日本を代表するピアニストに成長した小菅優の4年間に及ぶシリーズ「四元素」の集大成とでも言えるvol.4「Earth」公演が目前だ。「水・火・風・大地」の四元素を音楽で表現した本シリーズは、古代ギリシャやヨーロッパで広く支持される思想にインスパイアされた小菅優が、4年間に渡って取り組んできた画期的なリサイタル・シリーズだ。最終回となる今回のテーマ「Earth/大地」は、これまで取り上げてきた生命に欠かせない自然現象「水・火・風」に対し、より人間そのものに近づいたものだという。森や緑といった「生」を感じる作品であり、土に帰るともいう「死」、そして人それぞれの原点を形作ったかけがえのない故郷をもとに作品をセレクトしたというのも興味深い。●公演詳細 ●公演概要2020年11月27日(金)19:00開演(18:30開場)会場:東京オペラシティ コンサートホール<PROGRAM>ベートーヴェン: バレエ「森の乙女」のロシア舞曲の主題による変奏曲 WoO71シューベルト:幻想曲 ハ長調 D760 「さすらい人」ヤナーチェク:ピアノ・ソナタ 「1905年10月1日・街頭にて」藤倉 大:Akiko’s Diary(2019)ショパン:ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調 op.58<TICKET>全席指定:一般¥5,000/学生¥2,000●小菅優(ピアノ)高度なテクニックと美しい音色、若々しい感性と深い楽曲理解で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人。2000年にドイツ最大の音楽評論誌「フォノ・フォルム」より、ショパンの練習曲全曲録音に5つ星が与えられた。9歳より演奏活動を開始、2005年ニューヨークのカーネギーホールで、翌2006年には、ザルツブルク音楽祭でそれぞれリサイタルデビューを行い、大成功を収めた。これまでにドミトリエフ、デュトワ、小澤、大植、ノリントン、オラモ等の指揮でベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、ハノーファー北ドイツ放送フィル、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響、最近ではノットスイスロマンド管と共演。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し着実に活躍の場を広げている。2010年ザルツブルク音楽祭で、イーヴォ・ポゴレリッチの代役としてフィリップ・ヘレヴェッヘ指揮カメラータ・ザルツブルクと共演し、絶賛を博した。2012年4~5月、紀尾井シンフォニエッタ(指揮:ティエリー・フィッシャー)のアメリカ・ツアーに参加、10~11月にはハンスイェルク・シェレンベルガー指揮カメラータ・ザルツブルクの日本ツアーに参加、モーツァルトのピアノ協奏曲第20番から第27番までの全8曲を共演し、高い評価を得た。2013年2月、服部譲二指揮ウィーン室内管弦楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」を共演、ウィーンデビュー。そしてロンドンのウィグモアホールでリサイタルを行いロンドン・デビューを果たした。2010年から15年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会(全8回)を東京、大阪で行い各方面から絶賛を博した。さらに現在はソロだけでなく室内楽や歌曲伴奏を含む、ベートーヴェンのすべてのピアノ付き作品を徐々に取り上げる新企画「ベートーヴェン詣」に取り組んでいる。録音はソニーから発売している「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ集第5巻『極限』を含む15枚のCDをはじめ数多い。第13回新日鉄音楽賞、2004年アメリカ・ワシントン賞、第8回ホテルオークラ音楽賞、第17回出光音楽賞を受賞。2014年に第64回芸術選奨音楽部門 文部科学大臣新人賞、2017年に第48回サントリー音楽賞受賞。2016年秋、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集完結記念ボックスセットをリリース。2017年秋より取り組んでいる4つの元素「水・火・風・大地」をテーマにした新リサイタル・シリーズ『Four Elements』が今秋で最終回を迎える。
2020年11月13日山梨・小菅村の地域全体を一つの宿に見立てた古民家ホテル「NIPPONIA 小菅 源流の村」が、2019年8月17日(土)に第1弾オープンを迎える。人口700人の村を一つのホテルに見立てる「NIPPONIA 小菅 源流の村」多摩川源流に位置する小菅村は、面積の95%が森林という豊かな自然に囲まれた、人口約700人の小さな村。森を守る活動が100年以上も前から続いており、森の中には天然記念物のニホンカモシカや野鳥が生息、数多くの山野草も自生するなど、日本の美しい原風景が多く残っている。今回オープンする「NIPPONIA 小菅 源流の村」は、深刻な過疎高齢化が進む小菅村の自然と村の文化を後世に残すために企画された、分散型の古民家ホテルだ。地方創生にも貢献、“分散型ホテル”の新たなロールモデルに「分散型ホテル」とは、その名の通り地域内にホテルの客室を分散させるホテルの形態。「NIPPONIA 小菅 源流の村」では「700人の村が一つのホテルに。」をコンセプトに、地域全体を一つの宿に見立てて、古民家の雰囲気を残した客室や小菅村の食材を使った料理、世界でも珍しい高アルカリ性温泉、手付かずの美しい自然などが楽しめる、新たな宿泊体験を提案する。第1弾は全4室の客室とレストランがオープン8月17日(土)の第1弾オープンでは、築150年を超える地元名士の邸宅「細川邸」を改修、屋号である「大屋」に因んで「OHYA棟」と名付けられた客室とレストランがオープン。788平方メートルという壮大な敷地の中には、養蚕を営んでいた歴史を裏付けるような高く太い梁を持つ主屋と、家の格を表し客を迎え入れたという長屋門と蔵、そしてかつての家主が作り上げた美しい日本庭園が広がる。古民家の雰囲気を活かしたモダンな客室定員は2棟4室で計10名、宿泊料金は1泊夕朝食付きで1人25,000円〜。全4室の客室は、古民家ならではの雰囲気や構造を残しつつも、ベッドやテーブル、椅子などの各種インテリアでモダンに演出。主屋の3室、蔵の1室の全4室でそれぞれコンセプトの異なる、贅沢なプライベート空間が用意されている。小菅村民がガイドする自然体験ホテルを運営するスタッフは全員が村人であり、ほとんどの食材も小菅村の農家が栽培したものだ。その地域性を活かして、地元をよく知るスタッフと共に、ホテルの中だけでなく周辺の自然を散策したり、自転車で村全体を巡りながら村人と触れ合うことで、小菅村村全体の魅力を感じられるような体験を提供する。中長期的に客室を追加今後は、2020年5月に新たに古民家2棟を改修した客室2室を追加予定。また、中長期的には、村の中に70~100棟ほどあると言われている空き家の中から、家主の合意が得られたもの、また特徴的で立地が良いものを順次客室に改修していくことで「700人の村が一つのホテルに。」のコンセプトの実現を目指していくそうだ。施設情報「NIPPONIA 小菅 源流の村」OHYA棟(細川邸)オープン日:2019年8月17日(土)所在地:山梨県北都留郡小菅村3155-1アクセス:・都心部から車で約2時間・JR中央本線・大月駅よりバスで1時間、青梅ICより車で約70分・JR青梅線・奥多摩駅よりバスで1時間、奥多摩湖より車で約20分※当ホテルによる大月駅からの送迎サービスを用意。TEL:042-887-9210施設構成:客室(4室、各部屋にトイレ・バスルームあり)、フロント、ラウンジ、レストランほか予約:2019年8月1日(木)より一休.comにて宿泊予約受付開始
2019年08月03日ブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(3月11日(月)・紀尾井ホール)に挑む川久保賜紀(ヴァイオリン)と小菅優(ピアノ)。ふたりのデュオは、海外ではたびたび演奏を重ねているものの、国内では、今年7月に開いた、やはりブラームスのソナタ全曲演奏会に続き、これがまだ2度目となるフレッシュな顔合わせだ。【チケット情報はこちら】「優ちゃんのピアノのヴォイシング(発音、音色作り)がすごく好き。とても情熱的でレンジが広くて、一緒に遊べます」(川久保)「賜紀ちゃんは型にはまらずに楽器を自由自在に歌わせる。こちらが何か投げかけると、すごく自発的な答えが返ってくるので、そのやりとりが楽しい」(小菅)ブラームスの3曲のヴァイオリン・ソナタは、作曲家としての成功を確固たるものにし、円熟期に向かう46歳から55歳の間に書かれた後期作品。明るさと哀愁が行き交う第1番。充実したたくましい作風の第2番。重厚だが内省的で暗鬱な第3番。いずれもヴァイオリンの魅力を堪能できる傑作だ。3曲を続けて演奏するのは精神的にかなりヘビーだという。「第1番の切なさから第3番のエネルギッシュな若々しさまで、そのペーシングというか弾き分けが難しい。頭と手がマッチしなければいけないし、それがコントロールされている作品だと感じます。やり過ぎてもダメですし、全体を見て音色を作っていかなければならない。そこが難しいし、面白いところですね」(川久保)「ピアノもそうです。途中であまり楽しみ過ぎないで、全体の受け渡しをうまく考えていかないとブラームスの本意を伝えられません。あとは、北ドイツの作曲家らしい、感情を爆発しきれない内面性をどう表現するか。外に出すのではなく、内側に向かって。たとえばピアニシモを、私たちが聴かせるのではなく、お客さんを私たちのピアニシモに引き込まなければならないと思います。そこがブラームスの音楽の微妙なところですね」(小菅)10年ほど前にヴァイオリニスト樫本大進の紹介で知り合って以来の仲の良い友人同士。「優ちゃんはいろんなことに興味を持っていて知識もある。ちょっとシャイなんですけど、話すととても面白い。頭がいいんだなって思います。特別な存在です」(川久保)「賜紀ちゃんはいつも自然体です。おごらないで、誰にでもフレンドリーで。ふたりとも食べるの好きだよね」(小菅)「優ちゃんのロール・キャベツや、サーモンとセロリとトマトのオーブン焼きは絶品」(川久保)「賜紀ちゃんはやっぱり、マーマレードを使った手羽先の照り焼きが美味しい!」(小菅)そんな気心知れた相手とのブラームス。「優ちゃんの音楽の幅広さをヴァイオリンで表現できるようにしたい。まだ弾いたことがないようなヴァイオリンを弾きたいんです。それがブラームスならできるかなと思います」(川久保)「お互いに新しいことを生み出せたらいいなと思います。今まで以上に時間をかけて作り上げていきたい。今までふたりで弾いてきたなかで1番大きな課題だと思います」(小菅)取材・文:宮本明
2018年12月17日東山紀之と松たか子の初共演で贈るドラマ特別企画「ふつうが一番 ―作家・藤沢周平 父の一言―」。去る6月21日、赤坂・TBS放送センターにて本作の会見が行われ、東山さんと松さんが本作への思いや見どころを語った。「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」など、様々な著書が映画・ドラマ化されてきた直木賞作家・藤沢周平。本作は、そんな藤沢氏とその家族とのふれあいが描かれる。基になっているのは、藤沢氏の娘でエッセイストの遠藤展子による「藤沢周平父の周辺」(文春文庫刊)、「父・藤沢周平との暮らし」(新潮文庫刊)。「渡る世間は鬼ばかり」の石井ふく子がプロデュースを担当し、市川染五郎主演の映画『蝉しぐれ』など、映画監督としても知られている黒土三男が脚本を担当している。ドラマは東山さん演じる藤沢周平が、小菅留治の本名で小説家になることを夢見ながら「食品加工新聞」の記者として勤めていた昭和38年頃、1人娘の展子を残し妻に先立たれ、母・たきゑと慎ましく暮らしていた時代から、松さん演じる後の妻・小菅和子との再婚、そして昭和48年に直木賞を受賞するまでの家族との日々を実娘・展子の目線でとらえたヒューマンタッチの作品。この日の会見で東山さんは「石井ふく子先生にお声をかけていただいて嬉しかった」と喜び、「ご縁あって僕は映画で2回ほど藤沢周平先生の作品に出演させていただいています。美しい文章を書く方がどんな環境でお書きになっているのかという興味を持っていました」と語った。さらに、撮影に入る前に、藤沢氏の娘・遠藤氏に藤沢氏が使っていたものを見せてもらったという東山さんは「整理整頓が行き届き、美しい文章はこういう仕事場から生まれてくるのか…という印象も片隅に置いて演じました」と話した。一方、松さんは「家族のシーンも心温まるところが沢山ありましたが、娘役の子たちが撮影でとても可愛らしかったので、その辺りもぜひご覧いただきたいと思います」とアピールしていた。東山さんや松さんのほかにも、周平の母・たきゑ役に草笛光子、そして角野卓造、佐藤B作、前田吟ら演技派が顔を揃えている。「ふつうが一番 ―作家・藤沢周平 父の一言―」は7月4日(月)21時~TBSにて放送。(cinemacafe.net)
2016年06月23日「たそがれ清兵衛」「蝉しぐれ」など、様々な著書が映画・ドラマ化されてきた直木賞作家・藤沢周平。この度、藤沢氏とその家族とのふれあいを描くドラマ「ふつうが一番 -作家・藤沢周平 父の一言-」が今夏、TBSにて放送されることが決定した。 出演者には、主人公・藤沢周平役の東山紀之と、その妻・小菅和子役の松たか子が初共演することも明らかにされた。本作は、藤沢氏の娘でエッセイストの遠藤展子による「藤沢周平父の周辺」(文春文庫刊)、「父・藤沢周平との暮らし」(新潮文庫刊)を原作にドラマ化する。プロデュースは「渡る世間は鬼ばかり」の石井ふく子。演出は同じく「渡る世間は鬼ばかり」など様々なヒットドラマを手掛け、モンテカルロ・テレビ祭最優秀作品賞受賞作品「塀の中の中学校」ではプロデューサー・演出も務めた清弘誠、そして市川染五郎主演の映画『蝉しぐれ』など、映画監督としても知られている黒土三男が脚本を担当している。ドラマは東山さん演じる藤沢周平が、小菅留治の本名で小説家になることを夢見ながら「食品加工新聞」の記者として勤めていた昭和38年頃、1人娘の展子を残し妻に先立たれ、母・たきゑと慎ましく暮らしていた時代から、松さん演じる後の妻・小菅和子との再婚、そして昭和48年に直木賞を受賞するまでの家族との日々を実娘・展子の目線でとらえたヒューマンタッチの作品。東山さん、松さんのほか、共演には周平の母・たきゑ役に草笛光子、そして角野卓造、佐藤B作、前田吟らの演技派揃いとなっている。主演の東山さんは「藤沢周平先生は、とても偉大な作家で、俳優であれば先生の作品を一度はやってみたいと考えている方が多いと思います。その人物を演じさせていただくことになり光栄に思っています」と喜びを述べ、「藤沢先生も和子さんという素晴らしい奥様に恵まれて直木賞を受賞されてから作家活動がますます隆盛になられたという物語だと思います。今回は僕も同じように松たか子さんのお力を沢山いただいて、いい作品にするよう努めます(笑)」と話した。松さんは「結婚を申し込まれる長いシーンのリハーサルの時、東山さんと向かい合ったら、ずっとセリフが出てきた瞬間があってとても不思議な気がしました。ご一緒しているときの空気が滑らかな感じがして、勿論緊張はしているのですが、とても安心感がありました」と撮影でのエピソードを披露。また、「家族のシーンが温かくて、喧嘩をしたりすることがあっても直後に笑いあえるような、とても素敵なドラマに関わらせていただいて幸せです」と本作について語った。そして「“ふつう”が一番難しいんです」と語るのはプロデューサーの石井氏。「“ふつう”の中に何があるのか…家族、それから兄弟、親戚といろんなことがおこります。私はどうしても東山紀之さんと松たか子さんにこのドラマに出演していただきたくて3年待ったんです」とやっと実現できたとコメント。さらに、「遠慮なく話す夫婦、遠慮なく喧嘩もする、そんな家族のドラマを皆さんにご覧いただきたいと思います」とアピールした。また東山さんは、先日亡くなった蜷川幸雄ついて「蜷川さんは僕の作品を本当によく見ていてくれていて『あれ見たよ、良かったよ』というような言葉をかけてくださいました」と話し、「松たか子さんとも話していたんですが、今回松さんと初共演となる『ふつうが一番』で演じる藤沢周平先生の役もきっと喜んでくださっていると思いますし、天国でダメ出ししながら見て下さると思いますので、これからは今まで以上に全てに真摯に向き合い、気を引き締めて邁進していきたいと思います」と想いを語っていた。「ふつうが一番 -作家・藤沢周平 父の一言-」は2016年夏、TBSにて放送予定。(cinemacafe.net)
2016年05月17日1898年創業の老舗竹工芸メーカー「公長齋小菅」が京都のロイヤルパークホテル1階に構える店舗は、伝統工芸を取り扱う店とは想像出来ないほどモダンな店構えである。「外からは店舗の奥が見えないような作りにしてあります」と常務取締役の小菅達之氏は話す。入り口付近には、日々使うことで愛でる箸、弁当箱、茶筅など日用品が主に並ぶ。店舗奥には細やかな職人技が生みだす花籠、葛篭、竹籠バッグなどが置かれている。いずれも壁面には、籠底に使われる技法を活かした壁飾りが飾られる。店内を見渡すと、実に多様なアイテムに竹が使われていることを実感する。その色も、無垢な竹に加え、朱色、黒と多彩だ。小菅氏が家業を継いだのは10年前。当時は会社も苦境に立たされ、跡を継ぐことにしたのも使命感と100年余り受け継いできた家業をここで終わりにしてはいけないという責任感から。ただ、同時にもっと竹の魅力を活かしながら、時代にあったアプローチができるのではないかという確信もあったという。家具デザイナー・小泉誠とのコラボレーションで、minotakeシリーズを約5年前から展開する。その頃から、先代達が受け継いできた教えを振り返り、職人達が共通の思いを抱けるようなブランドコンセプトづくりを重ねたという。自分達のブランドがどんな感度の顧客に受け入れられたいのかを、マトリックスを作り整理し、そのイメージにあった商品企画を進めていったという。また、イタリアの革職人の手仕事と竹編みを融合させた財布や携帯ケースは、同ブランドを物語るアイテムの一つ。イタリアのアルチザンを小菅氏が訪ねた際、日本から持参した竹編みを見た職人から「この竹素材を是非使わせて欲しい」と言われたのだという。竹も革と同じように経年変化をする素材。故に、それぞれの素材の変化を楽しめる逸品に仕上がっている。最近取引が始まった台湾セレクトショップではハンス・J・ウェグナー(Hans J.Wegner)デザインの北欧家具の横に、小菅の竹籠が並べられ、その竹籠には色鮮やかな花が生けられている。和の領域を越えたモダンな解釈だ。この感覚を共有できる人が、日本でも海外でも同ブランドの顧客層なのだろう。「私達が変わらずやっていることは、竹の可能性を追求し、その価値を高めることだ」と小菅氏は断言する。縄文時代から使われているとされる竹は日本人にとって非常に身近な素材の一つ。その価値を高めていくことが彼らの使命なのだ。小菅氏は、コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)を率いる川久保玲の「インターナショナルになるには、ナショナルでなくてはならない」という言葉に強く感銘を受けたという。これからも、竹素材の魅力を熟知した職人技で生み出された竹工芸を、世界を舞台に披露していくのだろう。3/5に戻る。5/5に続く。
2015年01月02日山梨県小菅村で「星のヒカリと恋のヒカリ」と題して第2回目となる婚活イベントが開催される。開催日時は12月15日(土)13:00~21:00まで。イベントは山梨県小菅村の大自然や星空を楽しんでもらいながら出会いの場を提供するというもの。小菅村は山梨県だが、最寄駅は東京都のJR奥多摩駅。都心からは2時間弱でアクセス可能だ。多摩川の源流地域で水が澄んでおり、わさび、こんにゃく、じゃがいもなどが名産。標高約700メートルに位置しており、空気もきれいで星空が美しい村だ。当日のスケジュールは、13:00にJR奥多摩駅に集合、13:40に村の廃校を利用した「小菅村源流大学」に到着、14:00からリース作りの体験ができる。16:00~19:00までアウトドア料理、19:10~20:15まで星空観察を行う。その後、21:00にJR奥多摩駅で解散となる。イベント参加資格は20歳以上の独身男女。募集人数は男女とも各9名で合計18名となる。参加費用は男性5,000円、女性4,000円、募集締め切りは12月10日(月)。イベント、申し込み方法の詳細は小菅村観光協会ホームページで確認を。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月19日