聴覚障害と向き合いながらプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに映画化、第72回ベルリン国際映画祭エンカウンターズ部門に出品された岸井ゆきの主演映画『ケイコ 目を澄ませて』。この度、岸井さんが初のボクサー役に向け猛特訓を重ねたトレーニング&コメント映像が解禁となった。本作で岸井さんが演じたのは、実際にプロボクサーとして活躍していた小笠原恵子さんをモデルにした主人公“ケイコ”。ゴングの音も、セコンドの指示も、レフリーの声も聞こえない中でリングに立つボクサー役に挑んだ。キックボクシングの経験はあったものの、今回ボクシングにはじめて挑戦するにあたり、まずアトム級(女子の最軽量の階級)に体重が届かなかったため筋肉をつけながら増量することからスタート。当初はたとえボクシングであっても人を殴るということに対して、なかなか前向きになれなかったという岸井さん。しかし、日々練習を重ねていくうちに「これは自分自身との戦いなんだと気付き、意識が変わった」と語る。そこからは「とにかく強くなりたい」という一心で、ひたすら猛特訓を重ねたという。クランクインまでの3か月間、みっちりボクシング指導を行ってくれたのは劇中でもトレーナー役として登場する松浦慎一郎。さらに、三宅唱監督も岸井さんと一緒にトレーニングに挑み、撮影前からチーム一丸となり、文字通り体当たりで“ケイコ”を作り上げ信頼関係を築いていった。タッチマスという試合形式の練習時には、監督が体格差を気にしてガードに徹していると、岸井さんから「なんでパンチを打ってこないんですか? もっと本気でぶつかってきてください」とまっすぐに指摘を受けたそう。今回解禁となった映像は、監督と岸井さんのタッチマスの様子、また松浦さんとのスピード感あふれるミット打ちの様子をおさめたトレーニング映像。岸井の真剣なまなざしに注目。さらに、リングサイドで撮影にあたって初めて台本を読んだときの感想を語るコメント映像も解禁。はじめてのボクシング、はじめての手話の挑戦に不安もあったようだが、撮影前から監督がともに練習に取り組んでくれたことで言葉を交す以上に同じ思いを共有することができたと言い、2人の間で多くを語らなくとも理解できる関係性が築けたという。最終的には「とにかく信じてください!」という前向きな気持ちになれたと撮影をふり返っている。『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年11月06日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童(こ)』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。二人の青年がゲームづくりに奮闘するドラマ、日曜劇場『アトムの童(こ)』(TBS系)。熱い友情と、ものづくりに対する想いに、視聴者は心の奥底にある熱い何かが揺さぶられる感覚を味わっているのではないだろうか。今回は隼人演じる松下洸平の繊細な演技にも注目する。那由他と隼人の大きな成長那由他(山﨑賢人)と隼人(松下洸平)が『アトム玩具』でゲーム作りを始めて10か月。アトム玩具に突如、倒産の危機が訪れる。日曜劇場お決まりの『融資問題』だ。やよい銀行の小山田(皆川猿時)から5千万円の融資を受けていたアトム玩具だったが、突然、融資金の即時返金を迫られる。期限は1か月。そんなの無理に決まってる…という無理ゲーからの打開。この枠、鉄板の展開を見せられているのだが、このピンチをどう乗り切るのかが見せ所だ。そんな視聴者をよそに資金を募るため駆け回る海(岸井ゆきの)たち。その姿を見た那由他と隼人は、二人のゲームのために必死になる海と亡くなった親友・公哉を重ねていた。自分たちのゲームのために、走り回ってくれた公哉。いまの海は彼と同じ顔をしている。そうだ、ここで動かなければ何も変わっていない。隼人の「奇遇だな」と共に二人の想いが同じだとわかった瞬間、胸がぎゅーっとなった。同じ過ちを繰り返さないために彼らは自らも資金繰りに協力することにした。那由他と隼人はゲームづくりをただ再開したわけじゃない。確実に成長している。きっと二人の姿を見て、天国の公哉も微笑んでいることだろうと思った。二人の大きな成長を見ることができて、とても誇らしい気持ちになれた前半戦である。松下洸平の繊細な演技に注目ゲームの資金を募るため、投資家とゲームクリエイターをつなぐ大規模プレゼン大会に参加することになったアトム玩具。しかしそこで、憎き敵『SAGAS』の興津(オダギリジョー)がまた小根の腐った質問を投げかける。才能のある『ジョン・ドゥ』の二人がどうしてアトム玩具でゲームを作るのかという質問。かつて公哉が興津にゲームのプレゼンをした時の情熱。それはジョン・ドゥのゲームのファンだからこその熱い想いからきたものだ。那由他の答えはそれと同じだった。「アトム玩具のファンだから、アトム玩具でゲームを作りたい」。我々も、この人のファンだから、この作品のファンだから、とここまで情熱を捧げるものはあるだろうか。人の好きだという気持ちは原動力になる。そしてその力は他人を感動させる。那由他の想いを目の当たりにした隼人の頬には一筋の涙が見えた。また、このシーンでは松下洸平の繊細な演技が非常に光っていたように思う。『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(日本テレビ系)のような可愛らしい役ももちろん魅力的なのだが、『スカーレット』(NHK)や『最愛』(TBS系)のように口数は少なく表情で語らなければならない役の方が本領発揮しているように感じる。今作ではエリートタイプを演じているが、那由他といる時は目が生き生きとしているのがわかるだろう。そして、彼の存在の安心感も凄い。那由他だけでは少し不安があったとしても、隼人が隣にいるときの安心感は絶大だ。きっとそれは那由他がもっとも感じているはずである。プレゼン中、熱く語る那由他の奥で、那由他への共感・信頼・尊敬といった様々な感情の入り混じる複雑な表情を魅せていた松下洸平。繊細でとても美しい、そう思えた瞬間であった。彼の見応えある演技にこれからも注目したい。結局、大会で資金は得られなかったが、突如舞い込むラストチャンス!まだまだチーム・アトム玩具の旅は始まったばかりだ。これからの展開に期待である。『アトムの童(こ)』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年11月05日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。ゲーム作りをテーマとした日曜劇場、山﨑賢人主演の『アトムの童』。過去に天才ゲームクリエイターだった主人公が、アトム玩具の一人娘・富永海と出会い、ゲーム作りを再開することになるストーリーだ。そして初回より増してぐんっと面白くなった第2話。その理由は、主人公、安積那由他(あづみ・なゆた)がゲームクリエイター『ジョン・ドゥ』としてタッグを組んでいた隼人(松下洸平)との過去が明らかとなったからだ。共になってゲームに全力を注いだ青春。信頼できる相棒と夢中にゲームを作るのが楽しかったあの頃。そんな甘酸っぱさと、好きなものに夢中になる熱い気持ちが入り混じった展開。これほど胸がアツくなるのは久しぶりである。今回はドラマオタクの筆者が選ぶ、めちゃくちゃに心が震えたアツいシーン3選を紹介したい!シーン1:隼人がSAGASに入社した理由を知り、那由他が気持ちをぶちまけるシーン那由他と隼人の壮絶な過去。それは二人が作ったゲームをSAGASに奪われてしまい、その原因となった友人・公哉(栁俊太郎)が自殺してしまったのだ。そんなSAGASに入社した隼人がどうしても理解できなかった那由他。しかし、その理由は、二人で作ったゲーム『スマッシュスライド』を取り返すためだった。長年の時を経て、ようやくその真実を知った那由他は全力疾走で隼人の元へ。そして6年越しに想いを打ち明けるこの二人のやりとりがたまらない。「馬鹿だなお前!俺がここにいるだろ!また一緒に作ればいい。癪(しゃく)だけどさ、俺、お前と一緒に作ってる時間が一番楽しいんだよ。」「俺はもう一回、隼人と一緒に作りたい。お前じゃなきゃダメなんだよ!」まるで恋人がヨリを戻すときかのようなグッとくる台詞…。絶縁状態からのこの流れは誰しもが胸がアツくなったことだろう。シーン2:プレイの仕方で隼人だとわかるシーンゲームをする人は、より共感できたかもしれないのがこのシーン。二人が夢中でプレイしていたのは90年代前半にゲームセンターなどに置かれ爆発的ヒットをした格闘ゲームの『ストリートファイター2』。ゲームを操作する山﨑賢人と松下洸平の華麗な手捌きもキュンとさせられるポイントなのだが、何より向かい合わせのゲーム機でプレイ相手が誰かわからない状態でしていたにも関わらず、プレイの傾向で隼人だと確信した那由他。これまで何度も、何時間もゲームを対戦した相手でないとわからないであろうこと。顔も見なくてもわかる、話をしなくてもわかる、二人の友情を強く感じたワンシーンだった。シーン3:隼人がアトム玩具への入社を決意したシーン那由他にゲームを作ってほしかったという思いはきっと隼人にもずっとあったはずだ。那由他が大好きな会社で大好きなゲーム作りをしていると知ったとき、悔しさの反面、嬉しそうな表情も見せていた。SAGASのゲームに対する熱量の差や、那由他の想いを知っていくにつれ、徐々に心が動いていく隼人の様子が描かれている。そしてついにアトム玩具への隼人の入社が決定。一人仲間が増えた。新しい門出にめでたい気持ちになる部分と、頼もしい相棒が隣にいる安心感。すべてを踏まえてアトム玩具の未来にワクワクとした最高のラストシーンだった。隼人と亡くなってしまった公哉の想いを果たすべく、最強のタッグが動き出す。初回では謎に包まれていた過去だったが、第2話でここまで見せてくれたか、という想いでいっぱいである。展開のスピードもお見事だ。どうかコラムを読みながら、第2話を見直してもらえると嬉しい。最強のタッグが蘇った今後の展開がさらに楽しみである。『アトムの童』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年10月30日ドラマ好きなイラストレーター、ゆう。(@yamapyou)さんによるドラマコラム。2022年10月スタートのテレビドラマ『アトムの童』(TBS系)の見どころや考察を連載していきます。山﨑賢人主演の『アトムの童』が2022年10月16日からスタートした。日曜劇場ならではの『ものづくり』がテーマとなっている今作。同枠の人気作品『下町ロケット』や『陸王』のように、さまざまな困難と戦いながら、自らのものづくりに対する情熱と信念を貫く主人公を見ることができそうだ。『アトムの童』山﨑賢人はハマり役に違いない山﨑賢人といえば、最近では土屋太鳳とW主演を務めるNetflixオリジナルドラマ『今際(いまわ)の国のアリス』や、2019年に公開された映画『キングダム』などが代表作だろう。役柄はどちらも、キラキラとした王子様のような主人公というよりは、泥臭く、感情に訴えかける演技で視聴者を魅了した。今回、山﨑賢人が『アトムの童』で演じる主人公・安積那由他(あづみ・なゆた)の、やさぐれたオタクっぽさ、ずば抜けた頭の回転が早さ、人生に失望している表情を見て、『今際(いまわ)の国のアリス』と重なった方も多いのではないだろうか。しっかりとした信念があり、胸に熱いものを秘めているところも似ている。過去の作品からわかるように、今作での山﨑賢人の役はハマり役に違いない。困難に負けず信念を貫く、たくましい主人公を彼はきっと今回も演じてくれるだろう。運命を変える、アトム玩具の一人娘・富永海との出会い今作の舞台は現代のゲーム業界。大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称『インディー』と呼ばれる若き天才ゲームクリエイターがいる。那由他もその一人で、『ジョン・ドゥ』という名前で活動し、誰もその素顔を知らないことから『ゲーム業界のバンクシー』と称されていた。しかし、ある事件をきっかけに6年もの間ゲームから離れ、静かに暮らしていたのである。そこで出会ったのが、那由他が大ファンであった『アトム玩具』というおもちゃメーカーの一人娘・富永海(岸井ゆきの)だった。ドラマの中とはいえ、2人の巡り合わせは非常に感動的なものだった。海がストレス発散として定期的に遊んでいたゲームの作者が、なんとジョン・ドゥ。那由他だったのである。6年前に作ったゲームをいまだに楽しそうにプレイしてくれる海の表情を見た那由他は、表情には出さないものの目の奥が輝いて見えた。そこにやってきたアトム玩具の買収危機。それを乗り越えるべく、6年越しに那由他が天才ゲームクリエイターとして立ち上がる。さらに、良いキャラクターを発揮していたのが那由他が通うネットゲームカフェの店長・森田(岡部大)。彼は那由他の才能を認め、「ゲーム業界に戻ってほしい」と心から願っていた人物であった。その思いが叶った瞬間の嬉しそうな表情がこのドラマにさらに良い味付けをしてくれていた。那由他がどれだけの素晴らしい才能の持ち主なのか、彼の表情から我々の期待はさらに膨らんだ。天才ゲーム開発者の謎に包まれた過去主にアトム玩具にフォーカスされていた初回。いまだ謎に包まれている那由他の過去が気になるところだ。初回で明らかになったのは、この3つだった。・あるきっかけで那由他がゲームから離れてしまったこと。・以前使っていた「ジョン・ドゥ」はある人物との共同名義だということ。・那由他と深く関わっていたある青年が亡くなってしまったこと。これらに大きく関わるのは大手IT企業の『SAGAS』である。社長・興津を演じるのはオダギリジョー。彼がどうやら今回の黒幕的存在になりそうだ。回想シーンから推測すると、那由他が開発したゲームを誰かが興津に渡したとも考えられる。断片的に見せられる過去の映像に視聴者は今後も翻弄されるだろう。このコラムでも考察を交えながら感想を述べたい。那由他の抱える過去とアトム玩具の再スタート。これから毎週日曜日が楽しみになりそうだ。『アトムの童』/TBS系で毎週日曜・夜9時~放送ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]
2022年10月21日聴覚障がいと向き合いながら実際にプロボクサーとしてリングに立った小笠原恵子さんをモデルに、彼女の生き方に着想を得た物語『ケイコ 目を澄ませて』。第27回釜山国際映画祭 特別企画プログラム「Discovering New Japanese Cinema」に正式出品されている本作の公式上映が10月9日に行われ、主演の岸井ゆきのと三宅唱監督が上映後のトークショーに登壇した。いよいよアジアプレミアとなった今回。三宅監督は「この映画を作るまでボクシングについて全く知りませんでした。なぜ殴ったり殴られたりするのか分かりませんでした。でも多くの人がボクシングに夢中になってしまう。この謎について考えていくと、もしかしたら自分たちの人生についても考えていくことができるのではないかと思いました。この作品の主人公のモデルとなった小笠原恵子さんの生き方、純粋に自分のやりたいことをして、自分の人生を生きようとするエネルギーがこの映画の中心にあると思っています。岸井さんは映画の中でその全てを表現してくれています」と製作のきかっけを明かした。この日は、シム・ウンギョンが応援に駆け付け、本作に魅了され、岸井さんに圧倒されたことを語ると、岸井さんは「ボクシングのトレーニングを3か月行いました。その中でケイコを形作っていきましたが、トレーニング中からこれは二度とできない作品、役柄であるなという実感がありました。体づくりのために糖質制限をしていたので、すごく狭い世界しか見えなくなって、自分が見たいものしか見られない、聞きたい音しか聞こえないという状況でした。ある一点に集中力を注ぎ、その精神状態の中でケイコというキャラクターは作られていきました。この映画で身体が朽ちてもいいと思うほどに、このような経験は二度とできないだろうし、二度とできない瞬間をおさめてほしいと思いながら日々撮影に臨んでいました」と作品にかける並々ならぬ想いを打ち明ける。また、三宅監督は岸井さんとボクシング指導担当の松浦慎一郎との撮影前のトレーニングをふり返り、「僕が本気で殴るわけにはいかないので遠慮してガードばかりしていたら、岸井さんから『なぜ本気で殴ってこないのか、なぜ真剣に向かってこないのか』と真っすぐ言われました。強さ、弱さは関係なく、その真っすぐな姿勢というものが、元々岸井さんにあり、ケイコというキャラクターにもあったのだと思います。それが“共に生きる”という姿勢にも繋がると、僕は練習中に感じ続けていました」と印象的なエピソードを披露。岸井さんは「映画のためというよりか、自分自身がいかに強くなれるか、を考えてずっとやっていました。この映画をやり遂げられなかったら、俳優でいるのは難しいと思うくらい、必死で日々練習に臨んでいました」と付け足した。そして、映画が本当に好きだと話す岸井さんは「16mmフィルムで撮るということを知って、映画の撮影中にしか聞くことができないカラカラというフィルムの音を聞けるんだと思い、もう全てをここにかけるしかないんだという気持ちになりました。三宅監督と一緒に映画を撮るということ、16mmフィルムで撮るということ、そしてそのために集まってくれるスタッフの皆さんがいて、この映画を作ることができました。私はベルリン国際映画祭も他の映画祭も参加が叶わなかったので、この釜山が初めての映画祭となり、この映画を観た方とコミュニケーションとれる良い機会となりました。いま皆さんの表情を見て、この映画を観て何か感じて頂けたんだなということを思い、とても嬉しいです」と世界へ届けることができたことへの喜びを語っていた。『ケイコ 目を澄ませて』は12月16日(金)よりテアトル新宿ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:ケイコ 目を澄ませて 2022年12月16日よりテアトル新宿ほか全国にて公開©2022 映画「ケイコ 目を澄ませて」製作委員会/COMME DES CINÉMAS
2022年10月11日香取慎吾主演『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月23日(金・祝)に公開となる。この度、新たな本編映像が公開された。本作は香取が『凪待ち』以来3年ぶりに主演、岸井ゆきのがヒロインを演じる人間ドラマ。さらに井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子ら個性豊かな実力派キャストが脇を固め、市井昌秀が監督・オリジナル脚本を手掛ける。結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)は仲良し夫婦として通っているが、ふたりの間に生まれた綻びが、過激なSNS「旦那デスノート」の存在によって引くに引けない夫婦ゲンカに発展。次第に険悪になっていく両者の関係をペットのフクロウ“チャーリー”は、無表情で見つめ続けている。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」の可笑しさと、市井が描きたかったという“情けない、だらしない、ダメな香取慎吾”に自己を顧みながら笑わずにはいられない。しかし、日和の切実な想いと、お互いに大切な関係を取り戻そうともがく姿に共感できるはずだ。公開された映像は、裕次郎が、日和の「旦那デスノート」に書き込んだ投稿を読んでいるシーンから始まる。「いいご身分ですね。残業と称して浮気ですか。ベタな不倫ドラマみたいで反吐が出そうです」──相変わらず辛辣な言葉が並ぶ投稿を読み進めていく裕次郎。しかし、次に目にしたのは“離婚”の2文字……。ついに黙っていることに耐えられなくなった裕次郎は「どういうことだよこれ!」、「こんなひどいこと書いといてよくいつも笑ってられるよな!」と日和に詰め寄る。書き込みがバレたこと顔色ひとつ変えず「こんなこと書いてるから笑えてんのよ」と冷めた口調で返す日和。さらに、裕次郎の「どうせいいねとか貰えて良い気になってんだろ?」という発言に、日和は「そうだよ。いいねもらえて嬉しかった。こんな汚い書き込みしてる私をみんなが肯定してくれるんだよ!」と反論する。溜まりに溜まった鬱憤をぶちまけ、一触即発なふたり。この後、両者の関係はどんな方向に進んでいくのか。いよいよ“ガチバトル”のゴングが鳴り響く。『犬も食わねどチャーリーは笑う』9月23日(金・祝)より公開
2022年09月29日映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』公開記念舞台挨拶が24日、都内で行われ、香取慎吾、岸井ゆきの、市井昌秀監督、劇中に登場するフクロウのチャーリー(本名:マルちゃん)が登場した。本作は、表向きは仲良し夫婦という田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)のゆずらないバトルをコミカルに描いたブラックコメディ。23日に公開を迎え、香取は「映画公開されました! うれしいです。ありがとうございます」と笑顔で感謝した。「言いたかったけど言えなかったこと」についてのトークでは、岸井が「香取さん写真撮ろう」って言えなかったと告白。この日行われた別の舞台挨拶で、香取が「ゆきのちゃんのSNSを見ていたらいろんな人と写真を撮っていて、なんで俺には言ってくれないんだろうと思っていた」という話をしたそうで、その舞台挨拶後に岸井が「写真を撮りましょう」と声をかけ、監督を含めて3人で写真撮影したという。香取が「なんでもっと撮ってくれないんだよ、気楽に言ってくれないんだよって思っていたんですけど、いつの間にか気楽にそういうのを言えないような人になっているっていうのがちょっと寂しくて、ああそうだったのかって」と吐露すると、岸井は「言ったら絶対快く撮ってくださるだろうなとは思っているんですよ。でも、圧倒的香取慎吾さん。やっぱ怖気づいちゃう部分がある」と話した。すると香取は「表舞台じゃないときも(テンション高く)『写真撮ってんの!?』みたいな(笑)。裏だとけっこう静かなほうなので。これからもっと自分からも言っていこうと思います」と宣言。司会者から「これが噂になっていろんな現場で『写真撮りましょう』って声をかけられるようになるかもしれませんね」と言われると、一瞬沈黙があったが「ぜひ言ってください皆さん! いつでも一緒に写真撮りましょう!」と呼びかけた。
2022年09月24日俳優の香取慎吾が24日、都内で行われた映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』公開記念舞台挨拶に、岸井ゆきの、市井昌秀監督とともに登壇した。本作は、表向きは仲良し夫婦という田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)のゆずらないバトルをコミカルに描いたブラックコメディ。23日に公開を迎え、香取は「映画公開されました! うれしいです。ありがとうございます」と笑顔で感謝した。舞台挨拶には、裕次郎と日和と暮らすフクロウのチャーリー(本名:マルちゃん)も登場。香取は「久々に会えてとってもかわいいです。すごいかわいいですよ」と再会を喜ぶも、なかなか触ろうとせず。岸井は愛おしそうに触って再会を喜んだ。香取は撮影中もあまり接近していなかったそうで、市井監督が「岸井さんは接近がすごかった。家族の1人のように触っていらして、慎吾さんが触っているのは見たことないです」と明かすと、岸井も「まだ見たことがない」と話した。香取は「触る触らないじゃないと思うんですよ」「犬とか猫とかってなんとなく知り合いじゃないですか。鳥と人生で接したことありますか? そんなになくないですか?」と言うも、恐る恐るついに初タッチ。「かわいいです。すごいふわふわしている」と感想を述べた。そして、「映画が完成して公開されてとってもうれしく思っています。言わなくてもわかることってあるとは思うけど、言わなきゃわからないことがいっぱいあると思うから、人と人とのコミュニケーションをもっと大事にしていきたいなと、そういうところが描かれている映画だと思います」と映画の魅力を伝え、「いろんな作品が増えているけど、こんな大きなスクリーンで映画を楽しめるのは映画館しかないと思います。だから劇場で公開されている時間はぜひとも劇場に足を運んで映画を楽しんでいただけたら。そしてこの映画を愛してもらえたらうれしいですす」と呼びかけた。
2022年09月24日映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(9月23日公開)で初共演を果たした香取慎吾と岸井ゆきのにインタビュー。本作でケンカを繰り広げる夫婦役を演じ、思っていることをちゃんと言葉にする大切さを感じたという2人に、人とのコミュニケーションで心がけていることを聞いた。市井昌秀監督が脚本も手掛けた本作は、表向きは仲良し夫婦という田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)のゆずらないバトルをコミカルに描いたブラックコメディ。裕次郎は、平凡で情けないダメな夫。そんな夫にイライラする日和は、SNSの「旦那デスノート」に愚痴をぶちまけるように。そしてある日、裕次郎もその存在を知ってしまい、引くに引けない夫婦ゲンカに発展していく。――裕次郎と日和を演じ、夫婦にとって大切なことについてどう考えましたか?香取:声に出して言葉にすることが大切だなと思いました。言わなくてもわかることもあるかもしれないけど、言わなきゃわからないこともあるんだなって。岸井:私は結婚して、2人のようになったら嫌だなって。ちゃんと話し合わなきゃいけないなと思いました。それって頭ではみんなわかっているけどなかなかできない。ずっと言われてきたことが一番大事なんだなと思いました。――話し合う大切さを痛感する作品ですが、お二人が人とのコミュニケーションにおいて大切にしていることを教えてください。岸井:無理をしない。そうしていると、同じように無理をしなくて大丈夫な人しか周りにいなくなる。友達は少ないですが、その一人ひとりとちゃんと向き合え、“狭く深く”を体現しているような感じです。わかっていると思っていた友人のことも、まだまだ知らないことがいっぱいあるなって最近感じたことがありました。1人の人を深く知っていくことはすごく楽しいです。お互い無理をしないから、言いたくなかったら言わないし、聞かれたくないだろうなと思ったら聞かないし。思いやりを持ってその人を理解することを大事にしていると思います。香取:愛していますね、みんなのことを。愛を持って接するようにしています。けっこう本気なんですよ! ステージでもファンの皆さんに「アイシテマース」ってよく叫ぶんですけど、一人ひとりを愛しています。スタッフも友達も家族も。――いつ頃から愛を意識するようになったのでしょうか。香取:僕がステージで「アイシテマース」って言うようになったのは、海外のアーティストが「ジャパン、アイシテマース」って言う真似から始まっていて、だからハッシュタグで書くときもいつもカタカナで書いているんです。最初はドームとかでふざけて「アイシテマース」って言っていて、恥ずかしがりながらでしたが、それを堂々と言えるようになってから本当に愛せるようになってきたのだと思います。――岸井さんは、香取さんと接しているときに愛を感じましたか?岸井:愛、感じますよ! だからかって思いました。ずっと香取慎吾さんでいられるのは愛があるからだってわかりました。――今回の夫婦役はバトルを繰り広げる役でしたので、その“愛”にブレーキをかけられたりしたのでしょうか?香取:(今回の日和のことも)好きになるけど、普通のラブストーリーとは違うかもしれません。恋愛モノとかだとその期間、愛しますけど、今回の2人はちょっと違いますから。好きなのに言葉がないからこんな状態になってしまって、そこから進展がある2人なので、映画のまんまという感じです。■香取慎吾1977年1月31日生まれ、神奈川県出身。1991年にCDデビューし、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。2017年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛と「新しい地図」を立ち上げた。近年の主な出演作は、ドラマ『家族ノカタチ』(16/TBS)、『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(21/テレビ東京)、『クソ野郎と美しき世界』(18)、『凪待ち』(19)など。また、スタイリスト・祐真朋樹氏と共にショップ「JANTJE_ONTEMBAAR」を展開。ルーヴル美術館で個展を開くなど、多岐にわたって活躍。NHK Eテレ『ワルイコあつまれ』、bayfm『ShinTsuyo POWER SPLASH』、ABEMA『7.2新しい別の窓』にレギュラー出演中。■岸井ゆきの1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年女優デビュー。2017年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を務める。2019年『愛がなんだ』で、第11回TAMA映画祭最優秀新進女優賞ならびに第43回日本アカデミー賞新人賞を獲得。そのほか近年の主な出演作は、映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(21)、『やがて海へと届く』(22)、『神は見返りを求める』(22)、ドラマ『#家族募集します』(21/TBS)、『恋せぬふたり』(22/NHK)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(22/日本テレビ)、『拾われた男』(ディズニープラス/NHK)など。
2022年09月22日香取慎吾主演『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月23日(金・祝)に公開となる。この度、本作より香取演じる裕次郎、岸井ゆきの演じる日和の日常を切り取った本編映像が公開された。本作は香取が『凪待ち』以来3年ぶりに主演、岸井がヒロインを演じる。さらに井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子ら個性豊かな実力派キャストが脇を固め、市井昌秀が監督・オリジナル脚本を手掛ける新作映画だ。結婚4年目を迎える田村裕次郎と日和は仲良し夫婦として通っているが、ふたりの間に生まれた綻びが、過激なSNS「旦那デスノート」の存在によって引くに引けない夫婦ゲンカに発展。次第に険悪になっていく両者の関係をペットのフクロウ“チャーリー”は、無表情に見つめ続けていた。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」の可笑しさと、市井が描きたかったという“情けない、だらしない、ダメな香取慎吾”に自己を顧みながら笑わずにはいられない。しかし、日和の切実な想いと、お互いに大切な関係を取り戻そうともがく姿に共感できるはずだ。公開された本編映像の冒頭では、自宅でダンベルを片手に筋トレに励む裕次郎の姿が、never young beachの楽曲「明るい未来」とともに映し出される。筋トレが終わるタイミングに合わせ「できたよ」と食卓にプロテインと食事を用意する日和。感謝の言葉もなく、慣れた様子で食卓につく裕次郎は「これ取り寄せるのやめようかな」とプロテインのタンパク質含有量の少なさを得意げに指摘し苦言を呈する。そんな裕次郎に対しても彼女は「裕くんは筋肉重視だもんね」と優しく微笑みかけるのだった。今日の予定を聞かれ「クリーニングに行って、網戸を拭いて、お風呂のカビ取りかな」と家事で埋まった予定を答える日和に対して、裕次郎は「昼はキーマカレーがいいな」と平然とリクエスト。10時過ぎにしっかりした食事を用意したにも関わらず、昼食のメニューまで指定する裕次郎に対して「これブランチでしょ?」と驚きを隠せない日和。その反応を気に掛ける様子もなく「これは朝食。昼ごはんは別。“いい意味で”」と、お得意の台詞をしたり顔で返す裕次郎に「もぉ〜」と笑って返す日和の目は、もう笑っていない……。そんなやり取りを、フクロウのチャーリーは静かに見守っている。ギリギリの忍耐と笑顔で保たれていた平穏な夫婦生活が、この後「旦那デスノート」をきっかけに動き出す。裕次郎と日和が繰り広げる“笑えないふたりの笑えるガチゲンカ”と、個性豊かな登場人物たちが織りなすストーリーの結末に期待しよう。『犬も食わねどチャーリーは笑う』9月23日(金・祝)より公開
2022年09月21日●香取、岸井との共演は「刺激的ですごく楽しかった」映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(9月23日公開)で夫婦役を演じた香取慎吾と岸井ゆきのにインタビュー。互いに刺激を受けたという初共演の感想や、本作における挑戦など話を聞いた。市井昌秀監督が脚本も手掛けた本作は、表向きは仲良し夫婦という田村裕次郎(香取)と日和(岸井)のゆずらないバトルをコミカルに描いたブラックコメディ。裕次郎は、平凡で情けないダメな夫。そんな夫にイライラする日和は、SNSの「旦那デスノート」に愚痴をぶちまけるように。そしてある日、裕次郎もその存在を知ってしまい、引くに引けない夫婦ゲンカに発展していく。――今回初共演となりましたが、共演前に抱いていたイメージと、実際に共演して感じたことをお聞かせください。岸井:私はもう、子どもの頃からずっと見てきた方なんです。テレビで見てきた香取慎吾さんというイメージが強くありましたが、実際の香取慎吾さんはそのままの方でした。こういう人、という区分ではなくて香取さんという属性というか、人として“香取慎吾”とでも言えるような部分があるんです。香取:みんなが知っている慎吾ちゃん(笑)岸井:はい! なので、怖い人なのかな、優しい人なのかなという他の初対面の人に対して抱くような身構えた気持ちは最初からなかったです。そして、初めてお会いしたときに「僕、台本覚えてこないから」とおっしゃって、「さすが香取慎吾だ!」って思いました。「本当なの!?」と思いましたが本当でした。香取:僕は気になる俳優さんとして素敵な方だなと思っていた矢先に共演ということになってびっくりして、うれしかったです。ご一緒したら、素敵だなと思っているお芝居を超えてくるくらい。共演できてうれしかったですが、もうちょっと温かくて柔らかい作品でご一緒したかったです(笑)岸井:そうですね(笑)香取:基本ピリついている空気だったので、合間の時間にお話しさせてもらってもどこかブレーキかけないと次のシーン始まったらそんな空気じゃないから、みたいな(笑)。明るくてずっと2人が楽しい作品だったら、合間の楽しさもそのまま延長で平気なものもあるけど、そういう感じじゃなかったので、お互いちょっとブレーキをかける感じでした。――素敵だなと思っているお芝居を超えるくらいだったということですが、どんなところに魅力を感じましたか?香取:自分がもっとこうしたいと思わせてくれる感じでした。あまりそういうことを思わないほうですが、このままじゃ負けちゃうみたいな、ふと我に返って「俺、大丈夫かな?」って思うときがあって。『ドラゴンボール』の孫悟空が「もっと強いヤツに会いたい」って言うような強敵で、強い相手と会えて刺激的ですごく楽しかったです。――岸井さんに刺激されて引き出されたものがあったわけですね。香取:そうですね。岸井:びっくりです。香取:そんな中でも、岸井さんがお芝居のことでちょいちょい思い悩んでいる瞬間があったので、「何を悩んでいるの? 全然素晴らしくてこっちはこんな風に思っているのに、これ以上悩むところなんてある?」って僕は思っていました。岸井:これでいいのかなって思うこともありました。香取さんが台本をその日に覚えるということで、すごく新鮮な、作り込まれていない言葉が飛んでくるので、それに対して、ちゃんと(台本を)読み込んでいる自分がどう返したらいいのか、どうするのがいいのか、すごく考えました。――台本を家では読まず、現場で覚えるという香取さんに凄みを感じましたか?岸井:すごいですよ! その日覚えるなんて、普通できないですよ!香取:今回はそこを楽しみながら、ちょっとタイミングをずらすところもありました。ポンポンいくセリフのいいテンポってありますが、今回は作品のリアリティや僕の役のダメな感じを出すためにも、ちょっと待ってから言うとか、ずらしたほうがいいかなってやっていたかもしれません。岸井:予想できない香取さんの芝居に、どう返したらいいのか悩むこともありましたが、私も楽しんでいたと思います。そこに乗っかってみようと思えたし、香取さんがそういう空気を作ってくださったのですごく楽しかったです。●香取、台本は家で読まない「宿題をやりたくないみたいな…」――香取さんが当日に現場で台本を覚えるようにしている理由を教えてください。香取:苦手なので(笑)。宿題をやりたくないみたいな感じでギリギリまで読まないだけです。――それで覚えられるのがすごいですよね。香取:仕事としてやっていてお金ももらっているので、最終的には覚えられないとダメじゃないですか。でもギリギリまで見たくないっていう感じです。――この覚え方は昔からですか?香取:子供の頃はもう少し読んでいましたが、現場に行ったら違うこともいっぱいあって。座ってセリフを言うって想像していたのに、現場に行ったら「歩いてしゃべって」と言われて、どうしようってなることが子供ながらにあって、現場で監督の指示を受けたり、自分がどういう衣装かわかってから作ったほうがいいなという風になってきたのだと思います。想像の中でポケットに手を入れていたのに、ポケットがない衣装だったり。事前に作り込みすぎると修正が難しくなるので。――本作では、ダンベルを持ち上げる筋トレシーンもあり、体が仕上がっているように感じましたが、事前に準備していたのでしょうか?香取:何もしてないです。(現場で)言われたことをやっただけです。重いのを持ってって言われた通りに。――普段から鍛えているわけではないんですね。香取:何もしてないですね。大嫌いです(笑)。事前の準備は本当にしないので。岸井:本当に持ち上げていてびっくりしましたが、何もやってないんですね。――演じた役との共通点はありますか?香取:我慢してこらえてしまうというか、うまく吐き出せなくて怒ったり涙したりというのは似ているのかなと。我慢できない限界までいかないと感情を出せない。コイツのこと嫌いだって言っていますけど、優しく彼を見て共通点を探したらそこかなと思います。岸井:私はSNSに悪口を書いたりしませんが、ためこんでしまうのはわかりますね。2人は感情をぶつけ合う場面がありますが、私はためこんで出口がわからなくなるタイプです。――吐き出せずにたまってしまったらどうするのでしょうか。岸井:好きな映画を見て発散します。でも、実際には自分自身の問題が解決していないと、消化不良だなと思うときもあります。香取:主人公に投影しているのね。岸井:しているんですけど、根本的な解決にはなっていないなと。●本作での挑戦を語る香取は「カッコ悪くすること」――本作で、ご自身にとって挑戦だったと感じていることを教えてください。岸井:今までにないということでは、肩車ですね。あと、ワイヤーアクションをしていて、初めてでした。香取:見た人は「どこで?」と思うかもしれないですけど、ワイヤーアクションをしているんです(笑)――香取さんにとっての挑戦は?香取:カッコ悪くすること。カッコ悪い役でも、カメラの前だとカッコつけてカッコよく映ろうとしてしまうのですが、それを極限までなくす。やっていて面白かったですし、楽しかったです。――カッコ悪くするために工夫したことはありますか?香取:ちょっと運に任せるところもありました。歩いているときにたまたま足が絡まってコケないかなとか、スマホをポケットから出すとき引っかからないかなとか。でも、いろんな経験値できれいに出しちゃうんですよ。きれいに一番いいところに出してしまうところを、そうじゃなくしようとするのは楽しかったです。――岸井さんは裕次郎のダメ夫ぶりをどう思いましたか?岸井:ムカつきましたが、お互いに問題があるなと。言えばいいのにってすごく思いました。プロテインのことで「成分なんて違わないだろうな」って心の中で思っていて、「変わんなくない?」って言えばいいのにと。でも、「いい意味で」とか言ってくるのが面倒くさいから心の中に留めているんだろうなとも思いました。何かと「いい意味で」って言われたら私も嫌です。香取:監督が演出しているときに「いい意味で」って言った瞬間があって、その瞬間に2人で目を合わせて、監督に「今言ったのマジですか!?」って言ったら「あ……」って(笑)。監督自身が入っている男だから、裕次郎のことをダメって言えば言うほど、監督のことをダメって言っているみたいな。でも実際、口癖みたいです。岸井:それで奥様に怒られているらしいです(笑)――カッコ悪い役への挑戦は香取さんにとってどんな経験になりましたか?香取:これまでカッコいい役や前向きな男を演じさせてもらうことが多かったですが、今回本当にダメなヤツだなって思う男だったので、苦手なお芝居だけど、これで終わりたくないので、もうちょっとちゃんとした男を演じたいなと思いました。――お芝居に苦手意識が?香取:お芝居は一番苦手です。歌やバラエティなどいろんなことやっている中で。ほかのものは自分で作っている部分が……絵も自分で描いていて、バラエティもスタッフと一緒に作っているところがありますが、お芝居は一番作られている中に入っていく感じがするので緊張しますし、セリフも与えられたセリフなので苦手です。でもずっとやり続けているから本当に嫌いではないんだろうなと。――苦手意識を克服したいですか?香取:克服しようとは思ってないです。こんな苦手な僕でも声をかけてくれる人がいるならばと思ってずっとやらせてもらっています。■香取慎吾1977年1月31日生まれ、神奈川県出身。1991年にCDデビューし、『NHK紅白歌合戦』に23回出場。2017年9月に稲垣吾郎、草なぎ剛と「新しい地図」を立ち上げた。近年の主な出演作は、ドラマ『家族ノカタチ』(16/TBS)、『アノニマス~警視庁“指殺人”対策室~』(21/テレビ東京)、『クソ野郎と美しき世界』(18)、『凪待ち』(19)など。また、スタイリスト・祐真朋樹氏と共にショップ「JANTJE_ONTEMBAAR」を展開。ルーヴル美術館で個展を開くなど、多岐にわたって活躍。NHK Eテレ『ワルイコあつまれ』、bayfm『ShinTsuyo POWER SPLASH』、ABEMA『7.2新しい別の窓』にレギュラー出演中。■岸井ゆきの1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年女優デビュー。2017年に『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を務める。2019年『愛がなんだ』で、第11回TAMA映画祭最優秀新進女優賞ならびに第43回日本アカデミー賞新人賞を獲得。そのほか近年の主な出演作は、映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』(21)、『やがて海へと届く』(22)、『神は見返りを求める』(22)、ドラマ『#家族募集します』(21/TBS)、『恋せぬふたり』(22/NHK)、『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』(22/日本テレビ)、『拾われた男』(ディズニープラス/NHK)など。(C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年09月21日俳優の香取慎吾が主演を務める映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(9月23日公開)の完成披露舞台挨拶が29日、都内で行われ、香取、岸井ゆきの、井之脇海、的場浩司、余貴美子、市井昌秀監督が登壇した。本作は、結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(岸井ゆきの)の物語。表向きは仲良し夫婦の2人の間に生まれた綻びが、過激なSNS「旦那デスノート」の存在によって引くに引けない夫婦ゲンカに発展していく。ダメ夫の裕次郎を演じた香取は「すごくダメな男でして、僕自身、香取慎吾、すごくいい男なんですね」と笑いを誘い、「演じながらどうにも納得がいかなかったり、何やってんのって思いながらだったり。そんな彼がどう変わっていくのか、夫婦として2人がどう変わっていくのかというストーリーなのですが、『本当にダメですよね』っていう話を監督のそばですると、監督自身を描いた作品でもあるので、監督に対して『本当にダメだな』って言っているみたいになっちゃって、いつも監督が僕に『本当にすいませんでした』って謝ってくれました。ちなみに監督は同い年です」と語った。妻・日和を演じた岸井は「この映画は夫婦のお話ではあるんですけど、夫婦以外にも家族や友人だったり、コミュニケーションの話でもあると思うし、結婚だったり家族の形だったり、システムの話でもあると思うので、いろんな人が共感したり、それは違うと思ったり、考えることができる映画になっていると思うので、ぜひ楽しんでいただけたらと思っています」と本作の魅力を紹介。岸井はまた、香取との初共演について「ずっと見てきた人じゃないですか、見てきたままの香取さんがいらっしゃいました。圧倒的な香取慎吾という、もう揺るがないものをすごく感じました。パワーを……。そこにいてくれるんですよ。なんのプレッシャーもかけないで、でも香取慎吾さんとしてそこにいてくれる」と述べ、隣で聞いていた香取は「圧倒的な香取慎吾」と繰り返していた。
2022年08月29日香取慎吾主演、岸井ゆきのがヒロインを演じる映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』より、新場面写真が一挙に公開された。今回の場面写真では、香取さんと岸井さんが演じる夫婦、裕次郎と日和の日常を覗くことができる。妻がまさか自分の悪口を書いているとは微塵も思わず、他人事のように同僚・蓑山のスマホを覗き込んで“旦那デスノート”を見ている裕次郎。能天気にご飯を食べる裕次郎をどこか冷めた表情で見つめる日和。バツ3の上司・浦島店長(的場浩司)との写真では、裕次郎の顔に絆創膏が。また一方で、出会った当初の仲良しだった裕次郎と日和の仲睦まじく話す様子も。ほかにも、自宅で筋トレに勤しむ裕次郎、不満げな顔でPCを見つめる日和、首根っこを掴まれる若槻(井之脇海)など、“笑えない二人の笑えるガチゲンカ”と個性豊かな登場人物たちが織りなすストーリーの結末に期待高まるシーンが公開された。『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:犬も食わねどチャーリーは笑う 2022年9月23日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 “犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年08月17日10月スタートの日曜劇場「アトムの童(こ)」にて山崎賢人が運命の出会いを果たす重要人物として、松下洸平と岸井ゆきのの出演が決定した。本作は、ゲーム業界を舞台に、若き天才ゲーム開発者が大資本の企業に立ち向かう姿と、周囲の人たちとの関わりによって成長していく姿を描く完全オリジナルストーリー。山崎さん演じる主人公の安積那由他に多大な影響を与える人物役として、松下洸平と岸井ゆきのの出演が決まった。松下さんは那由他の過去を知る重要人物・菅生隼人(すごう・はやと)、岸井さんは老舗玩具メーカー「アトム」のひとり娘である富永海(とみなが・うみ)を演じる。昨年放送の金曜ドラマ「最愛」でヒロインを一途に思う刑事を好演し、大きな話題を呼んだ松下さん。日曜劇場への出演は今回が初めてとなる。本作で演じる菅生隼人は、天才ゲーム開発者である那由他の過去を知る人物だが、その詳細は放送で明らかになる。また、話題作への出演が続き、ますます活躍の場を広げている岸井さん。日曜劇場には「99.9-刑事専門弁護士-」シリーズや「天国と地獄~サイコな2人~」に出演してきた。今回演じる富永海の実家は、カプセルトイを企画・製造する老舗玩具メーカー「アトム」。いつまでも夢を追い続ける父親に反発して家業を嫌っている海だったが、海外との価格競争などの影響で廃業の危機を迎えていた「アトム」の経営再建のため継ぐ決心をし、一発逆転のために「ゲーム制作」の参入という賭けに出る。資金もノウハウも持たない「アトム」は、“ゲーム業界のバンクシー”と称されていた那由他(山崎さん)とコンタクトを取ろうとする。大手企業や販売元を介さず個人でゲームを制作する、通称「インディー」と呼ばれる天才ゲーム開発者の那由他が中心となり、隼人と海を巻き込んで巨大資本の企業を相手に挑戦の旅に出る。「ものづくり」への情熱は、競争の激しいゲーム業界で新たな伝説を生むことができるのか?日曜劇場に初参加となる松下さんは「今はとにかくワクワクしています」とコメント。「ゲームやおもちゃなど、“ものづくり”に人生を懸ける人物が登場する『アトムの童』。登場人物たちに負けないくらい全力で熱くなれる作品を、キャスト・スタッフの皆さまと共に作っていきたいと思っています」と、意気込みを語る。岸井さんは「ゲームが作られる過程や作者の思い、そこに関わる人々の思いを覗き見ることができるドラマになっています。崖っぷちに立たされた『アトム玩具』を救うべく、私が演じる海はゲームの世界に飛び込み、情熱を武器に大企業と戦います」と力強く語っている。日曜劇場「アトムの童」は10月、毎週日曜21時~TBS系にて放送。※山崎賢人の「崎」は、正しくは「たつさき」(text:cinemacafe.net)
2022年08月07日●スカウトきっかけに大好きな映画をつくる側の人間に近年、主演作含め話題作への出演が続き、高い演技力と異彩な存在感で見る者を魅了している女優・岸井ゆきの。現在発売中の初フォトエッセイ『余白』(NHK出版)では、岸井のありのままの素顔に触れることができる。これまであまり語ってこなかった心の内を明かした岸井にインタビューし、女優業や愛する映画への思いを聞いた。同書は、まっすぐで飾らない言葉で紡がれた53篇におよぶエッセイと、自然体な表情を切り取った撮り下ろし写真、そして本人秘蔵のスナップで編み上げた一冊。仕事にまつわるエピソードはもちろん、子供時代の思い出や、家族・友人への思い、恋愛や子供を持つことについての気持ちも明かしている。「これまで自分で考えていることをあまり外に出してきませんでしたが、こうして本にしてみて 、自分が考えていることを確認できた感じがしました。また、それを面白がってくれる人がいるんだということは再発見でした」とはいえ、自分のことを話すのは苦手だという岸井は、エッセイは「最初で最後です(笑)」と宣言。「もしまた声をかけていただいたら、『それもありかな』って言い始めるかもしれませんが、今はもう最後のつもり。やはり自分のことを話すのは難しいです」と話した。映画にたびたび救われ、「映画が一番の友達」と言うほど映画を愛している岸井。エッセイでは高校卒業直前にスカウトされた当時のことも書かれているが、そのときに映画をつくる人たちの一員になれる可能性があると知り、「そういう道もあるならやってみようかな」と事務所に所属することを決意したという。しばらくは本当に自分のやりたいことなのかわからず模索の日々が続くも、舞台のオーディションで演劇がどのように作られているのか、その裏側を知って感動し、俳優になりたいと思ったのだという。ただ、「覚悟を決めた瞬間というのはあまりなくて、一生役者をやるとは決めつけたくない」と自身の考えを明かす。「先のことはわからないので。この仕事をずっとやるんだろうとは思いますが、もしかしたら別の楽しいことが見つかるかもしれない。そうなったときに、私は言葉にしてしまうとそれに縛られる傾向があるので、『でも私、役者一生やるって言っちゃったしな』ということが起こり得るんです。過去の自分の決断や覚悟が未来の自分に作用してしまうのでそれは避けたいなと。過去の自分も未来の自分もかわいそうだから決めつけないようにしています。もちろん、今はこの仕事が好きでやりたいと思っていて、一つ一つの仕事に対して覚悟を持ってやっていますが、これからもずっと役者をやるとは決めていません」●フィルムでの撮影「本当に幸せでした」 演技にもプラスに自身にとって特に大きな経験になった作品を尋ねると、すべてが大事な経験になっているとした上で、今年公開される主演映画『ケイコ 目を澄ませて』(三宅唱監督)を挙げた。「第72回ベルリン国際映画祭」のエンカウンターズ部門へ出品された本作は、元プロボクサー・小笠原恵子の自伝『負けないで!』をもとにした映画で、岸井は耳が聞こえないプロボクサー・ケイコを演じた。16mmフィルムが用いられた撮影は、岸井にとってとても幸せな時間になったという。「ずっと映画が好きでやってきて、初めて長い映画で16mmのフィルムで撮ったんです。私は主演ですがほとんどセリフがなかったので、カラカラカラって回っているフィルムの音がずっと聞こえているんです。『あ、これを聞くために俳優の仕事をやってきたのかもしれない』って錯覚するほど幸せな時間でした」そして、「現代の映画はデジタルで撮っていますが、これまで見てきた好きな映画はフィルムで撮っている。それをやっと経験できて、私の大好きな映画は、あれもこれもこういう風に撮っていたんだなって。フィルムはデジタルと違ってモニターも全然ないし、フィルムの音が入ってしまってあとから処理したりするのですが、フィルムで撮るという経験ができたのは本当に幸せでした」と目を輝かせながら話し、「早く誰かまたフィルムで撮ってくれ~(笑)」と願った。フィルムでの撮影は演技にもプラスになる部分があったという。「デジタルと違ってフィルムは何回も撮れないんです。なのでとても緊張感があり、みんなを集中させる力があるなと思いました」。また、「照明も現場に入ったときから美しくて、カメラの前だけでなく空間が全部きれいなんです。いろんなことが整っていて、準備万端でないとフィルムでは撮れないので」と続け、「公開が楽しみです」と心を躍らせた。愛する映画に対して、今後どのように関わっていきたいか尋ねると、「できればまたフィルムで撮りたい」と答え、「私はカメラが趣味で、フィルムで撮っているのですが、全然質感が違います。フィルムカメラが流行っているみたいなので、映画も、もう少しフィルムで撮れるような体制ができたらいいなって勝手に思っています」と期待した。●女優業は天職と実感も「一生続けるとは決めつけたくない」今年30歳になった岸井。30代の抱負を尋ねると、やはり「先のことはわからない」と言い、「考えるとしても数カ月先の未来しか考えられない性格で、今日一日をどうするかということを考えて生活しているので、そういう一日一日の積み重ねをしっかりして、気づいたら40代になっていたらいいなと思います」とにっこり。下積み時代に飲食店でアルバイトしていた頃、「(役者として)売れなかったらうちに来ていいよ」と声をかけてくれていた会社があったり、会社員として働いている友人がいることで、「俳優の仕事だけではなく、ほかにも道はある」という思いがあるのだという。「俳優として食べていけなかったら終わりだと思ったことはないです」と話した。すべてにおいて「決めつけたくない」という岸井。「これしかない」ではなく、「ほかにも道はある」という考えは、生きていく上で心の安定にもつながっているという。とはいえ、女優業に関して「天職だなとは感じています」とも。「一生という思いもありますが、やはり一生続けるとは決めつけたくないので、言い切ることはしません!」と笑っていた。■岸井ゆきの1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2009年女優デビュー。以降映画、ドラマ、舞台と様々な作品に出演。17年、映画『おじいちゃん、死んじゃったって。』で映画初主演を務め、第39回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞受賞。19年『愛がなんだ』では、第11回TAMA映画祭最優秀新進女優賞ならびに第43回日本アカデミー賞新人賞を獲得。そのほか近年の主な出演作には、映画『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』『やがて海へと届く』、ドラマ『#家族募集します』『恋せぬふたり』などがある。22年は、映画『神は見返りを求める』、ドラマ『パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~』などに出演。現在、ドラマ『拾われた男』が放送・配信中。映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月23日公開予定、『ケイコ 目を澄ませて』が22年公開予定。
2022年08月01日俳優の香取慎吾が主演を務める映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』(9月23日公開)の予告映像が27日、公開された。また、監督・脚本を務める市井昌秀氏による書き下ろし小説が発売されることも発表された。香取慎吾が『凪待ち』以来3年ぶりに主演を務め、女優の岸井ゆきのがヒロインとして共演、さらに、井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子ら個性豊かな実力派キャストが脇を固める本作。結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(ひより/岸井ゆきの)。表向きは仲良し夫婦の2人の間に生まれた綻びが、過激なSNS「旦那デスノート」の存在によって引くに引けない夫婦ゲンカに発展していく。このたび公開された予告編は「旦那デスノート?」と不穏なひとことからはじまる。それは妻たちの恐ろしい本音、旦那たちが見たらゾッとするようなエグ~イ投稿かびっしり書かれているサイト。結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)は同僚の蓑山(余貴美子)に「旦那デスノート」の存在を知らされ、「いるいる、こんな奴いる」と他人事のように楽しんで眺めていたが……次第にその顔がこわばっていく。妻の日和(ひより/岸井ゆきの)とは決して仲が悪いとは思っていなかったが、そこにはどう考えても自分への不満としか思えない書き込みが並んでいたのだ。妻の日和の書き込みだと確信しつつも、心配して声をかけてきた職場の後輩の若槻(井之脇海)に裕次郎は「うちは円満」とごまかす。日和の書き込みが止まらないことについに裕次郎が「こんなひどいこと書いておいて、よくいつも笑ってられるよな!」と日和を問い詰めるが、逆に「こんなこと書いているから笑えてんのよ!」と返される始末。引くに引けない夫婦ゲンカが勃発する。ますますヒートアップする「旦那デスノート」には書籍化の話が持ち上がり、想いが揺れる日和。いつからこんなことになったのか理解できない裕次郎は、バツ3の浦島店長(的場浩司)に「縁起悪い」と八つ当たり。すれちがう想い、深まる溝。2人ははたして分かり合うことができるのか非常に気になる予告編に仕上がっている。また、市井昌秀監督(著者名は「市井点線」)書き下ろしによる『犬も食わねどチャーリーは笑う』の小説の発売が決定。9月6日より小学館から出版される。書影は映画のポスタービジュアルをあしらい、インパクトある仕上がりになっている。監督により、香取に当て書きされ、「大切な人との関係性を見つめ直すもの」そして「情けない、だらしないダメな香取慎吾」が描かれている。誰もが痛感し共感できる絶妙のコメディ。映画を先に見てから読んでも、また読んでから映画を見ても楽しめる内容になっているという。(C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年07月27日香取慎吾主演『犬も食わねどチャーリーは笑う』の予告編が公開された。さらに監督を務めた市井昌秀の書き下ろしによる小説版の発売も決定した。本作は香取が『凪待ち』以来3年ぶりに主演、岸井ゆきのがヒロインを演じる。さらに井之脇海、的場浩司、眞島秀和、きたろう、浅田美代子、余貴美子ら個性豊かな実力派キャストが脇を固め、市井昌秀が監督・オリジナル脚本を手掛ける新作映画だ。結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(岸井)は仲良し夫婦として通っているが、ふたりの間に生まれた綻びが、過激なSNS「旦那デスノート」の存在によって引くに引けない夫婦ゲンカに発展。次第に険悪になっていく両者の関係をペットのフクロウ“チャーリー”は、無表情に見つめ続けていた。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」の可笑しさと、市井が描きたかったという“情けない、だらしない、ダメな香取慎吾”に自己を顧みながら笑わずにはいられない。しかし、日和の切実な想いと、お互いに大切な関係を取り戻そうともがく姿に大いに共感できるはずだ。公開された予告編は「旦那デスノート?」という不穏なひと言で幕を開ける。それは妻たちの恐ろしい本音、旦那たちが見たらゾッとするようなエグい投稿かびっしり書かれているサイト。結婚4年目を迎える田村裕次郎は同僚の蓑山(余)に「旦那デスノート」の存在を知らされ、「いるいる、こんな奴いる」と他人事のように楽しんで眺めていたが、次第にその顔がこわばっていく……。妻の日和とは決して仲が悪いとは思っていなかったが、そこにはどう考えても自分への不満としか思えない書き込みが並んでいたのだ。妻の書き込みだと確信しつつも、心配して声をかけてきた職場の後輩の若槻(井之脇)に裕次郎は「うちは円満」とごまかす。日和の書き込みが止まらないことについに裕次郎が「こんなひどいこと書いておいて、よくいつも笑ってられるよな!」と日和を問い詰めるが、逆に「こんなこと書いているから笑えてんのよ!」と返される始末。そして引くに引けない夫婦ゲンカへ。ますますヒートアップする「旦那デスノート」には書籍化の話が持ち上がり、想いが揺れる日和。いつからこんなことになったのか理解できない裕次郎は、バツ3の浦島店長(的場)に「縁起悪い」と八つ当たり。すれちがう想い、深まる溝。ふたりは果たして分かり合うことができるのか。さらに市井昌秀監督(著者名:市井点線)書き下ろしによる『犬も食わねどチャーリーは笑う』の小説版が9月6日(火)に発売決定。書影は映画のポスタービジュアルをあしらい、インパクトある仕上がりとなっている。監督により、香取に当て書きされ「大切な人との関係性を見つめ直すもの」、「情けない、だらしないダメな香取慎吾」が描かれている。誰もが痛感し共感できる絶妙なコメディだ。『犬も食わねどチャーリーは笑う』9月23日(金・祝)公開■書籍情報文庫本『犬も食わねどチャーリーは笑う』市井点線・著(小学館文庫)9月6日発売定価:704円(税込)
2022年07月27日香取慎吾、岸井ゆきの共演、市井昌秀監督・脚本の『犬も食わねどチャーリーは笑う』よりポスタービジュアルが到着した。香取慎吾が『凪待ち』以来3年ぶりに主演を務め、いまや日本映画界に欠かせない女優となった岸井ゆきのと夫婦役で共演する本作。市井昌秀が監督・オリジナル脚本を手掛け、結婚4年目を迎える表向きは仲良し夫婦の2人の間に生まれた綻びが、引くに引けない夫婦ゲンカに発展する様を描く。この度解禁となったのは、全面に作品タイトルが大きく配置され、その隣には、「こちらに、いい意味でそこそこ詳しく載せてます。」という説明とともにQRコードが差し込まれるのみという、シンプルかつ斬新なデザインのポスタービジュアル。上部から覗く、主人公・裕次郎(香取さん)と日和(岸井さん)、2人の飼うペットのフクロウ“チャーリー”のうっすらと見えそうで見えない笑顔が何とも“気になる”1枚だ。細かい文字情報をあえて入れず、映画ポスターではあまり見かけないシンプルさが、いい意味で興味を引くビジュアルとなっている。『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月23日(金・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬も食わねどチャーリーは笑う 2022年9月23日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開©2022 “犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年07月21日現在「Hulu」にて配信中の「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」Season2より、主演のディーン・フジオカをはじめ、科学犯罪対策室メンバーの岸井ゆきの、ユースケ・サンタマリア、吉本実憂、厚労省の官僚役の佐藤隆太のクランクアップ写真が公開された。本作は、科学を人類の光と信じ、希望を託し続けるディーンさん演じる警察官僚・小比類巻祐一と、科学の闇に警鐘を鳴らす、岸井さん演じる天才科学者・最上友紀子、そしてユースケさん演じるベテラン刑事・長谷部勉が、法整備や警察機構の対応が追い付いていない“最先端科学にまつわる犯罪”を捜査する新時代のサイエンスミステリー。地上波でSeason1が全10話で放送され、現在Huluオリジナルとしてまったくの新しい事件をSeason2で独占配信中。2月にクランクインし、Season1&2を通して全16話を撮影し、約半年間に及んだ撮影がついにオールアップすると、花束を受け取ったディーンさんは「皆さんとこういう形で出会えて、この仕事をしていくことに一筋の希望をいただきました。ご一緒できたことを本当に誇りに思います。一度ここで区切りはつきますが、また再会できることを信じて日々精進していきたいと思います」と挨拶し、安堵の表情を見せた。同じタイミングでクランクアップを迎えたディーンさんのバディ役の岸井さんは「こんなに長い間、1つの作品をみんなで作れてとっても楽しかったですし、自分が活動している中で、ドラマってこうだったらいいなっていうのが詰まっている現場だったので、本当に毎日幸せでした」と満面の笑みでふり返る。一足先に撮影を終えた佐藤さんと吉本さんは、「現場ではただただ楽しんでいたんですけどね(笑)。羽住監督をはじめスタッフ・共演者の皆さん、本当にお疲れ様でした!」(佐藤さん)、「今回目標の1つだったアクションを作品でやるっていうことも叶えさせていただいて、課題はたくさん出てきたんですけど、また強くなって披露できたらいいなと思っています」(吉本さん)と、それぞれの思いを述べた。一方、「2クールのドラマは初めて」だったというユースケさんは「ヒューマンで僕のイマジネーションを刺激してくれるとっても好きな現場でした」と語りつつ、「(自身のキャラクター)長谷部のスピンオフが始まるそうで、主演はディーンくんだそうです!」と言い、現場が笑いに包まれたという。Huluオリジナル「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」Season2はHuluにて独占配信中(毎週土曜1話ずつ更新全6話)。(cinemacafe.net)
2022年07月17日松尾スズキの絵本『気づかいルーシー』(千倉書房)を原作とした舞台『気づかいルーシー』が8月4日(木)から8月14日(日)まで東京芸術劇場 シアターイーストで上演されることが決定した。ツアー公演も予定されている。2015年に初演、2017年に再演された本作は、松尾スズキ原作の同名絵本を松尾自身が指導した演劇ゼミの生徒でもあり、岸田國士戯曲賞も受賞したノゾエ征爾が舞台化した音楽劇。劇中では、主人公のルーシーと、育ての親のおじいさん、飼い馬が互いに気づかいしすぎるあまりに引き起こす残念な悲喜劇が展開される。ルーシー役は、初演時、松尾からルーシーの「生き写し」と絶賛された岸井ゆきの。いまや様々な役を演じきる確かな演技力で、ドラマ、映画で大活躍の岸井の3年振りとなる舞台に注目だ。また、そのルーシーと恋に落ちる王子様役には、唯一無二の存在感で人目を惹き、近年は舞台出演作も着実に増えている栗原類。そして、ノゾエが主宰する劇団「はえぎわ」から川上友里、山口航太が出演。さらに、今回からの新メンバーとして大鶴佐助が馬役で登場。舞台を中心に活躍し、もはや若手とは言わせぬ異彩を放つ大鶴が、作品に新しい風を吹き込む。さらにパントマイムの要素を発展させたダンスと振付で高い評価を得ている小野寺修二の“おじいさん”が、おなじみの衝撃的な姿で再び登場する。演奏は田中馨と森ゆにが担当し、ルーシーを取り巻く物語を、温かく彩る。このたび、上演に際して、出演者からコメントが到着。岸井は「再演のときから、またやりたい!と話していた作品なので、今回、またパワーアップしてお届けできることが楽しみです」と喜びを語り、栗原は「今まで関わった舞台が3回も上演されるとは、初演の時は想像できませんでした。3度目の上演ですが、今回も新作の気持ちで挑みます」と、意気込みをコメントした。初出演となる大鶴は「『気づかいルーシー』再再演みたいですが、僕の肉体が入る事により出来上がる事象が僕自身楽しみです」、小野寺修二は「今回の再再演、ノゾエさんはまた新しい仕掛けを持ってきそうです」と共に期待のコメントを寄せた。公演は8月4日(木)から14日(日)まで東京・東京芸術劇場シアターイーストにて行われた後、17日(水)に兵庫・神戸文化ホール 中ホール、20日(土)に広島・東広島芸術文化ホールくらら 大ホール、23日(火)・24日(水)に長野・まつもと市民芸術館 小ホール、28日(日)に福岡・北九州芸術劇場 中劇場、9月3日(土)・4日(日)に茨城・水戸芸術館 ACM劇場、10日(土)に東京・パルテノン多摩 大ホールにて上演される。東京公演のチケット販売は6月11日10:00にスタートする。<出演者コメント全文>ルーシー役 岸井ゆきの再演のときから、またやりたい!と話していた作品なので、今回、またパワーアップしてお届けできることが楽しみです。『気づかいルーシー』は、気づかいの根底にある優しさでこじれていってしまう物語ですが、「思いやって生きていこうと思える瞬間が幸せ」と感じたり、公演中、お客様と出演者の境界線がなくなり、皆で手を取り合っているような感覚になったりする舞台です。子どもだけでなく、大人も楽しめる作品なので、ぜひ劇場でしか味わえない感覚を、体感しに来ていただければと思います。王子様役 栗原類『気づかいルーシー』がこの度またまた帰ってきました!今まで関わった舞台が3回も上演されるとは、初演の時は想像できませんでした。3度目の上演ですが、今回も新作の気持ちで挑みます。今までとは違う『気づかいルーシー』を皆様にお届けします。どのような舞台になるのかを僕自身も楽しみです。どうか期待してお待ちください。馬役 大鶴佐助ノゾエさんの事が僕は好きなんですよ。それは作品もノゾエさんという人もひっくるめて。2人芝居の時にノゾエさんに貰った言葉を僕は握りしめてたりします。『気づかいルーシー』再再演みたいですが、僕の肉体が入る事により出来上がる事象が僕自身楽しみですし、未知なので飛び込みたいと思います。何卒よろしくお願い致します。おじいさん役 小野寺修二おじいさん役を演ってます。その外身だけじゃなく中身も演っています。なかなかできない体験です。周りの人にこの作品の説明をするたび、奇妙さに嬉しくなります。その「中身」は子どもたちに随分気持ち悪がられました。嬉しい限りです。今回の再再演、ノゾエさんはまた新しい仕掛けを持ってきそうです。視覚的な驚きも沢山あり、大人も子供も楽しめる作品です。観ていない方はもちろん、一度観た方も是非いらしてください!【公演概要】『気づかいルーシー』原作:松尾スズキ(千倉書房「気づかいルーシー」)脚本・演出:ノゾエ征爾出演:岸井ゆきの、栗原類 / 川上友里、山口航太、ノゾエ征爾 / 大鶴佐助、小野寺修二演奏:田中馨、森ゆに★6月8日(水)10:00より先行発売開始!年8月4日(木)~14日(日)※8月3日(水)はプレビュー公演東京都 東京芸術劇場 シアターイースト2022年8月17日(水)兵庫県 神戸文化ホール 中ホール2022年8月20日(土)広島県 東広島芸術文化ホールくらら 大ホール2022年8月23日(火)・24日(水)長野県 まつもと市民芸術館 小ホール2022年8月28日(日)福岡県 北九州芸術劇場 中劇場2022年9月3日(土)・4日(日)茨城県 水戸芸術館 ACM劇場2022年9月10日(土)東京都 パルテノン多摩 大ホール
2022年06月01日「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」の5話が5月21日放送。最上が科学界から身を引いた理由に「正にパンドラの箱」などの声が上がるとともに、大事な先輩を亡くし悲しみに暮れる最上を気遣うコメントも多数寄せられている。中村啓の小説を原作に、最愛の妻を亡くし、彼女を蘇生させるため冷凍保存している警察官僚が科学犯罪対策室を創設、“科学の闇”を知って一線から退いた天才科学者をアドバイザーに迎え、法整備や警察機構の対応が追い付いていない犯罪を捜査していく…という本作。亡くなった妻を冷凍保存し、将来的に科学が進歩して蘇らせることができる日を待っている小比類巻祐一をディーン・フジオカが演じるほか、過去に起きた出来事がきっかけで科学界から身を引いた天才科学者・最上友紀子に岸井ゆきの。現場経験が長い叩き上げ警部ゆえの優秀さで2人をサポートする長谷部勉にユースケ・サンタマリア。また三枝益生に佐藤隆太。島崎博也に板尾創路。小比類巻の妻で娘を出産後に亡くなり、現在は冷凍保存中の亜美に本仮屋ユイカといったキャストも出演する。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。サイエンスライターの速水(栗山千明)が街中で突然倒れ死亡、その際の映像を見ると急速に老化しながら死んでいく速水の姿が。速水は最上の大学時代の先輩で3年前に共同研究を止めてから会っていなかったという。その後、速水が未知のウイルスに感染していたことが判明。それは最上と速水が共同研究していたプロメテウスウイルスで、感染すると老化を止める代わりに感染した個体は大量のエネルギーを必要とし、感染させた猿が共食いを始め狂暴化する様を見た最上はウイルスをすべて処分、研究室も畳んだが、速水は極秘に研究を続け、その過程でウイルスは老化を止めるのではなく急速に老化を進めるウイルスへと変異を遂げた…というのが5話のストーリー。「人間の手で生み出され、自然界に存在しない変異株が人間を弄ぶ…怖い」「老化を食い止めたら莫大なエネルギーを必要として共喰い……そんなん人間が感染したら大変じゃん…」「感染すると、生命活動を維持する為に共食いを始める 正にパンドラの箱だな!」など、プロメテウスウイルスに恐怖の声を上げる視聴者が続出。速水が研究を続けた理由を特許目当てではと考え、自分たちの研究は「お金のためじゃないと思ってた」と話す最上に、小比類巻は速水の特許申請書類を見せる。そこには最上の名前も連名で記されていた。速水は最上に科学界に戻って欲しくて研究を続けていた。3年前までは最上にとっても科学は光だったはず、もう1度信じてみては…と語りかける小比類巻に、最上は涙を流しながら「たまにはいいかもね。光、信じるっていうのも」と答える。「最上博士シュンとしちゃってる」「絶対大丈夫じゃないよ最上ちゃん」など落ち込む最上を気遣う声とともに、科学の進歩を否定し続けてきた最上の変化には「亡くなってしまった共同開発者の熱い想いが最上博士に科学への情熱を思い出させたのかも」など、これからの彼女に期待する反応も寄せられている。【第6話】長谷部が寝ている最中、女性の霊を見たという。金縛りだと一蹴する小比類巻と最上。そんな中科学犯罪対策室が島崎(板尾創路)の命令でテレビ出演、科学の専門家として心霊現象の謎を解明するという役割を任される。番組で取り上げる廃業したホテルに出る霊のイラストを見た長谷部は驚愕。それは自分が見た霊とそっくりだった。最上は長谷部の思い込みだと切り捨てるが…。「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」は毎週土曜22時~日本テレビ系にて放送中。(笠緒)
2022年05月22日俳優・松尾諭が自らの波瀾万丈なサクセスストーリーを描いたエッセイをドラマ化した『拾われた男』が、6月26日よりDisney+(ディズニープラス)「スター」で見放題独占配信される。このたび追加キャスト19人が発表された。持ち前の人を惹きつける魅力と強運で、他人に“拾われる”ことで人生を切り開く主人公・松戸諭を演じるのは仲野太賀。その兄・武志を草なぎ剛、諭の運命の女性である比嘉ユイを伊藤沙莉が演じる。監督は、NHK連続ドラマ小説『あまちゃん』、NHK大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の井上剛氏が務め、脚本は、映画『百円の恋』『喜劇・愛妻物語』の足立紳氏が務める。上京して役者を目指す諭は、レンタルショップ TATSUYA 渋谷店でアルバイトをしながら、多くの恋をし、破れ、オーディションを受けては落ち続け、鳴かず飛ばずな日々を送っていた。そんなある日、自販機の下で見つけた航空券を拾ったことから運命が大きく動き出す。その航空券の持ち主は「FMC」という“モデル”事務所の社長で、諭はそんな彼女に“拾われる”ことに。そして、ここから最強の“運”と“縁”に恵まれている諭を“拾う”数々のキャラクターを演じるキャストがこのたび発表された。諭を“拾う”芸能事務所FMCの社長・山村を薬師丸ひろ子、諭のマネージャーとなる日立を鈴木杏、英語ペラペラな事務所スタッフ・相楽を伊勢志摩、諭に演技指導をする平山を北村有起哉が演じ、良き同僚として公私共に諭を見守る。諭を“拾う”家族は、不器用だが家族想いの父・平造を風間杜夫、心配性でいつも諭のことを気にかけている母・きくを石野真子、いつも諭の夢を応援してくれる祖母・晴子を末成映薫が演じ、地元・兵庫県西宮市から諭を支える。TATSUYA渋谷店で諭を“拾う”アルバイト仲間は、映画監督を目指している塚本を要潤、バイト歴8年のフロアリーダー・山下を安藤玉恵、脚本家・荒井晴彦の世界観を敬愛するオタク女子・吉ミラを北香那、お笑い芸人を目指す関西出身の男性・中田を前田旺志郎が演じ、それぞれ夢を追う仲間達が切磋琢磨していく職場を作り上げる。諭を“拾う”幼馴染と飲み仲間である、諭がよく通う居酒屋の常連客・有田を六角精児、上京後に一緒に住むことになる幼馴染・杉田を大東駿介、学生時代に諭が好意を抱いていた幼馴染・野本を片山友希が演じる。そして、様々な縁によって諭を“拾う”ことになる女性陣、杉田の彼女・ヨシコを岸井ゆきの、かわいい見た目の“不思議”キャラで諭を始め様々な男性を虜にする田畑を松本穂香、諭に想いを寄せるものの空気が読めない杉浦を田辺桃子、諭が出演する時代劇で共演する女優を佐藤めぐみが演じ、波乱万丈な人生を送る諭に寄り添う。さらに、松戸諭の“物語”の読者であり、『つづきのお話』をプロデュースしていく、敏腕編集者である芥川マリを夏帆が演じる。
2022年05月19日立川志の輔の新作落語「大河への道-伊能忠敬物語-」を原作に、主演・企画に中井貴一、共演に松山ケンイチ、北川景子ら豪華俳優陣が集結した話題の映画『大河への道』より、場面写真が解禁された。本作は伊能忠敬亡き後に、彼の意志を継ぎ日本地図完成に向けて測量を続けることを決意した伊能隊と、彼らを支えることを決意した天文学者・高橋景保(中井貴一)と助手の又吉(松山ケンイチ)たちが実行した驚愕の隠密作戦など、日本地図完成までの知られざる道のりが描かれている。この度解禁されたのは、時代劇パートで岸井ゆきのが演じる伊能隊の下女・トヨと、西村まさ彦が演じた勘定奉行の家臣・神田三郎の新たな場面写真。日本史の常識を覆す、初の日本地図完成秘話も本作の大きな見どころのひとつだが、劇中所々に散りばめられた思わず笑いがこぼれる実力派俳優同士の掛け合いも注目ポイントとなっている。その中でも印象的なのが、日本を代表する名優たちが揃った本作でフレッシュな存在感を出している岸井さんと、「古畑任三郎」シリーズや映画『家族はつらいよ』シリーズなど、コミカルからシリアスな役まで幅広く演じてきた名バイプレイヤー・西村さんのシーンだ。解禁となった写真は、伊能忠敬の志を継ぎ、地図作りを続けることになった伊能隊と景保、又吉らが何かを隠していると勘繰った神田とトヨがなにやら怪しげなやり取りをしている場面を切り取っている。伊能が亡くなったという事実を幕府に知られてしまうと日本地図の測量が出来なくなってしまうため、あたかも伊能が生き続けているという偽装工作をする伊能隊の面々と、勘定奉行の家臣として調査にやってきた神田とトヨの小気味いいやりとりは必見だ。『大河への道』は5月20日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:大河への道 2022年5月20日より丸の内ピカデリーほか全国にて公開©2022「大河への道」フィルムパートナーズ
2022年05月19日ディーン・フジオカと岸井ゆきのが共演する「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」3話が5月7日放送。長谷部の刑事としての優秀さに賞賛の声が送られる一方、「肉体に心が宿る」と信じる小比類巻に「そう思いたいよね」など共感も集まっている。妻を蘇生させるため冷凍保存している警察官僚と、科学界から身を引いた天才科学者が法整備や警察機構の対応が追い付いていない犯罪を捜査していく…というストーリーが展開する本作。キャストは妻を亡くし、シングルファザーとして幼い娘を育てながら科学犯罪対策室を設立した小比類巻祐一にディーンさん。小比類巻の誘いでアドバイザーとして科学犯罪対策室に参加する天才科学者・最上友紀子に岸井さん。科学犯罪対策室に参加する叩き上げ警部の長谷部勉にユースケ・サンタマリア。小比類巻の大学の後輩で厚生労働省キャリア官僚の三枝益生に佐藤隆太。科学犯罪対策室の発足を支援した警視監・島崎博也に板尾創路。亜美の母・四宮聡子に石野真子。また小比類巻の妻・亜美に本仮屋ユイカといった面々。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。山梨の笠森研究所にある検体遺体が保管された安置所に動画配信者の八木(長谷川ティティ)と赤井(長村航希)が不法侵入。撮影していると遺体が自ら歩いて行方不明になるという事件が発生。実は研究所で研究されていた新しいタンパク質と遺体が生前服用していた強心剤の相乗効果で遺体が“蘇生”していた…というのが3話の展開。出頭してきた八木と赤井から事情を聞く長谷部は、彼らが隠し持っていた小型カメラを見つけ出す…それを見ていた小比類巻は「さすが長谷部さん、抜かりないですね」と最上に語りかける。長谷部の刑事としての優秀さが垣間見えるこのシーンに視聴者からは「ハセドンすごい!」「あんなちっちゃいカメラ見つけたハセドン優秀~」などの声が送られるのだが、その後遺体捜索隊を前に「エイエイオー!」と声出しを求める姿には「エイエイオーなんて昭和の刑事だよ」というコメントも。その後遺体の“行き先”が判明。その公園に向かう小比類巻たち。「私は信じてるんです。肉体には心が宿ってると」と語り「可能性を信じてもいいじゃないですか」と話す小比類巻に対し、「科学的根拠がない」と否定的な態度を示し「可能性がとてつもなく低い」と反論する最上。そんな最上に小比類巻は亜美との思い出を回想しながら「諦めるわけにはいかないです。私は…」とつぶやく。この言葉に「そう思いたいよねコッヒー」「コッヒーは信じたいんだよね」などといったコメントとともに、遺体が蘇る事件が起きたことで「コッヒーに希望を与えてしまったなぁ」と思いを巡らせる声も寄せられている。【第4話あらすじ】生放送中にお天気キャスターの吉田咲(中川紅葉)が飛び降り自殺。その他にも突発的で不可解な飛び降り自殺が続発していた。捜査を進めると自殺者はいずれも“ジョイン”というVRゲームのプレーヤーだったことが分かる。自殺を誘発する危険なゲームを作ったのは誰なのか?しかしジョインの開発者は匿名化されていて特定できない。小比類巻はゲームに故人AIが使われていると推測する…。「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」は毎週土曜日22時~日本テレビにて放送。(笠緒)
2022年05月08日ムロツヨシと岸井ゆきのが共演する、『愛しのアイリーン』『空白』の吉田恵輔監督オリジナル最新作『神は見返りを求める』。この度、本作のキービジュアルと予告編、主題歌、場面写真が一挙に解禁となった。この度解禁となった予告編は、前半、疾走感のあるポップな音楽とともに田母神(ムロさん)とゆりちゃん(岸井さん)の出会いから描かれる。田母神は「俺は見返り欲しさにやっているわけじゃないから」と、青春のようなキラキラした時間をゆりちゃんと過ごすが、依然としてゆりちゃんのYouTubeチャンネルは登録者数が増えず…。そんなある日、ゆりちゃんは、ひょんなことから繋がった人気YouTuberのチョレイ(吉村界人)に「(動画を)もっとポップで可愛くした方がいいんじゃない?」という助言を受ける。そこから不穏な音とともに物語が急変。「ゴッドTです。世の中の悪を罰していきます」と優しかった田母神が覆面を被り「見返りを求める男」に豹変、さらにはゆりちゃんも容姿や振る舞いがまるで別人となり「恩を仇で返す女」となる。そこから印象的なカットが怒涛のように映し出され、ラストは田母神の「これ流したら全部晒されるからな。毎日ビクビクして過ごせよ」という強烈なパワーワードで映像は終わる。予告編内で使用されている挿入歌「かみさま」、そして主題歌「サンクチュアリ」を歌うのは、心に刺さる切ない歌声が特徴のボーカリスト・セツコと、ボーカロイドシーンでも活躍するコンポーザー・針原翼とkoyoriの3人で構成された、下北沢発の音楽ユニット「空白ごっこ」。今年、結成2周年を迎える「空白ごっこ」が、初の映画主題歌・挿入歌を書き下ろした。併せて解禁となったポスタービジュアルは、ピンクと黄色のラブ&ポップな背景に、予告編で描かれた<見返りを求める男>と<恩を仇で返す女>に豹変する前の、着ぐるみ・ジェイコブを着た<神のように優しい男・田母神>とひたむきに頑張っていた<底辺YouTuber・ゆりちゃん>のカットを使用。本編では、実際にジェイコブに入って様々なことに挑戦したムロさんの動きにも要注目。だが、よく見ると、ビジュアルの右下が燃えかけている!?2人の豹変を予感させるとともに、本作でも描かれているYouTubeの「炎上」を想起させる象徴的なビジュアルに仕上がっている。『神は見返りを求める』は6月24日(金)よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:神は見返りを求める 2022年6月24日よりTOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほかにて公開予定©2022「神は⾒返りを求める」製作委員会
2022年04月25日中村啓による小説「SCIS科学犯罪捜査班天才科学者・最上友紀子の挑戦」を原作に、羽住英一郎が監督を務めるドラマ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」より、場面写真が公開された。ディーン・フジオカ演じる小比類巻祐一が室長を務める「科学犯罪対策室」が、最新科学によって生み出される様々な怪事件に挑む本作。最初の事案は、AIロボットによる殺人事件。ロボット開発事業を手掛ける「神楽テクノロジー」の社内で、CEOが何者かによって殺害される。自白したのは、最新鋭のAI搭載の介護用ロボットLEO(レオ)。事件解決のため、小比類巻とベテラン刑事・長谷部(ユースケ・サンタマリア)は、若き天才科学者・最上(岸井ゆきの)に捜査協力を依頼する――というストーリー。今回公開された場面写真は、そんな3人の出会いのシーン。科学者らしからぬ格好の最上たちがいるのは、生活感のあるログハウス風の山小屋。一体、どんな場面なのか、最上はここで何をしているのか、最上をアドバイザーに招くことはできるのか?初回放送から見逃せない展開となりそうだ。「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」Season1は4月23日より毎週土曜日22時~日本テレビ系にて放送。Season2は6月、Huluにて独占配信。(cinemacafe.net)
2022年04月19日映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が、2022年9月23日(金・祝)より公開される。主演は香取慎吾、監督は市井昌秀。崩れかけの夫婦を描くホラー?!コメディ映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』は、結婚4年目を迎える夫婦・田村裕次郎と田村日和を描いた“ホラー?!”コメディ。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、妻がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく...。絆は些細なことで強くもなればもろくもなる――。誰にでも起こりうることだからこそ誰もが痛感する、ユーモアと狂気が入り交じる絶妙なコメディに仕上がっている。主演・香取慎吾と岸井ゆきのが夫婦役■主人公・田村裕次郎...香取慎吾表向きは仲良し夫婦を演じるも、平凡で情けなくダメな夫。日和との会話を適当に受け流すときに、「いい意味で」という言葉をよく使う。主演を務めるのは、『凪待ち』以来3年ぶりの映画出演となる香取慎吾だ。■田村日和...岸井ゆきのSNS「旦那デスノート」にこっそりと夫の悪口を投稿する、笑顔の片隅で毒を盛る妻。ヒロインは、2022年年公開の映画だけでも『やがて海へと届く』『ケイコ 目を澄ませて』『大河への道』『神は⾒返りを求める』の4本に出演する岸井ゆきの。香取とは初めての顔合わせとなった。■チャーリー...フクロウ映画のタイトルにもなっている、裕次郎と日和のペット。3歳/オス。次第に険悪になっていく2人の関係を見つめ続ける、愛くるしい佇まいに注目だ。■若槻広人役...井之脇海やがて結婚の恐ろしさを知ることになる、裕次郎の職場の後輩。■浦島店長...的場浩司裕次郎の職場であるホームセンターの店長。ノリはいいけど空気は読めない。■葛城周作...眞島秀和日和の職場の、男として過剰な自信を持つセクハラ上司。■きたろう“本人役”...きたろう裕次郎たちが勤めるホームセンターに訪れるきたろう“本人”。■母田村千鶴...浅田美代子悪気なく日和を追い詰めてしまう姑。裕次郎の母。■蓑山...余貴美子裕次郎の職場の同僚。実は日和との共通点を持ち、2人のケンカのキーパーソンとなっていく。その他にも、中田青渚、小篠恵奈、松岡依都美、田村健太郎、森下能幸、徳永えり、峯村リエ、菊地亜美、有田あん、瑛蓮らが出演する。監督・市井昌秀が“だらしない香取慎吾”を描く監督は、草彅剛主演映画『台風家族』などの市井昌秀。市井は構想の段階で、「大切な人との関係性を見つめ直すもの」、「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」を描く物語を作ることに決めたという。香取慎吾と市井昌秀の出会いは、14年前までさかのぼる。まだ監督としてキャリアをスタートさせたばかりの頃、2008年のぴあフィルムフェスティバルで、当時審査員だった香取慎吾が市井昌秀の作品を高く評価したのだ。そこで、いつか一緒に仕事をしたいという思いが芽生えた市井昌秀は、20年1月にリリースした香取慎吾のソロアルバム収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のミュージックビデオを担当。それが後押しとなり、映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』の執筆にとりかかった。主題歌はnever young beach「こころのままに」『犬も食わねどチャーリーは笑う』の主題歌は、never young beachの「こころのままに」。メンバーの安部勇磨が作詞・作曲を手がけ書き下ろした爽やかでポップな楽曲となっている。主題歌について、監督の市井昌秀は「2人が共通して感じるモヤモヤを安部さんが丁寧に掬い取ってくれた曲」とコメントを寄せた。小説も発売なお、市井昌秀監督が書き下ろした小説『犬も食わねどチャーリーは笑う』も、9月6日(火)より発売される。【詳細】映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』公開時期:2022年9月23日(金・祝) TOHO シネマズ 日比谷ほか全国公開出演:香取慎吾、岸井ゆきの、井之脇海、中田青渚、小篠恵奈、松岡依都美、田村健太郎、森下能幸、的場浩司、眞島秀和、徳永えり、峯村リエ、菊地亜美、有田あん、瑛蓮、きたろう、浅田美代子、余貴美子監督・脚本:市井昌秀音楽:安部勇磨主題歌:「こころのままに」/never young beach配給:キノフィルムズ/木下グループ■ムビチケカード ※数量限定発売日:8月19日(金)~発売場所&各発売開始時間:・上映劇場/劇場オープンより ※オープン時間は各劇場によって異なる。・メイジャー通販サイト/8月19日(金)0:00~価格:1,500円
2022年04月15日俳優の香取慎吾(45)が主演を務める映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月に公開されることが12日、発表された。草なぎ剛主演『台風家族』などで知られる市井昌秀監督が監督・脚本を務める本作は、大切な人との絆を取り戻すコメディ。脚本は、香取を主演に当て書きされた。香取の映画出演は、主演映画『凪待ち』以来3年ぶり。ヒロインは今年公開される映画だけでも出演作4本(うち主演作2本)と日本映画界に欠かせない女優となった岸井ゆきの(30)。香取とは初めての顔合わせとなった。香取と市井監督も映画撮影の現場では初タッグとなるが、2人の接点は14年前までさかのぼる。まだ監督としてキャリアをスタートさせたばかりの頃、08年のぴあフィルムフェスティバルで当時審査員だった香取が市井の作品を高く評価したのだ(結果はグランプリ受賞)。そこで市井はいつか一緒に香取と映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えた。その後、20年1月にリリースされた香取のソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のMVを撮影。それが後押しとなり、MV撮影終了後に市井は香取を主演に据えた脚本の執筆に取り掛かり、完成したのが本作だ。撮影は2021年9月下旬から10月下旬にかけて、東京都立川ほか埼玉などで行われた。香取と岸井が演じるのは、結婚4年目を迎える田村裕次郎と日和(ひより)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく。市井は構想の段階で2つ思い描いていた。1つは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう1つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を2人がユーモラスに演じているのは、市井の狙いだった。絆は些細なことで強くもなればもろくもなる。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のセリフを用い、崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」。誰にでも起こりうることだからこそ誰もが痛感し、共感できるコメディとなっている。タイトルにある“チャーリー”とは劇中に登場するフクロウのこと。2人が飼っているペットの名前だ。チャーリー(3歳/オス)の愛くるしい佇まいにも注目だ。香取、岸井、市井監督のコメントは以下の通り。○■香取慎吾(田村裕次郎役)また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。初めて市井監督の映画に参加しました。初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。恐怖の連続でした!自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!コメディです。コメディだけど、泣けるんです。いい意味で。。○■岸井ゆきの(田村日和役)わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆様がこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!○■市井昌秀監督なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。(C)2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年04月12日香取慎吾が『凪待ち』以来3年ぶり映画主演、いま引く手あまたの岸井ゆきのと共演する映画『犬も食わねどチャーリーは笑う』が9月に公開決定。市井昌秀監督が香取さんを主演に当て書きした、大切な人との絆を取り戻すコメディとなっている。結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取慎吾)と日和(ひより/岸井ゆきの)。表向きは仲良し夫婦の2人だったが、日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、少しずつ小さなすれ違いがつまびらかになっていく――。主演の香取さんと、今年公開される映画だけでも出演作4本(うち主演作2本)と日本映画界に欠かせない存在となり、ドラマ「恋せぬふたり」も話題となった岸井さんは初めての顔合わせ。香取さんと市井監督も映画撮影の現場では初めてタッグを組んだ。岸井ゆきのとはいえ、2人の接点は14年前までさかのぼる。まだ監督としてキャリアをスタートさせたばかりのころ、2008年の「ぴあフィルムフェスティバル」で当時審査員だった香取さんが市井監督の作品を高く評価、結果はグランプリを受賞した。そこで市井監督は、いつか一緒に香取さんと映画の仕事をしたいという強い思いが芽生えたという。その後2020年1月に香取さんのソロアルバムの収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」のMVを撮ることになった市井監督。それが後押しとなり、MV撮影終了後に市井監督は香取さんを主演に据えた脚本の執筆に取り掛かった。そして完成したのが本作。撮影は2021年9月下旬から10月下旬にかけて、東京都立川ほか埼玉などで行われた。市井昌秀監督また、市井監督は構想の段階で2つのことを思い描いていた。1つは「大切な人との関係性を見つめ直すもの」。もう1つは「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」だった。コミカルな悪口が並ぶ「旦那デスノート」とは対照的に、シリアスなシチュエーションにもがく裕次郎と日和を香取さんと岸井さんがとてもユーモラスに演じているのは、市井監督の狙い。裕次郎が日和との会話で適当に受け流すときによく使う「いい意味で」という劇中のセリフを借用するなら、崩れかけたメロドラマは「ホラーです、いい意味で」。夫婦やパートナー同士で起こりうることを描く、共感できる絶妙のコメディに仕上がった。ちなみに、タイトルにある“チャーリー”とは劇中に登場するペットのフクロウのこと。香取さんと岸井さんが演じる裕次郎と日和が飼っている、チャーリー(3歳/オス)の愛くるしい佇まいにも注目だ。香取慎吾(田村裕次郎 役)「コメディだけど、泣けるんです。いい意味で。」また、映画に出演させてもらえてとても嬉しいです。初めて市井監督の映画に参加しました。初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。恐怖の連続でした!自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分の事を晒している!コメディです。コメディだけど、泣けるんです。いい意味で。。岸井ゆきの(田村日和 役)「いつかあるかも知れない未来を追いかけるよう」わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳、笑いながら諌める態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光で溢れて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆様がこの映画をどう感じるのか...私も楽しみにしています!市井昌秀(監督)「香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たい」なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう?なんだか厄介で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう?わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。『犬も食わねどチャーリーは笑う』は9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:犬も食わねどチャーリーは笑う 2022年9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国にて公開予定©2022“犬も食わねどチャーリーは笑う”FILM PARTNERS
2022年04月12日映画『やがて海へと届く』の公開記念舞台挨拶が2日に都内で行われ、岸井ゆきの、浜辺美波、杉野遥亮、中崎敏、中川龍太郎監督が登場した。同作は彩瀬まるによる同名小説の映画化作。突然いなくなった親友・すみれ(浜辺美波)を想いつづける主人公・真奈(岸井ゆきの)が、深い悲しみを抱えながらも前に踏み出そうとする姿を見つめる物語で、中川龍太郎監督の最新作となる。作品にちなみ、親友はいるかと聞かれたキャスト陣。岸井は「1人います。私たち親友だよねみたいな確認はしないんですけど、ずっと一緒にいられる。散歩して3~4時間一緒にいたり、あとはいくら話しても知らないことがあるのが新鮮で、何年も前から知り合いなんですけど、人間って底がない。話しても話しても知らないことがあるし変わり続けているし、そういうことを話し続けられるのが、なんかこう一緒にいられることなのかなと思いました」と表した。浜辺は「私が一方的に大好きで親友だったらいいなと思っております」という相手がいるようで、「何があっても助けたいと思っていますけど、相思相愛じゃなくてもいいかなという相手で。全然連絡を取らなかったり、会わないのが大丈夫で、逆にそれでも会いたくなってたくさん会う期間もあるだろうという謎の安心感、信頼、結びつきを信じてるような人かなと思います」と語った。親友の定義を聞かれると、2人とも「なんだろう」と悩んだものの、浜辺は「わかりやすいところで言うと、臓器をあげられるとかは……」と言い出し、杉野は「わかりやすくない!」とツッコミ。さらに岸井からは「でも、臓器だったら困ってる人がいたらあげちゃいません?」と大胆発言が飛び出すが、浜辺は「一応大事なものだから。自分でも何かあるかもしれないし」と親友限定の様子。中崎は「親友の定義は代わりに死ねることかなと思ってたので、臓器を上げるというのと似てるのかなと思いました。家族に値すると思うので」と同意していた。
2022年04月02日