岩井俊二監督による名作ドラマを長編アニメーション化した『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の完成披露試写会が8月9日(水)、都内で行われ、広瀬すず(及川なずな役)、菅田将暉(島田典道役)、宮野真守(安曇祐介役)が浴衣姿で出席した。母親の再婚のため転校することになった、なずなは自分に思いを寄せる典道に“かけおち”を持ちかける。すると典道は「何度も時間が巻き戻る」不思議な現象に巻き込まれ…。果たして、典道は大好きななずなを救えるのか?『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之が総監督を務めた。当初のスケジュールから大幅に遅れて、映画本編が完成したのは3日前!できたてホヤホヤの本作を鑑賞した広瀬さんは「すごく芸術的で、いままでに見たことないアニメーションです」と感激しきり。「ぜひ、“気持ちの宝探し”を楽しんでいただければ」とアピールした。共演する菅田さんも「めっちゃ面白かったです!」と興奮した様子。ただ、自身が演じた中学生役が抜け切れていないのか(?)、広瀬さん演じるヒロインについて「かなりエロい」「エロいんですよ」と妄想があふれ出てしまい、「なずなが水着になるシーンで、髪を全部帽子に入れている“モコモコ感”とか…」とコメントを暴走させていた。そんな菅田さんの姿に、最初はさわやかコメントで攻めていた宮野さんも「そう、なずながエロい!」と便乗していた。東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催されたジャパンプレミアには脚本を手がけた大根仁(『モテキ』『バクマン。』)、企画とプロデュースを務める川村元気(『君の名は。』)が同席した。その後、広瀬さんらキャスト陣は同じく六本木の東京ミッドタウンに移動し、花火点火セレモニーに出席。イルミネーションで花火を再現する“ひかり花火”と本物の仕掛け花火約300発のコラボレーションを鑑賞し、子どものように笑顔を弾けさせた。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は8月18日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 2017年8月18日より全国東宝系にてロードショー©; 2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
2017年08月09日岩井俊二監督の初期の傑作ドラマを『モテキ』『バクマン。』の大根仁が脚本を務めてアニメーション映画化した『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』。本作で、主人公・なずなの声を担当した広瀬すずが、1980年代から輝き続ける不世出のアイドル・松田聖子の名曲「瑠璃色の地球」を劇中で披露していることが分かった。夏休み、とある海辺の町。花火大会をまえに、「打ち上げ花火は横からみたら丸いのか?平べったいのか?」で盛り上がるクラスメイト。そんななか、典道が想いを寄せるなずなは母親の再婚が決まり、転校することになった。「かけおち、しよ」なずなは典道を誘い、町から逃げ出そうとするのだが、母親に連れ戻されてしまう。それを見ているだけで助けられなかった典道。「もしも、あのとき俺が…」なずなを救えなかった典道は、もどかしさから、なずなが海で拾った不思議な玉を投げつける。すると、いつのまにか、連れ戻される前まで時間が巻き戻されていた…。何度も繰り返される1日の果てに、なずなと典道がたどり着く運命は?広瀬さんをはじめ、声優初挑戦となる菅田将暉、人気声優の宮野真守ら豪華キャストで、“繰り返される夏の1日”を描くラブストーリー。独創性あふれる演出と映像表現でアニメ界に多大な影響を与える、『化物語』『魔法少女まどか☆マギカ』の奇才・新房昭之が、アニメーションスタジオ「シャフト」と最強タッグを組み総監督を務めている。劇中で、広瀬さん演じるなずなは、クラスメイトの典道(菅田さん)との駆け落ちの道すがら、幼いころから彼女の母が口ずさんでいたという「瑠璃色の地球」をアイドルさながらに披露。イマジネーション豊かなアニメならでは演出と融合した映画オリジナルの編曲で歌われ、町から逃げ出したなずなの切ない思いを感じさせる、広瀬さんの優しく透き通る声に思わず惹きつけられるシーンとなった。また、広瀬さんは本楽曲のため、レコーディングにも初挑戦した。「瑠璃色の地球」(作詞:松本隆、作曲:平井夏美、編曲:武部聡志)は、1986年に発売された松田さんの13thアルバム「SUPREME」のラストを飾るファンにはお馴染みの名曲。同アルバムは第28回日本レコード大賞で最優秀アルバム賞を受賞。人類の平和や地球への愛などの壮大なテーマを歌っており、これまでに多くのアーティストによりカバーされてきた。直近ではCMソングとして手嶌葵によりカバーされ、合唱用に編曲されて学校でも歌われるなど、多岐にわたって日本中で愛されている。「劇中で歌うと聞いたときは驚きました」と広瀬さん。「私にとっては難しい曲でしたが、練習していくうちにどんどん楽しくなっていきました。映画の中でなずなもお母さんが歌う姿を見てこの曲を覚えたと言っていますが、私も母とカラオケへ行って練習をしました。母も口ずさみながら一緒に歌ってくれました」と、なずなと同じように体験したことを明かす。「壮大な世界観をもった『瑠璃色の地球』が流れる場面のなずなと典道の姿は、ちっぽけなようにも見えるけど、とても大きな勇気をもらえる、素敵なシーンになりました。そしてなにより、なずなが想像するファンタジーな世界の中で気持ち良く歌っている姿が本当に可愛いらしいんです。ただ、実際に試写室で私の歌声が流れたときは、『このシーン早く過ぎて!』と思いました」と言い、照れ笑い。「私の歌がCDになるのは最初で最後かもしれません!今回は、本当に貴重な体験をさせていただきました」とふり返っている。また、本作の企画・プロデューサーである川村元気氏は、「『東京でふたりで暮らそうよ』。脚本の大根仁さんが書いた、なずなの切なさと希望が入り混じるセリフを読んだときに、ふと『瑠璃色の地球』のメロディが頭に流れてきました。そして、監督たちが灯台と海をモチーフにした美術設定を描いてきた時に、松本隆さんの歌詞がそこにカチッとはまり、なずなの気持ちを表すのはこの曲しかないと思いました」と起用までの過程に言及、「広瀬すずさんが歌う『瑠璃色の地球』は、小さな恋からはじまって大きな世界へと広がっていく、この映画そのものを表現しているように思います」と自信を見せている。新房監督も「まっすぐな2人を包み込むような歌詞は、2人を希望の世界に飛び出せるように後押しをしてくれているようで、励まされます」とコメント、「なにより、アニメでしか生み出せない世界観の中で響く、広瀬さんの歌声はドラマチックでとても素敵でした」と、本人とは裏腹に、その歌声に太鼓判を押している。本楽曲は、8月9日(水)に発売される本作のオリジナル・サウンドトラックに「及川なずな(CV. 広瀬すず)」の名義で収録される。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は8月18日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 2017年8月18日より全国東宝系にてロードショー©; 2017「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」製作委員会
2017年08月03日長編アニメーション『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の製作報告会見が7月11日(火)、都内で行われた。当初は“完成報告会見”の予定だったが、現在も鋭意製作中だといい、予定されていたマスコミ向け試写の日程も再調整されることになった。企画とプロデュースを手がける川村元気氏(『バケモノの子』『君の名は。』)は、「粘りに粘っております」と進捗報告。「きっと『君の名は。』以降の、新しいビジュアルの発明をご提案できる」と強い自信と期待を示していた。1993年に放送され、劇場公開もされた岩井俊二監督の名作テレビドラマをアニメ映画化。『モテキ』『バクマン。』の大根仁が脚本を手がけ、『魔法少女まどか☆マギカ』の新房昭之が総監督を務めた。母親の再婚のため転校することになった、なずなは自分に思いを寄せる典道に“かけおち”を持ちかける。すると典道は時間が何度も巻き戻る不思議な現象に巻き込まれ…。川村氏によると、「映画業界で『打ち上げ花火』といえば、あまりにパーフェクトな作品なので、アンタッチャブルだった」が、新房監督の才能とビジュアルセンスにほれ込んだといい「岩井さんの許可をいただき、新房監督に企画を提案した。大根さんも『打ち上げ花火』の大ファンですし、3人の映画監督が集まって、アニメ表現の可能性を見つけていけたら、面白いなと思った」と製作に至る経緯を説明した。会見には川村氏をはじめ、原作者の岩井俊二、広瀬すず(及川なずな役)、菅田将暉(島田典道役)、宮野真守(安曇祐介役)、松たか子(なずなの母親役)が出席。岩井氏は「最初に企画を聞かされたときはビックリして、『なんてこと、思いつくんだろう』と思った。でも、24年後の未来にアニメという形で見られるのはうれしい」と喜びを示し、「なずながかわいいんですよ」と太鼓判を押した。完成を前に、すでに世界110の国と地域での配給が決定しており、「本当にすごいですね」(広瀬さん)、「110ってすごい!アニメならではの国境を超えて伝わるものがあるでしょうし、日本のお祭りのシーンなどは、海外の皆さんにどう見えるのか楽しみ」(菅田さん)と期待を寄せていた。『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』は8月18日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月11日1980年の第1作目『映画ドラえもん のび太の恐竜』以来、38作目を迎える長編映画シリーズの最新作『映画ドラえもんのび太の宝島』。今回はカリブ海を舞台に、ドラえもんとのび太たちが幻の秘宝が眠る宝島を探す本作から、待望の予告映像が解禁となった。今年3月に公開された『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』は老若男女幅広く支持され、シリーズ37作目にして、2006年からスタートした新シリーズ最高興行収入の記録を更新中。監督は、TVアニメ「ドラえもん」の演出を数多く手がけ、本作で初の映画シリーズの監督を務める今井一暁。また、脚本は、『君の名は。』『バケモノの子』など大ヒット作の仕掛け人として知られ、小説家としても活躍する映画プロデューサー・川村元気が担当していることでも話題。そんな本作から、海賊船に乗り込んだドラえもんたちが、どこまでも広がる青い空と白い雲の下、大海原へ乗り出す予告編が解禁。舞台となるのは、カリブ海。大航海時代に海賊たちが財宝を隠したといわれる宝島…。その島が現代に存在しているという。夢が膨らむ宝の地図を広げながら、ドラえもんたちは船で大海原へと進出する。その航海を手伝うのは、長編映画には久々の登場となるドラえもんと同じ形の小型ロボット・ミニドラたち!さらに、本作のゲストキャラとなる少年と少女の姿も確認できる。しかし、順調な航海の中、突如現れる謎の刺客、吹き荒れる嵐、さらには、しずかちゃんが連れ去られてしまい、大ピンチに!大海原を駆け巡るドラえもんたちの前に現れる、秘宝が眠る謎の宝島とは一体…!?今回も公開まで待ちきれなくなりそうだ!『映画ドラえもんのび太の宝島』は2018年3月、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月07日開催中の「ショートショート フィルムフェスティバル&ASIA 2017」にて6月18日(日)、2015年の米アカデミー賞短編アニメーション部門の候補となった『ダム・キーパー』を製作したスタジオ「トンコハウス」のメンバーによるトークセッションが行われた。『Hulu presents トンコハウスの旅 2017』と銘打たれたこちらのトークセッション。出席したのは『ダム・キーパー』の監督であり、共にピクサーから独立し、トンコハウスを設立した堤大介、ロバート・コンドウと、この夏より同スタジオ制作でHuluにて配信が開始される全10話のアニメーション『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』の監督で、こちらもピクサーから独立して同スタジオに加わったエリック・オーの3人。堤さんはまず、トンコハウス設立の経緯を説明。堤氏とコンドウさんは、ピクサーにアートディレクターとして在籍中に『ダム・キーパー』を制作したが、堤さんは同作制作中は「経験したことのないワクワク、できるのか?という恐怖が常にある毎日だった」と述懐。「制作後にピクサーに戻ったら、いままで慣れ親しんでいたはずの景色が変わって見えた」と明かし、その高揚感を「毎日、味わいたいと思ってトンコハウスを立ち上げました」と語る。コンドウさんは、大学卒業後にピクサーに入社しすぐにアートディレクターとして活躍してきた“エリート”。そのピクサーをやめる決断は「決して簡単ではなかった」と語りつつ「ピクサーを辞めないとしたら、その理由は自分の中では恐怖だけだった。だったらやってみようと思いました」とふり返る。その後、トンコハウスでは東宝のプロデューサーで作家としても活躍する川村元気の手による絵本を原作に『ムーム』を手掛け、日本のクリエイターとのコラボレーションを行ない、今回、エリックさんを監督に迎えてHulu配信による全10話のアニメーション『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』を制作した。堤さん、コンドウさんはエリックの加入について、トンコハウスのさらなる成長のためのプロセスであると強調。コンドーさんは「エリックは、ピクサーで活躍すると同時に、外部のプロジェクトでもいろんな作品を手掛けてきました。自分でプロジェクトを立ちあげ、完成まで遂行できる人として、エリックしかいなかった」と称賛。エリックさんは、韓国出身のアニメーターとして、ピクサーでも『ファインディング・ドリー』『インサイド・ヘッド』などでも活躍した「ピクサーのエース級のアニメーター」(堤さん)だが、トンコハウスへの加入について「僕自身、(堤さんとコンドウさんの)2人がやってきたことにインスピレーションを受けてきました」と明かし、自身と同じくアジアにルーツを持ち、アメリカ、日本とその両方の地での活動を行う彼らの仕事に「強く興味を持ちました。ここでなら自分も面白いことができると思いました」とその経緯を語った。『ピッグ 丘の上のダム・キーパー』では、『ダム・キーパー』の主人公であるピッグの幼い頃の姿が幻想的に、断片的に紡がれていく。エリックさんは「まず、制作にあたり2人は僕に『好きに考えていい』と自由を与えてくれました。『ダム・キーパー』でも“父と息子”というコンセプトがあったので、それを踏まえて彼がどのようにダム・キーパーになったのか? その経緯を考えながら作っていきました」と説明。「セリフがない中で、幼少時代の記憶を描くため、彼が幻想的な形で覚えている記憶を組み立てていきたいと考えました。エモーショナルな動きや面白い動き、哀しみも描かれており、デザインは『ダム・キーパー』と比べてシンプルです。そのお分、動きをより見てもらえるし、詩のような作品になっていると思います」と語った。なお『ダム・キーパー』は20世紀フォックスとの共同制作で長編作品として新たに制作されることも発表された。(text:cinemacafe.net)
2017年06月19日映画第1作目が公開された1980年から38作目を迎える『映画ドラえもん』シリーズの最新作が2018年3月、『映画ドラえもん のび太の宝島』と題して公開されることが決定。脚本を、昨年大ヒットを記録した『君の名は。』の映画プロデュースをはじめ小説家としても活躍する川村元気が務めることが分かった。2017年3月に公開された『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』はシリーズ37作目にして、現声優陣で制作された2006年公開『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』から現在までの『映画ドラえもん』新シリーズの中で最高興行収入の記録を更新中。『映画ドラえもん』シリーズの人気は、春休み一番のファミリー映画として金字塔を打ち立てている。この度、38作目のタイトルが『映画ドラえもん のび太の宝島』に決定。同時に解禁されたイメージビジュアルでは、ドラえもんたちの眼前に光り輝く大海や、どこまでも広がる青い空と白い雲が印象的。また海賊船も見えるなかでドラえもん、のび太、しずか、ジャイアン、スネ夫が満面の笑顔で訪れる冒険を待ち侘びているようだ。大海原を駆け巡るドラえもんたちに訪れる大冒険は一体…ストーリーも気になるところだ。本作を手がけるのは、TVアニメ「ドラえもん」の演出を数多く手がけ、今作で初の映画シリーズの監督を務める今井一暁。そして脚本は、『君の名は。』『バケモノの子』など映画プロデューサーのみならず、「世界から猫が消えたなら」「四月になれば彼女は」など小説家としても活躍している川村元気が担当。川村さんは「一番尊敬する作家は誰ですか?そう問われたときに必ず、藤子・F・不二雄先生ですと答えていました」と明かし「大人も子どもも楽しめる物語のなかに、簡潔に科学や哲学が盛り込まれていて、笑ったり泣いたりしているうちに、心の中に深く刻まれている。そんな『すこしふしぎ』な世界にずっと憧れていました」と、“F先生の世界”を指標にしていたという。そして今回のオファーにあたり、新しくも王道のドラえもんを届けたいと思い、モチーフを「宝島」にしたそうで、「ずっと読み継がれ、語り継がれてきた冒険物語をドラえもんの世界で描く。そして太平洋に誕生した「新しい島」のニュースがそれに結びついたときに、ひとつの物語が浮かびました」「鮮烈かつ王道の物語を詰め込んだつもりです」と、期待高まるコメントを寄せた。『映画ドラえもんのび太の宝島』は、2018年3月全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年06月14日アメリカや日本をはじめ世界70か国で1位に輝いた「ザ・チェインスモーカーズ」初のフル・アルバム「メモリーズ…ドゥ ー・ノット・オープン」から、最新ヒット・シングルである「コールドプレイ」とのコラボ曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」の世界初となるミュージック・ビデオがこのほど公開。主演には『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューも果たした小松菜奈、そして脚本・監督・プロデュース全てを『君の名は。』の企画・プロデュースをはじめ数々の作品を手掛ける映画プロデューサー・川村元気が担っている。「ザ・チェインスモーカーズ」は、ドリュー・タガートとアレックス・ポールからなる2人組。「ローゼズ feat.ロゼス」「ドント・レット・ミー・ダウン feat.デイヤ」「クローサー feat.ホールジー」など次々と世界的ヒットを連発し大ブレイクし、今年に入り第1弾「パリ」、「コールドプレイ」とのコラボレーションによる最新シングル「サム シング・ジャスト・ライク・ディス」、さらに「クローサー」のロング・ヒットによって、デュオ/グループとして史上3組目となる全米チャート3曲同時トップ10入りを果たし、初のグラミー賞にも輝いた。今回、「コールドプレイ」とのコラボ曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」のミュージック・ビデオが完成。スーパーマンやバットマンのようなスーパーヒーローへの夢を描きながらも、そんな才能も取り柄もない少年がある女性に出会い、淡い恋心と憧れを抱き、いつしか人を勇気づけられるヒーローへと成長する物語を、実写とスーパーヒーローの線画アニメーションの融合で描いている。キャラクターデザインは「宇宙兄弟」の小山宙哉、振り付けとダンス・パフォーマンス指導はマドンナの専属ダンサーも努めた世界的ダンス・アーティストのケント・モリ、撮影は『帝一の國』を手掛ける今村圭佑、衣装は『さくらん』『モテキ』を担当した伊賀大介など、それぞれのジャンルのトップクリエイターが集結し制作された。海外アーティストのミュージック・ビデオに出演するのは今回が初となった小松さんは、「緊張したのも難しかったことも、そして楽しかったのもダンス・シーンでした」と撮影をふり返る。また、今回小松さんの相手役で、ミュージック・ビデオにてキレキレのダンスを披露しているのは、一般オーディションで選ばれた小学5年生の桐本幸輝。小松さんは、「幸輝くんの一生懸命さや現場の雰囲気に元気づけられて、楽しくできました」とコメント。また、「川村さんの映像作品に、すごく素敵ですごく好きだなって思う曲のミュージック・ビデオでご一緒できてとても嬉しかったです」と喜びを語っている。川村監督は、「今回は自分が監督することもあり、いろいろなクリエイティブが複雑に絡み合って成立する、新しいミュージック・ビデオの表現を生み出したいと思いました」と明かし、「結果『ストーリー』を『実写の映像美』と『アニメーション』の融合で描きつつ、そこに『ドキュメンタリー的』な緊張感が加わってくる作品にすることを決めました。まず脚本を時間をかけて構築し、撮影や照明やキャラクターデザイン、CG、アニメーション、振り付けに日本屈指のスタッフに集まってもらい、そこにオーディションで出会った芝居経験がゼロの桐本幸輝くんが小松菜奈さんと共演することで信じられない成長を遂げるというドキュメンタリー的な緊張感を加わえていきました。このギリギリのバランスをつくることで、自分にしかできない作品になったかなと思います」と自信を見せ、「なにより小松さんがすごく子ども好きで、2日間という撮影期間内に桐本くんとの距離をどんどん縮めて、彼を立派な俳優にしてくれたことがストーリーの部分に大きく影響してますので、そんな2人の雰囲気も見ていただきたいなと思います」と見どころを語った。デビュー・フル・アルバム「メモリーズ…ドゥー・ノット・オープン」は発売中。(cinemacafe.net)
2017年05月25日いつでも、透明感のある綺麗な肌でいたいと思うものですよね。しかし、肌が“曇っている”と、元気がないように見えますし、透明感とは程遠い肌ですよね。元気な“晴れやかな顔立ち”にさせるメイクテクを知っておきましょう。肌が”くすんで”いる原因は?まず、メイクで晴れやかフェイスに仕上げる前に…。肌がくすんでしまっている原因を知っておきましょう。①日焼けによるくすみ・・・日焼けをしてしまったことによるくすみの可能性もあります。日焼けによって、“メラニン”が過剰に発生してしまうことで、肌がくすみます。②乾燥くすみ・・・乾燥してしまっていることによる、乾燥くすみ。これは、「保湿」を徹底してあげることが大事です。セラミドやコラーゲンなど、潤いを肌に与えてあげることで、しっかり保湿することができますよ。③血行不良・・・顔の血流が悪いと、”青くすみ”になってしまうのです。血流をよくするためにも、しっかりフェイスマッサージをしてあげることが大事です。④古い角質が溜まっている・・・古い角質が溜まっている状態は、くすんでいるように見えるのです。さらに、古い角質が溜まっている状態は、ターンオーバーも正常に行われていません。ターンオーバーを正常に働かせるためにも、ピーリングで古い角質を除去しましょう。「晴れやかフェイス」を作るテク①:「コントロールカラー」を使用する自分の肌色に合ったコントロールカラーを使用して、くすみを取りぱらいましょう。黄色くすみの人は、オレンジコントロールカラー。青くすみの人は、ピンクコントロールカラー。乾燥くすみの人はイエローカラーがオススメです。ノブ/ベースコントロールカラー UV ラベンダーピンク2,700円(税込)出典:@cosmeよりくすみや色むら・毛穴を自然にカバーし、透明感のある明るいお肌にととのえるラベンダーピンクの化粧下地。保湿成分のリピジュア(R)とヒアルロン酸Naを配合し、気になる化粧くずれを抑え、メイク直しの時間も短縮できます。くすみ・色むらが気になる敏感肌にオススメです。ジルスチュアート/ラスティング トーンアップベース出典:@cosmeよりふんわり包んで、ファンデーションの仕上がりキープ。毛穴も、色ムラも見えない、明るい肌に導くメイクアップベースです。肌なじみがよく、スーっと塗布できます。また、薄膜で透明感がありながら、カバー力のある仕上がりを実現。さらさらの仕上がりが持続し、毛穴・皮脂ケア成分配合で、テカリやくずれの気にならない肌へ。肌をふんわり明るくみせ、気になる毛穴や凹凸をカバーします。高いうるおい効果で、乾燥から肌を守ります。なめらかなタッチで肌に溶け込み、ワントーン明るい肌に仕上げます。クリスタルフローラルブーケの香りがしますよ。「晴れやかフェイス」を作るテク②:「コンシーラー」を目元にオン眉毛の下、そして目の下にコンシーラーを使用して顔色を明るくしましょう。目元周辺が暗いと、どうしても顔全体がくすんでいるように見えてしまいす。NARS/ラディアントクリーミーコンシーラー3,672円(税込)出典:@cosmeより贅沢なまでにスムースなつけ心地で、肌にうるおいを与えながら、気になる部分を完璧にカバーするクリームタイプのコンシーラー。ひと塗りでなめらかにのびて肌になじみ、ヨレにくく長時間フレッシュな肌をキープし、自然で輝きのある肌に導いてくれますよ。24h cosme/24h スティックカバーファンデーション5,122円(税込)出典:@cosmeより天然ミネラルにこだわりの植物オイルをたっぷり配合し、高い保湿力とカバー力を実現したアイテムです。軽い使用感からは想像できないくらいお肌にぴったりフィットして、気になるシミ・クマ・毛穴をしっかりカバー。肌馴染みが良いから、重くならずとってもナチュラルに仕上がります。SPF50 PA+++で紫外線防止効果もありますよ。「晴れやかフェイス」を作るテク③:華やかに見せる「粉(パウダー)」をのせるそして、最後に粉(パウダー)をのせてあげましょう。そうすることで、パッと華やかな明るさが出ますよ。キャンメイク/マシュマロフィニッシュパウダー1,015円(税込)出典:@cosmeよりベースメイクの仕上げ・メイク直し用のフェイスパウダー。肌の毛穴・色ムラを隠して、マシュマロのようなふわっとした甘顔に。マットな仕上がり。持ち運びに便利なプレストタイプ。ミラー・専用パフ付きです。セザンヌ/UVファンデーション EXプラス540円(税込)出典:@cosmeより時間が経っても、透明感のあるなめらかな肌をキープするパウダーファンデーションです。シミやくすみをカバーするクリアラスティング処方。皮脂固定化パウダー配合で余分な皮脂を吸着、毛穴落ちや崩れを防ぎ、スーパーヒアルロン酸の働きで、保湿効果が持続することでしょう。肌の“曇り”は、しっかり対策メイクを行って晴れやかなフェイスに仕上げてみましょう!
2017年05月13日人気絵本シリーズの「くまのがっこう」と「ふうせんいぬティニー」が同時上映される『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ&ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』。この度、本作のかわいらしい特報映像が到着した。「くまのがっこう」は、あいはらひろゆき&あだちなみ原作の人気絵本シリーズ。今年で記念すべき15周年を迎え、シリーズ累計発行部数は210万部を突破。現在では日本のみならず中国、台湾、香港、韓国、フランスなど海外でも出版され世界中で愛されている作品だ。映画化としては、2010年に公開された劇場版『くまのがっこう~ジャッキーとケイティ~』以来7年ぶりとなる今回の『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ』は、みんなのスイーツをひとりで食べてしまったジャッキー。おにいちゃんたちに怒られてとびだした先で出会ったのは、見習いパティシエの女の子、ミンディ。スイーツが大好きなジャッキーは、ミンディのおばあちゃんがパティシエをやっているスイーツ屋さん「スイーツランド」で、ミンディといっしょにパティシエの修行をすることに。しかし、この「スイーツランド」を村の村長が乗っ取ろうと企んでいて…と、あったかで、ちょっぴり切ない物語。そしてもう1つ、「ふうせんいぬティニー」は、数々の大ヒット映画のプロデュースを手がける川村元気と、グラフィックデザイナー佐野研二郎による共著で原作を手掛ける絵本シリーズ。テレビシリーズが高視聴率を記録した、子どもから大人まで幅広い層に人気の作品であり、今回初の映画化。『映画ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』は、ある日、ティニーとニティがお庭で遊んでいると、突然空からふうせん卵が落ちてきた。割れた卵から出てきたのは、なんと、恐竜の赤ちゃんトリィ。「パパ!ママ!」 生まれて初めて目にしたティニーとニティのことを、「パパ」「ママ」と勘違いしてしまった!ティニーたちは、トリィの本当のパパとママを探すために、再び雲の上のふうせんどうぶつの世界へ向かい、忘れん坊のラビィや仲間たちと再会する。ホエル王に教えられた金色の雲を抜けると…そこはふうせん恐竜の世界!ふうせん恐竜の新しい仲間たちに助けられながら、ティニーたちはトリィの故郷・トリケラトプスの国に辿り着く。ところが、そこにはパパとママはおらず、たくさんのふうせん恐竜の卵が盗まれる、謎の事件が起こっていて――!?と、子どもは笑って、大人は泣ける、“なんだか、ふしぎ”な物語。このほど到着したのは、特報のために新たに制作された貴重映像。「くまのがっこう」のジャッキーと、「ふうせんいぬティニー」のティニーが揃って登場する本映像は、2人が顔をムギューッと押し付け合いメインポジションを奪い合うコミカルな演出で、それぞれのキャラクターの面白さと可愛らしさが詰まった内容に。もちろんジャッキーのおにいちゃんたちやティニーの愉快な仲間たちなど、それぞれの人気キャラクターも大集結。また、ナレーションはハリウッド大作映画の吹き替えやアニメ作品などで、声を自由自在に操る山寺宏一が担当している。なお、この特報は4月28日(金)より全国の劇場で放映されるほか、公式Webサイトなどでも公開される。『映画くまのがっこう パティシエ・ジャッキーとおひさまのスイーツ&ふうせんいぬティニー なんだかふしぎなきょうりゅうのくに!』は8月25日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2017年04月27日●音楽×映像は幼少時代の原体験から世界中でヒットしている劇場アニメ『君の名は。』をプロデュースした川村元気氏が3月15日、アジア最大級のエンタメコンテンツマーケット「香港フィルマート」に登壇し、川村流ヒットコンテンツの作り方をテーマに語った。8,000人の業界人が参加したマーケットで、日本発作品はどのように注目されたのか――。○今、最も"元気"な男川村氏が登壇したのは、ビクトリア湾に面するランドマーク・香港コンベンション&エキシビションセンターで開催されたアジア最大規模のエンタテイメントコンテンツ国際トレードショー「香港フィルマート」のカンファレンス。司会は、TBSの映像フェスティバル・DigiCon6 ASIA事務局で海外アライアンスを務める結城崇史氏と、同フェスティバルディレクターの山田亜樹氏の2人が務め、「今、最も"元気"な男を連れてきました」と紹介されながら登場した。1979年生まれの川村氏は、2001年に東宝へ入社。2005年に『電車男』を企画・プロデュースして以降、『デトロイト・メタル・シティ』や『宇宙兄弟』『告白』『世界から猫が消えたなら』など、これまで多数の映画をプロデュースしてきた。『君の名は。』のヒットにより、日本だけでなく世界で注目されている人物だ。次々と話題作を投じる川村氏は、作品づくりのアイデアがどのように閃(ひらめ)くのか、まずはそんな疑問が投げかけられた。これに対する回答は、「『君の名は。』はインディペンデンスで活躍していた新海誠監督にメジャーエンタメを作ってもらいたかったというのがきっかけでした。そこに、RADWIMPSの音楽を掛け合わせることによってユニークにみせ、メジャーとしてどう骨太にするのかにこだわりました」という。音楽的な映画であることが"川村流"とも言える。「『告白』はイギリスのロックバンド、レディオヘッドの音楽を劇中に3~4分間ドカンとかけました。脚本作りはまさにミュージックビデオ的な構築です。『君の名は。』は、劇中にRADWIMPSの曲が全部で4曲かかります。これまでの日本のアニメにはなかった手法です」実は、音楽と映像の組み合わせは、川村氏の原体験にあるそうだ。「3歳の時に映画館で『ET』を見ました。映画館が暗くて怖かったという印象がまずあって、それから自転車に乗った主人公・エリオットが空を飛ぶシーンは、3歳ながら、映画ってすごいって思いました。でも、その時はどうして感動したのかが分かりませんでした。東宝に入社してから、映画館で『ET』デジタルリマスターバージョンのプリントテストを見る機会があり、その時、自転車のシーンで号泣してしまったんですよね。プロになっていたので、感動の意味を考えました。物語の中で一番強さのあるシーンで、すばらしい映像とジョン・ウィリアムズ作曲のサウンドトラックがマックスでかかる。つまり、映像とドラマと音楽が最高のかたちで重なりあうと、人の心に深く残すことができると思ったのです。だから、『君の名は。』でも、音楽をどのように重ねることができるのかを考えました。音楽は人を感動させ、時には恐怖のどん底にも持って行かせるのではないでしょうか」○作家業と映像表現のプロデュースを使い分け川村氏のように、実写とアニメを問わずにプロデューサーを務めることは世界でも珍しい事例だが、「自分がやりたいストーリーかどうかが重要。アニメに向いていればアニメ、小説に向いていれば小説を書きます。自分のやりたいことにあわせてアウトプットを変えていきます」という。『世界から猫が消えたなら』で作家デビューも果たしたが、映像表現のプロデュースをどのような感覚で使い分けしているのかという質問には「10本目のプロデュース映画『告白』の時に、映画作りの型ができたと思いました。だからあえて新人に戻れる場所を探し、小説を書くことにしました」と答えた。「映画を作る人間が小説を書く場合、文章のアドバンテージがある世界観を小説にしようと考え、書いたのが『世界から猫が消えたなら』でした。このタイトル自体が映像にできない。映画の人間が、猫が消えた世界を作るとなると途方に暮れるわけです。けれども、日本で映画化され、ハリウッドでも映画化の話が進んでいます。ユニークな世界観は、ある制限のなかから生まれると僕は思っています。あえて映像にできないことを小説にすると、逆にそれを映像にしようとするものです」と語る川村氏。2作目の小説『億男』も「映像に向いていないお金をテーマに選んだ」というが、中国で映画化計画が進んでいる。●『君の名は。』中国の興行収入100億円突破○複雑なレイヤーが重なっていないとヒットしない『君の名は。』は、現在17カ国で上映され、4月からはいよいよアメリカでも公開される。さらに、続々と各国でも公開が決定し、その勢いはとどまるところを知らない。川村氏にとって今、求められるヒットコンテンツの作り方とは何か。「昔はエンタテイメント映画は、一言でコンセプトを言えなくてはいけないと言われていました。今はなるべく複雑なレイヤーが重なっていないと、ヒットしないと思います。例えば、10年前はテレビを見る時はテレビしか見ていませんでした。それが今は、テレビを見ながら、スマホを片手にツイッターやフェイスブックをやる。パソコンの画面は何レイヤーも開いた状態です。人生そのものも複雑なレイヤーに重なり合っています。だから、ワンコンセプトで作ることができるレイヤーなんてもうないんです。だから『君の名は。』もなるべく複雑にしました。ボディスワップものラブストーリー、RADWIMPSのロック、日本の古典の3つがベースになっています。深いレイヤーにいくと、東日本大震災に対するアンサーもあります。多層にわたっています」一方、世界仕様を考えて作られたのかという問いには「全然ないです」と答えた。しかし、それには理由がある。「僕は自分が見たい映画を作っているだけです。自分が見たい映画を東京でみつける感覚で作れば、ユニバーサルになると信じています。昔は日本と海外の価値観に大きな違いがあったかと思いますが、今はスマホがあります。これがユニバーサルになって、映像感覚は世界共通のものとして近づいているのではないでしょうか。こういう場で言うのは憚(はばか)れますが、合作がはじめからベースになっている映画はうまくいかないことが多い。ドメスティックな内容でも誰しもが持っている感覚は共感を呼びます。『君の名は。』でいうと、思春期の時、まだ出会っていない誰かがいるんじゃないかという感覚なんかがコモンセンス(=常識)です。その上で、一緒に他国と作ることもあるだろうし、それぞれの国で作ることもあるでしょう。それが面白いやり方なのではないでしょうか」さらに、アジア市場の変化についても言及した。「中国ビジネスが具体的になってきています。『君の名は。』は中国で興行収入100億円を突破しました。ビジネスとして大きなチャンスになっていると思いますが、いろいろな企画が急激にアジアに流れ込み、悪いものも作られていくでしょう。最終的に生き残るのはグッドストーリーです。いかに良い物語を丁寧な脚本づくりで、斬新な映像と音楽の組み合わせで届けられるかに注力しようと思っています」○河瀬監督、小川プロデューサーも…注目の商談「香港フィルマート」は、エンタテイメントエキスポの一環として開催され、香港国際映画祭(HKIFF)、香港電影金像奨(HKFA)と同時開催されるほか、香港アジア映画投資フォーラム(HAF)や香港アジアポップミュージックフェスティバル(HKAMF)など、7つのコアイベントも併設されている。そのうちのHAFで、日本の作品がフォーカスされる場面もあった。HAFは、アジアの映画製作者が製作資金の調達を目的に、世界各地の金融関係者、投資家、配給会社、販売代理店に対して映画プロジェクトをプレゼンテーションするイベントで、今回、中国の動画配信サービス「愛奇芸」(読み方:アイチーイー/英語表記:iQIYI)がスポンサーを務めていた。会場には、選ばれた24本のプロジェクトごとにテーブルが並べられ、ひっきりなしに商談が行われている様子。24本の内、日本からのプロジェクトは4本で、『ジョゼと虎と魚たち』『ハチミツとクローバー』など、数多くのヒット映画作品を手掛けた小川真司プロデューサーが、新進気鋭の中野量太監督と、SKIPシティDシネマ映画祭所属の長谷川敏行コー・プロデューサーとタッグを組む『浅田家』プロジェクトなどがあった。これは、写真家・浅田政志とユニークな家族写真を通じて、震災をきっかけに家族の絆を考えるという内容で、現段階では紙ベースの企画書にもかかわらず、1日20件近くもの商談が組まれるほど注目されていた。HAFアワードの非香港部門では、河瀬直美監督の『NARAtive Film 2017-2018』プロジェクトが受賞し、賞金15万香港ドル(約200万円)を獲得したほか、アジア・ファンタスティックフィルム・ネットワークアワード賞に、結婚詐欺師の女性の物語を描く、映像作家・三宅響子監督の『ファム・ファタール』が選ばれた。活気あるマーケットで、海外から道を開く日本人のクリエイターの活躍が香港でもみられた。
2017年03月27日EDM・DJデュオ「ザ・チェインスモーカーズ」が、初のフル・アルバムを発売。DJ兼プロデューサー・デュオ「ザ・チェインスモーカーズ」「ザ・チェインスモーカーズ」はアメリカ出身のドリュー・タガートとアレックス・ポールの2人からなる、DJ兼プロデューサー・デュオだ。2016年リリースした「ローゼズ feat. ローゼズ」が全米シングル・チャート16週ランクインし最高位6位を記録。そしてホールジーと共に手掛けた「クローサー feat. ホールジー」では、全米シングルチャート12週連続1位を独占し、話題となった。さらに、最新シングル「パリ」は全米シングル・チャート初登場7位という「クローサー feat. ホールジー」を上回る好スタートを切っており、リリースする曲が立て続けに世界的ヒットとなっている彼ら。第59回グラミー賞では主要部門の1つである「最優秀新人賞」にノミネート、さらに4月からは、自身初となる北米40都市を巡る全米アリーナ・ツアーを開催することも決定しており、ますます目が離せない。彼らの楽曲は、EDMの枠を超え、ダンスやトラップ系など、様々なジャンルを組み合わせた独特の心地良いビートが魅力だ。さらに、メンバーの1人であるドリュー・タガートはボーカルの才能もあり、「クローサー feat. ホールジー」では歌声を披露している。収録曲には初のアニメーションによるリリック・ビデオもこれまで、彼らはシングルやヒット曲5曲を収録したEPを発表してきたが、今回遂に待望のフル・アルバムをリリース。注目の収録曲の中には、コールドプレイとのコラボレーション楽曲「サムシング・ジャスト・ライク・ディス」も。初のアニメーションによるリリック・ビデオが公開されている。さらに日本盤CDには、ヒットシングル「クローサーfeat.ホールジー」や「ローゼズ feat.ロゼス」がボーナス・トラックとして収録される予定だ。主演・小松菜奈のミュージック・ビデオ到着ミュージック・ビデオには、日本エンタテインメント界屈指の才能が集結。脚本・監督・プロデュースすべてを手掛けた川村元気をはじめ、主演に小松菜奈、キャラクターデザインに『宇宙兄弟』の小山宙哉、振り付けとダンス・パフォーマンス指導にケント・モリ、そしてCGディレクターに映画『バクマン。』などを生み出してきた阿部伸吾らを迎える。さらに、映画『帝一の國』を手掛けたカメラマン今村圭佑、『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』などでも知られるトップスタイリスト伊賀大介、『PSYCO-PATHサイコパス』で共同キャラクターデザイン、作画監督を務めた青木康浩らも参加。ワールドワイドな作品を完成させた。【詳細】ザ・チェインスモーカーズデビュー・フル・アルバム『メモリーズ...ドゥー・ノット・オープン』発売日:2017年4月7日(金)価格:2,200円収録曲数:全15曲※ボーナス・トラック3曲追加収録「クローサーfeat.ホールジー」/「ドント・レット・ミー・ダウンfeat.デイヤ」/「ローゼズ feat.ロゼス」
2017年02月04日1年で1番寒い時期に突入!私たちの体や健康はこの時期とてもデリケートになります。今日から何をすれば明日も元気に過ごせるのでしょうか。冬も元気に過ごすために冬に体調を崩しやすい人、風邪をひきやすい人。冬の体調管理って、年々難しくなってきます。少し薄着をしただけで風邪をひいてしまいます。それほど、寒さは体にとって影響を与えるんですよね。冬の寒い時期は身体が夏野菜にたくさん含まれているビタミン、ミネラル不足で傷ついてしまいます。今では、スーパーマーケットに行けば夏野菜も一年中買えます。サラダなどにして積極的に食べるようにしてください。バランスの良い食事をしていつもよりも少し気をつけてみることで、今日から冬も元気に過ごせるようになります。気温の低下に伴い、感染症やウィルスなどによる症状も簡単にかかってしまうこともあります。これは家の窓などを締め切っていることが多いことにも関係します。一日に最低10分は空気の入れ替えをしてください。寒いかもしれませんが、空気を入れ替えることで空気が新鮮になり呼吸器系の病気を抑えることができます。通常冬に入る前の秋に風邪をひく人が多いです。秋は免疫力を下げるシーズン。でももちろん寒い時期も注意しないといけません。でも1年の1番寒い時期どのように備えると良いのでしょうか。免疫力を強くして寒い時期に立ち向かう方法が有効的です。免疫力をしっかり働かせるためには、内臓バランスを良くし、ストレスレベルもある一定レベルを超えないようにし、食生活を見直すことが大切です。食生活で気をつけたいこと特に寒い時期は健康を保つために、食生活が「バランス良くできているか」をしっかりと見直すことが大切です。バランスを崩すことですぐに風邪を引いたり、熱が出たり体の体調が悪くなります。内臓の働きを改善し. 働きを維持する食生活を目指してみましょう。冬のメニューは、「内臓や身体を守る・助ける機能があるかどうか」がポイントです。免疫機能を高めるならミネラル(亜鉛など)ビタミンC、ビタミンD、ビタミングループBが必要です。冬の寒い時期も体を動かしていますか?寒い時期は、過ごしやすい時と比べると、座って過ごすことが多くなりがちです。コタツの中に入ると何時間も出なかったり、ストーブの前でずっと座っていたり。スポーツや身体を動かす事ははいつも体を健康的で季節物の病気から守ってくれます。実際に体を動かすと、体温が上昇し体温維持しやすくなり、免疫機能を改善させ、ウィルスや細菌をやっつけます。冬に何となく気分が沈んでしまう人も多いです。それならお散歩がおすすめできます。歩くと、ストレスを解消することができて、気分がよくなります。身体の新陳代謝をもう一度活発にすることができ、体型維持を簡単にして、デトックス効果も促進します。エアロビクス、ダンスなどは、音楽に合わせて楽しく気分を変えながら、体を激しく動かすことができます。また、ダンスをしている間は、時間があっという間に過ぎるのでおすすめの方法です。 スポーツを取り入れて冬を元気に乗り越えたいなら1週間にたった3時間でも効果があります。どんなスポーツがいいかということを考えずに、とにかく体を動かすことが大切!1週間に1回は体内掃除グルテン、乳製品など発酵食品を1週間のうち1回は避けてみましょう。これで完璧に解毒ができます。体の中をすっきりときれいにするなら、生野菜やカラフルな色の果物食事前に食べてみましょう。寒くなってくるとお腹がすきやすくなります。だからといって、脂肪分が多い、体にエネルギーを貯えるカロリーの高い料理で体内に負担をかけないようにしましょう。胃もたれや胸焼けの原因になります。ダイエットと言う視点から見ても、免疫力と言う視点から見ても良い行動とは言えません。水を飲もう冬の食卓にもしっかりと水分が含まれていますか。冬の食事の時もしっかりと水やお茶などを食事と一緒に用意しましょう。内臓の働きを遅くさせ、さらに炎症も起こさせることがある毒素を排出させるために水をもっと飲みましょう!水を飲むことが重要なのは、夏の暑い季節だけではありません。喉が渇いた時だけのものではなく、気温が下がってきた時も必要です。ウィルスや細菌からの攻撃に負けにくい体作りができます。シナモンは冬のデトックスに最適シナモンは、解毒作用のあるスパイスです。毎日、昼食の後にハーブティーを入れてシナモンで少し味を加えてみると効果的です。まず、消化を良くしてくれ、体にエネルギーを与えます。これに、レモンを加えるとさらにデトックス効果と肝臓への負担を和らげる効果を期待することができます。紅茶にレモンとシナモンパウダーでおいしい午後のティータイムもいいですね!ヨーロッパの静かな日曜日は「ホットチョコレート」ヨーロッパではリラックスした寒い日曜日の午後は、ホットチョコレートが定番メニューです。身体を温めてくれながらエネルギーがわきます。試してみてはいかがですか?ヨーロッパのホットチョコレートは少し日本の物とは違います。試してみてはいかがですか?材料(6人分)小麦粉20g、砂糖50g、チョコレート200g、牛乳1l、卵黄4つ作り方200gのチョコレートを溶かします。卵黄をかき混ぜ、小麦粉、砂糖を入れ、さらにかき混ぜます。ここに牛乳を入れてしっかりと混ぜ合わせ、沸騰させます。溶けたチョコレートと混ぜ合わせ、コップに注ぐと出来上がり。※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
2017年01月04日『デスノート』『デスノート the Last name』(06年)、スピンオフ作『L change the WorLd』(08年)で大成功を収めた実写『デスノート』シリーズ。誕生から10年の時を経て、映画『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)で、まさかの続編として復活を遂げる。果たして、その"最終ページ"には一体何が書き込まれたのか。マイナビニュースでは「独占スクープ 映画『デスノート』の最終ページ」と銘打ち、すべての作品を企画・プロデュースしてきた日本テレビ・佐藤貴博プロデューサーの「今だから語れる」証言を中心に、全20回にわたってその歴史を掘り下げていく。インタビューは合計約5時間、4万字近くにも及んだ。最終回となる第20回は、10年間シリーズと共に歩んできた佐藤プロデューサーからのラストメッセージ。○今だから"語れない"こと――今回、長時間お話しをうかがって、プロデューサーの仕事内容が多岐にわたることがよく分かりました。精神的な負担も相当なのでは?そうですね。映画事業部から今年6月にインターネット事業部へ異動になり、正直、ちょっとホッとしてしまった部分もあります。映画を作り続けることのプレッシャーって、こんなに大きかったんだと気付きました。映画を完成させるまでに、何度も心を折られそうになりますし、完成させても、そこからはビジネスとして成功に導かねばならないので、そのプレッシャーは日々重くなり、のしかかってくるんです。――そのプレッシャーはやはり、不安?うーん、そうですね、ずっと不安でいっぱいです。ほとんど自分の企画した映画を引っ張ってきているので、自分が諦めたら止まってしまうという恐怖。原作を預かり、多くのスタッフ・キャストに対して、絶対成立させなければならないというプレッシャーを抱えていつも走っています。本当にギリギリのところを渡っていることもあり、周りのスタッフに言えない心配事も山ほどあります。でも麻薬的というか、成功した時の喜びはその分大きくもあります。それこそ、『デスノート』後編の初日の大爆発は本当に幸せで、超満員の観客の拍手に何度も涙を流しました。一方で、『桐島、部活やめるってよ』(12年・以下桐島)のように興行的には大成功とは至らないけれど、評価される喜びというのも大きくあります。『桐島』は本当に沢山の映画賞をいただきましたが、それ以上に、いろんな人が『桐島』のことを熱く語ってくれること。あんなに自分の人生と重ね合わせて語ったり、映画が愛されていることを実感出来たことは、それまでは無かったので、本当に感動しました。メガヒット作品と反対の方向にある作品かもしれませんが、だからこそ、僕にとっての大きな看板となった作品でもあります。そして、神木隆之介、橋本愛、東出昌大、松岡茉優、大後寿々花、落合モトキ、太賀、清水くるみ、山本美月、藤井武美、浅香航大、鈴木伸之……あの作品で出逢った若き才能を本当に愛していますし、今でもつながっている大事な役者たちです。『デスノート』は……(藤原)竜也くん、松ケン(松山ケンイチ)、(戸田)恵梨香ちゃんについても話せること、まだまだありますよ。もちろん、話せないこともたくさんあります(笑)。○「映画事業部に戻りたいとは思わない」――1994年に入社されて、2003年に映画事業部に。映画と関わった13年を振り返っていかがですか。このタイミングというのも不思議ですね。本格的な映画プロデューサーデビュー作である『デスノート』に始まって、『デスノート』で一旦の区切りとなる。僕にとって大事な作品であり、縁深い作品なんでしょうね。今回の本ポスターのコピー「これですべてを終わらせる」は僕がつけたものですが、終わりというよりも、ケジメをつけることを意識したものです。昨今の日本で問題となっている事件や不祥事は、みなケジメをつけられない大人たちの問題のような気がして。ちゃんとケジメというか決着をつけようぜ! という宣言のつもりです。それだけの作品になったと自負しています。映画事業部で13年間。20本を越える映画を作ることができました。2年前に管理職になっていたので、一度は異動しなければならないことは感じていました。ただ、インターネット事業部というコンテンツに近い場所で、映画作りとは密接に関係している部署なので、相変わらず運がいいなあと思っています(笑)。テレビ局として放送と通信の垣根はどんどん無くなっていますし、コンテンツを楽しむ方法も動画配信だけでなく、いろんな進化が日々起こっています。「映画」というものは無くならないと思いますが、どうやって観られるのか? 楽しまれるのか? は大きく変わっていくでしょう。だから、この部署でしっかりと「未来」を見据えて、走っていきたいなあと思っています。「映画事業部に戻りたい」とは思っていません。「映画」自体の楽しみ方もドンドン変わっていくでしょうから、どこの部署ということではなく、自分で「映画」を引き寄せられるような仕事をしていきたいなあと考えています。いろいろと新しい仕掛けを狙っていきたいので、お楽しみに(笑)。○デスノートに人生を捧げた男の選択――さて、長時間のインタビューもそろそろ締めくくりたいと思います。公開前の心境としては?※2016年10月に取材僕はこういう展開を妄想しています。『君の名は。』が週末ランキング9週連続でトップになる。そして、10週目に『デスノートLNW』が公開となりますので、我々が『君の名は。』の10週連続トップを阻止します!! 東宝の川村元気プロデューサーを止めるのはこの僕、佐藤貴博プロデューサーだ! まぁ、「10週目に勝っても……」というツッコミは入ると思いますが(笑)。―― そうなることを願っています(笑)。最後に1つだけ。一人で部屋にいて、デスノートが降ってきたら。佐藤さんは、どうしますか?……書いてみると思います。たぶん、自分の名前を。――試しに?はい(笑)。――あんな映画を作っていて、使っちゃうんですか?いやあ10年間も「デスノート」のことを考え続けてきたので、いわば「デスノート」のトリコですよ(笑)。絶対、「デスノートを使う」という魅力に勝てないと思います。でも、誰かを犠牲にするわけにはいかないので、まあ自分の名前を書くかなと。「デスノート」の凄いところは、自分で死ぬタイミングを決められることでもあると思うんです。なかなか好きには死ねないですから。なので、自分で死ねることを決められるのであれば、それは使うでしょ。あっさり死ねる幸せというか。……なんか自殺志望者みたいですが、違いますよ(笑)。でも、こんなことを考えてしまう魔力が「デスノート」にはあるんです。デスノートって、本当に面白いですね。■プロフィール佐藤貴博(さとう・たかひろ)1970年4月26日生まれ。山梨県出身。1994年、日本テレビに入社。営業職を経て、2003年に念願の映画事業部に異動する。映画プロデューサーとして、『デスノート』シリーズ、『GANTZ』シリーズ、『桐島、部活やめるってよ』などヒット作話題作を数多く手がける。今年公開作品は、『デスノート Light up the NEW world』(10月29日公開)、『海賊とよばれた男』(12月10日公開)。
2016年11月11日11月1日(火)に六本木アカデミーヒルズで、“PFF特別セミナー「プロデューサーに聞く どこを目指し、誰と共にすすむのか」”が開催される。本セミナーは、多数の自主映画を紹介し続けてきたPFF(ぴあフィルムフェスティバル)と、第29回東京国際映画祭が連携する特別企画で、第一線で活躍するプロデューサーを迎えて行われる。その他の情報PFFは今年で38回目を数え、メインプログラムの“PFFアワード”に集まった自主映画は21306本に上る。今回のイベントでは、数々のヒット作・話題作を手掛けてきたプロデューサー3人が登壇し、自主映画を製作する監督にとって最大の課題である“自主でつくる映画の先に、何をイメージして創り続けるか?”をテーマに意見を交える。当日は『Shall we ダンス?』の周防正行監督や『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督らと長年パートナーシップを組む桝井省志プロデューサー、『ピンホン』『ジョゼと虎と魚たち』『ピンクとグレー』など話題作を多数手掛ける小川真司プロデューサー、さらに『告白』『悪人』『君の名は。』などの川村元気プロデューサーが登壇する。入場は無料。完全招待制で、PFF公式サイトから申し込みを受付中。PFF特別セミナー「プロデューサーに聞くどこを目指し、誰と共にすすむのか」日時:11月1日(火)19:00受付開始/19:30開演/21:30終了予定会場:六本木アカデミーヒルズ49オーディトリアムゲスト:桝井省志プロデューサー、小川真司プロデューサー、川村元気プロデューサー応募方法:PFF公式サイト申し込みフォームより※入場無料、完全招待制。※定員に達し次第、締め切りとなります。第38回PFFぴあフィルムフェスティバル10月29日(土)から11月4日(金) まで京都シネマ11月3日(木・祝)から6日(日) まで神戸アートビレッジセンター11月11日(金)から13日(日) まで愛知芸術文化センター2017年4月福岡市総合図書館PFFアワード2016入選作は、1作品500円(税別)にて動画配信サイト「青山シアター」にて10月23日(日)までオンライン配信中。
2016年10月17日佐藤健と宮崎あおいが初共演を果たす映画『世界から猫が消えたなら』のBlu-ray&DVDが発売されることがこのほど決定した。主人公は30歳の郵便配達員。愛猫・キャベツとふたりぐらし。母を病気で亡くしてから、実家の父とは疎遠になってしまった。別れてしまった彼女のことをまだ想い続けている。趣味は映画鑑賞。友だちは映画マニアの親友が1人だけ。そんな彼はある日突然、余命わずかの宣告を受けてしまう。ショックで呆然とする彼の前に、突然自分と同じ姿をした悪魔が現れてこう言った。「世界から何かひとつ、ものを消すことで、1日の命をあげよう」。悪魔のささやきに乗せられた主人公は、次々とものを消していく。電話、映画、時計、そして、猫。ところが、何かを消すと、大切な人たちとの思い出も一緒に消えてしまうのだった――。原作・川村元気による感涙ベストセラー「世界から猫が消えたなら」。2013年に本屋大賞にノミネートされ、その後、文庫化・コミックス化、そして中国・韓国・台湾で出版もされて累計130万部を突破。さらに本作は、すでに海外からリメイクのオファーもあるという。キャストには、「僕」と「悪魔」の2役に挑む佐藤さん、そのかつての恋人に宮崎さんほか、映画マニアの親友を濱田岳、疎遠になった父を奥田瑛二、死別した母を原田美枝子。さらに奥野瑛太、石井杏奈、そして僕の愛猫=キャベツとレタスもかわいらしく共演。また、監督には数々のCMで広告賞を受賞し、映画デビュー作『ジャッジ!』が高い評価を得た映像界の鬼才・永井聡が務める。今回発売されるBlu-ray&DVDは通常盤と豪華版を用意。豪華版にはBlu-ray&DVDでしか見ることのできないスペシャルメイキング ビジュアルコメンタリーなどオリジナルコンテンツ満載。初回生産限定で全編未公開カットブックレットが封入されている。そしてこの度、豪華版の特典映像として永井監督、佐藤さん、宮崎さん、原作者・川村氏によるスペシャルメイキングビジュアルコメンタリーの収録が都内で行われた。 2年前に行われた本作の撮影。今回久々に顔を合わせた4人は、通常ビジュアルコメンタリーは本編を見ながら撮影秘話などを語り合うものが多いが、本作ではメイキング映像を見ながら作品を振り返るという新しい形式で収録を行った。メイキング映像は4人とも初めて見る映像で、ビジュアルコメンタリー収録を何度か経験している佐藤さんも「すごく新鮮で、ついつい見入ってしまう」と初めての試みを楽しみ、宮崎さんも「こんな風に撮影されていたんだぁ」と興味津々。本作の撮影で初めて南米を訪れたという佐藤さんは、アルゼンチンの街中での撮影映像を見て「実際に初めて行く街だから本当に観光しているみたいで楽しかった」と当時をふり返り、宮崎さんも「撮影終了後に(イグアスの滝の)滝つぼツアーに行った」など撮影時の楽しい思い出も語っていた。そして収録を終えた4人は、「原作を読み直して、イメージした映像がそのまま形になっている、丁寧に撮れた作品。観てくれた人にも大切な作品になって欲しい」と永井監督が語り、川村氏は「この映画がみんなの記憶とつながって残ってほしい」と想いを語った。また、佐藤さんと宮崎さんは「個人的に特別な作品。思い入れも強いし、俳優人生の中でも特別な勝負作。ぜひ手元に置いて、何度でも観てもらいたい」(佐藤さん)、「大事なテーマが詰まっている作品で、何かを考えるきっかけになると思うし、誰かの何かを変えるきっかけになる作品なので、ぜひ何度も見て欲しいです」(宮崎さん)とそれぞれメッセージを寄せた。『世界から猫が消えたなら』Blu-ray&DVDは11月16日(水)発売。(cinemacafe.net)
2016年08月19日9月17日公開の映画『怒り』の完成報告会見が11日、都内で行われ、主演の渡辺謙をはじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、佐久本宝、ピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、原日出子、宮崎あおい、妻夫木聡、李相日監督、原作の吉田修一、川村元気プロデューサーが出席した。数々の映画賞を総なめにした2010年公開の映画『悪人』。そんな同作を手掛けた李相日監督と原作の吉田修一が再びタッグを組んだ本作は、東京・八王子で起きた殺人事件の真相に迫りながら、「信じるとは?」という根源的な問いを投げ掛けるヒューマンドラマとなっている。主演の渡辺は「日本を代表する豪華キャストの映画が今年はたくさんありますが、本当に素晴らしい俳優たちが魂をぶつけ合った演技をしています。それをリードした李さんは本当に素晴らしい監督で、敬意と尊敬を表します」と豪華キャストを指揮した李監督を絶賛。渡辺をはじめキャスト陣が賞賛する李監督との仕事を自ら熱望し、オーディションを受けてまで役を射止めたという広瀬は、李監督に厳しく指導されたそうで「監督がご飯を食べている姿を見て、『監督も人間なんだ』って思いながらやってました(笑)」とロケ中の胸の内を明かしつつも「リハーサルを何度も繰り返してたら分からなくなり、監督が『"馬鹿野郎"と叫んでいいよ』言われて、叫んだら『よし!』と楽になりました」と李監督の一言で救われたという。広瀬と同じく李監督と初めて仕事をした宮崎も「もちろん厳しかったですが、そこに愛情があることもきちんと伝わっていました。私は普段人とお話をしませんが、今回物凄く李監督とお話をして、今までで一番監督とお話をしました。すごく見てくださっているのが伝わってくるので、ありがたかったです」と李監督の優しさに感謝していた。その宮崎と親子の役を演じた渡辺は「あおいちゃんはすごい真面目でストイック。現場では1人ポツンとしていたので、引きずり出して『ここにいなさい!』と言って話をしたりしました。距離感を縮めるじゃないですけど、関係性を築けたのは良かったと思います。面倒くさかった?」と問いただすと、当の宮崎は「いえいえいえ(笑)。現場で『お父ちゃん』と呼んでいたし、一緒にいるのが自然だと感じました。撮影期間の2週間は濃い時間を共有させてもらった気がします」と感激しきりで、渡辺について「周りから本当に愛されていて、スタッフや役者がこの人に付いていこうと思わせるものがあり、それを間近で感じられて、私にとっては宝物だと思います」と話していた。映画『怒り』は、9月17日より全国公開。
2016年07月11日『悪人』で国内映画賞を総なめにした原作・吉田修一×李相日監督による『怒り』の完成報告会見が7月11日(月)に開催。主要キャストの渡辺謙、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡をはじめ、総勢15名が出席した。八王子で起きた一家惨殺事件から1年。東京、千葉、沖縄それぞれに素性の知れない怪しい3人の男が現れる。男と近しい人間たちは、彼を信じようとするも、どうしようもなく疑いを抱き始め…。“日本を代表する豪華俳優陣”という宣伝文句に渡辺さんは「今年、すでにそういう作品がいくつも公開されてますが(笑)」と冗談めかしつつ「肉弾相打つ、魂をぶつけ合う映画になったと思います」と自信をのぞかせる。渡辺さんや妻夫木さんのように既に李監督作品に出演経験のある俳優もいるが、多くのキャストは本作が初体験。みな一様に「うわさで『厳しい現場だ』とは聞いていた(苦笑)」と語るが、実際に東京、沖縄、千葉で行われた撮影は過酷だったよう。それでもキャスト陣は「厳しいけど愛情があった」と充実感を漂わせる。森山さんは監督に「心をかき混ぜていただきました」と語り、宮崎さんも「2週間ほどの撮影でしたが、いままでの人生で一番長く、濃い2週間でした」とふり返る。広瀬さんは、オーディションで役を勝ち取ったが「監督がご飯を食べているところを見て『監督も人間だ』と言い聞かせてました」と語り、これには共演陣も爆笑していた。妻夫木さんと綾野さんはゲイのカップルを演じているが、妻夫木さんは「これまでの役作りで一番お金を使ったと思います。新宿二丁目に通って、パーティをして…剛とも一緒に住んだり」と『悪人』撮影時を思い出させるような、役になりきるためのアプローチを明かした。綾野さんは、そんな妻夫木さんとの共演について「引っ張っていただき、いい関係になれました。愛おしい時間でした」と述懐する。渡辺さんは、宮崎さんと父娘を演じたが、“愛娘”を大絶賛!「いままでの役とは違う世界に踏み込む思いを最初から感じていました。少し先輩として、それを見届けるのを楽しみにしていました」と語る。さらに「このひと、すごく真面目でストイックなんです。だから(現場で役に入るために)みんなから離れてひとりでいようとする」と語り、無理やり、宮崎さんをみんなの輪に引っ張り込んで、話をしたと明かした。「めんどくさかった(笑)?」という渡辺さんの言葉に宮崎さんは「とんでもない!」とかぶりを振り「現場ではずっと『お父ちゃん』と呼んでました。一緒にいることが自然で、2週間しかいなかったのが信じられないくらい」と笑顔を見せる。その言葉に渡辺さんは「本当に幸せになってほしいと思ってるから(笑)」と“父”の顔で優しく微笑み返していた。会見にはピエール瀧、三浦貴大、高畑充希、佐久本宝、原日出子、川村元気プロデューサーも出席。なお、本作では音楽を坂本龍一が担当している。『怒り』は9月17日(土)より公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月11日伊勢丹新宿店が、世界的に活躍するデザイナーでプロデューサーの山本寛斎がプロデュースする「日本元気プロジェクト」とタッグを組み、“夏まつり”をテーマにした「元気祭り with Kansai Yamamoto」を6月29日から7月5日まで開催する。同イベントは、日本の生活文化とモノ作りを追及して、グローバルな視点で“日本のコトの価値”を発信する「ジャパン センスィズ(JAPAN SENSES)」キャンペーンの一環として開催されるもの。会期中は、ファッションを通して日本を元気にする“モノ・コト”をかつてない規模で展開する。本館1階のザ・ステージでは、カンサイ ヤマモト(KANSAI YAMAMOTO)の1点もののショーピースが登場する他、日本人として初めてロンドンでファッションショーを開催した山本寛斎の代表的な作品もリバイバルされる。また、今回のために製作されたクチュールラインやカプセルコレクションが三越伊勢丹限定で登場。“ファッションのチカラで、熊本にエールを!!!”をテーマに、肥後の虎と呼ばれた加藤清正をイメージして製作されたスーベニア・ジャケットやTシャツなどがラインアップされる。その他、“まつり”にちなんだ柄や江戸小紋柄から着想を得た寛斎流のコラボアイテムも登場。スマートフォンケースをはじめとしたファッション雑貨や、とらや、獺祭、志ま秀、プレミアムマリオジェラテリアといった有名ブランドとコラボレートしたスペシャルアイテムを数量限定で販売する。本館2階のTOKYO解放区では、写真家のレスリー・キーが昨年、サポーティングディレクターとして参加し撮影した「日本元気プロジェクト2015」の作品を展示。好きなデザインをEPSONのプリンターでプリントできるTシャツなどのアイテムの販売も行われる。本館3階のウエストパーク/プロモーションでは、国内外で活躍する今最も元気な日本人デザイナーたちが山本寛斎をトリビュートした1点もののコレクションが発表される予定だ。本館7階の催物場では6月29日から7月4日まで、全国約100の蔵元から純米大吟醸約150銘柄が揃う「ISETAN SAKE マルシェ」の会場内で、山本寛斎がデザインしたパッケージの「獺祭」を販売。本館屋上では7月1日から3日まで、日本の文化“夏祭り”をISETAN流にアレンジした「ISETAN BONDANCE2016」を実施し、7月1日には山本寛斎プロデュースによる「日本元気プロジェクト“天下無敵のカラフル盆踊り”」を開催する。当日はEXILEのUSA監修のTEAM 337によるパフォーマンスや、熊本県「山鹿灯籠」の参加型企画、炎太鼓とのコラボレーションなど1夜限りのスーパー盆踊りが行われる。なお、本館1階のザ・ステージ、2階のTOKYO解放区、3階のウエストパークでは、草月流家元 勅使河原茜と山本寛斎によって、7月21日に代々木第二体育館で開催される「スーパーエネルギー!!」と連動して、「ファッション×いけばな」がインスタレーションとして展開される予定だ。【イベント情報】「元気祭り with Kansai Yamamoto」会場:伊勢丹新宿店住所:東京都新宿区新宿3-14-1会期:6月29日~7月5日
2016年06月22日レオナルド・ディカプリオにアカデミー賞をもたらしたアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督作『レヴェナント:蘇えりし者』の音楽を担当したことも記憶に新しい、世界的音楽家・坂本龍一。このほど、坂本氏が芥川賞作家・吉田修一と鬼才・李相日監督、そして渡辺謙をはじめとする超豪華キャストが競演を果たす映画『怒り』の音楽を担当、その旋律が第2弾予告編映像の中で解禁となった。各映画賞を総なめにした『悪人』から6年。吉田修一と李監督が新たに挑むのは、SNSやモバイル機器の発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代に、人を“信じる”という根源的な問いかけを一つの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリー。主演を務めるのは、ハリウッドでの活躍はもちろん、昨年は「王様と私」でブロードウェイ・ミュージカルにも初挑戦した、渡辺さん。さらに森山未來、松山ケンイチ、綾野剛が殺人事件の“犯人かもしれない”謎の男に、また、彼らを“信じよう”とする者たちには広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡と、人気・実力ともにトップクラスの7名が集結。迫真の演技で重厚な人間ドラマを紡ぎ出す。そんな本作に、日本が世界に誇る音楽家・坂本氏も引き寄せられた。『戦場のメリークリスマス』(’83)で英国アカデミー賞、『ラストエンペラー』(’87)ではアカデミー賞作曲賞、グラミー賞などを受賞、療養から復帰後も山田洋次監督の『母と暮せば』に『レヴェナント』と大作を手がけた坂本氏。今回は、李監督の熱烈なオファーにより実現したもので、本作の川村元気プロデューサーは「たぎるような怒りと、すべてを諦め冷めてしまった怒り、人を信じる気持ちと、信じられないと思う気持ち。揺れる登場人物たちの感情を、冷静な世界からエモーショナルに音楽を描けるのは、世界においても坂本龍一しかいなかった」とその理由を明かしている。坂本氏は、原作と李監督による脚本をすぐさま読んで快諾。李監督と度重なるディスカッションを重ね、音楽制作が行われた。昨年8月には、坂本氏は『怒り』撮影現場を見学し、撮影された映像を観ながら、より期待が高まっていったという。李監督と坂本氏は何度も意見交換を行ったそうで、「常に妥協を許さない李監督の姿勢に、何度も何度も直しを要求されたけれど、音は直す度に確実に良くなっていった」と、坂本氏はふり返って言う。音楽収録は、今年3月6日(現地時間)、米ワシントン州ケンモア市にあるバスティア大学内にあるチャペルにて行われた。メジャーな録音スタジオ(ロスではソニー・ピクチャーズ、20世紀FOX、パラマウント・ピクチャーズ。ロンドンではアビーロードなど)の録音ステージと同じ質を提供することで知られているこのチャペルでは、数多くの作品の音楽収録が行われており、『レヴェナント』をはじめ、『キャロル』『しあわせの隠れ場所』『ワルキューレ』『ブロークバック・マウンテン』などの収録が行われている。坂本氏と収録に臨んだのは、シアトルを中心に活動するノースウェスト交響楽団。坂本氏とは『レヴェナント』でもタッグを組んでいる。オーケストラの楽員は、「坂本さんは特別な方です。存在感が圧倒的で、部屋に入ってきたことを見て確認しなくても(存在感を)感じるそんな方です。彼の音楽を言葉で表現することなど到底無理ですね。ただ曲に引き入れ包み込み、巧みに設計された音によって、聴いた人間に考える力をもたらし、音楽の世界での旅に連れ出してくれるということは言えます。それは最初の音譜から最後の音譜まで。彼の音楽によって映像作品がより魅力的になるのはそういうことで、まさに魔法にかけられた感じ」と、坂本氏の音楽を表現する。李監督も、「音ひとつひとつの響き、厚み、深みが想像以上に音が感情表現している。聴かせていただいた音楽の力で何ステップにも映画が上がっていく瞬間をじかに見せていただいた。責任がさらに増している感じがあります。嬉しい責任ですけどね」と語る。さらに、坂本氏が作り上げた主題曲を奏でるのは、2本のチェロによる圧倒的パフォーマンスで世界を魅了する、クロアチア出身チェロ・デュオ「2CELLOS」今年7月に開催されるFUJIROCK FESTIVAL’16への出演も決定しており、彼らの繰り出す音色にも期待が高まる。<以下、各人コメント>■坂本龍一李相日さんと初めて仕事をした。事前の噂では大変に難しい人だという。実際に仕事をしてみると、なるほどしつこく、粘り強くこちらに様々な要求をしてくる。しかし、それは「もっとよい方法があるのではないか」「もっとよくなるのではないか」という李さんの作品へのこだわりからくるものであり、モノを作る人間ならば当然の欲求であって、逆にそれがないのがおかしいと言わざるを得ない。『怒り』は日本映画としては珍しくエンターテインメントに流されず、骨太でパワフルな映画になったと思います。■李相日監督「怒り」…これは誰の目にも見えるわけではない。けど、間違いなく誰の側にもあるもの。そんな雲をも掴み取ってしまうような鋭い感性が坂本さんには存在する。映像から受けた刺激と、僕のゴタクに忍耐強く耳を傾け、ミリ単位に及ぶ緻密で壮大なサウンドが生み出される。登場人物たちは多様な顔を見せ始め、シーンは様々な解釈を生じさせていく。もっと深く、もっと濃密に…。思えば、“坂本龍一”という名の大きさに呑まれぬよう自分を叱咤していた。気付けば、呑まれたのは、『怒り』に臨む坂本さんの姿勢。剥き出しの、その情熱に。■「2CELLOS」このような日本映画の大作に、そして日本を代表する偉大な作曲家、坂本龍一氏とご一緒できて大変光栄です。僕たちは2人とも映画やアニメなど、日本の文化が大好きなので、このプロジェクトに参加できてとてもワクワクしています。『怒り』は9月17日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月16日東京の紀尾井町に隣接する特設会場「Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton(空へ、海へ、彼方へ ── 旅するルイ・ヴィトン)」展が6月19日まで開催されている。1854年から今日までのルイ・ヴィトンの壮大な軌跡を辿る旅この展覧会は、昨年パリ、グラン・パレに続く東京での開催で、4月23日の幕開け以来、すでに10万人を超える来場者が訪れているという。>>展覧会レポートはこちらから。6月2日、この展覧会場で東京とパリの文化交流の一環としてイブニングパフォーマンスイベント「LOUIS VUITTON : DANCE WITH AI」が開催された。この日のために、一夜限りで集結したのは日本を代表するクリエーターたち。企画・構成は『おおかみこどもの雨と雪』『告白』などの映画を製作した川村元気、ダンサーは俳優として活躍する一方で日本を代表する文化庁交流使としてダンスカンパニーに参加していた経験も持つ森山未来、ダンス演出はPerfumeの振付などを行うコレオグラファーのMIKIKO、映像演出はライゾマティクスリサーチの真鍋大度、音楽は「Perfume : World 2nd -Opening-」などの楽曲を提供しているevalaが手掛けた。展覧会のテーマである“旅”がキーワードとなったパフォーマンスのテーマは“人間とAIが共演する、ミクロからマクロの旅”。森山未來は、人類がこの世に生まれ、最初の一歩を踏み出し歴史と共に進化していく様をダンスで表現し、訪れた人たちを人類の歴史の“旅”へと誘う。森山未来の背景を彩るのは、森山の踊りを捉えた映像と、太古から人類が描いてきた膨大な絵画のデータを、真鍋大度率いるライゾマティクスリサーチが深層学習(ディープ・ラーニング)技術で分析し生み出した新しい絵画。これまで人の目を通して描かれてきた絵画は、機械により生まれ変わり生身の人間のダンスと共演することで会場に異次元が表出したようだった。なお本展は、東京都及びパリ市より「東京都-パリ市 文化交流事業」として制定されており、イベント当日は高円宮妃殿下や、ティエリー・ダナ駐日フランス大使も来場した。【イベント情報】「Volez, Voguez, Voyagez - Louis Vuitton」住所:東京都千代田区麹町5丁目「旅するルイ・ヴィトン展」特設会場会期:4月23日~6月19日時間:10:00~20:00(6月17日、18日は22:00までの時間延長が決定)休館日:月曜日(6月13日は13:00~開館)入場料:無料*スムーズに入場するためオフィシャルサイト(www.louisvuitton.com)で時間予約も受付中。
2016年06月07日お笑いコンビ・アンガールズの田中卓志が、30日に放送されるフジテレビ系バラエティ番組『ネプリーグ』(毎週月曜19:00~19:57)に出演し、美人女医・川村優希の色気にノックアウトされる。医者チームとして初出演の川村は、出題される難問でプレッシャーからパニック状態に。インテリ芸人チームの田中は、この姿を見て興奮しだし、「川村さんにいいところを見せてやりますよ!!」と意気込んで、難関高校入試問題をスラスラ解答する。しかしその後、田中の解答場面で、川村は色気全開で「私のために間違えてください!」と誘惑。芸人チームの光浦靖子から「恋愛をとるのか、仕事(チームの勝利)をとるのか?」と迫られるも、田中は結局"恋愛"を選択してしまい、ネプチューンの名倉潤の怒りを買ってしまう。このほか、医者チームとして、堀内健、おおたわ史絵、川村優希、友利新、森田豊。インテリ芸人チームとして、原田泰造、向井慧(パンサー)が出演する。
2016年05月27日佐藤健と宮崎あおいが5月24日(火)、映画『世界から猫が消えたなら』のヒット御礼舞台挨拶に登壇。公式サイトで募集された映画の感想を発表した観客のお悩みに答えた。「本屋大賞」にもノミネートされ、累計120万部を突破したベストセラーの映画化。余命わずかと宣告された“僕”は、世界から大切なものをひとつ消すごとに1日の命を与えられるという契約を悪魔に持ち掛けられるが…。撮影から地方をも含めたプロモーション活動と長い時間をともにしてきた佐藤さんと宮崎さんだが、その距離は微妙にまだ縮まっていないよう?この日も、佐藤さんが話している間に宮崎さんが目立たないようにジワジワと後方に下がろうとし、すかさず佐藤さんから「気づくと後ろにいるのやめてもらっていい(苦笑)?」と抗議が!宮崎さんは「ついついシャイな部分が出ちゃう…(笑)」と申し訳なさそうに語る。とはいえ、宮崎さんにとっては佐藤さんは「頼りになる青年(笑)」だったそうで「いろんなところを見てて、何を必要とされているのか?何を求められているのか?を考え、それを表現するのもお上手。ありがたかった」と自身が引っ込み思案なだけに佐藤さんの存在が「ありがたかった」と語る。さらに宮崎さんは「気さくでツンツンしてない」と佐藤さんの親しみやすさについて語るが、会話のラリーが長く続かず、年下の佐藤さんも「いつになったらスムーズにコミュニケーション取れるの?何なの?」と苦笑い。佐藤さんは改めて「どこまで心を開いてるのか最後までつかめなかった。そんな人、あんまりいない。深い人です」と宮崎さんの謎めいた魅力に言及。さらに「(原作者で東宝のプロデューサーである)川村元気さんと、撮影のときから話してたんですが、最終的にはカラオケに行って、宮崎さんにB’zの『ultra soul』を歌ってもらうのが夢!今回は持ち越しとなりましたし、道のりは遠いけどあきらめない!」と宮崎さんの「ultra soul」熱唱に向けた再チャレンジを誓っていた。本作の公式サイト上では映画の感想を募集しており、この日は、その中から選ばれた2名が劇場で感想を発表。小学6年生の少女は、映画を観て、過ぎていく毎日の時間の尊さについて考えさせられ、中学受験のための塾をやめて家族との時間を作るべきか悩んでいると告白。これを聞いた佐藤さんは「これは困りました…僕の手には負えない(苦笑)」と困惑するも、宮崎さんは彼女が医者か警察官になりたいという夢があると聞き「いまを大切に生きるのも大事だし、なりたいものに向かってどう生きるかも大事。バランスよく上手にやりくりして家族との時間を作って」とアドバイス。また、本作を見た就活中の女子大生の感想を聞き、就活に向けたエールを求められた佐藤さんは「(就活を)したことないっすわ(苦笑)」とまたも困惑。宮崎さんも「アドバイスできる立場にないです」と語ったが、佐藤さんは少し前に、就活生を演じる映画『何者』の撮影に参加しており「自分には絶対できないと思った(苦笑)」と語り、映画を観て、就活を頑張ろうと思えたとあたる女子大生の言葉を素直に喜んでいた。『世界から猫が消えたなら』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年05月24日黒柳徹子が司会をつとめるトーク番組「徹子の部屋」の19日(木)放送回に俳優の佐藤健さんが出演する。ドラマ「ブラッディ・マンデイ」や「メイちゃんの執事」、映画『ROOKIES-卒業-』『BECK』でのフレッシュな演技で若い世代からの絶大な支持を得ると、その後は主演を務めた『るろうに剣心』シリーズを大ヒットに導き、「ビター・ブラッド」や『バクマン。』などコンスタントに主演作を世に送り出している佐藤さん。最近ではドラマ「天皇の料理番」で代役なしで料理シーンを演じ切るなど実力派俳優としても評価が高まっている。今回は14日から全国公開中の主演最新作『世界から猫が消えたなら』から、劇中で共演したタレント猫のパンプくんと一緒に登場。パンプくんは現在13歳ということで人間だと70歳ぐらいの“年配”猫。そのためこの出演を最後に引退するという。さすが“ベテラン”だけあって収録中も非常に落ち着いた様子で、佐藤さんのトーク中も騒ぐこともなくおとなしく抱かれたり横で座って話を聞いていて、黒柳さんもその可愛らしさにメロメロだったという。トークでは、子どもの頃から周りの誰もが認める美少年だった佐藤さんが、上級生にはモテモテでも同級生にはなぜかモテなかったというエピソードや、ブレイクダンスに夢中になっていた高校時代の思い出なども語られる。佐藤さん主演で現在公開中の『世界から猫が消えたなら』は「電車男」『告白』『悪人』などを手がけた映画プロデューサー・川村元気の小説を原作に、宮崎あおいや濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子、奥野瑛太、石井杏奈らが出演。“僕”は生きるために消すことを決めた30歳郵便配達員、余命あとわずか。そんな僕の前に僕と同じ姿をした悪魔が現れた。大切なものと引き換えに1日の命を与えるという。何かを得るためには、何かを失わなくてはならない。電話、映画、時計…そして猫。失われていく世界のなかで、僕はかつての恋人に再会する。かつて愛し、別れたときを思い出していく。親友そして疎遠になってしまった父の想いに触れていく。果たして僕が見つけたのは亡き母が残した手紙だった。そして人生にとって最後の日、僕はある決断をする……というストーリー。「徹子の部屋」は19日(木)正午からテレビ朝日系で放送。(笠緒)
2016年05月18日旅とグルメをテーマにしたバラエティ「火曜サプライズ」の2時間スペシャルが17日(火)今夜放送となり、映画『世界から猫が消えたなら』と『ヒメアノ~ル』から豪華キャストがゲストとして登場。ウエンツ瑛士と共にグルメ旅に挑む。現在全国公開中の映画『世界から猫が消えたなら』からは佐藤健と宮崎あおいが出演。今回のロケで2人はウエンツさんと共に春の函館で宮崎さんリクエストの海釣りに挑戦する。この時期の函館といえばカレイやタコ、イカなどがよく釣れるということで、3人は冬の海で美味しく育った魚たちを釣り上げるべく奮闘するが、果たしてうまく釣り上げることは出来るのか!?その後は、釣った魚を市場に持っていき調理、新鮮な海の幸を存分に楽しむという。そして5月28日(土)から全国公開となる『ヒメアノ~ル』からは濱田岳とムロツヨシが登場、浜田山でアポなしグルメ旅を行う。名字が“はまだ”というだけで浜田山には全く土地勘がない濱田さん。途中からムロさんも助っ人として参戦し、ウエンツさん含め3人で、番組恒例のアポなしロケを敢行するが…。今回の放送ではそのほかにも、きゃりーぱみゅぱみゅがウエンツさんと共に大阪で初のアポなしロケを体験。ユニバーサル・スタジオ・ジャパンできゃりーさんプロデュースのアトラクションを楽しむほか、今年で50周年を迎える「笑点」から林家木久扇と三遊亭圓楽の最高年コンビもゲスト出演。浅草でのアポなし珍道中を繰り広げてくれる。佐藤さん、宮崎さんが出演している映画『世界から猫が消えたなら』は映画プロデューサー・川村元気の小説を映画化。自分そっくりの悪魔と“大切なものと引き換えに1日の命をもらえる”という契約を結んだ余命わずかな郵便配達員“僕”を中心に物語が展開。佐藤さんは“僕”と“悪魔”の二役を演じ、宮崎さんが僕の元恋人の“彼女”を演じている。そして濱田さんとムロさんが出演している『ヒメアノ~ル』は「V6」森田剛の主演作品で、森田さんの演じる連続殺人犯・森田正一の凶悪ぶりが話題になっている。濱田さんは森田の高校時代の同級生で今はビル清掃員の岡田を演じ、ムロさんはその同僚の安藤役で出演。2人が恋心を抱き森田からストーカーされている物語のキーとなるカフェ店員・ユカを佐津川愛美が演じる。「火曜サプライズ超豪華グルメぶらり4連発SP」は17日(火)19時~放送。(笠緒)
2016年05月17日「ぴあ」調査による2016年5月13日、14日のぴあ映画初日満足度ランキングは、パンティを被ったヒーローの活躍を描くアクション・コメディの続編『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』がトップに輝いた。2位に名プロデューサー・川村元気の同名小説を佐藤健主演で映画化した『世界から猫が消えたなら』、3位に困窮する宿場町を救うため立ち上がった町人の奮闘を描く時代劇『殿、利息でござる!』が入った。その他の写真1位の『HK/変態仮面…』は、2013年に公開されスマッシュヒットを記録した福田雄一監督作『HK 変態仮面』の第2弾。主演の鈴木亮平、ヒロイン役の清水富美加らに加え、ヒロインに思いを寄せる同級生役で柳楽優弥が参戦している。出口調査では「前作も観た」という観客が多く、「今回も期待を上回る良作」「特撮やCG、アクション、何より変態仮面自身がパワーアップしていて楽しめた」「戦闘シーンの腰や足首の動きのキレ、吠える声など、演技がすごくよかった」などの感想が寄せられた。物語は、主人公・色丞狂介(鈴木)が、パンティを被ることで人間の潜在能力を開花させた“変態仮面”となり、新たな悪に立ち向かっていくが、鈴木は今回、前作よりも体を一回り大きく鍛え上げたという。さらに社交ダンスにも通い、これまでにないアクションにも挑んだそうで、観客からは「変態なんだけどかっこいい!」「肉体美もアクションもよかった」「変態仮面のボディがさらに鍛え上げられていた」「どうやったらあんな体作れるんだろうと隅々まで見てしまった」と大好評だった。昨今、様々な“ヒーロー映画”がある中で、本作は“パンティを被って強くなる”という異色のヒーロー映画だが、観客は「良くも悪くもばかばかしく期待通り」「頭をからっぽにして楽しめる」「笑ってスカッとしたい人におすすめ」「悪役も昔ながらの本当にどうしようもない悪者。深く考えなくてもただただ楽しめる」「こういうヒーロー映画があってもいいと思う」とコメントしている。(本ランキングは、5/13(金)、14(土)に公開された新作映画8本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)『HK/変態仮面 アブノーマル・クライシス』公開中
2016年05月16日俳優の佐藤健が5月14日に、都内で行われた主演作『世界から猫が消えたなら』の初日舞台あいさつに登壇。この6月で俳優デビュー10周年を迎える佐藤は「この作品が結果的に集大成になった。誇りに思います」と語り、「皆さんのおかげでここに立てている。これからも頑張ります」と背筋を伸ばした。初日舞台あいさつ・その他の写真数多くのヒット作を放つ映画プロデューサー・川村元気が執筆した同名小説を実写化。佐藤健&宮崎あおい共演で実写映画化したヒューマンドラマ。脳腫瘍で余命わずかと宣告された郵便配達員の青年(佐藤)が、自分とそっくりな悪魔と出会い「大切なものを失う引き換えに1日の命を与える」契約を交わす。余命と引き換えに、電話や映画、時計といった大切なものを失うなかで、元恋人と再会し…。舞台あいさつには佐藤をはじめ、共演する宮崎あおい、濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子、永井聡監督が出席。また、劇中に登場する猫のパンプくん(13歳)が登場すると、客席からは歓声が起こり、佐藤は「みんな猫しか見ていない」と苦笑い。「ほとんどNGも出さない。勝てないですよ」ともらすと、永井監督が「佐藤くんの方が、NGが多かった」と暴露する場面もあった。佐藤と初タッグを組んだ永井監督は、「クールな人かと思っていたが、実際には背伸びせず、等身大の男の子という雰囲気」と佐藤の印象をコメント。「現場では“健ちゃん”“たけるん”と呼ばれるほど、愛される存在。健くんはいい子です」と語ると、佐藤も「そう、いい子なんです」とドヤ顔だった。『世界から猫が消えたなら』公開中取材・文・写真:内田 涼
2016年05月14日映画『世界から猫が消えたなら』の初日舞台あいさつが14日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、佐藤健、宮崎あおい、濱田岳、奥田瑛二、原田美枝子、永井聡監督が出席した。公開前から大きな話題を集めていた本作の公開とあって、多くの観客が詰め掛けた中で行われたこの日の舞台あいさつ。壇上には主演の佐藤健をはじめ、キャスト陣と永井監督が登場し、2014年の秋に撮影された本作のロケについて佐藤が「アルゼンチンでのロケはあおいちゃんと仲の良いシーンだったので、撮影中は本当に楽しかったです。海外で映画を撮るのも初めての経験ですごく高揚したし、あまり芝居しているという感覚よりもリラックスした気持ちでカメラの前に入れました」と振り返った。一方の宮崎は「私もアルゼンチンに行くまでが楽しかったですね。行ってからも楽しかったんですが、旅はトラブルが付きものなので、それを楽しめるか楽しめないかが大事になってきます。今回のアルゼンチン行きでは色々とありましたが、待たすことなく到着できたし良かったです」と満足げ。そんな宮崎を永井監督が「あおいさんはずっと帰りたがってましたよ。あおいさんは基本、家が好きなので」と指摘すると、当の宮崎は「楽しんでました!」と慌てて否定した。映画のタイトルにちなみ、「消えてほしくないものは?」という質問に宮崎は「今日はやっぱりお客さんですよね。やっぱり映画は見てくださる方がいて広がっていくというか、作った甲斐があるというか、スタッフの方もみんなが喜ぶのは、見てくれる人がいることだと思うので、お客さんです」と回答して会場から拍手が起こった。一方の佐藤も「本当にその通りで、さらに言うと、お客様のこの映画に対する興味や関心が、この公開が終わっても消えてほしくないです。ずっと残り続けて明日以降も時間のある方は映画を見て欲しいですし、公開が終わってからも映画の記憶を忘れてほしくないです」と観客に訴えた。映画プロデューサー・川村元気のデビュー小説を、『いぬのえいが』や『ジャッジ』、数々のCMを手掛けている永井聡監督が実写化した本作。余命宣告を受けた"僕"が、自分と同じ姿をした"悪魔"と取引し、大切なものと引き換えに1日の命を得る――というストーリーとなっている。
2016年05月14日『世界から猫が消えたなら』の主人公を、佐藤健が演じたなら…。同名のベストセラー小説の著者である一方、映画プロデューサーとしても活躍する川村元気が、自身の小説の主人公と佐藤さんを重ね合わせたのは『バクマン。』の時だという。昨年公開された『バクマン。』で、両者はプロデューサーと主演俳優の関係にあった。「佐藤健という俳優は、画面の全体を見ながらお芝居をするようなところがある。動物的な俳優が多い中、客観的な視点を持っていて、世界を立体的に見ているんですよね。それが『世界から猫が消えたなら』の主人公に似ているなと思っていました」。その主人公、「僕」は愛猫と暮らす郵便配達員。彼の名が、劇中で明かされることはない。そこにも、佐藤さんを主演に望んだ理由が関係しているそうだ。「いい意味で、だんだん透明になってくる俳優。もちろん間違いなく佐藤健がそこにいるわけなんですが、それなのに物語にすっと溶けこんでいき、観客が自分を重ね合わせられる存在になってくれるんです」。「主人公に名前がないのは、演じる上ですごく重要なことだと考えていました」と、佐藤さん。物語の中心には「僕」、さらには別れた「彼女」が存在する。「例えば、彼らがタカシくんとユミちゃんだとしますよね。でも、タカシくんとユミちゃんのラブストーリーを見て感動するのではなく、『僕』と『彼女』を通し、観ている人自身の人生を思い起こす映画になったらいいなという思いがありました。分かりやすく言うと、みんながすんなり観られる。色で言うと、透明。そうイメージし、『僕』という人を作っていきました」。そんな「僕」が脳腫瘍を患い、余命を宣告される冒頭。ショックを受ける彼の前に“悪魔”が現れ、「大切なもの1つと引き換えに、1日の命をやろう」と囁く。「僕」と同じ姿形をした悪魔を演じるにあたり、佐藤さんは「それはもう、長く険しい道のり(笑)」を歩んだそうだ。「悪魔をどう演じるのが正解か、なかなか見つけられなくて。クランクインの前に2日間ほど、『僕』と悪魔が話すシーンのリハーサルをしました。“もう少し普通に”とか、“嫌な奴っぽさをなくして”とか、監督と話し合いながら調整していきました」。こうして「僕」と悪魔を演じ分けた佐藤さんだが、川村さんは「今回の彼は1人2役と言わず、1人3役をこなしたようなもの。『僕』の芝居と悪魔の芝居とモノローグの芝居があって、大変だったでしょうね」とも。「僕」の心情が切々と語られていくモノローグも、作品に欠かせない要素だ。「長い手紙という設定上、原作は1人称の文章になっています。映画の方も、モノローグを多用していることで物語に対する親近感がより増しました」。「どの作品の時も、モノローグは超重要視しています」と佐藤さんも明かす。「大抵はアフレコで録るのですが、その日はほかに仕事を入れないようにしてもらっています。軽い気持ちではできない作業なので…と言いつつ、『天皇の料理番』のアフレコ後に、この作品のアフレコの予定が入ったことがあったんです。しかも、『天皇~』の方は妻を罵倒するシーンで。“お前みたいな女なんか、こっちからごめんだ~!”みたいな(笑)。だから、声がガラガラになってしまい、その節はご迷惑をおかけしました」。そんなハプニングはあったにせよ、「心をこめてやりました」と語る佐藤さんの言葉に納得。淡々としているようでいて、その一言一言がやるせない「僕」のモノローグが胸にぐっと迫ってくる。実は、この感動にも理由があるようだ。「“倍音”ってご存じですか?」と佐藤さんが解説し始める。「単純に言うと、人が耳にした時に心地のいい周波数というものがあるそうなんです。その周波数で話す人が一般に“いい声”とされているのですが、『僕』のモノローグでは倍音を感覚的に意識しました。どの役でもそれをやると違ってきちゃうから、逆に外さないといけない時もあるのですが」。「テクニカルですよね(笑)」と隣で脱帽する川村さん。「俳優ってエモーショナルな仕事ですけど、テクニカルな仕事でもあるんです」と続ける。「それを今回の作品で一番感じたのが、海辺のクライマックス。役なのか、佐藤健自身なのか、よく分からなくなったんです。フィクションにドキュメンタリーが急に入ってきた感じがして。でも、それってテクニカルなものがしっかりしているからこそ、生み出されたエモーショナルな感動でもあると思うんです」。クライマックスに至るまでの間、「僕」は大切なものを1つずつ差し出し、その分生き永らえていく。しかし、ものが消えることで、ものを通じて知り合った大切な人たちとの関係も消失。映画ならではの恐ろしく切ない設定に、川村さんが触れる。「小説の場合、“何かが消える”って観念的でいいと思うんです。読者が頭の中で世界を作ってくれるから。でも、映画はもっと具体的なメディア。電話が消えたことで、間違い電話をきっかけに出会った『彼女』との関係が消えたように、実際に描くことでより切迫感が出ました。もがれている感じがしましたね。映画的な発明をしてくれた監督たちに感謝しています」。演じた佐藤さんも、「ものすごくショックでした」とふり返る。「撮影が始まってからも議論したんです。ものが消えて、記憶はどこまで消えるんですか?相手は忘れるけど、『僕』は覚えているんですか?って。何日もかけて熟考し、監督や僕の中で答えを統一しました。人との関係も消えるなんて、怖いし、哀しいことですよね。大事な人たちに自分のことを忘れられた瞬間を演じた時は、何だか本当に苦しい気持ちになりました」。結局、大切なものは人とのつながりを生み、逆に言えば、つながりを生むからこそ大切なものとなる。それを踏まえ、佐藤さんに聞いてみた。今、消えてしまうと困るものは?「その答えって時期によって変わるんだろうけど…。でも、やっぱり映画かな。映画が消えたら、今ここにいる人もみんないなくなっちゃうし」。(photo : Nahoko Suzuki / text : Hikaru Watanabe)
2016年05月14日原作・川村元気の感涙ベストセラーを実写化した映画『世界から猫が消えたなら』。公開を目前に控えた本日5月13日(金)、名古屋・大須商店街のふれあい広場にて「公開記念イベントinニャゴヤ(名古屋)」を開催。、“僕”と“悪魔”を演じた佐藤健、“僕”のかつての恋人“彼女”を演じた宮崎あおいが登場した。2013年の本屋大賞にノミネートされ、その後、文庫化、コミックス化、そして中国、韓国、台湾で出版もされ、“せか猫”の愛称で多くの読者に支持される物語を、佐藤さん、宮崎さんをはじめ、濱田岳、奥野瑛太、石井杏奈ら豪華俳優陣で実写化した本作。余命わずかな主人公の“僕”が、同じ姿をした悪魔から「大切なものと引き換えに1日の命を与える」と持ちかけられ、電話、映画、時計、猫…様々なものを失っていく。その中で、最後に見つけたものとは…。この日、ねこのパワースポットと言われる“巨大招き猫”が鎮座している名古屋・大須商店街のふれあい広場には、イベントを一目見ようと約700名を超す人が集結。佐藤さんと宮崎さんが登場すると、割れんばかりの大歓声が上がった。イベントでは、巨大招き猫を、劇中で“キャベツ”が見せたタオルを被ったほっかむり猫の姿に大変身!それを見た佐藤さんは「すごく楽しみにしていましたし、可愛い!ただ、工事中みたいですね(笑)」と会場の笑いを誘った。モチーフとなった“キャベツ“役のパンプくんに対しては、「最初は猫との共演ということで不安でしたが、全然NGを出さず天才だと思いました」と明かす。また宮崎さんも「明日以降もこのままでいて欲しいです」とまねき猫のほっかむり姿を見て喜んだようだ。本作が初共演の2人だが、佐藤さんが宮崎さんを「猫みたいな人ですね」と例えると、宮崎さんは佐藤さんに対し「一緒にいると人の心が読めるのかと思うくらい、じっと見ているときがあり、すごい!」と話し「嬉しいことがあったときに(佐藤さんに)気持ちを当てられました」とエピソードを告白。すると佐藤さんは「(宮崎さんが)スキップしていたので嬉しいことがあったら、すぐわかりますよね」と突っ込みを入れ、会場を沸かせた。観客からは宮崎さんのスキップ姿に対し「可愛い」「見てみたい」という声が上がったそう。また本作について宮崎さんは「元恋人役ということで、別れて久しぶりに会うシーンでは、どれくらい笑顔を見せたり優しくしたりすればいいかなど距離感を考えました」と役作りをふり返り、佐藤さんは「“僕“と“悪魔”の二役を演じ、自分と自分が会話するシーンが多く、出ずっぱりで大変でした。(出来上がった作品に対し)自信のある作品であり、僕の勝負作だと思っています」と自信を覗かせた。『世界から猫が消えたなら』は5月14日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月13日笑福亭鶴瓶と森川葵が司会を務め、ゲストの友人や関係者への徹底取材からその素顔に迫るトークバラエティー「A-Studio」。13日(金)の放送回に俳優の佐藤健がゲストで登場する。同番組へのゲスト出演は3年ぶり2度目となる佐藤さん。前回の放送では佐藤さんの家族を取材したが「ほとんどしゃべっていない」という不思議な(?)関係だった妹とのその後や、最近は全く会えなくなってしまっているという地元の友人たちを鶴瓶さんが取材。佐藤さんとは少年野球の仲間だったという小・中学校の同級生たちが語る佐藤さんの当時の様子などを紹介。「朝練に行くのにいつも友達に起こしに来てもらっていた!?」「小学生のときのあだ名は“サル”!?」「同級生ではなく年上や大人の女性にモテモテだった!?」などの佐藤さんの少年時代のエピソードが明らかになっていく。そして結婚式を控えた友人へ佐藤さんから感動のお祝いコメントや、自身の結婚観についても話題は及ぶ。また映画『るろうに剣心』で主人公・緋村剣心を演じた佐藤さん。同作を手がけた大友啓史監督が俳優としての佐藤さんの魅力について語るほか、「ケガはしょっちゅうでした」というすべて代役なしで挑んだ過酷な撮影の舞台裏などについても激白。三浦春馬や神木隆之介など、ライバルであり仲間でもある俳優たちについても話題が広がった貴重なトーク満載の30分はファンならずとも必見だ。そんな佐藤さんだが主演最新作となる映画『世界から猫が消えたなら』が5月14日(土)から全国公開される。「電車男」『告白』『悪人』など数々のヒット作を手がけた映画プロデューサー・川村元気のLINE連載小説が原作。僕は生きるために消すことを決めた30歳郵便配達員、余命あとわずか。そんな僕の前に僕と同じ姿をした悪魔が現れた。大切なものと引き換えに1日の命を与えるという。何かを得るためには、何かを失わなくてはならない。電話、映画、時計…そして猫。失われていく世界のなかで、僕はかつての恋人に再会する。かつて愛し、別れたときを思い出していく。親友そして疎遠になってしまった父の想いに触れていく。果たして僕が見つけたのは亡き母が残した手紙だった。そして人生にとって最後の日、僕はある決断をする……というストーリーが展開する。佐藤さんが「僕」と「悪魔」の二役を演じるほか、佐藤さんのかつての恋人に宮崎あおい。そのほか映画マニアの親友役に濱田岳、疎遠になった父を奥田瑛二、死別した母を原田美枝子、奥野瑛太、石井杏奈らが出演。「僕の愛猫」キャベツの“名演技”にも注目だ。「A-Studio」は13日(金)の23時~TBS系で放送。(笠緒)
2016年05月13日