チェロ・古川展生、ピアノ・妹尾武、尺八・藤原道山のスペシャルユニットKOBUDO-古武道-が、12月24日(火)、新歌舞伎座で古武道忘年会『師走の協奏曲(コンチェルト)』Vol.11~なにわ友あれクリスマス~を開催する。妹尾に新アルバムやコンサートについて話を聞いた。古武道忘年会「師走の協奏曲(コンチェルト)」Vol.11 チケット情報2017年に結成10周年を迎えた古武道。今年10月に通算8枚目となるアルバム『HORIZON』を発表した。今回、楽曲の多くを妹尾が手掛けている。「僕たちはそれぞれソリストとして活動していて、ある程度経験を積んでから出会った。“俺が俺が”と自己主張するのではなく、お互いをソリストとして生かせる曲作りを意識しています」と語る。寿司屋に飾ってあった鳥獣戯画から着想がわいた『踊る鳥獣戯画』は、動物や寿司が今にも踊り出しそうな軽快な曲。「僕の持つ和のイメージを投影したかったのと、古武道にはダンサブルな曲が少ないので、それにチャレンジしたいと思って作りました」。また、妹尾が敬愛するラフマニノフの交響曲第2番第3楽章を元にしたカバー曲『Love’s Journey』は、ジャズが心地よく響く。「僕がビル・エヴァンスなどのジャズが好きで、古武道にジャズを染み込ませたいという思いがある。また、古川はクラシックひと筋で、道山は武満徹などの現代音楽を小学生から聴いていた変わり者。たぶん、彼のような小学生はめったにいないでしょう」と笑う。ピアノとチェロの壮麗な音に包まれ、藤原の尺八はフルートやビブラフォンのようにも聞こえ、変幻自在だ。「道山は陰で血のにじむような努力をしていると思う。もちろん、僕らもそうですが。道山はいい意味で負けん気が強くて、お茶でも点てそうな姿勢の良さと立ち振る舞いから、僕は“女優”と呼んでいるんです(笑)。僕と古川はそこまで負けん気は強くなく、だらしないところを見せる時もある。でも、道山は隙がないので、その隙を演奏中やオフでつくのが楽しみなんです(笑)」という言葉から、3人の仲の良さがうかがえる。ラストの『夜明けのラプソディー』は、「未来に向かい、お客さんと盛り上がる曲を作りたかった。ゴスペルやクラシックも混じり、古武道のミックスジュース的楽曲ですね」と自信を見せる。珠玉の15曲が揃った。「一番うれしいのは、“演奏が上手ね”という感想ではなく、曲を聴いていると掃除がはかどる、ドライブが楽しい、元気が出た、お通じが良くなった(笑)などと言われること。音楽が生活の中に溶け込めることが作家冥利に尽きるんです」。新歌舞伎座での年末ライブは7回目となり恒例だが、クリスマスイブの夜は初めて。ゲストにミュージカルを中心に活躍する俳優・岡幸二郎を迎える。「クリスマスソングや新作を多めに披露し、岡さんがミュージカルの曲も歌います。音の贈り物で、みなさんが温かくなれる素敵な夜にしますので、ぜひ、来てください!」公演は12月24日(火)大阪・新歌舞伎座にて。チケット発売中。取材・文:米満ゆうこ
2019年12月04日造形作家の岡﨑乾二郎(1955年生まれ)のこれまでの作品をたどるだけでなく、最新作や近年の活動も紹介する展覧会『岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ』が、豊田市美術館で11月23日(土)から2020年2月24日(月・祝)まで開催されている。レリーフ〈あかさかみつけ〉シリーズを発表した初個展以降、岡﨑乾二郎はジャンルや素材を超えた作品制作と発表を続けている。同時に岡﨑は、修景保存活動や教育活動、キュレーションや多分野をまたがる批評なども行ってきた。こうした一つに留まらない彼の活動を、豊田市美術館のほぼ全館である5室の空間を使い、約200点の作品で紹介する。会場には、絵画、彫刻、レリーフ、さらにはテキスタイル作品、タイル、ドローイング、ポンチ絵など、これまで制作した作品や新作が並び、岡﨑の多面的な活動をうかがい知ることができるだろう。「この世界は決して一元的なものではなく、たがいに相容れない固有性をもったばらばらな複数の世界から成る」という彼らしさを感じられる。さらに、岡﨑の著書『ルネサンス-経験の条件』で、明晰な分析を行った「ブランカッチ礼拝堂壁画」を、AR(拡張現実)の技術を用いて再現する。壁画と同じように、岡﨑の絵画やレリーフ自体が、さまざまな色や形からつくられていることが分かる。これほどまでに幅広いジャンルの作品を発表する作家は、他にはいないだろう。展覧会タイトルのカイソウは、いくつも意味を持つ。見るという行為にはカイソウ(回想)も含まれている。さらに展示室という空間のカイソウ(階層)、過去の作品から新作までという時間というカイソウ(階層)が混ざる。鑑賞者の感覚が絶えず刷新される展覧会である。【関連リンク】豊田市美術館( )《まだ早いが遅くなる》1986年綿布、絹大原美術館蔵《テウミンとたみをとむらってバツサイとつみをきりしは》2000年セラミック東京国立近代美術館蔵《ポンチ絵》2014年色鉛筆、紙個人蔵《タメになるってどういう意味?/狐の才気》2018年アクリル、カンヴァスBBar collection《Physiognomy》 2016年 インク、紙株式会社タグチプロジェクツ蔵
2019年11月28日デビュー作『どうにかなりそう』で、思春期の不器用な恋や性を大胆かつ繊細に描き、大きな反響を呼んだ岡藤真依さん。最新作の『少女のスカートはよくゆれる』でも官能的な世界観はそのままに、少女たちの抱える悩みや戸惑いにより深く入り込むような内容になっている。「今まで自分のマンガにメッセージ性を持たせるようなことは、あまり意識してこなかったんです。だけど今回は描き進めるうちに、私自身が昔許せなかったことや、目をつぶっていたことをあれこれ思い出して。あのときは何もわからなくて声を上げられなかったけど今なら言える、下手くそでもいいから伝えたいっていう強い欲求に駆られました」幼少期のトラウマで好きな人とセックスに踏み出せない女の子、脳性マヒで車椅子生活を送っているけれども普通に恋をしたい女の子、彼氏ができて“女の顔”になった親友にイラつく女の子…。登場する少女たちは心と体の成長がアンバランスで、自らの性を持て余している。「たとえば部屋からエッチな本が見つかって笑い話になるような男の子と違って、女の子の性はアンタッチャブルなところがあるじゃないですか。時期が来れば誰もが興味を持つことで、別に恥ずかしくも不自然でもないのに、女の子自身が罪悪感を抱いてしまうのはつらいですよね」障害者の恋や性というデリケートなテーマに挑戦しようと思ったのは、自らの無知による無意識の差別を正したかったからなのだとか。それは少女という存在に対して多くの人が抱きがちな幻想と、ある意味では同じなのかもしれない。しかし、悩んでいるのは少女だけではない。少女と呼ばれる時期が過ぎても女性であることから逃れられない絶望と希望を、岡藤さんは逃げずに描く。「心が発達していないうちから、性の対象に見られて嫌な思いをして、ようやく成熟した女性になったら『もう若くないから』と異性に無視されてしまう。結局大人になっても、自らの性を持て余している感じは変わらないのかもしれません」女として生まれたことを、いつか肯定できるように。彼女たちは傷つきながらも前を向いて生きていく。さまざまな悩みを抱えながら、自らの性と向き合う女性たちの短編集。少女マンガでさえもなかなか描かれない、思春期の少女の内面を繊細な筆致で描く。『少女のスカートはよくゆれる』さまざまな悩みを抱えながら、自らの性と向き合う女性たちの短編集。少女マンガでさえもなかなか描かれない、思春期の少女の内面を繊細な筆致で描く。太田出版1500円おかふじ・まいマンガ家、イラストレーター。思春期の少年少女の、未完成な性をモチーフにした作風で注目を集める。デビュー作『どうにかなりそう』(イースト・プレス)が発売中。©岡藤真依/太田出版※『anan』2019年6月12日号より。写真・中島慶子インタビュー、文・兵藤育子(by anan編集部)
2019年06月08日お天気キャスターの池岡星香が14日、東京・新宿のブックファースト新宿店で写真集『Seika』(発売中 3,240円税込 ワニブックス刊)の発売記念イベントを行った。TBS系の情報バラエティー番組『ひるおび!』でお天気キャスターとして活躍中で、清楚系&ビューティーお姉さんとして、グラビアファンからも人気を集めている池岡が初めての写真集をリリース。昨年9~10月にグァムで撮影され、抜群のプロポーションを露わにするなど、セクシーショットが盛りだくさんの1冊となっている。背中が開いたセクシーなワンピース姿で登場した池岡は「昨日は名古屋でイベントをしたんですが、昨日は清楚系の衣装だったので、今日はセクシーな衣装にしてみました。前から見たらそれほど大胆ではありませんが、背中がパックリと見えるところがセクシーかなと思って(笑)」とカメラマンの要望に応じて背中を見せる場面も。同写真集の撮影はグラビア2回目の撮影だったそうで、「写真集初めての経験で正直緊張するのかなと思っていましたが、カメラマンさんがすごくテンションを上げてくださって、リラックスして撮影できました。最終的には音楽を聴きながらノリノリで撮影できました」と振り返り、「100点満点です! もう完璧だなって思います」と自信を見せた。また、写真集を出すことを目標にしていたといいう池岡は「絶対無理だと思ったんですが、それが実際に叶いました。今年も無理かなという目標を立てたいと思います」と前向き。続けて、「身長が高いということもあるので、大きなファッションショーに出てランウェイを歩きたいですね」と2019年の抱負を語った。また、女性としても「話しかけづらいオーラがあると思われるんですけど、実際に話してみると意外にそんな一面があるんだとよく言われます。それはそれでいいことですが、年齢を重ねていくうちに見た目と中身の差を作らないように、見た目通りに身長が高くてスラっとして中身も大人に変わっていけたらなと思っています」と"オトナ化"に意欲を見せていた。
2019年01月15日華やかな容姿と情感豊かな歌声で、ミュージカル界のトップを走り続ける岡幸二郎。2014年にリリースした2枚組アルバム『ベスト・オブ・ミュージカル』をベースに、2014、2015、2017年と催されてきたコンサートも、今回で4回目だ。ミュージカルの名曲の数々を、最高の演者と大編成のオーケストラ、そして一流の会場で贈る本シリーズ。今回も島田歌穂、石井一孝、さらにソプラノ歌手の林正子をゲストに迎え、ここでしか聴くことの出来ないぜいたくな空間を創り出す。多忙な中、ここまでこだわり抜く理由を岡に聞いた。【チケット情報はこちら】『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『ウエストサイド物語』など、アルバムに収録されているスタンダードナンバーはもちろん、「今回特に注目して選んだ作曲家が2人」と岡。クラシックとミュージカルの両方に多大な影響を与えた作曲家、故ジョージ・ガーシュイン(生誕120年)と、こちらは今も活躍中のブロードウェイの巨匠、アンドリュー・ロイド=ウェバー(生誕70年)だ。「劇団四季在団中に『クレイジー・フォー・ユー』というガーシュイン作曲のミュージカルに出て、とても好きな作品だったんです。それでもう一度歌いたいなというのと、ガーシュインといえば、ジャズのスタンダードナンバーとしても有名な『サマータイム』。この曲は元々、彼が作曲を担当した『ポーギーとベス』(1935年初演)の曲で、この作品は時代的に“オペラ”なんですね。だからクラシック歌手の林さんに正調で歌ってもらったらどうだろうか、と考えたんです」と岡は語る。もうひとり、ロイド=ウェバーからも『オペラ座の怪人』をはじめ数曲を選んだ。「このコンサートシリーズでは毎回、東京オペラシティコンサートホールで、フルオーケストラ(今回は東京フィルハーモニー交響楽団)でという点にこだわっているんですが、今回は初めてパイプオルガンを使うことに。それで、パイプオルガンといえばもう『オペラ座~』の曲、『ザ・ファントム・オブ・ジ・オペラ』だろうと!」と笑う岡。あの有名な曲を、本物のパイプオルガンをバックに岡と林の歌声で聴けるとなれば、胸の高まりが抑えきれないミュージカルファンも多いのではないだろうか。そのほか、島田が『レ・ミゼラブル』で当たり役となったエポニーヌの曲『オン・マイ・オウン』を歌うのも見どころだ。また、同作でマリウス(石井の当たり役)がアンジョルラス(岡の当たり役)ら友を想う曲「カフェ・ソング」を岡が歌い、石井はバルジャンの曲『ブリング・ヒム・ホーム』を歌うという、ファンにはたまらないお楽しみも。「コンサートって普通は“メインディッシュ”の曲がいくつかあって、あとは“箸休め”の曲で、という構成が多いのかな。でも本当に美味しい料理屋さんって“前菜”から“デザート”まで全部が美味しくて、どれが“メイン”だか分からないですよね(笑)。僕のコンサートもそんな風に、最初から最後まで存分に味わってもらえたら嬉しいですね」公演は12月10日(月)、東京・東京オペラシティコンサートホール:タケミツメモリアルにて。取材・文/佐藤さくら
2018年11月28日俳優の廣瀬智紀が、8月29日に東京・新国立劇場オペラパレスにて上演されるファンタジーオーケストラミュージカル『スサノオと美琴~古事記~』(開演16:30~)で主演を務めることが26日、発表された。廣瀬智紀同作は、現代に生きる11歳の男子・美琴が日本創生期・神の時代にタイムスリップし、スサノオと三種の神器探しの旅に出るファンタジー作品。総勢60名に及ぶ女性だけの演奏者集団・レディースオーケストラG-Dream21の演奏、杉本凌士氏の台本・演出によって描かれる。スサノオ役には舞台『弱虫ペダル』やTV・舞台『男水!』などに出演し、劇団☆新感線『髑髏城の七人』無界屋蘭兵衛役を演じた廣瀬智紀をはじめ、美琴役には昨年話題となったブロードウェイミュージカル『ビリーエリオット』に主演した木村咲哉、アマテラス役には元宝塚のトップスター・月影瞳、イザナギノミコト役にはミュージカル界の重鎮・岡幸二郎、イザナミノミコト役には元宝塚のトップスター・彩輝なお。また、オペラ界より老舗・藤原歌劇団の面々、踊りは小林紀子バレエ・シアターとコラボレーションし、音楽・踊り・演劇が一体となった世界を作る。主演の廣瀬は、「このカンパニーの中で、スサノオという役を演じる重みをしっかりと背負った上で舞台に立ちたいと思います」と気合十分。「『生』の音を『生』のお芝居を、目で耳で身体で感じて頂ける極上の空間を創り出せるよう、精一杯カンパニーの皆さんと手を心を合わせて取り組んで参ります。題材も日本神話なので海外の方にも観て頂ける作品に出来るといいなと思います」と本作に懸ける思いを語っている。
2018年04月26日フリーキャスターでタレントの岡副麻希が18日、東京・渋谷MODIのHMV&BOOKS TOKYOで写真集『Maki Mermaid』(発売中 3,240円税込 小学館刊)の発売記念イベントを行った。写真集『Maki Mermaid』発売記念イベントを行った岡副麻希健康的に日焼けした肌で朝の情報番組『めざましどようび』(フジテレビ系)やバラエティー番組などで活躍中の岡副麻希。そんな彼女の初めてとなる同写真集は、常夏の島・ハワイで撮影された。ハワイの大自然をバックに、いつものあどけない表情からちょっぴり背伸びをした"オトナモード"の姿も披露するなど、彼女の魅力が詰まった一冊となっている。撮影地のハワイを意識したトロピカルな衣装で登場した岡副は「今まで写真がとにかく苦手で、七五三や成人式の前撮りの写真もなくて、いきなりいっぱい自分の写真が出てきたので驚きました(笑)」と当初は戸惑いもあったようだが、「コンセプトは"自由"です。それに私は元々競泳をやっていたので、競泳水着を着て出来るだけ太陽の下で伸び伸びと撮らせてもらいました」と写真集を紹介。お気に入りを「プールで撮った競泳水着の写真」とあげて「本当に筋を伸ばしたくなって、筋を伸ばしたら自然に撮ってもらいました。オフ感満載の1ページです」と説明し、貴重な水着姿のカットは「フィッティングの時は恥ずかしかったんですが、いざハワイへ行ったら開放的なところで出来るということで全然恥ずかしくなかったですね。むしろ爽快感があって最高でした。それもハワイという場所のお陰だと思います」と胸を張った。そんな彼女は、高校野球で強豪の大阪桐蔭高校出身。後輩にあたる藤浪晋太郎投手の話題となり、「ちょうど今はキャンプ中で大変だと思うので、ぜひこの写真集を見ていただいてトロピカルな気分で頑張ってもらいたいと思います」とエール。藤浪投手にも見て欲しいという同写真集は「本当にありのままを撮っていただいたので、(所属事務所が)セントフォースだし1010点(笑)」と満足げだった。
2018年02月19日フリーアナウンサーの岡副麻希(25)が9日、都内で行われた「セント・フォースカレンダー2018」(12月1日発売)の発売記念握手会に、伊藤弘美、阿部華也子と共に登場。イベント前に報道陣の取材に応じ、今年を振り返ると共に来年の抱負を語った。岡副は「今年は仕事面では周りの人に助けてもらってばっかり。普通に会話するのでも一人で完結したことがない。本当に助けてもらった25歳」と2017年を振り返り、「26歳は、自分がもてなされてきた分、少しでももてなす側にもなりたい。助けてもらった分、フォローを入れる側にもなれたら」と話した。また、「2018年は26歳になる。母が私を25歳で産んでいるので、中身も外見もアダルトというか大人になりたい。そのために一生懸命生きたい」と大人の女性を目指すと宣言。そのために、「引っ越したい。まず行動範囲を広げたくて。引っ越して、自転車を勝手、自分の趣味を見つけたい」と自由な発言で笑いを誘い、「あと、お酒いろいろ挑戦したい。少しずつでも飲めるようになりたい」と加えた。今年は、フジテレビ系『痛快TVスカッとジャパン』で演技にも初挑戦。新たに挑戦したいことを聞かれると、「高校生の役をやりたいです。制服が着たい。そのために黒髪にもします。部活に励む人の役をやりたい」と高校生役に興味。また、「高校野球が好きなので、いつか高校野球のお仕事に携われたらいいなと思っています」と話した。そして、制服は何歳までOKだと思うかと聞かれると、「いまだに年齢確認されるくらい幼く見られてしまう」と打ち明け、伊藤から「違和感ないと思う」と言われると、「着せて確かめてください」と要望。サッカーの三浦知良選手が50歳を迎えたときにインタビューしたことを明かし、「50歳だけど年齢を感じさせない。年齢は関係ないんだということを教わったので、それを私も制服を着て証明したい」と意気込みを語った。「セント・フォースカレンダー2018」は、各局で活躍する美人キャスター12人が一同に集結する卓上カレンダー。新井恵理那、皆藤愛子、川田裕美、阿部華也子、小菅晴香、高見侑里、小林麻耶、岡副麻希、柴田阿弥、伊藤弘美、長野美郷、望月理恵が月代わりで登場する。
2017年12月09日フリーアナウンサーの岡副麻希が9日、都内で行われた「セント・フォースカレンダー2018」(12月1日発売)の発売記念握手会に登場。イベント前に報道陣の取材に応じ、親知らずを抜いたエピソードを語った。岡副麻希岡副は今年印象に残っていることとして「親知らずを抜いたこと」を挙げ、「親知らずを抜いた日に永島(優美)アナと三上(真奈)アナとご飯食べに行く約束をしていて、お店でティッシュの入れ替えをしてお店の人にも気を遣ってもらって…」と抜いた当日の様子を説明。「その日は寝たんですけど、次の日枕が血だらけで。でも、唾液の分泌が多いから心配いらないと言われて」と仰天エピソードをさらりと披露した。もう一つ、「TSUTAYAカードを作ってTSUTAYAデビューしたこと」も印象に残っていることとして挙げ、「おすすめの映画を教えてもらって映画を見始めました。その時間がすごく幸せな2017年でした。借り放題入っちゃって」とうれしそうに話した。「セント・フォースカレンダー2018」は、各局で活躍する美人キャスター12人が一同に集結する卓上カレンダー。新井恵理那、皆藤愛子、川田裕美、阿部華也子、小菅晴香、高見侑里、小林麻耶、岡副麻希、柴田阿弥、伊藤弘美、長野美郷、望月理恵が月代わりで登場する。この日の取材には、岡副のほか、伊藤、阿部が出席した。
2017年12月09日演劇界で多くの名作に携わってきた謝珠栄が、構成・演出・振付を担当する『Pukul(プクル)』。ダンスと歌で綴られるストーリー仕立てのオリジナルショーで、宝塚歌劇団を除いては、今の日本では珍しいとされるショー作品だ。湖月わたるや水夏希、蘭乃はな、舞羽美海ら宝塚OGに加え、坂元健児、大貫勇輔、岡幸二郎、島地保武ら豪華キャストが勢ぞろいした本作。その公開稽古が、11月17日、都内のスタジオで行われた。舞台『Pukul~プクル~』チケット情報謝が「インドネシア語で“鼓動”“時間”、それからマレー語でも“時”を表す『pukul(プクル)』という言葉をタイトルにしました」と話すように、ACT1は「アジアの音色」、ACT2では「西洋の音色」をモチーフにして展開。過去、現在、未来をつかさどる神々が見守るなか、“地球”と“人類”のストーリーが描かれる。公開稽古では4場面から一部を抜粋。『宇宙の鼓動』では“現在”の神である姿月あさと(スペシャルゲストとして出演)、“過去”の神の岡、“未来”の神・坂元が登場。宇宙の創世を壮大なスケールで歌い上げる。傍らで何かの始まりを暗示するかのように、激しく踊り続ける大貫の姿が印象的だ。続く『星たちの鼓動』は、湖月、水、蘭乃、舞羽らが腰を低く落とし、指先をつまむようにして踊るインド舞踊の型を取り入れたダンスで、星々の誕生を表現。ガムランの音が高まってゆくなか、『星の一生』の場面へとなだれ込む。男性キャスト陣も合流し、最高潮に達したところで突然音楽がやみ、春野寿美礼(スペシャルゲスト)が現れた。星々に語りかけるような春野の歌声が静寂の中に響く。公開稽古の最後は、『銀河の回転』の場面だ。彩吹真央(スペシャルゲスト)が、銀河の頂点に君臨する太陽について語ると、岡の歌、大貫のダンス、湖月ら他のキャストも次々に加わり、太陽と、その周りを公転する惑星をダンスで表してゆく。いずれも主演級のキャストだけに、その迫力は圧巻のひと言だ。ゲネプロ後の囲み会見では、謝と姿月、湖月、水が登壇。「人々が忘れてはいけないことを、私たちなりに伝えられる作品」(姿月)、「宝塚OGの踊りに、男性キャストの力強さが加わったショー」(湖月)、「謝先生らしい生命賛歌の物語」(水)といった言葉が聞かれた。一方、謝が「バリ、韓国、中国、インド……それからグルジア、ロシア、中近東など、6~7種類のダンスを取り入れてますね」と語る場面では、水が取材陣に「ほんと大変!」と漏らして笑いを誘うひと幕も。「稽古場の“戦い”が出演者一人ひとりのエネルギーとなってお客様に伝われば」との水の言葉に、思わず納得した公開稽古となった。公演は12月9日(土)から14日(木)まで東京・日本青年館ホール、12月21日(木)から25日(月)まで大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて。取材・文佐藤さくら
2017年11月22日「第42回ホリプロタレントスカウトキャラバン」の決勝大会が29日、都内で行われ、沖縄県出身でコスメショップ店員の定岡遊歩さん(21歳)がグランプリに輝いた。深田恭子や石原さとみら数多くのスターを輩出している同オーディション。近年は女性限定のオーディションだが、第42回目を数える今年は1997年の第22回大会以来、実に20年ぶりの男女混合大会で、応募総数3万6,504人が応募した。WEB審査や全国9カ所で行われた地方予選、そして数度にわたる合宿審査を勝ち上がった男女10人のファイナリストが決勝大会に進出。決勝大会ではバラエティー審査と自己PRが行われ、自己PRで小学2年生の時から始めたというピアノを披露した男性の定岡遊歩さんが選ばれた。自分の名前を呼ばれて思わず表情が固まった定岡さんだったが、第1回の同大会でグランプリを獲得した榊原郁恵からトロフィーを渡されて思わず涙。榊原から「ホリプロはまたすごい人を見つけたと思います。すごい期待が掛かっているから頑張って欲しいですね。期待しているから一緒に頑張りましょう!」と温かい言葉をもらった定岡さんは、自分の名前を呼ばれた時のことを「えっ? まじで自分? という気持ちになっちゃいました」と告白。ピアノを弾いた自己PR審査では、審査員のヒャダインから「(ピアノのベダルを)踏みすぎ!」と注意されて「裏で半泣き状態でした」と自信を失くしたようだが、「まさかグランプリになれるとは思っていませんでした。初めて人生で1番をとったので、どうしたらいいか分からないですが、すっごく嬉しいし、今までで一番嬉しかったです」と喜びを爆発させた。2年前にアパレルの仕事に就くために沖縄から上京し、現在はコスメショップで店員として働いている定岡さん。同大会でグランプリとなり、今後は芸能人として注目が集まるが、しばらくは「両方頑張ります」としながらも、「夢はオールジャンルでみんなから愛されるタレントさんになりたいです」と芸能人としての目標も。また、報道陣から「りゅうちぇるに似ている?」と聞かれると「言われるんですけど、違います!」とあくまでもオリジナルであることを強調していた。なお、審査員特別賞には広島県出身の大学3年生・井上祐貴さん(21歳)が受賞。男性がグランプリと審査員特別賞のダブル受賞に輝いたのは、ホリプロスカウトキャラバン史上初めてのことで、男性がグランプリを獲得したのは1991年以来、26年ぶりとなる。
2017年10月29日俳優の山崎育三郎が17日、帝国劇場で行われたミュージカル『レ・ミゼラブル』の日本初演30周年記念日 スペシャル・カーテンコールに登場した。同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年6月17日に初演を迎えた。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。山崎はマリウス役で2007年から2013年まで同作に出演していた。日本初演からちょうど30周年を迎えた同作に、現役・OB合わせて約150名の役者が集まった。森公美子と岡幸二郎によるMCで、マリウス役への思い入れを聞かれた山崎は「10年前の6月にデビューさせていただき、オーディションのことを思い出しまして」と振り返る。「レミゼが大好きで、ここにいる皆さんの大ファンで、ずっと客席で見ていたんですね。皆さんに負けない『レミゼ』オタクで、最初から最後まで全部歌えるんです」と語る山崎。森から「時間がない」というジェスチャーをされながらも、「それくらい大好きで、審査では『カフェ・ソング』だけでいいと言われたのに、『マリウスの歌、全部何も見ないで歌えます』と言ったら合格しました! それくらい思いが強いことを伝えたかったです」と熱弁した。森が「今度はバルジャンも狙えるし、ジャベールも」と他の役のオーディションの可能性について示唆すると、山崎は「頑張ります!」と宣言。会場からは拍手が起こっていた。
2017年06月17日1989年のデビュー以降、『レ・ミゼラブル』など数々のミュージカルでメインキャストを務めてきた岡幸二郎が、コンサート『ベスト・オブ・ミュージカルⅢ』を上演する。これは3年前、デビュー25周年を迎えて製作された同名アルバムとコンサートが好評を博したことから、その後も続けられているステージの第3弾。ミュージカルの名曲をフルオーケストラ(日本フィルハーモニー交響楽団)で聴けるという、贅沢な内容も話題だ。岡幸二郎スペシャル・プレミアム・コンサート チケット情報第1部は1927年初演のブロードウェイミュージカル『ショウ・ボート』のコンサート・バージョン。岡は一昨年、〈富山市オーバード・ホール 名作ミュージカル上演シリーズ〉として製作されたこの作品に出演した。「現在の“ミュージカル”の源とも言われているだけに、楽曲の素晴らしさに改めて感銘を受けました」と言うが、「舞台セットの関係で、簡単に上演できない作品というのが分かって。それならばと、今回のコンサート形式での上演を思いついたんです」と本作への想いを明かす。「『ショウ・ボート』が初演された1920年代は、まだ楽曲にクラシック音楽の色が色濃く残っていた頃。実は本作の“コンサート形式の楽譜”というのも存在していたので、それをそのままオーケストラでやってみようということになりました」と岡は話す。これが日本初という貴重な試みとなるが、「一昨年のマリア役・土居裕子さんも出てくださいますし、バスバリトンの三戸大久くんには、あの名曲『オール・マン・リヴァー』を歌ってもらう予定です。このコンサートを観た方に“いつかミュージカルのほうも観てみたい”と思っていただければ本望ですね」と笑顔で語ってくれた。そして第2部では『レ・ミゼラブル』の楽曲を中心に、ミュージカルの名曲を歌い上げる構成。「“レミ”は日本初演30周年ということもあり、せっかくだから(岡が演じた)ジャベールの歌以外にも、バルジャンはもちろん、ファンテーヌ、エポニーヌの曲も歌ってしまおうと思っています(笑)」と茶目っ気たっぷりに岡は話す。そんな挑戦が成立してしまうのも、名曲がもつ“強さ”と岡の表現力、その両方がそろってこそだろう。ここでは若手注目株の中井智彦と渡辺大輔をゲストに迎えて贈る。「ダンスも歌もやる“ミュージカル俳優”という仕事は、日本だとおそらく僕たちの世代が初めて。それが今は、どちらも出来てイケメンでという若手がたくさんいますよね。それは本当に嬉しいことだけれど、そんな彼らにこそ、古くても良いミュージカルをもっともっと知ってほしい」と言う岡。ミュージカル界を牽引し続けてきた岡の、温かい魅力の一端が垣間見られたインタビューとなった。公演は3月28日(火)東京オペラシティ コンサートホール:タケミツメモリアルにて。取材・文佐藤さくら
2017年02月23日俳優の川岡大次郎が、テレビ朝日系バラエティ番組『イチから住』(毎週日曜18:30~18:57)で、9日の放送から栃木・那須高原での田舎暮らしに挑戦する。芸能人がゆかりもない地方に移住して、その田舎暮らし体験に密着する同番組。今回は川岡が、将来の本格移住を見据え、"おすすめの移住先25選"にも選ばれる栃木・那須塩原市に移住する。移住初日は、まず先輩移住者に出会って、その暮らしぶりを聞いて期待に胸を膨らませ、温泉宿に宿泊。翌日からは住居選びを開始し、550坪の敷地、別荘地の2LDK、地元住民の薪ストーブのある家など、さまざまな物件を見てまわる。今後は、生活基盤を整えて、那須塩原ならではの仕事を探す予定。川岡は「都会派の妻は、最初は『エッ!?』と驚いていました」というが、「僕も30代後半になりましたが、同世代の人たちの中には近い未来、移住を考えている人も多いと思う。そんな方々に向けて、住んでみたからこそわかる那須塩原のよさを伝え、移住ってよいなと思ってもらえるような時間にしたい」と意気込みを語っている。
2016年10月02日1966年にブロードウェイで初演、2年後にはシャーリー・マクレーン主演で映画化もされ、大ヒットを記録したミュージカル『スウィート・チャリティ』。お人よしで男運のないダンスホールのホステス、チャリティが、愛を求めては傷つき、それでも前を向いて本当の愛を探し続けるという王道ミュージカル。思わず口ずさみたくなるようなナンバーからスタイリッシュなジャズ、切ないバラードまで、多彩な楽曲が詰まった本作の主演に挑むのは、これが初舞台となる元KARAの知英。初日を2週間後に控えた9月上旬、和やかな笑い声のあふれる稽古場に足を運んだ。【チケット情報はこちら】稽古が始まり、まずは1幕の第6場。映画スターのヴィットリオ(平方元基)の部屋で浮かれるチャリティが、ところ狭しと歌い踊るナンバー(「今の私を見てほしい」)から。テンポよく会話を交わしつつシルクハットとステッキも使って踊る場面で、歌とダンスに定評がある知英とはいえ、そこに細かい芝居も付け加えていくのはなかなか難しい様子。大人気映画スターらしく紳士的な"イケメンぶり"をいかんなく発揮する平方がさりげなくフォローするひとコマも見られた。その一方で、クシャッとした顔で笑ったり、不思議そうに首をかしげたりと、くるくる変わる表情のキュートさは元人気グループ出身の知英ならでは。凡百の女優とは異なる思い切りのいい表情とダンスもあいまって、ピュアなチャリティがまるでそこにいるかのような錯覚に陥った。続いて1幕の8場、岡幸二郎の演じる会計士オスカーとチャリティとが、エレベーターに閉じこめられる場面だ。いつもの美丈夫ぶりを封印し、見るからに真面目そうな会計士としてパニックに陥るオスカーを演じる岡に、スタッフ席からも笑いが。そしてここでも知英は臆することなく岡に対峙。オスカーを勇気づけるナンバー(「勇敢な人間」)や、うずくまるオスカーの手をさすってあげる彼女の姿からは、明るくて気持ちの優しいチャリティ像が伝わってくる。初舞台ということを思えば、それは演技云々を越えた彼女自身の魅力なのだろう。その適役ぶりに、本番への期待がいっそう高まった。稽古の前に、ひとりで汗を流して自主稽古をしていた知英。演出・振付の上島雪夫がステッキをさばくコツを彼女に教えると、「あぁ!」と心から納得した表情で声を上げたり、稽古前、ベテランの岡に「がんばりましょうね!」と声をかけて、思わず岡が笑顔になったりと、屈託のない知英の存在は共演者とスタッフのチームワークにひと役かっているようだ。その他、「ビッグ・スペンダー」、「私はブラスバンド」など、今ではスタンダードナンバーとなった楽曲も満載。キュートな知英と実力派役者陣で贈る本番が、今から待ち遠しい。ブロードウェイミュージカル『スウィート・チャリティ』は9月23日(金)から10月2日(日)まで、東京・天王洲銀河劇場にて上演。チケットは発売中。取材・文佐藤さくら
2016年09月16日フランス生まれのポップでセンセーショナルなミュージカル『1789 -バスティーユの恋人たち-』の開幕が、いよいよ来月に近づいてきた。フランス革命という史実を背景に、革命に燃える市民たちの情熱や、その中に生まれた愛、そして王侯貴族の衰退を描いていく作品。グルーブ感溢れるサウンドと、ファッションショーさながらのカラフルな衣裳などが評判となり、2012年の初演時、フランスを熱狂の渦に巻き込んだ。日本では昨年宝塚歌劇団で初演され、演出も新たに今年、帝国劇場に登場。3月某日、その稽古場を取材した。チケット情報はこちら取材したのは、「武器を持って起ち上がれ」と動き出した主人公ロナンら革命家(市民)たちを、将校・ペイロール(岡幸二郎)が蹴散らさんとするシーンの稽古。動きの激しいダンスナンバーのようだ。中心にいるのは、ペイロールと因縁のあるロナン(小池徹平、加藤和樹のWキャスト)、革命家のロベスピエール(古川雄大)、ダントン(上原理生)、デムーラン(渡辺大輔)。若きミュージカルスターたちが、ものすごい勢いで振付を覚えていく。反発しあう市民と兵士だが、振り上げた足をよけ、相手を飛び越え……といったダンスは、息を合わせないと出来ないもの。そして出来上がるそのシーンは躍動感と迫力に満ち、今までの“帝国劇場ミュージカル”とはひと味違う、フレッシュで力強いものが生まれてきそうだった。おそらく実際の舞台上では、わずか数分のシーンであろう。それを、3時間ほどかけて作り上げていく作業。その積み重ねで出来上がる、新しいミュージカル『1789』の誕生を、楽しみに待ちたい。ほか、出演は神田沙也加・夢咲ねね(Wキャスト)、花總まり・凰稀かなめ(Wキャスト)ら。公演は4月9日(土)・10日(日)のプレビュー公演を経て、4月11日(月)から5月15日(日)まで、東京・帝国劇場にて。その後大阪公演もあり。チケットは発売中。
2016年03月29日アークダイニングは1月25日、「じゃが肉めし」(税込640円)、「じゃが肉皿定食」(税込740円)を「岡むら屋」全店舗で期間限定発売した。期間は、2月下旬までを予定。両商品は、北海道産のじゃがいも(男爵いも)を使った新メニュー。じゃがいもとしらたきを合わせ、大鍋で牛バラ肉、豆腐とともに煮込んでいる。みそベースの味をしっかりと染み込ませ、ご飯がすすむ一品に仕上げたとのこと。
2016年01月27日フランス発のメガヒットミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』が、来年春に東京・帝国劇場で上演される。ノリのいいフレンチ・ロックで綴る、新世代のミュージカルだ。この作品の製作発表会見が11月30日、都内にて行われ、主人公ロナンをWキャストで演じる小池徹平、加藤和樹らが華やかな舞台衣裳姿で登壇した。ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』チケット情報物語はフランス革命に向かう時代のパリを舞台に、貴族に父親を殺害されたことを機に革命に投じる農夫ロナンをはじめとする、若き革命家たちの情熱と、彼らの恋物語、そして滅びゆくフランス王朝の姿を綴るもの。フランス発のミュージカルは近年『ロミオ&ジュリエット』『ロックオペラ モーツァルト』等、次々に日本でも上演されいずれも大ヒットしているが、本作もこれら同様、ポップな作風と独特のグルーヴ感があるミュージカルだ。今年4月には先行して宝塚歌劇団が上演しているが、今回はフランス版とも、宝塚版とも異なる新たな『1789』になるということで、演出を手がける小池修一郎は「今回用に新しい曲も(オリジナル版作曲チームに)お願いしている」と明かした。主人公ロナンを演じる小池、加藤は、ともにミュージカルの殿堂・帝国劇場に初主演。「全体的に勢いのある作品。歌ひとつひとつにパワフルさを感じます。すごく素敵な大きなステージに立てるという喜びを噛みしめながら演じたい」(小池)、「楽曲がデジタルっぽかったり、“今”を感じさせるものが多い。ワンシーンがコンサートやフランス映画を見ているように豪華絢爛。ミュージカル界の革命を起こす作品にしたい」(加藤)とそれぞれ意気込みを語った。またロナンと恋に落ちるオランプ役は神田沙也加と夢咲ねね、王妃マリー・アントワネット役は花總まり・凰稀かなめのWキャスト。「おしゃれで洗練されている印象。独特の見せ方、歌い上げ方も美意識を感じます。その中で自分がどういう風に存在しようかと企むのが楽しみになる」(神田)、「宝塚時代にも、マリー・アントワネット役をさせていただきましたが、その時とは作品自体の雰囲気が全然違う。また新たにマリー役を作っていきたい」(花總)と、口々に見どころや意気込みをアピールしていた。ほか、キャストには古川雄大、上原理生、渡辺大輔、ソニン、吉野圭吾、坂元健児、広瀬友祐、岡幸二郎ら、今の日本ミュージカル界を支える人気スターがズラリと顔を並べる。公演は4月9日(土)・10日(日)のプレビュー公演を経て、4月11日(月)から5月15日(日)まで、帝国劇場にて。チケットは1月30日(土)に一般発売を開始。チケットぴあでは12月3日(木)11:00までぴあ半館貸切公演の<いち早プレミアム先行>を受付中。その後大阪公演もあり。
2015年12月01日俳優の安田顕が主演を務める映画『俳優 亀岡拓次』(2016年1月30日公開)の予告映像とポスタービジュアルが16日、公開された。本作は、戌井昭人氏が2011年にフォイルより刊行した同名小説が原作。37歳独身で脇役メインの俳優・亀岡拓次(安田)を主人公に、うだつのあがらない仕事風景やプライベートでの出会いを描く。メガホンを取るのは、映画『ウルトラミラクルラブストーリー』(09年)などで知られる横浜聡子監督。不器用ながらも愛すべきキャラクター・亀岡の脇役人生に転機が訪れる様が映される。公開された予告映像では、諏訪、山形・庄内、東京・三ノ輪、モロッコ、四谷と呼ばれればどこへでも撮影現場へ飛んで行く"最強脇役"亀岡の仕事風景から始まる。続けて、行きつけのスナック・キャロットのママ(杉田かおる)に、「ちょうど亀ちゃん、昼間テレビで見たよ。あれってどんな役だっけ」と尋ねられ、「ホームレスで流れ弾に当たってすぐ死ぬ役ですね」とその作品をキャプション付きで説明。美容室で「今年入ってもう7回目、泥棒…」とこぼす通り、チンピラなどスポットライトに当たらない役ばかりをこなす亀岡。しかし、映画に奇跡を呼ぶ男としても知られ、大御所監督(山崎努)やVシネマ監督(新井浩文)に「良かったよ」「神がかってました」とも褒められる。「金なし、女なし、お酒大好き」とテロップも入り、さえない姿も映される。そこでシーンは一転。そんな亀岡が「恋をした」とのテロップの後に、ロケ先の居酒屋ムロタで出会い恋に落ちる女性・室田安曇(麻生久美子)が登場する。「出戻りなの、あたし。寂しいでしょう?」と口にする室田に亀岡は惹かれていく。脇役仲間の宇野(宇野祥平)に、「ねぇ宇野くんさぁ、恋はしてる?」と相談するも、「俺、結婚してるんです」と返されるズッコケっぷりも収録。ラストシーンでは、花束を隠しながら、「今日は安曇さんに…」と打ち明けようとする。ポスタービジュアルは、亀岡演じる安田が、無造作なヘアスタイルにカメラ目線で「すんません。不器用に恋してます」と語りかけ、それを麻生が穏やかに見つめているのが印象的な仕上がり。上部には2人のほか、杉田、宇野、新井、山崎、染谷将太、三田佳子、工藤夕貴らのカットが映されている。なお、本作は22日から31日までの会期で開催される第28回東京国際映画祭"アジアの未来"部門に正式出品されることも決定している。(C)2016『俳優 亀岡拓次』製作委員会
2015年10月17日アークダイニングはこのほど、「チーズin煮込みハンバーグ肉めし」(税込640円)を「岡むら屋」2店舗にて発売した。「岡むら屋」は2013年3月に東京都・新橋で開業。看板商品の「肉めし」は、大鍋で角切りにカットした牛バラ肉とその他の具材を八丁味噌を使用して5時間以上かけて煮込んだメニュー。とろとろになるまで煮込んだ牛肉を、たまねぎや豆腐などの具材とともにご飯に盛りつけて提供している。「チーズin煮込みハンバーグ肉めし」は、同店定番のバラ肉の煮込みと、幅広い年代に人気のチーズ入りハンバーグを組み合わせたもの。バラ肉と同様、大鍋で煮込んで仕上げるハンバーグは、味がしっかり染みていて、ご飯がすすむ味わいだという。
2015年09月09日伊坂幸太郎の小説を大須賀めぐみが大胆にコミカライズした異色作、『魔王 JUVENILE REMIX』の舞台版に挑戦する池岡亮介、味方良介、影山達也、Ry☆、細見大輔、ラサール石井に話を聞いた。*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』チケット情報「僕が演じる潤也はいちばん他者と関わり、関わることで兄の死の謎に辿り着きます。僕の動きひとつで相手の姿が浮き上がる役だと思うので、みんなとの関係性を大切に演じたいです」(池岡)。「兄、安藤は潤也を見守り影響を与える存在です。だからこそ真っ直ぐでいたい。お芝居の経験はまだ少ないんですが、とても刺激的でおもしろい舞台に立たせてもらっていると感じています」(影山)。「僕が演じるアンダーソンは情報屋で日系のアメリカ国籍という複雑な存在ですが、安藤さんを慕う気持を持つことで自分が見えるし、いろいろなことに気付きます。なので、その気持を大切に演じたい。これまではミュージカル作品といった『歌』で表現することが多かったので、台詞で感情を出すことはとても難しくて苦しいです。でも、そこに挑むことがとても楽しいです!」(味方)「舞台に立つのは今回が2回目で、前回は得意の踊りがありましたが、今回は踊りはなく、ストレートな演劇に挑戦します。スズメバチという殺し屋として、少しでもこの舞台の力になりたいし、なれるように努力します。今はテンパりながら稽古場で皆さんの姿を見ている日々で、毎日が発見です」(Ry☆)。「僕は殺し屋を斡旋する岩西を演じていて、ともすれば明るくひょうきんな役ですが、そのなかにも香り立つなにか怖さみたいなものを表現したいと思っています。演出の鈴木勝秀さんが『演劇は事件です』とおっしゃっていて、その言葉が自分の中にすごくストンと落ちました。確かに、今、僕らは僕らにしかできないことをやっている、そのことが毎日感じられてすごく新鮮です。舞台は日々変わるものなので、皆さんにはこの事件の目撃者になってほしいと思います」(細見)。「辰美という原作の新市長や政治家といった、いろいろな役をうまい具合にまぜあわせた、いわゆる『大人』の存在を演じています。いい意味で『権力バカ』な側面を見せたいと思います。今、この時代に上演するにはなかなかに刺激的な内容ですが、現政権の批判といったことではなく大きな流れの中で自分はどう抗っていくか?というお話だと感じています」(ラサール石井)。「舞台のキャッチフレーズにも『抗え。』とありますが、ただやみくもに反発すればいいわけではなく、個人が意思を持って抗う、ということが大切だと思うんです。今の時代がどうとか、僕自身がどうこう言える立場ではないけれど、この舞台を観ていただくことで、諦めちゃうのはちがうよ、というメッセージを受け止めてもらえたらと思います」(池岡)公演は4月18日(土)から東京・AiiA 2.5 Theater Tokyo、5月1日(金)から兵庫・新神戸オリエンタル劇場にて。取材・文:おーちようこ
2015年04月17日アークダイニングが運営する「秋葉原 岡むら屋」は3月13日、「肉そば」を発売する。岡むら屋は、明治時代の牛鍋をヒントに完成させたメニュー「肉めし」を看板商品に持つ店舗。肉めしは、大鍋で角切りにカットした牛バラ肉などの具材を、八丁味噌を使用して5時間以上煮込んで作る。とろとろになった牛肉にたまねぎ、豆腐などの具材とともにご飯に盛って提供する。今回発売する「肉そば」は、同店の特製の煮込み肉とオリジナル麺を使用した汁なしラーメンを組み合わせたメニュー。玉ねぎや青ねぎ、白髪ねぎ、ニラ、水菜など野菜もたっぷり使用しているため、シャキシャキした食感が味わえる。タレは、肉めしで使用する割り下と牛脂に数種類の調味料を合わせた特製のまぜタレを採用。卵黄や魚粉を混ぜることで味の変化も楽しめる。価格は790円(税込)。そのほかにも、豆腐を乗せた「豆腐肉そば」や「肉そば(卵黄なし)」も提供するほか、麺の食べ終わりに楽しめる「追い飯」や「野菜大盛」なども用意する。
2015年03月12日アークダイニングはこのほど、東京都内2店舗(新橋、秋葉原)の「岡むら屋」にて、期間限定で販売していた「牛タレしゃぶ肉めし」を、「牛しゃぶめし」として定番商品に追加した。「牛しゃぶめし」は、牛バラ肉を通常のしゃぶしゃぶより厚めに切り、注文を受けるたびに牛肉の旨味の溶け込んだ鍋でほどよく火を通して提供する。煮込みすぎないため、肉が硬くならず肉本来の旨味を味わえる。また、大手チェーンでは、平均して牛肉の量が80g前後のところが多いが、同店ではそのおよそ2倍の150gとたっぷりと使用した。さらに豆腐をのせてボリュームをアップさせている。添えてあるわさびを使うと、さっぱりと食べることもできる。価格は690円。同時に「合盛(あいもり)肉めし」の販売も開始する。「合盛肉めし」は、同店の看板商品「肉めし」と、新メニュー「牛しゃぶ肉めし」を同時に味わえる丼。価格は790円。期間限定メニューとして「キムチ肉めし」(690円)、「キムチ牛しゃぶめし」(790円)も販売する。いずれも、同店特製タレで煮込んだ旨辛キムチをたっぷりと丼の上にのせた。各メニューとも定食も用意している。価格は税込。
2014年11月11日熊本市交通局は10月3日、水戸岡鋭治氏のデザインによる新型超低床電車「COCORO」の運行を開始する。開業90周年を記念して導入するもので、観光客にも利用しやすいように土休日は固定ダイヤで運行するという。新型超低床電車「COCORO」は2車体連接型の超低床電車。外観は熊本城の城壁をイメージした濃茶メタリック塗装の車体に、シンボルマークやロゴなどを金色で描いた印象的なデザイン。インテリアには色合いの異なる2種類の木材(メープル、ウォールナット)をふんだんに用い、1編成で雰囲気の異なる2つの空間を楽しめるように仕上げた。愛称の「COCORO」には、熊本市を訪れた観光客をおもてなしの心で迎えようとの思いを込めたという。車体長さ18.46m、幅2.4m、高さ3.4mで乗車定員86名。出入口付近の床面高さは30cmで、車いす用の電動リフトを装備している。車両製作費は3億1,900万円。熊本市が水戸岡鋭治氏に新型超低床電車「COCORO」のデザインを依頼したのは、同氏が800系新幹線「つばめ」をはじめ、「A列車で行こう」「あそぼーい!」「SL人吉」など、熊本県内を走るJR九州の鉄道車両を数多く手がけたことが理由。「水戸岡デザイン」の列車で熊本を訪れた観光客を、「水戸岡デザイン」の路面電車で迎え、旅の行程の連続感を持ったまま観光地や市街地への移動を楽しんでもらおうとの意図があるという。
2014年09月30日九州旅客鉄道とJR博多シティ、ドーンデザイン研究所は12月2日より、「水戸岡鋭治の幸福(しあわせ)な鉄道展」を開催する。同展は、JR九州の車両を始めとする公共交通デザインなどを25年間続けてきた水戸岡鋭治氏の活動を、アイディアスケッチ、ポスター、椅子やテーブル、車両模型などから360度俯瞰(ふかん)するパノラミック展示会。つばめ電車の運行や子ども向け遊戯施設の「木のプール」、JR九州のマスコット「くろちゃん」のコーナーなどを通じて、子どもたちにこれからの公共デザインに興味を持たせる企画が用意されている。会場はJR博多シティ9FのJR九州ホール(福岡県福岡市博多区博多駅中央街1番1号・博多駅直結)。開催日時は12月2日~2013年1月14日。平日11時~19時、 土日祝・年末年始(12月29日~1月3日)10時~19時(入場は18時30分まで)。初日となる12月2日は正午開館で、正午から開会式典を予定している。入場料金は、一般:前売り800円(当日1,000円)、中高生:前売り600円(当日800円)、小学生:前売り100円(当日200円)。未就学児は保護者同伴で無料となる。発売場所は、JR九州の主な駅、JR九州旅行支店、駅旅行センター、チケットぴあ他。その他、詳細は同展公式Webページまで。【拡大画像を含む完全版はこちら】
2012年11月27日1967年に有吉佐和子が小説として発表、すぐに大反響となって舞台化されて以来、数々の名優が演じてきたことでも知られる『華岡青洲の妻』。世界初の全身麻酔手術を成し遂げた華岡青洲の苦難や、その実母と嫁の青洲を巡る闘いを、高い文学性と共に描きだした名作だ。6月から行われる新派公演に出演するのは、水谷八重子と波乃久里子、そして新派初参加となる三田村邦彦。これまで山田五十鈴、杉村春子、淡島千景の演じる姑・於継のもと嫁の加恵を演じてきた水谷が、今回初めて於継に挑戦するのも見どころだ。都内で開かれた記者会見では、三者三様の意気込みが語られた。『華岡青洲の妻』公演情報江戸時代中期の紀州。名門の家から隣町の貧乏医者・華岡青洲(三田村)に嫁いできた加恵(波乃)は、華岡家を取り仕切る美しい姑・於継(水谷)や、口は悪いが優しい義妹・於勝(甲斐京子)、おとなしい義妹・小陸(瀬戸摩純)に囲まれて幸せな毎日を送っていた。京都にいる青洲の遊学費用のため今日も4人で機を織っていると、研究にひと区切りがついたという青洲が急に帰宅する。大喜びの於継はあれこれと青洲の世話を焼くが、新郎不在のまま式を挙げ、そのまま暮らしてきた加恵は出る幕がない。その後も研究に没頭する青洲は加恵に優しく接するものの、姑と嫁との争いは次第に激しさを増してゆく。数年後に青洲の麻酔実験が人体に及ぶと、我れ先にと自らの身を差し出すふたりだったが……。記者会見では、「これまで素敵な於継ばかりを見てきましたので、大きなお役すぎて自分が演じるなんて考えたこともありませんでした」と、率直な心境を吐露した水谷。「でもこれから稽古を通して、加恵に青洲を渡したくないという気持ちをどう感じていけるか。その実感を経て、初日までにまた違った於継を表すことが出来れば」と決意を語った。その横で「(水谷は)於継と性格的に似ているから大丈夫」と笑わせたのは波乃。小陸と加恵で4度の出演経験があり、「杉村先生に厳しく教えていただいたり、父(先代勘三郎)が惚れこんで青洲を演じたりと思い出の詰まった作品。今回はお姉ちゃま(水谷)が於継ということで、加恵として嫁姑の火花を散らさなければと思っています」と語った。「憧れの新派の舞台に出られるとは」と緊張気味の三田村も、「脚本の完成度が素晴らしくて、さすがは有吉先生と感動しました。テレビドラマによくあるような嫁姑の戦いに終始しないのも面白いですね」と感慨深げ。その言葉通り、美しい女同士の闘いを通して、人間の本質が丹念に描かれており、観劇後には深い余韻を残す。そして、於継や加恵、於勝、小陸とそれぞれに女の業を見せる姿に、観る者はつい共鳴してしまう。そこに、本作が愛され続ける理由はあるのだろう。6月4日(月)から23日(土)まら東京・三越劇場にて上演。チケットは4月30日(月)に一般発売開始。その後、栃木、岐阜、京都、岩手、静岡、滋賀、愛知、石川で公演を行う。取材・文:佐藤さくら
2012年04月20日今年、初演から20周年を迎えるミュージカル『ミス・サイゴン』の製作発表が4月9日、東京・めぐろパーシモンホールにて行われた。出席者は市村正親、笹本玲奈、知念里奈、新妻聖子ほか。『ミス・サイゴン』チケット情報はこちら陥落直前のサイゴンで出会ったアメリカ兵クリスとベトナム人少女キム。恋に落ちたふたりだが、サイゴン陥落の混乱の中離れ離れになってしまう。時は流れ、アメリカの地で戦争のPTSD(後遺症)に苦しむクリスは彼を支えるエレンと結婚をするが、遠く離れたバンコクの地でキムは、クリスとの子・タムを育て、彼がいつか迎えにきてくれると信じていた……。ベトナム戦争を背景に究極の愛を描いたこの作品は、『レ・ミゼラブル』のアラン・ブーブリル&クロード=ミッシェル・シェーンベルクによる名曲が彩る壮大なミュージカルだ。作品のスケールに比例するように舞台機構も壮大で、1992年の帝国劇場での初演の際は3か月に及ぶ劇場改修を行い、帝国劇場以外では設計当初からこの作品の上演を想定した福岡・博多座でのみしか上演が実現しなかった。その大作が映像を駆使し全国ツアーも可能になった“新演出版”として蘇る。混乱の時代を利用して“アメリカン・ドリーム”を手にしようと立ち回るエンジニア役を初演から務め、日本版『ミス・サイゴン』の顔とも言える市村正親は「演劇は(劇場に)観に来ていただかないといけないのですが、遠いところにはこちらから行く。今まで帝劇と博多座でしかできなかったのが、日本全国を回れるようになった新演出の『ミス・サイゴン』、地方の皆さんが待ってくれていると思うとやる方もドキドキしています」とコメント。またこの役については「(初演時)劇団をやめて掴んだ役がエンジニア。それが1年半のロングランをして、その後の僕の演劇人生の大きな道しるべとなりました。エンジニアの“アメリカン・ドリーム”は自分ともダブります」と感慨深げに語っていた。ヒロイン・キムは笹本玲奈、知念里奈、新妻聖子が演じる。それぞれ「今まで積み上げたものも大切にしながら、またゼロから生きられたら」(笹本)、「新演出を観ましたが、また違う角度から『ミス・サイゴン』という作品を素敵に表現されていたので、その中で自分がどんな風に表現できるか楽しみ」(知念)、「新演出ということで新作に挑むような気持ちでいます」(新妻)とコメント。またクリスの同僚・ジョン役の岡幸二郎は「私はベトナムに行って、実際ジョンのような活動(アメリカ兵がベトナムに残してきた子供〈ブイ・ドイ〉への支援活動)をする方にお会いしたことがあります。まだ現実に続いている作品なので、重く受け止めながらメッセージを伝えたい」と話していた。この日はキム役の3人や新メンバーの山崎育三郎、上原理生らが劇中歌も披露。それぞれ力強い歌唱を響かせ、新しく蘇る名作への期待を存分に煽っていた。公演は7月1日(日)東京・めぐろパーシモンホール 大ホールを皮切りに、8月22日(水)から9月9日(日)の東京・青山劇場ほか、広島、愛知、山梨、神奈川、宮城、福岡、静岡、大阪、熊本、長野、岩手の各地で行われる。
2012年04月10日