大倉忠義、成田凌が出演する『窮鼠はチーズの夢を見る』が無事クランクアップ。クランクアップ時の写真とともに、大倉さん、成田さん、行定勲監督、原作の水城せとなのコメントが到着した。本作は、セクシャリティを越え、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、圧倒的な共感を呼ぶ心理描写から、多くの女性から支持を得た水城氏の「窮鼠はチーズの夢を見る」/「俎上の鯉は二度跳ねる」を実写映画化。ベルリン国際映画祭では国際批評家連盟賞を2度も受賞するなど、日本を代表する映画監督・行定勲がメガホンを取り、その繊細な表現力と確かな演出力で、様々な愛のかたちを写し取ってきた『ナラタージュ』(17)、『リバーズ・エッジ』(18)に続き、本作では、揺れ動く2人の男性の切なくも狂おしい恋を、時に繊細に、時に大胆に描き出す。■大倉忠義、成田凌に「ナチュラルに“今ヶ瀬”なんだなと」ラストカットを撮り終えた大倉さんは、行定監督から花束を受け取ると、思わず目に涙を浮かべ、約1か月に渡り行われた撮影に思いを馳せた。「今までにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話をいただいた際には是非演じてみたいと強く思いました。33歳という今だからこそ、できた役だと思います」と大倉さん。「振り返ってみると、難しかったような気もしますが、今は終わったばかりということで思考回路がショートしてしまっていてあまり思い出せない状況です。印象的なシーンばかりで、1シーン1シーンが濃かったなと思います」と正直な気持ちを吐露。さらに「成田さんは色気があり、持ってる空気が柔らかく、ナチュラルに“今ヶ瀬”なんだなと思わせてくれました。ずっとフラットな関係で居られたので、お芝居がやりやすかったです」と初共演の印象を語った。また、スタジオには、先にクランクアップを迎えていた成田さんがサプライズで登場。最後に行定監督と3人で記念撮影を行い、大倉さんは「気付いたら朝になっていましたが、無事にクランクアップを迎えられて良かったです。ありがとうございました」と笑顔を見せた。■成田凌「肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで…」成田さんも「大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます。ふたりの姿が、痛いほどリアルで、美しくて、悲しくて…。観て頂く方それぞれが、自分と好きな人を重ね合わせながらご覧頂ける作品だと思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです」と自信を覗かせた。■「大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された」と監督行定監督は、「大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された」とキャスト2人に称賛を送り、公開に向けて、「私たちが紡ぎ上げた刹那な感情が皆様に届くように仕上げていきたいと思います」と意気込む。また、テイク数を重ねることで知られる行定監督の撮影現場について、成田さんは「俳優部としてはとても贅沢なことだと思います」と監督のこだわりに感謝し、大倉さんは「行定監督は感情的には穏やかな感じで現場にいらっしゃいましたが、1シーンの画に関してすごく厳しく、なかなか1回でOKが出なかったですね。そこまで監督がこだわり抜いた画が繋がった時、どんな映画になるんだろうと、とても楽しみです」と完成への期待を語った。原作の水城氏は、「この漫画は大変熱心なファンの方々にご支持頂いてきた作品なので、これまでなかなか実写化のお話はお受けする勇気が出ませんでしたが、今回のお話を頂き、託させて頂くことになりました。どんな風に仕上がるのか私もまだ想像しきれませんが、大倉さん、成田さん、行定監督のお力で、きっと見応えあるフィルムに昇華して頂けると期待しています」とコメントを寄せている。『窮鼠はチーズの夢を見る』は2020年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年、全国にて公開予定©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2019年03月16日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義主演の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年公開)がクランクアップを迎え、キャスト陣がコメントを寄せた。同作は、『失恋ショコラティエ』等で知られる水城せとなによる人気漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』を実写映画化。学生時代から受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた恭一(大倉)はある日、後輩の今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会し、「カラダと引き換えに」不倫の事実を隠すことを提示される。「昔からずっと好きだった」と想いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに、恭一は胸を締め付けるほどの恋の痛みに翻弄されていく。ラストカットを撮り終えた大倉は、行定監督から花束を受け取ると、思わず目に涙を浮かべた。大倉は「今までにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話を戴いた際には是非演じてみたいと強く思いました。33歳という今だからこそ、出来た役だと思います」と同作への思いを明かす。スタジオには、先にクランクアップを迎えていた成田がサプライズで登場し、最後には行定勲監督と3人で記念撮影を行った。大倉は「気付いたら朝になっていましたが、無事にクランクアップを迎えられて良かったです。ありがとうございました」と笑顔を見せ、成田も「大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます」と撮影を振り返った。行定監督は、「大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された」とキャスト2人に称賛を送り、公開に向けて、「私たちが紡ぎ上げた刹那な感情が皆様に届くように仕上げていきたいと思います」と意気込む。テイク数を重ねることで知られる行定監督の撮影現場について、成田は「俳優部としてはとても贅沢なことだと思います」とこだわりに感謝した。○大倉忠義 コメント今までにやったことのない役をやりたいなと考えていたので、この映画のお話を戴いた際には是非演じてみたいと強く思いました。33歳という今だからこそ、出来た役だと思います。撮影を振り返ってみると、難しかったような気もしますが、今は終わったばかりということで思考回路がショートしてしまっていてあまり思い出せない状況です。印象的なシーンばかりで、1シーン1シーンが濃かったなと思います。成田さんは色気があり、持ってる空気が柔らかく、ナチュラルに今ヶ瀬なんだなと思わせてくれました。ずっとフラットな関係で居られたので、お芝居がやりやすかったです。行定監督は感情的には穏やかな感じでいらっしゃいましたが、画に対してとてもこだわりを持っていました。1シーンの画に関してすごく厳しく、なかなか1回でOKが出なかったですね。そこまで監督がこだわり抜いた画が繋がった時、どんな映画になるんだろうと、とても楽しみです。演技に関しては、こちらを尊重し、自由にやらせてくださったので、お芝居って楽しいなと、今まで以上に思わせてくれる現場でした。○成田凌 コメント大倉さんとは日を重ねるごとに自然と距離が縮まっていき、肌が触れ合うと、お互いの距離感も変わっていくようで、すこしずつ息が合っていったように感じます。行定監督は何度もテイクを重ねてくださるので、俳優部としてはとても贅沢なことだと思います。この作品は、ふたりの姿が、痛いほどリアルで、美しくて、悲しくて……。観て頂く方それぞれが、自分と好きな人を重ね合わせながらご覧頂ける作品だと思いますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです。○行定勲監督 コメントとにかく風通しの良い現場でした。キャストの二人は淡々と自然にそこに存在していました。スタッフはチームワークが素晴らしく、撮影も怖いくらいに順調でした。主人公たちの繊細で曖昧な感情を深く汲み取らねばならない状況が多々あって、何度も立ち止まり、みんなで話し合って一緒に乗り越えられたと思います。大倉忠義の色気と成田凌の可愛らしさに何度も魅了された。「男同士って良いものだなぁ」そんな言葉を何度となく呟きました。何気ないところに幸せを感じて、なんてことない事に傷ついたりするんだなと。そんな、私たちが紡ぎ上げた刹那な感情が皆様に届くように仕上げていきたいと思います。○水城せとなコメントこの漫画は大変熱心なファンの方々にご支持頂いてきた作品なので、これまでなかなか実写化のお話はお受けする勇気が出ませんでしたが、今回のお話を頂き、託させて頂くことになりました。どんな風に仕上がるのか私もまだ想像しきれませんが、大倉さん、成田さん、行定監督のお力で、きっと見応えあるフィルムに昇華して頂けると期待しています。
2019年03月16日水城せとなの漫画を実写化した映画『窮鼠はチーズの夢を見る』が、2020年9月11日(金)に公開。関ジャニ∞の大倉忠義、成田凌が出演する。水城せとなの人気コミックを実写化原作は、水城せとなのコミック『窮鼠はチーズの夢を見る』と、その完結編『爼上の鯉は二度跳ねる』。サラリーマンの大伴恭一と、その大学の後輩・今ヶ瀬渉が主人公。同性愛を扱った作品で、セクシャリティを越え、人を好きになることの喜びや痛みを純粋に描き、多くのファンから支持を得た人気作だ。学生時代から「自分を愛してくれる女性」と付き合い、受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた大伴恭一。ある日、後輩の今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会すると、「昔からずっと好きだった」と突如想いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに、やがて恭一は胸を締め付けるほどの恋の痛みに翻弄されていく。大倉忠義×成田凌大伴恭一(大倉忠義)主人公・大伴恭一(おおともきょういち)。広告代理店に勤めているのだが、優柔不断な性格で不倫を繰り返す。それがきっかけで妻から浮気調査員を送られる。演じる関ジャニ∞の大倉忠義は『疾風ロンド』などにも出演し、『100回泣くこと』に続き単独主演を務める。今ヶ瀬渉(成田凌)恭一の大学の後輩・今ヶ瀬渉(いまがせわたる)は、浮気調査員として恭一の妻の依頼を受ける。恭一を好きになってはいけないと頭ではわかっていながらも、彼への想いを募らせ葛藤。大伴に、不倫の事実を隠す代わりに「カラダと引き換えに…」という条件をつきつける。今ヶ瀬渉役は『さよならくちびる』『カツベン!』の成田凌が担当する。“恋敵”役に、人気女性キャストが集結恭一と歩の恋を阻む“恋敵”役には、話題の女性キャストが集結。知佳子(咲妃みゆ)大倉忠義演じる恭一の妻役。演じる咲妃みゆは、元・宝塚雪組トップ娘役出身で、本作で映画初デビューを飾る。岡村たまき(吉田志織)岡村たまきは、会社の後輩で恭一に恋心を募らせている。演じるのは『チワワちゃん』でヒロインを務めた吉田志織。夏生(さとうほなみ)恭一の大学時代の彼女。演じるのは「ゲスの極み乙女。」のドラム・さとうほなみ。大伴知佳子(咲妃みゆ)恭一の妻。演じるのは元宝塚歌劇雪組トップ娘役の咲妃みゆ。井出瑠璃子(小原徳子)恭一の不倫相手。小原徳子を演じるのは『片腕マシンガール』の小原徳子。監督は行定勲監督を務めるのは、『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』などを手掛けた行定勲。揺れ動く2人の男性の切なくも狂おしい恋を、繊細かつ大胆に描いていく。“エモい”セリフ入り6連ポスタービジュアルも場面写真とセリフを組み合わせた6種のポスタービジュアルが一挙に解禁された。恭一が今ヶ瀬を諭した「恋愛でじたばたもがくより、大切なことが人生にはいくらでもあるだろう」というセリフや、今ヶ瀬の度重なるアプローチに翻弄されていく恭一の心情が伝わってくる「こういう幸せも、あるんだろうか」「俺は、お前を選ぶわけにはいかないよ」など、狂おしい恋を予感させるエモーショナルなワードが、場面カットと共にデザインされている。なお、これらのポスタービジュアルとこれまで解禁されたポスター、原作者・水城せとなによるイラスト版ポスターは、9月4日(金)から9月20日(日)まで代官山 蔦屋書店、8月24日(月)から9月18日(金)まで六本木 蔦屋書店にて掲出予定なので、気になる人は要チェックだ。ストーリー7年ぶりの再会、突然の告白、運命の歯車が動き出す― 。学生時代から「自分を好きになってくれる女性」ばかりと受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた、大伴恭一。ある日、大学の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。「昔からずっと好きだった」と突然想いを告げられる。戸惑いを隠せない恭一だったが、今ヶ瀬のペースに乗せられ、奇妙な同棲生活が始まった。ただひたすらにまっすぐな今ヶ瀬に、恭一も少しずつ心を開いていき・・・。しかし、恭一の昔の恋人・夏生が現れ、ふたりの関係が変わり始めていく。【詳細】映画『窮鼠はチーズの夢を見る』公開日:2020年9月11日(金) ※当初2020年6月5日(金)公開予定だったが延期となった。原作:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」/「俎上の鯉は二度跳ねる」(小学館「フラワーコミックス α」刊)監督:行定勲脚本:堀泉杏出演:大倉忠義、成田凌、吉田志織、さとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子配給:ファントム・フィルム■オリジナルグッズ発売日:2020年9月11日(金)取扱店舗:上映される全国の劇場※一部除く<アイテム例>・ポストカード8枚セット 550円・巾着トート 1,000円
2019年02月15日2月12日、水城せとな氏のBLコミック『窮鼠はチーズの夢を見る』が実写映画化されると発表された。各メディアによると、主演は関ジャニ∞・大倉忠義(33)。成田凌(25)演じる後輩と、男性同士の恋愛を演じるという。男性同士の恋愛を主軸にした「BL作品」はこれまで“特殊なジャンル”として扱われていた。しかし近ごろでは、芸能界の一線で活躍する俳優が堂々とキャスティングされるようになってきている。たとえば、昨年放送された『おっさんずラブ』(テレビ東京系)もその1つ。田中圭(34)、林遣都(28)、吉田鋼太郎(60)の三角関係が描かれ、SNSなどを中心に大ヒット。その後もエランドール賞を、プロデューサー賞部門と新人賞部門の両方で受賞している。また今春には、よしながふみ氏原作のBLコミック『きのう何食べた?』が、西島秀俊(47)と内野聖陽(50)のダブル主演で実写化される予定。もはや男性同士の恋愛という話題性だけでなく、作品としての質の高さも高く評価されるようになってきた。今作の監督は『GO』で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞したほか、『世界の中心で愛を叫ぶ』で大ヒットを記録した行定勲氏(50)。行定監督は今作について「新たな恋愛映画への挑戦」と公式サイトで語っている。男女の恋愛物語のセオリーに則らない分、力量も試される。だがそれだけに、ヒットした際は大きく評価を上げることになる。BL作品は今や、人気俳優やクリエイターの登竜門となっているようだ。
2019年02月12日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が、映画『窮鼠はチーズの夢を見る』(2020年公開)に主演することが12日、明らかになった。成田凌と共演する。同作は、『失恋ショコラティエ』等で知られる水城せとなによる人気漫画『窮鼠はチーズの夢を見る』『俎上の鯉は二度跳ねる』を実写映画化。学生時代から受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた恭一(大倉)はある日、後輩の今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会し、「カラダと引き換えに」不倫の事実を隠すことを提示される。「昔からずっと好きだった」と想いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに、恭一は胸を締め付けるほどの恋の痛みに翻弄されていく。メガホンを取る行定勲監督は、「男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と、深い共感を得るセリフの素晴らしさに感銘を受けました」と語る。「マイノリティの人が受ける社会の偏見や苦悩に焦点を当てるだけでなく、人と人がぶつかり合う激しくも切ない個人の物語に惹かれ映画化を切望しました。これは、人を受け入れることについての映画になると思います。大倉忠義と成田凌は、私が撮りたいと思っていた俳優たちです。私の新たな恋愛映画への挑戦は、2人の持つ男の繊細さと色気で今までにない映画に昇華されることを確信しています。私はラブストーリーをいくつも作ってきましたが、これまでとは違う新しい愛のカタチに期待してください」と意気込んだ。○大倉忠義 コメント素直に、とてもピュアなラブストーリーだと思いました。もちろん衝撃を受けましたが、恋に落ちるきっかけというのは、誰にも分からないものだなと。行定組でのお芝居は大きなプレッシャーがありますが、とても贅沢な時間だと思うので、堪能したいと思います。成田さんと初めて共演させていただきますが、お互いすんなり入っていけそうな気がして楽しみです。人が人を好きになるということに境界線はないということを、この映画を通じて感じてもらうきっかけになればと思います。○成田凌 コメントセリフの一言一言がとても繊細で、どう表現していくか、とてもやりがいがある作品だと感じました。現場に入り、大倉さんと対峙しないと見えてこない感情はきっとあると思いますが、今ヶ瀬という役に自分がどう寄り添えるか、今から胸が膨らみますし、心のスイッチが入りました。きっと、誰にとっても共感してもらえる恋愛が描けると思います。行定組の一員として、丁寧に一生懸命に作っていくので、観て頂く方それぞれが自由に楽しんでもらえたら嬉しいです。(C)水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2019年02月12日多くの女性から共感と支持を得た水城せとなの傑作コミックを、行定勲監督により『窮鼠はチーズの夢を見る』として実写映画化。大倉忠義が単独主演を務め、共演に成田凌を迎える。セクシャリティを越え、人を好きになることの喜びや痛みをどこまでも純粋に描き、多くの女性から支持を得た「窮鼠はチーズの夢を見る」「爼上の鯉は二度跳ねる」が、豪華な布陣で実写映画化。■大倉忠義「人が人を好きになることに境界線はない」主人公・大伴恭一を演じるのは、映画では『100回泣くこと』(13)以来の単独主演を務める大倉忠義。学生時代から「自分を愛してくれる女性」と付き合い、受け身の恋愛ばかりを繰り返してきた恭一は、ある日、後輩の今ヶ瀬渉と7年ぶりに再会。「昔からずっと好きだった」と突如想いを告げられ、今ヶ瀬の一途なアプローチに振り回されていくうちに、やがて胸を締め付けるほどの恋の痛みに翻弄されていく。「素直に、とてもピュアなラブストーリーだと思いました」と大倉さん。「恋に落ちるきっかけというのは、誰にも分からないものだなと」と語り、「人が人を好きになるということに境界線はないということを、この映画を通じて感じてもらうきっかけになれば」と思いを込めている。そして、初めての行定組には「大きなプレッシャーがありますが、とても贅沢な時間だと思うので、堪能したい」とコメント。■成田凌「心のスイッチが入りました」そして、そんな恭一を好きになってはいけないと頭ではわかっていながらも、彼への想いを募らせ葛藤する今ヶ瀬渉役には、2019年も『チワワちゃん』『愛がなんだ』『カツベン!(仮)』など話題作への出演が絶えない実力派・成田凌。「セリフの一言一言がとても繊細で、どう表現していくか、とてもやりがいがある作品」と語る成田さん。「現場に入り、大倉さんと対峙しないと見えてこない感情はきっとあると思いますが、今ヶ瀬という役に自分がどう寄り添えるか、いまから胸が膨らみますし、心のスイッチが入りました」との意気込みも。■2人は「撮りたいと思っていた俳優たち」メガホンを取るのは、ベルリン国際映画祭では国際批評家連盟賞を2度も受賞するなど、日本を代表する映画監督・行定勲。『ナラタージュ』『リバーズ・エッジ』など、様々な愛のかたちを写し取ってきた行定監督が、本作では揺れ動く2人の男性の切なくも狂おしい恋を、ときに繊細に、ときに大胆に描き出す。「男と男の性愛を区別することなくリベラルに描く原作の在り方と、深い共感を得るセリフの素晴らしさに感銘を受けました」と行定監督。「マイノリティの人が受ける社会の偏見や苦悩に焦点を当てるだけでなく、人と人がぶつかり合う激しくも切ない個人の物語に惹かれ映画化を切望しました。これは、人を受け入れることについての映画になると思います」と明かす。「大倉忠義と成田凌は、私が撮りたいと思っていた俳優たちです。私の新たな恋愛映画への挑戦は、2人の持つ男の繊細さと色気で今までにない映画に昇華されることを確信しています」と語り、「これまでとは違う新しい愛のカタチに期待してください」と新たなラブストリーの誕生に期待を込めている。■ストーリー広告代理店に勤める大伴恭一は優柔不断な性格が災いし、不倫を繰り返してきた。ある日、彼の前に妻から派遣された浮気調査員として現れたのは、卒業以来会うことのなかった大学の後輩・今ヶ瀬渉。不倫の事実を隠す代わりに彼が突きつけてきた条件は、「カラダと引き換えに」という信じられないものだった…。はじめは拒絶していた恭一だったが、7年間一途に想い続けてきたという今ヶ瀬のペースに乗せられ、やがて彼と過ごす時間が心地よくなっていくのだが…。『窮鼠はチーズの夢を見る』は2020年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:窮鼠はチーズの夢を見る 2020年、全国にて公開予定©水城せとな・小学館/映画「窮鼠はチーズの夢を見る」製作委員会
2019年02月12日ゲストの悩みに史上最強弁護士軍団が白黒つける日本テレビ系「行列のできる法律相談所」。2月3日(日)の放送回には「関ジャニ∞」横山裕、大倉忠義をはじめ女優の草刈民代、桜田ひよりら多彩なゲストを迎える。また話題のグループ「なにわ男子」がスタジオに初登場。今回はMCを宮迫博之が担当、日本テレビアナウンサー・市來玲奈がアシスタントを務め、宮迫博之、後藤輝基、渡部建、ブルゾンちえみらがパネラーとして出演、「あの人を妬み嫉みました実名告白SP」と題しお届けする。メンバー全員が関西出身という「関ジャニ∞」、そのメンバーのひとりでもある横山さんは『破門 ふたりのヤクビョーガミ』で主演を務めるほか「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」などの作品に、大倉さんは『疾風ロンド』や「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」で存在感ある演技を披露するなど、それぞれ俳優としても活躍中。そんな2人が“妬む”のが彼らの後輩でもある関西ジャニーズJr.のグループ「なにわ男子」。今回スタジオ初登場となる彼らに番組が密着する。またバレエダンサーとして活躍、「やすらぎの郷」や「大恋愛~僕を忘れる君と」などで知られる草刈さんが“うらやむ”のがあのフレディ・マーキュリー。すでに他界しているフレディさんがまさかのスタジオに登場!?一体どういうことなのか?子役から『東京喰種トーキョーグール』『祈りの幕が下りる時』『ういらぶ。』など立て続けに出演作が公開、『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』では主演も務めるなど注目の女優・桜田さんは“芸人T”から必殺の“ちくわキュウリ”を直伝されることに。こちらもお見逃しなく。横山さん、大倉さんがメンバーの「関ジャニ∞」は1月23日にBD&DVD「関ジャニ’s エイターテインメント GR8EST」をリリース。3月にはニューシングル「crystal」の発売も控える。「なにわ男子」が出演する『映画 少年たち』は3月29日(金)に公開。ジャニー喜多川氏が企画、構成、総合演出している舞台を映画化した作品で横山さんも出演している。草刈さんはシーエイティプロデュースで2010年に上演された舞台「ビリーバー」が2月13日(水)、14日(木)、15日(金)、DDD青山クロスシアターのスクリーンで新演劇体験として上映される。桜田さんはアニメ映画『薄暮』に声優として主演。同作は2019年5月24日(金)公開予定で、7月19日(金)には『東京喰種トーキョーグール2』の公開も控える。「行列のできる法律相談所」は2月3日(日)21時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2019年02月03日関ジャニ∞の大倉忠義(33)が11月8日、会員制携帯サイト「ジャニーズウェブ」のブログを更新。ストーカー行為に悩まされていると明かし、苦悩をつづった。一部ファンから執拗に付きまとわれていることや、カバンに物を入れられたことがあると明かした大倉は「身勝手な行動が精神的につらいです。このまま耐え続けられるのだろうか」と告白。プライベートで食事をしていた際、横のテーブルにファンが着席していたこともあるという。「もう、ストレス以外のなにものでもない」と吐露し、「寿命が縮まっているのではないかとも感じる」と告白。そして、こう結んだ。「普通の人に戻る方がよっぽどらくだろう。そろそろ限界だ」ジャニーズといえば9月にKing&Princeの乗った新幹線へ一部ファンが押しかけたため、発車に遅延が生じてしまう問題が起こっていた。そのため事務所側もマナーについて10月に「注意とお願い」と題し、ホームページに記載したばかりだった。そんななか、Twitterではファンの取り組みが話題となっている。《自担に迷惑になる事「何一つしてないか」みんなで胸に手を当てて考えるべき》《みんなでさ、考え直さない?ルールを守るのは当たり前。ルール違反はみんなで注意する。やめさせる》など、「自分たちの行動を見直そう」と呼びかけ合っているのだ。「これまでもマナーについて事務所が注意することはありましたが、今回は大倉さん自身が呼びかけるという異例の事態。『限界』と書いていたことで、ファンの間でも緊張ムードが漂っています。事務所もタレントも、目の届く範囲が限られています。だからそれぞれが声を掛け合う必要があると、ファンの間で団結が強まっているようです」(芸能関係者)大倉の悲痛な「限界」告白は、多くのファンを動かしたようだ。
2018年11月09日早いもので、今年がデビュー18年目。“演歌界の貴公子”として多くのファンに愛される山内惠介が、10月に福岡、愛知、北海道、大阪、東京の5大都市でツアー(以上、日程順)を開催する。10月25日(木)のファイナル公演の会場は、東京国際フォーラム・ホールA。約5000席の同会場で彼が公演を行うのは、昨年に続いて2度目になる。【チケット情報はこちら】「スケールの大きな歌声を届けられるからこそ、ファンひとりひとりのために歌いたい。2階席の最後方でもはっきりわかる色やデザインの衣装を選んだり、MCを少しゆっくり目にしゃべったりなど、工夫を色々と考えています」今回は、通常6人のバックバンドを倍にした12人のゴージャスな編成。第1部の演目には、松任谷由実、宇多田ヒカル、DREAMS COME TRUE、尾崎豊など、多彩な歌手のカバーが並ぶ。「好きな音楽のジャンルが多いほど人生は豊かになるという持論から、様々な時代を彩った名曲を選びました。それらのイメージを大切にしたいので、歌い方はオリジナルになるべく忠実にするつもりです」各々の選曲理由を尋ねると、次のような答えが。「僕はジブリ映画の大ファンで、『ひこうき雲』が主題歌になった『風立ちぬ』のサウンドトラックを、楽屋の支度中にいつも流しているんです。また、2017年に松任谷さんのラジオ番組に初出演した時にもかけていただいた“特別な1曲”ということもあり、今回選びました。宇多田さんはおそれ多いですが僕と同い年なので、ジャンルは違えど一緒に“今”を頑張ろうという想いで選曲。吉田さんの曲を歌うのは今回が初ですが、演歌のコブシが楽譜にならないのと同じような独特の歌い回しが多く、その難しさと吉田さんの凄さが改めてよくわかりました。そして尾崎さん。僕には9歳上の兄がいて、その影響で尾崎さんの曲をよくカラオケで歌うんです。聴いた方々が、尾崎さんとは違うけれどいいねとおっしゃるので、お楽しみに(笑)」そして第2部は、ほぼすべて山内のオリジナル。折しも10月10日(水)に、2001年のデビュー曲『霧情』から、2018年の最新ヒット曲『さらせ冬の嵐』までの全シングルを収めた『The BEST 18 Singles(ザ・ベストオハコシングルス)』がリリースされ、その収録曲が数多く歌われるというから嬉しい。「全シングルを改めて聴き直してみると、録音を重ねる度に楽曲のクオリティが着実に高まっていることに喜びを感じます。特に転機だったのが30歳になった時。自分はもう若くないのだから、ここから心機一転、性根を入れ直して頑張ろうと思えたことで、逆に若返ることができました。それから5年を経た自分の“今”をひとりでも多くの方にお届けできれば幸いです。あと、“ある1曲”で、東京国際フォーラムの大空間ならではの特別な演出を考えていますので、こちらもご期待ください!」取材・文:渡辺謙太郎(音楽ジャーナリスト)
2018年10月05日演歌歌手の山内惠介と女優の南野陽子が、2日に東京・明治座で行われた『山内惠介 東京・明治座初座長公演』公開舞台稽古に出席し、絶妙なコンビネーションを見せた。同公演は5日から15日まで、明治座で行われる。山内は63年にタイムスリップし、母親(南野)と結婚する前の父親と体が入れ替わってしまう役を演じる。作中には2人が抱き合うラブシーンもあるといい、南野は「お母さんの、子どもを抱くような感じ」と明かす。しかし山内が「抱き慣れてらっしゃるのかな」と感想を漏らすと、南野は山内の頭を軽く叩き、ツッコミを入れていた。また、南野が「まだ出会って数日ですが、10何年前から仲良しなくらい距離が近い。(山内の)良いところです。私は逆のタイプで"ツンケン"が得意」と明かすと、山内は「ツンデレですもんね。何かあったら(『スケバン刑事』のように)ヨーヨーを投げられるんじゃないかヒヤヒヤしてます」と話すなど、息の合った掛け合いを見せていた。
2018年08月03日小説「ここは退屈迎えに来て」が、出演橋本愛、門脇麦、成田凌を迎え映画化。映画『ここは退屈迎えに来て』が2018年10月19日(金)より全国で公開される。山内マリコの処女小説『ここは退屈迎えに来て』映画化原作は「アズミ・ハルコは行方不明」で知られる山内マリコの処女小説『ここは退屈迎えに来て』。「R‐18 文学賞」読者賞受賞し、2012年に小説が発売されるやいないや、紀伊國屋書店スタッフによる「キノベス!2013」にランクインした話題作だ。物語は、男女問わずみんなの憧れの存在だった"椎名くん"を中心に描かれる。人気者の"椎名くん"と彼を取り巻くキャラクターたちの感情を交差させ、痛く切ない青春群像劇を仕上げた。作中では2004年から高校時代から、社会人へと成長した2013年まで約10年に渡って、主人公たちにフォーカスを当てる。「こんなはずではなかった」「それでも羽ばたきたい」大人になった時に誰もが一度は感じたはずの気持ちや、キラキラしていた青春の終わりへの捨てきれない憧れ、切なさなどが詩的に綴られる。ととを橋本愛かつて<椎名くん>に憧れていた主人公は、何者かになりたくて東京で就職したものの、夢をあきらめてしまった<私>。マスコミ業界を志し上京したものの、10年後のいま地元へ戻り、実家に住みながらフリーライターとして冴えない日々を送っている。演じるのは、『告白』で脚光を浴び、以後『桐島、部活やめるってよ』『リトル・フォレスト』などに出演してきた橋本愛だ。を門脇麦もう一人の登場人物は、地元でフリーターとして暮らしながら、<椎名くん>を忘れられず苦しみ、彼氏でもない男と何となく体の関係を続けてしまう<あたし>。担当するのは『愛の渦』で体当たりの演技力を見せ、映画『二重生活』、テレビドラマ『トドメの接吻』にも出演した門脇麦だ。を成田凌高校時代にみんなが憧れた「椎名くん」を演じるのは成田凌。独特の雰囲気で人気も急上昇中で、映画『劇場版コード・ブルー –ドクターヘリ緊急救命-』『さよならくちびる』など話題作に出演している若手俳優だ。その他、脇を固める共演者は渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、村上淳など。監督は名匠・廣木隆一か務める。主題歌はフジファブリックの書き下ろし曲主題歌は個性派ロックバンド、フジファブリックの「Water Lily Flower」に決定。山内総一郎は、『ここは退屈迎えに来て』に出てくるような国道、ファミレス、ゲーセンなどは、生まれた場所ではないが知ってるような風景としてイメージできたという。「Water Lily Flower」は、フジファブリックのミニアルバム「FAB FIVE」に表題曲として収録され、ミュージックビデオには、成田凌も出演している。あらすじマスコミ業界を志望して上京したものの、10年後地元に戻ってきた27歳の「私」(橋本愛)。実家に住みながらフリーライターとしてタウン誌で記事を書いている冴えない日々。高校時代に仲の良かった友達サツキ(柳ゆり菜)と久々に会った勢いで、男女を問わず皆の中心にいた憧れの椎名くん(成田凌)に連絡し、会いに行くことに。道中、「私」の中に椎名くんとの高校時代の忘れられない思い出が蘇るー。元カレ「椎名」を忘れられないまま地元でフリーターとして暮らす「あたし」(門脇麦)。元カレの友達と腐れ縁のような関係を続けているけれど、心は彼といたときの青春の輝かしい記憶に今もとらわれているー。作品詳細映画『ここは退屈迎えに来て』公開日:2018年10月19日(金)監督:廣木隆一脚本:櫻井 智也原作:山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」幻冬舎文庫出演:橋本愛、門脇麦、成田凌、渡辺大知、岸井ゆきの、内田理央、柳ゆり菜、亀田侑樹、瀧内公美、片山友希、木崎絹子、マキタスポーツ、村上淳配給:KADOKAWA
2018年07月07日お笑いコンビ・かまいたちが4日、東京・新宿の吉本興業東京本部で行われた『キングオブコント2018』の会見に登場。山内健司が衝撃のガングロギャル姿を披露した。このたび、黒肌ギャル集団・Black Diamondの中から、“2000年からタイムスリップしたギャルサーメンバー”をコンセプトに活動するユニット「Black Diamond-from 2000-」の4人が、同ユニットの仕掛け人である“ギャル神様”ぇりもっこりと共に、コント日本一を決めるお笑いコンテスト『キングオブコント2018』に挑戦することを表明。会見で意気込みを語った。昨年の『キングオブコント2018』で優勝したかまいたちは、5人の師匠として登場。山内は、ミニスカートのへそ出しファッションにガングロメイクを施したギャル姿を現れた。会場から爆笑が起こる中、山内はパラパラ風の動きを見せ、「かわいい~!」などとギャル口調でトーク。相方の濱家隆一は「やめろ! チャンピオンの名前に傷がつく。断れ!」とツッコんだ。そして、Black Diamond-from 2000-のメンバーから“ボロネーゼ”というギャル名をつけてもらうと、山内は「ボロネーゼです」とうれしそうにあいさつ。濱家は「2017年に僕たちが倒してきたお笑い芸人に申し訳ないです」と言うも、山内は「ウケるー。アゲ―」と好き放題。なお、ギャルへの変身時間は「体も込みで20分くらい」とのこと。「文句なし。これでネタ1本やりたいなと思います」と仕上がりに満足していた。『キングオブコント2018』は、7月2日から1回戦が行われ、2回戦、準々決勝、準決勝を勝ち残ったユニットが決勝に進出。決勝は今秋に開催予定で、TBS系で生放送される。
2018年07月04日女優・橋本愛が、山内マリコ原作の映画『ここは退屈迎えに来て』にて主演を務めることが決定。また門脇麦と成田凌も出演していることが明らかになった。ストーリー何者かになりたくて東京で就職したものの、10年経って何となく地元に戻った27歳の「私」(橋本愛)。実家に住みながらフリーライターとしてタウン誌で記事を書いているけれど、親からはフリーター同然の扱いで、何だか冴えない日々。高校時代に仲の良かった友だちと久々に会った勢いで「とにかく格好良くって、背が高くって、サッカー部のエースで、不良とも適度に仲がいい」憧れの椎名くん(成田凌)に連絡し、みんなで会いに行くことに。道中、「私」の中に椎名くんとの高校時代の忘れられない思い出が蘇る――。元彼「椎名」を忘れられない、東京に憧れと怖さを持ちながら地元を出ないまま暮らす「あたし」(門脇麦)。椎名がいなくなった途端に彼氏面してくる、椎名の取り巻きの中でも特に冴えない男と、断る方が面倒くさいから適当に遊んでいるけれど、心は彼といたときの青春の輝かしい記憶にいまもとらわれている。ここではないどこか――東京には「あるはずの」、自らの退屈を埋めてくれる何かを「椎名くん」に追い求めたその先には?「椎名くん」の大人になった姿とは…?橋本愛主演!!×門脇麦×成田凌ら新世代スター集結!原作は、『アズミ・ハルコは行方不明』の原作者・山内氏のデビュー作で、「R-18文学賞」読者賞受賞作「十六歳はセックスの齢」を含む連作小説。紀伊国屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30「キノベス!」にもランクインし、「ファスト風土」小説としてネット上でも話題騒然となった。そんな小説を、今回『ストロボ・エッジ』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『ママレード・ボーイ』の廣木隆一が映画化。何者かになりたくて東京で就職したものの、10年経って何となく戻ってきた主人公「私」を演じるのは、『告白』で脚光を浴び、『桐島、部活やめるってよ』で第86回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞し、その後、連続テレビ小説「あまちゃん」、『さよならドビュッシー』『渇き。』『美しい星』など話題作に出演する橋本愛。さらに、元彼「椎名」を忘れられない「あたし」を、『愛の渦』で体当たりの演技が注目を浴び、『オオカミ少女と黒王子』『二重生活』や、現在放送中のドラマ「トドメの接吻」ではヒロイン役で出演している若手実力派女優・門脇麦。また、高校時代みんなの憧れの存在だった「椎名くん」を、「人は見た目が100パーセント」「コード・ブルー~ドクターヘリ緊急救命~THE THIRD SEASON」に出演し、今後も『ニワトリ★スター』『ラブ×ドック』の公開を控えるいま人気急上昇中の俳優・成田凌が演じる。キャスト&監督からコメント到着!そして今回、キャストや監督、原作者からコメントも到着!橋本愛(私役)原作を10代のときにお風呂で読んで、ああ好きだなあと思って好きな小説の映像化に関われたのはとても幸せなことでした。以前から廣木監督の現場にも興味があったので、ダブルで夢叶って嬉しかったです。田舎の景色や帰郷したときの思いとか、体が知ってることが多かったから地方出身で良かったと思いました。御縁の塊のような作品に携われて最高です。早く見たいです!門脇麦(あたし役)誰かに強く憧れて自分を認められなかったり、誰かに固執することでしか自分の存在意義を見いだせなかったり。歳を重ねるにつれて削がれていくであろう苦しくて退屈な時間もいつかは愛おしく感じられるのかな、そんな風に思える瑞々しい作品になるのではないかと思いました。廣木さん、そしてやっと橋本愛ちゃんとご一緒出来たことがとても嬉しいです。完成を観られるのを楽しみにしています。成田凌(椎名くん)一歩先にいるのか後ろにいるのか、存在したのかしなかったのか、どこか愛せるようで愛せない、椎名役を演じました。富山の地に力を借り、廣木監督をはじめスタッフや共演者の力を借り、美しい青春と草臥れた白秋の日々を過ごさせていただきました。美しい映像と混沌とした感情の中のどこかにあったであろう愛を探す人間たちの物語です。山内マリコ(原作)青春のすべてを注いだデビュー作が映画化されるなんて感無量です(しかもオール富山ロケ!)。出演者決定しました~と担当編集さんから聞き、その顔ぶれを見た日の喜びは忘れられません。橋本愛ちゃんと門脇麦さん、そしてななな、成田凌!?最高のキャスティングに震えました。本当に公開が待ち遠しいです。公開に合わせて写真集とか出してほしいです。廣木隆一(監督)ありふれた日本のどこかの風景の中、ありふれた会話。退屈きわまりない日常、でもそこにいる者たちにとってはとても特別で刺激的な時間が流れてる。いまを生きる事は決して楽しいことではないかも知れない。自分の人生がいま、どの辺なのかも。もがきながらハートを揺り動かしてくれるキャストと富山の町を走りぬけた映画です!!!!『ここは退屈迎えに来て』は2018年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2018年02月20日身長204cm!大活躍中のバレーボール山内晶大選手にお話を伺いました!バレーボール選手になるなんて、想像すらしてなかったんです。204cmという身長を生かし、全日本男子バレーボールチーム「龍神NIPPON」や所属の「パナソニック パンサーズ」で、ミドルブロッカーとして活躍する山内晶大選手。高校入学後にバレーボールを始め、6年目で日本代表に選ばれた才能の持ち主だ。「小中とやっていたバスケをと思ったけれど、想像以上にボディコンタクトが激しくて体の線が細い僕には無理だと。そこで体育の担当だった先生に誘われてバレーボール部に入部したんです」けっして積極的とはいえず、始めたものの、すぐに面白さに目覚めたという。「できることが増えるのが楽しくて。高校3年で国体の愛知県選抜に選ばれて、練習も含めてレベルの高いバレーに触れることができた。そこで大学に進学してバレーを続けたいと心が決まりました」愛知学院大学に進学後はチームで練習すると同時に、複数の企業チームでの練習にも積極的に参加。後に日本代表監督となった南部監督にもそこで出会う。小中学生から活躍してきた選手も多いバレーボール界で、まるでキャリアを補うようにして急速に経験を積んできた。やがて大学3年の’14年に全日本入りを果たす。「もちろんびっくりしました。自分は本当に、出会いを積み重ねた縁でここまで来れたんだなって」振り返る山内選手からは、謙虚で穏やかな人柄が伝わる。ただ与えられた大きなステージでの役割をきっちり果たし、今も大きな伸びしろを持つチーム期待の選手であり続けるのは、彼の実力ゆえ。「心がけているのは常に平常心でいること。プレー中は一連の流れで打ったり止めたりしますが、サーブは個人プレーなので、余計意識しますね。観客席に近いから応援の声も聞こえ、やるぞと思う半面、プレッシャーもある。磨きたいのは、ブロックやクイック。課題であり、目立ってもいきたい」今年9月に行われたグラチャンバレーでは残念ながら全敗。「強豪国はレベルが高かったけれど、課題も見つかり克服するためにやることもわかったのが収穫」と前を見据える。3年後にオリンピックを控えて、目指す方向は?「今はまだ全日本でもパナソニックでも若い方で先輩に頼っている部分があるけれど、これからはチームの主軸となって支えられるようなプレーヤーになっていきたいです。できることを増やして、東京オリンピック代表に選ばれるようになりたい。存在的にもパフォーマンス的にも、そして体も大きくすることを目標にしています」プライベートも気になります!・オフの日の楽しみは?「アウトレットに行ったり、家で漫画を読んだり海外ドラマを見たりしています。出かけるのは京都が好き。海外の観光客が多いから、背が高くても目立ちすぎることもなくて過ごしやすいんです」・どんな漫画を読んでる?「少年漫画が好きなんですよ。『スラムダンク』『あひるの空』『MAJOR』『GIANT KILLING』『キングダム』『ジョジョの奇妙な冒険』『宇宙兄弟』。家でゆったり読むのが楽しみです」やまうち・あきひろ1993年11月30日生まれ。愛知県名古屋市出身。パナソニック パンサーズ所属。高校から始め、大学時代から日本人では希少な大型のミドルブロッカーとして全日本代表で活躍。※『anan』2017年11月1日号より。写真・小笠原真紀インタビュー、文・大和まこ(by anan編集部)
2017年10月26日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が26日、東京グローブ座で行われた主演舞台『蜘蛛女のキス』フォトコール及び囲み取材に、共演の渡辺いっけい、演出の鈴木裕美とともに登場した。今回が初の単独主演舞台、初のストレートプレイ挑戦となる大倉。「今日は初めてづくしで。フォトコールも、(カメラが)パシャパシャいう中で芝居するのも初めてで、やばかったですね。くじけそうになりました。何回も」と語った。演出の鈴木とも初となるが「風の噂で厳しいと聞いていたのですが、ぜんぜん優しいというか、すごく熱心に演出してくださって」と感謝。鈴木は「稽古に入るまでに脅しすぎたので、稽古はもう脅さないようにしようと思いました」と説明した。大倉は鈴木から事前に「ちょっとした手紙」をもらっていたことを明かし、「『頭の良さも必要で、理解力もなければ難しいもの』だと聞いた瞬間は、足の力が抜けそうになりました」と振り返る。しかし「難しいと言われるほど『よしよし』と思うようにしました」と気持ちを語り、「やってても難しくて、わからなかったりすると、どんどん落ちていっちゃうので。落ちないように、頑張れって言いながら」と稽古中の気持ちを思い返していた。その様子をそばで見ていたという渡辺は「裕美ちゃんの物腰は柔らかいんだけど、言っていることのレベルがどんどん上がっている。とんでもないレベルのことをやってくれと言ってるのに、大倉くんはそれを『はい、はい』と受け止めていたので、すごい」と絶賛。鈴木も「初めてなので大倉くんだけがわかってないんですけど、実はすごいレベルの高いことを言っていて。案外とんでもないことを要求しててもしれっとやってしまっている」と褒めると、大倉は「今、聞きました」と驚いていた。改めて大倉は「『はい』って言いながらわかってない時はいっぱいありましたよ」と苦笑。「一体何を言ってるんだろう、でもやってみるしかない。でもやっているうちに、近づけたのかなみたいな感覚はありました。そういう積み重ねでした」と述懐し、「すごく面白い舞台だと思います。そんなに構えずに見ていただけたら」とメッセージを送った。同作はアルゼンチンの作家マヌエル・プイグが1976年に発表した小説をもとに、プイグ自身が戯曲化し、1981年に世界初演されて以来、ストレートプレイ、ミュージカル、映画と様々な形で公開されてきた。ブエノスアイレスの刑務所に収監された若き革命家・バレンティン(大倉)と、未成年者に対する背徳行為で投獄されたゲイの中年・モリーナ(渡辺)によって繰り広げられる会話劇。公演は5月27日~6月18日、東京グローブ座にて上演される。
2017年05月26日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が26日、東京グローブ座で行われた主演舞台『蜘蛛女のキス』フォトコール及び囲み取材に、共演の渡辺いっけい、演出の鈴木裕美とともに登場した。同作はアルゼンチンの作家マヌエル・プイグが1976年に発表した小説をもとに、プイグ自身が戯曲化し、1981年に世界初演されて以来、ストレートプレイ、ミュージカル、映画と様々な形で公開されてきた。ブエノスアイレスの刑務所に収監された若き革命家・バレンティン(大倉)と、未成年者に対する背徳行為で投獄されたゲイの中年・モリーナ(渡辺)によって繰り広げられる会話劇となり、鈴木裕美が演出を務める。刑務所という設定のため、ヒゲを生やしボロボロの格好で現れた大倉は「こんな汚い格好でテレビに出るの初めてですよ。とりあえず形からということでやってみました。落ち着かないですね。全部が」と苦笑した。渡辺演じるモリーナと心を通わせていくことになるが、演出の鈴木も「究極のラブストーリーではあります」と宣言した。大倉は渡辺とのシーンについて「ちょっとざわっとする感じはある」と答え、「普通、ノンケっていうんですかね? だったと思ってたのに、こういう機会があってということなので」とネタバレを気にして言葉を選びつつ、フラットな雰囲気で渡辺に信頼を寄せている様子を見せた。一方、渡辺は「僕は受け入れるだけ」と大きく構え、「役に入ってるからですけど、一瞬恍惚な感じになりますよね」と大倉とのシーンの心境を説明。大倉について「男の僕が見てもいい男。密着するシーンとか、かなり近いところで目を見合わすところで『いい男だな~』と思いますよ」と語った。また大倉のファンに対しては「代わってあげたいなと思います」と頷き、「1日代わる日を作りましょう。応募してください」と示した。稽古中の渡辺について「甲斐甲斐しいというか」と表現した大倉は、シーンをやり直す際も大倉の持っている小道具を「はい、って戻してくれる。役もそういう感じなんですけど、優しいなあ」としみじみ。渡辺は「『優しいな』って言われるためにやってるとこある」と答え、周囲を笑わせていた。公演は5月27日~6月18日、東京グローブ座にて上演される。
2017年05月26日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が、舞台『蜘蛛女のキス』の主演を務めることが28日、わかった。俳優・渡辺いっけいとの二人芝居に挑戦となる。同作はアルゼンチンの作家マヌエル・プイグが1976年に発表した小説をもとに、プイグ自身が戯曲化し、1981年に世界初演されて以来、ストレートプレイ、ミュージカル、映画と様々な形で公開されてきた。ブエノスアイレスの刑務所に収監された若き革命家・バレンティン(大倉)と、未成年者に対する背徳行為で投獄された中年・モリーナ(渡辺)によって繰り広げられる会話劇となり、鈴木裕美が演出を務める。大倉は「いつかストレートプレイにはチャレンジさせてもらいたいと思っていました」と心境を語り、「自分が生まれたころに創られたこの世界的に有名な作品に出演させていただくのは、嬉しさと同時に不安も感じています」と告白した。「すごく難しいお芝居なので、演出の鈴木裕美さんに全力でついていきたいですし、ご指導いただきたいと思っていま す」と謙虚に語った大倉。「渡辺いっけいさんはキャリアのある役者さんですので、二人芝居をやらせていただくのはとても光栄なこと ですし、全力でぶつかっていきたいと思っています」と意気込んだ。渡辺も「実に素晴らしい戯曲ですが、演じるのはかなり難しい。当然、尻込みしました」と不安があったものの、「「大倉君もきっと同じ気持ちなのでは……?」と思い至り、「自然と やる気が出てきました」と経緯を明かした。「きっと稽古が始まれば、越えなければならない幾つもの山が待ち受けている事でしょう。でも一つ一つ、お互いを 確認し合い、登って行ければと思います」と展望を見せた。演出の鈴木は同作について「今まで私が演出させて頂いた戯曲の中で、その素晴らしさに於いても、難易度に於いても、 指折り」と説明する。「ストレートプレイ初舞台の大倉さんにとって大変高いハードルであるのは間違いありませんが、 先日お目にかかった時『嘘をつきたくない』と仰っていたので、大変頼もしく感じました」と期待を寄せ、「持てる想像力を最大限に駆使した稽古をする」と宣言した。公演は5月27日~6月18日、東京グローブ座にて上演される。
2017年03月28日歌手の山内惠介が29日、東京・渋谷のNHKホールで、『第67回NHK紅白歌合戦』(NHK総合ほか 31日19:15~23:45)のリハーサルを行い、終了後の囲み取材に応じた。今回「流転の波止場~究極の貴公子編~」でコラボレーションする乃木坂46について、山内は「去年、初出場の記者会見でご一緒した皆さんと2年目でコラボレーションできるというのは、とってもご縁があるなと思ってます」と喜びを語る。さらに「かわいいし、見とれちゃいますよね。皆さん20代とかですし、ああいいなぁと思います。(自分と)10歳くらい違いますから、もうおじさんですね」とデレデレだったが、報道陣から「(演歌界の)貴公子ですよね?」とツッコまれると、「ああっ!そうでした。彼女たちに貴公子に見えるように頑張らなきゃいけないな」と、気を引き締めなおしていた。乃木坂46とのコラボにあたり、同グループの"公式お兄ちゃん"であるお笑いコンビ・バナナマンにも演出を相談した山内。乃木坂46自身もノリノリだそうで、「いっぱい案を出してくれました」と顔をほころばせた。今後コラボしてみたいアーティストを聞かれると、「NHKさんで『R.Y.U.S.E.I.』をやらせてもらったので、三代目J Soul Brothersさん。本家とできたら、すごく夢のあるステージになるんじゃないかな」と、期待が膨らむ。さらに最近、松任谷由実が、山内の曲をラジオでかけてくれているそうで、「ユーミンさんとも共演させてもらえるといいな…紅白に出させていただいたことで、夢は広がる一方ですね!」と目を輝かせていた。今年の紅白のテーマは「夢を歌おう」で、紅組23組・白組23組の計46組が出場。紅組の司会は有村架純、白組の司会は嵐の相葉雅紀で、総合司会は武田真一アナウンサーが務める。昨年は、紅組が優勝し、通算の対戦成績は紅組30勝、白組36勝。
2016年12月29日俳優・阿部寛とアイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が26日、都内で行われた映画『疾風ロンド』(11月26日公開)の初日舞台あいさつに、大島優子、ムロツヨシ、濱田龍臣、志尊淳、吉田照幸監督と共に出席した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンをとった。タイトルの“ロンド”にちなみ、「何度も繰り返してしまう”クセ”」を聞かれた出演者陣は大混乱。大倉は「あの、うーん、え~」と悩みながら、「お風呂に入りながらいろいろなことをやるので、シャンプーしながら歯を磨いて、ゴシゴシタオルにボディソープをかけて、とやっていると、何をしてるのかわからなくなってトリートメントを2回くらいやっちゃうことがあります」と日常生活のエピソードを披露するも、すぐに「あ、これ違うな」と撤回した。ムロも「なるなる! しゃべりながら『これ違うな』ってなるよね」と質問の難しさに同意。続いて大島が「首の骨をすごい勢いでならす」と告白するも、客席の微妙な反応に「違うみたいです」と苦笑し、大倉から「正解はないですよ!」とフォローされていた。さらにムロが「子供の頃から、枕とかの端っこの布を指の腹ですっごい触っちゃうの」と語るも、客席は困惑した反応を見せ、ムロは「本当のクセ言ったらこんな感じになっちゃう!」と苦笑した。阿部も「わかります、僕も鼻触っちゃう。緊張したらやたら鼻やヒゲを触ったり」と披露するも、やはり客席の反応が思わしくなかったために「違います?」と不安そうな様子を見せていた。
2016年11月26日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が17日、都内で行われた阿部寛主演の映画『疾風ロンド』(11月26日公開)の”疾風ロンドンバス”出発式イベントに、阿部、大島優子、ムロツヨシとともに出席した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンをとった。ムロは、撮影中に大倉と酒を飲みに行ったエピソードを披露。互いに酒が好きなため、同じシーンがある前の日はよく飲みに行っていたという。ムロは「スタッフさんも仲良い人がいるので、一緒にお酒を飲んで」と状況を説明し、「スタッフさんも最初『大倉くんがくるなんて』と緊張していたんですけど、3日目になりますと、大倉くんの酒の強さに参ってしまい、大倉くんがくると逃げるようになりました」と明かした。「お酒が強い!」とムロから太鼓判を押され、「最後まで飲みに付き合ったら次の日に影響がある」と言われた大倉は「巻き込んでましたか」と苦笑。しかし、いつも「最後まで付き合っていた」というムロは「幸せな時間でしたよ」と振り返っていた。また、この日はタイトルにちなんで、ロンドンバスを映画ビジュアルでラッピングした”疾風ロンドンバス”をバックに、降雪機で雪が舞い散る中イベントが行われた。チェック柄のスーツを身にまとった大倉に、ムロは「ロンドンだからだ!」と興奮。大倉が「ものっすごい滑ってるじゃないですか。俺の衣装が滑ってるみたいになってるじゃないですか!」と抗議するも、ムロは「すごくいいことじゃない! すごくウケてるよ!」とたたみかけ、大倉は恥ずかしそうに笑顔を見せていた。
2016年11月17日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義と、元AKB48のメンバーで女優の大島優子が3日、映画『疾風ロンド』(11月26日公開)の舞台となった長野県スキー場開きイベントに、劇中衣装で登場した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部寛)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンをとった。野沢温泉スキー場のパトロール隊員を大倉はスノーモービル、スノーボードクロス選手役を演じた大島はスノーボードで登場。同作の主演を務める阿部寛と同じ衣装を着た長野県知事 阿部守一氏も、阿部つながりの“1日阿部寛”としてイベントに出席した。久々の長野に、大倉は撮影中を思い出し「村の方たちと毎晩飲んでいました」と振り返った。「村の地図があって、そこにお食事処が書いてあって、一つずつ回っていったんですが、ほとんど行き尽くしました」と明かし、「プライベートでもまた行きたいです」と野沢温泉愛を見せた。「実は、撮影に入るまでスキーは2回くらいしかしたことがなかった」という大倉。「今回撮影を終えてスキーが好きになって、毎日のように撮影でご協力いただいていた方のスキーショップでグッズを一式揃えました」と、撮影地の人々との深い交流の様子を語った。大島も「お惣菜をいつも送っていただける家族ができました。村のみなさんとご飯を食べたりしたのですが、野沢菜とか鬼殺し(野沢菜のキムチ和え)とかを送ってくださるんです」と、現在も交流が続いていることを明かす。もともとスノーボードが趣味で、この日も毎な滑走を見せた大島は「スノーボードに乗りながら、雪上でスキーのストックをもってチャンバラをしたのが大変だったので思い出に残っています」と印象に残ったシーンを挙げた。
2016年11月03日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が13日、都内で行われた阿部寛主演の映画『疾風ロンド』(11月26日公開)の完成披露舞台挨拶に、阿部、大島優子、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、柄本明、吉田照幸監督とともに登場した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンをとった。30年ぶりにスキーを行ったという阿部は「優子ちゃんはできるし、大倉くんもすごく滑れるって聞いてたんで、僕だけ『練習させてください』って言ったら、大倉くんがなんかついてきてて……」と暴露。「スキー場に行ったら、大倉くんが下の方でもがいてるのが見えて、親しみを感じました」と、練習の様子を振り返った。スキー場のパトロール隊員を演じた大倉は「趣味になぜかスキーという風に書かれてしまっていて、何かの手違いでですね……」と苦笑しながら「実際は3回目で、スキーの板の持ち方から教えていただいた」と苦労を明かした。大倉は「でも、映画を見ていただくとすごくうまく滑れてる感じで、『すごいな映画って』と、今回すごく思いましたね」と、映画撮影技術の凄さをかみしめていた。また、大倉は「スノーモービルは全部自分で運転させてもらったんですけど、ゴーグルして運転しているので、僕ってわかりづらい」と、実際に運転を行っていることを主張。「僕って思って見てもらいたいですね」とアピールした。スノーボード選手役の大島は「私はちゃんと趣味にスノーボードって書いてるんですよ」と笑いながら、「9歳の時からやってたので本当にすごい嬉しくて」とオファーが来た時の喜びを語る。「趣味にスキーって書いた覚えがない人がスキーのうまい役をやるのもすごいお話だなと思いまして、書いてみるもんだないろいろ、って教わりました」と驚きながら、大倉の滑りについて「すごい大回転を繰り広げられてました」と思い出していた。
2016年10月13日アイドルグループ・関ジャニ∞の大倉忠義が13日、都内で行われた阿部寛主演の映画『疾風ロンド』(11月26日公開)の完成披露プレミアムイベントに、阿部、大島優子、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、柄本明、吉田照幸監督とともに登場した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンをとった。作品の舞台となる雪山にちなんで、レッドカーペットならぬ”ホワイトカーペット”を歩いた出演者たち。野外でのイベントとなったが、大倉は「雪山での撮影は意外と日が照ってて暖かかくて、ウェアも着てますし、この作品で関わった中で、今日が一番寒いですよね」と苦笑した。阿部は、大倉との最初の撮影で、監督から1分間カットがかからずアドリブで対応することになったエピソードを披露した。阿部は初対面の大倉と「なんかやるって雰囲気」になったが、「大倉くんが早々に逃げていちゃったんですよ」と振り返り、何をするか考えた末に「穴に落ちた」ことを明かした。「1分間地獄だった」という阿部だが、実際にそのアドリブシーンが本編に採用されたという。アドリブシーンから逃げてしまった大倉は「たいしてすることがなく、できる役でもなかったですし、ここはちょっとひとまず退散ということで……」と当時の心境を語って弁解。阿部のアドリブについて「こんなに大きな方が穴に落ちてるというだけでニヤニヤしてしまったので、ずっと笑いを我慢してました」と、和やかな撮影の様子を語った。また吉田監督は、雪山での撮影時「歩いていたら、後ろから突然パーカーの大きな人が『どこ行くんですか!』と声をかけてきた」と、大倉との交流を語る。吉田監督は「大倉さんが一人で徘徊していて、『監督!』とか言っていただかないと。誰かに襲われるんじゃないかと思って逃げようとしたたことを覚えています」と振り返ると、大倉は顔を覆って照れていた。
2016年10月13日関ジャニ∞・大倉忠義が6日、都内で行われた映画『疾風ロンド』(11月26日公開)のクランクアップ会見に、阿部寛、大島優子、濱田龍臣、志尊淳、吉田照幸監督とともに登場した。原作は東野圭吾による同名ベストセラー小説。運動神経皆無の医科学研究所員・栗林和幸(阿部)が、雪山に隠された危険な生物兵器を捜索するサスペンス。『あまちゃん』『サラリーマンNEO』の吉田監督がメガホンを取り、2月24日から長野県・野沢温泉スキー場で撮影を開始、4月13日に東映撮影所でクランクアップした。スキー場のパトロール隊員・根津昇平を演じる大倉は、スノーモービル初挑戦となったが「ふだんバイクに乗るので、基本的に難しいことはなかった」と撮影を振り返る。しかし「すぐ『気持ちいい』という顔になっちゃうので、そうならないよう気をつけました」と、苦労のポイントを語った。さらに、大倉は「監督に『ジャニーズの良さを出してくれ』みたいなところもあり、隣にD-BOYS(志尊)がいたので、ジャニーズ対D-BOYSという裏の戦いに負けないように頑張りました」と志尊にライバル心を燃やしていたことを明かした。志尊は苦笑しながら首を横に振り、「20歳を超えてから初めて地方で撮影だったんですけど、野沢温泉の地酒がすごく美味しくて、ムロさんとか大倉さんとか、みなさんに連れて行っていただいて、一緒に飲ませていただいた時間が、楽しかったです」と撮影中の和気あいあいとしたエピソードを披露。また、監督が「大倉さんは振り向いた瞬間がとてもかっこいいんです絵よね。ですから、できるだけ振り向くシーンを多くしました。本人は気づいていないかもしれないですけど」と撮影中の意図を明かすと、大倉は驚いた様子を見せていた。
2016年06月06日数々のベストセラーを生み出す東野圭吾の大人気同名小説を原作に、阿部寛主演で贈る『疾風ロンド』。この度、本作の新たなキャストとして「関ジャニ∞」大倉忠義や、元「AKB48」大島優子、ムロツヨシ、戸次重幸らが出演することが明らかになった。シーズン真っ只中の野沢温泉スキー場。パトロール隊員の根津昇平(大倉忠義)は、救助要請を受け現場に急行していた。すると滑走禁止区域で雪に埋まっている男を発見、救助する。翌日、オリンピックを目指すスノボードクロス選手である瀬利千晶(大島優子) は、滑走禁止区域内で雪につっこむ男と遭遇する。その男は前日根津が救助した同じ男だった。そんな男にスキーをやめるよう根津たちが説得するのだが、なぜか頑なにゲレンデに出ようとする。古臭いウェアに身を包んだこの栗林和幸(阿部寛)という男。その態度に疑念を頂いた2人は、男を強く問い詰める。すると、あるワクチンが盗まれこのスキー場に隠され、それを捜しているというとんでもない秘密を打ち明けるのだった。スキーとスノボ、一流のテクニックを持つ2人、人命救助になるならとこのちょっと怪しげで頼りなくスキー下手の中年研究員に協力し、ワクチンを捜す手助けを決意。ゲレンデへと向かうのだったが…。本作の監督には、「サラリーマンNEO」や連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を担当した吉田照幸。監督の卓越したセンス・演出力を十二分に発揮し、息をもつかせぬサスペンスの中に、コミカルなエッセンスを吹き込み、誰しもが楽しめる映画を作り上げた。キャストには、主演の阿部さんのみ発表されていたが、今回新たにスキー場のパトロール隊員の根津昇平役に大倉さん、オリンピックを目指すスノボードクロス選手・瀬利千晶役に大島さんの配役が決定。「関ジャニ∞」の一員としても活躍する一方、『クローバー』で主演を務めるなど、高い演技力に注目が集まる大倉さんは、今回、正義感の強い真っ直ぐな根津を熱演。初めて挑戦するスノーモービルを巧みに操ったり、スキーで颯爽と滑走するなど高い運動センスを発揮。また大島さんは、スノーボードクロスのオリンピック候補になる実力がありながら、競技を続けるか否かで葛藤しているという難しい役柄を好演。『紙の月』で「日本アカデミー賞」優秀助演女優賞を始め、多くの映画賞を受賞するなど、その自然な演技力が高く評価されている彼女だが、その演技力に加え、9歳から始めたというスノボードの腕前も存分に披露し、雪上のアクションに挑んでいる。さらにこの3人に加え、ムロさん、堀内敬子、戸次さん、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、柄本明といった、いま人気の実力派キャストたちが勢揃い。特徴あるそれぞれのキャラクターたちを魅力的に演じ、物語を盛り上げる。<以下キャストコメント>■大倉忠義(根津昇平役)役作りでは、パトロール隊ということも重要ですし、根津という人物がどういう人なのか、ということを考えて気持ちを作っていました。スノーモービルの運転は初めてだったのですが、坂道とかは限界までスピードを出して挑戦しました。■大島優子(瀬利千晶役)実は、9歳からやっていたんです。もはや、この作品のために、私は9歳からスノーボードをやっていたのだと思って、満を持してこの作品に登場させて頂きました(笑)。■阿部寛(栗林和幸役)(初共演の2人について)大倉君は飄々としているというか、本当にかっこいい。それでいてなんか掴みどころのないお芝居をするし、不思議な面白さがあります。彼と一緒の空間でどんな映像を生み出せているのか、凄く楽しみです。大島さんはもうとにかく本当に元気で、野沢温泉の町中に点在する公共温泉全部に入ったんじゃないだろうか!?アクティブですね。これが「AKB48」でセンターを張ってきた人のパワーなんだなと思いました。その元気さで、スノボのシーンもほとんど吹き替え無く素晴らしいお芝居をしてくれたと思います。『疾風ロンド』は11月26日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年04月26日東野圭吾のベストセラー小説を阿部寛主演で映画化する『疾風ロンド』のキャスト陣が発表になった。大倉忠義(関ジャニ∞)がスキー場のパトロール隊員、大島優子がオリンピックを目指すスノボードクロス選手を演じ、重要な任務を背負ったスキーが下手な主人公を手助けする重要な役どころで出演する。その他の写真映画は、大学の研究所施設から何者かによって盗まれた生物兵器“K-55”を捜す重大なミッションを担った主任研究員・栗林和幸が、日本最大級のスキー場というヒントを手がかりに奮闘するサスペンスとコミカルなエッセンスを吹き込んだエンターテイメント作品。大倉と大島が演じるパトロール隊員・根津昇平と、スノーボードクロス選手の瀬利千晶は、主人公・栗林から、「あるワクチンが盗まれ、このスキー場に隠された。それを捜している」という秘密を打ち明けられ、人命救助になるならと、どこか怪しげで頼りない中年の研究員に協力するという。大倉は劇中で野沢温泉スキー場のパトロール隊が実際に着ているウェアを、自身のサイズに合わせて作り直したものを着用し、スノーモービルに初挑戦しており、「スノーモービルの運転は初めてだったのですが、坂道とかは限界までスピードを出して挑戦しました」とコメント。大島の役は、オリンピック候補になる実力がありながら、競技を続けるか否かで葛藤している女性で、スノーボードについて「実は、9歳からやっていたんです。もはや、この作品のために、私は9歳からスノーボードをやっていたのだと思って、満を持してこの作品に登場させて頂きました(笑)」と語っている。阿部についてふたりは「撮影現場での立ち振る舞いだったり、ストイックさだったり、自分も見習わなければいけない部分がたくさんありました」(大倉)、「身長差があるのにキチンと目線を合わせてくださいますし、真剣にその一つの内容にむきあって話して下さいました。もっとお話させていただきたいと思いました」(大島)とコメント。一方の阿部は「大倉君は飄々としているというか、本当にかっこいい。それでいてなんか掴みどころのないお芝居をするし、不思議な面白さがあります。大島さんはもうとにかく本当に元気で、野沢温泉の町中に点在する公共温泉全部に入ったんじゃないだろうか?!アクティブですね。これがAKB48でセンターを張ってきた人のパワーなんだなと思いました」と語っている。本作には阿部、大倉、大島のほか、ムロツヨシ、堀内敬子、戸次重幸、濱田龍臣、志尊淳、野間口徹、麻生祐未、生瀬勝久、柄本明らが出演する。『疾風ロンド』11月26日(土)全国ロードショー
2016年04月26日地元、友情、恋愛、結婚……とさまざまな“居場所”について語ってきた作家・山内マリコさんのインタビューもあっという間に最終回。今回は、いよいよ家族というやっかいな“居場所”について考えます。そしてSNS全盛の時代、誰もが複数の所属先や依存先を使い分けていますが、マリコさんはこの“つながり至上主義”とも言える昨今の風潮に異議をとなえます。果たして、おひとりさまが行き着く“居場所”はどこにあるのでしょうか?第一回インタビュー<地元を出て親友と出会えた経験が恋愛よりも自分を救ってくれた>第二回インタビュー<結婚するなら“彼氏”ではなく“親友”と思える相手がいい>はこちらから“結婚/家族はいいものだ”という考えは社会からの押し付け――恋愛に向いてない人もいれば、結婚に向いてない人もいると思うのですが、結婚が“絶対しなければいけないもの”ではなくなったことで、かえって自分がどうしたいのか選択・判断する材料がなくて迷っている人も多いような気がします。山内マリコ(以下、山内):私も結婚しろと親からプレッシャーをかけられたことはなくて、逆に自分一人で「どうにかしなきゃ」と焦ってた時期がありました。選択肢があるのはいいことだけど、答えの出ない悩みが増えるということでもあるから、キツいです。昔の映画なんかを観ていると、みんなベルトコンベアに乗せられているかのように異性を紹介されて、結婚して子どもを産んでいきますからね。それが幸せかはともかく、自分で考えなくていいという意味では、楽だったかもしれない。――以前、鈴木涼美さんにインタビューしたときにも、同じようなことをおっしゃっていました。人生の選択肢が増えたせいで、その道を選んだ責任を個人が問われるようになってしまった、と。今はまだ、「結婚しないのは自由だよ、でもそのせいで損したり困ったりしても君の責任だよ」と言われているような状況だと思うんです。そんな空気のなか、結婚せずにおひとりさまでいることを選べるかと言われたら、すごく勇気がいると思います。山内:その勇気がなくて、私は「彼氏欲しい!誰か紹介して!」と言いまくってましたからね。おひとりさまの道を行くぞと腹を決められたら、そんなことは言わずに済んだけど。結婚の形って時代によって変わって当然だけど、根強い昭和モデルが現状に全然マッチしなくなったことが問題かなぁと思います。みんながみんな結婚して家庭を持つわけじゃなくなった時代なんだから、国がどんどんそれに適応していくべき。――いまだに結婚を前提とした社会の仕組みや制度は多いですよね。山内:これまでの日本は、家事や子育てや介護などの“人をケアする役割”を、家庭に押しつけてきたんですよね。妻や母親といった女の人に、それを無給で担わせてきた。同じ仕事なのに、家族以外の人に頼めば給料が発生する仕事を、タダでしてもらってきた。結婚してなくても困らない社会にするためには、そこを変えなきゃと思います。――家庭を持たないと生きていくのが不利で不便になってしまうのも、おひとりさまにとっては生きづらい要因ですね。山内:『家族という病』(幻冬舎)という本も出ましたけど、検挙された殺人事件のうち、約半数は親族間で起きているんですよね。しかも、年々その割合は増えている。だから、「家族はいいものだ」「家族は仲良くあるべき」という押し付けも危険だと思います。家族と仲がいい人はどんどん大事にすればいいけど、「うちの家族はダメだ!一緒にいたらおかしくなる!」と思えば、遠慮なく逃げていい。そして家族から離れておひとりさまを選択しても、セーフティーネットがしっかりしてるから安心、というふうになればいいんですけどね。――会社だけ、家庭だけに押し込められ、追いつめられないようにするために、最近では「逃げ道をいくつか作って、依存先は分散させた方がいい」といった考え方が提唱されるようになりましたが、それについてはどう思いますか?山内:所属先や取引先をひとつにしないっていう意味なら賛成です。定年退職後の男性は、ちょっと気の毒なくらい人生のリスタートを迫られているし、専業主婦も実はリスクが高い。昭和モデルって男女がすごく偏っているから、そこのバランスを探るのは大事なことです。ひとつの仕事がダメになったときに経済的に困らないようにするため、複数の仕事を持つとか、そういうのはいいと思う。ただ、“依存先”と言われると、「ん?」と引っかかりますね。――と、言うと?山内:自分の精神バランスをいい状態でキープするために、人やコミュニティを使い分けるみたいな考えは、あんまり好きじゃない。いざというとき、孤立しないようにいろんなコミュニティにちょこちょこ顔を出す、みたいなやり方は、性格的に苦手なんです。1人の人と仲を深め合うのは好きだけど、大勢とそこそこ仲良くするのってあんまり得意じゃないので。人間関係を自分本位にコントロールしようとする人には、抵抗があるし、警戒します。1:1の関係が向いているなら居場所をたくさん持つ必要はない――居場所を複数持つ必要はないということですか?山内:私、友達に対してもそうなんですよ。すごく仲の良い親友が、別の人とも同じくらい仲良くしていたらちょっと嫌だなって思っちゃう。心が狭いのかもしれない(笑)。今はいろんなSNSを使い分けて別々のコミュニティに所属するのが当たり前なのかもしれないけど、私はポケベル世代なので(笑)。そんなにいろんな人に心開けないし、そんなにいろんな人と気が合うはずもないんで。しかも、ネットではそれが全部見えちゃうじゃないですか。Twitter上で知り合った人が、あっちにもこっちにも話しかけて仲良くなっていくのを見ると、なんか冷めてしまう。クラスで私が最初に声をかけた子が、いつの間にか私をすっ飛ばして人気者グループに割り込んで仲良くなっていくのを見ちゃった気分というか。やっぱり心が狭いんですかね(笑)。――1人の相手と濃密な関係を築きたいタイプなんですね。山内:昔から人間関係のキャパシティがものすごく狭いから、そのときどきで仲良くしている人が本当に1人とかしかいなくて、グループで仲良くっていうのができなかったんです。単純に、性格的に1対1の関係の方が私にとっては居心地がいいから、結婚も性に合っているのかも。――とはいえ、1人の人間の中にも多面性がありますよね。平野啓一郎さんが提唱した「分人化」(表面的な「キャラ」や「仮面」ではなく、「人格」と呼べるレベルで人間にはいくつかの顔があり、相手によってそれを使い分けているという考え方)のように、たとえば夫婦という関係性を維持するために夫に見せられない一面を、親友や別の人との関係で発散したい、という人もいるのではないでしょうか?山内:それってただの浮気じゃん(笑)。別の人が同性の友達だったらいいけど、そうでないパターンの方が多い気がする。リスクヘッジ、みたいなご大層なこと言っておきながら、結局ただのズブズブな不倫してそうな感じ。「分人」って、自分探しで答えの出なかった挫折感を抱えた世代への慰め、鎮魂、みたいな側面は好きなのですが、あんまりラジカルに人格を使い分けられたら困りますよ。私は、その人としかできない話をするような関係は、すごくいいと思うんです。その人とでしか達せない深みに行けるような関係性は、大いにアリだと思います。苦手なのは、それほど深い話ができるわけでもない人と、孤立したくないからと、だらだら一緒にいること。――入れ替え可能な人と浅く付き合っていても仕方ない、と。山内:私は信頼する相手には自分を全部丸出しにするので、1人で充分足りるんですよね。やっぱり親友と出会って、腹の底まで見せ合えるような付き合いをしたっていうのが大きくて、そのおかげで夫に対してもそういう付き合いができるようになった。親友と出会う前は、心の開き方とか、腹の底まで見せる付き合いとか、あんまりわからなかった。人に心を開くには訓練が必要で、それをせずにいきなり結婚してたら、夫にいいところを見せようとしたり、思ってもいない性格の良さそうな発言をしたり、無理してたと思います。親友との蜜月のおかげで、人と深く付き合う方法みたいなものを、知らず知らずのうちに学んでたってことですね。――心を開ける相手は1人いれば充分ってことですか?山内:私の場合はね。仕事じゃないんだから、人間関係をマルチタスクでやっていこうと思ったらキリがないし、逆に気が休まらない。友達のうち、本当に胸襟を開いた付き合いができていると思える相手って、片手で収まる人数だけど、それでも「多いな、ありがたいな」と思います。でもその人たちと、毎日メールしてるわけじゃない。何年も会ってない人もいます。なので、今のレギュラーメンバーは夫、という感じですかね。人脈が豊富な方が偉いという“つながり至上主義”の風潮はしんどい――最近は“コミュ力無双”というか、SNSとかでたくさんつながってる人の方が偉いみたいな風潮があって、疲れることもありますね。山内:それってなんか地元に帰ったみたい。地元ってそういう人いない?異常に人脈が豊富な人が、偉いオーラを出してる(笑)。携帯にどれだけ登録してあるかでランク付けしようとしてくる感じ。「友達100人できるかな」っていう昭和の強迫観念に、ツールがちょうどフィットしたんでしょうね。人数が露骨に可視化されるし。私も昔はTwitterでツイートしまくっていたけど、だんだんフェードアウトしてきました。Twitter上で知り合った人たちの飲み会に、私だけ撤退して参加しない、なんてこともある(笑)。コミュニティが大きくなりすぎると、居心地が悪くなって抜けちゃうんですよ。Facebookもやってないし、mixiもパスワード忘れてログインできないけど、今くらいがちょうどいいかも。人間が安定した関係を築ける仲間の数は150人が限界だっていう“ダンバー数”という考え方があるけど、私のダンバー数は、もっと定義がシビアなので、数も少なくて充分です。――つながりすぎはよくない、と。山内:楽しければいいけど、窮屈だなぁ、面倒くさいなぁと感じたら、やめた方がいい。やめて本でも読む方が、よっぽど自分のためになると思います。“つながり至上主義”に振り回されてるのは若い人が多いと思うので、なおさら。sacaiのデザイナーの阿部千登勢さんがインタビューで言っていたんですけど、結婚・出産をしたあとにブランドを立ち上げて、子育てしながらどうやって両立させたんですか、という質問に、「私、友達に一切時間を使っていないの」ってあっさり答えていたんです。仕事上で仲良くする人はいるけど、純粋な意味での友達には時間を割かなかったんだって。――そういう割り切り方もあるんですね。山内:私は“友情至上主義”を標榜してきましたけど、実際は、仕事と主婦業でてんてこまいで、最近は友達とろくに電話する時間もないんです。それぞれの環境も変わって、「寂しいなぁ」と思うこともあったんですけど、阿部さんのインタビューを読んで、逆にすっとしました。その時々の状況で、変わっていってもいいんだなぁって。――人間関係におけるマルチタスクやリスクヘッジは、かえって維持や管理が面倒くさかったりしますもんね。山内:いい友達がたくさんいるのは素晴らしいけど、どうもそう簡単にはいかない世の中になってるのでね。昔は、孤独や寂しさを豊かに埋めるためのものとして小説や映画や音楽があって、その世界の中に自分と近い人を探したり、孤独を分かち合えるようなものを見つけたりしていたけど、今はそのためのツールが、すべて誰かとのコミュニケーションとか関係性を通したものになってる。それってとても疲れるし、しんどいと思います。やればやるほど、落ち着かないんじゃないかな。無理に誰かとつながろうとせず、一人でいられる強さを持ってる方が、はるかにかっこいいですよ。――おひとりさまにも心強いアドバイスをありがとうございました!(了)Text/福田フクスケ(プロフィール)山内マリコ(やまうち・まりこ)1980年、富山県生まれ。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。主な著書に『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』『さみしくなったら名前を呼んで』(いずれも幻冬舎)、『パリ行ったことないの』(CCCメディアハウス)、『かわいい結婚』(講談社)など。『anan』(マガジンハウス)『TV.Bros』(東京ニュース通信社)など連載も多数持つ。8月17日に最新小説集『東京23話』(ポプラ社)が発売。
2015年08月28日前回、恋愛よりも親友との出会いの方が人生にとって豊かな経験だったと語ってくれた作家の山内マリコさん。そんなマリコさんが、今の旦那さんと結婚したいと思えたのには、意外な方の助言があったようです。一方で、実際の結婚生活を営む上ではさまざまなジレンマも感じているようで、その葛藤が『かわいい結婚』(講談社)という小説にも反映されています。さて、マリコさんが思う“結婚相手の条件”とは……?対等なつもりでも気付くと夫の専属トレーナーに……――山内さんはご結婚されていて、現在は夫婦での生活が大きな“居場所”になっていると思います。今の旦那さんとはどういう経緯で結婚されたんですか?山内マリコ(以下、山内):付き合って2年くらいは別々に住んでいて、3年目に震災が起きたのをきっかけに同棲を始めました。どっちも地方出身だったから、肝心なとき近くに頼れる人がいないと怖いなと思って、「セーフティネットとして同棲しましょう!」と。それからさらに3年一緒に住んで、とりあえず籍だけ入れようと昨年結婚しました。――交際→同棲→結婚とフェーズが移行する過程で、やはり自分の“居場所”や役割が変わったという実感はありますか?山内:変わりましたね。交際の段階では超フリーダムでしたが、同棲始めたあたりで友達に割ける時間が圧倒的に少なくなってきて、結婚した今は、夫の専属トレーナーみたいな状態です。――結果にコミットしなきゃいけない、と。山内:ホントそんな感じ(笑)。もちろん自分が望んでしたことなんだけど、結婚するとなんだかんだで女の人に課せられる役割が重くて大変ですね。ゴキブリが出たら殺してくれるし、いるだけでセコムのような安心感はあるけど、基本は私がお世話係みたいになってて。家事分担の理想は5:5だけど、気が付くと8:2くらいになってるし。腹立たしいです。ごはんの好みもうるさいし、言わないと風呂に入らないし。大きなゴールデンレトリバーが抱きついてきてるような、重い荷物を背負っている感じがしますね。――大型犬と一緒(笑)。山内:犬だと思えばギリ可愛いから許せるかなぁ?という感じで(笑)。まあ、夫が家事をがんばっている時期と、サボっている時期によって、私の心のバランスもだいぶ変わってくるんですけどね。あまりにも夫がなってない時期は、腹をくくって一人で生きていくと思えたらどんなに楽でどんなに自由だろう……って考えたりもします。ないものねだりですね。“妻の役割”を果たしていない自分に後ろめたさを感じてしまう――でも、旦那さんは決して保守的な考えの持ち主というわけではなく、家事を分担してやることもお2人で了解して決めているんですよね?山内:ええ。夫は決してオラオラしてないし、亭主関白でもないし。生活費も折半しているので、別に養ってもらってるわけじゃないし。だから家事分担は5:5であるべきなんです!それでも、気が付くと怠けているから、私が自然とお世話係になってしまっている。あまりにもなってないと、「今月は家賃を払いません」とストを起こします(笑)。ただ、夫は勤め人で夜しか家にいなくて、私は一日中家で仕事をしているので、こっちの分が悪いんですよね。「これからは自分の洗濯物は自分で洗え!」と宣言しても、やってないと気になっちゃって、結局私が洗ってる。――私も以前、友人とルームシェアをしていたからわかるんですが、家事の分担って事前にきちんと決めていても、結局は衛生観念が低い方が得をするんですよね。山内:そうなのそうなの!(笑)気にならないもん勝ちなんだよね。気になるからやっちゃうんだけど、そうすると自分の時間が奪われたっていうストレスがすごい積もるんです。本当は、自由時間はすべて、本を読んだり映画を見たり、といったことに使いたいのに。(c)『かわいい結婚』(講談社)でも、別居婚や週末婚を選択するほど合理的に割り切ることはできなくて。こんな状況が一生続くのかな……とやりきれない気持ちになって書いたのが、『かわいい結婚』(講談社)という小説です(笑)。――ひょっとすると山内さんの中にも、心のどこかで「私がやらなきゃ」という役割を背負ってしまっている部分があるのかもしれませんね。山内:良妻賢母教育の呪いですよね。私たちの世代は親がたいてい専業主婦で、身の回りのことを全部お世話されて育ってきたから。自分がしてもらったのと同じように私もお世話してあげなくちゃ、と刷り込まれている部分は大きいかも。――“同棲”から“結婚”になっても、生活自体は変わらないと思うのですが、意識の上で変わったことはありましたか?山内:以前よりも、「もっと実家に顔を出そうよ」とか「お母さんに電話した?」とか、うるさく言うようになりました。放っておくと男の人って、親のことを完全スルーで生きてしまうので。夫の家族のことはすごい好きだし仲もいいんですけど、夫に皿を洗わせていると、夫のお母さんに悪いなあ……みたいな気持ちもちょっとあるんですよね。根本には、昭和の価値観が染み込んでるので。――旦那さんとはフェアな関係でありたいのに、一方では内面化してしまった“妻の役割”みたいなものに縛られ、後ろめたさを感じている自分もいる。そうして結局お世話してしまう自分にもまたいらだってしまう……引き裂かれた悩みですね。山内:ええ、今後の大きな創作テーマです(笑)。そういえば何年か前、『クローズアップ現代』で、「なぜ中高年女性が山登りにはまるのか」という特集をやっていたんです。そこでゲストの女性が、「家で皿洗いをずっとやっていると、たとえ夫が手伝ってくれてもそのやり方が気に入らなかったりして、小さなことでイライラしたりくよくよしてしまう自分が嫌になる。そういう日常の些細なもやもやをすべて忘れさせて解き放ってくれるから、山に惹きつけられるんだ」と言っていて、「超わかる!」と思った。ああ、これは私も10年20年経ったら、山行くなって(笑)。腹を割って話せる関係でないと結婚は難しい――同棲生活を経てご結婚された山内さんですが、「結婚って本当にした方がいいの?」「この人と結婚して大丈夫?」「もっといい人に出会えるのでは?」などと考えていくと、結婚するかどうしようか、なかなか決断に踏み切れない人も多いと思います。山内さんが結婚を決断された決め手はなんだったんですか?山内:実は、きっかけはジェーン・スーさんなんです。2014年の夏に、雑誌『TV Bros.』(東京ニュース通信社)でスーさんに誌上相談したときに、「こういう彼氏と同棲してるんですけど、このまま同棲でもいい気がするし、結婚するか決められないんです」って。で、東京では新しい友達もそんなにいないし、彼氏が一番親しくしている人だって言ったら、「なら、今のマリコさんには、彼氏が親友なんだよ」ってスーさんに言われて。その瞬間、彼氏だと思うとこの先どうしようともやもやするけど、同じ人を親友だと思って見てみたら、「ずっと一緒にいられるかも!」とポジティブな気持ちになれたんです。親友だったら、結婚しちゃってもいいかもなって。――“彼氏”とは結婚できないけど、“親友”となら結婚できると思えた、その違いはなんですか?山内:恋愛って、相手と腹割って話せなくないですか?腹の底を見せずに一種のまやかしを演じるのが恋愛だから、長続きさせるにはすごくエネルギーが必要だし。利害関係や支配関係が絡んで、フェアな関係でいるのは難しいと思うんです。恋愛感情をベースに結婚したら、それこそ夫に嫌われないように奴隷みたく家事をする生活になってしまう。関係性が恋愛ベースだと、より好きな方が負けだから、パワーバランスがすごくいびつで、不平等なんですよね。でもその点、友情はフェア!腹を割って話せる“親友”だと思えば、文句も意見も言えるなと、一気に結婚が「アリ」になりました。――対等であるためには“親友”にならないといけない、と。山内:夫のことは男性としても人間としても大好きだし、もちろん恋愛感情もあるけど、だからと言って機嫌とったりおもねったりはせず、バンバン主張します。彼にとっては耳の痛いことも(笑)。だから、あくまでも、気分的にはマブダチです。マブダチだと思ってからは、ケンカしてもすぐ仲直りするようになりました。前はいちいち「別れる!」とか言ってたのに。――最近さまざまな方に取材やインタビューをしていて、みなさんおっしゃるのは「恋愛感情と結婚生活は矛盾するもので、両立は難しい」という話。親友として成り立つ関係の人と結婚するのがいいという意見は、いろんな方から聞きます。山内:出発点は恋愛感情だけど、途中から友情という新たなフェーズに入って、腹を割れる関係性にならないと結婚は難しいですよね。その関係性だって流動的なものだから、毎日毎日きちんと会話をしてメンテナンスしていかなきゃいけないし。それと、恋愛にはどうしても「相手から性的に承認されることで自分の価値を確認する」みたいな側面があるけど、その欲望にはキリがないし、やり続けるのはしんどいから、自己承認をベースにするような関係は、どこかでやめた方がいい。若いうちはそんなこと言われても、「ハァ?」って感じだと思いますけど。――次回「心を開ける相手がいれば、無理して“居場所”を増やす必要はない」に続きますText/福田フクスケ(プロフィール)山内マリコ(やまうち・まりこ)1980年、富山県生まれ。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。主な著書に『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』『さみしくなったら名前を呼んで』(いずれも幻冬舎)、『パリ行ったことないの』(CCCメディアハウス)、『かわいい結婚』(講談社)など。『anan』(マガジンハウス)『TV.Bros』(東京ニュース通信社)など連載も多数持つ。8月17日に最新小説集『東京23話』(ポプラ社)が発売。
2015年08月20日地方在住の女性が感じる退屈や閉塞感を描いた『ここは退屈迎えに来て』(幻冬舎)で一躍注目を集めた作家の山内マリコさん。8月17日には、擬人化した東京23区が自分語りをするユニークな小説集『東京23話』(ポプラ社)が刊行されます。そんな山内さんに、地元と東京、恋愛と結婚、家族、そして友情……と、ライフステージによって移り変わる女性の“居場所”のあり方について、全3回にわたってお伺いしました。地元のマジョリティの感覚からズレていた負い目があった――山内マリコさんの作品に登場する女性たちは、しばしば“東京との距離感”“地元への違和感”を常に抱き、自分の居場所を決めかねているように見えるのですが、その微妙な感情はどこに由来するのでしょうか?山内マリコ(以下、山内):私の場合は、単純にそこまで気の合う人が周りにいなかったのが大きいかも。仲のよい友達はいるんだけど、私以上に都会志向だったし、高校時代に付き合った人と結婚を考えるとかも、ありえなかった。「この人と離れたくないから地元に残りたい」みたいな出会いをしなかったぶん、地元を離れて一度リセットするのは、織り込み済みって考えていた気がします。大学を卒業した後のことなんてその時点では考えてなかったけど、たった4年の間にどんどん地元の街なかが寂れちゃって、4年生になったときに、地元に戻ろうとは思えなかったです。もう少し自由な空気を吸っていたい!って感じで。――寂れていく街を目の当たりにすると、確かに未来や希望は感じにくいですよね。山内:もう目に見えて寂れてましたからね。地元にいた頃よりも、明らかに店とか減ってるし。郊外には大型店がどんどん進出して買い物に困ることはないんだけど、飽きるんです。街自体が単調にできてるから、行動がどうしてもパターン化してくるというか。それが苦にならない人にとっては快適だし、まったく気にならない人もいるんだろうけど。地元は富山市なんですけど、戦争でかなり焼けてしまって、作り直しているから、歴史から分断されちゃったようなところがあるんですよね。車優先のつくりになっていて、生活するにはすごく便利なんだけど、その代わり単調で、情緒がない。それで十分居心地がいいと思っている人もたくさんいるけど、私はそうじゃなかった。ものの考え方とか、何が好きかとかも、大多数の人からはズレていたし、話の合う人も少なくて。そういうはみ出し者が、自然と地元を出るんです(笑)。居場所に“しがらみ”が生まれるのは地元もネットも同じ――地方にいても情報はどんどん入ってくるし、東京との文化資本の差を感じている人もいる一方で、地元にあるもので十分満足できる、いわゆる“マイルドヤンキー”みたいな人もいると思うんですが、その違いは何だと思いますか?山内:それ、私もわからないんですよね。私の兄が、同じDNAで同じように育ったはずなのに、どこで何をどうしたらこんなに違ってくるのかっていうくらいタイプが違うんですよ。確実に言えるのは、地元で堅実にやってる兄みたいな人の方が、マジョリティってこと!東京で地方出身者の人と話すと、それが逆転して、都会で仕事が楽しくて結婚とか後回しにしてる女子が主流、みたいになるんですけどね。でも地元基準では、私の方がおかしいんだ、ズレてるんだと、忘れないようにしなきゃいけないという(笑)。マイルドヤンキーを東京目線で批判的に見たりするのは、すごく傲慢だとも思っていて。地元になじんで楽しくやっている大多数の人たちの人生を否定する気はないし、あくまでも、私はそこでうまくやれなかったという負い目があるんです。――そういう人たちにとって、大きな“居場所”の役割を果たしてきたのがインターネットですよね。SNSなどの普及によって、地元でははみ出し者だと思っていた人も、ネットには同じ気持ちの人がたくさんいるんだと連帯できるようになった恩恵ははかりしれないと思います。山内:そうですね、私の場合はちょうどmixi全盛の時代で、映画の感想を書くと全然知らない人から感想がきたり、趣味が縁になってどんどんつながっていくのがすごく楽しかった。でも、その喜びってほんの一瞬で、すぐに面倒くさいしがらみになっていっちゃうんですよね。Twitterもそう。始めたばかりの頃は楽しくて無邪気にやっていたのに、すぐに「あ、この人めんどくさい」みたいな人が出てくるし、新しい出会いのツールのはずが、しがらみだらけの使い方をしてたりして、「なんだかなぁ~」って気持ちになる。――閉塞感から解き放たれていたはずのオンラインのつながりにも、必ずしがらみが発生しちゃいますよね……。山内:東浩紀さんの『弱いつながり』(幻冬舎)という本にも、ネット上のつながりの方がむしろ強固でしがらみが強い、といったことが書かれていました。“つながり至上主義”みたいになっているところを、いかに自分がちょうどいいと思える距離感で付き合うかはすごく大事。SNSもいいけど、近所の人にニッコリあいさつする方が、精神衛生的にはかなり健全ですから。“恋愛”による自己承認より縛り付けない“友情”に救われた――自己承認を得られる“居場所”というと、特に女の人はどうしても恋愛に走りがちだと思うのですが、山内さんは、恋愛よりもシスターフッド的な女性同士の友情を、小説では描きたいとおっしゃっていますよね。山内:バブルの頃から脈々と続く恋愛至上主義に毒されていると、「どれだけドラマチックな恋愛をしたか」が自分の価値、みたいな考えになりがちですよね。特に若い女の子は、恋愛を通して自分を承認してもらったり、自己を確立させようとするんだけど、そんな恋愛をさせてくれるほど、男の人も都合よくできてない。恋愛を否定する気はさらさらないけど、私の場合は、恋愛よりも女友達と味わった経験の方が全然楽しかったし、自分のためになったし、救われたんですよね。だから、それを書きたいという気持ちがあります。もし最高の大恋愛を経験していれば、その素晴らしさを説得力満点で書けたのかもしれないけど、してないし(笑)!でも、それを「人として劣っている」とか「女として可哀想」なんて、思う必要はないんです。――もしかすると、マイルドヤンキーのように地縁でつながった地元仲間との友情を大切にする人たちも、それと同じ感覚なのかもしれませんね。山内:たしかにそうかも。ただ私の場合、気の合う大事な親友と出会えたのは大学時代で、「その子とずっとそこにいるわけじゃない」という、流動的な関係性だからこそよかったと思っているんです。当時は、同じ大学に通って、住んでいる部屋も徒歩1分くらいの距離で、寝るとき以外はずっと一緒に過ごしていました。それこそ家族みたいに濃密な関係で、このまま離れたくない、この関係がないと生きていけないと思っていたんですが、卒業したら別々の場所で、自分の人生をはじめなくちゃいけない。結局、一緒にいたのは3年くらいでしたが、その3年間で十分大事なことは分かち合えた。離れてから、お互いがそれぞれの人生に飛び立って行けた。ずっと一緒にいたら、きっとお互いを縛り付けて、苦しくなってたと思います。――“居場所”は流動的に変わっていく方が健全だということでしょうか?山内:気が向いたらパァーッと別の土地に移って、そこでゼロから生活するっていうのが好きなんですね。関係性どころか、物理的にもその方が性に合っていて、「夢はマイホーム!」みたいな志向も一切ないです。ただそれって、地元に実家があって、そこでしっかり根が張られているからこそ、思えることなのかも。そのときの縁やタイミングで出会う人や“居場所”は変わる――そういえば最近、女子会やルームシェアといった女性同士のシスターフッド的な友情を描いた作品って多い気がします。漫画でいうと東村アキコさんの『東京タラレバ娘』(講談社)とか、鳥飼茜さんの『地獄のガールフレンド』(祥伝社)とか。ドラマ『問題のあるレストラン』も、女性だけのコミュニティを作ってレストランを営む話でしたし。山内:見てた見てた!大好きなドラマでした。『地獄のガールフレンド』もついこの間読んだばかりです。『アナ雪』あたりからちょっとしたブームですよね。世界的にそういう流れみたいで、アメリカでも恋愛映画を成立させるのは難しいらしいです。――山内さんにとって理想的なシスターフッドを描いた作品って、他に何かありますか?山内:『SEX and the CITY』が、今のこの流れの源流じゃないかな。それこそ大学を卒業して親友と離れた当時は、丸一年ひたすら『SATC』をくり返し見て、彼女たちのことを勝手に友達だと思っていました(笑)。――ただ、『問題のあるレストラン』も最後はレストランがつぶれてしまったように、楽園のようなコミュニティも永遠には続かなくて、やはり流動的な関係として描かれることが多いですね。山内:人と人が出会うタイミングって、奇跡みたいなもので、その奇跡が永久に続くことはないってことでしょうかね。それこそ私、まだ若くて心がスポンジみたいに柔らかい状態の頃に、親友と思える子と出会って、仲を深め合えたけど、今はもう人間として成型の段階でかなり固まってきてて(笑)、最後にヤスリをかけるような時期だから。もしも今、彼女と出会っても、そこまでの関係にはなれなかった気もします。やっぱり、引き寄せ合うタイミングが重要なんですよね。――そのときの自分のライフステージによっても、出会いたい人、出会うべき人は変わっていくし、“居場所”も変わっていいってことですよね。山内:うん、変わりますね。たぶん私、今はもうそんなに大きく価値観を揺さぶられるような人とは、かえって出会いたくないかもしれない。今そんな出会いがあっても、面倒くさくなって「ちょっと忙しいんで」とシャットアウトしてしまうかも(笑)。――次回「結婚するなら“彼氏”ではなく“親友”と思える相手がいい」に続きます。Text/福田フクスケ(プロフィール)山内マリコ(やまうち・まりこ)1980年、富山県生まれ。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞。主な著書に『ここは退屈迎えに来て』『アズミ・ハルコは行方不明』『さみしくなったら名前を呼んで』(いずれも幻冬舎)、『パリ行ったことないの』(CCCメディアハウス)、『かわいい結婚』(講談社)など。『anan』(マガジンハウス)『TV.Bros』(東京ニュース通信社)など連載も多数持つ。8月17日に最新小説集『東京23話』(ポプラ社)が発売。
2015年08月14日6月13日(土)、お笑い芸人の極楽とんぼ・山本圭壱と、元広島カープの投手で現在はプロ野球解説者として活動する山内泰幸が、広島市内のスポーツバーでトークショーを開催する。復帰後初のメディア登場が、広島カープ公認ファンブック「WE LOVE CARP 2015」内での金本知憲氏との対談となるなど、再開後もカープ愛あふれる活動が続いている山本圭壱。今回のトーク相手は、変則的なフォームと快刀乱麻のピッチングで今でもファンにも愛される山内泰幸とあり、突っ込んだカープ語りになることは必至だ。前評判に反し苦しい序盤戦となった今シーズンについてはもちろんのこと、山内泰幸が活躍した2000年前後のチームについてもたっぷり話を聞くことができそうだ。山内泰幸と山本圭壱の「だってカープが好きなんだもん」は6月13日(土)、LOUID SPORDEにて開催。チケットは好評発売中。
2015年06月04日