私は物心が付いたころから、母親からのきょうだい間の対応の差を感じていました。私はずっと「私は親からきょうだい差別を受けている」と思っていました。でも、大人になってからは「あれは、区別だったのかも」と思うことも。しかしどちらにしても、私にとってはつらい経験でした。幼いころから感じていた「差」私は幼いころから、私と弟に対する母の対応に差を感じていました。例えば、おもちゃ。おもちゃ箱の中には、弟のプラレールやトーマスのおもちゃがたくさん詰まっていました。でも、私のおもちゃはないのです。弟のおもちゃで遊んだ記憶はあるのですが、自分のおもちゃで遊んだ記憶はありません。 私に向けられたものは、本棚に立てられた幼児教育の教科書だけでした。写真を見ても、これは私の記憶違いではなさそうでした。 弟は褒められるのに、私は…少し成長してからは、「弟は褒めてもらえるのに、私は褒めてもらえない」と思うことが多くありました。 例えば、学校のテスト。私が90点台を取ると、「どうしてこんな問題を間違えたの!? ちゃんと勉強しなかったからでしょ!」と怒られました。一方、弟が50点台を取ると、「ここも、ここも、できたね! 頑張って勉強したからだね! すごいね!」とやさしく褒められていました。それを見た私は大ショックです。私のほうが良い点数なのに、なぜ私は怒られるのか。なぜ弟は褒められるのか。 とてもつらかったことを覚えています。 母は私のことが嫌いなのだと思ったなぜ母は「きょうだい差別」をするのか。幼い私が考え出した答えは、「ママは私のことが嫌いだから」でした。「ママは弟のほうが好きなんだ」「私はいらない子なんだ」そんなことを考えると、つらくて悲しくてたまりませんでした。 しかし、今になって考えると、あれは「差別」ではなく「区別」だったのではないかと思うこともあります。母は私に「あなたは何でもひとりで、じょうずにできた。でも弟は何をやらせても遅いし、下手だった」と言っていたことがあるからです。 平等に接してほしかったもしかしたら母は、こう考えたのかもしれません。 「姉には遊びより教育を与えたい。弟には教育より遊びを与えたい」「もし50点で良いと姉を褒めたら、姉がそれで良いと勘違いして怠けてしまうかもしれない。逆に、90点を取れないからと弟を叱るのは、弟には酷だ」 確かにその子の個性、その子の個性に合わせた対応をすることは大切なことです。しかし子どもの私にとって、それはとてもつらい出来事だったことに変わりはありません。 私も親となった今、子どもへの接し方の難しさがわかるようになりました。でもやはり、あからさまにきょうだい間の対応を変えることは、子どもの心を傷付けることに繋がると感じています。 子どもの個性に合わせた対応をした結果、傷つく可能性があるくらいなら、みんな同じように接してあげたいと感じます。私は現在第二子を妊娠中です。第二子が生まれたあとは、自分のつらかった経験を思い出し、どちらも「差別されている」と感じないよう、平等に接してあげたいと思っています。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在第二子妊娠中。
2022年05月19日■前回のあらすじ春樹が幼稚園のお泊り行事に行っている間に、美雪と夫、秋也の3人で話すことに。秋也の話から、ことの深刻さを確信した美雪と夫は、ついに義母に直接話しをすることを決意する! >>1話目を見る 私と夫は義母から話を聞くことにしました。義母とは対照的に穏やかで優しい義父は、その間に子ども達を見ていてくれることになりました。私は義母に、春樹と秋也から聞いたことについて話しました。まるで春樹のことは見えていないかのような態度をとる義母。その光景を見た私と夫は、ある決意をしました。次回に続く(全6話)毎日21時更新!※この漫画は実話を元に編集していますイラスト・ 武田めんま
2022年04月14日大人気マンガシリーズ、今回はのりママ(@gibo_episode)さんの投稿をご紹介! 「果物アレルギーの娘に果物を食べさせた義母」第2話です。果物アレルギーの娘。それにも関わらず、義母がお土産に持ってきたリンゴを娘に食べさせようとして…?すかさず止めると…?出典:instagramはあ!!??出典:instagram義母はさらに…?出典:instagram娘を差別され…出典:instagram夫に相談するも…?出典:instagram全然分かってくれない出典:instagram夫まで…!出典:instagram頼りにならない…出典:instagram娘を差別してくる義母。夫もこの調子では、頼ることもできませんね…。次回の配信もお楽しみに!(lamire編集部)(イラスト/@gibo_episode)本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。"
2022年03月06日東ヨーロッパのバルカン半島に位置する、北マケドニア共和国。同国のステボ・ペンダロフスキー大統領が、いじめを受ける少女のためにとった行動に、称賛の声が上がりました。北マケドニア共和国大統領「共感は私たちの道徳的義務」大統領政治教育センターの発表によると、ペンダロフスキー大統領は、ダウン症の少女であるエンブラ・アデミさんと彼女の家族が日常的に直面している課題について話しあったといいます。学校で、差別を受けているというエンブラさんのため、ペンダロフスキー大統領は、自ら彼女の手を取り、学校を訪問。「子供たちの権利を危険にさらすような人々の行動は、容認できない」とコメントし、エンブラさんと彼女の家族を支援する姿勢を見せました。また、ペンダロフスキー大統領が、エンブラさんとともに学校を訪れた背景には、「多様な人々がお互いの個性を認めあうことが基本原則である」と示すためだったとも、語っています。Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日Stevo Pendarovskiさんの投稿 2022年2月7日月曜日SNSを介して、「共感は私たちの道徳的義務」とも呼びかけたペンダロフスキー大統領。大統領自ら差別問題に向き合う姿勢はネット上で反響を呼び、日本でも「素晴らしい」とペンダロフスキー大統領を称賛する声が寄せられました。・少女を、1人の人間として、差別問題に向き合う姿が素晴らしい。・大統領としての信念を感じます。・「差別はダメ」「いじめはダメ」と語るだけではなく、実際に行動に移すところがかっこいい。エンブラさんや彼女の家族が直面している状況は、残念なことに決して珍しいことではありません。周囲から差別的な態度を取られ、悩んでいる人は世界中にいます。顔も知らない誰かの悩みではなく、自分のこととして問題に向き合う姿勢が、世の中を変える第一歩なのではないでしょうか。ペンダロフスキー大統領自らが起こしたアクションは、世界中の人々に大切なことを気付かせてくれたはずです。[文・構成/grape編集部]
2022年02月12日「子どもへのジェンダーハラスメント」第1話。子どもの頃、親からジェンダーハラスメントを受けていたHさん(女性)。お父さんからもお母さんからも、弟と男女差別をされて育ちました。ママからのお悩みをマンガ化しているまめねこさんが描く、Hさんのエピソードです。自身のお子さんの知育体験や「子育て世代の方とシェアしたい」と、ママたちから寄せられた体験談をマンガ化し、Instagramに投稿しているまめねこ(@ma.me.ne.ko)さん。 今回、マンガ化された体験談の中から、「子どもへのジェンダーハラスメント」をご紹介します。幼い頃から弟と差別されて育ってきたHさん(女性)のエピソードです。 「子どもへのジェンダーハラスメント」第1話小さい頃から当たり前のように「女はこう、男はこう」とお父さんから男女差別を当然のようにされて育ったHさん。つらい日々でしたが、やがてお父さんとお母さんは離婚。お母さんについていくことになったHさんは、ようやくお父さんと離れられると安心します。 しかし、今度はお母さんによるきょうだい差別が始まって……。 離婚後のある日、Hさんに目玉焼きを作ってくれたお母さん。しかしそれは、消費期限の切れた卵で作られたものー。 「もったいないから食べて?あなたなら大丈夫だから」 お父さんと離れて安堵していたHさんですが、今度はお母さんから差別を受けることになるのでした……。 著者:イラストレーター まめねこ4歳差男子2人のママ。クセの強い長男と、自我芽生えまくりの次男、ふわっとした夫、ブッサかわな愛犬とで5年前から山奥暮らしを満喫中。Instagramでは日々の知育あそびや、フォロワーさんのお悩みをマンガ化して投稿しています。
2021年12月18日「孫差別をやめてほしい!」。私の義母に対する切なる願いです。私には3歳の息子がいます。夫には姉がおり、姉にも5歳の息子がいます。娘の子どもも嫁の子どもも、義母にとっては同じ孫なはずなのに、娘の子どものことばかり考えている義母。義母の言動にモヤモヤしながらも、どのように対策をしていくか試行錯誤しています。 義母の話題は娘の子どものことばかり私の息子が生まれたとき、義母はとても喜んでくれました。しかし、病院へ来てくれた義母の第一声は「このあと娘の子どものお迎えがあるからちょっとしか居られない」。忙しい中会いにきてくれたことはありがたいのですが、その後も生まれたばかりの息子の話題に触れることはなく、娘の子どもが保育園でお友だちと喧嘩をした話など、正直わが子を出産したばかりの私にはあまり関係ない話をして帰っていきました。 義母が娘の子どもの話ばかりするのは、それからもずっと続いています。息子のお祝いの席でも、話題はずっと娘の子どものこと。私の息子の話をしても、すぐに娘の子どもの話にすり替えられてしまいます。 モヤモヤが残る息子の初めて行事息子の初めての行事、お宮参りでは両親を呼んだところ、私の父母は来てくれましたが義父母には断られました。理由は「その日は娘の子どもの習い事で送迎があるから」。1歳の誕生日会もきてほしいとお願いすると、特に確認をすることもなく「娘の子どものことがあるから行けないわ」と断られました。 義母の娘は共働きの家庭なので、保育園への送迎も祖母である義母がおこなっていました。そういった家庭の事情もあるので、義母が娘の子どものことばかり考えるのは仕方ないとは思います。ただ、何度も娘の子どもを優先され、私は孫への対応に差をつけられたように感じてモヤモヤしてしまいます。 モヤモヤが少し解消! 考え方を変えて…こんな義母に、夫もあきれています。夫は「一生に一度の行事に来てほしいと頼んでいる。それでも娘の子どもの送迎が優先なのか」と義母に訴えましたが、義母は「そうねぇ……」と言って黙るばかり。また、この訴えについてあまり気にしていないようで、行けないことへの釈明などもありません。そんな義母の様子に夫があきらめてなんとなく話が終わってしまいます。 私としては毎回とてもモヤモヤしていました。でも最近は、「むしろ義母に会わないほうが気がラク」と考えを切り替えるように。義母に会わなければ、娘の子どもの話ばかり聞かされることもありません。もちろん、こんなふうに考えていることは夫にも息子にも内緒ですが、考え方次第でモヤモヤも少しだけ解消されました。 義母に悪気はなく、孫差別をしているつもりも毛頭なく、ただ娘の子どものことで頭がいっぱいなのだと思います。でも「どんなときも娘の子どもが第一優先」という考え方は私には理解できず、悲しい気持ちになってしまいました。義母とは長くお付き合いをしなくてはならないので、程よい距離感と気持ちの切り替えで乗り切っていこうと思っています。 著者:海原えめ3歳の男の子を育てるアラフォー母。幼児食インストラクターの資格を保有。育児において食生活を大切にすることを重視している。
2021年09月26日子育て中の悩みとして耳にすることがある「孫差別」問題。大人だけでなく、子どもにもストレスを与えてしまう問題だけに、対応に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。投稿者さんも、義母による孫差別に悩まされているひとり。自分の子どもが義妹の子どもと比べられて嫌な気分だったのですが…。■義妹とグルになって「孫差別」をする義母義妹やその子どもたちと一緒に買い物に行くと、あからさまに意地悪をされてしまい…。義妹からも嫌味を言われる始末。それだけならまだしも…。■理不尽な理由で孫を叱る義母義妹の子どもばかりを可愛がる余り、遼を悪者にし、辛く当たるのです…!理不尽の極み。悔しすぎる「孫差別」問題に、読者から共感や衝撃な実体験のコメントが多数届きました!■「孫差別」をする義両親に読者の不満が爆発!孫に順位をつける義両親に、苛立ちを隠せない読者から、共感や実体験のコメントが殺到しました。・私の義母も、娘の子を“うちの子”と言っていました。 このパターンと全く同じです。 上の子はもう八歳ですが、生まれてから今まで、1度もかわいいと言われた事がありません。下の子も同様です。・我が家も義妹の子どもがイチバンです。 うちの子たちは正月生まれということもあり、お年玉のみで誕生日プレゼントはありません。義妹の子どもには、両方プレゼントしているのに…と差別を感じています。 ・うちには男の子がひとりいます。 義実家ラインがあり、「最近産まれた義妹の娘の写真を送るから嫁ちゃんも見てね〜!」と言われ、時々チェックしていたところ…義母が「やっぱり、孫は女の子が1番可愛いー!」と書いていました。その言葉が忘れられません。・義母は夫の兄の息子を溺愛しています。私に息子が生まれたとき、同じように可愛いがってくれるだろうと思い込んでいたので、それは思い違いだったと気づいたときには少なからずショックを受けました。私の息子へは興味も愛情も希薄でした。・義母は、自分が男の子を3人産んだからなのか、男の子の方が可愛いと言います。うちの子は女の子。「おばあちゃんと一緒にお風呂に入ったり、一緒に寝たりしたい」と言っても「疲れるから」と断られます。でも甥っ子には「男の子は手がかかって可愛い」と言うのです。 一昨年の年末も、「やっぱり男の子の方が可愛い」と娘の前で言われてしまい、悲しくなりました。・うちの義母も、孫に順位をつけています。今もですが、実娘の産んだ初孫の男の子が1番可愛いらしく、次は実娘が産んだ次男。3番目にやっと我が家の長男です。さらに、嫁に対する「義母の“嫌味”問題」への声も…!■「いい加減にして!」義母の“嫌味”問題にもコメントが殺到・私が長女を出産したとき、義母が「男の子じゃないのね」と一言。お祝いもなく、長女には何ひとつプレゼントやお年玉もない。そして「次こそは男の子ね」と、プレッシャーをかけてくる。・義母と夫の親族は、どうしても私が「楽な人」と決めつけたいみたいで、双子を出産すると「育児もいっぺんに済んで楽」と言われ、その後に3人目を出産した際にも「もう3人目で慣れてるから楽」と言われ続けたのに…。義妹がひとり目を出産したときは「ひとり目で慣れてないから大変ね」とねぎらっていて、ものすごく手伝ったり援助したりしていて悲しかったです。・母乳の出が悪く 仕方がなくミルクを息子に飲ませていたら、義母に「この子は母乳じゃなくミルクを飲まされて可哀想」と言われて、ショックでした。母乳で育てたくても、出なかったのに…。理不尽すぎる「孫差別」問題に悩まされる恵ファミリーは、義妹の離婚問題まで加わり、さらにややこしい事態に発展してしまい…!? 気になる連載はウーマンエキサイトに掲載されています!▼義父母がシンドイんです!/孫差別する義母
2021年09月19日物議をかもした、『メンタリスト』として活動しているDaiGoさんの、生活保護受給者に対する差別的発言。ことのほったんは、DaiGoさんが自身のYouTubeチャンネルで「自分にとって必要のない命は僕にとって軽い。ホームレスの命はどうでもいいんで」などと、生活保護受給者に対して、否定的な意見を展開したことでした。その後、発言が差別的だとしDaiGoさんに対して批判の声が続出。ワイドショーなどでもDaiGoさんの発言は取り上げられるなど、大きな注目を集めました。『EXIT』兼近大樹が、自身の経験から持論を展開2021年8月26日放送の『ABEMA Prime』(ABEMA)では、DaiGoさんの発言をはじめ、少年によるホームレス襲撃事件などを特集。なくならない差別やホームレスが被害にあう事件について、お笑いコンビ『EXIT』の兼近大樹さんが持論を展開しました。過去にホームレス生活を送っていたことがある兼近さん。差別や事件が起きる背景には、想像力の欠如があると指摘します。例えば、DaiGoさんなんて、たぶんちゃんとした家庭に生まれて、そういうまっとうに生きてきた人なわけですから、たぶん想像できないと思うんですよ。そういう人がいて、どういう背景があって、その人はなぜこうなっているかっていう。そういう人のことをまったく想像できない人って、たぶんこの世の中にいっぱいいて。だからホームレスの方でも個人こじんだと思うんですよ。みんな理由があって、それぞれ違うっていうのがあるんですけど、その背景をまったく見なかったからこういうことをいってしまったっていうことだと思うんですけど。ABEMA Primeーより引用その上で、それぞれ事情を抱えた人の背景を想像できない、世の中にも問題があるとした兼近さん。放送終了後、視聴者からは兼近さんの意見に共感の声が寄せられています。・想像力のなさは、まさにその通りだと思う。相手の立場で考えることも、想像力の1つ。・表面的なことだけでなく、その問題の根っこまで考える必要があるよね。・個人の問題ではなく、社会全体の問題としてとらえるべきという兼近さんの意見に賛成。残念なことに、こうした差別問題は定期的に発生し、そのたびにさまざまな意見が交わされてきました。一体なぜ差別問題はなくならないのか…その1つに、私たち一人ひとりの想像力の欠如が間違いなくあるのでしょう。人権意識や生活保護受給者がおかれている状況について意識を改めたいものです。[文・構成/grape編集部]
2021年08月28日義父母との関係構築に悩むママやパパもいることでしょう。その中には、兄弟姉妹の子どもと自分の子どもとの間で、「孫差別」をされた経験がある人もいるようです。今回は、ウーマンエキサイトアンケートに寄せられたエピソードの中から「孫差別する義父母」に関するうっぷんをご紹介します。■孫差別とは?孫差別とは、祖父母が子どもの孫同士を比べて、えこひいきすることを言います。例えば、娘の子どもだけかわいがって、息子の孫はかわいがらない、差をつけるなどの孫差別に悩む人は一定数いるようです。「夫には妹がいて、結婚して3人姉妹がいます。私たち夫婦の第一子は女の子。義母から『最初は女の子でもいいけど、男の子を生まないと嫁じゃない』と言われ、次に男の子が生まれたのに、『おめでとう』の一言もなかった。義母は三姉妹ばかりかわいがっている」「義母は、夫の兄の息子を溺愛しています。私に息子が生まれた時は、同じようにかわいがってくれるだろうと思い込んでいたので、それは思い違いだったことを知った時には、少なからずショックを受けました。私の息子へは、興味も愛情も希薄でした」「元主人の母の話です。自覚はないようでしたが、元主人の姉が産んだ娘が、うちの下の娘より4歳下の長子で一人っ子で、その子と孫差別されていました。たまに帰省する私たちに話すのはその孫の自慢話ばかり。洋服やおもちゃも買い与えているようでした。うちの姉妹には、たまたま帰省が正月ならお年玉がありましたが、『顔を見せない孫にあげるお年玉はない』とはっきり言われました」「私は長男の嫁で、2人の息子がいます。義両親は、『娘の産んだ子どもがすごい』と言ってくる。でも実際は、私の子どもたちの方が優れていても、褒めてくれません。娘の産んだ孫が内孫で家族だと言います。盆、正月も、『娘家族が来るから』と言われるようになったので行かなくなりました」自分の子どもに産まれた孫同士を差別するなんて、にわかに信じがたい話ではありますが、実際に孫差別に悩んでいる人のつらい心情がうかがえます。同じ孫でも、住む場所の実際の遠さや、心の距離が反映されて、それが孫差別という形に現れてしまうのかもしれませんね。■内孫外孫?性別による差別?また、寄せられたコメントを見ていると、「内孫」と「外孫」というキーワードが出てきました。「義母は『内孫』とか『外孫』とかにこだわる。自分が男の子しか産めなかったからってそんなの知るか!」「内孫」とは、自分たちの跡取りとなる夫婦から産まれた子のことをさし、「外孫」とは、他の家に嫁いだ娘が産んだ子どものことを指します。ただ、時代とともに「嫁ぐ」という考え方が薄れてきている中、いまだにこだわる人がいることに驚きも感じます。さらに、孫の性別によって差別されたというエピソードもあるようです。「『次男だから女の子を産め』と言われ、男の子を2人出産。長男のところは女の子1人。もちろん、私も子どもたちもいじめられました。「長男のところは女の子だからかわいがってもらってよかったね!」と思っていましたが、本当は男の子がよかったらしいです」「義母は、自分が男の子を3人産んだからか『男の子の方がかわいい』と言います。うちの子は女の子。『おばあちゃんと一緒にお風呂に入りたい』とか『一緒に寝たい』と言っても、『疲れるから』と断られます。でもおいっ子には、『男の子は手がかかってかわいい』と言います。娘の前で言われた時は悲しくなりました」「妊娠してつわりが落ち着いてから、『性別が男の子』と義実家で報告したら、義母に『でもまだそうと決まってないしね!』と言われてモヤっとしました。 性別が分かる前から『女の子の気がする』とずっと言っていました。義母はすでに孫が男の子2人いて、女の子も見たいという気持ちがあったんだと思います」「うちは男の子が一人います。 最近、義理の妹に女の子が産まれました。義実家ラインがあり、私は参加していないのですが、『産まれた赤ちゃんの写真を送るから嫁ちゃんも見てね〜!』と言われていたので、時々チェックしていました。その場で、義母が『やっぱり、孫は女の子が一番かわいいー!』と書いていました。 その言葉が忘れられません!」自らが産んだ子どもの性別や、すでに産まれた孫の性別も影響してか、産まれてくる孫の性別にこだわりを持つ義父母も少なくないようです。しかし、生まれてくる子どもの性別は選べるものではありませんから、「女の子を産め」とか「男の子の方がかわいい」などと言われても、困ってしまいますよね。■孫差別の乗り越えかたそれでは、こんな困った孫差別を乗り越えるためには、どのようにすればいいのでしょうか。「強烈な個性の義母を変えるのは困難だし、関わりたくないので、できるだけ接触を避けました。『嫌な相手には何も期待しない』と割り切りました。悪口を言えば、自分の品位が下がるので、子どもたちにも悪口は言わないように伝えました」「幸い夫の実家は遠いので、徐々に会わなくなっていきました。息子をかわいがってくれない義母なんかに、なにも期待する必要はない。『息子のおばあちゃん』とは思わず、『他人』と思うことで、何も寂しさは感じなくなりました」「親にしてみれば娘の産んだ子どもは、嫁が産んだ子よりかわいいらしいです。 幸いなことに、私は一人娘で近くに住むうちの両親は、それは大切に孫たちに接してくれたので、娘たちも愛情を感じて感謝しており、たまにしか会わない義両親からの言動も、大きな心の傷にはならずに済みました「ちょうどコロナで1年間会わなくてすんだので、ほっとしています。コロナが落ち着いたらまた帰省しなきゃいけないんだろうけど」「いい嫁キャンペーンをやめて、しばらく音信不通にした。 今は孫も部活で、ばあばどころじゃない」「実家の母は、どちらの肩を持つ事もなく、『嫌な思いをしたね』と話を聞いてくれました。『お義母さんは思ったことをすぐに口に出してしまうところがあるのね。でも、大変な時にはいつも助けてくれて助かるでしょ。波風立てない方が楽だから、何かあったら、お母さんに話してね』と。その言葉で、怒りに震えていた私は冷静さを取り戻しました。義母さんには確かに子どもたちを見てもらっていて、助けてもらってます。そのありがたさを考えたら、ぐっと我慢できました」コメントのひとつひとつを読んでみると、孫差別の乗り越え方は人それぞれなのだと考えさせられます。孫差別は、確かにとてもつらいことで、理不尽な行為に対して、落ち込んでしまったり、怒りを抱えたりと、ママやパパたちも悩むことと思います。特に、義父母との関係がそもそもうまくいっていない場合も多く、解決の糸口が見つけられず、そのまま疎遠になったという声も、コメントでは多く見られました。ただ、一番注意する必要があるのは、差別された孫、つまり子どもたちのメンタルケアです。正当な理由もなく、本来無条件で愛情をかけてくれるはずの祖父母から差別されたと感じたら、きっと深く傷ついてしまうことでしょう。子どもの様子を注意深くみてあげて、もし傷ついた様子が見られたら、親からはたっぷりと愛情をかけてあげたいところです。また、本当に子どもがつらい思いをするのであれば、義父母と距離をとった方がいいかもしれません。
2021年07月29日知られざる史実を基に、ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちによる驚くべき復讐計画を描く『復讐者たち』から、無差別復讐計画“プランA”について語られる本編映像が解禁となった。この度解禁する本編映像は、ドイツ人600万人に向けた無差別復讐計画“プランA”が語られるシーン。ホロコーストを生き延びたユダヤ人たちで結成された過激なナチス残党狩り組織“ナカム”のメンバーの1人、『ブレードランナー2049』『蜘蛛の巣を払う女』などのシルヴィア・フークス演じるアンナが、「裁判による正義なんて待てない」とアウグスト・ディール演じる主人公マックスに話し始める。「彼らは見てたのよ。私たちがあちこちで迫害されるのを。喜んでた、収容所も知ってた。ドイツ人たちは私たちの悲鳴を聞いてたの。私たちの子を殺し、自分の子には絵本を読む」と目の前のドイツ人たちに怒りの眼差しを向け、「目には目を、600万人には600万人を」と悲しみと憎しみの涙を流す。無慈悲な方法で妻子を奪われ、ナチスへ復讐心を燃やすマックスですら当初は信じがたい復讐計画“プランA”。だが、次第に彼もこの計画の重要なピースとなっていく。マックスがラストに下した決断は見逃せない。『復讐者たち』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:復讐者たち 2021年7月23日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、シネクイントほか全国にて公開© 2020 Getaway Pictures GmbH & Jooyaa Film GmbH, UCM United Channels Movies, Phiphen Pictures, cine plus, Bayerischer Rundfunk, Sky, ARTE
2021年07月24日誇り高く、差別にけっして屈しないオモニ(朝鮮語で母の意)。でも、差別の矛先が僕に向いたとき、オモニは初めて弱気を見せた。そんなオモニを守るため、僕は立ち上がったーー。「今日の判決で正しく差別が罰せられたことは、差別をなくし社会をよくする希望になると僕は思っています。僕自身も、この判決で家族と一緒に回復していきたい」5月12日、東京・霞が関の司法記者クラブで行われた記者会見で、そう力強く語ったのは、在日コリアンを母に持つ中根寧生さん(18)だ。そんな息子の姿を誇らしく見守るのは、母の崔江以子さん(47)。長く苦しい母子の二人三脚の闘いに一区切りがついた瞬間だった。■新聞報道で始まったネット上でのヘイト《悪性外来寄生生物種》《人もどき》《見た目も中身ももろ醜いチョーセン人》……。寧生さんに向けられたあまりにも差別的な言葉の刃たち。きっかけは2018年、寧生さんが参加した、地元・神奈川県川崎市の平和イベントの様子が地元の新聞で紹介されたことだった。当時・中学校3年生の寧生さんは、共生の思いを披露。この模様が報道された直後から、ネット上の掲示板、ツイッターなどに大量の差別的な書き込みがなされた。そのうち最もひどい前出の投稿が「写楽」と名乗る匿名ブログによるものだった。「新聞に載ったのをうれしいなと思ったら、突然、差別的な書き込みが……。ショックもありましたが、怒りがこみ上げてきました」■生活圏に突如やってきたヘイトデモもともと差別とは無縁に生きてきたという寧生さん。「小さいころからオモニや家族に“2つのルーツがあるというのはとても素晴らしいことだよ”と教えられて育ってきました。友達や周囲の人から差別されたこともなかったんです」江以子さんはこう教えてくれた。「私たちが住む川崎市の桜本地域は、昔から地域の人たちと多文化共生の街づくりをしてきたという歴史があります。私も、差別をなくしともに生きる社会づくりを目指す『ふれあい館』の職員として、そうした環境づくりのために努力してきました」自分の育った素晴らしい環境が、母を含む周囲の人たちの力によって維持されてきたものだったことに寧生さんが気づいたのは2015年。桜本にヘイトスピーチデモがやってきたときだった。寧生さんは自ら希望して、江以子さんとともに抗議のために街頭に立った。「ずっと桜本に住んでいたので、世の中の人はみんな桜本にいる人たちみたいだと思っていたんです。『僕たちはともに暮らしている仲間です』と、話せばわかってくれると……」だが、まだ中学生に上がったばかりの寧生さんに浴びせられたのは衝撃的な言葉だった。〈朝鮮人を殺せ〉〈朝鮮人は死ね、国に帰れ〉「今まで言われたことがないような罵声を浴びて、『え!』と思った。今まで生きてきた中でいちばん嫌な時間でした」(寧生さん)■「お前を見ているぞ」ネット上での脅迫が始まった一方的に“自分たちを殺す”と言ってくる者に話は通じなかった。桜本のヘイトデモをきっかけに、江以子さんはヘイトスピーチを止めるための法律や条例の制定に向けて動き出す。「ふれあい館では『ちがいは豊かさだ』と子どもたちに伝えてきました。在日コリアンの子には、自分の名前、本名で生きること、ちがいを隠さないで生きることを、後押ししてきたのです。でも、あんなヘイトスピーチや差別があったら、そんなふうに生きられないですよね。だから、自分がしてきたことの延長として、子どもたちのためにヘイトと闘うしかなかった」江以子さんはメディアで訴え、参考人として国会にも立った。すると、誹謗中傷や脅迫が始まった。「毎週末、『おまえを見ているぞ』と、監視しているかのようなことをツイッターに書き込む人物も。警察に相談したら、家の表札を外す、電話の電源を抜く、インターフォンが鳴っても出ない、子どもと一緒に外を歩くことも控えるようにとアドバイスを受けました」寧生さんも振り返る。「弟はまだ幼かったので、なんとか守らないとって。お祭りのときもオモニと離れて歩いたり、映画は父と一緒でオモニだけは留守番だったり。ヘイトは、家族の大切な時間まで奪ってしまうんです」それでも江以子さんは弱音を吐かず、差別解消のために矢面に立ち続けた。■最後まで法廷から逃げた68歳の差別ブログの主しかし、息子がヘイトスピーチの対象になったとき、初めて母は弱気を見せた。「写楽」の書き込みを侮辱罪で告訴するため、警察で調書を作成した。投稿によってもたらされた不安や絶望を、肩をふるわせて泣きながら話した寧生さん。その様子を見た江以子さんは、帰り道、思わずこう漏らした。「私が朝鮮人だからこんな思いをさせてしまってごめんね」寧生さんはこう振り返る。「すごくショックで何もいえませんでした。今まで『異なるルーツを持つことは豊かなことだ』と教えてくれていましたから……」“オモニにもうこんな言葉を言わせたくない”。寧生さんは、改めて裁判の場で訴える覚悟を決めた。ブログの主は大分市の68歳男性だった。男性は一度も裁判に出席せず、横浜地方裁判所川崎支部は男性に91万円の支払いを命じる判決を下した。だが、あえて寧生さんは控訴した。「すべて弁護士に任せて、裁判に出てこないのは、まったく反省がないのだと思ったからです」今年2月、裁判の場に立った寧生さんは、涙ながらにこう訴えた。「僕は悪性外来寄生生物種ではなく、人もどきではなく、中身ももろ醜いチョーセン人ではなく、家族に愛されて、家族を大切に思い生きる人間です」結局、ブログの主は裁判に現れることはなかったが、5月12日に東京高裁が下した判決で賠償金は130万円に増額された。この種の裁判では異例の賠償額だ。人種差別は人格権侵害で、それ自体が独立して違法なものと判断できる画期的な判決だった。判決が下ったとき、寧生さんは大学1年生になっていた。
2021年06月04日私は物心が付いたころから、母親からのきょうだい間の対応の差を感じていました。私はずっと「私は親からきょうだい差別を受けている」と思っていました。でも、大人になってからは「あれは、区別だったのかも」と思うことも。しかしどちらにしても、私にとってはつらい経験でした。 幼いころから感じていた「差」私は幼いころから、私と弟に対する母の対応に差を感じていました。例えば、おもちゃ。おもちゃ箱の中には、弟のプラレールやトーマスのおもちゃがたくさん詰まっていました。でも、私のおもちゃはないのです。弟のおもちゃで遊んだ記憶はあるのですが、自分のおもちゃで遊んだ記憶はありません。 私に向けられたものは、本棚に立てられた幼児教育の教科書だけでした。写真を見ても、これは私の記憶違いではなさそうでした。 弟は褒められるのに、私は…少し成長してからは、「弟は褒めてもらえるのに、私は褒めてもらえない」と思うことが多くありました。 例えば、学校のテスト。私が90点台を取ると、「どうしてこんな問題を間違えたの!? ちゃんと勉強しなかったからでしょ!」と怒られました。一方、弟が50点台を取ると、「ここも、ここも、できたね! 頑張って勉強したからだね! すごいね!」とやさしく褒められていました。それを見た私は大ショックです。私のほうが良い点数なのに、なぜ私は怒られるのか。なぜ弟は褒められるのか。 とてもつらかったことを覚えています。 母は私のことが嫌いなのだと思ったなぜ母は「きょうだい差別」をするのか。幼い私が考え出した答えは、「ママは私のことが嫌いだから」でした。「ママは弟のほうが好きなんだ」「私はいらない子なんだ」そんなことを考えると、つらくて悲しくてたまりませんでした。 しかし、今になって考えると、あれは「差別」ではなく「区別」だったのではないかと思うこともあります。母は私に「あなたは何でもひとりで、じょうずにできた。でも弟は何をやらせても遅いし、下手だった」と言っていたことがあるからです。 平等に接してほしかったもしかしたら母は、こう考えたのかもしれません。 「姉には遊びより教育を与えたい。弟には教育より遊びを与えたい」「もし50点で良いと姉を褒めたら、姉がそれで良いと勘違いして怠けてしまうかもしれない。逆に、90点を取れないからと弟を叱るのは、弟には酷だ」 確かにその子の個性、その子の個性に合わせた対応をすることは大切なことです。しかし子どもの私にとって、それはとてもつらい出来事だったことに変わりはありません。 私も親となった今、子どもへの接し方の難しさがわかるようになりました。でもやはり、あからさまにきょうだい間の対応を変えることは、子どもの心を傷付けることに繋がると感じています。 子どもの個性に合わせた対応をした結果、傷つく可能性があるくらいなら、みんな同じように接してあげたいと感じます。私は現在第二子を妊娠中です。第二子が生まれたあとは、自分のつらかった経験を思い出し、どちらも「差別されている」と感じないよう、平等に接してあげたいと思っています。 イラスト/ののぱ監修/助産師REIKO著者:丸川朋一女の母。出産を機に仕事を退職。子育てのかたわら、妊娠・出産・子育てに関する体験談を中心に執筆中。現在第二子妊娠中。
2021年05月17日■前回のあらすじ美月たちにお金がかかるからと援助を申し入れてきた義母。援助は断ったものの、夫は解決に向けて義実家に向かうことに…。夫が問題をどう解決するのかと不安に思っていた矢先、義妹・美月さんから怒りのメッセージが次々と送られてきました。夫は、義母と美月さんに自分の考えや解決までの道筋について話してきたそうですが…。それでも義母は、私たち家族に助けを求めたいよう。そんなときに声を出したのは意外にも…!?見かねた義父がようやく口を開くと、美月さんは大荒れだったとか。しかし義父の提案に安堵した義母は早めに布団に入ったようで、夫はこの後、義父と話して帰ってきたそうです。今回のことで、義母と義妹の暴走について見て見ぬ不振りをしていた義父も思うところがあったそうで…。それからさらに1ヶ月後、義父がひとりで我が家を訪ねてきました。次回に続く!(全6話)毎日21時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ タキノユキ
2021年04月29日■前回のあらすじもともと仲の良かった義母と義妹の美月。恵たちに子どもができても、義母は美月の子どもばかりかわいがるのでした…義母の孫差別があまりにひどいので、私たちはお盆とお正月にしか帰省しなくなりました。遼も4歳になり、いとこと自分に対する義母の扱いに差があることがわかる年齢になっていました。そんなある日のことです。この時の遼は、本当にただ逃げようとしただけ。その状況を見ていたはずなのに、義母が取った行動は…。一方的に「男の子だから」という理由だけで遼を責める義母に腹が立ち、抗議をしたのですが聞き入れてもらえず…。これ以降は、できるだけ遼から目を離さないようにしても、食事の支度など目を離したすきに健太くんやさくらちゃんに同じようなことをされ、義母が庇うということが繰り返されます。夫も、そんな義母の言動には、我慢できないようで…。遼もこんな義両親に懐くはずもなく、いつも自分を可愛がってくれる、私の実家にばかり遊びに行きたがるようになりました。夫も、暖かく迎えてくれる私の実家のほうが居心地が良いようで、義両親宅とは疎遠になっていきました。ところが…。次回に続く!(全6話)毎日21時更新!※この漫画は実話をべースにしたフィクションです原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・ タキノユキ
2021年04月26日アメリカに根深く残る人種差別を不気味で独特な世界観で描くAmazon Originalドラマシリーズ「ゼム」が、本日4月9日(金)より240を超える国と地域で独占配信。キャラクターポスター、キャラクタークリップ、トレーラー映像が公開されている。本作は、アメリカで実施された音楽・映画祭“サウス・バイ・サウスウエスト”のエピソードプレミア枠にて「2021オーディエンス・アワード」を受賞したAmazon Originalドラマ作品。全10話となるシーズン1では、1950年代を舞台に、黒人差別にまつわる契約に苦しめられる黒人家族を描く。彼らは“黒人の大移動”として知られている時代に、ノースカロライナから白人ばかりが住むロサンゼルスへ引っ越してくる。そして閑静な住宅街を舞台に、悪質な警察や隣人、そしてこの世のものではない何者かの恐怖に追い詰められ、一家は破滅へと向かう――。出演は『ハリエット』のデボラ・アヨリンデほか、アシュリー・トーマス、アリソン・ピル、シャハディ・ライト・ジョセフ、メロディー・ハード、ライアン・クワンテンほか。クリエイターはリトル・マービンほか、エグゼクティブプロデューサーには『レディ・プレイヤー1』「マスター・オブ・ゼロ」などのリナ・ウェイスも名を連ね、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンとAmazon Studioの共同制作による作品。本作の配信開始にあわせて、本作の独特な世界観を映し出したトレーラー映像が公開。さらにキャラクタークリップでは少しずつ変化していく登場人物たちの様子を映し出しており、その不気味な光景は必見となっている。「ゼム」字幕版はAmazon Prime Videoにて独占配信中。日本語吹替版は7月23日(金)より独占配信開始予定。(text:cinemacafe.net)
2021年04月10日東京五輪・パラリンピックの開閉会式でクリエイティブディレクターを務める佐々木宏氏が、式典に出演予定だった、お笑いタレントの渡辺直美さんを「ブタに例える演出を関係者に提案した」とニュースサイト『文春オンライン』が報じ、大きな問題になっています。サンケイスポーツによると、佐々木氏は2020年3月、五輪開閉会式の演出メンバーにLINEで、渡辺さんにブタの仮装をさせ『オリンピッグ』として出演させるアイデアを送信。これに対しメンバーの女性が「容姿のことを例えるのは気分がよくない」などと返信し、批判が相次いだため、撤回をしたといいます。この問題で、大会組織委員会の橋本聖子会長は国際オリンピック委員会(IOC)の幹部と対応を協議。佐々木氏は辞任の意向を示しています。田村淳「第三者目線で見て、嫌」2021年3月18日に放送の情報番組『グッとラック!』(TBS系)では、騒動について取り上げ、コメンテーターの意見に反響が寄せられました。渡辺さんと同じ事務所に所属するお笑いコンビ『ロンドンブーツ1号2号』の田村淳さんは、「内部のLINEが流出してしまうところにも、運営側がひとつになっていない感じがある」と発言。また、渡辺さんが事態をどのように受け取とめているのかは「本人に直接聞いていないので気持ちは分からない」としつつも、次のように語りました。第三者目線で見て、「そんなことをいわれたら嫌だろうな」と思いますよ。直美の明るい性格だと、インタビューとかで笑って答えてくれるかもしれないけど、それは本当に彼女の中の気持ちではないと思うから。グッとラック!ーより引用ヴァイオリニストの木嶋真優さんは、報道について「女性蔑視といわれているけれど、これは容姿に対しての蔑視で性別は関係ない」と指摘。さらに起業家でタレントの伊沢拓司さんは、オリンピックという国際的なイベントの演出に、差別表現があったことに対し、苦言を呈していました。人をブタ扱いするというのは、人間の差別の歴史の中で非常によく行われていて、世界的に侮蔑の象徴にあったような表現になりますから、そのあたりの文化的な背景ですら把握できていないというのは悲しいかなというところはありますけどね。受け手のことを考えられていないエンターテイメントになっているのが問題です。グッとラック!ーより引用ネット上では、視聴者からさまざまな声が寄せられています。・「女性蔑視でなく容姿蔑視」って意見に賛成。どちらも最悪だけど。・冗談だから、渡辺さんが芸人だからOKとか、そんな話ではないと思います。国際的なイベントなので。・体型を気にする人たちを励ましてきた渡辺さんは、こんな形で話題になるのは嫌だと思います。容姿をいじることをユーモアとする風潮は、本来許されるものではなく、時代遅れとなりつつあるのかもしれません。世界中の人が集まり、人々の多様性と調和の重要性を呼びかける、オリンピックという場。「誰かが傷付くような演出はしてほしくない」と多くの人が願っていることでしょう。[文・構成/grape編集部]
2021年03月18日僧侶の近藤丸(@rinri_y)さんは『同調圧力』をテーマに漫画を描き、Twitterに投稿しました。職場や学校などの集団内で、少数意見を持つ人に対し、多数意見に合わせるよう暗黙のうちにプレッシャーをかけ、強制することを『同調圧力』といいます。アメリカで行われたという心理学の実験の話を聞いた近藤さん。その内容を聞き、学生時代の自分の失敗を思い出したといいます。『同調圧力』つづき(3/3) pic.twitter.com/Kn2ZVZcLDE — 近藤丸 / Yoshiyuki Kondo (@rinri_y) February 10, 2021 「錯視の実験をする」といわれて集められた10人の学生が、長さの違う2本の鉛筆のどちらが長いと思うかを答える心理実験。長いのは明らかにAであるのに、9人の学生がBと答えると、最後の1人もBと答えてしまうという結果でした。近藤さんはこの話を聞いて、学生時代に起こった状況と同じだと感じたそうです。アルバイトをしていたバーで、外国人に対し、1人の客が明らかな差別発言をしましたが、近藤さんはその客を追い出すことができませんでした。その結果、外国人の客が店から出ていくしかない形になってしまったといいます。「僕がすべきだったのは、あの場でもっとも弱い立場に立たされた外国から来た人を守ることだった」と近藤さんは後悔の想いをつづっていました。作品を読んだ人たちからは、さまざまなコメントが寄せられています。・同調圧力があると、物事をよい方向に変えられない。心ある人が、安心して物をいえる環境は大事だと思います。・すごく考えさせられます。私たちに必要なのは主体性なのかも知れない。・同調圧力って怖い。逆のことをいうってすごく負荷がかかります。それでも声を上げられる人は英雄です。声が大きいほうの意見に押されて、自分の意見がいえなくなるというのは、日常のあらゆる場面で起こることかもしれません。しかし、差別行為や理不尽な状況に遭遇した時に黙ったままだと、こうした状況を許してしまっているのと同じになってしまいます。簡単ではないですが、声を上げられる勇気を持ちたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月16日2021年2月7日現在、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務める森喜朗氏の発言に対し、批判の声が上がっています。森会長は同月3日に出席した、日本オリンピック委員会の臨時評議員会で「女性の多い会議は長引く」といった発言をしました。同月4日には発言内容を撤回する釈明会見を行いましたが、その後も批判の声はやんでいません。森喜朗氏の『差別発言』に各国大使館が…?「ありがとう!」「かっこよすぎる」鈴木紗理奈「森さんのような人はどこにでもいる」同月7日放送の、情報番組『サンデー・ジャポン』(TBS系)では、森会長の発言について特集。コメンテーターとして出演していたタレントの鈴木紗理奈さんは、「お世話になっているから指摘ができないという状況は誰にでもある」と語りました。私のいる世界(芸能界)にも、どの世界にも、森さんのような人がいらっしゃるんですよ。どこにもこういう価値観はあって。たぶん、女性だったらそれぞれが生きている世界でそれを感じているけど。実際にそういう方たちが力を持っていて、そういう方たちが積み上げてきたものの中で活躍させてもらっているからモノがいえない。サンデー・ジャポンーより引用鈴木さんは「多くの人が、差別を指摘できない立場にいる」と持論を展開。自身もそういった状況にあるものの、「勇気を持って声を上げたい」と主張しました。井上貴博アナの『疑問』に共感の声もコメンテーターとして出演していたモデルの長谷川ミラさんは、「差別的発言を受けた時には『今の発言、古いんじゃないですか?』『もう、今は令和ですよ!』みたいに、フランクに指摘したい」と意思を表示。長谷川さんのコメントを受け、MCとして出演していた井上貴博アナウンサーは、「失言をした人に対して、気を使わなければいけない状況がある」と、現状に疑問を呈しました。つまり、いわれたほうが気を使っているってことですよね。フランクに返さなきゃいけないような空気があるっていう。結局、女性側が気を使っているじゃないかと。サンデー・ジャポンーより引用その後も同番組ではさまざまな意見が交わされ、「差別をなくしていくためには、男女や立場などに関わらず、周囲が勇気を出して批判の声を上げていくことが大事」という結論に至っています。同番組内の一連の議論に対し、視聴者からはさまざまな意見が上がりました。・鈴木さんのいう通り、森会長のような発言をする人はどの業界にもいる!私の働く業界にも。そういう権力のある人に対して、間違いを指摘するのは難しいよね。・長谷川さんの意見、本当にそうだと思う。いいにくい相手だとしても容認していてはだめですね。フランクにでも、指摘していかなければいけないと思いました。・井上アナのひと言にハッとしました。なぜ、差別発言を受けた側が気を使わなければいけないのかと腹が立ちます。でも、結局は地道に指摘していくしかないんですよね。・僕も、自分の発言で周りに気を使わせているのではないかとドキッとしました。気を付けたいです。自身の中に根付いた価値観を変えることは、難しいこともあるでしょう。しかし、世間の価値観や常識は、時代とともに変わっていくものです。年齢を重ね、地位や権力を手にしたとしても、周囲の言葉に耳を傾け、注意や指摘を受けた時には、素直に考えを改められる人になりたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2021年02月07日東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の会長を務める、森喜朗氏の発言が議論を呼んでいます。2021年2月3日に行われた日本オリンピック委員会の臨時評議員会に出席した際、女性理事を増やす方針について、森会長はこのように意見を述べました。「『女性理事を4割』と文科省はうるさくいうが、女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」「女性は競争意識が強く、誰か1人が手を挙げると『自分もいわなきゃいけない』と思うんでしょうね」「この組織委員会にも女性は7人ほどおられますが、みんな、わきまえておられます」『女性』という性別でひと括りにし、「女性の多い会議は長引く」といった発言をした森会長。翌4日には世間の抗議を受け、釈明会見を行いました。森会長の発言に対し、同月6日現在も多くの人から「女性蔑視もはなはだしい」「時代錯誤である」といった批判の声が続出しています。森喜朗会長の『差別発言』に各国大使館が抗議の投稿世界規模の『スポーツの祭典』であるオリンピック。今回の件を問題視しているのは、日本国内だけではありません。海外でも森会長の発言はメディアで取り上げられ、差別発言として非難する声が上がっています。森会長が「話の長くない周囲の女性はわきまえている」といったことから、Twitterでは『#わきまえない女』や『#DontBeSilent(黙らないで)』というハッシュタグが話題に。5日には世界各国の大使館が『#DontBeSilent』『#男女平等』などのハッシュタグをつけ、差別に対抗する声を上げています。 #DontBeSilent #GenderEquality #男女平等 pic.twitter.com/wEvAW3DLTP — 駐日欧州連合代表部 (@EUinJapan) February 5, 2021 アイルランド大使館は、駐日欧州連合代表部およびEU加盟各国の駐日大使館とともに、 #DontBeSilent イニシアティブに賛同します #GenderEquality #男女平等 — アイルランド大使館 Ireland in Japan (@IrishEmbJapan) February 5, 2021 #dontbesilent #genderequality #男女平等 pic.twitter.com/S6jBtk4o8Z — スウェーデン大使館 (@EmbSweTokyo) February 5, 2021 #dontbesilent #genderequality #男女平等 pic.twitter.com/sVhC59XQAi — ドイツ大使館 (@GermanyinJapan) February 5, 2021 #dontbesilent #男女平等 #genderequality pic.twitter.com/Bc18RIhNzp — 駐日フィンランド大使館 (@FinEmbTokyo) February 5, 2021 ポルトガル大使館は、駐日欧州連合代表部およびEU加盟各国の駐日大使館とともに、 #DontBeSilent イニシアティブに賛同します。 #GenderEquality #男女平等 — ポルトガル大使館 (@PortugalinJapan) February 5, 2021 また、国際オリンピック委員会委員のヘイリー・ウィッケンハイザー氏は、森会長に対し「絶対に朝食のビュッフェで追及します。東京で会おう!」とコメントしています。Definitely going to corner this guy at the breakfast buffet ♀️. See ya in Tokyo!! #oldboysclub — Hayley Wickenheiser (@wick_22) February 4, 2021 海外からの抗議やエールに対し、ネットからは「声を上げてくれてありがとう!」「こんなことが話題になるなんて恥ずかしい」といった声が上がりました。一方で、「あなたの国はそんなことをいえる立場なのか」「ただのパフォーマンスにすぎない」など、批判する声も。釈明会見で森会長は「発言を撤回する」と述べましたが、その言葉を多くの人が知った以上、一度口にしてしまった発言を取り消すことはできないでしょう。『男性は仕事、女性は家庭』という風潮が変わり、女性の社会進出が求められるようになった現代社会。過渡期だからこそ、今回の発言が問題視されるようになったのではないでしょうか。また、性別は男性と女性の2つだけではなく、すべての人間を2つに分けられるわけでもありません。「男性はこういうもの」「女性はこういうもの」と雑に括ってしまうのも、おかしな話です。すべての人が1人の人間として尊重される社会に、少しずつ変化していくことを望みます。[文・構成/grape編集部]
2021年02月06日ディズニーのストリーミング配信サービス「Disney+」では、過去に作られた人種差別的な描写や人種に対するステレオタイプな表現がある作品に対し、昨年10月から「注意書き」を表示している。対象作品は『ピーター・パン』『わんわん物語』『ダンボ』『おしゃれキャット』『スイスファミリーロビンソン』などだ。ディズニーは公式サイト内の「Stories Matter」でこれらの作品を例に挙げて過去の過ちを認め、「(おとぎ話にあるような)『いつまでも幸せに暮らしました…』というのは、ただ起こるわけではありません。努力が必要です。私たちの努力が必要なのです」「私たちは過去を変えられません。しかし、その過去を認めること、学ぶこと、そして今日夢に描く明日をみんなで作り上げていくことはできるのです」と多様性・包括性に満ちた世界を作ろうと呼び掛けている。今週、「Disney+」は新たなステップとして、これらの作品を子どもたちが視聴しないよう、制限をかけ始めたことが明らかになった。大人のプロフィール(アカウント)からは検索可能だが、7歳以下の子どものプロフィールでは検索しても出てこないという。「Polygon」の調査によると、1作目が視聴制限されながらも、続編では差別的な描写のない『ピーター・パン2 ―ネバーランドの秘密―』『わんわん物語II』などは、現在も子どものプロフィールから視聴可能とのこと。ディズニーはこの件に関して正式なコメントを発表していない。(Hiromi Kaku)
2021年01月28日コンビニエンスストア『ファミリーマート』のオリジナルブランドである、『お母さん食堂』。和洋中の弁当や惣菜、食材がラインナップされており、手ごろな価格で食事を楽しむことができます。2020年12月、ネットで『お母さん食堂』という名称が議論を呼びました。ファミリーマート『お母さん食堂』の名称が議論に発端は、「『お母さん食堂』の名称を変えたい」というネットの署名活動。発案者の高校生らは、署名のウェブサイトで「『母親=料理をする人』という固定観念や偏見を増長させてしまう」と危険性を訴えました。確かにひと昔前までは「夫が仕事、妻は家庭」という風潮であり、共働き家庭が増えた2021年現在もそのイメージは残っています。そんな中、『お母さん食堂』という名称がさらに『母親=料理をする人』というイメージを定着させ、母親の負担が増えてしまわないように、発案者たちは今回の署名活動を立ち上げたのです。※写真はイメージネットで賛否の声署名活動はネットで拡散され、主張に対する肯定的な意見や批判的な意見が多数上がりました。【肯定的な意見】・確かに、ジェンダーバイアス(性別による偏見)かも。『おふくろの味』って意味なのは分かるけど…。・自分もこの名称はずっと気になっていました。我が家は父親が料理を作っていたし、女性=料理は古い。・これは昭和の価値観。少しずつ小さな部分を変えていくことで、世間の偏見も変わっていくと思う。【否定的な意見】・この名称は『忙しくて食事を用意できない母親のための食堂』という意味合いもあるのでは?・昔から『おふくろの味』って言葉があるし、別に問題ないと思う。言葉狩りだよ。・温かくて親しみやすい名称だと思うけど…。母親の料理の味って、ずっと記憶に残るからね。人の考えは千差万別であるため、これらの意見に正解といえるものはないでしょう。ちなみに、『お母さん食堂』のCMにはタレントの香取慎吾さんが割烹着で出演しています。ファミリーマートの考える『お母さん』の定義は、性別を問わないのかもしれません。[文・構成/grape編集部]
2021年01月01日2020年12月10日、日本看護管理学会はウェブサイトに声明文を発表しました。新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)のまん延によって、ひっ迫される病床。医療従事者たちは、未知とのウイルスと最前線で闘っています。日本看護管理学会は『ナースはコロナウイルス感染患者の最後の砦です』と題し、このように国民に呼びかけました。国民の皆さま、ナースが危機を迎えています。コロナウイルスに感染した患者さんの最も近くにいるのはナースです。この長期戦の中、ナースは身も心も疲弊してきています。コロナウイルス感染患者が増加すると、看護管理者は、一般の病棟を一旦閉じてコロナ対応病床にナースを移動させるしかありません。ナースたちは、今まで自分が看護してきた患者を同僚に預け、コロナ病棟に向かいます。ナースは 防護服を着ているとはいえ、患者の頬に付くくらいに顔を寄せ患者の声を聞き、孤独に苦しむ患者の手を握り、時には尊厳ある死を迎えられるように寄り添います。ナースは、家族も面会できない患者の一番身近くで、患者の生命と生活を守るのです。日本看護管理学会ーより引用2020年の2月頃から、日本でもコロナウイルスの感染者が次第に増えてきました。約1年となる長期戦に、医療従事者は身体も心も疲弊しているといいます。自分自身への感染の危険性があるにも関わらず仕事をまっとうし、コロナウイルス患者の生命と生活を守ってきました。しかし、そんな医療従事者に対し差別や偏見が起きているのです。私たちは自分の仕事を全うするだけですので、感謝の言葉は要りません。ただ看護に専念させて欲しいのです。差別や偏見はナースに対してフェアな態度でしょうか?なぜナースたちは、看護していることを社会の中で隠し、テレビに出るときにはモザイクをかけなければならないのでしょう。これでは、潜在しているナースも復帰をためらいます。日本看護管理学会ーより引用日本看護管理学会は、「感謝の言葉はいらない。看護に専念させてほしい」と強く主張。通常なら、看護師以外の人が担う仕事も、コロナウイルス患者の病室に入る仕事の多くは看護師が対応しているといいます。医療を構成する多くの職種の人たちとの協働体制を、取り戻す必要があると訴えました。また、最後に「コロナウイルス患者とともに歩き続けられるように助けてほしい」と国民へ3つのお願いを呼びかけています。・皆さまには、ご自分の健康と医療現場を守るため、なお一層の慎重な活動をしていただきたい。・医療専門職として、感染予防には留意しております。私たちを偏見の目で見ることはやめていただきたい。・また、もしも一旦仕事から離れている私たちの仲間が、看護の仕事に戻ってこようと思うときには、周囲の方にはぜひご理解いただき、この窮状を救う意志のあるナースを温かく送り出していただきたい。日本看護管理学会ーより引用声明文を読んだ人たちからは「涙が出てしまった」「申し訳ない気持ちになる」「国民全員に読んでほしい」などの声が上がっていました。一人ひとりが感染予防対策をしっかりと行い、これ以上医療従事者を圧迫させないようにしたいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年12月11日2020年11月29日放送の、情報番組『そこまで言って委員会NP』(読売テレビ系)に、タレントの山口もえさんが出演しました。山口さんは、同年8月に新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)に感染。山口さんの感染発覚後、夫である、お笑いコンビ『爆笑問題』の田中裕二さんの感染も判明したため、子供たちとともに一家で入院していました。その後、家族全員無事に回復し、退院したものの、山口さんはコロナウイルスに感染したことが原因で精神的にダウンしてしまったのだそうです。8月の終わりに(コロナウイルスを)発症しまして、熱が出ました。熱は37度8分くらい。それで入院しました。でも私は、(コロナウイルスに)かかってしまったことに精神的にダウンしてしまって。「なんでかかってしまったんだろう」「夫の仕事にも穴を空けてしまった」「子供が学校で、もしいじめにあったらどうしよう」とか…。そういう精神的なもののダメージが大きくて。ご飯も食べられず、飲めず、眠れず…。心理カウンセリングを受けていました。お医者さんがおっしゃっていましたけど、今回かかった方には、精神的につらくなる方が多くて。(身体は)元気になったけれども、仕事に復帰できなかったりだとか、その地域に住み続けられなかったりだとか。そういうことが問題だっておっしゃっていました。そこまで言って委員会NPーより引用コロナウイルスの症状自体は重いものではなかったものの、かかってしまったこと自体を気に病んでしまったという、山口さん。山口さんの経験談を受け、同番組の司会を務める、ニュースキャスターの辛坊治郎さんは「コロナウイルスに関しては、異常なことが起きている」とし、また「患者や医療従事者などへの差別や偏見は、マスコミの問題が非常に大きい」とコメントしています。山口さんのエピソードに、視聴者からはさまざまな声が上がりました。・山口さん、無事に回復したというニュースを聞いてほっとしていましたが、精神的にダウンしていたことは知りませんでした。・確かに、コロナウイルスにかかることも怖いけど、その後の周りの目も怖い。・感染対策を徹底していた人ほど、当事者になってしまった時に自分のことを責めてしまいそう。対策を怠った人だけがかかる病気ではないことを、改めて意識して差別をなくしたい。コロナウイルス感染者には、感染経路がはっきりしていない患者もいます。中には、山口さんのように徹底的に気を付けていたにも関わらず、感染してしまったという人もいるかもしれません。誰もが感染する可能性があるからこそ、感染してしまった人のことを差別することのないよう、改めて気を付けたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年11月29日フィンランドの首相、サンナ・マリン氏の服装を巡り、ネット上では大きな議論が巻き起こっています。サンナ・マリン氏は2019年12月10日に、世界最年少の34歳の女性首相として就任し話題となっていました。「女性を服装で判断するべきではない!」擁護の声高まることの発端は、サンナ・マリン首相が、同国の女性誌『トレンディ』にて、谷間が大きく開いたスーツ姿で撮影したことでした。その姿が、こちらです。 View this post on Instagram A post shared by Trendi & Lily (@trendimag) on Oct 8, 2020 at 2:00am PDT素肌の上にスーツを着用したことで、胸元があらわに。この写真に対し、批判の声が集まったのです。・首相としての信頼が落ちますよ。女性なんだから、下品な格好をしないで。・恥ずかしい。こういう服装はやめて。・首相なのに、こんな撮影をしている暇があるのか。時間の無駄では?アメリカのニュースメディア『CNN』によると、同誌にこのような非難の声が寄せられたのは初めてとのこと。同責任者によれば、同社の女性ファッション誌ではこれまで長年、知名度の高い女性がシャツなしでブレザーを着た写真を掲載してきたが、このような反響があったことはなかったという。CNNーより引用批判に対し「女性を服装で判断すべきではない!」の声サンナ・マリン首相の服装への非難が話題となった後、今度は逆に擁護する声が多く上がりました。・TPOをわきまえていればどんな服装をしたっていいはず。ファッション誌への掲載なんだから問題ないでしょう。・似合っているし、何が問題なの?わざわざ非難することでもない。・見た目で能力とか判断される社会じゃなくなるといいなぁ。・「女性だから」「首相だから」というのは、服装を制限する理由にはならないよ。さらに、SNSでは『#imwithsanna』つまり『#サンナとともに』というハッシュタグが誕生。男女関係なく、素肌の上にスーツを着用した写真を投稿し、批難の声に抗議する人が続出しています。結果的に、サンナ・マリン首相の姿は『立場ある女性の服装』について大きな議論を巻き起こしました。TPOを守ることは大切ですが、性別や立場によって服装の自由を奪われることのない社会となってほしいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月22日2020年9月25日に行われた区議会本会議での、東京都足立区の白石正輝区議によるセクシュアルマイノリティ(通称:LGBTs)に関する発言が話題となっています。発言があったのは、白石氏が教育の場で性の多様性をどう取り上げるかを質問した9月25日の区議会。「L(レズビアン)やG(ゲイ)が足立区に完全に広がったら子どもは1人も生まれない」などとして「普通の結婚をして普通に子どもを産んで育てることがいかに人間にとって大切か、子どもに教えないといけない」と述べた。サンケイスポーツーより引用その後、サンケイスポーツの取材に対し、白石議員は「仮定の話で、差別する意図はなかった」と説明。「全員がLGBTになれば子供が生まれなくなり、困るのは事実だ」と繰り返し、発言を撤回することはないとしました。これらの白石議員発言は多くのメディアで取り上げられ、ネットからは賛否の声が上がっています。日本を滅ぼすものがあるとしたら…?イラストレーターの、よねはらうさこ(@yoneharausako)さんは、白石議員の発言内容を聞き、思ったことを漫画にしました。その漫画には、3万件を超える『いいね』が寄せられています。日本を滅ぼすものがあるとしたらそれは決してLGBTではないと思った話 pic.twitter.com/P0vwjmkemx — よねはらうさこ (@yoneharausako) October 9, 2020 よねはらさんは、白石議員の話を聞いて「人間なら産んで育てろ」といっているように感じたといいます。LGBTsに限らず「産まない人は法律で守れない」という主張は、あまりにも冷たい考え方であり、そのような考えの世に子供を残したいと思う人は少ないのではないかと持論を展開しました。また、互いに思いやる心のない考えが広まれば、人々は子供を産む余裕がなくなってしまい、逆に少子化が進むのではないかとも推測しています。読者からはさまざまな声が寄せられました。・「女性に生まれたからには子を産み育てるのが義務でしょう?」といわれているようで苦しかった。女性は産む機械じゃないし、誰を愛すかは個人の自由。・白石議員の発言にもやもやしていたけど、この漫画を読んでスッキリした。本当にその通りだと思う。・いい歳して結婚してないと「何か欠陥があるのでは」と噂される。みんな白石議員の発言を責めるけど、独身に対する冷たい目線も、マインドは一緒なんじゃないかな。あえて子供を産まない選択をする人もいれば、事情があって産めない人もいるでしょう。個人が自由に生きることを、互いに温かく認め合える社会を目指していきたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月11日東京都足立区の自民党・白石正輝区議が、少子化問題とセクシャルマイノリティ『LGBTQ』を結びつける差別発言をしたとネット上で批判が上がっています。白石区議は、2020年9月に行われた区議会の一般質問で同区の少子化の対応について質問をした際に「L(レズビアン)とG(ゲイ)についてだけは、もしこれが足立区に広まってしまったら足立区民がいなくなってしまう」と発言。また、LGBTQに関する学校教育について「性の多様性や尊重は分かるけども、普通に結婚をして普通に子供を産んで、普通に子供を育てることがいかに人間にとって大切なことであるか、そのことを教育の場でしっかり教えるべき」などと語っていました。近藤春菜「普通って何なの?」朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)ではこの問題について報道。発言について白石区議に取材を行いました。白石区議は取材に対し「LGBTについて差別や蔑視するような考えはない」と釈明。少子化とLGBTQの問題を結びつけるような発言については、あくまで「仮である」としつつも訂正する気はないとのことです。同番組でコメンテーターを務める近藤春菜さんは、区議の発言について、次のように苦言を呈しました。LGBTQに対する間違った認識からこういう発言が出てくるんだなと思いますし、白石議員の発言の中に『普通』という言葉をよくいわれていましたけど、じゃあ『普通』って何なのというところと、普通っていわれることによって「じゃあ自分は普通じゃないんだ」って感じてしまって心が傷付いてしまう方もたくさんいらっしゃると思うんです。差別だと感じる方がいて、世の中に自分のことをいいづらくなったりとか生きづらいと感じる方が出てきてしまうんですよね。そこがやはり差別を生んでしまうと思いますし。人と人とが一緒に生きていくのに必要なのって『愛』であって、そこには性別とか関係なく互いに愛が持てるかどうかだと思うんですよね。LGBTQの方で、子供を愛を持って育てているカップルの方もいらっしゃいますし、子供が生まれる状況や環境もさまざまな中でこの世に生まれてきた命をどう愛を持って育てていくかということを、考えるべきだと思います。スッキリーより引用LGBTQに関する誤った認識から差別が生まれることや、『普通』という言葉によって傷付く人たちがたくさんいることを近藤さんは指摘。また少子化の問題については「生まれる状況よりも、生まれた子供たちを、どうやって愛を持って育てていくかが大事」と語りました。ネット上では、近藤さんの意見に賛同するコメントが相次いでいます。・本当に春菜さんのいう通り。結婚して子供を産むのが普通だと思ってほしくない。・春菜さんは発言の中でずっとLGBT『Q』といっていた。ささいなことだけど、大事だと思う。・LGBTQだって子供を生むし育てられます。ストレートで子供はいないけど幸せに暮らしてる人もいます。偏った『普通』を押し付けないでほしい。この社会には、LGBTQの人もいれば未婚の人も、既婚でも子供を持たない人もいます。白石区議のいう『普通』に該当する人は、現代の日本ではもはやマイノリティになりつつあるかもしれません。人々の多様性を理解し、さまざまな生き方を認めた上で、必要なサポートを考えることが、政治に求められているのではないでしょうか。[文・構成/grape編集部]
2020年10月06日2020年春から流行した新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。マスクや消毒液などの深刻な品不足を引き起こしたほか、感染を恐れた一部の人々が患者だけでなく医療従事者も差別し、社会問題となりました。看護師のぱれちに(paretiny)さんは、フォロワーから寄せられた『コロナウイルス差別の現実』を漫画に描き、Instagramに投稿。「医療従事者同士でも、悲しい差別が起こっている」といいます。人々のために、コロナウイルス患者の治療にあたっている看護師たち。ワクチンがない中で働くことに、恐怖を感じている人も少なくないでしょう。そんな看護師たちに対し、同僚たちは冷たい目を向けていました。コロナウイルスに対するどうしようもない恐怖や、やり場のない憤りなどを、仲間にぶつけてしまっていたのです。また、コロナウイルス患者を受け入れた医療機関に勤めている、医療従事者やスタッフには慰労金が支給されましたが、仕事内容の差から「不平等だ」という意見が出ていました。【ネットの声】・病院全スタッフに、コロナウイルスの適切な知識を持ってもらいたい。・今まさにコロナウイルスの患者さんがいる病棟で、やりきれない想いで働いています。・患者さんと接した後、PCR検査を受けました。本当に周りからの目が冷たく、最悪でした。・「人は追いつめられると本性が出る」というやつですかね…。コロナウイルスの感染は広まり、もはや「誰かのせい」とはいえない状況になっています。仲間意識を取り戻す人が増え、心身どちらの面からもしっかりと支え合えるといいですね。[文・構成/grape編集部]
2020年10月05日つるの剛士(45)が9月12日、「自分は生きていて差別という概念はないし、意識をすることもない」「今後も差別をすることはない」といった趣旨のツイートをした。ネットでは、その内容を疑問視する声が相次いでいる。3日、農林水産省の公式Twitterアカウントが「農作物の盗難被害が発生している」と投稿した。それを引用したつるのは、《うちの畑も最近パクチーやられました(現行犯でしたが※「日本語わからない」の一点張り)ので気をつけてください》と投稿。さらに、コメントに返信する形で《一応目星がついていますので。畑近くの工場で働いてる外国人。もちろん次見つけたら通報します》とつづった。するとTwitterでは《犯罪行為をする人は、その行為をする個人が問題なのであって、その個人が属する人種や国籍などといった属性とは、基本的に無関係》《じゃあパクチー取ったのが日本人だったらつるの剛士は「日本語わかる人にパクチー取られた」って言うんか?》との声が。「外国人である」という属性を伝えたつるのに、「なぜ?」と疑問が投げかけられていた。「そもそも農林水産省の投稿には『外国人による犯罪』とは書かれていません。在日外国人は差別を受けやすく、偏見の目を向けられることも多い。そのため今回の投稿によって差別感情が助長されるのではという懸念が。実際、《やっぱり外国人犯罪》《やはり外国人か》といったコメントも散見されます。つるのさんに差別の意図がなく“事実を述べただけ”でも、SNSでの言葉選びに慎重さは必要といえるでしょう」(全国紙記者)「差別を扇動している」との声も上がるなか、つるのは12日にTwitterを更新。そして、こうツイートした。《僕は生きていて、そもそも差別という概念はないですし、意識をすることもない》《僕は今後も差別なんてしませんので、どんな人であろうと悪いことには悪いとハッキリと言います。差別を助長しているのは紛れもなく犯人本人であり、被害者が泣き寝入りしてしまう世の中こそ差別だと思うからです》しかし、ネットでは彼の差別に対する認識を疑問視する声が上がっている。《「自分は差別していない」という思い込みが一番危険なんだよつるのさん。私も他の方に指摘されて自分の差別心に気付いたことはままある》《「自分の中に差別という概念はなく意識をすることもない」と素朴に思っている人は多いだろう。そういう人に「意識しないでいるのは既にある差別を黙認しているから」と言っても通じないだろう》《差別のない誰もが生きやすい社会、ここに向かうには、私たち一人一人が自分は関係ないと思わず、最大限の想像力を持って差別と向きあう、そんな社会への視野を持たなければいけません》《無意識の差別が蔓延してるから、自分の言動の起源やそれが与える影響についてもっと意識していくことが大事》
2020年09月15日2020年8月31日(日本時間9月1日)から開催されている全米オープンテニスで、大坂なおみ選手が優勝。祝福の声が上がる中、試合後のインタビューでの発言に注目が集まっています。大坂なおみが着けた7枚のマスク全7試合に臨む際、大坂選手は警察の暴力などで死亡した黒人犠牲者の名前入りマスクで登場。被害者遺族たちから感謝の声が上がる一方で、「スポーツに黒人差別の話題を持ち込むな」という批判の声も上がっていました。大坂なおみ選手に、遺族が感謝のメッセージ「見返して、たくさん泣きました」ラストの7試合目に、大坂選手は『Tamir Rice』の文字が入ったマスクを着用。おもちゃのエアガンで遊んでいたところを警官に撃たれた、12歳の少年の存在をアピールしました。 pic.twitter.com/zxtS7qSa9F — NaomiOsaka大坂なおみ (@naomiosaka) September 13, 2020 試合後のインタビューで、『7枚のマスクを通して伝えたかったメッセージ』について、改めて尋ねられた大坂選手。その時の返答を、全米オープンテニスのTwitterアカウントが投稿しています。. @naomiosaka made her voice heard on her way to her second #USOpen title ✊ pic.twitter.com/68KGRr4UVS — US Open Tennis (@usopen) September 12, 2020 あなたはどのようなメッセージを受け取りましたか?@usopenーより引用(和訳)インタビュアーの質問にあえて質問で返した、大坂選手。「黒人差別についてみんなが考え、語り合うきかっけになるように」という姿勢を貫き通した大坂選手のコメントに、多くの人が感銘を受けています。・最高の返し!・7枚のマスクで全世界に問題提起した大坂選手、かっこいいです!・私はマスクの意味をしっかりと受け止めました。・各々が感じ、考えることが大切ですよね。大坂選手は、自分にできる方法でメッセージを発信し続けました。彼女の勇気ある行動によって、多くの人が他人事でなしに黒人差別について考えたことでしょう。悲劇を繰り返さないために、今後も議論が深まっていくことが望まれています。[文・構成/grape編集部]
2020年09月13日2020年8月31日(日本時間9月1日)から開催されている全米オープンテニス。同年9月8日に行われた女子シングルス準々決勝で大坂なおみ選手は見事勝利し、準決勝進出を決めました。4年ぶりに4強進出を決めた大坂選手に絶賛の声が上がっていますが、彼女の黒人差別抗議運動にも称賛の声が多く集まっています。『警官による差別行為』で広がる抗議大坂なおみの反応に共感集まる大坂なおみ選手、被害者遺族から感謝のメッセージに感激今大会で大坂選手は、準々決勝を含め5回の試合を勝ち抜いてきました。今後、決勝まで勝ち進むことができれば、全7試合に臨むことになります。全7枚のマスクで黒人差別に抗議大坂選手はこれまで出場した5試合に、警察の暴力などで死亡した黒人犠牲者の名前入りマスクで登場しました。 View this post on Instagram A post shared by 大坂なおみ (@naomiosaka) on Sep 6, 2020 at 10:23pm PDT View this post on Instagram A post shared by 大坂なおみ (@naomiosaka) on Sep 4, 2020 at 1:10pm PDT大坂選手によると、「決勝までの試合数に合わせ7枚の名前入りマスクを用意している」とのこと。大坂選手は7枚のマスクについて、このように語っています。7 masks, 7 names. If Osaka reaches the final we will see them all. #USOpen pic.twitter.com/jmARabKhae — US Open Tennis (@usopen) September 1, 2020 マスクは7枚あります。被害者全員の名前を書くには7枚のマスクでは足りないことが本当に悲しい。できれば決勝戦まで進み、全部のマスクを見せたいです。@usopenーより引用(和訳)被害者の家族からメッセージ同月8日に行われた準々決勝の試合後、大坂選手のマスクに名が書かれた被害者の遺族から、サプライズで感謝のメッセージが送られました。"I feel like I'm a vessel at this point in order to spread awareness."Trayvon Martin's mother and Ahmaud Arbery's father thanked Naomi Osaka for representing their sons on the masks she's been wearing throughout the US Open. pic.twitter.com/0IHBU7pvx4 — espnW (@espnW) September 9, 2020 メッセージを送った1人目の女性は、2012年2月に、アメリカのフロリダ州で自警団員に射殺された17歳の高校生、トレイボン・マーティンさんの母親です。マスクで息子の存在を示してくれて、また息子だけでなく、アマード・アーベリーやブルナ・テイラーの分もありがとう。私たちは心から感謝しています。この全米オープンでの活躍を応援しています。ぜひ、次の対戦相手にも勝ってください!@espnWーより引用(和訳)そして2人目の男性は、2020年2月、ジョギング中に白人の親子に猟銃で射殺されたアーマウド・アーベリーさんの父親。私たちをサポートしてくれてありがとうといいたい。本当に感謝しています。神のご加護がありますように。@espnWーより引用(和訳)被害者遺族からのメッセージに、大坂選手は…。なんといえばいいか…。お2人はとても強い人です。同じ立場だったら、自分に何ができるかわかりません。けれど、今の自分は、黒人差別についての意識を広めるための器のような気がします。彼らの痛みを和らげることはできないかもしれないけれど、必要とされるなら何かお手伝いできればと思います。@espnWーより引用(和訳)また、その後の記者会見では、「テレビ中継中は、泣かないよう我慢していた」と語りました。. @ESPN showed @NaomiOsaka videos from the parents of Ahmaud Arbery and Trayvon Martin, who thanked her for raising awareness ❤️ pic.twitter.com/fJeDzItCae — US Open Tennis (@usopen) September 9, 2020 実は、泣かないように我慢していたんです。その後、メッセージを見返して、たくさん泣きました。自分がしていることに感謝してもらえるなんて、感激です。自分にできることをしていただけですが、私のやっていることはなんでもないことだと思っていました。なので、とても感動しています。心から感謝し、謙虚な気持ちです。@usopenーより引用(和訳)一連の大坂選手の行動に、さまざまな声が上がっています。・「スポーツに政治を持ち込むな」と大坂選手を批判するのはあまりに簡単。でもその前に、彼女の行動が遺族たちをどれほど勇気づけているのか、まず知ってほしい。・「スポーツに政治を持ち込むな」って、いったいいつからいわれだしたことなんでしょう。スポーツでも、芸術でも、普段の会話でも、一人ひとりの心からの主張を、もっとしていきましょう。・大坂選手を本当に尊敬します。自分の持てる影響力を人のために使える人。賛同の声の裏には、信じられないくらいの批判の声もあるでしょう。それでも負けずに声を上げ続ける勇気はすごい。これからも応援し続けたいです。大坂選手の抗議行動に対し、「スポーツに黒人差別の話題を持ち込むな」という批判の声も多く上がっています。しかし、被害者遺族たちが大坂選手の行動に励まされていることも事実です。批判の声を受けながらも、自分が正しいと思うことを勇気をもって主張し続ける大坂選手を応援していきたいものですね。[文・構成/grape編集部]
2020年09月10日