舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見が東京・東京芸術劇場で行われ、岡本圭人、若村麻由美、岡本健一、ラディスラス・ショラー氏(演出)が登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。ほか伊勢佳世、浜田信也、木山廉彬が出演する。○■岡本圭人、『Le Fils 息子』公開ゲネプロ&初日前会見に登場初日を前にした心境について圭人は「3年ぶりにこの『息子』という作品が再演されます。本当に届けるべき作品といいますか、この『Le Fils 息子』の物語というものをたくさんの方々に知っていただきたいと思いますし、またこうして再演という形でお客様に届けられるのがすごく楽しみです」と話す。今回は『La Mere 母』と同時上演となることについても「がんばるしかないですね……(笑) がんばります!」と意気込んだ。健一も「みんなで何カ月もかけてずっと稽古をしていたものが、明日お客さんの前で届けられる。劇場に来てくれさえすれば、この物語の素晴らしさ、大切さを感じてくれると思うので劇場で体感してほしいなと思います」とメッセージを送った。2021年の初演当時との違いについて聞かれると、圭人は2作品の同時上演ということを挙げ、「『息子』の稽古をしながら『母』の稽古をするというのが1番の違い。名前は同じニコラなんだけれども、違うニコラを演じる。『息子』で演じているニコラと『母』のニコラが相乗効果で成長していると思います」と自信をのぞかせる。さらに「3年前は自分の初舞台ということでもあった。そこからいろんな舞台でいろいろと経験させていただいて、またこのニコラという役を演じさせていただくということは、原点に戻った感じがあった」と振り返っていた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本健一が、東京・東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見に岡本圭人、若村麻由美、ラディスラス・ショラー氏(演出)とともに登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■岡本健一、息子・圭人の成長にしみじみ「子どもの成長は早いなぁ」2021年に圭人が舞台初主演を務め、日本初演を迎えた同作。健一は「3年前は圭人が初舞台だったから。(今回は)参加した感じ、全然別の次元というか……かなり成長していた。子どもの成長は早いなぁという風にすごく感じました(笑)」と息子の成長を実感したことを明かす。これには圭人も笑顔も見せ、「ふふふふ(笑)」と喜びの表情を見せていた。2作同時上演となる今回。同じ役名を演じる3人(母×息子×父)に、2作品の家族の違いについて質問が飛ぶと、健一は「観にくりゃわかる(笑)」とコメントし、笑いを誘う。続けて「口で説明したりとかしても伝わらない。劇場に来て体感しないと説明できないのが舞台のおもしろさだと思うんですよね。ゼレールの脚本のすごさと、ラッドの演出が本当に世界最高レベルで、日本で観ることができるのがすごく贅沢」とアピールした。さらに、「もう圭人と(一緒に舞台を)やることもないと思う(笑) 最後ですね!(笑) なので見逃してほしくない」と最後の親子共演になる可能性をほのめかしていた。これに圭人は大笑いしつつ、「最後らしいです(笑)。自分はやりたいんですけど……」と共演に意欲を見せるも、健一は「もういいでしょ(笑)」と照れたように返していた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本圭人が、東京・東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の公開ゲネプロと初日前会見に若村麻由美、岡本健一、ラディスラス・ショラー氏(演出)とともに登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の“家族三部作”から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■岡本圭人、父・健一に無茶振り「最後に父親が……」4月1日に31歳の誕生日を迎えた圭人。父・健一からプレゼントをもらったそうで、その中身について聞かれると、圭人は「(言って)いいんですか……?(笑) 『息子』のチラシがあるんですけど、そのチラシに包んであるお金でした(笑)」と回答し、笑いを誘う。健一も「言わなくていいだろ(笑) まぁ現金ですよね……これで好きなものを買ってくださいと……(笑)」と説明していた。お金の使い道について圭人は「カンパニーの皆さん全員に渡すカバンを買いました」と明かし、そのカバンは健一の手にも渡ったそうで、圭人は「(父から)こう来たものが、こうまわっている(笑)」とジェスチャーを交えて話した。また、演出のラディスラス氏からもプレゼントをもらったといい、「招き猫のマトリョーシカをもらいました。開けるとまたもう1つ招き猫が出てきて、最後は金色のマトリョーシカが出てくる。いま飾っています」と笑顔を見せた。会見の最後に、キャストを代表して圭人が締めの挨拶をすることに。圭人は「この作品は生きるか死ぬかがテーマになっている。そういった問題は生きていれば、誰でも考えたりとかすると思うんです。なのでこの作品を上演することで皆さんに生きることの大切さというものを知っていただいて、また考え直してもらいたいなという風に今思います」とまとめるも、「最後に父親が締めてくれるそうです……自分じゃ無理だ(笑)」と父・健一に無茶振りをし、笑いを誘っていた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日~29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日まで上演。
2024年04月09日俳優の岡本圭人(31)、岡本健一(54)が8日、東京芸術劇場で行われた舞台『Le Fils 息子』の囲み取材に登場した。3年前に上演された同舞台でも父子役として共演していた健一が、役として、そして実の親として圭人の成長を語った。今作は、フロリアン・ゼレールが『Le Fils 息子』、『Le Pere 父』、『La Mere 母』という家族三部作として書いた作品。今回は『La Mere 母』とともに、4月の東京公演を皮切りに6月まで各地で同時上演される。親と子の苦悩や孤独を描く本作は、両作品とも若村が母親、圭人が息子、健一が父親を演じている。アメリカの名門演劇学校での武者修行を経た圭人が、2021年に初舞台として挑んだのがこの『Le Fils 息子』。圭人は「3年ぶりに再演するんですが、この物語は本当に届けるべき作品で、たくさんの方々に知っていきたい。またこうしてお客様に届けられるのがすごく楽しみです」とあすの初演への思いをコメント。3年前との違いについて、圭人は「当時は自分の初舞台だったんですが、そこからいろんな舞台を経験させていただいた。改めて息子を演じて、原点に戻ったよう」といい、「あとはやっぱり『La Mere 母』との同時上映ということですかね。『息子』の稽古をしながら『母』の稽古をするっていうのが大変でした」と語った。健一も3年前を振り返り「当時は圭人が初舞台だったから、3年たって全然もう別の次元というか、成長したなと思います。それこそ、子どもの成長は早いなと感じました。同じように大人も成長してないといけないなとも思いました」とやさしい笑みを息子に向けた。また、同作の見どころを聞かれた健一は「世界最高のレベルの演出が、日本でこうやって見れることがすごく贅沢な時間。これを逃しちゃうと、もう圭人ともやることはないんじゃない?(共演は)最後ですね(笑)」と今作限りだとアピールすると、圭人は「自分はやりたいけどね(笑)」と仲睦まじい親子のやりとりも見せていた。囲み取材には、俳優の若村麻由美、演出のラディスラス・ショラーも登場した。同舞台は9日~30日まで東京芸術劇場シアターウエストにて上演される。
2024年04月09日俳優の岡本健一(54)&岡本圭人(30)親子が、28日放送のテレビ朝日系『徹子の部屋』(月~金後1:00)に出演する。親子そろってのトーク番組は初出演となる健一と長男の圭人。健一と黒柳は「男闘呼組」の頃からの古い仲で、圭人は赤ちゃんの頃に黒柳と会っているそう。健一は2年前に演劇人として紫綬褒章を受章した。圭人も3年前に初舞台を踏み、父と同じ道を歩み始めた。圭人が生まれてすぐに男闘呼組は活動を休止。健一は1年間仕事をせずに、圭人と一緒に過ごす時間を大切にしていた。圭人さんが大学受験の頃は父子2人で生活しており、毎朝、圭人さんをたたき起こして学校に通わせていたと話す。圭人はニューヨークの演劇学校へ留学し、帰国後に父との舞台共演を果たした。圭人にとって、父・健一は「一番の俳優」だと胸の内を明かす。
2024年03月26日注目のチェリスト岡本侑也が、世界最高峰ともいわれるエベーヌ弦楽四重奏団の正式メンバーとして迎えられたニュースは、クラシックファンを驚かせたに違いない。2017年エリザベート王妃国際コンクール第2位受賞の快挙を成し遂げた岡本侑也は、2019年、巨匠クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)に実力を認められ、室内楽プロジェクトのメンバーとして国内外で共演するなど世界の音楽界で活躍。昨年夏からはエベーヌ弦楽四重奏団のゲスト・チェリストとして欧州で数多くの共演を重ねている。その流れを見れば、エヴェーヌ弦楽四重奏団への加入も自然に思えるのだが、なにしろ相手は現在世界最高峰の呼び声も高い話題の四重奏団だ。まさに「あっぱれ!」。今後の活躍が益々気になる。その注目のチェリスト岡本侑也の“無伴奏リサイタル”が目前だ。ポーランドを代表する現代作曲家ペンデレツキの作品を冒頭と終曲に置き、日本、アジアの巨匠作品に現代の古典というべきブリテンの名作を並べたプログラムからは、岡本侑也の自信と探究心が迸るようだ。チェロの秘める無限の可能性に挑む俊英の姿に拍手喝采。岡本侑也(チェロ)無伴奏II3月10日(日) 17:00開演トッパンホール■チケット情報()ペンデレツキ:ジークフリート・パルムのためのカプリッチョ尾高惇忠:独奏チェロのための《瞑想》ブリテン:無伴奏チェロ組曲第1番 Op.72ユン・イサン:グリッセ細川俊夫:小さな歌ペンデレツキ:チェロのための組曲●岡本侑也プロフィール●エベーヌ弦楽四重奏団プロフィール
2024年02月28日フランスの劇作家フロリアン・ゼレールによる家族三部作のうち、岡本健一&岡本圭人の親子共演が話題を呼んだ舞台『Le Fils 息子』(2021年日本初演)、そして若村麻由美の主演で今回が日本初演となる『La Mère 母』、この二作品の同時上演が決定した。まったく異なる二作品に登場する同じ役名、母アンヌ、息子ニコラ、父ピエールを、若村、圭人、健一が担って共演。親と子、妻と夫、家族という存在について、さりげない会話で鋭く切り込む衝撃の劇空間が立ち上がる。『Le Fils 息子』で初舞台を踏んだ岡本圭人が、自身にとって意味深い今回の挑戦を熱く語った。憧れの“父親との共演”で初舞台を踏んだ特別な時間――圭人さんの初舞台作品『Le Fils 息子』と、日本初演となる『La Mère 母』。この二作同時上演は魅力の企画ですね。二作同時上演って最近よく見かけますよね。父(岡本健一)も昨秋、新国立劇場でシェイクスピアのダブルビル(『尺には尺を』/『終わりよければすべてよし』)をやりまして、それを観た時に、物語が本来持っている印象よりも、より強いインパクトを受け取ったように感じました。今回のふたつの作品は、母、父、息子の名前はどちらも同じなんですけど、まったく別の家族を描いています。でも、セリフの中に少しリンクする部分が見えたりするんですよね。それが同じキャストで行われるのは、観る側にとっては新しい演劇体験になるんじゃないかなと。自分が出るけど、個人的には観てみたい(笑)。お客様にも両作品とも観ていただきたいなと思っています。――まずは2021年上演の『Le Fils 息子』で初舞台を踏んだ、その経験を振り返っていただきたいと思います。舞台に立つことが本当に夢でしたし、また憧れの“父親との共演”でもあって、それが叶った瞬間、初日はやっぱり自分の中で忘れられない時間だったなと思います。またこの初演が俳優としての最初の仕事でもあったので、自分の中で特別な作品でもありますね。今考えると、ちょっと一生懸命やり過ぎていたなって(笑)。ニコラという少年を演じることに精一杯で、稽古中から本当に悩みを抱えている男の子みたいになっちゃって(笑)、スタッフ、キャストの皆さんにはご迷惑をかけたと思います。この作品、最初に台本を読んだ時に、本当に自分の物語のように思えたんですよね。それが作者フロリアン・ゼレールの書く作品の魅力なのかもしれなくて、息子の立場として、もしくは親の立場として、きっと多くの人が自分自身に照らし合わせるかもしれないなと。とにかくこの作品をいろんな人に届けたい、その一心で臨んだ舞台でした。『Le Fils 息子』ビジュアル――当時、健一さんからの評価はいかがでしたか?幕が開くまで相当不安だったようです。「お前大丈夫?出来るの!?」みたいな感じで(笑)。でも初日の幕が開いたら、「これ、すげえ舞台じゃん!」とか言うので「だからそう言ってるじゃん!」なんてやり取りをして(笑)。大千穐楽が終わった時には、自然にハイタッチやハグをしましたね。お互いにすごい充実感があったんだと思います。その後にいろんな舞台を経験させてもらいましたけど、観に来てくださったお客さんも、この『Le Fils 息子』がすごく心に残っているという方が多いみたいです。――健一さんが今回の再演にあたり、「あのような辛い思いはもう“体験したくない”というのが正直な気持ち」とコメントされていますが、圭人さんはいかがでしょうか。ハハハ。もちろんとても辛い話で、悲劇でもあるけれど、こういう舞台をやる意味は大きいと思っています。この舞台を届けることで同じような悲劇は起こらない、そういうふうに思って取り組んでいましたから。また、父親と共演することってなかなかないと思うんですよ。……と考えると、これが最後の機会かもしれない(笑)。なので、個人的にはずっと望んでいた作品ですね。初舞台の後、本当にたくさんの舞台やドラマを経験させてもらったので、それによって成長した姿を、父親だけじゃなくほかのキャストの皆さん、演出のラディスラス・ショラー、そして初演を観に来てくださった方々などに見せられたらいいなと思っています。まったく違う、ふたりのニコラ――では『La Mère 母』について、台本を読んでどのような印象を持たれましたか?『La Mère 母』ビジュアル台本を読んで、僕は自分の母のことを思いました。もしかしたら母親はこんなふうに思っていたのかもしれない、とか。それは『Le Fils 息子』を初めて読んだ時、また映画で観た時にも感じましたね。フロリアンの書く家族の物語は誰もが共感するものなんだろうなと思います。母アンヌを演じる若村麻由美さんとは、初舞台から毎年共演させていただいていて、自分のことを本当の子供のように大切にしてくださるので、その繋がりの強さもこの作品で出せるのではないかなと思いますね。すごく信頼して、尊敬している女優さんなので、また作品をご一緒できることが嬉しいです。――圭人さんが演じる『Le Fils 息子』のニコラと『La Mère 母』のニコラ、それぞれのキャラクターをどのように捉えていらっしゃいますか。『Le Fils 息子』のニコラは、「分からない」というセリフが多いんです。だから、分かってほしい、理解してほしいという気持ちが強いのかなと。答えを誰かに導き出してほしかったのかな、というふうにも思います。父親も母親も、新しい母親も、皆悪い人ではなく、一生懸命に生きているのだけど、ニコラはもうちょっと気にかけて欲しかった、愛が欲しかったんじゃないかなと。でも父親は「答えは自分で導き出すものだよ」と。歯車がちょっとずつ合わなくなってしまった、そういう男の子の話かなと思います。『La Mère 母』で演じるニコラは、まだ稽古に入っていないので分からないんですが、『Le Fils 息子』のニコラとはまったく違う人物ですね。違う人物を同時に演じることで、やはり以前とはまったく違った感覚になるんじゃないかなという気がしています。――初演時に、「ニコラを救いたい」とコメントされていたと思います。なぜその言葉が出たのか、また救えた実感はあったのかをお伺いしたいです。フランスではニコラってすごく一般的な名前で、フロリアンにインタビューした時に「すべての子供に照らし合わせて、この作品を書いた」と言っていたんです。だから僕も、ひとりでも多くの子供を救えたらいいな、という思いで作品に向き合っていきました。それで、子供を持つ友人が観に来てくれた時に、「家族をもっと大切にしていこう、もっと向き合っていこうと思った。救われたよ、この舞台をやってくれてありがとう」と言ってくれたんですよね。その時に、自分のやりたかったこと、目標を一個達成できたのかな、とは感じましたね。――先ほどお話に出たように、ストレートプレイでの実の親子の共演は珍しいかと思います。あらためて、圭人さんにとってどのような体験だったのでしょうか。稽古の最初のほうで、ちょっと壁に当たった瞬間がありました。僕がニコラ、父親がピエールを演じていて、もちろん父親も役を演じているんだけど、でも目の前にいるのは自分の父親だし……って頭がこんがらがっちゃって。演出家に相談したら「こちらはあなたたちを本当の親子とは見ていない。役者のケイトとケンイチが演じるニコラとピエールだから」って。そう言われたことで自分の中でスッキリして、ニコラという役を生きることに集中しよう、そう思えるようになりました。――演出家のラディスラス・ショラーさんとの再会も楽しみですね。はい。初演時に感じたのは、いただくディレクションがすべて自分の想像のひとつ、ふたつ、三つくらい上をいった演出で(笑)。それに追いつくのに精一杯だったんですけど、今回は前の経験を活かして、ラディスラスが求めるニコラにもっと近づけるようになりたいです。一番印象的だったのは、「ニコラのお腹の中にあるダークホール、闇を感じて理解しなければ、この役は絶対に演じることが出来ない。それが出来ないと単なる家族の話で終わってしまう。苦しい、なぜこうなったんだろう……というニコラの黒い闇を見つけてほしい」と言われたこと。その課題はとても大変でしたね。ラディスラスは今回『La Mère 母』を初めて演出するので、僕らと新作を作り上げることをすごく楽しみにしているようです。母親と会う時間を大切にしたい――特別な作品の再演と日本初演となる作品、二作品への挑戦でさらなる飛躍に期待しています。稽古の前に何か準備をされるのでしょうか。初演の時はフランスに3ヶ月間行って、ラディスラスと話したり、ディレクションを受けたりしましたね。あとは、ニコラは学校に行かずに散歩をしていたので、ずっと公園を散歩してました(笑)。『La Mère 母』をやるにあたっては、愛する息子を思う母の気持ちが描かれている作品なので、なるべく母と会うようにして、その時間を大切にしようと思っています。あと、若村さんともたくさん会話したいですね。若村さんとは1月に『ラヴ・レターズ』という朗読劇でもご一緒しまして、その時は恋人役でした。僕にとって初めての朗読劇で、最後はあんなに人前で鼻水を垂らしたことないってくらい泣いてしまった(笑)。若村さんは5回目だったそうで、「以前ももちろん一生懸命やっていたけれど、刺さる言葉、自分のセリフの重みが前とは全然違う。こんなところで自分が感動するとは思わなかった」といったことをおっしゃっていて。僕も今回あらためて『Le Fils 息子』を読んだ時に、前とは全然違う感情が湧いて来たりしたんですよね。初演時からこの再演まで、その間に得た経験は本当に自分にとってかけがえのないものです。今またこうしてニコラと向き合って演じると、まったく違う作品になるんじゃないかなという予感がします。取材・文:上野紀子撮影:藤田亜弓<公演情報>『La Mère 母』『Le Fils 息子』作:フロリアン・ゼレール翻訳:齋藤敦子演出:ラディスラス・ショラー出演:■『La Mère 母』若村麻由美岡本圭人伊勢佳世岡本健一■『Le Fils 息子』岡本圭人若村麻由美伊勢佳世浜田信也木山廉彬岡本健一【La Mère 母 東京公演】2024年4月5日(金)~4月29日(月・祝)会場:東京芸術劇場 シアターイーストチケット情報:()【Le Fils 息子 東京公演】2024年4月9日(火)~4月30日(火)会場:東京芸術劇場 シアターウエストチケット情報:()東京公演後、鳥取、兵庫、富山、山口、高知、熊本、松本、豊橋公演あり公式サイト:
2024年02月22日『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会が東京・東京芸術劇場で行われ、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一、ラディスラス・ショラー(演出)が登場した。同公演では、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の"家族三部作"から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会にキャストが登場三部作の中では2018年に3人が出演する『Le Fils 息子』、そして2019年に若村が主演した『Le Pere 父』が上演され、『La Mere 母』は初上演となる。圭人は「前回の『Le Fils 息子』初演が自分にとって本当に特別な舞台でもあって、初めての舞台、俳優となっての第1本目の舞台、そして憧れだった父親と初めての親子共演で、印象に残っていることがいっぱいある」と振り返った。さらに「1番思い出に残ってるのが、初日の15分前ぐらいの緊張の中、父親が自分の楽屋まで来てですごくいい言葉をかけてくれて。『これからお前の新しい人生、新しい道が広がっていく。だから自分を信じてこれからもやっていってほしい』と。今じゃないでしょう?」と苦笑。「これから不安定なニコラという役を演じる のに、その時、満たされそうになっちゃって。『やばいやばい、これどうしよう』と思って、涙が出そうになっちゃって、印象的に残ってますね。『いや、今じゃないでしょ』っていう。でも父親は悪くないです」とエピソードを披露した。演出のショラーは3人に信頼を置いている様子。それぞれの印象を「麻由美さんは役をコツコツと構築していくタイプの役者さんだと思います。ミルフィーユの生地のように、多層的に役を重ねていく。少しずつ役が前進していき、構築して行く。たくさんお稽古をなさって、素晴らしい役を作っていくタイプの方だと思います」「健一さんはすごく勘がいい人だと思います。動物的な勘があって、理解が早い。私は健一さんと仕事をしていると、ライオンの調教師になったような気分です」「圭人さんは、3年前に『息子』で彼の舞台デビューの仕事を一緒にするという名誉があり、最初は私からいろいろなことを教えたりした記憶があるんですけれども、最終的に私の期待を超えたところまで到達していて、本当に驚かされた記憶があります。またご一緒できることが嬉しいですし、演出家にとっては役者さんがどれだけ進歩したかを見るのが、いつも感動する経験なので、そういった感動ができることと期待しています」と表した。親子の会話について話題が及ぶと、圭人は「父親の舞台を観に行ったり、ライブを観に行ったりとかして、その時の感想とかを話したりするぐらいだと思うんだけれども、何か言ってくれたっけ?」と尋ねる。健一は「今ちょうど舞台の公演中で、それに来て終わった後に話をして、それ以来2、3週間ぶりぐらいに久しぶりに会ったら、プレゼントもらいました。タンブラー。なんかちょっと嬉しかったですね。『プレゼントをくれるんだ』と思って」と照れた笑顔に。圭人は「ちょっとなんだ」と笑っていた。一方で、圭人は「最近だと若村真由美さんとは本当に何度も共演をさせていただいてて……」「真由美さんの方が、父親より会ってます」ともコメント。若村は圭人について「本当に刺激的な存在です。おそらく圭人くんが言ってた通りに、岡本健一さんより私の方が親じゃないかと錯覚するくらい。と言っても子に育てられる親という感じがするんですけど、彼は会うたびに成長していて、きっとラッドは驚くと思います」と太鼓判を押す。若村は「初舞台の時の圭人くん、翌年に『ハムレット』で(自分が)ガートルード、レアティーズで会った時の圭人くん、『ラブレター』で幼なじみの役をやった時の圭人くん。私は彼に『ひまわりのようだね』と言ったんですけど、会うたびに大きくなって大きな花が開いていってる。恐ろしいです。今回の『Le Fils 息子』再演がどんなに前回と違うかというのを多分目の当たりにして、ラッドは『若村、何やってたんだよ』と思うに違いない。そんなふうに思うくらいに彼の成長は著しくて、観客の皆様も絶対に感じているはずです」と絶賛していた。『La Mere 母』は東京芸術劇場シアターイーストにて4月5日〜29日、『Le Fils 息子』は東京芸術劇場シアターウエストにて4月9日~30日。
2024年02月20日『La Mere 母』『Le Fils 息子』製作発表会が東京・東京芸術劇場で行われ、若村麻由美、岡本圭人、岡本健一、ラディスラス・ショラー(演出)が登場した。同公演は、フランス演劇界を牽引する稀代の劇作家フロリアン・ゼレールが手掛けた『La Mere 母』『Le Pere 父』『Le Fils 息子』の"家族三部作"から『Le Fils 息子』『La Mere 母』の2作を同時上演。キャストの3名は、全く異なる2作品を同じ役名(母×息子×父)で演じることとなる。○■『Le Fils 息子』『La Mere 母』に出演する岡本健一音楽活動もしていた中で、改めて舞台の魅力について聞かれると、健一は「いろんな活動はもう過去のことになっちゃってるんであれなんですけど、とにかく舞台というのは生なんですよね。今日もこれから舞台がありますし、その間は『この作品をいかにお客さんに届けるか』ということだけしか考えないで生きていくんです。この作品でも、人間の中で大切なことを描いていて、楽しいだけの舞台じゃない。観た人はわかるかもしれないけども、やっぱ辛いわけですよ、この役を演じるのは。人間みんなが持って抱えている悲しい部分とか不安な部分とか、1番見せない部分を出さざるを得なくなる家庭環境で、それをシンプルな素敵な言葉で届けてるんです」と熱弁する。さらに「自分としての思いはこれをいかに、お客さんに(届けるか)。舞台はお金かかるじゃないですか、高いし。だからお金と貴重な時間を使って来てくれた人に対して、『この作品で自分たちは何を伝えたいのか』ということだけしか考えてない感じでやってるんですけども。そういった意味では、いろんな人たちに観てほしい。特に若い人もそうですし、男性が本当に劇場に来なくて、もったいないなと思って」と現状についての課題も。「作品を届けるためだけに生きてる感じだから、『親子共演で息子と一緒にやれて幸せそうで楽しいですね』と思ってるかもわかんないけど、そんなんじゃ全然ないんですね」と場内を笑わせた健一。「とにかく作品を届けるということに入っていくと、遊んでられない感じ。懸命に伝えなきゃなという思いでみんなが作って、3〜4年前からスタッフも動いて、1回の公演にかけるわけですよ。その中の2~3時間に凝縮されて、僕らが生きてるんですけども、2~3時間経ったら消えてしまうというライブの楽しさもありますし、お客さんとして観にいく自分も、本当にそこで生きてる人たちに感動したりとか、『まず自分の家族を大事にしよう』と思ったり、『もっと社会に対して戦わなきゃいけないな』とか、生の舞台を見て作品から日常に感じる力が演劇にはあると思うんです。だから30数年以上経ち続けているんですけど、テレビとか記事とかじゃ伝わらないですよね。劇場に来て作品を観なきゃわからないですよ」と訴える。そして「日本全国考えても、舞台を観た人は本当に少ないんです。だって、この中で舞台観たことない人、手をあげてください!」と語りかけるが、手はあがらず、圭人は「(演劇)関係者だから!」とツッコミ。健一は「みんな観てるね。でもたぶん何人かいるんじゃないかな? じゃあ、自分でお金払って観に来てない人。いつも招待でチケットをもらって観ている人誰ですか?」と畳み掛けるも、手はあがらず「あげられないね」と苦笑。「でも少ないから、なんとか皆さんの気持ちでこの作品、舞台に来るってことを広めてほしいな」と懇願していた。
2024年02月20日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞(通称TARO賞)にて、太郎賞1名、敏子賞1名、特別賞10組が決定し、2024年2月16日(金)に受賞者発表と授賞式をとりおこないました。今年で27回をむかえる本賞には621点の応募があり、22組が入選いたしました。また、入賞者・入選者の作品を集めた「第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)」展を2月17日(土)から4月14日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催いたします。次代のアーティストの意欲的な作品をぜひご覧ください。つん『今日も「あなぐまち」で生きていく』岡本太郎賞(賞金200万円):つん『今日も「あなぐまち」で生きていく』【審査評】「あなぐまち」とは、作者がずっとともに生きてきた「まち」の名前である。その意味で正しくは「作品」を超えたものかもしれない。しかし作者の手で作られたものであることも確かだ。作者が作った作品が、作品であることを超えて作者そのものになっていく。ここにはそう実感させるだけの現実味がある。多岐にわたる詳細な素材表記にも注目。(椹木野衣)三角 瞳『This is a life. This is our life.』(※作品タイトルは斜体)岡本敏子賞(賞金100万円):三角 瞳『This is a life. This is our life.』(※作品タイトルは斜体)【審査評】三角瞳は第19回太郎賞展に入選している。その時の作品は、無数のフィギュアによるインスタレーションであった。乱雑に積み重ねられたフィギュアの洪水が、現代社会における「個」の在り方を強い圧迫感をもって問う。今回は刺繍による作品。表は人物の顔、裏は遺伝子を表す赤い糸。単なる入れ物としての肉体を暗示する。薄い布切れに刺繍された無数の「個」が折り重なるように並べられる。表現内容と新鮮な手法、展示方法がうまくかみ合い、説得力をもった作品となった。(土方明司)池田 武史『Space X』特別賞(賞金5万円):池田 武史『Space X』長 雪恵『きょうこのごろ』特別賞(賞金5万円):長 雪恵『きょうこのごろ』小山 恭史『無明』特別賞(賞金5万円):小山 恭史『無明』クレメンタイン・ナット『POT PLANTS!』特別賞(賞金5万円):クレメンタイン・ナット『POT PLANTS!』月光社『MUSAKARI』特別賞(賞金5万円):月光社『MUSAKARI』小山 久美子『三月、常陸國にて鮟鱇を食ふ』特別賞(賞金5万円):小山 久美子『三月、常陸國にて鮟鱇を食ふ』ZENG HUIRU『BACK TO ME』特別賞(賞金5万円):ZENG HUIRU『BACK TO ME』タツルハタヤマ『小鳥のさえずりを聞くとき、遠くで銃声が鳴り響いた』特別賞(賞金5万円):タツルハタヤマ『小鳥のさえずりを聞くとき、遠くで銃声が鳴り響いた』フロリアン・ガデン『Anomalies poetiques/詩的異常』※po【e】tiquesの【e】は正式にはアキュート・アクセントが付きます。特別賞(賞金5万円):フロリアン・ガデン『Anomalies poetiques/詩的異常』※po【e】tiquesの【e】は正式にはアキュート・アクセントが付きます。村上 力『學校』特別賞(賞金5万円):村上 力『學校』■入選作家・作品名(50音順・敬称略)・大河原 健太『文字前夜 -火水風土-』・遅四グランプリ実行委員会『遅博 2024 -人類の進歩と遅延-』・GORILLA PARK『Relief―1, Relief―2, Relief―3, Relief―4』・鈴木 のぞみ『Light of Other Days:吉田理容室』・野村 絵梨『垢も身のうち』・林 楷人『調和の剥き出し』・村尾 かずこ『サザエハウス -Village-』・横岑 竜之『ハッピーモンスター』・横山 豊蘭『トロトロ遺跡』・李 函樳『無から来る、無故に集う』《第27回岡本太郎現代芸術賞 概要》■主催公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団川崎市岡本太郎美術館■審査員(50音順・敬称略)・椹木野衣/美術批評家、多摩美術大学教授・土方明司/川崎市岡本太郎美術館館長・平野暁臣/空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長・山下裕二/美術史家、明治学院大学教授・和多利浩一/ワタリウム美術館キュレーター■第27回岡本太郎現代芸術賞 公式サイト 《第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 概要》会期 :2024年2月17日(土)~4月14日(日)会場 :川崎市岡本太郎美術館・企画展示室開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)休館日 :月曜日、3月21日(木)観覧料 :一般 700(560)円、高・大学生、65歳以上 500(400)円中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金交通 :小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より徒歩17分第27回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月16日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野 暁臣)は、企画展「タローのダンス」を2024年3月15日(金)~7月7日(日)まで開催いたします。メインビジュアル_ダンス(1952)1952年、岡本太郎はモザイクタイルで『ダンス』を制作します。一点ものの油彩とちがってタイルなら何枚でもつくれるし屋外にも置ける。そうすれば芸術がもっと社会に入っていける。そう考えたのです。まさしくそれは岡本太郎の芸術思想を体現するものでした。2011年、この『ダンス』は太郎生誕百年事業として修復され、高島屋大阪店のシンボルとしていまも多くの人の眼を楽しませています。ところで太郎はこの重要作の題材になぜ「ダンス」を選んだのでしょう?いまとなっては知る由もありませんが、太郎がダンスを認めていたことだけはたしかです。1950~60年代に原生日本と出会う旅に出た太郎は、暮らしに息づくさまざまな民俗的踊りに遭遇しました。いずれも見世物ではなく生活と一体であり、生活そのもの。「生きることの儀式」とさえいえるほどで、太郎はそこに芸術の本質が暗示されていると洞観します。プライベートでも機会があれば踊っていたようで、その歓びをこう記しています。「みんなといっしょに踊っていると、自分だけであると同時にみんなでもあり、それは全身的な充実感となって昇華し、明朗に情熱を解放する。ぼくにとってダンスは、もっとも直接的な精神、肉体のよろこびだ」画面いっぱいに“いのちの躍動”が広がる太郎の作品には、まるでダンスを踊っているかのような表現がたくさんあります。いずれもみずみずしい情熱と生命力を湛え、観る者を元気にしてくれる。本展は、そんな作品を集めて一望しようとするものです。“明朗に情熱を解放する”太郎をどうぞお楽しみください。岡本太郎記念館館長 平野 暁臣■開催概要会期 : 2024年3月15日(金)~7月7日(日)開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)休館 : 火曜日会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分入場料 : 一般 650円/小学生 300円公式サイト : 公式X(旧Twitter): 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2024年02月07日少年社中25周年記念ファイナル 第42回公演 『テンペスト』の公開ゲネプロが6日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、鈴木拡樹、矢崎広、井俣太良、毛利亘宏(脚色・演出)が取材に応じた。同作はウィリアム・シェイクスピアの『テンペスト』をモチーフとした作品で、25周年記念に『テンペスト』を上演する人気劇団「虎煌遊戯」の人間模様と演劇愛を描いていく。少年社中 劇団員の井俣太良、大竹えり、田辺幸太郎、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、川本裕之、ほか鈴木拡樹、本田礼生、萩谷慧悟(7ORDER)、なだぎ武、山崎雅志(劇団ホチキス ※崎はたつさき)、鈴木勝吾、矢崎広が出演する。○■ 架空の劇団の群像劇を描く少年社中の『テンペスト』稽古の思い出について聞かれた鈴木は「日替わりのゲストさんがいらっしゃるんですけど、稽古場にも何人か来てくれて、そのたびに『久しぶり』と。ほぼ知り合いで『こんなにみんな少年社中に関わっているのか』というのを改めて感じていました」と明かす。矢崎は「劇団のお芝居ということで、役者間でやる『シアターゲーム』という、演劇を目的とした交流を深めるゲーム感覚のアクティングを持ち込みました。一から『虎煌遊戯』という劇団を作るつもりで。もちろん少年社中の25周年なんですけど、今回劇団のリーダー役だったので、率先してやらせていただきました」と振り返った。劇団を追われ、復讐心を抱いている男を演じた井俣もゲームに参加していたそうで、さらに「僕らも早稲田大学の劇団の新人稽古や、『東京オレンジ』という劇団に所属していた時にやった身体トレーニングを一緒にやったりして、あの時の熱い稽古を皆さんに体験していただいた」と当時のことも思い出していた様子。最後に毛利は「本作は『虎煌遊戯』という劇団が、このサンシャイン劇場で『テンペスト』を上演する話になります。ですので、お客様全員がこの物語の登場人物、直接関わる人物として参加していただく。そんな気持ちで、ご覧いただけたらなと思っています」とメッセージ。「我々と一緒に演劇を作る体験を、一緒に楽しんでいただけたら心から思っておりますので、『僕らと一緒にすごい芝居を作りましょう』という言葉を皆さんにお送りしたいと思います」と語った。東京公演はサンシャイン劇場にて1月6日〜21日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて1月25日〜28日。
2024年01月06日少年社中25周年記念ファイナル 第42回公演 『テンペスト』の取材会が6日に東京・サンシャイン劇場にて行われ、鈴木拡樹、矢崎広、井俣太良、毛利亘宏(脚色・演出)が登場した。同作はウィリアム・シェイクスピアの『テンペスト』をモチーフとした作品で、25周年記念に『テンペスト』を上演する人気劇団「虎煌遊戯」の人間模様と演劇愛を描いていく。少年社中 劇団員の井俣太良、大竹えり、田辺幸太郎、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、川本裕之、ほか鈴木拡樹、本田礼生、萩谷慧悟(7ORDER)、なだぎ武、山崎雅志(劇団ホチキス ※崎はたつさき)、鈴木勝吾、矢崎広が出演する。○■少年社中25周年記念ファイナル 第42回公演 『テンペスト』取材会「新年一発目の公演なので、明るい話題の提供にもなるような作品にしたいと思います」と意気込む鈴木。「今回25周年記念ですので、少年社中を祝うために我々一同集まったといっても過言ではない。全身全霊で祝って、30周年、40周年、50周年とどんどん先をというプレッシャーをかけつつ臨ませていただきたいと思います」と同劇団を祝う。矢崎は「今回25周年を迎える少年社中を祝うべく集まったメンバーですので、新年も明け25周年、Wめでたい気持ちで、おめでたいパワーを皆さんに届けて、演劇の力でたくさんの人に力を与えていきたいと思います」と語った。劇団員の井俣は「『虎煌遊戯』という架空の劇団が出てくるんですけれども、この1カ月間、ゆかりある俳優さんたちと、本当に新しい劇団を作るつもりで稽古してまいりましたので、そういった空気感も含めて、新しい劇団少年社中がお見せできるのではないか」と期待を煽る。主宰の毛利は「25年、少年社中として活動してきた思いのすべてをこの作品に投じまして、今でき得る全てを投入して作りました。25周年ファイナルと銘打ってますが、ここから先のスタートの公演であるというふうに考えて、この先もお送りしたいと思っています。5年10年後、15年となると、えらい年になっていきますが、命尽きるまで演劇に尽くしていきたい、演劇を作り続けたいという気持ちを新たにする公演になっております」と今後への決意も新たにした。さらに毛利は「25年前、早稲田演劇研究会という、早稲田構内にあるアトリエで産声を上げまして、その頃から一つ、 とても大事にしていることが『観終わった後に駅まで走って帰りたくなる劇団』。我々が目指す演劇としてやってきております」と明かす。「(サンシャイン劇場から)池袋駅まで走るとなると、そこそこの距離はあると思うんですけども、全力で走れるぐらいのパワーを皆さんにお渡しできればなと思っておりますので、ぜひとも走っていただければ」とコメント。鈴木も「今作はシェイクスピアの『テンペスト』を題材とした作品なので、壮大な嵐をこの劇場いっぱいに起こしたい、刺激を受け取って帰っていただきたいし、それに相応しい刺激の連続の作品になっていると思います。池袋駅までダッシュで走っていただけるように。自ら走っていきたいと思います」と後押しした。東京公演はサンシャイン劇場にて1月6日〜21日、大阪公演は梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティにて1月25日〜28日。
2024年01月06日世界的なピアニストのクリスチャン・ツィメルマンとの室内楽ツアーやエベーヌ弦楽四重奏団への客演など、チェリストとして世界的注目を集める岡本侑也が、プラハ交響楽団の「新世界」1月8日(兵庫県立芸術文化センター)「ニューイヤー・コンサート 2024」の1月12日(ミューザ川崎)、14日(サントリーホール)の公演にてドヴォルザークの「チェロ協奏曲 ロ短調 op.104」を演奏する。公演への思いや20代最後の1年を迎えての抱負を岡本が語ってくれた。「プラハ交響楽団」のチケット情報はこちらチェコの国民楽派を代表する音楽家・ドヴォルザークの楽曲をチェコのオーケストラとの共演で演奏できることを「光栄に思います」と語る岡本。「ドヴォルザークはメロディを作る天才であり、どの曲のどこを切り取っても素敵なんです。押しつけがましさがなく、聴いていても演奏していても自然の豊かさを感じます。以前、チェコのあるオケと共演した際に、チェコの人々の素朴で温かい人柄に魅了されまして、それが演奏やドヴォルザークという音楽家のキャラクターにも通じていると感じました。スラヴの空気感に浸りながら、音楽づくりをできるのが楽しみです」「チェロ協奏曲 ロ短調 op.104」は、2017年のエリザベート王妃国際音楽コンクールにて第2位に入賞した際にも演奏した。「人生で体験しうる様々な感動が1曲の中に詰まっていると思います。第3楽章で印象的なヴァイオリンソロとチェロの掛け合いなど、他の楽器との1対1のパートがありますが、そこは、この曲のキーポイントかなと思っています。もちろん、フルオーケストラで大々的に演奏するのも印象的ですが、1対1の密なコミュニケーションに感情が凝縮されていると感じますし、コンマスやフルート奏者の方たちとの掛け合いを楽しみにしています」2023年はツィメルマンとのツアーに加え、代役で参加したエベーヌ弦楽四重奏団で初めて本格的に弦楽四重奏に取り組むなど、実りの多い1年となった。「クリスチャンさんとのピアノカルテットだと、バスパートがピアノの左手と被ることがよくあるんですけど、エベーヌでピアノなしで自分が音楽の流れや柱を責任を持って立てなくてはいけない場面に直面し、改めてクリスチャンさんにどれほど引っ張ってもらっていたのか、その偉大さを痛感しました。ヨーロッパ各国の主要な会場で演奏する機会もいただき、本当に大きな1年でした」10月に29歳となったが「気持ちは12歳くらいで止まったままなんですが(笑)」と冗談めかしつつ「いろんな経験を積ませていただき、音楽の幅も広がっていると思うので、何が待ち受けているのか、30代も楽しみです!」と力強く語ってくれた。取材・文:黒豆直樹
2023年12月05日約400年前の戯曲ながら、今なお世界中で上演されているシェイクスピア作品。なぜこんなに愛され続けているのか。まさに今シェイクスピア劇に向き合う岡本健一さん、浦井健治さんの対談と、数々のシェイクスピア作品から魅力を探る。2009年に新国立劇場で鵜山仁さん演出により一挙上演された『ヘンリー六世』三部作。三部を通すと上演時間全9時間にものぼる超大作に出演していた岡本健一さんと浦井健治さんのふたり。そこを皮切りに、『リチャード三世』『ヘンリー四世』『ヘンリー五世』『リチャード二世』など、鵜山演出のシェイクスピア作品の数々に共に出演してきた。そしてこのたび出演するのは、「シェイクスピア、ダークコメディ交互上演」と称しておこなわれる、『尺には尺を』と『終わりよければすべてよし』という2作の交互上演。岡本健一(以下、岡本):過去に鵜山さんともっと大変な企画をやったから、今回の交互上演くらいでは驚きはなかったな。浦井健治(以下、浦井):確かに(笑)。ただ、これまでのような歴史劇じゃなく、シェイクスピア作品の中でも問題作といわれるダークコメディ。どっちもベッドトリック(相手を騙して違う人にベッドの相手をさせる罠)があったり、似たテイストの物語だから、ちょっと…というか結構混乱しますよね。岡本:これまでは歴史劇で戦争ばかりしていたけれど、今回はそういう争いごとは全然ないし、女性を主体とした物語というのも初めてだし。今の時代に、自分たちがこの話をやることに意味がある気はしてて。浦井:どちらの作品も、女性がすごく戦略家なんですよね。岡本:女優陣と話してると、男性側と女性側で全然作品の捉え方が違っているのが興味深いなと。――『尺には尺を』は、公爵の代理でウィーンの統治を任されたアンジェロが、婚姻前に男女の性交渉を禁じる姦淫罪でクローディオに死刑の判決を下したことから起こる物語。そして『終わりよければすべてよし』は、伯爵夫人の息子・バートラムに想いを寄せるが彼に結婚を拒否された侍女のヘレナが一計を案じる物語。岡本:『尺には尺を』とか、登場人物がみんなひどい人たちだよね。浦井:全員ひどいです。岡本:公爵が人に統治を押し付けるとかありえないでしょ(笑)。ただ、法律っていうものをちゃんと見直さなきゃいけないのかもしれないというのは、この作品で思ったかな。あと、ひとりの女性との出会いで、こんなに人間の思想が変わるんだっていうことの面白さとか。浦井:僕が演じるクローディオ側の目線で言うと、政治とか権力側の意向で人間の生死が決まるっていうのが不条理ですよね。クローディオのセリフに「生きようと願うことが死を招くことであり、死を求めることに生があると覚悟しています」っていうのがあるんですけど…。岡本:えっ今の、もう一回言って。浦井:(笑いながら復唱して)死に立ち向かうことが生きることに繋がるって、他のことにも置き換えられる気がするんです。大変なときこそ成長のチャンスというか。生きる意味を考えさせてくれる話だなと。もう片方もまた、生きることの意味をみんなで見つけていくような作品ですけど、こっちのほうがもっと体当たりな感じはありますよね。岡本:『終わりよければすべてよし』で自分が演じる王は衰弱して死の間際なんだけれど、ひとりの女性との出会いで元気になる。一応、薬が効いたってことなんだけど、人間の生きようとするエネルギーがそうさせたと思ってるんだよね。まさに「終わりよければすべてよし」って思うことで、物事が前に向いていくことってある気がして。そう思ってもらえる作品にできたらいいなと。――演出の鵜山さんをはじめ共演者も、これまでシェイクスピアシリーズを一緒に作ってきた面々ばかり。岡本:10年以上、ほぼ同じカンパニーでやってきてるけど、それがすべて鵜山さんの頭の中から始まってるんだと思うとすごいよね。浦井:今回ご一緒してあらためて感じたのは、それぞれの人に寄り添って、その人が理解しやすい言葉を選んで話してくれているんですよね。岡本:人それぞれに説明の仕方が違って、俺には擬音ばっかり(笑)。浦井:僕は『ヘンリー六世』三部作が初めてのシェイクスピアだったんですよね。それまでセリフ劇的なことをあまりやったことがない中、周りは劇団を背負ってこられたような方ばかりで、そのときは、稽古場で毎日自分の不甲斐なさばかりを実感させられる日々でした。岡本:それ、全然楽しくないじゃん。浦井:でもその心理状態が、そのときに演じた役とリンクできた部分はあったんです。鵜山さんからは、役と一緒に道を歩んでいるようなイメージでセリフを体感しながら言って、と言われていて。実際、役の血が体の中に流れているかのようにセリフを言っている諸先輩方と、何作品もご一緒させていただいて学んだことも大きいですし。岡本:ここでご一緒している年配のみなさん、本当にすごいからね。シェイクスピアうんぬんていう次元じゃなく、セリフが話し言葉としてスッと入ってくる。それを見て自分もあそこに追いつこうってなるし、無言の教えがいっぱいあるからね。最初の頃、この人たちに役者として認められたい、認められるにはどうしたらいいだろうってすごく考えてた。俺としては、シェイクスピアだとか話がどうとかは置いといて、このすごい俳優さんたちが頑張っていて、それだけでも感動するから観に来たほうがいいよって思ってるくらい。高尚な劇じゃないよということは言っておきたい。――数々のシェイクスピア作品を経験してきたおふたりに、あらためてシェイクスピアの面白さを聞いた。岡本:いつも言うんだけど、シェイクスピアの戯曲って劇場で演じるために書かれてるから、本を読んだだけじゃ面白くないんだよね。人の声を通してようやく面白さがわかる。浦井:僕もシェイクスピア劇に対して、セリフが難しいってイメージを持っていたんです。でも、実際にそれぞれのキャラクターを理解して聞くと、そんなこともなくて。岡本:劇場で体感して、ようやくその魅力がわかるんだと思う。なんでこんな400年も前の作品を日本で上演するんだろうって思うけど、やってみると、今の自分たちとか今の日本の社会とかに通じるものが、そこに書かれていて、そこにちゃんとメッセージがあるんだよね。今回の舞台も、観に来たお客さんの中に、きっと似たような物語があるし、共鳴する登場人物があると思うし。浦井:イギリスのストラトフォード=アポン=エイヴォン(シェイクスピアの故郷)に行ったときに、街にシェイクスピア作品の登場人物の銅像が立っていたんです。それを見て“人気キャラ”なんだなと思ったんです。人間の中身とか関係性をわかりやすく分類してキャラクターとして描いているから、誰もが自分や周りの人に置き換えて物語を身近に見られるのかなって。しかもそれが未来への教訓にもなる。岡本:政治家こそ観たほうがいいよね。それこそ国のつくり方とか、国を統治する成功例も失敗例もたくさん描かれているから。浦井:シェイクスピア劇っていうと高尚なイメージがありますけど、人間の普遍的なことを、国だったり恋愛だったりに置き換えて面白おかしく書いたものなのかなっていう気がしています。岡本:それを高尚なものとしてやろうとすると、退屈な芝居になるんだよ(笑)。このカンパニーは、壮大なセリフをどうしたら自分たちの生きた言葉として生々しくしゃべるかってことを考えてる人ばかりだから。新国立劇場だから格式高い印象があるかもしれないけど、高尚な劇じゃないよってことは言っておきたいな。シェイクスピア人間の本質をついたセリフの数々が時代を超えて愛される。16世紀後半から17世紀初頭に活躍したイギリス出身の劇作家で詩人。シェイクスピア作として現存する戯曲は全37作品にのぼる。歴史劇、悲劇、喜劇と、そのジャンルは多岐にわたり、現在に至るまで世界各地で上演されている。その多くは古くから残る説話や歴史文献が題材となっているが、物事の本質をついたセリフなどが時代を超えて評価されている。シェイクスピア、ダークコメディ交互上演『尺には尺を』『終わりよければすべてよし』10月18日(水)~11月19日(日)新国立劇場 中劇場作/ウィリアム・シェイクスピア翻訳/小田島雄志演出/鵜山仁出演/岡本健一、浦井健治、中嶋朋子、ソニン、立川三貴、吉村直、木下浩之、那須佐代子、勝部演之、小長谷勝彦、下総源太朗、清原達之、藤木久美子、川辺邦弘、亀田佳明、永田江里、内藤裕志、須藤瑞己、福士永大S席8800円A席6600円B席3300円2作品通し券(S席のみ)1万5800円当日発売のZ席1650円のほか高齢者割引(65歳以上)、学生割引、ジュニア割引(小中学生)、障がい者割引などあり新国立劇場ボックスオフィス TEL:03・5352・9999岡本健一さん(写真右)1969年5月21日生まれ、東京都出身。俳優として舞台で精力的に活動し、これまでに数々の演劇賞を受賞。また、音楽活動もおこなっており、所属するRockon Social Clubの2ndアルバムのリリースも控える。浦井健治さん(写真左)1981年8月6日生まれ、東京都出身。主にミュージカル、ストレートプレイで活躍。来年3月、ミュージカル『カム フロム アウェイ』が控える。発売中の3rdアルバム『VARIOUS』のタイトルを冠したライブDVDが10月18日発売。※『anan』2023年10月4日号より。写真・小笠原真紀構成、取材、文・望月リサ(by anan編集部)
2023年09月30日モデルで女優の岡本あずさが、俳優の山下智久が主演を務めるHuluオリジナル『神の雫/Drops of God』(9月15日よりHuluで独占配信 全8話)に出演することが30日、明らかになった。○■岡本あずさ&山下智久の対談動画も原作・亜樹直氏、作画・オキモト・シュウ氏による漫画『神の雫』(講談社)を実写化した同作。ドラマ版は原作と異なり、山下演じるワイン評論家・遠峰一青を主人公にストーリーが展開する。遠峰の師であり、ワイン学の権威でもあるアレクサンドル・レジェの残した膨大なワインコレクションを巡って、アレクサンドルの一人娘・カミーユ(フルール・ジェフリエ)と宿命の対決を繰り広げる。山下の海外ドラマ初主演作としても話題の同作だが、この度新たな日本人キャスト情報が解禁。岡本あずさの出演が発表された。岡本が演じるのは、一青に自らの内面と向き合うきっかけを与える敏腕ジャーナリスト・片瀬百合香。原作には登場しない新キャラクターで、『神の雫/Drops of God』のストーリー展開において、重要なカギを握る人物でもある。また、本日30日より、Huluの『神の雫/Drops of God』ページ内で、山下と岡本の対談インタビュー映像も公開されている。○■岡本あずさ コメント私が演じる百合香は一見、頭も良くて、クールで気が強い面もあるのですが、一青と距離が縮まってからはちょっとユーモアもあって、なかなか面白い子だなと思います。お芝居でもいろんな顔を見せていきたいと思いながら、演じました。山下さんは本当に頼れるお兄さんという感じ。私は英語が全くできないので、現場で通訳さんが間に合わない時など、監督の指示を全部通訳してくださって……本当にずっと頼りっぱなしです。ありがとうございます! 今回、山下さんは役のために体を絞っていらっしゃったのですが、そんな山下さんのストイックさが、命を顧みずワインを追求し続ける原作の一青と本当に重なるところがあるなと思いながら、いつも見ていました。劇中では回を重ねるごとに、一青と百合香の関係性もどんどん変わっていくので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。
2023年08月30日企画展「凱旋!岡本太郎」が、神奈川の川崎市岡本太郎美術館にて、2023年7月8日(土)から10月1日(日)まで開催される。岡本太郎の面白さと奥深さを紹介漫画家・岡本一平と小説家・岡本かの子のもと生まれ、絵を志したパリ留学にて、現地の抽象芸術グループで前衛芸術家や思想家と交流を深めた岡本太郎。美術に限らず、パリ大学で学んだ哲学や民族学も、その後の岡本の思想の軸を形成し、制作活動にも影響を及ぼすものであった。また敗戦後の日本で制作活動を再開した岡本は、壁画やモニュメントの制作をはじめ、デザインや建築、日本各地への取材と撮影など、幅広い分野にわたって多面的な足跡を残したことでも知られる。特に、1970年の大阪万博に向けて制作された《太陽の塔》は、日本の高度成長期の時代の象徴でもあり、今なおアイコンとして時代を越えて親しまれている。「凱旋!岡本太郎」は、2022年から2023年にかけて、大阪・東京・愛知の全国3都市で行われた大規模巡回展から帰ってきた岡本太郎コレクションを祝して開催する企画展。子どもから大人まで、幅広い世代が関心を寄せる岡本太郎の面白さや奥深さを紹介する。初公開作品含む約250点を展示展示は、常設と企画両方のスペースを用いて全館で行われる。展示されるのは、人気の代表作《森の掟》や《重工業》、家具やグッズ等のインダストリアルデザイン、制作過程を裏打ちするドローイング、岡本の民族学的視点が投影された写真など約250点の作品。未公開の写真関係資料であるヴィンテージプリントや日本の庭園に関する資料の一部など、初公開資料も目にすることができる。展覧会概要企画展「凱旋!岡本太郎」会期:2023年7月8日(土)~10月1日(日)会場:川崎市岡本太郎美術館 常設・企画展示室住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(7月17日(月・祝)、9月18日(月・祝)を除く)、7月18日(火)、9月19日(火)観覧料:一般 800円(640円)、高・大学生・65歳以上 600円(480円)、中学生以下無料※( )内は20名以上の団体料金■出品作品(予定)館内収蔵品より、絵画、彫刻、インダストリアルデザイン、版画、ドローイング、写真ほか 約250点【問い合わせ先】川崎市岡本太郎美術館TEL:044-900-9898
2023年06月24日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館・川崎市岡本太郎美術館は、第27回岡本太郎現代芸術賞への応募作品を2023年7月15日(土)から9月15日(金)まで募集いたします。第27回岡本太郎現代芸術賞1954年、岡本太郎43歳のときに出版された『今日の芸術』。この本には、「時代を創造する者は誰か」というサブタイトルがつけられていました。1996年、岡本太郎没、享年84歳。その直後、岡本太郎記念現代芸術大賞(2006年 岡本太郎現代芸術賞に改称)、通称「TARO賞」が創設されました。彼の遺志を継ぎ、まさに「時代を創造する者は誰か」を問うための賞。今年は第27回をむかえます。「時代を創造する者は誰か」――この半世紀前の太郎の真摯な問いかけを胸に刻んで、創作活動に邁進する方々の、幅広い応募を呼びかけたいと思います。応募規程に沿う作品であれば、その形状、技法等はまったく自由。美術のジャンル意識を超え、審査員を驚かす「ベラボーな」(太郎がよく使った言葉です)作品の応募を期待しています。◆賞及び賞金◆・岡本太郎賞 200万円 1名・岡本敏子賞 100万円 1名(上記受賞者2名には岡本太郎記念館にて作品展示の機会が与えられます)・特別賞 総額50万円 若干名今年度より入選作品が決定した時点で入選者全員に賞金10万円を授与します。岡本太郎賞、岡本敏子賞、特別賞の賞金はこれに上乗せして支給いたします。◆入選作品の公開◆入選並びに入賞作品は、様々な機会をとらえて公表するとともに、2024年2月中旬~4月中旬(予定)に川崎市岡本太郎美術館で開催予定の「第27回岡本太郎現代芸術賞展」に展示されます。なお会期中には、来館者による入選作品の人気投票も行います。上位の方には記念品を贈呈いたします。詳細は、川崎市岡本太郎美術館ホームページをご確認ください。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年06月15日“本能寺の変”にて、刀剣男士たちと織田信長や羽柴秀吉ら戦国武将が絡み合い、衝撃の結末を描き出し大ヒットを記録した前作『映画刀剣乱舞-継承-』(2019年)から4年―― 戦いの舞台を「現代」へと変え、スケールアップした『映画刀剣乱舞-黎明-』が、ついに完成し、3月31日より公開されている。主人公、三日月宗近役に鈴木拡樹。そして山姥切国広役・荒牧慶彦、へし切長谷部役・和田雅成、骨喰藤四郎役・定本楓馬らが前作より続投。舞台「刀剣乱舞」でも同役を演じている山姥切長義役・梅津瑞樹、堀川国広役・小西詠斗、一期一振役・本田礼生、小烏丸役・玉城裕規が参戦、さらに髭切役・佐藤たかみち、膝丸役・山本涼介ら新たなメンバーも顔を揃えた刀剣男士たち。現代での戦いを手助けする“仮の主”役を、秋田汐梨、柳美稀、飛永翼、堀内正美らが務め、中山咲月は酒吞童子という難役を見事に演じ切った。そして藤原道長に柄本明、源頼光に津田寛治、安倍晴明に竹財輝之助という、日本映画界を代表する実力派が脇を固める。今回は、三日月宗近役の鈴木拡樹、山姥切長義役の梅津瑞樹にインタビュー。公開後だからこそ言える1回目では気づかないような細かい注目ポイントや、今作への思いについても話を聞いた。○■細かい注目ポイント――映画が公開されたということで、すでに観たという方ももう1回観たくなるような、細かい注目ポイントがあれば教えてもらえないでしょうか?鈴木:博物館に行って、現代の三日月宗近(刀)と遭遇するシーンがあるんですよ。 その刀の、完成度がすごい!梅津:今回のために用意されたものなんですか?鈴木:実際に、今作のために作ってくださった刀なんです。梅津:え〜! すごい!鈴木:よく出来すぎていて、鑑定師の方にも「これはすごい」という絶賛の言葉をもらった一振りだそうです。なので、映像でもしっかり見ていただきたいですし、スタッフの強いこだわりを感じるポイントです。梅津:まさか、一から作ると思わなかったです。すごいなあ。鈴木:すごい手間と労力がかかっているのだと思います。妥協しようと思えば妥協できただろうけど、やっぱり愛のあるスタッフさんが揃っているから、刃文にも全部こだわって作ってくださっているそうで、すごいポイントなんじゃないかな。実際に展示していたら、もしかしたら本物と間違われる可能性もあるレベルでの再現なんですよ。梅津:三日月宗近の写しが、また一振り誕生したんですね。すごい! どこかで飾られる可能性もありますか?鈴木:本当に、できることなら実際に見ていただきたいですね。三日月宗近が実際に展示されている時に見に行かれている方も、本当に見間違えると思いますので、機会があったらぜひ。――梅津さんもぜひ”細かすぎる見どころ”を教えてください。梅津:僕は随所でドヤ顔をしているので、そこまで見てほしいです。鈴木:(笑)梅津:今まで舞台の山姥切長義を演じてきて、今回は映画に初登場させてもらっているんですが、メイクや衣裳のディテールも映像用になっています。片腕だけ手甲のような防具を付けているんですけど、そこの可動域がすごい。指を曲げると一つ一つの部品が付いてくるので、僕も見て欲しくて、本編でもわざと手を動かして……。鈴木:見せたくて動かしてるんだ(笑)梅津:「この可動域を見よ」という気持ちです(笑)。ぜひ手のグーパーを見てほしいです。○■前作のヒットを受けて…――改めてになりますが、前作が9.5億円のヒットで続編が公開されることになり、どのような感想でしたか?鈴木:単純にうれしかったのと、発表するまでが待ち遠しかったです。我々は撮る段階もありますから、先に知ることができましたけど、結局1番届けたいのはお客さまなので。前作を撮っている時にも、キャスト、スタッフから「続編ができたらこんな話を描きたい」という話もこぼれていましたので、愛されている作品がちゃんと形になって届けられることになり「待ちに待った」という感覚でした。もちろん多くの人に作品を知ってもらいたいというのが1番のテーマですが、やっぱり数字の世界でもありますから、そうして結果が残ってくれたことに、ほっとした部分もありましたし、すごく大きなステップでもありました。なかなか愛だけでは次につながらないところもありますし、みんなで大きくした作品が愛されて救われて、受け止められたことが幸せです。本当にこれに尽きます。――そこから、今作についての思いも最後に聞かせていただければ。梅津:前作がヒットしたという話を伺って、今回第二弾ということで、やはり上回るヒットになれば嬉しいですし、3作目、4作目とまだまだまだ続いていける作品になればと思います。何回観ても楽しい作品になっていると思うので、ぜひぜひお楽しみください。鈴木:『刀剣乱舞』は今まで様々な媒体で歴史を描いてきました。今回は1番身近である現代を描いていますが、挑戦だとも思いつつ、僕はすごくプラスにとらえて、この作品に参加していました。きっと喜んでいただけると思いますし、出来上がった感触としても、ちょっとお祭り感があるんですよね。楽しんでもらえる、盛り上がってもらえる作品になっていると思うので、8周年を迎えて、まだまだ勢いのある『刀剣乱舞』の素晴らしい世界をいろいろな方に知ってもらいたいと思います。■鈴木拡樹1985年6月4日生まれ、大阪府出身。2007年、テレビドラマ『風魔の小次郎』で俳優デビューし、2008年、『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で初主演を果たす。以来舞台『弱虫ペダル』(12~)シリーズ、舞台『刀剣乱舞』(16年~)シリーズなどで活躍し、2.5次元界を牽引。近年はミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(21年)、「バクマン。」THE STAGE(21年)、舞台『アルキメデスの大戦』(22年)、『映画刀剣乱舞-継承-』(19年)、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年)などに出演する。現在、ミュージカル『SPY×FAMILY』(2023年3月~)に出演中。■梅津瑞樹1992年12月8日生まれ、千葉県出身。2015年より劇作家・鴻上尚史が主宰する「虚構の劇団」の団員として俳優活動を始める。2019年3月に舞台『刀剣乱舞』出演で話題を呼び、近年の主な出演作にミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計篇(21年)、テレビドラマ&舞台「あいつが上手で下手が僕で」シリーズ(21年~)、東映ムビ×ステ『漆黒天 -始の語り-』(22年)、SOLO Performance ENGEKI『HAPPY WEDDING』(23年)など。舞台『ちょっと今から仕事やめてくる』(2023年4月22日 - 30日)上演を控える。
2023年04月06日『映画刀剣乱舞-黎明-』(3月31日公開)の舞台挨拶が31日に都内で行われ、鈴木拡樹、荒牧慶彦、和田雅成、梅津瑞樹、佐藤たかみち、山本涼介、定本楓馬、小西詠斗、本田礼生、玉城裕規、耶雲哉治監督が登場した。同作は、名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」の実写映画化作第2弾。2019年1月に公開された前作『映画刀剣乱舞-継承-』は中規模公開ながらも、多くの熱いファンに支えられ、興行収入9.4億円のヒットを記録した。そこから約3年をかけて温められてきた第2弾が製作された。この日は全国234館でライブビューイングが行われているということで、鈴木は「観てくださった皆さんと、抹茶ラテマキアートで乾杯したい気持ちでございます。エア乾杯!」と乾杯し、和田が「せんかい! 座長がやっとんねん!」と観客を笑わせる。現代を舞台にした今作については、鈴木が「三日月宗近という役を演じてまもない頃から夢見てたので、非常に楽しかったです。行って見たいところがたくさんありましたので、夢が叶ってすごく嬉しかったですね」と喜びを表した。作中では三つ巴の戦いもあったが、荒牧は「結構近くで殺陣をしてくれと言われ、物理的な距離感を詰めてくれと。我々は長い絡まるものがたくさんついている三振りでしたので大変でしたよね」と苦笑し、梅津は「本当にこの距離ですから」と荒牧との距離感を再現。荒牧は「映像だと違和感ないと思うんですけど、実際だと違和感ありまくるんですよ! カメラマンさんも近かったし、これで決まったと思ったら最後の最後、カメラマンさんがつるんとこけて、それでもカメラを守って、監督が『OK! こける瞬間まで使う』言ってくださったのでほっとしました」とエピソードを披露する。耶雲監督は「布が本当に厄介で、でも『こうやって』と言うとぱっとやってくれるんで、布のプロ。布プロです」とキャストを讃えた。前作にも出演していた定本は「前回は顕現仕立てで右も左もわからない骨喰だったんですけど、今回骨喰はの意志の強さ、芯の強さみたいなものを表現きでたらと意識してやらせてもらいました」、今回映画に初参戦した小西は「時間遡行軍が怖い。目がピカーンと光ってて、一人の戦いだったので、周りにうようよいて、恐怖を覚えました」と撮影を振り返る。本田は「道中の移動が拡樹さんとマッキーさん(荒牧)と席が近くて、3人でしゃべってる時があったんですね。『この2人と3人で喋ってる!』ってファン目線でめちゃめちゃ嬉しくて緊張してました」と明かすも、鈴木と荒牧は「そう!?」と驚いていた。玉城は頭頂部の長さについて触れ「クランクインした時は距離感が慣れてなくて。山なので仮設トイレがあるんです。入りは問題ないんですよ、視界が見えてるから。でも出る時ですよね」と仮説トイレ事情を暴露。周囲にツッコまれつつ、「俺、5分くらいもがいてたからね! 距離感掴むのに最初の段階で苦労した点です」と説明する。また山本は「初登場だったので、クランクインする前にたかみちと2人で2時間くらい散歩しながら役の相談したり、人生について話したりして仲を深めて兄弟感を出すようにしました」とエピソードも。佐藤は「刀を使ったアクションが初めてで、これはまずいぞと思って、竹光を買いました。家の近くに大きい公園があって、夜中に1日100本振ってたんですけど、風の噂で本田礼生くんが1日に1,000本振ってると聞いて『俺、ダメだ』となって、そこから1,000本振るようにしました」と先輩の影響を語った。改めて鈴木は「今作は1番、人と刀剣男士が近い距離で存在している作品になっていると思います。皆さんの身近に刀剣男士を感じてもらえる機会だと思います。他の皆さんにも勧めていただいて、たくさんの方に楽しんでいただきたいと思います」と挨拶。耶雲監督は「この映画はとにかく面白く作ろうという強い思いを込めて撮影しました。初日を迎えたわけですが、我々の役割はこれで終わり、あとは観ていただいた皆さんのものになったと思います。皆さんの中にある思いの力をぜひいろんな人に伝えて行っていただきたいなと思っていますし、日本中に広まることによって、『黎明』という名の通り、明日を明るくできるかなと思っています。この作品にはその力があると思っています」と強く語りかけた。
2023年03月31日“本能寺の変”にて、刀剣男士たちと織田信長や羽柴秀吉ら戦国武将が絡み合い、衝撃の結末を描き出し大ヒットを記録した前作『映画刀剣乱舞-継承-』(2019年)から4年――戦いの舞台を「現代」へと変え、スケールアップした『映画刀剣乱舞-黎明-』が、ついに完成し、3月31日に公開される。主人公、三日月宗近役に鈴木拡樹。そして山姥切国広役・荒牧慶彦、へし切長谷部役・和田雅成、骨喰藤四郎役・定本楓馬らが前作より続投。舞台「刀剣乱舞」でも同役を演じている山姥切長義役・梅津瑞樹、堀川国広役・小西詠斗、一期一振役・本田礼生、小烏丸役・玉城裕規が参戦、さらに髭切役・佐藤たかみち、膝丸役・山本涼介ら新たなメンバーも顔をそろえた刀剣男士たち。現代での戦いを手助けする“仮の主”役を、秋田汐梨、柳美稀、飛永翼、堀内正美らが務め、中山咲月は酒吞童子という難役を見事に演じ切った。そして藤原道長に柄本明、源頼光に津田寛治、安倍晴明に竹財輝之助という、日本映画界を代表する実力派が脇を固める。今回は、三日月宗近役の鈴木拡樹、山姥切長義役の梅津瑞樹にインタビュー。意外にも初共演だという2人に対して互いの印象や、作品についての感想、さらには「自分が刀剣男士を現代のどこかに連れて行くなら?」といった質問にも答えてもらった。○■実は…「影を感じていた」――今回初共演というお二人は、意外とレアな組み合わせなのかなと思い、お話を聞いてみたいと思ったのですが、いかがでしょうか?梅津:そうですよ!鈴木:役同士で考えても、かなりレアな方だと思います。梅津:僕は、鈴木拡樹さんの影を随所に感じたりは……。鈴木:影を感じる!?梅津:例えば拡樹さんが以前、別作品でやった役を僕がやるとか。鈴木:なるほど!梅津:そこからお会いできたことがうれしかったです。鈴木:僕としても「ようやく作品で共演か」という気持ちはありました。――改めて共演してみて、お互いの印象はいかがですか?梅津:菩薩のような、仏のような方というお噂はかねがね伺っていて、その印象から大きく逸脱するようなことは全くなかったです。鈴木:みんな、伝達ゲームのように(笑)梅津:その上で、会話に面白をにじみこませる部分がある方だというのが、発見というか。そういうこともされるんだという驚きがありました。面白いことを言おうとしない人って、あんまりにじまないんですよ。鈴木:(笑)梅津:でも、くすっとくるような面白のスパイスが振りかかっている会話をしようとする方だなと思いました。鈴木:普段あまり自分から話さない分、急にしゃべり出したと思ったら、ボケる予兆です。「あ、ここいけるんじゃないか」と思った瞬間に……。梅津:温めているんですね(笑)鈴木:僕は梅ちゃんが最初に出演された時の舞台を観に行っていました。撮影前に挨拶はすんでいましたし、今回の映画を撮った後でも、実はトーク番組でご一緒して、そこで大学で文学を専攻されていたことを知って「だからこんなに美しい言葉が出てくるんだ!」と驚きました。僕は、梅ちゃんから、改めて日本語の美しさを教わりました。梅津:本当ですか!?○■身近なところに刀剣男士が現れる良さ――梅津さんは『刀剣乱舞』のゲームもお好きということで、鈴木さんの演じる三日月宗近についてはどのようなすごさがあると思いますか?鈴木:怖い質問だ(笑)梅津:僕が語るのもおこがましいですが、ゲームの三日月宗近はこの間“極”の姿になっていて、鈴木さんの演じる三日月宗近にも、その強さの片鱗が見えるような気がします。先日は“大侵攻”のイベントがあって、そこでも三日月宗近がキーパーソンだったので、「もしかして何か知ってるの!? 全部話してくれよ!」と言いたくなるような怪しさ、妖艶さみたいなものを、鈴木さんにも感じるんです。鈴木:僕は逆に、梅ちゃんが舞台『刀剣乱舞』で演じている姿を見て山姥切長義というキャラクターを知ったんです。そういう立ち位置でキャラクターと出会うのも、楽しいですよ。そこから改めてゲームでキャラクターをみて、「この部分がそっくりだよね」と見比べてみても楽しいですし。――たしかに、鈴木さんと同じように今回の映画から『刀剣乱舞』の世界に入る方もいるかもしれないですね。今回は舞台が現代というところで、ファンは驚いたと思いますが、お二人はいかがでしたか?鈴木:僕はもともと「現代を描けるチャンスがないかな」と思っていたところだったので、楽しみにしていました。タイミング的にも、いろいろな本丸でいろいろな歴史を見てもらえていたので、いよいよ我々の身近なところに刀剣男士が現れるという良さがある。今だからこそ、なのではないかと思いました。梅津:僕らはとにかく「おもしろそう」だと楽しみでした。見知った渋谷だったり、東京の各所で歩いてる刀剣男士の姿を見ることは今までなかったので、やっぱり新鮮でした。ちゃんと現代を楽しんでいる三日月宗近がいたり。鈴木:また、三日月がマイペースだからこそ、どの時代にいてもブレなくて、そのギャップが面白いですし、その割には対応力がすごくある人物なので、彼なりにちゃんと楽しんでいる。三日月宗近っぽいなあ」と思って、僕にとってはすごくキュンとするポイントでした。梅津:うん、かわいいですよね。「それ、どうしてもなんだ」みたいな(笑)鈴木:想像がつく(笑)――今回は2012年に訪れましたが、もし2023年に刀剣男士が現れて、お二人が仮の主になるとしたらどこに連れて行きますか?鈴木:どこかな? やっぱり似合わないところに連れて行くのがいいですよね。梅津:僕はなんだろう? うーん、キャンプですね。長義はおそらく激務でしょうから、ちょっと落ち着いた時間を2人で過ごそうか、と。鈴木:仮にキャンプに行くとなったら、めちゃめちゃ仕切りそうじゃない? 繊細そうだし。梅津:仕切ってくれるなら、僕としては楽です。指示さえしてくれれば僕も動けますし。セッティングが終わったら、ちょっと火でもつつきながら、「どうなの? 最近」と話したりしたい。僕は1人でキャンプに行くことがあるので「来るなら来れば?」くらいの雰囲気で。鈴木:今までなかった、現代に飛び込む今作だからこそ、こういう新しい展開が考えられていいですね。もしかしたら、このアイディアが元になって、たとえばYouTube配信で10分くらいの短編ができたりするかもしれない。梅津:長義の!?鈴木:あるよ!梅津:シュールすぎませんか?(笑)鈴木:見たいなあ(笑)■鈴木拡樹1985年6月4日生まれ、大阪府出身。2007年、テレビドラマ『風魔の小次郎』で俳優デビューし、2008年、『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で初主演を果たす。以来舞台『弱虫ペダル』(12~)シリーズ、舞台『刀剣乱舞』(16年~)シリーズなどで活躍し、2.5次元界を牽引。近年はミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(21年)、「バクマン。」THE STAGE(21年)、舞台『アルキメデスの大戦』(22年)、『映画刀剣乱舞-継承-』(19年)、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年)などに出演する。現在、ミュージカル『SPY×FAMILY』(2023年3月~)に出演中。■梅津瑞樹1992年12月8日生まれ、千葉県出身。2015年より劇作家・鴻上尚史が主宰する「虚構の劇団」の団員として俳優活動を始める。2019年3月に舞台「刀剣乱舞」出演で話題を呼び、近年の主な出演作にミュージカル『薄桜鬼 真改』相馬主計篇(21年)、テレビドラマ&舞台「あいつが上手で下手が僕で」シリーズ(21年〜)、東映ムビ×ステ『漆黒天 -始の語り-』(22年)、SOLO Performance ENGEKI「HAPPY WEDDING」(23年)など。舞台「ちょっと今から仕事やめてくる」(2023年4月22日 - 30日)上演を控える。
2023年03月30日『映画刀剣乱舞-黎明-』(2023年3月31日公開)の東京スカイツリー 点灯式&完成報告会イベントが19日に東京・東京スカイツリーで行われ、鈴木拡樹、荒牧慶彦、和田雅成、梅津瑞樹、佐藤たかみち、定本楓馬、小西詠斗、玉城裕規、耶雲哉治監督が登場した。同作は、名立たる刀剣が戦士へと姿を変えた“刀剣男士”を率い、歴史を守るために戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」の実写映画化作第2弾。2019年1月に公開された前作『映画刀剣乱舞-継承-』は中規模公開ながらも、多くの熱いファンに支えられ、興行収入9.4億円のヒットを記録した。そこから約3年をかけて温められてきた第2弾が製作された。続編について鈴木は「第1弾が完成いたしまして、その時に続編をやりたいねっていう言葉がキャストのみならず、スタッフサイドの方からも出ておりましたので、ようやく形にできたなという気持ちでいっぱいです」と喜びを表す。荒牧も「いざ映画第2弾をやるぞという時は、震えましたね、今も震えてるんですけど」と気温の寒すぎる状況にかけ、和田は「全然うまくないです」とツッコんだ。続編から登場する梅津は「映画の方でも山姥切長義を演じさせていただけるなんて、こんなに光栄なことはないなと思いつつ、アクションがすごく重要になってくるので、舞台とは勝手が違うと思いましたし、そこが楽しみでした」、小西は「僕は第1作も見させていただいていて、この堀川国広という役は、この業界に飛び込んだきっかけでもある役だったので、また演じさせていただけるのはすごくうれしかったですし、3年ぐらい経っていたので、成長した姿を見せれたらいいなと思いました」とそれぞれ思いを表す。玉城は「第1作の方を映画館で1人で観に行った時に、とてつもなく嫉妬して。『なぜ僕はここにいないんだろう』と思いまして。でも第2作に出演がかなって幸せに思いますし、第2作が決まる前、監督とお会いした時に『出演したいです』と言ったことをずっと覚えていてくださって、本当にうれしかったです」と明かす。和田も出演していた舞台だったそうで「和田がつなげてくれたと言っても過言ではない」と感謝していた。新たに登場することとなった佐藤も「僕も1作品目を見た時に、次があるんだったら絶対にここに入って戦いたいと思ったんですよ。それが叶って、人間って本当に飛び跳ねて喜ぶんだなというくらい喜んだんです」と強い思いを持っていた様子。「外でマネージャーから電話がかかってきて、『決まったよ』『マジっすか!』みたいな。それを本当に何もない道端でやるんですよ。恥ずかしくなりました」という佐藤だが、話の着地点がわからなくなり「助けてください!」とヘルプを求め、和田は「怖い怖い!」と怯えていた。現代設定の物語が展開される今作について、耶雲監督は「『 今回は現代を舞台にしたい』という話を聞いた時に、撮影がちょっと楽になるかなと思ったんですけど、実は逆に大変で、しかも刀を持ってアクションを許可してくれる場所が少ないんですよ。今回渋谷に出陣するとか、今までの『刀剣乱舞』ではありえなかったシチュエーションがいっぱい出てくるので、本当に大変でした」と苦労を振り返る。撮影について聞かれると、定本は「前回もワイヤーアクションで、今回も引き続き挑戦させていただきました。前回を超えるという面で、気持ち前回より高いところに吊るされてるなという感覚がありました。で、前回よりも速いスピードで降ろされてるなという感覚もありました。ちょっと怖かったんですけども、迫力のあるシーンになっていると思います」と見どころを語った。この日は、同作のメインキャラクター10振りの刀がスカイツリーを斬るような演出から始まり、そのあと10振りをイメージしたカラー が同時に映し出されるという、イベント限定特別ライティングの点灯式も行われた。鈴木が「撮影でも使わせてもらっていたので、点灯式もさせていただいてうれしいです」と喜び、荒牧が「間近で見れることも感動的ですけど、もう少し離れた場所から見たら、1番キレイだなと」と発言すると、和田は「文句!?」とツッコミ。荒牧は「違います違います! この街のどこかで『スカイツリー、点灯したよ』と言ってる方々が1番楽しめるのかなと思います」と弁解していた。
2023年03月19日巨人の岡本和真選手は、2014年のプロ野球ドラフト会議で指名を受けて入団。現在、開催中の『WORLD BASEBALL CLASSIC 2023』(WBC)に出場しています。そんな岡本選手が、インスタを開設!さっそく侍ジャパンのメンバーからツッコまれています!個性強めの初投稿に侍ジャパンが次々反応! この投稿をInstagramで見る 岡本 和真(@kazuma.okamoto25)がシェアした投稿 真顔でシュールな冗談を言うなど、じつはかなりおもしろい岡本選手。記念すべき初インスタでは、「#俺」のひとことと4枚の画像を投稿しています。その画像は、1枚目がユニフォーム姿で真剣な岡本選手、2枚目は笑顔。しかし3枚目は、同じく侍ジャパンの吉田正尚選手!!岡本選手と吉田選手はいっしょにディズニーへ行くほどの仲で、その仲の良さがここでも表れています。吉田選手は、すぐさま「俺混じってるやん」とツッコミ。しかし岡本選手は「え!どこにでしょうか」ととぼけていて、おもしろさが増しています。また佐々木朗希選手は「このアカウントよくある偽物だと思ってました」と驚き、ソフトバンクホークス・牧原大成選手は「かっこいい」とコメントを残しています。岡本選手は、今季から巨人の第20代キャプテンに就任。プレーもユニークな人柄もますます注目を集めそうです!あわせて読みたい🌈【WBC】大谷翔平選手と佐々木朗希投手の2ショットに「日本の宝」「岩手最強コンビ!」と大反響
2023年03月16日公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団 岡本太郎記念館(所在地:東京都港区南青山6-1-19、館長:平野暁臣)は、企画展「衝動の爪あと」を2023年3月24日から7月9日まで開催いたします。企画展「衝動の爪あと」「描きたいと思ったときには出来てるの」。岡本敏子がよくそう言っていました。エスキースを積み重ね、階段をのぼっていくように構想を固めていく一般的な作画プロセスとはまったく逆で、描きたいという衝動が湧きあがった段階で、岡本太郎の頭のなかにはほぼ完成形が立ちあがっているというのです。逆にいえば、なんとなく描きたい、なんでもいいから描きたい、ということがない。じっさい太郎はこう記しています。「“こういうもの”を表現したい、という最初の衝動がある。描きたいという衝動じゃない。“こういうもの”を、である」「何べんも何べんも自分に問うてみる。“そういうもの”を確かめる」。だから太郎は、何度も描きました。描きながら検討しているわけではなく、頭のなかにある完成形に手が追いつくまで、繰り返し描き、“再現精度”を高めていったのです。はたから見るとなにが違うのかわからない、同じような絵が何枚もあるのはそのためです。そこにはきっと、ぼくたちにはわからない微妙な違いがあるのでしょう。アトリエの棚にはそんな絵がたくさん残されています。完成した作品ではないし、そもそも作品と呼んでいいのかどうかもわからないけれど、太郎の創作過程を証言する貴重な資料であることはたしかです。本展では、そうした“衝動の爪あと”をとおして、岡本太郎の創造のプロセスを追体験していきます。岡本太郎記念館館長 平野暁臣■開催概要会期 : 2023年3月24日(金)~7月9日(日)開館時間 : 10:00~18:00(入館は17:30まで)休館 : 火曜日会場 : 岡本太郎記念館(東京都港区南青山6-1-19)アクセス : 銀座線・千代田線・半蔵門線『表参道』駅より徒歩8分入場料 : 一般 ¥650/小学生 ¥300公式サイト : 公式Twitter : *本展期間中に、第25回岡本太郎現代芸術賞を受賞した、吉元れい花(岡本太郎賞)、三塚新司(岡本敏子賞)の新作展示を予定しています。詳細が決まり次第、当館ホームページと公式Twitterでお知らせいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月22日岡本太郎の遺志を継ぎ、次代のアーティストを顕彰する岡本太郎現代芸術賞、通称TARO賞。今年で26回をむかえる本賞には595点の応募があり、23名が入選。最終審査を経て、特別賞4名が決定し、2023年2月17日(金)に受賞者発表と授賞式をとりおこないました。なお、残念ながら本年度の岡本太郎賞・岡本敏子賞については「該当作なし」という結果になりましたことをご報告申し上げます。第26回岡本太郎現代芸術賞また、入賞者・入選者の作品を展示した「第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO展)」を2月18日(土)から4月16日(日)まで、川崎市岡本太郎美術館にて開催いたします。次代のアーティストの意欲的な作品をどうぞご覧ください。足立篤史『OHKA』特別賞(賞金15万円):足立篤史『OHKA』【審査評】タイトルの「OHKA」とは、第二次大戦中に特攻専用のロケットエンジンによる航空機として開発された「桜花」である。作者はその姿形を実物大で再現する。しかも、その表面は昭和19~20年に発行された新聞紙で覆われている。そしてさらに、空気で膨らませているのは、やはり戦時中に制作された「気球爆弾」を意識しているのである。若者を死に至らしめるためにだけ開発された兵器。それを、ある意味滑稽な造形として表したこの作品は、観る者に揺さぶりをかけ、遠い過去の記憶を呼び覚ます装置となっている。(山下裕二)澤井昌平『風景』特別賞(賞金15万円):澤井昌平『風景』【審査評】澤井は過去二回太郎賞展に出品している。第23回展の出品作はシュール風のものであった。今回の作品ではシュール風が後退し、日常風景を起点にしたものが多い。コロナ禍で部屋にいる時間が多いため、一日一枚絵を描くことを自分に課したという。そして、自閉的な空想を止め、「リアルな生活実感と地続き」な絵を描くことで「絵画としての強度」を目指した。日常生活に取材した絵でありながら、その絵はやはり不穏な気配を帯びている。現実の裂け目、現実と空想のあわいの感覚は、澤井が日々感じるものなのだろう。そして、その不穏なビジョンは既視感をもって見るものに訴える。(土方明司)関本幸治『1980年のアイドルのノーバン始球式』特別賞(賞金15万円):関本幸治『1980年のアイドルのノーバン始球式』【審査評】一枚の写真を撮影するために三年かけて制作されたインスタレーション。全体を「アイドルのノーバン始球式」としながら「小さな死」という写真作品。その両作品を総合して特別賞として評価した。1980年の設定でフライングカーペットに乗って旅をすることにしたと作家のコメントがあるが、バタイユのエロティシズム、双子、ジェンダーとかなりインターネットでのキャッチさを狙っている感をぬぐえないが、細部まで質の高い作品になっている点を評価したい。(和多利浩一)レモコ-レイコ『君の待つところへ』特別賞(賞金15万円):レモコ-レイコ『君の待つところへ』【審査評】展示の前に立っただけで気持ちがパッと明るく切り替わるような力を感じる。絵の大きさもさることながら、寸法だけに留まらない「広さ」が瞬時で目前に広がる。主人公のおかっぱ頭の女の子に目を向ければ、空を、大海原を、ということは地球を、動物たちと一緒に旅している場面に立ち会っているようだ。こんな絵と出会うと、いつのまにかコロナ禍でどこか気持ちが縮こまっていたかもしれない自分に気付く。絵には見るだけに終わらない、内なる心、気持ちに働きかける効果もあるのだ。(椹木野衣)■入選作家・作品名(50音順・敬称略)・池田はなえ『森のハーモニー』・牛尾篤『黒と赤』・大洲大作『Loop Line』・奥野宏『チミモウリョウの宴』・空箱二郎『アドレナリン症候群』・川上一彦『ちゃいおすてぃっくじぇーぴーぴー』・川端健太『そこに見えて居ない』・柴田英昭『コラージュ川柳』・高田哲男『B.B.B.(Black Ballpoint Blues)』・千原真実『6・6・6』・都築崇広『構造用合板都市図』・ながさわたかひろ『愛の肖像画』・西除闇『MANgaDARA』・NISHINO HARUKA『てんとう虫ダルマ-2022-』・平向功一『流氓』・Hexagon artist(R)『宇宙儀式』※「Hexagon artist(R)」の「(R)」は、正しくは丸囲み文字・宮本佳美『To see tomorrow』・山田愛『ひとつに還れたなら』・山田優アントニ『portrait』《第26回岡本太郎現代芸術賞 概要》■主催公益財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団川崎市岡本太郎美術館■審査員(50音順・敬称略)・椹木野衣 /美術批評家、多摩美術大学教授・土方明司 /川崎市岡本太郎美術館館長・平野暁臣 /空間メディアプロデューサー、岡本太郎記念館館長・山下裕二 /美術史家、明治学院大学教授・和多利浩一/ワタリウム美術館キュレーター《第26回岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)展 概要》会期 :2023年2月18日(土)~4月16日(日)会場 :川崎市岡本太郎美術館・企画展示室開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は4時30分まで)休館日 :月曜日、2月24日(金)、3月22日(水)観覧料 :一般 700(560)円、高・大学生、65歳以上 500(400)円中学生以下は無料 ※( )内は20名以上の団体料金交通 :小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口より徒歩17分 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月17日モデルや俳優として活躍する岡本あずささんが、2023年2月6日に自身のInstagramを更新。第1子となる、女の子を出産したと明かしました。岡本さんは、我が子が生まれたことに対し、このように喜びをつづっています。先日、第一子の女児を出産致しました。ありがたいことに、母子共に元気に過ごさせて頂いています。妊娠中は何かと不安が尽きなかったので、このタイミングでのご報告となりました未熟な私が親になったなんて信じられませんが、何とか我が子に母親にしてもらいたいと思いますazusaokamoto_officialーより引用 この投稿をInstagramで見る 岡本あずさ(@azusaokamoto_official)がシェアした投稿 岡本さんは、2020年に、一般人の男性と結婚しました。今回の出産にあたり、岡本さんは、病院でのスタッフや友人、ファンなどさまざまな人たちに感謝の想いをつづっています。特に、医師や助産師に対しては「初めてのことに不安でどうしようもなくなっても、どんと構えている顔を見るとスッと落ち着いた」と、安堵したようです。今後岡本さんは、子育てに励みつつ、落ち着いたら仕事も再開したいと考えているとのこと。夫とともに、かわいい我が子の成長を見守っていくことでしょう![文・構成/grape編集部]
2023年02月06日岡本圭人が主演する舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』が12月12日(月) から東京・シアタークリエで上演される。初日を前に取材に応じ「自分にとっては舞台に立ち、お客様に物語を語り、届ける1年だった」と振り返り、『M.バタフライ』『盗まれた雷撃 パーシー・ジャクソン ミュージカル』、そして本作と舞台尽くしの2022年を“語”の漢字一文字で表現していた。岡本圭人2011年にオフ・ブロードウェイで初演された本作は、心に傷を負った大学生レオ(岡本)と孤独な日々を送る祖母のヴェラが、長い時を経て再会することでふれ合うヒューマンドラマ。岡本は「登場人物たちの傷が、コミュニケーションを重ねながら、癒されていく物語。傷を癒すことの大切さが、ご覧になる皆さんに届けばいいなと思います」とアピールし、「レオが大人になる姿を表現できれば」と意気込みを語った。また、レオは自転車で4000マイル(およそ6400キロ)を走破したという設定で「やはり、痩せて見えないといけないので、朝ランニングしたり、ずっと豆腐を食べていましたね」と役作りの苦労も明かしていた。取材会には岡本をはじめ、共演する高畑淳子、森川葵、瀬戸さおりが同席。祖母のヴェらを演じる高畑は「ものすごい頑張り屋さん。ハグされるシーンは、緊張で何度台詞が飛んだことやら」と岡本との共演を語り、「あんたにかかってるんだから、この舞台(笑)」と発破をかける場面も。高畑淳子「僕が子どもの頃に、高畑さんと会ったことがあるそうで。だから、安心感もあります」(岡本)、「会ったのはここ(シアタークリエ)の楽屋だよ。私が(近くにある)日比谷公園に連れて行ったんだから」(高畑)と意外な縁も明かされた。森川葵森川が演じるのは、レオのガールフレンドで大学生のベック役。劇中には、岡本との激しい言い争いのシーンもあるといい「日に日に目を合わせるのも嫌になりました。もちろん、役としての気持ちですけど(笑)」と役柄に入り込んでいる様子。岡本も「毎回稽古が終わると、森川さんがうめき声をあげて『こんな彼氏やだ!』って(笑)」と苦笑いだった。レオがアパートに連れてくる女子学生のアマンダ役を務める瀬戸は、「日々進化している印象。本番に入っても、どんどん進化していくんだろうなとすごく楽しみです」と開幕に期待を寄せていた。瀬戸さおり演出を手がけるのは、読売演劇大賞最優秀演出家賞を二度受賞した演出家である上村聡史で、シアタークリエでは『大人のけんかが終わるまで』『ブラッケン・ムーア~荒地の亡霊~』『ガラスの動物園』に続き、本作が4本目となる。舞台『4000マイルズ~旅立ちの時~』より取材・撮影・文:内田涼<公演情報>『4000マイルズ~旅立ちの時~』【東京公演】2022年12月12日(月)~28日(水) シアタークリエお問い合わせ:03-3201-7777(東宝テレザーブ)【全国ツアー公演】・大阪公演:2023年1月7日(土)~9日(月・祝) 梅田芸術劇場シアター・ドラマシティお問い合わせ:06-6377-3888(梅田芸術劇場)・愛知公演:2023年1月11日(水)・12日(木) 日本特殊陶業市民会館ビレッジホールお問い合わせ:052-972-7466(キョードー東海)・香川公演:1月15日(日) レクザムホール(香川県県民ホール)大ホールお問い合わせ:087-823-5023(県民ホールサービスセンター)チケット情報はこちら:
2022年12月12日大阪万博のシンボル《太陽の塔》や渋谷駅のパブリックアート《明日の神話》、さらに「芸術は爆発だ」など多くのアートや名言で知られる岡本太郎。彼の大回顧展が、上野の東京都美術館で開かれています。カラフルでパワフルな会場の様子や東京展での見どころなど、学芸員さんの話もまじえてレポートします!「本職は人間!」岡本太郎のすべてを紹介【女子的アートナビ】vol. 272『展覧会 岡本太郎』では、今なお人気を誇り、特に若い世代にも愛されている芸術家、岡本太郎(1911-1996)の絵画や立体作品、生活用品なども含め、初期から絶筆までの多彩な作品が一堂に集結。亡くなるまでアートを描き続けた彼の人生のすべてを紹介する、過去最大規模の展覧会です。この展覧会のポスターやチラシには、「本職?人間だ。」という文字が大きくプリントされています。これは、アート制作だけでなく、本の執筆やプロダクト製造、テレビ出演などさまざまな活動をしていた岡本が、「本職は何か」と問われたとき、「人間――全存在として猛烈に生きる人間」と答えた言葉からとられたもの。本展では、猛烈に生き抜いた彼の人生を、作品を通してガッツリ体感できます。作品とぶつかり合う…!『展覧会 岡本太郎』展示風景では、展示の様子をご紹介。会場の入り口を抜けるとすぐに、強烈な作品群に囲まれます。最初のフロアでは、初期から晩年までの代表作が集められています。本展を担当された東京都美術館学芸員の藪前知子さんによると、岡本太郎は「常に現在と自分の作品をどうぶつけるか、どう対峙するかと考えていた」とのこと。最初の展示室では、時代やテーマにしばられずに作品が並べられ、作品同士がぶつかり合う構成で順路もありません。まず、ここで岡本太郎の作品との強烈な出合いを味わえます。パリ時代の謎が明らかに…『展覧会 岡本太郎』展示風景続く第1章からは、時系列に作品が紹介されています。1929年、家族でヨーロッパに渡った岡本は、その後ひとりでパリに残り芸術家を目指します。大学で学問を学びながら、絵画を制作。しかしドイツ軍がパリに侵攻し、やむなく帰国します。その後、徴兵されて出征し、終戦後は長安で俘虜生活を送った後、1946年から活動を再開。20代のときにパリで描いた作品は戦時中に焼失していたため、岡本は戦後すぐに自身で再制作しました。今回の展覧会では、パリ時代の貴重な再制作作品4点すべてを展示。今まで、明らかにされていなかったパリでの創作活動を知ることができ、本展の見どころとなっています。ドキドキ…!坐ることを拒否する椅子『展覧会 岡本太郎』展示風景第4章「大衆の中の芸術」では、油彩画だけでなく、椅子や時計、ネクタイなどのプロダクトも登場。カラフルでかわいいグッズが展示され、ワクワクする展示室です。1950年代になると、岡本は前衛的な新しい絵画を創作するのと並んで、外側への発信も開始。パブリックアートなども手がけるようになります。『展覧会 岡本太郎』展示風景より《坐ることを拒否する椅子》なかでも、目を引くのが《坐ることを拒否する椅子》。めちゃくちゃかわいいです!れっきとした作品ですが、座ってもいいそうです。大きな目玉の上に座るなんて、ドキドキします。この章の作品について、藪前さんは次のように解説しています。藪前さん岡本太郎は、生涯作品を売りませんでした。なぜなら、売ったら一部の金持ちだけのものになってしまうから。「芸術は大衆のもの」という考えを持ち、1954年に立ち上げた現代芸術研究所で大衆に作品を広めていく方法を研究するいっぽうで、彼らが手に入れることができるようなプロダクトを作りました。ゆかたやネクタイ、スカーフなど、どれも岡本太郎の作品なのです。《坐ることを拒否する椅子》も、椅子はゆったりくつろぐものではなく、椅子そのものが人間に挑んでくるような雰囲気。椅子は、「戦いの連続である人生のちょっとした休息のためだけのもの」という彼らしいメッセージが込められています。超有名な作品も登場!『展覧会 岡本太郎』展示風景第5章では、岡本太郎の代表作、《太陽の塔》と《明日の神話》にフォーカス。日本万国博覧会(大阪万博)のシンボル《太陽の塔》は、1/50サイズの立体作品と内部模型、さらに構想スケッチが展示されています。いっぽう、《明日の神話》は、渋谷駅コンコースにあるパブリックアートの1/3サイズの下絵。岡本は、この2つの作品を同時並行的に制作していました。渋谷駅で、《明日の神話》を目にしている方も多いと思いますが、作品に何が描かれているか、テーマまで知っている方は少ないかもしれません。藪前さんは次のように解説しています。藪前さん《明日の神話》は、原爆と水爆をめぐる人類の関わりを描いています。人間の進歩に対して警鐘するかのように、ビキニ環礁での水爆実験で被ばくした第五福竜丸や、中心には原爆の火に焼かれている人間もいます。ただ、警鐘だけではなく、異なる力がぶつかり合うなかで悲劇を越えて人類が新しく生まれ変わるのだ、というメッセージも込められています。東京展は12月28日まで!岡本太郎のエネルギーをたっぷり浴びられる展覧会は、12月28日まで開催。その後、愛知に巡回します。ぜひ会場で、彼の力強い作品と対峙してみてください。Information会期:~12月28日(水)※日時指定予約制休室日:月曜日会場:東京都美術館開室時間:9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)夜間開室金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)※最新情報などの詳細は展覧会公式HPをご覧ください観覧料:一般¥1,900、大学・専門学校生¥1,300、65歳以上 ¥1,400作品はすべて岡本太郎記念現代芸術振興財団
2022年12月04日●濃密な共演、戦友が来てくれた心強さ東映と東映ビデオが立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト「東映ムビ×ステ」シリーズの最新作、映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』(11月18日公開)が現在公開されている。同シリーズの第2弾として制作された映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』(2020年6月公開)、舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』(2020年7・8月上演)の続編にあたり、「ムビ×ステ」企画の中でも初のシリーズ化となる。江戸市中で探偵業を営む『死神遣い』の久坂幻士郎(鈴木拡樹)と死神・十蘭(安井謙太郎)の活躍を描く同作では、6月に舞台『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』を上演。公開された映画『-月花奇譚-』では、新たに北村諒演じる空真が暗躍し、おなじみコンビが記憶のない少女・ハナ(乃木坂46・清宮レイ)と出会い、江戸を襲う腐乱人の謎に迫ることとなる。今回は、鈴木拡樹、安井謙太郎、北村諒の3人にインタビューし、互いの印象や仕事についての話なども聞いた。○■実は一方的に「見ていた」ところも――今回作品のキーとなる御三方がそろったということで、ぜひ互いに役者としての印象を伺えれば嬉しいです。北村:僕は今回の作品に初参加だったんですけど、拡樹くんとは付き合いが長いので心強さがありました。安井くんとは初めてお会いしましたが、共演シーンがないのであまりお話する機会も多くなく、もっと絡みたかった気持ちはあります。前作も含めて映像で一方的に見てはいたので、もっと一緒のシーンがあったら嬉しかったなと思いました。安井:同じくです! 撮影も遠目で見ていました(笑)。殺陣のシーンではちょこちょこ十蘭の声を入れるところがあるんですけど、それも遠くからだったので……。鈴木十蘭が刀に変化していて、本人が出ていない立ち回りのシーンも、安井くんは現場にいてくれたんだよね。北村:現場にはいるんですけど、距離を感じる……。安井:カメラに入っちゃいけないから(笑)。自分で居場所を探すので、どこにいたらいいのか、難しいんですよ。そんな感じで遠くから見てたので、今日初めてきちんと顔を合わせてお話させてもらったくらいで、一方的に空真として見ていて、かっこいいなと思っていました。仮面を外す時も、かっこよくて。鈴木色気がね~!安井:そう、色気がすごくて! あと顔がすごく小さくて、あの仮面は特注だっただろうなと思いました(笑)。本当にかっこよくて、僕ももっと同じシーンで共演したかったな。――鈴木さんはお二人についていかがですか?鈴木安井くんとは前作の映画が初めてで、共演回数は1度ですけど、濃密な共演でした。この「ムビ×ステ」という企画で、シリーズ化されるのは『しにつか』が初めてなんですよね。毎回単発作品のように楽しめるという点でもシリーズ化に向いていると感じていたので、また一緒にできたことがすごく嬉しかったです。逆に、きたむー(北村)とは、もう付き合いが10年くらいになる?北村:いや、まだ7~8年くらいじゃないかな?――それはもう、ほぼ10年じゃないですか?北村:ほぼほぼ、そうですね(笑)。僕が今年役者10年目なので、僕の役者人生のほとんどを共に過ごしています。鈴木共演していた作品もシリーズものが多かったりして、一緒に支えてきたことがあるきたむーが、この先シリーズが続いていくかがかかっているような第2弾の、要となる役に来てくれたのは、すごく嬉しいことでした。戦友が来てくれた心強さを感じつつ、また今回初めて敵対する役なので、そういう楽しさとかも感じて演じられました。――先日行われていた『ACTORS☆LEAGUE in Basketball 2022』では、御三方そろわれていたように思います。北村さんは選手、安井さんは前半戦の副音声、鈴木さんは後半戦の副音声で参加されていたのかと。鈴木あの場にいた面子です(笑)。ただ、選手には会えてないんですよ!北村:そう、僕は2人に会えてないんです!安井:見てました、一方的に!北村:一方的に見られてました!(笑)鈴木僕たちはね、実は裏で……。安井:実はお会いしてて(笑)。副音声の前半をやらせていただいたんですが、後半担当に拡樹くんたちがいるから安心でした。何やっても後で締めてくれるだろうという気持ちで好き勝手やって。その後の拡樹くん達のコメントも聞いたんですけど、ちゃんとバスケをわかってる解説をされていて……。鈴木へえ~! 聞いてたんだ?安井:ちゃんとバスケの解説してる! と思って聞いてました。僕ら、選手の髪型の話とかしてたから(笑)鈴木僕らは逆に、前半のコメンタリーがめちゃめちゃ盛り上がってたというプレッシャーを受けた状態でした。なんかしゃべんなきゃ! みたいな(笑)安井:そんなことはないです!(笑) 本当に試合がわかりやすいコメントでした。●再会シーンの気持ちは…○■映画ではあえて“いつも通り”――幻士郎は前作で命が尽きてしまい、舞台版で戻ってきてからの今作となります。バディとなる十蘭との再会について映画では改めて描かれてはいませんが、そのつながりについてはいかがでしたか?鈴木十蘭と再会した瞬間は舞台の最後に描いてはいたんですが、そこからどういう経緯があって、どのぐらいの期間があってこの映画につながるかは、明確に描かれていない。ただお互いの生活がまた元に戻ってきてる流れからの映画の導入かなと思っていました。――現在配信されている『死神遣いの事件帖 -幽明奇譚-』特別配信版では、実は舞台に出ていなかった安井さんが参加して新たに再会シーンを撮っているとのことで、そこの感情はどのようなものだったのでしょうか?鈴木気持ち的には、すごい高ぶっていました。だけど、お互いのやり取り的にはいつも通りという、その感覚をかみしめるような再会でしたね。安井:僕は公演の後半にお邪魔して、特別版の撮影という形で参加して撮っていたんです。あれ、すごくいい感じでしたよね。でも拡樹くんが言っていたように、映画では単発作品としてどこからでも皆様に楽しんでいただけるよう、あえて幻士郎と十蘭のやりとりが“いつも通り”のところから始まっているのかなって、勝手に思っていて。シリーズものだからこその「ここから観てもわかるのかな」と気になる声もあると聞いたので、今作から観てもわかるくらい、いい意味で削ぎ落とされているな、そこも狙いなのかなと思っていました。鈴木たしかに、死神遣いと死神の関係性と設定を冒頭で説明するので、どの回からも観ていただけます。――北村さんはそこに新たな要として参加することについてはいかがでしたか?北村:第2弾で大事な作品だと思いますし、そういうプレッシャーもちろんあったんですけど、それ以上に俳優として楽しく参加させていただいたんです。もちろん、安心するメンバーというのもありましたし、拡樹くんと対峙するところは個人的にも楽しみな、やりがいのある役どころでもあったので、「ぶち壊しに行くぞ」みたいな(笑)。幻士郎と十蘭たちをぶっ潰してやろう! みたいな気持ちで、すごくのびのびと挑ませていただきました。――役としてもかなり楽しそうでしたね。北村:楽しかったです(笑)。ずっといろいろと企んで……ただ寂しかったのは、いっぱいキャストがいるのに、あんまり皆さんに会えなかったんですよね。孤独な時間が多かったので、そこだけは少し残念でした(笑)○■互いの仕事についての印象は――座長、リーダーとして真ん中に立つことも多いお三方だと思いますが、お互いの仕事について思ったこと、聞いてみたいことなどありますか?鈴木ええ!? あんまりどういう風にしているとか聞いたことがなくて、気になる側かも。北村:拡樹くんはプライベートの“プ”の字も出さないから、全然わからないところがすごい! 安井くんについても今回初めてだし、撮影時は物理的な距離もあったので、僕も聞きたい側です(笑)鈴木僕は、安井くんに聞きたかったんだけど……今回7ORDERが主題歌とかも作ってるじゃない? そういうのって、作品に出演した後で作ってるの?安井:出演した後で作ってます!鈴木安井くん的に、「作品がこういう終わり方だから、エンドロールでこういう歌にしたいな」みたいな気持ちがあるの?安井:そうですね。監督にも「どういうイメージですか?」みたいな感じで聞いたんですが、今回は曲自体の自由度が高かったんです。中高の同級生が「Tempalay」というバンドでドラムとして活動していたので、一緒に作ってくれないかとお願いしました。作品的に和の要素を入れたいなと思った時に、「Tempalay」の藤本が得意だったんです。それで彼に映画の内容も話して、個人的に「ここが芯かな」と思うところも伝えながら曲を作ってもらって、こちらは詩を書いて共作のような形になりました。鈴木テーマ曲の作成に触れたことがないから……そうやって話してるんだ!?安井:そうなんです!(笑) 話して話して、みたいな感じで。鈴木作品に出ている人間が担当すると、そういうところが面白いですよね。演じているから、世界観とか知ってるし、自分のコネクションの中から「もしかしたら合うかもしれない」っていう人に声かけるなんて、なかなかないよ!安井:僕もまさか中学の同級生と仕事をするなんて、思わなかったです(笑)。彼もすごい気合い入れて張り切ってくれて、いいつながりをいただけました。でも僕は拡樹くんに対して、すごいなと思ってますよ! 舞台も観に行かせていただいて、映画の後にとんでもない公演数をやっているのに、ブレないという印象がすごい。北村:その印象は、全く同じかもしれない!鈴木でも、日によって公演でのブレは大きいタイプだよ。だから自分の中で舞台と映像は全く違って、舞台はその日起きちゃったアクシデントもあったりするものだから、それ込みでその回はこういう人生だったと思えるし、その場でやり取りしていく流れが面白い。安井:それも素敵なんですが、僕が拡樹くんに思う“ブレない”って、そういうアウトプットというよりも、本人の軸みたいなところなんですよ! 京都の撮影所も、めちゃくちゃ寒かったりするじゃないですか? たぶん体はめちゃくちゃ冷たいんですけど、拡樹くんは笑顔なんです! 大丈夫だと思わせてくれる何かがそこにある。北村:本当にそう! 僕としては今回、気を回さなくていいメンバーだなという印象がすごくありましたね。下手に心配する必要がないと言うか、自分の思いを持ってやりたいことや思ってることをそのままぶつけても、絶対に返ってくる方たちで。――安心感のある方たちが集まっていたと。北村:こちらの投げたものを受け取って一緒にやってくれるという信頼感が強かったので思い切りの良さを出せる部分が大きかったです。――ちなみに「7ORDERのライブに行ってみたいけど、若い子ばかりかも…」と迷っている方の反応を見たことがあるんですが、仕事でも趣味でも年齢などで気後れしてしまうような人へのエールをいただけないでしょうか?安井:僕は、『最高の人生の見つけ方』という映画が好きなんですけど、自分のやりたいことを書いて、それを一つ一つクリアしていくようなエネルギーって、どんな時でも残ってるものなのかなと思っていて。それから、以前タクシーに乗ったら、運転手さんが「俺はもうおじさんなんだけど、もっと勉強しておけばよかった」と話しかけてくださったことがあり、何歳になってもまだ「やっておけばよかった」と思うことがあるんだなと思ったんです。他の方がそう思うことも応援したいし、やっぱりやっといて後悔することは基本ないのかな? と思います。何事も思い立ったが吉日じゃないですけど、絶対に「ああ、やっときゃ良かった」と思うことの方が多いんだろうなと思うと、恐れずにチャレンジしてほしいなあと思いました。北村:人生の教訓をもらえましたね!安井:僕もがんばろう、サボらないで楽器練習しようって思いました!(笑)■鈴木拡樹1985年6月4日生まれ、大阪府出身。2007年、テレビドラマ『風魔の小次郎』で俳優デビューし、2008年、『最遊記歌劇伝 -Go to the West-』で初主演を果たす。以来舞台『弱虫ペダル』(12~)シリーズ、舞台『刀剣乱舞』(16~)シリーズなどで活躍し、2.5次元界を牽引。近年はミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』(21年)、「バクマン。」THE STAGE(21年)、舞台『アルキメデスの大戦』(22年)、『映画刀剣乱舞-継承-』(19年)、映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(20年)などに出演する。ミュージカル『SPY×FAMILY』(2023年3月~)、『映画刀剣乱舞-黎明-』(23年公開)を控える。■安井謙太郎1991年7月21日生まれ、神奈川県出身。2019年に発足した7ORDER projectのメンバーとして活躍する。主な舞台出演に舞台『7ORDER』(19年)、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageシリーズ(22年~)など。7ORDERメジャー4thシングル「Growing up / 爛漫」が発売中。2023年春 7ORDERのアルバム発売、ホール&アリーナツアーを控える。■北村諒1991年1月25日生まれ、東京都出身。2012年から俳優としての活動を始め、舞台『弱虫ペダル』シリーズ(14年~15年)、舞台『刀剣乱舞』シリーズ(16年~)、「僕のヒーローアカデミア」The “Ultra” Stageシリーズ(19年~)など人気シリーズに出演。メディアミックスプロジェクト『Paradox Live』や、ゲームアプリ『あんさんぶるスターズ!!』などで声優も務め、『あんさんぶるスターズ!!』では舞台シリーズにも出演する。
2022年11月23日映画『死神遣いの事件帖-月花奇譚-』(11月18日公開)の公開初日舞台挨拶が7日に都内で行われ、鈴木拡樹、安井謙太郎(7ORDER)、北村諒、清宮レイ(乃木坂46)、柴崎貴行監督が登場した。同作は、東映と東映ビデオが立ち上げた、映画と舞台を完全連動させるプロジェクト「東映ムビ×ステ」第2弾として制作された映画『死神遣いの事件帖 -傀儡夜曲-』(2020年6月公開)、舞台『死神遣いの事件帖 -鎮魂侠曲-』(2020年7・8月上演)の続編。江戸市中で探偵業を営む『死神遣い』の久坂幻士郎(鈴木拡樹)と死神・十蘭(安井謙太郎)の活躍を描く。お調子者の幻士郎を演じた鈴木は「普段気にしすぎなところがある人間かもしれないけど、あれだけ開放的な役ですから、全て取っ払って自然に生きるのはいいなと毎回感じていました」と楽しんでいた様子。安井が「拡樹くんは普段は穏やかな、神社みたいな人なので、もう本当に、ありがたい」と拝むと、北村も「すごいわかる!」と同意していた。主題歌「爛漫」を7ORDERが担当し、メンバー7人で作詞も務めたということも話題に。安井は「今回はみんなで1回歌詞を作ってきて、それを俺が全部預かって、いいワードをチョイスしたりするという、初めての作り方だったので、新鮮でしたね」と振り返る。「ムビ×ステ」シリーズの第4弾『漆黒天』には7ORDERのメンバーである長妻怜央も出演していたため、長妻の詞はどうだったかという話題になると、安井は「作詞センスが1番あるのは長妻なんじゃないかなってくらい面白いワードがあったりするんですよね」と誉めつつ、「『爛漫』には入ってないかもしれない……落選してるかもしれない、すいません!」と会場の笑いを誘った。また、「幻士郎に解決してほしいこと」という話題では、「書類の整理。ちょうど今、年末調整とか、あるじゃないですか。保証書とか、どこいったかわかんなくなっちゃうんですよね。おすすめのファイルがあったら教えてほしい」(安井)、「19になったし、大人っぽいお洋服を着たい」 (清宮)、「忘れ物が多い」(北村)と話題が広がる。忘れ物の話題から、付き合いの長い北村が「拡樹くん、結構ケータイを忘れる!」と指摘すると、鈴木も「忘れますね。充電器差したままの状態で、家に帰って初めて気づく」と苦笑。さらに鈴木が解決してほしい悩みとして「東京に来てから、2回、鍵なくしてます。その鍵が今どこにあるかを知りたい。なんかもやもやがなくなるじゃないですか」と希望すると、安井が「今、つけたら場所がわかる便利なやつあるじゃないですか」と提案。しかし、北村が「拡樹くん、位置わかってもケータイ持ってないから!」とつっこんでいた。
2022年11月18日