全国女子中高生に大人気の小説アプリ「野いちご」で“切ない小説ランキング”第1位を獲得、2012年には書籍化され、現在発行部数16万部を記録している『君が落とした青空』(櫻いいよ / スターツ出版)の映画化が決定した。本作は、主人公の水野実結が目の前で交通事故に遭った彼氏・篠原修弥を救うため、同じ一日を繰り返すタイムリープ・ラブストーリー。実結役には、沢口靖子や長澤まさみ、上白石萌歌らを輩出した「東宝シンデレラ」オーディションにてグランプリ&集英社セブンティーン賞を受賞して女優デビューを果たし、『思い、思われ、ふり、ふられ』 で浜辺美波とWヒロインを務めた福本莉子が抜擢された。本作では、とにかく素直で一生懸命で“思わず応援したくなる”等身大のヒロインを瑞々しく演じている。そんな福本演じる実結と付き合って2年目になる修弥役には、2012年に結成されたジャニーズJr.内ユニット“Travis Japan”のメンバーであり、雑誌『ViVi』の人気企画「【2021年上半期】国宝級イケメンNEXTランキング」で堂々の第2位にランクインした松田元太。サッカーが得意な校内の人気者である一方で、実結に対してだけはどこか不器用な一面も持ったキャラクターを誠実に演じ切る。監督を務めたのは、ドラマ『おっさんずラブ』(EX/)で演出を担当した回が、Twitterの世界トレンド 1位となり大きな反響を巻き起こしたYuki Saito。本場ハリウッドで映画を学んだ後、これまで世界各国の映画祭でも高い評価を得てきた俊英が、2人の繊細な心情を丁寧に描く。“付き合っているのに”、だんだんと修弥が何を考えているのかわからなくなっていた実結。どこか気まずい空気が続いていたある日、彼が目の前で交通事故に遭ってしまう。しかし、目が覚めると同じ日の朝に戻っていた。修弥を救おうと必死に同じ日を繰り返す中で、彼女だけが知った事実とは?号泣必至のラストに期待してほしい。映画『君が落とした青空』は2022年初春に公開となる。<キャスト・監督・原作者コメント>主演:福本莉子(水野実結役)私が演じる水野実結は、まっすぐで一生懸命な女の子です。もしも同じ1日を何度も繰り返すことが出来るなら実結の目に映る風景がどんな風に変わっていくのか、変化する心を監督と相談しながら丁寧に表現しました。この映画を観た後、皆さんが感じる毎日が少しでも違って見えたら嬉しいです。主演:松田元太(篠原修弥役)篠原修弥を演じさせていただきました!Travis Japanの松田元太です!オファーを頂いた時は僕にこんな大役ができるのかと物凄く不安と、喜びと、いろんな思いがありましたが、嬉しさのあまり速攻メンバーや家族に連絡しました!僕が演じさせていただいた修弥は、学校の中では人気者でみんなと仲が良く、恋愛に対してはどこか鈍感なところがありつつも、彼女への愛は真っ直ぐでピュアな男の子です。修弥という1人の男の子を大好きになり、そんな修弥を皆さんにも大好きになってもらい愛されるキャラクターになればいいなと思います!この作品を通して1日1日の大切さや、単純な毎日かもしれないけど、さりげないことがどれだけ大切で、当たり前な事など何一つなく日々感謝して生きていきたいと強く思えた作品です。はじめての経験ばかりで未熟な僕ですが、全力でこの作品に想いを込めて出演させていただきました。どうか温かく観ていただきたいです!よろしくお願いします!原作者:櫻いいよデビュー作が10年後に映画化されることに、映画になるの?……え?本当に?と半信半疑のまま今日まで過ごしていました。今もまだ、喜びや驚きで、ふわふわしています。Yuki Saito監督や脚本家の鹿目けい子さん、そして福本莉子さん、松田元太さん、その他たくさんの方々のおかげで、原作以上に切なく優しい素敵な物語になっています。この映画を観てくださった方と映画について語りたい!というのが今の私の夢です。私と一緒に公開を楽しみにしてもらえたら嬉しいです。監督:Yuki Saito原作を読んで、同じ1日は決してやってこず、自分の気持ちや行動次第で変わっていくという事を感じました。受動的だった実結が能動的にアクションすることで、修弥や周りのリアクションも変わっていくという登場人物の心の変化を大切にして描きました。次世代を担う福本莉子さん、松田元太くんが、何度も全力で走り、寒い時期の撮影で雨に打たれ、お互いを思い合う姿を繰り返す度に、心臓をギューッと掴まれました。当たり前だった日常がなくなってしまった今だからこそ、1日1日、この瞬間を精一杯生きることの大切さを、映画を見て少しでも感じてもらえたら嬉しいです。映画『君が落とした青空』2022年初春、公開
2021年09月03日マキアージュ(MAQuillAGE)は、新ペンシルアイブロウ「ソフトブロウライナー EX」を2021年9月21日(火)より発売する。“力を入れず”やわらかに描ける新ペンシルアイブロウマキアージュ「ソフトブロウライナー EX」は、軽くやわらかな描き心地を叶えたペンシルタイプのアイブロウだ。細い円芯は、眉を1本1本自然に描くことができ、力を入れずにスムーズに描けるのが特徴。アイブロウには、なめらかに描けるスムースタッチオイルと密着力のあるオイルをバランスよく配合させた。ヨレ・薄れを気にせず美しい仕上がりを長時間キープする。カラーは、BR652「ウォームブラウン」、BR751「ニュートラルブラウン」、GY951「チャコールグレー」と髪色やメイクに合わせて選べる3色を用意。既存のマキアージュの「アイブロー用ホルダー」にセットして使用することができる。【詳細】マキアージュ ソフトブロウライナー EX(カードリッジ) 全3色 各990円(編集部調べ)※店舗によって価格は異なる場合あり。発売日:2021年9月21日(火)【問い合わせ先】マキアージュお客さま窓口 フリーダイヤルTEL:0120-456-226
2021年08月09日山田洋次監督が手がける松竹映画100周年記念作品『キネマの神様』に野田洋次郎が出演している。野田はRADWIMPSのメンバーとして活動するだけでなく、俳優や映画音楽の制作など様々な分野で活躍しているが、その際、単に“映画をつくるためのメンバー”として参加するのではなく、自身と映画のつくり手の間に起こる化学反応を重視しているという。野田は音楽活動を続けながら、俳優として松永大司監督の『トイレのピエタ』や、豊田利晃監督の『泣き虫しょったんの奇跡』などに出演してきた。「単純に“その役を演じてみたい”という気持ちは非常に大事なことだと思っています」と語る野田は「その一方で、その作品に出演するかどうかはいつも冷静に判断している部分もあります」と説明する。「その役を自分が演じることが一番良いと思えるか?は考えます。演じている時は常に自分をなくす作業なんです。映画の劇伴をつくっている時も同じで、いつも“その映画にとって一番大事なものは何か? 音楽で何ができるのか?”を考えているんですけど、役者でいる時も気持ちは同じかもしれないですね。だから良い意味で“我がない”というか、監督が旗振り役をしてくれますから、自分がいかに誠実にそこに向き合うかを考えていると思います」野田にとって俳優や映画音楽を手がけることは、作業や出演の一部を担うだけでなく、自身が映画のつくり手の“伴走者”になることなのかもしれない。「そういう部分は間違いなくあると思います。僕がその映画に関わることによって、そこに良い意味での変化が起きるべきだと思うんです。僕が参加したことによって明らかに良い変化が起こる。でなければ僕がそこにいる価値はないと思いますし、いかに変化を起こせるのか、どうすれば作品の輝きを増すことができるのかをいつも意識していますし、そうあり続けたいなと思っています。だから僕は“監督と俳優”として、めまぐるしく過ぎていく日常の中で刹那的にすれ違うみたいに参加することは、これからもない気がしていて、やっぱり監督とじっくりと話したり、面白いと思っているものについて話したり……これまでもそうやってきたんです。僕は俳優をやることがメインではないというのもあるとは思うんですけど、いかにして面白いものを世の中に出していくのか……自由研究みたいな部分があるのかもしれないです(笑)。だからこそ自分をとことんまで突き詰めてやっている部分もあります」「テラシンみたいなヤツが僕にもいてくれたらな、と思います」そんな野田が本作で伴走するのは、日本映画史に残る作品を数多く手がけてきた山田洋次監督だ。「常に燃えたぎっていて情熱があるし、つねに新しいものをつくろうとするし、すごく研究熱心で新人たちの映画も観ている。あそこまで表現を愛し続けている人に出会うことは本当に励みになりますよね。だけど山田監督からもらってばっかりだとダメだし、自分としても与えたい。だから思考し続けたいし、映画に出続けることのできる人間でいたいなと思います」自身の役を全うするだけでなく、少し離れた位置や、様々な視点から作品を眺め、自分だけでなく“作品そのもの”が輝く方法がないか探る野田の姿勢は、本作で演じた役と重なる部分がある。映画『キネマの神様』は、現在はギャンブル漬けで借金まみれのダメ親父・ゴウと妻の淑子、その娘の歩、孫の勇太のドラマから始まる。かつてゴウは映画撮影所で汗を流す助監督で、いつかは自分で映画監督になる日を夢見ていた。そんなゴウと同じ撮影所で映写技師として働き、友人であるゴウを見守り、彼の才能を信じ続ける心優しい男、それが野田が演じるテラシンだ。「テラシンはめちゃめちゃいいヤツですよね」と語る野田は、テラシンがゴウの才能を信じる強さがこの映画の土台になる、と分析する。「僕としてはこの映画はあくまでもゴウの物語であってほしいんです。その時にテラシンは、ゴウの才能を心の底から100パーセント信じ続ける男の役だから、そのシーンがどれだけ強いかによってこの物語の土台というか強さみたいなものは決まるなと。やっぱり才能を持ち合わせた人は大事だし必要だけど、そのことに気づかせてあげる人は同じぐらい世の中には必要だし、両者は同じぐらい価値があると思うんですね。才能のある人を心の底から全身全霊で信じて、なにかをつくる人が心が折れそうになったりとか、才能に気づけなかったり、自分自身がすごく平凡なものに感じてしまう瞬間がある時に全身全霊でそれを支えて、愛し続ける。その構図がブレてしまったら、この物語はどこかに嘘が含まれてしまう。だから演じる上では、ゴウを支え続ける覚悟をするべきだなと思いました」野田が演じた若き日のテラシン、名優・小林稔侍が演じる現代のテラシンはどちらもゴウを信じ、映画を愛する心優しい男として描かれており、もし“キネマの神様”が存在するのだとしたら、テラシンはその神様がつかわした天使のような役目を担っている。そういうと野田は「テラシンみたいなヤツが僕にもいてくれたらな、と思います」と笑顔を見せる。「改めて“自分はミュージシャンなんだな”と思います」ゴウの才能と未来を信じ、撮影所で奮闘する日々を通じて生まれた想いや、コロナ渦で撮影が中断してしまったこと、当初、映画に主演予定だった志村けん氏がこの世を去ったことなど様々な想いが積み重なり、野田はひとつの曲を書いた。「アイデアのようなポツポツと浮かぶものは撮影中にも台本に書いたり、携帯にメモしたりしていたんですけど、だんだん撮影が中断し、志村さんが倒れ、その後にお亡くなりになり、映画の撮影が長期でとまった時に、“あれ?あれだけの時間が幻に終わっちゃうのかな”という雰囲気さえ感じるようになって。だから自分の中ではあの時の美しかった経験を残したかったですし、志村さんのことも含めて、現実とフィクションの境界線が曖昧になっていて、あの世界だけは自分の手で何とかして残したいという気持ちが起きて、撮影が終わって1ヶ月後だと思うんですけど自粛期間中にデモをつくって、プロデューサーの方にお渡ししました」野田がプロデューサーに渡した楽曲『うたかた歌』は、その後にRADWIMPSと本作に出演した菅田将暉によってレコーディングされ、映画の主題歌になった。「だから改めて“自分はミュージシャンなんだな”と思います。そこでいただいた感情、通過した感情だったり、経験した想い、触れてきた人々みたいなものをやっぱり自分は音楽で残したい人なんだなと。それが映画と結びついて主題歌になってくれるパターンもあるとは思うですけど、そうじゃないパターンもあって、やっぱり僕にとっては通過した上で曲を作って、音楽にすることで、ひとつの区切りになるのかな、という気がしましたね」映画そのものと伴走し、演技し、結果として主題歌を手がけることになった野田洋次郎。観客は、彼が本作の制作を通じて感じたものや、想いを映画『キネマの神様』の随所に観て、感じることができるはずだ。『キネマの神様』8月6日(金) 公開(c)2021「キネマの神様」製作委員会撮影:杉映貴子
2021年08月02日いまは亡き同性パートナーの母と子との“家族”の絆をつむぐ物語『親愛なる君へ』が現在、全国にて順次公開中。この度、本作の主題歌「夢の中で」の愛に溢れた日本語字幕入りのミュージックビデオが解禁となった。音楽を手掛けたのは、第57回台湾アカデミー賞(金馬奨)で最優秀オリジナル音楽賞を受賞したファラン(法蘭・Fran)。本作のサントラに収録されている楽曲12曲全てを手掛けており、その中の「夢の中で」(原題:在夢裏 In Dreams)は、本作の登場人物たちに優しく寄り添うような旋律が心に染みる主題歌。本作で、モー・ズーイー演じるリン・ジエンイーは、ピアノ教室の先生であり、MVの中でもその腕前を披露。また、初めてジエンイーがパートナーであるリーウェイの実家を訪れたシーンでは、「登山仲間」と息子に紹介された“男友達”への思いを視線だけで演じる母親シウユー役のチェン・シューファンにも注目。そして本編では泣く泣くカットされているジエンイーとリーウェイの仲睦まじい未公開シーンも多数盛り込まれており、本編を観る前はもちろん、観た後でもリーウェイが生きていた頃の2人の幸せな姿を再確認できるMVとなっている。このMVの編集も、本作のチェン・ヨウジエ監督自身によるものだ。さらに、ジエンイーが献身的にシウユーの孫であるヨウユーへ愛情を注ぎ続ける、心温まる場面写真8点も解禁。パートナーが亡くなった後、身の回りの世話から生活費などの生計まで全てをひとりで支え続けるジエンイー。演じたモー・ズーイーも「ジエンイーはとても苦しい立場の中でも、生きることを諦めず、愛する勇気を失うことなく、最後まで愛を貫きます。そのことに感動を覚えます」と語っている。『親愛なる君へ』はシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて順次公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:親愛なる君へ 2021年7月23日よりシネマート新宿・心斎橋ほか全国にて公開© 2020 FiLMOSA Production All rights
2021年07月31日物語の中にはいつも、ほんの少しうらやましい、そんな友達関係が描かれている。いがみ合ったり、慰め合ったり。心に染み入る友情をご堪能あれ。年齢も性格も関係ない。女ともだちは自由だ!女同士の関係を印象的に描いた作品を3人の女性が薦めてくれた。自身も女性の友情を描いた作品を執筆しているマンガ家のオカヤイヅミさんが選んだのは、「それぞれが勝手なことをしているけれど、互いを認め合う、その上で成り立っている友情を描いた作品。そういった作品を読むと、“私もそこに居ていい”と言われているような気がするからでしょうか」マンガライターの門倉紫麻さんは、“素敵な女ともだち”の存在が、作品にとってとても重要だと語る。「恋愛がテーマであっても、素敵な女ともだちとの場面で一番泣いたりする。物語をぐっと魅力的にする存在です」モデル・俳優の髙橋佳子さんは主人公に感情移入して読んでしまうそうで、「主人公が友達に優しくされているくだりを読むと、自分もそうされたような気がして、癒されます(笑)。自分の周りにもこういう人、いる!と思いながら読むのも楽しいですよ」自分の話をしたい、それで成り立つ友情も。「美しい絵柄で、思春期の苦しさや自分の価値の不安定さ、考えすぎるときの気持ちが描かれていて、読んでいると胃がキュッとなります。私が好きなのは、宇宙人のネルと自意識過剰なまりもが、同じ場所にいるのに別のことを考えている場面。“自分の話をしたい”ことで成り立つ友情を肯定してくれて、嬉しくなります」(オカヤさん)『教室の片隅で青春がはじまる』谷口菜津子主人公になりたいがゆえにいつも空回りしてしまう女子高生・まりもと、クラスメイトの宇宙人・ネルを中心に描かれる、窮屈だけど愛しい高校生の青春オムニバスストーリー。¥924(KADOKAWA)©谷口菜津子/KADOKAWAなんと20年以上続く二人の友情…。「“全部知ってる・知られてる”からこその安心感がありつつ、相手の生活を尊重してベッタリではないのがいい。“キツいことも言う。でもいざというときは助ける”という関係性は、私を含む読者の『女ともだち観』に多大な影響を与えていると思います。ずっと見てきたのでもはや二人が自分の友人のような感覚に!」(門倉さん)『後ハッピーマニア』安野モヨコ幸せを求め続ける女・重田加代子のアグレッシブな迷走人生を描く。’95年より連載された『ハッピー・マニア』の続編で、シゲタは45歳、友人のフクちゃんは50歳に。1~2巻¥990~1,012(祥伝社)『後ハッピーマニア1』©安野モヨコ/Cork投げやりを超えた先に、本当の友情がある…?「5番目の話に出てくる、メキシコ行きの飛行機で偶然知り合った青学女子と早稲女が、旅の終盤、互いのダメ出しをする悪口合戦のシーンが大好き。知り合ったばかりゆえの投げやりさと情熱が、動物的ですばらしい。そこまで感情を高められるって、実はものすごく相手にシンパシーを感じている関係性なんだろうな、と思います」(髙橋さん)『早稲女、女、男』柚木麻子早稲田大学に通う女子、通称“早稲女”を、立教や日本女子大、学習院、青学、慶應に通う女子たちの目線で描いた短編小説集。女子小説の名手である、柚木麻子の真骨頂!¥660(祥伝社文庫)オカヤイヅミさんマンガ家、イラストレーター。最新作『白木蓮はきれいに散らない』(小学館)では、’63年生まれの女性3人の“しんどい現実”の物語を描き、話題に。門倉紫麻さんかどくら・しまマンガライター。Amazonのマンガ担当エディターを経て現職。雑誌などで、マンガ家へのインタビューを行う。また、イベントへの登壇なども。髙橋佳子さんたかはし・かこモデル、俳優。本誌をはじめ雑誌、広告等で活躍。筒井康隆の本を愛読する読書家で、自身のインスタグラムでは読書記録も綴っている。※『anan』2021年7月21日号より。(by anan編集部)
2021年07月17日マーガレット・アトウッドのディストピア小説を原作に、MGM Televisionと米国Huluがテレビドラマ化した大人気ドラマ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」の最新シーズン4が、Huluにて8月27日(金)より独占配信決定。ティザー予告と場面写真が解禁された。本作シーズン1~3は、エミー賞を多数受賞しており、2017年には動画配信サービスのオリジナルドラマが作品賞を受賞するという史上初の快挙を達成。さらに、2018年ゴールデン・グローブ賞TVシリーズ/ドラマ部門にて作品賞と主演女優賞(エリザベス・モス)の主要2部門を受賞するなど、様々な賞レースを席巻し世界のメディアが絶賛する話題作。女性が虐げられた理不尽な世界を舞台にしながら女性の強さを鮮烈に描いた本ドラマは、現実の社会問題とリンクすることから世界的にも注目され高い評価を得ている。そして、最新シーズンでは主演のエリザベスが3エピソードの監督にも初挑戦。現地時間7月13日(火)に発表された第73回エミー賞では、ドラマ部門作品賞、主演女優賞(エリザベス・モス)、助演男優賞(3名ノミネート)、助演女優賞(4名ノミネート)、ゲスト女優賞、監督賞など、主要部門を含む15部門21ノミネートを果たしている。この度解禁となったティザー予告では、リディアおば(アン・ダウド)の「あなた方は主の聖なる器です」という、侍女を“子どもを産むための道具”とみなすセリフが響き渡り、それに対抗するように「私たちは隠れない」「私たちが変える」という反撃に転じるジューン(エリザベス・モス)の力強いセリフが。ジューンと眼帯が印象的なジャニーン(マデリーン・ブルーワー)が侍女の衣装ではない姿で走り出す姿も映し出される。併せて解禁となった場面写真では、まさに2人が手を取り合い逃亡する様子や、侍女の服ではなくラフな普段着姿で何かを見つめて驚く様子、追い詰められて怯える侍女たちの姿、カナダ政府に拘束されているウォーターフォード夫妻のこれまでとは違う雰囲気を醸し出す様子が見られ、さらなる変化が起きていることが見てとれる。シーズン3では、ギレアドの子ども86人と女中9人をカナダに亡命させるために重傷を負ったジューンが共に闘った侍女や女中たちとどのような運命をたどるのか…。新たな展開にはさらなる衝撃が待ち受けていそうだ。Huluプレミア「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」シーズン4は8月27日(金)から独占配信スタート、以降毎週金曜日に1話ずつ追加配信予定(全10話)。(text:cinemacafe.net)
2021年07月15日1989年に発表されて以来、多くの人に愛されてきた北村薫さんのミステリー小説「円紫さんと私」シリーズ。物語の語り手である文学部の大学生〈私〉と、落語家の春桜亭円紫(しゅんおうていえんし)による鮮やかな謎解きを楽しめるのだが、その第1作『空飛ぶ馬』が、タナカミホさんの手でマンガとして新たに生まれ変わった。日常こそ不可解でスリリング。マンガで蘇る記念碑的ミステリー。「担当編集さんと新連載の相談をしていて、原作ものだったら日常系のミステリーが私の作風に合うのでは、と提案してくださったのがこの作品でした。読んでみたら30年も前の作品とは思えないほど、今と通じるような心理描写が素晴らしくて。心理だけでなく情景も、光と影の印象的なシーンが絵として浮かび、ぜひマンガにしてみたいと思いました」本作を「日常系ミステリー」と称しているのは、推理小説でありながら人が一切死なないから。日常のふとした場面で違和感を覚えたり、疑問に思ったこと、もっと言えば多くの人は不思議に思ったとしても「まあいっか」と流してしまいそうなことから物語が立ち上がってくる。たとえば、まったく知らない人や出来事を夢で見てしまう「織部の霊」、喫茶店で紅茶に砂糖を入れ続ける女性たちを目撃する「砂糖合戦」、幼稚園の園庭に設置された木馬が一晩だけ消えてしまう「空飛ぶ馬」など。謎を探ることで〈私〉は時に、見たくない現実とも向き合うことに。「20歳手前の〈私〉ちゃんが、謎解きを通して成長していく過程を一話ずつ丁寧に描きたいと思いました。自分も身に覚えがあるのですが、10代の頃って大人は“ちゃんとした人”というイメージがあるじゃないですか。だけど利己的だったり自分を守るのに必死だったりして、現実的な姿が見えてくると、こんなもんかと思ってしまう。〈私〉ちゃんの場合は大人に対する失望が、女性性の嫌悪として表れるのです」原作ファンが多いだけでもプレッシャーだろうが、シリーズの装画を一貫して手がけてきたのは、多くのマンガ家にとっても憧れの存在といえる高野文子さん。そんななかでタナカさんは、円紫さんと〈私〉が生き生きと動く、美しくもどこか切ない深淵な世界観を創り上げている。「小説とマンガでは構成の文脈が違うので、マンガ用に再構築していかないと読者が飽きてしまうのでは、という意識がありました。原作にある複合的なテーマの見せ方は難しかったですが、マンガ流の構成を考えていくところにオリジナリティを出せる楽しさがありました。『マンガが面白かったから、原作を読んでみよう』と言っていただけると、すごく嬉しいですね」原作 北村 薫、漫画 タナカミホ『空飛ぶ馬』本格推理小説であり、女性が大人になっていく成長を描いた青春物語でもある、北村薫のデビュー作をマンガ化。日常の光と影を捉え、静かな感動へと導く5編。リイド社990円タナカミホ/リイド社タナカミホマンガ家。講談社『ITAN』にて第5回スーパーキャラクターコミック大賞、優秀賞を受賞してデビュー。『いないボクは蛍町にいる』(全2巻)発売中。※『anan』2021年7月7日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2021年07月04日マイケル・ジャクソンを始め、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた“パントマイムの神様”マルセル・マルソーの実体験に基づく感動作『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』の予告編が到着した。1938年、親をナチに殺されたユダヤ人孤児たち123人をフランス・ストラスブールで迎えるマルセル。自身もポーランド系ユダヤ人のマルセルは、「戦時中だからこそ子どもたちを笑わせたい」という思いから緊張に包まれた孤児たちをパントマイムで和ませる。しかし、世の中ではますますユダヤ人迫害が激化。“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉が閉ざされた場所でユダヤ人やその協力者たちを拷問し、無慈悲に射殺していた…。“パントマイムの神様”と称されるマルセル・マルソー。マイケル・ジャクソンの“ムーンウォーク”は彼のパフォーマンスからヒントを得たというエピソードがあるなど、世界中の俳優やミュージシャン、ダンサーたちに影響を与えた。本作では、第二次大戦中にナチと協力関係にあったフランス政権に立ち向かうべく、レジスタンス運動に身を投じていたこれまで語られてこなかった彼の実体験を描いている。今回到着した予告編では、ジョージ・S・パットン(エド・ハリス)が、大勢の兵士たちに「驚くべき話」として耳に入れたエピソードを披露するシーンから始まる。“アメリカ軍の英雄”の心を動かしたエピソードの主人公こそがマルセル・マルソー(ジェシー・アイゼンバーグ)だ。映像ではマルセルがユダヤ人孤児たちをパントマイムで笑わせ和ませる姿が映し出される。しかし世の中ではますますユダヤ人迫害が激化し、閉ざされた場所でユダヤ人やその協力者たちが拷問され無慈悲に射殺されていた。マルセルはユダヤ人孤児たちをフランスからスイスへと逃がそうと提案するが、無事にスイスにたどり着くことができるのか…。マルセルを演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』でアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞にノミネートされたジェシー・アイゼンバーグ。自身もユダヤ人で母親がプロの道化師だったという生い立ちを活かし、人間味豊かな魅力的な人物に変わっていく姿を生き生きと演じている。『ハリー・ポッター』シリーズのフラー・デラクール役のクレマンス・ポエジーが、マルセルが恋心を抱くエマを演じ、当時、“リヨンの虐殺者”と恐れられたナチのクラウス・バルビー親衛隊中尉は、『ワルキューレ』のマティアス・シュヴァイクホファーが演じている。また4度アカデミー賞にノミネートされた名優エド・ハリスが、アメリカ陸軍大尉ジョージ・S・パットン役で出演する。監督はポーランド系ユダヤ人で、ベネズエラで最も著名な映画監督であり脚本家、ベストセラー作家でもあるジョナタン・ヤクボウィッツが務める。代表作『ベネズエラ・サバイバル』はベネズエラ史上NO.1のヒットを記録し、ロバート・デ・ニーロ出演の『ハンズ・オブ・ストーン』はカンヌ国際映画祭に出品され喝采を浴びた。その確かな手腕で、負の歴史に隠された人間の命への讃歌を描き出す。『沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~』は8月27日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~ 2021年8月27日よりTOHOシネマズ シャンテほか全国にて公開©2019 Resistance Pictures Limited.
2021年06月29日沢田研二と菅田将暉がW主演を務める、映画『キネマの神様』(8月6日公開)のキャンペーンが行われることが21日、明らかになった。本作は、小説家・原田マハの同名小説を原作に、「松竹映画100周年記念作品」として山田洋次監督がメガホンを握る。ギャンブル漬けで借金まみれのゴウ(沢田研二)は妻の淑子(宮本信子)と娘の歩にも見放されたダメ親父だが、たった一つ「映画」を愛していた。若き日のゴウ(菅田将暉)は助監督として撮影に明け暮れる傍ら、食堂の娘・淑子(永野芽郁)に恋をし、映写技師・テラシンとともに夢を語らい、青春の日々を駆け抜けていた。しかしゴウは初監督作品『キネマの神様』の撮影初日に転落事故で大怪我をし、その作品は幻となってしまう。半世紀後の2020年、『キネマの神様』の脚本が出てきたことで、沈みかけていたゴウとその家族は再び動き始める。1920年から映画の製作、配給、興行を続けてきた松竹映画は昨年2020年に100周年を迎えた。そんな松竹映画100周年を記念した同作は、映画を愛し、挫折を味わいながらも“映画の神様”を信じた男に訪れた奇跡を描いた作品であることから、日本国内で上映中のすべての映画を対象にした半券キャンペーンが実施されることが決定した。同キャンペーンでは、すべての劇場公開作品を対象に、期間中に映画館で映画を鑑賞した方1,000名様に『キネマの神様』のムビチケをプレゼントする。日付のわかる映画の半券の写真とともに、Twitter 上で共通ハッシュタグ「#キネマで繋がる」とツイートすると、応募完了となる(〜7月31日)。多くの映画が公開延期・配信切り替えとなり、映画館は時短営業、休業、閉館を余儀なくされるなど、新型コロナウイルスに苦しめられている今の映画界。本作でも主演の志村けんさんの逝去、撮影の中断や2度の公開延期など、コロナによって数々の困難に直面しました。いま、改めて「“映画館で映画を公開できること”のありがたさを感じている」と松竹は語る。松竹は「本作『キネマの神様』はタイトルと題材のとおり、映画界全体を盛り上げることが使命であると考えております」と、同キャンペーンの裏側にある思いを明かした。苦境に立たされた映画界全体を盛り上げることを目的としたキャンペーンの始動にあたり、自身の出演作を映画館に無償提供する形で映画館へのエールを発表したばかりの笑福亭鶴瓶や、日本各地で長きにわたり映画体験を届けてきた各劇場から賛同コメントも到着した。○笑福亭鶴瓶 コメント・初めての映画館の思い出親父に連れていかれて。戸を開けたら人がいっぱいだった。で、観られへんし、親父が肩車してくれて。揺れながら見たんですよ。親父が前のおっさんの足踏んだかなんだでエライ喧嘩しだして。オレ肩車されてんのに、思いっきり喧嘩して。「一旦出ましょ」みたいになって。「いやいや、オレ観とんがな。出んのかい」ってなって。それが映画の思い出やわ。・映画館で映画を観ることの醍醐味集中するじゃないですか映画に。すると、自然と“いい台詞”が長いこと耳の中に残っている。ああ、いい台詞やなあっていう醍醐味はありますよ。・コロナ禍で励む映画館に向けて僕は『ディア・ドクター』で、本当に全国のシネコンにお世話になったんですよね。はじめ単館で少なくやりだしたのが噂になって、すごく広がって、色んな賞をいただくようになったから。そのときにお世話になったことは忘れないです。映画人でもないのにこんなことを喋るのはおこがましいんですけど、本当にお世話になってるので、何か返せるもんは返したいなって思いますね。・映画館に足を運べないお客さんに向けて映画館に足を運んで楽しんでもらいたい。“楽しんでもらいたい”っていうのが根本ですよね。いかに映画というものが良いのかということを、いっぺん訪ねて、観て、経験していただいて。そんなに怖い所じゃないっていうのが、わかりますからね。そういう意味では自分も寄席も出てるし、同じように人が集まる所を盛り上げたい気持ちがあります。ぜひ、映画館に来ていただきたいし、寄席にも顔を出していただきたいなと思いますね。○各映画興行会社社長からのキャンペーン応援コメント(全文・順不同)『キネマの神様』は当館が原作小説のモデルとなっています。いつの時代も大勢の熱い思いで映画は完成し、公開され、鑑賞されてきました。いま映画界も厳しい状況に直面していますが、きっと『キネマの神様』が守ってくれると信じています。(ギンレイホール)大変残念ながら映画への出演はかないませんでしたが、故志村けんさんのエンタテインメントへの思いを継ぐ『キネマの神様』という作品が、映画界だけでなく日本のエンタテインメント業界を再び明るいものとするきっかけとなっていただければと思います。(シネマサンシャイン/佐々木興業株式会社代表取締役社長佐々木伸一)映画は人々を笑顔にします。映画は人々に感動を与えます。映画は世の中を明るくします。ぜひ、この『キネマの神様』という作品を通じて多くの人々に「生きる喜び」を実感して頂けることを切に願っております。(コロナワールド/株式会社コロナワールド代表取締役社長室橋義隆)私は、映画の持っている力を信じています。この夏、遠くにお出かけするのは、まだ難しいかもしれません。そんな時は、手軽に非日常が楽しめるお近くの映画館で、映画を是非楽しんでください。万全の感染症対策をしてお待ちしております。(ピカデリー、MOVIX、東劇、神戸国際松竹/松竹マルチプレックスシアターズ代表取締役社長森口和則)
2021年06月21日主人公の大学生が、暴力や児童虐待、ネグレクトなどの社会の闇と、それに伴うやり切れない哀しみに直面する物語を描く映画『君は永遠にそいつらより若い』より本予告編が公開された。今回公開された予告編は、卒業間近の大学生・ホリガイ(佐久間由衣)と、痛ましい過去を持つイノギ(奈緒)の日常で起こる様々な様子を中心に展開。2人が笑い合ったり、イノギがホリガイに、児童福祉司になりたいと思ったきっかけを聞いたり、そして今回初公開となる、小谷美紗子の主題歌「眠れない」も挿入され、少し切ない雰囲気を引き立てている。ラストには、ホリガイがイノギに「君の心と存在を弄んで、侵害するそいつらは、どんどん年をとって弱っていくから。君は永遠にそいつらより若いんだよ」と伝えるシーンも登場し、本作のタイトルの意味も感じ取れる映像となっている。『君は永遠にそいつらより若い』は9月17日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開。(cinemacafe.net)■関連作品:君は永遠にそいつらより若い 2021年9月17日よりテアトル新宿ほか全国にて順次公開©「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会
2021年06月17日作詞や詩、エッセイ、絵本の執筆など多方面で活躍する高橋久美子さんが初の小説集を上梓。『ぐるり』は世代も立場も異なる、時に動植物が主人公となる短編集だ。一人でいても、繋がっている。作詞や随筆で人気の著者の初小説集。「最初はエッセイの連載でしたが、途中で別の人の人生を書きたくなって。編集者に“小説に変えてもいいですか”とお願いしたんです」日常の光景や、ファンタジーやSFなど多彩な内容。実体験に基づいているものもあるようで、「男の子が蟻の王国に行く話は、実際に庭の苔をダンゴムシに食べられて、蟻の王国があればいいのにと思いつき、宮沢賢治の童話風に描いたもの。姉妹と母親のベトナムを旅行する話は、私小説といえるかも」見事なオチのある話もあるが、想像の余地を残す作品も。「サビがどこか分からない話って好きなんです。音楽でも聴けば聴くほど味が出るものを“スルメ曲”と言いますが、何回も読み返せる“スルメ小説”ですよね(笑)」いくつかの短編で登場人物がクロスする。ニヤリとするのは「DJ久保田」の2編。他の話の登場人物たちがゲストで登場したり、番組にメールをよこしたり。「私もラジオのパーソナリティをしていますが、ラジオと小説って相性がいい気がして。ゲストやメールをくれるリスナーって、顔は見えないけれどお互いを知っていて、友達みたいに思えますよね。小説の登場人物たちもそうだなって」どの人物にも愛着がわくのは、著者の優しい眼差しがあるから。「人間観察が好きです。人間のことが、すごく好きなんだと思う。嫌な感じの人がいても嫌と思わず“へえーそんなふうに考えるんやー”と思いながら見てしまう」人に言えない思いや孤独を抱いた人も多い。全体を通し、そんな人たちが隣り合わせだと思わせる。「一人で歩いていても通り過ぎるトラックには乗っている誰かがいるし、一人で部屋にいても外には人の気配がある。地球の上でみんな一緒に暮らしているという感覚があります」そんな思いがタイトルにも滲む。「今はコロナ禍で会えない人も多いけれど、だから一層相手のことを考えたりしますよね。孤独と孤独が繋がって、孤独でなくなればいいなと思っています」『ぐるり』さまざまな世代、立場が見つめる光景を自在に描き出した短編集。連載を楽しみにしていたという奈良美智さんが挿絵を描き下ろしている。筑摩書房1540円たかはし・くみこ作家、詩人、作詞家。さまざまなアーティストへの歌詞提供や翻訳などの創作活動を続ける。主な著書にエッセイ集『いっぴき』『旅を栖とす』、詩画集『今夜凶暴だからわたし』など。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2021年06月08日YOASOBIの楽曲「もしも命が描けたら」が配信リリース。YOASOBIの楽曲「もしも命が描けたら」2021年は、ファーストEP『THE BOOK』をはじめ、「怪物」「優しい彗星」「三原色」「もう少しだけ」といったタイアップ&話題曲を続々と発表したYOASOBI。2022年に入ってからも、直木賞作家とのコラボレーションプロジェクトとして「ミスター」「好きだ」などの楽曲をリリースし、絶えず話題を集めている。田中圭主演の舞台『もしも命が描けたら』テーマ曲そんなYOASOBIが、楽曲「もしも命が描けたら」を配信リリースする。同曲は、作・演出を鈴木おさむ、主演を田中圭が務めた舞台『もしも命が描けたら』のテーマ曲で、最新EP『THE BOOK 2』に収録されている1曲。今回の配信は、舞台の初演から1年を記念したサプライズリリースとなる。ジャケット&MVは清川あさみが担当なお、楽曲のジャケット写真は「もしも命が描けたら」のミュージックビデオも手掛けた美術家/アートディレクターの清川あさみが担当。ミュージックビデオにも登場する美しい刺繍+CGでつくられた作品となっているので、こちらも是非チェックしたい。【詳細】YOASOBI 楽曲「もしも命が描けたら」配信日:2022年8月12日(金)※舞台『もしも命が描けたら』テーマ曲
2021年06月05日『少年の君』の監督、デレク・ツァンの単独監督デビュー作『ソウルメイト/七月と安生』(チーユエとアンシェン)が急遽、日本で劇場公開されることが決定した。ある日、安生(アンシェン)の元に映画会社から連絡が届く。彼らは、人気ネット小説「七月と安生」を映像化したいのだという。作者は七月(チーユエ)という名の女性だが、所在は不明。物語は幼なじみの女性2人の友情を描いたもので、作者の自伝的な要素が強いという話。そこで彼らは、もうひとりの主人公のモデルを探し、アンシェンに連絡をしてきたというわけだ。だが、アンシェンは「チーユエなんて人は知らない」と嘘をつく。彼女はアンシェンにとって特別な存在。何よりも大切な親友、そして誰よりも激しくぶつかりあった戦友。互いに魂の奥深いところで繋がっていたはずの2人なのに、彼女たちの間に一体何があったのか?恋を知り世界を知り、移ろいゆく時代の中で、彼女たちは何を選び取り、何を捨てたのか?小説に描かれた2人の物語に秘められた驚きの真実が、いま明かされようとしていた――。第93回アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『少年の君』の監督として、世界から注目を浴びるデレク・ツァン監督。同じくチョウ・ドンユイを主演に迎えた本作は、同名のネット小説を大胆に脚色して描かれた2人の女性の物語。彼女たちの半生を丁寧かつドラマティックに綴りながらも、物語は予想だにしない方向へと加速していく。また、観る者を切なさと優しさで包み込み、大切な人や大事な何かを思い出させてくれる、そんな作品となっている。香港のアカデミー賞にあたる香港電影金像奨で12部門ノミネート(作曲賞受賞)、金馬奨ではアンシェン役のチョウ・ドンユイ、チーユエ役のマー・スーチュンが主演女優賞W受賞という快挙となり、その年の映画賞を席巻した話題作が、今回『少年の君』に先駆けて公開される。『ソウルメイト/七月と安生』は6月25日(金)より新宿武蔵野館ほか順次公開。『少年の君』は7月16日(金)より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:少年の君 2021年7月16日より新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開© 2019 Shooting Pictures Ltd., China (Shenzhen) Wit Media. Co., Ltd., Tianjin XIRON Entertainment Co., Ltd., We Pictures Ltd., Kashi J.Q. Culture and Media Company Limited, The Alliance of Gods Pictures (Tianjin) Co., Ltd., Shanghai Alibaba Pictures Co., Ltd., Tianjin Maoyan Weying Media Co., Ltd., Lianray Pictures, Local Entertainment, Yunyan Pictures, Beijing Jin Yi Jia Yi Film Distribution Co., Ltd., Dadi Century (Beijing) Co., Ltd., Zhejiang Hengdian Films Co., Ltd., Fat Kids Production, Goodfellas Pictures Limited. ALL Rights reserved.
2021年06月05日2色線が描ける水性ペン「ツインク(twiink)」が、サンスター文具から新登場。2021年6月中旬より順次発売される。“1本で全3役”の新感覚ペン「ツインク」は、1本のペン先に異なる2色の単色をセットにした新感覚の水性ペン。同時に2色が描けるのはもちろん、ペンを持つ角度や向きによって、それぞれの単色の使い分けも可能な〝全3パターン”の仕上がりを楽しむことができる。デコレーションの可愛さUP2色線の用途は様々だが、一番オススメしたいのはメッセージカードやノートのデコレーションだ。シンプルなラインに加え、リボンや水玉模様、チェック柄といった飾り線は、よりキュートな仕上がりに。また2色のコントラストが引き立つ“ネオン風”イラストも簡単に叶えてくれるので、イラスト初心者の人にもおすすめだ。ノートのまとめにももちろん学校や職場といった、日常のシーンでも「ツインク」は大活躍。ノートをまとめる際に活用する<矢印、囲み、吹き出し>といったチェックマークも、色の使い分けが簡単にできるため、手間をかけずに見やすい&分かりやすいメモを取ることができる。全8色展開なおカラーは、全8色を用意。ライトブルー×バイオレット、オレンジ×ピンク、ピンク×グリーンなど、多彩な組み合わせを用意しているため、是非気になるカラーを集めてみてはいかがだろう。【詳細】「ツインク」全8色 198円(税込)発売時期:2021年6月中旬より順次種類:ライトブルー×バイオレット、レッド×ライトブルー、オレンジ×ピンク、グリーン×バイオレット、ピンク×ライトブルー、バイオレット×ピンク、ライトブルー×オレンジ、ピンク×グリーン【問い合わせ先】TEL:03-5835-0094
2021年06月04日直木賞作家・西加奈子の小説に、明石家さんまが惚れ込み企画・プロデュースした劇場アニメ映画『漁港の肉子ちゃん』は、漁港の船に住む母娘・肉子ちゃんとキクコの秘密が紡ぐハートフルコメディ。肉子ちゃんの声を大竹しのぶ、娘・キクコの声をCocomiが務め、人気声優の花江夏樹や下野紘、吉岡里帆、マツコ・デラックスら、豪華キャストの声の出演でも話題になっている。本作をはじめ、小説をアニメ化した映画には時代を彩る良作ばかり。これまでの多岐のジャンルにわたる数々の名作を生み、「ジャパニメーション」という呼称で愛されるほど世界で圧倒的人気と高い評価を得ている日本のアニメーション。色鮮やかな風景、細やかで瞬時にキャラクターの心の機微を映し出す繊細なタッチ、実写映画とはまた違った味わいで観る者を楽しませ、物語の世界へ惹き込んでいく。そして、そんな日本のアニメーションとベストセラー小説がタッグを組めば、あなたの一生の1本になり得る映画が生まれるはず。そこで、ベストセラー小説が原作になったアニメ映画4作品を特集する。◆『時をかける少女』(06)細田守監督の時を超えて愛される傑作高校2年生の紺野真琴は、理科実験室に落ちていたクルミをうっかり割ってしまったことがきっかけで、時間を飛び越えて過去に戻る力「タイムリープ」を手に入れる。自分が“飛べる”ことを確信した真琴は、友達の間宮千昭や津田功介とカラオケでノドが枯れるまで歌ったり、3人で何度も野球をして好プレイを連発!何気ない日常を思う存分満喫するのだった。「タイムリープ」を繰り返し、残り回数が底をついたとき、真琴は自分にとって一番大事なかけがえのない時間がそこにあったことに気づくのだった…。小松左京、星新一と並び「SF御三家」とも称される筒井康隆の同名の小説を原作とするSFロマンス。細田守監督、「マッドハウス」の制作によってアニメ映画化。上映発表当初は全国で21館のみと非常に少ない公開館数だったが、鑑賞者の口コミ効果や主題歌を務めた奥華子の切ない楽曲も注目され、動員数を増やしていった。最終的には上映館は延べ100館以上、2007年4月20日のDVD発売日まで9か月にわたり公開が続くというロングラン興行となった。さらに、2021年4月2日には、「スタジオ地図」の創立10周年記念企画として4DX版が公開され、色あせることのない真琴たちの青春の瑞々しさと胸がキュッとなるようなほろ苦さに、時をこえても愛され続ける話題作。◆『君の膵臓をたべたい』(18)タイトルのイメージを見事に裏切る傑作他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然「共病文庫」と記された1冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて……。「よるのばけもの」(双葉社)、「青くて痛くて脆い」(KADOKAWA)など、数々の話題作で知られる小説家・住野よるのデビュー作であり、2016年の本屋大賞で2位にランクインし、累計発行部数が200万部を越える人気小説が原作。2017年の実写映画化に続き、「スタジオヴォルン」制作で新進気鋭の監督、牛嶋新一郎が作り出す丁寧かつ繊細なタッチでアニメ映画化された。『漁港の肉子ちゃん』と同じく、あまりにもインパクトのあるタイトルが注目を集めたが、そのタイトルイメージを見事に裏切るような号泣必至の展開が評判を呼んだ。人気ロックバンド「sumika」が主題歌、劇中挿入歌を担当したことも相乗効果となり、「キミスイ」の愛称で支持を集めた。◆『ジョゼと虎と魚たち』(20)新世代から支持を集める海洋生物学を専攻する大学生の恒夫は、ある夜のバイト帰りに坂道を猛スピードで下ってくる車椅子の女性、ジョゼを助けたことがきっかけで、アルバイトとしてジョゼの相手をするように依頼される。恒夫は留学費用のためにその依頼を承諾するが、ジョゼの高飛車な言動に閉口してしまう。一度はアルバイトを辞めようとしたものの、ジョゼに言われるがままに様々な場所へと外出に付き合わされるうちに2人は距離を縮めていくが、ジョゼの祖母の死をきっかけに、その関係性に決定的な変化が生じ始める…。芥川賞作家・田辺聖子の名編が原作となり、映画『おおかみこどもの雨と雪』で助監督を務めたタムラコータロー監督、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」など多くの人気作を手掛けてきた「ボンズ」が制作を担当し、アニメ映画化された。アニメーションだから描き出せる、リアルにしてイマジネーションに満ち満ちた日常の輝きや恋愛のときめき、人生のきらめきを、疾走感すら感じさせる色彩を巧みに使いスクリーンへ映し出しているのが印象的。また、主題歌を約5億万回のMV総再生回数を誇り、TVアニメ「呪術廻戦」のオープニングテーマでも注目を集めたEveが書き下ろし、劇中キャラクターの細かな心理描写や儚さを見事に表現してZ世代の支持を集めた珠玉作。◆『漁港の肉子ちゃん』(21)母の恋が終わるたびに放浪する親子描く愛情深い性格ゆえに、これまでの人生、ダメ男ばかりを引き寄せては、何度もだまされてきた母・肉子ちゃん。とんでもなく豪快で、子どもみたいに純粋な母に比べて、しっかりもので大人びた性格の小学5年の娘・キクコ。ふたりは肉子ちゃんの恋が終わるたびに各地を放浪し、北の漁港の町へと流れ着く。漁港で途方にくれる母娘は、肉子ちゃんを“肉の神様”と思い家族のように迎え入れてくれた「うをがし」の店主・サッサンが所有する漁港の船を住処に、肉子ちゃんとキクコの新しい生活が始める。しかし、肉子ちゃんの次の恋が終わったら、またこの町を出て行かなければならない。そんな不安が次第によぎるキクコと肉子ちゃんの大きな秘密が明らかになり…。原作は第152回直木賞を受賞した西加奈子の累計発行部数35万部超の同名ベストセラー小説。EX「アメトーーク!」の<読書芸人>回では、「ピース」又吉直樹が本書を紹介し、大きな反響を呼んだ。漁港の船に住む魅力的な母娘の物語に惚れ込み、劇場アニメ化を熱望し、本作で企画・プロデュースを務めるのは明石家さんま。映画化のオファーをさんまさん自ら、原作者・西さんに打診し、5年の歳月を経てついにアニメ映画化が実現した。監督は、『ドラえもんのび太の恐竜2006』や『海獣の子供』などのアニメーション作品を世に送り出してきた渡辺歩。さらに、キャラクターデザイン・総作画監督は『かぐや姫の物語』などで作画監督を務めた、「スタジオジブリ」一期生の小西賢一。脚本は「凪のお暇」の大島里美。アニメーション制作は『映画 えんとつ町のプペル』を手掛け、圧倒的クオリティと世界観で世界中に多くのファンを持つ「STUDIO4°C」。また、幅広い世代から絶大な人気を誇る「GReeeeN」が書き下ろすエンディングテーマ「たけてん」が、肉子ちゃんとキクコの日々を表すように、優しく寄り添っている。劇場アニメ化について、渡辺監督は「原作を読んで、こういった人間ドラマをアニメで描けるのはいいなと思いました。そして、さんまさんが企画・プロデュースという形でアニメにチャンスをもらえたということが、とにかく嬉しかったですね」とコメント。総作画監督の小西氏は「小説作品をアニメにしたいという想いは持っていました。そして自分たちのアニメーション映画を作るからには、ゼロからキャラクターを作りたいと。これは渡辺監督と共通の思いでした。それを本作で叶えることができて、非常にありがたいと同時に、今後につながっていくと思います」と話し、美術監督の木村真二は「西加奈子さんの作品がすごく好きなので、今回作品に携わることができて本当に嬉しかったです。小説作品をアニメーションの世界で表現できるというのは貴重な機会ですし、とても面白いと思っています」と、それぞれに思いを語る。第一線で活躍するアニメクリエイターが、原作小説へのリスペクトと劇場アニメ化への熱意をたっぷり込めて、本作を送り出す。『漁港の肉子ちゃん』は6月11日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:時をかける少女 (2010) 2010年3月13日より新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネスイッチ銀座ほか全国にて公開© 「時をかける少女」製作委員会2010君の膵臓をたべたい(2018) 2018年9月1日より全国にて公開(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズジョゼと虎と魚たち(2020) 2020年12月25日より公開©2020 Seiko Tanabe/ KADOKAWA/ Josee Project漁港の肉子ちゃん 2021年6月11日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2021「漁港の肉子ちゃん」製作委員会
2021年05月06日書籍『366日 物語のある絵画』が、2021年4月22日(木)より発売される。書籍『366日 物語のある絵画』は、ギリシア神話、聖書物語、中世の騎士物語、世界の伝説からシェイクスピアなどの文学世界、おとぎ話のフェアリーペインティングまでを西洋絵画とそのストーリーで“1日1話”ずつ辿れるアートブック。西洋文化を知る上で欠かせない教養も身につけられる。例えばギリシア神話を伝えるのは、オーストリアを代表する画家 グスタフ・クリムトやルネサンス期のフィレンツェ派を代表する画家 サンドロ・ボッティチェッリ、同じくルネサンス期に活躍したドイツの画家 ルーカス・クラナッハらの絵画。また聖書物語の世界は、ピーテル・ブリューゲルやベルナト・マルトレルらの作品、イギリス物語絵の世界ではジョン・エヴァレット・ミレー、ジョン・コリアらの作品を並べる。【詳細】『366日 物語のある絵画』2,860円(税込)発売日:2021年4月22日(木)仕様:B5判変型(228×175mm)/ソフトカバー/416ページ(Full Color)ISBN:978-4-7562-5490-0 C0071著者:海野弘発売元:パイ インターナショナル
2021年04月23日山田洋次監督が原田マハの小説を映画化する『キネマの神様』。この度、主人公ゴウ役の菅田将暉と、盟友テラシン役の野田洋次郎が「RADWIMPS feat.菅田将暉」として主題歌「うたかた歌」を歌唱することが分かった。劇中では、撮影所で働く盟友として熱い絆を結んだ2人。野田さんが作詞作曲を務め、ゲストボーカルとして菅田さんを迎えるという形となり、劇中のゴウとテラシンの役柄と重なり合うよう、歌詞に合わせて歌い分けされているという。今回の主題歌について野田さんは「最初は主題歌になるとかならないとかそういう話は全く無く、撮影中に歌の言葉の断片みたいなものをちょっとずつためていました。全部の撮影が終わった時に、感謝の気持ちを込めて『監督にこのデモをお渡しください』という感じで贈ったのが一番最初です」と明かす。一方、菅田さんは野田さんと一緒に主題歌を担当することについて「いやびっくりしました。謎でした。こんなありがたいことはないです。クランクアップした少し後に、野田さんから感謝の気持ちとして『こんなのできたから』ということでこの曲のデモを送ってもらって、それを聴いて『わぁ~!』と思っていたので、なんだか不思議な気持ちでした」と驚きを隠せなかった様子。また、2人で一緒に主題歌をレコーディングした際のことをふり返り、野田さんは「レコーディングは楽しかったですね。菅田君が色んな表情や色んなテイクを見せてくれたので」と語り、菅田さんは「二回レコーディングしたんです。それが良かったですし、今思えば、山田組っぽいですよね(笑)。良い作品にするためにリテイクするって。1日やって本当に難しくて表現しきれなかったこともたくさんあって、もう一回やることになりました。すると野田さんが『こういう風なリズムでやると歌いやすくなるかも』といったメールをくれて。それがとても良かったです。主題歌では野田さんが演出家で僕が演者みたいな気持ちでした」とその様子を語った。なお、主題歌の音源は近日中に公開予定。野田さんは「僕自身本当に大好きな曲ですし、『キネマの神様』があったから生まれた曲で、あの世界が音としてもこの世にずっと残っていって欲しいという願いがずっとあったので、本当に心から嬉しく思っています」と思いを述べ、菅田さんは「完成版の楽曲は、映画のエンディング版とは曲の尺が違うので、フル尺でもぜひ聴いてもらいたいですね」と楽しみに待つ方へメッセージを寄せている。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年04月09日思いがけない人間関係やエピソードが交錯していくリーダビリティの高さが、村木美涼さんの小説の魅力だ。『商店街のジャンクション』もまた、着ぐるみが媒介となって物語は意外な方向へ転がっていく。商店街で、着ぐるみでチラシ配りのアルバイトをする、男女3人の物語。主な登場人物は、IT系会社員の滝田徹、インフォメーションセンターで働く水谷佳菜、追われる身の兵頭健太という3人の男女。「『着ぐるみの中にいる時間を何よりも大事にしている男』『すべての物事を右からしか始められなくなった女』『ただひたすら面倒から逃げている男』。この先もこのままでいいのかとうっすらとした不安を抱いている彼らがどう変わっていくかが読みどころかなと。着ぐるみの名前を〈チョッキー〉にしたのは、着ぐるみの中でVサインをしているからという単純な発想からです(笑)」村木さんの作品では、「この人物には何か人に言えない秘密や悩みがあるんだな」と思わせる場面が早い段階から明示されるのだが、その具体的な中身はなかなか明かされない。だが、作中に出てきた〈偶然こそが生きている証しだ〉という意味深な言葉が、テーマをよく表している。「10年くらい前から“偶然”というものについて考えるようになりました。よく“単なる偶然”などと言いますが、思いつきでしたこと、あるいはしなかったこと。それらが巡り巡って誰かのもとに偶然として届いたときに、もしかしたら、その人の人生を大きく変えるかもしれない。そんな考えはいまもずっと続いています。それを私なりにいろいろ考えた結果が、バラバラに見える4人の男女のエピソードがつながる『窓から見える最初のもの』で、あれは言ってみれば、偶然が主人公の作品だと思うんですね。本作ではラストに置いた『00』部分で、そんな思いをよりはっきりとした言葉にすることができたかなと思っています」過去作がいずれもミステリーの文学賞を受賞していることからもわかるように、作中に謎は入っているものの着地は奇妙。だがそこが痛快だ。「作品を出すたびに『これってミステリー?』と言われます。本人はあまり気にしていなくて、どうしてもこうなってしまうからしかたがないと、最近は開き直っている部分も。これからもそうした作品をマイペースで書いていきたいです」村木美涼『商店街のジャンクション』「登場人物を自分で理解するために表には出さない短編を書くということをよくします」。「00」という章も、そんな気持ちで加えたそう。早川書房1870円むらき・みすず作家。宮城県生まれ。2017年『窓から見える最初のもの』でアガサ・クリスティー賞大賞を受賞しデビュー。‘19年『箱とキツネと、パイナップル』で新潮ミステリー大賞優秀賞。※『anan』2021年4月7日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・三浦天紗子(by anan編集部)
2021年04月05日松竹映画100周年記念作品として、原田マハの同名小説を映画化した『キネマの神様』の完成報告会見が3月29日、都内で行われ、主演を務めた菅田将暉、共演する永野芽郁、野田洋次郎、寺島しのぶ、小林稔侍、宮本信子、山田洋次監督が出席した。この日は当初、菅田とともにダブル主演を務める予定だった故・志村けんさんの命日。作品の完成を喜ぶとともに、そこに至る紆余曲折に対する思いも語られた。志村さんの急逝と、その遺志を引き継いだ沢田研二の起用、緊急事態宣言による撮影の長期中断、2度の公開延期とさまざまな出来事が起こった本作。現在は8月6日の全国ロードショーが決定しており、映画監督になる夢を追いかけ、挫折を味わうも映画を愛し続ける主人公ゴウ(現在:沢田 / 過去:菅田)と、彼を取り巻く人々の青春と晩年の奇跡が描かれる。若き日の主人公を演じた菅田は「まさか、自分が山田洋次監督の作品の真ん中に立つなんて……」と神妙な面持ち。「完成したと言えるのが、一番の喜び」と笑顔を見せる一方、「ここまで来るのに『本来なら…』という、いろんな出来事があり過ぎて、個人的にはうまく言葉にできない」と複雑な心境も明かした。それでも「いろんなことを経たからこそ、たくさんのメッセージが詰まっている。映画館で見るべき映画になっている」と胸を張った。山田組を振り返り「ほかの映画の現場とまるで違う。準備期間や時間の使い方、撮影のシステムも含めて、執念の塊というか…」と圧倒された様子。「粘りに粘って、でも次の日リテイクだったり(笑)。でも、俳優としては、そこまで求められるのがうれしい」と明かした。また、志村さんの代役を果たした沢田については「ものすごくパワフル。チャーミングで、ダメだけど色気がある魅力的なゴウ像だと思った」と話していた。「準備も含めて、2年以上が経ち、ようやくこの日が来たかと。長い映画人生でもこんな体験は初めて」と感慨しきりに語る山田監督は、「何といっても、本読みまで進めた段階で、主役が亡くなるというのは体験がなく、非常に混乱したことを今でも思い出す」。代役を務めあげた沢田に対しては、「最初はどうなるか不安もあったけれど、志村さんとはまったく違う、別の魅力をもった主人公を演じてくれて、今はホッとしております。きっと、ずいぶん悩んだと思いますよ」と感謝の意を表した。そして「コロナ禍で、世界中の映画人が課題を突き付けられているが、僕は『映画館よ、永遠なれ』と言いたい」と“キネマ”へのあふれる思いを語っていた。取材・文・写真=内田涼『キネマの神様』8月6日(金)公開
2021年03月29日原田マハの小説を山田洋次監督が映画化した『キネマの神様』の新公開日が8月6日(金)に決定し、本ビジュアルと特別映像が到着した。本ビジュアルには、沢田研二と菅田将暉が演じる主人公ゴウをはじめ、若きゴウが想いを寄せる永野芽郁扮する食堂の娘、年月が経ちゴウの妻となった宮本信子扮する淑子など、彼の人生に欠かすことのできないメインキャラクターたちの柔らかな表情が写し出されている。そして合わせて到着した特別映像は、撮影の様子を収めたメイキングシーンからスタート。今作ではVFX監修を山崎貴(『永遠の0』『STAND BY MEドラえもん』ほか)が担当していることが明らかになり、演出について熱心に話し合う山田監督と山崎監督のカメラテストの様子が映し出されている。続けて、現在と過去のゴウを繋ぐ重要な本編シーンも公開。山崎監督が本作で手掛けたのは、現在のゴウが過去に思いを馳せながら映画を観ていると、主演を務める桂園子(北川景子)の瞳がクローズアップされ、若き日のゴウが働く撮影現場の様子が浮かび上がっていくシーン。山崎監督の技術によって、エモーショナルな映像に仕上がった。山崎監督は「敬愛するレジェンドが僕の何かしらに期待してくれて、仕事を頼んでくれるなら、それは何を置いてもはせ参じなくてはと思いました」と今回の参加への思いを明かし、「山田監督は新しい玩具を手にしたように楽しんでいらしたような気がします。僕はその玩具の可能性を出来るだけ広がりが持てるようにレクチャーしていく感じでした」と撮影をふり返っている。またさらに追加キャストとして、片桐はいりと原田泰造の出演も明らかに。片桐さんは、ゴウとはかつての撮影所仲間のテラシン(小林稔侍)が営む映画館“テアトル銀幕”の常連の女性客役。原田さんは、ゴウのギャンブル依存に悩まされる淑子と娘・歩(寺島しのぶ)が訪れる相談会の主催者を演じる。『キネマの神様』は8月6日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:キネマの神様 2021年8月6日より全国にて公開©︎2021「キネマの神様」製作委員会
2021年03月17日なぜこんなにいろんな立場の人間をリアルに描けるのだろう。そんな感嘆の溜め息が漏れるのが、松井玲奈さんの小説第2作『累々』だ。いくつかの男女の光景に隠された秘密。期待の第2作。「誰にでも、この人には見せるけれどあの人には見せない顔、というものがあると思います。今回は、そうして人が無意識に使い分けている顔について、物語にしてみました」さまざまな男女の光景が描かれる全5話の連作短編集。最初に思いついたのは第3話、パパ活する女性が登場する話だったという。「SNSでパパ活している女の子たちのアカウントに出合ったんです。見ていると、自覚がないままにデートする“パパ”に見せる顔と友達に見せる顔を変えていて、それがとても興味深かったんです」視点人物はそんな女の子たちとデートする男性だ。恋愛シミュレーションゲームの行動の三択画面を思い浮かべながら行動する彼がユニーク。「女の子たちとリアルな関係を求めているのにうまく接することができず、ゲーム感覚で攻略する男性の話にしたら面白いかなと考えました」攻略にも慣れてきたはずが、新たに出会ったユイという少女は難攻不落で…。この二人の顛末が描かれる。第1話は、恋人からプロポーズされたのに乗り気になれない23歳の小夜の話だ。「昔は20代前半が結婚適齢期とされていましたが、今はもう少し年齢を重ねてからと感じます。そんな時代に、23歳で結婚の話が出て、未来のビジョンが見えずにいる女性の話です。その状態とどう向き合うかは、この本のスタートの話としてとても大切な部分でした」2話目の「パンちゃん」では、獣医の青年がセフレの女性とラブホテルで密会。密室の中でのパワーバランスの変化の描き方が巧みだ。前述の第3話は、実は最後にサプライズあり。それを踏まえて読む第4話では、美大生の女性が一方通行の恋に苦しむ。これは実際に美術大学に行って取材したのだそう。そして第5話で、読者は著者の企みの全貌を知ることになる―。どの登場人物も著者を連想させない、むしろまったく異なるキャラクターであることが印象的だが、「意図的にそうしています。自分が経験したことを物語に落とし込むことはできるけれど、そうすると“松井玲奈”というフィルターを通して読まれてしまうのがもどかしいというか。それより作品自体だけで楽しんでもらいたい気持ちが強いです」それでここまで違う人物たちを描けてしまうのだから驚きだ。「書いていて気付いたのですが、これまでいろんなお芝居のなかで自分ではない人にいっぱい出会ってきたことが、経験として積み重なっている気がします」さまざまな表現の場を持つなか、小説という創作については、「お芝居や音楽は先に台本や曲があって、みんなで大きく膨らませていく感覚ですが、小説を書くことはゼロから始めて、自分の中にあるものを削っていく作業。向いているかは分からないけれど、好きな時間です」今後は“希望的観測として”長編も書けたらとのこと。熱望します。まつい・れな1991年生まれ。ファンクラブの会報誌に書いたショートショートが編集者の目に留まって依頼を受け、本格的に小説の執筆を開始。2019年に短編集『カモフラージュ』でデビュー。写真・chihiro.『累々』23歳でプロポーズされ戸惑う小夜、恋人がいるのにセフレと逢瀬を重ねるパンちゃん、パパ活にいそしむユイ…。巧みさに唸る連作短編集。集英社1400円※『anan』2021年3月17日号より。写真・中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2021年03月15日芥川賞作家・津村記久子のデビュー作にして、第21回太宰治賞を受賞した小説を、佐久間由衣と奈緒の共演で映画化した『君は永遠にそいつらより若い』が、香港国際映画祭Fantastic Beats部門へ正式出品されることが決定。本作初の海外上映となる。本作は、卒業間近の大学生ホリガイが、なんとなく過ごす日常の中でふとした折に暴力や児童虐待、ネグレクトなどの社会の闇と、それに伴うやり切れない哀しみに直面する物語が描かれる。45回目となる今年の香港国際映画祭は、4月1日から12日にかけて、オンラインとリアルで併催。本作が出品されるFantastic Beats部門は、2018年まで「I See It My Way部門」だったものが、2019年開催時から改称されたもので、若い観客向けの作品を紹介する部門として、日本映画では二階堂ふみや吉沢亮が出演した『リバーズ・エッジ』、大九明子監督×松岡茉優のタッグで綿矢りさの小説を映画化した『勝手にふるえてろ』などが過去に上映されている。出品決定に吉野竜平監督は「大変光栄に思います」と喜び、「日本の片隅に生きる若者たちのとりとめのない日常や苦悩や痛みが海外のお客さんにどう受け止められるのか今からハラハラしていますが、この映画のキャラクターたちは国境を軽々と飛び越える力を持っていると信じています」とコメントしている。『君は永遠にそいつらより若い』は秋、テアトル新宿ほか全国にて順次公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:君は永遠にそいつらより若い 2021年秋、テアトル新宿ほか全国にて公開予定©「君は永遠にそいつらより若い」製作委員会
2021年03月09日夏川草介の人気小説を福士蒼汰主演でドラマ化した「神様のカルテ」第四夜が3月8日放送。大学病院に舞台を移した今回、膵癌患者を演じた貫地谷しほりの演技に「迫真」「すごい」といった反応や、続編、スピンオフ希望の声も多数寄せられている。原作は良い医師とは何かを考え、患者と正面から向き合う、1人の若き医師の苦悩と成長を描いたシリーズ累計330万部を超える大ベストセラー小説。「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」「新章 神様のカルテ」の計4冊にわたる長編を2時間×4話、計8時間という大型スペシャルドラマ化してきた本作。本庄病院に勤務していたが最先端医療を学ぶべく信濃大学医学部付属病院に移って4年目の内科医、栗原一止に福士さん。一止の妻で子どもが生まれ山岳写真家の仕事は休止中の榛名に清野菜名。本庄病院では“怪獣”の異名を持ち、今は一止と同じ大学病院にいる外科医・砂山次郎に上杉柊平。本庄病院の救急看護師長・外村勝子に新山千春。病棟主任看護師を務める東西直美に大島優子。“大狸”こと本庄病院消化器内科部長の板垣源蔵に北大路欣也。今回のエピソードで登場したのが、信濃大学病院の消化器内科医で一止が“利休”と呼ぶ新発田大里に森永悠希。まわりから“お嬢”と呼ばれる研修医・鮎川めぐみに矢作穂香。“鬼切り”の異名を持つキャバクラ好きの第四内科第三班班長の北条陽介に市原隼人。例え話の内容から“パン屋”と呼ばれる第四内科の准教授・宇佐美正隆に北村有起哉。膵癌患者の二木美桜に貫地谷しほり。膵癌の疑いがかかる岡信弘に濱津隆之といった顔ぶれ。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話は美桜の膵癌が確定。美桜は内視鏡を担当した一止に診て欲しいと希望、一止の所属する第四内科第三班で引き受けることになる。大学病院の規則に縛られ、宇佐美から注意を受けながらも患者と向き合っていこうとする一止だが、いったん退院した美桜が発熱。再び搬送されてくる。しかし美桜は入院を拒否。「今度入院したら家に帰れない。死ぬ時は家で」と言う美桜の想いを尊重する一止だが、そこで取った行動の責任を問われることに…という展開。放送が始まると、進行性膵癌が悪化していく美桜を演じた貫地谷さんに「貫地谷しほりさん演技が迫真」「演技良いなぁ…。素敵な女優さん」「貫地谷しほりさんの「神様のカルテ」の演技すごいなぁ」などの声が次々と上がる。また「福士蒼汰!すーごい良かった こんな素敵な演技するんだー 好きになった」「原作ももちろん泣けましたが、福士蒼汰さんの栗原一止先生も素晴らしくて、涙ボロボロ」「素晴らしい演技で、主人公栗原一止は実写化でその魅力が増大したと思います」など、改めて福士さんの一止役にも高い評価が送られているほか、「福士蒼汰くんの役所良かったわ…でも市原隼人くんの役所も良くて…うぅ続編頼む…!」「市原隼人を配役にした北条先生絡みのエピソードがまだまだ全然ある気がして、私の中で勝手に続編が決定している」といった続編やスピンオフ希望の声も多数寄せられている。(笠緒)
2021年03月08日夏川草介の人気小説を福士蒼汰主演でドラマ化する「神様のカルテ」の第二夜が2月22日放送。中村蒼演じる進藤が語る“現在の医療現場の姿”と、一止の恩師である古狐の最期に慟哭する“大狸”板垣を演じた北大路欣也の演技に胸打たれる視聴者が続出している。映画化もされたシリーズ累計330万部を超える大ベストセラー小説から、「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」「新章 神様のカルテ」の計4冊にわたる長編を2時間×4話、計8時間という大型スペシャルドラマ化する本作。夏目漱石を敬愛するゆえに話し方が古風で、周りからは変人と呼ばれている「本庄病院」勤務の5年目の内科医、栗原一止を福士蒼汰が演じ、世界を飛び回る山岳写真家でもある一止の妻・榛名に清野菜名。“怪獣”の異名を持つ外科医・砂山次郎に上杉柊平。病棟主任看護師を務める東西直美に大島優子。新人看護師・水無陽子に伊原六花。病棟看護師・御影深雪に上原実矩。救急看護師長の外村勝子に新山千春。一止が“自若”と呼ぶ循環器内科医の小山田英秋に村杉蝉之介。「御嶽荘」の住人で売れない画家の“男爵”に大倉孝二。“古狐先生”こと本庄病院内科副部長の内藤鴨一にイッセー尾形。“大狸先生”こと本庄病院消化器内科部長の板垣源蔵に北大路さんといった顔ぶれが共演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。2夜では一止の大学時代の同期・進藤辰也(中村さん)が本庄病院に加わる。大学時代、医学部の良心と呼ばれていたほどの進藤だが、休日に患者が急変しても電話に出ず、回診も短く済ますなど、患者や看護師と対立。一止とも衝突してしまう。一止に話を聞くと妻の千夏は小児科医となり娘も生まれ幸せな日々を送っていたが、産休明けに過労で倒れてからは仕事に没頭。子どもの面倒を見ていた進藤にも“仕事と両立できていない”と批判の声が上がったという。「日本の医療は医者とその家族を犠牲にしてやっと成り立っている。そんなのは狂ってる」という進藤のセリフに「進藤先生は、全然 間違ったことやってない。医者は働かされすぎ」「日本の医療は医者とその家族の犠牲のうえに成り立っている」のセリフにちょっとうるっときてしまった」「コロナ渦でこのドラマ見てたら医療従事者への感謝しかない」などの声が上がる。後半では一止の恩師である古狐こと内藤に悪性リンパ腫が発覚、進藤らの必死の治療の甲斐もなく内藤は息を引き取るという展開に。内藤と40年前、医学部時代に「この町に誰もが、いつでも診てもらえる病院を作る」という約束を交わした仲だった板垣は、棺の中に笑顔で眠る古狐に「当直終わったぞ」と語りかけ、「今までみたいにご苦労様でしたって言ってくれよ」と慟哭する…。このシーンにも「北大路欣也さんが流石の迫力」「大狸先生の棺の中の戦友(古狐先生)に語りかけるシーンは涙腺を崩壊させた」「事務長との話し合いのときの演技が、すごすぎて、魅入ってました」など、その演技に圧倒された視聴者からの声が続々と寄せられている。(笠緒)
2021年02月23日福士蒼汰主演で夏川草介のベストセラー小説をドラマ化する「神様のカルテ」が2月15日から放送開始。福士さんの演技に「新たな一面を見た」「躍進に期待」などの声が上がるとともに、看護師役で出演した大島優子にも多くの反応が集まっている。原作は良い医師とは何かを考え、患者と正面から向き合う、1人の若き医師の苦悩と成長を描いたシリーズ累計330万部を超える大ベストセラー小説。映画化もされた同名原作を新たにドラマ化する本作。信州の本庄病院に勤務する5年目の内科医で、夏目漱石を敬愛、話し方が古風で周りからは変人扱いされている内科医・栗原一止に福士蒼汰。一止の妻で世界を飛び回る山岳写真家の榛名に清野菜名。「本庄病院」で“怪獣”の異名を持つ外科医の砂山次郎に上杉柊平。救急看護師長の外村勝子に新山千春。新人看護師の水無陽子に伊原六花。同じく病棟看護師の御影深雪に上原実矩。病棟主任看護師の東西直美に大島優子。一止が“自若”と呼ぶ循環器内科医の小山田英秋に村杉蝉之介。一止と榛名が暮らす「御嶽荘」の住人で年齢不詳の売れない画家、“男爵”に大倉孝二。「御嶽荘」の住人で信濃大学大学院文学部に在籍しているという“学士”こと橘仙介に岡山天音。本庄病院の内科副部長で一止が“古狐先生”と呼ぶ内藤鴨一にイッセー尾形。本庄病院消化器内科部長で“信州のゴッドハンド”と呼ばれるほどの技術を持つ一止の師匠、“大狸先生”板垣源蔵に北大路欣也といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。1話では長時間の過酷な勤務をこなす一止がある日、大学病院に誘われ、最先端医療への興味を抱きつつも悩むなか、一度大学病院を紹介したものの、手術は難しいと断られ本庄病院に戻ってきた“癒しの安曇”こと安曇清子(風吹ジュン)との交流のなかで「良い医師とは何か?」を見つめ直していくストーリーを軸に、自らを大学院生と名乗る橘が、実は地元で神童と呼ばれるも大学には合格できず、そのことを母に言えないまま、母が天国に旅立ち、そのショックからオーバードーズして…といった様々なエピソードも絡めて物語が進んだ。独特の言葉遣いをする一止を演じた福士さんに、視聴者からは「しゃべり方がクセになる」「文豪を敬愛する医師!福士蒼汰の新たな一面垣間見た!」「役者、福士蒼汰さんのこれからの躍進に期待」などの声が。また「浦島さんを経て進化した福士さんがいる」「坊っちゃん語りを聞いてると、浦島さんが思い出される」と昨年秋に出演した舞台「浦島さん」を連想した視聴者も。また「福士蒼汰、大島優子キャストがいい」「優子さん、NICEな役頂いたなぁ~めっちゃいい」「一止先生を励ますのも、患者さんに良い対応する為の根回しを持ち掛けるのも、東西主任こと優ちゃん上手い」など、共演した大島さんにも多くの感想が寄せられている。(笠緒)
2021年02月15日3匹の猫と暮らしている飼い主(@maihimemoco)さん。ある日、自宅に幸運が訪れる『パワースポット』が誕生したといいます。『もふもふ猫神社』と書かれた神社の前に、お供え物を置くと…。我が家にパワースポットができたよ pic.twitter.com/Fpo4NN0n95 — コトのおちり ねこ休み展 (@maihimemoco) February 11, 2021 神社の中から、猫神様の手が伸びてきました!お供え物に目がない猫神様。飼い主の願いごとなどよそに、夢中でお供え物を食べています。動画には「即効性がありますね」「なんて自由な神様」「ご利益ありそう」などの声が寄せられていました。こんなにかわいい猫神様が出てくるなら、たくさんお供え物を置きたくなってしまうでしょう。猫神社の神様は、気まぐれな性格なだけに、願いごとの成就も気まぐれかもしれませんね…![文・構成/grape編集部]
2021年02月13日親友のように仲が良い友達への片想いを描く、浮所飛貴(美 少年/ジャニーズJr.)、白石聖共演の青春ラブストーリー『胸が鳴るのは君のせい』。この度、浅川梨奈と「湘南乃風」RED RICEの出演が明らかになった。悪女役が“怖すぎる”と話題になった「僕らは恋がヘタすぎる」や、『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』、「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!!」などに出演する浅川さんが演じるのは、長谷部泰広(板垣瑞生)の同級生・真野梨々子。長谷部に想いを寄せるギャルということで、派手なメイクや衣装に身を包む。また「湘南乃風」のリーダーで、「サムライせんせい」「まだ結婚できない男」など俳優としても活動するRED RICEさんが演じるのは、有馬とつかさが夏祭りで出会う、笑顔溢れる陽気なかき氷屋の大将役。有馬に人生の先輩として恋のアドバイス(!?)をする。梨々子の登場により、有馬、つかさ、長谷部泰広&麻友の四角関係に新たな展開!?大将の登場が有馬とつかさの恋を後押し――!?青春ラブストーリーをさらに盛り上げること間違いなしのキャラクターたちだ。浅川さんは「撮影自体は短かったですが、初めてtheギャル!みたいなメイクや格好だったので、いつもの自分とは違う雰囲気になれて楽しかったです!」と撮影をふり返り、「私が出演させて頂いたシーンは一回一回インパクトが残るように意識したので、『派手な女の子が出てきた!』と思って見てくれたら嬉しいです」とコメント。RED RICEさんも「短いシーンでしたが参加できて本当によかったです。あの短いシーンの中で何回NG出したんだろう(笑)って思うぐらいお恥ずかしいところをお見せしてしまいました。みんな和気あいあいと一体感があったおかげで、それも許してくれるようないい雰囲気の現場で撮影できました!」と撮影の様子を明かし、「とてもキュンキュンできる素敵な作品となっているので同世代の方は劇場でそのままリアルな体験ができると思いますし、僕ら世代のキュンキュンから離れている方も忘れた気持ちを取り戻せるような映画になっています」とアピールしている。『胸が鳴るのは君のせい』は6月4日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:胸が鳴るのは君のせい 2021年6月4日より全国にて公開
2021年02月09日バナナの皮に絵が描ける『バナナアート』を知っていますか。朝ご飯やお弁当に、イラストやメッセージ付きのバナナはいかがでしょう。バナナアートはバナナの皮の酸化作用を利用したアートで、傷をつけることで変色させ絵を描きます。早速やってみましょう。まずは爪楊枝を用意。先端を使えば太くてしっかりとした線を描くことができ、反対側でバナナの皮を擦ることで塗り潰しも可能です。バナナの皮に爪楊枝を刺しながら絵を描きます。深さは1mmほどを目安に、バナナの実まで刺してしまわないようにしましょう。最初はうっすらとした線も、時間が経つにつれてだんだんと色が濃くなります。では、絵を描くことが苦手な人はどうしたらいいでしょう。複雑なキャラクターをリクエストされたら…。そんな時に備え、絵が得意ではない人もバナナアートを楽しむことができる裏技を紹介します。バナナに写したいイラストをテープで貼り付け、穴をあけながらなぞります。細かな線で描くためには、安全ピンや画鋲など、先の細いもので挑みましょう。イラストの外枠から描いていくと、なぞりたいイラストがくり抜かれてしまうため、線は内側からなぞることがポイントです。大枠をなぞり、細かな線は紙を外してから描き加えるとバランスをとることができます。あっという間にバナナアートの出来上がり。このように、イラストさえあれば誰でも簡単に楽しむことができるのです。バナナアートがうまく描けると食べるのが惜しくなりますが、絵を描いたバナナは最後においしくいただきましょう。[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]
2021年01月31日黒島結菜、葵わかな、佐藤勝利、田中麗奈、上田竜也をそれぞれ主演に迎えた1話完結のオムニバスとなるWOWOWオリジナルドラマ「世にも奇妙な君物語」。今回、総勢14名の豪華オールキャストが発表された。2009年「桐島、部活やめるってよ」で第22回小説すばる新人賞を受賞し、2013年「何者」では第148回直木三十五賞を戦後最年少、平成生まれで初めて受賞した朝井リョウの短編小説が原作。フリーライターの田上浩子(黒島結菜)が、社会人の男女4人が暮らすシェアハウスの潜入取材を試みる「シェアハウさない」、「コミュニケーション能力促進法」という法律のもと大学生の谷沢知子(葵わかな)が能力調査会に挑む「リア充裁判」、幼稚園教諭の金山孝次郎(佐藤勝利)が、子どもが生き生きとする幼稚園作りを目指して奮闘する「立て!金次郎」、ネットユーザー向けのニュースライター・本田香織(田中麗奈)が、これまでの自分を肯定しようと必死にあがく「13.5文字しか集中して読めな」、役者の淳(上田竜也)が外見も年齢も性別もバラバラな6人と、ある大物演出家の主演オーディションに挑む「脇役バトルロワイアル」の全5話。主演5人に続いてこの度解禁された追加キャストは、柏原収史、窪塚俊介、田口浩正、武田玲奈、鶴田真由、寺田心、戸次重幸、永尾まりや、長谷川朝晴、平岩紙、前田航基、松倉海斗(TravisJapan/ジャニーズJr.)、水橋研二、渡辺真起子(五十音順)の14名。果たして彼らは、奇妙な世界への扉を開けてしまった5人にどのように関わっていくのか。異様な世界観、複数の伏線、先の読めない展開。想像を超えた結末と、それに続く恐怖…?どんでん返しだらけの世界に迷い込んだ5人の物語を彩る個性派キャストが集結した。WOWOWオリジナルドラマ「世にも奇妙な君物語」は3月5日より毎週金曜深夜0時~WOWOWプライムにて放送、WOWOWオンデマンドにて配信(全5話/第1話無料放送)。(text:cinemacafe.net)
2021年01月28日シリーズ累計330万部を超える夏川草介の大ベストセラー小説「神様のカルテ」を、福士蒼汰主演で1月にドラマ化。この度、主人公を支えるキャラクターとして、清野菜名と北大路欣也の出演が明らかになった。本作では、原作の「神様のカルテ」「神様のカルテ2」「神様のカルテ3」「新章 神様のカルテ」という計4冊の長編を、2時間×4話、計8時間という大型スペシャルドラマとして放送。今回出演が明らかになった清野さんが演じるのは、栗原一止(福士さん)の妻“ハル”こと栗原榛名。信州の医療現場で幾つもの試練に立ち向かう夫を温かく支える、山岳写真家という役どころ。また、「半沢直樹」の中野渡頭取役も話題となった北大路さんが、一止の師匠で“信州のゴッドハンド”と呼ばれる消化器内科部長・大狸先生(板垣源蔵)を演じる。清野さんは「今回、新しい枠へのチャレンジに参加できることがとても光栄です。医療の現場で働いている皆様に、改めて尊敬の念を込めて、作品づくりをしていこうと思います」と今作へ意気込み、「みなさんの、心のどこかを少しでも支えられるような作品になると嬉しいです」とコメント。「自然体で参加したい」と話す北大路さんは、「初心(うぶ)な心を大事に素直に生き抜く男、大狸先生に憧れます」と演じるキャラクターについて語っている。またキャスト発表と共に、福士さん演じる一止を含む3名の役写真も到着した。ドラマスペシャル「神様のカルテ」は2021年1月、テレビ東京系にて放送予定。(cinemacafe.net)
2020年12月06日