岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「今年の抱負」です。この号は2023年1回目の号だということなので、今年の抱負を語っておきたいと思います。なにはともあれまずは新しいアルバムをリリースしたいと思います。そのために僕はお正月休みも返上して、新曲制作に取り組みたいと思っています。……いや、初詣に出かけたり、お雑煮を食べたりしてちょっとは休んでいるかもしれませんが、基本的には休み返上でアルバムに入れる新曲をたくさん作りたいと思います。2022年は、いろいろなジャンルのお仕事をやらせてもらえるようになった一年でした。バラエティもドラマもありましたし、TVCMも話題になる作品に参加させていただき、なんだか自分のこととは思えないくらい、すごいことだったなと感じています。どのお仕事も楽しくやらせていただきました。でも、僕の肩書はミュージシャンです。なので2023年こそ「シンガーソングライター、岡崎体育ここにあり」というところを見せていきたいです。ここ最近思うのは、デビューから6年も経つといろいろなことが見えてきます。そうすると僕みたいな性格だといろんな人の顔色を窺ってしまう。ファンはこんなネタ曲が好きなのかなとか、クライアントが求めているのはこんな感じの曲かな、とか。それに合わせて、ある程度リクエストに応えられるくらいにはできるようになってきていると思います。一方で、昔の曲はどれも粗削りですが本気の想いや勢いみたいなものが詰まっていたんじゃないかなと思います。先日、ある新曲をスタッフに聴いてもらったら「昔の岡崎くんの音が戻ってきた」と言われてうれしかったんです。世間の顔色や売れ筋を考えず、自分の心の底から湧いた感情やアイデアそのままの曲をリリースできるようになりたい。してみたいことをストレートに、実直にできる一年にできたらいいなと思います。個人的にそれ以外でやってみたいことは……、もう少し普通の服を着られるようになりたいです。もう太っていることがしんどいなと思うようになりました。そうです、真剣にダイエットをしたいと思います!できれば運動をたくさんして健康的にやせたいですね。健康も大切ですから、それが実現できたら2023年はもっとうまくいく気がします。2023年の岡崎体育もどうぞよろしくお願いします!おかざきたいいくキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の追加公演が、大阪、東京、沖縄で開催される。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2023年1月11日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2023年01月07日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「孫」です。デビューして間もないころ、ソニーミュージック内で韓国の方とコラボレーションしてみないかという話がありました。その方はどうやら“韓国国民の孫”といわれている方らしく、日本を代表するおじいちゃん、おばあちゃん子である僕が選ばれたのかなと思いました。ま、実現することはなくその話はなくなったのですが……。でも、“孫”って言葉が僕はすごく好きです。“国民の孫”という冠も僕が欲しい称号のひとつです。今の芸能界、音楽業界で僕より孫っぽい人いないと思いますがどうでしょうか?僕は根っからのおじいちゃん、おばあちゃん子です。一緒に暮らしていたことが大きいと思います。たくさん甘やかされて育ちましたし、おじいちゃん、おばあちゃんとのエピソードを語ることも多いので、そういうイメージを持たれているだろうなと思います。おばあちゃんには楽曲に参加してもらったこともあります。僕がミュージシャンとして活躍していることもとても喜んでくれています。おばあちゃんは、ご近所さんとの井戸端会議で「お孫さん、ご活躍ですね」と言われるととてもうれしそうにしている、と母からよく聞きます。そういう時は、いい祖父母孝行ができているなとほっとします。今は離れて暮らしていますが、京都でテレビのレギュラー番組を持っているので月に1回は帰省します。今もなお、相当身近な孫だと思います。おじいちゃんはすでに他界しているのですが、おばあちゃんとは帰ればいろいろな話をします。最近の流行りは、おばあちゃんにクイズを出すこと。一緒にテレビを見ながら「おばあちゃん、このCMに出ている女優さんは誰?」と、流れてきたものに合わせてクイズを出しています。なので、最近の会話は8割クイズです。おばあちゃんは、面倒だなと実は思っているかもしれませんが、それでも孫の出すクイズだから「誰やったっけな」と考えてくれます。でもそれが、おじいちゃんやおばあちゃんとうまく話すコツかなと思います。同じ目線で話すとどうしてもズレが生じる。だったらこっちが教えてあげるでもいいし、逆に歴史に詳しいとか、おじいちゃんやおばあちゃんの得意分野があるならその話を聞いてあげてもいい。寄り添ってあげることでいい温度感で話せる空気につながる。孫マエストロとしては、もっと全国の孫たちにおじいちゃん、おばあちゃんとの時間を大切にしてもらいたいです。おかざきたいいく現在、17道府県で18公演を行うキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。1月と2月に追加公演決定。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年12月28日‐2023年1月4日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年12月26日学生のころ、生理を理由に水泳の授業を休んだことがあるという女性は多いと思います。私は中学生のとき生理で水泳の授業を休もうとした際、体育教師にの対応に少し嫌な思いをしたことがあって……。 先生も「正直に理由を言っていい」という気づかいからで、悪気があって言ったわけではないことはわかっています。それでも思春期の私にとっては、「生理だろ?」と言われたことが恥ずかしくてたまりませんでした。また、授業に出たくないわけではないのに生理を理由に休まないといけないことにもモヤモヤしていた私。義務教育中は難しいかもしれませんが、生理の生徒も気にせず体育の授業を受けられる制度があればいいなと思った経験でした。 原案/りょうさん作画/おみき監修/助産師 松田玲子 ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!
2022年12月21日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「追加公演」です。現在、僕は全国17道府県18か所のライブハウスを回る「JAPAN TOUR」を開催中です。その公演に大阪、東京、沖縄の3か所の追加公演が決定しました。追加公演とは何か、と考えると個人的には規模の大きなアンコールのようなものかなと思っています。ツアーは、スタートしてから各所を巡り公演を重ねていくことでステージがどんどん成長していくものです。こうしたほうがいいという肉付けがされ、不要なものは削ぎ落とされて洗練されていく。ツアーが終わると全体の総括をします。セットリストはこれが盛り上がったなとか、このMCはウケなかったなとか、良かったところ悪かったところが見えてくる。そういった総括で出てきた修正点を調整した完全版が追加公演では観られると思います。より完成度の高い、そのツアーの最終形態ライブ、それが追加公演なのではないかと思います。一方で、追加公演でガラッと内容を変える場合もあります。実はこれもアリだなと思っています。ライブって何度も通ってくださる方もいる。すべての公演を追いかけて“全通”してくれる熱心なファンの方もいる。そういう何回も観てくれる方のために、新しい内容を加味したいという気持ちもあります。自分が観客だとしても追加公演があるとうれしいですね。行きたいと思っても会場が遠かったり、チケットが取れず行けなかったりしていた時に、もう1回チャンスがあるかも!となる追加公演はとてもありがたいと感じるもの。今回の僕の追加公演も、みなさんがそんな気持ちでいてくれたらうれしいです。追加公演が決まった沖縄は、デビューしたばかりの2017年に石垣島でライブをしたことがありますが、それ以来となります。沖縄本島でのライブは初めてなので、どんな感じになるのか楽しみにしています。それに、公演はすべて年が明けてからです。となると、僕のおみくじの結果が気になってきます。初詣では必ずおみくじを引きますので、その結果次第でライブのテンションも変わってくるでしょう……。実はこのところ、僕はおみくじで“凶”ばかり引いています。京都のロケ番組で引いたおみくじも、家の近所で引いたおみくじも凶だった。できることなら大事な追加公演の前のおみくじは“大吉”を引きたいところです。大吉が出るように今から神様にお願いしておきたいと思います!おかざきたいいく現在、17道府県で18公演を行うキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。1月と2月に追加公演決定。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年12月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年12月16日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「フランスパンゲーム」です。新型コロナウイルスの感染予防対策として、日本国内のライブでは公演中の歓声や歌唱は控えるようにお願いをしています。コールアンドレスポンスのような、こちらの呼びかけに応えていただくことが難しくなっている。声でのやりとりができないと、せっかく対面しているのにコミュニケーションがちょっと不足しているように演者も観客も感じているのではないかと思っています。そこで、僕は声を出さなくてもステージと客席の生のやりとりを楽しめる楽曲を考えました。以前、少しだけその計画をこのコラムでもご紹介した「フランスパンゲーム」です。すでに完成していて、夏フェスをはじめいくつかのライブで披露させていただいています。ルールは、すごくシンプルで簡単です。ビートに合わせて僕が「フランス」と歌ったらお客さんは“パン”と1回手を叩く。「食べすぎておなか」と歌ったら“パンパン”と2回手を叩く。これだけです。いわゆるリズムゲーなんですが、あまりそれをライブでやる人はいなかったんじゃないかなと思います。ひっかけで「焼きそば」とか「クリーム」とか出てきます。そこで、焼きそば“パン”と手を叩きたくなりますが、叩いてはいけません。ひっかけです。最初はそういうルールを確認するチュートリアルから始めて、だんだんテンポを上げていきます。そうすると意外と難しいんです。どのワードをどこで入れ込むかは、その場その場で僕の即興で考えています。なので、会場の反応次第で難易度も変わります。どこの会場でやってもみんな楽しんで参加してくれてよかったなと思っています。ライブに来られた方の中に教育実習生の方がいたらしく、実習で行った小学校で「フランスパンゲーム」をやってみたという報告をいただきました。小学生たちもめちゃくちゃ楽しんでくれたそうで、先生へのお礼の手紙が「『フランスパンゲーム』が楽しかった」でいっぱいだったそうです。なんだか僕もうれしくなりました。その先生が学校でどういうふうにやったのかはわかりませんが、上手に演出してくれたんやろなと思います。老若男女誰でも楽しめるものになっていると確認できてよかったです。これをきっかけに小学生の間で大ブームになって「花いちもんめ」とか「だるまさんが転んだ」のような伝承ゲームのひとつとして「フランスパンゲーム」も受け継がれていったらいいなと願っています。おかざきたいいく現在、17道府県で18公演を行うキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。1月と2月に追加公演決定。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年12月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年12月10日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「遅刻」です。自分のいいところは時間を守ること、遅刻をしないことだと思っています。いえ、思っていました。最近、少しそこにあぐらをかいていると自戒しているので今回はこのテーマを取り上げたいと思いました。ミュージシャンなんて時間にルーズでも怒られないのでは?と世間の方は思ってくださっているかもしれません。待ち合わせに5分、10分遅れて登場するのがシンガーソングライターというものだろう、くらいおおらかに思ってくださっているかもしれない。でも、そうだからこそ、僕は時間厳守でいきたいと、どんな場面でも早めの行動を心がけるようにしていました。しかしそれが最近どうにもままなりません。5分、10分遅れてしまうことがちょくちょくあります。これはどうしてそうなっているのかと原因を尋ねられたら明らかに理由はわかっています。そう完全に僕の“慢心”です。5分、10分遅れてもまあ大丈夫だろう。そういう慢心が出てきている証拠です。これはいけないと己に警鐘を鳴らしているのですが、なかなか改善できずに苦労しています。まず何がいけないって、まだ都内の交通事情を把握することができていません。僕は自分で車を運転します。なのでどの道を選ぶか、混雑状況を考えて何時に出るべきか。判断は自分でしますが、その読みがなんか甘い。いや、東京どころではなく、先日久しぶりに奈良のネバーランドというライブハウスでライブをしたのですが、実家からそこまでの混雑状況を把握できず40分も遅刻してしまいました。読めない交通渋滞や事故によるトラブルというのは、まああっても仕方ないことですが、仕事をオファーしてくれた方からしたら「そんなことは知らんがな」です。大事なのはきちんと定時に体を持っていくこと。それを他人任せにせず、自分で考えるようにしないと。ミュージシャンは世話をしてくれるスタッフがいるので、他人に甘えがちかもしれません。それが僕の慢心にもなっていると思います。でも、スタッフも甘やかしすぎはいけないと思っているのか、この間は北九州からひとりで飛行機に乗って帰りなさいと言われました。飛行機くらい乗れますが、でも何かあったら…とヒヤヒヤしました。マネージャーの松下もすごく不安だったそうです。スタッフが不安を感じず、ひとりで飛行機にきちんと乗れるシンガーソングライターになりたいです。おかざきたいいく現在、17道府県で18公演を行うキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。1月と2月に追加公演決定。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年12月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年12月03日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「擬態」です。前回、サインについての話をしましたが、ごはんを食べに行った時などにお店の方にサインを求められることもあります。サインを欲しいと思っていただけるということは、僕に好印象を持ってくれているという証し。とてもうれしいし、光栄なので喜んでサインを書かせていただいています。僕なんかでよければ、といつも思います。サインをする時は「これ誰?」とならないように、サインの脇に楷書で“岡崎体育”と書くようにしています。自分もお店に飾ってある有名人のサインを見るのが好き。「こんな方も来ているんだ」と知ることが楽しいので、せっかくなら誰が来たかわかるといいなと、自らわかりやすくさせていただいています。とはいえ、僕は出先でサインを求められることはそれほど多くはありません。それは多分、僕の擬態がうまいからだと思います。ここで紹介してしまうとこの手法が使えなくなってしまうのですが、あえて僕の編み出した技を紹介すると、僕はプライベートではヒップホップのミュージシャンがしているような18金のチェーンネックレス……を模したステンレスのネックレスをしています。そうすると、一見、ぶりんぶりんのヒップホップ大好きなガタイのいいお兄ちゃん風に見えるんです。岡崎体育のパブリックイメージと18金(風)のチェーンネックレスをしている男って真逆の存在だと思いませんか?なので、人は「あの人、岡崎体育っぽいけど、岡崎体育があんなネックレスをするわけない」と、その人自ら可能性を打ち消してくれるんです。サングラスとか帽子だとあきらかに何かを隠している雰囲気が出てしまいます。でも、ネックレスはそれが出ない。目立つアイテムを投入することで個性を消すという逆転の発想です。その結果、ネックレス一本で、僕はそんなに変装をせずとも、街中で声をかけられることがとても少ないです。ちなみになぜ本物の18金チェーンネックレスではないかというと、本物を買おうと見に行ったのですが、とにかく高すぎて……。これは、変装のためだけには払えないと尻込みしてしまったためです。お店に試着のサンプル用に使っている2980円のステンレスのチェーンネックレスがあったので、これでええわ、となりました。さすがに本物のヒップホップアーティストのようにはできませんでした。おかざきたいいく現在、17道府県で18公演を行うキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。1月と2月に追加公演決定。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年11月30日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年11月25日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「サインをたくさん書くコツ」です。以前、僕のサインのルーツについてこのコラムで紹介したことがあったと思います。僕のサインは、名前の最初の“岡”の字と最後の“育”の月の形だけ読める感じになっています。この2つが成立していれば、間は多少ぐしゃぐしゃっとしていても“岡崎体育”と読めるのではないか、という「はじめと終わりよければすべてよい」という形をとらせていただいています。間のぐしゃぐしゃはけっこうフリースタイルなので、そのときの気分やテンションなどで書き方が変わります。そのフリースタイルのおかげで、かなりスピーディにサインを書くことができます。なので僕のサインは、同じようですべて違う。もし比べる機会があるようでしたら、比べてみていただけるとわかると思います。すべて一点ものです。CDをリリースしたときなど、サインを大量に書かないといけない場面というのがミュージシャンにはあります。そのとき、もっと簡素でシンプルなサインにしておけばよかったなと思うこともあります。通常、サインというものは同じ形で書けるものでないといけないですよね。その人が書いた、という証しなので。同じもの、かつスピーディにできあがるものと考えたときに、お相撲さんの手形のサインはとても合理的だなと思いました。以前、白鵬関にお誕生日に手形の色紙をいただいたことがあります。大きな手形のサインはそれだけでまずかっこいいです。手形は形が変わりませんから、その人だけの証しとなります。色紙にバンバンと手形を押していくというスタイルも、ひとつひとつ名前をサインペンで書くよりスピード感があってよさそうです。でも、手をいちいち洗わないといけないし、色紙でないと対応ができないことを考えると、あまりミュージシャン向きではなさそうにも感じます……。以前、ヤバTはアルバムのキャンペーンの一環で予約をしてくれた方全員にサイン入りジャケットを贈るという企画をしました。その数なんと4万3000枚。3人全員でサインを入れたそうです。これは腱鞘炎になるレベル。ヤバTのサインにはバンドのイメージキャラクターであるタンクトップくんのイラストも描かれます。それもひとつひとつ4万枚以上描いたのかと思うと頭があがりません。僕にもてっくんというキャラクターがいますが、僕がサインにてっくんを描くことは永遠にないと思います。おかざきたいいく現在、17道府県で18公演を行うキャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。1月と2月に追加公演決定。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年11月23日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年11月19日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「Creepy Nuts」です。この号の発売日翌日、11月10日に京都の「ロームシアター京都 サウスホール」でCreepy Nutsとツーマンライブをさせていただきます。「Sony Park展 KYOTO」の前夜祭ライブとして開催されるものです。せっかくなので彼らとの歴史を振り返りたいと思います。最近だと僕が自主企画したイベント「TECHNIQUE」の第2回のゲストとして参加してくれていますが、出会いはお互いのデビュー前まで遡ります。はじめて会ったのは北海道・札幌でのライブ。当時、僕はデビューアルバム用のMV撮影をしていました。そうです、「MUSIC VIDEO」です。その中の歌詞で「仲良い人とかお世話になってる人を別撮りで歌わせる」という歌詞があります。その映像を早急にくださいとMV監督の寿司くん(ヤバTのこやまくん)から言われ、なんとしても札幌で撮影をしなくては…どこかにちょうどいいお世話になっている人いないか、と探していたんです。それで、そのとき初対面だった二人に無理を言って歌っていただきました。デビュー前の初対面、まだ1ミリも仲良くないころでしたが、二人はすぐOKしてやってくれました。ありがたかったですね。そんなわけで「MUSIC VIDEO」のMVにはCreepy Nutsの二人が登場してくれています。それ以来、お互いの作品に対してコメントをし合ったり(RくんがTVで僕のことを「150kmの球を余裕で投げられる人。でも投げてるのはボールじゃなくておはぎ」と評してくれたのも、僕の代名詞となっていてうれしく思っています)、対バンをなんだかんだ年1~2回やるようになり徐々に距離を縮めていきました。数年前に打ち上げの居酒屋で3人だけで話したことがあります。3人ともお酒をそんなに飲まないので、コーラを注文して「体の一部を改造するならどこがいい?」とか、しょーもない話をずっとしていました。めちゃくちゃ楽しい時間で記憶に残っています。この連載で何度か話していますが、僕は譜割りにすごくこだわりがあります。彼らはそれが素晴らしい。日本と海外のラップをきちんと聴き込んで日本語詞に合う言葉の流し込み量やリズムを考えている。Rくんのワードセンス、それに合う松永のトラック。奇跡のような2人が出会ったなと思います。二人の快進撃をずっと見ていたいし、僕も同世代アーティストとして一緒に年を取っていきたいなと思っています。おかざきたいいく現在、自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。12月まで、17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年11月16日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年11月12日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「みんなのうた」です。ヒャダインさんと一緒にやっていたEテレの音楽番組『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』のシーズン3が終了しました。この番組の最後の企画で『みんなのうた』とコラボしました。10月の放送で今月の歌として流れていたのですが、YOASOBI with ミドリーズの「ツバメ」のパラデータ(楽器だけ、ボーカルだけなどそれぞれ個別の音源データ)を提供し、視聴者のみなさんに自由にリミックスやアレンジしてくださいと募集。そこで集まったものを、僕とヒャダインさん、そしてYOASOBIのお二人と一緒にミックスをして、新しい「ツバメ~ワンルームミュージックver.」を作り上げました。『みんなのうた』は日本で暮らしていたら必ず通る、子供のころに最初に出合う音楽番組ではないでしょうか。僕は京都の宇治市出身ですが、僕の住んでいるエリアでは12チャンネルが教育テレビ(今のEテレ)でした。NHK総合は2チャンネルです。僕はおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に暮らしていたので、テレビといえばこのどちらかのチャンネルがついていることが多かった。だから、学校から帰ってきてふとテレビを見ると『みんなのうた』が流れている、なんていう場面がすぐに思い出されます。そうやってずっと見てきた番組に参加できたことはうれしい経験でした。聴いてきた曲で思い出に残っているものもあるのですが、タイトルがどうしても思い出せません。声変わりするギリギリ前くらいの男の子が歌うバラードソング。メロディラインが不思議だけど美しかった。たぶん、ここ10年以内に聴いたものだと思います。もし、この曲じゃないかな?と思うタイトルがあれば、こっそり僕に教えてください。『みんなのうた』は、“みんなのうた”というくらいですから老若男女に愛されるような曲じゃないといけないですよね。最近の楽曲のラインナップをみると、けっこういろんなミュージシャンの方が制作されているので、どういう選択基準なんだろうというのは気になります。オリジナル曲も多いのでしょうか。岡崎体育も『みんなのうた』に合う楽曲は得意だと思います。NHKさんとは『ワンルームミュージック』をはじめ、デビュー以降7年間いい関係を構築できていると思うので、ぜひ楽曲制作者選びで困った時には、声をかけてほしいです。おかざきたいいく現在、自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。12月まで、17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年11月9日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年11月05日岡崎体育の連載、「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「顔出しNG」です。最近、注目を集める顔出しがNGのアーティストたち。Adoさんや、先日共演させていただいたyamaさんなど活躍されている方がたくさんいます。過去を振り返れば、KISS(キッス)やSlipknot(スリップノット)など顔塗りや覆面タイプのバンドはこれまでもいました。顔を明かさないでいると、ミステリアスであったり、素性が明らかになってないというベールに包まれたアーティスト性を守ることができて、バンドやアーティストの方向性を打ち出しやすい、演出しやすい効果があると思います。また、今の時代だと私人としてのプライバシー保護にも役立っていますよね。SNS時代ですから、顔出ししているとどこにいてもすぐに見つかってネットに晒されてしまう危険性がある。そもそも顔出ししていなければ、そのリスクを減らすことができます。さらに言うと、ネットでの誹謗中傷を避けることだってできます。今は匿名でなんでも言えてしまいます。容姿や体型の部分でいらぬ決めつけをされたり、ひどい先入観のあることを言われてしまう可能性も高い。だったら、顔出ししなければそういったフィルターを取っ払って“歌”だけ、“音楽”だけを聴いてもらえる。時代が進むにつれて、そこはどんどん変わっていくと思いますし、変わっていくことがいいことだと僕は思っています。ミュージシャンだって漫画家や小説家の方々と同じです。別にどんな顔をしているか、どんなルックスかなんて関係ない。作品がおもしろければ読まれるし、評価される。それと同じで、いい音楽であれば音楽そのものだけで評価されるというのはいいことだと思います。僕は自分自身が表に立ってやるのが好きですし、このスタンスが自分に合っていると思っていますが、もしそうじゃない別路線でやるとしたら、顔出ししないでVTuberとして活動するのもいいなとか思ったりします。『風の谷のナウシカ』に出てくる巨神兵みたいなルックスのVTuberで、しゃべるたびに肉がだらだらとただれ落ちるタイプのキャラクターです。岡崎体育とはまったくの別人格でやりたい。声もワンオクターブくらい低くしてゲーム配信とかしたいですね。名前ももう決めています。真の神と書いて「真神(しんしん)」です。岡崎体育が楽曲提供して歌わせてもいい。誰か技術的にできる方がいたら組んでやりませんか?おかざきたいいく現在、自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」開催中。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年11月2日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年10月28日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「日本武道館」です。東京に住み始めて3年たちましたが、実はつい先日初めて日本武道館の中に入りました。というのも、8月に僕の盟友ミュージシャンであるヤバイTシャツ屋さん(以下ヤバT)が初の武道館ライブを開催したんです。僕はそのライブを観に行ったのですが、それで初めて日本武道館の地を踏むことになりました。ライブは当然ですがとても良かったです。全国のさまざまな“ぶどうかん”を回るというコンセプトのツアーファイナルとしての日本武道館。そんなアイデアも面白いですし、SNSでいろんな方策を打ち、ツアーファイナルは見事にチケット完売。メンバーたちの努力が実ったステージを僕も目撃できてよかったなと思いました。彼らはやりきっていました。その一方で、やっぱり日本武道館ってバンドの聖地なんだなと感じました(いや、本来は武道の聖地なのですが……)。ここで初めてロックコンサートを行ったのがビートルズなのだそうです。それ以来、世界にその会場の名が知られるようになり、日本だけでなく世界中のミュージシャンが「日本でロックコンサートをやるなら日本武道館で!」と、ひとつの象徴としての場所になっていったとか。今では、アイドルグループなども日本武道館のステージをひとつの目標とすることがありますが、そのスタートにはビートルズがいた。僕はソロミュージシャンなので、なんだかその波には乗れていないような感じがしています。そもそも、「さいたまスーパーアリーナでライブをする」という目標を立てて活動をしていたので、日本武道館という場所のことをじっくり考えることがこれまでありませんでした。でも、今回、ヤバTのライブで訪れてみて、僕もこの歴史深いステージに立ってみたいなと思いました!ヤバTのメンバーたちは僕とのツーマンをやってもいいと言ってくれているみたいです。それもいいかもしれません。あと、やっぱりこういう音楽の殿堂といえるような歴史ある場所に、もっと若い人たちに行ってほしいとも思いました。今やオンラインライブも当たり前になって、家にいても観ることができるし、それもいいことです。でも、錚々たるミュージシャンたちが踏んできたステージに自分の推しているアーティストも今、立っている。そういう歴史の価値やカルチャーの蓄積を現場で、目で、肌で、感じるのもいいものだなと思います。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」がスタート。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年10月26日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年10月22日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「体力作り」です。10月1日の「奈良NEVERLAND」を皮切りに、岡崎体育史上最多公演数となるライブハウスワンマンツアーが始まりました。長い期間をかけて回るツアーです。体調管理をしっかりしないといけないと感じています。ツアーだけでなく、提供楽曲の制作やレギュラーの仕事などももちろんみっちりと入っています。どうしてこんなに入っているのだろうか、と不思議に思うくらいに入っています。これは途中で倒れるわけにはいきません。ならばと、なにか体を動かして体力作りをしたいなと思うのですが、地道に続けるトレーニングが僕はどうも苦手みたいです。筋トレも嫌だし、ただ走るだけとか、プールで泳ぐだけとかが向いてない。誕生日に自転車を買って自転車に乗るというプランも立ててみたのですが、結局買わずに今日に至っています。家にはエアロバイクもあります。このあいだ、『ストレンジャー・シングス』の新しいシリーズをぶっ通しで見たのですが、見ている間、エアロバイクに乗ればよかったなと思いました。ドラマの中の子どもたちと一緒の気分で自転車を漕いだら、それだけで2kgは痩せたやろうな、と思います。でも、ソファにしっかりと座って見てしまいました。基礎体力をつけるには地道なトレーニングがいちばん。それはわかっているのですが、どうしても体を動かすことにゲーム性を求めてしまいます。もっと言えば、球技が好きです。子どもの頃は少年野球をしていましたし、学生時代はテニスをしていて、最近はミュージシャン仲間たちとフットサルをしていました。そういう類のスポーツは楽しくてのめり込むことができます。でも、コロナ禍以降はフットサルも友人たちと集まって試合をすることがなかなか難しくなってしまい、今はほとんど球技もできていません。これでは体力は落ちていく一方です。でも、よく考えたらライブハウスはアリーナやホールのステージと比べて狭いです。ステージの端から端まで走らないといけない、ということもない。「奈良NEVERLAND」なら端から端まで2歩でいけます。ということは、ライブで疲れることはないのではないか?という仮説を今、思いつきました。……いや、そんな言い訳をしないといけない精神状態がよくないですね。とにかく早急に体を動かして邪念を浄化し、長いツアーにしっかりと取り組みたいと思います。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」がスタート。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年10月19日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年10月15日高橋メアリージュン主演「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」の4話が10月11日深夜放送。SNSにはアイドルオタクの安藤を演じる岡崎体育に「半端で俗っぽい感じいいな」「ツボなヲタぶりを発揮してて最高」などの声が上がっている。法外な金利で金を貸す闇金業者と債務者たちの人間模様と社会の闇を描き、映画、ドラマ化され人気シリーズとなった「闇金ウシジマくん」のスピンオフとして、映画のPart2から登場した女闇金・犀原(サイハラ)茜を中心としたストーリーが繰り広げられている本作。箸の使い方が特徴的な闇金「ライノーローン」社長の犀原茜=サイハラを高橋さんが演じるほか、サイハラたちに引き取られライノーローンで働くことになった、役者志望の若者・硲(ハザマ)悠斗に宮世琉弥。犀原茜の右腕として動く忠実な部下・村井にマキタスポーツ。サイハラに恐怖心を抱く「爆走ラーメン・愛沢伝説」店主の愛沢浩司に中尾明慶。そんな愛沢のラーメン店を手伝いながら、彼を叱咤激励する妻の明美に木南晴夏。取り立てに来たハザマと親しくなる風俗嬢の桜井ともかに古畑星夏。東大卒の大手企業勤務エリートだが地下アイドルにハマって課金しまくり、再び闇金に手を出す田中丈行に勝村政信。田中と同じアイドルのオタクをしている安藤創太に岡崎さん。田中、安藤たちがハマるアイドル・GQGのメンバー・メロりんに矢崎希菜。サイハラと対立する半グレのボス・象山彪=キサヤマに野村周平。記憶障害になってしまった若琥会若頭・熊倉に光石研といった面々が出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。4話は熊倉が関連するクラブが何者かに襲撃を受ける。金や客のリストが盗まれ、熊倉は駆けつけたサイハラたちに犯人を捕まえるよう指示。怪しいホストのレオト(内藤秀一郎)を探るべくハザマ(宮世琉弥)はホストクラブに潜入する。その一方、GQGのライブ会場では衣装のオークションが開催され、田中と争った安藤は16万で衣装を落札。資金を手に入れるため安藤はサイハラに金を借り、ともかを指名、落札した衣装を着てもらう…というのが今回のストーリー。SNSには「安藤くんのあの、ダメになりきれない、かといって純粋にもなれないその半端で俗っぽい感じいいな~」「岡崎体育が地下アイドルヲタ役で出ていると思ったら、今回モノローグ全開でもの凄いツボなヲタぶりを発揮してて最高」「安藤くんの闇に飲まれてく感じ、不穏だけど楽しみでもある」など、アイドルオタクの安藤役で出演する岡崎さんの演技を評価する声が上がる。またレオト役の内藤さんにも「また一つ演技の幅が広がったね」「見事なやられ役で色んな役をこなしていてすごいな」といった反応が寄せられている。【第5話あらすじ】サイハラはキサヤマと再会。安藤は清掃業務中に大金を発見、そこに村井、ハザマ、般田も集結する…。「闇金ウシジマくん外伝 闇金サイハラさん」はMBSで毎週火曜深夜0:59~、TBSで毎週火曜深夜1:28~放送中。dTV、ネットフリックスで見放題独占配信。(笠緒)
2022年10月12日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「マクドナルドのCM」です。10月から放送が始まったマクドナルドの新CMをみなさんご覧になっていただけましたでしょうか?木村拓哉さんがビジネスマンを演じる「ひるまック」シリーズのCMに、僕が木村拓哉さんのかわいい後輩役で出演させていただいております。昨日もマックの商品を食べたくらい、マクドナルドが大好きな僕。出演させていただいて、本当に光栄でした!しかも木村拓哉さんとの共演ですよ。これってもう最高峰ちゃうんか?と思いました。こんなちょっと変わったおもしろミュージシャンに、こんな大きなチャンスをいただけるなんて、と信じられない気持ちで今もいます。木村拓哉さんと一緒にハンバーガー食べたのは、かなり自慢できる思い出なのではないでしょうか。木村拓哉さんとの現場は、最初はかなり緊張しました。もちろん、木村さんとはこれが初対面です。やっぱり大御所の方です。現場の緊張感も、これまで僕が経験した現場とはまったく違う!半端なかったです。さらに、ご本人が現場に登場したときの空気というかオーラもすごかった。ピリッと静電気が走るような痺れる感覚がありました。あれは忘れられません。でも、実際にご挨拶をさせていただいてお話をしてみると、ご本人はめちゃくちゃフランクな方で、あれこれと話しかけてくれて、楽しくボケてくれたり、たわいもない話をいろいろしてくれたり、すごく距離を縮めようと木村さんのほうからしてくださった。撮影の合間とかも、演者のたまりの場所にいらっしゃるんです。それでずっとお話をしてくれる。木村さんクラスなら特別な控室とかあっても不思議じゃない。でも全然そういう感じじゃないんです。演技を一緒にするのもすごく楽しかった。いろんなアドリブを次々考えて入れてくる。はっきり言って僕はそれについていくのに必死。でもそのついていく感じも、かわいい後輩役としてええ感じで映っているんじゃないかな、と思います。なんだかすっかりサラリーマン役が板についてきたなと感じています。おいしそうにマックの商品を食べることだけはマジでうまくできたと思っています。これに続いてもっと岡崎体育にいろいろ食べさせてみたい、と思っていただけたらうれしいです。お茶漬け、冷凍シューマイ、カレーライスなんでもおいしく食べますので、オファーお待ちしています!おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」がスタート。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年10月12日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年10月08日バーチャルな世界で学園生活を楽しむオンラインコミュニティ「キャラフレ」では、スポーツの秋を代表するイベント『体育祭』を開催します。5色のチームカラーに分かれ、全18種目のミニゲームでチームの得点を競いましょう。ゲーム開発を手がける株式会社エイプリル・データ・デザインズ(本社:東京都世田谷区。代表取締役:濱田功志。以下、エイプリル。)は、ブラウザで手軽に楽しめる多人数参加型学園コミュニティ「キャラフレ」( )にて、『2022 体育祭』イベントを開催することをお知らせします。キャラフレ - charafre.net : キャラフレ『2022体育祭イベント』キャラフレ 2022体育祭イベント2022年10月8日(土) 15:00 ~ 10月10日(月・祝)21:00キャラフレの『体育祭』は、学園生徒全員が5色のチームに分かれ、自分のカラーのハチマキをつけて、全18種目のミニゲームの得点を競い合います。優勝チームには、部屋に飾れる優勝旗アイテムがプレゼントされます。陸上競技100m走200m走走り幅跳びパン食い競走スプーンレース球技サッカー(PKゲーム)リフティングパターゴルフフリーバッティング紙風船つぶし道場で行われる競技弓道柔道剣道体育館で行われる競技フリースローボウリング風船割り団体競技400mリレー玉入れショッピングモール「カラーくじフロア」にて、『親衛隊カラーくじ』販売2022年10月7日(金)17:00 ~ショッピングモールの「カラーくじフロア」では、カラフルな応援団衣装『親衛隊カラーくじ』がスタートします。1回300コインでアバターコスチュームがあたります。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。『親衛隊カラーくじ』ショッピングモール「ファッションショップ」にて、新作アクセサリ販売2022年10月7日(金)17:00 ~ショッピングモールの「ファッションショップ」では、カラーくじと合わせると応援団スタイルにぴったりなアクセサリ『羽織り学ラン』が販売されます。200コインでアバターアクセサリが購入できます。※お買い求めには、コイン(有料ゲーム内通貨)が必要です。『羽織り学ラン』フォレストファーム『コスモスのお世話』2022年10月1日(土)15:00 ~ゲーム内の教会に隣接する『フォレストファーム』は、コスモスが満開のシーズンを迎えました。コスモス畑に水やりのお世話をすると、アクセサリのアバターアイテムや、回復アイテムがもらえます。『コスモスのお世話』キャラフレとは『キャラフレ』は、webブラウザで動作する学園生活コミュニティゲームです。プレイヤーはオンライン上の仮想学園、『翔愛学園』の生徒となり、ゲーム内のキャラクターや、ゲームに参加する他のプレイヤーとの出会いを通じて、学園生活を疑似体験することができます。webブラウザで動作するため、特別なアプリケーションをインストールする必要が無く、ノートPCやタブレット、スマートフォンでも快適に遊ぶことができます。学園生活コミュニティ「キャラフレ」キャラフレの特徴・「多人数同時参加型2Dアドベンチャーゲーム」という、独自システムを開発・採用。・2Dアドベンチャーゲームのシステムと多人数参加型オンラインゲームのシステムを融合。・“天使の羽”を集め、無料ポイントと交換。・チャット未経験者でもコミュニケーションを楽しめるゲームチャット。・豊富で個性的な登場人物。・たくさんの髪型や表情、細かく描き込まれたコスチュームなどで個性を演出。タイトル概要サービス名称:キャラフレURL: 対応ブラウザ:Microsoft Edge、Chrome、FireFox等主要なブラウザに対応価格:基本無料プレイ・アイテム課金開発:株式会社エイプリル・データ・デザインズ 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年10月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「好きなモノの話」です。僕は誰かが、こだわりを持っている“好きなモノ”について語っているのを聞くのが好きです。自分が知らないことや興味がなかったことをその世界に詳しい人に教えてもらえるだけでなく、好きなモノの話を目を輝かせて嬉々として語っている、その人の顔を見るのが好きなんです。だからTVの『マツコの知らない世界』を見るのが大好き。僕もああいう番組をやって、いろいろな人のこだわりの世界を教えてもらいたいです。なぜそう思うかというと、僕自身にそういうこだわりがあまりないからなんです。10年以上も何かを追っていたり集めていたりするような、特別好きなモノってないような気がします…。なんでもかんでも満遍なく、広く浅くでいいかなと思ってしまうタイプなので、何かにのめり込んで偏愛することって自分では経験できないと感じています。だから、人の話を聞いて「そうなんや…!」と感動したいんだと思います。先日も、競馬が好きな友だちに大井競馬場に連れていってもらいました。もちろん、競馬について僕は何も知らない。だからあれこれと教えてもらって、すごく楽しかったです。当日は、雨が降っていて馬場状態が悪かった。ぬかるんでいるときは先行逃げ切りタイプの馬が勝ちやすいとか、あとはパドックで白い汗をかいている馬はあまり状態が良くないとか、長い頸(くび)を鶴のように曲げているツル頸の馬は調子がいいかもしれないとか、好きだからこそ知っている情報や専門用語ってあるじゃないですか。そういうのを教えてもらうのが面白かった。もっと教えてほしいから僕もいろいろ質問をして、競馬ってすごく奥が深いんだなと感じました。好きな人と一緒に行くと世界が広がるのが早い。どんなジャンルでも、そういう話が聞けると足を踏み入れやすいですよね。そうやって好きなモノを少しずつ増やして、いろんな英知を広げていきたいなと思っています。そもそも、ずっと何かを好きでいられるってすごいことです。僕もミュージシャンをしているので、僕の音楽を好きでい続けてもらうことが活動の中でとても大事なことだと思っています。年月が経てばファンの方だってライフステージが変わりますから、音楽の聴き方も応援の仕方も変わってくるはず。それでも「好きだ」って、目をキラキラさせて語っていただけるようなアーティスト活動を続けられたらと思います。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。岡崎体育ワンマンコンサート「BASIN TECHNO」@さいたまスーパーアリーナのライブ音源が配信中。※『anan』2022年10月5日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年10月01日学校生活の一大イベントの1つ、体育祭。胸が高鳴る人たちがいる一方、運動が苦手な人たちからすると、気分が沈む日かもしれません。そんな、体育祭を歓迎できない人たちの注目を集めたのは、よこしゃーぷ(@yokoyoko_24)さんのTwitterの投稿です。よこしゃーぷさんによると、大学で開催された体育祭で、クラスが表彰されたとのこと。昔では考えられない種目が、賞状に書かれていました!学校の体育祭にeスポーツ(スマブラ)あったので優勝してきました!!運動で貢献できない人間なのでここで働けて良かった〜www pic.twitter.com/LFHTExDQFv — SCD/よこしゃーぷ (@yokoyoko_24) September 30, 2022 よこしゃーぷの大学には、体育祭の種目にゲームの対戦『eスポーツ(エレクトロニック・スポーツ)』があったのです!eスポーツの国際的な大会が増えてきている昨今。ついに、体育祭の種目になるまで広まっているようですね。その日、使用されたゲームは、任天堂を中心としたゲームのキャラクターで対戦する『大乱闘スマッシュブラザーズ』。誰もが楽しめそうなゲームですが、ほかのクラスは分が悪かったかもしれません。なにせ、よこしゃーぷさんは、同ゲームの交流用ウェブサイト『スマメイト』で行われるオンライン対戦で、1位を取ったことのある実力者なのですから…。ゲームの腕前があれば体育祭で大活躍できることに、羨望の声が続出しています。・これが令和か…!・今の学校って、そんな種目もありなんだ。いいなぁー!・この種目があれば、活躍できて嬉しい生徒がたくさんいるだろう。・学校の体育祭に、そのレベルの人が混じっているのはビビる。・うちの生徒会も頑張って!eスポーツを体育祭に入れて…!時代の流れが感じられる変化。よこしゃーぷさんが通う大学に続く学校は、今後増えていく…かもしれません![文・構成/grape編集部]
2022年10月01日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「『スッキリ』のマンスリーMC」です。日本テレビ系列の朝の情報番組『スッキリ』のエンタメコーナー「SHOWCASE」マンスリーMCとして8月に4回、生放送に出演させていただきました。レギュラーを務めているテレビ東京系列の『おはスタ』も同じ朝の生放送。さらにNHKの『テンゴちゃん』でも生放送は経験しているし、生の歌番組にも出演させていただいたことがあります。なのでそんなに不安はなかったのですが、実際にその現場に飛び込むと驚くことがたくさんありました。すっかりカルチャーショックを受けて帰ってきました。『おはスタ』は、台本の流れがとてもしっかりしています。子どもたちが見る番組ですし、きちんと一つ一つのコーナーを回していくことを第一に考えています。はっきりと進行が決まっていて、僕たち演者もしっかりリハーサルをして生放送に臨みます。一方、今回参加させていただいた『スッキリ』はとにかく自由!もちろん台本は用意されています。番組の流れ自体は、『おはスタ』と同じようにしっかり決まっています。でも、もし今話していることが盛り上がったり、メインMCの加藤(浩次)さんが全然違う質問をして、それが面白かったりすれば、ライブで起きていることが最優先で進められる。用意していたコーナーが放送時間内に入りきらず飛んでしまうこともありました。『おはスタ』のようなきっちり進行がすっかり身についている僕は、「ここでCMに振る台詞を俺が言わないといけないんだけど、今の流れだと言わなくていいのか、言ったほうがいいのか…どっち!?」と頭の中でぐるぐると考えてしまって、最初のほうはちょっとふわふわとしていたと思います。性格的に僕は台本がきっちり決まっていて、それに沿ってやるほうが向いているタイプなんです。就職活動でもグループディスカッションが得意だった。話が脱線したらとにかく本筋に戻したい。今回も「戻さないと」とつい考えてしまい、加藤さんや天の声さんなど超一流のMCたちによるフリースタイルのアドリブ合戦にまだまだ力及ばず、番組の流れに乗り切れなかったなと感じました。でも、4回出演させていただいて、最後のほうは流れに乗るコツを少しは掴めたかな!?という感触もあったので、ぜひまた番組に呼んでいただきたいです。次こそはフリースタイルで、ビシッとゴールをたくさん決めたいです!おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年9月28日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年09月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「新曲」です。楽曲ができたら、まず誰かにそれを聴いてもらいます。実家に住んでいたころは最初に母親に聴いてもらっていました。なんで友達でも音楽関係の知り合いでもなく母なのかというと、いちばん衒(てら)いのない率直な意見を言ってくれるからです。お茶の間的な一般のリスナー層に近いというところもいい。「分からん」と言われたら、これでは大衆に伝わらないんだ、もっと工夫をしないと、と納得できます。母も楽曲については手厳しいので「このネタ曲は今、歌詞カード見ながら聴いているから分かるけれど、ライブで音だけで聴いたらゴチャついてしまって伝わらないと思う」などクリアにはっきりとした意見をくれるので、本当に参考になっていました。でも、母に最初に聴いてほしいというのは自分が作った曲を母に褒めてほしいという気持ちが根底にあるからだと思います。僕は一人っ子なので、学校の工作でも一人遊びでも、何かもの作りをしたら母親に見せるというのが小さいころから染みついています。作って見てもらって褒めてもらう。それがうれしいから繰り返す。今もその延長線上にいるんだと思います。上京してからは、楽曲ができ上がったら所属レーベルの岡崎体育チームのグループラインに音源を送ってまず聴いてもらっています。それもできれば常に褒めてもらいたいと僕は思っています。いつも「これはどういう感じで褒めてもらえるんやろ…」と期待を込めて送ることが多いです。そして期待通りにだいたい褒めてもらえるのですが、先日珍しく「これはボツにしましょう」とはっきり言われました。褒められたい性分なのでちょっとショックを受けましたが、それを言ってくれたのが僕の担当になってまだ1年たってない新しいディレクターの人。しかも僕より2歳年下のスタッフです。彼が「この曲は今出すタイミングではない」と言ってくれたのですが、それが僕も納得できる意味合いだった。褒められたいと日々思っているものの、的確に否定してくれるというのもなんだか安心できるものだなと思いました。なんでも褒められて、裸の王様になることがいいことではないですから。僕には、年齢や上下関係で忖度せずに意見をはっきり言ってくれるスタッフが付いてくれている。それが分かったことで、僕も気持ちを切り替えて、次はめちゃくちゃ褒めてもらえる曲を作ろうと思えるようになりました。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年9月21日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年09月17日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「機材車」です。突然ですが、僕には機材車がありません。機材車というのは、ライブ会場まで、アーティストが演奏する楽器やステージで使用するアンプなどの機材を運搬するための専用車です。夏フェスのシーズンなどは、アーティストごとそれぞれの機材車が会場まで機材を次々と運び込みます。一方、岡崎体育はといえば、僕の機材は先週ご紹介したお立ち台とパソコンを置くための台だけです。どちらも単なる“台”で、繊細な楽器でも精密機器でもありません。なので、ライブ会場へは宅配便を使って送ってもらっています。台なので、横にしても縦にしても、上に何か積んでいただいても大丈夫です。パソコン本体は僕が手持ちで運んでいます。こんな感じなので、デビューしてもう6~7年経ちますが僕には専用の機材車というものがありません。レーベルメイトのマハラージャンは、デビューしてまだ1年ですが、年末のツアーでは機材車が用意されるとの噂を聞きました。「同じソロアーティスト同士なのに、この差はどういうことやねん」と、ちょっとモヤッとします。まあ、マハラージャンはバンドスタイルでパフォーマンスをしますから、僕とはスタンスが違います。ここはグッと大人になって、「僕は、台を配送していただくので何も問題ないです」と、この場を借りてレコード会社にあらためて申し上げておきたいと思います。モヤッとするというのも冗談で、本音を言えばレコード会社に「じゃ、岡崎くんにも機材車を用意するよ」と言われても困ってしまいます。だって、まったく必要ないですから。僕は倹約家で通っていますから、会社に余計な経費をかけずにやっていけるならそれに越したことはないです。インディーズバンドも機材車を持っていることが多いです。でも専用の運転手などいないので、メンバーが交代で夜通し運転して日本を縦断してツアーを回ります。いわゆるバンドワゴンですよね。僕がカバーをさせていただいたフラワーカンパニーズさんの「深夜高速」も、自分たちの夢を乗せて深夜に高速を疾走するイメージがあります。実をいうとこういうバンドワゴンなシチュエーションも僕は体験したことがありません。飛行機と新幹線移動ばっかりです。機材ないですし、一人きりなので。でも憧れはあります。いつかバンドセットでツアーを回ることがあったら体験できるでしょうか。いや、僕はやっぱり新幹線に乗ってしまいそうです。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年9月14日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年09月11日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「お立ち台」です。ライブではいつも、ステージのセンターにお立ち台を置いています。お客さんを煽るときにはやっぱり、一段高いところから煽ることが大事ではないかと思うからです。古代ギリシャの時代から、デマゴーグするのは一段高いところからと相場が決まっています。そもそもステージは見やすいように観客席より高い位置にあります。お立ち台はそこからさらに一段上がる。ただ上がるだけでなく、今からお立ち台に上がるぞというパフォーマンスを見ていただくことも大事です。一段高いところに上がることで、「この人は今から大切なことを言ったり、したりするに違いない」と、観客に視覚情報で認識してもらえます。だから、お立ち台に上り下りする行為は、ステージパフォーマンスにおいてとても意味があると思います。僕の専用お立ち台ができたのはデビュー後です。レコード会社の方が用意してくれました。専用のお立ち台があるとええな、と思ったのはデビュー前のこと。対バン相手のバンドの方がステージにお立ち台を置いていて、それを「岡崎くんも使っていいよ」と言ってくれたんです。お借りして使ってみたらめちゃくちゃ安定していて、上がりやすかったんです。それまでのライブでは、ビールケースとかライブハウスにある箱馬を使ってやっていた。そうするとグラグラするし、ちょっと跳んだり跳ねたりするとライブ中に軋んだりして怖かったんですね。それに比べて専用のお立ち台はとても安定していて、安全に踊ったりジャンプしたりすることができました。それで、デビューするなら僕も専用のものを作っていただこうと思いました。今使っているお立ち台はショッキングピンクのカラーリングがしてあります。僕のステージってバンドもいないし、機材の黒っぽい色かシルバーっぽい色しかない。少しでも映える明るい色がいいなと思ってこれを選びました。でも、色こそ派手ですがとてもシンプルです。他のバンドの方々もいろいろなお立ち台を使っています。ゴールデンボンバーのお立ち台とか、めっちゃ高さがある。3段くらいあって飛び乗る感じです。僕にはそれはちょっとしんどいので、すっと上がれるくらいの今のサイズが気に入っています。あえて苦言を呈すなら、横幅ですかね……。踏み外しそうになることがあるので、安心して踊れるくらいの横幅があると本当はうれしいです。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年9月7日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年09月03日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「今年の夏フェス」です。今年は、久しぶりにフェスの夏が帰ってきました。全国各地で開催されていますね。まだマスク着用で声出しはNG、ソーシャルディスタンスをとって客席を区切るなどフェスごとに規定があると思いますが、それでもみんなで集まって、音楽とダンスを楽しめる場所というのが帰ってきたのはよかったなと心から思っています。僕も今年の夏は5~6本ほどの夏フェスに呼んでいただきました。僕にしては多めのフェス参戦です。フェスで全国各地に行くのも楽しいです。今年は、北は福島、南は鹿児島まで行きます。夏フェス用に新曲もいくつか用意しました。僕のフェス用の盛り上げ曲は、お客さんに移動をしていただいたり、声を出していただくものが多かったので、コロナ下でやるのが難しいという問題がありました。でも、だったらこの状況下でもオーディエンスが楽しめる曲を作ったらいい、と考えたのが「フランスパーン」という曲です。歌詞の中に「フランス」というワードが出てきたら、みんながタイミングよく「パン!」とハンドクラップするという曲です。ハンドクラップにより一体感を出せるはずです。“はず”というのは、この曲は実はまだ完成していません。完全にアイデア先行で、今こうして発表をしていますが、たぶん、いや絶対に盛り上がる曲になるはずなので、今後の夏フェスで聴くことができると思います。楽しみにしていてください。もう一曲「サブマリン」という曲はもう完成していて、すでに静岡のフェスとエビ中とのツーマンライブで披露させていただきました。心地いいレゲエ曲です。ルーツロックレゲエ的なサウンドで、僕自身やっていて気持ちよくなれる曲です。力んで盛り上がるというより、力を抜いて、体を揺らすのにぴったりです。こちらもフェスで耳にしたら、ぜひ一緒に踊ってみてください!コロナの状況下で、僕たちミュージシャンもいろいろ楽しんでいただくために工夫をしています。お客さんのみなさんも以前のように声を出したり、大勢で肩を組んで踊ったりできなくて、残念だなと思うかもしれません。でも、そのおかげでできることもあるはずです。ディスタンスがあるならその分、今までとは違う聴き方ができるかもしれない。この夏、久しぶりのフェスで、みなさんが新しい発見をできることを願ってます。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年8月31日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年08月27日岡崎ビジネスサポートセンター(以下 オカビズ、愛知県岡崎市、センター長・高嶋 舞)は、愛知県立岡崎商業高等学校(以下 岡崎商業高校)と連携し、総合ビジネス科3年生の授業として、創業111年の麩屋万商店とリアルな「商品開発」に取り組んでいます。起業家教育の一環として商品開発に取り組むことで、チャレンジ精神や既成概念にとらわれない創造力などを育む狙いです。2022年7月7日(木)の初回授業では、オカビズ相談員の松田と麩屋万商店・峯田社長が商品アイディアの考え方などについて講義を実施。さらに2023年1月まで7回にかけてオカビズの相談員が登壇し、商品開発の一連の流れを実践的に学びます。岡崎商業高校 商品開発■経緯と背景/起業家支援を起業家育成へつなげ、地域のチャレンジを誘発する土壌づくりへ2013年に商業高校の学習指導要領が改訂され、「商品開発」科目が新設。これまで地域の事業者様の協力を得ながら実践を交え進めてきましたが、コロナ禍や燃料高騰などもあり、高校も取り組み方法や連携先、授業内容を検討していました。こうした課題をお聞きしたオカビズでは、これまでの企業サポートのノウハウを生かした若年層の起業家教育として連携し、地域の若者のチャレンジを支援したいと、取り組むことになりました。日々経営者や起業家と向き合う私たちが、次の世代の起業家育成を担うのは使命の一つだと感じ、相談員が各専門分野を生かした学びを一連でサポートします。■授業詳細/約半年かけ地域食材「角麩」の新商品を開発、販売まで実践するプログラム<連携授業の概要>科目名 「商品開発」趣旨 地域事業者の実際の新商品開発の過程を、市場調査から企画、マーケティング、販売まで一貫して実践し、起業家教育の一環として学ぶ対象 岡崎商業高校 総合ビジネス科 3年生 37名内容 オカビズ相談員による講義、地域事業者との実践型ワークショップ【テーマ】「地域食材『角麩』をZ世代に販売せよ!」愛知・岐阜で食べられている地域食材の「角麩」は、中高年世代には馴染みがあるものの、若い世代は一部の人が鍋の具材として食べたことのある程度で、あまり浸透していません。そこで今回、Z世代がZ世代に向けて全く新しい角麩を使ったメニューを企画し、新商品として販売します。講師 オカビズ・センター長/高嶋 舞オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣オカビズ・デザインアドバイザー/株式会社RW 代表取締役 稲波 伸行麩屋万商店 代表取締役 峯田 和幸氏<授業スケジュール>(1) 2022年7月7日(木)13:25~14:15(50分間)内容 商品コンセプトを発表、ゴールの設定、今後のスケジュールについて講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣麩屋万商店 代表取締役 峯田 和幸氏(2) 9月8日(木)13:05~13:50(45分間)内容 コンセプト設計、ターゲットの設定、商品開発のイメージをより具体的に講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣(3) 9月22日(木)13:25~14:15(50分間)内容 中間プレゼンテーション、コンセプトとターゲットへのフィードバック講師 オカビズ・センター長/高嶋 舞(4) 9月29日(木)13:25~14:15(50分間)内容 最終プレゼンテーション、商品選定講師 オカビズ・センター長/高嶋 舞(5) 10月13日(木)13:25~14:15(50分間)内容 商品ネーミング、キャッチコピー考案講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣10月25~26日(火・水) 岡商祭(文化祭)にてテスト販売(6) 11月18日(金)8:55~10:45(110分間)内容 パッケージデザイン講師 オカビズ・デザインアドバイザー/株式会社RW 代表取締役 稲波 伸行(7) 11月24日(木)13:25~14:15(50分間)内容 SNSを活用したPRの実践講師 オカビズ・ビジネスコーディネーター/株式会社ARAWAS 代表 松田 広宣2023年1月 マックスバリュ岡崎美合店にて販売 ※予定。<協力企業>麩屋万商店(株式会社麩屋万)代表取締役: 峯田 和幸事業内容 : 角麩/生麸/細工麩/麩まんじゅう 製造販売所在地 : 〒444-0916 愛知県岡崎市日名本町11-26URL : ■リアルなビジネスを学生に届け、起業家精神を育むために:オカビズ・センター長/高嶋 舞経済産業省だけでなく文部科学省においても、「起業家教育=アントレプレナーシップ教育」の重要性が解かれています。起業家教育は決して起業家だけに必要な能力ではなく、これからの社会で差別化し生き抜くために必要な基礎能力の一つとして文部科学省は位置付けています。日々、経営者や起業家と向き合うオカビズにとって、まさに次の世代の起業家育成やこれまでの企業サポートのノウハウを生かした若年層の起業家教育は、私たちが取り組む使命の一つではないかと感じてきました。岡崎商業高校はビジネスに特化した高校でありながら、それに留まらず、学生の生きる力を育てる意欲に溢れていると感じています。今回、私たちが日々行っているリアルなビジネスの一部を授業の場で提供することで、高校生の起業家精神=挑戦する行動力や創造する力を育み、地域のチャレンジを喚起していけたらと考えています。<これまでの岡崎商業高校とオカビズの取り組み>2020年5月、コロナ禍の休校期間を活用し「起業家教育」をテーマにしたオンライン講演を連携して実施。「学びを止めて欲しくない」という教師たちの熱い想いを受け、ヤフー株式会社 Yahoo!アカデミア学長の伊藤 羊一氏や、TED『世界の12人の若者』に選ばれた若き社会起業家の牧浦 土雅氏と学生の自宅を繋ぎ、創業者のチャレンジやそのためにできる行動などのエッセンスをお聞きしました。<参考:起業家教育とは>高い志や意欲を持つ自立した人間として、他者と協働しながら新しい価値を創造する力など、これからの時代を生きていくために必要な力の育成のための教育手法です。チャレンジ精神、創造性、探究心等の「起業家精神」や、情報収集・分析力、判断力、実行力、リーダーシップ、コミュニケーション力等の「起業家的資質・能力」の育成を目指すものです。出典: ■事業者概要▼愛知県立岡崎商業高等学校国際ビジネス、情報処理、総合ビジネス、情報会計の4つの学科から編成されています。全校で847名の生徒が在籍をしています。学校の教育活動として、「ぎゅーっと肉味噌」の開発などを手がけ、ビジネス教育に力を入れています。校長:加藤 千景>>ホームページ: ▼中小企業のための無料の経営相談所「岡崎ビジネスサポートセンター・オカビズ」岡崎市経済の底上げを図るため、2013年10月に開設した産業支援施設。岡崎市が設立・運営をし、売上アップに特化した相談所として岡崎の中小企業・起業家のチャレンジをサポートしています。開設から8年間で約2万件、3千社の相談を受けています。2015年内閣府「女性のチャレンジ支援賞」受賞。2016年「第11回ニッポン新事業創出大賞」支援部門特別賞受賞。2018年度総務省「ふるさとづくり大賞」地方自治体表彰受賞。>>ホームページ: 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年08月24日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「他のアーティストのライブ」です。最近、よく他のアーティストのみなさんのライブに遊びに行くようになりました。以前はライブを観に来てくださいとお呼ばれしても、遠慮させていただくことが多かったんです。ライブを観に行くよりも自分の曲を作る作業を優先させたいと思っていましたが、よくよく考えると、その2~3時間の間で制作をしていたかというと、それよりも寝てたり、ゲームをしたりしてたなと思い至り、だったら自分によい影響を与えてくれるライブを観たほうが自分にとって有益だ、と思うようになりました。先日お伺いしたのはGirls2と阿部真央さんのライブです。Girls2は、パフォーマンスの質やレベルが高い。ダンスがとにかくかっこいいので観ているだけで元気をもらえます。阿部真央さんも歌がとにかくうまい。日本のメジャーシーンで活躍しているアーティストの中でもトップクラスに歌がうまいと思います。J‐POPにR&Bやブラックミュージックの要素を取り入れて新しい見せ方を提示してくれている。この進化の先に何があるのか楽しみだな、といちファンとして思いました。ライブではセットリストの流れにこだわって観るようにしています。あ、ここでバラード系を入れるのか、もうひと盛り上がりさせるタイミングはここなんだな、とか。それと、どのアーティストのお客さんにも必ず、会場が“待ってました!”となる曲がある。それが一体どんな曲で、どこにその曲を持ってくるのか?MCを入れる位置なども気になります。あと、アイドルのライブでは、お客さんのことも見てしまいます。どんな曲で盛り上がるのか、その盛り上がり方はどんな感じなのかなどに注目しています。Girls2は、同世代かつ同性のファンがすごく多いことに感心しました。同性に憧れられるアーティストっていいですよね。客席を眺めて、彼女たちをキラキラとした視線で応援している女の子たちにとても感動しました。メンバーたちにとっても、そういうお客さんがたくさんいることはすごく自信になることだと思います。誇りに思ってほしいですね。今年はサマソニにも出演するので、フェスでもいろんなアーティストのライブを観たいですね。大好きなクーラ・シェイカーも出演するので観に行きたいと思いましたが、タイムテーブル的に微妙に移動できない時間帯でちょっとがっかりしています。仕方ないことですが…。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』8月17‐24日合併号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年08月20日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「夏の曲」です。暑いですね。夏真っ盛りです。夏になると夏の曲を書きたくなります。でも、それではミュージシャンとしては間違っています。時すでに遅しなんです。夏の曲を今書いたとしても、それを夏にリリースできるのは来年になってしまう。今年の夏にリリースするためにはその前の冬、遅くとも春先までに「夏の曲を書きたい、書くぞ!」と思わないといけない。ざっくりとしたスケジュール感を説明します。夏に曲をリリースするためには、2~3月には着想し、3月中に楽曲完成、4~5月にレコーディング、6月にプレス、7月にリリースが理想です。これを実践できないといけません。しかし、これがなかなかに難しいです。それを今年やってのけているのが、同期デビューのヤバイTシャツ屋さんによる「ちらばれ!サマーピーポー」です。驚きの6月29日リリースです。めっちゃ夏を先取っています。これを聴かせていただいたときに、季節感を読み切ってやり抜けていると、そのプロ魂に感動しました。めっちゃ夏を盛り上げてくれています。同期なのにどうして僕はまだそれができないのでしょうか?僕にも「八月の冒険者」という夏の歌がありますが、これはまさに8月に書きましたので、リリースできたのは10月。アルバム『FIGHT CLUB』に収録されていますので、今こそ、ぜひ聴いていただきたいです。僕は、ネタ曲も多いですし先読みして書くことが得意と思われているかもしれません。しかし、実は意外と苦手です。想像して、「この時期にはこういうことを思ってそうやな」と書くことができない。今自分が考えていることや感じていることしか書けないタイプなんです。だから今の気持ちで夏の曲を書いても、できたときにはもう夏は終わっています。というか、もはや今考えるべきことは、冬にリリースする冬の曲のことなんですよね。「雪が舞い散る」とかの歌詞を今考えないといけない。それはなかなかに大変です。なので、夏シーズンに大活躍する夏曲や、夏が売りのバンド…それこそTUBEさんのような方々は本当に素晴らしいと感動します。だって、冬場に絶対頑張っていらっしゃいますから!夏が来る前から夏に聴きたいだろう曲を用意してくださっている。僕も真似できるようになりたいです。盛り上がる夏の歌作りたいです。そのために今年の夏の思い出をしっかりとストックしておきたいと思います。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて17道府県で18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年8月10日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年08月06日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「才能」です。自分に音楽の才能があるかもしれない、と気づいたのは小学校の5年生くらいの時です。音楽の授業でリコーダーをやるようになって、昼休みも好きに吹いていました。で、そういう時に僕はテレビで聴いていたアニメの曲とかをメロディを思い出せば吹くことができた。それを同級生たちがすごい、すごいと褒めてくれたんです。それからは「『ポケモン』や『デジモン』『ONE PIECE』の曲を吹いて」と言われて、友達の前で吹くようになりました。みんなも吹きたいというので、学級だよりの裏に自分なりの吹き方をカタカナのドレミで書いて、「これで吹きなよ」とみんなに配っていました。なので一時期、5年2組の男子には、給食後のお昼休みに校庭でドッジボールをせずに教室の後ろで延々とリコーダーを吹く、というブームがありました。女子には「うるさい!外で遊んでこい」と、かなり不評でしたね。でもそれが僕の活動の礎になったと思います。あと小学校時代にもう一つ、これはインタビューなどいろいろなところで話していますが、6年生のころに作曲をする授業があり、担任の先生に「盗作しただろう」と放課後に呼び出されたことがあります。100%自作の曲だったのですが「こんな曲、6年生に作れるわけがない」と否定されたんです。これが僕にとって2度目のターニングポイントになりました。ちょうど卒業アルバムを制作している時だったので、僕はそこに「作曲家になって世界中の人に曲を聴いてもらう」と、先生へのあてつけも込めて将来の夢を書きました。自分は音楽ができるんだ、というのをわかってもらいたかった。今にして思えばこの挫折がすごく良かった。自分の思いに火をつけてもらったと思います。先生や親にも褒められてばかりだったら、あそこで「やってやるぞ」という気持ちになれなかったかもしれない。僕はたまたま自分の才能が義務教育の中に組み込まれていたのでラッキーでしたが、自分には何が向いているのか、どんなことに才能があるのかを見つけるのはなかなか難しいことですよね。やっぱり、興味や好きなことから手繰り寄せるしかない。僕も音楽に関しては自信を持って才能があったと言えますが、たとえばお芝居のことになると、ちゃんとできているのかな…と不安になります。これは、周囲が「できている」と言ってくれるので、それを信じてやるしかないと思っています。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて全国17か所18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年8月3日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年07月30日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「33歳」です。7月3日に誕生日を迎えて33歳になりました。デビューしてから7つも歳をとりました。自分が思い描いていた33歳と九分九厘相違のない、思った通りの33歳の感じがしています。自分が29から30になったときは特に何も感じなかったのですが、30から31になったときはけっこうずっしりと、「俺もついに30代を歩み始めたな」というのを感じました。で、32、33歳となってくると、「もう30代慣れてきたな」という感覚がしています。そして30代半ばが近づいていますが、僕は“アラフォー”などと言われる“アラ(=アラウンド)”って言葉があまり好きではありません。35歳~44歳が四捨五入してアラフォーだと思うのですが、基本的に上の年齢にかぶせていく感じに使いがちですよね。35歳になったらアラフォーだからもう40歳を意識しないといけない、その覚悟をする/させる方向に使いがちです。まあ、「先々を読んでいこう!」といういい意味もあるかもしれませんが、気持ちを実年齢より早く老けさせてしまうのはもったいないなと思います。なので今後も“アラ”制度は導入せずに、ジャストのその年齢で感じること、思うことを大事にしていきたいと思います。僕自身はどんな33歳を目指したいかというと、まだまだ感覚的には若くて、いろんなことを吸収できるようにありたいと思っています。とはいえ、闇雲になんでも取り入れることはしない。落ち着きと錆びない感覚を同時進行で持ち続けたい。「おっさん」という僕の曲で“素敵に歳をとりたい”という歌詞がありますが、まさにこの気持ちがまず第一にあります。このフレーズはイチローさんがあるTVCMの企画で一般の方の質問に答えているシーンがあって、そこで「年齢を重ねることに不安がある」というお悩みに対してまさにそんなふうに答えてらっしゃった言葉で、それがすごく素敵だなと感じました。若い人たちに媚びるようにその感覚を真似るのではなく、素敵に歳をとりながら“若さ”を体現できるようになりたいです。「おっさん」を発表したときには「若者に迎合したくない」というような意見もいただきましたが、それでも僕はいろんな人に好かれる“おっさん”になりたい。年下だけじゃなく、20も30も年上の先輩にも「面白いやつやな」と感心してもらえるような、“素敵なおっさん”をこれからも目指したいと思います。おかざきたいいく自身キャリア最多公演数となるワンマンツアー「JAPAN TOUR」の開催を発表。10月~12月にかけて全国17か所18公演を行う。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中。※『anan』2022年7月20日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年07月16日関西のコンサートプロモーター清水音泉が主催するライブイベント『風雲!大阪城音泉』が、今年は「納涼!大阪城音泉『ソロ?否、バンド?編』~清水音泉成人記念~」として、8月19日(金)に大阪城音楽堂にて開催される。「風雲!大阪城音泉『ソロ?否、バンド?編』~清水音泉成人記念~」チケット情報出演は岡崎体育とキュウソネコカミの2組。清水音泉の開湯18周年を記念した公演となる。入浴順(出演順)は事前に発表。チケットは、7月15日(金)昼12:00まで先行先着プリセールを実施中。
2022年07月13日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「こだわり」です。人間誰しも、何かをするとき「こうでないといけない」というこだわりがあると思います。靴下は右足から履くとか、朝食はパン派だとか。僕にはこだわりが何かあるかなと考えたんですが、本当に暮らしの中でのこだわりがまったくない。打ち上げの居酒屋は、座敷じゃないほうがいい(胡座をかくのが苦手なので)くらいです。でもそれもスタッフが予約してくれた店が座敷だったとしても、別に怒ることもありません。「(もし座敷だったら)ちゃぶ台ひっくり返すぞ」と常日頃、冗談を交えつつもけっこうマジの口調で6年間ずっと言っているにもかかわらず、座敷を予約されることがあります。それでも実際にひっくり返したことはありません。そろそろ一回くらいひっくり返してもいいかも、とは思いますが。音楽制作においてもこうでないといけない、ということはないように思います。唯一こだわっているとしたら、楽曲を作るときは他の仕事は入れてほしくないというのがあります。丸一日何も入ってないときでないと、制作に向き合うことができません。「収録と収録の隙間時間が2時間あるから」と作れるものではないし、もっと時間に余裕があっても「あと5時間後に家を出ないといけない」という縛りを考えてしまうと、もう作業に向き合うことができなくなってしまいます。作業にとりかかるまでのアイドリングの時間も長いので、制作をするときは十分な余裕を持ってそれだけに集中するのが、ひとつ僕のこだわりかなと思っています。でも、それも昔からそうだったわけではありません。デビュー前はどんな状況、時間帯でも楽曲制作をしていました。ライブ後も打ち上げに参加せず家に帰って延々と曲作りをしていた。野心があってストイックだったので、それができたんだと思います。当時は曲を量産するというのが僕のこだわりだった。今はある意味、その強い思い入れを下ろしている状態なのかもしれません。自分が無理しないで作れる環境でないと作らないとしているので。以前はアレンジも、アレンジャーに頼まず全部自分で打ち込みすることにこだわっていました。でも、素晴らしい才能の方々との出会いがあって、人に編曲を頼むということもできるようになった。それで自分の楽曲の可能性を広げられるようになったと思います。こだわりも大事ですが、こだわりすぎないのも大事だなと思います。おかざきたいいくNHK Eテレ『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』Season3(毎週土曜21:00~)に出演中。最新タイアップ・シングル曲「レディキャップ!」「季節の報せ」が配信中!※『anan』2022年7月13日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年07月09日