12月20日(水) 渋谷LOFT9にて映画『アイデン&ティティ』公開20周年記念上映&トークイベントが開催される。それに先駆け、原作者のみうらじゅん、主演の峯田和伸の動画コメントが公開された。『アイデン&ティティ』は、2003年12月20日よりシネセゾン渋谷などで上映された青春映画で、1980年代の高円寺を舞台にロックバンドにかけた若者たちの葛藤や苦悩をリアルに描いた作品。原作を読んで感動し、なんとか自分の手で映画化したいと考えた田口トモロヲが初監督作品として完成させ、原作の大ファンだった峯田が演技初挑戦で主役の中島を務めた。また、特製Tシャツ付き会場観覧チケットが即日完売したため、特製Tシャツの通信販売が決定。会場でプレゼントされるTシャツは「白」のみだが、通販では「白」と「黒」の2種類を通信販売(期間限定受注生産)する。20周年記念特製Tシャツ「黒」さらに、X(旧Twitter)でのハッシュタグキャンペーンも開催。会場観覧、もしくは配信視聴の感想を「#アイデン20th」をつけてX(旧Twitter)で投稿した人の中から抽選で3名に、みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲのサイン入り20周年記念特製Tシャツ「白」(Lサイズ)をプレゼント。そのほか、イベントのトーク部分のみを配信する「配信チケット」も販売中。映画『アイデン&ティティ』20周年イベントに向けたコメント映像<イベント情報>映画『アイデン&ティティ』20周年記念上映会&トークショー12月20日(水) 東京・LOFT 9 SHIBUYA開演 18:30出演:みうらじゅん、峯田和伸、田口トモロヲ【チケット料金】配信チケット(トーク部分のみ):2,000円(税込)・映画上映+休憩後の20:45頃から配信開始・ツィキャスにて販売中・アーカイブで12月26日(火) 23:59まで視聴可能。(購入期限:12月26日(火) 21:59)【ハッシュタグキャンペーン】抽選対象ポスト:イベント開始から12月28日(木) 12:00まで【Tシャツ販売】UKFC ONLINE SHOPにて期間限定受注生産予定。詳細は12月20日(水) 18:00発表。
2023年12月18日金曜ドラマ ディープ枠第1弾「夫婦が壊れるとき」の第4話が4月28日深夜放送。DV彼氏・峯田を演じる犬飼貴丈に「こういう役が見たかったのよ」「犬飼くんの熱演に圧倒」など賞賛の声が上がっている。18歳以上の大人女性層をメインターゲットに“DEEPなドラマ”を届ける「金曜ドラマ ディープ」枠。その第一弾作品としてBBC(イギリス)で放送された「女医フォスター 夫の情事、私の決断」(原題「Doctor Foster」、原作・脚本マイク・バートレット、制作 Drama Republic)をリメイクした本作。夫と子どもに囲まれ“完璧な人生”を送っていたはずが、夫に不倫が発覚。さらに自分の周囲の人間が結託してその不倫を隠蔽していたことを知った内科医の真壁陽子を稲森さんが演じ、陽子に出資させて映像制作会社を作り社長兼監督をしている夫の昂太には吉沢悠。昂太への出資者の娘で不倫相手でもある佐倉理央に優希美青。昂太の学生時代の同級生で陽子とも家族ぐるみの付き合いがある加集基樹には内田朝陽。自宅で絵画教室を開いている基樹の妻・朋美には安藤聖。陽子の昔からの同僚で昂太、基樹の幼なじみの産婦人科医で、昂太の不倫の隠蔽に協力していた相沢佳奈子には内田慈。陽子に力を貸す患者の吉野芽衣には結城モエ。芽衣にDVを行う彼氏の峯田康生には犬飼貴丈といったキャストが出演。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。陽子のクリニックに理央が現れる。陽子は不倫に気付いていないフリをして理央を淡々と診察し、理央も自分の不倫相手が昂太と隠しながら情事を赤裸々に明かす。さらに理央が昂太の子を妊娠していることがわかる。陽子は仕事帰りに芽衣のバイト先のバーに立ち寄るが、芽衣は欠勤しており、心配になった陽子は芽衣の自宅に駆けつける。するとそこで峯田から激しい暴力を受ける芽衣と遭遇する…というのが今回のストーリー。「いやそれにしても、物凄いインパクトだったなぁ…。見てる人に強烈な印象残したと思う、峯田康生」など、峯田へのコメントが続出。「犬飼貴丈さんのこの演技よ。ひぃあぁあ~怖いけどでもすっき」「いや犬飼貴丈のこういう役が見たかったのよ」「迫力あった…犬飼くんの熱演に圧倒」など、演じる犬飼さんの演技を讃える声も多数タイムラインに上がっている。【第5話あらすじ】陽子は昂太(を問い詰めるが昂太は「何それ?」と素っとぼけた上、疑われて傷ついたのは自分の方だと陽子を責める。絶対に許さないと決意した陽子は、佳奈子に理央の妊娠を昂太に伝えるよう指示を出す。佳奈子から妊娠を伝え聞いた昂太は、慌てて家を出て理央のマンションに向かう…。「夫婦が壊れるとき」は毎週金曜深夜24:30~日本テレビで放送中。(笠緒)
2023年04月29日7月11日から8月3日まで、Bunkamura シアターコクーンでの公演が決まった三浦大輔作・演出による舞台『物語なき、この世界。』。岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶといった錚々たる出演陣が展開する物語で、その内容こそベールに包まれているものの、これまでの三浦作品から推測するに本作もまた今の時代を鋭くえぐり、そしてリアルを見せる舞台であることが予想される。ここでは【前編】【後編】の2話にわたって三浦作品の複数に関わってきた峯田和伸、そして作・演出の三浦大輔とのロングインタビューをお届けする。【後編】の今回は『物語なき、この世界。』で峯田がどんな役回りになるのか、そして三浦が目指す表現について聞いた。今回の『物語なき、この世界。』では、峯田のイメージが変わるかも?――そんなプライベートでの談話の中で、今回の『物語なき、この世界。』のオファーもされたようですね。三浦そうです。『裏切りの街』が終わった後も、僕はずっと「峯田くんとやりたい」と思っていて。それでオファーさせていただいたんですよ。出てもらうのは役者としてではあるけど、単に「役者と作り手」という関係性ではなく、「峯田くんと一緒にものを作りたい」という思いです。だから、今回の『物語なき、この世界。』のキャスティングは、峯田くんありきで考えました。――岡田将生さんをはじめ、良い意味で想像がつかないキャスティングですね。三浦良い意味でチグハグですよね。演劇臭くもなく、芸術臭くもなく、どこか俗っぽい感じもするし、そういうアベコベさが良いなと思ってるんですけど、これがどんな作品に仕上がるのかはやってみないとわからないです。峯田現時点では僕も全くわからない(笑)。ここで三浦さんに聞いてみたいことがあって。三浦さんは今まで何作も脚本を書いてきたと思うんですけど、『物語なき、この世界。』で、「これまでの作品にはなかった、こういうことをやりたい」とか「今回はこれまでと、ここを変えたい」とかはあるんですか?三浦それで言うと、峯田くんの使い方は変えたいと思ってる。峯田くんの魅力的なところって、実直だったり感情の強度のすごさでしょう。そこをみんな観たがっていると思うんです。でも、普段接していると、峯田くんにも当然軽薄な部分があったり、素顔があって。でも、その部分は皆さんこれまでにあまり作品に反映させていなかったんじゃないかなと思うんですよ。だから、今回の作品では、いわゆるカリスマ性のある峯田くんではなく、カリスマ性のいっさいない峯田くんでやって欲しいと思っています。そこは観る人にとっても新鮮じゃないかと思うし、また「カリスマ的ではない」峯田くんにもすごい魅力があると思うので。だから、今回の舞台を観たら、峯田くんの見え方が変わっちゃうかもしれない(笑)。そんな風に考えています。楽しい瞬間なんて1秒もない「三浦組」の現場の心地良さ――峯田さんから見た、三浦さんの現場の特徴、作品が完成に至るまでの特徴をお聞かせください。峯田三浦さんの現場は、役者さん、スタッフさん全員に一体感がある。「三浦組」みたいな緊張感で、いっさいの無駄がない。何がそうさせているのかは、はっきり言えないけど、きっと三浦さんのことを関わる人が全員信じてるからだと思う。銀杏BOYZの『恋は永遠』っていう曲のミュージック・ビデオの監督を三浦さんにお願いしたことがありました。そのビデオでは僕はちょっとしか出ていなくて、ほとんどが三浦さんがセッティングしてくれたものだったんだけど、その撮影現場を僕が観に行ったんですね。場所は川崎だったんだけど、現場に着いて最初遠くからその撮影の様子を見てたの。20分くらいだったかな?そこには役者さん、照明さん、カメラマンさんとスタッフの人たちが塊になって取り組んでたんだけど、その現場の熱量とか緊張感がすごく良くて。本当にすごい現場に見えた。言葉ではうまく言えないけど、このときに思ったのは、「あ、俺はこんなに素晴らしい、熱のある現場にいられたんだな」って。そう思うと、なんかすごく感動しちゃって。三浦「楽しそうじゃない」現場だとは思いますけどね。楽しい瞬間なんて1秒もないと思うけど、だから、もしかしたら峯田くんもそっち側を望む人なのかもしれないですね。ものを作るときは、苦しさしかないですよ。峯田その苦しい感じが心地良いのは確かですね。三浦さんの新作を観に行かせてもらうと、「ここに至るまで、この役者さんたちがどれだけ稽古をやって、どれだけのものを犠牲にしてきたのか」とかが見えるので、その説得力はすごいですよ。「大変だから良いんだ」ってことではないけど、でも、今の時代は特になんかフワフワしてて緊張感がないでしょう。その点、三浦さんの緊張感ある作品や現場に僕は心地良さを感じますね。新作の公演チラシとかを見せてもらう度、正直に思うことは「あ、今回の作品には俺はいないんだな」っていう。ちょっと寂しいんですよ。「三浦さんの作品なら、絶対なんでも出てみたい」とかではないですよ。でも、その一方で自分が関わっていない三浦さんの作品を知って寂しく思うことがあります。不思議なんですよね。それくらい刺激を受けているってことですね。人間のエゴで「物語があるように見える」ことで世界が動いている――肝心の『物語なき、この世界。』のストーリーはどんなものなのでしょうか。三浦目標点としては「『人間のエゴでしかないんじゃないか』というところをほじりたい」と思っています。みんな自分の人生にとってのドラマや物語があると信じていると思うんですけど、見方を変えれば物語なんてない。それなのに、人間のエゴによって「物語があるように見える」ことで世界が動いている……そんなところを描きたいと思っています。――例えばSNSとかだと、みんな主人公みたいになっていますよね。「オンリーワン」気分というか。でも、そうじゃない人もいて、そういった「世間の皮」みたいなものをペロッと剥がした世界を描かれるのかなと思いました。三浦別にたいしたこともないのに物語を取りたがる人の滑稽さ、おかしさ、醜さを描くことに重心を置くと、確かに描きやすいです。でも、今回はその領域ではないんです。そういう物語を求める人と、この世界の矛盾するところを暴きたい。そういう大仰なところに行きたいと思っています。峯田過去に自分が関わらせていただいた三浦さんの作品にも、そういう片鱗がありましたよね。「今世間で起こっていることを、どこか俯瞰で冷静に見せる」みたいな。だから、今の話を聞いて腑に落ちるところがありました。もしかしたら、「演劇ではあるけれど、それを劇的に見せないで、そのまま見せていく」みたいなやり方になるのかな?かなり難しいとは思うけど、だからこそ僕も楽しみにしています。PHOTO:吉田圭子TEXT:松田義人(deco)スタイリスト:入山 浩章(峯田和伸)トップス¥12,000(税抜)/WEYEP(c)SONIC YOUTH、パンツ¥38,000(税抜)/Sasquatchfabrix.問い合わせ先:WEYEP/ 050-3393-1939、ドワグラフ.(dwagraph.)/ 【公演情報】「物語なき、この世界。」作・演出:三浦大輔出演:岡田将生/峯田和伸/柄本時生/内田理央/宮崎吐夢ほか東京公演会場:Bunkamuraシアターコクーン公演日程: 7月11日(日)~8月3日(火)京都公演会場:京都劇場公演日程:8月7日(土)~8月11日(水)★東京公演分のチケット発売中!
2021年06月08日7月11日から8月3日まで、Bunkamura シアターコクーンでの公演が決まった三浦大輔作・演出による舞台『物語なき、この世界。』。岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶといった錚々たる出演陣が展開する物語で、その内容こそベールに包まれているものの、これまでの三浦作品から推測するに本作もまた今の時代を鋭くえぐり、そしてリアルを見せる舞台であることが予想される。ここでは【前編】【後編】の2話にわたって三浦作品の複数に関わってきた峯田和伸、そして作・演出の三浦大輔とのロングインタビューをお届けする。【前編】の今回は、後に盟友とも言うべき関係を築くふたりの出会いから、これまでにタッグを組んだ作品の裏話を聞いた。楽曲提供だけのはずが、峯田が稽古場に来て、役者さんたちに演技指導まで…――峯田さんが初めて三浦さんの作品に関わったのは映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(2010年)ですね。峯田そうです。でも、実は前段階があって。2004年くらいかな?知り合いの編集者の方から「今、演劇の世界にすごい人がいるんだよ。いつか絶対に会わせたい。気が合うと思う」って言われたことがあって。それが三浦さんだった。ただ、そのときはなんやかんやで会えなくて、それで『ボーイズ・オン・ザ・ラン』のときに声をかけていただいて、そこで初めて「この人が、噂の三浦さんだ!」と。三浦僕はもともと銀杏BOYZのイチファンだったんです。ただ、同時に遠い存在にも思っていました。峯田くんは嫌がるかもしれないけど、カリスマ的存在だし、銀杏BOYZの音楽そのものも立ち入る隙がないような感じでしたから。だから、僕が峯田くんと何か仕事をさせていただける機会があるのだとしたら「役者」「監督」という関係なら大丈夫かなと思って。それで『ボーイズ・オン・ザ・ラン』でオファーさせていただいたんですね。そこからお付き合いさせていただいています。――その後、舞台『裏切りの街』(2010年)では銀杏BOYZが劇中歌を楽曲提供したり、峯田さんにとって初の舞台出演となった『母に欲す』(2014年)など、多くの三浦作品に関わるようになります。三浦本当に嬉しいですね。『ボーイズ・オン・ザ・ラン』以降、家が近所だったこともありプライベートでも一緒に食事をしたりすることが多くなりました。そういうときに話をすると、ちょっとクサい言葉になるけど、「物を作るときの孤独感」みたいなものが峯田くんとシンクロすることが多くて。峯田くんに頼りきりになってしまっているけど、以来、僕の作品にも複数関わっていただくようになりました。峯田僕は音楽、三浦さんは演劇と畑は違うのに「こんなに通じる人がいたのか」と思ってすごいうれしかったことを覚えている。ゼロから物を作る上でのキツさと喜びの両方を知っているというか。だから、例えば演出とかでも三浦さんから「あそこは、こうやって欲しいんだよね」って言われたら、すぐその意図がわかる。そういった点であまりズレがないんです。――聞くところによると、『裏切りの街』では、「楽曲提供」だけのはずだったのに、何故か峯田さんや銀杏BOYZのメンバーが、役者さんたちの稽古場まで出向いて、役者さんたちにダメ出ししていたという(笑)。役者さんたちからは「あの人たち、一体なんなんだ」と言われたそうですね。峯田越権行為ですね(苦笑)。今思うと、超恥ずかしいことをやっていましたよ。『裏切りの街』の役者さんたちに申し訳ないことをしたと思って反省しています。三浦でも、あのときは僕は本当にうれしかったし感謝しかなかった。むしろ「ちょっとナメてたな」と反省するところもありました。舞台用の楽曲提供だけのはずなのに、ちゃんと稽古場にも来て、内容をきちんとわかってくれた上で曲に落とし込んでくれる……これは表現者として真摯でまっとうな態度だと思いました。だから、さらに領域を超えて、舞台全体の相談にもよく乗ってもらったし、だいぶ頼っちゃったところはありましたね。同じ熱量で取り組んでくれて、本当に感謝しかないです。峯田初出演の舞台『母に欲す』では、ぶつかることもあった――その『裏切りの街』の後、いよいよ『母に欲す』(2014年)で峯田さんは三浦作品の舞台初出演を果たします。三浦このときは結構いろいろあって。まぁ平たく言うと、峯田くんとも結構ぶつかりましたし。今思えば、複数の人間が何かを真剣に取り組むことになったら、当然起こりうることだとも思うので、ある意味健全なことだったかもしれないですけどね。峯田僕はバンドをやってるじゃないですか。でも、1曲作るごとに、メンバーといちいち衝突するんですよ。例えばギタリストは、「こうやって弾きたい」みたいなイメージがある。でも、曲を作った僕は「いや、その弾き方、要らないんだよな」と思うこともある。そういうぶつかりあいは避けて通れないものです。でも、一番の正解を知っているのは、その曲を作った人であり、演劇の場合は三浦さんなんですよね。三浦さんの「正解」に近づけるために、役者たちは「こうしたらもっと良くなるかな」と色々やるんだけど、ただどうしてもズレが生じることはある。そういうときに衝突が起きるのはしょうがないし、そのことで、「なるほど。こういうことか」と納得できるのなら前進ですよね。だから、「表現をする」という上では健全なことだと思うし、当然のことだと思いました。――聞けば、銀杏BOYZが9年間アルバムを出せなかった時期にも、三浦さんと峯田さんはよく会っていたそうですね。三浦はい。なんか峯田くんと会うと、すごいテンションが上がるんですよ(笑)。最初の会話は「あのときのライブの○曲目、あれはなんであんなことになったの?」みたいな、ファンの感じの好奇心の話から始まるんですけど、そのうち、だんだん真面目な話になる。自分の中には色々なところがあるじゃないですか。軽薄な自分、真面目な自分とか。それが峯田くんと接していると、自分の「真面目なところ」を発散できるような感じがあるんですよ。真面目なことを話せる人はなかなかいないんですけど、峯田くんは数少ない「真面目な友達」のひとりですね。峯田それは僕にとってもそうですよ。うちのマネージャーの江口くんとかに、真面目な話なんかいっさいできないですから(笑)。真面目な話をしたところで、まぁ伝わらないだろうからって諦めちゃう。でも、三浦さんと話をしていると、僕自身が考えていたことが明確になったり、三浦さんの考えに影響を受けたりすることが多くて。本当に刺激になるんです。三浦他人から見たら気持ち悪いかもしれないけど、何を言っても共有できちゃうから、もしかしたら、そのことに僕も峯田くんも「気持ち良がっている」ところはあるかもしれないですね(笑)。PHOTO:吉田圭子TEXT:松田義人(deco)スタイリスト:入山 浩章(峯田和伸)トップス¥12,000(税抜)/WEYEP©︎SONIC YOUTH、パンツ¥38,000(税抜)/Sasquatchfabrix.問い合わせ先:WEYEP/ 050-3393-1939、ドワグラフ.(dwagraph.)/ 【公演情報】「物語なき、この世界。」作・演出:三浦大輔出演:岡田将生/峯田和伸/柄本時生/内田理央/宮崎吐夢ほか東京公演会場:Bunkamuraシアターコクーン公演日程: 7月11日(日)~8月3日(火)京都公演会場:京都劇場公演日程:8月7日(土)~8月11日(水)★6月5日(土)10:00より東京公演分のチケット一般発売開始!
2021年06月07日岡田将生や銀杏BOYZ・峯田和伸などが出演する舞台『物語なき、この世界。』が東京・Bunkamuraシアターコクーンで2021年7月11日(日)から8月3日(火)まで、京都劇場で8月に上演される。作・演出は三浦大輔が務める。『娼年』『何者』の三浦大輔が書き下ろし『物語なき、この世界。』は、『娼年』『何者』など映画監督としてのキャリアを積み上げた三浦大輔による3年ぶりの書き下ろし作品。“売れない役者”と“売れないミュージシャン”、人生に<ドラマ>なんて起こるはずのない平凡な二人に突如降り掛かる、あまりにも大きすぎる<事件>の顛末を描く。“売れない俳優”岡田将生&“売れないミュージシャン”峯田和伸売れない俳優・菅原裕一役を演じるのは、映画『星の子』『さんかく窓の外側は夜』などに出演し、『Arc アーク』『ドライブ・マイ・カー』『CUBE』などの公開を控える岡田将生。売れないミュージシャン・今井伸二役は、ロックバンド銀杏BOYZはもちろん、役者としても活躍する峯田和伸が演じる。役柄が現実とは“真逆”ともいえる二人が、人生に<ドラマ>を求める現代人へ問う、三浦大輔の衝撃作に挑む。個性豊かな共演陣また、今井の後輩役には柄本時生、菅原の恋人役には内田理央を抜擢。事件のキーマンとなる橋本浩二役を星田英利、物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を寺島しのぶが演じる。さらに、宮崎吐夢、米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が集結する 。詳細舞台『物語なき、この世界。』期間:会場:・2021年7月11日(日)~8月3日(火):Bunkamuraシアターコクーン・2021年8月:京都劇場作・演出:三浦大輔出演:岡田将生、峯田和伸、柄本時生、内田理央、宮崎吐夢、米村亮太朗、星田英利、寺島しのぶ、増澤璃凜子、仁科咲姫、日高ボブ美、有希美術:愛甲悦子照明:三澤裕史 音楽:井筒昭雄 音響:中村嘉宏 衣裳:小林身和子 ヘアメイク:河村陽子映像:冨田中理演出助手:山﨑総司 美術助手:岩本三玲 舞台監督:齋藤英明■『物語なき、この世界。』<あらすじ>舞台は新宿歌舞伎町。人々は皆、猥雑なネオン看板が軒を連ねる通りを抜け、突き当たりにある映画館に向かって歩いていく…。空虚な街並みに抗うように、何かしらの『物語』を求め、歩いていく…。そこで、『ドラマ』の主人公に憧れる、売れない俳優と、人生に『ドラマ』を求める、売れないミュージシャンが、うらぶれた風俗店で 10 年ぶりに邂逅する。その出会いは、『運命』というには間抜けすぎ、二人のお互いへの想いは、『友情』という言葉で言い表すには、あまりにも軽薄で浅はかだった…。「自分達の身の上には、『ドラマ』など起こり得ない」 唯一、二人を結びつけたものは、それぞれの人生に対する、共通した『諦念』しかなかった…。そんなとき…二人の身に、わかりやすすぎるくらい、大きな『事件』が降り掛かる。二人は、たまたま出くわした、とある中年男と争いになり、男を突き飛ばしてしまう。男の頭からは大量の血が流れ――!!その場に訪れた俳優の彼女、ミュージシャンの友人、そして彼らを助けるスナックのママを巻き込んで、脇役も出揃ったかのように、二人が主人公の『ドラマ』は、いよいよ幕を開けた!かのように見えたが…二人は、歌舞伎町の街並みを眺め、呟く…。「そもそも、この世の中に『物語』など存在するのだろうか…」■チケット<東京公演>チケット一般発売:2021年6月5日(土)チケット料金:S席 11,000円(税込)、A席 9,000円(税込)、コクーンシート 5,500円(税込)※コクーンシートは、特に観劇しづらい席となる。チケット取り扱いプレイガイド:・オンラインチケット MY Bunkamura(座席選択可能)・Bunkamura チケットセンター発売日初日特電:TEL 03-3477-9912 (オペレーター 10:00~17:00)6月6日(日)以降:TEL 03-3477-9999 (オペレーター 10:00~17:00)・Bunkamura チケットカウンター<6月6日(日)以降>Bunkamura 1F (10:00~18:00)・東急シアターオーブチケットカウンター<6月6日(日)以降>渋谷ヒカリエ 2F (11:00~18:00)・チケットぴあ 公式サイト(座席選択可能)・チケットぴあ 電話受付発売日初日特電:TEL 0570-02-9920 (Pコード不要 10:00~23:59)6月6日(日)以降:TEL 0570-02-9999 (Pコード:505-807)・チケットぴあ店舗 ※6月30日(水)まで・チケットぴあ セブン-イレブン(24時間 毎週火曜日・水曜日の 1:30~5:30を除く)・イープラス公式サイト・イープラス ファミリーマート店内 Famiポート・ローソンチケット 公式サイト(発売日翌日以降は座席選択可能)・ローソンチケット< 6月6日(日)以降>ローソン・ミニストップ店内Loppi(Lコード:34499)※6月6日(日)以降は残席がある場合のみ取り扱う。問い合わせ先:Bunkamura TEL 03-3477-3244(10:00~18:00)<京都公演>2021年8月7日(土)~8月11日(水) 京都劇場京都公演主催:サンライズプロモーション大阪チケット発売日:7月4日(日)問い合わせ先:キョードーインフォメーション TEL 0570-200-888(11:00~16:00/日曜・祝日は休業)
2021年06月05日岡田将生と「銀杏BOYZ」峯田和伸が共演する舞台「物語なき、この世界。」の全キャストが決定、ビジュアル写真とコメントが到着した。『娼年』『何者』『愛の渦』など映画監督としてのキャリアも積み上げてきた三浦大輔による3年ぶりの書き下ろし作で、Bunkamuraシアターコクーンにて上演するCOCOON PRODUCTION 2021の作品となる本作。売れない俳優・菅原裕一役に、舞台「ハムレット」でのタイトルロールの熱演が記憶に新しく、TVドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」にも出演中の岡田将生。売れないミュージシャン・今井伸二役に、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」ほか、三浦さんとの親交も深い峯田和伸がシアターコクーンに初登場。今井の後輩役に悲運のヒロインをコミカルに演じた舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」や、TVドラマ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」など演技に定評のある柄本時生。菅原の恋人役に、舞台「星の数ほど星に願いを」やTVドラマ「来世ではちゃんとします2」で主演を務める内田理央。菅原と今井に降り掛かる“事件”のキーパーソンとなる橋本浩二役には、映画『宮本から君へ』、NHK連続テレビ小説「おちょやん」にも出演した星田英利が決定。そして物語の核を担う歌舞伎町のスナックのママ・橋本智子役を、三浦作品には舞台「禁断の裸体」や映画『裏切りの街』にも出演してきた寺島しのぶ。さらに、舞台のみならずドラマ・映画と様々な映像作品に出演、近年では、映画『凪待ち』での哀切な演技が印象深く、自身でイベントの企画・演出のほか、執筆業などマルチに活躍する個性派俳優宮崎吐夢。三浦さん主宰の「劇団ポツドール」に参加以降、看板俳優として劇団の全作品に出演し、三浦さんからの信頼も厚く、行定勲による映画『いっちょんすかん』では主演を務めた米村亮太朗と個性豊かな俳優陣が集結した。到着したビジュアルでは、歌舞伎町の一夜で邂逅する、8人の空虚な眼差しが印象的なものとなっている。キャストコメント岡田将生僕が今回演じる「売れない役者・菅原裕一」は、中身が空洞のような、虚無感を感じさせる男です。この物語、この世界に自分は果たして存在しているのか、自分はなぜここにいて、一体何をしているのか……お客様もそういったことを、一緒に深く考えてしまうような芝居になる気がしています。不安なことも多い世の中ですが、舞台に立てる幸せをしっかり噛み締め、皆様が舞台の世界にどっぷり浸かっていただけるような作品に仕上げたいと思っています。峯田和伸三浦さんとはこれまで3本の作品でご一緒しています。ずいぶん前から「また舞台に出てよ」と言われてましたし、またその機会が来るんだろう、という覚悟はしてました。『裏切りの街』と「母に欲す」の現場では、一つの舞台が段々と立ち上がっていくさまがとにかく新鮮でした。あの体験にすごく刺激を受けましたし、特別な感動があったんです。自分の中には、「この人の作るものは絶対に面白い」という確信めいたものがあるクリエイターです。柄本時生三浦さんとは、映画『愛の渦』以来。現場では三浦さん自身が、自分の皮をどんどんめくるように演出されていた印象があります。そうして身を削るように出来上がる三浦作品は、実はすごく優しいような気がしています。今回の戯曲を最初に読んだ感想は「本当に『物語なき、この世界。』だな、偽りないな~!」(笑)。役者としては、余計なことをしたら意味がない、何もしなくても意味がない……と、難易度の高いことが求められる予感がしています。内田理央『愛の渦』は映画館で拝見し、人間の内面をえぐるような、ぐさっと刺さるような印象が残っています。最初にお話をいただいたときは、嬉しい気持ち半分、怖い気持ち半分というのが正直なところでした。稽古開始前からすでに「セリフが出てこない」みたいな悪夢も見てますが(笑)、「この山を登るぞ!」と覚悟を決めました。去年、デビュー10周年を迎え、今年は30歳という節目、成長するという強い思いで精いっぱい演じたいと思っております。宮崎吐夢一番初めに三浦さんの作品に出演したのは2002年、下北沢・駅前劇場での「男の夢」でした。次がその3年後、「S高原から」(作:平田オリザ)を三浦さんが演出した時ですから、一緒にお仕事するのは16年ぶり。クリエイションを重ねるごとに角度を変えて挑戦する逞しさは螺旋階段を上がるようで、ますますスケールアップしています。作品に参加する役者として、そして一人の観客としても、三浦演劇の最新形を楽しみにしています。米村亮太朗三浦さんの舞台には初期作品から参加していますが、最大の魅力の一つは着眼点のオリジナリティにあると思います。今回の舞台の主役は、人間が欲望をむき出しにできる歌舞伎町という街そのものじゃないかな?と感じました。誰も見たことのないようなアングルから、あの街を捉えてくれるんじゃないかと期待しています。厳しい状況が続いていますが、こんな時だからこそ突き刺さるような作品になる予感がしてなりません。星田英利三浦さんとご一緒するのは初めてです。この本には「人生って輝かしいものだ」なんてウソくさいことが一切、書かれていないと思います。舞台は刹那なもので、その瞬間、瞬間で毎回変化しますし、「もう一回」がない。人生と一緒でやり直しがきかないところが好きです。そして、お客様が舞台の為に時間を作って来て下さっているわけで、ウソのつけない真剣勝負です。お客様と演者のせめぎ合いの連続。楽しみにしています。寺島しのぶ三浦さんとお仕事させていただくのはこれで3回目になります。彼の世界観、思考、音のセンス……私が好きなところをグッと突いてくるクリエイターであり、求めることは過酷でも不思議と演じていて爽快感があって、台本も「うん、これ言いたい。わかる」という台詞がたくさん散りばめられているんです。三浦さんの世界を炸裂できるような素敵な顔ぶれが集まりましたし、「これなら心中できる」という覚悟ができる座組みだと思っています。COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」は【東京公演】7月11日(日)~8月3日(火)Bunkamura シアターコクーンにて、【京都公演】8月7日(土)~8月11日(水)京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年05月25日主演・岡田将生、峯田和伸ら共演で、『娼年』『何者』『愛の渦』などの映画監督や劇作家・演出家として知られる三浦大輔が3年ぶりに書き下ろした舞台「物語なき、この世界。」が、Bunkamuraシアターコクーンにて上演されることになった。作・演出を手掛けるのは、スキャンダラスな題材と、リアルな感情を追求した演出で、観る者の感情を揺さぶる三浦大輔。シアターコクーンには2015年ブラジル演劇の巨匠ネルソン・ロドリゲス「禁断の裸体」の演出で初登場。2018年のオリジナル戯曲「そして僕は途方に暮れる」では、現実に向き合わないダメ人間の逃亡劇を描いた。エロスや暴力シーンを封印し、精緻な台詞と構成で微妙な人間関係を巧みに演出、新境地を切り開いた。本作では“新宿歌舞伎町”を舞台に、映画監督としてのキャリアも積み上げた三浦さんによる、3年ぶりの書き下ろし作を満を持して上演する。出演は、30歳を過ぎても売れない俳優で、同棲している彼女の稼ぎでヒモ生活をおくる菅原裕一役に、2019年Bunkamuraシアターコクーンで上演された「ハムレット」でタイトルロールを熱演し好評を博し、三浦監督の映画『何者』にも出演した岡田将生。売れないミュージシャンで、菅原の高校の同級生、今井伸二役には、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」ほか、三浦監督の映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に出演し、テレビ、映画と俳優として活躍の場を広げているロックバンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸。今井のバイト先の後輩でフリーターの田村修役には、舞台「泣くロミオと怒るジュリエット」で、コミカルながらも哀切なジュリエットを見事に演じた実力派俳優柄本時生。菅原の彼女でOLの鈴木里美役には舞台「星の数ほど星に願いを」やドラマでも主演を務め、女優・モデル・バラエティなどジャンルにとらわれず多方面で活躍する内田理央。歌舞伎町のスナックのママ、橋本智子役には舞台「禁断の裸体」、映画『裏切りの街』と多くのタッグを組み、三浦さんが絶大な信頼を寄せる寺島しのぶ。第60回ベルリン国際映画祭では銀熊賞を獲得し、国際的な評価も高い寺島さんが、劇世界に奥行きを与える。作・演出三浦大輔「キレイごとやメッセージなしで、この世界の矛盾を暴く」新宿・歌舞伎町のゴジラロードを通り過ぎ、映画館に向かう人波。“物語なんてない”猥雑な街並みと、“物語を求める人間”が一緒くたになった歪な風景を見たとき、ここを舞台にしようと決めた。自分自身、舞台や映画をつくりながら「なぜ、こんな都合がいい出来事ばかりを並べているんだ?」と違和感を感じることがある。歌、小説、絵画といった芸術、あるいはニュース番組……「人生は物語だ」という言葉も都合のいい理屈、所詮は自分の人生をドラマチックに彩りたがる人間のエゴで、むしろドキュメンタリー番組だったら使われない部分、人生の残りカスが本質かもしれない。「人間、所詮そんなものだ」という諦念を描くのではなく、『世の中』というもの自体の“あら”や“だらしなさ”のみを抽出し、そこに執着し、キレイごとやメッセージなしで、この世界の矛盾を暴く――そんなことを試みたい。主演 岡田将生「尊敬してやまない峯田さんとお芝居できる」皆様の前に立てる事、喜びを感じております。舞台は何度かやらせてもらってますが、毎回いろいろな発見があります。今回はどんな発見があり、どうこの作品に向き合っていくか、すごく楽しみです。三浦さんは以前、『何者』という映画でご一緒させて頂き、そして中学の時から尊敬してやまない峯田さんとお芝居できる事、飛び跳ねました。こんな日がくるとは…いつもより数段テンションが高いです。そして今までと違う自分を見せられる気がします。こんな待ち遠しい仕事はありません。エンタメは不可欠だと思います。この作品を沢山の方に観て頂きたいです。峯田和伸「三浦さん作品に出るには裸になるしか」三浦さんの舞台に出演するのは今回で二度目になります。あれ(「母に欲す」)が僕の人生初舞台でした。あの濃密だった二ヶ月間の暗闇から、もう七年がたちます。ですがまだ僕は追いかけられています。三浦さん作品に出るには裸になるしかありません。顔にモザイクをかけるしかないようです。共演者、スタッフの皆さんと一緒にすごい舞台にしたいです。今はこの一心です。柄本時生「まだ想像が付きません」色々と難しい環境の中、コクーンの舞台にまた立たせて頂けるという・・・本当にありがたいと思ってます。どんな作品になるかはまだ想像が付きません。笑楽しんでいただけるよう一生懸命頑張ります。内田理央「三浦さんの舞台のオーディションを受けたことが」実は私がお芝居に出会う前に、一度三浦さんの舞台のオーディションを受けたことがあります。ご縁はありませんでしたが、その時オーディションでありながらお芝居ってこんなに心がドキドキするものなんだ!と衝撃を受けたことを今でも覚えています。今回は皆さんと一緒にコクーンの舞台に立たせて頂くことがとても嬉しいです。精一杯頑張ります。寺島しのぶ「三浦さんの代弁者でもある役」「禁断の裸体」「裏切りの街」に続いて、また三浦さんとお仕事できることを大変嬉しく思います。三浦さんの代弁者でもある役だと思うので、しっかりと舞台に存在したいと思います。人生をドラマチックに生きたいと思ってる方、必見です。COCOON PRODUCTION 2021「物語なき、この世界。」は東京公演 7月11日(日)~8月3日(火)Bunkamura シアターコクーン、京都公演 8月、京都劇場にて上演。(text:cinemacafe.net)
2021年03月08日~Story~小説家であり、芸術家・岡本太郎の母親でもある岡本かの子の小説を、日本の「山形」、台湾の「台北」、マレーシアの「クアラルンプール」を舞台に映画化。それぞれの街の年越しの季節に紡がれる、3つの恋の物語を描く。観るとどこか懐かしい気持ちになる、大切な人を思い出せる温かい映画。©2020映画「越年」パートナーズ日本パートの主人公・寛一を演じた、歌手であり俳優としても活躍する峯田和伸さんと、寛一の幼馴染で初恋相手役・碧を演じた、バラエティー番組でも人気の女優・橋本マナミさんにインタビューしました。Interview山形だからこそできた、自然体の演技──お二人のご出身地である山形県が舞台でしたが、演じてみてどうでしたか?©2020映画「越年」パートナーズ──玉こんにゃくのシーンは、寛一と碧のお互い「好き」という気持ちが、セリフ無しの表情や動きで描かれる静かなシーンですよね。──作中の時間はゆっくりと流れていき、その中でのお二人の自然な雰囲気が印象的でしたね。「不器用な恋愛」にかつての自分を重ねて──寛一と碧の、お互い好きだけどうまく言えない、という「不器用な恋愛」が描かれていますが、お二人はどのように役にのぞまれましたか?©2020映画「越年」パートナーズ©2020映画「越年」パートナーズ──現場の雰囲気はどうでしたか?──暖かい現場だったんですね! 印象に残っている料理はありますか?──是非食べてみたいです! 最後に、東京でおいしい山形料理が食べられるお店があれば、教えてください。峯田和伸さん「行きつけのお店」【山形料理と地酒 まら】高円寺【山形料理と地酒 まら】の『ひっぱりうどん』1,200円(2人前)。麺の種類は変わることがある。撮影時は山形の「黒米うどん」山形料理と地酒 まら【エリア】高円寺/阿佐ヶ谷【ジャンル】居酒屋【ランチ平均予算】~【ディナー平均予算】4000円 ~ 4999円橋本マナミさん「行きつけのお店」【山形田】銀座【山形田】の『蔵王冷やし地鶏そば(肉そば)』960円山形田【エリア】銀座【ジャンル】そば【ランチ平均予算】-【ディナー平均予算】1,501円~2,000円【アクセス】東銀座駅『越年 Lovers』公開:1月15日(金)新宿バルト9 ほか全国公開出演:峯田和伸、橋本マナミ、ヤオ・アイニン(ピピ)、オスカー・チュウ(邱志宇)、ユー・ペイチェン(余佩真)、ウー・ホンシュウ(呉宏修)、菜 葉 菜、吉村和彬、岡野一平、結城貴史原作:岡本かの子「越年 岡本かの子恋愛小説集」(角川文庫)/「老妓抄」(新潮文庫)監督・脚本:グオ・チェンディ(郭珍弟)プロデューサー:片原朋子、吉村和文、饒紫娟、陳世庸撮影監督:周以文/美術:陳炫劭、遠藤雄一郎/VFX:嚴振欽/照明:譚凱富/衣裳指導:中觀、宮本まさ江サウンドデザイン:羅頌策/編集:陳博文/音楽:トマ・フォゲンヌ/助監督:T3怡靜、大野伸介製作:ジェイアンドケイ・エンタテインメント、ダイバーシティメディア、花千樹電影有限公司、現代電影沖印股N有限公司、台北市電影委員會、26台北市文化基金會、臺北市文化局、臺北市政府協力:彰化縣、山形県、山形フィルムコミッション配給・宣伝:ギグリーボックス/後援:台北駐日経済文化代表処2020年/台湾・日本/116分/中国語 日本語/シネマスコープ etsunen.com ©2020映画「越年」パートナーズ
2021年01月15日素直になれないもどかしさ溢れる大人の純愛映画『越年 Lovers』が来年全国公開を迎える。この度、本作に出演する「銀杏BOYZ」峯田和伸が、本作について、そして恋愛について語るコメントが到着した。10月17日に台湾・高雄で行われた「高雄映画祭」のオフィシャル記者会見にて、映画の日本パートの主役を担う峯田さん(寛一役)と、相手役の碧を務めた橋本マナミがリモート登壇。台湾人監督の作品に初出演し、「やりにくさはなかったです。言葉は通じなくても、気持ちで通じ合えたなと思いました。また監督は僕のやりたいことを全部尊重してくれました」と撮影をふり返った。また後日のインタビューでは、「今になって思うと不思議ですが、監督が持っている母性なのか、ずっと優しい力で支えられてる感じ。その母性というのはふるさとの山形にも重なる」と話し、「だから余計ストレスなくできたな…と。監督が自分がやりたいと思ったことを尊重して、面白がってくれたので…土地と監督含めて、本当にお母さんみたいな」と語った。自身の恋愛については、11月に行われた山形での舞台挨拶で「山形にいる高校生のときは、女性に自分の気持ちをうまく伝えられないということはありましたね」と言い、「当時は恋愛とか何もしていないので。告白とかも。奥手というか、みんなそうじゃないですか?4割ぐらいはそうですよね?みんながみんな言わないですよ、告白とか。ドラマとか映画の人はみんな告白するじゃないですか。でも、普通の生活はそんなじゃないですよね。そんな簡単に告白しませんよね」と素直になれない寛一との共通点も明かしていた。さらに、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の撮影のため、坊主頭で挑んだ今回の撮影。「監督は髪が長い人を想像して書いていたと思うし、でもどうしてもそれで参加するしかないってなったときに、じゃあこの見た目をどうやってプラスにできるかって。僕が思う坊主頭の人のイメージってあるんですよ。その人をイメージして、この人だったらこうやって動くかなというのは想像します。それが役作りになってるのかな。自分の見た目を生かすみたいな。髪があったらかきあげたりとかすると思うんです。でも坊主だからできないでしょ。だからこのままいくしかないんですよ。台本読んでいて坊主でも行けそうだと思ったので、そっちを生かす方向でというのを考えました」と印象的な坊主頭は自然であり意図的であったと話す。また、寛一と碧はクライマックス後、東京と山形で2人はどうなっていくと思うか、という質問には、「碧を東京に呼ぶんじゃないですかね。山形に帰るっていう物語よりも、碧が決心を変えて、つつましく東京で二人が…みたいな物語の方が浮かぶかな…たまに二人で山形帰るみたいな」と想像した。本作では、何度も撮り直しをした場面があったそう。それは、寛一と碧がこたつに入りながら無言でお雑煮を食べるシーン。これをふり返り「餅を食べるという物理的なこと以外では、やってるほうは楽しかったです。セリフがないシーンはやっぱり楽しいです。武器がないから。言葉がなくなって、じゃあどうやってそれで二人の関係性をあらわすかってなると、動きとか目線だけでしょ。伝達は、言葉があれば簡単ですけど、でもそれが取っ払われて…そういうときってやっぱ燃えますよね。どうやって二人の空気感を表せられるかなみたいな」と明かし、「何回かやるうちに監督が取りたいのはこういう雰囲気の画なんだろうなってわかる」と話しつつ、「本当に何度も撮ったと思う。その分いっぱい食べるんで、お腹がパンパンでした笑」と笑顔を見せた。そして最後に、「ストーリーを楽しんでもらいたいのは勿論ですが、旅行に行きたいなぁと思っても、新型コロナの影響で、海外はもちろん国内旅行もなかなか行けなくて、そういう人が旅行に行く感じで、それぞれの街の映像を楽しんでもらえたら嬉しいです」と旅行気分も味わえる作品になっているという。『越年 Lovers』は2021年1月15日(金)より新宿バルト9ほか全国にて公開、山形・仙台先行公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:越年 Lovers 2021年1月15日より全国にて公開、2020年12月18日山形・仙台先行©2019映画「越年」パートナーズ
2020年12月24日映画『越年 Lovers』先行公開記念舞台挨拶が仙台と山形で行われ、峯田和伸と橋本マナミが登壇した。本作は、岡本かの子の同名小説を映画化した人間ドラマ。雪に包まれた日本の山形、台湾の首都・台北と彰化県の海辺の町、マレーシア・クアラルンプールの3つの地を舞台に、登場人物たちの恋模様が紡がれる。台湾の女性映画監督グオ・チェンディ(郭珍弟)が脚本・監督を務めた。監督が山形の雪と桜にインスパイアされ撮影が決まったという日本パートでは、久しぶりに帰郷する主人公・寛一を同県山辺町出身の峯田が演じる。寛一の幼なじみで初恋相手の碧を演じるのは、山形市出身の橋本マナミ。美しい山形の雪景色の中で数10年ぶりに再会する寛一と碧の物語のほか、本作では台湾とマレーシアも舞台となり、それぞれの街で素直になれない恋心たちが描かれる。なお、台湾パートには、“ピピ”の愛称で日本でも活躍するヤオ・アイニンが出演する。山形と仙台での先行公開の初日を迎えたことについて、峯田は、「撮り終わっていたこの映画が、いつ公開されるのかなというのはありましたが、ようやく公開にこぎつけられて、日の目を見ることができてうれしいです。そしてお客さんの前に立てて、うれしく思っています」と駆け付けた観客に声をかけた。また、橋本は「生まれ育った東北を皮切りに、公開できたというのがうれしいです。これから全国に公開していくので、盛り上げていってもらいたいです」とコメント。地元山形で撮影された本作について、出演オファーが届いた際の感想とお互いの印象ついて聞かれると、橋本は「峯田さんが出るかもしれないという段階でお話をいただいて、峯田さんは俳優さんとしても魅力的な方なので、ご一緒できたらうれしいなという気持ちと、いつもすごく自然な感じで演じられるので、自分がなじめるかどうか、最初は怖さも感じました。撮影現場で初対面だったんですが、同じ故郷だからか、いとこみたいな感じで、空気感がよかったですよね」と峯田の演技の印象と、現場での出会いを振り返った。一方、峯田は、「マネージャーから、山形が舞台の作品で外国の監督の作品ですと言われて企画書を見たら、橋本マナミさんが出る予定と書いてありました。その瞬間、やるでしょ、やりたいですね、とマネージャーとがっちり握手しました」と語り、笑いを誘った。また「山形が舞台で、山形の人の役は演じたことがなくて、橋本さんも山形出身だし、小さい頃からしゃべっている山形言葉で演技ができたらおもしろいだろうなと思いました」と振り返った。この作品について峯田は「アトラクションのような勢いのある作品ではないですが、身近な人たちが出てくるホッとできるような作品です」と紹介。「生まれ育った山形の街の中で演技ができることが、自然な感じで演じられそうで嬉しかったです。これが25才でのオファーだったら、照れくささがあったかもしれませんが、今はそれが幸せで楽しみでした。完成した作品でも山形が綺麗だし、参加できてよかったです」と振り返った。本作には峯田、橋本をはじめとするプロの俳優陣のほかに、地元から演技経験のない方たちもセリフのある役どころで出演しており、ドキュメンタリー出身のグオ・チェンディ監督ならではのリアリティのあるテイストも。地元キャストとの共演について聞かれると「監督がドキュメンタリー畑の人だからというのもあると思いますが、子供たちとか、犬とか、風景と一緒で素朴な感じが作品の色味と合っていて、いいなと思いました」と語った。年末から年始にかけての恋愛模様が描かれる本作にちなみ、クリスマスの恋愛の思い出について問われると、峯田は「クリスマスは毎年ライブをやっていて、恋人と過ごすことはなく、ライブで毎年裸でケーキに飛び込むので、家に帰ってケーキの匂いを落としてから、またケーキを食べる」というエピソードを語ると「恋人と過ごすことないんですか!?寂しいですね……」と橋本が突っ込みを入れた。一方、橋本はクリスマスの恋愛エピソードについて、「今の夫と会ったのが2017年のクリスマスなんです」と明かし、今年の出産に繋がるハッピーエピソードを披露した。峯田演じる寛一と橋本演じる碧が久しぶりに再会を果たしてこたつで雑煮を食べるシーンも見どころだと語る橋本は、「20回ぐらいリテイクをやって、最後の頃にはお餅も小さくなって、最後はなにもないお湯みたいになってしまって。でも完成版で採用されていたのは最初のころのシーンでした」と笑いを誘った。また「峯田さんが演じる寛一がかわいいです。小動物みたいにお雑煮を食べていたんですよ。その表情が面白くて、笑いそうになりました。リスみたいで。目がきょろきょろ動いて、もぐもぐ、もぐもぐみたいな」と撮影を振り返る橋本の言葉に、峯田が照れて身もだえる一幕も。さらに「一晩車の中で過ごした寛一を車から引きずりだすシーンで、ほぼアドリブに近いシーンだったんですが峯田さんがすごく重たくて、笑いをこらえながらやっていて、必死でした」と語り、会場の笑いを誘った。最後に峯田は「山形しか知らなかった自分が洋画を観て、主人公たちの後ろに映っている街並みを見てロンドンってこんな感じなんだと感じたり、こういう街に行ってみたいなと思ったり感動してきたのが、映画を好きになる理由でもありました。この映画は、台北の街並みから始まって、山形の雪景色が出てきて、風が強い街やマレーシアの街並みも綺麗です。今は実際に外国への旅行は難しいけれど、この映画でそういう気分になってくれたらいいなと思います。楽しんで帰ってください」と呼びかけた。『越年 Lovers』山形・仙台で先行公開中2021年1月15日(金)より新宿バルト9ほか全国公開
2020年12月21日8月12日(水)に、銀杏BOYZがスマホ撮影によるライブ配信を行うことを発表。配信を目前に控えたボーカルの峯田和伸に、このライブにかける思いを聞きました。今年の春から夏にかけて予定していたワンマンツアー、横浜アリーナでのコンサートなどが、新型コロナウイルスによって全公演が延期または中止となった銀杏BOYZ。この時期、「人前で演奏をすることができない」というのは、どのアーティスト、舞台関係者にとっても同じ状況ではある。ただし銀杏BOYZの場合、同時期にリリース予定だった6年ぶりのアルバムも延期。さらには前述のワンマンツアーは、顧みると約15年ぶりにもなるアルバムリリースツアーの側面もあり、実に意味深い公演がいったんキャンセルになってしまったということだ。当然、多くのファン、関係者は延期となった先までグッと我慢を強いられる日々だが、ここに来て、ちょっと嬉しいサプライズニュースが入ってきた。8月12日、銀杏BOYZがオンラインでライブを行う。配信はスペースシャワーネットワークが新たに設立したオンラインライブハウス「LIVEWIRE」。すでに多くのアーティストがこの「LIVEWIRE」を介してのライブ配信を行っているが、銀杏BOYZは、なんと前代未聞のスマホ撮影によるライブ配信を行うという。タイトルもそのままLIVEWIRE「銀杏BOYZ スマホライブ2020」である。配信を目前に控えたボーカル・峯田和伸に、このライブにかける思いを聞いた。自粛中は、今までになかった「時間」が作れて良かったーー新型コロナウイルスで予定していたツアーが延期、中止となりましたが、どんな気持ちで受け入れましたか?峯田まぁ、しょうがないよね。だって俺が「ああしろ、こうしろ!」ったって、どうしようもないからね、新型コロナウイルスは。そりゃさ、こっちだって今すぐにでもライブで、大きな音で、演奏したいですよ。でもさ、「絶対にもう2度とアルバムも出せないし、ライブもできない」ってことではないからね。「1日も早くライブをやりたい」と思うんだったら、だからこそ、今はグッと我慢して、本当に感染拡大が収束するようにするしかないじゃん。だから、これはしょうがないことだし、それはただただ普通に受け入れただけだったね。ーー「峯田さん、この時期どうされているのかな?」と思うファンの方も多かったと思いますが……。峯田普通にしてましたから(笑)。逆にさ、「外に出られないなら、なんか他のことやってみよう」みたいに、今までになかった「時間」が作れて良かったとも言える。映画を観たり、曲を作ったりとかね。またさ、この間は「ライブも延期になるし、アルバムの発売日も延期になる。なら、さらにアルバムの音を詰めてみよう」と思ってネバれたのがかなり良かったよ。レコーディングのことで言えば、俺1人でやれることではないんですよ。サポートメンバー、エンジニアさんとかと向き合ってやる作業だから、何度も中断しながら進めてた。でもさ、たとえば打ち込みの曲とかは、協力してくれているUCARYさん(UCARY & THE VALENTINE)とメールだけでやりとりしながら詰めていったりして、これが良かった。こういう時間が取れたことは、実は僕にとってはこの自粛で良かったことですね。普段だったらできないことだし。敷居の低いスマホで何かを感じてもらえたら……ーーそんなアルバム制作時期に、突如発表されたLIVEWIRE「銀杏BOYZスマホライブ2020」。ライブ配信はこの時期珍しくなくなりましたけど、銀杏BOYZはスマホで撮影したものを配信するという。峯田結構いろんなバンドが「どうにしかして、歌を通して気持ちを伝えたい」ってことでライブ配信をやってるじゃないですか。この気持ちはすごくよくわかるし、だから俺もやってみよっかなーと思ったの。たださ、これは俺だけの感覚かもしれないけど、「ライブ」っていうのは、単にステージ側の演奏だけを見せればライブっていうことではないんだよね。やっぱりお客さんとバンドの空間ができてこそライブになると思うの。銀杏BOYZで言えば、音だけじゃなくて、お客さんの汗とか、お客さんのヨダレとか、ライブハウスの湿気とか、「峯田ー」っていう声とか、「死ねー」っていう怒号とか。そういうものが全部一緒になって初めてライブになるんだ。これに対して、ライブ配信ってまずお客さんがいないでしょ。だから銀杏BOYZで言うと、配信ライブっていうのは実はありえないことでもあったの。だからと言って「ライブじゃないんだから、練習スタジオでメンバーで音を合わせているところを見せましょう」っていうのもやっぱり違う。でもさ、せっかくの機会でしょ。だったらちゃんとした機材を揃えて配信するんじゃなくて、徹底的に画質を悪くして、徹底的に音も悪くして見せたいと。それにはスマホで録るのが一番だなと思って。それでスマホでやることにしたの。普段皆さんが動画とか写真を観ているようなあの画質ですよ。敷居の低い、あのスマホの感覚で何かを感じてもらえたらいいなと思って。ーースマホは何台使うんですか?峯田今のところ2台。自撮り棒のやつと手持ちのやつ。どうなるかわかんないけど、普段のライブでは味わえない映像になると良いなと思っています。ーー観る人にメッセージはありますか?峯田ない。ーーないんですか?峯田ないよ、そんなもん。だって音楽って、最初は俺が作ったとしてもさ、やっぱり誰かが聴いたり観たりしたら、それはお客さんのものになるわけだから。だから、観てくれる人は、勝手に楽しんでもらうのが一番良いよね。勝手に楽しんでもらって、銀杏BOYZとお客さんの間で何か共有できるものが生まれたら最高。俺はそれをやりたくて、ずっとバンドやってるんだから。だから、スマホでのライブも、家だろうとどこだろうと、好き勝手に自由に楽しんでもらえたらいいなと思っています。Text:松田義人Photo:小境勝巳LIVEWIRE「銀杏BOYZ スマホライブ2020」2020/8/12(水) 20:00 開演 ( 19:00 開場 )~2020/8/18(火)会場:PIA LIVE STREAMチケット購入はコチラ⇒
2020年08月07日旅とグルメをテーマにしたロケバラエティ「火曜サプライズ」。7月10日(火)今夜はゲストに石原さとみと峯田和伸(銀杏BOYZ)を迎え、お馴染み“アポなし旅”を敢行。スタジオには佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)と横浜流星を迎え、ロケとトークで楽しませてくれる。『進撃の巨人』などのスペクタクル大作から、「失恋ショコラティエ」などのラブストーリー、「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」「アンナチュラル」のようなお仕事ドラマまで、あらゆるジャンルで存在感を発揮する石原さん。「銀杏BOYZ」での他の追随を許さない圧巻のパフォーマンスと、『ピース オブ ケイク』や連続テレビ小説「ひよっこ」など、つかみどころのない自由な演技のコントラストで見る者の心を惹きつけてやまない峯田さん。7月11日(水)から放送される水曜ドラマ「高嶺の花」で共演している2人を招いた今夜のアポなし旅。石原さんが週2で通ってたという代々木上原に向かうのだが、ミラクル連発。行く先々で番組MCを務めるウエンツ瑛士のマル秘来店情報が!さらに取材NGの超人気ドーナツ店も石原さん効果でまさかのロケOKに!?峯田さんは店探しにこだわって大暴走…と新ドラマで共演の2人がみせたアポなし旅の行方をお楽しみに。そして、スタジオには「GENERATIONS from EXILE TRIBE」としてのアーティスト活動と同時に、「HiGH&LOW」シリーズなどで俳優にも挑戦している佐野さんと、人気モデルから特撮ヒーローをへて『キセキ -あの日のソビト-』や「潜入捜査アイドル・刑事ダンス」などで、いまや人気イケメン俳優となった横浜さんが登場。2人のスタジオトークにも注目。石原さんと峯田さんの共演でおくる「高嶺の花」は、石原さん演じる華やかな世界に生きる名門華道家・月島ももと、峯田さん演じる取り柄のない商店街の自転車店主・風間直人という全く違う境遇の男女が出会い、まさかの“運命の恋”に落ちてゆく物語。スタジオゲストの佐野さんと横浜さんは映画『虹色デイズ』で共演。2人に加え、中川大志、高杉真宙の4人による“カルテット主演”で、たった一度だけの青春を駆け抜ける、ちょっとおバカでお騒がせな男子高校生4人の“友情と恋”に胸がときめく感動青春ストーリーをお届け。「高嶺の花」は7月11日(水)22時~毎週水曜、日本テレビ系でスタート(初回10分拡大)。映画『虹色デイズ』は全国にて公開中。「火曜サプライズ」は7月10日(火)19時~日本テレビ系で放送。(笠緒)
2018年07月10日石原さとみ×峯田和伸共演によるドラマ「高嶺の花」の第1話先行披露試写会が7月3日(火)、日本テレビ局内にて行われ、両者が記者会見に出席した。石原さとみ、熱唱に感動「ラブシーンができそうです!」山形訛りで独特な語り口の峯田節を炸裂させ、場内の注目を一身に集めていた峯田さんだが、主題歌「ラヴ・ミー・テンダー」をギター一本で歌うという「サプライズ」歌唱が行われると、場の空気は一変。「いつもの自分のライブより全然緊張しました」と打ち明けた峯田さんの熱唱には、石原さんも「感動です…初めて聴きました!」と目を大きく見開いた。さらには「ラブシーンができそうです!今日の会見に、本当に感謝です!」と言うと、峯田さんは「不安だったってことですよね」と頭をかいた。石原さんが「不安というより、これまでカジュアルな会話が多かったので。色っぽい一面を見て、とてもドキドキしました。撮影が楽しみです」と峯田さんに熱視線を送った。「高嶺の花」は、「101回目のプロポーズ」、「高校教師」など数々の名作を生み出した野島伸司が脚本で贈る純愛エンターテインメント。華道の名門「月島流」本家に生まれ、すべてを持ち合わせた女、月島もも(石原さん)は婚約者の二股交際が発覚し、式当日の結婚破談という最悪の事態を迎える。すべてを失ったももの前に現れたのは、平凡な自転車店主・風間直人(峯田さん)だったが、ももは恋に落ちてしまう。念願の野島ドラマの台本は「うれしくて震えた」念願の「野島ドラマ」への出演に、石原さんは「一番最初に台本をいただいたとき、震えました、とてもうれしくて。でも難解で。台詞が実は(ストーリーの前後で)つながっているのをわかっているので、野島さんは連続ドラマっていう可能性をとても信じていらっしゃると、とても思いました」と真摯に語った。「台詞を変えずに丁寧に言うことが、野島さんが書かれた思いが細かくつながっていくんだなと思っています」とこれから見る視聴者へのメッセージに変える。石原さんとは初共演となった峯田さんは、印象について、「現場で“ここ、わからない”とか“どうしたらいい”とかのとき、僕は黙っちゃうんですね。あまり言わないんです。でも石原さんは、ちゃんと自分は納得してやりたいと丁寧に監督にもぶつける。物を作っている現場にいると見てわかるので、それがすごくうれしい」と率直な感想を話した。「やっぱりものづくりっていいなって思いますね。石原さんがもも役で楽しみだし、うれしい」と満面の笑みを広げた。記者会見には、そのほか、芳根京子、千葉雄大、戸田菜穂、小日向文世が出席した。ドラマ「高嶺の花」は7月11日(水)より毎週水曜日22時~日本テレビ系にて放送、初回10分拡大。(cinamacafe.net)
2018年07月03日天才?それともイカれてるの…?朝の連続テレビ小説『ひよっこ』(NHK)で、お茶の間の人たちにその独特の存在感を知らしめした銀杏BOYZの峯田和伸さん。6月23日には出演映画『猫は抱くもの』がスタート。“人間の内面”と“猫の視点”を魅力的に描いた猫映画の決定版で、彼はヒロインの沢尻エリカさんに影響を与える画家を演じています。ちなみに沢尻さんの愛猫役を務めるのは正統派イケメンの吉沢亮さん!■何もないのに、何かある!「美女と野獣の格差恋愛ドラマ」と言われる7月スタートの『高嶺の花』(日テレ系)では、峯田さんは石原さとみさんと運命の恋に落ちる、ルックスもお金もない平凡な男を演じます。そんな、何もない男の役が似合うにも関わらず、彼はなぜ、ああも個性的な存在感を放つのでしょうか。彼の時代が来る気がして仕方ない!というわけで今回は、西洋占星術で峯田さんの魅力を紐解いていこうと思います。それと、あなたが「峯田和伸さんになるとき」も調べてみました。え?と思ったら、ぜひ最後までチェックして!■峯田さんの星回りを見てみたら…筆者はこの方の存在を『ひよっこ』で知りました。無知ですみません。その後、ミュージシャンや役者さんとして活躍している人だとわかったのですが…。なんでしょう、この味のある感じ。何か訴えてくるものがありますよね。めちゃくちゃ人間っぽくて、同時に野性的で、見た目に関係なくどこかセクシー。昔は結構、やんちゃだったのかな?それとも永遠に夢を追う少年?ホロスコープを見たらやっぱり熱く、そしてかなり強烈な星回りでした。◎峯田和伸(1977年12月10日生まれ)ホロスコープを見れば一目瞭然。射手座に星がびっしり詰まっています!■彼の性格はこれ!ホロスコープ一覧峯田和伸さんってこんな人・仕事に対する思いどこまでも走り続けるタイプで、新しい可能性を目指します。目の前に扉があるなら、必ず開けようとするでしょう。・プライベート自由が好きだから、恋をしても束縛はしないし、されません。ともに成長していこう、というノリです。・失恋したらあまり引きずらず次に行きます。そんなふうにイメージして読めば、星が伝える“彼のイメージ”をつかめるかと思います。■夢がルパン三世ってどういうこと?なお、表に書いた「海王星」は夢の話です。海王星はひとつの星座にだいたい14年くらい留まるので、1970年~1983年前後(おおよそ)生まれの人は、海王星は射手座です。そこで、彼の生まれた1977年の人気アニメ番組から時代背景をイメージしようと調べたら、『ルパン三世』や『宇宙戦艦ヤマト』『あらいぐまラスカル』『家なき子』など名作ぞろい。例えば、ルパンのように“泥棒だけどカッコよくて心優しい”とか、ヤマトのように“地球とおさらばしちゃう”とか、そんなに単純じゃないにしても、彼の世代の「夢」の思想と重なると思います。■射手座は無鉄砲なチャレンジャーしかも彼は射手座に、太陽・月・金星・海王星と4つも星が並んでいます。太陽は「表の顔」や「仕事で見せる顔」、月は「プライベートで見せる顔」に表れます。金星は「金銭感覚」「趣向の価値観」「恋愛の好み」「魅力」など。ココロニプロロの「誕生日占いパレット」によると、彼は「保護本能をくすぐられるタイプ」を表す星回り。まさに!参考までに記すと、射手座のエレメンツ(4元素)は「火」、モダリティ(3区分)は「柔軟」、ルーラー(支配星)は「木星」です。ホロスコープの「精神性」にも属しています。つまり射手座は明るくて無鉄砲で過激で、どこまでも可能性を追い続けるチャレンジャー。ブッ飛んだパフォーマンスにかけては、彼は一目置かれる存在みたいですし…(過去ライブ中、全裸になったこともあったとか)。でも銀杏BOYSの歌詞には、かなりストレートに本音が綴られていて。恋とか、女は嫌いとか、リアリティーのある言葉がいくつも並んでいてカッコいいんです。ぜひ聴いてみて!■全ての人の中に射手座の要素がある実はこういった「射手座的なカッコいい要素」は、全ての星座のみなさんの中にあります。「峯田和伸さん」的でありたいかどうかはともかく、あなたの「可能性」が広がるシチュエーションは知っておいていただきたいところ。なぜって、今年の秋には、射手座は幸運の時期に入るんです。知らなきゃ損ですよ!調べ方はとっても簡単。あなたの太陽星座と月星座から、反時計回りの「9番目」をチェックしましょう。(例)あなたが「山羊座」生まれなら、反時計回りの9番目のハウスは「乙女座」となります。下記のうち、山羊座ではなく「乙女座」の欄を読んでください。太陽星座と月星座が別々の方は「あなたの峯田和伸さん的な姿」は2つ、一致している方は1つです。月星座をご存知ない場合は、「誕生日占いパレット」で調べてみて!■あなたが峯田和伸さんになるのは?それぞれ、以下のようなとき、あなたのカッコいい要素と可能性が広がるでしょう。☆射手座(太陽または月が牡羊座)あなたが峯田和伸さんになるのは、失敗するわけがないという気持ちのとき。何とかなるさという恐れない前向きな気持ちのとき。☆山羊座(太陽または月が牡牛座)あなたが峯田和伸さんになるのは、持ち前の魅力を自己満足で終わらせないとき。世に役立てていくとき。地道に仕事をしているとき。☆水瓶座(太陽または月が双子座)あなたが峯田和伸さんになるのは、ボランティア精神を発揮しているとき。人の役に立つために、見えないところで努力しているとき。☆魚座(太陽または月が蟹座)あなたが峯田和伸さんになるのは、小さな範囲から大きな範囲に向かうとき。大勢の仲間を作るとき。広い心で愛していくとき。☆牡羊座(太陽または月が獅子座)あなたが峯田和伸さんになるのは、何も考えずに新しいことにチャレンジするとき。ライバルや競争に勝とうと努力するとき。☆牡牛座(太陽または月が乙女座)あなたが峯田和伸さんになるのは、品質のいいもの、こだわりのもの、そういった愛着のあるものに包まれるとき。“とりあえず”という考えを捨てるとき。☆双子座(太陽または月が天秤座)あなたが峯田和伸さんになるのは、ニュース、インスタ、ブログ、あらゆる情報を網羅する気持ちで情報交換をするとき。☆蟹座(太陽または月が蠍座)あなたが峯田和伸さんになるのは、結婚を考えたとき。誰かを守っていこうとするとき。☆獅子座(太陽または月が射手座)あなたが峯田和伸さんになるのは、ヒロイン(ヒーロー)になって一流の贅沢をしているとき。未経験なら、経験できる場所へ行くとき。☆乙女座(太陽または月が山羊座)あなたが峯田和伸さんになるのは、詩や音楽など、表現を通して文学に触れているとき。古くても、その基盤となるものを知るとき。☆天秤座(太陽または月が水瓶座)あなたが峯田和伸さんになるのは、一部の仲間だけでなく、多くの人と社交的に付き合うとき。いつも同じグループではなく、新しい出会いを得たとき。☆蠍座(太陽または月が魚座)あなたが峯田和伸さんになるのは、誰かと1対1でじっくりと向き合うとき。ひとつのことを極めていくとき。■発揮しないともったいない!ご自身の「峯田和伸さん的な魅力が引き出されるとき」はわかりましたか?なんとなくでも思い当たる方は、すでに「カッコいい要素」を発揮しているのでしょう。思い当たらない場合は、そうなるような体験をすることをおすすめします。参考までに言うと、以前「悪女な魅力」にまつわる記事にて、「射手座は“ジャジャ馬根性で陥れる”」と書かせていただきました。こちらもよかったらご覧くださいね。
2018年06月22日有村架純がヒロインを務め現在好評放送中の連続テレビ小説「ひよっこ」。本作で有村さん演じるヒロイン・みね子の叔父・小祝宗男を演じている峯田和伸といえば、「銀杏BOYZ」としての音楽活動と並行し、俳優としても『アイデン&ティティ』や『ボーイズ・オン・ザ・ラン』などで独特の個性を発揮。昨年放送されたドラマ「奇跡の人」では連続ドラマ初主演を務め大きな注目を集めた。本作でも独特の味わいで視聴者の心を掴んでいる峯田さんだが、今回、宗男という役柄をどう作り上げていったのか。気になる今後の展開も含めて語ってもらった。物語は東京オリンピック開催や高度経済成長に沸く1964年からはじまり、地方から集団就職で上京した“金の卵”ヒロイン・谷田部みね子(有村さん)が、懸命に働き自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春記となっている。脚本を読んだ際、宗男について「単に明るいだけじゃなく戦争体験を乗り越えて“俺はこう生きる”と決めた覚悟を感じて、やりがいがある」と感じた峯田さん。役作りに当たっては自身の祖父をモデルにしたそうで「宗男は亡くなったうちのじいちゃんと同世代。若いころの写真を実家から送ってもらった」という。「バイクに乗ってエレキギターも弾いて…宗男みたい」だったという祖父の姿から「自分が生まれてない時代の空気を自分のなかで解釈して演じている」と意外な宗男のモデルについて話してくれた。第13週では宗男がビートルズ来日のニュースを知って上京、みね子のところにやってくることに。これまでの撮影で印象に残ってる場面について「第13週の大声で叫ぶシーン」だという峯田さん。「台本呼んだとき“面白い感じで演じられる”と感じた」というこの場面、「それまで宗男が心のなかに隠していた部分をさらけ出すシーンで、演じていて心が震えた」という峯田さんの演技にも注目だ。さらに上京した宗男を追って妻の滋子(山崎静代)も上京、2人の「微笑ましい夫婦だなって感じるすごくいいシーンがある」そうなので、こちらもお楽しみに。また共演している有村さんについて「カメラが回ってないところでも疲れも見せず、たまに俺のところにやってきて“寝てますか?”とかちゃんと気遣ってくれる」とその優しさに感謝の言葉を送る峯田さん。みね子の祖父で宗男の父親役を演じる古谷一行とは「息子さん(降谷建志)と夏フェスでよく共演してて、その話をしました」といい、ミュージシャンとしての“人脈”が共演者とのコミュニケーションに役立ったと語ってくれた。元々ミュージシャンとして活動してきた峯田さん。バンド活動中心だった時代には10代のファンから声をかけられることが多かったそうだが、本作出演後「電車で50代、60代ぐらいの方から“もっとあんた出なさいよ”」と声をかけられ「脚本家が決めることで僕が出たいって言っても出れないからね」と返したという出来事があったといい、着実にその認知度はアップしている様子。自身の演技について「僕は歌手。プロの役者ではないのは十分自覚してて限界は知ってる」と言い「(脚本の)岡田(恵和)さんやプロデューサーもそれを求めていらっしゃるのかなってのはあるんで、なるべく自然に演じたい」と話す峯田さん。今後演じてみたい役柄について「作中で“みね子~”ってよく言うんですけど『熱中時代』にみね子って役がいたんですよ。北野広大(水谷豊)先生みたいな先生役を演じてみたい。訛っててもいい先生役だったら(笑)」と語り、俳優活動については「音楽の活動と両立できるタイミングで来たお話で、やれる範囲で取り組んでいきたい」と考えているというが、今回の宗男役で俳優としてもさらに評価されたはず。今後も続々とオファーが絶えない人気俳優へと成長を遂げていきそうだ。(笠緒)
2017年06月24日いよいよ本日14日(月)に最終回を迎えるフジテレビ月9ドラマ「恋仲」。福士蒼汰、本田翼、野村周平の三角関係が話題の本作だが、この度最終回に「銀杏BOYZ」の峯田和伸が民放ドラマ初出演を果たす。14日放送の第9話では、新人建築設計コンクールで審査員賞を受賞した三浦葵(福士蒼汰)は、自分の作品説明をするうちに、芹沢あかり(本田翼)がどれだけ自分にとって大切な存在だったのか気付く。そして受賞式のさなかに飛び出し、蒼井翔太(野村周平)のもとへ向かったあかりを追いかける。しかし、あかりが乗った新幹線には間に合わず…。7年ぶりに富山に降り立ったあかりが見た風景は、すっかり変わっていた。葵や翔太、金沢公平(太賀)と無邪気に笑い合っていた高校時代。通学に使っていた駅。いつもみんなが一緒にいた“あの頃“は永遠に続くのだと思っていた。あかりが翔太との待ち合わせ場所に着くと、そこには葵の姿が。あかりは、葵からいまの思いを打ち明けられる。不器用だが正直で素直な気持ちを告白した葵は、もしあかりも同じ気持ちなら約束の場所で待っていると伝える。葵と翔太、あかりが選んだのは…。初回放送で福士さん演じる三浦葵と本田さん演じる芹沢あかりの思い出の曲としてドラマ内で使われた「銀杏BOYZ」の「BABY BABY」。高校時代にイヤホンを分け合って聴いた「BABY BABY」は、峯田さんがバンド「GOING STEADY」時代に19歳で作詞作曲した曲で、峯田さんの代表曲のひとつだ。意外な挿入歌の登場に視聴者から驚きの声が多くあがったが、続く第2話では世武裕子によるカバーバージョンが流れ、7年ぶりに再会した2人の距離をぐっと近づけるきっかけとなった。主演を務めた映画『アイデン&ティティ』や『ピース オブ ケイク』など、映画界でも独特の存在感を発揮し、演技にも定評のある峯田さん。今回、峯田さんの出演シーンでは主人公とヒロインに“何か”を手渡すのだという。果たしてどんなシーンに登場するのか?峯田さんは撮影について「楽しかったです。最終回ということで、いままで3か月間ずっと撮影を続けてきた福士さんと本田さんの2人の感じが本当に良いな、と思いました。2人の中から自然に生まれてくるものがあって、それがちゃんと芝居の中に見えて、そこが良いな、と」。自身の演技を自己評価すると?という問いについては「0点です(笑)。自己評価は全くできないですから。とりあえず迷惑だけはかけないようにつとめただけです」と真摯にコメントした。プロデュースを務める藤野良太は「峯田和伸さんは僕の青春時代の憧れの人で、そしていまもなお特別な存在です。最終話でスペシャルゲストをお招きしたいと思ったとき、峯田和伸さんにご出演いただきたいと思いました。1話で『BABY BABY』を使用させていただいた縁もあったので、オファーした所、快くご快諾いただけました。撮影時は緊張と興奮が入り混じってとてもハイテンションでした(笑)。役も軽やかに演じてくださり、とてもすてきなシーンを撮ることができました。峯田さんに心から感謝しています」と語った。15分拡大で放送される最終回。以前、蒼井翔太役・野村さんと、複雑な恋と友情の間に立つキーパーソン・金沢公平役の太賀さんによる座談会トークを副音声で同時放送し話題となったが、今回もネットと連動した演出が盛り込まれるという。「恋仲」最終回は9月14日(月)21時からフジテレビにて放送。(text:cinemacafe.net)
2015年09月14日銀杏BOYZボーカルの峯田和伸を迎えたイベント『GING NANG URBAN TALK LIVE TOKYO』が、ぴあとKDDIによるエンタメサイト『up!!!』の主催により2月12日、東京・新宿バルト9で開催された。同イベントでは今年の1月に銀杏BOYZの9年ぶりとなるアルバム2作品のリリースに合わせて製作されたMVの上映と、トークライブが行われた。2005年にアルバムを2枚同時リリースして以降、シングルのリリースや不定期なライブ活動はありながら、次第にファンの前に姿を現す機会も少なくなり、製作に没頭してきた銀杏BOYZ。その壮絶な創作活動を経て、昨年末には峯田以外のメンバー全員が脱退を発表。峯田は今後どこへ向かうのか。この日集った約400人のファンの胸中にも、さまざまな想いが渦巻いていたはずだ。イベントは、『BEACH』に収録されている『東京終曲』のMV上映からスタート。約43分という長さの映像作品に描かれるのは、強烈なノイズから微かに聞こえるメロディに、破滅へと向かう男女の姿を重ねた退廃的なラブストーリー。続いて上映されたのは、『光のなかに立っていてね』に収録されている『ぽあだむ』のMV。長澤まさみも出演している本作は、ポップなナンバーにのせて、実に1283人もの女の子たちが投げキッスするというキュートな作品だ。2作品の上映が終わると、いよいよ壇上に峯田が登場。自身が監督・脚本・主演を務めた『東京終曲』について、脳裏に浮かんだ衝撃的なふたつのシーンからストーリーを紡ぎ、脚本に仕上げていったという創作秘話を明かした。次に話が『ぽあだむ』に及ぶと、このMV製作を指揮し、昨年末に脱退を発表したドラムの村井守がサプライズで登場。同作をスクリーンで観た感想を聞かれると、「気持ちよかった。協力してくれた全員に感謝したい」と感慨深げな様子だった。続いて行われた質疑応答のコーナーで、ファンから真っ先に質問されたのは、やはり今後の活動について。峯田は「ソロではなく、やっぱりロックバンドをやりたい。これからメンバーを募集するつもり」と、第2期銀杏BOYZ始動に向けてスタートを切ることを宣言。村井からは「ずっと背中を見てきたから、これからも応援するし、追いかけていきたい」と、真っ直ぐなエールが贈られた。またトークライブの中では、今年の6月に発売予定のDVDに同封するブックレットに掲載される、ファンから銀杏BOYZへのコメントを峯田が読み上げる場面もあった。コメントは2月いっぱいまで募集しているそうなので、詳しくは公式サイトでご確認を。イベントの終盤には、峯田による弾き語りが披露された。2011年に東北ツアーを行った銀杏BOYZだが、峯田が東京のファンの前で歌うのは実に4年ぶり。アコギを手にした峯田は『人間』ほか4曲を披露。歌い終えた峯田は「4年も歌わない間に僕にもいろいろなことがあった。でも、こんなふうにまた人前で歌えることが本当に幸せ」と語り、イベントは幕を閉じた。
2014年02月14日「僕たちは世界を変えることができない」。一見、ネガティブに思えるこの言葉で結びつけられた2人の男が初めて顔を合わせた。「銀杏BOYZ」のボーカル峯田和伸と、医学生時代にふとした思いつきからカンボジアに学校を建設し、向井理の初主演映画の原作となる本を執筆した葉田甲太。確かに世界を変えることはできないかもしれない。だが彼らは、確実に人の心を動かし、いや心だけでなく実際に人を動かし、自らの思いを“形”に残している。年齢も歩んできた道も違うが、隠すことなく自らをさらけ出して生きているところに共通点がある。そんな2人が互いの思い、自らの活動や表現、生き方についてガチンコで熱く語り合った。「世界を変えることはできない」という言葉に込めた思い元々、「僕たちは世界を変えることができない」というのは「銀杏BOYZ」の楽曲およびメンバーの活動を追ったドキュメンタリーDVDのタイトル。中学時代から峯田さんの大ファンであった葉田さんが自らの活動を綴った本の題名として借用したのだ。――そもそも、峯田さんはどのような思いでわざわざこんなネガティブなタイトルを?峯田:実は僕自身、あまり分かってなくて(笑)、メンバーと「タイトルどうしよう?」って話して、適当にいくつか言ったうちのひとつなんです。意味は分からないけど、何とでもとれる。なぜか引っかかって…まあDVDはタイトルと関係なく下ネタ満載なんだけど(笑)。でも引っかかるということは何かが良いんだろうな、と。いろんな人に意味を聞かれるけど、みんな深読みし過ぎなところもあって。いろんな状況がこの言葉の意味や見方を変えてくれるようなところはあるんだなと感じてます。この言葉がある“場所”は変わらないけれど、状況がこの言葉の捉え方を変えてくれる。そういういろんな捉え方ができる言葉は好きですね。葉田:タイトル、借用してすみません。僕自身、すごく深くあれこれ考えてました(笑)。ただ、僕が本のタイトルに選んだのは、僕のやってきた活動は相手がいてこその活動で、自分が幸せだと思うことを相手に押し付けてはいけない。僕らではなく、当事者の人たちが「変える」ものなんだという意味で、自分に対して調子に乗るなよっていう気持ちが9割です。残りの1割は、乱暴な言い方ですが、世界が変わらなくてもいいんじゃないかって思い。変える必要はないんじゃないかと。峯田:最初に映画の話を聞く前に、本屋で積まれているのを見たんですよ。「なんかこのタイトル、見たことあるなぁ」って(笑)。あぁタイトルが一緒だと気づいてやっぱりこの言葉が引っ掛かった人がいたんだと思いましたよ。葉田:高校の頃とかずっと「銀杏」聴いてて、「恋と退屈」(峯田さんの著書)読んだら一言では言い表せない感情があって…峯田さんてカッコ悪いところも全部出すからカッコ良いんです。峯田:僕はカッコ悪いことをカッコ悪いって思ってなくて、もちろんカッコ良いとも絶対に思ってないんだけど。これやったらマズいとか、これ書いたらヤバいとか、そういう気持ちがないんだよね。葉田:一般論で言うところのカッコ良いとかカッコ悪いっていう価値観を(峯田さんに)崩されましたね。共感、ボランティア、さらけ出すということ葉田:僕はこの本を書く上で「何かを伝える」とか「共感してほしい」とかそういう思いはなかったんです。だから出版者の人にも怒られて(笑)、経験も実績も知識もない中で「何ができるのか?」って考えたとき、「こうあるべき」とか「こうしろ」じゃなくて「僕はこう思いました。どう思いますか?」としか言えなかったんです。峯田:海外でなくても日本国内でも世の中にはいろんな問題があるけど、海外に行ってボランティアをやる人はいる。僕はボランティアの経験ないんだけど、どういう思いでカンボジアに行ったの?葉田:郵便局でたまたま見たパンフレットがカンボジアだったというだけで、それが日本だったら日本で活動してましたね。いつも「何となく」と言ってます。ただ、“誰か”が悲しんでるだけじゃ人は動かないと僕は思っていて、その誰かが知っている“あの人”になれば動くのかなと。縁があって現地に行ったことで、カンボジアは僕にとって“誰か”じゃなくて“あの人”になったんです。峯田:すごく良いことしてると思うけど、日本に帰って気持ちが落ちて、デリヘルを呼んだとかまで書いたのはなんで(笑)?正直、そういう部分があるからこそ僕は信頼して読めたんだよね。これがボランティアやって子供と遊んでってだけなら、「ウソくせぇ」って思ってた。――葉田さんは抵抗はなかったんですか?やましいことがなくても自己満足だとか偽善だとか言って足を引っ張る人たちがいる中で、あえてここまでさらけ出すことに。葉田:いや、全部出したくなかったんですよ、デリヘルのエピソードだって(苦笑)。でも書かざるを得なかったんです。峯田:なんで?葉田:書かなきゃ勝負できなかったんですよね、やっぱり。それ以外、自分にはないと思ったんです。峯田:うん。そこ書かなきゃ植村直己さんは超えられないよね(笑)。椎名誠さんは書いてないですからね。書いてほしい!まあ、書きゃいいってもんじゃないけど。よく書いたよ!葉田:「深夜特急」にもないですね(笑)。でもオカンは泣いてましたけどね。「何でそんなこと書くの?」って(苦笑)。シラフのままじゃ書けなくて、梅酒飲んで気づいたら出来上がってた感じ。ちょっと脱線しますけど、僕は“ボランティア”って好きじゃないんです。勝手にやればいいものだと思ってて。語弊があるかもしれないですが、“自分探し”とか言ってカッコつけて、恋愛してそこから逃げてボランティアにすり替えたりってすごく多い。それは違うなって思ってて…。峯田:まぁ僕がボランティアをやるとしたらまず間違いなく女の子狙いですね(笑)。――葉田さんはいま、エイズ問題や建設された学校の維持に携わってますが、葉田さん自身の中でどういう位置づけでやってらっしゃるんですか?葉田:出会った人が泣いていたり悲しんでいるから、僕の勝手な“エゴ”で笑ってほしいと思ってやってるのかな。それを何て呼ぶのか、いまだに僕にも分からない。友達が悲しい顔してるから笑顔になってほしいっていうのはボランティアとは言わないですよね?峯田:僕だったら絶対ヤッてますね。葉田:いや、そんなこと聞いてないですから(笑)!批判を受け止めるということ葉田:峯田さんも昔、TVでデリヘル呼びまくってるって言ってましたけど…。峯田:TVで言ってた?まあ…いろんな弊害はありましたけど(苦笑)。でもこうなると何言ってもネタか本当か分からなくなってるからね。葉田:批判やネット上でのバッシングとかもあると思いますが、峯田さんはどういう気持ちでそれを受け止めるんですか?峯田:評論家の声もネットの声も含めて、別にいいかなと思ってる。言ってもらった方が良くないですか?さっきの本と一緒でキレイごとだけでなく、いろんなことを含めて作品として面白いんだから。褒められるだけだと気持ち悪い。世に出した以上は嫌ってる人も含めて両方いないとね。葉田:僕は毎回、ヘコんでました。だから峯田さんのその言葉聞けて良かったです。峯田:あんまり考えてないからね。お母さんに怒られたらヘコむけど、それ以外はどうでもいいの。葉田:お母さんに怒られることあるんですか?峯田:あるある。「最近、お金遣い荒いよ」とか。うちはお母さんが通帳持ってるから。――葉田さんは医師として勤務しながらカンボジアのために活動し、本も執筆されていますけど、どうやって両立されてるんですか?カンボジアに学校を建てた後で、医師になるという現実を前に虚脱感とかはなかったんですか?葉田:情けないんですが僕、マザコンなんですよ。子供の頃、病院で母親に医者になって治してあげるって言ったら喜んでくれて、それで何とかなれました(笑)。やってく中でバランスがとれるようになりましたね。右脳と左脳みたいなもので、医者の自分と表現する自分は全く別人格なんです。医者のときはロジカルに、書いたりするときはエモーショナルに、本書いたりするだけじゃ酒ばかり飲んでダメになる。2つでバランスとってます。だから、峯田さんのように表現してお金稼いでいる人はすごいなと尊敬してます。峯田:いやいや、カンボジアの前に僕を助けてほしいです。今度、診てください(笑)!この後もここでは書けないような彼女についての話や、デリヘルの話などで大いに盛り上がる2人。世界を変えようなどとはこれっぽっちも思ってもいない、ただ自らの道を進む似た者同士の男たちの激し過ぎる初対面だった。(photo/text:Naoki Kurozu)「僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia.」(小学館文庫刊)定価:500円(税込)発売中「それでも運命にイエスという。 」(小学館文庫刊)定価:500円(税込)10月6日発売銀杏BOYZ ドキュメンタリーDVD「僕たちは世界を変えることができない」 (初恋妄℃学園)定価:3,990円(税込)発売中『僕たちは世界を変えることができない。』3連続インタビュー 松坂桃李インタビュー:: 向井理インタビュー■関連作品:僕たちは世界を変えることができない。 But, we wanna build a school in Cambodia. 2011年9月23日より全国にて公開© 2011「僕たち」フィルムパートナーズ■関連記事:向井理、総立ちの客席と深作監督のメッセージに感激し絶句向井理インタビュー引き算の演技で魅せた“ヒーローじゃない主人公”向井理、思わず本音が!?「パルテノン神殿は汚いところだった」松坂桃李インタビュー照れ屋な22歳が見つけた“熱いもの”向井理、流暢な英語でスピーチ!海外オファーは「なきにしもあらず」?
2011年09月26日先日公開を迎えた『ボーイズ・オン・ザ・ラン』に主演している峯田和伸(銀杏BOYZ)から、動画メッセージが到着した。花沢健吾による同名人気漫画を原作にした本作。峯田さんは、非イケメンのサエない…でも熱い主人公・田西を熱演している。峯田さん自身、原作の大ファンを公言しており、原作を愛するがゆえ、原作ファンの観客が観ても楽しめる作品にすべく、並々ならぬ決意と熱意を持って本作に臨んだ。こちらの動画の収録に先立って行ったインタビューでは、聞いているこちらがヒヤヒヤしてしまうようなきわどい発言も次々と飛び出したが、こちらの動画コメントでは独特のユーモアあふれる語り口で作品の魅力を熱弁している。曰く「お見苦しい部分も多々あるとは思いますが、リアルな映画になっています」。「胸をえぐられる」、「非日常的な温かい気持ちになれる映画…ではないんですが…」(峯田さん)という『ボーイズ・オン・ザ・ラン』。一体どんなどんな仕上がりになっているのかは映画館で。まずは、熱き男が全身全霊をかけて役に込めた思いを動画でチェック!『ボーイズ・オン・ザ・ラン』はテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開中。※こちらの動画コメントは、MOVIE GALLERYにてご覧いただけます。MOVIE GALLERY峯田和伸インタビュー■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年1月30日よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会■関連記事:『ボーイズ・オン・ザ・ラン』峯田和伸インタビューさらけ出す男の矜持!峯田和伸の「押尾学のスピリット」発言にドキッ!イケメンVS非イケメンで大激論松田龍平と峯田和伸のケンカの軍配は…?亡き父・優作を知る小林薫「感慨深い」キャスト、監督舞台挨拶付き『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会に25組50名様ご招待“ダメ男”峯田和伸VS“ヤリ手”松田龍平美女めぐり熾烈なバトル勃発!
2010年02月03日Wikipediaじゃあるまいし、自分の過去の警察沙汰についてまで包み隠さず自らのブログのプロフィール欄に掲載している人もめったにいない。峯田和伸は、自分を飾ろうともかっこよく見せようともせず、ありのままをさらけ出す。それはインタビュー中も変わらない。だから登場人物への共感を語る際に「僕も中途半端な形で女の子を捨てた経験もあるし…」とか「元カノの名前を曲名にして歌ってたらその親から怒られて…」なんてこちらがヒヤヒヤするエピソードが次々と出てくる。銀杏BOYZの歌手、そしてもはや“俳優”として確固たる地位を築いている彼の最新主演作『ボーイズ・オン・ザ・ラン』。暑苦しくて、かっこ悪くて、一生懸命な主人公・田西を彼はどのような思いで演じたのだろうか?田西への“憧れ”と青山への“共感”原作は「週刊スピリッツ」(小学館刊)に連載された花沢健吾の同名人気漫画。「連載当時から、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の部分は切り取っていた」と言うほどの原作ファンであった峯田さんにこの役のオファーが来たのはやはり運命か?田西という役柄への思いを尋ねると「憧れと共感がある」という答えが返ってきた。「僕には自分の表現したいもの…バンドという存在があったけど、田西はそれを見つけられないまま生きてきた。それが、ちはる(黒川芽衣)という自分にとっての“夢”ができて、それを追いかけるようになる。峯田和伸は、田西よりも小器用で、妥協するところもきっとあると思うんですよ。でも、田西にはそれがなくて、向こう見ずのまま、迷惑を掛けながら突っ走る。そこは憧れですね。僕は、松田龍平くんが演じた(敵役の)青山にも共感できるんです。僕自身、1回きりで女の子捨てた経験もあるし…だから僕は田西になれない。その分、憧れておれの分まで頑張ってくれ、と思うんですよね」。田西を演じる上で、オファーが届いたときから撮影を終えるまで、あえて原作を一度も手に取らず、脚本と監督との話し合いの中で役を作り上げていったという。「原作の中の田西を意識したら、原作は超えられないし映画化する意味はない。監督とは『僕らの“ボーイズ・オン・ザ・ラン”を作ろう』という話をしました。原作ではこのシーンで、田西はこういう表情してた、とかいうことが頭に入ってくると本番で身動きが取れなくなってしまうし、嘘になっちゃうんですよ。セリフは原作からの借り物であっても、峯田和伸が黒川芽衣に向かい合ったときの空気感を大切にして、それが伝わるようにしようと思いました」。名前と顔をさらけ出して語ることによる衝撃それにしても、田西の行動は凄まじい。見ていてどこか、自分の中にある隠しておきたい様々な恥ずかしいことをほじくり返されているかのような気持ちにすらなる…。みっともない部分も含め、自分の全てをさらけ出す――。そんな生き方は、峯田さんのスタイルにそのまま通じるようにも感じるが…。峯田さん自身はなぜ、そこまでさらけ出せるのか?「いや、僕はそこまでムチャはしないですよ、恋愛においては(苦笑)。嫌われたくないんで…。僕自身のそういう生き方は、決して単なる性格というわけではないですね。例えば、ネット上の掲示板とかで名前出さずにいろいろ言ったりする気持ちは僕も分かる。でも、僕は名前も顔も出して汚いことや変なことをガンガン言った方が与える衝撃は大きいだろうと信じてる。だから僕は自分を全て出して言おう、と。そういう意図はありますね。まあ、なんぼ、『隠してない』と言われても、隠してる部分はありますから、そこは計算高いですよ(笑)。でも、僕が憧れる人には、例えばジョン・レノンもそうですが、『かっこつけず、そのままの君を表現できたらこんなにかっこいいことはないんだよ』という部分があるんです。究極的にはそこかな。“誰かのために”ではなくて“目の前の人”に届けばいいと思って歌っているので」。と、ここで冒頭の“元カノ”エピソードが出てくるところが峯田さんらしいのだが…。本作では主題歌「ボーイズ・オン・ザ・ラン」も担当しているが、彼の音楽を少しでも聴けば、峯田さんにとって、音楽という存在がいかに大きなものかが即座にわかる。では、“演じる”ということは峯田さんにとってどういうことなのだろうか?「音楽に関して言うと、大学で始めてから曲作るのもプロデュースも、ライヴもCD制作も全て、自分たちの手でやって来た。それに比べると、演じるというのは他人に預けられる部分なんです。監督の『スタート!』の声に対して動いて、たとえ自分が納得できなくても監督にとってOKならそれはOKなんですよ。そういう意味で音楽とは違うモードでできるんですよね。声も動きも含めて、そうやって人目にさらされるのはある意味、気持ちいいです」。『夢をあきらめないで』を原曲キーで熱唱!そう言われるとついつい、次の俳優としての活動に期待してしまうが…と話を振ると、即座にかぶりを振った。「役者自体、しばらくやりたくないかな…というかいまは考えられないですね。いまはバンドでいっぱいいっぱい」。このはっきりとした部分が魅力だが、とはいえ何とかまた次の作品を早く観たいところ。最後に一点、劇中のあるシーンについて質問。決戦を前にした田西が、カラオケで音を外しながら熱唱する場面があるのだが、さすが峯田和伸!と言うべきか、音を外しつつも妙に心に響く歌声を披露している。へたくそなのにかっこいいこのシーン。どんなことを意識して歌ったのだろうか?「あそこは、『田西だったら?』とか考えずに嘘がないように、という気持ちで思い切り歌ってます。あの状況で岡村孝子さんの『夢をあきらめないで』を原曲のキーで歌ったら、ああなったんです(笑)。あの頃は、撮影も佳境で体力的にもヘロヘロで、にんにく注射を打って歌って…あれが僕の限界です!」■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年1月30日よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会■関連記事:峯田和伸の「押尾学のスピリット」発言にドキッ!イケメンVS非イケメンで大激論松田龍平と峯田和伸のケンカの軍配は…?亡き父・優作を知る小林薫「感慨深い」キャスト、監督舞台挨拶付き『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会に25組50名様ご招待“ダメ男”峯田和伸VS“ヤリ手”松田龍平美女めぐり熾烈なバトル勃発!
2010年01月29日花沢健吾による漫画原作を人気バンド「銀杏BOYZ」の峯田和伸を主演に迎えて映画化した『ボーイズ・オン・ザ・ラン』の完成披露試写会がこのほど都内で開催され、キャスト・監督による舞台挨拶が行われた。峯田さんを始め、共演の松田龍平、黒川芽以、小林薫、リリー・フランキー、三浦大輔監督、そして原作者の花沢さんも来場し、会場は大きな盛り上がりを見せた。人気の演劇ユニット「ポツドール」を率いて活躍し、本作で映画界への進出を果たした三浦監督は、主演の峯田さんについて「選んで間違いなかった」と断言。「初めは、互いに人見知りなので全く話せずにお見合いみたいだったんですが…」と照れくさそうに付け加えた。峯田さんは以前から原作の大ファンだったということで主演のオファーが来たときの気持ちを「言葉にならなかったです。実は、心のどこかで映画化してほしくないという気持ちもあり、『これは困ったな』と思いました」とふり返った。松田さんが“悪役”に扮しているというのも見どころのひとつ。峯田さんとは劇中、ケンカのシーンもあるが、松田さんは「僕は殴ってる方でしたので…峯田さんは大変だったんじゃないでしょうか(笑)?」と語ると、峯田さんは「実はあのとき、みぞおちに龍平さんの蹴りが入ってすごく痛かった」と苦笑交じりに告白。さらに「あのシーンは撮影も終わりの方で、いろんな張りつめていたものがきれてしまったというか…気がついたら泣いてました」と強い思い入れを感じさせるエピソードを明かしてくれた。ヒロインのちはる役の黒川さんは、峯田さんの印象について「初めてお会いしたときは『田西がいる!』って思いました。私は人見知りの人をいじるのが好きなので、すごく話しかけたんですが、峯田さんには迷惑だったかも」といたずらっぽく笑った。ベテランの小林さんは、若い俳優、スタッフとの仕事を楽しんだようで「ポツドールの芝居は見てたので、三浦さんが撮ると聞いて何でもいいから出ると言ったんです。龍平くんを見たときは、父親(故・松田優作)を知ってるから感慨深かった。峯田くんは…うまく言えないんですが、尊敬してます。『参ったな』という感じです」と賛辞を贈った。そして、リリーさんは本作では“社長”役。「俺ももう、社長なんかをやる年齢になったんだな」と言いつつ「青春ってのは年齢じゃない。この映画のコピーになっていますが、真剣になったときが青春だというのは本当です。(峯田さん扮する)田西を見てると、自分の青春は始まったのか?それともいままでなかったのか?と考えさせられます」とまだまだ“青春時代”。花沢さんは「キャストが決まって、撮影が始まってもなかなか実感が沸かなかったです」と語るように、自身の作品の映画化が信じられなかったという。ちなみに本作に出演もされているので、ファンは要チェック!三浦監督が「不器用な映画だけど、必死さは伝わると思う」と語る『ボーイズ・オン・ザ・ラン』は2010年1月30日(土)よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開。■関連作品:ボーイズ・オン・ザ・ラン 2010年1月30日よりテアトル新宿、シネセゾン渋谷ほか全国にて公開© 2009花沢健吾/「ボーイズ・オン・ザ・ラン」製作委員会■関連記事:キャスト、監督舞台挨拶付き『ボーイズ・オン・ザ・ラン』試写会に25組50名様ご招待“ダメ男”峯田和伸VS“ヤリ手”松田龍平美女めぐり熾烈なバトル勃発!
2009年12月17日