京都には昔ながらの製法で作られた拘りの和スイーツや、伝統を受け継ぐ遊び心一杯のお土産が沢山あります。「おおきに~」という言葉の響きが余韻を残す京都の魅力。今回は京言葉にのせて京都・嵐山の「おいしゅう」(美味しい)、「かいらし」(かわいらしい)、「ほっこり」(落ち着く)な和スイーツと小物をご紹介します。1)京都の歴史を物語る「おいしゅう」菓子 老松「御所車」婚礼菓子、茶席菓子を中心とした「老松」。その起源は室町時代。中でも代表的な「御所車」は、丹波大納言のつぶ餡であっさりとした一口が「おいしゅう」お菓子。木型で押紋された「御所車」に雅な京都の歴史を感じます。2)ちりめん細工館でみつけた「かいらし」小物入れちりめんで作られた「かいらし」小物入れ。生地の模様を選ぶのも迷ってしまうほどです。1つ500円と、お土産のまとめ買いにもおすすめ。お気に入りのアクセサリーなどを入れて持ち歩ける小粋なお土産として喜ばれます。3)大河内山荘でしか味わえない「ほっこり」する最中嵐山観光では訪れたい人気スポットの1つ「大河内山荘」。「鶴屋吉信」が大河内山荘のために作った最中です。インゲン豆の餡を使った上品な甘さ。風光明媚な庭園を眺めながら「ほっこり」するお菓子の味は格別です。
2015年02月23日森トラストグループは2015年春、スターウッド ホテル&リゾート ワールドワイド Inc.と協働で京都・嵐山に「翠嵐(すいらん) ラグジュアリーコレクションホテル 京都」を開業する。スターウッド ホテル&リゾート ワールドワイドInc.は「ウェスティンホテル」や「シェラトンホテル」など世界約100カ国で1,200のホテルを所有・運営しており、「翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都」は同社の最高級ブランド「The Luxury Collection(ラグジュアリーコレクション)」として日本初の開業となる。京都・嵐山は景勝地として知られている。中でも同ホテルは、作家の司馬遼太郎氏が『街道をゆく』の中で「目の前に、嵐山の翠巒(すいらん)が盛り上がっている。丘としては日本でもっとも美しい。」と称賛した嵐山の稜線(りょうせん)を保津川越しに望む立地に誕生する。その自然美を最大限に生かして実現する世界観を「翠嵐」という言葉に込めたとのこと。客室には「月」をテーマとした空間デザインが施されており、「翡翠」「菫」「藍」など日本の伝統色をキーカラーとしたインテリアとなっている。1枚のびょうぶ絵のように窓一面に嵐山の景色が広がる部屋や、保津川と渡月橋を一望できる部屋、月見台を有する部屋などさまざまな種類をそろえる。部屋数は全39室で、うち露天風呂付スイートルームが4室、露天風呂付特別室が2室、露天風呂付和客室が12室、標準客室が21室となる。敷地内には、会席料理や個室での鉄板焼きを楽しめるレストランの他、築100年超の和風建築をリニューアルし、保津川を望むテラスを備えた甘味所・カフェもそなえる。また、ホテルレセプションには離宮の装飾である御簾(みす)や格子をオマージュした装飾を施し、中庭を眺めながらチェックインのひとときを過ごせるという。このほど行われた同ホテルの発表記者会見では、スターウッド ホテル&リゾート上席副社長のロタ・ペール氏と森トラスト・ホテルズ&リゾーツ代表取締役社長の伊達 美和子氏が登壇した。ロタ・ペール氏は「またとない体験ができる場所になる。このホテルが日本で初めての『ラグジュアリーコレクション』となったことは、私たちにとってとても喜ばしいニュースだ」とコメント。伊達氏は「由緒正しい京都・嵐山の歴史と品位を損なわず、かつこの土地にもう一度光を当て再生することがデベロッパーである私たちの使命と感じています」と嵐山という土地への思いを語った。なお、客室の宿泊料金は標準客室で4万円~10万円以上となる見込みとのこと。
2014年12月15日景勝地「嵐山渓谷」で知られる埼玉県の嵐山町(らんざんまち)。そこで2011年に誕生したグルメが「嵐山辛モツ焼そば」だ。「第9回埼玉B級ご当地グルメ王決定戦 in 北本」(2011年11月)でも、強豪を押しのけ見事3位に入賞するなど、着々と全国区になっていっている。○牛ではなく豚のモツを食べる街地元での盛り上がりもなかなかのもので、嵐山観光協会の公式サイト内には嵐山辛モツ焼きそばの紹介ページが開設され、同商品を提供している店舗10店が紹介されている。ところで、この焼きそばは一体どのような商品なのだろう!?「もともとこの地方では、豚のモツを食べる文化があったんです」。解説してくれたのは、「満腹ラーメン三宝」店主の三宮(さんぐう)清さんだ。この地域一帯では古くから、モツ丼やモツ煮、ホルモン焼などが普通に食べられていたという。○17のスパイスで作る激辛ホルモン中でも有名なのが、「ねぎし精肉店」のオリジナルブレンド味噌で作った激辛ホルモンだった。「これを使って観光協会主導でご当地グルメを作ろうということになったわけです」。この激辛ホルモンは17種類のスパイスを使って、「超辛くチョー美味しく」をコンセプトに味付けされているという。そして、やっぱりB級グルメといえば焼きそばでしょ?ということで、試行錯誤を繰り返し「嵐山辛モツ焼そば」は完成したのだった。三宝が提供する「辛モツ焼そば」は650円。アツアツできたてを食べると、まず辛モツから染みだした辛味噌のスパイシーさが口の中に広がる。それでいてキャベツやもやし、にら、ニンジンなど野菜もたっぷり。ついつい箸が進むのも、モツの脂がじわっとコクを深めているから。そのままいただくのはもちろん、ご飯のおかずにもぴったり。もちろん「ビールのつまみに注文する人も多いですよ」とは三宮さん。なるほどこりゃ病みつきになりそうな魅力がある。聞けば、提供開始から数年で、地元にもかなり定着したようだ。「ご当地グルメ好きな観光客の人もよく食べに来ますね」とは店主のコメント。●infomation満腹ラーメン三宝嵐山町川島2315-7○食べやすくてかわいい焼きそばパン一方でユニークな品も開発されている。ベーカリーの「ブーランジェリーポネット」では何と、「嵐山辛モツ焼そばパン」を販売しているという。「もともと自分の手でご当地グルメを作ってみたかったんです」と言うのは、オーナーの田中良(まこと)さん。東京のベーカリーに勤務していた時に、B-1で優勝した「甲府鳥もつ煮」のフィーバーを目の当たりにしたことが、思いに拍車をかけたという。地元・嵐山に帰ってベーカリーを開いた田中さんにとって、 地元での辛モツ焼そばのブームはまさに待望の動きだったのだ。最初はいわゆる焼きそばパンのようにドッグパンに挟んでいたが、「焼そばがポロポロこぼれたりして食べづらかったんです。それで、おやきのように焼きそばを生地で包んで、焼き上げました」。そうして完成した「嵐山辛モツ焼そばパン」(200円)は、かわいくて片手でも食べられると女性に大人気だ。食べてみると、辛さの中に確かに存在するまろやかさが絶妙な味わいだ。この味は?と聞くと、「実は、地元ファームの卵で作ったこだわりのマヨネーズが隠し味になっているんです」と田中さん。なるほどマヨネーズか。道理でパンと見事にマッチしているわけだ。それに生地で包み込んであるから、焼きそばの風味やうまみが外に逃げることもない。ちなみに、「温めて食べた方がおいしいという人と、冷たいままで食べた方がおいしいと言う人の両方いらっしゃいますね」とのこと。●infomationブーランジェリーポネット嵐山町菅谷578-5○あえて牛、野菜も多めの理由とは?さて、焼きそばといったら、やっぱりお好み焼き店が専門のスジだろう。「YOU」で食べられる「嵐山辛モツ焼きそば」は680円。鉄板でじゅうじゅう焼いてくれて、その香ばしさだけで食欲全開だ。ビール片手に待つこと数分、「おまたせ」と出てきた焼きそばにかぶりついた。味噌と塩で味付けされてパンチがきいてうまい!そしてこのプリプリの牛ホルモンが最高なのだ。ん!?牛ホルモン!? 豚モツじゃないのか!?「ああ、私がここの出身じゃないからね。もう適当にアレンジしちゃっているのね、ハハハ」。あっけらかんとそう笑うのは、店主の杉田静枝さん。辛さもこの店では控えめだそうだ。「うちでは野菜が多めに入っているよ。ねぎ、しめじ、しいたけ、キャベツ。ヘルシーでしょ?」さすがは女性目線。牛ホルモンのコラーゲンもお肌をツヤツヤにしてくれそうだ。●infomationお好み焼き YOU嵐山町むさし台2-34-3残念ながら紅葉のシーズンは終わってしまったが、この「嵐山辛モツ焼そば」を目当てに嵐山をわざわざ訪れる客も多いという。チャンスがあれば、是非埼玉の嵐山でハインキングがてら、絶品の辛モツ焼きそばを堪能してほしい。
2013年12月28日嵐電(らんでん)の名称で親しまれている京都の京福電気鉄道・嵐山駅が、13日のリニューアルに先駆けてプレスに公開された。デザインは伊勢丹新宿店のリモデルなどを手がけた森田恭通。2002年に同氏が行った第1期の駅舎改修から11年が経過し、駅周辺への集客計画が順調に推移、今回は駅のコンコース自体に創造性を持たせ、“エキナカ”効果を狙ったデザインとなっている。今回のリニューアルでは駅構内と周辺エリアの一体化を実施。街と駅を仕切っていた改札口を撤去し、ホームと線路の周囲を“広場”として、ベンチなどを設置し、誰でも自由に回遊・滞在できる「電停のある小さな街」を実現した。2002年に改装した駅正面(西口)が「はんなりゾーン」として3,000本の竹と京都の銘店街で構成したのに対し、今回改装を実施したコンコース側は「ほっこりゾーン」として新たに駅東口を新設。「キモノフォレスト」と呼ばれる友禅をLEDで透過させたアクリルポールを約600本林立させ、日没以降には、入舎する車窓からも幻想的な風景が広がるエンターテイメント性を持たせた。また、コンコース内に嵐山温泉の足湯、駅前の天龍寺にちなんだ「龍の愛宕池」にはカスタムペインターの倉科昌高作の龍を設置、震災復興を願う「福島三春町の滝桜」も植栽された。北側コンコースに新た導入されたテナントには宇治茶の産地の和束町と京福電鉄のジョンイントベンチャーの日本茶カフェ&バーも出店されるなど「従来、あまり訴求できていなかった日没以降の嵐山エリアの魅力を打ち出せれば」と京福電鉄の鈴木浩幸・事業推進部部長。「日本の駅のパブリックゾーンの白い光の空間が僕自身苦手で、今回のリニューアルでも自分自身の得意とする“光”をデザインのテーマに置いた。外国の観光客が訪れて、京都らしいと感じる駅の必要性を以前から感じており、“ザ・キョウト”の嵯峨嵐山でのランドマークになれば」と森田恭通氏は話す。
2013年07月12日