寺山の監督作品『草迷宮』で俳優デビューした三上博史が、寺山修司の没後40年を記念し『三上博史 歌劇-私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない-』を上演する。気になるその内容について、三上自身に語ってもらった。そもそものきっかけは、2008年から5月4日の命日に寺山修司記念館(青森県三沢市)で三上が続けている追悼ライブ。「当初は寺山さんが遺したテキストの朗読が中心だったんですが、近年では歌ったり、特に今年はバンドも入れたりして音楽が主体になっていたんです。で、これを三沢だけでやるのはもったいないね、と。そんな時、今回の製作会社さんからお声がけをいただいて。しかもせっかく紀伊國屋ホールでやれるなら、これまで大がかり過ぎて出来なかった演劇をやってみようということになったんです」寺山という異才をきっかけに誕生した俳優、三上博史。彼に寺山作品の魅力を訊くと、あるふたつのキーワードを挙げてくれた。「寺山って“下世話”と“崇高さ”、その両極を兼ね備えていると思うんです。下世話も突き詰めると崇高になるし、そうなったらもう臓腑まで掴めるというか(笑)。今回僕はそこまで行きたいですし、出来るだけ肉感的なことをやりたい。演劇実験室 万有引力という、肉体を持った人たちも手伝ってくれるわけですから。まぁ壮大な失敗になるかもしれませんけどね(笑)」現段階での構想については、このように明かす。「寺山のエッセンスみたいなものを、言葉を中心に抽出したいと思っています。それは『レミング』の影山影子や、僕もやらせてもらった『青ひげ公の城』の第二の妻、『さらば箱舟』のスエなど、そういったもので構成出来ないかなと。だから演劇とも言い切れないですし、朗読でも、コンサートでもない。蓋を開けてみないと本当にわからなくて。でも『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェルだって、ニューヨークで悶々としていた男の子が、やりたいことをやっちゃったらああいうものが出来たわけです。これもそういったものになりそうな気がしています」さらに三上は、若い人や演劇経験があまりない人に特に観てもらいたいと続ける。「今回は初体験みたいな感性を望んでいて。これを演劇的リテラシーで紐解いてしまうのはナンセンスですからね。だからなんかスコーン!と感じてもらいたいですし、まっさらな状態で来てもらえたらなと思います」公演は2024年1月9日(火)~2024年1月14日(日)まで。取材・文:野上瑠美子
2023年11月20日2024年1月9日(火) から14日(日) にかけて紀伊國屋ホールにて、寺山修司没後40年記念公演『三上博史 歌劇 ―私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない―』が、上演されることが発表された。詩人・劇作家・脚本家・作詞家・評論家・小説家・エッセイスト・映画監督・写真家・劇団主宰など、あらゆる肩書きとともに時代を超えて今なお愛され、様々な人に影響を与え続けている寺山修司。出演は、その寺山によって“俳優”であり“表現者”という命を吹き込まれた三上博史。2015年に上演された『タンゴ・冬の終わりに』以来、実に約8年ぶりに『三上博史 歌劇』を上演する。本公演では、俳優業と併行して長年音楽活動も続け、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』をはじめとした演劇活動における芝居と音楽の融合を表現し続けてきた三上の魅力あふれる肉声に加えて、一流ミュージシャンたちが生演奏で素晴らしい楽曲や詩の数々をお届け。さらに、歌や詩の朗読のほか、演劇シーンもふんだんに盛り込み、伝説的舞台『レミング-壁抜け男』の影山影子役をはじめ、寺山作品の多種多様な登場人物を三上が早替わりで演じ分ける。共に作品を創り上げるのは、寺山修司没後20年記念公演として上演された『青ひげ公の城』で主演して以来約20年ぶりのタッグとなる、寺山主宰の演劇実験室天井桟敷の後継劇団=演劇実験室◉万有引力、そして演出に J・A・シーザー、上演台本に高田惠篤・寺山偏陸という生前の寺山と共に名作を生んできた盟友たちが顔を揃える。劇場は、寺山自身が生前最後に手掛けた天井桟敷の最終公演『レミング-壁抜け男』を上演した紀伊國屋ホールと、40周年に相応しい顔合わせが実現した。寺山修司撮影:有田泰而 提供:テラヤマ・ワールド三上博史は、高校1年生の時に寺山が監督を務めたフランス映画『草迷宮』のオーディションに合格し俳優デビュー。寺山との運命の出逢いから数年後には、紀伊國屋ホールで上演された天井桟敷の最終公演『レミング-壁抜け男』を座席からリアルタイムで観劇していた。寺山との出逢いが俳優として生きる道を決定づけ、以来本人が時に“呪縛”とさえ表現するほどの絶大な影響を受けてきた。寺山作品を演じ、歌い、後世に語り継いでゆくことが自身の使命という三上は、2008年から現在に至るまで毎年欠かさず、5月4日の命日に寺山の出身地である青森県三沢市の寺山修司記念館において追悼ライブを行っている。■三上博史 コメント寺山さんは僕が育っていくことのすべての種になっていた方です。その種は15歳で出会ったときに植え付けられていて、寺山さんの呪いがかかっているものでした。どんなことにチャレンジしても、どこかで寺山修司や天井桟敷に辿り着いてしまうんです。親離れする、乗り越えていくと思っても、やっぱり影響のある人に辿り着いてしまう。結局はお釈迦様の手のひらの上なんですよ。寺山さんの呪縛は一生ついて回るんでしょうかね、嫌だな(笑)。この舞台は、寺山修司記念館で続けてきたライブ、一方で地方の民話や古事記を朗読してきた僕自身の活動の流れの上にありますが、会場が、『レミング-壁抜け男』という天井桟敷が最後の公演をしたのが紀伊國屋ホールで、僕の中では大事な思い出の場所であり、敷居が高い劇場でもあります。そこで僕ができることを考えるとやっぱり演劇なのかなと思ったんです。でもライブは外せない。その合わせ技で『三上博史 歌劇』となりました。そして公演のサブタイトルは本当にいい寺山さんの言葉で、俳優として、一人の虚像として生きてきた僕にピッタリだと思っています。そんな僕の中の要素を総動員してお届けするものになるのは間違いありません。寺山さんのテキストで構成されることは決まっていて、誰も見たことのないものを目指します。比較されたり分析されても仕方のないものなので、肌感覚でガツンと楽しんでもらいたいですし、できるだけ先入観なく見てもらえたらと思っています。<公演情報>寺山修司没後40年記念公演『三上博史 歌劇 ―私さえも、私自身がつくり出した一片の物語の主人公にすぎない―』2024年1月9日(火)~14日(日)会場:紀伊國屋ホール作:寺山修司演出・音楽・美術:J・A・シーザー共同演出:高田恵篤上演台本:高田恵篤、寺山偏陸音楽監督:横山英規■出演三上博史演劇実験室◉万有引力(髙田恵篤、伊野尾理枝、小林桂太、木下瑞穂、森ようこ、髙橋優太、今村博、山田桜子、三俣遙河、内山日奈加、曽田明宏)■演奏横山英規(Bass)エミ・エレオノーラ(Piano)近田潔人(Guitar)ASA-CHANG(Drums)■チケット発売日:11月予定公式サイト:
2023年10月24日木村博史 著『スマホだけ×顔出しなし隠れYouTuberで毎月3万円を稼ぐ』2023年8月16日刊行株式会社あさ出版(代表取締役:田賀井弘毅、所在地:東京都豊島区)は木村博史著『隠れYouTuberで毎月3万円を稼ぐ』 を2023年8月16日(水)に刊行いたします。5つの動画スキルで毎月3万円を稼げるようになる!1000以上のYouTubeチャンネルをサポートしてきた木村博史氏が、「スマホだけ」×「顔出しなし」で、 YouTube動画を投稿して毎月3万円を稼ぐ“隠れYouTuber”のテクニックを紹介します。再生回数とチャンネル登録者を増やすためのテーマ選定や動画の作り方、継続するコツ、お金の管理などを「企画」「ストーリー」「撮影」「編集」「アップロード設定」の5つの動画スキルに分けて解説します。テレビ業界で培ってきた映像や撮影の技術を惜しみなくお伝えし、視聴者に見てもらうための裏ワザも掲載。また、コラムでは実際に顔出しなしで活躍している隠れYouTuberにお話を聞き、YouTube動画で成功するための秘訣を紹介しています。基本的な知識や操作から丁寧に解説しているため、動画知識のない方でも迷うことなくスムーズに、初期費用もなしで取り組むことができます。※以下本書より抜粋「隠れYouTuber」はリスクがない!顔出しをしないYouTube動画で果たして人気を集められるのかと疑問に思うかもしれません。しかし実際は、アニメーション動画だったり、いわゆる「ゲーム実況」と呼ばれる動画だったり、顔出しなしのYouTube動画が高い人気を集めています。顔出しせずに気軽に動画を投稿できるYouTuber、それを本書では「隠れYouTuber」と呼び、話を進めています。顔出しをしないので、身バレのリスクは圧倒的に下げられます。YouTubeを始める際のもうひとつの高いハードルが撮影機材の問題ですが、現在ではスマートフォン(スマホ)が1台あれば、YouTubeに投稿する動画は簡単に作ることができるのです。本書は毎月3万円を稼ぐこと=副業を前提としています。副収入を得るのですから、初期費用はなるべくかけたくないですよね。そういった意味でも、高額機材を購入せずにスマホだけで動画を撮影する「隠れYouTuber」は賢い選択肢といえます。毎月3万円を稼ぐために必要な条件とは?●YouTube で収益化するための2大条件① チャンネル登録者が1000人以上② 過去1年間の動画再生時間が4000時間YouTubeから得られる収益のメインは広告料ですが、YouTubeを運営しているGoogleは、チャンネルが広告を掲載するのにふさわしいかを判断しています。その条件が上記の2つです。さらに、●毎月3 万円を稼ぐための条件・チャンネル登録者は3000~1万5000人・週1〜3本の投稿上記の条件をクリアすれば、毎月3万円の広告収益を得られます。本書ではその数字の根拠と、毎月3万円を稼ぐためのテクニックを解説しています。すぐ使える撮影のコツをご紹介隠れYouTuber にオススメ!“ 顔なしでも映える構図”映像の世界では「どこに、なにを、どのように映したら、どのように見えるか」という探求を長い年月をかけて積み重ねてきました。構図はその探求の成果として、被写体の配置とそれによって生まれる効果を公式化したものです。本書では顔なしでも映える構図を解説とともに中心に紹介します。C型構図画面からはみ出る=C型の形になるように撮ってみましょう。全体を映す場合と比べて、大きな迫力が生まれます。C型構図三角構図三角構図画面のなかに三角形を作るように被写体を配置する構図です。映像に奥行きや安定感を出す効果があります。※本書では、他にも映える構図を多数紹介。書籍情報表紙タイトル:スマホだけ×顔出しなし隠れYouTuberで毎月3万円を稼ぐ著者:木村博史ページ数:248ページ価格:1,760円(10%税込)発行日:2023年8月16日ISBN:978-4-86667-517-6書籍紹介ページ: amazon: 楽天: 目次序章 なぜ、隠れYouTuberは稼げるのか!?1章YouTube動画で賢く稼ぐためのお金の知識2章隠れYouTuberが知っておくべき動画企画の作り方3章「共感」を得る動画ストーリーの作り方4章ゼロから始めるYouTube動画撮影5章スマホ無料アプリでできる簡単編集テク6章結局、SEO対策が再生回数を決める著者プロフィール木村博史(きむら・ひろふみ)著者:木村博史インプリメント株式会社 取締役社長(COO)1971年兵庫県生まれ。クリエイティブディレクター、テレビプロデューサー、日本ペンクラブ会員。マーケティングメソッドを駆使した動画制作に定評があり、個人事業主から大手グローバル会社まで幅広く広告動画制作をサポートする。近年は、芸能人や企業などのYouTubeチャンネルをコンサルティングする業務に力を入れている。著書に『改訂 YouTube 成功の実践法則60』(ソーテック社)、『ビジネスに役立つ 教養としての映像/動画』(主婦の友社)などがある【報道関係各位】『隠れYouTuber 毎月3万円を稼ぐ』リリース.pdf : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年08月10日ホフディラン・小宮山 雄飛ミュージシャン/渋谷区観光大使1996年ホフディランのVo&Keyとしてデビュー。 食通としても知られ、“音楽界のグルメ番長”の異名を持つ。2022年より渋谷区のCEO(Chief Eat Officer)に就任。星付き店監修や洋食の名店まで全20種の中からセレクト!「ヒトサラ CHEF’S MALL」で取り扱っているカレー全20種(2022年9月現在)「ヒトサラCHEF’S MALL」の人気ランキング上位を占める名店のカレー。どれを選べばいいのかわからない、という声にお応えするべく、音楽界のグルメ番長の異名を持ち、中でもカレー好きとして知られるホフディラン・小宮山雄飛さんに、カレー全20商品をすべてご試食いただき、“小宮山推しカレー”を5つ選んでいただきました。さっそく選ばれた5つを発表します!スパイスの使い方やご飯との相性、肉の柔らかさや旨味、価格からうかがえるコストパフォーマンス……と、さまざまな角度で審査する小宮山さん小宮山さんの“推しカレー”【モルソー】秋元さくら監修『国産牛すじ赤ワイン煮込みカレー』【銀座朔月】『山形牛のレトルトカレー』【東大阪 八戒】『中華あいがけスパイスカリィ』【キッチンミルポワ】『黒毛和牛すじ煮込みのカレー』【東京美食Labo】『特選松阪牛カレー辛口【紅】』【モルソー】秋元さくら監修『牛すじ赤ワイン煮込みカレー』「ワインで煮込まれているので、ワインの風味がきいています。お米もいいですが、ワインと合わせて食べるのもおすすめです」【銀座朔月】『山形牛のレトルトカレー』(カレー+つや姫レトルトご飯付き)銀座にある和食鉄板焼きの店【銀座朔月】が、山形県産の食材にこだわってつくったカレー。お肉は実際にお店で使われている山形牛の切り落としをたっぷり贅沢に使っています。カレールーのほか、「山形県産つや姫」のレトルトパックをセットにして販売。「セット販売しているだけあって、つや姫のモチモチした食感とカレーの相性が抜群。ぜひ一緒に楽しんでみてください」【東大阪 八戒】『中華あいがけスパイスカリィ』東大阪にある大衆中華料理店のスパイスカレー。スープベースに数種類のカレー粉や香辛料を加えたスパイシーな「麻婆キーマカリィ」と、花椒と豆板醤のコク深いスパイシーな仕上がりの「中華チキンカリィ」のあいがけスタイル。アレンジで豆腐を入れ、パクチーなど野菜を添えるのもおすすめ。「1箱に2つの味が入っているのはとてもお得ですね。麻婆には豆腐を入れるなどアレンジをきかせて食べるのもおすすめです」【キッチンミルポワ】『黒毛和牛すじ煮込みのカレー』人気洋食店【キッチンミルポワ】で、お客様のリクエストによって誕生したカレー。旨味を閉じ込めるため表面をしっかりと焼き、とろとろになるまで煮込んだ牛すじの旨味がしっかりと溶け込んでいます。具材の野菜はシンプルに玉ねぎのみ。そこに数種類のスパイスと自慢のデミグラスソースを加えて仕上げています。「国産和牛の牛すじがとろとろでとにかくおいしい!どこか焼肉っぽいうまさも感じられます」【東京美食Labo】『特選松阪牛カレー辛口【紅】』凝縮された松阪牛の旨味がたっぷりと詰まった『特選松阪牛カレー』。プレーンの「白」とスパイシーに仕上げた大人の辛口「紅」がセットになったお得なカレー。肉の旨味と、赤身に繊細に溶け込んだ霜降りの脂の甘み、多様なスパイスの辛さのハーモニーが堪能できます。「油が多めですが、吹っ切れていておいしいものを贅沢に使っている感じ。全体のバランスもちゃんと考えられていると思います」「今回はたくさんのカレーが試食できて楽しかったです。いろんなレトルトカレーを食べてきたのですが、初めて知った商品もありました。レトルトカレーのクオリティはここ数年、高まってきています。ぜひご自宅でおいしいカレーをお取り寄せしてみてください!」Information『LEMON RICE』『CURRY LIFE』キット『LEMON RICE』※現在制作中!『CURRY LIFE』Vol.3~魅惑のチキンカレー~(スパイスセット)800円小宮山さんが手掛ける【レモンライス東京】そのままの味が自宅で食べられるレモンライスのキットや、本格的なカレーを簡単につくることができるスパイスキット『CURRY LIFE』が発売中!ホフディラン10枚目のアルバム『Island CD』『Island CD』発売中ホフディラン<初回限定生産盤>[CD+DVD]4,400円<通常版>[CD]3,000円ホフディラン、通算10枚目となるニューアルバム。タイトルは「無人島へ持っていきたくなるほどの名盤が完成!」という意味合いを込めて名付けたとのこと。先行配信シングル2曲と序曲、インターバルを含む全12曲を収録。初回限定版にはDVDを付属し、森七菜のカバーver.が大ヒットを記録し、現在もリバイバル・ヒット中の代表曲『スマイル』をはじめ、アーティストがベストセレクトを行った《BONUS MOVIE》2曲を含む、全16曲を収録。
2022年10月06日西野七瀬主演、テレビ朝日・ABEMA共同制作の「言霊荘」3話が10月23日放送。小宮山を演じる堀田真由のニュースを読む姿に「原稿読み上手くない?」「ほんとのアナウンサーみたい」などの声が続々、森田望智演じる麻美にも“疑惑の声”が多数寄せられている。本作はある女性限定マンションで、放った言葉が現実となり“言霊”という“人ならざる者”に住人女性たちが次々と苛まれていく、これまでにない類の恐怖が襲う地上波初のスリリングなホラードラマ。女性限定マンション「レディスコート葉鳥」に引っ越してきた底辺動画配信者の歌川言葉=コトハ役で西野さんが主演。祖母がイタコであることを売りに霊感商法をしようとするも、人の良さから上手くいかない中目零至=レイシに永山絢斗。都議の私設秘書でジャーナリストの島谷から追求を受け、彼を“消そう”とするが自らが命の危機に陥る丸山栞に中村ゆりか。フリーアナウンサーでネット報道番組のワンコーナーを担当しているが、フリーという立場につけこまれ事実と反するニュースを読むよう指示される小宮山綾子に堀田さん。思いを寄せる男性が重い肝臓疾患を患っており、彼を助けたいと考える医師の菊川麻美に森田さん。普段は生徒想いに見える小学校教師の林原早紀に石井杏奈。雑誌編集者をしている渡邊瞳に内田理央。志麻の元で働く巫女の蝶野繭に内藤理沙。女性宮司でありながら除霊師としての顔も持つ岩戸志麻に斉藤由貴といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。栞が意識不明の重体になり、コトハは「嘘は心の麻薬」「三度目の嘘は許されない」と配信で訴える。3号室に住む小宮山は、自身が担当するネット番組で事実を報道したいと報道局長に訴えるが、局長は取り合わず嘘のニュースを読むよう綾子に強要。さらにメインキャスターの座を見返りに嘘のニュースを読むよう指示され、罪悪感を覚えながらも嬉しさを隠せず従って綾子は2度目の嘘をつく。コトハは嘘のニュースを伝え続ける綾子に「嘘は慎んだ方がいい」と伝えるが…というのが3話の物語。小宮山を演じる堀田さんのアナウンサーぶりに「堀田さん原稿読み上手くない?」「堀田真由さんのニュース読みに驚き」「真由ちゃんのニュース読みがほんとのアナウンサーみたい」など驚きの声が上がる。ラストでは一度意識を取り戻し、コトハの前で事件の真相を告白した栞だったが、再びコトハが会いに行くと麻美が現れ彼女は脳死状態だと告げ、臓器移植の準備に取りかかる…。この“急展開”に視聴者からは「これ麻美が栞に何かしたな」「あ、彼が臓器移植待ちで…だから栞さんを…?」「麻美は彼を助けるために栞を犠牲にしようとしてるのか」などの反応が続々と寄せられている。(笠緒)
2021年10月24日三上博史と黒木瞳が、今夏放送予定の十三代目市川團十郎白猿襲名披露特別企画「桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~」(仮)に出演することが分かった。本作は、市川海老蔵の十三代目市川團十郎襲名を記念した特別企画ドラマ。大森寿美男が脚本を務め、今川義元の大軍を数的に劣る織田軍が打ち破り、日本史上最大の逆転劇と謳われ、織田信長を一躍戦国時代の主役に押し上げた伝説の一戦“桶狭間の戦い”を題材とした本格時代劇だ。すでに、海老蔵さんが織田信長を演じることが決定しているが、今回新たに三上さんと黒木さん、2人の出演が明らかに。三上さんが演じるのは、信長にとって最大の脅威となる駿河の大大名・今川義元。大軍を率いて圧倒的有利と思われていた桶狭間の戦いにおいて、まさかの敗北を期した人物。信長との緻密な駆け引きや、その壮絶な最期にも注目だ。出演に関して三上さんは「これまで、実在の人物を演じる機会は何度かありましたが、その都度、神経をすり減らしてきました。野口英世、宮沢賢治、中原中也、安倍晴明、鳥羽上皇、どなたにもお会いしたことがないのはもちろん、史実は断片しか教えてくれません。一人の世を生きた人物として、そしてその時代背景をみなさまに体感していただくには、どうしたらよいのか?それぞれの魂から叱責(しっせき)されないように、ありったけの想像力と直感と大胆な表現を駆使して、今回、今川義元に臨みます」と思いを明かし、今回海老蔵さんと初共演となる三上さんは「撮影のその時、そこに、ぼくらではなく、織田信長と今川義元がふわりと立ち現れればよいなぁ、と心から願っています」とコメントしている。そして、黒木さんが演じるのは、信長の実母・土田御前。幼児期の信長は、幾人もの乳母の乳首をかみ切ったと言われるほどとても勘が強かった。土田御前は信長には手を焼く一方で、弟・信勝には手放しで愛情を注いだといい、本作では信長の弟や母との歪んだ感情も描かれる。「昨年10月、市川海老蔵さんと、舞台『オイディプス』で、妻でありでも本当は母だったという役を演じておりましたので(お話がきたときは)何となくしっくりきました」とオファー時の心境を明かした黒木さんは、「土田御前は、鬼才な信長をどう扱っていいのかわからない・・・どうしても弟の方に愛情が偏ってしまう母親で、そんな二人の息子との距離感を大切にしました」と演じるにあたって気をつけた点を語る。そして「数々映像化されている“織田信長”の中でも、今回は“桶狭間”に集約されているところが、最大の見どころだと思います。“うつけ”と言われた信長が、家臣をまとめて今川にたち向かっていく。そこまでの過程が描かれていることがとてもわかりやすく、“信長”という人物を描いていると思います」と見どころを述べた。<あらすじ>1560年、清洲城。27歳の織田信長(市川海老蔵)が「敦盛」を舞っている。同じとき、今川軍の先鋒・松平元康(後の徳川家康)は織田軍の砦の前でその采配を振るうときを待っていた。駿河の総大将・今川義元(三上博史)が織田家の領地・尾張を我が物にするべく、二万の大軍をもって侵攻してきたのだ。前夜、今川軍に対抗する策を訴える家老衆をあしらった信長は、翌早朝にたった5人の小姓を従えて清洲城から姿を消した。恐れをなして逃げたのだという生母・土田御前(黒木瞳)に対して、濃姫は決して逃げたりはしないと言い切り信長の身を案じる。信長は木下藤吉郎など信用できる者たちを動かし今川軍の情報を集め、義元が大高城に向かうのではなく、織田信長軍と戦う構えで桶狭間にいることを突き止めた。やがて、織田軍本陣に家老衆が軍勢を率いて現れたが、その数は二千ほどで、今川軍との差は圧倒的だった――。十三代目市川團十郎白猿襲名披露特別企画「桶狭間 OKEHAZAMA~織田信長~」(仮)は夏、フジテレビにて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年03月16日俳優の三上博史と、子役の鈴木梨央が、22日に放送される読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』(毎週木曜23:59~24:54)の最終話で、2年半ぶりに共演する。このドラマは、深夜ドラマ初挑戦の三上が演じる型破りな弁護士・柿崎真一が、財産をめぐる骨肉の争いを、常識やモラルを超えたとんでもない形で決着させていくというストーリー。柿崎の部下で、金に執着がある新米弁護士・丸井華役の森川葵と、初共演となっている。最終話は、柿崎が自身の無くなった妻の遺産問題を解決する姿を描くが、ここで、柿崎の娘役として鈴木が登場する。三上と鈴木は、2014年放送の日本テレビ系ドラマ『明日、ママがいない』以来、2年半ぶりの共演となる。鈴木は、三上に対して「大変優しい方なので、またお仕事を一緒にすることができて、とてもうれしいです」と喜びのコメント。三上の演技を「上手すぎて怖いです(笑)」と言いながら、一緒に演じていると「自分も気持ちが入りやすく、自然とお芝居にのめりこむことができます」と感想を語っている。
2016年09月13日俳優の三上博史が主演を務める読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』(毎週木曜23:59~24:54)が、期間限定で第6話まで一挙無料配信されることになった。今回無料配信されるのは、読売テレビの無料見逃し配信サービス「ytv MyDo!」と、動画配信サイト「GYAO!」で、第1話から、11日深夜放送の第6話までを、一挙に公開。「ytv MyDo!」では、第6話終了直後の11日深夜1時4分から、「GYAO!」では12日10時から配信を開始し、いずれも、25日23時58分までの期間限定で無料視聴できる。このドラマは、深夜ドラマ初挑戦の三上が演じる型破りな弁護士・柿崎真一が、財産をめぐる骨肉の争いを、常識やモラルを超えたとんでもない形で決着させていくというストーリー。柿崎の部下で、金に執着がある新米弁護士・丸井華役の森川葵と、初共演となっている。
2016年08月09日俳優の三上博史と女優の森川葵がこのほど、神奈川・横浜市内のスタジオで、読売テレビ・日本テレビ系ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』(7月7日スタート、毎週木曜23:59~24:54)の取材会に登場。三上が「孫みたいな子(笑)」と言うと、森川は「えーっ!?」とリアクションするなど、早くも絶妙なコンビネーションを見せた。このドラマは、三上が演じる型破りな弁護士・柿崎真一が、財産をめぐる骨肉の争いを、常識やモラルを超えたとんでもない形で決着させていくというストーリー。深夜ドラマ初挑戦の三上は「最近シリアスな作品が多かったので、本番で緊張なく思い切り悪ノリができるように、普段から下ネタばっかり言ってます(笑)」と現場を和ませている様子を明かした。一方の森川は、柿崎の部下で、金に執着がある新米弁護士・丸井華役で出演。この日は大きな水玉柄のワンピースで登場し、「見ての通り格好がかわいいんですけど、『お金、お金』って言ってるのは、自分の服とかに使いたいからだと思いますね」と、自身の役柄を紹介した。三上は、初共演となる森川に対し、「もうちょっと色っぽい、いい年頃のおネエちゃんが来てくれると思ったら、孫みたいな子が(笑)」と子供以下の扱い。森川はそれに対し、三上の印象を「もっと話しかけにくかったり、自分の世界がある方だと思ってたんですけど、味噌おでんとか、好きなものの話をワイワイ一緒にしてくれるので、面白い方だなと思いました」と語ると、三上はすかさず「努力してんだよ!」「おめぇに言われたくないよ(笑)」と突っ込みを入れるなど、すっかり打ち解けている様子だ。三上から森川に特にアドバイスをすることもないそうで、森川は「ノビノビやらせてもらってます。いろいろ私が自由にやっちゃうんで…」と謙そん。ところが、三上によると「すごいいろいろ考えて来てくれるんです」と、演技に向けての小ネタを準備して来ているそうで、「現場でもどんどんアレンジしてくるので、何が出てくるのかすごく楽しみにしています」と信頼を寄せていた。今作には毎回ゲストが登場し、1話完結でストーリーを展開。三上は「何かが気持ちよく残って、そのまま就寝できる作品なので、気楽に見ていただけたら」と深夜ドラマならではの楽しみ方をアピール。これを受けて、森川は「気楽に見てたら、意外と胸にグサッと入ってくるいいお話もあったりするので、これを見て将来、自分の遺産をどうしようかなって考えるきっかけになれば(笑)」と実用面も強調していた。
2016年06月29日俳優の三上博史が、7月7日スタートの読売テレビ・日本テレビ系深夜ドラマ『遺産相続弁護士 柿崎真一』(毎週木曜23:59~24:54)で主演を務めることが31日、明らかになった。三上は深夜ドラマ初挑戦となる。三上が演じる柿崎真一は、もともと辣腕(らつわん)を振るっていたが、現在は膨大な借金に追われるというやや変わった弁護士。以前、弁護士業務の停止処分を受けた際、セレブ老人の遺産相続問題で法廷に出ることなく多額の報酬を得たことから遺産相続専門となり、財産をめぐる骨肉の争いを、常識やモラルを超えたとんでもない形で決着させていくストーリーが見どころとなる。三上は自身の役柄を、世間とズレのある「ひとことで言えば、だらしのない男」と説明。続けて、「人間臭いといいますか、どこか人に対してスキがある」とも付け加え、「そのスキが、それぞれのエピソードに登場する死者をとりまく人々と、遺産(死者の思い)をめぐり、愛らしくつながっていける魅力」とアピールする。森川葵が、柿崎法律事務所の新米で金に執着する貧乏恐怖症の弁護士・丸井華役で出演。金のためならボスの柿崎も平気で裏切るというキャラクターだが、森川にとって弁護士役は初挑戦、三上とも初共演となる。森川は華について「内緒でいろんなことをしているけれど、かわいくて、おちゃめで、なんか憎めない子になれば」と思いを語り、「今回のドラマでもまた、新しい女の子の姿にチャレンジしていきたい」と意気込む。このほか、柿崎と付かず離れずという関係の歯科医・水谷美樹役を酒井若菜が、柿崎の借金を回収する闇金会社の社長・河原井正役を豊原功補が演じることも決定。読売テレビの田中雅博プロデューサーは「映像・音楽含めて、ミスマッチあふれる世界観を、ぜひ楽しんでいただければ」と呼びかけている。
2016年05月31日駅構内の注意書きの札や非常ボタンのそば、さらにはデパートなどの店員の名札まで、実はいたるところで目にする機会のある、特徴的な丸ゴシック体。これは印刷・Web表示用のフォントではなく、JIS規格で定められた「機械彫刻用標準書体」。その名の通り、機械彫刻で刻印するために設計されたものだ。そんな「機械彫刻用標準書体」の魅力に迫るトークショー「もじ部特別編:機械彫刻用標準書体の原図を見ながらあれこれ話そう~駅の案内表示板でよく見るかわいい丸ゴシック体の謎に迫る」が、東京都・青山ブックセンターにて開催された。本稿では、その模様の一部をお届けする。○「厳密なのに自由な」フォント?この催しは、書籍「もじ部~フォントの目利きになる!」の刊行記念で行われた。ゲストとして、同書にも登場する書体デザイナーの鳥海修氏と書体史研究者 / 書体デザイナーの小宮山博史氏、そして同書のブックデザインを手がけたデザイナーの川名潤氏。同書の編集者である雪朱里氏が聞き手となって、「機械彫刻用標準書体」についてトークを展開していった。まずは、雪氏が同書の制作にあたってフィールドワークで集めた「機械彫刻用標準書体」の写真を順に見ていく流れに。規格が定められた文字でありながら、それぞれの文字はいずれもユニーク。「『設備』のごんべんの下に下駄がある(縦の辺が下に突き出ている)」など、標準書体のかたちから外れる例が連発され、思わず鳥海氏が「こんなの、書体って言われても」と突っ込みを入れ、会場が笑いに包まれる場面もあった。「機械彫刻用標準書体」は昔から使われている汎用平面彫刻機で文字を彫刻するための書体であり、現在の機械であれば、PCからプリントする要領で明朝体でもゴシック体でも、任意の書体を選べるという。だが、古い機械を使っている場合は当然標準書体以外の選択肢がない。これだけ標準書体の用例が見つかったということは、今も活躍している古い機械がたくさんあるという推測にもつながる、と現場では語られた。「機械彫刻用標準書体」は、彫刻機にセットしたカッターの刃が回転して文字を彫っていき刻印する。JISの企画書によれば、線の幅が文字の大きさの8パーセントで、原図は20ミリ角。これが縮小されるので、結果として3ミリ~10ミリになる。原盤用の書体は細い線で描かれているが、これは機械彫刻はカッターで彫ると太くなるため。雪氏は機械彫刻を実際に手がけている工房に取材したのだが、見本の彫刻を依頼した際、原盤用書体の見本を見ずに、職人がマジックペンで一発書きで文字を描き、彫っていたと明かす。機械で文字を彫る際、刃の上げ下げは作業効率や難度の関係で少なくしたいため、極力その操作を避けるよう独特の描線で設計された同書体。だが結果として、現場で作業する個人の裁量が非常に大きくなっている状況にあり、「これを書体と呼んでいいのか?」という疑問が話し手から飛び出した。この標準書体が丸ゴシック体になっているのも、機械では同じ太さしか彫れないため明朝体は表現できず、かといって刃を回転させる関係で常に角を出したラインを引けないため、ゴシック体も難しいという、仕様上の都合からだった。そして、画数が多いと彫刻が大変になるので省略字形が作られていて、そちらがメインで使われる想定だった。しかし、1984年に常用漢字が制定されたことにあわせ時代の流れで略字の使用に懸念が呈されるムードになり、主従が逆転。「5ミリいかの小さな文字で、クライアントが拒否しなかった場合」というきわめて限定された利用シーンにとどめられ、これには略字のテイストを評価していた語り手たちも残念がる声をあげていた。トーク内では、現場の実態はともかくJISの規格は厳密に決まっていることが強調され、小宮山氏は「書体といっていいかはわからないが、方針というようなものかもしれない」と一言。厳密なルールとは裏腹に自由に展開されている希有な書体について話は尽きないながら、場が締めくくられた。
2016年03月14日グラフィック社は、トークイベント「『もじ部』刊行記念 鳥海 修(字遊工房)×小宮山 博史(佐藤タイポグラフィ研究所)×川名潤(prigraphics)トーク もじ部特別編:機械彫刻用標準書体の原図を見ながらあれこれ話そう~駅の案内表示板でよく見るかわいい丸ゴシック体の謎に迫る」を開催する。日時は2月16日 19:00~20:30(開場18:30)。会場は東京都・表参道の青山ブックセンター本店(コスモス青山ガーデンフロアB2F)。参加費は1,080円(事前予約制、定員110名)。同トークセッションは、グラフィック社から刊行された書籍「もじ部 書体デザイナーに聞くデザインの背景・フォント選びと使い方のコツ」の刊行を記念して開催されるもの。書体デザイナーの鳥海修氏、書体史研究者で書体デザイナーの小宮山博史氏、デザイナーの川名潤氏の3名がゲストとして登壇する。同書の編著者である雪朱里氏が聞き手となり、鳥海氏に最近の書体制作について尋ねるほか、駅の案内表示板などでよく見かける丸ゴシック体「機械彫刻用標準書体」の原図(実物)を前に、ゲスト全員でその書体デザインや原図制作についてのトークを繰り広げるという。なお、参加希望者は、青山ブックセンターWebサイト内の「オンライン受付」から申し込むか、青山ブックセンター本店店頭にて販売されるチケット引換券を購入する(電話予約は不可)。イベントへの来場者には「機械彫刻用標準書体原図」の特製ポストカード(3枚組)が贈呈されるとのことだ。
2016年02月08日誠文堂新光社は5日、 書籍「アイデア・ドキュメント文字とタイポグラフィの地平」を刊行した。定価は3,500円。同書は、2000年以降にデザイン誌「アイデア」で掲載された、タイポグラフィと和文書体関連の記事約10年分(約30本)を再録したもの。デジタル技術の革新によってデザイン環境がDTPへと移行した90年代半ば以降、 国内外でタイポグラフィへの関心が高まったことを受け、 誌上でもさまざまな事例や研究を紹介した。同書はそのなかでも古今東西のタイポグラフィについての考察、和文書体や日本語タイポグラフィの歴史研究やレポート、 タイポグラフィについてのブックガイドなどを中心に収録している。なお、収録内容は以下の通り。タイポグラフィ時評(全12回)/秀英体──平成の大改刻/今田欣一「今田欣一の書体設計和字と漢字」/嵯峨本デジタル活字プロジェクト平安、 近世、 そして現代へ対談:永原康史×鳥海修/文字デザインのマニエリスム──1960、 70年代レタリング、 ロゴタイプ、 新書体の諸相/向井裕一「タイポス『タイポス』から『タイポスオールマイティ』、 『漢字タイポス』へ」/小宮山博史「ゴシック体の現状と新しい世界の構築」/愛のあるユニークで豊かなタイポグラフィを求めて座談会:中垣信夫×府川充男×向井裕一/視覚デザイン研究所の発想──同時代のディスプレイ書体を求めて/内田明「日本語活字の文化誌」全4回/祖父江慎「祖父江慎デザイン放談:アンチゴチのむこうに」/内田明「来るべきマンガタイポグラフィ研究のために」/タイポグラフィをめぐる書物──34人の書棚から/祖父江慎「ひらがな骨格ひょうほん」
2015年11月06日舞台『タンゴ・冬の終わりに』が9月5日に東京・PARCO劇場で初日を迎えた。開幕前日、公開舞台稽古が行われ、演出の行定勲、キャストの三上博史、倉科カナ、神野三鈴、ユースケ・サンタマリアが囲み取材に出席した。【チケット情報はこちら】同作は清水邦夫の書き下ろし、演出蜷川幸雄で1984年に初演。今回30年の時を超えて、新たな演出とキャストで蘇る。突然引退して古い映画館の実家に引きこもってしまった俳優、盛。彼を追ってきた妻、ぎん。そこへある日、新進女優の水尾が姿を現し、彼女を追って夫の連もやって来る。壊れゆく盛と、彼をとりまく人間模様が渦を巻き・・・。盛役を務める三上は「俳優という役どころなので、セリフのひとつひとつが客観的に演じられない。自分自身を置いてやろうと思っているんだけど、役に乗っかっちゃう。辛いけど、でもそれが喜びでもある」と話した。新進女優の水尾役を務める倉科は「台本をいただいた時に自分の中でイメージしていたのと、実際に稽古に入った時の水尾が180度違ったので最初は凄く戸惑ったんですが、稽古が凄く楽しくて。共演の皆さんのお芝居に向かう姿勢、そして惜しみなく色々おしえてくださるので、毎日真摯にお芝居に向かうことができました」と稽古を振り返った。盛の妻、ぎん役を務める神野は「私の役どころから言うと、ひとりの才能ある人を最後まで見つめ、見届けた女の話、という側面もあると思っています。女性の方のみならず、誰かの人生を見届ける人にはぜひ観て頂きたい。また、宝石のようなセリフがたくさんあるので、様々な状況の人に届くと思っています」と語った。水尾の夫、連役を務めるユースケは「リスペクトする諸先輩方が“あの芝居やるんだって?絶対観に行くから。お前、どうすんだよ。凄い作品だけどできるのか?”って言って来て、そんな作品初めてだな、と。大人のカンパニーで、良い緊張感の中、稽古を重ねて来ました。あとは何とか降板しないように初日を迎えたい(笑)。まだまだ作品と闘っている最中です」と笑いを交えて語った。会見中も仲の良い様子を見せていた出演者。報道陣から稽古場での様子を問われると、神野が「三上さんは集中型なので、稽古のときも周りが気を使っていたんですが、自分の携帯のバイブが鳴っている時だけ聞こえてないふりをしてて、“この野郎!”(笑)と思いました(笑)」とエピソードを明かした。三上は「30年前、この劇場でこの芝居を見たんです。その時に盛を演じていた平さん(平幹二朗)が素晴らしくて、いつかこの役をやりたいなと思ってました。そんな想いがあったんですが、今回改めて台本を読んだら「失敗したな」と思うぐらい大変(笑)。でも命がけでやってます」と力強く語った。舞台『タンゴ・冬の終わりに』は9月27日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。
2015年09月08日三上博史が9月、舞台『タンゴ・冬の終わりに』で主演を務める。1984年に清水邦夫によって書き下ろされ、蜷川幸雄の演出で上演された本作が、実に約30年の時を超えて再びパルコ劇場の舞台に蘇る。倉科カナや神野三鈴、ユースケ・サンタマリアなど、共演者も実力者揃い。三上にとっては、大きな反響を呼んだ舞台『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』以来10年ぶりのパルコ劇場登場となる。舞台『タンゴ・冬の終わりに』チケット情報今回、演出を務めるのは行定勲。「行定さんが有能な助監督だった頃から知っていますから、感慨深いですね。映像作品でご一緒したことはあるけれど、舞台は初めて。僕も日常から演技の種を見つけるタイプの人間ですが、行定さんも人生経験を映像なり舞台なりに反映していく人だと思うんです。今回、行定さんが舞台にいったい何を持ち込んでくるのか、いまから楽しみです」と話す三上。今回は突然引退を宣言し、故郷で隠遁生活を送るなかで、少しずつ精神を病んでいく俳優・清村盛を演じる。映像ではもちろん幅広い役柄を自在に行き来する三上だが、とりわけ舞台では、これまで『青ひげ公の城』や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』など、かなりエキセントリックな役が多かった。「今までは衣装であれ、役柄であれ、ぶっ飛ばすようなものをやってきたという自覚はあるんです。一時期、お客さんを振り払うような、ある種スタンドプレーとも言われかねない芝居をして、それが楽しかった時期さえあった(笑)。それに対して、今回は正々堂々と清水邦夫さんのセリフに向き合って、真っ当に勝負しなければいけない。それは僕にとってはチャレンジですね」。元々、この作品の初演を見ていたという三上。「当時は僕も駆け出しの俳優で、いつかこの作品に参加できたらなあと思いながら見ていた。30年経ったいま、やっとそういう時期が来たんだと思うととてもうれしいですね。今回の上演が決まってから、会う人会う人に『ぴったりの役だね』と言われるんです」と笑う。「清水さんの作品って、決して難しくなく、誰もがすっとお話を理解できる物語なんですよね。世界観はすこし不思議なものだけれど、じんわりと楽しさを感じられるものになると思います。芝居を見慣れない人でも、ふつうに見ていればどんどん入り込める。絶対損はしないので、ぜひ一度、見に来てほしいです」公演は9月5日(土)から27日(日)まで東京・PARCO劇場にて。チケットの一般発売は6月27日(土)午前10時より。取材・文/釣木文恵
2015年06月26日『さよならドビュッシー』の中山七里原作によるWOWOWの連続ドラマ『贖罪の奏鳴曲』が主演・三上博史、監督・青山真治で2015年1月24日からスタートすることが10月30日、明らかになった。中山作品の連続ドラマ化は本作が初であり、監督の青山もWOWOWドラマ初監督。三上は昨年6月に同局で放送された『震える牛』以来の主演となる。ドラマは悪評の絶えない不敗の弁護士・御子柴(三上)が主人公の法廷ミステリー。御子柴が手がける保険金殺人事件の容疑者の息子役に染谷将太、事件の謎を追う刑事役にWOWOWドラマ初登場のリリー・フランキーと、個性的かつ魅力的なキャストが顔をそろえている。三上は「今回、初めて青山真治さんがWOWOWの連続ドラマを監督されるということで『何かが起こる!!』と、すぐに手を挙げました。通常のドラマでしたら弁護士や刑事が事件を推理していくと思うのですが、今回は私が演じる弁護士には過去に殺人を犯したという背景があって、単なる謎解きの案内人ではありません。そこに難しさもあり、演じ甲斐もあり、一筋縄ではいかない話だなと思います」と意欲を見せている。青山監督も「三上さんとは十数年ぶりの仕事です。プライベートでは何度もお会いして今どういうことがやりたいかはお互いによく分かっているわけですが、何しろ僕の世代の最大のスター俳優の一人であり、かつ研ぎ澄まされたアーティストですから一筋縄ではいきません。しかしキャメラの前に立った瞬間、これほど繊細な表情をなさるのか、主役を張るとはこういうことか、と改めて驚かされ感動させられます」と、久しぶりの三上とのタッグに刺激を受けているという。そして原作の中山氏は「生来がひねくれ者であるため、小説を書く際には『映像化できるものならやってみろ』と思いながら筆を進めます。 自ずと映像化には不向きなトリックを仕掛けたり、センシティブな問題を扱ったりすることが多くなります。 『贖罪の奏鳴曲』もその例に洩れず、まず映像化は不可能だろうと悦に入っていました。従ってWOWOWさんからドラマ化の話をいただいた時、一番驚いたのはおそらく私だったでしょう。ともあれこのドラマに関わったスタッフ・ キャストの皆さんには脱帽せざるを得ません」と、ドラマに大きな期待を寄せている。連続ドラマ『贖罪の奏鳴曲』はWOWOWプライムにて2015年1月24日(毎週土曜 22:00~)スタート。
2014年11月01日昨年、WOWOWの連続ドラマW「震える牛」で食肉偽装問題を追う刑事を好演した三上博史が、過去に殺人事件を犯した弁護士役を演じる、土曜オリジナルドラマ「贖罪の奏鳴曲」(しょくざいのそなた)の放送が決定。監督を、WOWOWドラマ初挑戦となる『共喰い』の青山真治監督が務め、『寄生獣』でも話題の若手実力派・染谷将太と、いまや名バイプレーヤーとなったリリー・フランキーが競演していることが分かった。弁護士の御子柴礼司(三上博史)は、いかなる罪名での起訴も、必ず執行猶予を勝ち取るという不敗の弁護士として名を馳せていた。だが、その分、依頼人から巻き上げる報酬も法外で、悪評も絶えない。依頼をしてくる客層も悪く、嫌がらせも相次いでいた。そんな御子柴が、係争中の保険金殺人事件の国選弁護士を買って出る。容疑は、町工場の経営者の妻・東條美津子(とよた真帆)が、保険金目当てに入院中の夫の人工呼吸器を切って殺したというもの。無罪を主張する美津子には、車いす生活を送る息子・幹也(染谷将太)がいた。そんな中、事件の真相に迫っていたフリーライターが不審死。担当刑事の渡瀬(リリー・フランキー)は、御子柴がある殺人事件の犯人だったという過去にたどりつくが――。原作は、映画化もされた「さよならドビュッシー」で2009年「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した中山七里の同名ミステリー。本作が初の連続ドラマ化となる。悪評高く、予想外の過去を持つ弁護士・御子柴を演じるのは「震える牛」「下町ロケット」など連続ドラマWの良作に出演する三上さん。青山監督とは、第54回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『月の砂漠』以来、実に13年ぶりにタッグを組む。「今回初めて青山真治さんがWOWOWの連続ドラマを監督されるということで、『何かが、起こる!!』と、すぐに手を挙げました」と言う三上さん。「以前、ご一緒させていただいた、映画『月の砂漠』(2001年)から13年経ちました。2人でカンヌのレッドカーペットを歩いた、とても思い出深い作品でしたので、『次はどんな作品を一緒にできるのだろう』と、たびたび飲みの席で話していたのですが、まさかWOWOWの連続ドラマでご一緒できるとは、思ってもいませんでした。また、2人で“悪巧み”ができると、モチべーションが上がっています」と、その喜びを語る。また、共演には、第68回ヴェネツィア国際映画祭「マルチェロ・マストロヤンニ賞(最優秀新人賞)」を受賞し、主演作『寄生獣』や2015年公開の『ストレイヤーズ・クロニクル』などが控える染谷さん。さらに『そして父になる』『凶悪』などで役者としても異彩を放つリリーさんがWOWOWドラマに初登場する。三上さんは「僕自身、ずっと、心待ちにしていた、リリーさん、染谷さんとの初共演もお楽しみに。青山組の“凄さ”が随所に出ているので、楽しんでいただけると思います」と、見どころもアピール。そんな三上さんに青山監督は、「何しろぼくの世代の最大のスター俳優のひとりであり、かつ研ぎ澄まされたアーティストですから、一筋縄ではいきません。しかしキャメラの前に立った瞬間、これほど繊細な表情をなさるのか、主役を張るとはこういうことか、と改めて驚かされ、感動させられます。ともに仕事をするパートナーとしてはベストのひとりです」と絶賛を送っている。土曜オリジナルドラマ「連続ドラマW 贖罪の奏鳴曲」は2015年1月24日(土)22時スタート(全4話)。(text:cinemacafe.net)
2014年11月01日今年の直木賞を受賞した池井戸潤の「下町ロケット」(小学館刊)がWOWOWの連続ドラマW枠で実写化。主演の三上博史、寺島しのぶ、渡部篤郎と鈴木浩介監督、そして原作者の池井戸さんが8月4日(木)に都内で開催された記者会見に出席した。純国産ロケット生産のために欠かせないある部品は、下町の小さな町工場の特許技術だった――。その特許がなければロケットは飛ばないという状況の中、巨大企業と町の小さな工場のプライドを懸けた熱きドラマが展開する。東日本大震災の後に、急ピッチで制作が進められた本作。三上さんは「3.11の直後、自分に何ができるかとずっと考えていましたが、行き着いたのは本分である役者で何かをすること。そんな中で(オファーの)電話をいただき、時間もなく大変なのは分かってましたが参加しようと思いました」と強い思いを明かす。三上さんと渡部さんの共演は映画『スワロウテイル』(岩井俊二監督)以来。三上さんは「気がついたら15年経ってた。あのときはお互いにまだガキんちょでしたが(笑)、いまこうしてオヤジになって顔を突き合わせているのが不思議です」と感慨深げ。三上さん演じる佃の口からは「誇り」、「プライド」といった言葉がたびたび発せられるが、三上さん、渡部さん、寺島さんも、職種は違えど佃と同様に強い思いを持って役者という仕事に打ち込んできた。自らの俳優としての信念や情熱について渡部さんは「ひとつのシーン、作品を作るにはすごく力が必要なんです。『誇りを持っている』ということすら考えずに挑んできたように思います」と語り、寺島さんは「自分が共感できることやビビッと来たものに対して執着はすごくあると思います。といってあれもこれもできるタイプではないんですが(笑)、この作品になら命を懸けられる、という情熱はあります」と胸の内を明かす。そして三上さんは「僕にとって(俳優の)仕事は生きがいなんです。生きがいにするためには、お金のためだけでなく、プライドを持たなくてはいけない。こうして夢中になれるものを持っていることを幸せに思います」と真摯に語ってくれた。この日は、原作者の池井戸さんも出席。「下町ロケット」を出版した後、20件を超える映像化のオファーがあったそうだが「その中でWOWOWさんに決めた理由は、(自身の小説が原作で、以前ドラマWで製作された)『空飛ぶタイヤ』のスタッフが揃うと聞いて、僕自身が見たくなったから」と直木賞受賞決定以前から話が進められていたという今回の実写化の経緯を説明。改めてキャスト陣の苦労をねぎらい、感謝の言葉を口にした。「下町ロケット」はWOWOW連続ドラマWにて8月21日(日)22:00より放送開始(全5話)。なお第1話は無料放送される。■関連作品:岳 -ガク- 2011年5月7日全国東宝系にて公開© 2011「岳 -ガク-」製作委員会 © 2005 石塚真一/小学館 CATERPILLARキャタピラー 2010年8月14日より公開© 若松プロダクション■関連記事:長澤まさみ、小栗旬にヒソヒソ話で下ネタ?小栗旬、怒り全開の長澤まさみにタジタジ?「プリプリ怒ってました」長澤まさみ、天然ボケ告白小栗旬に現場で「お兄ちゃん!」と呼びかける小栗旬が山に本気で挑む!『岳 -ガク-』試写会に25組50名様ご招待『宇宙兄弟』が小栗&岡田で映画化『テルマエ・ロマエ』ほか人気漫画も続々実写映画化
2011年08月04日