてあげるか、トントンしてあげましょう。これは、公共の場所でも、子どもが泣いても大丈夫な場所でも同じです。 イヤイヤ・グズグズに対応している親御さんへ赤ちゃんや子どものイヤイヤ・グズグズは「こんなことで!?」とか「なんでここで!」という連続だと思います。周りの目が気になったり、迷惑をかけていると落ち込んだりすることもたくさんあると思います。子どもがぐずっても、慌てて「イヤイヤを止めないと!」って思わなくていいんですよ。子どものイヤイヤに付き合うのはすごく疲れてしまいますが、親の毅然とした態度が今後の親子関係に深く関わってきます。イヤイヤしたら、慌てずに「共感して」「ギュッとして」あとはあらかじめ決めたルールであやすようにしてもらうといいでしょう。そうすると、今よりもっと上手くお子さんのイヤイヤと付き合えるかもしれません。監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2022年09月05日2022年8月18日現在、Twitterでブームになっている、『#小児科はいいぞ』というハッシュタグ。同ハッシュタグを付けて公開された、小児科にまつわるエピソードに、温かな気持ちにさせられます。キュンとする子供の『ひと言』小児科医の森戸やすみ(@jasminjoy)さんは、初診をした子供のほほ笑ましいエピソードをTwitterに投稿。診察が終わった後、付き添っていた子供の母親が「最後に先生になんていうの?」とお礼の言葉をうながしたそうです。すると、その子供はじっと森戸さんの顔を見つめた後、こんなひと言を発しました。「また、あそぼうね」※写真はイメージ #小児科はいいぞ 初診した子、お母さんに「最後に(先生に)なんて言うの?」と促され私の顔をじっと見て「また、あそぼぅね」今日、私は遊んでいたのか?と思いながらニッコリ「そうね」こんなに患者さんに楽しい気持ちにさせてもらえる診療科があるだろうか?— 森戸やすみ⠒̫⃝♡* 小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK (@jasminjoy) August 16, 2022 「私は遊んでいたのか」と心の中でツッコミつつも、「そうね」と笑って答えたという、森戸さん。きっと子供にとって、その日の診察が『怖い』と感じず楽しい気持ちで受けられたからなのかもしれません。なんともかわいらしい『お別れの挨拶』に、投稿にはさまざまな声が寄せられました。・尊い…!なんか涙が出てしまいました。・かわいすぎる!小児科ならではの『ご褒美』ですね。・なんていい話。先生、子供さんに遊んでもらっていたのですね。日々、小さな命と向き合う小児科医という職業。大変なことも多い反面、子供たちに癒される、素敵な出来事もたくさんあるのでしょうね。[文・構成/grape編集部]
2022年08月18日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、子どもが「痛い」と言ったときの対応についてご紹介します。単語が増えてくる1歳半以降になると、子どもは「いたい」と言うようになります。うちの子も点滴をしたあとに真似をして「いたかった!」と言う動画が残っています。 子どもが「痛い」と言い出したら何か大きな病気ではないかと心配になりますし、何度も言われると「本当なの?」と思ったりしますよね。子どもの「痛い」への対応について、お話ししたいと思います。 1~3歳の子の「痛い」は「痛い」だけじゃない「痛い」は親にとってかなりインパクトのあるワードで、子どもが言うと親の気持ちが一気に子どもに向く言葉です。そして、「痛い」というのはどんな感じが「痛い」なのか、子どもにはまだよくわからないことがよくあります。 つまり、「痛み」はよくわからないけれど、親の注目は一気に集められるんだ、ということが、この時期の子どもの感覚としてできます。そのため、「痛み」も「かゆみ」も「不快」も、すべて「痛い」と表現することもあります。 親がけがをしたときや注射したときは「痛いね」と言ったり、皮膚が赤くなっているときは「かゆそうだね」と言ったり、嘔吐してしまったときは「気持ち悪いね」と言ったりすることで、適切な表現方法を学んでいくのです。逆に、痛みがあるときでも、「いや」など違う言葉で表現することもあります。 緊急性があるのはどんなとき?子どもの怪我以外で痛みがでる場所といえば、頭、おなか、おしり、頻度は低いですが胸などです。頭痛は2歳ごろから起きることがあると言われています。 急激に発症してうずくまってしまうくらいの痛みのとき、嘔吐や発熱など他の症状もあるとき、血便などがあるとき、意識がおかしいとき、けいれんがあるときなどはすぐ受診しましょう。そこまでの痛みではないけれど、慢性的に痛みを訴えるときも一度受診をした方がいいかもしれません。 本当に痛いの?よくわからないときは?「痛い痛い」という割には元気に飛び回って遊んでいる、「痛い」と言うので受診し特に異常ないと診断されたが、やっぱりよく痛みを訴えるときなど、対処に困りますよね。 「うーん、これは痛くないんじゃ……?」と疑問に思ったとしても、「痛くないでしょ!」などと真っ向から否定せず、まずは「そっか、痛いんだね」と共感して、どこが痛いのかやさしく聞いてあげてみてください。ママやパパがゆっくり聞いてあげることで安心します。 そして、「いたいいたいの飛んでけ」のように、痛みを訴えている場所をやさしくなでてあげると、さらに安心するでしょう。 その上で、かゆそうな場合は「これ、かゆそうだね、冷やしてみようか」「〇〇っぽいね」と伝えてあげることで「そっか、これってかゆいんだ」と、「痛い」以外の表現力を学ぶ良い機会になります。上記に記載した緊急性がない場合は、まったく別のことで気を紛らわしてしまう、という対処法もあります。それもまずは「そう、痛い痛いだね」など一度共感してから、お子さんの好きなことなどを促してみて気を逸らすと良いでしょう。 痛みは積極的に治していいものです!これは大人もそうですが、痛みをがまんする必要はまったくありません。お子さんの訴える痛みが本当に頭痛や腹痛でありそうであれば、「頭痛ならしばらくすれば良くなるかも」と様子を見る必要はないのです。痛みが何回もある、しばらく続くなどあれば、受診して痛み止めや治療薬など適切な対処をしてもらいましょう。鎮痛薬はがまんせず使って大丈夫です。使う頻度が多いようであればまた受診して相談するなど、痛みに人生を左右されない生活を目指しましょう。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年08月16日多くのママが「育児が大変! つらい!」と思うことについて、3児の母である小児科医がラクになる方法をアドバイス! ママ目線で「ここまでならラクしてOK」というポイントをお伝えします。授乳、おむつ替え、抱っこに寝かしつけ……赤ちゃんのお世話はやることがたくさん! 「育児を楽しむ余裕なんてない」「いつもお世話や家事に追われている」と感じたら、頑張りすぎているのかもしれません。毎日の育児を笑顔で楽しく続けられるように、ほんの少し肩の力を抜いて、ラクをしてみませんか? 多くのママたちが大変と感じているお世話のなかで「この育児はしなくて大丈夫」「ここまでならラクをしてOK」というポイントを、小児科医であり、3児の母でもあるさくらんぼこどもクリニックの三日市薫先生が紹介します。今回は母乳育児編です! 育児を完璧にこなすことよりママが笑顔でいられることが大事 こんにちは。さくらんぼこどもクリニックの三日市です。「育児でラクをする」というと、抵抗を持たれるお母さんもいるかもしれません。しかし、ママたちに余裕がなくなってイライラすると、赤ちゃんも不安になって泣いたりグズったりと、悪循環になってしまいます。家事や育児を完璧にこなすことよりも、お母さんが常に笑顔でいられるためにはどうすれば良いかを大事にしてください。 とはいえ、赤ちゃんのお世話をする以上、守るべきボーダーラインはあります。 第一は衛生面です。決して神経質になる必要はありませんが、やはり清潔を保つことは大事です。 もう1つは安全面です。赤ちゃんの手の届く範囲に危険な物を置いていないか、足がかりになるようなものを置いていないか、などです。衛生面や安全面に気を配るためにも、適度に息抜きをして疲れすぎないことが大切なのです。 ここが大変①:授乳の回数が多くてつらい! 3カ月以降なら「泣いたら授乳」は見直してみて生後3カ月を過ぎると、一度に飲む量も増えて授乳回数が減ってきます。もし生後3カ月以降で「泣いたらすぐ授乳」を続けているのであれば、そろそろ見直してみましょう。おっぱいを吸って泣き止むのは、おなかが空いている場合のほかに、赤ちゃんの原始反射の1つであり、物が口に入ると吸う「吸啜(きゅうてつ)反射」による場合もあります。 吸っている間は泣き止むので、「おっぱいが欲しかったから泣いていたんだ」とママが錯覚しているのかもしれません。おむつの濡れ具合やお部屋の温度を確認したり、抱っこやおもちゃであやすなどほかの方法を試してみましょう。 5カ月になると間隔が空くから自然とラクに!また、ちょこちょこ飲むというのは、大人にしてみると常に食べているのと同じこと。そうすると空腹感がなくなり、まとまった量を飲めなくなってしまいます。次に飲むまでの時間をきちんと空けてあげることが、赤ちゃんの生活リズムを整えるためにも大切です。生後5カ月以降になり離乳食が始まると間隔も空いてくるはずなので、焦らずに取り組みましょう。 夜は起こしてまで授乳しなくてOK夜の授乳は、赤ちゃんが寝ていたら起こしてまでおこなう必要はありません。寝ている間は、赤ちゃんにとって成長するホルモンが分泌されている大切な時間。体重の増えが悪くてしっかり飲ませてくださいとお医者さんに言われない限りは、ゆっくり寝かせてあげましょう。 ここが大変②:授乳をすると体のあちこちが痛い…たくさん密着すると授乳体勢がラクに授乳の際の抱き方を工夫してみましょう。横抱きやフットボール抱き、添い乳などさまざまな授乳の体勢がありますが、いずれもポイントは、赤ちゃんと体を密着させるように意識することです。授乳の時間は赤ちゃんの様子が気になって体が離れがちになります。皮膚と皮膚が触れ合う面積が増えるほど、赤ちゃんは温もりを感じて安心するし、お母さん自身の体勢も安定してラクになります。 神経質にならず腕全体で赤ちゃんを包み込んでみてまた、特に赤ちゃんの首がすわっていない間は、首を守ろうとしてご自身の腕や手首を痛める方が多いですが、基本的にそこまで神経質になる必要はありません。手首や腕の一部でなんとかしようとせず、腕全体で包み込むようにしましょう。 ここが大変③:母乳のために毎日栄養バランスの良い食事は無理!総菜パンやレトルト食品などに頼って自炊にこだわらず、大変なときは惣菜パンやお弁当、レトルト食品に頼りましょう。極端に偏食をする人でなければ、そこまで過敏にならなくても大丈夫です。タンパク質がとれる冷奴や納豆、野菜がとれる具だくさんのスープなど、不足している栄養分を手軽に補える一品を常備・作り置きしておけば献立がラクになります。サプリは過剰摂取による健康被害が出ているケースもあり、医師としては基本的におすすめしません。栄養は食事から補給するようにしましょう。 また、栄養のほかに大切なのは水分です。母乳の約90%は水分でできており、水分が不足すると母乳の量などにも影響します。1日に2L以上を目安に、しっかり飲むように心がけてくださいね。 まとめ月齢が低いころは頻回授乳で大変な日が続きますが、生後5カ月ごろから離乳食が始まるとだんだんと授乳の回数も減り、1歳を過ぎれば卒乳へと向けて負担も減ってきます。特に母乳育児の場合はお母さんの負担が多くなりますが、ほかの家事をお父さんや家族に協力してもらうなど、少しでもラクになる方法を探してみてくださいね。 監修者:医師 さくらんぼこどもクリニック院長 三日市 薫 先生東京女子医科大学卒業、東京大学医学部附属病院、日本赤十字社医療センター、川崎市の保健所勤務などを経て、東京・府中市にさくらんぼこどもクリニックを開院。3人のお子さんをもつ母親でもあり、地域の方々と一緒に病気を考え、子育てができる環境づくりに励んでいる。著者:ライター 大浦綾子2015年8月生まれの男児の母。出版社勤務を経てフリーの編集・ライターに。「夜の寝かしつけ後に仕事を残さない!」を目標に日々奮闘中。
2022年07月20日ラブラドールレトリバーの探知犬の活躍で、悪名高い小児性愛者の潜伏先が発見された。米CBS NEWSなどが伝えている。約3週間前、オランダに拠点を置き、人身売買組織の摘発のために活動する団体「Free a Girl」から、米国にある同様の団体「Underground Railroad」に情報がもたらされた。児童虐待や人身売買などの罪で当局から追われていたオランダ人のジェイソン・マートマンが、メキシコに潜伏しているというのだ。Underground Railroadはメキシコの警察と連携し、マートマンをおびき出す作戦を開始した。マートマンはネット上で児童ポルノ販売や買春、人身売買といった自身の犯罪行為について公然と話していたという。そこで、Underground Railroadは「君のビジネスパートナーになりたい」とチャットルームやソーシャルメディアを使ってマートマンに接触。「僕のいるところは本当に危険だから、住所は教えたくないし、来てほしくもない。でも、ガソリンスタンドで会うことはできる」とのマートマンの誘いに乗り、待ち合わせ場所で張り込んだ。現れたマートマンは銃とコカインを所持していたため、その場で逮捕された。しかし、児童虐待の証拠となるものは所持していなかった。逮捕された現場も自宅ではなかったため、その証拠がどこにあるかもわからなかった。そこで警察は、防犯カメラ映像をたどり、マートマンが出てきたおおよその場所を特定。そこに現れたのが、米インディアナ州のK9(警察犬)アカデミーで訓練を積んだ黒いラブラドールレトリバー(黒ラブ)のヒドゥだった。ヒドゥは、フラッシュドライブやメモリーカードなどの電子機器に使われるトリフェニルホスフィンオキシド(TPPO)という物質の匂いを嗅ぎ分ける訓練を受けた探知犬だ。麻薬取引や暗号通貨での違法な取引など、最近の犯罪者はあらゆる情報をフラッシュドライブに保存していることが多いため、ヒドゥのような電子機器探知犬の需要が高まっていると、CBS NEWSは伝えている。ヒドゥは一軒のアパートに入り、洗濯物の下から携帯電話を発見。さらに、絵画の裏の壁の中にあるハードドライブの匂いも探知して知らせた。その他、複数の場所に分けて隠されていた記録装置を見つけ出し、最終的に4テラバイトを超える児童ポルノや、児童に対する性的虐待の証拠となるデータが発見され、押収されたという。
2022年06月17日こんにちは。3児の母小児科医の保田典子です。今回は、小児科医から見た「親のNG行動」についてお話ししたいと思います。そのうちの1つが、予防接種などお子さんが痛かったり、嫌がることの多い処置をするときの親御さんの対応です。お子さんの予防接種をするときの親御さんのNG対応について、紹介したいと思います。 NG行動1:子どもに伝えない予防接種は元気なときに病院に行っておこなうものなので、「あらかじめわかっている受診」ですよね。 そんな受診のときに「なぜ病院に行くか」をお子さんに伝えずに病院に連れて来る親御さんがいらっしゃいますが、これはなるべく避けてほしいなと思います。「〇〇に行くよ」など病院ではない所へ行くと騙して連れ出すのも避けたほうがいいです。もちろん、その子の特性などに合わせて対応するのは大切ですが、不意打ちで痛いことをされるのは誰でもびっくりしますし、傷つきます。 国立成育医療研究センターでは、目安として2~3歳には数時間前、4~6歳は前日、小学生以上には1週間前に伝えると良いでしょう、とアドバイスしてくれていますので、参考にしてみてください。 NG行動2:「痛くないよ」と言う注射は、多かれ少なかれ痛いものです(インフルエンザワクチン、私も痛いので嫌ですが毎年打っています)。接種の前に「痛くないよ」など、ほぼウソになってしまうことは言わないようにしましょう。これは病院だけでなく、どこでも同じです。 「ちょっと痛いんだけど、病気にならないようにするために大切なんだよ」と伝えることが大切です。 ちなみに、接種後泣くお子さんに対して「泣かないの!」と言う親御さんもいますが、小児科医としては全然泣いてOKです。だって痛いんですから。 大事なのは痛いことを共感してあげることが大切です。その上で「痛いから泣いちゃうよね」と理解してあげるほうが良いと思っています。もし、泣かなかったときは「痛いのに泣かなかったね」と褒めてあげましょう。 事前の準備で「見通し」を!子どももれっきとした1つの人格なので、何か子どもが嫌なこと、慣れていないことをするときは、注射に限らず事前説明をするようにするといいでしょう。きちんと説明し、納得まではいかずとも、しっかり予防接種をする意図を伝えてから接種に臨めるといいですね。 伝える方法としては、子どもは目で見たほうが理解できることが多いので、ひらがなが読める子には、このメモのような「目で伝えるツール」なども使えますよ。 ▲保田先生が実際に使っているメモ 病院では、「プレパレーション(準備)」と言って、これからおこなう手術や治療の手順を、画像や人形などを使ってごっこ遊びのように説明をすると、子どもの心の準備ができるので、泣くことが減ったりすることもあります。▲保田先生が実際に使っているメモ 予防接種なら、病院の受付のところから手順を遊びつつ説明できるといいですね。例えば予防接種なら、「受付→待合室で待つ→診察室に入る→問診する→診察する→消毒する→注射する→絆創膏を貼る」という感じです。 やったあとには「褒める、認める」を!今回の小児科NGは予防接種についてでした。病院はお子さんにとって嫌なことをすることが多い場所ですが、とても大切なことをする場所でもあるので、少しでも安心して受診できるといいですね。 どんなことでも、「見通し」がたつと人は安心します。もちろん、痛いことなので見通しを立てれば必ずうまくいく訳でもないのですが、親が病院での見通しを教えてくれると思うと、他の新しい場所へ行くときでも、見通しを教えてあげることでグズグズが減ることがあるかもしれません。そして、お子さんが嫌なことを頑張ったあとは、しっかり褒めてあげてください。「痛いのにがまんしたね」「あまり動かず頑張れたね」など、お子さんの頑張りをしっかり認めて、声をかけてあげてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生
2022年06月13日3兄弟の母親である、まりげ(marige333)さん。仕事や育児にあわただしい日々を過ごす中、ある日、突然『顔面神経麻痺』になり入院してしまいました。家族と離れて、さびしい入院生活を経て順調に回復。退院した日の子供たちとの再会エピソードを、Instagramに投稿したところ、たくさんのコメントが寄せられ、話題になっています。・お母さんを思う気持ちに、なんだか涙がこぼれそうになった。・『いいね』ボタン1つじゃ足りない!・めっちゃ泣いてしまった。そのエピソードを漫画化したものが、こちらです。次男である『ぽんちゃん』からのお花のプレゼント。ママのために本を見ながら一生懸命作る姿を想像すると、泣けてきますね。投稿を見た人からは「長男は一番我慢することも多く、内心はさびしい思いをしたかもしれないね」といったコメントも寄せられました。突然のトラブルなどをきっかけに「あたりまえに過ぎてゆく日々は、なんて幸せなんだ」と感じることがあるでしょう。幸せをかみしめる、まりげさんを見て、感動とともに大切なものに気付かされますね。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2022年05月24日ウーマンエキサイトをご覧の皆さま、こんにちは!7歳と4歳の姉妹を育てております、ぴなぱと申します。今回はかかりつけの小児科のお話です。わが家は今の家に住み始めた頃から、ずっと同じ小児科にかかっています。当時長女がまだ2歳前(次女は生まれてもいない)だったので、もうかれこれ6年近くお世話になっていることになります。「すこやか小児クリニック(仮名)」の先生は優しく丁寧で、内科以外の肌や目のトラブルもとりあえずここで診てもらって、必要なら専門の病院を紹介してもらうという形で今まで過ごしてきました。私は電話が苦手なので、電話ではなくネット予約できるのも助かるし、完全予約制のため待ち時間がほぼないのもうれしいです。難点を上げるなら家から若干遠いことですが、それでも車で15分くらいなのでそこまで気にはなりませんでした。そんな大好きなかかりつけ医ですが、先日困ったことに…。当日予約でも大抵どこかしらの時間は空いているすこやか小児クリニックですが、なぜかその日は朝イチの時点で午前も午後も全ての診察予約がいっぱい。完全予約制のため予約ができないと受診できません。長女は鼻水が止まらずすぐにでも薬が欲しいと言うし、横で次女も怪しい咳をしているので、どうしても今日中に病院に行きたいところ。仕方がないのでかかりつけ以外の小児科に行くことに…。うちの周りは比較的小児科が多いのですが、あえて少し遠めのすこやか小児クリニックをかかりつけ医にしているのには理由がありました。今の家に引っ越してきた頃、かかりつけ医を決めるためにいろんな小児科に行ってはみたんですが、すこやか小児クリニック以外にこれといった小児科に出会えていなかったんです。今まで行ったことがある小児科は何かしら合わない部分があって足が遠のいたため、今回はまだ行ったことのない小児科を受診してみることに。今回みたいなことがまたあるかもしれないので、もし合う病院だったらサブのかかりつけ医にしたいなという気持ちもあり、条件的にはバッチリな「ぐんぐんファミリークリニック(仮名)」に行ってみました。あとは先生との相性次第。いざ入ってみると…感染対策がすごくされている!すこやか小児クリニックは完全予約制ということもあり、元々の待ち人数が少ないので、明らかな発熱症状などがなければ隔離はされませんでした。しかしぐんぐんファミリークリニックは咳や鼻水など風邪の症状がある患者は全て隔離でした。さらに…!コロナ禍の現在、こういう対応の病院も増えているのかもしれませんが、私の知る限りではこの状況でコロナの検査ができる病院は初めてでした。その日のうちに連絡があり、結果は陰性でただの風邪でした。コロナかもと思って受診したわけではなかったのですが、もしもの場合この段階で感染が判明するのは周りのためにもとても助かります。陰性だとはっきりしていれば安心もできますしね。かかりつけのすこやか小児クリニックへの信頼は揺るぎませんが、今のこのコロナ禍に限って言えば、ぐんぐんファミリークリニックを受診してもいいかもと考えています。私の中で一番大事にしたいのは先生の腕と相性であるのに変わりはありませんが、コロナ禍においては、小児科選びの基準も少し変わるのかもなと思った出来事でした。
2022年05月19日こんにちは、3児のママ小児科医・保田典子です。今回は、外来でもよく質問がある耳掃除についてお話しします。 子どもの耳掃除について、「どのくらいの頻度したらいいですか?」「どのくらい深くまで入れていいですか?」など、健診や病気の診察のときなどに結構聞かれる質問です。私は「耳掃除は、しなくていいんですよ」とお答えしています。その理由をお伝えしたいと思います。 「耳掃除」しなくていい理由は?健診のみならず、中耳炎のあとの診察などでも耳掃除の質問はあります。中耳炎になると耳だれも出てくるので、耳掃除しなくちゃ、となりますよね。でも、耳掃除で中耳炎の予防ができる訳ではありません。鼻水を吸引したほうが中耳炎の予防はできます。 日本耳鼻咽喉科学会でも、 と耳掃除をしないことを推奨しています。 耳のケア、どうすればいい?「耳掃除」といっても、綿棒や耳かきを耳の穴に入れて「掃除」することはしません。ガーゼなどを指に巻いて、耳を拭きとるというイメージでケアしておけばOK。大人の指なら子どもの耳の穴の奥まで突っ込めないので安全です。お風呂や沐浴で耳の中に水が入っても大丈夫。放っておけば水も自然に排出されます。 ちなみに、私自身は耳掃除をすることがありますが、子どもが大人しくテレビなどを見ているときに(←すごく大事です。急にぶつかってきたら鼓膜を破る危険性も……!)、深くなりすぎないように綿棒でささっとおこなう程度です。本当は不織布かガーゼが良いですよ。 わが家の子どもたちは、基本的に耳掃除はしていません。親がおこなっているのを見ると、「やって〜」と言われるので、スキンシップ程度にすることがある感じです。お子さんが自分で耳かきや綿棒使うと、鼓膜を破ってしまうおそれもあるので、絶対にやめさせましょう! 耳鼻科に行くのは、どんなとき?基本、耳掃除が目的で耳鼻科を受診する必要はないのですが、下記のようなときは、耳鼻科の受診を考えましょう。●耳だれが出るとき●耳の聞こえが悪くなったと感じたとき●耳を痛がるとき●耳の違和感を子どもが訴えるとき●どうしても耳垢が気になるとき 耳鼻科を受診する時に「耳垢が気になって」と伝えると、その場で取ってもらえることもありますし、「今度受診するべきなのか」「受診するタイミング」「受診しなくて大丈夫なのか」など教えてもらえるので、それを参考にするのがいいと思います。 適切なお手入れ法を知ることが大事です人間の体は、耳に限らず「適切なお手入れ方法」があります。 1. きれいにしたほうがよいものうんちをきれいに拭く、歯磨きをする、など 2. そこまで完璧にきれいにしなくていいものせっけんを使い洗いすぎると皮脂を落としすぎてしまう耳垢も適度な量は耳を守ってくれる大事なものなので落としすぎなくて良い、などきれいにすることのメリット、デメリットを理解していると、不要なケアを減らすことができるだけでなく、お子さんの健康を保つことができます。 耳垢よりも「聞こえが悪くなっていないか」「鼻水が詰まって口呼吸になっていないか」などを毎日チェックしてあげて、心配なら耳鼻科の受診を考えてみてくださいね。 監修者・著者:医師 高円寺こどもクリニック院長 保田典子 先生2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年、高円寺こどもクリニック開院。3児の母。
2022年04月14日SNSで話題!小学生の女の子が顔面麻痺になった話を紹介!@ppppinkchanさんの『「めっちゃ顔動くようになったね!」小学生の時ストレスで顔面麻痺になった私、現在は…?【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<最終話>』を紹介します。知らず知らずのうちにストレスが身体に影響を及ぼしていた体験談…。前回、ぴんくちゃんはコントラバスを始めて、部活を楽しむことができましたね。学校生活も歪んだ顔を写真に撮られること以外は、友達に恵まれて充実していました…。ある日友達から…顔面麻痺が回復し始め…ぴんくちゃんの思い…ストレスは最大の敵…!自分に甘めでいきましょう中学校生活に不安を感じていたぴんくちゃん。でも、友達や部活のおかげで、顔面麻痺が回復していきました。ぴんくちゃんのこの赤裸々な経験が誰かの励みになり、共感につながったら嬉しいですね♪今回は「「めっちゃ顔動くようになったね!」小学生の時ストレスで顔面麻痺になった私、現在は…?【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<最終話>」をご紹介致しました!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@ppppinkchan)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月25日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ入院中の息子は元気に動き回るので、点滴が抜けてしまうこともしばしば。そして、今回の小児顔面麻痺は原因不明と診断されて…。現在1歳半の息子は今日も元気に過ごしています。あの日、すぐに病院へ行ったのが良かったのかもしれません。もし、お子さんの表情に「あれ?」と思うことがあれば、ぜひ早めに病院に行ってみてください。お読みいただき、ありがとうございました!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月25日SNSで話題!小学生の女の子が顔面麻痺になった話を紹介!@ppppinkchanさんの「『周りの友達に恵まれ楽しい学生生活だったけど、唯一、顔面麻痺が記録に残る“写真”だけは嫌で…【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.17>』を紹介します。知らず知らずのうちにストレスが身体に影響を及ぼしていた体験談…。前回、ぴんくちゃんは気が進まないながらも、コントラバスに初挑戦しましたね。先輩にベタ褒めされ、ぴんくちゃんはすっかりその気になったのでした…。コントラバスを始めたぴんくちゃん…負い目を感じることなく…これだけは克服できない…写真は記録として残ってしまいますもんね…コントラバスがしっくりきたぴんくちゃんは部活を楽しむことができたみたい。しっくりくる楽器があってよかったですね…!学校生活も写真を撮られること以外は、友達に恵まれて充実しているようです。ストレスのない生活でぴんくちゃんの顔面麻痺が治る日も近い…?今回は『周りの友達に恵まれ楽しい学生生活だったけど、唯一、顔面麻痺が記録に残る“写真”だけは嫌で…【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.17>』をご紹介致しました!次回、「めっちゃ顔動くようになったね!」小学生の時ストレスで顔面麻痺になった私、現在は…?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@ppppinkchan)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月25日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ顔のつっぱりが気になる息子を連れて病院へ。診察の結果、脳に異常はなくステロイド治療をすることに。それでも顔の麻痺は治るまでに半年から1年かかるらしく…。トラの小児顔面神経麻痺は、原因不明と診断されました。でも、先生曰く「早期発見だと麻痺が治る確率が高くなる」そう。ゆっくりだけど、きっと元に戻る、そう思えて安心しました。次回に続く「生後3ヶ月の息子が小児顔面麻痺に」(全11話)は17時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月24日SNSで話題!小学生の女の子が顔面麻痺になった話を紹介!「@ppppinkchan」さんの「「この楽器もしっくりこなかったら後悔しそうで怖い…」私は恐る恐るコントラバスを弾いてみるが…?!【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.16>」を紹介します。知らず知らずのうちにストレスが身体に影響を及ぼしていた体験談…。前回、ぴんくちゃんはチューバのマウスピースを吹けませんでしたね。急いで話題を変えるために、コントラバスの練習をさせて欲しいとお願いしました…。気は進まないけど…コントラバスに初挑戦…これでいいの…?ぴんくちゃん、その気になったようです…!初めてのコントラバス。ちゃんと音を出すことができましたね。先輩からも褒められて、悪い気はしない…。ぴんくちゃんはこのままコントラバスを選択するのでしょうか…?今回は「「この楽器もしっくりこなかったら後悔しそうで怖い…」私は恐る恐るコントラバスを弾いてみるが…?!【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.16>」をご紹介致しました!次回、周りの友達に恵まれ楽しい学生生活だったけど、唯一、顔面麻痺が記録に残る“写真”だけは嫌で…毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@ppppinkchan)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月24日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ夕方になると、いつもより機嫌が悪い息子。「こども医療でんわ相談」に連絡した結果、息子が以前お世話になった病院に診てもらうことになって…。トラの体調や機嫌が心配でしたが、ニコニコしていたのでホッと一安心。それでも顔面麻痺は治るまでに半年から1年はかかると聞いて、「長いなぁ」と感じました…。次回に続く「生後3ヶ月の息子が小児顔面麻痺に」(全11話)は17時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月23日SNSで話題!小学生の女の子が顔面麻痺になった話を紹介!@ppppinkchanさんの『やっぱり鳴らない…!私の顔の事情を知らない先輩はめっちゃ戸惑ってしまい…?【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.15>』を紹介します。知らず知らずのうちにストレスが身体に影響を及ぼしていた体験談…。前回、ぴんくちゃんはバスパートの見学に行きましたね。そこで先輩からチューバのマウスピースを吹く練習を提案されましたが…?!吹けるかと思ったら…慌てる先輩…話を変えなきゃ…ぴんくちゃんはコントラバスにときめけるか…?!チューバのマウスピースは未経験者でも吹きやすいはずだけど…ぴんくちゃんには難しかったようですね…。気を取り直して、コントラバスの練習開始…!未経験のピンクちゃんはコントラバスを弾けるのでしょうか…?!今回は「やっぱり鳴らない…!私の顔の事情を知らない先輩はめっちゃ戸惑ってしまい…?【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.15>」をご紹介致しました!次回、「この楽器もしっくりこなかったら後悔しそうで怖い…」私は恐る恐るコントラバスを弾いてみるが…?!毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@ppppinkchan)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月23日このお話は作者ようみんさんに寄せられたエピソードを漫画化しています。■前回のあらすじ息子の顔のつっぱりは気になったものの、機嫌はよかったので翌日は保育園へ。すると、保育園の先生からも「あれ?」と表情について指摘されて…。こども医療でんわ相談(#8000)とは・保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方がよいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。・この事業は全国同一の短縮番号#8000をプッシュすることにより、お住まいの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医師・看護師からお子さんの症状に応じた適切な対処の仕方や受診する病院等のアドバイスを受けられます。出典: こども医療電話相談事業(#8000)について/厚生労働省 こども医療でんわ相談(#8000)に電話してみると、いくつか病院を紹介してくれました。その中に、落下した時に行った病院の名前があり、「もしかしたら、あの落下のときダメージを受けてた?」と不安に…。すぐに病院へ向かいました。次回に続く「生後3ヶ月の息子が小児顔面麻痺に」(全11話)は17時更新!本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
2022年01月22日SNSで話題!小学生の女の子が顔面麻痺になった話を紹介!@ppppinkchanさんの『いざ吹奏楽部見学へ!私は先輩からチューバのマウスピースを吹いてみてと言われて…?!【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.14>』を紹介します。知らず知らずのうちにストレスが身体に影響を及ぼしていた体験談…。前回、ぴんくちゃんは顧問の先生に顔面麻痺の症状を説明しましたね。口を使う楽器ができないと伝えると、「コントラバスはどう?」と提案されたのでした…。コントラバスって…見学に行くと…マウスピースを吹く練習を…早速、ぴんくちゃんもチャレンジ…!バスパートってあまり目立たない存在ですよね。でも、なくてはならないパートです。コントラバスの前にチューバのマウスピースを吹く練習からスタート。果たして、ぴんくちゃんは音が出せるのでしょうか…?!今回は「いざ吹奏楽部見学へ!私は先輩からチューバのマウスピースを吹いてみてと言われて…?!【ある日突然、顔半分が動かなくなった話】<vol.14>」をご紹介致しました!次回、やっぱり鳴らない…!私の顔の事情を知らない先輩はめっちゃ戸惑ってしまい…?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(恋愛jp編集部)(イラスト/@ppppinkchan)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。
2022年01月22日