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現在、東京・新国立劇場の中劇場で上演中の「令和7年初春歌舞伎公演」に出演する尾上菊五郎、尾上菊之助、坂東彦三郎、中村時蔵らが取材に応じ、本公演への意気込みと新年の抱負を語った。今年の「初春歌舞伎公演」は国立劇場の通し狂言「彦山権現誓助剣」。豊前国・彦山の麓に暮らす青年の毛谷村六助が、剣術の師である吉岡一味斎の娘のお園とともに、師の敵である京極内匠を討つまでを描いた仇討ち狂言の傑作だ。人間国宝の菊五郎を座頭に、人気と実力を兼ね備えた一座の豪華俳優陣が、長らく上演されなかった場面を加えて、仇討ち物語の全容を本格上演し、新しい年の歌舞伎を華々しく盛り上げる。御大将・真柴大領久吉を勤める菊五郎は、「皆様明けましておめでとうございます。お正月のお芝居は、初台の国立劇場から『彦山権現誓助剣』。お園と六助が艱難辛苦をして、京極内匠という大悪人を敵討ちいたします」と新年の挨拶。「どうぞ皆様、初台に足をお運びくださいませ」と呼びかけた。本公演には坂東楽善、中村又五郎らベテランから、中村萬太郎、市村竹松、市村光、上村吉太朗といった若手勢、尾上丑之助、尾上眞秀、中村梅枝、中村種太郎、中村秀乃介といった孫世代まで、多彩な出演陣が躍動。菊五郎は大詰に登場し、物語を締めくくる役どころで、「大詰めにはこの可愛らしい孫たちが一生懸命に立ち回りをいたします」と目を細めた。菊之助は、心優しく武術の力量に優れた青年の毛谷村六助を初役で勤めており、「仇討ちのお話ですけれども、人のことを思い、その思いによって自分の業が晴れていく。良いことをすれば、良いことが返ってくるというお正月にふさわしい演目」だと語り、「お客様にもお正月の気分を味わっていただき、気持ちを新たに楽しい気分でお帰りいただけるのでは」とアピールした。今年5月に八代目尾上菊五郎の襲名を控えており、現在の名跡で国立劇場公演に出演するのは今回が最後。「1日1日を大切に過ごしておりまして、(丑之助とともに)ふたりで一生懸命に稽古を積んでいるところでございます」と背筋を伸ばしていた。吉岡家と六助にとっての憎き敵・京極内匠を初役で勤める彦三郎は、「ひとりだけ敵役ということで、真に悪を背負いながら、一生懸命に嫌われる役を(笑)勤めております」と思わず苦笑い。同じく初役で、お園を演じる時蔵は「とても楽しい役ですし、鎖鎌を使った立ち回りをしておりますので、それが私の眼目でございまして、いかに刀に鎖を巻きつけるか」とチャレンジを語った。取材・文・撮影:内田涼<公演情報>「令和7年初春歌舞伎公演」梅野下風・近松保蔵=作国立劇場文芸研究会=補綴通し狂言「彦山権現誓助剣」四幕七場発端:豊前国彦山権現山中の場序幕:周防国太守郡家城外の場、長門国吉岡一味斎屋敷の場二幕目:山城国小栗栖瓢箪棚の場三幕目:豊前国彦山杉坂墓所の場、同毛谷村六助住家の場大詰:豊前国小倉真柴大領久吉本陣の場会場:新国立劇場中劇場(東京都)2025年1月5日(日) ~2025年1月27日(月)13:00開演(17:20終演予定)休演日:14日(火)・22日(水)チケット情報:()公式サイト:
2025年01月08日『国立劇場 令和7年初春歌舞伎公演』が7日、東京・新国立劇場 中劇場にて行われ、終演後に出演者が囲み取材に応じた。尾上丑之助、中村梅枝、尾上眞秀、中村種太郎、中村秀之介ら子どもたちも、同公演の感想を語った。『初春歌舞伎公演』は、尾上菊五郎を中心に行われている新春恒例公演。今回は「通し狂言 彦山権現誓助剣」(ひこさんごんげんちかいのすけだち)が上演される。囲み取材にはほか、坂東楽善、尾上菊之助、坂東彦三郎、中村時蔵、中村萬太郎、市村竹松、市村光、上村吉太朗も出席。菊五郎は報道陣にむけて「みなさま、あけましておめでとうございます」とあいさつし「(舞台では)かわいらしい孫たちが一生懸命に立ち回りをいたします。初台へぜひ足をお運びくださいませ」と呼びかけた。菊五郎が「だんだんうまくなってきた」と褒める子どもたちの立ち回り。感想を聞くと、眞秀は「けいこからみんなで立ち回りするのが楽しいです」といい、丑之助は「真剣での立ち回りをあまりやったことなかったのでうれしかったです。そして立ち回りの型も色々学べたのでいい経験でした」と振り返る。また梅枝は「初めて刀を使っての立ち回りだったのでうれしかった」と言うと、種太郎も「僕も立ち回りをするのが初めてだったのでとっても緊張したけど、やっみたらとっても楽しかったです」と元気に話す。最後に秀之介が「ちょっと難しいけど、頑張りたい気分です」と言うと、周りもほほ笑んでいた。
2025年01月07日令和7(2025)年4月歌舞伎座公演で、尾上松緑が主演を務める『無筆の出世』が上演される。『無筆の出世』は、人間国宝の講談師・神田松鯉の講談から生まれる新作歌舞伎。松鯉が自身で速記本から起こした講談で、奉公人の治助という男が酒癖の悪い主人から受けた仇を恩で返すという心温まる感動作だ。演出は劇団「InnocentSphere」主宰の西森英行、脚本は歌舞伎狂言作者の竹柴潤一が務め、松緑主演で好評を博した『荒川十太夫』『俵星玄蕃』のスタッフが再集結を果たす。また松鯉が講談の提供だけではなく、『無筆の出世』に出演することが決定。これまで講談師が歌舞伎の本興行に出演した例はあるが、歌舞伎座での本興行にひと月にわたり劇中にて講談師が出演するのは、歌舞伎座史上初となる。なお松鯉が歌舞伎座の舞台に立つのは、令和4年(2022)年9月28日に『荒川十太夫』上演記念として行われた講談の会『神田松鯉・神田伯山 歌舞伎座特撰講談会~神田松鯉傘寿を祝って』以来となる。■尾上松緑 コメント皆様、御機嫌宜しゅう御座居ます尾上松緑で御座居ますこの度、歌舞伎座四月大歌舞伎に於きまして『無筆の出世』を新たに歌舞伎として上演致す運びとなりました私が講談の作品を歌舞伎に移植させて頂くのは『荒川十太夫』、『俵星玄蕃』に続いて三作目で御座居ますまた、三作目にして初めて“忠臣蔵”物から離れてのチャレンジですこれまで講談からの移植では古典歌舞伎から転用しても違和感の無い色々な挑戦をして参りましたが、今回もその気持ちを忘れずに“擬古典”として違和感の無い作品に仕上げつつ、これまでに無かった演出等も作者、演出家、共演者、スタッフの皆とアイディアを出し合っている所です『無筆の出世』は講談として既に名作で御座居ますその世界観を壊す事無く、また歌舞伎座の舞台で上演しておかしくない作品に作っていきたいと決意しております是非、応援を宜しくお願い致しますまた、今回も惜しみなく協力して下さっている神田松鯉先生、神田伯山先生にもこの場を借りて篤く御礼を申し上げますどうか皆様、四月の歌舞伎座を楽しみにお待ち下さいませ■神田松鯉 コメント小生の講談『無筆の出世』が此の度歌舞伎化される事になった。思えば令和四年の『荒川十太夫』に続いて二度目の快挙であり、これ程嬉しい事はない。四十数年前に古い速記本から起した愛着のある作品である。加えて今回は小生自身も講釈師として舞台に上げていただく事となり、取り上げて下さった主演の尾上松緑丈を始め皆様の期待とご厚意に背かぬよう懸命に勤めさせていただきますので何卒宜しくお願い申し上げます。■西森英行(演出) コメント尾上松緑丈と神田松鯉先生が、「共演」する。『荒川十太夫』から始まった講談と歌舞伎との交わりは、三作目にして、新たに挑戦的な作品づくりへと歩みを進めます。『無筆の出世』。誰しも心の在りどころが混迷するこの時代だからこそお届けしたい、講談から生まれた心に沁みる一作。歌舞伎と講談。長く深い時を重ねてきた古典芸能が、舞台上で邂逅する。その歴史的な瞬間を、多くのお客様にご覧いただきたいと思っております。歌舞伎座の舞台で、尾上松緑丈をはじめとする歌舞伎俳優の皆さんと、神田松鯉先生の声が寄り添い、豊かな音が旋律として満ちる。その奇跡のような時を、大切に、紡ぎ上げていきたいと思っています。<公演情報>令和7年4月 歌舞伎座『無筆の出世』神田松鯉口演より脚本:竹柴潤一演出:西森英行主な出演:尾上松緑/神田松鯉2025年4月 東京・歌舞伎座で上演
2025年01月07日日本舞踊の尾上流(事務所所在地:東京都中央区、家元:尾上菊之丞)四代家元 三代目 尾上菊之丞と、大蔵流茂山千五郎家の狂言方能楽師である茂山逸平は、2025年3月8日(土)京都の金剛能楽堂にて「逸青会」を開催いたします。2009年の初開催から15周年を記念し、歌舞伎界から四代目中村鴈治郎をゲストに迎えます。舞踊、狂言それぞれの古典作品はもちろん、逸青会でしか観ることのできない日本舞踊×狂言の新作「御札」、ゲストとの新境地に挑戦する逸青会作品「いたりきたり」を上演します。チケットは1月10日(金)より菊之丞 FAN CLUB、クラブSOJAで先行販売、1月15日(水)より一般販売を開始いたします。逸青会15周年記念・京都公演菊之丞 FAN CLUB: クラブSOJA : ■「逸青会(いっせいかい)」とは2009年に発足した「逸青会」は、舞踊家・尾上菊之丞と狂言方能楽師・茂山逸平が互いのジャンルを越え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会です。これまでの15年間で創作された10を超えるオリジナルの逸青会作品は、日本舞踊と狂言の融合、ジャンルの垣根を越えた芸術として評価を得ています。YouTube: ■日本舞踊、狂言、歌舞伎の三大伝統芸能が共演日本の伝統芸能を代表する三大ジャンルが一つの舞台に。ゲストには歌舞伎役者の四代目中村鴈治郎をむかえ、2020年の逸青会作品「いたりきたり」の特別上演、15周年記念の新作「御札」、日本舞踊「猩々」、狂言「二人袴」と、それぞれの古典作品をお楽しみいただけます。歌舞伎界から出演いただく特別ゲスト、中村鴈治郎が「逸青会」にどのような新しい風を吹かせるのかも見どころの一つです。■15周年・京都公演に寄せて 尾上菊之丞・茂山逸平コメント発足当時は「僕ら二人にしかできない舞台を!」と意気込んでおりましたが、継続しているうちに作品を残していきたい、という欲も出てまいりました。その為に必要なことは過去の逸青会作品の再演であり、新たなキャストによる上演です。菊之丞と逸平による新作「御札」、そして様々な古典作品を同時にご覧いただける、これが逸青会15周年記念公演の最大の魅力です。この度夏の東京に引き続き京都での「逸青会」15周年の記念公演をさせていただきます。京都では中村鴈治郎さんにお出ましいただき逸青会作品から「いたりきたり」を菊之丞と逸平が役代わりで昼夜上演させていただきます。同じ役を私たち二人で演じるのは初の試み!かなりのチャレンジです(笑)最新作の二部作「御札」には尾上墨雪の出演もあり、また茂山家三代揃っての「二人袴」もお楽しみくださいませ!!【いたりきたり】平家の亡者に弔いを頼まれた旅僧が念仏を唱えていると違う源氏の亡者が現れます。板挟みになった僧は二人の話を聞いてやり弔う事にしますが、どうやらこの二人は名もなき雑兵なうえ、理想の果て方があったらしいのですが、、、【御札(前編・後編)】落語作家・くまざわあかね脚本結婚をしたいが踏ん切りのつかない悩める男・太郎の裏表。「溺れるものは藁をも掴む」ではありませんが、お寺の和尚さんに結婚について相談したところ和尚さんから「お札」を貰います。このお札を家の門口に貼り七日のお籠もりをすれば心障りを取り除く事が出来るというので、言われた通り家に帰りお札を貼ってお籠もりをします。不安なのは相手の花子。結婚相手の太郎から連絡がなくなり不安になって太郎の家までやってくるのですが、お札のせいか家に入る事が出来ません!不安な花子が困っていると…。前編は逸平が悩める太郎、菊之丞が不安な花子。後編は菊之丞が悩める太郎、逸平が不安な花子と、役を入れ替えて演じます。【京都公演概要】公演名:逸青会 15周年記念 京都特別公演会場 :金剛能楽堂(京都市上京区烏丸通中立売上ル)日時 :2025年3月8日(土)入場料:10,000円(※全席指定/税込、お席の指定はできません)昼の部:12:00開演 ※11:30開場【狂言】「二人袴」/茂山七五三・茂山逸平・茂山慶和・島田洋海【逸青会作品】「いたりきたり」/中村鴈治郎・林宗一郎・尾上菊之丞【新作】「御札(前編)」/尾上菊之丞・茂山逸平・茂山慶和夜の部:16:00開演 ※15:30開場【舞踊】「猩々」尾上菊之丞・尾上京【逸青会作品】「いたりきたり」/中村鴈治郎・林宗一郎・茂山逸平【新作】「御札(後編)」/茂山逸平・尾上菊之丞・茂山慶和・尾上墨雪チケット申込:1月10日(金)10時~以下ファンクラブより先行受付開始菊之丞 FAN CLUB: クラブSOJA : 1月15日(水)より尾上流、茂山千五郎HPより受付チケットに関するお問い合わせ先: 03-3541-6344(平日10:00-18:00) info@onoe-ryu.com ■尾上流(おのえりゅう)とは日本舞踊尾上流は1948年(昭和23年)歌舞伎俳優尾上宗家の六代目尾上菊五郎によって創立されました。「品格、新鮮、意外性」を初代家元の言として大切にしています。六代目尾上菊五郎の歩んだ日本舞踊の理念に基づき、上品な舞踊、格調の高い舞踊芸術を掲げ、日本の文化を絶やさずその魅力を国内外へ伝え続けます。■尾上流四代家元 三代目 尾上菊之丞(おのえ きくのじょう)1976年生まれ。2歳から父に師事し5歳で初舞台、2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。自身のリサイタル「尾上菊之丞の会」、狂言師茂山逸平氏との「逸青会」を主催。新作の創作にも力を注ぎ、様々な作品を発表。新作歌舞伎や花街舞踊、宝塚歌劇団、OSK日本歌劇団やアイススケート「氷艶」「Luxe」など様々なジャンルの演出・振付を手掛ける。京都芸術大学非常勤講師/公益社団法人日本舞踊協会理事四代家元 三代目 尾上菊之丞<振付>新作歌舞伎「刀剣乱舞」、尾上菊五郎劇団「NINAGAWA十二夜」、歌舞伎NEXT「阿弖流為」、ラスベガス歌舞伎公演「鯉つかみ」「獅子王」、スーパー歌舞伎II「ワンピース」「オグリ」、宝塚歌劇団、万国博覧会、フィギュアスケートショー「氷艶」など、多岐にわたる。<演出>「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」、「赤胴鈴之助」、OSK日本歌劇団「ツクヨミ」「光」、高橋大輔主演アイスショー「Luxe」などを演出。新橋「東をどり」、先斗町「鴨川をどり」の花街舞踊でも演出振付を手掛けている。尾上流 ホームページ: 菊之丞 FAN CLUB : Instagram : X(旧:Twitter) : 特典:「菊之丞 FAN CLUB」PREMIUM会員様でご観劇の方には、特典のプレゼントがございます。当該の方には別途ご案内させていただきます。<菊之丞 FAN CLUB>尾上菊之丞が日本舞踊や自身のプライベートを語る月2回の動画の配信や出演情報・チケット先行予約など、多彩なコンテンツを設けています。ファンクラブ限定のお茶会の開催や限定グッズなど、皆様に喜んでいただける企画をご用意しています。菊之丞 FAN CLUB 二次元コード■狂言 大蔵流茂山千五郎家とは茂山千五郎家は江戸時代初期から歴史に残る京都在住の狂言の家系です。貞享4年(1687年)の文献に【油小路通四条下る】に「茂山徳兵衛」という狂言師が記されており、この徳兵衛が五代目、姫路藩、本田忠国のお抱えで十五世宗家の弟子であったことも分かっております。(※現在は十四世茂山千五郎が当主)長い歴史がありながら、茂山千五郎家では十世正重(二世千作)の「お豆腐のような狂言師」という言葉が大切に語り継がれています。一部の方だけが楽しむ、限られた世界の芸能ではなく、「いつの世も、どなたからも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い」そんな「お豆腐狂言」を目指しています。■狂言方 能楽師 茂山逸平(しげやま いっぺい)1979年生まれ。4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMにも数々出演。2006年より「HANAGATA」を正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に再開。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として企画・製作・出演までを自分たちで行い活動している。2006年秋から1年間フランスに留学。2009年より「逸青会」を主催。能楽師狂言方 茂山逸平茂山千五郎家 : Instagram : X(旧:Twitter) : YouTubeチャンネル: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2025年01月07日松竹創業百三十年の幕開きを飾る公演、令和7年1月歌舞伎座「壽 初春大歌舞伎」が、2025年1月2日(木) に初日を迎える。その夜の部に上演される『大富豪同心影武者 八巻卯之吉篇』は、幡大介による長編小説を原作とした新作歌舞伎だ。12月16日、都内にて本作品の取材会が実施され、演出の松本幸四郎、演出・振付を担う尾上菊之丞、主演の中村隼人が公演への意欲を語った。小説『大富豪同心』(双葉文庫)は、大富豪が同心となって難事件を解決する意外性で人気を得て、累計100万部を超える大ヒットを記録。2019年にはNHK BS時代劇「大富豪同心」シリーズも放送を開始し、2023年には第3シリーズを放送、この年末には「大富豪同心スペシャル」が放送されるなど根強い人気を誇る。このテレビドラマに主演し話題を呼んだ隼人が、今回の歌舞伎化でも主役の八巻卯之吉と幸千代の二役を勤めるとあって、時代劇ファン、歌舞伎ファンの期待を集めている。新作歌舞伎『大富豪同心』ビジュアル(撮影:永石勝)眼目は、気絶。早替り、総踊りにも期待取材会ではまず、演出を手がける幸四郎が紹介され、「初めまして(笑)」と挨拶。「演出させていただくのは初めてです。この作品はテレビでも出演させていただいておりますが、娯楽時代劇として本当に面白い。隼人くんがそれに出会ったのは本当に素敵なことだなと思います。隼人くんが“ここにある”というものを作りたい」と述べた。演出・振付の菊之丞は「ドラマを拝見すると隼人さんにぴったりで、隼人さんの新たなものを引き出す作品に出会われたのだなと思いました」。幸四郎については、「若い頃からずっと一緒に似たようなことをやってきましたが、演出としてクレジットされるのは初めてかと思います。幸四郎さんからあふれ出てくるさまざまなものを受け取りつつ、具現化するお手伝いを一緒にできることを嬉しく思います」と笑顔を見せた。続いて隼人は、「時代小説は主人公が活躍して格好良く終わるというイメージがある中、この卯之吉は刀を見ると気絶したり、小判をばら撒いたり、ドラマではダンスのシーンもありました。原作の小説をもとに、それをどう歌舞伎に落とし込んでいくのか──。二役を早替りで演じますが、時間の都合上、顔の色はそのまま。そこは幸四郎さんの演出の意図に沿うようやっていきたいです。見どころのひとつはダンス。また、昨年卒業した「浅草歌舞伎」のメンバーも集結、同世代たちとともにこうした作品をつくることができ、本当に嬉しく思います」と、胸の内を明かす。テレビドラマでは皆揃ってのエンディングダンスが大評判だが、歌舞伎ではどんな踊りが登場するのか。菊之丞は「卯之吉は吉原や深川に通って遊びをしている人物なので、踊りがつきものです。それが古典舞踊なのか、新たな振付けにどんな曲が使われるのか、そういったことも楽しみにしていただきたい」とほのめかす。いっぽう隼人は、「眼目はやはり気絶。あれをどう舞台で表現するのかということはありますが、歌舞伎役者の皆で踊る、というのは叶うといいですね」。記者から、あらためて隼人の役柄に関して問われると、幸四郎は「歌舞伎の演目ではあまりない役どころ。 “こういうものを持っているんだ”と皆さんに驚いていただきたいと思っています」と期待感を煽りつつ、「総踊りは……、これは、ありますね」とさらりと漏らし、周囲は大慌て。さらに、「あとは二役。早替りで似た人になるというのはおそらく、歌舞伎史上ないことだと思います。早替りは別人になるから驚くわけですが(笑)、顔がそっくりそのままの二役を演じるというのをどうするか──。いまの予定では早替りは11回です」。隼人は「多いですね……」と驚きを隠せない。さらに幸四郎は、「娯楽時代小説、娯楽時代劇ですから、娯楽、というのはひとつのキーワード。でもその中には、美鈴という卯之吉に思いを寄せる女性もいる。際立ったキャラクターばかりで、歌舞伎の演目になることは必然的な気がします」とも。共演者、スタッフも「はんなりと癒していきたい」総踊りの実現には興味津々だが、菊之丞は「ドラマのエンディングでは、役と役者の中間の姿を見せる、その雰囲気がまた喜んでいただけるのかなと。お正月の夜の部の最後に上演される演目ですから、それもひとつのエッセンスとして、お客さまに楽しい気分でお帰りいただけるような踊りをお見せできたらいいなと思っています」。また、卯之吉の魅力について隼人は、「ひとりの主人公が事件をすべて解決し、ひとりでの立廻り、またリーダーシップを持って物事を解決していく。これまではそれが時代に合っていたのだと思います。が、いまは多様性の時代。ひとりの力は実は小さなもので、周りの人に支えられながら、一致団結してひとつのことに取り組んでゆく。これが『大富豪同心』のテーマで、リーダーシップを持っていない卯之吉には、助けたくなるような魅力がある。無条件で助けたいと思わせる人物像が、いま、求められているような気がします」と述べるとともに、「あとは気絶。本当にパワーワードです」とも。卯之吉は大富豪の孫で町人だが、彼を溺愛する祖父がその将来を心配し、同心株を買い与えたという。「本人はナチュラルに人に興味がないようでいて、人の気持ち、痛みがわかる。卯之吉は幼い頃に両親と別れ、再会することなく両親が亡くなってしまった。そういう影のある、寂しさのある人物。心にぽっかりとあいた穴をこれ以上作りたくないからこそ、人との関係をどこか浅くしているのですが、ヒロインの美鈴や幸四郎お兄さん演じる荒海の親分(荒海ノ三右衛門)たちの優しさに触れて、どんどん人間として成長していくところが、この卯之吉の魅力なのではないかなと思います」(隼人)。尾上右近演じる銀八については、「卯之吉の右腕であり理解者。右近くんは幼稚園くらいの頃から一緒でしたし、お互いに根本の部分はわかっていると思うので、助けてもらいながら、一緒にふたりの関係性をつくっていきたい」と隼人。幸四郎演じる荒海ノ三右衛門は卯之吉に心酔、「暑苦しいほどの情熱を表現できればと思います(笑)」(幸四郎)。新作歌舞伎『大富豪同心』八巻卯之吉=中村隼人(撮影:永石勝)新作歌舞伎『大富豪同心』幸千代=中村隼人(撮影:永石勝)準備期間に年末年始を挟む1月の新作上演だが、「コロナ禍以降、オンラインのミーティングもできるようになって、そうしたものも駆使して進めてきた。どうやってお正月の2日に初日が開くのか、私も伺いたいくらいですが(笑)、そんな中での大きなチャレンジだなと思います」(菊之丞)、「いま(2024年12月)も新橋演舞場に出演していますが、それ以外のことを考えることで、また新たに明日の舞台に向き合える。楽しんでいます」(幸四郎)。隼人も、「僕の役者人生にすごく影響を与えてくれた作品ですので、妥協することなく、全身全霊でいいものをつくりたい。そういう思いがあれば、時間は関係ありません。忙しい皆さんに集まっていただいたので、自分自身は疲れた顔を見せずに、共演者、スッタフの皆さんを、はんなりと癒していきたいと思います」と目を輝かせた。歌舞伎でのシリーズ化にも期待。開幕が待ち遠しい。取材・文:加藤智子<公演情報>「壽 初春大歌舞伎」【昼の部】11:00~一、『寿曽我対面』二、『陰陽師』大百足退治鉄輪三、恋飛脚大和往来 玩辞楼十二曲の内『封印切』【夜の部】16:30~一、一谷嫩軍記『熊谷陣屋』二、『二人椀久』三、新作歌舞伎『大富豪同心影武者 八巻卯之吉篇』2025年1月2日(木・祝)~1月26日(日)※8日(水)、16日(木)休演※下記日程は学校団体来観昼の部:14日(火)、23日(木)、24日(金)夜の部:22日(水)会場:東京・歌舞伎座チケット情報:()公式サイト:
2024年12月29日俳優・寺島しのぶ(51)の長男で歌舞伎俳優の尾上眞秀(まほろ・12)が22日、自身のインスタグラムを更新。祖父で人間国宝でもある歌舞伎俳優・七代目 尾上菊五郎(82)との“じいじと孫”動画をアップした。動画は、寺島と眞秀の共同投稿機能によって公開されたもの。向かい合って座りながら、菊五郎が眞秀に羽織り紐の結び方を教える様子がとらえられている。結んだ紐を素早くほどき「かっこいいだろ~」と笑顔の菊五郎など、舞台裏での貴重な姿を披露。ほほ笑ましいやり取りにファンからは「国宝と孫。尊い」「菊五郎様 いつまでもお若くて素敵です」「まほろんを見るじいじの目ですね」「かっこいい〜〜無言でもう一度やってみせる菊五郎さん、ほんと素敵!!!」など、さまざまな声が寄せられた。
2024年12月23日歌舞伎俳優の尾上右近が12月20日(金)から公開になるディズニーの最新作『ライオン・キング:ムファサ』の超実写プレミアム吹替版で、主人公ムファサの声を演じている。歌舞伎の世界はもちろん、近年は映画出演も増え、着実にキャリアを重ねている右近は、ムファサの声を演じる中で、これまでの自身の活動の中で得た感覚に通ずるものを感じたようだ。1994年のディズニー・アニメーション『ライオン・キング』、2019年の超実写版『ライオン・キング』は大ヒットを記録しただけでなく、世代を超えて愛され続けている。「僕も昔からずっと観てきましたし、ディズニー作品の中でも好きな作品です。アニメーション版は今年がちょうど30周年ですが、僕もいま32歳ですから“ほぼ同年代の作品”として共に育ってきた感覚があります。物語的にも“伝統を受け継ぐこと”を描いた作品ですから、自分の身に重ね合わせて観ることも多かったですね。ですから、なじみの深い作品ではありましたが、本作のオーディションを受けるにあたって、改めて観て、オーディションの結果によっては自分が演じることになると思うとやはり違った感覚がありました。オーディションの準備ために観ているはずなんですけど、この作品のことがさらに好きになったのを覚えています」オーディションを経て、右近が主人公を演じることになったが、ムファサといえば、『ライオン・キング』に登場する誰もが慕い、憧れる王だ。日本版での大和田伸也の名演はいまも愛され続けている。「ですから、最初に大和田さんにお会いできたのは本当にありがたかったです。その想いを引き継ぐ気持ちになりましたし、大和田さんという大きな存在の実感をつかめないまま演じるのではなく、お会いできたことで大和田さんという存在をちゃんと実感できた。そうなるとプレッシャーは感じなくなるんです」とはいえ、本作に登場するムファサは、大和田が演じた威厳のある王ではない。右近が演じるムファサはまだ若く、兄弟の絆で結ばれたライオンのタカと行動を共にしている。幼い頃に両親とはなればなれになり、タカたちの群れに身を寄せるも、どこか孤独や故郷への想いが消えない若きムファサの姿は新鮮だ。「初めての役を演じる時、初めての体験をする時に悩むこともあるわけですが、歌舞伎の世界にはかつて僕と同じ体験をした方、僕と同じように“初めて”を体験した方がたくさんいて、そういう方の姿を見たり、お話を聞いたりすると『ああ、誰もが初めての時は自分と同じだったんだな。だったら、そんな焦らなくても大丈夫かもしれない』と少しホッとしたり、自分の励みになることがあります。本作の物語を観ていると、その感覚と少し似たものを感じるんです。ムファサもいきなり王として生まれてきたわけではなく、孤児になってしまったムファサがいろんな経験をして、最終的には僕たちが知っているあの“王であるムファサ”になっていく。興味深いのは、ムファサには出世欲はないのに、周囲が彼の行動を見て『ムファサを王に』と思うようになることです」尾上右近の考える“王の条件”実際の収録では通常の映画撮影とは違い、すでに存在している映像、キャラクターの表情や動きを観て、決められた秒数で演技をしなければならない。「画面から影響を受けて演じないと、その気持ちにコミットできないですし、キャラクターに寄り添えません。でも収録では画面に常に数字(タイムコード)が出ていますから、どうしても数字に目がいってしまう(笑)。最初は慣れなくて、画面を観る余裕がなくて苦戦しましたね。でも、慣れてからは、キャラクターを観る、画面を観ることで気持ちがちゃんと向かっていく。それができるようになると楽しいですし、自分なりにですが、掴めた感覚はありました」すでに存在している演技や動きに“合わせる”かたちで演技をする吹替えは、非常に高いレベルの技術を要するが、歌舞伎俳優はこの世界に映像が誕生するずっと前から、先代やすでに活動している俳優の演技をそのままコピーしたり、すでにある動きを観て、合わせながら演じて自分の色や演技を重ねてきた。「確かにそうなんです。そのことは最初の段階で気づいていました。実際にモノにするには少し時間がかかりましたが、慣れてくると確かに似てる部分があると感じました。歌舞伎の世界ですと“すでにそこにあるもの”を踏襲することや、カタチがあるものの中に入っていくことは普通で、むしろそれに慣れすぎているために他の演技のお仕事で戸惑うぐらい。ですから、まず画があって、そこに自分が入っていって……という吹替えのお仕事は歌舞伎と似ている部分があるんです。古典の場合ですと演出家がいない場合もありますけど、今回は監督が導いてくださいましたし、正しいジャッジをしてくださって。たくさん助けていただきました」ムファサは兄弟の絆で結ばれたタカと共に壮大な冒険に出かける。しかし彼は孤児で、王の血を引いているのはタカの方だ。なぜ、我々が知っている王ムファサは生まれたのか?右近は「ムファサはその考えや哲学も含めて、王になるべくしてなったのだと思う」と分析する。では、質問。時代によって変化はするが、現代において“王の条件”とは何だろう?「そうですね……いちばん面倒なことを率先してやる人ではないですかね。でも、その姿が楽しそうに見える人 (笑)。一番しんどいことをやっているのに、苦労してなさそうに見える人じゃないでしょうか」ムファサは無欲で、仲間のために行動し、いつしか周囲から愛されて王になっていく。これはあくまでも筆者の意見だが、ムファサが王になるべくしてなったのなら、尾上右近はムファサを演じるべくして演じたのではないだろうか。「僕も権力に対する欲はまったくなくて、とにかく歌舞伎が好き、演じることが好きで、歌舞伎のためになるなら歌舞伎の主役もやりたいと思っています。だからその点ではムファサとなんとなくではあるんですが、重なり合うと言いますか、感じる部分はあるんです」映画『ライオン・キング:ムファサ』12月20日(金) 公開(C)2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.撮影:源賀津己ヘアメイク:Storm(Linx)スタイリスト:三島和也(Tatanca)
2024年12月16日2024年11月18日放送のトーク番組『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に、ドラマやミュージカルなど、多方面で活躍している、歌舞伎俳優の尾上松也さんが出演。「最近分かったこと」を明かし、ネット上で驚きの声が上がりました。尾上松也の親戚だと分かった、有名人とは?番組で司会を務める、タレントの黒柳徹子さんから「最近、親戚だと分かったというのは、どなたですか?」と聞かれた尾上さん。「じゃあ、ちょっといいですか」といいながら、尾上さんが、ポケットから取り出したのは、同年7月から発行が始まった、新紙幣の1万円札です。「こちらの1万円札に描かれているのが、実は、私の親戚である、渋沢栄一さんでございます!」と答え、判明した経緯について、このように語りました。番組で調べていただいて、分かったことなんですけれども。びっくりしましたね。すごく近い親戚でございまして。その後、番組を通じて、交流ができまして、今も親戚付き合いをさせていただいているのですけれども。徹子の部屋ーより引用祖先をたどる番組で『日本資本主義の父』とも呼ばれる、実業家の渋沢栄一と親戚であったことが分かり、渋沢栄一の親族と、親戚付き合いが広がったことを明かしたのです。もともと、第12代、14代内閣総理大臣の西園寺公望と、親戚であることは知っていたそうですが、渋沢栄一との関係は聞いたことがなかったようで「家族も知らなかったのだと思います…」とコメント。実は、渋沢栄一だけでなく、新千円札の北里柴三郎、旧500円札の岩倉具視とも親戚だといい、このように述べました。『お札系親戚』が、めちゃくちゃいっぱいいたってことが分かりましてですね。たくさんいて、びっくりしました。光栄ですけれどもね。徹子の部屋ーより引用黒柳さんから、岩倉具視の玄孫(やしゃご)が歌手の加山雄三さんであるため「加山さんとも親戚かも」と伝えられ、さらに驚いた表情を見せた、尾上さん。また、その番組で、タレントのDAIGOさんとも親戚であることが分かったそうで「ほかにも、まだたくさんいるかも」と、人の縁の面白さについて話しました。【ネットの声】・尾上さんの親戚が、華麗すぎて驚く…。・お札のデザインに採用されるような、偉人ばかりとつながりがあって、すごい。・尾上さんと渋沢栄一さんは親戚なのか。知らなかった!・DAIGOさんともつながりがあるのね。血筋がすごすぎる。・尾上さん、お札の人と親戚って、びっくりです!尾上さんの、豪華な家系図に驚いた人も多いことでしょう。祖先を調べると、意外なつながりが見えてくるかもしれませんね![文・構成/grape編集部]
2024年11月21日ディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』の日本版声優を務める歌舞伎俳優の尾上右近と、「Travis Japan」の松田元太が11月12日(火)、劇中歌お披露目イベントに出席し、兄弟の絆を歌い上げる楽曲「ブラザー/君みたいな兄弟」を生歌唱した。右近が若きムファサ、松田がタカ(若き日のスカー)を演じている本作。劇中歌「ブラザー 君みたいな兄弟」は、ずっと兄弟が欲しいと願っていたタカが、両親と生き別れになった孤児のムファサに出会い、仲良く大自然の中を走り回りながら「君みたいな兄弟が欲しい」「兄弟は最高」と歌い上げるアップテンポな楽曲で、作曲はリン=マニュエル・ミランダ(『モアナと伝説の海』『リトル・マーメイド』)が担当している。尾上右近一緒にアフレコを行うことは叶わなかったが、ふたり揃ってのプロモーションを通して、すっかり意気投合。お互いを「ケンケン」(右近の本名は岡村研佑)、「ゲンゲン」と呼び合い、劇中のムファサ&タカと変わらぬ“兄弟の絆”を見せつける。イントロが始まるや、ふたりはステージの上で躍動。呼吸の合った歌唱パフォーマンスで、会場を沸かせると、司会者からは「ぜひ、もう1度!」とアンコールの“無茶ぶり”も。右近は「これが“ムファぶり”ですね」と苦笑いだったが、ふたりは1回目以上にノリノリで同じ楽曲を熱唱した。松田元太、尾上右近右近は楽曲について、「これからも一緒だよという、絆を感じてもらえる曲」だと説明。松田は「兄弟の絆を大事にしながら、ハモリの部分を大切にした」と歌唱のこだわりを明かし、「ライオンになった気分で、ずっとエキサイティングだった」と会心の笑顔だった。右近も松田も、『ライオン・キング:ムファサ』が初めての声優起用。右近は「セリフをしゃべる秒数が決まっているので、最初は集中し過ぎて、秒数に縛られた」と苦労を告白。それでも「“型”があって、それに入っていくのは歌舞伎も同じ。だんだんと楽しくなり、(不慣れだった)最初に録音したセリフを撮り直させてもらった」と確かな手応え。一方の松田も、「自分のカラーを大事にしながら、タカがスカーになる段階を、より丁寧に演じさせていただいた」と達成感を示していた。写真撮影には、招き猫ならぬ“招きライオン”がステージに登場。映画のヒットを祈願していた。“招きライオン”『ライオン・キング』に登場するムファサの幼き日から始まる『ライオン・キング:ムファサ』(バリー・ジェンキンス監督)。息子シンバを命がけで守った父ムファサ王。孤児であった彼の運命を変えたのは、ムファサの命を奪った“ヴィラン”スカー(タカ)との幼き日の出会いだった――血のつながりを越えて、兄弟の絆で結ばれたムファサとタカは、冷酷な敵ライオンから群れを守るため、新天地を目指す旅に出る。ムファサを偉大な王にした兄弟の絆に隠された、驚くべき“秘密”とは?『ライオン・キング:ムファサ』は12月20日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ライオン・キング:ムファサ 2024年12月20日より全国にて公開© 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
2024年11月12日歌舞伎俳優の尾上右近とTravis Japanの松田元太が12日、都内で行われたディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)のイベントに登場し、互いへの思いを熱く語った。本作は、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王と、彼の命を奪ったヴィランであるスカーの若き日の物語。親と生き別れ孤児となったムファサと、後にスカーとなる若き王子タカの、血のつながりを超えた兄弟の絆に隠された驚くべき秘密を描く。超実写プレミアム吹替版で主人公ムファサ役を尾上右近、ムファサの“弟”タカ(若き日のスカー)役を松田元太が務めた。右近は「とにかくうれしいです。松田元太“げんげん”と皆さんの前で、しかも歌唱も披露できるということで、興奮と緊張と感動と、ワクワクが止まらない状況です」と心境を述べ、続いて松田が「僕自身も“けんけん”(右近)とお仕事させていただく上で、兄弟役ということもあって、すごくワクワクドキドキ、ウキウキ、ハピハピ……いろいろ織り交ざっています」と言うと、右近は「上を行くのはやめていただきたい」とツッコんで笑いを誘った。今回の作品をきっかけに初めて出会ったという2人だが、すでに息ぴったり。右近は「先日お会いしたばっかりなんですけど、取材が10時間近くあったのですっかり仲良くさせていただいて、今日は2度目とは思えない感じで」と話し、松田が「めっちゃ会えてうれしいです!」と満面の笑みを見せると、右近も「めちゃくちゃうれしいです!」と声を弾ませた。初対面の時の印象を聞かれると、右近は「僕にもすごいリスペクトを持ってくれるし、いろんなことを気遣ってくれるし、そして甘えてくれるし、信じてくれているというのがすごく伝わって、大好きだし、僕も信じられるからムファサでいられるし、この関係値で一緒に何かやるということができるので非常に感謝しています」とコメント。松田は「ありがとうございます」と喜び、「初めてお会いしたときに“けんけん”から『“けんけん”って呼んで』『“げんげん”って呼んでいい?』と言ってくださって、本当にお兄ちゃんな感じがして、すごく明るくて優しくてユーモアがあって素敵な先輩、そしてお兄ちゃんだなと感じたときに、より大好きになって、今、日々大好きを更新しています」と右近への思いを熱く語ると、右近も「僕も負けてない! 更新している」と話した。そして、松田が「昨日のインスタも拝見させていただいたんですけど」と切り出すと、右近は「コメントしてくれてね。個人的に連絡しようと思ったんだけど、さすがにちょっと気持ち悪いかなと思って遠慮した次第です」と打ち明け、松田も「僕も迷いました」と笑っていた。この日は、兄弟の絆を歌う劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を初披露し、力強い歌声で会場を魅了。観客から大きな拍手が沸き起こった。
2024年11月12日歌舞伎俳優の尾上右近とTravis Japanの松田元太が12日、都内で行われたディズニー映画『ライオン・キング:ムファサ』(12月20日公開)のイベントに登場し、劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を初お披露目した。本作の超実写プレミアム吹替版で主人公ムファサ役を演じる尾上右近と、ムファサの“弟”タカ(若き日のスカー)役を演じる松田元太。右近は「とにかくうれしいです。松田元太“げんげん”と皆さんの前で、しかも歌唱も披露できるということで、興奮と緊張と感動と、ワクワクが止まらない状況です」と心境を述べ、続いて松田が「僕自身も“けんけん”(右近)とお仕事させていただく上で、兄弟役ということもあって、すごくワクワクドキドキ、ウキウキ、ハピハピ……いろいろ織り交ざっています」と言うと、右近は「上を行くのはやめていただきたい」とツッコんで笑いを誘った。今回の作品をきっかけに初めて出会ったという2人だが、すでに息ぴったり。右近は「先日お会いしたばっかりなんですけど、取材が10時間近くあったのですっかり仲良くさせていただいて、今日は2度目とは思えない感じで」と話し、松田が「めっちゃ会えてうれしいです!」と満面の笑みを見せると、右近も「めちゃくちゃうれしいです!」と声を弾ませた。この日は、兄弟の絆を歌う劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を初披露し、力強い歌声で会場を魅了。観客から大きな拍手が沸き起こった。右近は「非常によく歌えたと思います。歌を通じてより存在を確認して強くなれる自分がいるので、やっぱり歌って素敵だなと思います」としみじみ。松田も「ムファサとタカの絆も感じましたし、『ライオン・キング:ムファサ』のファンである皆さんとの絆も確かめられて幸せでした」と語った。するとここで、司会者から「もう1回聞きたい」とムチャぶりが。2人は「一球入魂ですから」「後日」と言うも、「歌いますか!」と受け入れ、松田が「これがムファぶりですか!?」と言うと、右近は「これがいわゆるムファぶりですね」とニヤリと笑った。そして、2回目は1回目以上に動き回って躍動感たっぷりにパフォーマンスし、「楽しかった」と満足そうな表情を見せた2人。会場は大盛り上がりとなり、司会者も「2人のミュージカルを見ているような気持ちでした」と感嘆していた。アニメーション映画として1994年に誕生し、映画賞、音楽賞を総なめにした『ライオン・キング』。2019年には超実写版『ライオン・キング』が公開され、ディズニー映画で世界歴代映画興収No.1となる16.6億ドルを記録した。最新作となる超実写版『ライオン・キング:ムファサ』は、息子シンバを命がけで守った父ムファサ王と、彼の命を奪ったヴィランであるスカーの若き日の物語。親と生き別れ孤児となったムファサと、後にスカーとなる若き王子タカの、血のつながりを超えた兄弟の絆に隠された驚くべき秘密を描く。
2024年11月12日2024年12月3日(火) に開幕する東京・歌舞伎座「十二月大歌舞伎」。その第一部で上演される『あらしのよるに』に出演する中村獅童、尾上菊之助が、11月8日にそろって取材会に登場、舞台への思いを明かした。きむらゆういちによる絵本『あらしのよるに』は、国内外で多くの読者の心を掴み、今年発刊30年を迎える名作。狼のがぶと山羊のめいという、“食べるもの”と“食べられるもの”の友情の物語は、2015年、獅童主演で京都・南座で新作歌舞伎として上演、その後たびたび再演を重ねてきたが、歌舞伎座での上演は8年ぶり。獅童とこの物語との出会いは、2002年にNHK教育テレビで放送された「てれび絵本『あらしのよるに』」でのことだ。絵本「あらしのよるに」原作イラスト ©あべ弘士『あらしのよるに』シリーズ(講談社)「読み聞かせで、全動物の声を演じました。その時母(故・小川陽子さん、2013年没)と、“これは歌舞伎にできるね”なんて話をしていたんです。その後、さあ南座で何かを、となったとき、せっかくだからあのとき母と話していた『あらしのよるに』をやらせていただけたら、と始まったのがこの作品です。要するに、自分が企画を立ち上げたつもりでいたのです。が、実はその初日前日、松竹の方に呼ばれて、“2002年に獅童さんのお母さまが、いつか獅童が責任興行を打てる役者になったらと、手書きの企画書を持ってこられた”というんです。母が亡くなったあとに少しは親孝行できるかなという気持ちでしたが、またもや母に助けられました」(獅童)母親への思いを語る中村獅童そんな大切な思いが詰まった作品。今回は長男の中村陽喜(6歳)、次男の中村夏幹(4歳)も出演、獅童は「初演当時は生まれてもいなかったので、思ってもみなかった」と感慨深げだ。さらに、「『自分は自分らしく、自分を信じて生きていく。そうすればあなたを信じてくれる友達ができる、仲間ができる』という台詞がある。かぶは、いじめられっ子で誰にも相手にされなくて、ちょっと気が弱くてお人好しの狼ですが、めいと出会うことによって成長していく。“自分らしく自分を信じて”。それは20代の頃、歌舞伎でまだまだお役がつかない頃に母に言われていたこと。どれだけ未来に向かって歩んでいくうえでの心の支え、勇気になったか」と振り返る。「私がこの世から去ったあとも、作品として生き続けてほしい。こうしたストーリーが多くの方たちに愛される時代になれば──偉そうな言い方になってしまいますが、もっといい時代になるのでは、という思いも込めています」。『あらしのよるに』がぶ=中村獅童スチール写真(撮影:加藤孝)『あらしのよるに』がぶ=中村獅童スチール写真(撮影:加藤孝)山羊のめい役で本作に初めてのぞむ菊之助は、獅童とは10年近く共演の機会がなく、会話をすることもほとんどなかったというが、昨年3月に共演した『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』で急接近。獅童からの『あらしのよるに』出演の話を快諾、舞台のこと、歌舞伎の未来のことなど、多くを語り合う仲に。長らく共演の機会がなく、『新作歌舞伎 ファイナルファンタジーX』で急接近したという「『ファイナルファンタジーX』以来、獅童さんは私が出演している地方の劇場にも来てくださったり食事をご一緒させていただいたりして、いろんな話をしています。ふたりの関係性、普段話していることが舞台に活かされていくのではないかと思っています。「何としてもお力になりたい」と話す尾上菊之助この作品には、獅童さんの思いの強さが込められている。話を聞かせていただいて、何としてもお力になりたい、この作品の魅力を届けたいという思いは、さらに強くなりました。狼と山羊で食うか食われるかの関係ですけれど、それがどのようにして仲良くなっていくのか、丁寧に作っていけたら」(菊之助)『あらしのよるに』めい=尾上菊之助スチール写真(撮影:加藤孝)『あらしのよるに』めい=尾上菊之助スチール写真(撮影:加藤孝)めい役の白い衣裳をまとったスチール写真の菊之助は、まさに純粋無垢で、ファタジーの雰囲気を湛える。「愛くるしくて、美味しそうに見えないと」と笑ってみせるが、食べられるかもしれない狼に近寄っていくめいというキャラクターを、「芯の強さみたいなものがないと成立しない」と捉え、「一番大事なことは、いかに共通点を見つけるか」とも。「ふたりとも幼い頃に両親を亡くしたとか、お互いに雷が嫌いとか、 “風のうた”が好きとか、そういったお互いの共通点を見つけていって、自分らしく、信念を持って生きることができれば、乗り越えられない壁も、もしかしたら乗り越えられるかもしれない。人と人との交わりが難しくなっていく時代に、とてもふさわしい作品ではないかと感じます」。10年後、20年後、30年後の歌舞伎も視野に入れて「この作品を見た子供たちがやがて成人して、また歌舞伎に戻ってきてくれれば嬉しい」と話す中村獅童新作歌舞伎であっても、表現はあくまでも古典歌舞伎の技法で、とこだわった獅童。「音楽で言えば長唄であり、義太夫であり、演技でいえば、踊りがあって、立ち回りがある。古典の歌舞伎の要素が凝縮されたものづくりです。でも、この作品の義太夫の語りは非常にわかりやすい。絵本の中の言葉ですから。きっと、義太夫というのは役柄の心情を語っているんだな、ということがよくわかります」とアピール。「この作品を見た子供たちがやがて成人して、また歌舞伎に戻ってきてくれれば嬉しい。今日明日のことももちろん大事ですが、我々は10年後、20年後、30年後の歌舞伎も視野に入れておかないといけない」。「虚と実の間に真実がある」と語る尾上菊之助また、作品の魅力について尋ねられた菊之助は、「子供から大人まで愛される作品をつくるという獅童さんの考えから作られた素晴らしい作品。古典に取り組む中で感じているのは、虚と実の間に真実があるということ。狼と山羊のふたりに本当に友情があるのかというと、現実の世界では虚となってしまうけれど、虚実の間の友情、分断されていたふたりがこれから未来に向かって歩いていくこと──。そこに、普遍的な、大事なテーマが隠れていると感じています」と答えた。歌舞伎座「十二月大歌舞伎」仮チラシ初音ミク出演で話題となった『超歌舞伎』で獅童が共演を重ねてきた、澤村國矢の二代目澤村精四郎襲名披露公演でもある。國矢の活躍を受け、獅童が望み、訴えたというそのステップアップが『あらしのよるに』で披露され、「特別な思い」と打ち明ける獅童。「國矢さんは今度、幹部になる。チャンスがあればいい役をやりたい、と思っているお弟子さんは他にも大勢いらっしゃる。大切なものは守りつつ、我々の時代で変えていくところは変えていきたい」と、伝統と革新の大切さを強調した。菊之助も、「國矢さんの精進、それから心意気ですね。若い頃から研鑽を積まれて、基礎の土台をしっかり作られてきた。師匠の背中を見て、師匠のようになりたいという憧れ、舞台に対する思いをもって精進するからこそ、お客さまに応えることができる。私も刺激を受けますし、歌舞伎界全体として、精進を怠らず、前に進んでいこうという気持ちになります」と言葉に力を込める。取材・文:加藤智子<公演情報>「十二月大歌舞伎」【第一部】11:00~『あらしのよるに』二代目澤村精四郎襲名披露【第二部】15:00~一、『加賀鳶本郷木戸前勢揃いより赤門捕物まで』二、『鷺娘』【第三部】18:20~一、『舞鶴雪月花上の巻さくら/中の巻松虫/下の巻雪達磨』二、『天守物語』2024年12月3日(火)~12月26日(木)※11日(火)、19日(木)休演※21日(土)第一部は貸切(幕見席は営業)※下記日程は学校団体来観第一部:4日(水)・5日(木)・6日(金)・12日(木)・18日(水)・20日(金)・23日(月)・24日(火)第三部:4日(水)・10日(火)会場:東京・歌舞伎座チケット情報(11月14日より発売):()公式サイト:
2024年11月11日大ヒット映画『プリティ・ウーマン』が待望のミュージカル化!9月に日本初上演となるミュージカル版の魅力を歌舞伎俳優・尾上右近が語った。1990年に劇場公開され、日本をはじめ世界中で大ヒットを記録した映画『プリティ・ウーマン』。ロサンゼルスを舞台に、リチャード・ギア演じる敏腕ビジネスマンのエドワードと、ジュリア・ロバーツ演じる無邪気なコールガールのヴィヴィアンが織りなす恋物語は多くの観客の心を熱くして大ヒットを記録した。その『プリティ・ウーマン』のミュージカル版が日本初上陸する。2018年に初演され、ニューヨークのブロードウェイとロンドンのウエストエンドで上演された本作は、多くのハリウッド映画の脚本を手掛けるJ.F.ロートンと映画『プリティ・ウーマン』を手がけたゲイリー・マーシャルが共同で脚本を担当、グラミー賞に輝くアーティスト、ブライアン・アダムスが初めてミュージカルの楽曲を手がけたことも話題に。ミュージカル日本上陸を前に、8月24日に東京・TOHOシネマズ立川立飛にてミュージカル初上陸を記念した立飛グループ創立100周年記念事業PRESENTS映画『プリティ・ウーマン』招待上映イベントが開催された。歌舞伎役者・尾上右近がトークショーに登壇し、映画版、そしてミュージカル版の魅力などのトークを展開。そのイベント直後に、あらためて『プリティ・ウーマン』の魅力と見どころについて語ってもらった。映画が公開されたのが1990年。1992年生まれの尾上にとっては、生まれる前の作品ということになるが「公開から34年くらい経っている作品ですが、人とのつながりや関わり方という部分においては現代にも通じるものを感じました。そういう意味で、“時代を選ばない作品”と言いますか、すごく新鮮に見ることができました」と、色褪せない魅力があると再認識したという。尾上はトークショーの中で「なぜこれをミュージカルにしてなかったんだろう?と思いました」と語ったが、大ヒットした映画の後、ミュージカル化されるまで長い年月が流れている。「ミュージカル化されて、それが日本でも上演されることが嬉しいですね。映画の中で2人がオペラ鑑賞するシーンがありますが、舞台人のひとりとして、ミュージカルでもそのシーンに期待しています。劇中劇をどのように表現するのか興味があります」と大きな期待を寄せている。さらに「映画でも音楽が印象的な使われ方をされていましたが、ミュージカルだとより“音楽”が重要になってくると思うのです。映画ではセリフとして言葉を交わしますが、ミュージカルの場合は歌で表現しますから、ミュージカル版の中から名曲として残っていく曲もたくさんあるのではないでしょうか」とミュージカル版独自の“音楽”にも注目していると語った。最後は「映画を観た人はもちろん、観てないという方もミュージカル版を楽しめると思います。生の舞台ならではの空気感だったり、そのときにしか味わえないものがありますのですごく楽しみです」という期待を込めたメッセージで締めくくった。ブロードウェイ・ミュージカル『プリティ・ウーマン』は、2024年9月11日(水) から16日(月・祝) まで東京・新国立劇場 オペラハウスで、9月18日(水) から23日(月・休) まで東京・TACHIKAWA STAGE GARDEN(立川ステージガーデン)で上演。ほか、10月には大阪での上演も予定されている。<公演情報>ブロードウェイ・ミュージカル『プリティ・ウーマン』【初来日公演】日程:2024年9月11日(水)〜9月16日(月・祝) 8回公演会場:新国立劇場 オペラパレス【立川公演】日程:2024年9月18日(水)〜9月23日(月・休) 8回公演会場:TACHIKAWA STAGE GARDEN【チケット】S席:16,000円A席:12,000円B席:9,000円公演公式ホームページ:
2024年08月26日歌舞伎『刀剣乱舞』の第2弾が、2025年7月に東京・新橋演舞場、8月に福岡・博多座、京都・南座で上演される。新作歌舞伎『刀剣乱舞』は、ゲーム『刀剣乱舞ONLINE』を原案に、1565年に起こった「永禄の変」を題材にしたオリジナルストーリーとして、2023年7月に『月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)』の外題で初演。これまでストレートプレイの舞台、ミュージカル、映画など様々なメディアミックスで展開されている『刀剣乱舞』が、初めて歌舞伎として上演されるとあって情報解禁から大きな期待を寄せる声が集まり、歌舞伎ならではの様式美や趣向を凝らした演出が、刀剣乱舞の世界観と融合し非常に高い評価を得た。2年の時を経て上演される今回は、初演と同様に演出を尾上菊之丞と尾上松也、脚本を松岡亮が手がけ、新たなオリジナルストーリーが描かれる。<公演情報>2025年7・8月 歌舞伎『刀剣乱舞』原案:『刀剣乱舞ONLINE』より(DMM GAMES/NITRO PLUS)出演:尾上松也 ほか脚本:松岡亮演出:尾上菊之丞尾上松也【東京公演】日程:2025年7月会場:新橋演舞場【福岡公演】日程:2025年8月会場:博多座【京都公演】日程:2025年8月会場:南座公式サイト: PLUS・EXNOA LLC/歌舞伎『刀剣乱舞』製作委員会
2024年08月19日ディズニー・アニメーション映画『モアナと伝説の海』の続編『モアナと伝説の海2』でモアナ役・屋比久知奈、マウイ役・尾上松也が日本版声優として続投することが決定。併せて吹替版の特別映像が公開された。『モアナと伝説の海』は、壮大で美しい海が広がる南太平洋のポリネシアにインスパイアされた、楽園のような島々で語り継がれる神秘的な伝説をもとに、海を愛する少女“モアナ”が、傷つき悩みながらも自分の進むべき道を見つけるため冒険に出る物語。日本では2017年に公開され、観客動員数423万人、最終興行収入51.6億円を超えるヒットを記録。さらに2023年に全世界ストリーミング配信サービスで史上最も視聴された映画第1位となり、今もなお世界中で愛されている。その続編で再び海に選ばれた少女・モアナを演じることとなった屋比久は、「モアナが新しい冒険に出るという事実がとても嬉しかったです」と笑顔を見せ、半神半人で伝説の英雄であるマウイ役の松也は「絶対に続いてほしいと願っていました。続編が公開されるのは僕らにとってもサプライズでしたので、本当に楽しみで待ち遠しいです」と、ファンと同じく嬉しいサプライズだったという。続けて屋比久との共演について松也は「前作から色々とお仕事でもご一緒させて頂く機会がありましたので、お互いのイメージがつきやすくなりました。いい関係で望めるのではないかと、とてもワクワクしています」と明かしている。また前作では、モアナが歌う主題歌「How Far I’ll Go」が第89回アカデミー賞、第74回ゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされるなど、本作では欠かすことの出来ない大きな魅力のひとつでもある「音楽」。今回は第64回グラミー賞 最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞で同部門最年少受賞となったアビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーという若き才能あふれるミュージシャンが楽曲を手がけるが、屋比久は「どんな曲がくるのか、とてもドキドキしています。前作が本当に素晴らしい楽曲ばかりだったので、今回も新しい情景が見える楽曲が沢山あるんだろうな」と、新たな冒険とともに出会う、楽曲たちへの期待も膨らんでいると語った。併せて公開された映像では、島のリーダーとなったモアナが家族と島民に見守られながら、新たな仲間と新しい船で再び海へ向かっていく。前作から3年後を舞台に、「私の新しい冒険が始まる。この海のどこかにいる仲間を探したい。たとえ、何があっても……」と決意を込めた台詞とともに、新たな運命に立ち向かう少し大人に成長したモアナの姿が描かれている。モアナのそばには、前作でも登場したニワトリのヘイヘイと、本作ではモアナたちと一緒に旅に出る海を怖がる泣き虫のブタのプアの姿も。海では優雅に泳ぐイルカの大群や神秘的な光を纏うジンベエザメなどの海の住人や、前作でも登場した旅路を邪魔する悪役だがどこか憎めないココナッツの海賊・カカモラたちも登場。映像の最後には、風と海を司る半神半人のマウイとの再会シーンも収められている。『モアナと伝説の海2』吹替版特別映像<作品情報>『モアナと伝説の海2』12月6日(金) 全国公開(C)2024 Disney. All Rights Reserved.
2024年07月09日ディズニー・アニメーション・スタジオ最新作『モアナと伝説の海2』(12月6日公開)で、モアナ役の屋比久知奈とマウイ役の尾上松也が日本版声優として続投することが決定し、吹替版の特別映像が9日、公開された。『モアナと伝説の海』は、壮大で美しい海が広がる南太平洋のポリネシアにインスパイアされた楽園のような島々で語り継がれる神秘的な伝説を基に、海を愛する少女“モアナ”が、傷つき悩みながらも、自分の進むべき道を見つけるため冒険に出る物語。日本では2017年に公開され、観客動員数423万人、最終興行収入51.6億円を超える大ヒットを記録。さらに2023年に全世界でストリーミング配信サービスで史上最も視聴された映画No.1となり、ディズニープラスでも現在までに10億時間再生を超えるなど、今なお世界中で愛され続けている。○■主人公・モアナ役に屋比久知奈、マウイ役に尾上松也このたび、再び海に選ばれた少女・モアナを演じることとなった屋比久、半神半人で伝説の英雄であるマウイ役の松也から喜びのコメントが到着した。屋比久は「モアナが新しい冒険に出るという事実がとてもうれしかったです」と笑顔を見せ、松也も「絶対に続いて欲しいと願っていました。続編が公開されるのは僕らにとってもサプライズでしたので、本当に楽しみで待ち遠しいです」と喜びを述べ、続けて屋比久との共演について「前作から色々とお仕事でもご一緒させて頂く機会がありましたので、お互いのイメージがつきやすくなりました。いい関係で望めるのではないかと、とてもワクワクしています」と語る。前作ではモアナが歌う主題歌「How Far I’ll Go」が第89回アカデミー賞、第74回ゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされるなど、本作では欠かすことの出来ない大きな魅力の1つでもある音楽。今回は第64回グラミー賞 最優秀ミュージカル・シアター・アルバム賞で同部門最年少受賞となったアビゲイル・バーロウとエミリー・ベアーという若き才能あふれるミュージシャンが楽曲を手掛けるが、屋比久は「どんな曲がくるのか、とてもドキドキしています。前作が本当に素晴らしい楽曲ばかりだったので、今回も新しい情景が見える楽曲が沢山あるんだろうな」と期待を膨らませている。○■モアナと仲間たちの冒険が描かれる特別映像公開公開された特別映像では、島のリーダーとなったモアナが、家族と島民に見守られながら、新たな仲間と新しい船で再び海へ向かっていく。前作から3年後を舞台に、「私の新しい冒険が始まる。この海のどこかにいる仲間を探したい。たとえ、何があっても…」と決意を込めた台詞と共に、新たな運命に立ち向かう少し大人に成長したモアナの姿が描かれている。モアナのそばには前作でも登場したニワトリのヘイヘイと本作ではモアナたちと一緒に旅に出る海を怖がる泣き虫のブタのプアの姿も。海では優雅に泳ぐイルカの大群や神秘的な光を纏うジンベエザメなどの海の住人や、前作でも登場した旅路を邪魔する悪役だがどこか憎めないココナッツの海賊・カカモラたちも登場。そして、荒波から大きく舵を切った先に待ち受ける船を飲み込もうとする不気味で巨大なモノは一体? 映像の最後には、風と海を司る半神半人のマウイとの再会シーンも確認できる。【編集部MEMO】屋比久知奈は、『モアナと伝説の海』のオーディションで主人公・モアナ役に選出。本作でデビューとなった。(C)2024 Disney. All Rights Reserved.
2024年07月09日尾上右近が2015年より続けている自主公演「研の會」。彼が未経験の役柄に挑むファン垂涎の公演だが、第八回となる今回は、『摂州合邦辻』と『連獅子』を上演する。キャスティングまで右近がこだわり抜いて決める「研の會」、今回も思い入れが詰まっているようで……。意気込みと思いをたっぷりと語っていただいた。客席で寝ている人を見つけて嬉しかった――昨年は劇場を、長らく上演していた国立劇場小劇場から浅草公会堂に移しての公演でした。緊張感はありましたけど緊張はせず、リラックスしてできました。それほど出慣れている劇場ではないのですが、浅草という土地が大好きだということもあり、アットホームな空気感がありました。……僕、自主公演で初めて、客席で寝ている人を目撃したんですよ(笑)。いや、もともと客席でお客さんが寝ていても全く気にしないのですが、「自主公演を観に来て、寝るんだ!?」と思って。でもそれが嬉しかったんです。――嬉しかったんですか? なぜ?普段の大歌舞伎などだと、多くの方は「歌舞伎を観に行く」という気持ちで劇場においでになって「あ、尾上右近が出てきた」と思ってご覧になってくださると思うんです。でも「研の會」は“尾上右近自主公演”と謳っている以上、尾上右近の公演じゃないですか。「さあ右近を観るぞ」と前のめりなテンションで来てくださる。それはありがたいのですが、いつもの公演のようなフラットなテンションで観て欲しいというワガママな右近くんが心のどこかにいて。熱烈な拍手や熱い空気をいただくと嬉しい反面、自主公演でしかできないことをやっている、ここでしか観られない貴重なものを観ていると思われているのかなと悔しい気持ちもあった。僕としてはこれが歌舞伎の1ヵ月の本興行に繋がれば嬉しい、ここで伝え切るのではなく“繋がっていく”という気持ちで演じているんだけどな……という思いも抱いていました。だから寝ちゃっている人を見て、特別なものではない、普段の公演のように馴染んで観てくれているんだと思って嬉しかった。それが去年、初めて感じた思いです。――お客さんにとっては右近さんの「研の會」が日常的なものになってきた感覚がある一方で、右近さん側も肩の力が抜けてきた……ということもありませんか?そうなってきたのかもしれませんね。気の置けないメンバーと一緒だったというのもあったと思います。もちろん「この瞬間にかけるぞ!」という気合いもあるのですが、今の歌舞伎界の30代の歌舞伎俳優のひとりとして、この世代ならではのものを僕なりに打ち出して、歌舞伎界全体にいい流れや空気を作れたらいいなと思っています。そういう意味では今までのように「ここで成果を出すんだ!」という気負いより、繋がっていくというイメージでやりました。自主公演は特別な時間で特別な空間なのですが、歌舞伎俳優を名乗っている以上、自分もずっと続いてきた歴史の一部であるという感覚はあって当然だと思います。さまざまな感情の中で、昨年は“感謝”の割合が高かったなと感じています。――そして昨年「研の會」で上演した『京鹿子娘道成寺』は、今年の正月、歌舞伎座の本興行で再演されました。いや、びっくらこきました(笑)。松竹の方に「正月に、壱太郎さんと右近さんのダブルキャストで『道成寺』を踊ってもらいたい」と言われた時には驚いたし、反応が早いなと思った。でもそこでまた、もうひとりの右近くんが「何びっくりしているんだよ」とイラっとしたんですよ(笑)。「いつ(本興行で)来ても当然だと思って自主公演をやっているはずなのに、お前はそんな腹積もりでやっていたのか」と。――謙虚なのか大物なのか(笑)。そうそう、ジキルとハイドのように謙虚な自分と大物な自分がいて、「えっ!?」と返した自分が、自分で恥ずかしかったんです。でももちろん、半年足らずで歌舞伎座でできるというのは嬉しかったです。2023年開催、第七回「研の會」で白拍子花子を勤める尾上右近さん©研の會(撮影:田口真佐美)――「研の會」で一度やっていたからこそ歌舞伎座では落ち着いてできた、というようなことは。歌舞伎座でやるというのは特別ですので「歌舞伎座だ!」という緊張感はあります。ただ特に『道成寺』のような演目は、僕ひとりではなく、音楽家さんや後見(衣裳を引き抜いたり小道具を渡したりする)との兼ね合いもあるし、舞台袖に引っ込んでからの着替えの段取りなどが重要になります。そのテンポを噛み合わせるのに神経を使うのですが、それは自主公演で経験しているから慣れている状態で臨めました。そうなると逆に、リラックスしてしまって勢いが削がれる危険性がでてきてしまうので、それは何で補って立ち向かうかという課題も出てくるのですが。――どう立ち向かっていかれたのですか。約半年のスパンでの再演でしたが、自主公演から5年くらい経った感覚でやろうと思って踊ったんです。この間さまざまな経験を経て、僕の中で色々なものが膨らみ、自分も大人になって再び『道成寺』を踊っているんだ、と。昨年の「研の會」は『夏祭浪花鑑』と『京鹿子娘道成寺』の2本立てでしたので、さっきまで団七という役で血みどろ泥だらけになっていた人が、次の幕では綺麗な女形として登場する、その奮闘ぶりを観ていただいた。観る側もやる側も気分が高まってからの『道成寺』ですから、ある種の勢いまかせなところもあった。でも歌舞伎座の正月興行では他の俳優さんたちが一幕ごと紡いできた流れの中で最後の一幕として自分が『道成寺』を踊る。自主公演とは訳が違います。冷静さを心がけました。ご当地もの『摂州合邦辻』と尾上眞秀と挑む『連獅子』――さて、今年は『摂州合邦辻』と『連獅子』を選ばれました。この演目にした理由を教えてください。まず今年は大阪でも公演をしますので、大阪が舞台の『摂州合邦辻』は“ご当地もの”になっていいなというのがひとつ。あと単純に、好きなんです。ドロドロしている物語なんだけど、最後は「ああ、これで良かったんだ」と晴れやかな気持ちになるので。――河内国の大名・高安左衛門に後添えとして嫁いだ玉手御前が義理の息子である俊徳丸に道ならぬ恋心を抱き、これから逃れるために俊徳丸は許嫁の浅香姫と共に逃げて……という物語。「説経節」が元になっていて、宗教色が強い話。玉手御前という人は、自分もドロドロしているし、まわりの環境もドロドロ、あらゆるドロドロにまみれているんだけど、最後に大切な義理の息子の命を救って自分が命を落とす。仏教は蓮の花を大事にしていますが、玉手御前は究極の自己犠牲の人であり、本当に蓮の花みたいな女性だなと思うんです。また展開も早いし、大阪特有のエキサイトする空気感もあり、ヒートアップするリズム感もいい。観に来てくれたお客さまが“ずーん”とならず、前向きな気持ちで帰っていただける作品だと思うので、選びました。あとは歌舞伎界を見渡して、僕の世代で『摂州合邦辻』をやろうと思う人がいなさそうなので、じゃあやっちゃおうかなと(笑)。――『連獅子』は力強い舞踊劇。言わずと知れた名作です。親獅子が子どもを崖から落とし、そこから這い上がってくる子どもだけを育てるという獅子の教えを舞踊にしたものなのですが、僕はこれまで仔獅子を、4人の親獅子相手に勤めさせていただきました。この作品は実際の親子で演じられることが多く、そのことでよりお客さんが感情移入する仕組みになってるとは思いますが、僕は歌舞伎俳優の息子ではないからこそ、色々な先輩たちの親獅子で仔獅子をやらせてもらえた。歌舞伎には色々な捉え方があると肌で感じた作品であり、僕の中でも思い入れの強い演目です。いつか親をやる日が来るだろうと思っていたし「そろそろやりたいな」と思っていたところで、今回、尾上眞秀くんが出てくれることになったので実現しました。僕が『連獅子』で親獅子をやるなら眞秀くんとやりたいとずっと思っていたんですよ。――眞秀さんは寺島しのぶさんの息子さんで、音羽屋の宗家である菊五郎さんのお孫さん。昨年尾上眞秀を名乗って初舞台を踏まれました。以前しのぶさんが「眞秀、『連獅子』だけは観ないのよ」とおっしゃっていて。『連獅子』は親子の物語であり、お父さんと子どもたちが踊る(ことが多い)演目。自分はお父さんと『連獅子』を踊ることはないから観たくない……と眞秀が言ったそうなんです。僕はその気持ちが、めちゃくちゃよくわかる。だけど、それを叶えてくれた先輩たちが僕にはいました。今度はその恩を僕が下の世代に返していこうと思い「一緒にやろうぜ」と言いました。――それはかなり胸アツなエピソードです……。実際の親子ではない俳優で『連獅子』を踊るというのは僕も経験していますが、どちらも父親が歌舞伎俳優ではないという役者同士でやる『連獅子』って初めてじゃないかな。かなりチャレンジングだと思います。なぜ今年なのかと言うと、眞秀が大きくなっちゃうからです(笑)。とんでもない速度で成長していて、たぶん来年には僕の身長を追い越すんじゃないかな? そんな危機感があるので、やるなら今年しかない! と。毛を振ったりと体力的にはかなり大変な演目ですが、踊りが好きだという気持ちを再認識できる作品です。眞秀も歌舞伎が好きで、踊りも好きだと思うんだけど……「やっぱり好きだー!」と思うターニングポイントみたいなものは、まだ来ていない気がするんですよ。それをこの『連獅子』で味わってもらいたいという、僕のちょっとしたおせっかいです(笑)。いずれも思い出深い4人の親獅子――ちなみに右近さんが仔獅子として相対した親獅子は、市川團十郎(当時の海老蔵)さん、市川猿之助さん、尾上松也さん、尾上菊之助さん。思い出深い『連獅子』はありますか。これ、角が立つから「どれも」と言うと思うでしょ? 本当の話、「どれも」なんです(笑)。それぞれ僕にとって大きな、あれがあったから今があると思える『連獅子』でした。15歳の時(2008年)、玉三郎さんの「特別舞踊公演」で、玉三郎・菊之助で『二人道成寺』をやって、海老蔵さんは『鏡獅子』をやってくださいと頼まれた。それを断って「けんけん(右近)と『連獅子』をやりたい」と言ってくださったんです。僕にとっては初めての大役で怖くて、知恵熱を出したりもしたくらいでしたが、あれがなかったらその後の大きなお役もいただけてなかったと思うし、僕も歌舞伎に対してさらに本気になれたところがある。本当に思い入れが深い作品です。猿之助さんとは亀治郎時代の2010年「市川亀治郎東照宮奉納歌舞伎」ほか、「亀治郎の会」含め何度かやらせていただいています。血統が重んじられるこの歌舞伎の世界で「血より濃い水がある」と教えてもらったのが猿之助さんとの『連獅子』。澤瀉屋の『連獅子』って体操か!? ってくらいハードなんですよ(笑)。何度も心が折れそうになったし、しんどくてしんどくて「無理!」って思うんですが、それを親獅子が飄々と、なんなら「コイツどうするのかな」と楽しみながら引っ張ってくれているような『連獅子』でした。親じゃなくても「コイツを育てよう」と思って引き揚げてくれる先輩がいるんだというのは僕の救いになりました。松也さんとは2012年の歌舞伎座での子供歌舞伎教室、2017年の松竹座「二月花形歌舞伎」でご一緒しました。僕にとってはお兄ちゃんのような方。これまでは親獅子は親獅子であり、僕は一生懸命やれば仔獅子に見えるという対比でしたが、年齢が近い分、兄弟に見えてしまいかねない。どう踊れば仔獅子に見えるか、親子の物語に見えるか、この『連獅子』を楽しんでもらえるか……と、『連獅子』という作品自体を俯瞰して見つめることができた、そんな意味のある経験をした公演です。菊之助兄さんとの『連獅子』は、2020年の「錦秋御園座歌舞伎」。コロナ禍に入って初めての1ヵ月興行で、いよいよ歌舞伎が再開するというタイミングでした。そんな時期でしたので僕もすごく意気込んでいたし、自分もお客さんを呼べる俳優にならないとダメだと思い死ぬ気でチケットを売っていた。食事に行った店でたまたま隣に座った人にもチケットを売っていたくらい(笑)。また子どもの頃から音羽屋で育ててもらった僕が、これまで3人の親獅子とやらせてもらい「役者としてこういう風に勉強してきました」と音羽屋の本家である菊之助お兄さんにお伝えする、仔獅子が親獅子に伝えたい思いがたくさんある作品だった。音羽屋の次期大将である菊之助お兄さんとやったことで尾上右近の『連獅子』第一章は終わりだな、次やる時はきっと親獅子なんだろうなと漠然と感じた公演でした。「大変だから楽しい」と思ってもらいたい――そんな4人の親獅子と共に踊ってきた右近さんは、どんな親獅子として眞秀さんと相対すのでしょう。「大変だから楽しい」と思ってもらいたいかな。それは歌舞伎の本質でもあると思う。歌舞伎は肉体芸術と言われますが、それはかなり綺麗な表現で、実際にやっていることは肉体労働です。その上で芸術に持っていける余裕が出てはじめて芸術になる。なんでこんな大変なことをやるかと言うとお客さんに喜んでもらうためで、しかも、ほかの方法でもお客さんに喜んでもらえることはいくらでもある。それなのになぜ大変なことをするかと考えると、歌舞伎には自己犠牲の美学がある気がします。そんなことがほんのり感じてもらえる親獅子をやりたいですね。実は「研の會」をやり始めたのも、先輩方に大きな影響を受けているんですよ。まだ幼い頃に子どもがやる役ではない役をいただいた時、本番直前に不安になっちゃって泣きべそをかきながら先輩のひとりに電話をしたんです。いい迷惑ですよね(笑)。その時に「できないかもしれない」と言う僕に「いいんだよ、僕も勉強だから。一緒に勉強しよう」と言ってくださった。僕はこの人も完璧じゃないの? と、すごく意表をつかれたんです。親も完璧じゃない、人間だから迷いもあるというのは、とても素敵なことだなと思います。だから眞秀にも「僕もまだ未熟だけど」ということも踏まえて教えていきたい。眞秀には「楽しいな」とのびのび稽古してもらい、本番が近付くにつれ鬼みたいな顔も見せてちょっと嫌われて「もう辞めたい」と言われた時に「俺もドキドキしているんだ、一緒にやろう」と言いたい(笑)。僕はこれまで経験してきたこと……仔獅子だけでなく歌舞伎俳優として感じてきたすべてのことを忘れていない親獅子になりたいです。尾上右近自主公演 第八回「研の會」特別版ポスター。作品に引き続き、現代美術家の横尾忠則氏が手がけたすでにお稽古はしていますが、不思議なもので僕が本気にならないと眞秀は本気にならないし、僕が迷うと彼も迷う。本当に、先輩に教えてもらうより、後輩に教えるということは緊張します。親心ってこういうことなのかな……と感じるし、僕も圧倒的に踏ん張らなければいけない公演になりそうです。そして、『摂州合邦辻』と『連獅子』合わせて、テーマは“親の愛”になります!――確かにそうですね。『摂州合邦辻』では玉手御前のお父さんである合邦道心を市川猿弥さんにお願いしました。役者の上でのお兄さんのような先輩はありがたいことにたくさんいるのですが、猿弥さんは僕にとって精神的お父さんのような存在。子どもの頃からファンで、実は共演する以前、僕が8歳の時に客席から観てなんて素敵な俳優さんなんだと思って、その時から隠れファン(笑)。――何をご覧になったのですか。当時勘九郎だった(十八代目)勘三郎のおじさまが狐忠信、静御前を玉三郎のおにいさまが演じていた『吉野山』で、早見藤太を演じていらした。勘三郎・玉三郎のお二方が死ぬほど輝いていて、その中に三枚目として絡んでいく早見藤太ってめちゃくちゃ難しいと思うのですが、猿弥さんはそれを飄々とやってのけていて、すごいなこの人! と思った。12歳の時に初めて共演させていただいたのですが、その時に楽屋に「ファンです」と言いにいきました(笑)。それ以降、ずっと可愛がってくださっている。バラエティ番組などでも見せているようにとても明るい方なのですが、複雑さがあるお役でさらっと深いところを出してお芝居をなさるので、役者としてとても尊敬しています。「研の會」は僕が観たい配役を実現させる会でもあるので、そこは僕の特権ですね(笑)。『摂州合邦辻』は僕の玉手御前も見てほしいけれど、「猿弥さんの! 合邦を! 見て!!」「これ、僕がやってって頼んだんです!!」と自慢したい気持ちがあります(笑)。歌舞伎への愛は距離感も大切に――まさに右近さんにとってもさまざまな“親の愛”、そして“受け継ぐこと”が詰まった二演目なんですね。1年前の取材でも右近さんは、自分は歌舞伎という大きな歴史の中にいる、引継ぎ、受け渡していくことが大切……というようなことを語っていました。改めて右近さんが今、歌舞伎に対して抱く思いを教えてください。僕はもともと歌舞伎が大好きで、歌舞伎に振り向いてもらいたくて自主公演を始めました。なかなか振り向いてくれなくて、待っている時間はとてつもなく長いんです。「いつまで続くんだ、この群舞(のキャスティング)……」みたいな(笑)。いや、群舞も大事ですけどね。でも歌舞伎に振り向いてもらえるようになると、それまでは自分のために歌舞伎をやっていたけれど、歌舞伎のために自分があるようにならなければ、と自然と思うようになっていた。受け継ぐ義務も、義理も、使命もある。でも今は、「歌舞伎しかない」と盲目的になってしまっては良くないなとも感じていて。歌舞伎が“行”のようになってしまうといけないと思うんです。万一明日から歌舞伎をやっちゃダメだと言われても、ほかのことでスタッフを養っていけるくらいのマインドを持たないと。だから今は距離感も必要だと思っています。愛着と執着は違うな、というのが今の僕が歌舞伎に対して思うところでしょうか。とはいえYouTubeとかを見ていても、気付けば「歌舞伎」って検索していたりするんですけどね(笑)。――ちなみに1年前は、歌舞伎への思いは「恋から愛に移行している段階」だと話していらっしゃいました。少し落ち着いた感じでしょうか?わぁ。そんなこと言ってたんだ! だから1年齢をとったってことですよ、僕も(笑)。情熱は時に、人も自分も傷つけますから……(笑)。大切に思うがゆえに、距離感も大事だということです!取材・文:平野祥恵撮影:興梠真帆ぴあアプリ限定!アプリで応募プレゼント★尾上右近さんのサイン入りポラを2名様にプレゼント!【応募方法】1. 「ぴあアプリ」をダウンロードする。こちら() からもダウンロードできます2. 「ぴあアプリ」をインストールしたら早速応募!<公演情報>尾上右近自主公演 第八回「研の會」一、 『摂州合邦辻合邦庵室の場』玉手御前:尾上右近俊徳丸:中村橋之助浅香姫:中村鶴松母おとく:尾上菊三呂奴入平:市川青虎合邦道心:市川猿弥二、 連獅子狂言師右近後に親獅子の精:尾上右近狂言師左近後に仔獅子の精:尾上眞秀法華の僧蓮念:市川青虎(大阪)中村鶴松(東京)浄土の僧遍念:市川猿弥(大阪)中村橋之助(東京)【大阪公演】2024年8月31日(土)・9月1日(日)昼の部11:00開演/夜の部16:00開演会場:国立文楽劇場【東京公演】2024年9月4日(水)・4日(木)昼の部11:00開演/夜の部16:00開演場所:浅草公会堂尾上右近公式サイト:★6/30(日)まで、ぴあアプリ先行抽選受付中!()この機会にぜひアプリをダウンロードしてお申込みください!
2024年06月23日松本幸四郎、尾上松也らが出演する歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』のティザービジュアルが公開された。松竹と劇団☆新感線がタッグを組み、主演に市川染五郎(現:松本幸四郎)を迎え、2007年に初演された本作は、シェイクスピアの『リチャード三世』を下敷きにした、嘘と欲望に支配される男の物語。歌舞伎NEXTの第2弾として上演される今回は、見得や立廻りをはじめ歌舞伎ならではの様式美を追求した演出・音楽と、400年以上の歴史の中で受け継がれてきた技法を作品世界に落とし込み、新たな作品として上演される。このたび公開されたのは、幸四郎と松也がダブルキャストで演じる主人公・ライのティザービジュアル。朧の森の中で赤と黒の衣裳に身を包み、すでに王者の風格すら感じさせる幸四郎のライと、己の運命も知らぬまま、剥き出しの野心が見え隠れする松也のライ、ふたりが魅せるそれぞれの個性が、ダブルキャストならではの醍醐味を感じさせるものとなっている。撮影は演出のいのうえひでのり立ち会いのもと、衣裳のなびき方やメイクの色味、感情の機微を込めた表情など、細部まで丁寧に作り込み、作品の世界観を大切にしながら進められたという。併せて配役が発表され、己の命と引き換えに噓と裏切りでエイアン国の王にまで駆け上がるライと、ライによって地位を剝奪される将軍のサダミツを幸四郎と松也が交互出演で勤める。また、ライを慕いながらも思惑に気付きライを討とうとするツナ役で中村時蔵、エイアン国の王イチノオオキミの愛人であり、ライに好意を寄せるシキブ役で坂東新悟、ライの弟分であるキンタ役で尾上右近、エイアン国と敵対するオーエ国の党首シュテン役で市川染五郎、主君を渡り歩く家来アラドウジ役で澤村宗之助、検非違使のショウゲン役で大谷廣太郎、ライと手を組む悪党のマダレ役で市川猿弥、エイアン四天王のひとりウラベ役で片岡亀蔵、エイアン国の王イチノオオキミ役で坂東彌十郎が出演する。『朧の森に棲む鬼』は、2024年11月30日(土) から12月26日(木) に東京・新橋演舞場、2025年2月4日(火) から25日(火) に福岡・博多座で上演される。■松本幸四郎 コメント歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』への挑戦権を得られたことに感謝しています。いのうえひでのりさん、中島かずきさん、歌舞伎を絡み合わせて創る“歌舞伎NEXT”。初日へのカウントダウンが始まり“孤独極秘トレ”をしています。主人公・ライの徹底的な悪で興奮と恐怖を感じていただくために、そしてダブルキャストの勝負にチャレンジャーの精神で立ち向かっていきます。新橋演舞場、博多座にて悪の華、色彩美、傾く音楽、アクション満載のエンターテイメントに刺激を受けにご来場をお待ちしています。■尾上松也 コメント2007年に新橋演舞場で初演された『朧の森に棲む鬼』が歌舞伎NEXTで再演されると聞いた時は、とても興奮いたしました。更に幸四郎さんとダブル主演とのことで身震いがしました。嬉しさと同時にあの最高の「ライ」を演じられた方と自分が一緒に同じ役を勤めるプレッシャーが大きくのしかかりました。ですが、やるからには新たな「朧」、新たな「ライ」を誕生させるべく、いのうえひでのりさん、中島かずきさんの導きに従って、悪の華に全力を尽くしたいと思います。そして今回はサダミツもさせていただけますのも楽しみです。他の出演者の皆様も、若手を中心に最高のキャストが揃いました。是非劇場にお越しいただき、歌舞伎NEXTをお見逃しなく!!<公演情報>歌舞伎NEXT『朧の森に棲む鬼』作:中島かずき演出:いのうえひでのり【配役】ライ/サダミツ(交互出演):松本幸四郎/尾上松也ツナ:中村時蔵シキブ:坂東新悟キンタ:尾上右近シュテン:市川染五郎アラドウジ:澤村宗之助ショウゲン:大谷廣太郎マダレ:市川猿弥ウラベ:片岡亀蔵イチノオオキミ:坂東彌十郎【公演日程】2024年11月30日(土)~12月26日(木) 東京・新橋演舞場2025年2月4日(火)~25日(火) 福岡・博多座公式サイト:
2024年06月06日松竹は5月27日、都内で記者会見を行い、歌舞伎俳優の尾上菊之助と長男の尾上丑之助がそれぞれ、「八代目尾上菊五郎」、「六代目尾上菊之助」を襲名すると発表した。併せて、「七代目」の尾上菊五郎が、引き続き「菊五郎」を名乗ることになり、「菊五郎」が異例の2人体制となることも明らかに。関係者によると、同時期に同じ大名跡の役者が、2人存在することは「400年以上の歴史なので(初かどうかは)分からないが、少なくとも近代になってからは初めて」だという。会見には、菊五郎、菊之助、丑之助の3人がそろい踏み。当代菊五郎は「“七代目”菊五郎でございます」と笑顔で挨拶し、引き続き菊五郎を名乗ることについて「私も52年間名乗らせていただいているとね、だんだん自分のものになってきちゃうんですよ。名前を今更変える気はなくて」と断言すると、会場は笑いに包まれた。『口上』尾上菊之助改め八代目尾上菊五郎、尾上丑之助改め六代目尾上菊之助©岡本隆史襲名のタイミングに関しては、自身の脊椎の病気に言及しながら「菊五郎はいつも元気に、働いていなくてはいけないと思い、病気に負けないで一生懸命に名乗ろうと思った。菊五郎のまま歌舞伎人生の幕を閉じたい」と説明。「たまに、公演で菊五郎同士がバッティングすることもあるかもしれません(笑)。紛らわしいですが、そのときは『七代目』『八代目』と呼んでいただければと思います」と改めて、2人体制となる菊五郎に理解を求めた。尾上菊五郎菊五郎が菊之助に対し、襲名を申し出たのは1年ほど前だといい、「父から『おめぇ継げよ』と言われた」(菊之助)。父親の思いと決断を汲みながら、「これはとても重い決断。舞台の上でしか答えを出すことはできません」と決意を表明する。父親と同じ「菊五郎」の名前について、菊之助は「歴代の菊五郎に劣らず、歌舞伎を懸命に守ってくださった先人たちに、少しでも恩返しができるように、感謝の念を忘れずに絶やさず(公演を)重ねていきたい」と意欲を燃やした。また、菊五郎が「一皮脱いで、全然違う名前になって、これからあと何年芸能生活が送れるのか。皆様に(新たな名前を)認知する前に幕を閉じちゃう。そういうのは寂しくて、わがままですけども、そうしてもらいたいなという意味で」と付け加えると、菊之助が「私は異を唱えることはございません。それが当主の決断でございますから」と思いを寄せるなど、親子の絆が垣間見える瞬間もあった。尾上菊之助一方、菊之助の長男・丑之助は「尾上丑之助でございます。来年の5月に、父と祖父が名乗っておりました尾上菊之助の名跡を、六代目として襲名致すことになりました」と凛々しく挨拶。「まだ襲名してから、6年くらいしか経ってないので、もうちょっと丑之助の名前でいたいと思いました」と思わず本音も飛び出したが、「祖父の言ったこと、祖父の思いを受け継ぐと心に決めたので、菊之助を襲名すると心に決めました」と父に負けない力強さ。10歳での襲名は、父の「五代目最年少」記録を更新することになり、「これからもより一層の努力をして、名前に負けない役者を目指します」と背筋を伸ばした。尾上丑之助襲名披露興行は令和7年(2025年)5~6月の東京・歌舞伎座を皮切りに、翌令和8年(2026年)博多座までを予定。5月の演目は「二人道成寺」「口上」「弁天娘女男白浪」、6月が「菅原伝授手習鑑」の「車引」「寺子屋」「口上」「連獅子」となることも明らかになった。取材・文・撮影:内田涼
2024年05月28日日本舞踊の流派のひとつである尾上流(事務所所在地:東京都中央区、家元:尾上菊之丞)四代家元三代目尾上菊之丞と、大蔵流茂山千五郎家の狂言方能楽師である茂山逸平は、2024年8月18日(日)から25日(日)の1週間にわたり、東京のセルリアンタワー能楽堂で「逸青会」を開催いたします。2009年の初開催から丸15年を迎える本年は、歌舞伎界、能楽界、舞踊界からもゲストを迎え、日本舞踊、狂言の古典作品はもちろん、逸青会でしか観ることのできない日本舞踊×狂言の新作を始め、多彩なゲストとの新境地に挑戦。6月10日(月)より菊之丞 FAN CLUB・クラブSOJAで販売開始、6月17日(月)より一般販売を開始いたします。菊之丞 FAN CLUB: クラブSOJA : 「逸青会」15周年記念■逸青会(いっせいかい)とは舞踊家・尾上菊之丞と狂言方能楽師・茂山逸平が互いのジャンルを越え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会です。2009年より毎年創作を重ねさまざまな形で継続して開催、この度丸15年を迎えます。古典作品の上演に加え、互いのジャンルの研鑽と、「舞踊」「狂言」という似て非なる芸能を合わせ、単なるコラボレーションに終わらない新しい可能性を求めて毎回「舞踊狂言」として新しい作品を創作、発表しています。現在までに10を超える逸青会オリジナル作品が生まれています。YouTube: ■2024年の「逸青会」には各界で活躍する表現者が出演丸15年を記念し、これまでにゲストとして出演された、第一線で活躍する表現者の皆様を歌舞伎界、能楽界、舞踊界から総勢19名をお迎えし1週間にわたり公演をいたします。逸青会ではジャンルの垣根を超えて、日本舞踊と狂言が輝ける新たな作品創りを目的に毎年オリジナルの新作を発表、能楽師や歌舞伎俳優との共演、文楽人形や落語家とのコラボレーションも行ってまいりました。「古典芸能」には能狂言、歌舞伎、文楽、日本舞踊、落語など様々なジャンルがあり、現代社会において入り口は狭く感じられることも多いかもしれません。逸青会では、その魅力を皆様にいかにお伝えし、いかに奥深いところまで入ってきていただくかを大切にしています。■15周年に寄せて 尾上菊之丞・茂山逸平コメント発足当時は「僕ら二人にしかできない舞台を!」と意気込んでおりましたが、継続しているうちに作品を残していきたい、という欲も出てまいりました。その為に必要なことは新作の再演であり、新たなキャストによる上演です。これまでの逸青会にご出演くださったゲストの皆様による新たな顔合わせでご覧にいれる逸青会作品、菊之丞と逸平による今回の為に創作した新作「御札」、そして様々な古典作品を同時にご覧いただける、これが逸青会15周年記念公演の最大の魅力です。■公演概要《日程》2024年8月18日(日)~25日(日)※21日休演・7日間・全11公演《場所》セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区桜丘町26番1号 地下2階)《主催・出演》尾上菊之丞/茂山逸平《出演者》8月18日(日) 尾上右近/茂山茂/島田洋海8月19日(月) 松本幸四郎/茂山宗彦/坂口貴信/茂山慶和/尾上京8月20日(火) 中村鷹之資/茂山宗彦/坂口貴信/尾上菊紫郎8月22日(木) 中村壱太郎/茂山千五郎/茂山慶和/島田洋海/尾上墨雪8月23日(金) 中村莟玉/茂山千五郎/羽鳥以知子/茂山七五三8月24日(土) 茂山千之丞/谷本健吾/羽鳥嘉人/尾上墨雪8月25日(日) 尾上松也/茂山千之丞/谷本健吾/茂山慶和/羽鳥嘉人/茂山七五三/尾上墨雪入場料 :10,000円 (※全席指定/税込、お席の指定はできません)チケット申込 :6月10日(月)~以下ファンクラブより受付開始菊之丞 FAN CLUB クラブSOJA 6月17日(月)より尾上流、茂山千五郎HPより受付チケットに関するお問い合わせ先:TEL : 03-3541-6344(平日10:00-18:00)MAIL: info@onoe-ryu.com ■尾上流(おのえりゅう)とは日本舞踊尾上流は1948年(昭和23年)歌舞伎俳優尾上宗家の六代目尾上菊五郎によって創立されました。「品格、新鮮、意外性」を初代家元の言として大切にしています。六代目尾上菊五郎の歩んだ日本舞踊の理念に基づき、上品な舞踊、格調の高い舞踊芸術を掲げ、日本の文化を絶やさずその魅力を国内外へ伝え続けます。■尾上流四代家元 三代目尾上菊之丞 (おのえ きくのじょう)1976年生まれ。2歳から父に師事し5歳で初舞台、2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。自身のリサイタル「尾上菊之丞の会」、狂言師茂山逸平氏との「逸青会」を主催。新作の創作にも力を注ぎ、様々な作品を発表。新作歌舞伎や花街舞踊、宝塚歌劇団、OSK日本歌劇団やアイススケート「氷艶」「Luxe」など様々なジャンルの演出・振付を手掛ける。京都芸術大学非常勤講師/公益社団法人日本舞踊協会理事尾上菊之丞<振付>新作歌舞伎「刀剣乱舞」、尾上菊五郎劇団「NINAGAWA十二夜」、歌舞伎NEXT「阿弖流為」、ラスベガス歌舞伎公演「鯉つかみ」「獅子王」、スーパー歌舞伎II「ワンピース」「オグリ」、宝塚歌劇団、万国博覧会、フィギュアスケートショー「氷艶」など、多岐に渡る。<演出>「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」、「赤胴鈴之助」、OSK日本歌劇団「ツクヨミ」「光」、高橋大輔主演アイスショー「Luxe」などを演出。新橋「東をどり」、先斗町「鴨川をどり」の花街舞踊でも演出振付を手掛けている。尾上流 ホームページ: Instagram : 菊之丞 FAN CLUB : 特典:「菊之丞 FAN CLUB」PREMIUM会員様でご観劇の方には、特典のプレゼントがございます。当該の方には別途ご案内させていただきます。<菊之丞 FAN CLUB>尾上菊之丞が日本舞踊や自身のプライベートを語る動画の配信や出演情報・チケット先行予約など、多彩なコンテンツを設けています。ファンクラブ限定のお茶会の開催や限定グッズなど、皆様に喜んでいただける企画ご用意しています。菊之丞 FAN CLUB 二次元コード■狂言 大蔵流茂山千五郎家とは茂山千五郎家は江戸時代初期から歴史に残る京都在住の狂言の家系です。貞享4年(1687年)の文献に【油小路通四条下る】に「茂山徳兵衛」という狂言師が記されており、この徳兵衛が五代目、姫路藩、本田忠国のお抱えで十五世宗家の弟子であったことも分かっております。(※現在は十四世茂山千五郎が当主)長い歴史がありながら、茂山千五郎家では十世正重(二世千作)の「お豆腐のような狂言師」という言葉が大切に語り継がれています。一部の方だけが楽しむ、限られた世界の芸能ではなく、「いつの世も、どなたからも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い」そんな「お豆腐狂言」を目指しています。■狂言方 能楽師 茂山逸平(しげやま いっぺい)1979年生まれ。4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMにも数々出演。2006年より「HANAGATA」を正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に再開。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として企画・製作・出演までを自分たちでおこない活動している。2006年秋から1年間フランスに留学。2009年より「逸青会」を主催。茂山逸平茂山千五郎家 : Instagram : X(旧:Twitter) : YouTubeチャンネル: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年05月14日歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で楽しむ“シネマ歌舞伎”最新作『刀剣乱舞 月刀剣縁桐(とうけんらんぶ つきのつるぎえにしのきりのは)』が5日より東劇・新宿ピカデリーほか全国62館で公開される。同作は審神者(さにわ)と呼ばれるプレイヤーが刀剣の付喪神(つくもがみ)である刀剣男士を成長させ、歴史改変を企む時間遡行軍(じかんそこうぐん)との戦いに挑む、ゲーム『刀剣乱舞 ONLINE』の歌舞伎作品。2023年7月に上演され、十三代将軍足利義輝が討たれた“永禄の変”を、歌舞伎ならではの発想で大胆に脚色し好評を博した。今回は本作に企画から携わり、演出にも初挑戦した三日月宗近役の尾上松也、そして足利義輝/小狐丸役の尾上右近にインタビュー。改めて感じた『刀剣乱舞』の面白さや、役に対しての思い、反響をエゴサした感想などについても話を聞いた。○尾上松也&尾上右近から見た『刀剣乱舞』の魅力とは――今回改めて感じた『刀剣乱舞』の魅力を教えてください。松也:『刀剣乱舞』自体は、メディアミックスの各ジャンルでオリジナル作品を作っているのが非常に特徴的なコンテンツです。今回もゼロから物語を創作して新作歌舞伎として上演させていただき、自由度が高いという素晴らしさもありながら、ゼロから作る難しさ、大変さも感じました。ですが、物語を作っていくだけではなく、刀剣としてのあり方や、歴史との関係性という『刀剣乱舞』でしか描けない感情や世界観が自然とあふれてきましたし、今回“シネマ歌舞伎”として見て、改めて唯一無二の色艶を持つコンテンツである『刀剣乱舞』の仲間に加えていただけたことを実感しました。右近:日本人は、例えば桜のように「その時にしか見られない刹那だからこそ、美しく心惹かれる」ところがあると思うんですけど、刀剣男士も常に時代を旅しているが故の刹那があり、その中で関わりが生まれる部分がある。今作でもその刹那が深く描かれたと思います。それから、歌舞伎は長年の付き合いのある人同士で作品を作ることが一つの魅力でもあるんですが、「月刀剣縁桐」にも、僕が子供の時から松也さんを兄貴として慕っている関係性が写し出されるところがあったと思います。そこは歌舞伎ならではでもあり、僕自身、松也さん初の新作歌舞伎演出・主演に参加できた喜びがありました。――反響もすごかったとですが、感想などは“エゴサ”されましたか?右近:最初の記者会見の時にも言ったのですが「小狐丸としては顔が長いんじゃないか」という意見があって、非常に悩みましたね(笑)。でも、あるXユーザーの方が「右近さんは非常にお芝居ができる人だから、顔が長いのは気にならないと思います」とフォローしてくださっていたのが、エゴサにおける最大の思い出です。松也:公演が始まる前ですね、それは(笑)右近:始まる前でしたね(笑)。始まった後は「たしかに気にならなかった」という声、多数でしたよ!松也:1番心に残ったのが、顔の長さの問題だったんだね(笑)2人:(笑)松也:『刀剣乱舞』を新作歌舞伎で上演させていただくという発表をしただけで、大変な反響がありました。配役が発表されたら、それにもとても反響があって……。僕自身はSNSをやっていないのですが、そんな僕にも伝わってくるぐらい反響が大きかったので、わくわくしたのと同時に「あ、これは下手なものを作ったら、誰かを傷つけるのではないか」というような恐怖もありました。ですので、最初のビジュアルを解禁した時はものすごく緊張しましたし、ドキドキしながら皆さんの反応を見ていた思い出があります。おかげさまで反応が良くて、あとは「いい作品を作って納得していただくしかない」と思っていましたので、初日のお客様の反応は一生忘れられないぐらい感動的なものになりました。そこから1カ月上演させていただいて、千穐楽は大団円。僕の俳優人生において、本当に忘れられないひと月になりました。――松也さんはSNSをやってなくても、エゴサはされていたんですか?松也:しましたね。もうこればっかりは、気になって気になって仕方がなくて。自分が俳優として舞台に立って評価していただくということだけではなくて、ビジュアルから何からゼロからいろいろ考えて作ってきた世界ですので、どのような評価をされるのか不安でもありながら、興味もすごくありました。そんな経験は今までしたことがなかったです。傷つきやすい方なので、見すぎないようにしながら、少しずつ見ました。あとは公演を観に来てくれた友達や関係者の方からの意見も積極的に取り入れて、1カ月の間で変えられるところを変えてみたりもしました。長く携わっていると見えなくなってくる部分も必ず出てきます。僕は上演までに約2年半関わっていましたから、出演者の目、お客様の目というのも、しっかりと受け止めるようにしていました。○右近は、松也の煽りが「忘れられない思い出」――演じた役については、どう感じられていましたか?松也:今回は三日月宗近と、かつての主人・足利義輝との物語を描き、主人公という立場で出させていただきました。刀剣男士は歴史を守る任務に対して忠実なので、あまり感傷的にならないというのが基本なのですが、あえて歌舞伎の演出技法を用いて、情愛を主従の関係に寄せて描いてみたところがありました。三日月宗近は義輝と向き合う時は感情が出てしまうけれども、それ以外の場面では誰よりもクールで、この世のものなのか、あの世のものなのかわからない。そういう異次元空間のキャラクターに徹しないと、最後の展開が生きてこないかなというところは意識していました。演出は初めてでしたので、自分のお役のことが最後になってしまって、正直、初日近辺で1番不安だったのは僕だったかもしれません。右近さんは二役でしたので、全然違うキャラクターへの要求をいろいろさせていただきましたけど、どうでした?右近:小狐丸は三日月宗近と兄弟分みたいな関係性でもあって、深いところで理解している立場だということを意識していました。普段は割とクールで男らしい感じだけど、立廻りのシーンでは、破壊的な部分を持っていて、それを歌舞伎らしさに落とし込みたいと思いました。足利義輝の方は、とにかく「国をよくしよう」という自分の意思とは裏腹に、思うようにいかず苦悩する役で、その中でも三日月宗近とは心が通い合う。でも徐々に立場が変わっていって、隠された関係性が明らかになって、そして最後には……という切なさがあり、三日月宗近と共に一生を歩んでいる姿が芝居の中に集約されていたので、最後のシーンは本当に義輝の一生を疑似体験している感覚でした。――改めて、これまで歌舞伎に接して来なかった新たな層にも刺さった、歌舞伎に魅力を感じてもらったという手応えはありましたか?松也:これまで歌舞伎をご覧になっていた方はもちろん、歌舞伎にあまり縁がなかった方にも来ていただきたいと思う気持ちは当然ありましたし、実際にあまり歌舞伎ではお見かけしないような方たちもたくさん観に来てくださっているのは、僕たちにもわかりました。そういう環境で、この作品をどうやって歌舞伎として成立させ、歌舞伎の魅力を伝えるものにするかは、いろいろ考えました。歌舞伎の柔軟性もわかっていただきたかったですし、逆に言うと歌舞伎演出独特の“めんどくささ”も同時に味わい、それがどういった効果をもたらすのかも観ていただきたかった。僕も演出として歌舞伎から逃げてはいけないと思いましたので、うまくバランスを取るように心がけました。舞台上からも、お客様が、集中して一喜一憂しながら観ている空気感は伝わっていました。カーテンコールは写真撮影OKでしたので、その中でのふれあいも通じて「没入してるんだな」というのがとてもよくわかったんです。多くの方が「尾上松也」「尾上右近」よりも、「三日月宗近」「小狐丸」として見てくださっているんだなと感じました。右近:すごく感じましたね。松也:お手紙もたくさんいただき、「来月も歌舞伎座に行ってみます」という意見も頂戴して、とても嬉しかったです。新作歌舞伎は、新しい層の方に見ていただくことが意義の一つだと思いますので、歌舞伎自体に興味を持ってくださった方が少しでも増えたのではないかという実感はあります。――右近さんはいかがでしたか?右近:僕らは、歌舞伎は音楽劇だということを常に感じているんです。音楽が形作る空気感、温度感の中でお芝居を作っていくことを皮膚感覚で学んできました。歌舞伎らしい音楽と、新たにお琴をベースとしたキラキラした音楽を組み合わせて作った今作は、そこに対してお客様の反応がすごく良かった。僕たちも未だに音楽を聴くと作品が蘇ります。あとは、古典の歌舞伎のお芝居だと、俳優と役の両方で見てもらっている意識が強いので、カーテンコールでは俳優として出ることが多いのですが、今回はやっぱり「小狐丸」と言ってもらうことが多かったんです。みんなどうしているのか気になって、公演の途中で「役として立つのか、俳優として立つのか、統一した方がいいような気がします」という話をして。松也さんも「難しいよね。じゃあ、もう統一しよう。役に徹しよう」「明日から松也として立つことは控えておく」とおっしゃって、みんなで足並みをそろえることにしました。でも次の日、2階席に中学生の団体が入っていて、たぶん先生に「静かに観なさい」と言われていたのか、反応が少なくて。そしたらカーテンコールに入った瞬間に、松也さんが「声出せ〜!」と煽っていて、全然キャラを守れてない!松也:(笑)右近:忘れられない思い出です(笑)。千穐楽では松也さんが僕らの“推し”は歌舞伎ですという思いを込めて「歌舞伎をご愛顧ください」と言った姿もすごく印象的でした。『刀剣乱舞』も愛しているからこそ言えることだし、松也さんにしか作れない作品を作って、最後に松也さん自身の言葉として伝えていて、みんな「かっこいいな」と思った瞬間でした。■二代目 尾上松也1985年1月30日生まれ、東京都出身。1990年に5歳で初舞台。以来歌舞伎を軸に、舞台や映画など様々な方面で活躍。近年の主な出演作に23年12月新橋演舞場『新作歌舞伎 流白浪燦星』石川五ェ門、24年1月浅草公会堂『新皿屋舗月雨暈 魚屋宗五郎』魚屋宗五郎、ミュージカル『スリル・ミー』(23年)、舞台『ガラスの動物園 / 消えなさいローラ』(23年)、映画『Gメン』 (23年)、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)、ドラマ『グレイトギフト』『生ドラ! 東京は24時 -Starting Over-』(24年)など。■二代目 尾上右近1992年5月28日生まれ、東京都出身。2000年に初舞台を踏み、2005年に二代目 尾上右近を襲名。近年の主な出演作に23年11月歌舞座『三社祭』善玉、24年1月歌舞伎座『狐狸狐狸ばなし』伊之助女房おきわ、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』(22年)、映画『燃えよ剣』(21年)、『わたしの幸せな結婚』(23年)、『身代わり忠臣蔵』(24年)、大河ドラマ『青天を衝け』(21年)など。(C)NITRO PLUS・EXNOA LLC/新作歌舞伎『刀剣乱舞』製作委員会
2024年04月05日ゴジラ70周年×「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年アニバーサリー超大作『ゴジラxコング 新たなる帝国』。この度、尾上松也、宮野真守、鈴木もぐら(空気階段)、真矢ミキらが、本作の日本語吹き替え版キャストに決定した。シリーズ前作『ゴジラvsコング』に登場し、世界の危機を救ったひとりであるバーニー役で松也さんが今回、ゴジラとコングのさらなる激闘を見届ける。バーニーまた、アニメーション映画『GODZILLA』シリーズに出演した宮野さんが、巨大生物専門の獣医師・トラッパー、鈴木さんが探査機ヒーヴのパイロット・ミケル、真矢さんが秘密組織モナークの長官・ハンプトンを演じる。さらに、「ゴジラ」シリーズと縁の深い豪華声優陣も大集結。フリーアナウンサー笠井信輔、前作から引続きアイリーン役を務める坂本真綾、大塚明夫(西武園ゆうえんち「ゴジラ・ザ・ライド」ナレーション)、立木文彦(「ちびゴジラの逆襲」ちびヘドラ役)、田中美央(『ゴジラ-1.0』駆逐艦雪風の元艦長・堀田役)、幸田夏穂(「ゴジラ S.P」李桂英役)、福山潤(「ちびゴジラの逆襲」ちびゴジラ役)、内田真礼(「ちびゴジラの逆襲」ちびミニラ役)、高橋李依(「ちびゴジラの逆襲」ちびモスラ役)、そして「新世紀エヴァンゲリオン」葛城ミサト役で、USJのアトラクションではゴジラと対峙した三石琴乃も出演。「ゴジラのテーマ」に合わせて、キャスト陣を紹介するスペシャルムービーも到着した。コメント尾上松也前作に引き続き参加させていただき、ゴジラとコングの絆がより高まっていく様を観ながらアフレコをさせていただくのはとてもワクワクしました。前作よりもバーニーの活躍シーンが増えていたのも嬉しかったです。本編を観させていただき、映像の美しさや迫力が凄まじく、ゴジラとコングのバディ映画にもなっていますので、2大キャラクターが手を携えていく姿には感動しました。ここまでしっかりとモンスター同士が手を組んでいる映画もないのではないかという気もしましたし、とても新鮮な体験でもありました。「モンスター・ヴァース」シリーズは日本のゴジラとはまた違うスケールの描き方であり、展開の奇抜さや面白さがあって、シリーズ4作目ですが今後もまだまだ色々な展開が望めると思います。自信をもっておすすめできる作品になっております。宮野真守劇場アニメのゴジラで声優をさせていただいたのですが、吹替という形でもゴジラに携わることができて嬉しかったです。どういうアプローチが出来るのかドキドキしていたのですが、トラッパーが陽気なお医者さんだったので、彼の空気感に乗っかりつつも、明るいだけじゃなく芯の通った人だというところを出せたのではないかと思います。子どもの頃からゴジラが大好きでしたが、今回の「モンスター・ヴァース」シリーズは、また違う表現のゴジラで驚きました。ゴジラやコングたちが活発に動きまわる今作の世界観やアクションには感動しましたね。いま世界中でゴジラが盛り上がっています。子どもの頃からずっとカッコいいと思っていたゴジラが、世界中の人たちの心を掴んでいるということ、そしてそんなゴジラに携わることが出来て、とても光栄に思っています。鈴木もぐら最初にオファーが来たときは、パチンコのゴジラの方かなと思っていました。(笑) まさか本当の映画の方だとは思わなかったので、本当にビックリしましたね。映像を観て、ゴジラとコングの初登場シーンは圧巻でした。ゴジラシリーズはどの映画も一発目に出てくる瞬間のインパクトが強いと思いますが、今作も凄かったです。アフレコでは「俺はリーダーなんだ!」っていう偉そうな感じを出して欲しいと言われまして、今まで人の上に立ったことが無いので、それが難しかったです。褒めていただけるんでしたら今後も声優のお仕事を是非やりたいです。褒めてさえいただければ!この度はゴジラ70周年、そして「モンスター・ヴァース」シリーズ10周年、おめでとうございます。30年後のアニバーサリーの時に私が元気だったら、ゴジラ100周年をお祝いして全財産をゴジラに寄付しようと思います。真矢ミキゴジラとコング、凄い並びですよね。こんなスター同士が共演するんですね。私の演じるシーンは緊迫の場面の連続でした。声優さんをリスペクトしてるので、そんな方々の中に入って演じるのは恐れ多かったですが、オファーを戴けたのは純粋に嬉しかったです。小さい頃に兄と一緒によく遊んでいた「ゴジラの世界」にたっぷり浸かりました。アフレコが終わった後、「今、世界は大丈夫だろうか、怪獣たちに壊されていないだろうか」と錯覚するくらいの臨場感がありました。生まれた時からゴジラがある時代に生まれて、私はすごい豊かだと感じでいます。ゴジラに守られている感じがしますし、勇気をもらえる。そして、ただただ難しいモラルだけじゃなく、何か忘れかけてるものを教えてくれているような気がします。ゴジラ70周年、おめでとうございます!『ゴジラxコング 新たなる帝国』は4月26日(金)より公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:ゴジラxコング 新たなる帝国 2024年4月26日より全国にて公開© 2024 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.
2024年04月04日鈴木保奈美、藤原丈一郎(なにわ男子)、尾上松也がトリプル主演を務めるスペシャルドラマ「生ドラ!東京は24時- Starting Over -」の生放送が決定した。様々な終わりを迎えた人々が、24時のTV局で交錯する、3月27日深夜。舞台となる年度末のTV局では、多くの人々が走り回っていた。1人目は、コメンテーター・小川すみれ(鈴木さん)。深夜の報道番組を卒業という形で降板する日、トレードマークの大事なスカーフをなくしてしまい、TV局内を駆け回る。そして2人目は、コンビ解散を決め、最後のTV出演を終えたお笑い芸人・矢崎祐樹(藤原さん)。解散を覆そうとする相方に追われ、TV局からの脱出を図る。そして3人目は、音楽番組のプロデューサー・葛谷潤一郎(松也さん)。不倫相手と働く職場に、歌手の妻が収録にやってきてしまい、右往左往する――。「生ドラ!東京は24時」は、完全ワンカット、生放送のドラマ。2022年3月に初回放送され、第2&3弾が年末年始特番として2週連続で放送、鈴木さんと藤原さんが主演を務めた「シンガロング!」は、「第60回ギャラクシー賞奨励賞」を受賞した。そして、4回目となる今回は、初めて舞台と連動し、本作は鈴木さん主演舞台「逃奔政走-嘘つきは政治家のはじまり?-」の前日譚として描かれる(※藤原さん、松也さんは「生ドラ!」のみ出演)。鈴木さんが演じるすみれは、女性の労働環境改善と子育て支援のNPOを主宰する傍ら、ニュース番組のコメンテーターを務めるなど、タレントとしても活動。啓発活動の一環としてTVコメンテーターを務めることになったが、正義を貫きたいという本心と、波風立てないように振る舞わなくてはという気持ちとの間で葛藤していた中、番組意図に反する政策批判をして炎上し、年度末で降板することに。さらに、お守りのように大切にしてきたスカーフを取り戻すべく、深夜のTV局を駆け回る中、様々なハプニングに巻き込まれてしまう。そして舞台「逃奔政走」では、すみれのその後のストーリーが描かれる。鈴木さんは「まじですか。また、やるんですか。全員が、信じられないくらい大変だとわかっているのに。高い高い山のてっぺんに何があるのか見に行かずにはいられない、そんな阿呆(あほ)な我々です。そうして山に登る道すがら、転んで膝を擦りむいたり足首を挫(くじ)いたり、空腹に泣けてきたり仲間割れしたり、そんなこんなも全部お客様にお見せして、笑っていただこうじゃありませんか。ジョンも言ってる、“starting over”って。25時にこの曲が聞こえてきたら、きっとちょっぴり泣けますよ」とコメント。また藤原さんが、漫才コンビ「ウェポンズ」のツッコミとして活動、売れっ子芸人への登竜門ともいえる賞レースでネタを飛ばす大失敗をしてしまい、引退を決意、最後のTV出演を終えたはずだったが、相方から引き止められてしまう矢崎を、松也さんが、人気歌手と結婚するも、多くの女性と関係を持ち、現在は同じ番組を担当する部下と不倫関係になっているプロデューサー・葛谷を演じる。藤原さんは「あの『生ドラ!』が再び!という驚きと緊張が一気に来ました(笑)!今回は前回より出演者さんも増え、より一層楽しみが増えています!」と心境を明かし、松也さんは「3人のストーリーが絶妙に重なりあいながら展開していきますので、放送当日が楽しみになりました」と台本の感想を語っている。なお、放送終了後には、恒例の出演者たちのアフタートークほか限定コンテンツを「FOD」「TVer」で配信予定だ。「生ドラ!東京は24時- Starting Over -」は3月27日(水)24時25分~フジテレビにて放送(※関東ローカル)。舞台「逃奔(とうほん)政走(せいそう)-嘘つきは政治家のはじまり?-」東京公演は7月5日(金)~16日(火)三越劇場、京都公演は7月20日(土)・21日(日)京都劇場にて上演。(シネマカフェ編集部)
2024年03月13日「皆さん、松也を、松也のほうを見てください!」男性に促され、パーティ参加者の注目を集めた尾上松也(39)。彼が謝辞を述べると、ほどなくしてカウントダウンが始まった。「スリーーッ、ツーーッ、ワンッ、フゥーーーッ!おめでとー!」1月30日午前0時、日付が変わった瞬間、都内のとあるバーには松也を祝福する人々の声が響き渡り、店外まで漏れ聞こえていた。「会員制のバーを借り切って松也さんの誕生会を開催したそうです。男女比率はおおむね半々で、総勢60人以上が集まったとか。親友の城田優さん(38)や、一緒に番組に出演していたアナウンサーの宇賀なつみさん(37)など、芸能人も数多く参加していました」(芸能関係者)豪華な面々に盛大に祝われた松也だが、実はこのパーティの直前まで、別の会合にも参加していた。「中村獅童さん(51)ら歌舞伎関係者との食事会だったそうです。彼は松也さんを弟のようにかわいがっていますからね。昨年の自分の誕生日には、松也さんとのツーショットをSNSに投稿していました」(前出・芸能関係者)獅童は’23年6月、『証言者バラエティ アンタウォッチマン!』(テレビ朝日系)に出演した際、松也との関係をこう語っている。「僕と同じような境遇だけど、師匠であるお父さまを亡くして大変だろうなという思いで見ていました。自分が出し物するときは声をかけさせていただいて、微力ながらもお役に立てればなという思いだった」松也と獅童はどちらも梨園に強力な後ろ盾がおらず、いわゆる“名門の御曹司”ではなかった。「松也さんは20歳のときに父を亡くし、一門と家族の生活を背負っていくことになりました。歌舞伎では役がなかなかつかず、’09年に始めた自主公演『挑む』は集客に失敗し、赤字を出して借金をしたこともあったそうです。その後、自分の道を切り開くため、獅童さんと同じようにドラマや映画、舞台などに活躍の場を広げていきました。名を上げるために苦労した2人は共感できる部分も多いのでしょう」(梨園関係者)松也は父の死から10年近く不遇の時代を過ごしている。「家系に関してのコンプレックスは公言していますが、当時は同じ学校の同世代が活躍していることへの焦りや悔しさもあったと聞いています」(前出・芸能関係者)松也は堀越高校出身で、同学年に生田斗真、1学年上に松本潤、1学年下に城田優、山下智久らがいる。「特に生田さんは松也さんの自宅によく泊まりに来ていたほど仲がよいそうです。高校時代に2人が一緒に遊んでいたら、生田さんに気付いた女のコたちが隣にいる松也さんを見て『一般のお友達といる!』と言ったことがあったのだとか。『俺も芸能コースにいるのに知名度も人気も天と地の差で、悔しかった』と話していたそうです」(前出・芸能関係者)転機は’14年の『SMAP×SMAP』への出演だったと松也は振り返っている。《意外だったのですが、SMAPのみなさんも僕をしっかりイジってくださいまして(笑)。バラエティー番組のお話をたくさんいただけるようになったんです》(『週刊朝日』’22年10月7日号)持ち前のキャラでバラエティ番組に引っ張りだこになったのだ。「ユーモラスでイジられ役になれるだけでなく、人脈が広く、人気俳優とのエピソードトークも豊富なので、重宝されるのでしょう。プライベートでは演技論や歌舞伎への愛を熱く語るというギャップもあり、同性に慕われ、先輩からはかわいがられる“天性の人たらし”ですね」(前出・芸能関係者)シーンは冒頭のパーティに戻る。夜が更けていくと、ちらほらと帰路につく参加者の姿が。そんななか、本誌は店外で女性と熱烈に抱き合う松也の姿を目撃した。「誕生会は22時すぎにスタートし、朝方まで続きましたが、松也さんは泥酔もせず、写真撮影にも快く応じるなど、終始ゲストをもてなす姿が印象的だったそうです。女性客は30人ほどいて、彼女たちが帰るときには、ほぼ全員とハグをしていました」(前出・芸能関係者)サービス精神を発揮していた松也だが、ある野望を胸に秘めているという。《歌舞伎においては、ゆくゆくは古典と呼ばれるような新作歌舞伎を、いつかは作りたいなと思っています》(『週刊現代』’21年3月20日号)実際、’23年には新作歌舞伎『刀剣乱舞』で演出に初挑戦している。「松也さんは『歌舞伎へ恩返ししたい』と口にしていますが、同時に過去の悔しさから梨園を見返したい気持ちも強いのだと思います。’21年に自主公演の歌舞伎で生田さんを客演に迎えたように、プライベートやテレビの仕事で築いた人脈を生かし、出演者も演出も既存の風習にとらわれない新次元の歌舞伎を作ろうとしているのかもしれません」(前出・芸能関係者)かつて梨園のプリンスと呼ばれた松也は今、梨園の“裏”帝王への道を邁進している。
2024年02月09日尾上菊五郎、菊之助、中村時蔵らが出演する「令和6年初春歌舞伎公演」が国立劇場の建て替えに伴う閉場のため、ところ変わって東京・初台の新国立劇場にて1月5日(金)に開幕。初日の終演後に菊五郎、時蔵、菊之助、丑之助、眞秀らが報道陣の取材に応じた。まず菊五郎は、いまなお救助活動が続く能登半島地震に触れ「春早々、大きな地震があり、私どもはよく北陸地方にお招きいただき興行いたしますが……。亡くなられた方には心よりご冥福を申し上げます。一日も早くまた風光明媚な能登地方になっていただきたく、それにはみなさま、頑張り過ぎないように頑張って、私どもも及ばずながら、応援いたしますので、どうかみなさま、気を落とさずに復旧に臨んでいただきたいと思います」と見舞いの言葉を口にした。尾上菊五郎今回、初めての新国立劇場での初春公演となるが、慣れ親しんだ国立劇場から新国立劇場に移っての感想を尋ねると菊五郎は「あっち(国立劇場)は何しろつくりが古いんで、楽屋が使いにくいんですけど、こっちはいいですよ」とニッコリ。「勢獅子門出初台(きおいじしかどでのはつだい)」では、息子の菊之助、孫の丑之助、眞秀と一緒ににぎやかな舞を披露しているが、三世代での競演に菊五郎は「嬉しいですねぇ、こうやって孫たちが元気で踊ってくれているのが。『負けちゃいられない』と思っています」と笑顔で力強く語る。孫たちへのお年玉について尋ねられると「みんなやりとりして大変!」と苦笑を浮かべつつも嬉しそう。丑之助、眞秀はお年玉の使い道について「いまは保管してます」(丑之助)、「貯金します」(眞秀)と手堅いコメントで、場は和やかな笑いに包まれた。尾上丑之助左から)尾上眞秀、片岡亀蔵新たな年を迎え、菊五郎は「少しでも舞台に出たい。腰を痛めちゃっているんですけど、何とか役を探して潜り込もうと思っています」と意欲をのぞかせ、菊之助は「辰年ですのでね。一座勢ぞろいで勢獅子のようにスタートが切れたと思うので、父や時蔵の兄さんに教えをいただきながら、前に進んでいきたいと思っております」と語った。尾上菊之助雑誌「演劇界」(2022年4月号で休刊)の表紙の写真を長く手がけるなど、歌舞伎の世界にも関わりの深かった写真家の篠山紀信が83歳で亡くなったが、菊五郎は「いろいろと撮っていただきました。楽しい方だったので残念です」と語り、菊之助も「大変お世話になりました。楽屋にも来ていただいて、化粧のところを撮っていただいたりもしました。非常に丁寧に接してくださって、『演劇界』の表紙に出た方はみなさん、大変お世話になったので、ご冥福をお祈りしたいと思います」と故人を偲んだ。「初春歌舞伎公演」の演目は『勢獅子門出初台』のほか、『梶原平三誉石切 鶴ヶ岡八幡社頭の場』、『芦屋道満大内鑑 -葛の葉-』。1月27日(土)まで新国立劇場中劇場にて上演中。取材・文・撮影:黒豆直樹<公演情報>「初春歌舞伎公演」『梶原平三誉石切』一幕鶴ヶ岡八幡社頭の場出演:梶原平三景時:尾上菊之助大庭三郎景親:坂東彦三郎六郎太夫娘梢:中村梅枝俣野五郎景久:中村萬太郎梶原方大名:市村竹松梶原方大名:市村光青貝師六郎太夫:嵐橘三郎囚人剣菱吞助:片岡亀蔵ほか『芦屋道満大内鑑』一幕三場-葛の葉-出演:女房葛の葉/葛の葉姫:中村梅枝信田庄司:河原崎権十郎庄司妻柵:市村萬次郎安倍保名:中村時蔵ほか『勢獅子門出初台』常磐津連中出演:鳶頭 音羽の菊五郎:尾上菊五郎鳶頭 鶴吉:尾上菊之助鳶頭亀吉:坂東彦三郎芸者 お梅:中村梅枝鳶頭 萬吉:中村萬太郎手古舞 おゆう/若い者 勇吉:坂東亀三郎手古舞 おふみ/若い者 文吉:尾上丑之助手古舞 おひで/若い者 新吉:尾上眞秀手古舞 おせい/若い者 清吉:小川大晴世話人 松島屋亀蔵:片岡亀蔵世話人 山崎屋権十郎:河原崎権十郎芸者 お橘:市村萬次郎芸者 お時:中村時蔵ほか2024年1月5日(金)~2024年1月27日(土)13:00開演、16:55終演予定会場:東京・新国立劇場中劇場チケット情報:()公式サイト:
2024年01月06日12月14日(木) 東京・丸ビルホールで行われた『柳家花緑×古今亭菊之丞 二人会』が、動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」にて本日12月27日(水) より配信がスタート。併せて、オープニングトークがYouTubeで公開された。「ぴあ落語ざんまい」は、落語の高座映像をスマホやパソコンで定額見放題で楽しめる動画配信サービスで、「新宿末廣亭」の全面協力のもと1,000本を超える落語の高座をオンデマンドで配信。総勢100名以上の芸人が登場し、今後も東⻄や会派を超えた落語家の新着映像が追加。来春頃までには2,000本の映像が公開される予定だ。イベントでは、柳家花緑師匠が『時そば』『芝浜』、古今亭菊之丞師匠が『二番煎じ』『長短』と、それぞれ二席を口演。滑稽噺あり、人情噺ありの盛りだくさんの内容となっている。そのほか同サービスでは、現在「新宿末廣亭のトリの高座」を配信中。長尺の聴き応えのあるコンテンツが揃っており、年末の連休中、落語にたっぷりと浸れるコーナーとなっている。『「ぴあ落語ざんまい」is coming!! 柳家花緑×古今亭菊之丞 収録ライブ』オープニングトーク<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」月額料金:1,089円(税込)「ぴあ落語ざんまい」はこちら()
2023年12月27日令和6年1月歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』夜の部『京鹿子娘道成寺』に出演する中村壱太郎と尾上右近が、作品ゆかりの地である和歌山県日高川町の道成寺を訪れ成功祈願を行った。壱太郎が前半日程(1月2日(火)~14日(日))、右近が後半日程(1月15日(月)~27日(土))でそれぞれ白拍子花子を歌舞伎座で初めて演じる『京鹿子娘道成寺』は、安珍と清姫の伝説を題材にした道成寺物と呼ばれる作品群の集大成。鐘供養のため大勢の所化が集まる紀州・道成寺が作品の舞台となっている。冷たく澄んだ空気の中、本堂で成功祈願を終え「今年1年を振り返るような時間でもあり、来年最初の舞台は歌舞伎座で道成寺を踊るのだという気持ちの高まりや、一歩を踏み出す覚悟を自分の中に落とし込む時間となりました」と語った壱太郎。右近も「今年の8月に自主公演で演じさせていただいた際も公演前にお参りさせていただき、半年以内にこうしてもう一度お参りさせていただけたこと、とても深いご縁を感じます」と感慨深げな様子を見せた。■中村壱太郎 コメント『京鹿子娘道成寺』を歌舞伎座で演じさせていただくと聞いたときは、新年の始まりであるということも含めて2024年が華やかになるようにという思い、道成寺に込められたドラマや祈りの想いをひとりでも多くの人に届けたいという思いがこみ上げました。■尾上右近 コメント歌舞伎にとって大切な『京鹿子娘道成寺』という作品をお正月に壱太郎さんと一緒に、歌舞伎座という大舞台で勤めさせていただけるのは幸運なこと。この幸運を、舞台をご覧いただくお客様にさらに大きなものにしてお届けするというのが、自分の全うすべき役者人生だなと感じています。<公演情報>令和6年1月歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』2024年1月2日(火)~27日(土) 東京・歌舞伎座令和6年1月歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』夜の部『京鹿子娘道成寺』特別ビジュアルチケット情報:()詳細はこちら:
2023年12月22日12月14日(木) 東京・丸ビルホールにて『「ぴあ落語ざんまい」is coming!! 柳家花緑×古今亭菊之丞 収録ライブ』が開催された。落語の高座映像をスマホやパソコンで定額見放題で楽しむことが出来る動画配信サービス「ぴあ落語ざんまい」。本イベントは、そのスタートを記念した落語会だ。司会とともに、柳家花緑師匠、古今亭菊之丞師匠が登壇するとまずはトークコーナーからスタート。まずは、菊之丞師匠が白を基調とした自身の着物を指して「病院からやってきました」と笑いを誘う。そして、同サービスの企画が立ち上がった2020年から両師匠に相談をしていたことが明かされると、花緑師匠は「正直、このサービスは実現しないと思ってました」と、まさかの発言も飛び出し会場は笑いに包まれた。また、花緑師匠はさっそく配信を視聴したようで「落語家は座席でほかの芸人の高座を聴くのはご法度。だから座席視点で高座が見られるのは新鮮」。さらに「1000本近いコンテンツの中には重複したネタもあるが、人によって様々なバリエーションがあるので聴き比べをすることができて楽しい」と満足な様子だった。トークコーナーを終え、出囃子が鳴ると一席目に登場したのは、花緑師匠。師匠であり祖父の五代目・柳家小さんが好きだったそばの話から屋台の話になりそのまま『時そば』へ。そばを勢いよくすする音が実に美味しそうに感じさせる。そして独特のリズムで会場の笑いを誘った。続いて菊之丞師匠が登場すると、マクラでは花緑師匠の噺を受けて『時そば』を十八番としていた五代目・柳家小さんとの思い出話も。そして『二番煎じ』を高座にかける。歌が上手いことで知られる菊之丞師匠らしく、夜回りのシーンでは様々な声色で美声を響かせていた。仲入りを挟んで、ふたたび菊之丞師匠。自分と同じ「菊之丞」という名前が3人いて間違えられることから、そそっかしいお客さんの話につながりそのまま『長短』へ。気の短い「江戸っ子」とゆったりはんなりとした「上方」の対比がことさら強調され、特に煙草を一服する所作では何度も笑いが起きていた。トリを飾る花緑師匠は、冒頭のトークコーナーで司会から「師走らしい噺を」というリクエストを受けて、噺の山場が大晦日なことから年の瀬に演じられることが多い『芝浜』を口演。それまでの滑稽噺から一転、夫婦の愛情を描いた人情噺に会場からは割れんばかりの拍手が起こり、公演は終了した。なお、本公演は「収録ライブ」と銘打っている通り、12月中に「ぴあ落語ざんまい」にて配信されることが決定している。また、12月25日(月) 23時59分までの期間限定で初月無料キャンペーンも実施中だ。<イベント情報>定額見放題配信「ぴあ落語ざんまい」is coming!! 柳家花緑×古今亭菊之丞 収録ライブ12月14日(木) 東京・丸ビルホール【演目】柳家花緑『時そば』古今亭菊之丞『二番煎じ』-仲入り-古今亭菊之丞『長短』柳家花緑『芝浜』<サービス概要>「ぴあ落語ざんまい」月額料金:1,089円(税込)※初月無料キャンペーン実施中!「ぴあ落語ざんまい」はこちら()
2023年12月19日BS松竹東急オリジナルレギュラー番組「松也Pの◯◯◯」にて、 尾上松也が大親友の城田優と共に、オリジナルキャンドルを制作! 日本キャンドル協会理事を務める尾上松也ならではの こだわりが詰まったキャンドル作りの様子を、 12月5日(火)、19日(火)夜10時30分~の2回にわたり放送!BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送)で毎週火曜夜10時30分より放送中の「松也Pの◯◯◯」にて、日本キャンドル協会理事である尾上松也と、大親友・城田優の2人によるオリジナルキャンドル作りの様子を12月5日(火)、19日(火)の2回にわたりお届けします。本番組は、数々の舞台に立ち、ドラマや映画、バラエティにも出演するなど華々しく活動する歌舞伎俳優の尾上松也が、“松也P(プロデューサー)”として、企画会議から参加してゼロから番組内容を決めるドキュメンタリーバラエティです。12月は、NHK大河ドラマ「どうする家康」、NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(語り手)や、映画「コンフィデンスマンJP英雄編」、ミュージカル「キンキーブーツ」出演など多岐にわたり活躍する城田優がゲスト。高校の先輩後輩であり大親友の松也と城田ですが、2人だけでバラエティ番組に出演することは今までほとんどありませんでした。また、約5,000名の会員を有する日本キャンドル協会の理事を務め、キャンドルを心から愛し、キャンドルに関する豊富な知識を持つ松也が、今回は一から手作りで巨大なオリジナルキャンドル制作に城田と挑戦します。番組内で披露される、松也のキャンドルへの深いこだわりや、城田との親友同士ならではの会話の一つひとつにも注目です。一体どのようなキャンドルが出来上がるのか…?ぜひお楽しみに!また、2人が作った巨大キャンドルは、ストリートピアノを設置しての音楽ステージやクリスマスマーケットなど、週末を中心に様々なイベントが行われる12月の「東銀座ウインターフェスタ2023」の会場にて点火式が行われます。キャンドル点火式では、城田優と共に制作した巨大キャンドルに尾上松也が点火し、会場中のキャンドルにも火が灯ります。そんな会場となる銀座松竹スクエアの空間を、“松也P”が数々のキャンドルで飾り、プロデュース。「東銀座ウインターフェスタ2023」は、12月18日(月)19時30分より開催されますので、ぜひ手作りのキャンドルを見にご来場くださいませ。また、10月27日(金)から3日間開催された「TOKYO TOWER CANDLE DAYS 2023」では、イベント2日目に松也と城田が2人揃ってトークショーに登壇。息ぴったりのトークと、手作りキャンドルの制作秘話などで会場のファンを大いに盛り上げました。尾上松也・城田優コメント◆幼馴染であり、キャンドル好きの城田さんと、キャンドルを通して念願の共演が叶い…──お馴染みの城田さんを迎えられての収録だったと思いますが、改めてご感想をお聞かせください。松也男性でキャンドル好きで家で焚く人が周りになかなか居ない中、城田さんが元々キャンドル好きというのも知っていましたから、いつか一緒にキャンドル関係の仕事をしたいなと思っていました。キャンドルを焚くというと、「なんかあったのか?」と心配されることが多かったりするのですが、そういうことではなく、ただ癒しのために焚いているという共通項があります。友達の一人として、一緒にキャンドルが作れるというのは嬉しかったですし、この番組はゲストのやりたいことを一緒にやっていく番組という僕の中でのコンセプトがあるのですが、今回は幼馴染の城田さんならではの、ただ僕がしたいことに付き合わせるという企画で、お付き合いいただけて大変光栄でした。◆今年の松也さんへの誕生日プレゼントは、キャンドル!──お付き合いいただいたと松也さんがおっしゃられていますが、いかがですか?城田おっしゃる通り、僕も昔からキャンドルが好きで家に何十個かキャンドルがあります。リビングにも数個、寝室にも置いてあり、お手洗いなどにも焚き終わったものや途中のものなども置いています。中でも、僕はアロマキャンドルが好きなのですが、特に火を焚くと香ってくる匂いや、火の美しさが癒やしです。僕も昔からキャンドルが好きだったのですが、気づいたら松也さんが僕を飛び超えて日本キャンドル協会の理事になっていて、そんな流れからコロナ禍でもよくキャンドルについてリモートで会話をしていました。「最近キャンドルにはまったんだよね」、みたいな話をされた時に、「キャンドルいいよね、俺もめっちゃ持ってるよ」と、お互いがキャンドルを好きだということが分かり、そこから松也さんが理事をされている日本キャンドル協会主催の「TOKYO TOWER CANDLE DAYS 2022」に参加をさせていただき、キャンドルを見させていただいたり、キャンドル・ジュンさんのキャンドルを買って帰ったりしました。ちなみに余談ですが、僕から今年の松也さんへ贈った誕生日プレゼントはキャンドルでした。この番組に呼んでいただけるとなった時に、特に事前のアンケートなどは無く、蓋を開けてみたら、今日はキャンドルを作りますと伝えられました。この番組は、本来であればゲストが何をやりたいのか聞かれて、やりたいことを叶えてくれるコンセプトらしいのですが、結果的には素晴らしいキャンドルが完成して、結果オーライでした。松也すごい楽しそうだったよね!城田ゲストも著名な方たちが沢山出られていて、皆さんやりたいことを叶えているらしいのですが、唯一僕だけがただただ松也さんのやりたいことに付き合わされた…!松也僕がやりたいことは多分、城田さんがやりたいことだろうという認識のもとやりました。城田ジャイアンの発想です。高校時代の先輩なので逆らえないところがありますね。◆巨大キャンドルの制作では、完成形が見えない中でもイメージ通りにできた!──今回の収録で、新たな発見や、気づき、印象に残っていることはありますか?松也こんなに大きいキャンドルはかなりレベルが高く、レッスンを受けている人でも色々勉強をして段階を踏んでここにたどり着くので、正直どうやって作るのか・・・初めての体験でした。大きい筒に詰めていき、色を重ねていくのですが、透明の筒では無いため、完成形が見えないんですよ。外から色のバランスなどが見えず、頭の中でイメージして作っていかなければならないので、技術と想像力が必要だなと改めて感じました。──実際に出来上がったキャンドルを見て、驚きはそんなになかったですか?松也いやいや、驚きましたよ。とても驚きました。なぜかというと、イメージ通りだったから!本当にイメージ通り、完璧ですよ!「俺、凄くない?思ったとおりに出来ている!」という驚きです。近くで見ても、グラデーションで緑に変わっていくところ、紫の分量、黄色の分量といい、何一つ文句がないです。◆ゼロからものを作るのが好き、何かを作ることをシリーズ化したい。もう一度キャンドル制作を希望!──次に出演する機会があったらやりたいことをお聞かせください。城田ガラス細工や陶芸など、今回のようにゼロからものを作ってみたいです。最近は、松也さんも僕も演出などにも挑戦していて、プロデュースなどゼロからものを作るといったことが好きなタイプなので、何かを作るのはシリーズ化してもいいかなと思いますね。また、キャンドルをもう一度作ってみたいですね。今回は、練習用に小さいキャンドルを作り、要領がわかってから大きいのを作るという流れでしたが、これがあまりにも全容が見えず、手探り状態でした。僕の場合は、結果としては良い感じの色合いにはなっているのですが、自分がイメージしていたものとはやはり全然違うものになっていました。キャンドル作りの難しさを知りましたが、完璧だったと言っている通り、松也さんのキャンドルは最初にイメージした通りのものが出来上がっていました。松也さんは持っているな、と思いました。◆自己表現を通してエンターテインメントをお届けできるバラエティも大切なジャンル──「松也Pの◯◯◯」は、企画から番組作りに携わっていらっしゃいますが、意識していることはありますか?松也限られた予算内ですが、そういう制限がある中で何ができるかを考えるのも嫌いではないので、のびのびやらせていただいています。とにかく「楽しく」ということを意識していますね。──バラエティ番組というのは、松也さんにとってどんな存在ですか?松也色々な番組に出演させていただき、楽しい時間を過ごさせていただいていますが、視聴者の方にも、ただただ楽しんでいただけるものがバラエティだと思っています。また、舞台もそうですが、今回のキャンドル作りのようなバラエティも、ジャンルは違えど自分を表現し、エンターテイメントをお届けできるという場であるという意味で、僕の中では大切なジャンルです。◆2人の手掛けたオリジナルキャンドルが誕生した瞬間をぜひ目撃してほしい!──放送を楽しみにしている視聴者の方へ、見所や注目してほしいところなど、一言お願いいたします。城田松也さんの自由な進行に時にツッコミを入れたりするなどしましたが、これが普段通りの2人の温かい空気ですので、人間らしさを感じていただきたいです。今回は、ゲストの僕に何をしたいのか聞いてくれませんでしたが(笑)、予算が増えて海外進出する際には、1回目のゲストに呼んでいただきたいです。英語もいけます!松也では、ゲストは別の方で、通訳さんとしてお呼びします。城田いやいや、エコノミークラスで大丈夫ですので、よろしくお願いします!松也僕もゼロから何かを作ることが好きなので、城田さんに比較的タイプが似ているところがあります。ゼロから作るとなったら、細かいところまでこだわりたいと思うタイプなのですが、唯一この番組は細かいところは気にしないというような、大きな心構えで作っている番組の一つです。普段そんなに関わらないゲストの方も多いので、とにかく楽しんでいただけるように、という部分での気遣いをしています。ただ、城田さんに関しては何一つ気を遣わずに、リラックスした形で臨めました。作っている最中は、特にトークもなく無言でやらせていただきましたので、ナレーションをご担当くださっている有野晋哉さんに頼りっきりになると思います。私達のキャンドルが誕生する瞬間を、ぜひ目撃していただければ嬉しいです!番組概要【番 組 名】「松也Pの◯◯◯」【放送日時】毎週火曜夜10時30分~11時放送中【番組「お知らせ」ページ】 【番組公式X(旧Twitter)】@BS260_matsuyaP【番組公式Instagram】@bs260_matsuya__p「東銀座ウインターフェスタ2023」概要尾上松也によるキャンドル点火式!番組で城田優と共に製作した巨大キャンドルに尾上松也が点火。会場中のキャンドルにも火が灯ります。【キャンドル点火式日時】12月18日(月)19:30~【会場】銀座松竹スクエア(東京都中央区築地1-13-1)【主催】一般社団法人東銀座エリアマネジメント【キャンドル点火期間】2023年12月19日(火)~12月26日(火)17:00~23:00 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月22日日本舞踊の流派のひとつである尾上流(事務所所在地:東京都中央区 家元:尾上菊之丞)四代家元三代目尾上菊之丞と、大蔵流茂山千五郎家の狂言方能楽師である茂山逸平は、2023年12月9日(土)に京都の金剛能楽堂で、12月16日(土)に東京のセルリアンタワー能楽堂で第15回目となる「逸青会」を開催、10月2日(月)チケットを販売開始いたします。日本舞踊、狂言の古典作品をそれぞれ上演の後、新作「ひまわり」には初めての試みとして落語家の古今亭菊之丞さんをゲストにお迎えし、日本舞踊×狂言×落語の新境地に挑戦いたします。令和5年 逸青会■逸青会(いっせいかい)とは舞踊家・尾上菊之丞と狂言方能楽師・茂山逸平が互いのジャンルを越え、新しい形としての舞踊と狂言の可能性を追求している二人会です。2009年より毎年創作を重ねさまざまな形で継続して開催、この度15回目を迎えます。古典作品の上演に加え、互いのジャンルの研鑽と、「舞踊」「狂言」という似て非なる芸能を合わせ、単なるコラボレーションに終わらない新しい可能性を求めて毎回「舞踊狂言」として新しい作品を創作、発表しています。現在までに10を超える逸青会オリジナル作品が生まれています。■第15回「逸青会」ゲストは落語家、新境地に挑む日本舞踊と狂言それぞれの古典作品をご覧いただいた後、新作「ひまわり」をご覧いただきます。古典作品は日頃からご縁の深い方々にもご出演頂き、3日間異なる演目を上演いたします。今回の新作「ひまわり」のゲストには落語家の古今亭菊之丞さんをお迎えし、日本舞踊×狂言×落語からなる逸青会の新境地に挑戦致します。■公演概要公演日時 : <京都>2023年12月9日(土) 15:00開演(14:30開場)<東京>2023年12月16日(土) 12:00開演(11:30開場)2023年12月16日(土) 16:00開演(15:30開場)場所 : <京都>金剛能楽堂(京都市上京区烏丸通中立売上ル)<東京>セルリアンタワー能楽堂(東京都渋谷区桜丘町26番1号 地下2階)入場料 : 6,000円(※全席指定/税込、お席の指定はできません)チケット申込: チケットに関するお問い合わせ先:TEL 03-3541-6344(平日10:00-18:00)/MAIL info@onoe-ryu.com 演目 :【京都】2023年12月9日(土) 15:00開演一、粟餅(常磐津) 尾上菊之丞・尾上京二、栗焼(狂言) 茂山逸平・茂山茂三、ひまわり(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・古今亭菊之丞【東京】2023年12月16日(土) 12:00開演一、末広狩(長唄) 尾上菊之丞・羽鳥嘉人二、無布施経(狂言) 茂山逸平・茂山茂三、ひまわり(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・古今亭菊之丞【東京】2023年12月16日(土) 16:00開演一、賤の苧環(長唄) 尾上菊之丞二、茶壷(狂言) 茂山逸平・茂山茂・茂山七五三三、ひまわり(新作) 尾上菊之丞・茂山逸平・古今亭菊之丞特典 :「菊之丞 FAN CLUB」PREMIUM会員様でご観劇の方には、特典のプレゼントがございます。当該の方には別途ご案内させていただきます。■尾上流(おのえりゅう)とは日本舞踊尾上流は1948年(昭和23年)歌舞伎俳優尾上宗家の六代目尾上菊五郎によって創立されました。「品格、新鮮、意外性」を初代家元の言として大切にしています。六代目尾上菊五郎の歩んだ日本舞踊の理念に基づき、上品な舞踊、格調の高い舞踊芸術を掲げ、日本の文化を絶やさずその魅力を国内外へ伝え続けます。■尾上流四代家元 三代目尾上菊之丞 (おのえ きくのじょう)尾上流四代家元 三代目尾上菊之丞1976年生まれ。2歳から父に師事し5歳で初舞台、2011年尾上流四代家元を継承し、三代目尾上菊之丞を襲名。新作の創作にも力を注ぎ、様々な作品を発表。日本を代表する和太鼓奏者、林英哲氏をはじめとする様々なジャンルのアーティストとのコラボレーションにも積極的に挑戦している。2023年10月12,13日に上演される新派の子「新編 糸桜」ではストレートプレイに初めて出演するなど、活動の幅を広げる。京都芸術大学非常勤講師。<振付>新作歌舞伎「刀剣乱舞」、尾上菊五郎劇団「NINAGAWA十二夜」、歌舞伎NEXT「阿弖流為」、ラスベガス歌舞伎公演「鯉つかみ」「獅子王」、スーパー歌舞伎II「ワンピース」「オグリ」宝塚歌劇団、万国博覧会、フィギュアスケートショー「氷艶」など、多岐に渡る。<演出>「新作歌舞伎 風の谷のナウシカ」、「赤胴鈴之助」、OSK日本歌劇団「ツクヨミ」「光」、高橋大輔主演アイスショー「Luxe」などを演出。新橋「東をどり」、先斗町「鴨川をどり」の花街舞踊でも演出振付を手掛けている。オンライン上での発信にも力を注ぎ、日本舞踊藤間流家元・藤間勘十郎氏と二人で古典芸能オンラインサロン「K2 TEATRE」を主催。日本舞踊界初の映像作品、日本舞踊Neo「地水火風空そして、踊」では作・演出を務める。■■コメント■■逸青会も15年。能舞台にこだわって色々な作品を創ってきましたが、今年は新境地開拓。そしてゲストに同名の古今亭菊之丞さんを迎えて、どんな世界をお見せできるか今から楽しみです。かわるものありかわらぬものあり。長男嘉人との初共演も是非よろしくお願いします。長男 羽鳥嘉人尾上流 ホームページ: Instagram : 菊之丞 FAN CLUB : 古典芸能オンラインサロン<K2 THEATRE>(ケーツーシアター): ■狂言 大蔵流茂山千五郎家とは茂山千五郎家は江戸時代初期から歴史に残る京都在住の狂言の家系です。貞享4年(1687年)の文献に【油小路通四条下る】に「茂山徳兵衛」という狂言師が記されており、この徳兵衛が五代目、姫路藩、本田忠国のお抱えで十五世宗家の弟子であったことも分かっております。(※現在は十四世茂山千五郎が当主)長い歴史がありながら、茂山千五郎家では十世正重(二世千作)の「お豆腐のような狂言師」という言葉が大切に語り継がれています。一部の方だけが楽しむ、限られた世界の芸能ではなく、「いつの世も、どなたからも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い」そんな「お豆腐狂言」を目指しています。■狂言方 能楽師 茂山逸平(しげやま いっぺい)茂山千五郎家 狂言方能楽師 茂山逸平1976年生まれ。4歳の時『業平餅』の童にて初舞台。その後『千歳』『三番三』『釣狐』を披く。1994年に、宗彦、茂と「花形狂言少年隊」を結成し活躍。また2000年より心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修錬磨の会=「TOPPA!」を千三郎、正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に主催し、活動。NHK連続テレビ小説「京、ふたり」「オードリー」「ごちそうさん」他、舞台・CMにも数々出演。2006年より「HANAGATA」を正邦(現 千五郎)、宗彦、茂、童司と共に再開。2020年からはHANAGATA改め「Cutting Edge KYOGEN」として企画・製作・出演までを自分たちでおこない活動している。2006年秋から1年間フランスに留学。2009年より「逸青会」を主催。■■コメント■■今年の逸青会は横内先生に筆を取って頂き、落語家の古今亭菊之丞さんにお力添えを頂きます!ダブル菊之丞に振り回される逸平が見れる!?はたまた逸青会新境地の社会派ハートフルコメディ!?乞うご期待!!茂山千五郎家 : Instagram : X(旧:Twitter) : YouTubeチャンネル: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年10月02日