著名人が反面教師として自らの失敗エピソードを明かす、バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)。2021年3月7日の放送では『家庭内に潜むモラハラの改善方法を徹底解説』と称して、モラル・ハラルメント(通称:モラハラ)とドメスティック・バイオレンス(通称:DV)を特集しました。モラハラやDVは、パートナーに対する精神的、肉体的な暴力を指します。家庭内で起こる問題のため、被害者は助けを求めづらい状況に立たされてしまうのです。パンサー尾形貴弘の『無自覚DV』に青山テルマがズバリこの日の放送では、お笑いトリオ『パンサー』の尾形貴弘さんが、妻に行っていたモラハラやDVを振り返りました。当時、尾形さんは、妻に対してやたらと自分の母親との比較をしてしまっていたといいます。「うちの母親はそんな言葉づかいをしない」「母親は晩ご飯をもう1、2品作ってた」といった言葉を無意識に投げかけていたそうです。誰しも、他人と比較して批判されるのは嫌な気分になるはず。比較対象がパートナーの家族であれば、なおさらです。これらの発言にまったく悪気がなく、妻が傷付いていたことを知って衝撃を受けたという尾形さん。「女性って、こういう発言は嫌なんですか?」という問いに対し、生徒役として出演していた歌手の青山テルマさんはこのように意見しました。え、だって逆にいったら、あいちゃん(尾形さんの妻)がほかの男の人と比べたらどう思いますか?「何々くんのほうが面白いのにな」とか、「何々くんの音楽聴いて元気もらう」とかっていわれたらさ、すごく嫌じゃないですか?同じことでしょ。自分が嫌がることを相手にズバズバやって傷付けちゃってるって、愛なんですか?しくじり先生 俺みたいになるな!!ーより引用「恋愛ドラマを見てはいけない」「男性美容師はNG」「メイクや露出の多い服装は禁止」「イケメンと話すのはダメ」などの要求をして、妻と異性との関りを断とうとしていた尾形さん。尋常ではない嫉妬深さを持つようです。青山さんの意見を受け、尾形さんは自分が同じことをされた場合を想像し、真剣な表情で「愛じゃないかもしれないですね…」と返しました。モラハラやDVはパートナーへの支配欲から生じるものとされています。相手への愛よりも自らの欲求が上回ってしまうと、無意識のうちにこういった言動をしてしまうのでしょう。番組放送後、青山さんの的を射た発言はネットで話題になり、多くの人から同意する声が上がりました。・テルマちゃんがズバズバといっててスカッとした。生徒役なのに先生のよう。・自分の元DV夫もこんな感じだった!一度逆の立場で考えてほしいよね。・DVに限らず、なんでも『自分に置き換えて考えてみる』って本当に大事だと思う。モラハラやDVは被害者が自責的な思考にさせられてしまうため、そもそも自分が被害者であることに気付きにくいといわれています。また、尾形さんと同じように、加害者側にも加害をしている自覚がない人が多いのかもしれません。今回の2人のやり取りを見て、多くの人がDVやハラスメントの実態について考えさせられたようです。[文・構成/grape編集部]
2021年03月10日銀座 蔦屋書店の店舗限定オリジナルインク「江戸色インク」シリーズから、第5弾となる新作「江戸色インク第5弾 琳派の色」が登場。2021年4月1日(木)に発売される。銀座 蔦屋書店「江戸色インク」の新作は“琳派”がテーマ京都の伝統文化を取り入れた文具・雑貨メーカー「タグステイショナリー(TAG STATIONERY)」とのコラボレーションにより、江戸時代に花開いた様々な文化をインクで表現した銀座 蔦屋書店の「江戸色インク」シリーズ。その第5弾となる新作でモチーフとなったのは、江戸時代の文化の中でも特筆すべき美しさを誇る「琳派」の世界。尾形光琳の「燕子花図」などを表現した全3色たとえば、「光琳の燕子花色(こうりんのかきつばたいろ)」は、尾形光琳の代表作であり国宝にも指定されている「燕子花図」を表現した、深みと趣きのある群青色。「琳派」の特徴でもある豪華な金を表現するため、日本画独特の落ち着いた色合いはそのままに、さりげなく輝くラメで作品の持つ華やかさを演出している。このほか、中村芳中〈花卉図画帖〉より「七月 芥子」の中で描かれている芥子の花びらをイメージした上品な朱色「芳中の芥子の花色(ほうちゅうのけしのはなのいろ)」、酒井抱一の「波図屏風」をイメージしたラメ入りの灰色「抱一の波色(ほういつのなみいろ)」を加えた、全3色で展開される。商品情報銀座 蔦屋書店オリジナルインク「江戸色インク第5弾 琳派の色」発売日:2021年4月1日(木)予約開始日:3月2日(火)より銀座 蔦屋書店オンラインストアで予約受付開始価格:・「琳派の色| 光琳の燕子花色(こうりんのかきつばたいろ)」2,420円(税込)・「琳派の色| 芳中の芥子の花色(ほうちゅうのけしのはなのいろ)」2,200円(税込)・「琳派の色| 抱一の波色(ほういつのなみいろ)」2,420円(税込)・「琳派の色」3色セット 7,040円(税込)インク:染料インク容量:40ml販売店舗:銀座 蔦屋書店、銀座 蔦屋書店オンラインストア
2021年03月05日デジタルアート展「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」が7月16日(金)から9月9日(木)の全56日間、大手町三井ホールで開催される。本展は日本の伝統美術をデジタル技術と映像演出で新たな魅力発見につなげることをミッションとしたプロジェクト「ART-JAPANESQUE DIGITAL WORLD」の第1弾で、アンバサダーは人気歌舞伎俳優の尾上松也、学習院大学名誉教授・岡田美術館館長の小林忠氏が監修を務める。昨年は開催中止となったが、新たに伊藤若冲の作品も加わり、内容を充実しての開催となった。展示されるのは葛飾北斎の「冨嶽三十六景」と歌川広重の「東海道五拾三次」、俵屋宗達と尾形光琳が描いたふたつの「風神雷神図屏風」の競演、伊藤若冲の代表作「仙人掌群鶏図」など、日本美術の最高傑作の数々。デジタル技術と映像演出、そして巨大スクリーンによる一大スペクタクルを展開する。3面ワイド45mスクリーンに高輝度4Kプロジェクターを駆使したダイナミックな巨大映像空間で、浮世絵は原作和紙の繊維1本1本まで、金屏風や金襖絵は素材や表現の緻密な違いまでも再現されている。また、作品のディテールを拡大表示し、わかりやすい解説とともに作品の魅力に迫っていく。さらに会期中の奇数日・偶数日で作品が変わるダブルプログラムになるということで、何度も足を運びたくなる展示となるだろう。アンバサダーを務める尾上は、BSフジ特別番組(7月中旬放送予定)をはじめ、イベント告知TVCMや公式ウェブサイトでのスペシャル動画を通じて、巨大映像の体験や日本美術の魅力をアピールしていく。巨大映像と音楽をコラボレーションしたドラマチックな演出による新感覚のアートエキシビション。古の人々の息づかいまで聞こえてくるような、時空を超えたアート体験に期待だ。尾上松也・コメント絵の中に入り込んだような体験だ。絵の中の全ての色、毛の一本一本、鎧の線の一つひとつに、絵師の魂や思いを感じる。どうやって描いているのか、想像もつかない。実物大ではわからない凄さと迫力だ。小林忠・コメント・巨大映像で迫る新たな美の世界美術作品は本物に接するのが一番と思ってきたが、そうした固定観念を打ち壊すような新しい美の世界が開かれた。それは横幅が3面45メートルの巨大画面に映写されるデジタル映像の迫力だった。絵の具や金箔、和紙などの素材の質感や、画家の息づかいまで聞こえてくるような筆使いの強弱の変化が、拡大されることによってこれほど感動的なものに見えるとは思いもよらなかった。超高精細のデジタルアートが、異次元の美の世界を開拓してくれた。これまで誰も体験したことの無い、斬新で驚愕的な体験をお勧めしたい。――本展のみどころ・20億画素の超高精細デジタルリマスターが明らかにする、浮世絵の真実アルステクネが開発した独自のDTIP(超高品位3次元質感記録処理技術)により、浮世絵を3Dデータとして組み上げ、超高精細なデジタルリマスター化を実現。葛飾北斎、歌川広重が表現した微細な凹凸などの技巧はもちろん、和紙の繊維1本1本(0.05mm程度)の質感までも立体的に復元することに成功しました。■展示情報「『巨大映像で迫る五大絵師』 -北斎・広重・宗達・光琳・若冲の世界-」7月16日(金)から9月9日(木)※会期中の奇数日・偶数日で上映作品が変わるダブルプログラム開演時間:10時30分から7時30分※入館は閉館の30分前まで会場:大手町三井ホール※会場内で写真撮影可能観覧料(税込):一般 2,000円 / 大学生・専門学生 1,500円 /中学生・高校生 当日1,000円満70歳以上、小学生以下、障がい者の方(添付者原則1名まで)は入場無料※来場時、年齢証明ができるもの、または学生証を提示チケット販売:5月中旬から販売予定。詳細は4月下旬に公式ウェブサイトにて公式サイト:
2021年03月03日11月14日(土)、アーティゾン美術館で『琳派と印象派東西都市文化が生んだ美術』が開幕した。日本が生んだ琳派と、フランス生まれの印象派というふたつの美術様式を「都市文化」というキーワードで再考する、意欲的な展覧会だ。2021年1月24日(日)まで開催される(途中展示替えあり)。17世紀初めに日本で生まれた琳派と19世紀後半にフランスで生まれた印象派。一見すると全く異なるふたつの美術様式には、「都市」が発生に不可欠であった、という共通点がある。俵屋宗達や尾形光琳が活躍した京都、彼らに影響を受けた酒井抱一や鈴木其一がいた江戸。近代化で町そのものが大きく更新されていたパリ、3都市とも、経済だけでなく文化を育み発展させていく力があったからこそ、琳派も印象派も成立したのだ。展覧会入口展覧会は、「都市の様子」、「the 琳派」、「琳派×印象派」、「the 印象派」、「都市を離れて」の5章構成。まず、日仏における都市文化を概観し、琳派、印象派を深堀りしていく流れとなっている。ちなみに、アーティゾン美術館は、前身であるブリジストン美術館が休館した2015年以降も収集活動を続けていた。今回の展覧会では、そのなかから琳派の作品である尾形光琳《孔雀立葵図屏風》(重要文化財)を含む12点も公開される。展示風景特に興味深いのは「琳派×印象派」の章。モネの睡蓮と尾形乾山や尾形光琳、の陶器が同じ空間に並んでいる。全く異質な作品同士であるのに、並べてみると不思議と調和しているのがおもしろい。印象派の作品、琳派の作品、それぞれの共通点と相違点が同時に見えてくる、意欲的な展示だ。尾形乾山《武蔵野隅田川図乱箱》江戸時代 1743年 大和文華館(手前、左)、尾形光琳《流水図廣蓋》江戸時代 18世紀 大和文華館(手前、右)、クロード・モネ《睡蓮》1903年 石橋財団アーティゾン美術館(奥、左)クロード・モネ《睡蓮の池》1907年 石橋財団アーティゾン美術館(奥、右)送達工房《法元平治物語扇面》江戸時代 17世紀(手前)と、エドガー・ドガ《踊り子》 1789年頃 和泉市久保惣記念美術館(中)、エドゥアール・マネ《白菊の図》 1881年頃 茨城県近代美術館また、琳派の絵師たちもよく描いていた扇は、海を超えてフランスでも印象はたちに大きな影響を与えた。ドガは踊り子を、マネは植物を描いていた。俵屋宗達《舞楽図屏風》江戸時代 17世紀 醍醐寺(奥)エドガー・ドガ 1882年-95年 石橋財団アーティゾン美術館(手前)※舞楽図屏風の展示は12月20日(日)までドガのバレリーナの彫刻作品の後ろにあるのは俵屋宗達による舞楽を題材とした屏風。どちらも「踊り」をテーマにしている。両者を見比べ、西洋と東洋との「踊り」の概念まで想いを馳せることができるのは非常に贅沢だ。このほか、展覧会は「間」や「注文主」、「水の表現」などの少テーマを設け、東洋と西洋の表現についても検証していく。鈴木其一《富士筑波山図屏風》江戸時代 19世紀 石橋財団アーティゾン美術館(両端)ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904-06年頃 石橋財団アーティゾン美術館(中)そして展覧会の最後を締めくくるのが、鈴木其一とセザンヌの共演。其一の屏風の間を挟むようにセザンヌの作品が配置されているのだ。富士山、筑波山、そしてサント=ヴィクトワール山、日本とフランスの山がずらりと並ぶ光景は壮観だ。琳派と印象派、並べて見ると、両者の特徴がよりいっそう際立って見えてくる。新しい発見に富んだ展覧会、ぜひ訪れてみよう。なお、国宝 俵屋宗達《風神雷神図屏風》は、12月22日(火)〜2021年1月24日(日)の、後期のみの展示となる。取材・文:浦島茂世【開催情報】『琳派と印象派東西都市文化が生んだ美術』11月14日(土)~1月24日(日)、アーティゾン美術館にて開催※日時指定予約制。詳細は公式HPを参照のこと
2020年11月24日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、京都国立博物館で開催中の御即位記念 特別展「皇室の名宝」に行ってきました。■御即位記念 特別展「皇室の名宝」11月23日まで京都国立博物館にて開催中今回展示されているのは、宮内庁・三の丸尚蔵館の所蔵品を中心とする書や絵画、工芸品など約100件。狩野永徳、尾形光琳、円山応挙ら著名な絵師たちによる屏風などの作品が並びます。中でも、伊藤若冲が40歳のときに描いた色鮮やかな《旭日鳳凰図》と《動植綵絵》、琳派の俵屋宗達の《扇面散図屏風》など、江戸時代の名作が間近で見られ、双眼鏡をのぞきながら時間をかけて作品を鑑賞する観客が多くいました。記者が興味をひかれたのは、《蒙古襲来絵詞》です。まるですぐそばで見て描いたかのような、馬の躍動感と兵士の甲冑の緻密さ。物語を後の世に伝えたいという、いにしえの熱意が伝わります。そして、全体で324メートルにも及ぶという《小栗判官絵巻》も、よくまあこれほど細かく丁寧に描いたものだなあと、感心するばかりです。また、現代の即位式を私たちはじかに見ることができませんが、《霊元天皇即位図屏風》を見れば、江戸時代は庶民も即位式を見ることができたとわかります。中国の文化や美を取り入れて和に融合させていった王朝文化の雅の数々に、思わずため息が……。事前予約優先制の今だからこそ時間をかけてじっくり鑑賞できます。(取材・文:西元まり)「女性自身」2020年11月17日号 掲載
2020年11月09日展覧会「細見コレクション―琳派と若冲―」が、京都・細見美術館で開催。会期は2020年9月12日(土)から12月20日(日)まで。「細見コレクション―琳派と若冲―」桃山~江戸時代の作品を集積今回開催する「細見コレクション―琳派と若冲―」では、日本美術史のほとんど全ての時代・分野を網羅する作品で構成する細見コレクションの中から、選りすぐりの“琳派”と伊藤若冲の作品を展示。併せて、豊かな表現力を持つ桃山陶芸「志野」「織部」の焼き物を紹介する。琳派、俵屋宗達や酒井抱一らの華やかな絵画琳派とは、桃山時代から江戸時代にかけて栄えた芸術の流派。金や銀を大胆に使った豪華で華やかな画風が特徴で、尾形光琳、俵屋宗達、酒井抱一などの著名な画家たちの作品によって知られている。本展における琳派の展示作品の中でも注目なのが、酒井抱一の「鹿楓図団扇」。金箔を貼った団扇の表裏に描いた鹿の鼻先や尾の繊細な表現、明快かつ丁寧に描いた楓が目を惹く、琳派様式が色濃く表れた作品だ。そのほかにも、本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵の「忍草下絵和歌巻断簡」や、池田孤邨の「四季草花流水図屛風」など、細見コレクションの琳派作品を展示する。伊藤若冲「花鳥図押絵貼屛風」「糸瓜群虫図」など江戸時代の画家であり、今なお多くのファンを魅了し続ける伊藤若冲。極彩色や墨で動物を描いた作品で知られており、その繊細な筆遣いは国内のみならず世界から高い評価を得ている。本展では、若冲の作品の中から水墨画を中心に集積。「花鳥図押絵貼屛風」「雪中雄鶏図」「糸瓜群虫図」といった作品を展示する。中でも「花鳥図押絵貼屛風」は、勢いのある濃墨の線描、淡墨の滲みを活かした面の連なりなど、様々な技法を使う若冲の試みが垣間見える貴重な一品となっている。桃山陶芸「志野」と「織部」桃山時代に作られた陶芸作品の総称である、桃山陶芸。その中で、桃山から江戸初期にかけて美濃窯で焼かれた「志野」と、17世紀初期に美濃窯で焼かれた「織部」は高い芸術性が評価されている作品群だ。今回、会場では「志野唐花文鉢」「織部千鳥文手付四方鉢」といった作品を見ることが出来る。【詳細】細見コレクション―琳派と若冲―会期:2020年9月12日(土)~12月20日(日)時間:10:00~17:00会場:細見美術館住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3入館料:一般 1,300円、学生 1,000円※会期中展示替えあり。前期9月12日(土)~10月25日(日)・後期10月27日(火)~12月20日(日)※毎週月曜休館。月曜が祝日の場合翌日休館。9月21日(月)・22日(火)は開館。23日(水)休館。【問い合わせ先】細見美術館TEL:075-752-5555
2020年08月20日皆さんこんにちは。着物部の北野です。 コロナ禍で開催が心配されましたが、会期を変更して東京国立博物館(平成館)で特別展「きもの KIMONO」がはじまりました。 感染予防・混雑緩和のため、事前予約制となっていますが、早速鑑賞して参りました。日本人の美意識を投影した世界に誇る民族衣装「きもの」。 今回の展示では鎌倉時代から現在まで、染織品や工芸・絵画約300点もの作品が展示される、あでやかで贅沢な構成となっています。主な展示品をご紹介しながらレポートします。記事表紙に掲載のきもの:第5章に展示 TAROきもの 岡本太郎原案 東京・岡本太郎記念館蔵昭和49年頃(1974頃) 撮影:堤 勝雄■序章国宝と重要文化財「きもの」の原型である小袖は、室町時代後期より、染や刺繡、金銀の摺箔などで模様を表し、表着として花開きました。こちらでは十三世紀鎌倉時代の二陪織物表着、16世紀室町時代の綾織の小袖を鑑賞。 鎌倉時代の織物が色、原形を保って現存していることに感動します。■第1章モードの誕生安土桃山・慶長期、元和・寛永期のモードが展示されています。豊臣秀吉が天下を統一した桃山時代には、縫箔(ぬいはく)など、豪奢壮大なデザインに紅や萌黄をベースにした明るい色調が流行しました。徳川家康が覇権を握ると型紙による金箔文様を施した瀟洒な草花文様を全身に施したデザイン、茶や紫といったシックな色調に変化します。時代の変化がファッションの転換にもなっていったようです。元和から寛永期には「浮世」という儚い世の中を享楽的に過ごそうという思潮が反映された風俗が生まれました。刺繍や金箔、絞りなどで全面に模様を施した「地無」小袖が特徴です。繊細で緻密な加飾に感嘆しました。重要文化財 縫箔 白練緯地四季草花四替模様 安土桃山時代・16世紀 前期展示:6月30日(火)〜7月26日(日) 京都国立博物館蔵全身を十字に割った大胆な構成。新春の雪持ち笹、 春の八重梅、夏の藤、秋の紅葉と四季模様がたっぷりの刺繍で表されています。モチーフは丸みを帯びていたり、配色の妙で柔らかな印象を与えならがも植物の生命力が溢れた一領。美しいです。■第2章京モード 江戸モード寛文・元禄期のモード、友禅染の時代、光琳ブランドの流行、江戸のミニマリズム、町家・豪商・太夫・大奥の装い。 寛文のはじめに現在でいうファッション誌のような小袖模様雛形本が刊行されました。新しいデザインが次々と発表され、目新しいファッションに人々が関心を寄せていきました。寛文期の肩から片身、裾にかけて弧を描くように動きのある模様を大胆に表す特徴的なデザイン様式。幕府の禁令により新たな染めの技法として京都から発展した多彩色による繊細で絵画的な表現を可能にした友禅染。身分や役職によりきまりがあり、しきたりに応じて着用された江戸大奥の威厳と格式が感じられるよそおい等。各時代の様式の違いがわかりやすく理解出来る、大変見応えのある章です。上層階級の絢爛豪華な衣装はどれほどの手間暇が掛けられたのか。目を見張る美しさでした。見返り美人図 菱川師宣筆江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵皆さんもよくご存じの見返り美人図。華やかな文様と鮮やかな 紅色の振袖姿の若い女性が、振り返る一瞬の描写。玉結びの髪 型、人気女形役者によって広まった吉弥結びの帯。当時の最新 ファッションを描いた作品。重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆 江戸時代・18世紀 東京国立博物館蔵現代でもファンの多い、花鳥の輪郭を簡 略な光琳風に表し、絵画や工芸品のデザ インを手掛けた尾形光琳。光琳の自筆とされる小袖。墨絵と透明感のある藍が目を惹き、画力の高さがうかがえます。■第3章男の美学信長・秀吉・家康の陣羽織や胴服。若衆風のファッション、つうの美学ー下着、江戸っ子の粋ー火消半纏、国芳の浮世絵、印籠や煙草入れなど男性のお洒落小物を鑑賞します。歴史上の人物ゆかりの衣装は威厳たっぷりです。男のお洒落は裏に凝ると 言われますが、江戸時代から通人は派手な下着を身に着け、隠れたお洒落 を楽しんでいました。こちらの章では火消半纏が見所の一つです。火事と 対峙する火消に力を与えるような勇壮な描写と刺し子が印象的。火消たち も無事に仕事が終わると半纏の裏を表に返して、裏地の描絵を自慢気に見せて帰ったそうです。陣羽織 黒鳥毛揚羽蝶模様 織田信長所用 安土桃山時代・16世紀 東京国 立博物館蔵戦国時代の武将たちは独特な意匠を凝らした衣服を作らせ、 勇壮な姿を印象づけました。信長所用の陣羽織は、黒鳥毛が 用いられた個性的なデザイン。■第4章 モダニズムきもの(明治・大正・昭和初期)文明開化とともに、ヨーロッパから産業革命の導入をし殖産興業により国内の生糸生産が活性化しました。男性の外出着は正装が洋服となり洋 装化が進み、一方で女性は第二次世界大戦前まではきもの姿が一般的でした。西洋文化の流入で素材や技法、模様に新しい風が吹き込み、明治 時代に化学染料が輸入され鮮やかな色彩が表現できるようになり、それ らがデザインに大きく反映されました。アールヌーボー、デコ、抽象な ど模様の変遷が見られます。上流階層の人々の間では洋花や異国風景などを染めた友禅染が流行し、庶民の間では、華やかな模様を染めた銘仙が流行しました。モードが活況となった時代の息吹が感じられる、華やかさと楽しさがある展示でした。振袖 淡紅綸子地宮殿模様 昭和時代・20世紀 千葉・国立歴史民俗博物 館蔵大きな波模様を織り出した地紋の綸子に、中世ヨーロッパの宮殿の室内装飾のような模様の友禅染の振袖。窓の格子が黒で彩色されモダンさが強調されています。■第5章KIMONOの現在こちらの写真のデザインに見覚えありませんか?!三越のショッピングバッグのデザインは、このきものの模様を元にしています。 友禅の技法で人間国宝の認定を受けている森口邦彦さんの作品。同じく人間国宝であった父・森口華弘さんが生み出した「蒔糊(まきのり)」の技法を用い、フランスに留学しグラフィック・アートを学んだ素養を活かした作風でモダンなデザインに構成されています。友禅訪問着 白地位相割付文 「実り」 森口邦彦作 平成25年(2013) 前期展示:6月30日(火)~7月26日(日) 東京・株式会社三越伊勢丹蔵このほか、芸術家の岡本太郎原案の作品や、辻が花染を蘇らせた久保田一竹のインスタレーション、 現在の人間国宝による作品、そしてアーティストのYOSHIKIさんの作品が鑑賞出来ました。日本人が育み、守ってきた衣装美、手技、美意識。その感性の凄さを再認識する大充実の展覧会でした!このきもの文化がまたどのような変遷を辿っていくことになるのでしょうか。平成が終わり令和時代のモードを創造していくのは私達です。染織の素晴らしさを繋いでいきたいですね。 それから豪華な装丁の美術学術書のような図録も素晴らしいですよ。東京へのお出掛けが難しい方は通販もされていますので、ぜひご覧になってください。夏の暑い期間ですが、ぜひ和装でお出掛けして楽しんでいただきたいです。必見です!■開催概要会期:2020年6月30日(火)〜2020年8月23日(日)前期展示:6月30日(火)〜7月26日(日)後期展示:7月28日(火)〜8月23日(日)会場:東京国立博物館 平成館(上野公園)開館時間:9:30~18:00 (総合文化展は17:00まで、夜間開館は実施いたしません)休館日:月曜日、8月11日(火)(ただし、8月10日(月・))は開館)入場料:一般1,700円事前予約制(日時指定券)の導入混雑緩和のため、本展では事前予約制(日時指定券)を導入します。入場にあ たって、すべてのお客様はオンラインでの日時指定券の予約が必要です。詳細は展覧会公式サイトをご確認ください。
2020年07月12日6月2日(火)より再オープンとなる東京都江戸東京博物館では、特別展『奇才—江戸絵画の冒険者たち—』が、会期を変更して6月21日(日)まで開催される。“奇才”と言えば、近年人気が急上昇した伊藤若冲をはじめ、長澤蘆雪、曾我蕭白、歌川国芳ら、過激で強烈な個性を放つ江戸時代の絵師たち。しかし、江戸絵画史において“主流派”として語られてきた尾形光琳や円山応挙らもまた、斬新で個性的な絵画表現を追い求めて既成の枠を打ち破ってきた。同展は、北は松前から南は長崎まで、有名・無名にかかわらず、全国から“奇才”絵師たちの絵画を一堂に集めて紹介するもの。伊藤若冲による「鶏図押絵貼屛風」をはじめ、狩野山雪「寒山拾得図」(重要文化財)、葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」といった有名絵師たちの名品から、洋風陰影法を駆使した蠣崎波響の「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」や、独特の造形が目を引く髙井鴻山「妖怪図」といった、今もその土地で愛されている絵師たちの作品まで、鮮烈なインパクトを残す作品を見ることができる。全国各地で気を吐いた奇才の画家たちの作品が一堂に見られる貴重な展覧会。開催期間が短いのでお見逃しのないように!<開催情報>『特別展「奇才—江戸絵画の冒険者たち—」』6月2日(火)〜6月21日(日)まで東京都江戸東京博物館にて開催関連リンク: 奇才—江戸絵画の冒険者たち—()重要文化財 狩野山雪「寒山拾得図」一幅 京都・真正極楽寺 真如堂蔵円山応挙「淀川両岸図巻(部分)」一巻 東京都・アルカンシエール美術財団蔵伊藤若冲「鶏図押絵貼屛風(左隻・部分)」個人蔵祇園井特「公卿と官女図屛風」二曲一隻千葉市美術館蔵展示期間6/2-6/7中村芳中「人物花鳥図巻(部分)」一巻 長野県・真田宝物館蔵葛飾北斎「上町祭屋台天井絵 女浪」一面 長野県・小布施町上町自治会蔵(北斎館寄託)歌川国芳「水を呑む大蛇」一幅 個人蔵蠣崎波響「御味方蝦夷之図 イコトイ・ションコ」一幅 函館市中央図書館蔵 ※東京展ではイトコイのみ展示髙井鴻山「妖怪図」一幅 個人蔵 撮影=大屋孝雄片山楊谷「竹虎図屛風」(画像は左隻)六曲一双 鳥取県・雲龍寺蔵 右隻 展示期間6/2-6/7、左隻 展示期間6/9-6/21絵金「伊達競阿国戯場 累」二曲一隻 高知県・赤岡町本町二区蔵
2020年06月02日【新型コロナウイルス感染拡大にともない『お中元ギフトセンター』の混雑防止のため、オンラインストアのご利用を積極的にお勧めしています。】三越のお中元オンラインストアがオープンしました。応援したい気持ち、感謝の気持ち、今は帰れない地元のご家族への気持ちを届ける、今は会いに行けない大切な人との絆や縁をつなぐ三越伊勢丹のギフト。三越のお中元オンラインストアでは、「日本の食の力」をテーマに、日本各地の美味や名店の味をご紹介。ご自宅にお届けすれば、現地に行かなくても各地の美味を楽しめて、日本の食の生産者を応援できます。約2,400点の掲載商品のうち、約1,000点が日本全国送料無料、その他は日本全国一律送料(通常便:330円、特殊配送便は550円)でお届けします。オンラインストア限定商品も約100点ご用意しました。JGAP認証農場の食材使用で持続可能な農業・畜産業を応援するギフトJGAP認証農場は、食品安全・環境保全・労働安全・人権福祉・アニマルウェルフェア・農場経営管理などの点から、正しく健全な生産工程管理が認められた農場。その食材を使用し、日本の持続可能な農業・畜産業を応援するギフトをご用意しました。世界に誇る松阪牛をミニ丼4種で食べくらべ。JGAP農場指定 松阪牛 丼セット 5,400円 WEB送料全国550円現地に行かなくても楽しめる、ご当地自慢の味わい「美味めぐり」ギフト地元で長く愛されてきた名店の美味、地域の風土に育まれた旬の名産品など、全国にネットワークを持つ三越が選りすぐった、ご当地自慢の味わいをお届けします。観光で出かけられない今だからこそ、各地のブランドを応援しましょう。石川県から能登の恵みを詰め込んだ宝物のようなスイーツ〈森八〉能登の宝ゼリー 3,672円/5,400円 WEB送料全国330円素材・製法・人、3つのポイントから価値を見出した「三越の三ツ星」ギフト日本が世界に誇る贈り物の「日本力」をテーマに、選び抜かれた素材で、素晴らしい技術を持った職人が創りだすこだわりのギフトです。370余年続く三重県の老舗が挑戦する〈深川屋陸奥大掾〉関の戸アイス三種詰合せ 3,996円 WEB送料全国550円三越と銘店の「今」が織りなす、時代を捉えた豊かな発想から生まれる「美味競演」ギフト三越×銘店の新たな伝統を、贈り物の新しいお気に入りに。埼玉県浦和の老舗〈菓匠花見〉は、代表銘菓「白鷺宝」をスポーツをテーマにアレンジ。職人の遊び心だけでなく高い技術を感じさせる一品です。〈菓匠花見〉白鷺宝詰合せ(野球・バスケット・サッカー)3,240円 WEB送料全国550円日本の美術品をご紹介しながら、保全活動にも貢献するジャパンアートギフト東京・京都・奈良・九州の国立博物館に加え、今回から「東京国立近代美術館」とのコラボレーションギフトが誕生。多様性や国際性に配慮した文化活動・事業を政府が認定し日本文化の魅力を国内外に発信する「beyond2020プログラム」の取り組みを応援するコラボレーションギフトです。〈アサヒ〉ジャパンスペシャル×小原古邨(祥邨)東京国立近代美術館 限定ギフト〈アサヒ〉朝顔・金魚二匹 ジャパンスペシャルダブルセット3,300円/5,500円 WEB送料無料「ありがとう」に名画を添えて。きもちギフト名画をあしらった限定パッケージで人気の美味を贈りませんか?東京国立博物館と東京国立近代美術館の名画の缶はコレクションしたくなるアイテムです。重要文化財 風神雷神図屏風 尾形光琳東京国立博物館限定ギフト〈赤坂柿山〉赤坂あわせ 風神・雷神 2,160円 WEB送料全国330円日本各地の個性(アイデンティティ)をおいしい贈り物に。ID47ギフトID47(アイディーヨンナナ)は豊かな自然に恵まれた日本の47都道府県の風土が生み出す個性あふれる素材から創意と技術で仕上げた贈り物です。沖縄県のたんかん・パイナップル・マンゴーと山形県のラ フランス〈ID47〉×〈日本橋菓寮〉日本の素材 ゼリー詰合せ 3,240円/5,400円 WEB送料無料月29日午後8時~(予定) オンラインストア内で視聴できるライブコマースを実施しますイラストレーターで作家の杏耶(あや)さんをゲストにお迎えして、三越から5品、伊勢丹から5品を試食を交え、随時視聴者の方からのコメント・ご質問にもお答えしながらライブ配信でご紹介します。ライブコマースでは、「遠方にいながら楽しくギフトを選び、お買い物したい」という今だからこそのご要望にお応えします。杏耶(あや)さんプロフィールイラストレーター・作家。作る食べるが大好き。手軽に作れるレシピを考案する料理研究家であるとともに自身でそれをイラスト図解する「あやぶた食堂」を刊行、人気を博す。おかず、おつまみ、デザートなどジャンルは問わず、「簡単にできておいしいもの」で幸せを噛みしめることを重視している。おうち時間をいかに幸福に過ごすかが問われるいま「おいしい」の方面からファンをサポートする旺盛な姿勢に注目があつまる。著作:一迅社『ド丼パ!』、宝島社『あやぶた食堂~簡単すぎる「うんめぇモノ」』ほか。Twitter:@ayatanponpon (フォロワー17.8万人)6月2日~ 日本橋三越本店お中元ギフトセンター開設【新型コロナウイルス感染拡大にともない『お中元ギフトセンター』の混雑防止のため、オンラインストアのご利用を積極的にお勧めしています。】オンラインストアでほとんどの商品をお買い求めいただくことができますが、ギフトセンターでは、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、お客さまの健康と安全確保の観点から3密を防ぐ下記の対応をいたします。1.会場では受付管理業務システム「エアウエイト」を導入し、順番待ちによる混雑を解消し密集を防ぎます。エアウエイトは6月2日からご利用いただけます。2.併設催事を中止し、ギフトセンター会場スペースを拡大、商品陳列スペースと会場通路内のスペースを広く確保し密集を防ぎます。3.ご注文カウンターは隣の席との距離を十分に確保します。4.全販売員がマスクを着用、各カウンターごとにアクリル板を設置し、飛沫感染を防止します。5.金銭授受は、トレイを使用し直接的な接触を抑制します。※ギフトセンターの開設は5月末までの緊急事態宣言の解除を前提としており、開設日が変更になる場合がございます。※記載の価格はすべて税込みです。商品の詳細につきましては、こちらからご覧ください。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月13日東京・根津美術館の開館80周年記念特別展「国宝 燕子花図屏風─色彩の誘惑─」が、臨時休館に伴い、2021年4月24日(土)をもって閉幕。色彩から探る「燕子花図屏風」江戸時代の画家・尾形光琳の「燕子花図屏風」は、群生するカキツバタを、金箔を張り詰めた大画面に、群青と緑青という2種の絵具で描いた作品だ。これら青・緑・金の3色は、東洋美術においてはしばし組み合わせて使われ特別な伝統を持つ一方で、光琳はこの屏風のなかに江戸時代ならではの感性も反映させている。開館80周年記念特別展特別展「国宝 燕子花図屏風─色彩の誘惑─」では、青・緑・金という“色彩”に着目。国宝である「燕子花図屏風」を中心に、青・緑・金の3色を使った中世日本の仏教絵画、金屏風や同時代の陶芸作品をあわせて展示することで、「燕子花図屏風」に新たな視点からアプローチする。「燕子花図屏風」を展示展示の核となるのは、「燕子花図屏風」。カキツバタという単一のモチーフと限られた色彩が引き立てるリズミカルな画面構成、そして上質な絵具が生みだす鮮やかな色彩に注目したい。聖なる色彩としての青・緑・金また、同じく青・緑・金が特別な色彩として用いられらた、中世日本や中国の絵画などを展示。藍染めを施した紙に金泥で文字を書いた平安時代の経典「陰持入経」や、中国で唐時代以来、群青・緑青・金を用いて描かれた山水画の1つ「仙山楼閣図巻」などを通して、これら3色のもつ聖性の伝統に光を当てる。色彩の伝統と新たな感覚さらに、常緑の竹を描いた室町時代の「四季竹図屏風」といった金屏風や、青や緑に黄色がコントラストをなす「色絵葡萄文大平鉢」など江戸時代のやきものも展示。「燕子花図屏風」へと至る色彩の伝統と、江戸時代における新たな色彩感覚を紹介する。庭園にはカキツバタもなお、根津美術館の庭園の池にはカキツバタが群生しており、その開花予想時期は4月下旬から5月上旬となっている。「燕子花図屏風」をはじめとする作品の鑑賞とともに、カキツバタの咲く庭園の散策も楽しんではいかがだろう。展覧会概要開館80周年記念特別展「国宝 燕子花図屏風─色彩の誘惑─」〈日時指定予約制〉会期:2021年4月17日(土)〜4月24日(土)※当初は5月16日(日)までの会期を予定していたものの、臨時休館に伴い変更※すでに購入済みの臨時休館期間の日時指定入館券の払い戻しについては、美術館ウェブサイトを参照会場:根津美術館住所:東京都港区南青山6-5-1休館日:月曜日、臨時休館期間開館時間:10:00〜17:00(入館は閉館30分前まで)入館料:・オンライン日時指定予約 一般 1,500円(1,300円)、学生 1,200円(1,000円)・当日券(窓口販売) 一般 1,600円(1,400円)、学生 1,300円(1,100円)※( )内は障害者手帳提示者および同伴者1名の料金※中学生以下は無料※当日券は、予定枚数の販売が終了している場合あり■日時指定予約制・来館前日までに根津美術館ホームページ上にて日時指定券を購入(クレジットカード決済のみ)・根津倶楽部会員、招待はがきを所持していて入館無料の場合も予約が必要【問い合わせ先】根津美術館TEL:03-3400-2536 (代表)
2020年03月28日吉本興業のタレントで結成されたアイドルユニット・吉本坂46として活動しているパンサーの尾形貴弘、はんにゃの金田哲、レインボーの池田直人にインタビュー。REDのメンバーとして活動中の池田は、選抜に入れなかった悔しさを吐露するも、今は選抜を抜かそうと燃えているという。一方、選抜入りを果たした尾形と金田は、人気急上昇中のREDに入りたいという思いを冗談交じりに告白。グループ内でも互いに刺激し合っているようだ。――尾形さんと金田さんは吉本坂46の選抜に選ばれましたが、選抜としての責任や喜びは感じていますか?尾形:めちゃめちゃうれしいですよ! 何人受けたと思っているんですか! 選ばれたのは奇跡みたいな。みんなの思いを背負っているので、めちゃくちゃ気合入ってます!金田:所属タレント6000人の中からですから、宝くじ当てるより難しいんじゃないですか!?尾形:メンバーも素晴らしくて、平均年齢39歳(笑)。最高です!――池田さんが所属するREDもすごい人気ですが、選抜への思いはあるのでしょうか?池田:選抜に選ばれなかったときはすっごい悔しかったです。同期のゆりやんレトリィバァやおばたのお兄さんは選抜だったので、すっごい悔しかったんですけど、REDというチームに入らせてもらって、REDで頑張って選抜を抜かそうという気持ちがみんな高まってきています。尾形:今、俺らはREDに入りたいっていう…。金田:全員REDに憧れちゃっている。尾形:でもそこは選抜でなんとか!金田:違う良さがありますからね!尾形:そう! 俺らは俺らで味がある。味で勝負しているから!――2ndシングル「今夜はええやん」では、金田さんのチャイナドレスの女装姿が話題になりましたね。池田:めちゃくちゃきれいですよね。尾形:あれはよかった。金田:女装に関しては池田くんがかなりすごいので、池田先輩のを勉強させてもらって。池田:いえいえ、でもやきもち焼いちゃいました。楽屋でお会いしたときに、「金田さん本気出しましたね」って話しかけたら、「まだ本気じゃないよ」って言われて焦りました(笑)――尾形さんのマッドサイエンティストなバーテンダーというキャラクターも濃いですよね。尾形:特殊メイクをしてもらって。エハラ(マサヒロ)さん演じる科学者のバーテンダーの弟子という設定なんですけど、カッコよくしてもらいました。アイドルのときはカッコよく!――パンサーとしての尾形さんとはまた違う一面を見せられていますが、向井(慧)さんと菅(良太郎)さんから吉本坂46の活動について何か言われていますか?尾形:2人はまったく興味ないみたいですね。でも実際は受けてりゃよかったなって思っていると思います。『CDTV』(TBS)とか『FNSうたの夏まつり』(フジテレビ)とか出られるんだから。みんな言わないけど、うらやましがっていると思います。金田:ほぼ紅白に出たようなものですからね。尾形:間違いない、出てます!――REDの楽曲「やる気のない愛をThank you!」は、前作を超える高難易度のダンスがすごいですね。池田:今回のダンスはダンサーさんも「難しすぎる」とおっしゃっていて、相当焦りました。最初は全然そろわなくて、MVを撮っているうちにだんだんみんな上手になっていって、やっと自分たちのダンスになった感じがしました。1曲目よりみんなうまくなっていると思います。――選抜のみなさんも妖艶な振りを披露されています。尾形:俺らはどんどん振りが簡単になっています。できねーわっていう苦情があるみたいで。金田:高齢の方が多いので、ダンスの練習より柔軟の時間の方が長いんです。ケガしないように(笑)――なるほど(笑)。それぞれ吉本坂での目標も教えてください。尾形:早く芸人を卒業してアイドルになりたいなと。42歳からアイドル1本でやっていきたいです!――パンサーの活動はいいんですか!?尾形:2人をジュニアみたいにつけてやっていこうかなと。それくらいアイドルやりたいんです。あと、吉本坂で世界のフェスとか出たいですね。泡パーティーみたいなフェスで、ギャルたちが水着で盛り上がっているところで歌いたい!――金田さんと池田さんはいかがですか?金田:吉本坂のワンマンライブをやりたいです。イベントやミニライブはやっているんですけど、吉本坂だけのワンマンライブももうできるんじゃないかなと。いろんなユニットもありますし、芸人がいっぱいいるので歌以外もいろいろできると思うので、ワンマンは夢というか目標です。池田:僕はまだCMに出たことがないので、吉本坂でCMが決まってほしいです。いつかありそうだなと期待しています。■プロフィール尾形貴弘1977年4月27日生まれ、宮城県出身。東京NSC8期生。2008年6月、向井慧と菅良太郎とお笑いトリオ・パンサーを結成。“元気”担当と言われ、「サンキュー!」のフレーズで知られる。現在は吉本坂46のメンバーとしても活躍中。特技はサッカーで、仙台育英高校時代に全国ベスト16進出、大学時代も中央大学サッカー部で活躍した。金田哲1986年2月6日生まれ、愛知県出身。東京NSC10期生。2005年に川島章良とお笑いコンビ・はんにゃを結成し、2009年に「ズクダンズンブングンゲーム」でブレイク。金田は、同年の「よしもと男前ランキング」で2位に選ばれるなど、イケメン芸人としても人気に。現在は吉本坂46の選抜メンバーとして活動。映画『凛』(2019)、舞台『MOTHER~特攻の母 鳥濱トメ物語~』(2019)など俳優としても活躍中で、10月~11月に上演される舞台『どれミゼラブル!』にも出演する。池田直人1993年9月19日生まれ、大阪府吹田市出身。同じ東京NSC18期生である実方孝生(現芸名・ジャンボたかお)と2016年2月にお笑いコンビ・レインボーを結成。2018年1月1日放送の日本テレビ系『ぐるナイ おもしろ荘』で優勝し、注目を集める。池田は吉本坂46に選ばれ、ユニット・REDのメンバーとして活躍。1stシングル「泣かせてくれよ」の個別CD売上では男性トップの2位にランクインし、2ndシングルのRED曲「やる気のない愛をThank you!」では小寺真理とともにWセンターに抜てきされた。
2019年08月07日お笑いコンビ・次長課長の河本準一、パンサーの尾形貴弘、菅良太郎らが4日、北海道で開催中の「みんわらウィーク」で行われたウォーキングイベント「SDGsウォーク2019」に参加。閉会式で河本が、尾形にクビを宣告して笑いを誘う場面があった。「SDGsウォーク」は、お笑い芸人やアスリートと一緒に夏の北海道を歩き、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」を楽しく学ぶウォーキングイベント。札幌コンベンションセンターを周遊する約2キロのコースと、札幌コンベンションセンターをスタート・ゴールとする約10キロのコースが用意された。2キロのコースの閉会式で、河本、尾形、菅らが登場。尾形は「35年ローンで家を買って、あと34年残っている」と自身のエピソードを語り出すもグダグダに。すると河本が「引退してくれ!」とクビ宣告し、尾形が「引退しませんよ! 34年残っているんですから!」と返すと、「いえ、尾形さんクビです。河本次長が言います。クビです。岡本社長より河本次長が言います」と岡本昭彦社長の発言もネタにして笑いを誘った。吉本興業と北海道による「みんわらウィーク」は、北海道が制定した8月8日の「道民笑いの日」を盛り上げ、お笑いの輪を全道に広げるイベント。4回目となる今年は、8月2日~8日の7日間、メイン会場の札幌コンベンションセンターを中心に、さまざまな企画を展開する。
2019年08月04日私「これは太陽?」A君「お日さまだよ」私「あぁ、お日さまなんだ、なんでお日さまなの?」A君「目や口があるからだよ」私「なるほど、目や口があるからお日さまなんだね」A君「そうだよ、でも太陽って呼んでもいいよ」これは先日、未就学児のA君が描いた絵についての、A君と私との対話です。短い中に、子どもとの対話のヒントが得られると思います。ここで私はA君の言葉を訂正せずに復唱し、「お日さま」と名づけた根拠を尋ねました。それによってA君が「太陽」を擬人化することで呼び方を変えているのだと知り、同時にA君も私の「太陽」という名づけ方を受容してくれました。こうした短い対話の中でも、作品を媒介に子どもの発言の論理的な思考の芽生えを理解し、刺激しながら、お互いを受容し、理解し合うという信頼関係が結ばれていきます。印象深かったのは、私たち2人の対話をA君のお兄さん(小学1年生)が優しく見守っていたことです。お互いを認め合うコミュニケーションの場の空気感は、周囲にも伝播してゆくものなのですね。子どもの7つの力を育てる「対話型鑑賞」を、家庭で実践してみよう前回記事『人間の知の基本フレームは、小学生のときに形成される!?新たな美術鑑賞法「対話型鑑賞」が育む7つの力』では、アメリカ発の新しい美術鑑賞教育法「対話型鑑賞」によって、子どもの7つの力が育つのだとお話ししました。では、7つの力である「観察力」「推論する力」「他者を受容して理解する力」「再考する力」「表現力」「自ら学ぶ力」「コミュニケーション能力」を育てるには、具体的に何をすればいいのでしょう?近年、「対話型鑑賞」ワークショップを実施する美術館もなかにはありますが、地理的・時間的な問題から、誰もが参加できるものではありませんね。しかし、心配はいりません。対話型鑑賞は、家庭で、親御さんと一緒に取り組むこともできるのです。今回から、親子が対話しながら芸術鑑賞をするうえでの実際の進め方や、子どもへの声かけのコツについてお話ししていきましょう。素材選びのポイント:子どもの能力に限界を設けない対話型鑑賞を始めるにはまず、素材が必要です。では、子どもと作品を鑑賞するにあたって、どのような素材を選んだら良いのでしょうか?素材を選ぶうえで、親御さんに必ず覚えておいていただきたい、大切なことがあります。それは、子どもの反応をあらかじめ想定した素材選びは禁物だということ。作品に対する印象や反応は、子どもの性格や年齢によっても大きく異なります。複雑な内容の作品や抽象的な作品は子どもには難しすぎる、謎めいた作品は恐怖心をそそるのでは、などと大人が勝手に決めつけるのはやめましょう。子どもに分かりやすいもの、正解がはっきりしているものを選ぶといった大人の一方的な発想が、子どもの自由な発想や感性、ひいては自立した思考を削ぎ落してしまうのです。先入観を捨て、子どもの想定外の反応に驚き、一緒に鑑賞を楽しむ姿勢を持ちましょう。素材自体は、アメリカの美術館の無料オンラインサービスで所蔵作品の高精度画像をダウンロードしたり、気軽に入手できるアート雑誌や画集を1冊購入するだけで、いくらでも手に入ります。本記事の後半で詳しく説明しますが、まずはその前にどのような作品を選ぶとどのような鑑賞ができるのか、お伝えしましょう。【作品例1】複雑な作品最初はアーティスト、Jose Manuel Aznar Diaz による複雑な作品から。複雑な内容の作品だからといって、不安に思うことはありません。子どもは大人の心配をよそに、自由に鑑賞を楽しむはずです。この作品を見て、あなたならまずどこに注目しますか?子どもは、作品を見るとき、作品の全体像よりも、まず様々な個々の部分に注目します。・描かれた人々はどのような人々なのか・何をしているのか・なぜそう思ったのかこれらを聴いてあげると良いでしょう。そして描かれている人から人へ視点が移動していく様を、子どもと一緒に辿っていきましょう。作品の解釈には、鑑賞者それぞれが育った環境や経験、好みや思考の特性が反映されます。つまり、子どもは作品の中に自己を投影するのです。子どもの思考形成の過程を見逃さずに、様々な立場への視点の移動、そして作品の一部分と全体との関係性に目が向けられると良いですね。【作品例2】謎めいた作品お次は、アーティスト Barbara Kroll による謎めいた作品です。これを見て、あなたとあなたのお子さんはどう感じるでしょうか。初めて見たときは、怖いと思われる方もいるかも知れません。しかし、じっくり見ていくうちに、優しい印象に変化していくはずです。作品1と同じように、まずは個々の部分に区切って見ていき、その後全体像を見直していくと良いでしょう。私が実際に本作品を使って対話型鑑賞を行ったときの子ども達の発言も、・最初は怖かったけれど、子どもの夢の世界だと思う・動物たちが子どもを優しく見守っているように感じると次第に変わっていきました。子どもを取り囲む動物の優しい眼差しには、我が子を愛する親御さんの姿が投影されているのかもしれません。優れた作品は、深い人間理解が込められているために、根源的な怖さを秘めているものです。子どもは、そのような作品の本質を敏感に感じ取る力を持っています。【作品例3】抽象的な作品例最後は、アーティスト Monique Virelaude による抽象的な作品を例に挙げましょう。子どもたちは、抽象的な作品を、様々な具体物に見立てていきます。これまでの鑑賞会でも、「テーブル」「コップとトースター」「ベッド」「氷」「雪国」など、子どもによる様々な見え方が示されました。子どもの中でどのように見えていても、決して否定せず、とことん聴いて、受け止めてあげましょう。実は本作品は、これまで私が実施した数多くの鑑賞会の中で、子どもたちに最も人気のある作品のひとつです。たとえどのようなモノに見えていても、子どもたちは「あたたかみがある作品だ」という印象を持ち、「きっと優しい人が描いたのだろう」と作者像にまで思いを馳せていきます。子どもたちは作品の「あたたかみ」や「優しさ」を、描かれた具体的なモノからではなく、場面構成や形状、色、タッチなどから自然に感じ取っているのです。大人はこうした子どもの感性を摘み取ることなく、大切に育む手助けをしていくことが大切です。親子の対話型鑑賞を成功に導く魔法の言葉 & NGワード親御さんの発言は、子どもにとって圧倒的な力を持っています。親御さんの発言次第で、子どもの感じ方や考え方が決定づけられてしまうこともあります。子ども自身が抱く印象や考えの発露を阻害しないよう、十分に気をつけながら対話を進めましょう。特に「きれい、優しい、楽しい」のような印象を語る言葉、「ママ(パパ)はこう思う」という判断を下す言葉を、大人から言うことは控えましょう。そうではなく子どもに、本人が抱いた印象や子ども自身の判断を自発的に語らせることが大切です。そのためには、子どもの発言を親御さんが復唱して理解を示し、そのうえで「どう感じたの?」「どう思ったの?」という質問を投げかけると良いですね。まず子どもの感想や考えを理解し、同意してあげることが、対話型鑑賞を成功に導くポイントです。対話を終え、子どもが自分自身の考えを伝えきった後なら、子どもも自分とは異なる他者の意見を受け入れる心の準備が整います。親御さん自身の印象や判断を語るのは、そのときまで待ちましょう。画像入手方法1. 美術館の無料オンラインサービスでは、対話型鑑賞に必要な素材はどこから手に入れれば良いのでしょう?アート作品の入手方法を5つに分けてご紹介しましょう。まず1つめは、オンラインで入手する方法。実は、アメリカの一部の美術館は、いつでもどこでも誰でも、オンラインで「無料」で所蔵作品を閲覧・ダウンロードできるサービスを展開しているのです。家庭での鑑賞用であれば、自由に作品を楽しめます。■メトロポリタン美術館「The Met Collection」まずは、ニューヨークのメトロポリタン美術館。約40万点の所蔵作品の高精細画像が用意されています。日本でも人気のフェルメールやモネ、ゴッホなどの有名な作品から、葛飾北斎や尾形光琳をはじめとする日本美術作品まで、多くの優れた作品をワンクリックで入手できます。■シカゴ美術館「Discover Arts & Artists」シカゴ美術館にも同様のサービスがあり、約4万点の豊富な所蔵作品がダウンロードできます。ゴッホの代表作のひとつ「ファンゴッホの寝室」、ジョルジュ・スーラの「グランド・ジャット島の日曜日の午後」、クロード・モネの「睡蓮」など、一度は見たことのある美術作品ばかり!もちろん、他にもたくさんのアーティストによる作品が公開されているので、あえて知らない作品を選び、お子さんと一緒に一から鑑賞を楽しむのもいいですね。どちらも閲覧できる全ての作品がダウンロードできるわけではありませんが、画像の下に[↓]のマークのあるものは、[↓]をクリックすることで入手可能です。ダウンロードできるものはプリントアウトして使っても良いですし、そうでなくてもタブレットなどで見て楽しんでもいいかもしれません。わずらわしい会員登録は不要です。英語がわからなくても感覚的に操作できる作りになっており、簡単に検索もできます。お子さんとの対話型鑑賞に大いに役立つでしょう。画像入手方法2. アート雑誌月間雑誌から別冊のものまで、様々な雑誌があります。おすすめ3選をご紹介しましょう。■月間『芸術新潮』(新潮社)幅広い読者を持つ、月刊の芸術総合雑誌です。歴史的な芸術作品から、建築、古美術、現代アートまで、様々な美を独自の切り口で紹介しています。■『別冊太陽』(平凡社)豊富な資料、美しいビジュアルと共に、毎号ひとつのテーマを深く掘り下げて紹介しています。■月間『教育美術(Art in Education)』(教育美術振興会)学校美術教育を中心とした専門誌です。全国の幼稚園や保育所、小学校、中学校など、造形・美術教育に携わる人々のニーズに合わせた情報提供が中心ですが、アート教育に興味のある親御さんが読んでも楽しめるかもしれません。画像入手方法3. ムック本画集よりも安価に入手でき、多数の作品が収録されたムック本。まるで美術館にいるような気分になれる、以下の2点をご紹介します。■『【完全ガイドシリーズ231】美術展完全ガイド2019』(晋遊社)2019年の美術展の見どころが網羅されています。親子で美術館に行く機会のある方は、どの美術展に行こうか決める際の参考にもなります。■『BRUTUS特別編集合本・日本美術がわかる。西洋美術がわかる。』(マガジンハウス)『日本美術総まとめ』特集と『西洋美術総まとめ』特集の合本で、日本美術と西洋美術の名品250点のカラー図版が掲載されています。画像入手方法4. 画集様々な出版社から画集が出版されています。好きな作家やテーマ別にそろえていくのもいいですね。■『新潮美術文庫』全50巻(新潮社)古典から現代美術まで、幅広いセレクションが揃っています。新書サイズで持ち運びやすく、1冊1,200円(税別)と、手ごろな価格で入手できます。気に入った作家の作品を選ぶといいでしょう。■『新潮日本美術文庫』全45巻(新潮社)一冊につき一人ずつ、日本美術界を代表する作家に焦点を当てています。『新潮美術文庫』同様、気軽に購入できます。入門書としておすすめの全集です。■『Art Gallery テーマで見る世界の名画』全10巻(集英社)中高の教科書に掲載されている作品も多数収録された、大判の全集です。「肖像画」「風景画」「静物画」「歴史画」「象徴と寓意」など、テーマ別に分かれています。上記の画集に比べるとお値段は張りますが、年表や時代背景などの解説も豊富で、見応えがあります。画像入手方法5. 美術館のポストカードや図録美術館のショップでは、様々な作品のポストカードや図録が販売されています。手のひらサイズのポストカードで鑑賞するのも楽しいですよ。気に入った作品があれば、図録を購入してもいいですね。美術館にお出かけの際は、お土産を探す感覚で、楽しみながら探してみてください。次回は、親子で対話型鑑賞を進める上での「鑑賞の場の設定」、そしてさらに具体的な対話の実例をご紹介します。※Jose Manuel Aznar Diaz、Barbara Kroll、Monique Virelaude による作品画像は、それぞれのアーティストのフェイスブックから許可を得て使用しています。個人の鑑賞以外の用途の使用はできませんので、ご注意ください。
2019年07月01日「これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―」が、箱根・岡田美術館にて2019年4月6日(土)から9月29日(日)まで開催される。狩野派や琳派などの金屏風約30点が集結「これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―」は、屏風絵に黄金の装飾を施した金屏風を約30点集めた展覧会。展示室を埋め尽くすかの如く、金屏風が隆盛し始めた桃山時代から昭和初期にいたるまで、狩野派・長谷川派・琳派の作品を紹介する。金屏風は、日常や儀礼の際の調度品として使われる一方で、幕府や有力大名から中国・朝鮮・ヨーロッパの国王に贈られるなど、外交上の重要な役割も果たしてきた。パネルを組み合わせ、全体を1画面として構成される迫力ある図像は、見応えのある仕上がりとなっている。力強くも繊細な表現中でも、狩野派の「春秋花鳥図屏風」は、力強さと繊細さの両方を兼ね備えた作品。金箔による金色が画面の多くを占め、厚みのある雲を表現する一方で、桜の花や孔雀などをきめ細やかなタッチで描いている。また、手前からモチーフを重ねるように描くことで奥行きのある空間を構成している点もポイント。狩野派ならではの、重層的かつ力強く、優美な表現が見て取れる。金箔や銀を駆使した幻想的な世界また、橋、柳、水車などを立体的に描き、京都・宇治の趣ある風景を描いたとされる「柳橋水車図屏風」も登場。黄金に輝く橋の下に、金箔を竹刀で細かく切った“切箔”で表現された金の雲、銀で表現された波と、華やかな金と銀の組み合わせで幻想的な世界観を構築している。“金屏風”チョコも岡田美術館のアートなチョコレートシリーズから、本展に連動した金屏風モチーフのチョコレートにも注目。尾形光琳の「菊図屏風」がテーマのチョコレート『光琳・菊』には松茸や安納芋といったユニークな風味のボンボンショコラが詰め合わせられており、神坂雪佳の「燕子花図屏風」がテーマの『雪佳・燕子花』には、桜×抹茶などはなやかな味わいを揃える。見た目にも美しく、鑑賞の記念にもぴったりなチョコレートだ。詳細これぞ黄金の国・日本金屏風展 ―狩野派・長谷川派・琳派など ―会期:2019年4月6日(土)~9月29日(日)休館日:会期中休館日なし場所:岡田美術館所在地:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1開館時間:9:00~17:00(入館は 16:30まで)入館料:一般・大学生 2,800円(2,550円)、小中高生 1,800円(1,550円)※( )内は前売り料金。前売券(JTB レジャーチケット、チケットぴあ)は、主要コンビニエンスストア並びにチケットぴあにて販売。■ギャラリートーク・館長によるギャラリートーク開催日時:2019年4月18日、5月16日、6月6日・20日、7月4日・18日、8月1日・15日、9月 5日・19日 いずれも木曜日 13:30~・学芸員によるギャラリートーク開催日時:2019年4月19日~9月20日の毎週金曜日 11:00~※申し込み不要/参加費無料(要入館料)
2019年02月18日女優の高橋ひかる、お笑いコンビ・パンサーの尾形貴弘、アーティストの杏沙子が22日、都内で行われた「JTBついてる!Hawaiiキャンペーン」記者会見に出席した。JTBは、今年度のキャンペーン「JTBついてる!Hawaiiキャンペーン」を1月25日より実施。その一貫として1月25日より全国で放映を予定している新CMに高橋ひかるが出演したほか、1月31日(20:00~)にBSスカパー!で放送される旅番組『シンデレラの冒険』で、高橋ひかる、尾形貴弘、杏沙子らがハワイの魅力を伝える。この日は『シンデレラの冒険』でハワイを訪れた高橋らが登壇。ハワイで一番印象に残った場所として高橋は「初日にダイヤモンドヘッドに行ったんです。すごい坂が急だったんですが、あんなに綺麗な360度のパノラマの景色は感動しました。海も青いし町も見えてハワイの全部が一望できるような素敵な場所でした」とハワイの代表的な観光地を満喫した様子。高橋とともにダイヤモンドヘッドを訪れた尾形も「俺らはロケでハワイに行けて、めちゃくちゃついていましたよ! 毎回ライオンに会いに南アフリカとか幻の牛を食べにブラジルとか、そういう海外ロケにしか行ったことがないんです。この前も南アフリカに現地集合ですよ。だから今回はご褒美ロケでした。痛いことしなくてもいいんだから」と笑いを誘った。初めてのハワイで人生観が変わったという高橋は「人も大らかで気候も暖かくてのんびりしていて、心を落ち着かせる時間がありました」と話し、「お仕事についてや、女優として自分は何ができるのかを考えていました。結論は精いっぱい今を生きるということです」と明かした。また、高橋は「よしもと新喜劇」が好きと話したが、吉本所属の芸人でもあるパンサーは「尾形さんはNG(笑)。向井慧さんと菅良太郎さんはイイんですけど」とまさかのダメ出しも。すると尾形は「尾形NGはよくあるんですよ……」と半ば諦め顔だった。
2019年01月22日岡田美術館から、新作チョコレート「Okada Museum Chocolate『福井江太郎風・刻(かぜ・とき)』」が登場。岡田美術館内ミュージアムショップで販売。岡田美術館のシンボルがチョコレートに喜多川歌麿「深川の雪」や伊藤若冲「孔雀鳳凰図」、神坂雪佳「燕子花図屏風」、尾形光琳「菊図屏風」など、収蔵作品をモチーフにしたチョコレートが人気を博す岡田美術館。2018年10月に迎えた開館5周年を記念して、新たに福井江太郎「風・刻」をモチーフにしたチョコレートが誕生した。モチーフとなった「風・刻」は、岡田美術館の正面に展示されている縦12m、横30mの大壁画。江戸時代より俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一といった琳派の画家たちに描き継がれてきた「風神雷神図」を、日本画家・福井江太郎が現代に蘇らせた作品で、約400年に及ぶ時の流れまでもが描き込まれている。開館以来、岡田美術館のシンボルとして来館者を迎えてきた。「風・刻」をチョコレートで表現するのは、美術館専属のマスターショコラティエ・三浦直樹。イタリアの食文化に造詣の深い三浦ならではのトマト×カマンベールチーズや、和の食材を用いたサワークリーム×梅、柚子×山葵、チーズケーキのような味わいのクリームチーズ×バニラ×レモンなどバリエーション豊かな全8種類のフレーバーをセットにした。ホワイトデーにおすすめな『歌麿・深川の雪』などもなお、岡田美術館では新作の他にも、『歌麿・深川の雪』『若冲・孔雀鳳凰』『雪佳・燕子花』『光琳・菊』など、アートをモチーフにしたショコラを揃える。喜多川歌麿の肉筆浮世絵の大作「深川の雪」をモチーフにした『歌麿・深川の雪』は、雪の上に銀粉を振りかけて華やかに仕上げたチョコレート。ゴルゴンゾーラチーズ×ベーコンチップ、白トリュフ×南瓜など8種のユニークなフレーバーを贅沢に詰め合わせている。大人の雰囲気漂う、ホワイトデーギフトにもぴったりな1品だ。【詳細】■Okada Museum Chocolate『福井江太郎風・刻』4,800円(税込)発売日:2018年9月30日(日)販売場所:岡田美術館ミュージアムショップ住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1TEL:0460-87-3931フレーバー:クリームチーズ×バニラ×レモン、サワークリーム×梅、柚子×山葵、ライム×マンゴー、ラムレーズン×バニラ、ラベンダー×ラズベリー、ゴルゴンゾーラチーズ×ハチミツ、トマト×カマンベールチーズ■三越のホワイトデイ2019※三越公式ホームページにて期間限定販売。期間:2019年2月15日(金)~3月3日(日)商品ラインナップ:・Okada Museum Chocolate 『福井江太郎 風・刻』 4,801円(税込) HSG©FUKUI・Okada Museum Chocolate 『歌麿・深川の雪』 4,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『若冲・孔雀鳳凰』 2,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『雪佳・燕子花』 2,801円(税込)・Okada Museum Chocolate 『光琳・菊』 2,801円(税込)※画像写真の無断転載を禁じる。
2018年10月12日お笑いトリオ・パンサーの向井慧、尾形貴弘、菅良太郎が4日、北海道・札幌市内で開催中の「みんわらウィーク2018」のメインイベント「SDGsウォーク2018」に参加。尾形のダメっぷりに次長課長の河本準一らがダメ出しし、向井は「質の高い教育をしないと…」と教育の必要性を実感していた。吉本興業と北海道は、北海道を盛り上げ、その魅力を国内外に発信することを目的とした包括連携協定を2016年3月に締結。その一環として、お笑いの輪を全道に広げるイベント「みんわらウィーク」を2016年より開催している。3年目を迎える「みんわらウィ―ク2018」では、“歩いて・笑って・健康になり、SDGs890(エス・ディージーズ)を学べるウォーキングイベント”「SDGsウォーク2018」をシンボルイベントとして開催。お笑い芸人やアスリートと一緒に夏の北海道を歩き、国連が定める「持続可能な開発目標(SDGs)」を楽しく学ぶ。芸人たちは、中島公園内を歩く約2キロのコースに参加し、いくつかのグループに分かれて一般の参加者とウォーク。パンサーのグループは途中で、後ろを歩いていた和牛のグループと合流し、最後は大人数でゴールした。向井は、グループが合流した時、人気の高い和牛の方に参加者が流れたと嘆き、尾形も「俺、女の子最初ついていたのに・・・。なんだコノヤロー! チキショー!」と不満爆発。すると、笑いを絡めなかった尾形のコメントに、司会の河本が、「なんで何もないんだ!『和牛サンキュー!』『サンキューじゃねえだろ!』とかでいいじゃん。そろそろ覚えよ、お笑いを」とダメ出しした。向井は尾形について「質の高い教育をしています」と、SDGsが掲げている目標の一つである教育の最中だと説明。そのタイミングで尾形が食べていたアイスをこぼすと、「こぼすなよ! こんなところに。42だろ!」と注意し、菅も「このタイミングで解散することになりました」とコメントして笑いを誘った。向井は「尾形さんに質の高い教育をしていかないといけないなと、改めてエンディングを見て思いました。だらしないです。お笑いの方程式もまだあんまりわかってない。ちゃんと教育していかないと」と教育の必要性を実感。尾形は「相方や先輩に教育していただてどんどん売れる芸人にここからなっていきたいですね。売れてなんぼですから!」と成長を誓った。同イベントには、お笑い芸人やアスリートが多数参加。2キロと10キロの2コースで、一般参加者たちとのウォーキングを楽しんだ。■参加芸人次長課長・河本準一、品川庄司・庄司智春、アップダウン、椿鬼奴、パンサー、和牛、吉本新喜劇(すっちー、信濃岳夫、佐藤太一郎)■参加アスリートカズ山本(野球)、星野伸之(野球)、斎藤隆(野球)、門倉健(野球)、近藤岳登(サッカー)、岡崎朋美(スピードスケート)、石橋貴俊(バスケットボール)、田中光(体操)、河口正史(アメリカンフットボール)、木村真野・紗野(シンクロナイズドスイミング)、中西悠子(水泳)
2018年08月04日現代のクリエイターも刺激してやまない「琳派」の魅力に迫る「【特別展】琳派―俵屋宗達から田中一光へ―」が山種美術館で開催されている。江戸時代に俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一らを中心に花開いた「琳派」の伝統をたどりながら、現代まで受け継がれるデザイン性にも注目した展覧会。俵屋宗達の≪風神雷神図屏風≫や、尾形光琳の≪燕子花図屏風≫など、誰しも一度は目にしたことがあるだろう名作を生み出した琳派だが、狩野派のように同じ一族でもなければ、フランスの印象派のようにある時代の芸術運動というわけでもない。前出の3人も、実は生きた年代は重なっておらず、それぞれが先人に影響を受けながら、リスペクトしつつ画風を継承したという関係性なのだ。特徴は、大胆な構図などに見られる、どこかグラフィカルな装飾性。そこに影響を受けた近・現代の日本画家や芸術家は少なくなく、20世紀を代表するデザイン界の巨匠・田中一光もその一人。本展では、琳派のエッセンスを取り入れた田中一光のポスターも展示され、琳派が今日も息づいていることを感じられる。俵屋宗達が金銀泥で鹿の絵を描き、本阿弥光悦が新古今和歌集の和歌を選んで書いた。もとは22mの巻物で、鹿のさまざまな姿が描かれている。俵屋宗達(絵)・本阿弥光悦(書)≪鹿下絵新古今集和歌巻断簡≫17世紀(江戸時代)紙本・金銀泥絵・墨書山種美術館日本美術研究家で、古筆や絵巻の模写を数多く手がけた田中親美。この原画は平家一門が厳島神社に奉納した経典で、国宝に指定されているもの。田中親美≪平家納経 願文見返し(模本)≫20世紀(大正―昭和時代)紙本・彩色東京国立博物館Image:TNM Image Archives≪平家納経≫の構図を引用したポスター。田中一光がどれほど琳派に触発されたかが分かる。田中一光《JAPAN》1986(昭和61)年紙・シルクスクリーン東京国立近代美術館©Ikko Tanaka 1986/licensed by DNPartcom山種美術館東京都渋谷区広尾3-12-36開催中~7月8日(日)10時~17時(入館は16時30分まで)月曜休一般1200円ほかTEL:03・5777・8600(ハローダイヤル)※『anan』2018年5月30日号より。文・黒澤 彩
2018年05月28日「大江戸展」が、長崎県美術館 企画展示室にて開催される。会期は2018年3月24日(土)から5月27日(日)まで。「大江戸展」には、教科書で誰もが目にしたことがあるような江戸時代を代表する名作の数々が集結。東京富士美術館が所蔵する屏風、襖絵、浮世絵、工芸品など約110点を、前期約70点・後期約80点に分けて公開する。見どころは、琳派の傑作「風神雷神図」。「風神雷神図」は、俵屋宗達や尾形光琳、酒井抱一と琳派の巨匠たちが描き続けてきた重要なテーマの1つだ。今回は、九州で初公開となる鈴木其一の襖絵が、前期のみ特別に展示される。さらに、浮世絵師の葛飾北斎や歌川広重、奇想派の伊藤若冲など、各巨匠の作品を目にすることができ、江戸時代に花開いた日本特有の美意識に触れることができる。【概要】「大江戸展」会期:2018年3月24日(土)~5月27日(日)※前期 3月24日(土)~5月6日(日)/後期 5月9日(水)~5月27日(日)休館日:4月9日(月)、5月14日(月) ※5月7日(月)・8日(火)は展示替えのため大江戸展のみ休場。開館時間:10:00~20:00(最終入場19:30)TEL:095-833-2110会場:長崎県美術館 企画展示室(長崎県長崎市出島町2番1号)観覧料:大人 1,400円(前売1,100円)、学生(小学~大学) 800円(前売500円)、小学生未満無料※15名以上の団体、障害者手帳保持者及び介護者1名までは前売料金。※会期中、本券でコレクション展にも入場可。※前売券は 2月25日(日)~5月6日(日)まで、各種プレイガイドにて販売。詳細は公式サイトにて。
2018年03月04日お笑いトリオ・パンサーの尾形貴弘(40)に3日、第1子が誕生した。同日、自身のツイッターで報告した。パンサーの尾形貴弘尾形は、生まれたばかりのわが子を抱いた写真をアップし、「3月9日ではなく、3月3日の雛祭りの今日!!元気な元気な女の子産まれました!!」と報告。「愛する、あいちゃん!本当よく頑張ってくれました!!サンキューーーだ!!」と妻に感謝した。続けて、「この子が一人前の女性になるまで一生懸命頑張ります!!」と父親としての決意を記し、「産まれてきてくれてサンキューーーーーーーーーーー!!!!!」と喜びを爆発させた。そして、芸人仲間からの祝福ツイートにも、「サンキューーー!」「サンキューーーです!」「サンキューーー!嬉しくて嬉しくて!」と、おなじみのギャグ「サンキュー!」を連発している。尾形は昨年3月9日に一般女性"あいちゃん"と結婚。同11月にツイッターで妊娠を報告していた。
2018年03月03日特別展「名作誕生ーつながる日本美術」が東京国立博物館にて開催される。会期は2018年4月13日(金)から5月27日(日)まで。特別展「名作誕生ーつながる日本美術」では、国宝・重要文化財を含む約130件が集結。作品同士の影響関係や共通する社会背景などの「つながり」に着目した12のテーマ別に紹介する。美術をより深く鑑賞するきっかけとしても、日本美術の入門篇としても楽しむことができる。展覧会のみどころジャンル、時代、地域を超えた名作展示されるのは、奈良時代の仏教美術からは重要文化財「伝薬師如来立像(やくしにょらいりゅうぞう)」や、室町時代の絵画からは雪舟等楊の国宝「破墨山水図(はぼくさんすいず)」、江戸時代の工芸からは尾形光琳の国宝「八橋蒔絵螺鈿硯箱(やつはしまきえらでんすずりばこ)」など。ジャンルや時代、地域を超えた名作たちを楽しむことができるのは、この展覧会の魅力の1つだ。「つながり」にフォーカス「つながり」のテーマは、材質や技法、特徴的な形やモチーフなど様々。名作がどのようにつながり誕生したのか、巨匠たちがどんな物や人とつながり作品を生んだのかを、展覧会を通して明らかにする。「若冲と模倣」では、生涯を通じて同じモチーフの同じ型を繰り返し描き、独自の表現を確立した伊藤若冲を取り上げる。会場では初期と晩年の作品を比較することができる。また、中国の画風を取り入れた雪舟等楊の重要文化財「四季花鳥図屛風」と、同時代の明の水墨画を見比べたり、『伊勢物語』の世界を一望に見渡せる「伊勢物語図屛風」や『源氏物語』をモチーフにした工芸品を見たりすることで、作品同士の「つながり」を感じられる構成になっている。その他にも菱川師宣の「見返り美人図」をはじめとする人物画や風俗画、岸田劉生の「道路と土手と塀(切通之写生)」などの風景画など、数々の名匠による作品が展示される。雪舟等楊「倣夏珪山水図」が東京初公開さらに会場では、1933年以降所在不明だった、水墨画家・雪舟等楊の幻の作品「倣夏珪山水図」を展覧会後期に展示。2017年に84年ぶりに再発見され、話題となったこちらの作品の東京での一般公開は本展が初となる。会期中は展示替えもなお会期中は、4月13日(金)~5月6日(日)の前期展示と5月8日(火)~5月27日(日)の後期展示で展示替えを実施。前期と後期で異なる作品を楽しむこともできる。開催概要創刊記念『國華』130周年・朝日新聞140周年 特別展「名作誕生ーつながる日本美術」会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)※前期展示4月13日(金)~5月6日(日)、後期展示5月8日(火)~5月27日(日)休館日:月曜日 ※4月30日(月・休)は開館時間:9:30~17:00 ※金曜・土曜は21:00、日曜・祝日は18:00まで※入館は閉館の30分前まで場所:東京国立博物館 平成館(上野公園)住所:東京都台東区上野公園13-9料金:当日 一般1,600円 大学生1,200円 高校生900円前売 一般1,400円 大学生1,000円 高校生700円団体 一般1,300円 大学生900円 高校生600円※全て税込、中学生以下無料、団体は20名以上、障がい者と介護者1名無料(入館の際に障がい者手帳などを提示)チケット取り扱い:東京国立博物館正門チケット売場(窓口、開館日のみ)、展覧会公式サイト、各種プレイガイド前売券販売期間:2月1日(木)~4月12日(木)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600
2018年02月16日ルミネの2018年春のシーズンビジュアルが公開された。尾形真理子×蜷川実花のビジュアルシリーズ2012年から写真家の蜷川実花と実力派コピーライターの尾形真理子がタッグを組み、生み出してきたルミネのビジュアル。「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。」「運命を狂わせるほどの恋を、女は忘れられる。」「恋は奇跡。愛は意思。」「未来を信じてなきゃ服なんて買えない。」など、女心と洋服をかけ合わせた、ぐっとくるキャッチコピーと鮮やかな写真が組み合わさり毎回反響を呼んできた。「わたしの上にある空は、何度でも晴れる。」今回のビジュアルには、「わたしの上にある空は、何度でも晴れる。」のキャッチコピーが書かれた。起用されたのは、若手モデルの八木莉可子。力強い眼差しで立つ彼女の頭上には、晴れ渡る青空が広がっており、無数のかもめが飛んでいる。様々なことが新しく始まる春の季節に向けて、未知なる世界へと翼を広げる女性たちへ、「自分らしさ」をパワーアップできるようにという思いを込めた世界観となっている。特別な短編小説もさらに今回、尾形真理子がルミネのためだけに、短編小説『One piece of a woman』を執筆。2018年の春から、夏、秋、冬と、4回にわたりシーズンごとに公開されていく。第1回目となる春は、『こちらはカモメ』を2月15日(木)に特設サイトにて公開する。
2018年02月04日岡田美術館から、喜多川歌麿の美人画をモチーフにしたショコラ『歌麿・深川の雪』が登場。2018年1月31日(水)から2月14日(水)まで、日本橋三越本店のバレンタインイベント「スイーツコレクション」で販売される。雪景色と美人画を、トリュフや松茸の香りと楽しむ箱根の岡田美術館が収蔵する作品を、専属のショコラティエ 三浦直樹がアートなチョコレートへ変身させる。江戸時代の浮世絵師 喜多川歌麿の傑作「深川の雪」を題材にしたショコラを、2段の金色の箱に詰め込んだ。上段には「紫芋×黒胡麻」といった和を感じさせるフレーバーに「クリームチーズ×ベリーローズ」、「アーモンドミルク×ドライアプリコット」、「ゴルゴンゾーラチーズ×ベーコンチップ」と洋風なものを合わせ、種類豊富に織り交ぜる。下段には「ピスタチオ×シナモン」、「柚子×フレッシュバジル」といったスパイスやハーブでアクセントを効かせたものから、「白トリュフ×南瓜」、「和栗×松茸」など高級食材を使用したものまで個性豊かなバリエーションが揃った。神坂雪佳「燕子花図屏風」や尾形光琳「菊図屏風」も2017年のバレンタインでも人気を博した神坂雪佳「燕子花図屏風」をモチーフにしたチョコレートも登場する。金地の屏風に燕子花の群生をあしらったショコラは、和テイストの「桜×抹茶」、甘酸っぱい「木苺×イチジク」、 ティラミスを思わせる「マスカルポーネ×コーヒー」など和洋折衷の5種類。和三盆や黒豆など一層和の風味が味わえる、『光琳・菊』や、「ココナッツ×パッションフルーツ」など見た目に負けない華やかな味わいを楽しめる『若冲・孔雀鳳凰』も揃う。また、日本橋三越本店の限定商品としてハート形のチョコレートボックスから5種類のボンボンがあらわれる「プレシャスハート」が販売される。【アイテム詳細】岡田美術館チョコレート・『歌麿・深川の雪』 4,801円・『光琳・菊』 2,801円・『雪佳・燕子花』 2,801円・『若冲・孔雀鳳凰』 2,801円・日本橋三越本店限定 プレシャスハート 4,801円※価格は全て税込販売場所:日本橋三越本店本館7階催物会場住所: 東京都中央区日本橋室町1-4-1期間:2018年1月31日(水)~2月14日(水) ※最終日は18:00に終了。※プレシャスハート以外は岡田美術館ミュージアムショップでも販売。住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493−1
2017年12月09日2017年7月4日(火)~9月3日(日)の期間、東京国立博物館で、親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」が開催されます。トーハク所蔵の名品「松林図屏風」、米国フリーア美術館所蔵の「群鶴図屏風(ぐんかくずびょうぶ)」など、日本を代表する屏風の高精細な複製と映像がコラボした新たなアート体験が楽しめますよ。複製と映像のコラボレーション!「びょうぶとあそぶ」がトーハクで開催東京国立博物館で、2017年7月4日(火)から、親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」がスタート。トーハク所蔵の名品「松林図屏風」および米国フリーア美術館所蔵の「群鶴図屏風」の複製と映像のインスタレーションにより、屏風絵の世界を体感できる画期的な試みとして注目を集めています。イベントでは、安土桃山時代に描かれた日本水墨画の傑作である国宝「松林図屏風」や金屏風が華やかな尾形光琳による「群鶴図屏風」の複製と映像を組み合わせ、会場全体をアート作品として演出。複製画を利用することにより、映像空間とともにケースなしに向き合えるのが特徴となっています。なお、屏風の複製画は、キヤノンと京都文化協会による「綴プロジェクト」が高精細画像により制作したものを使用。映像はイベント向けに新たに制作したオリジナルを新規に作成されたものとなっています。屏風は古来、装飾用あるいは間仕切りとして実用的にも使用されてきましたが、現代生活では遠い存在となってしまいました。そんな屏風の世界に入りこむ体感型展示は、大人も子どもも、日本人も外国人も、誰でも自分なりに楽しめる、今までにない全く新しいアート体験となっています。「松林図屏風」の世界を体感できる!「松林であそぶ」特別5室は「松林図」の世界に遊ぶ体験型展示です。高さ約5メートル、直径約15メートルの半円形の大型スクリーンに映し出される映像と、松林図屏風の高精細複製画を畳に座って観るという屏風本来の鑑賞スタイルで鑑賞。長谷川等伯の描いた松林の風と匂いをリアルに体感できますよ。●「松林図屏風」とは?豊臣秀吉(1537~98)が、天下を統一した頃に、長谷川等伯によって描かれた日本の水墨画の最高傑作「松林図屏風」。画面に大きく描かれた松の樹は、墨一色の線と濃淡の加減だけで描かれており、松林が霞の間から見え隠れする様子や、木々の間を渡る爽やかな風まで実感できるのが大きな魅力です。この絵はある時、屏風に仕立てられたものですが、この松林の周囲にも、さらに風景が広がっていたと伝えられています。海や山々、里山の景色が遠くに描かれていたかも知れません。日本では松林を描いた風景画は、三保の松原や天橋立などが知られますが、この絵はいったい何処の松林を描いたものでしょうか。記憶の中にあらわれる光景と重ねてみることで、潮騒が聞こえ、海辺の湿った空気や松の香り、鳥たちが木々の間を飛び交う姿さえ、見えてくることでしょう。「群鶴図屏風」の世界でたわむれる!「つるとあそぶ」特別4室には、「群鶴図」に鶴が降り立つ不思議な世界が登場します。展示室に入ると、大きなスクリーンで鶴が羽ばたき、地面に降り立ちます。そして、最後は江戸時代に活躍した琳派の雄、尾形光琳(おがた・こうりん)が作り出した金屏風の中へ誘います。鑑賞者の動きに合わせて鶴が動くインタラクティブな演出や、金屏風の美しさを引き出す光の演出など、子どもから大人まで、「群鶴図」の世界を楽しめます。●「群鶴図屏風」とは?江戸時代の元禄文化華やかなりし頃に描かれた鶴の群れ。同じ向きですらりと立つ姿は実際の鶴より、かなりスマートに描かれています。光琳は高級呉服商の息子でしたが、着物の柄の型のように、同じ姿形の鶴がリズミカルに配置されて、そのうち数羽が異なるしぐさです。一見、鶴は、動きがなく固まっているようですが、屏風を見る場所を移すと、金の照り返しの具合が変わって、鶴たちが動いて見えてきます。写真のように本物の鶴を描かないことで、かえって動きを感じることができるのです。背景の金がきらきらと光って、水を含んだ湿った地面に見えるかも知れません。この絵を見ることで、上空からさらに鶴の一群が舞い降りて、餌をついばみ、恋の相手を呼ぶ泣き声や、姿が目の前に広がっていくことでしょう。関連イベントをチェックしよう!●みんなで遊ぼう!ハンズオンコーナー 「びょうぶにさわる」屏風はどんなふうにつくられているか、 パネルの曲げ方を変えると絵はどんなふうに見えるのか、屏風のミニチュアで遊びながら、屏風について楽しく学べるコーナーです。開催日時:会期中毎日 10:00~閉館時間まで会場:本館特別 4 室●ワークシートで自分だけのびょうぶをつくってみよう自分で絵を描いてびょうぶをつくることができるワークシートを配布します。開催日時:会期中毎日配布配布場所:本館特別4室・特別5室●ワークショップ 「びょうぶをつくる」屏風の鑑賞と研究員によるレクチャーののちにオリジナルのびょうぶつくりを体験するワークショップです。自分だけの松林図をデザインして、昔の屏風と同じ構造の屏風に仕立ててみましょう。開催日時:①2017年8月13日(日) ②8月20日(日) 各日 10:00~12:30会場:本館地下みどりのライオン(教育普及スペース)対象:小学生とその保護者定員:10組(応募者多数の場合は抽選)参加費:無料(ただし、当日の入館料が必要)申込方法:当館ウェブサイトのフォームで申し込んでください。申込締切:①②ともに 7月20日(木)必着開催概要名称:親と子のギャラリー「びょうぶとあそぶ 高精細複製によるあたらしい日本美術体験」 開催場所: 東京国立博物館(上野公園) 本館特別4室・特別5室開催期間: 2017年7月4日(火)~9月3日(日)開館時間:9:30~17:00 ※金・土曜は~21:00、日曜・祝日は~18:00。入館は閉館の 30 分前まで。休館日: 月曜 ※2017年7月17日(月・祝)、8月14日(月)は開館、7月18日(火)は休館観覧料: 一般 620円(520 円)/大学生 410円(310 円) ※総合文化展も観覧できます。※( )内は 20 名以上の団体料金※高校生以下、および満 18 歳未満と満 70 歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるものをご提示ください。※障がい者とその介護者 1 名は無料。入館の際に障がい者手帳などをご提示ください※子ども(高校生以下および満 18 歳未満)と一緒に来館した方(子ども 1 名につき同伴者 2 名まで)は、団体料金で観覧できます。※特別展は別料金「びょうぶとあそぶ」公式サイト:東京国立博物館 WEBサイト:
2017年06月24日細部にまで宿る、東国を旅した画家の魂雪村周継は戦国時代に武将の子として生まれ、出家して画業に専心していました。茨城や福島、神奈川など現在の関東地方の各地を遍歴して活躍し、数多くの水墨画を残しています。大きな屏風から小さな掛軸まで、作品一つひとつの細部に雪村独自の世界観が表現されており、隅々まで目が離せません。大物絵師や知識人も魅了された奇想の世界伊藤若冲に始まり、最近ブームとなっている「奇想」画家。雪村はその元祖といわれ、破天荒でユニーク、大胆で繊細な世界観は、現代に至るまで数多くの画家や知識人を魅了しています。江戸時代の画家・尾形光琳は雪村に憧れて模写などに励み、「マネジメントの父」ピーター・F・ドラッカーも雪村の作品に魅せられ作品を所蔵しているんです。あなたも元祖「奇想」の虜になっちゃいましょう♪取材・文/五十嵐綾子イベント情報イベント名:特別展「雪村―奇想の誕生―」催行期間:2017年03月28日 〜 2017年05月21日住所:東京都台東区上野公園12-8電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年04月08日3月26日、近代能楽集より『葵上・卒塔婆小町』が東京で幕を開けた。三島由紀夫作、美輪明宏が、演出・美術・衣裳・音楽・振付・主演を担うこの舞台。7年ぶりとなる上演には、その才がすべて注ぎ込まれ、時空を超えたドラマが、妖しくも確かな手応えを持って届けられた。近代能楽集より『葵上・卒塔婆小町』チケット情報<葵上>の幕が上がると、まず目に飛び込んでくるのは、シュール・リアリズムを代表する画家、サルバドール・ダリの絵画が飛び出してきたようなセットだ。中央には、尾形光琳の筆を思わせるカバーのかかったベッドが置かれ、その奥には室町風の巨大な着物がかかる。そこは病院なのだが、どこかこの世ならざる気配を漂わせ、観客は一瞬にして異界に入り込む。しかも時は深夜。美貌の青年・若林光(木村彰吾)が病に伏せる妻の葵を見舞うと、そこに、かつて恋仲にあった六条康子(美輪)が現れ、ふたりが心を通わせた過去へと連れて行く。長い黒髪に、黒のイブニングドレスとコートを纏って登場する美輪は、立っているだけで妖しく恐ろしい。が、再び光を取り戻そうとすがる姿に、女の情念が生々しく表れたりもする。『源氏物語』を元にした能から三島が描きたかったであろう、生霊となってまでも執着せずにはいられない人間の愚かさと愛おしさが、全身から伝わってくる。<卒塔婆小町>が描くのは、小野小町を題材にした能・謡曲を元にした物語である。夜の公園。酔っ払った詩人(木村)がみすぼらしい老婆(美輪)に話しかけると、自分はかつて小町と呼ばれていたと言う。やがて、公園は明治時代の鹿鳴館の庭となり、詩人は深草少将に、そして老婆は美しい小町に変わり、ワルツを踊り始めるのだが、まずは美輪のその変身ぶりに驚かされることだろう。詩人も目の前いるのが本当は老婆だということを忘れその美しさに心奪われる。そして、小野小町と深草少将の百夜通い伝説を下敷きにしたこの物語は、美しい女を自分のものにしようとした途端、男に死を与えるのである。美を表現できる美輪だからこそ、美の空虚さがリアリティを持つ。難解なイメージのある三島作品だが、美輪の力がその意味を紐解いてくれるのだ。三島の真髄と美輪の真髄の両方を、この舞台は感じさせてくれるだろう。また、客席がずっと、やわらかな香の匂いに包まれていたことも印象的だった。観る人への美輪の思いは、隅々にまで行き渡っている。公演は4月16日(日)まで、新国立劇場 中劇場にて。その後、宮城、静岡、愛知、長野、福岡、大阪、神奈川を巡演。取材・文:大内弓子
2017年04月06日特別展「雪村―奇想の誕生―」が、2017年8月1日(火)から9月3日(日)まで、滋賀・MIHO MUSEUMにて開催される。戦国時代、東国で活躍した画僧、雪村周継(せっそんしゅうけい)。武将の子として生まれながら出家して画業に専心した雪村は、故郷の茨城や福島、神奈川など東国各地を巡り歩いた。その生涯は未だ謎に包まれているが、革新的であり、人間味あふれる温かな水墨画を描き続けたということだけは疑いようもない。本展は、海外からの里帰り作品を含めた雪村の主要作品約80件と、関連作品約30件で構成される最大規模の回顧展。雪村が、生涯にわたって衰えることなく描き続けた人物画はもちろん、山水画、花鳥画、静物画など“奇想”に溢れた作品を展示する。修行時代に描かれた《風濤図(ふうとうず)》から、70歳ごろの大作《呂洞賓図(りょどうひんず)》、《琴高仙人・群仙図》など重要文化財も多く、雪村芸術の写実的かつ細やかな感性に触れられる絶好の機会である。また、雪村の魅力に憑りつかれた画家たちの作品もあわせて紹介。尾形光琳や狩野芳崖らが、新たな日本画創出のために雪村を研究して描いたとされる絵画も目にすることができる。雪村のドラマチックな作品の数々はどのようにして生まれたのか。また、継承したものたちがいかにして受容してきたかを検証しつつ、雪村芸術の全貌に迫る。なお、本展は2017年3月28日(火)から5月21日(日)まで東京藝術大学大学美術館にて開催された同名の展覧会の巡回展である。また、会期中は展示替えが行われるので、鑑賞したい作品があれば事前にチェックしてほしい。【開催概要】特別展「雪村―奇想の誕生―」会期:2017年8月1日(火)~9月3日(日)会場:MIHO MUSEUM住所:滋賀県甲賀市信楽町田代桃谷300TEL:0748-82-3411開館時間:10:00~17:00(入館は16:00まで)休館日:月曜日観覧料:一般 1,100円、高・大学生 800円、小・中生 300円。※20名以上の団体は各200円割引。出展数:122件(うち雪村作品87件) ※会期中展示替えあり。■イベント情報「とっておき美術公開講座 雪村展担当学芸員の解説」日時:2017年8月12日(土) 14:00~15:00場所:南レクチャーホール学芸員:片山 寛明※予約不要、参加無料(入館料は必要)
2016年11月25日琳派の伝統美を受け継いだ神坂雪佳の「燕子花図屏風」をモチーフにした「雪佳燕子花図屏風チョコレート」が、2017年2月1日(水)から14日(火)まで、日本橋三越本店で先行販売される。金地の屏風に燕子花の群生を描いた「燕子花図屏風」をモチーフにしたボンボンショコラが誕生した。フレーバーは、桜×抹茶、木苺×イチジクといった和を感じられるものから、マスカルポーネ×コーヒー、ゴルゴンゾーラ×オレンジピールといった洋風なものまで、個性豊かなバリエーションが揃う。今年は食感にもこだわり、サクサクとした歯触りの粒も織り交ぜている。はんなりと美しいビジュアルは、コーヒータイムを至福の時間にしてくれそうだ。そのほか、伊藤若冲「孔雀鳳凰図」や尾形光琳「菊図屏風」をモチーフにしたチョコレートも揃う。 【アイテム詳細】岡田美術館チョコレート販売期間:2017年2月1日(水)~14日(火)会場:日本橋三越本店本館7階催物会場住所: 東京都中央区日本橋室町1-4-1※岡田美術館ミュージアムショップでも販売予定。住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493−1・雪佳燕子花図屏風チョコレート 2,601円(税込)・光琳菊図屏風チョコレート 2,601円(税込)・若冲孔雀鳳図チョコレート 2,601円(税込)・ボンボンショコラセレクション 2,601円(税込)・失恋チョコレートバー 1,801円(税込)・スライスオレンジ 1,001円(税込)・アマンドショコラ 901円(税込)
2016年11月21日あっという間に10月ですが、2017年お正月の話題もちらほら聞こえてきました。三越では9月28日(水)、伊勢丹では10月5日(水)から2017年のおせち予約がスタートします。全体のテーマは「this is japan」。日本の四季に育まれた五感で味わう、食の安心と安全を第一に考えたおせちが全656種類も登場します。三越、伊勢丹それぞれのおせちをチェックしましょう。三越のおせちは「粋」メイン企画は「次代へ受け継ぐ “粋-IKI-”おせち」がテーマです。計330種類のおせちが用意されています。そのうち72種類は三越限定のおせちです。●三越日本橋本店<春秋>日本食材へのこだわり三段重:54,000円(3~4人前、限定50セット)五街道の起点、交通の要所として江戸時代から栄えていた日本橋。三越本店が日本橋にあることにちなみ、おせちには五街道を中心に海、山から集められた上質な食材が使われています。「<春秋>日本食材へのこだわり三段重」は、東海道にちなんだ食材が盛りこまれた一品です。●三越銀座店<銀座 和久多> 特製八角二段重:43,200円(3~4人前、限定30セット)銀座に軒を連ねる料亭の味をおせちでいただけます。熟練の職人が腕を振るう「<銀座 和久多> 特製八角二段重」は、京風会席のおせちです。鮮度にこだわった京野菜を繊細な味付けで提供。盛り付けの美しさも京風会席ならではです。伊勢丹のおせちは「遊び」「センス・オブ・ファン~おせちで遊ぼう~」をメイン企画のテーマに据え、一流の料理人たちが「遊びに宿る、和のこころ。」を表現します。料理や盛り付け、器にまで遊び心が貫かれている、楽しいおせちが326種類。そのうち伊勢丹オリジナルおせちは68種類です。ここでその一部をご紹介します。●伊勢丹新宿本店<六雁>錬彩 与段重 :(37,800円、2人前、限定50セット)和食のプロフェッショナル秋山能久氏率いる。「<六雁>錬彩 与段重」のおせちは、器にも趣向が凝らされています。東京都葛飾区の大一アルミニウム製作所の弁当箱を器に使用。黄金色の楕円形弁当箱は豪華ながら、どこか懐かしさがただよいます。ほかにも尾形光琳の「紅白梅図」にインスピレーションを得た、有田焼の一段重も登場する予定です。<トラットリア カヤバッチョ>イタリアンおせち一段重(15,120円、2人前、限定100セット)お重の中にはスイーツがぎっしり!?「<トラットリア カヤバッチョ>イタリアンおせち一段重」は、スイーツに見立てたイタリア料理が詰まったおせちです。内容はフォアグラと大根のロッシーニ風ティラミス仕立て、モッツアレラのロールケーキ風、シューにつめたサーモンムースなど。4人前の「<トラットリア カヤバッチョ>イタリアンおせち二段重」(32,400円、限定100セット)もありますよ。三越&伊勢丹共通の「みんなが笑顔になれる」おせち<プラスメディ>糖質を考えた管理栄養士監修 和洋おせち二段重:(24,840円、2~3人前、限定100セット)<プラスメディ>シリーズは、さまざまな人への配慮がこめられたおせちです。素材の風味を活かした薄味で、おせち二段重あたりの糖質を約124.0g、塩分が15.6g。さらに食物アレルギー特定原材料7品目が不使用で、固い食材は食べやすく調理されています。さまざまな年代や体調の方が食べられる、優しいおせちです。もちろん味も折り紙付き。オリジナル健康管理ノートがセットになっています。どのおせちを選ぶか迷うのも楽しみの1つ。忙しい方にはインターネット予約がおすすめです。美味しいおせちで2017年をはじめたいですね。■三越伊勢丹「2017年おせち」予約詳細【三越】店舗予約期間:2016年9月28日(水)~12月24日(土)受付店舗:三越日本橋本店、三越銀座店、三越恵比寿店、三越多摩センター店、三越千葉店インターネット予約期間:2016年9月28日(水)10:30~12月17日(土)18:00※予約サイト:www.mitsukoshi.co.jp/osechi【伊勢丹】店舗予約期間:2016年10月5日(水)~12月23日(金)受付店舗:伊勢丹新宿本店、伊勢丹立川店、伊勢丹松戸店、伊勢丹浦和店、伊勢丹相模原店、伊勢丹府中店、静岡伊勢丹インターネット予約期間:2016年10月5日(水)10:00~12月17日(土)10:00※予約サイト:www.isetan.co.jp/osechi
2016年10月05日神奈川県足柄下郡箱根町にある岡田美術館で、日本の画家・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と与謝蕪村(よさぶそん)の生誕300年を記念した展覧会「 ―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち」展が開催されています。期間は12月18日(日)までです。同い年の天才絵師・伊藤若冲と与謝蕪村の作品の変遷を、同時代に活躍した画家たちの作品とあわせて観賞できます。同じ年に誕生した二人の天才画家画家・尾形光琳が亡くなった1716年に誕生した2人の天才絵師、伊藤若冲と与謝蕪村。同じ年に誕生した2人は、のちに京都の画壇を席巻して一つの時代を作ります。伊藤若冲は京都にある青物問屋の長男として生まれました。家業を継ぎますが30代中頃には参禅、40代歳で隠居して画家としての活動を開始します。彩色鮮やかな花鳥図や動物を描いた水墨画を得意とし、数々の名作を残しました。与謝蕪村は大坂の農家に生まれ、成人すると江戸へ出て俳諧を学びます。俳諧の師匠の逝去をきっかけに、27歳から北関東や東北地方をおよそ10年間遊歴。40歳になると京都へ移り住み、俳諧と絵画の分野で活躍しました。中国文人画の技法による山水図や、俳句に絵を添える俳画を中心に作品を残しています。展覧会では2人の画家の作品を中心に、同時代の円山応挙や長沢蘆雪、曾我蕭白、池大雅らの作品を合わせた40点の貴重な作品を観賞できます。●83年ぶりに発見された「孔雀鳳凰図」今回の展覧会には1933年に重要美術品として認定されたのち、行方不明となっていた伊藤若冲の「孔雀鳳凰図」が展示されています。83年ぶりに発見され、東京都美術館で行われた若冲展で初公開となり話題を呼んだ作品です。牡丹に囲まれて立つ白い孔雀と、翼を広げた鳳凰が描かれた見事な作品では、若冲にしか成しえない多彩な色彩と見事な細密描写を目の当たりにできます。●特別に作られた若冲孔雀鳳凰図チョコレート、展覧会開催記念オリジナルグッズも充実ミュージアムショップでは美術館専属のショコラティエ、三浦直樹氏が手掛けた「若冲孔雀鳳凰図チョコレート」(税込2,600円)が10月1日(土)より発売されます。小豆や栗、イチジクなどさまざまな食材がバランスよく組み合わされたチョコレートに若冲の絵柄がデザインされた、お土産に最適のお菓子です。マウスパッドやぽちぶくろなど、展覧会のオリジナルグッズも揃えられています。イベント情報名称:―生誕300年を祝う― 若冲と蕪村 江戸時代の画家たち会期:2016年9月5日(月)~12月18日(日)休館日:なし開館時間:9:00~17:00※入館は16:30まで住所:神奈川県足柄下郡箱根町小涌谷493-1岡田美術館入館料:一般・大学生2,800円、小中高生1,800円公式ページ:
2016年09月20日