最近、ココリコの田中直樹さんが妻である小日向しえさんと離婚したことが話題となりました。二人はおしどり夫婦としてよく知られていたため、ショックを覚えたという人も少なくないでしょう。今はまだ詳しい事情が分かっていませんが、二人だけにしか分からない軋轢のようなものがあったのかもしれません。おしどり夫婦の離婚と言えば、歌手の高橋ジョージさんとタレントの三船美佳さんの離婚も当時かなり話題を呼びましたね。「あの人たちは大丈夫」と思っていた芸能人が離婚をすると、なんだか自分たちにも可能性がありそうで怖くなってくるものです。そこで今回は、周囲の主婦たちに離婚危機の乗り越え方について聞いてみました!●(1)浮気が原因の場合●ーーどんな離婚危機でしたか?『うちは夫の浮気です。今思い出しても腹立たしいですが、私が子育てで精神的にツラいときに、キャバクラの女と浮気していました。私はすぐに離婚届を書き始め、夫にサインを求めましたが夫はそれを拒否。そんな状態が3か月くらい続いて、いよいよ裁判か…… という状況になっていました』(43歳女性/結婚15年目)なんと、この方は夫の浮気を機に一度離婚危機に陥ったことがあるようです。多くの場合、不倫をされると修復が難しいものですが、その後どのように持ち直したのでしょうか。●ーーどのように対処しましたか?『とにかく私のワガママを徹底して聞いてもらいました。まず残業がない仕事に転職してもらい、子育てに毎日参加させるようにしました。休日の家事も全部夫が担当。私はその間ママ友と優雅にランチ。そうやって自分の中の憎しみをぶつけていったら 、いつの間にか許せるようになっていました。今では離婚を考えることはあまりありません』この方は自分のワガママを夫へ当てつけることで、浮気されたショックを少しずつ癒やしたそうです。自分の気持ちが大分軽くなったのはもちろんのこと、ここまでやっても文句一つ言わずに従ってくれる夫にやり直すための決意を感じたのが良かったそうです。元通り、とはいかないようですが、今では離婚を考えることもあまりないようです。●(2)モラハラが原因の場合●ーーどんな離婚危機でしたか?『一言で言えばモラハラですね。夫の身勝手な行動や暴言に耐えきれず離婚寸前でした。ずっと私を見下したような態度を取るし、自分が機嫌が悪くなったら私を完全無視。当時繊細だった私はパニック障害を起こすほど追い込まれていました』(34歳女性/結婚7年目)この方は旦那さんのモラハラに苦しんでいたようです。パニック障害を起こすほどですから、かなり精神的な負担を抱えていたことが分かります。●ーーどのように対処しましたか?『まずはっきり言っておきますが、夫がモラハラ人間の場合、普通は離婚したほうがいい と思います。人の性格は簡単に変わるものじゃないし、ギスギスした状態で夫婦を続けていても子どもに悪影響なだけです。私がやったのは、“絶対に自分の非を認めない ”ことでした。もちろん、自分が悪いときは素直に謝りますが、ちょっとでも不満を感じたら一切引かないようにしました。些細なことで言い争って気づけば夜が明けたこともありました。そうやって徹底的に戦っていくうちに、だんだん夫よりも私のほうが立場が強くなっていって、今で完全に主従関係が逆転しています(笑)。昔の私はすぐに黙って泣いていたから悪かった んだと思います。きちんと自分の意思を伝えれば夫は分かってくれる人間でした』旦那さんには相当苦労されたようですが、思い切ってモラハラと戦ってみたことが功を奏したようです。おそらく以前の旦那さんは、仕事や日常生活のストレスを何かにつけて奥さんにぶつけ、落ち込ませたり泣かせたりすることで発散させていたのかもしれません。しかし、奥さんが徹底的に戦ったことで、奥さんの“意思”を分かってくれるようになったとのこと。これはレアなケースかもしれませんが、きちんと自分の言いたいことをぶつけることは大切なのかもしれません。●(3)コミュニケーション不足が原因の場合●ーーどんな離婚危機でしたか?『なにかキッカケがあったわけではないんですが、子どもが生まれてからあまりコミュニケーションを取らなくなり、気づけばほぼ家庭内別居状態みたいになっていました。当時育児に必死だった私は、育児に全く参加しない夫にイライラしてた のかもしれません。子どもにあるとき「なんでママとパパは嫌い同士なのに結婚したの?」と聞かれたときに、はじめて自分たちが離婚危機にあることを知りました』(39歳女性/結婚15年目)この方は子どもが生まれたのを機に、旦那さんとの関係が悪化してしまったようです。主な要因は“育児の不参加”だったとのこと。よく聞く話ではありますが、子どもに悟られるほど関係が悪化していたということはたしかに離婚危機だったのかもしれません。●ーーどのように対処しましたか?『原因を突き詰めると、私が意地を張って夫を無視する、というところから始まっていることに気づいたので、私から話しかけるようにしました 。はじめはお互いにギクシャクしていましたが、夫も本当は私との仲を修復したかったようで、話しかけるととてもうれしそうな顔をしていて、それを見て私もうれしくなりました 。今では一緒に手をつないで買い物に行ったりもしますよ(笑)』この方は関係悪化の原因が自分にあると分析して、自ら旦那さんに心を開いたようです。それが功を奏して少しずつ関係が修復され、今では手をつないで外出するほどになったとのこと。やはり夫婦円満の秘訣は“コミュニケーション”にあるのかもしれませんね。----------いかがでしたか?どんな夫婦にも「絶対に離婚しない」ということはあり得ないのかもしれません。しかし、どこかですれ違って離婚危機を迎えたとしても、お互いの対処の仕方次第では最悪の結末を避けることができるかもしれませんね。●文/パピマミ編集部●モデル/倉本麻貴(和くん)
2017年05月06日公開初日を迎えた映画『ラストコップ THE MOVIE』の舞台あいさつが3日、東京・有楽町の丸の内ピカデリーで行われ、唐沢寿明、窪田正孝、佐々木希、藤木直人、小日向文世、和久井映見、黒川智花、竹内涼真、松尾諭、桜井日奈子、武田怜奈、伊藤沙莉、田山涼成、宮川一朗太、猪股隆一監督が出席した。本作のエンドロール終了後には、それぞれのキャラクターの30年後を描くボーナス映像を1本つけて公開される"サプライズ・マルチエンディング"という映画業界初めての仕掛けが行われるが、舞台あいさつが実施されたこの日は、上映後に製作されたサプライズ・マルチエンディング10本をまとめて公開。その後に主演の唐沢寿明らキャスト陣と猪俣監督の総勢15人が勢揃いして舞台あいさつを行った。まずは登壇者を代表して唐沢は「初日とはいえ、こんなにたくさんの方々に観ていただいてありがとうございました」と感謝の言葉を述べ、上映された10本のエンディングについて「これは30年後の世界なんですが、みんな特殊メイクで6~7時間掛かるんです。エンディングを撮ったらまたメイクを落とすのに時間が掛かって大変でしたよ」と振り返った。お気に入りのエンディングを「藤木くん相当気に入っていたね」と藤木が演じる松浦がずっとローリングサンダーロープを回しているエンディングが気に入った様子。その唐沢と劇中でタッグを組んだ窪田は「僕は結衣ちゃん(佐々木希)がだいぶぽっちゃりになっていたところが気に入っています」と30年後の太った結衣を描いたエンディングをあげた。舞台あいさつの最後には窪田から唐沢へキャスト陣の寄せ書き、唐沢から窪田へ唐沢が劇中で着用していたスタジャンをプレゼント。寄せ書きをもらった唐沢は「皆さんありがたいんですが、後で言葉でいただいても良かったのに」と照れ隠し。続けて「この作品で窪田はガラっと変わりました。最初は暗いコンピューターオタクだったのにすごいキャラになっていました。それに竹内くんがこんなにも隠し玉だったとは。完全に食われましたよ。いずれ潰すからな!」と独特の言い回しで後輩たちの演技を賞賛していた。30年の昏睡状態から突如目覚めた熱すぎる昭和デカ・京極浩介(唐沢寿明)とバディを組むことになった草食系の平成刑事・望月亮太の凸凹コンビの活躍を描いたドラマ『ラストコップ』(日本テレビ系)の劇場版となる本作。劇場版では京極と望月が最大で最後の大事件に挑む。
2017年05月04日お笑いコンビ・ココリコの田中直樹(46)が2日、女優・小日向しえ(37)との離婚を発表。田中の所属事務所の発表によると、すでに離婚届を提出し、長男と次男の親権は田中が持つという。 田中は、報道各社へ送ったファックスで「私田中直樹は、このたび、小日向しえさんと離婚することになりました。話し合いを重ね、このような結論に至りました」と離婚を報告し、「これからは夫婦という形ではなくなりますが、子供たちの父親、母親としてしっかり責任を果たしていきたいと考えております」とコメントした。 田中と小日向は’03年6月に結婚。翌年6月に長男、’08年4月が誕生。田中は2013年度に『ベストファザー賞 in 関西』を授賞するなど、“理想のパパ”というイメージもあるだけに、ネットでは「田中さんの離婚はショック」「仲良さそうだったのに」「かわいそう」と残念がる声があがっている。
2017年05月02日お笑いコンビ・ココリコの田中直樹(46)が2日、所属事務所を通じて、女優の小日向しえ(37)と離婚したことを発表した。田中は「私ごとで大変恐縮ですが、私田中直樹は、この度、小日向しえさんと離婚することになりました。話し合いを重ね、このような結論に至りました」と報告。「これからは夫婦という形ではなくなりますが、子どもたちの父親、母親としてしっかりと責任を果たしていきたいと考えております」とし、「お世話になっております皆様、関係者の皆様には、ご迷惑とご心配をお掛けして大変申し訳ございません」とお詫びした。2人は2003年6月に結婚し、2004年6月に長男、2008年4月に次男が誕生。すでに離婚届は提出済で、長男・次男の親権はいずれも田中が持つ。
2017年05月02日「この映画、奥さんが誰を演じるかで雰囲気が完全に変わっちゃう。これ、いったい誰が演じるんだろう…?」――。小日向文世は、脚本を最初に読んだとき、「面白い!」と膝を打つと同時に何より、自身の伴侶が誰なのかが気になったという。答えは…深津絵里!それを聞いて小日向さんはひとり歓喜した。深津さんは、夫役が小日向さんだと知った上で脚本を読んだというが「小日向さんのおっしゃる通り、誰が演じるかで作品の空気が全然、違ってくる物語だと思います」と頷く。妻であり、そして大学生の息子と高校生の娘がいる母親という設定は驚きであり、挑戦だった。「だから夫が小日向さんと聞いて、安心しました。小日向さんとなら一緒に乗り越えられるかなって」とふり返る。『スウィングガールズ』、『ハッピーフライト』など、新たな作品を発表するごとに大きな話題を巻き起こす矢口史靖監督の最新作『サバイバルファミリー』。ある日突然、電気を必要とする機器、インフラが全て使えなくなってしまった社会を文字通り、サバイブする一家の姿を描く。夫婦として共に苦難の道を歩んだ2人に話を聞いた。改めて説明すると、小日向さんが演じた一家の長・義之は「決してカッコいいお父さんじゃない」(小日向さん)。危機に際して家族を率い、光恵の実家の鹿児島に自転車で向かうことを決めるも、食料や水の確保もままならず、地図もろくに読めず、何とも頼りない…。「どうも矢口さんの頭の中で僕は“情けない一家の父”にピッタリだったみたい(苦笑)。“サバイバルを一番乗り越えられそうにない人”ということだったらしく、おいおい、そこかよ!って(笑)。でもこのお父さんは、必死になってイニシアチブをとって、何とか家族を団結させながら目的地に連れて行こうとするんです」。一方、深津さんが演じた光恵はちょっぴり天然の入った妻であり、大学生の息子、女子高生の娘を持つ母。「まさかこんなに大きな子どもがいる役が回ってくるなんて…。矢口さんは私に何を求めてるんだ?」と不安を覚えたというが、映画を観ると、ホンワカとした雰囲気で一家の空気を和ませつつ、ここぞというところで主婦の知恵を発揮する母親の顔をしっかりと見せてくれている。「矢口さんからは『お母さんっぽくしないで』と何度も言われました。実際、私は母親ではないし『お母さんだからこうしないと』と考えることもなかったです。リアリティがあるようでないのが矢口監督の作品の世界観だと思うので、下手な役作りはせず、監督の『これが撮りたい』という情熱に身を任せました」。矢口監督がキャスト陣に求めたのは「ドキュメンタリー作品のような」本物のサバイバルに挑む姿。実際、ごく一部の映像処理などを除いて、本作はほぼノーCG。小日向さん、深津さんらは実際に高速道路で自転車を漕ぎ、11月末の水温7度の極寒の川に入った。中でも、小日向さんが「もしもう1回、撮影し直すことになって、川での撮影とどっちか選べと言われたら迷う」と語るほど過酷だったというのが、一家4人で丸々太った豚を捕獲するシーン。「現場に行ったら、大きな豚が置かれた餌を食べてるんですよ。矢口さんが『これから“あれ”を捕まえてください』って(笑)。テストもなしのいきなりの本番で、事前に決まっていたのは、深津さんが途中で僕に(豚を捕獲するための)洗濯ひもを渡すってことだけ。豚もビックリしたろうね(笑)。豚の皮膚があんなに固くて、動きがあんなに素早いとは…」。深津さんも「力もすごいし。昼間から日が落ちるまでずっと豚を追いかけ回して…クタクタでしたね」と苦笑交じりに述懐する。本作のストーリー上の重要なポイントと言えるのが、電力の供給が止まる――すなわち停電状態というだけでなく、電池を使用する全ての機器が使えなくなるという点。つまり、スマホやパソコン、ラジオ(そもそも、電源が入ってもネットが使えないし、放送もないが…)はもちろん、懐中電灯、燃料はガソリンでもバッテリーに電気を使用する自動車など、ありとあらゆる文明の利器が使用できない、江戸時代のような状態に戻るということ。そうなると、何でもスマホで検索してきた現代人は弱い!男性、一家の大黒柱の父親と言えども、すでに若い頃から当たり前のようにモノがあふれている社会で育ってきた者たちは、なす術もない…。小日向さんは「こんなとき、男はダメですよ!絶対に女性の方が頼りになります!」と自信満々に(?)断言する。「男はついついプライドが邪魔して、偉そうな態度をとっちゃうかもしれないけど、プライドを捨てて、まず何より家族を守らないと!少なくとも『俺についてこい!』なんて姿勢じゃダメですね」。深津さんは「まずは水と体温の確保です」とシビアに語り、今回の撮影を通じてサバイバルを疑似体験してみての教訓をこう語る。「直面してみないと分からないことが多いんだなと改めて思いました。例えば、冬の川はこんなに冷たいのか!とか(苦笑)。結局、何日こういう状況が続くか分からず、治安だってどんどん悪くなる中で『これがあれば大丈夫』『これがあれば生き残れる』なんて答えがあるわけじゃないんですよね。むしろ、『何があるか分からない』という心構えと想像力が大事なんだと実感しました」。2人が共演するのは三谷幸喜監督の『ザ・マジックアワー』、『ステキな金縛り』に続き3作目だが、ここまでガッチリと向き合ったのは初めて。改めて、夫婦として過酷な状況の中で生活を共にしての感想は?深津さんは「天才」という言葉で小日向さんの凄さを語る。「私が言うのもおこがましいですが、日本の俳優さんにはなかなかいないタイプの方だと思います。どんなシーンでも『演じる』という勢いとか、構えとかが一切なく、ヒョイと演じられるんです。こんな普通のダメな男の人を当たり前に、いとも簡単にできるって、本当にすごいことなんですよ。本当に天才です」。小日向さんは、その言葉に「やっぱり僕の中に、そういう要素がゴッソリとあるのを矢口さんは見抜いてたのかな?」と冗談めかしつつ、深津さんとの共演について「ホントに素敵でしたぁ…(笑)」と夢見心地の表情。その言葉は、共演者としての感想というよりは、いちファンのよう!「僕ね、深津さんとはこんな風に深い関係で共演する機会はないんじゃないかな…と思ってたんです。こんなミステリアスな女性が僕の相手役になるはずないって。それがこうして叶って…ラッキーです(笑)。今回、夫婦としては少し、距離があるんですが、一度だけ、手を握るシーンがあるんですけど…いやぁ、嬉しかったなぁ(笑)。『悪人』で見たあの深津さんが僕の隣に…。『真田丸』で鈴木京香さん、竹内結子さんが僕(=秀吉)の正妻と側室を演じてくださったときも『あぁ、この2人で本当によかった!』と思ったんですけど、今回も、深津さんがお相手で本当に幸せでした!ホントに最近、僕の俳優人生、ラッキーだなぁって(笑)」。(text:Naoki Kurozu/photo:You Ishii)■関連作品:サバイバルファミリー 2017年2月11日より全国東宝系にて公開(C) 2017フジテレビジョン東宝電通アルタミラピクチャーズ
2017年02月13日俳優の小日向文世(63)が2月12日放送の『お笑いワイドショー マルコポロリ』(関西テレビ)にVTR出演。劇団員としての下積み時代から現在に至るまでの私生活や、名脇役ならではの超一流俳優との共演エピソードについて赤裸々に語った。 23歳から19年間劇団に在籍していた小日向。その間メディアの露出はほぼゼロだったが、39歳の時に11歳年下の劇団員と結婚。しかし42歳の時に劇団が解散、当時は貯金もなかったため、47歳で木村拓哉主演の『HERO』に出演が決まるまでの5年間、給料を前借りする生活が続いていたという。 話題は『HERO』で共演した木村拓哉(44)とのエピソードに。最終回のシーンを撮り終えた後に、共演者の角野卓造(68)や阿部寛(52)らが「姪っ子に頼まれて…」と木村に色紙を渡してサインを頼んでいたのを見て、小日向も自分用にサインを頼もうとしたが、木村に宛名を聞かれ自分とは言えず、仕方なしに兄貴の名前を出したと恥ずかしながらに語った。 また同ドラマでヒロインを演じた松たか子(39)の話題になると小日向の表情が一変。「松たか子ちゃんはもう、可愛くて…」と絶賛し、「(僕が)打ち上げで酔っぱらって、(松の)ホッペタにチューしたりとか…」と笑顔で衝撃告白。インタビュアーのお笑いコンビ・シャンプーハットから「そこまでのポロリ(発言)は求めてない!」と突っ込まれていた。 その後話題は小日向の家族の話に。小日向家は妻と2人の息子の4人家族だが、息子が幼い頃に始めた“外出時と寝る前の息子達とのハグ”は長男が大学4年生になった今もなお続いており、また外出時の妻との“行ってきますのチュー”も現在までずっとやり続けているとハニカミながら語っていた。 現在63歳の小日向。「最近役者として変わったことは?」という質問に対しては、「恋愛、女性との絡みの仕事がなくなった」と残念そうに回答。「もっとおじいちゃんになってから、息子の嫁を…」と今後の役どころの展望を笑顔で語りだした小日向に、シャンプーハットが再び突っ込みを入れる一幕があった。
2017年02月13日住み慣れた街や国を離れても、チャンスに懸けて一念発起、“家族のためにたたかうお父さん映画”が、今週末相次いで公開される。オスカー俳優トム・ハンクスは遠いサウジアラビアの砂漠へ向かい、名バイプレイヤーの小日向文世は停電した東京を脱出…。奇しくも、そろって“ハの字眉”が印象的な、ちょっと情けなかったお父さんが新天地で大奮闘を見せ、“人生はきっとなんとかなるさ”という前向きなメッセージを贈る、人生応援映画2作品となっている。●“ハの字眉”米国代表、トム・ハンクス『王様のためのホログラム』 2月10日(金)公開ピューリッツァー賞候補になった作家デイヴ・エガーズの原作を、『クラウド アトラス』の鬼才トム・ティクヴァ監督とトムのタッグで映画化。仕事も家も家族も失ってしまった中年サラリーマン、アラン・クレイが人生の一発逆転をかけて地球の裏側、はるばるサウジアラビアの国王に最先端の映像装置“3Dホログラム”を売りに行く。ところが担当者はいつも不在。次から次へと襲いかかる異文化の嵐に戸惑いながらも、奮闘する姿が描かれていく。すべてを失ったアランの第一の目的は、休学中の愛する娘キッドのために養育費を稼ぎ、大学へ復学させること。トムは、かつてのコメディ作品を彷彿とさせるコミカルな演技でふんだりけったりな困り顔のサラリーマンを熱演し、現代の中年サラリーマンの悩みと憂鬱を等身大に体現。彼が演じた主人公アランは、はるかかなたの異国の地で娘のために、そして自分の新しい人生のために、どのような道を切り開くのか、乞うご期待!●“ハの字眉”日本代表、小日向文世『サバイバルファミリー』 2月11日(土)公開『ウォーターボーイズ』『スウィング・ガールズ』などで知られるヒットメーカー、矢口史靖監督の最新作。鈴木家は一家4人、どこにでもいるごく普通の家族で何気ない日常を送っていた。ある日停電が起き、すぐ復旧すると思っていたはずの電気が元に戻らず、世の中は大混乱。途方に暮れていた鈴木家だったが、さえない父・義之が“停止した街”東京から脱出する!と一世一代の大決断を下す。水と食料を求め、西を目指す鈴木一家。困難が次々と襲い掛かる中、さまざまな人と出会いや試練を経て少しずつたくましくなっていく義之。天然なお母さん・光恵役に深津絵里、無口な息子役に泉澤祐希、スマホがすべての娘役に葵わかなという鈴木家が、何が起きるかわからない超不自由世界で繰り広げる究極のサバイバルに注目だ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サバイバルファミリー 2017年2月11日より全国東宝系にて公開(C) 2017フジテレビジョン東宝電通アルタミラピクチャーズ王様のためのホログラム 2017年2月10日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開(C) 2016 HOLOGRAM FOR THE KING LTD. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年02月08日映画『サバイバルファミリー』で、電気のない社会で文字通りのサバイバルを送り広げる一家を演じた小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかなが1月22日(日)に行われた夫婦&カップル限定試写会に登壇した。『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』の矢口史靖監督の最新作で、ある日突然、一切の電気が使えなくなった社会を舞台に、右往左往しつつも、何とか生き延びようと奮闘する家族を描く本作。過酷な状況(と撮影)をサバイブした小日向さんら鈴木一家の面々が、この日は“お悩み相談室”と銘打って、事前に寄せられた夫婦・カップルの悩みに答えた。日曜日の夜にそろって映画を見に来るというだけあって、さぞや仲のいい夫婦、カップルかと思いきや、その裏には意外な悩みや相手への不満が…!?30代の男性からは、妻に手料理を作るも、毎回評価が厳しすぎるそうで「嘘でも『おいしい』と言ってほしい」という悩みが…。小日向さんは「ウチは、女房に全部任せちゃってるので、ダンナさんが作るって素晴らしい」と称えつつ「奥さんにしたら『マズいもんなら作るな!』という言い分なのかな?」と推察。その上で「美味しいものをお互いに『美味しいね』って言い合うと楽しくなるので、2人の好みを近づけていくのがいい」と語り、妻に味付けなどについて、アドバイスを求めるべきだと語った。一方、深津さんは「ダンナさんは気が向いたら作ってるんでしょうか?奥さまにしたら『たまに作ってほめてもらおうなんて…』という気持ちもあるのかも」とあくまで仮定の前提ながらも妻目線で語り「ダンナさんも奥様の料理にいつも『おいしい』と言ってますか?“鏡”じゃないですけど、互いのコミュニケーションがあってこそだと思います」と語った。また50代の男性からは、子どもがもう大学生なのに、妻がなかなか子離れしないという悩みが。小日向さんは自身の家庭について「スキンシップはするけど、子離れはしていると思います」と明かす。泉澤さんは、まさに相談者や小日向さんのお子さんと同年代だが、子離れには子どもの力も必要とし「子どもの方から『もう大丈夫だよ』と言ってあげた方がいい。その方がわかってくれると思います」と主張。葵さんもこれに同調し「進路や受験のことは、子どもが自立してやるもの」と子どもの方から親離れをし、子離れを促すのがいいと訴えた。また、20代カップルの女性からは「(相手に)危機感を持ってほしい」というシンプルだが深刻な悩みが届いた。小日向さんは、これに「僕はこれはうまくアドバイスできない」と語るが、その理由は「僕も若いとき、全く危機感を持たずに付き合っていて、ことごとく捨てられた」からだという。「僕は全部、ハッピーなのに、寝耳に水で捨てられるんです。なんで捨てられるんだろう?何も悪いことしてないのに…」と若き日の苦い思い出を告白!司会者が「突然ではなく(ダメなところや文句を日々)言ってほしい?」と向けると「そうなんですよ!」と激しく同意。「突然、捨てるとか、たまったもんじゃない!」と怒りを爆発させるが、深津さんはここでも女性視点で「小出しに言ってると思いますよ」とあくまで男性側が気づかないだけだと冷静に返し、会場は笑いに包まれていた。そんなふうに小日向さんに厳しい深津さんだが、現場をふり返り「そこにいるだけでみんなをまとめる明るいエネルギーを持ってて、笑顔に何度も救われました!」とその存在の大きさを強調。そんな小日向さんが、1月23日(月)に63歳の誕生日を迎えることから、サプライズで泉澤さんと葵さんと共に、特製ケーキを用意して祝福。また主題歌を歌う「SHANTI」も駆けつけ、小日向さんのために主題歌「Hard Times Come Again No More」を熱唱!深津さんからは“ファーストバイト”ならぬ“サバイバルバイト”として巨大なスプーンでケーキを「あーん」で食べさせてもらい、小日向さんは満面の笑みを浮かべていた。『サバイバルファミリー』は2月11日(土・祝)より公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:サバイバルファミリー 2017年2月11日より全国東宝系にて公開(C) 2017フジテレビジョン東宝電通アルタミラピクチャーズ
2017年01月23日生田斗真主演の『土竜の唄 香港狂騒曲』と小日向文世×深津絵里共演『サバイバルファミリー』が、この度12月8日(木)から12月13日(火)まで中華人民共和国マカオ特別行政区で行われる「第1回マカオ国際映画祭」にて、上映されることが決定した。今年初開催となる記念すべき回に、「特別招待ガラプレミア」の枠で招待が決定したのが『土竜の唄 香港狂騒曲』。前作『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』は、「第8回ローマ国際映画祭」コンペティション部門に出品され話題を呼んだが、今回は本作の舞台となった香港の目と鼻の先、西洋と東洋の歴史と文化が融合した世界遺産の街・マカオ。そんな本作と所縁もあるエンタメ都市に、主演の生田さんを始め、今作から新たに加わる本田翼、そして三池崇史監督が9日(現地時間)のワールド・プレミア上映に参加することも決定。三池監督は「ベガスよりハデなマカオでデッカイ土竜の花火を打ち上げてやる!」と気合十分なコメントを寄せている。また、「コンペティション部門」への出品が決定した『サバイバルファミリー』からは、主演の小日向さんと矢口史靖監督が招待を受け、ワールド・プレミアとなる上映に参加。なお、この「コンペティション部門」に選定された邦画は、『サバイバルファミリー』本作だけとなっている。俳優人生40周年という節目の年に、初の国際映画祭参加となる小日向さんは、「正直びっくりしました。日本に先立ちマカオでの上映ですが、マカオのお客様に日本映画の面白さ、素敵さが伝わるといいなと願っています」と話し、また「マカオには初めて行きます。素敵な思い出を作ることができたらいいなと思います。特に、何か賞をいただけたら最高です!!」とコメント。矢口監督も「記念すべき第1回のマカオ国際映画祭。レッドカーペット。初めて尽くしなので、何が起きるかまったく予想できません。日本よりも先に世界の観客に見てもらうというのはこんなに緊張するものなんですね…」と心境を語り、「いまや日本のおっさんを代表する俳優・小日向文世を、世界中に知らしめるときが来ました。『サバイバルファミリー』というタイトルからは想像できない、最もサバイバルに向いていない鈴木一家の奮闘を楽しんでもらえるか、いまからワクワクしています」と期待も寄せている。『土竜の唄 香港狂騒曲』は12月23日(金・祝)より全国東宝系にて公開。『サバイバルファミリー』は2017年2月11日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年11月14日小日向文世と深津絵里が夫婦役で共演する映画『サバイバルファミリー』。この度、本作の予告&特報映像が解禁された。東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。お母さんが話しかけても、お父さんはテレビに夢中、息子はヘッドホンから流れる音楽に夢中、娘はスマホでLINEに夢中。一緒にいるのになんだかみんなバラバラな、よくある家族。そんな鈴木家に起こった緊急事態!ある朝起きたら、電化製品が全部とまってる!!我が家だけのことかと思ったら、お隣もそのお隣もそのずーっとお隣も。電化製品ばかりじゃない。電車に自動車、そればかりかガスや水道まで。連絡しようにも電話が通じない、会社に行くにも電車が動かない。1日だけ我慢すればと思ったのに、翌日になっても、その翌日になっても状況は変わらない。ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。突然訪れた超絶不自由な生活にほとほと困ってしまう人々。そんな中、亭主関白な父、義之(小日向文世)が下した一世一代の大決断!「東京を脱出する!」全ての電気が消えた世界の中で、家族に未来はあるのか!?超ダメ親父は、家族を守り切れるのか――!?『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』など数々の大ヒット作を生み出した矢口史靖監督の最新作『サバイバルファミリー』。キャストには、小日向さん演じる鈴木義之一家には、母・光恵役に深津さん、息子&娘役に泉澤祐希と葵わかな。さらにこの一家のほかにも、父・時任三郎、母・藤原紀香、長男・大野拓朗、次男・志尊淳の一家。渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄ら豪華キャストも出演している。これまでの作品同様、矢口監督によるオリジナル脚本で描かれる本作。誰も観たことのない世界を徹底してリアルに描きながら、矢口流ユーモアも満載の作品に仕上がっているようだ。またCGではなく、リアルな絵を求めて総移動距離、なんと10,000kmの日本全国オールロケを敢行し、さらにのべ1,500人ものエキストラが参加した壮大な撮影を実施し、矢口作品史上最大級のスケールの撮影となっているところも見どころだ。そしてこのほど到着したのは、ある日突然電気が消えてしまい、人々がパニックに陥る様子から始まる予告編。電車が止まり、スマホが使えなくなり、信号機が止まる…。それだけに留まらず、今度は水と食料が底をついてしまうのだ。また、小日さんが全力で豚を追いかけ、深津さんが泥だらけになるなど、キャストの体当たりの姿も登場!すべてがOFFになると、人間がONになる。いまだからこそ観なければならない矢口監督渾身の映像をまずはこちらから確認して。さらに、小日向さん始めとする鈴木一家が映画のタイトルコールにも挑戦。4人の息の合った明るいタイトルコールにも注目だ。『サバイバルファミリー』は2017年2月11日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2016年10月07日パキスタン系アメリカ人の作家アヤド・アフタルが2013年にピューリッツァー賞を受賞した舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』が、日本初演の幕を開けた。作家と同じ出自をもつ主人公と白人の妻との無意識下のズレが、次第に大きな事件に発展していくさまを描いた問題作。人種や宗教観の相違という、日本ではなじみの薄いテーマが大きな要素を担っているが、観る前の心配は杞憂に終わった。小日向文世や秋山菜津子、安田顕といった実力派役者陣が火花を散らしてぶつかり合う、見応えのある舞台となっている。【チケット情報はこちら】ニューヨークに住む弁護士アミール(小日向)は、パキスタン系アメリカ人。白人の画家でイスラム美術を敬愛する妻エミリー(秋山)と何不自由ない生活を送っていたが、甥のエイブ(平埜生成)から“指導者”を助けてほしいと頼まれ、仕方なく引き受けたことで、世間の風向きが変わり始める。そんなある日、エミリーの絵がホイットニー美術館で展示されることになり、アミールと同じ事務所の弁護士で黒人のジョリー(小島聖)と、その夫のユダヤ人でホイットニー美術館のキュレーター・アイザック(安田)が来宅する。食事の席での冗談めかした会話は、次第に各々の人種にまつわる話題へと移り始め……。大河ドラマ『真田丸』でも、無邪気さと残酷さを併せ持つ豊臣秀吉を演じて高い評価を得た小日向だが、その陰影に富む役作りは本作でも健在。幼少期の「クソのような境遇」から、努力と実力で現在の社会的地位にまで上りつめたアミールが、封じ込めたはずのコンプレックスと葛藤におびえるさまが痛々しくも切ない。そんな彼のトリガーとなるのが、安田扮するアイザックだ。美術館のキュレーターだが、絵を値踏みするような口ぶりはニューヨーカーらしいスノッブさ。だが絶対的な“美”への服従は芯にもっている人物像が伝わってくる。同じように高い知性を持ちながらも、出自への迷いが拭いきれないアミールと、出自を受け入れ苛立ちを明確にするアイザックとが対峙するシーンは、息詰まるような緊張感で見応えがあった。美人で頭がよく、才能も思いやりもあるエミリー役の秋山と、褐色の肌に腰高のスタイル、強い眼差しをもつジョリー役の小島は、共にハマり役。アミールとアイザックはもちろん、エミリーとジョリーもそれぞれの夫とぶつかり合い、日常の瑣末な物事に対する反応を細かく積み上げていくことで、この世界観の"体温"に説得力が出た。人種、宗教、仕事、男女の愛、すべてを織り込むようにして進む物語の果てに、甥のエイブがアミールに放つひと言が、胸に迫る。上演は、休憩なしの1時間45分。とぎれることのない緊張感が演劇的高揚感に変わる、希有な1本である。舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』は9月25日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、9月27日(火)に名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、9月30日(金)から10月2日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演。取材・文佐藤さくら
2016年09月13日小日向文世、秋山菜津子、安田顕、小島聖、平埜生成と実力派俳優が揃った舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』がまもなく幕を開ける。それぞれ出自の異なる2組の夫婦4人の姿から今の世界の問題を浮き彫りにして、2013年のピュリッツアー賞を受賞し、2015年トニー賞ベストプレイ部門にもノミネートされた作品だ。ニューヨーク、ロンドンで話題を集めたこの傑作をどう届けるのか。日本初演に向けた稽古場を覗いた。舞台『DISGRACED/ディスグレイスト─恥辱』チケット情報稽古場に入るとリビングのセットがこしらえられていた。ここは小日向文世演じるパキスタン系アメリカ人のアミールと、秋山菜津子扮する白人のエミリー夫婦が暮らすニューヨークのアパートメントの一室であり、物語は全編ここで展開していくことになる。見学した二場は、夫婦の間に緊張感が漂い始める場面からスタートした。その発端は、イスラム教の指導者が逮捕されたことにある。弁護士のアミールは甥のエイブから自分たちの指導者を助けて欲しいと頼まれる。自身のキャリアに影響が出るのを恐れて弁護人になることを拒否するものの、妻のエミリーに助けるべきだと主張され審問に立ち会うことに。正しいことをしたと夫を誇りに思う妻のエミリーに対し、不安を隠しきれずイライラするアミール。演出の栗山民也が大事にしなければならない言葉や瞬間を指示するたびに、その対比が明確になっていき、イスラム系民族の生きにくさが立ち上がってくる。小日向の持ち味の軽妙さがそこにユーモラスさを添えるのも面白い。秋山の知的な美しさはエミリーの偏見のない人間性を際立たせている。そこに、画家であるエミリーの絵を見に現れるのがユダヤ人の美術館キュレーター、アイザックだ。演じるのは安田顕。イスラムの影響を色濃く映したエミリーの絵に大いに惹かれつつもどこか懐疑的な様子のアイザックを、冷ややかな佇まいで見せていく。栗山はここでも、3人が居合わせる瞬間の立ち位置や目線、ふたりきりになったエミリーとアイザックにふと交錯する感情などを細かく丁寧に演出。台詞の裏にある物語が膨らんでいく。このあと三場では、アイザックの妻であるアフリカ系アメリカ人のジョリーも登場して四つ巴の会話劇が展開し、それぞれが抱える宗教や民族問題、夫婦間の問題などがいよいよあからさまになることに。そのやりとりの豊穣さは、二場の稽古を見ただけで予感できる。ジョリーを演じるのは小島聖。エイブは平埜生成。舞台で繰り広げられるそれぞれの主張と関係を自分ならどう考えるか。対話の面白さを受け止めながら、思考するという演劇の能動的な醍醐味も味わえるのではないだろうか。公演は9月10日(土)から25日(日)まで東京・世田谷パブリックシアター、9月27日(火)に名古屋・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール、9月30日(金)から10月2日(日)まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールにて上演する。取材・文:大内弓子
2016年08月30日俳優の小日向文世が19日、東京・六本木のテレビ朝日で行われた同局系ドラマ『グ・ラ・メ! ~総理の料理番~』(22日スタート、毎週金曜23:15~24:15 ※一部地域は異なる)の制作発表会見に登場。総理大臣役を演じるだけに、安倍晋三総理のフサフサヘアに憧れを見せた。このドラマは、吉田茂政権以来、70年ぶりとなる「官邸料理人」に抜てきされた、主演の剛力彩芽演じる天才シェフ・一木くるみが、その腕一本で数々の要人・政治家たちを虜にしていく姿を描くもの。小日向は、総理大臣・阿藤一郎役を演じる。今回総理役を演じるにあたって、現役の安倍総理がニュースの映像でみせるしぐさを見ながら、その気分を想像しているという小日向。安倍総理とは同い年だそうだが、どうしても自らと対称的な豊富な毛の量が気になってしまうという。さらに、最近は都知事選に立候補している鳥越俊太郎氏の存在も気になるそうで「76歳であの量ですよ!」と共感を求めた。最も恐れている事態は、「東国原(英夫)さんに見えなければいいなと思っています」と警戒する小日向。自らの頭髪は「逆光に弱い」ため、「メイクさんに(髪の量を)少し膨らませてもらったりして…」と対策をしながらも、「やっぱり見た目じゃなくて、中身だと思うので、総理大臣の重みみたいなものを見せられるように、気を引き締めてやろうと思っています」と意気込みを示した。小日向は、共演の総理秘書官役・滝藤賢一と、観葉植物の話題で盛り上がるそうで、先日もゴムの木をプレゼントしたそう。さらに、官邸食堂の総料理長役を演じる高橋一生も、観葉植物好きであることが最近発覚したそうだ。そんな高橋は、もともと自炊が好きであるため、料理の先生にも包丁さばきなどを評価されたそうだが、あらためて学んで「包丁の握り方が、我流だったんだということが分かりました」と勉強になっている様子。正しい使い方を知って、「そこからまた料理が楽しくなってますね」と充実の表情を見せていた。
2016年07月19日7月22日(金)スタートの金曜ナイトドラマ「グ・ラ・メ!~総理の料理番~」(テレビ朝日系)の制作発表会見が7月19日(火)開催され、出演の剛力彩芽、小日向文世、滝藤賢一、高橋一生、新川優愛、内藤理沙、松尾幸実、三宅弘城が出席した。同ドラマは、ひとりの天才女性シェフが“総理官邸”に乗り込み、その腕一本で数々の要人や政治家たちを虜にしていくグルメドラマ。「信長のシェフ」や「大使閣下の料理人」といった料理人を主人公にした数々の話題沸騰“グルメ漫画”を生み出してきた作者・西村ミツル氏が大崎充氏とタッグを組み、2006年から2010年まで4年に渡って連載した「グ・ラ・メ!~大宰相の料理人」の初の映像化作品となる。総理大臣の料理番として官邸に入った天才シェフ・一木くるみを演じる剛力さんは、シェフ役は初挑戦。「まず、調理のシーンはすごく時間がかかります」と素直な感想を言葉にした。「最初はちょっと緊張していたのですが」と明かすも、1か月前から料理の練習を始めているそうで、「焼いた瞬間の音とか、包丁で切る音とか、どんどんお腹がすいてくるんですよね」と撮影時のエピソードを笑顔で紹介した。「くるみは、作ることも食べることも大好きなので、その思いを軸に料理に対して向き合っていけばいいかなと思っています。そこを忘れずにお芝居をしていきたいです」と目を輝かせた。総理大臣役は初めてという小日向さんは、「恐れ多いという感じですね。たくさん俳優さんがいる中で、総理大臣の役をやらせていただけるなんて光栄だなと思っています」と恐縮気味に心境を打ち明けた。「総理大臣という役にしっかりと説得力を持たせないと話にならないと思い、けっこう緊張しております」とも。小日向さんは、「安倍晋三さんが、同じ年なんですね」といい、「ニュースなどで見て、ちょうど官邸の中を手をあげて歩いている映像とかを見て、気分を想像しながらやっているのですが」と続けるも、「安倍さんは同じ年なのですが毛の量が圧倒的に多くて(笑)」と自身の頭をなでるしぐさをして笑いを誘う一幕もあった。「見た目じゃなくて、中身のところで、総理大臣という重みみたいなものを」などと意気込みを語っていた。そんな小日向さんは、剛力さんとの共演については、「何と言ったって、若い剛力さんとご一緒できるということが本当に嬉しくて」と、にやけ顔で喜びを語っていた。さらに、イベントでは、剛力さんが、小日向さんのために、「グ・ラ・メ!特製チキンプレート」を調理して振る舞う企画が行われた。大勢の報道陣に囲まれた剛力さんは照れながら料理の腕をふるっていたが、小日向さんは「本当においしい!」と剛力さんの腕前を絶賛。「剛力さんの愛情がこもっています!」、「剛力さんの未来のダンナさんの前に手料理をゲットです。嬉しいです!」と満面の笑みを浮かべながら歓喜していた。(竹内みちまろ)
2016年07月19日『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』『ハッピーフライト』など、数々の大ヒット作を生み出した矢口史靖監督の待望の最新作『サバイバルファミリー』が来年公開されることが決定。主演には小日向文世が務めることも明らかになった。東京に暮らす平凡な一家、鈴木家。お母さんが話しかけても、お父さんはテレビに夢中、息子はヘッドホンから流れる音楽に夢中、娘はスマホでLINEに夢中。一緒にいるのになんだかみんなバラバラな、よくある家族。そんな鈴木家に起こった緊急事態!ある朝起きたら、電化製品が全部とまってる!!我が家だけのことかと思ったら、お隣もそのお隣もそのずーっとお隣も。電化製品ばかりじゃない。電車に自動車、そればかりかガスや水道まで。連絡しようにも電話が通じない、会社に行くにも電車が動かない。1日だけ我慢すればと思ったのに、翌日になっても、その翌日になっても状況は変わらない。ただの停電かと思っていたけれど、どうもそうじゃない。突然訪れた超絶不自由な生活にほとほと困ってしまう人々。そんな中、亭主関白な父、義之(小日向文世)が下した一世一代の大決断! <東京を脱出する!>全ての電気が消えた世界の中で、家族に未来はあるのか!? 超ダメ親父は、家族を守り切れるのか――!?主人公で一家の主、父・鈴木義之を演じるのは、大河ドラマ「真田丸」秀吉役をはじめ、いま大活躍中の小日向さん。母・光恵には、『岸辺の旅』でのキネマ旬報ベスト・テン主演女優賞も記憶に新しい深津絵里。また、息子には、連続テレビ小説「マッサン」や「表参道高校合唱部!」や『秘密 THE TOP SECRET』『君と100回目の恋』と話題作への出演が目白押しの泉澤祐希。娘には、CMやバラエティー番組「痛快TV スカッとジャパン」でもお馴染み葵わかな。日本を代表する名優と、いま注目を集める期待の若手俳優が家族を演じる。本作はセットは使わず9月から11月までの約2か月半の間、仙台、山口をメインに、大阪、神戸、静岡、千葉、横浜、羽田空港と、天候や時間と戦いながら、日本各所で撮影を行った。そしてロケ隊の総移動距離は、なんと地球を4分の1にも及んでいたという。過去にも矢口組に参加している小日向さんは「妥協しない矢口監督が頼もしくもあり、時々憎たらしくもあり…豚を追いかけまわしていたら振り落とされてあばらを強打したり、12月目前の川の中で泳がされたり、突然素っ裸になれと言われたり…がとても楽しい現場でした!」と過酷な撮影をふり返る。また深津さんは「監督は常にリアルっぽい簡単なことなど求めてはいないのです。父、母、息子、娘、矢口監督が描く欲深い家族の物語です。もしかしたら、いざという時に役に立つ映画かもしれません。どうぞお見逃しなく!!」とメッセージを寄せた。さらに、矢口組初参加となる泉澤さんと葵さんは、「監督の作品のファンだったので、今回参加することができ、本当に嬉しかったです!また、小日向さん、深津さんと家族を演じさせて頂きました。撮影していないときも、すごく優しく接して頂いたので、家族の雰囲気が映像を通して伝わっていればと思います」(泉澤さん)。「溶け込めるかドキドキでしたが、監督はもちろん、小日向さん、深津さん、泉澤さんがとても優しく、クランクアップがさびしくなるくらいでした。4人の家族が作品の中でどう変わっていくのか観て欲しいです」(葵さん)。と、それぞれ語っていた。4人の一家のほかにも、父・時任三郎、母・藤原紀香、長男・大野拓朗、次男・志尊淳の一家。渡辺えり、宅麻伸、柄本明、大地康雄ら豪華キャストも出演する。『サバイバルファミリー』は2017年、全国東宝系にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年07月15日女優の剛力彩芽が、7月スタートのテレビ朝日系ドラマ『グ・ラ・メ! ~総理の料理番~』(毎週金曜23:15~24:15 ※一部地域は異なる)で主演を務めることが2日、明らかになった。このドラマは、数々のグルメ漫画を手がけてきた西村ミツルの『グ・ラ・メ! ~大宰相の料理人~』を初めて映像化するもの。吉田茂政権以来、70年ぶりとなる「官邸料理人」に抜てきされた、剛力演じる天才シェフ・一木くるみが、その腕一本で数々の要人・政治家たちを虜にしていく姿を描く。剛力は、コックコートに袖を通すのも初めてだそうで、「これまでにやらせていただいたことのないような役で、台本を読んだ時すごくワクワクしましたし、一木くるみという女の子に出会えるのが、今からとても楽しみです!」と期待。料理は得意というほどではないが、「食べることは大好きです(笑)」といい、「この作品を通して、私自身も料理の腕が上がったりしたら…最高です!(笑)」と、ひそかな野望を語っている。ほかの出演陣は、阿藤一郎総理大臣役で小日向文世、総理秘書官・古賀征二役で滝藤賢一、官邸食堂の総料理長・清沢晴樹役で高橋一生、政権に批判的なテレビ局記者・立花優子役で新川優愛、離婚した母親代わりにファーストレディーとなっている阿藤総理の娘・理子役で内藤理沙、官邸事務所の職員・桜井あすか役で松尾幸実、官邸食堂の料理人でくるみの面倒を見ることになる田村友和役で三宅弘城が登場。剛力は「小日向文世さん、滝藤賢一さん、高橋一生さんといった共演者の皆さんとは、きちんとお芝居させていただくのはほとんど初めてで…どんな方々なんだろう、とワクワクします」と話しながら、「そんなところも、官邸にひとり乗り込んでいくくるみと同じような状況なのかな…」と、自身の役柄の心境に思いを巡らせていた。テレビ朝日の中川慎子プロデューサーは「至極のフレンチからおなじみB級グルメまで、ドラマでは毎話、目にもおいしいメニューがめじろ押しです」とアピール。「7月から金曜の夜は、さらなる食欲の世界へとあなたを誘わせていただきます!」と、深夜の新たな"飯テロ"を予告している。
2016年06月02日2013年ピュリッツァー賞受賞、2015年トニー賞(BEST PLAY部門)にノミネートされ、ニューヨーク、ロンドンを震撼させた話題作「DISGRACED/ディスグレイスト」。小日向文世を主演に迎え日本初上演される本作から、この度、最新ビジュアルが公開。併せて「TEAM NACS」の安田顕ら出演者からコメントが到着した。ニューヨークの高級アパートメントに暮らすアミール(小日向文)はパキスタン系アメリカ人、企業専門の弁護士事務所に所属する 優秀な弁護士だ。妻のエミリー(秋山菜津子)は白人の画家。ある日、アミールの甥エイブ(平埜生成)が訪ねてくる。エイブはアミールに、自分たちの指導者が逮捕されたので助けてほしいと訴えに来たのだ。拒否するアミール、だが妻のエミリーは助けるべきだと主張する。結局、審問に立ち会い、人生の歯車が狂いだす。ある夜、アミールと同じ事務所で働く黒人弁護士ジョリー(小島聖)と、その夫でホイットニー美術館のキュレーター、ユダヤ人のアイザック(安田顕)が訪ねてくる。画家でもあるエミリーの作品がホイットニー美術館に展示されるお祝いのホームパーティーだった。誰もが、成功を掴んだと思っていた、しかし、最後に掴んだものは…。タイトルにある「disgraced」は、“辱める、地位や名誉などを失わせる”という意味。現代アメリカを舞台に、パキンスタン系アメリカ人の男と白人の妻、ユダヤ人の男とアフリカ系アメリカ人の妻という異なる背景をもつ4人が揃ったホームパーティーで、それぞれの信仰と社会政治の言葉の応酬はやがて驚くべき結末に繋がり、会話の表面から露呈される「人間の本質」が描かれる。そして今回は、オリジナルをそのままに、演出を現代演劇界の重鎮・栗山民也が手掛け上演される。主演のパキスタン系アメリカ人で企業専門の優秀な弁護士・アミールを演じるのは、大河ドラマ「真田丸」で好演中の日本を代表する名優・小日向さん。そして、アミールの妻で白人の画家エミリーには、「読売演劇大賞」最優秀女優賞受賞など映像や舞台で幅広く活躍中の実力派女優・秋山菜津子。エミリーを援助する画商のユダヤ人・アイザックには、今年20周年を迎え人気&実力ともに日本唯一の演劇ユニット「TEAM NACS」の安田さんが好演する。そのほか、アイザックの妻でアミールの同僚の黒人弁護士・ジョリーに、ドラマ「ファーストクラス」の小島聖、物語のキーとなる人物でアミールの甥・エイブに平埜生成が集結した。本作は、現代アメリカの人種・宗教問題をテーマにした作品とあって、「日本人の俳優たちがどう演じるか、非常に大きな壁が立ち塞がっている気がします」と小日向さんは語る。また安田さんも「色々な感情の機微が、剥き出し、あらわになっていき、人間のみせたくない“恥”の部分がみえてくる物語」と本作について語った。そして小日向さんは、「緊張していますし、非常に困難な作品になると思いますが、演出の栗山民也さんにどう料理していただけるか期待もしています。非常に濃密な舞台になると思います」と心境を述べ、秋山さんは「民族的なこと、社会的背景が鋭く浮き彫りになっている作品なので演じるのは難しいですが、素晴らしい共演者の皆さんと、演出家の栗山民也さんの下で作り上げていきたいと思っています。とても衝撃的な舞台になると思います」とアピール。また安田さんは共演者とは今回始めて舞台で一緒になるということで、「新しいご縁をいただけたと感謝しております」とも話した。人種・宗教といった問題をテーマに描く本作。スタイリッシュな今回のポスターからも、本作の持つテーマの重さが見て取れるようだ。世界で話題を呼んだ作品の日本初上演が、どう演出されるのか気になるところだ。舞台「DISGRACED/ディスグレイスト -恥辱」は、9月10日(土)~25(日)東京・世田谷パブリックシアターにて、9月27日(火)名古屋・日本特殊陶業市民会館にて、9月30日(金)~10月2日(日)兵庫・兵庫県立芸術文化センターにて公演。(cinemacafe.net)
2016年05月12日フジテレビ深夜アニメ枠「ノイタミナ」の27作目として、2011年4月から6月にかけて放送され、“大人も泣けるアニメ”と話題を呼んだ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」。9月21日(月)に村上虹郎&志尊淳&松井愛莉ら若手俳優陣が集結し実写ドラマが放送されることが、この度、本作に出演する大人キャストが発表。小泉今日子、小日向文世、吉田羊らが参戦することが明らかになった。物語の舞台は秩父、宿海仁太(じんたん)、本間芽衣子(めんま)、松雪集(ゆきあつ)、安城鳴子(あなる)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)の6人は大の仲良しグループで、いつも遊んでいた。グループ名は「超平和バスターズ」。“じんたん”の考案で、「何でも平和にするグループ」という意味だ。しかし、“めんま”の事故死により、6人の絆は決裂してしまう。それから7年後。高校に入学したものの、家に引きこもってしまった“じんたん”の前に、少し成長した“めんま”の幽霊が現れた。“めんま”は、生きているときに叶えられなかった“ある願い”が心残りで現れたが、どんな願いなのかは思い出せないという。“めんま”の願いをかなえるため、再び集まった「超平和バスターズ」の6人。あの日を境にバラバラになってしまった「超平和バスターズ」は、失われた笑顔を取り戻すことができるのだろうか。そして“めんま”の願いとは一体何なのか――。今回発表されたのは、小泉さん、小日向さん、吉田さんのほかに、リリー・フランキー、上地雄輔、火野正平の豪華俳優陣。小泉さんが演じるのは、今はすでに病で亡くなっている“じんたん”の母・塔子。塔子亡き後、男手ひとつで“じんたん”を育ててきた父・篤には小日向さん。“めんま”の母・洋子を演じるのは、アニメ『あの花』の同スタッフによるオリジナル映画『心が叫びたがってるんだ。』で声優に初挑戦する吉田さん。“じんたん”が協力を仰ぎに行く花火師・十和田政吉に火野さん。工事現場の作業員に上地さん。“つるこ”が高校で所属する美術部の顧問・藤吉謙一をリリーさんが好演する。“じんたん”を見守ってきた父親役として、小日向さんはクランクアップ後に「実はアニメは見ていないのですが、ドラマのお話をいただいたときに息子たちにタイトルを言ったら、『すごい! すごい!』と言うから、じゃあ、やりますって決めました(笑)」とオファーを受けた経緯をふり返る。共演した村上さんに関しては「話がすごく面白くて、感性がとても豊かな子だな、もっとたくさん絡みたかったな、と思いました。この先も、もっと一緒に仕事ができたらうれしいですね」と語った。最後に「今回は小泉さんの写真に向かって塔子さん、塔子さん、と優しく呼びかけている役ですが(笑)、僕は最近、腹黒い役が多かったので、久しぶりに穏やかに演じられて良かったです」と撮影の感想を寄せた。スペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」は9月21日(月)午後9時~11時18分 全国フジテレビ系列にて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月01日イタリア料理の前菜にはさまざまな種類がありますが、野菜を使ったメニューが多いのも特徴です。そして、作りたてだけではなく、酢漬けやオイル漬けにしておいたものも食卓に登場します。なすやパプリカ、小玉ねぎ、アーティチョークなど、ちょっとしたものですが常備菜としてとても便利です。簡単なのにおいしくできるイタリア前菜の定番、なすのオイル漬けのレシピを紹介しましょう。まずは、なすの下処理です。なすは1センチの厚さに切ったら、5ミリ幅に切り、ひも状にしておきます。ボウルに入れて全体に塩をまぶし、上から重石をして3時間~半日ほどアク抜きを。それを水で洗ってからぎゅっと絞り、キッチンペーパーに広げて1時間ほど干しておきます。鍋にお酢を入れて、干したなすを5分ほど茹でます。お酢の分量は、なすが浸かる程度でOK。ザルにあけて、上からスプーンなどで押さえてしっかり水分を抜きましょう。その後、キッチンペーパーに広げ、半日ほどしっかり乾かします。ここからがオイル漬けの手順です。ガラスびんにローリエを1枚、厚めのスライスニンニク3枚、ちぎったバジル3枚を入れ、オイルを1センチほど入れたら、乾かしたなすを入れてギュッと上から押さえます。びんの底から3分の1になるまで入れたら、ニンニク、バジル、なすを同じ手順で、今度は3分の2まで入れます。この作業をもう1回繰り返し、びんのふちから3センチぐらい下まで、なすを入れてください。そこへオイルを1センチほど流してふたをし、1週間ほど冷暗所で寝かせたらできあがりです。なす2キロで、メイソンジャー約2個分になります。ニンニクの風味と、なすの食感が独特でクセになるおいしさです。そのまま食べるだけでなく、ブルスケッタやサンドイッチの具にするのもオススメ!ワインとの相性も抜群!きれいな紫色も食卓の彩りになるなすのオイル漬け、常備菜にいかがですか?
2015年08月25日フジテレビの新ドラマで企業の危機管理をテーマにした「リスクの神様」の記者会見が6月25日(木)に開催され、主演の堤真一に戸田恵梨香、森田剛、志賀廣太郎、平幹二朗、小日向文世が出席。小日向さんが自らの薄毛を“危機”のネタにし志賀さんと薄毛トークを展開した。企業の不祥事による謝罪会見や報道が続く現状を背景に企画された社会派ドラマ。様々なものを扱う大手商社を舞台に、危機管理のプロの活躍を描く。ドラマの中では、世間を賑わせた実際の事件、実際の企業の不祥事を思わせる描写もある。サンライズ物産の危機対策室長・西行寺を演じる堤さんは、企画について「最近、こういうの多かったですよね。大きなハンバーガー屋とか、大きな航空会社の“何とかリターン”とか(笑)。タイムリーだと思ったし、こんなのドラマにしていいの?と思った。フジテレビ、やったちゃいましたね(笑)!」と楽しそうに語る。戸田さんは同社の総合職で、東大出で数か国語を操るエリートだが、とある不祥事で危機に陥る神狩かおりを演じるが「この問題、(実際に起きた)あれだな…とか当てはまるので緊張感のある作品になってます」と語る。契約のためなら何でもするとうわさされる女性総合職ということで、現場では「色気MAX!」を要求されるという。あるシーンについて、段取り(テスト)の後で「監督に『いまは段取りだったけど、本番は色気MAXで』と言われ、いまので私としてはMAXだったんですが…(苦笑)。大人の女にはまだまだ手が届いてないようです(笑)」と現場でのやり取りを明かした。この日、出席したキャスト陣に加え、古田新太、吉田鋼太郎、田中泯、満島真之介、山口沙弥加ら実力派が顔を揃えており、特にベテラン俳優陣は、互いに様々な思い出があるよう。平さんは普段から“鋼太郎”と呼び捨てにしている、この日は欠席となった吉田さんについて「ブレイクしたので『鋼太郎様』って呼ばないと」とニヤリ。小日向さんは、その吉田さんが山口さんの電話番号をゲットしていたと暴露するなど、不在の吉田さんを巡るトークで会場をわかせた。その小日向さんは、作品にちなんで最近、体験した“危機”について問われると「正直に言うと毛ですね。20年後には平さんの年齢になってますが、何もなくなってると思う」と自ら薄毛問題に切り込む!「志賀さんを横にして言うのもなんですが…」という小日向さんの言葉に、バーコード型薄毛の志賀さんは「坊主にするしかないよね。僕も60過ぎたら坊主にしようと思ったけどこの形(=バーコード型の髪型)で(世間に)出ちゃったから…」と小日向さんと薄毛談義を始め、場内は爆笑に包まれた。小日向さんは「平さんを見ると、残酷だなぁって思います。(努力は)してますが、確実に減ってます」と淡々と語り、これには堤さんら共演陣も爆笑だった。「リスクの神様」は7月8日(水)22:00より放送開始。(text:cinemacafe.net)
2015年06月25日舞台『海をゆく者』が12月7日(日)より東京・PARCO劇場で上演される。同作は劇作家コナー・マクファーソンが、祖国アイルランドを舞台に、小さな家に吹き溜まる救いようのない男たちのクリスマス・イヴに起こるある事件を描き、トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞など数々の賞に輝いた作品。日本では2009年に栗山民也演出のもと初演。今回、5年ぶりにオリジナルキャストである小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満の5人で再演する。再演に際し出演者は「再びこのメンバーで舞台に立てる事が嬉しいです。皆、60 歳になっても若い役者達には負けないパワーを見せつけたいと思ってます」(小日向文世)。「自他共に認める(?)名優5人の約3時間に渡る丁々発止のかけ合い、どうぞお見逃しなく!!他所では絶対見られません!!本当です!!」(吉田鋼太郎)。「採れたてより時間を置いた方が旨い物も有る。この芝居も5年の時を経て旨味が増してると思います、ご覧有れ!」(浅野和之)。「演出家が上手く役者を乗せてくれるので、調子に乗って千秋楽まで突っ走ります!」(大谷亮介)。「この公演が無事終わったら、どんなことがあっても生きていけそうな気がします!5人5様の酔っぱらいたちとの2か月が始まる・・・飲み過ぎに気をつけよう!」(平田満)とそれぞれ意気込みを語っている。同作は12月7日(日)から28日(日)まで東京・PARCO劇場にて上演。その後、石川、愛知、大阪、宮城、広島、福岡を周る。
2014年12月05日いぶし銀というにはあまりにエネルギッシュな実力派男優5人が集う5人芝居が、5年ぶりに戻ってくる。2009年に上演され話題を呼んだ『海をゆく者』だ。小日向文世、吉田鋼太郎、浅野和之、大谷亮介、平田満という顔ぶれを見れば、芝居好きの血をざわつかせるのに十分だろう。アイルランドの劇作家コナー・マクファーソンの出世作で、ロンドン、ニューヨークで主要演劇賞に輝いた傑作。日本版の初演とまったく同じメンバーで再演に挑む吉田鋼太郎に話を聞いた。舞台『海をゆく者』チケット情報「こんな汚いオッサンたちが酒飲んでワァワァ騒いでるだけの芝居なんて、誰が面白がるんだ?って不安でしたよ」と初演を振り返って笑う吉田。舞台はアイルランドの寂れた港町。ある兄弟の家に男たちが集っては、クリスマス・イヴの日も飲んだくれている。そこに見知らぬ男が現れて、人生を賭けたカードゲームが始まった。「リアリズムで進行しているのに突然〈悪魔〉と言われる人物が出てきたりして、不思議なホンです。初演は稽古を重ねるうちに面白さがわかってくるという感覚でした」。吉田が演じるのは、真面目な弟(平田)とは対照的な兄役。大声で喚くわ暴れるわとハタ迷惑な〈ザ・飲んだくれ〉だ。しかも自業自得で目も見えなくなっている。「自由奔放に演じているように見えたかもしれないけれど、初演は演出の栗山民也さんの指示通りに動くだけで精一杯でしたね。丁々発止のポーカーの段取りも覚えられなくて、みんなで稽古前に自主練習したり。僕はちょっと食い気味にセリフを言うクセがあって、本番後小日向さんに『セリフ食い過ぎだよッ』と、あの高い声で怒られられたこともあります。今度は気を付けようと(笑)」。個性的すぎるメンバー同士の舞台裏を想像するだけでも可笑しいが、再演では彼らのさらなる〈完熟ぶり〉が堪能できそうだ。「段取りを超えて、男たちの人間関係をもっと密なものにしたいですね。日本で屈指の名優と言っても過言ではない方々が、これだけ密度の濃い空間で火花を散らす芝居は滅多にないと思うんです。しかも個々が自分勝手に演じるのではなく、あくまで演出されている中で魅せる醍醐味があるんじゃないかなと。未来もないオッサンたちが生きている意味をほんの少し取り戻すという素敵な芝居ですし、最後はちゃんと感動もありますから。自分が出てなかったら、客として観たいですよ!」。しょうもないけれど愛すべきオッサンたちのクリスマス・イヴに、幸あらんことを。12月8日(月)から28日(日)まで東京・PARCO劇場にて。その後、愛知、大阪、宮城、広島、福岡でも公演。東京・大阪公演のチケット一般発売は10月4日(土)午前10時より。取材・文:市川安紀
2014年10月02日15分で出来る、ボリューム的にも栄養的にも満足な晩ごはん。焼きなすはさっぱりヘルシーでおいしいけれど、少々手間がかかりますよね。今回は、まだまだ暑いこの季節におすすめの、レンジでできる蒸しなすをご紹介します。生姜醤油やポン酢、ドレッシングなどでももちろん美味しいのですが、今回はピリ辛の肉味噌をかけ、ボリュームアップさせていただきます。男性にも人気の高い「ごはんがすすむ」味ですが、麻婆茄子より断然ヘルシーです! さっそく肉味噌の作り方からご紹介しましょう。●ピリ辛肉味噌(作りやすい分量)・豚ひき肉…300g・長ねぎ(みじん切り)…1本・豆板醤…小さじ1・A味噌…大さじ2・Aみりん…大さじ2・A醤油…小さじ2・Aしょうが(すりおろし)…小さじ1・Aにんにく(すりおろし)…小さじ1・ごま油…適量1)フライパンにごま油を入れて熱し、長ねぎを入れて炒める。2)しんなりしてきたら豆板醤を加えて、さらに炒める。3)香りが出てきたら豚ひき肉、Aを加えて肉に火が通るまで炒める。保存容器に入れて冷蔵庫で3〜4日保存可能です。さらに保存する場合は、小分けにしてラップに包んで冷凍保存してください。冷奴にかけたり、ゆでた大根や青菜にかけたり、蒸したじゃがいもにかけたり、卵焼きの具にしたり。もちろん、そのままごはんにのせて肉味噌丼にしても! この肉味噌はスピード晩ごはんの強い味方です。それでは、レンジ蒸しなすの作り方です。●レンジでできる! 蒸しなすの肉味噌がけ(2人分)・なす…3本・ピリ辛肉味噌…大さじ21)なすはヘタを切り落とし、皮めに浅く切り込みをいれる。2)さっと水にくぐらせ、水気がついたまま1本ずつラップに包んで電子レンジ600wで4分ほど加熱する。3)すぐにラップをはずし、うちわなどであおいで手早く冷ます。4)粗熱がとれたら、縦に4等分に切って器に盛り、肉味噌をかける。なすは熱々でも、冷蔵庫でしっかり冷やしても、どちらでも美味しいです。冷蔵庫から出したての肉味噌は電子レンジで少し温めてからかけるといいですね。肉味噌さえ作り置きしておけば、5分ちょっとで完成する大満足おかずです。ぜひ、お試しください!
2013年09月29日長塚圭史主宰のユニット・阿佐ヶ谷スパイダースが、豪華キャストを得て約2年ぶりの新作「シアターコクーン・オンレパートリー2013+阿佐ヶ谷スパイダース『あかいくらやみ~天狗党幻譚~』」を発表する。山田風太郎の歴史小説『魔群の通過』をベースに長塚が作・演出を手掛ける本作は、幕末期の水戸藩に実在した尊皇攘夷派・天狗党の残党である“さいみ党”の報復を描く。原作では天狗党の悲劇の後日譚として語られているに過ぎないさいみ党をフィーチャーし、オリジナルのキャラクターや設定を交えた長塚流の異色時代劇となる。第二次世界大戦後の世界からやって来る青年・長谷川作太郎役の小栗旬と、さいみ党大将の武田金次郎役・小日向文世に話を聞いた。『あかいくらやみ~天狗党幻譚~』チケット情報両者とも長塚作品には、念願の初出演となる。「長塚さんとは飲み仲間で、出たいとずっと伝えていたんです。特に(プロデュース公演ではなく)阿佐ヶ谷スパイダースに参加したかったので、やっとできるという感じですね。阿佐ヶ谷スパイダースの前作『荒野に立つ』の作風がすごい好きで『こういうのがやりたい』と言ったら、『こういうのでいいんだな?』と確認されましたけど(笑)。今回どうなるのか、楽しみです」(小栗)。「僕は前にも何度か声掛けていただいてたんだけどスケジュールの都合で実現しなくて、ようやく一緒にできるタイミングが来たなって。長塚君は、直接話した印象ではものすごく物腰の柔らかい楽しい人。でも作品からは、僕の勝手な思いだけど、心の中のドロドロとかが見えるような気がする(笑)。見えない部分を、きっとまだいっぱい持っている人だよね。こういう人の作品作りに参加したら楽しいだろうなと思っていました」(小日向)ソフトな印象の下に凄みを垣間見せるというところに長塚との共通点を見出せそうな小日向は、凄惨な復讐に己の正義を見つけようとする男を演じる。「こういう血生臭い殺戮が実際にあったって初めて知ったんですけど、『長塚君、やっぱりこっち(こういう題材)にくるんだな』って。ますます楽しみ」と、台本の完成を心待ちにする。対する小栗演じるのは、原作にない長塚創作のキャラクター。「前の舞台(『髑髏城の七人』)からちょっと間が空きましたけど、アイドリングなしでイケそうです」と準備万端の彼が、数奇な運命を背負ってタイムスリップし、武田(小日向)の復讐劇に巻き込まれてゆく青年の心情をいかに表現するか。長塚と実力派キャストが今描き出す、“報復の連鎖”の行方を見定めたい。公演は、5月5日(日・祝)から26日(日)までBunkamuraシアターコクーンにて。チケットぴあでは、いち早プレリザーブを2月17日(日)18:00まで、プレリザーブを2月19日(火)11:00まで受付。取材・文:武田吏都
2013年02月15日JR東日本はこのほど、東北新幹線「なすの」および仙台駅発着「やまびこ」(東京~仙台間)の一部列車において、運賃と普通車指定席が半額となる「お先にトクだ値スペシャル」を発表した。9月1~30日乗車分に限定して発売する。これはJR東日本のポータルサイト「えきねっと」会員を対象とした割引(会員登録は無料)で、列車・区間・席数限定。乗車日の1カ月前の午前10時から、乗車日13日前の午前1時40分までにインターネットから予約する必要がある。なお、対象となる列車の詳細については、「えきねっと」にて公開している。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年07月10日日米のキャスト・スタッフが集結し、アカデミー賞脚色賞はじめ各国の賞に輝いた名作『サイドウェイ』を日本版として新たに誕生させた『サイドウェイズ』が10月31日(土)、公開初日を迎えた。初回上映前には主演の小日向文世をはじめ、生瀬勝久、鈴木京香、菊地凛子らキャストとチェリン・グラック監督が舞台に登壇し、映画に因みワインで乾杯し門出を祝った。ワインの聖地、カリフォルニア州・ナパを舞台に、そこで出会った男女4人の恋愛と友情、珍道中を描いた本作。現地での撮影を通して意気投合した様子の4人だが、主演の小日向さんは「こんなに宣伝プロモーションで回ったことはないので、正直疲れました」と、公開初日に少々お疲れ気味?劇中で印象に残った台詞を聞くと、「『最短距離がベストな道とは限らない』という言葉が好きです。遠回りしたって結果的には良いことが待っているとポジティブに思えたら、それは素敵なことだと思います」と笑顔で語った。ワインショップに勤務する麻有子を演じた鈴木さんは、映画をワインに例えて「この映画は、良く出来た年のワインのように、素敵な雰囲気といい思い出を醸し出してくれるような作品に仕上がっています。まずは採れたてのボジョレー・ヌーボーのように味わってください。そして、この先も味わっていただける映画なので、DVDになっても楽しんでもらえると思います」と、早くも本作のDVDまでアピールし、会場を和ませた。アメリカを拠点に活躍するグラック監督は、この日のためにわざわざカリフォルニアから来日。観客に向けて「我々、映画ファミリーへようこそ。“手づくり映画”を楽しんでください」とアピールし、4人の日本人キャストを称えた。オリジナル版に劣らず、まさにハマリ役と言える一同だが、お調子者の大介を演じた生瀬さんは役そのままの調子のよさを発揮。この映画出演の功績として「ハリウッドからのオファーがちょこちょこ来てるんだけど、まだ日本でやり残してることがあるのでお断りしてるんです」と告白するや、「今日はみなさんにご紹介しようと思って写真がここにあるんです」と言ってポケットから取り出したのは携帯電話。「釣りでこんなのを釣ったり、あと京香さんとお買いものしたのがこの写真ね…」とちっちゃい画面を披露し、客席を沸かせた。4人の中で一番年下の菊地さんは、撮影について「お兄ちゃんとお姉ちゃんの下で、何しても許される自由な環境で、一番楽しんでました。プレッシャーとか責任とか感じない、こんな現場が続いたらいいなと思います」とマイペースぶりを見せた。舞台上でも小日向さんたちに温かく見守られる中、「ナパは私一人だったらもう二度と行きたくない場所ですが、この4人でならまた一緒に行きたいです」と無邪気な笑顔で語った。最後には、巨大グラスを手に小日向さんの「お客様は神様でーす!」の合図で、一同ワイングラスを交わすと、盛大な拍手に包まれた。『サイドウェイズ』は全国にて公開中。■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:小日向文世『サイドウェイズ』インタビュー海外苦手でも鈴木京香さんなら断れない!ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ
2009年10月31日出演するどの作品でも、常に独特の存在感を示している俳優・小日向文世。その小日向さんが、今度はアカデミー賞を受賞したハリウッド映画の日本版、という画期的な作品に挑んでいる。1か月にも及んだ海外ロケ、俳優としての挑戦について語ってくれた。思わず“ハリウッド映画に出てる気分”に!2人の男がカリフォルニア・ワインの聖地ナパ・バレーのワイナリーを巡るロードムービー、『サイドウェイ』の基本設定はそのまま、キャラクターを日本人に置き換えて新たなストーリーとともに展開される『サイドウェイズ』。本作の撮影が、オリジナル同様にナパ・バレーで行われたのは約1年前のこと。インタビュー部屋に飾られていた映画のポスターを眺めて「『よく行ったなぁ』って感じです…」と小日向さんはつぶやいた。「何か夢のような気分なんですよ。『あー、綺麗なところに行ったんだね〜』って」。最初にプロデューサーからオファーを受けたときは、「ワイナリー巡りよりは九州の焼酎蔵巡りの方が日本人にウケるのでは?」とおもわず考えてしまったほど想像がつかなかった、といまだからこそ明かす。しかし、そんな彼を惹きつけたのは、何よりも海外での撮影だった。「監督含め、スタッフ全員が海外の方。それは確かに面白いと思いましたね。実際、監督はチャーリー・シーンみたいな顔をしているのに、日本語ペラペラなんですけど(笑)。でも監督が『Rolling!Action!』なんて指示を出すと、『おぉ〜何だかハリウッド映画に出てる気分だな〜』って感じがしましたよ」。ところが、「実は海外はあまり好きじゃない」という驚き(!)の告白。「どんなに仕事がハードでも必ず家に帰る、というのは必須条件。でも今回ばかりは『僕はあまり海外が好きじゃないから』って断ったら、後で後悔するんじゃないかなって思いました。しかも、僕が好きになってしまう相手役が鈴木京香さん!これはやっぱり断れないでしょ?案の定キスシーンもありましたし(笑)」。小日向さんの意見も取り入れられながら、何度も書き直されたという脚本。結果、より共感できる、等身大の『サイドウェイズ』が生まれた。オリジナルと比較して観るのも面白いが、ひとつの新しい映画としても、大いに楽しめる作品となっている。「ウジウジしながらも、それなりにもがいて、何とかしたいって思っている。それを1週間ワインを飲みながら、何かひとつ見つけて帰るというところをうまく演じきれたらいいな、と思っていました。僕が思い描いた道雄を、アメリカ版とは違う形でね。どっかで『頑張れよー』ってうしろから後押ししてあげたくなるような人にはなれたかな、って思うんですけど」。「本物のワインを飲ませてくれ!」もちろんオリジナル版同様、映画のキーとなっているのが「ワイン」。とにかくワインを飲むシーンがたくさん登場するが、小日向さん自身もかなりのワイン好きだそう。「カリフォルニア・ワインがこんなにおいしいものだとは、今回の撮影で初めて知りました。フランスワインよりもおいしい!オススメ?僕はナパのピノ・ノワールが好きです。『ニュートン』という銘柄は日本にも輸入されていますよ」。ちなみに、撮影で飲んでいるワインは基本的に中身は全てグレープジュース。しかし、中には本当にワインを飲んでいるシーンもある、と裏話を教えてくれた。「夜、この撮影で今日はもう終わり、というときは『本物を飲ませてくれ!』って頼みました。酔いつぶれるシーンは、本当にワインを飲んでいましたよ(笑)」。ホテルのルームサービスでハンバーグを頼むのが大変だったという話、緊張から一週間便秘になってしまった話、撮影がオフの日にサンフランシスコに遊びに行った話…取材中、たくさんの思い出話を聞かせてくれたが、それだけ、本作は小日向さんの俳優としてのキャリアにも大きな影響を与えたことは間違いない。「1か月間も日本を離れたのは初めて。僕のプロフィールの中で、『サイドウェイズ』という作品は、とても大きな存在になると思います。海外の方が映画を観て、『フミヨを使いたいからこっち来て』って言われたらどうしよう…って言われないか(笑)。これはこれで、僕がいままで色々やってきた中のひとつなので、この映画を足がかりに海外進出したいなんて、これっぽっちも思っていないんです。今度はまた違う、日本に生活している日本人を演じたいと思っています。本当にささやかな家族の話とか演じてみたいですね」。(photo:Yoshio Kumagai/hair & makeup:Yuko Tomioka)衣裳協力:マリテ+フランソワ・ジルボー(タカセ商事)化粧品:アクセーヌ『サイドウェイズ』菊地凛子インタビュー『サイドウェイズ』ジェイク・シマブクロインタビュー■関連作品:サイドウェイズ 2009年10月31日より全国にて公開© 2009 Twentieth Century Fox Film Corporation and Fuji Television Network, Inc.■関連記事:ジェイク・シマブクロインタビュー天才ウクレリストが奏でる“ワインのある風景”【TIFFレポート】小日向、通訳の英語にタジタジ凛子は監督を「いい加減」と暴露ワインをおいしく!『サイドウェイズ』特製ワインサーモメーターを3名様にプレゼント菊地凛子『サイドウェイズ』インタビューオスカー候補女優が海外に挑戦し続けるワケ菊地凛子&鈴木京香、仲良くぶどう柄でペアルック?『サイドウェイズ』舞台挨拶
2009年10月29日