小学校初めての保護者会。「ママ友できるかな?」とドキドキしながら参加したところ、すでにママ友のグループができていることに気が付きました。この日は小学校初めての保護者会。「ママ友できるかな?」とドキドキしながら教室の扉を開けたらビックリ! もうすでにママ友のグループができていたのです。開始早々グループができていることに気付き、怖気づくおからさん。しかし、そんなときひとりで過ごしているママを見つけます。勇気を出して声をかけてみたのですが……!?大きく差をつけられまさかの周回遅れ… すでにママ友レースに出遅れ、大きく差をつけられてしまったおからさん。 「負けた……」 しかし、ママ友の輪に入れないおからさんに一筋の希望が見えます。なんとそこには、ひとりで携帯電話をいじっているママが……! チャンスかも! と思い声をかけたのですが、 「? ……はあ」 と返事はしてくれたものの話が続くことはありませんでした。 初めての人に自分から声をかけにいくのは勇気がいりますよね。今回声をかけたママは、ひとりを好むタイプだったのかもしれませんね。みなさんだったら初めて声をかけるとき、どのような話題を持ちかけて話しかけますか? 著者:マンガ家・イラストレーター おから小学生の娘がおり、ほぼワンオペで子育て、家事、仕事をこなしている。マイペースで小心者、人付き合いが苦手。日々の鬱憤や寂しさをSNSで解消しながら、娘のためにママ友を作ろうと奮闘の日々を送っている。「ママ友と付き合わなかったらウチの娘がハブられた」(KADOKAWA)の原作を担当。
2022年06月16日ウーマンエキサイトをご覧のみなさまピンキーです。今年の春から小学生になった息子。一番の心配は給食でした。今回は、幼稚園と小学校での給食(またはお弁当)事情について書こうと思います。幼稚園では給食(またはお弁当)の時間が苦痛で、登園拒否が続いたこともあった息子。先生によっても違いましたが、厳しい先生だと、嫌いな食べ物も食べなければいけない、という圧のようなものがあったようなのです。特に年少の頃、息子は苦手な食べ物を口にすると、吐いてしまうことがあったので、あまり無理に食べさせないでほしいと先生にお願いしたこともありました。息子が通っていた幼稚園は、給食とお弁当が選べる日がありました。お弁当を作るのが大変なので、本当はすべての日を給食にしたいくらいでしたが、息子の強い希望で、どちらか選べる日は、お弁当を作っていました。お弁当なら、息子が食べられる物だけを入れられますし、息子はお弁当が大好きで、お弁当を残すことはほとんどありませんでした。しかし、年長になったある日から、息子はお弁当を残すようになったのです。■楽しみにしていたゼリーを残して帰ってくるようになったこの頃、幼稚園では小学校を意識して、昼食の時間が短くなっていたのです。息子は、甘いものは基本的に何でも大好きで、お弁当のデザートにつけていたゼリーを食べることも、とても楽しみにしていました。それなのに、ゼリーを残して帰ってくるなんて、とても信じられませんでした。「ご飯やおかずを残してもいいから、時間が無くなる前にゼリーは食べなよ?」と伝えていたのですが、やはりお弁当を残すと、ゼリーには手をつけずに帰ってきていました。お弁当を残しているのにゼリーを食べると「まだおかずが残っているのに、デザートを先に食べてる!」と指摘してくる子もいたようです。幼稚園では、デザートは最後に食べるというルールがあったのですね。もちろん、気持ちは分かります。私も家では、デザートはご飯とおかずを食べてから、とよく言っていますから。ただ、息子を見ていると、とても切なくなりました。 ■ついに小学校で給食が始まった!時間内に食べ終われるように、お弁当の量をかなり減らし、ゼリーをつけることもやめました。本人も、その方が気持ちがラクだったようです。しかし、幼稚園でも時間がないと、あまり食べられない息子だったのに、小学校は毎日給食で、一体どうなってしまうのだろう…。そんな不安がありました。ついに小学校で給食が始まり…。苦手な野菜が多く、おかずを残してしまう息子は、やはりデザートを食べられないようでした。給食のメニューを見ても、息子の苦手なものが多そうでした。ひどいときは、牛乳のほか、ご飯しか食べられないんじゃないかと思うような日もあります。もちろん、少しずつ苦手な食材も食べられるようになってほしいと思いますが…。それよりも、給食が原因で“学校へ行きたくない”と思ってほしくありませんでした。食べられない物が多いからこそ、デザートくらいは美味しく食べてもらいたい…。そんな気持ちもありました。「もし、先生やクラスの子から、デザートを食べることで何か言われたら、お母さんが先生にお話するから」と息子に伝えました。後日…。 ■小学校の方が昼食でのストレスは少ない様子息子は目を輝かせながら、学校から帰ってきました。「ご飯とおかずを残しても、デザートを食べていい」と先生が言ってくれたと、とても喜んでいたのです。どうやら、幼稚園よりも小学校の方が昼食でのストレスは少ないようで、息子は毎日、楽しく学校へ行っています。3年間、あまり幼稚園へ行きたがらなかった息子。「幼稚園、行きたくないなー」が口癖のようだった息子。その息子が「小学校行きたくない」とはまだ1回も言っていないことに、正直、驚いています。大人からすると、そんなことで…と思うような小さなことでも、子どもにとっては重大なことだったりするので、幼稚園と小学校での昼食事情も少しは関係しているのかもしれないな、と思ったのでした。
2022年05月26日昨年の4月から就学準備を始めて、ようやく小学校が内定しました。まだ校長先生からの許可が下りただけで、自治体が変わるので自治体での書類が受理されていないのですが、ほぼ決定してほっとしています。世田谷区から川を渡って横浜市に引っ越すかを悩んでいました。奏ちゃんの幼なじみの家族宅から、目と鼻の先に引っ越してきたら? と提案をしてもらっていたのです。ふたり暮らしの私たちにとって、何かあった時に頼れる友人家族がそばにいるのは、奏ちゃんにとっても私にとってもとてもありがたいこと。とはいえ、その地域の特別支援学級が奏ちゃんに合っていないと、引っ越すのも問題なので、家探しと同時に、世田谷区の小学校3校と横浜市の地区の特別支援学級2校を見学に行っていました。世田谷区の小学校でも良さそうな学校があったのですが、結局引っ越さなくては通学は難しく、でも福祉の面では東京都がいい、けれど東京の家賃が高すぎる……などを天秤にかけて、結局横浜市へ決めました。友人宅の近所の2校を見比べて、1校とてもいいなと思った学校がありました。廊下には特別支援学級の生徒の、のびのびとした植物の観察日記が飾ってありました。身の回りの整理を自分ですることも勉強だからと、部屋もとてもきれいに片付けられていました。集中できるように壁に向けて置いてある各自の机の横に、小さな本棚も用意されていました。教室の隅に元家庭科室だったのか、水道と調理台があって、自分たちで育てた野菜を調理して、みんなで食べたりすると聞きました。特別支援学級では理科社会がないのですが、普通級についていけそうだったらその時に加配の先生を頼んで普通級で受けられるように支援してくださるということ、何より、「特別支援学級の子が普通級に週1、2回行って一緒に給食を食べる給食交流ですが、特別支援学級の子が出向くばかりではなく、普通級の子が特別支援学級に食べに来る日があってもいいんじゃないかと話し合っている」と校長先生が教えてくれました。その柔軟な考え方が私たちに合っているのではないか、と思って決めました。入学の為の校長先生との面談に伺った際に、先生のお子さんも支援学校に通っていたと聞きました。先生の特別支援学級の生徒への理解の深さに納得しました。見学した世田谷区の学校では、特別支援学級の生徒の登下校は親の付き添いが必須で、近所に引っ越してひとりで通えるようになったら通ってもいいのか聞いたところ、高学年になってから様子を見て徐々に考えるけど、あまり賛成な感じではありませんでした(もちろん安全面からですが)。ですが、横浜市のその学校は特にそんな話もなく、もちろん安全のため低学年は親がついてないと通学は難しいのですが、集団登校でもいいし学区域内からだったらひとりで通えるようになったら大丈夫、という感じ。校長先生の話を伺っていたら、先生もお子さんをひとりで外を歩かせたことがなくて、18歳の就労の段階で、自治体だかどこかから「今まで何してたの? この子は自分のこと何もできないじゃないですか」と言われて、早く自立に向けて色々やらせればよかったと思ったそうです。きっとそんなことがあったから、広い視野を持って自立へ向けて考えられているのだと思いました。もちろん、練習を重ねないと、なかなか外をひとりで歩かせられませんが、ずっと過保護にもできないのです。先生にも恵まれそうな予感で、あと多少気になっていたのが同級生の人数。特別支援学級の1クラスの人数の上限は8人。私が見学した学校はどこも、全学年合わせて2、3クラスありましたが、同じ学年の子が何人になるかは蓋を開けないと分かりません。1年生2人だけど、3年生は10数人いるなんて学校もありました。他学年の友達ができるのが特別支援学級のいい点でもあり、反対に同い年のクラスメイトが0人なんて可能性もある。「ともだち100人できるかな~」なんて夢のまた夢。さすがに一人は淋しいけど、こればかりはわからないので賭けだな、と思っていたのですが、今のところ、奏ちゃん入れて新1年生は5人いると聞いたので、ほっとしています。次は小1の壁、放課後過ごす場所について書こうと思っています。
2022年01月28日幼稚園や保育園に比べ、子どもの人数も増える小学校。当然、学校行事のスケールも大きくなります。では小学校で開かれる学校行事には、どのようなものがあるのでしょうか。本記事では、学校行事の内容やその目的について解説していきます。小学校で取り組む学校行事の一覧多くの小学校でおこなわれる学校行事は、以下のとおりです。始業式/終業式/入学式/卒業式/音楽鑑賞演劇教室/音楽発表会/林間学校/修学旅行校外学習/身体測定/交通安全教室/運動会/避難訓練学校によって、名称や一部の内容に差はありますが、基本的には上記のような学校行事がおこなわれます。小学校の学校行事は5つに分類される一覧にてご紹介した学校行事ですが、それぞれの行事は文部科学省が定める「小学校学習指導要領」に基づいて開催されます。いずれの行事も5つの項目に沿ったものです。以下からは、各項目について行事名や目的を解説します。1.儀式的行事学校生活に変化や区切りをつけ、新しい生活への動機づけをおこなうために催されるのが「儀式的行事」です。これには、以下のような行事が該当します。始業式終業式入学式卒業式2.学芸的行事学校生活の成果を発表して、さらなる意欲向上に努めるためにおこなわれるのが「学芸的行事」です。具体的には、以下3つが代表的な行事となります。音楽鑑賞演劇教室音楽発表会3.遠足・集団宿泊的行事学校の外へ出ることで生徒の視野を広げ、自然や文化に親しむことを目的に「旅行・集団宿泊的な行事」はおこなわれます。また、公衆道徳や組織のなかで決められたルールについて、深く理解することも同行事をおこなう理由のひとつ。具体的には以下のような行事を指します。林間学校修学旅行校外学習4.勤労生産・奉仕的行事勤労の尊さなどへの理解を深めるとともに、ボランティア活動の精神を養う目的で開催されるのが「勤労生産・奉仕的な行事」です。以下のように、掃除や式典の準備などが該当します。プール清掃大掃除入学式(卒業式)の準備運動会の準備5.健康・体育的行事心身の健康・発達はもちろん、健康保持への理解を深めることを目的に「健康・体育的行事」が開かれます。具体的には、以下のような学校行事です。身体測定交通安全教室運動会避難訓練親にも関係する学校行事は?小学校では、保護者にとってもさまざまな行事があります。代表的なものとして、「授業参観」や「PTA活動」などです。それぞれの必要性について、以下で紹介していきます。授業参観学校での子供の様子を確認できる行事として、保護者も楽しみにしているのが「授業参観」です。せっかくの機会なので、集団のなかでの我が子について、より多くの情報を得たいところ。以下のポイントに注目して、授業参観に参加してみましょう。子供のがんばり子供が仲良くしているクラスメイトクラスを雰囲気PTA関連働くママにとっては、少し負担となってしまう「PTA活動」。しかし、日々我が子と接している教師や、クラスメイトの保護者とコミュニケーションをとっておくことは非常に大切です。最近ではPTAの体制が変わり、働くママでも参加しやすくなっている学校もあるそうなので、マイナスに捉えず参加してみてください。小学校の行事は、親子で積極的に参加しよう小学校でおこなう学校行事について、解説しました。どの行事にも明確な目的があるため、子供には積極的に参加してもらいたいところです。ぜひ我が子が楽しく行事に参加できるよう、後押ししてあげてください。
2022年01月23日小学校からもらってくるプリントは意外と多いものです。どこに置いたかわからなくなった……なんていうこともありますよね。なかには提出しなくてはいけない重要なプリントもあるため、見逃すと大変なことに。今回は、子どもがもらってくるプリントの整理術を紹介します。小学校からのプリントってどんな種類がある?子どもが小学校からもらってくるプリントには、大まかに分けて以下のような種類があります。【年間を通してのお知らせ】年間行事予定表クラス名簿学校生活のルールやマナー通学路防犯マップ災害時や警報発令時の対応についてなど【毎月配られるもの】学校だより学年だより学級だよりほけんだより給食献立表など【不定期に配られるもの】参観日や懇談会のお知らせ季節ごとの行事のお知らせ夏休みなどの長期休み前のルールや手引き音読カードや水泳カードなど親が毎日チェックするカードなどプリントの整理方法毎日のように持ち帰るプリントを、どのように整理すればいいのでしょうか。その方法を見ていきます。プリントは忘れずに持って帰らせる小学校からのプリントを整理するには、全部のプリントを失くさずに持って帰らせる必要があります。それにはもらったプリントを全て入れるため、クリアファイルなどを持たせてみましょう。「プリントをランドセルにそのまま入れたために、底の方にぐちゃぐちゃになって気がつかなかった」ということがないようにするためです。プリントをもらったらすぐにファイルに入れ、そのまま渡すことを子どもと約束しておきましょう。種類や重要度別に分けるもらったプリントにはざっと目を通し、「提出期限がある重要なもの」「給食の献立表などのように見返すことがある保管するもの」「保管しなくてもいい不要なもの」と3種類くらいに分けます。また保管するもののなかには、集金や持っていくものなどが書かれている場合もあります。細かく分けておくと、いざというときに慌てなくて済むでしょう。プリントを置く場所を決めるプリントを分けた後は、それぞれ置く場所を決めましょう。提出期限があるプリントは一番目のつくところに置いておき、カレンダーに期日を書いておきます。また保管するもののなかで何度か見返すプリントも、見やすい位置に置いておくとすぐに手に取ることができるため便利です。保管しないものなかには、本当に捨てていいのか迷うこともあるでしょう。学校行事などで担任の先生に聞くのが一番早いですが、迷う場合は一旦保管しておき、学期末に整理するのも1つの方法です。プリントを整理する場合の注意点重要なプリントだからと、目につきやすい冷蔵庫に貼ってしまい、気がつくと冷蔵庫の一面がプリントだらけになっていませんか?結局どこに何を貼ったかわからない状態になり、一枚ずつ探すことになります。そのため冷蔵庫に貼るのはおすすめできません。例えば手間はかかりますが、カレンダーに書くのがよいでしょう。特に提出期限のある重要なプリントは、ひと目で分かる方法がおすすめです。プリントを整理するのに便利なアイテムプリントを整理するためには、クリアファイルなどのアイテムと使うと便利です。種類ごとに分けたプリントにタグをつけて書類ボックスに入れれば、子どもが複数いても誰のどのプリントがすぐにわかります。また、バインダーなどに挟んでおくのもいいでしょう。提出するプリント以外は、写真を撮って保存できるアプリを利用するもの方法の1つ。画像で保存してしまえばかさばるプリントを処分でき、またいつでも簡単にアプリから内容を確認できるため便利です。ルールを作ればプリント整理は簡単にできる!プリントの整理は子どもが忘れずに持り帰り、渡してもらうところから始まります。「学校から帰ってきたら、プリントはこの箱に入れる」ということから始めてもいいかもしれません。一度ルールを作ればあとは簡単に整理できます。家庭ごとに工夫しながら、子どもに合わせたルールを作ってみましょう。
2022年01月21日ウーマンエキサイトをご覧の皆さま、こんにちは!7歳と3歳の姉妹を育てております、ぴなぱと申します。 前回 は、小学校入学にあたっての心配事のお話を書きました。こども園の先生からも心配してされていた小学校生活。いざ入学し、1年生の2学期が終わった現在の長女の様子はというと…小学校、すっっっごく楽しんでます!それはもう拍子抜けするくらい、こども園時代には考えられないほど、毎日イキイキと登校しています。ひと言で言えば、長女には学校という場所が合っていたんだと思います。基本的に自由度が高く、みんなが楽しめるよう、みんながのびのび成長できるよう静かに見守ってくれていたのがこども園。それは園のいいところだったし、そういう園の雰囲気だったからこそ培われた部分もたくさんあるとは思います。しかし長女にとっては「好きにしていい」と言われると、正解がわからず戸惑う場面が多かったのかもしれません。対して小学校は、時間もやることも明確に決まっていて、目標も正解もとてもわかりやすい。元々新しいことを知るのも好きだったし、コツコツ頑張るのも得意なので、次から次に課題が出る学校という場所はやりがいがあるのかもしれません。 また、こども園の時は「みんなができること」中心でしたが、小学校では「個々が得意なこと」が見えてきます。そのため長女のいいところも、こども園のときよりもわかりやすく評価されるようになった気がします。学校の先生が、そういう細かい部分も見てくれているということにも驚きました。加えて長女が今まで家では見せても外ではあまり見せなかった心配りや積極性を、学校でも見せるようになっていたことにも驚きました。自由だったこども園に比べ、一見ルールに縛られて窮屈に見える小学校の方が、長女にとってはむしろ自己表現しやすい環境だったのかもしれません。 前回書いたように、こども園の頃はお友達より先生にべったりでそれも心配されていましたが、その部分については…先生のことは今でも大好きで、休み時間などは先生を交えて話すことが多いようですが、お友達と過ごす時間も格段に増えました。夏休み明けごろからは放課後毎日お友達と約束をしてきて、近所の公園に遊びに行っています。お友達との関係も良好で、きちんと子どもの世界でやっていけているんだなと安心しています。また、これも前回書いた心配事のひとつ。誰かが怒られる場面が苦手という部分ですが…慣れたそうです。声を荒げるタイプの先生が担任だったらまた違うかもしれませんが、とりあえず今は隣のクラスの先生で耐性ができたようなのでよかったかなと思っています。 最後に、こども園の時の担任だったさくら先生ですが、長女の卒園時に一緒に退職されたので、今はこども園にはいません。そのため小学校で楽しくやっていることを伝えたいと思いつつ、その機会がなかったのです。ところが先日卒園アルバムができあがり、それを受け取りに行った際、久しぶりにお会いでしました。小学校での様子を伝えると涙ぐみながら喜んでくれて、話せてよかったなと思いました。こども園より小学校の方がいいというようなことを何度も書いてしまいましたが、こども園とさくら先生がいてくれたからこそ、現在の小学校生活を楽しめるだけの基盤ができたんだと思います。そのため園で過ごした日々がかけがえのないものだったことは間違いありません。■当時を振り返って思うことこれから小学校に上がるお子さんがいるご家庭では、新しい環境に少なからず不安を感じている方も多いと思います。わが家の長女の場合、その不安は今のところ杞憂で済んでいますが、うまくいかない場合も当然あると思います。でも結局、新しい環境で本人が何に悩むのか・そうなったときどう成長していくのかというのは、入ってみないとわからない部分がすごく大きいんですよね。私自身のことで言えば、入学前は心配なことに気が行きすぎて長女の良い面にあまり目を向けられてなかった気がします。だけど今小学校を楽しめているのは、私が目を向けていなかった長女の良い面のおかげです。親として心配するのは当然だし、あらかじめできるサポートがあるならそれも必要ではあります。しかし子どもの持っている力を信じて見守ることも大切なのかもしれないと今は思っています。
2022年01月20日こんにちは! おにぎり2525です~。今日は「小学校あるある」(!?)なお話です。■例の「持ち物あるある」!ほかにもお菓子の箱とかペットボトル、ラップの芯も取ってありますよ!!突然の「持ってきてー!」にも対応できます! ■しかしのんびり構えていたら…20時ごろにこのお知らせに気づき、慌ててホームセンターに行きました。一般家庭って、子ども用の軍手って常備してるものなの・・・?9月だったので、もちろん虫かごもありませんでした(笑)これはレアなケースだったのは思いますが、これから連絡帳は早めに読むように気をつけます!!
2021年12月17日小学校の入学に向け準備を始めようとしているなら、失敗しないためにいくつか確認しておいた方がいいことがあります。この記事では、小学校の入学準備について押さえておきたいポイントをご紹介します。持ち物の準備は、入学説明会のあとからスタート来年4月に新1年生になるお子さんがいるご家庭では、そろそろ小学校の入学準備を始めようと思う時期ですよね。しかし、小学校の入学準備は意外と失敗してしまうことがあります。だから、小学校に持って行く文具や算数セットなどの準備は、1〜2月に開催される入学説明会のあとからスタートさせるのがおすすめです。小学校入学準備を失敗しないためのポイント文具類は「無地のもの」を準備する基本的に、小学校の文具は無地のものを指定されることがほとんどです。その理由は、授業に集中するため。小学校での新生活をがんばってほしいという気持ちから、入学説明会よりも前にお子さんが好きなキャラクターの文具を一式そろえても、学校では使用できないことがあります。もし、キャラクターの文具をそろえたい場合は、入学説明会で文具類の指定がないか確認してから購入しましょう。文具類は「シンプルなもの」を準備する定規は、無地であっても開くと長くなるタイプなども禁止の場合があります。その理由は、やはり授業に集中するためで、定規で遊び始めて授業に集中できなくなってしまうこともあるからです。だから、文具類はシンプルなものを準備しておくのがおすすめです。きっと必要だろうという理由で準備しない算数セット、防犯ブザーなど、自治体や地域、また卒園する幼稚園や保育園などから寄贈される学用品もあります。小学校によって、絵の具セットや鍵盤ハーモニカなど自分で選んで購入するものと小学校で一括購入するものがあります。2年生以上で使う三角定規やコンパスなども、同様です。だから、きっと小学校で使うからと、前もって準備すると無駄になってしまう場合があります。入学説明会で渡される資料に「入学までに準備してください」と記載されているものを確認してから購入すれば、失敗はありません。名前シール、名前スタンプを準備する小学校の入学後にしなければならないことの中で大変なのが、お子さんの学用品への名前の記入です。油性ペンで名前を書いても消えてしまってまた書くことになってしまうものも多いため、剥がれにくい名前シールがあると便利です。どのサイズのものが必要かわからないと思いますが、鉛筆、消しゴムなどに貼れるサイズのものから、少し大きめのものまで大小いくつかのサイズの名前シールを準備しておきましょう。また、お子さんの名前の油性インクスタンプを用意しておくのもおすすめです。名前シールとスタンプを用意する前は、「ひらがな表記」の指定があるかを確認してから準備しましょう。油性インクは早めに準備しておいて問題ありません。算数セットなどは、おはじきやブロックにひとつずつ名前を書かなければなりませんが、サイズが小さく、直接手書きの方がいいこともあります。箱やケースにはシールが使えるため、負担を減らすためにも名前シールは準備しておくと夜中まで名前書きに追われる失敗もなくなるでしょう。小学校に入ったら、これはダメ、という話をしすぎない親御さんは、お子さんの小学校入学に向けて「小学校では」という話をされることもあると思います。しかし、「授業中は絶対にトイレに行っちゃだめだよ」「給食は残しちゃダメだから、好き嫌いをなくそうね」などと言うと、授業中にトイレに行くのを我慢して漏らしてしまったり、嫌いなものも食べなければと我慢しすぎたりして食事量が減ってしまったりすることもあります。あくまで、小学校は楽しいところ、安心できるところというイメージが持てるよう心の準備をしてあげておくと、お子さんの入学後の失敗が少なくなるはずです。小学校入学準備で失敗しても、ポジティブに考えよう小学校の入学準備では、気をつけていたつもりでも無駄になってしまったり、良かれと思ってしたことが思わぬ結果となってしまうこともあります。しかし、それらはすべてお子さんを大切に思う気持ちの表れです。もし、文具などが重なってしまっても自宅用にしたり、誰かにあげたりと活用方法は多くあります。また、小学校に入ってからのことは、実際に小学校に入学してからしかわかりません。小学校の方針だけでなく、担任の先生の考え方、他児童の状況によって、環境は変わってしまうからです。だから、何が起きても失敗と思わず、そこから修正したり良い面を捉え、お子さんが毎日健やかに楽しく学校生活を送れるようサポートしていけるように考えていきましょう。
2021年11月07日小学校の入学準備には、どれくらい費用がかかるのでしょうか? 入学前に準備するものは意外に多くあります。まずは小学校入学の準備に必要なものとそれらの費用を確認し、資金を準備していきましょう。小学校入学に準備するものの費用は?文部科学省が発表した平成30年度公立小学校の第1学年の年間学習費は350,860円となっています。これは給食費や学用品の購入、習い事なども含めた1年間の支出ですが、入学前にかかる費用はどれくらいなのでしょうか。小学校に入学する前に準備するものと、その費用を見ていきましょう。小学校の入学準備費用は約6万〜12万円ランドセル(約40,000〜100,000円)上履き(約1,000〜2,000円)上履き入れ(約1,000〜1,500円)サブバッグ(約1,000〜3,000円)体操着上下(約4,000円)赤白帽子(約500円)体操着入れ(約1,000〜1,500円)文房具一式(約5,000円)ハンカチ、ティッシュ、ポケットポーチなど(合計約3,000円)小学校入学前にそろえておきたいものは、以上のようなものです。上履きや上履き入れ、体操着入れなどは小学校から紹介される上履きや袋もありますが、指定の店で購入する必要はなく白で運動しやすいものなら良い、体操着が入れられる袋ならなんでも良いという場合もあります。わからない場合は、各自用意したものを使用していいかどうか、小学校に確認してから準備しましょう。小学校・地域によって、必要な学用品地域や小学校によって、通学時の帽子や給食時のランチマットなどが必要になることもあります。また、制服がある小学校の場合は入学準備の費用が大きくなります。校帽(約3,000円)給食袋、ランチマット(約1,000〜3,000円)防災頭巾(約3,000円)制服一式(約15,000〜50,000円)自分ひとりで使える学用品すでに持っているかもしれませんが、準備する必要があるものもあります。お子さんが自分ひとりで開閉できる傘や使った後に自分ひとりでたためる折り畳み傘、ランドセルの上から着れるレインコートなどです。小学校や学童によっては置き傘やレインコートを保管できるところもあり、その場合は保管用が追加で必要となります。水筒を持参する学校もあるため、ベルト付きで斜めがけができるか、保冷・保温などの機能だけでなくひとりで開閉できるかなど使いやすさまで確認し、お子さんに合った水筒を準備しましょう。傘(約1,000〜2,000円)長靴(約1,000〜2,000円)レインコート(約2,000〜3,000円)折り畳み傘(約1,000〜3,000円)水筒(約1,000〜3,000円)登下校の子どもの安全を守る防犯グッズ持っておくと安心なのは、防犯グッズです。防犯ブザーは自治体より支給される地域もありますが、反射板をつけるだけでも冬の帰り道や雨、曇りの日の防犯につながります。防犯ブザー機能もついたキッズ携帯などを契約する場合は、本体費用だけでなく継続的な費用が必要です。防犯グッズ(約1,000〜3,000円)入学式のフォーマル服新1年生となる入学式では、その場にふさわしい服装で祝福してあげたいですね。フォーマル服を普段あまり使う機会がない場合、購入する費用を節約するなら、兄弟姉妹・親戚などのお下がりを使う、友人に借りる、レンタルするなどの方法もあります。フォーマル服は、洋服代だけでなく靴や靴下の費用まで考え予算を決めましょう。入学式用のフォーマル服一式(約5,000〜15,000円)自宅での学習用品そのほかに、学習机や鉛筆削りなど自宅で使用するものを揃える場合は入学準備の費用が大きくなります。値段もさまざまなため長く使うのか、途中で買い換えるのかなど、事前に検討しておきましょう。学習机(約30,000〜70,000円)学習用の椅子(約5,000〜20,000円)学習用ライト(約5,000〜20,000円)電動鉛筆削り(約1,500〜3,000円)小学校入学準備に必要な費用を備えよう小学校の入学前は一度に準備しなければならないものが多いため、かかる費用も大きくなります。しかし、記事中でご紹介した費用はあくまで一般的な価格です。そのため、学校指定のもの以外は低く抑えることができます。小学校入学後も、絵の具セット、鍵盤ハーモニカなど随時費用はかかるため、ある程度の費用を備えておくと安心です。入学準備費用は、お子さんに必要なものは何か、費用をかけたいところ、抑えたいところは何かなどを事前に考え準備していきましょう。
2021年11月04日10月~11月は、小学校入学前の就学前健診がある時期です。いよいよ入学予定の小学校が決まり、気持ちも新1年生へと向かっていくこの季節。お子さんと一緒に学校に必要なグッズなどを揃えながら、お子さんの気持ちがドキドキだけどワクワク、楽しみ! と感じられるようにしてあげたいですね。そのために、秋から小学校入学までのスケジュールを確認し、入学に向け準備を始めていきましょう。小学校の入学準備はいつから?小学校の入学準備として一番早めに始められるものはランドセルの購入ですが、実際に学校から指定される学用品を揃えられるようになるのは入学前説明会が開催される1~2月頃です。小学校入学前には、小学校に入学するために必ず必要な就学前健診や面談があります。また、学童を利用する場合には事前の申し込みと面談が必要です。小学校入学準備にはいつ、どんなことがあるのか、以下の一般的な例を参考にしましょう。4〜12月頃まで:ランドセル購入10~11月頃:小学校就学前健診、面談11〜12月頃:学童の申し込み1~2月頃:入学前説明会2〜3月:小学校提出書類の作成、学用品の準備4月1日:学童スタート自治体や学校によって細かなスケジュールは変わるため、お住まいの地域の自治体の入学案内の資料やホームページなどで小学校入学前のスケジュールを確認しておきましょう。【10月、11月】就学前健診「就学前健診」では、小学校入学に向けて初めて親子で小学校を訪れます。内科、耳鼻科、眼科、歯科などの健診を一通り終えると、校長や副校長との「面談」もあります。もし、お子さんについて何か気になることや配慮してほしいことなどがある場合は、クラス配置に考慮されるよう、このタイミングで伝えておきましょう。また、就学前健診ではお子さんが親と離れて一人で着席をし、簡単なテストを受けることもあります。見通しが立たないと不安になるお子さんには、「お母さんと離れて名前を書いたりするよ」「お母さんは、教室の外で待っているね」などの言葉かけで小学校という場に抵抗感が出ないよう安心させてあげましょう。【11月、12月】学童の申し込み小学校入学後に学童保育を利用する場合は、事前の申し込みが必要です。自治体の情報を調べ、4月からの利用に向けて準備をしましょう。【1月、2月】入学前説明会「入学前説明会」では、小学校の教育理念や筆箱、下敷きなどの文具は無地などのルールのほか、入学に際し必要な学用品の説明があります。体育着や校帽などは小学校指定の店で購入するのが一般的です。この時期は購入が混み合い、代金を支払っても学用品の受け取りが後日になる場合もあるため、早めに購入しておきましょう。また、学校から渡される資料には何時までに登校するなど学校での1日の生活の流れも記載されています。よく目を通し、お子さんが入学してから慌てることがないよう、事前に伝えてあげましょう。1年間のスケジュールもあるので、運動会や遠足、学芸会などのイベントなども調べておけばリュックや水筒、お弁当箱なども早めに準備できます。【2月、3月】提出書類の作成、学用品の準備小学校入学では健康調査票や児童調査票、保健調査票などの個人情報書類を提出します。出生からの記録や健康状態、災害時の緊急連絡先などを細かく記入するため作成に時間がかかります。新1年生の場合は入学前説明会で事前にそれらの書類を渡されることもあるため、手元に届いたらできるだけ早めに作成しておきましょう。学用品は、学校指定のもの以外にサブバックなどデザインが自由に選べるものもあります。お子さんが気に入るものが売り切れる前に購入しましょう。また、購入したらすべての持ち物にひとつひとつ名前を書いておきましょう。小学校入学準備は、スケジュールを確認し早めに済ませよう小学校に入学すると、毎日の連絡帳や学校からのお便り、またお子さんの宿題や時間割に合わせた持ち物の確認などに意外と時間がかかってしまいます。そのため、小学校入学前に準備できるものをしておくだけで、毎日の学校生活がスムーズになりお子さんをサポートしやすくなります。卒園に向けて園の行事やイベントと並行して準備するのは大変ですが、入学準備はできることから早めに済ませ、小学校生活の良いスタートが切れるように整えてあげましょう。
2021年10月27日現在、小学校では35人学級や教科担任制の導入など、大きな転換期を迎えており、多くの都道府県で小学校教員が不足している状況があります。また、2000年前後は、採用倍率が12倍と高い水準だったのに対し、年々倍率は下がっていき、現在は3倍を下回っています。本学は、より良い教員養成を行い、すぐに現場で活躍できる実践力のある教員を輩出したいと考えおります。本セミナーでは、小学校の校長経験もある本学教員の大隅心平教授から、今求められる能力や教員像、そして本学の教員養成についてお話しします。本学には、毎年多くの小学校教諭免許状取得希望者が入学されており、その授業内容やレポートの添削指導は、学生アンケートにて多くの高評価をいただいております。学生と教員との距離が近く、学生に近づいていく星槎大学での学びの検討材料としてぜひご参加ください。■日時2021年10月23日(土) 14:00~15:30■対象小学校の先生を目指したい高校生・大学生・社会人の方など■講師大隅心平 (星槎大学大学院教授)専門分野:学校・学級経営/特別活動/道徳教育/現代社会におけるこども論担当科目:道徳の理論・指導法(初等)/生徒・進路指導論(初等)■参加費用無料■参加方法【STEP1】以下のURLまたはQRコードより申込フォームにアクセスして必要事項を入力して送信。登録されたメールアドレスに案内メールが届きます。申込フォームURL: 【STEP2】メールに記載された「参加URL」をクリック。「Zoom」アプリのインストールができます。詳細はメールにご案内いたします。※すでにインストール済みの方は不要です。【STEP3】参加日当日に「参加URL」を再度クリック。続いての画面で、名前(ニックネーム可)を入力し、「ミーティングに参加」をクリック。その後、音声確認の画面が出るので、「オーディオに接続して参加する」をクリック。これで、受講準備完了です!■星槎大学について本学は2004年に文部科学省の認可を受け開学した通信制大学です。学部は共生科学部のみで、学部内には共生科学、初等教育、福祉、スポーツ身体表現、グローカルコミュニケーションの5専攻を開設しています。「人と人との共生」「人と自然との共生」「国と国との共生」の観点から分野の枠を超えて教育、福祉、環境、国際関係、スポーツ身体表現などの専門科目を横断的に学ぶことが可能です。また、学生は全国に在籍し、年齢層も幅広く10代から90代の方が共に学んでいます。科目総数は300科目以上で、ライフスタイルに合わせて学び方を自由にカスタマイズできるので、自分らしく学び続けることが可能です。■充実した学修サポート体制以下のように皆さんが安心して学べるようにさまざまな学修サポートを実施しています。また、各学生に合った個別の相談ができる環境を整えています。●専門のカウンセラー等が教職員と連携「総合キャリア支援センター」●教員養成に関わる相談・サポート「教職総合支援センター」●一人ひとりに各教員がつく担任制「マンツーマン指導員」●通信での学び方や学修の進め方を案内「学修相談会」●1対1で相談「個別履修相談(学修相談)」●オンラインで教員や学生同士が繋がる「LMS(学修管理システム)」●一人でも学修がすすめられる科目ごとの攻略本(学修指導書)■目指せる教員免許状・資格●幼稚園教諭免許状●小学校教諭免許状●中学校教諭免許状(社会・保健体育・英語)●高等学校教諭免許状(地理歴史・公民・保健体育・英語)●特別支援学校教諭免許状○社会福祉士国家試験受験資格○社会福祉主事(任用資格)○支援教育専門士(履修証明プログラム)○福祉スポーツ指導員(履修証明プログラム)○ピアヘルパー/教育カウンセラー○自閉症スペクトラムサポーター○小学校外国語活動指導者○日本語教師○児童指導員(任用資格)■お問い合わせ2021年10月生としてご出願受付中。入学前のご相談は、随時受け付けております。問い合わせ先星槎大学 横浜事務局 広報部TEL:045-979-0261E-mail: info@seisa.ac.jp 星槎大学HP : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2021年10月02日日本では小学校・中学校での教育は無償で受けられると定められていますが、公立の小学校と言っても、すべてのことにお金がかからないわけではありません。トータルで見ると意外と出費がありますので注意が必要です。公立小学校でも実はかなりの出費がある!日本では小学校・中学校での教育は無償で受けられると定められています。しかし、公立の小学校に通わせると言っても、まったくお金がかからないわけではありません。トータルでみると意外と出費があるため注意が必要です。公立・私立小学校の費用の内訳平成30年に行われた調査によると、小学校1年間にかかる学費の平均費用は、公立が約32万円、私立は約160万円です。学費のうち、給食にかかる費用は同じくらいですが、学校教育費、学校外で活動費で大きく差があります。学年ごとの費用の内訳小学校の学年別にかかった学費の平均値を見ると、公立の場合、もっとも多いのが6年生で約37万円、その次に1年生で約35万円、もっとも少ないのが2年生で約26万円となっています。これは最終学年である6年生は修学旅行があることや、学校外の塾などで費用がかさむこと、最初の学年である1年生は、新しく入学することで、学用品などの諸経費がかかることが考えられます。学費には地域差がある小学校の学費は、全国どこでも同じというわけではないようです。人口が多いエリアの小学生の方が、少ないエリアと比べると、習い事や塾など、学校外教育費が高いと言われています。人口が多い大都市圏の方が世帯収入が高かったり、中学受験をする児童が多かったり、習い事の選択肢が多い等、学校外教育が盛んであることが原因として挙げられます。公立小学校の場合の月々の出費は約1万円未満公立の学校でかかってくる出費は、平均で1万円未満だと言われています。具体的にどういった費用がかかるのか、不安がある場合には制度などを確認しておきましょう。絵の具セットなどの学用品などその都度出費がある毎月必要となる諸経費はおおよそ決まった金額という小学校が多いですが、絵具セットや鍵盤ハーモニカなどの楽器類、書道道具、水着など、学習内容に合わせて必要とされる用具類は、その都度出費があります。家庭によっては学童費用がかかることも共働き家庭など、ご家庭の事情によっては、下校時から預かってもらえる学校や民間の学童クラブや、ファミリーサポートなどの費用がかかることもあり、大きな出費となることもあります。お金に不安のある方は支援制度もさまざまな事情で金銭面に不安がある場合には、自治体などが行っている支援制度を活用することもできます。各自治体による制度は、世帯収入や家族構成によって受けられます。入学時に必要となる費用を実費で支給されたり、無利子で貸し付けてもらえたりなど、内容はいろいろです。あらかじめ就学援助制度を調べておきましょう。学費の出費に備えて計画的に準備していこう公立小学校に通わせていても、意外と出費がかさんでしまいがちです。ご家庭の事情や、地域によっても必要な金額が変わります。事前に情報を集め、必要な費用を計算しておくことで、突然の出費にも対応しやすくなるでしょう。
2021年06月05日小学校受験を考えているご家庭は、早めに準備を始めた方が安心です。とはいえ、小学校受験を受けるかについて迷っている方も多いかもしれません。ここでは、小学校受験のメリットと対策についてご紹介します。小学校受験にはどんなメリットがあるの?子どもが小さいうちは、勉強よりも遊ぶことを大切にしたいとお考えの方もいるでしょう。反対に、小学校受験に備えて、勉強に力を入れたいと考えている方もいます。それぞれの価値観で判断すればよいのですが、小学校受験をすることのメリットも知った上での判断が大切です。子どもにとって適切な環境を選べる小学校受験をするメリットの一つに、子どもに合った環境を選んで勉強ができることが挙げられます。人はそれぞれ性格も違いますし、得意なことや苦手なことも異なります。また、勉強に対する考え方も、家庭によってさまざまですで、早いうちから子どもや親の考え方や価値観に合っている場所で勉強できることは大きな魅力です。教育サポート体制が手厚いしっかりとした教師サポートがあるのも、多くの私立小学校の魅力です。中学校受験に対する準備があり、早いうちから自然とその感覚になれるようなところもありますので、受験を考えている子どもにとっても勉強がやりやすいことでしょう。小学校受験はいつから始めればよい?家庭によって、小学校受験の対策を開始する時期に違いがあります。なかには、早いうちから対策を始める家庭もあるようですが、子どもの様子を見ながら無理なく始めるのがストレスなく続けられるコツだと言えそうです。ポイントは、大人との受け答えがちゃんとできるようになっているかどうかです。ただし、難関校を目指すならさらに早めに始めた方が合格につながりやすいです。早期から始めることが大切小学校受験対策は、子どもによって始めやすい時期が異なりますが、遅くとも年中の夏休み明けくらいからは開始した方が安心です。なぜなら、受験の日まで丸1年間を使って対策ができるからです。また、早めに始めることで、子どものモチベーションを早期に高められるメリットもあります。余裕を持った育児は親の成長にもつながる初めて子育てをしている方もいると思いますが、小学校受験対策以外でも初めて経験することが多く、悩むことも少なくないでしょう。余裕を持って小学校受験対策を始めれば、子どもや親も安心して準備できます。親がどっしりとしていれば、結果的に子どもも安心して受験対策に向き合えます。小学校受験はどんな対策をすればよい?規則正しい生活習慣と正しい言葉遣いができるようになることは、必要不可欠です。他にも小学校受験の対策ポイントがあります。学習面の対策小学校によって、テスト内容に違いがありますが、話を聞いて正しく記憶できるか、論理的に考えられるかといった問題が多い傾向があります。ペーパーテストや口頭、指示行動など学習面においてのテストがたくさんあります。運動スキルの対策運動テストもあり、走ったりボールを投げたりなど、いろいろなところをチェックされますので、スムーズにできるようにしておくことをおすすめします。受験は親子で楽しく進めていこう子どものためにも、小学校受験が苦痛にならないことが大切です。家族で協力しながら、ゆとりを持って、合格を目指していきましょう。
2021年06月05日今年の小学校の行事はどうなるの? 新型コロナウイルスの変異ウイルスによる新規感染者数の増加により、5月末までの緊急事態宣言延長が発表されました。これから予定されている小学校の行事は、コロナによってどう変わるのでしょうか。今回は、コロナで変わる学校行事についてご紹介します。コロナ緊急事態宣言中の小学校の行事について小学校の行事には、運動会、遠足、学芸会、音楽会、展覧会、移動教室、体験学習、学習発表会、保護者会、学校公開など、1年間を通して多種多様な行事が予定されています。しかし、国の教育活動指針によると、コロナの緊急事態宣言中は「感染症対策を講じてもなお感染リスクの高い学習活動は一時的に停止すること」とされています。では、このコロナの感染症対策を講じても、感染リスクが高い小学校の活動にはどのようなものがあるのでしょうか。コロナ感染リスクの高い小学校行事国が示す各教科における「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習活動」には、以下のような活動が挙げられています。・各教科等に共通する活動として「児童生徒が長時間、近距離で対面形式となるグループワーク等」及び「近距離で一斉に大きな声で話す活動」・理科における「児童生徒同士が近距離で活動する実験や観察」・音楽における「室内で児童生徒が近距離で行う合唱及びリコーダーや鍵盤ハーモニカ等の管楽器演奏」・図画工作、美術、工芸における「児童生徒同士が近距離で活動する共同制作等の表現や鑑賞の活動」・家庭、技術・家庭における「児童生徒同士が近距離で活動する調理実習」・体育、保健体育における「児童生徒が密集する運動」や「近距離で組み合ったり接触したりする運動」小学校で感染リスクが高い活動小学校の学習活動での具体例です。・グループや少人数等での話し合い・理科の観察や実験・音楽の歌唱の活動や管楽器(リコーダー等)を用いる活動・家庭科における調理実習・体育における身体接触を伴う活動(マット運動、球技におけるゲーム、武道における攻防など)感染症対策を講じてもなお飛沫感染の可能性が高い活動は、中止されます。そのため、音楽会や運動会は基本的に開催することが難しいと言えます。また、・遠足・生活科見学・社会科見学・地域めぐりなどの校外活動も集団で密になるため難しくなります。・修学旅行・移動教室・自然体験学習などの宿泊を伴ったり十分に清潔な環境を保てない屋外で行われる小学校高学年向け行事も、不要不急の外出を控えるコロナ緊急事態宣言中は実施が難しくなります。では、コロナ緊急事態宣言が発令されていない区域では自由に小学校行事が開催されるのでしょうか。コロナの小学校の行事はどうやって決まる?小学校の行動基準は「感染レベル」によって判断緊急事態宣言が発令されていない場合、小学校の行動基準となる地域の感染レベルは感染状況を示すステージⅠ〜Ⅳをもとにレベル1〜3の3段階に分けられています。レベル1・・・ステージⅠレベル2・・・ステージⅡ〜Ⅲレベル3・・・ステージⅢ〜Ⅳ感染状況を示すステージⅠ〜Ⅳは、「医療のひっ迫具合」「療養者数」「PCR検査の陽性率」「新規感染者数」「感染経路が不明な人の割合」の5つの指標によって判断されます。感染レベルを決めるのは地方自治体と学校コロナ感染レベル1~3のどこに該当するかは、地域のまん延状況や医療提供体制等の状況を踏まえ、地方自治体の衛生主管部局と相談の上、学校の設置者において判断することとされています。また、この考え方はコロナ緊急事態宣言中の区域だけでなく「まん延防止等重点措置を実施すべき区域」でも同じです。コロナ感染レベルに応じた小学校の教育活動実施が求められています。コロナで変わる小学校行事コロナと共に暮らす生活の中では、小学校行事は感染のリスクが高い活動は基本的に避けることが求められています。そんな中、自治体や小学校も工夫を凝らし小学校行事を開催しています。コロナでも小学校行事の運動会は実施可能運動会等の実施に当たっては、3つの密を避けるよう、実施内容や方法について工夫が求められています。午前のみなどの短時間開催学年別運動会テント・レジャーシートなどの使用制限児童や保護者による応援の制限参観する保護者人数の制限飲食の制限入口と出口の指定マスク・ソーシャルディスタンスの徹底など、学校側もさまざまな制限を設けながら子供たちのために運動会を開催しようと試みています。また組体操や玉入れなど、密集する運動や、近距離で組み合ったり接触したりする場面が多い競技などは行われないこともあります。地域の感染状況等によっては、運動会の延期など実施時期をずらしたり、中止という対応を取る場合もあります。コロナで行われる学芸会・音楽会の例コロナだからと言って、学芸会や音楽会への小学校行事がまったくなくなるわけではありません。学校によっては、録画したものを保護者に公開したり、オンライン開催が取り入れられているところもあります。保護者会なども同様です。小学校行事を開催するために「3つの密(密閉・密集・密接)」を避ける「人との間隔が十分とれない場合のマスクの着用」「手洗いなどの手指衛生」など、小学校では「新しい生活様式」を導入し基本的な感染対策を継続しつつ、地域の感染状況を踏まえ、可能な限り、子供たちの思い出に残る小学校行事の開催に向けて取り組みが行われています。コロナでも開催される小学校行事を喜ぼう近くで子供の晴れ姿を見れないことは残念ですが、世界的にコロナ終息の兆しがまだ見えない今は、今後も小学校の行事についてこれまでとは異なる新しい開催方法が取り入れられていくはずです。子供たちには「すてきな姿を見せてくれてありがとう」「カッコよかったよ」と肯定的な言葉かけを続け、心身ともに安心して健やかに成長できる環境を整えてあげましょう。※参考:
2021年05月12日「もう小学校入学、何も準備していない!」と慌てることがないよう、小学校入学準備はスケジュールを立てて計画的に進めていく必要があります。お子さまの成長に合わせたおすすめの1年プランを紹介しますので、ぜひ参考にして万全の準備を整えましょう。時期ごとに買うものも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。小学校入学準備は1年前からがおすすめ年々、ランドセルの販売時期が早まっています。ニューモデルの発売は4月~8月ごろが一般的なので、1年前から売り場をチェックするようにしたいものです。ランドセルが早めに決まると、お子さまにも「小学校に入学する」という意識が生まれ、生活態度などにも変化が見られるかもしれません。「早寝早起き」や「じっと座って話を聞く」などの小学校入学に際して必要な生活習慣も、1年前から徐々に準備させる必要があります。年長さんになったら、小学校入学を意識した生活にシフトしていきましょう。小学校入学準備スケジュール1年間の大まかなスケジュールを紹介します。無理のない範囲で、お子さまと準備をしていきましょう。【前年4~8月】ランドセルと生活習慣ランドセルのチェックと購入、新たな生活習慣の練習は1年前を目安に始めるようにします。45分程度はじっと座ってお話を聞けるようにするだけでなく、朝ごはんは毎日食べることやひらがな・カタカナの練習も始めていきましょう。【前年9~10月】就学前健診入学の半年前になると、就学前検診の案内が自治体から届きます。区域の学校が健診会場のことも多いので、通学準備も兼ねてお子さまと出かけましょう。【前年11~12月】学童の申し込み小学校入学後に学童保育を利用する場合は、入学前年の11~12月ごろに申し込みを行います。学童保育によっても申し込みの時期が異なるので、事前に調べておきましょう。【1~2月】入学前説明会入学の2~3か月前になると、入学予定の学校から入学前説明会の案内が届きます。体操服やお道具箱の注文や、家庭で準備するものについての説明もありますので、忘れずに参加しましょう。【3月】卒園式・学用品他の準備3月に入ってから、学用品等、入学前説明会で記された内容のものを購入しておきます。持ち物すべてに名前をつけ、落とし物に備えておきましょう。卒園式や入学式の服装の準備も必要です。サイズや好みに合った服を購入するためにも、できれば早めに準備しておきましょう。小学校入学準備は万全のスケジュール管理でお子さまの人生においても、小学校入学は大きな節目となります。万全のスケジュールで備えておくと気持ちにも余裕が生まれ、より一層楽しみに入学を待つことができるでしょう。ぜひお子さまと一緒に楽しみながら準備をしていきましょう。
2021年03月20日小学校の子供がいる家庭で、転勤などによって転校する場合に悩むのが引越しのタイミング。仕事の都合であれば致し方ないとはいえ、できるだけ子供にとって負担のかからない時期を選びたいですよね。そこで本記事では、小学校に通う子供が転校する場合の3つのタイミングと注意すべきことについて説明します。小学校の転校はどの時期がベストなの?小学校で転校するタイミングは、次の3つが考えられます。子供が進級するタイミングなんらかの事情でどうしても転校をしないとならない場合は、子供の進級に合わせて転校するのがベストでしょう。転校先でも、クラス替えによって新しい友達と1年がスタートする時期です。年度途中の転校よりも、新しいクラスに馴染みやすいでしょう。夏休みや冬休みなどの長い休みの間夏休みや冬休みなどの長い休みの間に転校することもひとつの選択です。休み期間なので、子供の学校を気にせず引越しの準備や片づけに集中できます。親のほうも余裕をもって子供に寄り添ってあげられるでしょう。さらに通常であれば、小学校の2学期は運動会などで行事が多い学期。転校しても、友達になるキッカケがたくさんあり馴染みやすいでしょう。大きな行事の後転校時期が転校先の発表会や運動会の直前だと、子供にとって大きな負担です。子供の性格にもよりますが、新しい場所に慣れるのはかなりのストレス。ましてや、自分だけが満足に練習していない行事に参加しなければならないのは居心地が悪いものです。夫が先に新天地へ行き、ママと子供は後から行くなど配慮してあげましょう。低学年の引越しで注意すべきこととは子供が低学年であれば柔軟性が高く新しい環境に慣れやすいといえます。転校先の子供たちも、新しい友達に興味を持ち面倒をみてくれるでしょう。ママやパパも積極的に地域のコミュニティに参加するようにすると、家族ぐるみで新しい土地に早く慣れることができます。また勉学の面においても、低学年ではそれほど差が出る時期ではないのでついていけないという状況もほとんどありません。卒業までいっしょに過ごす時間も長く、転校先でも新しい友達とたくさんの思い出を作ることができます。高学年の引越しで注意すべきこととは高学年ともなると、仲良しグループがすでに出来上がっていることがほとんどです。とくに男の子と比べて女の子は、仲間意識が強いため馴染むのに時間がかかることもあるでしょう。さらに修学旅行など大きなイベントをいっしょに過ごしていないと、仲間意識が薄いまま卒業ということもありえます。勉学の面でも、転校先が進学校であれば勉強の進みも早く追いつくのが大変ということも。子供が高学年の引越しは家族の配慮が欠かせません。早く馴染めるようにスポーツクラブに入ったり、友達を遊びに誘ったりと積極的に働きかけることが大切です。小学校の転校は子供の気持ちが大切新しい場所への転校は、親子ともどもストレスがかかります。とくに子供は学校の友達関係が非常に重要なので、早く新しい学校に馴染めるようにサポートしてあげることが大切です。なるべく子供の気持ちに寄り添ってあげましょう。
2020年12月21日小学校教諭のぽんた(@Pontamama12345)さんは、ある日学校で起きたエピソードをTwitterに投稿。対応に反響が上がっています。職員室で仕事をしていた、ぽんたさん。すると、事務職の人から声をかけられました。「ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭にいます。対応できる人がほかに誰もいないので、お願いします」校庭にいたのは、変形した学ランを着て眉毛のない大柄な中学生でした。ぽんたさんは、「男性の先生が戻ってきたら、ヘルプをよろしく」と頼んで中学生に声をかけることに。「おーい、まだ在校生がいる時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!で、きみ、誰?」すると、男子中学生は「なんだよ、教え子の顔を忘れたのかよ」と返してきました。男子中学生は、ぽんたさんの教え子ではないものの、この小学校の卒業生だったのです。ぽんたさんは、「直接は教えてないでしょ、同じ学年だったけど。3年前は声変わりしてなくて小柄で眉毛もあった○○くんだなんて、担任の△△先生でも分からないよ」と告げます。風貌は変わってしまったものの、男子中学生が小学校に通っていた時のことはしっかりと覚えていたのです。小学校を訪れた理由をいわない男子中学生。「特に用がある訳じゃない」とはぐらかしていましたが、ぽんたさんは男子中学生に質問をしていきます。「中学校、行ってる?その格好で校舎に入れてもらえてる?」「給食は食べたの?」「遅刻して給食に間に合わなくて食べ損ねた?」どの質問にも回答しない男子中学生。ぽんたさんは、その様子を見てこのように続けました。「先生が残業用に買ってあるおにぎりがあるから、あげるよ。在校生に見られないように、こっちに来て食べなさい」実は、ぽんたさんは「困った時は街をうろつくんじゃなくて小学校に来なさい」という言葉を、卒業生に贈っていたのです。男子中学生は何もいいませんでしたが、困ったことがあったのでしょう。とりとめない話をしたあと、男子中学生は中学校へ戻っていたといいます。ぽんたさんは、「またおいでね。困った時じゃなくてもいいからさ」と声をかけて送りました。空き(事務)時間「…ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭に」管理職ほか誰も居ないので対応して下さい、と事務職。変形の学ラン。眉毛無し。大柄。男の先生が戻ってきたら、ヘルプよろしく。「おーい、まだ在校生が居る時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!で?きみ、誰?」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 投稿を読んだ人たちからは、たくさんのコメントが寄せられていました。・男の子は、心が軽くなっただろうな。先生にしかできないことですね。・読んで涙が出てきました。心のよりどころがあってよかった。・心が温かくなった。こんな素敵な先生に出会いたかったです。・めちゃくちゃいい話。当事者じゃないけど感謝したい。ぽんたさんが「その格好はダサすぎるよ」と男子中学生にいうと、初めて笑顔を見せたといいます。男子中学生は、小学校を卒業したあと家庭の事情に悩んでいたものの、弱みを見せたくなく、虚勢を張っていたのだとか。しかし、それは本当の自分ではないことに、苦しんでいたようです。「小学校で自分に戻れるなら、傷を癒せるなら、遠慮しないで。パックご飯と梅干しとインスタント味噌汁は常にストックがあるからね」と優しい言葉を送ったぽんたさん。今回の対応について、「子供の居場所を作るのは市と、市の教育委員会の方針なので、私が特別なことをしたつもりはありません。ほかの教諭も同様のことをしたはずです」とコメントしています。「居場所がある」ということだけでも、子供にとっては安心の材料となるでしょう。困った時に、手を差し伸べられるような環境を作りたいですね。投稿全文はこちら空き(事務)時間「…ぽんた先生…どこの子か分からない子が校庭に」管理職ほか誰も居ないので対応して下さい、と事務職。変形の学ラン。眉毛無し。大柄。男の先生が戻ってきたら、ヘルプよろしく。「おーい、まだ在校生が居る時間だから校庭に入ってきてはダメだよー!で?きみ、誰?」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「なんだよ、教え子の顔を忘れたのかよ」「直接は教えてないでしょ、同じ学年だったけど。3年前は声変わりしてなくて小柄で眉毛もあった○○くんだなんて担任の△△先生でも分からないよ」「なんだよ、分かってるんじゃねえか」「そうかなと思ったけど、あまりに変わってて自信なかったんだよ」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「卒業以来じゃないの。どうしたの△△先生を訪ねてきたの?」「別に。特に用がある訳じゃない」3年ぶりに小学校に来てるのに?「…中学校、行ってる?その格好で校舎に入れてもらえてる?」「…」「給食は食べたの?」「…」「遅刻し過ぎて給食に間に合わなくて食べ損ねた?」「…」— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「先生が残業用に買ってあるおにぎりがあるから、あげるよ。在校生に見られないように、こっちに来て食べなさい」いいんだよ、正解だよ。「困った時は街をうろつくんじゃなくて小学校に来なさい」卒業生に贈った言葉。覚えていてくれて思い出してくれて、ありがとう。— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 「またおいでね。困った時じゃなくてもいいからさ」「先生、変わってるよな」「そう?きみほどじゃないと思うけど?言わせてもらうけどその格好はダサ過ぎるよ」やっと笑顔を見せた彼。街中の「先輩」を頼らず小学校を頼ってくれてありがと。精一杯の虚勢を張っている彼。何があったんだろう— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 好きなアイドルとかYouTubeの話とか、とりとめない話をしてこのあとどうする?と尋ねたら「中学校に顔出す」と。「じゃ、本当に顔出したか、中学校の先生に確認の電話入れるからね」「いいよ」本当に彼は中学校へ戻っていた。小学校を卒業したあと家庭的に色々あって悩んでいたけど弱みを— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 見せたくなくて虚勢を張って。でもそれは本当の自分じゃなくて、苦しんで。またおいで。小学校で自分に戻れるなら傷を癒せるなら遠慮しないで。街をうろつくんじゃなくて小学校においで。パックご飯と梅干しとインスタント味噌汁は常にストックがあるからね。— ぽんた (@Pontamama12345) November 28, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年11月29日私が小学校で1年生の担任をしているときに、保護者からよく相談されていたのが「宿題」に関してです。小学校に入ったばかりのころや新学年になった初めのころは張り切って取り組んでいても、だんだんとやるのを嫌がったり、忘れてしまったり、後回しにしてしまったり…ということが出てくるものです。今回は、宿題の対策と取り組みについてお話しします。低学年の宿題は家庭学習の定着が目的1年生の宿題は、ひらがなの練習、運筆、音読、数字の書き取り、簡単な計算練習といった内容が多いと思います。高学年や中学生のようにやっておかないと授業についていけない…なんてことはなく、やってもやらなくても授業内で十分理解できる子がほとんどです。では、「なぜ宿題が出されるのか」というと、家で勉強をする習慣をつけることが目的です。学年が上がるにつれて、勉強の内容が難しくなり、予習や復習が必要になっていきます。そのときに家庭で学習することが当然になっていると、自分でどんどん勉強を進めていけるようになります。この習慣は、一朝一夕には身につきません。そのため、低学年のうちに短時間から練習しておくのがいいとされています。なので、1年生の宿題の内容自体はそんなに難しいものではなく、自分の力でできるものが中心です。宿題についてのルールは自分で決めさせる宿題は先生との「約束」「やりなさいと言わないと、一向にやらないんです」「毎日、宿題をやるやらないでケンカになってしまいます」そんな相談をよく受けました。毎日そんなやり取りをしていると、子どもも大人もストレスになってしまいますね。まず、「宿題は先生との約束である」ということを説明しましょう。1年生は1週間先、1か月先…という見通しは立てるのが難しいですよね。とはいえ、社会に出れば書類やレポートなど定められた期限までに提出を求められます。その練習として、「次の日までにこの宿題をやってくる」と先生と約束をし、それを守り、期限内に提出することを繰り返していくのです。子どもの考えを尊重しましょう次に、宿題についてのルールを一緒に決めます。一方的に親が「ゲームは宿題が終わってから!」「宿題が終わるまでは遊びに行くの禁止!」などと決めてしまうと、子どもは納得していないので、そのルールを守ることを渋ります。そして親は守らせるために必死になり…ということになりかねません。ルールは子ども主体で決めるのがいいと思います。「宿題はいつやるの?」と聞いて、子どもの考えを尊重します。「おなかがすくとできないから、おやつを食べたらやる」「すぐ終わる宿題だから、夜寝る前にする」「今日は友達と遊びたいから、帰ってからやる」など、子どもなりに考えられると思います。寝る前なんかにしたら、眠くなってできないじゃないか、遊びに行ってからだと忘れてしまうのではないかなど、大人は先を見通してやきもきしてしまうものですが、失敗も含めて、どんどん経験させましょう。サポートは子どもから求められたことだけをやる時間を決めるには、「〇時からやると時間を決める方法」と「〇〇が終わったら(帰ってきたら、夕飯が終わったらなど)とタイミングを決める方法」があります。どう手伝ったらいいかを確認し、言われたことだけ手伝いましょう。タイマーをセットしておいてあげる、忘れていたら1回だけ声をかける…といったように。宿題の時間になったら、親も近くに座って、一緒に過ごしましょう。子どもの勉強を見張るのではなく、自分も本を読んだり、家計簿をつけたり、これを機に資格の勉強をするのもいいですね。もしやらなかったらどうなるかも経験させるそれでもやらなかったら、しつこく声をかけるのではなく、忘れたらどうなるかを経験させましょう。先生に怒られてしまうかもしれません。休み時間にやるように言われるかもしれません。放課後に残ってやることになるかもしれません。次の日の宿題に前日の分のものがプラスされるかもしれません。宿題を忘れたことでどうしようとドキドキするかもしれません。一方でちゃんとやってきたクラスメイトは、先生に褒めてもらえるかもしれません。そして、休み時間は最初からお友達と遊べることでしょう。そういったことを経験したり、先生と忘れないためにどうしたらいいかを話し合ったり、自分でも考えたりしながら工夫して、家庭学習の習慣がついていけばいいと思います。できたときはそれを認める声かけを「今日は自分から宿題をやることができたね」「ひらがなが丁寧に書けたね」「毎日やっているから、音読が上手になったね」など、できたことを認める声かけをしていくと、子どものやる気が引き出されると思います。量が多いときは相談してみるのも一生懸命やっているのに、宿題に時間がかかってほかのことをする時間がないというときは、その子にとって宿題が多すぎるのかもしれません。家庭学習の目安は「学年×10分+10分程度」と言われていますので、1年生は20分ほどです。遊びながらダラダラやっているわけではなく、頑張ってやっているのに、1時間も2時間もかかるようであれば担任の先生に相談してみてもいいと思います。ただ、そのときに「先生の出す宿題の量が多すぎます!」と批判的に言ってしまうと、よかれと思って出している先生はショックを受けてしまいます。そこで、「宿題を一生懸命やっているのに2時間もかかり、寝るのが遅くなってしまいます。どうしたらいいでしょうか」というように、困っていることを具体的に伝えてみてください。当然ながら、宿題は子どもを苦しめるために出しているのではなく、学力をつけてほしいと願って出しているものです。上手につきあって、家庭学習の習慣を身につけ、将来につなげていけるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2020年09月24日幼稚園や保育園では毎日の送り迎えのときに先生と顔を合わせますが、小学校は基本的に一人で通学。学校の先生と顔を合わせる機会はあまり多くありません。私は元小学校教諭のため、まわりのママから「小学校に入学したら、担任の先生への連絡や相談はどうすればいい?」とよく聞かれます。そこで今回は、私の経験からこうしてもらうとスムーズだったなという事例をお伝えします。なお、学校によっては連絡の仕方が決まっている(電話は〇時~〇時の間でなど)こともありますので、学校のルールをまずは確認してみてくださいね。緊急の連絡以外は連絡帳が基本ですお休みの連絡、体調のこと、服薬のこと、先生へお願いしたいことは基本的には連絡帳に記入しておきます。「お腹の調子が良くないので、給食の牛乳はやめておいてください」「昨夜から咳が出ているので、体育や休み時間の外遊びは様子を見てください」「花粉症のため、ゴーグルを着用しています。」などの健康面での相談や、「学校からのお便りを持ち帰ってきません」「国語の教科書を失くしてしまったようです」という、ちょっと見てほしいこと、「夏場の水分補給のため、水筒を持たせても大丈夫でしょうか」といった確認事項など、なんでも書いて大丈夫です。ですが、授業をし、生活指導をし、休み時間に一緒に遊び…なんてやっていると下校までの時間はあっという間。返事がそっけないものでも、押印だけでも、しっかり見ていますので、気にしないでほしいと思います。お友達とのトラブルのときは少し様子をみてほしい程度のトラブルのときは、手紙に書くのをオススメします。連絡帳は不特定多数の人の目に触れることがあるので、読まれても問題ない内容のみにした方が無難です。こみいった話で電話で話をしたいときは連絡帳で一言断っておくとスムーズです。その際、「お話があるので、今日の放課後、電話いたします」と書いてあると、その日一日先生は「何の話だろう?」とそわそわして過ごすことになりますので、「休み時間の過ごし方についてご相談があるので、放課後電話いたします」「〇〇くんとケンカをしたようで、学校での様子を教えていただきたいです」「給食がイヤだと泣いています。相談したいので、〇時ごろ連絡します」などと、簡単に相談内容を書いておくと、事前に話を聞いたり、その日一日の様子を見たりできて、話がスムーズに進みます。面談をお願いすることもできます電話ではなく、直接先生とお話しした方が話しやすいこともありますね。しかし事前連絡せずに行くと、せっかく行ったのに会議をしていたり、出張に行ってしまったりして対応してもらえないこともあります。連絡帳や電話で来校することを伝えてから行きましょう。面談は学年主任の先生や、副校長先生などが同席する場合があります。ベテランの先生方が経験や知識からアドバイスをしてくれますので、気構えず、相談してみてくださいね。「子どもたちに学校生活を楽しんでほしい!」という思いは、親も先生も同じです。気になったことは遠慮せず先生に相談して、一緒に解決しながら、充実した学校生活を過ごせるといいなと思います。<文・写真:ライターHIDE>
2020年04月11日幼稚園や保育園には保護者が送り迎えをしますが、小学校からは基本的に子どもひとりで登下校。わが家でも第一子である娘が小学校に入学するまでは、常に親子一緒に行動していたので、「ひとりで学校に行けるのだろうか」と不安で仕方ありませんでした。今回の記事では、そんな不安を解消するために入学前の2月頃から娘と開始した登下校の練習方法について紹介します。小学生はひとりで通学!?わが子にできるのだろうか?わが家が住んでいるのは、首都圏の田舎地域。娘が通う予定の小学校で2月に行われた入学説明会で、集団登校は年度初めの数週間と始業式の日のみ実施という話を聞きました。「学校まで子どもの足で10分かからない距離とはいえ、娘ひとりで歩いて行けるのだろうか?」と私は不安を覚えました。それまでは親が保育園に送り迎えしていましたし、友達と遊ぶときも親が常に付き添っていたので、ひとりでいる姿を想像できなかったのです。入学まで残り1か月ちょっと。娘自身は「小学校に通えるうれしさ」が先行して、登下校は不安ではなかったようでした。しかし、念のため一緒に登下校の練習を開始することに。娘は放課後に学童にも通う予定だったので、自宅と学校の往復、自宅⇒学校⇒学童のルートを確認しました。目印や危険な個所を確認しながら通学路をまわる娘の通学路は住宅街を横切るため、ほとんど歩道がありません。また、碁盤の目のように住宅が並んでいるため、視覚の悪い脇からの車の飛び出しも心配でした。娘には、・歩道があれば、歩道を歩く。歩道のないところでは、道路の真ん中を歩かずに端を歩く・車が飛び出してくることがあるので、「止まれ」の標識がなくても、左右の安全確認をしてから道路を横切る・車から子どもは見えづらいので、道路を渡るときは手を上げる・知らない人から声をかけられて「怖い」と感じたら、防犯ブザーを鳴らして、交番、自宅、学校、学童、こども110番の家やお店などに助けを求めるというルールをしっかり守るように伝えました。平日は保育園に通っていたので、練習は週末に行いました。1回目は、実際に歩く中で、「ここのカーブは車が見づらいね」「車が多そうだね」「この公園が見えたら、もうすぐ学童だね」など、1つ1つ時間をかけて確認。2回目は、1回目に歩いた道を思い出しながら娘に簡単な地図を書いてもらい、それを元に一緒に歩きました。足りない情報なども追加しながら、再チェック。3回目以降は、娘に私の少し前を歩いてもらうことで、最終確認を兼ねました。トータルで約1か月程度ののんびりペースで、道のりや交通ルールを覚えてもらいました。その他に登下校で親ができること登下校の確認を終えたとはいえ、ひとりで登下校させるのはやっぱり不安…。そんな場合は、親の時間が許すのであれば、朝だけつき添ってみたり、近所に同じ小学校に通うお兄さん・お姉さんがいれば、しばらくの間だけ一緒に登校してもらえるか相談する方法も。わが家の場合、同じ町内会で集団登校も同じグループだった3つ年上のお姉さんがいたので、親御さんに事情を話し、最初の2週間だけ一緒に登校してもらいました。娘の保育園から同じ小学校に通う予定の友達も少なかったからです。とはいえ、こういうことで、ご近所さんに頼っていいものなのかも悩みましたが、相談を持ちかけたところ、「不安な気持ち、わかるよ!」と快く受け入れてくれてありがたかったです。入学前に通学路を見慣れたものにしておこう小学校への登下校は、親からの自立の大きな一歩でもあるため、親もドキドキ。私も最初はとても不安でした。しかし、娘と登下校の練習をすることで、通学路上に何があるか、どんな危険が起こりうるのかを事前に共有できましたし、ご近所さんの助けも得ることができたので、入学時には安心して娘を見送れました。娘自身も、「これからは1人で学校に行くんだ!」と身が引き締まったようで、登下校の練習中、「この場合はどうするの?」など、気になったことを自ら質問してくれるようになりました。子どもの小学校入学前、私と同じように不安を抱えているママがいたら、子どもとの散歩がてら登下校の練習をしてみるこををおすすめします。集団登校がある場合は、そのルートに沿った道で覚えるのもよいですね。1か月程度かけて、ルートや交通ルールをゆっくりと覚えられるようにすると、子どもにも負担が少ないでしょう。登下校の道が入学前には見慣れたものになっているよう、親子で楽しみながら練習してみてください。<文・写真:ライターnanahi>
2020年02月11日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。情報の洪水にオロオロした受験期ひとたび小学校受験の世界に足を踏み入れると、不思議なもので、あっちからも、こっちからもいろんな情報が怒涛のようにドッと押し寄せてきます。「お話の記憶、毎年出題されていたのに、昨年から急に出なくなったのよね。やっぱり校長先生が変わったから?!もう過去問には手をつけないほうがいいのかしら」「〇〇小は最近、乳幼児期に英語にどれだけ触れてきたかを重視しているそうよ。だから幼稚園はインターに入れておいた方が有利かも」「大学、大手企業への就職率が良いとかで、最近すごく倍率上がっているんだって。附属小もかなり狭き門になりそうね」などなど。塾に行こうものなら、相当な覚悟が必要でしょう。気づいたときにはもう情報の洪水に飲まれそうになっていて、「ええっ!? 知らなかった!」とか「どうしよう、うちも対策しといたほうが良いんじゃない!?」みたいな感じで、オロオロするに違いありません。最初はマイペースにやろうと思っていたのに、周囲から刺激を受けるうちにどんどん過熱して、“情報過敏”みたいな状態に陥ってしまうんですね。私自身、渦中にいる間まったく冷静になれなかったのですが、あの戦々恐々とした緊張感は、受験が終わった瞬間、ウソのように消えてしまいました。つまり、受験の向こう側にある子どもの「学び」とは、本来、何の関係もなかったのです。このように、周囲の様々な情報に煽られて右往左往してしまう危険性は、中学受験・高校受験・大学受験、そして就職活動にさえ付きまとう気がします。受験にせよ就活にせよ、限られた定員に対して大勢が一気に押し寄せるのですから、無理もありません。しかし、問題は「その後」です。熱狂から目が冷めた後、残るものがあるか否かです。本当に知りたい情報は、意外なほど入手しにくい。小学校受験を終えた今、私たち夫婦は、ぴーすけのポテンシャルの大きさを今更ながら実感しています。現在、動物の世界にどっぷりとハマっているぴーすけ。小学校受験では模写も想像画もさっぱり苦手だった彼ですが、大好きなサルやネズミを恐れ入るほどリアルな線画で描いています。巧緻性も最後まで不安の種でしたが、先日は昆虫の標本づくりワークショップに参加して、ピンセットを使いながら、指示どおりに6本の細い足を整え、器用に虫ピンで固定していました。第一志望校の面接でガチガチに緊張してしまったのは苦い思い出ですが、今となっては、週末バードウォッチングに参加して、ジイジ・バアバほど年の離れた初対面の人たちと、マニアックな鳥の話で盛り上がるほどです。なあんだ、小学校受験の「できる」「できない」なんて、あんまりアテにならないなぁ…….と。心からそう思うのです。そして、もう一つ。ひとまず私立小学校を選択した私たち夫婦は、数年後「中学!?どうする?私立?公立?」などと、また右往左往するに違いないのですが、受験という熱狂の渦からいったん遠ざかり、ぴーすけの今後の学びについてじっくり考えられる今、差し当たって知りたいと思う情報が意外と手に入りにくいな…と感じています。例えば。中学にしても高校にしても、偏差値・知名度・人気ランキングなどに関する情報は、あっちにもこっちにも転がっているのですが、・動物オタクには、どんな進路(学習プロセス)の選択肢があるか?・国内外問わず、どこの教育機関に、どのような動物オタクがいるのか?・動物オタクまっしぐらの小学生に、必読の一書とは?みたいな情報は、そう簡単には見つからないのです。受験や就活をめぐる世知辛い情報の荒波に溺れかかっている大人を横目にみながら、子どもたちはどんどん成長して、新しい可能性を次々と開花させていきます。次なる山を越えた後も、ぴーすけはまたきっと新しい何かに心動かされ、目を輝かせ始めることでしょう。小学校受験を通して得られた、この視点だけは忘れずに、今後も夫婦でドタバタ精進していきたいと思います。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2020年01月29日こんにちわ、エェコです。今回は息子の小学校行事についてビックリしたお話です。■「発表系」は運動会と授業参観だけビックリしました!当然のようにあると思ってたので、最初は「学校行事のプリント間違っているんじゃないかな?」って思いました。だけど、息子の1つ年上のお子さんを持つママさんに聞いたら「この小学校はないんだよ~」と教えてくれました。隣町の小学校では音楽会があるんですが…こういうこともあるんだな~。息子的にはどう思ってるんだろ?■息子は行事がなくても気にしないみたい母もマラソンは嫌いだったよ…。血は争えない…!学校行事を見ると、当たり前かもしれませんが勉強が中心の日程。自分が小学生だったころと比べると、息子の学校では勉強以外の「遊び」というか「体験」が少ない気がします。うちの息子の場合、舞台で発表するのがそんなにきらいな風ではなかった…むしろ楽しんでたようにみえたので、「小学校でまた見られる」と勝手に期待していたという側面もあります。もちろん、校外学習なんかはありますが、ドキドキやワクワクなど何でも吸収する小学生だからこその体験もいっぱいできたらいいのにな〜って思いました。■先生のことを考えると難しいただ発表会などは、子どもも大変だけど、それを指導する先生はもっと大変ですよね…!その準備などが、普通の授業にプラスされちゃうと、先生の仕事量がさらに激務になってしまうというのも分かります。親の気持ちとしてはもっと子どもの活躍を見たい気持ちはあるけれど、先生や学校の取り巻く状況も理解していこうと思います。もうホント、親のワガママです…! 発表会がない代わりに授業参観で息子の勇姿を楽しみます!※記事の一部を修正して2020年1月15日に再度公開しました。
2020年01月12日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。番外編その2 小学校受験を経験したママ友3人の声小学校受験に対する考え方や取り組み方は、家庭によって千差万別。これまでお伝えしてきたわが家のエピソードも、その一例に過ぎません。そこで番外編その2では、2018年度〜2019年度に小学校受験をしたママ友3人の声を紹介します。子どもの特性や家庭の状況に合わせた、学習時間の生み出し方ぴーすけが年少の11月から小学校受験の準備をスタートしたわが家では、朝7時台に15〜30分程度を家庭学習(プリント学習と運動)にあてていました。夏休みや冬休みも、基本的に時間は固定でした。一方、息子さんが年中の12月から準備をスタートしたMさんのご家庭では、朝5分プラス夜1時間〜1時間半という学習リズム。ゆったりと時間を使っていたのですね。集中するまでに時間がかかるものの、ハマると粘り強さを発揮するという息子さんの特性に寄り添っていった結果、そのような時間配分になったそうです。「朝は、パズルでウォーミングアップ。理解にものすごく時間のかかる子なので、プリント学習は、まとまった時間が取れる夜に行っていました。ゲーム仕立てにしたり、具体物を見せて説明するなど、試行錯誤の毎日でした」夏休みと試験直前には、2週間プリントにまったく取り組まなくなってしまうスランプも経験。それでも、塾の先生と相談しながら、スランプの後に大きな成長があると信じて、おやつの時間にはチョコやブドウを使って数のクイズを出すなど、できることだけを頑張ったと言います。子どもによって、すぐ集中できる子もいれば、エンジンをかけるのに時間がかかる子もいます。コツコツ続けられる子もいれば、飽きっぽい子もいるでしょう。それぞれの子にふさわしい学習時間は、試行錯誤して見極めていくしかありません。一方、娘さんが年中の12月から準備をスタートしたOさんの場合は、下の子が寝ている朝30分が唯一集中して家庭学習に取り組める時間帯だったと言います。「今ふり返っても、学習時間を生み出すのが一番大変でした」と語るOさん。ボール運動やプリントに加えて、面接練習もデイリーに行っていたそうです。弟妹がいるご家庭では、まとまった時間を確保しにくいので、面接練習も早めの時期から取り組んでおくと安心ですね。息子さんが年中の夏休みから準備をスタートしたHさんのご家庭は、学習も遊びも同じくらい全力で。特に夏休みや冬休みは、午前中3時間プラス午後3時間、合計6時間を塾で過ごす期間と、勉強のことは一切忘れて、海水浴やスキーなどを思いっきり楽しむ期間をきっぱり分けたのだとか。大きな楽しみをモチベーションに集中して頑張る。メリハリの効いた習慣づくりが素晴らしいなと思いました。愛情がにじみ出る、モチベーションを保つ工夫の数々小学校受験に向けて様々な学習や運動に取り組んでみると、わが子の心身の発達の輪郭が浮かび上がってきます。この問題は初めてなのにすんなり解けた、こちらの問題は何回解いても苦手らしい……などなど。また、「楽しいな」「もっとやってみたいな」と強く反応するポイントも、1人ひとり違います。学ぶ意欲を保ち続ける雰囲気づくりは、わが子と言えども、なかなか難しいものです。それぞれのご家庭では、どのようにモチベーションを保ってきたのでしょうか。Hさんは、「小学校受験は子ども1人が頑張るものではなく、家族全員で頑張るもの」という実感を家族みんなが持てるように、パパが出題して、息子さんとママが競いながら答えるという学習スタイルを取っていたそうです。ワイワイ盛り上がる様子が、目に浮かびます。Oさんは、娘さんの日々の様子を丁寧に観察するよう、心がけてきたと言います。「年中になり、お友だちとのことで涙する日も多かったので、園の先生と連携しながら、たくさんスキンシップを取ってきました」とOさん。心の成長に伴って、子ども同士のトラブルも何かと増えるのが年中の時期。受験に気をとられすぎず、まずは園生活を大切に整えていく。そんなOさんの姿勢が素敵だなと思いました。息子さんの発達の凹凸に腰を据えて向き合ってきたMさんは、自分がイライラし始めたら、叱る前にパパに耳打ちしてフォローをお願いするなど、1対1にならない工夫をしてきたと言います。「子どものコンディションが悪くなったら、向き合わないほうがいい。子どもとママが1対1になると、ろくなことがないです(笑)。煮詰まってきたら、パパや塾の先生を頼って、なるべく向き合いすぎないように心がけました」Mさんいわく、「親自身のメタ認知(自分を客観視する能力)を試されるのが小学校受験」。成長を願うあまり、わが子に期待や失望を抱いてしまうのは親の性(さが)。そんな自分を客観視できるかどうが親の課題なのかも……と語ってくれました。いかがでしたか?筆者にとっては、どれもこれも「受験する前に聞きたかった!」と思うほど、参考になるエピソードばかりでした。これから小学校受験をする読者ママの皆さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。取材にご協力いただいた方々、本当にありがとうございました。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2020年01月06日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。番外編親の成長も記録しようこれまで、10回にわたり小学校受験の体験記を書かせていただきました。今回は番外編として、親の成長に焦点をしぼってみたいと思います。繰り返しになりますが、小学校受験は私たち親の選択です。にも関わらず、学習の到達度や生活面の成長を測られるのは子どもだけ……というのは、ちょっと不公平な気がしませんか?小学校受験を選んだのは私たち。だから、成長の主役も、子どもではなく親の私たち。そのくらいに思っていたほうが、子どもの出来不出来にとらわれずに済むかも知れません。親である自分の「できる・できない」に意識を向けてみる。では、親としての成長って何でしょう?これは、一人ひとり違うと思います。のんびり屋さんで規則正しく生活するのが苦手なママもいれば、待つのが苦手で、いつも子どもを急かしてしまうママもいるでしょう。自分の意見を言葉にするのが苦手というママもいるかも知れません。パパはパパで、まったく違う課題を抱えているはずです。親になったとはいえ、苦手なこと・避けたいことは、あって当然。そのままで済むならラッキーなのですが、いかんせん、子どもよりも親の苦手が、小学校受験の最難関ハードルになるのです。だからこそ、これから小学校受験をする読者ママのみなさんにオススメしたいのは、自分自身の成長記録です。「今週は図形プリント枚!」と、子どもの学習計画を意気込んで立てる前に、「夕食のしたくを朝に済ませる」「イライラしたら6秒数える」「ニュースを見たら、一言感想」など、ママの目標を具体的に立ててみてください。ここで気をつけたいのは、高すぎる目標を掲げないこと。子どもと同様、大人もスモールステップが大事です。例えば、自他共に認めるのんびり屋さんが「これから毎日18時に夕食!」みたいな目標を掲げるのは大変キケンです。かく言う私も、生まれ持った自分の気質を無視して「良いママ」に近づこうと必死になり、挫折を繰り返してきました。「ぴーすけが自発的に片づけるのを笑顔で待つ」とか。確かに、それが理想なのですが……100%無理なんです。受験期間中は、親としての自分の目標を何度も何度も見直しては試みるという、試行錯誤の連続でした。「イライラしたら鬼キャラを演じてみる(イエローカード)」「自然観察のつもりで、ぴーすけが片づけ始める時間を記録しておく(クールダウン)」「どうしても怒りたくなったら夫に電話(バトンタッチ)」など、我ながらジタバタしたものです。自分の立てた目標に少しでも近づけたら、欠かさず記録しましょう。「今日の私は、いつもより褒め上手だったかも」「珍しく30分早起きして、洗濯を片づけた」「ぴーすけがつまづいていた観覧車の問題、いい教え方をついに発見!」……こんな調子です。※うまくいかなかった記録は、読み返してもあまり生産性がないのでオススメしません。正反対の夫婦だからこそ、お互いのスキルアップの助けになる。私は当初、子どもの「苦手」ばかり気にして、自分の「苦手」は棚に上げていました。しかし、おかげさまで、小学校受験をきっかけにハッキリと認識し、向き合うチャンスを得たのです。私の苦手科目はズバリ、「甘える」「手を抜く」「テキトーにやる」でした。自覚は一応あったのですが、これがもう、根っから苦手な人間だったんですね。ギリギリまで独りで頑張りすぎてしまうタイプでして……。良く言えば「しっかり者の努力家」ですが、子育てにおいては、致命的なハンデになることも。なぜなら、自分が甘え下手だと、子どもにも厳しくなりがちです。手を抜けないと、親子ともに息切れしてしまうし、テキトーにやらないと、楽しむ余裕がなくなってしまうのです。そんな私のお手本になってくれたのが、自分が苦手なことは、どしどし妻にアウトソージングしてくる我が夫でした。子どもの成長に躍起になってしまうと、どうしても行く手を阻む厄介キャラに見えてくる夫なのですが、私自身の成長を目的にすると、あーら不思議、「甘える」「手を抜く」「テキトーにやる」達人に見えるではありませんか。そんな風に目からウロコが落ちたのは、恥ずかしながら第一志望の小学校に落ちた後でしたが、現在通っている小学校の面接では、背のびせず、等身大で臨めました。また、プレッシャーだったエントリーシートの記入や面接の準備も、達人を見習って夫にアウトソージング。夫は目をクルンクルン回しながらも奮闘してくれました。夫婦ともに、小学校受験の後半戦で自分の苦手にチャレンジ出来、母親としても父親としても、大きく成長できたのです。そんなドタバタ夫婦を見て、ぴーすけは何を感じている事やら。親歴まもなく7年目の私たち。教科書も成績表もない子育ては、つかみどころがなく不安なことも多々ありますが、小学校受験を経て、自分の「宿題」が何なのか、ようやく分かってきた今日この頃です。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年12月17日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。第10回 小学校受験で得た結論。親の勝負どころとは?!早いもので、本連載も今回が最終回です。最後に何を書こうかな……といろいろ考えたのですが、究極のところ、小学校受験で、親はどこに向かって何を努力すれば良いのか。私がたどり着いた答えについて紹介したいと思います。少しでも参考になれば幸いです。小学校受験の勝負どころは「勉強」ではありませんでした。この連載で私が一番お伝えしたかったのは、「小学校受験は能力テストではない」という考え方です。人よりも早く〇〇ができる、〇〇を知っている……。そういう相対的な評価で子どもたちを選考している小学校は少ないのではないかと思います。では、合格につながるポイントは何なのか。共通する土台は「自己肯定感」ではないかと思うのです。できる・できないに関わらず、親はどんな自分も信じて応援してくれるという絶対的な安心感。これは、小学校受験における一つの大きなモノサシと考えて良いのではないでしょうか。つまり、親の勝負どころは、「〇〇をできるようにさせること」ではなく、「学び(興味関心、気づき・発見)を楽しませてあげること」「失敗を恐れず、苦手なことにも挑戦できるよう導いていくこと」なのです。自己肯定感を育むには「子どもの特性(生まれながらの得意不得意、好き嫌い、興味関心など)をよく把握して、その特性に合わせた学習方法を選ぶこと」が大切です。今でこそ、実感をもってそう言えますが、受験前の私は、勝負どころを間違えていたと思います。子どもが〇〇できない 焦り、不安、イライラ常に受け身な夫 焦り、不安、イライラこれでは、親も子も全然楽しくありません。緊張を無駄に高めてしまいます。頭では、何となく分かっていました。でも、どうしても焦ってしまう。不安で押しつぶされそうになる。イライラしてしまう。もともと、こんなことで悩まないタイプのママなら良いんです(そういうママを私は心から尊敬しています)。もし、筆者のように、焦り・不安・イライラに飲み込まれやすいタイプだと自覚がある読者ママさんは、負のループにハマって後悔しないよう、できる限りの予防をオススメしておきたいです。家中にママがハッピー気分になれる工夫を繰り返しになりますが、ママの勝負どころは家庭学習を楽しませてあげること。「できる」がゴールではなく、「楽しむ」がゴールです。そのために大切なのは、問題集をこれ以上買い足すことではありません(笑)。ママがハッピーな気持ちでいられるアイテムを、家中に仕込んでおくことです。「子どもが〇〇できない」にイライラしたら:生まれたばかりの子どもの写真や、0歳の頃の可愛い写真を、目につきやすい場所に飾る。 家庭学習の際、手元に置くのも良いでしょう。イライラしたら、写真をそっと撫でてみて。「受け身な夫」にイライラしたら:一番気に入っている夫婦のツーショット写真をバーンと飾っておく。大好きな香りのハンドクリームやアロマオイルを常備。(嗅覚からもリラックス)生花を飾る。(一輪挿しでもOK。気持ちを明るくしてくれます)好きな柄やキャラクターのスタンプ・シールなどを活用。(子どもの好みだけに合わせるのではなく、ママ自身が好きなアイテムを取り入れてみる)ささやかな工夫ではありますが、ぜひ手を変え品を変えながら、試してみてください。家庭学習の記録は、本番までの大きな励みになる。そのほか取り組んできたことは、受験がすべて終わってから褒める・ねぎらうのではなく(笑)、1ヶ月ごと、3ヶ月ごとなど小まめに取り組みをふりかえって、どんなふうに成長できたかを、親子で確認するというものです。わが家のぴーすけは、なわとびやボールのドリブルなどの運動がものすごく苦手だったのですが、どんなに小さなことでもトライした記録をつけておき、「ほら、このとき勇気を出して、初めて1回できたときは嬉しかったよね〜!」「最初は1回もできなかったけど、1ヶ月続けたら、なんと3回もできるようになったね〜!」というふうに、成功体験をいつでも振り返れるようにしました。ぴーすけも、これを見ると「あのときみたいに、またできるかなぁ」と笑顔になれました。苦手なものは特に、1ミリでも2ミリでも前に進んでいる事実を見える化する工夫が大事だと思いました。また、目標を達成したときは、表彰状や折り紙でメダルを作って盛り上げました。さらに言えば、子どもだけに成長を求めるのではなく、親としての成長も、子どもに見せていくことが大切だと感じました。わが家の場合、夫は完全なるインドア派で、子どもと外遊び=公園だけだったのですが、受験をきっかけにキャッチボール、アスレチック、釣り、キャンプ、登山、プールなどいろいろなアクティビティに親子で挑戦。今では夫が一番楽しんでいます。そんな思い出の写真を振り返りながら、「お父さんも受験をきっかけに随分変わったよね〜」なんて、ぴーすけと笑ったりしています。私自身は、正直なところ自分の成長を後回しにして、ぴーすけや夫にプレッシャーをかけてばかりいたダメダメな母親でした。でも、今になってようやく、「なんだ〜、自分が楽しめばぴーすけのやる気を引き出せるんだ」という手ごたえをつかみつつあります。最近では、1日の終わりに自然に「ひとこと褒め合いタイム」が始まることもあります。「お母さんは今日も1日笑顔で過ごせましたーパチパチパチ」と褒められる日が増えてくると、「あー良かった。私もやればできるのね」と自信が持てます。大人になっても、褒められるのは大事ですね。最初はなんだかわざとらしく感じてしまうかもしれませんが、さりげなく褒め言葉を交わす習慣は、家族全員の自己肯定感を確かに育んでくれることでしょう。これから小学校受験に挑戦する読者ママの皆さん、そのご家族が、「小学校受験してよかった」と思えるよう、心より応援しています。最後までお読みいただき、ありがとうございました!ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年10月18日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。第9回 入試シーズン到来!学校説明会でのチェックポイントは?秋に入り、紺スーツに身を包んだ親子を見かける機会がぐんと増えてきました。今年の受験組は、学校説明会にはすでに参加済みかと思いますが、来年度以降に受験する可能性がある場合は、ぜひ今年度中に足を運んでおくことをオススメします(10月以降にも学校説明会を開催している小学校があります)。今回は、まったくの私的感想ではありますが、体験をふまえて学校説明会でのチェックポイントを挙げてみたいと思います。1. 先生と生徒の表情、立ち居ふるまいインターネット上で情報を調べるのと違って、小学校に足を運ぶと「見られる側」にもなりますので、けっこう緊張しますよね。もちろん、服装や言動などは失礼のないようにしなければなりませんが、あまり過敏になると、選択する立場としての視点を見失ってしまいがちです。当日配布されるパンフレットや資料に目を通すのは、自宅でもゆっくりできますので、現地を訪れた時にはぜひ、五感をフルに使って「わが子が自分らしく伸び伸び過ごせるかどうか」という点をじっくり検討してみてください。私たち夫婦が一番重視したのは、先生と生徒の自然な笑顔、そして挨拶です。どんなに偏差値が高くても、訪問者に無関心だったり、ニコリともしないようでは「大丈夫かな?」と思ってしまいます。知っている・知っていないに関わらず、目が合ったら笑顔を交わす。そんなホスピタリティの高い人たちが多い小学校だったら、なんだかホッとしますよね。ぴーすけが現在通っている小学校も、この点がピカイチでした。説明会や入試のときに先生方が昇降口に立ち、とびきりの笑顔で出迎えてくれる姿を見て、なんて素敵な小学校なんだろうと思いましたし、教育の現場で「笑顔」ってすごく大きな要素なんだなと、あらためて感じた次第です。ただでさえ緊張して訪れている親子が、リラックスできる雰囲気づくり。これは、学校のチーム力の賜物だと思いました。また、生徒さんたちについては、「礼儀正しさ」ばかりに目がいってしまいがちですが、個人的には「お利口」すぎず、話しかけると気さくに答えてくれたり、友だちとケラケラ笑い合いながら遊んでいるような姿が見られるほうが、魅力を感じました。その小学校が「子どもらしさ」をどのように考え、大切にしているか。それは、現場でないと感じ取れない部分なので、気に留めてみてはいかがかなと思います。2. 説明会の運営のスムーズさ、書類の分かりやすさ次に挙げたいのは、会運営のスムーズさ、書類の分かりやすさです。どんな組織にも言えることだと思うのですが、チームワークが良い組織は、会の運営がスマートです。校内で迷わないように、きちんと案内が掲示されているかどうか、マイクは聞こえづらくないか、大人数が校内を移動する際の安全でスピーディな誘導、配布資料の文章の読みやすさなど、ささやかなところに「配慮」があるかどうかもチェックポイントになるでしょう。日ごろの会の運営力は、地震や台風など緊急時の対応力にもつながると思います。また、詳細なカリキュラムや時間割、採用している教科書の種類、専任教師の専門性、英語学習の方法(4技能別、留学の有無など)といった学習面については、なぜそのような教育方法を取っているのかという根拠をしっかりと説明してくれる小学校かどうかも評価ポイントの一つに挙げられるでしょう。学びのスタイルは、子どもの強みや特性によって、合う・合わないがあると思います。人気の小学校だからといって、わが子にぴったりの学習方法とは限らないのです。特に、国立の場合は学校ごとに研究テーマがあり、それに基づく個性的な授業が行われているので、わが子の特性や成長過程(今の段階で、できること・できないこと)に合っているかどうかは、できる限り検討しておいてあげたいところです。一例ですが、わが家のぴーすけが通う小学校では、英語の授業について、単語を多く知っているとか、発音がいいということよりも、非言語も含めたコミュニケーションの姿勢(傾聴力、思いやりなど)を重視するという話があり、とても共感を覚えました。知識や技術だけではなく、「人格をどう育むか」という観点も、大切な視点だと思っています。 3. 校長先生の話の短さ、分かりやすさ、そして……最後の決め手は、ずばり校長先生です。校長先生というと、ちょっと身構えてしまいがちですが、校長先生の人柄に触れて、素敵だな、尊敬できるなと思えたら、安心して受験して良いのではないでしょうか。私は、学校説明会のとき、柔らかな物腰の校長先生が、教育の理念と実践について情熱と確信をもって話されているのを聴き、受験を決めました。何百人もの多様な子どもたちの学びを6年間にわたって支えるのですから、その中心にいる校長先生が何をどう語るのか、ここはしっかりと耳を傾けておきましょう。その中で生まれた共感は、面接の時に語る志望動機の核にもなるはずです。<参考>東京私立初等学校協会関東地区私立小学校連合会ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年10月04日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。第8回 お受験塾って、行かせるべき? 迷ったら確認したい3つのコト読者ママさんの中には、塾に通わせようかどうか迷っている方もいらっしゃると思います。わが家は年少の12月から2年間、いわゆる受験塾にお世話になりました。結果的には通って良かったと思っていますが、事前にもっと検討しておけば良かったな…という点もあります。1.塾で得られるもの、手放すもの。もっとよく検討しておけば良かったなと感じるのは、塾通いで得られること、手放すこと。特に後者についてです。「なんとかなるだろう!」と勢いでスタートしてしまうと、わが家のように途中で息切れしてしまいます。受験塾=時間とお金の投資ですから、「手放すもの」についてはシビアにイメージしておいたほうが良いでしょう。振り返りになってしまいますが、わが家のケースはこんな感じです。<塾に通ったからこそ得られたもの>・受験情報(出題傾向、試験の詳細な流れ、服装など)・志望校情報(入学後の実際。合格した塾の卒業生から話を聞く機会など)・子育て&ライフスタイルの根本的な見つめ直し・毎日の学習習慣・園以外の友だち・子どもの得意、不得意の把握・模擬面接やエントリーシートチェック<塾に通う代わりに手放したと思うもの>・家族でくつろぐ時間・多様な体験をさせる時間・まとまった資金「志望校情報」は、わが子にぴったりな小学校を見極める上では、塾に通うメリットの一つと言えると思います(塾の卒業生親子からの口コミが蓄積されているので)。ただし、目指す小学校が限定されている塾を選んでしまうと、それ以外の小学校の情報はほとんど入ってきませんので、志望校が完全に固まっていない、あるいは受験しようと考えている志望校が複数で、出題傾向にバラつきがある場合は、多様な分野をバランスよく学べる塾を選んでおいたほうが、柔軟に対策を進めていけるでしょう。また、試験の雰囲気に慣れるという意味では、定期的に、また大人数で模試を実施している大手塾が望ましいかも知れません。(外部生でも模試を受けられる塾はあります)一方、受験塾に通うとなると相当な時間を費やすことになります。投じるお金は安くて月2〜3万円、8〜10万円以上かけている家庭も珍しくはありません(2年分を合計すると海外旅行に何回も行けそうです)。ここで大切なのは、それだけの時間とお金を「受験塾」にかけた上で、「自分たちらしい休日の過ごし方」「多様な体験の機会」も大切にできるかどうかです。いま、多摩エリアの豊かな自然の中で、受験塾に通っていた期間にはなかなか実現できなかった休日を過ごしています。動物や昆虫と触れ合ったり、広大な公園で身体をたくさん動かしたり、ドライブやサイクリングを楽しんだり。そんな時ふと「あの2年間、こういう休日をもっとたくさん過ごしてきたら……?」と思うことがあるのです。ハードな通塾を経験したからこそ、こうした休日を過ごせるありがたさを実感できるのかもしれません。しかし、幼少期の家族時間は、記憶はかすかであっても、子どもにとっては大切な心の土台となるもの。合否をいったん横に置いて、家族の価値観とよくよく照らし合わせてみることをオススメします。2. 同じくらい時間とコストを投資して、合格に近づく道はないか。これまでお伝えしてきたように、ペーパーテストで出題されるものの多くは「体験」を通して、あるいは「人」「自然」「本」などとの出会いを通して身につく問題が数多く出題されます。集団観察や面接で学校側に伝わるのも、こうした体験や出会いによって育まれる「人間性」と言ってよいのではないでしょうか。受験=塾という先入観はものすごく強いですが、豊かな体験・出会いのチャンスは、「受験塾」に限らずたくさんあります。例えば……・国内旅行、海外旅行・語学留学、ホームステイ・キャンプ、登山、マリンスポーツなどの自然体験・農業体験、漁業体験・ボランティア・地域行事など一芸に秀でること、個性を際立たせていくことがグローバル時代を生き抜く条件とさえ語られる時代です。「他の親子には決して語れない個性」を磨いていくために、大切な時間とお金をどう使うのがベストなのか。そのような視点で、じっくり考えたいところです。3. 合否結果を抜きにしても、塾の理念・教育実践に共感できるかさて、ここまで書くと、「じゃあ、結局、受験塾には行かないほうがいいの?」と言われてしまいそうですが、少なくとも、わが家の場合は、「その時期に手放したものもたくさんあったけど、通ってよかった」という結論です。なぜなら、今のぴーすけを見ていて「輝いているなぁ!」と思うところ(毎日の生活習慣が自律している、図鑑を見て熱心に絵を描く、自然の生物や理科的な実験が大好き、苦手でも粘り強く挑戦するなど)は、その塾で身につけたことが多いからです。塾に行かせてみて初めて気づけた価値観というものもあります。最終的には、その塾の先生に「人として」魅力を感じるかどうか。実はここが一番大事なチェックポイントなのかも知れません。塾を選ぶ場合には、知名度や実績だけではなく、志望校選びと同じように、理念や教育実践に「共感」できるかどうかを、ぜひ検討してみて下さい。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年09月20日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。第7回 一石五鳥!? 受験に役立つ親子クッキングもし、もう一度、小学校受験をやり直せるとしたら、私が一番時間を割きたいのは「親子クッキング」です。なぜなら、料理のプロセスには、小学校受験で出題される知識や技能がぎゅっと凝縮されているから。いきなりプリント学習に入るよりも、親子で料理をする習慣を作った上でプリント学習に入ったほうが、色々な問題がすんなり理解できると思うのです。そこで今回は、料理を通して学べるペーパーテストの問題をご紹介します。たった1品作るだけで、多岐にわたる学習ができる!ぴーすけが2年間通った塾の先生のモットーは、「受験のためだけの勉強はさせない」ということでした。その中でも特に強く勧められたのが、親子クッキングです。心に余裕がないとなかなかできないのですが、実際にやってみると、たった1品作るだけで、じつに様々な学習ができることを実感!子どもの記憶にも断然定着しやすいので、ぜひ家庭学習のルーティンとして取り入れてみてはいかがでしょうか。1. 買い物リストの作成メニューを決めたら、買い物リストを作りましょう。「キャベツ1つ」「ナス7ほん」「パン6まい」などのように、数を数える・様々な数詞の存在に気づかせる機会にもなります。2. 買い出しリストができたら、近くのスーパーでおつかいにチャレンジ!自立心を養う第一歩になります。目当ての品物が見つからなかったとき、「しょうゆはどこにありますか?」などと店員さんに尋ねる練習になりますし、手が届かない場所にある場合は「一番上の棚の、左から3番目のチーズを取ってください」などと位置を正確に伝える練習になります。ちょっとハードルは高いですが、レジで支払いをするのも良い勉強になりますよね。親以外の見知らぬ大人と話す経験は、面接などで極度に緊張しないためにも積んでおいたほうが良いと思います。3. 材料の下準備野菜を洗うときには、水に浮かぶ野菜・沈む野菜を確認しましょう。また、幅の広い容器と細長い容器、それぞれに水面が同じ高さになるよう水を入れ、例えば同じ大きさの卵を入れたときに水面の上がり方がどう違うかといった観察も、よく出題される理科系の問題です。野菜を切った断面図や中身の色も要チェック。これらは「常識」として出題されるケースがあります。葉の形や花の色、育つのは土の中か外か、それぞれの旬の季節は……など、料理を通して身につけられる常識(というか教養)はたくさんあります。4. 調理たった10数分のクッキングでも、たくさんの言葉を使います。まぜる・こねる・ふるう・わる・いためる・むす・やく・ゆでるなど「動作」の言葉、フライ返し・しゃもじ・さいばし・おたま・まないた・ほうちょう・ざるなど「道具」の言葉、甘い・しょっぱい・辛い・苦いなど「味覚」の言葉を、実際に使いながら、体感しながら身につけられます。5. 盛り付け・配膳盛り付けは巧緻性を磨く絶好の機会です。ドレッシングやマヨネーズなどのフタの開け閉め、しゃもじでご飯を、おたまでお味噌汁をよそうなど。テーブルを拭く、箸や食器を正しく並べることもマナーを学ぶ第一歩です。食後は、食器洗いやお皿拭きが必要なこともきちんと伝えておきたいところです。<日記やアルバムにまとめよう>ぴーすけとは、春巻、餃子、お味噌汁、パン、抹茶のムースなど色々作ってきましたが、どれもものすごく楽しんでいました!料理を楽しんでくれると、お手伝いも前向きに取り組んでくれますし、本人の自信にもつながる気がします。1品作ったら、レシピを日記やアルバムにまとめておくと、後々も使える立派な教材になりますので、ぜひお試しを。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年09月06日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。第6回 勉強と気づかせないペーパー試験対策のススメ5、6歳の子どもが1つのことに集中できるのは何分くらいなのでしょう。個人差も大きいですし、取り組む対象や状況によっても変わると思いますが、よく言われるのは「年齢+1分」程度、15分続けば長いほうではないでしょうか。では、限られた時間の中で、前回取り上げたような幅広い科目をどのように学ばせていけばよいのか。今回は、その点を掘り下げていきたいと思います。<毎日の会話で時間感覚を磨こう>一番理想的なのは、勉強と気づかせず、本人も「気づいたら知っていた」となるように、教えていくことではないかと思います。そのために私が心がけてきたことのうち、毎日の会話を通して定着できたのが、時間と空間の感覚です。まず、アナログ時計の読み方です。時計の読み方自体がテストにでることはないのですが、・生活のリズムをつける・「毎日時になったら学習するんだ」という意識づけ・時間の流れを体感させるという意味で、時計を読めるようにしておくと、とても楽です。読ませる・覚えさせるというスタンスではなくて、毎日ことあるごとにアナログ時計を指さし、「あっ、今ちょうど8時だね。8時になったからパズルしようか?」とか、「今からお母さんは5分おそうじするよ。一番速い針が5回ぐるっと回ったら、この長い針が、ここからここまでくるから見ててね。よーい、ドン!」という感じで、とにかく1日のうちに何度も時計を見るクセをつけさせます。当時は受験を意識していたわけではまったくないのですが、言葉も発していない0歳の頃から、親子の会話のネタとして、ぴーすけを抱っこして時計を一緒に見る作業をしてきました。気づいたら年少さんの頃には時計を読めるようになり、「時になったらお迎えにくるよ」「時になったら帰ろう」「時になったら、おやつ食べようね」という会話が通じるようになりました。勉強時間の見通しが立つので、ぴーすけの安心感=落ち着きにも効果があったのではないかと思います。<家の中のものを使って問題を解く>時計以外にも、家の中にはさまざまな教材があります。例えば、カレンダーです。今日は月日曜日? 月日は何の日でしょう(ひな祭りなど年中行事)? 月に食べるおいしい食べ物なあに? 〇〇ちゃんの誕生日まであと何日?……という具合に、指さし確認しながらクイズを出すのを習慣にすると、昨日・今日・明日の関係性を理解できるようになり、季節感を養うこともできます。 親子で季節の絵を選び、カレンダーづくりをしてみるのも良いですよね。さらに、物をしまうときや取り出すときなど、会話の端々に「左から3番目のコップをとってね」とか「上から2段目の引き出しの右のほうにしまってね」など、「左右上下斜め」という位置を示す言葉を盛り込むのもおススメです。位置関係の理解は、鏡図形や点図形、観覧車などペーパーテストの問題はもちろん、指示行動でも必要になります。このように、できる限り勉強の場ではなく、普段の生活の中で理解していくものを増やせると、親子共にストレスが少なくて済むのではないかなと思います。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年08月23日この連載では、息子の小学校受験(2018年)を通して学んだことを振り返りつつ、「小学校受験に興味はあるけど、まだよく分からない」という読者のママ向けに【小学校受験のイロハ】をお伝えしていきます。第5回 入学後に真価が分かる!小学校受験のペーパー学習これまでは、家庭の教育方針や生活習慣など親が取り組む内容を中心に書いてきました。ここからは、気になるペーパー(筆記)試験の話題に触れていこうと思います。<どんな問題が出るの? 多岐にわたるペーパー試験>小学校受験では、国立・私立ともに、多くの学校でペーパー(筆記)試験があります。これが、本気でやるとなると、なかなかの広範囲なのです。ざっと挙げてみると……<図形>点図形、線図形、同図形、座標、合成、分割、パズル、対称、鏡図形、回転、展開、四方からの観察、重ね図形、迷路など。<数量>数える、見えない数、たし算、ひき算、わり算、比較、同数発見、異数発見、1対多、数の構成、数のやりとりなど。<推理>比較、シーソー、観覧車、置き換え、ブラックボックスなど。<言語>色々な言葉(語彙)、しりとり、お話の記憶、お話作りなど。<巧緻性>切る、貼る、塗る、折る、結ぶ、たたむ、包む、絵画、想像画など。<知識>四季、生き物、食べ物、植物、自然科学、行事、文化、マナー、ルールなど。<運動>ボール、平均台、クマ歩き、イモムシゴロゴロ、片足立ち、両足跳び、ケンケンパ、スキップ、模倣運動など。<行動観察>数人のグループで遊ぶ、競争する、ゲームをする、工作するなど。いかがでしょうか。思い出すだけでも、頭がクラクラします……。1つの学校で全科目が出るわけではなく、この中からいくつかの科目が出題されるのですが、小学校受験をする人たちの多くは、まんべんなく学習して受験に臨んでいるのではないかと思います。<ペーパー学習で積み重ねたことは、小学校生活の土台にもなる>わが家は年少の秋から塾に通い始めました(年中は月2回、年長は週1回)。それから、幼稚園に行く前の毎朝15〜30分、塾でもらったプリントを解く日々がスタート。最初は解く時間も遅かったので、1日2〜3枚。年長のときは、1日平均10枚くらいでした。帰宅後は一切やっていなかったので、学習時間としては、おそらく短いほうではないかと思います。それでも、解いたプリントは2年間でダンボール1箱分になりました。私自身は、「これって小学校入学前にできなければいけないようなことなの??」という疑念を抱きつつも「試験に出る以上は、やるしかないんだ」という「受験のための子育て」に陥ってしまい、プリント学習は最後まで苦痛でした。ぴーすけにも相当なプレッシャーを与えてきたと自覚しています。ごめんね、ぴーすけ……。それでも、プリント学習の内容そのものについては、入学前に取り組んだ価値は、大いにあったと思っています。例えば、片足立ち。重いランドセルを背負ってバスや電車に乗るわけですから、体幹を鍛えておくことは安全に通学するためにも大切です。たたむ・包むといった巧緻性も、雨が降ってきた時にサッと折りたたみ傘を差したり、体操着をきちんとたたんでランドセルにしまったり、あらゆる場面で必要になります。それから、点図形。タテヨコに何列も並ぶ点と点を、見本と同じように正確に線で結ぶ……という問題で、これこそ「何のため?」と思いたくなる科目なのですが、これまた非常に奥深いのです。例えば、ひらがなをお手本どおりに書くときには、一筆ごとにマス目のどのあたりから、どのあたりまで線を引くのかを意識しなければなりません。点図形は、こうした模写の土台になります。また、上から何番目、左から何番目の点……というふうに、上下左右の「位置」を把握するトレーニングになりますので、地図を見たり、自分の立ち位置を確認する力も育まれると思います。ちなみに、わが家のぴーすけは、巧緻性や運動は最後まで大の苦手。問題を解くスピードも一向に速くなりませんでした。塾の先生にも「受験にはまったく向いていない、研究肌タイプ」と言われ、小学校入学後も、そのままのスタイルを貫いています。しかし、受験をきっかけに、植物や生き物などの図鑑を熱心に見るようになり、図鑑の絵を模写するのが一番の趣味になりました。物語を聴いたり作ったりすることも大好きで、ヒマさえあれば本を開くほどの「本の虫」になりました。また、料理も大好きになりましたし、洗濯物を自分でタンスにしまう習慣も定着しました。このように、それぞれの科目は、机上の学習に終始するわけではなく、小学校生活を送る上で役に立つ基本的な力を磨くものとして捉えることができます。その点を意識して取り組むと、「単なるお受験のためのペーパー学習」ではなく、小学校生活を支えてくれる、確かな力になるのではないでしょうか。ライター安藤陽子ライター・コーディネーター。ボケもツッコミも苦手な大阪出身の夫と、ドタバタ子育て真っ最中。鉄オタから妖怪マニアに転身した小1の息子と、乙女な笑顔で家族を意のままに操る2歳の娘の母。2019年春、長男の小学校入学を機に、都心から多摩エリアの文教地区に移住。特技は声を七変化させて絵本を読み聞かせること。この連載を最初から読む
2019年08月09日