意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「育休法改正」です。現場の声を反映。男性が取得しやすい制度に。改正育児・介護休業法が成立し、2022年より施行されることになりました。この改正の大きなポイントは、「男性が育児休業を取りやすくするように定めた」ということです。これまでの男性の育休取得率は7.48%、1割にも達していませんでした。さらに、取得した人のうち、7割が取った期間が1週間以内。もっと長期に、必要なときに分割して何度でも取れるようにと、現場のお父さんお母さんの声が改正案には反映されました。これは大きな前進だと思います。現在、孤立してしまうお母さんの産後うつの問題が深刻です。また、僕も経験がありますが、働く男性にしてみたら、いったん長期間休んで前線を離脱してしまったら、元のポストに戻れないのではないかという怖さもあります。さらに、休めば残業代が減ってしまいます。そういう経済的理由からも育休は取りにくいものでした。改正後は新たに出産日から8週間の間に4週間の育休を取れ、子供が1歳になるまでに女性は2回、男性は最大4回に分けて取得することが可能になります。さらに、育休取得日の半分を上限に仕事をすることも認められます。給付金は育休開始時賃金の67%が支給され、厚生年金など社会保険料が免除されるため、実質、収入の8割程度が保障されることになります。これまでは正社員だけの制度でしたが、改正法では、働いて1年未満の非正規雇用でも育休を取れるように変更されました。ある調査で男性の5人に1人が、育休を取らなかった理由を「職場が育休制度を取りづらい雰囲気だったから」と答えています。「取っていいと思っているのか?」と上司に言われ、申請できなかったという例も聞きました。そんな職場の空気を是正するため、育休取得対象の男性に、会社は制度の説明をし、取得の意向を確認をすることが義務化されることになりました。日本は有給休暇も取得率が極端に低い。けれども休みを取りやすい会社のほうが生産性が高いという数字も出ています。休むことで仕事のパフォーマンスも向上します。子供の有無にかかわらず、休みが取りやすい職場に変わっていくことを期待したいですね。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年8月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年08月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「LGBT法案」です。LGBTと一括りではなく個別の課題解決を。与野党合意で進められていた、性的少数派をめぐる「理解増進法案」は自民党内の強い反対を受け、今国会での提出を断念しました。オリンピック憲章では、いかなる差別も認めず、ジェンダー平等を謳っています。オリンピック開催国でありながら、この法案が成案できないというのは恥ずかしい状況だと思います。2014年のソチオリンピックでは、ロシア政府が同性愛を認めないとLGBT運動を弾圧したため、各国の首脳は抗議の意を示し、開会式の参加をボイコットしました(日本は参加していました)。自民党内でも、稲田朋美議員をはじめ、LGBT当事者と対話を重ねてきた議員はなんとか成案させようと与党幹部に詰め寄りましたが、「家族観が壊れる」など、ベテラン議員からのクレームがついて進みませんでした。もともと野党は、ヘイトスピーチや、同性愛者という理由で入居を拒否されたり、社内で差別を受けたりすることを禁止する「差別解消法案」を提出していました。それに対して自民党はLGBTの人々の実情をまず知ってもらおうと「理解増進法案」を進めていました。結局、自民党案を修正する形で与野党合意したのですが、「差別は許されない」という文言に対して、与党内の保守派が「権利を与えることで、権利を極度に主張されると訴訟が起こり、かえって分断を生む。何をもって差別とするかを定義づけないかぎり法案は認められない」と強硬姿勢を崩さず、国会提出も叶わなかったのです。たとえ法律ができたとしても、差別感情を持つ人の意識が一変するわけではありません。理解を深めるためには、対話や交流の場を増やすことが肝要なのだと思います。残念なのは、この制度を決める国会議員の中に、公表しているLGBT当事者がほとんどいないということです。議員の多様性のなさにも問題があると言わざるを得ません。最初からLGBT法案に賛成か反対か、という二択から始めるのではなく、もっと小さな主語で、性別の問題で困っているさんの課題に対処するには、どんな方法があるのか。具体策を一つずつ見出すことが、状況改善の糸口になるのかもしれません。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年7月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年07月17日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「温室効果ガス46%削減」です。環境の問題だけではなく、経済の生き残り策 。4月に気候変動サミットが開かれ、各国が温室効果ガスの削減目標を表明しました。日本は2030年度までに2013年度比で46%削減するという新たな目標を掲げ、「50%の高みに向けて挑戦を続ける」と発表。それまでの目標値は26%削減でしたから、一気に引き上げた形になります。ところが、環境問題に熱心に取り組む若い人たちが、その数字では足りないと、経産省前でハンガーストライキを行いました。パリ協定では、世界の気温上昇を産業革命前と比べて1.5°Cに抑えることを目標に定めています。そこまで効果を出すには日本は62%の削減が必要だと訴えたのです。ちなみに他国の目標値は、アメリカは2005年比で50~52%削減。EUは1990年比で55%以上減。イギリスは1990年比で78%以上減です。アメリカのバイデン大統領は、オバマ政権で謳われた、温暖化防止と経済格差是正の両方を行う経済刺激策「グリーン・ニューディール」をさらに強化し、「クリーンエネルギー/持続可能インフラ計画」に4年間で総額2兆ドルを投入すると公約で掲げました。中国は、公害により健康被害が多く出たことを機に、環境対策に積極的になり、2030年までの温室効果ガス削減目標は2005年比で65%以上削減。また、2035年の新車販売でガソリン車をゼロに。電気自動車を中心に省エネ・新エネルギー車の割合を5割にし、残りの5割もすべてハイブリッド車にすると昨年秋に発表しました。欧米や中国の削減目標値が高いのは、環境対策がこれからの経済の主戦場になると踏んでいるからです。欧米の大手企業は、石炭や火力による電力に依存する企業とは取引しないと公言していますから、日本も再生可能エネルギーの比率を上げるなどの対処をしないと、このままでは世界の経済市場から日本の企業は排除されてしまいます。環境対策は、地球を守るというイデオロギー的なものから、産業の生き残り策に大きく変わったんですね。AIや再生可能エネルギーなど、あらゆるテクノロジーを駆使し、環境に負荷をかけない産業政策を、国が本格的にとる必要があるのではないかと思います。堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月16日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月12日写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」が東京富士美術館で2021年8月29日(日)まで開催される。動物写真家・岩合光昭の写真展岩合光昭は世界で活躍する動物写真家。世界的なネイチャー雑誌「ナショナル ジオグラフィック」誌では、ライオンの親子を捉えた写真で日本人写真家として初めて表紙を飾った。そんな岩合がライフワークとして撮り続けているのは、もっとも身近な動物“ネコ”だ。週刊朝日で「今週の猫」、月刊「潮」で「世界のネコたち」の連載を行っているほか、NHK BSプレミアムでは人気番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」を手掛けており、2021年1月に劇場版第2弾が公開された。世界で出会ったネコの作品や番組未公開映像同人気番組を写真展にした「岩合光昭の世界ネコ歩き」では、ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、アジアなど世界15地域で出会ったネコたちの写真作品を中心に、番組未公開映像も加え、全209点の作品を紹介。ネコたちの愛らしい表情や仕草、一瞬の動きをとらえたチャーミングな写真を間近で鑑賞してみてはいかがだろう。詳細写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き」開催期間:2021年6月1日(火)~8月29日(日)休館日:月曜日※8月9日(月・休)は開館、8月10日(火)は休館開館時間:10:00~16:00(15:30受付終了)※現在、開館時間を短縮している会場:東京富士美術館 本館・企画展示室1~4住所:東京都八王子市谷野町492-1入場料金:大人1000(800)円、大高生600(500)円、中小生300(200)円、未就学児無料※新館常設展示室も鑑賞できる※土曜日は中小生無料※()内は各種割引料金(20名以上の団体・65歳以上の来場者・同館公式LINE登録者ほか)※障がい児者、付添者1名は通常料金の半額(証明書を提示する)※誕生日当日に来館すると本人のみ無料(証明書を提示する。休館日の場合は適用できない。なお、誕生日当日の無料適用は2021年12月末をもって終了)
2021年06月06日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「出入国管理法改正案」です。難民は犯罪者ではない。廃案後も対応是正を求める。日本の入国管理のあり方が国際的に問題視されています。まず、難民認定率が1.2%(2020年)と、とても低い。さらに、難民申請を却下された外国人が、入国管理の施設に長期間収容されていることも問題になっています。家族と引き離され、無期限勾留のような状況で、体調を崩してもきちんとした手当てが受けられません。扱いが非人道的ではないかと、国連からも再三勧告を受けていました。今国会では出入国管理法の改正が審議されました。改正案には、難民認定手続き中は強制送還が停止されるという規定を3回目以降の申請には適用せず、本国に送還できるという変更が含まれていました。しかし、内戦や封建的な軍政から命からがら逃れてきた人を母国に送り返せば、その人は殺されてしまうかもしれません。改悪案だと、多くの人が反対の声をあげ、3月に名古屋入管施設に収容中だったスリランカ人女性が死亡し、その管理状況が問題視されたことも受け、与党は今国会での審議を断念しました。難民申請をしている人が本当に難民なのかを判定するのは確かに難しいです。パスポートはもとより、その人を証明するものがないからです。けれども、難民=犯罪者ではありません。ただ、入管庁は麻薬カルテルの一味や武装集団を入国させないよう水際を守るのが仕事ですから、入管庁の中で難民審査を行うこと自体に無理があると思います。たとえば、難民局を作り、難民なのか、虚偽の申請をする偽装難民なのかを審査できる体制を整える必要があるのではないでしょうか。日本は難民申請を厳しくする一方で、特定技能制度など、外国人労働者を受け入れる規制緩和はしてきています。労働力のためには門を開き、助けを求める人には閉ざすというのは矛盾しています。欧米には多民族、多文化の土壌があり、移民を国力に反映させる術を持っています。その点、日本は多様性を受け入れるのが不得意なんですね。廃案になっても難民に対する日本の対応は問題が残っています。もしも日本が戦争状態になり、自分が国を逃れ難民になったとしたら?と想像力を働かせて考えてみてほしいです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年6月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年06月05日タレントの堀ちえみが6月1日、都内で行われたGEヘルスケア・ジャパン「ポケットエコー Vscan Air 新製品記者発表会」に出席した。グローバルヘルスケアカンパニーのGEヘルスケア・ジャパンは、ポケットサイズの超音波診断装置「Vscan (ヴィースキャン)」の最新モデル「Vscan Air(ヴィースキャン エアー)」を発売。その記者会見に口腔がんや食道がんを患って闘病生活を送り、現在も治療中の堀ちえみが登壇して病気の早期発見の大切さを説いた。これまでの経緯について堀は「2019年に口腔がんを患い、ステージ4という告知を受けました、2019年2月に手術をし、悪性の部分を取り除いた結果、舌の6割以上を取って太ももの一部を移植しました。首にも転移(食道がん)していて、エコーに命を助けていただいたと言っても過言ではありません」と説明。手術から2年3カ月が経過した現在は通院のほかにボイストレーニングやリハビリに取り組んでいるそうで、「通院は耳鼻科と口腔外科、それぞれ3カ月に1回は受診しています。経過観察で検査をし、食道がんも経過観察で半年に1回は胃カメラを飲んで再発の有無を診ていただいております。リハビリはコロナ禍なので1カ月に1回、ボイストレーニングは1週間に1回、リモートで先生に2時間ご指導していただいております」と明かしつつ、「コロナも怖いですけど、がんも進行してしまうと非常に恐ろしい病気。そちらの方も対策をちゃんとしながら検査を受けて早期発見できるようにしています。今は全然元気で、喋り方が後遺症として残ってしまいましたが、職業柄話せるように毎日最低でも15分はリハビリとボイトレをやるように心掛けています」と将来を見据えていた。堀は来年3月にデビュー40周年を迎える。「コロナ禍ということもあって事前に決められないもどかしさはありますが、歌の方は変わらず1曲でも多く歌って皆さんにご心配をお掛けした分、安心していただけるように頑張りたいと思っています」と40周年記念コンサートに意欲を見せ、ファンの前で歌うことを「一つの目標にして頑張ります。そこは実現させます!」と力強く宣言。「喋り方も含めて以前と変わってしまった部分で最初は命が助かったけどこの先どうやって生きていこうかと思ったところからスタートしました」と改めてこれまでを振り返り、「落ちるところまで落ちたから後は楽しみしかありません。今はそういう気持ちです。辛いことがありましたけど、皆さんのお陰で生かせて頂いております。瞬間瞬間が楽しいと思えますし、今は大変な世の中ですが、辛い方に目を向けるのではなく、楽しいことや素晴らしいモノに目を向けて過ごす方が同じ生きていくのであればそっちの方がお得かなと思っています」と前向きだった。
2021年06月02日2012年からNHK BSプレミアムで放送されている『岩合光昭の世界ネコ歩き』。世界中の愛くるしいネコたちの一瞬の動きや表情、ネコを通して見える素敵な世界は、9年間にもわたりネコ好きな人々の心を鷲掴みにしてきた。そのロケ中に撮影された写真209点を紹介するのが本展『写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き』だ。「本展は番組開始3年の節目から企画されていたもの。当館では美術館をより身近で楽しい場所だと感じてもらえる企画に力を入れているのですが、本展はその意図にふさわしく、6年間も練り上げ今年開催できる運びになったのです」(東京富士美術館学芸員・西野正恵さん)動物写真家の岩合光昭氏は19歳の時に、父・岩合徳光氏に同行したガラパゴス諸島でその大自然を目の当たりにして父と同じく動物写真家を志し、1979年には「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。世界的に知られる『ナショナルジオグラフィック』の表紙を2度飾るなど、その作品は国内外で高い評価を得ている。大自然に育まれた野生動物の姿を追う一方で、人々の暮らしの傍らで飄然と逞しく生きるネコにも眼差しを向け、その何気ない一瞬をとらえた写真は、多くの人々の心を惹きつけてきた。本展では、パリに始まり、欧州、アフリカ、南北アメリカ、アジア、最後に沖縄と世界15地域を取り上げ、ネコをテーマにほぼ地球を一周する構成に。これは番組で放送された地域の中から、視聴者に人気のあった地域や特徴的なネコ、岩合氏のお気に入りのネコが登場する地域が選ばれた結果だという。会場では各地の雰囲気に合わせた展示空間の演出にもこだわり、ネコを通じて土地の人や風景が楽しめる。さらに岩合氏のネコへの愛情を深く感じられるよう、ネコに向けて彼が語った印象的な言葉を各所で紹介する。「ネコを美しく撮るためには背景となる土地の風土が大切。だから常に背景を気にしながら撮っている」と岩合氏。厳しい環境にあっても一生懸命生きようとする健気な姿、生命力の強さ、子育てに奮闘する母ネコの母性など、どんな情勢にも負けない世界のネコの姿は、見ている私たちを勇気づけてくれるはずだ。たとえブタでも、私はあなたが大好き。グァランゲティ♂(生後5か月)とブタのローリー♀(生後6か月) ウルグアイ ©Mitsuaki Iwagoハワイでバカンスを楽しんだ二匹の思い出。ラバ♀(2歳半)とイヌのスヌーピー♀ ハワイ ©Mitsuaki Iwago夜市にも臆せず出かける招きネコ。台湾 ©Mitsuaki Iwagoアパルトマンからの景色がお気に入り。ソシソン♂7歳 パリ ©Mitsuaki Iwago『写真展 岩合光昭の世界ネコ歩き』東京富士美術館東京都八王子市谷野町492‐16月1日(火)~8月29日(日)月曜(8/9は開館)、8/10休一般1000円ほかTEL:042・691・4511緊急事態宣言延長にともない、6月1日(火)より当面の間、時間短縮の措置により、以下の時間で開館しています。詳しい情報は公式HPでご確認ください。開館時間:10:00-16:00(15:30受付終了)休館日:月曜日※『anan』2021年6月2日号より。取材、文・山田貴美子(by anan編集部)
2021年05月31日SNSクリエイター・ゆなとせりしゅんが出演する、ダイキン工業のダンス動画「ぜんぶ、湿度のせい。」が、新設したダイキン公式TikTokアカウントで27日に公開された。あわせて2人のYouTubeチャンネルでは、18時にゆなのアカウント、19時にせりしゅんのアカウントでメイキング映像も配信される。現在SNS総フォロワー数300万人以上を誇る現役高校生のゆなと、SNS総フォロワー約100万人に迫るせりしゅんは、たびたびコラボ動画を投稿し、仲の良いコンビとして人気を集めている。動画のテーマは、全国各地での梅雨入りにあわせ「何でもかんでも湿度のせいにして可愛く元気に踊ろう!」。「髪がうねる」「肌がべたつく」「汗くさい」など、“湿度による困りごと”を歌ったポップな音楽をバックに、2人がダンスを披露した。振り付けは、「あわあわダンス」や「ルルルンダンス」といった“バズる”ダンスを生み出してきたダンサーのえりなっちが担当。湿度へのイライラを、かわいく、元気に発散するようなイメージで制作された。水滴がポチャっと弾ける音やミストのような動きなど、湿度を連想させつつ、踊り手が画面の中で映えるような振り付けに仕上がっている。また、6月11日公開のフルバージョン動画への出演者募集も開始。6月3日までに、「ぜんぶ、湿度のせい。」ダンスをTikTokに投稿したユーザーの中から選ばれる。ゆなは撮影の感想を「実際に踊ってみたら難しくて、リップシンクしながら踊るのに苦戦しましたが、楽しめました!」と語り、「悩みを思い浮かべながら一緒に踊ってくれるとうれしいです」とコメント。せりしゅんは「最初に振り付け動画を見た瞬間『難しそう!』と思ったんですが、実際難しかったです!(笑)上半身と下半身が一緒に動いてくれなくて苦戦しました……」と話しながらも、「皆も湿度で困ることって沢山あると思うので、困ってることと一緒に投稿してくれるとうれしいです」と呼びかけた。
2021年05月27日漫画家のセモトちかさんによる、不倫を描いた漫画『サレタガワのブルー』。漫画配信アプリ『マンガMee』で上位を獲得するなど、人気を見せています。そんな『サレタガワのブルー』がテレビドラマ化決定!発表にはネット上でも歓喜の声が上がりました。主人公・田川暢役を演じるのは俳優の犬飼貴丈さん。またW主演で、田川藍子役を演じるのは、2021年3月にアイドルグループ『乃木坂46』を卒業した堀未央奈さんです。2人のポスタービジュアルを、原作者のセモトちかさんが描いたオリジナルイラストも公開されています。『サレタガワのブルー』は、愛妻家のイケメン夫が、妻に不倫をされることから始まる新感覚不倫エンターテインメント作品。主人公・田川暢(たがわのぶる)はイケメン、デザイナーで高収入、愛妻家の誰もが羨むイイ夫。大好きな妻・藍子(あいこ)に尽くし、家事に仕事に努力を惜しまない。藍子も家事一切を仕切ってくれる暢に優しく、ラブラブな2人。一見幸せそうな夫婦生活を送っていた暢だが、ある事実を目の当たりにする。彼が見たのは職場の上司との不倫を全力で楽しんでいる藍子の姿だった…。「まさか藍子さんが…そんなはずはない…」優しく可愛らしい藍子が自分を裏切るはずがない。だがそんな願いは届かなかった…修羅場を迎え、自分の欲望に忠実に生きる藍子に、復讐を決意する暢。「いい女はね、自分の望みは確実に全部叶えるの」暢に、史上最凶の不倫妻を裁くことはできるのか!?ドラマイズム「サレタガワのブルー」ーより引用原作者の、セモトちかさんは「田川暢役の犬飼貴丈さんはまさに思い描いていたご本人だった」と、配役が決まった時には驚きと感動で声が出たといいます。また、堀未央奈さんについても、「撮影現場でプロ根性を見た」と絶賛。ドラマ『サレタガワのブルー』は、TBS・MBSで同年7月13日の深夜から放送です![文・構成/grape編集部]
2021年05月22日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「Z世代」です。世界中で抱える問題。解決の鍵となるZ世代。バブル世代と氷河期世代は「X世代」、‘80~‘90年代半ばに生まれたゆとり世代は「Y世代」、‘90年代半ば~2010年代初めに生まれた若者たちは「Z世代」と呼ばれています。Z世代に注目が集まるきっかけとなったのは、人権運動家のマララ・ユスフザイさんや環境活動家のグレタ・トゥーンベリさんの登場でしょう。ティーンエイジャーが、人権や地球環境が脅かされている窮状をSNSを通じて訴え、それらを守ろうとするアクションは世界で同時多発的に起こりました。そうして、経済至上主義とは別の新しい幸福の価値観を広げていきました。日本のZ世代は、小学生~中高生の多感な時期に東日本大震災や原発事故を体験しています。義務教育課程で環境や人権、SDGsについて学び、働き方は会社員ベースから、フリーランスベースに移行しつつあります。国や集団に属さずに、強い個として生き抜く新自由主義者がフィーチャーされた時代を経て、人々は戦いに疲れてしまいました。さらに自然災害が頻繁に起こり、景気は回復せず、格差は広がるばかり。個人の力ではどうしようもない状況に陥っています。そんな背景のもと、多様な個が足りない部分を補填し合い、困難を共に乗り越えようとする「コミュニタリアニズム(共同体主義)」がZ世代に広がっていきました。社会環境は目まぐるしく変化しています。人権や環境部門に積極的でない企業は投資の対象にならなくなり、SDGsというゴールを目指さねばなりませんが、大人たちは策がなく困っています。以前、ベンチャー企業と大手企業をマッチングさせる取り組みを取材したとき、大企業の社員はZ世代の新しい感性や価値観をサービスに取り入れようと、熱心に若い起業家たちの意見を聞いていました。これまでは若者の意見といえば、流行物やギャル語など、トレンドとして取り上げられる程度でした。しかし、今後は、デジタルネイティブのZ世代から新しい知見を学び、大人は資本やマーケットを若者に提供するなど、ウィンウィンの関係を築く必要があると思います。互いに協力しなければ乗り越えられそうにない問題が世界に山積みなのです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)が放送中。※『anan』2021年5月26日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年05月21日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「米中外交」です。体制の違いにより対立が顕著に。注視が必要です。アメリカの外交政策を、国際協調から「アメリカ第一主義」に大きく方向転換したトランプ前大統領。バイデン大統領は2月の演説で、「アメリカは戻ってきた」と世界に向けてメッセージを発し、再び協調体制に戻すこと、失われた同盟関係を修復することを宣言しました。問題は対中国です。就任前には「弱腰になるのでは?」と推測する声がありましたが、それを覆すかのようにバイデン政権は中国に強い姿勢を示しています。人種や宗教によって差別することは許さないと、新疆ウイグル自治区や香港、東南アジアに対する中国の挑発的な支配姿勢を批判。「中国の経済的虐待に立ち向かう」「人権や知的財産、グローバルガバナンスに対する中国の攻撃を押し返す」などと表現しました。中国への強硬姿勢は、トランプ時代と変わりませんが、バイデン大統領は「アメリカの国益となる場合は、中国政府と協力する用意がある」と付け加えることも忘れませんでした。しかし、米中関係は日に日に緊張感を増しています。3月に行われた米中外交トップ会談では、人権に反する中国の行為を非難したアメリカに対し、「内政に干渉する行為には断固として反対」と、中国側は強く反発しました。中国は自らを民主国家と謳いますが、民主主義の定義が私たち自由主義国とは異なり、最終決定権はすべて中国共産党にあります。バイデン大統領は、中国が民主国家に変わることを期待していたのですが、体制の違いは露わになるばかり。3月末の記者会見でバイデン大統領は「21世紀における民主主義と専制主義のどちらが機能するかの闘い」と発言し、対立を極めました。習近平国家主席は、オバマ政権のころには「G2」として、中国とアメリカで世界の秩序を作ることを呼びかけていました。ところがトランプ政権になり対立関係に。本音ではビジネス上で繋がっておきたい両国ですが、不当逮捕や弾圧が日常的に行われる国相手では安心して投資はできません。今後、たとえば台湾をめぐり、米中関係がさらに悪化した場合には、日本の米軍基地から中国にプレッシャーをかける可能性も。他人事ではいられないのです。堀潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。新しい朝の報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~8:00)が放送中。※『anan』2021年4月21日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年04月16日世界的動物写真家・岩合光昭が満を持して自身で監督した『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』。この度、ナレーションを務める中村倫也とのトーク映像が解禁された。ネコの目線で世界の街角のネコを撮影するNHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」の劇場版となる本作。SNSには「かわいいの渋滞」「癒ししかない素敵な映像」「骨抜きにされてきました」「逞しく生きるネコ達の姿や家族愛にも感動して涙が出てきた」など、あるがままに生きるネコ家族に癒されまくる感想が溢れている。そんな本作からこの度到着したのは、新型ウィルス感染拡大防止のため残念ながら中止となった公開記念舞台挨拶に登壇予定だった中村さんと岩合監督のトーク映像の一部。撮影やナレーションの裏話、お気に入りのネコやお気に入りのシーン、タイトルに込めた思いなどを語っており、岩合監督がナレーションを務めた中村さんの声について「ネコが喜ぶ声」とコメントする一幕も。この全容は1月29日(金)より全国の上映劇場(一部劇場除く)にて限定上映される。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族 2021年1月8日より全国にて公開©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago
2021年01月26日全国公開中の『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』。この度、コロナ禍のため中止となった公開記念舞台挨拶に登壇予定だった、中村倫也と岩合監督のトーク映像の一部が公開された。世界的動物写真家・岩合光昭がネコの目線で世界の街角のネコを撮影し“ネコも楽しめるネコ番組!?”として話題となったNHK BS プレミアム『岩合光昭の世界ネコ歩き』。2017年には『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』、2019年には岩合が初監督を務めた映画『ねことじいちゃん』が公開され、いずれも大ヒットとなった。本作は、岩合が満を持して監督を務める『岩合光昭の世界ネコ歩き』の劇場版第2弾。ミャンマーのインレー湖で寄り添いながら暮らすネコとヒトの家族、北海道の牧場でまっすぐ生きる母ネコ、オスネコ、子ネコの姿から、ネコたちの愛と絆の物語を描く。公開された映像では、撮影やナレーションの裏話、お気に入りのシーン、タイトルに込めた想いなどが語られる。すでに映画を観た人はもちろん、これから映画を観る人も楽しめる内容だ。なお本トーク映像の全貌は1月29日(金)より全国の上映劇場(一部劇場除く)にて限定上映される。詳しくは公式サイトの劇場情報ページを確認してほしい。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』全国公開中
2021年01月26日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「子供・若者白書」です。自己肯定感の低い若者たち。長所を伸ばせる社会に。内閣府が毎年国会に提出している「子供・若者白書」。2019年に発表された「日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~」が話題になりました。これは‘18年の冬に7か国の13~29歳の男女を対象に行われた調査で、国際競争力や結婚観、自ら切り拓く力など、日本の国力に関わる若者の実態を知ることが目的で行われました。この結果、日本の若者は他国の若者と比べて、自己肯定感が低い傾向にあることがわかりました。「自分自身に満足しているか」という問いに対して、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を含め、イエスと答えた若者は、日本は5割に届きません。ところがアメリカは「そう思う」が57.9%。肯定的回答を合わせると、欧米諸国はほぼ8割を超えています。「自分に長所があると感じているか」という問いには、「そう思う」と断言する日本の若者はわずか16.3%。他の6か国は日本の倍近く、さらにそれ以上の高い割合で「そう思う」と答えています。日本の若者の自己肯定感の低さは、自分は役に立たないと感じる「自己有用感」の低さが関わっているようだと内閣府は分析しています。一方で、家族に大切にされていると感じる若者は多く、海外留学や海外居住を求める割合は低い。堅実で謙虚な優しい日本の若者像が浮かび上がりました。なかでも気になったのは、「よく嘘をつくか」という問いに7割の若者が、つかないと答えている一方で、「人は信用できないと思う」という設問に肯定的回答をした割合が5割以上。これは、政府のモリカケ問題や桜を見る会の問題、ブラック企業やいじめを隠蔽しようとする学校など、社会に対する不信感の表れなのではないかと思います。「うまくいくかわからないことに意欲的に取り組むか」という設問にはイエスとノーの回答がほぼ半々でした。成功体験の有無が影響しているのかもしれません。1月11日は成人の日。若者たちがそれぞれの特性に応じて活躍できる環境を、社会として作るべきではないでしょうか。若者のみなさんには、とるに足らない人間なんていないのだから、好きなことを追求して長所を伸ばしていってほしいと思います。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が昨年公開された。※『anan』2020年1月13日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2021年01月09日世界的動物写真家・岩合光昭が贈る珠玉のネコ映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』。今回、ミャンマーで湖上生活を送るネコの家族が披露する見事な水泳シーンが解禁となった。一緒に暮らすヒトの家族の釣りに同行するネコの家族。次々に引き上げられるイキのいい魚を前にネコたちがじっとしているわけがなく、つい湖に落ちそうになる瞬間も。岸が近づいてくると子ネコたちに泳ぎのお手本をみせる母ネコのメーワーと、ためらうことなく水中へダイナミックなダイブをみせる父ネコのエーワー。息子のグェと娘のシュエも負けじと水中へ。小さな頃に水中に落ちて助けを求めて鳴いていたか弱きシュエはどこへやら。たくましく成長したネコの家族の姿に思わずホッコリする映像となっている。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族 2021年1月8日より全国にて公開©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago
2021年01月08日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「脱ハンコ」です。無駄な手続きを省くのが目的。押印否定ではない。菅政権になり、書類に押印をする手続きを簡略化しようと「脱ハンコ」の動きが官民で急速に進んでいます。コロナ禍のなか、テレワークが推奨されながらも、経理部門などでは、押印のためにわざわざ出社しなければいけないというような事態になっていたことも、改革の後押しとなりました。ただ、河野太郎行政改革大臣も話していましたが、政府はすべての押印をなくそうとしているわけではありません。印鑑証明や銀行印、契約書の押印などは残ります。そもそもハンコの問題ではなく、書類申請や申し込みなど、責任を分散させるために何人もの承認印を押させるなど、煩雑だった手続きを見直すことから始まりました。契約書の押印も、実は民法上では必須ではありません。口約束でも証明さえできれば契約は成立します。ただ、たとえば裁判になったとき、「自分で判を押した」ということが本人の承認意志の有無の証明になるため、押印を求められることが常になっているのです。インターネットの登場とともに電子取引が増え、2001年には電子署名法が施行されました。しかし、電子認証の申請手続きのハードルが高く、なかなか利用されませんでした。その後、テクノロジーが発達し、民間企業の方で電子署名の仕組みが進み、2017年以降、電子契約サービス市場は急速に伸びています。2018年に約37億円程度だったのが2023年には198億円になる見込みです。コロナ禍で契約者数が増え、電子契約サービスを導入している日本の法人数は300万社前後にのぼりました。Eメールの登場で、逆に、手書きの文書が特別なものになったように、今後、印を押す行為は文化として継承されていくのではないかと思います。脱ハンコは菅政権の行政改革の「1丁目1番地」。デジタル化の一つとして進められました。安倍政権のころから提案されていた事案。代替サービスもありますし、押印の必要性は法的根拠もなく、なんとなく皆が続けていた古い産業形態だったので、おそらく誰も反対はしない。ここにメスを入れるのは、菅総理にとって、手柄を立てるのにもってこいのテーマだったんです。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月23日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年12月24日世界的動物写真家・岩合光昭がネコの目線で世界の街角のネコを撮影していく人気番組を映画化した『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』。今回はミャンマーのインレー湖に暮らすネコ家族の初めての試練をとらえた本編映像が解禁となった。この度到着したのは、湖上の高床式家屋で生活するネコの一家たちのシーン。彼らが移動しようとしたその瞬間、子ネコのシュエが足を滑らせて湖に落ちてしまう。シュエは近くに浮かんでいた竹にしがみつき、母ネコに向かって必死に助けを求めている。母ネコのメーワーが精一杯手を伸ばして助けようとするも、あと一歩届かない。さいわい、一緒に住む少年に救助され、無事に家族の元へ。岩合監督は「この家族が水の上でどう生きていくのか、この子ネコたちがどんなネコになるのか見届けたいと思いました」と語る。そんなシュエがどんなネコに成長するのか、期待が高まる。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族 2021年1月8日より全国にて公開©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago
2020年12月23日世界的動物写真家・岩合光昭がネコの目線で世界の街角のネコを撮影する、NHK BS プレミアムの番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』。その映画版として、岩合自身が監督を務める『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』が2021年1月8日(金)に公開される。この度、ミャンマーのインレー湖に暮らす子ネコのシュエを襲った初めての試練を映した映像が発表された。本作は、岩合が世界中のネコと出会い、心から撮りたいと願ったネコの“家族愛”を、ミャンマーのインレー湖、北海道の牧場を舞台に、流れゆく季節の中で見つめていく。水と大地を舞台に繰り広げられる、ネコたちの愛と絆の物語となっている。ナレーションを中村倫也、音楽を高野正樹が担当している。公開された映像では、湖上の高床式家屋で生活するネコの一家が移動しようとしたその瞬間、子ネコのシュエが足を滑らせて湖に落ちる姿が映し出される。シュエは近くに浮かんでいた竹にしがみつき必死に助けを求める。母ネコのメーワーが精一杯手を伸ばして助けようとする姿に、思わず「頑張れ!」と応援せずにはいられない。幸い一緒に住む少年に救助され、無事に家族の元へ。岩合監督は「この家族が水の上でどう生きていくのか、この子ネコたちがどんなネコになるのか見届けたいと思いました」とコメントした。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』2021年1月8日(金)公開
2020年12月23日世界中の猫が登場する『岩合光昭の世界ネコ歩き』(NHK BSプレミアム)の劇場版第2弾が来年1月8日に公開される。「猫は一瞬一瞬を大切に生きています。この映画を撮影していて、それをあらためて感じました。いまを生きること、いとおしむことの大切さを、小さな体が物語ります。彼らの暮らしぶりだけでなく、生き方が感じられる映画になりました」(岩合光昭さん・以下同)ミャンマーと北海道を舞台に、動物写真家の岩合さんが猫たちの家族愛を見つめ続けた本作は、俳優の中村倫也がナレーションを務めることでも話題に。「猫好きはもちろん、そうでない方にも見ていただけるとうれしいです。誰もが持つ“あるがまま”の魅力をぜひ感じてください。「女性自身」2020年12月29日号 掲載
2020年12月20日世界的動物写真家・岩合光昭がネコの目線で、世界の街角のネコを撮影する人気番組の映画第2弾『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』。この度、北海道の牧場でウシたちと共に生活するそっくりなネコ親子の本編映像を独占入手した。今回の映像で中村倫也のナレーションとともに登場するのは、北海道の牧場でウシと共に生活する母ネコのヒメと、双子のようにそっくりな息子のカーショ。ウシの通り道でくつろぐヒメとカーショだが、ウシが近づいて来ても動じることなく、「シャー」と威嚇しながら立ち向かうヒメに比べ、のんびり屋さんで甘えん坊のカーショはヒメが動くまでウシに気づくことなく毛繕い…。いつでもどこでもお母さんにベッタリなカーショが、これでもかというくらいヒメに甘える愛らしい姿を見せている。成長すると親から離れて生活することが当たり前のネコ、カーショはいつになったら独り立ちするのか…!?あらためてネコの愛らしさを発見できるそっくりな親子の仲良しぶりに注目。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族 2021年1月8日より全国にて公開©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago
2020年12月16日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「大阪都構想」です。大阪をきっかけに、都市のあり方の再検討が進めば。11月1日、大阪都構想についての住民投票が行われ、反対多数で否決されました。大阪都構想とは、大阪府が「都」になることではありません。大阪市を廃止して、4つの特別区として再編。東京23区のように地域ごとに行政区を割って、地域特性を生かし細やかな地域サービスを実現。広域的な行政は大阪府が行うという提案でした。これまで大阪府も大阪市も同じように権限を持ち、財源もあるため、「二重行政」となって税金の無駄遣いになっていると問題視されていました。たとえば、大阪府で高層商業ビルを建てたのに、同じようなビルを大阪市でも建てたり。あるいは、府がやろうとすることに市が反対し、プロジェクトが進まないというような事例も重なり、大阪の産業の衰退を招いたといわれてきました。それを解消しようと当時、府知事だった橋下徹さんと松井一郎さん(現在の大阪市長)が中心となり、2010年に「大阪維新の会」が立ち上がり、大阪都構想を掲げたのです。2015年に住民投票をしましたが否決。今年2度目の住民投票も再否決され、廃案になりました。大阪維新の会は新自由主義的な政党なので、競争させて無駄は省くという考え方。コストカットの側面から、行政サービスが悪くなるんじゃないか、というのが反対派の見立てでした。廃案になったものの、菅総理は「大都市制度の議論に一石を投じた」と提案については一定の評価を示しました。実際、平成の大合併により、多くの市町村の再編が行われ、同じ市のなかでも中心部は潤うが山間部は廃れるといった格差も生まれてしまいました。逆に、合併を選ばなかった村が地域特性を生かして発展していったケースも。社会的ニーズが多様化し、生活環境が変化に富むいま、暮らしや財政の基盤となる行政はもう少しミニマムにしていったほうが、隅々にまで目が届くのではないかと思います。松井市長は、その後、大阪市を残したまま区の権限を強くする8つの「総合区」を設置する条例案を来年2月に市議会に提案すると表明。大阪に限らず、これを機に地方行政のあり方を再検討する動きが進むことを望みます。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年12月9日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年12月08日中村倫也がナレーションを担当することでも話題の世界的動物写真家・岩合光昭による『世界ネコ歩き』映画第2弾『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』。この度、逞しく生きるネコ家族を映した本作の予告編が到着した。中村さんが「ナレーターという立場を忘れてネコに話しかけている瞬間もあった」と語った通り、つい声が出てしまうほど可愛らしい姿が収められている本作。中村さんの優しい声と共に進んでいく本映像では、北海道の彩り豊かな四季の中で逞しく生きるネコ家族、ミャンマーの湖上でヒトと寄り添って暮らすネコ家族を、1年を通して撮影した“あるがまま”の姿を少し覗くことができる。また、岩合監督が「その場所、その土地で生きていく術を見つけるたくましさはすごい。絶対撮りたいと決めていた」という、ミャンマーのネコが勢いよく水の中にダイブする姿にも注目だ。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族 2021年1月8日より全国にて公開©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago
2020年11月20日2021年1月8日(金)より公開される『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』の予告編が公開された。本作は、動物写真家の岩合光昭がネコの目線で、世界各国で生きるネコを撮影した“ネコも楽しめるネコ番組”として人気を集めるNHK BS プレミアム『岩合光昭の世界ネコ歩き』の劇場版。2017年に公開された劇場版第1弾『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』も、多くのネコファンを魅了し、岩合が初監督を務めた2019年の映画『ねことじいちゃん』も大ヒットを記録した。今回は岩合自身が監督を務め、ミャンマーのインレー湖と北海道の牧場で暮らすネコたちの姿を通して、愛と絆の物語を紡ぐ。予告編では、北海道の彩り豊かな四季の中でたくましく生きるネコ家族と、ミャンマーの湖上でヒトと寄り添いながら暮らすネコ家族を撮影した1年間の記録が映し出される。監督の岩合が「その場所、その土地で生きていく術を見つけるたくましさはすごい。絶対撮りたいと決めていた」という、ミャンマーのネコが勢いよく水の中にダイブする場面も。ナレーターを務めた中村倫也も「ナレーターという立場を忘れてネコに話しかけている瞬間もあった」と語るなど、思わず顔がほころび、ネコたちに話しかけてしまう愛しさ溢れる予告編をチェックしてほしい。◆『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』予告編<オリジナルマスクケース付きムビチケ詳細>券種:一般1,400円特典:オリジナル抗菌マスクケースメイジャー公式サイト: ◆写真展「岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」2020年冬より巡回予定詳細はこちらから: ◆写真集「岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族」2020年12月刊行予定詳細はこちらから: 『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』2021年1月8日(金)より公開
2020年11月20日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「新疆ウイグル問題」です。企業のSDGsの意識を強めるきっかけになった。中国の新疆ウイグル自治区では、中国政府がウイグル族の人々を弾圧したり、100万人以上を収容所で強制労働させているなど、非人道的な行為が長年、世界的に問題になっていました。ウイグル族はイスラム教を信仰しており、中国共産党は実質的に宗教の自由を認めていません。特定の宗教は弾圧し、言葉や文化も漢民族への同化政策をとっています。そのことに反発し、一部のイスラム原理主義への回帰思想の人たちがテロを起こすようになり、中国共産党はそれらの過激派をテロ組織と認定し、取り締まりを強化するという悪循環も生まれているのです。今年、新疆ウイグル問題がさらに注目を浴びたのは、3月にオーストラリアの政府系シンクタンクが、世界の82社のサプライチェーン(部品や原材料の調達から製造、販売、消費までの一連の流れ)に、ウイグル族の強制労働が含まれていると発表したからです。そのなかにはアパレル、自動車、電化製品、携帯端末、ITなどの世界の有名多国籍企業や日本の企業も数多く含まれていました。これまでは人権や環境に配慮していると宣言していた企業でも、ウイグルの人たちから搾取するような強制労働に加担していることが明らかになり、各社対応に追われました。いまやESG投資が広まっており、人権や環境に感度が高い企業が投資の対象になり、それらに問題を抱えているとただちに企業価値を損ねます。しかし、サプライチェーンは多岐にわたっているため、メーカー側にしてみれば、まさか自分たちの会社が!と寝耳に水の出来事でもあったのです。トランプ政権は6月にウイグル人権法案を施行。ウイグル族弾圧に関与していることがわかった中国当局の担当者に、制裁を科せるようにする法律です。9月にはウイグル自治区で生産されている綿製品の輸入の禁止を宣言し、対中政策を強化しました。もしかしたら、私たちが普段着ている服や使っているスマホが、ウイグルの人々の強制労働につながっているかもしれません。そういう想像力を欠かさないようにしたいですね。こういう動きをきっかけに、SDGsの取り組みが世界的に進むことを願います。堀潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年11月25日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年11月19日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「小選挙区制」です。時局により、すぐ体制が変わりやすい選挙制度。安倍前総理の退陣により発足した菅内閣の任期は2021年の9月末までです。支持率の高いうちに衆議院を解散、総選挙を行って、盤石な体制を整えようという声も自民党内から強く上がっています。いま衆議院選挙で取り入れているのは小選挙区比例代表並立制。小選挙区制では、1つの選挙区から1人を選出します。この場合、与党かそれ以外か、ほぼ一騎討ちになるため、時の風によって体制が一気にひっくり返りやすい。民主党政権も、原発や消費税問題で対応を間違い、あっという間に政権が自民党に戻ってしまいました。小選挙区制では少数派の意見を拾いにくいという問題もあります。実は1993年までは中選挙区制でした。同じ選挙区内から3~5人を選べたので、多様な議員を国会に送ることができたのです。ただ、選挙区が広いと選挙運動に金がかかり、地元の有力者や代々政治家家系の候補者が有利になり、汚職も広がりやすい。それを改善しようと小選挙区制になりました。選挙で「支持する候補者はいるが、所属する政党は支持していない。どうしたらいい」という悩みをよく聞きます。僕は、小選挙区制では政治家個人の資質を見て選び、比例代表制の政党は、普段から自分の考え方に近い政党に投票するようにしています。ただ、比例代表制も、党の判断で名簿上位に並んだ候補者が私たちが選んだわけではないのに当選し、その後、汚職にまみれていく問題などが起きています。自民党の青年局が73歳定年制を打ち出したときには、党内でも相当の抵抗がありました。73歳を越えた候補者が比例代表の名簿の上位におり、本当にこの人たちは必要かと切り込んだのです。国民にとっていい政策を実現するには、与党と野党が緊張関係を持ち、多様な意見が飛び交い、慎重に議論できるようにしておくことが必須です。現在、女性議員や女性閣僚の比率はOECD加盟国でも日本は最低レベル。時代にマッチした、新しい感覚を持った議員が活躍できる国会や政府であってほしいですね。そのためにこの選挙制度は最適なのか、あらためてチェックする必要があるのかもしれません。堀 潤ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年11月4日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年11月03日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「菅内閣誕生」です。なぜ改革が必要か、目的と理由の情報公開も求む。安倍総理が病気を理由に退陣。9月16日、自民党の菅義偉総裁が、第99代内閣総理大臣に指名され、菅内閣が発足しました。就任の記者会見ではデジタル化強化のために新しくデジタル庁を創設することや、少子化対策として不妊治療の保険適用を実施したいと発言しました。安倍政権の流れを汲み、継承していくのは安全保障政策や自衛隊のあり方、憲法改正など。菅さんは外交経験は少ないため、ロシアのプーチン大統領など、前総理がこれまでに積み上げてきた信頼関係を生かし、体調が回復し次第、安倍さんが外交特使として派遣されるのではないかと注目が集まっています。特にいまは、アメリカと中国が牽制し合っている最中なので、前任者に託すというのは、いい対策なのではないかと思います。一方、内政に関して菅内閣は、積極的に改革を行おうとしています。安倍さんとの大きな違いは、菅さんは世襲政治家ではなく無派閥ということ。会見でも「行政の縦割り、既得権益、悪しき前例主義を打ち破り、規制改革を全力で進める」と断言していました。前政権では、成長戦略が道半ばで終わってしまったので、これからは民間の参入を積極的に打ち出すことになりそうです。政府内でもベンチャー企業が活躍できるかもしれないという期待は、企業家の間に高まっています。また、官邸人事は強化されるでしょう。内閣の方針に沿う人は重用するけれど、抵抗する人は容赦なく切るという傾向は今後も続きそうです。9月には「日本学術会議」が推薦した候補者のうち6名の任命を見送りました。その理由が不明だという声が上がりましたが、明確な説明はなされていません。パンケーキ好きなど、柔らかいイメージのメディアプロパガンダも効いて、就任時には74%と高い支持率を集めました。しかし、改革により、特定の産業や企業、一部の富裕層や企業家にのみ利益がもたらされ、弱者が切り捨てられることになってはいけません。「誰にとっての改革なのか」ということは見失わないでほしいと思います。また、なぜ改革が必要なのか、目的と理由に関するしっかりとした情報公開はぜひ求めたいところです。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年10月28日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年10月21日今回、世界的動物写真家・岩合光昭が監督を務め、中村倫也がナレーションを担当する新作『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』から場面写真が解禁された。岩合氏がネコの目線で世界の街角のネコを撮影し、大人気のNHK BSプレミアム「岩合光昭の世界ネコ歩き」。2017年には『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』が多くのネコファンを魅了、その後2019年に、岩合氏が初監督を務めた映画『ねことじいちゃん』が公開された。この度、満を持して「世界ネコ歩き」の劇場版を岩合氏自身が監督。舞台のひとつはミャンマーのインレー湖、湖上に建つ小さな家に暮らすネコの家族とヒトの家族。そしてもうひとつは、北海道の牧場でたくさんの母ネコ、オスネコ、そして子ネコが、まっすぐに生きている様を追う。今回解禁となったのは、北海道の牧場でウシと共に成長するネコ家族の愛らしい姿。搾りたての牛乳を美味しそうに飲む姿や、冬の寒さをしのぐため家族で固まって暖を取る姿、子ウシと一緒に昼寝をする姿など、岩合監督ならではの愛らしい写真が到着。さらに、ムビチケ特典のオリジナル抗菌マスクケースの画像も公開されている。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩きあるがままに、水と大地のネコ家族 2021年1月8日より全国にて公開©「劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き2」製作委員会 ©Mitsuaki Iwago
2020年10月14日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「政府事業の民間委託」です。問題点は行政側に。新規民間の参入と育成が課題です。新型コロナウイルス対策の「持続化給付金」の支給において、経済産業省がサービスデザイン推進協議会に事業委託。そのほとんどを電通に再委託していたことが発覚し、中抜き疑惑が湧き起こり問題になりました。こういう大きな行政事業は、お金の管理、宣伝文句やデザイン、業者への発注など、仕事が多岐にわたります。しかも迅速に実行しなければいけないとなると、ノウハウを持ち安心して任せられるのは大手広告代理店しかないというのも事実です。東日本大震災で、計画停電を急にしなければいけなくなったときも広告代理店がいろいろなプロジェクトを組んで進めていました。前述の問題の決定的なミスは、説明がきちんとなされなかったことでしょう。不透明な関係で、本当は発注に偏りがあるのに、あたかも公平にやっているかのように見せかけた手法が問題。最初から、こういった大事業を頼める業者は限られていることを正直に公表すればよかったのだと思います。ただ、発注先が限られるということは、市場競争が起こらないため、価格が適正なのかどうかも判断がつきません。この状況を変えるためには、日頃から、様々な業界が行政事業に参入しやすくすることではないでしょうか。アメリカではオバマ政権以降、「オープンガバメント政策」を打ち出しており、政府の透明性、国民参加、官民協業を謳っています。地方行政では福岡市がITやデジタル技術を積極的に使った、新たな行政サービスを次々と打ち出しています。交通では配車サービスの「Uber」のライドシェアをいちはやく実験的にスタート。ベンチャー企業の誘致も進め、育成に力を入れてきました。LINEやYahoo!などのテック系、デジタル系新興企業と連携してプロジェクトを動かすなどしており、他県から視察も多く来ているようです。大手広告代理店が悪いという話ではなく、政府はきちんと情報公開をして、民間参入者を増やし、新たな産業を起こしたり企業育成をすること。本当の意味での効率を高めて、先鋭的、前衛的な新陳代謝のいい国になる必要があるのではないかと僕は思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年10月14日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年10月12日意外と知らない社会的な問題について、ジャーナリストの堀潤さんが解説する「堀潤の社会のじかん」。今回のテーマは「日本の防衛」です。攻撃力を高めるより外交、経済政策でリスク回避を。日本の防衛における今年の大きなトピックは、河野防衛大臣が陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の秋田・山口への配備を撤回したことでしょう。撤回の理由は、想定されていた安全が確保できないこと。改修に費用がかかりすぎることなどでした。イージス・アショアは、飛んできたミサイルを撃ち落とすシステムです。いま計画を撤廃することで、防衛のためには敵基地に攻撃する能力のあるミサイルシステムが必要なんじゃないかと、話は思わぬほうに進んでいます。そうなると新しい兵器を買わなくてはいけませんし、攻撃能力を持てば、当然攻撃されるリスクも高まります。こうして、際限なく防衛力の拡張にひきずりこまれてしまうことを「安全保障のジレンマ」といいます。2020年度の防衛予算は5兆3130億円と過去最大になりました。2010年くらいまでは5兆円程度でしたが、近年一気に跳ね上がっています。理由の一つは、アメリカが防衛費を見直したこと。自国の経済も疲弊しているアメリカは、日本や韓国から軍を撤退し、自分の身は自分で守ってくれという姿勢でいます。これを受け、これまで空母を持たなかった日本も、空母の機能を持たせるために護衛艦いずもを改修したり、母艦に離発着できるオスプレイを配備したり、宇宙やサイバー関連にも防衛費を投入しました。ただ、安全保障は、軍事力増強だけが方法ではありません。外交政策も大きな歯止めになります。経済的な結びつきを強め、相手国を攻撃すれば自分たちも不利益を被る、という関係を作っておくことはとても有効です。EUが誕生したのも同じ理由です。2つの世界大戦の反省を受け、経済的関係を強めることでEU圏内は戦争を回避してきました。日本も、TPPやRCEPなど、アジア太平洋地域で大きな貿易圏を作り、互いを攻撃しにくくする方法を構築しようとしています。いま新型コロナで、人もモノも行き来しづらくなり、自国第一主義に走りがちです。しかし、各国の連携が薄れれば、リスクも高まります。このなかでどういう防衛協調策があるのか、今後もウォッチしていきたいと思います。ジャーナリスト。元NHKアナウンサー。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。監督2作目となる映画『わたしは分断を許さない』が公開中。※『anan』2020年9月30日号より。写真・中島慶子イラスト・五月女ケイ子文・黒瀬朋子(by anan編集部)
2020年09月23日世界的動物写真家・岩合光昭が贈る珠玉のネコ映画『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』の公開が決定。併せて、ナレーションを務める中村倫也と岩合監督のコメントが解禁となった。本作は、2017年に公開された『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き コトラ家族と世界のいいコたち』に続く劇場版第2弾。19歳の時に訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、プロの動物写真家として歩み始めて以来、地球上のあらゆる地域をフィールドに数多の動物を撮り続けてきた岩合光昭が、世界中のネコと出会い、心から撮りたいと願ったネコの“家族愛”を描く。映画の舞台は2つ。1つは湖上に建つ小さな家にネコの家族とヒトの家族が暮らす、ミャンマーのインレー湖。寄り添い共に生きる絆が美しい水面に輝く。もう1つの舞台である北海道の牧場では、たくさんの母ネコ、オスネコ、そして子ネコがまっすぐに生きている。時に温かく、時に厳しく、ネコたちは成長し自分なりの新たな世界を築いていく。ナレーションには、「凪のお暇」「美食探偵 明智五郎」『屍人荘の殺人』『水曜日が消えた』などに出演する俳優・中村倫也が決定。動物たちと共演するたびに世間の話題をさらってきた彼のナレーションにも注目だ。■コメント中村倫也(ナレーション)ねこって飽きない。実に気ままに、風に吹かれるままに、己の興味に素直に生きている。くるくると変わる表情やその視線の先に何を捉えているのか、つい夢中になる。そして、気づくとニンマリする。きっと皆さんもこの作品に触れればニンマリできるでしょう。そしてナレーションを録りながら僕もニンマリするのでしょう。ご期待ください。岩合光昭(監督)この映画には、ふたつの舞台があります。ミャンマーで出会った、湖上の高床式家屋で暮らす、ネコの家族とヒトの家族。朝になり昼になり夜になり…… 飾らない日常が、種を超えた互いを思うやさしさに包まれたとき、その輝きに心奪われます。北海道の牧場に、ウシやイヌと暮らすたくさんのネコたちがいます。力を合わせ協同保育をする母ネコたち、さまざまな成長を見せる個性豊かな子ネコたち。ヒトがひとりひとり違うように、ネコたちも自分なりに、春、夏、秋、冬、生き抜いていきます。ネコが見せてくれた家族愛と、自分らしくあることの大切さ。楽しんでいただけたら幸いです。『劇場版 岩合光昭の世界ネコ歩き あるがままに、水と大地のネコ家族』は2021年1月8日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2020年09月08日