展覧会「【特別展】 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―」が山種美術館にて開催される。会期は2017年6月24日(土)から8月20日(日)まで。大衆に訴える作品を描き続けた日本画家・川端龍子。洋画から日本画への転向、絵画団体「青龍社」の樹立、規格外の大画面制作など、従来の枠組みを破るため常に挑戦を続けた。山種美術館では、龍子の没後50年を記念し、初期から晩年にかけての代表作を紹介、その画業を振り返る特別展を開催する。会場では自らが主宰した「青龍社」の青龍展第1回展に出品された記念碑的な《鳴門》、横幅7.2メートル超の大作《香炉峰》、新聞や雑誌の挿絵画家として同時代の世相を俯瞰的に見るジャーナリズム精神の発露といえる《爆弾散華》などの代表作を中心に約60点出品する。中でも、当時は会場芸術と批判された、大胆な発想と筆致で構成された大画面の大作は圧巻だ。また、1日1句の制作を晩年まで貫き、『ホトトギス』同人でもあった龍子が俳句を絵入りで記した短冊や、小さな子どもを慈しむような作品もあわせて展示。真摯で柔和な龍子の内面性が表れた初公開の作品で振り返る。【詳細】【特別展】 没後50年記念 川端龍子 ―超ド級の日本画―会期:2017年6月24日(土)〜8月20日(日)※会期中一部展示替えあり(前期 6月24日〜7月23日、後期 7月25日〜8月20日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日 ※7月17日(月)は開館、7月18日(火)は休館入館料:一般 1,200円(1,000円)、大高生 900円(800円)、中学生以下無料※()内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)は無料。※本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金に。(1人1枚につき1回限り有効)※会期中、きもの・ゆかたでの来館者は団体割引料金に。※複数の割引の併用は不可。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル 電話受付時間:8:00〜22:00)
2017年05月18日ロシアの女帝エカテリーナ2世のコレクションが基礎となり、日々進化し続けるエルミタージュ美術館。16世紀〜18世紀にかけて芸術分野における巨匠やその作品群は“オールドマスター”と呼ばれ、今なお多くの人々を魅了し続けています。そんなオールドマスター傑作の数々が、この春六本木に大集結。珠玉のコレクションを、ぜひその目で確かめて。珠玉のオールドマスター作品が目の前に18世紀、女帝エカテリーナ2世が美術品収集をはじめたことをきっかけに生まれたエルミタージュ美術館。エントランスを入ってすぐのエカテリーナ2世の肖像は、まるで「どうぞ私のコレクションを見ていって」と彼女が出迎えているかのよう。16世紀ルネサンス時代のティツィアーノや、17世紀オランダ市民絵画を代表するレンブラント、18世紀フランスを象徴するロココ主義のヴァトー。名だたる巨匠の作品が集結した本展は、エルミタージュ美術館展の決定版となっています。趣向を凝らした展示方法にも注目して展示室内は章ごとに赤や緑、金色など章のイメージに合った色で分かれています。同時代の作品を地域別に分けた本展は、それぞれの国の当時の風潮や雰囲気を味わうのにもうってつけです。またエカテリーナ2世の在位中に取得された作品のキャプションには王冠マークがついており、彼女の趣味趣向などを空想するのも楽しそう。巨匠の作品だからと身構えず、自分ならではの楽しみ方を見つけられるのも本展の魅力のひとつです。取材・文/おゝしろ実結イベント情報イベント名:大エルミタージュ美術館展オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち催行期間:2017年03月18日 〜 2017年06月18日住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階森アーツセンターギャラリー電話番号:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年04月18日[企画展]花 * Flower * 華 ―琳派から現代へ―が渋谷・山種美術館で開催される。会期は2017年4月22日(土)から6月18日(日)まで。[企画展]花 * Flower * 華は四季の花をテーマにした企画展で、日本美術に描かれた梅、桜、牡丹、薔薇、百合、 紫陽花、朝顔、菊、桔梗、水仙、椿など春夏秋冬の花を描いた多彩な作品約60点を展示する。花の特徴や花にまつわる物語・歴史、画家が残した言葉を通して、江戸時代から現代までの華麗なる絵画の世界を体感できる。江戸時代、琳派の絵師たちは、特に季節の草花や花木を多く題材とした。花を風物や鳥と組み合わせて趣のある世界を作り上げた酒井抱一の《月梅図》《菊小禽図》、濃彩で四季の草花を鮮やかに配した鈴木其一の《四季花鳥図》など、金銀、豊かな色彩を用いた装飾的な画面、斬新なデザイン性を持つ琳派の作品。時代を経ても色あせることのないその魅力に触れられる。また、近代以降の作品は、四季の草花100種を植物図鑑のように細緻に表した、田能村直入の《百花》、醍醐寺三宝院の華やかなしだれ桜を描いた奥村土牛《醍醐》、扇面という伝統的な形式に季節の花を散りばめた加山又造《華扇屏風》などを展示。四季の循環や季節特有の自然美を意識した表現を見てとることができる。お花見の季節に、今昔の花に思いを馳せてみてはいかがだろうか。【開催概要】[企画展] 花 * Flower * 華 ―琳派から現代へ―A World of Flowers ―from the Rimpa School to Contemporary Art会期:2017年4月22日(土)〜6月18日(日)開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36入館料:一般 1000円(800円)、大高生 800円(700円)、中学生以下無料※()内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳持参者、およびその介助者(1名)は無料。※本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中は入館料が団体割引料金に。(1人1枚につき1回限り有効)※会期中着物で来館すると、団体割引料金に。 ※複数の割引の併用は不可。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル電話受付時間:8:00〜22:00)
2017年03月02日洗練された空間で「世界のアート」を体験するスイスの建築家マリオ・ボッタによって設計された、洗練された佇まいが印象的なこの美術館。展示会を作るにあたり世界的な専門家を招き、国際的にアートに貢献しているアーティストの参加も実現するという極めてクオリティの高い美術館。渋谷という街に居を構えながらも、内向きな地域主義に陥ることなく活動をしており、世界に向けてアートを発信しています。スリリングなパフォーマンスが圧巻! 「コンタクトゴンゾ展 Physicatopia」「コンタクトゴンゾ(contact Gonzo)」とは、2006年に垣尾優と塚原悠也によって結成された、セゾン文化財財団助成対象アーティスト(2011年〜)。現在のメンバーは塚原悠也、三ヶ尻敬悟、松見拓也、NAZEの4名で、肉体の衝突を起点とする独自の牧歌的崇高論を構築し、即興的なパフォーマンス作品や、映像、写真作品の制作、マガジンの編集などを行っています。「フィジカトピア(Physicatopia)」では、サッカースタジアム用のパフォーマンス作品『xapaxnannan』発表後に発見された文章に基づいた彫刻の他、未発表のものを含む過去のパフォーマンス作品記録映像を見ることができます。世界的なアーティストや専門家たちによって作り上げられる展示会は一見の価値あり。圧倒的なパワーを持ったコンテンポラリーアートは、静かに鑑賞するだけでなく、没入して体感できるのも魅力のひとつ。新しい閃きを感じたい人は、ぜひ訪れてみて。取材・文/西尾 宇宙スポット情報スポット名:ワタリウム美術館住所:東京都渋谷区神宮前3-7-6電話番号:03-3402-3001
2017年02月24日歌川国芳の絵が、手触りふんわり「浮世絵手ぬぐい」奇抜で独特な世界観で国内外に数多くのファンを持つ歌川国芳。巨大な骸骨の妖怪が有名な『相馬の古内裏』や可愛い猫が描かれた『ねこ尽くし』など、そんな彼の有名な代表作があしらわれた手ぬぐいシリーズです。ふんわりとした肌触りも心地良く、歌川国芳好きにとってはたまらないグッズではないでしょうか。歌川国芳 浮世絵手ぬぐい(税込 648円)コレクションしたくなる美しさ! 「浮世絵絵はがき」お手頃な価格と豊富なバリエーションが魅力的なポストカード。家族、友人へのお土産としても、自分の思い出や記録を残すための記念品としてもピッタリ。気に入った絵や印象深かった絵のポストカードを是非見つけてみてください。浮世絵 絵はがき(税込 100円)真の浮世絵好きなら手に入れたい「複製浮世絵版画」忠実な製法で造り上げられた素晴らしい木版画。誰もが一度が目にしたことがあるであろう喜多川歌麿の『ビードロを吹く女』や葛飾北斎の『富嶽三十六景』など日本を代表する名作の数々が、江戸の技法を受け継ぐ職人技によって、最高のクオリティーで、時を超えて現代に蘇ります。複製浮世絵版画 (税込 14,040円)どれもこれもついつい欲しくなってしまうグッズばかり。素敵な思い出や記憶は、形として残しておきたいもの。お気に入りのグッズを探してみてください。取材・文/西尾 宇宙スポット情報スポット名:太田記念美術館住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10電話番号:03-5777-8600
2017年02月24日美術館の中の「もうひとつの美術館」で日本画を身近に山種美術館のミュージアムショップでは、美術館の中にある「もうひとつの美術館」。日本画をもっと身近に感じられるオリジナルの品々は、館長・山崎妙子さんによってプロデュースされています。日本画に描かれる繊細な色合いや和紙の風合いを自宅でも感じられるグッズは見逃せません。シックで使いやすいトートバッグ2016年で開館50周年を迎えた山種美術館では、記念として新たに作成されたシンボルマークがあしらわれたトートバッグです。日本を代表するグラフィックデザイナー・佐藤卓氏によってデザインされたこのマークは、横組みの「YAMATANE」の文字と縦組みの「日本画」の漢字が組み合わされており、横文字文化が日常化していながらも、従来の縦文字文化がしっかりと根付いている現代日本文化の姿が表されています。黒と白でシックにまとめられたトートバッグは、どんなシーンにも使うことのできる大人っぽい仕上がりです。3,240円。コレクションしたくなる! 日本画マスキングテープ名画をモチーフにした山種美術館限定のマスキングテープ。淡い色合いの中に日本画の繊細な技法が感じられ、主張しすぎない上品なデザインが目を引く品々です。お手頃価格でゲットできる、彩色豊かでおしゃれな絵柄は、全種類集めてしまいたくなるようなかわいいものばかり。432円。絵はがきで、感動をそのまま持ち帰るショップには、豊富な種類の絵はがきが取り揃えられています。名画の繊細な色合いや風合いが忠実に再現された絵はがきは、お家で眺めて再び楽しむことができます。ちょっとした連絡に日本画の魅力を伝えられる絵はがきを送れば、普段とは違った印象を与えることができそうです。108〜162円。文・佐藤百イベント情報イベント名:山種美術館 「日本画の教科書」展催行期間:2016年12月10日 〜 2017年04月16日住所:東京都渋谷区広尾3-12-36電話番号:03-5777-8600
2017年02月02日アートを感じる「Cafe 椿」でゆったりとしたひとときを山種美術館1階に位置する「Cafe 椿」は、駒沢通りの銀杏並木をガラス越しにのぞむ光あふれる空間です。山種コレクションの中でも人気の高い重要文化財、速水御舟「名樹散椿」から名付けられたこのカフェでいただける和菓子は、展覧会ごとに特別オーダーされる限定メニュー。カッシーナなどのオシャレなインテリアに囲まれた落ち着いた雰囲気の中で、美術鑑賞後のゆったりとしたひとときを過ごすことができます。1. 「雪けしき」お抹茶セット ¥1,100上村松園《牡丹雪》をモチーフにした和菓子とお抹茶のセットです。雪がふりかかる女性の傘をモチーフに、松園の世界をかわいらしく表現しています。菓子楊枝を差し入れると、着物の色に合わせた抹茶色の柚子あんが顔を覗かせます。爽やかな柚子の風味を、お抹茶と一緒にいただきながら素敵なティータイムを。2. 「冬華」お抹茶セット ¥1,100田能村直入《百花》をモチーフにした一品。田能村によって描かれた鮮やかな冬の花を和菓子で表現しています。色とりどりの花が華やかにあしらわれた和菓子の中には菊家特製のこしあんが包まれています。美しい見た目と特製こしあんの味わいが人気の一品です。3. 「里の桜」お抹茶セット ¥1,100土田麦僊《大原女》をモチーフにした和菓子を、お抹茶を一緒にいただきます。屏風絵に描かれる女性の頭に乗せられた黄金色の柴と、淡いピンクの桜を和菓子で表現しています。女性の頭に見立てられた、かわいらしい外見とシナモン風味の味わいが女性に大人気の一品です。文・佐藤百イベント情報イベント名:山種美術館 「日本画の教科書」展催行期間:2016年12月10日 〜 2017年04月16日住所:東京都渋谷区広尾3-12-36電話番号:03-5777-8600
2017年02月01日「日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―」が、東京・広尾の山種美術館で2017年2月16日(木)から4月16日(日)まで開催される。開館50周年を迎える山種美術館は、その歩みの中で美術の教科書に登場するような名品の数々と、創立者・山﨑種二と画家とのエピソードを交えながら紹介してきた。「京都編」に引き続き開催される本展では、「東京編」としてその歩みを振り返るとともに、東京画壇の歴史に名を刻む主要な作品を一堂に展示する。展示の中心となるのは、院展と日展の日本画家の作品。激しい近代化の波が押しよせた明治時代、横山大観、菱田春草らをはじめとする画家たちは、東京美術学校の岡倉天心による指導のもと、古典研究を重視しながら、新しい日本画のあり方を求めて模索していた。天心によって1898(明治31)年に創設された在野の美術団体・日本美術院は、紆余曲折を経ながらも現在まで続いている。その院展の中から、今回ピックアップするのは安田靫彦の《出陣の舞》、奥村土牛の《鳴門》、そして小林古径《清姫》のうち「日高川」など数々の著名な画家の絵画だ。一方で、1907(明治40)年、初の官営の美術展覧会として始まった文展は、日本画の近代化の上で重要な役割を担い、帝展、戦後の日展へと継承されている。長きにわたって多くの画家が活躍する舞台となった日展の作品からは、川合玉堂の《早乙女》、東山魁夷の《年暮る》といった各作家の代表作ともいえる珠玉の作品が揃う。戦前・戦後を通して同時代の画家たちを支援し、直接交流しながら築いてきたコレクションの数々とその軌跡を本展を通して体感してみてはいかがだろう。【開催概要】【開館50周年記念特別展】 山種コレクション名品選Ⅳ日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―会期:2017年2月16日(木)~4月16日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(但し3/20は開館、3/21は休館)入館料:一般 1,200円(1,000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。■各種割引・リピーター割引:本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金となる。(1名1枚につき1回限り有効)・きもの割引:会期中、着物での来館者は団体割引料金適用。複数割引の併用は不可。■展示予定作品横山大観《心神》、川合玉堂《早乙女》、下村観山《老松白藤》、菱田春草《月四題》のうち「春」「秋」、松岡映丘《春光春衣》、小林古径《清姫》のうち「日高川」、安田靫彦《出陣の舞》、前田青邨《大物浦》、奥村土牛《鳴門》、東山魁夷《年暮る》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》など約50点(全て山種美術館蔵)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)※電話受付時間 8:00~22:00
2017年01月30日和菓子の老舗とコラボ! 個包装だからお土産にもぴったり◎江戸時代から続く老舗の和菓子店「榮太樓總本鋪」とのコラボ商品「ひとくち羊羹」(800円)。北海道産小豆の風味を活かした食べ切りサイズの羊羹は1つずつ小分けにされているから配りやすく、お土産におすすめ。パッケージはモネの「グラジオラス」とゴッホの「オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて」の2種類です。ヨーロッパ絵画×えびせん!?ヨーロッパ絵画×海老せんべいという意外なマッチングが目を引く「海老せんべい」(800円)は、もちろん日本での展覧会ならでは。マヨネーズ風味の海老せんべいは老若男女問わず人気の一品です。こちらも個包装されていて日持ちがするので、ちょっとしたお土産にも◎。集めて飾りたい 名作モチーフのマグカップルノワールとモネの作品をそれぞれあしらった「マグカップ」(各1890円)は内側が鮮やかなピンクやブルーになっていて、両方揃えたくなる可愛さです。マグを使うたびに憧れの名画を鑑賞したら、センスアップも期待できるかも?! 他にも、ゴッホのマグカップもあるのでじっくり選んでみて。取材・文/藤井ちひろ店舗情報店名:デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~TEL・予約:03-5777-8600(ハローダイヤル)住所:東京都台東区上野公園1-2上野の森美術館アクセス:JR上野駅公園口より徒歩3分営業時間:9:30~16:30(但し、毎週金曜日9:30-20:00)※入館は閉館の30分前まで)2016年10月7日(金)~1月21日(土)
2016年12月30日日本初上陸の作品15点を含んだ選りすぐりの作品たち1885年に創立されたデトロイト美術館はアメリカの公共美術館として初めてゴッホ、マティスの作品を取り入れた美術館で、コレクションは約6万5千点、年間の70万人以上の来訪客を誇る、アメリカを代表する美術館の1つです。今回はその中から選び抜かれた52点が展示されています。また、今回の展覧会の大きな特徴がカメラ撮影OKということ(月曜火曜のみ。フラッシュは禁止、一部SNS投稿禁止作品もあります)。美術展は撮影禁止のことが多いので、この機会に巨匠の名作をカメラに収めちゃいましょう!目玉作品のゴッホの「自画像」は一生に一度は見ておきたい!麦わら帽子をかぶり明るい色彩で描かれたゴッホの自画像は一番人気の作品だけあって撮影可能日と週末は特に混雑するそう。それもそのはず、この「自画像」はなんと100億円の価値があると言われている作品! 並んででも間近で写真をおきたくなります。他にも息子をモデルにしたルノワールの「白い服の道化師」やモネが妻カミーユを描いた「グラジオラス」など、有名作品が目白押しです。ヨーロッパ近代絵画の顔とも言える珠玉の作品を間近で見られて、カメラ撮影までできちゃう今回の展覧会。年末年始も開館しているのでお休み中にぜひ立ち寄って「奇跡のコレクション」に触れてみては?取材・文/藤井ちひろ店舗情報店名:デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~TEL・予約:03-5777-8600(ハローダイヤル)住所:東京都台東区上野公園1-2上野の森美術館アクセス:JR上野駅公園口より徒歩3分営業時間:9:30~16:30(但し、毎週金曜日9:30-20:00)※入館は閉館の30分前まで)2016年10月7日(金)~1月21日(土)
2016年12月29日「日本画の教科書京都編 - 栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ - 」を東京・広尾の山種美術館にて開催。会期は2016年12月10日(土)から2017年2月5日(日)まで。2016年に創立50周年を迎えた山種美術館。これを記念し、創立者・山﨑種二のコレクションから明治以降を代表する日本画を厳選。本展ではその中でも京都画壇にスポットを当てた作品が紹介される。「日本画の教科書」と題された通り、日本の近代絵画を語る上で欠かせない名画ばかりが揃う。明治時代以降、大きく様変わりする環境の中で、日本画家たちは流入してきた西洋画を強く意識し、新時代にふさわしい日本画を模索し続けてきた。なかでも京都は平安時代以来のやまと絵の表現や、江戸時代の円山四条派から続く写生の伝統を受け継ぐ一方、日本美術の発展のため日本初の画学校を開校させるなど、革新的かつ組織的な取り組みが見られた。それぞれの画家が、日本画と西洋の「美術」の間に生まれた矛盾に向き合い、数々のユニークな作品が誕生することとなる。本展では、そんな大きな変化の時代に活躍した画家たちが登場する。中でも見所は、美術館の顔とも言える竹内栖鳳の《班猫》(重要文化財)だ。つい触れてみたくなるほど見事に表現された毛並みを前面に押し出した柔らかい印象の作品だ。上目遣いで舌を出すその表情からは、愛らしく気ままな猫の気質がよく伝わってくる。さらに、重要文化財でもある村上華岳の《裸婦図》も展示。まるで仏教画を思わせるような女性の顔立ちや蓮のモチーフが、「裸婦」という西洋の油絵の伝統を意識した題材、かつ、近代的な描き方で表現されている。西洋と日本の古典が折衷した、この時代を代表するような作品だ。その他にも上村松園や、山元春挙、福田平八郎、小野竹喬といった近代を代表する画家たちを一堂に紹介する。どれも切手や教科書などで一度は目にしたことのある有名なものばかりなので、日本画の知識がなくても気軽に楽しむことができる展覧会だ。【詳細】「日本画の教科書京都編 - 栖鳳、松園から竹喬、平八郎へ - 」会期:2016年12月10日(土)~2017年2月5日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00〜17:00 (入館は16:30まで)休館日:月曜日 (ただし1月9日(月)は開館、1月10日(火)は休館。12月29日(木)〜1月2日(月)は年末年始休館)入館料:一般 1,200円(1,000円) / 大高生 900円(800円) / 中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳の提示で、介護者1名を含め無料。※きもの割引:会期中きもので来館すると団体割引料金で入場可。複数の割引は不可。【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル電話受付時間:8:00~22:00)
2016年11月20日ロシアのエルミタージュ美術館が所蔵する絵画85点を展示する美術館展「大エルミタージュ美術館展オールドマスター西洋絵画の巨匠たち」が2017年3月18日(土)より開幕。同展のテーマソングに宇多田ヒカルの『人魚』が決定した。【チケット情報はこちら】フランスのルーヴル美術館、アメリカのメトロポリタン美術館とともに、世界三大美術館のひとつと言われているエルミタージュ美術館。同展では、美術館の絵画コレクションの中でも、質・量ともに群を抜く、16世紀ルネサンスから17世紀、18世紀のバロック、ロココの “オールドマスター”に焦点を当てて展示。ティツィアーノ、クラーナハ、レンブラント、スルバラン、ブーシェ、フラゴナールなどの作品から、油彩画のみ85点を国・地域別に紹介する。今回、テーマソングに決定した宇多田ヒカルの『人魚』は、9月にリリースした8年半ぶりとなるニューアルバム『Fantome』に収録。同作はオリコン週間CDランキング4週連続1位を獲得し、話題を呼んでいる。「大エルミタージュ美術館展オールドマスター西洋絵画の巨匠たち」は6月18日(日)まで、東京・森アーツセンターギャラリーで開催。その後、愛知、兵庫へ巡回する。現在、チケットぴあでは、東京展の早割チケットを販売中。■『大エルミタージュ美術館展オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち』【東京展】森アーツセンターギャラリー(東京都)2017年3月18日(土)~6月18日(日)【名古屋展】愛知県美術館(愛知県)2017年7月1日(土)~9月18日(月・祝)【神戸展】兵庫県立美術館(兵庫県)2017年10月3日(火)~2018年1月14日(日)※『Fantome』の「o」はサーカムフレックス付きが正式表記。
2016年11月04日アメリカを代表する美術館のひとつ、デトロイト美術館の名作を集めた「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」の東京展が、10月7日より上野の森美術館にて開催中。【チケット情報はこちら】1885年の創立以来、デトロイト市の財政破綻などの危機にも見舞われながら、自動車業界の資金援助もあり、世界屈指のコレクション数を誇る美術館として知られているデトロイト美術館。今回の巡回展では同美術館から、ゴッホの『自画像』やマティスの『窓』など、近代絵画における巨匠の作品52点を展示、うち15点が日本初公開作品となる。モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソなどが描いた名画を存分に堪能することができる。開幕前日の10月6日に行われたプレス向け内覧会には、本展の音声ガイドナビゲーターを務めた女優の鈴木京香が出席。「何度観ても面白い展覧会です。私も何回も来たいと思いますので、ぜひ皆さんも足を運んで、名画との対話を楽しんで」とコメント。また、月・火曜日に限り、来場者が自由に絵画を撮影することができるという同展の特徴に触れ、「通常の展覧会ではあまり撮影ができない展示会が多いですが、デトロイト美術館展は自分のカメラで撮影できる点がとてもいいです。私もカメラが好きですので、来場した時にはぜひ撮影したいです」とアピールした。「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」は、2017年1月21日(土)まで東京・上野の森美術館で開催。チケットは発売中。
2016年10月27日8月11日は「山の日」。今年できた新しい祝日です。夏山シーズンということもあり、山に行ってみたいと思っている方も多いのでは?さて一口に山といっても、気軽に行ける近くの里山から富士山のように計画を立てて登らなくてはならない山まで、レベル感は様々です。もし好きな人とだったらどんな山に行きたいですか?北欧神話の古代文字を使ったルーンを使い、あなたが選んだ「山を楽しむスタイル」から恋愛執着度を占いましょう。ルーンからのメッセージは?下の4つの写真の中から、ピンと来たものを1つ選んでください。北欧神話の神々が、あなたの「恋愛執着度」を伝えます。[1]せっかくなら本格登山[2]気軽なロープウェイ[3]気持ちのいいドライブ[4]心が洗われるような山の遠景あなたの「恋愛執着度」をはかるルーン[1]「本格」を選んだ人へのルーンはmannaz(マナーツ)…恋愛執着度50%事前準備から当日まで楽しめる、夏ならではの大イベントになりそうな本格登山。山選びに始まり当日のファッションや持ち物など、行く前からワクワクしますね。登るとなったら、もちろん企画の段階から彼を巻き込んで。お互いをペアだと意識しながらの登山は2人にとって忘れられない思い出になるでしょう。恋愛執着度は高くありませんが、苦労しつつ同じ体験をしたことで、心を共鳴し合えるパートナーとして、下山後も固い絆で結ばれるはず。[2]「ロープウェイ」を選んだ人へのルーンはperdhro(ペルドゥロ)…恋愛執着度80%見晴らしのいい山頂へ気軽に行けるロープウェイ。心地いい風に吹かれながら絶景を楽しむのは、まさに夏デートの醍醐味と言えるでしょう。搭乗から到着までの数分間、狭いロープウェイ内で、彼との距離の近さにドキドキしながら過ごせるというメリットも。夜景がステキなスポットも多いので、「次は夜来ない?」と夜デートの約束を取りつけるのもお忘れなく。[3]「ドライブ」を選んだ人へのルーンはraidho(ライドゥホ)…恋愛執着度90%目的地までの車内も楽しめる山へのドライブデート。車窓から、次第に濃く深くなっていく緑を眺めつつ、彼と至福のひと時を過ごせます。2人のお気に入りの音楽を流したり、ドライブインやレストランで名物を堪能したり…とたくさんの思い出を作れそう。到着したら、頑張って運転してくれた彼に必ずお礼の言葉を伝えましょう。帰りの車中で何かうれしいハプニングがあるかもしれませんよ。[4]「遠景」を選んだ人へのルーンはdagaz(ダガーツ)…恋愛執着度60%平地や湖の向こうの山並みを眺めるのも、立派な山の楽しみ方。心が洗われるような風景を共に愛でているうちに、彼と心が一つになったと感じることも。何も言わなくても相手の気持ちが手に取るように伝わってくるかもしれません。派手さはなくても、美しい景色に心を癒されながら、静かで深い大人の恋を育めるでしょう。終わりにいかがでしたか?開放感あふれる山は夏の恋にぴったりな場所。また、グリーンセラピーの一つとして注目を浴びている山林には、ざわついた2人の心を鎮めてくれる効果もありそうです。恋愛への執着度が高いのは、それだけ恋に対して真剣な気持ちがあるということ。そのピュアなパワーを生かし、山を媒介に縁を結べたらいいですよね。おいしい空気と目にも鮮やかな緑を楽しみつつ、夏らしくステキな恋ができますように!ライタープロフィール湖香ほのかコーチングと占いで輝く明日を応援する「ゆめみらいコンシェルジュ」。GCS認定コーチ&講師。電話占い「ロバミミ」、チャット占い「Chapli」、占いアプリ「yell」、LINE占い「悩み相談所」にて鑑定中。
2016年08月11日今日は今年から国民の祝日に加わった「山の日」。特に8月11日に山に関したいわれがあるわけではなさそうですが、お盆休みと連結させることが狙いの一つにあるようです。海の日が制定されて以来、20年ぶりの新設だとか。山というのは、時にその人の人生観を変えることがあります。そういう理由があってか、占いなどで活用する見方では「転機」という意味も山にはあります。山登りのような大変な状況を克服することが人に大きな転換を果たさせる、ということなのかもしれません。また今日は上弦の月であり、光と闇、あるいは陰陽が交錯する日です。これもまた一つの転換点を象徴します。ですが、半月の日はとかく無理が生じやすい傾向があり、どちらかと言えば急いで転換することよりも、山のもう一つの性質である、「落ち着き」「慎重さ」を心がけていたほうが今日は良いように思えます。120パターンで占う2words powered by ananより
2016年08月10日今年から国民の祝日に制定された8月11日の「山の日」。この日を前に、厳しくも壮大な山の魅力をスクリーンで体感できる、実話ベースの映画『ヒマラヤ~地上8000メートルの絆~』と『ロング・トレイル!』が7月30日(土)より同時公開される。まずは、ユーモアたっぷりの旅行エッセーで知られるビル・ブライソンの「A Walk in the Woods」を、ロバート・レッドフォード主演・製作で映画化した『ロング・トレイル!』。紀行作家ビル(レッドフォード)は、長年暮らした英国から故郷の米国へ戻り、セミリタイアに近い生活を送っていた。平穏な生活に物足りなさを感じていた彼はふと、家の近くを通る北米有数の自然歩道「アバランチアン・トレイル」3500kmの踏破を思いつく。妻(エマ・トンプソン)を安心させるため、旅の相棒を募る中、唯一現れたのは破天荒な旧友カッツ(ニック・ニルティ)だった。期待と不安を胸に出発した2人の前に、大自然の驚異と体力の衰えという現実が立ちはだかる…。シニア2人の息ぴったりのコミカルな掛け合いと、予期せぬハプニング連続が織りなす波乱の山の旅は、思いがけない“心の旅”に。道に迷った大人のための、人生応援ムービーとなっている。続いて、韓国の国民的俳優ファン・ジョンミンを主演に、伝説の登山家と仲間たちの軌跡を描いた大ヒット作『ヒマラヤ~地上8000メートルの絆~』。登山家オム・ホンギル(ファン・ジョンミン)は引退後、ヒマラヤ4座を共に登頂した最愛の後輩ムテク(チョンウ)が悪天候のため、下山中に遭難死したことを知る。そこは人間が存在できない“デスゾーン”エベレスト地上8,750mの地。誰もが遺体回収を諦める中、ホンギルは数々の偉業を成し遂げたかつての仲間たちを集め、“ヒューマン遠征隊”を結成。エベレスト山頂付近の氷壁に眠る仲間のため、山岳史上最も危険で挑戦を選択する。“必ず迎えに行く”友との最後の約束を果たすために――。減圧トレーニング、岩壁、氷壁の登攀まで登山家さながらの撮影準備訓練を行い、臨場感あふれるリアルな映像を作り上げるため、ヒマラヤ、モンブランでの危険な撮影に臨んだという俳優たちの熱演には要注目。この2作はいずれも、山々の荘厳な美しさ、登山やトレイルの楽しさが伝わってくるのはもちろんのこと、大自然の厳しさと脅威がリアルに描かれている。「山の日」を前に、映画館で“山を体感”してみては?『ロング・トレイル!』は7月30日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』は7月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月29日アメリカを代表する美術館のひとつ、デトロイト美術館の名作を集めた「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」の大阪展が、明日7月9日(土)より開幕する。1885年の創立以来、自動車業界の資金援助もあり、世界屈指のコレクション数を誇る同美術館は、ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として初めて購入するなど、芸術の街デトロイトの象徴となってきた。今回の巡回展では、そのゴッホの「自画像」やマティスの「窓」など、巨匠たちの作品52点を展示し、うち15点が日本初公開となる。モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、近代ヨーロッパ絵画の「顔」ともいうべき名画を堪能することができる。東京展は10月7日(金)より東京・上野の森美術館にて開幕。数量限定のお得な特典付き前売チケットは7月9日(土)午前10時より、チケットぴあにて発売開始。「特製クリアファイル付前売券」と「2017年特製カレンダー付前売券」の2種となる。また、9月5日(月)より通常の前売券とともに「オリジナル図録付前売券」も発売予定。■「デトロイト美術館展~大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち~」【大阪展】会期:7月9日(土)~9月25日(日)会場:大阪市立美術館(大阪府)チケット:一般1,500円【1,300円】、高校・大学生1,000円【800円】※【】内は当日券【東京展】会期:10月7日(金)~2017年1月21日(土)会場:上野の森美術館(東京都)チケット:2017年特製カレンダー付前売券2,400円(サークルK・サンクス限定)特製クリアファイル付前売券1,400円(セブン-イレブン限定)一般1,400円、高・大学生1,000円、小中学生500円※全て前売券の価格※数量限定、予定枚数に達し次第販売を終了いたします
2016年07月08日「江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―」展が東京・渋谷の山種美術館で開催される。期間は2016年7月2日(土)から8月21日(日)まで。開館50周年を記念したこの特別展では、山種美術館所蔵の江戸絵画を一挙に公開。江戸時代は、公家や武家だけでなく、庶民にいたるまで文化の享受層が拡大する中、個性豊かな芸術家たちが次々に登場し、新たな潮流が生み出された。美術館のコレクションでは、その多彩な歴史を概観することができる。作品としては、浮世絵の祖とうたわれる岩佐又兵衛《官女観菊図》や、 椿椿山《久能山真景図》をはじめとする重要文化財2点および、《竹垣紅白梅椿図》などの重要美術品3点がラインナップ。さらに、琳派の俵屋宗達や抱一や、文人画の池大雅、奇想の画家として名高い若冲、狩野派や円山四条派、復古やまと絵にいたるまで、諸派の優品の数々が集結する。また50周年にちなんで、横山大観、上村松園らなど美術館と縁の深い近代の日本画家の作品も特別に展示。近年関心の強まっている江戸絵画を存分に楽しめる企画となりそうだ。【概要】江戸絵画への視線 ―岩佐又兵衛から江戸琳派へ―期間:2016年7月2日(土)〜8月21日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区 広尾 3−12−36開館時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)入館料:一般 1,200円(1,000円)、大学・高校生 900円(800円)、中学生以下無料※カッコ内は20名以上の団体料金。会期中に浴衣、着物で来場した場合も団体料金に。展示予定作品数:50点休館日:月曜 (ただし、7/18は開館、7/19は休館)
2016年07月02日「デトロイト美術館展 〜大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち〜」が東京・上野にある上野の森美術館で、2016年10月7日(金)から2017年1月21日(土)まで開催。モネ、ドガ、ルノワール、ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、マティス、モディリアーニ、ピカソほか、まさに近代ヨーロッパ絵画の「顔」ともいうべき巨匠たち。1885年に創立したデトロイト美術館には、自動車業界の有力者らの資金援助を通じ、世界屈指のコレクションが集結。ゴッホやマティスの作品をアメリカの公共美術館として初めて購入したのもデトロイト美術館だという。100を超えるギャラリーには、古代エジプトから現代美術まで65,000点を超える作品を所蔵。それらの多様性も同館の特徴で、アフリカ、アジア、オセアニア、イスラム、古代美術などどの分野でも重要な品々を誇る。本展では、その中からコレクションの中核を成している印象派、ポスト印象派、20世紀フランス・ドイツの数々の傑作の中から選りすぐりの全52点を紹介。日本初公開の15点を含む作品を、4章に分けて解説する。展覧会の入り口である第1章では、印象派を代表するモネ、ドガ、ルノワールらの絵画などを中心に展示。戸外での作品を重視し、黒色や褐色を避けた鮮やかな配色を用いることで映し出される、その時代のパリの街並みや市民の日常生活が魅力的だ。第2章のポスト印象派では、日本初上陸となるゴッホ晩年の作品《オワーズ川の岸辺、オーヴェールにて》やゴーギャンの《自画像》など、この時代を代表する画家たちの傑作を中心に展開。この章では、アール・ヌーヴォーと連動し、挿絵や版画、ポスター、家具などジャンルの垣根を越え創作活動をした「ナビ派」モールス・ドニやピエール・ボナールの作品も楽しむことができる。20世紀のフランス・ドイツ絵画は、第3・4章に分けて紹介。ドイツ人館長ヴィルヘルム・R・ヴァレンティナーの時代に収集されたものや、ピカソがキュビズム時代に描いた作品など、多様性とダイナミズムが息衝く時代を体感できる。また、2016年12月17日(土)、24日(土)、25日(日)の3日間は、夜間特別開館「クリスマス・ナイトミュージアム」を実施。夜間開館中は、展示室内に特設クリスマスツリーを設置し、通路に色鮮やかな電飾を飾り音楽を展示室内に流すなど、クリスマス仕様にイメージチェンジしている。【概要】デトロイト美術館展 〜大西洋を渡ったヨーロッパの名画たち〜会期:2016年10月7日(金)~2017年1月21日(土)※休館日は10月21日(金)会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2開館時間:9:30~16:30(毎週金曜日、10月22日(土) 9:30〜20:00)※入館は閉館の30分前まで。観覧料:一般 1,600円、高校・大学生 1,200円、小・中学生 600円、小学生未満 無料※前売・団体は各200円引き(団体は20名以上、小・中学生は100円引き)<br />※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名様は無料。(要証明)【クリスマス・ナイトミュージアム概要】日程:2016年12月17日(土)、12月24日(土)、12月25日(日)時間:17:30〜19:00(入館は18:30まで)会場:上野の森美術館住所:東京都台東区上野公園1-2料金:ペアチケット3,000円(税込)【問い合わせ先】ハローダイヤルTEL:03-5777-8600(全日/8:00~22:00)■巡回予定・大阪市立美術館 会期:2016年7月9日(土)〜9月25日(日)住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1‐82※休館日:月曜日 (但し、7月18日、8月15日、9月19日は開館、7月19日は休館)開館時間:9:30~17:00 (入場は16:30まで)観覧料:一般 1,500円(1,300円)、高校・大学生 1,000円(800円)※()内は前売りおよび20名以上の団体割引料金※ペア券(一般のみ)プレイガイドのみで販売。販売期間は4月27日から7月8日まで※中学生以下、障がい手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。(要証明)。※本展は大阪市内在住の65歳以上も一般料金。・豊田市美術館会期:2016年4月27日(水)〜6月26日(日)※休館日:月曜日(但し、5/2は開館)住所:愛知県豊田市小坂本町8-5-1観覧料:一般 1,400円、高校・大学生 1,000円、中学生以下 無料※前売・団体は各200円引き(団体は20名以上)※豊田市内在住、在学の高校生、障がい者手帳の所持者、市内75歳以上は無料(要証明)
2016年07月01日ブリヂストン美術館が「アーティゾン美術館(ARTIZON MUSEUM)」としてリニューアルし、2020年1月18日(土)に再び開館する。「新TODAビル 文化貢献施設」や「アートスクエア」とともに、京橋1丁目東エリアに新しい芸術・文化拠点を形成する「京橋彩区(きょうばしさいく)」に立地する。ブリヂストン美術館がリニューアルブリヂストン美術館は、1952年1月に東京で初めて西洋絵画を展示する美術館として開館した。以来、60年以上にわたり東京・京橋において東西の名画にふれあう機会を提供してきた美術館だ。これまで、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールの作品を集めた「ベスト・オブ・ザ・ベスト」や、オランダ出身のウィレム・デ・クーニングにフォーカスした展覧会など、独自の美術展を開催してきた。アーティゾン美術館に名称変更へブリヂストン美術館の歴史を継ぐ美術館として、新たに誕生する「アーティゾン美術館」。展示面積は、旧美術館の約2倍となり、展示室は4階から6階の3フロアで構成される。ガラスに囲まれたモダンな建築で、館内には明るく開放的な空気が漂う中、作品世界に没入できる。展示面積の拡大に伴い、展示もパワーアップ。「創造の体感」をコンセプトに、印象派を中心とする従来のコレクションから、古美術、日本近代洋画、20世紀美術、現代美術まで2,500点以上にのぼる多彩な作品を、独自性豊かな企画とともに公開。旧美術館では実現できなかった大規模な企画展(特別展)とコレクション展の同時開催が可能となる。また、入口は従来の八重洲通り沿いから、銀座と日本橋をつなぐ中央通り沿いへと移動。京橋一丁目の再開発における芸術と文化の拠点として、地域の発展と貢献を目指す。「京橋彩区」でオープンする施設東京駅八重洲口から歩いて5分、美術館、ギャラリー、古美術商などが集積する東京駅周辺エリアに“開かれた芸術・文化拠点”として形成される「京橋彩区」。ここでは、芸術・文化イベントの開催や、若手クリエーターなども含めた芸術・文化活動をサポートしていく。新TODAビル 文化貢献施設(仮称)「新TODAビル 文化貢献施設」は、人々が気軽にアートやクリエイションに触れられるギャラリーの他、アーティストやクリエイターを支援するコワーキングスペース、イベントホールなどが整備される。また、アート作品やデザインプロダクトを販売するショップも併設され、ショッピングも楽しめる。アートスクエア(仮称)中央通り沿いに2019年7月一部オープンする広場「アートスクエア」では、多様な芸術・文化イベント開催される予定だ。また、新TODAビル 文化貢献施設が竣工後は、広場の間口が120mになり、さらに芸術・文化イベントが盛んになるだろう。詳細アーティゾン美術館オープン日:2020年1月18日(土)場所:ミュージアムタワー京橋住所:東京都中央区京橋1-7-2延床面積:約 6,650m²施設構成:1F エントランスロビー、ミュージアムカフェ / 2F ミュージアムショップ / 3F 受付、多目的ホール / 4F〜6F 展示室(面積約 2,100m²)※ 掲載パースはすべて計画段階のものであり、今後変更の可能性あり。【主な収蔵画家・彫刻家】クロード・モネ、ポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーガン、パブロ・ピカソ、藤田嗣治、藤島武二、ジャクソン・ポロック、堂本尚郎、オーギュスト・ロダンなど※そのほか古代美術品も収蔵■「京橋彩区」詳細・ミュージアムタワー京橋(2019年7月竣工) ※タワー内にアーティゾン美術館がオープン。・(仮称)新TODAビル 文化貢献施設(2024年竣工予定)・(仮称)アートスクエア( 2019年7月一部オープン、2024年全面オープン)
2016年06月20日横浜みなとみらいにある「横浜美術館」では、横浜の地元企業である富士ゼロックスと横浜美術館のコラボによる企画展「複製技術と美術家たち-ピカソからウォーホルまで」が6月5日(日)まで開催中だ。本展では、1988年以来「版画もしくはそれに類する手段で複数制作されたもので、その時代の精神や文化を表徴する作品」を指針として、欧米と日本の重要な作家による版画、写真、コピー・アート(ゼログラフィーによる作品)、アーティストブックなどを収集した富士ゼロックス版画コレクションが展示される。その数は現在約950点を擁し、その中の約350点がまとまって展示されるのは本展が初めて。さらに、版画コレクションに加えて、横浜美術館が擁する150点が合わせて展示され、約500点の作品展示を通して、写真印刷や映像などの「複製技術」が発達・普及し、誰もが複製を通して美術を楽しむことができる時代に、ピカソをはじめ20世紀の欧米を中心とする美術家たちが、どのような芸術のビジョンをもって作品をつくっていったのかを検証する。中でも、ドイツの文芸批評家ヴァルター・ベンヤミン(1892年ー1940年)の写真や美術に関する考察や発言に注目し、彼が著作中で言及した写真や美術の作品を展示している。ベンヤミンの論文「複製技術時代の芸術作品」は、その後の美術、写真、映画の評論だけでなく、メディア論や社会学、思想研究に大きなインパクトを与えたが、ベンヤミンの著述に登場する代表的な写真家や美術家たちの実作品を、美術史の流れの中で鑑賞することができる貴重な機会となる。さらに、この企画展では、富士ゼロックスのクラウド発信型音声ガイドサービス「SkyDesk Media Trek(スカイデスク・メディアトレック)」を提供しており、自分のスマートフォンやタブレットに、専用アプリをダウンロードして、無料で音声による展示作品の解説を楽しむことができる。解説は担当学芸員が書き下ろし、作品を目の前にしながら、制作の背景や他の作品とのつながりを知ることができるので、美術史に疎くても安心して作品を鑑賞することができる。気持ちの良い初夏の週末、横浜みなとみらいにお出かけのついでに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがだろう。(text:cinemacafe.net)
2016年05月28日「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」が東京・国立美術館にて開催される。会期は、2016年4月27日(水)から8月22日(月)まで。世界でも有数のルノワール・コレクションを誇る、オルセー美術館とオランジュリー美術館。本展は、両美術館が所蔵する、100点を超える絵画や彫刻、デッサン、パステルなど貴重な資料の数々によって画家ピエール・ オーギュスト・ ルノワールの全貌に迫るものだ。展覧会内では、作品を10章に分けて構成。写実的な初期作品を始め、肖像や風景、風俗、花、子ども、裸婦といった、ルノワールの愛した主題を紹介する。例えば、第4章では「“現代生活”を描く」と題し、ダンスホールや酒場、カフェ、郊外の舟遊びといった、 19世紀のパリ生活に特徴的なシーンを切り取った作品を展示。この章の主役、ルノワールの最高傑作《ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会》は、日本で初めて展示される。他にも、第1章「印象派へ向かって」や第5章「子どもたち」、第8章「《ピアノを弾く少女たち》の周辺」など、あらゆる視点からルノワールの作品に触れることができる。最晩年の名作《浴女たち》も、初めての来日となるので、ぜひ注目してみて。【展覧会概要】オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展会期:2016年4月27日(水)〜8月22日(月)会場:国立新美術館 企画展示室1E住所:東京都港区六本木7-22-2休館日:毎週火曜日 ※5月3日(火・祝)、8月16日(火)は開館開館時間:10:00〜18:00金曜日、8月6日(土)、13日(土)、20日(土)は20:00まで※入場は閉館の30分前まで観覧料:当日 一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円※価格は全て税込み。※団体は20名以上。※団体料金は200円引き。※障害者手帳持参者とその付添者1名無料。※中学生以下無料。※4月30日(土)〜6月26日(日)までの土曜、日曜は高校生無料観覧日(学生証の提示必要)【問い合わせ先】国立新美術館TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年05月01日©TRIPPING!ダナン中心部からの南東に7kmのところにそびえる「五行山(マーブル・マウンテン)」。大理石で成る5つの連山は、宇宙を示すと言われ、ダナン屈指のパワースポットとしても人気。宇宙を表す5つの山©TRIPPING! トゥイソン中腹からみた山々5つの連山「五行山」は宇宙の万物を示すと言われ、宇宙を作る5つの要素にちなんで、それぞれキムソン(金山)、モックソン(木山)、トゥイソン(水山)、ホアソン(火山)、トーソン(土山)と名付けられている。かつて大理石を発掘していたこれらの山々は、今ではベトナム人にとって、参拝をして回る言わば聖地だ。観光のメインは「トゥイソン」©TRIPPING! トゥイソン観光のメインは、一番大きな山「トゥイソン」。山の中腹までは、直通エレベーターを利用するのが吉。階段で登った場合は、中腹まで徒歩10分程。©TRIPPING! 左:エレベーター 右:階段トゥイソンには、洞窟や、仏像、展望台など様々な見どころがあるが、見逃せないのはこちら。■ドン・フェン・コン(Dong Huyen Khong)©TRIPPING! 洞窟内ベトナム戦時下にアメリカ軍の空爆により、大きな穴が空いた洞窟「ドン・フェン・コン(Dnhg Huyen Khong)」は、正午前後に訪れると、洞窟内に祀られた仏像に光が射す神秘的な光景をみることができる。五行山を訪れたら必ず立ち寄りたいスポットだ。©TRIPPING! 洞窟に空いた穴■展望台©TRIPPING!トゥイソンの山頂にある展望台から望むダナンの街と美しい海は必見。©TRIPPING! 展望台にいくためには、小さな洞窟ドン・ヴァン・トン(Dong Van Thong)を抜ける尚、展望台に向かうには仏像が祀られている小さな洞窟「ドン・ヴァン・トン(Dong Van Thong)」から入り、その奥の細い隙間をすり抜ける必要がある。一見すると行き止まりにも見える洞窟なので、見逃さないように気をつけて。©TRIPPING! 仏像の奥に細い隙間がある■ドン・アン・フー(Dong Am Phu)©TRIPPING!ベトナム戦争時代、ベトナム軍の拠点として使われた洞窟のひとつ。洞窟内は広く、軍が利用していた展望台や、仏像も祀られている。©TRIPPING!リンウン寺院(Linh Ung Pagoda)©TRIPPING!山の中腹に位置するリンウン寺院は、連日多くの参拝客が訪れるダナンを代表する寺院のひとつ。ユーモラスな展示にも注目してみて。©TRIPPING!尚、トゥイソンは、足元が滑りやすい場所があるので、観光に訪れる際は、動きやすい靴で出かけたい。五行山(マーブル・マウンテン)・営業時間:7:00~17:30・入場料(トゥイソン):30,000VND※エレベーター利用含む・電話: (+84)511 3961114(チケットオフィス)・アクセス方法:ダナン市街地よりタクシーで約20分こちらも合わせてCheck!知れば必ず行きたくなる!ベトナム「ダナン」がいまアツい理由
2016年03月09日東京都・広尾の山種美術館は、江戸時代から近代・現代まで、「HAPPY」を切り口に日本美術をたどる特別展「伊藤若冲 生誕300年記念 ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―」を開催している。会期は3月6日まで(月曜休館)。開館時間は10:00~17:00(入館は16:30まで)。入館料は一般1,200円、大高生900円、中学生以下無料、きもの割引も実施している。同展は、幸福への願いが込められためでたい主題や、思わず笑みがこぼれる楽しいモティーフの日本美術作品約70点を集めたもの。祭事・婚礼などの慶事や節句、あるいは日常の営みの中で用いる図様として、日本美術ではさまざまな吉祥画題が表現されてきた。同展では、その中から長寿や子宝、富や繁栄などを象徴する美術に焦点をあて、おなじみの鶴亀、松竹梅、七福神など現代人からみてもラッキーアイテムとなる対象を描いた絵画が紹介される。さらに、ユーモラスな表現、幸福な情景など、HAPPY な気持ちをもたらす作品も展示されるということだ。同展で注目すべき作品として、初公開作品5点を含む伊藤若冲の墨画が挙げられる。おどけた様子の七福神《布袋図》や《恵比寿図》(以上2点は初公開)、表情豊かに動物の姿を描いた《河豚と蛙の相撲図》、押絵貼屛風《群鶏図》など、大胆なデフォルメと機知にトンだ富んだ表現を観ることができる。また、歌川国芳のユーモアあふれる猫や金魚の戯画(会期中、展示替え有り)、鮮烈な色彩と滑稽さが魅力の吉祥画・柴田是真《円窓鐘馗》、重厚感のある筆力が際立つ河鍋暁斎《五月幟図》など幕末・明治時代の作品も展示される。そして、日本を象徴する霊峰富士の堂々たる姿を描いた横山大観《心神》、陰影や立体感を意識し、近代的な人物表現を取り入れた下村観山《寿老》など、伝統的な画題を土台としながらも、時代に即した新しい表現を試みた近代の画家たちの優品も見どころということだ。
2016年01月28日大原美術館のコレクションが集う「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」が16年1月20日から4月4日まで、国立新美術館で開催される。大原美術館は、岡山県倉敷市の大実業家であり、社会貢献や福祉の分野でも活躍した大原孫三郎が、1930年に創設した西洋美術を紹介する日本初の本格的な美術館。同展では、大原美術館が収集した美術品の数々のなかから、代表作を展示しつつ、1世紀近くにわたる活動を紹介する。展示されるのは、エル・グレコの《受胎告知》をはじめ、西洋の近代美術からはクロード・モネの《睡蓮》、パブロ・ピカソの《頭蓋骨のある静物》、アメデオ・モディリアーニ の《ジャンヌ・エビュテルヌの肖像》、ジョルジョ・デ・キリコの《ヘクトールとアンドロマケーの別れ》、ポール・ゴーギャンの《かぐわしき大地》など。このほか、《白玉弥勒仏倚座像》、《女神イシスまたはネフティス像》、38歳で夭折した岸田劉生の《童女舞姿》、大原美術館の礎を築いた児島虎次郎の《和服を着たベルギーの少女》など日本の近代洋画や民芸運動に関わった作家の作品、戦後の美術たちが展示される。また、芥川賞を受賞したピースの又吉直樹が同展のサポーターに就任。見どころや楽しみ方を又吉ならではの表現方法で展覧会ムービーなど様々な機会で紹介していく。又吉が出演する全10話のオリジナルムービーは、謎解きのストーリー仕立てになっており、現在展覧会サイトおよびYoutubeにて公開中だ。動画引用元: (はじまり展オフィシャルYouTube: 【イベント情報】「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」会場:国立新美術館住所:東京都港区六本木7-22-2会期:16年1月20日~16年4月4日休館日:火曜日時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)料金:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円
2016年01月16日「初笑い」や「七福神めぐり」など、新春はハッピーな気持ちになれること、したいですよね。そんな人にオススメの美術展『特別展 伊藤若冲 生誕300年記念ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―』が2016年1月3日から東京・広尾の山種美術館ではじまります。本展では、「HAPPY」をテーマに、鶴亀や松竹梅、七福神などラッキーアイテムを描いた作品が勢ぞろい。擬人化された金魚をユーモアあふれるテイストで描いた歌川国芳の《きん魚づくし ぼんぼん》(展示期間:2/9~3/6)や、狩野一信の《布袋唐子図》など、見ているだけでHAPPYな気分になれる絵も紹介されています。特に注目したいのは、伊藤若冲の作品群。生誕300年記念を迎える若冲は、江戸時代の絵師のなかで、今もっとも人気のある絵師のひとり。本展では、動物の姿をユーモラスに描いた《河豚と蛙の相撲図》など、若冲の墨画9点を中心に全11点をご紹介。たくみな筆技とあたたかみのある表現の世界を存分に楽しめます。2016年に開館50周年を迎える山種美術館。新年最初の本展覧会は、めでたい絵画が一堂に集まり、新春の雰囲気にもぴったり。2016年のお正月は、広尾の美術館でハッピー気分になりませんか?イベントデータ:『【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念ゆかいな若冲・めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―』会期:2016年1月3日(日)~ 3月6日(日)(会期中、一部展示替えを行います)※休館日は月曜日(ただし、1月4日、1月11日は開館、1月12日は休館。)時間:10:00 ~ 17:00※入館は閉館の30分前まで会場:山種美術館料金:一般 1,200円/大学・高校生 900円/中学生以下無料
2015年12月16日「美術館に行ってみたいけど、美術の知識がないから行きづらい」「美術館の雰囲気が嫌いじゃないけど、楽しめているかどうかは疑問」そんな方も、決して少なくないはずです。そこでぜひともおすすめしたいのが、『芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本』(藤田令伊著、秀和システム)。タイトルからも推測できるとおり、「見る力」の養い方や、美術館の楽しみ方を紹介した書籍。つまり、“興味はあっても知識を持たない”美術鑑賞ビギナーにとって心強い一冊なのです。著者は、「鑑賞者の立ち位置を大事にしながらアートの愉しみを広げる活動に尽力している」というアートライター。そして本書の目的は、「美術館という素敵な箱を通して、自分の感性やセンス、ものの見方を磨く方法を探っていく」ことなのだそうです。つまり「知識があるかないか」「作品を理解しているか否か」ではなく、「美術館のカフェで過ごすだけでも大きな価値がある」というような考え方。■美術館の中では早足で歩こうところで美術館には、「順路」が示されています。そのため、多くの人はその指示に従い、最初から最後まで順番に作品を見ていくのではないでしょうか。しかし著者は、そういう見方をおすすめしていないといいます。なぜなら厳密に「順路」に従って見ていくと、次第に疲れてきて、最後の方は「もういいや」ということになりがちだから。そこでおすすめしているのが、最初に展覧会全体をさっと早歩きで見る方法。はじめから終わりまでを、先にひととおり大まかに見て回るわけです。すると、「引っかかり」をおぼえる作品がいくつか出てくるもの。「いいな」と思ったり、なぜかわからないけどきになったり、素通りできないなにかを感じる作品が必ずあるということです。そして、そのような「引っかかり」をおぼえた作品を中心に、あとでゆっくり見ればいいということ。なお、もしも会場が複数の場所に分かれていたり、展覧会に規模が大きかったりした場合でもご心配なく。ブロックごとに、同じ方法を繰り返していけばいいだけだそうです。あるいは、展示室の真ん中に立ち、周囲の壁に掛けられている作品をざっと見渡すのもいい方法。いいかげんなことのように思えるかもしれませんが、この「引っかかり」が意外とたしかな道しるべになるのだそうです。なぜなら「無自覚的知覚」は、その人の主観にのっとったうえで、見るべき要素を直感的に汲み取っているものだから。だから決していいかげんではないということ。安心して、「引っかかり」を根拠に作品をピックアップしていけばいいということです。■美術作品は3分間かけて見る著者は、「小難しいことは抜きにして、美術作品を見るスキルを向上させる手っ取り早い方法はないのか?」と質問されたら、「3分間かけて見る」ことですと答えるといいます。たとえばインスタントラーメンをつくる時間であり、通勤電車の次の駅までの時間であり、ウルトラマンが怪獣をやっつける時間であり……。そう考えてみると、「3分間」は私たちにとってなにかと身近な時間であるということがわかります。決して長大ではないけれど、それなりの長さがある時間だということ。そして、そんな3分間を美術鑑賞にあてはめると、それだけで見えてくる世界が確実に違ってくるというのです。3分間かけてひとつの作品と向かい合っていると、パッと見ただけでは感じなかったものを感じることができたり、気づかなかったことに気づいたりするのだと著者はいいます。あるいは、作品が伝えようとしているメッセージが、だんだんわかってきたりもする。また、作品の細かい部分にも目が行き届くようになるというわけで、3分間という時間は自動的に鑑賞を深めてくれるというのです。とはいえ、すべての作品に3分かけることは現実的に不可能。だからこそ、上記の「引っかかり鑑賞法」を応用すればいいということ。まずざっくりと見て、引っかかりをおぼえた作品に3分間かけるという見方で十分だというわけです。*本書を読むと、美術は決して難解なものではなく、アプローチの仕方次第榮倉でも身近になるということを実感できるはず。美術や美術館に少しでも興味があるなら、ぜひ手にとってみていただきたい一冊です。(文/書評家・印南敦史)【参考】※藤田令伊(2015)『芸術がわからなくても美術館がすごく楽しくなる本』秀和システム
2015年12月16日●山の日制定で関心が高まる登山○8月11日が「山の日」として祝日に「山の日」が制定され、来年から8月11日が祝日となる。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」とその趣旨を掲げるが、国内の登山レジャー、また健康や体力の維持・増進のための生涯スポーツとして、登山の今の姿はどのようなものだろうか。かつて登山といえば、大学や社会人の山岳部・山岳会を中心とした活動が中心であった。その後、1990年代には日本百名山といったTV番組をきっかけに中高年の登山ブームが起こり、2009年頃には"山ガール"という言葉とともに若い女性の登山が増加した。特に2010年にユーキャン新語・流行語大賞の候補ともなった「山ガール」の影響は大きく、日本生産性本部の「レジャー白書」によれば、2003年から2008年まで600万人前後と沈んでいた登山人口は2009年に1,230万人と倍増。2010年も1,000万人を超えた。山ガールブームで急増した登山人口だが、同じくレジャー白書の各年代別の参加人口を見ると、山ガールブーム時に登山を始めたと思われる女性層のおおよそ半分がその後も登山を継続しており、山スカートとともにひとつの登山スタイル・登山者層を作り出したともいえるだろう。その後、2013年に富士山が世界文化遺産へ登録されたといったプラス要因がある一方で、2011年の東日本大震災や2013年の戦後最悪の火山災害となった御嶽山の噴火による登山者心理への影響により、近年の登山人口は800万人前後となっている。山域ごとの登山者数を見ると、世界文化遺産への登録などをきっかけに急増した富士山では23万4,000人と、3シーズン連続の減少となった。また長野県内の登山者数は北アルプスで18万3,000人と前年より2万2,000人の減(2014年通期、以下同)、南アルプスでも3万6,000人と4,000人の減、山ガール人気で盛り上がった八ヶ岳連峰も8,000人減の9万2,000人となっている。○遭難件数・遭難者数とも過去最多その一方で増え続けているのが遭難件数・遭難死者数だ。多くのメディアで取りあげられ、毎年のように「過去最高」と報じられているので目にすることも多いだろう。警察庁がまとめた今夏(7~8月)の山の遭難件数は647件、遭難者数は782人(うち死者行方不明者数65人)と統計が残る1968年以降で最多となった。年間でみると直近の2014年は、遭難件数が2,293件、遭難者数2,794人(うち死者行方不明者数311人)とこちらも1961年の統計以来、最多となっている。年代別では、全遭難者数の過半となる50.1%を60歳以上が占め、対象を40歳以上まで広げると全体の4分の3を超える76.4%となる。メディアや専門誌による遭難のニュースや注意喚起にも関わらず遭難事故が増えているこの状態に、警察など行政機関や民間団体などによる登山指導・情報提供・登山届提出の呼びかけや義務化、また登山者が集まるWebサイトではより手軽に登山届を作成して提出できるサービスの提供を始めている。このほかにも、長野・岐阜・山梨・静岡の4県では、山のグレーディング表を作成して約380の登山コースの難易度評価を公開している。登山者自身がレベルにあった山を選ぶ目安を提供することで山岳遭難事故の防止を目指しており、例えば、長野と山梨にまたがる甲斐駒ケ岳では、北沢峠からのコースは体力度3・技術的難易度C、黒戸尾根からのコースは体力度6、技術的難易度Dといったように設定されている。しかしながら、このような取り組みが進む中でも遭難件数は増加の一途となっており、登山者の高齢化、中高年者の体力への過信、スマートフォンの地図だけで登るような初級登山者の存在などが課題となっている。●アウトドア用品は継続的に市場を拡大○拡大するアウトドア市場ひとときより落ち着きを見せる登山人口。レジャー白書によれば2014年の登山人口は840万人で前年より70万人増えた。特に顕著なのは高齢者層の活動で、60代の男性10.4%・女性10.7%、70代の男性11.5%、女性12.9%が登山を行っており、単純にその年代の10人に1人以上が登山を行っていることになる。これは40代女性の3.5%や30代男性の7.9%などど比べて高い数字だ。比較的資産に余裕のある高齢登山者の増加は、アウトドア用品市場の拡大にもつながっている。同じくレジャー白書によれば2014年の登山用品市場(キャンプ用品を含む)は1,950億円で前年から60億円(前年比103.2%)伸びた。ここ10年を見ても2004年の1,470億円から年間の伸び幅は大きくないものの底堅さをみせている。釣り用品(2004年 2,060億円 → 2014年 1,600億円)や、スキーやスノボード用品(同1,910億円 → 同1,410億円)と比べてみても、安定した需要がうかがえる。別の矢野経済研究所による「スポーツ用品市場に関する調査結果」においても、2014年のアウトドア用品市場は1,812億1,000万円と推計されており、前年比104.0%で緩やかではあるが市場規模の拡大を同じく裏付けている。登山用品の特徴としては、山中での性能や軽量化を重視しており比較的高単価であること、また競合が多くないため大幅な値下げをせずに売れることが特徴となっている(軽量化などを重視しないオートキャンプ用品には安価なものも多い)。また登山用品には消耗品があまり無い一方で、登山スタイルを広げていくのにあわせ新たな用品が段階的に必要になる。最初は日帰り登山でザックや雨具、登山靴だったのが、テント泊をすればテントやシュラフ、冬山であればアイゼンやピッケル、クライミングに興味を持てばハーネスやヘルメット……といった具合だ。登山スタイルの広がりを横軸とすれば、縦軸にはそれぞれの製品のグレードアアップがあり、特に登山を始めた数年から10年程度は他と比べても、継続的に費用がかかるレジャーといえる(逆に一通り揃えたあとはメンテナンスを十分にすれば長期間使えるものが多く、必要というよりも憧れや新しいもの好きといった理由での購入が増えてきたりする……)。○登山者の成長が市場拡大の鍵店舗にとっては、これら初心者や登山を始めたものの次にどのような道具を揃えればいいのかわからないといった層をステップアップさせることが重要だ。登山用品はインターネットで探せば格安で手に入る……といったことはあまり多くない。そのため店舗のショールーミング化もおきにくく、店舗にとってはライフタイムバリュー(LTV : 顧客生涯価値)の高い顧客をいかに抱えるかがポイントとなっている。また、店舗のみならずメーカー、そして山岳ガイドや山小屋関係者にとって、今後、日本がさらに少子高齢化が進む中で新たに登山を始める人を増やすことが大きな課題だ。そのため、店舗やメーカー主催の登山入門ツアーが広く行われており、また店舗スペースを利用した地図読みや冬山登山装備などの机上講習会も数多く開催されている。実際に、都内某所で開かれた無料の冬山装備の机上講習をのぞいてみた。参加者は30代~40代を中心に15人ほど。山岳ガイドが店舗内のスペースを借りて開いたこの講習会では、店舗としては必要な装備をこれから購入してもらうことを期待し、山岳ガイドは講習会をきっかけに入門ツアーの顧客開拓を狙っているが、それよりもまずは登山人口あるいは登山スタイルを広げてもらう、そして安全に楽しめる登山をしてもらうことを考えているようだ。この他にも、国内登山旅行に強みを持つ毎日新聞旅行(まいたび.jp)やクラブツーリズムなどの登山ツアーも人気だが、課題となっているのは"初めての登山"開拓だ。●新たな登山者の開拓が大きな課題○ネット世代は登山もネットで!?山岳部・山岳会が衰退する一方で、インターネットの普及によって新たに登場してきたのが、ネットで出会った登山パーティーの存在だ。今夏7月にはNHKのクローズアップ現代がこの特集を組み、大きな話題にもなった(「夏山トラブルに注意! ネット時代の登山ブーム」放送概要はNHKのWebサイトで見られる)。ネットで出会った登山パーティーへの批判は、大きくは「互いの体力や登山技術・経験、性格などもわからないままにパーティーとして山にのぼること」「パーティーでの責任者(いわゆるリーダー)が明確ではないこと」などが挙げられる。一方で、参加した人に話を聞くと「いっしょに山に行く人がまわりにいなかった」「一人で登るのは不安だった」「歳や趣味(登山)があう人と友だちになって、山に行きたいので」といった声があがる。当日に初めて会い、おたがいの連絡先もLINEしか知らないといった関係には危うさも伴うが、参加者たちは「登山を始めたいけど、きっかけがなかった」というのが本音のようだ。このような登山パーティーの危険性を指摘する声は多い。まだ死者を出すような遭難事故は起きていないようだが、それは時間の問題かもしれない。ただ、考え方も変わってきている。今の時代に、山に登るなら山岳会などで必要な技術を学びながら……というのを声高に叫んだとしても、それは結局のところ、山岳会に入らない多くの層を取り残すことになるだけだ。このようなネットで出会った登山パーティーのひとつとして、ユーザー自らが旅の企画をたて参加者を募るサービス「trippiece」には、大菩薩嶺や塔ノ岳(丹沢)、筑波山など関東を中心にいくつかの登山企画が並ぶ。一方で「休憩も込みでコースタイムの80%のペースで」のように初心者同士の登山としては無謀とも思える計画も見受けられる。この会社では、このような登山企画に応えるかたちで今夏にひとつの取り組みを行った。登山未経験者や初心者を対象に公式の登山チームを作って参加者を募集。参加者からは1万8,000円の会費を集め、その会費で登山靴や雨具などを共同装備として購入する。参加者は装備を自分で購入しなくても参加でき、実際の登山の際にはガイドを雇ってその費用を按分する内容だ。○未経験者や初心者への機会提供が課題あるベテラン登山ガイドは、山行記録を投稿する某Webサイトを指して「ネットのかまってちゃんの集まり」と揶揄する。だが、近代登山はたかだが150年の歴史しかない。環境や生活スタイルの変化にあわせ、ただ批判するのではなくうまく取り込んでいくことが登山業界に求められているのではないだろうか。先のNHKの番組で取り上げられた山頂caféの取り組みをみても、未経験者や初心者にとっては、始めるきっかけや機会を作ることが大切だ。登山は生涯にわたって長く楽しめるレジャーでありスポーツ。それは登山業界からみれば高いライフタイムバリューが見込める顧客層でもある。たとえば先のtrippieceにならって、ガイド自らが登山企画をたてて参加者を募集するようなサービスがあってもいいのではないだろうか。都市近郊の低山を1人あたり1,000円程度でガイドを行う。ガイド業としては儲けにならない金額かも知れないが、ビジネスとしてライフタイムバリューの高い顧客に直接リーチできる場とみればあり得ない話ではないだろう。その後、顧客の成長とともに長く付き合えればいいわけだ。登山者からみても、ネットで知り合ったパーティー同士では、いつまでたってもスキルアップができないままだが、よいガイドに出会えればその人の登山の楽しみはさらに広がることだろう。登山業界の課題にはもちろん遭難者の増加や一部の山域に登山者が集中するオーバーユース、登山者のマナー低下など挙げれば様々なものがあるが、もっとも大きいのは、知識や経験を持ったガイドといった人たちと、始めたいのにきっかけが無いと迷っている層がはなれていることにある。インターネットは大きく世界を変えた。ネットを批判するだけではなく、うまく利用すればそこにはブルーオーシャンが広がっているかもしれない。
2015年12月10日©Aura2015年11月末オープン予定のシンガポール最大規模の美術館「ナショナル・ギャラリー・シンガポール」。美術館オープンに先駆けて営業が始まったのは、5、6階に入るイタリアンレストラン&ラウンジ「Aura(アウラ)」だ。フォーマルなディナーから、絶景を楽しむラウンジまで、あらゆるニーズに応えてくれる全390席。マリーナ地区を一望できるスカイラウンジからの眺めは、新たな絶景スポットになること間違いなし!最大級の美術館の上にオープン東南アジアのアートシーンを牽引するシンガポール。2015年5月に開業したフランス発の美術館「シンガポール ピナコテーク・ド・パリ」に続き、11月24日にオープン予定の「National Gallery Singapore(ナショナル・ギャラリー・シンガポール)」は、旧市庁舎と最高裁判所であった建物を改装した、シンガポール最大規模の美術館だ。©Aura美術館の開業に先駆けて2015年10月にオープンしたのは、イタリアンレストラン&ラウンジ「Aura(アウラ)」。ラグジュアリーなイタリアンレストランに加え、お酒と夜景を愉しめるスカイラウンジもお目見え。ゲストはあらゆるシチュエーションに合わせて食事の場所を選ぶことができるのが嬉しい。シーンに合わせたバラエティ豊かなメニュー©Auraレストランフロアでは、3コースから成るランチと、4コースのディナーを用意。週末はプロセッコとベリーニの飲み放題も含まれるお得なブランチセットも。全90席のラグジュアリーな空間には、おめかしして出かけたい。©Auraスカイラウンジでは、平日のランチタイムにサラダバーと自家製パンのセットや、ハイティーメニューも提供。夜はマリーナベイの絶景を存分に堪能しながらお酒と食事を楽しめる。特にテラスラウンジから望むマリーナベイエリアの夜景は特別。目の前がPadang広場のため、その絶景を邪魔するものがなく、高層ビル群のライトアップの向こうにはマリーナ・ベイ・サンズまで見渡せる。フォーマルなイタリア料理と、絶景に酔いしれる夜を過ごしてみてはいかがだろうか。Restaurantメニュー・Weekday Lunch日替わりの3コース。S$32(税抜き)・Weekend Brunch前菜盛り合わせ、メイン、デザートの3コースにプロセッコとベリーニの飲み放題付き。S$98(税抜き)※食事のみはS$48(税抜き)・Set Dinner Menuおススメ4コース。S$80Sky Loungeメニュー・Salad Bar平日11:30-14:30。フレッシュサラダや焼き野菜の豪華なビュッフェと、地中海風自家製パンのセット。S$18。・High Tea平日15:00-17:00。クラシックなヨーロッパ式ハイティーのセット。(サンドイッチとペストリー、イタリア紅茶とコーヒー)S$18。・Bar Menuシャンパンやカクテル、ワインなど。※景色は、6階のスカイラウンジからのみ見ることができます。
2015年11月04日国立新美術館、大原美術館、NHKプロモーションは10月31日、国立新美術館(東京都港区)にて仮装イベント「美の饗宴 アートになりきり ハロウィン 仮装コンテスト」を開催する。同イベントは、国立新美術館にて2016年1月20日~4月4日に開催される企画展示「はじまり、美の饗宴展 すばらしき大原美術館コレクション」の開催に先駆けて行われる仮装コンテストとなる。参加条件は20歳以上の男女で、指定の絵画作品の画像から1点をモチーフにした仮装が必須。指定作品は、大原美術館が所蔵するエル・グレコの『受胎告知』や、アメディオ・モディリアーニの『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』など10点。クロード・モネの『睡蓮』やジャクソン・ポロックの『カット・アウト』など、風景絵画や人物の像がはっきりと描かれていない作品も含まれる。仮装に関するアイディアやコスチュームは自由となっており、イベント担当者は「それぞれのアイディアと工夫を凝らした仮装・アートになりきって、コンテスト参加者をアッと言わせてください」と参加者に呼びかけている。また、審査基準については「特に決まっていない」としながらも、「自分が『これだ』と思うモチーフの仮装を自分なりの解釈でしてほしい。参加者自身が楽しめる仮装が一番」とコメント。『睡蓮』など特定の人物像が描かれていない作品については、「どのような仮装になるのか運営側も予想がつかない」とした。同コンテストの審査員は、世界大会などでも活躍するエア・ギターパフォーマーの金剛地武志氏や、コスプレ(cosplay)という言葉の生みの親でもある高橋信之氏らが務める。当日はコンテストの他にも金剛地氏によるエア・ギターのパフォーマンスや、「その名はスペィド」(THE LADY SPADE)によるDJイベントなども行われるとのこと。なお、参加者の応募は同展の公式サイトにて受け付けている。イベントの開催時間は18:30~20:00、開催場所は同館3階「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」を予定。募集期間は10月1日~21日で、募集人員は40人。応募者多数の場合、抽選の上参加者を決定する。また、同コンテストで最優秀賞を受賞した参加者には、賞品として岡山県倉敷・大原美術館旅行(ペア1組)をプレゼントする。また、優秀賞(2名)、審査員賞(3名)、参加賞など多数の賞品を用意するとのこと。
2015年10月13日