つばきファクトリーが、単独公演『つばきファクトリー コンサートツアー 2023秋 可惜夜(あたらよ)〜山岸理子・岸本ゆめの 卒業スッぺシャル〜暁』を11月6日(月) に東京・日本武道館で開催した。約8,000人のファンが見守る会場では、メドレー曲含む全30曲を披露。ハロプロ研修生を経て、2015年4月のグループ結成メンバーとなったリーダーの山岸理子、岸本ゆめのは歴史を感じさせるパフォーマンスを見せ、卒業に伴う感謝を伝えた。11人のパフォーマンスは「妄想だけならフリーダム」でスタート。「最上級Story」「三回目のデート神話」で、序盤から表情豊かなパフォーマンスを展開した。MCでは全員が元気よく挨拶し、続くメドレーコーナーでは、山岸、岸本がそれぞれの“思い出深い曲”を選曲。ステージ背後のスクリーンでは曲中、ハロプロ研修生時代やグループの過去をたどる映像が投影された。メドレー前半は山岸が選曲し、全員で披露したハロプロ研修生の「おへその国からこんにちは」からスタート。加入前から山岸が憧れていた℃-uteの「Love take it all」「FOREVER LOVE」「桃色スパークリング」を各メンバーと披露し、結成初期のメンバー4人でグループの1stインディーズシングル曲「青春まんまんなか!」を歌い上げた。メドレー後半は岸本の選曲で、ハロプロ研修生の「彼女になりたいっ!!!」からスタート。加入前からの岸本の憧れで、グループ名「ファクトリー」に意思を継ぐBerryz工房の「アジアン セレブレイション」「サヨナラ 激しき恋」「行け 行け モンキーダンス」を各メンバーと歌い上げ、最後は、山岸と岸本の2人によるBerryz工房×℃-uteの「超HAPPY SONG」でメドレーを締めくくった。続いてメジャーデビューシングルより、2017年2月のリリース当時を知る現役メンバー7人で「Just Try!」をパフォーマンス。「低温火傷」などに続く「足りないもの埋めてゆく旅」のイントロでは、メンバーが1人ずつ、卒業する山岸と岸本へのメッセージを送り、新沼希空の「理子、ゆめ……」の掛け声に続いて2人以外のメンバーが揃って「大好きー!」と叫ぶと、会場が歓声に包まれた。本編終盤、9月の最新シングルリリース当時に活動休止中であった岸本のために制作された初披露の新曲「アタシリズム」では、現11人体制としては“最初で最後”となる同曲のパフォーマンスを展開。「マサユメ」「今夜だけ浮かれたかった」で観客を魅了し、メジャーデビューシングル曲「初恋サンライズ」は会場全体の一体感を高め、本編を締めくくった。客席で繰り返される「理子ちゃん!」「ゆめの!」の声援を受けて、アンコールへ。スパンコールがきらめく黒が基調のセットアップで1人登場した岸本が、センターステージで卒業への思いを語りはじめた。ハロプロ研修生からの11年間で「たくさんの人に支えられて、たくさんの人の愛をいただいて、ここまで来ることができました」と感謝した岸本は、「つばきファクトリーと、理子ちゃんと、私、岸本ゆめのの物語はこれからも続いていくので、私はこの先も、たくさん歌を歌って生きていきたいです」と宣言。「出会ってくれたすべての人への愛と感謝の気持ちは、私らしく歌に乗せて伝えるので、受け取ってください……。貴方へ、歌います」と語りかけ、Berryz工房の「BE」をソロで歌い上げた。岸本と入れ替わりで登場した山岸は、白とパステルカラーのドレス姿でハロー!プロジェクト モベキマスの「かっちょ良い歌」をソロで披露。センターステージへと進み、スタンドマイクの前で卒業への気持ちを込めた手紙を読み上げた。幼少期からダンスは好きだったが、「発表会やイベントでは一番目立ちたいと思っていたのに、それ以外ではなるべく人の後ろに隠れて目立たないように生活していた」と回想。「ハロー!プロジェクトのコンサートでバックダンサーをやりたい」という動機でのハロプロ研修生への応募を経て、グループの活動が「アイドルってこんなにかっこよくてキラキラ輝いてるんだなって、ハロー!プロジェクトの素晴らしさを気づかせてくれました」と振り返った。グループ内では「一番リーダーに向いてない」と感じ、リーダー就任当初は「毎日プレッシャーに押しつぶされそうになりながら活動していた」と吐露。過去の映像を見ると「精一杯やっているつもりだったのですが、どこかおどおどしていて自信がなさそうな顔をしていたなぁ、なんて思います」としながらも、活動を支えてくれたメンバー、ファンには「ありがとうの気持ちでいっぱい」と伝えた。「大好き」と伝えたメンバーと「一緒にいられないのは、ちょっとだけ寂しい」と吐露。卒業後も「みんなのことを見守ってます」と語り、メンバー1人ずつに言及した。11月7日(火) から新リーダーに就任する新沼には「きそらしさを忘れずにね! 器用なきそなら大丈夫!」とエールを送り、谷本安美には「笑い声と大きなくしゃみが聞けなくなるの、寂しいな」と冗談交じりに思いを吐露。岸本には同じく卒業する立場として「隣にいてくれてほんとに心強かった」と伝え、小野瑞歩は「人懐っこくて、甘え上手な所もあるけどしっかりしている部分もあって、そんなところに助けられた」と振り返った。小野田紗栞は「見た目は可愛いのに、ちょっと男前な姿が大好きでした」と明かし、秋山眞緒には「ポジティブな明るさにいつも救われた」と感謝。河西結心は「元気さにいつも笑わせてもらった」と振り返り、料理好きな八木栞には「また今度、“八木メシ”食べさせてね」と願った。福田真琳は「グループ名の由来(端正で凛とした美しさ、瑞々しさと強さを備えた日本原産の花『ツバキ』)にピッタリな子」と称し、最年少メンバーの豫風瑠乃には「みんなが思ってるよりも大人なんだよね。これからも素直なところ、大事にしてね」と期待を込めた。スピーチの終盤、これまでの活動は「一生の宝物」とした山岸は、合流したメンバーと共に、11人全員で「愛は今、愛を求めてる」を歌い上げた。最後のMCではメンバーが1人ずつ、公演の感想や卒業する山岸と岸本への思いを吐露。2人に感謝を伝えた豫風や秋山、小野は涙を浮かべ、新沼は「研修生時代を入れて10年ぐらい一緒にいるわけですけど、毎日、ほぼ毎日家族よりもたくさんの時間を一緒に共有してきたから、やっぱり寂しいなっていう気持ちはあるんですけど……」と声を詰まらせつつ、「これからもずっと私たちのことを一番そばで見守っていてほしい」と伝えた。山岸が「最後は、11人のつばきファクトリーでこちらの楽曲をお届けします。明日も素敵な日になりますように!」と語り、アンコールの最後は「勇気 It’s my Life!」を熱唱。ステージは大団円を迎えた。公演終了後、観客が「理子ちゃん!」「ゆめの!」と再び繰り返すと、山岸と岸本がステージに。2人で「ありがとう!」と元気よく叫び、メンバーとして最後の感謝を伝えた。<公演情報>つばきファクトリー コンサートツアー 2023秋 可惜夜〜山岸理子・岸本ゆめの 卒業スッぺシャル〜暁11月6日(月) 東京・日本武道館セットリストM1. 妄想だけならフリーダムM2. 最上級StoryM3. 三回目のデート神話M4. メドレーおへその国からこんにちは(ハロプロ研修生)Love take it all(℃-ute)FOREVER LOVE(℃-ute)桃色スパークリング(℃-ute)M5. 青春まんまんなか!M6. メドレー彼女になりたいっ!!!(ハロプロ研修生)アジアン セレブレイション(Berryz工房)サヨナラ 激しき恋(Berryz工房)行け 行け モンキーダンス(Berryz工房)超HAPPY SONG(Berryz工房×℃-ute)M7. Just Try!M8. 間違いじゃない 泣いたりしないM9. 弱さじゃないよ、恋はM10. 低温火傷M11. 抱きしめられてみたいM12. 可能性のコンチェルトM13. 足りないもの埋めてゆく旅M14. アドレナリン・ダメM15. 断捨ISMM16. アタシリズムM17. マサユメM18. 今夜だけ浮かれたかったM19. 初恋サンライズEN20. BE(Berryz工房)/岸本ソロEN21. かっちょ良い歌(ハロー!プロジェクト モベキマス)/山岸ソロEN22. 愛は今、愛を求めてるEN23. 勇気 It’s my Life!関連リンク公式サイト:チャンネル:サブチャンネル:::::
2023年11月07日株式会社佼成出版社(所在地:東京都杉並区、代表取締役:中沢 純一)は、岸本葉子の新刊エッセイ『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』を、「京王線(京王電鉄)」の車内に、2023年2月から交通広告ドア横ポスターとして掲出しました。掲出イメージ本書は、ひとりを愉しむ達人である著者が、コロナ禍を経てあらためて、力強くしなやかに生きるための方法について、わかりやすく伝授します!通勤やお出かけなどで使う電車車内でもライトに読めて、今日からでも試せるヒントがいっぱい詰まったエッセイです。また大好評につき発売後、たちまち重版となっております。【交通広告掲出概要】★京王線(京王電鉄)2月1日から、京王線(新宿~京王八王子間、新宿~高尾山口間、本八幡~橋本間(一部都営新宿線乗り入れ))の34編成にて広告ドア横ポスター掲出(2か月間)。<注意事項>※鉄道や駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください。※当該車両の運行がない日もあります。【書籍紹介動画公開】発売を記念して、著者メッセージ動画も公開しています。 【著者紹介】岸本葉子/1961年、神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業。保険会社の勤務を経て、中国・北京に留学。帰国後、日常生活や旅を綴ったエッセイで、新聞、雑誌等幅広く活躍している。著書に『がんから始まる』(文春文庫)、『60歳、ひとりを楽しむ準備──人生を大切に生きる53のヒント』(講談社+α新書)、『50代からの疲れをためない小さな習慣』(佼成出版社)など多数。【本書の概要】書名 : 『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』発売日 : 2022年11月25日※全国書店・インターネット書店で発売中定価 : 1,650円(税込)体裁 : 四六判/208ページISBNコード: 978-4-333-02884-9URL : 『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』表紙目次【会社概要】社名 : 株式会社佼成出版社代表者: 代表取締役 中沢 純一所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年02月06日株式会社佼成出版社(東京都杉並区)は、2022年11月25日(金)に、『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』(岸本葉子・著)を発刊いたします。『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』表紙【書籍紹介】人気エッセイストが、心豊かな「ひとり時間」について綴る、待望の書き下ろしエッセイ最新刊!長引くコロナ禍に加えて、想定外のことが次々と起きる時代。これからどうなるのだろう、という不安……。そんな中で、自分と向き合い、大切なものを見極めために必要なのは、心豊かな「ひとり時間」をつくること。自分自身を満たし、自己肯定感を高めること──。本書はひとりを愉しむ達人である著者が、コロナ禍を経てあらためて、力強くしなやかに生きるための方法について、わかりやすく伝授します!第1章 ひとり時間をもっと楽しく第2章 ゆるやかに暮らしを整える第3章 心地よい人との関係第4章 いざというときに備える第5章 心を健康に、自己肯定感を上げる目次【書籍紹介動画公開】発刊を記念して、著者メッセージ動画も公開しています。 【著者紹介】岸本葉子/1961年、神奈川県生まれ。エッセイスト。東京大学教養学部卒業。保険会社の勤務を経て、中国・北京に留学。帰国後、日常生活や旅を綴ったエッセイで、新聞、雑誌等幅広く活躍している。著書に『がんから始まる』(文春文庫)、『60歳、ひとりを楽しむ準備──人生を大切に生きる53のヒント』(講談社+α新書)、『50代からの疲れをためない小さな習慣』(佼成出版社)など多数。【本書の概要】書名 : 『わたしの心を強くする「ひとり時間」のつくり方』発売日 : 2022年11月25日(金)発売場所 : 全国書店・インターネット書店定価 : 1,650円(税込)体裁 : 四六判/208ページISBNコード: 978-4-333-02884-9URL : 【会社概要】社名 : 株式会社佼成出版社代表者: 代表取締役 中沢 純一所在地: 〒166-8535 東京都杉並区和田2-7-1URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年11月22日比嘉愛未&佐々木希&ミムラが三姉妹を演じ、彼女たちの母親を鈴木保奈美が演じる珠玉の映画『カノン』。このほど、それぞれが自分たちの傷に向き合いながら母の過去を辿り、未来への一歩を踏み出そうとする本作の場面写真が一挙に解禁となった。金沢の老舗料亭で育った三姉妹。現在、次女・岸本藍(比嘉愛未)は富山県黒部市で教師としてキャリアをつみ、長女・宮沢紫(ミムラ)は東京で専業主婦として家庭に入り、 三女・岸本茜(佐々木希)は生まれ育った料亭の女将として働いていた。そんなある日、祖母の訃報で金沢に集まった三姉妹は、母が生存している事実を知り…。やがて、1つの真実に辿り着いたとき、母娘の愛のメロディー「カノン」の三重奏が響き渡る――。富山、金沢、そして東京で離れて暮らす母の愛を知らない三姉妹が、絆を取り戻すため過去を巡る物語となる本作。結婚を控え、過去のトラウマを乗り越えようとする次女・藍役には、朝ドラ「どんど晴れ」以降も「DOCTORS~最強の名医~」「恋愛時代」など活躍を続ける比嘉さん。また、夫からの自立を望む専業主婦の長女・紫役には、「そして、誰もいなくなった」や『後妻業の女』に出演するミムラさん。老舗料亭の新女将としてプレッシャーと戦う三女・茜役には、先日の「ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子」への出演も記憶に新しく、『いきなり先生になったボクが彼女に恋をした』では「SUPER JUNIOR」イェソンとW主演を果たす佐々木さんと、美しい三姉妹が集結。さらに、母親役・原島美津子役には“アルコール性認知症”という難役をこなした鈴木さん、老舗料亭を守りながら三姉妹を育てた祖母・岸本辰子役に多岐川裕美、人を愛することに臆病になっている次女・藍を支える恋人・聡役に桐山漣ら、実力派の豪華共演者が脇を固めている。解禁となった場面写真からも、幼少時代に母を失い、それぞれにトラウマを抱えた三姉妹とピアノ三重奏の様子とともに、鈴木さん演じる母、多岐川さん演じる祖母、桐山さん演じる聡といった、人生を前向きに歩き出そうとする三姉妹を取り巻く人々の心情にも迫っていることが伺える。母娘のメロディーが奏でる、それぞれの成長物語に引き続き注目していて。『カノン』は10月1日(土)より角川シネマ新宿、富山県下ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月03日比嘉愛未、ミムラ、佐々木希が三姉妹を演じる映画『カノン』から、予告編映像と新たな追加キャストが解禁。鈴木保奈美が三姉妹の母となり、アルコール性の認知症にかかってしまう難役を演じていることが分かった。金沢の老舗料亭で育った三姉妹。現在、次女・岸本藍(比嘉愛未)は、富山県黒部市で教師としてキャリアをつみ、長女・宮沢紫(ミムラ)は東京で専業主婦として家庭に入り、三女・岸本茜(佐々木希)は生まれ育った料亭の女将として働いていた。そんなある日、祖母の訃報で金沢に集まった三姉妹は、死んだと聞かされていた母が生存している事実を知る――。祖母が遺した手紙により母が生きていたことを知らされた三姉妹が、自分たちの傷に向き合いながら母の過去を辿り、未来への一歩を踏み出そうとする本作。結婚を控え、過去のトラウマを乗り越えようとする次女・藍役には比嘉さん。夫からの自立を願う専業主婦の長女・紫役にはミムラさん。老舗料亭の新女将としてプレッシャーと戦う三女・茜役に佐々木さんが発表されていたが、この三姉妹をとりまくキャストが明らかになった。19年前に死んだと聞かされていた三姉妹の母親・原島美津子を演じるのは、8月13日スタートの「ノンママ白書」(フジテレビ)で18年ぶりに連続ドラマ主演を務めることでも話題の鈴木さん。演じる美津子は、夫の死をきっかけにアルコール依存症となり、大切な三姉妹を残して1人闘病生活を送りながらも、アルコール性認知症にかかってしまうという三姉妹の母。19年後、富山で三姉妹と再会したとき、彼女は子どもたちのことが分からない状態となっており、誰よりも家族を愛しながらも、家族に背を向けるしかなかった母という難役に、鈴木さんは迫真の演技で挑んでいる。鈴木さんは「難しい役に挑戦する機会をいただいて感謝しています。どんな人生にも光が射す瞬間があり、報われない命などない。その命を繋ぐのは女たちの強さなのだ。そんなメッセージを富山の海から受け取ったような気がしています」とコメント。また、老舗料亭を守りながら三姉妹を育てた祖母・岸本辰子役には多岐川裕美、人を愛することに臆病になっている次女・藍を支える恋人・聡役に桐山漣、聡の母親役に古村比呂、長女・紫にモラルハラスメントをふるう夫・和彦役に長谷川朝晴、母・美津子がアルコール性依存症の治療後に住み込みで働く店の店長・澄子役に島田陽子といった、実力派の豪華共演者たちが務めている。母へのわだかまりを抱えたまま大人になり、それぞれ別の街で恋や家庭、仕事に奮闘する三姉妹。そして葛藤の末、再びたぐり寄せた母との関係を、予告編から確かめてみて。『カノン』は10月1日(土)より角川シネマ新宿、富山県下ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月14日岸本斉史氏原作のアニメ『NARUTO-ナルト-』の最新映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』(8月7日公開)の完成披露が28日に都内で行われ、岸本氏をはじめメインキャストらが登壇した。舞台あいさつでは、今まであまり語られることがなかった岸本氏の私生活が垣間見えるとともに、映画の"影の主役"が明かされた。本作は、世界累計発行部数が2億部を突破した大ヒットコミック『NARUTO-ナルト-』を原作に、岸本氏が原作・脚本・キャラクタービジュアルなどすべてを統括して制作した新作アニメーション映画。昨年12月に公開された前作『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』を皮切りにスタートした"NARUTO新時代開幕プロジェクト"の集大成として位置づけられている。この日登壇したのは原作者の岸本氏、主人公・うずまきボルト役の三瓶由布子、舞台あいさつは人生初と語るうちはサラダ役の菊池こころ、七代目火影となったシリーズの主人公・うずまきナルト役の竹内順子、ナルトのライバルにして友・うちはサスケ役の杉山紀彰、奈良シカダイ役の小野賢章、そして本作のキーパーソンとなる木ノ葉隠れの里を急襲した謎の男・モモシキ役の浪川大輔ら7名。司会には、自身も『NARUTO』の大ファンだというテレビ東京の相内優香アナウンサーが、自前の額当てを持参して駆けつけた。「今回、大変でした」と映画製作を振り返る岸本氏は「連載が終わってやっと休めるかと思ったら、全然休めなくて……。この映画は連載以上にがんばって、力を注ぎ込んできました」と並々ならぬ本作への思いを明かす。続けて「試写を見て、"完璧"だと思いました。きっとみなさんにも喜んでいただけるはず」と自信をのぞかせ、「15年間を詰め込んだつもりで書いたので、ナルトのお決まりの台詞をなるべく入れました。ファンの方にはツッコミを入れていただけるところもあるんじゃないかな」と見どころを伝えた。続いて、この日の舞台あいさつが岸本氏の子息の誕生日であることが相内アナから明かされると、キャスト陣からは「ここにいて大丈夫ですか?」と心配する声も。それに対して岸本氏は「いや、あのう……」と動揺しつつも、「映画を観ていただければわかると思うんですが、今まさにこの状況が……という場面があり、映画で自分自身の私生活をさらけ出しています」と告白していた。本作で主役のボルトを演じた三瓶は、「作品のファンとして、ボルトを主人公にした映画があるというニュースを見た時は『楽しみだな』と期待しました。でも自分が出演することになったら、その期待が自分に向けられるんですよね。そう思うと、緊張で数日眠れませんでした」と出演のプレッシャーを抱えていた模様。舞台あいさつ前にもサラダ役の菊池とメールで「緊張してます」「私もです」というやりとりがあったという。また、サスケ役の杉山は「(サスケの)ナルトとの関係性や距離感が変わってきていて、会話をしている時の表情とかニュアンスも変化しています。その辺も楽しんでいただきたい」とコメント。すると岸本氏が「今回はサスケが本当に一番いい感じになっています」と熱く語り、「ボルトっていうよりサスケの映画なんじゃないかなと思ったりもしました。なので杉山さんに『サスケ頼みます!』って映画を作る時にお願いしたんです」と、サスケの主役級の活躍を期待させるコメントを寄せた。終盤には、映画の主題歌を手がけた4人組ロックバンド・KANA-BOONのメンバーらが登場。同バンドについて岸本氏は、「TVアニメ版でKANA-BOONの『シルエット』という曲を聴いた時に、ASIAN KUNG-FU GENERATION以来の『きた!』って鳥肌が立ったんです。改めて曲をフルで聴いた時には涙が出ちゃって…。『これは俺のことを歌っている、なんで俺のことをこんなにわかってるんだろう』と思っちゃったんですね。それで、主題歌にするならKANA-BOONだって決めました」とラブコールを送っていたという。KANA-BOONは、ステージで本作の主題歌「ダイバー」を披露。バックには、世界各国から届いた"NARUTO&BORUTO愛"コメントとともに『NARUTO』の名場面を振り返る「BORUTOスペシャル映像『受け継がれる道』」が流され、会場は感動に包まれた。演奏後に感想を求められた岸本氏も、「かっこよかった。また泣きそうになっちゃった」と万感の思いを語っていた。キャスト陣から「続きが見たくなります。そういう映画です」と声が上がり、相内アナから「先生、どうでしょう?」と次回作への質問が投げられたが、岸本氏は「無理です。もう休ませてください……」と懇願。今回の映画への全力投球ぶりをうかがわせた。(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ(C)劇場版BORUTO製作委員会 2015
2015年07月29日岸本斉史原作のアニメ『NARUTO-ナルト-』の最新作として8月7日に公開されるアニメーション映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』の主題歌が、4人組ロックバンド・KANA-BOONの歌う「ダイバー」に決定した。本作は、岸本が原作・脚本・キャラクタービジュアルなどすべて統括。「本当に僕が作りたかったNARUTO映画がここにあります」と語っており、昨年12月に公開された前作『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』を皮切りにスタートした"NARUTO新時代開幕プロジェクト"の集大成として位置づけられている。KANA-BOONは、昨年10月期に放送されたTVアニメ『NARUTO-ナルト-疾風伝』にて、5枚目のシングル「シルエット」をオープニングテーマとして提供。続く本作での起用を決めた岸本は、「アニメのオープニング曲『シルエット』を聴いて、ものすごい衝撃を受けました。今まで僕が『NARUTO-ナルト-』にぶつけてきた想いが、そのままひとつの曲として表現されていて、感動して涙が出ました。もう次の映画の主題歌はKANA-BOONさんにお願いするしかないと思い、今回『ダイバー』を書き下ろしていただきました」と、その理由を説明。さらに、完成した楽曲については、「『ダイバー』は多くの人が共感できるであろう、素晴らしい楽曲です。映画のエンディングでこの曲が流れてきたら、僕は絶対にまた泣いちゃいます!」と絶賛している。対するKANA-BOONは、「NARUTO愛ではほかのどのアーティストにも負けない自信があるほど『NARUTO-ナルト-』が大好きなので、オファーを頂いたときは純粋にうれしかったです」と振り返り、「アニメのオープニング曲として『シルエット』を歌わせていただいたときにも大きな達成感があったので、今回はそのハードルを越えるというひとつの大きな挑戦でした」と、今回の楽曲制作へ向けた並々ならぬ思いを吐露。そして、「『ダイバー』というタイトルには、飛び込む、新しいところへ一歩踏み出すという想いを込めています! 自分たちのことも重ね合わせながら、寂しさや悔しさを乗り越えて、前に一歩踏み出していくボルトの姿をひとつの曲として描いています! これ以上の曲はもう書けません!!」と語り、映画主題歌への自信をのぞかせた。同時に、本作のメインキャラクターたちが勢ぞろいした、岸本氏描き下ろしによるメインビジュアルも公開。うずまきナルトとボルト親子はもちろん、うちはサスケとサラダ親子、さらにシカダイ、いのじん、チョウチョウ、ミツキら新世代の仲間たちも登場。背後には、本作で彼らの前に立ちはだかるであろう、強大な敵を予感させるビジュアルになっている。本作の舞台は、七代目火影となったナルトが守る木ノ葉隠れの里。ナルトの息子・ボルトは、ナルトを「クソオヤジ」と忌み嫌い、ことあるごとに反抗してばかり。ナルトの友・サスケはそれを見かね、ボルトの師匠となることを志していく。キャストには、ボルト役の三瓶由布子、サラダ役の菊池こころ、ナルト役の竹内順子、サスケ役の杉山紀彰らが名を連ねている。(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ(C)劇場版BORUTO製作委員会 2015
2015年06月15日昨年15年の長きに渡る連載が終了した後も、「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」が東京でスタート、「週刊少年ジャンプ」では「NARUTO-ナルト-外伝~七代目火影と緋色の花つ月~」の短期集中連載が始まり、まだまだ吹き荒れる“NARUTO旋風”。そしてこの夏、物語は父・ナルトから息子・ボルトへと引き継がれ、『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』が公開される。この度、本作の前売券特典が、原作者・岸本斉史描き下ろしの“彩色墨画扇子”であることが分かった。原作は世界累計発行部数2億部を突破した大ヒットコミック「NARUTO―ナルト―」。昨年12月6日に公開された『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』を皮切りにスタートした“NARUTO新時代開幕プロジェクト”の集大成として公開される本作では、メインキャラクター・ナルト&ヒナタの息子“うずまきボルト”役を三瓶由布子、サスケ&サクラの娘でボルトの同級生“うちはサラダ”役を菊池こころが担当。うずまきナルト役・竹内順子とうちはサスケ役・杉山紀彰の登場も明らかになっており、豪華共演が実現する。岸本氏が初の製作総指揮を務めることでも話題の本作だが、さらに注目を集める豪華な前売券特典として、岸本氏描き下ろしの“彩色墨画扇子”が、全国合計10万名様限定で6月27日(土)より全国の劇場にて発売開の劇場前売券に付くことが決定。デザインは、「NARUTO」シリーズにぴったりの墨画調で、ナルトとボルトが描かれた「うずまきver.」、サスケとサラダが描かれた「うちはver.」の全2種類。躍動感あふれる豪華親子共演姿はファン垂涎の仕上がりだ。BORUTO新時代が巻き起こす“熱い”夏にぴったりの扇子をゲットして、本作の公開に備えたい。『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』は8月7日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年05月18日長年にわたり「週刊少年ジャンプ」の2大人気作品として活躍した「NARUTO-ナルト-」原作者・岸本斉史と「ONE PIECE」原作者・尾田栄一郎の豪華対談が実現。4月25日(土)から森アーツセンターギャラリーにて開催される 「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」で販売される公式ガイドブック「道-MICHI-」の中に収録されることが分かった。昨年、大人気コミックが完結、公開された映画は歴代最高の興行収入19,8億円を突破する大ヒットを記録した「NARUTO-ナルト-」。今夏には、ナルトの息子、ボルトを主人公にした映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』が公開されることが決定。原作者・岸本先生自らが、初めて原作・脚本・キャラクターデザインなど全てを統括する製作総指揮を務めることでも注目を集め、今年もまだまだ“ナルト旋風”は止みそうにない。そんな中、4月25日から森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)にて「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」が開催。数々の名場面が描かれた150点以上の原画や、会場でしか見られないオリジナルのシアター、立体造形など様々な仕掛けが満載の内容となっており、開催前から大きな話題を呼んでいる。今回、発売される公式ガイドブック「道-MICHI-」は全112ページのボリューム!岸本氏と尾田氏の対談は、同い年の2人ならではの穏やかな雰囲気の中行われたそうで、互いをライバルとして意識しあったことや、出会った頃の思い出話などを4時間にわたり熱く語り合ったとか。白熱したトークの内容は全13ページに渡って収録され、「週刊少年ジャンプ」で長く活躍した2人の貴重な対談を収めた、ファン垂涎の一冊となっているようだ。また、公式ガイドブックには、そのほか、展覧会で展示された原画やカラーイラスト、会場写真なども収録され、「週刊少年ジャンプ」22、23合併号(4月27日発売)には抜粋が掲載される予定。発売は5上旬を予定しており、開幕から発売前日までは公式ショップにて予約販売も予定されている。「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」は4月25日(土)から森アーツセンターギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52F)にて開催。(text:cinemacafe.net)
2015年04月13日昨年、コミックの完結、映画の公開など大きな話題となった岸本斉史が手がける「NARUTO-ナルト-」。父・ナルトから息子・ボルトへと物語は引き継がれ、“NARUTO新時代開幕プロジェクト”として新たな展開に注目が集まっているが、このほどボルトを主人公とした映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』の公開日&新ビジュアルが解禁となった。昨年12月に全国公開された映画『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』は歴代最高の興行収入19,8億円(※3月31日時点)を突破する大ヒットを記録。今年に入ってからは、国内公演のみならずワールドツアーも展開する舞台「ライブ・スペクタクル NARUTO-ナルト-」を始め、4月25日の東京を皮切りに開催される「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」と、ファン垂涎のプロジェクトが展開。そんなプロジェクトの集大成となるのが今回、8月7日(金)に公開されることが決定した映画『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』だ。本作は原作者・岸本先生自らが、初めて原作・脚本・キャラクターデザインなど全てを統括する製作総指揮を務めることとなる。さらに、岸本先生描き下ろしのティザービジュアルも公開。「ダッセェな、火影(クソオヤジ)」という意味深なコピーに加え、幼き日のナルトにそっくりな、息子・ボルトの反抗的な表情が印象的なビジュアルに仕上がっている。また、本作について岸本先生からはコメントが。<岸本斉史/コメント>「映画『BORUTO』、今回は全てが一から始まる、 初めてのキャラクターばかりになります。それはつまり、原作者である僕の頭の中でしか存在していないという事。『NARUTO』の映画11本目にして初めて脚本を原作者の僕自身が全て書き、キャラクターデザイン案を出し、自分が納得できるまで練り込んだ上にさらに完璧を求めスタッフと練りこんでいきました。連載が終わり、今まで漫画に費やしていた時間を全て映画に注ぎました。本当に僕が作りたかった『NARUTO』映画がここにあります。最後に一言…これ以上のものはもう僕には描けません…」。まさに、“渾身”の一作を作り上げるべく、奮闘中といった様子。今後は、「週刊少年ジャンプ」22・23合併号にて短期集中連載「NARUTO-ナルト-外伝 ~七代目火影と緋色の花つ月~」もスタートとなるが、これからボルトが切り開く“新時代”に一層注目が集まりそうだ。『BORUTO-NARUTO THE MOVIE-』は8月7日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年04月06日4月25日より東京で開幕する「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」に先がけ、六本木ヒルズウェストウォーク2F(南側吹抜け)にて展示作品の一部が先行公開されることが明らかになった。3月2日~4日の3日間限定公開となる。「連載完結記念 岸本斉史 NARUTO-ナルト-展」は、4月25日から東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーにて、7月18日から大阪文化館・天保山にて開催される。昨年完結した『NARUTO-ナルト-』の数々の名場面が描かれた原画や、会場でしか見られないオリジナルのシアター映像、立体造形などさまざまな仕掛けを用意。また、東京会場となる六本木ヒルズでは、会期中にヒルズ内飲食店約30店舗が参加するコラボレーションメニューも企画されているという。今回行われる先行展示では、作者・岸本斉史氏直筆の連載時の資料数点が公開され、3月2日~4日の3日間限定公開。各日10:00~20:00で、六本木ヒルズウェストウォーク2Fに展示される。(C)岸本斉史 スコット/集英社
2015年02月23日“ノストラダムスの大予言”で知られる1999年の7月から2か月ほどが過ぎた9月、当時24歳の岸本斉史は「週刊少年ジャンプ」(集英社刊)にて「NARUTO-ナルト-」の連載を開始した。参考までに、当時の内閣総理大臣はいまは亡き小渕恵三。甲子園をわかせた“怪物”松坂大輔がプロ野球で初登板を果たし、石原慎太郎が東京都知事に当選し、宇多田ヒカルが累計900万枚を超える大ヒットとなるファーストアルバム「First Love」を発表したのも同じ1999年である。それまで「ジャンプ」を支えてきた人気漫画「るろうに剣心」(和月伸宏)が最終回を迎えたのと同じ号で、のちに全世界で2億部超の大人気漫画となる「NARUTO-ナルト-」は産声を上げた。そこから15年におよんだ連載をふり返ると共に、まもなく公開となる劇場版「THE LAST -NARUTO THE MOVIE-」についても語るロングインタビュー<後編>!【原作の結末に関するネタバレの記載、発言もありますのでご注意ください】15年の歳月で一番つらかった時期は「連載開始当初」。7日間で1話を仕上げる週刊連載の“地獄の”サイクルに体が悲鳴を上げた。「連載が始まったのは嬉しかったけど、体力的にはすごく弱くて毎週、原稿を上げたら熱は出るわ、食べたものは吐くわ…『やっていけるのかな?』という感じ。どんどん体がつらくなって、変な熱が出て病院に行ったら、先生が何かの数値を見ながら『きみ、これ細胞が死んでるよ。とにかく休みなさい』って(苦笑)。『細胞が死んでる』なんて初めて言われて引いたけど、週刊連載なんだから休めるわけない。当時は連載を始めたばかりの新人が休むなんてありえなくて、あるとしたら連載打ち切りだった。でも、さすがに当時の担当が、このままじゃ死ぬと思って少しの間、休載にしてくれたんです。その時はみんな、口に出さないけど『こんな新人に休みやるってどういうことだ?』と思ってたんじゃないかと…。ただ、そこからみんな、ちょっとずつ休みをもらえるようになったので、そういう意味じゃ新たな流れを切り拓いたのかも(笑)。その頃はいまよりも15キロくらい痩せてましたね」。そこから徐々に、週刊連載のリズムを掴み始め、同時に読者の反響からも作品に対する手応えを感じ始める。「2回目に巻頭カラーをもらった時かな?担当が原稿をFAXしながら『嬉しいよ。(読者投票で)1位だから』と言ってたのを覚えてます。僕自身は、投票結果はあまり気にしないようにはしてたんですが、二人三脚で連載を一緒に始めた担当はここまで胃の痛い思いもしてきたんだろうし、彼の嬉しそうな顔を見るのは嬉しかったですね。僕自身もその後、結婚して生活が安定して、体調を崩すことも少なくなりましたね」。15年という歳月の中で社会情勢も大きな変化を遂げた。「NARUTO-ナルト-」の世界は現実の世界情勢を鏡のように映し出しているのでは?という声は以前よりファンの間でも多く聞かれた。五大国の存在や、各国が“尾獣(※巨大な力を持つ魔獣)”を兵器として持っていること。そのバランスを崩そうとする組織「暁」。暴力ではなく対話で解決を試み、相手を理解しようとするナルト。歴史的な因縁などを含め、なるほどと思わされる部分が多々あるが…。「やはり、それ(世界情勢を作品に重ねること)はありますが、重ねすぎるとおかしくなるので、あまり意識し過ぎずにと思ってました。僕はいま、日本に住んでいて、(それぞれの国々の)実際のところは分からないし、ナルトやサスケじゃないですが、相手を知り、互いを知らなければ判断できないところもあると思います。僕は岡山出身で、広島の原爆ドームなどにも足を運びましたし、やはりそれを見ていろいろ思うところはあります。例えばうちの祖父には祖父の言い分、思いがあったのを聞いてるし、でもそれは世代が変わることで変わっていく部分もある。その上でやはり、あまりリアルに重ねすぎずに描いてます」。社会情勢だけではない。時に岸本さん自身の変化もまた作品に反映されていった。岸本さんが原稿を描きながら、感情が高ぶり思わず涙がこぼれたというのが、ナルトが死んだ母と逢い、自身の出生の秘密について知らされるシーン。「ナルトが母親・クシナの愛を知り喜ぶときの顔は、自分で描いてるのに泣きました。そこまでナルトが(両親の愛を知らず、里のものからは厄介者として扱われ)あまりに可哀想だったので。社会情勢だけでなく、僕自身に新しい家族が出来て、子どもが生まれると、作品の中のナルトの気持ちがより一層分かるし、親の立場でナルトを見るようにもなる。最初は何も考えずにナルトを両親のいない設定にしたけど、自分が親になると、親がどれほど子どものことを思っているのか?それを子どもが知らないままでいるのがすごく悔しくて、伝えてやりたくて、そうせずに話を進めるわけにはいかなかった」。本作が「ジャンプ」のバトル漫画の系譜を受け継ぐ王道の作品であったことは間違いないが、その一方で、これまでの少年漫画とは異なる、ある意味で“少年漫画らしからぬ”道を切り拓いたのも事実。先にも少し触れたが、ナルトが中盤以降、単に戦いではなく“対話”と“許し”で平和をもたらそうとする姿もそう。読者からの支持が高い「ペイン編」で、ナルトが師の自来也を殺したペインと対話し、和解するという描き方は「ある意味でタブー(苦笑)。少年漫画では普通はやらないやり方だった」とふり返る。「まず、忍者というものの考え方に関わってくるんですが、『NARUTO-ナルト-』は正規の忍者漫画とは違うんです。オレンジの服着て『オレがナルトだ!』と名乗り上げるんですから(笑)。歌舞伎的な感覚ですね。だから、ここでいう“忍(しのび)”というのは『暗殺をしたり、君主のために命を捧げる』というものではない。僕の中では『全てのものにおいて我慢し、耐え忍ぶ者』として描いてて、それ自体が少年漫画らしくないかもしれないですね。だから、戦いの中で怨念やわだかまりがあっても、いつかは上手くいくと未来を“信じて耐え忍ぶ”忍者を描きたかった。『ペイン編』もやられてやり返すという描き方もできたけど、それじゃ憎しみの連鎖は続く。誰かがそれを断ち切らないといけない。なぜそうなったのかを考え、相手を理解する――そこまで描きたかった。それを少年誌でやるということは大変でしたし、本当に成り立つのか?とすごく悩みもしました」。その“哲学”は壮大な物語の結末にも当然、大きく関わってくることになる。「最後は、サスケとナルトが戦って終わることは決めていた」というが、そこで重要なのがサスケの立ち位置。里やかつての仲間を憎む“敵”としてではなく、ナルトの“親友”として拳を交え、最後には2人の拳が“和解の印”を結ぶ。「最後に2人は戦うけど、仲直りする。そう決めたからには、ナルトはそうやって相手を許せるキャラクターでなくてはいけない。前もって“許し”を経験させるという意味で生まれたのが『ペイン編』でした。そうすると、それ以降もただナルトが敵を倒せばいいというわけじゃなくなった。逆に言うと、バトル漫画なのに“生きている敵”をナルトがバンッと倒すというのが簡単には出来ない。そこで“穢土転生(※詳しくはインタビュー<前編>)”であったり、植物からできた敵が生まれるようになったんです」。結末と言えば、戦いだけでなく、ナルト、サクラ、サスケらの恋の行方も最終回で描かれ、驚きや納得など様々な声が挙がった。まもなく公開の劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』では、原作の「699話」(忍界大戦の終結、ナルトとサスケの和解)と最終「700話」(その十数年後)の間の空白の時間が描かれる。ストーリー監修を務める岸本さんは「恋愛の映画」と語るが、企画の段階から大切にしてきたというのが、ナルトとサクラのある会話のシーン。「この映画は、あの戦争から2年後の世界を描いてて、言ってしまえばナルトとヒナタがどうやってくっつくに至るかを描いてはいるんですが、別の言い方をすると、初期の頃からずっとサクラのことを『好き』と言い続けてきたナルトとサクラの“訣別の物語”でもある。最終回を読んだ読者の方が抱いた疑問やモヤモヤをここでキッチリと解消し、すっきりしてもらえると思います!」。ずいぶん長くなってしまったが、前後編2回にわたるロングインタビューもこれでおしまい。最後にひとつだけ。「NARUTO-ナルト-」の最終回が掲載された「週刊少年ジャンプ」で、「ONE PIECE」の表紙が、様々な仕掛けが施された“「NARUTO」仕様”とも言える粋な作りになっていることが大きな話題を呼んだ。共に看板漫画として2000年代の「ジャンプ」を引っ張ってきた“盟友”尾田栄一郎からの熱いメッセージを目にした時の感想は?「めっちゃ嬉しかったです。すぐにLINEで尾田さんに『ありがとう!』って伝えました。表紙もそうですが、裏の作者コメントの欄に『タメで友でライバル』とあって、僕自身もそう思いながら『NARUTO-ナルト-』を描き続けてきたので、本当に嬉しかった。『ONE PIECE』?そりゃ意識しますよ。だって『ONE PIECE』ですもん。それ以外、言いようがない(笑)。『ONE PIECE』がなかったら、尾田さんへのライバル意識がなかったら『NARUTO-ナルト-』はここまでにならなかったと思う。だから、僕にとっては『NARUTO-ナルト-』はもちろんですが、『ONE PIECE』も特別な作品なんです」。(photo / text:Naoki Kurozu)■関連作品:THE LAST NARUTO THE MOVIE 2014年12月6日より全国東宝系にて公開(C) 岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ (C) 劇場版NARUTO製作委員会2014
2014年12月05日アシックスから展開されている、女性用スノーボードウエアブランド「ARG(エーアールジー)」から、モデルの岸本セシルとの限定コラボアイテム、ニット帽とネックウオーマーを11月下旬より発売する。今シーズンの「ARG」からは、1960年代後半のサイケデリックなスタイルをイメージした、ファンタジックなムードのウエアを提案している。フラワー柄や水玉模様、チェック柄をパッチワーク風に盛り込んだデザインのジャケットは、ピンクやレモンイエロー、ブラックなどの原色やパステルカラーを使用した華やかな色合いになっており、パンツはベージュを採用し、自由自在に色が溢れながらも調和の取れたコーディネートに仕上げている。今回、岸本セシルとのコラボレーションにより発売するニット帽とネックウオーマーは、スノーボードウエアに合わせるだけでなく、日常シーンでも使用できるアイテムとなっている。どちらもカウチン柄を女の子らしくアレンジしたデザインで、ニット帽には耳当て部分に、ネックウオーマーには全体にハート柄をあしらっています。価格はニット帽が4,310円(税込)、ネックウオーマーが3,780円(税込)で、それぞれ300の限定販売となる。アイテムは、11月下旬から全国のスノーボード専門店、スポーツ用品店などで順次発売が決定している。元の記事を読む
2012年11月17日この秋のリアルトレンド間違いなし!20日発売の「non・no」では、佐々木希、岸本セシルらノンノ人気モデル16人の私服を特集。そのなかで実際に彼女らが購入した&購入しようと狙っているアイテムを検証してみたところ、なんと全員が“かぶる”というアイテムが出てきたという。これだけの旬モデル、おしゃれフリーク“かぶり買い”なら、この秋のリアルトレンドは間違いなさそう。気になるそのアイテムはなにかというと、ボーイッシュなサイズ感の“BIGジャケット”だそうだ。ちょっとダサい感じもある抜け感がいいツイードジャケットも人気。ガーリーなプリーツスカートと合わせたレトロコーデが最旬だ。シンプルなBIGジャケットはすでに購入済み、というモデルは、ぱきっとビビッドカラーのオレンジ、ブルーなど、さらに差をつけるアイテムのジャケットに注目しているとか。他にもこんなアイテムが“かぶって”ます!BIGジャケットはかなり欠かせないアイテムのようだが、ほかにも、個性的なショートソックスに注目しているモデルも多かったとか。春夏から続くブームが秋にもみられそうだ。全体的に単調で暗めの色調コーデになりがちな秋冬は、とくにフリルつきやカラーものの個性的なショートソックスを取り入れると、おしゃれ度がぐっとアップしそう。ボルドー色など秋らしい色を取り入れるのもよいし、思い切ったガーリィさに挑戦してみるのもよさそう。HIT間違いなしのこれらのアイテム、ぜひこの秋冬トレンドとして楽しんでみて。元の記事を読む
2011年10月22日