「市川猿之助」について知りたいことや今話題の「市川猿之助」についての記事をチェック! (2/9)
市川猿之助による心中事件から約2カ月、いまだ歌舞伎界の激震は続いている。子供が老いた両親を……、そんな悲劇とともに、人々の記憶に刻まれることになった屋号「澤瀉屋(おもだかや)」。彼らは傍流であるがゆえに、常に革新を求め続けなければならず、ときには邪道と批判されることもあった。四代目が襲名するまで、「神様にも等しい」と憧れていた“猿之助”という名跡の宿命をあらためて振り返る。「スーパー歌舞伎」などで話題は集めても邪道と批判され、孤独感も味わっていた三代目市川猿之助(83・二代目市川猿翁)を支えたのが藤間紫さん(享年85)。三代目の舞踊の師匠・六代目藤間勘十郎の妻だった女性だ。三代目は1965年に女優・浜木綿子(87)と結婚。長男・香川照之(57)をもうけながらも16歳年上の紫さんと道ならぬ恋に落ちる。2人の関係は“世紀の恋”と世間を騒がせた。香川は母・浜さんに育てられ、46歳まで歌舞伎の舞台に立つことはなかった。実は本誌は、生前の紫さんに三代目との“なれそめ”を取材したことがある。「彼のどこに惹かれたのか?」という記者の問いに彼女は「かわいそうで見ていられなかった」と打ち明けてくれた。そもそも新興で門閥外だった澤瀉屋。さらに祖父と父という後ろ盾を突如亡くし、梨園のなかで疎まれながら、それでも懸命に歌舞伎に打ち込む三代目の姿に、紫さんは心を動かされたのだ。この世紀の恋もまた猿之助が傍流ゆえに生まれたものだった。そしてこの恋が、今日の悲劇の一因となった可能性も否定はできない。■一門の壁を越えたネットワークを築いた四代目「四代目は子供のときから芝居好きの火の玉小僧だったそうです。小学校2年生で臨んだ初舞台でも、難しい所作事を堂々とこなしてみせ、客たちも皆『末恐ろしい』と舌を巻いたものです」エッセイストの関容子さんは少年時代の四代目市川猿之助(47)をこう評した。また演劇評論家の犬丸治さんも「若いころの潑剌とした芝居が印象に残っている」と話す。「亀治郎時代、三代目のスーパー歌舞伎にもずいぶん出ていたし、京都で毎年開いていた『亀治郎の会』というのも見てきました。イキイキと舞台に立っていましたね。当時から『この先、伸びていく俳優だな』と思っていました」二代目市川亀治郎の名で初舞台に立ってから29年後の2012年、かつての歌舞伎大好き少年は大名跡となった市川猿之助、その四代目を継いだ。「三代目の作品をさらに一段高めることを目指し、『スーパー歌舞伎II』を始めたのです。佐々木蔵之介や福士誠治など、歌舞伎界以外の俳優を起用したのには目を見張りました。『三代目に負けず劣らず、プロデュース能力も高いな』と感心しました」(犬丸さん)さらに澤瀉屋らしく、因習を打ち破る反骨心も持ち合わせていたようだ。「かつての歌舞伎界には“一門の壁”というものがありました。『あの家の芝居には出ない』みたいな目に見えない確執があったのです。それを崩したのも四代目の功績だったと思います」(犬丸さん)犬丸さんは、「まるでサーカスだ」と揶揄された宙乗りなどのけれんを市川宗家、いまの十三代目市川團十郎までもが取り入れたことに注目する。「それは何よりお客にウケたからですよね。宗家まで取り入れたとなると、誰も邪道だとは言わなくなります。そして、けれんの経験豊富な澤瀉屋の四代目の知見を皆が必要としました。さらに四代目は自分が演出するスーパー歌舞伎IIなどに、各家の御曹司たちを呼んできては大役を振った。そうやって一門の壁を越えたネットワークを築いていったのです」(犬丸さん)ついに猿之助は四代目にして、歌舞伎界に確固たる立ち位置を築いたはずだったのだが……。襲名時に出版した自著『僕は、亀治郎でした。』(集英社)で彼は次のようにつづっている。《今年の4月・5月、演舞場での「オグリ」再演の舞台を観たその時から私の闇の心に一筋の光が刺したのである(中略)それが澤瀉屋の─地球の熱より熱く燃え盛る─魂である》自著以外でも四代目はたびたび「澤瀉屋のDNA」「遺伝子」という言葉を好んで使っていた。三代目の“世紀の恋”がなかったなら四代目を受け継いだのはいとこ・香川照之だったはず、という思いもあったのだろうか。歌舞伎界の傍流の澤瀉屋、さらにその澤瀉屋の傍流だった自分……。だからこそ彼は「澤瀉屋の魂」「DNA」を意識し、強調していたのではないか。「四代目は完璧主義であるばかりではなく、澤瀉屋を率いているということに高いプライドを持っていました。それが自分のことが報道されることを知ったとき、“澤瀉屋の看板に泥を塗ってしまった”と、耐えきれなくなってしまったのかもしれません」(澤瀉屋出身俳優)関さんは今回の事件で帰らぬ人となってしまった四代目の母・延子さんとのやりとりを、いまも鮮明に記憶していた。「四代目がまだ子供だったころのお話を伺いました。『駅のホームでタッタッタッとまるで弁慶のように六方を踏んで。道を歩くのも踊りながらで、本当に困った子でした』と話しながらも、うれしそうだった延子さんのお顔は、いまも忘れられません」■60年前、三代目が勤め上げた涙の代役。歴史は繰り返し……四代目の歌舞伎界復帰は絶望視されており、澤瀉屋も存亡の危機に直面しているという。はたしてその再興は可能なのだろうか。関さんは事件後に四代目の代役を見事勤めた五代目市川團子(19)に期待を寄せる。「俳優として確固たる地位を築いた香川さんが歌舞伎役者を志すことになった理由が、息子さん(五代目團子)のためだったと聞いたときは感動しました。そもそも、團子さんの本名は政明。『政』の字は二代目猿之助から代々、澤瀉屋の長男につけられたものです。そんなお父さんの期待に応えようと、團子さんは精進したのでしょうね。その結果を5月の代役で見事に発揮できました。踊りの筋もとてもいいですし、今後も期待できますね」犬丸さんは四代目の代役を團子が演じた点を「三代目の“涙の襲名”と二重写しに見えた」と話す。「1963年、二代目猿之助が病いに倒れ、本当なら彼がやるはずだった『黒塚』を、孫である三代目が代役で勤めることになりました。病室にいた祖父は孫が踊る時間になると起き上がり、ベッドの上で正座して、幕が閉じるまで瞑目合掌していたそうです。その祈りが天に通じたのか、三代目は自分の襲名のかたわら、大役を23歳の若さで見事果たしたのです。今回、代役を勤めあげた團子にも逆境に負けんとする澤瀉屋の精神、反骨の精神を感じました」とはいえ、父・中車は精進を重ねているものの、まだまだ誰かに歌舞伎を教えられるまでの技量はないという。いったい誰が團子に芸を伝えていくことになるのか。犬丸さんは「四代目が残した財産に期待したい」と話す。「四代目が作り上げた、一門の垣根を越えたネットワークが、ここで生きてくるのではないかと。よその家の先輩俳優たちが、澤瀉屋の窮地に手を差し伸べ、将来、五代目猿之助として、この家を背負って立つ團子の芸の研鑽にも、きっと手を貸してくれるのではないかと思っているのです」期待を集める團子は以前、インタビューでこう語っていた。《團子という名前は祖父(市川猿翁)をはじめ代々の方が名乗られてきたわけですから、名前に恥じるような舞台は絶対にしたくないし、そのための努力をしたいと思ってます》(『with』2021年11月号)当時は17歳だったが、名跡の持つ重みをしっかりと受け止めているのだ。さらに……。《日常の自分と歌舞伎俳優の自分は性格が違う。普段は心配性だったり、ネガティブな気持ちになることもあったりするのに、舞台に上がると「どんなことがあっても絶対にやってやる!」の精神になる》(『メンズノンノ』2022年8・9月合併号)澤瀉屋の宿縁からか、19歳にして大きすぎる重責を担うことになった團子。だが、その胸に宿る反骨心で、いつか再び“猿之助”を飛翔させてほしい。
2023年07月23日市川猿之助容疑者(47)の再逮捕を受け、’24年に予定されていたスーパー歌舞伎セカンド「鬼滅の刃」が中止されることになった。日刊スポーツが7月19日に報じた。大ヒット漫画とのコラボで、市川染五郎(18)、市川團子(19)、松本幸四郎(50)ら人気俳優の出演が予定されていた同作の中止は、歌舞伎界にとって大きな損失に違いない。“絶対的プロデューサー”と呼ばれた市川猿之助(47)抜きにしてはやはり成立しなかったのだろうか。歌舞伎評論家が解説する。「今でこそ漫画やゲームと歌舞伎のコラボが当たり前のようになっていますが、その流れを作ったのが、’15年に上演した猿之助さんのスーパー歌舞伎セカンド『ワンピース』でした。当時は異例の企画を不安視する声もあったのですが、猿之助さんが演出し、成功に導いたのです。もともとエンタメ要素の強い歌舞伎を得意としていた澤瀉屋にあって、歌舞伎役者としての実力があり、演出もできて、さらに漫画も含めた現代のエンタメへの造詣も深い。原作と歌舞伎の両方のファン、出版社、役者やスタッフといった全方位にウィンウィンな公演をプロデュースできる人材は、猿之助さん以外にいないでしょう。実際、ほかのコラボ歌舞伎と比べても、『ワンピース』は図抜けて面白いんですよ。それだけに、少年ジャンプ編集部も猿之助さんだから作品を預けられたのではないでしょうか」再逮捕で復帰は絶望視されている猿之助。今後、スーパー歌舞伎はどうなってしまうのか。「このまま無くなってしまう可能性もありますね。澤瀉屋に猿之助さんの代わりとなる人材はいません。中車さん(香川照之)は歌舞伎俳優としての実力が伴っていませんし、中車さんの息子の團子さんもまだこれから。團子さんが役者として成長し、演出も担えるようになるとしても、20年以上先の話でしょう。現状の人材でクオリティの落ちた新作歌舞伎の人気がそれまで持つのかどうか……悲観的にならざるをえません」(前出・歌舞伎評論家)『鬼滅の刃』の主人公・竈門炭治郎の名セリフに「失っても失っても 生きていくしかないんです どんなに打ちのめされようとも」という言葉がある。歌舞伎界はこの危機を乗り越えられるだろうか。
2023年07月20日母親の自殺を手助けしたとして先月、自殺ほう助の疑いで逮捕された市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)容疑者(47)。出演予定だった「七月大歌舞伎」が、東京・歌舞伎座で7月3日に初日を迎えた。昼の部「通し狂言菊宴月白浪(きくのえんつきのしらなみ)」は、市川中車(57)が猿之助容疑者に代わって主演を務めている。5月17日に東京都目黒区の自宅で、父・段四郎さん(享年76)、母・延子さん(享年75)と一家心中を図ったとされる猿之助容疑者。各メディアによると、猿之助容疑者は「自身のセクハラ・パワハラ疑惑が報道されることを知り、死んで生まれ変わろうと家族で話した」「両親に水に溶かした睡眠薬を服用させ、顔にかぶせたビニール袋を養生テープで止めた」などと供述しているという。「両親の死因は向精神薬中毒によるものでした。飲んだ睡眠薬のゴミやコップ、養生テープで止められたビニール袋など、状況がわかるものは猿之助さん自らによって処分されています。また猿之助さんは遺書を書いていましたが、同じく自殺をしようとした両親は遺書を書いた形跡もありません。今回逮捕された自殺ほう助の疑いは母・延子さんに対するものですが、父・段四郎さんに対しては、認知症の症状が進んでおり、“自殺の意思表示ができたのか”が焦点の一つとされています。殺人容疑になる可能性もあります」(全国紙記者)現在も、警視庁による取調べを受けている猿之助。そんななか、約1年半前のある出来事が話題になっている。「猿之助さんは、’21年10月に警視庁の特殊詐欺被害防止の広報大使に任命されたことがありました。猿之助さんの写真と共にポスターも制作されていて、都内の地下鉄などを中心に張り出されていました。ポスターは2種類あり、それぞれ“親をダマしたら…許さんぞ!!”と“親を想う気持ちが詐欺を防ぐ”という文言が書かれています。事件を受けてポスターがはがされている場所も多いそうです」(前出・全国紙関係者)“親を想う気持ち”を諭していた猿之助容疑者によるポスターが、SNS上で物議を醸していた。《親を想う気持ち…なんとも辛いですね》《猿之助の事件の後にこのポスター見たら皮肉を言ってるように見える》《流石に親を思う気持ちというキャッチコピーはまずいと思うのだが》《皮肉としか言えない警察ポスター》
2023年07月05日「猿之助容疑者は『両親の顔にかぶせたビニール袋を養生テープでとめた』などと供述していますが、そのビニール袋は見つかっておらず、警視庁は犯行後に証拠隠滅を図った可能性があるとみて調べています。また『家族3人でうどんを食べた後、処方された睡眠薬を水に溶かして飲んだ』との供述も、1リットル以上を飲まないと致死量に至らず、普通なら途中で眠くなって寝てしまうはずです」(捜査関係者)6月27日、市川猿之助容疑者(47)が、死亡した両親のうち母・延子さん(享年75)の自殺を手助けしたとして自殺ほう助の疑いで逮捕された。猿之助容疑者は5月17日、東京都目黒区の自宅で両親に睡眠薬を服用させ、一家心中を図ったとされる。自らのパワハラとセクハラ疑惑を報じた週刊誌『女性セブン』の発売前日だった。「家族会議で一家心中を決めた理由について、猿之助容疑者は『あることないことが週刊誌に掲載されることが引き金』だという趣旨の供述をしていたそうです。母親と同じく死亡した父親・段四郎さん(享年76)も、死因は向精神薬中毒の疑いとされています。今後、父親に関しても何らかの容疑で再逮捕されるとみられています。認知症の症状が進んでいたという父親が自殺の意思表示ができたのか。殺人容疑になる可能性もあります」(全国紙記者)東京・上野にある寛永寺に、段四郎さんの両親が眠っている一族の大きな墓がある。段四郎さん夫妻、猿之助容疑者の塔婆も見える。お墓は掃除されているが、供え物も、献花も、焼香の跡もない。両親の納骨はまだのようだ。「その件については、一切お答えできません」(寺の管理事務所)後援会関係者は言う。「両親の遺体は荼毘にふすこともできず、安置所にあるようです。猿之助さんが転院したとき、香川さんが面会に行ったそうです。『澤瀉屋のことは任せろ』と伝えた香川さんに、猿之助さんは弱々しく『ありがとう。迷惑かけてすみません』と答えたといいます」猿之助容疑者に科される刑について渋谷第一法律事務所の寺井友浩弁護士は言う。「母親だけの自殺ほう助であれば6カ月から最長7年の刑となります。初犯のため4~5年の執行猶予がつく可能性もありました。ですが、今回は両親が亡くなり、併合罪になるでしょう。併合罪とは同一人物が犯した複数の罪ですが、重いほうの罪が優先されます。父親も自殺ほう助となれば、6カ月から最長7年の刑ですが、2人の自殺ほう助なら初犯でも執行猶予がつかない可能性もあります。自殺の方法を猿之助容疑者が調べていたということですので、過失致死罪などの可能性もあるかもしれません。今後の捜査や供述にもよりますが、故意の殺人となれば最低でも5年以上の懲役刑。自殺が目的であったという情状酌量などで判決的には6~7年の実刑になるのではないかと考えます」■香川照之はほとんど眠らず宙乗りを歌舞伎関係者は言う。「猿之助さんは歌舞伎役者を引退する意向だそうです。当初、松竹側は猿之助さんが逮捕されなければ、歌舞伎役者として舞台に立つのは無理でも、演出・脚本家としての道を用意することを考えていたようですが、逮捕によって事情が一変しました。猿之助さんは今後、歌舞伎界から完全に退かざるをえないでしょう。もう猿之助を名乗ることもできなくなり、以後は本名・喜熨斗孝彦として別の人生を歩むことになります。澤瀉屋の今後については、トップの猿翁さんは病気のため事件について判断できる状態ではないと聞いているので、中車さん(香川照之)の意向も聞き、松竹が総合的に判断することになるでしょう」7月の歌舞伎座での「七月大歌舞伎」で、中車は猿之助容疑者の代役として宙乗りに初挑戦してる。「じつは中車さんも事件後眠れず、睡眠薬を常用していましたが、摂取量が過度になるのを避けるため現在はほとんど眠らずに宙乗りの稽古に必死なのです。そのため、かなりやつれていると聞いています」(前出・後援会関係者)別の歌舞伎関係者は言う。「猿之助容疑者が父への殺人罪で実刑となった場合は、歌舞伎界から完全追放となり、もう『猿之助』の名跡すら、おいそれと使うことはできなくなるでしょう。澤瀉屋内からも『猿之助の名跡は未来永劫、使われることのない“止め名”にしてはどうか』という話も出ているそうです」歌舞伎界で“止め名”とは、諸事情により、封印された名跡のことを指す。「二代続けて早く亡くなった尾上榮三郎や、初代團十郎を刺殺した生島半六など、いわくつきの名跡がそれにあたります」(前出・歌舞伎関係者)演劇評論家の上村以和於さんはこう語る。「尾上榮三郎や生島半六以外の“止め名”のケースでは、具体的な名前は避けますが、役者の没後、その妻だった方が『絶対にこの名前は誰にも継がせたくない』とおっしゃって、誰も襲名しない名前もあります。少なくとも今回、猿之助という名跡が“止め名”になってもおかしくはないですね。本来なら猿翁さんが決めることになるのでしょうが、お体のこともあるし、松竹も絡んでくる問題になるでしょう」猿之助が“止め名”になれば、中車の息子・團子も、五代目猿之助を名乗ることはなくなる。「本来、團子という名前は将来、猿之助もしくは段四郎になるべき人が若い時代にこれまで名乗ってきた名前です」(前出・上村さん)團子が猿之助ではなく、段四郎として澤瀉屋を背負う選択肢は残されているようだ。「そのためにも中車さんにはもっと頑張ってもらわないと困ります。幸か不幸か、香川照之としての仕事がなくなってしまっています。もうこの際、中車に専念してやってもらいたいと思います」(前出・上村さん)自らの家族だけでなく、歌舞伎界全体に大きな被害を与えてしまった猿之助容疑者。今後の捜査で新事実は明らかになるのか――。
2023年07月04日6月27日に、母の自殺を手助けした自殺ほう助の疑いで逮捕された市川猿之助容疑者(47)。逮捕の余波は広がり続けている。猿之助容疑者はその高い演技力で、歌舞伎界からはもちろん、テレビや映画界からも引っ張りだこ。これまで『半沢直樹』(TBS系)やNHK大河『風林火山』など数々の話題作に出演してきた。しかし、今回の逮捕を受けて28日にNHKは有料配信サービス「NHKオンデマンド」で配信していた猿之助が出演していた8番組の配信停止を発表。昨年好評を得た大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の脚本を担当していた三谷幸喜氏は、7月1日放送の『情報7daysニュースキャスター』の中で、「いろんな事情があるのはわかる」とした上で、「ただ、何か容疑者でしょ、今のところ。刑が確定したなら分かるんだけど、容疑者の段階でそこまでしちゃうのかなって、少し理不尽な感じはしますけどね」と語っていた。そんななか、直近で最も大きなあおりを受けている猿之助の出演作がテレビ朝日が誇る人気シリーズ『緊急取調室』だ。天海祐希が主役を務め、14年にFIRST SEASONが放送されるとたちまち人気を集め、これまで4シリーズが制作されている。そして、6月16日には完結作となる映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が公開される予定だったが……。「もともと劇場版は昨年の公開を予定していましたが、昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件を受けて今年に公開が延期。満を持して公開というところでしたが、直前に猿之助容疑者の心中騒動が起き、6月1日に『総合的な判断』として公開延期が発表されました」(スポーツ紙記者)猿之助容疑者が逮捕を受けて、撮り直して改めて公開するとする一部報道もあるが、実際はかなり難しいようだ。テレビ朝日の関係者は言う。「テレ朝屈指の人気シリーズの完結編ですし、局側もどうにかして撮り直してきちんと公開したいという気持ちはあります。ただ、猿之助さんは今回の主要キャラクターですから、脚本を書き直し、撮り直しではなくもう一度イチから作る必要がありますさらに、主役の天海さんをはじめ、佐々木蔵之介さんや小日向文世さんなど出演者も多忙な人ばかり。そもそもスケジュールがいつ揃うかわかりませんし、スタッフも以前と同じテンションで撮影するのは難しいでしょう。そして、猿之助さんが逮捕されたことで、作品へのネガティブイメージはますます強くなってしまいました。そんな状況下で撮り直しを敢行するのはかなり難しく、局内からはお蔵入りが現実的という声も聞こえてきます」
2023年07月03日市川猿之助容疑者(47)が自殺ほう助で逮捕されたことを受け、6月28日、NHKは有料配信サービス「NHKオンデマンド」での猿之助容疑者が出演していた番組の配信を停止することを発表した。母の自殺を手助けしたとして、27日に逮捕された猿之助容疑者だが、配信停止の対象となったのは、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)をはじめとした8作。5月26日に映画版が公開された『岸辺露伴』シリーズのドラマ版も一部配信停止となった。「『岸辺露伴は動かない』は高橋一生さん(42)主演でドラマ化された人気作。映画の興行収入は公開24日で10億円を突破しました。ドラマ版は20年から22年にかけてNHKで放送されました。猿之助さんが出演していた第5話、第6話が配信停止となります」(スポーツ紙記者)実は高橋と猿之助容疑者は、自他ともに認める親友だった。「08年に蜷川幸雄さん演出舞台『から騒ぎ』で、高橋さんは女性役を演じました。男優だけでシェイクスピア劇を演じるというもので、髙橋さんには小出恵介さん(39)とのキスシーンもありました。このとき、高橋さんが女性役の助言を求めたのが猿之助容疑者。歌舞伎で女形もこなす猿之助さんは、“男性が女性役を演じるには女性以上に女性らしく見せる必要がある”と、型から入る演技を提案したそうです」(舞台関係者)2人の出会いは07年。大河ドラマ『風林火山』での共演がきっかけだった。「当時猿之助さんは“亀治郎”を名乗っていたため、“亀ちゃん”“いっちゃん”と呼び合うそう。高橋さんが運転するバイクの後ろの猿之助さんを乗せて走るなど、私生活でもよく会っていたといいます。高橋さんは猿之助さんに“上品な人”という第一印象を持ったそうですが、『酒にあまり強くないから、酔うとふにゃふにゃになってかわいい』と、仲の良さを語っていました。猿之助さんも、表裏のない性格の高橋さんには心を許していたようです」(前出・舞台関係者)『岸辺露伴』での共演時には、「今や日本を代表する俳優になられた一生こと、いっちゃんとまたお芝居できるならと喜んで受けさせていただきました」とコメントしていた猿之助容疑者。しかしそれも配信停止となり、出会いのきっかけだった「風林火山」も配信停止に……。親友との思い出の作品にまで傷をつけることとなった。
2023年06月29日市川猿之助容疑者(47)が母親の自殺を手助けしたとして逮捕された問題。6月28日、NHKは大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(22年)をはじめとした猿之助容疑者の出演作品について、有料動画サービス「NHKオンデマンド」での配信を中止すると発表した。『鎌倉殿』のほかに配信中止の対象となるのは、猿之助容疑者が出演した大河ドラマ『風林火山』(07年)や特集ドラマ『岸辺露伴は動かない』(21年)の第5、6話など。ドラマ、教養番組なども含めて8タイトルとなった。これらについて、《都合により、7月1日(土)23時59分で下記の番組の配信公開を終了します》としたNHKだが、SNS上ではこの措置に反発する声が。《オンデマンドはさ、受信料払って尚且つ課金しているのよ。月額990円、年額11880円もさ。そりゃ、鎌倉殿以外も見るけど、見る見ないは私が決めているの。NHKが勝手に決めないで欲しいんだけどな。》《NHKオンデマンドは月額有料なので、見る見ないはお金を払ってる視聴者側に委ねるべきで、NHK側で勝手に配信停止にするべきではないと思っています。作品が見たいから月額料金を払ってる利用者の権利を勝手に奪っているように見える》《オンデマンドは視聴者の選択意志が強く働くので別に配信停止しなくても視聴者の判断に委ねれば良いと思う》スポーツ紙記者は言う。「こうした事態となり、配信停止となった作品のDVD・Blu-rayを購入する人が急増しているようです。特に22年に放送したばかりで非常に人気も高かった『鎌倉殿』に関してはDVD・Blu-rayの売れ行きが急上昇。大河ドラマは話数が多いため、4冊に分割して販売されていますが、Amazonではほとんどの商品に《過去1か月で50点以上購入されました》《過去1か月で50点以上購入されました》と表示されているのです。《再入荷見込みが立っていないため、現在ご注文を承っておりません》と表示されている商品もあります」猿之助容疑者の姿は、もうDVDやBlu-rayでしか見られないのかもしれないーー。
2023年06月29日スター役者の市川猿之助(47)が自殺ほう助の疑いで逮捕され、当代きっての女形と評される坂東玉三郎(73)が本興業から退くことを発表するなど、大きな危機に直面している歌舞伎界。そんななか、歌舞伎界を背負って立つ存在として期待されるのが大名跡の市川團十郎(45)だが、その素行には不安がつきまとう。6月下旬、本誌は團十郎が長女・ぼたん(11)と長男・新之助(10)を小学校へと金色の超高級車で送り届ける姿を目撃した。一見2人を思った行動に思えるが、実はこの小学校には車での登下校は基本的に禁止という規則がある。そのため、ルールを守っている保護者からは、“どうしてあの家族だけ”と不満が寄せられているのだ。特に以前は正門の前に堂々と車を停めていたため、保護者から学校側にクレームがはいったこともあるという。今は、停車位置を少し離れたところに変更したものの、本誌が目撃した際も金ピカの車体はよく目立っていた。学校側は、本誌の取材に対し、車の送迎について事情のある場合は認めていると明かしたが、保護者の間で1年ほど前からクレームが上がっているのも事実。この團十郎の振る舞いに対しては、《車送迎可の学校に転校しては》《ルールに従わないと》《世間とずれた俺様行動》などの意見が寄せられていたが、“俺様”ぶりは今にはじまったものではない。’20年12月、襲名を控えていた海老蔵時代、團十郎は頻繁に歯科医院へと通っていた。しかし、そこでもその通い方の評判はよくなかったという。当時、同じ医院に通っていた女性はこのように語っている。「私が懇意にしている都内の歯医者さんには歌舞伎役者の海老蔵さんも通院しています。彼は時間の空いているときは頻繁に来ているようですが、予約なしでやって来ることもあるようです。完全予約制なので、私ももちろん予約してから行くのですが、他の患者さんのなかには海老蔵さんの治療が突然入ったせいで待たされる方もいるようです」歌舞伎界で最高クラスの権威を持つ團十郎の名前を受け継ぐ海老蔵に対し、歯医者としても特別扱いせざるを得なかったのだろうか。しかし、わざわざスケジュールを調整し予約を取っている他の患者としては、たまったものではないだろう。このような振る舞いは、私生活だけでなく歌舞伎の世界でもみられている。ことが起こったのは、昨年12月に東京・歌舞伎座で行われた襲名披露興行。息子の新之助が主役を務める『毛抜』に八剣数馬役で出演していた中村歌昇が、楽屋入りの時間に遅れてしまったため團十郎はその日の舞台への出演を認めなかったという。さらに、その後の團十郎の対応があまりに過剰だったため梨園関係者を困惑させたというのだ。当時、本誌の取材に対し梨園関係者は以下のように語っている。「團十郎さんは翌日以降の歌昇さんの出演に対しても首を縦に振らなかったそうです。結局、歌昇さんは3日間出演できず、多くの歌舞伎役者が、“過剰”処分に戸惑っていました」中村の遅刻自体は、出番には間に合う程度のものだったというが、それでも團十郎襲名という晴れ舞台における遅刻は許しがたかったのだろうか。本誌の取材に対し、松竹は「歌昇が遅刻したのは事実です。團十郎は関わらず、松竹の判断で3日間、謹慎処分にいたしました」と回答していた。「遅刻はいけませんが、自身の怒りから厳しすぎる処分をしていては周りもついてこないのではないでしょうか。歌舞伎の舞台をつくるには、多くの人をまとめなければなりません。團十郎さんが歌舞伎界を背負っていく特別な立場にあることは、歌舞伎関係者なら理解もしているでしょう。ただ、“俺様”的な振る舞いを続けていては、私生活でも歌舞伎の世界でもいずれ足元を掬われかねません」(歌舞伎に詳しい演劇ライター)期待の星だからこそ、周りに配慮した行動が求められている。
2023年06月29日6月27日、母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された歌舞伎役者の市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦容疑者(47)。5月18日に都内の自宅で両親とともに倒れているのが発見され、猿之助容疑者だけが一命を取り留めた。母親の延子さん(享年75)はその場で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん(享年76)は搬送先の病院で死亡が確認された。猿之助容疑者は自らに処方された睡眠薬を用意するなどしたといい、「両親が自殺する手助けをしたことは間違いありません。私も両親の後を追って自殺するつもりでした」と容疑を認めているという。名門・澤瀉屋の“一家心中騒動”の余波は、市川中車こと香川照之(57)の長男・市川團子(19)にも及んでいる。事件発生直後、猿之助容疑者の代役として白羽の矢が立った團子。5月20日から東京・明治座の歌舞伎公演の昼の部で舞台に立ち、27日の千秋楽まで代演を務めたことは多くの歌舞伎ファンの感動を呼んだ。「團子さんはたった1日の稽古時間しかなかったにもかかわらず、座頭の役を見事に演じ切りました。リハーサルでは宙乗りなど技術的な部分の確認はしたものの、実際にセリフを言う時間は取れないままでした。それでもミスをすることなく、乗り切ったのです。團子さんの熱演ぶりに客席からはすすり泣く声が聞こえ、幕が下りても拍手が鳴りやまず、スタンディングオベーションが起こったほどでした」(歌舞伎関係者)一門のピンチに際して大活躍が讃えられた團子だが、叔父であり師匠の猿之助容疑者が逮捕されたことでさらなるプレッシャーを抱えることに……。「團子さんは以前から『5代目猿之助』の名跡を継ぐと期待されており、香川さんも息子をバックアップするべく46歳で歌舞伎の世界に入りました。猿之助さん自身にも子供がいないことから、團子さんの歌舞伎界入りを後押ししたそうです。猿之助さんの事件発生後、梨園では團子さんがいつ“5代目”を継ぐことになってもいいように、サポートしようという動きが広がっていたそうです。團子さんは4年前のインタビューで香川さんを『努力の人』、猿之助さんを『憧れの人』と尊敬の気持ちを表していました。しかし、昨年8月に香川さんに性加害疑惑が報じられ、猿之助さんが逮捕されてしまいました。團子さんは事態を冷静に受け止めていたそうですが、『大好き』と語っていた澤瀉屋の行方に心中は穏やかではないはず。仮に團子さんが5代目を襲名したとしても、猿之助さんが引き起こした“一家心中騒動”のレッテルはこの先もついて回るでしょう」(歌舞伎関係者)“次期後継者”の團子を見舞う不運に、ネット上では同情の声が相次いでいる。《縁起が悪いから次の人は嫌でしょう》《誰が後継であろうともう猿之助を名乗れないよね。死者が出ている事件の犯罪者の名前だからね》《團子さんはもう猿之助を継がないほうがいいと思う。未来ある若者に犯罪歴付きの名前を継がせるのはあまりに酷。猿之助はもう終わりにして、團子という名を育てれば》5月22日の集英社オンラインによると、猿之助容疑者は‘12年3月に開かれたファンとの食事会で「後継を決めるのは僕の意志。彼(團子)がだめだったら別の人に継がせますし、4代目で抹殺するとしたら、止め名にしちゃう」と語っていたという。“一家心中騒動”によって「止め名」となってしまうのか、果たしてーー。
2023年06月28日6月27日、自殺ほう助の疑いで逮捕された、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)。猿之助容疑者は、5月18日に東京目黒区の自宅で、父親の市川段四郎さん(76)と母の喜熨斗延子さん(75)とともに倒れているのが見つかり、両親は死亡が確認された。猿之助容疑者は、母の延子さんに対して睡眠薬を服用させ、自殺を手助けした疑いがもたれている。各メディアによると、猿之助容疑者は逮捕前の任意の事情聴取で「週刊誌報道があり、家族会議でみんなでさよならすることにした」「なるべく苦しまずに死ぬ方法として、睡眠薬を飲んで眠ったあとにビニール袋を被せることにした」などと話をしていたという。事件当日には、「女性セブン」で猿之助に関するパワハラとセクハラ疑惑が報じられていた。実の母にビニール袋をかぶせ、命を絶つ手助けをする。息子としての猿之助容疑者の胸中はどのようなものだったのかーー。母の延子さんはとても愛情深い人だったという。「一人息子である猿之助さんを”カメちゃん”と呼んで溺愛していました。梨園の妻としてもよく気をまわし、評判はとてもよかったです。歌舞伎に対し誇りを持っていたのでしょう」(歌舞伎関係者)同時に、とても厳しい人だったという。猿之助は過去のインタビューで、母の鋭い指導をこう振り返っている。《踊りで体の使い方を間違えるとそれは恐ろしいことになる。足の割り方が悪いとバーン!》《バーン!は日によって物差しでありセンスであり革のベルトになる》《舞台の批評が一番怖い。「何だ、アレは!」。この一言で終わり。居ないときでもどっかで見られているような気がする。母は永遠に怖い》(’05年7月20日「スポーツニッポン」)「延子さんは日本舞踊の坂東流の名取だったこともあり、特に芸には厳しかったようです。きちんと踊らないと『ごまかすな!』と叱声がとんでいたそう。それでも、猿之助さんにとって延子さんが自慢の母であったことは間違いないでしょう。それだけに、どうしてこのようなことになってしまったのか……。ほかの手段はなかったのかと思ってしまいます」(前出・歌舞伎関係者)当初、「前日に死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と語っていた猿之助容疑者。真相解明を待つほかないが、厳しかった母はもう帰ってこないーー。
2023年06月28日6月27日、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者(47)が母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された。歌舞伎界のスター俳優に関する衝撃的な報道に波紋が広がっている。5月18日発売の「女性セブン」で、弟子や俳優へのハラスメント疑惑が報じられた猿之助容疑者。すると同日、東京・目黒区の自宅で猿之助容疑者と両親が倒れているのをマネージャーが発見。119番通報したものの両親は死亡した。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬を服用したことによる中毒死とみられ、ひとり生き残った猿之助容疑者は警視庁に「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と説明していた。そして6月27日、猿之助容疑者は逮捕されることとなった。猿之助容疑者は警視庁の調べに対して「両親が自殺する手助けをしたことに間違いありません」と容疑を認めており、さらに動機について「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われて、みんなでさよならすることにした」という趣旨の供述をしているという。猿之助容疑者は歌舞伎界きってのスター俳優の一人であるだけでなく、ドラマでも大活躍。’20年の『半沢直樹』(TBS系)を筆頭に、’22年には大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合)や『最初はパー』(テレビ朝日系)に出演。さらにバラエティ番組にも登場し、そのキャラクターが親しまれていた。「同じく歌舞伎界に縁のある俳優・香川照之さん(57)が’22年8月、性加害報道で大幅に露出が減りました。そのためテレビの視聴者にとって、猿之助さんは最も距離の近い歌舞伎役者でもありました」(芸能関係者)そんな人気者の猿之助容疑者が、両親とともに命を絶とうとした、そしてその母の自殺を猿之助が手助けしたーー。ネット上では、衝撃的な事実に絶句する人々が。《猿之助さん、なんでこんな事しちゃったんだろう。ほんとうに残念でならない》《反省をして出直すことだってできた筈》《死して詫びなきゃいけないなんて…。そんなつまらないプライドが邪魔しちゃったのかな?悪い点を認めて裸一貫でやりなおせばいいのに。本当に残念》
2023年06月28日6月27日、歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗(きのし)孝彦容疑者(47)が母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕された。報道によれば、猿之助容疑者は「両親が自殺する手助けをしたことに間違いない。私も後を追って自殺するつもりだった」と逮捕後の取り調べに供述したという。先月18日に東京都内の自宅で、父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)とともに倒れているのが発見され、両親は死亡が確認された“一家心中事件”。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒で死亡した疑いがあることが判明した。「猿之助さんは逮捕前の取り調べで、『死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』『ビニール袋を両親に被せた』と供述していました。警視庁が慎重に捜査を進めた結果、猿之助さんが自らに処方された睡眠薬を用意するなどして延子さんの自殺を手助けしたとの判断から逮捕に至ったといいます。警視庁は現在、段四郎さんが死亡した経緯についても慎重に調べています」(全国紙記者)猿之助容疑者をめぐっては、一部週刊誌で弟子やスタッフらにセクハラ・パワハラが報じられていた。逮捕された同日には、「週刊誌報道をきっかけとして家族会議が行われ、みんなでさよならすることにした」と逮捕前の任意聴取で語っていたことも明らかになった。逮捕を受けて猿之助容疑者の所属事務所は、公式サイトを通じて《このような事態に至りましたことを重く受け止め、今後も当局の捜査に協力して参ります》とコメント。歌舞伎の興行元である松竹も、《これまで数多くの歌舞伎公演に出演いただいた弊社としましては、このような事態に至りましたことを重く受け止めております》とコメントを発表し、捜査の行方を見守る意向を示した。しかし、逮捕されてしまったことで、猿之助容疑者の復帰は絶望的だという。「猿之助さんは澤瀉屋の当主として一門を率いてきました。事件発生後は中村隼人さん(29)や甥の市川團子さん(19)らが代役を務め、隼人さんは明治座代役の千穐楽の終幕後に『われわれは猿之助兄さんに育てられ、支えられて今があります』と挨拶しました。松竹も猿之助さんについては10月まで休演すると発表していましたし、皆が猿之助さんの復帰を待っていたのでしょう。しかし、一門の座頭が母親に対する自殺ほう助で逮捕されるなんて前代未聞のこと。明治時代から続く“市川猿之助”の名を汚してしまった今、有罪にならなかったとしても再び舞台に立つのは難しいのではないでしょうか」(歌舞伎関係者)一方、ドラマや映画でも活躍していた猿之助容疑者だが、芸能界を追放される可能性も指摘されている。「猿之助さんが総理大臣役で出演していた劇場版『緊急取調室 THE FINAL』は、事件発生後に6月16日の公開を見送りました。製作のテレビ朝日は猿之助さんの逮捕を受けて『公開延期という判断に変更はありません』とコメントしていますが、ますます公開は難しくなるのではないでしょうか。過去に逮捕・起訴された俳優を見ても、第一線で再起するのは困難なはず。制作サイドも起用をためらうでしょうし、共演NGを申し出る俳優がいてもおかしくありません」(芸能関係者)猿之助容疑者が引き起こした代償はあまりにも大きい。不安を抱える澤瀉屋の行方は、果たしてーー。
2023年06月27日2023年5月18日、自宅で倒れていたところを発見された、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助(本名:喜熨斗孝彦)氏が、救急搬送されました。マネージャーが発見した際、自宅では猿之助氏の両親もその場で倒れており、後に両親は死亡が確認されています。同年6月27日には、母親に対する自殺ほう助の容疑で、警視庁は猿之助氏を逮捕。今後、父親であり、歌舞伎俳優である市川段四郎さんへの自殺ほう助容疑でも捜査を進めていくとのことです。市川猿之助氏の逮捕を受け、所属事務所がコメント猿之助氏が逮捕された日、所属事務所である株式会社ケイファクトリーはウェブサイトにコメントを掲載。ファンや関係者に向けて「多大なるご迷惑、ご心配をおかけしておりますこと改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪の言葉を述べ、今後についてこのようにつづりました。現在、本人は警察の取調べを受けていると認識しております。このような事態に至りましたことを重く受け止め、今後も当局の捜査に協力して参ります。また、司法による最終的な判断がなされるまで、所属契約に関する見解について申し上げることは差し控えさせて頂きます。マスコミ各社様、SNSを含む個人の記者様への改めてのお願いでございます。市川猿之助の自宅及び、ご親族の方へのご取材はお控えいただきたく、皆様のご理解賜りますようお願い申し上げます。尚、この件に関する弊社所属俳優のコメントは差し控えさせていただきます。株式会社 ケイファクトリーーより引用また、松竹株式会社は「司法による最終的な判断がなされるまではコメントを差し控え、今後の捜査等を見守りたい」とコメント。今回の事件が家族内のものであるため、両社ともに、会社としての見解を述べるのは控える模様です。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日6月27日、母親への自殺ほう助の疑いで警視庁に逮捕された市川猿之助容疑者(47)。各局の報道・情報番組がこの事件を報じる中、『DayDay.』(日本テレビ系)での、番組MCを務める山里亮太(46)の発言に疑問が続出している。この日の放送では、番組開始直後から猿之助の逮捕について特集を組み、これまでのいきさつや最新情報が伝えられ、弁護士や元刑事といった専門家が解説を加えていた。約30分にわたって取り上げ、終盤に猿之助容疑者が身柄拘束を伴う逮捕をされた理由として、「事件当時にすでに自殺を図っており、今後も自ら命を絶つ可能性があるためでは」という説明が。するとその後、コメントを求められた山里は、こう語った。「逮捕に至った経緯に、一度自殺を考えた人だからもう一度可能性があるって言ってるのに、憶測だったりテレビで、ただでさえ、自分のご両親がこうなったことで精神的にショックが大きい中で、我々は報道するときに本当に気をつけないといけない。これがきっかけとなることもある」報道することによる当事者や関係者への精神的な余波を懸念したうえで、「繊細な状態の話なので……。これからは法律で決まったこと、裁くこと以外は何も勝手なことを言うべきじゃはないなと思いました」と結んでいた。番組として冒頭から大々的に特集を組んでおきながら、進行する立場であるMCとして「勝手なことを言うべきではない」と意思表明をした山里。この発言について、ネット上では懐疑的な声が相次いでいる。《報道番組のMCがこんなこと言い出したら終わりな気もするけどねえ》《だとしても報道を扱っている限りしっかりとしたコメントを言うべき。プロだろ。今後なにかあった時法律で決定してないのでなんとも言えないし法が決定したことが全てです。ってコメントする気かね山里は》さらに山里は、自身の発言の直後にゲストのアンミカ(51)らへコメントを求めていたのだ。これにも矛盾を感じた視聴者は多かったようだ。《勝手ながらことを言うべき出ないと言った直後に、アンミカさんどうですか?って話振るの矛盾してるし、困るでしょ。びっくりしたよ。アンミカさんは言葉選んで上手に発言されてたけど、司会は落ち着いてきちんと整理して話して欲しい》《山里さん相当矛盾してますね、この番組見てたがゲスト二人も読んで、30分くらい延々と猿之助さんの報道ばかりしてましたよ。勝手な憶測言うべきでないと発言してるなら、視聴者に事件の概要や説明を長々と丁寧に取り上げない方がいいのでは?単なるニュース報道で「今日、猿之助容疑者は○○でつかまりました」だけでいい気がする。ワイドショーがやたらと騒ぎ立てるから、世間もいろんな憶測をしてしまうんです》《報道番組のMCがこんなこと言い出したら終わりな気もするけどねえ》《山ちゃん、それは違う!!︎ だったらこのネタ扱うなって話》
2023年06月27日6月27日、市川猿之助容疑者(47)が自殺ほう助の疑いで逮捕された。5月18日に都内の自宅で両親と共に倒れているのが見つかり、両親は死亡。猿之助容疑者は自身の睡眠薬を手渡したとみられ、任意の調べに対しては「両親が薬を飲んだ」という趣旨の説明をしているという。5月18日に母親の喜熨斗延子さん(享年75)が自宅で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん(享年76)は搬送先の病院で死亡した事件。猿之助容疑者自身も自殺を図り救急搬送されていた。歌舞伎関係者は“猿之助”の不在を危惧している。「ほとんどの名跡は一時的に途絶えています。たとえば“團十郎”は22年に13代目が襲名しましたが、先代が亡くなってから約9年ぶりの復活でした。“中車”は12年に香川照之さん(57)が9代目を襲名しましたが、8代目の没後41年ぶりのことでした。しかし、“猿之助”は初代が1890年に名乗ってから一日も途絶えることなく、連綿と続いてきた珍しい名跡なのです」(歌舞伎関係者)しかし猿之助容疑者の逮捕によってその歴史が途絶えかねないという。「歌舞伎の興行主である松竹は、猿之助さんの10月までの休演を発表しています。松竹としては、人気役者の猿之助さんには復帰してもらいたいというのが本音でしょうが、逮捕ともなればさすがに難しいでしょう。“猿之助”は代々革新的な芸を披露してきた名跡で、猿之助さんも人気コミック『ワンピース』の歌舞伎化に成功するなど、革新の精神を受け継いできました。しかしそれが今回の逮捕で、澤瀉屋を牽引してきた“猿之助”が史上初めて不在ということになりそうです」(前出・歌舞伎関係者)自らの行いが130年以上の歴史に傷をつけることにーー。猿之助容疑者はいま、澤瀉屋一門にどのような思いを抱えているのだろうか。
2023年06月27日2023年6月26日、歌舞伎俳優の四代目市川猿之助氏(本名・喜熨斗(きのし)孝彦)について、警視庁が母親に対する自殺ほう助の容疑で逮捕状を取ったことが、捜査関係者への取材で明らかになりました。産経ニュースによると、市川猿之助氏は同年5月18日、東京都目黒区の自宅にて、父親で歌舞伎俳優の市川段四郎さんと母親とともに倒れているのが見つかり、両親は死亡が確認されました。自殺ほう助罪とは、刑法202条にあたる規定で、すでに自殺を決意している者に対し、自殺行為の手助けをすることです。市川猿之助氏の今後の動向に、多くの人が注目しています。【2023年6月27日10時46分追記】母親の自殺を手助けした自殺ほう助の容疑で、市川猿之助氏が逮捕されたことが、2023年6月27日にメディアで報じられました。[文・構成/grape編集部]
2023年06月27日6月16日の公開が見送られた劇場版『緊急取調室 THE FINAL』。出演していた市川猿之助(47)が5月に救急搬送され、共に自宅にいた両親が死亡する事件が発生していた。しかし、『キントリ』を見舞う不運はこれだけではなかったようだ。「劇場版の公開に合わせてスペシャルドラマが準備されており、本来は映画公開翌日の6月17日に放送予定でした。しかし猿之助さんの騒動が勃発したため、放送は延期になってしまっていました。ただ映画につなげるための演出ということもあり、猿之助さんの出演は最後に少しだけ。最悪、そこだけ代役を立てて撮り直して編集すれば放送可能だというところまでは話がまとまっていたそうです。でも実は、そのドラマには永山絢斗容疑者(34)がゲスト主役として出演していたんです。逮捕の一報を聞いて、テレ朝の上層部は頭を抱えたそうです……」(芸能事務所関係者)永山容疑者が大麻取締法違反容疑で逮捕されたのは、6月16日。人気俳優で出演作も数多く抱えていただけに、逮捕の余波は大きい。「6月30日に公開が予定されていた映画『東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -決戦-』は再撮影・再編集などは行わず、予定通り公開されることが決定しました。いっぽうで、来年のNHK大河ドラマ『光る君へ』は降板することを所属事務所から申し出たそうです。また、WOWOWは映画『泣き虫しょったんの奇跡』『冬薔薇』『峠 最後のサムライ』のほか、オリジナルドラマ『ダブル』の放送中止を発表しています。まだ公になっていない様々な仕事があり、それらもこれから調整されていくことになります」(芸能関係者)天海祐希(55)主演で2014年から4シーズンにわたって放送されたドラマ『緊急取調室』(テレビ朝日系)。前出のスペシャルドラマは、そのシリーズ完結編となる劇場版に合わせて放送される予定だった。「ゲスト主役は永山容疑者に加えて、菜々緒さん(34)でした。ただこうなった以上、もうお蔵入りは決定のようです」(前出・芸能事務所関係者)そこで問題になってくるのが、違約金の行方だ。「賠償金は永山容疑者の事務所と猿之助さんの事務所が被ることになるでしょうが、今はその割合をどうするかということで協議に入っているそうです。猿之助さんの事務所からすればこれまでは全額負担だったものが、奇しくも永山容疑者の逮捕でそれが変わってきましたからね。とはいえ出演時間は永山容疑者の方が多いので、そのあたりで揉める可能性もあるでしょう」(前出・芸能事務所関係者)永山容疑者の出演や違約金についてテレビ朝日広報部に尋ねると、「お答えすることはありません」との回答があった。「永山容疑者は、昔から瑛太さん(40)に比べて性格は穏やか。根が真面目ということもあって、瑛太さんの芝居には劣等感をずっと持っていたようです。それでも努力を重ね、バイプレーヤーとして確固たる地位を築きつつあったのに勿体ないですね」(前出・芸能事務所関係者)
2023年06月21日「主役を務める香川さんは汗だくの熱演でした。いとこである猿之助さんの一家心中事件もあり、周囲から温情の目で見られていたのが印象的でした」(観客の一人)東京・歌舞伎座の「六月大歌舞伎」昼の部『傾城反魂香』で、主演を務める市川中車こと香川照之(57)。歌舞伎関係者は言う。「香川さん演じる吃音の絵師と妻の物語で、昨夏に銀座のクラブホステスへの性加害が報じられた香川さんを復活させるべく、猿之助さんが妻役として全力で支える“晴れ舞台”となるはずでした」実際に観劇した演劇評論家の上村以和於さんはこう語る。「これが初めてと言っていい本格的な古典の大役で、市川中車としてワンステップは上がった気はします。歌舞伎の世界に入ってやっと10年、少し明るい光が差したってところでしょうかね。ただ、まだまだこれからです」前出の歌舞伎関係者は言う。「市川猿之助さん(47)の事件直後、代役を務めた香川さんは楽屋で“今後は私が澤瀉屋を背負っていかなければ”と決意表明したといいます」だが、澤瀉屋トップだった猿之助の後任は香川ではないという。「8月歌舞伎座『新・水滸伝』の主役を演じる予定だった猿之助さんの代役は事件直後の明治座でも代役の中村隼人さん(29)でした。隼人さんは梨園きっての美男子で人気も集客力も高い。『大富豪同心』(NHK)の主演も務め、23日から第3弾も放送されます。松竹としてはチケットの売り上げが全歌舞伎役者のなかでベスト3に入っていた猿之助さん率いる澤瀉屋の座組は残しておきたいのが本音。そのため香川さんではなく、隼人さんを実質的な座頭に据え頑張ってもらおうという思惑なのです」(別の歌舞伎関係者)まさかの下克上――。前出の上村さんも中村を高く評価する。「キャリア、実力ともに、もう若手花形というよりも中堅として、意欲も高いし、非常に才能のある俳優だと思います」前出の歌舞伎関係者は続ける。「隼人さんは明治座代役の千穐楽の終幕後、両膝をついて『何よりつらいのはご親族、何十年と澤瀉屋を支えてきた一門と、ファンの皆さま。われわれは猿之助兄さんに育てられ、支えられて今があります』と挨拶しました。それが澤瀉屋の人々の心を打ったというのです。正直、澤瀉屋の役者たちも、テレビや映画の仕事がなくなり歌舞伎役者としてまだキャリアの浅い香川さんが座頭では、将来に不安が残ります。團子さんが五代目猿之助を名乗るまでは隼人さんに澤瀉屋を引っ張ってほしいのです」澤瀉屋の顔としては失格の烙印を押された香川。認めてもらうためにも意気消沈する暇はない――。
2023年06月20日「猿之助さんは10月までの公演を休演すると、歌舞伎の興行主である松竹が発表しました」(スポーツ紙記者)5月18日、東京都内の自宅で自殺を図り、救急搬送された市川猿之助(47)。向精神薬の服用で父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)は中毒死した。世間を騒がせた一家心中事件から早くも1カ月がたとうとしているが、騒動の余波は広がり続けている。「猿之助さんは天海祐希さん(55)主演映画『緊急取調室 THE FINAL』に出演していました。6月16日に公開予定でしたが、急遽延期に。映画の宣伝はほとんどキャンセルとなりました」(前出・スポーツ紙記者)歌舞伎公演も複数休演することに。歌舞伎関係者は複雑な胸中を明かす。「歌舞伎界には“興行収入ランキング”なるものが存在します。歌舞伎俳優でもチケットが特によく売れる人がいるのです。猿之助さんはそのなかでも3位の人気役者。松竹としては、“なんとしてでも猿之助さんには復帰してもらいたい”というのが本音でしょう」しかし警視庁捜査一課は、猿之助を自殺幇助罪で逮捕する方針であると、『週刊文春』は報じている。「現状では猿之助さんの復帰は絶望的。とはいえ、ランキング上位の玉三郎さんもあの発表がありましたから……」(前出・歌舞伎関係者)6月5日、女方の最高峰であり、人間国宝でもある坂東玉三郎(73)が歌舞伎座の本興行から距離を置く意向を明かしたのだ。「大劇場で何カ月も舞台に立つような仕事は体力的に難しくなってきた。これからは小さな空間での新しい試みに軸を移していくことになる」と語った玉三郎。“興行収入ランキング”では猿之助と同じく3位に名を連ねていたというが、「’19年には地方での短期公演から引退しています。今後は歌舞伎座公演からも退くとのことで、興行としては大打撃は免れません」(前出・歌舞伎関係者)興行収入ランキング2位は片岡仁左衛門(79)。彼もまた人間国宝だが、集客力は下がるいっぽうだという。「仁左衛門さんは昨年11月、37歳下の女性との不倫が“文春砲”によって報じられました。真面目な人柄で知られ、これまでスキャンダルとは無縁だっただけに、ファンの失望も大きかったようです。高齢であることからも、これから急に人気が上がることはないでしょう」(前出・歌舞伎関係者)そこで、期待を一身に集めるのが興行収入ランキング1位の市川團十郎(45)だ。「團十郎さんは人気、知名度ともに圧倒的。歌舞伎界が危機に瀕する今、松竹としては團十郎さんにもっと歌舞伎に出てもらいたいと考えています。歌舞伎界の未来は團十郎さんにかかっているといっても過言ではありません」(前出・歌舞伎関係者)しかし当の本人はというと、思いがけない事態に戸惑っているようで……。「ともに歌舞伎界を牽引してきた猿之助さん、仁左衛門さん、玉三郎さんの“穴を埋める存在”として期待を一身に背負うことになり、あまりの重圧に團十郎さんは愕然としています」(前出・歌舞伎関係者)それだけではない。團十郎に突如背負わされた役割もあるという。「澤瀉屋を率いてきた猿之助さんの今後は不透明で、市川中車こと香川照之さん(57)も、歌舞伎界では若輩者。窮地に立たされた澤瀉屋の後見人となるのが、團十郎さんなのです」(前出・歌舞伎関係者)澤瀉屋と市川宗家・成田屋には宿縁がある。「初代猿之助はもともと、九代目團十郎の門弟だったのです。あるとき破門されてしまいますが、16年後に許され、“初代猿之助”を名乗ることになりました。つまり、澤瀉屋の祖はもともと成田屋の一門。團十郎さんが澤瀉屋の後見人となることは自然な流れといえます」(前出・歌舞伎関係者)しかし團十郎はこれにも拒否反応を示しているという。「猿之助さんの一家心中事件以来、澤瀉屋では“もう辞めて、ほかに移りたい”という弟子たちが続出しています。團十郎さんはその話を聞き、“俺は引き受けないよ”とひたすら困惑しているというのです」(前出・歌舞伎関係者)消えゆく人気歌舞伎俳優たち。“独壇場”となった團十郎はこの危機をどう乗り越えるのか――。
2023年06月14日一家心中を図ったとされる市川猿之助(47)の“緊急搬送事件”から3週間が過ぎた。両親が亡くなった猿之助の事情聴取が続くなか、澤瀉屋では市川團子(19)が存在感を発揮している。5月20日から『不死鳥よ波濤を越えて―平家物語異聞―』の昼の部で猿之助の代役として主役・平知盛を演じ、27日の千秋楽まで務め上げた。「團子さんは、中一日というわずかな稽古時間で本番に臨みました。リハーサルでは宙乗りなど技術的な部分を確認するくらいの時間しか取れなかったといいます。それでもミスすることなく演じ、團子さんの感情がこもった演技に客席からはすすり泣く声も聞こえてきました。幕が下がった後も拍手は鳴りやまず、歌舞伎役者としての評価は高まっています」(歌舞伎関係者)一方、父で市川中車こと香川照之(57)も座長不在のピンチを乗り切るべく奮闘中だ。現在上演中の「六月大歌舞伎」で主演を務め、猿之助の代役を演じる中村壱太郎(32)と共演している。来月から始まる「七月大歌舞伎」では、昼の部「菊宴月白浪」で猿之助の代役で主演を務めることも発表された。しかし、心労は大きいようで……。「事件当時、中車さんは“なぜ相談してくれなかったのか”と嗚咽したそうです。團子さんの代演初日には皆を集め、澤瀉屋を代表して『頑張りましょう』と声を絞り出していました。中車さんは舞台に立ち続けていますが、憔悴しているのが見てわかるほどです」(後援会関係者)46歳で歌舞伎の世界に飛び込み、團子をバックアップしてきた香川。父子で澤瀉屋を支えるなか、立場も逆転しつつあるという。「猿之助さんは10月までの公演を休演すると発表されましたが、復帰は絶望的でしょう。捜査の進展によっては逮捕の可能性もありますし、座頭公演を投げ出したことは梨園での信頼を失ったも同然。すでに梨園では團子さんが“五代目猿之助”をいつ継承してもいいように、サポートしようとする動きが広がっています。一方、香川さんには梨園での発言権はほとんどないそうで、團子さんは猿之助さんを頼ってきました。猿之助さんの“一家心中騒動”には、團子さんも胸を痛めているといいます。しかし、“ここぞ”という時に團子さんの方が香川さんよりどっしりと構えている印象です。親子同時襲名の会見でも、緊張する中車さんを無邪気にイジって見せていましたね」(前出・歌舞伎関係者)微妙な立場に置かれている香川だが、これまで引っ張りだこだった芸能界でも復帰を果たせていない。「香川さんに性加害行為が報じられたのは昨年8月でした。当時、出演していた情報番組やCMなど相次いで降板する事態に。澤瀉屋を支える姿に応援の声も上がっていますが、スキャンダルを覆すほどのイメージ回復にはなるとは思えません。メディアも團子さんの活躍に注目していますし、香川さんの出る幕はないでしょう」(芸能関係者)團子に“カマキリ”と呼ばれ、言い返せなかったこともあったという香川。広い心で息子をサポートできるだろうか。
2023年06月09日「実は公開延期が発表される前から、すでに極秘で猿之助さんの出演シーンだけを撮り直す方向で動いていました」(映画関係者)5月18日に東京都内の自宅で父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)が向精神薬の服用で中毒死。自らも緊急搬送された市川猿之助(47)。猿之助は6月16日から公開予定だった映画『緊急取調室 THE FINAL』に総理大臣役で出演していたが、公開の延期が決まった。「天海祐希さん主演の人気連ドラ『緊急取調室』の劇場版です。実は昨年の安倍晋三元首相の銃撃事件の影響で一度延期を余儀なくされた経緯がありました。2度目の延期となり、製作サイドも頭を抱えています」(前出・映画関係者)5月31日に配信された「文春オンライン」によれば、警視庁捜査一課は猿之助を自殺幇助罪で逮捕する方針を固めたという。「一家心中を図るという目的のために睡眠薬やビニール袋を用意していたことで、6カ月以上7年以下の懲役または禁錮となる自殺幇助罪に抵触するとみられています」(全国紙記者)逮捕の可能性が高まったことで、東宝は映画『緊急取調室』の公開延期に踏み切ったようだ。「劇場版の製作費は3億円弱。邦画の実写では最大規模の全国約300館で公開を予定していました。猿之助さんには撮り直しの違約金が発生することになり、協議次第では1億円以上の請求になるでしょう」(前出・映画関係者)猿之助が払う賠償金は、映画の撮り直しの分だけではないという。「事件当日、明治座での昼の部の歌舞伎公演は休演となりました。1千万円以上の損失です。座頭を務めていた猿之助さんの意思で起こした事件ですから、賠償責任が生じます。7月に三越劇場で公演予定だった猿之助さん監修の歌舞伎公演『夢見る力』も中止になりました。さらに請求額は増えるでしょう」(歌舞伎関係者)猿之助は遺書でマネージャー兼俳優のA氏に“遺産をすべて相続させる”と綴っていたというが、億単位の賠償金を払えるだけの資産はあるのだろうか。「心中事件があった都内の自宅は亡くなった段四郎さんの所有でした。本来は3億円程度の資産価値がありましたが、今回の事件で価値は暴落。7千500万円のローンもまだ完済されておらず、相続の行方は今後の捜査次第で不透明。そのため猿之助さん個人の資産から支払うことになると思います」(猿之助の知人)猿之助の年収は、どれくらいあったのだろうか。「歌舞伎座などでの興行では出演料が支払われます。座頭興行なら相場は1カ月約500万円で、猿之助さんは年間7~8公演あります。演出料や脚本料もプラスされます。映画やドラマの出演料も加えれば、この数年は最低5千万円、多い年なら1億円はあったと思います」(前出・歌舞伎関係者)しかし、猿之助は貯蓄には興味を示さなかったようだ。「かねて猿之助さんは『子どもを持たない』と公言しており、収入のほとんどを自らの趣味に投じていたといいます。その一つがギャンブルです。猿之助さんの博打好きは梨園では有名でラスベガスによく行っていました。特にルーレットが好きで、新車を買える金額を1度の勝負につぎ込むこともあったと聞きます。昨年も仲間たちを連れてラスベガスへ遊びに行っていたようです」(前出・歌舞伎関係者)■ヨーロッパに渡り浮世絵商から購入をもう一つの趣味が浮世絵や骨董の収集だ。「浮世絵のコレクションは3千点以上。父・段四郎さんの影響で役者絵を集め始めたと聞きました。昔はネットオークションを利用していましたが、稼ぐようになってからは、ロンドンやオランダの浮世絵商のもとにまで足を運んで購入していました。なかでも歌川国貞の作品が大のお気に入りでした」(前出の知人)猿之助は以前、インタビューで“原点”をこう語っている。《初めて本物の浮世絵にふれたのは中学生か高校生の頃でしたか。父・四代目市川段四郎がロンドン公演のとき、蚤の市で偶然みつけた高祖父・二代目段四郎の役者絵を、お土産に買ってきてくれたものです。それを見て、昔を感じるのではなく、自分たちがいまやっているのと同じじゃないか、と思った記憶があります》(『クロワッサンPremium』’08年11月号)骨董にもハマり、’16年に出した自らの著書『猿の眼僕ノ愛スル器タチ』(淡交社)では約40種類の骨董コレクションを公開。初めて買った川喜田半泥子の茶碗や、魯山人の徳利など、自慢の逸品の数々を紹介している。果たして猿之助のコレクションはどれくらいの価値があるのか。本人が所有していると明かした収集データをもとに、本郷美術骨董館の猪羽恵一さんに聞いてみた。「役者絵はそんなに高くはないのですが、堅実な買い方をされている印象です。版や状態などによって値段もかなり変わるので正確なことは言えませんが、ご本人はネットで安く買ったものが2千点あるとも話されているので、大雑把にいえば、3千点で5千万円相当の価値でしょうか。骨董のほうは、京都の『柳孝』で買った古備前は1点で1千万円する可能性はあります。川喜田半泥子が1点100万円、魯山人も数百万円程度でしょうか」公開している骨董だけでも5千万円程度になるようだ。「ほかにも数百万円する萩焼の白茶碗とか、公にしていないコレクションも多々あります。浮世絵や骨董などで約2億円の資産はあると思います」(前出の知人)猿之助はかつてイベントで、「(自らが所有する)浮世絵と同じ扮装をして同じ場面の写真を並べて展示したい。都内の美術館で募集しています。早い者勝ちです!」と大きな夢を語っていたが、まずは資産を売却する現実を直視しなければならない――。
2023年06月06日「生き残った猿之助さんですが、梨園の関係者たちは『これからが地獄だよな……』と嘆いています」(歌舞伎関係者)5月18日午前中、東京・目黒区内の自宅で市川猿之助(47)が緊急搬送されてから約2週間が経過した。亡くなった父・市川段四郎さん(享年76)と母・延子さん(享年75)は司法解剖の結果、向精神薬の服用による中毒死だと判明。現在、猿之助は都内の警察関連施設で事情聴取に応じているという。「猿之助さんは“家族で話し合い両親それぞれ薬を飲んで一家心中を図った”と繰り返し話しているそうです。一般的には向精神薬は大量摂取しないと死に至ることはないといわれ、『週刊文春』は亡くなった両親にはビニール袋がかぶせられていたと報じています。猿之助さんは事件直後の病院での事情聴取では『ビニール袋を自分でかぶるのは無理だと思った。今回は薬が切れてしまい、死にきれなかった』と供述したといいます」(社会部記者)刑事事件に詳しい、渋谷第一法律事務所の寺井友浩弁護士は言う。「今後の供述にもよりますが、亡くなるまで見届けるという行為やビニール袋の用意をしたということであれば、自殺幇助罪は免れないと思います。6カ月から最長7年の懲役および禁錮刑となりますが、初犯でもあり、状況次第では4~5年の執行猶予がつく可能性もあります」凄惨な事件当日に発売された週刊誌では猿之助のパワハラ、セクハラ疑惑が報じられたが、所属事務所は23日、「そのような事実は現在出てきていない」と発表した。猿之助が主演していた明治座の舞台では、香川照之(57)の長男・團子(19)が代役を務めた。「香川さんは化粧をしていても顔色が悪いのがわかるほど疲労が蓄積して目が腫れていました。眠れないのでしょう。團子の代演初日に皆を集め、澤瀉屋を代表して『頑張りましょう』となんとか声を絞り出していました」(後援会関係者)だが、“梨園の禁忌”を犯してしまった猿之助への視線は非常に厳しいと前出の歌舞伎関係者は言う。「座頭公演の最中に、座頭自らが舞台を投げ出すなんて親が死んでもしてはいけないというのが梨園の掟。ましてや一家心中なんて……。才能も人気もあった猿之助さんでしたが、仲間からの信用は地に落ちてしまったんです。このまま表舞台から退くことになるでしょう。猿之助さんはもともと仏の道に興味を持っていました。両親への贖罪のため、出家することも考えていると思います」■『比叡山への憧れ』なるコラムも書いてすでに家族のために出家の儀式「得度」を受けた歌舞伎役者がいる。市川團十郎(45)だ。「海老蔵時代の’16年、屋号『成田屋』の由来となった成田山新勝寺で『生まれ変わる』と言って得度したのです。当時、乳がんを患っていた麻央さんの闘病のため、『自分に鞭を入れる意味で受けた』と話していました」(團十郎の知人)猿之助は幼少期から仏教への関心があった。亡くなった母・延子さんはかつてこう語っていた。《子供ってたいていデパートのおもちゃ売り場に行きたがるのに、あの子はね小さいときから『ねえお母さん、仏壇屋さんに連れていって』と言うて、お店で『僕このお厨子が欲しいな』って言う子でしたわ》(『SAY』’93年4月号)長じて、猿之助の仏教への情熱はさらに高まっていった。「猿之助さんの歴史や骨董好きは有名ですが、私の誕生日が伊勢湾台風の上陸日だと話したら、伊勢市内で倒木整理作業中に発見された線刻阿弥陀三尊来迎鏡像という遺物の話を熱心にしていました」(猿之助の知人)猿之助は’03年に比叡山延暦寺初の歌舞伎上演『比叡山薪歌舞伎』に出演。以後、定期的に比叡山に足を運ぶようになった。「’16年には比叡山で命がけの荒行『千日回峰行』を成し遂げた僧侶との対談本も出版。同年、大津市内の延暦寺会館で開かれた『比叡山仏教文化講座』では約430人の聴衆の前で講演しています。猿之助さんいわく、天台宗の特徴は『誰もが仏になれ、自分が悟りを開けば他人を救うように説いていることではないか』と語っていました。当時、連載していた新聞に『比叡山への憧れ』なるコラムも書いています」(地元紙記者)仏教への傾倒は、瀬戸内寂聴さん(享年99)との対談でも明らかだ。寂聴さんから歌舞伎で同じ台本を何度も繰り返し演じて退屈しないかと問われた猿之助は、こう答えている。《退屈することもあります。嫌になるときもあります。私は仏教の修行の経験はありませんが、ちょっと比叡山の千日回峰行に近いところがある。一旦始めたら、止めるときは命を絶つときだ、という。まさに難行苦行です》(『the寂聴』’10年9月15日発行)座頭公演を投げ出した猿之助はやはり死ぬ覚悟だったのか――。■初代市川段四郎が眠るお寺に地蔵菩薩を奉納したことも’20年、猿之助は「没後1千200年 最澄の足跡」というインタビューで、天台宗の開祖である最澄について、こう語っていた。《かく言う私は、何を隠そう最澄さんの大ファンである。どれくらいファンかというと、不遜ながら、最澄さんその人になってしまいたいくらいにファンである(中略)。だから、ついつい出過ぎてしまいそうな時には、いつも最澄さんの生き方を思い出すように心掛けている》(『毎日新聞』’20年11月28日号)翌年、延暦寺で行われた1千200回忌法要では最澄の「聖句」を朗読していた猿之助。当時、“出すぎてしまう”自覚が本人にあったのか。前出の歌舞伎関係者は言う。「猿之助さんはもともと“俺は亀治郎のままでいい”と言っていたほど、名跡には興味がなく、ガツガツしていませんでした。それが猿之助を襲名してからは、テレビでも饒舌になり、上品さを感じなくなりました。私はそれを心配して、本人にも『亀治郎時代のほうがよかった』と言ったことがあるんです。本人は『そう?』と首をかしげていましたが、猿之助になったプレッシャーは強く感じていたことでしょう」父・段四郎さんは四代目だったが、初代市川段四郎の墓は都内の正源寺にある。本堂にまつられている地蔵菩薩は猿之助が奉納したものだという。住職に話を聞いた。――猿之助さんはこちらに墓参されていましたか。「たまにですかね。初代のお墓があるので、いらっしゃってました」――事件についてどうお感じになりましたか。「いや、本当にショックですよ。なんでこんなことになってしまったんでしょう……。またいつかいらしたら、いろいろとお話ししたいですね。なぜこんなことを……」いまだ心の整理がついていないようだった。「猿之助さんは元来、信心深い方でした。比叡山で修行し、残りの人生、悔い改めることが両親へのせめてもの罪滅ぼしなのではないでしょうか」(前出・歌舞伎関係者)最澄の教えに「一燈照隅」という言葉がある。最澄が唐から持ち帰った言葉だ。最初は一隅を照らすような小さな灯火でも、その灯火が増えれば、国中を明るく照らすことができる。個々人が自分の置かれている環境で精いっぱい努力することが組織全体では最も大切だという教えだ。猿之助は出家により歌舞伎界の未来を照らすことができるのか。
2023年05月30日「團子さんは中一日というわずかな準備期間にもかかわらず、千秋楽まで見事に猿之助さんの代役を務めました」(歌舞伎関係者)5月20日から東京・明治座の歌舞伎公演の昼の部で、市川猿之助(47)の代役として主演を務めた市川團子(19)。27日の千秋楽まで團子が代演した。「團子さんはリハーサルでは宙乗りなど技術的な部分の確認はしましたが、セリフを実際に言う時間は取れないまま、本番に臨みました。それでもノーミスで乗り切り、客席からはすすり泣く声が聞こえるほどの熱演を見せました。團子さんは179センチと、猿之助さんより10センチほど背が高いので、衣装も急ピッチで仕立て直しました。連日ほぼ満席の大盛況でした」(前出・歌舞伎関係者)今回團子が代役を務めたのは、『不死鳥よ波濤を越えて―平家物語異聞―』という演目の主役・平知盛。團子の祖父・市川猿翁(83)主演で’79年に初演された。「猿翁さんは(三代目)猿之助時代に宙乗りや派手な立ち回りなどエンタテインメント性に富んだ『スーパー歌舞伎』を創始し、“猿之助”を大名跡へと育て上げました」(前出・歌舞伎関係者)後ろ盾が何より重要なのが歌舞伎界。團子の父・香川照之(57)が歌舞伎の世界に飛び込んだのは46歳で、梨園での発言権はほとんどないという。そのため、團子のよりどころだったのが叔父である猿之助。かつて猿之助は團子がいずれ“五代目猿之助”を継ぐ可能性について親しい仲間に、「團子がボンクラだったら継がせられない」と発言していたというが……。「今回の一家心中騒動で猿之助さんの今後は絶望的。いつ團子さんが“五代目猿之助”を継ぐことになってもいいように、梨園全体で團子さんをサポートしようという動きが広がっています」(前出・歌舞伎関係者)■祖父の代からライバル関係の團子と染五郎その中心にいるのが、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(’22年)の源義高役で注目を集めた市川染五郎(18)だ。「’13年、染五郎さんが『春興鏡獅子』という演目で、胡蝶の精という2人組で演じる役を務めることになった際、その相棒として選ばれたのが團子さんでした。染五郎さんの父・松本幸四郎さん(50)が指名したのだそうです」(後援会関係者)以来2人は、『東海道中膝栗毛』の「弥次喜多」シリーズなどで相棒役を演じてきた。「歌舞伎では、年の近い人がいると立役と女方、あるいは立役同士、女方同士のライバルとして終生ペアとして活躍するという事例があります。團子さんと染五郎さんはペアとして、ますます人気が高まっていくはずです」(前出・歌舞伎関係者)演劇評論家の上村以和於さんは言う。「染五郎さんは’22年に『信康』という演目で歌舞伎座初主演を務め、高い評価を得ました。團子さんも今回の代役で一躍脚光を浴び、2人とも歌舞伎界の若手として順調に成長しています」團子と染五郎はもともと、祖父の代からライバル関係にある。「染五郎さんの祖父・松本白鸚さん(80)と團子さんの祖父・猿翁さんはよきライバルとして切磋琢磨してきました。当時2人が在学していた大学にちなみ、2人の関係は“早慶戦”とも呼ばれました」(上村さん)父同士にも、ある縁が。「幸四郎さんは猿之助さんや香川さんと同じ暁星高校出身。幸四郎さんは息子の染五郎さんとともに、後ろ盾のなくなった團子さんをできる限りサポートしていくと聞いています」(前出・後援会関係者)プライベートでも團子と染五郎の関係は深い。■染五郎を“いっくん”と呼ぶ團子「2人は幼稚園から高校まで、同じ都内の有名私立一貫校に通っていました。明るく朗らかな性格の團子さんは、染五郎さんを本名の“齋”から“いっくん”と呼んでいます。人見知りの染五郎さんが唯一心を開いている相手です」(前出・歌舞伎関係者)染五郎は高校3年生を前に学校を中退した。「團子さんは染五郎さんから相談を受け、『歌舞伎だけがすべてではない。きちんと教養も身につけたほうがいい』と伝えたそうです。結局、歌舞伎に加えて俳優業、モデル業などで忙しくなり染五郎さんは退学を選びましたが、親身にアドバイスしてくれた團子さんには感謝していることでしょう。今回の猿之助さんの一件を受け、今度は“團子を僕が救う!”と確固たる信念を持っているといいます」(前出・歌舞伎関係者)かつて染五郎は團子についてこう語っている。《稽古の場で「それは違う」などと気兼ねなく言い合えるし、相手に合わせるような場面では素直に合わせられますし。僕にとって一緒にやりやすい人です》(「wilth online」’21年10月13日配信)5月中旬、本誌は滋賀県内で松本幸四郎主演ドラマ『鬼平犯科帳』の撮影に臨む染五郎を目撃。凜々しい表情の胸裏には、團子との共闘の意志を燃やしていた――。前出の上村さんは言う。「歌舞伎の興行主である松竹にとっても、実力があり人気もある若手ホープの登場は非常に喜ばしいことでしょう。2大スターとして期待しているはずです」波乱の歌舞伎界に現れた10代の2人の最強タッグ。染五郎の存在は、團子の“五代目猿之助”襲名への大きな追い風となりそうだ。
2023年05月30日市川猿之助(47)が両親と倒れているところを発見され、救急搬送されてから1週間が経過。両親が亡くなり世間に波紋が広がるなか、さらなる“ショッキングな証言”が飛び出した。「文春オンライン」は5月24日、猿之助が薬を飲んで意識を失った両親の顔に「ビニール袋を被せた」と関係者に証言していたと報じたのだ。猿之助はその後に自殺を図ったという。同日は猿之助が警視庁の事情聴取に応じた日でもあり、別のメディアでは「心中を図った」という趣旨の説明をしていたとも報じられた。胸が締めつけられるような報道に、ネット上では《ありえない》《何だか悲しすぎます》《ご両親が可哀想過ぎます》と悲痛の声が上がっている。「事件当初、猿之助さんは警視庁に『前日に死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』と説明していました。司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒とみられています。3人に外傷はなく、猿之助さんのそばには知人に宛てた遺書のような手紙が見つかっていました」(全国紙記者)猿之助の母・延子さん(享年75)は現場で死亡が確認され、父・市川段四郎さん(享年76)は搬送先の病院で死亡が確認された。独身の猿之助にとって、両親はかけがえのない家族だったはず。また、最近の段四郎さんは寝たきり状態だったといい、老老介護する延子さんを猿之助が支えていたとの報道もある。■親子3人の仲は良かったはずなのに…猿之助が語っていた母への尊敬猿之助は1983年に二代目市川亀治郎として初舞台を踏み、2012年に四代目市川猿之助を襲名。だが、段四郎さんは2013年に猿之助の襲名公演の最中に倒れ、以降は療養に専念していたという。そうしたなか、2015年のスーパー歌舞伎II「ワンピース」で実現した親子共演は大きな話題を呼んだ。いまでは澤瀉屋の看板を背負う猿之助だが、幼いころから両親の愛情を一身に受けて育ってきた。「澤瀉屋は歌舞伎界では珍しく学業優先で、稽古を理由に学業をおろそかにしてはいけないという方針でした。猿之助さんは段四郎さんの言いつけ通りに、慶応義塾大学をきちんと卒業しています。その一方で、柔軟な考えの持ち主である段四郎さんは、“好きこそ物の上手なれ”と稽古を押しつけなかったそうです。初めは歌舞伎を好きになれなかった猿之助さんは、父の舞台を鑑賞してその素晴らしさを再認識したと語っていました」(歌舞伎関係者)芸に励む夫と息子を支えてきた延子さんもまた、愛情にあふれた人だったようだ。日本舞踊の坂東流の名取だったこともあり、踊りには人一倍厳しかったという。だが、猿之助は過去のインタビューで「常にポジティブ。人は何か起きるとああすればよかった、と後悔しがちなものだが母は違う」(’05年7月20日「スポーツニッポン」)と、尊敬の気持ちを語っていた。「延子さんは一人息子の猿之助さんをいつも気にかけていて、猿之助さんが四代目を襲名するのは悲願だったそうです。親子3人の仲は良かったはずなのに、なぜ一家心中のような事件が起こってしまったのか……。段四郎さんと延子さんの葬儀も見通しが立っていないそうですし、一日も早く事件が解明されることを願うばかりです」(前出・歌舞伎関係者)事件当日には、一部週刊誌でパワハラとセクハラ疑惑が報じられた猿之助。だが所属事務所は23日に、マネージャーへの聞き取りをした上で「ハラスメントの事実はない」と否定していた。いったいなにが一家にこのような行動を取らせたのだろうか、悲しすぎる選択の真相はいかにーー。
2023年05月26日5月18日に市川猿之助(47)が都内の自宅で両親と倒れているのが発見され、両親が亡くなった事件。徐々に全貌が明らかになり、ひとり生き残った猿之助は、警視庁の調べに対して、両親と「死んで生まれ変わろうと話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と話しており、一家心中を図ったとみられている。5月3日から28日まで行われる猿之助が主演を務める「市川猿之助奮闘歌舞伎公演」の最中だったため、あわや演目中止かと思われた。ところが20日以降、弱冠19歳の市川團子が昼の部の代役を務めるとの発表が。中1日の稽古で猿之助の代役を務めた團子だが、堂々とした演技に終演時にはスタンディングオベーションが起こり、さらにチケットも凄まじい勢いで売れているという。猿之助のピンチを救い、自身も所属する歌舞伎界の名門「澤瀉屋」の救世主とも評される團子。いっぽう、その父親である市川中車こと香川照之(57)と猿之助の間には微妙な距離が。「香川さんは二代目市川猿翁(83)の息子として生をうけましたが、猿翁さんは別の女性と駆け落ち同然の生活を始め、香川さんのお母さんとは離婚。そのため、香川さんは歌舞伎界と距離を置き、ドラマや映画といった現代劇で人気役者としての地位を築きました。’12年6月に46歳で市川中車を襲名したのも、息子である團子さんをいずれ猿之助さんにするため。ドラマや映画ではトップクラスの役者ですが、歌舞伎界ではまだまだ新米。歌舞伎にこだわり研鑽を積んできた猿之助さんに比べると、格下です。猿之助さんと香川さんはいとこ関係ですし、46歳で歌舞伎界に入った選択をとった香川さんの応援はしているそうですが、猿之助さんは“市川中車に対しては”厳しく接してきました。歌舞伎に対して並々ならぬ思いがある分、“半端な気持ちで歌舞伎に関わってほしくない”という本音もあったのでしょう」(歌舞伎関係者)実際、猿之助は亀治郎時代の‘12年3月に行われた自身を囲む会で中車襲名をどう思うかと尋ねられたところ、「いや別に……。どうでもないです」「(香川は)あんまり白塗りは似合わないと思います」と公開ダメ出し。また同年4月のイベント会見では、中車襲名に際し「厳しいスタートでしょうね。僕がテレビに出て感じるのと同じドキドキを感じてほしい」といい、同席していた香川は思わず苦笑していた。そんな2人の関係をさらにこじらせたのが、’22年8月に発覚した香川の性加害報道だ。本誌6月6日号で、ある後援会関係者はこう話している。「猿之助さんと香川さんとの間では、香川さんの息子(團子)が五代目として猿之助を継ぐことで話がまとまっているといわれています。そのため、銀座のホステスへの性加害行為が発覚した香川さんに対し、猿之助さんは“澤瀉屋に泥を塗った”として怒り心頭でした」また猿之助は事件4日前、『スポーツ報知』に掲載されたインタビューで中車と團子について《言えるのは2人とも、まだまだ経験不足ということです。歌舞伎は何より場数を踏むことが大事。(略)厳しい言い方に聞こえるだろうけど、早く使いものになってほしい》と語っていた。しかし、猿之助をフォローしたのは“後輩”である香川の息子の團子。このいびつな関係の行く先はーー。
2023年05月26日NHKが24日、市川猿之助(47)が過去に出演した作品について再放送を止めていると明かしたことを、スポーツ紙各紙が報道している。これを受けて、作品ファンに動揺が広がっている。猿之助は昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』や、’07年の大河ドラマ『風林火山』などのNHK作品に出演してきた。NHKの担当者は「総合的な判断」を理由として、具体的にどの作品についてかは明かさなかったものの、予定されていた再放送がなくなったと説明したという。ただNHKオンデマンドで有料配信されている作品の今後については、現時点で決まっていることはないといい、25日現在も『鎌倉殿の13人』『風林火山』は配信されている。猿之助の事件に関しては警視庁がいきさつを捜査中。今後の状況によっては、NHKが措置を変えることもありそうだ。これを受けて、ネット上では今後の作品への措置がどうなるか心配する声が上がっている。《鎌倉殿も今後再放送なくなるかもね。名作なのになぁ》《鎌倉殿が見られなくなるのは辛い。オンデマンドは残してほしいです》《つい先日向田邦子賞を受賞したばかりなのに、鎌倉殿の配信もお蔵入りするのか戦々恐々としています》特に『鎌倉殿の13人』については、23日に脚本家の三谷幸喜(61)が向田邦子賞を受賞し、贈賞式会場に主演の小栗旬(40)ら豪華出演陣がお祝いに駆け付けたことで、作品ファンの熱が再燃しているところだった。ただ、『鎌倉殿の13人』については猿之助演じた怪僧・文覚の登場シーンは少ないことからこんな声も。《鎌倉殿再放送しないかな~…文覚のシーンはこう編集でアレすれば行けると思うんだけど》《風林火山は難しいだろうけど鎌倉殿はほとんど出てなかったからカットすればなんとかなりそう》
2023年05月26日市川猿之助(47)が都内の自宅で両親と倒れているのが発見され、その後両親の死亡が確認された事件からまもなく1週間を迎える。いまだに全容は明らかになっていないが、当時の状況などが少しずつ判明しつつある。5月18日に自宅から救急搬送された猿之助は一命をとりとめたが、母・延子さん(享年75)は自宅で死亡が確認され、父親の市川段四郎さん(享年76)は意識不明の状態だったが搬送先の病院で息を引き取った。警視庁は19日に両親の司法解剖を行い、睡眠薬などの向精神薬中毒死の疑いを明らかに。薬物の種類はまだ特定されておらず、血液検査などで今後明らかにされていく見通しだ。報道によると、猿之助は前日の17日に両親と話し合いの場を持ち、警視庁には「死んで生まれ変わろうと家族で話し、両親が睡眠薬を飲んだ」と説明しているという。自宅で発見された当時、猿之助のそばには知人への手紙が置かれていたことから、一家心中を図った疑いを持たれている。薬の調達方法などは明らかにされていないが、24日に警視庁は猿之助への事情聴取を行ったという。一般論として、一家心中を図り、ひとり生き残った場合、罪に問われる可能性はあるのだろうか。そこで、アリシア銀座法律事務所代表の竹森現紗弁護士に話を聞いた。「一家心中を図った人が薬を調達するなど、両親の自殺に関して何らかの手助けをしていた場合には、刑法202条の自殺幇助罪に問われる可能性があります。自殺幇助罪の法定刑は6ヶ月以上7年以下の懲役又は禁錮です。ただし、両親の自殺に全く関与しておらず、両親の後を追っただけというような場合は、罪に問われることはないでしょう。また、仮に薬の調達をして自殺幇助罪に問われたとしても、事件に至る経緯や当時の状況などが考慮されて執行猶予が付く場合もあります」果たして猿之助は事情聴取で何を語ったのだろうか。
2023年05月24日《市川猿之助さんが、いらっしゃらないのが残念です》《猿之助さんも本当ならここにいたはず》一部ネット上でそんな反応が上がっていたのは、23日に行われた「第41回(2022年度)向田邦子賞」の贈賞式について。テレビ界を支える優れた脚本作家に贈られる同賞を三谷幸喜(61)が受賞。昨年放送されたNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』での受賞ということで、同作の豪華出演陣が総勢28人もお祝いに駆け付けたのだ。式中には、主演の小栗旬をはじめ、新垣結衣、菅田将暉、小池栄子、瀬戸康史、梶原善、菊地凛子、山本耕史、中川大志、佐藤B作、生田斗真、草笛光子、佐藤浩市、坂口健太郎、大泉洋ら主要キャストが登壇し、西田敏行はメッセージを寄せた。さらに、式終盤のフォトセッションには、堀内敬子、相島一之、宮澤エマ、堀田真由、南沙良、野添義弘、新納慎也、栗原英雄、柿澤勇人、福地桃子、山本千尋、きづき、西本たけるも参加した。豪華メンツに三谷も「テレビで見た人ばっかり。本当にうれしいです」と冗談まじりに感激を口にしていたのだが、『鎌倉殿の13人』には市川猿之助(47)も出演していた。謎の僧・文覚役で怪演が話題になり最終回にも登場していただけに、作品のファンのなかには、冒頭のように、猿之助のことが頭をよぎった人もいたようだ。猿之助は、『鎌倉殿』だけでなく、三谷が脚本・演出した歌舞伎に出演していたこともある。猿之助の事件が起きた2日後の5月20日に放送された『情報7daysニュースキャスター』(TBS系)では、三谷が猿之助についてコメントし、「この陰惨な事件の、唯一の救いっていうか、救いがあるとするんだったら、彼が生きてるってことだから。この先どうなっていくか分かんないですけども、どうなろうとも、彼は帰ってくるべきだし、帰ってきて欲しい。僕らはずっと待っているだけのような気がします」と語っていた。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2023年05月24日5月18日午前10時過ぎ、東京都目黒区内にある自宅で両親と倒れているのをマネージャーたちに発見された市川猿之助(47)。母・延子さん(享年75)はその場で死亡が確認され、父・市川段四郎さん(享年76)は搬送先の病院で死亡が確認された。「司法解剖の結果、両親の死因は向精神薬中毒とみられています。一命を取り留め猿之助さんは、警視庁の聴取に『死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ』と説明していたことが判明しました。一家心中を図った疑いがあり、警視庁は捜査を進めています」(スポーツ紙記者)事件が発生した同日には、一部週刊誌で猿之助のパワハラとセクハラ疑惑が報じられていた。猿之助の所属事務所は23日、公式サイトを通じて「今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません」と報道内容を否定している。所属事務所が慎重に調査を続ける意向を示す一方で、衝撃的な出来事の余波が各所で広がり続けている。猿之助が今月3日から主演していた東京・明治座の歌舞伎公演は、救急搬送を受けて18日昼の部が中止となり、夜の部は中村隼人(29)が代役を務めた。翌19日以降の夜の部は引き続き隼人が代役を演じ、20日の昼の部からは市川中車(香川照之、57)の長男・市川團子(19)が代役に抜擢された。対応に追われているのは、歌舞伎界だけではない。6月16日から公開予定の映画『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』にも猿之助は出演しており、同作を手がけるテレビ朝日では激震が走っているという。「文春オンライン」では、19日からTVerで配信予定だったドラマ『緊急取調室』関連の過去作品は配信中止になったと報じている。映画公開前に予定されていた単発ドラマなども放送されない可能性があるという。それだけでなく、映画の宣伝や舞台挨拶にも大きな支障をきたしてしまったようだ。「報道直後、すぐに主演の天海祐希さん(55)の耳にも入ったようで相当なショックを受けたようです。今のところ来月16日の公開は予定とおりですが、それまでに予定していた映画の宣伝は一度すべてキャンセルすることになりました。また、公開初日の舞台挨拶も、当初は猿之助さんと佐々木蔵之介さんをメインに行う予定にしていました。それも、今回の件で白紙になりました」(芸能関係者)’14年1月期にドラマが始まって以降、お茶の間の人気を博してきた“キントリ”。第4シーズンまで制作され、’22年1月にはドラマスペシャルが放送。公開を控える劇場版はシリーズ完結となり、猿之助は天海演じる刑事の“最後の取調べ相手”となる総理大臣を演じているが……。「猿之助さんが演じるのは総理大臣の役ですが、当然、取り調べのシーンもあります。もし公開されたとしても、波紋を呼ぶことになるのは間違いないですね」(前出・芸能関係者)公式サイトでは「最高の作品、しかも記念すべき“ファイナル”に、ゲストとして出演させていただけるとは夢にも思いませんでした」と、感激の言葉を綴っている猿之助。動揺が広がる“キントリ”の行方は、果たしてーー。■「日本いのちの電話」ナビダイヤル:0570-783-556(午前10時~午後10時)フリーダイヤル:0120-783-556(毎日・午後4時~午後9時/毎月10日・午前8時~翌日午前8時)
2023年05月24日歌舞伎俳優である市川猿之助(47)の所属事務所は5月23日、一部で報じられた猿之助のハラスメント報道を否定した。しかし、ネットではその対応を疑問視する声が相次いでいる。5月18日発売の「女性セブン」で、猿之助の弟子や俳優へのパワハラとセクハラ疑惑を報じた。その同日、東京・目黒区の自宅で猿之助と両親が倒れているのをマネージャーが発見し、119番通報したものの両親は死亡。猿之助も一時は入院していた。のちに退院した猿之助は、事件について「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」と警視庁に説明したと伝えられている。そんななか23日、猿之助の所属事務所は公式サイトで声明を発表。そこには《先日来、一連の事象に関する様々な報道がされておりますが、今なお当局等による対応が続いており、弊社としても要請に応じた協力をしつつ、松竹様と連携をとり、慎重に各方面からの情報把握に努めているところでございます》との説明が。いっぽう猿之助のハラスメント報道についてはこう綴っていた。《今まで猿之助に関わった複数のマネージャーに聞き取りをしましたところ、弊社管轄の現場において、そのような事実は現在出てきておりません》今回の事件の原因については未だ明らかにされていないなか、マネージャーへの聞き取り調査をもとにハラスメント報道を否定して猿之助の事務所。ある芸能関係者はこの対応に疑問を呈す。「騒動が起きたときは最初に出すコメントがよく見られますし、重要視されます。スピード感を重視してアナウンスすることも大切ですが、あとから最初のコメントとは違う内容の報道が出てきてしまうと、辻褄が合わなくなるため印象が悪くなります。今回の猿之助さんの事務所のコメントは多方面からの聞き取りではなく、話を聞いたのはあくまでマネージャーのみ。それだけで『ハラスメントはなかった』とすることは、真相を解明するという点においてもリスクマネージメントの面でも危ういように感じます」猿之助のハラスメントを事務所は否定しているがーー。ネットでは訝しむ声がこう上がっている。《身内が身内に事実確認しても意味が無いと思います。特に1番身近にいるタレント本人の味方であるマネージャーが本人にマイナスになる事を発言するとは思えません》《今の段階で拙速に管轄内ではなかったとか言う必要あるかね? またボロボロ出てきたらバッシングが強まるし、全然猿之助を守ってない》《きちんと外部からの調査を入れたのかも分からないし、管轄の中で、パワハラ・セクハラがなかったと結論付けるのは、まだ早いのではないだろうか》《コメントを出すなら、第三者委員会を立ち上げて徹底的に調べた後にしてほしい》事務所は世論を納得させることができるだろうか。
2023年05月24日