話題のドキュメンタリー『小学校~それは小さな社会~』よりメイキング映像が解禁された。本作は、イギリス人を父に、日本人を母に持ち、日本の公立小学校に通った山崎エマ監督が小学校に密着したドキュメンタリー。また、本作から生まれた短編版『Instruments of a Beating Heart』がアカデミー賞「短編ドキュメンタリー部門」のショートリストに入った。日本人監督による日本題材の作品がこの部門で候補に入るのは初である。この度解禁されたメイキング映像では、山崎エマ監督が日本の公立小学校に1年間密着し、コロナ禍での教育現場を撮影する様子が捉えられている。撮影は2021年4月から1年間、150日、700時間にわたり行われ、監督自身の小学校滞在時間は4,000時間に及んだ。主に1年生と6年生を追った映像には、子どもたちの生き生きとした学校生活や、困難な時期に教育に悩む教師たちの姿が収められている。山崎監督は「日本の教育に光を当てたいと思い続けて10年、このような形で作品が注目を浴び、感無量です」とコメントし、「社会の未来を作ってくださっている教育関係者の皆様に敬意を表します」と語った。12月13日(金)より公開後、山崎監督は毎日舞台挨拶を行っており、連日盛況が続いている。山崎エマ監督コメント日本の教育に光を当てたいと思い続けて10年、このような形で作品が注目を浴び、感無量です。世界中の教育現場で、日々次世代の育成に向き合い、社会の未来を作ってくださっている教育関係者の皆様に敬意を表します。これは、中学生の頃から映画監督を目指し、情熱と覚悟をもって音と映像で何かを伝える自分流のドキュメンタリー制作と向き合ってきたご褒美と思いつつも、これからさらに精進していきたいと思います。今の自分を作ってくれた家族や仲間、撮影時はお腹の中にいて日々もっと良い未来に貢献していきたいと思わせてくれる息子、本作を一緒に制作したチーム、そして撮影にご協力頂いた多くの方々に感謝申し上げます。『小学校~それは小さな社会~』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:小学校〜それは小さな社会〜 2024年12月13日より公開© Cineric Creative / NHK / Pystymetsä / Point du Jour
2024年12月21日小学校もいよいよ夏休みに突入! 夏休みの宿題の定番『自由研究』、みんなは何する? 今回は、小学校低学年におすすめの自由研究アイディアをご紹介。ものをつくったり動画編集をしたり料理をしたり……。子どもたちがこだわって研究したアイディアを参考にしてみて!自由研究アイディア#01『お父さんの顔のモビール』Creator_田中 日和ちゃん(8歳)「娘が1年生のときに制作した、『お父さんの顔のモビール』。この頃、工作したさまざまな物をぶら下げるモビールづくりにはまっていた娘。次は顔をつくりたい! と言い、お父さんの顔をつくることに。ダンボールに紙粘土を薄く伸ばすことに苦労していましたが、絵の具で塗るところや毛糸で髪の毛を付けるところ、完成したお父さんの顔が回るのを見て楽しそうでした」自由研究アイディア#02『愛猫の等身大ぬいぐるみ』Creator_KOTOHAちゃん(9歳)「小学2年生のときに、愛猫“プティ”の等身大ぬいぐるみをつくりました。娘はぬいぐるみや可愛いものが大好きなのですが、飽きてしまってずっと遊んでない&使っていないものがたくさんあります。そこで『もっとものを大切にして欲しい』『命(時間)をかけてものはつくられている』ということを知って欲しくて、つくり終わったあとでも大切にできるぬいぐるみづくりを提案。ユザワヤで生地選びをして、わが家の猫をメジャーで計測して、型紙をつくって……完全にオリジナルでつくりました」「今年は“自分らしさ”をテーマに、娘の自己肯定感が上がるような自由研究を提案したいと思っています! 例えば『やりたいことリスト100を全部叶える夏休み』『将来の夢研究(パティシエ)』などがいいかな? と計画中です」自由研究アイディア#03『じいじのお家のジオラマ』Creator_ひなたくん(9歳)「息子が小学2年生のときに制作した自由研究は、じいじの家のジオラマづくり。『木で動くものをつくりたい』という本人の希望で、じいじの家で見つけたそうめんの木箱をもらって帰り、何をつくるか相談した結果、動くものではないけれど、『じいじの家のジオラマをつくりたい』という本人の意見でつくることに。Googleマップで見たじいじの家の地図を参考に、川の水をキラキラさせるためにボンドを塗ったり、橋をつくるために公園で木の枝を拾ったりしました。完成品を見たじいじも喜んでいました!」自由研究アイディア#04『キャンプの動画編集』Creator_あらたくん(10歳)「小学3年生のときに、いつも見ているYouTubeの動画が、どうやってつくられているか知りたいというところから動画編集を題材に。家族で行ったキャンプ中に動画や写真を自分で撮影して、その素材を使い編集まで行いました。音楽をつけたり、効果音をつけたりいろいろ試していく過程はとても楽しそうでした。この音楽はあの動画で使われてた! とか、ここにはあの音を入れたいなど考えてやっている姿はまさに動画クリエイター! 夏休みの思い出が形として残せたのもよかったです」自由研究アイディア#05『たまご焼きの研究』Creator_たまごだいすきくん(9歳)「料理をつくることや食べることが好きなので、小学1年生の自由研究は、『たまご焼きの研究』に。毎日朝食につくるたまご焼き。しょうゆ味や塩味だったり、オムレツにしてケチャップをかけたりと、同じたまご焼きでも少しずつ味が違うので、いろいろな種類をつくりたくなったのがきっかけです。メニュー考案や写真と文章をレイアウトして冊子にまとめるのに苦労したようですが、さまざまなたまご焼きをつくれて楽しそうでした」「こし器で2回こす『なめらかなたまご焼き』は、息子がオリジナルで考えたメニュー。母はつくったことがなかったのですが、クレープのようになめらかでとてもおいしかったです。今年の自由研究は、プログラミングを習っているのでロボットをつくりたいそうです」自由研究アイディア#06『宝石せっけん』Creator_オウくん(7歳)「鉱物や原石が大好きな息子がつくってみたい! と興味を持ったのがきっかけで一年生のときに宝石せっけんづくりに挑戦。グリセリンソープと着色液を使ってつくるのですが、本物の鉱物みたいにしたいということで、色の合わせを親子で考えました。宝石によって削り方を変えたところも楽しかったみたいです。家族の誕生石をつくって、標本みたいに木枠に入れてリアルな石鹸ができました!」「つくっただけよりも、つくり方や石の特徴を辞典など使って知った方がより興味がわくかなと思い、レポートにもまとめました。今年はレジンを使ったリングをつくってレジンとは何か、なぜ紫外線で固まるのかなど素材の疑問を一緒に調べようかと話しています」自由研究アイディア#07『紙飛行機の研究』Creator_いちとくん(10歳)「1年生のとき虫図鑑をつくった息子。2年生のときは、紙飛行機をつくることにハマっていたので、『紙飛行機をつくってどれがいちばんよく飛ぶか』の研究をしました。折り紙の本を見たり、タブレットで調べたりしてつくり、力作が完成。つくったあとはどんな風に飛ぶか試して、それぞれの特徴を画用紙にまとめました。折りたためて持ち運びしやすいようにしましたが、大きい作品なので学校に持っていくのが少し大変だったみたいです」「先生や友だちに『すごい!』と言われたようで、35人クラスのうちの2人に選ばれていました! 今年は、生活のちょっとした豆知識をまとめる、もしくは『これなんて名前!?』 と知っているようで知らない名前を調べる、のどちらかで悩んでいるみたいです」自由研究アイディア#08『トンボの刺しゅう』Creator_檸檬くん(11歳)「シュタイナーの幼稚園で刺しゅうを経験していて、とても好きな活動のひとつだったようで、2年生の自由研究は刺しゅうに。図鑑から刺しゅうが映えそうなきれいな色のトンボを選び、手持ちの古いシーツに刺して仕上げました。刺しゅうは難しそうに見えますが、布に針を刺していくだけの単純作業なので、子どもにもぴったりだと思います。持ち帰ったあと部屋に飾れるところもいいですよね。今年の自由研究は草木染の予定。庭にあるさまざまな樹木やハーブを使って、どの植物からどんな色がとれるか、いろいろ検証するそうです」自由研究アイディア#09『夏休み中に読んだ本ベスト30ランキング』Creator_キハルくん(7歳)「1年生の夏休みに本を読むことが多く、せっかく読んだのなら読んだ本を記録しておこう! から数が増え、それならランキングにしてまとめて自由研究にしようという流れになり、こちらのテーマに決まりました。苦労した点は、『かいけつゾロリ』シリーズが大好きなのですが、似たような題名で借りるときにどの本を読んだか忘れてしまうこと(笑)。読んだ本の数が目に見えて増えていくのは達成感がありました!」番外編ちょっと変わったアイディア集まわりの子どもたちは一体何をやっているの? みんなの自由研究の発表や展示会に行った際、気になったテーマを教えてもらいました! どんな結果になるのか、わくわくする研究内容が目白押し!炊いたお米に『ありがとう』と『バカ』を1ヵ月言い続けたらどんな変化があるか。わらしべ長者のようにものを交換したら最後何になるのか。夏休み初日にパパのヒゲをツルツルにして、毎日写真を撮り、ヒゲの伸び具合を観察。身近な植物をチェキで撮影してまとめる。ひたすら電車に乗って、旅した記録をレポートにまとめる。万華鏡をつくっていろいろなものを見てみる。一色のレゴを使って、30パターンの形をつくる。絵本に出てくる料理をつくり、レポートにまとめる。ピタゴラスイッチのようなものをつくり、iPadで動画編集をする。何かの研究をするもよし、思い出に残る作品をつくるもよし、ユニークでクリエイティブな自由研究は、まだまだたくさんあるはず。個性豊かな自由研究のアイディアをヒントに、子どもが楽しく取り組めるテーマを親子で探してみて!\公式SNSをフォローして最新情報をCHECK!/
2024年07月20日9月30日、岐阜県の小学校で行われた運動会の最後に、小学校の50周年を記念し、大量の風船を飛ばすバルーンリリースが行われることに。当日の様子について岐阜市議会の佐藤幸太議員(33)はX(旧Twitter)に《快晴で何より!》とポストし、青空を舞うたくさんの風船の写真をアップしている。その3日後、栃木に住む男性がXで風船の一つが自身の元に届いたと報告。男性は写真もアップしており、そこでは風船とヒモ、そしてそれに括り付けられていた用紙の姿を確認することができる。用紙には小学校の名前と児童の書いた「スポーツカーにのってレースにかちたい」という夢が綴られており、男性は「夢を叶えてほしい!」と投稿している。するとリプライ欄には、《すごい感動 本当に届くものなんだなぁ》《こういうの素敵ですね》《少年よ!将来の活躍を期待してます♪》との声が。また前述の佐藤議員も《バルーン飛ばしの風船が栃木まで!ご紹介ありがとうございます》と大喜びだ。いっぽう、称賛一辺倒かというとそうではない。というのも、写真で紹介されている用紙には「この用紙はカモミールの種入りです。土に還ります」と書かれている。しかしカモミールは外来種であり、定着すると生態系に影響を与える可能性があるのだ。そのため、Xでは生態系破壊を危惧する声がこう上がっている。《素敵ツイートっぽいけど、このイベント良くないんじゃ?カモミールの種入りって言うから調べたら繁殖力高いみたいじゃん。生態系破壊に繋がらないの?》《カモミールは外来種なのでもし各地で定着してしまうと各地の生態系が狂います》《生態系を崩すよね》《実際、外来種の種を広範囲に飛ばす環境テロを子供たちにやらせてるの夢も希望もないのよね…》■「“環境に何も影響がない”ということがベスト」今回は風船が人の元に届いたが、人の目の届かない場所に到着した風船もあるはず。それは結果的に、生態系の破壊に繋がるのか。そこで本誌が環境省に見解を問い合わせたところ、中部地方環境事務所を紹介され、同所の担当者は「予防策や安全面に立った上での考え方をお伝えします」とした上で、こう答えた。「今回のカモミールが“生態系の破壊に繋がるかどうか”の確証はわかりません。ただ、自生していない場所に他の種類が人為的に運ばれるということはあまり好ましい状況ではありません。在来の植物が生えるべきところを外来種が占拠してしまうと、在来の植物が生え辛くなってしまう。そうなると在来の植物に依存していた他の動物たちにも影響がある。それが巡り巡って、生態系への影響に繋がります。ただ花壇や植木鉢など、人の管理が行き届くところで栽培していただく分には全然問題はないと思います」(以下、カッコ内は中部地方環境事務所の担当者)しかし、もう一つ気がかりな点が。それは、風船についてだ。栃木県の男性は風船とそれに付随していたヒモについて「土に還るものだそうです」と説明しているが、それでも「誤って食べた野生動物に影響を与える可能性もあるのでは?」と危惧する声もネット上に上がっている。そこで、このことについても尋ねてみた。「どうしても風船を飛ばさなくちゃいけない事情があるのなら、生分解性という土に還る素材でできた風船を使うのは一般常識になりつつあります。ただ、それを動物が誤って食べた場合、どうなるのかまでは私にはわかりかねます。動物にも、色んな種類がいますから。判断材料がないので害があるともないとも言い切れません。しかし、どういったケースにしても“環境に何も影響がない”ということがベストです」華やかなイベント、バルーンリリース。しかし関わった人全てに、自然に配慮した行動が必要となりそうだ。
2023年10月06日中学校になったので、小学校の体操着をどうするか考えた話です。■お下がり?パジャマ?使えるものなら、使ってほしいなと思うけども。娘たち……家で体操着は着なさそう~。お下がりで下の子たちにあげたほうが、体操着も喜んでくれそうだなって思ってるけど、ほかに使い道があったりするのかな?
2023年04月08日幼稚園・小学生の子がいる家庭ではありがちだと思いますが突然「〇〇がいるんだけど~」って言われることありませんか!?先日は夜になって次女が…ペットボトルがいるだって~!?今日ちょうどペットボトルの収集日で捨てたばかりなんですけど…ってわけで、徒歩30秒くらいの場所にある自動販売機へ。図らずとも夜のジュースタイムになったのでしたしかし…!まんまと忘れていたらしい次女学校まで届けるべきか否か…。でも気がついたのはお昼だったので、もう用済みかもしれないし、小学5年生にもなって、親が忘れ物を届けに行くのもな~と持っていくのはやめましたそして帰宅した次女。結局その日はペットボトルは使わなかったようでセーフ!文房具系、消しゴム・赤鉛筆・ネームペン・ノート・次男用のシャーペンの芯は大体常備しているのですが、まさかペットボトルが必要だとは…。まだまだいろいろ準備しておかないとな~と思った出来事なのでした。でもゴミは捨てたいよね…!
2022年10月15日小学生の頃、学校の休み時間をどのように過ごしていましたか。外で遊ぶことが好きだった人は、ドッジボールや鬼ごっこをして過ごしていましたよね。日々、ユーモアやウィットにとんだ言葉を美しい文字でしたためている、書きちらし(@kakichirashi)さん。この日は、小学生の頃の遊び方について疑問を書きました。その内容がこちら。今日の書き散らし pic.twitter.com/R8AH4S0n8a — 書きちらし (@kakichirashi) June 29, 2022 15分の短い休み時間で、ドッジボールをして遊んでいた、書き散らしさん。ドッジボールで遊ぶための工程を考えると、とても15分では間に合いそうにありません…!しかし、この投稿には19万件以上の『いいね』が寄せられ、多くの人から共感を得ています。・まさにこれ!あの時は、なんでもないことがすごく楽しかったよね。・大人になった今、15分間の休憩に行うのは、スマホを見るくらいだな…。・我が子から「15分の休み時間にドッジボールをした」と聞くたびに不思議に思う。どうやったらそんなに短い時間で遊べるんだろう。・みんなが共感できる記憶であることが驚きであり、喜びでもある。一瞬で、小学生の時の楽しい思い出がよみがえってきた。遊ぶことに全力だった、小学生時代。「小学生に戻って遊びたい」と少しセンチメンタルな気持ちになりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月03日小学校初めての保護者会。「ママ友できるかな?」とドキドキしながら参加したところ、すでにママ友のグループができていることに気が付きました。この日は小学校初めての保護者会。「ママ友できるかな?」とドキドキしながら教室の扉を開けたらビックリ! もうすでにママ友のグループができていたのです。開始早々グループができていることに気付き、怖気づくおからさん。しかし、そんなときひとりで過ごしているママを見つけます。勇気を出して声をかけてみたのですが……!?大きく差をつけられまさかの周回遅れ… すでにママ友レースに出遅れ、大きく差をつけられてしまったおからさん。 「負けた……」 しかし、ママ友の輪に入れないおからさんに一筋の希望が見えます。なんとそこには、ひとりで携帯電話をいじっているママが……! チャンスかも! と思い声をかけたのですが、 「? ……はあ」 と返事はしてくれたものの話が続くことはありませんでした。 初めての人に自分から声をかけにいくのは勇気がいりますよね。今回声をかけたママは、ひとりを好むタイプだったのかもしれませんね。みなさんだったら初めて声をかけるとき、どのような話題を持ちかけて話しかけますか? 著者:マンガ家・イラストレーター おから小学生の娘がおり、ほぼワンオペで子育て、家事、仕事をこなしている。マイペースで小心者、人付き合いが苦手。日々の鬱憤や寂しさをSNSで解消しながら、娘のためにママ友を作ろうと奮闘の日々を送っている。「ママ友と付き合わなかったらウチの娘がハブられた」(KADOKAWA)の原作を担当。
2022年06月16日ウーマンエキサイトをご覧の皆さま、こんにちは!7歳と3歳の姉妹を育てております、ぴなぱと申します。 前回 は、小学校入学にあたっての心配事のお話を書きました。こども園の先生からも心配してされていた小学校生活。いざ入学し、1年生の2学期が終わった現在の長女の様子はというと…小学校、すっっっごく楽しんでます!それはもう拍子抜けするくらい、こども園時代には考えられないほど、毎日イキイキと登校しています。ひと言で言えば、長女には学校という場所が合っていたんだと思います。基本的に自由度が高く、みんなが楽しめるよう、みんながのびのび成長できるよう静かに見守ってくれていたのがこども園。それは園のいいところだったし、そういう園の雰囲気だったからこそ培われた部分もたくさんあるとは思います。しかし長女にとっては「好きにしていい」と言われると、正解がわからず戸惑う場面が多かったのかもしれません。対して小学校は、時間もやることも明確に決まっていて、目標も正解もとてもわかりやすい。元々新しいことを知るのも好きだったし、コツコツ頑張るのも得意なので、次から次に課題が出る学校という場所はやりがいがあるのかもしれません。 また、こども園の時は「みんなができること」中心でしたが、小学校では「個々が得意なこと」が見えてきます。そのため長女のいいところも、こども園のときよりもわかりやすく評価されるようになった気がします。学校の先生が、そういう細かい部分も見てくれているということにも驚きました。加えて長女が今まで家では見せても外ではあまり見せなかった心配りや積極性を、学校でも見せるようになっていたことにも驚きました。自由だったこども園に比べ、一見ルールに縛られて窮屈に見える小学校の方が、長女にとってはむしろ自己表現しやすい環境だったのかもしれません。 前回書いたように、こども園の頃はお友達より先生にべったりでそれも心配されていましたが、その部分については…先生のことは今でも大好きで、休み時間などは先生を交えて話すことが多いようですが、お友達と過ごす時間も格段に増えました。夏休み明けごろからは放課後毎日お友達と約束をしてきて、近所の公園に遊びに行っています。お友達との関係も良好で、きちんと子どもの世界でやっていけているんだなと安心しています。また、これも前回書いた心配事のひとつ。誰かが怒られる場面が苦手という部分ですが…慣れたそうです。声を荒げるタイプの先生が担任だったらまた違うかもしれませんが、とりあえず今は隣のクラスの先生で耐性ができたようなのでよかったかなと思っています。 最後に、こども園の時の担任だったさくら先生ですが、長女の卒園時に一緒に退職されたので、今はこども園にはいません。そのため小学校で楽しくやっていることを伝えたいと思いつつ、その機会がなかったのです。ところが先日卒園アルバムができあがり、それを受け取りに行った際、久しぶりにお会いでしました。小学校での様子を伝えると涙ぐみながら喜んでくれて、話せてよかったなと思いました。こども園より小学校の方がいいというようなことを何度も書いてしまいましたが、こども園とさくら先生がいてくれたからこそ、現在の小学校生活を楽しめるだけの基盤ができたんだと思います。そのため園で過ごした日々がかけがえのないものだったことは間違いありません。■当時を振り返って思うことこれから小学校に上がるお子さんがいるご家庭では、新しい環境に少なからず不安を感じている方も多いと思います。わが家の長女の場合、その不安は今のところ杞憂で済んでいますが、うまくいかない場合も当然あると思います。でも結局、新しい環境で本人が何に悩むのか・そうなったときどう成長していくのかというのは、入ってみないとわからない部分がすごく大きいんですよね。私自身のことで言えば、入学前は心配なことに気が行きすぎて長女の良い面にあまり目を向けられてなかった気がします。だけど今小学校を楽しめているのは、私が目を向けていなかった長女の良い面のおかげです。親として心配するのは当然だし、あらかじめできるサポートがあるならそれも必要ではあります。しかし子どもの持っている力を信じて見守ることも大切なのかもしれないと今は思っています。
2022年01月20日こんにちは! おにぎり2525です~。今日は「小学校あるある」(!?)なお話です。■例の「持ち物あるある」!ほかにもお菓子の箱とかペットボトル、ラップの芯も取ってありますよ!!突然の「持ってきてー!」にも対応できます! ■しかしのんびり構えていたら…20時ごろにこのお知らせに気づき、慌ててホームセンターに行きました。一般家庭って、子ども用の軍手って常備してるものなの・・・?9月だったので、もちろん虫かごもありませんでした(笑)これはレアなケースだったのは思いますが、これから連絡帳は早めに読むように気をつけます!!
2021年12月17日現在、小学校では35人学級や教科担任制の導入など、大きな転換期を迎えており、多くの都道府県で小学校教員が不足している状況があります。また、2000年前後は、採用倍率が12倍と高い水準だったのに対し、年々倍率は下がっていき、現在は3倍を下回っています。本学は、より良い教員養成を行い、すぐに現場で活躍できる実践力のある教員を輩出したいと考えおります。本セミナーでは、小学校の校長経験もある本学教員の大隅心平教授から、今求められる能力や教員像、そして本学の教員養成についてお話しします。本学には、毎年多くの小学校教諭免許状取得希望者が入学されており、その授業内容やレポートの添削指導は、学生アンケートにて多くの高評価をいただいております。学生と教員との距離が近く、学生に近づいていく星槎大学での学びの検討材料としてぜひご参加ください。■日時2021年10月23日(土) 14:00~15:30■対象小学校の先生を目指したい高校生・大学生・社会人の方など■講師大隅心平 (星槎大学大学院教授)専門分野:学校・学級経営/特別活動/道徳教育/現代社会におけるこども論担当科目:道徳の理論・指導法(初等)/生徒・進路指導論(初等)■参加費用無料■参加方法【STEP1】以下のURLまたはQRコードより申込フォームにアクセスして必要事項を入力して送信。登録されたメールアドレスに案内メールが届きます。申込フォームURL: 【STEP2】メールに記載された「参加URL」をクリック。「Zoom」アプリのインストールができます。詳細はメールにご案内いたします。※すでにインストール済みの方は不要です。【STEP3】参加日当日に「参加URL」を再度クリック。続いての画面で、名前(ニックネーム可)を入力し、「ミーティングに参加」をクリック。その後、音声確認の画面が出るので、「オーディオに接続して参加する」をクリック。これで、受講準備完了です!■星槎大学について本学は2004年に文部科学省の認可を受け開学した通信制大学です。学部は共生科学部のみで、学部内には共生科学、初等教育、福祉、スポーツ身体表現、グローカルコミュニケーションの5専攻を開設しています。「人と人との共生」「人と自然との共生」「国と国との共生」の観点から分野の枠を超えて教育、福祉、環境、国際関係、スポーツ身体表現などの専門科目を横断的に学ぶことが可能です。また、学生は全国に在籍し、年齢層も幅広く10代から90代の方が共に学んでいます。科目総数は300科目以上で、ライフスタイルに合わせて学び方を自由にカスタマイズできるので、自分らしく学び続けることが可能です。■充実した学修サポート体制以下のように皆さんが安心して学べるようにさまざまな学修サポートを実施しています。また、各学生に合った個別の相談ができる環境を整えています。●専門のカウンセラー等が教職員と連携「総合キャリア支援センター」●教員養成に関わる相談・サポート「教職総合支援センター」●一人ひとりに各教員がつく担任制「マンツーマン指導員」●通信での学び方や学修の進め方を案内「学修相談会」●1対1で相談「個別履修相談(学修相談)」●オンラインで教員や学生同士が繋がる「LMS(学修管理システム)」●一人でも学修がすすめられる科目ごとの攻略本(学修指導書)■目指せる教員免許状・資格●幼稚園教諭免許状●小学校教諭免許状●中学校教諭免許状(社会・保健体育・英語)●高等学校教諭免許状(地理歴史・公民・保健体育・英語)●特別支援学校教諭免許状○社会福祉士国家試験受験資格○社会福祉主事(任用資格)○支援教育専門士(履修証明プログラム)○福祉スポーツ指導員(履修証明プログラム)○ピアヘルパー/教育カウンセラー○自閉症スペクトラムサポーター○小学校外国語活動指導者○日本語教師○児童指導員(任用資格)■お問い合わせ2021年10月生としてご出願受付中。入学前のご相談は、随時受け付けております。問い合わせ先星槎大学 横浜事務局 広報部TEL:045-979-0261E-mail: info@seisa.ac.jp 星槎大学HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月02日小学校教諭のぽんた(@Pontamama12345)さんは、ある日学校で起きたエピソードをTwitterに投稿。対応に反響が上がっています。職員室で仕事をしていた、ぽんたさん。すると、事務職の人から声をかけられました。「ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭にいます。対応できる人がほかに誰もいないので、お願いします」校庭にいたのは、変形した学ランを着て眉毛のない大柄な中学生でした。ぽんたさんは、「男性の先生が戻ってきたら、ヘルプをよろしく」と頼んで中学生に声をかけることに。「おーい、まだ在校生がいる時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!で、きみ、誰?」すると、男子中学生は「なんだよ、教え子の顔を忘れたのかよ」と返してきました。男子中学生は、ぽんたさんの教え子ではないものの、この小学校の卒業生だったのです。ぽんたさんは、「直接は教えてないでしょ、同じ学年だったけど。3年前は声変わりしてなくて小柄で眉毛もあった○○くんだなんて、担任の△△先生でも分からないよ」と告げます。風貌は変わってしまったものの、男子中学生が小学校に通っていた時のことはしっかりと覚えていたのです。小学校を訪れた理由をいわない男子中学生。「特に用がある訳じゃない」とはぐらかしていましたが、ぽんたさんは男子中学生に質問をしていきます。「中学校、行ってる?その格好で校舎に入れてもらえてる?」「給食は食べたの?」「遅刻して給食に間に合わなくて食べ損ねた?」どの質問にも回答しない男子中学生。ぽんたさんは、その様子を見てこのように続けました。「先生が残業用に買ってあるおにぎりがあるから、あげるよ。在校生に見られないように、こっちに来て食べなさい」実は、ぽんたさんは「困った時は街をうろつくんじゃなくて小学校に来なさい」という言葉を、卒業生に贈っていたのです。男子中学生は何もいいませんでしたが、困ったことがあったのでしょう。とりとめない話をしたあと、男子中学生は中学校へ戻っていたといいます。ぽんたさんは、「またおいでね。困った時じゃなくてもいいからさ」と声をかけて送りました。空き(事務)時間「…ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭に」管理職ほか誰も居ないので対応して下さい、と事務職。変形の学ラン。眉毛無し。大柄。男の先生が戻ってきたら、ヘルプよろしく。「おーい、まだ在校生が居る時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!で?きみ、誰?」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 投稿を読んだ人たちからは、たくさんのコメントが寄せられていました。・男の子は、心が軽くなっただろうな。先生にしかできないことですね。・読んで涙が出てきました。心のよりどころがあってよかった。・心が温かくなった。こんな素敵な先生に出会いたかったです。・めちゃくちゃいい話。当事者じゃないけど感謝したい。ぽんたさんが「その格好はダサすぎるよ」と男子中学生にいうと、初めて笑顔を見せたといいます。男子中学生は、小学校を卒業したあと家庭の事情に悩んでいたものの、弱みを見せたくなく、虚勢を張っていたのだとか。しかし、それは本当の自分ではないことに、苦しんでいたようです。「小学校で自分に戻れるなら、傷を癒せるなら、遠慮しないで。パックご飯と梅干しとインスタント味噌汁は常にストックがあるからね」と優しい言葉を送ったぽんたさん。今回の対応について、「子供の居場所を作るのは市と、市の教育委員会の方針なので、私が特別なことをしたつもりはありません。ほかの教諭も同様のことをしたはずです」とコメントしています。「居場所がある」ということだけでも、子供にとっては安心の材料となるでしょう。困った時に、手を差し伸べられるような環境を作りたいですね。投稿全文はこちら空き(事務)時間「…ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭に」管理職ほか誰も居ないので対応して下さい、と事務職。変形の学ラン。眉毛無し。大柄。男の先生が戻ってきたら、ヘルプよろしく。「おーい、まだ在校生が居る時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!で?きみ、誰?」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「なんだよ、教え子の顔を忘れたのかよ」「直接は教えてないでしょ、同じ学年だったけど。3年前は声変わりしてなくて小柄で眉毛もあった○○くんだなんて担任の△△先生でも分からないよ」「なんだよ、分かってるんじゃねえか」「そうかなと思ったけど、あまりに変わってて自信なかったんだよ」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「卒業以来じゃないの。どうしたの△△先生を訪ねてきたの?」「別に。特に用がある訳じゃない」3年ぶりに小学校に来てるのに?「…中学校、行ってる?その格好で校舎に入れてもらえてる?」「…」「給食は食べたの?」「…」「遅刻し過ぎて給食に間に合わなくて食べ損ねた?」「…」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「先生が残業用に買ってあるおにぎりがあるから、あげるよ。在校生に見られないように、こっちに来て食べなさい」いいんだよ、正解だよ。「困った時は街をうろつくんじゃなくて小学校に来なさい」卒業生に贈った言葉。覚えていてくれて思い出してくれて、ありがとう。— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「またおいでね。困った時じゃなくてもいいからさ」「先生、変わってるよな」「そう?きみほどじゃないと思うけど?言わせてもらうけどその格好はダサ過ぎるよ」やっと笑顔を見せた彼。街中の「先輩」を頼らず小学校を頼ってくれてありがと。精一杯の虚勢を張っている彼。何があったんだろう— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 好きなアイドルとかYouTubeの話とか、とりとめない話をしてこのあとどうする?と尋ねたら「中学校に顔出す」と。「じゃ、本当に顔出したか、中学校の先生に確認の電話入れるからね」「いいよ」本当に彼は中学校へ戻っていた。小学校を卒業したあと家庭的に色々あって悩んでいたけど弱みを— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 見せたくなくて虚勢を張って。でもそれは本当の自分じゃなくて、苦しんで。またおいで。小学校で自分に戻れるなら傷を癒せるなら遠慮しないで。街をうろつくんじゃなくて小学校においで。パックご飯と梅干しとインスタント味噌汁は常にストックがあるからね。— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年11月29日私が小学校で1年生の担任をしているときに、保護者からよく相談されていたのが「宿題」に関してです。小学校に入ったばかりのころや新学年になった初めのころは張り切って取り組んでいても、だんだんとやるのを嫌がったり、忘れてしまったり、後回しにしてしまったり…ということが出てくるものです。今回は、宿題の対策と取り組みについてお話しします。低学年の宿題は家庭学習の定着が目的1年生の宿題は、ひらがなの練習、運筆、音読、数字の書き取り、簡単な計算練習といった内容が多いと思います。高学年や中学生のようにやっておかないと授業についていけない…なんてことはなく、やってもやらなくても授業内で十分理解できる子がほとんどです。では、「なぜ宿題が出されるのか」というと、家で勉強をする習慣をつけることが目的です。学年が上がるにつれて、勉強の内容が難しくなり、予習や復習が必要になっていきます。そのときに家庭で学習することが当然になっていると、自分でどんどん勉強を進めていけるようになります。この習慣は、一朝一夕には身につきません。そのため、低学年のうちに短時間から練習しておくのがいいとされています。なので、1年生の宿題の内容自体はそんなに難しいものではなく、自分の力でできるものが中心です。宿題についてのルールは自分で決めさせる宿題は先生との「約束」「やりなさいと言わないと、一向にやらないんです」「毎日、宿題をやるやらないでケンカになってしまいます」そんな相談をよく受けました。毎日そんなやり取りをしていると、子どもも大人もストレスになってしまいますね。まず、「宿題は先生との約束である」ということを説明しましょう。1年生は1週間先、1か月先…という見通しは立てるのが難しいですよね。とはいえ、社会に出れば書類やレポートなど定められた期限までに提出を求められます。その練習として、「次の日までにこの宿題をやってくる」と先生と約束をし、それを守り、期限内に提出することを繰り返していくのです。子どもの考えを尊重しましょう次に、宿題についてのルールを一緒に決めます。一方的に親が「ゲームは宿題が終わってから!」「宿題が終わるまでは遊びに行くの禁止!」などと決めてしまうと、子どもは納得していないので、そのルールを守ることを渋ります。そして親は守らせるために必死になり…ということになりかねません。ルールは子ども主体で決めるのがいいと思います。「宿題はいつやるの?」と聞いて、子どもの考えを尊重します。「おなかがすくとできないから、おやつを食べたらやる」「すぐ終わる宿題だから、夜寝る前にする」「今日は友達と遊びたいから、帰ってからやる」など、子どもなりに考えられると思います。寝る前なんかにしたら、眠くなってできないじゃないか、遊びに行ってからだと忘れてしまうのではないかなど、大人は先を見通してやきもきしてしまうものですが、失敗も含めて、どんどん経験させましょう。サポートは子どもから求められたことだけをやる時間を決めるには、「〇時からやると時間を決める方法」と「〇〇が終わったら(帰ってきたら、夕飯が終わったらなど)とタイミングを決める方法」があります。どう手伝ったらいいかを確認し、言われたことだけ手伝いましょう。タイマーをセットしておいてあげる、忘れていたら1回だけ声をかける…といったように。宿題の時間になったら、親も近くに座って、一緒に過ごしましょう。子どもの勉強を見張るのではなく、自分も本を読んだり、家計簿をつけたり、これを機に資格の勉強をするのもいいですね。もしやらなかったらどうなるかも経験させるそれでもやらなかったら、しつこく声をかけるのではなく、忘れたらどうなるかを経験させましょう。先生に怒られてしまうかもしれません。休み時間にやるように言われるかもしれません。放課後に残ってやることになるかもしれません。次の日の宿題に前日の分のものがプラスされるかもしれません。宿題を忘れたことでどうしようとドキドキするかもしれません。一方でちゃんとやってきたクラスメイトは、先生に褒めてもらえるかもしれません。そして、休み時間は最初からお友達と遊べることでしょう。そういったことを経験したり、先生と忘れないためにどうしたらいいかを話し合ったり、自分でも考えたりしながら工夫して、家庭学習の習慣がついていけばいいと思います。できたときはそれを認める声かけを「今日は自分から宿題をやることができたね」「ひらがなが丁寧に書けたね」「毎日やっているから、音読が上手になったね」など、できたことを認める声かけをしていくと、子どものやる気が引き出されると思います。量が多いときは相談してみるのも一生懸命やっているのに、宿題に時間がかかってほかのことをする時間がないというときは、その子にとって宿題が多すぎるのかもしれません。家庭学習の目安は「学年×10分+10分程度」と言われていますので、1年生は20分ほどです。遊びながらダラダラやっているわけではなく、頑張ってやっているのに、1時間も2時間もかかるようであれば担任の先生に相談してみてもいいと思います。ただ、そのときに「先生の出す宿題の量が多すぎます!」と批判的に言ってしまうと、よかれと思って出している先生はショックを受けてしまいます。そこで、「宿題を一生懸命やっているのに2時間もかかり、寝るのが遅くなってしまいます。どうしたらいいでしょうか」というように、困っていることを具体的に伝えてみてください。当然ながら、宿題は子どもを苦しめるために出しているのではなく、学力をつけてほしいと願って出しているものです。上手につきあって、家庭学習の習慣を身につけ、将来につなげていけるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2020年09月24日幼稚園や保育園では毎日の送り迎えのときに先生と顔を合わせますが、小学校は基本的に一人で通学。学校の先生と顔を合わせる機会はあまり多くありません。私は元小学校教諭のため、まわりのママから「小学校に入学したら、担任の先生への連絡や相談はどうすればいい?」とよく聞かれます。そこで今回は、私の経験からこうしてもらうとスムーズだったなという事例をお伝えします。なお、学校によっては連絡の仕方が決まっている(電話は〇時~〇時の間でなど)こともありますので、学校のルールをまずは確認してみてくださいね。緊急の連絡以外は連絡帳が基本ですお休みの連絡、体調のこと、服薬のこと、先生へお願いしたいことは基本的には連絡帳に記入しておきます。「お腹の調子が良くないので、給食の牛乳はやめておいてください」「昨夜から咳が出ているので、体育や休み時間の外遊びは様子を見てください」「花粉症のため、ゴーグルを着用しています。」などの健康面での相談や、「学校からのお便りを持ち帰ってきません」「国語の教科書を失くしてしまったようです」という、ちょっと見てほしいこと、「夏場の水分補給のため、水筒を持たせても大丈夫でしょうか」といった確認事項など、なんでも書いて大丈夫です。ですが、授業をし、生活指導をし、休み時間に一緒に遊び…なんてやっていると下校までの時間はあっという間。返事がそっけないものでも、押印だけでも、しっかり見ていますので、気にしないでほしいと思います。お友達とのトラブルのときは少し様子をみてほしい程度のトラブルのときは、手紙に書くのをオススメします。連絡帳は不特定多数の人の目に触れることがあるので、読まれても問題ない内容のみにした方が無難です。こみいった話で電話で話をしたいときは連絡帳で一言断っておくとスムーズです。その際、「お話があるので、今日の放課後、電話いたします」と書いてあると、その日一日先生は「何の話だろう?」とそわそわして過ごすことになりますので、「休み時間の過ごし方についてご相談があるので、放課後電話いたします」「〇〇くんとケンカをしたようで、学校での様子を教えていただきたいです」「給食がイヤだと泣いています。相談したいので、〇時ごろ連絡します」などと、簡単に相談内容を書いておくと、事前に話を聞いたり、その日一日の様子を見たりできて、話がスムーズに進みます。面談をお願いすることもできます電話ではなく、直接先生とお話しした方が話しやすいこともありますね。しかし事前連絡せずに行くと、せっかく行ったのに会議をしていたり、出張に行ってしまったりして対応してもらえないこともあります。連絡帳や電話で来校することを伝えてから行きましょう。面談は学年主任の先生や、副校長先生などが同席する場合があります。ベテランの先生方が経験や知識からアドバイスをしてくれますので、気構えず、相談してみてくださいね。「子どもたちに学校生活を楽しんでほしい!」という思いは、親も先生も同じです。気になったことは遠慮せず先生に相談して、一緒に解決しながら、充実した学校生活を過ごせるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2020年04月11日幼稚園や保育園には保護者が送り迎えをしますが、小学校からは基本的に子どもひとりで登下校。わが家でも第一子である娘が小学校に入学するまでは、常に親子一緒に行動していたので、「ひとりで学校に行けるのだろうか」と不安で仕方ありませんでした。今回の記事では、そんな不安を解消するために入学前の2月頃から娘と開始した登下校の練習方法について紹介します。小学生はひとりで通学!?わが子にできるのだろうか?わが家が住んでいるのは、首都圏の田舎地域。娘が通う予定の小学校で2月に行われた入学説明会で、集団登校は年度初めの数週間と始業式の日のみ実施という話を聞きました。「学校まで子どもの足で10分かからない距離とはいえ、娘ひとりで歩いて行けるのだろうか?」と私は不安を覚えました。それまでは親が保育園に送り迎えしていましたし、友達と遊ぶときも親が常に付き添っていたので、ひとりでいる姿を想像できなかったのです。入学まで残り1か月ちょっと。娘自身は「小学校に通えるうれしさ」が先行して、登下校は不安ではなかったようでした。しかし、念のため一緒に登下校の練習を開始することに。娘は放課後に学童にも通う予定だったので、自宅と学校の往復、自宅⇒学校⇒学童のルートを確認しました。目印や危険な個所を確認しながら通学路をまわる娘の通学路は住宅街を横切るため、ほとんど歩道がありません。また、碁盤の目のように住宅が並んでいるため、視覚の悪い脇からの車の飛び出しも心配でした。娘には、・歩道があれば、歩道を歩く。歩道のないところでは、道路の真ん中を歩かずに端を歩く・車が飛び出してくることがあるので、「止まれ」の標識がなくても、左右の安全確認をしてから道路を横切る・車から子どもは見えづらいので、道路を渡るときは手を上げる・知らない人から声をかけられて「怖い」と感じたら、防犯ブザーを鳴らして、交番、自宅、学校、学童、こども110番の家やお店などに助けを求めるというルールをしっかり守るように伝えました。平日は保育園に通っていたので、練習は週末に行いました。1回目は、実際に歩く中で、「ここのカーブは車が見づらいね」「車が多そうだね」「この公園が見えたら、もうすぐ学童だね」など、1つ1つ時間をかけて確認。2回目は、1回目に歩いた道を思い出しながら娘に簡単な地図を書いてもらい、それを元に一緒に歩きました。足りない情報なども追加しながら、再チェック。3回目以降は、娘に私の少し前を歩いてもらうことで、最終確認を兼ねました。トータルで約1か月程度ののんびりペースで、道のりや交通ルールを覚えてもらいました。その他に登下校で親ができること登下校の確認を終えたとはいえ、ひとりで登下校させるのはやっぱり不安…。そんな場合は、親の時間が許すのであれば、朝だけつき添ってみたり、近所に同じ小学校に通うお兄さん・お姉さんがいれば、しばらくの間だけ一緒に登校してもらえるか相談する方法も。わが家の場合、同じ町内会で集団登校も同じグループだった3つ年上のお姉さんがいたので、親御さんに事情を話し、最初の2週間だけ一緒に登校してもらいました。娘の保育園から同じ小学校に通う予定の友達も少なかったからです。とはいえ、こういうことで、ご近所さんに頼っていいものなのかも悩みましたが、相談を持ちかけたところ、「不安な気持ち、わかるよ!」と快く受け入れてくれてありがたかったです。入学前に通学路を見慣れたものにしておこう小学校への登下校は、親からの自立の大きな一歩でもあるため、親もドキドキ。私も最初はとても不安でした。しかし、娘と登下校の練習をすることで、通学路上に何があるか、どんな危険が起こりうるのかを事前に共有できましたし、ご近所さんの助けも得ることができたので、入学時には安心して娘を見送れました。娘自身も、「これからは1人で学校に行くんだ!」と身が引き締まったようで、登下校の練習中、「この場合はどうするの?」など、気になったことを自ら質問してくれるようになりました。子どもの小学校入学前、私と同じように不安を抱えているママがいたら、子どもとの散歩がてら登下校の練習をしてみるこををおすすめします。集団登校がある場合は、そのルートに沿った道で覚えるのもよいですね。1か月程度かけて、ルートや交通ルールをゆっくりと覚えられるようにすると、子どもにも負担が少ないでしょう。登下校の道が入学前には見慣れたものになっているよう、親子で楽しみながら練習してみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年02月11日こんにちわ、エェコです。今回は息子の小学校行事についてビックリしたお話です。■「発表系」は運動会と授業参観だけビックリしました!当然のようにあると思ってたので、最初は「学校行事のプリント間違っているんじゃないかな?」って思いました。だけど、息子の1つ年上のお子さんを持つママさんに聞いたら「この小学校はないんだよ~」と教えてくれました。隣町の小学校では音楽会があるんですが…こういうこともあるんだな~。息子的にはどう思ってるんだろ?■息子は行事がなくても気にしないみたい母もマラソンは嫌いだったよ…。血は争えない…!学校行事を見ると、当たり前かもしれませんが勉強が中心の日程。自分が小学生だったころと比べると、息子の学校では勉強以外の「遊び」というか「体験」が少ない気がします。うちの息子の場合、舞台で発表するのがそんなにきらいな風ではなかった…むしろ楽しんでたようにみえたので、「小学校でまた見られる」と勝手に期待していたという側面もあります。もちろん、校外学習なんかはありますが、ドキドキやワクワクなど何でも吸収する小学生だからこその体験もいっぱいできたらいいのにな〜って思いました。■先生のことを考えると難しいただ発表会などは、子どもも大変だけど、それを指導する先生はもっと大変ですよね…!その準備などが、普通の授業にプラスされちゃうと、先生の仕事量がさらに激務になってしまうというのも分かります。親の気持ちとしてはもっと子どもの活躍を見たい気持ちはあるけれど、先生や学校の取り巻く状況も理解していこうと思います。もうホント、親のワガママです…! 発表会がない代わりに授業参観で息子の勇姿を楽しみます!※記事の一部を修正して2020年1月15日に再度公開しました。
2020年01月12日千代田区の番町小学校や港区の青南小学校、大田区の田園調布小学校など、“ブランド校”と呼ばれ、人気を集める公立小学校があります。これらのような公立小学校に通わせるため、わざわざ引越しをしたり、住民票を移したりする「公立小移民」が話題になることも多いですが、有名公立小学校に通うことでどんなメリットがあるのでしょうか?教育ジャーナリストの斎藤剛史さんにお話をうかがいました。教育環境や人脈など、メリットは多い有名で人気の学校とはいえ、結局は同じ公立小学校。私立ほど差別化できないような気もしますが、実際、メリットは多いようです。「まず挙げられるのは、授業料。“ブランド校”とは言っても、公立の小学校なので、家計への負担は比較的少なく済みます」(斎藤さん、以下同)また、子どもを取り巻く環境にもメリットはあるそう。「有名な公立小学校には、教育熱心な家庭で、それなりの学力を持つ子どもが集まりやすいので、教育環境はいいと思います。加えて、同窓会などの強い結びつきがあり、卒業生や保護者のなかにも有力者が多いため、人脈を築くという点でもメリットはあるでしょう。『あの有名公立小学校に子どもが通っている』といった、お金だけでは手に入らないステータスを感じられるのも、ある意味メリットかもしれませんね」“ブランド校”は保護者のイメージにすぎないでは、反対にデメリットを挙げるとしたら、どんなことが考えられるのでしょうか?「たしかに、一般的に“ブランド校”と呼ばれる公立小学校は教育環境がよく、人気もあるのですが、その“名門”というブランドは、結局保護者のイメージにすぎません。そのため、引越しなどの手間と費用を考えれば、それに見合う投資効果が本当にあるかは疑問。単に進学の有利さを求めるならば、私立のほうが確実です」また、教育熱心な保護者が多い学校ならではのデメリットも。「教育方針や指導方針などをめぐって、教員と保護者がもめるケースも意外と多いです。また、同じような経験をしてきて、同じような価値観を持った子どもが集まるというのもデメリットのひとつ。一般的な公立小学校なら、家庭環境や経済状況などが多様な子どもたちが集まり、自分とは違う価値観に接することで得られることはたくさんありますが、有名公立小学校となると、家庭環境も経済状況も似てきます」子どもの将来を考えると、できればよりよい教育環境で育っていってほしい。親として、そう思うのは当たり前かもしれません。しかし、「勉強」に重点をおいて有名公立小学校に進学しても、「心の成長」が置き去りにされてしまう可能性もあるようです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年04月18日何事も、“初めて”のときは、なじめるか不安になるものですが、それは小学校も同じ。公立小学校に通うメリットとして、「近所に住む顔なじみの友だちと一緒」ということが挙げられますが、他にはどんなメリットが挙げられるのでしょう?(1)「登下校を一緒にできる友だちがいること」、(2)「放課後に遊べること」、(3)「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」。そう話すのは、教育ジャーナリストの中曽根陽子さん。公立小学校のメリット1●登下校を一緒にできる友だちがいること小学校に上がりたての頃は、まだ交通ルールにも不安があるし、不審者に遭遇することも想定できるため、何かと心配事が多いもの。中曽根さんは、「登下校を一緒にできる友だちがいること」は、メリットのひとつと言います。「小学校は、学区の中で通学路を設けており、多くは通学路ごとに縦割りの登校班を設けていて、集団登下校をする際に利用します。集団登校日以外は、それぞれで通学しますが、低学年のうちは特に、近所のお友達と一緒に登下校をする機会が多いと思います。休みの連絡も、学校に直接連絡するのではなく、連絡帳を近所の友達に預けるようにという学校もありますし、安全面からも、近所に顔見知りの友達がいると安心です」公立小学校のメリット2●放課後に遊べること続いて、2つ目のメリットである「放課後に遊べること」について解説してもらいました。「塾や習い事などで、放課後遊びができなくなってきているとはいえ、子どもにとっては遊びの時間も貴重です。子どもが自分で移動できる範囲に友だちがいるのは、親にとっても安心です」また、最近では、共働き夫婦も増えており、下校後はひとりでお留守番をする子どもも多いのではないでしょうか?そうした家庭においても、誰かと一緒にいる(ひとりではない)ということは、安心につながりそうです。公立小学校のメリット3●親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと3つ目のメリットは、「親同士が顔見知りになりやすく、つながりをつくりやすいこと」と、中曽根さん。これはどういうことでしょう?「子どもが小学生になると、少しずつ子どもの行動半径も広がり、親の目が届きにくくなります。子どもの友だちとその親も一致しにくくなるなか、一緒に登下校する友達はとりあえず、家の場所もわかりますし、親同士もコミュニケーションを取りやすいので、つながりがつくりやすいのではないでしょうか。子育ては自分だけではできないので、地域に知り合いがいて、学校や地域の情報を得たり、困った時に“お互い様”で助け合ったりすることができたら心強いでしょう」実際、2011年の東日本大震災のときには、帰宅できなくなってしまったママが、近所の友だちの家で子どもを預かってもらい助かったという話もあるとのこと。近所のつながりがなければママも子どもも途方に暮れていたかもしれません。私立の場合、電車で通ったり、仲良しだった友だちと離れ離れになったりというのは、よくあること。公立小学校ならではのメリットもたくさんあるんですね。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月19日たとえば私立小学校なら、校風や学力など顕著に差が出ることもあるので比較できる項目はたくさんあります。では、公立小学校の場合はどうでしょう。公立ならば、エリアにかかわらず一律の規定で教育が進められているはずですが、はたして公立小学校の学習レベルにエリア差はあるものでしょうか?『1歩先いく中学受験 成功したいなら「失敗力」を育てなさい』(晶文社)など、数々の教育関連本を手掛ける、教育ジャーナリストの中曽根陽子さんにうかがいました。「内容」に差はなくとも「習得」に差が出ることがある先述のように、公立小学校では一律の規定で教育が進められているかと思いますが、実際のところはどうなのでしょう?「日本の場合は、学習指導要領が諸外国と比べて厳密に規定されているので、全国どの学年でも学習内容が著しくちがうわけではありません」(中曽根さん、以下同)やはり、学習内容に大きな差はないようです。しかし、学習内容は同じでも、「習得」においては、差が出ることもあると中曽根さんは続けます。「特に小学校レベルですと、子どもたちの成長のレベルは個々によって違うので、学習内容の習得に関しては、個人差がでます。たまたま、ある学校は理解度の高い子どもが多い、あるいは反対に少ないといったことは起こる可能性はあるでしょう。それを学区による学習レベルの差とひとくくりにはできないと思います。とはいえ、地域によって特色はあると思うので、教育熱心な家庭が多い地域にある学校は学力が高いという評判が立つこともあります」実際、最近では公立小学校でも教科によって進度別クラスを編成して授業を行ったり、みんなとは違う教室で少人数指導をするなどの「取り出し授業」を行ったり、個別に対応するケースはあるそうです。公立小学校間の学力の差を調べる方法は?では、そういった学力の差を一般の人でも判断できる方法はあるのでしょうか?ネットで検索したり、資料に書いてあったりして、わかりやすくなっていればいいけど…。これについては、中曽根さんは以下のように話します。「地域によっては、全国学力調査の結果を公表しているところもありますが、学力レベルの差が歴然とわかるわけではありません」自分で調べてわかるものではないとなると、学力の差を見極めるには、やはりママ友や先輩ママなどとの情報共有が重要になってくるのかもしれません。また、中曽根さんは以下のようにも話します。「大切なのは、学力レベルだけではなく、それぞれの学校の置かれている状況です。例えば、都心でも少子化で1学年1クラスという学校も珍しくありません。反対に急激な人口増加で教室が足りず、プレハブ校舎になっている学校もあります。個々にメリットデメリットはあるので、学校選択制のある地域でしたら、お子さんのタイプ、家庭の考え方に照らし合わせて、選ぶことが大事でしょう」一校に絞らず、積極的に見学会に参加するなど、自分の足や目を使って、確認することが、もっとも良い手段とも言えそうです。(文・明日陽樹/考務店)
2018年02月17日秋から始まる小学校受験は、合格を目指して1年くらい前から準備している家庭が多いようです。なかでも国立附属小学校は、学費が私立に比べて安かったり、ほとんどかからなかったりする学校もあり人気があります。しかし、だれもが国立小学校を受験できるわけではありません。そんな、意外と知られていない、国立小学校の注意点をご紹介します。■「国立」なのに受験できない?国立附属小学校は各都道府県にあり、地方在住でも受験するチャンスはあります。おもに国立大学の教育学部の附属校として位置づけられていましたが、大学直属に編成されてきています。しかし、学区はエリアや通学時間によって学校ごとに決められていて、その範囲内に住んでいないと受験資格さえ得ることができないことになります。受験のために引っ越したり、子どもが生まれる前から将来を見据えて家を決めたりするママもいるほど。学区の考え方は、学校によって異なります。国立小学校の受験を考える場合は、まずは自宅が学区内にあるかの確認が必須となります。■受験に合格しても入学できない!?国立小学校にも受験があり、試験内容は行動観察や運動試験など、学校によってさまざま。受験前に傾向を知り対策する必要があります。しかし国立小学校と私立小学校の大きな違いは、基準をクリアする能力を身につけても合格できるとは限らないことにあります。なぜなら、公平を期すため国立小学校は抽選を導入する学校が多いから。抽選を突破した子だけが試験に進む学校もあれば、試験後に抽選を行う場合もあります。これに漏れたら、どんなに考査で合格しても、不合格と同じ結末になってしまいます。試験については塾などでも対策できますが、抽選ばかりは運頼み。このため、子どものがんばりを無駄にしたくないと考え、抽選がなく努力が反映されやすい私立校を選ぶママも少なくありません。私が子どものころにも、国立小学校には抽選がありました。わが家は学区内にあったので親は受験を考えたようです。しかし、父も母もくじ引きではティッシュなどの末等しか当たらないほどくじ運がなく…。これでは入学できるはずはないと、受験をあきらめたそうです。■受験番号が早いほうがいいってホント?小学校受験では、「受験番号が早いほうが有利」という説があります。私立校の場合は、その学校に入学したいという熱意を示すためといわれますが、国立の場合はどんな理由があるのでしょうか?国立小学校の場合、よくいわれることが、行動観察などをスムーズにクリアするため。そのため、できるだけ早い番号を確保しようと、親が朝早くから並ぶ光景が見られます。このウワサは本当なのでしょうか? 実際に子どもが小学校受験を経験したママたちの体験談を紹介します。●集団行動で巻き込まれないために「国立校は塾に通う子だけでなく、家が近いからと記念受験する子が少なくないと聞きました。記念受験の場合、受験対策として集団行動の練習をしていないお子さんがいるので、もし一緒のグループになってしまっうと、巻き込まれやすいと塾で教わりました。受験番号が早いほうが本気で受験を考えている家庭が多い傾向にあると言われ、本命ではなかったけど早起きして並びました」(41歳・小学校5年生のママ)●受験番号は月齢順「受付後に受験番号を月齢順に並び変える学校もあるそうで、そんなに気にしなくていいといわれました。それでも、やっぱり気になるので早く並びましたが、抽選に漏れたのでわが子は公立通いです」(40歳・小学3年生のママ)学校によって条件が異なるようですね。志望校の情報を早めに収集して、対策したいところです。■「附属」といってもエスカレーター式ではない大学の附属学校であるならエスカレーター式を期待するところですが、国立の場合はそうではありません。中学入学時はあらたに外部生が入ってくるため、全員が進学できない場合もあります。だから日々の勉強は、とても大事です。在学中に、子どもがほかの中学校に魅力を感じることがあるかもしれません。もし外部の学校を受験をする場合は、内部進学の権利が失われる学校もあるようです。また、附属高校を設けていない学校もあり、その場合は必然的に外部受験することに。志望校がどのような仕組みになっているのか、あらかじめチェックしておきましょう。■授業中に常にだれかにみられている?多くの国立小学校は、教育研究校として位置づけられています。そのため、先生が研修などで不在になる可能性も。また、教育実習や視察なども行われるため、常にだれかに見られている状態で授業を受けることが多いようです。国立小学校出身の知人に話を聞いたところ、「教室に知らない人がいることが多かった」とのこと。最初は気になったものの、次第に慣れてきたそうです。この人に見られた環境での授業は、慣れる子と慣れない子がでるかもしれませんが、えてして子どもは順応性が高いため、あまり問題にはならないかもしれません。ちなみに前述の知人いわく「公立の高校では見学者がいないので違和感があった」とのこと。また、新しい教育を実験する場でもあるので、最新の教育を受けるチャンスがあります。これはほかの学校ではなかなか体験できないことです。国立というだけでブランド化されている現状。お受験を挑戦してみたくなるかもしれません。しかし、それだけを判断材料にするのではなく、子どもの将来を考えたうえで検討したいものですね。
2017年08月12日夏が終わり秋の風を感じるころ、年中さんや小学校3年生の子どもを持つママ達が、顔を合わせれば必ず出る話題なのが「小学校(もしくは中学校)受験をするか、しないか」。受験派は、この頃から本格的な受験準備に入る時期だからです。最近は受験準備のスタート時期もどんどん早くなり、受験塾は増え、知育教材やおもちゃの売れ行きは伸びていると聞きます。子どもが生まれた時から「自分の出身校に入学させたい!」と受験を考えている家庭であれば、迷いなく受験の準備となるのでしょう。しかし、「周囲に受験する子どもが多いから、うちも考えたほうがいいのかな」、「なんとなく公立の教育に不安を感じる」など、受験に対して興味はあっても、迷いや不安が多いという方が大多数でしょう。■「大変な受験」になりやすいのは?この時期から、親子関係の相談では受験関連のことが多くなってきます。その中でもよく聞かれるのが「受験準備は親も子どもも相当負担がかかると聞くので、それに耐えられるのか不安」というものです。わたしのところに寄せられた数々の相談から分析するに、「親子ともに辛くて大変な受験」に陥りがちなのは「子どもの適正より、まず志望校ありき」のケースだと思います。自分の母校だから、親が通いたかった学校だから、自宅から近くて通いやすいから、大学付属でもう受験をしなくてすむから、兄弟がすでに通っているからなど、子どもの適正を見ずに親が志望校を決めてしまう理由はいろいろです。親が通わせたい学校に合わせて受験準備をさせると、子どもの精神年齢(学力ではありません)が受験勉強に追いついていかない場合、親子ともにかなり気持ちが追い込まれるケースが多いように感じます。不安を払拭するために、塾の講座をたくさんとったり、かけ持ちしたり、個別の家庭教師をつけたりとのめり込んでも、かえって子どものやる気を失わせてケンカになり、ますます疲れて「受験はやはり大変だ」という感想だけが残ります。■受験はあくまで子育て方針を確認する一つのきっかけに小学校や中学校受験を考えることは、改めて「どのように子どもを育てたいか」を夫婦で話し合う良いきっかけになると思います。高校受験や大学受験になると、もはや親の介入する余地はほとんどないからです。まずは、子どもの学力を含めた現状を見極め、伸びしろを期待しつつ、子どもに合いそうな学校を探し二人三脚、三人四脚で受験準備を進めれば、結果がどうであっても、机に向かう習慣がついたり、興味の対象が広がったりと、いろいろな意味で子ども自身のプラスになるでしょう。私立校はそれぞれ教育方針や学問に対する理念がありますから、学校説明会などに参加すると、賛同できたり「ちょっと違うな」と感じたりと、親のほうも教育に対する気づきを得られます。そのまま地元の小中学校に進学できるのに、あえて受験するのであれば、親子初の共同作業ととらえましょう。結果より「頑張ったね!」と笑顔で終えられるよう、充実した時間としていただきたいと思います。
2017年07月30日息子が通う小学校の教室を初めて目にしたとき、エアコンが天井についているのを見てびっくりしました。うだるような暑さのなか勉強した自分の小学校時代と比べると、なんともうらやましい限り…。こんな風に比べてみると「昔とはだいぶ違うんだなぁ」と思うことがよくあります。そこで、小学校の今と昔で驚いたことをまとめてみました。■防災ずきんカバー、つくらなくていいの?私が子どものころ「防災ずきん」というものがありました。これは避難訓練の際に頭からかぶるもので、それを収納するカバーを親が手作りしなければなりませんでした。けれど、息子の通う小学校では市から折りたたみ式のヘルメットが支給されており、親がカバーを手作りする必要はありません。私が小学生のときには防災ずきんを椅子に敷いて座っていましたが、今はそんな光景も見られなくなっていました。■まるで大人!? 男の子も女の子も「~さん」づけ教室で先生たちは、「~くん」や「~ちゃん」など男女の区別をつけず、名前に「さん」をつけて生徒たちを呼んでいます。最初にこのことを知ったのは三者面談のときでした。先生が自分の子どもを「~さんはおしゃべりするのが大好きで…」と話している姿に大きな違和感を感じてしまいました…。まるで大人のような呼び方ですね。■給食の白衣は「アイロンがけ」で殺菌!?地味に驚いたのが、給食の白衣にアイロンをかけなければいけないことです。昔は「してもしなくてもいい」だったような気がしますが、息子の通う小学校では殺菌の意味を込めて白衣にアイロンがけをすることになっています。ちょっと面倒ですが、親以上に衛生面を考えてくれていてありがたい…!ほかのママさんに聞いてみると授業の合間にチャイムがならなかったり、1年間を2つに区切って2学期制となっている学校も。地域の不審者情報など情報がメールで一斉配信されるなどの安全対策はこの時代ならでは! 地域によってルールや方針が大きく異なる小学校事情。もうすぐわが子が小学校に入学する、というママは昔との違いをぜひ探してみてくださいね。意外とたくさんあっておもしろいかもしれません!
2017年06月10日小学生のころは忘れ物常習犯だった私が、息子の支援をするのは大変で…出典 : 私は小学生だった頃、忘れ物と宿題忘れの常習犯でした。どこかにメモを取れば良いのに、取ってこない…。メモを取ったとしても、どこに書いてあるのか分からない…。挙句の果ては連絡帳を毎日のように学校に忘れてくる…。そして家に帰ると、宿題のことなど綺麗さっぱり頭から消えているのです。翌日の授業中、先生の嫌味と怒号を聞いて「またやってしまった…明日こそは」と決意します。しかし、またその翌日には、宿題やその他の持ち物のことは綺麗さっぱり忘れてしまっているのでした。そんな私も今では母になり、発達障害の診断を受けた6歳の息子がいます。小学校時代には先生から「忘れ物大賞」をもらって泣いて帰った私が、息子の小学校の持ち物の管理をしなければならないなんて、どういうことになるかは火を見るよりも明らか…という感じでしょう。小学校からの連絡袋の中には、毎日大量のお手紙が投入されています。息子はもちろん、何がなんだか良く分かっていません。その情報を読んだだけでも、私の頭は大混乱になります。「○日までに△を持っていって」「×日までに○と△を持っていって」「宿題はこれとこれで…」と何度も何度も復唱しながら、家の中をウロウロするありさまの私。息子を登校させた後も、「今日は忘れ物ないだろうか」「あれを忘れたかも」と気になってしまい、気がそぞろになってしまいます。発達障害児の小学校生活の支援は、同じ特性を持つ私にとって、苦難の連続だったのです。気が気じゃない私をさらに追い詰めた「連絡帳」の内容とは…出典 : こんな状態で疲弊しきっていた私をさらに追い詰めたのは、連絡帳でした。息子の連絡帳には毎日、忘れ物や持ち物のミスについて必ず記載がされていました。息子が小学校でどんな風に過ごしているかのような情報は一切なく、ただひとこと、「○○を忘れていました」「××のサイズが違います」「◇◇の切り方が違いました」というような言葉だけ。これを読むたびに、私は小学校の頃に先生に叱られて、下を向いているときの気持ちが蘇ってきてしまいました。そのうちに、私は息子の連絡帳を開くのも怖くなってきてしまったのです。「また先生に叱られちゃう…」「どんなに気を付けても、いつも何か書かれている」「私はやっぱりダメな人間だ~」私の心は小学生の頃に逆戻りです。さらに、「私がこんなミスばっかりしているから、息子があんななんだって思われているかもしれない」とあらぬ方向に思考がいってしまいました。毎日連絡帳を見てはガックリとうなだれながら、自分の子を通して、自分の過去を思い出してしまう辛さに苛まれました。連絡帳に落ち込んでいた私。でも励ましてくれたのも、また連絡帳だった!出典 : 息子の連絡帳を見るたびに、過去の自分も今の自分も責められているような気がして落ち込んでいた私。しかし、私は途中で大きな励ましを得ることができたのです。それは、息子の支援級通級が始まったことがきっかけでした。支援級通級が始まると、もう一冊、支援級用の連絡帳を準備するのです。支援級は少人数なので、先生は息子の生活や学習について毎日びっしりとコメントを書いてくださっています。そして、支援級の連絡帳には、「息子くんは今日はこんなことを頑張りました」「この問題は自分で頑張って解きました」「毎日楽しそうに学校に通っています」というような、息子を褒める言葉がたくさんたくさん書かれています。息子の支援級の先生は、「通常級で頑張ってきてるんだから、支援級ではとにかく褒めるんです」とおっしゃってくださる方です。それが連絡帳のコメントにもよく表れています。私は支援級の連絡帳を読んでいるうちに、なんだか「お母さんも頑張ってますね」「息子くんは大丈夫ですから、お母さんも肩の力を抜いて」と言われているような気がして、大きな救いと癒しになりました。通常級の連絡帳を見るたびに自分を責めていた私ですが、支援級の連絡帳を読んで気持ちを取り直すことができるようになったのです。「支援」は親の心をも支えてくれる出典 : そして私は気づきました。「支援」とは、子どもだけではなく、ときに親の自信まで回復させる役割もはたしてくれるのだと。発達障害の子どもを育てていると、実は親も自信を失いがちになります。思うようにいかない育児に振り回され、周囲からの視線を気にしているうちに、どうしても「自分はダメな親だ」と自分を責めるようになります。私のように、子どもと同じ特性がある場合は困難はさらに倍々になります。自分の管理ができないのに、子どもの管理まですることは、そうたやすいことではありません。「支援」とは、「こんな風にお手伝いしたら、こんなことができるようになりましたよ!」というものでもあると思います。自分の子どもが「できましたよ」「頑張りましたね」と言われることで、日ごろ自信を失いがちな親も、活力を得ることができるのです。支援級の「連絡帳」の記録、それは親へのエールでもある。そう捉えると、困難が多い毎日を進んでゆくための新たな活力源が生まれたように感じることができました。
2017年06月01日よく聞く、「小学校は別世界」という言葉出典 : 発達障害のある子どもを育てている親にとって、小学校入学というステージはとても不安なものだと思います。それまで楽しく遊んでいれば良かった幼稚園・保育園の頃と違い、学習という活動がメインとなるのが大きな理由でしょう。また、幼稚園や保育園では手厚い支援をしてもらい、とにかく褒めて育ててもらえていた状態だったお子さんにとって、集団のルールを守ることに重きが置かれている小学校では、息苦しさを感じることが多いのです。幼稚園・保育園ではのびのび楽しくやっていたのに、小学校に入ってから急に自信を失うようになって…というようなお話を、私は幾度となく発達障害児の保護者から聞いてきました。ですから、発達障害のある息子の小学校入学は私にとって緊張感が漂うものでもあったのです。今のところ、息子は小学校の先生たちに手厚く支援していただいているおかげで、毎日楽しく通っています。けれどもやはり、小学校生活のさまざまなことで混乱をしている様子。それは、幼稚園時代にはなかったことでした。トイレに行ってはいけない!?息子の混乱例えば、小学校から帰ってきた息子が、こんな相談をしてきたことがあります。「今日ね、授業中におしっこもらしそうになって。先生にトイレ行きたいです!って言ったんだ。そしたらね…」Upload By モビゾウ「『小学校ではトイレは休み時間に済ませましょう』って先生に言われたの。それなのにね…」Upload By モビゾウ「先生は休み時間に済ませましょうって言ったのに、『はい、じゃあ行ってらっしゃい』って言われたんだよ。意味が分からないでしょう?」なるほど、先生は「本当は休み時間に済ませるのがルールだけど、今日は特別に行ってもいいよ」ということを言いたかったのでしょう。けれども息子は、この「今日は特別に」という部分が先生の言葉から読み取れないのです。先生の言葉をそのまま理解するため、「行ってはいけない」「はい、行ってらっしゃい」という言葉を同時に言われたことに混乱してしまったのでした。Upload By モビゾウさらに息子は、「小学校ではトイレは休憩時間に済ませるってことは、授業中にお腹痛くなったり気持ち悪くなったりしてもトイレに行っちゃいけないのかあ。どうしようどうしよう。お腹痛くなったらどうしよう」と悩み始めたのです。息子の発達障害の特性の一つなのですが、言外の意味を読み取るのが苦手なだけではなく、思考が0か100の両極端に偏りやすいのです。息子は「トイレは休み時間に済ませましょう」という先生の一言を、「具合が悪くても、何があっても、授業中のトイレは我慢しなければならない」という風に、極端な形で解釈してしまうのでした。無数にある集団生活のルール。それを把握することの困難さ出典 : このように、小学校には集団生活を円滑に送るための無数のルールが散らばっています。さらに、そのルールには例外や変更が沢山あるのですが、発達障害児にはそれを把握することがなかなか難しいのですのびのび遊ぶこと、褒められることがメインだった幼稚園時代に比べて、小学校に入ると「こういうルールがあるからダメ」ということが増えていきます。発達障害児は、なんとなく周りとうまくやれる程度にルールを把握するということが苦手です。小学校が別世界というのはこういうことだったんだな、と毎日混乱する息子を見ながら、私もなんとなく理解できたのでした。
2017年04月20日春にお子さんが小学校入学を控え、親子ともにワクワクドキドキしているご家族も多いかと思います。その反面、未知な小学校ワールド。「PTAって大変!?」「親の負担はどれくらい!?」と不安でいっぱいの方もいらっしゃるでしょう。■学校からたくさんのプリント。本当に参加しなければいけない行事はどれ!?小学校に入学してまず驚くのは、持ち帰ってくるプリント類の多さ。校長や学校から出されるもの、PTAから出されるもの、地域から出されるものなど重要なものも、そうでないものも玉石混合で、どっさりと子どもが持ち帰ってきます。その中には、保護者会のお知らせ、講座などのお知らせ、ボランティアのお願い、授業参観など学校への参加を呼びかけるプリントが入っています。できるだけ学校にも協力したいし、子どもの様子も知りたいけれど、働いていたり、小さなきょうだいがいたりすると難しいのが現実。年に数回ある保護者会は、毎回の出席が難しければ、係りや委員を決める最初の保護者会にはできるだけ顔を出し、それ以降のものは調整がつく範囲での出席、などと優先順位をつけるのがおすすめです。■PTAの係りや委員、あなたはどうする?加入が任意であり、加入しない保護者が出てきたことも話題になっているPTA。それでもほとんどの人が加入するのが現状です。考え方や事情によって立場は人それぞれですが、筆者は、公立小学校は学校側だけでできることにも限界があり、保護者の協力が学校生活には欠かせないと感じています。だから、「がんばりすぎず、できる範囲での協力」を心がけています。「がんばりすぎず」というのは、小学校ママ歴も5年近くなり、PTAの仕事というのはやはり「子育て観」が関わってくるもので、子育て観ほど全員一致が難しいものはない、と実感しているからです。特に公立小学校は、「この学校のここが気にいって子どもを行かせている」というわけではないので、ますます価値観はバラバラです。利益の追求という共通の目標を持って動く会社などの組織とは異なり、目標も熱意も集まってくる人もバラバラ。そこで子育て観をぶつけ合うのもなかなか大変なので、「与えられた仕事」をきっちりこなすことや、自分の得意な仕事(例えば書類作成)などで貢献するようにしています。■どうやって「できる範囲の協力」をする!?「働いているから」というのがPTAの仕事の免除の理由にはならなくなってきています。でも、現状平日の昼間をPTAの仕事に割ける人は限られています。それではどうしたらいいでしょう。係りによっては家や土日でもできることも多かったり、特定の時期だけ忙しかったりと働いていても比較的参加しやすいものと、平日の集まりが多くまず難しいものがあります。ただ、表面上はなかなかそれが見えにくく、係りを決める段階でほとんどの人がよくわかっていないのが現状です。係り決めを運任せにするのではなく、リサーチが重要。上の学年にきょうだいがいるママなどに早めに係りや委員の仕事の内容を聞いておき、どの係りや委員なら比較的できるか目星をつけておくことをおすすめします。希望者がいないと、くじ引きやじゃんけんで決められる場合もあるので、大変な係りになってしまうリスクを避けるために、事前にリサーチした比較的やりやすい係りに立候補してしまうのも作戦のひとつです。係りをやると学校の事情もよくわかったり、他学年の知り合いもできたりなど、プラスの面もあります。小学校は、子どもが自分で登下校して、親同士が知り合う機会も園時代よりぐんと減るので、知り合いを作りたい場合は、思い切ってできそうな係りに立候補してみてもいいでしょう。【まとめ:小学校PTAをのりきる 3つのコツ】1)どの係りならできそうか事前にリサーチをしておく2)学校の事情を知りたいならできそうな係りをやってみる3)PTAと仕事は違うと考え、仕事のやり方をそのままPTAに持ち込まないように注意
2017年03月06日小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?出典 : 「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?出典 : 一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。国民は国家に教育を受ける権利を要求できます。憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」出典 : 就学猶予・免除とは、保護者が負っている就学義務に猶予を設けたり、免除を与える制度です。通常、保護者は児童が6歳になった時に所属していた学年の最初の日(つまり6歳になる年度の4/1)から、15歳になった時に所属している学年の最後(15歳になった年度の3/31)まで、児童に教育を受けさせる義務があります。就学猶予・免除を取得すると、その就学義務を負う時期を遅らせる、または場合によっては義務を放棄することができます。ただし、保護者または児童が日本国籍を持っており、かつ日本に住んでいる場合に限ります。例えば、保護者は日本国籍で日本にいるが、児童が海外で学んでいる場合や、児童が重国籍で日本外で教育を受けている場合などは、就学猶予・免除の対象外となります。ちなみに、就学猶予と就学免除の間には、明確な違いはありません。というのも、就学猶予を認められた場合でも、就学義務期間は延長されず、満15歳の時に子どもが所属していた学年の終わりで、親の就学義務は消失するからです。ですので実質、猶予された期間は免除されたことと同じことになります。Upload By 発達障害のキホン日本では明治時代の中期ごろから義務教育の基盤が出来上がり始めました。しかし、当時は障害のある児童が学校で義務教育を受けるための環境はほとんど整備されていませんでした。そのため、障害のある児童の保護者は、就学義務の猶予・免除を受けとなり、結果として児童は教育をほとんど受けませんでした。上のグラフが示すように、第二次世界大戦の直後1945年は、就学猶予者・免除者の人数はとても多くなっています。これは、障害のある児童のための学校、例えば盲、聾、知的、肢体不自由児向けの養護学校は、国が定める義務教育として扱われていなかったという背景があります。そのため保護者が障害のある児童を盲、聾、知的、肢体不自由児向けの学校に通わせる場合、就学義務を果たしたことにはならないが、就学猶予・免除を受けるという形を取っていたのです。しかし、1979年からは、養護学校が義務教育とみなされるようになり、就学猶予や免除制度を利用する必要のある家庭は急激に減っていきました。今日では、特別支援学校、支援学級の整備・充実により、障害を理由に就学義務を果たせず、就学猶予・免除を受けるという場合は非常に少なくなっています。では、現在では、どのような場合にこの制度が利用されているのでしょう。どんな理由なら就学猶予・免除が認められるの?出典 : 保護者は、児童を就学させる義務を負っていますが、例外として、その児童について以下で説明するような理由が認められた場合は、一定手続を経て就学義務の免除を市町村の教育委員会から受けることができます。学校教育法では、就学猶予・免除が認められる理由を、「病弱、発育不完全、その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合」としています。病弱、発育不完全とは、治療や生命・健康の維持のために療養をしなければならず、教育を受けることが困難である場合、学校教育に耐えることができない程度の障害がある場合などを意味します。その他のやむを得ない理由とは、以下のような場合が挙げられます。1. 児童自立支援施設等に入所し、就学ができない場合2. 重国籍者で、将来外国籍を取得することを前提として、在日外国人学校等に就学を希望する場合3. 帰国子女で、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等の措置が講じられている場合4. 低出生体重児等であって、教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、市町村教育委員会が就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合一方、経済的な理由では就学猶予・免除は認められません。学校教育法では、経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童の保護者に対しては、必要な援助を市町村が与えなければならないとされているからです。そのような場合は、就学援助制度を利用できます。就学猶予・免除を受けたい場合は教育委員会の許可が必要です出典 : 前述した理由に該当し、就学猶予・免除を受けたい場合は、在住する市区町村の教育委員会に申し出を出すことが必要です。申し出の際には、就学猶予・免除を受ける理由を証明する書類が必要です。市区町村によっては指定の医師の診断書が必要なこともあります。理由を証明する書類とを参考に、保護者の申し出を教育委員会が審議し、就学免除・免除が認められた場合は許可通知が出されます。Q&A障害のある子どもの就学事務手続の手引就学免除・猶予を利用しても、子どもは中学校を卒業できる?出典 : 就学免除・猶予を利用した場合でも、子どもは、1年または数年遅れて中学校を卒業することができます。保護者が児童に教育を受けさせる義務は、就学猶予を1年受けた場合、子どもが中学校2年生の時になくなりますが、これは保護者の就学義務がなくなるだけであって、引き続き児童は教育を受ける権利を持っています。学校に行かず、不登校やフリースクールに通っている場合は?出典 : 現在、文部科学省の見解では、厳密には不登校やフリースクールの利用では、保護者が就学義務を果たしたことにはなりません。しかし、学校長の裁量などにより、学校外の施設等における学習活動を学校への出席として扱うことができる場合もあります。また、長期の不登校により中学校卒業資格を得られなかった子どもに対する救済措置として、中学校卒業認定試験という制度が存在します。この試験に合格すれば、中学校に通って卒業することができなかった子どもも、高校へ進学することができます。まとめ出典 : 就学猶予・免除は、その制度の確立当初、重い障害がある児童が義務教育を受けられない場合に利用されてきました。その後、特別支援学校や支援学級での教育も義務教育とみなされるようになり、就学猶予・免除を利用する必要のある家庭の数は大幅に減っています。しかし、近年でも、低体重児など、病気や発育不全がある場合に、就学猶予・免除が適応されることがあります。お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて悩まれているご家庭は、こうした制度の活用も選択肢の一つとして参考にしてみてください。
2016年10月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日