俳優の斎藤工が17日、東京・新宿ピカデリーで行われた映画「リアル鬼ごっこ」の舞台あいさつに登壇した。舞台あいさつ前には自身が劇場ロビーに立ち、観客に直接、チケットのもぎりを行った斎藤は、舞台あいさつで「私はもぎりという天職を見つけたので、職業の変更を考えております。もぎり兼俳優の斎藤工です」とあいさつして会場を沸かせ、「(チケットの)素材が紙なので、お客さまの皮膚の状態にそって剥がしやすい、剥がしにくいというものがあって、僕と似て手の湿度が高めの方のチケットは円滑に剥がせましたね」と上機嫌な様子で感想を語った。さらに、「何人の方に『時給は出るんですか』って言われたんですけど、研修期間だから出ないんだと自分に言い聞かせています」とお茶目な一面を覗かせ、映画館で働くのが夢だったという斎藤は、もぎりの作業が気に入ったようで「元々工場で働いていて、1日中同じ作業をしていたんですが、坦々とした作業が非常に合うなと確信いたしました」と笑顔を見せた。同作は、山田悠介による同名小説を、園子温監督がオリジナル脚本で映画化したもので、全国の女子高生が正体不明の何者かに追われるホラーサスペンスムービー。斎藤はシークレットキャストとして、物語の重要な鍵を握る高校生と老爺の1人2役を演じている。上映前の舞台挨拶だったため多くは語れない中、同作の出演依頼が来たときの感想を聞かれた斎藤は「女性しか住んでいない世界を園さんが撮ると伺っていて、その中でオファーをいただいたので、自分の性別を確認しましたね。でも台本を読んでなるほどと思いました」と振り返り、特殊メイクをした感想については「目と鼻の穴と口以外の皮膚を変わって素材で覆っているので、食事が大変でした。(特殊メイクの)溝に米粒などの小さな食材が入り込んでしまうので、つま楊枝で掻き出したりしましたね」と苦労を明かした。また、トリプルヒロインであるトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜と共演した斎藤は、「園子温の作品に出演することは、日本の多くの俳優が覚悟を決めて、何かをさらけ出すという意識で参加しないと太刀打ちできない。彼女たちのそんな覚悟が肥大しているときにご一緒できたので、ゾッとしましたね」と3人の印象を語り、「私も含めてですが、今後5年10年したときに、このタイミングで園さんと出会い、作品を作ったことは大きくプラスの経験になっているんじゃないかと思いました」としみじみと語った。映画「リアル鬼ごっこ」は全国にて公開中。
2015年07月18日鬼才・園子温監督がトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜をトリプルヒロインに迎えて贈る『リアル鬼ごっこ』。先日7月11日(土)より公開された本作に実は俳優・斎藤工が一人二役で出演していることが明らかになった。2001年に“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという、斬新でインパクトの強い設定で中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こした山田悠介の原作小説を、園監督が新たに生まれ変わらせた本作。本作で、斎藤さんは“高校生”と“老爺の姿”で、物語の重要な鍵を握る存在として登場。斎藤さんが老爺役を演じるのは本作が初!『虎影』で斎藤さんとタッグを組んだ特殊造形プロデューサー西村喜廣が手掛けた今回の特殊メイク。準備を含め4時間半かかり、一目見ただけでは斎藤さんだと誰も気づかない風貌になっている。園組初参加となった斎藤さんは「園組でのイメージを勝手に持っていたのですが、予想外に、なめらかな現場でした。撮影現場では、その場の嗅覚を園さんが先行させていくので、“生のうまみ”が作品に宿るのだなと確認いたしました。特殊メイクのシーンなどもあり、貴重な体験を楽しみながら、素晴らしい園組の一員として参加できてうれしいです」と喜びを語った。園監督は斎藤さんのことを「この仕事が好きで好きで仕方ないという情熱を感じ取れる、稀有な俳優だと思います」とコメントし、映画と真摯に向き合う斎藤さんを絶賛した。『リアル鬼ごっこ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年07月14日2015年7月11日、12日の全国映画動員ランキングは、細田守監督の新作『バケモノの子』(全国355館)が初登場で1位に輝いた。2位は、アーノルド・シュワルツェネッガーが12年ぶりにシリーズ復帰した『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(全国339館)になった。その他の画像/映画動員ランキング1位の『バケモノの子』は、『時をかける少女』『サマーウォーズ』の細田監督による長編アニメーション。ひょんなことから“バケモノ”熊徹の弟子になった“人間の子”九太が、想像を超えた出来事を通して成長していく姿と、その先に待ち受ける戦いを描く王道エンターテインメント。続いて初登場2位の『ターミネーター・・・』は、未来から送られてきた殺人マシン“ターミネーター”と人類の戦いを壮大なスケールで描く超大作。これまでの設定を引き継ぎながら、過去作で描かれたタイムラインが一新され、まだ誰も知らない物語が描かれる。3位の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』から、8位の『それいけ!アンパンマンミージャと魔法のランプ』までは、先週から2つずつ順位を落としただけで顔ぶれは変わらず。その他、週末に封切られた作品では、乃木坂46初のドキュメンタリー映画『悲しみの忘れ方 Documentary of 乃木坂46』(全国46館)が9位に、“アリの目カメラ”で虫の世界を捉えたドキュメンタリー映画『アリのままでいたい』(全国206館)が10位に、山田悠介の原作を基に、園子温が映画化した『リアル鬼ごっこ』(全国101館)が11位に入っている。『バケモノの子』公開中
2015年07月13日映画『リアル鬼ごっこ』の初日舞台あいさつが11日、東京・新宿ピカデリーで行われ、キャストのトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜と園子温監督が出席した。山田悠介の同名小説をもとに、園子温監督がオリジナル脚本で描いた本作。捕まったら死という"鬼ごっこ"の標的にされた全国の女子高生たちは、生き残りをかけて逃げ惑う――というストーリーで、トリンドル、篠田、真野がトリプルヒロインを務めている。観客と一緒に客席で鑑賞したトリンドルは、初日を迎え、「うれしいです。ウルウルしてました」と感無量。また、真野が、「ちょっと、胸がいっぱい……。お客さんと一緒に見ることができて感動しました」と感激の表情を見せると、篠田も、「エンドロールで自分の名前が出てきて、震えが止まらなかった。やっと旅立ったと実感しました」と興奮冷めやらぬ様子。そんな女優陣を園監督は、「不思議なキャスティングでどうなるかと思ってたけど、良いバランスだった」と称していた。イベントでは、「鬼をやっつける」というコンセプトのもと、8枚の"鬼"瓦割りを披露する企画を実施。女優陣3人は、観客による掛け声で一斉に拳を振り下ろし、見事すべての瓦を割る快挙を見せ、観客は大喝采。「痛かった~。でも、全部割れましたね」(トリンドル)、「8枚割ったのは初めて!」(篠田)、「スカッとして気持ち良かったです」(真野)と笑顔を見せる3人に、園監督は、「割れないと思ってた……。実は力があるんだなと怖くなった」と目を丸くしていた。
2015年07月12日園子温監督の最新作『リアル鬼ごっこ』の初日舞台あいさつが7月11日に、新宿ピカデリーで行われ、園監督をはじめ、ヒロインを務めるトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜が出席。3人の主演女優は、“鬼”かわら割りに挑戦し、全員が見事8枚のかわらを割ってみせた。“鬼”かわら割りに挑戦!その他の写真「感想? 痛かったです(笑)」(トリンドル)、「痛くはないです。大丈夫ですよ」(篠田)、「気持ち良かった!」(真野)と笑顔を見せると、園監督は「まさか割れるとは思わなかった。ちょっと怖くなっちゃった」と戦々恐々。山田悠介による人気小説シリーズを、園監督が完全オリジナルで脚色し映画化。過去の小説や映画でターゲットとなった“佐藤さん”や“B型の人”に代わり、本作では“JK(女子高生)”が標的となり、捕まったら命を落とす不条理な死のゲームに強制的に参加させられる。「ジェットコースタームービーとして楽しんでもらえれば」(園監督)。映画初主演を飾ったトリンドルは、「うれしいです。皆さんの拍手を聞いてウルウルしちゃいました」と感無量の面持ち。篠田も「クレジットに自分の名前があり、震えが止まらなくて。初日を迎えて、映画が旅立ったと実感している」と感激しており、ふたりの姿に真野も「胸がいっぱい。泣きそうです」と熱い思いを共有していた。現場で経験した園監督とのエピソードを聞かれると、「もっとパッションを、と言われた」(トリンドル)、「いつもは篠田さんって呼ぶのに、ある日急にマリちゃんって呼ばれて、ドキッとしました」(篠田)、「衣装合わせで、監督が『ポニーテール真野ちゃん、いいね』とおっしゃって、即決した」(真野)。園監督は「不思議なキャスティングだけど、いいバランスで良かったと思います」と話した。『リアル鬼ごっこ』公開中取材・文・写真:内田 涼
2015年07月11日『ラブ&ピース』も大ヒット公開中の園子温監督が、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜をトリプルヒロインに、大ベストセラー小説を映画化した『リアル鬼ごっこ』。11日の公開を目前に控え、ヒロインたちが鬼から逃げる、 “ガチ”な全力疾走の場面写真が到着した。2001年に“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという、斬新でインパクトの強い設定で中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こした山田悠介の原作小説を、鬼才・園監督が新たに生まれ変わらせた本作。標的は全国の“JK”=女子高生!誰が、何のために追ってくるのか、全く分からないままに命を狙われ、死闘を繰り広げるヒロインたちを、トリンドルさん、篠田さん、真野さんがそれぞれ熱演する。今回到着したのは、3人の命懸けの全力疾走シーン。ミツコ(トリンドル玲奈)は血まみれのセーラー服を着て悲愴な面持ちで、ケイコ(篠田麻里子)はウエディングドレスをふり乱しながら、いづみ(真野恵里菜)はマラソンウェアで眉をしかめながらという、三者三様の“逃げ様”が披露されている。谷島正之プロデューサーは「もともとこのシリーズは、不条理な理由で鬼から“逃げる”物語。なので“走る”映像、切迫した速度がポイント」だと考え、「“感情が伴った走るシーン”を撮れる」ということで園監督に白羽の矢を立てたとのこと。「彼の映画は、つねに走ります。そこには理由があり、感情があり、物語があります。本作は全編“走り続ける”映画なので、彼の映画に毎回現れるような躍動するシーンが飛び出す事に期待しました」と語っている。そのエネルギッシュでオリジナリティあふれる作品が、海外でも高い評価を得ている園監督が、原作をあえて読まずに「何かが何かに追われる」という設定だけを活かした完全オリジナル脚本として作り上げたという本作。一度乗ったら降りられない“恐怖のジェットコースタームービー”をぜひ劇場で体感してみて。映画『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:リアル鬼ごっこ 2015年7月11日(土)より全国にて公開(C) 2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年07月02日声優の悠木碧が、モンブランやコーヒーゼリーなどの"お菓子擬人化"に挑戦したフォトブック『悠木碧フォトブック Sugary Fairy~季節のスイーツを添えて~』(主婦の友社)が、24日に発売される。『魔法少女まどか☆マギカ』の主人公・鹿目まどかや、『妖怪ウォッチ』の未空イナホ、『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』の比企谷小町など、数々の人気アニメで声優を務めてきた悠木は、2011年度の第6回声優アワードでは歴代最年少の19歳で主演女優賞を受賞。アニメ公開を控える『ワンパンマン』で主要キャラクター・戦慄のタツマキ役も決定するなど、声優としてさらなる活躍が期待されている。今回発売されるフォトブックは、雑誌『声優グランプリ』(主婦の友社)で2013年5月号から開始された連載「悠木碧のSugary Fairy」を書籍化したもの。「甘~いお菓子を擬人化したら…」というテーマのもと、さまざまなテイストの衣装に身を包み、わたあめ、ローズジャム、コーヒーゼリーなどの"お菓子の妖精"になりきった悠木を、29パターンも見ることができるという。『悠木碧フォトブック Sugary Fairy~季節のスイーツを添えて~』は、6月24日発売。B5判96ページの仕様で、定価は3,000円(税別)となる。
2015年06月23日元AKB48の篠田麻里子、モデルのトリンドル玲奈、女優の真野恵里菜が15日、東京・丸の内ピカデリーで行われた映画『リアル鬼ごっこ』(7月11日公開)の完成披露試写会に出席した。本作は、200万部を突破した山田悠介氏の小説『リアル鬼ごっこ』をモデルに、抹殺されるターゲットを"全国の佐藤さん"から"全国のJK(女子高生)"に移し、監督の園子温氏が一から脚本を書き上げて制作。3人はトリプルヒロインを務めている。"豚の顔をした花婿"と結婚式を挙げさせられるケイコを演じた篠田。「今まで演じる事をとても難しく捉えてました」と語る彼女にとって、園監督の映画作りは「考える前にストーリーが進んでいく感じ」で、「園さんの世界にポーンと飛び込んで、感じるままにというか、アトラクションのような新感覚」に思えるほど、驚きの連続だったという。正体不明の"鬼"に命を狙われる中、ウエディングドレス姿で華麗な立ち回りを披露するなど、今回初めて本格的なアクションに挑戦した篠田は、「アクション映画にずっと出てみたくて、キックボクシングを習っていた」と陰ながらトレーニングを積んでいたことを明かし、「まさかそれが、園監督の作品でできるなんて本当に夢のようでした」と喜びをかみしめる。実際の撮影では、「キックボクシングは当てるんですけど、アクションは見せるためのものなので、その違いが難しくてとても勉強になりました」と発見もあったようだ。"鬼"に追いかけられる作品にかけ、「何かに追われた」経験を聞かれた篠田は、「ディズニーランドに遊びに行ったら、修学旅行の男子に追われてリアル鬼ごっこ状態になりました」と、プライベートのエピソードを披露。さらに、今回女子高生たちが狙われる理由が"ふてぶてしい"ことにあることから、「自分をふてぶてしいと思う瞬間」について質問されると、現在29歳の篠田は「年がいもなく、制服を着てきた自分がふてぶてしい」と返し、会場の笑いを誘っていた。この日、3人は映画でも着用したミニスカートの制服姿で登場。入場時には会場から「かわいい!」の声が上がり、最後のフォトセッションでは特別に携帯電話やスマートフォンでの撮影許可が下りた。会場中がカメラを構えるなか、登壇者が手にしたハンドガンから赤いテープが打ち出され、劇中で血の赤い雨が降るシーンのような演出で会場を盛り上げた。(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年06月16日綾野剛を始め、山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介、山田優と豪華キャストが顔を揃える『新宿スワン』。6月7日(日)、大阪にあるTOHOシネマズ なんばにて、主演の綾野さんが舞台挨拶前にチケットもぎりに挑戦。大ヒットの感謝の意を示した。5月30日(土)に全国320スクリーンにて公開され、オープニング土日には、5週連続1位を記録していた『シンデレラ』を超え、興収・動員ランキング初登場1位を達成。6月3日(水)のレディースデイも動員一位を記録するなど、ますます注目度が高まっている本作。公開前に実施した、「全国で一番前売券の売上枚数が多かった劇場で綾野剛が舞台挨拶を行う」という“綾野剛に会おう!キャンペーン”で、前売券の売上枚数が全国一位になったことからこの日の舞台挨拶が実現。綾野さん自らの発案で舞台挨拶つき上映回のチケットもぎりを完全サプライズで実施し、足を運んだファンもこれには大感激の様子だった。その後の舞台挨拶では、「大阪戻ってきました!大阪最高!!」と、本作の公開前の地方キャンペーンでも訪れた大阪を再訪できたことに喜びを隠せないよう。「大ヒットしているのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございます。僕も(大阪に)戻ってこれたのがとても嬉しいです。一番好きです、大阪が!」と語った。また、MCから『シンデレラ』を超えてNO.1成績になった感想を訊ねられると、「ディズニーの映画は観ごたえがあって面白いですよね。今回は『新宿スワン』が一位になりましたが、それは、みなさんに評価していただいたおかげです。それに、『イニシエーション・ラブ』は松田翔太くんの主演作だし、『予告犯』は生田斗真くん。どちらも友人です。仲間みんなで映画を盛り上げている気分になります。一人でも多くの方に、劇場に来て貰えるきっかけになれると嬉しいです」と、映画界全体の盛り上がりを実感しているようだった。その後、話題は豪華キャストが勢揃いした本作のキャスティングに…「4番バッターばかり揃っていますからね。PG12は、12歳以下は観れないのではなく、お父様やお母様のご指導があれば観れるのですが、PG12の理由は、山田孝之の顔…(笑)。彼の表現、彼のあり方はPG12なんですよ(笑)」と、PG12指定は山田さんの影響だという持論を展開した。また舞台挨拶も終盤になると、客席から「まだ!」「帰らないでー!」という声が。綾野さんは「俺も帰りたくないよ(笑)」と笑顔で応えながらも、「この映画は主張が強い作品で、誰かが客観的に観てくれないと成立しない作品です。みなさんが観てくれることで完成します。人生の2時間を頂いて、映画を観てもらえることが、とてもうれしいです。心に残ってくれると嬉しいです。この舞台挨拶も楽しかったですが、作品もぜひ楽しんでください」とメッセージを贈ると会場は大歓声と拍手に包まれた。『新宿スワン』はTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新宿スワン 2015年5月30日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015「新宿スワン」製作委員会
2015年06月08日注目のイットガールが登場する新連載。第3回のゲストは、公開中の映画『ソロモンの偽証』の主役に約1万人の候補から抜擢された藤野涼子さん。実はこの芸名、同作で演じた役名そのままだといいます。「この映画に出るまで演技経験がほぼなかったんです。だからこそ、作品を通して得たものが大きかった。その収穫と、支えてくれた人たちのことを忘れないためにも、この名前を頂くことにしました」。実生活では、この春から高校生に。「この前、学校終わりに初めてひとりで映画を観に行きました。気楽でいいですね、ひとり映画って。趣味のひとつになりそうです!」◇ふじの・りょうこ2000年生まれ。宮部みゆき原作の2部作映画『ソロモンの偽証』で本格デビュー。初主演とは思えない落ち着いた演技が話題。趣味はヒップホップダンス、テニス。◇DVDのコレクション。「成島出監督から頂いた『ローマの休日』が特にお気に入りです」◇小説も大好き。「伊坂幸太郎さんや山田悠介さんの作品にハマリ中。ミステリーが好き」◇高校に入ってコスメにも興味を持つように。お気に入りは『ロクシタン』。※『anan』2015年5月27日号より。写真・土佐麻理子文・間宮寧子
2015年05月26日観客動員数120万人を突破し、現在大ヒット中の有村架純主演『ビリギャル』。主人公の女子高生(JK)・さやかの頑張りに魅了されたファンたちが次に注目しているのは、“全国のJK”が鬼に追いかけられる園子温監督の『リアル鬼ごっこ』だという。両者の共通点に迫った。『ビリギャル』は、有村さん演じる成績学年ビリの“金髪”JKのさやかが、“慶應大学現役合格”を目指す実話をもとに映画化した作品。無謀とも言える目標に挑戦する彼女の姿は、同世代を中心に口コミが広がり、受験生のみならず多くの若者たちや親子連れの心をつかんでビリギャル旋風が巻き起こっている。なぜ、人々はさやかに魅了されるのか。それは、彼女の人間性にあるようだ。彼女は、普段はまさしく“ふてぶてしい”JKであるにも関わらず、あるきっかけで1つの目標に向かってひたむきに走り抜けていく。その姿に観客はいつの間にか共感し、彼女をどこか応援したくなるのだ。◆キーワードは「JK×ふてぶてしさ」“ふてぶてしい”JKが描かれる映画は、過去にも反響を呼んでいる作品が数多い。中でも、彼女らが“異質”な状況に置かれ、追いつめられながらもひたむきに生きる姿には感情移入した人も多いだろう。例えば、『リアル鬼ごっこ』を手がけた園監督の初期作『自殺サークル』(’02)。物語冒頭、新宿駅のプラットホームから54人のJKが手を繋いで飛び込み、集団自殺する衝撃なシーンは話題となった。また、『リアル鬼ごっこ』の原作者・山田悠介の小説を映画化した『アバター』(’11) は、地味でさえない自分から“アバター”を着飾ることで学園の女王に成り上がる主人公を、橋本愛が熱演。JK役で能年玲奈や「まれ」の清水富美加も出演している。さらに、JKの集団妊娠が話題となった衝撃作『リュウグウノツカイ』(’14)は、アメリカの最古の漁業の町ケープ・アンで起こった「女子高生集団妊娠事件」が題材。寉岡萌希、武田梨奈らが出演する。◆最旬キャストが“ふてぶてしい”JKとなって鬼ごっこ!?そんな中、全国の“ふてぶてしい”JKが主人公となる『リアル鬼ごっこ』が今夏に公開される。トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜のトリプルヒロインを務めるほか、キャストが全員女子ということでも話題沸騰中だ。『リアル鬼ごっこ』は、2001年に発刊され、“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという、斬新な設定で中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こした山田悠介による大ベストセラー小説。2008年の初の映画化からすでに5本もの映画が公開され、さらに2013年には「リアル鬼ごっこTHE ORIGIN」のタイトルで連続テレビドラマが放送されるなど、出版から10年以上が経ったいまも、新たなメディアミックスが展開され続けている。最新作となるこの映画で、メガホンを取るのは、『愛のむきだし』『冷たい熱帯魚』で知られる鬼才、園子温。『新宿スワン』『ラブ&ピース』『みんな!エスパーだよ!』など、今年も立て続けの公開作が控える中、完全オリジナル脚本で本作を新しく作り上げた。いったい誰が、何のためにJKを追うのか?正体不明の鬼が迫る極限の中、彼女たちは“ふてぶてしい”JKはどう立ち向かうのか、スクリーンで確かめてみてほしい。『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ビリギャル 2015年5月1日より全国東宝系にて公開(C) 2015映画「ビリギャル」製作委員会
2015年05月26日主演の綾野剛に山田孝之、伊勢谷友介ら豪華キャストが新宿・歌舞伎町のスカウトマンを演じる、園子温監督の『新宿スワン』。このほど、5月30日(土)に迫った公開を前に、沢尻エリカ、山田優、真野恵里菜ら、本作に登場する魅力的な女性キャスト陣の劇中写真が一挙に公開となった。物語の舞台は、わずか600メートル四方の地に約4,000店以上の飲食店・風俗店がひしめきあうアジア最大の歓楽街“新宿・歌舞伎町”。この街で、人生のどん底をゆく金髪・天パ・一文無しの白鳥龍彦(綾野剛)が足を踏み入れたのは、女たちは幸せを求め、男たちは夢を追う混濁した世界。「俺がスカウトした女の子は、必ず幸せだって言わせます!」と、スカウト稼業をすることになった龍彦の、傷だらけの挑戦が始まった…。主人公・白鳥龍彦を演じる綾野さんを始め、山田さんに伊勢谷さん、金子ノブアキ、深水元基など、錚々たるイケメンキャストたちが歌舞伎町のスカウトマンバトルを熱演する本作。だが、男性キャストのみならず、ヒロイン・アゲハを演じる沢尻さんを筆頭に、“歌舞伎町の女たち”を演じる女性キャスト陣も、魅力あふれる豪華な面々が勢揃いしている。これぞ歌舞伎町の女たち――沢尻エリカ、山田優、真野恵里菜、丸高愛実、今野杏南まず、本作のヒロイン、切ない目をした風俗嬢アゲハを演じるのは、沢尻さん。借金返済のためソープで働いていたが、借金を肩代わりしている店長に休みなく働かされ、痛めつけられていたところを綾野さん演じる龍彦に救い出される。「なんでそんなに優しくしてくれるの?」と初めて会ったばかりの龍彦に問うアゲハに、「男の子が女の子を守るのは当然でしょ」と微笑み返す龍彦を、以来、「王子様」として慕うように。しかし、アゲハにはどうしても元の店に戻らなければならない、龍彦も知らない理由が…。純粋さとダークな一面を併せ持つ風俗嬢という難役ながら、美しくも哀しいアゲハの二面性を熱演する沢尻さん。本作には「衝撃の作品です。アゲハを通して、この作品に恋をしました。男たちの迫力のある芝居に圧倒され、現場では常に刺激と興奮の連続でした」とコメントを寄せている。一方、歌舞伎町の超高級クラブ「ムーランルージュ」のママ・涼子役を演じるのは、昨年10月の第一子出産後、初のスクリーン復帰となった山田さん。「歌舞伎町のオンナならねえ、カッコよく生きな!」と言い放つ、妖艶かつ大胆なキャラクターだ。若くして歌舞伎町で裏社会を暗躍する超高級クラブのママにまで上り詰めた涼子は、純粋でまっすぐな優しさを持つ龍彦を気に入り、何かと手助けをするのだが…。さらに、『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』に加え、今年は本作を含む3本の園監督作品に出演する真野さんは、龍彦にスカウトされキャバクラ嬢となったものの、リストカットをしていた過去がある栄子という複雑な役柄に。近年、ドラマ「HERO」「SAKURA~事件を聞く女~」などで女優としての活躍も目覚ましいグラビアアイドルの丸高愛実は、龍彦の上司である「バースト」の幹部・関玄介(深水元基)の女・梨子役。関の依頼でライバル会社「ハーレム」と関係のあるソープで働き、関に情報を流すという役どころだ。また、抜群の人気を誇るグラビアアイドルの今野杏南は持ち前のプロポーションを活かし、風俗嬢の役を体当たりで演じている。男性スカウト陣を翻弄し、翻弄される“歌舞伎町の女たち”にも、ぜひ注目してみて。『新宿スワン』は5月30日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:新宿スワン 2015年5月30日よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開(C) 2015「新宿スワン」製作委員会
2015年05月26日5月18日(月)放送の「SMAP×SMAP」のワンコーナー「ビストロSAMP」に、映画『新宿スワン』で主演を務める綾野剛を始め、伊勢谷友介、山田優が出演することが明らかになった。山田さんは出産後初のテレビ出演となる。奇才・園子温がメガホンを握る、「ヤングマガジン」の人気コミックを実写化する映画『新宿スワン』。金髪・天パ・一文無しの白鳥龍彦を綾野さん、龍彦の兄貴分・真虎役を伊勢さん、そして裏社会を暗躍する高級クラブの涼子ママ役を山田さんが好演する。2012年に結婚した夫で俳優の小栗旬との第1子を出産した山田さんは、先日行われた「第20回 東京ガールズコレクション」で美しいプロポーションを披露ばかり。「ビストロSAMP」オーナーの中居正広にその秘訣を尋ねられると、「すぐ戻れました。(戻したのは)7kgです。(赤ちゃんに)どんどん吸われてしまうんです」と語り、ダイエットのためには「何もしてません」と驚きの返答。これには中居オーナーも「『何もしてません』なんて言わないで!」と悲鳴をあげていた。小栗さんとの交友がある綾野さんは、「山田優の家に遊びに行くこともよくある」など温かなエピソードも。そんな中、ゲストの3人が「思い入れのあるもの」についての説明をしていくというコーナーも行われた。これは、ひとつは本当に思い入れのあるものだが、実はもうひとつは本人も何が出てくるか知らされていない番組側が用意したもの。まるでこれこそが自分の思い入れのあるものであるかのようにプレゼンテーションをして、ほかのゲストとSMAPシェフのみんながどちらが本物かをあてる、というルール。山田さんが思い入れのあるものについてヒントを出した際には、山田さんと綾野さんのプライベートでのつながりが波紋を呼び起こすことに。思いも寄らぬ展開にスタジオは大盛り上がりを見せた。収録内では園監督から3人へのメッセージが贈られ、綾野さんには「まだ終わりじゃないぜ」、伊勢谷さんには「まだまだミステリアスな部分が多い」という言葉が。しかし、山田さんには「優雅な感じが素敵だった」という言葉が贈られ、山田さんは「優雅ではありません(笑)」と照れくさそう話すと、綾野さん、伊勢谷さんも「いえいえ、優雅ですよ」とすかさず笑いながら否定。そんな2人を見て「2人の目がウソついてる!」と山田さんの“優雅さ”をめぐって盛りあがる一幕もあった。「SMAP×SMAP」は5月18日(月)22時~フジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年05月16日段田安則、小泉今日子が出演する舞台『草枕』が6月5日(金)より東京・シアタートラムで上演される。舞台『草枕』チケット情報劇作家・北村想が近代日本文学の名作をモチーフにオリジナル戯曲を書下ろすシリーズ“日本文学シアター”第2弾。第17回鶴屋南北戯曲賞に輝いた前作『グッドバイ』に続く第2作は、夏目漱石初期の名作『草枕』を題材にした新作だ。“智に働けば角が立つ。情に棹させば流される”の一節で知られる名作だが、北村想版『草枕』では、画工は“山路を登りながら”何を考え、誰に出会うのか?熊本の山中を旅する画工役に段田安則。画工が投宿先で出会う謎めいた女性・那美を小泉今日子が演じる。6月の開幕に向けて稽古中のふたりから以下のコメントが届いた。■段田安則第1弾の『グッドバイ』が好評だったので、前作に続けて出演させていただく以上、「前のほうが良かった」などと言われたら困る……というプレッシャーは少なからずあります(笑)。もともと漱石作品は好きですが、『草枕』はその中でも観念的で少し難解とも言える小説。それが北村想さんの独特で巧みなせりふ術で、漱石の世界をたどりつつも、ちゃんと想さんの世界になっているのが前回の太宰同様、面白いところです。僕が演じる「画工」は、時として漱石であり、時として北村想でもあるという、演じる層が幾重にもなっているような感覚です。稽古を通して、もっと繊細に取り組まなければならないと感じているところです。■小泉今日子『草枕』は、漱石好きの方々の中でも評価がわかれる問題作と聞いていましたが、北村想さんの戯曲の世界になると、一見小難しく感じられていた「芸術論」についての話も、とてもポップなものになっていて、そこが素敵だなあと感じています。戯曲を読んだ段階では那美さんは神秘的な捉えどころのない女性のイメージだったのですが、稽古に入り、寺十さんの細やかで丁寧な演出を受けるうちに、当たり前のことですが、ひとつひとつのセリフにそれを喋る「理由」がある。それを探すのが今の楽しみです。お芝居が心から大好きな共演者の皆さんの中で、まだまだ自分の不器用さを痛感する毎日ですが(笑)、素敵な舞台にできたらと思っています。頑張りマス!演出は前作に引き続き寺十吾。ほかに浅野和之、春海四方、山田悠介(D-BOYS)が出演。公演は6月5日(金)から7月5日(日)まで。チケット発売中。
2015年05月15日モデルのトリンドル玲奈、元AKB48の篠田麻里子、女優の真野恵里菜がトリプルヒロインを務める園子温監督作『リアル鬼ごっこ』(7月11日公開)の場面写真が14日、公開された。今回公開された場面写真は5枚。血まみれでたたずむトリンドル、割れたガラス瓶を持って鋭い目つきでファイティングポーズをとるウエディングドレス姿の篠田、眉を寄せ困惑の表情を見せる真野など、ヒロインたちのさまざまな表情がうかがえるものになっている。さらに、トリンドルが、爆発に包まれる校庭を、何者かに追われながら逃げ惑う写真や、女子高生の死体に囲まれ、教室であぜんとする写真も披露され、劇中で起こる惨劇を予感させる。200万部を突破した山田悠介氏の小説『リアル鬼ごっこ』をモデルに、抹殺されるターゲットを"全国の佐藤さん"から"全国のJK(女子高生)"に移した本作。メガホンをとった園子温監督は、「『リアル鬼ごっこ』というタイトルそのものにインスパイアされ、原作をあえて読まず、前からやりたかったこと、企画が結実しなかった作品のプロットをいくつも導入し、一から脚本を書きました」と説明する。また、ショッキングなシーンも多いことから、「みんなが僕に求めているもの、期待している園子温を久々に出せると思います」と自信も。注目を集めているヒロインたちについても、「みなさんが思っている、例えば『トリンドルさんだったらこうでしょ』という像は破壊され、新鮮な新しい彼女たちが見えるかと思います」と語り、それぞれの新たな魅力を発見できる作品になっていることを期待させた。(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年05月14日タレントで女優のトリンドル玲奈と篠田麻里子が26日、千葉・幕張メッセで開催された「ニコニコ超会議2015」内で、映画『リアル鬼ごっこ』のヒット祈願イベントを行った。7月11日に全国公開される本作は、過去に映画やドラマで実写化されてきた山田悠介の同名小説(幻冬舎文庫・文芸社刊)を題材にしたホラー作品。女子高生のミツコ(トリンドル)、ケイコ(篠田)、いづみ(真野恵里菜)は、正体不明の"鬼"に命を狙われる――というストーリーで、監督・脚本を園子温が務めている。ヒロインを熱演したトリンドルは、「撮影の時を思い出して、泣いちゃいました。絶対に楽しんで頂けると思う」と胸を張り、篠田も、「園監督の世界に開始30秒で引き込まれた。何回でも見たい」と笑顔でアピール。また、“鬼”から必死で逃げるシーンがあるトリンドルは、「運動は全然なんですけど、私が1番走りました」と明かし、「アクション監督と一緒にトレーニングしたり、食べ物もエネルギーのあるものをたくさん食べて頑張りました」と笑顔を見せていた。一方、久しぶりだという制服姿のほか、ウェディングドレスでのアクションシーンに挑戦した篠田。アクションをやるためにキックボクシングを習っているそうだが、「根本的に違った。ケガもしてしまいました」とその苦労を語りつつ、ドレス姿での格闘シーンに、「本番では、色んなところをビリビリにして3着も無駄にしてしまいました(笑)。本当に動きにくかったけどカッコイイと思う」と自信たっぷり。最後に報道陣から、実際に着る予定を聞かれると、「本番はあと10年くらい無いかな?」と苦笑いで返していた。
2015年04月27日モデルのトリンドル玲奈、元AKB48の篠田麻里子、女優の真野恵里菜がトリプルヒロインを務める園子温監督作『リアル鬼ごっこ』(7月11日公開)の予告編とポスタービジュアルが23日、公開された。ターゲットが、"全国の佐藤さん"から"全国のJK(女子高生)"になった本作。予告編冒頭では、子どもの声で「全国のJKのみなさん、あなたたちはちょっとふてぶてしいので、数を減らすことにします」という不気味な宣言の後、JKたちが絶叫しながら、何者かに追いかけられる姿が映しだされる。マシンガン乱射、爆発…正体不明の鬼に追いかけられ、セーラー服を着たトリンドル玲奈は血まみれになりながら、篠田麻里子はウエディングドレスを振り乱しながら、真野恵里菜はマラソンウエアで顔をゆがませながら、その何者かから逃れようとする。また、今回の予告編には使われていないが、男女2人組のロックユニット・GLIM SPANKY(グリムスパンキー)がイメージソングを担当することが決定。本作のために書き下ろした楽曲「リアル鬼ごっこ」は疾走感あふれるロックナンバーとなっており、7月1日にシングルが発売される。ボーカルの松尾レミは「現在私は23歳で、大人と子供の狭間で未だ彷徨っています。この題材はそんな私にとってリアリティがありました」、ギターの亀本寛貴は「疾走感や爽やかさに加えて何かに追われている得体の知れない焦燥感をGLIM SPANKY流にロックでアグレッシブなサウンドで表現できたと思います」とそれぞれコメントを寄せている。映画の原作は、2001年に発刊され発行部数200万部を突破した山田悠介による同名小説。"全国の佐藤さん"が鬼に殺されるという斬新な設定のホラーで、映画化もされ、中高生を中心にブームを巻き起こした。(C)2015「リアル鬼ごっこ」学級委員会
2015年04月23日2001年の発刊以降、いまなお売れ続ける大ベストセラー小説「リアル鬼ごっこ」。先日、園子温のオリジナル脚本・監督によって生まれ変わった映画『リアル鬼ごっこ』で、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜がトリプルヒロインを務めることが発表されていたが、その衝撃的な予告映像とポスターがついに解禁となった。原作・山田悠介著「リアル鬼ごっこ」(幻冬舎文庫・文芸社刊)を一躍有名にしたのは、「“全国の佐藤さん”が鬼に殺される」という、斬新でインパクトの強い設定。だが、園子温版『リアル鬼ごっこ』のターゲットは、“全国の佐藤さん”ではなく、“全国のJK(女子高生)”だ。本作以外にも、『新宿スワン』『ラブ&ピース』など話題作の公開が控える園監督。『地獄でなぜ悪い』『TOKYO TRYBE』での強烈でエネルギッシュな映像は記憶に新しいが、今回初めて公開された予告動画でも“園ワールド”はばっちり健在。また、併せて公開されたポスターも、鮮烈な赤色が目を引く、インパクトの強いビジュアルとなっている。冒頭で流される「全国のJKのみなさん、あなたたちはちょっとふてぶてしいので、数を減らすことにします」という不穏なアナウンスの通り、JKたちが絶叫しながら、何者かに追いかけられる姿が映し出される。そしてマシンガンの乱射、爆発、響き渡る悲鳴…。トリンドルさんはセーラー服を着たまま血まみれに、篠田さんはウェディングドレスを振り乱しながら“鬼”に立ち向かい、真野さんはマラソンウェアで顔を歪ませながらダッシュ…と、三者三様の姿で何者かに追われるヒロインたち。なぜ追われるのか? 追ってくる鬼は何なのか? 得体のしれない恐怖と戦う様を描く映像を、思わず固唾を飲んで見守ってしまう。国際映画祭の映画賞を数々受賞し、世界中から圧倒的な高評価と支持を得る鬼才・園子温版『リアル鬼ごっこ』の幕開けを、まずはこちらの映像からご覧あれ。映画『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(椎名あい)
2015年04月23日綾野剛を筆頭に山田孝之、沢尻エリカ、伊勢谷友介ら豪華キャストが集結している『新宿スワン』。奇才・園子温が「ヤングマガジン」の人気コミックを実写化する本作からこの度、金髪を振り乱し天に吠える綾野さんのオープニングが強烈な最新予告編が公開された。物語の舞台は、わずか600メートル四方の地に約4,000店以上の飲食店・風俗店がひしめきあうアジア最大の歓楽街“新宿・歌舞伎町”。人生のどん底を味わいながら、アテもなく歌舞伎町を彷徨う、金髪・天パ・一文無しの白鳥龍彦が、足を踏み入れた裏社会…それは様々な男女の危険な思惑が交錯する混濁した世界。女性たちに水商売の斡旋するスカウトマンたちの熾烈な騙し合いによる抗争と、頂点へと成り上がろうとする熱き男たちのロマンを描く。今回公開された予告編は、無一文からスカウト稼業に足を踏み入れた白鳥龍彦の、揺るぎない決意が表れた遠吠えから始まる。風を切って街を歩く龍彦を待ち受けるのは、一筋縄ではいかない、夜の住人たち。山田孝之が演じる、龍彦の因縁のライバル秀吉。沢尻エリカが演じる、儚い運命を背負った風俗嬢アゲハ。伊勢谷友介が演じる、龍彦の兄貴にして夜のフィクサー真虎も登場。また、この予告編で映像初披露となる登場人物たちを演じる俳優陣にも注目。金子ノブアキや深水元基の策士たる表情や、暗躍する山田優。豊原功補や吉田鋼太郎の滲み出る重厚感。彼らがどのように絡んでいくのか期待が高まる。そしてラストで映し出される「いまが命の賭け時なんだよ!」と目を見開く龍彦の、視線の先にあるものとは…?本作の世界を彩る楽曲群には、主題歌を「MAN WITH THE MISSION」、挿入歌を「UVERworld」が担当し物語を盛り上げる。『新宿スワン』は5月30日(土)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月27日世界から圧倒的支持を集める園子温監督が、2015年、新たに手がける映画『リアル鬼ごっこ』。このほど、先日発表されたトリンドル玲奈&篠田麻里子&真野恵里菜のトリプルヒロインに続く追加キャストが発表となり、高橋メアリージュン、磯山さやか、サイボーグかおりら、出演キャスト全員が女子となることが明らかとなった。原作は、2001年に発刊され、“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという斬新でインパクト大の設定で、中高生を中心に爆発的なブームを巻き起こした山田悠介による同名ベストセラー小説。発売から14年たった現在も売れ続けており、発行部数は200万部を超えている。2008年には映画化され、全国36館での公開から最終的に100館以上に広がる大ヒット作となり、その後4作の映画が公開され、さらに2013年には「リアル鬼ごっこTHE ORIGIN」のタイトルで連続テレビドラマが放送され、大きな話題となった。そんな本作を、新たな視点で再び描き出すのが、『愛のむきだし』『ヒミズ』など数々の衝撃作で日本内外から圧倒的な高評価と支持を得る映画監督、園子温。今回発表となった、園監督のもとに集う追加キャストは、総勢34名におよぶ新進気鋭の女優たちだ。『新宿スワン』(5月30日公開)に引き続き、園子温作品4作品連続出演を果たす桜井ユキ、NHK連続テレビ小説「純と愛」、映画『るろうに剣心京都大火編/伝説の最期編』の高橋メアリージュン、グラビア・バラエティ番組・ドラマと幅広く活躍する磯山さやか、「花子とアン」の冨手麻妙、独特のキャラクターでバラエティー番組で活躍する『TOKYO TRIBE』のサイボーグかおりを始め、いずれも個性豊かで華やかな面々ばかり。だが、彼女たちの役柄は明らかにされておらず、「全国のJK(女子高生)が狙われる」新しい園版『リアル鬼ごっこ』の中で、血まみれJKを演じるのは誰なのか、 さらなる想像をかき立てている。<キャストコメント>■桜井ユキ園監督の、脚本にとどまらない世界観に、ただただ魅力される日々でした。いかにこのストーリーの中で自分の役目を果たし、リアルに生きれるかを想い、臨ませていただきました。女性のみですが、とてもエネルギー溢れる作品だと思っています。■高橋メアリージュン私は1日限りの撮影で、既に出来上がってる現場に飛び込むのにドキドキしました。園さんの現場、園さんの本番の時のかけ声など特に緊張感があって奮い立たせられました。とにかく思いっきり飛び込むしかないと思い、やらせていただきました。園さんはドライの時もリハの時も、特にこうしてということもおっしゃらなかったので、それが逆に役者として試されるプレッシャーになったので良い緊張感でお芝居することができ楽しかったです。■サイボーグかおり園子温監督が本当に好きで、ずっとまた会いたいなっていつも思っていて。今回の作品でまた一緒に仕事が出来たことが幸せです。園現場は根元がまっすぐで正直な人が多くて、楽しいです。生きます。映画『リアル鬼ごっこ』は7月11日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年03月05日山田悠介の小説を基に園子温監督がオリジナルのストーリーと設定で描く映画『リアル鬼ごっこ』の追加キャストが発表になった。本作はキャストが全員女性で、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜がヒロインを演じることがすでに発表になっていたが、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやからが出演することが明らかになった。その他の画像小説『リアル鬼ごっこ』は、2001年に発表され、発行部数200万部を突破するベストセラーになり、映画が5作品公開され、連続ドラマ化されるなど現在も人気を集めている。今回、園監督は原作にインスパイアされたオリジナルの脚本を執筆。高校生ミツコ、ケイコ、いづみが何者かに突然、追われることになり、次第に彼女たちが追われている理由と、追う者の正体が明らかになっていく。このほど発表になったキャストは、桜井ユキ、高橋メアリージュン、磯山さやか、平岡亜紀、冨手麻妙、秋月三佳、菊池真琴、安田聖愛、緒沢あかり、サイボーグかおり、堀口ひかる、柴田千紘、横田美紀、佐野光来、吉田芽吹、ほのかりん、星名利華、屋敷紘子、三田真央、澤真希、IZUMI、宮原華音、村上穂乃佳、桃奈、日高七海、岩崎風花、佐々木萌詠、最所美咲、石丸奈菜美、柴田あさみ、坂本亜里紗、麻生真桜、安竜麗、奥田ワレタの総勢34人。彼女たちの役どころは明らかになっていない。園作品に4作品連続で出演する桜井は「園監督の、脚本にとどまらない世界観に、ただただ魅了される日々でした。 いかにこのストーリーの中で自分の役目を果たし、リアルに生きれるかを想い、臨ませて頂きました。 女性のみですが、とてもエネルギー溢れる作品だと思っています」とコメント。高橋メアリージュンは「園さんの現場、園さんの本番の時のかけ声など特に緊張感があって奮い立たせられました。とにかく思いっきり飛び込むしかないと思い、やらせて頂きました」と撮影を振り返っている。『リアル鬼ごっこ』7月11日(土)、全国ロードショー
2015年03月05日ワコムは2月10日、「CGアーティスト森田悠揮ZBrushテクニックセミナー」をデジタルハリウッド駿河台ホールにて開催した。セミナーにはCGアーティスト森田悠揮氏とPixologic社COOのハイミ氏、マーケティング担当のトマ氏が登壇。オークの山田有祐氏が司会を務めた。森田氏の実演に会場が沸いたセミナーの様子をレポートする。○デジタルライブスカルプティングを披露同セミナーは、3Dモデリング制作を行っている人から3Dモデリング制作に興味がある人までの幅広い層を対象に行われた。「ZBrush」はゲームや映像作品の3Dモデリング制作に使われているデジタルスカルプティングソフトウェア。今回のセミナーに登壇した森田氏は、「CG Student Awards 2013」にて、世界第3位を受賞。セミナーでは、ZBrushとペンタブレットを使ったデジタルライブスカルプティングを披露した。また、実演と平行してZBrushの開発元であるPixologic社のハイミ氏とトマ氏がソフトウェアを解説し、質疑応答も実施。会場には液晶ペンタブレット「Cintiq」シリーズのフラッグシップモデル「Cintiq 27HD」を中心とした液晶ペンタブレットを展示し、その場で体験できるようになっており、セミナー終演後には、実際に試してみる参加者の姿も見られた。○「爬虫類っぽい」クリーチャーを作成セミナー冒頭で進行の山田氏が尋ねたところ、来場者の中でZBrushを使っているのは4~5割程度。森田氏はセミナーが行われる1時間半~2時間の間にクリーチャーの頭部を作ると話し、実演が開始された。森田氏が作るのは「爬虫類っぽい」クリーチャーということで、トカゲを意識しながら作ると説明。普段はクリーチャーであれば何の動物をベースに作るかを考え、大量の資料を見て、動物の構図を頭にたたき込んでからさっと作るようにしているとのこと。最初の段階では印象だけを重視しているので、ディテールにはあまり凝らずに進めるのだという。目の周りが決まるとそれ以外の部分も決まるということで、目の周りから重点的に作っていた。会場からの「自分で絵を描くのか」という質問に対しては、デッサンを本格的に習ったことはないが、デッサンは観察力をつけるためにあるため、観察力さえあればできなくても大丈夫だとの回答をしていた。○ZBrush 4R7をPixologic社が紹介森田氏による作業の中盤には、Pixologic社によるZBrushの説明が行われた。ZBrushの特徴は、紙とペンがあれば何かが描けるのと同じように、ZBrushがあれば経験がなくても制作を始められるということだ。「粘土をこねるように作業を進められる」と例えていた。産業分野ではゲーム、映画、マーケットデザインのイラストレーション、製品製作前のコンセプト段階でのアート、テレビコマーシャルなどさまざまな場面で使われており、利用者に合わせて幅広く活用できるという。ハイミ氏とトマ氏は、今回の来日で2月8日に行われたワンダーフェスティバルに参加し、「日本では漫画文化が強い」と実感したとのこと。このほどリリースされた「ZBrush 4R7」についても、いち早く詳細を紹介。ZBrushの特徴のひとつに「ZBrushだけですべての作業が完結できること」があるが、4R7ではそれがさらに強化されたという。○最終的な質感をイメージして作業を進行Pixologic社が「ZBrush 4R7」の説明をしている間に、森田氏の実演も進行。大まかな形が完成。続くディテールでは、質感を考えて作業を進めるという。今回のクリーチャーについては、ぬるっとした首の皮にし、ヒダや顔のシワをつけていた。最終的な質感をイメージしていると作業が早く進むのだという。その様子を見ていたハイミ氏は、球からアウトラインを作っていったことに注目し、「作業をやっていく中で調整を重ねてドラゴン(クリーチャー)ができあがっていった」と話した。トマ氏は作業の早さがZBrushならではであると強調。山田氏は、「デジタルでは、良くも悪くもとことんディテールを突き詰められる」とデジタルならではの特徴を読み取って説明していた。○液晶ペンタブレットは「アナログで制作しているみたい」セミナーの後半では、山田氏が事前アンケートの結果を紹介。会場にいるZBrushユーザーではペンタブレットを使っている人が多いという内容だった。それについて、最近液晶ペンタブレットを買ったという森田氏は、「アナログで制作しているみたいで慣れるとすごく使いやすい。5時間で慣れてしまった」と話した。購入したのは「Cintiq 13HD」だという。メインのディスプレイとミラーリングして使っているという山田氏は、「Cintiq 13HDなら原型を作る感覚のまま、フィギュアを作る感じに近いので良い選択だった」と振り返っていた。そしていよいよ森田氏のクリーチャーが完成。ハイミ氏は「2時間以内で作った作品ではハイクオリティ」と評価していた。森田氏はもともとはモデラー志望ではなく、いろいろなものを作っていたのだという。しかし、クリーチャーを作るのが楽しく、生き物が好きだったことから、現在ではクリーチャーの仕事が9割を占めるようになったそうだ。また森田氏は、日頃から使えそうな質感や造形を頭にストックしておくことの大切さを強調。現存の動物から使える要素を探して、イマジネーションに取り入れておく。実際の作業においては、シルエットが決まれば完成形も見えるため、ディテールにとらわれずに形を突き詰めて、最終的に良い物をつくることを心がけるように意識していると話し、セミナーは幕を閉じた。
2015年02月17日山田悠介の小説を基に繰り返し映像化されてきた『リアル鬼ごっこ』を園子温監督がオリジナルのストーリーと設定で映画化することが発表になった。登場人物は全員女性で、トリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜がヒロインを演じる。小説『リアル鬼ごっこ』は、2001年に発表され、発行部数200万部を突破するベストセラーになり、映画が5作品公開され、連続ドラマ化されるなど現在も人気を集めている。今回、園監督は原作にインスパイアされたオリジナルの脚本を執筆。修学旅行中に謎の“瞬殺ストーム”に追われる高校生ミツコ(トリンドル)、なぜか花嫁になり豚の顔をした花婿と結婚式を挙げさせられる高校生ケイコ(篠田)、マラソンレース中にマシンガンをぶっ放す女教師に追われる高校生いずみ(真野)が必死に逃げる過程で、なぜ彼女たちが追われているかが明らかになっていく。園監督は「今、連続して、『ラブ&ピース』『ひそひそ星』と、オリジナルを作っていて、この作品もオリジナルストーリーとして3本目になりますが、前2本とも僕のファンが期待しているようなグロテスクな作品ではないので、そういう意味では、この作品はみんなが僕に求めているもの、期待している園子温作品を久々に出せると思います」と言い、「トリプルヒロインの3人とも、みなさんが思っている、例えば『トリンドルさんだったらこうでしょ』という像は破壊され、新鮮な新しい彼女達が見えるかと思います。彼女達にとっても今後、役どころが増えていくような幅の広がりが日々見えています」と語っている。プロデューサーの谷島正之氏は「本作は単なるリブート企画ではありません。まったく新しい、オリジナルなリアル鬼ごっこを作りたかった。だから園子温監督を招いた」と説明。「観客の想像を裏切り、期待を上回る、それが映画だと思ってつねに製作していますが、園子温は撮影の時点から、毎日目の前でそれが起こっています」とコメントしている。映画は10日のクランクアップを目指して現在、撮影中で、7月に公開される。『リアル鬼ごっこ』7月11日(土)、全国ロードショー
2015年02月09日2001年、“全国の佐藤さん”が鬼に殺されるという斬新な設定で、中高生を中心にブームを巻き起こし、発行部数200万部を突破した山田悠介のベストセラー小説「リアル鬼ごっこ」。5本もの映画化に加え、2013年には本郷奏多・主演でドラマ化もされた同作が、再びスクリーンにカムバック! その主演女優としてトリンドル玲奈、篠田麻里子、真野恵里菜が“トリプル”ヒロインを務めることも明らかとなった。監督を務めるのは、『愛のむきだし』『TOKYO TRIBE』『新宿スワン』などバイオレンス溢れる作風で人気の園子温。彼が描く今回の「リアル鬼ごっこ」では、“全国の佐藤さん”は狙われない。ターゲットは“全国のJK(女子高生)”だ。姿の見えない瞬殺ストーム、“豚”の顔をした花婿、マシンガンをぶっ放す女教師の大群など、バラエティ豊かでぶっ飛んだ鬼たちが続々と登場し、女子高生を殺しまくることとなる。その鬼に狙われる女子高生を演じるのが、トリンドルさん、篠田さん、真野さんの3人の美女というわけだ。トリンドルさんは、修学旅行中の観光バスの中で突然“瞬殺ストーム”に襲われるミツコ役に。篠田さんは、なぜか“豚の顔をした花婿”と結婚式を挙げさせられるケイコ役となり、劇中ではウェディングドレス姿も披露している。真野さんは、マラソンのレース中に“マシンガンをぶっ放す女教師”に追われるいずみ役に…と、それぞれが不条理な殺意に襲われながら、血まみれのアクションを繰り広げる。篠田さんは今回の抜擢をとても喜んでいるようで、「アクション映画をいつかやってみたくて、個人的にキックボクシングを習いにいっていたくらいなので、今回3人の中でも逃げるだけでなく、自ら戦っていくヒロインができることもとても嬉しく思っています。ワクワクしすぎて、決まった時から、早く誰かに言いたくて言いたくてしかたありませんでした」とコメントを寄せている。映画『リアル鬼ごっこ』は、2月10日のクランクアップを予定しており、今年7月11日(土)からの公開を予定している。(text:cinemacafe.net)
2015年02月09日そこにいるだけで「普通じゃない」雰囲気を醸し出す俳優――それが伊勢谷友介である。カリスマ性、オーラ、磁力…どんな言葉で表現すべきか?2時間弱の映画の中で、役柄の重要度に比して、彼の登場シーンは決して多いとは言えない。だが凄まじいまでの影響力でもって、謎に包まれた男を演じ切り、強い衝撃を観客の心に残す。メガホンを握った入江悠監督が求めたのはまさにその存在感だった。柳広司の人気小説を原作とした大スケールのスパイアクションムービー『ジョーカー・ゲーム』。世界情勢が不穏な雲行きを見せる第二次世界大戦前夜、死刑執行の直前に救われ、軍内の諜報組織“D機関”の一員となった元軍人の青年が、世界を揺るがす新型爆弾の設計図を巡り暗躍する姿を描く。伊勢谷さんが演じたのは、“D機関”の創設者であり、亀梨和也演じる主人公を引き取り、スパイへと仕立てあげていく謎多き男・結城。例えば、放送中の大河ドラマ「花燃ゆ」で伊勢谷さんが演じている吉田松陰が、幕末の志士を育て新たな時代の礎を作った“表舞台”の人間であるとするなら、結城の存在はフィクションとはいえ、歴史の裏で名を残すことなく未来のために奔走した男。伊勢谷さんは、そこにある種の“美学”を感じ取った。「最初、原作のことを知らずにお話をいただいて『鉄の男が来た!』と思いました。結城はものすごく目的意識の高い男。全てのことを呑みこんでいないと、この立場でこの立ち居振る舞いは出来ないだろうと思います。彼がやっているのは、(暴走する)軍部の尻拭い、ごみ掃除のようなことですが、軍のためではなく日本のための仕事としてやっている。それはすごく大切な精神だと思うんです。表に出るわけでもなく、欲もなく、目的の根本にあるのは自分ではなくて他の人々なんです。いろんなことを経験して、人間の良い部分も最低の部分も理解した上で、やらなくてはいけないこと、未来を見据えています。だから冷静ですごくドライなんですけど、一方で『次は死ぬかもな』なんてことをサラッと冗談とも本気ともつかない口調で言ったり、どこかでこの状況を楽しんでなくもない(笑)。魅力的な男だと思いました」。入江監督は伊勢谷さんの言葉にうなずき「日本にとって、最終的には負け戦になるわけで、結城はあれだけ頭が良いのだから、それが分かってないはずがない。それを知った上で、何とか国を救おう、状況を好転させようと奔走する。そんな人たちはこれまでの歴史の中でもたくさんいたと思う。表舞台に立たない“陰”の人たちに焦点を当てたかった」と語る。結城という役に関して、入江監督は伊勢谷さんに全幅の信頼を寄せ「現場で役について話したことはほとんどなかった」という。「伊勢谷さんがこれまでやられてきた活動や、積み重ねてきた様々な役をお借りした感じですね。結城はずっと日本にいるけど、グローバルな視点を持っている人物。僕は、役には自然とその俳優さんのそれまでの人生や生き方が、無意識であれ滲み出てくるものだと思ってます。やはり、結城という役を演じるにあたっては、当時の日本が置かれている状況や戦争の在り様といった部分について問題意識を持ってない人では難しい。同時に伊勢谷さんは監督業やそれ以外にもいろんな活動をされていて、正直、同世代の俳優でここまでグローバルな視点を持っている人はいないと思った。最初にプロデューサーから名前が上がった時『大丈夫』と確信したし、現場では本当に雑談ばかりで(笑)、役のことは全くと言っていいほど話してないんです」。伊勢谷さんが撮影に参加したのは、クランクインして最初の1週間ほど。つむじ風に舞う枯葉の中から現れる登場シーン、恐いほどによく似合っている特注の軍服、過去やその経歴について一切語られることのない結城の人となり――その全てを楽しんだよう。たびたび発せられる「もっとやりたかった」という言葉からはハマリ役を手に入れた手応えをうかがわせる。「正直、もうちょっとやりたかったです(苦笑)。ようやく、この歳になってこれまでとはまた違う役どころというか、いまの亀梨くんの年齢とは異なる立場の役が舞いこみ始めてきたのを感じていて、すごく楽しいです。と同時に、映画を通じて徐々に役柄の成長を見せるのではなく、もう最初からどっしりとそのキャラクターがそこにいないといけない。それは初めての経験でした。“消化不良”と言うとネガティブな意味に捉えられちゃうし、そうした思いはいつもどんな役に対してもあるんですが、今回は特に撮影に参加した時間が短かったのでもっとやりたかったという思いが強いです」。一方で入江監督は、わずか1週間とはいえ伊勢谷さんの存在感に、作品の中のみならず現場の空気という意味でも大いに助けられたとふり返る。「やはり僕にとってもこういうジャンルもこれだけの規模での撮影も初めてで、亀梨くんにとっても初めての経験が多い中で、最初の撮影が伊勢谷さんで始まって、安心させてもらいましたね。そこで『大丈夫だ』という手応えを持って、亀梨くんと一緒にその後の海外でのロケに臨めたというのはあると思います。伊勢谷さんとしては短かったでしょうが(笑)、僕らとしてはすごくいい始まりでした」。先ほど、年齢を重ねることによる立場や役柄の変化の話も出たが、いまの伊勢谷さんの目に、主演の亀梨さんはどのように映ったのだろうか?「僕が実際に見たのは最初の1週間だけで、完成した映画で観て大部分がさらに大変な海外での撮影のところなので、なおさら彼の苦労が実感できましたね。自分の役柄や立ち居振る舞いを現場で作り上げていくのは、すごく好きで得意なんだろうなというのは感じました。これまでお仕事させていただいたジャニーズの方もみなさんそうでしたが、自分がやらなくてはいけないこと、作り込まないといけない部分に対して、きっちりと準備して、必ずきちんとやってくる。そこに関しては安心感もあったし、僕自身、ちゃんとやらなきゃという気持ちにさせてもらいました」。決して伊勢谷さんはいわゆる“カメレオン俳優”と呼ばれるタイプではない。どの作品を見ても、例えば体重をギリギリまで落とした『あしたのジョー』の力石徹役でも、高杉晋作を演じた「龍馬伝」でも、ひと目見て“伊勢谷友介”であると認識できる。それでいて、歴史上の人物から人気漫画のキャラクターまで、全く異なる個性を見事に演じ分ける。本人はこうした“違い”をどのように感じているのか?「いまふり返ると、それなりに冷静に見えてきますが、ここに至るまでには実は何も考えていなかったんです。僕自身は“まな板の鯉”という意識で、料理人である衣裳さん、メイクさん、そして監督が作ってくれるものをそのまま受け取っている感じです。ただ、年齢を重ねる中で、そうしたたくさんのものが自分の中で蓄積されて、ある程度ジャンル分けされているというのはあるかもしれませんね」。「ここからは、ちょっと自己流の役作りの話ですが…」と断って伊勢谷さんは続ける。「現代劇の何も背負ってない普通の人間なら、いまこうして喋っている感じでいいんですけど、役によってはそこを超えたステージに行かなくちゃならなくなる。例えば、白洲次郎(NHKドラマ『白洲次郎』)はまだ自然でしたが、高杉晋作や力石徹になってくると、どこかでキャラクターを“作っている”部分が強くなってきます。そこで『それが自然に見えるのか?』という問題が出てくるんですけど、『自然ではないけれど、納得できればいい』という意識ですね。物語の中で必要なこと、やらなくてはいけないことがある程度明確になったら一度、演じてみる。やっていく中で自分の身に着いてきて、その人物に必要な空気感が少しずつ出せるようになってくるんです。特に必要以上に何も考えてなくて、流れに身をまかせた結果としてそのキャラクターに辿り着いているって感じです。演じている最中は(役の人物として)ムチャクチャ能動的に感じられるように意識してますが、全体を見るとすごく受動的に仕事してるんですよね(笑)。あとは、俳優って自分が観た他の映画から影響を受けているところもあると思いますよ。それから、僕は代表業(※株式会社リバースプロジェクト)をやっているので、その経験から出てくるものも大きい。やはり監督も仰ったとおり、その人のフィルターで何を善しとしてきたか?それは意識していなくても結果的に芝居に出ていると思ってます」。原作小説ではシリーズが進むにしたがって、徐々に結城の秘められた過去や、その人間性についても描かれる。スパイアクションを堪能しつつ、結城に関しては伊勢谷さんと同じく“消化不良”と感じる欲張りな観客も多いはず。30代後半から不惑の40代へと差し掛かるこの時期の伊勢谷さんにとっての“代表作”となるよう、さらなる続編を期待したい。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:ジョーカー・ゲーム 2015年1月31日より全国東宝系にて公開(C) 2015「ジョーカー・ゲーム」製作委員会
2015年01月30日「デスノート」の大場つぐみ×小畑健コンビの最新傑作漫画を、佐藤健と神木隆之介を主演に迎えて実写化する『バクマン。』。小松菜奈、山田孝之、リリー・フランキーなど個性的な俳優陣が参加する本作から新たにキャストが発表。主人公の佐藤さん&神木さんの最強ライバル天才マンガ家・新妻エイジ役に、『神さまの言うとおり』や『寄生獣』など話題作に引っ張りだこの染谷将太が抜擢された。高い絵の才能を持つ真城最高(佐藤健)。巧みな物語を書く木秋人(神木隆之介)。クラスメイトの亜豆美保(小松菜奈)への恋心をきっかけに2人はコンビを組み、週刊少年ジャンプの頂きを目指す。編集者・服部に見いだされた最高と秋人。次々と生み出されていく漫画。だがそこに立ちはだかるジャンプ編集部と若き天才漫画家・新妻エイジ。果たして2人はジャンプの頂点に立つことができるのか――。『モテキ』の鬼才・大根仁監督がメガホンを握る本作。日本が世界に誇る“MANGA”を通して、彼らの成長・戦い・友情・恋愛と、まさに王道の青春ストーリーが展開する。佐藤さん&神木さんを始め、最高が恋心を抱くヒロイン・亜豆役を小松菜奈、最高&秋人コンビの仲間の漫画家役として、桐谷健太、新井浩文、皆川猿時が集結。さらにジャンプ編集部・服部哲役に山田孝之、編集長・佐々木役にリリーフランキー、最高の叔父に宮藤官九郎と豪華俳優陣が個性豊かなキャラクターを熱演する。そして新世代の天才マンガ家・新妻エイジ役として出演が決まった染谷さんは、これまで数々の難役を演じてきたが、今回の役柄は相当研究した様子。「今回演じる新妻エイジというキャラクターは、掴みどころがなく突拍子もないところが魅力なんですけど、演じるのは本当に難しい役でした。原作のままの感じを残しつつも、エイジのセリフのニュアンスが割りと淡泊で、感情があるようでないような感じなので、猫背でひょこひょこ動いたりしたら面白いかなと思って、監督とも相談しながら新たに作っていった部分もありました」。また、演技についても「エイジの演技には、全体的にアクションが多いので本当に苦労しましたね。ペン入れのシーンでは、映画のために作った特殊なペンを途中で回しながら、擬音を発して、セリフも言わなければならなかったので、結構難しかったです。擬音はボイスパーカッションと言われましたけど(笑)。CGバトルシーンもあるんですけど、どうなっているのかがすごい楽しみです。人間ドラマは人間ドラマでしっかりとベースにあるんですけど、漫画を描く作業って一見地味だと思われているじゃないですか、それを逆手にとって映像として遊んでいる部分がどれだけ躍動感のあるものになっているのか、本当に作品の完成が楽しみです!」とコメント。染谷さんが演じる強烈なキャラクター・新妻エイジはどのように描かれていくのか。近年映画やドラマでの活躍が著しい若手実力派俳優陣が集結し繰り広げる「ジャンプ」連載をめぐる白熱の戦いに注目したい。『バクマン。』は2015年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年11月17日大場つぐみ×小畑健コンビの人気漫画を原作に、佐藤健と神木隆之介をメインキャストに迎え実写化される映画『バクマン。』。このほど、宮藤官九郎、山田孝之、リリー・フランキーの3人が、変人・奇人たちが跳梁跋扈する本作の中でも、一際異才を放つ超個性派キャラクターに抜擢されたことが発表された。『モテキ』の鬼才・大根仁監督がメガホンを握る本作。主人公となるのは、「週刊少年ジャンプ」連載を目指す高校生漫画家で作画担当の真城最高(佐藤健)と、その同級生でストーリー担当の高木秋人(神木隆之介)。日本が世界に誇る“MANGA”を通して、彼らの成長・戦い・友情・恋愛と、まさに王道の青春ストーリーが展開する。今回明らかとなった新キャスト3人が演じるは、本作のキーパソンとも言うべき重要な役どころ。山田さんは最高&秋人の才能を見抜き、2人を支えるジャンプ編集部・服部哲役、リリーさんはそんな2人を陰で見守るジャンプ編集部編集長・佐々木役に、そして宮藤さんは主人公・最高が漫画家を目指すきっかけとなった、叔父で漫画家の川口たろう役に。今回の抜擢を受け、3人からはコメントも寄せられている。■山田孝之(服部哲役)「服部は、感情がとても静かに、でも大きく変化するキャラクターです。最初、作品を持ち込んできた最高と秋人の2人の作品に対して、編集者として大して思い入れもなく、そっけない冷たい感じになっていますが、そこから徐々に彼らの作品が認められていくことを自分のことのように喜ぶようになっていきます。才能を秘めた2人の漫画家と一緒に成長していく喜びに加え、自分の担当ではない天才漫画家“新妻エイジ”という存在に対するライバル心が服部にもあって、より2人と共に頑張ろうという気持ちを強くしていったんだと思います。演じるにあたっては、感情の変化を物語の序盤から終盤に掛けて表情や口調などで微妙なニュアンスをつけるよう心掛けました。また、実際にジャンプ編集部に見学に行かせてもらって、服部のイメージを持った編集部の方と喋ったり、他の方と喋っている様子を観察するなどして、編集者の目線の置き方や間などを自分なりに参考にしました。今回、面白い原作を、共演してみたかった俳優陣と大根監督と一緒に仕事ができて本当に良かったです」■リリー・フランキー(佐々木編集長役)「僕が演じた佐々木は、最高と秋人の2人が成長していく過程を、ジャンプの編集長として見守っていく役どころ。実際にジャンプの編集長や編集部の方にもお会いしたときに感じた、独特の『修羅場をくぐり抜けてきた感』というか、どこか血の気が少し抜けているような雰囲気を出せるよう心がけました。それから細かな部分ですけど、編集長だからといって偉そうにしすぎない、かといって軽すぎない、2人に対してあんまり優しすぎないようにとか、演じる上でそのあたりのバランスもなかなか難しかったですね。あと僕は編集部にいるシーンが多いので、なるべく編集会議のところが面白くなればいいなと思いましたね。みんなとワイワイやって悪ふざけが通用するようなシーンって、あそこぐらいしかないんじゃないかと思って(笑)。完成した映画は、原作の魅力をリアルに描き出している作品になっていると思います」■宮藤官九郎(川口たろう役)「僕、漫画家や作家、あと死んじゃう役が多いんですけど、そういう意味では今回、得意中の得意の役どころだったので、いかに生命力の無さの引き出しをいっぱい持っているかを見せたいなと思って演じました(笑)。漫画家役は、2度目なんですけど、漫画を描く手元は違う人がやるんだろなって思っていたんですけど、基本は自分で描くという事だったので、練習はすごくやりましたね。撮影現場では、漫画家役を演じるよりも、漫画をひたすら一生懸命描いている時の方が、きっとより漫画家に見えているんだろうなと思って、なるべく今本番だとか意識しないように心掛けて演じてました。川口たろうという人は、不器用な感じで漫画しかないままの一生だったんですけど、自分なりの美学を持って生きていた人なんだろうと思います。漫画家も作家も、物を作っていくという所では共通する部分があるので、演じていてそういうところは好きでしたし、自分でもそうありたいなって思います。映画『バクマン。』是非、ご覧ください!!」そのほかのにも、これまでに小松菜奈(ヒロイン・亜豆役)、桐谷健太(漫画家・福田真太役)、新井浩文(漫画家・平丸一也役)、皆川猿時(漫画家・中井巧朗役)らの出演が発表されている。『バクマン。』は2015年、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2014年10月11日今年10周年を迎えたD-BOYSが、2007年から続けている舞台公演、通称“Dステ”。ついに15作目となる今回は、演劇集団キャラメルボックスの成井豊が、劇団の人気シリーズ『風を継ぐ者』の新作をDステのために書き下ろした。しかもDステを初めて見た時に「出演者ひとりひとりの、芝居に対する真摯な姿勢に激しく感動」したという成井自らが、演出も担当するという注目作。主人公の新選組隊士・立川迅助に扮するのは、NHK連続テレビ小説『ごちそうさん』でヒロインの幼なじみ・泉源太役を好演して人気上昇中の和田正人だ。そのゲネプロが、10月9日、サンシャイン劇場にて行われた。慶応3年(1867年)10月。新選組は、徳川慶喜の大政奉還を実現させた坂本龍馬(岡田達也)と中岡慎太郎(山田悠介)を探していた。新選組隊士の立川迅助(和田)と小金井兵庫(加治将樹)は、沖田総司(陳内将)と共に潜伏場所へと向かうが、坂本の仲間である陸援隊士の南国塊人(三浦剛)たちに見つかり斬り合いとなる。そのさなか、喀血した沖田を守って背中を斬られた迅助だったが、坂本のとりなしで3人は屯所へと戻る。だが土方歳三(遠藤雄弥)は新選組の掟として、背中を斬られた者は切腹しなければならないと告げる。自分も切腹すると言う沖田を前に、土方は「10日以内に下手人を斬れば迅助の罪を免じる」と言うのだが…。迅助役の和田は、近年のTVドラマでの活躍を経てグンと芝居の厚みが増した印象。剣の腕はからっきしだが、生来の明るくてひたむきな性格から坂本龍馬をも惹きつける迅助像に説得力を与えた。一方の沖田役・陳内は、美しく端正なたたずまいで好演。狂言回し役を担う加治の安定感、陸援隊々長の中岡役・山田の落ち着いたセリフ回しも印象に残る。岡田や三浦らキャラメルボックスからの客演組が本作の世界観を土台から支え、要所要所で舞台を引き締めているのが頼もしい。ゲネプロの前に行われた囲み会見では、和田が「10周年を迎えてみんな気合いが入っています。これからはもっとDステをアピールしていきたい」と語ると、陳内も「新選組や陸援隊の隊士たちは、世の中が混乱するなか正義をもって戦う。自分たちも命をかけて演じ切りたい」と作品に惚れ込んでいる様子だ。新選組の勘定方・三鷹銀太夫役の堀井新太は「舞台は生ものだから、僕たちが頑張っている様子を一瞬一瞬届けたい」と興奮気味に話し、D-BOYS卒業生の遠藤が「D-BOYSのいいところはチャレンジ精神なので、これからもそこを忘れず盛り上げてほしい。後輩の活躍ぶりは尊敬しています」と言うと、横から堀井が「何をおっしゃるんですか!」と嬉しげに答えて他の3人が吹き出す一幕も。充実の表情に加えてチームワークの良さが伝わる会見となった。公演は10月19日(日)まで東京・サンシャイン劇場、10月24日(金)から26日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ、10月31日(金)・11月1日(土)に愛知・名鉄ホールにて。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2014年10月10日9月2日(火)、Blu-ray&DVD発売日を迎えた山田悠介原作の衝撃作『ライヴ』の発売記念イベントが行われ、主演の山田裕貴、監督の井口昇が登壇。「いつも死に方のアイデアを練っている」と豪語する井口監督が、次回の惨劇のヒロインに能年玲奈を希望して会場の爆笑を誘った。この日は『ライヴ』Blu-ray&DVDの発売を記念して応募抽選で当選した、ファン100名を無料招待。山田と井口監督による生オーディオ・コメンタリーを行うライヴ企画で、開始前マスコミの取材に応じた山田は、「山田悠介さん原作の映画を何本か観ていて、デビューして3年で主役をいただけて素直にうれしいです。主人公は物事に逃げがちないまの若者に近く、ほぼ僕の年代。嫌なことを避ける若者を必死に演じましたね」と作品への想いを吐露した。また、井口監督は劇場公開時に話題になった人が死ぬシーンについて、「登場する人をどうやって面白く死なせるか、そのことばっかり考えている」と井口ワールドの真髄を説明。俳優を観て死に方を決めることもあれば、その逆もあるといい、ポイントは「意外性」と断言する。「今回で言うと佐々木心音さんみたいに、意外な死に方がウケます。まさか顔面に、みたいな(笑)。毎回お客さんとの勝負です」とクリエイター魂を語る。今回の『ライヴ』で信頼関係を築いた山田と井口監督は、早くも次回作でのタッグを約束!? 山田の真摯な仕事への姿勢を見て感動した井口監督が、「今度は悪い男を演じてほしい」とリクエストすると、「僕も悪い探偵をやりたい(笑)」と山田も満足気に返すなどすっかり意気投合した仲の良さを見せていた。また、同作の佐々木心音のように井口ワールドで犠牲にしてみたい女優を記者に聞かれた井口監督は、「能年玲奈ちゃんですね。ふわっとしているので、危機が近づいても危険を感じないかも(笑)。いま一番悲鳴を上げさせたい女優さんですかね(笑)」とひょうひょうと言い切り、会場の爆笑を誘う一幕もあった。『ライヴ』Blu-ray&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ライヴ 2014年5月10日よりヒューマントラストシネマほか全国にて公開(C) 2014「ライヴ」製作委員会
2014年09月02日山田悠介の大ベストセラー原作を映画化した『パズル』が特典満載でBD&DVD発売を迎え、このほど主演の夏帆がナレーションをする映像特典「紙人形劇パズル」の一部が到着した。内藤瑛亮監督が直々に作成したという「紙人形劇パズル」は、ハンドメイド感がありながらも、恐ろしくて凄惨だが、どこかか青春の甘酸っぱい感触も漂う同作の世界観を内藤監督独特のイラストで表現した映像特典。夏帆の優しい声色のナレーションとあいまって、まるで不思議な狂気を秘めているようで、印象深い作品になっている。また映像特典としては、野村修平がナレーションを務めるメイキング映像「ピース・オブ・パズル」もあわせて収録。撮影現場を彼の目線で眺めることで、同作を違った見方で楽しめる。封入特典としては、内藤監督による書き下ろしイラスト入スペシャルフォトブックを同梱。映画の世界観を補完する貴重な情報源として、同時にチェックみて。実はこの「紙人形劇パズル」、ビジュアルのイメージだけではなく、本編とリンクしているとの情報も。この紙人形を操っている人物は!?映画のあのシーンも紙人形劇で忠実に再現。『パズル』の世界の理解がグッと深まる、かわいくて怖い「紙人形劇パズル」、要チェックだ。<『パズル』Blu-ray&DVD情報>【セル】ブルーレイ /価格:¥4,700(本体)+税【セル】DVD /価格:¥3,800(本体)+税発売中発売元:KADOKAWA角川書店販売元:ポニーキャニオン※レンタル版同時リリース(C) 2014「パズル」製作委員会(text:cinemacafe.net)■関連作品:パズル 2014年3月8日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開(C) 2014「パズル」製作委員会
2014年08月12日