俳優の山田孝之が主演を務める人気シリーズ『闇金ウシジマくん』8作品が、映像配信サービス・dTVで配信開始した。真鍋昌平氏の同名漫画を原作にした同作は、2010年にテレビドラマシーズン1が放送され、その後シーズン2、3に加え、劇場版4作品と約6年間にわたって続いた人気シリーズ。闇金融「カウカウ・ファイナンス」の社長・丑嶋馨(山田)を中心に、お金によって浮き彫りになる人間の醜い部分やダメな部分を描いている。丑嶋を演じた山田のほか、丑嶋の部下・柄崎にやべきょうすけ、丑嶋の幼馴染の情報屋・戌亥に綾野剛、映画版には林遣都や菅田将暉など、強烈なインパクトを残す債務者役で実力派俳優が顔を揃える。また、dTVではシリーズ全作品に加え、dTVオリジナルドラマ『闇金ウシジマくん スーパータクシーくん編』(全8話)も配信。dTV公式YouTubeチャンネルでは第1話から第4話までを無料で公開している。さらに9月13日(26:00~)から、実写版から生まれたキャラクター・犀原茜を主人公にした新シリーズ『闇金ウシジマくん外伝闇金サイハラさん』を地上波放送に先がけて、先行配信する。
2022年08月09日Asahi(内田朝陽)、tah(山田孝之)による音楽ユニット・quu(キュー)連続シングルリリース第4段「肆(し)」が12日、配信される。2021年にEP「UNCHILL」を発表して以来、映像作品に楽曲提供を行うなど活躍の場を広げている同ユニット。CRAZY JOE監督による自主長編映画『#ピリオド打ったらカタルシス』(22)ではエンディングテーマを手掛け、同映画の映画祭での受賞と共に話題に挙がった。そして「壹(いち)」から始まった連続シングルリリースは第4弾を迎え、今回新たに「肆(し)」を配信リリースするることが決定。なお、連続シングルリリースのジャケットは全て、SUPER BEAVERの渋谷龍太が担当している。
2022年08月05日クリスタルヴォイス主催、『細 晃子(尾形晃子)ソプラノリサイタル』が2022年11月13日 (日)にJ:COM浦安音楽ホール コンサートホール(6F)(千葉県浦安市入船一丁目6番1号)にて開催されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて発売中です。カンフェティにてチケット発売中 千葉大学合唱団在団中に青島広志氏と出会った当時の名前、細(ほそ)晃子で開催されるソプラノリサイタル。細晃子の透明な癒しの声があなたの心に届きます。青島氏の楽しいトークと青島氏の描いたチラシのイラストも必見。透き通った声とその音楽性でファンも多くリサイタルは毎回大入りの尾形晃子。テレビでおなじみの青島広志氏とは千葉大学合唱団在団中に出会い、その後青島氏の代表作 オペラ「黄金の国」天からきこえる12の声ソプラノ1にて出演。今回のリサイタルは当時も今も青島氏より「細(ほそ)さん」と呼ばれている「細 晃子」の名前で出演します。ヘンデルってどんな作曲家?モーツァルトの「フィガロの結婚」って?コロラトゥーラって?青島広志氏の楽しい解説つき。細晃子の透明な癒しの声が皆さまの心の奥まで届きます。作曲家青島広志の作品もあり、チラシのイラストも青島氏の描いたもの。普段のふたりはこんな感じ???【Program】ヘンデル作曲オンブラ・マイ・フ優しい眼差しよ「ジュリオ・チェーザレ」より輝かしいセラフィムにモーツァルト作曲「フィガロの結婚」より愛の神よ 照覧あれ楽しい思い出はどこへマイアベーア作曲「ディノラ」より影の歌青島広志作曲「風に色をぬりたいな」より風をぬりたいおへやの海夜空のクリスマス文部省唱歌春が来た 茶摘 鎌倉 うみ 虫の声 雪 故郷ほか「尾形晃子ソプラノリサイタル」2017年11月5日/京葉銀行文化プラザ音楽ホールオペラ「魔笛」より 復讐の心は地獄のように我が心に燃え(夜の女王のアリア)プロフィールソプラノ:細晃子(尾形晃子) ほそあきこ千葉大学教育学部音楽科卒業。二期会オペラスタジオ修了。東京音楽大学研究生オペラコース修了。東京声楽コンクール第3位、万里の長城杯国際音楽コンクール第2位(1位なし)入賞。オペラ「魔笛」夜の女王、「ラビュリントス」アリアドネ、「フィガロの結婚」「あまんじゃくとうりこひめ」等のオペラや宗教曲ソロで出演の他、東京室内歌劇場・千葉県文化振興財団・千葉市文化振興財団・二期会BLOC千葉・千葉市音楽協会・京成ミラマーレ・花光ホール・小学校・高齢者施設・障害者福祉センター主催コンサートやスペイン国立サルスエラ劇場など多数出演。千葉テレビ「Jソングアワー」、NHK千葉放送局「ひるどき情報ちば」出演。透き通った声とその音楽性でファンも多く、秋に開催される「尾形晃子ソプラノリサイタル」は毎回大入りで好評を博す。青島広志氏とは千葉大学合唱団在団中に出会い、その後青島氏の代表作 オペラ「黄金の国」天からきこえる12の声ソプラノ1にて出演。今回のリサイタルは当時も今も青島氏より「細(ほそ)さん」と呼ばれている「細 晃子」の名前で出演する。東京二期会・東京室内歌劇場・二期会BLOC千葉・千葉市音楽協会会員、コーラスサークルオアシス指揮者、栗山文昭指揮 Chorus salon Rondoヴォイストレーナー。ピアノとお話:青島広志あおしまひろし1955年東京生まれ。東京藝術大学および大学院修士課程を首席で修了し、修了作品のオペラ「黄金の国」(原作:遠藤周作)が同大図書館に購入され、過去2回の東京都芸術フェスティバル主催公演となる。作曲家としては「火の鳥」(原作:手塚治虫)、「黒蜥蜴」(原作:三島由紀夫)、管弦楽曲「その後のピーターと狼」、合唱曲「マザーグースの歌」、ミュージカル「11ぴきのネコ」など、その作品は200曲を超える。ピアニスト・指揮者としての活動も40年を超え、最近ではコンサートやイベントのプロデュースも数多くこなしている。NHK「ゆかいなコンサート」の初代監督を8年務め、現在もNHKラジオ「高校音楽講座」にレギュラー出演のほか、テレビ朝日「題名のない音楽会」、日本テレビ「世界一受けたい授業」、テレビ東京「たけしの誰でもピカソ」、TBSラジオ「こども電話相談室」にも出演。著書に『モーツァルトに会いたくて』『青島広志でございます!』『あなたも弾ける!ピアノ曲ガイド』(学研プラス)、『やさしくわかる楽典』(日本実業出版社)、『作曲ノススメ』(音楽之友社)、『21世紀こどもクラシック』(全5巻・小学館)、『音楽家ってフシギ』(東京書籍)、『オペラ作曲家によるヘンなオペラ超入門』『作曲家の発想術』(ともに講談社)などがある。東京藝術大学講師、洗足学園音楽大学客員教授、日本現代音楽協会、作曲家協議会、東京室内歌劇場会員。開催概要『細 晃子(尾形晃子)ソプラノリサイタル』開催日時:2022年11月13日 (日)13時半開場/14時開演会場:J:COM浦安音楽ホール コンサートホール(6F)(千葉県浦安市入船一丁目6番1号)■出演者ソプラノ: 細晃子(尾形晃子)ピアノとお話: 青島広志■チケット料金全席自由:4,000円(税込)<カンフェティ限定>1, 000円割引!4,000円→ カンフェティ席3,000円!【主催】 クリスタルヴォイス【後援】 (公財)東京二期会、(一社)東京室内歌劇場、(公財)千葉県文化振興財団、(特非)千葉市音楽協会、二期会BLOC千葉 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年07月14日山田孝之さんが発起人を務める「MIRRORLIAR FILMS」プロジェクトの第3弾で、山田さん自身が監督として登場。その監督作『沙良ちゃんの休日』の主演が南沙良さん。山田さんと、山田さんが注目する南さんの視線の先にあるものは。山田孝之が監督として撮る俳優・南沙良。今、ふたりが注目する世界。――山田孝之さんが監督を務められた短編映画『沙良ちゃんの休日』創作経緯と南沙良さんの起用の理由、そして南さんはオファーを受けて思ったことを伺えますか。山田:映画冒頭の、歩いている女性と男性が交差していく絵は、何年か前から頭にあってメモしてあったんです。今回はそれを広げて映画にしようと思って、脚本家の小寺(和久)くんと話し合いながら物語を組み立てていった感じです。南さんとは、『ゾッキ』という映画で少しだけご一緒させていただいたご縁があったのと、一方的にですけれど南さんが出演されていた、とあるCMがすごく好きだったのもあって。なんというか、絶妙な表情をされるんですよね。普段何を考えているんだろう、今何を思っているんだろうって探りたくなる。その空気感が今回の作品に欲しかったんです。南:…嬉しいです。私もご一緒させていただいたときに、また機会があればとは思っていたんですけど、どんな中身か知らない状態で『沙良ちゃんの休日』ってタイトルを聞いたのでびっくりして…。山田:そりゃ戸惑いますよね。南:どういうことだろう、と…。山田:映像の最後にタイトルを出したいと考えていて、なんかかわいいタイトルにしたかったんです。でも一応、オファーのときにタイトルが嫌なら変えます、とはお伝えしていた気がします。南:戸惑いはしましたけどとても面白そうだったので、ぜひご一緒させていただきたいなと。――変わったお話ですよね。観た後に考えさせるというか。山田:僕としては、わりとわかりやすい話ではあると思っているんですけど…。ただ、もっとわかりやすいエンターテインメント作品というものがある一方で、そうじゃないものもあっていいという気持ちはあります。単純に好みとして、観終わった後、あれってどういうことだったんだろうって1回では理解できない作品が好きなんですよね。それについて誰かと話すのも好きなんで、僕は映画がコミュニケーションのツールになってくれたらって思っているんです。南:…私も脚本を1回読んだだけではわからなかったです。でも、私自身が映画に限らず小説も漫画も、1回じゃ理解できないことを考えるのが好きなんで…。――南さんは言葉数は多くないですが、ご自身で文章を書かれていますし、インタビューを読んでいても、頭と心でいろんなことを考えている方なのかなと思います。南:普通ですよ。とくに面白くもないですし…。山田:さっき手芸をされるって話していましたけど、どういったときにやられるんですか?南:手芸というか洋服を作ったりするのが好きなんです。縫ったり、ミシンをかけたり、無心になりたいときに刺繍したり。以前、お仕事で自分の想像の中の女の子に着せる洋服を作ったこともあります。山田:すごい面白いアプローチ。南:しゃべるのがあまり得意ではないんです。でも、文章で自分の言葉を伝えるとか、何かを作ったりすることとかは好きでした。山田:書くことも作ることもお芝居も、全部表現なわけで、南さんはきっと表現が好きなんでしょうね。好きというか、表現したくなっちゃうというか。僕も俳優だけじゃなくプロデューサーをやったり監督をやったり、曲作って歌も歌ったりしていますけれど、自分にとっては全部が同じ“表現”なんですよね。俳優なのに…って言う人もいるけれど、そもそもそれを僕は職業として捉えていないんです。やりたい表現をそのときにやっていたり、やらなきゃいけない必然性を感じるものもあるし。――南さんの中で演じることは、どのような位置にあるものですか。南:昔から俳優さんになりたいってずっと思っていたんです。それは自分じゃない誰かになりたかったんですね。自分じゃない誰かになったら何か起こるんじゃないかと。それで、別の人になれる俳優という職業ってかっこいいなと思って。ですので同じ表現でも、文章を書いたり服を作ったりするのとは、向き合う意識としては少し違う気がしています。――今回の「MIRRORLIAR FILMS」プロジェクトは、映画監督だけでなく、いろんな方が監督として参加していますよね。いつか南さんが作り手として参加する可能性もあるわけですか?山田:なにせ文章を書かれる方ですからね。脚本を書いてみたら、自分で撮ってみたくなったり、自分で演じてあの人に撮ってほしいってなったり、するかもですね。南:できるかわからないですが…。山田:一応、我々は“だれでも映画を撮れる時代”を謳ってますからね。映画監督というと難しいイメージがありますけど、今の時代、スマホでも撮ろうと思えば撮れる時代なわけだし、やりたいと思ったらやっちゃえばいいじゃんって思うんです。このプロジェクトに参加してるのも、ベテランの監督だったり、注目されている映像作家だったり漫画家さんとか、いろんな人がいて。そのほうがなんか面白いじゃない?――南さんは監督に興味は?南:ぜひ挑戦してみたいです。山田:おおすごい!――山田さんのように、映像でアイデアが浮かぶことはありますか。南:映像はないですね。お仕事でエッセイだったり短い文章を書いたりはしますけれど…。山田:今はまだそこにピントが合ってないんでしょうね。監督をやってみようってなったらきっと、普段とは違う視点で物事を見るようになると思うんだよね。そうやって気になるものをメモしているうちに勝手にストーリーができてくると思うから。南:それも面白そうですね。やまだ・たかゆき1983年10月20日生まれ、鹿児島県出身。俳優として活躍する傍ら、近年では自身がプロデューサーとして数々の映画やドラマの制作に携わるほか、映画『ゾッキ』シリーズでは共同監督のひとりを務めている。ジャケット¥95,700ベスト¥146,300シャツ¥52,800パンツ 参考商品シューズ 参考商品(以上Vivienne Westwood/ヴィヴィアン・ウエストウッド インフォメーションcontact@viviennewestwood-tokyo.net)みなみ・さら2002年6月11日生まれ、東京都出身。モデルを経て、’18年の映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』では数々の映画賞で新人賞を受賞。放送中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』ほか、主演映画『この子は邪悪』も公開予定。ドレス¥48,000パンツ¥36,000(共にTOGA PULLA/TOGA原宿店TEL:03・6419・8136)靴はスタイリスト私物MIRRORLIAR FILMS Season3 『沙良ちゃんの休日』年齢、性別、職業やキャリアなどの垣根を越え、「だれでも映画を撮れる時代」に自由で新しい映画製作の実現を目指し発足された短編映画プロジェクトの第3弾。発起人のひとりでもある山田孝之さんが監督を務めた本作は、南の島を訪れた沙良ちゃん(南沙良)と、見知らぬ男(紀里谷和明)との邂逅を描いた作品。ほかに渡辺大知さんや松居大悟さん、李闘士男さんなどが監督として参加。現在公開中。※『anan』2022年5月25日号より。写真・宮崎健太郎スタイリスト・五月桃(山田さん)道券芳恵(南さん)ヘア&メイク・南辻光宏(山田さん)藤尾明日香(南さん)取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2022年05月19日竹野内豊と山田孝之がW主演する映画『唄う六人の女』の製作が決定した。日本の原風景の中で繰り広げられる、ミステリアスかつ妖艶で美しい映画になるという。車の事故で、美しい村に偶然迷い込んでしまった正反対の性格の2人の男、萱島と宇和島。目がさめると、その村に住む美しくも奇妙な6人の女たちに監禁されている。2人は、本能で動く女たちの行動に次第に翻弄されていく――。『太平洋の奇跡ーフォックスと呼ばれた男ー』(’11)で共演した2人が今回演じるのは、ある美しい村に偶然迷い込んでしまう正反対の性格の男たち。監督は、インスタレーションや映像作品、メディアを駆使したパフォーマンスを国内外で発表し続けている石橋義正。山田さん主演の『ミロクローゼ』は多くの海外映画祭で上映された。萱島役の竹野内さんは「石橋監督、山田孝之さんと力を合わせ、面白い映画を作りたいと思っております」と意気込み、宇和島役の山田さんは「僕はなんて幸せなんだ。また石橋監督の世界に入れる。しかも今回は竹野内さんと。2020年12月14日、実に10年ぶりであろう石橋監督との再会を果たし、『次回作に参加頂けないか』との嬉しいお誘い。しかし何故だか茶を濁し数日が経ったある日、道を歩いていたところ『山田くん』と声がかかった。これまた10年ぶりであろう竹野内さんが立っていた。これは"そういうこと"なのだと出演を決めた」と出演に至った経緯を明かしている。『唄う六人の女』は2023年公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:唄う六人の女 2023年公開予定
2022年05月12日本日4月22日(金)より公開がスタートした『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』に、俳優・山田孝之が出演していることが明らかになった。山田さんが演じているのは、野原家絶体絶命のピンチに突如現れる謎のイケメン役。サラサラのブラウンの髪をたなびかせ、透き通った青い目を持ち、水色の華麗なスーツに身を包んだ爽やかな8頭身で、「アハハハ」と笑い続けるだけのクセがすごいキャラクター。「お話をいただいたときから『隠し続けた方が良いんじゃないか』と思っております。ですので、『私でした、すみません』という感じです。この役を僕にオファーしてくださるしんちゃん製作チームが一番クセがあると思います。現実だとイケメン役のオファーが来ないから、めちゃくちゃ嬉しかったです。お引き受けしたのも“イケメン役が出来るから”」と出演オファーを引き受けた理由を明かした山田さん。役作りについては「“カッコつける”ということを意識したことが無いですから、今日に至るまでとにかく『自分はイケメンだ』と言い聞かせました。ただし、『これはあくまで役作りであって、お前は本当のイケメンではないから勘違いするな』ということも、朝昼晩と鏡の前に立って言い聞かせてきました」と入念に下準備をしてからアフレコに挑んだようだが、実際のアフレコはただひたすらに笑い続けるだけの演技なので、長く笑い続ける難しさがあったという。山田さんに出演オファーをしたテレビ朝日プロデューサーは、「今回の映画は、あらゆるところに製作陣のチャレンジが詰め込まれています」と明かし、「山田さんの声優出演もその1つです」とコメントしている。『映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝』は全国東宝系にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝 2022年4月22日より全国東宝系にて公開©臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK2022
2022年04月22日俳優の山田孝之と磯村勇斗が出演する、コカ・コーラシステム・ジョージアの新CM「最高のひと息」編が、18日より放送される。新CMでは山田が現場監督役、磯村が営業担当役で登場。建設現場の休憩所でコーヒーを手に真剣な顔つきで「今日は何分だ?」「10分ってことですね」と話し合う2人。山田の「OK! 全力でいくぞ!」と気合いの入った声とともに休憩を始めた2人は、ゆっくりと宙に浮かんでベンチに着地し「休憩、最高ー!」と叫ぶ。撮影は山田が宙に浮くワイヤーシーンからスタート。スタッフから、体の角度や動作の微修正、また表情を作るタイミングや目の動きまで細かな指示を受けながら、何度も繰り返しテイクを重ねた。癒しが最高潮に達する場面では、恍惚の表情を浮かべる山田に現場から笑いが起こる場面も見られた。一方で同CMシリーズ初出演で山田とも初共演となる磯村は、緊張した様子だったがほとんどNGを出さず、山田とも息の合った演技を披露。撮影の合間には、和やかな雰囲気で談笑していた。■山田孝之&磯村勇斗インタビュー――2人が初共演となるCMでしたが、撮影の感想を教えてください。山田:初共演だったんですね……?磯村:そうなんですよ(笑)!山田:初共演だとしたら相当な息の合い具合だと思いますよ。何度も共演してるぐらいな、ね(笑)!磯村:ありがとうございます(笑)山田:こちらこそ!磯村:山田さんの出演するジョージアのCMは見ていたので、自分が山田さんとご一緒させていただいて、ジョージアのCMに出れるってことがとても嬉しかったですし、今日の撮影をすごく楽しみにしていたので、本当に山田さんと目線が合うだけでちょっと嬉しくなりましたね(笑)。すごくいい経験ができました。――「ひと息」がテーマとなる今回のCMの見どころを教えてください。山田:見どころは今回、ワイヤーを吊って、アクションとまではいかないですが特殊な演出をしていて、その辺が見どころになっていると思います。表情と、なにより磯村君との息の合い具合がばっちりなので、そこを見てください。みなさん毎日忙しいと思いますが、ジョージアと一緒にひと息入れて、リチャージしてまた頑張りましょう!
2022年04月13日女優の南沙良が、俳優の山田孝之が監督を務める映画『沙良ちゃんの休日』(5月6日公開)で主演に起用されることが10日、わかった。同作は、“変化”をテーマに、俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画を、オムニバス形式で4シーズンに分けて公開するプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」の第3弾にラインナップされる。同作では、昨年山田が監督を務めた映画『ゾッキ』にも出演した南が主演し、山田がメガホンをとる。また、Season2でタッグを組んだ紀里谷和明監督も出演予定。今回の主演抜てきを受け、南は「またご一緒できたらと思っていたのでとても嬉しかったです」とコメント。「山田監督とお会いする度に、なんだか背筋が伸びる気持ちになります。丁寧に説明していただき、お芝居をしやすい環境を作ってくださる」と山田への感謝の気持ちを話した。タイトルを聞いた感想を聞かれると「作品名だけ聞いた時は、頭の中が『?』マークで埋まりました……!」と内容が予想できなかったことを明かし、沖縄で行われた撮影についても「天候とおいしいご飯に恵まれ、肩の力を抜いて撮影することができました。また今回は、“南沙良”として撮影に臨んだのでなんだか不思議な感覚でしたが、とても楽しい撮影でした」と振り返った。コメントは以下の通り。■山田孝之与えられたのは自由な表現の時間。制限が無いと聞けば、人は自分で制限をどんどん増やすから面白い。予算は? 日数は? 人数は? 機材は? 納品は? 自分一人スマホを片手に佇むこともできるし、熟考の末予算を増やし結集させることもできるだろう。5分〜15分の短い時間の意味は、強さも弱さも全てを含めた己との戦いから始まる。既に100で恐れているから未来は明るい。
2022年03月10日映画『MIRRORLIAR FILMS Season2』(2月18日公開)の完成披露試写会が12日に都内で行われ、山田孝之、松本まりかが登場した。同作は伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが「だれでも映画を撮れる時代」に、自由で新しい映画製作の実現を目指して、年齢や性別、職業、若手とベテラン、メジャーとインディーズの垣根を越え、切磋琢磨しながら映画を作り上げる短編映画制作プロジェクトの第2弾。俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャンなど総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開する。Season2では阿部進之介、紀里谷和明、志尊淳、柴咲コウ、三島有紀子、山田佳奈、そして419作品の応募の中から選ばれたクリエイター、Azumi Hasegawa、柴田有麿、駒谷揚の3名が参加する。紀里谷和明監督作品『The Little Star』の主演を務めながらもプロデューサーとして紹介された山田は「そっちの方なんですね」と苦笑。この日は妻役を務めた松本もサプライズ登場する予定だったが、裏側から走る足音が近づいて来たために、山田も驚く。慌てて登場した松本は「ずっとそこにいたんですけど、まだかなと思って、後ろに戻った瞬間に呼ばれて、走ってきちゃったんです」と笑顔を見せた。2人は2000年に放送されたドラマ『六番目の小夜子』以来、21年ぶりの共演となり、山田は「お互いなんとかしがみついてきた」としみじみ。松本が「すごく嬉しかったですけど、やっぱりちょっと怖かったかな。芝居を見られるじゃないですか。『どんなもんじゃい』っていう……」と心境を吐露すると、山田は「思わないよ」とつっこむ。松本は「メールとか、何年かに1回の時もあったし、最近は『た』とか『ま』とかそれだけのLINEだったり」と仲の良い様子で、山田は「あなた(松本)も忙しくなったから、人生相談を受けたりもあったんですよ」と説明する。松本は「お芝居をするのはなかなかないので緊張したんですけど、ミラクルな瞬間がたくさんあった」と共演を振り返った。アクションシーンも豊富で、役として山田に殺意を抱いていたという松本は「孝之はきっと何でをしても大丈夫と思えた」と信頼を寄せ、「こんなに自分の手が力強かったことのないというくらいの状態で飛びかかったりとか、そのくらいの爆発する感情をすべてぶつけられた。私の殺意を見て孝之が本当に怯えた目をするんですよ。芝居じゃないことにぞくぞくっとして」と明かす。山田は「怖かったですよ、なにされるかわからないですから。飛んできたり殴られたりしました」と印象を表し、松本について「ずっと共演はなくて、ここ数年バッとどんどん活躍して、色々出るようになってきて、お芝居というよりも注目の人みたいになっている中で、これを俺とまりかでできるんだろうかとは思ったけど、すごかったです」と絶賛した。この20年の変化について、松本は「20年間いち視聴者としても見てきましたけど、いろんな孝之の時代があるじゃないですか。まったくしゃべらないとか、番宣番組でとても無愛想だとか」と語り、山田は「無愛想じゃないよ。そういうテンションだから、そういう顔になってただけ。『俺はここで何をやってるんだ。何を求めてるんだこの人たち。なんで俺はそんなことやんなきゃいけないんだ。本当にやるべきことがあるんじゃないか』と」と当時の心境について弁解する。松本はさらに「でも、そこから抜けた瞬間があったんです。開いた瞬間というか、コミュニケーションをしていこうと。そこから孝之が変わり始めて、今や俳優という枠を飛び出していろんなことをしてるじゃないですか。孝之のその行動にはすごく意味がある」とコメント。「今回、側から見ててなんで短編映画をこんなに作るんだろうと思ったんです。でもやってみて、短編映画を作る意味ってこういうことだったんだというのがすごく腑に落ちた。だからこれからもいろんなことをされると思うんですけど、注目して見ていきたいと思ってます」という松本に、山田は「まだ視聴者なんですね」と苦笑しつつ、「まじで本当に意味ないことやろうかなと思ってます。ここから先」と新たな野望も生まれていた。
2022年01月12日俳優の山田孝之(tah)、内田朝陽(Asahi)による音楽ユニット・quu(キュー)が、29日に連続シングル第一弾「壹(いち)」を配信する。Asahi、tahによる音楽ユニット、quu。二人を中心に立ち上げられたクリエイティブレーベル・show+er(シャワー)に所属し、楽曲とともに、CM、MV、映画など幅広いジャンルで作品を制作、発表している。昨年4月には、彼らの音楽性の軸を体現した初EP「UNCHILL」をリリースした。そして今回、quuの連続シングルリリース第一弾となる「壹」の配信が決定。ジャケットの文字デザインは、SUPER BEAVERの渋谷龍太が担当している。
2021年10月25日UVERworldが、9月1日にリリースする両A面コラボシングル『来鳥江/SOUL』より山田孝之とのコラボ曲「来鳥江」のMusic Videoを公開した。公開されたMVは、プロのカースタントチームによる2台の車がドリフトをする中でパフォーマンスするスリリングかつ大迫力の作品に仕上がっている。今回のMVの撮影について、UVERworldボーカルのTAKUYA∞は「撮影している最中から良いものが出来ると想像できるMVの撮影になりました。山田孝之さんは役者としてもミュージシャンとしても魅力的な人、今回の楽曲にUVERworldだけでは出せなかった色を出せるのではないかと思ってオファーしました。」とコメント。また、山田孝之はUVERworldとTAKUYA∞について「TAKUYA∞くんは人間をカテゴライズしない人、そこがとても魅力的。」と語っている。「来鳥江」は8月20日の0時より先行配信され、同日放送のミュージックステーション3時間スペシャルにてUVERworldと山田孝之、愛笑むとのコラボパフォーマンスで披露されることが決定している。なお両A面2曲目となる「SOUL」は青山テルマとのコラボ曲で、こちらのMVも近日公開予定となっている。UVERworldは、9月4日と5日に神奈川・横浜アリーナにてライブ『UVERworld LIVE 2021 at Yokohama Arena~We gonna go~』を開催する。UVERworld「来鳥江」feat. 山田孝之 / 愛笑む (Short ver.)<リリース情報>UVERworld 両A面コラボシングル『来鳥江/SOUL』2021年9月1日(水) リリース●TYPE-来鳥江(CD+DVD):1,818円(税抜)※UVERworld feat.山田孝之 / 愛笑む from 徳川eq.ジャケット仕様『来鳥江/SOUL』TYPE-来鳥江 ジャケット●TYPE-SOUL(CD+DVD):1,818円(税抜)※UVERworld feat.後日発表のコラボアーティスト / 愛笑む from 徳川eq.ジャケット仕様『来鳥江/SOUL』TYPE-SOUL ジャケット【TYPE-来鳥江 CD収録曲】1. 来鳥江(UVERworld feat.山田孝之 / 愛笑む from 徳川eq.)2. SOUL(UVERworld feat.後日発表のコラボアーティスト / 愛笑む from 徳川eq.)3. 来鳥江(UVERworld ver.)4. 来鳥江(instrumental)5. SOUL(instrumental)【TYPE-SOUL CD収録曲】1. 来鳥江(UVERworld feat.山田孝之 / 愛笑む from 徳川eq.)2. SOUL(UVERworld feat.後日発表のコラボアーティスト / 愛笑む from 徳川eq.)3. SOUL(UVERworld ver.)4. 来鳥江(instrumental)5. SOUL(instrumental)【DVD収録内容】※全形態共通・来鳥江(UVERworld feat. 山田孝之 / 愛笑む from 徳川eq.)MV・SOUL(UVERworld feat.後日発表のコラボアーティスト / 愛笑む from 徳川eq.)MV【特典情報】・2形態同時購入特典:オリジナルスリーブ・応援店特典:オリジナルステッカー・Amazon co.jp:メガジャケ※2形態同時購入特典:応援店特典対象店舗にてTYPE-来鳥江&TYPE-SOULを2形態同時購入のお客様に、応援店特典と2形態同時購入特典を1つづお渡しいたします※応援店の対象店舗は追ってのご案内となります【先行配信】「来鳥江」8月20日先行配信スタート配信リンク:<ライブ情報>UVERworld LIVE 2021 at Yokohama Arena~We gonna go~9月4日(土)・9月5日(日) 横浜アリーナ昼公演:14:00開演夜公演:19:00開演関連リンクUVERWorld オフィシャルサイト: オフィシャルファンクラブ「Neo SOUND WAVE」:
2021年08月18日「6月中旬の夜、沖縄県内の有名なイタリアンレストランにまた山田孝之さんが来店していたんです。友人男性と一緒で、店の前に自家用車とおぼしき輸入車が止められていました。この店に限らず、最近山田さんの目撃情報を何度か耳にしています」(居合わせた客)主演作『全裸監督シーズン2』(Netflix)が話題の山田孝之(37)。俳優だけでなく、プロデュース業や映画監督、歌手などマルチな活躍ぶりを見せている。そんな多忙な彼が今年に入ってたびたび沖縄県内で目撃されているという。昨年5月、緊急事態宣言下のなか、山田は新田真剣佑(24)と沖縄を訪れていたとの報道もあったが、山田の知人はこう語る。「実は彼の沖縄好きが高じて『シーズン2』撮影中の昨夏から、沖縄に妻子を連れて移住したようなんです。もちろん仕事のうえで便利なので東京にも居は構えたままですが、いわゆる2拠点生活(デュアルライフ)を送っています」山田の妻と8歳の長男は現在、基本的に沖縄の中部エリアに住んでいるという。プロダクション関係者は言う。「コロナ禍もあり、自然と触れ合える2拠点生活を選択する芸能人は増えています。青森出身の松山ケンイチさん(36)、小雪さん(44)夫妻は1年のおよそ半分は3人のお子さんたちとともに北日本の村で暮らしています。柴咲コウさん(39)もご両親の出身地・北海道に別荘を建て、ファームを運営しています」■「俳優人生は1年の半分、残りは好きな時間に」鹿児島出身の山田だが、出生地は沖縄だ。映像関係者はこう語る。「すでにアラフォーになり結婚もして子供もいて、親しい友人には『都会に住む理由があまりなくなった』と話していたようです。仕事があるときだけ東京に来ればいいし、今後は自分や家族が好きな場所で生活ができればいいと考えています」沖縄に移住する少し前、山田はその“決意”をこう語っている。《これから先、「送ってみたい人生」ならあります。それは自給自足の生活をすること。田舎育ちだったからでしょうか。野菜は育てているものを取ってきて食べる。母と海に行ってアジンコ(アジの幼魚)をいっぱい釣ってくると、それが晩御飯のおかずとして出て来る。生きていくために必要なことをするというシンプルな生き方、いいですよねえ(中略)実は田舎暮らしにあこがれているんです》(『婦人公論』’20年4月14日号)テレビ局関係者は言う。「山田さんは4月から“自給自足”を目標とする『原点回帰』というプロジェクトを始めました。その手始めに、彼が理想とする自然農法を実践するため、長崎県や高知県、埼玉県の農家を訪ねて勉強し、実際に山梨県で仲間たちと農業を始めています。いまは『俳優業は1年の半分で、残り半分は好きなことをやろう』と心に決めているそうです」■祖父は田畑をすべて売って那覇市内のラブホテル経営沖縄暮らしの決断の背景には、沖縄に住んでいた祖父の影響も大きいのでは、と前出の映像関係者。「幼少期、大好きな祖父に会いに山田さんはよく家族と沖縄に行ったそうです。広大な土地と畑を所有していた祖父はやり手の実業家でした。あるとき、農業や林業で蓄えた財をすべて売り払い、那覇市内で5階建てラブホテルを築き成功したんです。新規ホテルが次々と建つと、今度は改築のため還暦にして銀行から新たに2千万円借金してまたV字回復。山田さんは祖父の圧倒的な行動力を尊敬していたんです。彼が『全裸監督』のオファーを受けたのも、モデル・村西とおる監督にどこか祖父の面影を感じたのかもしれません」山田は初著書である随筆集『実録山田』(ワニブックス)で、こう振り返っている。《おじぃはいつも同じ言葉を口にした。「真面目にやりなさい。それでも文句を言うヤツはほっとけばいいさ。それはただのジェラシーさ」(略)。最後の最後まで「頑張りなさいね」と応援してくれたおじぃは僕達家族の心の中に生き続けている》世間体にとらわれず、自分が興味を持ったことだけをとことん突き詰めてやり遂げる彼の精神は祖父から受け継いだものなのだろう。山田は自分の息子にも“大自然の中での生活が精神面を鍛えてくれる”と確信しているという。「山田さんはこうも言っていました。『子供は勝手に大きくなる。親の役目は、周りの人間や学校、会社など、環境面を整えるサポートだけ』と」(前出・山田の知人)前出の『婦人公論』で山田自身、こう語っている。《こんな役をやって子供がいじめられたらどうしよう、と思ったら『全裸監督』はできないですよね(笑)。僕は「俺は誰にもできないことをやっているんだよ」と胸を張っていたいし、子供がいじめられる心配をするくらいなら、いじめられてもビクともしない肉体と精神を一緒に作ればいいと思う》いま、山田は祖父が愛した沖縄の北部エリアまで定期的に息子と海遊びに出かけているという――。
2021年08月03日俳優の山田孝之が22日、都内で行われたNetflixオリジナルシリーズ『全裸監督 シーズン2』(6月24日全世界独占配信)のワールドプレミアに出席した。“放送禁止のパイオニア”として時代の寵児となった村西とおると仲間たちの狂乱を描き、2019年8月に全世界独占配信されるや否や、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで、社会現象と言っても過言ではない一大旋風を巻き起こした『全裸監督』。シーズン2では「空からエロを降らせる」べく、新たな野望である衛星事業に乗り出す村西の規格外の転落劇が描かれる。前作に続き、村西を演じた山田は、「企画の作り始めから考えると、何年も『全裸監督』に携わっていたので、ようやくフィナーレを迎えるということで、とてもうれしい気持ちです」と公開直前の心境を語った。また、「『全裸監督』の中の村西とおるは暴れまくって、いろんな人も離れて、転落のストーリーにはなっていますが、作品として楽しんでもらえるように派手に転げ落ちたので、楽しんで、反面教師として、こうはなってはいけないなと思って見ていただけたら」とアピール。さらに、「みんながいろんな傷を負いながらも小さな幸せを探していく。許すということで次に向かうところも描かれている素敵な作品だと思っています」と魅力を伝えた。イベントには、満島真之介、玉山鉄二、森田望智、恒松祐里、柄本時生、伊藤沙莉、冨手麻妙、後藤剛範、西内まりや、増田有華、國村隼、武正晴総監督、後藤孝太郎監督も登壇した。
2021年06月22日●「死にたくなったら下を見ろ、俺がいる」村西の名言に驚きあらゆる作品で圧倒的な演技力と存在感を放ち、日本を代表する俳優へと進化し続けてきた山田孝之。Netflixオリジナルシリーズ『全裸監督』では、“放送禁止のパイオニア”として時代の寵児となった村西とおるをエネルギッシュに演じ、見る者を驚かせた。近年は監督やプロデュース業にも乗り出すなど、ますます活躍の場を広げている彼だが、すべての原動力の源は、日本の役者、スタッフに感じている“誇り”。『全裸監督』を通して「『日本のスタッフ、キャストのみんな、自信を持って大丈夫だよ。世界でも通用するみたいだよ』という再確認ができた」と明かす山田が、シーズン2の見どころをはじめ、未来への意欲までを熱く語った。2019年8月に全世界独占配信されるや否や、キャスト陣の渾身の熱演と痛快なストーリーで一大旋風を巻き起こした『全裸監督』。シーズン2では、バブルが崩壊する1990年台代を舞台に、アダルトビデオ界の頂点に立った村西の次なる冒険と転落を描き出す。とんでもなくチャレンジングかつ、パワフルなドラマシリーズだ。山田は「シーズン1を撮っているときは、『これを観た97パーセントの人は、“ふざけるな”と言うかもしれない。でも3パーセントくらいの人が、熱狂的なファンになってくれるかもしれない」と思っていたそう。結果、多くの人々に興奮とともに受け止められ「みんな、こういったものも面白がってくれるんだ。それならばシーズン2もしっかりと面白いものを作らなければ」と奮起したという。今回の村西は、急激な時代のうねりとともに、どん底へと落ちていく。シーズン2の印象について、山田は「シーズン1のサクセスストーリーを面白いと言ってくれた人たちが、転落していくさまを楽しんでくれるのかな、という不安は少しありました」と吐露。「でも、それも落ち方次第。落ち方が面白ければ、観てくれると思った」と自信をのぞかせる。早口で一気にまくしたてる姿も強烈で、周囲の人々は村西のカリスマ性に惹かれていくが、「シーズン2おいて、彼の魅力を感じた瞬間はあるか?」と聞いてみると、山田は「『全裸監督』の村西は、“終わっているな”と思いますよ。ひどいですよ」と笑いつつ、「死にたくなったら下を見ろ、俺がいる」という村西の言葉が、強く心に残っていると話す。「きっと、どん底に落ちてしまった人に対して『どんな言葉をかけていいかわからない』という人がほとんどですよね。でもそこで、『死にたくなったら下を見ろ、俺がいる。俺ほど苦しくないだろう、まだ希望はあるから生きなさい』ということを村西は言っているわけです。これは、本当にすごい言葉。実はとても、愛がある人なのではと思ってしまう。こう思ってしまう僕も、村西に騙されているのかも」とにっこり。「この名言については、シーズン1をやる前から知っていました。シーズン2にはこの言葉が出てくるんですが、脚本をもらったときに『どういう言い方をしたらいいんだろう』と思った」とプレッシャーを感じながらも、「現場に行ったら、スッとあの感じが出てきましたね」と語る。また、これまでは村西に「共感するところはないと思っていた」という山田だが、今回ある共通点を見つけたとも。「もちろん僕は村西よりもっと冷静だとも思いますし、一人ではなにもできないと感じていますから、周りに相談したりもします。でも今回、村西が『生きていればいいよ』と言います。これは、僕も同じ考えです」○■リスキーな作品ではあるが「今やるべきだと感じた」観ているこちらにも、本シリーズにこもる熱がビシビシと伝わってくる。『全裸監督』の現場にある、特別な熱気とはどのようなものなのだろうか。山田は「村西はアンチヒーローだし、共感できる人ではありません。こんなひどい人を主人公にしたドラマを作るわけですから(笑)、これはもう全力でやるしかない。『この主人公はクソ野郎だけれど、面白い。ひどいけれど、観てしまう』『なんだかすごいものを観てしまった』というものにするしかない。そういった気持ち、熱量は、みんなが持っていたと思います」と述懐。地上波では放送できないようなセンセーショナルな内容となり、その中で“ひどい人”を演じるとなると、リスクを感じることもあったのでは……と想像するが、山田は「でも結局、なにをやっても批判をする人はいるわけで」と思いを巡らせる。「毎回、10パーセントの人に批判されるとします。そういった批判される確率が、今回は90パーセントになるかもしれない。もしそうだとしても、いいじゃないかと思ったんです。僕はこれを面白いと思っているし、今やるべきだと感じた。もしそれで『この人とは今後の仕事はできません!』というクライアントがいたとしても、それは仕方ないなと。でもみなさん、とても寛大で。『全裸監督』に出たから、もうお付き合いをやめます! という人は、今のところいないんですよ」と楽しそうに話す。●「日本の作品は世界でも通用する」と確認できたシーズン2まで走り切った山田。『全裸監督』が彼にもたらしたものとは、一体どのようなものなのか。そもそも初めに村西役のオファーを受けた最大の理由は、「Netflixオリジナルということで、190カ国で配信されるということ」だったという。「『日本の作品はクオリティが低い』と言われがちですよね。僕は『果たして本当にそうなのか?』と思っていて。日本の題材で、日本語で海外にも観られるような作品を世に出したら、クオリティについての確認ができると思った」シーズン1が放送されるや、海外にも熱狂的なファンを生み出した。配信後は、海外で「Netflix!」「シーズン2!」と呼び掛けられることが増えたそうで、山田は「海外の方々も『全裸監督』を楽しんで、期待してくれているんだなと、肌で感じることができた。『日本のスタッフ、キャストのみんな、自信を持って大丈夫だよ。世界でも通用するみたいだよ』と思えた」と当初の目的である、確認作業を見事に成し遂げた。すると山田は、「現場だけではなく、脚本づくりから資金調達もすべて、もっともっと全力で、どんどんやっていこうぜ!」とさらなる力がみなぎってきたという。役者として20年以上のキャリアを積み上げてきた山田だが、このように見渡している視野はものすごく広い。監督やプロデュース業にも乗り出しているが、そのすべての原動力の源になっているのが、日本の役者、スタッフに感じている“誇り”だと明かす。○■ハリウッド俳優に「日本の映画に出たい」と思ってほしい山田は「日本の俳優って、みんなすごいんですよ」と瞳を輝かせながら、「でも今の環境では、その力をすべて出しきることができない。僕は今、芝居が好きだとはっきりと言えます。でも過去には、そう言えないときもたくさんありました。今そういった状況にいる後輩は、絶対にいるはず。ボルトだって、グラウンドとスパイクがあって、しっかりと栄養と睡眠をとって、その上でいい記録が出せる。2時間睡眠で、砂利道を裸足で走っても、いい記録は出せないですよね。それと同じで、まずは現場の労働基準を守って、みんなにきちんと寝てもらって、仕事のパフォーマンスを上げて、作品の質を高める。そうすれば、日本国内でも映画館に足を運んでくれる人が、もっと増えるはず。結果、次の作品の資金も集めやすくなる。そのすべてを、同時にやっていくことが必要」と熱弁する。続けて「役者でも、現状では『日本はダメだ、英語を覚えてハリウッドに行くぞ』となりがちですよね。でも、そんなことはない。日本人が作るものを海外の人たちにも面白いと思ってもらいたいし、なんならハリウッドの俳優に『日本の映画に出たい』と思ってほしい。むしろ、『こっちがハリウッドだよ』みたいに」とニヤリ。「それって、単純にうれしいですよね。日本の役者やスタッフたちにも、自信を持って『死ぬまで日本でいい映画、いい作品をつくっていくぞ!』と思ってほしい」と真っ直ぐに未来を見つめていた。『全裸監督 シーズン2』は、6月24日Netflixで全世界独占配信。■山田孝之1983年10月20日生まれ、鹿児島県出身。1999年、俳優デビュー。2003年に『WATER BOYS』(フジテレビ)でテレビドラマ初主演、2005年 には映画『電車男』で主演を務める。『クローズZERO』(2007)や『闇金ウシジマくん』(2012)などで強烈な存在感を放つ。『デイアンドナイト』(2019)で初めてプロデューサーに専念し、『ゾッキ』(2021)で長編監督デビューした。主演映画『はるヲうるひと』が公開中。ヘアメイク:灯(ROOSTER)/Toh(ROOSTER)スタイリスト:五月桃(ROOSTER)/KURUMI(ROOSTER)衣装クレジット:シャツ/Y’s(ワイズ プレスルーム) その他/スタイリスト私物
2021年06月21日UVERworldが本日6月12日に開催した神奈川・横浜アリーナ公演初日に、俳優の山田孝之がサプライズ出演した。UVERworldは本日と明日の2日間、それぞれ昼夜2公演『UVERworld Premium Live 2021 at Yokohama Arena』を開催。全公演でセットリストが変わるという本イベントの1公演目となる6月12日の昼公演は、序盤から「Touch off」「PRAYING RUN」といった熱量の高いライブ定番曲を披露した。久々に披露された「RANGE」では事前にアプリを使用してファンから集めたコーラスを使用し、声が出せない公演の中で会場に大合唱が起こるという彼ららしい演出も見られた。『UVERworld Premium Live 2021 at Yokohama Arena』より(写真:森好弘)そしてライブ中盤では昨年よりライブでたびたび演奏され、彼らと20年来の親交のあるミュージシャンの“愛笑むfrom徳川eq.”と共に歌ってきた「来鳥江」を披露。以前よりもう一人コラボするボーカリストがいることを明言していた楽曲だが、MCで「今日完成形を披露する」とサプライズで三人目のボーカル山田孝之を呼び込むと、会場のファンは驚きの表情を見せつつも大きな拍手で迎え入れた。「来鳥江」のリリースは近日発表される予定だ。『UVERworld Premium Live 2021 at Yokohama Arena』より(写真:森好弘)<ライブ情報>UVERworld Premium Live 2021 at Yokohama Arena6月12日(土)・6月13日(日) 横浜アリーナOPEN 14:00 / START 19:00<リリース情報>UVERworld ニューシングル『NAMELY』2021年6月2日(水) リリース●初回生産限定盤(DVD付):1,727円(税抜)UVERworld『NAMELY』初回生産限定盤ジャケット●通常盤:1,227円(税抜)UVERworld『NAMELY』通常盤ジャケット●期間生産限定盤(『七つの大罪 憤怒の審判』書下ろし絵柄デジパック仕様):1,273円(税抜)UVERworld『NAMELY』期間生産限定盤ジャケット(C)鈴木央・講談社/「七つの大罪 憤怒の審判」製作委員会・テレビ東京【初回生産限定盤・通常盤収録曲】1. NAMELY2. LIVIN’ IT UP3. NAMELY(instrumental)【期間生産限定盤収録曲】1. NAMELY2. LIVIN’ IT UP3. NAMELY(short ver.)4. NAMELY(instrumental)【初回限定盤DVD収録内容】「UVERworldshort movies 2020」2020年に行われた配信ライブの開場中にオンエアされたメンバー制作の映像とアテレコ集を収録UVERworld 「NAMELY」Short ver.UVERworld「NAMELY」リリックビデオ『UVERworldshort movies 2020』ダイジェスト映像『NAMELY』配信リンク:関連リンクUVERWorld オフィシャルサイト: オフィシャルファンクラブ「Neo SOUND WAVE」:
2021年06月12日山田孝之と賀来賢人が出演し、福田雄一が演出を手掛けたミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」のドキュメンタリー映像が5月31日(月)~6月6日(日)まで、Theatreliveにて配信されることが決定した。本作は、“コメディ界のビートルズ”と称されるイギリスの人気コメディ・グループ「モンティ・パイソン」の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を基に作られたミュージカル作品。ドキュメンタリー映像では、ポスター撮影から大千穐楽までの241日をふり返っている。初めて衣装を着たときの様子から、あの奇跡の歌声が生まれた瞬間など、余すところなくまとめられている。また、山田さん扮するアーサー王とパッツィ(矢本悠馬)が出番前に毎回行なっていた“とある儀式”や、ニッの騎士や吉田(賀来さん)の大掛かりな変身の様子など、本邦初公開の貴重映像も見逃せない。そして、キャストからのコメントやインタビュー、座長・山田さんの公演中のとある1日にも密着している。視聴チケットは、5月27日(木)まで現在先行販売中。一般販売は5月28日(金)0時からスタートする。さらに、公演パンフレット未収録の写真を収めた豪華ビジュアルブックの販売も決定。付録として、配信版ドキュメンタリー映像の全編収録に加え、上演期間中のアフターイベントの模様など、配信版では見られない映像も格納された特典DVD映像が付いてくる。DVDでは小関裕太&三浦宏規&長谷川忍(シソンヌ)による副音声の解説も必聴だ。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」のドキュメンタリー映像は5月31日(月)10時~6月6日(日)23時59分Theatreliveにて配信。ドキュメンタリーDVD付ビジュアルブックは5月28日(金)12時~6月10日(木)23時59分先行販売、以降は通常販売。(cinemacafe.net)
2021年05月26日著名人が反面教師として自らの失敗エピソードを明かす、バラエティ番組『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)。2021年3月7日の放送では『家庭内に潜むモラハラの改善方法を徹底解説』と称して、モラル・ハラルメント(通称:モラハラ)とドメスティック・バイオレンス(通称:DV)を特集しました。モラハラやDVは、パートナーに対する精神的、肉体的な暴力を指します。家庭内で起こる問題のため、被害者は助けを求めづらい状況に立たされてしまうのです。パンサー尾形貴弘の『無自覚DV』に青山テルマがズバリこの日の放送では、お笑いトリオ『パンサー』の尾形貴弘さんが、妻に行っていたモラハラやDVを振り返りました。当時、尾形さんは、妻に対してやたらと自分の母親との比較をしてしまっていたといいます。「うちの母親はそんな言葉づかいをしない」「母親は晩ご飯をもう1、2品作ってた」といった言葉を無意識に投げかけていたそうです。誰しも、他人と比較して批判されるのは嫌な気分になるはず。比較対象がパートナーの家族であれば、なおさらです。これらの発言にまったく悪気がなく、妻が傷付いていたことを知って衝撃を受けたという尾形さん。「女性って、こういう発言は嫌なんですか?」という問いに対し、生徒役として出演していた歌手の青山テルマさんはこのように意見しました。え、だって逆にいったら、あいちゃん(尾形さんの妻)がほかの男の人と比べたらどう思いますか?「何々くんのほうが面白いのにな」とか、「何々くんの音楽聴いて元気もらう」とかっていわれたらさ、すごく嫌じゃないですか?同じことでしょ。自分が嫌がることを相手にズバズバやって傷付けちゃってるって、愛なんですか?しくじり先生 俺みたいになるな!!ーより引用「恋愛ドラマを見てはいけない」「男性美容師はNG」「メイクや露出の多い服装は禁止」「イケメンと話すのはダメ」などの要求をして、妻と異性との関りを断とうとしていた尾形さん。尋常ではない嫉妬深さを持つようです。青山さんの意見を受け、尾形さんは自分が同じことをされた場合を想像し、真剣な表情で「愛じゃないかもしれないですね…」と返しました。モラハラやDVはパートナーへの支配欲から生じるものとされています。相手への愛よりも自らの欲求が上回ってしまうと、無意識のうちにこういった言動をしてしまうのでしょう。番組放送後、青山さんの的を射た発言はネットで話題になり、多くの人から同意する声が上がりました。・テルマちゃんがズバズバといっててスカッとした。生徒役なのに先生のよう。・自分の元DV夫もこんな感じだった!一度逆の立場で考えてほしいよね。・DVに限らず、なんでも『自分に置き換えて考えてみる』って本当に大事だと思う。モラハラやDVは被害者が自責的な思考にさせられてしまうため、そもそも自分が被害者であることに気付きにくいといわれています。また、尾形さんと同じように、加害者側にも加害をしている自覚がない人が多いのかもしれません。今回の2人のやり取りを見て、多くの人がDVやハラスメントの実態について考えさせられたようです。[文・構成/grape編集部]
2021年03月10日「はい、全員優勝ー!」と声高らかに、勝利のラッパを吹き鳴らしたくなる。主演の山田孝之“王様”を筆頭に、仕込みかアドリブか、キワキワ路線を攻めるでお馴染みの演出家・福田雄一がタッグを組んだミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』が絶賛、大阪・オリックス劇場で開幕中だ。出演者が全30曲、生オーケストラの演奏で歌い踊る。お気楽なのに見応えたっぷり、聴きごたえ満点な約3時間が楽しめる。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM(R)の公演・チケット情報本作は、福田監督が敬愛する『コメディ界のビートルズ』こと、イギリスの人気コメディ・グループ“モンティ・パイソン”の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を元にミュージカル化したもの。メンバーのエリック・アイドルが脚本・作詞を手掛け、2005年にブロードウェイ初演。奇抜な発想で本場の観客から爆笑をさらい、トニー賞14部門ノミネート、最優秀ミュージカル賞を含む3部門を受賞した、紛れもない名作だ。日本では福田演出で2012年初演、2015年再演を経て、この度キャストを一新し、6年ぶり3度目の上演が実現した。ヨーロッパの有名な物語『アーサー王と円卓の騎士』をモチーフにした……、あたりですでに瞼が重くなり始めた嬢ちゃん、坊ちゃん、歴史や古典が苦手でも大丈夫。「アーサー王が忠誠を誓った騎士たちと聖杯探しの旅に出る」と、順調に進めば5分程度(は言い過ぎにしても)で終わる単純な物語を約3時間の超大作たらしめる理由は、その大半がコントで構成されているから。しかも通常は台詞の変更が認められにくいブロードウェイ作品にあって、「笑いにこそ文化の違いが出やすい」とお察しのエリック・アイドル様から、アレンジ許可が下りているというから凄い。当然、日本の時事ネタ満載の本作は、言うなれば「福田雄一お笑いショー」。そう断言できるかは、ぜひ劇場で確認してほしい。主演の山田孝之はどんな小ネタもイケボと真顔で対応、その頑なさが笑いを誘う。新妻聖子はドーム級の声量で、頓珍漢な歌詞も一大ミュージカルソングに仕立てる凄技を連発。賀来賢人はそろそろ俳優兼芸人としても異論はなさそうなほどの尺を任され、しっかり期待に応える活躍ぶり。安心感では、お笑いコンビ「シソンヌ」の存在が頼もしい。じろうと長谷川忍のテンポ感が物語に弾みを付けるから、何事も「初めまして」な矢本悠馬、小関裕太、三浦宏規らと絡む場面は想像以上に見もの。予測不可能な緊張感が伝わり、違った意味で見応えがある。全編を通し、演者自身が作品を楽しんでいるのが伝わってくる。ライブ感溢れる演出で、笑う楽しさを味わわせてくれる。大阪公演は2月23日(火・祝)までオリックス劇場にて上演中。取材・文:石橋法子
2021年02月19日ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』の公開ゲネプロが17日に東京建物 Brillia HALLで行われ、山田孝之、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう(シソンヌ)、長谷川忍(シソンヌ)、新妻聖子、福田雄一(上演台本・演出)が登場した。同作は「コメディ界のビートルズ」と称されるイギリスの人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を元に作られたミュージカル作品。モンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されている。ゲネプロの前に行われた直前取材では、主演の山田が「みんな色々あると思うけど、ここにいる時間くらいは嫌なことを忘れて笑ってもらうということを目標に稽古してきたので、僕らはそれをぶつけるだけ。本気で受け取ってもらえたらと思います」と語る。豪華なセットに生のオーケストラ、歌・ダンス満載でありながら、時事ネタパロディ、ミュージカルいじり満載の作品となった。東京公演は東京建物 Brillia HALLにて18日〜2月14日、大阪公演は大阪・オリックス劇場にて2月18日〜23日、福岡公演は福岡・福岡市民会館大ホールにて2月26日〜28日。
2021年01月18日ミュージカル『モンティ・パイソンのSPAMALOT』の開幕直前取材が17日に東京建物 Brillia HALLで行われ、山田孝之、賀来賢人、小関裕太、三浦宏規、矢本悠馬、じろう(シソンヌ)、長谷川忍(シソンヌ)、新妻聖子、福田雄一(上演台本・演出)が登場した。同作は「コメディ界のビートルズ」と称されるイギリスの人気コメディ・グループ、モンティ・パイソンの大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を元に作られたミュージカル作品。モンティ・パイソンのメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されている。見所を聞かれた山田は「賀来賢人のお芝居です」と一言。賀来は「『は〜楽しかった』と思って、2時間後くらいには『で、なんだったんだろう』と思える、とても素敵なお芝居になってる」と自信を見せる。小関は「この作品が今年初めてになる人も多いと思うので、1発目として、笑いで始まる良い作品なんじゃないかなと思います。大爆笑とれるように頑張ります」と意気込み、三浦は「どのシーンも本当に面白いんですけど、僕が稽古場で何回も泣きそうになった新妻さんの歌唱シーン」と見所を挙げる。新妻は「とにかく皆様に笑顔になって帰っていただけるように頑張りたい」と語った。上演台本・演出の福田は「締めるところは締める、自由なところは自由に。この時点でセリフが決まってないところが何箇所かあるんです。ふわふわしています」と苦笑。その場で山田が「僕のM25は自由?」と尋ねると、福田は「あそこは自由!」と即答する一幕も。山田は改めて「みんな色々あると思うけど、ここにいる時間くらいは嫌なことを忘れて笑ってもらうということを目標に稽古してきたので、僕らはそれをぶつけるだけ。本気で受け取ってもらえたらと思います」とメッセージを送った。
2021年01月17日ーー近年はプロデュースも手がけるようになった俳優・山田孝之(37)。その理由の1つは、“日本の俳優をとりまく環境を変えていきたい”という強い思いがあったからだという。具体的には13年前、24歳ごろから、小栗旬くんら同世代の仲間たちと“映画界やエンタメ界をよりよくするために何かしなければいけない”と、話し合うようになりました。なぜこの世代が問題意識を持つようになったのかは、正直よくわからないのですが……。飲んで話していると、みんな同じようなことで悩んでいることがわかってきたんです。先日、僕が俳優のためのユニオンを結成することを考えているという報道があり、驚きました。俳優のための組合が必要と主張する仲間がいるのも確かなのですが、僕が考えているのはプロデューサーとして環境を変えていきたいということだったからです。プロデューサーであれば、撮影現場での労働時間や睡眠時間も決めることができるし、さらに儲かったときの利益の分配のルールも作ることができます。当時もいまも改善されていないのですが、問題点としてわかりやすいのは“慢性的な睡眠不足”でしょうか。もちろんこの問題はお金とも関わっています。映画やドラマでいちばんかかるのは人件費。撮影日程が長くなればなるほど人件費がかさんでいくことになります。だから短い日程で撮影を行うようになるわけですが、後半になっていくとスケジュールが過密になっていき、“眠れない日”が増えていくのです。僕らキャストが寝ていないとなると、スタッフたちはさらに眠れていない状態です。まず睡眠が足りていない状況でベストパフォーマンスができるわけはありません。画面に映ったときに、肌荒れやクマが見えたりすることもあるでしょう。それに病気やケガ、移動中の車の事故などのリスクも高まります。本当に当たり前のことですが、撮影と撮影の合間の時間を空けて、十分な休養をとるべきだと思っています。だから僕が映画『ゾッキ』(※来春公開予定)のプロデューサーとして心がけたのは、まさにその点でした。“必ず8時間空ける”というルールを作って、それを守ることができたのです。3週間という期間ではありましたが、クランクアップまでスタッフもみんな元気でした。このことは絶対に作品の質にも表れていると思います。もちろん僕ひとりの力では限界があります。ただこういう機会に訴えていくことで、俳優やスタッフたちが働きやすく、そして質の高い作品を作れる環境を作るべき、という考えを広く知ってもらえればと考えています。僕が質にこだわるのは、もっと映画を見に来てくれる人を増やしたいと考えているからです。作品の質が上がれば、国内だけではなく、海外へ販売できる可能性も高まります。そうやってお金が集まるようになれば、次の作品で挑戦できることの幅も広がるでしょう。仕事相手とお金の話をするのは正直好きではないです。でもそれで少しでも俳優やスタッフが楽になればとも思うので、慣れていきたいと思いますね。ーー実生活では’12年に結婚し、’13年に長男が誕生している。いつも個性的な役を演じている印象が強い山田だが、今夏に公開された映画『ステップ』では、シングルファーザーとして娘の養育に奮闘する会社員を演じた。奥さんに対しては家事に育児にと、“こんなことずっとやってくれているんだ”って、あらためて感謝しました。もちろん『ステップ』の撮影期間だけではありません。こんなに自由に仕事をさせてもらっていますし、いつ僕が家に帰れるかわからない状態で息子も育ててもらっていますし、奥さんにはずっと感謝しています。僕が家でやっていたことといえば、息子が宿題をやらずにテレビを見ているときに、『宿題をやりなさい』と、たまに言うぐらいだったので。でも、あまり勉強には重きを置いていないんです。今後、AIが発達していけば、人間がやれる仕事も減っていくじゃないですか。それでも人間にできるのは“表現すること”だと思っています。料理で表現するのか、アスリートとして肉体で表現するのか、僕みたいに芝居や歌で表現するのか……。息子の人生ですので彼自身が選んでいくでしょう。僕も15歳から俳優を始めて、21年間続けているわけですが、彼がどのタイミングで何を始めるのかはわかりません。なるべく縛らないようにしているつもりです。ただ唯一、僕が必要だと思って習わせているのが水泳です。生きるために必要な力ですからね。泳げなかったら海に落ちたとき死んじゃいますし、体力と免疫力を上げることもできます。僕自身は、姉2人が水泳教室に通っていたのに、経済的な事情で僕だけは通わせてもらえず、19歳のときにドラマ『WATER BOYS』に出演するまで泳げませんでした。だからなおさら水泳にはこだわったのでしょうね。昨年、息子といっしょに海水浴に行ったとき、海に投げ込んだのですが、しっかり泳げていました。ーー最後に来年の目標について質問すると、意外な答えがーー。本当は昔から自給自足の生活に憧れているんです。田舎育ちだったこともあると思います。野菜を育てたり、捕ってきたものと作ったものを交換したり……。いまさら毎日渋谷に行ったりしたいとも思いませんしね。だから、いますぐにでも自給自足生活を始めてもいいぐらいです。でも始めてしまったプロジェクトには責任もありますし、好きでやっていることもあります。だからやっぱり来年も仕事を頑張っているのではないでしょうか(笑)。「女性自身」2020年12月15日号 掲載
2020年12月04日俳優の山田孝之が11日、オンライン・アクターズ・スクール「ACT芸能進学校」で、生徒へ演技を演出するオンラインワークショップの特別講師を務めた。参加したのは、Instagramフォロワー8,000人超の生徒や、同校をきっかけに演技に取り組み始めた生徒など、1人芝居の台本やエチュード(即興芝居)の基礎を学んだ生徒たちとその保護者4組。山田が親子に向けて演技レッスンを行うのは初。生徒と親の関係性を感じとったり、生徒自身の日常生活に寄り添ったりと、1組20分ほどの時間をかけて丁寧に演出を重ね、参加した生徒からは「いま活躍している方からアドバイスを受けられるのは幸せでした」「山田さんは、丁寧に良かったところ、悪かったところを言ってくれました。1つひとつ言葉も丁寧で考えて話してくださっているなというのが伝わってきたので、すごくよかったです」と喜びのコメントが。東京・愛知・大阪・熊本など全国各地の生徒がチャットと音声で参加したQ&Aコーナーでは、子どもならではの真っ直ぐな質問が飛び出した。「アドリブが上手くなるには?」と聞かれると「僕もアドリブは全然きかないんですよね」と答えつつ「ただ、しっかりと役になって、本番のカメラの前に立っていれば、何を言われてもそのキャラクターの受け答えが出てくるので、それが結果的にアドリブになります。役を愛して、役を信じる」と力強くアドバイス。また「憑依系の役者さんですか?」という質問には、「僕は憑依系なんて存在しないと思います。特別なことじゃない。みんな芝居をしている」と持論を述べる。生徒との交流を終えた山田から、最後に俳優を目指す子どもたちへのメッセージとして「本当に大変なことも悩むこともあるけど、お芝居を楽しんでやって欲しいです。僕は楽しんでやっています。役を演じる、役を作るということって、人のことを考えるということなので、答えなんてないですし。人間関係もそうですけど、難しく考えずに、この人とフィーリングが合わないなと思っても『この人、分からない、何を考えてるんだろう?』じゃ無くて、『この人はそんな風に思うんだ」と役にも向き合っていけたら、楽しめるんじゃないかなと思います」と温かい言葉が贈られた。
2020年11月12日俳優として数々の映画やドラマで活躍している山田孝之(やまだ・たかゆき)さん。シリアスなものからコミカルな役まで演じ分けられる実力派として、多方面から支持されています。そんな山田孝之さんが、いつ妻と結婚したのかや子供、結婚指輪の写真、女優の山本美月(やまもと・みづき)さんが結婚を発表した際のエピソードなど、さまざまな情報をご紹介します!山田孝之は結婚してるの?山田孝之さんが、2012年の元旦に結婚したことを公式ホームページを通じて発表。相手はかねてより交際していたという7歳年上の一般女性で、女優の檀れい(だん・れい)さん似の美女と報じられています。その後、山田孝之さんは同年10月20日に妻が妊娠したことを発表。そして、2013年3月上旬に無事、息子が誕生したことを報告しています。山田孝之が結婚指輪を着けた写真を投稿山田孝之さんが、2016年12月9日にインスタグラムを更新。「結婚指輪が写っている!」と大きな話題になりました。 この投稿をInstagramで見る 昨夜の夕食 ぜーんぶ一人で食べたよ 山田孝之 (@takayukiyamadaphoto)がシェアした投稿 - 2016年12月月9日午前12時25分PST「昨夜の夕食。ぜーんぶ1人で食べたよ」とつづり、大きな肉の塊を目の前に驚いた表情を見せている山田孝之さん。そんな山田孝之さんの左頬に添えられた薬指には、なにやらキラリと光るものが写り込んでいます。するとファンは、肉の量よりも、薬指で輝く結婚指輪に注目!「それはマリッジリングですか!?」「素敵!」といったコメントともに、「本当に妻子持ちなんだね…」「地味に落ち込む」と、山田孝之さんが既婚であることを再確認し、ショックを受ける声も寄せています。・それは結婚指輪かな?正直、うらやましいぞー!・指輪にしか目がいかない…。やっぱり奥さんがいるのね。・最初、お肉のボリュームに圧倒されたけど、指輪にもびっくりした。太めのデザインの指輪は、山田孝之さんの雰囲気にぴったり!ファンに見せる写真でも結婚指輪をしていることが、妻との絆の深さを感じさせますね。山田孝之の妻が「死亡した」というデマが流れる一時期、山田孝之さんの妻が亡くなったというウワサが流れました。しかし、これはまったくのデマ。このデマが流れた根拠については、山田孝之さんが2020年公開の主演映画『ステップ』で妻を亡くしたシングルファーザーを演じたことにあるといわれています。山田孝之主演映画『ステップ』予告編同作は作家・重松清(しげまつ・きよし)さんの同名小説を映画化したもの。山田孝之さん演じる主人公・武田健一が、仕事との両立に苦悩しながらも男手ひとつで1人娘・美紀を育てる姿を描いたヒューマンドラマです。そんな親子をあたたかく見守るのは、國村隼(くにむら・じゅん)さんや、余貴美子(よ・きみこ)さん、広末涼子(ひろすえ・りょうこ)さんといった豪華俳優陣。また、映画の主題歌『在る』を優しいメロディーと歌声で知られる歌手の秦基博(はた・もとひろ)さんが手がけ、作品により深みを持たせています。この映画を見た人からは、「すごく泣けた」「あたたかな気持ちになれました」と絶賛する声が殺到。山田孝之さんのにじみ出る父性と、素晴らしい演技に感動したという声が多く寄せられています。・自然と涙があふれた。本当に見てよかったです。・何気ない日々の幸せに気付かされました。帰ったら子供を抱きしめます。・家族の存在意義を再確認できた作品でした。山田さんの演技のすごさに脱帽…。私生活でも父親として子育てを経験している山田孝之さん。きっと、家でも優しいパパの顔を見せているのでしょうね。山田孝之、山本美月が結婚して心配をされる2020年8月7日に女優の山本美月さんと俳優の瀬戸康史(せと・こうじ)さんが結婚したというニュースが報道され、ネット上に山田孝之さんのことを心配する声が続出しました。実は以前から、山本美月さんのファンであることを公言していた山田孝之さん。自身の携帯電話に『山本美月専用フォルダ』を作ってしまうほどの惚れ込みようで、そのガチファンぶりがたびたび話題になっていました。そんな山田孝之さんは、山本美月さんとドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)や、日本コカ・コーラ『ジョージア』のCMで共演。2018年に行われた同CMの発表会にはそろって登壇し、2人がどんな絡みを見せるのか注目されていました。このような過程を知っていたファンからは、山田孝之さんのメンタルを案じる声が噴出。「山田孝之さんが生きているか、気が気でない」「結婚報道で山田孝之の顔が真っ先に浮かんだ」といったコメントが続々と寄せられました。憧れの女性は結婚してしまったものの、自分の家族を大切にする姿勢は変わらない山田孝之さん。これからも一家の大黒柱として、妻と子供のために活躍し続けてほしいですね。山田孝之プロフィール生年月日:1983年10月20日出身地:鹿児島県血液型:A型所属事務所:スターダストプロモーション1999年に放送されたドラマ『サイコメトラーEIJI2』(日本テレビ系)で俳優デビュー。2003年に放送されたドラマ『WATER BOYS』(フジテレビ系)で初主演を飾り、一躍注目される。その後、映画『電車男』や『闇金ウシジマくん』といった話題作に次々出演し、着実にファンを増やした。また、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ(テレビ東京系)ではコメディー色の強い演技を披露。現在も幅広い役柄が演じ分ける俳優として活躍している。山田孝之ってどんな人?話題の映画、CM、美人の姉は誰?[文・構成/grape編集部]
2020年10月22日山田孝之らが発起人となり、役者を目指す全ての人に「学び」と「チャンス」を提供するため、2017年にスタートしたサービス「MIRRORLIAR」。この度、新たな企画として若手とベテラン、メジャーとインディーズが融合し映画を作り上げるプロジェクト「MIRRORLIAR FILMS」(ミラーライアーフィルムズ)を始動。プロジェクト発表記者会見が行われ、監督として起用された俳優・映画監督12名からコメントが到着した。新たな企画「MIRRORLIAR FILMS」では年齢・職業問わず多くの方たちに映画製作のきっかけや魅力を届けるべく、一流監督から一般クリエイターまで、36人の映画監督による短編オムニバス映画(1作品5分以上15分以内)を4シーズンに分けて製作、1stシーズンを2021年夏に全国劇場公開。シーズン2、3、4と3か月ごとに公開していき、4シーズン公開後には映画祭を開催する。現在、オムニバス上映作品に含まれるショートフィルムの一般公募を、作品内容やジャンル、プロ・アマチュア、他映画祭での受賞歴を問わず、幅広く実施している。9月16日(水)に行われた会見には、本プロジェクトの幹事の1人である伊藤主税(and pictures)に、運営メンバーの1人である山田さん、同じく運営メンバーの1人である阿部進之介、幹事の1人である関根佑介(Fogg)、運営メンバーの1人である松田一輝(KOUEN)、配給を担当する小金澤剛康(イオンエンターテイメント)が登壇。映画全36本の作品の中には、著名な俳優・映画監督24名によるオリジナル作品も含まれることが発表され、そしてその中から今回12名の発表が行われた。監督をつとめる俳優陣には、本プロジェクトの発起人の1人でもあり、『デイアンドナイト』では主演を務めたほか、企画にも携わるなど俳優だけに留まらない活躍をみせる阿部進之介、新作ドラマ「DIVER-組対潜入班-」や前作が大ヒットを記録した2021年公開予定の『ザ・ファブル 第二章』など話題作への出演が絶えない安藤政信、22歳でカンヌデビューを果たすなど国内外で注目を集め、長編デビュー作『真っ赤な星』や『21世紀の女の子(君のシーツ)』などを手掛ける新進気鋭監督・井樫彩、『ラスト・ナイツ』(15)でハリウッド進出を果たしたほか、天童荒太の小説「悼む人」のハリウッドでの実写版映画の撮影を控えている映画監督・紀里谷和明。さらに、岡田将生とダブル主演を務める2021年1月22日公開予定の『さんかく窓の外側は夜』も控え、若手実力派俳優として活躍が目覚ましい志尊淳、俳優としては10月10日放送スタートの主演ドラマ「35歳の少女」(NTV)が控えるほか、昨今は「レトロワグラース」代表としての顔も持ち、YouTubeなど活動の領域を広げている柴咲コウ。菅田将暉主演ショートフィルム『Summer break』の監督を務め、イラスト、MV制作などジャンルにとらわれず様々なものづくりに携わる映像クリエイター・野崎浩貴、長編デビュー作『リベリアの白い血』が国内外で高く評価され、長編2作目となる『アイヌモシリ』が10月17日に公開を控える新鋭監督・福永壮志、『新聞記者』(19)で第43回アカデミー賞最優秀作品賞を含む6部門を受賞したほか、その新たな物語として米倉涼子を主演に迎え、Netflixオリジナルシリーズ版でも引き続き監督を務める映画監督・藤井道人。2020年だけでも『グッドバイ嘘からはじまる人生喜劇』『喜劇 愛妻物語』、『滑走路』(主演)、『ミッドナイトスワン』など多数の話題作に出演する俳優の水川あさみ、『リンダ リンダ リンダ』『コタキ兄弟と四苦八苦』などで広く知られ、報知映画祭最優秀監督賞をはじめ数々の受賞歴を誇る映画監督・山下敦弘、阿部氏と同じく本プロジェクトの発起人の1人でもあり、近年ではプロデューサーや監督など活動の幅を広げ、俳優としても主演映画の『はるヲうるひと』が公開待機中の山田さん自身と、計12名の豪華な監督陣の参加が伝えられた。今回発表となった参加者のうち、阿部さん、安藤さん、志尊さん、柴咲さん、水川さんは監督初挑戦となる。記者会見で山田さんは、「日常で気軽にSNSで動画を撮って公開するというサイクルは現代に根付いているので、そこにストーリーを作って撮ってみる。映画作りを気軽に身近に感じてほしい。主婦の方が『500万円撮りましょうよ、奥さん!』みたいなこともあると思う。動画を撮ってみんなが楽しんでくれたら」とさらなるエントリーに期待。山田さんにとっては2021年公開の映画『ゾッキ』に続く監督業だが、「僕は運営側なので賞金はもらえないけれど、何でもやってやろうという感じです。まだ何を撮るかは決めていませんが、上映時間や予算などの制限があるからこそ、アイデアで乗り越えて面白い刺激的な作品を作りたい」と意気込み。監督業初挑戦の俳優陣には「カメラの前と後ろでは違うものがあるので、それを感じてもらいたい。俳優をやっていく中でも監督の立場や苦労を知るのは大切な事。そこに気づいてもらって、映画愛がより強くなることを期待しています」と実感を込めながら呼びかけた。キャスティングについて聞かれると「僕とこの人かなぁ?というイメージはあったものの、短編を撮るほかの監督から『孝之、出てよ』と言われている。その全部に応えて山田孝之だらけの映画祭になったら悲惨なので、逆に自分の作品には出ないで別の監督をキャスティングしてやろうかなと。普段芝居をしない監督に芝居をさせるのも面白そう」と構想は広がるばかりだ。一方、監督初挑戦の阿部さんは「まだ撮影は始まっていませんが、僕自身ワクワクします。この世に存在していない映画をゼロから作る喜びがある」と声を弾ませながら「どんな内容か?それは...秘密です!」とニヤリ。エントリーする人々に向けて「新たな才能の出現も楽しみ。これから映像表現をしようとする方々は僕らの仲間です。映画というものを一緒に盛り上げることができたら」とエールを送った。山田孝之「劇場で観る映画の素晴らしさを知ってもらう」今回のプロジェクトの狙いについて山田さんは「子供たちの将来の夢がYouTuberという今の時代の変化を感じる中で、劇場で観る映画の素晴らしさを知ってもらう数を増やしたい。今の時代は短い映像に慣れているので、短編は合致している。それを劇場で観てもらって、映画っていいじゃん!と思ってもらえれば」と、現在の状況に沿って説明。伊藤さんは「一人でも多くの方に映画作りの面白さを体験してもらいたい。それを劇場で観てもらうことに意味がある。若い世代が映画に触れあってほしい」と熱弁。小金澤さんは「今回のプロジェクトは映画業界全体の希望。長いスパンで続けられるプロジェクトでもある」と劇場側としての魅力を語った。最後に阿部さんは「映画を撮ってみようかな、と思った瞬間からあなたも映画監督です!仲間が増えることを楽しみにしているし、刺激し合えたら」と挑戦者を募集。山田さんも「ネガティブでもポジティブでもいい。表現を吐き出す場として今回のプロジェクトが確立されたら面白くなるはず。ネタを探してどんどん短編映画を撮って、エントリーしてほしい」と未来の映画監督たちに呼びかけていた。初監督に挑戦する面々も!12人の監督からコメント到着※五十音順阿部進之介僕にとって劇映画は「ここでは無い、でも地続きにある、手の届かない、どこかの世界の物語」であり、子供の頃から魅せられてきた没入できる世界です。そんなパラレルワールドのような世界を、監督として創れるなんてとても幸せです。想像と創造を忘れずに楽しみたいと思います。安藤政信自分がいつか監督をするだろうとは心のどこかで想ってましたただその時がいつだかはわからずこの場所で出逢った仲間の山田孝之や伊藤主税さん達によって連れてきてもらえたのだと思いますこの出逢いをはじまりに映像演出に関わっていきたいです井樫彩不思議なご縁で今回参加させていただくことになりました。このような素敵な取り組みの中で、自分になにが出来るのかを考えながら、ひとつの物語を紡ぎ出せたら、と思っています。紀里谷和明まだ自分でも何が出来上がるのか見当もつきませんが、新しい映画制作を多くの方々とご一緒できる事を楽しみにしています。志尊淳色んなことに挑戦したい。普段役者としての立場から行っている物作りを違う立場から、監督という目線から0から触れてみたい。俳優をやっている中で、徐々にこの気持ちが強くなっていきました。でもまさかこんなに早く出来るとは思ってなかったです。どんな形であれ、クリエイティブという観点で役者の仕事に還元できるような事を感じたいと共に、自分が感じる心内を作品を通してお伝えできたらなと思います。支えてくださる方々に感謝の気持ちを持ちながら楽しく作品作りをしていきたいです。柴咲コウ「なんだかワクワクする」純粋なその想いだけを手掛かりに、やったことないことに挑戦してみるのも良いのかもしれない。「やりたいけど、やり方がわからない」そういったことも、人が集まれば、できることがたくさんあるのだろう。野崎浩貴例えば小学生やおばあちゃんたちが作る映画だって当たり前にある方がいいです。この企画には必須条件はありません。少し前までサラリーマンだった僕も作ります。しかも全て劇場公開されます。すでにもう楽しみです。福永壮志様々な声が集められた短編映画の作品群は、きっといつか振り返った時に今のこの時代が反映されたものになると思います。短い時間でも心に残る作品が作れるように頑張ります。藤井道人自主映画時代、短編映画を作り続けてきたけれど、こうやって自由に創作する機会をいただけたのは久しぶりな気がします。紛れて埋もれてしまわないように、初心にかえって楽しみます水川あさみわたしの同級生であり、友達であり、尊敬する役者仲間でもある山田孝之から面白い話をもらいました。監督やらない?って。仕事でいちばん関わる立場なのに、いちばん未知の領域。自分が監督をやるなんてまったく思ってもみなかったけど、毎度、刺激と勇気をくれる山田孝之が誘ってくれるならチャレンジしてみようと、不安と期待が入り混じっております。山下敦弘「自由に好きに短編を作ってください」と言われると逆に辛い。元々、自主映画制作からのスタートだったので、昔は自由に好きに映画を作っていたはずなのだが、あれから20年以上も経ち、いろんな経験をしてきた今、自由に好きにと言われても正直どうしていいのか分からない......、といった状況なので、分からないものは分からないまま分かったフリをせず自由な映画に挑もうと思う。分からないまま突き進んだらどうなるのか?自分でもよく分からないので楽しみです。山田孝之与えられたのは自由な表現の時間。制限が無いと聞けば、人は自分で制限をどんどん増やすから面白い。予算は?日数は?人数は?機材は?納品は?自分一人スマホを片手に佇むこともできるし、熟考の末予算を増やし結集させることもできるだろう。5分~15分の短い時間の意味は、強さも弱さも全てを含めた己との戦いから始まる。既に100で恐れているから未来は明るい。「MIRRORLIAR FILMS」1stシーズンは2021年夏、全国公開予定(全4シーズン)。(text:cinemacafe.net)
2020年09月17日山田孝之、賀来賢人ら豪華共演による福田雄一演出ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」が2021年1月に上演、そのメインビジュアルが解禁となった。本作は、“コメディ界のビートルズ”と称されるイギリスの人気コメディ・グループ「モンティ・パイソン」の大ヒット映画『モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル』(1975年公開)を基に作られたミュージカル作品。「モンティ・パイソン」のメンバーであるエリック・アイドルが脚本と作詞を担当し、全世界で上演されている。ヨーロッパの有名な物語「アーサー王と円卓の騎士」をモチーフにしたギャグほか、数々の人気ブロードウェイ・ミュージカルのパロディが随所に登場。名シーンや“いわゆるミュージカル”っぽい大げさな歌、セリフ、ストーリー展開をパロディ、あらゆるタブーまでもギャグにしてしまう。2005年ブロードウェイでの初演時には、アメリカの演劇・ミュージカル界で最も権威ある賞「トニー賞」14部門ノミネート、そして最優秀ミュージカル賞含む3部門を受賞した。日本では2012年に初演、2015年に再演を果たし、来る2021年1月、キャストを一新して再び上演する。主演のアーサー王役・山田孝之、ランスロット卿役・賀来賢人、パッツィ役・矢本悠馬、歴史学者役やハーバート王子役ほか複数の役を演じるお笑いコンビ「シソンヌ」じろうとベディヴィア卿役・長谷川忍ら“福田組”常連陣。さらに福田ミュージカル作品には初登場の面々も。湖の貴婦人役を演じる日本ミュージカル界を牽引する新妻聖子、ロビン卿役・小関裕太、ガラハッド卿役・三浦宏規といった各界の実力派俳優陣が豪華集結し、まさに“聖杯を探す旅に出る”、この物語を切り取ったかのようなメインビジュアルが完成。優しく見守る湖の貴婦人と、観る者を物語へと誘う案内人の歴史学者に見送られ荒野を進み行く騎士たちの旅が、いかなる珍道中になるか…ストーリーそのものを表すビジュアル。もう1点、「モンティ・パイソン」が活躍した70年代のイギリスを彷彿とさせるサブビジュアルも同時公開されている。ミュージカル「モンティ・パイソンのSPAMALOT」featuring SPAM(R)公演は、2021年1月18日(月)~2月14日(日)東京・東京建物BrilliaHALL、2月18日(木)~21日(日)大阪・オリックス劇場、2月26日(金)~28日(日)福岡・福岡市民会館大ホールにて上演。(text:cinemacafe.net)
2020年08月27日●シングルファザー役の試写「本当につらかった」「基本的に、作業はすべて同じです。その人として、その期間を生きるということ」これまで数々の難役と対峙してきた山田孝之が、約20年の俳優人生で導き出した1つの答え。常に人々を驚かせ、多彩な役柄を通して魅了してきた彼が、主演映画『ステップ』で初のシングルファザー役に挑んだ。新型コロナウイルスの影響での延期発表から3カ月、7月17日にようやく公開日を迎えた。ある日突然妻を亡くし、一人娘を育てることになった会社員・健一の苦悩と葛藤。山田は他の役と等しく身を捧げたが、そこには「複数の役を並行して演じない」という18年前に設けた“仕事の掟”が生きている。彼はなぜ、「年2本」を目標として掲げるのか。プロデューサーや監督など俳優業以外の分野への進出、そして『全裸監督』(Netflix)といった“規格外”の仕事にも意欲的に挑戦し続けるのは、「後輩たちや、今、俳優をやっていない人」のためでもあるという。山田孝之の「働き方」の転機、そして信念に迫る(インタビューは2020年3月27日に実施)。○■「素の山田」発言の真意――シングルファザーの役は初めてだったそうですね。過去にこういう役のオファーが来て断った記憶はないですけど、このオファーを受けたのも4年前なんですよね。ただ、「今、この作品をやったら、どういう感じなのかな」とは、いつも考えます。それは見る側もそうだし、自分も。あとは、飯塚(健)監督と笑いメインの作品を2つやってきたので、こういう作品をやったらどんな感じなんだろうという興味もありました。あと、僕は結婚して息子がいるんですけども、妻を失うのはどういうことなのか、娘を育てるのはどういうことなのか。そういったことを健一の人生を通して見てみたいとも思って、今回オファーを受けました。――公開記念舞台あいさつでは、「ついに素の山田を出しました」とおっしゃっていましたね(笑)。あれはまぁ、盛り上げるために(笑)。そもそも、「素」なんていうものはないんですよ。そう言った方が観る人に伝わりやすいかなと思って。いわゆる役を作って、ガチガチに作り込むことがお芝居ではなくて、役を演じるということは結局、「その人の人生を生きる」ということなんです。ただ、動き方や喋り方、服装も普通だと芝居をしていないと感じる人もいるので、「素」と言うと分かりやすいかなと思いました。――1カ月ほどの撮影で、飯塚健監督は山田さんを見て「すごくしんどそうだった」と。めちゃくちゃしんどかったです。亡くなった妻のことをずっと思い続けているので……でも、実際に僕の中にその思い出はない。健一が奥さんと出会ってから付き合ってた期間、子どもが生まれてから奥さんが亡くなるまでの期間の思い出は、すべて自分で考えて補填しないといけない。それをずっと1カ月間やり続けているので、精神的にはかなりきつかったですね。自分の中で「創り上げる」ということも大変なんですが、その上で気持ちをそこに持っていき、維持し続けなければならない。しかも、その気持ちは、とてもつらい感情です。いてほしい、でもいない。自分がこんなにつらい時に、何でいてくれないんだ。でも、本当に生きていたかったのは彼女の方。娘と関係がうまくいかなくなって、悩み事も自分に話さず友達に話して……なんなんだよ。でも、奥さんはそんなことを思うことすらできなかった。妻は本当にかわいそうだ……ずっとそういうことを思いながら。――ちなみにご自身の中での死生観に影響はありましたか?僕も知り合いや親族で亡くなっている方はいるので……ただ、妻が亡くなることとはまた違いますよね。悔しさがより強いというか。例えば、病気だったとすれば妻を守れなかったこと、病気に気づけなかったこと、なんとかしてあげたかったのにできなかったこと。もっと一緒にいたかったし、妻ももっと一緒にいたかっただろうし。ただただ悔しいみたいな感覚が強いですかね。さびしいというよりも、悔しい。今、こうして話していてあらためて思いました。その感情がすごく強かったです。――試写で客観的にご覧になっても?全然分からないですね……。僕からすると、つらかった記憶を見せられているので。撮影期間は1カ月でしたが、健一として生きた10年間の大変さを「改めてご自身で見てください」となると……本当につらかったなぁ。●監督やプロデュース業に挑戦する本当の意味――どのような作品でも、そういう向き合い方なんですか?基本的に、作業はすべて同じです。その人として、その期間を生きるということなので。――他の作品と重なった時はどうするんですか?それは18歳の時からやってないです。うまくいかないと思ったので、「今後、一切掛け持ちはしない」ということを事務所と話し合って。それ以降は、掛け持ちしないでやらせていただいてます。――何かきっかけがあったのでしょうか。18歳の時、連ドラをやりながら単発の2時間ドラマをやって、他の仕事もやったりしていて。自分がいて役がいて、そこを行き来するだけでも大変な作業なのに、もう一人の人格が増えると訳が分からなくなる。仮に2つの作品を並行してやって、50%と50%ぐらいの力が出せれば良いんですけど、僕の感覚ではたぶんそうはならない。20%と20%ぐらいになってしまうと思います。であれば、スケジュールを縫ってやるのではなく、片方は諦めて、1つに100%を注ぐことを選んでいます。――そこから18年ほど経ったわけですが、そのスタイルは一貫しているんですか?そうですね。東日本大震災の時に撮影がストップして、多少作品が重なったこともありましたが、基本的には一貫しています。作品が終わってから、次の作品に入る。スケジュールの都合上、数日しか空かないこともありますが、基本的には1週間ほどは空けさせてもらうようにしています。そういえば、過去に京都で撮影があって、終わったその日の夜に東京に帰って、翌朝別の作品にクランクインしたことがあって。これはもうスケジュールを縫ってることと変わらないなと思って、最低でも数日は空けるようにしています。○■出演作を増やさないと生活が維持できない――多くの人々が「働き方」を見つめ直す時代になっていますが、山田さんにとっては今がベストな「働き方」なんですね。僕が思うに、俳優にとってのベストな「働き方」は年2本です。準備期間がしっかりと作れて、その役の身なりから内面までをしっかりと作り込むことができる。これが、年5~6本になるとそこまで本気に作り込めない。これは10年以上前から周りの俳優とも話してますけど、「年2本ぐらいがベストだよね」とみんな言ってます。そこまで細かく考えず、多くの作品をこなすことが好きな方もいらっしゃるかもしれませんが、年2本で生活が成り立つのであれば、みんなそちらを選ぶと思います。ただ、年2本でも結構大変だと思います。僕は36年生きていて、36年の経験がある。そこをもとにキャラクターを作っていく。もちろん、小説や原作から「架空の情報」も含めて反映させていきますが。例えば今回でいえば、撮影1カ月で健一の10年間を演じる。健一の人生を作るわけです。この「人生を作る」という作業を年に2回やっていると、一年で2人の一生と向き合うことになります。そうなると、自分の人生経験が足りなくなってくるわけですよ。僕の中に入ってくる情報は、1年で365日分しかないのに、2人の人生を作るということは700日分を超えてしまう。これが5作品とかなってくると、それぞれの差を出せなくなる。もちろん、差を出すことだけが正解ではないですが……そこまで役を作り込まなくて仕事をする意味とは、一体何なんだろうと思ってしまいます。――近年は、監督業やプロデュース業にも挑戦されていますが、そこは今の「働き方」には含まれていない領域ですか?俳優は「心」が主です。もちろん、客観性も必要で、頭で考えなければならない部分もあるんですけど。プロデューサーと監督は使う脳みそが逆でした。監督は右脳……いや、どっちもだな。プロデューサーはもっと引いた側なので、スタッフとキャストがベストパフォーマンスに近づくためのお手伝いというか。――俳優業をこれからも続けていくために?僕は自分なりに俳優を続けられるとは思うんですけど、僕以外が俳優を「続けたい」と思うようにするためには、プロデュースはやっておくべきかなと。そもそも、なぜ、パフォーマンスは落ちるのに年に5本もやらなければいけないのかというと、そこまでしないと生活が維持できないからです。年2本に全力を注いで生活が維持できるようにするためには、どういう仕組みを作ればいいのか。それを作れるのがプロデューサーの仕事なんです。すばらしい俳優は本当にたくさんいます。その方々に続けてもらうためには、どう自分が頑張ったらいいのか。模索しながらやっています。●『全裸監督』『ヨシヒコ』『ウシジマ』の共通点――俳優業ですぐに生活が維持できる人も一部なんですか? 下積みが大変というイメージがあります。下積み……経験値は大事ですけど、未経験でもオーディションに受かればそのまま俳優一本で生活を維持できるようになる人もいます。経験が少なくても、それ相応の仕事をして、評価を得たのであれば、しっかり対価をもらうべきだと思います。あとはしっかりと労働環境を整えること。睡眠時間を削って毎日撮影だと、質が下がるのは当然なので。キャストやスタッフ含め、事故やケガの可能性だって上がります。プロデューサーをやったのは、そういった理由です。――これからの若手たちのためにも。そうですね。後輩たちや、今、俳優をやっていない人に向けても。10年後、20年後、30年後に俳優をやる人へ。今の状態のまま進んでいくと、将来も変わらない職場環境であることは確実なので。自分が今できることをやっていれば、俳優なんか興味なくてYouTuberになりたいと思うような人でも、「映像の世界って、すてきだな」「俳優やってみようかな」「監督やってみようかな」みたいに思えるような状況にしておきたいですからね。すごい才能の持ち主が日本にはたくさんいます。その質をもっと上げて、もっともっと世界へ羽ばたいていって、世界から「日本もどんどん良いものを作るようになった」と思われるようになればと。○■数%の熱狂的なファンができればいい――最近は映像配信サービスも活況なので、その土壌は整ってきたと言えそうですね。そこも考えて、『全裸監督』に出演しました。別に、「『全裸監督』をどうしてもやりたかった」わけではないんですよ(笑)。日本の題材で、日本のスタッフとキャストで、世界に向けて作品を届けるためにやりました。――ものすごい反響でしたね。山田さんにとっても、一定の成果はあったと。多くの人に見てもらえたので、それが何よりも成功ですよね。撮影している最中は、僕らもスタッフも、「題材が題材なので1%か3%ぐらい熱狂的なファンができればいいな」ぐらいにしか思ってなかった。そういえば、『ヨシヒコ』や『ウシジマ』も、「数%の熱狂的なファンができればいい」と思っていました。ゴールデンではなくて、深夜ドラマということの意味もあったので。単純に見られる数が少ない。だったら、人気になるまでシリーズとして続けようと。基本的に、僕は続編を嫌いな人だったんですけど、逆にしつこく続けました。――貴重なお話、ありがとうございました。大変な状況ではありますが、記事を通して作品の魅力が伝わればと思います。ありがとうございました。『ステップ』を終えて妻に優しくなったというか……感謝の気持ちですね。分かりやすいのは、お皿をちょっと洗っておこうかなとか。義理の父との関係性も描かれていますが、うちの奥さんもたまに息子を連れて実家に遊びに行って、何かをもらって帰って来たりするんです。この作品を撮り終えてから、「ちゃんと電話とかした方がいいのかな」「たまにはお礼を言いに会いに行ったりした方がいいのかな」とか、これまで以上に気に掛けるようになって。そうやって相手のこと、相手の時間、相手の気持ちを考えることが少しだけ増えました。そういう作品になるだろうとは思ってましたし、しなきゃいけないとも。一緒に生きている人、それが観ている人にとっては奥さんなのか、子どもなのか、親なのか。結局、みんな一人では生きていけない。みんなで一緒に生きている。その自分の近くにいる人を「家族」だと思って。そこに血縁は関係ありません。自分の近くにいる「大切な人」のことを考える時間が増える作品になったと思います。一人でも多くの人に届けて下さい。宜しくお願いします。■プロフィール山田孝之1983年10月20日生まれ。鹿児島県出身。1999年に俳優デビューし、2003年に『WATER BOYS』(フジ系)でドラマ初主演。主演をつとめた映画『電車男』(05)は社会現象にもなった。その後『闇金ウシジマくん』シリーズ(12~16)、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(11~16)などのドラマで存在感を発揮。主な出演映画は『クローズZERO』シリーズ(07~09)、『凶悪』(13)、『映画 山田孝之3D』(17)、『50回目のファーストキス』(18)、『ハード・コア』(18)、自身のドキュメンタリー『No Pain, No Gain』(19)など。2019年には主演ドラマ『全裸監督』(Netflix)が全世界に配信され人気を博す。また、映画『デイアンドナイト』(19)ではプロデュース、ドラマ『聖おにいさん』では製作総指揮をつとめたほか、ミュージカルなどその活動は多岐にわたる。
2020年07月17日大切なものを失った人たちの”10年間“の足跡を描いた、山田孝之主演の感動作『ステップ』が、7月17日(金)より全国公開する。この度、微笑ましくも切ない“子育てシーン”映像が公開された。山田が演じるのは、妻に先立たれた男性・健一。娘の美紀と再出発を決意した健一は、仕事と育児の両立に悩みながら、親として少しずつ成長。突然の生活の変化の中、悲しみや不安を抱えながらも、一歩一歩をゆっくり歩んでいく家族の姿を映し出していく。健一や美紀を温かく見守る登場人物には、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈などの俳優陣が結集し、物語を彩る。監督は『虹色デイズ』、『笑う招き猫』、『大人ドロップ』などを手掛けた飯塚健。原作は『流星ワゴン』など大切なものを失った家族が再生していく姿を描いてきた作家・重松清。そして、秦基博が映画のために書き下ろした『在る』が主題歌となった。本作の大きな見どころのひとつが、幅広い演技力で知られる山田が演じる、“普通”の父親像。この度解禁された映像では、会社での仕事を終えた健一が、保育園から連れ帰った美紀に食事をさせ、絵本を読んで寝かしつけるという、日常の育児シーンが展開。なかなかご飯を食べてくれない美紀に、優しく声を掛けながら根気よく一口ずつご飯を食べさせたり、穏やかな口調で絵本を読み聞かせ、眠った美紀のおでこにそっとキスをしたり……という、幼い娘に優しく寄り添う父親の姿が映し出されている。さらに、美紀が眠った後は、妻の遺影を眺めながらひとり黙ってグラスを傾け、もの悲しい表情を浮かべている……かと思いきや、いつの間にかそのまま眠ってしまい、洗濯機の「ピー」というブザーの音で目が覚める健一の姿も見られる。『ステップ』7月17日(金)より全国公開
2020年07月16日俳優の山田孝之が主演を務め、新型コロナウイルスの影響で公開が延期されていた映画『ステップ』が、17日から全国公開されることが決定した。同作は、累計発行部数8.5万部を突破した同名小説を原作に、30歳の若さで妻に先立たれた主人公・健一(山田孝之)とその娘・美紀が、周囲の人々との交流を通して成長していく物語。山田がシングルファーザー役を演じるのは、本作が初となる。4月3日の公開を予定していたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で3月30日に延期を決定。その後の緊急事態宣言解除を受け、全国的にも劇場の営業が再開していることや、鑑賞を待ち望む声が寄せられていたことなどから、当初予定していた150館を上回る規模での公開を予定している。■飯塚健監督コメント生活が一変してしまうことがある。当たり前だと思っていた日常が奪われ、途方に暮れることすらままならない。突然、妻が逝き、夫は二才の娘と残された。始めなければならない、ベビーカーを泣きながら押す日々。悲しみに呑み込まれそうになりながら、やがて悟る、それが完全に癒える日など来ないということ。悲しみは乗り越えるものじゃなく、ずっと寄り添っていくしかないものだということ。そうやって一歩一歩育ってゆく、10年に渡る家族の物語です。ぜひ映画館でご覧下さい。こう言えることが、何より嬉しいです。だからもう一度言わせて頂きます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧下さい。■高尾沙織プロデューサー(エイベックス・ピクチャーズ)今まで当たり前に会えていた人たちと、会えない日々が訪れたことで、今まで以上に、家族や友人など大切な人に想いを馳せる時間が増えたように感じています。これから生活様式がどのように変化したとしても、大切な人を想う気持ちは変わらないと思います。この作品で描かれる、突然の生活の変化の中で、悲しみや不安を抱えながらも歩んでいく家族の物語を、皆さんの大切な人を想い浮かべながら、ご覧頂けたら嬉しいです。是非、映画館でご覧ください。
2020年07月03日重松清の同名小説を、山田孝之主演で映画化した『ステップ』が、7月17日(金)に公開されることが決定した。当初、4月3日に公開を予定していたが、新型コロナウイルスの感染状況ならびに政府・自治体・関係諸機関の発表や方針を鑑みて、3月に公開延期を発表していた本作。緊急事態宣言を受け、全国的にも劇場の営業が再開している中、ついに今回、当初予定した150館を上回る規模にて公開決定。本作は、妻に先立たれた主人公・健一とその娘・美紀が、彼らを取り巻く人たちとの交流の中で成長していく姿を描く、10年間の物語。健一役には山田さん、その娘・美紀役は、中野翠咲、白鳥玉季、田中里念が2歳~12歳までの3つの年代を演じるほか、健一や娘の美紀を温かく見守る登場人物に、國村隼、余貴美子、広末涼子、伊藤沙莉、川栄李奈らが参加している。当初の公開予定から約3か月半の月日を経て、ついに公開できることについて、監督の飯塚健は「ぜひ映画館でご覧下さい。こう言えることが、何より嬉しいです。だからもう一度言わせて頂きます。ぜひ映画館で、大切な人とご覧下さい」とコメントしている。『ステップ』は7月17日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ステップ 2020年7月17日より全国にて公開©2020映画『ステップ』製作委員会
2020年07月02日映画『ステップ』主演・山田孝之さんに、現場での様子を伺いました。娘を育てる父親の感覚が知りたくて、この作品への出演を決めました。「撮影の約1か月間は本当に辛かった。亡き妻がすぐそこにいるかのように、何をしていても脳内の目にはつねに妻の姿が映っていて…」物語は山田孝之さんが演じる健一が妻を亡くした1年後から始まる。スーツにリュックを背負い、ベビーカーを押して出勤前に娘の美紀(中野翠咲)を保育園に連れていく健一。突然父子家庭になってしまった親子の、リアルな日常が続く。「疑似体験ではあるけど、仕事に子育てに奮闘する父親が感じるであろう単純なイラつきや弱音は、その都度、全部芝居に吐き出すようにしていました。葛藤から生まれる自然な心情や怒りみたいなものをきれいごとにはしたくなかったんです」営業部の第一線から総務部に異動した健一は、家事や子育てをしながら学校行事に参加したり、妻の実家との付き合いを深めたり。父子の10年は着々と過ぎていく。成長に合わせて美紀を3人の子役が演じたが、山田さんはどのようにコミュニケーションをとってきたのだろう。「特別なことはしていません。2~12歳の間なんて感覚も言うこともすごく変わるじゃないですか。だからその時どきの子役と向き合っていれば美紀として成立すると思ったから。ただ、娘を持つ友達から『小学校に入るころには体は小さいのに中身は女になってるよ』って聞いてショックを受けていたんですが、男の子は父親への憧れや怖さから構えたりするけど、女の子はすべて父親に出してくるんだな、って思いました」ところで、健一のような等身大の役を演じる山田さんが、どこか新鮮に映る人も多いのでは…。「いまでは僕、何でもやってる人ですからね(笑)。というのも、20代後半からだんだん自分がやりたいことを選べるようになったら、放送される規模や役者としての番手に関係なく、芝居全体のスキルアップがしたいって思うようになったんです。それでここ10年ぐらいは、たくさんあるやりたいことに次々に挑戦してはもがいてきた感じで。だから、“変なことやるおじさん”みたいなイメージを抱いている若い世代が健一を見て『あれ…山田が普通だぞ、何もしてこないぞ』って思った時に、同情でも共感でも、何かの感情を抱かせてちゃんとこの作品に入り込ませることができるんだろうか、という疑問は少なからずありました。そういう意味でこの役に挑戦してみたかったという気持ちがあります。でも出演を決めた一番大きな理由は、もし僕に娘がいたらどんな存在になるんだろう、娘を育てる父親ってどんな感覚なんだろうというのが知りたかったから。娘を男手一つで育てる健一として生きた1か月ぐらいは僕の思い出のひとつだし、辛かったけどいい経験ができました。ちなみに、みんなが理解できないようなバストの測定(300人の女性のバストを山田さんが測定するイベント)も、僕の中では考えがあってのこと(笑)。先々絶対に自分の中でつながってくるんです。いまはまだ体力があるうちに、ひたすら自分のアイデアを仕事に投げ込みまくりたいし、僕の場合、やりたいと思ったことはもうその瞬間から動きだしているんです」映画『ステップ』監督・脚本・編集/飯塚健原作/重松清出演/山田孝之、伊藤沙莉、川栄李奈、広末涼子、余貴美子、國村隼ほかある日突然、父子家庭となった健一と美紀の10年間を描いたヒューマンドラマ。4月3日より公開。やまだ・たかゆき1983年10月20日生まれ、鹿児島県出身。役者として映画やドラマなどに出演し表舞台に立つ傍ら、近年はドラマや映画の製作などにも携わり、プロデュース・企画の分野でも才能を発揮する個性派。シャツ¥50,000パンツ¥124,000(共にYOHJI YAMAMOTO/ヨウジヤマモト プレスルーム TEL:03・5463・1500)シューズ¥22,000(Dr.Martens/ドクターマーチン・エアウエア ジャパン TEL:03・6746・4908)※『anan』2020年4月8日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・澤田石和寛ヘア&メイク・灯(ROOSTER)インタビュー、文・若山あや(by anan編集部)
2020年04月06日