吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で5時間半にわたる会見を開き、一連の闇営業騒動について謝罪。雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮に対しても謝罪し、宮迫の契約解除の撤回、そして、亮とも契約解除しない意向を示した。また、宮迫と亮への“圧力発言”の真意を説明。藤原寛副社長もフォローした。宮迫と亮は20日の会見で、闇営業騒動を謝罪する一方で、岡本社長との話し合いの中で、「お前らテープ回してないやろな。亮、ええよ。お前辞めて1人で会見したらええわ。やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんやったら記者会見やれ。俺にはお前ら全員クビにする力があるんだ」など圧力があったと告発。岡本社長は、「お前らテープ回してないやろな」という発言について、「僕1人と彼ら4人で向き合ったときに、1つは冗談で『テープとってんちゃうの』って」と説明。「冗談だったんですか?」と確認されると、「はい。まったく受け入れられず、まったく笑われることもなく」と答え、「和ませようと…」などと加えた。「クビにする」という発言についても「亮君は会見したいとか金額を言いたいとか、宮迫君はまあまあそれはちょっととか、それぞれのことを話していて、本当に大事なこと、反社会的勢力の方からお金をとられた被害者の方がおられるということが感じられなかったので、身内というか、もうええ加減にせえと。そんな個人バラバラで言うんやったら、もう勝手にせえと。それやったら会見するんやったら全員クビやって言った」と説明。「身内の感覚的なところと、相手の思いが、そういうことでは伝わらなかったというのは、まったくもって僕の反省しないといけないところだと思っています」とその後、日本テレビ系『笑ってはいけない』シリーズで知られる藤原寛副社長が、「テープのくだりは…」と切り出し、岡本社長の発言をフォロー。「難航しているのを感じて岡本さんが途中で入ってくれたんだと思うんですけど、空気を変えるために入ってきてくれたというのがあって、パッと扉を開けたときに言われた言葉です。全然ウケなかったんですけど」と補足した。なお、岡本社長は、自身と大崎洋会長の処分として「50%の減俸を1年間続ける」と発表。辞任は否定した。
2019年07月23日吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で5時間半にわたる会見を開き、一連の闇営業騒動について謝罪。雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮に対しても謝罪し、宮迫の契約解除の撤回、そして、亮とも契約解除しない意向を示した。また、根本的な問題として指摘されているギャラについても言及した。事務所を通さない“闇営業”をしてしまう背景に、芸人たちのギャラが安いという問題があると指摘されているが、岡本社長は「ギャラに関してましては、『安い』等々言われたりしていますけど、会社が9でタレントが1とか、そういうことは全くなく、ざっくりとした平均値で言っても5:5から6:4」と説明。「もちろん人によりますし、安い子がいるのも事実ですけど、彼らの単価が低いケースもあります」と加えた。この発言に、所属芸人たちからSNS上で反論の声が。異論が出ていることが記者から伝えられると、岡本社長は「あくまで平均。テレビを中心とした全体の平均なので、個別具体ということではありません」と答えた。
2019年07月22日吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で会見を開き、一連の闇営業騒動について謝罪。雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮に対しても謝罪し、処分の撤回を発表した。また、自身の処分については「50%の減俸を1年間続ける」と辞任しない意向。経営陣が変わらなければ退社すると宣言した極楽とんぼの加藤浩次とミーティングする予定であることも明かし、「残っていただけることから始めていく」と話した。この日放送の日本テレビ系情報番組『スッキリ』では、極楽とんぼの加藤浩次が、経営陣の全面刷新を求め、そうでなければ退社すると宣言。岡本社長は「今日の加藤君の話も聞きまして、加藤君に関しては会見後、ミーティング、打ち合わせを、ということで話をしております」とミーティングする予定であることを明かした。その後、加藤の退社宣言についてどのように考えている聞かれると、「加藤君の場合は、この会見を受けてミーティングの場を設定させてもらっていますので、そこでの話ということです」と答え、「僕らとしては、今の時点で、何がどう、誰がどうとわかっているわけではありませんので、とにかくまず話をしていくというところからやりにいくということです」と説明。現時点での考えを聞かれると「まずはきちんと話をして、残っていただけることから始めていくということです」との考えを示したが、「引き留めるということですか?」と確認されると、「まだ本人と直接話をしていませんので、まず本人と話をしてから」と名言せず。なお、会見後の話し合いについては、「今日この後というより、これから調整。早急にということで」とまだ具体的な日時は決まっていないという。
2019年07月22日吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で会見を開き、一連の闇営業騒動について謝罪。雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮に対しても謝罪し、処分の撤回を発表した。また、明石家さんまとダウンタウン・松本人志からの言葉も明かした。岡本社長は「さんまさんからは『芸人のことを考えてやってほしい』と。『もし解除するんだったら俺が手伝ってやってもいいか』とも言われました」と涙ながらに説明。「松本さんからは、『ちょっと間違いを犯した子たちをサポートできるような環境をつくって、それは俺も手伝う』とおっしゃっていただきました」と明かした。さらに、「その他、いろんなタレントさんや、大阪で頑張っていただいているベテランの方から叱咤激励を受けました」と続け、「会社としましては、このような本当に素晴らしい芸人、タレントさんの思いに応えきれてないことを非常に反省しております。これから、その方々の思いを受け止められる組織を作ることを実現できるよう努めていければと思っております」と語った。宮迫と田村は20日の会見で、闇営業騒動を謝罪。一方で、岡本社長との話し合いの中で、「お前らテープ回してないやろな。亮、ええよ。お前辞めて1人で会見したらええわ。やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんやったら記者会見やれ。俺にはお前ら全員クビにする力があるんだ」など圧力があったと告白していた。岡本社長は、「お前らテープ回してないやろな」という発言について、「冗談で」と説明。「冗談だったんですか?」と確認されると、「はい。まったく受け入れられず、まったく笑われることもなく」「和ませようと…」などと答え、「僕が思っている彼らとの距離感と、彼らが思っている距離感にギャップがあった。僕が大いに反省しないといけないと感じています」と猛省した。
2019年07月22日吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で会見を開き、一連の闇営業騒動について謝罪。雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮に対しても謝罪し、処分の撤回を発表した。また、自身の処分については「50%の減俸を1年間続ける」と説明。経営陣が変わらなければ退社すると宣言した極楽とんぼの加藤浩次と、会見後にミーティングする予定であることも明かした。宮迫と田村は20日の会見で、闇営業騒動を謝罪。一方で、岡本社長との話し合いの中で、「お前らテープ回してないやろな。亮、ええよ。お前辞めて1人で会見したらええわ。やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんやったら記者会見やれ。俺にはお前ら全員クビにする力があるんだ」など圧力があったと告白していた。岡本社長は、「お前らテープ回してないやろな」という発言について、「僕1人と彼ら4人で向き合ったときに、1つは冗談で『テープとってんちゃうの』って」と説明。「冗談だったんですか?」と確認されると、「はい。まったく受け入れられず、まったく笑われることもなく」「和ませようと…」などと答え、「僕が思っている彼らとの距離感と、彼らが思っている距離感にギャップがあった。僕が大いに反省しないといけないと感じています」と猛省した。そして、自身の処分について「50%の減俸を1年間続けることとします」と明かし、辞任はしない意向。大崎洋会長も本人からの申し出で、同じく50%の減俸を1年間続けると発表した。これに関して、「減俸だけで?」という質問が飛ぶと、「そうですね」と答え、「進退に関しては、今、この状況…まだまだいろんな調査、ヒアリング等がありますので、このことをやり切るということと、しゃべりづらい環境も真摯に受け止めて、まずそこを全力で変えていくところが今やらないといけないことかなと思います」と説明。「岡本社長が辞めなければ」という声も上がっていることに、「そうですね。僕自身がどこまで変われるかっていうのが大きな問題でありますから、まず自分自身を変えていくという風に思っています」とした。この日放送の日本テレビ系情報番組『スッキリ』では、極楽とんぼの加藤浩次が、経営陣の全面刷新を求め、そうでなければ退社すると宣言。岡本社長は「今日の加藤君の話も聞きまして、加藤君に関しては会見後、ミーティング、打ち合わせを、ということで話をしております」とミーティングする予定であることを明かした。
2019年07月22日吉本興業の岡本昭彦社長が22日、都内で会見を開き、一連の闇営業騒動について謝罪。20日に会見を行った雨上がり決死隊の宮迫博之とロンドンブーツ1号2号の田村亮に対しても謝罪し、処分の撤回を発表した。また、宮迫らに「お前らテープ回してないやろな」と発言したのは「冗談」だったと説明した。宮迫と田村は20日の会見で、闇営業騒動を謝罪。一方で、岡本社長との話し合いの中で、「お前らテープ回してないやろな。亮、ええよ。お前辞めて1人で会見したらええわ。やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにするからな。それでもええんやったら記者会見やれ。俺にはお前ら全員クビにする力があるんだ」など圧力があったと告白していた。岡本社長は、「お前らテープ回してないやろな」という発言について、「僕1人と彼ら4人で向き合ったときに、1つは冗談で『テープとってんちゃうの』って」と説明。「冗談だったんですか?」と確認されると、「はい。まったく受け入れられず、まったく笑われることもなく」と答え、「和ませようと…」などと加えた。
2019年07月22日女優・葵わかなさんの「うちのにゃんこ自慢」。こちらまで思わずキュンとしてしまうような、仲睦まじい様子をお届けします。「この独特の丸いフォルム、ふわふわの毛、人間にはない耳の位置、しっぽ…もう、全部がたまりません。親バカ的視点ですけど、猫である時点でかわいくて仕方がないんです」メロメロの様子で自身の“猫愛”を語る葵わかなさん。中学2年生の時に実家で猫のちゃろさん(今回は家でお留守番)を飼い始めたのがきっかけで、無類の猫好きに。「もちろん1匹でも楽しいですが、私はずっと多頭飼いに憧れていたので、母に『もう1匹飼わないの?』と常々プッシュしていました(笑)。その念願が叶って、去年の秋に知り合いが保護した子猫を譲り受けることになったんです」それが、今回登場してくれた三毛猫のみろさん。まだ生まれて10か月と子どもであるものの、成猫と見間違えるほどの体格で貫禄たっぷり!「みろは本当に食べるのが大好きなんです。2匹のごはんを同じ場所に置いていたんですが、ちゃろは痩せていくのにみろがどんどん太っていって…。気づいたら、みろがちゃろの分まで食べていたんです!」そういういたずらっ子なところも愛おしく思ってしまうのが親心。「今は一人暮らしをしているので、実家で猫に会うのが楽しみ。いつか私も自分の家で飼いたいですし、老後もずっと猫といたいです(笑)」あおい・わかな1998年6月30日生まれ、神奈川県出身。趣味は「猫を愛でること」。今秋より全国公開予定の映画『任侠学園』に出演。みろ三毛猫。生後約4か月の時に保護される。いたずらが大好き。ブラウス¥20,000(メゾン ド ソイル/メゾン ド ソイル 恵比寿店 TEL:03・5773・5536)スカート¥35,000(オニール オブ ダブリン/ビューカリック&フロリック TEL:03・5794・3553)サンダル¥81,000(フラテッリ ジャコメッティ/ビームスハウス 丸の内 TEL:03・5220・8686)靴下はスタイリスト私物※『anan』2019年5月15日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子(アフェリア)ヘア&メイク・竹下あゆみ取材、文・瀬尾麻美(by anan編集部)
2019年05月14日4月20日、元男闘呼組で俳優の岡本健一(49)がトーク番組の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)にゲスト出演。レギュラー出演しているHey! Say! JUMPの伊野尾慧(28)との共演にファンが喜びYahoo!トレンドランキング2位に「岡本健一」がランクインし話題となっている。岡本健一の息子である岡本圭人(26)はHey! Say! JUMPのメンバー。伊野尾は同じグループに所属している。番組冒頭、伊野尾は岡本健一に対し「ジャニーズ事務所の先輩であると同時に息子さん、岡本圭人はHey! Say! JUMPのメンバーなので、友達の家に遊びに行く感覚で行くと健一さんが登場する」と岡本との複雑な関係を説明。さらに、伊野尾は岡本とのエピソードを披露。「圭人の家に遊びに行った時に健一さん急に登場してきたりしてリンゴを剥いてくれて」と話し出し、最初は岡本がリンゴを剥いている姿を見守ったというが、次第に「八乙女光も一緒にいる中で 健一さんがリンゴ剥いてくれてるぞって 俺らどうする?って。先輩だから やりますよ って言った方がいいのかパパだから見守ってる方がいいのか どっちがいいんだ?」と2人で悩んだそうだが、「結果 パパ~って言っていただきました」とほっこりするエピソードを紹介した。番組を見ていたファンからは「けーとのお父さんと伊野ちゃんの仲も分かったし、けーとの名前出てたし何もかもが良すぎた」「メレンゲの気持ち 伊野ちゃんと岡本健一さんが一緒にいる世界」「メレンゲの気持ちさぁ、岡本健一さん(圭人桾のお父様)と伊野尾桾が共演してるの普通に凄い」と伊野尾と岡本の共演に感動するコメントが多く見られた。
2019年04月20日連続テレビ小説『まんぷく』で、ヒロインの姪・タカを14歳の頃から演じ、その演技のあまりの違和感のなさに、大きな話題を呼んだ岸井ゆきのさん。シンプルに、手の届く範囲の大切なものを大事にしたい。じつはご本人は現在27歳。最新映画『愛がなんだ』では、自身と同世代、28歳のテルコを演じている。好きになったマモル(成田凌)のために、仕事も私生活もなげうっていくテルコの姿はイタくて笑ってしまうほどにリアルだ。――テルコは、どう見てもマモルにとって“都合のいい女”。それをわかっていながら、それでもマモちゃんを追いかけるテルちゃんを演じるのはいかがでしたか?単純にそこまで誰かを一途に思えるのって、羨ましいなと思います。私自身はできるだけ荷物を少なくしたい人で、だから友達も少ないんですが、それゆえに、いま手にしてるものは、どれも捨てられないものばかりなんです。でもテルコは、普通は理性が働いてどこかでブレーキをかけるところを、マモちゃんが好きっていう想いだけで、なりふり構わず突き進んでいくじゃないですか。私は恋愛にのめり込むタイプではないので、撮影前には、どう自分とすり合わせて演じたらいいかを考えていたんです。でも、撮影に入ってみたら、これまで演じてきた役のなかでも、テルコはすごく肌馴染みがいいというか…。いろんなことを考えずとも、テルちゃんでいられる感じがあったんです。やる前には理解できずにいたテルコの気持ちも、現場に入って成田君と合わせると、自然と思考がテルコになっていって、ずっとやっていたいと思ったくらい。もしかしたら根底の思考は似てるのかな…(わずかな間を置いて)いやー、でもやっぱり電話が来るまで待ってるとか、無理!だけど、憎めないし、この先の人生も知りたいと思うようなキャラクターですよね。――はたから見ていると、自分のことを大事にしてくれないマモちゃんのために献身的になるテルコがイタくて仕方なかったですが、演じる側は楽しかったんですか?はい。…でも一応、傷つくには傷つくんですよ。テルコが勝手にマモちゃんの家の食器を洗ったり洗濯したりして嫌がられるシーンがありますけど、そんな言い方するんだ…って。マモちゃんの家で一夜を過ごして、次の日の朝になると「俺、仕事だから(部屋を)出てくんない?」って冷たく言ってくるくせに、コーヒーを淹れておいたからって出してきたりして。何それ?って(笑)。現場で、私と監督、成田君と監督が話し合うことはあっても、私と成田君はほとんど話をしなかったんです。お互いに、その場の空気感を感じ取りながらやっていました。あのシーンは楽しかったけど、すごく傷ついた気持ちになって。それは相談して出てくるものじゃなく、お互いを繊細に感じ取りながら演じたからこそ出てきた感情で、それが楽しかったんです。――だからリアルなんですね。原作を読んで思ったのは、テルちゃんって、マモちゃんに対して本音の手前の言葉で話しているんです。だからわかり合えないし、そういう小さな積み重ねが、結果的にマモちゃんを遠ざけている感じがしたんです。役とは違うけれど、岸井ゆきのと成田凌がお互いを知っちゃうと、画面にその空気感が出ちゃう気がして。だから現場では、テルちゃんがマモちゃんを見ているように、離れたところからずっと成田君を見てました。ほぼストーカーみたいな感じです(笑)。普段の自分は、仕事とプライベートとで切り替えるようにしているんですけど、撮影がすごくタイトで、家に帰る時間が少なかったこともあって、切り替えずにオンのまま走りきった方がいいと思って、撮影中の2週間は、ずっとテルちゃんでいたんです。確かに、シーンによっては傷つくこともあったけれど、基本、マモちゃんが好きっていう気持ちにネガティブな要素はないんで、最後までずっと元気でした。きしい・ゆきの1992年2月11日生まれ。神奈川県出身。2009年にデビューし、’15年の舞台『気づかいルーシー』、’16年のドラマ『真田丸』などで注目を集め、’17年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を果たす。近作のNHK連続テレビ小説『まんぷく』のタカ役も話題に。夏には出演映画『いちごの唄』の公開も控えている。岸井さんと成田凌さんが出演している映画『愛がなんだ』は、角田光代さんの小説が原作。猫背でひょろひょろのマモちゃん(成田)に恋に落ちたテルコ(岸井)。その瞬間から、彼から電話があると仕事そっちのけで、食事に誘われればさっさと退社。しかし、マモちゃんは、そんなテルコのことが好きじゃなく…。監督・脚本は今泉力哉さん。4月19日全国公開。※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子(アフェリア)ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月16日小柄な体つきと童顔であどけなく見えるかと思えば、役柄の違う別作品ではふとした憂いの表情に大人の女性を感じさせる岸井ゆきのさん。最新映画『愛がなんだ』では男性を一途に思う、“都合のいい女”テルコを演じました。映画のこと、仕事観などについてお話を聞きました。――岸井さん自身は、テルコみたいな一途な恋愛に憧れます?憧れません。だって、恋愛のために仕事もなくして、友達もひとりしかいないなんて、そんなの…嫌です…。私は恋愛より、まず仕事が楽しくなきゃ嫌なんです。そもそも仕事をしてないニートの私なんて、好きになってくれる人、いないと思うんです。――わからないじゃないですか!?結局、私自身が、働いてない自分が嫌っていうのもあるんだと思います。ちょっとワーカホリックなところがあるんで、時間があったらすぐバイトに行っちゃうし。――えっバイト?さすがにいまじゃないですよね?行っちゃいますよ、いまも。時間があればですけどね。いまは寿司屋で、その前が焼き肉屋、さらにその前がフランス料理店で、ずっと皿洗いです。寿司屋には、おせちを毎年作りに行っていて、それをやらないと年を越した気持ちにならないくらい。最高です。――なんでまた…。リフレッシュですかね。同じ作業を無言でずっとやっていると無心になれて心が落ち着くんです。しかも、お店の人はみんないい人だし、私がトロたく好きだって知っているんで、すぐに巻いてくれるし。ドラマとかに全然出てない頃からそこでバイトしているんですが、当時もいまも、大将と夜一緒に店を出ると、「写真週刊誌に撮られたらどうしよう」って言ってくるんです。そういう変わらないところもいいですね。映画や演劇を観ることは、仕事とは別の娯楽です。――どんどん忙しくなっていますし、オフの日は休みたいって思ったりされないのかな、と。もちろん仕事ではあるけれど、自分の気持ちとしては半分オフなんです。そこで10代の頃から修業している弟子の子が頑張っているのを見ると、私も頑張ろうって励まされます。じつは最初にフランス料理店に入った時は、単にこの仕事をしながらやれるバイトを探していただけだったんですけど、皿洗いの合間に、自分から言って、そら豆やパールオニオンを剥かせてもらうようになったりしているうちに、そのことが楽しくなってしまったんですよね。その店は閉店してしまったんですが、当時の仲間とはいまも繋がっていて、美味しいフレンチがあると、みんなで一緒に行ったりするんですよ。――さっき、「できるだけ荷物を少なくしたい人」だとおっしゃっていましたが、それは少ないけれど大切なもののひとつなんですね。なんて言えばいいのかな…一時期、好きか嫌いかわからないのに、あれもこれもってなっていた時期があるんです。もともと友達が少ないんですけれど、オフを有意義に過ごしたくて、いろいろな人とお茶しに行ったりしていたんですね。でも、可愛い食べ物にそんなに興味もないし、お金もかかるし…。必死にバイトしてるのに、休みを取って、お金を使って、話をするより、そら豆やパールオニオンを剥けるようになった方が、私にはよっぽど楽しくて有意義な時間だって気づいたんです。そもそも、“友達は多い方がいい”とは限らないし、友達と会わない日は、ひとりで映画を観てればいいやって。結果的に、すごくシンプルになって、自分の手の届く範囲の大切な仲間を大事にしようって考えるようになりました。――他に、これだけは捨てられないものってありますか?観ること、ですね。演劇と映画は心の支えです。――興味を持つようになったのは、女優という職業だからですか?舞台は、もともとお母さんが好きで、子供の頃からミュージカルとかを観せてもらっていたんです。映画が本格的に好きになったのは高校生の時。レンタルしてきて、ずーっと家で観てました。だから、私にとって仕事とは別の娯楽なんですよね。勉強というより、ただ好きなだけ。よく役者さんと話していると、映画を観ながら撮り方が気になっちゃったりするそうなんですが、全っ然考えたことないんです。邦画は、知り合いが出てるとさすがに気になるけれど、観るのはもともと洋画が多いんですよね。舞台に関しては、知り合いが立っていても、全然別の世界として観れちゃいます。――いい作品って、観ると大きく心が動かされるぶん疲労もするじゃないですか。お仕事でも心を動かさなければいけないわけですし、疲れてもういいや、と思ってしまうことないですか?確かに気持ちを持っていかれることは多いですけど、その疲労感ごと好きなんです。しかも、いっつもひとりで観に行っちゃうから、いつまでも引きずって、ここらへん(と言いながら頭上を指す)で、私と私がずっと会話しています。――いい作品を観て、自分がやりたかったとか、悔しいなって思うこととかもありますか?観ている最中にはないですね。でもそれは、面白いものばっかり観ているからかもしれません。たまに物語に入れない時があって、そういう時、私がこの現場に入ったらどうなるだろうって頭をかすめることはありますけれど…。たぶん私、目の前で生きている人を見るのが好きなんです。ライブに行くのも好きなんですけど、ステージだけじゃなく、そこに来ているお客さんを見るのも好きだったりするんです。――お客さんに観られる側に回っている時もあるわけですけれど…。舞台に立っている時は、役に集中していて、客席を全然見ていないんです。もちろん、客席の反応や空気はダイレクトに伝わってきますが、そこも含めて作品の世界のように思っていて、物語に埋没することに集中してるんです。だから、カーテンコールで電気がつくと毎回びっくりしています(笑)きしい・ゆきの1992年2月11日生まれ。神奈川県出身。2009年にデビューし、’15年の舞台『気づかいルーシー』、’16年のドラマ『真田丸』などで注目を集め、’17年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を果たす。近作のNHK連続テレビ小説『まんぷく』のタカ役も話題に。夏には出演映画『いちごの唄』の公開も控えている。岸井さんと成田凌さんが出演している映画『愛がなんだ』は、角田光代さんの小説が原作。猫背でひょろひょろのマモちゃん(成田)に恋に落ちたテルコ(岸井)。その瞬間から、彼から電話があると仕事そっちのけで、食事に誘われればさっさと退社。しかし、マモちゃんは、そんなテルコのことが好きじゃなく…。監督・脚本は今泉力哉さん。4月19日全国公開。※『anan』2019年4月17日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子(アフェリア)ヘア&メイク・星野加奈子インタビュー、文・望月リサ(by anan編集部)
2019年04月10日4月7日、木村拓哉(46)のラジオ番組『木村拓哉 Flow』(TOKYO FM)に元男闘呼組の岡本健一(49)が出演。そこでの木村へのアドバイスに、称賛の声が殺到している。ジャニーズ事務所の先輩にあたる岡本。木村はSMAPとしてデビューする以前から岡本と親交が深かったといい、思い出話を披露した。男闘呼組で活動していた当時の岡本は髪の毛を伸ばしたり、ピアスをあけたりとハードロックの影響をうけていたという。木村はそんな岡本の影響を受け、「先輩がやってるなら俺もやろう」と金髪にメッシュを入れたと告白した。また木村がブレイクし始めたころ、岡本は事務所から「拓哉のことで相談がある」と呼び出されたそうで、「事務所の偉い人と担当マネージャーから『拓哉が髪の毛を伸ばしたり、メッシュを入れたり、ピアスをしたり……。あなたからものすごい悪い影響を受けているから、やめなさいって言ってあげて』と言われた」と明かした。だが後日、木村を呼び出した岡本は「今とにかく好きなことを全部やれ!髪を伸ばしたいなら膝まで伸ばせ、絶対切るな!って言ったのを思い出したよ」と木村に別のアドバイスをしたと振り返った。そんな岡本のアドバイスに称賛の声が殺到している。「二人の思い出話最高過ぎた!!!!!『やりたいこと全部やれ』マネージャー含め事務所の上の人の願いとは異なることを話した岡本大先輩、最高!!!!!」「岡本さん事務所から注意される。にもかかわらず、拓哉には『今のうちやりたいこと全部やっとけ。なんなら髪も膝まで伸ばせ』とアドバイス!かっこいい先輩だね」「今の拓哉くんがあるのは岡本くんのおかげ!」放送後、Yahoo!トレンドランキングに「岡本健一」がランクイン。知られざる男同士の交流は、ファンの胸を打ったようだ。
2019年04月07日スティーヴ・マーティン作の舞台『ピカソとアインシュタイン~星降る夜の奇跡~』が2019年4月、5月に上演される。1997年の日本初演から出演する岡本健一と川平慈英に話を聞いた。【チケット情報はこちら】本作は、同時代を生きながらも会うことはなかった画家ピカソと物理学者アインシュタインがもし出会っていたらどんな化学反応が起こるのか?を描くファンタジック・コメディ。1993年にシカゴで初演され、日本では1997年と2000年に今回同様ランダル・アーニーの演出で上演。19年ぶりの上演となるが、引き続き岡本健一と川平慈英が出演し、三浦翔平、村井良大の4人の役をシャッフルした2チームで上演する。約20年ぶりの上演となることについて、川平は「これは僕の大大大好きな作品なんです。なぜなら、僕が大師匠だと思っているスティーヴ・マーティンが作ったっていうことがひとつと、もうひとつは演出家のランダル・アーニーさん。彼との出会いは大きかった。いろんな意味でポジティブな化学反応、再び、という感じです」と喜ぶ。岡本もランダルの演出は「楽しい時間しかなかった」と振り返り、「でも稽古場では“これで大丈夫なのかな?”と思うことも多かったですよ。おもしろいのかな?っていう。しかもアメリカンコメディだから日本人の感覚と合うのか心配もしましたし。だから“笑いがなくてもいいや!”という気持ちで挑んだのですが、実際に幕が開くとお客さんは笑っていて。おもしろかったですね」と語る。2チーム制となる今回、「チームROSE」ではピカソを岡本、アインシュタインを川平、シュメンディマンを村井、未来からの訪問者を三浦が演じ、「チームBLUE」ではピカソを三浦、アインシュタインを村井、シュメンディマンを川平、未来からの訪問者を岡本が演じる。チームROSEで当時と同じ“20代の”ピカソとアインシュタインを演じるが、岡本は「当時、(本作にも登場するピカソの作品)『アヴィニョンの娘たち』をニューヨークまで観に行き、これを描いた人をやるんだ…と思ったことを覚えています。あれから約20年経ちますが、男の人は特に歳をとればとるほど子供になっていくと思うので……僕らもよりアホな子供になるんじゃないかな(笑)」、川平は「稽古で“人生を邁進している人間をやれば自然とアインシュタインになる”“あなたがエンジョイしてるのを見たい”と言われたのを覚えています。20年の間にいろんな気付きがあって、“コントロール”という意味での成長はしていると思うのですが、でもそれがプラスにいくかはわからないのでね。子供のままやろうと思います!」公演は4月25日(木)から5月9日(木)まで東京・よみうり大手町ホール、5月12日(日)に大阪・森ノ宮ピロティホールにて上演。チケットぴあでは1月12日(土)から1月15日(火)まで抽選先行を受付。取材・文:中川實穗
2019年01月10日広瀬アリス、柳楽優弥らがゲスト声優を務めることでも話題の『映画ドラえもんのび太の月面探査記』。この度、新たに声優・皆川純子の出演が決定。併せて、最新予告映像とポスタービジュアルが公開された。月面探査機が捉えた白い影が大ニュースに。のび太はそれを「月のウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまう…。そこでドラえもんのひみつ道具<異説クラブメンバーズバッジ>を使って月の裏側にウサギ王国を作ることに。そんなある日、不思議な少年・ルカが転校してきて、のび太たちと一緒にウサギ王国に行くことに。そこでのび太は偶然エスパルという不思議な力を持った子どもたちと出会う。すっかり仲良くなったドラえもんたちとエスパルの前に謎の宇宙船が現れる。エスパルはみんな捕えられ、ドラえもんたちを助けるためにルカも捕まってしまい――。『映画ドラえもん』シリーズ39作目となる本作は、直木賞作家の辻村深月が映画の脚本に初挑戦。太古から人類を魅了して止まない神秘的でロマン溢れる“月”を舞台にした、「ドラえもん」史上最大のSF冒険ファンタジーとなっている。今回到着した予告編では、ひみつ道具の<異説クラブメンバーズバッジ>が登場。楽しそうな夢のウサギ王国や、今作のカギを握る謎の転校生・ルカの姿も映し出されている。このルカを演じるのは、「テニスの王子様」の越前リョーマ役、「魔法先生ネギま!」雪広あやか役、「暁のヨナ」ユン役などでお馴染みの皆川さん。実力派声優がより本作を盛り上げる。さらに映像では、広瀬さんが担当する月の裏側に住んでいる謎の美少女・ルナや、のび太たちの前に立ちはだかる侵略者・ディアボロ(吉田鋼太郎)、その部下・ゴダート(柳楽さん)のキャラクターボイスも解禁された。予告編と同時に解禁されたポスタービジュアルでは、のび太たちのほかにも、不適な笑みを浮かべるディアボロや部下のゴダート、ルカとルナといった登場キャラが勢揃いしている。『映画ドラえもんのび太の月面探査記』は2019年3月1日(金)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2018年12月14日東京・表参道の岡本太郎記念館にて、10月17日から2019年2月24日まで、企画展「瞬間瞬間に生きる -岡本太郎とジャズ-」が開催される。《顔のスピーカー》1971 年岡本太郎は、生前「オレは過去も無視して、未来も無視して生きている。現在この瞬間瞬間に爆発して生きるんだから」と語っていた。そんな過去にすがらず、未来に甘えない、そんな岡本太郎の人生観を体現する音楽がジャズだ。ジャズの本質は即興と対話。ジャズには “いま” しかない。 すぐれたジャズが放射するのは情熱、スリル、そして生命力。 岡本芸術と同じである。同展では、これまでの展示とは趣向を変え、「音」を展示する。 音を媒介にした岡本絵画とジャズの邂逅。 これまでとは一味ちがう体験空間を楽しむことができる。第1展示室では、歌、声、ダンスなど「音」にまつわる絵画を展示。中心にはおよそ半世紀前に岡本太郎が自ら制作した「顔のスピーカー」(1971)が初登場。本展のために修復されたスピーカーから、名曲「枯葉」を唄う岡本の声が聞こえてくる。第2展示室では、大阪万博後の70年代に革命期を迎えた日本のジャズが大音量で流れる「音」の展示。片倉真由子会期中には、第一線で活躍するジャズ ミュージシャンを招いた「スペシャルライブ」も開催。10月25日には片倉真由子(ピアノソロ)、11月16日は市原ひかり(トランペット)&松尾由堂(ギター)のデュオ、12月21日には須川崇志(ベース・チェロ ソロ)、1月25日には井上銘(ギター)& 塩田哲嗣(ベース)のデュオの開催を予定している。各日18時45分開場、19時スタート、要予約。また、各界で活躍するジャズ好きの面々がレコードをかけたり、トークをしたりする「スペシャル “店番”」 も実施。詳しくは記念館公式サイトまで。また、ギャラリートークも開催予定。10月25日、11月15日、12月13日、1月17日、2月21日の各日14時から15分程度、予約不要で参加が可能。【イベント情報】瞬間瞬間に生きる -岡本太郎とジャズ-会期:10月17日〜2019年2月24日会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)料金:一般 620(520)円、小学生 310(210)円 ※()内は 15 人以上の団体料金
2018年09月18日神奈川の川崎市岡本太郎美術館では、「イサム・ノグチと岡本太郎 ―越境者たちの日本―」を、10月6日から2019年1月14日まで開催する。1954年 イサム・ノグチと岡本太郎 北鎌倉の夢境庵にてイサム・ノグチと岡本太郎は、1950年、日本アヴァンギャルド美術家クラブの主催により東中野のレストラン「モナミ」で開催されたイサム・ノグチの歓迎会において初めて出会った。日米の間で、自己のアイデンティティに関する葛藤と向き合い引き裂かれながらも、彫刻家として世界的に活躍したイサム・ノグチと、青年期の10年間をパリで活躍しながらも大戦の為に日本に戻り、日本の芸術界を異邦人としての眼で見ることができた岡本太郎は、それぞれに欧米で芸術家として活躍し始め、越境者として日本文化を見つめ、新たな表現活動を展開。同世代の2人の個性的な芸術家が日本の美術に触発されて制作した作品は、共に戦後の芸術界に大きな影響を及ぼした。本展は、イサム・ノグチと岡本太郎、世界的に活躍した2人に焦点をあてる展覧会としては初めて開催される。両者それぞれの絵画、彫刻、写真、資料、計約150点を展示し、越境者としての2人が見つめた「日本」をそれぞれの作品を通じて紹介する。関連イベントとして、11月4日の14時から、慶應義塾大学アート・センター教授の渡部葉子を講師に迎えた記念講演会「萬來舎とノグチ・ルーム」、11月25日の14時から、ヴェネツィア・ペギー・グッゲンハイム・コレクション美術館 学芸員のグラジナ・スベリテェを講師に迎えた記念講演会「イサム・ノグチとパリ・ユネスコ庭園(仮題)」を開催。いずれも同館 ガイダンスホールにて、定員70名、無料で行われる。イサム・ノグチと岡本太郎という個性の異なる2人の越境者の作品を通して、「日本」あるいは「日本美」とは何かについて再確認するための機会を、お見逃しなく。【展覧会情報】イサム・ノグチと岡本太郎 ―越境者たちの日本―会期:10月6日〜2019年1月14日会場:川崎市岡本太郎美術館住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5 生田緑地内時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)休館日:月曜日(10月8日、12月24日、1月14日を除く)、10月10日、12月25日、12月29日~1月3日料金:一般1,000円(800円) 高校・大学生・65歳以上800円(640円) 中学生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金
2018年09月05日展覧会「イサム・ノグチと岡本太郎 ―越境者たちの日本―」が、神奈川・川崎市岡本太郎美術館で2018年10月6日(土)から2019年1月14日(月祝)まで開催される。イサム・ノグチ&岡本太郎、越境者の視点日米の間で自己の国籍、アイデンティティに関する葛藤と向き合いながらも彫刻家として活躍を見せたイサム・ノグチと、青年期の10年間をパリで過ごした後に大戦の為に日本に戻った岡本太郎は、それぞれ欧米で活躍し、越境者として日本文化を客観的に見つめたアーティスト。日本美術に触発され2人がそれぞれ制作した作品は、いずれも新しく個性的な表現で、戦後の芸術界に大きな影響を与えた。「イサム・ノグチと岡本太郎 ―越境者たちの日本―」では、異なる個性を持った越境者であるイサム・ノグチと岡本太郎、2人の作品など合計約150点の資料を通じて、彼らが捉えた“日本”や“日本美”に迫る。2人を同時に紹介する展覧会は初の試みだ。縄文土器や土偶に着目1950年に出会ったイサム・ノグチと岡本太郎。海外の視点を持ち、日本へ深い関心を持った2人はすぐに打ち解けたという。1950年代当時、2人は異なる日本古来の文化に注目。岡本太郎は従来美的な対象とされていなかった縄文土器に、自身の「縄文土器論」において着目し、イサム・ノグチは古墳時代の埴輪、雪舟、茶道具、そして日本石器時代の土偶に関心を持った。各々の作品から見てとれる、「日本」観の相違を紹介する。芸術と生活両名とも、1950年代初めには芸術と人々の生活の関係について考え、作品を残している。イサム・ノグチは、岐阜提灯の造形に魅了されて奔放なフォルムが目に留まる《あかり》シリーズを生み出し、剣持勇との協働による《コーヒー・テーブル》《スツール》を制作。北大路魯山人の陶房では、様々な陶の作品も作っている。岡本太郎も陶による作品制作に着手し、《坐ることを拒否する椅子》や《ひもの椅子》、《光る彫刻》、《顔のグラス》などの作品を残した。1950年代中頃に発生した「伝統論争」を経て、1960年代には新たな表現形式の「日本美」を作り出していく。岡本太郎の《明日の神話》や、《愛》といった強烈な個性を放つ作品も、1960年代に作られたものだ。芸術の破壊と保存また、イサム・ノグチが建築家・谷口吉郎と協働で制作した慶應義塾大学構内のスペース萬來舎(ノグチ・ルーム)を、新校舎建設に伴い移設した事例と、岡本太郎による旧東京都庁《日の壁》の陶板壁画の取り壊しの事例を紹介。作り手や鑑賞者の意図に反し、作品が損なわれた事例を通して、芸術の保存と破壊について考察する。“芸術と人と場”空間の創出さらに、2人に共通して重要な創作上のテーマだったといえる、“芸術と人と場”にもフォーカス。イサム・ノグチは、彫刻と人間とを包み込む場としての庭、あるいはプレイグラウンドに興味を持ち、庭や空間の設計も行う。抽象芸術と身体の関係の重要性に気付いた岡本太郎は、作品の中に人が入っていく場として、《マミ会館》や《太陽の塔》などの総合的芸術空間を創出した。開催概要イサム・ノグチと岡本太郎 ―越境者たちの日本―会期:2018年10月6日(土)~2019年1月14日(月祝)会場:川崎市岡本太郎美術館住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5時間:9:30~17:00(入館16:30まで)休館日:月曜日(10月8日、12月24日、1月14日を除く)、10月10日(水)、12月25日(火)、12月29日(土)~2019年1月3日(木)観覧料:一般 1,000(800)円、高校・大学生・65歳以上 800(640)円※中学生以下無料、()内は20名以上の団体料金
2018年09月03日今、注目の女の子を紹介する『anan』で連載中の「イットガール」。今回はモデルの岡本莉音さんです。可愛すぎる自撮りで芸能界入り。常に目標に向かって突き進む!小さい頃からの「モデルになる」という夢を叶えた岡本さん。「セルフィーオーディション2016」でグランプリに輝き、一躍話題に。「自撮りに自信があったわけでもなく、しかもオーディション前日にてりやきピザを食べて顔がむくんでしまって(笑)。でも、出るからには頑張ろう!と挑みました。自撮り、今はもっと上達しましたよ」。今後は「モデルをしつつ、女優もやりたい。演技レッスンを受けてすごく楽しかったんです♪」。今年の目標は「ドラマ出演と、痩せること。達成感を味わいたい!」。色々なデザインのイヤリングを集め中!友達からプレゼントでもらうことも。洋服に合わせて替えています一緒に映画を観に行く映画友達もいますDVDを借りたり、映画館に行ったり。最近は『万引き家族』に感動~!半年前から一眼レフにハマっています。空や山などの自然や、インスタ用のコーディネートをよく撮ります♪おかもと・りおん2001年生まれ。雑誌『セブンティーン』の専属モデルとして活躍中。Instagram(@rion051228)にはプライベートやオフショットが満載!※『anan』2018年8月29日号より。写真・土佐麻理子文・松下侑衣
2018年08月28日若手演技派女優、なんて肩書は窮屈に見える。もっと複雑で、もっと清々しく、もっと静謐。独特の空気感と、不思議な存在感を放つ女優・門脇麦さんは、クールなようで、じつは素直で可愛い人でした。静と動。穏やかさと強さ。冷静さと熱っぽさ。ふわふわとした女の子らしさと、凛とした少年ぽさ。映像で舞台で、その姿に思わず惹きつけられてしまうのは、そんな真逆とも思われる魅力をどちらも持ち合わせているからだろう。“○○系”なんて簡単な言葉で括れない、門脇麦さんを知りたくて―。――9月に開幕するNODA・MAPの舞台『贋作 桜の森の満開の下』に出演されます。野田秀樹さんといえば、いま日本の演劇のトップランナー。ご一緒するのは、どんなお気持ちですか。門脇:純粋に楽しみです。野田さんの舞台を観ると、役者さんがみなさん楽しそうなんですよね。あと、信頼しているいろんな方から、「麦ちゃんは、いつか野田さんとやったらいいよ」と言われていたので、ずっと興味がありました。野田さんの作品は、ものすごい情報量の中に観終わった後じわっとくるものが隠されている、という印象があります。今回の作品も、筋だけを追うと難解ではないけれど、そこに描かれているものをちゃんと拾おうと追っていくと複雑で難解。ただ、それを全部は理解できなくても、お客さんそれぞれにキャッチできるものがある。人によっていろんな受け取り方ができるところがいいなと思います。――稽古はこれからですけれど、野田さんのワークショップにはすでに参加されているとか。門脇:稽古は仕事のための準備の時間ですが、ワークショップって、それが直接作品になるわけじゃないので、仕事というには不確かな時間なんですよね。これまで何度かワークショップを経験しているけれど、野田さんのは、この先の公演に向けて、いろんな方法を模索する場のように感じました。こんなに効率がいいものは初めて。ワークショップは好きな人と苦手な人がいると思うんですが…。――門脇さんはどっちですか?門脇:私は好きな人です。みんなでアイデアを出し合って何かをするのが昔から好きで…。子どもの頃、春休みや夏休みにいとこが7~8人くらい集まると、私が台本を書いて、劇を練習をしたり、振り付けを考えてみんなでダンスの練習をしたりして、親戚一同の前で発表してました。そんなものとは比較対象にもなりませんし、次元が違う話ですが、でも少しその感覚に近いです。――コンスタントに舞台に出演されていますが、門脇さんにとって舞台はどんな位置づけですか。門脇:自分の実力のなさをきちんと認識できる大切な場所だと思っています。映像は、編集でいい部分を切り取ってくださるけれど、体ひとつで勝負する舞台は、下手は下手のまま提示されてしまう。怖い場所ではあるけれど、反省して次の日にダイレクトに活かせるので、筋力がつく気がします。――周りから実力派女優という評価を受けていますけれど。門脇:言っていただけるのはありがたいんですけれど、やっている作品がコアな感じのものが多いので、そう見えるんだと思うんです。この仕事を始める前に演技を勉強していたこともないし、そう言われるのは本当に…。去年、初めて舞台で古典の作品をやったんですけれど、日常とかけ離れたリアルな言葉じゃないセリフが、なかなか体の底に染み付かず、いくらしゃべってもツルツルと流れていってしまうような感覚がありました。本番が始まってもどうにもできず、結局、セリフが自分の中に落ちて、言葉の意味がちゃんとお客さんに伝わったと思えたのは公演半ば頃からでした。――古典劇は確かに苦労されたかもしれませんが、門脇さんのお芝居を拝見していると、何気ない表情や動きのなかに、すごく繊細な心情を表現されているなと思います。表現力もですが、台本の読み込みが深いんだろうと…。門脇:私、本当に台本を読み込めなくて。一生懸命読んでるつもりですが、撮影中に、このシーンってこういう意味だったのかって思うこともあるし、完成した作品を観て、意図に気づくことも多くて。台本もいつも真っ白です。野田さんの戯曲も難しくて、正直、読みながら何度かくじけそうになりました。――まさか…意外です。門脇:わかっているように見える顔なんだと思います(笑)。――一筋縄ではいかない変わった役を演じることが多い印象がありますが、王道の恋愛モノを演じてみたい願望はないですか?門脇:やりたいですね。少女漫画を読むのも好きですし。でも…意外とキラキラしたヒロインもやっているんですよ。インパクトが強い役の方が印象に残りやすいだけで。ちなみに私のなかでは、ドラマ『トドメの接吻』での役(キスをすると相手が死んでしまうヒロイン・佐藤宰子)もキラキラヒロインです。そう思うと、どんな役でも、私にとってはキラキラヒロインかもしれない。みなさんが変わっていると思う役も、身につけている鎧というか、ついている形容詞がちょっと変わっているだけで、中身は普通だったりするんですよね。どんなに癖がある役でも、私は、どうやれば普通の女の子に見えるのか意識して演じている気はします。ただ、変わった役は、キャラクターの色がつけやすいし、いろんなやり方ができるのでありがたい存在。正攻法のピュアなヒロインの方が、難しいんじゃないかな。――ただ、濡れ場があったり、キスをしまくったりって、女優としての覚悟の表れではあるかもしれませんが、女の子の部分ではやっぱり抵抗があると思うんです。門脇:そうですね。(しばしの間考えて)もうやると決まったら、しんどいと思いながらやるのはしんどいので、仕事だと割り切って、そこに対するナーバスな感情は排除して演じています。何も感じなくなっちゃいました、って言ってる姿勢の方がやりやすいんですよ。…でもやっぱり、前日はナーバスになりますし、終わってからも落ちます。そこの切り替えは、昔に比べて早くなったし、作品を成立させるために必要だと思えば、やるんですけどね。――もともと目指していたバレエの道への未練はないですか。門脇:結構頑張って、やるべきことはやり尽くしたので、いまは一切ないです。思えば、子どもの頃に劇を披露していたりとか、潜在的にそういうことが好きだったんだと思います。小学生の時から学芸会が好きで、目立ちたくないと言いつつ、最終的にいい役をやったりしていました。本当は目立ちたい願望があったんだと思います。私は覚えていないんですが、バレエをやめる時も、先生に「劇団に入ります」って言ったみたいですし、いま思うとそっちに舵を切るきっかけを探していたのかなと。――バレエをやめたのは?門脇:努力してもどうにもならないことってあって、バレエをやってて、子どもの頃にそのことを体で覚えました。例えば、つま先を伸ばした時に足の甲が出るか出ないかって、もって生まれた骨格の問題です。努力で1cmは出るかもしれないけれど、もともと5cm出る人には勝てない。私は昔から体が硬かったので、開脚しながら勉強したり、いろんな努力はしたけれど、結果的に体を傷めてしまい、整体に通わないと続けられないほどでした。夢は諦めなければ叶う…というわけではないことを、10代で学べて感じた体験は良かったです。人は、生まれながらにいるべき場所、なすべきものっていうのがあって、私にとってはそれがバレエじゃなかった。でも、あの時間がなかったら、いまこの仕事をしていなかったのかなとも思うんです。――女優という道に来るための挫折だったのかもしれません。門脇:そうだとしたら素敵ですよね。でも、もしかしたら、この先にさらに何かあって、この時間もそのためのものかもしれない(笑)。何があるかわからないです。――いまのお仕事への執着みたいなものってないですか?門脇:うーん…これが私の生きるべき道、みたいな強い気持ちは、あんまりないかも…です。――年齢のわりに落ち着いている印象がありますが、テンションが上がってはしゃぐことって?門脇:ありますよ。はしゃぐ時は全然はしゃぎます。――ガールズトーク、とか?門脇:それはあまりないかも(笑)。でも、美味しいごはんにはテンションが上がります。スーパーに行くのが好きなので、すごくいい食材が売られていたりする時とか。人といると気を使ってしまうので、ガールズトークより、スーパーの方が発散してるかもしれない。――最近の掘り出し物は?門脇:家の近所のスーパーがすごく良くて、魚のアラがとにかく安いんです。それが売られていたら、大量に購入して冷凍する。その時は、すごくテンション上がります。――結婚したら、仕事を辞めて専業主婦になりたい、みたいな気持ちはあったりしますか?門脇:そういう気持ちもありますし、同時に仕事に邁進したい気持ちもあります。もともとのベースの性格は、負けず嫌いで貪欲で、執着心も強いんです。でも、25年生きてきた環境から培われたものは、それとは真逆の部分。人はみんなそうだと思いますが、冷静な部分と熱い部分と…いろんな面が自分の中にあることを感じます。かどわき・むぎ1992年8月10日生まれ、東京都出身。‘11年にデビュー後、映画『愛の渦』(‘14 )やドラマ『まれ』(‘15)で注目され、数々の映画やドラマで活躍。今秋には出演映画『止められるか、俺たちを』『ここは退屈迎えに来て』が相次いで公開に。来年には『さよならくちびる』『チワワちゃん』など主演映画の公開も控える。ワンピース¥110,000(ENFOLD/バロックジャパンリミテッドTEL:03・6730・9191)門脇さんの出演するNODA・MAPの舞台『贋作 桜の森の満開の下』(野田秀樹作・演出)は、9月1日~12日まで池袋・東京芸術劇場プレイハウスにて上演。その後、パリ公演を経て大阪、北九州を回り、11月に再び東京に凱旋。1989年に劇団 夢の遊眠社で初演され、観客の心を鷲掴みにした傑作。7月28日からチケット一般発売開始。NODA・MAPTEL:03・6802・6681※『anan』2018年8月1日号より。写真・内田紘倫(The VOICE)スタイリスト・岡本純子インタビュー、文・望月リサ
2018年08月04日芸能界で一、二を争うにゃんこLOVERたちに、愛に満ち溢れた相棒さんとの生活を見せて(自慢して?)いただきました。飼い主さまと一緒だからこその猫さまたちのゆるゆるお顔に、こちらも頬がゆるみます。今回は上野樹里さんと愛猫のフランさんが登場です!臆病だけど、優しくて頼りになる私の大切な同志。青い瞳の愛らしい顔に、ふわふわなクリーム色の長い毛。上野樹里さんと暮らすフランさんは、まるでぬいぐるみみたいなラグドールの女の子。先住のチワワのブーブーくんの友達として、10年前にやってきた。「ペットショップに半年以上もいたようで、初めて会った時はすでに大きくなっていて。早く出してあげたい気持ちと、穏やかそうなところがブーブーには合う気がして連れて帰ることにしました」気になる実際の二匹の仲は、「うーん、良くも悪くもないかな。フランはちょっとお嬢様気質だから、自分から歩み寄ったりはしなくて(笑)」だそう。そんなフランさんは、今回が待望の雑誌デビュー。でも、初の一眼レフカメラでの撮影や、見知らぬ人に囲まれて緊張気味の様子。「ちょっと臆病だけど、本当はすごく優しい性格。私が疲れて帰ってきたら、背中にそっと乗ってフミフミとマッサージしてくれたり。あ、夏になるとセミを捕まえて、得意げな顔でプレゼントしてくれます(笑)。意外と頼もしいところもあるんですよ!」上野さんにとって「大切な同志」のフランさんだけど、彼女は上野さんを守っているのかも?うえの・じゅり女優。約2年ぶり、結婚後初となる連続ドラマ『グッド・ドクター』(フジテレビ系、7月12日スタート。毎週木曜22時~初回15分拡大)に、小児外科医・瀬戸夏美役で出演。公式Instagramは@_juri_art_ワンピース¥26,000ギャザードレス¥62,000(共にHOUSE OF LOTUS/HOUSE OF LOTUS 青山店TEL:03・6447・0481)フランさんラグドール、メス、10歳。チワワのブーブーくん(オス・11歳)とともに、上野さんが結婚する前から暮らす。音楽を聴くとリラックスし、特にビーチ・ボーイズの「サーファー・ガール」がお気に入り。※『anan』2018年7月4日号より。写真・丸尾和穂スタイリスト・岡本純子ヘア&メイク・MIZUHO取材、文・野尻和代(by anan編集部)
2018年06月29日「街の中の岡本太郎パブリックアートの世界」展が、2018年7月14日(土)から9月24日(月)まで神奈川・川崎市岡本太郎美術館にて開催される。《太陽の塔》で知られる芸術家・岡本太郎。彼は作品が個人の所有物になることを、アーティスト人生を通して拒みつづけていたといわれる。そんな岡本太郎が好んだのが、公園や学校など公共の空間で創作した作品。大阪・千里の《太陽の塔》、東京・渋谷の《明日の神話》をはじめ、140点以上の岡本作品が全国70ヶ所に設けられている。「街の中の岡本太郎パブリックアートの世界」展では、岡本が手掛けたパブリックアートにフォーカス。原型、原画、スケッチ、写真、彫刻、図面などあらゆる観点から焦点を当て、作品に込められた想いと社会に打ち出したメッセージを紐解く。会場には《太陽の塔》《明日の神話》だけでなく、初期のモザイクタイルを使った作品、制作に励む岡本太郎の動画などが集結する。「芸術のための芸術」ではなく、芸術が日常空間にあって社会とつなげる不可欠な存在であることを追い求めた岡本太郎の姿を体感することができる展覧会となるはずだ。【詳細】街の中の岡本太郎パブリックアートの世界会期:2018年7月14日(土)~9月24日(月)休館日:月曜日(7月16日、9月17日、9月24日を除く)、7月17日、9月18日時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)会場:川崎市岡本太郎美術館企画展示室住所:神奈川県川崎市多摩区枡形7丁目1-5観覧料:一般900(720)円、高・大学生・65歳以上700(560)円、中学生以下は無料※()内は20名以上の団体料金※常設展もあわせて鑑賞可能。
2018年06月02日2009年の『ヘンリー六世』に始まり、『リチャード三世』、『ヘンリー四世』と鵜山仁の演出で、浦井健治、岡本健一らを迎えシェイクスピアの歴史劇を上演してきた新国立劇場。その集大成とも言える『ヘンリー五世』がまもなく幕を開ける。【チケット情報はこちら】前作『ヘンリー四世』(2016年)では、浦井はハル王子として、放蕩三昧の暮らしを送ったかと思えば、あっさり悪い仲間たちと手を切り、戴冠しヘンリー五世に即位した。本作では冒頭から、王子時代の若気など一切感じさせぬ、怜悧かつ威厳に溢れた王の姿を体現。ハル王子時代はヘッドフォンを首から下げ、ハイテンションの芝居が印象的だったが、今回は王冠に王笏、ローブという“王道”スタイルで、目は据わり、セリフ回しにもどっしりと重みが感じられる。仏王の挑発を落ち着いて受け止め、裏切り者の諸侯を苛烈に処断し、戦争となれば、先頭に立って躍動し、勇ましく兵たちを率いていく。『ヘンリー四世』でタイトルロール、つまりハル王子の父親を演じたのは、昨年、急逝した中嶋しゅう。演出の鵜山は「このシリーズはいわば、浦井健治がいろんなものを食べて、成長していくという話。しゅうさんのことも含めて、いろんな“エコー”を背負って、吸収し、変化していくのを感じる」と浦井が背負うドラマに言及する。そんな王が象徴する「国家」と相反する「個」を象徴する存在として描かれるのが、王にとっては王子時代の悪友であるピストル。前作に続き、岡本が演じているが、こちらは子どもがそのまま大きくなったかのような悪童ぶり。言葉遣いは乱暴で酒好き。欲張りで器が小っちゃく、勇ましいことは言いつつも戦には及び腰、しかし仲間の命のために奔走する情の厚さも持つ男を岡本は人間臭く、魅力的に演じている。鵜山はこのピストルを「大義名分よりも個の幸せや欲望。大陸を巻き込んだグローバルに対するローカルを象徴している」と評す。浦井と岡本は過去のシリーズでは、様々な関係性で一騎打ちを見せてきたが、本作では直接やりあうシーンはない。後半、ふたりが顔を合わせるシーンでは、ピストルは目の前の相手が王でかつての悪友であることを認識せぬまま、王に対する評価を口にする。「直接、ぶつからないのが厄介(笑)。このすれ違いを掘り下げていくと何か見えるんじゃないか」(鵜山)。もうひとり、物語…というよりも歴史の歯車を大きく回すことになるのが、中嶋朋子が演じるフランス王女でヘンリー五世に嫁ぐことになるキャサリン。英語の会話もままならぬ状態で、“戦果”として英国に渡ることになるが、彼女の存在が『ヘンリー六世』、そして『リチャード三世』へと繋がっていくことを想像しながら見ていると、英語を必死で練習し、片言で受け答えをするコミカルなやり取りがどこか恐ろしく感じられる。『ヘンリー五世』は5月17日(木)より東京・新国立劇場中劇場で上演。取材・文・撮影:黒豆直樹
2018年05月16日歌手の岡本真夜と松室政哉がきょう16日に放送される文化放送の音楽番組『楽器楽園~ガキパラ~for all music-lovers』(毎週金曜 22:00~)にゲスト出演する。この番組は、タレントでサックスプレイヤーの武田真治と“美人すぎるバイオリニスト”岡部磨知がレギュラー出演する音楽番組。きょうの放送では、スタジオを飛び出して文化放送のイベントホールから生放送で、ライブハウスさながらのパフォーマンスが行われる。岡本は代表曲の1つである「そのままの君でいて」を武田、岡部と生セッションする。さらにピアニストとしてリリースした2ndアルバム『Good Time』の制作秘話を語るほか、その収録曲をグランドピアノで弾き語りをする。そして山崎まさよし・秦基博ら豪華アーティストによるスペシャルユニット「福耳」に昨年仲間入りを果たした松室は、メジャーデビュー曲「毎秒、君に恋してる」を武田、岡部と生セッションし、歌だけではない松室のパーソナルな魅力に迫っていく予定だ。
2018年03月16日東京・南青山にある岡本太郎記念館では、企画展「太陽の塔 1967 ー 2018 ー岡本太郎が問いかけたものー」の第2期を、2月21日から5月27日まで開催する。「地底の太陽 原寸スチロール原型」プロデューサーとして大阪万博に参画した1967年から、塔内が再生される2018年まで半世紀におよぶ足跡を振り返り、岡本太郎がテーマ館/太陽の塔に込めた思いをすくいあげる。フィギュア界のチャンピオン・海洋堂の全面協力のもと、大阪万博テーマ館のミニチュア立体化を敢行。これまで写真でしか見ることができなかった、芸術的な展示空間を3次元で追体験する過去にも例のない試みだ。第2期では実際に塔内再生工事で使われた原型や模型などを通して、再生の軌跡を生々しく辿っていく。復元される《地底の太陽》の原型も登場。再生プロジェクトの舞台裏に触れることができる。【展覧会情報】太陽の塔 1967 ー 2018 ー岡本太郎が問いかけたものー会期:2月21日〜5月27日(第1期 2017年10月13日~2月18日)会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19時間:10:00~18:00(最終入館は17:30まで)料金:一般620円 小学生310円休館日:火曜日、2月19日
2018年01月30日南青山にある岡本太郎記念館では、企画展「太陽の塔 1967 ー 2018 ー岡本太郎が問いかけたものー」の第1期が、10月13日から2018年2月18日まで開催中。本企画展は、これまで写真でしか見ることができなかった、大阪万博テーマ館での岡本太郎の芸術的な展示空間を3次元で追体験できるという史上初の試みを実施。大阪万博当時の塔内部を再現したモデルもあわせて展示される他、半世紀前に彼がつくりあげたメッセージ空間をフィギュア界では知らない人はいないであろう海洋堂がジオラマで再現している。また、翌2月21日から5月27日まで開催される本企画展の第2期では、展示の一部を入れ替え、太陽の塔再生プロジェクトの一端を紹介する。【展覧会情報】太陽の塔 1967 ー 2018 ー岡本太郎が問いかけたものー会期:第1期 10月13日~2018年2月18日/第2期 2018年2月21日〜5月27日会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19時間:10:00~18:00(最終入館 17:30まで)料金:一般620円 小学生310円休館日:火曜日、2018年2月19日ギャラリートーク:11月16日/12月14日/2018年1月18日/2月14日/3月15日(ともに14:00から20分程度、予約不要。日程は変更する可能性あり)
2017年10月23日NHK連続テレビ小説『わろてんか』ヒロインに抜擢された葵わかなさんに、現場での様子を語っていただきました。初めての“朝ドラ”は戸惑いの連続。ずっと走り続けている感じです(笑)。明治から昭和初期の大阪を舞台に、日本で初めて“笑い”をビジネスにした女性の半生を描くNHK連続テレビ小説『わろてんか』。天真爛漫でいつも笑顔を絶やさないヒロイン・藤岡てんを演じるのは、2378人の応募者の中からオーディションで選ばれた葵わかなさん。「オーディションを受けたときは、手応えを1ミリも感じていなかったんです。発表会見のあと、両親や友達から『よかったね』という連絡が来て初めて合格した実感が湧いたくらいで(笑)。でも、てんちゃんの芯が強い部分は、自分と似たところがあるのかも。もちろん、似ていない部分もありますが、そこはお芝居で寄せていくようにしています」初めての“朝ドラ”の現場は、戸惑いの連続だったそう。「今までの現場とは何もかもが違いすぎて。1週間のスケジュールがきっちり決まっていることにも驚きましたし、1日に撮る分量も多く、ペースも速いので、とにかくずっと走り続けている感じです(笑)。最初はペース配分もわからず、振り回されていたんですけど、4か月たってようやく慣れてきました」そんな慌ただしい現場で葵さんの癒しとなっているのが、子役の存在。「私、このお仕事をしていなかったら保育園の先生になっていたくらいに、子供が大好きなので、もうかわいくてかわいくて…♪そのうち、てんちゃんの子供が生まれるシーンも描かれますが、自分が経験したことのない母親という役を演じるのはとても難しいけれど、そのぶん楽しみでもあるので、良き母を演じられればいいなと思います」来年の3月まで休むことなく続く撮影が終わったら、やってみたいことがたくさんあるそうで…?「まず、車の免許を取る。そして、韓国語の勉強を始めたいです。私、週に1回は食べてるくらい韓国料理が大好きなので。それから、宝塚が好きなこともあり、フランスの革命史に興味があるんです。だからベルサイユ宮殿に行ってみたい!もう行くことは決めているので、あとはタイミングの問題ですね(笑)」あおい・わかな1998年6月30日生まれ、神奈川県出身。女優。2018年公開の映画『ミッドナイト・バス』に出演。映画『サバイバルファミリー』のBlu-ray&DVDが好評発売中。ワンピース¥43,000(Y.M.Walts/MARVIN&SONSTEL:03・6452・3982)いつも周りに笑いを振りまく藤岡てんは、ひょんなことから夫婦で寄席経営を始めることに…。出演/葵わかな、松坂桃李、濱田岳、高橋一生、鈴木保奈美、竹下景子、遠藤憲一ほか。NHK総合、毎週月~土曜8:00~放送中。※『anan』2017年10月11日号より。写真・小笠原真紀スタイリスト・岡本純子ヘア&メイク・吉田美幸インタビュー、文・菅野綾子(by anan編集部)
2017年10月04日「太陽の塔 1967 ー 2018 ー岡本太郎が問いかけたものー」展を、東京・岡本太郎記念館にて開催。第1期は、2017年10月13日(金)から2月18日(日)まで、第2期は2018年2月21日(水)から5月27日(日)まで。2018年3月、《太陽の塔》が完全な姿で”再生”する。今まで非公開のままになっていた太陽の塔内の耐震補強工事のついに終了し、展示施設に生まれ変わる。抽象的で真っ白な塔から1歩中に足を踏み入れると、そこにはまるで生き物の体内のような異質な空間が広がっている。無数の襞を打つ真っ赤な壁は「脳の襞」。そして中央にそびえ立つ「生命の樹」は、様々な色の枝をつけた樹木のようであり、一方で血管のようでもある。本展は、この太陽の塔の復活を記念し、「太陽の塔とはなにか」を再び今の時代に問いかける。大阪万博に参画した1967年から塔内が再生される2018年まで、半世紀にわたる岡本太郎と太陽の塔の軌跡を紹介。大阪万博テーマ館のミニチュア立体化も公開する。さらに、当時の展示空間を、”3次元”のリアルな再現で追体験できる企画も用意した。【詳細】「太陽の塔 1967 ー 2018 ー岡本太郎が問いかけたものー」展会期:・第1期 2017年10月13日(金)〜2月18日(日)・第2期 2018年2月21日(水)〜5月27日(日)※第2期では展示の一部を入れ替え、太陽の塔再生プロジェクトの一端を紹介。会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19開館時間:10:00〜18:00 (最終入館17:30まで) 休館日:毎週火曜 ※2018年2月19日(月)は臨時休館入館料:一般 620(520)円、小学生 310(210)円 ※( )内は15人以上の団体料金【問い合わせ先】TEL:03-3406-0801
2017年09月23日ニューエラ(New Era)と日本が誇るアート界の鬼才・岡本太郎のコラボレーション第3弾が登場。2017年4月6日(木)に発売される。これまで発売されてきた第1弾では「太陽の塔」「こどもの樹」をモチーフにしたキャップやバケツ帽子を展開、そして第2弾では「天空に我あり」「風」といった作品をフィーチャーしたバッグも登場した。第3弾となる今回は、岡本太郎がロゴデザインを手がけたことで知られるプロ野球球団「近鉄バファローズ」を復刻したアジャスタブル仕様の「9FIFTY Trucker」や、彼が作品に記すサインを刺繍したベースボールキャップ「59FIFTY」など、全9モデルが用意されている。さらにキャップをミニサイズにした可愛らしいキーホルダーも。カラーはモノトーンをメインに、レッドをアクセントに取り入れたものも登場している。暖かくなるこれからの季節に取り入れてみてはいかがだろう。【詳細】ニューエラ×岡本太郎 第3弾発売日:2017年4月6日(木)価格:・59FIFTY 5,500円+税・9FIFTY Trucker 5,000円+税・Cap Key Holder 2,300円+税【問い合わせ先】ニューエラTEL:03-5773-6733
2017年04月09日俳優・山本裕典(29)が21日付でエヴァーグリーン・エンタテイメントから契約を解除されたことを受け、同事務所に所属する女優・岡本夏美(18)が26日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~11:15)にゲスト出演し、社長から詳しい事情の説明があったことを明かした。山本のことを兄のように慕っていたという岡本は、「もともと裕典くんは、事務所の中でもお兄ちゃん的な存在で、私が入った時から妹のようによくしてくださった」と感謝し、「お兄ちゃんと呼ぶくらい親しい仲」と回顧。契約解除が発表された日の午前中、社長と山本が話し合いを行った上での結論であると言い、「その後に事務所のメンバーがみんな集められたんです。マネージャーさんとタレントが」。一部では無断で副業をしたことが原因と報じられているが、「副業の問題ではないと聞きましたし、法的なことではないとも聞きました」と報告した。契約解除後、山本と連絡は取っていないという岡本。同番組の現役高校生枠でたびたび出演して注目を集めたが、高校を卒業することから奇しくもこの日が最後の出演に。そのタイミングと山本のニュースが重なり、「ワイドナショーの呪い……」と吐露して笑いを誘った。"ワイドナショーの呪い"とは、同番組の出演者のスキャンダルや災難が続くことからネット上など囁かれはじめたこと。岡本も「まさかの最後の最後に……」と戸惑いの表情を浮かべていた。
2017年03月26日岡本太郎現代芸術賞20周年を記念した企画展「TARO賞20年/20人の鬼子たち」が、3月12日から6月18日まで東京・南青山の岡本太郎記念館にて開催される。岡本太郎を失ってひとりになった岡本敏子が、「太郎を次の時代に伝えるのが私の仕事」という思いで立ち上げたTARO賞。同展では、20周年を迎えたTARO賞にこれまで入選してきた410組の作家の中から、入選後もめざましい活躍を見せる“20人の鬼子たち”による作品を展示。一筋縄ではいかない作家たちが繰り広げる濃密なアート空間を堪能できる貴重な機会となっている。参加作家は、宇治野宗輝、梅津庸一、大岩オスカール、オル太、風間サチコ、加藤翼、加藤智大、金沢健一、キュンチョメ、斉と公平太、サエボーグ、関口光太郎、天明屋尚、東北画は可能か?、ながさわたかひろ、西尾康之、村井祐希、山口晃、吉田晋之介、若木くるみの20名。また、3月17日、4月14日、5月18日、6月15日にはギャラリートークが開催される。【イベント情報】「TARO賞20年/20人の鬼子たち」会場:岡本太郎記念館住所:東京都港区南青山6-1-19会期:3月12日~6月18日時間:10:00~18:00(入館は17:30まで)料金:一般620円、小学生310円休館日:火曜日(祝日の場合は開館)
2017年03月09日「ニューエラ(New Era)」が、日本が誇るアート界の鬼才・岡本太郎とコラボレーション。2017年2月9日(木)より、全国のニューエラ正規ディーラーにて順次展開される。数か月に渡ってリリースされる岡本太郎とのコラボレーションコレクション。第一弾には、1970年に大阪万博で発表された岡本太郎の代表作「太陽の塔」をモチーフにしたアイテム群が用意されている。展開されるのは、ニューエラのアイコン「59 FIFTY」 キャップや、59FIFTYと同様のフォルムながら、アジャスタブル仕様でサイズ調整が可能な「9 FIFTY」、カジュアルにコーディネートできる「Bucket(バケット)」など。帽子の裏には、鮮やかなプリントが施されているところもポイントだ。デイパックには、大きく太陽の塔をデザインしインパクト大。PCを入れられたり、ペットボトルをサイドに収納できたりと、機能性も十分だ。この「太陽の塔」シリーズを皮切りに、太郎のスケッチ画や油彩画をフィーチャーしたモデルや、「こどもの樹」をモチーフにしたキッズモデル、そして太郎がロゴデザインを手がけたプロ野球球団「近鉄バファローズ」のモデルなどが順次リリースされる予定となっているので、目が離せない。【概要】岡本太郎×ニューエラ発売日:2017年2月9日(木)~発売場所:ニューエラ直営店、全国のニューエラ正規ディーラーアイテム:・59FIFTY 各 5,800円+税・9FIFTY各 5,300円+税・Bucket-01 各 4,800円+税・Pom-Pon Knit各 4,600円+税・Daypack 各 10,000円+税【問い合わせ先】ニューエラTEL:03-5773-6733
2017年02月04日