ナラ材を使った端正なオーダー家具に定評のあるSTANDARD TRADE.。代表の渡邊謙一郎さんが本当につくりたかった「家具らしい家具」とは……?木工ならではの技術が詰まったシンプルな額最近、絵やポスターよりも写真を飾るお宅が増えているように感じます。そのせいか、フレームを購入するお客さんはコンスタントにいらっしゃいます。今回は定番商品とはちょっと違う、シンプルでしゃきっとしたフレームに挑戦してみました。写真の商品はすべてナラ材でつくっていますが、少しずつディテールを変えています。でも、同じ材でつくっているので、こうして並べても不思議と統一感があります。僕自身が使うとしたら、階段の壁などにパラパラと飾るのもいいかなと思っています。階段は日が当たらないので作品も焼けにくいですし。角は「かんざし」と呼ばれる薄い木の板を差し込んで強度を上げる方法で処理しています。■ 壁に帰属するような、“頭のいい掛け方”掛け方にもひと工夫を凝らしました。壁に帰属するような、“頭のいい掛け方”をしたくて、ヒモやクギを使わずに掛けられるように設計しています。裏板に、一辺が傾斜した木材を取り付けて固定するというシンプルな仕組み。こうした吊り方は「ドッコ式」と呼ばれるようです小さいながらも、木工ならではの技術が詰まったフレームに仕上がったと思っています。渡邊謙一郎さん。1972年生まれ、横浜育ち。1998 年にSTANDARD TRADE. を設立。横浜の本社工場でナラ材を使ったオリジナル家具を製作し、世田谷区内にある玉川SHOPで販売をしている。デザインから製作・販売・メンテナンス・買い取りまで一貫して行う姿勢は評価され、住宅の設計やオフィス・ショップの内装まで幅広く手掛けている。※掲載した家具は試作品です。ご質問等ありましたら店舗までお問い合わせください【STANDARD TRADE.】玉川SHOP*東京都世田谷区玉堤2-9-7telephone*03・5758・6821[文]渡邊謙一郎( STANDARD TRADE. CO., LTD.)[写真]飯貝拓司
2018年09月06日映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(8月1日・9月13日公開)で俳優・藤原竜也が演じる志々雄真実の等身大座像が28日、東京・新宿ピカデリーで初披露された。同座像は、本作のために用意された2着のうちの1着。藤原が実際に使用したもので、志々雄が腰掛けているソファも撮影に使ったものが持ち込まれている。撮影の際、藤原はまず目と口の特殊メイクを施してから、この「志々雄スーツ」を装着する。その時間はトータルで約1時間ほど。上半身と下半身、マスクのパーツごとに分かれている。同座像の展示期間は8月4日まで。7月5日以降の土日の13:00から15:00までは志々雄の隣で記念撮影することができる。この日は、キャラクターデザインの澤田石和寛氏、特殊メイク・特殊造形の小此木謙一郎氏も立ち会い、製作秘話を語った。澤田石氏は「普通の包帯だと真っ平らに見えてしまいますし、レザーで包帯を表現するのは面白いなと思いました」と振り返り、「ラバーのスーツに立体感をもたせるために(包帯は)ある程度厚い方がよかった」と経緯を説明。「(志々雄は)孤高の男で、剣心にとっても絶対的な存在」というイメージから材質を選定していった。また、澤田石氏は「原作のキャラクターを生きている人に落として、それを映画の中に入れるという行為自体は難しいことではない」と語るが、続編のオファーを受けた時に真っ先に思ったのは「志々雄どうしようかな」。デザイン自体は早々に完成したものの、その後の作業は2カ月ほどを要した。小此木氏は「藤原さん本人を石膏で型を取って、まずはマネキンを作りました。体と顔でそれぞれ約1時間」と作業工程を振り返り、「肉襦袢(にくじゅばん)的な使い方」という内側の素材は厚さ「0.1ミリ」。包帯で覆われた顔の大きさに合わせて、肩幅もセンチ単位で調整し"志々雄"独特の迫力を演出したのだという。
2014年06月28日