児童発達支援事業所「てらぴぁぽけっと仙台教室」を運営する株式会社Irevotion-アイレボーション-は、発達障がいのある未就学児に必要な療育を無料で支援するため、2022年12月25日にクラウドファンディングを開始しました。「GoodMorning」クラウドファンディングサイト 小集団療育■当社の活動について株式会社Irevotion-アイレボーション-は、仙台市で発達障がいやグレーゾーンの0歳~6歳までのお子様を療育していく児童発達支援事業所「てらぴぁぽけっと仙台教室」を運営しています。仙台市は通所受給者証が発行されるまで6カ月以上(もっと伸びる可能性もあります。)の時間がかかっており、その間お子様に必要な療育が受けられていないのが現状です。早期療育が必須とされている中で、私たちは通所受給者証が発行されるまでの期間、無償にて療育を提供しております。■プロジェクトを立ち上げた背景仙台市には【独特な就学前療育体系】が存在しており、早期支援が必要なご家庭が多数いらっしゃいます。早急な受入体制が必要と判断し、このプロジェクトを立ち上げました。・療育が必要な未就学児に対して、受給者証が発行されない。また、発行される場合には長期間の時間がかかり、その間に必要な療育ができない。・【専業主婦(夫)家庭】と【共働き家庭】では、受給者証の日数が異なり平等な療育ができていない。・療育センター、保育園、幼稚園、こども園などとの併用があまり進んでいない。※特に満4~6歳に療育センターに通う場合は我々の様な事業所と併用ができない。・療育施設の自由な選択ができない。この様な背景がありプロジェクトを立ち上げました、仙台市の地域発展と療育の発展に力を注ぎ活動しております。■このプロジェクトで実現したいこと子供を核とした、仙台市の地域活性化と療育の発展。▼児童発達支援▼ ※児童福祉法第6条2項2の2現在、発達障がいのお子様が増加してると言われています。生まれつきの脳機能の発達の障害です。外見からは分かりにくく、症状は十人十色。【困った子】【親が怠けている】等の批判をされることも増えています。ですが、特性に合った学びや環境を整えることで軽減されていきます。個々に合わせたケアが必要です。現代の子供と親が抱える不満や悩みを解決し、子供と親が共に幸せな道を歩んでいける環境作りを提案したいと思っております。■資金の使い道・実施スケジュール▼【第一目標】1,200万円・通所受給者証が発行されるまで(6ヶ月以上)の期間に療育を受けられないお子様へ無償療育をする為の資金。※1ヵ月に約200万円の経費が必要です。・施設の強化、安定を図り、より良い療育ができる環境づくり。・仙台市の療育の発展のための周知活動資金。・より良い療育を提供するため専門職員(理学療法士・言語聴覚士・作業療法士・公認心理師・臨床心理士)の採用資金。▼【第二目標】3,000万円・仙台市に施設の増加。(1施設1日10名までしか受け入れができない為。)・通所受給者証が発行されるまで(6ヶ月以上)の期間に療育を受けられないお子様へ無償療育をする為の資金。※1ヵ月に約200万円の経費が必要です。■プロジェクト概要プロジェクト名: 早期療育が大切!発達障がいのある未就学児のために必要な療育の提供をしたい!期間 : 2022年12月25日(日)~2023年1月31日(火)URL : 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。■リターンのご紹介(一部)3,000円 :純粋支援+お礼のメッセージ5,000円 :純粋支援+お礼のお手紙10,000円~:純粋支援+ホームページに氏名または協賛企業として掲載(金額により掲載期間が変動します)■これまでの活動・幼稚園・保育園・こども園・児童館・発達相談支援センター・仙台市役所健康福祉局・その他関係機関への周知活動。・0歳~6歳までの未就学児への療育支援。通所受給者証を発行されるまでの期間に無償にて療育支援。・発達障がいのあるお子様に対して発達支援(本人支援・移行支援)・家族支援・地域支援。・通所受給者証の発行手続き支援。・受給者証が発行されなかった方に対しての相談支援。■早期療育の大切さ!【科学的根拠のある治療法 ABA-応用行動分析学-】で療育。米国では発達障がいや自閉症に関して保険適用でABA-応用行動分析学-の療育が全国半数を超えました。問題行動の軽減、スキル向上、コミュニケーション増加などに用いられ目覚ましい成果をあげています。特に自閉症児への療育はABA早期集中療育とも呼ばれ、2~3歳の頃から早期療育により、その効果はより発揮されます。近年ではABA早期集中療育が公費で実施される州もあり、療育としてABAがとても有効だということが証明されています。てらぴぁぽけっと仙台教室では科学的根拠に基づいた療育プログラムを用いて、お子様一人一人に合わせた個別支援に取り組んでいます。▼ABAのエビデンスや論文、報告書の一覧になります。・応用行動分析学と作業療法ー自閉症スペクトラム障害児に対する早期介入を中心にー※「応用行動分析と作業療法」ABAの色々なやり方と作業療法との親和性について書かれています。作業療法 第39巻 第1号 ・発達障害専門センター 代表理事の神尾 陽子先生の研究報告書です。 ・学校支援の行動分析的アプローチの動向 ―内外論文から―※学校教育の中にABAを取り入れてみての率直な報告書です。 ・厚生労働科学研究費補助金障害者政策総合研究事業障害児支援の質の向上を図るための各種支援プログラムの効果検証のための研究※内山先生、井上先生等の療育の第一人者方々の論文(課題や効果検証)が集まっています。 ■てらぴぁぽけっと仙台教室のご紹介事業所名:てらぴぁぽけっと仙台教室所在地 :宮城県仙台市青葉区木町通2-2-8 第6ダイワビル2階事業内容(カリキュラム、運営体制、受入人数や営業時間等):→全国的にも珍しく療育に特化している点。【小集団+個別】療育を【マンツーマン2時間】を行います。科学的に証明されている手法のABA-応用行動分析学-を使い、お子様一人一人にあったプログラムを組み上げて療育をします。一日の受け入れ人数は10名までとなります。特に仙台では受給者証の兼ね合いで、療育が進んでいませんので、仙台教室では専門職員のみを雇用し、レベルの高い支援ができるように心掛けております。※現在は、言語聴覚士、公認心理師、認定心理士、児童発達支援管理責任者を雇用しております。法人名:株式会社Irevotion-アイレボーション-受給者証が発行されない、お子様へ無償で療育支援を行っています。■最後に未就学児のお子さまを対象に個別のABAセラピーをおこなっています。ABA-応用行動分析学-は【行動】に焦点を当てるのが特長。「今できていることは何だろう?」「次、どんな事ができるだろう?」と常に可能性を見つけ、スモールステップで成功体験を積み重ねていきます。発語、語彙の習得、困った行動を減らし正しい行動を増やす、集団での指示理解、会話のやりとり、ソーシャルスキル、身辺自立など…お子さまが一つ一つ新しい行動を獲得することで、より安心して、より豊かに生活できるよう手助けします。★ABA-応用行動分析学-を基に、ひとりひとりのお子さまに合わせたマンツーマン・セラピーを実践します。★セラピーの前後には小集団活動も!就園・就学を見据えた支援をおこないます。★個別・集団といったあらゆる環境の中で、お子さまの「できること」をひとつひとつ増やしながら発達をサポートします。★マンツーマン・セラピーはそれぞれの個室で、小集団活動は広いプレイルームで。個別も集団も可能な設備を揃えています。★保護者さまやご家族の思いを受け止め、共感し、寄り添う支援を心掛けています。【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社Irevotion-アイレボーション- お客様相談窓口MAIL: info@irevotion.com 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年12月27日できることを増やしたい…焦っていた年長Upload By ゆきみ自閉スペクトラム症のあるけんとは、年中~年長のときに、こども園に通っていました。自分の興味があることはとことんやるけれど、興味がないことは一切見向きもしない性格。年中のころは、体操、お遊戯、制作、園の行事などに参加することはほとんどありませんでしたが、年長になって園のご協力もあり、少しずつ参加することが増えてきました。先生が声かけをしてくださったときに興味があれば参加するし、なければ参加しないで自分の好きなことをすることも多かったようです。こども園や普段の様子から「集団行動や、順番に並ぶのが苦手」「人の使っているものを勝手に使う」「興味がない授業を受けられるのか」「ルールを守れるのか」…などが特に心配でした。小学校では特別支援学級を希望していたので苦手なことは支援していただけるかもしれないと思っていましたが、就学に向けて少しでもできることを増やしたいと焦っていました。不安でいっぱいだった年長のころに行った、児童発達支援施設と家庭での取り組みについて振り返ってみたいと思ます。就学に向けた年長向けの児童発達支援施設でUpload By ゆきみ通っていた児童発達支援施設は、その日の流れをイラストにし、順番に並べて伝えるなど、視覚を使った支援を行っていました。視覚優位の特性をもつけんとにとっては、やることが分かりやすかったのか、興味がそれほどないことでもプログラムに参加することが多かったようです。そこは年長の子どもの就学に向けたプログラムをメインとしている児童発達支援施設。制作課題では、みんなで協力して1つのものをつくることもありました。ハサミや、のりなどの貸し借りをお友達の間でする、というのも目的になっていて、苦手そうな場合は指導員さんが間に入って一緒に伝えてくださいました。鬼ごっこのような少しルールのある遊び、順番に並びながら行う粗大運動のサーキッド、少人数ずつ横断歩道を渡りに行く課外活動…など、就学を意識したプログラムを行ってくださいました。帰り際、その日の子どもの様子を教えてもらい、何が苦手なのかを知ることができました。構音障害のあるけんとは、言葉で伝えるのが苦手。人の使っているものを勝手に取ってしまったり、ルールのある遊びも理解せずなんとなくやっていたりするようですが、繰り返していくたびに少しできるようになることもありました。就学に向けて不安なことは、すぐに先生に相談させていただき、アドバイスなどをいただいたので、私の安心感にもつながりました。学校とはどんなところ?不安の強いわが子へUpload By ゆきみ見通しがたたないと、すぐ不安になってしまう心配性のけんと。小学校という新しい世界に飛び込んでいくのは、環境の変化でとても不安が多いだろうなと思いました。小学校とはどういうところで、どんなことをするのか、学校にはルールがあることなど、何となくでも知ってほしいなと思い、小学校生活について書いてある本を図書館で何冊か借りてくることに。内容としては、学校にはどのような部屋があるのか、小学校での1日の時間の流れ、どういうお勉強をするのか、どんな行事があるのか、学校生活でのルール、お友達へのあいさつの仕方、教室の掃除の仕方…など、いろいろなことが分かりやすくイラストや写真を使って描いてありました。一緒に読んでみたり、目につくところにそっと置いたりしておくと、好みの本を選んで1人でも読んでいた様子。「小学校に早く行きたい!」と言うようになったので、楽しみにしてくれたのはよかったかなと思っています。先生やお友達に教えてもらいながら…Upload By ゆきみけんとは小学1年生になりました。本で見ていたイメージと、実際に通ってのイメージが合っていたのかは分かりませんが、いろいろな教科に興味をもち、授業を楽しみにしながら学校へ通っています。今でも友達のものを勝手に使ってしまうこともありますが、順番に並ぶというのはこども園のときよりはできるようになりました。年長のときは就学までにどれくらいのことができるようになったらいいのか分からず、不安になっていましたが、結局、就学までにできるようにならなかったことも多かったです。しかし現在、先生方やお友達が困ったときは助けてくださり、分からないことやできないことは教えくださっています。学校生活を送る中で成長し、学校を楽しんでいる様子なので周りの方々にとても感謝しています。現在もルールなどを守れなかったり、教室から出て行ってしまったり…と、まだまだ集団行動は苦手ですが、少しずつできることが増えてくれたらうれしいなと思っています。執筆/ゆきみ(監修:鈴木先生より)友達のものを勝手に使ってしまうことがある場合は、まずは「貸して」と言えるように教えてあげてください。神経発達症(発達障害)のあるお子さんは、興味のないことや嫌なことがあるとその場から逃げてしまう傾向があります。「がんばりカード」をつくって、少しでも参加できたらポイントをつけてみましょう。ポイントが5点たまったら動物にエサをあげられるなど、行動のご褒美をあげるというトークン法がいいと思います。小学校入学など環境が変わるときには、できれば映像を見て予習することをおすすめします。私たちが初めて海外旅行へ行くときと同じように、本よりもイメージが広がり、どんな所かが分かって安心できるからです。
2022年12月20日特別支援学級?通級?特別支援学校?発達が気になる子どもの就学先に関するお悩み、みんなはどう選んでる?来年度の就学に向けて就学相談や、就学時健康診断を受けた方も多いのではないでしょうか。発達が気になる子どもの就学に関してお悩みを抱える方も多いと思います。発達ナビの人気コンテンツの一つ、Q&Aコーナーでも「ASDのあるお子さんの就学先について」の質問がありました。今回はそのQ&Aや発達障害に関する心理社会的アプローチを専門とする井上雅彦先生(鳥取大学大学院教授)からのアドバイス、就学先の種類について紹介します。Q:情緒学級がある小学校が、住んでいる地域にありません年長の息子には自閉スペクトラム症があります。軽度知的障害の診断はついておらず境界知能と言われています。保育園では、基本的なことは問題なくできるので、加配なしで過ごせています。言葉の遅れがあるので、お友達とは簡単な会話しかできず、ルールの複雑な遊びは参加できず先生と遊ぶことが多いようです。来年息子は就学を控えているのですが、進学先を悩んでいます。夫婦共にフルタイムで働いており、現在3つの候補で考えています。候補1「通常学級+通級学区内で、家から近くにある小学校」息子は指示が入りにくいところがあるので、ただボーっとしているだけになってしまうかもしれないし、お友達との関係を築くのが難しそうに感じている。また、療育の先生からも本人が不安でパニックになるのではないかと心配されている。候補2「知的障害の特別支援学級学区外で徒歩15分程度の距離にある小学校」知的の度合いに関係なく、一律で、通常学級との交流はない。教科書はなくプリントのみ。小学3年生になっても理科と社会の授業はない。候補2を選択した場合は、勉強について個別学習塾や家庭教師などで補う必要があると感じている。送迎はスクールバスの利用が可能。候補3「家から離れたところにある情緒学級のある小学校」送迎は毎日送迎サービス(移動支援)を使うか、引越すことを検討。その場合、夫婦の通勤面での心配も。また、WISCでの境界知能の結果についても、主治医から「小学2年生になる前に再度検査してみては」と言われています。そうなると通常学級へ転籍する可能性もあるかもしれません。もちろん、逆に、再検査でIQ70を下回る可能性もあると思います。今悩むよりもまずは行ってみて、トラブルが起きそうな予兆を早めに察知して、都度対処するのが最善なのでしょうか。状況が近い方の体験談など教えていただけますとありがたいです。こちらの質問には、ユーザーのみなさんのそれぞれ体験をもとにさまざまな意見が寄せられました。回答の一部をご紹介します。回答:私ならば、とりあえず候補1にするかと思います。学区内で知っている子どもたちがたくさんいる方がいいと思いますし、小学2年生になる前の検査結果や学校の様子で、また検討してみるのもよいかな、と。学校や担任がその子に合うかどうかも、入ってみないと分からないのは、経験済みですので。回答:知的障害の特別支援学級というのが、私はよく分かっていないので、リアルな情報がないのですが、自宅から通うのが現実的な候補1の「通常学級と通級」がある小学校や候補2の「知的障害の特別支援学級」のある小学校に、実際に足を運ばれて見学できるとよいですね。自分も分かっていなかったと振り返れば思うのですが、仕事と、学校や子どもの成長は違い、見通しが立ちにくく、さらに現場主義です。情報だけで判断できない難しさがあります。6年間の決断ではなく、まずは1、2年どうするかくらいで決めると気が楽かもですね。路線変更はできます。専門家からのアドバイス就学決定は基本的には地域の就学支援委員会での話し合いの結果と親御さんの意向によって決定されます。しかしお住まいの地域の教育委員会の方針や学校の状況によって進路の多様性や柔軟性は変わってくると思います。候補1の場合、「通級指導」がどのような形でなされるのか調べてみましょう。まずその地域で希望をすれば確実に通級指導教室が利用できるかどうかを確認してみましょう。地域によっては、順番待ちのところもあります。また、在籍される小学校で指導が受けられる場合もありますし、他校にそのときだけ行って授業を受ける他校通級という形もあります。東京都などのように「特別支援教室」といって外部から先生が学校に来てもらえるところもあります。候補2の「知的障害特別支援学級」の場合は、基本的にはカリキュラムとして通常の教科書通り進めるのではなく、そのお子さんの学力に合わせた教材を使って指導することになります。ご質問に書かれているように在籍する知的発達のさまざまなレベルのお子さんに対して、まったく同じ教材を使って一律の指導が「全ての授業」についてなされるわけではないと思います。また、通常学級との交流を行わないことが基本になっているというのは、あまり聞いたことがありません。実際に授業を見て、先生方の話を聞いて、情報を集めてみるとよいかと思います。候補3の「情緒障害特別支援学級」の場合、質問者様の状況では親御さんの送り迎えが必要であったり、引越しが必要であるとのこと、きょうだいがおられる場合や、お仕事や経済的なご負担なども考えていく必要があるかと思います。この場合も実際に学校を見学され、クラスを見せてもらうことをおすすめします。同じクラスの生徒さんの様子も、自分のお子さんとの相性も考えながら観察されるとよいと思います。いずれの選択肢の場合も言えることですが、情報収集をする場合、実際にその学校に足を運び、クラスを見せてもらうことは重要です。そして校長先生や担任の先生とお話しすることも大切です。ただし、先生方は、転勤される可能性もあります。就学時におられるかどうかそれとなく聞いてみるとよいかもしれません。また地域の親の会や、ペアレントメンターなどに相談すると親の視点からのアドバイスや体験も聞かせてもらえるかもしれません。就学決定は、親としては、子どもの進路について決断を迫られる大きなイベントであり、悩みであると思います。そんな中でも周囲の情報や実際に親御さんの目から見て、よりベターな選択肢を選んでいただければと思います。6年間の中で選びなおしもできますので、毎年の見直しのための支援会議をお願いしてもよいかと思います。Upload By 専門家インタビュー障害のある子どもの就学先とは?通常学級・通級・特別支援学級・特別支援学校はそれぞれどんなところ?知的障害、発達障害がある子どもの就学先の選択肢には、通常学級、通級(通級指導教室)、特別支援学級、特別支援学校があります。通常学級は、定型発達の子どもたちと一緒に教育を受けていく学級です。通常学級でも合理的配慮を求めることはできます。通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常学級に在籍しながら別教室で、その子に合った個別の指導を受けられる学級です。発達障害や言語障害の特性による学習上または生活上の困難の改善に向けた指導を受けることができます。主に各教科の学習や給食は通常学級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。通級が設置されていない学校に在籍し、通級を利用する場合は、その指導時間に学校間移動をする必要があります。※東京都など一部の地域では、発達障害のある児童・生徒が在籍校で通級と同様の指導を受けることができるよう、公立小・中学校に「特別支援教室」というような名称で少人数のクラスが設置されています。特別支援教室|東京都教育委員会知的障害や情緒障害などいくつかの種別があります。特別支援学級の上限定員は8人と定められています。少人数教育で、障害のある子ども一人ひとりのニーズに合わせた教育が受けられるようになっています。特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。知的障害特別支援学校などいくつかの校種があります。障害のある子どもが通う学校です。特別支援学校の支援対象となる障害の程度は以下のリンクの通りです。これは学校教育法によって定められているものです。障害のある児童生徒の 就学先決定について|文部科学省子どもの障害の程度が特別支援学校の就学基準に該当していても、就学先が特別支援学校に限られることはなく、そのほかの進学先も検討することができます。1クラス当たりの人数は平均で3人と少人数であり、より手厚いサポートのもと教育を受けることができます。特別支援学校の教員は、小学校・中学校・高等学校又は幼稚園の教員免許のほかに、特別支援学校の教員免許を取得することが原則となっています。障害のある子どもの就学先はどのように決定するの?障害のある子どもの就学先はどのように決定するのでしょうか。文部科学省では以下のように回答しています。障害のある子供の教育に当たっては、その障害の状態等に応じて、可能性を最大限に発揮させ、将来の自立や社会参加のために必要な力を培うという視点に立って、一人一人の教育的ニーズに応じた指導を行うことが必要です。障害のある子供の就学先については、本人・保護者の意見を可能な限り尊重し、教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則とし、障害の状態や必要となる支援の内容、教育学等の専門的見地といった総合的な観点を踏まえて市町村教育委員会が決定することとなっています。引用:5.障害のある子供の就学先決定について|文部科学省就学先の決定には、本人の意思や、保護者の意見、それぞれの家庭の状況なども加味し、総合的に判断することが必要になります。一人ひとりに合った選択をすることが大切です。Q&Aにぜひ投稿してください!発達ナビはみんなでつくるポータルサイトです。一人ひとりの質問や回答が誰かの支えになっています。参考になる質問や回答を投稿してくださるユーザーの方々いつもありがとうございます!「ぜひ参考にしたい!」というユーザーの方々の声も多いことから話題の投稿などをご紹介し、専門家の先生にもコメントいただければと思っています。子育てに関する疑問や知りたいこと、身近な人には相談しにくいこともあるかもしれません。そんな質問をぜひ発達ナビのQ&Aに投稿してみてください!
2022年12月15日学習のつまずきは小学校低学年から私は児童精神科医として、これまでさまざまな自治体で、教育相談や学校コンサルテーション(教育現場での問題を解決する支援)を行ってきました。小・中学校で出会うお子さんたちの相談内容は、「文章が読めない」「漢字が覚えられない」「計算が苦手」「集中力が続かない」など、発達や学習の遅れに関するものが多く、話をうかがうと、だいたい小学校の低学年から、学習面でのつまずきが始まっています。認知機能の働きが弱いという可能性そういうお子さんは、認知機能の働きのどこかに弱さをもっている可能性もあります。学力を向上させたいからといって、いくら計算ドリルや漢字ドリルをやらせても、なかなか効果が出ないことも少なくありません。学習の土台がしっかりしていないところに、教科学習を積み上げていっても定着はしづらい可能性があるのです。認知機能とは、注意、記憶、言語理解、知覚、推論・判断といったいくつかの要素が含まれた「知的機能」を指します。いわば、下の図のように「学習の土台」なのです。Upload By 宮口幸治「点つなぎ」の課題と漢字を覚えることの困難さここでは、認知機能の弱さをもっていることによる困り事例や、認知機能は強化できるという事例を挙げていきます。下の図は、小学1年生後半のお子さんが書いた「点つなぎ」の課題です。点つなぎは、視覚認知の基礎力をトレーニングするもので、見本のように、点を結んで同じ絵を再現してもらいます。Upload By 宮口幸治このお子さんは、ひらがなの読み書きが不十分で、文章が読めない、漢字もほとんど読み書きできないと、担任の先生から報告されていました。点つなぎの段階で形を模写できていないと、漢字などは点々のガイドがなく、複雑な形をしているので、覚えるのも苦労しそうだと推察できます。Upload By 宮口幸治次に、認知機能を強化するトレーニング「コグトレ」を行った前後の変化を示す例を紹介します。コグトレとは、「認知○○トレーニング(Cognitive 〇〇 Training)」の略称です。学校の勉強についていくのがしんどいと訴える中学生が、下の絵のような自画像を描きました。そのお子さんは、小学生のころから黒板をノートに書き写すことや漢字を覚えることに苦手意識をもっていました。コグトレ後は、形を覚えて模写する力が身についたのでしょう。4ヶ月のコグトレの成果で、立体図はかなり正確に写せるようになり、自画像の表現力も増し、学習面では漢字の読み書きが上達しました。Upload By 宮口幸治Upload By 宮口幸治図形の模写から知る、発達の目安ここでは、図形の模写から、お子さんの発達の程度に目安をつける簡単な方法をお伝えします。立体図や蜂の巣は、8~9歳くらい、ひし形は7~8歳くらい、三角形は5~6歳くらい、正方形は4~5歳くらいまでに描けることが、ひとつの目安です。これらの図形が、該当する年齢を超えても描けないことが明らかであれば、そのときは念のため、発達専門外来や教育センターなどでご相談されることをお勧めします。Upload By 宮口幸治トレーニングで認知機能を強化する仮に今は、立体図の模写がうまくできなくても、認知機能を強化するトレーニング次第では、かなり正確に写せるようになる可能性はあります。「写す」力が弱いなら写す練習をしたほうがいいですし、「数える」力が弱いなら注意して数える練習をしたほうがいい…。その結果、黒板を書き写せるようになる、漢字を書けるようになる、数え間違いや計算ミスが少なくなる、という効果に結びつく可能性があるなら、今、できることを少しでもしてあげたいのでないでしょうか。Upload By 宮口幸治「学習の土台」をサポートする『コグトレ』漢字が覚えられない、計算が苦手というお子さんに必要なのは、学力以前の「学習の土台」づくりです。体育の跳び箱やさか上がりにたとえるなら、それ以前に、まずは体力づくりが大事ということです。体育でいう基礎体力に相当する「学習の土台」をサポートするために考案したのが『コグトレ』です。これは、注意して見る力・聞く力、想像する力(認知機能)を鍛えていくトレーニングです。『コグトレ』は、鉛筆と消しゴムがあれば、すぐに始められるトレーニングなので、「学習の土台」のサポートとして、よかったらお試しください。
2022年12月01日焦るきっかけは「放課後デイは5年待ち」Upload By まる先月のコラムで書いた通り、現在通いたいと思っている個別療育はどこもいっぱいで空きがない状態。その中で放課後等デイサービス(以下、放課後デイ)もやっている施設に「現在放課後デイは5年待ちです」と言われたところで私の不安は強くなった。これはのんびりしていたら放課後デイに入れなくて働けなくなるのでは…!わが家はひとり親。働けないと生活ができなくなってしまうので死活問題だ。ただ急に焦ったところで今からどう動けばいいのか全く分からない。そこで年少の夏ごろに久しぶりに支援センターの担当の方と面談をしてもらうことにした。支援センターでの面談Upload By まる担当の方には約1年ぶりに会う。滑舌が悪いながらもいろいろと発語が出るようになった息子を見て「大きくなったしすごく言葉も増えてますね!!」と褒められうれしかった。今回面談をしてもらったきっかけを話すと、すぐに地域の放課後デイの資料を持ってきてくれた。資料には施設の場所、預かりの時間、送迎バスがあるかどうかなどが細かく書かれている。仕事もあるので預かり時間と小学校から施設への送迎があるかどうかはすごく重要になってくるので、これを見ていくつか候補を絞ることにした。放課後デイは基本的に児童発達支援と同じように、利用を希望する施設に直接連絡を取り、空きがあれば利用できる。(※)現在年少の息子と今から放課後デイの見学に行くのはどうなのか相談したところ、「まだちょっと早いですね。年中の秋くらいから始めれば大丈夫ですよ」と言われて肩の力が少し抜けた。※児童発達支援や放課後等デイサービスなどの「障害児通所支援」のご利用にあたっては、お住まいの自治体から交付される「通所受給者証」が必要です。また、1ヶ月あたりの利用日数(支給量)は自治体が決定し、その範囲内で利用することになります。詳しくはお住まいの自治体にご確認ください。そのほかの就学に関する相談もUpload By まる放課後デイの資料は家でゆっくり見ることにして、せっかく面談をしていただいたので今後の相談もさせてもらうことにした。特別支援学級と特別支援学校の違いについてや、私の住む地域では、就学相談、計画相談というものがあること、それらがいつごろあるかなどだ。まだあと2年以上もあるので現状では特別支援学級と特別支援学校どちらに通うことになるかはまだ分からない。ざっくりしたイメージとしては自分の身の回りのことがある程度できるなら(着替えやトイレなど)特別支援学級、それが難しければ特別支援学校になるのかなと感じた(※)。また、特別支援学級の見学は個別で行けるが特別支援学校見学は公開日が決まってからでないと行けないことなども教えてもらえたのでその辺りも今後忘れずに動いていかないといけない(見学についてはお住まいの地域や学校によります)。※ 障害のある子どもの就学先については、本人・保護者の意見を可能な限り尊重し、教育的ニーズと必要な支援について合意形成を行うことを原則とし、障害の状態や必要となる支援の内容、教育学等の専門的見地といった総合的な観点を踏まえて市町村教育委員会が決定することとなっています。文部科学省障害のある児童生徒の就学先決定について就学後、フルタイム勤務は続けられる?Upload By まる帰宅後ゆっくりと放課後デイの資料に目を通していた。私のパート先は現在8:30から17:30の勤務だ。しかし大体どこの施設も遅くて17:00までか17:30までの預かり時間となっていた。18:00まで預かりをしてくれる施設はほんの1、2件しかなく、保育園とは全く違うんだなと感じた。今も加配の保育士をつけてもらいながら長時間保育をしてもらっていることが珍しいことは分かっているので、保育園には感謝してもしきれない。息子が就学したら、朝の登校時刻を考えると、8:30の業務開始時間には間に合わないだろう。給与のことを考えるとできることなら長時間働きたいが、短時間勤務にするしかないのだろうか、と考えている。執筆/まる(監修:井上先生より)地域によって、児童発達支援や放課後等デイサービスの状況、特別支援学校や特別支援学級の状況は異なるので、早くから仕組みを知っておくことは大事ですが、さまざまな情報を集めていく中で逆に不安になってくることもあるかと思います。しかし、これらの情報収集の過程で知り合った支援者の人たちは、子どもとお母さまの「応援団」になってくださる方であろうと思います。お住いの地域にペアレントメンター(発達障害の子どもを育てた経験のある親御さん)さんがいらっしゃれば、その体験や情報提供を受けることがヒントになる場合もあります。放課後児童クラブへのインクルーシブが進んでいる地域もあります。幼児期は発達の変化も大きいので、子どもさんの発達のペースを見守りながら、時間をかけて考えていっていただければと思います。
2022年11月30日ラン活?リュッ活?特別支援学校の通学かばんはどうする?Upload By みんPの就学先を考えたときに、私は「Pは特別支援学校へ行くことになるだろう」と考えていました。年長の就学相談の時期になってからは、より特別支援学校への就学を強く希望するようになりました。何故ならPは定期的に発達検査を受けていたので、障害の程度を数値的にも客観視できていましたし、知的障害の重いPにとって地域の小学校へ6年間通うというのはイメージがしづらく、自立に向けての活動ができて、支援の手厚い特別支援学校へ行くことに迷いはありませんでした。そして特別支援学校の場合、ランドセルではなくリュックサックで通学している児童が多いと聞いていたので、わが家もそうしようと思っていました。「ラン活」ならぬ「リュッ活」の始まりです。※「ラン活」「リュッ活」小学校入学を控えた子どものランドセルやリュックサックを選び、購入するための活動を指す造語リュッ活しようにも、どのようなものを選べば良いのか?情報が少ない!しかしランドセルの情報はたくさん溢れているけれど、リュックサックとなると、通学用にどのようなものを選べば良いのか?情報が少なく、全くイメージができませんでした。ある程度早めに目星をつけておきたかったので、特別支援学校へ通学する場合はどのようなものを選べば良いのか?私はSNSで情報を集めることにしました。すると、ありがたいことにたくさんの方々から通学用リュックサックの情報をいただきました。その中でも1番多かったアドバイスは「とにかくサイズの大きなもの」でした。実際に入学してみて分かったのですが、特別支援学校では教科書やノートや筆箱などの勉強道具を毎日持たせることはありませんが、学校だけではなく放課後等デイサービスの荷物もあり、かさばるものを1つにまとめて入れるためには、大きなリュックサックが必要でした。もし小さめのものを購入していたら、学校の荷物と放課後等デイサービスの荷物を分けて別々に持たせることになっていたかもしれません。Pにとっては、複数の荷物を持つことは忘れ物や取り違えなどのトラブルにもつながりやすいし、支援をしてくれる先生方にも、持ち物を何度も確認していただくことになっていたでしょう。そのため、わが家の場合は、全ての荷物を1つにまとめて入れることができる大きなリュックサックを選んで本当に良かったと思っています。Upload By みん子どもが毎日使う通学かばんなので後悔のないように選びたい!リュックサックのサイズのほかにも、前(胸)ベルトのあるものが良い、本人にも周りにも分かりやすい目立つ色のものが良い、耐水性のあるものが良い…などたくさんのアドバイスをいただきました。そして何よりその子の身体や発達に合うもの、本人が使いやすいものが1番良いということでした。学校や家での荷物の出し入れもPにとっては自立活動の訓練になります。親好みのデザインや色、メーカーなども気にはなりましたが、事前にたくさんの方々から得た情報を参考に、使う本人にとって少しでも分かりやすく、負担にならないようなものを選ぶことができ良かったと思っています。地域や学校、子どもによって通学かばんの選択肢は変わりますし、一般的には「小学生=ランドセル」というイメージの方が強いかもしれませんが、ランドセルとリュックサックどちらを選ぶにしても素敵な通学かばんと出合い、快適な学校生活をおくってもらえたら良いなと思います。Upload By みん執筆/みん(監修:三木先生より)何を選ぶにも、しっかり情報を集めてじっくり検討すると、納得のいく決断になることが多いですよね。特に学校で使うとかばんとなると、デザインや用途をどう考えるかによっても「どの選択肢も正解」になり得ます。だからこそ、自分たちが何を優先したいのかをゆっくり考えてみても良いのかなと思います。
2022年11月17日二人目も発達障害?就学前から療育に通い、不安の中「通常学級」に就学することに…寺島ヒロさんには、ASDのある大学生と高校生のお子さんがいらっしゃいます。長女のいっちゃんは、小さいころからASDの傾向が強く表れており、就学前から療育を受けていました。睡眠時間が安定しないこともあり、寺島さんは、いっちゃんには通常学級は難しいのでは?と考えていましたが…。まだ「発達障害」という言葉が今ほど一般的ではなかった10年前を振り返ってのお話です。涙の就学時健康診断を振り返って。専門家のアドバイスも吉田いらこさんの長女ゆいちゃんは現在小学6年生。小学5年生のときに軽度知的障害、ASD、場面緘黙の診断がおりています。ゆいちゃんが小学校へ入学した当時、いらこさんは、ゆいちゃんに障害があるとは少しも感じていませんでした。しかし、今思い返してみると、ゆいちゃんが就学時健康診断を受けたときに気になる出来事が…。就学時健康診断に関する専門家のアドバイスもぜひご覧ください。特別支援学級?通常学級?軽度知的障害の息子の進路発達ナビユーザーさんから寄せられた「就学」についての体験談をご紹介します。年中のときに軽度知的障害やASDの診断がおりた小学2年生の息子さん。現在は知的障害特別支援学級に通っています。就学先を特別支援学級へ決めるまでには、さまざまな葛藤や悩みがあったそうです。進路を決めたあとも、ママ友の「通常学級で大丈夫そうなのに」という言葉にモヤモヤしてしまい…。「特別支援学級へ進学したその後の様子」についても知ることのできるエピソード、必見です!就学準備は学級選びだけじゃない!放課後等デイサービスにリハビリ、保育所等訪問支援も…ゆきみさんの長男、けんと君には自閉スペクトラム症があります。数回にわたる就学相談で特別支援学級を希望しました。しかし、就学に向けてほかにも考えることはたくさん!普段の生活を送りながら、就学準備をするのは思っていたより大変だったそうで…。特別支援学校の就学準備!実際に入って分かったことぼさ子さんの息子ほぺろう君には、自閉スペクトラム症と知的障害があります。ぼさ子さんの場合、未就学時代の早い段階で進路は特別支援学校一択と決めていました。しかし、就学準備の年はコロナ禍で残念ながら学校見学は思うようにできませんでした。そのため、実際に進学先が決まってから分かったことがたくさんあったそうです。特別支援学校への進学準備について知ることができる、ぼさ子さんの貴重な体験談をご紹介します。そのほか、進路選択の参考にしたい関連コラムはこちら!
2022年11月11日小学校の就学時健康診断で…ゆいの小学校の就学時健康診断では、高学年の生徒たちがアテンドをしてくれました。年長の子どもたちは保護者から離れ、お兄さん・お姉さんに手を引いてもらって各教室を回り、さまざまな検査を受けます。ゆいも初対面のお姉さんと手をつないで待合室を出発しました。私は待合室でゆいの帰りを待っていたのですが、しばらくすると先生から声をかけられました。「お子さんが泣いてしまい、先に進めなくなっている」と言われ、私はゆいを迎えに行きました。Upload By 吉田いらこゆいは聴覚検査の会場になっている教室の前でしくしくと泣いていました。隣には困った顔をしたアテンド役のお姉さん。きっと初めての場所で、初めての人に連れられて行くことに大変なストレスがかかっていたのでしょう。いくつかの検査には何とか耐えていたようですが、最後の聴覚検査を受ける前に限界が来たようです。私が付き添って検査を受けさせようとしましたが、学校の先生に「無理をさせるのはかわいそうなので、特に聴こえ方に気になるところがなければもう検査は受けなくてもいいですよ」と言われました。そのお言葉に甘えて、ゆいには聴覚検査を受けさせずに就学時健康診断を終了しました。Upload By 吉田いらこそのときの私は、この子は人見知りが強い子だなとしか思っていませんでしたし、まだ幼いから仕方ないと特に気にしていませんでした。今思えば、先の見通しが立たないと不安を強く感じるというASDの特性があったのだと分かります。前もって写真を見せながら本人に流れを説明するか、事情を説明して私がついていけば、少しは違った結果になったのかもしれません。Upload By 吉田いらこ小学校入学後の娘の様子は…入学後も、ゆいは新しい環境に慣れるのに長い時間がかかりました。私は「早く周りの子どもたちのように、学校に慣れて楽しく登校してほしい」と、励ましや対応をしていました。そして、ときにはみんなと同じようにできないゆいにイライラし『可愛い子には旅をさせよ』という言葉を曲解して、ゆいに一人で行動させるようにもしました。でも、こういうやり方は、ゆいには効果がなく、結局長い時間をかけて慣れていくことしかできませんでした。今までの保育園生活から一気に環境が変わり、とても疲れていたゆいを、私はさらに追い込んでいたと思います。Upload By 吉田いらこ娘が安心して学校生活を送るためにもう少し早く発達障害があることに気づいていたら、学校の先生と相談してゆいに合った環境づくりをしていただけたのかもしれません。保護者が感じるカンというものは大切にしなければと感じました。現在のゆいはさまざまな支援をしてもらい、学校に楽しく通っていますが、ここに来るまでに、つらい思いをさせてしまいました。今後このような思いをさせないためにも、娘の特性をより理解し、早めに判断できるようにしていきたいと思います。執筆/吉田いらこ(監修:初川先生より)就学時健康診断、学校生活開始時に、新しい環境に慣れなかったエピソードのシェアをありがとうございます。就学時健康診断はお子さんにとってまさにイレギュラーな単発イベントです。聴覚検査は見慣れない機械を使うので、びっくりした面もあるかもしれませんね。確かに就学時健康診断のために入念な準備をして、本人が戸惑うことなくできることも、お子さん本人の負荷を減らすという点ではよいことですが、その場合、どれほど入念な準備をしたのかを学校に細やかにお伝えいただきたいと思います。学校の先生方からしても、多くのお子さんにとって新奇場面である就学時健康診断での様子を見ながら、次年度の新入生たちが新しい環境にどのように反応するかを見ている面があります。学校からすると、毎年就学時健康診断をしているので、健診を受ける子どもたちがだいたいどのような様子を呈するかは経験的に知っており、その経験則と照らし合わせつつ、お子さんをアセスメントしているとも言えます。そのような就学時健康診断の場で準備の末に適応的に過ごすことは、つまずきやすい状況という情報を共有しづらくなる面もあります(ただ、繰り返しますが、お子さんの状態や負荷のかかり具合によっては、準備をして臨んだ方がいい場合もあるかもしれません)。また、昨今のコロナ禍で、就学時健康診断のやり方が変わっているところもあると思います。コロナ禍以前は、いらこさんの記述にもあったように、高学年のお兄さんお姉さんがアテンドしてくれましたが、コロナ禍によって親子で回る場合も多いのではと思います。新しい環境に慣れるために、場数をふませる、励ますというのは、保護者の方がよく最初に取られる対応です。それ自体が悪いわけではありません。そうした対応をしてみたけれど、お子さんがつらそうである、なかなか環境に慣れないなどの気づきがあった際に、学校の先生などにご相談され、これまでとは違う対応(そしてそのベースとなる見立ての共有)を取られたらよいと思います。うまくいったことは継続し、うまくいかなかった場合は対応を変える。それが全ての大原則だと思います。
2022年11月07日入学前は特別支援学校との連携準備自閉スペクトラム症と知的障害のあるほぺろうは、今年の春から新一年生として特別支援学校に入学しました。今回は、進学先決定から現在に至るまでに知った、特別支援学校の活動内容をご紹介させていただきます。進路を決める教育委員会との面談後、12~1月ごろに子どもの進学先が正式に決定したことを通知する就学通知書が届きます。ホッとしたのも束の間、ここからが特別支援学校にお世話になるための準備本番です。Upload By ぼさ子通常学級への進学との違いは、提出書類の圧倒的な多さ。2月に入ったころ、わが家にもズッシリとした分厚い封筒が届きました。生徒の支援計画にまつわるフェイスシート・病院や投薬情報・損害保険の加入などなどなど…。わが子に妨害されながらこれらを記入するのは至難の業ですが、特別支援学校はそれだけ責任を持って支援してくださるということなので、学校側にお子さんのことが伝わるように頑張りましょう!(入学式のときに提出書類がほとんどですが、中には提出期限が早いものもあるので要注意)Upload By ぼさ子特別支援学校入学時の持ち物学用品準備リストを見てまず驚いたのが、教科書・えんぴつ等のいわゆる勉強道具が記載されていなかったことでした。文房具はハサミとクレヨンを用意した程度。ほぺろうが通う特別支援学校は通学カバンの指定はありません。ランドセルでもリュックでも教材が入る大きさであればOK。お子さんによっては、感覚過敏があるため新調するより使い慣れているカバンを選ぶというご家庭もあると思います。ほぺろうはすぐカバンを壊す可能性が高いので、高級なものはもう少し大きくなってから…と割り切って、入学時は背負いやすいリュックにしました。また、学用品購入に関しては就学奨励費(※)という制度があるので、領収証の保管は忘れずに!(※)認定については所得に基づく区分があるほか、自治体によって対象となる内容も異なりますUpload By ぼさ子特別支援学校の学習内容ほぺろうが通う特別支援学校のクラス編成はおおよそ3~4人程度の少人数制。先生は特別支援の知識を持ったスペシャリストです。特別支援学校低学年の学習の基本は身辺自立などの生活訓練。登校時は学校の玄関先で先生たちがお出迎えしてくれて、靴を下駄箱にしまう…というところからすでに授業は始まっています。教室に入ってからの課題は、一人ひとりに合わせたものを用意してくれています。手先の運動を促す課題をする子どももいれば、学習ドリルで勉強する子どもも。特別支援学校内では日常的に視覚支援があふれていて、絵カード・図示・手話などを用いて生徒に伝えてくれます。視覚以外の感覚が得意な子どもに向けても、個人に合った伝わりやすい方法を模索してくれます。年齢が上がると、異性との接し方を学んだり、高等部のある特別支援学校であれば職業訓練が実施されます。Upload By ぼさ子特別支援学校はどんな子どもたちがいる?私のパッと見の印象では本当にいろんな子どもがいると感じました。知的障害がなさそうな子どももいれば、身体不自由の子どももいるし、診断名もみんなさまざまです。ほぺろうの学校の一年生は、喋れる子ども・喋れない子どもの割合は半々くらい。ちなみにほぺろうは喋れない派です。特別支援学校の生徒さんは同じ年齢でも発達に個人差がありますし、この先、急に成長する可能性もあります。手続きは必要ですが、お子さんの成長度合いに合わせて特別支援学級などへ転校することも可能だそうです。Upload By ぼさ子就学準備にあたり心強かった存在特別支援学校は通常学級と比べて情報の少ない就学準備になるかと思います。ネット上にはさまざまな情報があふれていても、学校のことは地域それぞれの方針や相性が違ってくるので、実際に進路を選ぼうとしてもネット情報だけでは不安が拭えません。不安になっていた私を救ってくれたのが、地域の先輩ママさんの存在。私の場合、地元で同じ境遇の方にお会いしたことがなかったので、お世話になっている療育先に相談して紹介していただきました。学校の話だけでなく、送迎、放課後等デイサービス、病院など…地域の情報を共有させてもらえるのは本当にありがたい!こういう繋がりを、これから就学準備をする方に私も受け継いでいけたらいいなと思っています。Upload By ぼさ子執筆/ぼさ子(監修:初川先生より)就学先が決まってからの就学準備の詳細のレポートをありがとうございます。とても細やかなので私自身勉強になりましたし、特別支援学校に就学予定のお子さんを持つ保護者の方には大変参考になったのではと思います。ぼさ子さんが書かれているように、学校の方針や雰囲気、在籍されているお子さんの様子などは、その地域・学校の方でしか分からない面があります。そういう意味で、横のつながり・先輩ママさんとのつながりはとても心強いものですね。ぼさ子さんがそうした方々のご助言に助けられたように、ご自身がまた後輩ママさんを助けられたらというその循環、それもまた素敵だなと感じました。
2022年10月27日年長春放課後等デイサービスを調べ始めた市の就学相談を受け、特別支援学級を希望していた自閉スペクトラム症のあるけんとは、こども園に通いながら週に4日、園が終ったあとに通うタイプの発達支援施設に通っていました。集団行動、体を動かすことなど、苦手なことがたくさんあったので、小学生になったら放課後等デイサービスに通わせたいと思い、年長の春ころからどこに通うか調べ始めました。Upload By ゆきみ専門職の先生方がたくさんいらっしゃる人気の施設に問い合わせると、2年待ちくらいとのこと。待機の予約をさせていただくことにしました。ほかの施設にも問い合わせてみると、状況や予約の方法がそれぞれ違うようで「新1年生の予約は受け付けないので2~3月ごろに電話をしてください」というところもありました。運動特化型、お勉強特化型、集団行動を通していろいろな体験をする…などたくさんの施設がありましたが、送迎サービスを行っていないところでは弟の迎えの時間と照らし合わせたりする必要もあり悩みました。そして、いくつか見学に行くことに。環境の変化が苦手なことを考慮し決めたことUpload By ゆきみ夏ごろから、いくつかの放課後等デイサービスに見学に行きました。療育内容、時間帯、送迎の有無などを聞かせていただき、悩む日々。そんなとき、家のポストに入っていた地元のフリーペーパーで「新規オープン」の施設を発見!見学に行くと、けんとの課題である指先を使った制作、粗大運動、ビジョントレーニング、などの課題を行いながらSST(ソーシャルスキルトレーニング)を学んでいけそうで、送迎もあるとのこと。ココだ!と思い、週に4日通うことにしました。体を動かすのが苦手なので、本当は運動特化型の放課後等デイサービスにも通いたかったのですが、小学校生活が始まるだけでも環境の変化で大変そうな気がしたので、まずは1ヶ所の施設にすることに。小学生になり、そこに実際に通ってみて、毎日とても楽しそうにしています。夏休みには公園、消防署、展望室、工場や科学館などへ社会科見学にたくさん連れて行ってくださり、経験を重ねることができました。受け皿がない?構音障害リハビリ探しUpload By ゆきみけんとは構音障害があり、何を言っているのか聞き取るのが難しい子どもです。病院で言語訓練(ST)、作業療法(OT)を月に1回ずつ受けていましたが、小学生からは年齢制限で対象外。年長の春ころから、小学生になってからも受けられるところを探し始めました。インターネットで調べたり、発達支援センター、病院の先生方、発達支援施設の先生方、担当の相談員さんなど、心当たりがないか、とにかく聞いてまわりました。しかし、住んでいる地域には、言語聴覚士さんがいらっしゃって、空きのある放課後等デイサービスも、自費で受けられるところもありません。小学校で受けられるという「ことばの教室」は通級指導教室の子どもだけということで対象外。地域によって制度は異なるかもしれませんが、うちの地域では特別支援学級に通う子どもは、受け皿がないという状況に絶望しました。それでもあきらめずに支援者の方々に何度もお聞きしていたら「そういえば…あそこならいけるかも」と思い出した方が話を通してくださり、ついに見つかりました。家から離れた病院ではあったのですが、とてもありがたく、現在通わせていただいています。保育所等訪問支援を利用して思ったこと児童発達支援事業に通っていたころ、そこに通うほかのお子さんが「保育所等訪問支援」を利用していました。日中多くの時間を過ごしている園や小学校などに、支援員さんが訪問し、担任の先生と直接お話をしてくださったり、子どもの困りごとを見つけてくださったりするということで気になっていました。小学生から利用したいと思い、お世話になっていた児童発達支援事業の方にお願いさせていただき契約。Upload By ゆきみ小学校に通い始めてからのお話ですが…正直、もっと早くこの制度を利用していればよかったと後悔しています。専門の知識をお持ちの支援員さんが対応してくれるので説得力があり、親の立場からお願いしづらい部分もフォローしてくださっているように感じます。私自身も、支援員さんの見解をお聞きして、とても勉強になることや新発見も多いです。子どもが年長になってから、普段の生活に加え、就学に向けての準備が本当にたくさんありました。考えることも多く、頭が混乱してしまうことも正直ありました。そんなときは大好物のお菓子を少し食べてリフレッシュ。とにかくあっという間の1年間でした。執筆/ゆきみ(監修:井上先生より)就学に際して学級選択以外に、お子さんに合った放課後等デイサービスの情報集めや見学など、さまざまな選択を一度にしなければいけないというのは大変だったと思います。ゆきみさんのように、お子さんの特性やニーズに合わせた事業所を地域で探されることは、場合によっては難しいこともありますが、相談支援専門員さんなどに相談していくことで保育所等訪問など、現時点で使えるサービスを発見できることもあります。先輩の親御さんから地域の情報を聞くのも良いかと思います。
2022年10月24日保育園の参観日で…夏の初めごろ、保育園で久しぶりに参観日がありました。その参観日で、しのくんは私の方に駆け寄って来てしまい…。クラスの活動に参加することができず、私は落ち込みました。Upload By keikoほかにも「順番が守れない」「座っていられない」などと保育園から指摘があり…。「ただでさえ発達がゆっくりなのに、このまま小学校へ入ったらどうなっちゃうんだろう?」という不安が私を襲います。Upload By keiko「勉強についていけなくて、つらい思いをするのはしのくんなんだ…」と思った私は…お家で通信教育や市販のワークをする!『お勉強』をすることを決意しました!じっと座れない元々、興味のないことはしない子しのくん。そのため最初はワークをやろうと誘っても5分も経てば逃げ出そうとしました。Upload By keikoそこで私は、夫と連携して、しのくんが逃げないようにし、しのくんの好きなサメや魚を使って声掛けを工夫しました。Upload By keikoそれが良かったようで、次第にワークに取り組めるようになりました。また、ワークも、しのくんの好きな海の生き物のイラストがたくさん描かれているものをチョイスし、イラストを見せて→何がいた?何匹いた?など質問を繰り返すことを行いました。そうすると、質問した内容に答えを返す、というやりとりができるようになってきました!しのくんがついに…!ワークを始めたころはすぐに逃げ出していたしのくんでしたが、だんだん椅子に座っていられる時間も長くなり、一対一で向き合って、提案したものに取り組めるようになってきました。そのうち、「おべんきょうのじかんよ〜!」としのくんのほうから言ってくれるようにまでなりました。そして、ついに自分の名前が書けるようになったのです!Upload By keiko保育園での様子にも変化が…ワークを始めてからちょうど2ヶ月ほど経ったころ、療育センターのかたに来てもらい、保育園での様子を見てもらう機会がありました。様子を見てもらった当日…療育センターの先生がしのくんの変化に「驚いていた」と、担任の先生に教えていただきました。なんと、しのくんは、順番を守ったり、絵本の時間もきちんと座れていたそうです。私はその話を聞いてホッとしました。「もしかして、ワークを始めてからの変化なのかな?」と思いました。最後に好きなことを入り口にすると、今まで興味が持てなかったことや、嫌がっていたことにもチャレンジできることが分かりました!それに、保育園での生活にもよい影響が出てきている様子なので、しのくんが楽しんで取り組めるように工夫しつつ、これからもワークを続けていこうと思います。これからのしのくんの成長が楽しみです!執筆/keiko(監修:初川先生より)就学を見据えて、ワークを始めたというエピソードをありがとうございます。幼児期は発達のペースも早いのと(単に右肩上がりに育つというより、印象としては、ぐんとできるようになる時期が来る感じがあるのではと思います)、その度合いも個人差が大きいので、変化の大きな時期です。ワークに取り組ませるにあたって、しのくんの好きなサメや魚を使って工夫されたのですね。初めてのこと、そして難しそうなことに取り組む際にはそうした工夫はとても良いと思います。ワークの内容そのものが(単独で)、集中力を伸ばし、順番を待てるように作用したかどうかは分かりません。ですが、保育園という集団場面ではなく、家庭での個別場面で、しのくんにとって取り組みやすい課題(量、難易度)であり、取り組むための工夫(サメくんが応援してくれる)があり、さらに、できたらめいっぱい褒めてもらえる。そういった構造が良い作用をもたらしたことを感じました。好きなことを入り口として、自分に合った課題を、取り組みやすい環境設定で行い、そして取り組む間も終わってからも褒めてもらえるという構造は、お子さん自身にとっては、とても達成感を得やすく、「自分はできるぞ!」と感じやすくなるものです。自分はできる、大丈夫と思っていると、多少苦手な場面でも心に余裕を持つことができ、うまく立ち振る舞えることが出てきます。学習(ワーク)そのものを1つの「ツール」として、そうした「良い循環」を生む関わりを始めるということは、大人側からしても取り組みやすい面がありますね。お子さんに合ったものを楽しく取り組んで、いっぱい認められ、「できるぞ!」を積み重ねてゆく関わり、ぜひ継続していただければと思います。
2022年10月18日CONTENTS■そもそも性教育ってなんだろう?■未就学児からの性教育は本当に必要なの?■未就学児の性教育、何から教える?■子どもに性にまつわる質問をされたら?■未就学児の性的な質問で多いもの■親子で学ぶ性教育 おすすめの本3選教えてくれた人高橋幸子先生埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター 産婦人科医、日本家族計画協会クリニック非常勤講師小学校・中学校・高等学校にて、年間120回以上の性教育の講演を行なっている。NHKの「あさいち」や「ハードネットTV」などにも出演し、性教育の普及や啓発に尽力。「性の絵本 みんながもってるたからものってなーんだ?」(KADOKAWA)などの書籍の監修や、「サッコ先生と!からだこころ研究所 小学生と考える『性ってなに?』」(リトルモア)などの著書多数。そもそも性教育ってなんだろう?性教育というと、どのようなことを思い浮かべるでしょうか? 男女の体の違いや生殖の仕組みをイメージする人、恥ずかしいこと、エロいこと、そう感じる人も少なくないと思います。実は性教育において、男女の体の違いや生殖の仕組みは、大きなテーマのごく一部でしかありません。今は包括的性教育といって、性の多様性や性的同意など、人権問題もすべて含めて、性教育と言います。性について学び正しい情報を得ることで、性的なトラブルを避けられるようになりますし、自分の性や体についてきちんと知ることで、自分を大切にしよう、自分と同じように相手も大切にしようと思えるようにもなります。つまり、性教育は子どもたちの大切な心と体を守る教育でもあるのです。未就学児からの性教育は必要なの?もちろん必要です。小学校の高学年にもなると、歪んだ情報が先に入ってきてしまうことがあります。すると性教育について、恥ずかしこと、気持ちが悪いことだと、先入観を持ってしまいがち。私たち大人が「性教育」と聞いたときに身構えてしまうのは、幼いころに豊かな性教育がなされていなかったことが原因のひとつだと考えられます。歪んだ情報が入る前なら、「ふーんわかった」「そうなんだ!」と、抵抗なく受け入れるものです。だからこそ、未就学児から、もしくは10歳になる前からの性教育が必要なのです。未就学児の性教育、何から教えたらいいの?まずは「プライベートゾーン」を教えることが第一歩。プライベートゾーンとは、水着で隠れる部分と口のことで、体の内部とつながり、命や健康に直接関わる部分。0~1歳児であれば、おむつ交換のたびに「大事なところだからきれいにしようね」といった声かけをしてあげましょう。少し大きくなったら、体を洗うときに「あなたの体は全部大切だからきれいにしようね。とくに大切なプライベートゾーンは、自分で洗えるようになろうね」のように、清潔にすることと合わせて、大切な場所であることを伝えるとスムーズです。「あなたの体はあなたのもの」ということを幼い頃に教えることで、嫌なことをされたときに、はっきり嫌だと拒否できるようになり、将来的には性的同意にもつながっていくのです。性にまつわる質問をされたらどう答えたらいい?「赤ちゃんはどこからくるの?」「どうしてお母さんにはおちんちんがないの?」など、子どもは不意に、性にまつわる質問をしてくるものです。受け流したりせず、性教育ができるチャンス到来! と思って、きちんと答えてあげましょう。「性教育=恥ずかしいこと」そう感じているのは、実は大人だけ。子どもには何の先入観もありませんから、素直に受け止めるものです。ですが、聞かれた内容によってはどう答えていいかわからず、テンパってしまうこともありますよね。そんなときは、次のポイントを参考にしてみてください。point 1子どもが知りたくなった理由を聞く「なんでそれを知りたくなったの?」というやりとりを挟みましょう。きっかけが、ネガティブな理由かポジティブな理由かで、伝えるべきポイントが変わります。例えば、「赤ちゃんはどこからくるの?」という質問であれば、お腹が大きい女の人を見て、赤ちゃんができる仕組みを知りたくなっただけかもしれませんが、インターネットなどで歪んだ情報を得て、疑問に思った可能性も否定はできないのです。知りたくなった理由をまず聞いて、子どもが知りたいことに、答えてあげましょう。point 2回答できないときは正しい知識をまずは得よう!内容によっては戸惑うこともありますし、突然の質問に正しい答えが思い浮かばないことも……。どう答えていいかわからないときは、その場ですぐに回答しなくても構いません。子どもには「とてもいい質問だね。必ずあなたに私が答えるから、ちょっと待っててね」と伝え、本を読むなどして正しい知識を得て、心の準備が整ってから説明してあげましょう。point 3絵本などを介して伝えるとスムーズ最近では、性教育にまつわる良書がたくさんあります。絵本などを使って説明すると、子どもが理解しやすいうえに、大人も話しやすいものです。発達年齢に合わせた絵本を準備して、「この前聞かれた質問だけどね……」と言って、読んであげましょう。もちろん、自分自身の言葉で伝えるのでも構いません。このとき、子どもはいろんな質問をしてくると思います。正しい性の知識をきちんと伝えられたらいいですよね。未就学児の性的な質問、どのようなものが多いの?「なんでおちんちんは硬くて大きくなるの?」「どうして大人は毛が生えているの?」「なんでママはおっぱいが出るの?」など……。子どもは、自分自身の体はもちろん、相手との違いについても不思議に思うものです。このような質問をされたら、「人の体の仕組み」として科学的に説明するとスムーズ。いちばんはじめの質問であれば、「おちんちんの中はスポンジのようになっているよ。触ったりして刺激を受けると、スポンジに血液が集まるから硬くなることがあるんだよ」のように、そのまま伝えればいいのです。絵本を活用しても構いませんし、人体の不思議を解説している図鑑を使って説明してあげるのもOK。また、子ども自身が知りたくなったときにすぐに読めるように、手が届く場所に置いておくのもおすすめ。性の不思議に、自ら気づいていくことも必要なのです。親子で学ぶ性教育おすすめの本3選性の絵本 みんながもってるたからものってなーんだ?たきれい 著・高橋幸子 監修/KADOKAWA3歳から読める、性教育絵本。男性と女性の体の違いから、赤ちゃんができるまで、さらに犯罪者から身を守るためのコツがこの1冊に。子どもと性の話、はじめませんか?からだ・性・防犯・ネットリテラシーの「伝え方」宮原由紀 著・高橋幸子 監修/CCCメディアハウスある日突然にやってくる子どもからの疑問。幼児期・児童期・思春期の「性」悩みや、それに対する子どもへの具体的な伝え方を紹介。おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方フクチ マミ・村瀬幸浩 共著/KADOKAWA3~10歳、自分の体に興味を持ちはじめたときに、どうやって伝えたらいいか具体的な声かけをマンガでわかりやすく解説。親子で一緒に学ぶこともできる。先入観がない幼いころに正しい知識を伝えることで、性のことが恥ずかしいことではなく、自然なこと、当たり前のことだと考えられるようになっていくもの。豊かな性教育は、「自分の心と体は自分だけのもので、とても大切なもの」という、自分自身を肯定的に捉える豊かな人間性を育み、自分以外の人を尊重することができるようにもなりますから、ゆくゆくは幸せな人間関係を築くことにもつながるのです。
2022年10月05日あなたは辛い失恋を経験したことはありませんか?大好きな人から振られてしまうと、なかなかすぐ立ち直るのは難しいですよね。 では、辛い失恋から立ち直ることができた方は、どのように乗り越えたのでしょうか? 今回は、実際にあった体験エピソードをご紹介します!尊敬していた女性に1年半ほど前に、半年ぐらい好きだった人に対して失恋しましたが、その失恋の仕方がかなり壮絶でした。その当時恋愛相談をしていた女性の方が、実は失恋相手と交際関係にあったからです。交際関係に発展したタイミングが、女性側に恋愛相談を初めてした翌日だったようで、女性にその期間何度も相談していたため、一時期かなりの人間不信になってしまい、極度のストレスから動悸の発作が出るようになるくらいでした…。数日辛い日々を過ごしましたが、ふと我に返って「これは、自分磨きをすればいいのでは?」と思うように。女性は私よりも10歳近く年上で、裏切りが発覚するまでは純粋に一人の女性として私もかなり尊敬するほど大人っぽく憧れの存在でした。そのため、その女性を上回るような女性らしさを身に付ければ、自分の自信につながるのでは?と思い、化粧の研究やコーディネートに力を入れるように。その結果、以前は成人式の写真も見るのが億劫になるぐらい自分のことが嫌いでしたが、セルフプロデュースを頑張り、今ではおしゃれをしている自分が大好きになり、自信もつきました!その女性には普段から「可愛いよ!!」と言われていましたが、自分磨きを決心してからはその女性に「私のおかげでこの子はめちゃくちゃ綺麗になったんだよ!」と言わせれば勝ちだ、と思いながら様々なことにチャレンジしていました。ちなみに、失恋相手はかなりのくずであることが発覚したので、縁を切ってよかったと今は思います。(女性/学生)失恋を糧に、自分磨きを始めることは素敵ですね。失恋して悩んでいるという方は、新たな一歩を踏み出せる勇気に繋がれば幸いです。※こちらはクラウドソーシングサイトにて実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています"
2022年09月24日悩ましい…学校・学級選び親御さんと学校・学級の選び方について話をしていると、「通常学級にするか、通級指導教室や特別支援学級にするかを迷っています」と言われることがよくあります。小学校入学前に受ける就学相談で「通級指導教室や特別支援学級が適当」という判断が出た場合に、決断に悩む人が非常に多いのです。判断は難しいのですが、私は基本的に、発達障害・知的障害のあるお子さんは、特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室といった「特別な場」を利用したほうがよいと思っています。学校・学級選びについては、「一人ひとりの教育的ニーズ」によって、次のように大きく4タイプに分けられます。1.特別支援学校障害のある子どもを対象として、学習面・生活面の困難の解消を目指した教育が実施されている学校。一般の学校とは別に設置されていて、多くは小学部から高等部まであります(一部、幼稚部も設置されています)。一般の学校とは教育課程が異なり、生活面の学習が充実しています。2.特別支援学級(支援級)一般の小・中学校の中に設置されている学級。一般的に「支援級」とも呼ばれます。特別支援学校と同様に、障害のある子に対して学習面・生活面の教育が行われています。特別支援学級では、在籍している子どもが通常学級の授業に交流という形で参加することもあります。3.通級指導教室(通級)一般の小学校や中学校、高校の中に設置されている教室。一般的に「通級」とも呼ばれます。通級指導教室は、通常学級に在籍している子どもが一定時間利用する教室です。子どもは普段は通常学級で授業を受け、週に数時間程度、通級指導教室に通います。通級では学習面・生活面のさまざまな課題の中で、本人が個別の指導を必要としている部分の教育が実施されます。4.通常学級(通常級、一般級)一般の学校に設置されている通常の学級です。一般的に「通常級」「一般級」などとも呼ばれます。通常学級でも、子どもの障害に配慮した支援が行われています。ただし、通常学級は子どもの人数が多いため、特別支援学校や特別支援学級、通級指導教室などの少人数教育に比べると、支援は少なくなりがちです。「小1の4月」から支援を受けるのがいいと思う理由通級指導教室でも特別支援学級、特別支援学校、いずれかの形で、個別の支援を受けられるようにしておくことをおすすめします。なぜなら、支援の選択肢を増やしておくことが、子どもにとって「保険」になるからです。こうした場を利用しないという判断をする場合は、通常学級の中でどのような合理的配慮がしてもらえるかを確かめておきましょう。親御さんや学校の先生の中には、「最初は特別な配慮をせずに通常学級に通ってみて、支援が足りないと感じたら、通級指導教室や特別支援学級を検討すればよいのでは」と考える人もいます。そのように対応することもできるのですが、私はおすすめしていません。理由は2つあります。1.子どもの自己肯定感を損なう可能性があるまず一つは、子どもに一度失敗させてから環境を調整する方法では、「子どもの自己肯定感を損なう」ということがあります。あとから検討するのでは遅いということです。発達障害のある子どもの中には記憶力が強く、つらい体験を鮮明に覚えてしまう子どももいます。そういう子どもにとっては、小1のときの挫折がトラウマ体験のようになってしまうこともあります。子どもにわざわざトラウマ体験を植えつけるようなことは、避けたほうがよいと考えます。2.特別な場の調整は簡単ではないそしてもう一つの理由は、「特別な場の調整は簡単ではない」ということです。通常学級に通わせてから、やはり難しいと判断した場合、年度の途中で特別な場の利用を検討することになります。しかし学校側は、年度始めにスタッフの配置を決めています(通級指導教室には「児童13人に先生1人」、特別支援学級には「児童8人に先生1人」など)。いまは各地の学校が人員不足に悩んでいることもあり、子どもに対して先生の人数がギリギリというケースも多いです。そのため、先生の人数が足りなくて、すぐには支援を受けられないという場合もあるのです。早く支援を受けた子どもは「その後」の社会適応がよい傾向にある発達障害や知的障害の専門家の間では、何十年も前から「教育的な支援を受けた人のほうが、社会に出たときの適応がよい」と言われています。子どもたちを見ると、小学校から特別支援学校や特別支援学級に通って支援を受けていた子どもは、身のまわりのことなどを行う生活スキルが高いことが多いです。着替え、片づけ、掃除、家事などを自分なりのやり方で、一人でできたりします。これは、特別な場での教育によって、その子どもに合った方法で身辺自立が身につくように学べているからでしょう。それに対して、小・中学校ともに通常学級だけで過ごしてきた子どもには、生活スキルが十分に身についていない子どもが多い印象があります。勉強はある程度してきているけれど、生活に即した知識やスキルが十分ではないという場合が多いのです。また、メンタルヘルスが損なわれていて、自己肯定感が低いという子どもも見られます。子どものその後をどう考えるかという二択特別支援教育を受けるかどうかという二択は、子どものその後をどう考えるかという二択でもあると、私は思っています。きつい言い方になってしまいますが、それは次のような二択です。1.小学校で特別扱いせず、たくさんの友達の中に入っていい思い出をつくらせたいと親が願い、その代わりに、子どもはその後の人生で生活する力をうまく身につけられず、つらい思いをする可能性がある。2.小学校で特別な教育の場を確保し、将来、社会人として地域でしっかり生活できるようにしていく。子どもの学校生活の「その後」を見越して、社会に出ていくための土台づくりができる環境を選ぶのか。それとも、とにかく学校生活を標準的に送っていけるようにするのか。そのどちらを選ぶのが、子どもの長い人生にとってよい選択になるのかを、考えてほしいと思います。
2022年09月04日まだ集中力がない未就学児。サッカーは好きみたいだけど、練習中にふらっと砂場に行っちゃう子をどうすればいい?というご相談をいただきました。未就学児の指導は、話を聞けるようになる年代より自由な子が多く大変なことも多いもの。同じような経験を持つコーチもいるのでは?今回も、ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、6歳以下の指導で大事なことをアドバイスします。(取材・文島沢優子)池上正さんの指導を動画で見る>>(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)<<手詰まりになるとサイドにパスする子どもたち。サイド=スペースがあって安全、ではなく「安全な場所」は状況によって違うと教える方法は?<お父さんコーチからのご質問>池上さんに相談していいことなのか悩んだのですが、投稿します。現在U-6以下のクラスに関わっているのですが、どうしても、練習中に砂遊びをしてしまう子がいるのです。サッカーが嫌いというわけではないようで、毎回楽しそうにクラスに通っていますし、周りのお友達とも仲良くやっているのですが、練習中にフッと砂場の方に向かってしまいます。まだまだ集中力のない年代なのは理解しているのですが、他の子たちはちゃんと練習に取り組んでいます。どうすればその子も一緒に楽しくサッカーできるでしょうか。池上さんはこんな時どうしていましたか?また、この年代の指導で大事にしていることは何か教えていただけませんでしょうか。<池上さんのアドバイス>ご相談ありがとうございます。6歳以下という年代は、指導者が「サッカーを教えなくては」と力む必要はまったくありません。すべてにわたって「どうしたら楽しくなるか?」を大人が考えてほしいと考えます。■砂遊びでなく、バッタなどに興味を持つ子どもたちも拙書『叱らず、問いかける』に書かせていただいた話をしましょう。幼児にサッカーを教えているコーチの方が、ほとほと困った様子でこんなことを相談してきました。「幼稚園の子は夏になると、バッタばかり追いかけているんですよ。わざと、ピッチの外側の草むらにボールを蹴り込むんです」草むらにボールがころころと転がると、バッタがいっせいに跳びはねます。それを見て、4~5歳の子どもたちはみんなで笑い転げる。そして、それが楽しくてたまらないので、みんな草むらにボールを蹴りに行ってしまうそうです。困り果てるコーチには申し訳ないのですが、子どもは確かにボールを蹴っていることに気づいてほしいと思いました。場所がサッカーコートではなく草むらなだけです。私が「私ならわざと草むらにボールを蹴り込みますよ」と話すと、コーチの方は驚いたような顔でした。ボールが転がってバッタが跳ねれば、子どもは楽しくて何度も何度も蹴ります。楽しくて練習になっているのです。バッタを捕まえ、ボールを蹴って、子どもたちはすごく楽しい。何の問題もありません。■砂遊びしたくなるのは当然の年代サッカーボールを使わない遊びで、身体を動かす楽しさを伝えるのも良い砂遊びがしたくなるのは当然の年代です。子どもたちがそちらに心を奪われているのならば、「よし、今日は砂遊びにするか!」とみんなでやってもいいでしょう。なぜなら、サッカーだけでなく様々な形で体を動かしたほうがいいし、いろんな経験を積んだほうがいい年代なのです。サッカー遊びだけでなく、砂遊びをしたり、バッタを捕まえたり。バルシューレと呼ばれるボールを使った遊びでもいいでしょう。サッカーボールを使わない遊びはたくさんあります。それらを通して、体を動かしている楽しさを伝えてください。その際に、すべて競争がある、勝ち負けを楽しめるゲーム形式にするとよいでしょう。幼児や低学年を教えるコーチの皆さんにはそういうことも勉強してほしいです。■「今日は何をしたい?」と子どもたちに選ばせようもうひとつ、私が大事にしていることは、子どもたちに問いかけることです。「じゃあ、みんな今日は何をしたい?」と尋ねてみましょう。コーチから一方的に「今日はこれをやるよ」ではなく、彼らに選ばせるのです。例えば、砂遊びを少しだけやったら、「今度はボールを使って何かやってみようか。何がいいかな?」と聞いてあげます。先日、親子サッカーキャンプをしました。子どもはサッカーを織り込んで、親御さんたちには私から座学で子どもが楽しく学ぶための環境とはどういうものかを伝えます。サッカーの練習は最初にシュートゲームというメニューを行いました。最初は地面に置いたボールを蹴るのですが、次の段階で「試合中は止まった状態では蹴らないよね?」と子どもたちに問いかけます。ドリブルしながらシュートなど、動きながら蹴ることを「みんなで考えてください」と言って考えてもらいます。最新ニュースをLINEで配信中!■一例を見せるとそれしかやらない、思考しない子どもたちところが、日本の子どもたちは「ドリブルしながらシュートとか」と一例を見せると、今度はそれしかやりません。パスを出してもらってシュートするといったほかのことをなかなか考えようとしない傾向があります。したがって、手を変え品を変え質問していきます。例えば、フットサルコートに置かれているゴールの前に、同じサイズのゴールを置き、間にはサッカーボールが入るくらいの隙間をつけて2台を前後に並べます。その状態で「さあ、後ろのゴールに入れてごらん」と言って始めます。そうすると、2台のゴールの前から、ボールをふわりと浮かして入れようとする子、斜めから隙間を通して狙う子などいろいろ出てきます。カーブをかける子もいます。そのように、考えたり、選べたりできる環境を整えてあげると、子どもたちは楽しそうにチャレンジします。なかには「こんなの簡単!できたよ」と意気揚々と報告してくる子がいます。「おお、どんなふうに入れた?」と言えば、やって見せてくれます。そこで、また注文を出します。「じゃあ、次は違うやりかたでやってみてくれる?」すると、子どもはまた考え始めるのです。このように、大人は次々と問いかけ続けることが大切です。■サッカーも遊びの一つ。6歳以下の子どもたちは「遊ぶ意欲」を削がないことが重要遊びのメニューも、サッカーの練習メニューも、ネットで調べたり本を読めば、そこらじゅうに転がっています。そして、説明通りにやる必要はありません。広さや距離、ボールやゴールの数など、コーチの皆さんが自分で考えて、その都度変えていくことです。正解はないので、変えることを怖がらずトライしてみましょう。一回やって、子どもたちが乗ってこなければ、やめればいいのです。大事なのは、練習を楽しくするためにはどうするか?を大人が考え続けること。子どもにそれを問いかけ続けること。この二つの視点を、この年代では大切にしてください。なぜならば、6歳以下の子どもたちの育成は、「子どもの遊ぶ意欲」を削がないことが重要だからです。サッカーも遊びです。「真面目に練習しろ」とか「きちんとやれ」といった規律のようなものはこの年代ではそこまで重要視することではありません。■選手主体は大事だが、世界はすでに「選手とコーチ両方が学びあう」のフェーズに入っている(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)これはダメ、あれはするなとやめさせるのではなく、大人は工夫し子どもの遊びをより広げてあげましょう。常日頃からおおらかに構え、コーチが工夫する姿を見せていれば、子どもも「こんなふうに考えたらいいのかな」と自分で気づく力をつけていくことでしょう。これまで、スポーツ指導は「プレーヤーズセンタード」といって、選手が主体ですよということが提唱されていました。しかしながら、専門家の方がおっしゃるには、世界はすでに「プレーヤー&コーチセンタード」になっているそうです。つまり、選手とコーチが中心。両方が学び合わなくてはいけないのです。池上正さんの指導を動画で見る>>池上正(いけがみ・ただし)「NPO法人I.K.O市原アカデミー」代表。大阪体育大学卒業後、大阪YMCAでサッカーを中心に幼児や小学生を指導。2002年、ジェフユナイテッド市原・千葉に育成普及部コーチとして加入。幼稚園、小学校などを巡回指導する「サッカーおとどけ隊」隊長として、千葉市・市原市を中心に年間190か所で延べ40万人の子どもたちを指導した。12年より16年シーズンまで、京都サンガF.C.で育成・普及部部長などを歴任。京都府内でも出前授業「つながり隊」を行い10万人を指導。ベストセラー『サッカーで子どもがぐんぐん伸びる11の魔法』(小学館)、『サッカーで子どもの力をひきだす池上さんのことば辞典』(監修/カンゼン)、『伸ばしたいなら離れなさいサッカーで考える子どもに育てる11の魔法』など多くの著書がある。
2022年07月17日放課後等デイサービス?その存在を知ったのは、太郎が保育園の年長クラスのころ。保育園の先生と面談をしているときだった。「先生、太郎もうすぐ小学校入学じゃないですか…。学童って利用できると思いますか?」Upload By まゆん私は、自閉スペクトラム症のある太郎が学童を利用できるのかが不安だった。利用しないと仕事ができないし、仕事ができなければ収入もなくなるからだ(私は両親とは同居しているわけではなく、両親は定期的に地元の島へ帰省している)。先生からは・今も保育園で生活できていること・太郎の落ち着き具合からみると学童を利用することは可能であると思うこと・通う学童側に聞いてみることが第一ということ・太郎との相性もあるということ・発達障害のある子どもも、学童を利用しているケースは少なくはないということなどのアドバイスをいただいた。それを聞いて、時期がきたら学童側へ直接アポをとろうと思った。そして先生から、冒頭の言葉を聞いた。「放課後等デイサービスを利用してみませんか?」デイサービスと聞くと、私の中のイメージでは高齢の方が利用するものだった。けれど、放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づき、障害のある0歳児から高校生までが利用できるところであった。先生がおすすめしてくれた施設は、個別指導が中心で一人ひとりの個性を考えたプログラムが組まれるというような説明を受けた。また、必要に応じてグループ(複数名)での取り組みを臨機応変に実施しているとのことだった。そして、地域にはほかにも放課後等デイサービスが多くあることを知った。「一人ひとりの個性を考えたプログラム」、そこに私はひかれた。Upload By まゆん小学校入学と同時に放課後等デイサービスに通い始めてそうして、太郎は小学校入学とほぼ同時に、放課後等デイサービスを利用開始した。私が思う、放課後等デイサービスの魅力はこんな感じだ(施設によって異なる)。利用について・利用の日数を、月に1回から週に6日と幅広く本人に合わせられる(※)・療育センターなどとは違い親が付き添わなくてもよい・送迎つき(学校側と連携して学校の終わる時間を把握して迎えにきてくださる)・利用限度額があり、金銭的にも利用しやすいサポートについて・発達障害の専門職の方が多い・スタッフ間でのミーティングが行われており太郎の性格や特性、方針を共通理解してくださっている・スタッフ間での話し合いの結果を定期的に保護者(私)へ伝えてくださる・今後社会へ出るであろうビジョンなど、先のことまでも一緒に保護者の身となり考えてくださる・太郎の考えを1番に尊重し柔軟に対応してくださる (ワガママを全て受け入れるとはまた違う)・私の知らない太郎を教えてくださる(※)お住まいの地域によって支給日数などは異なります。詳しくはお住まいの地域の役所にてご確認ください。放課後等デイサービスは、利用を希望してもすぐには通所できない場合もあります。また、2つの事業所を併用してる方もいます。先生からのアドバイスにもありましたが、「相性」というものが大切になってきます。人対人なので、どうしても。事業所によってさまざまなカラーもあるので、どの施設がわが子や保護者に合っているか…という判断も必要になります。太郎は今、「放課後等デイサービスに行きたい!」と、気持ちを言葉で表します。放課後等デイサービスを必要としていますし、私もスタッフの方々を信頼してます。Upload By まゆん小学校入学当初は、学童と放課後等デイサービスを併用していましたが、5年生からは放課後等デイサービスだけにしました。とても良い放課後等デイサービスにスタッフの方に出会えて良かった…そう思います。今回のコラムは、放課後等デイサービスを利用している実体験が何かの参考になればと思い、いつもと少し違うコラムとしてまとめました。執筆/まゆん(監修:三木先生より)親子とも信頼できる放課後等デイサービスに出合えたことは良かったですね。最近は子ども向けの放デイもかなり充実してきました。その子に必要なサポートを受けられるという点でも、ぜひみなさんも利用を検討してみてはいかがでしょうか。
2022年07月12日4歳までは気にならなかったゆいは1歳から保育園に通っていました。大人しめではあるけれど、発達面で遅れを感じることはありませんでした。保育園の発表会では大勢の前で歌や踊り、劇のセリフを言ったりすることもできていて、他人と話せないということもなく、ゆいが4歳になるころまで私は特に悩みのない子育てをしていました。5歳ころから気になりはじめるUpload By 吉田いらこ5歳になるころ、実家に帰省していた時に体調が悪くなり、小児科に行くことになりました。初めて行く病院で、初対面の男性のお医者さんがゆいに「今日はどうしたの?」「どこが痛いの?」と尋ねたのですが、ゆいは一言も話すことができませんでした。知らない男性を怖がるというのはままあることかなと思い、代わりに私が症状を説明しました。その先生には「こんなに大きいのに自分で自分のことの説明もできないなんて」と呆れられました。Upload By 吉田いらこまた、小学校の低学年のとき、個人面談で必ず言われたのが「まだ私(先生)とお話ししてくれないんですよ」ということでした。でも、まだ低学年なので恥ずかしがっているのかもしれないですね、ということでその場で話が終わっていました。クラスの友達とは話せていたので、大人相手だと緊張するだけなのかなと軽く考えていました。でも、小学校の中学年になってもなかなか大人と話すことができないままでした。ゆいが会話できるのは、私たち両親と、物心つく前からほぼ毎日接していた祖父母のみ。たまにしか合わない私の両親とはなかなか会話ができませんでした。母親である私がしゃべりすぎ?小学校の中学年になって、やっとゆいがなかなか大人と会話しないのが気になり始めた私。もしかしたら、母親である私がペラペラと話してしまうから、あえてゆいは話さないのかなと考えました。こう思ったのには理由があって、夫と義母のことがあったからです。義母は社交的なタイプで、夫が幼いころは、本人が口を開く前に母である義母がどんどん話してしまい、夫はがほとんど話さなかったそうです。…ということは、無意識に私が先に何でも話してしまっているのでは?だからゆいは大人と話さないのでは?と考えて、病院や習い事など大人と接する場所では意識してしゃべるのをやめてみましたが…。Upload By 吉田いらこ…沈黙が続くだけで特に効果はありませんでした。具体的な診断名を聞いてこのように、年齢が上がるにつれて人見知りが強くなってきたなと感じていました。この子はちょっと度を越した恥ずかしがり屋さんだな…今はこんな感じでも大人になれば何とか改善するのかなと心配しつつも何もしていなかったのですが、小学5年生のときに受診した児童精神科で場面緘黙の診断を受けたことで考えを改めました。具体的な診断名を告げられたことで、今後どうしていけばよいか具体的な道筋が見えたように感じたので、これからはこの子の特性に合ったコミュニケーションの取り方を考えていこうと思います。執筆/吉田いらこ(監修:三木先生より)すごく問題がある訳ではないけど少し気になることって、どこまで見守って良いのか悩みますよね。「なんだか気になるな」だと、具体的な対策を取りにくいですが、診断がついたことで次の取り組みに繋がるのであれば、それも診断の一つの役割ですね。
2022年07月04日小学生の頃、学校の休み時間をどのように過ごしていましたか。外で遊ぶことが好きだった人は、ドッジボールや鬼ごっこをして過ごしていましたよね。日々、ユーモアやウィットにとんだ言葉を美しい文字でしたためている、書きちらし(@kakichirashi)さん。この日は、小学生の頃の遊び方について疑問を書きました。その内容がこちら。今日の書き散らし pic.twitter.com/R8AH4S0n8a — 書きちらし (@kakichirashi) June 29, 2022 15分の短い休み時間で、ドッジボールをして遊んでいた、書き散らしさん。ドッジボールで遊ぶための工程を考えると、とても15分では間に合いそうにありません…!しかし、この投稿には19万件以上の『いいね』が寄せられ、多くの人から共感を得ています。・まさにこれ!あの時は、なんでもないことがすごく楽しかったよね。・大人になった今、15分間の休憩に行うのは、スマホを見るくらいだな…。・我が子から「15分の休み時間にドッジボールをした」と聞くたびに不思議に思う。どうやったらそんなに短い時間で遊べるんだろう。・みんなが共感できる記憶であることが驚きであり、喜びでもある。一瞬で、小学生の時の楽しい思い出がよみがえってきた。遊ぶことに全力だった、小学生時代。「小学生に戻って遊びたい」と少しセンチメンタルな気持ちになりますね。[文・構成/grape編集部]
2022年07月03日小学校初めての保護者会。「ママ友できるかな?」とドキドキしながら参加したところ、すでにママ友のグループができていることに気が付きました。この日は小学校初めての保護者会。「ママ友できるかな?」とドキドキしながら教室の扉を開けたらビックリ! もうすでにママ友のグループができていたのです。開始早々グループができていることに気付き、怖気づくおからさん。しかし、そんなときひとりで過ごしているママを見つけます。勇気を出して声をかけてみたのですが……!?大きく差をつけられまさかの周回遅れ… すでにママ友レースに出遅れ、大きく差をつけられてしまったおからさん。 「負けた……」 しかし、ママ友の輪に入れないおからさんに一筋の希望が見えます。なんとそこには、ひとりで携帯電話をいじっているママが……! チャンスかも! と思い声をかけたのですが、 「? ……はあ」 と返事はしてくれたものの話が続くことはありませんでした。 初めての人に自分から声をかけにいくのは勇気がいりますよね。今回声をかけたママは、ひとりを好むタイプだったのかもしれませんね。みなさんだったら初めて声をかけるとき、どのような話題を持ちかけて話しかけますか? 著者:マンガ家・イラストレーター おから小学生の娘がおり、ほぼワンオペで子育て、家事、仕事をこなしている。マイペースで小心者、人付き合いが苦手。日々の鬱憤や寂しさをSNSで解消しながら、娘のためにママ友を作ろうと奮闘の日々を送っている。「ママ友と付き合わなかったらウチの娘がハブられた」(KADOKAWA)の原作を担当。
2022年06月16日通常学級か特別支援学級か自閉スペクトラム症がある太郎の就学のことで頭がいっぱいだった、あのころ。悩んだ。とにかく悩んだ。悩んでも悩んでも答えが出なかった。答えは私たち親子がつくるものかもしれない、そう思った。Upload By まゆん太郎は通常の保育園に通っていた。そのほかにも療育センターへ月一、発達障害児リハビリ教室にも月一で通っていた。発達障害があるとはいえど、通常の保育園で生活できないことはなかった(園の先生方の力があってこそですが)。小学校へ進学する前の就学相談を受けた際は、就学相談の先生から「うーん…グレーだなぁ。果てしなくグレーだなぁ」と言われた。Upload By まゆんグレーならば白もあるのか長いこと太郎を診てきてくださったかかりつけの先生からは、「特別支援学級の方がいいのでは?」と言われていた。私は悩んだ。就学相談時の先生の言葉が頭から離れなかった。「果てしなくグレーだ」…グレーならば白もあるのか。だとしたら…白の方がいい。特別支援学級となると、偏見もあるだろうか。それなら白の方が…。そう考える私もいたが、それはエゴだということにも気づいていた。偏見が怖いのは私。太郎はなにも怖がってない、むしろ誰かの援助を必要としている。でも、この先、私が特別支援学級を選んだことが太郎を傷つけてしまわないか…。もう考えが分散してまとまらなかった。落ち着け落ち着け。一番に考えるべきことは、「今」の太郎だ。就学相談でほんの30分しか関わってない先生から「果てしなくグレー」と言われようが、今までと、これからの太郎をみていくのは私だ。私と太郎で、グレーを白とみなすのも黒とみなすのも自由なんだ。この時期、太郎はまだ自分で意思の決定をできなかっただけに、この決断は責任重大であった。「答えはこれから2人で探そう」そういう思いもあって、今までの太郎の状況を冷静に振り返り特別支援学級を選択した。Upload By まゆんあとがき保育園時代と違い、小学校からは特別支援学級という枠組みがあります。通常学級との違いがはっきりする気がして、私自身が周りの目を気にする部分がありました。太郎が変な目でみられないかと考えたり、ちょっと気持ちが落ち込んだりしていました。この落ち込みは、今は随分と改善してきていますが、未だにひっかかることはあります。けれど、特別支援学級を選んでよかった。そう思えることの方が遥かに多いです。それが今の私たち親子の答えになっています。これから先はまだ分かりませんが、途中経過としてはメリットの方が大きいように思っています。(執筆/まゆん)(監修:初川先生より)就学先の決定にまつわる思いのシェアをありがとうごさいます。通常学級と特別支援学級では、周りからどう見られるかという点も気になるとは思います。しかし、一番大事なポイントは、おそらくお子さんにとって、どちらが学びの多い場となるかどうか、ということだと思います。まゆんさんはあまり詳細に書かれていませんが、きっとそうした観点でも検討されたことと思います。通常学級では、知的な遅れがないことを前提として学習活動が進むので、45分間座っていること、読む・書く・話す・聞くがまんべんなく求められてゆく枠組みです。担任一人で35人以下の人数をまとめてみていく環境でもあります。特別支援学級では、担任が見る人数が少なく、また支援員の先生など大人が多く入ってくださりやすい枠組みです。座学ももちろんありますが、活動的な内容が多かったり、学習については、個々の到達度に合わせて進めてくださったり、基礎基本をじっくりと行ってくださります。子どもたちが「学ぶ」にあたっては、ただ授業を漫然と聞いていても学びにはならず、自分のレベルに合った内容について主体的に関与することで、「分かった」「できた」「そういうことか」となることで学びとして成立します。分からない授業を聞き流すことに慣れてしまうこと(学校の勉強は分からなくてもいいんだと学んでしまうこと)が私は個人的にはとても危惧するところです。お子さんにとって、どんな環境であれば学びが成立するのか。もちろんそれには配慮やサポートなど工夫が必要な場合はありますが、そのベースとして通常学級が適しているのか、特別支援学級が適しているのか。まゆんさんのお子さんは特別支援学級に所属してよかったと思うことがたくさんあるとのこと、よかったなぁと思います。
2022年06月09日皆さんは浮気性の方と付き合った経験はありますか…?何度言っても直らず、しまいには別れてしまう方も…。今回は実際に募集した恋愛トラブル体験談エピソード「女友達と彼が…」を漫画にしてご紹介します!「女友達と彼が…」出典:lamire付き合う前から友達に相談していて…出典:lamire3人で遊ぶように…出典:lamire見てしまった!!出典:lamire他の友達に相談すると…出典:lamire彼を問い詰めることに出典:lamire友達の恋人に手を出すなんて、とんでもない女性ですね…!彼とは結局続いているようですが、この友達とはいったいどうなったのでしょうか…。以上、浮気トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを漫画化しています。(lamire編集部)(イラスト/ちーず)"
2022年05月30日大人気マンガシリーズ、今回は日比野希色(@hibino_kiiro)さんの投稿をご紹介! 「息子の前では猫を被る義母とマザコン夫」第12話です。休日の晩ご飯を作っていると、突然訪問してきた義母。夫が義母を夕飯に誘って…?夫にこっそり…出典:instagram思わず注意出典:instagramすると、夫が…?出典:instagramさらに…出典:instagram受け入れるしかない…出典:instagram時間が経ち…出典:instagramご飯が完成出典:instagram義母も…出典:instagram夫に突然来られるのは困ると言ったN美さん。マザコン夫は全然気にしていない様子ですね…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@hibino_kiiro)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年02月26日皆さんは周りの人たちと上手く付き合えていますか…?中には人間関係がややこしくなったり、いらぬ恨みを買うことも…!?。 今回は実際に募集した対人トラブル体験談エピソード「幼馴染からの相談」をご紹介します!「幼馴染からの相談」これは小学校の頃からの幼馴染との話です。彼女とは大学を卒業して間もなくして出産したということや同じ持病をかかえているなど共通点もあり、色々な悩みを共有し合いながら、相談できる仲でした。彼女からの相談に疲れて…ある時、新たな悩みが彼女に降りかかり、私が毎日朝から晩まで彼女の相談に乗る日々がやってきます。最初は支えになってあげたい一心で、ラインで相談に乗っていました。しかし、私もその頃2人目が産まれ、余裕がなかったことと、早朝から来るラインや、その返事をしないと「何でなの?」と催促してくる毎日に精神的に疲れきっていました。疲れた、と正直に話すと…そこで「ちょっとだけ疲れてしまった」と正直に彼女に伝えることに…長年の友人なら理解してくれると思っていたのです。しかし、それを聞いた彼女は怒り出し「すごいショック」「そんなことを言う人は友達じゃない」と食ってかかってきたのです。しまいには、この件を他の友人に相談したけれど、その子も「そんな人友達やめちゃいな」と言っていたよ、とそのやり取りをスクリーンショットしたものを私に送り付けてくる始末。これには私も頭にきてしまい、子どものようなやり方にドン引きしてしまいました。非常識な彼女とは…自分でそこから、正直そのような非常識なやり取りをする人とは友達として続けていく自信がないことを伝え、連絡先を削除し縁を切りました。今でもどうしているかな、と思い出すことはありますが、きっとあのまま付き合っていても長い人生、同じようなことが何度もあったでしょう。合わない友人とは無理して付き合う必要はない、自分の人生を彩る環境は自分で取捨選択しよう、と改めて思った出来事でした。いかがでしたか?自分の事だけ考えている人とはあまり付き合いたいとは思えないですよね…。人と接する時は相手の気持ちも汲んでお付き合いしようと思える対人トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年02月22日前回からのあらすじ嘘でしょ…就学前検診前に、あからさまな仲間外れにされそうになって…。 >>1話目を見る 「大丈夫です〜」と言ったものの、子どもたちは一緒に出てきてしまうので…。一足先に行かせてもらうことにしました!かえって刺激しちゃったかな~とも思ったのですが、小学校に入ってみれば、送迎もなく、親同士の関わりも少なくなりボスママさんと顔を合わせる回数も減り、幼稚園に比べて人数が多かったのも良かったのか、特に問題なく過ごすことができました。とはいえ、私としてはボスママさんの印象は良くないままでしたし、おそらくそれはお互い様でしょう。そして、とある日の授業参観の日…。子どもたち同士は全く何のトラブルもなく、それどころかふたりで仲良く協力して学習を進めていたのです。子どもの前では親同士の険悪な雰囲気も出てなかったと思います。今更ですが、もしかして初対面のタイミングとか、何かが違えば、子どもたちのように気が合う人だったり…したのかも! なんて思う今日この頃です(笑)最後までお付き合いいただきありがとうございました。
2022年01月30日気になる彼との距離を縮める方法として、「相談すること」は有効なことが多いです。だからといって、あまりにも重い相談や内容の薄い相談だと、かえって距離を置かれてしまう可能性も。そこで今回は、男性が「されて嬉しい相談」と「非モテ相談」の違いをご紹介します。■ 男性ウケのいい相談は…同じ相談でも、男性との距離が縮まる相談もあれば、距離が遠くなってしまう相談もあるようです。では、男性との距離が縮まる相談とは、どのような相談なのでしょうか。■ 引っ越しや一人暮らしの相談「マンションの更新時期で……」とか「一人暮らししたいけど、どこに住もうかな」こんな話題を振ってみて、自分の近所をすすめてくる男性は、あなたに好意を抱いている可能性が高いです。引っ越しの相談は、脈あり男性を見わけるポイントにもなりそうです。会話が盛り上がれば、彼の住んでいる自宅の場所を教えてくれるかもしれません。彼の家の近所で飲むきっかけにもつながる可能性もあるため、彼との距離を縮めるのにはおすすめの相談です。■ 仕事の相談男性が今までの経験や知識からアドバイスできる悩みは、相手に教えられるという優越感を感じるようです。仕事の話題なら相手に好意を持っていることもバレないので、自然と距離を縮めることができるはずです。職場の人間関係やスキルアップの方法など、彼がアドバイスしやすそうな話題をえらんで相談してみてください!■ 他の男性の相談「今付き合っている彼と別れそう」といった悩みは、もうすぐフリーになるという宣言ともいえるはず。あなたに対して好意があるなら、「このチャンスを逃したら他の男性に取られてしまう……」と相手が危機感を覚えるでしょう。他の男性の話題は、嫉妬心をかき立て心に火を付けてくれる可能性が高いです。しかし、くれぐれもモテ自慢だと思われないように謙虚に相談することが大事でしょう。■ 非モテな相談は…では、逆に「なんでわざわざそんな相談するの?」とガッカリされてしまう非モテな相談とは、どのような相談なのでしょうか。■ 身内の印象がマイナスになる相談将来結婚することを前提に、お付き合いをしてほしいと彼に思っている人もいるでしょう。その場合は、彼に将来家族になるかもしれない身内のよくない話を相談しないようにしてください。「母親が子離れできなくて困る」とか、「人使いの荒い姉がいる」など、家族のめんどくさそうな話題はなるべく口にしないようにしましょう。この相談をすると、彼があなたとの結婚を避けてしまう可能性が高くなるかもしれません。■ 女友達の愚痴友達に関するネガティブな話題は、男性にとってはたいくつな話題にすぎないでしょう。あなたからすれば、ちょっと聞いて欲しい愚痴ぐらいの話だったとしても、悪口を言う女性に好意を持つ男性はいないでしょう。たとえあなたが「自分は悪くない!」と思う話題でも、女性同士のゴタゴタした人間関係に関しては相談しない方が良さそうです。■ 親身になってくれる相談を相談をすることで「今度相談に乗ってくれたお礼にでも……」と距離を縮めるきっかけが生まれるかもしれません。悩み相談から恋がはじまった……なんてなれそめも、よく聞くのではないでしょうか。もし、気になる彼に相談にのってもらったのであれば、お礼の言葉は忘れずに伝えてくださいね。(阿久津沙良/ライター)(恋愛メディア・愛カツ編集部)presented by愛カツ ()
2022年01月28日ウーマンエキサイトをご覧の皆さま、こんにちは!7歳と3歳の姉妹を育てております、ぴなぱと申します。 前回 は、小学校入学にあたっての心配事のお話を書きました。こども園の先生からも心配してされていた小学校生活。いざ入学し、1年生の2学期が終わった現在の長女の様子はというと…小学校、すっっっごく楽しんでます!それはもう拍子抜けするくらい、こども園時代には考えられないほど、毎日イキイキと登校しています。ひと言で言えば、長女には学校という場所が合っていたんだと思います。基本的に自由度が高く、みんなが楽しめるよう、みんながのびのび成長できるよう静かに見守ってくれていたのがこども園。それは園のいいところだったし、そういう園の雰囲気だったからこそ培われた部分もたくさんあるとは思います。しかし長女にとっては「好きにしていい」と言われると、正解がわからず戸惑う場面が多かったのかもしれません。対して小学校は、時間もやることも明確に決まっていて、目標も正解もとてもわかりやすい。元々新しいことを知るのも好きだったし、コツコツ頑張るのも得意なので、次から次に課題が出る学校という場所はやりがいがあるのかもしれません。 また、こども園の時は「みんなができること」中心でしたが、小学校では「個々が得意なこと」が見えてきます。そのため長女のいいところも、こども園のときよりもわかりやすく評価されるようになった気がします。学校の先生が、そういう細かい部分も見てくれているということにも驚きました。加えて長女が今まで家では見せても外ではあまり見せなかった心配りや積極性を、学校でも見せるようになっていたことにも驚きました。自由だったこども園に比べ、一見ルールに縛られて窮屈に見える小学校の方が、長女にとってはむしろ自己表現しやすい環境だったのかもしれません。 前回書いたように、こども園の頃はお友達より先生にべったりでそれも心配されていましたが、その部分については…先生のことは今でも大好きで、休み時間などは先生を交えて話すことが多いようですが、お友達と過ごす時間も格段に増えました。夏休み明けごろからは放課後毎日お友達と約束をしてきて、近所の公園に遊びに行っています。お友達との関係も良好で、きちんと子どもの世界でやっていけているんだなと安心しています。また、これも前回書いた心配事のひとつ。誰かが怒られる場面が苦手という部分ですが…慣れたそうです。声を荒げるタイプの先生が担任だったらまた違うかもしれませんが、とりあえず今は隣のクラスの先生で耐性ができたようなのでよかったかなと思っています。 最後に、こども園の時の担任だったさくら先生ですが、長女の卒園時に一緒に退職されたので、今はこども園にはいません。そのため小学校で楽しくやっていることを伝えたいと思いつつ、その機会がなかったのです。ところが先日卒園アルバムができあがり、それを受け取りに行った際、久しぶりにお会いでしました。小学校での様子を伝えると涙ぐみながら喜んでくれて、話せてよかったなと思いました。こども園より小学校の方がいいというようなことを何度も書いてしまいましたが、こども園とさくら先生がいてくれたからこそ、現在の小学校生活を楽しめるだけの基盤ができたんだと思います。そのため園で過ごした日々がかけがえのないものだったことは間違いありません。■当時を振り返って思うことこれから小学校に上がるお子さんがいるご家庭では、新しい環境に少なからず不安を感じている方も多いと思います。わが家の長女の場合、その不安は今のところ杞憂で済んでいますが、うまくいかない場合も当然あると思います。でも結局、新しい環境で本人が何に悩むのか・そうなったときどう成長していくのかというのは、入ってみないとわからない部分がすごく大きいんですよね。私自身のことで言えば、入学前は心配なことに気が行きすぎて長女の良い面にあまり目を向けられてなかった気がします。だけど今小学校を楽しめているのは、私が目を向けていなかった長女の良い面のおかげです。親として心配するのは当然だし、あらかじめできるサポートがあるならそれも必要ではあります。しかし子どもの持っている力を信じて見守ることも大切なのかもしれないと今は思っています。
2022年01月20日自閉スペクトラム症と知的障害のあるほぺろうの就学時健診ほぺろうは、来年春から特別支援学校の1年生。昨年の秋に就学時健診に行ってきました。就学時健診とは、次年度に初等教育を受けるお子さんに対して行われる健康診断で、実施についてはお住まいの地域の自治体よりお知らせが来ます。おおよそ内科検診、歯科検診、視力検査、聴力検査が行われ、地域によっては知力検査も含まれる場合もあるようです。わが家の息子ほぺろうは、自閉スペクトラム症があるゆえに慣れない状況に癇癪を起こしやすく、知的障害があるゆえに健診をよく理解していません。何度も予告したり「痛いことはされないよ、こんなことをするよ」と説明しても、病院や医者っぽい雰囲気を察しただけで反射的に号泣してしまいます。とは言え、今回の就学時健診は「行き慣れた場所」「保育園のお友達も一緒」「内科医は行きつけの先生」という好条件で、身体検査自体も保育園で毎月実施してくれているので抵抗は少ないだろうと思い、「たかが就学時健診、まぁなんとかなるだろう」と私は深く考えませんでした。しかしこれが間違いで、ほぺろうにとっては好条件も一蹴するほど「たかが就学時健診」ではなかったのです。Upload By ぼさ子まず、視力検査・聴力検査は完全お手上げ自閉スペクトラム症と知的障害のあるほぺろうにとって、内科検診・歯科検診など「医師が一方的に診てくれる系」はまだ何とか受けられます(身体を抑えておくのが大変だけど)。しかし、視力検査・聴力検査など「自己申告系」は完全にお手上げ!Upload By ぼさ子就学時健診の視力検査は大人と同じく、片目を隠して指定された図形を答えるというスタンダードなものでしたが、ほぺろうは指示も分からなければ、発語がないので質問に答えることもできません。私はこのときようやく、「ハッ!ほぺろうにはこの検査はできない」と気づき、自分を悔やみました。職員さんに検査ができない旨を説明しお詫びすると、5~6歳児の中で検査ができない子どもがいるとは想定外だったのでしょう。「え…ええええ……、どどどどどうしましょう……?」と声が震えるほど動揺させてしまいました。とにもかくにも検査できないものは仕方ないので、その場は免除になりました。そして聴力検査はヘッドホンを装着して質問に答えるもので、視力検査同様に職員さんを戸惑わせ、こちらも免除になりました。Upload By ぼさ子また、ほぺろうは待合ロビーに入った時点で号泣スイッチが入り、待ち時間も健診中もずっと大爆音で泣いていました。体は年長さんの体格なので声量がすごく、会場に逃げ場もなく、泣き声で周りの人は検査内容が聞こえないなど多大な迷惑をかけてしまいました。皮肉なことに待ち時間はとても長く、その時間はずっとほぺろうの癇癪と周りへの申し訳なさで押し潰され、謝ってばかりいました。また、癇癪で擦り減った私の精神には、1歳半健診や3歳健診のときより開いている周りの子との差は堪えるものがありました。自分の備えのなさのせいで健診側の方たちや周りに迷惑をかけただけでなく、ほぺろうにも負担をかけ、何時間も待ったのに検査できない項目もあったり、ほかの子との差を痛感したり…。いろんな思いが重なって、いい大人なのに帰りに泣いてしまいました。事前の相談が鍵!健診が難しい場合の対策今回の経験は同じ境遇の方から体験談を教えていただける機会に恵まれたので、そのお話と自分の反省をもとに「こうしたら良かった」という対策をまとめてみました。あくまで私が思う対応策なので、自治体や特別支援学校等にお話を聞けたらもっと正しい情報が得られたかもしれません。就学時健診のお知らせが来たら…1.まずは進学先の特別支援学校等に相談集団健診が難しいお子さんのために、入学後学校側で健診してくれるところもあるそうです。そうであれば、自治体の集団健診は欠席の旨を伝えたら良いと思います。それでもやはり、自治体で健診してくださいとなった場合は…2.自治体に相談お子さんの困りごとを伝えた上で、・できない項目は免除してもらう・順番をなるべく最初にしてもらう(待たなくて済む)・集団を避けるように日程をずらしてもらう・個別に医療機関で検査してもらうなど…Upload By ぼさ子近年、発達障害のあるお子さんは増加傾向にあると言われていますが、大きな視野で見ると発達障害に限らずいろいろな事情を抱えたお子さんはほかにもいるはずです。そのため、自治体側も詳しい説明がなければどのような配慮が必要かなど分かりにくいかもしれません。診断名や療育手帳の内容を伝えると良いと思いますし、お世話になっている園や発達サポートから話を通してもらうのも一つの方法だと思います。また私もそうでしたが、就学時健診は『任意』であることを知らず、必ずほかの子と同じことをさせなければ…と頑張った結果、つらい思いをしてしまった方も少なくないという印象を受けました。どうしても難しそうであれば「いっそ休む」という選択肢もありますし、自治体によっては希望通りとはいかないかもしれませんが、相談することで少しでも配慮をお願いできることを祈っています。発達が気になる子も楽しく就学準備をしたい発達に心配を抱えるお子さんの就学準備は、進路に迷うという悩みだけでもストレスがあるのではないかとお察しします。私の中では、就学準備の中でも就学時健診がある意味思い出深いものになってしまいましたが、やっぱり就学準備は子どものために希望いっぱい明るく楽しく行いたいもの。情報提供や配慮は、自治体や学校によってバラつきが出てしまいますが、親だけでなく当のお子さんの負担を少しでも軽くするために、自分の経験を情報共有できたらいいなと思いました。※就学時健診の場所や流れは自治体や進学予定先によっても異なることがあります。不安なときは、お住まいの自治体の担当窓口に相談をしましょう。Upload By ぼさ子執筆/ぼさ子(監修:鈴木先生より)神経発達症(発達障害)のあるお子さんの保護者の方には、新年度になったら早めに個別で教育委員会へ相談することをおすすめしています。自閉スペクトラム症のあるお子さんは一般の健診のような集団は苦手なことが多く、なかなか落ち着いて多くの相談をすることもできにくいと思われるからです。小学校入学が一番教育環境の変化するタイミングになります。神経発達症(発達障害)のあるお子さんは、ほかの幼稚園や保育園から来た子と一緒になるなど教育の場所や環境が変わったときには注意が必要です。いじめを予防するためにも入学式の後に担任&校長とよく相談することが大事です。入学後も不安なら、主治医とは医療支援ファイル(担任からの問題点に対して主治医が答え、保護者が見てサインをする)を通じて教員と連携をとることをおすすめめします。
2022年01月19日大人気マンガシリーズ、今回はゆの(@mangakakuyo)さんの投稿をご紹介!「小学校の頃にあったクラスのいじめの話」第5話です。前回、みかんちゃんとももちゃんが2人で遊びに行ったことを聞いたりんごちゃんは…?【#5】<小学校の頃にあったクラスのいじめの話>出典:instagram怒って声を張り上げる、りんごちゃん。出典:instagramみかんちゃんに対して、嫉妬してる…?出典:instagramももちゃんと仲がいいみかんちゃんに対して、嫉妬している様子のりんごちゃん。このあと3人の関係性はどうなっていくのでしょうか…!?毎日1日1話更新中♪次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@mangakakuyo)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年01月06日子どもの小学校・中学校入学に向けて発達障害のある子の小学校、中学校への入学。子どもに合うのは通常学級?特別支援学級?特別支援学校?中学やその先の高校、就労など、将来に向けてもどんな選択をしたらいいのか悩んでしまいますよね。今回は入学、就学関連のコラムをまとめてお届けします。参考になるエピソードばかりなので、気になるコラムはぜひリンクをクリックして読んでみてください。通常学級?特別支援学級?クラスを決めるまでの1年間ADHDと自閉スペクトラム症の診断を持つむっくん。一見困難さを抱えているようには見えないのですが、見えない困難さもあり…。前半は進学相談スケジュールや面談の様子、後半は見学や進路決定など詳しく描かれています。小学校見学に学童に…説明会が盛りだくさん!自閉スペクトラム症のあるミミくん。説明会に行き、学校公開日に3校を訪問し…。それぞれの学校の特色や毎月のスケジュールの流れなど参考になりそうですね。ASD息子が授業に慣れるために行った「授業ごっこ」とは?自身にもASDがあり、小学校入学時、突然始まった「授業と勉強」に戸惑った経験のある母の丸山さとこさん。その経験から、息子のコウくんに「勉強ごっこ」を提案します。一体その内容とは…?進路を迷うことすらできないの?「特別支援学校」を受け入れるまでの母の葛藤自閉スペクトラム症と知的障害のあるぽぺろうくん。母のぼさ子さんは早い段階から特別支援学校への進学を想定していましたが、その結論を受け止めるまでにはさまざまな思いもあり…。発達凸凹長男くんの全7話の中学校受験物語!小6を迎えた自閉スペクトラム症のある長男くんが私立中学を受験!受験校選びから始まり、受験勉強、親子ゲンカ、志望校の変更などさまざまな出来事をどう乗り越える…?!全7話の読み応えのあるコラムになっています。発達障害のある小6息子が心配で中学校に相談したけれど…発達障害のある小6のリュウ太くん。母のかなしろにゃんこ。さんは中学生活が心配で進学先に配慮をお願いに行くのですが、校長先生から言われた言葉にがっかりしてしまい…。でもいざ入学してみると…?4月からの新学期に向けてさまざまな入学・就学関連のコラムをお届けしました。新学期まであとわずか!お子さんにとってより良い環境で新学期が迎えられることを願っております。LITALICO発達ナビ無料会員は発達障害コラムが読み放題!
2022年01月04日ウーマンエキサイトをご覧のみなさま、こんにちは!7歳と3歳の姉妹を育てております、ぴなぱと申します。今回はわが家の長女、こまちゃんのお話です。長女は小さい時から繊細で不安感が強く、ストレスが体調にも出るタイプだったので、いろんな場面で心配の尽きない子でした。特にこども園時代はしょっちゅう行きしぶりがあったり、些細なことで落ち込んでしまったり。さらには行事前には必ずと言っていいほど体調を崩したりもして、園の先生にも何度も相談していました。長女は…・おとなしい・お友達とのトラブルもなし・大人の言うこと、決められたことを守るという感じの子で、親の私が言うのもなんですが、とてもいい子ではあるんです。ただ、なんでも必要以上に感じ取ってしまうので対応が難しい子でもありました。年少のとき、補助として長女のクラスに入っていた先生がその後、年中年長と担任だったのですが、ありがたいことに長女のそういう面にとても理解がある方でした。3年間通して一緒に心配してくださったり対応を考えてくださったりと、すごくお世話になりました。仮にその先生をさくら先生と呼びます。そんなさくら先生が長女の年長時代、個人面談で小学生になるにあたって気になることを話してくださいました。1番は、小学校はこども園より厳しいということ。長女はこども園時代、クラス全体や他の子が叱られている場面で泣いてしまうということが何度かありました。自分に言われているわけではないとわかっていても、必要以上に深刻に捉えてしまうのかその場の雰囲気自体が苦手なのか、ほかの子は誰も泣いていないのに1人だけ泣いていたそうです。小学校ではそういう場面が増えるのが、長女にとってはすごく負担になるのではないかとさくら先生は心配していました。私も同感でした。次にお友達関係。長女は誰とでも仲良くなれる子ではありますが、こども園ではお友達より先生にべったりでした。自由時間もお友達と遊ばず先生のそばでお手伝いをしたり、ひとりで絵を描いたりしている方が多かったそうです。お友達の話もするし、遊ぼうと言われれば遊ぶし、集団が苦手というわけではないけど、自分から積極的に輪に入るということはあまりないと。先生との距離が近いこども園ではそれでもよかったけど、小学生になると周りは先生より子ども同士の世界というのがより大きくなるだろうから、そういう面で少し心配があるというお話でした。これも同感。あとはやはり行きしぶり。こども園時代はどうしても嫌な日は休むということもできましたが、小学校ではなかなかそうもいかない。長女の場合、体調にも出るので無理はさせられないけど、休めばその分わからないことも増え、長女の性格的にそのことがさらに不安を煽り、もしかしたら不登校に発展したりする可能性もあるかもしれない。そういう場合の支援や心の準備についても考えておいた方が、いざというとき安心かもしれないと。私自身そういう可能性も考えたことがあったので、3年間長女を見守ってくれたさくら先生の目から見てもそうなんだとわかり、言ってもらえてよかったと思いました。大好きなさくら先生がいるこども園ですらこれだけ心配の種があるのに、今とは環境が変わる小学校でやっていけるのか。私も不安だったし長女自身もとても不安だったと思います。いざ入学してみて、どうだったのかというと…長くなってしまったので、後半に続きます!
2021年12月16日