石橋静河と池松壮亮が共演する『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』に、田中哲司、松田龍平、市川実日子らの出演が決定。また本作のエンディング曲を「The Mirraz」が担当すること分かった。舞台は2017年、現代の東京。看護師として病院に勤務する傍ら、夜はガールズバーで働き、言葉にできない不安や孤独を抱えながらも、誰かに甘えることもせず日々をやり過ごす美香と、工事現場で日雇いの仕事をしながら死の気配を常に感じ、どこかに希望を見出そうとひたむきに生きる青年・慎二が排他的な東京で生きづらさを抱えながら出会い、そして、恋がはじまる瞬間を描くラブストーリー。原作は、最果タヒの同名詩集。2008年、当時女性では最年少の21歳で第13回中原中也賞を受賞するなど、各メディアから「新しい表現者」として注目されている詩人最果氏。彼女の詩は平易な言葉で綴られ、これまで難解なイメージがあった“現代詩”という概念を覆し、静謐で透明感のある言葉の連なりで、小説では表現しきれない現代人の憂鬱や希望を浮き彫りにしている。そんな本作を手掛けるのは、2013年に『舟を編む』で賞を総なめにし、その後『ぼくたちの家族』『バンクーバーの朝日』など、33歳にして長編映画12本目となる石井裕也監督。そしてキャストには、看護師・美香役に石橋凌と原田美枝子の次女で、本作が映画初主演となる石橋さん、慎二役に『ぼくたちの家族』に続き石井監督作品2度目となる池松さんが務める。さらに、この2人を支える新たなキャストが今回決定!慎二と同じ工事現場で働く冴えない中年男性・岩下を「ST」「SPEC」シリーズの田中さん、同じく慎二の同僚で行き場のないイラ立ちを抱える智之役を『舟を編む』や来年1月放送の「カルテット」にも出演が決定している松田さん。そのほか市川さん、佐藤玲、三浦貴大など豪華かつフレッシュなキャスト陣が名を連ねる。今回本作のエンディング曲を担当するのは、今年結成10周年を迎えたロックバンド「The Mirraz」。彼らが2013年6月に発表した「NEW WORLD」が今回エンディング曲となる。アップビートの曲調に機関銃のごとく打ち込まれた歌詞がほとばしるこの名曲。石井監督たっての希望により、今回の起用が決定したのだ。「The Mirraz」のフロントマンである畠山承平は、「石井監督には何かと縁やシンパシーを感じていたので、迷わず使って欲しいと伝えました」とオファーを快諾したと明かす。楽曲はものすごくメッセージ性が強いため最初は心配していたと言う畠山さん。しかし「作品を見て、最後にエンドロールに流れる自分の曲を聴いて、ああそうか、この作品にぴったりの楽曲だったんだなぁ、と納得し、感動しました。自分でもわかっていなかったこの楽曲が持つパワーに圧倒されました」とコメントしている。またあせて美香と慎二が消費と喧騒に溢れ、ネオンが水玉のように煌めく都会の中、同じ“何か”を見つめているシーンが切り取られている本作のティザーポスタービジュアルも到着。原作の表紙を彷彿とさせながら、本作の持つ若々しく先鋭的な印象を見事に表現したデザインとなっている。『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』は2017年5月13日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースにて先行、27日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年12月27日現在公開中の小栗旬主演映画『ミュージアム』。今回は、本作で唯一原作にないオリジナルキャラクターである、謎の人物を演じる市川実日子に注目してみたい。雨の日だけに発生する連続猟奇殺人事件。死体を見せることにこだわる犯人・カエル男は、自らをアーティストと呼び、犯行現場には必ず謎のメモを残す。連続する事件の関連性を捜査する刑事・沢村(小栗旬)と部下の西野(野村周平)は、驚愕の次のターゲットに気づく。カエル男の罠にはまり逆に追い詰められていく沢村。謎の“私刑”執行アーティスト・カエル男は一体誰なのか?その本当の目的とは?そして、沢村が絶望の密室(ミュージアム)で見たものとは…!?あなたは最悪のラストを期待する――。11月12日(土)より公開を迎えた本作は、週末2日間(12・13日)で興行収入は2億4,449万6,500円、動員数は18万217人を記録し、初登場実写No.1の大ヒットスタートを切っている。初の主演映画『blue』で海辺の街に住む女子高生役を演じ、モスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。実力派女優として脚光を浴び、その後も『いま、会いにゆきます』、『嫌われ松子の一生』、『めがね』、『ジ、エクストリーム、スキヤキ』など話題作に出演している市川さん。また、大ヒット公開中の『シン・ゴジラ』では、化粧っ気がなく常に無表情のまま、まくし立てるような早口で的確な発言をする超個性的なキャラクター・尾頭ヒロミを演じ、注目を集めた。アクの強いキャラクターの魅力に取り憑かれた多くのファンからは、大量の尾頭イラストが投稿されたほか、女性限定で行われた同作の上映では多くのファンから「かわいい」と呼びかけられるなど、その人気は男女問わず。本人も驚くほどの一大現象を巻き起こしていた。そんな市川さんが今回本作で演じているのは、慈光大学医療研究センターの女医・橘幹絵。またしても“リケジョ”役だが、実は唯一原作にないオリジナルキャラクターである謎の人物だ。雨の日だけに現れる連続猟奇殺人鬼・カエル男(妻夫木聡)を追い詰めるべく、奔走する主人公・沢村刑事。その事件の鍵を握る人物が市川さん演じる橘なの。そして彼女の元を訪れた沢村が、その真相を明らかにしようと拳銃を突きつけて脅しかけるも、物怖じせずに応対する橘。その後の展開に大きな期待が高まるのはもちろんだが、気になることがもうひとつ。「台本の中に、私の好きな歌が出てきました。明るくて可愛い歌です。普段なら。このミュージアム界ではどんな歌に聴こえてくるのか、作品の完成が…とっても恐ろしいです」と映画完成前に市川さんは本作についてこんなコメントを寄せている。“私の好きな歌”とは一体何をさすのか。映画で見せるメガネ女医姿の市川さんと共に、ぜひチェックしてみて欲しい。『ミュージアム』は全国にて公開中。(cinemacafe.net)
2016年11月18日小栗旬が主演を務める映画『ミュージアム』が今週末から公開される前に、小栗のインタビューと劇中のキャラクターに迫った約9分間の特別映像が公開になった。映画館に行く前に観ると、作品をより深く、多角的に楽しめる映像になっている。公開された特別映像本作は、巴亮介の人気コミックを『るろうに剣心』の大友啓史が監督を務めて実写化したもの。小栗をはじめ、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋らが出演する。特別映像は、主演の小栗のインタビューを中心に、物語の概要や劇中に登場するキャラクターを紹介するもの。冒頭で小栗が「かなり衝撃的な作品が出来上がったと思います」と語る通り、本作は観客が息をのむ展開が次々に登場する。そもそも起こりは、雨の日に次々と起こる連続猟奇殺人。それらは犯行相手を徹底的に調べ上げ、準備を重ね、その結果を他人に“見せる”ことを目的とした事件で、刑事の沢村は現場に残された手がかりや目撃証言を集める中で、カエルのマスクをかぶった男の存在にたどりつく。通常であれば、この後、刑事が様々な証拠を集めて犯人を追いつめるが、本作では“カエル男”の周到な計画によって沢村が想像もしていなかった事態が次々に起こり、刑事である彼が“追いつめられる”立場になる。さらに大友監督は緻密に描かれた原作コミックを基にしながら、さらに設定やドラマを膨らませることで“目に見える”猟奇シーンではなく、“目に見えない”キャラクターの過去や内面が生み出す恐怖を描き出していく。特別映像にはメイキング映像も収録。本作は、沢村刑事の同僚の刑事たちや、事件を偶然に発見する人々、沢村が捜査の過程で聞き込みをする相手までが徹底的に描きこまれるなど、細部までこだわりぬいたキャスティングと撮影が行われており、特別映像でも重厚な世界観の一端を垣間見ることができる。『ミュージアム』11月12日(土) 全国ロードショー
2016年11月10日歌舞伎俳優の市川海老蔵が9日、自身のブログを更新。米大統領選でドナルド・トランプ氏の勝利が確実になったタイミングで、「アンビリバボー」と驚きの示した。この日、「ただいま。トランプさん優勢」「大統領選挙はトランプさんになりそうですね」などとブログで大統領選に関心を示していた海老蔵。その後、トランプ氏の勝利が確実と報じられると、テレビのニュース画面をアップし、「まじか?!トランプ大統領か!アンビリバボー」と率直な感想をつづった。そして、「とりあえずおめでとうございます」と祝福。「かしら、日本はどうなる?の方が日本人はきになるね」と続け、「もう期待するしかないですね」と今後に期待した。
2016年11月09日小栗旬が主演を務める11月公開の映画『ミュージアム』に登場する殺人鬼“カエル男”が執行する私刑を記録した衝撃的な映像が公開になった。カエル男はターゲットにふさわしい方法で相手を裁くが、このほど公開された映像に登場する女性は“ずっと美しくの刑”が宣告された。公開された映像本作は、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村(小栗)の姿を描くスリラー作品。『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務め、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演する。映像の舞台は巨大な冷凍庫で、刑事が発見したのは、女性裁判官の瀬戸内綾子。彼女は、美容整形を繰り返してとても50歳には見えない若さと美しさを誇っていたが、カエル男は刑を執行することで、彼女が“ずっと美しく”いられるようにする。カエル男は、刑のターゲットや執行方法について徹底的に調査し、準備を重ねた上で私刑を行う残忍かつ容赦のない殺人鬼で、この他にも“母の痛みを知りましょうの刑”や“ドッグフードの刑”などの刑が登場する。『ミュージアム』11月12日(土) 全国ロードショー
2016年10月07日山上たつひこ原作、いがらしみきお作画のコミック『羊の木』が映画化することが決定した。2018年2月3日(土)に公開される。ギャグマンガ界の巨匠による問題作、吉田大八の手で蘇る原作は『がきデカ』の山上たつひこ、『ぼのぼの』のいがらしみきおといったギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠がタッグを組み、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した問題作。その問題作を映像化する監督は、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞、『紙の月』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞した、日本を代表する監督の1人である吉田大八。「普通の人の輪に入り込む異物」という極限の設定と、その異物が元殺人犯であるというセンセーショナルなテーマを独特な手腕で描く。錦戸亮、北村一輝、松田龍平ら豪華俳優陣主人公のお人よしな市役所職員・月末一を演じるのは吉田大八監督作品へは初参加となる錦戸亮。犯罪者の受入担当となったごく普通の人間が抱く、大きな心情の揺れを表現する難しい役柄に挑む。町に帰郷した月末の同級生・文を演じるのは木村文乃。そして、町に放たれ、新たな人生を始める6人の元殺人犯たちは、強烈な個性を持つキャスト陣が揃った。傲慢ですぐ人に絡む釣り船屋・杉山勝志役に北村一輝。色っぽく隙のある介護士・太田理江子役に優香。人見知りで几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に市川実日子。大人しく気弱な理髪師・福元宏喜役に水澤紳吾。強面で寡黙なクリーニング屋・大野克美役に田中泯。無邪気で好奇心旺盛な宅配業者・宮腰一郎を松田龍平が演じる。ストーリー平凡な市役所職員の月末(つきすえ)は、男女6人の受け入れを担当するが、移住してきた彼らはどこかおかしい。これは、過疎問題を抱える地方都市が仮釈放中の受刑者を受け入れるという前代未聞の“国家の極秘プロジェクト”だったのだ。美しい海を臨むさびれた町、魚深(うおぶか)で、犯した罪を抱えながらもそれぞれの居場所に馴染もうとする6人。町の人々は元受刑者という事実を知らされないままに彼らを雇い、町の住人として受け入れ、共に生活を始める。そんなある日、月末は“彼らは全員、元殺人犯”という衝撃の事実を知ってしまう。時を同じくして港で身元不明の変死体が発見され、静かな町に穏やかならぬ波紋が広がっていく…。作品詳細【作品情報】映画『羊の木』公開:2018年2月3日(土)出演:錦戸亮、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平監督:吉田大八脚本:香川まさひと原作:山上たつひこ いがらしみきお「羊の木」(講談社イブニングKC刊)©2018『羊の木』製作委員会 ©山上たつひこ いがらしみきお/講談社
2016年09月26日山上たつひこ原作・いがらしみきお作画のコミック『羊の木』(講談社イブニングKC刊)が、錦戸亮主演で実写映画化されることが発表された。錦戸のほか木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、吉田大八監督がメガホンを執る。その他の情報原作『羊の木』(既刊5巻)は、過疎化した港町を舞台に、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちの身元引受人となり、町に移住させた自治体と、何も知らされていない町の人々の日常がにわかに狂い始めていく様を描いた、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞の問題作。錦戸は、犯罪者の受入担当となった市役所職員の月末一役。木村は、月末の同級生・文(あや)役を演じ、北村、優香、市川、水澤、田中、松田は、新仮釈放制度によって出所し、素性を隠して港町で新たな生活を始める元受刑者を演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に“月末”として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」と意気込みをコメント。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と語っており、“普通の人の輪に入り込む異物”という設定はそのままに、原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを描くという。映画化にあたり、原作者の山上といがらしは、「不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に」(山上)、「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」(いがらし)とコメントを寄せている。本作は10月より撮影を開始し、アスミック・エースの製作・配給で2018年に公開される。『羊の木』2018年 ロードショー
2016年09月23日アイドルグループ・関ジャニ∞の錦戸亮が、映画『羊の木』(2018年公開)に主演することが23日、わかった。木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平が出演し、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』吉田大八監督がメガホンをとる。同作は、講談社イブニングKC刊の同名コミックを実写化。『がきデカ』の山上たつひこが原作、『ぼのぼの』のいがらしみきおが作画を務め、凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件や住民と元受刑者の不協和音などを描く。錦戸はごく普通の市役所職員ながら犯罪者の受入担当となってしまった月末一を演じ、月末の同級生を木村、月末の働く港町に現れた6人の元殺人犯たちを北村、優香、市川、水澤、田中、松田が演じる。錦戸は「僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています」と印象を語った。また「監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、一癖も二癖もある共演者に『月末』として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!」とメッセージを送った。吉田監督は「善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作『羊の木』に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました」と原作を見つめる。さらに10月から始まる撮影に思いを馳せ、「とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです」と今後への思いを述べた。原作の作画を担当したいがらしは「映画化の話をいただいた時は驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです」と気持ちを明かした。そして「原作とはまた違った『羊の木』を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています」と期待を寄せた。(C)2018『羊の木』製作委員会 (C)山上たつひこ いがらしみきお/講談社
2016年09月23日「がきデカ」の山上たつひこ・原作、「ぼのぼの」のいがらしみきお・作画というギャグマンガ界に君臨する2人の巨匠が組んだ「羊の木」を、『桐島、部活やめるってよ』『紙の月』の吉田大八監督が映画化。錦戸亮が主演を務め、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、松田龍平ら、豪華キャストが集うことが分かった。さびれた港町・魚深市に移住してきた、見知らぬ6名の男女。ごく普通の市役所職員・月末一は彼らの受け入れを命じられた。時を同じくして、月末が想いを寄せ続ける同級生・文も魚深へと帰郷していた。だが、この6人の移住者は、何かがおかしい。落ち着かない言動、尋常ではない佇まい、不審な同行者。月末は衝撃の事実を知る。彼らは新仮釈放制度により、自治体が身元引受人となって出所した元・受刑者であり、全員に殺人歴があった。そして、この事実は誰にも知られてはならない。やがて、町と人々の日常の歯車が、にわかに狂い始め――。凶悪犯罪に手を染めた元受刑者たちを受入れた港町で起こる数々の事件、住民と元受刑者の不協和音、そして人間が本来的に犯罪者に感じる生理感覚を見事に描ききり、2014年文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した、山上たつひこ×いがらしみきおによる問題作「羊の木」。その映画化でメガホンをとるのは、『桐島、部活やめるってよ』で第36回日本アカデミー賞最優秀作品賞と最優秀監督賞を受賞、『紙の月』で第38回日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞し、その年々の日本映画界を騒然とさせた吉田監督。人間の光と闇を独特な手腕で描いてきた監督が今回描くのは、地方の閉鎖的な港町にやってきた異質な存在、それが元・殺人犯であるというセンセーショナルなテーマ。原作を大胆にアレンジし、全く異なる新しいエンディングを創り出し、人間の本性を炙り出す、極限のヒューマン・エンタテインメントとなるという。そして、監督の下、主人公のお人よしな市役所職員・月末一を演じるのは、『抱きしめたい-真実の物語-』以来の映画出演で吉田監督作品への初参加となる錦戸さん。犯罪者の受入担当となったごく普通の人間が抱く、繊細かつ大きな心情の揺れを表現する難しい役柄に挑む。町に帰郷した月末の同級生・石田文には、堤幸彦監督『RANMARU 神の舌を持つ男』も控える木村さん。さらに、新たな人生を始める6人の元殺人犯たちには、かつてない豪華キャストのアンサンブルが実現。ごう慢ですぐ人に絡む釣り船屋・杉山勝志役には、『猫侍』シリーズで当たり役を得た北村さん。色っぽく隙のある介護士・太田理江子役に、『オーバー・フェンス』の優香さん。人見知りで几帳面すぎる清掃員・栗本清美役に、『シン・ゴジラ』で演じた尾頭さんでファン急増中の市川さん。大人しく気弱な理髪師・福元宏喜役に、『怒り』で影の重要人物を演じた水澤紳吾。強面で寡黙なクリーニング屋・大野克美役に、朝ドラ「まれ」の田中泯。無邪気で好奇心旺盛な宅配業者・宮腰一郎を、主演作『ぼくのおじさん』が待機する松田さんが演じる。吉田監督による、原作の極限的な設定を体現する強烈な個性同士の化学反応は、とにかく“濃い”味つけになること必至。この10月から撮影が開始されるというから、これからも目が離せない。<キャスト&監督コメント>■錦戸亮僕自身、約2年半ぶりに撮影する映画で、さらに初めてのサスペンスになるのでとても楽しみ(?)というか、ソワソワしています。監督をはじめとして、キャストの方も初めてご一緒する方々ばかりなので、ひと癖もふた癖もある共演者に「月末」として精一杯翻弄されたいと思います。どうぞご期待ください!■木村文乃最初にお話をいただいた瞬間から、吉田監督とお仕事できることを楽しみにしています。黒でも白でもなくグレーな部分に切り込む今回の作品がどんな吉田色に染められていくのか、そしてその一員になれることをとても嬉しく思います。■北村一輝吉田大八監督の作品に参加出来ること、大変嬉しく、楽しみでなりません。監督の繊細な世界観と「羊の木」のもつ独特な雰囲気に浸りながら撮影に挑みたいと思っております。■優香吉田監督の作品を見ていたので今回ご一緒できることに幸せを感じています。「愛しすぎて人を殺してしまい、服役した女性」という、初めての役に難しさを感じますが、吉田監督と話し合いながら演じていきたいと思います。■市川実日子「羊の木」という、木に羊が生っている絵を見せていただきました。不思議で少し恐いその絵は、脚本から感じた、現実と夢想の狭間を行ったり来たりするような感覚と近い印象を受けました。脚本の中のリアルはどこにあるのか…これから吉田監督の作られる世界が、少し恐くて、たのしみです。■松田龍平吉田大八さんとやれることを、嬉しく思っています。自分の思いを色々とぶつけさせていただく、素晴らしい機会をいただいたことを幸せに思う次第です。■監督:吉田 大八善と悪、普通と異常、自分と他人、地方と中央、生と死。原作「羊の木」に出会ってしまった結果、そういう境目たちとまとめて向き合うことになりました。もちろん怖いのですが、間もなく撮影が始まるので覚悟を決めなければいけません。とんでもなく魅力的なこの俳優たちと共に、ダークだけどカラフル、怖すぎて笑えるような映画を目指します。そしてできれば、人間と人間じゃない何かの境目まで見届けて、無事に帰ってきたいです。■原作:山上たつひこ不安は朦朧とした人の姿に似ている。恐怖は陽光の中の微笑に似ている。ぼくは、それを呪文のようにつぶやき、いがらしみきおはそれを震える描線で刻印した。映像はリレー競技の最終ランナーだ。それがゴールしたとき、ぼくたちは触れるはずである。窓から差し込まれた見知らぬものの手に。■作画:いがらしみきお映画化の話をいただいたときは驚愕しました。ほんとは狙っていましたが(笑)。そういう意味でとてもうれしいです。原作とはまた違った「羊の木」を見られるのを山上先生とともに楽しみにしています。映画『羊の木』は2018年、公開予定。(text:cinemacafe.net)
2016年09月23日ついに『ワンダーウーマン』の日本公開が、2017年夏に決まった。初登場した『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』では世紀の2大ヒーローを向こうに回し(?)、華麗に、クールかつセクシーに闘う姿で絶大な支持を獲得したガル・ガドット演じるワンダーウーマン。もちろん、この秋にも、同じくDCコミックスの実写映画化『スーサイド・スクワッド』で、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインや、日本人女優の福原かれん演じるカタナなどが話題をさらっている。そんな、いま最も“バズっている”(=拡散されている)女性キャラたちに迫った。■アメコミは“スーパーヒロイン”の時代へ!?最強の女性たちに注目まずは、DCコミックスのスーパーヴィラン(超悪役)たちが世界を救う“はめになる”『スーサイド・スクワッド』のハーレイ・クインだ。予告編映像などが解禁されるたび、そのクレイジーでポップなルックスや、ぶっ飛んだ小悪魔的言動、バットを振り回しハイヒールで見せる超絶アクションで、“悪カワ”ヒロインとして話題を独占。同作が全米で“バズった”理由の1つは、彼女の存在によるところが大きい。ハーレイ・クインは、最凶ヴィラン・ジョーカーのことがとにかく大好き、バトル中でも彼からのメールはチェックしちゃう恋愛依存症ガール。しかも、もともとは彼を診ていた犯罪者専門の精神科医なのだから、どんな経緯が2人にあったのかは大いに気になるところ…。道化と狂気が共存する、(おそらく)壮絶な過去を抱えた“悪カワ”ヒロインを、見事に演じ切ったマーゴット自身の魅力も相まって、ファンはなおも増殖中!また、同作では、妖刀を操る女サムライ・カタナ(福原さん)のクールな闘いぶりや、非情なまでに悪役たちをこき使うアマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)、カギを握る邪悪な魔女エンチャントレス(カーラ・デルヴィーニュ)と、“アクの強い”女性キャラクターたちが続々登場するのも見逃せない。一方、マーベル作品でのヒロインも忘れてはならない。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアイアンマン側についたブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、キャプテン・アメリカ側のスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)がよく知られているが、今回はTVシリーズ「マーベル エージェント・カーター」のペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)に注目。ペギー・カーターといえば、キャプテン・アメリカと恋に落ちたエージェントで、S.H.I.E.L.D.(国際平和維持組織)の創設メンバーとして『アントマン』などの映画にもちらりと出演してきた。第二次世界大戦直後、S.H.I.E.L.D.前身の秘密諜報機関SSRに所属していたが、当時は完全な男性社会。同僚は彼女をキャプテン・アメリカの元・世話役で、お茶くみ&雑用要員としか思っていない。しかし、そんな彼女にある極秘任務を依頼するのが、アイアンマン/トニー・スタークの父、ハワードだ。アイアンマンの人工知能のモデルになったスターク家の執事ジャーヴィスも協力するが、このペギーのめちゃくちゃ強いこと!時にはキャプテンを想って人知れず涙する一面もありつつ、カッコいいヒロインの先駆者的な存在となっている。残念ながら、ドラマはシーズン2で打ち切りとなってしまったが、継続を望むファンからは署名運動が起こったほど。また、同じくTVシリーズの「エージェント・オブ・シールド」でも、“メイ姐さん”こと謎多き最強エージェント・メイや、元ハッカーのスカイ、ブロンド美女バーバラ・モースなど、強い女性たちが大活躍を見せている。■世界を救う、アツいハートとク-ルな頭脳の“オタク系女子”!実はこの夏、邦画洋画合わせて3DでNo.1の人気となったのが、『ゴーストバスターズ』だ。スクリーンから映像が飛び出るだけでなく、“ハミ出る” 3Dが好評で、同作を3Dで観た人は4割以上に及ぶ。主人公となったのは、超常現象を研究していた過去がばれ、大学を首になったエリン(クリステン・ウィグ)、エリンの旧友で研究ひと筋のアビー(メリッサ・マッカーシー)と、その研究パートナーの発明家ホルツマン(ケイト・マッキノン)の3人の学者に、地下鉄で働いていたNY歴史オタクのパティ(レスリー・ジョーンズ)という女性たち。彼女たちが最新鋭の武器を駆使し、ニューヨークで暴れ回るゴーストたちを一掃する!のだが、主要キャストを全員女性でリブートさせたことやキャストのレスリーに対する非道な差別も話題となってしまった。だが、彼女たちのアツい友情と信念は、そんなものをやすやすと吹き飛ばしていく。高校時代、ゴーストを信じていたことからいじめにあっていたエリンは、本来の自分を“隠してきた”が、アビーと再会し、リアルなゴーストにも遭遇して改めて開眼する。さらに注目なのは、普段はやることなすことが奇抜な、武器開発担当のホルツマン。エリンに何かとちょっかいを出すところもおもしろく、クライマックスで、二丁拳銃型プロトン・ガンをひと舐めし、次々とゴーストを倒していく姿には惚れる人が続出中。彼女が作りだした武器を、みんなで試すときのワチャワチャ感もたまらない。もちろん、日本の理系女子だって負けてない。観客動員420万人突破、興収60億超えの『シン・ゴジラ』では、市川実日子が演じる環境省・自然環境局野生生物課長補佐、尾頭ヒロミが大人気だ。矢口(長谷川博己)や志村(高良健吾)、安田(高橋一生)ら、注目男子ぞろいの「巨大不明生物特設災害対策本部」、通称「巨災対」において、このバリバリ理系女子は自身の見解を冷静沈着に、超早口でまくしたてる。そもそも、海に出現したゴジラが「上陸する可能性は捨てきれない」、巨大なゴジラのエネルギー源を最初に言い当てたのは彼女。さすがのひと言しかないが、終始、ノーメイクで仏頂面(に見える)尾頭が、すべて終息したときに初めて見せる微笑みには、余計にキュンとなってしまう。また、石原さとみ演じる米国大統領特使カヨコ・アン・パタースンも、圧倒的なシーン・スティーラー(シーン泥棒)だ。自身の野望のため?保身のため?と思わせておきながら、祖母が生まれた国への愛を示してくれる姿には、グッと来た人も多いことだろう。ほかにも、年末には『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』のジン・アーソ(フェリシティ・ジョーンズ)、『バイオハザード:ファイナル』のアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)なども控える今年。いずれも基本的に、オタク気質で偏屈だったり、恋愛依存症だったり、アウトローだったり、ストイック過ぎたりと、ひと筋縄ではいかないヒロインたちばかり。しかし、やると決めたら有言実行で、世界を軽やかに救っていく姿に、ときめかずにはいられない。(text:cinemacafe.net)
2016年09月19日『シン・ゴジラ』の発声可能上映会が9月15日(木)の夜に開催され、上映後には映画の中でも高い人気を誇る“巨災対”のメンバーを演じた松尾諭、市川実日子、高橋一生に庵野秀明総監督が舞台挨拶に登壇。さらにサプライズで主演の長谷川博己も乱入し、会場は熱狂に包まれた。こちらは上映中、声を出して反応したり、応援したり、サイリウムを振る、手拍子、コスプレなど、普段は禁止されている行為が許可された上映会で、『シン・ゴジラ』で行われるのは実に3回目。この日も、ゴジラ対策に奔走する「巨災対」の面々や自衛隊員、政治家、そしてゴジラに対し、上映中から熱い声援が送られていた。上映後の舞台挨拶では司会進行を「保守第一党政調副会長」の泉ちゃんこと泉修一を演じた松尾さんが務め、熱烈な声援に迎えられると、客席に向け、すっかりお馴染みになった名セリフをパロディ化した「まずは君たちが落ち着け!」でさらに会場をわかせる。続いて登場した市川さんも「環境省環境局・野生生物自然補佐、のちに課長代理・尾頭ヒロミです」と自己紹介し、喝采を浴びる。さらにリクエストに応えて「しかしパターソン特使、上陸したゴジラは当時の推定体重をはるかに上回っています!」とセリフを披露。尾頭と並ぶ人気者・安田を演じた高橋さんは発声可能舞台挨拶は初参戦!会場の熱狂に驚きつつも「文部科学省研究振興局基礎研究振興課長・安田龍彦です!」と挨拶し、尾頭に向けて放つ「ごめんなさい」を披露し、会場はまた大歓声に包まれた。そして庵野コールを浴びながら登場した庵野監督。観客からの質問を募るコーナーでは、なぜか市川さんが果敢に手を挙げて「庵野監督に質問です。続き(続編)はあるんですか?」と確信を突く質問をするが、監督は「決めるのは東宝。東宝に聞いて(笑)」とかわす。松尾さんが、思わせぶりに庵野さんを「歩くトップシークレット」と語ると、客席からは「まさかの『シン・エヴァ』?」との声が…。庵野監督は「頑張ります。いや、もう頑張ってますんで」とすでに『エヴァンゲリヲン』新作の製作に着手していることをにおわせる発言で、会場は大興奮に包まれた。そして舞台挨拶の途中で、劇中の「「いないものをあてにするな!いまは残ったものだけでやれることをやるだけだ!」というセリフと共にサプライズで長谷川さんが乱入!まさかの矢口蘭堂の降臨に会場のボルテージはMAXに!市川さんと高橋さんが、劇中の「あれだけのエネルギー、まさか核分裂?」「冗談キツイですよ、尾頭さん」という掛け合いで会場の興奮ぶりを表現し、大爆笑がわき起こった。ちなみに続編への意欲について長谷川さんも「ぜひやりたい!」とノリノリ。庵野監督は「僕はもういいです」と消極的だったが、果たして今後、新たな展開はあるのか…?『シン・ゴジラ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月16日●上映前のCMで合唱、コスプレ&ペンライト&応援うちわで興奮7月29日の公開以来、観客動員320万人、興行収入46億円を超え、今も快進撃を続ける映画『シン・ゴジラ』。進化するゴジラの圧倒的な強さ、そしてゴジラに対処する日本のトップたちの姿が人気を呼んでいるが、その物語に熱い視線を注いでいるのは、”ゴジラ好き”の男性だけでなかった。女性限定の鑑賞回開催が発表されるとチケットは即完売となり、激戦を制した女性たちが24日、「発声OK・光りものOK・コスプレOK」の『シン・ゴジラ』女性限定鑑賞会議に集ったのだ。○開演前からの賑わいコスプレOKなだけあり、会場となった東京・新宿バルト9には思い思いの格好をした女性たちが集合。石原さとみ演じるカヨコ・アン・パタースン特使、市川実日子演じる尾頭ヒロミ、さらには片桐はいり演じる従業員などの人気女性キャラクターだけでなく、作中で重要となる”ヤシオリ作戦”の一員、キングジムのファイルを抱え防災服を身につけた官僚など、”作品のどこかに出ていてもおかしくない誰か”の格好をしている女性も多かった。また、長谷川博己演じる矢口蘭堂、松尾諭演じる泉修一など、人気男性キャラの手作り応援うちわはかなりの出来栄え。まるでアイドルのコンサート会場かと見間違えるような賑わいの中、大杉漣の演じた「総理」うちわを手にした女性の姿もあり、そこかしこで撮影大会となっていた。開演時間をむかえると、通常の上映通りCMや予告編も流れるが、この時点で会場は大盛り上がり。セブンイレブンのCMソングにあわせて合唱が起こり、色を緑と赤に変えられたペンライトが揺れ、スクリーンに映るサンドイッチに「おいしそー!」と声がかかっていた。●ゴジラに巻き起こる”一気”コール!?○コールのタイミング本編の上映が始まると、まず「東宝」のロゴに対して「東宝~!!」「ありがとう~!!!」と、会場全体から感謝の声が上がる。良い作品を送り出したことに、直でポジティブな反応が返ってくるという結果になっていた。また、『シン・ゴジラ』名物となっているテロップは基本読み上げの姿勢で進んでいく。キャラクターが登場するたびに場内は歓声に包まれるが、特に矢口蘭堂、泉修一、花森麗子(余貴美子)、志村祐介(高良健吾)、尾頭ヒロミ(市川実日子)、安田龍彦(高橋一生)などの人気キャラクターには、ひときわ大きな声が上がる。竹野内豊演じる赤坂秀樹には「いい声!」「顔がいい!」と声がかかり、歌舞伎の「大向こう」のような味わいに。カヨコが「ここから先はPersonal Service」「win-win」などの名台詞を英語を話すと会場全体が真似をするなど、キャラクターにあった反応が自然と発生していた。さらに泉が激昂する矢口をおさめ、「まずは君が落ち着け」と水を渡す名シーンでは、観客が皆ペットボトルを掲げ、囃し立てるように「ヒュ~」と歓声が上がっていた。総理に決断を迫るシーンでは「ご決断を!」の声が上がり、京急が破壊されるシーンでは「京急ーーー!!」と大絶叫。巨災対の活躍シーンで流れるBGMのリズムに合わせて手拍子が巻き起こり、”ヤシオリ作戦”ではゴジラに向かって「一気! 一気!」と一昔前の飲み会のようなコールが行われ、クライマックスにふさわしいような、ふさわしくないような、しかしとにかく一体感だけは抜群となっていた。ゴジラが出てくると赤、自衛隊が活躍すると緑、レーザー光線が出ると青・紫など、場面に合わせて様々に色を変えるペンライトも雰囲気作りに一役買った。○役者の反応は?この日は上映後に市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりの4人が登場したが、出演者陣もこの盛り上がりには驚いた様子で、映画を一緒に見ていたという塚本は怯えたように「怖い!」を連発。「なんでタイミングが合うの? どこで練習してきたの?」と客席に語りかけると、「自主練!」と響くように回答が返ってくる。しかし、塚本演じる間邦夫のトレードマークである、首からかけたタオルをかけている女性を見ると、うれしそうに頷くなど、普段と違った体験を楽しんだ様子だった。最初は怪訝そうにしていた市川も、尾頭ヒロミの長ゼリフをその場で披露すると、大歓声を受けて力強いガッツポーズに。松尾は名台詞をアレンジし「まずは君たちが落ち着け」「まずは君が落ち着け」と声をかけ、集まった女性たちを興奮させ、さらに「この方は落ち着いていますね」客いじりまでしてみせる余裕を見せた。片桐もひょうひょうと登場し、客席ともスムーズに会話。それぞれの反応を見せた役者陣だったが、通常の舞台挨拶とは違った熱狂の雰囲気に、笑顔で会場を後にした。
2016年08月25日大ヒット中の『シン・ゴジラ』で“女性限定鑑賞会議”と銘打って、女性限定でコスプレ、サイリウム、上映中の声援OKの上映が開催!上映後にはネット上でもひときわ高い人気を誇る市川実日子、松尾諭、塚本晋也、片桐はいりが役衣裳で登壇し、熱烈な歓迎で迎えられた。上映中、劇場は全編を通じて歓声や声援、拍手に包まれており、自衛隊が戦うシーンでは「がんばれ!」、ゴジラ打倒の作戦が終わると「おつかれさま!」「ありがとう!」といった声が飛び、エンドクレジットでは庵野コールも!!キャスト陣が登壇すると、劇場は大歓声に包まれ、これには市川さんらもビックリ!松尾さんが、映画の中で長谷川博己演じる主人公・矢口に対して言うセリフを模して「まずは君たちが落ち着け!」と言い放つと、さらに大きな歓声がわき起こった。塚本さんは「ジャニーズになると、こういう気分なんですかね…?」と半ば、怯えながら語り、松尾さんも「一生の思い出になりました!」とニンマリ。ちなみに、4人の中でもひときわ大きな歓声を浴びていたのは、実は1シーンしか出演していない片桐さん!長谷川さんらのためにお茶を淹れる職員のおばちゃんを演じているが「私の役は、役名もないんですよ!(撮影も)半日も行ってないくらい。午前中だけで、お茶を出して帰っただけなのに…」とたった1シーンに対する思わぬ熱狂に驚いていた。また片桐さんはこのお茶を出すシーンの撮影に裏側についても暴露!「ひとことですが、1カットで撮るので緊張しました。庵野監督に『あなたの(茶を差し出すときの)笑顔に全てが懸かってます』と言われました。台本には最初、セリフはなくて『無言で絶妙のタイミングでお茶を運ぶ』とだけあって、直前に監督が3パターンくらい、セリフを考えた」と明かし、会場は驚きに包まれていた。片桐さんに負けじと(?)、松尾さんも「まずは君が落ち着け」のシーンの舞台裏を告白!あのシーンで、松尾さん演じる泉はセリフと共にペットボトルの水を矢口に渡すが「ペットボトルを渡すのは台本にはなかった。そもそも矢口があそこまで怒るってのもなかったので。撮影で、ペットボトルを矢口に向かって投げたんですが、長谷川くんが全然見てなくて顔に当たって、長谷川くんは余計に怒るという…(苦笑)」と明かし、会場は爆笑に包まれた。市川さん演じる、オタク気質の環境省の尾頭ヒロミに対しても、上映中から登場するたびに「ヒロミ!」と声援が飛んでいたが、市川さんは大テレ!これに対しても「かわいい」と歓声が起こるという好循環(?)で会場はどんどんヒートアップしていく。ファンの間では、複数の漫画家が独特のタッチで描いた尾頭ヒロミのイラストが話題を呼んでるが、市川さん自身もその画像を見たそうで、うれし恥ずかしといった表情!隣の松尾さんが「僕も(その画像を)壁紙にしようかと思いました」と語ると、市川さんは「え?家の?」とパソコンではなく、家の壁紙と勘違いするなど、バリバリの理系女子・尾頭とのギャップを図らずも垣間見せ、これには松尾さんも「かわいいなぁ…(笑)」と悶えんばかり。市川さんは、尾頭の専門用語に満ち溢れた早口のセリフを壇上で再現し、この日一番の拍手と喝采を浴びていた。なお、『シン・ゴジラ』は公開から約1か月を経た現在までに観客動員数は320万人、興行成績は46億円を突破している。『シン・ゴジラ』は公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年08月25日女優・市川実日子が24日、東京・新宿バルト9で行われた、映画『シン・ゴジラ』(7月29日公開)女性限定鑑賞会議に、共演の松尾諭、塚本晋也、片桐はいりと共に登壇した。同作は、脚本・総監督を庵野秀明が務めた『ゴジラ』12年ぶりの最新作。日本に現れた巨大不明生物・通称ゴジラを前に、俳優・長谷川博己演じる内閣官房副長官 矢口蘭堂を中心としたチームが立ち上がっていく。23日時点で、動員320万人、興行収入46億円を突破した。この日は”女性限定鑑賞会議”として、客席は女性のみ。また、コスプレ、サイリウムの持ち込み、映画を見ながらの発声が可能という形態に、観客は上映中からヒートアップし、作中でも人気のキャラクターを演じた4人を大きな歓声でむかえた。環境省自然環境局野生生物課課長補佐 尾頭ヒロミを演じる市川は、上映中に観客から「ヒロミ~!」と声がかかっていたことに驚きを見せ、「かわいい!」と声がかかると「かわいくない!!」と照れた様子を見せていた。保守第一党政調副会長 泉柊一を演じた松尾は、興奮する客席に「まずは君たちが落ち着け」と作中の名台詞をアレンジして連発。黄色い声を一身に浴び、塚本が「ジャニーズになるとこうなんですかね、もしかして」と感想を述べると、「一生の思い出になりました」とかみしめた。また、松尾は「(上映中)矢口とのやりとりの間に『ヒュ~』と言う声援があって、それがすごくムラムラするというか、変な気持ちになりました」と苦笑。さらに「(矢口に)ペットボトルを渡すところは台本になかったんです」と撮影の裏話を披露すると、会場は驚きの声に包まれた。松尾は「矢口が怒るくだりも(台本には)なかった」と話し「怒ってる人にペットボトルを差し出すというのも、どうしたらいいのかわからないので、矢口に投げたんです」と衝撃の事実を明かした。さらに「そしたら長谷川くんが全然見てなかったからポンって当たったんです。そして余計怒るという……」と、撮影中の印象に残った場面について語った。また市川は現場の雰囲気について「みんな早口で、意味わかんないこと言ってて、初日は心臓がこんなになりました」と握りこぶしを胸から離して表現。「噛まないといけない」というプレッシャーがあったという説明に、片桐も「ものすごい張り詰めてましたね。それでなんだ」と納得していた。共演者たちの言葉を受けて、松尾は「泉という役は早口で喋らなくていい」はずだが、「本番いきますって時に、長谷川博己っていう俳優に『早口で喋らないとカットされるよ』って言われた」と長谷川の行動を振り返った。そして「現場で広まっていた、(カットされるという)噂の発信源は長谷川くんです」と暴露すると、会場も笑いに包まれていた。
2016年08月24日ほとんどの日本人がその存在を知っているゴジラ。でもキャラクターとして知ってはいても「実は、映画は1本も見たことがない」という若い人や女性も多いのではないでしょうか。最新作『シン・ゴジラ』の公開を前にしても「そもそもゴジラのこと詳しく知らないし」、「ハリウッドのSF大作は見るけど日本の怪獣映画は…」とイマイチ気分が盛り上がらずスルーしてしまおうとしているあなたへ、『シン・ゴジラ』はいま、日本人が見るべき作品であり、重厚なサスペンスでもあり、あろうことか働く者の胸を熱くさせてしまうお仕事映画の傑作でもあります! 何がそんなにすごいのか? ゴジラ初心者でも心をわしづかみにされる『シン・ゴジラ』の見どころをご紹介します。■「3.11」を思わせる大災厄! もしもゴジラが現実に東京に現れたら…?「エヴァンゲリオン」シリーズで知られる庵野秀明が脚本・総監督を務めている本作ですが、そもそも『シン・ゴジラ』の“シン”って何なのか? 新? 真? 神? はたまた英語で“罪”を意味する「sin」ではないか? なんて意見も見られます。映画の中でも決して正解が示されるわけではなく、映画を見た人がそれぞれに考えるものなのでしょう。少なくとも本作は、過去に日本国内で製作されてきた28作のシリーズとは物語の上では全くつながりのない完全新作であり、舞台は現代。つまり、人々が怪獣など現実に存在するとは考えていない日本に文字通り、突然、謎の巨大不明生物としてゴジラが現れます。そして、本作の大きな特徴と言えるのが、明らかに東日本大震災とその後の原発事故を想起させる描写や設定を用いていることと、ゴジラに対処する政治家を主人公とし、彼らの目線で物語が展開していくこと。ゴジラによってビルや家屋が崩壊した光景やあふれた河川の水が津波のように人々に迫りくる描写は、5年前に何度もニュースなどを通じて見たあの光景を思い起こさせます。ちなみに、1954年に誕生した第1作の『ゴジラ』では、当時、ビキニ環礁で行われ大きな問題となっていた水爆実験に着想を得る形で、ゴジラは核実験により人類が生み出した存在として描かれていましたが、本作においてもそうした“元祖”『ゴジラ』の思いを汲んだ上で、現実の社会がしっかりと反映されています。広島・長崎への原爆投下から東日本大震災に至るまで、我々が映画の中のフィクションではなく、実際の歴史の中で遭遇してしまった現実の重みを、映画の中で随所に否応なく意識させられます。そして、主人公の内閣官房副長官の矢口蘭堂(長谷川博己)をはじめ、この事態に対処する登場人物たちの設定も、内閣から自衛隊、消防に至るまで全て現実のシステムや法律、社会制度に則したもの。もしも…もしも、本当に超巨大不明生物が現れたら、政府は、自治体は、自衛隊はどのような法律に則し、どのような命令系統で動き、どう対処するのか? 映画では、延々と続く閣議や仰々しく長ったらしい名前の非生産的な会議の模様が描かれます。話し合いは遅々として進まず、各省庁がそれぞれに責任をなすりつけ合うさまや、安全性ではなく経済を優先する思考、消去法による事なかれ主義、責任者がなかなか決断できない現実など、日本社会のお役所体質の弊害がこれでもかと繰り広げられます。■アメコミ映画の対極? 日本の日本人による日本的ヒーロー映画!一方で、主人公の矢口をはじめ、国民の命を第一に考え、この国の未来を真剣に案じる者たちの姿も描かれます。不眠不休で身を粉にして事態に立ち向かう政治家や官僚、研究者ら対策チームの面々、そして彼らが立案した作戦に文字通り命がけで従事する自衛隊や消防関係者などの姿は、絶望的な事態の中のひと筋の“光”であり、庵野監督が本来あるべき為政者の姿として物語の中に込めた希望、祈りと言えるでしょう。そして、いい意味でこの映画が“日本的”であるのが、主人公らが決して飛び抜けた大天才ではないというところ(もちろん、国家を動かす代議士、官僚、そしてその道の第一人者である研究者である以上、ひとりひとりが優秀であることは間違いないのでしょうが…)。矢口も、会議の席で突飛な発言をして煙たがられるなど政治家としてやや異端の雰囲気を持ってはいますが、あくまでも若手の一政治家であり、基本的に上司の顔を立て、部下を気遣い、実に日本的な根気のいる交渉と根回しでことを進めていきます。対策チームのメンバーたち(石原さとみ、高良健吾、市川実日子、高橋一生 etc…)も個性派で魅力的な面々ですが、あくまでもチームとして知恵を出し合います。その姿は「プロジェクトX」そのもの!スティーブ・ジョブズや“アイアンマン”トニー・スタークスのような一人の天才の存在や超人的なパワーに頼るのではなくチームワークの勝利を目指す――アメリカンドリームやアメコミヒーローとはある意味で対極にある、日本の日本人によるヒーロー映画といえるのかもしれません。先ほど、“お役所体質”と批判的に書きましたが、非常事態にあっても倫理と秩序を保とうとする姿勢は、一方で日本社会の美徳とも言えます。ある登場人物のセリフとして「役所のすること」という言葉が出てきますが、実に味わい深いセリフとして胸に響きます。長くなりましたが、最後にもうひとつ。東京湾に出現し、首都を蹂躙するゴジラをどうすべきか? という会議の中で「駆除するのか?」「捕獲するのか?」それとも「静観する(海に還っていくのを待つ)のか?」といった解決の選択肢が掲げられます。外の世界からやってきた異種の存在、招かれざるスーパーパワーを持った存在、人類が自ら生み出してしまったのかもしれない手に負えない存在――ゴジラをどう解釈するのかにもよりますが、そうした存在とどう付き合うべきか? ここでもまた現実の世界を反映しつつ、選択が突き付けられます。ここ10年ほどハリウッドでは、長くアメリカで親しまれてきたヒーローを最新の映像技術で現代版として映画化したアメコミヒーローシリーズが人気を博していますが、アメリカにおけるアメコミヒーローに日本で相当する存在がゴジラなどの怪獣なのかもしれません。バットマンという、アメリカ人が慣れ親しんだヒーローの物語をクリストファー・ノーラン監督が新たな解釈を加えて大ヒットに導いた『ダークナイト』三部作には、9.11の影響が多く見られると言われます。『シン・ゴジラ』はその意味で、約60年にわたって日本人が愛し続けてきた怪獣を用いて3.11以降の日本、現在の世界を改めて解釈した作品といえるかも知れません。ゴジラについての知識の有無や怪獣映画への理解の深さに関係なく、現代を生きるひとりの日本人として、まっさらな気持ちで、もしいま、ゴジラが現れたら…? という体験を味わってみてはいかがでしょうか?『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より公開。(text:Naoki Kurozu)
2016年07月26日俳優の長谷川博己が7月25日(月)に開催された主演作『シン・ゴジラ』のワールドプレミアに出席。「ポケットに入るモンスターを追いかけるのもいいですが、この夏は世界最大のモンスター、ゴジラを追いかけていきたい」とポケモンGOに対抗心を燃やした。12年ぶりの“国産ゴジラ”映画の世界初お披露目となったこの日、会場となった東京・歌舞伎町のセントラルロードには、本作に登場するゴジラと同じ全長118.5メートルのレッドカーペットが敷かれ、長谷川さんをはじめ、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭、市川実日子、大杉漣、塚本晋也、尾上克郎准監督、樋口真嗣監督、庵野秀明総監督という超豪華なキャスト&スタッフが勢ぞろいした。会場に駆けつけたファンおよそ3,000人の大歓声を浴びた長谷川さんは、「まるで自分がトム・クルーズになった気分。すごい熱気で皆さんの期待を肌で感じました」と上機嫌。完成したばかりの本作は「熱く、そして皆さんの心に訴えかける激しさがある作品」だといい、「日本の伝統文化でもあるゴジラを、大きなスクリーンで体感してください」とアピールした。脚本・編集・総監督を務めた庵野氏は「公開を目前に控えて、まだいろんなことを秘密にしていますが、やはり何の先入観もない状態で純粋に楽しんでもらいたい」とこの日まで情報をシャットアウトしていた理由を説明し、「意外と正攻法で作っていますので、安心してご覧ください」と“王道”宣言も飛び出した。なお、レッドカーペットが敷かれた歌舞伎町のセントラルロードは、『シン・ゴジラ』の公開を記念し、“ゴジラ・ロード”に改名されることが発表された。ゴジラの名称が、地名に使用されるのはこれが初めて。“ゴジラ・ヘッド”を有するTOHOシネマズ新宿へと向かう道の名称として、これ以上のものはなく、今後歌舞伎町の新たな名所となりそうだ。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)から全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月25日12年ぶりに日本で製作された『ゴジラ』シリーズ最新作『シン・ゴジラ』のワールドプレミアが7月25日、東京・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で開催され、劇場前のセントラルロードで本作に登場するゴジラと同じ全長118.5メートルのレッドカーペットが敷かれた。また、この日『シン・ゴジラ』公開を記念し、同所が“ゴジラ・ロード”に改名されることが発表された。ゴジラの名称が地名に使用されるのは、史上初となる。『シン・ゴジラ』ワールドプレミアその他の写真記念すべきレッドカーペットには主演の長谷川博己をはじめ、竹野内豊、石原さとみ、高良健吾、松尾諭、市川実日子、大杉漣、塚本晋也、尾上克郎准監督、樋口真嗣監督、庵野秀明総監督が勢ぞろい。駆けつけたファン約3000人の熱烈歓迎を受け、長谷川は「すごい熱気で自分がトム・クルーズになった気分(笑)。ポケットに入るモンスターを追いかけるのもいいですけど、この夏は世界最大のモンスターであるゴジラを追いかけてもらえれば」とアピールにも熱が入った。さらに長谷川は「豪華なキャストと日本を代表する監督たちが揃って、すばらしい作品になりました。熱く、そして皆さんの心に訴えかける激しさがある作品。日本の伝統文化でもあるゴジラを、ぜひ大スクリーンで体感してください」と熱弁をふるった。「ぜひ女性にも楽しんでもらえれば」(竹野内)、「人それぞれ、受け取り方が違う作品。皆さんの感想を聞いてまわりたいです」(石原)、「ゴジラ対人間はもちろん、人間対人間のドラマにも、今だからこそ伝わるメッセージがこめられている」(高良)と共演陣も思い入れは格別。庵野総監督は「純粋に何の先入観も持たずに、見ていただきたい。正攻法で作っていますので、安心してください」と“世界初披露”に感無量の面持ちだった。『シン・ゴジラ』7月29日(金)公開取材・文・写真:内田 涼
2016年07月25日「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親にして、世界中にその名を轟かせている庵野秀明が脚本・総監督を務める『シン・ゴジラ』。完成報告会見で強い手ごたえを語った庵野総監督自らが構成・編集を務めた最新予告編がこの度公開された。今回、公開された予告編にはゴジラが襲撃する現代日本の政府関係者・矢口蘭堂役の長谷川博己、同じく政府関係者・赤坂秀樹役の竹野内豊、米国エージェント、カヨコ・アン・パタースン役の石原さとみに加え、高良健吾、大杉漣、柄本明、余貴美子、市川実日子らが登場。話し合いが行われる間、日本中が混乱し、国民が逃げる様子が映し出されている。さらに自衛隊から攻撃を受けるゴジラや、映像の終盤には雄叫びと共に紫色の光を放つ姿も…。シリーズ初のフルCGで描かれる本作のゴジラは、史上最大の体長118.5mという、想像を遥かに超える最強の完全生物として日本に上陸するのだ。『ゴジラ FINAL WARS』以来、約12年ぶりの日本製作のゴジラシリーズとなる『シン・ゴジラ』。長谷川さん、竹野内さん、石原さん主要キャストほか斎藤工、前田敦子ら総勢328名豪華キャストが集結している。『シン・ゴジラ』は7月29日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月19日俳優・小栗旬と『るろうに剣心』シリーズの大友啓史監督のタッグで贈る映画『ミュージアム』。この度、映画に登場する殺人アーティスト・カエル男をフィーチャーしたスマホジャックムービーと前売り特典の詳細が明らかになった。雨の日に起きる連続猟奇殺人事件。犯行現場に残された謎のメモ、そして見つけられることを前提としたかのような死体。犯人はカエルのマスクを被った通称・カエル男。事件の関連性に気付いた沢村刑事(小栗旬)が捜査を進めると、驚愕の次のターゲットが浮かび上がる。カエル男の次のターゲットとは。そして、犯人を追うはずの沢村が、逆に絶望的な状況に追い詰められていく。果たしてカエル男の目的とは――。原作は漫画大国日本を震撼させた巴亮介の同名コミック。「ヤングマガジン」(講談社)で連載されるや否や、その想像を絶する過激描写と、読めば読むほどハマってしまう緻密に練られたストーリー構成、裁判員制度の問題という奥深いテーマも盛り込み、連載終了後も“ヤバすぎる!”とSNS上で拡散。いまもなお、熱狂的ファンを増やし続けている超問題作だ。主演の小栗さんをはじめ、妻・遥役に尾野真千子、沢村のと共に事件を追う相棒・西野純一役に野村周平。そのほか丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋、松重豊らが出演する。このほど到着したのは、スマートフォンの画面サイズに合わせて制作されたスマホジャックムービー。動画を再生すると天気予報の映像が流れるが、突如画面にノイズが入ると、晴れ予報の表示が雨に!「雨が降ると、奴が来る…」スマホが壊れてしまったかのように様々なアプリが起動し、暴走してしまう。そして、映画に登場する殺人アーティスト、“カエル男”から恐怖の着信がくるという、リアルな恐怖感を煽るムービーとなっている。そして併せて7月1日(金)より発売される前売り特典の内容も明らかに!劇中で殺人アーティスト“カエル男”は、犯行現場に必ず「ドッグフードの刑」や「母の痛みを知りましょうの刑」などと書かれた謎のメモを残していくのだが、そのメモにならった“お仕置き付箋”を本作の前売り特典にするという。デザインは、CGクリエイター、声優、監督として大活躍中の「秘密結社 鷹の爪」のFROGMANが担当。可愛いけどちょっと不気味な“カエル男くん”のキャラクターイラストを書き下ろし、元祖“カエル男”ことFROGMANと「ミュージアム」のスペシャルコラボがここに実現した。デザインを担当したFROGMANは、「僕のFROGMANという名で、まさかこんな形で関わる機会を頂けるとは思いもよらず、しかも僕の作風とは真逆なシリアルキラーとは!どこかユーモラスなカエル男。きっと日本映画史に残る愛すべきキャラとなるでしょう!」と喜びを語った。『ミュージアム』は11月12日(土)より全国にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月24日ワイドショー、週刊誌、スポーツ新聞で報道された芸能ニュースをコラムニスト・芸能解説者の木村隆志が厳選紹介! 芸能人の熱愛・破局・スキャンダル・事件……これさえ見れば、一週間の芸能ニュースを総ナメできる。■5位:西島秀俊に第一子誕生! またも極秘で株を上げた"プロ彼女"3日、西島秀俊(45)が、先月末に第1子となる男児が誕生したことを発表。所属事務所を通じて、「先月末に第1子となる男児が誕生いたしました。おかげさまで母子ともにとても元気です。支えてくださった皆さまに心より感謝いたします。本当にありがとうございました。これからも、より一層ひとつひとつのお仕事を一生懸命頑張ります」と報告した。西島は2014年12月に3年間の交際を経て、16歳年下の一般女性と結婚。父親役を演じることも多く、その度に子ども好きを明かしてきただけに、喜びは大きいだろう。このニュースで気になったのは、出産どころか妊娠の報道すら一切なかったこと。お腹が大きければ気づきそうな上に、おめでたいことだけに家族や友人経由で情報が漏れることも多い。芸能記者たちを「またやられた」と悔しがらせたのは、「プロ彼女」と呼ばれた妻の徹底した情報管理か。週刊誌に影すら踏ませない妊娠&出産劇は、痛快さすら感じる。■4位:陣内智則とミオパンの結婚は今夏か? するする詐欺か?3日、ビールのイベントに出演した陣内智則(42)が、記者たちから結婚関連の質問ラッシュを受けた。まず元妻・藤原紀香(44)の結婚について「祝杯をあげたい」、次に「DAIGOさん(38)と北川景子さん(29)の結婚式を見て、本当にすてきだなと思った」と祝福。これに絡めて交際中のフジテレビ・松村未央アナ(29)との結婚を聞かれると、「(彼女が6月29日で)30歳になるんで、ちゃんと考えなければいけないですよね」と笑顔で語った。しかし陣内は昨年秋に、両親と松村アナを会わせたことや、「その場で結婚の話もした」などのエピソードを話したほか、2月の誕生日ライブでは事前に「重大発表!」とうたっておきながら、「同棲もプロポーズもまだ」と明かしたり、8月に行われる「アメリカライブが終わってから」とほのめかしたり、"結婚するする詐欺"のような状態が続いている。そもそも陣内が記者から追いかけられているのは、「単に結婚を祝福したいから」というわけではない。藤原との離婚理由が浮気だったことを公言したほか、松村アナとの交際後も『ZIP!』出演モデルをお持ち帰りした前科があるなど、記者たちの「またゲスなことをしそう」という期待値が高いのだ。「結婚が白紙になるかも」「結婚してもすぐ浮気しそう」という"ゲスの極み予備軍"として、今後も人気以上の注目を集めるだろう。■3位:相武紗季が電撃結婚! 相手は6歳年上の会社社長相武紗季(30)が会社社長との結婚を発表した。大安の5月3日午前、2人で区役所に婚姻届を提出。相武は直筆で、「彼とは友人を介して出会い、恋人として寄り添うようになりました。昨年末にプロポーズをして頂いてから、こうして皆様にご報告できる事をとても嬉しく、とっても幸せに思います」と喜びを明かした。男性とは3年前に金子ノブアキの紹介で知り合い、猛アタックを受けて昨年初めに交際スタート。7月には2人で犬の散歩をしている姿が報道されていたが、昨年末にプロポーズされたという。相武は、「不器用な私を忍耐強く愛をもって見守ってくれる彼と温かく、笑顔いっぱいな家庭を築いていきたいと思います」と宣言。かつて相武は、「TOKIO・長瀬智也(37)と結婚間近」との報道もあったが、2012年ごろの破局以降は、浮いた話はほとんどなかった。アメリカへの語学留学が「失恋を癒すため?」と噂されていただけに、測ったような30歳ちょうどでの結婚に祝福の声が集まっている。■2位:戸田恵梨香と加瀬亮が『SPEC』熱愛! お互いの恋人とは破局戸田恵梨香(27)と加瀬亮(41)の交際が明らかになった。2人は2010年スタートの『SPEC』シリーズで共演したほか、今年も再共演があったばかり。昨年、その撮影で一気に距離を縮めたという。加瀬の所属事務所が、「報告は受けていませんが、お似合いのカップルだと思います」とコメントしたことが、円満交際を物語っている。『SPEC』が放送されていたころ、加瀬は市川実日子(37)、戸田は綾野剛(34)と交際。戸田は破局後に勝地涼(29)とも交際したが、いずれも破局。特に加瀬と市川は長年のつき合いがあり、同棲もしていただけに驚きは大きい。昨秋、戸次重幸(当時41)と市川由衣(同29)、鈴木浩介(同40)と大塚千弘(同29)が結婚したように、40代男性と20代女性の"俳優婚"は定番なだけに、今後の展開が注目される。同様に、竹野内豊(45)と倉科カナ(28)の結婚はあるのか。■1位:ついに口を開いたジャニー社長。「SMAP解散させない」今年1月の事務所退社&グループ分裂騒動が記憶に新しいSMAP。その後も「契約更新の9月に解散するのでは?」という噂がくすぶっている中、ジャニー喜多川社長がついに口を開いた。ジャニー社長は記者たちの前で「みなさんが聞きたいのはSMAPのことでしょう」と自ら切り出し、「SMAPはわが子と同じ。もともと彼らが出て行くはずがないと思っていたし、僕に相談なしに解散するはずがない。そんな心配、全然ない。解散とか冗談じゃない」と話した。9月のデビュー25周年についても、「(記念イベントを)盛大にやるべき。周りに遠慮して萎縮する意味もない。ツアーもやらなきゃ」と強烈な援護射撃。グループ活動の予定がほとんどないことを心配していたファンたちはホッとしたのではないか。事務所内はもちろん、業界内でも強大な影響力を持つ人の言葉とは言え、本人たちの言葉ではないだけにモヤモヤは残ったまま……。あの生謝罪で世間に与えた暗いイメージを払拭するためには、やはり5人の力強い言葉が必要だろう。□おまけの1本:「オードリー・春日、ボディービル大会で予選落ち」オードリー・春日俊彰(37)がボディービル大会『東京オープン選手権』の75キロ以下級に出場。昨年は5位入賞で驚かせたが、今年はまさかの予選敗退。「トップ3入り」を目標にしていた上に、「トゥース!」などのギャグも披露できず終わる惨敗だった。春日は、「予選は突破して当然、そもそも決勝に進む前提でいた自分にムカついている」とガックリ。28人中、上位12人に入れなかったことがよほど悔しかったのか、「調子こきました。ゆるやかに体重を減らさないといけないのに、1週間で6キロ落とした調整の失敗。筋肉に張りがなかった……」と肩を落とした。ちなみに、同級に出場した、なかやまきんに君(37)は2年連続の2位。春日はフィンスイミング日本代表として6月の世界大会に出場予定であり、並行してのトレーニングに難しさがあったのか。こちらは昨年、リレー種目で銅メダルを獲得しているだけに、2年連続メダリストの期待が高まる。ただその反面、本業の漫才を見る機会はほとんどない……。■木村隆志コラムニスト、芸能・テレビ解説者、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブに毎月20~30本のコラムを執筆するほか、業界通として各メディアに出演&情報提供。取材歴2000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など。
2016年05月08日11日にAbemaTVで配信された、歌舞伎俳優・市川海老蔵の12時間密着生番組『有名人1日ガチ生放送 市川海老蔵』が、視聴数125万を記録した。これは、インターネットテレビ局・AbemaTVの本開局記念特番として配信されたもので、京都で公演中の海老蔵に、11日正午から12時間にわたって完全密着。舞台『源氏物語 第二章 ~朧月夜より須磨・明石まで~』の模様に加え、その楽屋への潜入、八田亜矢子による観客や市川九團次、大谷廣松、片岡市蔵ら共演者のインタビューなどで、番組は進行した。舞台が終わると、AbemaTVを展開するサイバーエージェントの藤田晋社長と夕食。「『舞台を生中継したい』という熱い思いがあった」と振り返りながら、ネットを通じて舞台が生中継され、スマートフォンから鑑賞することもできたことで、若年層に向けての大きなアピールになったと歓喜した。途中には、妻・小林麻央からLINEでメッセージが届く一幕も。それに対して、海老蔵は「麻央見てる~?」と画面越しにデレデレしながら、メッセージを送った。海老蔵は、目標視聴数を100万と掲げていたが、配信中に見事達成。記念に、100年物で100万円するワインでお祝いしたが、放送終了時刻より30分早く解散してしまい、急きょ"市川AB蔵"ことレイザーラモンRGの配信に切り替え、視聴者からのさまざまなリクエストに「あるあるネタ」で30分間つないだ。その後、エンディングに海老蔵が再登場。配信中に約6,000件のコメントが集まったことが明かされ、最後に海老蔵が、この生配信番組の第2弾を実施することを発表した。(C)AbemaTV
2016年04月12日『信長協奏曲』が大ヒット中の小栗旬が、史上最悪の殺人鬼“カエル男”に追い詰められる主人公を演じる『ミュージアム』。『るろうに剣心』シリーズをはじめ、注目作を続々と生み出す大友啓史監督が手掛ける本作から、ついに “カエル男”が姿を見せる緊迫感みなぎる超特報映像と第1弾キービジュアルが解禁された。雨の日に起きる連続猟奇殺人事件。犯行現場に残された謎のメモ、そして見つけられることを前提としたかのような死体。犯人はカエルのマスクを被った通称“カエル男”。それぞれの事件の関連性に気付いた沢村刑事(小栗旬)が捜査を進めると、驚愕の次のターゲットが浮かび上がる。そこには沢村の妻・遥(尾野真千子)と子どもがリストアップされていた…。犯人を追うはずの沢村が、逆に絶望的な状況に追い詰められて行く。果たして、カエル男の目的とは?原作は、2013年「ヤングマガジン」で連載されるや否や、その想像を絶する過激描写と、読めば読むほどハマってしまう緻密に練られたストーリー構成で話題を呼んだ、巴亮介による同名コミック。連載が終了したいまもなお、熱狂的ファンを増やし続けている、残虐性とゲーム性を兼ね備えた超・問題作だ。満を持しての映画化となった本作では、主人公・沢村に『宇宙兄弟』『ルパン三世』など、数々の国民的キャラクターを演じ日本映画界を牽引し続ける小栗さん。沢村の妻役に『エヴェレスト 神々の山嶺』が公開中の尾野真千子、相棒となる新米刑事役に『ビリギャル』『ちはやふる』などの野村周平、さらに丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋、松重豊など実力派俳優たちが脇を固める。今回解禁された映像は、10秒の“超”特報。降りしきる激しい雨音をバックに、険しい顔で何かを見つめる主人公・沢村。そこに突然現れた“カエル男”が取った行動とは…!?固唾を呑んで見入ってしまう、緊迫感みなぎる10秒間に登場するのは、たった2人だけ。「この映画はカエル男が引き起こす猟奇的殺人事件の単なる顛末を描くのではなく、極限の状況下で人間がどのように振る舞うのかという生理的な反応をモチーフにしています」という大友監督の言葉通り、この後の展開を強く予感させられる映像となっている。そして、注目のキービジュアルでは、史上最悪の猟奇殺人鬼、“カエル男”がなんとも不気味な立ち姿を披露。現像された写真、冷蔵庫、天井から釣り下がる鎖、蛍光灯、怪しげな器械類に囲まれ、こちらを振り返るその様には、無表情なはずのカエルのマスクを通り越し、なぜかマスクの主の意思が伝わってくるような気にさせられてしまう。全編クライマックス級の怒涛の展開と重厚なドラマが織りなす、衝撃のスリラーエンターテインメント。まずは、わずか10秒の間にその世界観が濃縮されたこちらの映像から、その一片を味わってみて。『ミュージアム』は今秋、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月18日小栗旬が主演を務める『ミュージアム』の新ビジュアルと特報映像が公開になった。雨の日にだけ現れて次々に殺人を重ねていく“カエル男”の不気味な姿を捉えたビジュアルで、特報にもカエル男が登場する。『ミュージアム』特報映像本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村の姿を描くスリラー作品。『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務め、尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演する。カエル男は、その名の通り、カエルのマスクをかぶった謎の男で、徹底的に対象を調査した上で執拗なまでにこだわり抜いた“殺人計画”を遂行する恐ろしい人物だ。その行動は大胆不敵で、猟奇的、さらに頭脳も冴えており、彼の正体を突き止めようとする沢村刑事は、逆に追いつめられていく。このほど公開になった映像では、追いつめられた沢村の前に突然、カエル男が出現する瞬間を描いた衝撃的な内容。当然のように辺りには雨が降っており、沢村が見つめる窓ガラスを路面を、周囲一体を、そしてマスク姿のカエル男も濡らし、不気味な質感が観る者に強い印象を残す。このほど公開になった特報映像は、この他に“劇場用”があり、全国の映画館で順次披露される予定。『ミュージアム』2016年秋ロードショー
2016年03月18日小栗旬と大友啓史監督が仕掛ける衝撃のスリラーエンターテイメント『ミュージアム』。主演の小栗さん以外のキャストについては未発表だった本作だが、この度、尾野真千子、野村周平、丸山智己、大森南朋ら実力派俳優陣の出演が明らかとなった。雨の日に起きる連続猟奇殺人事件。犯行現場に残された謎のメモ、そして見つけられることを前提としたかのような死体。犯人はカエルのマスクを被った通称・カエル男。事件の関連性に気付いた沢村刑事(小栗旬)が捜査を進めると、驚愕の次のターゲットが浮かび上がる。カエル男の次のターゲットとは。そして、犯人を追うはずの沢村が、逆に絶望的な状況に追い詰められて行く。果たしてカエル男の目的とは――。映画、ドラマ、CMと幅広いジャンルで活躍する小栗さんが主演を務め、『るろうに剣心』シリーズや今年公開予定の『秘密 -トップ・シークレット-』など、日本映画に新風を巻き起こす大友監督がメガホンを握る本作。「ヤングマガジン」(講談社)で連載されていた原作は、その想像を絶する過激描写と読めば読むほどハマってしまう緻密に練られたストーリー構成、裁判員制度の問題という奥深いテーマが盛り込まれ、連載直後から連載終了後のいまも話題を集め、熱狂的ファンを増やし続けている。映画化が発表されるや、その衝撃的なストーリーと、小栗さんと大友監督の最強タッグで、ネット上で騒然となった本作の新たなキャストがついに解禁。小栗さん演じる沢村の妻・遥役に連続テレビ小説「カーネーション」や『そして父になる』に出演し、『エヴェレスト 神々の山嶺』の公開も控える尾野さん、沢村と共に事件を追う相棒・西野純一役に『ライチ☆光クラブ』『ちはやふる』など話題作への出演が続く野村さん、そして警視庁捜査一課のメンバー・菅原剛役に丸山智己、岡部利夫役に伊武雅刀が扮する。さらに遥の親友・秋山佳代を田畑智子、沢村の父を大森南朋、医師・橘幹絵を市川実日子が演じる。小栗さんをはじめとする日本映画界を代表する俳優たちが仕掛ける謎と罠の数々を、公開まで楽しみに待ちたい。以下、キャスト&監督コメント■尾野真千子(沢村遥役)精神的に辛い物語でした。でも家族という温かいものを見直す深い映画でもありました。母という目線から愛と恐怖が伝わればいいなと思います。■野村周平(西野純一役)初めての大友組でしたが、撮影方法など初めての事が多くて大変勉強になりました。そしてワンシーンワンシーンの熱量が素晴らしいので手応えはバッチリです。小栗さんとも初共演させていただきましたが、すごくストイックで勉強させられる事が沢山ありました。■丸山智己(菅原剛役)『ミュージアム』という映像化にあたり衝撃の問題作に挑んだ大友組の現場は、常にヒリヒリするほどのエネルギーに満ちていて、俳優として最高に幸せな現場でした。スタッフ、キャストが身を切りながら向き合った作品だからこそ、その分、底知れぬエネルギーと痛みに満ちた映画になっていると思います。完成が今から楽しみです!■伊武雅刀(岡部利夫役)今回の作品で、今まで見たことのない私をお見せできると思います。ヒントは 『かみ』■田畑智子(秋山佳代役)大友監督とは10年以上前に1度お仕事をさせて頂きました。ミュージアムの撮影は1日だけでしたが、とても緊張感があり、熱のこもった演出は変わらず、そこに その世界に自分が居れる事の幸せと監督の思いに応えようと必死でした!監督が作り出してくださる世界観に馴染めるように一生懸命演じようと思いました。本当に心から大好きな監督とステキな現場でした。■大友啓史監督噛めば噛むほど味が出る、そんな個性的で味のある、僕の大好きな俳優たちを揃えることができました。この映画はカエル男が引き起こす猟奇的殺人事件の単なる顛末を描くのではなく、究極の状況下で人間がどのように振る舞うのかという生理的な反応をモチーフにしています。妻役の尾野真千子さんはじめ、今回発表した俳優たちによる鬼気迫る迫真の演技は、小栗旬君演じる沢村刑事を心身共にギリギリまで追い詰め、観てくださる方々を非日常的な恐怖体験へと誘ってくれると思います。どうぞご期待ください。『ミュージアム』は2016年秋、全国にて公開予定。(cinemacafe.net)
2016年03月11日小栗旬が主演を、『るろうに剣心』『秘密 THE TOP SECRET』の大友啓史が監督を務める『ミュージアム』に尾野真千子、野村周平、丸山智己、伊武雅刀、田畑智子、市川実日子、大森南朋が出演することが発表になった。その他の画像本作は、巴亮介の人気コミックが原作で、カエルのマスクを被り、雨の日に猟奇殺人を繰り返す“カエル男”を追う刑事・沢村の姿を描くスリラー作品。事件を捜査し、犯人を追いつめていく沢村と、罠を仕掛けて沢村を絶望的な状況へと追いつめていくカエル男の攻防を圧倒的な緊張感で描き出していく。沢村の妻・遥を演じる尾野は「精神的に辛い物語でした。でも家族という温かいものを見直す深い映画でもありました。母という目線から愛と恐怖が伝わればいいなと思います」と語り、沢村を慕う新米刑事・西野純一を演じた野村は「小栗さんとも初共演させていただきましたが、すごくストイックで勉強させられる事が沢山ありました」と撮影を振り返った。警視庁捜査一課の菅原剛を丸山が、警視正の岡部利夫を伊武が、遥の親友・秋山佳代を田畑が、捜査協力者の医師・橘幹絵を市川が、沢村の父を大森が演じる。なお、物語の最重要人物“カエル男”を誰が演じるのかは、いまだに明らかになっていない。「噛めば噛むほど味が出る、そんな個性的で味のある、僕の大好きな俳優たちを揃えることができました」という大友監督は「この映画はカエル男が引き起こす猟奇的殺人事件の単なる顛末を描くのではなく、究極の状況下で人間がどのように振る舞うのかという生理的な反応をモチーフにしています」と説明。細部まで徹底的にこだわった劇空間と、重厚なドラマ作りが魅力の大友監督が、本作のキャスト陣をどこまで追いつめ、スクリーンに“恐怖”を描き出すのか気になるところだ。『ミュージアム』2016年秋ロードショー
2016年03月11日『あなたの「治る力」を引きだそう』(市川加代子著、あさ出版)は、著者が日ごろから行なっているという自然療法「市川式恢復(かいふく)療法」についてのガイドブック。耳慣れないかもしれませんが、市川式恢復療法の基本的な考え方は次のようになるそうです。・体に設計ミスはない・体は「治る力」を秘めている・どんな病気に対しても例外ではないつまり病気を治すのは、薬でも医者でもなく、自分自身だということ。もっと詳しくいえば、自分のなかで眠っている「治る力」を引き出すことによって、病気は治るというのです。そんな市川式恢復療法には、10種ものメリットが。■市川式恢復療法のメリット(1)知っていれば、いつでもできる使用するのは生姜や豆腐、こんにゃくなど、身近にあるものばかり。それらがあれば、昼夜を問わず行えるといいます。(2)どんな病状でも使える体調の改善、治癒が期待できるそうです。(3)害がないすべて自然のものを使用するため、副作用の心配もなし。(4)安価である基本的に、使用する野菜やサラシを買う費用だけでOK。(5)おぼえたら、小学生でも行なえる過去には、4歳で行なった子もいたのだとか。(6)体のことがよくわかる体調を観察することが必要なので、おのずと自分の体に対する理解が深まります。(7)家族、友人間で行なえば、つながりが深まる手でなでたり、さすったりするので、無理なくスキンシップができるということ。(8)実践すると治癒力が増進される体力が早く恢復するなど、予後がよくなるのだといいます。(9)自分への信頼、体へのいたわりが強くなる「治る力」を実感するほど、自分の体を信じるようになるそうです。だからこそ「大切にしよう」という気持ちも強くなり、さらに健康になることに。(10)権威や情報に振り回されず、自分で方向性を見い出せる自分で行ない、自分で治すことを体験することで、自分の判断によって、的確に体を扱うことが可能に。使い方を学ぶ必要があったり、手間ひまのかかるものもあったり、根気とやる気が必要だったりもするものの、これなら効果が期待できそうです。でも、具体的にどのようなことをするのでしょうか?■いちばんの近道は半身浴!市川式恢復療法の実践方法はさまざまですが、すべてに共通する鍵があるのだそうです。それは、体を芯から温めて、不要物を出す力を高めること。そして、なかでも著者が最初にオススメしているのが半身浴。なにも特別なものを準備する必要がなく、体の負担も軽く、それでいて血液循環をよくする効果は抜群だといいます。(1)風呂をぬるめ(38~41度)に沸かします。水位を低くするか、浴用の椅子を沈めるかして、入ったときに水位がみぞおちからへその間くらいにくるように調整します。(2)途中で飲むための水やお茶を用意し、湯船に浸かります。なお、腕は湯から出しておきましょう。(3)体が熱くなってきたら、いったん湯から上がって、下半身に水シャワーを浴び、ふたたび湯船に浸かります。これを、自分が疲れず「気持ちいい」と思える範囲で何度か繰り返します。このとき大切なのは、脱水症状を「起こさないように、マメに少しずつ水分をとること(ただし、ガブガブ飲むのはよくないそうです)。(4)大切なのは、必ず「冷」で終えること。そして最後に水シャワーを浴びるか、冷たいタオルで全身を拭きます。半身浴後も、マメに水分補給することを忘れずに。*他にも、末端を集中的に温める「手足温浴」、万能の薬効を体に送り込む「びわ療法」、体中から汗が噴き出す「全身生姜罨法(あんぽう)」など、身近にあるものを利用して、手軽に行えるメソッドがたくさん紹介されています。しかも無理なくできるものばかりなので、実践してみれば体調を快適にすることができるかもしれません。(文/書評家・印南敦史)【参考】※市川加代子(2015)『あなたの「治る力」を引きだそう』あさ出版
2016年01月20日●良い意味で"余白"のある作品WOWOWで12月26日(土)に放送されるドラマW『山のトムさん』は、『クマのプーさん』などの翻訳家としても知られる石井桃子の同名作品が原作のスペシャルドラマ。自然に囲まれた田舎の山の家で暮らす人たちと一匹の猫が織り成す穏やかな日常を描いた、独特な時間と空気の流れる作品だ。ハナ役を演じた小林聡美と、トキ役を演じた市川実日子に話を聞いた。――昨今のドラマと比べ、見る人にいろいろなことを想像させる、良い意味で"余白"のある作品だと感じました。お二人の感想をぜひお聞かせください。小林「確かに、この物語の舞台は世間の情報をどうやって知るんだろうって思うくらい、ある意味、切り離されて営まれている感じに見えるんですけど、そういう時間を目で見ることって、やっぱり必要なことなんじゃないかなって思うんです」――演じる上で難しくはなかったですか?小林「私たちは石井桃子さんの原作を読んで、どんな背景でどんな暮らしをしていたのかを知識として共有していたので、すごく整理された中で出来たんですよ。言葉は少ないけど、不安はなかったですね」市川「(ハナの甥である)アキラ(伊東清矢)くんがどうしてこの家に来たのかということは書かれていないので、学校で何かあったのかなと想像もしましたが、なによりその場で、こういう人がいて、こういう人が来て、という"空気感"を感じられるように努めました。『余白』っておっしゃいましたけど、ホントにその通りで、『自分の想いと重ねることが出来た』という感想もいただいたり、私自身もそういう作品が好きですね」――そこは、群(ようこ)さんの脚本に負う部分も大きかったのでしょうか?小林「そうですね。きっと群さんも初めての挑戦で、自由に書いて下さったんじゃないかなと思います。猫がお好きですし、機会があればぜひお話を聞いてみたいですね」市川「群さんの脚本は言葉も小説のようにとても丁寧でした。『~だわ』『~ね』と。作品によっては、語尾を変える相談をすることもありますが、今回はこのままの方がいいのかな、それがこの作品の世界観の一つになるのかなと思いました」●なんともいえない"お土産"をいただいた気分(市川)――ハナとアキラが山道を歩いているシーンで「近い時間ばかり見ていたら、かえって何も見えてこないものよ。遥か遠くを見られたりすれば、近くが見えてくることもある」というハナのセリフがとても印象的でした。市川「私もここにグッときました。その言葉はすぐに(自分の中に)落ちなかったですけど、なんとなくひっかかりが出来て、その後のよろず屋のおばさん(もたいまさこ)とアキラくんの釣りのシーンと合わせて、なんともいえない“お土産”をいただいた気分になりましたね」――小林さんはいかがですか?小林「夢が壊れるからあまり裏側は言わない方がいいかもしれませんが(笑)、実はあのシーンはその日、撮る予定になかったんですよ。急きょ、撮影するって聞かされて『あのシーンを!? 今から!?』って驚いたのを覚えてます」市川「私も現場で聞いた時は『えー! あのシーンを!?』と驚きましたが、本編を観た時は、そんなことを微塵も思い出さずグッと…」小林「ありがとうございます(笑)。『うまく出来なくてもしょうがない』と自分に言い聞かせ、遠くを見ながら演じました(笑)」――映画、ドラマに限らず、ここ数年の小林さんの主演作では食べ物や食事のシーンがクローズアップされているのが特徴的だと思うのですが、何かこだわりがあるのでしょうか。小林「そこはまったく私の意思とは関係ないです(笑)。演じていて実際、食べ物は美味しいんですけど、食事のシーンって一番緊張するんですよ。美味しく綺麗に食べて楽しそうにするって、なかなか難しいことで。普段の食事って、そんなにしょっちゅう幸福感や会話に満ちたりしないじゃないですか」市川「それでいて一番、見た時に敏感になるところではありますよね。所作とか、食べ方一つで好き嫌いの反応がはっきり出やすい」小林「ですから食事シーンは毎回、緊張の連続です」●"優しさ"は心に余裕がないと生まれない(小林)――ところで唐突ですが、今の世の中には"優しさ"が足りないのではないかと思います。どうしたら人は優しくなれるのでしょうか?小林「"優しさ"って、他人を思う気持ちというか、"思いやり"だと思うんですよね。それってやっぱり心に"余裕"がないと、なかなか出てこないのではないでしょうか。忙しすぎるとダメなのかなぁ……当たり前のことですけど」市川「ホントにそう思います」小林「忙しくしてないと申し訳ないみたいな感じで、しょうがなくて忙しくしてる人って絶対いると思うんです。何かに追い立てられて慌てたりせず、『これはやらなくてもいいんじゃないか』とか『これは排除してもいいんじゃないか』とか、そういったものを整理して何か隙間を作ることが出来たら、生まれてくるんじゃないかなって」――やはりある程度、自分で意識して作り出さないといけないものですか。小林「そうじゃないですか、特に今の時代は」市川「パソコンやスマホがあるから隙間を埋めようと思えばいくらでも出来てしまう分、自分で意識しないと"余裕"って生まれませんよね。そうやって埋め続けていると、自分が今、何を感じているのかさえ分からなくなるくらい麻痺してしまうというか」小林「年寄りみたいなこと言いますけど(笑)、ゲームとかケータイって、人と人のつき合いから想像力を奪っていますよね。どんなに疲れていても『元気』って書いてメールすれば、いくらでも嘘がつけるし」市川「なにより自分に嘘をついてますもんね」小林「昔の映画を見ると、手紙を送って返事が戻ってくるのが3カ月後だったりするんですよ。でも、その3カ月の間、返事を待つ気持ちって、悲しんだり喜んだり感動したり、今の若い子たちには想像も出来ないような気持ちのバリエーションがあったような気がするんです。そう考えると、モノがないことって、逆に豊かなんだなって」市川「だからこそ、この作品をはじめ石井さんの書く世界に多くの人が惹かれるのかも」――最後、ラストシーンのハナのセリフにオスカー・ワイルドの「自由、本、花、月がある……これで幸せでない人間がいるだろうか」という言葉が引用されてますが、お二人はあの言葉に何を感じましたか?小林「そんなふうに言い切れて思えるって、ホントに幸せだろうなって思いますね。ただ、あの言葉の中に『猫』が入ってたらもっと良かったかも(笑)」市川「あのシーンを撮ったのは最後の撮影日で、あの空気の中であの言葉を聞けたのはとても良かったなって思います。1カ月間、緑の中で暮らした中で同じような感覚を自然に持てたし、気持ちが良かったです」――ちなみに、市川さんがそこに1つ加えるとしたら、何でしょう?市川「どうしよう……『お茶』でお願いします(笑)」出演はほかに光石研、高橋ひとみ、伊東清矢、佐々木春樺、木南晴夏、ベンガル、もたいまさこ。ドラマW『山のトムさん』はWOWOWプライムにて12月26日(土曜 21:00~)放送。
2015年12月24日WOWOWのドラマW「山のトムさん」の完成披露試写会が12月21日(月)に開催され、主演の小林聡美、市川実日子、光石研、高橋ひとみ、伊東清矢、佐々木春樺、もたいまさこが上映前の舞台挨拶に登壇した。映画『かもめ食堂』に始まり、『めがね』、『東京オアシス』など独特の作風でファンを魅了し、WOWOWにおいても「パンとスープとネコ日和」が話題を呼んだチームによる新作で、石井桃子の児童文学を実写化。東京から田舎へと移り住んだ主人公たちののどかな生活を描き出す。1か月にわたって長野で自然に囲まれて撮影されたという本作。小林さんは「相変わらず、何も起きません(笑)」とゆるい口調で語りつつ「何も起きない分、奥に豊かさが広がっていて、素朴な暮らしに幸せがあると教えてくれます」とうなずく。市川さんは「1か月間、緑に囲まれて撮影し、初夏で花が咲いたり、ツバメが巣をつくったりするのをみんなで観察しつつ、とても静かで贅沢な時間を過ごしました」と振り返る。市川さんの娘役を演じた春樺ちゃんは「(現場から)帰るときに鹿が出てきて、目が光って怖かった!」と東京では考えられない自然との遭遇を明かす。高橋さんは、東京と長野を数回、往復したそうだが「電車が東京に近づくとクサいんです」と普段、東京にいると気づかない空気の澄み具合の違いを感じたという。一方、小林さんの甥っこ役を演じた伊東くんは、これまで野菜が食べられなかったのが、田舎での生活で食べられるようになったという!小林さんは「食べられるように協力しました」と明かすが、実際は食事シーンの本番撮影中に、あえて伊東くんの皿に野菜をよそったとのこと。伊東くんは「(普段は)食感が嫌いで…」とトマトなどの野菜を食べられないでいたが「カメラが回ってるときに、真剣な顔で(小林さんが皿を)『はい』って渡すので…」と戸惑いつつも食べるようになって克服したと明かした。ちなみに、タイトルのトムさんは劇中に登場する猫の名前。「やっぱり猫が好き」をはじめ、小林さんももたいさんも猫と関わりのある作品に参加することが多く猫が好きだというが、ここでも伊東くんは「猫アレルギーでして…(苦笑)」と告白。周囲から「シティボーイだから」とイジられていた。WOWOWドラマW「山のトムさん」は12月26日(日)放送。(text:cinemacafe.net)
2015年12月22日12月26日にWOWOWで放送されるドラマW『山のトムさん』(21:00~)の完成披露試写会舞台あいさつが21日、都内で行われ、小林聡美、市川実日子、光石研、高橋ひとみ、伊東清矢、佐々木春樺、もたいまさこが出席した。同ドラマは、児童文学作家・石井桃子の小説をドラマ化した作品。東京に住んでいたハナ(小林聡美)は、友人のトキ(市川実日子)とその娘のトシ(佐々木春樺)とともに慣れない田舎暮らしを始める。そこにハナの甥・アキラ(伊東清矢)、ネズミ退治の目的で飼われた猫のトムも加わり、ゆったりとした時間の中で、人間と動物の楽しい共同生活が繰り広げられる。主演の小林は「児童文学って子どもだけのものではないと改めて原作に触れて実感しました。原作は戦後のお話ですが、今回のドラマは現代に置き換えて作り変えました。携帯もテレビも出てこないし、その代わりたくさんの自然と風や土の匂いがするドラマになっています」と内容について説明。「皆さんの心の中に小さな幸せを撒いてくれたらうれしいです」とアピールした。また、改めて出演した感想を求められた小林は「相変わらず何も起きないんですけど、素朴の暮らしの中に幸せってあるんだと改めて教えられた気がします」としみじみ。また、同ドラマは1カ月間、自然溢れる長野や山梨でロケが行われ、市川は「本当に贅沢な時間でした。でも時々もたいさんや光石さん、高橋さんが東京の香りを運んでくれて東京が恋しい気持ちになり、人間は欲張りだと思いましたね(笑)」とロケ中のエピソードを披露。そんな市川とは対照的の高橋は「今回は1~2回往復したんですけど、電車に乗って東京に近づくと臭いんです。本当に素晴らしい空気の中にいたんだと思いましたね。新宿に近づくと何ともね…」と話して共演者や報道陣の笑いを誘っていた。
2015年12月22日新垣結衣主演で贈る西尾維新原作のドラマ「掟上今日子の備忘録」。12日(土)にいよいよ最終回を迎える本作だが、このたび、気になる最終回の内容が到着した。本作は、寝ると記憶がリセットされる「忘却探偵」の掟上今日子(新垣結衣)が、いつも犯人に間違えられる厄介(岡田将生)から持ち込まれる事件をほぼ1日で解決に導くというストーリー。先週放送された9話では、厄介が思い切って今日子を映画に誘い以外にもOKを貰う。しかしそのタイミングで今日子に探偵の依頼が入り、諦めかけるが、今日子はすぐに仕事を終わらせてくると言う。とうとうデートの約束をし大喜びをする。そして約束の時間、映画館の前で今日子との楽しい時間を空想しいながら待つ厄介。そこへ厄介との待ち合わせに向かおうとする今日子だったが、しかし彼女の背後に黒い影が…。そんないままでの話とは違った展開をみせた最終回直前の9話。そして今回、最終回の第10話では、今日子が姿を消してから10日、厄介はあの日のデートの約束をしていた映画館の前で黒髪になった今日子を発見する。厄介が声をかけるも、今日子は“掟上今日子”という名前も忘れており厄介を冷たくあしらって去っていく。翌日、再び同じ場所で今日子を見つけ声をかけようとするが、澤野(要潤)が立ちはだかる。なんと今日子は彼の妻・里美として暮らしていると聞かされる。しかも2人は昔出会って結婚までしたのだが、里美が突然いなくなってしまったため何年も探していたのだという。一方「サンドグラス」はスポンサーだった大金持ちの態条が亡くなったため、法郎(及川光博)は閉鎖の危機に追いやられていた。それは同時に“探偵・掟上今日子”の居場所がなくなることも意味する。今日子の過去と態条の死には何か関係があるのか。厄介は今日子を忘れようとするが忘れられない、そんな中刑事の遠浅(工藤俊作)が訪ねてきて――。新展開を見せた先週の第9話。厄介の切ない恋模様がより垣間見られた回となっていたが、最終回である第10話では、いったい2人の関係はどうなってしまうのか、ますます気になるラストとなりそうだ。「掟上今日子の備忘録」は毎週土曜日21時~日本テレビにて放送。(cinemacafe.net)
2015年12月11日