いざ支援級へ進学!と思いきや…就学相談の担当者から1本の電話が出典 : 発達障害のある長男の進学先選び。発達が気になるお子さんがいるご家庭の多くの例に漏れず、一悶着二悶着・右往左往ありましたが…結果的に長男の「支援学級」進学へと方向性は決まっていきました。就学相談でも支援級の方向性でまとまり、学級の体験も完了。あとは委員会でお墨付きをもらって進学先決定!お疲れ様!!…のつもりでした。毎年恒例の家族旅行の途中で、就学相談担当者の方から留守電が入っていました。「お話があるので、折り返しお電話いただけますか。」いつもなら用件も留守電に入れてくださる方なので、「これはちゃんと話さなければいけない事態に違いない…」。そんな予感を抱えながら折り返しの電話を入れました。見学時の長男の振る舞いが理由で…委員会には支援学校を勧められる出典 : 折り返して掛けた電話口で、担当者の方から告げられたのは、「委員会で検討した結果、支援学校をお勧めします」との言葉でした。どうやらヒアリングや発達検査の段階では支援級が適切とされていたのですが、支援級に体験に行った際に長男が暴れてしまったことに引っかかったようで…。支援学校が適切との判断が下りたようです。そして色々と電話で説明を受けた最後に担当者の方がこう仰いました。「追って書面で通知が届きますが、決断されるのはご家庭ですから。」そして届いた書面。そこにあった言葉は…我が家としては、「自分たちの視野だけで子どものことを決めず客観的な意見を取り入れながら子育てを」と思っていたので、委員会の判定は受け入れ、支援学校進学へとすぐに気持ちを切り替えました。そしてそんな折に届いたのが、先日の電話で伝えられていた『通知書』です。封筒の中にはA4の紙が一枚、そしてそこあったのは、Upload By OKASURFER『特別支援学級(固定)不適切』の文字。わかってはいたけれど…強く強く拒絶されたような気持ちでした。支援級への進学が難しかったことはショックじゃない。傷ついたのは「不適切」という言葉出典 : 我が家は別に判定を不服だと訴えるつもりもないし、騒ぐつもりもありません。それでも「不適切」という言葉は「とにかく黙ってろ」というような有無を言わさない強さがありました。告白してもいないのに酷く振られたような理不尽な気持ちもこみ上げます。これがもし「支援学校に適しています」という通知であればどれだけ前向きになれたか。自分の子どもを「不適切」とされて、落ち込まない親がいるでしょうか?支援学級への進学が難しかったことはショックでもなんでもなかったのに、「不適切」という言葉はとてもショックでした。そこまで拒絶しなくったっていいのにな。もやもやした気持ちは今でも残っています。まずは教育機関から、伝え方を見直してみてほしい。出典 : 障害のある子どもを育てる中で、「走らない!」→「歩きます」「そんなことしないの!」→「〇〇をしようね」というように、「肯定的な言葉がけ」がとても大切だと言われてきました。それは教育の現場でも同じはずです。そして教育機関であるからこそ、一つ一つの言葉に教育的な信念を持って欲しいと思うのです。特別支援学校は、支援学級に「不適切」だとされた子どもたちが「仕方なく」通う場所でしょうか?決してそうでは無いと私は思います。そんなイメージを作らないような取り組みを、教育機関にはしてほしいのです。障害者差別解消法が施行されていくぶん月日も経ちました。そろそろ昔のテンプレートを見直してみてほしい。ほんの少し言葉尻を変えるだけで障害や支援に対して前向きな気持ちになれるのだと知ってほしい。今はそんな気持ちでいっぱいです。
2017年03月15日春にお子さんが小学校入学を控え、親子ともにワクワクドキドキしているご家族も多いかと思います。その反面、未知な小学校ワールド。「PTAって大変!?」「親の負担はどれくらい!?」と不安でいっぱいの方もいらっしゃるでしょう。■学校からたくさんのプリント。本当に参加しなければいけない行事はどれ!?小学校に入学してまず驚くのは、持ち帰ってくるプリント類の多さ。校長や学校から出されるもの、PTAから出されるもの、地域から出されるものなど重要なものも、そうでないものも玉石混合で、どっさりと子どもが持ち帰ってきます。その中には、保護者会のお知らせ、講座などのお知らせ、ボランティアのお願い、授業参観など学校への参加を呼びかけるプリントが入っています。できるだけ学校にも協力したいし、子どもの様子も知りたいけれど、働いていたり、小さなきょうだいがいたりすると難しいのが現実。年に数回ある保護者会は、毎回の出席が難しければ、係りや委員を決める最初の保護者会にはできるだけ顔を出し、それ以降のものは調整がつく範囲での出席、などと優先順位をつけるのがおすすめです。■PTAの係りや委員、あなたはどうする?加入が任意であり、加入しない保護者が出てきたことも話題になっているPTA。それでもほとんどの人が加入するのが現状です。考え方や事情によって立場は人それぞれですが、筆者は、公立小学校は学校側だけでできることにも限界があり、保護者の協力が学校生活には欠かせないと感じています。だから、「がんばりすぎず、できる範囲での協力」を心がけています。「がんばりすぎず」というのは、小学校ママ歴も5年近くなり、PTAの仕事というのはやはり「子育て観」が関わってくるもので、子育て観ほど全員一致が難しいものはない、と実感しているからです。特に公立小学校は、「この学校のここが気にいって子どもを行かせている」というわけではないので、ますます価値観はバラバラです。利益の追求という共通の目標を持って動く会社などの組織とは異なり、目標も熱意も集まってくる人もバラバラ。そこで子育て観をぶつけ合うのもなかなか大変なので、「与えられた仕事」をきっちりこなすことや、自分の得意な仕事(例えば書類作成)などで貢献するようにしています。■どうやって「できる範囲の協力」をする!?「働いているから」というのがPTAの仕事の免除の理由にはならなくなってきています。でも、現状平日の昼間をPTAの仕事に割ける人は限られています。それではどうしたらいいでしょう。係りによっては家や土日でもできることも多かったり、特定の時期だけ忙しかったりと働いていても比較的参加しやすいものと、平日の集まりが多くまず難しいものがあります。ただ、表面上はなかなかそれが見えにくく、係りを決める段階でほとんどの人がよくわかっていないのが現状です。係り決めを運任せにするのではなく、リサーチが重要。上の学年にきょうだいがいるママなどに早めに係りや委員の仕事の内容を聞いておき、どの係りや委員なら比較的できるか目星をつけておくことをおすすめします。希望者がいないと、くじ引きやじゃんけんで決められる場合もあるので、大変な係りになってしまうリスクを避けるために、事前にリサーチした比較的やりやすい係りに立候補してしまうのも作戦のひとつです。係りをやると学校の事情もよくわかったり、他学年の知り合いもできたりなど、プラスの面もあります。小学校は、子どもが自分で登下校して、親同士が知り合う機会も園時代よりぐんと減るので、知り合いを作りたい場合は、思い切ってできそうな係りに立候補してみてもいいでしょう。【まとめ:小学校PTAをのりきる 3つのコツ】1)どの係りならできそうか事前にリサーチをしておく2)学校の事情を知りたいならできそうな係りをやってみる3)PTAと仕事は違うと考え、仕事のやり方をそのままPTAに持ち込まないように注意
2017年03月06日「支援級一択」だった息子の就学相談出典 : 障害のある子どもを持つ親にとって、小学校への就学は1つの大きなターニングポイントではないでしょうか。そして就学に向けての「就学相談」は、親にも子どもにも大きな存在感を持って就学前の1年間にのしかかってきます。私は就学相談について、周りの先輩ママたちに「とにかく苦しむよ~」と脅されていました。実際、就学相談の結果通達された答申と希望の進路とがかけ離れていたことに悩み、鬱を発症してしまったママ友もいます。それほどに、保護者にとって「就学相談」は大きな負担となる場合もあるのです。とはいえ、私は大して悩むことは無かろう、穏便に1年を過ごすことができるであろう、と気楽に考えていました。なぜなら、我が家の最初の希望は周囲の見立て通り「支援級一択」だったからです。しいて挙げれば、「支援級は学区の学校に設置されていないから家から遠くなるな~」くらいの悩み。普通級に無理して入る必要もないし、まして「普通級を勝ち取る」ほどに、普通級への熱意もありませんでした。そんな私の価値観を揺るがした、ある出会い出典 : そんな風にのんびりと構えていたある日、私に大きな影響を与える人物Aさんに出会うこととなりました。Aさんは「障害児も普通級で」ということを長年訴えている方であり、共生社会について見識のある方でした。このため、私が息子の就学先に支援級を選んだ理由をAさんには、「いや~、うちの子は支援級にしようと思ってるんですよね!なんかテキトーに過ごせそうだし、それが息子にも合っていそうなので!」と適当なコメントで返していました。Aさんは私のコメントに対し、以下のように仰いました。Aさん「でも、テキトーに過ごすということは、テキトーに流れに乗って普通級に行くことではないの?わざわざ遠くの学校に行くことはテキトー?支援級という選択は、普通級の子がやっていることを、できるかできないかに関わらず『その場で味わう』権利すら奪ってしまうのでは?二次障害などはそれが『二次的なものである』なんて周囲が決めること。本人が悩み苦しむ権利も奪っているのでは?」そう問いかけられ、私は何も言うことができずにいました。その日をきっかけに「支援級という選択は子どもの悩み、苦しみ、戦う権利さえ奪ってしまうのでは…」「私たちが味わってきた青春を、息子から奪ってしまうのでは?」と考えるように。そしてとうとう、「やっぱり、普通級がいいんじゃ…」と、それまでの考えがガラリと変わってしまったのです。「普通級へのこだわり」。淡い期待はいつしか譲れない目標へと変わり…出典 : 私に突如訪れた「普通級へのこだわり」の犠牲者はもちろん息子です。私はとにかく●45分椅子に座っていられる●先生の指示を聞けるこれを息子の人生の目標と言わんばかりに、療育先には「療育の内容を普通級を見据えた内容に」とお願いしました。この頃にはもはや、「障害特性が許せない」という心理状態だった私。今なら、「特性が許せないということは、子どもの存在が許せないということ」だとわかるのですが、当時は特性だからと理解できていた行動も許せなくなっていました。私の期待をよそに、他の子と比べ群を抜いて「できない」息子。そんな姿を目にしては、毎日泣く日々が続きました。出典 : その後訪れた発達検査の日、私のイライラはついに爆発します。「どうしていつもこうなの!小学校にすらまともに入れてもらえないんだよお前は!!」息子を怒鳴りつけ、帰りの車で息子と2人で泣きました。これまで大きな声をあげたことはあったけれど、息子を傷つける言葉を言うために怒鳴ったのは初めてでした。このままじゃいけない、それはわかっているけれど今この「普通級の選択」から逃げたらどうなってしまうのか…。「ある日突然開眼して、勉強ができるようになるんじゃ」「すごい芸術家になるんじゃ」そんなことにすがっては、いつの日か「普通」の子たちと交わる人生を勝手に期待して勝手に傷ついて、その矛先を息子に向けていました。そんなとき訪れた講演会。周囲との違いを認めなかった私に届いた、ある言葉出典 : どん底の日々を過ごしながらも、障害や支援についての勉強をやめなかった私。というよりも、子育てに何か使命を感じていないとやっていられない性分なのですが、足繁く講演会や勉強会に通う日々は続きました。その日も、私はとある講演会に参加していました。講演会では「普通の子の中に入れた方が伸びる」と障害のあるわが子を健常児の中に入れたがる親御さんが多いというお話があり、その中で講師の先生が仰った言葉がとても印象的でした。先生「あひるの群れに入れても、白鳥はあひるになりません。どんなに努力をしても。種類が違うのですから。あひると白鳥、どちらが優れているというわけでもありません。生え変わらない時期に羽を無理やり生え替わらせようとしても、あひるのような羽の色を期待しても、白鳥のように大きくなることを望んでも、違うのだからそうはならないのです。」この言葉を聞いた瞬間、私の緊張の糸が切れたのです。私の子は、「あひるの子」ではなくて「白鳥」なのだから仕方ない。普通の子の中で普通になれと努力するのはやめよう。そのために努力させるのは絶対やめよう…そう誓いました。この言葉のおかげで、私の心のモヤはすっかり晴れたのでした。子どもの未来を決める重圧は誰もが通る道。たくさん悩んだ時間がくれるもの出典 : 結果からお話しすると、私は「権利として」支援級を選びました。公立ではなく私立の学校を選んだり、文系ではなく理数系クラスを選ぶように、です。でも、私の子をあひるの子として育てようとしたがために「みにくい」と評価されることは避けたいのです。白鳥は白鳥として、違いを受け入れてもらえる環境で丁寧に育ってほしい。そう強く願っています。この考えに辿りつくまでには、過去ワースト3に入る程の落ち込みや混乱がありました。息子も傷つけました。それでも悩んで悩んで出した答えだからこそ、彼が入学した時に私は胸を張って「いってらっしゃい」と言える気がします。来年、就学相談を控えている方もいらっしゃると思います。子どもの就学先をきめるとき、悩むことがあるかもしれません。苦しいこともあるかと思います。それでもその真剣に悩んだ日々がお子さんの笑顔に繋がると信じて、進んでください。応援しています。
2017年01月03日特別支援教育就学奨励費とは?出典 : 特別支援教育就学奨励費とは、お子さんが特別支援学校や特別支援学級などに通っている場合に、学校で使う勉強道具から通学費、給食費などに必要な費用の一部を、国や地方自治体が補ってくれるというサービスです。文部科学省ではこの制度を以下のように定義しています。障害のある幼児児童生徒が特別支援学校や小学校・中学校の特別支援学級などで学ぶ際に、保護者が負担する教育関係経費について、家庭の経済状況などに応じ、国及び地方公共団体が補助する仕組みです。なお、平成25年度より、通常の学級で学ぶ児童生徒(学校教育法施行令第22条の3に定める障害の程度に該当)についても補助対象に拡充しています。つまり義務教育において、障害のあるお子さんを持つ保護者の方の負担が軽くなるよう、国や地方公共団体が経済的な補助をしていこうと考えられたのがこの制度なのです。特別支援学校や特別支援学級に在籍しているお子さんだけでなく、普通の学級で学んでいるお子さんでも障害の程度によっては支援が受けられるということですが、具体的にはどのような子ども、家庭が対象となっているのでしょうか?特別支援教育就学奨励費の支援対象となる人出典 : 上記の文部科学省の規定によると、この事業の対象となるのは以下の2つのどちらかに当てはまる子どもとなっています。なお通っている学校が私立でも公立でも、この制度を利用することが可能です。1.特別支援学校、特別支援学級に通っている2.サービスを提供する市町村にある小学校または中学校に在学しており、学校教育法施行令第22条の3に定める障害の程度に当てはまる障害がある学校教育法施行令が定める障害の程度については、以下のページから見ることが可能です。磐田市「特別支援教育就学奨励費について」ただし上の条件に当てはまっていても、生活保護や要保護児童生徒援助費補助金などを受けている場合は対象外となります。なお自治体によっては、通常学級に通われるお子さんへの支援を認めるために事前に教育相談をする必要がある場合もあります。参考:学校教育法施行令参考:練馬区「就学奨励費」参考:札幌市「特別支援教育就学奨励費」特別支援教育就学奨励費ではどんな支援が受けられるの?出典 : では、この制度では何に対しての費用が補助対象となるのでしょうか?文部科学省の取り決めによると、下のようなものが対象として挙げられています。対象とする経費は、通学費、給食費、教科書費、学用品費、修学旅行費、寄宿舎日用品費、寝具費、寄宿舎からの帰省費などがあります。この中には入学時に必要なランドセルや制服なども含まれています。実際に支給を受けられるのは小・中学在学中ですが、入学前に購入したものも含まれるので、申請する場合を考えてレシートや領収書を取っておくと良いでしょう。特別支援教育就学奨励費の支給額ってどのくらい?出典 : 実際の支給額は、保護者の経済的な負担の重さによって異なります。負担が大きいほどより多くの補助を受けられるシステムになっているのです。今回は東京都の場合を例にとってご説明します。東京都では保護者の収入額に応じて支弁区分というものが定められています。支弁とは支給されるものが金銭であるときに使われる言葉であり、支弁区分とは、支給の程度を定めるために振り分けられる段階のようなものです。支弁区分は子どもが施設等に入所している場合を除いて3つに分けられ、それぞれに応じて補助の割合が決まっています。支弁区分に応じた補助の割合は、下のようになっています。第1段階(収入額が生活保護基準の1.5倍未満)→全額補助第2段階(収入額が生活保護基準の1.5倍から2.5倍)→半額補助第3段階(収入額が生活保護基準の2.5倍以上)→補助なし自治体によっては3段階でも半額になるものがあるなど、補助の程度はさまざまです。ではこの1~3段階の収入額は、具体的にはどのように定められているのでしょうか。東京都では、下のような額を目安として世帯の状況が判断されています。Upload By 発達障害のキホン※ここでの「収入」とは、前年1年間(平成27年1月1日から同年12月31日まで)の世帯全員の総所得金額(給与所得のみの場合は給与所得控除後の額)を合計した額のことを差します。出典:東京都教育委員会「就学奨励事業のお知らせ」特別支援教育就学奨励費の申請方法出典 : 毎年春頃になると、学校からこの奨励費に関する案内がきます。受け取った案内に従い、必要な書類を学校指定の期限までにご提出ください。東京都では、必要な書類が以下の4つとなっています。ただし段階の程度や受給の有無によっても、必要な書類が変わってきます。購入した際のレシートや領収書がある場合は添付します。1.就学奨励費受給調書 - 就学奨励費の受給申請に必要な書類です。2.交通調書 - 交通費又は帰省費の受給申請に必要な書類です。3.支払金口座振替依頼書(新規・変更用) - 就学奨励費の振込支給に必要な書類です。4.住民税関係書類 - 「課税(非課税)証明書」特別支援教育就学奨励費の支給方法出典 : 東京都では、奨励費を支給する際に「金銭支給」と「現物支給」の2つの方法を取っています。「金銭支給」とは、実際に必要となる費用を口座振り込みや現金によって支給してもらうというものです。一方で「現物支給」とは、直接必要な額を受け取るのではなく、本当であればかかる費用を、代わりに負担してもらうというものです。たとえば、給食費を学校から納付してもらったり、修学旅行にかかる費用を学校から業者に支払ってもらったりするというのがこの現物支給です。参考:東京都教育委員会まとめ出典 : 今回は基本的に東京都の例を挙げながらご説明しましたが、この制度の詳細は地方自治体によって大きく異なります。ご利用を考えている際は、ぜひお住まいの地方自治体や、在学している、またはする予定の学校にお問い合わせください。障害があると、通院や薬だけでなく療育などいろいろな場面でお金がかかりますよね。また発達障害のあるお子さんをお持ちの方には、お子さんがすぐに物をなくしたり壊したりしてしまうということから、経済的な負担を感じている方もいるかもしれません。この特別教育就業支援奨励費は、そんな経済的な負担を少しでも軽くするために支援してくれるサービスです。今お子さんが学校に通っているという方も、来年度から学校に通い始めるという方も、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。
2016年12月21日小学校に上がるまでに、もう1年あったら…そんな事を考えたことありませんか?出典 : 「我が子も来年は小学校へ入学…だけど、病気や障害があって体が小さく体力も十分についていない。小学校でみんなと一緒にやっていけるのか」「小学校へ上がるまでに、せめてあともう1年あったら、体力も同年代に追いついて、心配せずに入学できるのに…」お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて、そんな風に悩まれているご家庭もあるかもしれません。今回のコラムでご紹介するのは、発育不全や病気等を理由に、教育委員会の許可を得て主に小学校に上がる年を1年遅らせることのできる就学猶予という制度です。以下は数年前に未熟児で生まれ、発達の遅れのため就学猶予をしたお子さんを持つ方のお話です。3ヶ月早く、3月末に産まれてしまいました。早生まれになったことで学年は1つ上に、でもそのせいで発達面や学力面で余計差が開いてしまう状態でした。690グラムで産まれた我が子ですが幸い障害はなく、猶予という形を取って本来の位置に戻し可能性を伸ばしてあげたいというのが猶予を決めた一番の理由です。現在は、特別支援教育の充実とともに、就学猶予の取得は以前より難しくなっていると言われています。ですが、上記の体験談のように、お子さんが未熟児や低体重で生まれた場合、就学猶予・免除を利用できる場合もあるようです。以下では、就学猶予の制度や背景、申請・利用方法などを中心に解説していきます。就学猶予・就学免除とは?義務教育との関係は?出典 : 一般的に義務教育といわれているものは、保護者が負っている「教育を受けさせる義務」(教育義務)によって子どもが受ける教育のことをさします。保護者は、児童を小中学校などに通学するように取り計らう「就学義務」という義務を負っています。一方子どもには、基本的人権の一つである教育を受ける権利があります。国民は国家に教育を受ける権利を要求できます。憲法第26条第2項で「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ。」と規定されており、また、教育基本法第5条第1項に「国民は、その保護する子に、別に法律で定めるところにより、普通教育を受けさせる義務を負う。」出典 : 就学猶予・免除とは、保護者が負っている就学義務に猶予を設けたり、免除を与える制度です。通常、保護者は児童が6歳になった時に所属していた学年の最初の日(つまり6歳になる年度の4/1)から、15歳になった時に所属している学年の最後(15歳になった年度の3/31)まで、児童に教育を受けさせる義務があります。就学猶予・免除を取得すると、その就学義務を負う時期を遅らせる、または場合によっては義務を放棄することができます。ただし、保護者または児童が日本国籍を持っており、かつ日本に住んでいる場合に限ります。例えば、保護者は日本国籍で日本にいるが、児童が海外で学んでいる場合や、児童が重国籍で日本外で教育を受けている場合などは、就学猶予・免除の対象外となります。ちなみに、就学猶予と就学免除の間には、明確な違いはありません。というのも、就学猶予を認められた場合でも、就学義務期間は延長されず、満15歳の時に子どもが所属していた学年の終わりで、親の就学義務は消失するからです。ですので実質、猶予された期間は免除されたことと同じことになります。Upload By 発達障害のキホン日本では明治時代の中期ごろから義務教育の基盤が出来上がり始めました。しかし、当時は障害のある児童が学校で義務教育を受けるための環境はほとんど整備されていませんでした。そのため、障害のある児童の保護者は、就学義務の猶予・免除を受けとなり、結果として児童は教育をほとんど受けませんでした。上のグラフが示すように、第二次世界大戦の直後1945年は、就学猶予者・免除者の人数はとても多くなっています。これは、障害のある児童のための学校、例えば盲、聾、知的、肢体不自由児向けの養護学校は、国が定める義務教育として扱われていなかったという背景があります。そのため保護者が障害のある児童を盲、聾、知的、肢体不自由児向けの学校に通わせる場合、就学義務を果たしたことにはならないが、就学猶予・免除を受けるという形を取っていたのです。しかし、1979年からは、養護学校が義務教育とみなされるようになり、就学猶予や免除制度を利用する必要のある家庭は急激に減っていきました。今日では、特別支援学校、支援学級の整備・充実により、障害を理由に就学義務を果たせず、就学猶予・免除を受けるという場合は非常に少なくなっています。では、現在では、どのような場合にこの制度が利用されているのでしょう。どんな理由なら就学猶予・免除が認められるの?出典 : 保護者は、児童を就学させる義務を負っていますが、例外として、その児童について以下で説明するような理由が認められた場合は、一定手続を経て就学義務の免除を市町村の教育委員会から受けることができます。学校教育法では、就学猶予・免除が認められる理由を、「病弱、発育不完全、その他やむを得ない事由のため就学困難と認められる場合」としています。病弱、発育不完全とは、治療や生命・健康の維持のために療養をしなければならず、教育を受けることが困難である場合、学校教育に耐えることができない程度の障害がある場合などを意味します。その他のやむを得ない理由とは、以下のような場合が挙げられます。1. 児童自立支援施設等に入所し、就学ができない場合2. 重国籍者で、将来外国籍を取得することを前提として、在日外国人学校等に就学を希望する場合3. 帰国子女で、日本語の能力が養われるまでの一定期間、適当な機関で日本語の教育を受ける等の措置が講じられている場合4. 低出生体重児等であって、教育上及び医学上の見地等の総合的な観点から、市町村教育委員会が就学を猶予又は免除することが適当と判断する場合一方、経済的な理由では就学猶予・免除は認められません。学校教育法では、経済的理由によって就学困難と認められる学齢児童の保護者に対しては、必要な援助を市町村が与えなければならないとされているからです。そのような場合は、就学援助制度を利用できます。就学猶予・免除を受けたい場合は教育委員会の許可が必要です出典 : 前述した理由に該当し、就学猶予・免除を受けたい場合は、在住する市区町村の教育委員会に申し出を出すことが必要です。申し出の際には、就学猶予・免除を受ける理由を証明する書類が必要です。市区町村によっては指定の医師の診断書が必要なこともあります。理由を証明する書類とを参考に、保護者の申し出を教育委員会が審議し、就学免除・免除が認められた場合は許可通知が出されます。Q&A障害のある子どもの就学事務手続の手引就学免除・猶予を利用しても、子どもは中学校を卒業できる?出典 : 就学免除・猶予を利用した場合でも、子どもは、1年または数年遅れて中学校を卒業することができます。保護者が児童に教育を受けさせる義務は、就学猶予を1年受けた場合、子どもが中学校2年生の時になくなりますが、これは保護者の就学義務がなくなるだけであって、引き続き児童は教育を受ける権利を持っています。学校に行かず、不登校やフリースクールに通っている場合は?出典 : 現在、文部科学省の見解では、厳密には不登校やフリースクールの利用では、保護者が就学義務を果たしたことにはなりません。しかし、学校長の裁量などにより、学校外の施設等における学習活動を学校への出席として扱うことができる場合もあります。また、長期の不登校により中学校卒業資格を得られなかった子どもに対する救済措置として、中学校卒業認定試験という制度が存在します。この試験に合格すれば、中学校に通って卒業することができなかった子どもも、高校へ進学することができます。まとめ出典 : 就学猶予・免除は、その制度の確立当初、重い障害がある児童が義務教育を受けられない場合に利用されてきました。その後、特別支援学校や支援学級での教育も義務教育とみなされるようになり、就学猶予・免除を利用する必要のある家庭の数は大幅に減っています。しかし、近年でも、低体重児など、病気や発育不全がある場合に、就学猶予・免除が適応されることがあります。お子さんの発育と、小学校入学のタイミングについて悩まれているご家庭は、こうした制度の活用も選択肢の一つとして参考にしてみてください。
2016年10月23日就学相談とは出典 : 初等教育(小学校)へあがる前年度に、障害のある子どもや発達が気になる子どものいる家庭は、通常級、通級(通級指導教室)、特別支援学級、特別支援学校などの選択肢の中からどこへ進学するかを選択する機会があります。就学相談とは、子どもの就学先を決めるための保護者、児童、教育委員会の間の話し合いと、その決定までのプロセスを指します。就学相談では、教育的観点以外にも、心理学的、医学的見地から、本人や保護者の希望、地域の学校や実情を踏まえて子どもの就学先の判断がなされます。この記事では一般的によく行われている就学相談の流れや内容について紹介していきます。しかし、就学相談は、地域によって内容や呼び方、その過程が異なるためご注意ください。この記事の内容を参考にしていただきながら、お住まいの地域の就学相談についてはご自身で行政や学校に問い合わせてみてください。就学相談の目的は?出典 : 就学相談では、教育的視点や医学的視点などさまざまな意見をもとに子どもの就学先を判断しますが、これは、そもそも何のために行われているのでしょうか。就学相談は、まず第一に、子ども自身のため、子どもにもっとも適している教育環境を準備するためにあります。障害のある児童生徒一人ひとりの可能性を最大限に伸ばし、自立し、社会参加するための基盤となる生きる力を培うために、その子にとってどのような教育が必要かを明らかにしていき、そ の障害の程度に応じて最も相応しい教育が受けられるようにすることを目的とする。東京都中央区「就学相談について」就学相談の最大の目的は、子ども自身、保護者、教育委員会、医療関係者、心理関係者、すべての関係者の意見を聞き、子どもにとって最もふさわしい教育が受けられるようにすることです。近年は、インクルーシブ教育と合理的配慮いう観点からも就学相談のプロセスや制度が見直されています。その最たる例は、学びの場の選択の柔軟性です。今までは入学時に決めた学級、学校から原則他の学級、学校へ転学することは難しかったのですが、現在は子どもの発達の程度、適応の状況等を勘案しながら柔軟に転学を検討できるようになりました。学びの場を固定されたものとして考えるのではなく、子どもの状況に応じて、必要な環境を柔軟に選択していくことが望ましいと言われています。ですが、このような取り組みはまだ始まったばかりで、地域によっては転学・転級の手続きが難しい場合もあるようです。就学相談から就学先が決まるまでの流れ出典 : 就学相談は市区町村によってその方法や内容が大きく異なります。以下で説明する流れとお住まいの地域の就学相談の方法が異なったり、流れ自体が前後する場合があります。就学相談についてより詳しく知りたい時はお住まいの市区町村の教育委員会へ問い合わせてみましょう。就学相談は、基本的には就学時健康診断のように通知が来ることはありません。子どもの発達や障害が気になる場合や、子どもの就学先を相談・検討したい場合は、保護者の方が自ら就学相談を申し込む必要があります。申し込みの仕方は市区町村によって2パターンあります。一つ目は電話で直接、市区町村の教育委員会へ連絡し、面談の日程などを決める方法です。二つ目は、通っている幼稚園や保育園を通じて申し込む場合です。その場合は、幼稚園や保育園の先生に相談しましょう。申し込み時に面談の日程を決めます。面談は市区町村によりますが、複数回実施されることが多いです。ここでは、子どもの生育歴や診断書などをもとにお子さんの様子や保護者の希望を聞かれます。あらかじめ、質問票や所定の書類に必要事項を記入しておく必要がある場合もあります。実際の面接では、お住まいの市区町村の通級、支援級、支援学校の状況を聞くことがポイントです。例えば学級の人数、受けられる支援や歩いて通える範囲にあるかどうかなどを確認するとよいでしょう。また、通級、支援級、支援学校でどのような支援が受けられるか、より具体的に聞いておくこともポイントです。また、希望の学級・学校の見学、体験ができるかどうかも聞いてみましょう。専門の医師、または心理士等が発達検査や知能検査を行います。診断がついてない場合、医師による診察が行われる場合もあります。ここでは、保護者と子どもが別室で面談や様子観察を実施することがあるので、子どもが過度に場所見知りをしたり、保護者から離れるとパニックになったりする場合は、あらかじめ担当の職員に知らせて対応方法を相談しておくと良いでしょう。就学予定先(通級、支援級、支援学校)への見学、体験方法は主に二つの方法があります。一つ目は各々の学事日程を調べ、公開日や参観日を確認して行く方法です。二つ目は、市区町村の教育委員会を通して各々の学校へ見学、体験を申し込む方法です。この二つの方法が一般的ですが、お住まいの地域によって違うことがあるので、面談の時に聞いてみるとよいでしょう。見学中、体験中には、どんな課題のある子どもにどんな工夫や支援がされているのか聞いてみましょう。それを踏まえて、子どもがその学級・学校へ通っている姿や、支援を受けられるかを想像しながら歩いてみると普段は気付かない点に気付くかもしれません。就学支援委員会の方が、幼稚園や保育園での子どもの様子を見に来ます。集団の中での子どもの様子や、情緒の様子を観察します。面談での様子、いままでの生育歴、医師や心理士の診察の結果、幼稚園・保育園での行動観察の結果をもとに、就学指導委員会でどこへ就学することがよいかを審議します。上記の審議の結果を踏まえて、保護者の方と今後の就学先について話し合います。子ども自身の希望も聞きながら、なぜその就学先を希望するのかを明確にして臨みましょう。面談や話し合いの結果、最終的に就学する学校が1月31日までに通知されます。この通知が最終決定ではなく、保護者の希望に沿わない場合は再度面談がなされることもあります。就学相談の選択肢となる学校、学級ごとの特徴小学校の就学先には以下の4つがあります。まずはそれぞれの概要や特徴を詳しくご説明します。比較しながらお子さんに合う学びの場はどこか、検討してみましょう。Upload By 発達障害のキホン通級とは、通級指導教室とも呼ばれ、通常の学級に在籍しながら比較的障害の程度が軽い子どもが、その子に合った個別の指導を受けられる学級です。主に各教科の学習や給食は通常級で受け、通級の時間だけ移動して指導を受けます。■通級の就学基準通級では障害種別ごとに、言語障害、自閉症・情緒障害、弱視、難聴、肢体不自由者、病弱者及び身体虚弱と5つの学級があります。市区町村によってはすべて設置されてない場合もあります。通級の支援対象となる障害の程度は、通常の学級での学習におおむね参加でき、一部特別な指導を必要とする程度とされています。さらに、詳しい就学基準は以下のリンクを参考にしてください。障害のある児童生徒の就学について■通級の特徴通級へ通う場合は、通常学級に在籍しているので通常学級で学校生活の多くを過ごします。その一方で、一部の学習科目や社会生活面で生じている困難に応じて、通級での個別支援を受けます。通常学級に在籍しながらより手厚い支援の教育がうけられるため、比較的障害や困難の程度が軽かったり、算数だけが苦手な学習障害(LD)のある場合など、特定のことだけに困難がある場合に、有効な学級選択と言えるでしょう。Upload By 発達障害のキホン特別支援学級とは、障害のある子ども一人ひとりに応じた教育を行うため、小・中学校に設置された障害種別ごとに編成された少人数の学級をいいます。■特別支援学級の就学基準特別支援学級は障害種別ごとに、知的障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱、弱視、難聴、言語障害、自閉症・情緒障害の7つの学級があります。特別支援学級の対象となる障害の程度は以下のリンクをご確認ください。この基準に該当しない場合でも在籍を検討することができますし、該当する場合でも通常級、通級へ在籍を検討することはできます。障害のある児童生徒の就学について■特別支援学級の特徴特別支援学級の上限定員は8人と定められています。少人数教育で、障害のある子ども一人ひとりのニーズに合わせた教育が受けられるようになっています。特別支援学級では、必要に応じて、各教科の目標・内容を、その子どもの課題や獲得スキル状況に適したものに変更・調整したり、個別の学習支援・生活支援を受けることができます。これは通常学級に所属している場合は受けることのできない大きなメリットです。また、「交流及び共同学習」という位置づけで、一部の授業や、給食や昼休みの時間、学校行事などに通常学級の子どもたちと一緒に参加する機会も設けられます。Upload By 発達障害のキホン特別支援学校とは、心身に障害のある児童が通う学校で、幼稚部~高等部まで存在します。2007年以前は「ろう学校」「盲学校」「養護学校」とわかれていましたが、学校教育法の改正に伴い障害ごとに分けた学校ではなく、制度上はすべて特別支援学校になりました。現在でも語尾に「~盲学校」や「~ろう学校」となっているのはそのためです。■特別支援学校の就学基準特別支援学校の支援対象となる障害の程度は以下のリンクの通りです。これは学校教育法によって定められているものです。障害のある児童生徒の 就学先決定について以前は、この就学基準に該当している児童は原則特別支援学校へ進学することとされていましたが、現在は、子どもの状態が特別支援学校の就学基準に該当していても、就学先が特別支援学校に限られることはなく、その他の進学先も検討することができます。■特別支援学校の特徴1クラス当たりの人数は平均で3人と少人数であり、特別支援学校の教員は、通常の教員免許に加えて特別支援学校の教員免許を持っています。また、医療的ケアは看護師などが行うことが原則ではありますが、保護者の同意や医療関係者による適切な管理など、一定の条件が満たされていれば、特別支援学校において教員がたんの吸引、経管栄養(胃ろう・腸ろう)、自己導尿の補助を実施することができます。そしてさらに、一人ひとりの教育、支援のニーズに合わせた、きめ細かい教育をするために「個別の指導計画」と「個別の教育支援計画」が立案・実行されます。独立行政法人国立特別支援教育総合研究所(4)個別の指導計画と個別の教育支援計画通常学級とは、上記の3つの学級、学校以外の学級を指します。通常学級では、通級、支援学級よりひとクラスの人数が多く、さまざまな子どもと触れ合うことができます。しかし、一方で通級や支援学級のような手厚い教育サポートが受けられないという面もあります。国立の特別支援学校は、その地域の国立大学付属の特別支援学校になります。教育機関でありながら、研究機関でもあります。ですので、研究の先端をいく教育が受けられる反面、入学には面接があり、定員も限られているため、希望しても入学できるとは限りません。就学相談の際に気をつけたいこと出典 : さまざまな就学先の中からどこに行くことが子どもにとって一番良いのか、検討するためにはどうしたら良いのでしょうか。就学相談をする際に準備ができるか考えてみましょう。一般的な就学相談は年長の春または秋から始まり、翌年1、2月頃には最終的な就学先が決まります。ですが、就学相談が始まる前にも、年中の時期や、年長の春に上記のそれぞれの学校へ見学へ行くことはできます。また、就学相談の過程でも、見学や体験の機会が設けられることも多いです。子ども本人にどんなところへ行きたいか聞いてみるのも大切です。「お友達がいっぱいいたほうがいい?」「先生がいっぱいのほうがいい?」など、各学級の特徴を子どもにわかりやすい言葉で説明したり、実際に見学や体験に行った場合は、「今日の学校どうだった?」「どっちの学校がすき?」など、一つ一つの学校・学級に対する本人の気持ちを確かめてみましょう。家族や夫婦で、子どもの就学先について積極的に話し合いましょう。家族や夫婦の間で、それぞれが子どもの教育についてどのように考えているのか、何を大切にしているのかを共有し、就学先の方向性を前もって話し合っておくことが大切です。また、予定が合えば、学校見学や体験にも家族で一緒に行ってみましょう。実際に見学や体験に行った上で話し合うと、より議論も深まります。就学相談の過程では、発達検査や知能検査をすることが多いです。ですが、あらかじめ発達検査や知能検査、医師の診断書、意見書などを用意しておくと便利です。子どもにとって一番良い選択とは?出典 : 以上のように、就学相談では市区町村の教育委員会が子どもの様子を見極め就学先を判断します。では、保護者はどのように就学先を考えたらよいのでしょうか。就学先で同じように悩まれた先輩パパ・ママの経験談をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。地域のピアサポートグループにも参加しており、そちらの先生に言われたのは『ベストの選択は難しいが、ベターの環境を選ぶために何が必要かを見極める』というお話を頂いていました。判定会議を経た決定は、夫や私の方針とは違いましたが、夫婦間でもたくさん話し合い、納得したうえで決定に従いました。子どものことを思う保護者としては、「完璧な選択」はとても難しいことでしょう。しかし、今ある選択肢の中からベターなものを選ぶために、子どもをよく観察し、何が必要か考えることが大切かもしれません。通学方法、学校の評判、学校の受け入れ方針。うちの場合、就学希望先の学校が差別なく快く受け入れてくれる方針だったこと、入学式の予行練習、当日の席の配慮、ベテランの先生を担任にしてくれたこと、担任とは入学前に面談をしてもらえたり、こちらの要望を聞き入れてくれたことなど対応がとても良かったので決めました。上記は、通常学級に決めた方の体験談です。”通学方法、学校の評判、学校の受け入れ方針”という明確な軸を決めて就学先を選ぶ事もよいでしょう。病院のDrの話で「入学から低学年時代をいかに支援してもらうかが大事よ」と言われピンとこなかったものの、学習は出来ても何かあった時に支援はほしいと思い選びました。特別支援教育が始まった頃で普通学級でも必要な子には支援をするということでしたが、先生の数が増えるということではないということもポイントでした。上記は、支援級に就学することを決めた方の経験談です。医師等の専門家から、詳しく意見を聴くことは、就学先決定の参考となるでしょう。まとめ出典 : 就学相談は、お住まいの市区町村によってその方法や内容が大きく違います。それだけでなく、通級、支援級、特別支援学校で受けられる支援も地域によって大きく異なります。市区町村によって違いがあり、さまざまなことが異なるからこそ、保護者の方は主体的にいろいろな情報を集ることが就学先を決める第一歩です。就学先に見学にいったり、医師や心理士だけでなく普段の様子を知っている幼稚園・保育園の先生に聞いてみたり……。お子さんにとってどんな環境で学ぶことがよいのか深く考える機会となるでしょう。
2016年09月28日発達障害児の子育てに、親の相談の場は不可欠。しかし、子どもにとってはどうだろうか出典 : 発達障害児を育てていると、診断されてから何度も何度も、様々な相談に赴くことになります。私の場合、1番最初の相談は市の発達相談でした。その次は病院の発達外来、そして言語療法や音楽療法などでは、その後に先生方との面談もあります。他にも、幼稚園や小学校の先生との面談…。実は1ヶ月に数回は、「子どもの状態」について相談しています。この相談は、親にとってとても大切なことです。どうしていいのか分からなくなったとき、何度となくこの相談に私は救われました。「ちょっとこんなことで困っていて…」と、相談できる場が沢山あるありがたさ。発達障害児を育てている親が、追い詰められないためにも、このような相談の場は絶対に必要だと私は思います。一方で、子どもが少しずつ大きくなり、理解力がついてくると共に、考えなければならないことがあります。それは、この相談の場には子どもも常に一緒にいて、内容を聞いているということ。そして、それはその子にとって、必ずしも嬉しい内容ではないということを。発達検査の報告で息子の様子が急変。「もうやめて…」出典 : ある日のことです。発達外来で担当医と話をした後に、息子が私の手を掴んで言ったのです。息子「おかあさん、僕、ドキドキする」私「え?なんで?」息子「僕のテストの結果をお母さんが誰かと話すたびにドキドキする。もうやめて。」これを聞いて、私は心の底から「やってしまった!」と反省しました。私は相談することに追われ、側でいつも息子が聞いているという事実をすっかり忘れていたのでした。その頃はちょうど、小学校就学に向けて発達検査を受けたあと。発達外来や言語療法、そして就学相談など、あらゆる場所で私は、検査結果についての相談に追われていたのです。子どもの将来への不安で頭が一杯だった私、息子の気持ちに気付けなかった出典 : そもそも発達検査には、その子の苦手な部分を知り、支援することで日常生活を円滑に送れるようにする、という目的があります。ですから、検査結果の話をするときは、大抵「この子はこういうことが苦手なんですね」というように、その子の苦手について話すことが多くなります。大きくなって理解力のついてきた息子は、これを聞いてどう思ったでしょうか。いつもお母さんは、僕の苦手なことを話している、いつもいつもお母さんは僕のことで困っている…そう思ったに違いありません。ただでさえ、発達検査は子どもにとっては大変なストレスです。頑張って検査を受けたのに、その後にいつも目の前で「自分の苦手な部分」について話をされる息子は、一体どんな気持ちだったのでしょうか。このときは本当に、自分の無神経さに落ち込みました。とはいえ、子育ての不安をそのままにもできない。ではどうしたらいいのだろう?出典 : 実はこれはとても難しい問題で、発達相談にせよ就学相談にせよ、「相談」と言われる場所には、本人同伴が基本です。それは、本人の態度なども、その場で行動観察として見られているからです。また、そこで本人を慮って、良い話だけで終わらせるというのも、なかなか難しいのが現実です。相談に来るということは、親も少なからず、追い詰められている状態だからです。とはいえ、このままでは息子の不安は増すばかりです。出典 : 最近、私が工夫しているのは、相談ごとをあらかじめ書面にまとめておくことです。発達検査の結果を関係機関に伝えるときには、解説や支援方法などを自宅でレポートにし、封筒に入れて渡すことにしました。医師や相談員の方には、後で目を通してもらうようにして、子どもに聞こえる場所では、得意な部分や成長した部分についての話題を中心に話しています。子どもの成長と共にこうして、いろいろと配慮しなければならないことも増えていくのかもしれません。
2016年09月22日就学時健康診断とは?出典 : 就学時健康診断とは、初等教育を受ける5ヶ月から6ヶ月前に行われる健康診断を指します。学校保健安全法により、次年度に初等教育を受ける予定である子どもにたいして、心身の健康を確認するために行われます。その時点の健康状態を確認するのはもちろん、母子手帳をもとに既往歴、予防接種歴、成育歴などを含め、総合的に子どもの健康状態を判断し、就学先選びや、就学までに体調を整えるなどの準備に役立てます。就学時健康診断は、一般的に入学予定の小学校において集団でおこなわれるため、来年から同じ教室で学ぶ子どもたちと事前に出会うことのできる最初の機会でもあります。また、その小学校の高学年の児童がお手伝いをすることもあり、普段一緒に過ごさない年上の子どもと接することもでき、小学校進学に向けたよい刺激になるでしょう。就学時健康診断の目的とは?出典 : 就学時健康診断には次のような目的があります。1.児童とその保護者が、児童本人の健康状態について、関心を寄せ認識するこれまでの公的な乳幼児健診では、保護者と児童は一緒に健診を受けていましたが、就学時健康診断では、児童一人で健診を受けることが一般的です。児童本人も、自分の健康や成長に気を配る機会となります。2.疾病や異常を発見し、必要な治療や支援につなげるほとんどの市区町村では、乳幼児健診は3歳で終わりです。3歳から就学時健康診断を受けるまでの期間で見逃されてしまった疾病や異常を発見し、適切な治療や生活習慣の改善などにより、入学時までに健康状態が回復するよう促します。3. 健診結果を就学先判断材料のひとつとして活用する初等教育は、通常学級、通級、特別支援学級、特別支援学校という選択肢があります。就学時健康診断を通して得られた子どもの様子や知能検査の結果は、就学先を決める際の判断材料になります。就学時健康診断を受ける前に出典 : 就学前年度の10月上旬頃に、お住まいの市区町村から就学時健康診断通知書が、入学準備の書類などと一緒に送られてきます。就学時健康診断は、私立、国立の小学校に通う予定である場合でも受けられます。また、既に特別支援学校や通級、支援学級への就学を検討している方でも同じく受けることができます。また、お子さんが健診時に介助やサポートを必要とする場合は、事前に市区町村の教育委員会保健課に相談しておきましょう。基本的には、お住まいの学区の小学校で行われます。予定が合わない場合などは、別日に行われる別の学区の健康診断を受けることができます。あらかじめ市区町村の教育委員会に連絡しましょう。体調不良などで当日欠席の場合は、受診会場である小学校に必ず連絡をしましょう。就学時健康診断は、文部科学省のガイドラインの定めにより、11月30日までに行われます。一般的には、10月上旬から、11月上旬にかけて行われることが多いです。市町村から送られてくる、就学健康診断のお知らせに必要な持ち物が書いてあります。一般的に、保護者用、児童用のスリッパ(上履き)、就学通知書(必要な場合)、母子手帳、健康調査票、その他必要な書類、筆記用具(保護者への説明会があるため)です。健康診断を受けやすい服装で健診に臨みましょう。内科健診では聴診器を使うので、上半身が脱げる服装にしましょう(ワンピースは避けましょう)。また、身長測定があるので髪の長い児童は、髪の毛を頭の上では結ばず、頭の下で結びましょう。就学時健康診断の内容出典 : 一般的には、児童の健康診断は、保護者と別れて行われます。児童が健康診断を受けている間、保護者は別室で学校説明や、就学準備の説明を受けます。説明が終わった頃、児童の健診も終わるので、合流して帰宅します。児童は一人で健康診断を受けます。普段経験しないようなことをしたり、器具が口や耳に入って不安に思ったり戸惑うこともあるかもしれません。事前にどんな検査がどんな目的で行われるか、お子さん説明しておくと、当日、比較的スムーズに健康診断を受けられるでしょう。以下は、児童の流れについて詳しく説明していきます。お子さんへの説明にぜひ役立ててください。一般的に、ここで健康調査票を提出し、児童とは保護者は分かれます。この時、児童は、お手伝いの小学生とともに健康診断へ向かいます。眼の検査眼科医が眼の疾病を調べます。視力検査視力検査に使う「C」型のランドルト環を使って視力を測ります。右左を口頭で伝えられない児童は黒い円の切れ目を指で指します。メガネやコンタクトの場合は、視力検査を省略する場合があります。聴力検査オージメーターという機械を使います。音が流れるヘッドフォンを耳にして音が流れたら流れた方のスイッチを押します。耳鼻咽頭の検査医師が、耳鼻咽頭の疾病の有無を確認します。鼻や耳、口に器具が入るので苦手なお子さんにはあらかじめ説明しておくとよいでしょう。歯科虫歯、歯周疾患の有無を確認します。知的発達の検査では、一般的に精神発達、言語、情緒の側面から診断します。精神発達は、初めに、名前や性別、概念の意味を理解しているかを診ます。次におはじきや絵カードを使い指示に合わせた行動ができるか、指示が理解できているかなどを診ます。言語は、音が正確に言葉になっているか、そして発音を確認します。情緒は、上記の検査最中の児童の様子を観察します。場合によっては、集団知能検査を行う場合があります。面接は、市区町村によっては行われない場合があります。行われる場合は、2つのパターンがあります。一つ目は、児童対先生(もしくは校長先生など)です。健康診断、知的発達の検査の後に、一人ずつ行われます。簡単な自己紹介や、出身幼稚園、保育園などを聞かれます。場合によってはここで知的発達検査をすることもあります。もう一つは、児童と保護者対先生(もしくは校長先生)です。保護者も参加する場合は、その小学校に入る予定であるかなどの意思確認を行う場合があります。日本学校保健会就学時健康診断と就学先出典 : 初等教育における就学先は、私立小学校と公立小学校があります。公立小学校の中に管轄別に、国立小学校、市立小学校、区立小学校、町立小学校、村立小学校があり、就学時健康診断は原則市区町村立小学校へ就学予定の児童が受診します。それ以外の私立小学校・国立小学校へ就学予定の方は、就学先に確認をしたほうがよいでしょう。小学校の就学先としては、子どもの特性や必要な支援の内容によって通級、特別支援級、特別支援学校小学部、通常学級という選択肢があります。通級: 通常学級に籍を置きながら、一部の時間のみ通って個別の取り出し指導を受けられる仕組みです。特別支援学級: 特別支援学級のある学校の特別支援学級に籍を置いて少人数での個別の指導を受けます。通常学級の子どもと一緒に授業を受ける時間もあります。特別支援学校: 盲学校や聾(ろう)学校、養護学校も含まれます。特別支援学校では、特別支援学校の教員免許を持っている先生が指導に当たり、少人数での個別の指導を受けます。通常学級: 通級、特別支援学級、特別支援学校以外の小学校の学級です。就学時健康診断では、すべての種類の学校に就学する予定の児童向けに行われますが、すでに通常学級や支援学級、特別支援学校へ就学を決めている人は受けない場合もあります。通級や支援学級、支援学校には行くと決めていないが、子どもの発達が気になる場合、就学時健康診断の結果は、就学先を決める要素の一つとなります。就学時健康診断後の流れは?出典 : 就学時健康診断の後、1月下旬に入学通知書が郵送されます。これにより、入学する小学校が決まります。学区を越境する場合などは別途手続きが必要です。そして、1月~2月頃に学校説明会があります。学校によっては、就学時健康診断と同時に開催していることもあります。就学相談とは、障害が気になる児童が就学先について、教育委員会や就学相談員、学校の先生、医師、その他の専門家と話し合い、相談する機会です。就学時健康診断を経て、障害が分かったり、もともと障害があったり、通常級以外の学校を検討している場合必ず相談をします。すでにどの就学先にするかを決めている方は、就学時健康診断の前に行う場合もあります。就学相談は申し込みが必要で、お住まいの市区町村の教育委員会へお問い合わせください。以下は詳しい手順の一例です。東京都中央区就学相談ガイド就学時健康診断を受けないことはできる?出典 : 原則、就学時健康診断は、就学準備の一環として受ける必要があります(私立、国立に就学予定の方は、就学先に問い合わせましょう)。すでに支援学校に行くと決まっている児童は、就学相談の一環で健康診断を行う場合があるため、受ける必要がないこともあります。また就学時健康診断は児童が一人で受けますが、一人ではパニックに陥ってしまう場合など一人で受けられない場合は、市区町村の教育委員会と健康診断を受診するかどうか相談するとよいでしょう。まとめ出典 : 就学時健康診断は、児童の健康状態を確認する大切な機会です。また、児童が保護者の元を離れて一人で健康診断を受けることは小学校入学に向けての良い準備になるでしょう。幼稚園や保育園と違い、小学校は自分一人で登校しなくてはなりません。就学時健康診断を受ける際に、保護者の方と一緒に通学路を歩くことも、良い経験になるでしょう。一方、今まで見落とされてきた、疾病や障害を発見する機会でもある就学時健康診断。その結果をもとに、お子さんの就学先について考える機会にもなります。
2016年09月21日最近では、小学校就学前から何かしらの習いごとをしている子どもが多いそうです。私の周りでも、ハワイアンリトミックや体操、水泳、幼児教室、英会話など、さまざまな習いごとの話を聞きます。中には0歳から通っている赤ちゃんも。習いごとをさせているママに聞いたメリットと、実際にスクールでどんなことをするのか、また人気の習いごとの月謝相場などをご紹介します。■習いごとは何歳から?習いごとを始める年齢はさまざまですが、特に多いのが3・4歳で、幼稚園入園時期に始めることが多いそう。子どもが友達の影響を受け、いろいろなことに興味を抱く時期なのかもしれません。0歳~2歳までに習いごとを始める子どもの場合は、親が興味のあることや体力作り系の習いごとが多い印象。例えば、音楽好きなママはリトミックを習わせたり、体力をつけさせるために水泳を習わせているママが多いようです。友人の中には、0歳からハワイアンリトミックに通わせているハワイ好きのママもいます。その子の場合は、上の子も一緒に通っているのですが、0歳のときは音楽に合わせてマラカスをシャカシャカ鳴らしたり、ママと一緒にふれあう遊びが中心。大きくなるにつれてダンスをしたり、ハワイアン雑貨を作ったり、さまざまな体験をしていくようです。また、5歳以上で始める習いごとは勉強系が多く、小学校への入学準備のために、習字や塾などに通い始める子どもが多くなります。 ■人気の習いごとの月謝相場は?0歳~5歳の未就学児が始める人気の習いごと5つは、「リトミック」「体操」「幼児教室」「水泳」「英語」です。それぞれの月謝相場を調べました。●リトミック月謝5,000円~7,500円。低年齢の子どもを安く設定している教室が多いです。また、0歳児クラスは、月謝制ではなく、1回3,500円など1回ごとの価格設定になっている教室もあります。●体操月謝4,500円~6,000円。3歳くらいから受け入れている教室がありました。教室にもよると思いますが、小さいうちはマットの上など足場の悪い場所を歩くなど、バランス感覚を養う運動が多いそう。●幼児教室月謝5,000円~20,000円。幼稚園入園前の準備のために通う子どもが多いです。0歳から3歳までのスクールが主で、子育て相談にものってくれるため、育児に不安を抱くママに人気があります。●水泳月謝3,000円~20,000円。体力づくりのために通う子どもが多いようです。生後6カ月からのベビースイミングも人気。喘息など呼吸器に不安のある子どもに通わせるママが多い印象です。●英語月謝9,000円~15,000円。年齢や教室によって月謝や内容に大きく違いがあると感じました。ネイティブ講師の英語教室の場合は、ほかと比べて価格が高く設定されています。小学校で英語が必修科目になったことから通う子どもが増え、低年齢から通う子どもも多いです。■専業ママとワーママの習いごと選び調べてみたところ、低年齢で習いごとをさせているママは専業主婦が多い様子。ママ友づくりや、子どもの社交性を育てるなど、習いごとの内容以外にもさまざまなメリットを感じているようです。また、働いているママは、子どもからの要望で習いごとを始めさせている人がほとんどでした。そのため、4歳以上で習いごとを始めている人が多かったです。4歳ごろになると、仲の良い友達と一緒に習いごとに通っている子どもが多く、ママたちは当番制で送り迎えをするなど、時間のやりくりを工夫していました。習いごとを始める理由はそれぞれですが、共通しているのは「子どもの可能性を伸ばしたい」という親の思い。最近は、習字や日本舞踊を教えてくれる幼稚園や保育園も増えています。子どもの性格や、園での様子から、子どもに合った習いごとを見つけられるといいですね。
2016年07月31日来年小学校入学を控えている長男。学校生活では友達、先生、勉強など…様々な悩みが出てくることでしょう。そんな彼に願うのが「何でも親に相談してほしい」ということ。高学年になれば秘密も出てきますが、低学年のうちや本当に困ったときには相談してほしいと願っています。「何でも相談できる親子関係」でいるには、3~5歳の頃の話の聞きかたに気を付けておくこと。ここで信頼が築ければ、その後も相談してくれるでしょう。子どもが親に相談できない聞きかた5つ子どもは「ママ・パパは私の話を聞いてくれる、私の気持ちをわかってくれる」と確信して初めて自分の悩みを相談します。そう思ってもらえるかは「話の聞きかた」によって左右されます。まずは逆に、「ママ・パパには話せない」と思わせてしまう聞きかたを知っておきましょう。次のような話の聞きかたをしていないでしょうか。(1)否定する親は自分の理想を子どもに押し付けてしまいがち。子どもの価値観を無視し「そんなんじゃダメじゃない!」と子どもの話を否定してしまうと、本当に悩んでいることほど相談できなくなります。(2)親が判断を下す子どもの話を最後まできちんと聞いていますか?話途中で「それはよかったね」「それはダメね」なんて決めていないでしょうか。子どもがどう感じるかは、子どもに聞いてみないとわかりません。最後まで話を聞かずに親が判断を下してしまうと、「何ていえば褒められるかな?」と親の顔色をうかがうようになります。(3)アレコレ聞き出す悩みや失敗した話ほど親は気になるもの。アレコレ根掘り葉掘り聞きたくなります。子どもからすればまるで尋問を受けているようで、あまり聞かれるのも苦痛です。(4)アドバイスする良かれと思ってしてしまうアドバイス。アドバイスにはすべきタイミングがあり、話を聞き始めた最初の段階でするのはお勧めできません。「アドバイスが欲しいんじゃなくて話を聞いてもらうだけで良かった」と思うのは、女性にも多いのではないでしょうか。(5)ポジティブを押し付ける子どもが弱音を打ち明けると、「このままでは子どもがダメな子になってしまう」という焦りからポジティブな言葉をかけようとしがち。「何とかなるから頑張って」など、ありきたりな応援もしがちです。しかし落ち込んでいるときほどポジティブな言葉がキツイこともありますよね。子ども自身十分頑張っていますし、これ以上頑張れないから弱音を吐くのです。ポジティブ返しでは「わかってもらえない」と思われます。オウム返しで繰り返し、共感する実は子どもに悩みを話されたりネガティブな発言を聞いても、特別なことを言う必要はありません。子どもの言うことをそのまま繰り返して共感しましょう。「悔しかったねぇ」「嫌な思いをしたねぇ」といえば、「親が自分の気持ちをわかってくれた」と安堵し、子どもはその場でもっと泣いたり弱音を吐くことができるでしょう。ネガティブ感情を出し切れれば、案外子どもは自分でその後のことを決めます。もう1回チャレンジするか、止めるか、方法を変えるか…そこでアイディア出しを親が手伝っても良いでしょう。子どもの悩みを「親が解決してやる」のではなく「ネガティブ感情を吐き出し、勇気が出るサポートをする」と考えましょう。これを意識することで、子どもも親に悩みを話そうと思えるようになります。ライター:宮野 茉莉子
2016年07月28日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいのは志望校をどこにするかということです」と言う。志望校が決まったら、いよいよ本格的な受験対策が始まる。小学校受験の「もっとも大切な対策」とは? ■「学校が求めている子」とは?「小学校受験とは、いわば学校とご家庭のお見合いのようなものです。学校が求めている子とは、端的に言えば『学校の教育方針と一致したご家庭のお子さま』です」(浅木さん)。小学校受験が親の受験といわれる所以(ゆえん)は、家庭の教育方針や雰囲気が、さまざまな考査や面接を通じて試され、合否が決定されるところにある。「ですから、志望校が決まり次第、志望校の教育理念と家庭の教育理念の一致点を明確にし、一致点を意識しながら、お子様の教育をしましょう」(浅木さん)。■家庭の教育方針を明確化させる 浅木さんが主宰する柊会では、毎月、保護者に願書・面接対策となる作文を提出してもらっているそう。入試直前ではなく、入試の数年前から家庭の教育方針を明確化することで、「こんな子どもに育ってほしいけれども、今、わが子はこういうことができていない」「わが家の教育方針では、○○を子どもにしてあげたいけれども、時間的にしてあげる余裕がない。その代わりに、△△をしてあげよう」など、さまざまな思いが出てくる。これがとても効果的な面接対策となるようだ。「志望校を決定し、家庭の教育方針を深く考える作業は、幼児教室に通うより早く始めても良いくらいで、早すぎるということはありません」(浅木さん) ■両親の教育方針のすり合わせも大切願書作成や面接対策のために考え抜いた教育方針で子どもに接することで、入試当日の子どもの言動と、面接での保護者の回答が一致する。家庭の教育方針を明確化する時には必ず、パパとママの意見のすり合わせも必須だ。両親の意見が異なると、子どもは混乱する。特別な時間をとらずとも、仕事の合間にメールでやりとりをするなどして、できるだけお互いの負担にならない工夫をしよう!次回は、「小学校受験をするならチェックしたい6つのこと」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月24日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんは、「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」と言う。メリットとデメリットをしっかり把握した上で、小学校受験を決意したら最初にすべきことについてお話を伺った。■志望校により選抜形式が違う「志望校をどこにするか? これは、小学校受験を思い立った時点で、最初に考えていただきたいことです」(浅木さん)小学校受験は、学校によって入試の選抜方式が違う。選抜方式と入試傾向を知ることにより子どもにかかる負担を軽減することができるからだ。 ■志望校の選抜形式にそった対策を立てるたとえば、慶応幼稚舎を第一志望にするのであれば、行動観察と絵画制作に特に力を入れ、余力を巧緻性(こうちせい:第2回<※リンク貼る>を参照)と運動、知識補充を目的とする簡単なペーパー対策にまわす。暁星小学校が第一志望なのであれば、まずはペーパー(分量、速さに対応できるレベルまで)を徹底的に仕上げ、その後、行動観察、制作、運動に取り組む。このように効率良く対策を立てることで、子どもへの負担を軽減できる。「志望校の選抜形式にそった対策を取りつつ、様々な実体験をさせ、場をわきまえられるお子様にしてあげることが合格への近道になります」(浅木さん) ■志望校が決まらない場合はペーパー対策からとは言え、なかなか志望校が決まらない場合もあるだろう。「そんな時は、ペーパー対策から始めましょう。以前に比べ、多くの学校でペーパーテストのウェイトが低くなりました。けれども、ペーパー対策をしておくと併願校を選びやすくなります。また、入試直前の志望校変更が可能になります」(浅木さん)いよいよ小学校受験対策が始動した。次回は、「小学校受験における、もっとも大切な対策とは?」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月23日●連載の目次は こちら から●幼児教育研究所柊会(ひいらぎかい)代表の浅木真里さんが見てきた中では、小学校から高校までの一貫教育をしている90%以上の学校で、主席は小学校からの内部進学者だそう。小学校受験を「人生の糧」にしているご家庭もある一方で、小学校からの内部進学者の学業成績が平均以下となることも珍しくない。■小学校の内部進学者の成績低迷理由「内部進学者の成績低迷の理由は、ほとんどが、その子の地頭の悪さではありません。ご両親の教育熱心さが良くない影響を与え、学力が下がったケースが多く、そういうケースを相当数見るにつけ、本当に心が痛みました」(浅井さん)生まれ持った学力のポテンシャルがあるにも関わらず、学業不振に陥ってしまう。それはなぜなのだろうか?■幼少期の自己否定感は負の連鎖を引き起こす「小学校受験のリスクは、両親や講師が、指導中に望ましくない態度で子どもに接した結果、子どもに自己否定感を受け付けてしまうことです」(浅木さん)模試の結果や勉強の進み具合で親の機嫌が頻繁に変わったり、子どもが問題を間違えた時に叱責(しっせき)したり、志望校にご縁をもらえなかったときに親が落ち込んでしまったりすると、子どもは自己否定感を強めてしまう。「人格の基礎を形成する幼少期に、子どもの自己否定感を強めないよう、ご両親や指導者は、配慮をしなければいけません。ゆったりとした気持ちで子どもに接し、ご家庭は『子どもが安心できる居場所』であって欲しいと思います」(浅木さん) ■合格だけでは不十分「志望校にご縁をいただけるように指導することは当然ですが、それだけでは不十分です。幼児教育指導者は、長期的スパンで、子どもの健やかな成長により良い影響を与える必要があります」そのためには、小学校受験のリスクをきちんと伝えていくことも、幼児教育指導者の一つの仕事だと考えている。「受験をするかどうかを決めるのはご家庭ですが、その判断をできる限り後悔のないものにしていただくために、小学校受験のメリットとデメリットを事前にお伝えしています」(浅木さん)次回は、「小学校受験を決意したら最初にすること」です。今回取材を受けてくださった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月22日小学校受験。そんな言葉に、あなたはどんなイメージを持ちますか? 今回は、「小学校受験って、どうなの?」という素朴な疑問について、幼児教育研究所柊会・代表の浅木真里さんにお話を伺いました。■浅木さんが幼児教室を始めた理由浅木さんは、灘、ラ・サールなどの難関私立中学受験指導や医学部受験をメインとする学習塾の教務部長、役員を経て、幼稚園・小学校受験指導を行う柊会(ひいらぎかい)を設立した。「思春期以降の子どもを指導して感じていたことは、幼少期の親子関係は、その後の人生に大きく影響するということです。ですから、少しでも多くの親子に小学校受験対策を通じて、より良い親子関係を育んで欲しいと思い、柊会を設立しました」(浅木さん)■オリジナル教材が必要だと思っていたが…小学校受験と聞くと、「お受験」という言葉で揶揄(やゆ)されるように、高額な幼児教室に通わせないと合格しないのではないか? というイメージがある。「私自身、小学校受験に携わっていなかった頃は、『合格するためには幼児教室の特殊なオリジナル教材が必要だ』と考えていた時期もありました。けれども、実際に指導に携わってみると、そのようなことはありませんでしたね」(浅木さん) ■大切なのは子どもの現状把握と正しい対策「皆さまが考えているほど、小学校受験は難しくありません。大切なのは、お子さまの現状を的確に把握し、正しい対策を行い、志望校からご縁をいただける確率を限りなくあげていくことです」(浅木さん)過去の入試情報については、大手幼児教室が毎年夏に発行する私立小学校の入試問題集にすべて掲載されているそう。また、学校の求める児童像については、学校のホームページや学校説明会で知ることができる。幼児教室の先生から聞いた、学校が求める児童像を鵜呑みにするのではなく、保護者が学校説明会、公開行事の日程を自ら調べ、足を運び、学校を知ろうという姿勢を持つことが合格につながるとのことだ。「過去の入試問題と学校が求める生徒像を正確に知ることできれば、わが子を志望校に合格させるために何をすべきか? という問いの答えは、おのずと導き出されます」(浅木さん)次回は、「小学校受験で得られるメリットとは?」です。今回取材を受けてくだ下さった浅木真里さんの著書『 名門小学校受験 合格する「家族力」 (浅木真理・著/エール出版社)』●浅木真里1981年、東京都生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。灘、ラ・サールなどの難関中学、医学部受験指導を行う学習塾の設立に携わる。名古屋在住時より、慶応幼稚舎、早実、雙葉、暁星小学校などの難関校への圧倒的な指導力の高さから指導依頼が絶えず、東京で小学受験指導を行う。その後、幼少期の母子関係の重要性を痛感し、幼児教育研究所柊会を文京区に設立。
2016年07月20日●連載の目次は こちら から●マイペースで癇癪(かんしゃく)持ちの湧太の育児は大変で、「これって、普通なのかな? それとも…」というモヤモヤを、ずっと胸に抱えていた私。年長さんの7月のお泊り保育で、集団の和を乱した湧太を見て、副園長先生から「彼は気をつけてあげないと」と指摘を受けた。■もしかしたら発達障害かもしれない何となく「発達障害」という単語は気になっていたが、実際に調べてみることはなかった。「そうだったら、どうしよう」と怖かったからだ。でも、副園長先生に「彼は気をつけてあげないと」と言われ、このときばかりは、「怖いとか言っている場合じゃない!」という気持ちになり、初めてインターネットで「発達障害」について検索をしてみた。ネットで調べれば調べるほど、湧太の普段の状態は、発達障害の子そのもの。その日、子どもを寝かしつけた後、どれくらいネットサーフィンをしていたのかは記憶にない。気がついたら、夜が白々と明けていた。明け方、寝ている夫の枕元で、「ねぇ、パパ。湧太は発達障害かもしれないよ。調べれば調べるほど、湧太の状態にそっくりなの」と言いながら、泣き崩れた。■「就学相談のお知らせ」に電話をしてみるそのときに夫は「だったら、何なの? 湧太は湧太だろう」と、しっかりと受け止めてくれた。翌朝、夫の言葉に勇気づけられて、以前、幼稚園からもらった「就学相談のお知らせ」に記載されている電話番号(市役所の教育支援課)に電話をしてみた。電話口の対応は、「よくお電話してくださいましたね」と優しく包み込むような感じだった。けれども、そのときに感じたことは「発達障害の子どもがいる親だと思って、優しくされているんだ。かわいそうだと思われているに違いない」というものだった。電話はしてみたものの、「その先」に進むのはためらわれ、相変わらず気持ちは行ったり来たりしている。何の悪気もない(というか、むしろ気遣ってくれている)教育支援課の人の言うことに、わけもなく過敏に反応している。今、思えば、すごく、すごくナーバスになっていたと思う。「もしかしたら、わが子が発達障害かもしれない」という方向に一歩足を踏み出したこの頃は、心理的な葛藤が強く、つらかった。このあたりの話を書き出したら長くなるので、話を進めよう。 ■「WISC-III」という検査をするさまざまな葛藤の後、再度教育支援課に電話をし、子どもの発達が心配な人の受け入れ窓口である、市の教育支援センターで面談を受けることになった。専門家に湧太の日常の話を聞いてもらうと、「まずは知能検査をしてみましょう」という提案を受けた。湧太が受けた検査は、「WISC-III」といって、検査時間は100分程度。「言葉の理解や表現力」「注意や集中を保つ力」「記憶力、作業を正確に早く行う力」「持っている知識や得た情報をまとめて考える力」などを測定することができるそうだ。テストの結果を見ると、湧太には年齢相応の発達をしていない部分があった。検査をして下さった臨床心理士さんからは、「こういった部分が足を引っぱり、本人もつらいのではないか?」という指摘と、湧太をサポートするための具体的な方法を教えてもらった。●サポートの提案例●・相手に言われたことを理解することが苦手→手順や方法を教えるときは、一つひとつ短く伝える→言葉を教えるときはカテゴリー分けやパターン分けをしてあげる・同時にいくつものことを行うことが苦手→手順を整理して、ひとつできたら次の行動に移れるようにしてあげる<次回、「息子が軽度の発達障害クリニックを受診したときの話」に続きます。>
2016年07月14日今では珍しくなくなりましたが、それでもまだ「キラキラネーム」については賛否両論。子どもの友だちに多いからと安心していても、小学校受験などで不利になることもあるといわれています。このキラキラネームについて、教育の現場ではどのように思われているのでしょうか。小学校の先生たちに話を聞きました。■名前を覚えるのが大変!小学1~2年生を受け持つことが多い女性教諭は、新学期を迎える前に「正しい漢字と読み方を覚えるのが大変」といいます。「とくに低学年の子どもは、名前を間違えられることをとても嫌がります。まだ漢字を覚えていないので、名簿にもひらがなで名前が書いてあると思っている子も多いんですよ。間違えてしまったときに『先生なのにひらがなが読めないの?』と指摘されてしまったこともありました」また、読み間違いからいじめやからかいに発展することもあるので、春休み中に漢字の書き取りのごとく覚えるようにしているのだとか。彼女はキラキラネームをつけることに否定的ではないものの、「覚えやすい、書きやすい名前のほうが助かる」というのが本音だそうです。 ■偏見はよくないキラキラネームの子は悪ガキといわれることもありますが、「それは偏見だ」と語るのは、教師歴20年のベテラン男性教諭。周囲の大人がこうした先入観を持つことのほうが、子どもに悪影響を及ぼすといいます。「友だちとも仲良くしている子が多いですよ。たしかに想像できないような当て字もありますが、その名前には意味があります。これを知れば自分の名前に誇りをもてるし、親の愛情を感じられていいのではないでしょうか」最近では、「●●子」といった古風な名前が「シワシワネーム」といわれることもあるほどキラキラネームは一般的になり、名前だけでその子を判断することはできないそうです。■親に問題アリ!?30代の女性教諭は、キラキラネームの子どもに対して問題を感じたことはないものの、その親に対して警戒してしまうそうです。「言い方は悪いけれど、ちょっと変わった、こだわりが強い方が多いかもしれません。学芸会での配役や、運動会の種目に対してクレームをよこす、いわゆるモンスターペアレントが目立ちます。子どもは素直でいい子でも、親に対して注意するようにしています」もちろん、キラキラネームを名づけた親すべてがこのタイプではないけれど、先輩からも注意するようにいわれることがあるのだとか。世論だけでなく、教育現場でもキラキラネームは賛否両論。しかし、名づけられた子どもに対して批判的な意見はほとんどありませんでした。子どもが大きくなるまでに状況は変わるかもしれませんが、こうした現状も把握したうえで名前を考えていきたいですね。
2016年06月04日【ママからのご相談】年長の男の子がいます。家から遠い保育園に通っているためか、息子と同じ小学校に通う知り合いがいません。このままでは小学校まで1人で登校するのか、行けるのかとかなり心配です。新1年生の登下校の様子はどんなものでしょうか。何かアドバイスをお願いします。●A. 皆さん同じ心配をしている仲間です! 積極的に自分から地域とかかわっていきましょう。ご相談ありがとうございます。男ばかりの三兄弟の母をしています、ライターりょんぺいです。子どもの小学校入学で、親が一番最初に心配するのが登下校かもしれませんね。男の子ということで、なおさら心配なお気持ち、大変よくわかります。1年生になったばかりのお子さんがいらっしゃる保護者の方に、最新の1年生登下校事情についてお話をお聞きしました。●新小学校1年生の「登下校」エピソード7選(1)『集団下校は入学式後3日間だけでした。4日目からは子どもたちがバラバラに帰宅となり、半数近い保護者の方々が自主的に下校を少し離れたところで見守っていました。子どもたちも浮ついているので保護者の目は大いに越したことはないと思いました』(40代女の子ママ)(2)『同じマンションに同じ幼稚園だった仲良しの女の子がいたので安心していたのですが、入学した途端に男子・女子という意識が強くなった ようでした。入学後一週間もたたずに一緒に登下校をしなくなってしまい、一緒に登下校できる男の子のご近所の友達を私と息子で情報共有しながら急いで探しました』(30代男の子ママ)(3)『登校は地域の子がほぼ同時間帯に重なり、高学年の子もいるので心配はすぐになくなりましたが、問題が下校……。1年生の4月は給食が始まっても午後の授業がなく下校時に高学年の子の姿はありませんでした。疲れた体に重いランドセルを背負ってヨタヨタ歩いてる姿を見て、可能な限りは下校を目の届くギリギリの距離で見守りたいと思いました』(40代女の子ママ)(4)『息子の入学と合わせて半年間、休職することにしました。時間もあるので下校時は息子にバレないように遠くから見守り 、家の近くになったら近道で急いで先回りし、インターホンを息子が押したとき対応できるようにしました。私にとっても新鮮でキラキラした小学1年生たちを見ていると元気をもらえます』(40代男の子ママ)(5)『女の子と男の子がまるで違うことに驚きました。女の子は信号待ちの間も微動だにせず落ち着いて待っていましたが男の子の集団ときたら、横断歩道の手前でふざけあったり、回りながらジャンプして待っていたり、後ろを向いていたり……誰一人として落ち着いて信号を待っていませんでした。あまりに見過ごせない状況だったので過保護と周りに思われても自分の子やその友達の安全を可能な限り見ておきたいと思いました』(30代男の子ママ)(6)『小規模の保育園を卒園したので、近所の同学年の子を知りませんでした。このままではまずいと思い、年明けくらいから町内の掲示板や区のホームページを見て子育てイベントがないかチェックしました。また、近所の公園やスーパーマーケットなどで同学年くらいの子どもを連れた家族がいたら自分から積極的に声を掛ける ようにしました。親より子どもの方が仲良くなるのがはやいものです。勇気を出して声を掛けたことがきっかけでその子と登下校を一緒にするようになったので、あのとき声を掛けて本当に良かったです』(40代女の子ママ)(7)『幼稚園からの仲良し3人組がいるので登下校も一緒で安心と思っていたら見事にバラバラのクラスになりました。登校はいいのですが、下校はクラスによって時間にバラつきがあり、他のクラスの子は待てない雰囲気があるとのことでした。結局同じクラスの同じ方向の子と帰ってくるようになりました。ただ、名前を覚えてきてねとお願いしても「忘れた!」の連続。お互い名前も薄ぼんやり ながら、仲良く帰ってくる子どもの力に脱帽です』(40代男の子ママ)いかがでしょうか。やはり新1年生の子の登下校について、保護者の皆さん誰もが心配していたということがよくわかりました。また、予期せぬ出来事も起こります。筆者の長男が小学1年生になった直後、帰宅途中におなかが痛くなったものの、トイレの場所がわからずパニック状態 で泣きながら帰ってくるということがありました。翌日、学校から家までの距離で立ち寄ることができるトイレを一緒に歩いて見て回りました。10か所近くあることがわかり、「次またおなかが痛くなっても大丈夫!」と安心した様子でした。●小学校入学前に子どもの「登下校の不安」を解消するための心得3つ先輩ママの経験を踏まえ、登下校での不安を解消する、入学前の心得として知っておくとよいと感じることは以下の通りです。●(a)心配をため込まず、ご近所との関わりを自分から積極的に持ってみる新入学時の登下校に不安を抱えているのは皆さん共通なので仲間です。子どもをフックに声を掛けてみる と悩める者同士の解決策が見えてきます。ご近所の公園、スーパーマーケット以外にも、入学前に近所の文房具店や学用品売り場では新1年生の親子に会う機会も増えますので足繁く通うと良い出会いがあります。●(b)入学してみてわかることが多いもの。考えすぎないことも大事!クラス分けや男女の意識が芽生えるなど、事前の想定と異なる関係性が子どもの間に生まれてきます。状況に応じて、臨機応変な対応 が親に求められます。子どもから毎日情報収集することが大事です。●(c)自分の子どもだけを見るのではなく、地域の子どもたちを大人の目で守るという意識が重要!大人の目線による子どもの見守り活動が大事。できる限り行動すると、子どもの安全、自分の住んでいる地域の安全につながります。新1年生の登下校姿は、自分の子どもでなくても輝いて見える良いものです。知らない子であっても積極的な目配りをする と元気いっぱいの子どもたちの姿に大人も活力をもらえます。大人の足で10分の通学路でも、入学したばかりの子どもにとってはまさに大冒険とばかりに登下校を楽しんでいるようです。新小学1年生には自分の子でなくても特別な愛情を持てる不思議な力があります。心配で仕方ないという共通認識を味方にして、自分からお住まいの地域に積極的に関わってみてください。みんなで子どもを守ろうという地域の共通認識が受け皿となり、予想以上の歓迎が待っていることと思います。●ライター/りょんぺい(ママライター)
2016年05月21日いよいよ入学・入園シーズン。わが子が新しい環境に溶け込めるか、不安でいっぱいのママも多いのでは。そこで、現役の小学校の先生による、子どもが新入学の迎える親へのアドバイスをまとめてみました。子どもの小学校入学で、ママが抱える悩みとは特に第1子が小学校入学を迎えるママにとって、子どもの学校生活は不安ばかりと言っても過言ではないでしょう。「こんなことを心配しているのは自分だけ?」と、さらに不安を覚える人もいるかもしれませんが、安心してください。不安なのは皆一緒です。4月に行われる初の懇談会では、実際に以下のようなことが話題になっています。友だち関係についてやはり一番気になるのは友だちのこと。わが子に友だちができるか、みんなと仲良くできるかが心配なママが多数いるようです。しかし、そうした大人の心配をよそに、子どもは案外なんとかうまくやっていくもの。さまざまな場面を通してクラスの友だちと関わりを持ちながら、ゆっくり人間関係を築いています。トラブルや行き違いはよくあることですので、ママは焦らず見守りましょう。たとえ子ども同士でトラブルが起きたとしても騒がず慌てず。まず担任教師に相談し、指示を待ってください。勝手に行動すると、かえって話がこじれることがあります。給食について小学校1年生の給食は、担任が時間をかけてゆっくり指導します。嫌いなものを無理に食べさせることはないので、あまり心配せずに、むしろ給食が楽しみになるような声かけをしてあげてください。なお、アレルギーがある場合は必ず担任に伝えましょう。そのほか、どうしても食べることができないものがある場合や、食の細い子どもの場合はそのことも伝えておくと安心です。PTA活動について「PTA活動は大変」というイメージが先行しているかもしれませんが、本当のところは実際に体験してみないとわかりません。フルタイムで働いている人は、そのためにお休みをとることが難しいかもしれませんが、すべての活動に参加しなくても大丈夫。自分のできる範囲で協力すればOKです。ちなみに、実際にPTA活動に参加したママによると「普段の子どもの様子を垣間見ることができる」「先生に気になることを聞くことができる」などのメリットもあるのだとか。教師の人柄や学校全体の様子を知ることで、より安心しますよね。さらにPTA活動をきっかけに、卒業しても子どもなしでママ同士の交流が続く友だちになることだってあります。できる範囲で関わるぐらいの気持ちで参加すると、肩の力を抜いて楽しめますよ。放課後の過ごし方について放課後は親の目がないところで友だちと遊ぶことが多くなります。幼稚園のときのように、ママが遊びの日にちや場所を決めることはほぼありません。友だちと待ち合わせするときのルールを子どもと話し合って決めておきましょう。特に「何時」に「どこ」で待ち合せるのかは大事です。そして、待ち合わせ場所は人気が少ないところは避けるようにします。行き違いになることもあるので最初のうちはママが確認やフォローをしてあげると安心です。もし会えなかった場合どうするかについても、事前に決めておいたほうがいいですね。入学して間もなくはわからないこともたくさんあり、大変な日々が続くでしょうが、そんなときだからこそ、ママはゆったりと構えて、子どもを温かく見守っていきましょう。<のりこ(フォークラス)>
2016年03月23日【ママからのご相談】32歳、2人の子の母です。長男が小学校へ入学します。でも、おっとりしている性格なので、ちゃんとやっていけるのか心配です。幼稚園ではおもらしをすることもあったので、学校へ行ってからも失敗をしてしまうのではないかと不安でいっぱいです。●A. 安心感を言葉と表情で伝えて、お互いに安心し合いましょう。こんにちは。メンタル関連を中心に書いているメンタルケア心理士の桜井涼です。ご相談ありがとうございます。相談者様もお子さんも、小学校への期待と不安でいっぱいの時期でしょう。それに加え、相談者様には卒園の準備や謝恩会での余興練習、入学の準備などがあり、毎日お忙しくされていることと思います。そのような中での心配事は、尽きない悩みと言っても過言ではないでしょう。ここで大事なのは、お子さんに安心感を与え、新しいことが始まることに対しての余計な不安感を持たせない ことになります。そう言葉にして会話を持つことで、相談者様の心にもポジティブなイメージを持つことができるようになります。●安心感と楽しみを大事にするお子さんもこの時期は楽しみにしている気持ちが大きいですが、それとはまた違った不安を感じることもあります。・学校へ歩いて行けるか・給食を食べられるか・お友達ができるかなどのことを考えることがあります。ここで、相談者様は“楽しい生活が待っている安心感”を言葉と笑顔で伝えましょう 。お子さんは、「一番の味方であるお母さんがそう言うなら……」と安心を持つことができ、学校へ行くための準備も進んでやれるようになります。「こんなことしたら小学校には行けないよ」などといった言葉を言ってしまう方もいるようですが、お子さんの不安感をつのらせ、楽しみを半減させてしまうことになりますから、よくありません。●失敗してもいいことを伝えるおもらしをすることや、忘れ物をしてしまうことがこれから出てくる可能性があります。でも、こういった失敗から学ぶことが多いのです。親が全てにおいて先回りをしてしまうと、子どもは学ぶ機会を失ってしまいます。経験から学んだ方が身につくことが多いことは、相談者様をはじめとする大人が一番よくわかっているはずです。自ら忘れ物などをしないようにするために、最初はお手伝いをしてもいいのです。しかし、それも最初の数回までにして、あとはなるべく自分でできるように 促しましょう。ただ、おもらしに関しては、いじめの対象になるのではないかと心配になるかと思います。おもらしの場合は、担任と副担任、養護教諭が連携して対処してくれます。その後のフォローもです。心配をする気持ちから、「おトイレは絶対に行ってね!」と脅すような言い方は逆効果となってしまいます。声をかけるなら、「もし失敗したら先生に助けてもらってね。失敗しても大丈夫だからね!」と、“失敗しても問題ない”ことを伝えた方がいいでしょう。安心してトイレに行くことができたり、恥ずかしがらずに先生に「トイレに行きたい」と伝えたりするようになります。私の娘も1年生になった3学期に体育館でおもらしをしてしまいました。「トイレに行くかどうか迷った」と言って泣きながら帰ってきました。でも、先生たちの連携プレーで娘へのフォローをしてくれたおかげで、いじめられるということはありませんでした。●絶対にやっておきたい! 通学路チェックは一緒に心配のひとつである登下校は、卒園式が終わってからでも、朝や夕方の時間帯に一緒に歩いて練習することが必要だと思います。入学して1週間は、家の近くまで先生が歩いて練習をしてくれます。でも、その前に親と練習を数回しておくことで子どもは安心できるのです。また、危険な箇所や車通りの状態を親も把握することができますので、このチェックは省かないで子どもの目線で見ながら 行ってほしいと思います。----------入学にあたり、不安を抱えていらっしゃるでしょう。新入学の親御さんにとって、今は大変忙しい時期です。今この大事なときを「忙しいから」という気持ちだけで何もしないのはもったいないです。しっかり時間配分をして、今お子さんにとって必要なことに手をかけてあげていただきたいと思います。ご相談ありがとうございました。【参考文献】・『ほめるとき、叱るとき、諭すとき、最強の子育て思考法』和田秀樹・著●ライター/桜井涼(フリーライター)
2016年03月09日4月に子どもが小学校入学を控えている…というママは準備に忙しい時期ですね。そんな時期だからこそ、今回は子どもが小学校1年生になる前に考えたいことを「片付け」という視点からご紹介します。「片付かなくて困る!」物・ベスト3小学生の子どもを持つママから「片付かなくて困る」と、よく聞くアイテムは大きく以下の3つに分かれます。1.プリント2.教科書類(ノート・ドリル含)3.おもちゃ人それぞれ順位は違っても、「片付かなくて困る」と聞くのは大体この3つ。保育園や幼稚園の頃と、何が大きく違うのでしょうか?それはプリントや教科書など、今まではなかったものが、どんどん家の中に入ってくることです。それに加えて体操着や絵の具、防災頭巾に工作道具など、新たに加わるものがたくさんあります。だからこそ入学前に仕組みを見直してみることをおすすめします。では、どんなところに注意するとよいのでしょう。家の中に小1の壁を作らない、片付けの仕組みづくりのポイント3つ(1)片付ける場所の確保ができているか「片付けなさい」と言っても、その場所が確保されていなければ、片付けられないのは当然です。まずは片付けるための場所を確保できているかどうかチェックしましょう。もし決まってない場合や、これから増えるとわかっている学習用品に対して場所が狭いようなら、新たに確保しましょう。学習机やランドセルラックなどを用意していなくても、「ここはあなたの場所」と、はっきり示すことによって子どもも責任感を持つきっかけになるかもしれません。場所の確保ができたら、次は動線チェックです。(2)片付けるための動線のチェック・場所・高さ・アクションこの3つは出しやすくしまいやすい、つまり「片付けやすい動線」の基本です。使う人が、使う場所の近くで、使いやすい高さ(胸から腰あたり)で、少ないアクションで出し入れできるかどうかがカギになります。気を配りたいのは「ママにとって」と「子どもにとって」は、必ずしも一緒ではないということ。たとえば、プリント。プリントとひとくちに言っても、子どもの宿題プリントと保護者への連絡プリントでは、使う人(必要な人)が違いますよね。ママへの連絡プリントはこのボックスに投げ込めばOK、自分の宿題プリントはすぐ目に入る机の上に立てかけるなど、置き方の工夫ができないでしょうか。まずはママの視点から仕組みを考えつつ、子どもに意見を聞き、適切な動線を作っていきましょう。(3)コロコロ変更するのはNG入学前に仕組みづくりをしても、それがうまくいくかどうかは、実際のところわかりません。やっぱりスペースが狭かったとか、同じものが出しっぱなしになるとか、いろいろ出てくるはずです。そんなとき、ママとしては「こんな風にしたらいいのでは?」とアイデアが浮かんでくるでしょう。ただ思い浮かんでも実行するのは、ちょっと待ってほしいのです。良かれと思っても、一度にいろいろ変えないこと。なぜなら片付ける場所がコロコロ変わってしまうと、「あれ?こっちじゃなかったかな?」「ここに入っていたはずなのに?」と、子どもの動きと記憶がついていけなくなるからです。「全部をうまく片付けられるように」ではなく、まずプリントを出せる、ランドセルを置ける、ドリルを戻せる、など1つずつできるようになればいいかな、という視点で仕組みの変更を考えるのがよいでしょう。小学校に入ったら増えるものは、学校によっても違うかもしれませんね。でも、小学校生活をスムーズに送るためのひとつとして、お片付けの仕組みは役立てると思っています。よかったら参考になさってみてください。(池田絵里)
2016年03月08日子どもの小学校入学は、ママにとっても楽しみなことのひとつですよね。けれども、同時に不安があることは否めません。特に、「小学校は幼稚園などよりも厳しいのでは?」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。そこで、子どもが学校に楽しく通えるようになるために今からできることを、小学校教師だった経験を踏まえ、5つ考えてみました。起きる時間を早めにする小学校の登校時間は、一般的に8:00過ぎからの30分間です。登園していた頃より早くなる場合は、今から起きる時間を早めにしてあげましょう。余裕をもって起床し、朝ごはんをしっかり食べて登校させたいですね。決まった時間にトイレに行く習慣をつける小学校では、基本的に休み時間を利用してトイレに行きます。できるだけ決まった時間にトイレに行く習慣をつけておきましょう。たとえば、食事の後、遊んだ後、テレビを観た後など、何かをした後に行くようにすると、授業と授業の合間に行く習慣がつきます。とはいえ、学校では休み時間だけしかトイレに行けないかというと、そんなことはありません。行きたくなったら先生に伝えて行けばよいのです。先生に伝える方法も教えてあげてください。給食の牛乳を飲む練習をしておく牛乳は毎回メニューにある学校が多く、量は200ml位です。中には学校で出された牛乳を全部飲むことができない子もいます。それが気になるようであれば、家庭で同量の牛乳を飲む訓練をしておくこともひとつの方法です。もし、その量が本人にとって多いようであれば、事前に担任の先生に伝えておくのもよいでしょう。今は、給食を無理に全部食べさせることは基本的にしません。に好き嫌いがあっても大丈夫です。残してもよいことを子どもに伝えてあげましょう。授業の時間感覚に慣れさせる授業時間は45分間が基本です。入学してすぐに45分間の授業を開始するわけではありませんが、できるだけひとつのことに長い時間、集中できるようにしておきたいものです。そこで、家庭でテレビを観る、本を読む、絵を描く、おもちゃで遊ぶというときに、時間を決めるとよいでしょう。設定する時間の長さは子どもの集中できそうな時間で問題ありません。45分間にする必要はなく、「できた」という達成感を経験させること、これが大切です。ママ自身が不安にならないようにする小学校はいくつかの幼稚園などから集まって、ひとつの学校に通うようになります。知らない子ばかりで孤立しないかと、ママは不安になるかもしれません。そんなママの不安は子どもに伝わりやすいものです。心配せずにおおらかな気持ちでいてください。「いろいろなお友だちや、お兄さん、お姉さんがいるから楽しみだね」などと話すのもよいでしょう。そのほか、学校の広さにストレスを感じる子どもも少なくありません。幼稚園などにくらべると学校はとても大きく、広く感じる場所です。さらにいろいろな教室があるので、自分がどこにいるのかさえわからなくなる子もいます。子どもが毎日楽しく学校に通ってくれることはどのママたちも願っていることです。学校という初めての空間に入った子どもたちに「今までと違っても大丈夫だ」と思えるようサポートしながら、まずは、元気に入学式を迎えることができるようにしたいですね。(のりこ<フォークラス>)
2016年03月04日【ご相談】小学校1年生の子どもがいます、中学受験など将来の教育費が心配です35歳女性です。32歳の夫と小学校1年生の息子がいます。以前は仕事をしておりましたが、現在は専業主婦です。転勤の可能性があるため賃貸住宅に住み、自動車は所有せずにカーシェアと公共交通機関で済ませるなど、日々の生活は節約して、年に一度家族旅行をしています。今のところやりくりには困っていませんが、将来を考えると子どもの教育費などが心配です。現在は公立に通っていますが、中学校は国立か私立を考え、4年生ぐらいから受験塾に通わせる予定です。このままの生活でよいのでしょうか。また、どのように備えればよいのでしょうか。大阪府在住 鈴木和子さん (仮名)【回答】今の家計状況なら、中学から私立でも大丈夫!しかし油断は禁物です。すぐにでも、教育費専用口座での管理を始めましょう(ファイナンシャルプランナー 中垣 香代子からのアドバイス)この春にお子さまが小学校に入学されたとのこと、おめでとうございます。お子さまが小学校に入学され、将来の教育費が気になり始めたのですね。今は困っていらっしゃらないけれど、家計のやりくりはこのままでいいのか、どのように教育費に備えたらいいのかとのご質問ですが、結論から申し上げます。今の家計状況を続けることができれば、中学から私立の進学コースでも大丈夫!しかし油断は禁物です。すぐにでも、教育費専用口座での管理を始めましょう。鈴木さまがご心配されている教育費ですが、準備を始める前に、今後の教育費がいくらくらいかかるのかを知る必要があります。文部科学省の調査によると、小学校から高校までの学校教育費と学校外活動費の合計は表1の通りです。通学期間合計欄のうち、鈴木さまにあてはまるところを赤文字で示しています。また、大学にかかる費用は表2のようになっています。鈴木さまのお子さまは、現在公立小学校に通われていらっしゃいますが、学校生活にかかる費用と習い事などにかかる費用は、月々の家計費の中で賄うことができています。次に、中学・高校ですが、私立もお考えとのことですから、中学からは私立の金額で考えることにしましょう。私立中学では、平均して1年間に130万円近い金額が必要となります。高校では「高等学校等就学支援金」制度(国公私立を問わず、年収910万円程度未満の世帯に、高校等の授業料の支援として「就学支援金」が支給される)があるため、中学よりは負担が軽くなります。それでも、私立高校では、平均して1年間に100万円近い金額が必要です。4月は他の月よりも引き落とし金額が多かったり、修学旅行の費用が引き落とされたりする月もあることでしょう。時には10万円以上の出費となることもあり、毎月の家計の中でやりくりするのは難しくなることも。私立に進学する前に、貯蓄にゆとりを持たせることがとても大事なことなのです。中学受験に備えて通う学習塾代も、塾によって差はありますが、大手塾では3年間で200万円を超えるところも少なくありません。また、大学受験に備えるための塾代や受験費用も100万円ほど考えておいた方がいいですね。ここで、教育費のご相談を受けた時にいつもお話ししている方法を、鈴木さまにも伝授します。それは、「教育費専用の口座を作ること」です。教育資金を光熱費・通信費の引き落としやカード決済口座と同じ口座に預けていると、教育資金が実際にどれくらい準備できているのかが分かりにくくなります。教育資金だけの専用口座で管理することにより、教育資金の準備状況を正しく把握することができます。次は、作った教育費専用口座には、いくらずつ積み立てていけばよいかです。鈴木さまの家計状況を見ますと、収入は手取り年収600万円、支出は年間約478万円+一時支出50万円で528万円。単純に考えると、年間で70万円ほど貯蓄できる計算になります。一時支出がなければ、1年間で120万円ほど貯蓄できる計算になりますが、実際には家電の買い換えや予定外の出費などがあるでしょうから、100万円ずつ貯蓄したとしましょう。さらに、中学3年まで支給される児童手当(月額1万円)も教育資金専用口座に入金すると、112万円になります。この積立スタイルで、鈴木さまが大学卒業までの教育費を賄うことができるのか、シミュレーションしてみました。1年間で100万円(中学3年までは112万円)を教育資金に積み立てて、そこから教育費を払っていけば、大学卒業までの教育費を賄うことができることがわかりました。ただし、上記の大学の費用は、私立大学の学校への納付金のみで算出しています。学校への納付金以外にも、大学生活に必要な費用は小さくありません。まだまだ先の話ではありますが、すべてを親御さんがご負担されるのか、お子さまがアルバイトや奨学金でいくらかご負担されるのか、大学進学前に話し合っておくことをおすすめします。鈴木さまは以前お仕事をされていたそうですが、今後のご予定はいかがですか?1カ月に5万円でも収入を得ることは、今後の生活の大きなゆとりとなります。「5万円くらい増えてもね……」と思われるかもしれませんが、1カ月に5万円ですと1年間で60万円、10年間で600万円になります。今からお子さまが高校を卒業されるまでの10年間で、600万円を増やすことができるのです。そうなれば将来、お子さまが留学などをしたいと思われた時の費用にもできますね。お子さまに使われない時は、退職後のお楽しみや生活費に充ててもいいですね。状況が許すならば、お仕事をされることを考えてもいいかもしれません。今後、お子さまの成長にともない、食費・通信費・お小遣い・旅行費用(子ども料金⇒大人料金)などが増えていくことと思いますが、現在のようにメリハリのある家計管理を続けて、ぜひ『年間100万円作戦』を成功させましょう。コラム執筆者プロフィール 中垣 香代子(なかがき かよこ)CFP(R)/2級ファイナンシャルプランニング技能士損害保険会社に約10年勤務後、子育てに専念。約20年間の専業主婦の後、ファイナンシャルプランナーとなる。「老後のお金サポーター」として、相談業務の他、40~50歳代女性にお金の知識をわかりやすく伝える活動をしている。また、自身の経験から、経済的理由で進学をあきらめるお子さんが一人でも減ることを願い、就学支援の情報発信にも力を入れている。老後のお金を一緒に考える事務所 所長。コラム監修者プロフィール 柳澤 美由紀(やなぎさわ みゆき)CFP(R)/1級ファイナンシャルプランニング技能士関西大学社会学部卒。大学時代に心理学を学び、リクルートグループに入社。求人広告制作業務に携わった後、1997年ファイナンシャルプランナー(FP)に転身する。相談件数は800件以上。家計の見直し、保険相談、資産づくり(お金を増やす仕組みづくり)が得意で、ライフプランシミュレーションや実行支援も行っている。家計アイデア工房 代表※この記載内容は、当社とは直接関係のない独立したファイナンシャルプランナーの見解です。※掲載されている情報は、最新の商品・法律・税制等とは異なる場合がありますのでご注意ください。
2015年11月17日カシオ計算機は5日、電子辞書「エクスワード」シリーズとして、小学校低学年モデル「XD-SK2000」と小学校高学年モデル「XD-SK2800」を発表した。11月13日から発売し、価格はオープン、推定市場価格(税別)はXD-SK2000が22,000円前後、XD-SK2800が28,000前後。○XD-SK2000「XD-SK2000」は小学生低学年向けのモデル。本体カラーはホワイトの1色。自分で学習する習慣を身に付けられるコンテンツを厳選して収録しており、アニメで英語を学べる「リトル・チャロ2」を追加。イギリスの小学校で「国語」の教科書としても採用されている「オックスフォードリーディングツリー」も新たに収録。これらのコンテンツは、リスニングやスピーキングをアニメや絵本で楽しみながら学べるとしている。主な収録コンテンツは、「例解学習国語辞典 第十版」、「例解学習漢字辞典 第八版」、「リトル・チャロ NY編 / 2」、「小学百科大事典 きっずジャポニカ 新版」、「オックスフォードリーディングツリー」、「こどもマナーとけいご絵じてん」、「英検4級 過去6回全問題集」、「小学総合的研究 わかる国語 / 算数 / 社会 / 理科」など、40コンテンツ。主な仕様は、メイン画面に5型のカラー液晶を搭載し解像度は528×320ドット。タッチパネルを搭載し、メイン画面の左右にはクイックパレットも装備する。電源には単3形乾電池×2本を使用し、電池寿命は約130時間。本体サイズはW148×D105.5×H18.5mm(最厚部)、重量は約275g(電池込み)。○XD-SK2800「XD-SK2800」は小学校高学年向けのモデル。ホワイトとビビッドピンクの2色を用意。「高校入試中学1・2年の総復習 改訂版」など、小学校卒業後も使用できるコンテンツを収録し、長期間にわたって使用者の学習をサポートする。主な収録コンテンツは、「例解学習国語辞典 第十版」、「例解学習漢字辞典 第八版」、「リトル・チャロ NY編 / 2」、「小学百科大事典 きっずジャポニカ 新版」、「オックスフォードリーディングツリー」、「こどもマナーとけいご絵じてん」、「英検でる順パス単 3級 / 4級 / 5級」、「高校入試中学1・2年の総復習 改訂版」、「中学英単語ターゲット1800 改訂版」、「キクタン 中学英単語 高校入試レベル」など、100コンテンツ。仕様は「XD-SK2000」とほぼ共通。
2015年11月05日前の失恋に心が決着付けられていないと、次に進めないことってありますよね。今回は、こういったお悩み相談です。■彼のことが忘れられず、次に行けません。(ピンク姫さん・29歳)私はこの前、1年付き合ったひとつ年下の彼氏と別れました。その彼とは婚活パーティーで知り合い、結婚の話も出ていました。プロポーズは私からして、彼は「OK」と言ってくれたのですが、彼の親に会うという大事な約束を2回もすっぽかされ、結局そのまま自然消滅してしまいました。話し合いをすれば良かったのですが、私には心の病気があり、その話し合いをすることに心が耐えきれないと思ったのでしませんでした。彼からもいっさい連絡が来ないし、私からもしていません。でも、その後、婚活をしていい人に出会っても、まだその彼のことが忘れられず、次に行けません。私はどうすればいいのでしょうか? ■ピンク姫さんへの回答まずは、ピンク姫さんは、「どうすればいい?」ではなく、「どうしたい」のでしょうか? それは、自分で答えを出さなくてはいけないことです。それがわからないと、私も答えようがありません。「自分がどうしたいか」まで、人に意見を求めていたら、自分の人生を歩めなくなりますよ? 彼に対してもどうしたいのでしょうか? やり直したいのか、そのままでいいのか。ただ、そんな大事な両親との顔合わせを2度もすっぽかすような人は、結婚相手にふさわしいのでしょうか? その後、顔合わせがうまくいったとしても、結婚式をすっぽかすかもしれないし、結婚しても、ある日突然、帰ってこないなんてこともあるかもしれません。それでもピンク姫さんは、その彼でいいのでしょうか? ■悲しい出来事も挫折も、人生において大事な出来事さらに言うと、1年付き合った彼にそんなことをされ、理由もわからず、聞く勇気もないピンク姫さんは、そのまま人生に逃げて、後悔しないのでしょうか? ピンク姫さんの考える結婚生活って、何なのでしょうか? 問題が起きても、見て見ぬふりをするような生活でしょうか? 今後も人生に何かしらのトラブルがあったら、向き合わずに逃げていくのでしょうか? そうすることが、ピンク姫さんにとって、本当に幸せなことなのでしょうか? …読んでいて、気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、文章はほぼ、「疑問系」にしました。これらの答えはピンク姫さんが自分で出さなくてはいけないからです。私が、ああしろ、こうしろなんてことは、言えません。ピンク姫さんが自分の選択で、自分の人生を切り開かないといけないからです。どんな経験も、ピンク姫さんにとっては重要なことです。そこから人生において大切なことを、自分で学ばなくてはいけないのです。逆を言えば、学ぶことができれば、どんなに悲しい出来事も挫折も、人生において大事な出来事となります。そのままにしていては、もったいないのです。心の病気に関しては、状態が分からないので何とも言えません。ただ、自分の心の声とはきちんと向き合い、自分の良いところも、悪いところもきちんと知り、受け止められる人になれるといいですね。心のケアをしてくれるお医者さんのサポートを受けながら、今後、自分の未来を自分自身でじっくり見つめていってみては? ▼あなたの恋のお悩み&エピソードを教えてください!・ コラムニスト・ひかりの『恋愛お悩み相談』募集中
2015年03月25日小学校入学の前の子どもがいるママからは、こんな声が聞こえてきます。学習机は買うべきか、勉強はどこでさせよう、教科書やいろいろなもの、どこにしまおうかしら…。小学校入学にあわせて、ママたちが考えることはたくさんあります。そこで今回は、それら疑問をどう解決していくとよいか、考えてみましょう。■「リビングで勉強」が流行り!? 「リビングで学習していた子の成績が良かった」といった説がメディアで紹介されたことをきっかけに、リビングでの勉強がずいぶん定着してきました。実際、小学校入学に合わせて、子ども用に勉強机を購入したという先輩ママからも、「自分の机で勉強しなかった」「物置きになった」という声も聞かれます。やはり、最近の主流は、リビングでの学習のようです。では、リビング学習を選ぶ場合には、どんなことを考えておけばよいでのでしょう。■リビング学習でも、机は買う? 買わない? ひとくちにリビング学習といっても、子どもに専用の机を用意するかしないかで、大きな違いが出てきます。机を用意できるスペースがあるなら、リビングの雰囲気に合っていて、なおかつ子どもの成長とともにアレンジができるような机を探して購入するのも、ひとつの手です。最近はシンプルベーシックで、アレンジの可能性もよく考えられた机がたくさん出ています。種類が多い分、価格帯や素材など、こだわりたい部分をあらかじめ絞ってから探すと良さそうです。■「学習机を買わない」派は、子どもに整理整頓の意識づけを子どもに勉強用の机を買わない場合、勉強をするのはダイニングテーブルになります。ここでポイントになるのは、勉強をした後さっと片づけられる仕組み作りです。リビングに常に子どもの勉強道具が出しっぱなしでは、ママにもストレスが溜まります。子どもには「自分の物を管理する」という意識もつけてもらいたいものですよね。それにはまず「子どもの物を置く場所」を明確に示す必要があります。たとえば、本棚や収納棚の一部分を、子どもの勉強道具用に空けましょう。新たにスペースを確保できるのであれば、カラーボックスやランドセルラックの購入を検討してもよいでしょう。■子ども用収納スペースには余裕を残しておくことそれプラス、忘れずに頭に入れておいてもらいたいのが、週末や長期休暇などで持ち帰ってくるものの置き場所。リビングで勉強させるようにしたものの、意外に子どもの物が増えて、置き場所に困ったという声はよく聞きます。普段の勉強道具+αがしまえるように、子ども用スペースには余裕を残しておきましょう。それをふまえた上で、子どもの目線や身長も考慮し、出し入れのしやすい場所を選んで、子どもにあったしまい方を考えてみてください。こういった仕組みは一度作って終わりではなく、随時バージョンアップするもの。同じ子でも、小学校低学年と高学年では、ずい分収納の仕方も変わってくるでしょう。入学や進学といった節目は、子どもさんと一緒に片付けの仕組みを作るのにちょうどよい時期です。ぜひ時間をとって考えてみてはいかがでしょうか。
2015年03月20日マイナビニュース会員の未就学児がいるパパ&ママ122名に私立小学校についてのアンケートを実施。「子どもを私立小学校に入学させたいと思いますか」と聞くと、「はい」という回答は9.8%にとどまった。それぞれ、理由を聞いていくと……??○「私立小学校に入学させたい」派の意見・「高学歴の方が将来の収入が増えると思うので」(23歳女性/その他/事務系専門職)・「一定のステータスが保証された子供が来るから」(29歳女性/医療・福祉/専門職)・「いい教育を受けさせてあげたいので」(28歳女性/建設・土木/事務系専門職)・「家庭環境が同じ人が多い」(33歳男性/金融・証券/事務系専門職)○「私立小学校に入学させたくない」派の意見・「お受験よりももっとさせたいことがあるから」(37歳男性/金属・鉄鋼・化学/営業職)・「お金がかかるし、働いているので遠くの学校に行かせるのが心配」(33歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)・「公立小学校に行かせて世の中にはいろんな人間がいることを体感させたほうがいいと思うから」(37歳女性/その他)・「私立に行くなら、中学から検討したいので」(31歳男性/医薬品・化粧品/技術職)・「小学校は私立でなくてもいいなと思う。私自身は私立に通っていたせいで、近所に友達がいなかった」(33歳女性/アパレル・繊維/事務系専門職)入学させたい派はママが多く、教育のよさや将来の保証を考えている人が目立った。パパからは、「家庭環境が同じ人が多い」という意見も。しかしながら入学させたくない派からは「公立小学校に行かせて世の中にはいろんな人間がいることを体感させたほうがいいと思うから」という回答も寄せられており、メリットデメリットの感じ方は人それぞれのようだ。また、「私立小学校に入学させたくない」派の回答には、経済的な面を理由に挙げる人が多かった。※画像は本文と関係ありません調査時期: 2014年12月3日~2014年12月7日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 男性97名 女性103名(パパ&ママ限定)調査方法: インターネットログイン式アンケート
2014年12月12日カシオ計算機が、小学校で辞書を使い始める前に幼児が学んでおきたい「文字」「言葉」「数」への理解を促進する、新たなデジタル知育ツール『Kids-word』(キッズワード)を11月13日より発売します。その発売に先駆けて11月6日、東京・大田区の光明幼稚園で30名の幼稚園児と保育者の方々による親子体験会が開催されました。『Kids-word』のキャッチコピーは、「しっかり、たのしく、ひとりでも学べる」。この3つのポイントは以下になります。■しっかり学べる定評あるOxford Reading Treeなど、信頼ある出版社による学校教育を見据えたコンテンツで、学ぶ力を育みます。使用履歴から、子供の進捗や学習状況もわかるため、親の「進み具合が把握できない」という悩みも解決。■たのしく学べる全部で14種類のかわいい動物のアイコンをタッチするだけで学習を始めることができ、学ぶ内容や操作を音声で説明してくれるうえに、英語・国語・算数など幅広い分野が学習可能。子供が飽きない工夫が凝らされています。■ひとりでも学べる持ちやすいラウンドボディ、背面には滑りにくいラバーを使用、クレヨンタイプのタッチペンなど安全設計&簡単操作で親子はもちろん、子供ひとりでも学習できます。カリキュラムに沿って問題を解き、ステップアップしていくことで達成感が得られ、自ら考える力を育みます。しかも、通信機能やインターネットへアクセスする機能を搭載していないので、有害サイトやSNSへのアクセスの心配なく、与えることができるスグレモノなのです。体験会では最初に、ステージ中央に設置されたスクリーンに『Kids-word』の画面が映し出され、司会者が出す質問に幼稚園児が答える形で会が始まりました。『Kids-word』の音声が流れる前の会場はざわついていましたが、音声が流れた途端、園児たちの声が静まり、質問に興味津々。イラストの下に記載された英単語を読む練習や、「どっちのかずがおおい?」という算数の質問等に、園児たちは我先にと手を挙げて回答していました。次のタッチ&トライのときも、園児たちは全員、『Kids-word』に夢中。タッチペンで一生懸命ひらがなをなぞる子もいれば、イラストと英単語を結んで理解力を養う子、動物の名前を当ててお母さんに誇らしげに報告する子など、多彩な学習をそれぞれが楽しんでいました。司会者が閉会のお知らせをするまで、園児の大半が夢中になって遊んでいたほど、『Kids-word』は未就学児童の心をつかんだようでした。音声付きの絵本などで読み聞かせまでできる『Kids-word』、親族に未就学児童がいるなら誕生日やクリスマスプレゼントに最適! かわいい動物がプリントされた別売りのショルダーバッグも添えると、かなり喜んでもらえると思いますよ。・カシオ計算機株式会社 公式サイト Kids-word(キッズワード)公式サイトは こちら
2014年11月13日カシオは、電子辞書のトップブランド。何しろ、10年連続で最も売れている電子辞書を作っているのだから! そんなカシオのノウハウを結集した、未就学児を対象にしたデジタル知育ツール「kids-word(キッズワード)」が11月13日より発売される。それに先駆け、11月6日、光明幼稚園(東京都大田区)で行われた親子体験会の様子をリポートします! 冒頭の挨拶は、カシオ計算機(株)執行役員 コンシューマ事業部長 持永信之さん。「カシオは、電子辞書を通じて子どもの学びを積極的に支援してきました。キッズワードは、小学校で辞書を使い始める前に幼児が学んでおきたい文字・言葉・数への理解を促進する、新しい知育ツールです」いよいよ「kids-word(キッズワード)」の画面が、プロジェクターを使って映し出される。子ども達は興味津々。じっと静かに、お姉さんの話を聞いている。 「kids-word」は、かわいい動物のアイコンをタッチするだけで学習を始めることができ、学ぶ内容や次の操作は音声が説明してくれる。英語、国語、算数、生活など幅広い分野を、親子ではもちろん、子どもひとりでも楽しくしっかり学習ができる。 学習レベルは、三段階に振り分けて構成。たとえば、国語の場合は以下の通り。【初級】画面をタッチすると、音が出るので、音声とイラストで、ひらがなの読みと形を覚えることができる。 【中級】では、正しいひらがなを選ぶ練習をすることで、正しいひらがながわかるようになる。 【上級】では、お手本を正しい書き順でなぞることで、ひらがなの書き方が学べる。レベルに合わせた学習で、理解する楽しさを積み重ねながら学習レベルを向上していくステップアップ形式で子どもの学びをサポートする。操作方法を教えてもらった後は、子ども達にキッズワードが配られた。向かって右の子に注目! まさに、新しいおもちゃを手にいれた時そのものの表情。とっても嬉しそう。子ども達は、あっという間に「kids-word」の操作に慣れてしまう。ヒョイ、ヒョイとキッズワードを操作し、率先して学び始める。「ピッて画面を押したら、動くんだ」「何か音がするよ」「kids-word」は、親子で学習を楽しめる、いいコミュニケーションツールにもなっている様子。「ママ、これどうやるの?」「ここは、こうするんじゃない?」ずーっと、ひとりで集中している子もいた。母は、静かに見守る。子ども達に、感想を聞くと、「ひみつの場所が気になる」「ひみつの場所に行けた」と、どうやら「ひみつの場所」が気になっている様子。(画像下段右から2つ目) 「ひみつの場所」とは、「kids-word」に搭載されている、学習を飽きさせない工夫のひとつ。森の動物たちが見つけた丘の上の「ひみつの場所」に、学習を進めることで、新しい仲間たちや噴水、シーソーなどのアイテムが増えていく。学習を進めることでアイテムが増えていく仕組みなのだ。 お母さん達にも感想を聞いた。「就学前に少しは勉強を見てやらないと、とは思うんですが、時間がなかなか取れなくて。紙の教材だと、横につきっきりで見てやらないとならないのですが、「kids-word」は音声で誘導してくれるのがいいですね」「就学前ということで、家でドリルをやらせているのですが、〇つけが大変で。「kids-word」は、正解か不正解かを子どもに教えてくれるので便利です」下の子に手がかかることも多い未就学児のお母さん達にとっては、「子どもがひとりで学べる」という点も「kids-word」の魅力のひとつのようだ。もちろん、子どもひとりで学べるからといって、やらせっぱなしで放っておくわけではない。「kids-word」の親用の画面では、子どもの学習の進み具合やその日に学んだ教材の履歴を保護者が確認できるので、子どもを褒めてあげたり、次のステップを選んであげたりすることができる。子どもの使い過ぎや目の負担を考慮し、使用時間を設定することもできる。親子の間の程よい距離感にも配慮された設計だ。「kids-word」は、コンテンツの内容も充実している。「はじめての学習だからこそ、信頼のある教材を!」というコンセプトの下、教材は本物志向。たとえば、英語は全英小学校の80%以上が使用している「Oxford Reading Tree 42冊」が入っており、ネイティブの発音で会話や単語が覚えられる。以上、参加した親子からは、口々に「楽しかったです。こんな知育ツール欲しかった!」という声が聞かれた体験会だった。 ・ デジタル知育ツール 「kids-word(キッズワード)」 - カシオ計算機
2014年11月13日カシオ計算機は29日、未就学児向けのデジタル知育ツールとして、楽しみながらしっかり学べる「kids-word」(キッズワード)を発表した。11月13日から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は30,000円前後の見込み。今回のkids-wordは、小学校で辞書を使いはじめる前に幼児が学んでおきたい「文字」、「言葉」、「数」への理解を促進する知育ツールだ。かわいい動物のアイコンをタッチして学習をスタート。学ぶ内容や操作を音声で説明してくれるので、英語、国語、算数など幅広い分野を、親子はもちろん子供ひとりでも楽しく学習できる。保護者用の「みまもり」機能を使えば、学習履歴を確認したり、保護者の声を録音して日本語の絵本を読み聞かせたりも可能だ。日本語や英語の音声付き絵本37作品を収録しており、「ももたろう」「かぐやひめ」など日本語の17作品は、子供のために保護者が録音した声で読み聞かせられる。収録コンテンツは、学校教育を見据えたものを厳選。イギリスの約80%以上の小学校で「国語」の教科書に採用されているシリーズ「Oxford Reading Tree」(42冊)、アルク監修の教材、楽しいストーリーに沿って英語に親しめるアニメ「リトル・チャロ NY編」(全50話)など、ネイティブ発音を収録した英語教材を収録している。加えて、小学館監修の国語・算数・生活教材など多彩な優良コンテンツによって、「文字」「言葉」「数」を効果的に学べる。「Oxford Reading Tree」、アルク監修の英語教材、小学館監修の国語・算数・生活教材は、初級/中級/上級のステップアップ形式で、理解する楽しさを積み重ねながらしっかり学習できる。そのほか、継続して学ぶ楽しさを幼児が実感できる「ごほうび」システムを採用。学習を進めていくと、丘をイメージした「ひみつのばしょ」にかわいい動物や噴水などのアイテムが増え、お絵描き機能では絵の具やスタンプなどがどんどん増えていく。画面は5型のタッチパネル液晶で、電源には付属のACアダプタか電池を用いる。対応する電池は、単3形アルカリ乾電池×2本(電池寿命は約12時間)、単3形エネループ(エボルタ)×2本(電池寿命は約12時間)。本体サイズはW169×D126×H24mm、重量は約275g(電池込み)。
2014年10月29日よく、朝礼や会議なので、「何かあったら相談してね」という上司がいますね。問題が大きくなる前にとか、悩んでどうしようもなる前にとか。会社でよく使われる「報連相」の中で一番大事なのは「相談」なんだから、最初の段階で言ってくるようにと、押し付けがましく言う上司、あなたのオフィスにもいるでしょ。そういう人は加えて、「僕に最初に言ってくれれば何とかしたのに」とも言います。それも、ほら僕に相談しないから君が困ることになるでしょ、というニュアンスを表情に出しながら。でも、正直、全然困っていません。むしろ、「やっぱり、あんたに言わなくて良かった」と思ってますから!相談してね=ダメ上司「何かあったら相談してね」という人は、相談されたことがないから「相談してね」なんてセリフが出るんです。相談される人は「相談してね」って言わなくても相談されます。はじめは言いつけどおり、その人に相談した時期もあったと思います。でも、きっと相談したときに「あとで」とか「それは今度に」とか言って、部下の話をまともに聞こうとしなかった、あるいは「そんなこと俺に言ってくるなよ」ぐらい言ってしまっていたかもしれません。または、その人だけに相談したつもりなのに、会社全体に広まってしまって、余計問題が大きくなったりしたことも。本人は無意識なんでしょうが。そういう経験をした部下は「なにがあってもあの人には相談するまい」と心に刻むのです。どんなに困っても「あいつには言うもんか」と誓います。「何かあったら相談してね」という上司の心理は、きっと「おれ、何も相談されないけど信用ないのかな」とちょっと寂しく思っているのかもしれません。そんな人の近くには、役職者でもないのにやたら部下から相談される、一見「できそうもないやつ」がいて、そいつが目障りなのかもしれません。部下から相談されないと俺の評価が下がるとばかりに、次は、気の弱そうな新入社員に近寄って、甘ったるい声で「なにかあったら相談するんだよ」なんて周りに聞こえるように言ったりするんですが、まったくの逆効果。みんなそれ見て、「またやってるよ」「誰もあんたに相談しないって」と思っています。相談されたいのであれば、信頼される上司になりたいのであれば、相談される人と自分の違いは何か探りましょう。まず自分の過去の行動を振り返り、部下に話しかけられたときどんな対応していたか、ちゃんとフォローをしていたか、考えてみましょう。きっと何もしていないはずです。「相談してね」と平気で言っている上司は、大概自分を「イケテル上司」と思っているので、まさか自分に非があるとは思っていません。自分の行動を振り返るなんてことは、人に言われてもしないでしょう。「相談してね」と言いふらす=「自分は信頼されてない上司」と言っているのと同じです。言えばいうほど部下は離れていきますよ。Photo by creative commons
2014年01月26日