『母と暮せば』の二宮和也と『おくりびと』の名匠・滝田洋二郎監督のコンビが初タッグを組み、注目を集める『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』。このたび、二宮さんはじめ、西島秀俊、綾野剛、宮崎あおい、竹野内豊ほか実力派キャスト陣が集結した30秒の特報映像と、登場人物たちの劇中ビジュアルが解禁となった。戦争で失われた、伝説の“料理全席”――。激動の1930年代、満州に渡った天皇の料理番・山形直太朗(西島秀俊)が考案した究極の美味112品によるフルコース「大日本帝国食菜全席」。歴史の闇に消えたレシピの謎を追い、メニューの完全再現に挑むのは、絶対味覚=“麒麟の舌”を持つ料理人・佐々木充(二宮和也)。彼はこれまで、愛を知らずに生きてきた。もう1人の“麒麟の舌”を持つ男の生涯を知るまでは…。かつて世界を料理で変えようとした料理人が、自らの命をかけてレシピに隠した秘密とは?伝説のメニュー、最後の1皿=(ラストレシピ)が再現されるとき、70年の時を繋ぐ“壮大な愛”が明らかになる――。2006年公開のクリント・イーストウッド監督作『硫黄島からの手紙』ので世界中から注目を集め、2015年公開の山田洋次監督作『母と暮せば』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。いまや名実ともに日本を代表する演技派俳優となった二宮さんが主演を務める本作。2008年公開『おくりびと』で日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞W受賞をはじめ、第32回モントリオール世界映画祭グランプリ、さらには日本映画史上初の快挙となる第81回米国アカデミー賞外国語映画賞を受賞した滝田監督と初めてのタッグを組んだ。このほど解禁された特報映像では、西島さん演じる天皇の料理番・山形が、70年前に考案した幻のフルコースがお披露目される。原作は、伝説のTV番組「料理の鉄人」を手がけた作家・田中経一、絢爛豪華なメニューの映像化と出演者への調理指導は料理界の重鎮・服部幸應が全面協力しているだけあり、その料理の数々も目を見張る。滝田監督のもと、二宮さん、西島さん、綾野さん、宮崎さん、竹野内さんら超豪華俳優陣が紡ぎだす、現代と過去が交錯する映像は必見。二宮さん演じる佐々木、西島さん演じる山形、そして佐々木の唯一無二の理解者である、綾野さん演じる柳沢のそれぞれの涙の理由とは?『ラストレシピ~麒麟の舌の記憶~』は11月3日(金・祝)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月29日2018年2月に劇場公開が決定している高橋一生主演の『blank13』を監督する齊藤工が、第20回上海国際映画祭「アジア新人賞部門」で最優秀監督賞を受賞!俳優としても活躍する日本人が最優秀監督賞を受賞するのは、日本で初めての快挙となる。突然蒸発し、13年間行方不明だった父親(リリー・フランキー)の消息が分かった主人公・コウジ(高橋一生)。しかし、家族との溝が埋まらないまま、父親はその3か月後にガンでこの世を去ってしまう。取り戻せないと思っていた13年間の空白が、葬儀当日の参列者が語る父親のエピソードで、家族の誰も知らなかった父親の真実とともに埋まっていく…。本作は、放送作家・はしもとこうじ氏の実話に基づく、ある家族の物語。俳優・斎藤工が“齊藤工”名義で初の長編監督を務めた本作は、本年度のゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて観客賞にあたる、ゆうばりファンタランド大賞(作品賞)の受賞に続く快挙となった。6月18日に行われた本作の舞台挨拶では、超満員の会場で拍手喝采を浴び、「昔から中国映画を沢山観てきて、中国と日本との違いを映画によって越えてきました。同じことで感動して泣いて笑って感じてきた人間として、一映画ファンとして自分の大事な作品を持ってここに立てていることが本当に嬉しいです」とその胸中を明かし、「日本と中国が映画でつながれることを願っています」とも語っていた齊藤監督。上海国際映画祭は、1993年から行われているアジア圏最大規模の映画祭で、世界12大映画祭の1つにも数えられている。アジア新人賞部門はアジア圏の新人監督作品を対象とし、これからの映画界を担う才能に各賞が授与される。第18回の同部門では『0.5ミリ』で安藤桃子監督が受賞、他部門では岩井俊二監督『リリイ・シュシュのすべて』、山田洋次監督『武士の一分』、内田けんじ監督『鍵泥棒のメソッド』など日本でもヒットした話題作が各賞を受賞している。本年の上海国際映画祭では『昼顔』も公式上映された斎藤さん。すでに俳優として確固たる地位を築いているが、今回の受賞で監督としても国際的に技量を示したといえそうだ。■齊藤工監督受賞のコメントただただ驚いています、、上海国際映画祭及びに中国の寛大なる皆様そして導いて下さった『blank13』チームの皆様に心から感謝致します私に唯一能力があるとしたらそれは“人運”です今回の映画作りの中で最も発揮された能力だと確信していますそして今回上海でも素晴らしい出逢いが沢山ありました"35歳"は新人と呼ぶに相応しい年齢では無いかも知れませんが私に与えられた時間がある限り縁を大切に自分のすべき事へ日々邁進したいと思います謝謝『blank13』は2018年2月3日(土)、シネマート新宿にて限定公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月25日俳優の山田孝之が17日、都内で行われた主演映画『映画 山田孝之 3D』(6月17日公開)の公開記念舞台挨拶に、芦田愛菜、松江哲明監督、山下敦弘監督とともに登場した。同作は、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』をきっかけに生み出された。「山田孝之」とは何者なのか、思考にダイブする、脳内スペクタクル3D映画となる。『山田孝之の東京都北区赤羽』『山田孝之のカンヌ映画祭』、そして『映画 山田孝之 3D』と、作品を続けてきた松江&山下両監督。山下監督は「最初は赤羽の山田くんを記録するところから始まって、振り回されていろんなことがあった3年間。いろんな景色を見せてもらって。カンヌにも行けたし、今日はTOHOシネマですごい景色を見せてもらった」と振り返った。松江監督は、自分たちのことを「教室のすみでこそこそ男子が変なことしゃべってるグループ」と表し、「テレ東さんで深夜で放送していただいてて、こそこそ話が、いつの間にか学校の集会の、全校生徒いる前で立たされている感じというか」と分析。独特な感覚を表現した。また山田の魅力について、山下監督は「力があるというか。山田くんに見つめられて説得されると、その瞬間は正しいと思うんですよ」と心境を吐露。「でも帰り、家の前あたりでなんかおかしいって気づくんですけど、半径5mくらいの時はそれが正しいと思わせる山田力というか。それをずっと感じてて、そこがすごい」と淡々と、しかし熱を込めて語ると、客席も納得した様子だった。一方、松江監督は同作を通して「一人一人、自分と山田孝之がつながる瞬間がある」と明かす。松江監督は「人によっては、自分の中にも山田孝之の部分があるというか。そこが、山田くんが18年間俳優をやってて、特別な位置にいるところかな。面白いことをしていることのヒントがありました」と述懐。「そういうところが、伝えたかったところです」と、同作に込められたテーマを説明した。
2017年06月18日今年8年ぶりにソロアルバム「async」を発表した音楽家の坂本龍一が、6月3日(土)今夜放送の「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」に出演、「動的平衡」の概念を提示、生命の謎を探求する生物学者の福岡伸一と活動拠点のニューヨークで語り合う。東京藝術大学に在学していた頃からスタジオ・ミュージシャンとして活動、細野晴臣、高橋幸宏らと結成したテクノポップユニット「YMO」として発表した「ライディーン」や「君に、胸キュン。」などが大ヒット、『戦場のメリークリスマス』では音楽を手がけただけでなく俳優として作品にも出演、日本人初の英国アカデミー賞作曲賞を受賞。その後1987年公開の『ラストエンペラー』では日本人初のアカデミー作曲賞を受賞したほか、世界的な音楽賞を数多く受賞。その音楽性が国内のみならず世界で高く評価された坂本さん。2014年に中咽頭がんを公表、1年近くにおよぶ闘病生活を経て山田洋次監督作『母と暮せば』、第88回アカデミー賞で3部門の受賞に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を同時期に手がけて復帰。昨年は芥川賞作家・吉田修一と鬼才・李相日監督、そして渡辺謙をはじめとする超豪華キャストが競演を果たした映画『怒り』の音楽を担当したのも記憶に新しい。一方、分子生物学の見地から「生命とは動的平衡にある流れである」という「動的平衡」の概念を提唱した福岡さんは、BSE問題で独自の見解を発表、生物学界だけでなく社会全体から大きな注目を集め、2007年の「生物と無生物のあいだ」がベストセラーとなった。今回は坂本さんがコンサートを行ったホールと福岡さんが研究活動を続けるロックフェラー大学で、秩序や論理の限界を知ったうえで自然を見つめ直すことの重要性と、音楽と生物学の意外な共通点についてトークを繰り広げる。最新アルバムで街の雑音などの“ノイズ”を取り込んで既製の音楽像と異なる音楽の形を提案した坂本さんと、「動的平衡」について考察するなかで論理を越えた自然の力の大きさに魅せられてきた福岡さんの2人の語り合いから見えてくるものとは!?「SWITCHインタビュー 達人達(たち)」は6月3日(土)22時~NHKEテレで放送。(笠緒)
2017年06月03日山田孝之主演の『映画 山田孝之3D』(6月16日公開)の、公開記念舞台挨拶が実施されることが2日、わかった。同作は、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』をきっかけに生み出された。「山田孝之」とは何者なのか、思考にダイブする、脳内スペクタクル3D映画となる。公開を記念して、行われる舞台挨拶には、山田、芦田愛菜、松江哲明監督、山下敦弘監督らオールスタッフが登壇。『山田孝之のカンヌ映画祭』から始まる制作秘話や、「山田孝之」について語り尽くす。TOHOシネマズ 新宿にて、13時30分の回上映後と、16時10分の回上映前に行われる予定だ。チケットは「チケットぴあ」より販売される。
2017年06月02日『男はつらいよ』の山田洋次監督がシリーズ終了後、約20年ぶりに生み出した喜劇映画の最新作『家族はつらいよ2』。本作で山田監督作品に初出演を果たしたのが、劇団ひとり。以前より『男はつらいよ』の大ファンだと語るひとりさんが、山田監督のある演出に大感激を受けるメイキング映像がシネマカフェに到着した。平田周造(橋爪功)と富子(吉行和子)との離婚騒動から数年――。周造はマイカーでの気ままな外出をささやかな楽しみにしていたが、車に凹み傷が目立ち始めたことから、高齢者の危険運転を心配した家族は、運転免許を返上させることを画策する。しかし、頑固オヤジをいったい誰が説得するのか!?嫌な役回りを、長男夫婦(西村雅彦&夏川結衣)、長女夫婦(中嶋朋子&林家正蔵)、次男夫婦(妻夫木聡&蒼井優)でなすりつけ合ううちに、平田家はまたもや不穏な空気に包まれていく。そんな中、周造の免許返上問題を話し合う家族会議が開かれるが…。本作でひとりさんが演じているのは、ある事件をきっかけに平田家にやってきた敏腕刑事。以前より『男はつらいよ』シリーズの大ファンであることを公言しているひとりさんは、山田監督のこだわりあふれる演出を直に受け、大感激したという。例えば、平田家で2階に上がるシーン。映像では「『男はつらいよ』って、寅さんが階段のぼっていくときに捨て台詞をよく言うんですよ」と、ひとりさんが語りながら、もともとはセリフのなかったシーンにその場でどんどんセリフを足していく様子が映し出されていく。さらに、指先一つの動きまで、こだわる山田監督の演出に、「おそらく『男はつらいよ』の寅さんとタコ社長の喧嘩シーンも、こんな風に一手ずつ細かく決めてらしたんだな」と感激の面持ちで山田監督の演出について明かしている。その洗練された演出が、本編ではどのように仕上がっているのか。劇場中が笑いに包まれるという本作の裏側を、この映像から確かめてみて。『家族はつらいよ2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族はつらいよ2 2017年5月27日より全国にて公開(C) 「家族はつらいよ2」製作委員会
2017年06月01日映画『家族はつらいよ2』初日舞台挨拶が27日(土)に都内で行われ、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、小林稔侍、徳永ゆうき、中村鷹之資、山田洋次監督が登壇した。本作は、平田周造(橋爪さん)と富子(吉行さん)の熟年離婚騒動を描いた『家族はつらいよ』(2016)の続編。騒動から数年後、高齢者の危険運転を心配した家族が、周造の免許返上問題を話し合う家族会議を開くが、事態が思わぬ方向へ進んでいくさまをコミカルに描く。客席には山田監督の名前入りの横断幕を持ったファンもおり、山田監督は僕のために掲げてくれたのは初めてですよ。どうもありがとう」と笑顔。そして、「今日を待ちに待っておりましたけど、本当にお客さんが来てくれるのか、満足してくれるのかと怖い気持ちもあり、判決を待つかのような独特のものがありました」と素直な心境を打ち明けるが、鑑賞後の観客の満足気な様子を感じ取ると安堵の表情を見せた。また、客席から「パート3お願いします!」と声が飛ぶと、山田監督は否定することなく、橋爪さんも「実は水面下で動いています」と伝え、期待をあおった。蒼井さんも「(苦労が)報われるのはパート3ができること。壇上にいる役者たちはほとんどSNSをやれていない人たちなので、ぜひみなさん(ヒットするための)お力をお貸しください」と笑顔で呼び掛けた。本作では「無縁社会」がテーマになっていることから“縁”について話が及ぶと、妻夫木さんは「優ちゃんと恋人の役が多く、結婚は2回もしているのに、1回もキスシーンがない」と蒼井さんとの縁を紹介しつつ、不満(?)を吐露。さらに、本作ではキスをしようとするシーンがあったそうだが、「現場で山田監督がカット(した)」と暴露した。そんな中、MCが今後に期待を寄せるが、山田監督は「夫婦になったらそういうことしないんじゃない?」と妻夫木さんの夢をあっさりと打ち砕き、会場の笑いを誘った。一方の蒼井さんは、山田監督とのエピソードを紹介。「10代のときに『学校』のオーディションを受けて落ちたんですよ。ものすごい山田洋次監督の映画が好きで出たかった…」と縁がなかった話をすると、今度は、「仕事を続けていくべきかどうかを真剣に考えていたときに『弟』のオファーをいただいた」と告白。「それ(落選)は僕の失敗でした」と後悔する山田監督だが、蒼井さんは「縁と言っていいかはわからないですけど、何かを感じていまここに至っています。ありがとうございます」ととびきりの笑顔で感謝の言葉を送った。映画『家族はつらいよ2』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族はつらいよ2 2017年5月27日より全国にて公開(C) 「家族はつらいよ2」製作委員会
2017年05月27日5月27日公開の映画『家族はつらいよ2』の公開直前イベントが15日、東京・豊洲のユナイテッドシネマ豊洲で行われ、山田洋次監督をはじめ、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、中嶋朋子、妻夫木聡、蒼井優が出席した。2013年公開の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが山田洋次監督のもとに再結集して大ヒットをした昨年公開の映画『家族はつらいよ』。本作は、その続編となるもので、お馴染みとなった平田家に新たな大事件が巻き起こる、というストーリーとなっている。公開まで2週間を切ったこの日は、女性限定の試写会が行われ、上映後に山田監督と平田家の面々を演じたキャスト陣が勢揃い。冒頭で山田監督が「いよいよ封切りが迫ってきました。今日はこのイベントのために家族全員が集まってくれました。僕も久し振りにこうしてお会いすることが出来てとってもうれしいです」とキャスト陣に感謝した。また、劇中で大きな山場でもある家族会議のシーンについて妻夫木は「映画の中では楽しい感じで進んでいますが、1つの戦いが始まるといった感じでしたね。笑いって難しくて、自分たちも冷静に監督の仰ることを一つ一つ聞き逃さずやることが大事で、特に集中を高めないといけませんでした。みんな緊張感をもってやっていましたよ」としみじみ。その妻夫木演じる庄太の妻・憲子役の蒼井は「今回も家族会議のシーンが山場だったので、終わったら美味しいご飯屋さんを橋爪さんが予約して、みんなで美味しいお酒を飲みました」と振り返っていた。イベント中には、来場者の家族会議にかけたいテーマを、登壇者が論じるコーナーがあり、平田家と同じく3世代同居が話題に。現在3世代同居中の正蔵は「大変なんだから! 母(海老名香葉子)が、嫁のいない時に嫁のことを言う。母ががいない時に、嫁が母のことを言う。すごく辛いんですよ。どっちも全部聞いてあげて、心にもないけど、どっちのことも悪く言わない。そうしないと上手く行かないと思いますよ」とリアルな言葉も。それを聞いた蒼井は「正蔵さん、お家で大変なんですね。(観客の)女性の皆さんの意見を聞けるはずが、正蔵さんの印象が強かったです」と正蔵を気にかけている様子だった。映画『家族はつらいよ2』は、5月27日より全国公開。
2017年05月15日喜劇映画『家族はつらいよ2』の公開直前イベントが5月15日(月)、都内にて開催され、山田洋次監督と出演の橋爪功、林家正蔵ら9名が登壇。劇中に登場する平田家のメンバーが全員集合し、家族に関する悩みに答えるトークショーが行われた。同作は、“熟年離婚”をめぐり大騒動を繰り広げる家族の姿を滑稽に、かつ温かく描いた前作(2016年3月公開)の続編。離婚騒動を乗り越えた平田家だが、高齢者の危険運転を心配する家族が周造(橋爪さん)に自動車運転免許を返上させようと画策。しかし、兄妹夫婦で周造を説得する役回りを押し付けあっているうちに、家族の心を見透かした周造が「死ぬまで車の運転を続ける!」と激怒してしまった。イベントには、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、中嶋朋子、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、山田洋次監督が出席。劇中では、両親夫婦を橋爪さんと吉行さんが、長男夫婦を西村さんと夏川さんが、長女夫婦を中嶋さんと正蔵さんが、次男夫婦を妻夫木さんと蒼井さんが演じる。平田家のメンバーがステージに登壇し、トークショーが開始。3世代が同居する家庭での食事が話題にあがると、正蔵さんは「うちは3世代なのですよ。戦争に近いですよ」と実感を込めて語った。正蔵さんの母親は御年83歳だそうで、正蔵さんは「嫁の作ったものに母が『この間の方が上手かったわね』と言うと、シッとなって、それはもう、生きた心地がしません」としみじみ。さらに、「母にだけ気を使って、母のためを思ってカレイの煮つけなどを作るのですが、それには手をつけないときがあるのです。みんなと一緒に豚の生姜焼きなどを食べているときがあるのです。嫁の思いがそこで潰れてしまうことがあり、殺伐とした状況に陥ることがあって」とエピソードを交えて家庭の様子を明かした。ついでに山田監督に「今度、実写版で蛯名家の食卓を…」と自身の家庭をテーマにした映画制作を提案し、笑いを誘う一幕もあった。そんな正蔵さんだが、MCが「“熟年離婚”を乗り越えた周造さん(橋爪さん)に聞いてみたいと思います」と言うべきところ、「周造」を「正蔵」と言い間違えてしまったのを耳にして、「いま、『正蔵さん』って言った?『“熟年離婚”を乗り越えた正蔵さん』って!ドキッとしましたよ!」と冷や汗。山田監督が「そろそろ、危ないですか?」と話に乗っかり、一連のやり取りが会場に大きな笑いを巻き起こした。イベントの感想を尋ねられた蒼井さんは、「正蔵さんがお家で大変なのだなということが一番よく(笑)女性の意見が聞けるはずだったのですが、わりと正蔵さんの印象が強かったです(笑)」と声を弾ませた。イベントでは、夫たちが食事の片づけをしないことをはじめ女性たちの様々な悩みが紹介された。山田監督は、家族というテーマは「作り手にしてみれば話題の宝庫みたいか感じがします」といい、「女性の家事労働がまったく評価されないということについてはね、女性問題を語るうえで大きな問題ではないかな。この映画の続編をもし作るとしたら、大きな問題になっている気がしますよ」と続編制作にも言及した。『家族はつらいよ2』は、5月27日(土)より全国にて公開。(竹内みちまろ)■関連作品:家族はつらいよ2 2017年5月27日より全国にて公開(C) 「家族はつらいよ2」製作委員会
2017年05月15日国民的映画シリーズ『男はつらいよ』の山田洋次監督が、約20年ぶりに生み出した喜劇映画がさらにパワーアップして帰ってくる『家族はつらいよ2』。本日5月4日の「みどりの日」は「ファミリーの日」でもあることから、お馴染みとなったあの平田家から新たな“家族写真”が到着した。前作で熟年離婚の危機を乗り越えた平田周造&富子夫婦には、橋爪功・吉行和子。その長男夫婦を西村雅彦・夏川結衣、長女夫婦を中嶋朋子・林家正蔵、次男夫婦を妻夫木聡・蒼井優が最高のアンサンブルで演じている本作。さらに、周造の高校時代の友人・丸田役を小林稔侍、居酒屋の女将・かよ役を風吹ジュンが演じるほか、劇団ひとり、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストも加わり、前作にも増して笑いのボルテージはパワーアップしている。そして本日、中華料理店チェーン「東天紅」の公募から誕生した「ファミリーの日」に合わせ、平田家の面々が一堂に会した場面写真が一挙解禁。高齢の父・周造(橋爪功)を心配し、車の運転をやめるよう説得に実家を訪れた次男・庄太(妻夫木聡)と妻の憲子(蒼井優)。しかし当の本人は、運転をやめるどころか新車の購入を目論んでいた。そのことを嬉しそうに話す周造に、やはり運転はさせまいと長男の妻・史枝(夏川結衣)と3人総出で説得するも聞く耳なし。家族から詰め寄られた周造はふてくされ、「不愉快だ!」と激怒して、自室に入ってしまう。だが、他の家族はいえば…「いつものこと」と、周造が怒っているのもおかまいなし。憲子の手土産のケーキをみんなで食べ始めるのだった――。しょっちゅう喧嘩をするし、正直、面倒くさいなと思うこともある家族。でも、家族だからこそ、厳しいことも言い合える、誰よりも分かり合える関係なのだ。普段は意識していない、何気ないあたたかな幸せを感じさせるシーンの数々は必見だ。『家族はつらいよ2』は5月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族はつらいよ2 2017年5月27日より全国にて公開(C) 「家族はつらいよ2」製作委員会
2017年05月04日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。最終回となる第6回は、「木村拓哉の今後」について。――「不死身」に対してはどのようなイメージですか?チラッと思ったことがあるのは、幸せな時じゃないですか? ずっとずっと、こうだったらいいなって思えるような。でも、そんなことは不可能だと、すぐに分かる。だからこそ、真剣に考えたり、向き合ったり、取り組んだりするんだろうなと思います。今やらせていただいている仕事では、役も変わっていろいろなことをやらせてもらっていますけど、そこは見据えられない。すごく俯瞰で広いワイドレンズで世の中と今の自分を見た時に、「永遠じゃない」「無限じゃない」と分かる。「やるからには残したい」という気持ちになります。――今後の活動として、歌やミュージカルを望む声もあります。自分の中で想像をクリエイトしていくことは、なかなか見えてこない。でも、求められた場合は考える必要があると思います。それは踊りにしても、歌にしても。でもね、歌ってないし、踊ってないから、マジで筋力が大事なんだと思っています(笑)。昨日、ちょっと必要性があって、スタッフと一緒に軽くリハーサルをさせていただいたタイミングがあったんですが、これはヤバイと(笑)。筋力が落ちていることを実感しました。――木村さんにとっての「無限」は、「時間や時空ということではなく想い」だと。質量で計れるものではなく、過ぎ去った時間ではなく、人の「想い」。そっちだったら、有り得そうな気がします。時間の無限って、厳しいと思うんです。言葉でもいい。そのベースとなる「想い」であれば、無限はあり得るんじゃないかなと思います。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年05月04日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第5回は「殺陣師の心に残るシーン」を振り返る。○スタッフの涙が物語る「三池組の魅力」――先日、殺陣を担当された辻井啓伺さんにお会いしたんですが、これまで数多く手掛けてきたアクションシーンの中でも海老蔵さんとのシーンが印象的だったとおっしゃっていました。「互いに斬り合っちゃいましょう」と。木村さんにとっては、どのようなシーンでしたか?ある程度の大まかなところはアクション部の方、辻井さんや出口(正義)さんにケアしていただいたんですが、閑馬(永空)とのシーンは海老蔵と反射的に作っていった感じです。お互いに不死身の体を持った人間同士、その二人が対峙して斬り合うとなった時、動きの話し合いはなかったですね。――かなり危険な撮影ですね。本当に。感じるがまま、向こうがこう来たら、こう返す。避けるという作業が1つもありません。あの撮影での万次、閑馬には「避ける」「凌ぐ」つもりはない。その作業がいらない2人の時間。すべて反射的にやった時間でした。――長時間撮ったんですか?いえ、撮影自体は短かったですよ。――OKが出た時の現場の雰囲気は? どのような感じだったんでしょうか。こんな裏話してもしょうがないんですけど(笑)。不死身の体で長い時間を生きて、たくさんの妻に先立たれてきた閑馬が「疲れた」と語るシーンがあります。同じ境遇の男・万次が斬りつけ、「避けようと思ったら避けられただろ」「何で斬られた」と声を掛けた後の言葉です。その後の展開を見守っていたスタッフが泣いていました。三池組にはそういう思いのスタッフが現場にたくさんいます。「万次をどうやって演じるのか」ではなく、撮影現場という場所で自分の仕事・役割を担っている人も、僕らと同じぐらい気持ちを高めた上でフォーカスを合わせてくれる。そういう思いで共同作業してくれているんだと、あらためて思いました。――まさに三池組の魅力ですね。そうです。それを感じてしまうと、やっぱり三池組はとんでもないなと思います。三池監督とはもっと早くお会いしたかったなと、会ってみて思いました。でも、会えなかったわけではない。今回、こうやって参加させていただいたことにはすごく感謝していますし、三池組で共有できたことも喜びです。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年05月03日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第4回は「最強剣客集団との戦い」「ラストシーン」撮影秘話に迫る。○「避けなかったら死ぬ」覚悟――数々の手強い剣客と対峙しますが、その相手とは魂のやり取りのような現場だったのでしょうか。確かにそうでした。こういう撮影では、本当に気をつけてやってくださる人もいるんですよ。「避けなかったら死ぬよ」という感覚でやっていく中での「抵抗」や「反発」というか。それこそ(市原)隼人なんかは、自分とは別のカットを向こう側で撮影している時、「殺しに来いよこの野郎!」という叫び声が聞こえてきて。最高ですよね(笑)。「できる」「できない」ではなく、「やる」か「やらない」か。そういう作業を今回の現場でやらせてもらえました。そこには男性や女性によっての変化や、相手が使う武器の形状によっての違いもありました。(戸田)恵梨香ちゃんも、アクション部から言われることを体現化するのは非常に大変だったと思いますが、一生懸命やっていました。「やる」か「やらない」かでいえば、彼女は確実にやってくれていた。それはどのキャストの方も同じでした。自然とそういう流れになっていったというか、お互いがお互いを相乗させるような雰囲気がありました。一連の動きや速さ、間合い。音楽のような「テンポ」ではないから、避けなかったら死ぬ。そこに加減は必要ないし、互いに真正面から向き合う。そういうものを重ねていくと、自然とみんながそうなっていました。すごかったです。――中でも手強かったのは?海老蔵の剣は速かった。さすがでした。やっぱり、時代劇に慣れていますからね。僕らにとっては非日常ですが、彼は週3ぐらいでやってますから(笑)。その感覚が対峙していても伝わってきました。役の設定上、海老蔵とは特殊な関係性にあるので(※市川海老蔵演じる閑馬永空は、万次と同じく血仙蟲を身に宿す不死身の剣士)、互いの剣は言葉を交わすのと一緒だったんじゃないかと。同じ言葉でも、発言する人によって届き方が違う。それと同じで、誰も加減をしない中で探していたんだと思います。○斬り続けて足場が無くなる恐怖――300人と戦うラストシーンが公開前から話題になっています。大勢の方があのシーンに参加してくださいました。画角の中に収まっている、そこに映し出されている人たちがあのシーンのすべて。あれだけハードな状況下にもかかわらず、ものすごい数の人間があの1カットにかかわっています。三池組ならではと思うことがありました。通常の作品であれば、あれだけ人を殺めていくと足場がなくなるので、斬られた人が次の動きやスペースを考えながら動いていることがあります。でも、三池組はそれがゼロなんですよ。だから、殺めれば殺めるほど足場を失っていく。そこはちょっと怖かったです。冒頭のシーンでもそうでしたが、斬られた人たちも「死」を演じています。生き残った人間からすると、命絶えた者でしかない。踏みつけようが何しようが構わないという感覚も、三池さんの現場で初めて体感したことでした。――京都太秦のスタッフと久しぶりの再会でした。再会といえば再会なんですが、その際にみなさんの独特の感覚に触れることができました。自分はちょっとドキドキしながら、現場に入っていったんですね。するとみなさんが口揃えて「おかえり」「待っとったで」という感じで迎え入れてくれた。あの言葉にはやられましたね。それは「仕事」ではあるんですけど、それ以前の想いがしっかりある。そしてそれが結果として「仕事」になる。それはものすごい力になるし、モチベーションにもなります。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年05月02日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第3回は「作品との対峙」「公開前の心境」。○R指定寸前の「反射的に動く」――この作品を通して伝えたいことは?万次をやらせていただいて、観てくださる方々に「こう思ってほしい」「こう感じて欲しい」とか、自分の中でメッセージ性を持つべきなんでしょうが、そこまで頭が回っていなかったというか。このキャラクターをあの現場でただただプレイする……だから完成したものを拝見させていただいて、「こういうものになったんだ」というのが率直な感想でした。試写で観た後に、「みなさん、どういうことを感じるんだろう?」と思えて、その時に初めてチャンネルが変わったというか。作業している間は、劇場に来て下さる方のことは、全然考えられなかったです。――そこは観客に委ねる気持ちでしょうか?そうですね。それしかないと思います。過激な映像には規制が付き物ですが、あそこまでの内容にかかわらずそういう規制もよく入らなかったなと思います(笑)。作業中は反射的に動いてしまうこともありました。刀を突きつけて相手を殺めるカットを撮ってカットを撮り終えた時に、監督から「OK!」が出たんですが、そのあたりに落ちている枝を拾ってポキポキ折りながらこちらに近付いて来たんです。「なんだろう?」と思ったら、すごくうれしそうな顔で「今のでR指定確定ですね」って(笑)。(※実際にはそうはならなかった)こちらとしては「すみません」という気持ちだったんですが、監督も「反射的に動く」に近い感覚だったんじゃないかなと思います。観てくれる人たちに対しての気遣いは、もっともっと後の話。現場で作業している時は、戦う相手とそれを捉えてくれるスタッフのみ。そういう世界でした。ケガやアクシデントは、できるだけ避けたい。でも、撮影する内容が内容です。本当にトラブル、ケガ、事故に気をつけてやってはいるんですけど、そこに気持ちを持っていきつつも、「表現」とは関係のないこと。監督と同じモチベーションでやらせてもらうことができたので、すごくエキサイトしたというか。そういう瞬間が1カット1カット重なっていくので、演じている自分だけではなく、それを撮る人までもがグッと熱くなる現場でした。○どの作品もすべて同じ"棚"――この作品だから実現できたことは?どうでしょう。作品には一切関係ないんですが、パーソナルな自分……万次をやるベースの自分が非常にゴタゴタしていた時期だったので、制限無しで爆発できる場があってくれたおかげで非常にバランスが保てたというか、助かりました。これは原作どおりなんですが、相手の使っていた武器を全部自分のものにしていくので、そこは手にするものによって使い方も変わりますし、本当に頭を使いました。考えなければいけないことはたくさんありましたが、その分楽しむことができた。冷静に考えたら、普通侍の刀は「大」「小」なんですよ。それが「大」「大」ですからね(笑)。その時点でまずおかしい。でも、徐々に慣れて自分のバランスが整ってくると、その違和感が特別感になっていく。それが万次ならではの居方、そして動き方。面白かったです。――命に関わった作品が多いですが、この作品はどのような位置付けになりますか。特別な「ケース」に入れるものではありません。すべて同じ「棚」。こういうことができたんだという思いを実感しているので、「次」への新たな可能性を感じています。――次回作があれば出演しますか?そうですね(笑)。うーん……三池さんに言われたら考えます。ちょっと後ろを歩いていても、そこら辺でラーメンを食べる役でもいい(笑)。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年05月01日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不老不死侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凛の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第2回は「万次との向き合い方」と「役作り」。○原作画集を胸に――万次は右目に傷を負った独眼の侍です。そのことにもこだわりがあったと聞きました。あの沙村さんの世界観を三池監督のもとで具現化していく上で、「万次をやらせていただく」ということがすべてでした。役を作っていくというよりは、独眼は「条件」。「右目を特殊メイクしよう」ではなくて、1つの条件として当たり前にやったことでした。――撮影の合間も含め、不都合なところもあったのでは?不都合どころじゃなかったです(笑)。撮影がはじまって3~4日は、階段の昇り降りすらやっと。現場にはプレハブの支度小屋があったんですが、そこで衣装を着させていただいて、京都の太秦のスタッフが帯をグッと締めてパンパンとお尻をたたいて送り出してくださる。そこから階段で下りていく時に、クランクインして3日ぐらいは危険を感じました(笑)。アクションの撮影をする頃にその感覚は自分の中に染み込んできていたので問題ありませんでした。――今回の撮影で追い込まれたことは?肉体的にハードだったり、そういう大変なところは本編の中に必要ないものです。作品にいらないものは、現場にもいらない。自分が寒いとか、痛いとか、作品には関係ない。本編に必要なものしか、現場にはないんです。○不器用な男・万次に抱く「哀れみ」――万次をどんな男と捉えていますか?不器用ですよね。なんか、包み込むことができないやつというか。長い間、生きてはいるけども、人を包む優しさというものを持てていない。きっと不器用だから、「必要ない」と思っているんでしょうが、不器用な分、正面から当たって向き合っていく。愛おしさを超え、哀れみを感じます。台本は設計図。だからといって台本とは別に原作を現場に持ち込むとか、(市原)隼人みたいにハイエナの捕食動画を見るとかもなかったんですけど(笑)、温度というか、どこか基準として感じていたかったので、沙村先生の画集は近くに置いておきました。――そんな万次をどのように表現しようと思ったのでしょうか?万次は、決して剣に長けた人間ではありません。実はめっちゃ弱いんですよ。八百比丘尼から無理やり血仙蟲を入れられて無限の命を手にし、あとは彼が判断していく。とんでもない時間を生きながら、剣を手にする身としてはずっと決められずに、答えを探し続けてきたんじゃないかと、台本を読んだ後に思いました。そんな彼の前に、杉咲(花)さんが演じてくださった町・凜が現れたことによって、最終的に理由というか答えが出せたんじゃないかと。そういう自分なりのアプローチの中で、撮影させていただいていました。杉咲さんの凜を感じると、自ずと答えが出てきました。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年04月30日俳優・木村拓哉が、2006年公開の『武士の一分』以来となる時代劇主演に挑んだ。初タッグとなる三池崇史監督が「キャスティングは運命」と語る通り、木村は吸い寄せられるように『無限の住人』(4月29日公開)に身を投じ、百人斬りの異名を持つ不死身の侍・万次を憑依させた。剣客集団・逸刀流に両親を殺され、敵討ちを渇欲する少女・浅野凜の用心棒を請け負いながら、「正義とは何か」「命とは何か」を投げかける。1993年から2012年まで漫画家・沙村広明氏が命を削るように描き続けた万次を、木村はどのように体現したのか。「無限」を「時間や時空ということではなく、想い」と捉えていた木村。今回のインタビューでは全6回・約7000字にわたり、本作に対する木村の「無限の想い」に迫る。第1回は「三池崇史監督との出会い」と「三池組」について。○「とんでもない返事をしちゃった」――本作の制作が発表された時、「今回参加するにあたって三池崇史さんという存在が大きかったですし、映画監督が映画を撮りたいという前提で自分を欲してくれたということが一番大きかったです」とコメントを出されていました。あらためてお気持ちをお聞かせください。そこに尽きます。目の前に三池崇史さんがいて、「やろうよ」と言われたこと、それがすべてです。出演を決めた「経緯」とかはなく、時間の流れは全然ありません。その「瞬間」というか。一映画監督が「やろうよ」と言ってくださったことに尽きます。監督の初対面、正直僕も相当構えていたと思います。後日、監督から「趣味、威嚇でしょ?」と言われるほどで、その時はすぐに「そんなことないです」と否定しました(笑)。お会いした場所が特殊な環境で。収録場所まで来てくださったんです。そんな状況で「三池崇史」が現れた。監督はどこか「Let’s」な感じではなくて、「Excuse」な感じ。後日、「それは威嚇されたからだよ」と説明されて笑い話になったからよかったんですが、正直、すごく間合いを取り合っていたような気がします。威嚇ではなく、構えていた。若干色が入ったメガネを掛けられているんですが、その奥には監督としての責任を果たしてきた方の眼差しがありました。「信じたい」という思いになり、「よろしくお願いします」という言葉を掛けさせていただきました。その後に、便利な通販のアプリで原作を大人買いして読んでみると……とんでもない返事をしちゃったなと(笑)。○ヘアメイクの反応にハラハラ――三池監督は、万次と木村さんは相通ずるものがあるとおっしゃっていましたが、それについてはどのように思いますか?三池監督はそうおっしゃるんですけど、そうやって荷物を背負わされる感じはあります(笑)。監督の中でのイメージなんでしょうね。でも……そこまで孤独じゃないですよ? 万次ほどは(笑)。――三池組は何度も衣装合わせをすることでも知られていますが、実際に体験していかがでしたか?最初は「なぜ?」と思いました。でも、回を重ねていくごとに安心していく。監督、衣装部が「よしよしよし」と大事に作り上げていく場ではなく、僕らのためにやってくれているんだと気づきます。「ようこそ三池組に」みたいな雰囲気はありません。自分が手にする鉄の武器を、すごくぶっきらぼうに渡される。でも、そこでの感覚は1つも無駄になっていません。最初の頃、メイクを統括するスタッフの方が沙村先生のイラストとメイクした自分を見比べて、首をかしげたときは、さすがに「いやいやいや!」と焦りました(笑)。■プロフィール木村拓哉1972年11月13日生まれ。東京都出身。O型。これまで数々の出演ドラマをヒットさせ、映画では『君を忘れない』(95)、『HERO』(07・15)、『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(10)などに出演。スタジオジブリ作『ハウルの動く城』(04)ではハウルの声優を好演した。山田洋次監督がメガホンを取った時代劇主演映画『武士の一分』(06)は、興行収入40億円を超えるヒットを記録した。
2017年04月28日5月27日公開の映画『家族はつらいよ2』の完成披露試写会が26日、東京・有楽町のピカデリーで行われ、山田洋次監督をはじめ、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優が出席した。2013年公開の『東京家族』で一家を演じた橋爪功、妻夫木聡、蒼井優ら8人のキャストが山田洋次監督のもとに再結集して大ヒットをした昨年公開の映画『家族はつらいよ』。本作は、その続編となるもので、お馴染みとなった平田家に新たな大事件が巻き起こる、というストーリーとなっている。完成披露試写会が行われたこの日は、欠席した中嶋朋子以外、平田家の家族を演じたキャスト陣7人と山田洋次監督が登壇して舞台あいさつ。山田監督が「去年の8月という暑い盛りにクランクインし、本当に大変な撮影でした。クランクアップまで僕が持つんだろうか、途中でダメになってしまうんじゃないかと、とても不安な気持ちで過ごした2カ月でした」と振り返るも、「10月末にクランクアップしてから半年が経ち、ようやく上映の日を迎えてとういうこの日が来たな、という思いです。この映画を全国のたくさんの方に見ていただければと思います」とアピール。本作を製作した経緯について「『東京家族』という映画でこのメンバーが家族になり、その時に『また作りたいね』と言って作ったのが第1作目。それを作り終えた時にもう1回みんなと作りたいと思ったのと同時に、良く知る俳優さんをイメージするといろんなセリフが浮かんでくるんです。回を重ねるごとに中身も良くなっていくと思えて、またこの家族を作った訳です」と説明した。その山田監督から前作『家族はつらいよ』の撮影で厳しい指導を受けたという林家。続編となる本作でも厳しい指導があったと思いきや、「はっきり申し上げますと、監督より怖いのが蒼井優さんということが分かった気がします。悪魔に近く、人のNGを笑う、勝手に打ち上げの場を私の家に決めたりと、いろんなことがありました」と暴露する場面も。名指しされた蒼井は「あれは橋爪さんが言えって言ったんです。橋爪さんが全部黒幕なんですけどね」と明かすと、橋爪から「地獄に落ちるよ」と言われて会場は大爆笑。再び蒼井が「でも正蔵さんのお家にうかがって、お会いしたご家族から『うちの正蔵がお世話になっています』と言われ、私も『うちの正蔵が』という気分になりました。続編をやると、家族の気分になりますね」とすっかりお馴染みとなった共演者たちとは家族以上の繋がりを感じている様子だった。映画『家族はつらいよ2』は、5月27日より全国公開。
2017年04月27日人情喜劇のシリーズ最新作『家族はつらいよ2』の完成披露試写会が4月26日(木)、都内で行われ、橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡、蒼井優、山田洋次監督が出席した。昨年公開された前作『家族はつらいよ』で熟年離婚の危機を乗り越えた平田周造(橋爪さん)と富子(吉行さん)。周造はマイカーでの気ままな外出を楽しむが、車に凹み傷が目立ち始めたことから、高齢者の危険運転を心配した家族は、運転免許を返上させることを画策。それを頑固な周造が察してしまい、平田家はまたもや不穏な空気に包まれていく。『東京家族』(2013)から数えると、いまやおなじみとなった“家族”が集結するのは3度目。それだけに、山田監督は「(シリーズを重ねて)俳優さんのことをよく知ると、新しいイメージやセリフがたくさん浮かんでくるんです。だから、とても脚本を作りやすい。僕としても、だんだん楽しくなっているし、だんだん作品も良くなっているような気がしますね」と強い愛着を示していた。もちろん、そんな思いは家族の面々も共有している様子で、舞台上のトークも丁々発止のやり取り。正蔵さんが「山田監督より怖いのが、蒼井優さん(笑)。人のNGを笑うし、勝手に打ち上げの場所を私の家に決めてしまう」と愚痴をこぼせば、“夫”庄太役の妻夫木さんが「すみません。うちの嫁が迷惑をおかけしました」と平謝り。そうかと思えば、蒼井さんは「前作では、本当に好青年で優しすぎる庄太さんでしたが、結婚した途端、平田家のDNAというか、周造さんの血が濃すぎで(笑)。あっ、しまったかもしれないなと…」と妻夫木さんとの“結婚”に後悔するそぶりを見せ、笑いを誘っていた。負けじと吉行さんも「橋爪さんが優しいのは現場だけ。撮影が終わったら、知らん顔なんですよ。私は愛していますよ、現場だけですけど」と不満をぶちまけていた。『家族はつらいよ2』は5月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:家族はつらいよ2 2017年5月27日より全国にて公開(C) 「家族はつらいよ2」製作委員会
2017年04月26日巨匠・山田洋次監督が国民的映画『男はつらいよ』シリーズ終了後、約20年ぶりに生み出した新たな喜劇の続編『家族はつらいよ2』。本日4月4日(火)は「ピアノ調律の日」とのことで、妻夫木聡演じる平田家の二男、ピアノ調律師・庄太のお仕事カットが解禁となった。熟年離婚の危機を乗り越えた平田周造(橋爪功)と富子(吉行和子)。周造はマイカーでの気ままな外出をささやかな楽しみにしていたが、車に凹み傷が目立ち始めたことから、高齢者の危険運転を心配した家族は、運転免許を返上させることを画策する。しかし、頑固オヤジをいったい誰が説得するのか!?嫌な役回りを兄妹夫婦でなすりつけ合ううちに、平田家はまたもや不穏な空気に包まれていく――。橋爪功×吉行和子の平田夫婦に加え、長男夫婦を西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦を中嶋朋子×林家正蔵、二男夫婦を妻夫木さん×蒼井優が演じる本作。さらに周造の高校時代の友人・丸田役の小林稔侍、居酒屋の女将・かよ役の風吹ジュンほか、劇団ひとり、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストも加わり、前作にも増して笑いのボルテージは最高潮に。そんな騒がしい一家の中、とりわけ温厚で落ち着いた性格の庄太を演じるのは、先日発表された日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受賞した妻夫木さん。本作では前作に引き続き、ピアノ調律師に扮している。4月4日は、4月=Aprilの頭文字がAで調律の基準音であり、A音は440Hzであることから「ピアノ調律の日」に制定されたとか。劇中では、プロ顔負けの繊細な手さばきでピアノを調律する妻夫木さんの姿は必見。また、わずかな音のずれも完璧に揃えてみせる仕事中の真剣な表情にも注目だ。もう1枚のカットでは、ピアノを試弾する姪っ子に向って義兄・泰蔵(正蔵さん)と微笑むおだやかな表情を見せ、家族の温かみを感じさせる印象的なシーンともなっている。『家族はつらいよ2』は5月27日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年04月04日『映画 山田孝之3D』が2017年6月16日(金)に公開される。主演はもちろん、俳優「山田孝之」。『映画 山田孝之3D』は、山田の思考に迫る、脳内スペクタクル3D映画だ。イリュージョンのような言葉と映像で「山田孝之」を3Dで体感する作品。観客を奇妙で恍惚な「山田孝之ワールド」へと誘う。本作は、テレビ東京他で放送されたドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」をきっかけとして、俳優・山田孝之×監督・松江哲明&山下敦弘によって生み出された。さらには、「山田孝之のカンヌ映画祭」にも登場した芦田愛菜が友情出演。ドキュメンタリードラマの中でも掲げていた「カンヌ映画祭で賞を獲る」という目標を継続。最終話(3/24オンエア)にて、本年度のカンヌ映画祭にも「正式応募」を果たした。山田自身も「この映画には僕の今までの人生とこれからの全てが詰め込まれています。」と語る意欲作。監督した松江・山下両監督は「3Dだからこそ効く体感映画が完成してしまったと自負しています。(松江監督)」「これは人間、山田孝之と山下敦弘のけじめとしての映画です。(山下監督)」と自信を見せている。また前売券として山田孝之肖像画(by漫☆画太郎)スマホ用壁紙を特典としたムビチケオンラインが限定発売。また、5月17日発売「山田孝之のカンヌ映画祭」Blu-ray&DVD BOXには初回限定で本映画の舞台挨拶付き上映に抽選で333名様を招待する応募抽選券はがきが封入されることも決定している。■山田孝之のコメント2016年、僕と山下さんは手を取り合い、衝突を重ね、決別し、再び手を取り合い一つの映画を完成させました。この映画には僕の今までの人生とこれからの全てが詰め込まれています。それを引き出せたのは山下さんとの関係無しでは成せないことでした。そして、その全てを見届けてくれた芦田さん。僕は芦田さんと出会ったことでたくさん失い、たくさん発見することができました。いつか芦田さんのような大人になるため、山田孝之は現実をぶち壊し続けて生きていきます。■松江哲明監督のコメント山下くんから「山田くんが自分を題材にした映画を撮りたいと言ってるんだけど」と相談され、カメラ目線でこれまでの人生を語る山田孝之を見た時、この映画は彼の脳内にダイブするようなドキュメンタリーにしなければならないと覚悟を決めました。山田くんが目からビームを発しながら訴えてくるからです、「もっと飛べ!」と。僕の勘違い、または洗脳されていただけかもしれませんが、3Dだからこそ効く体感映画が完成してしまったと自負しています。あの目力に注意してご覧ください。■山下敦弘監督コメント山田孝之くんとこの三年間いろいろなことがありました。「真剣じゃないと芝居が出来ない」から始まり、しまいにはナパーム爆破してからの逃亡…。山田くんとは二度と映画は作れないんじゃないかと諦めていましたが、この度、芦田愛菜さんのおかげで一本の映画を作ることが出来ました。これは人間、山田孝之と山下敦弘のけじめとしての映画です。どうか皆さま劇場で見届けてください。この映画を芦田愛菜さんに捧げます。【映画情報】『映画 山田孝之3D』公開日:2017年6月16日(金)出演:山田孝之 友情出演:芦田愛菜監督:松江哲明 山下敦弘制作:テレビ東京 C&Iエンタテインメント配給:東宝映像事業部©2017「映画 山田孝之」製作委員会劇場:[北海道]札幌シネマフロンティア [東京]TOHOシネマズ 新宿 [東京]池袋HUMAXシネマズ[愛知]TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ [大阪]TOHOシネマズ 梅田 [福岡]T・ジョイ博多■前売情報3月24日(金)25時30分よりムビチケオンライン限定発売特典:山田孝之肖像画(by漫☆画太郎)スマホ用壁紙料金:一般¥1,800(税込/3D鑑賞料金含む)取扱い詳細は、ムビチケサイトまで。
2017年03月28日俳優・山田孝之の映画『映画 山田孝之3D』が公開されることが25日、わかった。6月16日より、全国6カ所での上映を予定している。同作は、テレビ東京系ドキュメンタリードラマ『山田孝之のカンヌ映画祭』(毎週金曜24:52~)をきっかけに生み出された。番組内では、山田が山下敦弘監督とともにカンヌ映画祭を目指して映画を撮っていく様子が放送されたが、『映画 山田孝之3D』を実際に本年度のカンヌ映画祭に正式応募。「山田孝之」とは何者なのか、思考にダイブする、脳内スペクタクル3D映画となる。『山田孝之のカンヌ映画祭』の山下監督、松江哲明監督がメガホンをとり、芦田愛菜も友情出演。イリュージョンのような言葉と映像で、「山田孝之」を3Dで体感できるという。山田は「2016年、僕と山下さんは手を取り合い、衝突を重ね、決別し、再び手を取り合い一つの映画を完成させました」と振り返り、「この映画には僕の今までの人生とこれからの全てが詰め込まれています」と作品について語った。また山田は、友情出演となる芦田について「芦田さんと出会ったことでたくさん失い、たくさん発見することができました」と感謝の気持ちを表す。「いつか芦田さんのような大人になるため、山田孝之は現実をぶち壊し続けて生きていきます」と目標を述べた。松江監督は「この映画は彼の脳内にダイブするようなドキュメンタリーにしなければならないと覚悟を決めました。山田くんが目からビームを発しながら訴えてくるからです、『もっと飛べ!』と」と意図を明かす。「3Dだからこそ効く体感映画が完成してしまった」と自負し、「あの目力に注意してご覧ください」とアピールした。「山田孝之くんとこの3年間いろいろなことがありました」という山下監督は、「『真剣じゃないと芝居が出来ない』から始まり、しまいにはナパーム爆破してからの逃亡……」としみじみ。一度は山田との映画を諦めたものの「この度、芦田愛菜さんのおかげで一本の映画を作ることが出来ました」と改めて感謝し、「これは人間、山田孝之と山下敦弘のけじめとしての映画です」と宣言した。そして「この映画を芦田愛菜さんに捧げます」と語った。上映館は北海道・札幌シネマフロンティア、東京・TOHOシネマズ新宿、池袋HUMAXシネマズ、愛知・TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、大阪・TOHOシネマズ梅田、福岡・T・ジョイ博多の6カ所。前売り券のムビチケオンラインには、特典として漫☆画太郎が描いた山田孝之肖像画のスマホ用壁紙がついてくる。
2017年03月25日本日3月24日(金)最終回を迎えたドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」。この度、本作をきっかけとして、山田孝之×監督・松江哲明&山下敦弘によって生み出された『映画 山田孝之 3D』が、6月16日(金)より公開されることが決定した。様々な顔と数々の名演で人々を魅了し続ける、「俳優・山田孝之」。俳優として変化し続け、視聴者を煙に巻き続ける「山田孝之」とは何者なのか?本作は、そんな彼の思考にダイブする、脳内スペクタクル3D映画。イリュージョンのような言葉と映像で「山田孝之」を3Dで体感する映画は、観客を奇妙で恍惚な“山田孝之ワールド”へと誘う…。「山田孝之のカンヌ映画祭」をきっかけとして生み出されたとあって、ドキュメンタリードラマに登場した芦田愛菜も友情出演。ドキュメンタリードラマの中でも掲げていた、「カンヌ映画祭で賞を獲る」という目標も継続され、最終話では本年度のカンヌ映画祭にも正式応募を果たしている。本作は、山田さんが「この映画には僕のいままでの人生と、これからの全てが詰め込まれています」と語る意欲作。松江監督は、「3Dだからこそ効く体感映画が完成してしまったと自負しています。あの目力に注意してご覧ください」と自信を見せ、3年の間、山田さんといろいろあったとふり返る山下監督は、「山田くんとは二度と映画は作れないんじゃないか」と諦めていたそうだが、「芦田愛菜さんのおかげで一本の映画を作ることが出来ました。これは人間、山田孝之と山下敦弘のけじめとしての映画です。どうか皆さま劇場で見届けてください。この映画を芦田愛菜さんに捧げます」とコメント。また山田さんは、「僕は芦田さんと出会ったことでたくさん失い、たくさん発見することができました。いつか芦田さんのような大人になるため、山田孝之は現実をぶち壊し続けて生きていきます」と新たな意気込みを見せた。そして今回、「山田孝之全告白」というコピーが書かれた本作のポスタービジュアルと、予告編も併せて解禁。なお、本作の前売券として本日より「山田孝之肖像画 (by 漫☆画太郎)スマホ用壁紙」を特典としたムビチケオンラインが限定発売開始され、5月17日(水)発売の「山田孝之のカンヌ映画祭」Blu-ray&DVDBOXには、初回限定で本映画の舞台挨拶付き上映に抽選で333名様を招待する応募抽選券はがきが封入されることも決定した。『映画 山田孝之 3D』は6月16日(金)よりTOHOシネマズ新宿、TOHOシネマズ梅田ほかにて公開。「山田孝之のカンヌ映画祭」DVD&Blu-rayBOXは5月17日(水)より発売。(cinemacafe.net)
2017年03月25日『男はつらいよ』の山田洋次監督が、シリーズ終了後20年ぶりに生み出したまさに喜劇映画の決定版『家族はつらいよ』の続編『家族はつらいよ2』。この度、映画本編映像メディア初公開となる予告編が到着した。周造(橋爪功)と富子(吉行和子)との離婚騒動から数年――。周造はマイカーでの気ままな外出をささやかな楽しみにしていたが、車に凹み傷が目立ち始めたことから、高齢者の危険運転を心配した家族は、運転免許を返上させることを画策する。しかし、頑固オヤジをいったい誰が説得するのか!?嫌な役回りを兄妹夫婦でなすりつけ合ううちに、平田家はまたもや不穏な空気に包まれていく…。そんな中、周造の免許返上問題を話し合う家族会議が開かれることになり、例のごとく召集された平田家の兄妹夫婦たち。だが家族会議は一転し、事態は思わ ぬ方向に――!?本作でもあのお騒がせ家族、橋爪功×吉行和子をはじめ長男夫婦の西村雅彦×夏川結衣、長女夫婦の中嶋朋子×林家正蔵、次男夫婦の妻夫木聡×蒼井優といった平田家のメンバーが再集結。さらに橋爪さん演じる周造の高校時代の友人・丸田役に小林稔侍、居酒屋の女将・かよ役に風吹ジュンが演じるほか、劇団ひとり、笑福亭鶴瓶ら豪華キャストが本作には出演している。すでに、山田監督自らが脚本を書き、演出をした特別予告篇が公開された本作だが、これには含まれていない映画の本編映像がこのほど到着。平田家のメンバーをはじめ、風吹さんや劇団ひとりさんらが登場する映像は、今回もはちゃめちゃな家族の大騒動に、観る人を思わずクスッとさせ、またそんな賑やかな様子に、どこか憧れるような家族の温かさを感じる予告編となっている。『家族はつらいよ2』は5月27日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年03月10日3月3日に行われる、第40回日本アカデミー賞授賞式。すでに優秀賞は発表されており、授賞式では各賞の最優秀賞が発表される。昨年の作品賞では『海街diary』が最優秀賞に選出されたが、今年は一体どの作品になるのだろうか。映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する同賞だが、一足先に一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員1,759名にアンケートをとった。Q.日本アカデミー賞作品賞で最優秀作品賞をとると思う作品は?1位 『シン・ゴジラ』 1,056名2位 『64-ロクヨン-前編』 233名3位 『怒り』 226名4位 『家族はつらいよ』 130名5位 『湯を沸かすほどの熱い愛』 114名○怪獣×日本のリアルが評価■1位『シン・ゴジラ』・「キャストも凄いが、ゴジラを真下から見上げるアングル構成はなかなか迫力があった。BGMに頼ることなく逃げまどう人々の悲鳴やどよめきがリアルで、一層の恐怖感や迫り来る迫力を感じさせる。完成度が高いSF映画だと思った」(56歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)・「ネットでかなりのひとがネタにする。CMで起用されるなど影響が大きかったから」(32歳男性/日用品・雑貨/技能工・運輸・設備関連)・「今の日本の危機管理体制に対するメッセージ性があるから」(48歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連(マーケティング・経理・企画・経営他)・「高齢者として昔のゴジラを思い出す機会を得た」(73歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「現代の日本の問題と、昔のゴジラという生物のコラボレーションがとても面白かったから」(27歳女性/輸送用機器/営業関連)■2位『64-ロクヨン-前編』・「元ネタも良く出来ているし、映像だけでのごまかしではないと思うので」(43歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連(生産・製造・運輸・警備・農林他)・「ストーリーや展開、映像など秀でてる」(42歳男性/教育/公共サービス関連)・「佐藤浩市の演技もさることながら三浦友和や周りの役者らの名演技が光っていた」(31歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)・「話も骨太で緻密。出演俳優陣も豪華で適役適所な配役だと感じたので」(42歳女性/半導体・電子・電気機器/事務・企画・経営関連)・「革新的かつ新しい手法の撮り方だから」(36歳男性/通信関連/営業関連(営業・MR・人材・コールセンター他)・「話の展開に固唾を呑む暇もないぐらいのめり込んでしまったから」(37歳女性/ドラッグストア・調剤薬局/専門サービス関連)■3位『怒り』・「各登場人物の心情が、細かい部分まで描かれていて素晴らしかったから」(33歳女性/食品/事務・企画・経営関連)・「『怒り』は、豪華なキャストで、宮崎あおいさんや、広瀬すずさんが、主演、助演の女優賞を獲得するなど、11部門で受賞しているから」(64歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人間の隠れた内面がうまく描かれているから」(43歳女性/ソフトウェア・情報処理/事務・企画・経営関連)・「映画館に観に行きましたが、最初から最後まで釘付けで、それぞれの人の怒りの種類は違うけれども、共感できるし、渡辺謙のお父さん役や娘役の宮崎あおいちゃん最高でした。」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「人の気持ちをうまく表現しているから」(23歳女性/その他/その他・専業主婦等■4位『家族はつらいよ』・「男はつらいよに続く、山田洋二の代表作と言えるから」(65歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)・「熟年離婚のなかで今までの家族のふれあいや今後について考えさせられた。」(56歳男性/その他電気・電子関連/IT関連技術職)・「暗くなりがちな家族問題を明るく描いていて見ていて本当に楽しかったから」(25歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「山田洋次監督の世界で、今の時代にない人情もので、人の心に訴えていると感じたから」(34歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)・「ありふれた日本の家族の中に起こる、様々の問題困難を、温かく描いている。それが現代日本映画にとって逆に新しいので」(37歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)■5位『湯を沸かすほどの熱い愛』・「前評判がいいし、女優たちの演技が素晴らしいから」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)・「今、家族愛のストーリーが人気だから」(48歳男性/設計/メカトロ関連技術職)・「宮沢りえの母親役が圧巻だった」(51歳女性/その他/その他・専業主婦等)・「宮沢りえの迫真の演技がすばらしい」(42歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)・「母の大きな愛を描いた作品で笑い、涙もうまくスパイスとして効いていた。点と線がつながるシーンには涙なくては見れませんでした」(54歳女性/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)■総評予想1位となったのは、『シン・ゴジラ』。1954年に生まれたゴジラを現代の視点から描きなおし、SNSでも大きく話題に。新たな「ゴジラブーム」を作り出し、2016年の年末には紅白歌合戦にも登場した。ゴジラシリーズに思い入れのある年配男性から、これまであまりゴジラに触れていなかった若い女性など、幅広い層に訴求したことで「最優秀賞を取るのではないか」と予想した人が多かった。2位の『64-ロクヨン-前編』は昭和64年に発生した未解決事件に取り組む警察の姿が重厚に描かれ、支持を受けた。刑事部と警務部の対立、マスコミとの関係が描かれ、ベテラン俳優陣の演技も話題に。僅差となった3位の『怒り』は、謎を呼ぶ展開、実力派俳優陣のぶつかり合い、事件によって浮き彫りになる本質などが混ざり合い、観た人から様々な感情を引き出す作品となった点が評価を受けた。巨匠・山田洋次監督の『家族はつらいよ』は、現代のホームドラマとして熟年離婚をテーマにし、ヒット。『家族はつらいよ2』も5月に公開が決定している。一方『湯を沸かすほどの熱い愛』は、若手監督らしくどこか尖った家族愛と宮沢りえの演技が話題となった。調査時期: 2017年2月13日~2017年2月17日調査対象: マイナビニュース会員調査数: 1,759名調査方法: インターネットログイン式アンケート
2017年03月02日先日、グラミー賞にもノミネートされた世界的音楽家・坂本龍一に、2012年から5年間に渡り密着取材を行ったドキュメンタリー映画『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT』(仮題)が、11月に公開されることになった。3.11以後、宮城県名取市で被災ピアノと出会った坂本さん。自然の猛威によって水に溺れたピアノの音を聞き「痛々しくてその鍵盤に触れるのも辛かった」とふり返る彼は、いまはその壊れたピアノの音色がとても心地良く感じると語っている。時と共にその被災ピアノの「自然の調律」の音は、サンプリングを通じて坂本さんの作曲プロセスの一部になり、新たな表現へと生まれ変わっていく。そして、過去の音への探求の描写が、積み重なるコラージュのように、現在の作曲プロセスと見事に交差していく――。坂本さんといえば、どこか脆い幻想のようなバブルの時代、「YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)」の一員として日本のエレクトロニクスやテクノロジーを象徴するポップアイコンとなった。そして『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』に出演、その映画音楽をも手がけ、前者では英国アカデミー賞、後者では米国アカデミー賞をそれぞれ受賞した。2001年9月11日、ニューヨークの自宅近くで起きた米同時多発テロによる圧倒的な暴力、それが生み出す世界の不均衡と非対称を感じつつ、人間の暴力性の生物学的なルーツを追い求め、音楽の原点をも探すことになった坂本さん。また、震災から3年を経た2014年3月11日には、自ら防護服を着用し福島第一原発を囲む特別警戒区を訪れ、無人の地と化した集落の残像の音にも触れる。テクノロジーに頼る現代人の営みが、自然環境を蝕み、人間の“生き場所”をも奪ってしまうことへの悲しみが、本作内における作曲プロセスの根底を流れていくかのよう。さらに、2014年7月には中咽頭がんを公表。1年近くにおよぶ闘病生活を経て、山田洋次監督作『母と暮せば』、第88回アカデミー賞で3部門の受賞に輝いたアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を同時期に手がけて復帰。まもなく3月には、8年ぶりとなるオリジナル・アルバム(タイトル未定)がリリースされる。カメラは、5年におよぶ密着の最終楽章として、楽曲制作の現場にも潜入し、その最新アルバム制作の様子の一部始終を捉える。併せて、幼少からの膨大なアーカイブ素材も劇中を彩る。大病を経て、新たな楽曲が誕生するまでの音楽家・坂本龍一の音楽的探求を、正面から描いた本作。坂本さんは、「官邸前のデモや、東北ユースオーケストラとのコンサート、がんがわかって映画制作のスケジュールに大きな変更が余儀なくされても、僕の側にはいつもカメラがあった。(監督の)スティーブンは僕に何を見たんだろう?プライベートスタジオも、自宅のピアノ室も、全てさらけ出した。こんな映画に坂本の私生活を覗くという以上の意味はあるんだろうか?果たして映画として“見れる”作品となっているんだろうか?いま、僕は完成が待ち遠しい」とコメント。一方、スティーブン・ノムラ・シブル監督は「震災後、坂本龍一さんの音楽表現がどのように変わるのか、新たにどのような曲を書かれるのか、もしそこまで密着可能であれば、何かカタルシスが生じるのではないかとの思いが、この映画を作り始めるきっかけ」とコメント。「映画を通じて、映像と共に音楽や音の魅力を表現できればと、いまも願っております。是非皆さまに劇場で音楽的カタルシスを体験していただきたく思います」と期待を込めている。『RYUICHI SAKAMOTO DOCUMENTARY PROJECT』(仮題)は11月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年02月27日「20代前半からスペインに単身で飛び込み、フラメンコを勉強したりしましたが、日本の外側にいると、より日本のことを知りたくなりました」 そう語るのは、現在はスペインの文化特使も務め、フラメンコでは一目おかれる存在の今井翼(35)。3月6日からの山田洋次監督・脚本による『音楽劇マリウス』では、主役・マリウス役に抜擢。フランスでは「寅さん」シリーズのように愛されている作品で、山田監督が学生のころから、「いつか舞台にしたい」と夢見ていた作品だ。 「夢のようでとてもうれしかったです。4年前に初めて監督とお仕事をさせていただき、役者としての面白さ、深さを教えていただきました。その後はお会いするたびに、『どんな役でもいいので、また監督の作品に出させてください』とお願いしていました。僕の心の中でも、生霊のようにその思いを念じ続けていました(笑)」 『音楽劇マリウス』では、フランス・マルセイユで陽気にのんびりと生きている市井の人々と若者の抱く葛藤、港町の風情がコメディタッチで描かれている。願いがかなった今、ハードな稽古が続く毎日を送っているが、日々、幸せを感じているという。 「監督の厳しくも温かい指導を受け、毎日生まれ変わっているような気持ちです。日本人の心にすっと入ってきて、心地よくて深い余韻を残してくれるような作品になっています。お稽古をしながら、僕は3つの目標をつくりました。1つはこの舞台で男として、役者としてひと皮むけること。そして気が早いのですが、この作品の再演。3つ目は、山田監督の映画に出演することです」
2017年02月27日俳優・山田孝之がフジファブリックの新曲『カンヌの休日 feat. 山田孝之』にボーカルとして参加。そのミュージックビデオが公開された。テレビ東京・テレビ大阪ほかで放送中のドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」のオープニングテーマとなっている『カンヌの休日 feat. 山田孝之』。ミュージックビデオのコンセプトは「映画祭」。タキシードに身を包みブラックのサングラスをかけ、爽快にレッドカーペットを駆け抜ける山田の姿が映されている。彼が進むその先にはフジファブリックが待ち受け、合流するやいなや無数のカメラのフラッシュを浴びながら山田が熱唱する。そこに現れた怪しげな謎の老人は、ミュージックビデオを監督、そしてドラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」も手掛ける映画監督の山下敦弘というコミカルな内容だ。フジファブリックの新曲『カンヌの休日 feat. 山田孝之』は2017年2月15日(水)より発売。ニューアルバム『STAND!!』を掲げた全国ツアーでも同曲は演奏されている。2017年2月24日(金)に中野サンプラザで行われた全国ツアーの追加公演では、タキシードに身を包んだ山田孝之がサプライズで登場し、会場を沸かせた。なお、2017年6月と7月には、4回目となる自主企画イベント「フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017」を開催することが決定した。過去の企画では「ウルフルズ」や「キュウソネコカミ」、「Suchmos」、「クリープハイプ」、「KANA-BOON」といった話題のバンドと対バンしていることから、今年の相手が誰になるのか期待が高まる。【詳細】■『カンヌの休日 feat. 山田孝之』発売日:2017年2月15日(水)<収録曲>1.カンヌの休日 feat. 山田孝之2.Here3.カンヌの休日4.カンヌの休日(Instrumental)価格:・通常盤(CD)AICL-3261 1,500円+税・初回盤(CD+DVD)AICL-3259-60 1,700円+税 ※Music Video収録■フジファブリック 2マンツアー フジフレンドパーク2017・2017年6月26日(月) 大阪・Zepp Osaka Bayside・6月30日(金) 東京・Zepp DiverCity TOKYO・7月1日(土) 東京・Zepp DiverCity TOKYOチケット:スタンディング/2F指定席 5,400円(税込)+1Drink一般発売日:5月20日(土)FAB CHANNEL会員限定最速チケット先行受付期間:2月17日(金) 22:00~2/26(日)23:00
2017年01月24日アイドルデュオ・タッキー&翼の今井翼が19日、都内で行われた音楽劇『マリウス』の製作発表記者会見に、共演の瀧本美織、柄本明、林家正蔵、山田洋次監督とともに登場した。同作はフランスの人気作家マルセル・パニョルによるマルセーユ三部作(『マリウス』『ファニー』『セザール』)をもとに、山田監督が脚本・演出を務める。セザール(柄本)が経営するカフェの一人息子マリウス(今井)と、幼馴染で恋人のファニー(瀧本)を軸にした人情喜劇が繰り広げられる。公演は東京・日生劇場で3月6日~27日。恋人役となる瀧本について、今井は「すごくピュアでまっすぐな方」と印象を語る。また、「(瀧本は)子供の頃から”タッキー”と呼ばれているようで、タッキー&翼として愛し合えるんじゃないかなと思います」と言うと、山田監督も「そういえばタッキーだね」と驚いた様子に。瀧本は「”タッキー”として今井さんの横に入られるのが嬉しいですね」と笑顔になり、柄本も「(林家)正蔵&明ということで」と、新ユニットを続々結成していた。山田監督は1967年に、同作の舞台を日本に移し、倍賞千恵子を主演にむかえた映画『愛の讃歌』を手がけているが、会見では代表作の『男はつらいよ』シリーズも同作が原点となっていたことを明かした。故・渥美清を主軸にした物語を作る際に、寅次郎(渥美)はセザール、妹のさくらはファニー、妹の恋人・博はマリウスをイメージし、「このトライアングルを骨格として芝居を作っていけばいいんじゃないか」と作品がスタートしたという。会見の場にいるのが「夢のよう」と語る山田監督の、故郷ともいえる作品に対して、今井も熱い思いをぶつけた。今井は「ネガティブな意味でなく、自分のラストチャンスくらいの気持ちで頑張っていきたい」と語り、「死ぬ気で覚悟して新たなスタートを切れるように一生懸命やりたいと思います」と意気込んだ。1人で年末にマルセイユに訪れたという今井は、舞台の中で得意のフラメンコも披露。山田監督は「翼くんのフラメンコを見てびっくりした」と素晴らしさを述べ、スペインに留学し語学も習得した今井の情熱に「特別なんだなと非常に感心した」ため、作品にも生かしていきたいと意図を語った。
2017年01月19日【相談者:20代男性】好きな人がいますが、告白する勇気がもてません。恋愛のコツなどを紹介してくれる良い映画はありませんか?----------みなさん映画は観てますか?恋愛jpで映画のアドバイスを担当しております利根川です。担当といっても映画を薦めるのが僕の仕事。お悩みと同じような経験をしている映画や1シーンの中から、答えのヒントになりそう!と思ったものをご紹介いたします。とっておきの1本です。映画『男はつらいよ』《第1作》DVD:1,800円+税発売・販売元:松竹©1969 松竹株式会社監督・原作・脚色:山田洋次出演:渥美清、倍賞千恵子、前田吟、森川信、三崎千恵子、笠智衆、光本幸子●寅さん流、恋の指南(1)~第10作:寅次郎夢枕~**********なんだかこう……胸の中が柔らかぁくなるような気持ちでさ、ちょっとした音でも、例えば千里先で針がポトンと落ちても、わぁ……となるような、そんな優しい気持ちになって。この人のためなら何でもしてやろう、命なんか惜しくない……「ねぇ寅ちゃん、私の為に死んでくれる?」と言われたら「ありがとう」といってすぐ死ねる。それが恋というもんじゃないだろうか。**********●寅さん流、恋の指南(2)~第14作:寅次郎子守唄~**********お前と話してるとため息がでちゃうよねぇ、だから素人は困るんだよ。心や気持ちで女が動いたらお前、苦労しないじゃないか……そうだろう?**********●寅さん流、恋の指南(3)~第16作:葛飾立志篇~**********あぁ……いい人だなぁと思う。その次に話がしたいなぁと思う。その次にもうちょっと長く側にいたいなぁと思う。そのうちこう……なんか気分が柔らかくなってさぁ……あぁこの人を幸せにしたいなぁと思う。それが愛ってもんじゃないか。**********●寅さん流、恋の指南(4)~第20作:寅次郎頑張れ!~**********映画を(一緒に)観るんだよ、ただし洋画はダメだぞ。考えてみろお前、恰好のいい男がスーッとした足して次から次へと出てくるんだよ。終わって電気がパァッとつく、しみじみお前の顔を見て「かぁ~ヒドい顔してるなぁ……」っていうことになっちゃうんだよ!?**********●寅さん流、恋の指南(5)~第24作:寅次郎春の夢~**********日本の男は、何も言わない、眼で言うよ。「お前のことを愛してるよ。」すると向こうも眼で答えるな。「悪いけど、私あんたのこと嫌い。」するとこっちも眼で答えるな。「わかりました、いつまでもお幸せに……。」そのままくるっと背中を向けて、黙って去るな。それが日本の男のやり方よ。**********●寅さん流、恋の指南(6)~第30作:花も嵐も寅次郎~**********スゥ……っと側に寄るだろ、ね……「お嬢さん、東京へ帰ったらもういっぺん君の顔が見たいなぁ僕……」こうやりゃいいじゃねぇかお前。**********●寅さん流、恋の指南(7)~第43作:寅次郎の休日~**********若い時ってのはな、胸の中に炎が燃えている。そこに恋という一文字を放り込むんだ。パーッと燃え上がるぞ!**********●寅さん流、恋の指南(8)~第43作:寅次郎の休日~**********貧しいねぇ君たちは、二言目には金だ……金なんかなくたっていいじゃねえか、美しい“愛”さえあれば。**********●寅さん流、恋の指南(9)~第20作:寅次郎頑張れ!~**********じいっと相手の目を見る。お前が好きなんだよ……という想いを込めて相手の目を見る。そこで気持ちが通じるんだ。そこだよっ!そこで最後のセリフを言う。“アイ・ラブ・ユー……”できるか青年?**********●寅さん流、恋の指南(10)~第35作:寅次郎恋愛塾~**********お前の顔は恋愛には向かない。**********さて、ご質問者さん……いかがでしたでしょうか?寅さんの独特な云いまわしと表現が適格過ぎて(笑)最高過ぎですね!これ以上の恋愛指南映画は、日本にないんじゃないかって……(笑)1969年(昭和44)8月に第1作が公開されて以来、正月とお盆の年2作のペースで26年間全48作品にわたってつくられた日本を代表する名作シリーズですね。若い方は観たことないでしょうね。残念。ストーリーはとても単純なんですがね、渥美清さん演じる寅さんこと車寅次郎が的屋稼業に飽きると、ふらりと生まれ故郷の東京葛飾柴又に舞い戻り、叔父夫婦や妹さくら(倍賞千恵子)に、心配をかける。心配の種となるのは、寅さんの美女に対する一目惚れというのがおなじみパターン(笑)50年近く前の映画なのに、なんでしょ……人って変わらないんでしょうかね。特に、恋の仕方や人への想い 、そして人として大切なこと ……。全く今見ても素敵過ぎる作品です、逆に今だからこそ観るべきシリーズなのではないでしょうかね!僕もねこのお正月に全48作品を観直しましたが(笑)どんだけ暇なんでしょ……でもね、貴重な時間でしたよ。新たな気持ちで一年を過ごす、新たな気持ちで恋をするのならば、オススメです。あとは映画観て、笑って、泣いて、きっとヒントがあると思いますよ。ハッピーエンド目指して……。現実は映画よりも映画っぽい。利根川でした。●ストーリー寅さんが20年ぶりに、故郷柴又に帰ってくる。歓迎ムードも束の間、寅は妹さくらの縁談をぶちこわし、また旅の人となる。奈良で旅行中の御前様とその娘・坪内冬子(光本幸子)と再会。幼なじみゆえ、気さくな冬子に恋をした寅さんは、帰郷してからも冬子のもとへ日参する。一方、裏の印刷工場につとめる諏訪博は、さくらへ想いを寄せていた……。●ライター/利根川建一(映画専門家)
2017年01月11日人気俳優・山田孝之が「カンヌ映画祭」を目指す映画制作の過程を記録したドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」が、1月6日(金)今夜からテレビ東京系にて放送がスタートする。1999年に俳優デビューし、映画初主演を務めた2005年公開の『電車男』が大ヒットした山田さん。その後も『クローズZERO』シリーズや『十三人の刺客』、『GANTZ』シリーズや『バクマン。』『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』などに出演。『闇金ウシジマくん』シリーズで見せるハードなスタイルから「勇者ヨシヒコ」シリーズで見せるコミカルさまでその演技のふり幅の広さ、多彩さは他の追随を許さない。いまや日本を代表する俳優に成長した山田さんが今回挑むのは、自身2年ぶり2度目となる「ドキュメンタリードラマ」。前回のドキュメンタリードラマ「山田孝之の東京都北区赤羽」では、スランプに陥った山田さんが親交のある映画監督・山下敦弘を呼び出し「赤羽での自分を撮影してほしい」と依頼、そこにドキュメンタリー監督・松江哲明が加わってドラマが生まれたのだが、今回も山田さんが山下監督を呼び出し「世界最高峰のカンヌ映画祭で賞をとりたい」と言い出し、2人で「カンヌ映画祭」に向け映画制作をスタートさせる。松江監督も参加して“映画制作に奔走した山田孝之の2016年夏の記録”として作品化したという。放送にあたり山田さんは番組公式サイトで「今回カンヌを目指して、大切なことをたくさん学びました」とコメント。「ふり返って見ると、決してベストとは言い切れない決断があった」としながらも「行動したことにより気づくことができ、次に役立てることができます」と続け「これからも“山田孝之の”やり方で頑張っていこうと思います。しっかりと注意してご覧ください」と視聴者へメッセージを寄せている。また山下監督も山田さんと過ごした昨夏をふり返り「修行のような毎日で、結果お尻に変なおデキが出来たり…山田孝之は変な魔法をもっているので皆さんも気をつけてください」。松江監督も「とんでもない映像は撮れていることは保証できます。おそるべし、山田孝之。無事、最終回まで放送されますように」とそれぞれコメント。「山田孝之がつくる映画」とは一体どのような内容なのか…本放送で確かめて欲しい。ドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」は1月6日(金)より毎週金曜深夜0時52分~放送。(笠緒)
2017年01月06日