国立大学法人茨城大学(太田 寛行 学長)と茨城土地家屋調査士会(木村 道夫 会長)は、茨城大学が所有する岡倉天心ゆかりの『五浦六角堂』および近辺岩礁の状況を、三次元点群データ等のデジタル情報として記録するデジタルアーカイブ化事業を実施しました。なお、今回取得したデータは茨城大学に寄贈され、三次元点群データ授与式は2022年11月14日に行われます。土地家屋調査士は土地の境界と不動産の登記手続きを行う専門家。様々な書面を読み解き、測量機を駆使し、不動産を正確に計測したり、土地の境界を導き出すことを生業としています。この事業は茨城大学の協力体制の元、土地家屋調査士制度制定70周年記念事業として、最新鋭のドローンや3Dスキャナーなどの測量機を使い、茨城土地家屋調査士会が実際の計測等を行ったものです。2020年(令和2年)7月31日に土地家屋調査士制度は70周年を迎えましたが、コロナ禍の影響もあり、遅れて2021年(令和3年)1月に現地調査を開始するなど、2年がかりでの実施となりました。■三次元点群データ授与式日時:2022年11月14日(月) 14:00~15:30茨城大学 五浦美術文化研究所 展示室(茨城県北茨城市大津町五浦727-2)■コメント/茨城土地家屋調査士会 会長 木村 道夫「研究資料や観光PR等多目的に利用できるデジタルデータを幅広くご活用いただきたいです。今回の事業をとおし、日進月歩する先進技術(ドローンや3Dスキャナー)を柔軟に取り入れながら活動している、これからの土地家屋調査士の可能性を周知していきたいです」■画像取得した三次元点群データ1取得した三次元点群データ2三次元点群データ計測の様子 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月11日格闘家の那須川天心が4日、京セラドーム大阪で開催された「EXIA Presents KANSAI COLLECTION 2022 AUTUMN & WINTER」にシークレットゲストとして登場した。両手を高く掲げた那須川にスポットライトが当たると、会場は大歓声。黄と緑のド派手ジャケットを着用し、軽快なシャドーを見せながらランウェイを歩いた。那須川はランウェイの感想を聞かれると「格闘技での入場で歩くのは慣れている。でも戦わない入場はあまりない。今は戦闘力ゼロだし、闘争本能ない。歩くだけでいいのは心が楽ですね(笑)」と素直に明かした。那須川といえば6月に行われた『THE MATCH 2022』で武尊と対戦。同マッチは東京ドームで行われたが、この日の会場が京セラドームだったことから「場所は違うけどドームに帰ってこられてうれしい」といい、「いまはキックボクシングを終えて次のステージでしっかりと練習しているところ」とボクシング転向後を見据えた。ファッションは「人とかぶるのが好きじゃない」という那須川。「ネックレスとか、人と同じものにならないようにチョイスすることを意識している」とコメント。また女性の好きなファッションは「スポーティーないつでも動ける感じのもの。いつでも私戦えますよというファッションが好き。戦闘力高めがうれしいですね」と明かした。最後にファンに向けて勇気が出るコメントを求められると、「自分のやりたいことを思いっきり、諦めずにやることが今の時代に大事。否定や誹謗中傷は気にせずに自分らしくいけたらいい」と発信した。「KANSAI COLLECTION」(関西コレクション)は、2011年2月に大阪で誕生したファッションとエンターテインメントのイベント。23回目となる今回は、「meet new japan culture」をテーマとし、変わりゆく文化や美しき良き伝統などを発信する。撮影:蔦野裕
2022年08月04日6月19日に東京ドームで開催されるRISE世界フェザー級王者の那須川天心(TARGET/Cygames)とK-1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者・武尊(SAGAMI-ONO KREST)の“世紀の一戦”に関する記者会見が4月7日、都内で行われ、イベントタイトルが「THE MATCH 2022」に決定したと発表された。会見には天心、武尊両選手が駆けつけ「ここまで来て、特に言うことはないですし、絶対に勝ちます。キックの最後の試合というか、僕の人生の中でも一番大きいことなので、必ず勝ちます」(天心)、「試合を期待してくれている皆さんの盛り上がりを感じる。それをパワーに変えて、練習を頑張っている。最高の勝ち方で、最高の勝利をするので、応援してくれたらうれしいです」(武尊)と勝利への決意を新たにしていた。格闘技ファンが熱望しながら、さまざまなハードルがあり実現に至らなかった同カード。天心が4月2日のRISEラストマッチでキックボクシングを卒業する予定だったため、一時は絶望視されていたが、“ケジメ”としてキック引退の延期を決意。昨年12月24日、ファンにクリスマスプレゼントを贈る形で、電撃的な開催決定が発表されていた。ファンの期待と熱気が最高潮に達するなか、この日は各種チケットの価格も発表され、最前列となる「VVIP1列席 アリーナ1列」が1枚300万円であることが明らかに。関係者によると「現時点で50席程度用意する」という破格シートについて、武尊は「高いなあと思いました」と思わず苦笑い。それでも「この試合にそういう価値をつけてくれたことはうれしいこと。それに見合った最高の試合を見せたい」と意気込みのコメント。「ちょっと子どもには優しくないなと」と価格設定に本音を漏らす天心は、「こういった価値があるとみんなに知ってもらえるのはうれしい。最終的には、この試合で歴史の教科書に載りたい」と目標を掲げ、自らの闘志に火をつけていた。すでに契約体重が58キロで前日計量(大会当日は4キロ戻しの62キロ)、ワンキャッチワンアタックありのキックボクシングルールで行われることが発表されていたが、この日の会見では、3分3回プラス延長1回(延長は延長の内容のみをマストでジャッジ)が正式決定した。会見には、実行委員会を務める株式会社ドリームファクトリーワールドワイドの榊原信行氏、K-1プロデューサーの中村拓己氏、RISE代表の伊藤隆氏が同席。榊原氏は「二人の試合を象徴するもの」とイベントタイトルに込めた思いを語り、「格闘技界の夢の祭典にできる機会だと思っている」と気合十分。「世界中に“熱”を発信し、過去最高のイベントにしたい」(中村氏)、「格闘技再熱の起爆剤になるんじゃないかと。次世代の選手、子どもたちに夢を与えられる素晴らしい大会にしなければいけない」(伊藤氏)と成功を誓った。なお、当日の試合数やマッチメイクは、現在検討中だといい、基本的に立ち技のみで10~15試合行われる予定だという。「THE MATCH 2022」開催概要■日時:2022年6月19日(日)12時開場(予定)/14時開始(予定)開場・開始時間は予定です。決定次第K-1/RIZIN FF/RISEオフィシャルサイトにてご案内します。■会場:東京ドーム■主催:THE MATCH 2022製作実行委員会5月1日(日)午前10時よりチケット一般発売 (スマホのみ)チケット料金VVIP1列席3,000,000円<特典付>VVIP2列席2,000,000円<特典付>VVIP3列席1,000,000円<特典付>VIP席300,000円<特典付>SRS席100,000円RS席50,000円SS席30,000円S席25,000円A席15,000円全席指定・消費税込※電子チケットのみの販売※1歳よりチケットが必要
2022年04月08日キックボクサーの那須川天心と武尊が12月24日、都内で行われた記者会見に出席し、2022年6月に両選手の対戦が行われると発表した。RISE世界フェザー級王者と、K-1史上初の3階級王者で現スーパー・フェザー級王者がついに激突。ファンや格闘技界のみならず、スポーツ界全体が注目する待望の“夢カード”とあって、会場に多くの報道陣が集結する中、「メリークリスマス!最高のプレゼントをお渡しできた」(天心)、「日本人同士で世界最強を決められる、なかなかない試合。たくさん待たせてしまった分、最高の試合で勝つところを見せたい」(武尊)と闘志を燃やした。当初来年4月にキックボクシングを引退する予定だった天心だけに、「格闘技ファンはうれしいかもしれないが、僕のファンは『何だよ』って思う人もいるはず。申し訳ない」と複雑な胸中を明かしつつ、「最後のけじめとして、勝って引退したい。置き土産として、この試合で締めくくり、キックを去りたい」と決意も新た。一方、現在30歳の武尊は「年齢的なことも言われるが、毎回1回でも負けたら引退すると言ってきたし、今が全盛期だと思っている。判定やドローはいらない。できれば、延長無制限ラウンドでやりたい」と抱負を語った。会見に同席したRIZINの榊原信行CEOは「すべての問題がクリアになった。日本の格闘技史において、ここまでファンに求められ、願われ、夢を託されたカードはないはず。まさに世紀の一戦」と語り、「これはK-1でもRIZINでもRISEでもない。日本の格闘技界がひとつになり、力を合わせて、世界中がぶったまげる新しい格闘技イベントを立ち上げる」と決意表明。現時点で発表できるのは「2022年6月某日開催」だけだというが、「一番でかい、一番インパクトがある、大観衆を迎えられる場所を最終調整している」と会場についても言及した。体重は58kg契約で前日計量。4kg戻しで当日計量も実施する。試合はワンキャッチワンアタックアリのキックボクシングルールで行われ、「判定基準を明確化し、ラウンドごとの“見える化”も実現させる」と説明した。両選手も「こういう中立な舞台で試合ができるのは、うれしいこと。正直、ディズニーとユニバくらい違う(笑)別の世界が交わるので、お互いに盛り上げていきたい」(天心)、「5~6年前から熱望されたカード。いろんな事情で実現できず、お互いに苦しい思いをした。中立なリングじゃなければいけなかった」(武尊)と確執の歴史を乗り越えた“今”に思いをはせた。お互いの印象を問われると、天心は「階級も違うので一発のパワーというか、圧力が違うので、やることやろうかなと。勝っている点は、いっぱいあるんすけど、一番はマインドっすかね。久しぶりにチャレンジャーなので、やってやるよと」。対する武尊は「溝が生まれた時期もあり、存在を恨んだことも。今回、試合が実現したことで『天心選手がいたから、ここまでやれた感謝が大きい』とそう思える。気持ちで負けなければ勝てると体現してきたし、気持ちの部分は世界中で誰にも負けない」と本音を吐露し、リスペクトを示した。「僕自身はキックを引退するんですけど、とにかく『平和でいこうよ』と思いますね。今まで交わらなかった同士は、やっと交わる。団体だけじゃなく、放送の問題とか、いがみ合うのはやめて、ここでしっかり整えていければ」(天心)「この試合が実現するにあたって、どっちかが“落ちたり”せず、K-1、RIZIN、RISE、格闘技界全体が上がらなければ、やる意味がない。誰も傷つかないのは難しいが、そこに一番こだわっている。K-1が悪く言われることもあり、自分のせいで、他の選手が悲しい思いをしたり、悔しがるのが一番きつかったので、そういうことがなくなれば。ファンや後輩、いろんな人の気持ちを背負って、必ず勝ちます、押忍!」(武尊)
2021年12月24日ここは、みなさんの頭の中にあるタロット美術館。重厚な扉を開け、長い回廊を進むと…、数々のタロットが時空を超えて目の前に現れます。占星術・タロットの日本における第一人者である鏡リュウジ先生と元美大生でご自身でもタロットカードリーディングをされる女優の鈴木砂羽さん。おふたりが、さまざまなタロットカードを挟んで、10回にわたりその絵柄の中に眠る物語を紐解いていきます!-------------------------◎出演者紹介■鈴木砂羽女優として数多くの作品に出演。その傍ら「さわにゃんこ」名義でタロットリーディングを楽しむ日々。■鏡リュウジ幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。タロットカードの監修や関連書籍の翻訳・執筆も数多く手掛ける。-------------------------【第9回】日本文化と融合したタロットとは…前回は、フェミニズムの影響を受けたタロットをご紹介しました。そして今回、鏡先生と砂羽さんの手元にあるのは、なんだかおどろおどろしい絵柄のタロット…。■不思議な魅力が漂う妖怪タロット砂羽さん:このタロット、面白いなと思って手に取ったら、鏡先生のお名前があって、びっくりしたんですけど…!鏡先生:そうそう、これは、水木さんとね。****ん…?水木さん??ということは、もしや、水木しげる先生!?そう。おふたりの手元にあるのは、鏡リュウジ先生が監修した『水木しげるの世界妖怪タロット』です。砂羽さん:こういったタロットも監修されているんですね。興奮しちゃいました!タロットカード全てに、それぞれ妖怪を当てはめたんですか?鏡先生:はい。もともと水木先生のお手元にあった絵を使ったものもあります。編集担当が妖怪オタクで、このタロットを作ることになりました。京極夏彦先生が解説本の装丁をしてくださっている、恐ろしいほど貴重な限定版もあるんですよ。砂羽さん:すごいですね!その限定版ではないですが、このタロットに中古で3~4万円の値がついてるのを見かけましたよ。鏡先生:え?そうなの!?****ご自身が監修したタロットが、中古でも高値がつく人気商品になっていることに驚いた様子の鏡先生。水木先生との間には、面白いエピソードがあるようです。鏡先生:水木先生とは、何度かお目にかかっています。最初にお会いしたのは、僕が大学生くらいのときじゃないかな?福島県にある妖精美術館のオープニングイベントに呼ばれた際、ご一緒したんです。砂羽さん:へぇ。そんなに前からご縁があったんですね。鏡先生:そうなんです。その頃から本当に自由な方でしたよ。夜、水木先生がいなくなって「どこに行ったんだろう?」と騒ぎになったりして…。帰ってきた先生に「どこに行っていたんですか?」って聞いたら、ひとりで山に入ったと。ちょっと危ないですけどね…。砂羽さん:妖怪に会いに行ったのかな?いろいろ想像しちゃいますね。■妖怪タロットのリーディングは難易度高め!水木先生の自由エピソードで盛り上がる中、砂羽さん、手元のタロットをまじまじと見て…。砂羽さん:これは、読むのが難しいカードですね。たとえば、この「ワンドの9」とか…。頭が3つある妖怪ですよね。どうして、これをモチーフにしたんだろう?「妖怪がめっちゃ人を食べてるじゃん!ちょっと待ってよ」って、タロットカードとしてリーディングするよりも、絵の強烈な個性に引き込まれちゃいます。◎ワンドの9「水木しげるの世界妖怪タロットカード」鏡先生:そうかもしれませんね。砂羽さん:こっちは「ワンドの7」。サラマンダーが描かれているけど、このサラマンダーが戦っているということなのかな?これは「カップの3」だから、乾杯して「楽しい、楽しい」ってなっている妖怪の姿とかですかね?◎ワンドの7「水木しげるの世界妖怪タロットカード」****◎カップの3「水木しげるの世界妖怪タロットカード」***ちょっと解説***タロットカードにおいて、基本的に「ワンドの7」はパワフルに戦うエネルギーを、「カップの3」は、円満な人間関係や楽しい交流を意味しています。*****************砂羽さん:それで、このカードが、相互理解を意味する「カップの2」なんですよね。やっぱり私にとっては読むのが難しいタロットだなって感じます。でも、いろんな人がいて、それぞれが己の感性で読んでいくのがタロットだと思うので、中には、妖怪というモチーフだからこそインスピレーションが湧いて読みやすい人もいるんだろうな。◎カップの2「水木しげるの世界妖怪タロットカード」鏡先生:そうですね。コレクターズアイテムというくらい、特徴的で個性的なタロットですから。****水木しげる先生の妖怪愛が爆発しているタロットカード。「読むのが難しい」と言いつつも、タロットのエネルギーに惹きつけられるように、砂羽さんは興味深そうに、次々と手に取っていました。■浮世絵がタロットに影響を与えていた!?日本の伝統文化と西洋のタロットが融合した、水木先生の妖怪タロットは、不思議な魅力を放っていますね。日本の伝統と言えば、日本を代表するアート・浮世絵。実は、この浮世絵と、2大タロットのひとつと言われる「ウエイト=スミス版」にも深い関係があるようです。鏡先生:「ウエイト=スミス版」は、浮世絵の影響も受けているんですよ。砂羽さん:え?浮世絵!?鏡先生:よく見ると、黒い線を入れて、絵の輪郭をはっきりと出しているでしょ?◎ウエイト=スミス版タロット砂羽さん:はい、しっかり輪郭を描いていますね。鏡先生:これが浮世絵の影響なんです。砂羽さん:つまりジャポニズムということですか!鏡先生:ウエイト=スミス版の絵を描いたパメラ・コールマン・スミスは、アメリカ人なんです。ニューヨークの学校で美術を学んでいるんですけど、そこはフェノロサなんかも影響していたらしい。だから、ウエイト=スミス版タロットをさかのぼっていくと、フェノロサ、岡倉天心…なんて流れが見えてくるかもしれませんよ。砂羽さん:そんなことも教えていただいてこのタロットを見ると、ますます愛着が湧いてきますね。***ちょっと解説***アーネスト・フェノロサとは、ウエイト=スミス版ができた19世紀後半に活躍した、アメリカの東洋美術史家。日本美術を高く評価していました。明治時代には、富国強兵を推し進める日本政府に雇用され、当時の日本にとっては斬新な知識や技術を与えてくれた人物のひとりです。*********************タロット発祥の地はヨーロッパですが、様々な国の文化やアーティストの技術と結びついて、新たなイメージが構築されていき…。タロットの世界は一度興味を持ったらどんどん潜っていきたくなる、まさに深淵!次回は、いよいよ最終回!さらに日本の漫画家のタロットが登場します!-------------------------<タロットカード提供>株式会社ヴィジョナリー・カンパニー今回、鈴木砂羽さんと鏡リュウジ先生のおふたりにお話を伺ったのは、タロットやオラクルカードの出版・輸入販売を行う会社、ヴィジョナリー・カンパニーの事務所の一室です。様々なカードが壁一面に並ぶステキな空間からおふたりのトークを届けします。この記事を読んで自分だけのタロットを探したくなった方は、こちらから↓※次回もお楽しみに(日曜更新)====================================プロフィール鈴木砂羽女優。1994年映画『愛の新世界』で主演デビュー。同年、ブルーリボン新人賞やキネマ旬報新人賞など受賞。以後も、ドラマ、映画、舞台以外にもバラエティー、マンガの執筆など意外と幅広いジャンルで活躍中。さらに、プライベートでタロットリーディングをするなど占い好きな一面も。鏡リュウジ雑誌、テレビ、ラジオなど幅広いメディアで活躍し、絶大な人気を誇る心理占星術研究の第一人者。占星術、占いに対しての心理学的アプローチを日本に紹介し、従来の「占い」のイメージを一新した。英国占星術協会会員、日本トランスパーソナル学会理事、平安女学院大学客員教授、京都文教大学客員教授など多方面で活動中。-------------------ライタープロフィールはづきパワースポット大国のニュージーランドを活動の拠点として占い師・占い関連のライターとして活躍中。 「言葉が優しく情緒的で力強い」と定評があり、チャット占いChapli(チャプリ)では恋愛にまつわる相談を中心に全国の相談者から支持されている。
2021年01月03日横山大観とは?横山大観ポートレート(昭和8年頃) 写真提供:横山大観記念館明治から昭和にかけて近代日本画の巨匠として知られている、横山大観(1868〜1958年)。1868年(明治元年)に茨城県水戸市に生まれ。17歳の頃より鉛筆画を学びます。1889年東京美術学校(現・東京藝術大学)創設にあたり、親の反対を押し切って第1期生として入学。その後、東京美術学校に学び、師・岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院創設に参加。横山大観は新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。1958年89歳で亡くなるまで存在を発揮しつづけ、皇室からの制作依頼を積極的に受けるほか、画壇での評価も高まり人気作家として地位を確立していきました。 本展覧会の見どころ 本展覧会では、40メートルを超える日本一長い画巻《生々流転》(重要文化財)が一挙公開されてるだけでなく、夢幻の世界へと誘ってくれる《夜桜》や、鮮明な色にプラチナが輝く《紅葉》など、絢爛豪華な横山大観の代表作が展示されます。さらに注目して欲しいのは…観音の描写が精密な《白衣観音》やハレー彗星を水墨画で描いた《彗星》などの、100年ぶりに発見された新出作品や習作などの資料をあわせて紹介しており、制作の過程から大観が追い求めた芸術の本質を探ることができます。 変容していく画風 現在では高評価を得ている横山大観ですが、輪郭をぼかした画風は「朦朧体」と呼ばれ、当時の画壇からは批判されました。その後、仲間たちと研究を続けますが、画壇からは全く評価されず、困窮の日々が続いてしまい、日本美術院は崩壊。そんな中、親友・春草や師・天心が亡くなると、大観は在野における日本画のリーダーと目されるようになります。その頃の作品である「群青富士」は、琳派の影響を受けた装飾的な画風です。 筆運びが読み取れる情熱と遊び心 横山大観が活躍した時代は、明治維新から近代国家へと移り、西洋文化の煽りを受けていくなか、西洋諸国に恥じない芸術の体裁を整えようと洋画が成立し、その一方でそれまでの日本画が衰退していくなど…日本の美術史は大きく動きました。西洋から様々なものや情報が押し寄せるなか、日本の絵画の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、また主題についても従来の定型を脱してみせました。こちらの写真は大観の作品に出てくる動物たち…日本画特有の艶やかな美しさだけではなく、不思議なポーズを取っており、愛いらしさも兼ね備えている表現にも注目してみてください!こうした遊び心も忘れない手法はさらなる広がりを見せ、自在な画風と深い精神性をそなえた数々の大作を展開していきました。是非、大観の柔らかな筆跡や繊細な画風をこの目でお確かめください。 【情報】 『生誕150年 横山大観展』 《東京展》会期:2018年4月13日〜5月27日会場:東京国立近代美術館住所:東京都千代田区北の丸公園3-1電話番号:03-5777-8600開館時間:10:00〜17:00(金土〜20:00) ※入館は閉館の30分前まで休館日:月(ただし4月30日は開館)料金:一般 1500円 / 大学生 1100円 / 高校生 600円 / 中学生以下無料 【プレゼント応募】本展覧会の無料鑑賞券をプレゼント致します。件名に【『生誕150年 横山大観展』チケットプレゼント】に加え、下記の情報を記入の上、info@pelulu.jp宛にメールにてご応募下さいませ。名前(漢字/カナ)郵便番号住所電話番号Q1:pelulu.jp内で今までで面白かった記事3つをあげるとしたら?Q2:今後pelulu.jpで取り上げて欲しい記事を3つあげるとしたら?応募締切日:5月13日プレゼント当選者は発送をもって代えさせていただきます。
2018年05月10日横山大観(1868~1958)は、東京美術学校に学び、師匠の岡倉天心とともに同校を去り、日本美術院を設立。新たな時代における新たな絵画の創出を目指しました。西洋から、さまざまな物や情報が押し寄せる時代に、日本の海外の伝統的な技法を継承しつつ、時に改変を試み、主題についても従来のお定型を軽々と脱してみせたのです。やがてこうした手法はさらに広がりをみせ、自在な画風と深い精神性をそなえた大作を生み出しました。本展では、明治、大正、昭和の3期に分けて、大観の作品を展示し、その特徴を振り返ることにしました。本展の見どころ40メートルを超える日本一長い画巻『生々流転』を一挙公開絢爛豪華『夜桜』『紅葉』の同時展示が実現します100年ぶりに発見さえた『白衣観音』『彗星』など新出作品を公開1章「明治」の大観東京美術学校の第一期生として、絵筆をにぎった横山大観は、校長の岡倉天心の指導のもと、新しい時代の絵画に取り組みました。理想や概念を絵にする「理想画」、輪郭線を描かずに絵画を組み立てる「朦朧(もうろう)体」を試みました。この時期、親友で早世した菱田春草と行動を共にしていました。菱田と比較して、一つのことを突き詰めるのが不得手でしたが、さまざまな表現に同時に挑戦することができるバイタリティをもっていました。それゆえ大観の方に、時代を先どりした作品、斬新で突飛にも感じられる主題を描いています。「白衣観音」1908年 個人蔵2章「大正」の大観1913年(大正2年)に岡倉天心が亡くなり、翌年有名無実化していた日本美術院を再興し、若手を率いる立場になりました。明治には、いわゆる「朦朧体」が批評界に受け入れられず、いたずらに新奇をてらうと低評価をされた大観でしたが、大正期には、東洋の伝統に新しい感覚を吹き込む実力者と高い評価が定着していきました。この時期の作品には、中国の水墨画、琳派、やまと絵など伝統的な技法や構図の影響が明確にうかがえます。自身の作品を装飾的な彩色画と水墨画に二分化し、それぞれに古画に学んだ成果を発揮しました。「群青富士」(右隻)1917頃 静岡県立美術館蔵 東京展:7月13日〜5月6日京都展:7月3日〜7月22日重要文化財「生々流転」(部分)1923年東京国立近代美術館蔵京都展は巻き替えあり3章「昭和」の大観この時期、「東の大観、西の栖鳳」と、京都の竹内栖鳳と並んで、画壇を代表する画家になっていました。大観と言えば、誰もがこの時期に生み出された作品を思い浮かべるのです。昭和の戦前から戦中、戦後の作品を紹介します。「夜桜」(左隻)1929年大倉集古館蔵東京展:5月8日〜5月27日京都展:6月8日〜7月1日開催概要東京展会期:2018年4月13日(金)~5月27日(日)会場:東京国立近代美術館所在地:〒102-8322東京都千代田区北の丸公園3-1お問合せ先:TEL.03-5777-8600京都展会期:2018年6月8日(金)~7月22日(日)会場:京都国立近代美術館所在地:〒606-8344京都府京都市左京区岡崎円勝寺町お問合せ先:TEL.075-761-4111横山大観プロフィール1868年(明治元年)水戸藩士酒井捨彦の長男として誕生。1878年(明治11年)明治維新で水戸藩士の身分を失った父とともに上京1885年(明治18年)東京府中学校を卒業後、私立の東京英語学校に入学。1889年(明治22年)(現東京芸術大学)を受験し、一期生に。1893年(明治26年)東京美術学校卒業後、東京美術学校助教授となる1898年(明治31年)岡倉天心とともに辞職し、日本美術院創立に参画。1903年(明治36年)インドに外遊、翌年渡米し、各地で作品を展覧。米国から欧州に渡り、各地を巡って帰国。1912年(大正元年)『大観画集』出版。1930年(昭和5年)ローマにおいて日本美術展覧会を開催。『夜桜』など出品。1937年(昭和12年)第一回文化勲章を受章。1958年(昭和33年)2月に逝去。
2018年04月13日「日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―」が、東京・広尾の山種美術館で2017年2月16日(木)から4月16日(日)まで開催される。開館50周年を迎える山種美術館は、その歩みの中で美術の教科書に登場するような名品の数々と、創立者・山﨑種二と画家とのエピソードを交えながら紹介してきた。「京都編」に引き続き開催される本展では、「東京編」としてその歩みを振り返るとともに、東京画壇の歴史に名を刻む主要な作品を一堂に展示する。展示の中心となるのは、院展と日展の日本画家の作品。激しい近代化の波が押しよせた明治時代、横山大観、菱田春草らをはじめとする画家たちは、東京美術学校の岡倉天心による指導のもと、古典研究を重視しながら、新しい日本画のあり方を求めて模索していた。天心によって1898(明治31)年に創設された在野の美術団体・日本美術院は、紆余曲折を経ながらも現在まで続いている。その院展の中から、今回ピックアップするのは安田靫彦の《出陣の舞》、奥村土牛の《鳴門》、そして小林古径《清姫》のうち「日高川」など数々の著名な画家の絵画だ。一方で、1907(明治40)年、初の官営の美術展覧会として始まった文展は、日本画の近代化の上で重要な役割を担い、帝展、戦後の日展へと継承されている。長きにわたって多くの画家が活躍する舞台となった日展の作品からは、川合玉堂の《早乙女》、東山魁夷の《年暮る》といった各作家の代表作ともいえる珠玉の作品が揃う。戦前・戦後を通して同時代の画家たちを支援し、直接交流しながら築いてきたコレクションの数々とその軌跡を本展を通して体感してみてはいかがだろう。【開催概要】【開館50周年記念特別展】 山種コレクション名品選Ⅳ日本画の教科書東京編 ―大観、春草から土牛、魁夷へ―会期:2017年2月16日(木)~4月16日(日)会場:山種美術館住所:東京都渋谷区広尾3-12-36開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(但し3/20は開館、3/21は休館)入館料:一般 1,200円(1,000円)・大高生 900円(800円)・中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金、および前売り料金。※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。■各種割引・リピーター割引:本展使用済入場券(有料)の提出で、会期中入館料が団体割引料金となる。(1名1枚につき1回限り有効)・きもの割引:会期中、着物での来館者は団体割引料金適用。複数割引の併用は不可。■展示予定作品横山大観《心神》、川合玉堂《早乙女》、下村観山《老松白藤》、菱田春草《月四題》のうち「春」「秋」、松岡映丘《春光春衣》、小林古径《清姫》のうち「日高川」、安田靫彦《出陣の舞》、前田青邨《大物浦》、奥村土牛《鳴門》、東山魁夷《年暮る》、奥田元宋《奥入瀬(秋)》など約50点(全て山種美術館蔵)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)※電話受付時間 8:00~22:00
2017年01月30日会田誠展「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。」が、東京・ミヅマアートギャラリーで開催。会期は2016年7月6日(水)から8月20日(土)まで。50歳という節目の年を迎えた会田誠が、一度も試みたことのない新しい方法・形式・素材に挑戦。本展において、“これまでの会田誠”という作家イメージを根底から覆す。また、新作のイメージを公開することは禁じ、ヴィジュアルに関してはオープン初日まで完全秘密。展示内容は「なんなら今までの僕のファンが総取っ替えになっても構わない」と、会田が言い切るほど予測不可能だ。そんな中でも、彼が目指すものは絵画における「純粋な美」。本展のタイトルは岡倉天心の『茶の本』(浅野晃訳)の第1章 末尾の言葉から採用した。こんな荒んだ時代だからこそ落ち着いて「純粋な美」について再考したい、という思いが込められている。出品点数は、ギャラリーにおける個展としては過去最多となる30点以上になる見通しであり、現代美術コレクターにはきっと満足のいく内容になるだろう。会田は本展開催に向けて「こんな絵画展らしい絵画展をやるのは、これが人生で最初で最後だろう」「ゲルハルト・リヒター、ジェフ・クーンズ、ダミアン・ハーストといった国際的アーティストと、自分との関係を深く考えた末の結論だ」と語る。【開催概要】会田誠展「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。」会期:2016年7月6日(水)~8月20日(土)開館時間:11:00~19:00休廊日:日・月・祝日※夏季休廊:8月9日(火)~13日(土)会場:ミヅマアートギャラリー住所:東京都新宿区市谷田町3-13神楽ビル2FTEL:03-3268-2500
2016年06月03日茨城県北芸術祭実行委員会は、2016年秋に茨城県北6市町で開催される国際芸術祭「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」への出展作品(7作品)を発表した。今回発表されたのは、同委員会が主催したアートハッカソン「KENPOKU Art Hack Day」で選出された3チームによる作品。それに加え、2015年に国内で開催された3つのハッカソン(「3331α Art Hack Day」、「CREATIVE HACK AWARD」、「Bio Art Hackathon」)と連携し、合計7作品を展示する。「KENPOKU Art Hack Day」から選出されたのは、茨城県の名産品である納豆からバイオ技術でバクテリア分解可能な樹脂を作り出し、それで造形物を作るプロジェクト「Vide Infra」、日鉱記念館の展示資料から着想を得、当時の炭鉱の互助制度「山中友子」の調査資料を日立多賀に展示し、同地域の人々と交流するコミュニティ型プロジェクト「A Wonder Lasts but Nine Days ~友子の噂~」、ガラスの椀の中にシャボン玉を吹くと内部空間の中空に浮遊し、制止した美しい姿を見せる「干渉する浮遊体」。作品の詳細な内容や参加作家、審査員のコメントは同芸術祭のWebサイトを参照してほしい。なお、茨城県北芸術祭は、岡倉天心・横山大観らが芸術創作活動の拠点とした五浦海岸や、クリストのアンブレラ・プロジェクトで世界の注目を集めた里山をはじめ、茨城県北地域がもつ地域資源の潜在的な魅力を、アートの力を介して引き出すことを目的として開催されるアートイベント。開催テーマは「海か、山か、芸術か?(Sea, Mountains, Art!)」。総合ディレクターを森美術館の南條史生館長が務める。○茨城県北芸術祭【会期】2016年9月17日~11月20日[65日間]【開催市町】茨城県北地域6市町(日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町)【参加予定アーティスト】ソンミン・アン、ザドック・ベン=デイヴィッド、オロン・カッツ、ティファニー・チュン、ハンス・ペーター・クーン、テア・マキパー、森山茜、落合陽一、チームラボ、米谷健+ジュリア、BCLほか【テーマソング制作】やくしまるえつこ【キュレーター】四方幸子(東京造形大学・多摩美術大学客員教授)【アソシエイト・キュレーター】金澤韻(インディペンデント・キュレーター)【クリエイティブ・ディレクター】谷川じゅんじ(JTQ株式会社代表)【コミュニケーション・ディレクター】林千晶(株式会社ロフトワーク代表取締役)【作品数】約80点(プロジェクトを含む うち海外からのアーティスト約半数を予定)【主催】茨城県北芸術祭実行委員会会長:橋本昌茨城県知事【助成】国際交流基金、各国在日大使館等(予定)【協力】東京藝術大学、筑波大学、茨城大学、シラパコーン大学(タイ、国立芸術大学デンパサール校(インドネシア)、ラサール芸術大学(シンガポール)、デラサール大学(フィリピン)、アーカスプロジェクト実行委員会(予定)
2015年12月18日16年9月17日から11月20日の65日間、茨城県北地域の海と山を舞台に、新たな芸術祭「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」が開催されることが決定した。開催地となるのは、日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町の全6市町。総合ディレクターには、森美術館館長の南條史生が就任し、キュレーターは、「札幌国際芸術祭」でアソシエイト・キュレーターを務めた四方幸子、アソシエイトキュレーターはインディペンデント・キュレーターの金澤韻、クリエイティブディレクターは谷川じゅんじが務める。茨城県の北部は、海と山が織り成す豊かな自然に恵まれる一方で、江戸時代の末期に開かれた炭鉱、その後に発展した日立銅鉱山を始めとする工業・産業で日本経済の成長を支えてきた深い歴史も持つ。また、かつて五浦海岸は、文人・岡倉天心や、美術家・横山大観らが活動の拠点としていた地であり、91年にはアーティスト・クリストによる傘を1,340本並べた「アンブレラ・プロジェクト」が常陸太田を中心に行われ、世界の注目を集めた近代美術の発展地でもある。さらに、県内には様々な研究機関が所在し、85年には科学万博も開催されるなど、科学技術の礎を築いた地とも言える。そんな多様性を持つ茨城県北で行われる「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」は、“自然と対話するアート”、“科学技術を利用した先進的なアート”にフォーカスし、アートと科学技術の実験を通して、豊か自然に新たな創造の息吹を吹き込む革新的な芸術祭となる。開催地となる全6市町は、山間部のグリーン、海浜部のブルーの本芸術祭のキーカラーにより大きく2つに分けられる。総合ディレクターの南條氏によると、そこには、「『今日は山側に行って、明日は海側に行ってみよう』などという楽しみ方をしてもらいたい」という思いが込められているようだ。参加アーティストは、チームラボ、ザドック・ベン=ディヴィッド、ソンミン・アン、オロン・カッツ、ティファニー・チュン、テア・マキパー、ハンス・ペーター・クーン、森山茜、落合陽一、米谷健+ジュリアを始め、プロジェクトを含む約80作品が出展。その内半数が海外のアーティストを予定している。南條氏は「過去2年間、芸術祭に参加したことがないアーティストに出展してもらいたい」と話している。チームラボは、茨城県天心記念五浦美術館を会場に、“日本画”をテーマにした新たな作品を発表する。“現代の魔法使い”と呼ばれる落合陽一は、物理、計算機科学、アートを融合させた作品を、フィンランドのアーティスト、テア・マキパーは社会環境のリサーチに基づく屋外プロジェクトを予定。また、芸術祭のテーマソングは、やくしまるえつこが担当し、バイオテクノロジーを駆使した楽曲が制作される予定となっている。他にも、住民、来訪者、アーティストなど様々な人々を巻き込み新しい芸術表現を生み出すことを試みる参加型プログラム「アートハッカソン」や、筑波大学を始めとする県内諸大学や地域に根付く伝統工芸、産業との連携プロジェクト、外国人アーティストの滞在プログラム「アーカス」の協働など、地域に根差した創作活動を経て新しいアートの可能性を模索していく。南條氏は「自然、科学技術、人間性の統合を可能にするのはアートである。茨城県北が持つ美しい自然や、歴史遺産を継承し続けることももちろん重要だが、新しいものを作ることで初めて伝統が生きる。この芸術祭は、海と山の自然、生活に彩られた町の中に“驚きと感動”を誘う最先端の芸術作品を招聘し、地域に根差した“今ここ”でなければ生まれてこない独自の芸術祭としていきたい」と意気込みを語った。【イベント情報】「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」会場:茨城県地域6市町(日立市、常陸太田市、高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町)会期:2016年9月17日~11月20日
2015年10月05日「墓マイラー」という言葉を、知っていますか?これは、著名人の墓を訪れ故人と向き合う新しい街歩きのスタイルで、歴史に興味のある「歴女」をはじめとして、若い女性たちを中心に人気が高まっています。今回は、その入門編として、「墓マイラー」の心得やおすすめスポットを紹介します。■実は江戸時代から続く風習!「なんか縁起悪そう」とか「お化け出そう」という感じで、ちょっと暗いイメージがあるかも知れません。でも実は江戸時代から続く風習で、「掃苔(そうたい)」という名前で文化人たちの趣味でもあったのです。そして海外でも、主にヨーロッパなどでは有名人のお墓参りをするのは生活文化として根付いていると言われています。■持ち物は?では次に、持参したい持ち物を紹介しておきます。●お花や線香:これは通常のお墓参りと変わりません。その際、線香に火をつけるためのライターやチャッカマンも忘れずに。●カメラ:基本的には撮影禁止ではないので、カメラを持参しても問題ありません。三脚まで用意していくツワモノも多いようです。●ガイド本:最近の「墓マイラー」ブームを受けて、霊園の歴史やどの著名人がどの場所に眠っているかなどをまとめたガイド本も出版されているので、購入していくと良いでしょう。逆に、食べ物はお供えしない方が良いでしょう。カラスなどに荒らされる可能性があり、管理の方に面倒をかけてしまいます。■イベント・サークルを利用する「一人じゃちょっと」という方も多いと思いますので、友人やご両親を誘ってみてはいかがでしょう?特に年配の方は歴史に精通して入る方も多いので、共通の趣味としてきずなを深めることができるかも知れません。またmixiやfacebookなどでファンページをつくって定期的にイベントを開催しているサークルもあるので、参加を検討してみては?■パンフレットを入手しよう!大規模な霊園では「墓マイラー」のために、有名人たちのお墓の場所が記された園内マップを用意しているところもあります。記念にもなるので、いただいていきましょう。■マナーはきちんと守ろう!当然のマナーとして、霊園内では静かに故人をしのぶことを心がけましょう。ただ写真を撮って終わり、というのではなく、お水をかけたり、雑草を抜いたりとマナーや礼儀を守ってくださいね。■都内のおすすめスポット5選!それでは最後に、都内のおすすめの霊園と、そこに眠る著名人を紹介しておきます。●雑司ヶ谷霊園(豊島区):夏目漱石、ジョン万次郎、永井荷風など。●青山霊園(港区):大久保利通、志賀直哉、星新一、秋山好古など。●多磨霊園(府中市):三島由紀夫、東郷平八郎、岡本太郎など。●谷中霊園(台東区):渋沢栄一、横山大観、徳川慶喜、長谷川一夫など。●染井霊園(豊島区):岡倉天心、高村光太郎・智恵子、二葉亭四迷など。(OHSK/ハウコレ)【関連リンク】知的な「囲碁ガール」が話題沸騰中!囲碁を始める準備をしよう山デビューも安心。コストを抑えて登山用具をそろえる方法わが家の食物自給率をアップさせよう!「貸し農園」を手軽に楽しむ方法
2011年12月20日