先のNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」で国民的ヒロインとなった芳根京子の主演作『わさび』、『家族はつらいよ2』の吉行和子と『武曲 MUKOKU』の村上虹郎と話題作が公開中の2人が共演した『春なれや』など、映画監督・外山文治による短編映画が、8月に劇場公開。その特報映像が到着した。「映画監督外山文治短編作品集」と題して上映される両作。撮影当時18歳の芳根さんの瑞々しい涙が印象的な短編映画『わさび』は、先月開催された「ロサンゼルス日本映画祭」で最優秀短編映画賞を受賞。また、『春なれや』は吉行さん、村上さんによる自転車の2人乗りのシーンが印象的に切り取られ、『恋人たち』の篠原篤らが出演する。さらに、老老介護の厳しい現実と夫婦愛を描き、世界各地で上映された『此の岸のこと』(’10)を含めた3作品が今回、劇場公開に。外山監督といえば、『此の岸のこと』が世界で高く評価され、シニア世代の婚活を描いた長編映画デビュー作『燦燦 -さんさん-』は「第38回モントリオール世界映画祭」フォーカス・オン・ワールドシネマ部門に正式招待作品となり、日本でもロングラン・ヒットとなった。今回解禁された映像は、特報としては長尺の2分22秒にわたる見応えのあるもの。美しい音楽に乗せ、各作品がダイジェストで流れていくスペシャル映像となっている。『わさび』『春なれや』の2作品の映像は、これが本邦初公開となる。また、新鋭・外山監督が描く映像世界には、韓国のキム・ギドク監督を引き合いに出した故・蜷川幸雄をはじめ、岩松了、八嶋智人、『花戦さ』の篠原哲雄監督、『百円の恋』の足立紳ら著名人からも賞賛の声が続々と寄せられている。■岩松了 (劇作家・俳優)外山監督は道に立ちすくむ人を見つめる。そこに流れている慈悲のような静寂の調べ■八嶋智人 (俳優)人への寄り添い方が優しく、強い。現代という閉塞感を受け止め、他人事にせず、でも希望を捨てない物語。■蜷川幸雄 (演出家)※『此の岸のこと』への寄稿まるで韓国の大監督キム・ギドクの初期の作品のように、深い悲しみをこめた画面は限りなく美しい。■篠原哲雄(映画監督)くそったれな流行には目もくれず、着実に人間の奥底に潜む、理不尽な運命に逆らう想いを、映画ならではの美しさで描いている。■足立紳(映画監督・脚本家)すべての登場人物たちにありったけの愛情が注がれていて、どの人物たちももっともっと観ていたいと思わせる。■小椋久美子(元バドミントン日本代表)絆を守りぬく人間の強さ。切なく優しい愛に涙が止まりませんでした。大切な人に会いたくなりました。「映画監督外山文治短編作品集」は8月26日(土)より渋谷・ユーロスペースにて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月04日6月10日(土)より全国にて公開される映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』に主演している俳優の藤原竜也が、6月1日(木)今夜オンエアの日本テレビ系「ぐるぐるナインティナイン」にゲスト出演、表参道の高級中華料理店で“ゴチバトル”を繰り広げる。設定金額から最も離れた金額を食べた人が全員分を自腹で支払う同番組の名物企画「ゴチになります!」。今年も大杉漣や渡辺直美らを新メンバーを迎え熱いバトルが繰り広げられている。今夜の“第8戦”には藤原さんのほか女優としても活躍する話題の芸人「ブルゾンちえみ with B」も登場。バトル中盤ではスペシャル料理を賭けて、藤原さんとレギュラーメンバーが「ブルゾンゲーム残りのひとつ知ってる?」で対決する。ブルゾンさんによって答えが3つある問題が出題されるリズムゲームで、3つの答えのうち最後の1つを回答者が答えるというこのゲーム。“決め顔”で答えられたらクリア、ということで藤原さんは“決め顔回答”ができるのか!?謎の軍団も乱入で大荒れのゴチバトルとなるようだ。藤原さんが伊藤英明と初共演&W主演する『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』は、藤原さんが美しき殺人犯・曾根崎を演じ、警察やマスコミを挑発しながら日本中を狂わせていく新感覚サスペンスエンターテインメント大作。阪神大震災、地下鉄サリン事件…混沌とした1995年に起きた5件の連続殺人事件。被害者に近しい者に殺人の瞬間を見せつけ、目撃者をあえて殺さずに犯行をメディアに証言させる、その残忍な犯行は世間の注目を浴びた。事件を担当する刑事の牧村は、あと一歩のところまで犯人を追い詰めるものの、事件は未解決のまま時効を迎えてしまう。そして22年後のある日。1冊の本が日本中を震撼させる。その本のタイトルは、「私が殺人犯です」。その手記の出版会見に現れたのは、曾根崎と名乗る妖艶な男だった――。22年前に犯人を取り逃がしたことを、悔やみ続け、事件によってすべてを失った刑事・牧村航の気持ちとは裏腹に、加熱するマスコミ報道やSNSにより美しい容姿とともに拡散された曾根崎は、日本中から罵声と歓声を浴び、一躍時の人になっていく。センセーショナルな登場を果たした殺人犯の行動は、被害者遺族、そして事件関係者たちの感情を最悪な形で逆なでしていく――。2人のほか夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼ら最旬若手俳優に加え、平田満、岩松了、岩城滉一らベテラン俳優も脇を固め、22年にわたる犯罪者と刑事の因縁の対決を描いていく。映画『22年目の告白ー私が殺人犯ですー』は6月10日(土)より全国にて公開。「ぐるぐるナインティナイン」は6月1日(木)19時56分~日本テレビ系で放送。(笠緒)■関連作品:22年目の告白―私が殺人犯です― 2017年6月10日より全国にて公開(C) 2017 映画「22年目の告白-私が殺人犯です-」製作委員会
2017年06月01日若手俳優とタッグを組み、ザ・スズナリという濃密な空間で人間ドラマを紡ぐ。岩松了のその試みに堀井新太と黒島結菜が参加する。これまでも若手の群像劇には定評があった岩松。今回の『少女ミウ』では、一家心中の生き残りの少女をめぐる物語を描くのだという。その中で追求したいのは「男と女の生態」という岩松ならではの思索に、堀井と黒島も興味津々。初顔合わせの3人に期待が募る。舞台『少女ミウ』チケット情報岩松作品には初参加となる堀井と黒島。「いろんな人から岩松さんの情報を仕入れてたんですけど(笑)、必ず得られるものがあるので本当にいい経験ができるとみんなが言っていたので、今はそれが楽しみ」(堀井)、「岩松さんの作品を演じるのには、まだまだ力が追いついてないと思うんですけど、一生懸命くらいついていきたい」(黒島)とそれぞれに、岩松の作品世界と演出が自分に大きなものをもたらすはずと、確信している様子だ。そんなふたりをはじめとする若手俳優10名と岩松が作り上げるのは、黒島演じる一家心中の生き残りのミウという少女と、彼女を通り過ぎていく人間たちの群像劇。その中でも大きな存在となる男を堀井が演じ、「お互いがどんなふうに相手を利用したり拠りどころにしたりするのか、いろいろ考えながら書いていきたい」と岩松は言う。そのもとには、岩松のこんな思いがある。「人間って社会性を持って生きているけれども、動物のレベルに戻すとどう動くのかっていうことを見せることで、規律とかモラルって何だろうと知らしめることができるんじゃないかなと思ったんです。舞台上で行われることは不条理に見えるかもしれないけど、実は非常にまっとうなことをやっているのだと。“人もまた動物である”っていう副題をつけられるぐらい、動物的な話をやりたいと思います。男と女についても、結局は、女が男を利用して、男は消費されていくんだっていうような(笑)」。岩松の話に「女性にはかなわないという境地に達するのはもう少し先かも(笑)」という感想をもらした堀井。「岩松さんに言われることを柔軟に素直に受け止めてやりたい」と意気込む。黒島も「今までに演じたことのない役どころになると思うので、知らない自分をいっぱい引出してもらいたいと思いますし、自分も新しいものを引出していきたいと思います」と胸を高鳴らせる。人間の本質を問いかけるからこそ作り出される岩松の不可思議な世界。若手俳優のまっすぐさが、その面白さを忌憚なく伝えてくれるだろう。公演は5月21日(日)から6月4日(日)まで東京・下北沢のザ・スズナリにて。チケットぴあではインターネット先行抽選を実施中、2月20日(月)午前11時まで受付。取材・文:大内弓子
2017年02月15日アイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也が、舞台『新世界ロマンスオーケストラ』に主演することが24日、わかった。作・演出を根本宗子が務める。同作は、劇団『月刊「根本宗子」』主宰の根本が手がけたオリジナル作。間もなく30歳を迎えるインディーズバンドのボーカルを・拓翔(上田)に、メジャーデビューの話が舞い込んできたが、実は拓翔は複数の女性に何股も掛け、誰が自分にメリットがあるのか天秤にかけている……というコメディーとなる。シェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』、故・蜷川幸雄さんの『冬眠する熊に添い寝してごらん』、岩松了の『青い瞳』など実力派話題作に出演してきた上田は、今回が3年ぶりの舞台となる。上田は現在、日本テレビ系ドラマ『視覚探偵 日暮旅人』(毎週日曜夜22:30~)に出演しているが、同作に続いて「こうして芝居が出来ることに凄く幸せを感じています」と喜びのコメントを寄せ、「KAT-TUNにまた良い形で還元できるように、そして追い風を吹かせられるように、しっかりと努力し勉強し、真っ正面からぶつかりたいと思います」と意気込んだ。また、根本は「男性が中心にいて、周りに女子が群がっているハーレムな感じで、でもラブシーンなし、な作品をいつか作ってみたい、そんなことが成立する男性はめったにいない! 今回がチャンス」と意欲は十分。共演には清水くるみ、早織、青山美郷、長井短といった女性陣の他、宮崎吐夢、西田尚美の豪華キャスト、作・演出の根本が名を連ねる。「グローブ座の温度をガンガン上げたいと思います」という根本は、「毎日劇場に足が向かってしまうような中毒性溢れる作品になるようなワクワクが止まりません」と心境を吐露し、「この舞台、本当にはわたしが一番客席で観たいです!」と期待を語った。東京公演は東京グローブ座で4月30日~5月21日。大阪公演はシアター・ドラマシティで5月26日~28日。■上田竜也コメントまずは2017年の初めにファンの皆様へ、こうして素晴らしい報告を出来ることを嬉しく思います。3年ぶりに主演をさせていただくのですが、その間に中村獅童さんをはじめ色々な方の背中を見て、座長の姿を勉強させていただきました。その経験をいかして、良い意味でステージで派手に暴れ、このカンパニーを引っ張っていきたいと思います。またドラマ『視覚探偵 日暮旅人』に続き、こうして芝居が出来ることに凄く幸せを感じています。しっかりと1つ1つ全力で向き合い、拓翔というヤンチャなキャラクターを追求しようと思っています。何股も?! かけるという恐ろしくヤンチャな拓翔ですが、現実では決して出来ないことを芝居だからこそ体験できるという事にどういう感情になるのか? など、今からとてもワクワクしています。演出家の根本さんは、見た目は小柄で可愛らしい方なのですが、内にとてつもないパワーと熱意を持っていらっしゃるので、とにかく台本が待ち遠しいです。おそらく女性だらけの舞台という事で、こちらも新しい世界観の舞台になるのではと思います。ドラマに引き続き舞台ができるという事で、自分の演技という部分が1つ1つしっかりレベルアップする事により、KAT-TUNにまた良い形で還元できるように、そして追い風を吹かせられるように、しっかりと努力し勉強し、真っ正面からぶつかりたいと思います!
2017年01月24日主演に菅田将暉を迎え大人気漫画を映画化する『帝一の國』。この度、本作の舞台版にて主人公を演じた木村了が映画にも登場することが決定。さらに追加キャストとして次世代を担う若手俳優陣の出演が明らかになった。日本一の名門・海帝高校。ここでトップ=生徒会長をつとめたものには、将来の内閣入りが確約されている。4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。2年後の生徒会長の座を狙って、誰よりも早く動き始める帝一。生徒会長になるためには、1年生のときにどう動くかが鍵となる。決してルートを見誤ってはならない。ライバルは、全国屈指の頭脳を持つ800人の超エリート高校生たち…ヤツらを蹴落として、勝ち残るためにはどうする!?野望への第一歩を踏み出した帝一を待受けていたのは、想像を超える罠と試練!いま、命がけの「生徒会選挙」が幕を開ける!!原作は、「ジャンプSQ.」(集英社)で2010年~6年間連載された漫画古屋兎丸による同名漫画。美麗な作画と異色の物語に漫画ファンが熱狂、2014年には舞台化もされ絶大な人気を博した。映画版のキャストには、主演を最も勢いのある若手トップ俳優・菅田さん、帝一のライバルとなる超個性的な生徒の面々に、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大ら人気の若手俳優陣が、『世界から猫が消えたなら』など話題作を手掛けてきたCM界の鬼才・永井聡の元に集結した。そして今回、新たに本作の追加キャストとして、舞台版「帝一の國」で主人公・帝一を務めた、木村さんの出演が決定。今回木村さんが演じるのは、将来の内閣入りが確約されているという、日本一の超名門・海帝高校の生徒会長・堂山圭吾役。威風堂々、全校生徒のあこがれの的といった役どころだ。木村さんは「ライチから始まり、古屋兎丸作品でまた生きることが出来る幸せを感じつつ、今度は会長の景色を見ることが出来ることに興奮を覚え、きっと褌を履かないことに安堵…いや、憤怒し。あ、いま上手いこと言ったなとか感じてる訳でございます」とコメントし、「最初、堂山会長でオファーが来たときの感想は『僕はなった!海帝高校生徒会長に!!』でした。どうぞよろしくお願いします」と意気込みを語っている。そのほか、次期生徒会長の最有力候補・氷室ローランド(間宮祥太朗)の親友で片腕でもある駒光彦に、「特命戦隊ゴーバスターズ」レッドバスター役の鈴木勝大、東郷菊馬(野村周平)とコンビを組んで帝一を苦しめる根津二四三に、「恋仲」にも出演した萩原利久、大鷹弾(竹内涼真)をサポートする副ルーム長・佐々木洋介に、岡山天音、堂山生徒会長を支える副会長・古賀平八郎に井之脇海らの出演も決定した。『帝一の國』は4月29日(土)より全国東宝系にて公開。(cinemacafe.net)
2017年01月06日2017年3月2日(木)から12日(日)まで、東京・すみだパークスタジオ特設会場で開催される舞台『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』。同公演の出演者が決定した。【チケット情報はこちら】シェイクスピア『夏の夜の夢』を題材にする同作。ライサンダー役に『タガタリススムの、的、な。』、『ポセイドンの牙』に続く3度目の地下空港作品の出演となる原嶋元久。ディミトリアス役に、岩松了作・演出『シブヤから遠く離れて』など話題作に出演中の鈴木勝大。ハーミア役には出演者オーディションを勝ち抜き抜擢された弱冠18歳の山下聖菜。地下空港による音楽劇『赤い竜と土の旅人』でリイ役を演じた逢沢凛がヘレナ役を務める。そのほか、総勢40名が出演する。『SAFARING THE NIGHT/サファリング・ザ・ナイト』はぴあ株式会社と舞台芸術集団 地下空港による初の共同公演。客席に座ってステージを観る通常の演劇公演とは違い、観客は、すみだパークスタジオ内にある「倉」と「SASAYAギャラリー」の2箇所にわかれてスタートし、すみだパークスタジオ内の様々なエリアを移動しながら観劇する。脚本・演出を務めるのは、舞台『ポセイドンの牙』、攻殻機動隊3DVR『VIRTUAL REALITY DIVER - SIGN』スクリプトアドバイザーとしても知られる舞台芸術の異才・伊藤靖朗。猛スピードで発展しつつある人工知能と未来について描く。チケットの一般発売に先がけて、先行を実施。受付は1月より。
2016年12月21日月9ドラマ『好きな人がいること』もついに最終回。早くもスキコトレスになっている人も多いのではないでしょうか? 本企画のラストを飾るのは、吉田鋼太郎さん! ドラマの感想やご自身の恋愛観についてもお話をうかがいました。吉田鋼太郎さん演じる東村了は、全国に何店舗も店を持つ飲食業界のカリスマ的存在。柴崎家の3兄弟と美咲が働くレストランを買収しようと執拗に彼らの前に現れる。いったんは諦めたかにみえたが、夏向の前にまた姿を現し…■今回のドラマは、キラキラとした若い男女のラブストーリーでしたが、大人の男性である吉田さんご自身はどんな風にご覧になりましたか?「今回演じた東村は地位も名誉もお金もあって、若い人たちの邪魔をするという役どころだったんですが、僕自身は若い人たちの恋愛ストーリーが本当にうらやましくて。撮影中はずっと、そっちの中に入りたかったですね。僕も柴崎家の4人目の男として、恋愛に1枚噛ませていただきたかった(笑)。男女が海辺の生活で恋愛を繰り広げるなんてのは、まさに夢のような世界で。僕自身も22歳のころはよく湘南の海に泳ぎに行ってたんですよ。結局は叶わなかったんですが、男3~4人で来ては、女の子と来たいという話はよくしていました。海っていうのは特別な場所で、恋愛的な気分にさせてくれる場所。海辺と恋愛って直結してますよね。主人公の美咲ちゃんとなにか起こることを期待してたんですが、結局なかったですね。例え脅してる台詞だとしても、海辺を2人で歩きたかった(笑)。菜々緒さんとのシーンも一度もなかったので、どこかで火花を散らしつつ恋愛に発展するシーンを期待してたんですが、残念ながらなかったです」 ■そんなキラキラした世界の中で、東村はかなり刺激を与えるような役でしたが、演じてみていかがでしたか?「前半は千秋をどう喝し、後半は夏向をどう喝し、終始どう喝に徹するという役柄。ドキドキするような彼らの恋愛シーンに唯一水を差すというとても大事な役柄だったので、それまで流れていたドラマの空気を一瞬でグッと変えなければならないという難しさはありました。でもそこは思い切りやらせていただこうと最初から決めてましたので、意識して演じてみたつもりです。今回は出演者の平均年齢が若かったので、現場がすごく若者たちの雰囲気で。みんなでわいわい盛り上がっている感じがすごく新鮮で、心の底からうらやましいと思いましたね。入りたいと思っても入れなかったのが残念(笑)。20代の彼らが屈託なくフランクに話をしている姿は、本当に素敵なんですよ。その姿を見ているだけで元気をもらえました」■それぞれタイプのまったく違う柴崎家の3兄弟でしたが、吉田さんご自身はどのタイプが近いですか?「僕は千秋ではないな~。かといって夏向でも冬真でもないんですが。でもどっちかといえば、22歳くらいのころは突っ張って、仕事はちゃんとやってやるぞと、恋愛は二の次だと考えている硬派なところがあったので、夏向に近いのかなとは思いますね。中身はめっちゃ軟派なんですけど(笑)、それをなるべく出さないように、そしらぬクールな感じを装ってました」■恋に不器用な美咲のような女性はいかがですか?「自分の恋人にするなら、ああいう女性がいいですね。自分がやるべきことや目標をきっちり持っていて、まずはそれに向かって邁進している女性。そこから偶発的に生まれてきてしまう恋愛というのも理想的ですよね。仕事にずっと一生懸命だったけど、気がついたらこの人好きかもしれないというような状況は、本人にとってすごくうれしいことだと思うんです。そういう風に生きている女性はすごく魅力的だと思います」■最後に、読者へのメッセージをお願いします!僕もいろいろな恋愛をして、失敗もしてきましたが。そのときそのときで一生懸命でしたね。恋愛をすると、その人のいいところも悪いところも全部知りたくなるわけですよ。そうなるとどうしてもぶつかり合ってしまう。それでも、自分のことも知ってもらうためにも誠心誠意ぶつかっていってほしいですね。ですけど、これだけはやってはいけないっていう最後の一線があると思う。非常に難しいですが、そこの節度のバランスをうまくとりながら、身も心も捧げつくすような。そんな命がけの恋愛をしていってほしいと思います。ドラマのタイトルでもある『好きな人がいること』は、僕にとっては一番大切なこと。好きな人がいなければ仕事にも身が入らないでしょうし、今日あったことを家内に話すことはとても楽しみなんです。トラブルのない人生はありませんから、そこを2人でどう乗り切っていくか、楽しんで経験していけたらと思います」『好きな人がいること』毎週月曜よる9時放送出演:桐谷美玲、山﨑賢人、三浦翔平、野村周平、菜々緒、吉田鋼太郎 他公式ホームページ 公式Twitter 文:Sayaka Seko 撮影:Shun Yokoi(t.h.i.d.a)提供:TOPLOG
2016年09月19日おとぎ話「浦島太郎」をミュージカル化した舞台「TARO URASHIMA」の囲み取材が8月10日(水)に行われ、出演する木村了、上原多香子らが出席した。浦島太郎役となった木村さんは、自身の子どもに「何度説明しても『お椀で鬼ヶ島に行くんでしょう』と言われて(笑)。『桃太郎』と『一寸法師』で、どこにも『浦島太郎』がいないんですけど」と、浦島太郎の存在の薄さをぼやいていた。「TARO URASHIMA」は日本で愛されているおとぎ話「浦島太郎」を、池田鉄洋による新解釈を加えリメイクした作品。なぜ竜宮城へたどり着けたのか、たまて箱とは何だったのか、浦島太郎はどうなったのかなどの謎まで解明する可能性を秘め、コミカルかつシュールな世界観で魅了する。1か月間みっちり稽古をしたというキャスト陣は、終始和やかなムードで取材に対応。木村さんは、「まとまりに欠けますけど、でもすごい楽しいんです」と仲の良さをアピールした。主演という立場ではあるが、「皆さん本当にやさしくて気づかってくれて、そんなに僕自身が頑張ってまとめようと思っていなかったです」と、柔和な表情で答えた。さらに、自分の子どもが浦島太郎を認識していないと話していた木村さんだったが、「でも、ちょっとだけ興味を持っています。この間某CMの歌を熱唱していました。教えているわけじゃないんですけどね(笑)」と、打倒“浦ちゃん”の存在をにおわせる。折しも現在、オリンピック真っ只中。日本勢のメダルラッシュが日々報道をにぎわせている。木村さんは、「応援してた同じ年の内村航平選手が金をとられて、本当にそれだけでテンションが上がって、舞台を頑張ろうと思いました」とパワーをもらったと発言。ヒロイン・乙姫役の上原さんも、「稽古中だったので、なかなか生で見ることはできていないですが、ニュースで日本選手がメダルをとっていると聞くとうれしいし、励みになります」と、熱く答えていた。ほか、囲み取材には斉藤暁、崎本大海、和泉元彌、とよた真帆が出席した。舞台「TARO URASHIMA」は8月11日(木・祝)から15日(月)まで東京・明治座にて上演。(cinamacafe.net)
2016年08月10日藤原竜也と伊藤英明の2人がW主演を務める映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』が、2017年6月10日(土)に全国で公開される。本作は、2012年に韓国で制作・公開され270万人を動員した映画『私が殺人犯です』を原作にしたサスペンスミステリー。今回の映画化にあたり、日本の社会性や時代性を考慮した脚色が加えられている。阪神大震災や地下鉄サリン事件、混沌とした1995年に起きた5件の連続殺人事件。22年後のある日、未解決のまま時効を迎えてしまったこの事件の犯人が書き綴った殺人手記が出版される。その出版記念会見に現れたのは、美しき殺人犯・曾根崎雅人。日本中を巻き込むことになる彼の「告白」が、新たな事件のはじまりだったーー。告白本を出版する美しき殺人犯、曾根崎雅人役を務めるのは、日本が誇る演技派俳優、藤原竜也。もう一人の主人公で、事件発生直後から曾根崎を追い続けてきた刑事の牧村航役を、熱い漢から猟奇殺人犯まで幅広い役をこなす伊藤英明が演じる。センセーショナルな登場を果たした殺人犯の行動は、犯行から22年後の被害者遺族・そして事件関係者達の感情を最悪な形で逆なでしていく。そんな“絶対に捕まえられない”美しき殺人犯、曾根崎を憎む9人の重要人物を演じる豪華キャスト陣には、夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一、平田満、岩松了、岩城滉一、仲村トオルらが名を連ねる。メガホンを取るのは日本映画界期待の新鋭、入江悠。『SR サイタマノラッパー』シリーズで一躍注目を集め、その後も『ジョーカー・ゲーム』などの話題作を手掛けてきた監督が、同世代の俳優2人とタッグを組んで、衝撃のクライムサスペンスに挑む。また、主題歌を歌うのは、インディーズながら唯一無二の存在感を放つ大阪発のバンド「感覚ピエロ」。書き下ろしの楽曲「疑問疑答」で映画初の主題歌を務める。さらに、この映画のはじまりであり、劇中で曾根崎が出版する告白本『私が殺人犯です』と同じ装丁の小説『22年目の告白-私が殺人犯です-』が、2017年4月14日(金)より講談社から発売される。小説は、告白本の編集者目線で描かれるストーリー。彼女がいかにして曾根崎の告白本を出版するに至ったのか、世論の過熱、そして小説ならではのエンディングが待つ、もう一つの“告白本”となっているので、映画と合わせて手に取ってみればさらに楽しめそうだ。【作品情報】映画『22年目の告白―私が殺人犯です―』公開時期:2017年6月10日(土)主演:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、野村周平、石橋杏奈、竜星涼、早乙女太一、平田満、岩松了、岩城滉一、仲村トオル監督:入江悠脚本:平田研也、入江悠原作:映画『私が殺人犯です』(C)2017 映画「22年目の告白―私が殺人犯です―」製作委員会【ストーリー】阪神大震災、地下鉄サリン事件...混沌とした1995年に起きた5件の連続殺人事件。被害者に近しい者に殺人の瞬間を見せつけること、背後から縄で首を絞めあげること、そして目撃者をあえて殺さずに犯行をメディアに証言させること―その3つをルールとした残忍な犯行は、世間の注目を浴びた。事件を担当する刑事の牧村は、あと一歩のところまで犯人を追い詰めるものの、狡猾な犯人の罠によって敬愛する上司が殺されてしまう。そして、犯人は姿をくらまし、事件は未解決のまま時効を迎えてしまうのだった。そして22年後のある日。一冊の本が日本中を震撼させる。その本のタイトルは、「私が殺人犯です」それは、95年のあの事件の犯人と名乗る男が書き綴った殺人手記。出版記念会見に現れたのは、曾根崎と名乗る妖艶な男だった。反感の情を押さえきれない世間。過熱するマスコミ報道、SNSにより一躍曾根崎は時の人になっていく。日本中を巻き込むその告白は、新たな事件の始まりに過ぎなかった...【告白本詳細】『22年目の告白-私が殺人犯です-』発売日:2017年4月14日(金)価格:単行本 1,850円+税、文庫本 660円+税著者:浜口倫太郎
2016年07月24日週刊ヤングジャンプにて連載中の『東京喰種 トーキョーグール』が実写映画化。2017年7月29日(土)に全国公開される。原作はヤングジャンプの人気コミック『東京喰種 トーキョーグール』原作の『東京喰種 トーキョーグール』は、2011年のコミック連載開始から10代、20代の男女を中心にファンがつき、2014年にアニメ化、そして2015年からは舞台化、ゲーム化など様々なメディアで人気を博す大ヒット作となった。物語の舞台は、人を喰らう怪人“喰種(グール)”がのさばる東京。日常に隠れて生きる、正体が謎に包まれた“喰種”の脅威に、人々は恐れを感じ始めていた。読書好きの平凡な大学生・カネキは、通い詰める喫茶店「あんていく」で、自分と同じく高槻泉という作家を愛読する少女・リゼと出会う。その出会いから、この物語は動き出す……。映画館に行く前に、喰種(グール)を知る人の姿をしながらもヒトを喰らう喰種たちが口にできるものは、植物連鎖の頂点とされるヒト。彼らは、人間の食べ物はひどく不味く感じてしまい、口にできない。しかし、水とコーヒーだけは人間と同様に摂取することができる。戦闘時に発動する赫眼(カクガン)喰種と人間との違いを見分けるのが、目が赤く変化する状態”赫眼(カクガン)”。目が赤くなるのは、人間を捕食したり、喰種捜査官と戦う時のみ。普段は赫眼を発動しないため、人間との区別がつかない。捕食器官である赫子(カグネ)赫子(カグネ)は、喰種の捕食器官。体内から放出される「Rc細胞」を自由に動かすことで、捕食だけでなく、攻撃にも使用する。彼らの治癒力は驚異的であり、ダメージを受けたとしても骨折などは短時間で治るが、赫子または赫子を材料にした武器「クインケ」からは大きなダメージを追う。また、赫子は喰種ひとりひとりが異なるものを持っている。自らを守るマスクは必須アイテム喰種たちは、それぞれに個別のマスクを持っている。それは、喰種対策局・CCGの捜査官と闘う際に素顔を隠すのが目的。彼らにとって、人間の世界で生きるには必要不可欠なものである。登場人物半喰種の主人公・カネキ(金木研)は窪田正孝主人公であるカネキは、読書が趣味のごくさえない普通の大学生。しかし、リゼに襲われたことで半喰種となってしまい、行きつけの喫茶店「あんていく」に助けを求めることとなる。半喰種のため、片目のみ赫眼。また、そのコントロールができないため普段は眼帯を着用している。演じるのは、現在(2017年7月)関西テレビ・フジテレビ系のTVドラマ『僕たちがやりました』に出演中、今や日本映画界の若手俳優を代表する存在となった窪田正孝だ。人間と喰種の狭間で苦悩するカネキを熱演する。喰種の女子高生トーカ(霧島董香)に清水富美香ヒロインのトーカ役は、普段はドライな性格だが、仲間思いで優しい一面もある女子高生。この役を清水富美加が演じる。清水はこの映画のために、トレードマークだったロングヘアを30cmもカットし、漫画やアニメで見たトーカのイメージを忠実に再現している。カネキの憧れ、リゼ(神代利世)に蒼井優蒼井優演じるリゼ(神代利世)は、喫茶店に通っているカネキが憧れる女性。表向きは理知的で清楚な女性だが、実は喰種の世界でも恐れられるほどの大喰い喰種。カネキとは「あんていく」で出会い、読書好きという共通点から意気投合するが、その後、彼を襲う。本作では、これまでの蒼井優とはまた違う、狂気じみた一面を垣間見ることとなる。喫茶店「あんていく」の人々カネキが行きつけの喫茶店「あんていく」に集うメンバーにも豪華メンバーが集結。カネキを助ける店長役である村井國夫をはじめ、浜野謙太、佐々木希、柳俊太郎らが名を連ねる。一見、どこにでもある普通の喫茶店であるが、ここは喰種が集う店。一見穏やかそうな店員たちも、実はみな喰種である。マスク屋を営む喰種ウタは坂東巳之助マスク屋を営む喰種は、坂東巳之助演じるウタ。多くの喰種のマスクを制作しており、カネキのためにもマスクを用意する。他の喰種とは違い常に赫眼状態。性格は穏やかでマイペースだがファッションはパンク。左半分を大胆に刈り上げたワンサイドのツーブロックの髪型に、ピアス、全身タトゥーという個性派だ。喰種と対抗するCCG本局の捜査官を演じる大泉洋喰種に対抗するCCG本局所属の上等捜査官・真戸呉緒を演じる大泉洋。鋭い勘と冷酷な姿勢で様々な喰種を仕留めてきた、ベテラン喰種捜査官という役どころだ。白く縮れたヘアスタイルと、喰種と闘うための武器「クインケ」を装着した姿は、原作から飛び出してきたようなクオリティに仕上がっている。CCGの捜査官・亜門鋼太朗に鈴木伸之鈴木伸之が演じるのは、CCGの捜査官・亜門鋼太朗。秀才でありながら高い格闘能力も持ち合わせる。「世界を歪めているのは喰種」という思想から喰種を徐々に追い詰める。喰種被害者やその遺族を思う正義感の強い男。クリスチャンダダ・デザイナー森川マサノリが衣装担当劇中衣装を担当するのはクリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)のデザイナー森川マサノリ。かねてから本作のファンだったこともあり、製作サイドのラブコールに応え、監督とともに原作のイメージを膨らませて映画オリジナルの衣装を担当した。カネキとトーカの戦闘服、真戸と亜門のスーツ、そして「あんていく」の制服など、物語のなかでも印象的である衣装を手掛けた森川に、製作の裏話を聞いた。原作ファンだったとのことで、衣装のイメージはしやすかったのではないですか。漫画は、連載スタート時からずっと読んでいて、大体のイメージはありました。でも、映画の衣装製作は初めてで、どう立ち回ればいいのか分からないというのが正直な思いでしたね。CGシーンも多かったですし、完成形が見えているわけではなくて。監督の意見を基本に、最後の決定権は監督に委ねるかたちでアイディアを出していきました。製作する中で、大切にしていたことはありますか。映画は漫画と違い、紙ではなくて映像。やりすぎるとコスプレっぽくなるだろうし、それだけは避けたかった。コスプレ感を出さないためにも、監督からは「これは世界に発信する作品だから、映画としてのオリジナリティーを持たせてほしい」とお願いされていました。だから、ファンタジーを求める場所とリアリティを求める場所のバランス、原作に寄り添う部分と切り離す部分のバランスは大事にしていました。その両立というのは、例えばどのような表現ですか。原作に近づけた部分でいうと「あんていく」の制服。シーン自体も映画の中で占める時間が長いですし、漫画やアニメにかなり近づけて再現しました。少しアレンジを加えた部分でいうと、赫子を使うシーン。赫子って、戦闘時のみ体内から出てくるわけで、その出てくる場所が服にもないと変じゃないですか。映像として見るのだから、そこは汚れや破れでリアリティをもたせました。それから、トーカの戦闘衣装も。原作だとマントみたいなものを着ているのですが「現実的に考えて、マントを付けていると、あんな俊敏な動きはできないですよね。」ということを監督と話して、マント付きの戦闘服ではなくミリタリーベースのオリジナルデザインに変えてみました。それぞれの衣装のデザインは、何を軸に決められたのでしょうか。軸にしたのは、登場人物それぞれのキャラクターイメージです。カネキは、普通の大学生という設定ですし、あんまりかっこ良すぎない感じ。100点ではなく60点ぐらいのデザインを目指したかったので、原作もパーカーでしたしそのまま戦闘服に選びました。スタイリングもよりカネキっぽくするために、インナーにはシャツをあわせて、裾からは切り替えてネルシャツを出した大学生っぽいスタイルにしています。でも、パーカーといっても戦うための服だから、素材にはコーティングをかけてしっかり強いイメージを出しました。喰種に対抗するCCGの2人の衣装もキャラクターイメージからインスピレーションを得ていて、真戸さんはくたっとしたようなスーツ、亜門君はリアリティな部分を軽減してファンタジーな部分を誇張し、彼の正義感を表す戦闘服のようなコートにしました。このように初めて映画の衣装を手掛けてみて、森川はこれまでのクリエーションとは何か違うものを感じたという。映画衣装には、コレクション製作時とは異なる面があったようだ。クリスチャンダダらしさは表現されなかったのでしょうか。そうですね、今回はあまり出していません。というのも、映画での衣装製作は、コレクションのようにブランドの個性を出すものではないのかなと。監督からお願いされていたのも、あくまで“映画としてのオリジナリティ”。レザーの使い方などに、クリスチャンダダっぽさを少しだけ感じられるかもしれませんが、素材の提案も含め、基本的に第一に考えたのはスクリーンで見る絵としてのかっこよさです。これまでツアー衣装なども手掛けられていると思いますが、それともまた違ったのでしょうか。全く別物でした。衣装とひと口に言っても目的が異なっていて、ライブの場合は、“どのようにしたらアーティストさんがその瞬間をかっこよく見せれるか”を考えますけど、映画の場合は“絵としていかに映像をかっこよく見せられるか”ということに拘りながら取り組みます。それに、若手のアーティストさんだと、僕から「こういうのは?」と提案するとそのまま引き受けて下さることも多くて。どちらかというとツアー衣装はデザインの中にエゴも入れられるのです。今回の映画は森川さんにとって新たな新境地だったんですね。はい、僕にとってはかなり挑戦でした。ライブ衣装は、レディー・ガガさんの衣装を務めて以来、ゆずさんやその他アーティストの方々からもたくさんお話をいただくようになっていたのですが、映画は初めて。『東京喰種 トーキョーグール』は特殊な経験でした。でも、こうして新しいクリエーションが出来たことは、クリスチャンダダにとっても新しいアプローチになったと感じています。主題歌はRADWIMPS野田洋次郎のソロプロジェクト「illion」主題歌は、野田洋次郎(RADWIMPS)のソロプロジェクト、illionによる「BANKA」。illionによる映画主題歌は本作が初となる。その楽曲にのせた特別映像では、今までベールに包まれていた“喰種”と、それに対抗する“人間”の姿が。また、「人間と喰種、2つの世界に居場所を持てるただ一人の存在」であるカネキの葛藤も描かれている。本作にインスパイアされ、書き下ろされた楽曲では、主人公の心情に寄り添う歌詞世界を、はかなくも美しい旋律にのせて奏でている。ストーリー人の姿をしながらも人を喰らう怪人“喰種”。東京では彼らが人間と同じように暮らしている。ごく普通のさえない大学生・カネキは、ある日、事故に遭い重傷を負う。病院に運び込まれたカネキは、知人のリゼという少女の臓器を移植されたことで、半喰種となる。自分が喰種化したことで苦悩するカネキは、以前から通い詰めていた喫茶店「あんていく」で働き始め、そこでアルバイトをしている女子高生・トーカと出会う。ぶっきらぼうな態度を取りつつもカネキを助ける存在となっていくトーカ。彼女もまた喰種。カネキは愛する人や友人とどう向き合うか葛藤する中、喰種を駆逐しようとする人間側の捜査官・CCGとの熾烈な戦いが始まる…。作品情報『東京喰種』公開日:2017年7月29日(土)全国公開原作:石田スイ「東京喰種トーキョーグール」 集英社「週刊ヤングジャンプ」連載出演:窪田正孝、清水富美加、鈴木伸之、蒼井優、大泉洋、村井國夫、桜田ひより、相田翔子、浜野謙太、佐々木希、栁俊太郎、白石隼也、古畑星夏、前野朋哉、ダンカン、岩松了ほか監督:萩原健太郎配給:松竹©石田スイ/集英社 ©「東京喰種」製作委員会
2016年07月03日「欅坂46」が初主演&総出演の新土曜ドラマ24「徳山大五郎を誰が殺したか?」の初回放送日が、7月16日(土)に決定。これに併せて、ドラマを彩る豪華キャストに、 嶋田久作、 相島一之、江口のりこらが出演することが明らかとなった。私立欅学園3年C組の教室。生徒たちが登校した途端、担任教師の徳山大五郎の遺体を見つけて誰もが右往左往している。「まだ生きてるかも?」「人工呼吸とかすれば…」そのうちに背中にナイフが刺さっているのを見つけ、死んでいることを悟る。こうなったらどこかに隠さなきゃ…。やばい、時間がない。「あそこなら入るんじゃない?」ひとりの女生徒が指さした先は、なんと教室のある場所。「意外と見つからないかも!」「入るかな?」「手足とか切っちゃえば?」かくも無責任で、残酷な、女子高生たち。そうして教室に先生の遺体があることを、バレないように必死に隠しながら過ごす奇妙な学校生活が始まる。学園の教師や、担任教師の妻、不倫相手、刑事、記者…毎回誰かが教室を訪れ、遺体に気付かれるかもしれないピンチが続く。果たして隠し通すことはできるのか。そして、誰が先生を殺したのか――!?本作は、デビューシングルが女性アーティストのデビューシングル初週売上で新記録を更新した「欅坂46」が総出演で贈る、シュールな笑いに包まれた学園ミステリードラマ。また、企画・原作は秋元康が担当している。そして「欅坂46」総出演の脇を固めるキャスト陣が発表。番組冒頭から遺体で発見され隠し続けられる徳山大五郎役を、独特の存在感と幅広い演技で観ている者を魅了する嶋田さん、欅学園の校長である参宮橋校長役を、劇作家・俳優・演出家と多岐にわたり活躍している岩松了が好演。また、担任が行方不明になり、代わって3年C組を担当する神崎役に個性派女優の江口さん、古文の先生である竹村哲也役に、演技派俳優の相島さん、そして、“物の気持ち”を大切にする用務員の橋部役を、現在放送中のドラマ「お迎えデス。」でも幽霊という独特のキャラクターを演じきった今野浩喜が演じ、3年C組の生徒たちを毎回ヒヤヒヤさせるという。なお、本ドラマの主題歌となる「欅坂46」2ndシングルのタイトルが「世界には愛しかない」に決定。10代の心象風景とリアリティを、意表をついた“ポエトリーリーディング”で表現。未来に向かって自分の気持ちに正直に進んでいく強い意志を、疾走感あふれる爽快なメロディーで鮮烈に伝える青春ソングに仕上がっているそうだ。共演者たちからコメントが到着した。■嶋田久作(徳山大五郎役)「欅坂46」の皆さんの新鮮な感性に触れながら、日々撮影に勤しんでいます。何もせずただひたすら目を開けて「もの」と化してます。自身には貴重でスリリングな役柄ですが、視聴者の方々はどう受け止められますか。ドラマの中でしっかり働いてくれれば嬉しいです。よろしくお願いします。■江口のりこ(神崎役)徳山大五郎を誰が殺したか…、タイトル通り、演者である私も誰が殺したのかわかりません。わからないまま演じているわけですが、これが楽しいです。視聴者のみなさんにも楽しんでもらえたら嬉しいです。■今野浩喜(橋部役)用務員橋部役の今野です。生徒たちが多すぎて本当に名前を覚える所から四苦八苦しています。学校の先生って凄い。カメラが回っていないときの教室は本当に女子校感丸出しです。携帯のインカメラを鏡にして髪を直す生徒多数。早急にこの空気に溶け込めるよう頑張ります!■相島一之(竹村哲也役)徳山大五郎を誰が殺したか?何故女子高の教室に死体が?何故その死体が嶋田久作さんなのか?何故この女子高は可愛い娘ばかりなのか?そしてあいじまは1話以降いつ出るのか?このドラマはミステリーに満ちている!是非その事件を目撃してください。土曜ドラマ24「徳山大五郎を誰が殺したか?」は7月16日より毎週土曜0時20分~テレビ東京にて放送開始。※「Amazonプライム・ビデオ」にて7月10日(日)より独占先行配信開始。(cinemacafe.net)
2016年06月14日アイドルグループ・欅坂46の初主演&総出演のテレビ東京系ドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか?』(7月16日スタート 毎週土曜24:20~)の主題歌タイトル、出演者が、このたび明らかとなった。欅坂46は2015年8月にデビューした、秋元康氏プロデュースのアイドルグループ。ドラマの企画・原作も秋元氏が担当し、メンバーが総出演する。私立欅学園3年C組の教室に横たわっていた男性教師の遺体を隠してしまったことから、しばらく死体と共に過ごさなくてはならなくなった女子高生たちの姿をコミカルに描く。初回放送に先駆けて、7月10日よりAmazonプライムで独占先行配信がスタートする。ドラマ主題歌となる2ndシングルタイトルは「世界には愛しかない」(8月10日発売)に決定。10代の心象風景を、詩を朗読する「ポエトリーリーディング」で表現し、テンポの良いメロディーで歌い上げる青春ソングとなっている。遺体となって発見される徳山大五郎役は、伝説的劇団・東京グランギニョル出身で、舞台『ライチ・光クラブ』のライチ役を務め、数々の作品に出演する嶋田久作が演じる。また、欅学園の校長・参宮橋役には岩松了、副担任・神崎役に江口のりこ、用務員・橋部役に今野浩喜、古文の先生・竹村哲也役には相島一之と、実力派が脇を固める。嶋田は「欅坂46の皆さんの新鮮な感性に触れながら、日々撮影に勤しんでいます。何もせずただひたすら目を開けて『もの』と化してます」と遺体役について語る。そして「自身には貴重でスリリングな役柄ですが、視聴者の方々はどう受け止められますか。ドラマの中でしっかり働いてくれれば嬉しいです」とメッセージを送った。また、今野は「カメラが回っていない時の教室は本当に女子校感丸出しです。携帯のインカメラを鏡にして髪を直す生徒多数」と撮影中の雰囲気を明かし、「早急にこの空気に溶け込めるよう頑張ります」と意気込みを語った。
2016年06月14日この度、おとぎ話「浦島太郎」をモチーフにしたオリジナルミュージカル「TARO URASHIMA」を8月11日(木・祝)より上演することが判明。キャストには、木村了をはじめ、上原多香子、和泉元彌、とよた真帆らが出演することも明らかにされた。過去6作品、歴史物・時代劇を製作してきた「る・ひまわり」×「明治座」だが、そんな今回は、歴史とは別の観点で新たなシリーズ製作を始動。ディズニーでは、「白雪姫」など“おとぎ話”を下地とした物語が、新たなエンターテインメントとして製作され、日本でも宮崎アニメが、“絵本”や“ファンタジー小説”をリメイクし映画化している。そんな世界に発信できる新たなオリジナルファンタジーを舞台として、「浦島太郎」が決定した。日本人なら誰もが知る「浦島太郎」。しかし、多くの謎も多い。脚本を担当した俳優であり演出家・脚本家としても活動する池田鉄洋は、今回の話を聞いて改めて「浦島太郎」を読み返したと話し、「謎だらけでした。なんで漁師なのに亀を助けるの?なんで乙姫は玉手箱なんて『老人になる罠』をプレゼントするの?なんで浦島は「開けるな」と言われたそれを開けちゃうの?まったくもって謎だらけです。その謎にきっと、とんでもない面白さが隠れているのだろうと、私はワクワクしながら脚本を書いているのです」とそんな誰もが疑問に思っただろう謎に焦点を当て、描いていると示唆している。キャストには、生まれながらのトラブルメーカー浦島太郎役に、近年舞台を中心に活躍する木村さん。ヒロイン・乙姫役に、元「SPEED」で、連続テレビ小説「てるてる家族」など女優としても活動の幅を広げる上原さんが好演する。今回の決定について木村さんは「国民的な昔話の主人公を演らせて頂くことに大変光栄な気持ちと共にプレッシャーも程よく感じております。共演の皆さんもとても個性豊かな魅力的な方々なので、楽しみにしていて下さい」とメッセージを寄せ、一方上原さんは「子どもながらに抱いた玉手箱の謎など、どんな作品になるのか私もワクワクしております」と心境を話し、「浦島太郎をモチーフに今年、新たに生まれ変わるオリジナルファンタジーミュージカル『TARO URASHIMA』お楽しみに!」とコメントした。そのほか、乙姫のじいや的存在でネガティブシンキングなカメ役に「踊る大捜査線」シリーズの斉藤暁、太郎の友人の漁師で、家族思い・友達思いのムサシ役に「科捜研の女」シリーズの崎本大海、スーパースター・帝役に狂言師・和泉さん、そして美しいが嫉妬深い竜王の正室には、ミステリードラマに多く出演するとよたさんも参加。コミカルかつシュールな世界観で、何層にもコーティングしておきながら、ラストでこっそり「ちょっと暑苦しい」想いをスパイスに入れ込んだ物語届けてくれるようだ。現在「au三太郎シリーズ」のCMで、桐谷健太と菜々緒扮する“浦ちゃん”“乙ちゃん”のイメージも強く残る中、本作では一体どんな物語が繰り広げられるのだろうか。ミュージカル「TARO URASHIMA」は8月11日(木・祝)~15日(月)明治座にて公演。(cinemacafe.net)
2016年05月01日岩松了の新作『家庭内失踪』が3月11日に開幕。岩松に岸田國士戯曲賞をもたらした傑作『蒲団と達磨』の後日譚ともいえる、ある夫婦を取り巻くミステリアスな、だが妙に笑えもするホームドラマだ。近年の岩松作品に多数出演し、その世界観を体現してきた風間杜夫と小泉今日子が夫婦役を演じる。ほかに小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介、そして岩松自身の全6名のキャストにより、多層的な人間ドラマが緻密に作り出されている。舞台『家庭内失踪』チケット情報いきなり、寝室から幕を開けた。夫婦の蒲団が微妙な距離感で、二組並んでいる。先妻の死後、20歳も歳下の後妻・雪子(小泉)を迎えた野村(風間)。自身は定年退職する歳となり、妻相手にコトに及ぼうとするも上手くいかない。野村が身体的、心理的に抱える繋がれなさ、充たされなさが、登場人物各々が迷走するこの物語の通奏低音として響いている。野村と先妻との間の娘・かすみ(小野)は、夫の石塚との婚姻関係を続けながらも、父と義理の母(=雪子)が暮らす実家に出戻ってきている。夫のもとに帰るよう説得するため、石塚から命を受けた部下・多田(落合)、石塚のクラシック音楽仲間・青木(坂本)も野村家に現れる。もうひとり、野村の奇妙な友人の望月(岩松)。彼は、失踪したと妻に思わせて実は近所にアパートを借り、夫の帰りを待つ妻の姿を、ピザ屋や肉体労働者などの扮装などをしながら覗き見るという謎の生活を送っている。かすみは、美しい義母の中に、父に対する軽蔑の感情があることを感じ取っていた。父への親子愛か、はたまた雪子への同性としての嫉妬か、かすみの中に芽生えたかすかな感情が、一家をかき回していく端緒となる。岩松が書く人物らしく一見淡白にも見える登場人物たちは内面に様々な感情を抱え、目に見えない人物相関図は、物語が進むにつれてどんどん複雑に。そして個々の感情はふと、ドライアイスの煙のように怒涛の勢いで、冷たく漏れ出す。その瞬間に客席で味わえる心のざわめきが岩松作品を観る醍醐味だが、本作ではそれが幾度もやって来る。「フフ……」という微笑みが印象的な小泉は、“妻”“母”“女”全ての要素をミステリアスに、だが現実的に体現してみせた。ムーディーな小泉とは対照的なのが、言葉数も多く開けっぴろげな風間。そのあっけらかんとして見えるキャラクターに、冒頭で記した“老い”にも絡む複雑な感情を忍ばせる。名優ならではのサラリとした仕事ぶりに圧倒された。舞台はリビングと和室(兼寝室)のみで、本音と建前を行き交う登場人物の心理がごとく、左右に何度もスライド。そして最後の最後には、装置的な仕掛けが待つ。岩松の掌で、たゆたうようでいて実は緻密に踊らされる快感を、隅々まで堪能していただきたい。東京公演は3月23日(水)まで本多劇場にて。その後、大阪、愛知、岐阜、静岡、富山、広島、福岡、新潟、宮崎、福島を巡演。取材・文:武田吏都
2016年03月14日岩松了の新作『家庭内失踪』が3月11日に開幕。岩松に岸田國士戯曲賞をもたらした傑作『蒲団と達磨』の後日譚ともいえる、ある夫婦を取り巻くミステリアスな、だが妙に笑えもするホームドラマだ。近年の岩松作品に多数出演し、その世界観を体現してきた風間杜夫と小泉今日子が夫婦役を演じる。ほかに小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介、そして岩松自身の全6名のキャストにより、多層的な人間ドラマが緻密に作り出されている。舞台『家庭内失踪』チケット情報いきなり、寝室から幕を開けた。夫婦の蒲団が微妙な距離感で、二組並んでいる。先妻の死後、20歳も歳下の後妻・雪子(小泉)を迎えた野村(風間)。自身は定年退職する歳となり、妻相手にコトに及ぼうとするも上手くいかない。野村が身体的、心理的に抱える繋がれなさ、充たされなさが、登場人物各々が迷走するこの物語の通奏低音として響いている。野村と先妻との間の娘・かすみ(小野)は、夫の石塚との婚姻関係を続けながらも、父と義理の母(=雪子)が暮らす実家に出戻ってきている。夫のもとに帰るよう説得するため、石塚から命を受けた部下・多田(落合)、石塚のクラシック音楽仲間・青木(坂本)も野村家に現れる。もうひとり、野村の奇妙な友人の望月(岩松)。彼は、失踪したと妻に思わせて実は近所にアパートを借り、夫の帰りを待つ妻の姿を、ピザ屋や肉体労働者などの扮装などをしながら覗き見るという謎の生活を送っている。かすみは、美しい義母の中に、父に対する軽蔑の感情があることを感じ取っていた。父への親子愛か、はたまた雪子への同性としての嫉妬か、かすみの中に芽生えたかすかな感情が、一家をかき回していく端緒となる。岩松が書く人物らしく一見淡白にも見える登場人物たちは内面に様々な感情を抱え、目に見えない人物相関図は、物語が進むにつれてどんどん複雑に。そして個々の感情はふと、ドライアイスの煙のように怒涛の勢いで、冷たく漏れ出す。その瞬間に客席で味わえる心のざわめきが岩松作品を観る醍醐味だが、本作ではそれが幾度もやって来る。「フフ……」という微笑みが印象的な小泉は、“妻”“母”“女”全ての要素をミステリアスに、だが現実的に体現してみせた。ムーディーな小泉とは対照的なのが、言葉数も多く開けっぴろげな風間。そのあっけらかんとして見えるキャラクターに、冒頭で記した“老い”にも絡む複雑な感情を忍ばせる。名優ならではのサラリとした仕事ぶりに圧倒された。舞台はリビングと和室(兼寝室)のみで、本音と建前を行き交う登場人物の心理がごとく、左右に何度もスライド。そして最後の最後には、装置的な仕掛けが待つ。岩松の掌で、たゆたうようでいて実は緻密に踊らされる快感を、隅々まで堪能していただきたい。東京公演は3月23日(水)まで本多劇場にて。その後、大阪、愛知、岐阜、静岡、富山、広島、福岡、新潟、宮崎、福島を巡演。取材・文:武田吏都
2016年03月14日俳優の木村了と、女優・奥菜恵が、3月13日(日)、入籍したことを互いのブログにて発表した。奥菜さんはこの結婚が3度目であり、現在2児の母でもある。木村さんは、2002年開催の「第15回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト」で審査員特別賞を受賞したのをきっかけに芸能界デビュー。その後は「WATER BOYS2」「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」NHK大河ドラマ「風林火山」などドラマや映画に多数出演。今年に入ってからは、ミュージカル「花より男子」への出演や、3月17日(木)より上演の「學蘭歌劇『帝一の國』-血戦のラストダンス」では主演を務めるなど、舞台でその演技力を発揮している。奥菜さんは、女優としてドラマ「若葉のころ」「青の時代」「天国に一番近い男」などに出演する傍ら、歌手としても活動。私生活では、これまでに2度結婚しており、その間に2人の女の子を出産。今回の結婚が3度目となる。木村さんは自身のブログにて、3月12日に奥菜さんと入籍したことを伝え、「彼女はとても力強く根がまっすぐな方です。どんなときも私を支えてくれます。何より、子どもたちを一番に考えて行動する姿は、母親の在り方として尊敬しています」と奥菜さんへの思いを告白。また一気に2児の父親となるわけだが、「彼女と子どもたちの幸せを一番に願い、時間をかけて幸せにし、守り、手と手を取り合って助け合い、支え合い、私たちの家族の形を作っていきたいと思います」と、その決意を綴った。一方、奥菜さんも自身のプログで「私たちの家族の形というものが出来て行く中で、子どもたちの幸せや将来を慎重に考え、結婚について2人で何度も話し合いを重ねて参りました」と、結婚までの経緯に触れ、木村さんについては「彼はいつどんなときも、自分のこと以上に私や子どもたちを想い、包み、支え続けてくれました。了さんのその強く揺るぎない心があるからこそ、私たちは安心して穏やかな日々を過ごすことが出来ているのだと思います。子どもたちにとっても了さんの父親としての愛情、存在は必要不可欠です」と、コメント。そして「この先の人生において、たとえどんなことがあっても、子どもたちのため、私たちのため、お互いの家族のために共に歩んで行く覚悟でおります」と、強い思いを語った。最後は両名ともに、感謝と今後の活動への意欲を述べている。人生のパートナーを得た奥菜さんと、父親となった木村さんが今後どのような活躍を見せるのか、期待したい。(text:cinemacafe.net)
2016年03月13日小泉今日子と風間杜夫が倦怠期の夫婦を演じる舞台「家庭内失踪」が本多劇場(下北沢)にて開幕!3月11日(金)、関係者、報道陣を前にしての公開舞台稽古が行われた。岩松了の作・演出による本作で、風間さんは高校教師を定年退職した夫・野村を、小泉さんはその後妻で二十歳も年の離れた雪子を演じている。雪子はかつて、一度は野村に別居を申し出たが、叶わぬままダラダラと夫婦生活を続けている。そこへ、野村の亡くなった先妻の娘で、結婚して家を出ていたかすみ(小野ゆり子)が、夫との関係をこじらせて家へ戻ってくる!これだけであれば、意外とありそうなちょっとギクシャクした家族の物語だが…これで終わらないのが岩松版のホームドラマ!野村、雪子、かすみの3人の暮らす一軒家に奇妙な男たちが頻繁に出入りする。まず一人目は、かすみの夫・石塚の部下であり、石塚の命を受けかすみの帰宅の説得をする若者・多田(落合モトキ)。もう一人は、近所のアパートに住み、本来は家もあり、妻もいるのに、なぜか妻には自分が失踪したと見せかけ、近くで妻の様子を観察する謎めいた中年・望月(岩松了)。さらに、かすみの夫の石塚が所属するストリングカルテットの会の仲間だという青木(坂本慶介)。一家3人と奇妙な訪問者たちはそれぞれに使命や恋心、復讐心に猜疑心など腹に一物抱えており、そうした感情が入り混じっていく…。特に、小泉さん演じる雪子が巧みに他人の心理を操っていくさまは、ゾクリと恐ろしさを感じさせるが、同時に、不思議と強く美しく、時に妖艶な魅力を放つ。決して若々しいわけではなく、エプロン姿の所帯じみた姿さえも見せる一方で、寝間着の浴衣姿で佇みエロティックな一面を見せ、さらに赤い口紅&スカートでタバコに火をつけ、煙を吐き出すさまはクール!言葉とは裏腹の心の内が映し出され、操っていると思っている側が、実は操られていたり、そんな状況をさらに後ろから見つめている者もあり…と一筋縄ではいかないが、一家の行きつく先は…?凶器と独特のユーモア、愛情が混じり合った異色のドラマとなっている。「家庭内失踪」は本多劇場にて上演中。(text:cinemacafe.net)
2016年03月13日関係は破綻しながらもダラダラと夫婦を続けている男女。舞台『家庭内失踪』でこれを演じるのは小泉今日子さんと風間杜夫さん。その組み合わせだけで面白そうな予感大。「初日の稽古の冒頭30分で、すでにふたりの間にマンネリ化した夫婦の空気が表現されていて、そのあまりの面白さに笑ってしまいました」と話すのは、夫婦の前に現れ、ふたりの関係性を揺るがしてゆく若い男・多田を演じる落合モトキさん。「淡々としたセリフのやり取りは、どこかの家庭で誰かが言ってそうな日常の景色なのに、続きが気になって読み進んでしまう。小説を読んでいるような脚本だなと思いました」今回の役をオーディションで手にした落合さん。以前から、今作を手がける劇作家で演出家の岩松了さんのファンだったそうで、作品に参加できている喜びが口調や表情に滲む。「『図鑑に載ってない虫』という映画が好きなんですが、なかでも岩松さんが演じた役が大好きだったんですよね。ご本人にはその話はしていないんですが、毎日、挨拶するたびに心の中で“ファンです”って言ってます(笑)。岩松さんの作品も好きなんですが、とくに『水の戯れ』という舞台には衝撃を受けました。ミシンをかけながらセリフを言う場面があるんですが、ミシンの音でセリフがあまり聞き取れないんです。でも、何を言っているかより、その場面から伝わるものがすごく多くて、こういう表現もあるんだなと驚きました。ありふれた風景が描かれるからこそ、演じる側に繊細さが必要な気がするんです。その微妙な部分を演じられたらいいですね」岩松作品というと、状況や人物のバックボーンがセリフで説明されずに展開していくことも多い。多田も謎多き人物だが、それも含めて「台本に書かれた通りに演じたい」そう。「僕が演じる役は、多田っていう名字しかない役。そこから僕が勝手に読み取るのではなく、謎は謎のままにやれたらと思うんですよ。こういう役だって決めてしまうと、そこで何かが止まっちゃう気がするんで」子役出身で長いキャリアを持つが、「芝居に慣れるのが怖い」と話す。「岩松さんの描く微妙な表現を稽古でいろいろ試しながら探っていけるのが舞台。それをこの豪華なメンバーでできるなんて幸せですね」◇おちあい・もとき1990年、東京都生まれ。’96年デビュー。ドラマ『4TEEN』、映画『桐島、部活やめるってよ』など数々の作品に出演。現在、ドラマ『裏切りの街』がdTV配信中。◇information夫婦関係は破綻しながらも同居を続ける野村(風間杜夫)と後妻の雪子(小泉今日子)の元に、結婚した先妻の娘(小野ゆり子)が戻って…。3月11日(金)~23日(水)下北沢・本多劇場作・演出・出演/岩松了出演/ 小泉今日子、風間杜夫、小野ゆり子、落合モトキ、坂本慶介全席指定6500円U-25チケット4500円(25歳以下対象、要証明書)共に税込みM&Oplays TEL:03・6427・9486(月~金曜11:00~18:00)大阪、名古屋、岐阜、静岡、富山、広島、福岡、新潟、宮城、福島公演あり。※『anan』2016年3月16日号より。写真・土佐麻理子、三浦憲治インタビュー、文・望月リサ
2016年03月10日WOWOWで2月13日からスタートする連続ドラマ『きんぴか』の原作者・浅田次郎が撮影現場を訪れ、主演の中井貴一、ユースケ・サンタマリア、ピエール瀧を激励した。ストーリーは、昔かたぎで不器用なヤクザ・阪口(中井)、最強の肉体を持つ自衛官・大河原(ピエール)、収賄容疑を被って逮捕された政治家秘書・広橋(ユースケ)の3人が老刑事・向井(綿引勝彦)のもとに集まり、彼らなりの方法で"筋"を通すべく大暴れする人間ドラマ。浅田は「この小説は25年前くらいに書いたものなので、映像化したいというお話をいただいた時は、正直『ええ?』って驚きました。ただ、その当時、社会の話題になっていたことが、時代が巡り巡って、また同じようなことが出てきている。不思議な感じがしました」とドラマ化についてコメント。「この小説は、あまり動きで笑わせるものではなく、平文の叙述で笑わせており、ストーリーの中で笑うものではない。その辺りをどのようにキャストのみなさんが演じて下さるのか興味があります」と、演技力に定評のあるキャストたちに期待を寄せた。出演はほかに村井國夫、岩松了、飯島直子。ドラマ『きんぴか』は2月13日(土曜 22:00~)WOWOWプライムにてスタート。
2016年01月21日岩松了作・演出、小泉今日子主演の舞台『家庭内失踪』が来年3月から4月にかけて、東京・本多劇場ほか全国各地にて上演される。倦怠期の歳の差夫婦の日常を描いた新作は、岩松の岸田國士戯曲賞受賞作『蒲団と達磨』(1989年)の後日潭ともいえる舞台とか。舞台『家庭内失踪』チケット情報「『蒲団~』は先妻の娘が結婚した日の、夫と若い後妻の話でした。今回はその先妻の娘が出戻ってくる。後妻は夫との性生活に耐え難いものを感じていたが、定年退職をむかえた夫が不能になった頃から妻の心にある思いが沸き上がり……という話を書きたいなと。なんか僕、夫婦の話を永遠に書いている気がします」。そう苦笑いする岩松の横で、小泉も期待の笑みを浮かべる。2000年の舞台『隠れる女』からいくつかの共同作業を重ねてきたふたりに、新作への思いを聞いた。「夫婦って、どこか嘘や矛盾が固まったものという気がして、汲めども尽くせぬものがあるんでしょう(笑)。今回は、小泉さんと風間杜夫さんが演じるメインの夫婦の話と、出戻ってくる娘夫婦の話。それに、妻には失踪したと思わせて、実は家の近所に住んで夫の帰りを待つ妻を見続けている…という謎の男を僕が演じるんですが、そういった人間たちがうごめいている、錯綜していく様子を描きたいと思っています」(岩松)小泉の役柄については「これまではキョンキョンに生活感のある役を書いてこなかったので、『あなた、お茶』みたいな妻の役も面白そうだなと」と岩松。小泉も「そう、今まではちょっと“夢の女”みたいな役が多かったですもんね」と頷く。「しかも後妻という微妙なシチュエーションがいいでしょ?」(岩松)「ちょっとヤラしい感じですよね。フフフ、楽しみ!」(小泉)。愉快な企みを共有するふたり、そんな雰囲気の楽しい掛け合いが続いた。「小泉さんは、女優として“できあがっていない良さ”があって、そこがいい。僕の芝居は軸がしっかりしている人は困るというか、浮遊していないとダメなんです」(岩松)「岩松さんの書く女の人自体が、ちょっと謎めいていて変わっていますよね。でも普通に生きている人は皆、そうだと思うんです。たとえば、相手と言葉を交わしていても、口から出ていることとまったく別の感情がお互いの頭の中で生まれている状況は、実生活であると思うんですね。舞台上で演じる時にそういった感覚になることはめったにないけど、岩松さんの芝居では起こり得るんです。すごく不思議で、面白い」(小泉)岩松は「とにかくヘンな話になると思いますよ」と強調しながらも「よくよく考えればヘンじゃない。日常生活とはヘンなものだから」。夫婦という形態の男女、それぞれの秘めた思惑が時に笑いを呼び、時に緊迫した空気を生む。独特の岩松ワールドの新展開に注目したい。公演は3月11日(金)から23日(水)まで東京・本多劇場にて。その後、大阪ほか全国を巡演。チケットぴあでは先行抽選を実施中。東京公演は12月13日(日)午後11時59分まで、大阪公演は12月14日(月)午前11時まで受付。取材・文上野紀子
2015年12月11日広末涼子が主演を務め、滝藤賢一、一青窈など豪華キャストが出演し、ベストセラーとなった実話エッセイを映画化する『はなちゃんのみそ汁』。このほど、本作が12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国公開となることが決定。温かいまなざしで愛娘を見つめる広末さんの姿が印象的な、ポスタービジュアルが解禁となった。ある日、乳がんを宣告された千恵(広末さん)。見えない不安に怯える千恵に、恋人の信吾(滝藤さん)は優しく寄り添いプロポーズ、2人は晴れて夫婦となる。やがて、抗がん剤治療の影響で卵巣機能が低下し、出産をあきらめていた千恵に、妊娠が判明。だが、出産するということは、がんの再発リスクが高まり、自らの命が危険にさらされることを意味していた。周りの支えで命を懸けて産むことを決意し、はなを無事出産した千恵。しかし、再び病魔が彼女を襲う。「私がいなくなっても、はなが暮らしていけるように…」。千恵はまだ幼い娘に、鰹節を削り、だしをちゃんととって作るみそ汁から、料理や家事の大切さを教えていく――。原作は、がんのためこの世を去った33歳の千恵さんと5歳の娘と夫、そんな家族の日々をつづったブログを基にした同名エッセイ。常に明るくひたむきに生きる安武一家の姿が日本中で大きな話題を呼び、関連書籍の出版やTVドラマ化、教科書への採用など社会現象を巻き起こした作品が、ついに映画でも登場する。結婚、妊娠、出産という人生の転機をがんと共に生き、食の大切さを娘に伝えようとした千恵を演じるのは、先日、3児の母となった広末さん。また、明るくひたむきに彼女を支える夫・信吾を滝藤さん、千恵の姉役を一青さんが務め、はな役には、1,000人超の応募者から選ばれた演技経験ゼロの新星・赤松えみなが抜擢された。監督&脚本は、ギネス認定された“世界最高齢の映画初主演女優”赤木春恵に岩松了、加瀬亮らが出演し、2013年キネマ旬報ベストテン日本映画第1位に輝いた『ペコロスの母に会いに行く』で脚本を手がけた阿久根知昭。本作で初のメガホンを握る。完成したポスタービジュアルには、広末さん演じる千恵と、えみなちゃん演じる娘・はながキッチンで手を取り、にこやかに向かい合う姿が。残り少ない命を覚悟した千恵が、自分がいなくなってもはなが元気に暮らしていけるようにと、鰹節を削るところから始めるみそ汁づくりを通して、“ちゃんと作ってちゃんと食べる”というメッセージを伝える重要なシーンを切り取っている。温かいまなざしで、娘を愛おしそうに見つめる表情が印象的な広末さん。本作で描き出される、おいしくてあったかくて、かけがえのない日々を象徴するビジュアルに仕上がっている。『はなちゃんのみそ汁』は12月19日(土)よりテアトル新宿&福岡にて先行公開、2016年1月9日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年09月03日中村獅童、上田竜也、前田敦子らが出演する舞台『青い瞳』の製作発表が8月28日、都内にて行われた。ひと筋縄ではいかない人間の心理を繊細に描き、次世代に多くの影響を与えている劇作家、岩松了の新作。戦場から帰還した青年を主人公に、戦争の意味を観客に問いかける作品になる。舞台『青い瞳』チケット情報“帰還兵”をテーマにしたことについて、岩松は次のように語る。「戦争というものは、みんなが悪いことだとわかっていながらなぜ終わることがないんだろうというのが、自分の中で問題だった。そのことをずっと考えていくと、帰還兵というものが戦争の問題をかぶってしまう後遺症のような存在であり、非常に大きなドラマになりうるなと思った。例えば家庭では母親が絶対的な存在だったのに、戦場に行くとそれが絶対ではなくなるという価値観に変わっていく。戦争云々は契機であって、人が何らかの状況になった時に価値ががらっと変わってしまう、何か構築された世界が崩れて、それが本人の苦悩になっていく。それは普遍性のある問題ではないか」。作品のテーマとともに「ずっと前からこういう話をやりたいと思っていた」と話し、熱い意気込みを語った。その物語の中で、主人公の帰還兵ツトムを演じるのが中村獅童。岩松とは2008年の『羊と兵隊』以来のタッグとなる。「尊敬し、大好きな岩松さんとまたご一緒させていただくことが非常に嬉しい」と話し、「前回は岩松ワールドに飛び込んで、自分の知らない世界を勉強しようという気持ちが強かった。岩松さんは「岩松さんの書いたセリフを言えることが嬉しい」という気持ちにさせてくださる作家さん。今回もとても楽しみ」と出演を喜ぶ。出演に勝村政信、伊藤蘭ら岩松作品の常連が顔を揃える中、初参加するのが上田竜也と前田敦子。上田は「岩松さんの何気ないセリフがとても大好きなんです。さりげなく言った言葉がとても自分の心に刺さったりする」と岩松作品の印象を語る。また舞台出演2本目となる前田は「昨年初めてシアターコクーンで舞台デビューをさせていただいた。また同じ場所に帰ってこれて嬉しいです。岩松さんの作品は、とてもその世界観にひきこまれる。いつも観ていて「うらやましいな」と思っていた世界」と、参加を楽しみにしている様子。前田は獅童扮するツトムの妹ミチル役。獅童も「自分はひとりっ子なので、こんなにかわいい妹がいて嬉しい」と話していた。公演は11月1日(日)から26日(木)まで東京・シアターコクーン にて上演。チケットの一般発売は9月12日(土)午前10時より。なお、チケットぴあではチケットの電話先行抽選を特別番号0570-02-9547にて、9月1日(火)11:00まで受付中。
2015年08月31日「M&Oplays」プロデュースによる岩松了が作・演出の舞台「家庭内失踪」が、2016年3月より上演されることが決定。主演を、小泉今日子と風間杜夫が夫婦役で務めることが明らかとなった。本多劇場を皮切りに全国11か所で公演する本舞台は、岩松氏と「M&Oplays」(森崎事務所)が定期的に行っている公演であり、今上演は2015年3月の「結びの庭」(主演・宮藤官九郎、麻生久美子)以来の新作公演となる。物語は、もう40歳を過ぎ、年の離れた高校教師の後妻となった女・雪子と、既に定年退職を迎えた夫の夫婦を描いている。倦怠の空気が漂う二人のもとに、雪子にとっては血のつながらない前妻の娘があらわれる。微妙な3人の関係に、娘の夫の部下や行方をくらましていた近所の男がからみ、事態は思わぬ方向へ転がり始める――。そんな倦怠期真っただ中の年の差夫婦を演じるのは、2008年に同じく岩松了の作・演出の「恋する妊婦」でも夫婦役を演じた小泉さんと風間さん。他にも、『天空の蜂』の公開が控える落合モトキをはじめ、小野ゆり子、坂本慶介などの注目の若手俳優や、岩松氏自身が出演する。日常に潜む狂気を、独特のユーモアとおかしみとともに描き出す、鬼才・岩松氏の新作舞台である本公演。豪華キャストと共に、大きな注目を集めそうだ。「家庭内失踪」2016年3月より全国にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年08月24日舞台「虹とマーブル」の開演を前に8月21日(金)、世田谷パブリックシアターにて主演の小出恵介を始め、黒島結菜、木村了、小松和重、ともさかりえが報道陣の取材に応じた。女優の奥菜恵と結婚間近と報じられた木村さんは報道陣の問いかけに「将来的には」と笑顔で答えた。東京大空襲で家族を失った少年が、1960年代から80年代にかけての昭和の時代を野心を胸に駆け抜けていくさまを描く本作。小出さんは「高嶺の花に手を出してしまう話。キラキラしたお話です」と語る。また、自身が演じる紋次との共通点を問われると、おもむろに「女性を振り回すところは身に覚えがあります」と告白!色めき立ち「いったいどんな?」と具体的に話を聞こうとする報道陣に「そうなりますよね…」と苦笑を浮かべつつ「イメージできるかな…って感じです(笑)。最後の方で黒島さんに言われるセリフを聞いていて、(自身の思い出が)交錯するところがあった」と思わせぶりに語っていた。これが初舞台となる黒島さんは「緊張しています」と言いつつも「楽しんでお芝居できたら。稽古も楽しかったですし、ワクワクが大きい」と落ち着いた口調で語る。小出さんは「『緊張してる』ってうそですね!たくましいです」と評し、木村さんも「肝がすわってます」と太鼓判。ともさかさんも「堂々としていて、自分が17歳、18歳くらいで初舞台だったらこんなに堂々としてられたかな?と思います」と称賛を送っていた。退出間際に奥菜さんとの関係について尋ねられた木村さんは「時間をかけて幸せにしていけたら」と答え、入籍に関しては「将来的には」と頷いた。「報告を待っています」というレポーターの言葉に「ありがとうございます」と笑顔を見せた。「虹とマーブル」は8月22日(土)より世田谷パブリックシアターにて開幕。その後、島根、広島、福岡、宮城、大阪、愛知、静岡でも上演される。(text:cinemacafe.net)
2015年08月21日前作『水の戯れ』で夫婦間の不安定な愛情を緻密に描写した岩松了が、新作でも再び夫婦を題材に筆を執った。夫に宮藤官九郎、妻に麻生久美子という初の本格共演のふたりを配したM&O playsプロデュース『結びの庭』が、3月5日夜に東京・本多劇場で幕を開けた。ほかに安藤玉恵、太賀、そして岩松によるこのサスペンスチックな5人芝居の、初日前日に行われたゲネプロの様子をレポートする。舞台『結びの庭』チケット情報財界の大物を父に持つ令嬢・瞳子(麻生)と敏腕弁護士・水島(宮藤)が結婚して1年。5年前、恋人だった男の殺害容疑をかけられた瞳子の裁判を水島が弁護し、無罪を勝ち取ったことがふたりのなれそめだった。結婚一周年を迎えてもなお仲睦まじいふたりを、屋敷に出入りする家政婦の丸尾(安藤)、水島の秘書・近藤(太賀)は温かく見守っている。そんなふたりの前に、5年前の事件の真相を知ると語る謎の男・末次(岩松)が現れ……。セレブな若夫婦の住まいらしいセンスのいいリビングと、隣接する緑豊かな庭のみでほぼ展開。序盤は、いまだ新婚気分の抜けない水島夫妻の浮き足立った雰囲気が、作品全体にも漂ってほほえましい。インテリのエリートという普段あまり演じない役に、三つ揃いのスーツにメガネというカッチリした姿で扮する宮藤が新鮮だ。酒の入ったグラスをカチッと合わせた直後に、瞳子をグッと引き寄せてキス、といった場面も。細身のスーツが綺麗にキマるシルエットや全体的な空気感など、宮藤は不思議な色気を漂わせている。その宮藤扮する水島に「こわいよ、オレは。いつまでたっても、こうやってあいつのことが好きなままだってことがさ」と言わしめる妻・瞳子を演じる麻生。登場時のペールピンクのドレスがよく似合う可憐な令嬢そのものだが、接する人物によって異なる顔を見せたりする多面的な女性だ。多少意地悪でヒステリックな面もあるが、彼女の芯にあるのも夫への強い愛。自覚的か無自覚かはわからないが、その愛ゆえに男を惑わせていく“ファム・ファタル”な存在と言えるだろう。約5年前に岩松作品『マレーヒルの幻影』で初舞台を踏んだ麻生が、持ち前のはかなさと包容力の両面を生かし、魅力的に演じている。この夫婦に翻弄されながらも“仕える者の矜持”を垣間見せる家政婦役の安藤と秘書役の太賀も、少人数の座組において、各々の役割を的確に務め上げる。特に安藤演じる丸尾は、彼女の目線から語られる物語という意味でも、陰の主役的存在。その、それまで現実感たっぷりだったキャラクターの丸尾と、岩松扮する闖入者の末次が、後半のシュールな展開を呼び込む。岩松ワールド独特の眩惑を与えられながらも、最後まで確かに残るのは夫婦の愛。玉虫色のハッピーエンドが、不思議と心地よいのだ。東京公演は3月25日(水)まで。その後、大阪、島根、広島、愛知、静岡、宮城、新潟を巡演。取材・文:武田吏都
2015年03月06日SF、ホラー、ファンタジー、アクションなど、イマジネーションとエンタテインメント性豊かなファンタスティック映画を対象に優れた作品を選定し、新しい才能の発見と育成、映画を通じての文化交流やコミュニケーションの活性化を目指してきた「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」。今年で25周年のアニバーサリーイヤーを迎える本映画祭を盛り上げるに相応しいフレッシュな若手俳優たちが、今年もゲストとして登壇することが明らかとなった。本映画祭の魅力の一つとして挙げられるのが、登壇するゲストたちの多くが、ブレイク前の監督や俳優たちということ。これまでも、綾野剛や鈴木亮平、昨年は東出昌大や斎藤工などいった、いまでは日本映画界を牽引していく存在となったイケメン俳優たちが多数登場してきた。今年は、「ニューウェーブアワード」を受賞した中村蒼を筆頭にネクストブレイクが期待される若手俳優たちが続々と登場予定、ここで一挙にご紹介!『クローズEXPLODE』『アオハライド』『寄生獣』に大河ドラマ「花燃ゆ」と、話題作に次々と出演しまさに飛ぶ鳥を落とす勢いの東出さんが昨年受賞した「ニューウェーブアワード」。目覚ましい活躍を見せる映画人に新たな波を期待して贈るこの賞を今年受賞したのが、『トワイライト ささらさや』での好演が記憶に新しい中村さん。ジュノンスーパーボーイグランプリの受賞をきっかけに芸能界デビューを果たした中村さんは、昨年グランプリを獲得した竹葉リサ監督の最新作として本映画祭で上映予定の『春子超常現象研究所』で“感情をもったTV役”という難しい役どころに挑戦し話題に。さらに昨年は『東京難民』や岩井俊二監督のTVドラマ「謎の転校生」で主演を務め、近年、その閑静なルックスでシリアスな役柄からコミカルな役柄まで幅広く演じることができる表現力が多方面から賞賛を受けている。2015年、もっとも目が離せない大注目株俳優といえる。続いて紹介するのは、映画初主演『もうしません!』で売れないラジオMCを演じている中野裕太。2008年に平成仮面ライダーシリーズ「仮面ライダーキバ」で俳優デビューすると、その日本人離れのソース顔イケメン・フェイスと、留学経験もある高学歴でバラエティー番組に進出し、瞬く間に人気を集めた。TVドラマ「謎の転校生」で演じた異世人役ではシリアスな役柄に挑戦し好評価を得た中野さんは、近年では舞台への活躍の場を広げている。今年の5月には園子温監督最新作として話題の『新宿スワン』に出演が控えており、今後もマルチ俳優として幅広い活躍が期待される。ドラマ「GTO」や、いまや若手俳優の登竜門となった戦隊シリーズ「獣電戦隊キョウリュウジャー」に出演に人気急上昇中の草食系イケメン俳優、塩野瑛久。本映画祭で上映される『鼻目玉幸太郎の恋』では初の主演に抜擢され、自分に自信がなく、女性と話すことすらままならないという本来の塩野とは真逆の男役に挑み、俳優としての新境地を開拓している。昨年は「タンブリング FINAL」で初舞台出演を果たし、着実に俳優としてステップアップしている、将来が楽しみな俳優である。自身も女優として活躍する広田レオナ監督の最新作『お江戸のキャンディー』で、美しき男たちの絢爛豪華な恋愛模様を体当たりで演じた真山明大と高橋ひろ無も、忘れてはならないネクストブレイク俳優たちである。男花魁・白鳥太夫役を演じるのは、ジュノンスーパーボーイコンテストを機に俳優としてデビューした真山さん。TVドラマ「メイちゃんの執事」「ショムニ2013」「リーガルハイ」と立て続けに人気作に出演し、映画『私の奴隷になりなさい』では檀蜜の相手役として話題となった。そして大衆人気No.1のキャンディボーイ・フリ松役を、広田監督の前作 『美貌先生~その壱~』に引き続き、2度目の出演を果たしす高橋ひろ無が熱演。本田翼や石原さとみらとのCM共演から徐々に人気に火がついてきた高橋さんだが、これまでNHKでの時代劇や岩松了の舞台などで演技を磨いてきた。ほかのフレッシュ俳優とは一戦を画す本格派として、今後注目されること必至だ。2015年も早1か月半経ち、数々の新作が上映、放送されている。今月には2014年度を彩った作品をふり返る日本アカデミー章の受賞式も開催されるが、来年のアカデミー賞で賞賛を浴びる俳優は出てくるのか?まずはゆうばり国際映画祭を彩る若手俳優たちを要チェックしてみて。(text:cinemacafe.net)
2015年02月14日原作コミックは世界で3000万部超の売り上げを記録、2006年には映画化もされ、日本のみならずアジア各国でも大ブームを巻き起こした『デスノート』。長らく舞台化が望まれていた本作が、ついにミュージカルとしてよみがえる。しかもスタッフは、作曲担当のフランク・ワイルドホーン(『ジキル&ハイド』『スカーレット・ピンパーネル』)を始めブロードウェイで活躍する面々に、演出は日本演劇界の巨匠・栗山民也という豪華な顔合わせ。この大作でメインキャストとなるL(エル)役に挑む小池徹平に、今の心境を聞いた。『「デスノート」 THE MUSICAL』チケット情報頭脳明晰な高校生・夜神月(やがみライト/浦井健治と柿澤勇人のダブルキャスト)は、偶然、死神リューク(吉田鋼太郎)が落とした〈デスノート〉を拾う。そこに名前を書かれた者は死ぬことを知った月は、デスノートを使って凶悪犯を粛清し、理想の社会を作る決意をする。凶悪犯が被害者とはいえ不可解な殺人が続けて起こる事態に、警察側の人間として月に立ち向かうのが、小池の演じる天才探偵Lだ。その他、死神レムに濱田めぐみ、レムのデスノートを使う弥海砂(あまねみさ)に唯月ふうか、また鹿賀丈史が映画版と同じく、月の父親で警察庁刑事局々長の夜神総一郎を演じるのも話題だ。連載当時から原作のファンだという小池は、「L役は予想外と言われるんですが、僕も家で何かに夢中になっている時、Lのようにボサボサ頭のまま膝を抱えていることが多いんですよ。実はLに似たタイプかも、と最近気がつきました」と笑う。続けて「この舞台がミュージカルでよかったです」と意外な言葉も口にした。「原作がベストセラーで映画もあれだけ大ヒットしたので、もし普通の舞台版だったら、お客さんにもその延長線上の作品としか受け止められなかったかもしれない。でもミュージカルという形でなら、今まで見えづらかったLの内なる正義感が、今回初めて歌として表に出ることになるんじゃないかなって」と、小池は目を輝かせる。舞台出演はこれが4作目。初舞台で難解と言われる岩松了作品に立ち、2作目にしてブロードウェイ・ミュージカルの日本版、さらに3作目は松尾スズキの音楽劇でヨゴレ役に挑戦した。そのどれもが高いハードルだったはずだが、1作ごとに小池の演技と存在感は伸びやかさを増している。「稽古場は毎回本当に大変で、今回も覚悟しているんですけど、プレッシャーはあまり感じてません。今回もワイルドホーンさんたちが原作を読み込んでワークショップをしている映像を見させてもらったら、全く新しいエンターテイメントが出来る予感にワクワクして。だから原作ファンの方も映画版を見た方も、先入観をあえてなくしてもらって、気軽に劇場に足を運んでいただけたら嬉しいですね」公演は4月6日(月)から29日(水・祝)まで東京・日生劇場、5月15日(金)から17日(日)まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、5月23日(土)・24日(日)愛知県芸術劇場 大ホールにて。チケット発売中。取材・文佐藤さくら
2015年02月13日“マンガの神様”手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされ、監督・松永大司が完全オリジナルストーリーで手掛ける映画『トイレのピエタ』。人気バンド「RADWIMPS」の野田洋次郎を主人公に起用したことでも話題となった本作だが、このほど、「RADWIMPS」のファンを公言する大竹しのぶと宮沢りえが出演することが明らかになった。「いま一緒に死んじゃおっか?」。余命3か月と告げられた宏は、出会ったばかりの女子高生・真衣から、そう誘われる。バイクの後ろに彼女を乗せてスピードを上げるが、そのまま死ぬことはできなかった。画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏にとって、ただやり過ごすだけだったこの夏。それが人生最期の夏に変わってしまったとき、立ちはだかるように現れた真衣。「あのさ、背の低い子とキスするときはどうするの?」。純粋な真衣に翻弄されながらも、次第に惹かれていく…。本作は、最期の夏に生きる喜び・輝きを見いだしていく主人公を描いた“生と死”がスパークする切ない恋愛映画。主人公に、独特の歌詞世界を崇拝するファンが多いバンド「RADWIMPS」のリード・ボーカル&ギターの野田洋次郎。野田さん扮する宏が翻弄される女子高生・真衣に、『繕い裁つ人』『愛を積むひと』など話題作への出演が絶えない若き実力派・杉咲花が好演する。今回発表されたのは、日本を代表する女優・大竹しのぶと宮沢りえ。大竹さんは野田さん扮する宏の母親役を、宏になつく入院中の少年の母親役を宮沢さんが演じる。“ラッド”の大ファンだったという大竹さんは「洋次郎さんが映画に出るということを前から聞いていたので、『絶対何でもいいから出るね』と約束してしまいました。これから2人で親子になるなんて…!洋次郎さんの芝居は本当に自然で美しかった」と嬉しそうに語った。「大河ドラマで共演したのがきっかけで仲良くなった(宮沢)りえちゃんにそのとき一緒だった水川あさみちゃんと私で『ラッド』の素晴らしさを伝えていたのがきっかけで聴くようになったようで嬉しいです」とコメントした。宮沢さんは「心を揺さぶられる大好きなアーティストの野田さんと、作品を通して物作りをすることにとても興味があったから出演させて頂きました。野田さんとの共演は、余計なものを付着させず、とてもシンプルにその役を生きるということに徹していることに感動しました」と映画初出演の野田さんを絶賛した。そのほか本作には、リリー・フランキー、市川紗椰、MEGUMI、岩松了といった個性的なキャストが集結している。『トイレのピエタ』は6月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月06日人気ロックバンド「RADWIMPS」でリード・ボーカル&ギターを務める野田洋次郎が、映画初出演&初主演を果たすことで熱い注目を集めている『トイレのピエタ』。杉咲花、リリー・フランキー、市川紗椰ら豪華キャストの出演が判明するとともに、6月6日(土)の公開が決定した。画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏(野田洋次郎)。余命3か月と告げられた彼が、人生最期の夏を迎えたとき、まるで立ちはだかるように現れたのが、女子高生・真衣(杉咲花)だった。純粋な真衣に翻弄されながらも、宏は次第に心惹かれてゆく…。本作は“マンガの神様”手塚治虫が死ぬ直前まで綴っていた病床日記にインスパイアされ、映画監督・松永大司が完全オリジナルストーリーとして脚本化した作品。もともとメディアへの露出が多い方ではない野田さんへのオファーは、“ダメもと”覚悟の挑戦だったということで、制作側も決定するまで半信半疑だったそう。そんな懸念をよそにオファーを快諾したという野田さんは「脚本が素晴らしかった。それに尽きます。そしてその脚本を書いた監督が僕を選んだのならきっと意味があるのだろう、そう信じてやらせていただきました」と映画初出演にして主演を務めた心境を語る。さらに、「自分の理性や思考を超えた何かに、圧倒的な力でぶん回される感覚が好きです。この作品にはそんな力が目一杯詰まっているのだと思います。なにか奇跡が起こるのなら、その場面に遭遇しない手はない、と」とコメント。演技経験のなさに不安を抱いたこともあったとのことだが、自らも音楽を生み出すアーティストとして活躍する野田さんだからこそ、共鳴する場面もあったようだ。また、ヒロイン・真衣を演じるのは、2015年の最注目株とも言える女優・杉咲花。監督と脚本に興味を持ち「絶対に出演したかった」と強い意欲を持って挑んだオーディションでは、即興芝居において天性の演技力を見せ、相手を務めた野田さんの潜在能力をも覚醒させる瞬間があったとプロデューサーも絶賛している。『繕い裁つ人』『愛を積むひと』など話題作への出演が絶えない若き実力派、杉咲さんだが「洋次郎さんがずっと宏でいてくれたから、私も真衣でいられました。その感謝を宏に100%で恩返ししたいと思っていました」と野田さんの演技には感服した様子。「みなさんに届けたくて、そのためにみんながそれぞれ愛情をもって苦しんでつくりました。どうかみなさんのもとにちゃんと届きますように。1ミリでも響きますように」という言葉からは、並々ならぬ思い入れも伺える。さらに、宏の入院仲間で女好きな横田役を演じるのは、近年俳優としてもキャリアを重ねるリリー・フランキー。「松永監督とは初めてのお仕事ですが、過去作品や今回の台本に、とにかく才能を感じた」と、劇場長編初監督作品にあたる本作のオファーを快諾したそうだ。キャスティングにあたってのコンセプトはなんと“悪戯な妖精”とのことで、「無垢な感じの大人を演じさせて嫌みにならない俳優」としてプロデューサーが惚れこむリリーさんの、食道がんを患いながらも飄々と生きる役柄にも注目。宏の元恋人・尾崎には人気モデルの市川紗椰が扮するほか、MEGUMI、岩松了といった個性的なキャストの出演も発表されており、6月の公開に向け続報が待ち遠しい作品となりそうだ。『トイレのピエタ』は6月6日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年02月02日江戸川乱歩賞を受賞した赤井三尋原作の『翳りゆく夏』が渡部篤郎主演、波多野貴文監督で連続ドラマ化され、2015年1月18日からWOWOWでスタートすることが7日、明らかになった。ドラマは、20年前に起きた新生児誘拐犯の娘が大手新聞社に内定したことから始まるノンストップ・サスペンスドラマ。その新聞社の元敏腕記者で、ある事件がきっかけに窓際に追いやられていた梶秀和(渡部篤郎)は社長から新生児誘拐事件の再調査を言い渡され、取材を続けていくうちに衝撃的な真実へとたどり着く。主人公の梶を演じる渡部は「WOWOWの作品に出演させていただけることは毎回うれしく、そして映画ファンのお客様に見ていただいているので、さらに高尚な作品にしなければと気持ちを引き締めて挑んでいます。サスペンスの要素がたくさんある作品ですが、人間の心のひだや哀しみ、欲望などが随所に描かれています。重厚な作品をお見せ出来ればと思っています」と、主役を演じる意気込みを語っている。今から16年前、助監督時代に渡部と仕事をしたことがある波多野監督は「与えられた環境の中でも未来へ向かって強く生きる子供の姿、そして守るべきものがあるからこそ弱くなってしまう大人の姿を対照的にしっかり描いていきたい。今回は監督という立場で渡部さんとご一緒出来ることをとてもうれしく思います。渡部さんの持つ大人の深みや哀愁は必ず主人公の梶というキャラクターを魅力的にしてくれると確信しています」と信頼を寄せる。原作者の赤井氏は「『翳りゆく夏』は江戸川乱歩賞を受賞した私のデビュー作です。だから、作品に対する思い入れも強く、今回映像化されるにあたってかなりの期待を抱いています。小説と映像化作品はまったくといっていいほど別の作品になることが多いようですが、準備稿を拝見させていただいて、ひそかな喜びを感じました。原作に忠実に構成されていたからです。執筆時にはかなり苦吟した身代金引き渡しのシーンなどが映像でどのように表現されるのか、今から楽しみです」とコメントしている。出演はほかに時任三郎、菅田将暉、岩松了、滝藤賢一、長谷川朝晴、木場勝己、佐藤B作、嶋田久作。連続ドラマ『翳りゆく夏』はWOWOWプライムにて2015年1月18日(毎週日曜 22:00~ 全5話)スタート。
2014年11月07日