『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』公開記念として、先日、市川海老蔵主演の「スター・ウォーズ歌舞伎」が開催。観客からは拍手が鳴りやまず、何度もカーテンコールを行うほど大盛況となり、世界中で生配信もされ、インターネット上でも大きな反響を集めた。「スター・ウォーズ」の世界観と歌舞伎が融合したルーカスフィルム公認の「スター・ウォーズ歌舞伎」は、ルーカスフィルムがストーリーを監修し、「スター・ウォーズ」シリーズの根幹をなすスカイウォーカー家の“家族の愛と喪失”をテーマに上演。主演の海老蔵さんが、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レンを歌舞伎の世界で描く“魁煉之介を演じ、息子・堀越勸玄がその幼少期を演じ親子共演も実現した。これに先立って行われた舞台挨拶では、海老蔵さんと勸玄くんに加え、C-3POら人気ドロイドが集結。歌舞伎本番を前に意気込みを聞かれた勸玄くんは「堀越勸玄です。がんばります!」と答え、会場は温かい拍手に包まれていた。また、芸能界随一の「スター・ウォーズ」ファンだという海老蔵さんは「実は私と『スター・ウォーズ』は偶然にも1977年に生まれた同い年。父の團十郎と一緒に初めて映画館で観た映画も『スター・ウォーズ』でした。そして『スター・ウォーズ』が完結を迎え、私も十三代目市川團十郎を襲名させて頂くという大きな節目を迎えるのも、不思議な縁を感じます」と心境を明かし、「『スター・ウォーズ』は光と闇が描かれていて、歌舞伎の勧善懲悪を描く歌舞伎と似ているところがあります。心の中の恐怖や恐れからダークサイドに堕ちてしまうところが共通していますね」と『スター・ウォーズ』と歌舞伎の共通点を述べた。今回の一日限りの「スター・ウォーズ歌舞伎」については「世界中の『スター・ウォーズ』ファンの方々の気持ちを裏切らないように、ストーリーを忠実に再現しつつ、歌舞伎で表現したいと思いました」と本作への思いを語っていた。そして、「スター・ウォーズ歌舞伎」が開演。海老蔵さんは、カイロ・レン(魁煉之介)だけでなく“伝説のジェダイ”ルーク・スカイウォーカー(皇海大陸琉空)の2役を演じた。海老蔵さんは、ライトセーバーを使った圧巻の立ち回りを披露し、勸玄くんと海老蔵さんの親子共演シーンでは、「スター・ウォーズ」シリーズに受け継がれる世代を超えた家族の愛の物語が表現された。最新の映像技術と伝統的な歌舞伎が融合し、歌舞伎ファンも唸る圧倒的なパフォーマンスが繰り広げられた今回。カーテンコールでは何度も幕が上がり、演者に盛大な拍手が送られ、大盛況の中幕を閉じた。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は12月20日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 2019年12月20日より日米同時公開©2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2019年11月29日12月20日公開の映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開記念イベント"スター・ウォーズ歌舞伎"が28日、都内で行われ、市川海老蔵、堀越勸玄が出席した。シリーズ第1作目にして伝説の始まりとなった映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』の全米公開から42年。本作は全世界の人々を魅了し続けている同シリーズの完結編で、スカイウォーカー家の家族の愛と喪失を描く。そんな本作の公開を記念して行われた同イベントに、『スター・ウォーズ』シリーズの大ファンでもある歌舞伎役者の市川海老蔵と息子・堀越勸玄くんが登場し、『スター・ウォーズ』の世界観と日本の伝統文化である歌舞伎が融合した1日限りのスペシャルパフォーマンスを繰り広げた。"スター・ウォーズ歌舞伎"の公演前に本作の大ヒット祈願と舞台あいさつが行われ、『スター・ウォーズ』の大ファンでもある市川は「父(十二代目市川團十郎)が宇宙好きで、子どもの頃から星を望遠鏡で見ていました。その当時のSF映画として初めてだったと思うんですが、父が映画に連れていってくれたのが心に響いたんでしょうね。そこからです」と思い出話。『スター・ウォーズ』シリーズの魅力は「ジェダイと暗黒面が大きく2つに分かれていますが、善と悪に分かれて善が悪を倒す歌舞伎と似ていると思うんです。ジョージ・ルーカスさんは"ジェダイ"が"時代"という言葉からインスピレーションを受けたりとか、日本の文化に対してご興味を持った上で構成されているというお話を聞いたことがあり、そういう意味では共通点があるのかもしれません」と歌舞伎との共通点を感じている様子だった。舞台あいさつ中には、自身が監修・主演を務めてこの日披露した"スター・ウォーズ歌舞伎"についても言及。オファーがあった時のことを「結構明快なオファーと言いますか、かなり前に『スター・ウォーズ』のお仕事を頂戴した時に、『そのようなことが出来たらいいですね』とふわっとした話を皆さんとしていたら、それが今日になってしまったという(笑)。『僕もこういうこと出来ますよ』みたいなことをチラホラ言ってしまい、やることになって反省しています」と笑いを誘いつつ、「『スター・ウォーズ』が大好きな方々のお気持ちを裏切ってはいけませんし、話に忠実でありたいですし、歌舞伎をやるわけなので、歌舞伎の要素をきっちりと入れるということが非常に難しいことでした」と話していた。映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、12月20日より全国公開。
2019年11月29日歌舞伎俳優の市川海老蔵が監修・主演を務める「スター・ウォーズ歌舞伎」に、長男・堀越勸玄くんも出演し、親子共演が実現することが19日、明らかになった。「スター・ウォーズ」シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日日米同時公開)の公開を記念して開催される「スター・ウォーズ歌舞伎」は、「スター・ウォーズ」の世界観を表現する映像演出と、日本の伝統芸能である歌舞伎が融合した1日限りのスペシャルパフォーマンス。映画シリーズの根幹をなすスカイウォーカー家の「家族の愛と喪失」をテーマに描く。海老蔵が演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』より登場し、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となったカイロ・レンを歌舞伎の世界で描く“魁 煉之介(かい れんのすけ)”。魁煉之介は父親である半蔵(ハン・ソロ)との親子関係に葛藤し、上司である敷能角(スノーク)との確執、そして唯一無二のジェダイマスターにして師でもある琉空(ルーク・スカイウォーカー)との関係に悩み、正義と悪の狭間で揺れ動く人物。勸玄くんは、海老蔵演じる魁煉之介の幼少期を演じる。家柄と世襲という実際の血縁関係によって演技の技が受け継がれる歌舞伎では、劇中の人物の内面の葛藤を表現するために、主演俳優の実際の親や子の俳優をその人物の分身として登場させて、その役柄の心理を象徴的に表現する。大の「スター・ウォーズ」ファンとして知られる海老蔵は、父である市川團十郎さんと初めて映画館で観た作品が「スター・ウォーズ」であったこと、そして実の息子である勸玄くんが今回出演するということで、父から子へ世代を超えて受け継がれる「スター・ウォーズ」とのさらなる深い縁を感じさせる。海老蔵は「この度、息子の堀越勸玄が11月28日に開催するSTAR WARS歌舞伎に出演する運びとなりました。彼が演じるのは私が演じる魁煉之介の幼少期になります。映画でも描かれる事のなかった、あのカイロ・レンの揺れ動く幼少期の心情を表現する難しい役どころになります。スター・ウォーズは我々家族にとっても大切な作品であり、『最後のスター・ウォーズ』のプロモーションに親子で出演させて頂くことに、この上ない喜びを感じています。是非、ご期待くださいませ」とコメントしている。同公演は、11月28日に都内某所にて開催予定。(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2019年11月20日「即位礼正殿の儀の後に行われた晩さん会で狂言と歌舞伎を披露した後、海老蔵さんが萬斎さんと2人で話し込んでいたんです。とても真剣な表情で、誰も近づけないような雰囲気でした。この日、2人は来年の東京オリンピック開会式について打ち合わせをしていたようです」(海老蔵を知る芸能関係者)東京オリンピック・パラリンピックの文化・教育委員会の委員を務め、開会式にも出演するといわれている市川海老蔵(41)。そんな彼が、動きだしていた。10月23日、内閣総理大臣夫妻主催の晩さん会後に五輪開会式総合統括の狂言師・野村萬斎(53)と“極秘会議”を行っていたのだ。「海老蔵さんは、萬斎さんに対して『東京五輪の大舞台で宙乗りを披露できないか』と提案しています。そしてさらに、息子である勸玄くんとの共演を希望しているんですーー」(梨園関係者)“宙乗り”は歌舞伎における演出の一つで、舞台から飛び出して観客の頭上を飛ぶ派手なパフォーマンス。海老蔵は17年の七月大歌舞伎でも勸玄くん(6)との親子宙乗りを披露していた。「今年11月に『スター・ウォーズ歌舞伎』を開催するように、海老蔵さんの頭の中にはいつも『海外の人にも楽しんでもらえる歌舞伎を作っていきたい』という思いがあります。五輪開会式では、これまで練ってきた構想を披露したいと考えているのでしょう。すでに、松竹とも話し合いを進めています。松竹も『できれば数人、少なくとも2人はほかの歌舞伎俳優を出演させたい』と各所へ働きかけているそうです」(別の梨園関係者)そして来年5月からは、いよいよ親子同時襲名披露興行がスタートする。海老蔵は13代目・市川團十郎白猿、勸玄くんは8代目・市川新之助となる。「5月から7月までは歌舞伎座、その後は11月の博多座から全国を回ることになります。開会式は7月24日のため、出演に支障はないはずです。それに五輪は、各国の要人が集結しますからね。新之助となった勸玄くんの名を世界にとどろかせる絶好の機会です。過密スケジュールのなかで出演に意欲を見せているのも、『息子が世界に羽ばたけるようにしてあげたい!』という思いがあるのでしょう」(前出・別の梨園関係者)
2019年11月15日今や歌舞伎の劇場には、ひと昔前には見られなかった若い世代の観客も多くなった。アニメなどを原作とした新作歌舞伎の話題性や花形役者の台頭などさまざまあるが、この人の貢献も大きいだろう。“現代のかぶき者”十一代目市川海老蔵。2013年、海老蔵が初めて企画・製作を行った『ABKAI』は、歌舞伎を縁遠く感じている若者や舞台を観る機会が少ない人にも気軽に楽しんでほしいと立ち上げられたものだ。これまで日本昔話など馴染みのある題材を扱ってきたが、今回は以前から海老蔵が構想を温めていた『源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)』より『実盛物語』を主軸に新たに創り上げた『SANEMORI』を上演する。平安末期の武将・斎藤実盛と言えば、敵方の遺児・駒王丸の殺害を命じられるも密かに逃がし、その後、源平の合戦で成長した駒王丸(木曽義仲)の家来・手塚光盛に討たれて最期を遂げるという、平家物語に残されたエピソードが有名だ。これを基にした『源平布引滝・実盛物語』は、若かりし日の実盛が駒王丸と光盛に出会い、将来、光盛に討たれることを予見させるというストーリー。この古典の名作を、海老蔵が團栗(どんぐり)という俳名で初めて本格的に演出も担う。出演には、舞台を中心に活躍するジャニーズJr.のユニットSnow Manの宮舘涼太と阿部亮平が参加。『滝沢歌舞伎』で培ったスキルで、どんな表現を見せてくれるのか期待だ。さらに歌舞伎界からは2017年に引き続き市川右團次、ほか中村児太郎、中村梅花、大谷廣松、市川九團次が出演し、芝居を彩る。来年5月に十三代目市川團十郎白猿の襲名を控え、海老蔵としてはこれが最後となる『ABKAI』。いよいよ本日11月5日に、東京・シアターコクーンで幕を開ける。文:伊藤由紀子
2019年11月05日「スター・ウォーズ」シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(12月20日日米同時公開)の公開を記念し、芸能界屈指のスター・ウォーズファンとして知られる歌舞伎俳優・市川海老蔵主演による「スター・ウォーズ歌舞伎」が11月28日に開催されることがこのほど、明らかになった。「スター・ウォーズ歌舞伎」とは、海老蔵が監修・主演を務め、「スター・ウォーズ」の世界観を最先端の映像技術と、日本の伝統芸能である歌舞伎を融合させた1日限りのスペシャルパフォーマンス。映画シリーズの根幹をなす「家族の愛と喪失」をテーマに描かれる。海老蔵が演じるのは、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から登場し、祖父ダース・ベイダーの遺志を受け継ぎ、銀河の圧倒的支配者となった“カイロ・レン”。カイロ・レンは、父親であるハン・ソロとの親子関係に葛藤し、上司であるスノークとの確執、そして唯一無二のジェダイマスターにして師でもあるルーク・スカイウォーカーとの関係に悩み、正義と悪の狭間で揺れ動くキャラクター。『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』では、世代を超えて描かれてきた“光と闇”の戦いが、カイロ・レン、そして類まれなフォースを覚醒させたレイへと引き継がれていく。「スター・ウォーズ歌舞伎」では、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』のポイントとなる3シーンを3部構成で演じる。大の「スター・ウォーズ」ファンとしても知られる海老蔵は、「スター・ウォーズ」と“同い年”である1977年生まれ(シリーズ第1作『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』は全米で1977年に公開)。また、父である市川團十郎さんと初めて映画館で観た作品が「スター・ウォーズ」であったこと、さらに海老蔵自身も父親という立場であるなど、父から子へ世代を超えて受け継がれる「スター・ウォーズ」との深い縁を感じさせる。海老蔵は「皆様、こんにちは。市川海老蔵です。この度、シリーズ完結編『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』の公開を記念して、スター・ウォーズ歌舞伎を開催いたします。スター・ウォーズ歌舞伎で描かれるのは、40年以上に渡るスカイウォーカー家の愛と喪失の物語です。スター・ウォーズが好きな方も、歌舞伎が好きな方も、お楽しみいただける舞台になってます。ぜひ、お越しください」とコメントを寄せている。同公演は 11月28日に都内某所にて開催予定。また、11月5日よりスター・ウォーズ公式サイトもしくは公式Twitterにて応募概要の掲載を予定している。(C)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
2019年11月04日11月5日(火)から25日(月)までBunkamuraシアターコクーンにて、市川海老蔵第五回自主公演「ABKAI 2019~第一章FINAL~『SANEMORI』」が上演される。その製作発表会見に十一代目市川海老蔵が登壇した。【チケット情報はこちら】「ABKAI(えびかい)」は、海老蔵が“伝統の継承”と“新時代の歌舞伎の創造”の融合を目指し、2013年夏に初めて自らが企画・製作を行った舞台。歌舞伎を縁遠く感じていたり、舞台を観る機会の少ない方々でも、気軽に足を運んで歌舞伎を楽しめるよう、日本昔話や古事記など、幅広い世代に馴染みのある題材を扱ってきた。十一代目市川海老蔵として最後の「ABKAI」となる今回は、『SANEMORI』と題し、「源平布引滝 (げんぺいぬのびきのたき)」より「実盛物語」を主軸とした、新たな歌舞伎の舞台を創り上げる。「実盛物語」は、平家に仕えながらも源氏に忠を尽くさんとする斎藤実盛の生き様や、ドラマ性があふれる、時代ものの名作と称される作品だ。舞台を中心に活躍するジャニーズJr.の人気急上昇中ユニット「Snow Man」から宮館涼太と阿部亮平が出演するのも見どころのひとつ。若い世代にも歌舞伎の楽しさや醍醐味を感じてもらう狙いがある。FINALの演目として「実盛物語」を選んだことについて海老蔵は、「源平の戦いの中での白旗の重み、それを守るために命を懸ける人々の様をクローズアップした作品。歌舞伎の良さが詰まった作品だが、その面白さがなかなか分かりづらく、もっと分かりやすい演目に仕立てたいと以前から考えていた」とその理由を語った。真剣に見どころを語る一方で、「『ABKAI』という名前は海老蔵だからではなく、自分自身がAB型であることが由来で、市川團十郎を襲名しても『ABKAI』は続く」と発言し、会場の笑いを誘う場面も。共演する「Snow Man」の宮館、阿部については、「立ち回り、動きの面での活躍を楽しみにしている。彼らから学ぶことが沢山あると思っている」と、期待を滲ませた。最後は、「多くのお客様に来ていただけるよう努力をしながら、古典を継承していくことが歌舞伎界にとって1番大事。また、弟子たちが活躍できるような公演を企画することで、若手にも希望のもてる歌舞伎界にしていきたい」と公演の意義を語り、会見を締めくくった。チケットぴあでは、9月8日(日)から一般販売が開始される。取材・文:松崎 優美子
2019年09月04日「海外のエージェントから海老蔵さんのもとに『来春、ニューヨークで歌舞伎の公演をやりませんか?』というオファーが来たそうです。海老蔵さんはこれまでも『勸玄といっしょに海外公演を実現させたい』と言っていました。そのため、今回のオファーは彼にとって重要な意味を持っていると思います」(海老蔵を知る芸能関係者)来年5月に十三代目・市川團十郎を襲名する市川海老蔵(41)。長男・勸玄くん(6)も八代目・市川新之助となり、親子同時襲名披露公演に挑む。そんななか、海老蔵のもとにNY公演のオファーが届いていたという。海外公演といえば、04年に父・市川團十郎さん(享年66)が海老蔵の襲名披露公演をパリで行っている。以降も親子で、海外の舞台に立っていた。「團十郎さんは、07年3月にもパリのオペラ座で海老蔵さんと親子公演を開催しています。オペラ座としては初の試みで、大盛況となりました。ただ海外での公演は日本での公演と違い、莫大な費用がかかるのです。しかし海老蔵さんは『リスクを負ってでも海外に!』と主張し続けてきたのです」(前出・海老蔵を知る芸能関係者)海老蔵が思い描く夢。その中心にはもちろん、長男・勸玄くんの存在があるという。「海老蔵さんが父と07年にパリ公演で演じたのは、『勧進帳』。成田屋のお家芸で、彼にとって思い入れの深い演目。そして実は、勸玄くんの“勸”の字は『勧進帳』から取ったものです。團十郎さんは勸玄くんが誕生する約1カ月前に亡くなりました。海老蔵さんは『亡き父の思いを受け継いでほしい』と願って名付けたのだと思います」(梨園関係者)勸玄くんは、そんな父の期待以上に成長している。「先日行われた七月大歌舞伎では、『外郎売』に挑戦。6歳にして、4分間に及ぶ早口言葉をみごと成功させました。また公演期間中には海老蔵さんが急性咽頭炎のため休演しましたが、その間も彼が舞台を立派に務めあげたのです。練習中には演技に納得がいかず、悔し涙を流す一面もあったといいます。そんなストイックな姿勢に、周囲も『もう立派な歌舞伎役者だ』と言って絶賛しています」(前出・梨園関係者)親子で舞台に立った“思い出のパリ公演”から15年――。團十郎さんから海老蔵へ、そして勸玄くんへと思いは受け継がれている。「海老蔵さんのスケジュールは、2年先までほとんど埋まっています。しかも来春は襲名披露公演を控えているほか、東京五輪での歌舞伎披露も行うとみられています。今回のNY公演オファーを実現させることは現実的に難しかったようで、5月になって松竹側が断ったと聞きました。しかし五輪で歌舞伎が披露されれば、海外からの注目度も増えるはず。そうなると、再びオファーがくる可能性も高いと思います。海老蔵さんとしても、近いうちに“リベンジ”を考えていることでしょう」(前出・海老蔵を知る芸能関係者)
2019年08月30日「團十郎さんは、07年3月にもパリのオペラ座で海老蔵さんと親子公演を開催しています。ただ海外での公演は日本での公演と違い、莫大な費用がかかります。それでも海老蔵さんは『リスクを負ってでも海外に!』と主張し続けてきたのです」(海老蔵を知る芸能関係者)来年5月に十三代目・市川團十郎を襲名する市川海老蔵(41)。長男・勸玄くん(6)も八代目・市川新之助となり、親子同時襲名披露公演に挑む。そんななか、海老蔵のもとにNY公演のオファーが届いていたという。海外公演といえば、04年に父・市川團十郎さん(享年66)が海老蔵の襲名披露公演をパリで行っている。以降も親子で、海外の舞台に立っていた。「海老蔵さんのスケジュールは、2年先までほとんど埋まっています。今回のNY公演オファーを実現させることは現実的に難しかったようで、5月になって松竹側が断ったと聞きました。ただ海老蔵さんはこれまでも『ゆくゆくは勸玄といっしょに海外公演を実現させたい』と言っていました」(海老蔵を知る芸能関係者)いったいなぜ、海老蔵はそこまでして海外進出にこだわっているのだろうか。「歌舞伎を世界に広めていくこと、それは亡き團十郎さんの悲願でもありました――」そう語るのは、成田屋を見続けてきた梨園関係者だ。「團十郎さんは『このままだと歌舞伎は日本だけの伝統芸能として衰退していくかもしれない』と危惧していました。そのため、早い段階から海外への道を模索していたのです。團十郎さんは04年5月に白血病で倒れましたが、その後も世界中を飛び回ってきました。07年には、フランス芸術文化勲章のコマンドゥール受章も果たしています。09年9月には、親子でのモナコ公演にも挑戦しました。そんな父の姿を見続けてきた海老蔵さんだからこそ、海外での公演に対して並々ならぬ熱意をみせているのです」実際、海老蔵は海外公演についての具体的なプランも温めているようだ。別の梨園関係者がこう明かす。「歌舞伎座に足を運ぶ外国人も増えていますが、公演開始から10分ほどで寝てしまう人もまだまだいるといいます。歌舞伎は日本人でもわからないセリフがありますし、外国人だとなおさら難しいのでしょう。そこで、海老蔵さんは『外国人でも楽しめる歌舞伎を作ろう!』と宣言したそうです。中村芝翫さん(53)などの現役世代と連携し、枠にとらわれない“新たな歌舞伎”を作ろうとしているのです。16年にはNYのカーネギーホールで初となる、能と狂言と歌舞伎を披露する一大公演を行いました。さらに今後は『歌舞伎だけの公演で外国人を驚かせたい!』とも考えているようです。海老蔵さんが團十郎となり勸玄くんが新之助となれば、話題性は十分。その夢は、きっとかなうと思います」NYでの『勧進帳』に、観客がスタンディングオベーションを送る――。そんな“親子三代の悲願”に向けて、海老蔵はすでに動きだしていた。
2019年08月30日7月19日、急性咽頭炎のために歌舞伎座「七月大歌舞伎」の舞台を休演していた市川海老蔵(41)が復帰した。18日に松竹株式会社の公式サイトが、「市川海老蔵が復帰し、昼の部、夜の部ともに、通常通りの配役にて上演いたします」と発表した。本舞台は長男の堀越勸玄くん(6)との共演舞台。海老蔵が休演中も、勸玄くんは一人で舞台に立った。誰もが心配していた海老蔵の復帰に、歓喜の声があがった。《舞台復帰おめでとうございます 皆で素晴らしいお舞台 えいえいおー》《ひさしぶりに白塗りのお顔見れた 嬉しいです》《海老蔵さんお帰りなさい。適度な緊張感に包まれて楽しんでください》15日に海老蔵は、声が出なくなったことを理由に舞台を急遽休演した。その後、急性咽頭炎と病名が判明。18日に昼の部から復帰する予定だったが、病状が回復せず延期になった。17日のブログでは、《誠に申し訳ございませんが、あと一日。あと一日。お休みさせていただきます。誠に申し訳ありません。私自身の心は焦りと悔しさと行き場のない気持ちが交錯しています。が、お医者さんの意見に添いそれを理解しそうさせて頂くことにしました》とつづった。このように海老蔵は、ファンや関係者の気持ちを慮って体調の経過をこまやかにブログで報告している。19日に更新したブログでは《よろしくお願いします。みんなからはもっと休んで良いのだよと優しい言葉もらいます。有難い》と感謝の気持ちとともに、復帰の意欲をみせた。いっぽうで、依然として海老蔵を心配する声もあがっている。《無理してませんか、きっと申し訳ないという気持ちが高く少し頑張って出てませんか》《もっとゆっくり休んでいただきたい。でも、舞台の成功を心から祈っております》《もっと休んでいいんだよー 海老蔵さん責任感半端ないって》さらに歌舞伎役者の片岡孝太郎(51)も、19日に更新したブログで海老蔵を心配する気持ちをつづった。《早くないかなぁ、彼は人一倍身体や食事に気を使うにんげんですが今回の配役、本当に大変です。勿論ご自身で決めた事ですが、せめて明日から数日は夜の部だけにして頂けたらと勝手に心配しています》本公演は28日の千穐楽まで続く。一日も早く全快になることを祈るばかりだ。
2019年07月19日「市川ぼたんとして、私の團十郎襲名公演に出たいようです」そう顔をほころばせたのは、市川海老蔵(41)。5月12日、長女・麗禾ちゃん(7)が、日本舞踊市川流の四代目・市川ぼたんを今年8月に襲名することを発表した。壇上で目標を聞かれた麗禾ちゃんは、照れて父に耳打ち。冒頭のように海老蔵が代弁したのだった。「麗禾ちゃんは見るのも演じるのも大好きな生粋の歌舞伎ファン。デッキが壊れてしまうくらい何度も公演のDVDを見たり、自宅では弟の勸玄くん(6)と歌舞伎ごっこをして遊んでいます。でも麗禾ちゃんが歌舞伎にのめり込むほど、海老蔵さんの悩みは深くなっているようです。なぜなら、女性は子役としてしか舞台に立つことができないから。慣習的には初潮が来るまでとされているので、近い将来、麗禾ちゃんは大好きな歌舞伎の舞台から去らなくてはいけないのです」(歌舞伎関係者)市川家の知人によると、麗禾ちゃんは「私もいつかパパのような歌舞伎役者になりたい。でも女の子は駄目なの?」と父に尋ねたことがあったという。梨園の伝統に苦しんだ女性は麗禾ちゃんだけではない。十八代目中村勘三郎(享年57)夫人の波野好江さん(60)は、女性として梨園に生まれてきた苦悩を自伝『三人桃太郎』でこう綴っている。《私は歌舞伎役者・七世中村芝翫の次女として生まれました。父はもちろんのこと、母やまわりの誰もが“今度こそ、きっと男の子を”と待ち望んでいたでしょうに、周囲の期待を裏切って、この世に産声を上げてしまったのです》こうした女性たちの悲痛な声を子どものころから聞いていた海老蔵は、17年2月に主演を務めた実験的な舞台・六本木歌舞伎「座頭市」に、尾上菊五郎(76)の長女の寺島しのぶ(46)を相手役で出演させ“女性の歌舞伎役者”への門戸を開いたのだった。「しのぶさん自身、弟が6歳で歌舞伎の初舞台を踏むと、家の中で自分だけが歌舞伎の会話に入っていけず、寂しい思いをしていたと告白しています。『男だったら音羽屋を継げたのに!』と。その思いを幼なじみである海老蔵さんはだれよりも理解していました。歌舞伎座では難しいものの、自身の自主公演に出演させるというかたちで、しのぶさんの長年の夢を叶えてあげたのです」(別の歌舞伎関係者)記者会見で寺島は「まさか自分が歌舞伎に出演するとは」と嬉しさのあまり目に涙をためていた。そのとき、海老蔵は歌舞伎と女性についてこう語っている。「歌舞伎が今のかたちになってから200~300年という年月が経って、そろそろ考え直す時期にきている。(中略)性別を理由に女性が歌舞伎をできないことが、僕にはわからなかった」そこで、海老蔵が愛する娘のために練った“一世一代の秘策”とは――。「93年、当時16歳だった松たか子さん(41)が、舞台『文七元結』のお久という役で歌舞伎座デビューを果たしました。つまり、この年齢でも歌舞伎座に立てたという前例があるのです。今は子役として通用する麗禾ちゃんのために新たな演目まで作って積極的に歌舞伎の舞台に立たせている海老蔵さんですが、次の手として、高校卒業後にこのお久役を演じさてあげたいと検討しているようです。そして、ゆくゆくは『麗禾を女性初の歌舞伎役者に!』という野望を抱いているといいます」(前出・歌舞伎関係者)そんな“梨園への反逆”を海老蔵に決意させたのは、麻央さん(享年34)とのある約束だった。「いまの梨園ではやはり、長男である勸玄くんが何かと優遇されます。でも、麻央さんと海老蔵さんは『できるかぎり平等に育ててあげたい』という教育方針を持っていました。病床の麻央さんは、勸玄くんのデビューをうらやましがる麗禾ちゃんを見て『同じように舞台に立たせてあげたいな』と海老蔵さんに漏らしていたそうです。海老蔵さんはこの約束を果たすべく、麗禾ちゃんの英才教育に励んでいます。市川ぼたん襲名も、その一歩でしょう」(前出・知人)来年5月から歌舞伎座で始まる、十三代目市川團十郎白猿襲名興行。その口上には市川ぼたんとなった麗禾ちゃんも連座し、“女性歌舞伎役者への道”がまたひとつ拓けることだろう――。
2019年05月23日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。猫カフェ、猫がたくさんいる島、猫がグラビアを飾る雑誌……と、とどまるところを知らない空前の猫ブーム。今回は猫まみれの展覧会へ行ってきました!■「アートになった猫たち展~今も昔もねこが好き~」(6月23日まで千代田区立日比谷図書文化館1階特別展示室にて開催中。料金:一般300円ほか)新緑が美しい日比谷公園内の図書館で開催中の「アートになった猫たち展」。浮世絵と近代美人画のコレクションを中心に、約120点が展示されています。200年前の江戸時代に猫ブームを作った歌川国芳や、近代だと竹久夢二、昨年の夏に大回顧展があった藤田嗣治などの作品がありました。猫ラブな芸術家たちは、作品のアクセントとして猫を登場させたり、主題のように猫を描いたりと、取り上げ方はさまざまですが、細やかな表情などからどれも猫への愛情が感じられます。そんな中でも特に記者の目を引いたのは、作者不明の『嘉永七寅年八月六日猿白院成清日田信士行年三十二才(八代目市川團十郎涅槃の図)』。当時の人気役者・八代目市川團十郎が32歳という若さで亡くなったときの涅槃図で、團十郎の人気ぶりをうかがわせるためか、猫までが泣いている……というもの。目を凝らしてみると、たしかに白猫が中央でギャン泣きしているのです。その姿のなんとかわいいことよ!はるか昔から猫は私たちの身近にいて、愛くるしさをふりまき、人間から愛されていたんだなぁと実感した展示会でした。
2019年05月20日ブームの火付け役のシリーズ第3弾4月18日、グレイヘアをおしゃれとして実践中の著名人の生き方、グレイヘアへの想いなどを紹介している新刊『グレイヘアという生き方』が主婦の友社から発売された。同書には元フジテレビアナウンサーでフリーアナウンサーの近藤サトさんや女優の手塚理美さんなどが登場している。主婦の友社ではこれまでグレイヘアブームの火付け役となった『グレイヘアという選択』と『グレイヘアの美しい人』を刊行しており、新刊はシリーズ3冊目となる。同書はB5判で132ページ、1,200円(税別)の価格で発売中である。メイク・ヘアスタイル・ファッションなども白髪になっても染めずにありのままの髪の色でおしゃれを楽しむ「グレイヘア」という言葉は昨年の流行語大賞にノミネートされるほどミドル、シニア世代にとって革命的なブームとなっている。新刊では近藤サトさんなどのほか、故12代目市川團十郎さんの妻であり、11代目市川海老蔵さんの母である堀越希実子さん、歌手で俳優、タレントの池畑慎之介(ピーター)さんなどがグレイヘアへの想い、生き方などを語っている。そのほか、グレイヘアに合わせることでより映えるメイク、ヘアスタイル、ファッションなども紹介され、エッセイも掲載されている。白髪染めをやめたいけれどやめ方がわからない人、グレイヘアを始めた人、さらに磨きをかけたい人などにおすすめの一冊となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※グレイヘアという生き方 - 株式会社 主婦の友社
2019年04月23日「海老蔵さんと勘九郎さんは5年4カ月前の歌舞伎座での『陰陽師』公演以来、共演はありません。舞台や映画、ドラマなどの共演オファーは多数来ているようですが、話が進んでいないのが現実です」(歌舞伎関係者)来年5月の十三代市川團十郎白猿の襲名を発表した市川海老蔵(41)と、今年の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』の主演を務める中村勘九郎(37)。実父を同時期に亡くし、自らの子供も襲名、また大河ドラマの主演経験など共通項の多い歌舞伎界のプリンス2人。彼らの間に“深刻な溝”ができているという。「海老蔵さんの屋号『成田屋』は成田山新勝寺に由来していますが、その成田山節分会の豆まきに今年は5年ぶりに海老蔵さんが登場します。通例、大河ドラマの主役も登場しますが、今年の『いだてん』では阿部サダヲさんが出席。勘九郎さんの名前はありません」(別の歌舞伎関係者)2人の間にいったい、何が――。成田屋と中村屋の因縁は2人の祖父の代に遡ると話すのは、歌舞伎に詳しい作家・中川右介氏だ。「そもそも、十一代目團十郎と十七代目勘三郎は犬猿の仲でした。公演は基本的に別々に行っていましたが、同じ歌舞伎座に出ることになった際、楽屋を巡ってけんかになったのです」双方の父親、市川團十郎(享年66)と中村勘三郎(享年57)が亡くなった13~14年ごろは、海老蔵と勘九郎は特に親密だった。2人の間でプライベートな交流がうかがえるのは、3年前の海老蔵の誕生日、15年12月6日付が最後だった。《さっき勘九郎くんと藤原竜也くんからおめでとう電話が。嬉しかったな。一緒に舞台やテレビしたいです》共演したい、と綴っていた海老蔵だが…前出の歌舞伎関係者は言う。「2人の間に亀裂が入ったのは、両家の海外公演にまつわる海老蔵さんの一言だったと聞きます」それは、勘九郎が14年7月に弟・中村七之助(35)、中村獅童(46)らとともに、亡き父が心血注いで築き上げた「平成中村座ニューヨーク公演」を成功させた話題が出たときだったという。「海老蔵さんが周囲に『平成中村座?こちとらオペラ座だ!』と“軽口”を叩いたというんです。その話が、廻り回って勘九郎さんの耳にまで届いてしまった。勘三郎さんの志を揶揄したと怒り心頭の勘九郎さんは先輩である海老蔵さんに直接、文句を言ったというんです。みんな驚いてました。勘九郎さんが声を荒らげるのは、息子への教育以外は聞いたことがないほど、ふだんは温厚な方。その勘九郎さんが、意を決したというんですから……」(前出・歌舞伎関係者)海老蔵としても、言い分はある。海老蔵は、07年に父・團十郎さんとともにパリ・オペラ座での初の歌舞伎公演を成功させている。「“こっちは由緒あるフランスの宮殿で初めて歌舞伎をやったんだ”という自負からの言葉だったわけで、本人に聞かせようと言ったわけではなかったと思います。ただ、2人は距離を置くようになりました」(前出・歌舞伎関係者)“格下”放言の舌禍は周囲にも波及したと話すのは、舞台関係者。「本人同士の感情に加え、周りの人々が特に気を使うようになりました。いまや2人は『成田屋』と『中村屋』の家長。これ以上、お互い悪影響が及ばぬようにといった配慮から、共演させないようにしていると聞いています。2人は17年の俳優祭『六歌仙容彩』の際、一列に並んだ端と端に立ったことはありますが、舞台上で直接の会話はありませんでした。今回の襲名披露で共演することで、2人の“冷戦”関係に良い変化が出ることを周囲は願っているようです」実力で人気を勝ち取った「中村屋」と、四百年の歴史を誇る「成田屋」の、先々代から続く火花散る戦い。團十郎襲名で勢力図はどう変わるのだろうか――。
2019年01月22日1月14日、歌舞伎俳優の市川海老蔵(41)が、東京・歌舞伎座で会見を行った。そこで、’20年に「市川團十郎」を十三代目として襲名することを発表した。また長男の堀越勸玄くん(5)が、八代目「市川新之助」を襲名することを発表。”親子W襲名”を知らせる会見を終え、海老蔵がブログで心境を告白した。会見では、「歌舞伎界におきまして大きな名跡でございます。この上は己の命の限り、懸命に歌舞伎に生きてまいりたい所存でございます」と語った。また、勸玄君は「このたび、父も名乗っておりました市川新之助の名跡を八代目として相続いたします。どうぞよろしくお願いいたします」とあいさつした。海老蔵は会見終了後、『なんとか』と題したブログを更新。「発表、なんとか、無事に終わりました」と発表を終えたことを報告。続いて「皆様ありがとう御座います。そしてよろしくお願い致します」と呼びかけた。また、朝の情報番組では生放送で会見を放送され、海老蔵は各番組の会見画像をキャプチャーし、ブログに投稿していた。これには1万5千を超えるいいね!と700を近いコメントが寄せられた。ファンは「襲名発表おめでとうございます」「麻央さんも喜んでるでしょう」という祝福のコメントや、「カンカンて呼べないくらい素敵なご挨拶でした」「かんかんとても凛々しく堂々としていて涙が出てきてしまいました」と勸玄くんへの称賛の声もみられた。
2019年01月14日女優の市川紗椰(31)が、ロックバンド“BST”を絶賛したことでなぜか炎上している。マニアックに趣味を突き詰めることで知られる市川。『週刊プレイボーイ』では「ライクの森」と題したコラムを連載中だ。11月26日号のコラムでは“BST”というロックバンドの魅力を熱弁。『市川紗椰が語る“BST”の魅力「韓流アイドルグループの陰に隠れている不運なバンドです」』というタイトルでヤフーニュースにも配信された。すると、コメント欄が荒れ模様となってしまったのだ。《被爆者を嘲笑する原爆Tシャツ。日本人として絶対に許せません。ファンの若い人達は少しは歴史を学んでみたら如何かと思います》《原爆を肯定する様なTシャツを、平気で意図的に着ていた事が問題である。日本人としては到底容認出来る行為ではない》コメント欄には韓国のアイドルグループ“BTS”への非難が並んだが、市川が絶賛したのは‘60~70年代に活躍したアメリカのロックバンド“Blood,Sweat&Tears”。略して“BST”だ。コラムでも市川自身が「防弾少年団という韓流アイドルグループの曲で同名のタイトルのものがある」「しかも、防弾少年団の略称が『BTS』だったりもするので、かなりややこしい」と、BSTとBTSが紛らわしいことも説明している。コメント欄では《かわいそうなくらいみんな勘違いしている…こっぱずかしい…》《記事を読まないでコメントしてる人多すぎ》と苦言を呈する声も上がっていた。
2018年11月24日歌舞伎俳優の市川海老蔵、長女の麗禾ちゃん、長男の勧玄くんが22日、都内で行われた新橋演舞場1月公演「初春歌舞伎公演」(2019年1月3日~27日)の記者会見に出席した。同公演では、海老蔵が5演目に出演。十一代市川團十郎生誕百十年を記念した舞踏『牡丹花十一代』では古典を再構築し、海老蔵、麗禾ちゃん、勸玄くんの親子3人共演が実現する。本興行での親子3人共演は今回が初めて。海老蔵は「父として在り方が問われる」「(2人を)両方見ないといけない。自分のこともやらないといけない。気の遣い方が3倍ではなく10倍くらいになる」と話した。また、子供たちの思いについて「麗禾は『出たい』という固い決意というか思いが強く、習い事もあるんですが『1月は歌舞伎を重視したい』という直談判もあってこういう形になった。せがれはいささかふわふわしていますが、歌舞伎をやるという意識は自分が子供の頃と比べると明快」と説明し、「私よりはやる気がある状態なのかなと」と笑った。囲み取材では、3人がそろって登場。麗禾ちゃんと勧玄くんは「このたびは新橋演舞場に立たせていただきます。よろしくお願いします」と声をそろえてあいさつし、報道陣から「かわいい!」という声が上がった。そして、2人とも共演について「ものすごくうれしい」と笑顔を見せた。また、海老蔵にやってみたらと言われて練習したという「外郎売」の長ゼリフを2人で披露すると会場から拍手が起こり、歌舞伎が好きか聞かれると2人とも「大好きです」と即答。父である海老蔵については、麗禾ちゃんは「すごいと思う」、勧玄くんは「頑張ってると思う」と言い、海老蔵は笑っていた。
2018年11月22日グレイヘアを楽しむ方法白髪を染めずにグレイヘアを楽しんでいる著名人のライフスタイルや、その方法を紹介している新刊『おしゃれにグレイヘア 染めない選択で美しく!』が世界文化社より発売された。B5判で112ページ、価格は1,620円(本体1,500円)である。グレイヘアの育成期をどう乗り越える?年齢を重ねるごとに気になる白髪。白髪が目立つと老けて見られるのではないかと白髪染めを始める女性は多いが、近年、白髪染めをやめたグレイヘアの著名人が注目されており、自分らしくおしゃれなライフスタイルもメディアで採り上げられるようになっている。新刊『おしゃれにグレイヘア 染めない選択で美しく!』は、白髪を隠すことをやめるだけではなく、大人の象徴としてグレイヘアを楽しむための一冊である。同書では美しいグレイヘアの持ち主として女優の中尾ミエさんや堀越希実子さん(十二代目市川團十郎夫人)などが登場している。また、スタイリストのchizuさんは「暮らしも髪型もシンプルが信条」だと語る。さらに、目指すグレイヘアに至るまでの育成期をどう乗り越えるのか、グレイヘアのヘアカタログなど、実用面でも活用できる新刊となっている。(画像はAmazon.co.jpより)【参考】※おしゃれにグレイヘア 染めない選択で美しく!
2018年10月30日日本トップクラスの花火師が集結! “東京花火大祭〜EDOMODE〜”“東京花火大祭~EDOMODE~”では、「ビーチ」「歌舞伎」「屋形船」「ルーフトップ」などの有料エリアをご用意。さまざまなアングルやシチュエーションから、お好きな鑑賞スタイルを選んでいただける、提案型の花火大会です。「ビーチ」エリアでは、東京湾に面したテーブル席や、浴衣でも座れるペア席、ファミリーシートなどを用意。200度の視界いっぱいに広がる東京の輝く夜景とともに花火をお楽しみいただけます。「歌舞伎」エリアには、日本を代表する歌舞伎俳優のひとりである市川海老蔵さんが登場し、花火をテーマにした新作舞踊を披露。花火と歌舞伎の贅沢なコラボレーションをご覧いただけます。※歌舞伎をご覧いただけるのは、アクアシティ歌舞伎 天空舞台「花火と歌舞伎を楽しむ席」のチケットをご購入の方のみです。その他の席からはご覧になれませんのでご注意ください。コンセプトEDOMODE 江戸と東京モードのフュージョンコンセプトは“EDOMODE(江戸モード)”。世界に誇れる東京であり続けるため、東京湾での花火祭を通じ、伝統的な江戸文化と最先端の東京をフュージョンさせ、花火、芸術、芸能、音楽、技、食、テクノロジーといった多くの分野で、夏を彩るさまざまなコンテンツを発信していきます。市川海老蔵さん出演! 歴史上初の“花火と歌舞伎の共演”市川海老蔵“東京花火大祭~EDOMODE~”のオープニングを飾るのは、歌舞伎俳優・市川海老蔵さん。アクアシティ屋上の特設舞台で、花火をテーマにした新作の舞踊を披露します。※市川海老蔵さんの舞台をご覧いただけるのは、「アクアシティ 歌舞伎天空舞台 」のみです。プロフィール市川 海老蔵Ebizo Ichikawa1977年12月6日生まれ。十二世市川團十郎の長男。1983年歌舞伎座『源氏物語』の“春宮”で初お目見得。1985年歌舞伎座『外郎売』の“貴甘坊”を勤め七代目市川新之助を襲名。2004年歌舞伎座にて市川海老蔵を襲名。襲名以来、その活躍は目を見張るものがある。近年では、日本の伝統芸能の醍醐味と素晴らしさを現代の観客のみならず、次世代に伝えるべく、自ら企画した「古典への誘(いざな)い」「ABKAI」など、自主公演にも意欲的に取り組み、次々と新作を生み出している。また、活躍の場は国内に留まらず、二度に渡るシンガポール公演、2016年2月にUAE、3月には、ニューヨーク・カーネギーホールにおいて「GRAND JAPAN THEATER」公演を実施した。歌舞伎だけではなく、映像の世界では2014年映画「利休にたずねよ」で、第37回日本アカデミー賞優秀主演男優賞を受賞している。市川海老蔵さんコメント歌舞伎は江戸時代に育てられた文化のひとつで、花火も同じく江戸の大衆を魅了してきました。今回の東京花火大祭2018では、EDOMODEのコンセプトのもと東京湾の夜景と花火をバックに、花火をテーマにした新作の舞踊にチャレンジさせていただきます。歌舞伎の歴史的にも、この規模の花火とのコラボレーションは初の試みだと思います。出演花火師紹介“東京花火大祭~EDOMODE~”には、内閣総理大臣賞受賞クラスの日本を代表する花火師が集結します。東京の花火大会でこのような花火師が集うのは初の試みです。〔 花火師紹介① 〕 株式会社紅屋青木煙火店株式会社紅屋青木煙火店~日本で初めて八重芯の割物を打ちあげた老舗~1905年の創業以来、高精度かつ革新的な花火の製造に取り組む。八重芯変化菊やヤシの木などオリジナルのさまざまな花火を開発し、「内閣総理大臣賞」を2度受賞するほか、全国各地の花火大会での優勝実績を持つ。また初代青木儀作から3代にわたり、日本の花火業界の技術向上や国内・国外へ日本の花火を発信することを目的とする日本煙火芸術協会の会長に就任し、自社の発展のみならず、日本の「花火」という伝統文化財を育成することに 取り組んでいる。 近年は花火の演出面にも注力しており、特に音楽を使った演出は全国の花火大会において高い評価を得ている。“◆品評会”出典:〔花火師紹介②〕 株式会社マルゴー株式会社マルゴー【担当花火師】斉木 智~玉の輝きは最上級、今もっともノリにのっている業者~2017年は伊勢神宮花火競技大会で優勝。過去にも大曲、土浦など多数の優勝経験あり。テレビ番組でも密着取材されるほど注目を受けている。市川團十郎ゆかりの地でもある、歌舞伎の町「市川三郷」の花火業者。引田天功のステージ花火専属で、引田氏のステージイメージに合わせたオリジナル商品の開発やプロ野球オールスターゲームなども担当している。日本三大花火のひとつ「長岡花火大会」は基本的に地元の業者が担当するが、株式会社マルゴーと野村花火工業株式会社は地元外の業者として毎年呼ばれている。劇場型花火とも言われる場面展開の上手さ、高く打ちあがる勝負玉の数々、宝石を散りばめたかのような独特の千輪、長く余韻を残す燃焼時間のコントロール打ち上げの絶妙なテンポが魅力。◯市川三郷は市川團十郎宗家発祥の地。歌舞伎文化公園には歌舞伎に関する資料や歴代團十郎の紹介、市川家ゆかりの歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」の舞台が再現されている。◯市川三郷町の前身である市川大門町は、かつて武田氏の軍事用狼煙(のろし)の生産地であった。「市川の花火」は、江戸時代日本三大花火のひとつとされていた。“◆品評会”出典:“◆神明の花火グランドフィナーレ”出典:〔 花火師紹介③ 〕 株式会社イケブン株式会社イケブン~製造から演出まで花火の全てをプロデュースする、花火の総合商社~全国から選ばれた28業者のみが参加できる、全国花火競技大会「大曲の花火」の第89回大会で最高栄誉の「内閣総理大臣賞」を受賞。同年(2016年)長崎県ハウステンボスにて開催された「第8回世界花火師競技大会」においても優勝。初出場ながらも世界一に輝く。その他数々の花火大会において最優秀賞を獲得している。花火×音楽をシンクロさせる「デジタルスターマイン」を20年前から導入。最先端の花火シミュレーションソフトを使い、打ち上げシーンを事前にシュミレーション。より満足できる演出“◆品評会”出典:“◆メタモルフォーゼ”出典:〔花火師紹介④〕 株式会社 丸玉屋小勝煙火店株式会社 丸玉屋小勝煙火店~江戸時代から今も進化を続ける、花火ショーのパイオニア~戸時代末期より武州多摩郡(現在の東京都府中市)において代々火術師として伝えられた技を持って、鑑賞用花火の製造を始め、元治元年(1864年)の島五郎の代に業として丸玉屋を号し、以来花火を広く製造・販売。明治・大正・昭和・平成と時代の変遷とともに事業の拡大を図り、戦後は逸早く貿易へと事業を拡大。日本の花火を海外へ輸出し、日本の花火の優秀性を認められた花火会社として発展。昭和22年には、新憲法発布記念の花火大会を皇居前広場で実施し、戦後初めての大花火を打ち上げ、さらに同年、伝統ある両国川開きの花火大会を当時のGHQより直接許可を得て打ち上げ、戦後の日本花火再開の基礎を築く。その後も日本花火の紹介を世界各地で行い、数ある伝統文化の中でも最高の評価を世界中から得る基礎を築く。昭和27年に株式会社に改組し、さらに活躍の場を広げている。“◆品評会”出典:“東京花火大祭〜EDOMODE〜”プログラム紹介(一部)約90分の間に、音楽等の演出とともに約12,000発の花火が打ち上がります。歴史上初の歌舞伎と花火のコラボレーションや、子どもたちがデザインまたはプログラミングした“子ども花火”の打ち上げも予定しております。ラストには、日本で初めて複数の花火師が共同で制作する特大花火が東京の夜空を彩ります。子ども花火株式会社ミスターフュージョンが主催する子ども向けプログラミング教室「プロスタキッズ(※)」の講習に参加した子どもたちがデザインした花火の絵から、10作品を選び当日会場で打ち上げます。また、プロスタキッズの生徒10名がシミュレーションソフトを使ってプログラミングした2分間のスターマインもお披露目します。プログラミング教室で、子どもがプログラミングした花火が打ち上がるという試みは世界初です。※プロスタキッズとは、ホームページやアプリの開発など、プログラミングによるモノづくりを楽しく学ぶことのできる、小学校1年生~6年生のための早期プログラミング教室です。 2017年4月に開校、同年10月には、総務省の主催による「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業認定を受けています。イベント情報イベント名:東京花火大祭〜EDOMODE〜催行期間:2018年08月11日 〜 2018年08月11日住所:お台場海浜公園(東京都港区台場一丁目)電話番号:03-5656-8757(平日のみ 10:00~17:00)
2018年07月24日ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が、メゾンの歴史を通じてその革新的な技術やデザインの軌跡を辿る「TIME CAPSULE」展を、7月14日から8月1日まで阪急うめだ本店9階にて開催。ルイ・ヴィトンのアーカイヴの中から厳選された歴史ある稀少な製品やオブジェと共に、1854年の創業当時から現在までを辿る旅へと誘う。いつの時代も交通手段の進化と共に、新たな旅のスタイルを提案してきたルイ・ヴィトンは、世界中の顧客のあらゆる夢や要望を叶えるために、160年以上にわたり、イマジネーション溢れる独創的なクリエーションを生み出してきた。 今年は、日本初のストアが誕生してから40年。その記念すべき年に開催される本展では、ルイ・ヴィトンのストーリーを紡ぐ上で重要となる「The key to the codes――メゾンの象徴」、「Journeys around the World――世界を巡る旅」、 「Elegance in Motion――旅するエレガンス」、「Icons of the House――メゾンの多彩なアイコン」という4つの重要なテーマを通じて、歴史的な出来事を時系列に沿って紹介する。メゾンのクリエーションを支える職人をテーマにした部屋では、究極の美を追求するアトリエの匠たちによる手仕事を体感する。フランスより来日した職人による今も変わらぬ伝統的な革製造技術を間近で見ることができる。続いてメゾンのシグネチャーをテーマにした部屋では、ルイ・ヴィトンの名を広めることとなったトランクにフォーカス。厳選された上質なレザーや、緻密に設計された錠前を始めとする部品、「ダミエ・キャンバス」、「モノグラム・キャンバス」など今やルイ・ヴィトンを象徴するアイコンたちから軌跡が紐解かれていく。さらに過去から現在までのメゾンと日本の関係性を讃える厳選されたオブジェの展示も行われる。今回は、故・市川團十郎がデザインし、市川海老蔵のために製作を依頼した着物ケース(収納品も本人私物)も特別に公開されている。故・市川團十郎がデザインし、市川海老蔵のために製作を依頼した着物ケース(収納品も本人私物)©LOUIS VUITTON / DAICI ANOメゾンの多彩なアイコンの展示からは、伝統的なアイテムが現代のデザインにどう取り入れられているかというデザインの軌跡を比較しながら知ることができる©LOUIS VUITTON / DAICI ANOフランス語の「マル」にちなんだ「マジック・マル」と名付けられた部屋では、ルイ・ヴィトンが初めて製作したトランクから、フォンダシオン ルイ・ヴィトンがオープンするまでの歴史の旅を、デジタルコンテンツで体感できる。ルイ・ヴィトン創業から最新コレクションまで、絶え間ない進化をデジタルコンテンツで紹介©LOUIS VUITTON / DAICI ANO開催に先立って13日にはオープニングセレモニーが開催され、大阪出身の女優の高畑充希がお祝いに駆けつけた。【イベント情報】ルイ・ヴィトン「TIME CAPSULE」展会期:7月14日〜 8月1日会場: 阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー、アートステージ(ブックストア)住所:大阪府大阪市北区角田町8-7時間:10:00〜20:00 ※金・土曜は21:00まで(最終入場は閉場30分前まで)※混雑状況によっては入場制限あり入場無料
2018年07月17日現在公開中のシネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の公開記念「父の日」舞台あいさつが17日、東京・東銀座の東劇で行われ、市川染五郎、市川團子が出席した。シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』の公開記念「父の日」舞台あいさつに出席した市川團子、市川染五郎(左から)歌舞伎の舞台を撮影し、映画館で楽しむ"シネマ歌舞伎"の最新作となる本作は、染五郎は父の市川染五郎(現・松本幸四郎)と、團子は父・市川中車(香川照之)とそれぞれの親子が共演を果たした話題作で、歌舞伎座で大事件に巻き込まれた弥次郎兵衛(市川染五郎※現・松本幸四郎)と喜多八(市川猿之助)のコンビが奇想天外な謎に挑む、というストーリーだ。舞台あいさつには松本幸四郎の息子・市川染五郎と香川照之の息子である市川團子が登壇。父の日ということで、父のことを「変」という一言で表現した市川染五郎は「変な人ですよ。ポテトチップスを野菜のように食べて。もう数え切れませんね」と苦笑いを浮かべれば、香川照之について「昆虫の心を理解している」とフリップに書き記した市川團子は「家に入って手を洗うじゃないですか。洗面所に昆虫の本が置いてあるんです。リビングにも昆虫のものが置いてあったり台所にもあって、ずっと昆虫ばっかり見ていてお父さんのことが思い浮かびません」と明かして会場の笑いを誘った。そんな彼らはそれぞれの父と同舞台で共演している。市川染五郎が「父は挑戦という言葉が似合う役者。代々挑戦している家なので、それを引き継いですごいなと思いました」と語り、同舞台で父・香川照之と初共演を果たした市川團子も「その時の芝居を見て、すごいと思いました。それに最近は『ゆれる』という映画を見て、感情を露わにしてすごい演技をしているなと思いました」と香川の演技を絶賛した。夏芝居の風物詩として好評を博してきている『東海道中膝栗毛』。同シリーズの最新作が今年の夏も上演されるが、今年は歌舞伎座で松本幸四郎、市川染五郎、市川中車、市川團子の4人が同時に歌舞伎座史上初めての宙乗りにチャレンジする。市川染五郎は「去年父がしているところを見て、2人(市川團子と)で近い内にしたいねと話していたので、すごくうれしいです」と笑顔を見せれば、宙乗り自体初めてとなる市川團子も「宙乗りは憧れだったので、それを早い歳でやらせてもらってありがたく思っています」と夏の公演が待ち遠しい様子だった。
2018年06月18日歌舞伎俳優の市川海老蔵が11日、都内で行われた映画『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)の来日記者会見に登場した。「スター・ウォーズ」シリーズのハン・ソロの知られざる若き日を描いた同作を引っさげ、若きハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライク、ハン・ソロの“生涯の相棒”チューバッカ、ロン・ハワード監督が来日。さらに、スペシャルゲストとして「スター・ウォーズ」の熱心なファンであることが前提とされる“吹替版カメオ声優”に出演が決定した市川海老蔵がスペシャルゲストとして登壇した。海老蔵はステージに登壇すると、監督とオールデンと握手を交わし、さらにチューバッカにハグされ照れ笑い。本作で、ハン・ソロとチューバッカが初めて出会う運命の場に立ち会うストームトルーパーの声を務めるが、「子供の頃から好きだった『スター・ウォーズ』の作品に声で出演させていただいて、光栄に思っています。父が『スター・ウォーズ』大好きだったので、父に伝えたいと思います」と故・市川團十郎さんに報告したいと話した。また、「世代を超えた愛や、日本ではできないエンターテインメント、見ているだけで楽しい。そして、戦いと善と悪の構成。引きつけられる部分が多い」と「スター・ウォーズ」の魅力を語り、「父が私を映画館に初めて連れて行ってくれたのが『スター・ウォーズ』。忘れられないので、今日お招きいただいて光栄です」と思い出を明かした。さらに、自宅に同シリーズのDVDがあり、「もうすでに子供たちも家で見ています」と長女の麗禾ちゃんと長男の勧玄くんも見ていると告白。「今回の『ハン・ソロ』は、父に連れられて行った新宿の映画館のあたりに連れて行こうかなと」と子供たちと一緒に見に行く計画を明かすと、ロン・ハワード監督は「ありがとうございます」と喜んでいた。左からチューバッカ、オールデン・エアエンライク、ロン・ハワード監督、市川海老蔵
2018年06月11日歌舞伎座の團菊祭五月大歌舞伎が5月2日に開幕。團菊祭とは、明治の「劇聖」、九世市川團十郎と五世尾上菊五郎を顕彰するために昭和11年に始まったもので、近年は歌舞伎座の五月興行として上演されてきた。今月は九世團十郎の子孫にあたる市川海老蔵が昼の部で『雷神不動北山櫻』鳴神上人・粂寺弾正・早雲王子・安倍清行・不動明王の5役、五世菊五郎の子孫である尾上菊五郎が夜の部で『弁天娘女男白浪』弁天小僧菊之助役を勤めている。その『弁天娘女男白浪』の初日のもようをお届けしよう。【そのほかの画像はこちら】河竹黙阿弥が書いた全5幕の『青砥稿花紅彩画』のうち、「雪の下浜松屋」の場面から「滑川土橋」の場面までを上演する、今回の『弁天娘女男白浪』。本作には、虚構が何重にも張り巡らされている。まず、若党(市川左團次)を伴って呉服屋の浜松屋に現れた振り袖姿の娘(菊五郎)は、自身の緋鹿子を店の緋鹿子の中に忍ばせたあとでそれを懐に入れ直し、あたかも店の品を盗んだかのように見せかけて、これを咎めた店側を強請る。その娘が盗賊・弁天小僧菊之助であることを見破って店を救う日本駄右衛門(市川海老蔵)は、実は弁天小僧と若党に化けた南郷力丸の親分だった。彼らはただのごろつきではなく義賊的要素も持っている……。演じ手はこうした複雑さを内包しながら、華やかに芝居を運んでいくのだ。特筆すべきはやはり、弁天小僧菊之助を数限りなく演じてきた菊五郎の、無駄なく余裕あふれる演技だろう。婚礼前の娘になりすました「浜松屋」の場面では、おっとりとかまえつつ、緋鹿子を忍ばせる際には一瞬の鋭さを覗かせる。そして、正体が露見して居直る際の砕けっぷりの可笑しさ、威勢よく名乗る有名な「知らざあ言って聞かせやしょう」以下の名台詞の心地よさ。初日ながらこなれた演技で、左團次と共にベテランの風格を見せつけた。鳶頭役の尾上松也の眼光の鋭さも印象的。また、丁稚長松に扮した菊五郎の孫・寺嶋眞秀が、丁寧な手つきで茶を出したり草履を揃えたりと立ち働く姿に、客席が沸いた。「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平(尾上松緑)、赤星十三郎(尾上菊之助)、南郷力丸の5人の盗賊が、まずは花道、続いて本舞台に、傘を手にずらりと並び、黙阿弥調の台詞を響かせる「稲瀬川勢揃の場」は、大きな見どころ、聴きどころだ。黙阿弥が、三世歌川豊国の絵に触発されてこの作品を書いたというだけあって、鮮やかな世界が楽しめる。さらに極楽寺の屋根の上では、捕手たちを相手に大立ち回りを展開した挙句、覚悟を決め、腹を切る弁天小僧菊之助。ここで、菊五郎を乗せたまま、屋根が倒れて次の場面に変わる“がんどう返し”も、他ではなかなか見られない趣向だ。昼の部は『雷神不動北山櫻』のほかに『女伊達』、夜の部は『弁天娘女男白浪』のほかに『鬼一法眼三略巻』菊畑、『六歌仙容彩』喜撰を上演。 歌舞伎の魅力が詰まった團菊祭五月大歌舞伎は、5月26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。また歌舞伎座タワー5階の歌舞伎座ギャラリーでは 「平成歌舞伎30年博」も開催中。取材・文:高橋彩子
2018年05月11日尾上菊五郎が「團菊祭五月大歌舞伎」の夜の部『弁天娘女男白浪』で、音羽屋のお家芸である弁天小僧菊之助を演じる。4月、菊五郎の取材会が開かれた。【チケット情報はこちら】「初めてやらせていただいたのが昭和40年、22歳の時。その後、(菊五郎)襲名もこの演目でやりましたし、節目節目に、様々な劇場でやらせていただきました」と、菊五郎は振り返る。弁天小僧菊之助といえば、婚礼間近の娘として登場し、男であることが発覚して片肌を脱ぐ“見あらわし”で有名。女方と立役の両方が求められるその芸を、菊五郎はメジャーリーグで活躍する大谷翔平選手に引っ掛けて「今流行りの二刀流の究極」と評する。今では押しも押されもせぬ当たり役だが、演じながら悩んだ時期もあったという。「最初は、煙管や赤い鹿の子の布をどう出すか、お金をどこに入れるかといった手順、あとは捨て台詞も難しくて、つい現代語のようにペラペラペラペラと言ってしまい、あとで台詞がなくなって困ったこともあります(笑)。それでも怖いもの知らずで、30代までは勢いでやっていたけれど、40代に入り、あまりに何度もやらせていただくので、悩んでしまって。立役がよくなってくると女方が気になるし、女方を一生懸命やると今度立役が……となるんです。完成品ではありませんから、今回も、色々勉強することになるでしょう」「白浪五人男」の通称でも知られる本作。日本駄右衛門、弁天小僧菊之助、忠信利平、赤星十三郎、南郷力丸の5人の盗賊が並ぶ「稲瀬川勢揃の場」も、本作の見どころのひとつだ。「古い歌舞伎座で五人男をやった時、“10年後にやって、誰も抜けてないだろうなあ”と言ったら“そんなことないよ”と答えた夏雄ちゃん(市川團十郎)が一番先に逝き、それから寿(坂東三津五郎) も逝って、非常に寂しい思いをしました。今回、新しい歌舞伎座の五年祭にあたり、この辺りで一遍やろうかなと。(市川)左團次さんのようにずっと一緒にやってくださっている方もいる一方、(尾上)松緑も(尾上)菊之助も揃うし、(市川)海老蔵くんの日本駄右衛門も初めてだと思う。鳶頭も(故・尾上)松助がやっていたから(息子の尾上)松也にやらせます。(芸の継承を)意識して配役を決めました」若い世代に伝えたいことを問われると、「言葉の間(ま)と、歌舞伎の江戸っ子言葉。“ひゃく“と言わず“しゃく”と言うわけですが、あんまり“しゃくがにしゃくと……”と言われるとゾッとしちゃう。昔の江戸っ子はそう言ったかもしれないけど、歌舞伎としてお客さんの前でやる場合の発音はひゃとしゃの間くらいだと思います。若い人達には、映像だけではなく、一緒に演じることで、感じを覚えておいてほしいですね」今75歳。少年である弁天小僧を演じるにあたり、姿勢に気を使い、体重も落としていると語る。円熟味と若々しさが同居する珠玉の芸を味わいたい。團菊祭五月大歌舞伎は、5月2日(水)から26日(土)まで、歌舞伎座にて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年05月02日1994年に、十八世中村勘三郎と串田和美のタッグで開始した渋谷・コクーン歌舞伎。その第十六弾『切られの与三』が5月に上演される。公演に先立って製作発表記者会見が行われ、演出の串田、補綴の木ノ下裕一、出演の中村七之助、中村梅枝が登壇した。【チケット情報はこちら】この『切られの与三』は、三代目瀬川如皐が書いた歌舞伎『与話情浮名横櫛』を再構成するもの。主人公は、小間物問屋の若旦那・与三郎と芸者・お富。木更津の浜で恋に落ちたふたりだが、お富が土地の親分・赤間源左衛門の囲われ者であったことから、与三郎は源左衛門とその手下に身体中を切りつけられてしまう。変わり果てた姿の与三郎がお富と再会する「源氏店」の場面は、「しがねえ恋の情けが仇」の名台詞と共に有名で、今もしばしば上演されている。中学生か高校生の頃、十一世市川團十郎が演じる与三郎を観たという串田は「与三郎が傷を受けながら生き抜いていくさまに、ずっと興味を持っていました。(コクーン歌舞伎で上演した)『三人吉三』にしろ『東海道四谷怪談』にしろ『夏祭浪花鑑』にしろ、原作を読むと、朝から晩まで芝居を上演していた江戸時代から現代に至るまでに落としてしまった面白いものもある。遠い昔の関係ない話ではなく私達の話として上演したい」と語る。また、現在、補綴の作業中である木ノ下は「“傷”がひとつのテーマになるのではないかと思います。傷は何かの痕跡であり、そこには記憶も眠っている。原作は10年ほどの歳月を描くお芝居で、与三郎の周りの環境も彼の立場も社会も変わっていきます。社会全体の傷を与三郎が負っているような読み方のホンにできれば。その上で、串田監督のイメージが様々に重なって今に繋がっていくと思います」と言う。そして今回、与三郎を演じるのが七之助だ。「父が残してくれた宝物のひとつであるコクーン歌舞伎をやらえてもらって嬉しく思います。コクーン歌舞伎立ち上げ当初の、父や串田監督や(中村)芝翫の叔父が稽古場で作り上げた熱量は今も変わりません。それはどんな人にも平等で誰の意見も聞く串田監督が作り上げてくれた空気です。今回は不慣れな立役ですので手探りで、私なりに良いものにしたい」と意気込んだ。与三郎の相手役・お富を演じるのは、梅枝。「お富は、古典では1度させていただいていますが、古典は形から入る部分がありますので、この機会にお富の精神・内面を、イチから作り上げていければと思います。七之助の兄さんは年が近い女方の先輩。尊敬し、嫉妬しています。相手役を勤めることで、教えをいただき、それから兄さんにない良い所も多分あると思うので、そこが上手くはまっていけば」と抱負を述べた。「渋谷・コクーン歌舞伎 第十六弾 切られの与三」は、5月9日(水)から31日(木)まで、東京・シアターコクーンにて。チケットは発売中。取材・文:高橋彩子
2018年05月02日歌舞伎俳優の市川海老蔵(40)がブログを更新。シンガー・ソングライターのさだまさし(65)からバレンタインに贈り物が届いたことを報告し話題となっている。 海老蔵は2月11日にブログを更新。昨年6月に亡くなった妻・麻央さんが2017年2月13日に投稿したブログについて触れた。麻央さんが綴っていたのは、さだからバラの花束をもらったという思い出。海老蔵はブログで、バレンタインデーに男性から花束を渡すことについて「わたしが麻央にしてあげられなかった事です」とさだに対して感謝の気持ちを述べた。 15日に「さださん」と題した記事では、「私の家にバレンタインに花束が届いた最初は何方からかは分かりませんでした」とし、ピンクのバラの花束の写真を投稿。その後、「さだまさしさんからでした」と贈り主を明かした。 「麻央と同じ花だ…」と涙ながらに花束に顔をうずめている写真をアップし、「あーーーありがとうございます。ありがとうございます涙」と感謝の気持ちを伝えた。 これに対し「さだまさしさん……言葉になりません。凄いなみだしました。海老蔵さん素敵ですよね」「さださん素敵過ぎます 昨年は麻央さんを励まし、今年は海老蔵さんを励まし、なんて素敵な方なのでしょう」とさだへの称賛の声のコメントが寄せられている。
2018年02月16日ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞などで報道された芸能ニュースをコラムニストの木村隆志が、「芸能界のしがらみ無視」で厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースをサクッとつかめる。■5位:小泉今日子と豊原功補が堂々のデート2ショット。同志から恋人に!?『女性セブン』が小泉今日子(51)と豊原功補(52)がデート姿をキャッチ。10月下旬の夕方、2人は都内の喫茶店にいた。夜になり、店の外に出ても変装する素振りはない。当然気づく人もいるのだが、2人は気にすることなく、ドラッグストアでトイレットペーパーなどの日用品を買い、近くのマンションへ入っていったという。アイドル時代の窮屈さが影響してか、これまで小泉がデート中のツーショットを撮られることは一度もなかった。それだけに今回の報道は、ほほ笑ましく、何かしらの変化を感じたい気持ちになる。2人は約2年前から食事姿や舞台論を語り合う様子が報じられていたが、同志を超えた関係になったのだろうか。いずれにしても、小泉は自分を飾ることなく、自然体で生きる姿が似合っている。■4位:堂本光一が大阪の“婚約者”にブチ切れた日。シャワー直後の怒声その見出しが強烈だった。「堂本光一(38) 大阪の“婚約者”にブチ切れた日」。これぞ女性週刊誌とも言える記事を掲載したのは『週刊女性』。ただし、「仰天! 発掘実話」というサブタイトルがついているように、過去の話だ。2001年8月、大阪厚生年金会館でソロライブを行う光一のもとに、「知り合い」という女性が現れた。最初に応対した警備員いわく「フィアンセ」とのことで、楽屋に通された女性は、シャワールームからバスタオル1枚で出てきた光一と遭遇。「バカ野郎! オレがこんなオバちゃんと結婚するわけないだろ!」「とっとと追い出せ!」とキレまくったという。言わば、なりすましだったわけだが、光一のキレる姿はレアだけに興味深い。このエピソードは、元事務所スタッフの暴露話によるもの。ただ、この内容は『週刊女性』を発行する出版社が手がけた書籍から引用したものだった。つまり、書籍のPRとして大げさな見出しをブチ上げたのだ。まんまとだまされた! のは確かだが、こんな女性週刊誌の伝統芸を嫌いになれない。■3位:草刈正雄も苦悩。愛娘・紅蘭が暴力、薬物で服役のラッパーと真剣交際『週刊新潮』が紅蘭(28)の驚くべき恋人を報じた。恋人はRYKEY(リッキー)という2歳年上のラッパー。母親がケニア出身のハーフで、業界では知られた存在だが、元暴走族でイレズミがあり、強盗致傷で2年間服役していたという。さらに昨年、覚せい剤で逮捕され、今年7月に出所したばかりだった。「交際約2年で、現在は同棲中」というから父・草刈正雄(65)も気が気でないだろう。紅蘭は逮捕の事実を認めつつ、「些細なことでケンカになって、彼が机の上の物を投げたり、ビンタをしてきたんです。これまでそういうことはなかったので、翌日1人で警察に相談に行きました」とDV被害を告白。警察が彼を逮捕したところ、薬物反応が出たようだ。それでも別れないのは、「私が支えてあげなきゃと思ったんです。覚せい剤でおかしくなる人ってたくさんいるじゃないですか。彼がそうなってしまうのは絶対に嫌」だから。「毎週手紙を出し、刑務所にも面会に行った」「結婚前提で付き合っている」と言い切った。これを純愛と呼べるのか……。同じ2世タレントの清水良太郎が覚せい剤で逮捕されたばかりだけに、このままでは紅蘭に対する疑惑の目も向けられかねない。それ以前にバラエティのオファーは減り、イベントなどで見せるサバサバしたコメントも響かなくなってしまう。■2位:ローラ、突然の「独立宣言書」が流出。CM契約企業は大混乱か『FRIDAY』がローラ(27)の「独立宣言」を書面の写真つきで報じた。ローラ側は、今年6月あたりから、所属事務所のギャラ配分や契約の自動更新などが「奴隷的である」と主張していたが、今回は「最後通告」と言える。10月20日付でCMクライアントに送られた文書には、「本契約の内容や、その後のローラに対する同社の処遇等に照らせば、今回の契約解除という対応がやむを得ないものであり、正当なものであることは、社会的にもお認めにいただけるものと考えております」と書かれていた。さらに、ローラと事務所は無関係であり、「これから皆さまとの間で直接、お話をさせていただき、より良い関係を築いていけることを楽しみにいたしております」と一方的につづられている。この文書はローラを起用している26社に送られたのだが、ライオン、サントリー、ユニクロ、楽天……そうそうたる大企業が並ぶ。それぞれがどんな対応をするのか。他社の動きと世間の声をうかがいながらの決断になるだろう。一方的な文書の存在を知った所属事務所は、「契約を解除するにせよ、更新するにせよ、法的に有効な形での合意は何もなされていないんです。それにもかかわらず、彼女は実力行使に打って出た。これはさすがに納得できません」と反論。法的な罪に問われる可能性もあるだけに、予断を許さない。新事務所は今年7月に設立され、代表取締役には双子の兄が就任しているという。ローラ側が芸能界や広告業界の知識・経験が乏しいこともあって、まだまだこじれそうなムードが漂う。ともあれ、イメージダウンは避けられない。■1位:市川海老蔵、妻を失って4カ月での「新恋人」報道に怒りの反論!長くたたみかけるような見出しは、悪意を感じるほどだった。「市川海老蔵(39)『義姉 麻耶(38)と再婚』拒否の理由…」「猛プッシュした後援者に明かした新恋人!」「麻央さん(享年34)がん逝去から4か月『團十郎襲名までに』周囲は嫁取り計画を進行中」。『女性自身』によると、2020年の市川團十郎襲名披露興行が既定路線となるなか、海老蔵に嫁取りを望む声が日に日に高まっているという。さらに同誌は、海老蔵の「実はつき合っている人がいます」というコメントを掲載。8月中旬の22時ごろ、海老蔵は後援者たちと大阪市内の高級ラウンジを訪れた。その場で後援者たちから麻耶をすすめられた海老蔵は困ったような表情をしたあとに、「実はつき合っている人がいます」と話したというのだ。この報道に海老蔵はブログで猛反論。「女性自身?」のタイトルで「私に彼女? 笑笑 いるんだ… 知らなかった」「私は私に彼女がいるらしい事を週刊誌を通して知りました」「そんな気持ちになれないよ、酷いと思いました」と不満をこぼした。その後のブログでも、「なんだろうね…いないよ。と言っているのに、次々と関連記事が笑笑」「ただ一つ言えることは全て私が決めます。ただそれだけなので私からそう言ったご報告ある時のみ信じていただければ良いかなーと素朴に思う」とコメント。全面から怒りと不本意さがにじみ出ていた。大阪の発言は、会話のアヤか、誰かの聞き間違えなのか。長きにわたって妻の闘病生活を支え、家と子どもたちのために働き続けてきた海老蔵が、たった4カ月で新恋人に走るとは考えにくい。これは“盛り記事”が前提の女性週刊誌でもダメだろう。□おまけの1本「騒動から1年半、ショーンK、月収60万円と復帰願望」今週のおまけは、「あの人はいま」状態のショーンK(49)の近況。こちらも『女性自身』が、「月収60万円 復帰へ野望の今 独占直撃」と報じた。昨年3月に経歴詐称騒動で全番組を降板してから、「どこにいるのか?」「地方に雲隠れしている」などの噂があったが、1年半が過ぎた現在、東京にいることが発覚。同誌によると、所属事務所が変わっていないほか、都内の不動産会社に“顧問”として籍を置いてもらい、毎月50~60万円の給料を得ているという。芸能事務所に所属している以上、メディアへの再露出を狙っているのは間違いない。10月下旬、記者の直撃を受けたショーンKは、「今は普通に仕事をしていますよ。世に出ている情報などは違うことも多いです。今はまだメディアの仕事は(再開)していませんので、そっとしておいてくださいませんか?」とコメント。復帰の意志を尋ねられると、「今はまだ立て直しをしているところです。もう少し見守っていていただければ」と意欲を隠さなかった。つい先日、モーリー・ロバートソン(54)から「英語、ひと言もしゃべれない」と酷評されるなど、さんざんな扱いを受け続けているだけに、どこに復活の糸口を見い出していくのか、ちょっと興味深い。■著者プロフィール木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
2017年11月05日「梨園は『このまま独り身で大丈夫か』と心配しています。実は数名の女性が“後妻候補”に名乗りを上げているほど、周囲から嫁取りを望む声が高まっています」(梨園関係者) 10月27日、歌舞伎座で行われた『河東節開曲三百年記念演奏会』。市川海老蔵(39)が午前11時すぎに姿を見せると、かたわらには長女・麗禾ちゃん(6)と長男・勸玄くん(4)の姿が。子どもたちと手をつなぎ、慌ただしく会場内へと入っていく。親子3人での出演を前に、パパとして子どもたちの引率係をつとめていた――。 今年6月22日に妻・小林麻央さん(享年34)がこの世を去ってから4カ月、海老蔵は今も喪に服している。だが、このまま悲しみに浸ってばかりはいられない。2020年に團十郎襲名披露興行を行うという“市川宗家としての責務”が、すぐそこまで迫っているのだ。 「市川家の葬儀は神道式で、8月11日が五十日祭という“忌明け”。しかし海老蔵さんは、来年6月22日の1年祭まで喪に服すつもりだといいます。ただ、彼が市川團十郎を襲名することは既定路線。襲名披露興行を20年に行うのであれば、発表は1年前の19年に行われます。さらに発表の半年から1年ほど前には松竹役員や歌舞伎俳優の重鎮を集め、襲名の是非を話し合わなければなりません」(前出・梨園関係者) 麻央さんが生きていればともに支えてくれたことだろうが、それはもうかなわない……。そんななかで浮上してきたのが、新たな“嫁取り計画”だ。 「過去には妻不在で襲名したケースも一応あります。坂東三津五郎さん(享年59)は00年6月に近藤サトさん(49)と離婚。その4カ月後に襲名披露興行が発表されています。しかし、やはり当時も大きな混乱が生じました。ましてや海老蔵さんの團十郎襲名は、そのとき以上に大きな興行。乗り切るためには、想像を絶する苦労が予想されます。そのため周囲が緊急で“嫁取り計画”を進めようとしているのです」(前出・梨園関係者) その“筆頭候補”といえば、麻央さんの実姉・小林麻耶(38)だろう。実際、これまで何度も“再婚説”が浮上してきていた。亡き妻の姉妹と再婚する例は過去にもある。 「“順縁婚”と呼ばれ、古くは家督や家系を重んじる武家社会で行われました。近年でも、うつみ宮土理さん(75)の父親が“順縁婚”をしています。麻耶さんも子どもたちから好かれていますし、市川家のことをよくわかっています。麻央さんの姉という点以外は、後妻に適任なのです」(歌舞伎関係者) 團十郎襲名に伴い、次々と浮上する再婚計画。しかし周囲が心配するなか、当の海老蔵はこんな“驚きの発言”をしていたという。 「8月中旬の夜10時ごろだったでしょうか。大阪市内の高級ラウンジで海老蔵さんたちをお見かけしました。『座頭市』公演で訪れたそうで役所の偉い方や後援者の方と来店。当初は女性が席についてみんなで談笑していましたが、後援者としては気になっていたのでしょう。次第に再婚話へとシフトしていきました。後援者たちは『團十郎襲名するなら奥さんがいたほうがいい』と切り出し、『麻央さんのお姉さんはどうか。子どもたちとも仲がいいみたいだし、問題ないだろう』と猛プッシュ。すると海老蔵さんは言うべきか困ったような表情をした後、『実は付き合っている人がいます』と話したんです」(目撃者) 突然の告白にみな仰天して、それ以上何も言えなくなってしまったという。 「東京五輪開会式の目玉は、十三代目團十郎を襲名した海老蔵さんになるでしょう。出演は決定事項。松竹には五輪準備室も開設されているそうです。ただそれだけに、襲名披露興行の失敗は許されない。海老蔵さんの“嫁取り”はもはや国家的プロジェクトといっても過言ではないのです」(別の梨園関係者)
2017年10月31日「ママ、行ってきます!」 今日も勸玄くん(4)と麗禾ちゃん(6)が声をかける。だが、その先に小林麻央さん(享年34)はいない。たくさんの花で飾られた遺影と骨壺があるだけだ――。 「『舞台で一緒の勸玄と違って、麗禾との時間はなかなか取ってあげられないから』と市川海老蔵さん(39)は麗禾ちゃんとずっと添い寝をしているそうです。勸玄くんは最近悲しみを紛らわすためか、もらったカブトムシやクワガタの世話に夢中になっている。ただそれでも突然泣き出すこともあって、そのたびに海老蔵さんは狼狽してしまうそうです」(歌舞伎関係者) ほかのことで気を紛らわせていても、ふとママを思い出してしまうことがある。 《(勸玄が)珍しく泣いてました、 しばらく泣いてました》(7月7日海老蔵のブログより) そんなときは、ママに向かって話しかけるのだ。 「麻央さんが自宅のベッドで横になっていたころ、子どもたちはママのところに行ってよく話しかけていましたし、お出かけの『行ってきます』も欠かしませんでした。今は遺影に向かって、同じようにしているんです。2人とも、麻央さんの声が聞こえるかのように振る舞うこともあって……」(前出・歌舞伎関係者) 子どもたちは悲しみを抱えながらも、周囲の助けを借りて、一歩ずつ前に踏み出している。勸玄くんは東京・歌舞伎座でおこなわれている「七月大歌舞伎」の夜の部で、海老蔵と一緒に宙乗りに挑戦中だ。 「大人でも高くて怖い高さなのに、彼は楽しんで手を振る余裕まで見せているのにはみんな感心しています。やっぱり市川宗家の子だね、と彼の将来を期待する声まで聞こえています。ただ連日の舞台の負担は大きいようで、ときどき『もう行きたくない』と言って海老蔵さんを困らすこともあるようです」(別の歌舞伎関係者) 辛い別れを経て海老蔵が変わったと、別の歌舞伎関係者は話す。 「海老蔵さんは生まれながらにして、歌舞伎界の頂点“市川團十郎”の道が約束された方。そのためか、昔は他人に良くされて当たり前と思っているようなところがありました。ところが今は何かしてもらったことに対して、きちんと『ありがとう』と口にするようになりました。麻央さんのご病気で苦労されて、本当に周囲に助けられた。そのことが海老蔵さんを変えたのではないでしょうか」 七夕の日、海老蔵が麻央さんの骨壺が置かれた祭壇を見ると、一枚の写真が置いてあった。この日、焼きあがった舞台写真。白狐として舞台に臨む勸玄くんの写真だった。 《カンカンいち早くママのところへ飾ってた…だめだ今日も、涙がとまらない》(7月7日海老蔵のブログより) 家族の支えがあって、子どもたちは日常を取り戻していく。だが、麻央さんのことを忘れることはない。これからも、亡き母に向けて、子どもたちは声をかけ続ける――。 「ママ、ただいま!」
2017年07月13日「『宙乗り』では万全の安全対策をおこなっています。専用のX線機器を使って、ワイヤーに破損がないかをチェックします。さらに本番で飛ぶ役者が釣り上げられる前に、スタッフや門下の役者が実際に試しています。今回は成田屋門下の市川升一さんと、市川福之助くんが試したようですね」(歌舞伎関係者) 史上最年少で親子宙乗りに挑んだ勸玄くん(4)。「七月大歌舞伎」の初日となった7月3日、父・市川海老蔵(39)の腕に抱かれて、勸玄くんは見事に東京・歌舞伎座の宙を舞った。 「いくら父親に抱かれているとはいえ、地上10メートルの高さに釣り上げられるのは。4歳の勸玄くんにとって恐ろしいことだったと思います。でも、表情は固かったものの、観客に手を振る余裕までありました。さすが、未来の團十郎。初宙乗りは大成功といって、よかったのではないでしょうか」(歌舞伎関係者) 今でこそ、当たり前のようにおこなわれている宙乗り。だが、一時は邪道といわれた時期もあった。 「宙乗りはもともと江戸時代からおこなわれていました。その当時は縄で役者を釣り上げる原始的なもので、事故も多かったそうです。明治期に歌舞伎が日本の伝統芸能として認められるにつれて、宙乗りは“曲芸”などといわれて廃れてしまいます。現代の歌舞伎に宙乗りを復活させた最大の功労者は二代目市川猿翁(77)です。猿之助時代の1968年、『義経千本桜』に宙乗りの演出を加えて、大人気となりました。歌舞伎界からは邪道だとか、サーカスだ、などの批判も出ましたが、あまりの人気を無視できず、他の役者も取り入れるようになりました」(前出・歌舞伎関係者) 一方で、華やかな演出に頼らず、“芸”を磨くべきだという声は根強い。海老蔵の父・十二代目市川團十郎さん(享年66)は、自著のなかで「電気の力を借りて現実に体を浮かせる方法より、自分のエネルギーでみごとに表現してみせる方向を模索しなければならない」(『團十郎の歌舞伎案内』(PHP新書)より)と書いている。 「もちろん海老蔵さんもそれを重々承知でしょう。でも、勸玄くんはまだ役者の道を踏み出したばかりです。これから厳しい修行で芸を磨いていくことになります。今回の宙乗りで見せた“度胸”があれば、お父さまやおじいさまのような立派な役者になれるでしょう」 勸玄くんの歌舞伎道は始まったばかりだ。
2017年07月05日