家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今週はアメリカ白人貧困層の問題をあぶり出す作品をご紹介します。■Netflix映画『ヒルビリー・エレジー−郷愁の哀歌−』独占配信中昨年激しい大統領選挙戦が繰り広げられたアメリカ。1月20日12時(米東部時間)、第46代米大統領就任式を迎えますが、Netflix映画『ヒルビリー・エレジー−郷愁の哀歌−』はトランプ支持者が多かったオハイオ州が主な舞台。’17年に日本でも翻訳本が出版された実話の映画化です。J・D・ヴァンスは、イェール大学ロースクールに通う優秀な苦学生。しかし就職活動中に母が薬物を過剰摂取したという連絡が入り、慌てて故郷に帰ります。薬漬けで荒れた母を前にして、J・Dは昔を思い出します。それは、男や薬物に翻弄される激情的で暴力的な母と、いつも守ってくれた祖母との、波乱に満ちた少年時代でした。ヒルビリーとは“田舎者”という意味。かつて自動車や鉄鋼産業で栄えた中西部は今や「ラストベルト」(さびついた地帯)と呼ばれ、白人貧困層が多く住む地帯に。強く豊かなアメリカの復活を彼らは願って、トランプを支持していました。映画ではそんな格差社会を背景に、母がどんなに落ちぶれても見捨てず守ろうとする家族の苦闘を描きます。「努力をしろ。クズになるか何者かになるかは、自分で決めろ」という祖母の言葉でJ・Dは勉強に目覚め、人生を切り開いていきます。政治の影響力は当然大きいですが、人間一人ひとりの力はもっと大きいのだと、改めて感じた記者でした。(文:西元まり)「女性自身」2021年2月2日号 掲載
2021年01月25日菅田将暉と有村架純がW主演を務める、映画『花束みたいな恋をした』(2021年1月29日公開)の本編映像が25日に公開された。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。今回解禁となったのは、恋人同士の山音麦と八谷絹が2人だけの新生活を始め、幸せな毎日を送るシーン。京王線調布駅から徒歩30分と少し立地が悪いながらも、ベランダから多摩川の景色が広がる部屋で同棲を始めた2人が、近所のパン屋さんで買った焼きそばパンを頬張りながら川沿いを散歩をしたりと、何気ない日々の記録がモノローグにより展開されていく。イラストレーターを目指す麦はWEBサイトでイラストを描くアルバイトを、絹はアイスクリーム店でのアルバイトをそれぞれ始め、「バイト終わりには駅前で待ち合わせして、2人で歩いた」「徒歩30分の帰り道が、何よりも大切になった」と、コーヒー片手に他愛もない話をしながら歩く日常の尊さが描かれている。
2021年01月25日映画の世界に携わる人たちにお仕事の内容について根掘り葉掘り聞く「映画お仕事図鑑」。連載第6回目となる今回、ご登場いただくのは、海を渡りハリウッドで映画のポスターのデザイナーとして活躍されている暁恵ダニロウィッチさん。29歳で単身、アメリカに渡り現地でグラフィックデザインを学び、いくつかの会社を経て、現在は「GRAVILLIS」という映画・テレビの広告デザイン会社に勤務している暁恵さん。ハリウッドでの職歴はすでに15年近くになり、現地で結婚もされて、現在は新型コロナウイルスの影響もあり、ロサンゼルスの自宅でお仕事をされています。そんな彼女にリモートインタビューで話を伺いました。暁恵さん曰く「ハリウッドの映画の世界で日本人が活躍する余地はたくさんある」とのこと。ハリウッドで仕事をしたいと考えている人はもちろん、新しく何かを始めたいと思っている人は暁恵さんの言葉、行動力に背中を押してもらえるはず!帰国子女→広告代理店勤務…順風満帆に見える人生の中でわき起こった「本当にやりたいことは?」という問い――29歳で渡米されたということですが、そこに至るまでの経緯について教えてください。子どもの頃は、父の仕事の関係でアメリカと日本を行ったり来たりするような生活を送っていました。高校時代をミシガン州で過ごしたので、帰国子女ということで日本で大学にもすんなり入学できて、就職活動でもわりとスムーズに内定をもらって、25歳で広告代理店で働き始めました。環境が自分を運んでくれたというか、なんとなく、世の中をうまく渡っていたんですけど、ある時、「自分が本当に何がやりたいのか?」がわからなくなってしまったんです。そこでようやく自分の人生について真面目に考え始めたんですけど、そんな時、広告代理店でクリエイティブ系の部署の人とお仕事をしたことで、グラフィックデザインに興味を持ちました。とはいえ、会社ではずっと営業だったので、いまからグラフィックデザインを学ぶことなんてできるのかな? という思いもありました。同時に、自分はせっかくアメリカで長く過ごしてきたのに、その経験を活かしきれていないということにも気づいて、もう一度、アメリカに行って自分のやりたいことを勉強しようと思い立ったんです。それが29歳の時です。――アメリカで過ごした経験があるとはいえ、29歳にしての大きな決断ですね。そうなんです(笑)。どこに行ったらいいのか? と考えた時、ハリウッドのあるロサンゼルスならエンターテインメントの仕事ができるんじゃないかと考えて「絶対にグラフィックデザインの仕事をやってやろう!」と、まずはロサンゼルスに飛びました。グラフィックデザインの勉強をする学校の中では比較的学費の安いUCLA Extension(カリフォルニア大学 ロサンゼルス校附属エクステンション)のサーティフィケートプログラムというのがあるんです。通常のアートスクールは学費がすごく高いんですが、UCLA Extensionは、仕事をしながら学びたい人、転職のために手に職をつけたい人が勉強できる学校で、夜間コースなどもあります。私はUCLA Extensionのデザインコースに2年間通い、修了証を取得しました。――グラフィックデザインに関しては、そこでほぼゼロから勉強を始めたということですか?そうですね。日本でグラフィックデザインに興味を持ち始めてからは、自分でPhotoshop(※画像編集ソフト)などを使って、友人の名刺のデザインをさせてもらったりはしていましたが、せいぜいそれくらいで、以前にデザインについて学んだことも全くなかったです。――カリフォルニアでエンターテインメントの仕事をしようと考えたということは、以前からハリウッド映画や海外ドラマが好きで、親しみを覚えていたということでしょうか?それがすごく不思議なんですけど(笑)、私自身、小さい頃から洋画が大好きで…というタイプの人間でもなかったんですよね。大好きなスターがいたわけでもないし。ただ、エンターテインメントそのものというか、人々を楽しませる“メディア”には興味がありましたね。もうひとつ、渡米後の話ですが、映画のポスターデザインをやろうと思うきっかけとなった出来事があって、学校にポスターデザインをやってるUCLA extensionの卒業生が講演に来たことがあったんです。大手の映画・TVの広告デザイン会社で働く若い女性で、彼女から映画のポスターデザインの仕事について話を聞く機会があり、その時、この業界に魅力を感じ、自分で調べ始めました。その時に使ったのがIMP Awardsというサイトです。業界で働いている人や映画のポスターデザインに興味のある人には必須のサイトです。新しい映画やテレビ、オンラインストリーミングのポスターデザインが毎日アップデイトされています。仕事の募集も出てますが、デザイン会社も全て出ているので、どの会社がどのポスターをデザインしたかをすぐに調べることができます。このサイトのDesignersをクリックするとアメリカはもちろん世界のエンターテインメントのデザイン会社のリストも見ることができます。調べてみると、ハリウッドだけでポスターのデザインをする会社って数え切れないほどあるんですよ。そんなにあるんだったら絶対にどこか自分も仕事させてもらえるところが見つかるはずだ! と思って、リストにあった会社100社以上にメールを書いて、郵送でポートフォリオも送りました。そうしたらいくつか「面接に来てください」と連絡がありました。ただ、実際に面接に行っても、就労ビザが必要な旨を説明すると必ずそこがネックになって、採用に至らないんですね。結局、会社の数は多いけど、それぞれの会社がそこまで規模が大きいわけでもなく、余裕もないのでビザを出してまで外国人を採ろうと思わないんですよね。多くの人がぶつかるビザの壁をどう乗り越えるか?――多くの外国人が、アメリカでの就労に関して直面する大きな“壁”ですね。はい。できる限りのことはしたので、諦めて日本に帰国することも考えました。そんな時、車を運転していたら偶然、映画・TVスタジオのキャリアフォーラムの広告を見つけたんです。もうどんな可能性も試してみようと足を運びました。ところがそのフォーラムはクリエイティブ系の仕事をする人に向けたものではなかったんですけど…(苦笑)。でもそこで、ワーナーブラザースの人事の方にダメ元でポートフォリオを広げて、熱意を見せたんです。そしたら、私のアプローチに圧倒されながらも私がデザインした手作りの名刺を受け取ってくれて、その半年後に奇跡的にその人事の方から「新しくできたTVマーケティングのクリエイティブ部門に空きがあります」と連絡があったんです。そしてクリエイティブ・ディレクターとの面接の機会をいただき、ワーナーブラザースの「World Wide Television Marketing 」という部署で働き始めることになりました。過去の経験から、労働ビザの依頼を採用面接の時点でするのは難しいことを学んだので、その時は、OPTという学生終了後1年だけ働けるビザで仕事を始めました。心の中では、大手の映画スタジオであれば、ビザを出してくれるんじゃないかという思いで、自分のスキルをアピールするために必死に働きました。そして半年後、タイミングを見てクリエイティブ・ディレクターに労働ビザのスポンサーになることを依頼したんです。ところが期待は裏切られ、この部署ではビザのスポンサーはできないと断られました。労働ビザのスポンサーになる会社はお金の負担と厄介な手続きが必要となるので、新しい部署ではそこまでする余裕がないとの理由でした。ただその時「でもこの部署であなたをキープしたいので、もし自分でなんとかビザを手配できるのであれば、引き続き採用することを約束します」という言葉をいただきました。その言葉を信じて、なんとかしてビザを自分で取得しようという思いが募りました。そこで、広告や口伝で探した弁護士に相談に行き、やっとの思いで自分でデザイン会社を起業して、投資家ビザを取得することができました。ただし投資家ビザの更新はとても難しかったので2年後、新しい弁護士をまた探し、結果的に通常は困難と言われているアーティストビザの取得に成功しました。アーティストビザとは科学や教育、事業、スポーツの分野における活躍が顕著な外国人や芸術、映画、TVの分野で優れた才能を持つ人に発行されるビザで、それまでの仕事の成果を見てくれたクリエイティブ・ディレクターをはじめ、他の上司も私のアーティストビザの取得を支援してくれました。ハリウッドでのお仕事スタート! TVのポスター制作を経て、念願の映画のポスターデザインの世界へ!――念願のハリウッドでのデザイナーとしての生活が始まったんですね!結局、ワーナーには7年ほどいたんですが、CWテレビジョンネットワークやDC作品、カートゥーン・ネットワークなど、グループ内の会社の作品の広告、ポスターなどを作っていました。ただ、私がやりたいと思っていたのはあくまでも映画のポスターデザインだったんです。そこはTV関連の部署なので、ドラマやコメディなどTV番組のポスターだけしかできなくて…。そもそも、規模の大きな映画の場合、マーケティングの予算も大きいので、ポスターはスタジオが自分たちで作るんじゃなく、ほぼデザイン会社への外注なんです。そこでワーナーを退職して、映画のポスターのデザイン会社への転職にトライしてみたんですが、これまで映画ポスターをデザインした経験がないので、なかなか難しいんですね。――これまで担当されてきたTV番組のポスターと映画のポスターではデザインの仕方は大きく異なるんですか?これが全然違うんですよ、訴え方が。TVのほうはすごくシンプルです。ワーナーは特にそうで、例えばトーク番組の「The Ellen DeGeneres Show」(邦題:エレンの部屋)なら、とにかくホストのエレン・デジェネレスを大きく見せればいいという構成ですし、他のコメディやトークショーもそうですね。映画のようにストーリーを伝えるデザインである必要がないんです。――ちなみに“ポスター”というのは、日本でも映画館や街中などに貼られているタイプのポスターのことですか?簡単に説明しますと、業界では“キーアート”という言い方をするんですが、作品を紹介する際にメインで使用される代表的な画像、デザインがあるんです。それがリサイズされたり、背景を取り除かれたりして、例えば“billboard”と呼ばれる、高速道路などで見られる大きな看板が作られたり、バス停に張り出されるポスターになったりもするし、背景のないシンプルな形でストリーミング用に使用されたり、用途に合わせていろんな使い方をされるわけです。映画のポスターに関してもいくつか種類があります。ポスターのデザインなんて、写真と文字をくっつけているだけだろうって思っている方も多いと思うんですが(笑)、実際は映画が公開される何年も前から計画されて、細かく作られているんです。まず“teaser(ティザー)”と呼ばれるものがあって、これは映画について全てを見せるのではなく、一部だけを紹介したり、におわせることで話題性、人々の興味や関心を喚起するためのもので、キャストの顔さえも出さないものもあります。その後、“payoff(ペイオフ)”と呼ばれる、メインのポスターが出てきます。ある程度、その映画が認知されている状況で、より多くの人々に広めるために出されるポスターですね。それとは別に“character(キャラクター)”というのがあって、これはその名の通り、映画の登場人物をひとりひとり見せるためのポスターです。――制作から公開までの時間の長さや登場人物の数などの違いも含めて、TVと映画では同じポスターでもそのデザインが大きく違うんですね。そうなんです。結局、スタジオでの経験しかないと、転職するにしてもスタジオからしか声がかからないんですね。それでワーナーからFOXに転職して、1年ほど仕事をしたのですが、やはりそこでも「本当に自分がやりたいこととは違うなぁ…」という思いは抱えていました。その後、会社を辞めてフリーランスで仕事をすることにして、映画のポスターデザインをする会社に「フリーでやっているので仕事をください!」と電話とメールで仕事を探しました。フリーランス時代に最後に仕事をした会社が「BOND(ボンド)」という会社で、そこは一流の映画のポスターデザイン会社にいた4人の人たちが共同パートナーになって設立した新しい会社だったんです。当時、業界でも一番話題になっていた会社で、あちらから声をかけていただけて、そこで働くことになったんです。ただ、ここで配属されたのが「ホームエンターテインメント」という、DVDやブルーレイなどのソフトのパッケージなどをデザインをする部署だったんです。ここでも微妙に自分の希望とは違ったんですが(苦笑)、とはいえ、これだけ話題になっている会社だし、いつか映画のポスターのチャンスが来るかもしれないという思いで働き始めました。ちなみにDVDやブルーレイのパッケージのデザインも、映画のポスターを小さくしただけだろって思われがちなんですけど(笑)、あれはあれで別でデザインし、作っているんです。そういう意味で、自分で「デザインを作る」ということを勉強をさせてもらいました。――キャリアを積みながら、徐々に自分が本当にやりたい仕事に近づいていくという感じですね。そうですね。「BOND」に在籍していたのは3年ほどで、その間、たまに自分の部署の仕事が空くと「映画のほうも手伝って」と声をかけてもらって、映画のポスターをデザインする機会もあったんですが、そのうち「映画のポスターデザインをメインでやりたい!」という気持ちが強くなって、いま在籍している「GRAVILLIS(グラヴィリス)」という会社に移りました。それが1年半ほど前になります。(text:Naoki Kurozu)
2021年01月19日文/RKRKP&Gのヘアケアブランド『パンテーン』は、「あなたらしい髪の美しさを通じてすべての人の前向きな一歩をサポートする」ことをブランド理念として掲げ、2020年9月より、LGBTQ+(セクシュアル・マイノリティ)の元就活生とともに、“自分を偽らず、自分らしさを表現できる就職活動”について考える『#PrideHair』を行っています。『#PrideHair』プロジェクトでは、テレビCM・新聞広告・デジタル動画、および公式ブランドサイトにてLGBTQ+の元就活生の体験談が公開されました。動画は1週間で2,000万回再生を超え、SNS上では賛同や共感の声が寄せられるなど話題を呼びました。一方で、まだまだジェンダーへの偏見や思い込みが、社会に多く存在することも判明。美容サロンで働く人から、「サロンを、さらにひとりひとりの個性に寄り添う場所にできないか」といった声や、LGBTQ+当事者の方からは「ダイバーシティに配慮した美容室が増えて欲しい」といった声があがり、パンテーンでは、『#PrideHair・サロン』プロジェクトをスタートしました。「#PrideHair・サロン」プロジェクトとはLGBTQ+当事者への調査同社が調査した結果によると、75%のLGBTQ+の方々が、「ヘアサロン(美容院・理容室)で自分が本当になりたい髪型をオーダーできなかったことがある」と回答しています。また、半数以上のセクシュアル・マイノリティが、「伝えると通いづらくなりそう」などの理由で「自身のセクシュアリティを伝えたいと思わない」と回答しています。そして、80%と多くの方々が、「セクシュアル・マイノリティ(LGBTQ+)を始めとする、ダイバーシティに配慮したヘアサロン(美容院・理容室)が増えてほしい」と答えています。美容サロンで働く方への調査美容サロンで働く方のうち半数以上の美容師・理容師が、「ヘアサロンにおいて、セクシュアル・マイノリティのお客様への配慮や取り組みは必要だと思う」と回答。しかし、93%の美容師・理容師が、「勤めているヘアサロンに、セクシュアル・マイノリティのお客様への対応など、ダイバーシティに関するガイドラインがない・あるかわからない」と答え、まだまだジェンダーに関する制度や理解・対応が不足している可能性があることがわかりました。これらの調査も踏まえ、『#PrideHair・サロン』プロジェクトは、ヘアサロン向けLGBTQ+フレンドリーマニュアルの作成・普及を皮切りに、プロジェクトに賛同するサロンを全国に広める活動やLGBTQ+当事者と多様性を尊重するヘアサロンがマッチングしやすい仕組みづくりなどに取り組んでいくとのことです。LGBTQ+フレンドリーマニュアル作成のためのワークショップも実施!『#PrideHair・サロン』プロジェクトの展開に先立ち、2020年12月15日~16日に美容サロン向けLGBTQ+フレンドリーマニュアル作成のためのオンラインワークショップを開催。ワークショップでは、「多くの美容サロンにおいて、LGBTQ+が抱える課題についてそもそも意識されていない」という課題のもと、LGBTQ+の当事者10名と、LGBTQ+フレンドリーを実践しているヘアサロンで働く美容師3名によるディスカッションが行われました。LGBTQ+の当事者の方からは、「会話をあまりしないようにしているため、本当になりたい髪型をオーダーし 、実現することができない」という意見もあるなか、居心地の良いヘアサロンが見つかってからは「色々な髪型をオーダーできるようになり、ヘアサロンへ行くのが楽しみになった」「『予約時のお名前で呼ばせて頂きます』とHPに記載があると、それだけで配慮してもらえているという安心感が得られて嬉しい」といった意見もあげられました。美容師の方からは、「美容室は前提として、お客様を素敵にし、ワクワクさせる場所であるべきだと思う」という意見も交わされました。パンテーンでは、引き続きダイバーシティー&インクルージョン(多様性の受容と活用)の取り組みを進めていくほか、2020年には婚姻の平等(同性婚の法制化)に賛同する企業を可視化するための『Business for Marriage Equality』にも賛同するなど、今後も誰もが安心して自分らしくいられる世界を作る活動に取り組んでいくとのこと。これからもパンテーンの活動に注目です!【参考】#HairWeGo80%のLGBTQ+の方が回答した「ダイバーシティに配慮した美容室が増えて欲しい」という願いを受けてパンテーン『#PrideHair・サロン』プロジェクトが始動-PR TIMES©︎プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社
2021年01月08日「性に関する社会問題にかなり注目が集まっていて、それはとてもいいことだと思います。ただ、男性の場合、どこに問題があって、それの何が問題なのかがわからないということが多い印象があります。社会全体が変わっていくなかで、自分にできることを考えたときに、関心のない男性にもわかる言葉やなぜ問題なのかを論じる本が必要かという問題意識からこの本を書きました」こう語るのは12月15日に『知らないと恥をかく「性」の新常識』(光文社新書)を上梓した東京大学大学院在学中の齋藤賢氏。齋藤氏が語ったように昨今、性に関する問題への社会的な関心が高まっている。そのなかでも注目を集めている一つが“性的同意”。性的同意とは“性行為を行う際に同意を取ること”。しかし、現実世界では元慶応大学生の渡邉陽太容疑者が強制性交などのわいせつ関連で6度も逮捕された事件など、“同意なき性交”による被害は後を絶たない。身近な女性が性暴力の被害に遭ったことをきっかけに、性的同意の啓発といった性に関する問題についての活動を始めたという齋藤氏。性的同意への関心が高まる背景にも、横行する性暴力への憤りがあるのではないかと同氏はいう。「一緒に活動している大学生などは、問題意識を持つきっかけとして伊藤詩織さんが性行為を強要された事件や、性暴力の事件に対して立て続けに無罪判決が出たことを挙げる人が多いです。性的同意の啓発は、基本的に大学を中心に広まりました。2010年代末ころから、性的同意の啓発を目的に掲げる大学サークルが次々と誕生。18年には『ちゃぶ台返し女子アクション』や『ウイングス京都』といった団体がハンドブックを作成しています。こうした活動がNHKでも取り上げられたりしたことで、徐々に若い世代に広まっていった印象です」前述した伊藤詩織さんの事件や、先日も就職活動のOB訪問用アプリを悪用し、就活中の女子大生に睡眠薬を飲ませて乱暴した疑いでリクルートコミュニケーションズの男性社員が逮捕されたばかりだ。上記の事件は飲酒による酩酊状態や仕事などでの上下関係といった、正しい性的同意を取ることのできない状況で行われた性暴力だった。齋藤氏によれば、こうした性暴力事件に限らず、正しい性的同意を取ることができない環境で女性が望まない性行為を強いられるケースは少なくないという。「当然ですが、かたちの上では『同意をとった』ように見えても、無理やり『はい』と言わせていたなら、正しく同意がとれているとは言えないです。簡単には抜け出せない部屋やホテルでは、男性側が『同意しないと、さもないと』と匂わせるだけで拒否しにくくなりますよね。上下関係も圧力を生み出しやすいので、上に立つ側が気を付けるべき。上に立つ側が対等であると思っていても、向こうは“断ると仕事が貰えなくなるのではないか”など不安に思ってしまうわけです。大切なのは相手が健全な判断をできるかどうか。例えば、酩酊していてぐでんぐでんの状態では、合意なんて取れないですよね。薬品を使って相手の意識を奪って襲うというのは論外ですが、お酒もひどくなると薬物と同じことですよね。飲酒したあとに性交に及ぶことはあると思いますが、その際にもきちんと相手の意思を確認する必要があるでしょう」時おり、巷では「自分の家にきたからOK」「いい雰囲気だったから向こうもその気のはず」といった“ムード”を性的同意と捉える言説を見かけることも。しかし、どんなに“いいムード”であったとしても、性的同意を口に出して確認することが肝要だと齋藤氏はいう。「セックスする前にムードを高めることは大切ですが、いくらムードが高まったとはいえ、相手がセックスを望んでいるとは限らない。“家にいったからOK”というものでもないです。手を繋いだからといったことだけではわからないので、最後にきちんと一言、確認を行えばいいのです。基本的には同意とは、“主体”つまり相手の意思の尊重です。重要なのは社会的な地位や暴力的な行為を使って脅したりすることではなく、男女にかかわらず、最初に性行為を望んだ側がきちんと相手にその意思を言葉にして伝えることが大切なんです」
2020年12月31日現代韓国の若者と聞いて何を思い浮かべますか?日本では外交上の軋轢ばかり注目されますが、流行語大賞にも選ばれた『愛の不時着』など韓流ドラマで活躍する俳優たちや、米ビルボードで首位を獲得したBTSなど、華やかな世界での成功者が数多くいる印象も強いのではないでしょうか。しかし、ごく一部のそうした上澄み以外の、市井の若者たちの実態は「非常にシビア」。今年9月に『韓国の若者』(中公新書)を上梓した安宿緑氏は、そう喝破します。安宿緑氏に、若者たちが抱える「生きづらさ」について、日韓の比較を交えて教えてもらいました。■親子関係、うつ病…韓国の抱える闇――学歴至上主義・エリート主義社会で、若者は親たちからの強い要請のもと、苦学に励むと聞きしました。日本だと「毒親」に抗ってグレたりすることがありますが、韓国でもそうしたことは起きているのでしょうか。「グレたりドロップアウトしたり……というのはありますが、全体的に見ると一部だと思います。ただ、実は『親殺し』事件は増えています。尊属殺人は「廃倫」と呼ばれ、人として最低の烙印を押されますが、2018年の統計によると一ヶ月に4~5件は起きている。両親と生活する年月が欧米諸国に比べ相対的に長いことが原因の一つという分析もあり、背景としては日本と似たものがあります。また、尊属殺人犯の精神疾患罹患率は40%であったという調べも出ています。それとの因果関係は断定できませんが、受験勉強や就職活動でボロボロになった若者たちは、不良などになるのではなく、早いうちからうつ病などを患ってしまう場合が多いです。メンタルヘルス系の罹患率が高いのも、韓国の抱える闇の一つです」■現実逃避で新興宗教に入信する若者たち――実家にも、結婚にも、仕事にも、なかなか希望が見出せない。そんな韓国の若者たちの心の拠り所となっているものは一体なんでしょうか?「宗教が心の支えとなっている部分も少なくないと思われます。日本の若者と較べると、信仰心を持っている人が非常に多いです。韓国全体でも仏教徒が2割ほどなのに対し、キリスト教徒は約3割。若者たちのほとんどは二世信者ですが、自ら積極的に教会へ足を運んだり、聖書の勉強をしたりと、自発的な信仰心を持っている人も多いです」ただ問題となっているのが、洗脳を伴う新興宗教の存在。たとえば『新天地イエス教証しの幕屋聖殿(略称:新天地)』という、キリスト教系の新興宗教の信者が韓国の若者の間で急増しています。昨年、新天地が新規入信者の10万人中1,000人を無作為に抽出して行ったアンケートでは、20代・30代が全体の67%を占めていることが判明しました」――文化庁のデータによると、日本では新興宗教の信者数が全体で4割減ったと見られています。日韓で大きく異なっていますね。「彼らはもともと聖書の教えなどに素養がある場合も多いです。そこで抱えていた疑問点が新天地の解説によってどんどんとクリアになっていく、そうした過程で“ハマって”いくケースもあるようです。また新天地に入信する人で多いのは、人間関係にコンプレックスや恐れを抱いている人たち。旅行へ誘われたり、苦しい気持ちを吐露すればともに泣いてさえもらったり。そうするうちに抜けられなくなってしまうようです。ただ不思議なのは、親などの働きかけで“脱洗脳”を施されると、わずか2、3日で完了してしまう場合が多いこと。これでは一般にイメージする洗脳とは違いますよね。私には、“洗脳”されているというよりも、より信じられるなにかを求め“迷走”しているように思われてなりません」■日本での就職に活路はある?――語学力の高い人が多いとも聞きました。ここまで国内で希望が見いだせないのであれば、国外に活路を求めてもいいのでは、と思いましたがいかがでしょうか。「実際、最近では日本での就職活動を行う人も多いです。今の20代の若者は、キム・デジュン大統領による対日大衆文化開放政策の影響で、幼少期から日本文化に親しんでいる世代。距離の近さやビザ関係の問題に加え、文化的な共感などから、外国での就職を考える場合には日本が第一候補となることも多々あります。また日本はアジア圏の外資企業のハブともなっていますから、英語力を活かした就職活動という点でも魅力的なようです」――韓国の若者たちは学力面など、総じてハイスペックとも聞きます。日本で就職活動しても優良企業に入社できそうです。「世界的に見て特殊な日本の就活事情に苦戦するようです。日本の場合、ポテンシャル採用といいますか、時にスキル以上に個人の経験や人柄が重視されてしまう。そうした点が子どもの頃から勉強漬けで、スキルありきの考え方や生活に染まった韓国の若者たちの壁となっていると聞きます。また、そもそも外国で就職したい人たちばかりでもないですよね。特別優秀でもないけれど、平凡に生きていきたい。そんな人たちの受け皿が韓国にはなかなかないなと感じます。婚外子を認めない、中卒高卒を認めない、同性愛を認めない、最高峰のメインストリーム以外を認めない、そこから外れたものを敗者とみなしてしまう。ゼロサムゲームを幼少期から叩き込まれているせいなのか、『エリート』になる以外の道を考えにくい。それが韓国の若者たちの苦しさの最大の要因なのじゃないかと、私は思っています」救いの場を求めて宗教に入信するか、外国に移住するか――。真面目に努力を続けた果てにあるのがこうした選択肢ばかりかと思うと、韓国の若者たちの絶望を感じられます。「もちろん、韓国には韓国のいい面も全然あるんです。たとえば文化人や困窮者に対する行政のバックアップは日本より手厚いです。公的機関の融通も日本より利きますし。でも、バブル崩壊以後の『好景気を知らない日本の若者』以上に厳しい状況にあるのが、韓国の若者たちなんじゃないかなと思いますね」日本の若者たちが韓国に憧れるのは、隣の芝生が青く見えてしまっているだけ……とまではいかずとも、これでもまだまだ“マシ”というのが日本の現状なのかもしれません。
2020年12月31日旬の食材にまっすぐな心で向き合うピュアで美しい料理古屋聖良シェフが料理の道を目指すきっかけになったのは、なんと就職活動の失敗から。「銀行に就職希望でしたが面接にすべて落ちてしまって。それなら“食べることが好きだから”と、料理の道へ進みました」と笑う。しかし、これは料理の神様の導きだったのだろう。彼女の料理に惚れ込んだ大人たちが集う【クラージュ】就職したレストランで、持ち前の真面目さとセンスに目を留めた師の勧めもあり、「サンペレグリノヤングシェフ」コンクールへ出場する。「無理だと思うけれど、世界大会のイタリアに行けたらいいな」と出場した日本大会で見事に優勝。そこから世界大会で上位入賞を狙うべく、メンターの【ナリサワ】成澤由浩シェフとの“血の滲むような”特訓の日々を過ごし、大会に出場。しかし結果は入賞ならず。「心から悔しかったです」。この経験が料理人としての転機となった。まだまだ足りない。もっと世界が見たい。そう思い、オーストラリア・メルボルン郊外の名店【Brac】へ働きに行く。そこでは、採れたての食材を使う素晴らしさ、盛り付けの美しさなど様々なことを吸収して帰国した。『タイとほおずきのタルタル』。魚とフルーツは古屋シェフが好きな組み合わせ。「今の季節のほおずきの香りと酸味がタイとよく合うと思いました」シェフとして考えることは、「とにかく、おいしいものをつくり、来ていただくお客さまに喜んでもらうこと」。謙虚で口数が少ない古屋シェフだが、丁寧につくる料理からは、彼女の食材や料理への愛が冗舌に溢れている。スペシャリテ『鴨と黒トリュフのサンド』。自家製パンに鴨の旨みと黒トリュフの香りが染み込みワインがすすむ。鴨は古屋シェフがコンクールで優勝したときのテーマ食材。コース15,000円~国内外の経験を生かし、旬の食材にまっすぐな心で向き合うピュアで美しい料理は、遊び慣れた大人が集う【クラージュ】の常連ゲストの心を、早くもつかんでいる。courage【エリア】麻布十番【ジャンル】フレンチ【ランチ平均予算】5000円【ディナー平均予算】30000円【アクセス】麻布十番駅 徒歩7分
2020年12月20日■前回のあらすじ妻が追い詰められたことにようやく気付いた夫はとうとう動き出すことに! そんな時ふと夫との結婚を決めた過去の出来事を思い出すのでした。■ありのまま笑い合える2人でいたかった旦那が無職になり約1年。喧嘩したり夫が家出したりお金の心配をしたり、相手を自分を責めて泣いて過ごしたり。ようやく夫が就職活動を始め「何故この夫を選んだのか」を思い直し、黙って応援する事につとめました。そんな辛い日々が過ぎ、ようやく夫の就職が決まったのです。■夫が無職になってわかったこと長かった…。この人と結婚して、一番辛い時だった。1年後、最後の住民税を払い終わり、ようやく「終わった」と思えました。色々あった結婚生活。楽しい事もあれば、辛い時もあった。結婚を後悔した時もあった。それ以上に「この人と結婚する」と決めた出来事もあった。でも決めたのは、自分。誰も未来はわからない。それでも自分の行動言動一つで変わる未来もある。そんな前向きな気持ちでなるべく今を楽な気持ちで過ごせたらいいなと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました!※本記事でご紹介した法令・制度などに関する情報は、2015年12月20日時点のものです。※詳しい内容は、住んでいる自治体の役所に確認ください。12月20日(日)21時からは、ゆっぺさんの新連載「女教師Aが地位も名誉も失った話」が始まります。お楽しみに! 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> うちのダメ夫 この連載の全話を見る >>
2020年12月19日■前回のあらすじ職場の同僚に夫の愚痴をこぼしたことで、激しい自己嫌悪に陥り、その気持ちを夫にぶつけてしまったのでした。■ついに夫が動き出した!妻が追い詰められていた事に気付いていなかった夫がとうとう動き出しました!「雇用保険をもらう=働ける」ということなので、傷病手当と雇用保険を同時にもらうことはできず、「やっぱまだ調子悪いからまた傷病手当もらおう」と言うこともできません。さらに私のいた市町村では、「求職活動のため」という保育理由は期限は3ヶ月間。なおかつ、在所中1回のみしか使えません。危険な賭けかもしれませんが、今の状況が続くよりもずっとマシだと判断したのです。求職中の夫を信じて待つ妻。思えば夫のことを選んだのはこの私なんだから…■今思い出す結婚の決め手当時は自分を偽って、お見合いを継続していました。そんなある日、耳に飛び込んできたラジオの声。なんでもないラジオ番組の投稿コーナーでした。「その人が無職になっても一緒にいられるか…」当時ありのままを受け入れてくれる夫に惹かれ、たとえ「夫が無職になっても一緒にいられるはず」という思いを胸に結婚を決めたこと。そんなことをふと思い出したのでした。次回はいよいよ最終回です!※本記事でご紹介した法令・制度などに関する情報は、2015年12月20日時点のものです。※詳しい内容は、住んでいる自治体の役所に確認ください。 【同じテーマの連載はこちら】 夫婦の危機 この連載の全話を見る >> うちのダメ夫 この連載の全話を見る >>
2020年12月18日「おもしれー女」少女漫画や恋愛シミュレーションゲームなどにおいて、男性キャラが女性キャラに好意を抱く際に発する、こちらのセリフ。実際にさまざまな作品においてこのセリフが頻出しているかは別として、ネット上では『ネタ』『ギャグ』として「おもしれー女」が使われています。そんな、二次元のセリフ「おもしれー女」を現実の世界に持ち込んだ強者がいました…!sora.F(@13237sora)さんがTwitter上に投稿した、『恋愛ゲーム風フィルター』なるものをご紹介します。面接官「おもしれー女」新型コロナウイルス感染症の影響により、就職活動の面接をオンライン上で行う企業が増えています。投稿者さんが制作した『恋愛ゲーム風フィルター』は、オンライン面接の緊張感をやわらげるのに役立つのだとか…。その斬新な使用方法がこちら!面接 官九郎「お前…面白い女だな。ウチ(弊社)来いよ」オンライン面接、緊張するから恋愛ゲーム風フィルター作った pic.twitter.com/0swSc2f79C — sora.F (@13237sora) December 6, 2020 『恋愛ゲーム風フィルター』を使うことで、緊張感あふれる雰囲気が一変。面接官は、恋愛シミュレーションゲームにおける攻略対象キャラ『面接 官九郎』に変身し、お決まりのセリフ「おもしれー女」を発している時点で、この面接は受かったも同然です…!投稿者さんが制作した『恋愛ゲーム風フィルター』は話題を呼び、なんと34万件を超える『いいね』が寄せられたほど。天才なのか、はたまたその逆か…どちらにせよ、非凡な発想に、「ナイスアイディア」「欲しい」と称賛のコメントの嵐です。・面接官「ウチ以外と面接するの、禁止」。・圧迫面接は、俺様系のキャラがグイグイ迫ってきてるということか…。・天才がすぎる。プレッシャーをやわらげてくれそうな点では、『恋愛ゲーム風フィルター』はまさに完璧なアイテムといえるでしょう。しかし使うことによって、「笑ってはいけない」というまた別の緊張感におそわれそうです…![文・構成/grape編集部]
2020年12月09日●アイデザイナーの仕事にやりがい「辞めるという選択肢はない」アイデザイナーの仕事を続けながらモデルとして活躍しているNANAMI(26)。今年3月にテレビに初出演し、元女優の堀北真希さんの妹であることを明かすと、ネット上で大きな反響を呼んだ。12月15日に発売される写真集で水着&ランジェリーに挑戦するなど、活躍の幅を広げている中、クレイケアブランド「DROAS(ドロアス)」のキャンペーンモデルに就任。その喜びや、アイデザイナーとモデルの両立、今後の活動について話を聞いた。――今もアイデザイナーとしてサロンに立たれているそうですが、お客さんに驚かれませんか?今は昔から通ってくれている人にしかやっていないので、サロンで驚かれることはないですが、ほかの仕事の現場で、今もアイデザイナーの仕事をやっていると話すと、驚かれることはあります。――そもそもアイデザイナーになろうと思ったきっかけを教えてください。もともと美容系のお仕事に興味があり、何かしら国家免許を取得して手に職をつけたいと思っていたので、高校を卒業して美容の専門学校に通いました。そして、就職活動をしていく中でアイデザイナーという仕事を見つけ、私に一番合っている仕事ではないかなと。免許も生かせるし、人と話すのが好きなタイプですし接客も好きなので、そういった面で自分に合っていると思って始めました。――アイデザイナーのやりがいをどう感じていますか?今は以前ほど出勤はできていないのですが、5、6年続けていると、私にやってもらいたいと思って来てくださるお客さんもいて、それはすごくうれしいです。まつげエクステって1カ月に1回くらいのペースでやる方が多いので、お客さんと仲良くなってくるとおしゃべりも楽しめますし、プライベートで関わらないような年齢や職業の方たちと関われるのも魅力だなと感じています。――アイデザイナーとして活動されている中で、モデルとして芸能界に挑戦しようと思った理由を教えてください。特に大きな理由があったわけではありませんが、自分がチャレンジしたいと思ったことはチャレンジしてみようと思う性格なので、お仕事をいただく機会があったときにやってみようかなと思って始めました。まさか自分がモデルの仕事をするとは思ってなかったですが、小さい頃から雑誌を見るのは好きでしたし、モデルさんは憧れの的ではあったので、やれる機会があるなら挑戦してみようかなと。――モデルとして経験を重ねられていますが、モデルの面白さをどのように感じていますか?すごく楽しくやらせてもらっています。少しずつ慣れてきて、いろんな表情を引き出せたときに面白いなと感じます。――芸能界の仕事が忙しくなってきたら、アイデザイナーの仕事は辞めて芸能界1本に絞られるのでしょうか。アイデザイナーの仕事も自分の中でとても大事なので、辞めるという選択肢はないです。今は芸能のお仕事を優先してやりたいと思っているので、サロンに立つ時間は短くなっていますが、その中でしっかりやっていけたら。お客さんにも会いたいですし、仕事としてすごく好きなので、これからもどちらも楽しんで続けていきたいと思います。――「DROAS」のキャンペーンモデルは、美容のお仕事をされているNANAMIさんのイメージにぴったりだなと感じましたが、オファーを受けたときの心境を教えてください。ヘアケアは自分でも力を入れていることだったので、そのキャンペーンモデルになれたのはすごくうれしいです。目に関わる仕事をしているのでメイクももちろん好きですが、髪は人の印象を大きく変えるものなので、カラーリングもヘアセットも重視していますし、毛先がパサついているといい髪型にならないのでヘアケアも心がけています。――キャンペーンモデルとしての意気込みをお願いします。ダメージリペアシャンプー&トリートメントを実際に使ってみて、本当に人におすすめできる商品だったので、自信を持っておすすめしていきたいと思っています。私はシャンプーの香りを重視しているのですが、好みの香りだったのでとても気に入りました。あと、ダメージケアもしっかりしてくれて、なおかつ、乾かすとさらさらになるので、すごくいいなと思いました。●旅やグルメ…さまざまな種類のバラエティ番組に意欲――今年はテレビにも出演されていますが、今後も積極的にテレビに出演していきたいという思いですか?そうですね。タレントとしていろんな方向の番組に出演していけたらいいなとは思っています。――テレビの反響は感じていますか?知っていただく方の幅がかなり広がりました。テレビに出る前は、若い方や同世代の方が多かったのですが、テレビに出演するようになってから、本当にいろいろな年代、そして男性にも女性にも知っていただけるようになり、テレビの力ってすごいなと感じています。――テレビに出演する回数を重ねる中で、成長できているなと感じますか?テレビはとにかく緊張します。がむしゃらに頑張っているつもりですが、放送を見て自分のリアクションが薄いなと思ったり、もっとこうすればよかったと思ったり、毎回反省しています。でも、少しずつ慣れてきたので、周りの方を見て勉強させていただきながら、どう立ち回っていったらいいか考えていけたらと思っています。――憧れている方や目標にしている方はいますか?佐藤栞里さんは、見ているととても癒やされ、幸せな気持ちになれるんです。あんなにほわんとした雰囲気は私は出せないと思いますが、見ていて面白いと思ってもらえたり、笑ってもらえるようなタレントさんになれたらいいなと思います。――アイデザイナーの仕事がモデルやタレントの仕事に生かされていると感じることはありますか?モデルは自分が表に立つ仕事で、アイデザイナーはあくまで裏方なので、気持ち的にはだいぶ違いますが、社会人として働くという経験ができてよかったなと思っています。接客業をやっていると常識も必要ですし、周りを見て空気を察して行動しなければいけないので、そういう経験は生かせているのかなと思います。――お仕事の幅が広いですが、将来的な目標を教えてください。私は普通に就職し、そのときはまさかモデルをやると思ってなかったですし、モデルをやりはじめのときは、まさか自分がテレビに出るとは思ってなかったという感じで、将来こうなりたいという目標を立てずにやってきました。なので、2年後どうなっているのか自分でも想像がつきません。これからもチャレンジ精神を大事にして、いろんなことに挑戦していきたいと思います。――今の時点で特に力を入れていきたいと考えていることはありますか?少しずつテレビに出演させていただいているので、いろんな種類のバラエティ番組に出演してみたいなと思っています。今はトークする形の番組にしか出ていないので、旅をしたり、食べたり、いろんな番組に出られたらいいなと。それが今年と来年の目標です。■NANAMI1994年10月17日生まれ、東京都出身。モデル兼「L by HOME」のアイデザイナー。 モデルとしてファッション誌から美容誌まで幅広い媒体に出演し、インスタグラムのフォロワー数は現在約52万人。 テレビ出演が大きな話題となり、今後はタレントとしての活動にも期待が高まっている。12月15日 に1st写真集「タイトル未定」を発売予定。
2020年11月28日2020年11月19日に放送された、バラエティ番組『夜の巷を徘徊しない』(TBS系)にゲストで出演したお笑いコンビ『アンガールズ』の田中卓志さん。タレントのマツコ・デラックスさんと、建築のプロと一緒に『オススメの建築物』について語り合いました。芸能界きっての建築物好きという田中さん。実は、広島大学の工学部を卒業しているのです。そのため、大学の教授からある企業に推薦してもらい、就職予定だったことを明かしました。『旭化成ホームズ』、本当は僕行く予定だったんですよ。就職。夜の巷を徘徊しないーより引用ハウスメーカーの『旭化成ホームズ』に就職予定だったと明かす、田中さん。マツコさんも思わず、「え!?本当に!?」と驚きを隠せない様子でした。田中さんは、就職しなかった理由をこのように明かしています。教授の人に推薦してもらう予定だったんですけど、その時にちょうどお笑いをやりたいということになって。夜の巷を徘徊しないーより引用自分がやりたい道を選んだ田中さん。マツコさんは「すごい、じゃあ『アンガールズ』やってなかったらへーベルハウス作ってたのね!」と感心した様子で話を聞いていました。「もしかしたら田中さんが画期的なへーベルハウスを出していた可能性があるわよね」と振られると田中さんは…。そっちの世界行ってたらどうなってたか、まったく想像がつかないですけど。夜の巷を徘徊しないーより引用「意外ときっちり仕事するタイプなので」と、もしもお笑いタレントの道を選ばなかったら普通に仕事をしているのかもしれないことを明かしました。ネット上では、田中さんの意外な就職予定先に驚いた人が多かったようです。・人生って面白いな。就職していたらどうなっていたんだろう。・さすが、田中さん建築物に詳しい!熱量がいいですね!・え!田中さん、ヘーベルハウス作ってたかもしれなかったの!?やりたいことを重視して、お笑いタレントという道を選んだ田中さん。その道で、また建築について熱く語り、その魅力を多くの人に伝えていると思うと感慨深くなりますね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月21日NHK・連続テレビ小説『エール』も、11月27日の最終回まで残り約4週間!本作の大きな魅力は、主人公・裕一(窪田正孝)と人生を歩む音をはじめとする、関内家の女のパワフルさ。名場面とともにその生きざまを振り返ります!■夢との距離を変化させる、しなやかな強さ/次女・音(二階堂ふみ)【第23回】「私、関内音は、裕一さんを幸せにすると誓います!」関内家へ押しかけた裕一とそれを追いかけてきた父・三郎(唐沢寿明)。そして音、母・光子(薬師丸ひろ子)の4人の掛け合いが面白かった放送回。結果、裕一と音のキス現場を見てしまった光子が「頭は駄目と言っとるけど心が行けって叫ぶの!」と情熱家な一面を見せ、結婚を承諾したのだった。【第82回】「私が選んだの、あなたを。それに夢は諦めてない。お父さんに預けてある」妊娠中に「君の夢を僕に預けてくれないか」と裕一に言われ音楽学校を退学した音。そのことを知らない華(根本真陽)は自分が原因で音楽をやめたのかと音に尋ねる。猪突猛進の若いころから包容力あふれる母となった音の表情に注目。■幾度の喪失も乗り越える、たくましき強さ/母・光子(薬師丸ひろ子)【第9回】「お父さんはいる。目には見えないけれど、ずっとあなたたちのそばにいる」事故で亡くした夫・安隆(光石研)の遺灰を海にまいたあと、3人の娘たちを励ました光子。そして家業の馬具店を切り盛りし、娘たちの人生を力強く、ときに優しく見守っていくことに。本音が出すぎる姿は「黒みつ」と安隆から言われていたが、その芯の強さが関内家を支えていった。【第90回】焼け跡で歌う讃美歌『うるわしの白百合』クリスチャンの光子が、見るも無残な焼け跡で賛美歌を歌うシーンは、薬師丸の提案だったそう。約3分と、異例ともいえる長さの独唱はSNSでも多くの反響を呼んだ。再生・復活を願う歌声に聴き入り、感銘を受けた視聴者は多かった。■元軍人の夫を信じてついていく、優しき強さ/長女・吟(松井玲奈)【第92回】「自分一人で抱えないでください。私も力になりたいんです。あなたを支えたいんです!」戦争が終わり、就職活動が思うように進まない元軍人の夫・智彦(奥野瑛太)に吟がかけた言葉。その後、智彦はラーメン店から貿易会社へ転職するも「人のために命を燃やせる生き方のほうを選択してほしい」と吟の言葉によりラーメン店へ戻ることに。■夢にも恋にも一直線!行動する強さ/三女・梅(森 七菜)【第69回】「大丈夫。五郎さんは駄目な人なんかじゃない。駄目なだけの人を好きにならんもん。私、五郎さんのことが好き」当初は水と油のような関係だったが、五郎(岡部大)の実直で真面目な性格に心が動かされていく梅。裕一に弟子入りしたものの自信をなくす五郎にアドバイスしているうちに告白をしてしまう。好きになったら一直線なところは音と似ているかも。逆境を乗り越える、母と三姉妹それぞれの方法。関内家の女は、いつだって強く生きる!「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月06日2020年11月4日の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)では、同月1日に乳児を遺棄したとして元女子大生が逮捕された事件を独自取材し放送しました。女性は、妊娠を誰にも相談できないまま就職活動をしており、上京した際に空港のトイレで赤ちゃんを出産。その後、公園に遺棄した罪に問われています。加藤浩次「家族が多いから孤立がないわけではない」番組レポーターの阿部祐二さんは、現場や女性の家族に取材。そこで見た状況や感じたことをスタジオで明かしました。阿部さんは、取材をした上で「母親が乳児・幼児に対する犯罪を行った場合、『孤立』という言葉が出てくるが、この家庭環境を見ていると孤立は見られない」とコメント。すると、MCの加藤浩次さんは異論を呈しました。家族多く住んでいるから孤立してないとは限りませんよ。一人暮らしだから孤立してるとか、家族大勢で暮らしているから孤立してないとか、そこいいがたい部分は、そこ内情見てみないと分かりませんよね。スッキリーより引用加藤さんのコメントに、阿部さんは、実際に女性が「精神的には孤立してたというのは供述からもうかがえる」とし、事件の背景がいまだハッキリしていないことを伝えました。生まれたばかりの赤ちゃんの口に、トイレットペーパーを詰めて首を絞めたと供述している女性。加藤さんは、この行為に対し、どのような理由があっても「許されない行為ですからね」と憤りをあらわにしています。加藤浩次「社会のサポートは大事だけれども…」また、誰にも相談できなかったことについて、コメンテーターから「社会のサポートが必要」という意見が出ると、このように持論を述べました。社会の中でそういったことは大事だと思うんですけれど、やっぱり僕は容疑者の部分は大きいと思う。容疑者が話せなかった状況がもしかしたらあるのかもしれない。でもそれだったら、どこか病院にも1回行ってるわけですよ。その時に相談できたし、でも自分の中で自分のやりたいことを優先したといってるんです。容疑者は。自分の就職活動、自分のやりたいことに赤ちゃんが邪魔だったという発言もしている。そう考えるとやっぱりそこが欠落している部分があると思うんですけど。スッキリーより引用ほかのコメンテーターからは「父親が誰なのかっていう事ですよね。男性はある意味、逃げられてしまう」と、男性にも幼少期からの性教育が必要で責任があると追及する声も上がりました。ネット上では、加藤さんのコメントに共感や称賛の声が寄せられていました。・家族がたくさんいるから孤立してないとは限らないし、家族みんな仲がいいとも限らないですよね。・いろんな仮説を立てて話を進める加藤さんは、さすがだと思った。・確かにそうだよね。自分も加藤さんと同じ意見です。家族の形はそれぞれ。きっと、表面上では見えないところもあるはずです。明るく見えても、誰にも相談できず悩んでいることもあるでしょう。悩みや苦しみに寄り添えるように日頃から、家族だけでなく友人もコミュニケーションをとりたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月04日菅田将暉と有村架純がW主演を務める、映画『花束みたいな恋をした』(2021年1月29日公開)の本予告、本ポスター、追加キャストが28日に明らかになった。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。今回公開されたのは、2人の恋の5年間の行方を映し出す本予告。不思議なほどの共通点にお互いを意識し合い、「話が合うからってだけなのかな?」「友達だって思ってるのかな?」「3回ご飯食べて告白しなかったら、ただの友達になってしまうよって説あるし」「次は絶対に告白しようって」と、坂元らしさが溢れる独特な台詞の掛け合いと共に、あっという間に距離を縮めていく様子が描かれている。本予告に流れている楽曲「勿忘」(わすれな)は、本作を鑑賞し感銘を受けたAwesome City Clubが、その時の気持ちをそのまま書き下ろしたインスパイアソングとなっている。ボーカル・PORINは、本人役としても初演技を披露しており、劇中のライブリハのシーンでは、メンバー全員も出演した。本ポスターは”何かがはじまる予感がして、心臓が鳴った―”というキャッチコピーに、それぞれ相手を見つめる麦目線、絹目線の印象的な写真が使用された。
2020年10月28日映画『十二単衣を着た悪魔』の完成披露報告会が本日10月20日(火)セルリアンタワー能楽堂にて行われ、主演の伊藤健太郎をはじめ、三吉彩花、伊藤沙莉、山村紅葉、笹野高史、黒木瞳監督が登壇した。本作にも出演するLiLiCoが今回MCを担当。原作に惹かれた点を聞かれた黒木監督は「『源氏物語』桐壺帝の正妃でありながらも、悪役として描かれている、弘徽殿女御はこういった人だったのかもと考えられて書かれた物語で、現代に生きる自分の居場所がない、人と比べてうまくいかない、自分って何なんだろうと、ちょっとダメンズな男の子が、ひょんなことから源氏物語の世界にトリップ、弘徽殿女御をはじめとする様々な登場人物の輝く人生を見て成長するという希望のお話に惹かれました」と答える。就職活動連続失敗中の実家暮らしのフリーターで、ひょんなことから「源氏物語」の世界にトリップしてしまう本作の主人公・雷を演じた伊藤健太郎さんは、役柄との共通点について「あの平安時代に急に飛び込んで、意外とすんなりと対応していく姿は、今自分が平安時代にタイムスリップしたら、最初は驚くだろうけど、対応するだろうなというところはちょっと似ているかも」と役作りに苦労はなかったそう。また、最初からスタッフの中でこの役は伊藤健太郎さんでいきたいという思いがあったと明かす黒木監督。「たまたま私が出演しているラジオ局の番組の収録にいく際に、エレベーターのドアが開くと、真正面にポスターが貼られていまして、エレベーターが開くと伊藤健太郎さんがいらっしゃる。この方が雷ちゃんを演じてくれたらなぁと思っておりましたが、念願かなって嬉しかったです」とコメントした。“悪魔”とも言われた弘徽殿女御を演じた三吉さんは「ここまで強い女性を演じたのは初めてなんですけれども、だんだん自分の息子の為にとか誰かのためにとか愛情をもって何を犠牲にしてでも貫いていく姿勢に、この人についていきたいなと自然に感じることができて、弘徽殿女御への熱い想いを聞かせていただいて愛着がわいてきました」と演じてみた感想を語り、黒木監督は「ヘア、十二単衣が似合う三吉ちゃん以外、弘徽殿女御はいないと思いました」と言い切った。そして伊藤沙莉さんの出演は、監督がテレビに出演するのを見てぜひ倫子役にとオファーしたそうで、それについて伊藤沙莉さんは「凄くシンプルで嬉しかったです。現代を生きる女性は演じてきましたが、時代を超えて生きる女性を演じることが少なく、経験として踏まなければならないと思っていた時期にオファー頂いて、黒木組でその経験が出来たのがすごく嬉しかったです」と笑顔を見せる。さらにハプニングの演出についての話題になると、「とあるシーンで、ハプニングが起こりまして、めちゃくちゃ驚きました。お芝居でするのはずかしいと思いますし、是非そのシーンを探してほしいですね。でも、そのシーンの撮影の直後は、健太郎、ふざけた?本番なのに、何やってんの?とは思いました」と意味深に話すと、伊藤健太郎さんは「台本に書かれてなく、黒木監督に撮影前に指示されて、『え??』って戸惑いまして、やるべきかやらないか迷ってたんですけど、後ろのベースから、何度も『いけ!いけ!』って黒木監督が…」とそのシーンをふり返り、伊藤沙莉さんが「結果いいシーンでした!」と言い会場を沸かせた。最後に伊藤健太郎さんは「こういった時期に、公開が近づいてきて、能楽堂という場所で、皆様に完成を報告する機会を設けられたことを、光栄に思っています」と挨拶し、「主人公の雷の様に、映画の中にタイムスリップしていただき、ちょっとした非現実的体験をご体験頂ければと思っております。公開しましたら、是非劇場に足を運んでくださればと願っています」と本作をPRしイベントは幕を閉じた。『十二単衣を着た悪魔』は11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:十二単衣を着た悪魔 2020年11月6日より新宿ピカデリーほか全国にて公開Ⓒ2019「十二単衣を着た悪魔」フィルムパートナー
2020年10月20日小説を音楽にするユニット「YOASOBI」の原作を映画化する『たぶん』の主要キャストが発表された。本作は、3組の男女が紡ぐ最も切ないショートストーリー。大学生カップルで同棲していたが、些細なことで少しずつズレを感じ、別れを選んだ2人を描く『ササノとカノン』。夏の大会が自粛で中止になってしまった高校サッカー部員とマネージャーを描く『川野と江口』。そして、社会人で恋人だが、お互いの気持に応えられなくなっている2人を描く『クロとナリ』の3つで構成される。『ササノとカノン』に出演する男女役には、「魔進戦隊キラメイジャー」射水為朝/キラメイイエローの木原瑠生と、「竹内涼真の撮休」への出演が決定している小野莉奈。『川野と江口』には、『映画 滑走路』の寄川歌太と「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」にも出演した吉田美月喜。『クロとナリ』には、YouTuberでタレントのめがねと、舞台「黒子のバスケ」、ミュージカル「刀剣乱舞」などに参加する糸川耀士郎が出演決定。ササノ役の木原さんとカノン役の小野さんは「『たぶん』『きっと』こうなればいいなという人の理想や後悔をササノという人を通して、皆さんに共感してもらえるように頑張ります」(木原さん)、「この作品への出演は私にとって本当に嬉しくて夢のようです。なので1シーン1シーン後悔のないうように丁寧に取り組みたいと思います」(小野さん)と意気込む。川野役の寄川さんは「同じ物語から曲と映画が生まれ、それを僕が演じることでまた何か新しい『たぶん』が生み出せたらと思っています。楽しみにしていてください」とメッセージを寄せ、江口役の吉田さんは「江口の優しさを温かく丁寧に伝えられたらなと思っています」と話す。そして、ナリ役のめがねさんは「惹かれ合うのも、離れるのも説明なんて出来なくて『たぶん分からない』あの感情を大切に、ナリちゃんになれたらいいなと思います」と言い、クロ役の糸川さんは「小説・音楽・映画と広がり続ける YOASOBI さんの世界に入り込める事、大変嬉しく思います」と出演を喜んだ。監督は、『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-』に参加したYuki Saitoが手掛ける。ストーリー『ササノとカノン』大きな物音で目覚めるカノン。別れたササノが部屋を整理しに帰ってきていた。同棲を始めたとき「私たちは変わらない」そう思っていたのに些細なことで少しずつ“ズレ”を感じ、別れを選んだ。大学はオンライン授業になり、就職活動を控える中、将来を真剣に考えるカノンと楽観的なササノ。どうしてこうなったの?悪いのは彼なのか、私なのか。たぶん…。『川野と江口』サッカー部の川野とマネージャーの江口はビデオ通話をしていた。今頃、最後の大会を迎えているはずだったが、今年は自粛により中止に。通話を切ると川野のラインにチームメイトから江口が東京へ引っ越すと知らされる。3年間チームと自分を支えてくれていた江口のことを思い、気づくと川野は自転車で走り出していた――。『クロとナリ』インテリアデザイナーのナリは彼氏のクロとなかなか連絡が取れず、直接家を訪ねる。インターホンを押すとクロが出迎えるも、玄関にはヒールの靴が。アリサと名乗る女性は編集の仕事をするクロの元同僚。クロが貸していたDVDを返しにきていたという。クロのことが大好きなナリは動揺を隠せずその場で言い合いになってしまう。こんなにも好きなのに…。『たぶん』は11月13日(金)より公開。(cinemacafe.net)■関連作品:たぶん 2020年晩秋公開予定
2020年10月13日“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの楽曲「たぶん」の原作小説が実写映画化。2020年11月13日(金)より公開される。YOASOBIとは?若者を中心に高い人気を集めるYOASOBIは、コンポーザーのAyase、ボーカルのikuraからなる、二人組の音楽ユニット。“小説を音楽にする”という新感覚のアプローチが最大の特徴で、2019年に公開したデビュー曲「夜に駆ける」では、ストリーミング再生回数2億回を突破するヒットを記録。また2曲目「あの夢をなぞって」は原作小説がコミカライズ、3曲目「ハルジオン」は飲料や映像作品とコラボレーションを果たすなど、活躍の場を広げている。YOASOBIの原作小説が、初の実写化!そして今回映画化される「たぶん」は、2020年7月にリリースされた4作目の楽曲のベースとなった原作小説。YOASOBIの原作小説を実写映画化するのは、同ユニットにとって初となる出来事だ。映画は、3組の男女が繰り広げる3つのショートストーリーで構成。同棲をしていたが、お互いの気持ちのズレを感じ別れを選んだ大学生カップルのササノとカノン。夏の大会が自粛で中止となってしまった高校生サッカー部員・川野とマネージャーの江口。恋人同士だがお互いの気持ちに応えられなくなっている社会人のクロとナリ。それぞれの“最も切ない別れ”と“新しい一歩”を、YOASOBIの楽曲「たぶん」にのせて描き出す。物語を彩る個性派キャスト陣物語を彩る3組の男女役には、個性豊かなキャスト勢が集結。<大学生カップル>ササノ役を演じるのは、俳優だけでなくアーティストとしても活躍する木原瑠生、カノンにはドラマ「中学聖日記」に出演した小野莉奈が務める。<高校生カップル>川野役は、映画『滑走路』に出演した寄川歌太、その彼女となる江口は吉田美月が担当。<社会人カップル>インテリアデザイナーのナリをユーチューバーのめがねが、彼氏のクロをミュージカル「刀剣乱舞」に出演する糸川耀士郎が演じる。詳細映画『たぶん』公開日:2020年11月13日(金)監督:Yuki Saito脚本:岸本鮎佳原案:しなのキャスト:木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、黒澤はるか・めがね、糸川耀士郎主題歌:YOASOBI「たぶん」配給:イオンエンターテイメントあらすじ【ササノとカノン】大きな物音で目覚めるカノン。別れたササノが部屋を整理しに帰ってきていた。同棲を始めた時、「私たちは変わらない」そう思っていたのに些細なことで少しずつ“ズレ”を感じ、別れを選んだ二人。大学はオンライン授業になり、就職活動を控える中、将来を真剣に考えるカノンと楽観的なササノ。どうしてこうなったの?悪いのは彼なのか、私なのか。たぶん…。【川野と江口】サッカー部の川野とマネージャーの江口はビデオ通話をしていた。今頃、最後の大会を迎えているはずだったが、今年は自粛により中止に。努力が報われないまま、憂鬱な受験の話をしていた。通話を切ると川野のラインにチームメイトから江口が東京へ引っ越すと知らされる。3年間チームと自分を支えてくれていた江口のことを思い、気づくと川野は自転車で走り出していたー。【クロとナリ】インテリアデザイナーのナリは彼氏のクロとなかなか連絡が取れず、直接家を訪ねる。インターホンを押すとクロが出迎えるも、玄関にはヒールの靴が。アリサと名乗る女性は編集の仕事をするクロの元同僚。クロが貸していた DVD を返しにきていたという。クロのことが大好きなナリは動揺を隠せずその場で言い合いになってしまう。こんなにも好きなのに…。
2020年10月12日失業手当をもらうには、少なくとも3回はハローワークに行き、説明会の参加や手続きが必要です。また、失業中の活動内容によって失業保険がもらえないケースもあるため、手続きの流れをしっかり把握し、スケジュール通りに手続きを進めることが重要です。今回の記事では、少しわかりにくい失業手当の手続きの流れや方法、受給の条件や給付金の額などを解説します。雇用保険の失業手当をもらうための条件雇用保険の失業手当とは雇用保険の失業手当とは、正式には「雇用保険の基本手当」のことで「失業保険」と呼ばれることもあります。会社に勤務して雇用保険を加入期間など一定の条件を満たした64歳以下の人が失業した場合に支給される雇用保険の給付です。失業保険をもらうための条件失業保険をもらうには、最初に失業保険の申込をした段階で「受給資格」があり、その後に決められた求職活動を行うなどの「支給条件」を満たす必要があります。受給資格最初に失業保険の手続きをしたときに、ハローワークでは求職者に雇用保険の「受給資格」があるかを確認します。求職者が最初に行う失業保険の手続きを「求職の申込」、ハローワークが行う受給資格の確認を「受給資格の決定」といいます。受給資格があるのは、下記の要件を満たした人です。ハローワークで「求職の申込」を行うこと。「失業状態」にあること。退職する前の2年間に12か月以上雇用保険に加入していること。(ただし、会社都合での退職の場合は、退職前の1年間に6か月以上雇用保険に加入していれば大丈夫です。)「失業状態」とは、仕事をする意思と能力があるにもかかわらず就職できない状態のことです。定年退職してしばらくゆっくりしようと考えてる人や、病気やけがで仕事をできない人は「失業状態」ではありません。支給条件失業保険の支給を受けるには、「受給資格の決定」を受けた人がハローワークの指定する失業認定日(求職の申込日から4週間ごとに設定される)に失業認定申請を行う必要があります。この申請が認められるには下記条件を満たす必要があります。待期期間(「求職の申込日」以降の連続する7日間で就業していない期間)が満了していること待期期間が満了した後、就職したり自営を始めていないこと(短期のアルバイトなどは可能)決められた就職活動を行っていることこの条件を満たしていても、アルバイト収入が多くて失業保険が無支給(または減額)になったり、「求職の申込日」以降に病気やけがで15日以上仕事をできなくなって失業保険の受給資格を失うケースもあります。失業保険の給付額と受給期間失業保険の給付は、直近の賃金日額や離職時の年齢、雇用保険の加入期間、離職理由などによって大きく異なります。失業1日あたりの失業保険の給付金額を「基本手当日額」、失業保険を受給できる最大日数を「所定給付日数」、支給を受けられる期間を「受給期間」といいます。基本手当日額失業1日あたりの給付金額「基本手当日額」は、退職前の6か月の賃金(賞与は含めません)と退職時の年齢で決まります。まず退職前の6か月の賃金を180日で割って、1日あたりの賃金(以下「賃金日額」)を計算します。「基本手当日額」は、「賃金日額」の50%(60歳以上は45%)~80%で、賃金日額と年齢で決まります。年齢別の上限額と下限額があり、毎年8月1日に改定されます。所定給付日数失業保険を受給できる最大日数である「所定給付日数」は、離職時の年齢や雇用保険の加入期間、離職理由により決まります。受給期間失業保険を受けられる期間である「受給期間」は、原則「離職日の翌日から1年間」です。ただし、所定給付日数の多い人は受給期間が1年より長くなります。所定給付日数330日の場合、受給期間は1年30日間所定給付日数360日の場合、受給期間は1年60日間また、受給期間内に病気やけがなどで継続して30日以上働けない日があれば、働けなかった日数分、受給期間を延長できます。【5ステップ】失業保険の手続き方法失業保険の手続きは、下記の5つのステップを踏んで行います。退職手続きハローワークで求職の申込雇用保険受給説明会に参加所定の求職活動失業認定申請[adsense_middle]1.退職手続き退職手続き時に注意したいのが下記の3点です。「雇用保険被保険者証」の有無の確認「離職証明書」の記名押印と離職理由等の確認「雇用保険被保険者離職票」の受け取り離職証明書と離職票雇用保険加入者が退職するとき、会社はハローワークに「離職証明書」を提出し、ハローワークは「雇用保険被保険者離職票」を発行します。離職票は会社から退職者に送付されますが、送付が遅れると失業保険の申請ができません。そのため、ハローワークへの離職証明書の提出や、離職票の退職者宛て送付が迅速に行われるよう会社に確認することをおすすめします。退職前に「失業保険の手続き予定ですが離職票はいつごろ受け取れますか」と照会するだけでもいいでしょう。離職理由の確認離職証明書に記載されている離職理由は必ず確認しておきましょう。会社都合の退職と自己都合の退職では、所定給付日数が大きく異なります。会社から言われてやむなく退職したのに自己都合退職とされている場合は、会社がハローワークに離職証明書を提出する前に訂正依頼を行いましょう。2.ハローワークで求職の申込「雇用保険被保険者離職票」を受け取ったら、ハローワークに行き失業保険の申し込みをします。これが「求職の申込」です。「求職の申込」に必要な書類は下記の通りです。雇用保険被保険者離職票個人番号確認書類(マイナンバーカードや通知カードなど)本人確認書類(運転免許証、運転経歴証明書、マイナンバーカードなど)写真(縦3.0cm×横2.5cm)2枚印鑑本人名義の預金通帳又はキャッシュカード「求職の申込」をすると、ハローワークは受給要件を確認して「受給資格の決定」を行ないます。また、「雇用保険受給資格者のしおり」を交付し、次のステップである「雇用保険受給説明会」の案内などをしてくれます。3.雇用保険受給説明会に参加雇用保険受給説明会では、雇用保険制度や今後の求職活動の進め方、失業保険の申請方法などについて説明があります。ハローワークで指定された日に、「雇用保険受給資格者のしおり」や印鑑、筆記用具等を持参して参加してください。また、説明会時に「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」が交付され、第1回目の「失業認定日」が通知されます。ハローワークによっては、求職の申込日に交付・通知される場合もあります。4.所定の求職活動失業保険をもらうためには、「失業認定日」の前日までに下記の求職活動をしなければなりません。求人者への面接ハローワークなどから職業紹介または職業指導を受けること職業紹介事業者(民間の人材紹介会社など)から職業紹介または職業指導を受けることなど※単なる求人情報の閲覧や知人への紹介依頼だけでは求職活動にはなりません。1回目の失業認定申請では失業認定日の前日までに1回以上の求職活動の実績、2回目以降の申請では2回以上の求職活動の実績が必要です。また、自己都合で退職した場合は、1回目の認定日前日までに3回以上の求職活動の実績が必要となります。理由は、自己都合の退職者には給付制限があり、待期期間満了後3か月間は失業保険が支給されないので、認定日が3か月+4週間後となるからです。5.失業認定申請失業認定申請とは、ハローワークが指定した失業認定日に「失業認定申告書」を提出して失業保険の支給申請をすることです。失業認定日は4週間ごとに設定されているため、4週間に1回失業保険の支給申請をすることになります。失業認定申請の必要書類は「失業認定申告書」と「雇用保険受給資格者証」です。「失業認定申告書」は事前に前日までの求職活動の状況等を記入して持参します。主な記入内容は下記のとおりです。失業認定日前日までの就業の有無(仕事をした場合は、仕事をした日と収入など)求職活動の状況(求職活動の実績としてカウントできる活動のみ)就職または自営開始の有無(就職などをした場合は、開始日)失業認定申請を行うと、ハローワークは「失業の認定」を行ない失業保険の支給が決定します。失業保険は1週間程度で指定口座に振込されます。失業保険の申請方法に関するまとめ失業保険をもらうには、離職前の雇用保険の加入期間などの「受給資格」と、所定の求職活動を行うなどの「支給条件」を満たす必要があります。失業保険の手続きの流れは、「1.退職手続き」「2.ハローワークで求職の申込」「3.雇用保険受給説明会に参加」「4.所定の求職活動」「5.失業認定申請」です。説明会への参加や失業認定申請は、必ずハローワークが指定した日に行いましょう。
2020年09月14日2020年9月現在、未だに猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。コロナウイルスの影響で、観光業や飲食業、イベント業など、さまざまな業種で客足や仕事が減り、中には職を失っている人もいます。コロナウイルスにより職を失った男性と出会い…心温まる話に涙同年8月28日に、OtonaKitty(@KittyOtona)さんがTwitterに投稿したエピソードに約16万件の『いいね』がつきました。呆然とうなだれている男性…気になって声をかけると?投稿者さんはある日、コンビニそばにある公衆電話の前で、スマホを見つめながら、呆然とうなだれている男性を見かけました。※写真はイメージ男性のことが気になり「私のスマホ、かけ放題だからよかったら使いますか?」と声をかけたそうです。すると男性は、自身のことをこのように話してくれました。コロナウイルスの影響で仕事を失くし、「実家に帰るしかなくなった」と家族にコレクトコールをかけようとしていたけれど、虚しさや悔しさで手が震えていた。通話料金を着信者に負担してもらえる、コレクトコール。男性の話を聞き、投稿者さんは「何時間でも使っていいから」と自分のスマホを貸したそうです。※写真はイメージ少し離れた場所で電子書籍を読みながら待っていると、1時間ほど経ったところで、男性が泣きながら携帯を返してくれました。すると、すぐに折り返しの電話がかかってきて、男性から「実家からあなたへの電話なので出てほしい」とのこと。電話に出てみると、男性の父親、母親、祖母が次々と電話でお礼をいってくれたのでした。投稿者さんによると、男性の家族は愛にあふれていて、とても心配しているのが伝わってきたといいます。1か月後、彼の実家から荷物が届いて…この出来事から1か月ほど経ったある日、投稿者さんのもとに男性の実家から桃が届きました。※写真はイメージ実家に戻りバイトを始めた男性が、バイト代で投稿者さんに桃を贈ってくれたのです。桃には不老不死のいい伝えがあり、投稿者さんの健康を想い贈ってくれたのだとか。また、男性の家族連名の手紙も添えられており、このように書いてあったそうです。職を失い落ち込んでいたけれど、また一から頑張って、いつかは東京に戻り夢を叶えたい。コロナウイルスが終息したら、ぜひ実家に遊びに来てください。公衆電話の前で携帯を開きながらも何やら心許ない感じに見えたので『かけ放題だから良かったら使いますか?』と聞いたらコロナ禍の影響で仕事をなくしもう実家に帰るしかなくなったと家に電話したくても携帯も止まってしまい実家にコレクトコールしようと思ったが虚しさや悔しさで手が震えていたと…→— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020 投稿者さんは最後に、「夢を叶えるために、いつかまた東京に戻るという彼を応援したい。頑張って!」とつづっています。この投稿には、さまざまな声が寄せられました。・就職活動がうまくいかずに電話をしてきた息子の姿と重なって涙がでました。投稿者さんが彼と出会ってくれてよかった。・知らない人に自分のスマホを貸すのはなかなかできることではないです。世の中捨てたもんじゃないなと思えました。・目頭が熱くなり、涙が出ました。投稿者さんの行動と、その後の彼らとのやりとりに心温まりました。私も、困っている人がいたら手を差し伸べようと思います。職を失い、呆然としていた男性。虚しさや悔しさに打ちひしがれていたところ、優しい声をかけられ心救われたことでしょう。また、投稿者さんも男性に声をかけた後の、一連の出来事に「温かな気持ちにしてもらった」と語っています。自分が助けられる立場にある時には、快く手を差し伸べてあげたいものですね。投稿者さんは、ごはんを十分に食べることができない子供たちに食事を提供する『子ども食堂ネットワーク』を応援しているそうです。気になった人は、ぜひチェックしてみてください。子ども食堂ネットワーク投稿全文はこちら公衆電話の前で携帯を開きながらも何やら心許ない感じに見えたので『かけ放題だから良かったら使いますか?』と聞いたらコロナ禍の影響で仕事をなくしもう実家に帰るしかなくなったと家に電話したくても携帯も止まってしまい実家にコレクトコールしようと思ったが虚しさや悔しさで手が震えていたと…→— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020 いやもう何時間でも電池なくなるまでかけてていいから、私の事は気にする事ないと涼しいところに移動して携帯とペットボトルのお茶渡して、わたしは少し離れたところで電子書籍読みながら音楽を聴いていた。あっという間に1時間ちょいたって泣きながら携帯を返してくれた。→— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020 そうしたら、すぐに電話が鳴って実家から私あてだから出てくれと。びっくりしたけれど出てみたらお父さんとお母さんと次におばあちゃんまで出てきてくれて、ご家族の様子から本当に家族愛に溢れていて心配しているのがよくわかった。きっとこれなら大丈夫、帰って力をためてまた頑張ってほしい→— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020 無事に実家に帰られて1ヶ月足らず達筆なお手紙と桃を送って下さった。桃は不老不死の言い伝えがあるそうで私の健康を思ってバイト代で贈ってくださった、こんな立派な桃こんな心に残る桃初めて。お手紙には凹んでいたけどまたやる気を出して一から頑張って東京にまた夢を叶えに戻りたい事→— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020 コロナがおさまったら是非、家に遊びに来てくださいと家族連名でのお手紙。こんな家族が私の家族なら良かったのになと思うくらいあたたかな愛あふれる家族。夢を叶えるためにまた東京にいつか戻るという彼、何が私に出来るわけではないけれど応援していたいな、頑張ってーっ!!— Otona Kitty (@KittyOtona) August 27, 2020 [文・構成/grape編集部]
2020年09月05日20代半ばで知った広汎性発達障害…診断を受けたのは就職後Upload By 桑山 知之「♯見えない障害と生きる」連載第2回は、愛知県名古屋市でグラフィックデザイナーとして働くノビさん(38歳・男性)に話を聞いた。ノビさんは愛知県内の大学を卒業後、印刷会社のデザイナーとして就職した。しかし、ある程度のカリキュラムをこなしていれば一定の評価を得られる学生時代とは違い、入社後ほどなくして壁にぶち当たった。「手が遅いんです。仕事にも時間がかかって、すごく残業してたんです。先輩に『そこまでやんなくていいよ』『うまく手を抜けよ』って言われるんですけど、手を抜くと肝心なところをすっ飛ばしちゃったりして、めちゃくちゃ怒られる。『うまく手を抜く』、その“うまく”ができなかったんです」その後、仕事を辞め個人でデザイナー業を始めようとしたが、それも失敗した。どうにもうまくいかなかった。何かがおかしい。そんな折、大学時代に同じゼミだった友人と再会する機会があった。彼は発達障害だった。「多分お前もそうだと思うから、診断受けてみろよ」。そう言われるまま、ノビさんはクリニックに足を向けた。そこで、広汎性発達障害という診断を受けた。20代半ばだった。発達障害の診断は「許されたような感じがした」Upload By 桑山 知之ノビさんは学生時代、勉強こそ多少できる方だったが、算数だけは異常に出来が悪かった。そして何より、誰かと一緒に何かをやるという楽しみがあまり理解できなかった。「大学時代の友達に久しぶりに会ったら、『学生のときは修行僧のようだった』と言われました。自分の中で正しいと思っていることは譲らないというか、会話を楽しんだり雑談が苦手というか…」思い返せば、幼いころから対人コミュニケーションには難があったノビさん。保育園ではみんながジャングルジムで遊んでいるのを見て「何が楽しいんだ」と思っていた。中学・高校では、仲の良いグループ以外の人間とはほとんど親しくすることができなかった。複数のコミュニティをまたいでいる友人は輪を広げていき、それに乗っかることができなかったノビさんは、やがて遊びに誘われる機会が減っていった。だが20代半ばで発達障害の診断を受け、心が穏やかになったという。「どちらかというとポジティブに受け止めたところがあって、正直ホッとしたんですよ。コミュニケーションもうまくいかなかったことが多くて、自分の努力が足りないとか、自分に責任があると思ってたんですけど、『障害です』『先天的なものです』って言われたときに、なんかこう許されたような感じがしたんですよ」Upload By 桑山 知之3歳児検診で「傾向あり」…伝えてほしかった発達障害というのは、“見えない障害”である。それゆえ、親が自身の常識や価値観を押し付けてしまい、子どもが苦しんでしまうことがままある。発達障害の特性が少しずつ見えてくるのは、3歳児健診であったり、幼稚園や保育園などといった集団生活であることが多い。早期に我が子の特性を理解したうえで親が接していくことで、併発しがちな二次障害を防ぐこともできるだろう。ノビさんは、診断について家族に対し思い切って打ち明けてみた。すると意外な言葉が返ってきた。「けっこう自分としてはそれなりに覚悟を持ってカミングアウトするつもりで、あるとき折に触れて話をしたんですよ。そのときの母の反応が、『あぁ、なんかね、そんな感じだよね』みたいな。なんかそんな気がしてたっていうノリだったんですよ」実はノビさんの母は、おそらく3歳児検診の際、「発達障害の傾向がある」と指摘されていたという。ただ、その段階では保育園で友達と揉めているなどの問題が起きていたわけではなかったため、様子を見ようということになり、そのまま進学、就職まで至ったらしい。その過程でも時折、例えば高校の進路を決めるときには自然がいっぱいあるところがいいんじゃないかという「謎の提案をしてきたこともある」と回顧する。Upload By 桑山 知之「(発達障害かも知れないと)わかってたんならもうちょっと何かこう、訓練とか何かあったんじゃないの?こっちはそれなりに苦労してるんだよ?っていうモヤモヤとした気持ちはありましたね。親は自由な考え方なので、こうじゃなきゃダメとか、レールを敷くような感じは全然なくて、放任主義なんです。それはそれでよかった部分もあるんですけど、もっと関わりがあってもよかったかなと。関係性が薄かったんです」我が子に発達障害かも知れないと伝えることのストレスは非常に大きい。ひょっとしたらノビさんの母はあえて“伝えない”という形を選んだのかも知れない。またそれは我が子を思っての選択だったのかも知れない。しかし成人後、ノビさんは確かに生きづらさを抱えてきた。これはあくまで結果論ではあるが、子どもが生活するうえで違和感を覚えていないか、親はアンテナを張っておく必要があるのかも知れない。再就職失敗、そして離婚…挫折から人の気持ちが分かるようにUpload By 桑山 知之“修行僧”のようだった大学生のころから、ノビさんには恋人がいた。「恋愛偏差値が低すぎた」ため、彼女の方からグイグイと来てくれたのがよかったという。やがて社会人になり24歳で結婚。しかし、個人での事業もうまくいかず、再就職を決意した。「新卒の就職活動と違って、再就職はレールがあるわけではない。面接で自分は必死にアピールしてるつもりでも、面接官から『お前さぁ、今のままでいいと思ってんの?』と説教されて帰ってくる。そうすると、夜の公園でブランコにもたれながら泣いちゃうんですよ。『何やってんだ自分は』って。抑えきれなかったんです」自分自身にそこまで感情の起伏がないため、他人の気持ちが理解できなかったノビさん。人が泣いているのを見ても、本当なのかと疑っていたという。しかし、再就職での挫折を受け、思わず涙をこぼす日々が続いた。それとほぼ同時に、離婚することになった。「本当に胸が潰れるような気持ちをそこで初めて経験しました。あのとき、あの人たちが言っていたつらい気持ち、苦しいとか悲しいっていうのはこれなんだというのが、そこで初めてわかったんです。今までは“自分の中での正しさ”を大事にしていたんですけど、“相手がどう思っているか”を大事にした方がコミュニケーションがうまくいくんだなって」発達障害の僕が生きるための“工夫”診断を受けたことで就労移行につながり、そのままその運営会社に就職したノビさん。現在はさまざまな受託事業のチラシを制作するデザイナーとして活動している。聴覚過敏で特に気になる「人のガヤガヤ声」を遮断するため、最近ではライフル射撃の選手が使うような耳栓をしているという。「努力というよりは、工夫するって感じですね。僕は発達障害以外にもてんかんの持病があって、薬を1日4回飲まないといけないんです。そこで、薬を1錠飲んだら、右腕から左腕にこのブレスレットを1本移していくんです。忘れないようにするっていう努力だとつい忘れちゃうので、仕組みを作るようにしました。このルールを伝えている人なら『朝飲んでないんじゃないの?』とか指摘をしてくれるんです。『この時間は全部左腕にないとダメなんじゃないの?』みたいな」つい忘れてしまうのであれば、仕組みやシステムを変えて、工夫する。診断を受け入れたからこそできる行動だ。他にも、仕事のタスクを付箋で貼っていく中で、優先順位が上がるとその付箋の位置を変えていくことで、見過ごさずに取り組めるといった方法を紹介してくれた。「前にインターネットで見た呟きで、すごいグッと来たものがあって。『みんなすごく我慢してるんだからお前も我慢しろ』って、よくあるセリフじゃないですか。でも、みんなが我慢してるんだったら、システムが悪いでしょって。障害って、みんなが当たり前にできることができないからこそ、“工夫”でなんとかしようと思ってます」Upload By 桑山 知之取材・文:桑山知之取材協力:若者支援ネットワーク研究会in東海
2020年09月03日俳優の伊藤健太郎が主演を務める、映画『十二単衣を着た悪魔』(11月6日公開)のビジュアル&予告編が2日、公開された。同作は脚本家・小説家の内館牧子による長編小説『十二単衣を着た悪魔 源氏物語異聞』の実写化作。就職試験を立て続けに落ちているフリーターの雷(伊藤)は、激しい雷雨に見舞われ気を失い、目覚めると1,000年以上も昔に紫式部によって書かれた『源氏物語』の世界にいた。アルバイト先で配られた『源氏物語』のあらすじ本のおかげで陰陽師として弘徽殿女御(三吉彩花)に見出され、息子を帝にしようと野心に燃える弘徽殿女御に翻弄されながらも次第に触発され支えていこうと決心する。女優の黒木瞳が監督を務める。この度解禁されたビジュアルでは、キャストたちが平安時代の色合いや再現にこだわり抜かれた衣裳に身を包む。着物にパーカーインの伊藤と、初めて十二単衣を身に纏ったという三吉の姿が。黒木監督がとことん拘り抜いたというが、特に力を注いだのが弘徽殿女御が初登場する際に着用している十二単衣の色合いで、「この十二単衣は渾身の組み合わせ、ベスト・オブ・ベスト」と言わしめるほどだったという。初解禁となった予告編では、就職活動もうまくいかない、彼女にもフラれ、家にも居場所がない、落ちこぼれの伊藤雷が、バイト先でもらった「源氏物語」のパンフレットを手に雷に打たれ、目が覚めると「源氏物語」の世界へタイムスリップ。ひょんなことから“悪魔”と呼び声高い弘徽殿女御付きの陰陽師として新たに人生を歩み始める。ヘタレニート街道まっしぐらだった雷が、「源氏物語」という時空を超えた世界で出会った弘徽殿女御、恋に落ちる倫子(伊藤沙莉)ら様々な人々と関わることで、自分の進むべき未来を見つけようともがいていく。三吉彩花演じる弘徽殿女御役の「可愛い女にはバカでもなれる」「言いたい事を言って何が悪い」などエッジの効いたセリフも見どころ。OKAMOTO’S が歌う主題歌「History」にのせ映画の世界を彩る予告編となった。
2020年09月02日脚本家・小説家の内館牧子の長編小説『十二単衣を着た悪魔源氏物語異聞』を基に、黒木瞳監督が実写化する映画『十二単衣を着た悪魔』が、11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開する。この度、平安時代の再現にこだわった衣裳に身を包むキャストたちのビジュアルと映像が初公開された。本作の主演は、主演作『今日から俺は!!劇場版』が公開中の若手実力派俳優・伊藤健太郎。伊藤が演じるのは、就職試験59連敗中で実家暮らしのフリーター・伊藤雷。自身の美しさと比類なき意志の強さで“悪魔”と例えられることもある弘徽殿女御には、『ダンスウィズミー』『犬鳴村』『Daughters』と、主演作が続く三吉彩花。そのほかに伊藤沙莉、戸田菜穂、ラサール石井、伊勢谷友介、山村紅葉、笹野高史、そして田中偉登、沖門和玖、細田佳央太、先日発表されたMIO、YAE、手塚真生、LiLiCo、村井良大、兼近大樹(EXIT)と若手実力派からベテランまで個性豊かなキャストが集結し、現実と源氏物語の世界を彩る。この度公開されたビジュアルでは、平安時代の色合いや再現にこだわり抜かれた衣裳に身を包むキャストたちが登場。着物にパーカーインと、現代と絵巻物の世界の両方の世界を表現した衣裳に身をまとう伊藤。三吉は、黒木監督がとことんこだわり抜いたという、十二単衣を身に纏い、凛とした姿で佇んでいる。また、OKAMOTO’S が歌う主題歌『History』にのせ『源氏物語』の世界観を凝縮した映像も初公開。就職活動がうまくいかず、彼女にもフラれ、家にも居場所がない落ちこぼれの伊藤雷が、バイト先でもらった『源氏物語』のパンフレットを手に雷に打たれ、目が覚めると『源氏物語』の世界へタイムスリップ。ひょんなことから“悪魔”と呼び声高い弘徽殿女御付きの陰陽師として新たに人生を歩み始める姿が切り取られた。『十二単衣を着た悪魔』11月6日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開
2020年09月02日就職の最終面接は誰もが緊張するもの。面接会場まで遠いと、緊張する時間も長くなるでしょう。数年前、福岡県から愛知県へ最終面接を受けに行った、みき(@mikilife618)さん。当時はリーマンショック直後で就職活動は難航していたといいます。CAからの手紙が就活の後押しにみきさんは、緊張した面持ちで愛知県に向かう飛行機に乗りました。すると近くでキャビンアテンダント(以下、CA)がみきさんの様子を見ていたようで、食べていたホットケーキのお弁当箱を洗ってくれるなど親切にしてくれました。そして最後に、揺れる機内の中でこのような手紙を書いて渡してくれたそうです。お客様の第一印象は『ホットケーキのように優しくて温かいお人柄』でした。面接などでは緊張されることと存じますが、お客様のお人柄と笑顔を武器に頑張ってください。お客様にとって最高の仕事に出会われますことをお祈り申し上げます。前職の最終面接で福岡から愛知に行く機内でCAさんからいただいたお手紙。短い時間で私を見て下さり、食べていたホットケーキの弁当箱を洗って下さり、帰り際にこの手紙をもらった。内定がなかなか決まらなかった私への一番の励まし。出会いを大切にし、行動で気持ちを表す大切さを教えていただいた。 pic.twitter.com/2Pbuh8W51B — みき|ハッピーあふれるメモ魔女 (@mikilife618) August 23, 2020 緊張するみきさんを見て、手紙で応援をしたCA。みきさんは、「出会いを大切にし、行動で気持ちを表す大切さを教えていただいた」とコメントしました。みきさんによると、就職活動ではこの時に受けた会社が、唯一内定をもらえた会社だったとのこと。きっとCAからの手紙は、みきさんに大きな力を与えて励ましてくれたのでしょう。[文・構成/grape編集部]
2020年08月29日「東京ラブストーリー」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の坂元裕二が、初めて映画オリジナルのラブストーリーを手掛ける、菅田将暉&有村架純W主演作『花束みたいな恋をした』。この度、本作の超特報映像と場面写真が公開された。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田さん)と八谷絹(有村さん)。好きな音楽や映画がほとんど同じで、あっという間に恋に落ちた麦と絹は、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても、スマスマが最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが──。各時代において連続ドラマの金字塔を数多く手掛けてきた坂元さんが今回描くのは、2020年の東京を舞台にした、今世紀最強のラブストーリー。京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まるひとつの恋の5年間の行方を、同時代のカルチャーを背景にしながら坂元さんによる唯一無二のセンスで紡いでいく。今回到着した映像では、麦と絹、2人の恋の始まりから幸せな日々、そして何かに思い詰めるような表情なども映し出されていく。また場面写真には、麦はトイレットペーパーを抱え、絹は焼きそばパンを食べながら2人並んで歩く、何気ない日常が切り取られている。『花束みたいな恋をした』は2021年、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:花束みたいな恋をした 2021年、全国にて公開予定©️2020『花束みたいな恋をした』製作委員会
2020年08月18日菅田将暉と有村架純がW主演を務める、映画『花束みたいな恋をした』(2021年公開)の超特報、場面写真、あらすじと役名が18日、明らかになった。同作は脚本家・坂元裕二が書き下ろした初のオリジナル恋愛映画。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)は、好きな音楽や映画がほとんど同じであっという間に恋に落ち、大学を卒業してフリーターをしながら同棲を始める。拾った猫に2人で名前をつけて、渋谷パルコが閉店しても『スマスマ』が最終回を迎えても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会い、その夜から始まるひとつの恋の5年間の行方を、同時代のカルチャーを背景にしながら坂元によるセンスで紡いでいく。解禁された超特報では、2人の恋の始まりから幸せな日々、そして何かに思い詰めるそれぞれの表情を15秒の中で描いていく。また同時に解禁された場面写真は、焼きそばパンを食べながらトイレットペーパーを抱えて歩く2人の、何気ない日常を写す1枚となった。
2020年08月18日2020年7月現在、ウェブメディア『grape』では、エッセイコンテスト『grape Award 2020』を開催しています。『心に響く』と『心に響いた接客』という2つのテーマから作品を募集。『grape Award 2020』心に響くエッセイを募集!今年は2つのテーマから選べる今回は、応募作品の中から『差し出された傘』をご紹介します。「あ、雨。ついてないな。」その日の天気予報は夜から雨。午後から降るとは梅雨の天気は本当にあてにならない。愛知から東京まで移動するのに、ただでさえ荷物が重かったので雨は降らない、と高を括って傘を置いてきた私への天罰だ。二十年前のその日、私は就職活動で東京の会社を受けに来ていた。折しも世間では大氷河期と言われた時代。四大文学部卒業の女子はどこを受けてもお荷物扱い、説明会にすら呼んでもらえないような時代だった。十人並みの大学生生活しか送ってこなかった私は、例にもれず就職活動に難航。そんな中ようやく面接までたどり着けた会社へ向かう途中であった。梅雨の天気はあてにならない。うまくいかない就職活動に天も見放したか、とどん底に突き落とされた気持ちになった。駅を出てとりあえず建物の軒下に逃げ込む。駅から面接場所までは徒歩五分。しかし見た目より雨が強い。途中逃げ込めるような軒下もない。この雨では会社に到着する前にリクルートスーツが水浸しになる。近くに傘を買うところもない、どうしよう。降りしきる雨と空を見上げながら、予報を外したお天気キャスターの顔を思い出して、恨めしく思う。お天気キャスターは全く関係ないのに、弱り目に祟り目とばかり、大氷河期の就職活動の辛さが改めて感じられ、泣きたくなる。しかし泣いている時間はない、面接まで時間がないのだ。とりあえず走るか。と意を決して軒先から出ようとすると、「傘、持ってないの?」よほど私が困った様子だったのだろう、スーツ姿の男性がこちらを見ていた。「その様子だと就職活動だよね。どこまで行くの?」今なら見知らぬ人から声をかけられたら、とにかく逃げるのが正解なのだが、二十年前の当時は渡りに船とばかりに正直に行先を告げた。「あ、僕の勤務先だよ。傘に入れてあげるよ。」なんと偶然にもその方は私が今から面接を受ける先の社員であった。地獄に仏とばかりにご厚意に甘え、傘に入れていただきつつ、道中、会社の様子などいろいろ貴重な話を聞くことができた。「じゃ、面接頑張ってね。」オフィスのあるビルの入り口で、傘を閉じるとその方はさっと行ってしまった。「ありがとうございました。」今なら名刺の一枚ももらうところだが、当時は気の利かない学生で、御礼を述べるのに精いっぱい。名も知れない方のご厚意で、私はスーツを濡らすこともなく面接に臨めた。こんな心遣いのできる方がいる会社なら絶対働きたい!しかし思いとは反対に、私の力不足で不採用、結局その方とは二度と会うことができなかった。しかしながら今思い出しても、まったく見知らぬ学生が傘を持たずに困っているところに声をかけてくださったあの男性のやさしさは、本当にありがたかった。見知らぬ土地、人、心細い思いをしていた私に光をさしてくださった。あいにくご縁がなく、一緒に働くことはできなかったが、今も私にとってその男性が働く会社は世界で一番素敵な会社だ。あの方のおかげで否定的だった就職活動を前向きに取り組めるようになった。社会人になることが楽しみになった。結局私は某企業の人事として社会人スタートを切った。今も新卒のリクルートスーツの学生を見ると当時のことを思い出す。そして学生に言うのだ。「明日の面接は十時です。天気予報は雨なので、傘を忘れないでくださいね。」grape Award 2020 応募作品テーマ:『心に響くエッセイ』タイトル:『差し出された傘』作者名:吉田 安代エッセイコンテスト『grape Award 2020』開催中!2017年から続く、一般公募による記事コンテスト『grape Award』。第4回目となる2020年は、例年通りの『心に響く』というテーマと、『心に響いた接客』という2つのテーマから自由に選べます。今回も、みなさんにとって「誰かに伝えたい」と思う素敵なエピソードをお待ちしております。『grape Award 2020』詳細はこちら[構成/grape編集部]
2020年08月17日就職活動中には、多くの人がどのように自分をアピールしようかと頭を悩ませます。面接では、短い時間の中で「どうしても入社したい!」という熱意を面接官に対しアピールすることがとても重要です。『熱意』を瞬時に伝えられる画期的なアイテムとは…?新型コロナウイルス感染症の影響により、就職活動の面接も、ウェブ上で行う企業が多いのだとか。大学3年生のsora.F(@13237sora)さんは、ウェブ面接の際、面接官に猛烈にアピールできる画期的なアイテムを作って、Twitterで公開しました。。その写真がこちらです!御社大好き!内定ちょうだい!オンライン面接、さりげなく背景でアピールしたいなと思ってファンサうちわ作ったけど圧がすごいな pic.twitter.com/xqJ5dODsH7 — sora.F (@13237sora) August 15, 2020 アイドルのライブなどで、ファンがアーティストに向かってメッセージをアピールする『応援うちわ』。※写真はイメージ投稿者さんは、『応援うちわ』を就職活動用の文言に変えたのです!ウェブ面接の際、自分の背後にこのうちわを飾っておけば、さりげなく企業への熱い想いをアピールすることができますね!投稿には、多くの人からアイディアを称賛する声が集まっています。・『御社』を志望する企業名に変えれば完璧だ。・こういう面白いアイディアを思いつける人を採用したい!・発想が最高すぎる!こういうアピールを笑ってくれるような、余裕のある会社に入りたいな。投稿者さんの柔軟な発想と、あふれるユーモアに「ぜひ、うちに入社してほしい!」と感じる企業も多いことでしょう![文・構成/grape編集部]
2020年08月16日2020年7月現在、就職活動を行っている、男性のちょこ(@chocoUSstocks)さん。以前勤めていた会社を辞めようと思った際に、家族にLINEで連絡をしたといいます。心身ともに疲れてしまい、「もう仕事できない」とメッセージを送ったちょこさんに、両親は…。やめるきっかけとなった日の家族LINE母の謎テンションスタンプはおいといて、このLINEでだいぶ救われました pic.twitter.com/Tdq4m7Rl8l — ちょこ@米国株投資 (@chocoUSstocks) July 12, 2020 「どうした!?」と慌てるも、すぐさま息子の気持ちをくみ取り、「よかよか、辞めてこい」と優しい声かけをした父親。一方、母親はこれまで仕事を頑張ってきたであろう息子の心身を労い、こうメッセージを送ったのです。実際に働いてみないと分からないからね。お疲れさまでした。しばらく心の休養をしてください。両親の愛情が伝わってくるLINEのやり取りに対し、ネット上では「素晴らしい!」「読んでいて涙腺が緩んだ」「自分もこんな親になりたい」といった声が相次ぎました。ちょこさんは当時を振り返り、「このLINEで大分救われた」と語っています。子供のSOSを敏感に察して、本人の意思を尊重し、心が軽くなるような言葉をかけるのは簡単なことではありません。家族の強い絆を感じるエピソードですね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月14日望月哲門(@Tetsuto1319)さんが、自身の実体験を漫画を描き、Twitterに投稿。数時間で拡散され、多くの人から反響が上がっています。『自分が分からなくなったとき、本を読みまくったら抜け出せた話』望月さんは、就職活動を行っていた頃から、徐々に自分という人間が分からなくなる感覚に襲われていました。入社後も自分自身を理解できない状況が続き、不安に思った望月さんは、さまざまなことに打ち込みますが…。(2/2) pic.twitter.com/1rPVRyOrNM — 望月哲門/マンガ家 (@Tetsuto1319) July 10, 2020 頑張ることをすべて手放した望月さんは、仕事と就寝以外の時間を、小説を読むことに費やしました。「主人公と同じくらい俺は不幸だ」「コイツの性格に比べればまだマシ」と、物語に登場するさまざまな人物を介して自分を考えるうちに、自分らしさを取り戻せたのです。望月さんは、知らずしらずのうちに、理解できない自分を追い詰めていたのでしょう。【ネットの声】・確かに!本を読むと、くよくよしていたことを忘れますよね。・僕も小説を読んで自分と向き合うことがあるので、すごく共感しました!・本の本質を、新しい切り口で言葉にしてもらった感覚です。素敵な気付きをありがとうございます。「他人を知らないと自分を理解できない。しかし、自分を見失っている時はよほど世間に疲れている時なので、小説を読めばいい」と、後に望月さんはつづっています。たくさんの物語が詰まった小説は、人々に感動や幸福感を与えるだけでなく、自尊心を高めてくれるツールになり得るのかもしれませんね。[文・構成/grape編集部]
2020年07月11日