皆さんは、恋人の夢を聞いたことはありますか?今回は、無職の彼氏と付き合っていた女性のエピソードとその感想を紹介します。イラスト:まのもなお彼の夢は小説家小説家を目指している彼と交際中の主人公。作品作りのために必要な備品は、無職の彼の代わりに主人公が購入していました。ある日、友人と彼との結婚の話になると…。もうすぐ28歳だから…出典:愛カツ主人公は、両親に彼が無職だということを伝えていませんでした。彼が大きな賞を受賞したら結婚をしようと考える主人公。その反面、彼は「小説の参考になるんだ!」と主人公のクレジットカードでゲームを購入していました。小説を書かずに、ゲームに明け暮れる彼…。我慢の限界に達した主人公は「ヒモを飼うつもりはない」と彼を追い出しお別れします。その後、別の男性と出会い結婚し、幸せをつかんだ主人公なのでした。読者の感想結婚相手が無職だと、両親の反応が怖いと思ってしまいます。夢を追いかけているにしろ、バイトくらいしてほしいと思いました。(30代/女性)夢を追っているのであれば、努力する姿くらい見せてほしいですね。主人公に甘えて、ゲームばかりになってしまった彼にはがっかりしました。(20代/女性)※本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※作者名含む記事内の情報は、記事作成時点でのものになります。※実際に募集した感想をもとに記事化しています。(愛カツ編集部)
2024年01月06日渋谷すばるのポップアップショップ『渋谷すばる×TOWER RECORDS「すば基地〜The Secret base〜Vol.1」POP UP SHOP』が、8月16日(水) から31日(木) にタワーレコード渋谷店2階展示場で開催されることが決定した。ポップアップショップでは、普段使っているギターやハープなどの展示はもちろん、本人が撮影した写真や、本人が今回のために描き下ろしたイラストが展示されるなど、足を運んでくれた人たちが楽しんでもらえるレクリエーション要素がたくさん仕込まれた空間となっている。また、配信のみでリリースされてきた楽曲をまとめた限定ミニアルバム『ALPACA 5』が、期間中タワーレコード渋谷店先行販売でフィジカルリリースされる。本作のジャケットに使用されているアルパカの写真は渋谷がプライベートで撮影した作品で、タイトルロゴも自身が手描きで作成。ブックレットは最新の撮り下ろし写真で構成されている。さらに、初のアコースティックライヴ『すばるの部屋・1回目〜俺ん家、寄ってかへん?〜』を8月11日(金・祝) にタワーレコード渋谷店B1のライヴハウス「CUTUP STUDIO」で開催することが発表された。チケットの詳細は後日アナウンスされる。渋谷は今回のポップアップショップとアコースティックライヴについて、「自分だけの秘密基地みたいな秘密の場所を、みんなにこっそり覗いてもらう感じにしたかってん。“The Secret base”って秘密基地を英語にしただけなんやけど、なんかちょっとダサくてええやろ(笑)。自分が今、音楽を作ったりする場所は子供の頃に憧れた秘密基地みたいな場所に近いなぁと思って。そこにみんなを招待するイメージの空間にしたいというか。それにちなんで、とことん裸に近い状態で歌を歌うところも観てもらいたいという想いから、ずっとやってみたかったアコースティックライヴにも今回初めて挑戦してみようかと。そこは、“俺の部屋に誘ってるみたいな感じ”にしたくて。通常のバンドスタイルとは違う、俺の部屋でギター弾いてるのを、隣で聴いてもらえてるくらいの距離感の楽しませ方でライヴが出来たらええなぁ〜って思ってんねん」とコメントしている。<イベント情報>渋谷すばる×TOWER RECORDS『すば基地〜The Secret base〜Vol.1』POP UP SHOP8月16日(水) ~31日(木) タワーレコード渋谷店2階展示場(入場無料)渋谷すばる×TOWER RECORDS『すば基地〜The Secret base〜Vol.1』POP UP SHOP 告知画像<リリース情報>渋谷すばる ミニアルバム『ALPACA 5』8月16日(水) リリース※渋谷すばる×TOWER RECORDS『すば基地〜The Secret base〜Vol.1』POP UP SHOP 限定販売渋谷すばる『ALPACA 5』ジャケット【収録内容】M1. ぼーにんげんM2. これM3. stirM4. 7月5日M5. ないしょダンス<ライブ情報>渋谷すばる アコースティックライヴ『すばるの部屋・1回目〜俺ん家、寄ってかへん?〜』8月11日(金・祝) タワーレコードB1ライヴハウス「CUTUP STUDIO」※チケット販売の詳細は後日発表<ツアー情報>渋谷すばる LIVE TOUR 2023『ん』『渋谷すばる LIVE TOUR 2023「ん」』告知画像10月8日(日) 名古屋市公会堂 大ホール11月1日(水) LINE CUBE SHIBUYA12月1日(金) フェニーチェ堺 大ホール特設サイト:渋谷すばる オフィシャルサイト:
2023年07月06日渋谷すばるが、10月から12月にかけて東名阪ライヴツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2023「ん」』を開催することが決定した。本ツアーは、“ここまでの渋谷すばるの集大成を現在(いま)の渋谷すばるで表現し、自らの歴史に敬意と感謝を払いながら更なる未来に向かう”をテーマに開催。10月8日(日) に名古屋市公会堂 大ホール、11月1日(水) にLINE CUBE SHIBUYA、12月1日(金) にフェニーチェ堺 大ホールで行われる。チケット情報など詳細は特設サイトでチェックを。<ツアー情報>渋谷すばる LIVE TOUR 2023『ん』『渋谷すばる LIVE TOUR 2023「ん」』告知画像10月8日(日) 名古屋市公会堂 大ホール11月1日(水) LINE CUBE SHIBUYA12月1日(金) フェニーチェ堺 大ホール特設サイト:
2023年05月31日2023年4月16日 Zepp haneda。渋谷すばるが3回目となるオフィシャルファンクラブ『Shubabu』の会員限定ファンクラブイベントツアーをスタートさせた。今回は初の試みとして“渋谷にやらせたいこと”と“聴きたい曲”が事前にファンから投票され、ファン投票に基づいた構成で行われた。とにかくファンが喜んでくれることを、ファンに寄り添った形で創り上げたいという意図で構成された【ファンによるファンのための】『babu会 vol.2』は、これまでのbabu会でも好評だった“入場者全員プレゼント”に加え、今回新たに設置された“等身大パネルとの撮影ブース”や“ウェルカムムービー”なども用意されていた。この日は入場者全員に会場ごとに異なる本人手描きのメッセージ入りオリジナルステッカー(“貼りパス”と呼ばれる通常関係者のみに配られる当日限定スタッフパス)が入場者特典として入口で配布されたこともあり、ファンたちは“貼りパス”越しに会場の様々な場所で今日の思い出を自らの携帯のカメラに収めていたのだった。ロビーからウェルカムムード全開の『babu会 vol.2』は、イベント開始後も終始ウェルカムムード全開で進められていった。前半戦にはトークコーナーとお楽しみコーナーが設けられており、全力でファンを楽しませる企画と向き合った渋谷は、全力のおもてなしモードでファンを喜ばせていたのだった。極度な人見知りで喋るのがとにかく苦手として知られる渋谷は、じっくり人との関係性を噛み締めながら、ゆっくりと長く時間をかけてあたためていく生真面目な性格でもあり、普段そこまで口数が多くないことや、感動や感激も自らの心の中に大切に抱きしめて深く仕舞い込むため、とっつき辛く勘違いされやすい性格でもあるのだが、実は、常に“誰かのためになりたい”と考えているピースフルな人間なのだ。『babu会 vol.2』はまさしく、至るところでそんな渋谷の人間性が浮き彫りとなっていた、思いやりと優しさを感じ取れるファンクラブイベントならではの空間であったと言える。後半戦からのライヴでは、『babu会 vol.2』のロゴとして用いていた“カバ”のイラストで匂わせていたカヴァー曲も何曲も届けられ、声出しが緩和された会場からは歓喜の声や悲鳴が上がっていた。このカヴァー選曲も、渋谷が集まってくれたファンを喜ばせたいという想いから考え抜いて選ばれた楽曲たちであった。ライヴでは、昨年の秋ツアーと同様のバンドメンバー新井弘毅(G)、安達貴史(B)、茂木左(Ds)、本間ドミノ(Key)と共に息の合った最高のライヴパフォーマンスはもちろんのこと、MCでもメンバーに容赦無くイジり倒されたり、安達からの無茶振りで、ガチのぶっつけ本番で届けられた「ハナミズキ」のカヴァーや、新井のチョイスによりギターを託され、事前投票にあった“弾き語りが見たい!”のリクエストに応えさせられることとなり「ぼくのうた」を弾き語るなど、予定にはなかったまさかの展開で絶妙な掛け合いが繰り広げられ、ファンたちを喜ばせた。コロナ禍の規制が緩和されたこともあり、スタンディングで埋め尽くされたフロアは自由に体を揺らし、曲ごとに異なるノリで渋谷の歌に応えたり、予期せぬ選曲に1曲ごとに歓喜の声を漏らしていたのが、とても熱く胸を打った。更に、これまではただただ真摯に自らの言葉とサウンドで想いを懇々と届けて来た渋谷であったが、今年の1月に公開された、3人のドラァグクイーンたちが隠し事のない優しさに触れ、少しずつ前向きになっていく姿を描いた、脚本・監督:田中和次朗・滝藤賢一主演映画『ひみつのなっちゃん。』の主題歌を担当し、“普通ではない臆病な彼女たち”の心情を見事に捉え、“普通とは何か?”という問題定義と共に渋谷すばるイズムを唱えた「ないしょダンス」をキッカケに渋谷が大きな成長を遂げたことを感じることが出来たことも大きかった。映画『ひみつのなっちゃん。』の公開時に合わせて行われた監督の田中和次朗や、俳優の滝藤賢一、ドラァグクイーンのドリアン・ロロブリジーダらとの対談を通して“人と対面し、しっかりと心から触れ合うことの大切さ”を改めて深く感じ取ったことから、これまで以上に自分に直接会いに来てくれる人たちへの感謝の気持ちと愛おしさが込み上げ、彼がモットーとして掲げる“誰かのためになりたい”という想いがより強くなり、気持ちに大きな変化を与えたのだろう。この日ステージに立った渋谷の立ち姿も、届けられた渋谷の歌も、ライヴ中のファンたちとの対話も、あきらかに少しずつ変化して来ていると切に感じた。『babu会 vol.2』は渋谷の新たな挑戦が詰まった第一歩。そう言っても過言ではない。“とにかく楽しませたい。楽しんでもらいたい”その想いに真っ直ぐに向き合っていた渋谷だったが、それを自分に強いられた役割だと感じることなく、本当に自らも心から笑顔になり、ファンと共に楽しさと喜びを共有出来ていたのが伝わってきた最高にピースフルな空間だった。『babu会 vol.2』はこの先、4月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo、30日(日) 愛知・Zepp Nagoya、5月4日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka、5月6日(土) 大阪・Zepp Nambaを回る。尚、渋谷すばるオフィシャルファンクラブ 「Shubabu」() は年会員と月会員を設けており、月会員(税込440円)入会でも今回の『babu会 vol.2』のチケットは購入可能だ。今回事前に寄せられた“すばるにやらせたいこと”投票はまだまだ無限に存在していることもあり、各日程で予想のつかない“ここだけ限定”の貴重な出来事が起こるに違いない。渋谷すばる、覚悟はいいか?震えて待て。といったところだろう。こんな楽しいことはない!そして、来場者のみなさんは、それをどうか心ゆくまで楽しんで頂きたい。本人は自身のライヴでありながら、こんなにも不安に苛まれドキドキし、観る側としては、こんなにもお楽しみ要素が詰め込まれたワクワクするライヴはないだろう。これぞ、生の醍醐味。“ライヴ感”ではなく、まさにこれぞ“ライヴ”そのものである。“普通じゃなく生きる人たち”“生きづらさを感じる人たち”“最近心から笑えていないなと感じる人たち”“人のために生きたいと思っている人たち”“変わりたいなと思っている人たち”はいませんか?日々、同じような想いを背負い込んで、不器用ながらも必死に生きている渋谷すばるに会いに来てみませんか?きっと何かが変わるはず。そんなに固く考えず、ふらっと遊びに来れたら、きっと何かが変わるはず。渋谷すばるの本気と遊ぶ会。ただただそれだけ。それだけがこんなに人を幸せに出来るのかと、あたたかい気持ちになれる空間であること。心から笑顔になれる時間を約束します。何処とも似てない渋谷すばるの感性(唄)と、最強の音楽仲間との最高のバンドサウンドを体感しに来て欲しい。そして、7月15日(土)・16日(日) に出演が決定した(※出演日程は後日発表)北海道岩見沢市のいわみざわ公園にて開催される野外音楽フェス 『JOIN ALIVE 2023』() では、このツアーでの経験が活かされた新たな渋谷すばるに会えることになるに違いない。文:武市尚子撮影:西村彩子(SELF:PSY’S)ヘアメイク:矢内浩美<イベント情報>渋谷すばる『babu会 vol.2』※終了分は割愛4月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo4月30日(日) 愛知・Zepp Nagoya5月4日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka5月6日(土) 大阪・Zepp Namba渋谷すばるオフィシャルファンクラブ「Shubabu」新規ご入会はこちら特設サイト:
2023年04月19日ディストピア小説やアンソロジー作品、詩人の書く小説について、ライターの三浦天紗子さんと吉田大助さんに語っていただきました。本読みライターの対談で見えてくる、小説界の新潮流とは?ディストピアの世界から新しい価値観や勇気を得る。吉田大助(以下、吉田):世界的には9.11、日本では3.11以降とくに、終末的な世界や監視社会を描くディストピア小説が盛り上がってきました。そのなかで、今すぐ海外出版されてほしいと思わずにいられない衝撃作が夕木春央さんの『方舟』です。簡単に言うと「誰か一人を犠牲にすれば全員が助かるけどどうする?」という、いわゆるトロッコ問題の話ですが、『方舟』は「それは…アリなの!?」と頭を抱えたくなるくらい究極の結論を出したんです。三浦天紗子(以下、三浦):読みました。面白かったけどモヤモヤしたところも多かったかな(笑)。吉田:この作品は人間の醜さや暗黒的な心理描写が特徴の「イヤミス」的な話でもある。つまり、人として越えちゃいけない一線を踏み越えることをOKとすることで可能となった物語。現実では体験しえない感情に小説を通して触れるという意味では、小説らしい小説ともいえる。三浦:それはたしかにそうですね。登場人物と同じ状況に陥ったときに自分ならどうするかと考えたり、思いがけない価値観と出合うのも小説を読む醍醐味のひとつですからね。吉田:ディストピア小説って、いま三浦さんがおっしゃったように「自分ならどうする?」ということや倫理観を突き付けられる思考実験の要素が強いですよね。その意味で、安野貴博さんの『サーキット・スイッチャー』もおすすめです。誰かの犠牲が避けられない状況で、自動運転を担うAIは命の重さをどう判断するかという、これまたトロッコ問題がテーマですが、ハリウッドばりのアクション・スリラーで、何より素晴らしいのは最後に希望を見出していること。ディストピア的想像力をキックする、「ホープパンク」「ソーラーパンク」といった海外SFの潮流とのリンクを感じました。三浦:私はディストピアでは、川野芽生(めぐみ)さんの『無垢なる花たちのためのユートピア』を推したいです。気鋭の歌人である川野さんの初の小説集ということで話題になっていますが、歌人というフックなしに単純にすごい才能の作家が現れたなと。とくに印象的だった一編「卒業の終わり」は、ある秘密を抱えた女学園を舞台に、主人公がどう生きていくかや女性性を問う物語。ハッピーエンドではないけれど、過酷な現実のなかで思いを巡らせて立ち向かうこと自体が美しいのだと気づかせてくれました。若い世代も勇気をもらえる一作だと思います。テーマ切りのアンソロジーは読書の幅を広げるツール。三浦:複数の作家の短編を集めたアンソロジーはこの5年くらいブームです。読書の入り口としても、いろんな作家を知る入り口としても価値があると思います。吉田:アンソロジーでは、昨年末に日韓同時発売された『絶縁』があらゆる意味で感動的でした。村田沙耶香さんを含むアジア9都市9人の作家による“絶縁”をテーマにした作品を編んだもので、冒頭に置かれた村田さんの短編「無」から大傑作。これだけで十分元をとれる素晴らしさです。三浦:韓国実力派作家、チョン・セランさんの発案らしいですね。日韓中、タイやシンガポールなどの気鋭作家が集まり、すべて書き下ろし。「奇跡のアンソロジー」といわれているのも納得です。吉田:出版文化遺産になってもいいくらい前代未聞の本だと思います。制作に約3年かけたみたいですし、本当によくぞやってくれましたと編集者に大拍手です。それぞれの国の今の息吹が反映されていてどれも良作。『絶縁』がアジアの作家を知る入り口になってくれるはずです。三浦:アンソロジーってなかなか売り上げにつながりにくいなかで、想像以上に売れたのが百合小説の『彼女。』です。相沢沙呼さん、織守きょうやさん、斜線堂有紀さんら豪華なラインナップも魅力ですし、ガールズラブという側面だけでなく、女性同士の関係性からジェンダーの問題にまで肉薄し、読みごたえ十分。吉田:百合というポップな看板を入り口にして、女性性の議論にまでたどり着くのは、すごくいい届け方ですね。三浦:最近、詩や短歌の世界から小説への流入が目立っています。それも詩や短歌界のスターが満を持して小説デビューしたというより、小説の完成度でまず注目されて実は詩や短歌の有望株だったというケースが多い印象です。吉田:川野芽生さんも歌人でしたよね。僕はあまりこのジャンルは詳しくないんです。ほかにはどんな方がいますか?三浦:すごいと思ったのは、山﨑修平さん。彼は詩人と文芸評論家の二足のわらじを履きながら小説の世界に来た人。初小説の『テーゲベックのきれいな香り』は、詩人である主人公が「書くとは何か」という問いに向き合う連作集で、わかりやすいストーリーがあるわけじゃないけど、読み進めた先に私自身が見知ったような懐かしい風景や感情がふと現れたりする。そういう面白さが魅力です。吉田:ある意味、新しい小説と位置づけられそうな作品ですね。気になるな~。三浦:中原中也賞を獲った期待の詩人・水沢なおさんも最近、初小説『うみみたい』を出しました。彼女の書く詩は、生と性を連想させるSF散文詩というか、もともと小説っぽかった。そこに物語の仕組みを加えた感じですね。きっと編集者は彼女に小説を書かせるだろうと思っていたから、やっぱりそうだよねと。吉田:この間『この世の喜びよ』で芥川賞を受賞した井戸川射子さんも、出発点は詩でした。詩や短歌と小説の垣根が、薄くなりつつあるのかもしれません。三浦:それはあるかも。若い世代は文学を自由に捉えて表現していますね。トロッコ問題に通じる!?ディストピア小説。最悪の状況のなかで、死んでもいいのは“誰”?『方舟』夕木春央大学時代の6人の友人と従兄と共に山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った3人家族と共に一夜を過ごすことになった。ところが、明け方に地震が起き、扉が塞がれ、さらに浸水してきていることがわかる。そんな状況下で殺人が起こり…。1760円(講談社)AIのトロッコ問題解決法とは!?『サーキット・スイッチャー』安野貴博完全自動運転車が普及した2029年の東京。自動運転のアルゴリズムを開発する企業の社長が車内で襲われ拘束された。襲撃犯は車に爆弾を仕掛けて首都高の封鎖を要求するが…。現役SEが専門知識を駆使して描く疾走感あふれるサスペンス。1870円(早川書房)美しく残酷な幻想世界を凝縮。『無垢なる花たちのためのユートピア』川野芽生第一歌集『Lilith』で現代歌人協会賞を受賞した著者の初の小説集。花の名前を持つ77人の少年たちと7人の指導者を乗せて伝説の楽園を目指す船で起きた悲劇を描く表題作ほか5編を収録。1870円(東京創元社)トロッコ問題とは、「ある人を助けるために誰かを犠牲にするのは許されるか」という倫理的葛藤を問うもの。世界中で議論が交わされている。「リスクとリスクを天秤にかける、選択と決断の問題でもある。極端に言えばすべての物語がトロッコ問題をテーマとして孕んでいるんです」(吉田さん)ホープパンクの台頭について吉田さんは、「とてつもない絶望のなかに一縷の希望を描くうまさは、伊坂幸太郎さんが天才的。伊坂さんの作品が今続々と新装版で刊行し直されているのは、“絶望だけでなく希望も読みたい”というトレンドに合致している気がします」。編集のセンスが光る!アンソロジー。発想の違いにも注目したいスカート発のとりどりの世界。『朝倉かすみリクエスト!スカートのアンソロジー』朝倉かすみ北大路公子佐藤亜紀佐原ひかり高山羽根子津原泰水中島京子藤野可織吉川トリコひとりの作家が好きな作家たちにお題に沿った短編をリクエストするシリーズ作。元事務員の友人が遺した9号から15号の制服スカート、痴漢の手をかみちぎるスカートの歯、制服の自由化でスカートをはく彼氏…。スカートにまつわる9編を。748円(光文社文庫)コアファンにもビギナーにも。百合の多様性を味わう短編集。『彼女。百合小説アンソロジー』相沢沙呼青崎有吾乾くるみ織守きょうや斜線堂有紀武田綾乃円居 挽新作の百合小説7編と7人のイラストレーターによる扉絵がコラボレーション。女性同士の切実な関係性とルッキズムを描いた斜線堂有紀「百合である値打ちもない」、ミステリー要素を含んだ乾くるみ「九百十七円は高すぎる」などを収録。1925円(実業之日本社)どんなお題で誰に書いてもらうか、テーマ選定と作家のラインナップがアンソロジーのキモと、三浦さんは話す。「ふつうの小説以上に企画力や編集者の腕がものをいう本だと思います。『彼女。』がヒットしたのは、キャッチーな装丁込みで“読みたい”と思わせるバランスが素晴らしかったから。それぞれの作品の扉イラストも小説の世界観を際立ててグッときます。また、作家の朝倉かすみさんが選んだ9人の好きな作家たちに“スカート”というお題で書いてもらった『スカートのアンソロジー』もおすすめ。これも裏テーマとしてフェミニズムがあり、スカートから広がる多彩な物語は示唆に富んでいます」詩人の書く小説に注目。“超小説”で未知の読書体験を。『テーゲベックのきれいな香り』山﨑修平物語は2028年の東京を舞台にスタート。詩人の「わたし」が住む街が災厄に見舞われ、暮らしが混乱をきたすなか、「書くとは何か」「詩とは何か」という問いを追いかける記憶の旅が始まる。装画を手がけたのは浅野忠信さん。1980円(河出書房新社)「生まれる」「産む」生殖行為を考える物語。『うみみたい』水沢なお卵生生物を孵化させるアルバイトをしながら、性行為に対して後ろ向きなうみ。そして、「生まれたくなかった」と思い続けているみみ。美大の同級生だったふたりは同居しながら制作を続けているが…。表題作ほか、3編収録。1760円(河出書房新社)「東直子さんや加藤千恵さん、雪舟えまさん、最近だと、小佐野彈さん、くどうれいんさんなど、歌人で小説を書く人はわりと多いのですが、ここのところ若手詩人の小説デビューが増えていて面白い」と三浦さん。山﨑修平さんと水沢なおさんはその注目株。歌人や詩人の書く小説は、言葉の美しさやリズム感、独特な物語構成や連想的な場面転換など、歌や詩のフィールドで培った巧みな表現力が魅力と三浦さんは言う。「ストーリーや文章の意味をなかなかつかめなくても、磨かれた言葉の美しさや遊びを味わい、書き手の思考の片鱗に触れるのも小説体験として意義が。構えずに手に取ってほしいです」三浦天紗子さんライター、ブックカウンセラー。女性誌や文芸誌、Webメディアで書評やインタビュー、メディカル記事を担当。著書に『そろそろ産まなきゃ』(CCCメディアハウス)など。吉田大助さんライター。雑誌を中心に、書評や作家インタビューなどを手がける。編者を務めたアンソロジー『僕たちの月曜日』(角川文庫)が発売中。ツイッターは@readabookreview※『anan』2023年4月19日号より。写真・中島慶子取材、文・熊坂麻美(by anan編集部)
2023年04月15日株式会社すばる舎(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:徳留慶太郎)は【すばるーむ!田中克成さんゲスト3万部突破『自分をよろこばせる習慣』出版記念】を3月30日(木)20時より開催します。詳細ページ : すばる舎の公式Peatixイベントに「中の人」がノープランで登場し、意外にも大好評だった「すばるーーーーーむ!」のVol.2が開催決定!【主な内容】 今回はゲストに2月刊『自分をよろこばせる習慣』が早くも3万部のベストセラーになっている田中克成先生をお招きし、編集部の上江洲安成&小寺裕樹と、営業部の原口大輔が、お酒を片手に田中先生を質問攻めにします!*事前に田中先生、すばる舎に関するご質問があれば受け付けます!(申し込みフォームに記載してください、イベント中もZOOM内にて受け付けます)▼こんな人におすすめ▼・本が好き、読書が好き、書店さんが好きな人・すばる舎の本を読んだことがある人・『自分をよろこばせる習慣』を読んだ&興味がある人・出版の仕事について知りたい人・いつか本を書いてみたい人・ベストセラーの裏話を聞きたい人…etc.【タイムスケジュール】・20:00〜20:05 イベントの趣旨ご説明・20:05〜21:00 フリートーク【イベント概要】・日時:2023年3月30日(木)20:00-21:00(受付開始時間19:55~)・参加条件:特になし、無料ご招待・開催形態:オンライン配信・参加特典:すばる舎発行の書籍下記15点の中から抽選で書籍1点を3名様にプレゼント(イベント終了後のアンケート内にて詳細記載)・申込方法URL: より申し込み可能・チケット申し込み:peatixからのお申込みになります。(初期登録は無料です)・主催:すばる舎【講師プロフィール】◆田中克成(たなか・かつなり)コミュニティマーケッター。講演家。カードゲームGIFT考案者。株式会社ANDRYU代表取締役。一般社団法人GIFT WORLD代表理事。わらしべ商人倶楽部理事。ANDBOOKS CEO。2009年、プロフィールライターとして独立。34名の新人著者をプロデュースし、累計発行部数は41万部にのぼる。2013年、現ANDBOOKSの前身となる立志出版社創業。リヤカーで日本一周行商をおこない1万3447冊を販売。その活動がテレビや新聞などで取り上げられ「リヤカー出版社」として話題を呼ぶ。上場企業をはじめ多くの企業やスポーツチームが導入するカードゲーム「GIFT」の考案者としても知られ、同ゲームはボードゲームメッカのヨーロッパでも話題となる。現在は、自分をよろこばせる習慣コミュニティ「悦コミュ!」の主宰、若い起業家を支援するエンジェル投資のほか、オーダースーツブランドのプロデュース、日本最大級の読書術コミュニティ「わらしべ商人の読書術」、数百数千人規模のビジネスコミュニティの企画・立ち上げを次々と手掛ける。また、プライベートではK-1世界王者のメンタルコーチ、セコンドとしても幅広く活躍中。◆上江洲安成(うえず・やすなり)編集部次長兼編集長沖縄県生まれ。五木寛之さんの『青春の門』の世界に憧れ上京。1999年早稲田大学第一文学部に入学。2004年に卒業後、フリーター期間を経て、2007年すばる舎に入社。2020年編集部次長兼編集長に就任。個性的な著者と個性的な上司、個性的な部下に恵まれ、『がんばれ!ベアーズ』さながらの日替わりヒーローが生まれる編集部で、「面倒くさがりで人見知りな自分でも動きたくなるような1冊」をつくるべく、日々奮闘。『人は話し方が9割』などのビジネス書をはじめ、幅広いジャンルの本を手掛けている。本作りのモットーは「正しいより楽しく」。◆原口大輔(はらぐち・だいすけ)営業部副部長1982年生まれ。千葉県出身。出版営業歴16年。現在までに6社の出版社を経験。すばる舎では『死んでも床にモノを置かない』『心に折り合いをつけてうまいことやる習慣』などに企画段階から携わり、2022年には『人は話し方が9割』が110万部を突破し、ミリオンセラーに。営業としてベストセラーを生み出し続けている。◆小寺裕樹(こでら・ゆうき)編集部編集長ビジネス書系の版元2社を経て、2021年10月にすばる舎にジョイン。直近の担当作は『「ありがとう」の教科書』『朝1分間、30の習慣。』など。本以外にも、さまざまなカタチでの「価値」を日々模索しており、DMMオンラインサロンアワード2019入賞「編集者の部屋(旧:小寺メディア戦略室)」オーナーでもある。基本スタンスは「最終的にはなんとかなるから大丈夫」。筋トレと芋焼酎が好き。▼田中克成氏の新刊『自分をよろこばせる習慣』2月7日発売重版3万部突破!すばるーーーーーむ!3万部突破『自分をよろこばせる習慣』出版記念 Guest:田中克成先生!! : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年03月09日渋谷すばるの『裏ぼん ♯1』が、本日2月19日(日) 12時に発売された。『裏ぼん ♯1』は、渋谷の中に潜む華麗なる一面を曝け出したフォトグラフとロングインタビューで構成されており、ここでしか見られない渋谷すばるを堪能できる一冊となっている。また、渋谷はファンクラブイベント『babu会 vol.2』の詳細も発表。今回の『babu会』では、特別企画としてソロデビュー以降に発表した楽曲作品(1stアルバム『二歳』から最新シングル「ないしょダンス」まで)の中から聴きたい楽曲を投票する楽曲リクエストや、『babu会 vol.2』で渋谷に“やらせたいこと”を募集する。■渋谷すばる コメント渋谷すばると申します。全国ツアーや『babu会』というイベントや、フェスとか対バンとかやったり、曲を作ってリリースしたりしております。それ以外にも、楽しんでもらえるなら、出来ることはなんだってやりたいと思って生きております。今度の『babu会vol.2』では、いろんな歌を歌いたいと思っています。なぜ今回の『babu会vol.2』のロゴが、カバなのか。カバが何か歌っている様にも見えます。僕は15歳から色んな歌を歌って来ました。今の渋谷すばるが歌いたい歌、今の渋谷すばるで聴かせたい歌を、『babu会vol.2』ではお届けしたいと思ってます。ぜひ、カバの歌を聴きに来てください。それ以外にも、とにかく!誰もが楽しいと思える、みんなが楽しめるイベントにしたいので、みんなで楽しめばいいと思う!『babu会』だからこそできる事が、僕にも、みなさんにも沢山あると思います!思う存分、キャーキャー言ってもらいたいし、全部忘れるくらい爆音浴びて欲しい。アイドル、タレント、ミュージシャン、バンドとか、いろいろ種類があると思いますが、どれでもなく、渋谷すばるです。今の渋谷すばるを体感しに来て下さい。<書籍情報>『裏ぼん ♯1』発売中購入リンク:『裏ぼん ♯1』表紙<イベント情報>『babu会 vol.2』『babu会 vol.2』ロゴ4月16日(日) 東京・Zepp Haneda4月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo4月30日(日) 愛知・Zepp Nagoya5月4日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka5月6日(土) 大阪・Zepp Namba■先行チケット購入期間2月26日(日) 23:59まで【リクエスト企画】■楽曲リクエストソロデビュー以降に発表した楽曲作品(1stアルバム『二歳』から最新シングル「ないしょダンス」まで)の中から、お聴きになりたい楽曲を投票して下さい!※お一人につき3曲まで投票可能。※重複は不可となります。■『babu会 vol.2』で渋谷すばるに“やらせたいこと”リクエスト・渋谷すばるにやらせたいことはありますか?・渋谷すばるにやってもらいたいことはありますか?・どんな渋谷すばるの姿が観たいですか?・あなたの観たい渋谷すばる!・あなたの理想の渋谷すばる!・あなたが思い描く渋谷すばる!を募集します!※例『○○○○○○チャレンジをして欲しい』『こんな衣装を着てこんなことをやって欲しい』『こんなことを聞いてみたい』etc……。リクエスト&アンケート募集:『babu会 vol.2』特設サイトはこちら:オフィシャルファンクラブ「Shubabu」新規ご入会はこちら:■渋谷すばる オフィシャルホームページ
2023年02月19日3人のドラァグクイーンを中心とした物語・映画『ひみつのなっちゃん。』(2023年の1月13日から全国で好評上映中)の主題歌「ないしょダンス」を渋谷すばるが書き下ろしたことをキッカケに、日本を代表するドラァグクイーンであるドリアン・ロロブリジーダとの対談が実現!15歳の頃からこの世界で活動を始め、現在はソロアーティストとしてステージから歌を届ける渋谷すばると、ドラァグクイーンとして日々華やかな出立ちでステージに立つドリアン・ロロブリジーダとの初対面。全く異なる世界を生き抜いてきた2人が共鳴する想いとは?渋谷すばるとドリアン・ロロブリジーダが本音で向き合った必見の対談をお届けする。“すごく狭いところで生きている感覚”というところに、すごく共感したんです(渋谷)――映画『ひみつのなっちゃん。』の主題歌を渋谷さんがご担当されたことで、今回のドリアン・ロロブリジーダさんとの対談が実現したわけですが。渋谷すばる(以下、渋谷)はい。そのご縁で監督の田中和次朗さんや主演の滝藤賢一さんとも対談させてもらったんです。田中監督と滝藤さんとの対談を通してもいろんなお話をさせて頂いて、本当にいろんな気持ちを貰ったんですけど、今回、ドリアンさん(ドリアン・ロロブリジーダ)と対談をさせてもらえる機会も貰えて、本当に嬉しく思ってます。ドリアン・ロロブリジーダ(以下、ドリアン)こちらこそ、光栄でございます。こんな機会を頂けて、とても嬉しく思っております。今日はどうぞよろしくお願い致します。渋谷こちらこそです。本当に楽しみにしてました。知り合いにもドラァグクイーンは居ないので、実際にお会いしてみて、すごく華やかだなぁ、すごいなぁって思ってます。渋谷すばるドリアンありがとうございます!こちらこそですよ!やっぱりすごい存在感だなって感じています。こんな言い方をしたら失礼かもしれませんが、“テレビで見ていた人だ!”と感じちゃって。私なんてただの女装なので(笑)。 やはり、オーラが違うなって思いました。渋谷いやいやいや、そんなんは全然ないです!ドリアンさんこそすごい人間力やなって思いましたもん。スタジオに入って来られたときも、撮影してるときとかも、その場が明るくなるというか。――分かります。花が咲いたみたいにパーッと明るくなりますよね。渋谷そう。ほんまにそう。すごいなって。ドリアンいやいや、こちらの台詞ですよ、それは!ドリアン・ロロブリジーダ――『ひみつのなっちゃん。』のお話の軸にドラァグクイーンという存在があったことで、今回の対談の流れになったのですが、渋谷さんは、今回この映画を通して、改めてドラァグクイーンやLGBTQ+というところと対面することになったんですよね?渋谷はい。『ひみつのなっちゃん。』は、“オネエ”仲間である“なっちゃん”が突然死んでしまったことをキッカケに、バージン(滝藤賢一)、モリリン(渡部秀)、ズブ子(前野朋哉)の3人のドラァグクイーンが、お葬式に参列する為に、なっちゃんの地元である岐阜県・郡上八幡に向かう物語で、“オネエ”であることを知らない家族の為に、なっちゃんの秘密を守り抜こうと、必死に“普通のおじさん”になりきる3人の様子が描かれている映画なんです。僕が曲を書かせてもらうときには、まだ台本しか上がっていない状態でビジュアルも全く無い状況だったので、頭の中で台本に描かれている風景や背景を想像しながら読み進めていったんですが、正直、台本を読む前は、ドラァグクイーンやLGBTQ+を題材にした内容ということで、そこがどう描かれているのか、少し心配になったんです。心配、、、というか、、、上手く言葉に出来ないですけど、ちょっと構えちゃったというか、、、。特別視しているとかそういうことではなく、どんな風に描かれているんだろうって思ったというか。でも、お話は、歳を重ねて、自分の容姿や踊りに自信を持てなくなってしまったバージンさんが、自分がドラァグクイーンになるキッカケとなった“なっちゃん”の死を受けて、いろんな人と触れていく中で、“なっちゃん”が自分にくれたちっちゃなコンパクトに込められていたメッセージや、自分に残してくれたメッセージに気付くんですよね。改めて自分の生き方と向き合うことになるというか。本当にあったかい映画だなって思ったんです。自分はドラァグクイーンでもLGBTQ+でもないので、全ての気持ちが理解出来るという訳ではないんですけど、ここに描かれていた、“すごく狭いところで生きている感覚”というところに、すごく共感したんです。自分も同じ感覚を持って生きて来た人間なので、自分の中ですごく重なるものを感じたんです。――主題歌として書き下ろされた「ないしょダンス」は、まさにご自身のことを歌われているのでは?と思うほどにリアルでしたからね。渋谷そうなんです。すごく自分自身と重なったんです。ドラァグクイーンやLGBTQ+の方たちみんながそうであるかどうかは分からなかったんですが、『ひみつのなっちゃん。』の台本を読んだとき、“すごく狭いところで生きている感覚”という孤独と、歌詞にも書かせて頂いたんですけど、“じゃあ普通って何なんだろ”ってところを、とても強く感じたんです。ドリアンすごく分かります。すばるさんは、私たちみたいに性的マイノリティではないけれど、そうではないところで“すごく狭いところで生きている感覚”で生きてこられたのかなっていうところでは、共通するところを感じます。周りにゲイとかレズビアンの方っていらっしゃいました?渋谷いました。同級生で、元々女の子だったんやけど、男の子になった子が。でも、僕はそこまで特別視をしていなかったから、ほんまに何も考えんと接してましたけどね。ドリアンなるほど。すばるさんにとっては自然なことだったんですね。渋谷そうですね。特別な目で見るとかは全くなかったです。ただその事実をすんなりと受け入れてただけだったので。“普通じゃない”って言われたら、“自分は抜きん出た存在なんだ!”って思うようにしなさい!(ドリアン)――よく“カミングアウトする”“カミングアウトしない”という言葉を聞きますが、やっぱりまだ隠さないと生きづらい世の中ということなんでしょうかね?ドリアンそうなのかもしれないですね。日本もだんだん自由になってはきているのは確かですが、制度が追いついていないところがありますから。それに、制度云々ではなく、やっぱり気持ちの問題で偏見というのはなくならないと思うんです。だからこそ隠したいと思ってしまう方も多いのではないでしょうか。渋谷人と違うということって、特別じゃないって思うんですよね、本当は。でも、人間って珍しいものとか、他とは違うものに対して、反射的に“え?”ってなるからね、絶対に。その反応は仕方ないことだと思うんですよ。でも、そこから、ちゃんと真っ直ぐに向き合って、それをちゃんと受け入れていけばいいことやと思っているんです。特別視されるのが本当に嫌なんです。小さい頃からそういう生き方して来ちゃったから、本当に大嫌いなんですよね。周りの人とかに気を遣われるような生き方して来ちゃったから。こういう仕事をするようになってからは、“コンビニとか行くんですか?”とか聞かれたりもしてたから、“え?なんで?コンビニとか行くでしょ。なんでそんなこと聞くん?”って思ってたりもしたし。たまたま仕事がこういう世界なだけで、僕も人間やねんけど、、、。特別やないねんけど、、、。って思ってたし。それに、自分はこういう世界に入る前からちょっと変わってたというか、小さい頃から自分でも周りに馴染めてない自覚があったんですよ。ドリアンこの世界に入る前からですか?渋谷そうなんです。なんか、変な目立ち方をする子やったんです。自分でも、自分ってちょっと変わってんなぁって思って自覚してたところもあったから。ずっと“普通って何なんだろう?”って生きてきたので、ここにきて、こんなにもそれについて語り合えていることが嬉しいんですよね。ドリアン本当にそうですよね。“普通って何なんだろう?”って私もずっと思って生きています。“私の普通は貴方の異常で、貴方の普通は私の異常”っていうことって、世の中に溢れていると思っているんです。だからね、み〜んな変だと思ってるの。み〜んな変!でいいじゃん!って。渋谷本当にそうかも。一緒であることの方がおかしいですよね。だって、みんな違う人間なんやもん。1人1人違って当たり前なのに。なんで“普通”にしたがるのかな?みんな一緒にしたがるのかな?みんなと同じじゃないとダメ!っていうのはどうしてなんかな?日本人だから?ドリアンみんな同じにしておけば、管理が楽で済むからね。そういうことじゃないかしら?渋谷あ〜。なるほど。そうすることによって、良いこともあるのかもしれないけど、そうすることによってシンドイ思いをする奴もいるよね、絶対に。後者の人たちは、少なくないと思うんやけどなぁ、俺。田中監督も滝藤さんも「ないしょダンス」の歌詞の中にある“じゃあ普通って何なんだろ”っていうところにとても共感してくれていたんですよ。そう思っている人って、案外多い気がするなぁって、今回改めて感じたことでもあったんですよね。ドリアン“普通にならなくちゃ”とか“自分は普通じゃないんだ”っていう思いを抱えて苦しんでいらっしゃるみなさんは、少なくないと私も思います。私も実際に、よくそういう悩みを抱えた方から相談を受けたり、お便りをたくさん頂くんですよ。渋谷やっぱそうですよね。ドリアンさんはそういう相談に、なんて言ってあげているんですか?ドリアン私はそういう相談に対しては、“普通じゃない”って言われたら、“自分は抜きん出た存在なんだ!”って思うようにしなさい!って言ってるの。自分は卓越した存在だと思うようにして!って伝えるようにしているんです。渋谷(すごく納得のいった表情で)なるほど。うんうん。ドリアン“普通”よりも、頭一個出てるってことなのよ〜!そう思った方が絶対にいいわ!って思っているの。さっきすばるさんが“日本だから?”っておっしゃっていたけれど、それもあると思う。日本は特にだと思うんですが、個性を削ぎ落として削ぎ落として、管理したがる社会だから。渋谷でも、本当に“普通でなければいけない”という考え方を改めて見つめ直すと、どんどん“普通って何?”って思えてきますよね。逆に、その“普通”にも人それぞれの“普通”があるから、一緒じゃないんじゃないの?って思えてくると言うか。――たしかに。“◯◯じゃなくちゃいけない”“◯◯であるに違いない”とかね。例えば、“ドラァグクイーンならば、御意見番としてバッサリ切ってくれるに違いない”とかも、ある意味偏見に入るんですかね?渋谷あー、うんうん、たしかにね。当人は全く意図していないのに、イメージというかで勝手にそう思われてしまうってやつね。ドリアンたしかにありますよね、そういうの。私たちドラァグクイーンは、御意見番としてバッサリ切って欲しいというのは、よく言われることでもありますからね。たしかに、そういうのも偏見の一つなのかもしれないですね。――でも、それも悪い意味とかではなく、むしろ、角が立たないであろうからという好意的なイメージなんだとは思うんですけどね。ドリアンでもそれもね、“男らしさ”とか“女らしさ”と同じでね、周りがその人に対してそうあって欲しい、そうあるべきって思っている、いわば幻想だから。例えば“ドラァグクイーンらしくしてよ”っていう人のドラァグクイーンのイメージは、偉そうにして、“アンタなんなのよ〜っ!”って言いたいことをズバズバ言うって感じだと思うし、アイドルらしい行動して欲しいっていうことに関しても、“こうあって欲しい”というその人の幻想を押し付けているだけだから。だからね、私は“らしさ”って言葉もあまり好きじゃないの。そんなもん、ねぇし。って思ってる。渋谷(真剣な面持ちでドリアンの話に聞き入る)。――なるほど。でも“らしさ”って使いがちですよね。私たちも正直原稿を書く上でよく書いてしまいがちです、“らしさ”って。悪い意味で使うことはないんですよね“らしさ”って。でも、たしかに、“らしさ”って、そう感じるその人の主観なのかもしれないなって、今、ドリアンさんの言葉を聞いて思いました。ドリアンうん。なんかね、私は“らしさ”って、やっぱり誰かが押し付けた幻想だと思っているのよね。“男らしさ”“女らしさ”“貴方らしさ”って。下手したら、“自分らしさ”もそうで、自分らしさなんてものは存在しないとも思うの。“ありのままの自分”って、すごく尊い言葉に聞こえるけれど、結局それってなんなんだろう?って、迷子になっている方が多いと思うんですよ。“本当の自分ってなんなんだろう?”って。選択の結果が今だし、今やってることが自分なだけであって、今の自分と地続きにしか自分らしさってないと思うから、そこを切り離して、幻のような“本当の自分”ばっかりを考えちゃってる人が多い気がしてるんですよね。渋谷(真剣な面持ちでドリアンの話に聞き入る)。――(渋谷の表情を見て)そういう表情で聞き入っているんだろうなと思ってました。渋谷(真剣に考えながら)うん。ドリアンでも、これはあくまでも私の意見であって、絶対にそうだ!って言い切る話でもないんですけどね。ずっと応援してくれているファンの人たちには感謝しかない(渋谷)――言われる側、言う側でもきっと想いは違うんでしょうからね。渋谷さんはどう思われますか?渋谷いや、、、。今、ドリアンさんが言ってたこと、ほんまにめちゃくちゃ分かるなって思いながら聞いてた。ほんまにすごく分かる。たしかにプラスの意味での“らしくある”“らしくありたい”という想いは悪い意味ではないと思うけど、ほんまにドリアンさんの言ってた“ありのままの自分って、すごく尊い言葉に聞こえるけど、結局、それってなんなんだろう?って、迷子になっている方が多いと思う”っていう意味もすごく分かる。自分も、自分じゃなくて周りとか応援してくれる人たちを傷つけたくなくて、傷つけない為に自分はどう在るべきかっていうことをすごく深く考え過ぎてしまうところがあるから。それって、まさに今、ドリアンさんが言ったことなんだろうなって思う。――そういう深い部分での想いって、なかなか真っ直ぐには伝わらなかったり、ときには誤解を招くこともありますからね。本当に人の心が真っ直ぐに伝わるのって難しいなって思います。渋谷今回『ひみつのなっちゃん。』の舞台挨拶に登壇するお話も頂いていたんですが、僕、そこは違うのかなって思ってお断りしてしまったんです。これは、偉そうな意味ではなく、この映画は、この映画を作られた田中監督と滝藤賢一さんをはじめとする役者のみなさんのものだと思っていて。僕は音楽でそのお手伝いをさせて頂いた立場なので、作品と関わられたみなさんを尊重するという意味でだったんです。もちろん、僕にとって僕を応援して下さっているファンの人たちは、本当に尊い存在で、本当にありがたくて、大切な存在なんですけど、きっと僕が登壇するということを知ったら、近くで会いたいと思ってくれるが故に、その舞台挨拶は、この映画の為のもので、田中監督と滝藤賢一さんをはじめとする役者のみなさんのものなのに、本来の目的と違う場所になってしまうんじゃないかな、そうなったら本当に申し訳ないなって思ったからだったりもしたんです。こういう話も言葉にすると真っ直ぐに伝わるかどうかってすごく難しい話やと思うんですけど、僕のファンの人たちを否定してる訳じゃないんですよ。むしろ、せっかく応援に来てくれているのに、自分のファンの人たちが周りから変な風に思われるのは嫌だし。もちろん、ファンのみんなも『ひみつのなっちゃん。』をすごく応援してくれているし。すごく嬉しいことやなって思ってるから。なんて言ってたらちゃんと曲がらずに伝わるか分からないし、ほんまに上手く話せないけど、、、、。映画の完成披露のおめでたい場所やし、僕で良かったらお祝いに行きたかった気持ちはすごくあったんですけどね、、、。ご迷惑がかかるといけないから、ご遠慮させて頂こうかなと、、、、。だから、自分なりに自分の出来ることで映画を応援したいなって思ったんですよね。ドリアン素敵なお話じゃないですか。――渋谷さん、先方に理由をお伝えせずに登壇をお断りしてしまったことにすごく心を痛めていらっしゃいましたもんね。渋谷そう。自分のファンの人たちはほんまに大事な存在やから、ほんまに大事にしたいと思っているんです。だから、自分のライヴとかでは思いっきり楽しませてあげたいし、最近ほんまにそういう気持ちがより強くなって来てるから、守りたい気持ちもあるというか。ドリアン本筋じゃないリアクションが来ちゃうことへの気遣いだったんですね。(とても納得した表情で)なるほど、そういうことだったのかぁ。なるほど。でも、すごく分かります、そのお気持ち。規模こそ全然違うんですけど、私もそういう経験あるんです。自分が出たかったイベントに出演させて頂いたとき、私のファンの方もそのイベントに来て下さったんです。DJが作る音楽に合わせてズンドコ踊りまくらなくちゃいけないイベントでもあったんですが、私のファンの方はそんなイベントの趣旨なんてあまり関係なくて、ステージの前でずっと棒立ちでドリアンのこと見てて。ちょっと、来てくれたんだったらイベントを盛り上げてよ!イベントの趣旨をちゃんと解って楽しんでよ!ドリアンだけのワンマンライヴでだったら何したって良いから!そこでは自由にして、人に迷惑かけなきゃ何したって良いからさ!って伝えたこともあります。来てくれたからには、ちゃんとそのイベントの空気に合わせて、そこで最高に楽しんでいってね!って。渋谷そう!ほんまにそうなんです!自分のライヴやったらとにかく思いっきり大好きって言ってくれていいし、むしろキャ〜ッて言いまくって欲しいし(笑)。これ、ちゃんと伝わるかな?ほんまに来るなって言ってる訳ちゃうねん。――伝わってますよ。大丈夫。渋谷さんのファンの方々、たくさん映画観に行って下さってるみたいですし、『ひみつのなっちゃん。』をすごく宣伝してくれてるみたいですし、田中監督や滝藤さんに対しても映画の感想とかも伝えて下さっているみたいですよ。その上で、ちゃんと「ないしょダンス」も渋谷すばるも宣伝してくれてるみたいですから。ドリアンあら、素敵!ファンの鏡ね。すばるさんの気持ちや人間性をちゃんと分かって下さっているんですよ。やっぱり気持ちって伝わるんです。渋谷それすごく嬉しいですね。本当にすごく嬉しいです。そういう話聞けるのも本当に嬉しいな。いろんな反応とかを見て、みんなが喜んでくれてるのを知れるのは本当に嬉しいことだし、間接的にそういう話が聞けるのも、すごく嬉しくて。また頑張ろう!って気持ちにさせてもらってます。――本当に羨ましい関係性ですよね。渋谷本当に改めて思いますね。ずっと応援してくれているファンの人たちには感謝しかないですからね。いろいろと気持ちを振り回しちゃったりもしたと思うけど、一生かけて恩返しをしていけたらと思ってます。ドリアンそれ、1番嬉しい言葉だと思いますよ。素敵です。自分が“楽しそうだな!”“楽しいな!”って思えることが1番大事(ドリアン)――本当に。ところで、唐突ですが、おふたりは悩みや迷いや葛藤ってありますか?ドリアン私はあります。私は一生迷ってますよ。何に?ってことではなく、とにかくいろんな迷いは常にあります。でも、そんな中で自分が大事にしているのは、自分がどっちをやったら楽しいだろう?どっちがやりたいかな?っていう感覚を大事にしていて。自分がこれをしているときはドキドキしている、とか、ワクワクしている、とか、これをやっているときの自分は好きって思えるか?っていうアンテナはいつも磨いていたいなって思ってます。すばるさんは、迷われたりしますか?渋谷迷いかぁ、、、、。迷うかなぁ、、、。ドリアンあんまり迷わないですか?渋谷そうですね。もちろん、日々、“どっちがいいかなぁ?”って思うことはたくさんありますよ。何か一つのことを決めるときも、“どっちがいいかなぁ?”って思うし。でも、いろんなものを見たり、周りの人の意見を聞いたりして、“なるほど、たしかに、こっちの方がいいね”って感じたら、そっちを選択するし。優柔不断とか、完全に任せっきりということではなく、自分の意見だけを頑なに通すのは違うと思っているから。そう思われがちなんですけどね(笑)。もちろん、“ここだけは譲れない”っていうものは自分の中にあるから、何でもかんでもいい訳じゃないし。だから、迷いはないけど、切り替えは意外と早い方かもしれないです。ドリアン素敵な方たちが周りにいらっしゃる証拠ですね。でも、迷いって、“どっちもいいけど、どっちにしよう”っていう迷いだったりもありますしね。“なるほどね”って思えて前に進めたら、もうそれは迷いにはならないですから。――どっちを選ぶかは、やっぱり自分の気持ち次第なのかもしれないですよね。ドリアンさんがおっしゃる通り、自分自身がワクワク出来るか?というところであると思うし、どっちを選んだ方が正解かは、“これをやっているときの自分は好きって思えるか?”だと思いますからね。ドリアンそう。自分が“楽しそうだな!”“楽しいな!”って思えることが1番大事なんだと思うんですよね。渋谷ほんまにそう思う。それって1番大事だと思うし、俺は自分だけじゃなくて、ファンのみんなや渋谷すばるに関わってくれるみんなにも、同じように楽しんでもらいたいと思うんですよね。――渋谷さんは、自分自身が楽しみたい!というところ以上に、そこ(ファンのみんなや渋谷すばるに関わってくれるみんなにも、同じように楽しんでもらいたいと思うところ)をとても強く願う人でもあるから、考えすぎて苦しくなってしまうところもあると思うんですよね。一緒にお仕事していて、それを本当に強く感じます。さっきお話に上がっていた“らしさ”のくだりで、まさしく、そこだなって思いました。渋谷本当にそうかもね。頑なに“これはやっちゃダメだと思う”って、自分の中で自分を押し付けてしまっているところはあると思うから。それって、さっきドリアンさんが言ってた“選択の結果が今だし、今やってることが自分なだけであって、今の自分と地続きにしか自分らしさってないと思うから、そこを切り離して、幻のような“本当の自分”ばっかりを考えちゃってる人が多い気がしてる”っていう言葉そのものだったりするよね。ほんまにそうやなって思うからね。――本当にそうですね。『ひみつのなっちゃん。』でも、そういうところを教えてくれていた気がするんですよね。主演の滝藤賢一さんが演じるバージンは、年齢を重ね衰えを感じた自分に自信を失い、踊ることを辞めてしまったドラァグクイーンという役柄でしたけど、周りはバージンさんの踊りが見たいと思っているのに、バージンさん自身の気持ちが開かないというところでしたからね。渋谷自分が思っているだけで、周りはそこまで思っていないよ、っていうところやねんな。すごくそれは伝わってきたけどね。――どうしても自分のことになるといろんな葛藤もありますからね。ドリアンさんは今回初めてご一緒させて頂きましたけど、本当にスタジオに入って来られた瞬間から、その場がすごく明るくなった印象でした。すごいパワーを感じたというか。その上、自分が積極的に前に前に出るというより、渋谷さんを立たせる位置に自分が立とうというお気遣いや、場を盛り上げるトーク力とか、本当に素晴らしいなと思いました。ドリアンとんでもございません!本当に貴重な体験をさせて頂けて感謝しかないですよ。今回お話しさせて頂けたことで、すばるさんからもいろいろな気持ちを頂けました。渋谷こちらこそです。本当にお話し出来て楽しかったし、本当に逢えて良かったと思ってます。自分の存在が人のキッカケになれるって、ほんまにすごいことやと思うんです(渋谷)――追求しているものが違えど、いろんな共通点が見えたりしていたことも、お互いにとっていい刺激になってくれたら嬉しいです。この対談のキッカケをくれた映画『ひみつのなっちゃん。』も主題歌の「ないしょダンス」もとても好評らしく、幅広い層にメッセージが届いているみたいで、本当に嬉しいです。渋谷すごく嬉しいですね。本当に今回「ないしょダンス」を書かせて頂いたことで、田中監督をはじめ、滝藤賢一さん、ドリアンさんに逢えたことを本当に嬉しく思ってます。――渋谷さんは4月からファンクラブツアー『babu会 vol.2』(2023年4月16日(日) 東京・Zepp Haneda、4月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo、4月30日(日) 愛知・Zepp Nagoya、5月4日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka、5月6日(土) 大阪・Zepp Namba。渋谷すばる『babu会 vol.2』特設サイトは こちら() !)が始まりますね。渋谷はい。すごく楽しみにしています。今、自分の中でいろんな気持ちの変化がある中でのツアーになるので、今まで以上にみんなを楽しませたい思いが強くなっているので、本当に楽しみにしていて欲しいです!ファンクラブの人たちはもちろん、『ひみつのなっちゃん。』や「ないしょダンス」をキッカケに渋谷すばると出逢ってくれた人たちにも、存分に渋谷すばるを感じてもらえるライヴにしていきたいと考え中なので、是非是非いらして下さい!待ってます!――ドリアンさんもご出演された映画の公開が続きますね。ドリアンはい。2月10日(金) から公開される、鈴木亮平さんと宮沢氷魚さんがゲイカップルを演じられる映画『エゴイスト』に、鈴木亮平さんの親友役として出演させて頂いております。そして春頃には、ドラァグクイーンと男子高校生の友情を描いた、つゆきゆるこさん原作の短編コミック『ストレンジ』の実写化となる映画『ストレンジ』で、ドラァグクイーン役で主演として出演させて頂いております。是非、お時間ありましたらどちらもご覧になって頂けると嬉しいです。LGBTQ+問題は、日本だけじゃなく世界中何処にでもあることなんですが、自由になってきたとは言うけれど、やっぱり日本はまだ制度が追いついていないですし、まだやはり偏見や誤解があると思うので、そういった中でエンターテインメントの果たす役割だったり効果はとても大きいと思うんです。20年前、30年前だったら、ヘテロセクシュアル(異性愛)の現役の俳優さんたちがドラァグクイーンをやるというのは、日本では考えられなかったことだったと思うので、チリツモ(塵も積もれば山となる)じゃないですが、エンタメを通して、みなさんの心に、こういう人たちが居るという事実が伝わっていけばいいのかなって思ってます。渋谷本当にそうですね。そういう意味では僕たちの役割って、すごく大きくて責任のあることやなって思いますよね。実際、滝藤さんもおっしゃっていたんですけど、滝藤さんのお子さん世代は、学校の先生がLGBTQ+でも、何の偏見も差別も特別視もないそうなんです。子どもたちは本当に先生が大好きだし、ご両親達にもその先生はすごく人気だそうで。世の中も徐々に変わって来ているんだと思います。ドリアンさんがおっしゃるように、結果として、この対談も、読んでくれた人たちの何かのキッカケになってくれたら嬉しいなって思うんですよね。自分の存在が人のキッカケになれるって、ほんまにすごいことやと思うんです、僕。そんな嬉しいことはないなって思って日々生きてるんです。ドリアンすごく分かります。“キッカケ”ですよね。本当にそう。何かのキッカケになってくれたら嬉しいなって本当に思います。渋谷僕もかつて子どもの頃に、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトさんを観て衝撃を受けてから、ずっといろんな雑誌とかでヒロトさんのインタビューとかを読んで来ているんですけど、ヒロトさんは強い主張をするわけでもなく、何かを懇々と説くわけでもなく、本当にすごく自然体でお話しされているだけやのに、勝手にその何気ない言葉に感銘を受けているんです。それが本当に自分にとってはいろんなキッカケになっていて、力になっていたりするんです。最初の方でお話しさせてもらったように、僕自身が“すごく狭いところで生きている感覚”を持ちながら生きてる人間だからこそ、同じ思いで生きづらい生き方をしている人たちが、この対談を読んでくれたことで、少しでも元気に、少しでも明るく、楽しく、前を向いて生きてくれるキッカケになってもらえたら嬉しいなって思うんです。最近の世の中って、本当に生きづらくなってしまっていると思うんですよ。“すごく狭いところで生きている感覚”を持ちながら生きてる人たちだけに限らず、完璧を求められるところがある気がしていて。少しでも輪からはみ出したら非難されたり、特に意図がなく呟いたことでも、すごく曲がってとらえられて大騒ぎされたりとか、だんだん自分の意見すらも言えなくなっていく感じがあるというか。ドリアンSNSとかの影響もすごくありますよね。――発言の自由と言いながらも、そんな自由は何処にもないですよね。ドリアン本当にそうね。真っ白じゃなくちゃダメっていう感じというか。渋谷そう。そういうのも分からなくはないけど、なんかすごく窮屈になりすぎてる気がして。ドリアン潔癖になり過ぎているところは感じますよね。渋谷そう。物事って、もっとあやふやでいいのにな、って思うことが多々あるんですよね。僕がアナログが好きなのはそこなんです。レコードなんて昔のやつは歌詞カードも入ってなかったりするし、英詞の和訳も付いてないから本当の歌詞の意味とかも分からないし、でも、それくらいザックリしてていいと思うんですよね。何事に関してもキッチリキッチリし過ぎなくてもいいと思ってるんです。キッチリしていくことも大事やとは思うよ。思うけど、なんかキッチリし過ぎなんじゃない?って思うことがすごく多いというか。――想像する余白、考える余白、こそが楽しいことってありますからね。渋谷そう。ほんまにそう。そういう想像力こそが大事というかね。キッチリさせられ過ぎて、思考や行動を狭められてしまってる人たちがたくさんいるんじゃないかな?って感じるくらい。もっと自由があったら、そこからすごい発想や才能が生まれたりするんじゃないかな?もっと面白いことが起こるんじゃないかな?って思っちゃうんですよね。本当に思うんです。僕ね、よく自分のライヴで、“好きなように楽しんでってね!”って言うんです。それって、そういう意味だったりするんですよね。せめて僕のライヴでは、手放しで、好きなように楽しんで欲しいなって思うんです。人に迷惑をかけることは絶対に良くないから、人に迷惑をかけなければ、何をやってもいい空間でありたいなと思っているんです。好きなように楽しんだことで、何かが見えてくるかもしれないしね。本当に何かのキッカケになってくれたらいい。――ドリアンさんとのこの対談からも、映画『ひみつのなっちゃん。』からも、渋谷さんが映画のために書き下ろした「ないしょダンス。」からも、ライヴからも、キッカケを見つけてもらえたら嬉しいですよね。渋谷本当にそう思いますね。“こうしなくちゃいけない”“こうでなくてはならない”っていう、誰が決めた訳でもないことだけど、勝手にそう思い込んでいることって、すごくあると思うから、そういうのをちょっとでも取っ払えるキッカケになりたいなと思いますね。僕は本当に特別なことは何も出来ないから、音楽を通して歌うことや、時にこうしてお話をさせてもらうことしか出来ないですけど、本当に少しでもみんなの心を支えることが出来たなら、とても嬉しいなと思っています。それくらいしか出来ないですけど、、、、。何かのキッカケになってくれたら、本当に嬉しいです。取材・文:武市尚子撮影:西村彩子ヘアメイク:矢内浩美(渋谷すばる)<配信情報>渋谷すばる「ないしょダンス」Now On Sale渋谷すばる「ないしょダンス」ジャケット配信リンク:<作品情報>『ひみつのなっちゃん。』公開中『ひみつのなっちゃん。』ポスタービジュアル(C)2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会脚本・監督:田中和次朗主題歌:「ないしょダンス」渋谷すばる出演:滝藤賢一/渡部秀/前野朋哉/カンニング竹山/豊本明長/本多力/岩永洋昭/永田薫/市ノ瀬アオ/アンジェリカ/生稲晃子/菅原大吉/本田博太郎/松原智恵子映画『ひみつのなっちゃん。』公式サイト:<ライヴ情報>渋谷すばる『babu会 vol.2』渋谷すばる『babu会 vol.2』ロゴ4月16日(日) 東京・Zepp Haneda4月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo4月30日(日) 愛知・Zepp Nagoya5月4日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka5月6日(土) 大阪・Zepp Namba渋谷すばるオフィシャルファンクラブ「Shubabu」新規ご入会はこちら:渋谷すばる『babu会 vol.2』特設サイト:ライブナタリー 5周年記念公演“渋谷すばる × THE BAWDIES”2月5日(日) 東京・日比谷公園大音楽堂渋谷すばる 公式サイト:
2023年01月27日YOASOBI(ヨアソビ)が新曲「セブンティーン」を発表。直木賞作家・宮部みゆきの書き下ろし小説が原作。宮部みゆきの書き下ろし小説を音楽に“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの「セブンティーン」は、直木賞作家とのコラボレーションプロジェクト第4弾となる楽曲。宮部みゆきが“はじめて〇〇したときに読む物語”をテーマに書き下ろした小説「『色違いのトランプ』――はじめて容疑者になったときに読む物語」を楽曲化した。物語のあらすじは、「並行世界で起きたテロへの関与を疑われて捕らわれた愛娘の夏穂を救うため、父親の宗一が単身、もう一つの〝鏡界〞へと向かう」というものだ。スリーブから新曲が聴ける!?ローソンとのコラボラテなお全国のローソン店舗では、2023年1月17日(火)より、YOASOBIとコラボレーションした新作ドリンク「YOASOBI ハニーカフェラテ」を発売。ラテのスリーブに記載されている二次元コードを読み込むことで、新曲「セブンティーン」をいち早く試聴することができる。「YOASOBI ハニーカフェラテ」は、ミルクのコクとエスプレッソの苦みに、ハチミツの甘い香りがマッチした、冬にぴったりの1杯。ラテには、YOASOBIのアートワークを数多く手掛ける藍にいなによるイラストを配したスリーブ&シロップが付属する。【詳細】YOASOBI 新曲「セブンティーン」※配信日・CD発売日等リリース情報未定。作詞・作曲・編曲:Ayase歌唱:ikura原作:「『色違いのトランプ』――はじめて容疑者になったときに読む物語」 (宮部みゆき 著 / [『はじめての』(水鈴社 刊)より])<あらすじ>並行世界で起きたテロへの関与を疑われ、捕らわれた愛娘の夏穂。宗一は夏穂を救いに、単身、もう一つの〝鏡界〞へと向かう。■ローソン×YOASOBI新作ドリンク「YOASOBI ハニーカフェラテ」発売日:2023年1月17日(火)取扱店舗:全国のローソン店舗価格:280円キャンペーン内容:スリーブに記載の二次元コードを読み込むことで、未発表の新曲「セブンティーン」を試聴可能。
2023年01月16日渋谷すばるの楽曲「ないしょダンス」が、1月11日(水) に配信リリースされることが決定した。「ないしょダンス」は、1月13日(金) より全国公開される映画『ひみつのなっちゃん。』主題歌のために書き下ろされ、昨年の秋ツアーでもいち早く披露していた楽曲。脚本・監督を務めた田中和次朗とプロデューサーの中野剛からオファーを受けた渋谷は、台本を受け取り即座に作り上げた。『ひみつのなっちゃん。』は、岐阜県・郡上八幡の町を舞台に、大切な友人“なっちゃん”の死をきっかけに集まった3人のドラァグクイーン(滝藤賢一、渡部秀、前野朋哉)が、なっちゃんがオネエであることを知らない家族のために、“普通のおじさん”として葬式に参列する物語。“普通ではない臆病な彼女たち”が隠し事のない優しさに触れ、少しずつ前向きになっていく姿を描く、ハートフルなヒューマンコメディだ。『ひみつのなっちゃん。』(C)2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会大切なメッセージがあたたかくもコミカルに描かれている今作に、渋谷は軽快なロックンロールのリズムと熱力の高いバンドサウンドを当て嵌めたいと思い立ったという。渋谷のほとばしるボーカルと歌詞に託された、誰もが一度は感じたことがある“普通って何なんだろ?”という疑問が、聴き手の胸を強くノックするナンバーとなっている。<配信情報>「ないしょダンス」1月11日(水) 配信リリース<作品情報>『ひみつのなっちゃん。』2023年1月13日(金) 全国公開※1月6日(金) 愛知・ 岐阜 先行公開『ひみつのなっちゃん。』ビジュアル(C)2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会脚本・監督:田中和次朗主題歌:「ないしょダンス」渋谷すばる■出演滝藤賢一/渡部秀/前野朋哉/カンニング竹山/豊本明長/本多力/岩永洋昭/永田薫/市ノ瀬アオ/アンジェリカ/生稲晃子/菅原大吉/本田博太郎/松原智恵子映画『ひみつのなっちゃん。』公式サイト:<イベント情報>「babu会 vol.2」4月16日(日) 東京・Zepp Haneda4月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo4月30日(日) 愛知・Zepp Nagoya5月4日(木・祝) 福岡・Zepp Fukuoka5月6日(土) 大阪・Zepp Namba※詳細は後日発表渋谷すばるオフィシャルファンクラブ「Shubabu」:
2023年01月04日株式会社エスユーエス(京都市下京区、代表取締役:齋藤 公男)は京都府立京都すばる高等学校(京都市伏見区、校長:貴島 良介)とXR(メタバース)を活用した販売学習『京都すばるデパート』を2022年11月19日(土)~11月27日(日)に開催いたします。イベントにお越しの皆様はアバターにてご参加いただき、メタバース空間上に設置された模擬店を通して、オンライン販売サイトへ移動し、商品を購入することが可能です。また、京都すばるデパートの開催と合わせてXR(メタバース)上で京都すばる高校の学校紹介も実施いたします。開店式学校紹介今年で36回目の開催となる『京都すばるデパート』ですが、3年前までは学校内で保護者・近隣の方、一般の方を招き、リアルで開催していましたが、新型コロナウイルスの影響により、リアル開催が難しくなり、売上が低迷していました。そこで、新たな試みとしてXR(メタバース)を用いて開催することにより、アバターを通してリアルタイムで会話や販売を実施することができるため、活気を取り戻し、生徒やお客様に楽しんでほしいといった想いから取り組みを行うこととなりました。<販売学習『京都すばるデパート』の概要>開催日時 : 2022年11月19日(土)~11月27日(日)開店式 : 11月19日(土)午前10時~10時30分開催方式 : 仮想空間上での開催仮想空間サイト: ※取材については、貴島校長がリアルで開店式に出席されますので、11月19日(土)午前10時に京都すばる高校までお越しいただけますと幸いです。■販売学習オンラインを活用した非対面型の販売形態で実施することで、全国をターゲットとし、地元「京都」の産品の販売、生徒の企画した商品の販売などを通して、心のこもった思いやりを届けたいと思います。なお、1回の購入金額が5,000円以上の先着200名様に、ノベルティグッズのプレゼントを企画しました。■主な取扱商品専門学科開発商品、タオルなどすばるオリジナル商品、府立高校連携による府立高校産品、野菜、果物、米、アウトレット衣料、竹工芸品、スポーツ用品、和雑貨・京小物、駄菓子、宇治茶、ハチミツ、京都の特産品など20店舗(約200品目)■協力会社数26社、府立高校連携校3校(海洋高校、北桑田高校、木津高校) 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月08日2022年9月14日の福岡サンパレスホテル&ホール公演を皮切りに、全国7都市で開催されている渋谷すばるのライヴツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2022 二歳と1328日』。福岡サンパレスホテル&ホール(9月14日・15日)、名古屋国際会議場センチュリーホール(9月21日・22日)、広島文化学園HBGホール(10月12日・13日)、仙台サンプラザホール(10月17日・18日)、札幌カナモトホール(10月24日・25日)と10公演を大成功に収め、残すは東京ガーデンシアター(10月31日・11月1日)とファイナルの大阪城ホール(11月5日・6日)のみとなった。このツアーが実に熱い。熱さにもいろいろ種類があるのだが、今回のツアーで魅せている“渋谷すばるの熱さ”は、自我を押し付ける暑苦しい熱さではなく、とても自然体でナチュラルに、“聴き手の為に唄う熱量”を深く感じ取ることが出来る。大きな変化として感じ取れるのは、ツアーの1曲目に唄われる「ぼくのうた」だ。この曲は、1stアルバム『二歳』(2019年10月9日リリース)のリード曲でもあり、ソロ活動の始まりの曲でもあり、ソロ活動初のツアーのセットリストの1曲目にも同楽曲をオープニング曲として選曲している。“歌を歌わせて頂けませんか”と連呼される「ぼくのうた」を渋谷が最初に唄っていた頃は、【歌を歌いたいという自らの渇望】だったと思うのだが、今回のツアーでは、その言葉の前に“貴方のために”という歌詞が聴こえてくる程、聴き手に寄り添う優しさが宿ったことを感じ取れるのだ。この変化は「ぼくのうた」に限ったことではなく、ライヴ全体を通して感じ取れるものである。現在、渋谷すばる(Vo)、新井弘毅(G)、安達貴史(B)、茂木左(Ds)、本間ドミノ(Key)という同世代でまとめられた座組で行われており、日を追うごとにそのバンド力は結束力を強め、最高のグルーヴと熱量で観客を魅了している。不器用にしか生きられなかった渋谷の心が、仲間と共に織り成す最強のサウンドによって解き放たれていると感じる今回のツアーでは、バンドメンバー達と他愛のない話で盛り上がるMCや、オーディエンス弄りなど、今までにはなかった和やかな空気感も生まれている。9月7日には4カ月連続配信リリースの第1弾として「7月5日」、10月5日には第2弾「ぼーにんげん」がリリースされ、11月2日には第3弾「これ」、12月7日には第4弾[タイトル未定]のリリースが控えている渋谷。これらの新曲がいち早く聴くことが出来るのも今回のツアーの見どころ。今回のツアーのラストで聴かせたいという想いで作られたという「7月5日」は、“あの日の君と これからの君が失くした日々を見失わずに 歩けるように”という願いが込められた優しいバラード。今作4曲の中で最初に出来たという「ぼーにんげん」は、表に感情が漏れない為に真意がなかなか伝わりづらいのだが、実は深い想いと暖かな人間性を持った人への愛しさを唄ったのほほんソング。今ツアー前にコロナ規制後初めて有観客で行ったファンクラブライヴの1曲目に届けたくて書かれたという「これ」は、多くを語らず、全てはここにあるんだ!と元気付けてくれるご機嫌なロックンロール。12月7日にリリースされる第4弾は、今までのレパートリーにはなかった音楽性に挑んだ新たな一面を提示した渋谷すばるの新境地となっている。また、ツアー初日の9月14日には、俳優の滝藤賢一が映画初主演を務める『ひみつのなっちゃん。』(2023年1月13日公開)の主題歌として、「ないしょダンス」を書き下ろしたことが発表された。同映画は、岐阜県・郡上八幡の町を舞台に、大切な友人・なっちゃんの死をきっかけに集まった3人のドラァグクイーン(滝藤賢一、渡部秀、前野朋哉)が、なっちゃんがオネエであることを知らない家族のために、“普通のおじさん”として葬式に参列するまでの珍道中が描かれた物語だ。“臆病な彼女たち”が隠し事のない優しさに触れ、少しずつ前向きになっていく姿を描く、ハートフルなヒューマン・コメディは、本作が映画デビューとなる田中和次朗が自らのオリジナルの脚本で監督を務めた期待作でもある。田中和次朗とプロデューサー・中野剛からオファーを受けた渋谷は田中監督と話を重ね、台本を何度も読み返して“主題歌”を意識した曲作りに向き合ったのだという。今回のツアーでは「ないしょダンス」も歌われており、映画の予告と重なって流れる力強い楽曲と、自らも表現者としてステージに立つ者、自らも“変わり者扱いされていつも一人ぼっち(歌詞引用)”だと感じているのであろう渋谷のリアルな葛藤が聴き手の胸を打ち、オーディエンスは高く拳を上げ、既に新曲とは思えないほどの盛り上りを魅せている。8月20日に『SUMMER SONIC 2022』のMOUNTAINステージで、“渋谷すばる”そのものと言える実に真摯なロックを多くのオーディエンスに魅せ、新たなファンを獲得しつつある渋谷すばるだが、まだまだ“渋谷すばるの唄”の本当の魅力が伝わりきっていないと感じる今、この唄を、この音を、渋谷すばるという存在を知らない人にも届けたい。是非とも東京ガーデンシアター10月31日(月)・11月1日(火)、大阪城ホール11月5日(土)・6日(日) の公演に足を伸ばして、“渋谷すばる”に触れて欲しい。きっとそこには、求めていた音と唄があるはずだから。Text:武市尚子<公演情報>渋谷すばる LIVE TOUR 2022 二歳と1328日※終了分は割愛10月31日(月)・11月1日(火) 東京ガーデンシアター11月5日(土)・6日(日) 大阪城ホールチケット情報はこちら:<リリース情報>渋谷すばる 4カ月連続配信リリース第1弾「7月5日」Now On Sale渋谷すばる「7月5日」ジャケット配信リンク:渋谷すばる 4カ月連続配信リリース第2弾「ぼーにんげん」Now On Sale渋谷すばる「ぼーにんげん」ジャケット配信リンク:渋谷すばる 4カ月連続配信リリース第3弾「これ」11月2日(水) 配信リリース渋谷すばる「これ」ジャケット<作品情報>映画『ひみつのなっちゃん。』2023年1月13日(金) 新宿ピカデリー他、正月第2弾ロードショー映画『ひみつのなっちゃん。』ポスター画像 (C)2023「ひみつのなっちゃん。」製作委員会映画公式サイト:渋谷すばる オフィシャルサイト:
2022年10月27日大自然に囲まれた山梨県富士河口湖町のテーマパーク「富士すばるランド」では、体験型アドベンチャー「ナイトウォーク〜クライの森と6つの星〜」を、2022年7月30日(土)から10月30日(日)までの期間限定で開催する。閉園後の「富士すばるランド」で体験型ナイトアドベンチャーが開催閉園後の「富士すばるランド」を舞台にした本イベントは、現実空間とAR空間を行き来する新感覚のナイト・エンターテインメントだ。本格的な照明や音響、イルミネーションなどを駆使した幻想的な夜の園内で、感情を揺さぶるオリジナルストーリーをベースにした体験型アドベンチャーが楽しめる。幻想的な夜の園内でミッションに挑戦参加者は約20名で1つのグループを組み、園内のいたるところに放たれたAR上の怪しいピエロを、タブレット端末で使用できる不思議なカメラ「カメラ・アイ」に収めて封印。「富士すばるランド」に平和をもたらす6つの星(六連星)を取り戻すミッションに挑戦する。物語の案内人プレア役に小泉萌香、語り部役に小倉久寛イベントの開催にあたって、脚本からキャラクターデザイン、音楽に至るまで全編をオリジナルで制作。脚本を「恐怖コレクター」「科学探偵」などの佐東みどり、キャラクターデザインを千坂ふうが担当するほか、物語の案内人であるプレア役を声優・小泉萌香、ストーリーテリングを担う老木の語り部役を小倉久寛が務める。開催概要「ナイトウォーク〜クライの森と6つの星〜」開催期間:2022年7月30日(土)〜10月30日(日)※7月、8月は毎週木曜日 定休日予定。※9月、10月は毎週金・土・日、祝日のみ開催予定。営業時間:18:30〜23:00(最終受付 21:45)所要時間:約60分会場:富士すばるランド(山梨県南都留郡富士河口湖町船津字剣丸尾6663-1)チケット価格:[大人]前売り 4,200円(中学生以上)、当日 4,500円[小人]前売り 2,900円(4歳以上〜小学生まで)、当日 3,200円※0〜3歳児無料、ベビーカー利用不可。取扱プレイガイド:EPARK おでかけ、ローソンチケット、チケットぴあ、イープラス<声の出演>プレア:小泉萌香老木の語り部:小倉久寛星祐樹 宮本誉之 江口慶 田中未唯奈<スタッフクレジット>キャラクターデザイン:千坂ふう脚本:佐東みどり 「恐怖コレクター」「科学探偵」制作協力:株式会社ディレクションズ企画・製作:株式会社アミューズ
2022年07月04日渋谷すばるが、4月26日に『babu会 vol.1』KT Zepp Yokohama公演を開催した。ここではそのオフィシャルレポートをお届けする。2022年4月26日KT Zepp Yokohama。『babu会 vol.1』として3公演目となったこの日は、3年前の2019年4月26日にオフィシャルファンクラブ『Shubabu』が発足した日であった。自身初のファンクラブイベント『babu会 vol.0』は、2019年10月9日の1stアルバム『二歳』でのデビュー日とも重ねて10月8日・9日に大阪・なんばHatch、東京・品川ステラボールにて行われており、2回目の開催となった『babu会 vol.1』は、4月19日・20日のZepp Osaka Bayside、4月26日・27日のKT Zepp Yokohamaと全4公演で行われた。渋谷は、『babu会 vol.0』の東京公演が行われた同日の10月9日にリリースされた1stアルバム『二歳』でソロデビューを果たし、アルバムを引っ提げ、翌年の2020年1月28日からソロアーティストとして初のライヴツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2020「二歳」』をスタートさせたのだが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月に予定されていた初の海外公演だったアジア4公演とツアーファイナルの大阪での野外公演『二歳と364日』が中止を余儀なくされてしまったのだ。その後、何度も仕切り直して有観客でのライヴを試みるも、来てくれるお客さんの安全を考え断念。そこから約2年近く、有観客イベントへの出演はあったものの、有観客でのワンマンライヴを再開することが出来ずにここまで来たのである。新たな人生を踏み出したばかりの渋谷にとって、それがどれほどまでに悔しい出来事であったかは、聞かずとも想像が付く。アルバム『二歳』に詰め込まれた渋谷の想いを深く読み取れば読み取るほど、はやる気持ちを押さえるのがどれほどまでのものであったかは、痛いほど伝わってきた。そして。2022年4月19日。渋谷は待ち焦がれた瞬間でもあった有観客ライヴの再開に、ファンクラブイベントである『babu会 vol.1』を当てたのだ。渋谷いわく“家族みたいな存在”という『Shubabu』。その再会に必然を感じた。何よりも1番近くで応援してくれるファンの安全を願って断念してきたライヴだった故、最初の再会が、渋谷が1番大切に思う“家族みたいな存在”である『Shubabu』のみんなであったことを、必然と思わざるを得なかった。そしてもう一つの必然を感じたのは、渋谷の唄の変化だった。ライヴが出来なかった時間が、渋谷の唄をより強く、そして、優しく、丸く、変えていたのだーーーーーー。19時ちょうど。定刻通りに客席の照明が落とされると、驚くほど自然体な渋谷がステージ下手からふらりと1人で登場した。この日はファンクラブライヴだったこともあり、ライヴの開始前にトークコーナーが設けられていたのである。あまりにラフな登場に意表をつかれたファン達は、驚きのあまり一拍遅れてしまった拍手で渋谷を迎えた。久しぶりに会う渋谷が目の前に居るのに声を出すことが許されない状況とあり、トーク中に客席に問いかける渋谷の言葉にも拍手で答える姿は、とてももどかしいそうだった。渋谷もまた、自らの名前を呼ぶ声も歓声も無い講演会の様な慣れない空気の中でのトークに時折戸惑いを見せ、照れ臭そうな表情を浮かべながらも、久しぶりの再会の喜びを噛み締めていた。ファンクラブイベントならではの近い距離のトークコーナーを終えると、ステージに張られていた紗幕が落とされ、バンドセッティングが姿を現した。スタジオでジャムった音源をそのまま録音した様な、のほほんとしたSEをバックに、塚本史朗(G)、安達貴史(B)、茂木左(Ds)、本間ドミノ(Key)と、渋谷すばる(Vo)が登場した。この面子でのライヴは今回が初。幕張メッセで観た『渋谷すばる LIVE TOUR 2020「二歳」』とは違うバンド編成である。広いステージを敢えて有効活用せず、中央にギュッと集めてセッティングされたバンドセットは、小箱のライヴハウスを切り取ったかの様な光景だった。1曲目に選ばれていたのはなんと新曲。2020年の11月にリリースした自身2作目となるフルアルバム『NEED』を披露するはずだった2021年4月からの2度目となる全国ライヴツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2021』も新型コロナウイルスの影響により全公演中止となっている為、まだ『NEED』での有観客ではライヴを行なっておらず、更には2021年9月22日には自身3作目となるフルアルバム『2021』もリリースしており、まだまだライヴで披露していない曲達のストックはたくさんある中で、渋谷は久しぶりのライヴの1曲目に新曲を選んでいたのである。きっと“いち早く新曲を聴かせたい!”という、紛れのない『Shubabu』愛であったに違いない。定位置に着いた塚本、安達、茂木、本間は、SEを遮る様に力強く放たれた渋谷のブルースハープの音を合図に、“OK! 準備は出来てるぜ!”と言わんばかりにそれぞれの楽器を掻き鳴らして応えると、茂木のシンバルの4カウントと掛け声からイントロのユニゾン4カウントへと繋げ、曲をスタートさせた。ピタリと息の合った力強いカウントに、ゾクゾクさせられた。“俺はここにいるぜ!”の歌詞を載せたサウンドが最高にロールしまくるロックは、オーディエンスの体を自然と揺さぶらせ、会場の温度を一気に上げた。渋谷が単独で音楽を始めてから、最強のパートナーとして渋谷のサウンドを支えてきた塚本のガレージ色が色濃いロックン・ロールギターを軸とし、絶妙な脱力感で、低音に重心を置いたバックビートの抜けを実に個性的なスタイルで放つ茂木のドラムに、最高のグルーヴとうねりを上げる安達のベースプレイが絡みつき、そこに本間のブルーススケールを使いこなしたロックン・ロールピアノがバンドサウンドを華やかに導き、唯一無二の輝きを与えていた。塚本、安達、茂木、本間が織りなす息の合ったバンドアンサンブルのリズムの重心は最強のノリを作り上げ、渋谷のブルースハープは、そんな極上のロックン・ロールの中で叫びを上げた。4人が発するサウンドとリズムの極上の波に、天性の感覚で飛び込んで唄を絡ませていく渋谷の感性も言わずもがな最高だ。間奏で暴れまくる個の音のぶつかり合いの強さといったら、最高なんて言葉じゃ収まらない。最高以上の表現があったらその言葉を記したいほど、それは圧巻と高揚の連続だった。茂木は絶やすことなくリズムを刻み続け、間髪入れずに「ワレワレハニンゲンダ」へと繋がれていった。人間として生きる自由をシニカルに唄う渋谷に、メンバー全員による“ニンゲン! ニンゲン!”という、渋谷の叫びへの同意的なコーラスが載る。叫びの中に込められた人間として生きる意味の深さと人間が人間を思いやること、尊重すべきことの大切さを考えさせられる1曲だ。掻きむしられる感情を表現したかの様な塚本のギターと鬱血した感情を表現したかの様な渋谷のブルースハープの重なり合う音像には、歌詞に落とし込まれた憤りを爆発させた凄みがあった。体を揺らさずには聴けないリズミックな「BUTT」への流れも、ノリを止めずに繋がれた。5人は、途中にMCを設けることなく、曲間に繋ぎ目を持たせないスタイルで、音を途切らすことなく届けていくという、実にストイックな流れを作っていったのである。アクの強いプレイヤー達が音をぶつけ合い、目まぐるしく曲を変化させて掻き回していった今回の座組でのライヴは、『二歳』のときに幕張メッセで観たバンド編成でのライヴとは全く異なるものだった。どちらが良いということではなく、どちらもそれぞれの良さはあるのだが、言葉にして記すとするならば、幕張メッセで観たバンド編成は、“渋谷すばるという個”をとても素晴らしく引き立てていた様に思う。一方、今回の編成で強く感じたのは、“渋谷すばるバンド”としての“バンドパワー”だった。敢えて“アクの強いプレイヤー達”と記したのだが、渋谷すばるというボーカリストも最上級レベルに“アクの強い唄い手”である。今回の塚本、安達、茂木、本間という“アクの強い編成”は、そんな渋谷の“アク”を、見事にサウンドに中和させていたのだ。プレイヤー個々のアクの強さが、渋谷のアクの強さと思いがけない科学変化を起こし、想像を絶するほどの合致を創り上げ、この5人でしか出すことの出来ない相性の良さを生み出したのだ。個々が相当強い個性を放つプレイヤーであることから、正直、ここまでまとまりのある一つの個体を創り上げられるとは想像していなかったのだが、いやいや、これはすごいことになった。荒々しいまでの音像と感情の抑揚を音に置き換えたサウンドのループで攻め立てた塚本、安達、茂木、本間、渋谷は、紛れもない“バンドパワー”を見せ付けてくれたのだった。歌詞に描かれる渋谷すばる独特の感性そして。渋谷らしさといえば、やはり他にはない感性で描かれる歌詞である。中でも特有の持ち味を放つ「来ないで」。最初にこの曲を聴いたとき、また随分と赤裸々な歌詞を書いたものだとハラハラしたのを覚えているのだが、この歌詞の結末を知ったときは、なんとも心地良い脱力感に包まれ、肩ガックリと落として、その“渋谷らしさ”を笑った。ゆっくりとしたコード進行で魅せていくミドルテンポなこの曲は、“我が強い僕だけど 君にはもうこりごり”という歌い出しから始まり、サビでは“もう来ないでくれないか 二度と僕の目の前に”と唄われる。“一度だけの口づけが こんなに脳裏に焼き付いて”とも記されていることから、特別な存在であった特定される“君”に唄われていることが分かる。が、しかし、結末に渋谷によって叫ばれるその“君”の名は……パクチーなのだ。こんなにも時間と手間と最高のロックバンドを使ってまで“パクチー嫌い”を叫ぶ贅沢さよ。これこそが渋谷すばるなのである。大きく構えた抜けの良い茂木のドラミングのフロアタム使いは格別で、和音から始まりメロにそっと寄り添うルートベースを奏でる安達のプレイも、塚本の強過ぎない心地良いバッキングも、うっすらと楽器隊の上を滑らせる様な奏法の本間の柔らかな鍵盤音も、気怠い感じの渋谷のハープと、極大工脳を切々と唄う渋谷の唄も、ラストに置かれた“パクチー嫌い”を叫ぶ為に在ったのかと思うと、なんとも心地良い脱力感に包まれるのだ。この日の「パクチー」も、いや、「来ないで」も最高だった。そして、更に心を奪われたのは、本間のどこまでも優しい鍵盤ソロから、塚本のアコースティックギターに繋がれて始まった「レコード」。重心を落としレイドバックさせて唄われたこの曲は、渋谷の人間性を浮き彫りにした。とことん熱くて真っ直ぐな渋谷が時折見せる寂しげな表情と似ている優しい唄も悪くない。安達と茂木の音での掛け合い、いや、もはや音での会話だったソロ対決を挟み、ライヴは後半戦へ。安達の瞬間的にミュートを感じさせるサムと、気持ちの良いアタックが癖になるプルが絶妙な相性で共存したスラップが会場を踊らせた「きになる」も、ただただ同じ言葉が繰り返される実に気になる歌詞が意味深である。が、しかし、歌詞の意味などどうでも良くなるほどに最高にファンキーで踊れる1曲なのだ。もはやこの曲の渋谷の唄は楽器だ。「レコード」からの空気感を一変させた展開の忙しさも、ギュッと詰め込まれたファンクラブならではのセットリストの醍醐味を感じさせるものだった。渋谷は本編のラスト前に、ハイスピードで音と言葉を激しくぶつけ切った新曲を届け、最後の曲に移る前に、初めてMCを取った。「ありがとうございました。最後にメンバー紹介させて下さい。ギター塚本史朗、ベース安達貴史、ドラム茂木左、鍵盤本間ドミノ」本当にメンバー紹介だけの短いMCだったのだが、渋谷にとって、1番伝えたいことだったのだろう。この日のサウンドを一緒に作ってくれた1番大切な仲間をちゃんと紹介したかった渋谷の想いが伝わってきた。この面子がこのタイミングで出逢い、渋谷の久しぶりのワンマン有観客ライヴを支えたことは、きっと必然。今もまだ続く日常の当たり前を変え、大きく世界を変えたコロナという最悪な時間は、偶然なんかではなく、必然に繋がる気付きの時間だったのかもしれない。そう思えた。渋谷が本編の最後に選んでいた「素晴らしい世界に」を聴いたとき、本当に心からそう思えたのだ。“どんな事にも 意味があるなら これの意味は 何”。辛いことが起こる度に誰もが自問するであろうこの言葉を、渋谷はこの曲の唄い出しに置いている。そして彼は、最後にこの想いが素晴らしい世界に続いていくと唄っている。渋谷の唄が心に響くのは、その全てがノンフィクションだからだろう。そこにある痛みも喜びも、全て自らが体感した感情だからだろう。鳴り止まない拍手に応えたアンコールで、渋谷はバンドメンバーと、スタッフ、集まってくれたファン達に向けて拍手を募った。そして、最後に「ぼくのうた」を届け、次の『babu会』での再会を約束し、ステージを後にしたのだった。渋谷を大きく変化させることとなったに違いない『babu会 vol.1』の経験が、この先の彼をどう変化させていくのかも、実に楽しみなところである。今ツアー終了後に、9月14日の福岡サンパレスホテル&ホールを皮切りに『渋谷すばる LIVE TOUR 2022』を全国7カ所14公演で行うことを発表した渋谷。フルサイズでのワンマンライヴツアーでは、いったいどんな渋谷すばるを魅せてくれようとしているのだろう?今から楽しみで仕方ない。取材・文=武市尚子<公演情報>『babu会 vol.1』2022年4月26日(火) KT Zepp Yokohama【セットリスト】01. 新曲02. ワレワレハニンゲンダ03. BUTT04. 来ないで05. 爆音06. レコード07. きになる08. 塊09. 新曲10. 素晴らしい世界に■encore1.たかぶる2.風のうた3.ぼくのうた<ツアー情報>『渋谷すばる LIVE TOUR 2022』9月14日(水) 福岡サンパレスホテル&ホール9月15日(木) 福岡サンパレスホテル&ホール9月21日(水) 名古屋国際会議場 センチュリーホール9月22日(木) 名古屋国際会議場 センチュリーホール10月12日(水) 広島文化学園HBGホール10月13日(木) 広島文化学園HBGホール10月17日(月) 仙台サンプラザホール10月18日(火) 仙台サンプラザホール10月24日(月) カナモトホール(札幌市民ホール)10月25日(火) カナモトホール(札幌市民ホール)10月31日(月) 東京ガーデンシアター11月1日(火) 東京ガーデンシアター11月5日(土) 大阪城ホール11月6日(日) 大阪城ホール■渋谷すばる オフィシャルホームページ
2022年05月14日“悲しみをたべて育つバンド”あたらよが、小説紹介クリエイターのけんごとコラボレーションすることが発表された。あたらよは東京を中心に活動する4ピースバンドで、ひとみ(Vo / G)を中心に作詞作曲を行い、アートワークや映像もセルフプロデュース。グループ名の「あたらよ」は“明けるのが惜しいほど美しい夜”という意味の可惜夜(あたらよ)から由来している。けんごは自身の動画の総再生数1.1億回超えるインフルエンサーで、TikTokで薦めた作品が続々重版決定。4月28日には小説『ワカレ花』(双葉社)を発売し小説家デビューする。けんご今回のコラボは、けんごがあたらよの楽曲がお気に入りだったということ、そしてあたらよボーカルのひとみが小説が好きでけんごのTikTokをフォローしよく観ていたことがきっかけとなり生まれたもので、『ワカレ花』の作中にはあたらよの記述が登場するとのこと。また、けんごのTikTokアカウントでは、あたらよ初のオリジナル曲「10月無口な君を忘れる」を使用した動画がアップされる予定となっている。■あたらよ ひとみ コメント皆さんこんにちは。あたらよのVo&Gのひとみです。この度、けんごさんのデビュー作となる『ワカレ花』にあたらよを登場させて頂いたということで、本当に嬉しいです。私自身、普段から本を読むことが大好きなので、いつも目にしていた本の中の世界に自分のバンドが存在していることがとても不思議な気持ちになりました。読み終えた後に心の奥がじんわりと温くなるような、こんな素敵な作品に名前を使って頂けたことを嬉しく思います。本当にありがとうございます。■けんご コメント小説紹介クリエイター・小説家のけんごです。「小説の魅力を多くの人に届けたい」僕は、この一心で活動を続けてきました。今回、小説を執筆したのも、この想いがあってのことです。正直なところ、小説は他のエンタメに比べて、作品と出会う"きっかけ"が少ないように思えます。だからこそ、あたらよさんとのコラボは大変光栄です!素敵な音楽と掛け合わさることで、小説の可能性を大きく広げることができると思いました。『ワカレ花』をきっかけに、小説にしかない魅力と、人の心を動かすほどの力がある、あたらよさんの音楽が、たくさんの方に届くことを願っています。<リリース情報>あたらよ1stアルバム『極夜において月は語らず』発売中※初回盤は「あたらよ Acoustic Session」CDを加えた2ディスク仕様配信リンク:【収録曲】01. 交差点02. 夏霞03. 極夜04. 祥月05. 「知りたくなかった、失うのなら」06. 悲しいラブソング07. 嘘つき08. outcry09. 5210. 10月無口な君を忘れる11. 差異【初回限定盤付属Disc2】■「あたらよ Acoustic Session」01. 10月無口な君を忘れる(Piano ver.)02. 夏霞03. 晴るる04. 8.805. ピアス06. 祥月07. 嘘つき08. 優しいエイプリルフール(demo)<ライブ情報>『あたらよ 1st TOUR「極夜において月は語らず」』5月5日(木・祝) 東京・WWWX5月21日(土) 大阪・シャングリラ5月22日(日) 名古屋・SPADE BOX関連リンクオフィシャルサイト
2022年04月12日『TikTok』フォロワー28万人、総再生数1.1億回超!薦めた作品は続々重版!話題の小説紹介クリエイター・けんごが手がけた初の小説は、花をモチーフにした恋愛小説。知念実希人さんを始め、推薦コメントも多数いただいております。出会い、失恋、両思い、別れ――わたしのそばには、いつも花があった。四季折々の恋模様を鮮烈に描いたあまりに切ない物語〈内容紹介〉高校生の遥は通学の電車で、気の立った白猫に遭遇した。戸惑う彼女を助けたのは男子高校生。毎朝、同じ電車で見かける彼を振り向かせようと、遥が取った行動とは。(「始業式」)同じく高校生の冬紗は、入学前から長い入院生活を送っている。ある日、主治医に告げられた過酷な現実。泣いていた彼女に、かつての入院仲間だった春人は声をかける。(「散り桜」)ほか、「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の全8編を収録した、2つのストーリーで紡がれる恋愛小説。●早くも大絶賛!推薦コメント多数!知念実希人さん(小説家)「初めての小説と聞いて、なめていました!ごめんなさい。柔らかい筆致から生み出される瑞々しく透明感あふれる空気が、全身の細胞を満たしていく。どこまでもピュアな優しさで彩られる物語に、ぜひ心癒やされて下さい」汐見夏衛さん(小説家)「大切な人のために何かをしたいという思いが、彼らを成長させていく。恋には人を変える力があるのだと改めて感じました」カツセマサヒコさん(小説家)「好きだったから、悲しいし、怒るんだ。ページをめくるたび、やさしさと寂しさがが雪のように降りてきました」●作品特設ページ 〈書籍概要〉【タイトル】ワカレ花【著者名】けんご【発売日】2022年4月28日(木)【予価】1320円(税込)【判型】四六判並製〈著者プロフィール〉けんご小説紹介クリエイター。ショートムービープラットフォーム「TikTok」などのSNSで、わずか30秒ほどで小説の読みどころを紹介する動画を次々に投稿。作品の的確な説明と魅力的なアピールに、SNS世代の10〜20代から絶大な支持を得ている。2021年7月、30年以上前に発表された筒井康隆著『残像に口紅を』(中公文庫)を取り上げたところ、話題となり、年末までに11万部を超える大重版。他にも、小坂流加著『余命10年』(文芸社文庫)、楪一志著『レゾンデートルの祈り』(KADOKAWA)も、紹介をきっかけにヒットにつながり、出版関係者や書店員からは「日本でいちばん本を売るTikTokクリエイター」とも呼ばれている。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年03月15日宝酒造株式会社では、“松竹梅「昴(すばる)」<生貯蔵酒>”※1を2月22日(火)から新発売します。“松竹梅「昴」<生貯蔵酒>”は、当社の独自開発した酵母により、通常の吟醸酒の2倍以上の香り成分※2を生成するとともに、高い香りを低温貯蔵で閉じ込めたことで、今までにないフルーティーな香りを生み出しました。そして、生貯蔵酒ならではのフレッシュな口当たりの清涼感あふれるすっきりとした味わいと後味は、和食に限らず洋食との相性も抜群です。当社では、“松竹梅「昴」<生貯蔵酒>”を新発売し、和酒市場で拡大するフルーティーな香りへのニーズに応えることで、日常の晩酌を華やかに彩る新しい日本酒の市場を創造し、「松竹梅」ブランドの更なる育成に努めてまいります。※1:特許出願中※2:当社吟醸酒比。松竹梅「昴」<生貯蔵酒>は吟醸酒ではありません。【商品概要】・商品名:松竹梅「昴」<生貯蔵酒>・品目:日本酒・酒質:日本酒度±0/酸度1.0・アルコール分:14度以上15度未満・原材料:米(国産)、米麹(国産米)、醸造アルコール・容量/容器:1.8L/紙パック、900ml/紙パック・梱包:6本段ボール箱入・参考小売価格:1.8L/1,248円900ml/698円(いずれも消費税抜き)・発売地域:全国・発売日:2022年2月22日(火)■ブランドサイトURL 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年02月01日渋谷すばるが、自身の誕生日となる9月22日にリリースするソロ3作目アルバム『2021』の収録内容とアートワークを公開した。今回のアートワークは聞き込んだレコード盤のようなデザインとなっており、シンプルでいて何回も繰り返し聞くことが出来る力強い作品であることを期待させるジャケットとなっている。また、店頭でアルバムを購入した方には特典としてB5サイズの特製冊子型壁掛けカレンダーがプレゼントされることが決定。さらに本日8月6日に予約受付が開始された渋谷すばるのファンクラブでは、Shubabu会員限定特典(受付期間限定)として特製「DEMOを特典にしてみたCD」が付属されることも合わせて発表された。<リリース情報>渋谷すばる3rd ALBUM『2021』9月22日(水) リリース『2021』ジャケット●初回限定盤【CD+DVD】4,950円(税込)●通常盤【CD】3,300円(税込)●LP盤【LP1枚組】4,950円(税込)【収録曲】※全形態共通01. 2021.01.2302. レコード03. きになる04. 塊05. さられ06. 同期の動機07. 池08. つくる09. 終焉【DVD収録内容】※●初回限定盤のみ・渋谷すばる ONLINE LIVE 2021「NEED」【店頭購入者特典】■Amazon:メガジャケ■楽天ブックス:アクリルキーホルダー■セブンネットショッピング:オリジナルスマホスタンド■上記外の店舗:特製B5サイズ冊子型壁掛けカレンダー※いずれも先着(予約者優先)で在庫がなくなり次第終了となります。<渋谷すばるFC:Shubabu会員限定特典>・「DEMOを特典にしてみたCD」今回のアルバムに収録した楽曲の中から2曲収録。渋谷すばるのちょっとした解説付き。※店頭購入者用特典は付属せず。■予約期間8月6日(金) 18:00~8月29日(日) 23:59■お届け時期 ※必ずご確認ください。①9月22日(水)までに商品到着をご希望の場合8月22日(日) 23:59までに先行予約購入ください。※LP盤は数量限定となりますので、販売期間内であっても、上限に達し次第受付を終了する場合がございます。②8月23日(月) 以降に、予約購入分発売日後、9月23日(木) 以降、順次発送予定※商品、並びに特典は数量限定となりますので、販売期間内であっても、上限に達し次第受付を終了する場合があります。※お届けについては、予告無く変更する場合や商品の入荷状況や配送状況によりやむを得ずお届け出来ない場合もあります。渋谷すばる『2021』予約購入URL:渋谷すばる『2021』特設サイト:関連リンク渋谷すばる オフィシャルサイトアカウントアカウントチャンネル
2021年08月06日2018年にアイドルグループ『関ジャニ∞』を脱退し、ミュージシャンとして活動している渋谷すばるさんが、2021年5月8日に結婚を発表しました。ファンクラブサイトで「Shubabuの皆様へお知らせでございます」と、ファンにメッセージを送った渋谷さん。サンケイスポーツによると、「プライベートの事で恐縮ですが、この度、結婚いたしました事をご報告させて頂きます」と報告したといいます。結婚相手について、詳細は書かれていませんでしたが、これからも自分の音楽に向き合っていくことを誓いました。渋谷さんは最後に、「人生は楽しい」とつづっています。Twitterのトレンドワードには「すばるくん」「すばる結婚」「結婚発表」などが入り、話題に。また、渋谷さんや関ジャニ∞のファンからは祝福の声が寄せられていました。・ついに結婚か!おめでとうございます!これからもいい曲を作ってください。・「人生は楽しい」といい切れるほどの幸せをつかめてよかったね!・一番最初にファンクラブ会員に報告してくれるところに、優しさを感じる。・暗いニュースが多い中、明るい話題はいいね!きっと、結婚後も渋谷さんらしい音楽をたくさん生み出してくれることでしょう。渋谷さん、ご結婚おめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2021年05月08日渋谷すばるが、4月21日に無観客生配信ライブ『渋谷すばる ONLINE LIVE 2021「NEED」』を開催する。2ndアルバム『NEED』リリースに伴う全国ツアーが、新型コロナウィルスの影響で全公演中止となった渋谷すばる。同ライブは、ツアーの東京公演として予定されていた東京ガーデンシアターより生配信で行われる。視聴チケットは3月22日より各プラットフォームにて販売がスタートする。また、中止となった『渋谷すばる LIVE TOUR 2021「NEED」』のツアーグッズがオンラインで販売されることも決定した。ライブ情報『渋谷すばる ONLINE LIVE 2021「NEED」』『渋谷すばる ONLINE LIVE 2021「NEED」』ロゴ開催日時:2021年4月21日(水)OPEN:19:30START:20:00~配信開始予定チケット代金:3,500円(税抜)※4月29日(祝・木) 23:59 までアーカイブ配信あり配信チケット:3月22日(月) 正午販売開始・FanStream・ローチケ LIVE STREAMING・LINE LIVE-VIEWING『渋谷すばる ONLINE LIVE2021「NEED」』特設サイト:【GOODS情報】『渋谷すばる LIVE TOUR 2021「NEED」』 TOUR GOODS■渋谷すばる オフィシャルストア<Shubabu会員様 先行販売期間>3月18日(木) 12:00~ 3月22日(月) 23:59まで<通常販売>3月23日(火) 18:00~リリース情報NEW ALBUM 『NEED』11月11日(水) リリースCD盤ジャケット【CD盤】3,000円(税抜)〈CD〉01. Sing -a cappella-02. Earth Color03. BUTT04. Noise05. 水06. 風のうた07. たかぶる08. 今日はどんな一日だった09. 人10. 素晴らしい世界に11. SingLP盤ジャケット【LP盤(2枚組)】4,500円(税抜)〈SIDE A〉01. Sing -a cappella-02. Earth Color03. BUTT〈SIDE B〉04. Noise05. 水06. 風のうた〈SIDE C〉07. たかぶる08. 今日はどんな一日だった09. 人〈SIDE D〉10. 素晴らしい世界に11. Sing渋谷すばる『NEED』特設サイト関連リンク渋谷すばる オフィシャルサイトアカウントアカウントチャンネル
2021年03月15日ゴジゲン第17回公演『朱春(すばる)』が4月に上演される。松居大悟と目次立樹に話を聞いた。取材をしたのは2月上旬。約1年3カ月ぶりとなる新作公演について、作・演出を手がける松居は「どうしたらいいんだろうと思っています」と明かす。というのも、「幕が開く4月1日がどんな世の中になっているのかが読めないから。ようやく演劇観れるぜ!という状況なのか、なんとか勇気を出して劇場に行く、という状況なのかで違うなと思っていて、それを言い訳にしてまだ考えていないんですけど(笑)」。それに対し目次は「そうやって変化していく世の中の状況をはねのけるくらい、ゴジゲンたちはこれ!というものが僕は観たいかな。前作『ポポリンピック』は、オリンピックやパラリンピックを題材にしたけれど、今回はそういう時事ネタではなく、僕らのエッセンスを凝縮したようなものが観たい」。つまりまだ内容は未定なのだが、ゴジゲンの作品の特徴のひとつが、稽古場では全員でテーマについて話し、共有しながら芝居を立ち上げていくスタイル。そうやって生まれたものだからこその生々しさに、観客は胸を掴まれる。今、松居が今作のテーマにしようとしているのが「居場所」。「最近はゴジゲンのメンバーも各々の大切な居場所ができはじめて、前はずっとうだうだしていたのに『稽古が終わったら家に帰ります』という感じになってきました。僕はそれが寂しいから、それについてみんなで考えたいなと思っていて。答えは出なくてもいいんですけど」。タイトルを『朱春』にしたのも「『青春』の次は『朱夏(しゅか)』というのですが、僕らは青春は終わったけど『朱“夏”』まではいってない気がする。『朱“春”』くらいがちょうどいいと思いました」(松居)。全員30代だからこその変化。目次はどう感じているのか。「でも、ゴジゲンの稽古と公演の2か月間は、自分勝手でいられる時間なんです。他のメンバーも他の現場だと“仕事”って感じで、目の色も違うのですが、この中だと緊張もなにもないし、したらいけないこともほとんどない。結構わがままな時間なんだと思いますね」。だから公演を前にした今は「謎のワクワク感と安心感があります。脚本がなくても別に不安はないですし(笑)」と笑う。約4年ぶりの劇団メンバーのみでの上演となるため「コアで狭い話にしたい。あとくだらない話。外よりもきれいな桜が見せたいなと思います!」(松居)という『朱春』は、4月1日(木)から11日(日)まで東京のザ・スズナリにて上演。チケットぴあでは2月21日11時より先行先着販売がスタート。文:中川實穂
2021年02月19日映画『名も無き世界のエンドロール』より、メイキング映像が公開された。本作は2012年「小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫の同名小説を原作としたサスペンスエンタテインメント。主演の岩田剛典演じる主人公キダと、新田真剣佑演じる幼なじみのマコトが表裏一体のバディとして、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”を実行する。キダは裏社会、マコトはキダの力を借りながら表社会の会社経営者として、10年もの歳月をかけ、それぞれのし上がり住む世界の違う女性に近づいていく。そんな物語のカギを握るふたりのヒロイン役を山田杏奈と中村アンが務め、そのほか石丸謙二郎、大友康平、柄本明などベテラン勢も集結した。「一日あれば、世界は変わっちゃうんだよ」永遠の友情を誓った“1枚の写真”。劇場公開となった本日、映画の主人公であるキダ(岩田)、マコト(新田)、ヨッチ(山田)の3人の幼馴染たちの青春時代を切り取った場面写真が解禁となった。美しい夕日を背景に、笑顔がはじける3人が仲睦まじく映った1枚となっている。キダとマコトの10年にも及ぶ壮大な計画の重要なカギを握るのが、出演作が相次ぐ注目の若手女優・山田杏奈演じるヨッチ。複雑な家庭環境で育ち、寂しさを抱えながらもお互いを支え合い生きてきた幼馴染のキダとマコト。そこに転校生で同じ境遇のヨッチが加わり、3人の“小さな世界“の絆はより揺るがないものに。そんな青春時代を送り「キダちゃんとマコトは、私にとっては本当に神様みたいに特別なんだよ」と語るほど、2人を大事に想っているヨッチ。“大人になっても3人が変わらずお互いを大切に想い合えるように”というヨッチの祈りが込められた重要な写真なのだ。さらに本シーンのメイキング映像も合わせて公開。ロケ地となったのは兵庫県・淡路島の海岸だ。一生に一度しかない青春時代の重要な1枚を、1日に数分しかない美しい夕日と重ねて撮影するため、本シーンの撮影も入念なリハーサルを重ねた後の数分の間に行われた。映像では夕日を待つキャストたちの様子や、佐藤監督のディレクションのもと、大急ぎで撮影に挑む様子など、撮影現場でのこだわりを垣間見ることができるはずだ。なお、映画館では本編のエンドロールの最後にも、ある“お楽しみ”が仕掛けられているという。最後の最後まで気を抜かず見逃さないでほしい。『名も無き世界のエンドロール』1月29日(金)全国ロードショー
2021年01月29日1月29日(金)より公開される映画『名も無き世界のエンドロール』のメイキングカットが公開された。本作は2012年「小説すばる新人賞」を受賞した、行成薫の同名小説を原作としたサスペンスエンタテインメント。主演の岩田剛典演じる主人公キダと、新田真剣佑演じる幼なじみのマコトが表裏一体のバディとして、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”を実行する。ふたりは10年もの歳月をかけて、キダは裏社会、マコトはキダの力を借りながら会社経営者として表社会でそれぞれのしあがり、住む世界の違う女性に近づいていく。そんな物語のカギを握るふたりのヒロイン役を山田杏奈と中村アンが務め、そのほか石丸謙二郎、大友康平、柄本明などベテラン勢も集結した。本作は、過去と現在が激しく行き来しながら物語が進み、ラストの20分で真実が繋がっていくという仕掛けが見所。今回公開されるのは、過去パートである学生時代の一幕と、キダとマコトが計画を実行するためにそれぞれが“闇の交渉屋”と“実業家”へと変貌を遂げた現在パートの撮影現場を押さえたメイキングカットだ。本作のメガホンをとった佐藤祐市監督が「過去と現在の違いを表現するために、大切な思い出が詰まった過去のシーンは“暖色のアンバー系”に、ある壮大な計画に向かって邁進する現在を“寒色のブルー系”のトーンで撮影しました」と語るように、学生時代1枚とその他の写真を比べると色のトーンの違いが見てとれる。また、学生時代の楽し気なムードから一変し、真剣な顔つきへと変化した窓の外を見つめる2人の表情も。現場の雰囲気も衝撃のラストシーンの撮影に向かうにつれ、緊張感が高まっていったことがわかる。併せて、計画の準備を進めるために使われるマコトの部屋の全貌もお披露目。"過去”と”現在”の色彩の違いは美術セットにも反映されており、マコトの部屋はカーテンやソファー、絵画まで青系で統一されている。成功を収めたマコトは、誰もが羨む一等地のタワーマンションで暮らすが、部屋はどこか冷たくさみしい雰囲気が漂う。岩田と新田の熱演はもちろん、ふたりの心情を反映した空間と工夫を凝らした映像にも注目してほしい。なお、映画公開と同日の1月29日(金)より、映像配信サービス「dTV(R)」にてオリジナルドラマ『Re:名も無き世界のエンドロール ~Half a year later〜』が全3話で独占配信されることも決定している。映画のラストから半年後の世界を舞台に、闇の交渉屋として生きるキダが、幼なじみしか知らないはずのある言葉を放つ謎の女性との出会いをきっかけに自らの運命と対峙していく様を描く。映画を観た後は、こちらのドラマもお見逃しなく。『名も無き世界のエンドロール』1月29日(金)より公開『Re:名も無き世界のエンドロール~Half a year later~』(全3話)dTVにて1月29日(金)より独占配信
2021年01月21日本日11月11日に約1年ぶりとなるセカンドアルバム『NEED』をリリースした渋谷すばるが、2021年に2回目となる全国ツアーの開催を発表した。渋谷は今年の初めより、海外4公演を含む12カ所全16公演のファーストツアー『渋谷すばる LIVE TOUR 2020「二歳」』を開催したが、11公演が終了した時点で、初の海外ライブとなる上海、台北、香港公演、ツアーファイナルとして予定していた地元大阪での野外公演の5公演が、新型コロナウイルスの影響で中止に。今回のツアーはそれに続く2回目の全国ツアーとなり、全国8カ所16公演を開催予定。チケットやその他詳細は追ってオフィシャルサイトにて発表される。渋谷すばる LIVE TOUR 2021全国8カ所16公演4月8日(木)福岡サンパレスホテル&ホール4月9日(金) 福岡サンパレスホテル&ホール4月12日(月)名古屋国際会議場 センチュリーホール4月13日(火)名古屋国際会議場 センチュリーホール4月20日(火)東京ガーデンシアター4月21日(水)東京ガーデンシアター4月26日(月)カナモトホール(札幌市民ホール)4月27日(火)カナモトホール(札幌市民ホール)5月12日(水)広島文化学園HBGホール5月13日(木)広島文化学園HBGホール5月19日(水)仙台サンプラザホール5月20日(木)仙台サンプラザホール5月24日(月)グランキューブ大阪メインホール5月25日(火)グランキューブ大阪メインホール5月27日(木)神戸国際会館こくさいホール5月28日(金)神戸国際会館こくさいホールリリース情報NEW ALBUM 『NEED』11月11日(水)発売CD盤ジャケットCD盤:¥3,000+税<CD>1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT4 Noise5 水6 風のうた7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人10 素晴らしい世界に11 SingLP盤ジャケットLP盤(2枚組):¥4,500+税<SIDE A>1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT<SIDE B>4 Noise5 水6 風のうた<SIDE C>7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人<SIDE D>10 素晴らしい世界に11 Sing渋谷すばる『NEED』特設サイト渋谷すばるオフィシャルサイト
2020年11月11日渋谷すばるが11月11日(水)にリリースする2ndアルバム『NEED』全曲が、本日0時より先行配信をスタート。さらに、収録曲「Sing」のミュージックビデオを公開した。同曲は「歌が必要だ この世界中に」「歌が必要だ どんな時代も」といった言葉と、後半のシンガロングが印象的な楽曲。広い会場でのたくさんの人との大合唱が似合う楽曲だが、本MVでの小さなライブハウスでたった一人で歌う渋谷の姿からは「いつかみんなで大合唱できる日を夢見て」というメッセージが感じられる。アルバム『NEED』からはすでに「風のうた」のMVが公開されており、今作は2曲目のMV公開となる。『Sing』 Music Video『風のうた』 Music Videoリリース情報NEW ALBUM 『NEED』11月11日(水)発売CD盤ジャケット【CD盤】品番:WPCL-13237 / ¥3,000+税〈CD〉1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT4 Noise5 水6 風のうた7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人10 素晴らしい世界に11 SingLP盤ジャケット【LP盤(2枚組)】品番:WPJL-10128 / ¥4,500+税〈SIDE A〉1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT〈SIDE B〉4 Noise5 水6 風のうた〈SIDE C〉7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人〈SIDE D〉10 素晴らしい世界に11 Sing渋谷すばる『NEED』特設サイト渋谷すばるオフィシャルサイト
2020年11月06日11月20日(金)に発売される雑誌『SWITCH』に、2019 年にソロアーティストとしての活動を始動させた渋谷すばるの1万字ロングインタビューが掲載されることが明らかとなった。2018年7月まで関ジャニ∞のボーカルとして活動し、同年末を持ってジャニーズ事務所を退社した渋谷すばる。2019年10月にはファーストアルバム『二歳』をリリースし、今年7月には配信シングル『人』と、同タイトルの映像作品とフォトブック『二歳と364 日』を発表するなど、ソロアーティストとしても大きな活動を見せてきた。そして、11月11日(水)には2ndアルバム『NEED』をリリース。この『NEED』のレコーディングから、雑誌『SWITCH』による密着取材が実現した。独立してから約2年の間、メディア取材に沈黙を貫いてきた渋谷が雑誌取材に応じるのは今回が初。当初は今年1月に幕張メッセにて行われた『二歳』のツアーを観て『SWITCH』は取材を申し込んだが、コロナの影響でツアーは中止を余儀なくされ、取材も叶わなかったという。しかし、その後も取材のオファーを続け、ようやく8月に始まった『NEED』のレコーディングからの密着取材が決まった。本誌では、密着取材で撮り下ろした渋谷の姿をフォトストーリーとして掲載。ここでしか見られない写真を贅沢に使いながらソロアーティストとして真摯に音楽と向き合う姿勢を記録し、渋谷の生き方と徹底的に紐解いていく。SWITCH巻末特集16ページ、約1万字におよぶロングインタビューに注目してほしい。(以下、本誌ロングインタビューより渋谷すばるの発言を抜粋)まず、最初にSWITCHが問いかけたのは、世界中を旅した理由。「それまで日本のエンターテインメントの中ではいろんなことをやらせてもらってきて、今後はひとりで音楽をやっていこうと決めた。そこで自分が一体どこまで行けるんだろうか、ということを考えた時に、世界に向けてということも視野に入れていきたいという気持ちもあったんです。でもそれ以上に、バックパッカーみたいな旅はこれまでなかなかできなかったことでもあるので、そういう旅をしてみて自分が何を感じるのかということにも興味があった」「あのタイミングで海外に行ったことで、原点に戻るじゃないですけど、ほんまにただの“人”として旅ができた。そのことがすごく大きかったかな」ただの“人”に戻れた。その感覚は渋谷にとって大きな転機だったのかもしれない。そして渋谷は言う。「自分が生きているということのすべてが表現やと思ったんです。だから自分自身の全部を引っ括めて伝えられたらいいなという思いはありました」【SWITCH発売情報】『SWITCH Vol.38 No.12(2020年12月号)特集 30年目の福山雅治』発売日:11月20日(金)発売価格:1000 円+税商品ページ: 【リリース情報】渋谷すばる 2nd ALBUM『NEED』11月11日(水)リリース◆CD盤品番:WPCL-13237POS:4943674319251価格:3000円+税<CD収録内容>1:Sing -a cappella-/2:Earth Color/3:BUTT4:Noise/5:水/6:風のうた7:たかぶる/8:今日はどんな一日だった/9:人10:素晴らしい世界に/11:Sing◆LP盤 2枚組品番:WPJL-10128POS:4943674319268価格:4500円+税<SIDE A>1:Sing -a cappella-/2:Earth Color/3:BUTT<SIDE B>4:Noise/5:水/6:風のうた<SIDE C>7:たかぶる/8:今日はどんな一日だった/9:人<SIDE D>10:素晴らしい世界に/11:Sing
2020年11月02日渋谷すばるが、11月11日(水)にリリースするセカンドアルバム『NEED』より、収録曲「風のうた」のミュージックビデオを公開した。本楽曲はどこか懐かしく感じる爽やかな曲に仕上がっているが、MVはまさにそれをストレートに表現するかのように、青空のもと草原でバンドメンバーと共に楽しそうに演奏する姿が印象的な映像に仕上がっている。撮影は9月下旬に行われたが、連日雨が続く中この日だけ雲ひとつない晴天に恵まれたという。なお、同曲は本日よりアルバムリリースに先駆けて先行配信をスタートさせている。MVと合わせてチェックを。「風のうた」 Music Video「風のうた」先行配信URLリリース情報NEW ALBUM 『NEED』11月11日(水)発売CD盤ジャケット【CD盤】品番:WPCL-13237 / ¥3,000+税〈CD〉1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT4 Noise5 水6 風のうた7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人10 素晴らしい世界に11 SingLP盤ジャケット【LP盤(2枚組)】品番:WPJL-10128 / ¥4,500+税〈SIDE A〉1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT〈SIDE B〉4 Noise5 水6 風のうた〈SIDE C〉7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人〈SIDE D〉10 素晴らしい世界に11 Sing渋谷すばる『NEED』特設サイト渋谷すばるオフィシャルサイト
2020年10月30日11月11日(水)に発売される渋谷すばるのセカンドアルバム『NEED』が、11月6日(金)より全曲先行配信されることが決定した。『 NEED』は、「どんな時でもただ目の前にある当たり前の日常を大切にしたい」という渋谷の気持ちを込められた一作。フェスや、先日YouTubeで生配信された「渋谷すばる Special Studio Session」では数曲アルバムの中から新曲を披露しているが、全貌はまだ明らかになっていない。また、明日10月30日(金)0時(※本日24時)より、『NEED』収録曲の「風のうた」が先行配信されることも決定した。「風のうた」先行配信リリース情報NEW ALBUM 『NEED』11月11日(水)発売CD盤ジャケット【CD盤】品番:WPCL-13237 / ¥3,000+税〈CD〉1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT4 Noise5 水6 風のうた7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人10 素晴らしい世界に11 SingLP盤ジャケット【LP盤(2枚組)】品番:WPJL-10128 / ¥4,500+税〈SIDE A〉1 Sing -a cappella-2 Earth Color3 BUTT〈SIDE B〉4 Noise5 水6 風のうた〈SIDE C〉7 たかぶる8 今日はどんな一日だった9 人〈SIDE D〉10 素晴らしい世界に11 Sing渋谷すばる『NEED』特設サイト渋谷すばるオフィシャルサイト
2020年10月29日渋谷すばるが、オンラインイベント【渋谷すばる Special Studio Session】を10月21日(水) 20:00よりYouTubeで生配信する。このイベントは、11月11日に発売するセカンドアルバム『NEED』のリリースを記念して行われるもので、当日はバンドメンバーと共に新曲を含む数曲をスタジオから生セッションにて配信予定。アルバムに収録される新曲もいち早く披露されるとのこと。2nd ALBUM『NEED』リリース記念【渋谷すばる Special Studio Session】2020年10月21日(水) 20:00〜(約30分予定)配信URL渋谷すばる『NEED』特設サイトリリース情報NEW ALBUM『NEED』2010年11月11日 リリース【CD盤】税抜3,000円『NEED』CDジャケット1. Sing -a cappella-2. Earth Color3. BUTT4. Noise5. 水6. 風のうた7. たかぶる8. 今日はどんな一日だった9. 人10. 素晴らしい世界に11. Sing【LP盤】LP2枚組 / 税抜4,500円『NEED』LP盤ジャケット■SIDE A1. Sing -a cappella-2. Earth Color3. BUTT■SIDE B4. Noise5. 水6. 風のうた■SIDE C7. たかぶる8. 今日はどんな一日だった9. 人■SIDE D10. 素晴らしい世界に11. Sing関連リンク渋谷すばるオフィシャルサイト(@subaru_official)(@subaru.shibutani.official)チャンネル
2020年10月12日“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの楽曲「たぶん」の原作小説が実写映画化。2020年11月13日(金)より公開される。YOASOBIとは?若者を中心に高い人気を集めるYOASOBIは、コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、二人組の音楽ユニット。“小説を音楽にする”という新感覚のアプローチが最大の特徴で、2019年に公開したデビュー曲「夜に駆ける」では、ストリーミング再生回数2億回を突破するヒットを記録。また2曲目「あの夢をなぞって」は原作小説がコミカライズ、3曲目「ハルジオン」は飲料や映像作品とコラボレーションを果たすなど、活躍の場を広げている。YOASOBIの原作小説が、初の実写化!そして今回映画化される「たぶん」は、2020年7月にリリースされた4作目の楽曲のベースとなった原作小説。YOASOBIの原作小説を実写映画化するのは、同ユニットにとって初となる出来事だ。映画は、3組の男女が繰り広げる3つのショートストーリーで構成。同棲をしていたが、お互いの気持ちのズレを感じ別れを選んだ大学生カップルのササノとカノン。夏の大会が自粛で中止となってしまった高校生サッカー部員・川野とマネージャーの江口。恋人同士だがお互いの気持ちに応えられなくなっている社会人のクロとナリ。それぞれの“最も切ない別れ”と“新しい一歩”を、YOASOBIの楽曲「たぶん」にのせて描き出す。物語を彩る個性派キャスト陣物語を彩る3組の男女役には、個性豊かなキャスト勢が集結。<大学生カップル>ササノ役を演じるのは、俳優だけでなくアーティストとしても活躍する木原瑠生、カノンにはドラマ「中学聖日記」に出演した小野莉奈が務める。<高校生カップル>川野役は、映画『滑走路』に出演した寄川歌太、その彼女となる江口は吉田美月が担当。<社会人カップル>インテリアデザイナーのナリをユーチューバーのめがねが、彼氏のクロをミュージカル「刀剣乱舞」に出演する糸川耀士郎が演じる。詳細映画『たぶん』公開日:2020年11月13日(金)監督:Yuki Saito脚本:岸本鮎佳原案:しなのキャスト:木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、黒澤はるか・めがね、糸川耀士郎主題歌:YOASOBI「たぶん」配給:イオンエンターテイメントあらすじ【ササノとカノン】大きな物音で目覚めるカノン。別れたササノが部屋を整理しに帰ってきていた。同棲を始めた時、「私たちは変わらない」そう思っていたのに些細なことで少しずつ“ズレ”を感じ、別れを選んだ二人。大学はオンライン授業になり、就職活動を控える中、将来を真剣に考えるカノンと楽観的なササノ。どうしてこうなったの?悪いのは彼なのか、私なのか。たぶん…。【川野と江口】サッカー部の川野とマネージャーの江口はビデオ通話をしていた。今頃、最後の大会を迎えているはずだったが、今年は自粛により中止に。努力が報われないまま、憂鬱な受験の話をしていた。通話を切ると川野のラインにチームメイトから江口が東京へ引っ越すと知らされる。3年間チームと自分を支えてくれていた江口のことを思い、気づくと川野は自転車で走り出していたー。【クロとナリ】インテリアデザイナーのナリは彼氏のクロとなかなか連絡が取れず、直接家を訪ねる。インターホンを押すとクロが出迎えるも、玄関にはヒールの靴が。アリサと名乗る女性は編集の仕事をするクロの元同僚。クロが貸していた DVD を返しにきていたという。クロのことが大好きなナリは動揺を隠せずその場で言い合いになってしまう。こんなにも好きなのに…。
2020年10月12日