2021年1月2日現在、多くの芸能人が新年の挨拶をSNSやブログに投稿しています。女優やタレントとして活躍する小川菜摘さんも、自身のInstagramに1枚の写真を投稿し、ファンへ新年の挨拶を行いました。投稿された写真には、夫であり、お笑いコンビ『ダウンタウン』の浜田雅功さんも写っており、ファンからは「レアなツーショット!」「めちゃくちゃ幸せそう」などの声が上がっています。その写真がコチラ! この投稿をInstagramで見る 小川菜摘(@natsumi1230)がシェアした投稿 すごく幸せそう…!愛犬をそれぞれヒザの上に乗せ、仲睦まじい夫婦の姿を披露したのでした。『HAPPY NEW YEAR』のメガネをかけた2人の幸せそうな様子に、ほほ笑んでしまいますね!投稿には、さまざまな声が寄せられました。・あけましておめでとうございます!幸せオーラ全開で癒されました!・浜田さんが写ってる。珍しいツーショットにテンション上がった!・理想の夫婦だなあ。素敵な写真ですね。新年早々、幸せのおすそ分けをありがとうございます。写真から伝わってくる小川さんと浜田さんの仲のよさに、多くの人が癒されたことでしょう![文・構成/grape編集部]
2021年01月02日見ているだけで心ときめく色鮮やかなワードローブ。大好きな洋服を大切に収納しているのが見て取れる、スタイリスト・小川夢乃さんのクローゼット。そんなクローゼットの中身から、生活導線に取り入れた小物収納、サイズアウトした子ども服の保管法、そしてこの時期にやっておきたいレザー&ニットのお手入れ法まで、たっぷり教えていただきました。contents01宝物がつまった小川夢乃さんのクローゼット02毎日使うジュエリー、バッグ、マスクの収納03子ども服の収納&保管04冬アイテム、レザー&ニットのお手入れ法 宝物がつまった小川夢乃さんのクローゼット明るい色や楽しい柄が溢れる小川さんのクローゼット。アウター、ニット、シャツ、パンツ、ワンピース…… と、アイテム別で並んでいるので、どこに何があるのか一目瞭然。前後2列のハンガーラックは高低差があり、奥にかけてある服も見渡すことができる。奥行があるのは、押入れを改造して効率的に活用できるような作りにしたからだ。「とにかく服が多くて。お洋服が大好きだから手放せない! 可愛い服があるだけで幸せなんですよね。この前、泣く泣くアシスタントにコートを譲りました。1枚ですが(笑)。お洋服が多いからこそ埋もれさせたくなくて、すべて見えるように、そして取り出しやすいようにしています。今はアイテム別に分類していますが、本当は仕事のコーディネートルームのように、アイテム別にしてさらに色分けで並べるのが理想」Tシャツやカットソーなどは、ケースの高さに合わせて畳み、取り出しやすいように縦に収納。『無印良品』のポリプロピレンケースをサイズ違いでセットし、無駄のないクローゼット空間に仕上げている。 毎日使うジュエリー、バッグ、マスクの収納 ―出がけにつけるジュエリーと香水「リング、バングル、ネックレスと、ジュエリーはお守り代わりなので、毎日ほぼ同じものをつけています。出がけにサッとつけられるように、そして帰宅してすぐにはずせるように、リビングとダイニングの真ん中にあって使いやすいキッチンテーブルの上にコーナーを作っています。ジュエリーをつけて香水をつけて、いってきます! という感じです」乗せているプレートは、お家にあった食器皿や、大好きなジュエリーブランド『AVM(アーム)』のジュエリーボックスをそのまま使用。香水は、女子ウケ100%と小川さんが言う『メゾン ルイ マリー』。―メガネ&スカーフは浅いカゴに収納小川さんといえばメガネのおしゃれも印象的。『アンバレンタイン』や『アーレム』など、デザイン性のあるメガネがとてもお似合い。使用頻度の高い最近のお気に入りはカゴに掛けて、その他はケースに入れて収納している。「サングラスにあえてクリアレンズを入れてメガネにするという、珍しいことをやったりしています(笑)。メガネとスカーフをコーディネートすることも多いので、すぐに合わせられるように同じカゴに収納。だけどマスク必須の今は、スカーフまでするとやり過ぎ感があるので、ほぼメガネだけかな。マスクとメガネのコーディネートも楽しいですよ」―ママ&子どものマスクボックス「毎日使うマスクは、カゴに入れてリビングにある棚に収納しています。カラフルな左側が私のマスクで、ブルーやグリーンのものがある右側が長男のマスク。娘はまだ小さいので定番マスクはなし。マスクも紐をリボンに変えたりするだけでおしゃれ。冬だとベロアなんかも可愛いですよね」―よく使うバッグはダイニングテーブルの脇に一脚ずつ違う椅子が並ぶおしゃれなダイニング。ここで仕事の作業をする小川さんは、手帳や資料などを入れているバッグの置き場に悩んでいたそう。「いつもテーブルの下にバッグを置いて必要な物を取り出していました。バッグがぐちゃっと2つ、3つとあると散らかって見えるので嫌だったんですよね。なので、『Found MUJI』で買ったスチールキャンバスバスケットを置いて、そこにバッグを入れています。作業するときも便利だし、収納としても活躍しています」 子ども服の収納&保管リビングにある台の下を開けると、再び『無印良品』のポリプロピレンケースが登場。こちらは、息子さんと娘さんのTシャツや靴下、下着などを収納している。「お家をリノベーションしたときに、収納場所として『無印良品』のポリプロピレンケースがきっちり入るように計算してつくってもらいました。収納はやっぱり無印に限りますね。そして、子どもの小さな衣類がケースの中でバラバラにならないように、紙袋をケースの高さに折って収納箱として活用。できるだけ物を捨てたくない私は、劣化する不織布が苦手で… 紙なら丈夫で長持ちしますよ」こちらもリビングにある、子どもたちの収納スペース。棚のサイドには、息子さん・娘さんそれぞれの帽子とバッグとアウターが掛かっている。1段目には、マスクとハンカチを入れたカゴが2つ。また、棚の上には息子さんの大好きなレゴのアパレルを飾り、子どもが喜ぶ“見せる収納”に。サイズアウトした子どもたちの衣服は、子どものいる親せきやお友だちに譲ったり、フリマを開いたり。だけど、思い出が詰まったどうしても手放せないものは、『無印良品』の衣装ケースに入れて収納&保管。「保存袋の“チャックさん”も一緒に入れておくのがポイント。ベビーの服は細かくサイズを刻むので、収納するときもなんとなくサイズで分けてチャックさんに入れています」 冬アイテムレザー&ニットのお手入れ法 ―レザージャケットはクリームで磨く小川さんの偏愛ブランド『Scye(サイ)』。アシスタント時代に手にしたネイビーと、昨年仲間入りした赤のレザージャケットは宝物。味わい深く育つように、クリームでしっかりお手入れする。レザー用クリームは老舗『コロニル』のシュプリームクリームを使用。皮革への浸透性が高いシーダーウッドオイルとラノリン等の天然オイルをブレンドしたクリーム。磨くときは、ガーゼのように柔らかい布を使うのが小川さん流。―ニットウェアのは毛玉取りブラシを使用今年、クローゼットに仲間入りしたニットは、佐藤繊維の新ブランド『KONE(コーン)』とメイクアップアーティスト・早坂香須子さんのコラボアイテム。「ファッション業界の先輩である早坂さんのデザインも素敵だし、ニットメーカーがつくる暖かく柔らかい着心地も最高です」ニットの毛玉取りには、繊細なカシミヤやウール、様々な素材に使える『浅草アートブラシ』の毛玉取りブラシを愛用中。衣類の繊維や風合いを傷めずに、毛玉だけが毛先に集まる優れもの。「どんどん毛玉が取れるのが楽しくて、つい何枚もブラッシングしてしまいます。ちなみに、ニットはすべて自宅の洗濯機で、ウール用洗剤を使いデリケートコースで洗っています」スタイリスト・小川夢乃1983年生まれ。杉野服飾大学を卒業後、ニットメーカーにてデザイナーとして勤務したのち、2012年からスタイリストとして独立。ファッション誌を中心に、雑誌や広告など幅広く手掛ける。2児のママ。photography/Aya Sunahara
2020年12月26日宮崎秋人、大薮丘、一色洋平ら、着実に経験を重ねてきた若手俳優陣が主軸を担う『その男、ピッグテイル』が11月22日(日)に開幕する。この公演が目指すのは、「しっかりと構築されたストーリー性のある演劇作品」を「劇場空間でなければ味わえないダイナミックな演出」で上演すること。ここで演出を担うのは、劇団"tsumazuki no ishi"を主宰するほか、最近では小林聡美・八嶋智人・野間口徹の顔合わせで話題となった3人芝居『あなたの目』の演出を手掛けた寺十吾だ。俳優としても百戦錬磨の彼が、志の高いカンパニーを粛々と率いる。脚本を手掛ける秋之桜子は「山像かおり」の名で俳優としても活躍する人物。2005年に立ち上げた二人芝居で脚本を担当し、以降、コメディからシリアスまで実直に書き上げる脚本家として成長を遂げた。文学座の松本祐子・奧山美代子と立ち上げた演劇企画集団「西瓜糖」では、大正から昭和へ至る時代性を物語に織り込んで評判となった。キャストも実に彩り豊かだ。主演を務める宮崎秋人は人気俳優ユニット「D-BOYS」で活躍、時代劇から音楽劇、シチュエーション・コメディまでを自在にこなす。大薮丘は『テニスの王子様』で才能を発揮、その後も和田憲明や宅間孝行ら実力派演出家の作品を経験してきた。一色洋平はストイックな活動を重ねる早稲田大学演劇研究会出身。演劇集団キャラメルボックスへのゲスト出演者としては異例の「2作品連続主演」を果たした逸材だ。物語の舞台は江戸から明治へ時代の大きな転換期にあった日本。社会の価値観の急激な変化に戸惑いながらも、明日へ向かう若者達の「生」を描き出す。身分に関係なく、これまでの価値観が180度変化した時代において、時代と格闘しながら生きる者たちの物語だ。公演は29日(日)まで、東京・池袋あうるすぽっとにて。「東京芸術祭2020」参加作品となる。文:小川志津子『その男、ピッグテイル』作:秋之桜子演出:寺十 吾出演:宮崎秋人大薮 丘一色洋平/前島亜美町田マリー加山 徹高山春夫吉村公佑今井勝法中山朋文碓井将仁ほか2020年11月22日(日)~11月29日(日)会場:東京・あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)
2020年11月22日90年代から愚直に駆け抜けてきた2劇団の、看板女優たちが立ち上げたユニット「good morning N°5」。その新作公演『ただやるだけ』が、11月19日(木)に開幕する。『拙者ムニエル』の澤田育子と、『カムカムミニキーナ』の藤田記子。それぞれの舞台で、劇世界を背負い投げしかねない勢いの熱演を見せる看板女優たちだ。小劇場演劇の酸いも甘いも噛み分けたふたりが、「面白いことがやりたい、というか、面白いことしかやりたくないッ!!」との切実な志を掲げて立ち上げたユニットが『good morning N°5』。このたび、結成13周年を記念して上演されるのが、問題作の予感あふれる『ただやるだけ』である。これまで狂おしいほどの愛や屈折やオンナの性(さが)を、ダイナミックに舞台に乗せてきた彼女たち。昨年、澤田の作・演出で上演された『どうしようもなくて、衝動。』は、2019年浅草九劇大賞を受賞した。回を重ねるごとにその評判は高まり、SNS上でファンを公言する演劇人も少なくない。しかも、決して似通った色合いの表現者だけに愛されているのではなく、応援者が多方面から出現して、フォロワーを驚かせている。今回のキャスティングは、そんな彼女たちの熱い渦が結実した形だ。出演者の筆頭には、百戦錬磨のひとり芝居職人・入江雅人。『どうしようもなくて、衝動。』からの連続登板である。意外な伏兵が、劇団「ラッパ屋」の弘中麻紀だ。ウェルメイドなコメディを得意とする劇団からやって来て、身一つで渦の中に飛び込んだ。そして今作の音楽も担当する、中村中。歌姫の枠に収まらない、あらゆる活躍ぶりを見せてくれるはずである。掛け値なしで、ハードな企画だ。客席数を大幅に減らし、感染症予防のための対策をすみずみまで凝らして、大赤字必至の長期公演。公式サイトではクラウドファンディングが告知されており、そのリターンは上演台本やDVDはもちろん、マフラータオルやオリジナルTシャツなど、見ているこちらが心配になってしまうほどの出血大サービスぶり。他には何も望まない、ただただ、面白いことがしたい。そんな彼女たちの熱と叫びが、下北沢に分厚く轟く。公演は12月13日(日)まで、東京・下北沢シアター711にて。文:小川志津子good morning N°5『ただやるだけ』作・演出:澤田育子音楽:中村 中出演:入江雅人 / 藤田記子 / 千代田信一 / 弘中麻紀 / 藤原祐規 / 中村 中 / 平井亜門久保田南美 / 武田裕子 / 高久瑛理子 / 澤田育子2020年11月19日(木)~2020年12月13日(日)会場:東京・下北沢シアター711期間中11月23(月・祝)14:00、30日(月)19:00、12月5日(土)19:00の回は生配信も実施。アーカイブは各公演日より4日間予定、チケットは各公演、開演30分前まで購入可能。詳細は劇団公式サイトへ公演支援プロジェクト クラウドファンディング
2020年11月19日岩井秀人率いる「ハイバイ」の代表作『投げられやすい石』が11月18日(水)に開幕する。自らのひきこもり時代を、笑いも交えながら掘り進めた『ヒッキー・カンクーントルネード』や、自らの家族が抱えていた痛みや悲しみを、幾重にも重ねて舞台に乗せた『て』など、自分史をさまざまな手法で舞台化してきた岩井。最近では何らかの台本を俳優陣に渡し、その場で本読み稽古を始めてしまう企画「いきなり本読み!」が注目を浴びている。これまで黒木華や神木隆之介、松本穂香やユースケ・サンタマリアなど、個性豊かな顔ぶれが参戦して話題となった。そんな中、今回再演される『投げられやすい石』は、岩井自身の自分史ではない。だが、初演された2008年時点での彼の実感や葛藤が、実に色濃く練り込まれた異色作である。今回は4人の若手俳優が、本作品に体当たりで臨む。美大生の頃、周囲から天才としてもてはやされていた「佐藤」という男が姿を消した。あまりの天才ぶりから「海外へ修行に行った」説や、「あまりの芸術性の高さに発狂した」説が大いに飛び交い、人々は佐藤の失踪を納得する。しかし2年後のある日、ごくごく凡人の友人「山田」のもとに、佐藤から突然連絡が入る。再会した佐藤は憔悴しきっていて、かつての自信満々な姿はどこにもなかった——。『投げられやすい石』2011年公演より(C)曳野若菜劇中、佐藤はひどい目に遭いまくる。秀逸なのは物語序盤の、コンビニ店員との攻防だ。きわめて高圧的な店員と、徹頭徹尾挙動不審の佐藤。かつて自らの才能で輝いていた男の末路として、まずガツンと観客の胸を刺す。果たして、彼を輝かせ、彼を貶めたものは何なのか。あの頃自分たちが信じ切っていた「才能」とは何だったのか。山田と佐藤とともに、観客もそれを問い直す。コロナ禍でいくつかの公演中止を余儀なくされた岩井が、今回は客席側にも工夫を凝らす。ハイバイ初の試みとして「通常席」と、両隣1席空けの「ゆったり席」の2種類のチケットを用意したのだ。また、22日(日)には劇作家の加藤拓也、俳優の藤原季節と松本穂香を迎えてのアフタートークが企画されている。公演は11月24日(火)まで、東京芸術劇場シアターイーストにて。長野・三重公演あり。文:小川志津子ハイバイ『投げられやすい石』作・演出:岩井秀人出演:井上向日葵 / 岩男海史 / 町田悠宇 / 山脇辰哉【東京公演】2020年11月18日(水)~2020年11月24日(火)会場:東京芸術劇場 シアターイースト※11月21日(土)公演は映像収録あり、後日有料配信予定【長野公演】2020年11月28日(土)・29日(日)会場:サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 小ホール【三重公演】2020年12月5日(土)・6日(日)会場:三重県文化会館 小ホール
2020年11月18日役者・演出家の金守珍(きむ・すじん)を中心に、1987年から活動する劇団「新宿梁山泊」の意欲作『唐版犬狼都市』が11月14日(土)に開幕する。日本の演劇界に失われつつある「物語(ロマン)の復権」を目指す彼ら。その劇世界は実に圧倒的で、観客はしばし別世界に飲み込まれる。今回、その没入感の一翼を担うのは「テント」である。公演期間だけ突如現れるテントの中で、夜な夜な繰り広げられる濃密な物語。芝居は、テントに足を踏み入れる瞬間から、すでに始まっている。今回、彼らが根城とする「紫テント」が立てられるのは、再開発が盛んな「下北沢線路街」だ。選ばれた作品は、1979年に状況劇場が初演した『唐版犬狼都市』。かつて演劇界を席巻した「アングラ演劇」の熱い息吹を、令和の現代に引き継ごうとする高い志が透けて見える。東京都大田区の地下にある、「犬田区」という幻想都市。大田区と、「しゃべる犬」がいる地下の犬田区は、地下鉄の暗い空洞を通して自在に行き来できるという。地下鉄工事で行方不明になった「あの人」の遺体をさがすメッキーという女は、背中に形見のような「ヒモでくくりつけられた爪跡のあるコンクリのかたまり」、地下鉄の枕石を背負っている。メッキーは、臆病で人のいい保健所員の田口呆と出会い、ふたりして犬田区を目指し旅立つ——。もちろんこのご時世、かつてのように、テント内に観客をぎゅうぎゅうに詰め込むことはできない。座席数を半数に減らしたテントの中で、彼らの演劇がどんなふうに響くのか。あらゆる意味で演劇史に刻まれるであろうこの困難に、新宿梁山泊は磨き抜かれた力技で挑もうとしている。公演は22日(日)まで、下北沢特設紫テントにて。文:小川志津子新宿梁山泊第69回公演本多劇場グループテント企画2020新宿梁山泊『唐版 犬狼都市』作:唐十郎演出:金守珍2020年11月14日(土)~2020年11月22日(日)会場:東京・下北沢 特設紫テント(下北線路街 空き地)
2020年11月14日中屋敷法仁の作・演出作品を上演する劇団「柿喰う客」による公演『夜盲症』が本日11月13日(金)に開幕する。2006年の結成以来、観るたびに観客を別世界へ連れていってくれる彼ら。「圧倒的なフィクション」を標榜し、演劇でしか成し得ない虚構性を舞台上で炸裂させて人気だ。シェイクスピアなどの古典作品を翻案したり、他ジャンルのアーティストとのコラボレーションを行ったりと意欲的に活動。「こどもと観る演劇プロジェクト」や「高校生のための演劇プロジェクト」など、観客層を大いに広げながら、活動のスケールを大きくしている。そんな彼らが今回繰り出すのは、当初は今年5月に東京・小劇場B1で上演予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた、女優9名による新作公演。9月に開催された静岡のストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2020 the Park」では、『夜盲症(監禁版)』と称した音声ドラマを公開した彼らの待望の劇場公演となる。舞台は「高天原乳業」の女子社員寮。実業団リーグの絶対王者である彼女たちは、夜な夜な地下食堂に集結する。彼女たちは栄光の影に、悪夢の歴史を隠し持っていた——。すべてのステージで、終演後にアフタートークが用意されているほか、11月20日(金)15時の回には恒例の「乱痴気公演」が行われる。全配役をシャッフルしておくるスペシャル企画だ。また、11月19日(木)の2公演はPIA LIVE STREAMでライブ配信される予定。公演は11月22日(日)まで、東京・下北沢ザ・スズナリにて。文:小川志津子柿喰う客『夜盲症』作・演出:中屋敷法仁出演:永田紗茅 / 福井夏 / 長尾友里花 / 齋藤明里 / 北村まりこ / 原田理央 / 今井由希 / 淺場万矢 / 七味まゆ味2020年11月13日(金)~11月22日(日)会場:ザ・スズナリ【ライブ配信】対象公演:2020年11月19日(木)15:00 / 19:30 ※19:30公演は全配役をシャッフルして上演する「乱痴気公演」各公演、公演開演時間から11月30日(月)23:59までアーカイブ配信あり※チケット販売は11月30日(月)18:00まで視聴方法詳細→PIA LIVE STREAM
2020年11月13日松村武率いる劇団カムカムミニキーナの、下北沢ザ・スズナリ初お目見えとなる最新作『燦燦七銃士 ~幕末エクスプレス1867~』が10月31日(土)に開幕する。劇団旗揚げ30周年記念公演第1弾となった前回公演『猿女のリレー』が行われたのは7月。演劇そのものの存亡に関わる非常事態の中、稽古段階から徹底的に感染予防策を遵守し、是が非でも自分たちは「演劇」の路を突き進むのだという、強い決意に満ち溢れた舞台で観客を圧倒した。カーテンコール、「この状況で劇場を訪れてくださった皆さんも同志だ」と語る松村の言葉が印象的だった。そんな彼らがおくる、旗揚げ30周年記念公演第2弾。意外にも、小劇場の殿堂・下北沢ザ・スズナリには今回が初進出となる。歴史上の出来事や伝説を下敷きにした作品群に定評のある彼らが、今回選んだ題材は『ダルタニヤン物語』。小説『モンテクリスト伯爵』などで有名なフランスの小説家アレクサンドル・デュマの代表作のひとつだ。この物語を、幕末日本を舞台に、壮大な大河ドラマとして翻案する。黒船来航で鎖国日本が激震し、京の都では連日連夜の血の嵐。ついに世替わりを果たした日本だったが、その一方で祖国を遠く離れ、パリで開かれた万博に初参加した者たちがいた。中でも目玉は、当時のフランスでのベストセラー『三銃士』を和風に表現しようという、名も知れぬ幕末浪人たちによる「お芝居」の上演なのだった——。毎回そのバラエティ豊かさが期待されるゲスト俳優陣。今回はミュージカル『レ・ミゼラブル』等でも活躍を見せる内藤大希が参戦するほか、スタンダップコメディアンでもある俳優・清水宏、さらに池田有希子、今奈良孝行、谷知恵を迎え、八嶋智人ら劇団メンバーも血気盛んに顔を揃える。公演は11月9日(月)までザ・スズナリにて。日程後半の6ステージ限定で、オンライン配信が行われる。大阪・長野公演あり。文:小川志津子カムカムミニキーナ第70回公演『燦燦七銃士 ~幕末エクスプレス1867~』作・演出:松村武出演:内藤大希 / 清水宏 / 池田有希子 / 今奈良孝行 / 谷知恵 / 八嶋智人 / 亀岡孝洋 / 長谷部洋子 / 田原靖子 / 未来 / 渡邊礼 / 元尾裕介 / 福久聡吾 / 柳瀬芽美 / 梶野春菜 / スガ・オロペサ・チヅル / 松村武【東京公演】2020年10月31日(土)~2020年11月9日(月)会場:ザ・スズナリ【大阪公演】2020年11月14日(土)~2020年11月15日(日)会場:近鉄アート館【長野公演】2020年11月18日(水)会場:まつもと市民芸術館 小ホール【オンライン配信】対象公演:2020年11月3日(火・祝)12:30・17:002020年11月7日(土)13:00・18:002020年11月8日(日)12:30・17:00詳細→ カムカムミニキーナ公式YouTubeチャンネル→ では制作過程を公開中!
2020年10月31日ピアニスト小川典子のリサイタルは、ロシア音楽だけで構成されたプログラム(11月7日・ミューザ川崎シンフォニーホール)。ラフマニノフの前奏曲集から8曲、プロコフィエフの戦争ソナタ第7番、そしてムソルグスキー《展覧会の絵》を弾く。「スケール大きなイメージのラフマニノフの音楽ですが、実はこの前奏曲ぐらいの長さの作品が最も適している。一度のクライマックスで音楽のシェイプができるので、焦点が定まって、彼の書法をとてもわかりやすくお聴きいただけると思います。プロコフィエフのソナタ第7番は、『非情』という言葉が似合う音楽。その中で、痛みを抱えた切ないフレーズも出てくるし、第3楽章は、7拍子という珍しい、座りの悪いリズムで突進して爆発します。素晴らしいミューザ川崎の響きの中で、どこまでぎんぎんに弾けるか、楽しみです。ムソルグスキーの音楽には、他の二人のような緻密さはありません。でもだからこそロシアの土臭さを感じるし、二人には書けなかった冒険もできる。豪華絢爛なオーケストラ編曲版よりも、原曲のピアノ独奏版のほうが、それがいっそうよく現れます」なお《展覧会の絵》は作曲家の自筆譜に基づいて演奏する。よく知られた出版譜とは微妙に異なっており、随所にハッとする発見があるという。ところで、じつは小川にとって初のオール・ロシア・プロ。しかしラフマニノフの協奏曲などのイメージも強い彼女だけに、もちろんロシア音楽は大好きで、その背景にもずっと興味を持って向き合ってきた。「高校の頃からドストエフスキーが好きだったし、ノーベル賞作家ソルジェニーツィンとソビエト政府の関係にも興味がありました。抑圧された環境で生きる人間の気持ちに関心があって、そんなテーマのドキュメンタリー番組などもよく見ていました」ロシアのピアノ曲には、楽器を鳴らしきるような豊かな音量や厚みのある音色が大事。それはそのまま小川のピアノの魅力の一端でもあるのだが、彼女はさらに、「エッジの効いた音」が必要だと説く。「そういうエッジの効いた音で弾いてこそ効果が出るように音が配列されている。たとえばシューベルトはそんな音で弾いたらダメ。それでは曲にならないように書かれているからです」ピアニストは日々、その作曲家と作品にふさわしい音を探し、見きわめ続けているのだ。そうやって見つけた音が彩る小川のロシア名曲。その音が震わせる空間を直接共有してこそ、より深く共感できるはず。そしてその聴き手の共感がもう一度、演奏にも還元される。「言葉にはできない客席の“気”のようなものはいつも感じて、演奏にも目に見えない反応があります。あえて私のリサイタルを選んでくださる熱心なお客様と一緒に、密度の濃い演奏会になることを楽しみにしています」開演前には音楽評論家・下田幸二とのプレトークも。これも聞き逃せない。余裕を持って、少し早めに会場へ。小川典子の公演情報はこちら取材・文:宮本明
2020年10月29日井上ひさしが、戦後日本のラジオ番組を題材に紡いだ『私はだれでしょう』が、本日10月9日(金)から上演される。2017年の上演時に好評を博した、キャストとスタッフが集結しての公演だ。2010年4月に井上ひさしが逝ってから、ちょうど10年。コロナ禍においても、彼の作品を丁寧に観客に届け続けるこまつ座が、次回公演に選んだ作品は『私はだれでしょう』だ。舞台は敗戦直後の昭和21年7月、日本放送協会の一室。15分間のラジオ番組「尋ね人」を制作する人々の物語だ。番組制作にひたむきに取り組むのは、脚本班分室長である元アナウンサー川北京子をはじめとする3人の女性分室員。事前検閲を執り行うCIE(民間情報教育局)からは、ラジオ担当官としてフランク馬場が着任した。そんなある日、「山田太郎」を名乗る男が「ラジオで私を探してほしい」との要望を持って現れる——。川北京子を演じるのは、前回公演で、向かい来る現実に敢然と立ち向かう姿が好評を得た朝海ひかる。フランク馬場役には、二兎社やミュージカル『ローマの休日』(初演~2017年公演まで出演)など、舞台でも活躍の幅を広げる吉田栄作があたる。他にも、好評を博した2017年上演版のスタッフ・キャストが集結。次々と襲いくる騒動に翻弄されるラジオ局の一室を、きめ細やかに描き出す。演出にあたるのは、栗山民也。こまつ座作品に多く登板するほか、地に足のついた活躍ぶりを見せる百戦錬磨の演出家だ。栗山は「今のこの自粛生活の、のっぺりとした時間のなかで、再びこの熱く必死な力を持つ台本を前に、パンデミックとやらの後にやって来るものとは何かを考えます。そして、空気のように当たり前に素通りしていた“普通の生活”が、どんなに大事であったかを強く噛み締めています」とコメント。「世界の新しい価値観と出会うため、“必死だった人間たちの声”を何度も聴くことから、始めていこうと思います」との言葉に、この作品に対峙する者の決意が浮かび上がる。「真実」にひたむきに向き合い、向き合うことから逃げなかった、誇り高き人々の物語だ。公演は10月22日(木)まで、紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて。こまつ座第134回公演『私はだれでしょう』作:井上ひさし演出:栗山民也会場:東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA【スペシャルトークショー開催】・10月11日(日)13:00公演終了後登壇:朝海ひかる、枝元萌、大鷹明良、吉田栄作・10月20日(火)13:00公演終了後登壇:朝海ひかる、尾上寛之、平埜生成、八幡みゆき、吉田栄作※登壇者は都合により変更の可能性あり文:小川志津子
2020年10月09日恩田陸の代表作を原作に、2016年に初演された音楽劇『夜のピクニック』が本日10月1日(木)に開幕する。物語の軸となるのは、高校生活最後に行われる「歩行祭」なる学校行事だ。高校3年生全員が、24時間たっぷりかけて、各自のペースで70kmを歩ききるという伝統の催し。恩田自身が青春を過ごした茨城県立水戸第一高校で、実在の行事である。誰とどこをどのように歩き、どんな思い出を獲得して帰るか。大人にとってはささやかでも、彼らにとっては切実なあれこれが、細やかに描かれて読者を魅了した。音楽劇『夜のピクニック』舞台稽古より(撮影:刑部アツシ)水戸で芽生えたこの物語の、舞台化に取り組んだのが水戸芸術館ACM劇場だ。初演当時、同劇場の演劇部門芸術監督を務めた高橋知伽江が脚本を手掛け、映画にとどまらず舞台作品も多く手掛ける深作健太が演出を担当。ミュージシャンとしても華やかな活躍を見せる扇谷研人の音楽で、みずみずしくも力強い音楽劇に仕上がった。音楽劇『夜のピクニック』舞台稽古より(撮影:刑部アツシ)とある目論見を胸に秘めながら、「歩く会」に参加しようとしている甲田貴子。その視界の端には常に、クラスメイトの西脇融がいた。ふたりの仲を勘ぐる級友たちだったが、貴子が抱えていたのはもっと切実なこと。一方、1年前の「歩く会」に現れた幽霊の噂でにわかに盛り上がる歩行行列。やがて、1年前にアメリカへ発った、貴子の親友・杏奈が仕掛けた「おまじない」が動き出す——。音楽劇『夜のピクニック』舞台稽古より(撮影:刑部アツシ)キャスティングも実に個性豊かだ。10年前の「歩く会」を振り返る杏奈を吉川友が、貴子の母親である聡子を剣幸が演じるほか、加藤良輔、安達勇人、北川理恵ら、ミュージカルの舞台で百戦錬磨の若手俳優陣が数多く登板。ピアノとパーカッションの演奏にのせて、若者たちの繊細な心情が絡み合い、高まって夜空に溶ける。公演は10月4日(日)まで、水戸芸術劇場ACM劇場にて。音楽劇『夜のピクニック』原作:恩田陸脚本:高橋知伽江演出:深作健太作曲・音楽監督:扇谷研人10月4日(日)まで会場:水戸芸術館ACM劇場文・小川志津子写真提供:水戸芸術館
2020年10月01日三島由紀夫が残した4作品を、4人の演出家が舞台化する企画公演『MISHIMA2020』が9月21日(月・祝)に開幕する。戦後の日本文学界に鮮烈な爪痕を残した作家、三島由紀夫。壮絶な最期に多くの人が言葉を失った日から、ちょうど50年の月日が流れる。半世紀を経てもなお、多くの読者を魅了してやまない彼の作品を、大いにフィーチャーした企画公演が行われる。タイトルは『MISHIMA2020』。ここに集結したのは、三島作品に影響や刺激を受けながら創作を重ねる新進気鋭の演出家4名だ。全員が、三島の死後に生まれた世代。現代の感受性で三島作品を読み解き、舞台の上でそれを視覚化させる。日程を前後半に分けて、2作品ずつ上演する今回の試み。前半日程では野上絹代が手掛ける『橋づくし』と、長久允が手掛ける『憂国』を上演。後半日程は加藤拓也が手掛ける『真夏の死』と、熊林弘高が手掛ける『班女』を上演する。野上絹代作・演出『橋づくし』出演左から伊原六花井桁弘恵野口かおる高橋努長久允作・演出『憂国』(『(死なない)憂国』) 出演左から東出昌大菅原小春出演陣も実に個性豊かだ。『橋づくし』では、『ウエスト・サイド・ストーリー』でヒロイン・マリア役に抜擢された伊原六花が悲願の舞台に上がる。『憂国』では東出昌大と、NHK大河ドラマ『いだてん』で圧巻の演技を見せたダンサー・菅原小春が共演。『真夏の死』では数多の映画やドラマできらめく存在感を見せる中村ゆりと、劇団「ハイバイ」での怪演が光る平原テツが相まみえ、そして『班女』では、ありとあらゆる劇世界を軽やかに渡ってきた麻実れいと、ジャンルを超えて確かな実力を発揮する橋本愛、NHK朝の連続テレビ小説『エール』でも誠実な演技を見せた中村蒼が顔を揃える。なお、9月21日(月・祝)と27日(日)、PIA LIVE STREAMでのオンライン配信も決定。クリエイティブディレクターの鈴木健太と、アートディレクター・グラフィックデザイナーの田中せりによる、こだわりの映像に期待が集まる。公演は9月27日(日)まで日生劇場にて。加藤拓也作・演出『真夏の死』(『summer remind 』)出演左から中村ゆり平原テツ熊林弘高作・『班女』近代能楽集より 出演左から麻実れい橋本愛中村蒼三島由紀夫没後50周年企画『MISHIMA2020』・『橋づくし』/『憂国』9月21日(月・祝)17:00・22日(火・祝)12:00、16:00・『真夏の死』/『班女』 近代能楽集より9月26 日(土)18:30・27日(日)12:00、16:00会場:日生劇場ライブ配信日程『橋づくし』/『憂国』:9月21日(月)20:00『真夏の死』/『班女』:9月27日(日)16:00PIA LIVE STREAMにて各公演2日後の23:59までアーカイブ配信あり(視聴券は各公演2日後の20:00まで販売)文:小川志津子
2020年09月20日劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)と、妻で俳優の緒川たまきが、「ケムリ研究室」なるプロデュース・ユニットを旗揚げ。その第一回公演となる『ベイジルタウンの女神』が、9月13日(日)に開幕する。コロナ禍に揉まれた春、開幕寸前に公演中止となった『桜の園』の無念も記憶に新しいKERA。だからといって、歩みをゆるめる彼ではまるでない。KERA作品常連俳優陣によるコントムービーの製作や、あらゆる工夫をこらしたリーディングアクトの配信公演の敢行など、実に彼らしい創作のいくつかを観客に届けた。そんな彼の次なる一歩は、パートナーである緒川たまきとの連名で立ち上げる新ユニット「ケムリ研究室」の始動である。「ケムリ研究室」ロゴKERAの作品作りにはもはや欠かせない存在である緒川。出演者としてのみならず、作り手同士としての意見交換も大いに行われてきたという。そんな彼女が満を持して、共作者として操縦桿を握る本作。KERAのSNSを見ていると、その稽古が上演の実現に向けて、祈るように重ねられていることがわかる。稽古しながら上演が叶わないことの悔しさを、知っている人による言葉たちだ。その旗揚げ作は、KERAの書き下ろし新作『ベイジルタウンの女神』。仲村トオルや水野美紀、犬山イヌコら常連組と、吉岡里帆や松下洸平、高田聖子ら初参加組が入り乱れる布陣だ。山内圭哉や菅原永二、温水洋一ら、小劇場で磨き抜かれた個性派の参戦にもにんまりさせられる。もちろん、小野寺修二のステージングや、上田大樹による映像とのコラボレーションはここでも万全。始まりの予感と熟練の仕事が入り交じる舞台だ。9月22(火祝)18時の回は「PIA LIVE STREAM」での生配信が決定。本編休憩時間と終了後には、キャストによる座談会も予定されている。公演は9月27日(日)まで世田谷パブリックシアター。兵庫、北九州公演あり。文:小川志津子
2020年09月12日TBS系報道番組『NEWS23』(毎週月~木曜23:00~/金曜23:30~)のメインキャスターを務めるフリーアナウンサーの小川彩佳が5日、番組公式ツイッターを通じて、先月29日に第1子を出産したことを報告した。小川は「先月29日、無事出産いたしました」と報告し、「日に日に芽生える母親としての感覚に自分でも驚きながら、新しい生活に漕ぎ出しています」と心境を告白。「新型コロナ対策のため立ち合いや面会はやはり許されませんでしたが、そっと寄り添って下さる医療スタッフの皆さんのお気遣いに支えられました」と伝え、「コロナ禍の緊張感を院内の至る所で感じる中、細心の注意を払いつつ一層の心配りを欠かさない医療従事者の皆さんには、改めて感謝と敬意をお伝えしたい思いです」とつづった。そして、「コロナをめぐる状況が深刻度を増していますが、皆様どうぞくれぐれもご自愛ください。また『NEWS23』に復帰させていただく目処が立ちましたら、ご報告させていただきます」とメッセージを送った。小川は、2007年にテレビ朝日に入社し、2011年から2018年まで『報道ステーション』の3代目サブアナウンサーを担当。2019年2月に一般男性との結婚とテレビ朝日退社を発表し、同年4月にフリーに転身した。今年2月28日に『NEWS23』のツイッターを通じて第1子妊娠を発表し、7月4日より産休に入っていた。
2020年08月05日京都発のコーヒー店・小川珈琲の旗艦店「オガワコーヒー ラボラトリー(OGAWA COFFEE LABORATOR)」が東京・桜新町に2020年8月1日(土)オープンします。京都発「小川珈琲」旗艦店が誕生小川珈琲は、昭和27年京都で創業した老舗のコーヒーショップ。“珈琲を嗜好品でなく、日常にとってかけがえのないものにすること”をキーワードに、創業以来、生産者とともに栽培や精選方法にこだわって作り上げた希少なコーヒーを提供。そんな京都発の老舗店が、関西を飛び出し東京へ。東急田園都市線の桜新町駅から徒歩3分という落ち着きのある住宅街に、旗艦店「オガワコーヒー ラボラトリー」をオープンします。こだわりのコーヒーを常時21種ショップでは、常時21種のコーヒーが取り揃えられています。各国の品評会で買い付けた希少なコーヒーから、店内でローストするシングルオリジンまで、小川珈琲の深みとコクのある味わいを楽しむことができます。また、隔週入れ代わりで“スペシャルティ”と呼ばれる特別な一杯も用意。トップレベルの技術をもつバリスタが丁寧に淹れたコーヒーは、豊かな香りがポイントです。珈琲×炭焼き料理のマリアージュまた、コーヒーと相性のよいフードメニューも充実。「メゾンサンカントサンク」「ランタン」などの人気店を展開するシェルシュの丸山智博を監修に迎え、朝のトーストからディナーの肉料理まで、食材の旨味を活かしたメニューが揃っています。“珈琲職人の所作”が見えるこだわり空間珈琲職人の“所作”がどこにいても体感できるショップデザインも特徴的。ガラス貼りの焙煎室、コーヒー豆の貯蔵庫・蔵も客席から見える位置に配置。和紙を使った壁面や京都の廃線市電の敷石を再利用した床など、伝統的な日本の美意識を表現したこだわりのインテリアもポイントです。スポット情報スポット名:オガワコーヒー ラボラトリー住所:東京都世田谷区新町3-23-8エスカリエ桜新町1電話番号:03-6413-5252
2020年07月30日東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹によって、1996年に初演された代表作『赤鬼』が7月24日(金・祝)に開幕する。1700人以上にのぼる応募者の中から野田によって選び抜かれ、錚々たるアーティストたちとワークショップを重ねてきた「東京演劇道場」の道場生たちによる初舞台だ。新型コロナウイルスの感染防止を期して臨時休館していた東京芸術劇場。満を持して上演される自主事業公演第一弾がこの作品だ。言葉が通じず得体の知れない男が、小さな漁村に現れるところから物語は始まる。その男とのコミュニケーションを模索する者があり、それを遠巻きに覗き見る者があり、徹底的な駆逐や排除を望む者もある。人が、突然「異物」に出くわしてしまった場合の、あらゆる反応が描きこまれた問題作である。日本の人気俳優陣をはじめ、海外でもイギリス・タイ・韓国で上演を重ねてきた本作に、今回挑戦するのは「東京演劇道場」の面々だ。野田秀樹の指揮のもと、2019年より始動。国内外から野田が招いた講師によるワークショップを行い、芝居の自由な交流の場を目指して訓練を重ねてきた彼らが、4つのチームを形成し、物語世界を縦横無尽に行き交う。折しも現在、世界中が、目に見えない脅威を恐れている。その様を、野田はこの物語に重ねる。「ひとたび、見えないものを怖がり出すと、見えないだけに、その“恐怖心”はなかなか拭い去れない。(中略)その“見えないもの”に耐えきれず、時に“精神”は暴発する。向かう先は、“他者”である」と野田はコメント。責めるべきものを見つけるやいなや、寄ってたかって大炎上する昨今の風潮は、まさにその縮図である。「この時節だからこそ、やる価値も見る価値もある作品に仕上がってしまった。そう信じて疑わない。“表現”は、恐怖心とはまた別の、人間が誇るべき“精神の暴発”だからである」と野田。SNSにあふれる不健全なエネルギーにお疲れの向きは、じかに触れて、目に焼き付けるべき舞台だ。公演は8月16日(日)まで東京芸術劇場シアターイーストにて。文:小川志津子
2020年07月24日リズム時計グループのアイ・ネクストジーイー株式会社(取締役社長小川志津子)は、スウェーデンウオッチブランド「TRIWA(トリワ)」の新商品2型を2020年7月10日(金)にTRIWASHOPOMOTESANDO、NORDICFEELING、TiCTAC系列店にて発売致します。TRIWA JAPAN LIMITED EDITION HPへブランドの定番FALKEN&SVALANシリーズにTiCTACが別注をかけた日本国内限定の新色が発売します。既存のコレクションには存在しないアイスブルーのダイヤルが上品な印象のアイテム。ブラウンレザーストラップに合わせたローズゴールドケースは、パーツによって仕上げを変えており、光沢の違いが高級感を演出します。同じカラーリングで径38㎜と径34㎜の2サイズ展開です。※FALKEN(径38㎜)男性着用※SVALAN(径34㎜)女性着用2020年7月10日(金)よりTRIWASHOPOMOTESANDO、NORDICFEELING全店、TiCTAC系列店全店にて発売致します。TRIWA JAPAN LIMITED EDITION HPへ【仕様一覧】シリーズ名:JAPANLIMITEDEDITION型番:左)FAST127-CL110214、右)SVST111-SS110214配色:アイスブルー価格:左)25,000円+税、右)20,000円+税本体サイズ:左)幅38mm厚8mm、右)幅34mm厚7.5mmムーヴメント:クオーツ風防素材:ミネラルガラスケース素材:ステンレススチールストラップ素材:イタリアンレザー防水性:5気圧防水付属品:化粧箱、取扱説明書兼保証書保証期間:2年※製品仕様は、改良のため予告なく変更する場合があります。商品の詳細はこちら/トリワ"TRansformingtheIndustryofWAtches"時計業界に革新を起こす、という意味の頭文字を取り名付けられたブランドTRIWAトリワは、2007年に北欧スウェーデンのストックホルムで生まれました。腕時計が人々の個性を反映するアイテムとなり、現代のファッションスタイルの象徴となることを目指しています。すべての製品はストックホルムにあるトリワのクリエイティブ・スタジオで日々生まれています。「自分が身に付けたいと心から思えるものだけを製造する」という私たちのモットーは、トリワが創業されたその日から変わっていません。<TRIWA直営店>■TRIWASHOPOMOTESANDOtel.03-6698-7998■NORDICFEELING表参道ギャラリーtel.03-5474-8289■NORDICFEELING新宿tel.03-6274-8071■NORDICFEELING有楽町tel.03-6551-2045■NORDICFEELING名古屋tel.052-259-6527■NORDICFEELING天神tel.092-406-2264NORDIC FEELING オンラインサイト へ日本総輸入代理店:リズム時計グループアイ・ネクストジーイー株式会社企業プレスリリース詳細へ TIMESトップへ
2020年07月15日京都発のコーヒー店・小川珈琲の旗艦店「オガワコーヒー ラボラトリー(OGAWA COFFEE LABORATORY)」が東京・桜新町に2020年8月1日(土)オープン。京都発「小川珈琲」旗艦店が誕生小川珈琲は、昭和27年京都で創業した老舗のコーヒーショップだ。“珈琲を嗜好品でなく、日常にとってかけがえのないものにすること”をキーワードに、創業以来、生産者とともに栽培や精選方法にこだわって作り上げた希少なコーヒーを提供している。そんな京都発の老舗店が、関西を飛び出し東京へ。東急田園都市線の桜新町駅から徒歩3分という落ち着きのある住宅街に、旗艦店「オガワコーヒー ラボラトリー」をオープンする。こだわりのコーヒーを常時21種ショップでは、常時21種のコーヒーを取り揃える。各国の品評会で買い付けた希少なコーヒーから、店内でローストするシングルオリジンまで、小川珈琲の深みとコクのある味わいを楽しむことができる。また、隔週入れ代わりで“スペシャルティ”と呼ばれる特別な一杯も用意。トップレベルの技術をもつバリスタが丁寧に淹れたコーヒーは、豊かな香りがポイントだ。珈琲×炭焼き料理のマリアージュまた、コーヒーと相性のよいフードメニューも充実。「メゾンサンカントサンク」「ランタン」などの人気店を展開するシェルシュの丸山智博を監修に迎え、朝のトーストからディナーの肉料理まで、食材の旨味を活かしたメニューを取り揃える。“珈琲職人の所作”が見えるこだわり空間珈琲職人の“所作”がどこにいても体感できるショップデザインも特徴的。ガラス貼りの焙煎室、コーヒー豆の貯蔵庫・蔵も客席から見える位置に配置した。和紙を使った壁面や京都の廃線市電の敷石を再利用した床など、伝統的な日本の美意識を表現したこだわりのインテリアもポイントだ。【詳細】オガワコーヒー ラボラトリーオープン日:2020年8月1日(土)住所:東京都世田谷区新町3-23-8エスカリエ桜新町1TEL:03-6413-5252営業時間:7:00~22:00(L.O. 21:30)
2020年06月19日ダウンタウン・浜田雅功の妻でタレントの小川菜摘が10日、自身のブログを更新。浜田が出演している番組スタッフが新型コロナウイルスに感染している疑いがあったが、PCR検査の結果が「陰性」だったと報告した。小川は「皆様に大変ご心配をおかけしております。主人が出演させて頂いてる番組のスタッフさんが発熱し、PCR検査を受けたところ、本日陰性の結果が出ました」と報告。「ご家族の皆様も大変ご心配だったでしょうから、本当に良かったと思っています。主人も胸を撫で下ろしております」とつづった。続けて、「自粛緩和中とはいえ、大切な人を守るため、この疫病を他人事と思わず、今一度自身で出来る事を徹底して行きたいです」と記し、「主人を応援してくださる皆様に沢山のメッセージを頂きありがとうございます」と感謝した。きのう9日、相方の松本人志がツイッターで、「浜田さんの親しいスタッフからコロナの可能性がある方がでました。とっても元気な浜田さんですが大事をとって自宅待機となります。ハッキリする迄ダウンタウンの番組はオレ1人でやりますかね~」と明かしていた。
2020年06月10日タレントの小川菜摘(おがわ・なつみ)さんが、2020年5月10日に自身のブログを更新。『母の日』のエピソードをつづり、多くの反響が寄せられています。小川菜摘、息子たちからのプレゼントに感激この日、小川菜摘さんは長男でロックバンド『OKAMOTO’S』のベーシスト、ハマ・オカモトさんと次男それぞれからプレゼントをもらったことを報告。プレゼントの内容について具体的には明らかにしていませんが、「嬉しい」と喜びのコメントをしました。しかし、小川菜摘さんにとっての最大の喜びはプレゼントではなかったようです。幼少期の息子たちとの写真を添えて、次のようにつづっています。でもね1番のプレゼントは貴方達が健康で日々笑顔で居てくれること。これは貴方達が生まれた時から今日まで変わることありません。小川菜摘オフィシャルブログーより引用長男のハマ・オカモトさんは同年3月30日に発熱や全身の倦怠感、咳の症状が確認されたため、PCR検査を2回受けています。ところが、いずれも陰性だったことから、小川菜摘さんは同年4月15日のブログで「ホットした」とコメント。「引き続き息子をサポートしていきたい」と頼もしい言葉をつづっています。そんな大変な出来事を乗り越えて迎えた『母の日』。小川菜摘さんにとっては忘れられない1日になったのではないでしょうか。小川菜摘との馴れ初めについて浜田雅功が語ったことは?夫婦のエピソードに驚き[文・構成/grape編集部]
2020年05月12日ダウンタウン・浜田雅功の妻でタレントの小川菜摘が15日、自身のブログを更新。息子で4人組バンド・OKAMOTO’Sのハマ・オカモトが新型コロナウイルスの疑いで受けていた2回目のPCR検査の結果が陰性だったことを受け、「少しだけホッと致しました」とつづった。小川は「息子の2回目のPCR検査の結果が出まして、一回目と同じく陰性でした。これまでずっと心配な日々を過ごしてきましたが、少しだけホッと致しました」と胸中を明かし、「引き続き体調が万全になるまで家族としてサポートしていきます」と記した。続けて、「私達夫婦は、彼とは会っていませんでしたので、いわゆる濃厚接触者にはあたらないのですが、いつ誰が感染するか、本当にわからない状況だと思います。沢山の方がおっしゃっているように、いまは不要不急の外出を抑えて、自宅で過ごすという事が大切なんだと思います」とつづり、「今回の件で沢山の温かい励ましのお言葉を頂き有り難うございます」と感謝。「1日も早く平常な日々が戻りますように」と締めくくった。
2020年04月15日ダウンタウン・浜田雅功の妻でタレントの小川菜摘が14日、自身のブログを更新。息子で4人組バンド・OKAMOTO’Sのハマ・オカモトが、新型コロナウイルスの感染の疑いでPCR検査を受けたことについて言及した。小川は「息子の件でご心配をかけております」と書き出し、「これまでの経緯は所属事務所から出されている内容通りですが、3月30日に発熱があり、4月4日に1回目のPCR検査を受け、結果は陰性でしたが、その後も体調が回復しないことから4月9日に2回目のPCR検査受けました。が、今現在まだ検査結果待ちです」と報告。「息子の場合、喘息の疾患を持っており、肺炎の疑いもあったのでPCR検査に至りました」と説明し、「結果が出るまでにも時間がかかり、その間家族としても心配な状況がまだ続いております」とつづった。また、「9日に再検査して、まだ結果連絡が来ない現状、最前線で治療や検査にあたって頂いている医療関係者の方々には大変な負担がかかっている状況なのだと感じます」とし、「長男とは同居はしておらず、私達夫婦は自宅待機し元気にしておりますが、体調管理と健康観察はこれからも日々行って参ります」と、自身と夫・浜田の状況も伝えた。最後に、「今回の事で、お仕事先にもご迷惑、ご心配をかけておりますが、早期回復に向け、(現在は発熱症状も治まっております)家族としても引き続き息子をサポートしてまいります」と記した。
2020年04月14日エンリケこと小川えりさんの新刊2月14日、元キャバクラ嬢でタレント、YouTuberの小川えりさんによるスタイルブック『※エンリケ空間』が発売された(※は記号のシャープ)。同書では今注目の小川えりさんがメイクやファッションを初公開しており、A5判で160ページ、宝島社より1,500円(税別)の価格で発売中である。引退したからこそ語れるマル秘情報も岐阜県出身の小川えりさんは、名古屋・錦の老舗高級キャバクラ「アールズカフェ」にてNo.1キャバ嬢となり、エンリケのニックネームで知られている。2018年のバースデー・イベントでは、3日で2億5000万円以上の売り上げを達成したという伝説がある。小川さんは昨年11月にキャバクラ嬢を引退。今一番マネしたい女性として、テレビでも人気で、昨年10月に開設されたYouTubeのチャンネルでは、ヘアメイクやコーディネートなどの動画を公開。開設から約4か月で17万人以上が登録し、Instagramでは46万人以上のフォロワーを集めている。発売された新刊では、次のステージへと進んだ小川さんがメイクやファッションを初公開。SNSなどでは公開していない情報も掲載され、男性だけでなく女性にもモテる秘密がわかるスタイルブックとなっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※エンリケ空間 - 宝島社の公式WEBサイト 宝島チャンネル
2020年02月24日観客の五感を総動員して、ダイナミックに人間を描く。外波山文明のもと、これぞアングラ芝居!と言うべき舞台作りで、時代を超えて観客を魅了する劇団・椿組の春公演『肩に隠るる小さき君は』が、2月26日(水)から3月3日(火)まで東京・下北沢のザ・スズナリで上演される。舞台背景は、2.26事件当時の日本。昭和11年、事件の前夜である2月25日。軍靴の響きが近づく中、日本が世界から孤立の色を深めるその夜に、ひとりの子が生を受ける。その生命を守るために、必死に生きる家族があった……。脚本を手がけるのは、文学座の女優でもある山谷典子。2011年に演劇ユニット・Ring-Bongを旗揚げし、加藤健一事務所公演やNHK-FMのラジオドラマを書くなど、劇作家としても注目を集めている。演出は、R-viveを主宰する藤井ごうが担当。文学座の高瀬久男に師事し、小劇場から新劇、ミュージカルまでを幅広く手がける演出家だ。夏には新宿の花園神社境内に据えられた野外テント公演で人気を博す椿組。そんな彼らが数々の伝説を残してきた下北沢の老舗小劇場に登場。劇場空間全体が、濃密な空気で満たされる。「観る」というより「体感する」観劇体験を味わいたい。文:小川志津子
2020年02月23日横溝正史による「金田一耕助シリーズ」の金字塔、『八つ墓村』が舞台化される。1971年に原作が刊行され、1977年に映画化されるやいなや、社会現象級の大ヒットを記録した超有名作。いよいよ2月16日(日)に東京・新橋演舞場にて開幕する。映画化もドラマ化も数多い同作の舞台化に挑むのは、日本演劇界が誇る老舗・劇団新派だ。これまで、同じく横溝の『犬神家の一族』や、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』などの舞台化に成功している。今回は劇団の歴史を牽引してきた水谷八重子と波乃久里子が「小梅」と「小竹」を演じるほか、金田一耕助を喜多川緑郎が演じ、物語の鍵を握る青年・寺田辰弥役には、関西ジャニーズJr.の室龍太があたる。物語の発端は戦国時代。山中のはずれに住み着いていた8人の落ち武者が、報奨金に目がくらんだ村人のだまし討ちにあい、「末代まで祟ってやる」との言葉を残して死んでゆく。その後、だまし討ちの首謀者である男・田治見庄左衛門が発狂し、村人7人を手にかけて自殺した。その事件から400年が経過した現代。身寄りのない寺田辰弥は、自らが田治見の血縁であることを知らされる。導かれるままその村へ向かうと、跡取りとして歓待される辰弥。しかし、村では再び殺人事件が起こるのだった……。原作の魅力はそのままに、物語の世界観を印象づけた映画版の芥川也寸志による楽曲を挿入歌として使用。耽美でロマンチックな劇世界の中で、人間の激しい怨念とミステリアスな謎と青年の数奇な運命がうごめく。新橋演舞場にて3月3日(火)まで。文:小川志津子
2020年02月15日鈴木信行の著書『宝くじで1億円当たった人の末路』を原案にした舞台『○○な人の末路~僕たちの選んだ××な選択~』が、2月9日(日)から上演される。バラエティ番組では微笑ましい奮闘を重ね、ステージでは圧巻のパフォーマンスで観客を惹きつけるKis-My-Ft2から、横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永が出演する。2018年4月にドラマ化された同作。それぞれの人生における選択と、最終的にその人生がどのような末路を迎えることになるかを描いた“末路ドラマ”として話題をよび、男女問わず幅広い視聴者層から多くの支持を得た。舞台版で作・演出を務めるのは、ドラマ版の脚本も手がけた西条みつとし。「TAIYO MAGIC FILM」を率い、斎藤工が監督を務めた映画『blank13』(2018年)で脚本を手がけるなど、ジャンルを超えた活躍ぶりを見せる作り手だ。主演の4人は、横尾&千賀の「月Side」、宮田&二階堂の「海Side」の2チームに分かれる。舞台の前半ではひとつの同じストーリーをふた組が演じ、後半では月・海が別のストーリーに分岐し、それぞれが違ったエンディングを迎えるという異色の趣向だ。西条は「ドラマの『○○な人の末路』とはまったく違う内容・世界観・役どころになっているので、舞台ならではのディープな『○○な人の末路』を楽しんでもらえたら嬉しいです」とコメント。時間や空間を自在に行き来する物語と、主演4名の熱演に期待が集まる公演。舞台ならではの人生ドラマとそれぞれの末路を見届けたい。公演は3月15日(日)まで東京グローブ座にて。文:小川志津子
2020年02月07日出演者が全員男優しかも関西弁、という斬新な『ロミオとジュリエット』がお目見え。のちに映画化もされた『焼肉ドラゴン』(2008年)で演劇賞を総なめにし、脚本家としても『月はどっちに出ている』『愛を乞うひと』を手がけるなど、密度の濃い人間ドラマを得意とする劇作家・演出家、鄭義信のシアターコクーン初進出作で、『泣くロミオと怒るジュリエット』と題し、2月8日(土)に開幕する。許されない恋に落ちた若い男女の疾走を描くシェイクスピアの「ロミジュリ」。今回は、ストーリーはそのままに、物語の舞台を戦後の関西の港町に移して描かれる。ロミオを演じるのは、ドラマ、演劇、バラエティと、ジャンルを超えた活躍を見せるジャニーズWESTの桐山照史。一方、ジュリエットを演じるのは、個性的な風貌と異彩を放つ存在感で強烈なインパクトを残す柄本時生。また、段田安則や八嶋智人、福田転球にみのすけら、演劇界のベテラン勢が脇を固める。戦争が終わって5年後の、関西の港町。敵対する愚連隊“モンタギュー”と“キャピレット”が睨み合う町だ。元“モンタギュー”メンバーで、今はカストリ屋台で真面目に働く青年ロミオは、あるダンスパーティーで、心根がまっすぐで優しい少女・ジュリエットと恋に落ちる。しかし彼女は、“キャピレット”のリーダー・ティボルトの妹なのだった……。鄭義信はこの公演に向けて、「差別や不寛容、定かな理由もなく憎悪を募らせ、互いに憎しみ合う人々。最近の、この国に蔓延する空気にも似た“イヤな感じ”」を描きたいとコメントしている。公演はシアターコクーンにて2月8日から3月4日(水)まで、大阪・森ノ宮ピロティホールにて3月8日(日)から15日(日)まで行われる。文:小川志津子
2020年02月07日佐藤隆太が一人芝居に挑戦する『エブリ・ブリリアント・シング~ありとあらゆるステキなこと~』が1月25日より開幕した。同作は2013年にイギリスで初演。世界的に有名な「エジンバラ国際演劇祭」で、3年連続で観客の喝采を浴びた名作である。すぐさま世界中で翻訳上演されるようになり、このたび、初の日本上演となった。同作が観客を惹きつけてきたのは、観客との距離が近いトークライブのような上演スタイル。登場人物はひとりだけで、彼を囲むように観客が席につく。開演前から、出演者が観客に話しかけ、番号札を配布するなど、舞台と客席の境界線がどんどん薄くなっていく。そこで語られるのは、“ありとあらゆるステキなこと”のリストだ。配られた番号に応じて、観客の手助けを借りながら物語は進む。この日本版初演の翻訳・演出を手がけるのは、2019年夏に上演した「福島三部作」の第2部『1986年:メビウスの輪』で第23回鶴屋南北戯曲賞を受賞することが発表されたばかりの谷賢一。ルーマニアで本作に魅了された彼は、早速日本語台本の製作に取り組んだという。そして舞台に立つのは、佐藤隆太だ。宮本亜門演出の『BOYS TIME』(1999年)でデビューを飾り、以降、青春ものや教師もの、舞台では重厚な翻訳劇まで、絶え間なくさまざまな経歴を重ねてきた20年間を、この舞台に結集させる。演出の谷のコメントによると「アドリブのようにしか見えない箇所が何箇所もあるのに、すべての台詞と行動は戯曲中で指示されている。舞台と観客の関係、フィクションとノンフィクションの境界を揺さぶってくる野心作なのです」とのこと。物語が進行するうちに、主人公の男を襲った悲劇が少しずつあらわになる。それでも、生きる。「ステキなこと」を胸に。自分も物語に参加したかのような、不思議な体感を味わいに劇場へ出かけたい。公演は2月5日(水)まで東京芸術劇場シアターイースト、2月8日(土)から・11日(火・祝)まで新潟市民芸術文化会館 劇場(特設ステージ)、2月15日(土)・16日(日)に長野・まつもと市民芸術館 特設会場、2月18日(火)・19日(水)に名古屋市千種文化小劇場、2月22日(土)・23日(日)に大阪・クリエイトセンター センターホール、2月29日(土)・3月1日(日)に高知市文化プラザ かるぽーと 大ホールにて上演。文:小川志津子
2020年01月26日松久淳と田中渉によるベストセラー小説『天国の本屋』がミュージカル化。1月17日(金)から東京と大阪で上演される。日本のみならず海外でも出版され、2004年には映画化もされた同作。物語の舞台は、ずばり、天国だ。そこには町も、小さな公園も、喫茶店も、書店もある。就職活動中の青年が、アロハシャツを着たおかしな男に「天国の本屋店長代理」にスカウトされるところから物語が始まる。一時的に天国に連れてこられた青年さとしは、その天国の本屋で「ユイ」という緑色の瞳をした少女に出会う。書店に集まる子どもたちに、本の読み聞かせをするうち、青年はその仕事に惹かれていき、そんな彼の姿を見て、ユイも少しずつ心を開いてゆく……。さとし役に舞台経験の豊富なA.B.C-Zの河合郁人が扮するほか、ユイ役には乃木坂46の井上小百合、謎の男・ヤマキ役にはブラザートムがあたる。演出・脚本は、コメディの舞台から名だたる歌手のコンサートまで手がける菅野こうめいが担当。劇場をあとにするとき、ちょっと優しくなれる舞台だ。1月17日から25日(土)まで東京・よみうり大手町ホール、1月31日(金)から2月2日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼで上演。文:小川志津子
2020年01月15日三谷幸喜が劇団東京ヴォードヴィルショーのために書き下ろしたシチュエーションコメディが、装いも新たにお目見えだ。『「罪のない嘘」~毎日がエイプリルフール~』と題されたその舞台が、本日1月9日に開幕する。物語の舞台は、とあるマンションの一室。以前、この部屋に住んでいた男が、テレビの修理屋を装ってやってくる。離れて暮らす娘が婚約者を連れてくるため、4日前まで住んでいたこの部屋が留守になる日を調べあげ、ひと芝居打とうというのだ。しかし、今の居住者である夫婦が突然の帰宅。さらにはマンション自治会の副会長夫妻や不動産屋、娘の婚約者の両親までが、続々と部屋を訪れる……。同作が初めて上演されたのは1996年。『アパッチ砦の攻防』のタイトルで、喜劇通を大いに唸らせた。今回はモトイキシゲキの演出で、今までとは違った新味あふれる舞台となる。出演は片岡鶴太郎、鈴木杏樹、ふぉ〜ゆ〜の辰巳雄大(1・2月公演)、関西ジャニーズJr.の室龍太(3月公演)らバラエティ豊かな顔ぶれに加え、佐藤B作、あめくみちこ、佐渡稔ら、いつもの東京ヴォードヴィルショーのメンバーも大いに喜劇魂を炸裂させる。喜劇を知り尽くした作家が作った芝居を、喜劇を知り尽くした俳優たちが演じる。嘘をつけばつくほど、ピンチがどんどんふくらんでいく様はまさに圧巻。2020年の初笑いに、おすすめの一本である。1月19日(日)までヒューリックホール東京、1月23日(木)から25日(土)までCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、2月18日(火)に広島JMSアステールプラザ 大ホール、2月20日(木)に福岡市民会館 大ホール、2月22日(土)に北九州芸術劇場 大ホール、3月27日(金)から29日(日)まで愛知県産業労働センター ウインクあいちで上演される。文:小川志津子
2020年01月09日